(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】オーブンのコンベヤシステムのコンベヤユニットの故障を早期に検出するためのシステムおよび方法、ならびに少なくとも1つのそのようなシステムを備えるオーブン
(51)【国際特許分類】
B65G 43/02 20060101AFI20240822BHJP
B05C 9/14 20060101ALI20240822BHJP
B05C 13/02 20060101ALI20240822BHJP
【FI】
B65G43/02 Z
B65G43/02 D
B05C9/14
B05C13/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024510365
(86)(22)【出願日】2022-07-11
(85)【翻訳文提出日】2024-04-02
(86)【国際出願番号】 DE2022100495
(87)【国際公開番号】W WO2023020648
(87)【国際公開日】2023-02-23
(31)【優先権主張番号】102021121656.7
(32)【優先日】2021-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】514117427
【氏名又は名称】ベルヴァック・プロダクション・マシーナリー・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BELVAC PRODUCTION MACHINERY,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ヴィルコ・ハルムス
(72)【発明者】
【氏名】ウルフ・ラインハルト
【テーマコード(参考)】
3F027
4F042
【Fターム(参考)】
3F027AA04
3F027AA06
3F027BA01
3F027CA03
3F027DA01
3F027DA32
3F027DA33
3F027EA01
3F027EA09
3F027FA01
4F042AA12
4F042BA04
4F042BA06
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4F042BA19
4F042BA21
4F042DB02
4F042DB26
4F042DB28
4F042DC01
4F042DF02
4F042DF18
4F042DH09
(57)【要約】
本発明は、オーブンのコンベヤシステムのコンベヤユニットの故障を早期に検出するためのシステムおよび方法、ならびに少なくとも1つのそのようなシステムを備えるオーブン、特にピンオーブンに関するものである。システムのうちの1つは、コンベヤシステムの少なくとも1つの運転パラメータを検出するように設計された少なくとも1つの測定ユニットを備える。システムは、それに加えて、運転パラメータをターゲット運転パラメータと比較し、検出時刻におけるターゲット運転パラメータからの運転パラメータの逸脱を検出し、逸脱が指定された持続時間後に指定された値以上である場合に警告信号を出力し、持続時間は検出時刻から始まる、ように設計されたコントローラを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
容器ユニット、特に缶をオーブンの乾燥経路に沿って搬送するコンベヤシステムのコンベヤユニット(102)の故障を早期に検出するためのシステム(108)であって、
前記コンベヤシステムの少なくとも1つの運転パラメータを検出するように適合された少なくとも1つの測定ユニット(140、142、144、146、148)と、
コントローラ(122)であって、
前記運転パラメータをターゲット運転パラメータと比較し、
検出時刻の前記ターゲット運転パラメータからの前記運転パラメータの逸脱を決定し、
前記逸脱が所定の持続時間後に所定の値以上であるか、または所定の値より大きい場合に警告信号を出力し、前記持続時間は前記検出時刻から始まる、ように適合されたコントローラ(122)とを備えるシステム(108)。
【請求項2】
前記運転パラメータは、前記コンベヤシステムを駆動する駆動ユニットの摩擦、特に平均摩擦、損傷、伸長、負荷、温度、トルク、前記コンベヤシステムの周囲温度、前記コンベヤシステム、特に前記コンベヤユニットの潤滑油注油サイクルおよび潤滑油注油、ならびに前記オーブンのファンユニットのファン速度のうちの1つを含み、ならびに/または
