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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】組換えAAV製剤
(51)【国際特許分類】
   A61K 35/76 20150101AFI20240822BHJP
   C12N 7/01 20060101ALI20240822BHJP
   C12N 15/864 20060101ALI20240822BHJP
   A61K 48/00 20060101ALI20240822BHJP
   A61K 47/10 20170101ALI20240822BHJP
   A61K 47/02 20060101ALI20240822BHJP
   A61K 47/26 20060101ALI20240822BHJP
   A61K 9/14 20060101ALI20240822BHJP
   A61P 25/28 20060101ALI20240822BHJP
   C12N 15/12 20060101ALN20240822BHJP
   C12N 15/54 20060101ALN20240822BHJP
【FI】
A61K35/76
C12N7/01 ZNA
C12N15/864 100Z
A61K48/00
A61K47/10
A61K47/02
A61K47/26
A61K9/14
A61P25/28
C12N15/12
C12N15/54
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024509052
(86)(22)【出願日】2022-08-18
(85)【翻訳文提出日】2024-04-12
(86)【国際出願番号】 US2022075130
(87)【国際公開番号】W WO2023023590
(87)【国際公開日】2023-02-23
(31)【優先権主張番号】63/234,408
(32)【優先日】2021-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513252910
【氏名又は名称】ウルトラジェニックス ファーマシューティカル インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】ウェイ, ジュリー ユー
(72)【発明者】
【氏名】ファイフ-マリチッチ, シャリル リン
(72)【発明者】
【氏名】マラット, ジェイムズ ディー.
(72)【発明者】
【氏名】ウォーレン, ジェイムズ シー.
【テーマコード(参考)】
4B065
4C076
4C084
4C087
【Fターム(参考)】
4B065AA93Y
4B065AA95X
4B065AB01
4B065AC14
4B065BA02
4B065CA23
4B065CA44
4C076AA22
4C076AA29
4C076AA95
4C076BB21
4C076CC01
4C076DD15Z
4C076DD23
4C076DD38
4C076EE23F
4C076EE49F
4C084AA13
4C084MA23
4C084MA41
4C084NA05
4C084NA13
4C084ZA15
4C087AA01
4C087AA02
4C087BC83
4C087MA23
4C087MA41
4C087MA56
4C087NA05
4C087NA13
4C087ZA15
(57)【要約】
本開示は、緩衝液、一価塩、多価アルコール、およびトリブロックコポリマー界面活性剤を概して含む、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子を速達するための薬学的組成物を提供する。本発明は、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)を含む組成物およびそれらの使用法を提供する。例えば、本明細書で開示される組成物は、例えば、中枢神経系に遺伝子治療のためのrAAVベクターを送達するために使用され得る。上記薬学的組成物は、7.0~7.4の間、例えば、約7.2のpHを有し得る。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子;
b)緩衝液;
c)一価塩;
d)多価アルコール;および
e)トリブロックコポリマー界面活性剤、
を含む薬学的組成物。
【請求項2】
7.0~7.4の間のpHを有する、請求項1に記載の薬学的組成物。
【請求項3】
約7.2のpHを有する、請求項1に記載の薬学的組成物。
【請求項4】
前記緩衝液は、ホスフェート緩衝液である、請求項1~3のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項5】
ホスフェートは、5mM~30mMの間の濃度で前記組成物に存在する、請求項4に記載の薬学的組成物。
【請求項6】
ホスフェートは、約10mMの濃度で前記組成物に存在する、請求項5に記載の薬学的組成物。
【請求項7】
前記緩衝液は、Tris緩衝液である、請求項1~3のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項8】
Trisは、5mM~30mMの間の濃度で前記組成物に存在する、請求項7に記載の薬学的組成物。
【請求項9】
Trisは、約10mMの濃度で前記組成物に存在する、請求項8に記載の薬学的組成物。
【請求項10】
前記多価アルコールは、糖アルコールである、請求項1~9のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項11】
前記糖アルコールは、エリスリトール、グリセロール、イソマルト、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、ソルビトール、およびキシリトールからなる群より選択される、請求項10に記載の薬学的組成物。
【請求項12】
前記糖アルコールは、ソルビトールである、請求項11に記載の薬学的組成物。
【請求項13】
ソルビトールは、少なくとも1%の濃度で前記組成物に存在する、請求項12に記載の薬学的組成物。
【請求項14】
ソルビトールは、少なくとも5%の濃度で前記組成物に存在する、請求項13に記載の薬学的組成物。
【請求項15】
ソルビトールは、0.5%~20%の間の濃度で前記組成物に存在する、請求項12に記載の薬学的組成物。
【請求項16】
ソルビトールは、5%~10%の間の濃度で前記組成物に存在する、請求項15に記載の薬学的組成物。
【請求項17】
ソルビトールは、約5%の濃度で前記組成物に存在する、請求項12に記載の薬学的組成物。
【請求項18】
ソルビトールは、約10%の濃度で前記組成物に存在する、請求項12に記載の薬学的組成物。
【請求項19】
前記トリブロックコポリマー界面活性剤は、エチレンオキシド(EO)およびプロピレンオキシド(PO)のコポリマーである、請求項1~18のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項20】
前記トリブロックコポリマー界面活性剤は、ポロキサマーである、請求項19に記載の薬学的組成物。
【請求項21】
前記ポロキサマーは、ポロキサマー188(Pluronic(登録商標) F68)である、請求項20に記載の薬学的組成物。
【請求項22】
前記ポロキサマーは、0.0001%~約0.001%の間の濃度で前記組成物に存在する、請求項20または21に記載の薬学的組成物。
【請求項23】
前記ポロキサマーは、少なくとも0.0001%の濃度で前記組成物に存在する、請求項20または21に記載の薬学的組成物。
【請求項24】
前記ポロキサマーは、少なくとも0.0005%の濃度で前記組成物に存在する、請求項23に記載の薬学的組成物。
【請求項25】
前記ポロキサマーは、少なくとも0.001%の濃度で前記組成物に存在する、請求項24に記載の薬学的組成物。
【請求項26】
前記ポロキサマーは、約0.0001%の濃度で前記組成物に存在する、請求項21に記載の薬学的組成物。
【請求項27】
前記ポロキサマーは、約0.001%の濃度で前記組成物に存在する、請求項21に記載の薬学的組成物。
【請求項28】
前記多価アルコールは、ソルビトールであり、前記トリブロックコポリマー界面活性剤は、ポロキサマーである、請求項1~27のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項29】
前記一価塩は、NaCl、KCl、またはこれらの組み合わせである、請求項1~28のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項30】
NaClは、100mM~250mMの間の濃度で前記組成物に存在する、請求項29に記載の薬学的組成物。
【請求項31】
NaClは、約130mMの濃度で前記組成物に存在する、請求項29に記載の薬学的組成物。
【請求項32】
NaClは、約135mMの濃度で前記組成物に存在する、請求項29に記載の薬学的組成物。
【請求項33】
NaClおよびKClを含む、請求項1~32のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項34】
KClは、0.5mM~5mMの間の濃度で前記組成物に存在する、請求項1~33のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項35】
KClは、約2mMの濃度で前記組成物に存在する、請求項34に記載の薬学的組成物。
【請求項36】
1種またはこれより多くの二価塩をさらに含む、請求項1~35のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項37】
前記二価塩は、MgCl、CaCl、およびこれらの組み合わせからなる群より選択される、請求項36に記載の薬学的組成物。
【請求項38】
MgClは、0.5mM~5mMの間の濃度で前記組成物に存在する、請求項37に記載の薬学的組成物。
【請求項39】
MgClは、約1mMの濃度で前記組成物に存在する、請求項38に記載の薬学的組成物。
【請求項40】
CaClは、0.5mM~5mMの間の濃度で前記組成物に存在する、請求項37~39のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項41】
CaClは、約1mM CaClの濃度で前記組成物に存在する、請求項40に記載の薬学的組成物。
【請求項42】
rAAV粒子は、1×1010~2×1014 GC/mLの間の濃度で前記組成物に存在する、請求項1~41のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項43】
前記rAAV粒子は、AAV9、AAV1、AAV2、AAV3、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV10、AAV11、AAV12、AAV13、AAVrh10、AAVhu37、またはこれらのバリアントに由来するAAVキャプシドを含む、請求項1~42のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項44】
前記rAAV粒子は、AAV9に由来するAAVキャプシドを含む、請求項43に記載の薬学的組成物。
【請求項45】
a)組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子;
b)5mM~30mMの間の濃度のホスフェート;
c)100mM~250mMの間の濃度のNaCl;
d)1%~10%の間の濃度のソルビトール;および
e)0.0001%~0.001%の間の濃度のポロキサマー、
を含む薬学的組成物であって、
ここで前記組成物は、7.0~7.4の間のpHを有する薬学的組成物。
【請求項46】
a)組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子;
b)約10mMの濃度のホスフェート;
c)約135mMの濃度のNaCl;
d)約5%の濃度のソルビトール;および
e)約0.001%の濃度のポロキサマー、
を含み、
ここで前記組成物は、約7.2のpHを有する、請求項45に記載の薬学的組成物。
【請求項47】
a)組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子;
b)約10mMの濃度のホスフェート;
c)約135mMの濃度のNaCl;
d)約10%の濃度のソルビトール;および
e)約0.001%の濃度のポロキサマー、
を含み、
ここで前記組成物は、約7.2のpHを有する、請求項45に記載の薬学的組成物。
【請求項48】
a)組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子;
b)5mM~30mMの間の濃度のTris;
c)100mM~250mMの間の濃度のNaCl;
d)0.5mM~5mMの間の濃度のKCl;
e)0.5mM~5mMの間の濃度のMgCl
f)0.5mM~5mMの間の濃度のCaCl
d)1%~10%の間の濃度のソルビトール;および
e)0.0001%~0.001%の間の濃度のポロキサマー、
を含む薬学的組成物であって、
ここで前記組成物は、7.0~7.4の間のpHを有する薬学的組成物。
【請求項49】
a) 組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子;
b)約10mM Tris;
c)約130mM NaCl;
d)約2mM KCl;
e)約1mM MgCl
f)約1mM CaCl
d)約5% ソルビトール;および
e)約0.001% ポロキサマー、
を含み、
ここで前記組成物は、約7.2のpHを有する、請求項48に記載の薬学的組成物。
【請求項50】
前記ポロキサマーは、ポロキサマー188(Pluronic(登録商標) F68)である、請求項45~49のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項51】
前記rAAV粒子は、AAV9、AAV1、AAV2、AAV3、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV10、AAV11、AAV12、AAV13、AAVrh10、AAVhu37、またはこれらのバリアントに由来するAAVキャプシドを含む、請求項45~50のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項52】
前記rAAV粒子は、AAV9に由来するAAVキャプシドを含む、請求項51に記載の薬学的組成物。
【請求項53】
髄腔内投与に適している、請求項1~52のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項54】
前記髄腔内投与は、脳室内、腰椎、または大槽内投与を含む、請求項53に記載の薬学的組成物。
【請求項55】
前記rAAV粒子は、AAVキャプシドおよび前記AAVキャプシド中にパッケージされたベクターゲノムを含み、ここで前記ベクターゲノムは、CDKL5、またはこれらの機能的フラグメントもしくはバリアントの部分的なまたは完全なコード配列を含む、請求項1~54のいずれか1項に記載の薬学的組成物。
【請求項56】
前記CDKL5のコード配列は、配列番号12~18および19から選択されるヌクレオチド配列、または配列番号12~19のうちのいずれかと少なくとも95%同一のヌクレオチド配列を含む、請求項55に記載の薬学的組成物。
【請求項57】
前記ベクターゲノムは、配列番号20のヌクレオチド配列またはこれと少なくとも95%同一のヌクレオチド配列を含む、請求項55に記載の薬学的組成物。
【請求項58】
rAAVを被験体の中枢神経系に送達する方法であって、前記方法は、前記被験体に、請求項1~57のいずれか1項に記載の薬学的組成物を投与する工程を包含する方法。
【請求項59】
前記被験体は哺乳動物である、請求項58に記載の方法。
【請求項60】
前記投与する工程は、髄腔内投与による投与を包含する、請求項58または59に記載の方法。
【請求項61】
前記髄腔内投与は、脳室内、腰椎、または大槽内投与を含む、請求項60に記載の方法。
【請求項62】
前記髄腔内投与は、大槽内投与を含む、請求項61に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願への相互参照
本出願は、2021年8月18日出願の米国仮特許出願第63/234,408号(その内容全体は、全ての目的のためにそれらの全体において本明細書に参考として援用される)に基づく利益および優先権を主張する。
【0002】
配列表
本出願は、XML形式において電子提出され、その全体において参考として援用される配列表を含む。上記XMLファイル(作成日:2022年8月11日)は、名称ULP_013WO_SL.xmlであり、大きさが49キロバイトである。
【0003】
発明の技術分野
本開示は一般に、組換えアデノ随伴ウイルスベクターを含む組成物およびそれらの使用法に関する。
【背景技術】
【0004】
発明の背景
アデノ随伴ウイルス(AAV)は、直線状の1本鎖DNAゲノムをパッケージする小さなエンベロープのないウイルスである。AAVベクターは、異種遺伝子、例えば、遺伝子治療のための機能的タンパク質をコードする遺伝子の移入を媒介し得る。いくつかの組換えAAV(rAAV)ベクターは、種々の障害(例えば、中枢神経系障害)を処置するために開発中である。しかし、中枢神経系への治療剤の送達は、しばしば困難である。例えば、状況によっては、ウイルスベクターは、注射部位の近傍にあるそれらの細胞のみを形質導入するか、またはそうでなければ、非常に制限された形質導入効率を示すことが観察されている。
【0005】
本発明は、例えば、中枢神経系へのrAAVの送達のための組成物を提供することによって、このニーズに対処する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
発明の要旨
本発明は、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)を含む組成物およびそれらの使用法を提供する。例えば、本明細書で開示される組成物は、例えば、中枢神経系に遺伝子治療のためのrAAVベクターを送達するために使用され得る。
【0007】
1つの局面において、
a)組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子;
b)緩衝液;
c)一価塩;
d)多価アルコール;および
e)トリブロックコポリマー界面活性剤、
を含む薬学的組成物が提供される。
【0008】
いくつかの実施形態において、上記薬学的組成物は、7.0~7.4の間、例えば、約7.2のpHを有する。
【0009】
いくつかの実施形態において、上記緩衝液は、ホスフェート緩衝液である。いくつかの実施形態において、ホスフェートは、5mM~30mMの間の濃度、例えば、約10mMで上記組成物に存在する。
【0010】
いくつかの実施形態において、上記緩衝液は、Tris緩衝液である。いくつかの実施形態において、Trisは、5mM~30mMの間の濃度、例えば、約10mMで上記組成物に存在する。
【0011】
いくつかの実施形態において、上記多価アルコールは、糖アルコール、例えば、エリスリトール、グリセロール、イソマルト、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、ソルビトール、およびキシリトールからなる群より選択される糖アルコールである。
【0012】
いくつかの実施形態において、上記糖アルコールは、ソルビトールである。いくつかの実施形態において、ソルビトールは、少なくとも1%または少なくとも5%の濃度で上記組成物に存在する。いくつかの実施形態において、ソルビトールは、0.5%~20%の間、例えば、5%~10%の間の濃度で上記組成物に存在する。いくつかの実施形態において、ソルビトールは、約5%の濃度で上記組成物に存在する。いくつかの実施形態において、ソルビトールは、約10%の濃度で上記組成物に存在する。
【0013】
いくつかの実施形態において、上記トリブロックコポリマー界面活性剤は、エチレンオキシド(EO)およびプロピレンオキシド(PO)のコポリマー(例えば、ポロキサマー)である。いくつかの実施形態において、上記ポロキサマーは、ポロキサマー188(Pluronic(登録商標) F68)である。いくつかの実施形態において、上記ポロキサマーは、約0.0001%~約0.001%の間の濃度で上記組成物に存在する。いくつかの実施形態において、上記ポロキサマーは、少なくとも0.0001%、少なくとも0.0005%、または少なくとも0.001%の濃度で上記組成物に存在する。いくつかの実施形態において、上記ポロキサマーは、約0.0001%の濃度で上記組成物に存在する。いくつかの実施形態において、上記ポロキサマーは、約0.001%の濃度で上記組成物に存在する。
【0014】
いくつかの実施形態において、上記多価アルコールはソルビトールであり,上記トリブロックコポリマー界面活性剤はポロキサマーである。
【0015】
いくつかの実施形態において、上記一価塩は、NaCl、KCl、またはこれらの組み合わせである。
【0016】
いくつかの実施形態において、NaClは、100mM~250mMの間の濃度、例えば、約130mMまたは約135mMで上記組成物に存在する。
【0017】
いくつかの実施形態において、上記薬学的組成物は、NaClおよびKClを含む。
【0018】
いくつかの実施形態において、KClは、0.5mM~5mMの間の濃度、例えば、約2mMで上記組成物に存在する。
【0019】
いくつかの実施形態において、上記薬学的組成物は、1種またはこれより多くの二価塩、例えば、MgCl、CaCl、またはこれらの組み合わせをさらに含む。
【0020】
いくつかの実施形態において、MgClは、0.5mM~5mMの間の濃度、例えば、約1mMで上記組成物に存在する。
【0021】
いくつかの実施形態において、CaClは、0.5mM~5mMの間の濃度、例えば、約1mM CaClで上記組成物に存在する。
【0022】
いくつかの実施形態において、rAAV粒子は、1×1010~2×1014 GC/mLの濃度で上記組成物に存在する。
【0023】
いくつかの実施形態において、上記rAAV粒子は、AAV9、AAV1、AAV2、AAV3、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV10、AAV11、AAV12、AAV13、AAVrh10、AAVhu37、またはこれらのバリアントに由来するAAVキャプシドを含む。いくつかの実施形態において、上記rAAV粒子は、AAV9に由来するAAVキャプシドを含む。
【0024】
例えば、いくつかの実施形態において、本開示の薬学的組成物は、
a)組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子;
b)5mM~30mMの間の濃度のホスフェート
