(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】多段アレイベースの垂直集積電力供給
(51)【国際特許分類】
H02M 3/00 20060101AFI20240822BHJP
【FI】
H02M3/00 U
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024509304
(86)(22)【出願日】2022-08-15
(85)【翻訳文提出日】2024-04-09
(86)【国際出願番号】 US2022040353
(87)【国際公開番号】W WO2023022991
(87)【国際公開日】2023-02-23
(32)【優先日】2021-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510192916
【氏名又は名称】テスラ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョウ,ジン
(72)【発明者】
【氏名】スン,シシュアン
(72)【発明者】
【氏名】スン,ヤン
(72)【発明者】
【氏名】クリティヴァサン,ヴィジャイクマール
(72)【発明者】
【氏名】チャン,ウィリアム
(72)【発明者】
【氏名】リー,ジアンジュン
【テーマコード(参考)】
5H730
【Fターム(参考)】
5H730AS05
5H730AS19
5H730BB62
5H730BB86
5H730ZZ07
(57)【要約】
本開示の態様は、アレイ内のチップへの電力供給に関する。電力変換経路のアレイは、アレイのチップに対して垂直に配置することができる。電力変換経路は、高電圧低電流信号を低電圧高電流に変換することができる。電力変換経路は、第1の電力変換段および第2の電力変換段を含むことができる。電力変換経路は、例えば、電力供給モジュールに実装することができる。
【選択図】
図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピューティングシステムであって、
複数のチップを含むチップのアレイと、
前記複数のチップに対して垂直に配置された複数の電力変換経路を含む電力変換経路のアレイと、を備え、
前記複数の電力変換経路が第1の電力変換経路を含み、
前記第1の電力変換経路が、
第1の電力変換段と、
前記第1の電力変換段から電力供給信号を受信し、前記電力供給信号よりも低い電圧および高い電流を有する出力電力供給信号を生成し、前記出力電力供給信号を前記複数のチップのうちの第1のチップに提供するように構成された第2の電力変換段と、を備える、コンピューティングシステム。
【請求項2】
前記第2の電力変換段が、
第1のプリント回路基板上の第1の回路と、
第2のプリント回路基板上の第2の回路と、を備え、
前記第2のプリント回路基板が前記第1のプリント回路基板と積層されており、電気接続部が前記第1のプリント回路基板と前記第2のプリント回路基板との間に垂直に延びる、請求項1に記載のコンピューティングシステム。
【請求項3】
前記第1の電力変換段が、1つまたは複数の第1のプリント回路基板上の第1の回路を備え、前記第2の電力変換段が、1つまたは複数の第2のプリント回路基板上の第2の回路を備え、前記1つまたは複数の第1のプリント回路基板が、前記1つまたは複数の第2のプリント回路基板と積層されている、請求項1に記載のコンピューティングシステム。
【請求項4】
前記第1の電力変換段が、前記第2の電力変換段と垂直に一体化されている、請求項1に記載のコンピューティングシステム。
【請求項5】
前記第1の電力変換段が第1の直流-直流コンバータを備え、前記第2の電力変換段が第2の直流-直流コンバータを備える、請求項1に記載のコンピューティングシステム。
【請求項6】
複数の電力供給モジュールが前記複数の電力変換経路を備え、第1の電力供給モジュールが前記第1の電力変換経路を備える、請求項1に記載のコンピューティングシステム。
【請求項7】
前記第1の電力供給モジュールが、前記第1の電力変換段と前記第2の電力変換段との間に配置された熱伝達構造を備える、請求項6に記載のコンピューティングシステム。
【請求項8】
前記第1の電力供給モジュールが、前記第1の電力変換段および前記第2の電力変換段に対して垂直に配置されたデカップリングコンデンサを備える、請求項6に記載のコンピューティングシステム。
【請求項9】
前記第1の電力供給モジュールが、クロック回路と、前記第1の電力変換段および前記第2の電力変換段に対して垂直に配置されたプリント回路基板上のフィルタとを備える、請求項6に記載のコンピューティングシステム。
【請求項10】
前記電力供給モジュールの各々が、前記複数のチップのそれぞれの1つのフットプリントに対応する面積を有する、請求項6に記載のコンピューティングシステム。
【請求項11】
前記第1の電力変換段が、40ボルト~60ボルトの範囲の電圧を有する入力電力供給信号を受信するように構成され、前記出力電力供給信号が1ボルト未満の電圧を有する、請求項1に記載のコンピューティングシステム。
【請求項12】
前記出力電力供給信号が、1ボルト未満の電圧および100アンペア程度の電流を有する、請求項1に記載のコンピューティングシステム。
【請求項13】