前記運転パラメータは、前記コンベヤシステムの少なくとも1つの個別要素の摩擦、損傷、伸長、負荷、温度、周囲温度、潤滑油注油サイクルおよび潤滑油注油のうちの1つを含む、請求項1に記載のシステム(108)。
【請求項3】
前記コントローラ(122)は、前記逸脱が、前記所定の持続時間の間および/または前記所定の持続時間の後に前記所定の値以上であるか、または前記所定の値より大きい場合に、前記逸脱に基づき指定保守時間を決定するようにさらに適合され、
前記警告信号は、前記指定保守時間をさらに特徴付ける、請求項1または2に記載のシステム(108)。
【請求項4】
前記測定ユニット(148)は、前記コンベヤシステムの前記コンベヤユニット(102)のコンベヤユニット張力コントローラ(154)のシリンダ位置に基づき伸長を検出するように適合され、および/または
前記所定の値は、5%、3%、特に1%以上である、請求項1から3のいずれか一項に記載のシステム(108)。
【請求項5】
前記ターゲット運転パラメータ、前記所定の値、および前記持続時間は、検出されるべき前記運転パラメータに基づき選択される、請求項1から4のいずれか一項に記載のシステム(108)。
【請求項6】
前記運転パラメータは、前記コンベヤシステムおよび/または少なくとも1つの個別要素のトルク、伸長、摩擦および/または温度のうちの少なくとも1つを含み、
前記コントローラ(122)は、前記逸脱を記録するときに、
前記所定の持続時間内に、前記コンベヤシステムおよび/または前記少なくとも1つの個別要素に潤滑油を注油するために潤滑油注油コマンドを潤滑油注油ユニットに出力するようにさらに適合され、
前記コントローラ(122)は、特に、前記検出時刻に、および/または前記検出時刻までの所定の時間間隔を表し、前記所定の持続時間内にある潤滑油注油時刻に、前記潤滑油注油コマンドを出力するように適合される、請求項1から5のいずれか一項に記載のシステム(108)。
【請求項7】
前記コントローラは、少なくとも前記逸脱に基づき前記コンベヤシステムおよび/または少なくとも1つの個別要素に潤滑油を注油する潤滑油量を決定するようにさらに適合され、潤滑油注油コマンドは、指定された前記潤滑油量を特徴付け、
前記潤滑油量は、特に、所定の最小潤滑油量限界、所定の最大潤滑油量限界、および/または実際の潤滑油量に基づきさらに決定される、請求項1から6のいずれか一項に記載のシステム(108)。
【請求項8】
前記測定ユニット(140、142、144、146、148)は、前記所定の持続時間の後に、前記逸脱が前記所定の値以上であるか、または前記所定の値よりも大きい場合に、少なくとも1つの個別要素の位置情報を決定するように適合され、
前記位置情報は、前記少なくとも1つの個別要素の実際の位置および/または予想される位置のうちの少なくとも1つを特徴付け、
前記警告信号は、前記位置情報を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載のシステム(108)。
【請求項9】
前記測定ユニット(148)は、前記コンベヤユニット(102)の振動に基づき、前記コンベヤシステム、特に前記コンベヤユニット(102)にかかる負荷を決定するように適合され、および/または
前記コントローラ(122)は、前記検出された振動に基づき前記容器ユニット(1、1’)に対するリスクを決定するように適合され、
前記コントローラ(122)は、特に、前記検出された振動に基づき、好ましくは前記容器ユニット(1、1’)に対する前記リスクが最小リスクにまで低減されるように、駆動ユニットを制御するように適合される、請求項1から8のいずれか一項に記載のシステム(108)。
【請求項10】
前記コントローラ(122)は、検出された振動が低減され、および/または補償されるように駆動ユニットを制御するように適合され、
前記コンベヤユニット(102)は、前記容器ユニット(1、1’)を搬送して前記オーブンに通すための搬送ピン(104、104’、104”)を備え、前記コントローラ(102)は、特に、前記検出された振動が低減され、および/または補償されるように、前記搬送ピン(104、104’、104”)の間の距離に基づき前記駆動ユニットを制御するように適合される、請求項1から9のいずれか一項に記載のシステム(108)。
【請求項11】