c)100mM~250mMの間の濃度のNaCl;
d)1%~10%の間の濃度のソルビトール;および
e)0.0001%~0.001%の間の濃度のポロキサマー、
を含み、ここで上記組成物は、7.0~7.4の間のpHを有する。
【0025】
いくつかの実施形態において、本開示の薬学的組成物は、
a) 組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子;
b)約10mMの濃度のホスフェート;
c)約135mMの濃度のNaCl;
d)約5%の濃度のソルビトール;および
e)約0.001%の濃度のポロキサマー、
を含み、
ここで上記組成物は、約7.2のpHを有する。
【0026】
いくつかの実施形態において、本開示の薬学的組成物は、
a) 組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子;
b)約10mMの濃度のホスフェート;
c)約135mMの濃度のNaCl;
d)約10%の濃度のソルビトール;および
e)約0.001%の濃度のポロキサマー、
を含み、
ここで上記組成物は、約7.2のpHを有する。
【0027】
いくつかの実施形態において、本開示の薬学的組成物は、
a)組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子;
b)5mM~30mMの間の濃度のTris;
c)100mM~250mMの間の濃度のNaCl;
d)0.5mM~5mMの間の濃度のKCl;
e)0.5mM~5mMの間の濃度のMgCl
f)0.5mM~5mMの間の濃度のCaCl
d)1%~10%の間の濃度のソルビトール;および
e)0.0001%~0.001%の間の濃度のポロキサマー、
を含み、
ここで上記組成物は、7.0~7.4の間のpHを有する。
【0028】
いくつかの実施形態において、本開示の薬学的組成物は、
a)組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子;
b)約10mM Tris;
c)約130mM NaCl;
d)約2mM KCl;
e)約1mM MgCl
f)約1mM CaCl
d)約5% ソルビトール;および
e)約0.001% ポロキサマー、
を含み、
ここで上記組成物は、約7.2のpHを有する。
【0029】
いくつかの実施形態において、本開示の薬学的組成物中のポロキサマーは、ポロキサマー188(Pluronic(登録商標) F68)である。
【0030】
いくつかの実施形態において、上記rAAV粒子は、AAV9、AAV1、AAV2、AAV3、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV10、AAV11、AAV12、AAV13、AAVrh10、AAVhu37、またはこれらのバリアントに由来するAAVキャプシドを含む。いくつかの実施形態において、上記rAAV粒子は、AAV9に由来するAAVキャプシドを含む。
【0031】
いくつかの実施形態において、上記rAAV粒子は、AAVキャプシドおよび上記AAVキャプシドの中にパッケージされたベクターゲノムを含み、ここで上記ベクターゲノムは、CDKL5、またはその機能的フラグメントもしくはバリアントの部分的なまたは完全なコード配列を含む。
【0032】
いくつかの実施形態において、上記CDKL5のコード配列は、配列番号12~18および19から選択されるヌクレオチド配列、または配列番号12~19のうちのいずれかと少なくとも95%同一のヌクレオチド配列を含む。
【0033】
いくつかの実施形態において、上記ベクターゲノムは、配列番号20のヌクレオチド配列またはこれと少なくとも95%同一の配列を含む。
【0034】
いくつかの実施形態において、上記薬学的組成物は、髄腔内投与に適している。いくつかの実施形態において、上記髄腔内投与は、脳室内、腰椎、または大槽内投与を含む。
【0035】
1つの局面において、rAAVを被験体の中枢神経系に送達する方法であって、上記方法は、上記被験体に本明細書で開示されるとおりの薬学的組成物を投与する工程を包含する方法が提供される。いくつかの実施形態において、上記被験体は、哺乳動物である。
【0036】
いくつかの実施形態において、上記投与する工程は、髄腔内投与、例えば、脳室内、腰椎、または大槽内投与を含む髄腔内投与による投与を含む。いくつかの実施形態において、上記髄腔内投与は、大槽内投与を含む。
【図面の簡単な説明】
【0037】
本発明は、以下の図面を参照してより完全に理解され得る。
【0038】
図1図1は、実施例2にさらに記載されるように、本明細書で開示されるrAAV製剤を投与した脳組織からの種々の脳領域(前頭皮質(「Ctx」)、尾側皮質(caudal cortex)、小脳、および脳幹)におけるDNAの1μgあたりのゲノムコピー(GC)の計算された数字を示す棒グラフである。
【0039】
図2A-D】図2A~2Dは、実施例2にさらに記載されるように、本明細書で開示されるrAAV製剤を投与したマウスにおけるベクターゲノムのRNA発現に相当する染色(BaseScope(登録商標)によって検出される場合)を有する組織切片の代表的画像を示す。図2A、2B、2C、および2Dは、それぞれ、群3、4、5、および6におけるマウスの組織切片からの画像を示す(実施例2を参照のこと)。
【0040】
図2E-H】図2E~2Hは、実施例2にさらに記載されるように、本明細書で開示されるrAAV製剤を投与したマウスの皮質における、形質導入効率を示すBaseScopeシグナルの定量からの相当する結果を示す円グラフである。
【0041】
図3図3は、実施例2にさらに記載されるように、本明細書で開示されるrAAV製剤を投与したマウスにおける、細胞の大部分が少なくとも1ゲノムコピーを有する(皮質組織における)組織パーセンテージを示す棒グラフである。
【0042】
図4A-D】図4A~4Dは、実施例2にさらに記載されるように、本明細書で開示されるrAAV(この場合には、AAV9-SYN-CDKL5)製剤を投与したマウスにおけるCDKL5のRNA発現に相当する染色(RNAScope(登録商標)によって検出される場合)を有する組織切片の代表的画像を示す。図4A、4B、4C、および4Dは、それぞれ、群3、4、5、および6におけるマウスからの結果を示す(実施例2を参照のこと)。
【0043】
図5図5は、実施例2にさらに記載されるように、本明細書で開示されるrAAV製剤(この場合には、AAV9-SYN-CDKL5)を投与したマウスからの尾側皮質組織におけるCDKL5タンパク質発現に関して染色したウェスタンブロットを示す。GADPHタンパク質発現の染色を、負荷コントロールとして示す。
【発明を実施するための形態】
【0044】
本発明のある特定の実施形態の詳細な説明
別段注記されなければ、技術用語は、従来の使用法に従って使用される。分子生物学において共通する用語の定義は、Benjamin Lewin, Genes V、発行 Oxford University Press 1994(ISBN 0-19-854287-9);Kendrewら(編), The Encyclopedia of Molecular Biology, 発行 Blackwell Science Ltd., 1994(ISBN 0-632-02182-9);およびRobert A. Meyers(編), Molecular Biology and Biotechnology: a Comprehensive Desk Reference, 発行 VCH Publishers, Inc., 1995(ISBN 1-56081-569-8)において見出され得る。
【0045】
本開示の種々の実施形態の検討を促進するために、具体的な用語の以下の説明が提供される:
【0046】
約: 用語「約」が定量的値の前で使用される場合、本発明はまた、別段具体的に述べられなければ、その特定の定量的値自体を含む。本明細書で使用される場合、用語「約」とは、別段示されなければまたは推測されなければ、名目上の値からの±10%変動を言う。
【0047】
アデノ随伴ウイルス(AAV): ヒトおよびいくらかの他の霊長類の種に感染する、小さな複製欠損性の、エンベロープのないウイルス。AAVは、疾患を引き起こすことは知られておらず、非常に軽度の免疫応答を誘発する。AAVを利用する遺伝子治療ベクターは、分裂中の細胞および休止細胞の両方に感染し得、宿主細胞のゲノムへと組み込まれることなく、染色体外状態で持続し得る。これらの特徴は、AAVを遺伝子治療のための魅力的なウイルスベクターにしている。現在では、13の認識されているAAV血清型(AAV1~13)が存在する。
【0048】
投与/投与する: 被験体に任意の効果的な経路によって薬剤(例えば、治療剤(例えば、組換えAAV))を提供するまたは与えること。例示的な投与経路としては、注射(例えば、皮下、筋肉内、皮内、腹腔内、髄腔内、脳室内または静脈内での投与)、経口、管内、舌下、直腸、経皮、鼻内、膣および吸入経路が挙げられるが、これらに限定されない。
【0049】
~の間(between): 別段注記されなければ、用語「の間」が数値含意に言及するために使用される場合、その範囲は、特定の端点を含む。例えば、「1mM~10mMの間の(between 1mM and 10mM)」範囲は、1mM、10mM、および1mMより大きいが10mMより小さい値を含む。
【0050】
ブロックコポリマー(block copolymer): 「ブロックコポリマー」とは、異なる重合したモノマーのブロックから構成されるポリマーをいう。「ジブロックコポリマー(diblock copolymer)」は、2種の異なるブロックを有するのに対して、「トリブロックコポリマー(triblock copolymer)」は、3種の異なるブロックを有する。
【0051】
コード配列: 「コード配列」とは、適切な調節配列に作動可能に連結される場合に、インビトロまたはインビボでポリペプチドをコードするヌクレオチド配列を意味する。コード配列は、そのコード領域の前および後ろの領域(例えば、5’非翻訳(5’UTR)配列および3’非翻訳(3’UTR)配列、ならびに個々のコードセグメント(エキソン)間の介在配列(イントロン))を含んでいてもよいし、含んでいなくてもよい。
【0052】
コドン最適化した: 「コドン最適化した」核酸とは、そのコドンが、特定のシステム(例えば、特定の種または種の群)における発現のために最適であるように変化させた核酸配列に言及する。例えば、核酸配列は、哺乳動物細胞または特定の哺乳動物種(例えば、ヒト細胞)における発現のために最適化され得る。コドン最適化は、そのコードされるタンパク質のアミノ酸配列を変化させない。
【0053】
エンハンサー: プロモーターの活性を増大させることによって、転写速度を増大させる核酸配列。
【0054】
髄腔内(Intrathecal): 本明細書で使用される場合、「髄腔内」投与とは、脳脊髄液を保持する髄腔内空間への投与をいう。髄腔内投与法の例としては、脊髄(例えば、腰椎髄腔内)への、脳室への(例えば、脳室内(ICV))、またはくも膜下腔への(例えば、大槽への(大槽内(ICM))注射を介する投与が挙げられる。
【0055】
イントロン: タンパク質のコード情報を含まない遺伝子内のDNAの伸長部。イントロンは、メッセンジャーRNAの翻訳前に除去される。
【0056】
逆位末端反復配列(ITR): 効率的な複製のために必要とされるアデノ随伴ウイルスのゲノムにおける対称的な核酸配列。ITR配列は、AAV DNAゲノムの各末端に位置する。ITRは、ウイルスDNA合成の複製起点として働き、AAV組み込みベクターを生成するための最先端の(state-of-the-art)cis構成要素である。
【0057】
単離された: 「単離された」生物学的構成要素(例えば、核酸分子、タンパク質、ウイルスまたは細胞)は、その構成要素が天然に存在する生物の細胞もしくは組織、または生物自体における他の生物学的構成要素(例えば、他の染色体および染色体外DNAおよびRNA、タンパク質ならびに細胞)から実質的に分離または精製されている。「単離された」核酸分子およびタンパク質は、標準的な精製法によって精製されたものを含む。上記用語はまた、宿主細胞において組換え発現によって調製された核酸分子およびタンパク、ならびに化学合成された核酸分子およびタンパク質を含む。
【0058】
作動可能に連結された: 第1の核酸配列は、この第1の核酸配列が、第2の核酸配列と機能的な関係性に配置されている場合に、この第2の核酸配列と作動可能に連結されている。例えば、プロモーターは、このプロモーターが、コード配列の転写または発現に影響を及ぼす場合に、そのコード配列に作動可能に連結されている。概して、作動可能に連結されたDNA配列は連続しており、2つのタンパク質コード領域を結合する必要がある場合、同じリーディングフレームにある。
【0059】
多価アルコール(polyhydric alcohol): 多価アルコールとは、1個より多くのヒドロキシル(-OH)基を有する有機化合物(二価アルコール(これは2個のヒドロキシル基を含む)および2個より多くのヒドロキシル基を有するアルコールが挙げられる)をいう。
【0060】
プロモーター: 核酸(例えば、遺伝子)の転写を指示する/開始するDNAの領域。プロモーターは、転写開始部位の近くに必要な核酸配列を含む。多くのプロモーター配列は、当業者に公知であり、さらには、人工核酸分子中に異なるプロモーター配列の組み合わせが可能である。本明細書で使用される場合、遺伝子特異的内因性プロモーターとは、目的の内因性遺伝子の発現を調節する天然のプロモーターエレメントをいう。
【0061】
精製された: 用語「精製された」は、絶対的な純度を要求しない;むしろ、それは相対的な用語として意図される。従って、例えば、精製されたペプチド、タンパク質、ウイルス、または他の活性化合物は、天然に関連付けられたタンパク質および他の夾雑物から完全にまたは部分的に単離されているものである。ある特定の実施形態において、用語「実質的に精製された」とは、細胞、細胞培養培地、または他の粗製調製物から単離され、その最初の調製物の種々の構成要素(例えば、タンパク質、細胞デブリ、および他の構成要素)を除去するために分画に供された、ペプチド、タンパク質、ウイルスまたは他の活性化合物に言及する。
【0062】
組換え: 組換え核酸分子は、天然に存在しない配列を有するか、または2つの別の方法で分離された配列セグメントの人工的な組み合わせによって作製される配列を有するものである。この人工的な組み合わせは、化学合成によって、または核酸分子の単離されたセグメントの人工的な操作によって(例えば、遺伝子工学技術によって)達成され得る。
【0063】
「組換えAAV(Recombinant AAV)」(rAAV)は、例えば、Wangら, 「Adeno-associated virus vector as a platform for gene therapy delivery.」 Nat Rev Drug Discov. 2019 May;18(5):358-378およびSamulskiら, 「AAV-Mediated gene therapy for Research and Therapeutic Purposes.」 Annu Rev Virol. 2014 Nov;1(1):427-51に記載される。本開示では、rAAVは、「rAAV粒子(rAAV particle)」と交換可能に使用される。
【0064】
配列同一性: 2もしくはこれより多くの核酸配列、または2もしくはこれより多くのアミノ酸配列の間の同一性または類似性は、その配列間の同一性または類似性に関して表される。配列同一性は、パーセンテージ同一性に関して測定され得る;パーセンテージが高いほど、配列はより同一である。配列類似性は、パーセンテージ類似性に関して測定され得る(保存的アミノ酸置換が考慮される);パーセンテージが高いほど、配列はより類似である。核酸またはアミノ酸配列のホモログまたはオルソログは、標準的方法を使用して整列される場合、比較的高い程度の配列同一性/類似性を有する。この相同性は、そのオルソログのタンパク質またはcDNAが、関係性がより遠い種(例えば、ヒト配列およびC.elegans配列)と比較して、関係性がより近い種(例えば、ヒト配列およびマウス配列)に由来する場合により顕著である。
【0065】
比較のための配列のアラインメント法は、当該分野で周知である。種々のプログラムおよびアラインメントアルゴリズムは、以下に記載される: Smith & Waterman, Adv. Appl. Math. 2:482, 1981; Needleman & Wunsch, J. Mol. Biol. 48:443, 1970: Pearson & Lipman, Proc. Natl. Acad. Sci. USA 85:2444, 1988; Higgins & Sharp, Gene, 73:237-44, 1988; Higgins & Sharp, CABIOS 5:151-3, 1989; Corpetら, Nuc. Acids Res. 16:10881-90, 1988; Huangら Computer Appls. in the Biosciences 8, 155-65, 1992:およびPearsonら, Meth. Mol. Rio. 24:307-31, 1994。Altschulら, J. Mol. Biol. 215:403-10, 1990は、配列アラインメント法および相同性計算の詳細な考慮事項を示す。
【0066】
NCBI Basic Local Alignment Search Tool(BLAST)(Altschulら, J. Mol. Biol. 215:403-10, 1990)は、配列分析プログラム、blastp、blastn、blastx、tblastnおよびtblastxとともに使用するために、National Center for Biological Information(NCBI)を含むいくつかの情報源から、およびインターネット上で入手可能である。さらなる情報は、NCBIウェブサイトで見出され得る。
【0067】
血清型: 抗原の特徴的なセットによって区別される、関連性が近い微生物(例えば、ウイルス)の群。
【0068】
Stuffer配列: 2つの核酸特徴の間に(例えば、プロモーターとコード配列との間に)所望の間隔を作り出すために、または核酸分子が所望の長さのものであるように、核酸分子を伸長させるために代表的には使用されるより大きな核酸分子(例えば、ベクター)内部に含まれるヌクレオチドの配列をいう。Stuffer配列は、タンパク質コード情報を含まず、未知/合成由来/および/またはより大きな核酸分子の内部の他の核酸配列に関連しないものであり得る。
【0069】
被験体: 生きている多細胞の脊椎のある生物(ヒトおよび非ヒト哺乳動物を含むカテゴリー)。いくつかの実施形態において、上記被験体は、哺乳動物である。いくつかの実施形態において、上記被験体は、ヒトである。1つの実施形態において、上記ヒト被験体は、成人被験体、すなわち、18歳齢を超えているヒト被験体である。1つの実施形態において、上記ヒト被験体は、小児被験体、すなわち、0~18歳齢(両端を含む)のヒト被験体である。いくつかの実施形態において、上記被験体(例えば、ヒト被験体)は、コルチコステロイドを投与されている。いくつかの実施形態において、上記被験体(例えば、ヒト被験体)は、IgG分解プロテアーゼを投与されている。いくつかの実施形態において、上記被験体(例えば、ヒト被験体)は、コルチコステロイド投与されており、IgG分解プロテアーゼをも投与されている。
【0070】
合成の: 実験室において人工的手段によって生成される。例えば、合成核酸は、実験室において化学合成され得る。
【0071】
非翻訳領域(UTR): 代表的なmRNAは、上記コード配列の上流および下流に、
それぞれ、5’非翻訳領域(5’ UTR)および3’非翻訳領域(3’ UTR)を含む(Mignone F.ら, (2002) Genome Biol 3:REVIEWS0004を参照のこと)。
【0072】
治療上有効な量: 薬剤で処置される被験体において、または細胞において、所望の効果を達成するために十分な、特定の医薬または治療剤(例えば、組換えAAV)の量。上記薬剤の有効量は、処置されている被験体または細胞、および治療用組成物の投与様式が挙げられるが、これらに限定されないいくつかの要因に依存する。
【0073】
疾患を処置する、改善する、または防止する(treating, ameliorating, or preventing a disease): 「処置する」とは、疾患または病理学的条件の徴候または症状を、それが発生し始めた後に改善する治療的介入に言及する。「改善する」とは、疾患の徴候もしくは症状の数または重篤度の低減に言及する。疾患を「防止する」とは、疾患の完全な発生を阻害することに言及する。
【0074】
ベクター: ベクターは、ベクターが宿主細胞において複製するおよび/または組み込まれる能力を破壊することなく、外来核酸の挿入を可能にする核酸分子である。ベクターは、宿主細胞において複製することを可能にする核酸配列(例えば、複製起点)を含み得る。ベクターはまた、1またはこれより多くの選択マーカー遺伝子および他の遺伝的エレメントを含み得る。発現ベクターは、挿入された遺伝子の転写および翻訳を可能にするために必要な調節配列を含むベクターである。本明細書中のいくつかの実施形態において、上記ベクターは、AAVベクターである。用語「ベクター」はまた、遺伝情報または遺伝物質を運ぶ因子という一般的意味において、例えば、上記遺伝物質を細胞または生物へと導入するために、使用され得る。当業者は、遺伝情報または遺伝物質を運ぶ因子としての用語「ベクター」の一般的使用、ならびにrAAV粒子内のプラスミドまたはベクターゲノムに言及する用語「ベクター」のより具体的使用を容易に理解する。
【0075】
別段説明されなければ、本明細書で使用される全ての技術用語および科学用語は、本開示が属する分野の当業者によって一般に理解されるものと同じ意味を有する。単数形「1つの、ある(a)」、「1つの、ある(an)」、および「その、この、上記(the)」は、文脈が別段明確に示さなければ、複数形への言及を含む。「AまたはBを含む」とは、A、またはB、またはAおよびBを含むことを意味する。核酸またはポリペプチドに関して与えられる全ての塩基サイズまたはアミノ酸サイズ、および全ての分子量または分子質量値が、近似値であり、説明のために提供されることは、さらに理解されるべきである。本明細書で記載されるものに類似または等価な方法および材料が本開示の実施または試験において使用され得るものの、適切な方法および材料は、以下に記載される。本明細書で言及される全ての刊行物、特許出願、特許、および他の参考文献は、それらの全体において参考として援用される。矛盾する場合、本明細書(用語の説明を含む)が優先する、さらに、上記材料、方法および例は、例証に過ぎず、限定ではないことが意図される。
【0076】
I. 薬学的組成物
多くの実施形態において、提供される組成物は、液体形態において、例えば、本明細書で記載されるとおりの種々の構成要素を含む液剤として存在する。