ウェハ上のシステムが前記チップのアレイを備え、前記コンピューティングシステムがウェハレベルパッケージング構造を備える、請求項1に記載のコンピューティングシステム。
【請求項14】
コンピューティングシステムにおける電力供給生成の方法であって、
電力供給モジュールのアレイの電力供給モジュールの第1の電力変換段を用いて、入力電力供給信号を、中間電力供給信号であって、前記中間電力供給信号が、前記入力電力供給信号よりも低い電流および高い電圧を有する、中間電力供給信号に変換するステップと、
前記電力供給モジュールの第2の電力変換段を用いて、前記中間電力供給信号に基づいて、出力電力供給信号を生成するステップであって、前記出力電力供給信号が、前記中間電力供給信号よりも低い電流および高い電圧を有する、ステップと、
前記電力供給モジュールと前記チップとの間に垂直に延びる少なくとも1つの電気的相互接続によって前記出力電力供給信号をチップアレイの前記チップに提供するステップであって、前記電力供給モジュールが前記チップに対して垂直に配置されている、ステップと、を含む、方法。
【請求項15】
前記第1の電力変換段が前記第2の電力変換段と垂直に一体化されている、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第2の電力変換段が、
第1のプリント回路基板上の第1の回路と、
第2のプリント回路基板上の第2の回路と、を備え、
前記第2のプリント回路基板が前記第1のプリント回路基板と積層されており、電気接続部が前記第1のプリント回路基板と前記第2のプリント回路基板との間に垂直に延びる、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記電力供給モジュールのアレイの各電力供給モジュールが、前記チップのアレイのそれぞれのチップのフットプリントに対応する面積を有する、請求項14に記載の方法。
【請求項18】
前記第1の電力変換段と前記第2の電力変換段との間に配置される熱伝達構造位置を使用して熱を放散することをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記入力電力供給信号が、40ボルト~60ボルトの範囲の電圧を有し、前記出力電力供給信号が、1ボルト未満の電圧を有する、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
ウェハ上のシステムがチップのアレイを備える、請求項14に記載の方法。
【請求項21】
前記チップのアレイを使用してニューラルネットワーク訓練を実行することをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2021年8月18日に出願された「HIGH DENSITY MULTI-STAGE ARRAY BASED VERTICAL INTEGRATED POWER SOLUTION FOR DISTRIBUTED COMPUTING APPLICATION」と題する米国仮出願第63/260,392号の利益を主張するものであり、その各々の開示は、その全体があらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、電力供給を伴う電子アセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
コンピューティングシステムは、複数のチップと、電力供給モジュールなどの関連する電子機器とを含むことができる。高い計算密度が望ましい場合がある。高い計算密度を達成するために、関連する電子機器の面積を制限することができる。電力供給の効率は、システム性能に影響を与える場合がある。
【発明の概要】
【0004】
特許請求の範囲に記載された技術革新は各々いくつかの態様を有し、そのうちの1つだけがその望ましい属性を単独で担うものではない。特許請求の範囲を限定することなく、本開示のいくつかの顕著な特徴をここで簡単に説明する。
【0005】
本開示の1つの態様は、複数のチップを備えるチップのアレイと、複数のチップに対して垂直に配置された複数の電力変換経路を含む電力変換経路のアレイとを備えるコンピューティングシステムである。複数の電力変換経路は、第1の電力変換経路を含む。第1の電力変換経路は、第1の電力変換段と、第1の電力変換段から電力供給信号を受信し、電力供給信号よりも低い電圧および高い電流を有する出力電力供給信号を生成し、出力電力供給信号を複数のチップのうちの第1のチップに提供するように構成された第2の電力変換段とを含む。
【0006】
第1の電力変換段は、第2の電力変換段と垂直に一体化することができる。第1の電力変換段は、1つまたは複数の第1のプリント回路基板上に第1の回路を含むことができ、第2の電力変換段は、1つまたは複数の第2のプリント回路基板上に第2の回路を含むことができ、1つまたは複数の第1のプリント回路基板は、1つまたは複数の第2のプリント回路基板と積層することができる。第2の電力変換段は、少なくとも2つのプリント回路基板上の回路を含むことができる。第1の電力変換段は第1の直流-直流コンバータを含むことができ、第2の電力変換段は第2の直流-直流コンバータを含むことができる。
【0007】