前記コントローラ(122)は、駆動ユニットおよび/または前記コンベヤユニット(102)、特に前記コンベヤシステムのコンベヤユニット張力コントローラ(154)のコンベヤユニット張力を、前記コンベヤユニット(102)および/または少なくとも1つの個別要素の寿命、前記コンベヤユニット(102)のコンベヤ速度、前記少なくとも1つの運転パラメータ、前記オーブンのセクションの上流の、前記オーブンのセクションに沿った、および/または前記オーブンのセクションの下流の容器ユニット損失のうちの少なくとも1つに基づき制御するように適合される、請求項1から10のいずれか一項に記載のシステム(108)。
【請求項12】
前記測定ユニット(146)は、駆動ユニットの消費電力パラメータに基づき前記コンベヤシステム、特に前記コンベヤユニット(102)の摩擦および/または少なくとも1つの個別要素の摩擦を決定するように適合され、
前記消費電力パラメータは、消費電力の実際の値、消費電力対時間、および前記消費電力の変化のうちの少なくとも1つを含み、
前記測定ユニット(146)は、特に、前記消費電力パラメータを決定するために、前記コンベヤシステム、特に前記コンベヤユニット(102)および/または前記少なくとも1つの個別要素の周囲温度を、それに加えて、決定するように適合される、請求項1から11のいずれか一項に記載のシステム(108)。
【請求項13】
前記測定ユニット(146)は、前記コンベヤユニット(102)の検出された温度に基づき前記コンベヤユニット(102)の摩擦および/または少なくとも1つの個別要素の検出された温度に基づき前記少なくとも1つの個別要素の摩擦を決定するように適合される、請求項1から12のいずれか一項に記載のシステム(108)。
【請求項14】
前記測定ユニット(140、142、144、146、148)は、前記コンベヤユニット(102)の1つまたは複数の軸受の軸受状態を、前記コンベヤユニット(102)および/または前記コンベヤユニット(102)の前記1つまたは複数の軸受の摩擦、損傷、および/または負荷として決定するように適合され、
前記コントローラ(122)は、特に、前記コンベヤユニット(102)および/または前記コンベヤユニット(102)の前記1つまたは複数の軸受の前記摩擦、前記損傷、および/または前記負荷に基づき潤滑油注油ユニットを制御するように適合される、請求項1から13のいずれか一項に記載のシステム(108)。
【請求項15】
前記測定ユニット(146)は、前記コンベヤユニット(102)の、および/または前記コンベヤユニット(102)のガイドユニットの上流および/または下流の少なくとも1つの個別要素の、制御温度に基づき前記コンベヤユニット(102)の摩擦を検出するように適合され、
前記コントローラ(122)は、特に、前記コンベヤユニット(102)の前記ガイドユニットおよび/または前記少なくとも1つの個別要素の上流および/または下流の決定された前記摩擦に基づき前記ガイドユニットの調整誤差を決定し、前記ガイドユニットを補正するための補正信号を出力しおよび/または決定し、前記警告信号とともに補正信号を出力するように適合される、請求項1から14のいずれか一項に記載のシステム(108)。
【請求項16】
前記測定ユニット(146)は、
駆動ユニットのトルクに基づき負荷を決定するように適合され、
前記コントローラ(122)は、特に、前記所定の持続時間の後に前記逸脱が前記所定の値以上である場合に前記コンベヤユニット(102)の少なくとも1つの欠陥のある軸受および/または潤滑油注油不足を決定するように適合される、請求項1から15のいずれか一項に記載のシステム(108)。
【請求項17】
前記測定ユニット(140)は、前記コンベヤユニット(102)の搬送ピン(104、104’、104”)のうちの少なくとも1つの搬送ピンの破損および/または欠如に基づき前記コンベヤユニット(102)の損傷を決定するように適合される、請求項1から16のいずれか一項に記載のシステム(108)。
【請求項18】
容器ユニット、特に缶をオーブンの乾燥経路に沿って搬送するコンベヤシステムのコンベヤユニット(102)の故障を早期に検出するためのシステム(108)であって、
前記コンベヤシステムのコンベヤユニット(102)の耐用年数に影響を及ぼす前記コンベヤシステムの少なくとも1つの運転パラメータを検出するように適合された少なくとも1つの測定ユニット(140、142、144、146、148)と、
コントローラ(122)であって、
前記少なくとも1つの運転パラメータに基づき前記コンベヤユニット(102)の予想耐用年数を決定し、
前記コンベヤユニット(102)の予想される指定保守時間を特徴付ける前記コンベヤユニット(102)の前記予想耐用年数に基づく保守信号を出力するように適合されたコントローラ(122)とを備えるシステム(108)。