【0077】
緩衝液およびpH
提供される組成物は概して、ヒト被験体における注入に適した緩衝液/キャリアを含む。上記緩衝液/キャリアは、rAAVが注入チューブに貼り付くことを防止するがインビボでのrAAV結合活性に干渉しない構成要素を含むべきである。種々のpH緩衝化剤が、本開示の組成物とともに使用するために適切であり得る。
【0078】
適切な緩衝化剤の非限定的な例としては、例えば、ホスフェートおよびTris(トリス(ヒドロキシメチル)アミノメタン)が挙げられる。例えば、いくつかの実施形態において、上記組成物は、ホスフェートを含み、例えば、ホスフェートは、5mM~30mM ホスフェートの間の濃度で上記組成物に存在する。いくつかの実施形態において、ホスフェートは、5mM~29mMの間、5mM~28mMの間、5mM~27mMの間、5mM~26mMの間、5mM~25mMの間、5mM~24mMの間、5mM~23mMの間、5mM~22mMの間、5mM~21mMの間、5mM~20mMの間、5mM~19mMの間、5mM~18mMの間、5mM~17mMの間、5mM~16mMの間、5mM~15mMの間、5mM~14mMの間のホスフェート、5mM~13mMの間、5mM~12mMの間、5mM~11mMの間、5mM~10mMの間、5mM~9mMの間、5mM~8mMの間、5mM~7mMの間、または5mM~6mMの間の濃度で上記組成物に存在する。いくつかの実施形態において、ホスフェートは、6mM~30mMの間、7mM~30mMの間、8mM~30mMの間、9mM~30mMの間、10mM~30mMの間、11mM~30mMの間、12mM~30mMの間、13mM~30mMの間、14mM~30mMの間、15mM~30mMの間、16mM~30mMの間、17mM~30mMの間、18mM~30mMの間、19mM~30mMの間、20mM~30mMの間、21mM~30mMの間、22mM~30mMの間、23mM~30mMの間、24mM~30mMの間、25mM~30mMの間、26mM~30mMの間、27mM~30mMの間、28mM~30mMの間、または29mM~30mMの間の濃度で上記組成物に存在する。いくつかの実施形態において、ホスフェートは、少なくとも5mM、例えば、約10mM、約15mM、または約20mMの濃度で上記組成物に存在する。いくつかの実施形態において、上記ホスフェートは、約10mMの濃度で上記組成物に存在する。
【0079】
いくつかの実施形態において、Trisは、例えば、5mM~30mMの間の濃度で上記組成物に存在する。いくつかの実施形態において、Trisは、5mM~29mMの間、5mM~28mMの間、5mM~27mMの間、5mM~26mMの間、5mM~25mMの間、5mM~24mMの間、5mM~23mMの間、5mM~22mMの間、5mM~21mMの間、5mM~20mMの間、5mM~19mMの間、5mM~18mMの間、5mM~17mMの間、5mM~16mMの間、5mM~15mMの間、5mM~14mMの間、5mM~13mMの間、5mM~12mMの間、5mM~11mMの間、5mM~10mMの間、5mM~9mMの間のTris、5mM~8mMの間、5mM~7mMの間、または5mM~6mMの間の濃度で上記組成物に存在する。いくつかの実施形態において、Trisは、6mM~30mMの間、7mM~30mMの間、8mM~30mMの間、9mM~30mMの間、10mM~30mMの間、11mM~30mMの間、12mM~30mMの間、13mM~30mMの間、14mM~30mMの間、15mM~30mMの間、16mM~30mMの間、17mM~30mMの間、18mM~30mMの間、19mM~30mMの間、20mM~30mMの間、21mM~30mMの間、22mM~30mMの間、23mM~30mMの間、24mM~30mMの間、25mM~30mMの間、26mM~30mMの間、27mM~30mMの間、28mM~30mMの間、または29mM~30mMの間のTrisの濃度で上記組成物に存在する。いくつかの実施形態において、Trisは、少なくとも5mM、例えば、約10mM、約15mM、または約20mMの濃度で上記組成物に存在する。いくつかの実施形態において、Trisは、約10mMの濃度で上記組成物に存在する。
【0080】
提供される組成物のpHは、一般に、6.5~8.5の間、例えば、7.0~8.5の間、7.5~8の間、または7.0~7.4の間である。いくつかの実施形態において、上記組成物は、約7.2のpHを有する。
【0081】
多価アルコール
適切な多価アルコールの非限定的な例としては、例えば、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、および糖アルコールが挙げられる。
【0082】
ある特定の実施形態において、上記多価アルコールは、糖アルコールである。いくつかの実施形態において、上記多価アルコールは、エリスリトール、グリセロール、イソマルト、ラクチトール、マルチトール、マンニトール、ソルビトール、およびキシリトールからなる群より選択される糖アルコールである。いくつかの実施形態において、上記糖アルコールは、ソルビトールである。いくつかの実施形態において、上記多価アルコールは、モノ-(エリスリトール、キシリトール、ソルビトール、マンニトール)、ジ-(ラクチトール、イソマルト、マルチトール)、またはポリサッカリド形態のその水素化形態にある糖アルコールである
【0083】
いくつかの実施形態において、上記多価アルコールは、0.5%~20%の範囲で上記製剤に存在する(別段注記されなければ、本開示全体での液体組成物中の多価アルコールのパーセンテージは、重量/容積パーセンテージに言及する。1g/100mLは、1%(w/v)に等しい)。いくつかの実施形態において、上記多価アルコールは、0.5%~19%、0.5%~18%、0.5%~17%、0.5%~16%、0.5%~15%、0.5%~14%、0.5%~13%、0.5%~12%、0.5%~11%、0.5%~10%、0.5%~9%、0.5%~8%、0.5%~7%、0.5%~6%、0.5%~5%、0.5%~4%、0.5%~3%、0.5%~2%、0.5%~1%、0.5%~0.9%、0.5%~0.8%、0.5%~0.7%、または0.5%~0.6%の範囲で上記製剤に存在する。いくつかの実施形態において、上記多価アルコールは、0.6%~20%、0.7%~20%、0.8%~20%、0.9%~20%、1%~20%、2%~20%、3%~20%、4%~20%、5%~20%、6%~20%、7%~20%、8%~20%、9%~20%、10%~20%、11%~20%、12%~20%、13%~20%、14%~20%、15%~20%、16%~20%、17%~20%、18%~20%、または19%~20%の範囲で上記製剤に存在する。いくつかの実施形態において、多価アルコールは、1%~10%の範囲で上記製剤に存在する。いくつかの実施形態において、多価アルコールは、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、または約10%で上記製剤に存在する。いくつかの実施形態において、多価アルコールは、約5%または約10%で上記製剤に存在する。
【0084】
いくつかの例示的実施形態において、上記組成物は、ソルビトールを含む。いくつかの実施形態において、ソルビトールは、0.5%~20%の範囲で上記製剤に存在する。いくつかの実施形態において、ソルビトールは、0.5%~19%、0.5%~18%、0.5%~17%、0.5%~16%、0.5%~15%、0.5%~14%、0.5%~13%、0.5%~12%、0.5%~11%、0.5%~10%、0.5%~9%、0.5%~8%、0.5%~7%、0.5%~6%、0.5%~5%、0.5%~4%、0.5%~3%、0.5%~2%、0.5%~1%、0.5%~0.9%、0.5%~0.8%、0.5%~0.7%、または0.5%~0.6%の濃度で上記製剤に存在する。いくつかの実施形態において、ソルビトールは、0.6%~20%、0.7%~20%、0.8%~20%、0.9%~20%、1%~20%、2%~20%、3%~20%、4%~20%、5%~20%、6%~20%、7%~20%、8%~20%、9%~20%、10%~20%、11%~20%、12%~20%、13%~20%、14%~20%、15%~20%、16%~20%、17%~20%、18%~20%、または19%~20%の範囲で上記製剤に存在する。いくつかの実施形態において、ソルビトールは、1%~10%の範囲で上記製剤に存在する。いくつかの実施形態において、ソルビトールは、約1%、約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%、または約10%で上記製剤に存在する。いくつかの実施形態において、ソルビトールは、約5%または約10%で上記製剤に存在する。
【0085】
トリブロックコポリマー界面活性剤
適切なトリブロックコポリマー界面活性剤の非限定的な例としては、非イオン性トリブロックコポリマー界面活性剤(例えば、ポリ(エチレンオキシド)(PEO)およびポリ(プロピレンオキシド)(PPO)のコポリマー(例えば、ポロキサマー))が挙げられる。ポロキサマーは、ポリ(エチレンオキシド)(PEO)の2つの親水性鎖が隣接するポリ(プロピレンオキシド)(PPO)の中心の疎水性鎖から構成されるトリブロックコポリマーである。ポロキサマーは、代表的には、約1,000~約15,000の分子量範囲を示す。
【0086】
いくつかの実施形態において、上記トリブロックコポリマー界面活性剤は、ポロキサマー、例えば、ポロキサマー188(Pluronic F68(登録商標))である。
【0087】
いくつかの実施形態において、上記トリブロックコポリマー界面活性剤(例えば、ポロキサマー)は、少なくとも0.0001%、少なくとも0.0005%、または少なくとも0.001%の濃度で上記組成物に存在する(別段注記されなければ、本開示全体での液体組成物中のトリブロックコポリマー界面活性剤(例えば、ポロキサマー)のパーセンテージは、重量/容積パーセンテージに言及する。1g/100mLは、1%(w/v)に等しい)。いくつかの実施形態において、上記トリブロックコポリマー界面活性剤(例えば、ポロキサマー)は、0.0001%~約0.001%の濃度で上記組成物に存在する。いくつかの実施形態において、上記トリブロックコポリマー界面活性剤(例えば、ポロキサマー)は、0.0002%~0.001%の間、0.0003%~0.001%の間、0.0004%~0.001%の間、0.0005%~0.001%の間、0.0006%~0.001%の間、0.0007%~0.001%の間、0.0008%~0.001%の間、0.0009%~0.001%の間、0.0001%~0.0009%の間、0.0001%~0.0008%の間、0.0001%~0.0007%の間、0.0001%~0.0006%の間、0.0001%~0.0005%の間、0.0001%~0.0004%の間、0.0001%~0.0003%、または0.0001%~0.0002%の間の濃度で上記組成物に存在する。
【0088】

提供される組成物は、生理学的に適合性の塩または塩の混合物を含み得る。いくつかの実施形態において、任意の含まれる塩は、約100mM 塩化ナトリウム(NaCl)~約250mM 塩化ナトリウムに等しいイオン強度に調節されるか、または生理学的に適合性の塩が、等しいイオン濃度に調節される。
【0089】
例えば、提供される組成物は、1種もしくはこれより多くの塩、例えば、1種もしくはこれより多くの一価塩および/または1種もしくはこれより多くの二価塩を含み得る。例えば、提供される組成物は、NaCl、KCl、またはこれらの組み合わせからなる群より選択される一価塩を含み得る。例えば、いくつかの実施形態において、NaClは、100mM~250mMの間、100mM~240mMの間、100mM~230mMの間、100mM~220mMの間、100mM~210mMの間、100mM~200mMの間のNaCl、100mM~190mMの間、100mM~180mMの間、100mM~170の間、100mM~160mMの間、100mM~150mMの間、100mM~140mMの間、100mM~130mMの間、100mM~120mMの間、100mM~110mMの間、90mM~200mMの間、110mM~200mMの間、120mM~200mMの間、130mM~200mMの間、140mM~200mMの間、150mM~200mMの間、160mM~200mMの間、170mM~200mMの間、180mM~200mMの間、または190mM~200mMの間の濃度で上記組成物に存在する。
【0090】
いくつかの実施形態において、NaClは、約130mMまたは約135mMの濃度で上記組成物に存在する。
【0091】
いくつかの実施形態において、KClは、0.5mM~5mMの間、0.6mM~5mMの間、0.7mM~5mMの間、0.8mM~5mMの間、0.9mM~5mMの間、1mM~5mMの間、1.5mM~5mMの間、2mM~5mMの間、2.5mM~5mMの間、3mM~5mMの間、3.5mM~5mMの間、4mM~5mMの間、4.5mM~5mMの間、0.5mM~4.5mMの間、0.5mM~4mMの間、0.5mM~3.5mMの間、0.5mM~3mMの間、0.5mM~2.5mMの間、0.5mM~2mMの間、または0.5mM~1mMの間の濃度で上記組成物に存在する。
【0092】
いくつかの実施形態において、KClは、約2mMの濃度で上記組成物に存在する。
【0093】
適切な二価塩の非限定的な例としては、MgCl、CaCl、またはこれらの組み合わせが挙げられる。例えば、いくつかの実施形態において、MgClは、0.5mM~5mMの間、0.6mM~5mMの間、0.7mM~5mMの間、0.8mM~5mMの間、0.9mM~5mMの間、1mM~5mMの間、1.5mM~5mMの間、2mM~5mMの間、2.5mM~5mMの間、3mM~5mMの間、3.5mM~5mMの間、4mM~5mMの間、4.5mM~5mMの間、0.5mM~4.5mMの間、0.5mM~4mMの間、0.5mM~3.5mMの間、0.5mM~3mMの間、0.5mM~2.5mMの間、0.5mM~2mMの間、または0.5mM~1mMの間の濃度で上記組成物に存在する。
【0094】
いくつかの実施形態において、MgClは、約1mMの濃度で上記組成物に存在する。
【0095】
いくつかの実施形態において、CaClは、0.5mM~5mMの間、0.6mM~5mMの間、0.7mM~5mMの間、0.8mM~5mMの間、0.9mM~5mMの間、1mM~5mMの間、1.5mM~5mMの間、2mM~5mMの間、2.5mM~5mMの間、3mM~5mMの間、3.5mM~5mMの間、4mM~5mMの間、または4.5mM~5mMの間、0.5mM~4.5mMの間、0.5mM~4mMの間、0.5mM~3.5mMの間、0.5mM~3mMの間、0.5mM~2.5mMの間、0.5mM~2mMの間、または0.5mM~1mMの間の濃度で上記組成物に存在する。
【0096】
いくつかの実施形態において、CaClは、約1mMの濃度で上記組成物に存在する。
【0097】
組換えAAV(rAAV):
本開示において、例えば、rAAVを被験体の中枢神経系に送達するための、例えば、遺伝子治療のための組成物およびそれらの使用方法が、記載される。
【0098】
AAVは、Parvoviridae科およびDependovirus属に属する。AAVは、直線状の1本鎖DNAゲノムをパッケージする小さなエンベロープのないウイルスである。AAV DNAのセンス鎖およびアンチセンス鎖の両方が、等しい頻度でAAVキャプシドへとパッケージされる。
【0099】
上記AAVゲノムは、2つのオープンリーディングフレーム(ORF)に隣接する2つの逆位末端反復配列(ITR)によって特徴づけられる。上記AAV2ゲノムにおいて、例えば、上記ITRの最初の125ヌクレオチドは、パリンドロームであり、これは、塩基対合を最大にするようにそれら自体を折りたたんで、T字型ヘアピン構造を形成する。上記ITRの他の20塩基(D配列といわれる)は、対合しないままである。上記ITRは、AAV DNA複製にとって重要なcis作用性配列である;上記ITRは複製起点であり、DNAポリメラーゼによる第2鎖合成のプライマーとして働く。この合成の間に形成される2本鎖DNA(これは、複製形態モノマーといわれる)は、第2回の自己感作複製のために使用され、複製形態ダイマーを形成する。これらの2本鎖中間体は、鎖置換機構を介して処理され、パッケージングに使用される1本鎖DNAおよび転写に使用される2本鎖DNAを生じる。Rep結合エレメントおよび末端分離部位(TRS)が、ITR内に位置する。これらの特徴は、2本鎖中間体を処理するために、AAV複製の間にウイルス調節タンパク質Repによって使用される。AAV複製におけるそれらの役割に加えて、上記ITRはまた、AAVゲノムパッケージング、転写、許容できない条件下での負の調節、および部位特異的組み込みにとって必須である(Days and Berns, Clin Microbiol Rev 21(4):583-593, 2008)。
【0100】
AAVの左側のORFは、4つのタンパク質- Rep78、Rep68、Rep52およびRep40をコードするRep遺伝子を含む。右側のORFは、3つのウイルスキャプシドタンパク質(VP1、VP2およびVP3)を生成するCap遺伝子を含む。そのAAVキャプシドは、正二十面体対称へと配置される60のウイルスキャプシドタンパク質を含む。VP1、VP2およびVP3は、1:1:10モル比で存在する(Daya and Berns, Clin Microbiol Rev 21(4):583-593, 2008)。
【0101】
AAVは、現在のところ、遺伝子治療のために最も頻繁に使用されるウイルスのうちの1つである。AAVは、ヒトおよび数種の他の霊長類種に感染するものの、疾患を引き起こすことは知られておらず、非常に軽度の免疫応答を誘発する。AAVを利用する遺伝子治療ベクターは、分裂中の細胞および休止細胞の両方に感染し得、宿主細胞のゲノムに組み込まれることなく、染色体外の状態で持続する。AAVの有利な特徴が原因で、本開示は、本明細書で開示される組換え核酸分子および方法のためのAAVの使用を企図する。
【0102】
AAVは、標的細胞に結合し、進入し、核に入る能力、長期間にわたって核において発現される能力、および低毒性を含め、遺伝子治療ベクターのいくつかの望ましい特徴を有する。しかし、AAVゲノムのサイズは小さいことから、組み込まれ得る異種DNAのサイズは制限がある。この問題を最小限にするために、Repおよび組み込み効率エレメント(IEE)をコードしないAAVベクターは、構築されている。上記ITRは、これらがパッキングに必要とされるcisシグナルであることから保持される(Daya and Berns, Clin Microbiol Rev, 21(4):583-593, 2008)。遺伝子治療に適したrAAVを生成するための方法は、当該分野で周知であり(例えば、米国特許出願公開2012/0100606;同第2012/0135515;同第2011/0229971;および同第2013/0072548;ならびにGhoshら, Gene Ther 13(4):321-329, 2006を参照のこと)、本明細書で開示される組換え核酸分子および方法とともに利用され得る。
【0103】
いくつかの局面において、本開示は、障害(例えば、中枢神経系に罹患する障害)の処置のための本明細書で開示されるrAAVの使用を提供し、ここで上記rAAVは、AAVキャプシドおよび上記AAVキャプシド内にパッケージされたベクターゲノムを含む。いくつかの実施形態において、上記rAAVは、作動可能に連結された構成要素として、5’から3’の順序において:5’-ITR、プロモーター配列、異種遺伝子、またはその機能的フラグメントもしくは機能的バリアントの部分的なまたは完全なコード配列、および3’-ITRを含むパッケージされたゲノムを含む。
【0104】
いくつかの実施形態において、組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)粒子は、1×1010~4×1014 GC/mLの間、1×1010~3×1014 GC/mLの間、1×1010~2×1014 GC/mLの間、1×1010~1×1014 GC/mLの間、1×1011~1×1013 GC/mLの間、1×1012~6×1012 GC/mLの間、または1×1012~4×1012 GC/mLの間の濃度で上記組成物に存在する。
【0105】
いくつかの実施形態において、上記rAAVは、AAVキャプシドおよび上記AAVキャプシドの中にパッケージされたベクターゲノムを含み、ここで上記ベクターゲノムは、(a)プロモーター配列;および(b)異種遺伝子(例えば、治療用遺伝子生成物をコードする異種遺伝子)、またはその機能的フラグメントもしくは機能的バリアントの部分的なまたは完全なコード配列を含む。
【0106】
いくつかの実施形態において、上記パッケージされたベクターゲノムは、本明細書で記載されるように、5’-ITR配列、エンハンサー、イントロン、コンセンサスKozak配列、ポリアデニル化シグナル、および/または3’-ITR配列をさらに含み得る。いくつかの実施形態において、上記組換えベクターは、1またはこれより多くのスタッファー核酸配列をさらに含み得る。1つの実施形態において、スタッファー核酸配列は、イントロンと上記異種遺伝子の上記部分的なまたは完全なコード配列との間に位置される。
【0107】
本明細書で記載される種々の実施形態において、上記rAAVは、AAVキャプシドを含む。上記AAVキャプシドは、血清型1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、rh10またはhu37のAAV(すなわち、AAV1、AAV2、AAV3、AAV4、AAV5、AAV6、AAV7、AAV8、AAV9、AAV10、AAV11、AAV12、AAVrh10、AAVhu37)、ならびにヒトおよび非ヒト霊長類組織から単離された100を超えるバリアントのうちのいずれか1つに由来し得る。例えば、Choiら, 2005, Curr Gene Ther. 5: 299-310, 2005およびGaoら, 2005, Curr Gene Ther. 5: 285-297を参照のこと。
【0108】
前述のキャプシドの他に、1またはこれより多くの有益な治療特性(例えば、選択された組織に対する改善された標的化、免疫応答を逃れる能力の増大、中和抗体の刺激の低減など)を有するように操作されているバリアントAAVキャプシドが、本発明の範囲内に含まれる。このような操作されたバリアントキャプシドの非限定的な例は、米国特許第9,506,083号、同第9,585,971号、同第9,587,282号、同第9,611,302号、同第9,725,485号、同第9,856,539号、同第9,909,142号、同第9,920,097号、同第10,011,640号、同第10,081,659号、同第10,179,176号、同第10,202,657号、同第10,214,566号、同第10,214,785号、同第10,266,845号、同第10,294,281号、同第10,301,648号、同第10,385,320号、および同第10,392,632号に、ならびにPCT公開番号WO/2017/165859、WO/2018/022905、WO/2018/156654、WO/2018/222503、およびWO/2018/226602(これらの開示は、本明細書に参考として援用される)に記載される。