複数の電力供給モジュールは複数の電力変換経路を含むことができ、第1の電力供給モジュールは第1の電力変換経路を含む。第1の電力供給モジュールは、第1の電力変換段と第2の電力変換段との間に配置された熱伝達構造を含むことができる。第1の電力供給モジュールは、第1の電力変換段および第2の電力変換段に対して垂直に配置されたデカップリングコンデンサを含むことができる。第1の電力供給モジュールは、クロック回路と、第1の電力変換段および第2の電力変換段に対して垂直に配置されたプリント回路基板上のフィルタとを含むことができる。電力供給モジュールの各々は、複数のチップのそれぞれの1つのフットプリントに対応する面積を有することができる。
【0008】
第1の電力変換段は、40ボルト~60ボルトの範囲の電圧を有する入力電力供給信号を受信することができ、出力電力供給信号は1ボルト未満の電圧を有する。出力電力供給信号は、1ボルト未満の電圧および100アンペア程度の電流を有することができる。
【0009】
ウェハ上のシステムは、チップのアレイを含むことができる。コンピューティングシステムは、ウェハレベルパッケージング構造を含むことができる。
【0010】
本開示の別の態様は、コンピューティングシステムにおける電力供給生成の方法である。本方法は、電力供給モジュールのアレイの電力供給モジュールの第1の電力変換段を用いて、入力電力供給信号を中間電力供給信号に変換することを含む。中間電力供給信号は、入力電力供給信号よりも低い電流および高い電圧を有する。本方法は、電力供給モジュールの第2の電力変換段を用いて、中間電力供給信号に基づいて出力電力供給信号を生成することを含む。出力電力供給信号は、中間電力供給信号よりも低い電流および高い電圧を有する。本方法は、電力供給モジュールとチップとの間に垂直に延びる少なくとも1つの電気的相互接続によって、出力電力供給信号をチップアレイのチップに提供することを含む。電力供給モジュールは、チップに対して垂直に配置される。
【0011】
第1の電力変換段は、第2の電力変換段と垂直に一体化することができる。第2の電力変換段は、第1のプリント回路基板上の第1の回路と、第2のプリント回路基板上の第2の回路とを含むことができ、第2のプリント回路基板は第1のプリント回路基板と積層され、電気接続部は第1のプリント回路基板と第2のプリント回路基板との間で垂直に延びる。電力供給モジュールアレイの各電力供給モジュールは、チップアレイのそれぞれのチップのフットプリントに対応する面積を有することができる。
【0012】
本方法は、第1の電力変換段と第2の電力変換段との間に配置された熱伝達構造位置を使用して熱を放散することを含むことができる。
【0013】
入力電力供給信号は、40ボルト~60ボルトの範囲の電圧を有することができ、出力電力供給信号は、1ボルト未満の電圧を有することができる。
【0014】
本方法は、チップのアレイを使用してニューラルネットワーク訓練を実行することを含むことができる。ウェハ上のシステムは、チップのアレイを含むことができる。
【0015】
本開示を要約する目的で、技術革新の特定の態様、利点、および新規の特徴が本明細書に記載されている。そのような利点のすべてが、任意の特定の実施形態に従って必ずしも達成され得るとは限らないことを理解されたい。したがって、技術革新は、本明細書で教示または示唆され得るような他の利点を必ずしも達成することなく、本明細書で教示されるような1つの利点または利点の群を達成または最適化するように具現化または実行され得る。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本開示は、本開示を例示することを意図しているが、本開示を限定することを意図していない特定の実施形態の図面を参照して本明細書で説明される。本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成する添付の図面は、本明細書に開示された概念を例示するためのものであり、縮尺通りではない場合があることを理解されたい。
【0017】
【
図1】チップのアレイと、チップに垂直に電力供給信号を供給するように配置された電力供給モジュールのアレイとを含むウェハアセンブリ上のシステムの概略図である。
【0018】
【
図2】電力供給モジュールのアレイの概略図である。
【0019】
【
図3】一実施形態によるチップのアレイに垂直に電力を供給するように配置された電力供給モジュールのアレイの概略図である。
【0020】
【
図4】一実施形態による電力供給モジュールの電力変換段の概略ブロック図である。
【0021】
【
図5】一実施形態による電力供給モジュールの電力変換段の概略ブロック図である。
【0022】
【
図6】一実施形態による電力供給モジュールの電力変換段および追加機能の概略ブロック図である。
【0023】
【
図7】一実施形態による複数のプリント回路基板上に実装された電力変換段の概略等角図である。
【0024】
【
図8】一実施形態による追加の回路を含む電力供給モジュールのプリント回路基板の概略図である。
【0025】
【
図9】一実施形態による電力供給モジュールの電力変換段および熱伝達構造の概略ブロック図である。
【0026】
【
図10】一実施形態による複数の電力変換段および熱伝達構造を有する電力供給モジュールの概略側面図または断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
特定の実施形態の以下の説明は、特定の実施形態の様々な説明を提示する。しかしながら、本明細書に記載された技術革新は、例えば、特許請求の範囲によって定義および包含されるように、多数の異なる方法で具現化され得る。この説明では、図面を参照するが、同様の参照番号は同一または機能的に同様の要素を示し得る。図面に示されている要素は、必ずしも縮尺通りに描かれていないことが理解されよう。さらに、特定の実施形態は、図面に示されているよりも多くの要素および/または図面に示されている要素のサブセットを含み得ることが理解されよう。さらに、いくつかの実施形態は、2つ以上の図面からの特徴の任意の適切な組み合わせを組み込み得る。
【0028】
本開示の態様は、高電圧、低電流から低電圧、高電流までの複数の段を通る一体化された垂直電力変換経路に関する。出力電力供給は、例えば数百アンペアの高電流を有することができる。同時に、出力電力供給は1ボルト未満の電圧を有することができる。複数の電力変換段の各段の実現は、他の段(複数可)に対して独立していてもよい。例えば、第1の段はLLC電力変換段とすることができ、第2の段は降圧スイッチングレギュレータとすることができる。垂直電力変換経路は、積層されたプリント回路基板(PCB)などの複数積層された構造で実装することができる。積層されたPCBは、互いにほぼ平行であり得る。PCBは、はんだ付けまたはポゴピン接続などの任意の適切な電気接続部を介して垂直に相互接続することができる。デカップリングコンデンサをこの積層構造に一体化することもできる。クロック生成、位相ロックループ(PLL)フィルタ、テストデバッグ回路など、またはそれらの任意の適切な組み合わせなど、システムオンチップ(SOC)をサポートするための他の機能は、複数積層されたPCBのうちの1つまたは複数に実装することができる。
【0029】
垂直電力ソリューションは、1つの垂直構造として一体化することができ、複数積層されたPCBを含むことができる。各PCBは、電力変換段の一部または全部の回路を含むことができる。特定の用途では、いくつかのPCBを組み合わせて1つの電力変換段として機能させることができる。例えば、降圧スイッチングレギュレータ段は、2つの積層されたPCBで実装することができる。例示的な降圧スイッチングレギュレータでは、上部または第1のPCBは、入力フィルタ回路、スイッチングトランジスタ(例えば、金属酸化物半導体電界効果トランジスタ(MOSFET)などのスイッチング電界効果トランジスタ)、およびその上のコントローラなどの機能ブロックを含むことができる。このPCBは、モジュールとして一体化することができる。あるいは、機能ブロックは、多相電力変換を提供するためにアレイ形式で実装することができる。下部または第2のPCBは、出力インダクタおよび出力コンデンサを含むことができる出力フィルタを含むことができる。出力インダクタおよび/またはコンデンサ、アレイ形式で配置することができる。次いで、2つのPCBを1つのサブモジュールとして一緒に組み立てることができる。このサブモジュールは、1つの電力変換段と見なされ、例えば、垂直電力供給のための垂直基板間接続(例えば、ポゴピン)を介して1つまたは複数の他の電力変換段と一体化される。PCBは、垂直にはんだ付けまたはポゴピン接続によって相互接続することができる。デカップリングコンデンサをこの積層構造に一体化することもできる。
【0030】
垂直電力ソリューションは、異なる方法で実装することもできる。各積層されたPCBは、その上に電力変換段のアレイを含むことができる。例えば、各PCBは、アレイ形式で1段の電力変換を有することができる。次いで、そのようなPCBは、分散コンピューティングアプリケーションをサポートするためにアレイベースの電力変換を提供するために一緒に積層されることができる。それは積層構造であるため、機械的および熱伝達構造は、積層されたPCBの間に挟まれてシステムレベルの電力ソリューションを形成することができる。
【0031】
クロック、PLLフィルタ、およびテストデバッグ信号などのSOCのための他の機能は、複数積層されたPCBのうちの1つまたは複数に実装することができる。
【0032】
複数の電力変換段を有する電力変換経路は、本明細書に開示される任意の適切な原理および利点に従って電力供給モジュールに実装することができる。本明細書に開示される電力供給モジュールは、システムオンウェハ(SOW)アセンブリに実装することができる。
図1は、電力供給モジュール102のアレイと、電力供給モジュール102から垂直に電力供給信号を受信するように配置されたチップ104のアレイとを含むSOWアセンブリ100の概略図である。SOWは、チップのアレイ104および基板106を含むことができる。基板106は、複数のルーティング層を含むことができる。SOWアセンブリは、SOWの周りに1つまたは複数のウェハレベルパッケージング構造を含む。SOWアセンブリ100は、高い計算密度を有する処理システムに含めることができる。そのような処理システムは、ニューラルネットワーク訓練および/または処理、機械学習、人工知能などの高性能コンピューティングおよび/または計算集約的な用途に使用および/または具体的に構成することができる。処理システムは、車両のためのオートパイロットシステムのためのデータを生成することができる。
【0033】