【0109】
ある特定の例示的な実施形態において、本発明に従って投与されるrAAVは、AAV9キャプシドを含む。上記AAV9キャプシドは、複数のAAV9 vpタンパク質から構成される自己集合したAAVキャプシドである。上記AAV9 vpタンパク質は、代表的には、配列番号1のvp1アミン酸配列(GenBank Accession: AAS99264)をコードする、配列番号11の核酸配列またはこれと少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも97%、少なくとも99%同一の配列によってコードされる選択的スプライスバリアントとして発現される。これらのスプライスバリアントは、配列番号1の異なる長さのタンパク質を生じる。本明細書で使用される場合、AAV9バリアントは、例えば、WO/2016/049230、米国特許第8,927,514号、米国特許公開番号2015/0344911、および米国特許第8,734,809号に記載されるものを含む。
【0110】
本明細書で示されるように、本発明に従って投与されるrAAVは、いくつかの実施形態において、AAV9キャプシドを含み得る。しかし、他の実施形態では、別のAAVキャプシドが選択される。組織特異性は、キャプシドタイプによって決定され得る。適切な標的(例えば、肝臓、筋、肺、またはCNS)を形質導入するAAV血清型は、AAVウイルスベクター(例えば、AAV1、AAV2、AAV3、AAV4、AAV5、AAV6、AAV6.2、AAV7、AAV8、AAV9、AAVrh10、AAVrh64Rl、AAVrh64R2、AAVrh8が挙げられる)のキャプシドの供給源として選択され得る。例えば、米国特許公開第2007/0036760号;米国特許公開第2009/0197338号;およびEP1310571を参照のこと。WO 2003/042397(AAV7および他のシミアンAAV)、米国特許第7282199号および同第7790449号(AAV8)も参照のこと。さらに、未だ発見されていないAAV、またはこれに基づく組換えAAVが、AAVキャプシドの供給源として使用されてもよい。これらの文書はまた、AAVを生成するために選択され得る他のAAVを説明し、参考として援用される。いくつかの実施形態において、ウイルスベクターにおける使用のためのAAVキャプシドは、前述のAAVキャプシドまたはそのコード核酸のうちの一方の変異誘発によって(すなわち、挿入、欠失、または置換によって)生成され得る。いくつかの実施形態において、上記AAVキャプシドは、前述のAAVキャプシドタンパク質のうちの2つまたは3つまたは4つまたはこれより多くに由来するドメインを含む、キメラである。いくつかの実施形態において、上記AAVキャプシドは、2種または3種の異なるAAVまたは組換えAAVに由来するVp1、Vp2、およびVp3モノマーのモザイクである。いくつかの実施形態において、rAAV組成物は、前述のキャプシドのうちの1つより多くを含む。
【0111】
いくつかの実施形態において、上記rAAVは、AAVキャプシドおよび上記AAVキャプシドの中にパッケージされたベクターゲノムを含み、ここで上記ベクターゲノムは、CDKL5、またはこれらの機能的フラグメントもしくはバリアントの部分的なまたは完全なコード配列を含む。
【0112】
いくつかの実施形態において、CDKL5のコード配列は、配列番号12~18および19からなる群より選択されるヌクレオチド配列、または配列番号12~19のうちのいずれかと少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、もしくは少なくとも99.9%同一のヌクレオチド配列を含む。
【0113】
例示的実施形態において、上記rAAVは、AAVキャプシドおよび上記AAVキャプシドの中にパッケージされたベクターゲノムを含み、ここで上記ベクターゲノムは、配列番号20のヌクレオチド配列、またはこれと少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%、少なくとも99.5%、もしくは少なくとも99.9%同一のヌクレオチド配列を含む。いくつかのこのような実施形態において、上記AAVキャプシドは、AAV9キャプシドである。
【0114】
逆方向末端反復(ITR):
いくつかの実施形態において、rAAVは、AAV ITR配列を含むパッケージされたベクターゲノムを含み、これは、AAVおよびアデノウイルスヘルパー機能がtransで提供される場合に、ベクターDNA複製起点およびベクターゲノムのパッケージングシグナルの両方として機能する。さらに、上記ITRは、大きなRepタンパク質による1本鎖ヌクレオチド内部ニック形成(single-stranded endonucleatic nicking)の標的として働き、個々のゲノムを複製中間体から分離する。
【0115】
いくつかの実施形態において、5’-ITR配列は、AAV2に由来する。いくつかの実施形態において、3’-ITR配列は、AAV2に由来する。いくつかの実施形態において、5’-ITR配列および3’-ITR配列は、AAV2に由来する。いくつかの実施形態において、5’-ITR配列および/または3’-ITR配列は、AAV2に由来し、配列番号2を含むかまたはからなる。他の実施形態において、5’-ITR配列および/または3’-ITR配列は、非AAV2供給源に由来する。
【0116】
プロモーター
本明細書で記載される種々の局面において、上記rAAVは、異種遺伝子の発現を駆動し、調節することを助けるプロモーター配列を含むパッケージされたベクターゲノムを含む。例示的実施形態において、上記プロモーター配列は、5’-ITR配列と異種遺伝子の部分的なもしくは完全なコード配列との間に位置する。いくつかの実施形態において、上記プロモーター配列は、エンハンサー配列の下流に位置する。いくつかの実施形態において、上記プロモーター配列は、イントロン配列の上流に位置する。
【0117】
いくつかの実施形態において、上記プロモーターは、ニューロン特異的プロモーターである。1つの実施形態において、上記ニューロン特異的プロモーターは、ヒトシナプシン1(SYN1)プロモーター、マウスカルシウム/カルモジュリン依存性プロテインキナーゼII(CaMKII)プロモーター、ラットチューブリンαI(Ta1)プロモーター、ラットニューロン特異的エノラーゼ(NSE)プロモーター、ヒトニューロン特異的エノラーゼ(ENO2)プロモーター、ヒト血小板由来成長因子β鎖(PDGF)プロモーター、ヒトBM88プロモーター、およびニューロンニコチン性受容体β2(CHRNB2)プロモーターから選択される。
【0118】
例示的な実施形態において、ニューロン特異的プロモーターは、SYN1プロモーター(例えば、ヒトSYN1プロモーター)である。1つの実施形態において、上記SYN1プロモーター(例えば、ヒトSYN1プロモーター)は、配列番号3と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも91%、少なくとも92%、少なくとも93%、少なくとも94%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、少なくとも99%またはこれより大きく同一である。例示的実施形態において、上記SYN1プロモーター(例えば、ヒトSYN1プロモーター)は、配列番号3を含むかまたはからなる。
【0119】
いくつかの実施形態において、上記プロモーターは、ニワトリβ-アクチン(CBA)プロモーター、サイトメガロウイルス(CMV)最初期遺伝子プロモーター、トランスサイレチン(TTR)プロモーター、サイロキシン結合グロブリン(TBG)プロモーター、およびα-1アンチトリプシン(A1AT)プロモーターから選択される。
【0120】
例示的実施形態において、上記プロモーターは、CBAプロモーターである。1つの実施形態において、上記CBAプロモーターは、配列番号4を含むかまたはからなる。
【0121】
いくつかの実施形態において、上記プロモーターは、遺伝子特異的内因性プロモーターである。1つの実施形態において、上記プロモーターは、天然の遺伝子プロモーターエレメントを含む。
【0122】
他のパッケージされたベクターゲノムエレメント
プロモーターおよび異種遺伝子のコード配列に加えて、パッケージされたゲノムは、他の適切な転写開始配列、終結配列、エンハンサー配列、および効率的RNAプロセシングシグナルを含み得る。以下でさらに詳細に記載されるように、このような配列は、スプライシングシグナルおよびポリアデニル化(ポリA)シグナル、発現を増強する調節エレメント、細胞質mRNAを安定化する配列、翻訳効率を増強する(すなわち、Kozakコンセンサス配列)、およびタンパク質安定性を増強する配列を含む。
【0123】
いくつかの実施形態において、上記rAAVは、1またはこれより多くのエンハンサー配列を含むパッケージされたベクターゲノムを含む。1つの実施形態において、上記エンハンサーは、サイトメガロウイルス最初期遺伝子(CMV)エンハンサー、トランスサイレチンエンハンサー(enTTR)、ニワトリβ-アクチン(CBA)エンハンサー、En34エンハンサー、およびApoEエンハンサーから選択される。例示的実施形態において、上記エンハンサーは、CMVエンハンサー(例えば、CMV最初期遺伝子エンハンサー)である。1つの実施形態において、上記CMVエンハンサー(例えば、CMV最初期遺伝子エンハンサー)は、配列番号7を含むかまたはからなる。
【0124】
いくつかの実施形態において、上記rAAVは、1またはこれより多くのイントロン配列を含むパッケージされたベクターゲノムを含む。1つの実施形態において、上記イントロンは、SV40 Small Tイントロン、ウサギヘモグロビンサブユニットβ(rHBB)イントロン、ヒトβグロビンIVS2イントロン、β-グロビン/IgGキメライントロン、およびhFIXイントロンから選択される。1つの例示的な実施形態において、上記イントロンは、上記SV40 Small Tイントロンである。1つの実施形態において、上記SV40 Small Tイントロン配列は、配列番号8を含むかまたはそれからなる。
【0125】
いくつかの実施形態において、上記rAAVは、コンセンサスKozak配列を含むパッケージされたベクターゲノムを含む。いくつかの実施形態において、上記コンセンサスKozak配列は、イントロン配列の下流に位置する。1つの実施形態において、上記コンセンサスKozak配列は、GCCGCCACCである。
【0126】
いくつかの実施形態において、上記rAAVは、ポリアデニル化シグナル配列を含むパッケージされたベクターゲノムを含む。1つの実施形態において、上記ポリアデニル化シグナル配列は、ウシ成長ホルモン(BGH)ポリアデニル化シグナル配列、SV40ポリアデニル化シグナル配列、ウサギβグロビンポリアデニル化シグナル配列、および遺伝子特異的内因性ポリアデニル化シグナル配列から選択される。例示的実施形態において、上記ポリアデニル化シグナル配列は、SV40ポリアデニル化シグナル配列である。1つの実施形態において、上記SV40ポリアデニル化シグナル配列は、配列番号5を含むかまたはからなる。
【0127】
II. rAAVを送達する方法
1つの局面において、本開示は、rAAVを被験体の中枢神経系に送達する方法であって、上記方法は、上記被験体に、本明細書で記載されるとおりの薬学的組成物を投与する工程を包含する方法を提供する。
【0128】
例示的実施形態において、上記薬学的組成物は、髄腔内に、例えば、脳室内、腰椎、または大槽内投与を介して投与される。いくつかの実施形態において、上記薬学的組成物は、大槽内投与によって投与される。
【0129】
例えば、いくつかの実施形態において、上記薬学的組成物は、自動髄腔内インジェクターを使用して投与される。例えば、CSFダイナミクス、生理学的拍動性、および容積変位(volume displacement)に対して影響力を与えるインジェクターが、rAAVを髄腔内に送達するために利用され得る。本発明の方法において使用するための1つの可能なインジェクターの例は、Alcyone Lifesciences, Inc.が開発したPulsarTM Smart Intrathecal Delivery Platformである。
【0130】
投与される具体的用量は、各患者に対して均一な用量、患者1名あたり例えば、1.0×1011~1.0×1014ゲノムコピー(GC)のウイルスであり得る。あるいは、患者の用量は、上記患者のおおよその体重または表面積に合わせて調節され得る。適切な投与量を決定することにおける他の要因としては、処置または防止される疾患または状態、疾患の重篤度、投与経路、および上記患者の年齢、性別および医学的状態が挙げられ得る。処置に適切な投与量を決定するために必要な計算のさらなる改良は、当業者によって、特に、本明細書で開示される投与量情報およびアッセイに鑑みて慣用的に行われる。上記投与量はまた、適切な用量-応答データとともに使用される投与量を決定するために公知のアッセイの使用を通じて決定され得る。個々の患者の投与量はまた、上記疾患の進行がモニターされるにつれて調節され得る。
【0131】
いくつかの実施形態において、上記薬学的組成物は、qPCRまたは液滴デジタルPCR(ddPCR)によって測定されるように、例えば、約1.0×1011 ゲノムコピー/kg 患者体重(GC/kg)~約1×1014 GC/kg、約5×1011 ゲノムコピー/kg 患者体重(GC/kg)~約5×1013 GC/kg、または約1×1012~約1×1013 GC/kgのrAAVの用量で投与される。いくつかの実施形態において、上記rAAVは、約1×1012~約1×1013 ゲノムコピー(GC)/kgの用量で投与される。いくつかの実施形態において、上記rAAVは、約1.1×1011、約1.3×1011、約1.6×1011、約1.9×1011、約2×1011、約2.5×1011、約3.0×1011、約3.5×1011、約4.0×1011、約4.5×1011、約5.0×1011、約5.5×1011、約6.0×1011、約6.5×1011、約7.0×1011、約7.5×1011、約8.0×1011、約8.5×1011、約9.0×1011、約9.5×1011、約1.0×1012、約1.5×1012、約2.0×1012、約2.5×1012、約3.0×1012、約3.5×1012、約4.0×1012、約4.5×1012、約5.0×1012、約5.5×1012、約6.0×1012、約6.5×1012、約7.0×1012、約7.5×1012、約8.0×1012、約8.5×1012、約9.0×1012、約9.5×1012、約1.0×1013、約1.5×1013、約2.0×1013、約2.5×1013、約3.0×1013、約3.5×1013、約4.0×1013、約4.5×1013、約5.0×1013、約5.5×1013、約6.0×1013、約6.5×1013、約7.0×1013、約7.5×1013、約8.0×1013、約8.5×1013、約9.0×1013、約9.5×1013ゲノムコピー(GC)/kgの用量で投与される。上記rAAVは、単回用量で、または所望の治療結果にとって必要とされる場合は、複数回用量(例えば、2、3、4、5、6、7、8、9、10またはより多くの用量)で投与され得る。
【0132】
いくつかの実施形態において、本発明に従ってrAAVを送達する方法は、本明細書で記載される薬学的組成物を投与する前に、IgG分解プロテアーゼの投与をさらに含み得る。
【0133】
いくつかの実施形態において、本発明に従って送達する方法は、IgG分解プロテアーゼを投与されている被験体(例えば、哺乳動物、例えば、ヒト)で行われる。
【0134】
本発明において使用され得るプロテアーゼの例としては、例えば、WO/2020/016318および/またはWO/2020/159970に記載されるもの(例えば、Streptococcus pyogenes、Streptococcus equi、Mycoplasma canis、Streptococcus agalactiae、Streptococcus pseudoporcinus、またはPseudomonas putidaに由来するシステインプロテーゼが挙げられる)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0135】
ある特定の実施形態において、上記IgG分解プロテアーゼは、Streptococcus pyogenesに由来するIdeS(配列番号9)、または配列番号9と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、もしくは少なくとも99%同一であるプロテアーゼである。いくつかの実施形態において、上記プロテアーゼは、配列番号9の操作されたバリアントである。操作されたIdeSプロテアーゼの例は、WO/2020/016318ならびに米国特許公開第20180023070号および同第20180037962号に記載される。いくつかの実施形態において、上記操作されたIdeSバリアントは、配列番号9に対して1個、2個、3個、4個、5個、またはこれより多くのアミノ酸改変を有し得る。
【0136】
ある特定の実施形態において、上記IgG分解プロテアーゼは、Streptococcus equiに由来するIdeZ(配列番号10)または配列番号10と少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、少なくとも96%、少なくとも97%、少なくとも98%、もしくは少なくとも99%同一であるプロテアーゼである。いくつかの実施形態において、上記プロテアーゼは、配列番号10の操作されたバリアントである。操作されたIdeZプロテアーゼの例は、WO/2020/016318に記載される。いくつかの実施形態において、上記操作されたIdeZバリアントは、配列番号10に対して1個、2個、3個、4個、5個、またはこれより多くのアミノ酸改変を有し得る。
【0137】
本発明において使用され得る他のプロテアーゼとしては、例えば、WO/2017/134274に記載される、Streptococcus suis、Streptococcus porcinus、およびStreptococcus equiに由来するIgdE酵素が挙げられるが、これらに限定されない。
【0138】
いくつかの実施形態において、上記IgG分解プロテアーゼは、リポソーム、ナノ粒子、脂質ナノ粒子(LNP)、ポリマー、微粒子、マイクロカプセル、ミセル、もしくは細胞外小胞の中に被包され得るか、またはこれらと複合体化され得る。
【0139】
コルチコステロイド
いくつかの実施形態において、提供される方法は、本明細書で開示されるとおりのrAAVを含む組成物を、コルチコステロイドを以前に投与している被験体に投与する工程を包含する。本明細書で開示される組成物は、髄腔内に、例えば、脳室内に、または大槽内送達を介して投与され得る。
【0140】
この局面に従う種々の実施形態において、上記コルチコステロイドは、プレドニゾロン、プレドニゾン、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、トリアムシノロン、メチルプレドニゾロン、ブデソニド、ベタメタゾン、およびデフラザコートから選択され得る。例示的な実施形態において、上記コルチコステロイドは、プレドニゾロンである。
【0141】
この局面に従う種々の実施形態において、上記コルチコステロイドは、rAAVを含む上記組成物の投与の少なくとも約12時間前に、上記被験体に投与される。別の実施形態において、上記コルチコステロイドは、rAAVを含む上記組成物の投与の少なくとも約24時間前に、上記被験体に投与される。さらに別の実施形態において、上記コルチコステロイドは、rAAVを含む上記組成物の投与の少なくとも約2日前に、上記被験体に投与される。さらに別の実施形態において、上記コルチコステロイドは、rAAVを含む上記組成物の投与の少なくとも約3日前、4日前、5日前、6日前、7日前、または7日より前に、上記被験体に投与される。さらに別の実施形態において、上記コルチコステロイドは、rAAVを含む上記組成物の投与の少なくとも約7日前、14日前、21日前または21日より前に、上記被験体に投与される。さらに別の実施形態において、上記コルチコステロイドは、rAAVを含む上記組成物の投与の少なくとも約1ヶ月前、少なくとも約2ヶ月前、または少なくとも約3ヶ月前に、上記被験体に投与される。いくつかの実施形態において、上記コルチコステロイドは、rAAVを含む上記組成物の投与の12時間~4ヶ月の間、例えば、24時間~3ヶ月の間の前に投与される。
【0142】
1つの実施形態において、上記コルチコステロイドは、上記rAAVを含む組成物を投与する前に1回投与される。別の実施形態において、上記コルチコステロイドは、上記rAAVを含む組成物を投与する前に2回投与される。さらに別の実施形態において、上記コルチコステロイドは、上記rAAVを含む組成物を投与する前に3回、4回、5回、またはそれより多くの回数、投与される。
【0143】
ヒト被験体への上記コルチコステロイドの投与は、任意の経路によるものであり得る(経口、静脈内、皮内、経皮、皮下、筋肉内、吸入(例えば、エアロゾルを介する)、頬側(例えば、舌下)、局所(すなわち、皮膚および粘膜表面(気道表面を含む)の両方)、髄腔内、関節内、胸膜内、脳内、動脈内、腹腔内、または鼻内投与が挙げられるが、これらに限定されない)。例示的な実施形態において、上記コルチコステロイドは、経口投与される。
【0144】
ある特定の実施形態において、コルチコステロイドの用量は、mg/kg 被験体体重の単位で測定される。他の実施形態において、コルチコステロイドの用量は、被験体に投与される用量あたりのmg単位で測定される。本発明の組成物および方法とともに使用され得る用量の任意の測定値ならびに投与単位は、当該分野で標準的な手段によって変換され得る。
【0145】
ある特定の実施形態において、上記コルチコステロイドは、約1mg~約1000mgの用量で投与され得る。いくつかの実施形態において、上記コルチコステロイドは、約3mg~約300mgの用量で投与される。いくつかの実施形態において、上記コルチコステロイドは、約5mg~約150mgの用量で投与される。いくつかの実施形態において、上記コルチコステロイドは、約10mg~約100mgの用量で投与される。いくつかの実施形態において、上記コルチコステロイドは、約15mg~約80mgの用量で投与される。いくつかの実施形態において、上記コルチコステロイドは、約20mg~約60mgの用量で投与される。
【0146】