図1に示すように、チップ104のアレイは基板106上にある。アレイは、各々が分散コンピューティングアプリケーションのためのコンピューティングチップのインスタンスである複数のチップ104を含むことができる。アレイの各チップ104は、集積回路ダイとすることができる。アレイの各チップ104は、SOCとすることができる。チップ104は、(例えば、チップ104の1つまたは複数の入力/出力ブロックを介して、)互いにインターフェースして、分散コンピューティング機能を実装することができる。例えば、各チップ104は、アレイの行または列に直接隣接する各隣接する各チップ104と電気的に接続することができる。チップ104は、チップ間の短い経路を容易にし、高い計算密度を実装するために、互いに近接して配置することができる。各チップ104は、チップの外部の計算、記憶、および通信のうちの1つまたは複数を含む計算動作を実行することができる。
【0034】
電力供給モジュール102のアレイは、それぞれのチップ104に垂直に電力を供給するように配置された複数の電力供給モジュール102を含む。各電力供給モジュール102は、複数の電力変換段を有する電力変換経路を実装することができる。垂直電力供給は、直流損失を低減することによって横方向電力供給と比較して性能を改善することができる。互いに対して垂直に配置された電力供給モジュール102とチップ104との間の経路が短いほど、抵抗損失を少なくすることができる。高い計算密度および垂直電力供給を達成するために、電力供給モジュール102は、チップ104と同じまたは同様のフットプリントを有することができる。このような設計では、電力供給モジュール102のアレイは、チップ104間にいかなる追加の間隔も生じさせるべきではない。
図1に示すように、各電力供給モジュール102は、それぞれのチップ104と整列し、それぞれのチップに対して垂直に配置することができる。
【0035】
各電力供給モジュール102は、電力変換経路を含むパッケージ部品とすることができ、電力変換経路は複数の電力変換段を含む。あるいは、複数のチップ104の電力変換経路は、複数の積層されたPCB上の電力変換回路のアレイとして実装することができる。
【0036】
本開示の実施形態は、アレイに配置されたチップに垂直に電力を供給することに関連する技術的問題に対するソリューションを提供することができる。
図2は、電力供給モジュール102A、102B、102C、102D、102E、102F、102G、102H、および102Iのアレイ200を示す。これらの電力供給モジュール102A~102Iは、電力供給モジュール102A~102Iとそれぞれのチップとの間に垂直に延びる電気接続部を介してチップに垂直に電力供給信号を供給することができる。電力供給モジュール102A~102Iは、それぞれのチップの下または上に配置することができる。垂直に提供される電力供給信号は、チップの主面に対して直交して提供される。
【0037】
図3は、一実施形態によるチップのアレイ104A~104Cに垂直に電力を供給するように配置された電力供給モジュールのアレイ102A~102Cの概略図である。
図3に示すように、チップ104A、104B、および104Cは、基板またはプリント回路基板106上に配置される。基板またはプリント回路基板106の反対側には、各チップに関連付けられた電力供給モジュール102A、102B、および102Cがある。電力供給モジュール102A~102Cは、本明細書に開示される任意の適切な原理および利点に従って、複数の電力変換段を含むことができる。電力供給モジュール102A、102B、および102Cは、例えば、
図2のアレイ200の電力供給モジュールとすることができる。
【0038】
電力供給モジュール102A~102Cは、チップ104A~104Cに対して垂直に電力供給信号を送ることができる。例えば、
図3に示すように、電力信号は、垂直電気接続部308A、308B、308C、310A、310B、および310Cを介して、電力供給モジュール102A~102Cからチップ104A~104Cに垂直に搬送することができる。これらの電気接続部は、電力供給モジュール102A~102Cからチップ104A~104Cまで垂直に延びている。電気接続部は、ポゴピンおよび/または他の適切な垂直コネクタによって実装することができる。
【0039】
いくつかの実施形態では、チップ104A~104Cは、プリント回路基板(例えば、ウェハから分離され、次いで回路基板に取り付けられる)上に配置されてもよい。特定の実施形態では、チップ104A~104CはSOWアセンブリの一部であってもよい。SOWアセンブリは、ウェハレベルパッケージングを含むことができる。いくつかのそのような実施形態では、チップ104を含むウェハ上のシステムは、一体型ファンアウト(InFO)ウェハとすることができる。
【0040】
平面内で信号をルーティングするための複雑なルーティングを低減することによって設計を単純化することに加えて、垂直電力供給は、1つまたは複数の他の利点を達成することができる。垂直に電力を供給することにより、信号がPCB上を横方向に移動するときに通常発生する電力損失は、より短い供給経路およびそれに対応する供給経路の抵抗の低減に起因して大幅に低減され得る。このような低減は、直流(DC)IR損失(例えば、チップなどの負荷装置における利用可能な電圧の低下)を低減するだけでなく、電流ループに関連する寄生ループインダクタンスも低減し、それによって回路デカップリングのためのキャパシタンスを低減し得る。そのような垂直に配置されたブロックアレイは、アレイのダイ間の高い計算密度および高速通信を可能にし得、これは、AI機械学習アプリケーションおよび大きな計算能力および高速通信が大きな利点である他のアプリケーションに有利であり得る。