ある特定の実施形態において、上記コルチコステロイドは、約1mg、約2mg、約3mg、約4mg、約5mg、約6mg、約7mg、約8mg、約9 mg、約10mg、約11mg、約12mg、約13mg、約14mg、約15mg、約16mg、約17mg、約18mg、約19mg、約20mg、約21mg、約22mg、約23mg、約24mg、約25mg、約26mg、約27mg、約28mg、約29mg、約30mg、約31mg、約32mg、約33mg、約34mg、約35mg、約36mg、約37mg、約38mg、約39mg、約40mg、約45mg、約50mg、約55mg、約60mg、約65mg、約70mg、約75mg、約80mg、約85mg、約90mg、約95mg、約100mg、約150mg、約200mg、約250mg、約300mg、約350mg、約400mg、約450mg、約500mg、約600mg、約700mg、約800mg、約900mg、または約1000mgの用量で投与され得る。
【0147】
ある特定の実施形態において、上記コルチコステロイドは、約0.1mg/kg~約100mg/kg 被験体体重の用量で投与され得る。いくつかの実施形態において、抗CD19抗体は、約0.2mg/kg~約10mg/kgの用量で投与される。いくつかの実施形態において、上記抗CD19抗体は、約0.5mg/kg~約5mg/kgの用量で投与される。いくつかの実施形態において、上記抗CD19抗体は、約0.2mg/kg、約0.3mg/kg、約0.4mg/kg、約0.5mg/kg、約0.6mg/kg、約0.7mg/kg、約0.8mg/kg、約0.9mg/kg、約1mg/kg、約1.1mg/kg、約1.2mg/kg、約1.3mg/kg、約1.4mg/kg、約1.5mg/kg、約2mg/kg、約3mg/kg、約4mg/kg、約5mg/kg、または約10mg/kg 被験体体重の用量で投与される。
【0148】
いくつかの実施形態において、上記コルチコステロイドは、rAAVを含む上記組成物の投与の前に、合計で少なくとも1日間、少なくとも2日間、少なくとも3日間、少なくとも4日間、少なくとも5日間、少なくとも6日間、少なくとも7日間、少なくとも8日間、少なくとも9日間、少なくとも10日間、またはそれより多くの日数、投与され得る。いくつかの実施形態において、上記コルチコステロイドは、rAAVを含む上記組成物の投与の前に、1日間~14日間、例えば、1日間~12日間、または1日間~10日間の間で投与される。例えば、ある特定の例示的実施形態において、上記コルチコステロイドは、rAAVを含む上記組成物の投与の前に5日間、1mg/kg/日で投与され得る。
【0149】
いくつかの実施形態において、上記コルチコステロイドは、1mg/kg/日で4週間にわたって投与されてもよく、最初の投与は、rAAVを含む上記組成物の投与の5日前に行う。いくつかの実施形態において、上記コルチコステロイドは、1mg/kg/日で4週間にわたって投与されてもよく、最初の投与は、rAAVを含む上記組成物の投与の5日前に行い、続いて、さらに4週間にわたってコルチコステロイドの漸減を行う。
【0150】
この局面に従う方法は、遺伝子治療が適切であり得る任意のCNS障害を処置するために使用され得る。いくつかの実施形態において、上記CNS障害は、CDKL5欠損障害(CDD)、アンジェルマン症候群、バッテン病、クラッベ病、パーキンソン病、アルツハイマー病、脊髄性筋萎縮症(SMA)I型、II型、III型、およびIV型、X連鎖性ミオチュブラーミオパチー、フリードライヒ運動失調症、カナバン病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、副腎白質ジストロフィー、ハンチントン病、レット症候群、ならびに脊髄小脳失調症から選択される。
【0151】
詳細な説明全体を通じて、組成物が、特定の構成要素を有する、包含する、もしくは含むと記載される場合、またはプロセスおよび方法が、特定の工程を有する、包含する、もしくは含むと記載される場合、さらに、その記載される構成要素から本質的になるかまたはそれからなる本発明の組成物が存在すること、ならびにその記載される処理工程から本質的になるかまたはそれからなる本発明に従うプロセスおよび方法が存在することは、企図される。
【0152】
本開示において、要素または構成要素が、記載される要素または構成要素のリストの中に含まれるおよび/またはリストから選択されるといわれる場合、その要素もしくは構成要素が、その記載される要素もしくは構成要素のうちのいずれか1つであり得るか、またはその要素もしくは構成要素が、その記載される要素もしくは構成要素のうちの2もしくはこれより多くからなる群より選択され得ることは、理解されるべきである。
【0153】
さらに、本明細書で記載される組成物または方法の要素および/または特徴が、本明細書で明示的であろうと暗示的であろうと、本発明の趣旨および範囲から逸脱することなく種々の方法において組み合わされ得ることは、理解されるべきである。例えば、特定の化合物に対して言及がなされる場合、その化合物は文脈から別段理解されなければ、本発明の組成物の種々の実施形態においておよび/または本発明の方法において使用され得る。言い換えると、本開示の中で、実施形態は、明確かつ簡潔な開示が書かれ、描かれることを可能にする方法で記載され、示されているが、実施形態が、本教示および本発明から切り離されることなく、種々に組み合わされてもよいし、分離されてもよいことは、意図され、認識される。例えば、本明細書で記載され、示される全ての特徴が、本明細書で記載され、示される本発明の全ての局面に適用可能であり得ることは、認識される。
【0154】
表現「のうちの少なくとも1」が、文脈および用途から別段理解されなければ、その表現の後に来る記載される物体の各々、およびその記載される物体のうちの2またはこれより多くの種々の実施形態を個々に含むことは、理解されるべきである。3またはこれより多くの記載される物体に関連して、表現「および/または」は、文脈から別段理解されなければ、同じ意味を有することが理解されるべきである。
【0155】
用語「含む、包含する(include)」、「含む、包含する(includes)」、「含む、包含する(including)」、「有する(have)」、「有する(having)」、「含む、含有する(contain)」、「含む、含有する(contains)」または「含む、含有する(containing)」の使用は、これらの文法上等価なものを含め、概して制限がなくかつ非限定的である、例えば、別段具体的に述べられなければ、または文脈から理解されなければ、さらなる記載されない要素または工程を排除しないと概して理解されるべきである。
【0156】
工程の順序またはある特定の行為を行うための順序は、本発明が実施可能なままである限りにおいて、重要ではないことが理解されるべきである。さらに、2またはこれより多くの工程または行為は、同時と見做されてもよい。
【0157】
任意のおよび全ての例、または例示的な文言、例えば、「のような、例えば(such as)」または「が挙げられる(including)」の本明細書での使用は、本発明をよりよく例証することを意図するに過ぎず、別段特許請求されなければ、本発明の範囲に対する限定を課すものではない。本明細書中のいかなる文言も、任意の特許請求されていない要素を本発明の実施に必須として示すと解釈されるべきではない。
【実施例
【0158】
ここで一般的に記載されている開示は、以下の実施例を参照することによってより容易に理解される。実施例は、本開示のある特定の局面および実施形態を例証する目的で含められるに過ぎず、いかなる方法によっても本開示の範囲を限定することは意図されない。
【0159】
実施例1: rAAV組成物の生成
本実施例は、本開示における他の実施例の中で使用される種々のrAAV含有組成物を記載する。
【0160】
異種遺伝子を発現するrAAVを、ヒト胚性腎臓(HEK)またはHeLa細胞プロデューサー株において生成した。rAAV組成物を、以下の製剤を使用して作製した。
【表1】
【0161】
実施例2: rAAV含有製剤の生体分布および形質導入効率
本実施例は、本明細書で開示される組成物を使用する、種々の脳領域への、治療用遺伝子生成物を発現する組換えアデノ随伴ウイルス(rAAV)の成功裡の送達を実証する。
【0162】
本実施例において、CDKL5(AAV9-SYN-CDKL5)を発現するrAAVを生成し、CDKL5が欠損したマウスに送達した。
【0163】
CDKL5欠損障害(CDD)は、広い範囲の臨床症状および重篤度において出現し得るCDKL5遺伝子における変異によって引き起こされる希少神経発達性疾患である。CDKL5遺伝子は、正常な脳の発生および機能に必須であるサイクリン依存性キナーゼ様5(CDKL5)タンパク質をコードする。CDDは、欠失、短縮、スプライスバリアント、およびミスセンス変異を含む、CDKL5遺伝子における病原性バリアントによって引き起こされる。これらのバリアントは、機能的CDKL5タンパク質の量を低減し得るおよび/またはニューロンにおけるその活性を減少させ得る。
【0164】
HeLaが生成したAAV9-SYN-CDKL5および実施例1の表1に示されるとおりのさらなる構成要素を含む組成物を、作製した。3週齢~5週齢の間のCDKL5欠損性(Cdkl5 KO)マウスに、表2に示されるように、脳室内(ICV)注射によってコントロールまたはrAAV組成物のうちのいずれかを10μL、投与した。「コントロール」群に、食塩水(群2)またはHEKが生成したAAV9-SYN-CDKL5を含むコントロール組成物(群)のいずれかを投与した。野生型C57BL/6マウスをまた、コントロールとして使用した(群1)。
【表2】
【0165】
マウスを注射2週間後に屠殺し、組織を、ベクターゲノム(例えば、定量的ポリメラーゼ連鎖反応(qPCR)によって)、ベクターRNA(例えば、BaseScope(登録商標)アッセイを使用して)、CDKL5 RNA(例えば、RNAScope(登録商標)アッセイを使用して)またはCDKL5タンパク質(例えば、ウェスタンブロットによって)の存在に関して分析した。
【0166】
図1は、種々の脳領域(前頭皮質、尾側皮質、小脳、および脳幹)におけるDNA1μgあたりのゲノムコピー(GC)の計算された数字を示す。試験した全3種に製剤(群4、5、および6)に関して、高量(10またはこれより大きいGC/μg DNA)のベクターゲノムを、rAAVを投与したマウスの脳から評価した全ての脳領域において観察した。
【0167】
図2A~2Dは、群3(図2A)、群4(図2B)、群5(図2C)、および群(図2D)において、rAAVを投与したマウスにおけるベクターゲノムのRNA発現に相当する染色(BaseScope(登録商標)によって検出されるとおり)を有する組織切片の代表的画像を示す。図2E~2Hは、群3(図2E)、群4(図2F)、群5(図2G)、および群6(図2H)からのコントロールまたはrAAV製剤を投与したマウスの皮質におけるBaseScopeシグナル(形質導入効率を示す)の定量化からの相当する結果を示す円グラフである。各円グラフは、左上に、実験に関するマウス群の数字とともに表示されている。図2Eは、コントロール組成物を投与したマウス群3に関する円グラフを示す。図2F、2G、および2Hは、それぞれ、本明細書で開示されるrAAV製剤を各々投与した群4、群5、および群6の円グラフを示す。各円グラフの凡例は、各円グラフの右側にあり、定量されるゲノムコピー(GC)/細胞の量を表すために、0から4までの数字を示す。数字4(微細な点描パターン)は、>10 GC/細胞を表す;数字3(縞のパターン)は、4~10 GC/細胞を表す;数字2(中程度の点描パターン)は、2~3 GC/細胞を表す;数字1(網目パターン)は、1 GC/細胞を表す;数字0(白抜き)は、GC/細胞なしを表す。図2F、2G、および2H(それぞれ、群4、群5、および群6からの結果に相当する)に示されるように、本明細書で開示される製剤を使用するrAAVの投与は、皮質において細胞の顕著なパーセンテージにおいて> 10 GC/細胞の送達を生じた。
【0168】
図3は、細胞の大部分が少なくとも1ゲノムコピーを有する領域のパーセンテージを示す棒グラフである。群4、群5、および群6において、このパーセンテージは、少なくとも80%であった。
【0169】
図4A~4Dは、群3(図4A)、群4(図4B)、群5(図4C)、およ、群6(図4D)において、rAAVを投与したマウスにおけるCDKL5のRNA発現に相当する染色(RNAScope(登録商標)によって検出される場合)を有する組織切片の代表的画像を示す。図5は、尾側皮質組織におけるCDKL5タンパク質発現に関して染色したウェスタンブロットを示す。GADPHタンパク質発現の染色を、負荷コントロールとして示す。
【0170】
この実施例に記載される結果は、本明細書で開示される組成物が、組換えrAAVを種々の脳組織に送達するために使用され得、脳において異種遺伝子を発現し得ることを実証する。
【0171】
実施例3: 大槽内または腰椎髄腔内注射による中枢神経系へのrAAVの送達
この実施例は、大槽内または腰椎髄腔内経路を介して投与した、本明細書で記載される製剤を使用する中枢神経系へのrAAV送達を評価するために使用され得る実験を記載する。
【0172】
レポーター遺伝子(例えば、GFP)をコードするrAAVベクターを含む製剤を、実施例1に記載されるように生成し得る。非ヒト霊長類(例えば、カニクイザル)に、大槽への注射によって、または腰椎髄腔内注射によって、一定容積の製剤を投与し得る。投与の間に、上記非ヒト霊長類を、トレンデレンブルグ位にあり得る。
【0173】
上記rAAVの生体分布を、例えば、種々の組織におけるゲノムコピーの量(GC/μg DNA)を分析することによって評価し得る。中枢神経系への送達を、種々脳組織におけるGC/μg DNAを分析することによって評価し得る。種々の脳組織にわたるゲノムコピーの実質的な量は、中枢神経系への成功裡の送達を示す。
【0174】
種々の脳組織における、および/または細胞レベルでのレポーター遺伝子の発現を、例えば、染色またはレポーター遺伝子に適した他の可視化方法を使用して、組織切片において評価し得る。
【0175】
実施例4: 大槽内注射を介する治療用rAAVの送達
中枢神経系障害と関連するタンパク質をコードする遺伝子を発現するrAAVを生成し得る。上記rAAVを含む組成物を、実施例1に記載されるように同様に製剤化し得る。上記組成物を、大槽内注射を介して、その必要性のある被験体(例えば、中枢神経系障害と診断されているかまたは中枢神経系障害を発生させるリスクにあると特定されている被験体)に送達し得る。処置、改善、または防止の転帰を、関連の中枢神経系障害に適した方法によって上記被験体において測定し得る。
【0176】
実施例5: 腰椎内-IT注射を介する治療用rAAVの送達
中枢神経系障害と関連するタンパク質をコードする遺伝子を発現するrAAVを生成し得る。上記rAAVを含む組成物を、実施例1に記載されるように同様に製剤化し得る。上記組成物を、腰椎IT注射を介して、その必要性のある被験体(例えば、中枢神経系障害と診断されているかまたは中枢神経系障害を発生させるリスクにあると特定されている被験体)に送達し得る。処置、改善、または防止の転帰を、関連の中枢神経系障害に適した方法によって上記被験体において測定し得る。
【0177】
実施例6: 脳室内注射を介する治療用rAAVの送達
中枢神経系障害と関連するタンパク質をコードする遺伝子を発現するrAAVを生成し得る。上記rAAVを含む組成物を、実施例1に記載されるように同様に製剤化し得る。上記組成物を、脳室内注射を介して、その必要性のある被験体(例えば、中枢神経系障害と診断されているかまたは中枢神経系障害を発生させるリスクにあると特定されている被験体)に送達し得る。処置、改善、または防止の転帰を、関連の中枢神経系障害に適した方法によって上記被験体において測定し得る。
【0178】
参照による援用
本明細書で言及される特許文書および科学論文の各々の開示全体は、全ての目的のために参照により援用される。
【0179】
均等物
本開示は、その趣旨および本質的な特徴から逸脱することなく、他の具体的形態において具現化され得る。従って、前述の実施形態は、全ての点において、本明細書で記載される開示を限定するのではなく例証であるとみなされるべきである。異なる実施形態の種々の構造的要素および種々の開示される方法の工程は、種々の組み合わせおよび並べ替えにおいて利用され得、全てのこのような改変は、本開示の形態であるとみなされるべきである。本開示の範囲は、従って、前述の説明によるのではなく添付の特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲の意味および均等の範囲内に入る全ての変更は、その中に包含されることが意図される。
【0180】
配列表
配列番号1(AAV9アミノ酸配列)
MAADGYLPDWLEDNLSEGIREWWALKPGAPQPKANQQHQDNARGLVLPGYKYLGPGNGLDKGEPVNAADAAALEHDKAYDQQLKAGDNPYLKYNHADAEFQERLKEDTSFGGNLGRAVFQAKKRLLEPLGLVEEAAKTAPGKKRPVEQSPQEPDSSAGIGKSGAQPAKKRLNFGQTGDTESVPDPQPIGEPPAAPSGVGSLTMASGGGAPVADNNEGADGVGSSSGNWHCDSQWLGDRVITTSTRTWALPTYNNHLYKQISNSTSGGSSNDNAYFGYSTPWGYFDFNRFHCHFSPRDWQRLINNNWGFRPKRLNFKLFNIQVKEVTDNNGVKTIANNLTSTVQVFTDSDYQLPYVLGSAHEGCLPPFPADVFMIPQYGYLTLNDGSQAVGRSSFYCLEYFPSQMLRTGNNFQFSYEFENVPFHSSYAHSQSLDRLMNPLIDQYLYYLSKTINGSGQNQQTLKFSVAGPSNMAVQGRNYIPGPSYRQQRVSTTVTQNNNSEFAWPGASSWALNGRNSLMNPGPAMASHKEGEDRFFPLSGSLIFGKQGTGRDNVDADKVMITNEEEIKTTNPVATESYGQVATNHQSAQAQAQTGWVQNQGILPGMVWQDRDVYLQGPIWAKIPHTDGNFHPSPLMGGFGMKHPPPQILIKNTPVPADPPTAFNKDKLNSFITQYSTGQVSVEIEWELQKENSKRWNPEIQYTSNYYKSNNVEFAVNTEGVYSEPRPIGTRYLTRNL
【0181】
配列番号2(AAV2 ITR)
TTGGCCACTCCCTCTCTGCGCGCTCGCTCGCTCACTGAGGCCGGGCGACCAAAGGTCGCCCGACGCCCGGGCTTTGCCCGGGCGGCCTCAGTGAGCGAGCGAGCGCGCAGAGAGGGAGTGGCCAACTCCATCACTAGGGGTTCCT
【0182】
配列番号3(SYN1プロモーター)
AGTGCAAGTGGGTTTTAGGACCAGGATGAGGCGGGGTGGGGGTGCCTACCTGACGACCGACCCCGACCCACTGGACAAGCACCCAACCCCCATTCCCCAAATTGCGCATCCCCTATCAGAGAGGGGGAGGGGAAACAGGATGCGGCGAGGCGCGTGCGCACTGCCAGCTTCAGCACCGCGGACAGTGCCTTCGCCCCCGCCTGGCGGCGCGCGCCACCGCCGCCTCAGCACTGAAGGCGCGCTGACGTCACTCGCCGGTCCCCCGCAAACTCCCCTTCCCGGCCACCTTGGTCGCGTCCGCGCCGCCGCCGGCCCAGCCGGACCGCACCACGCGAGGCGCGAGATAGGGGGGCACGGGCGCGACCATCTGCGCTGCGGCGCCGGCGACTCAGCGCTGCCTCAGTCTGCGGTGGGCAGCGGAGGAGTCGTGTCGTGCCTGAGAGCGCAG
【0183】
配列番号4(CBAプロモーター)
TCGAGGTGAGCCCCACGTTCTGCTTCACTCTCCCCATCTCCCCCCCCTCCCCACCCCCAATTTTGTATTTATTTATTTTTTAATTATTTTATGCAGCGATGGGGGCGGGGGGGGGGGGGGCGCGCGCCAGGCGGGGCGGGGCGGGGCGAGGGGCGGGGCGGGGCGAGGCGGAGAGGTGCGGCGGCAGCCAATCAGAGCGGCGCGCTCCGAAAGTTTCCTTTTATGGCGAGGCGGCGGCGGCGGCGGCCCTATAAAAAGCGAAGCGCGCGGCGGGCG
【0184】
配列番号5(SV40ポリアデニル化シグナル)
GATCCAGACATGATAAGATACATTGATGAGTTTGGACAAACCACAACTAGAATGCAGTGAAAAAAATGCTTTATTTGTGAAATTTGTGATGCTATTGCTTTATTTGTAACCATTATAAGCTGCAATAAACAAGTTAACAACAACAATTGCATTCATTTTATGTTTCAGGTTCAGGGGGAGGTGTGGGAGGTTTTTTAG
【0185】
(コンセンサスKozak配列)
GCCGCCACC
【0186】
配列番号7(CMVエンハンサー)
CGTTACATAACTTACGGTAAATGGCCCGCCTGGCTGACCGCCCAACGACCCCCGCCCATTGACGTCAATAATGACGTATGTTCCCATAGTAACGCCAATAGGGACTTTCCATTGACGTCAATGGGTGGACTATTTACGGTAAACTGCCCACTTGGCAGTACATCAAGTGTATCATATGCCAAGTACGCCCCCTATTGACGTCAATGACGGTAAATGGCCCGCCTGGCATTATGCCCAGTACATGACCTTATGGGACTTTCCTACTTGGCAGTACATCTACGTATTAGTCATCGCTATTACCATG
【0187】
配列番号8(SV40イントロン)
GCTCTAAGGTAAATATAAAATTTTTAAGTGTATAATGTGTTAAACTACTGATTCTAATTGTTTCTCTCTTTTAGATTCCAACCTTTGGAACTGAT
【0188】
配列番号9(Streptococcus pyogenes IdeS)
DSFSANQEIRYSEVTPYHVTSVWTKGVTPPANFTQGEDVFHAPYVANQGWYDITKTFNGKDDLLCGAATAGNMLHWWFDQNKDQIKRYLEEHPEKQKINFNGEQMFDVKEAIDTKNHQLDSKLFEYFKEKAFPYLSTKHLGVFPDHVIDMFINGYRLSLTNHGPTPVKEGSKDPRGGIFDAVFTRGDQSKLLTSRHDFKEKNLKEISDLIKKELTEGKALGLSHTYANVRINHVINLWGADFDSNGNLKAIYVTDSDSNASIGMKKYFVGVNSAGKVAISAKEIKEDNIGAQVLGLFTLSTGQDSWNQTN
【0189】
配列番号10(Streptococcus equi IdeZ)