【0041】
例示的な電力供給モジュール102は、電圧調整モジュールである。VRMは、チップの電力供給電圧を提供するために、より高い電流で直流電圧をより低い電圧に変換することができる。VRMは、高電圧低電流入力信号を受信し、高電流低電圧出力信号を生成することができる。VRMは、本明細書に開示される任意の適切な原理および利点に従って複数の電力変換段を含むことができる。高電流、低電圧出力は、特定の用途において100アンペア程度の電流および1ボルト未満の電圧を有することができる。
【0042】
図4は、一実施形態による電力供給モジュールの電力変換段の概略ブロック図である。電力供給モジュールは、第1の電力変換段402および第2の電力変換段404を含むことができる。これらの段は、互いに独立して実装することができる。特定の用途では、多段電力変換は、一段電力変換よりも効率的であり得る。多段電力変換は、様々な用途において比較的小さいフットプリントで実装することができる。
【0043】
第1の電力変換段402は、高電圧かつ低電流の入力電力供給信号を受信することができる。入力電力供給信号は、例えば、40ボルト~60ボルトの範囲の電圧を有することができる。第1の電力変換段402は、入力電力供給信号を、入力電力供給信号よりも低電圧かつ高電流の中間電力供給信号に変換することができる。第1の電力変換段402は、任意の適切な電力変換段とすることができる。例えば、第1の電力変換段402は、直流-直流(DCDC)コンバータを含み得る。
【0044】
第2の電力変換段404は、中間電力供給信号を受信し、出力電力供給信号を生成することができる。出力電力供給信号は、中間電力供給信号よりも低い電圧および高い電流を有することができる。出力電力供給信号は、特定の用途において、100アンペア程度の電流および1ボルト未満の電圧を有することができる。第2の電力変換段404は、第1の電力変換段402と垂直に一体化され得る。第1の電力変換段402および第2の電力変換段404は、電力供給モジュールから電力を受け取るチップのフットプリント内に実装することができる。第2の電力変換段404は、任意の適切な電力変換段とすることができる。例えば、第2の電力変換段404は、DCDCコンバータを含むことができる。
【0045】
図2には2つの電力変換段が示されているが、本明細書に開示されている任意の適切な原理および利点に従って、3つ以上の電力変換段を実装することができる。例えば、電力変換段は、1000ボルトの電力供給信号を50ボルトの電力供給信号に変換し、50ボルトの電力供給信号を
図4の第1の電力変換段402の入力ノードに提供することができる。
図4では、第1のおよび第2のという用語は電力変換段の記述子として使用され、第1の電力変換段402の前に電力供給モジュール内に電力変換段が存在し得る。
【0046】
図5は、一実施形態による電力供給モジュールの電力変換段の概略ブロック図である。
図5の電力変換段は、
図4の電力変換段の例である。
図5に示すように、第1の電力変換段502はLLCコンバータを含むことができる。LLCコンバータは、DCDCコンバータであり得る。LLC電力コンバータは、2つのインダクタとコンデンサとを含むことができる。2つのインダクタとコンデンサとの組み合わせは、スイッチング周波数で共振を有することができる。LLC共振コンバータはまた、2つのブリッジ回路および絶縁トランスを含むことができる。第2の電力変換段504は、降圧コンバータを含むことができる。降圧コンバータは、DCDCコンバータであり得る。降圧コンバータは、比較的高い効率で直流電圧を降圧することができるスイッチングコンバータの一種である。
【0047】
特定の用途では、電力変換段を2つ以上の積層されたPCB上に実装することができる。これにより、電力変換段の異なる部分を垂直に互いに一体化することができる。電力変換段の回路素子の垂直集積は、電力供給モジュールから電力供給信号を受信する集積回路ダイのフットプリントに対応するフットプリントを有する電力供給モジュールに寄与することができる。電力供給モジュールの対応するフットプリントは、集積回路ダイのフットプリント内で、集積回路ダイのフットプリントと実質的に同じであり得るか、または集積回路ダイのフットプリントよりもわずかに大きくなり得る。特定の用途では、2つ以上の電力変換段の各々を垂直集積回路素子で実装することができる。
【0048】
図6は、一実施形態による電力供給モジュールの電力変換段および追加の回路の概略ブロック図である。電力供給モジュールは、第1の電力変換段502と、第2の電力変換段504と、追加の回路602とを含むことができる。
【0049】
第1の電力変換段502は、特定の用途において単一のPCB上に実装することができる。いくつかの他の用途では、第1の電力変換段502は、2つ以上のPCB上に実装され得る。第1の電力変換段502が1つのPCBに実装されるか複数のPCBに実装されるかは、電力変換段の種類および電力供給モジュールのフットプリントに依存し得る。
【0050】
第2の電力変換段504は、第1のPCBおよび第2のPCBに実装することができる。第1のPCBは、入力フィルタと、スイッチング回路と、その上のコントローラとを含むことができる。第2のPCBは、その上にインダクタアレイおよびコンデンサアレイを含むことができる。場合によっては、単一のアレイは、インダクタおよびコンデンサを含むことができる。第1のPCBおよび第2のPCBは、任意の適切な基板間電気接続部によって電気的に接続することができる。例えば、第1のPCBおよび第2のPCBは、ポゴピンによって電気的に接続することができる。基板間電気接続部は、電力および/または制御信号を搬送することができる。第2の電力変換段504は、第1のPCBのおよび第2のPCB上の回路を含む降圧コンバータとすることができる。
【0051】
電力供給モジュールの追加の回路602は、第2の電力変換段504と積層され、第2の電力変換段に対して垂直に配置されたPCB上に含まれ得る。追加の回路602は、デカップリングコンデンサを含むことができる。追加の回路602は、クロック回路、PLLフィルタ、デバッグ回路などのうちの1つまたは複数を含むことができる。
【0052】
図7は、一実施形態による複数のプリント回路基板上に実装された例示的な電力変換段の概略等角図である。電力変換段は、例えば、降圧コンバータであり得る。図示のように、入力フィルタ712、スイッチング回路714、およびコントローラ716は、第1のPCB 710上にある。第1のPCB 710は電気接続部732によって第2のPCB 720に電気的に接続されている。LCアレイ722は、第2のPCB 720上にインダクタおよびコンデンサを含む。あるいは、コンデンサアレイを第2のPCB 720上に配置することができ、インダクタアレイをコンデンサアレイに対して垂直に配置することができる。
図7の電力変換段は、この電力変換段を含む電力供給モジュールが、電力供給モジュールから電力供給信号を受信するように配置された集積回路ダイのフットプリントに対応するフットプリントを有することができるように、比較的小さいフットプリントで実装することができる。これにより、電力供給モジュールが計算密度を制約しない、高計算密度コンピューティングシステムを可能にすることができる。
【0053】
図8は、一実施形態による追加の回路を含む電力供給モジュールのPCB 800の概略図ブロックである。
図8は、PCB 800上に実装された
図6の追加の回路602の一例を示す。追加の回路は、クロック回路802、PLLフィルタ804、デカップリングコンデンサ806、およびデバッグ回路808を含むことができる。デカップリングコンデンサ806は、PCB 800上の面積の大部分を占めることができる。デカップリングコンデンサ806は、デカップリングコンデンサの1つまたは複数のアレイによって実装することができる。クロック回路802は、PLLフィルタ804に近接して配置することができる。一例として、クロック回路802およびPLLフィルタ804は、PCB 800の角の近くに配置することができる。クロック回路802、PLLフィルタ804、およびデバッグ回路808の各々は、デカップリングコンデンサ806と比較して比較的小さい面積を占めることができる。
【0054】
図9は、一実施形態による電力供給モジュールの電力変換段および熱伝達構造の概略ブロック図である。電力供給モジュールでは、垂直に一体化された構成要素間に熱伝達構造を実装することができる。例えば、2つの異なる電力変換段の間に熱伝達構造を実装することができる。熱伝達構造は、動作中に熱を放散し、熱を除去し、あるいは電力供給モジュールの最高温度を下げることができる。熱伝達構造は、ヒートシンク、ヒートスプレッダ、コールドプレートなどを含むことができる。第1の熱伝達構造902は、第1の電力変換段502と第2の電力変換段504との間に配置することができる。第2の熱伝達構造904は、第2の電力変換段504と追加の回路602との間に配置することができる。本明細書に開示される任意の適切な原理および利点に従って、1つまたは複数の熱伝達構造を電力供給モジュールに含めることができる。
【0055】
図10は、一実施形態による複数の電力変換段および熱伝達構造を有する電力供給モジュールの概略側面図または断面ブロック図である。図示のように、第1の熱伝達構造902は、第1の電力変換段502と第2の電力変換段504との間に配置することができる。第1の電力変換段502と第2の電力変換段504との間の電気接続部1005は、第1の熱伝達構造902を通って垂直に延びることができる。代替的にまたは付加的に、第1の電力変換段502と第2の電力変換段504との間に垂直に延びる1つまたは複数の電気接続部は、第1の熱伝達構造902の周囲に配置することができる。第2の熱伝達構造904は、第1の熱伝達構造902に対して第2の電力変換段504の反対側に配置することができる。したがって、第2の電力変換段504は、2つの熱伝達構造の間に配置することができる。特定の用途では、第2の熱伝達構造904は、第2の電力変換段504と電力供給モジュールの追加の回路(例えば、
図6および/または
図8の追加の回路602)との間に配置することができる。電気接続部1007は、第2の電力変換段504から第2の熱伝達構造904を通って垂直に延びることができる。電気接続部1007は、例えば、第2の電力変換段504から出力される電力供給信号を搬送することができる。代替的にまたは付加的に、第2の電力変換段504から垂直に延びる1つまたは複数の電気接続部は、第2の熱伝達構造904の周囲に配置することができる。