MKTIAYPNKPHSLSAGLLTAIAIFSLASSNITYADDYQRNATEAYAKEVPHQITSVWSKGVTPLTPEQFRYNNEDVIHAPYLAHQGWYDITKAFDGKDNLLCGAATAGNMLHWWFDQNKTEIEAYLSKHPEKQKIIFNNQELFDLKAAIDTKDSQTNSQLFNYFRDKAFPNLSARQLGVMPDLVLDMFINGYYLNVFKTQSTDVNRPYQDKDKRGGIFDAVFTRGDQTTLLTARHDLKNKGLNDISTIIKQELTEGRALALSHTYANVSISHVINLWGADFNAEGNLEAIYVTDSDANASIGMKKYFVGINAHGHVAISAKKIEGENIGAQVLGLFTLSSGKDIWQKLS
【0190】
配列番号11(AAV9核酸配列)
ATGGCTGCCGATGGTTATCTTCCAGATTGGCTCGAGGACAACCTTAGTGAAGGAATTCGCGAGTGGTGGGCTTTGAAACCTGGAGCCCCTCAACCCAAGGCAAATCAACAACATCAAGACAACGCTCGAGGTCTTGTGCTTCCGGGTTACAAATACCTTGGACCCGGCAACGGACTCGACAAGGGGGAGCCGGTCAACGCAGCAGACGCGGCGGCCCTCGAGCACGACAAGGCCTACGACCAGCAGCTCAAGGCCGGAGACAACCCGTACCTCAAGTACAACCACGCCGACGCCGAGTTCCAGGAGCGGCTCAAAGAAGATACGTCTTTTGGGGGCAACCTCGGGCGAGCAGTCTTCCAGGCCAAAAAGAGGCTTCTTGAACCTCTTGGTCTGGTTGAGGAAGCGGCTAAGACGGCTCCTGGAAAGAAGAGGCCTGTAGAGCAGTCTCCTCAGGAACCGGACTCCTCCGCGGGTATTGGCAAATCGGGTGCACAGCCCGCTAAAAAGAGACTCAATTTCGGTCAGACTGGCGACACAGAGTCAGTCCCAGACCCTCAACCAATCGGAGAACCTCCCGCAGCCCCCTCAGGTGTGGGATCTCTTACAATGGCTTCAGGTGGTGGCGCACCAGTGGCAGACAATAACGAAGGTGCCGATGGAGTGGGTAGTTCCTCGGGAAATTGGCATTGCGATTCCCAATGGCTGGGGGACAGAGTCATCACCACCAGCACCCGAACCTGGGCCCTGCCCACCTACAACAATCACCTCTACAAGCAAATCTCCAACAGCACATCTGGAGGATCTTCAAATGACAACGCCTACTTCGGCTACAGCACCCCCTGGGGGTATTTTGACTTCAACAGATTCCACTGCCACTTCTCACCACGTGACTGGCAGCGACTCATCAACAACAACTGGGGATTCCGGCCTAAGCGACTCAACTTCAAGCTCTTCAACATTCAGGTCAAAGAGGTTACGGACAACAATGGAGTCAAGACCATCGCCAATAACCTTACCAGCACGGTCCAGGTCTTCACGGACTCAGACTATCAGCTCCCGTACGTGCTCGGGTCGGCTCACGAGGGCTGCCTCCCGCCGTTCCCAGCGGACGTTTTCATGATTCCTCAGTACGGGTATCTGACGCTTAATGATGGAAGCCAGGCCGTGGGTCGTTCGTCCTTTTACTGCCTGGAATATTTCCCGTCGCAAATGCTAAGAACGGGTAACAACTTCCAGTTCAGCTACGAGTTTGAGAACGTACCTTTCCATAGCAGCTACGCTCACAGCCAAAGCCTGGACCGACTAATGAATCCACTCATCGACCAATACTTGTACTATCTCTCAAAGACTATTAACGGTTCTGGACAGAATCAACAAACGCTAAAATTCAGTGTGGCCGGACCCAGCAACATGGCTGTCCAGGGAAGAAACTACATACCTGGACCCAGCTACCGACAACAACGTGTCTCAACCACTGTGACTCAAAACAACAACAGCGAATTTGCTTGGCCTGGAGCTTCTTCTTGGGCTCTCAATGGACGTAATAGCTTGATGAATCCTGGACCTGCTATGGCCAGCCACAAAGAAGGAGAGGACCGTTTCTTTCCTTTGTCTGGATCTTTAATTTTTGGCAAACAAGGAACTGGAAGAGACAACGTGGATGCGGACAAAGTCATGATAACCAACGAAGAAGAAATTAAAACTACTAACCCGGTAGCAACGGAGTCCTATGGACAAGTGGCCACAAACCACCAGAGTGCCCAAGCACAGGCGCAGACCGGCTGGGTTCAAAACCAAGGAATACTTCCGGGTATGGTTTGGCAGGACAGAGATGTGTACCTGCAAGGACCCATTTGGGCCAAAATTCCTCACACGGACGGCAACTTTCACCCTTCTCCGCTGATGGGAGGGTTTGGAATGAAGCACCCGCCTCCTCAGATCCTCATCAAAAACACACCTGTACCTGCGGATCCTCCAACGGCCTTCAACAAGGACAAGCTGAACTCTTTCATCACCCAGTATTCTACTGGCCAAGTCAGCGTGGAGATCGAGTGGGAGCTGCAGAAGGAAAACAGCAAGCGCTGGAACCCGGAGATCCAGTACACTTCCAACTATTACAAGTCTAATAATGTTGAATTTGCTGTTAATACTGAAGGTGTATATAGTGAACCCCGCCCCATTGGCACCAGATACCTGACTCGTAATCTGTAA
【0191】
配列番号12(CDKL5脳アイソフォーム-アイソフォーム2)
ATGAAGATTCCTAACATTGGTAATGTGATGAATAAATTTGAGATCCTTGGGGTTGTAGGTGAAGGAGCCTATGGAGTTGTACTTAAATGCAGACACAAGGAAACACATGAAATTGTGGCGATCAAGAAATTCAAGGACAGTGAAGAAAATGAAGAAGTCAAAGAAACGACTTTACGAGAGCTTAAAATGCTTCGGACTCTCAAGCAGGAAAACATTGTGGAGTTGAAGGAAGCATTTCGTCGGAGGGGAAAGTTGTACTTGGTGTTTGAGTATGTTGAAAAAAATATGCTCGAATTGCTGGAAGAAATGCCAAATGGAGTTCCACCTGAGAAAGTAAAAAGCTACATCTATCAGCTAATCAAGGCTATTCACTGGTGCCATAAGAATGATATTGTCCATCGAGATATAAAACCAGAAAATCTCTTAATCAGCCACAATGATGTCCTAAAACTGTGTGACTTTGGTTTTGCTCGTAATCTGTCAGAAGGCAATAATGCTAATTACACAGAGTACGTTGCCACCAGATGGTATCGGTCCCCAGAACTCTTACTTGGCGCTCCCTATGGAAAGTCCGTGGACATGTGGTCGGTGGGCTGTATTCTTGGGGAGCTTAGCGATGGACAGCCTTTATTTCCTGGAGAAAGTGAAATTGACCAACTTTTTACTATTCAGAAGGTGCTAGGACCACTTCCATCTGAGCAGATGAAGCTTTTCTACAGTAATCCTCGCTTCCATGGGCTCCGGTTTCCAGCTGTTAACCATCCTCAGTCCTTGGAAAGAAGATACCTTGGAATTTTGAATAGTGTTCTACTTGACCTAATGAAGAATTTACTGAAGTTGGACCCAGCTGACAGATACTTGACAGAACAGTGTTTGAATCACCCTACATTTCAAACCCAGAGACTTCTGGATCGTTCTCCTTCAAGGTCAGCAAAAAGAAAACCTTACCATGTGGAAAGCAGCACATTGTCTAATAGAAACCAAGCCGGCAAAAGTACTGCTTTGCAGTCTCACCACAGATCTAACAGCAAGGACATCCAGAACCTGAGTGTAGGCCTGCCCCGGGCTGACGAAGGTCTCCCTGCCAATGAAAGCTTCCTAAATGGAAACCTTGCTGGAGCTAGTCTTAGTCCACTGCACACCAAAACCTACCAAGCAAGCAGCCAGCCTGGGTCTACCAGCAAAGATCTCACCAACAACAACATACCACACCTTCTTAGCCCAAAAGAAGCCAAGTCAAAAACAGAGTTTGATTTTAATATTGACCCAAAGCCTTCAGAAGGCCCAGGGACAAAGTACCTCAAGTCAAACAGCAGATCTCAGCAGAACCGCCACTCATTCATGGAAAGCTCTCAAAGCAAAGCTGGGACACTGCAGCCCAATGAAAAGCAGAGTCGGCATAGCTATATTGACACAATTCCCCAGTCCTCTAGGAGTCCCTCCTACAGGACCAAGGCCAAAAGCCATGGGGCACTGAGTGACTCCAAGTCTGTGAGCAACCTTTCTGAAGCCAGGGCCCAAATTGCGGAGCCCAGTACCAGTAGGTACTTCCCATCTAGCTGCTTAGACTTGAATTCTCCCACCAGCCCAACCCCCACCAGACACAGTGACACGAGAACTTTGCTCAGCCCTTCTGGAAGAAATAACCGAAATGAGGGAACGCTGGACTCACGTCGAACCACAACCAGACATTCTAAGACGATGGAGGAATTGAAGCTGCCGGAGCACATGGACAGTAGCCATTCCCATTCACTGTCTGCACCTCACGAATCTTTTTCTTATGGACTGGGCTACACCAGCCCCTTTTCTTCCCAGCAACGTCCTCATAGGCATTCTATGTATGTGACCCGTGACAAAGTGAGAGCCAAGGGCTTGGATGGAAGCTTGAGCATAGGGCAAGGGATGGCAGCTAGAGCCAACAGCCTGCAACTCTTGTCACCCCAGCCTGGAGAACAGCTCCCTCCAGAGATGACTGTGGCAAGATCTTCGGTCAAAGAGACCTCCAGAGAAGGCACCTCTTCCTTCCATACACGCCAGAAGTCTGAGGGTGGAGTGTATCATGACCCACACTCTGATGATGGCACAGCCCCCAAAGAAAATAGACACCTATACAATGATCCTGTGCCAAGGAGAGTTGGTAGCTTTTACAGAGTGCCATCTCCACGTCCAGACAATTCTTTCCATGAAAATAATGTGTCAACTAGAGTTTCTTCTCTACCATCAGAGAGCAGTTCTGGAACCAACCACTCAAAAAGACAACCAGCATTCGATCCATGGAAAAGTCCTGAAAATATTAGTCATTCAGAGCAACTCAAGGAAAAAGAGAAGCAAGGATTTTTCAGGTCAATGAAAAAGAAAAAGAAGAAATCTCAAACAGTACCCAATTCCGACAGCCCTGATCTTCTGACGTTGCAGAAATCCATTCATTCTGCTAGCACTCCAAGCAGCAGACCAAAGGAGTGGCGCCCCGAGAAGATCTCAGATCTGCAGACCCAAAGCCAGCCATTAAAATCACTGCGCAAGTTGTTACATCTCTCTTCGGCCTCAAATCACCCGGCTTCCTCAGATCCCCGCTTCCAGCCCTTAACAGCTCAACAAACCAAAAATTCCTTCTCAGAAATTCGGATTCACCCCCTGAGCCAGGCCTCTGGCGGGAGCAGCAACATCCGGCAGGAACCCGCACCGAAGGGCAGGCCAGCCCTCCAGCTGCCAGGTCAGATGGATCCTGGTTGGCATGTGTCCTCTGTGACCAGGAGTGCCACAGAGGGCCCTTCCTACTCTGAACAGCTGGGTGCCAAAAGTGGGCCAAATGGGCACCCCTATAACAGAACAAATCGCTCACGAATGCCAAATCTGAATGATTTAAAAGAGACAGCCTTG
【0192】
配列番号13(CDKL5標準アイソフォーム-アイソフォーム1)
ATGAAGATTCCTAACATTGGTAATGTGATGAATAAATTTGAGATCCTTGGGGTTGTAGGTGAAGGAGCCTATGGAGTTGTACTTAAATGCAGACACAAGGAAACACATGAAATTGTGGCGATCAAGAAATTCAAGGACAGTGAAGAAAATGAAGAAGTCAAAGAAACGACTTTACGAGAGCTTAAAATGCTTCGGACTCTCAAGCAGGAAAACATTGTGGAGTTGAAGGAAGCATTTCGTCGGAGGGGAAAGTTGTACTTGGTGTTTGAGTATGTTGAAAAAAATATGCTCGAATTGCTGGAAGAAATGCCAAATGGAGTTCCACCTGAGAAAGTAAAAAGCTACATCTATCAGCTAATCAAGGCTATTCACTGGTGCCATAAGAATGATATTGTCCATCGAGATATAAAACCAGAAAATCTCTTAATCAGCCACAATGATGTCCTAAAACTGTGTGACTTTGGTTTTGCTCGTAATCTGTCAGAAGGCAATAATGCTAATTACACAGAGTACGTTGCCACCAGATGGTATCGGTCCCCAGAACTCTTACTTGGCGCTCCCTATGGAAAGTCCGTGGACATGTGGTCGGTGGGCTGTATTCTTGGGGAGCTTAGCGATGGACAGCCTTTATTTCCTGGAGAAAGTGAAATTGACCAACTTTTTACTATTCAGAAGGTGCTAGGACCACTTCCATCTGAGCAGATGAAGCTTTTCTACAGTAATCCTCGCTTCCATGGGCTCCGGTTTCCAGCTGTTAACCATCCTCAGTCCTTGGAAAGAAGATACCTTGGAATTTTGAATAGTGTTCTACTTGACCTAATGAAGAATTTACTGAAGTTGGACCCAGCTGACAGATACTTGACAGAACAGTGTTTGAATCACCCTACATTTCAAACCCAGAGACTTCTGGATCGTTCTCCTTCAAGGTCAGCAAAAAGAAAACCTTACCATGTGGAAAGCAGCACATTGTCTAATAGAAACCAAGCCGGCAAAAGTACTGCTTTGCAGTCTCACCACAGATCTAACAGCAAGGACATCCAGAACCTGAGTGTAGGCCTGCCCCGGGCTGACGAAGGTCTCCCTGCCAATGAAAGCTTCCTAAATGGAAACCTTGCTGGAGCTAGTCTTAGTCCACTGCACACCAAAACCTACCAAGCAAGCAGCCAGCCTGGGTCTACCAGCAAAGATCTCACCAACAACAACATACCACACCTTCTTAGCCCAAAAGAAGCCAAGTCAAAAACAGAGTTTGATTTTAATATTGACCCAAAGCCTTCAGAAGGCCCAGGGACAAAGTACCTCAAGTCAAACAGCAGATCTCAGCAGAACCGCCACTCATTCATGGAAAGCTCTCAAAGCAAAGCTGGGACACTGCAGCCCAATGAAAAGCAGAGTCGGCATAGCTATATTGACACAATTCCCCAGTCCTCTAGGAGTCCCTCCTACAGGACCAAGGCCAAAAGCCATGGGGCACTGAGTGACTCCAAGTCTGTGAGCAACCTTTCTGAAGCCAGGGCCCAAATTGCGGAGCCCAGTACCAGTAGGTACTTCCCATCTAGCTGCTTAGACTTGAATTCTCCCACCAGCCCAACCCCCACCAGACACAGTGACACGAGAACTTTGCTCAGCCCTTCTGGAAGAAATAACCGAAATGAGGGAACGCTGGACTCACGTCGAACCACAACCAGACATTCTAAGACGATGGAGGAATTGAAGCTGCCGGAGCACATGGACAGTAGCCATTCCCATTCACTGTCTGCACCTCACGAATCTTTTTCTTATGGACTGGGCTACACCAGCCCCTTTTCTTCCCAGCAACGTCCTCATAGGCATTCTATGTATGTGACCCGTGACAAAGTGAGAGCCAAGGGCTTGGATGGAAGCTTGAGCATAGGGCAAGGGATGGCAGCTAGAGCCAACAGCCTGCAACTCTTGTCACCCCAGCCTGGAGAACAGCTCCCTCCAGAGATGACTGTGGCAAGATCTTCGGTCAAAGAGACCTCCAGAGAAGGCACCTCTTCCTTCCATACACGCCAGAAGTCTGAGGGTGGAGTGTATCATGACCCACACTCTGATGATGGCACAGCCCCCAAAGAAAATAGACACCTATACAATGATCCTGTGCCAAGGAGAGTTGGTAGCTTTTACAGAGTGCCATCTCCACGTCCAGACAATTCTTTCCATGAAAATAATGTGTCAACTAGAGTTTCTTCTCTACCATCAGAGAGCAGTTCTGGAACCAACCACTCAAAAAGACAACCAGCATTCGATCCATGGAAAAGTCCTGAAAATATTAGTCATTCAGAGCAACTCAAGGAAAAAGAGAAGCAAGGATTTTTCAGGTCAATGAAAAAGAAAAAGAAGAAATCTCAAACAGTACCCAATTCCGACAGCCCTGATCTTCTGACGTTGCAGAAATCCATTCATTCTGCTAGCACTCCAAGCAGCAGACCAAAGGAGTGGCGCCCCGAGAAGATCTCAGATCTGCAGACCCAAAGCCAGCCATTAAAATCACTGCGCAAGTTGTTACATCTCTCTTCGGCCTCAAATCACCCGGCTTCCTCAGATCCCCGCTTCCAGCCCTTAACAGCTCAACAAACCAAAAATTCCTTCTCAGAAATTCGGATTCACCCCCTGAGCCAGGCCTCTGGCGGGAGCAGCAACATCCGGCAGGAACCCGCACCGAAGGGCAGGCCAGCCCTCCAGCTGCCAGACGGTGGATGTGATGGCAGAAGACAGAGACACCATTCTGGACCCCAAGATAGACGCTTCATGTTAAGGACGACAGAACAACAAGGAGAATACTTCTGCTGTGGTGACCCAAAGAAGCCTCACACTCCGTGCGTCCCAAACCGAGCCCTTCATCGTCCAATCTCCAGTCCTGCTCCCTATCCAGTACTCCAGGTCCGAGGCACTTCCATGTGCCCGACACTCCAGGTCCGAGGCACTGATGCTTTCAGCTGCCCAACCCAGCAATCCGGGTTCTCTTTCTTCGTGAGACACGTTATGAGGGAAGCCCTGATTCACAGGGCCCAGGTAAACCAAGCTGCGCTCCTGACATACCATGAGAATGCGGCACTGACGGGCAAG
【0193】
配列番号14(CDKL5脳アイソフォーム-アイソフォーム2-コドン最適化1)
ATGAAGATTCCTAATATTGGGAATGTGATGAATAAGTTTGAGATTCTGGGGGTGGTGGGGGAGGGGGCTTATGGGGTGGTGCTGAAGTGTAGGCATAAGGAGACACATGAGATTGTGGCTATTAAGAAGTTTAAGGATTCTGAGGAGAATGAGGAGGTGAAGGAGACAACACTGAGGGAGCTGAAGATGCTGAGGACACTGAAGCAGGAGAATATTGTGGAGCTGAAGGAGGCTTTTAGGAGGAGGGGGAAGCTGTATCTGGTGTTTGAGTATGTGGAGAAGAATATGCTGGAGCTGCTGGAGGAGATGCCTAATGGGGTGCCTCCTGAGAAGGTGAAGTCTTATATTTATCAGCTGATTAAGGCTATTCATTGGTGTCATAAGAATGATATTGTGCATAGGGATATTAAGCCTGAGAATCTGCTGATTTCTCATAATGATGTGCTGAAGCTGTGTGATTTTGGGTTTGCTAGGAATCTGTCTGAGGGGAATAATGCTAATTATACAGAGTATGTGGCTACAAGGTGGTATAGGTCTCCTGAGCTGCTGCTGGGGGCTCCTTATGGGAAGTCTGTGGATATGTGGTCTGTGGGGTGTATTCTGGGGGAGCTGTCTGATGGGCAGCCTCTGTTTCCTGGGGAGTCTGAGATTGATCAGCTGTTTACAATTCAGAAGGTGCTGGGGCCTCTGCCTTCTGAGCAGATGAAGCTGTTTTATTCTAATCCTAGGTTTCATGGGCTGAGGTTTCCTGCTGTGAATCATCCTCAGTCTCTGGAGAGGAGGTATCTGGGGATTCTGAATTCTGTGCTGCTGGATCTGATGAAGAATCTGCTGAAGCTGGATCCTGCTGATAGGTATCTGACAGAGCAGTGTCTGAATCATCCTACATTTCAGACACAGAGGCTGCTGGATAGGTCTCCTTCTAGGTCTGCTAAGAGGAAGCCTTATCATGTGGAGTCTTCTACACTGTCTAATAGGAATCAGGCTGGGAAGTCTACAGCTCTGCAGTCTCATCATAGGTCTAATTCTAAGGATATTCAGAATCTGTCTGTGGGGCTGCCTAGGGCTGATGAGGGGCTGCCTGCTAATGAGTCTTTTCTGAATGGGAATCTGGCTGGGGCTTCTCTGTCTCCTCTGCATACAAAGACATATCAGGCTTCTTCTCAGCCTGGGTCTACATCTAAGGATCTGACAAATAATAATATTCCTCATCTGCTGTCTCCTAAGGAGGCTAAGTCTAAGACAGAGTTTGATTTTAATATTGATCCTAAGCCTTCTGAGGGGCCTGGGACAAAGTATCTGAAGTCTAATTCTAGGTCTCAGCAGAATAGGCATTCTTTTATGGAGTCTTCTCAGTCTAAGGCTGGGACACTGCAGCCTAATGAGAAGCAGTCTAGGCATTCTTATATTGATACAATTCCTCAGTCTTCTAGGTCTCCTTCTTATAGGACAAAGGCTAAGTCTCATGGGGCTCTGTCTGATTCTAAGTCTGTGTCTAATCTGTCTGAGGCTAGGGCTCAGATTGCTGAGCCTTCTACATCTAGGTATTTTCCTTCTTCTTGTCTGGATCTGAATTCTCCTACATCTCCTACACCTACAAGGCATTCTGATACAAGGACACTGCTGTCTCCTTCTGGGAGGAATAATAGGAATGAGGGGACACTGGATTCTAGGAGGACAACAACAAGGCATTCTAAGACAATGGAGGAGCTGAAGCTGCCTGAGCATATGGATTCTTCTCATTCTCATTCTCTGTCTGCTCCTCATGAGTCTTTTTCTTATGGGCTGGGGTATACATCTCCTTTTTCTTCTCAGCAGAGGCCTCATAGGCATTCTATGTATGTGACAAGGGATAAGGTGAGGGCTAAGGGGCTGGATGGGTCTCTGTCTATTGGGCAGGGGATGGCTGCTAGGGCTAATTCTCTGCAGCTGCTGTCTCCTCAGCCTGGGGAGCAGCTGCCTCCTGAGATGACAGTGGCTAGGTCTTCTGTGAAGGAGACATCTAGGGAGGGGACATCTTCTTTTCATACAAGGCAGAAGTCTGAGGGGGGGGTGTATCATGATCCTCATTCTGATGATGGGACAGCTCCTAAGGAGAATAGGCATCTGTATAATGATCCTGTGCCTAGGAGGGTGGGGTCTTTTTATAGGGTGCCTTCTCCTAGGCCTGATAATTCTTTTCATGAGAATAATGTGTCTACAAGGGTGTCTTCTCTGCCTTCTGAGTCTTCTTCTGGGACAAATCATTCTAAGAGGCAGCCTGCTTTTGATCCTTGGAAGTCTCCTGAGAATATTTCTCATTCTGAGCAGCTGAAGGAGAAGGAGAAGCAGGGGTTTTTTAGGTCTATGAAGAAGAAGAAGAAGAAGTCTCAGACAGTGCCTAATTCTGATTCTCCTGATCTGCTGACACTGCAGAAGTCTATTCATTCTGCTTCTACACCTTCTTCTAGGCCTAAGGAGTGGAGGCCTGAGAAGATTTCTGATCTGCAGACACAGTCTCAGCCTCTGAAGTCTCTGAGGAAGCTGCTGCATCTGTCTTCTGCTTCTAATCATCCTGCTTCTTCTGATCCTAGGTTTCAGCCTCTGACAGCTCAGCAGACAAAGAATTCTTTTTCTGAGATTAGGATTCATCCTCTGTCTCAGGCTTCTGGGGGGTCTTCTAATATTAGGCAGGAGCCTGCTCCTAAGGGGAGGCCTGCTCTGCAGCTGCCTGGGCAGATGGATCCTGGGTGGCATGTGTCTTCTGTGACAAGGTCTGCTACAGAGGGGCCTTCTTATTCTGAGCAGCTGGGGGCTAAGTCTGGGCCTAATGGGCATCCTTATAATAGGACAAATAGGTCTAGGATGCCTAATCTGAATGATCTGAAGGAGACAGCTCTG