【0056】
電力供給モジュールに含まれる熱伝達構造(複数可)の数および位置(複数可)は、熱仕様、電力変換段による発熱、電力供給モジュール内の利用可能なスペースなど、またはそれらの任意の適切な組み合わせに依存し得る。1つまたは複数の熱伝達構造は、電力供給モジュールの任意の適切な位置(複数可)に配置することができる。1つまたは複数の熱伝達構造は、電力供給モジュールのフットプリントを増加させないように、電力変換段に対して垂直に配置することができる。いくつかの用途では、電力供給モジュールは、2つの電力変換段の間に配置された単一の熱伝達構造を含むことができる。いくつかの用途によれば、電力供給モジュールは、各々が2つの異なる電力変換段の間に配置された2つ以上の熱伝達構造を含むことができる。例えば、
図10の第2の熱伝達構造904は、第2の電力変換段504と第3の電力変換段との間に配置することができる。いくつかの用途では、熱伝達構造は、電力変換段の、別の電力変換段とは反対側に配置することができる。そのような用途では、電力変換段と他の電力変換段との間に配置された熱伝達構造が存在しなくてもよい。
【0057】
本明細書に開示される任意の適切な原理および利点は、ウェハレベルパッケージングおよび/または高密度マルチダイパッケージングに適用可能であり得る。本明細書に開示される2つ以上の実施形態の特徴の任意の適切な組み合わせを実装することができる。例えば、システムオンウェハ(SOW)アセンブリは、本明細書に開示される多段垂直電力供給の任意の適切な組み合わせを含むことができる。
【0058】
本明細書に開示されるSOWアセンブリは、処理システムに含めることができる。多段電力変換に関連する技術のいずれかなどの本開示の特徴は、任意の適切な処理システムで実装することができる。処理システムは、高い計算密度を有することができ、ある場合には、処理システムによって生成された熱を放散することができる。処理システムは、特定の用途において毎秒数兆回の動作を実行することができる。処理システムは、ニューラルネットワーク訓練および/または処理、機械学習、人工知能などの高性能コンピューティングおよび/または計算集約的な用途に使用および/または具体的に構成することができる。処理システムは、冗長性を実装することができる。いくつかの用途では、処理システムは、車両(例えば、自動車)、他の自律型車両機能、または先進運転支援システム(ADAS)機能のためのオートパイロットシステムのデータを生成するための処理を実行するために使用することができる。
【0059】
文脈上明らかに他の意味に解釈すべき場合を除き、明細書および特許請求の範囲を通して、「含む、備える(comprise)」、「含む、備える(comprising)」、「含む(include)」、「含む(including)」などの単語は、排他的または網羅的な意味とは対照的に、包括的な意味で、すなわち、「限定されないが」という意味で解釈されるべきである。本明細書で一般的に使用される「結合された(coupled)」という用語は、直接接続されるか、または1つまたは複数の中間要素によって接続され得る2つ以上の要素を指す。同様に、本明細書で一般的に使用される「接続された(connected)」という用語は、直接接続され得るか、または1つまたは複数の中間要素によって接続されている2つ以上の要素を指す。さらに、「本明細書(herein)」、「上記(above)」、「以下(below)」という単語、および同様の意味の単語は、本出願で使用される場合、本出願全体を指すものとし、本出願の特定の部分を指すものではない。文脈が許す場合、単数または複数の数字を使用する上記の詳細な説明の単語はまた、それぞれ複数または単数を含み得る。2つ以上の項目のリストに関連する「または(or)」という単語は、その単語の以下の解釈のすべて、すなわち、リスト内の項目のいずれか、リスト内の項目のすべて、およびリスト内の項目の任意の組み合わせを網羅する。
【0060】
さらに、本明細書で使用される条件付き言語、とりわけ、「~できる(can)」、「~する可能性がある(could)」、「~し得る(might)」、「~してもよい(may)」、「例えば(e.g.)」、「例えば(for example)」、「など(such as)」などは、特に明記しない限り、または使用される文脈内で他の意味で理解されない限り、一般に、特定の実施形態が特定の特徴、要素、および/または状態を含むが、他の実施形態は含まないことを伝えることを意図している。したがって、そのような条件付き言語は、一般に、特徴、要素、および/または状態が1つまたは複数の実施形態に何らかの形で必要とされることを暗示することを意図するものではない。
【0061】
上記の説明は、特定の実施形態を参照して説明されている。しかしながら、上記の例示的な説明は、網羅的であること、または本発明を記載された正確な形態に限定することを意図するものではない。上記の教示を考慮して、多くの修正および変形が可能である。それにより、当業者は、様々な用途に適した様々な変更を伴う技術および様々な実施形態を最良に利用することが可能になる。
【0062】
本開示および実施例を添付の図面を参照して説明したが、様々な変更および修正が当業者には明らかになるであろう。そのような変更および修正は、本開示の範囲内に含まれると理解されるべきである。
【国際調査報告】