【0194】
配列番号15(CDKL5脳アイソフォーム-アイソフォーム2-コドン最適化2)
ATGAAGATTCCAAATATTGGGAATGTGATGAATAAGTTTGAGATTCTGGGGGTGGTGGGGGAGGGGGCATATGGGGTGGTGCTGAAGTGTAGGCATAAGGAGACACATGAGATTGTGGCAATTAAGAAGTTTAAGGATTCAGAGGAGAATGAGGAGGTGAAGGAGACAACACTGAGGGAGCTGAAGATGCTGAGGACACTGAAGCAGGAGAATATTGTGGAGCTGAAGGAGGCATTTAGGAGGAGGGGGAAGCTGTATCTGGTGTTTGAGTATGTGGAGAAGAATATGCTGGAGCTGCTGGAGGAGATGCCAAATGGGGTGCCACCAGAGAAGGTGAAGTCATATATTTATCAGCTGATTAAGGCAATTCATTGGTGTCATAAGAATGATATTGTGCATAGGGATATTAAGCCAGAGAATCTGCTGATTTCACATAATGATGTGCTGAAGCTGTGTGATTTTGGGTTTGCAAGGAATCTGTCAGAGGGGAATAATGCAAATTATACAGAGTATGTGGCAACAAGGTGGTATAGGTCACCAGAGCTGCTGCTGGGGGCACCATATGGGAAGTCAGTGGATATGTGGTCAGTGGGGTGTATTCTGGGGGAGCTGTCAGATGGGCAGCCACTGTTTCCAGGGGAGTCAGAGATTGATCAGCTGTTTACAATTCAGAAGGTGCTGGGGCCACTGCCATCAGAGCAGATGAAGCTGTTTTATTCAAATCCAAGGTTTCATGGGCTGAGGTTTCCAGCAGTGAATCATCCACAGTCACTGGAGAGGAGGTATCTGGGGATTCTGAATTCAGTGCTGCTGGATCTGATGAAGAATCTGCTGAAGCTGGATCCAGCAGATAGGTATCTGACAGAGCAGTGTCTGAATCATCCAACATTTCAGACACAGAGGCTGCTGGATAGGTCACCATCAAGGTCAGCAAAGAGGAAGCCATATCATGTGGAGTCATCAACACTGTCAAATAGGAATCAGGCAGGGAAGTCAACAGCACTGCAGTCACATCATAGGTCAAATTCAAAGGATATTCAGAATCTGTCAGTGGGGCTGCCAAGGGCAGATGAGGGGCTGCCAGCAAATGAGTCATTTCTGAATGGGAATCTGGCAGGGGCATCACTGTCACCACTGCATACAAAGACATATCAGGCATCATCACAGCCAGGGTCAACATCAAAGGATCTGACAAATAATAATATTCCACATCTGCTGTCACCAAAGGAGGCAAAGTCAAAGACAGAGTTTGATTTTAATATTGATCCAAAGCCATCAGAGGGGCCAGGGACAAAGTATCTGAAGTCAAATTCAAGGTCACAGCAGAATAGGCATTCATTTATGGAGTCATCACAGTCAAAGGCAGGGACACTGCAGCCAAATGAGAAGCAGTCAAGGCATTCATATATTGATACAATTCCACAGTCATCAAGGTCACCATCATATAGGACAAAGGCAAAGTCACATGGGGCACTGTCAGATTCAAAGTCAGTGTCAAATCTGTCAGAGGCAAGGGCACAGATTGCAGAGCCATCAACATCAAGGTATTTTCCATCATCATGTCTGGATCTGAATTCACCAACATCACCAACACCAACAAGGCATTCAGATACAAGGACACTGCTGTCACCATCAGGGAGGAATAATAGGAATGAGGGGACACTGGATTCAAGGAGGACAACAACAAGGCATTCAAAGACAATGGAGGAGCTGAAGCTGCCAGAGCATATGGATTCATCACATTCACATTCACTGTCAGCACCACATGAGTCATTTTCATATGGGCTGGGGTATACATCACCATTTTCATCACAGCAGAGGCCACATAGGCATTCAATGTATGTGACAAGGGATAAGGTGAGGGCAAAGGGGCTGGATGGGTCACTGTCAATTGGGCAGGGGATGGCAGCAAGGGCAAATTCACTGCAGCTGCTGTCACCACAGCCAGGGGAGCAGCTGCCACCAGAGATGACAGTGGCAAGGTCATCAGTGAAGGAGACATCAAGGGAGGGGACATCATCATTTCATACAAGGCAGAAGTCAGAGGGGGGGGTGTATCATGATCCACATTCAGATGATGGGACAGCACCAAAGGAGAATAGGCATCTGTATAATGATCCAGTGCCAAGGAGGGTGGGGTCATTTTATAGGGTGCCATCACCAAGGCCAGATAATTCATTTCATGAGAATAATGTGTCAACAAGGGTGTCATCACTGCCATCAGAGTCATCATCAGGGACAAATCATTCAAAGAGGCAGCCAGCATTTGATCCATGGAAGTCACCAGAGAATATTTCACATTCAGAGCAGCTGAAGGAGAAGGAGAAGCAGGGGTTTTTTAGGTCAATGAAGAAGAAGAAGAAGAAGTCACAGACAGTGCCAAATTCAGATTCACCAGATCTGCTGACACTGCAGAAGTCAATTCATTCAGCATCAACACCATCATCAAGGCCAAAGGAGTGGAGGCCAGAGAAGATTTCAGATCTGCAGACACAGTCACAGCCACTGAAGTCACTGAGGAAGCTGCTGCATCTGTCATCAGCATCAAATCATCCAGCATCATCAGATCCAAGGTTTCAGCCACTGACAGCACAGCAGACAAAGAATTCATTTTCAGAGATTAGGATTCATCCACTGTCACAGGCATCAGGGGGGTCATCAAATATTAGGCAGGAGCCAGCACCAAAGGGGAGGCCAGCACTGCAGCTGCCAGGGCAGATGGATCCAGGGTGGCATGTGTCATCAGTGACAAGGTCAGCAACAGAGGGGCCATCATATTCAGAGCAGCTGGGGGCAAAGTCAGGGCCAAATGGGCATCCATATAATAGGACAAATAGGTCAAGGATGCCAAATCTGAATGATCTGAAGGAGACAGCACTG
【0195】
配列番号16(CDKL5脳アイソフォーム-アイソフォーム2-コドン最適化3)
ATGAAGATACCAAATATAGGTAATGTAATGAATAAGTTTGAAATACTAGGTGTAGTAGGTGAAGGTGCATATGGTGTAGTACTAAAGTGTAGGCATAAGGAAACACATGAAATAGTAGCAATAAAGAAGTTTAAGGATTCAGAAGAAAATGAAGAAGTAAAGGAAACAACACTAAGGGAACTAAAGATGCTAAGGACACTAAAGCAAGAAAATATAGTAGAACTAAAGGAAGCATTTAGGAGGAGGGGTAAGCTATATCTAGTATTTGAATATGTAGAAAAGAATATGCTAGAACTACTAGAAGAAATGCCAAATGGTGTACCACCAGAAAAGGTAAAGTCATATATATATCAACTAATAAAGGCAATACATTGGTGTCATAAGAATGATATAGTACATAGGGATATAAAGCCAGAAAATCTACTAATATCACATAATGATGTACTAAAGCTATGTGATTTTGGTTTTGCAAGGAATCTATCAGAAGGTAATAATGCAAATTATACAGAATATGTAGCAACAAGGTGGTATAGGTCACCAGAACTACTACTAGGTGCACCATATGGTAAGTCAGTAGATATGTGGTCAGTAGGTTGTATACTAGGTGAACTATCAGATGGTCAACCACTATTTCCAGGTGAATCAGAAATAGATCAACTATTTACAATACAAAAGGTACTAGGTCCACTACCATCAGAACAAATGAAGCTATTTTATTCAAATCCAAGGTTTCATGGTCTAAGGTTTCCAGCAGTAAATCATCCACAATCACTAGAAAGGAGGTATCTAGGTATACTAAATTCAGTACTACTAGATCTAATGAAGAATCTACTAAAGCTAGATCCAGCAGATAGGTATCTAACAGAACAATGTCTAAATCATCCAACATTTCAAACACAAAGGCTACTAGATAGGTCACCATCAAGGTCAGCAAAGAGGAAGCCATATCATGTAGAATCATCAACACTATCAAATAGGAATCAAGCAGGTAAGTCAACAGCACTACAATCACATCATAGGTCAAATTCAAAGGATATACAAAATCTATCAGTAGGTCTACCAAGGGCAGATGAAGGTCTACCAGCAAATGAATCATTTCTAAATGGTAATCTAGCAGGTGCATCACTATCACCACTACATACAAAGACATATCAAGCATCATCACAACCAGGTTCAACATCAAAGGATCTAACAAATAATAATATACCACATCTACTATCACCAAAGGAAGCAAAGTCAAAGACAGAATTTGATTTTAATATAGATCCAAAGCCATCAGAAGGTCCAGGTACAAAGTATCTAAAGTCAAATTCAAGGTCACAACAAAATAGGCATTCATTTATGGAATCATCACAATCAAAGGCAGGTACACTACAACCAAATGAAAAGCAATCAAGGCATTCATATATAGATACAATACCACAATCATCAAGGTCACCATCATATAGGACAAAGGCAAAGTCACATGGTGCACTATCAGATTCAAAGTCAGTATCAAATCTATCAGAAGCAAGGGCACAAATAGCAGAACCATCAACATCAAGGTATTTTCCATCATCATGTCTAGATCTAAATTCACCAACATCACCAACACCAACAAGGCATTCAGATACAAGGACACTACTATCACCATCAGGTAGGAATAATAGGAATGAAGGTACACTAGATTCAAGGAGGACAACAACAAGGCATTCAAAGACAATGGAAGAACTAAAGCTACCAGAACATATGGATTCATCACATTCACATTCACTATCAGCACCACATGAATCATTTTCATATGGTCTAGGTTATACATCACCATTTTCATCACAACAAAGGCCACATAGGCATTCAATGTATGTAACAAGGGATAAGGTAAGGGCAAAGGGTCTAGATGGTTCACTATCAATAGGTCAAGGTATGGCAGCAAGGGCAAATTCACTACAACTACTATCACCACAACCAGGTGAACAACTACCACCAGAAATGACAGTAGCAAGGTCATCAGTAAAGGAAACATCAAGGGAAGGTACATCATCATTTCATACAAGGCAAAAGTCAGAAGGTGGTGTATATCATGATCCACATTCAGATGATGGTACAGCACCAAAGGAAAATAGGCATCTATATAATGATCCAGTACCAAGGAGGGTAGGTTCATTTTATAGGGTACCATCACCAAGGCCAGATAATTCATTTCATGAAAATAATGTATCAACAAGGGTATCATCACTACCATCAGAATCATCATCAGGTACAAATCATTCAAAGAGGCAACCAGCATTTGATCCATGGAAGTCACCAGAAAATATATCACATTCAGAACAACTAAAGGAAAAGGAAAAGCAAGGTTTTTTTAGGTCAATGAAGAAGAAGAAGAAGAAGTCACAAACAGTACCAAATTCAGATTCACCAGATCTACTAACACTACAAAAGTCAATACATTCAGCATCAACACCATCATCAAGGCCAAAGGAATGGAGGCCAGAAAAGATATCAGATCTACAAACACAATCACAACCACTAAAGTCACTAAGGAAGCTACTACATCTATCATCAGCATCAAATCATCCAGCATCATCAGATCCAAGGTTTCAACCACTAACAGCACAACAAACAAAGAATTCATTTTCAGAAATAAGGATACATCCACTATCACAAGCATCAGGTGGTTCATCAAATATAAGGCAAGAACCAGCACCAAAGGGTAGGCCAGCACTACAACTACCAGGTCAAATGGATCCAGGTTGGCATGTATCATCAGTAACAAGGTCAGCAACAGAAGGTCCATCATATTCAGAACAACTAGGTGCAAAGTCAGGTCCAAATGGTCATCCATATAATAGGACAAATAGGTCAAGGATGCCAAATCTAAATGATCTAAAGGAAACAGCACTA
【0196】
配列番号17(CDKL5標準アイソフォーム-アイソフォーム1-コドン最適化1)
ATGAAGATTCCTAATATTGGGAATGTGATGAATAAGTTTGAGATTCTGGGGGTGGTGGGGGAGGGGGCTTATGGGGTGGTGCTGAAGTGTAGGCATAAGGAGACACATGAGATTGTGGCTATTAAGAAGTTTAAGGATTCTGAGGAGAATGAGGAGGTGAAGGAGACAACACTGAGGGAGCTGAAGATGCTGAGGACACTGAAGCAGGAGAATATTGTGGAGCTGAAGGAGGCTTTTAGGAGGAGGGGGAAGCTGTATCTGGTGTTTGAGTATGTGGAGAAGAATATGCTGGAGCTGCTGGAGGAGATGCCTAATGGGGTGCCTCCTGAGAAGGTGAAGTCTTATATTTATCAGCTGATTAAGGCTATTCATTGGTGTCATAAGAATGATATTGTGCATAGGGATATTAAGCCTGAGAATCTGCTGATTTCTCATAATGATGTGCTGAAGCTGTGTGATTTTGGGTTTGCTAGGAATCTGTCTGAGGGGAATAATGCTAATTATACAGAGTATGTGGCTACAAGGTGGTATAGGTCTCCTGAGCTGCTGCTGGGGGCTCCTTATGGGAAGTCTGTGGATATGTGGTCTGTGGGGTGTATTCTGGGGGAGCTGTCTGATGGGCAGCCTCTGTTTCCTGGGGAGTCTGAGATTGATCAGCTGTTTACAATTCAGAAGGTGCTGGGGCCTCTGCCTTCTGAGCAGATGAAGCTGTTTTATTCTAATCCTAGGTTTCATGGGCTGAGGTTTCCTGCTGTGAATCATCCTCAGTCTCTGGAGAGGAGGTATCTGGGGATTCTGAATTCTGTGCTGCTGGATCTGATGAAGAATCTGCTGAAGCTGGATCCTGCTGATAGGTATCTGACAGAGCAGTGTCTGAATCATCCTACATTTCAGACACAGAGGCTGCTGGATAGGTCTCCTTCTAGGTCTGCTAAGAGGAAGCCTTATCATGTGGAGTCTTCTACACTGTCTAATAGGAATCAGGCTGGGAAGTCTACAGCTCTGCAGTCTCATCATAGGTCTAATTCTAAGGATATTCAGAATCTGTCTGTGGGGCTGCCTAGGGCTGATGAGGGGCTGCCTGCTAATGAGTCTTTTCTGAATGGGAATCTGGCTGGGGCTTCTCTGTCTCCTCTGCATACAAAGACATATCAGGCTTCTTCTCAGCCTGGGTCTACATCTAAGGATCTGACAAATAATAATATTCCTCATCTGCTGTCTCCTAAGGAGGCTAAGTCTAAGACAGAGTTTGATTTTAATATTGATCCTAAGCCTTCTGAGGGGCCTGGGACAAAGTATCTGAAGTCTAATTCTAGGTCTCAGCAGAATAGGCATTCTTTTATGGAGTCTTCTCAGTCTAAGGCTGGGACACTGCAGCCTAATGAGAAGCAGTCTAGGCATTCTTATATTGATACAATTCCTCAGTCTTCTAGGTCTCCTTCTTATAGGACAAAGGCTAAGTCTCATGGGGCTCTGTCTGATTCTAAGTCTGTGTCTAATCTGTCTGAGGCTAGGGCTCAGATTGCTGAGCCTTCTACATCTAGGTATTTTCCTTCTTCTTGTCTGGATCTGAATTCTCCTACATCTCCTACACCTACAAGGCATTCTGATACAAGGACACTGCTGTCTCCTTCTGGGAGGAATAATAGGAATGAGGGGACACTGGATTCTAGGAGGACAACAACAAGGCATTCTAAGACAATGGAGGAGCTGAAGCTGCCTGAGCATATGGATTCTTCTCATTCTCATTCTCTGTCTGCTCCTCATGAGTCTTTTTCTTATGGGCTGGGGTATACATCTCCTTTTTCTTCTCAGCAGAGGCCTCATAGGCATTCTATGTATGTGACAAGGGATAAGGTGAGGGCTAAGGGGCTGGATGGGTCTCTGTCTATTGGGCAGGGGATGGCTGCTAGGGCTAATTCTCTGCAGCTGCTGTCTCCTCAGCCTGGGGAGCAGCTGCCTCCTGAGATGACAGTGGCTAGGTCTTCTGTGAAGGAGACATCTAGGGAGGGGACATCTTCTTTTCATACAAGGCAGAAGTCTGAGGGGGGGGTGTATCATGATCCTCATTCTGATGATGGGACAGCTCCTAAGGAGAATAGGCATCTGTATAATGATCCTGTGCCTAGGAGGGTGGGGTCTTTTTATAGGGTGCCTTCTCCTAGGCCTGATAATTCTTTTCATGAGAATAATGTGTCTACAAGGGTGTCTTCTCTGCCTTCTGAGTCTTCTTCTGGGACAAATCATTCTAAGAGGCAGCCTGCTTTTGATCCTTGGAAGTCTCCTGAGAATATTTCTCATTCTGAGCAGCTGAAGGAGAAGGAGAAGCAGGGGTTTTTTAGGTCTATGAAGAAGAAGAAGAAGAAGTCTCAGACAGTGCCTAATTCTGATTCTCCTGATCTGCTGACACTGCAGAAGTCTATTCATTCTGCTTCTACACCTTCTTCTAGGCCTAAGGAGTGGAGGCCTGAGAAGATTTCTGATCTGCAGACACAGTCTCAGCCTCTGAAGTCTCTGAGGAAGCTGCTGCATCTGTCTTCTGCTTCTAATCATCCTGCTTCTTCTGATCCTAGGTTTCAGCCTCTGACAGCTCAGCAGACAAAGAATTCTTTTTCTGAGATTAGGATTCATCCTCTGTCTCAGGCTTCTGGGGGGTCTTCTAATATTAGGCAGGAGCCTGCTCCTAAGGGGAGGCCTGCTCTGCAGCTGCCTGATGGGGGGTGTGATGGGAGGAGGCAGAGGCATCATTCTGGGCCTCAGGATAGGAGGTTTATGCTGAGGACAACAGAGCAGCAGGGGGAGTATTTTTGTTGTGGGGATCCTAAGAAGCCTCATACACCTTGTGTGCCTAATAGGGCTCTGCATAGGCCTATTTCTTCTCCTGCTCCTTATCCTGTGCTGCAGGTGAGGGGGACATCTATGTGTCCTACACTGCAGGTGAGGGGGACAGATGCTTTTTCTTGTCCTACACAGCAGTCTGGGTTTTCTTTTTTTGTGAGGCATGTGATGAGGGAGGCTCTGATTCATAGGGCTCAGGTGAATCAGGCTGCTCTGCTGACATATCATGAGAATGCTGCTCTGACAGGGAAG
【0197】
配列番号18(CDKL5標準アイソフォーム-アイソフォーム1-コドン最適化2)
ATGAAGATTCCAAATATTGGGAATGTGATGAATAAGTTTGAGATTCTGGGGGTGGTGGGGGAGGGGGCATATGGGGTGGTGCTGAAGTGTAGGCATAAGGAGACACATGAGATTGTGGCAATTAAGAAGTTTAAGGATTCAGAGGAGAATGAGGAGGTGAAGGAGACAACACTGAGGGAGCTGAAGATGCTGAGGACACTGAAGCAGGAGAATATTGTGGAGCTGAAGGAGGCATTTAGGAGGAGGGGGAAGCTGTATCTGGTGTTTGAGTATGTGGAGAAGAATATGCTGGAGCTGCTGGAGGAGATGCCAAATGGGGTGCCACCAGAGAAGGTGAAGTCATATATTTATCAGCTGATTAAGGCAATTCATTGGTGTCATAAGAATGATATTGTGCATAGGGATATTAAGCCAGAGAATCTGCTGATTTCACATAATGATGTGCTGAAGCTGTGTGATTTTGGGTTTGCAAGGAATCTGTCAGAGGGGAATAATGCAAATTATACAGAGTATGTGGCAACAAGGTGGTATAGGTCACCAGAGCTGCTGCTGGGGGCACCATATGGGAAGTCAGTGGATATGTGGTCAGTGGGGTGTATTCTGGGGGAGCTGTCAGATGGGCAGCCACTGTTTCCAGGGGAGTCAGAGATTGATCAGCTGTTTACAATTCAGAAGGTGCTGGGGCCACTGCCATCAGAGCAGATGAAGCTGTTTTATTCAAATCCAAGGTTTCATGGGCTGAGGTTTCCAGCAGTGAATCATCCACAGTCACTGGAGAGGAGGTATCTGGGGATTCTGAATTCAGTGCTGCTGGATCTGATGAAGAATCTGCTGAAGCTGGATCCAGCAGATAGGTATCTGACAGAGCAGTGTCTGAATCATCCAACATTTCAGACACAGAGGCTGCTGGATAGGTCACCATCAAGGTCAGCAAAGAGGAAGCCATATCATGTGGAGTCATCAACACTGTCAAATAGGAATCAGGCAGGGAAGTCAACAGCACTGCAGTCACATCATAGGTCAAATTCAAAGGATATTCAGAATCTGTCAGTGGGGCTGCCAAGGGCAGATGAGGGGCTGCCAGCAAATGAGTCATTTCTGAATGGGAATCTGGCAGGGGCATCACTGTCACCACTGCATACAAAGACATATCAGGCATCATCACAGCCAGGGTCAACATCAAAGGATCTGACAAATAATAATATTCCACATCTGCTGTCACCAAAGGAGGCAAAGTCAAAGACAGAGTTTGATTTTAATATTGATCCAAAGCCATCAGAGGGGCCAGGGACAAAGTATCTGAAGTCAAATTCAAGGTCACAGCAGAATAGGCATTCATTTATGGAGTCATCACAGTCAAAGGCAGGGACACTGCAGCCAAATGAGAAGCAGTCAAGGCATTCATATATTGATACAATTCCACAGTCATCAAGGTCACCATCATATAGGACAAAGGCAAAGTCACATGGGGCACTGTCAGATTCAAAGTCAGTGTCAAATCTGTCAGAGGCAAGGGCACAGATTGCAGAGCCATCAACATCAAGGTATTTTCCATCATCATGTCTGGATCTGAATTCACCAACATCACCAACACCAACAAGGCATTCAGATACAAGGACACTGCTGTCACCATCAGGGAGGAATAATAGGAATGAGGGGACACTGGATTCAAGGAGGACAACAACAAGGCATTCAAAGACAATGGAGGAGCTGAAGCTGCCAGAGCATATGGATTCATCACATTCACATTCACTGTCAGCACCACATGAGTCATTTTCATATGGGCTGGGGTATACATCACCATTTTCATCACAGCAGAGGCCACATAGGCATTCAATGTATGTGACAAGGGATAAGGTGAGGGCAAAGGGGCTGGATGGGTCACTGTCAATTGGGCAGGGGATGGCAGCAAGGGCAAATTCACTGCAGCTGCTGTCACCACAGCCAGGGGAGCAGCTGCCACCAGAGATGACAGTGGCAAGGTCATCAGTGAAGGAGACATCAAGGGAGGGGACATCATCATTTCATACAAGGCAGAAGTCAGAGGGGGGGGTGTATCATGATCCACATTCAGATGATGGGACAGCACCAAAGGAGAATAGGCATCTGTATAATGATCCAGTGCCAAGGAGGGTGGGGTCATTTTATAGGGTGCCATCACCAAGGCCAGATAATTCATTTCATGAGAATAATGTGTCAACAAGGGTGTCATCACTGCCATCAGAGTCATCATCAGGGACAAATCATTCAAAGAGGCAGCCAGCATTTGATCCATGGAAGTCACCAGAGAATATTTCACATTCAGAGCAGCTGAAGGAGAAGGAGAAGCAGGGGTTTTTTAGGTCAATGAAGAAGAAGAAGAAGAAGTCACAGACAGTGCCAAATTCAGATTCACCAGATCTGCTGACACTGCAGAAGTCAATTCATTCAGCATCAACACCATCATCAAGGCCAAAGGAGTGGAGGCCAGAGAAGATTTCAGATCTGCAGACACAGTCACAGCCACTGAAGTCACTGAGGAAGCTGCTGCATCTGTCATCAGCATCAAATCATCCAGCATCATCAGATCCAAGGTTTCAGCCACTGACAGCACAGCAGACAAAGAATTCATTTTCAGAGATTAGGATTCATCCACTGTCACAGGCATCAGGGGGGTCATCAAATATTAGGCAGGAGCCAGCACCAAAGGGGAGGCCAGCACTGCAGCTGCCAGATGGGGGGTGTGATGGGAGGAGGCAGAGGCATCATTCAGGGCCACAGGATAGGAGGTTTATGCTGAGGACAACAGAGCAGCAGGGGGAGTATTTTTGTTGTGGGGATCCAAAGAAGCCACATACACCATGTGTGCCAAATAGGGCACTGCATAGGCCAATTTCATCACCAGCACCATATCCAGTGCTGCAGGTGAGGGGGACATCAATGTGTCCAACACTGCAGGTGAGGGGGACAGATGCATTTTCATGTCCAACACAGCAGTCAGGGTTTTCATTTTTTGTGAGGCATGTGATGAGGGAGGCACTGATTCATAGGGCACAGGTGAATCAGGCAGCACTGCTGACATATCATGAGAATGCAGCACTGACAGGGAAG
【0198】
配列番号19(CDKL5標準アイソフォーム-アイソフォーム1-コドン最適化3)
ATGAAGATACCAAATATAGGTAATGTAATGAATAAGTTTGAAATACTAGGTGTAGTAGGTGAAGGTGCATATGGTGTAGTACTAAAGTGTAGGCATAAGGAAACACATGAAATAGTAGCAATAAAGAAGTTTAAGGATTCAGAAGAAAATGAAGAAGTAAAGGAAACAACACTAAGGGAACTAAAGATGCTAAGGACACTAAAGCAAGAAAATATAGTAGAACTAAAGGAAGCATTTAGGAGGAGGGGTAAGCTATATCTAGTATTTGAATATGTAGAAAAGAATATGCTAGAACTACTAGAAGAAATGCCAAATGGTGTACCACCAGAAAAGGTAAAGTCATATATATATCAACTAATAAAGGCAATACATTGGTGTCATAAGAATGATATAGTACATAGGGATATAAAGCCAGAAAATCTACTAATATCACATAATGATGTACTAAAGCTATGTGATTTTGGTTTTGCAAGGAATCTATCAGAAGGTAATAATGCAAATTATACAGAATATGTAGCAACAAGGTGGTATAGGTCACCAGAACTACTACTAGGTGCACCATATGGTAAGTCAGTAGATATGTGGTCAGTAGGTTGTATACTAGGTGAACTATCAGATGGTCAACCACTATTTCCAGGTGAATCAGAAATAGATCAACTATTTACAATACAAAAGGTACTAGGTCCACTACCATCAGAACAAATGAAGCTATTTTATTCAAATCCAAGGTTTCATGGTCTAAGGTTTCCAGCAGTAAATCATCCACAATCACTAGAAAGGAGGTATCTAGGTATACTAAATTCAGTACTACTAGATCTAATGAAGAATCTACTAAAGCTAGATCCAGCAGATAGGTATCTAACAGAACAATGTCTAAATCATCCAACATTTCAAACACAAAGGCTACTAGATAGGTCACCATCAAGGTCAGCAAAGAGGAAGCCATATCATGTAGAATCATCAACACTATCAAATAGGAATCAAGCAGGTAAGTCAACAGCACTACAATCACATCATAGGTCAAATTCAAAGGATATACAAAATCTATCAGTAGGTCTACCAAGGGCAGATGAAGGTCTACCAGCAAATGAATCATTTCTAAATGGTAATCTAGCAGGTGCATCACTATCACCACTACATACAAAGACATATCAAGCATCATCACAACCAGGTTCAACATCAAAGGATCTAACAAATAATAATATACCACATCTACTATCACCAAAGGAAGCAAAGTCAAAGACAGAATTTGATTTTAATATAGATCCAAAGCCATCAGAAGGTCCAGGTACAAAGTATCTAAAGTCAAATTCAAGGTCACAACAAAATAGGCATTCATTTATGGAATCATCACAATCAAAGGCAGGTACACTACAACCAAATGAAAAGCAATCAAGGCATTCATATATAGATACAATACCACAATCATCAAGGTCACCATCATATAGGACAAAGGCAAAGTCACATGGTGCACTATCAGATTCAAAGTCAGTATCAAATCTATCAGAAGCAAGGGCACAAATAGCAGAACCATCAACATCAAGGTATTTTCCATCATCATGTCTAGATCTAAATTCACCAACATCACCAACACCAACAAGGCATTCAGATACAAGGACACTACTATCACCATCAGGTAGGAATAATAGGAATGAAGGTACACTAGATTCAAGGAGGACAACAACAAGGCATTCAAAGACAATGGAAGAACTAAAGCTACCAGAACATATGGATTCATCACATTCACATTCACTATCAGCACCACATGAATCATTTTCATATGGTCTAGGTTATACATCACCATTTTCATCACAACAAAGGCCACATAGGCATTCAATGTATGTAACAAGGGATAAGGTAAGGGCAAAGGGTCTAGATGGTTCACTATCAATAGGTCAAGGTATGGCAGCAAGGGCAAATTCACTACAACTACTATCACCACAACCAGGTGAACAACTACCACCAGAAATGACAGTAGCAAGGTCATCAGTAAAGGAAACATCAAGGGAAGGTACATCATCATTTCATACAAGGCAAAAGTCAGAAGGTGGTGTATATCATGATCCACATTCAGATGATGGTACAGCACCAAAGGAAAATAGGCATCTATATAATGATCCAGTACCAAGGAGGGTAGGTTCATTTTATAGGGTACCATCACCAAGGCCAGATAATTCATTTCATGAAAATAATGTATCAACAAGGGTATCATCACTACCATCAGAATCATCATCAGGTACAAATCATTCAAAGAGGCAACCAGCATTTGATCCATGGAAGTCACCAGAAAATATATCACATTCAGAACAACTAAAGGAAAAGGAAAAGCAAGGTTTTTTTAGGTCAATGAAGAAGAAGAAGAAGAAGTCACAAACAGTACCAAATTCAGATTCACCAGATCTACTAACACTACAAAAGTCAATACATTCAGCATCAACACCATCATCAAGGCCAAAGGAATGGAGGCCAGAAAAGATATCAGATCTACAAACACAATCACAACCACTAAAGTCACTAAGGAAGCTACTACATCTATCATCAGCATCAAATCATCCAGCATCATCAGATCCAAGGTTTCAACCACTAACAGCACAACAAACAAAGAATTCATTTTCAGAAATAAGGATACATCCACTATCACAAGCATCAGGTGGTTCATCAAATATAAGGCAAGAACCAGCACCAAAGGGTAGGCCAGCACTACAACTACCAGATGGTGGTTGTGATGGTAGGAGGCAAAGGCATCATTCAGGTCCACAAGATAGGAGGTTTATGCTAAGGACAACAGAACAACAAGGTGAATATTTTTGTTGTGGTGATCCAAAGAAGCCACATACACCATGTGTACCAAATAGGGCACTACATAGGCCAATATCATCACCAGCACCATATCCAGTACTACAAGTAAGGGGTACATCAATGTGTCCAACACTACAAGTAAGGGGTACAGATGCATTTTCATGTCCAACACAACAATCAGGTTTTTCATTTTTTGTAAGGCATGTAATGAGGGAAGCACTAATACATAGGGCACAAGTAAATCAAGCAGCACTACTAACATATCATGAAAATGCAGCACTAACAGGTAAG
【0199】
配列番号20(DTC350)
TTGGCCACTCCCTCTCTGCGCGCTCGCTCGCTCACTGAGGCCGGGCGACCAAAGGTCGCCCGACGCCCGGGCTTTGCCCGGGCGGCCTCAGTGAGCGAGCGAGCGCGCAGAGAGGGAGTGGCCAACTCCATCACTAGGGGTTCCTAGTGCAAGTGGGTTTTAGGACCAGGATGAGGCGGGGTGGGGGTGCCTACCTGACGACCGACCCCGACCCACTGGACAAGCACCCAACCCCCATTCCCCAAATTGCGCATCCCCTATCAGAGAGGGGGAGGGGAAACAGGATGCGGCGAGGCGCGTGCGCACTGCCAGCTTCAGCACCGCGGACAGTGCCTTCGCCCCCGCCTGGCGGCGCGCGCCACCGCCGCCTCAGCACTGAAGGCGCGCTGACGTCACTCGCCGGTCCCCCGCAAACTCCCCTTCCCGGCCACCTTGGTCGCGTCCGCGCCGCCGCCGGCCCAGCCGGACCGCACCACGCGAGGCGCGAGATAGGGGGGCACGGGCGCGACCATCTGCGCTGCGGCGCCGGCGACTCAGCGCTGCCTCAGTCTGCGGTGGGCAGCGGAGGAGTCGTGTCGTGCCTGAGAGCGCAGGCCGCCACCATGAAGATTCCTAACATTGGTAATGTGATGAATAAATTTGAGATCCTTGGGGTTGTAGGTGAAGGAGCCTATGGAGTTGTACTTAAATGCAGACACAAGGAAACACATGAAATTGTGGCGATCAAGAAATTCAAGGACAGTGAAGAAAATGAAGAAGTCAAAGAAACGACTTTACGAGAGCTTAAAATGCTTCGGACTCTCAAGCAGGAAAACATTGTGGAGTTGAAGGAAGCATTTCGTCGGAGGGGAAAGTTGTACTTGGTGTTTGAGTATGTTGAAAAAAATATGCTCGAATTGCTGGAAGAAATGCCAAATGGAGTTCCACCTGAGAAAGTAAAAAGCTACATCTATCAGCTAATCAAGGCTATTCACTGGTGCCATAAGAATGATATTGTCCATCGAGATATAAAACCAGAAAATCTCTTAATCAGCCACAATGATGTCCTAAAACTGTGTGACTTTGGTTTTGCTCGTAATCTGTCAGAAGGCAATAATGCTAATTACACAGAGTACGTTGCCACCAGATGGTATCGGTCCCCAGAACTCTTACTTGGCGCTCCCTATGGAAAGTCCGTGGACATGTGGTCGGTGGGCTGTATTCTTGGGGAGCTTAGCGATGGACAGCCTTTATTTCCTGGAGAAAGTGAAATTGACCAACTTTTTACTATTCAGAAGGTGCTAGGACCACTTCCATCTGAGCAGATGAAGCTTTTCTACAGTAATCCTCGCTTCCATGGGCTCCGGTTTCCAGCTGTTAACCATCCTCAGTCCTTGGAAAGAAGATACCTTGGAATTTTGAATAGTGTTCTACTTGACCTAATGAAGAATTTACTGAAGTTGGACCCAGCTGACAGATACTTGACAGAACAGTGTTTGAATCACCCTACATTTCAAACCCAGAGACTTCTGGATCGTTCTCCTTCAAGGTCAGCAAAAAGAAAACCTTACCATGTGGAAAGCAGCACATTGTCTAATAGAAACCAAGCCGGCAAAAGTACTGCTTTGCAGTCTCACCACAGATCTAACAGCAAGGACATCCAGAACCTGAGTGTAGGCCTGCCCCGGGCTGACGAAGGTCTCCCTGCCAATGAAAGCTTCCTAAATGGAAACCTTGCTGGAGCTAGTCTTAGTCCACTGCACACCAAAACCTACCAAGCAAGCAGCCAGCCTGGGTCTACCAGCAAAGATCTCACCAACAACAACATACCACACCTTCTTAGCCCAAAAGAAGCCAAGTCAAAAACAGAGTTTGATTTTAATATTGACCCAAAGCCTTCAGAAGGCCCAGGGACAAAGTACCTCAAGTCAAACAGCAGATCTCAGCAGAACCGCCACTCATTCATGGAAAGCTCTCAAAGCAAAGCTGGGACACTGCAGCCCAATGAAAAGCAGAGTCGGCATAGCTATATTGACACAATTCCCCAGTCCTCTAGGAGTCCCTCCTACAGGACCAAGGCCAAAAGCCATGGGGCACTGAGTGACTCCAAGTCTGTGAGCAACCTTTCTGAAGCCAGGGCCCAAATTGCGGAGCCCAGTACCAGTAGGTACTTCCCATCTAGCTGCTTAGACTTGAATTCTCCCACCAGCCCAACCCCCACCAGACACAGTGACACGAGAACTTTGCTCAGCCCTTCTGGAAGAAATAACCGAAATGAGGGAACGCTGGACTCACGTCGAACCACAACCAGACATTCTAAGACGATGGAGGAATTGAAGCTGCCGGAGCACATGGACAGTAGCCATTCCCATTCACTGTCTGCACCTCACGAATCTTTTTCTTATGGACTGGGCTACACCAGCCCCTTTTCTTCCCAGCAACGTCCTCATAGGCATTCTATGTATGTGACCCGTGACAAAGTGAGAGCCAAGGGCTTGGATGGAAGCTTGAGCATAGGGCAAGGGATGGCAGCTAGAGCCAACAGCCTGCAACTCTTGTCACCCCAGCCTGGAGAACAGCTCCCTCCAGAGATGACTGTGGCAAGATCTTCGGTCAAAGAGACCTCCAGAGAAGGCACCTCTTCCTTCCATACACGCCAGAAGTCTGAGGGTGGAGTGTATCATGACCCACACTCTGATGATGGCACAGCCCCCAAAGAAAATAGACACCTATACAATGATCCTGTGCCAAGGAGAGTTGGTAGCTTTTACAGAGTGCCATCTCCACGTCCAGACAATTCTTTCCATGAAAATAATGTGTCAACTAGAGTTTCTTCTCTACCATCAGAGAGCAGTTCTGGAACCAACCACTCAAAAAGACAACCAGCATTCGATCCATGGAAAAGTCCTGAAAATATTAGTCATTCAGAGCAACTCAAGGAAAAAGAGAAGCAAGGATTTTTCAGGTCAATGAAAAAGAAAAAGAAGAAATCTCAAACAGTACCCAATTCCGACAGCCCTGATCTTCTGACGTTGCAGAAATCCATTCATTCTGCTAGCACTCCAAGCAGCAGACCAAAGGAGTGGCGCCCCGAGAAGATCTCAGATCTGCAGACCCAAAGCCAGCCATTAAAATCACTGCGCAAGTTGTTACATCTCTCTTCGGCCTCAAATCACCCGGCTTCCTCAGATCCCCGCTTCCAGCCCTTAACAGCTCAACAAACCAAAAATTCCTTCTCAGAAATTCGGATTCACCCCCTGAGCCAGGCCTCTGGCGGGAGCAGCAACATCCGGCAGGAACCCGCACCGAAGGGCAGGCCAGCCCTCCAGCTGCCAGGTCAGATGGATCCTGGTTGGCATGTGTCCTCTGTGACCAGGAGTGCCACAGAGGGCCCTTCCTACTCTGAACAGCTGGGTGCCAAAAGTGGGCCAAATGGGCACCCCTATAACAGAACAAATCGCTCACGAATGCCAAATCTGAATGATTTAAAAGAGACAGCCTTGTAAGATCCAGACATGATAAGATACATTGATGAGTTTGGACAAACCACAACTAGAATGCAGTGAAAAAAATGCTTTATTTGTGAAATTTGTGATGCTATTGCTTTATTTGTAACCATTATAAGCTGCAATAAACAAGTTAACAACAACAATTGCATTCATTTTATGTTTCAGGTTCAGGGGGAGGTGTGGGAGGTTTTTTAGAGGAACCCCTAGTGATGGAGTTGGCCACTCCCTCTCTGCGCGCTCGCTCGCTCACTGAGGCCGCCCGGGCAAAGCCCGGGCGTCGGGCGACCTTTGGTCGCCCGGCCTCAGTGAGCGAGCGAGCGCGCAGAGAGGGAGTGGCCAA
図1
図2A-D】
図2E-H】
図3
図4A-D】
図5
【配列表】
2024531296000001.xml
【国際調査報告】