【請求項19】
請求項1から17のいずれか一項に記載のシステム(108)および/または請求項18に記載のシステムを備える、オーブン、特にピンオーブン(100)。
【請求項20】
容器ユニット(1、1’)、特に缶をオーブンの乾燥経路に沿って搬送するためのコンベヤシステムのコンベヤユニット(102)の故障を早期に検出するための方法(200)であって、
前記コンベヤシステムの少なくとも1つの運転パラメータを検出するステップ(210)と、
前記運転パラメータをターゲット運転パラメータと比較するステップ(220)と、
検出時刻の前記ターゲット運転パラメータからの前記運転パラメータの逸脱を決定するステップ(230)と、
前記逸脱が所定の持続時間後に所定の値以上である場合に警告信号を出力するステップ(240)であって、前記持続時間は前記検出時刻から始まる、ステップ(240)とを含む方法(200)。
【請求項21】
容器ユニット、特に缶をオーブンの乾燥経路に沿って搬送するコンベヤシステムのコンベヤユニット(102)の故障を早期に検出するための方法(300)であって、
前記コンベヤシステムのコンベヤユニット(102)の耐用年数に影響を及ぼす前記コンベヤシステムの少なくとも1つの運転パラメータを検出するステップ(310)と、
前記少なくとも1つの運転パラメータに基づき前記コンベヤユニット(102)の予想耐用年数を決定するステップ(320)と、
前記コンベヤユニット(102)の予想される指定保守時間を特徴付ける前記コンベヤユニット(102)の前記予想耐用年数に基づく保守信号を出力するステップ(330)とを含む方法(300)。
【請求項22】
容器ユニット、特に缶をオーブンの乾燥経路に沿って搬送するコンベヤシステムのコンベヤユニット(102)の故障を早期に検出するためのコンピュータプログラム製品であって、
プロセッサが請求項20および/または21のいずれか一項に記載の方法を実行することを、前記プログラムが前記プロセッサによって実行されたときに、行わせるコマンドを含むコンピュータプログラム製品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オーブンのコンベヤシステムの故障を早期に検出するためのシステムおよび方法、ならびに少なくとも1つのそのようなシステムを備えるオーブン、特にピンオーブンに関するものである。
【背景技術】
【0002】
(金属)物体、特に缶または缶の部品の生産工程は、各々洗浄工程によって分離されたいくつかの工程段階を実行することを伴う。これらの洗浄工程は、乾燥工程を必要とする。
【0003】
乾燥工程のために、缶を搬送するためのチェーン、通常は金属チェーンを備える乾燥オーブン、たとえばPINオーブンが設けられる。金属チェーンは搬送ピンを備え、搬送ピンは開口部を通して缶を運び、缶を搬送してオーブンに通す。金属チェーンは、予期せぬ故障が発生した場合に生産損失に起因して少なからぬコストを発生させる摩耗部品を代表する。
【0004】
特に、金属チェーンの摩耗を軽減するために、または回避するためにも、金属チェーンは潤滑油を注油されるべきである。しかしながら、潤滑油を過剰に供給すると、鎖状炭化水素が乾燥オーブン(通常230℃に加熱される)内に取り込まれ、次の工程段階の前に缶はもはや洗浄されない。その結果として、たとえば、缶の内側のその後の塗装を損なうことを回避するために、缶はオイルおよび潤滑油が実質的にない状態にあるべきである。潤滑油は、通常、金属チェーンのチェーン走行部に供給される。そこで、金属チェーンの最低限度の潤滑油注油を実施するために、チェーンスプロケットの回転が利用されるが、これは経験によって決定される。しかしながら、この方法は、チェーンにかかる実際の負荷を考慮せず、したがって金属チェーンの故障および予定外のダウンタイムの発生リスクを高める。
【0005】
また、金属チェーンの搬送ピンは摩耗および損傷を免れず、ならびに/または折れるおよび/もしくは曲がることがあり得、これは搬送ピンに缶を装填することを妨げ、ひいては缶の紛失につながるが、それは、デコレータが、搬送ピンの存在に関係なく金属チェーン上に缶を載せるからである。缶が搬送されている間に搬送ピンが折れた場合、この搬送ピンおよびこの缶は、乾燥オーブン内に落下することがある。さらに、缶は、乾燥オーブンの前、乾燥オーブンの中、および冷却ゾーン内で搬送ピンから落下することがある。これらの落下した搬送ピンおよび缶がそのようなものとして工程を危険に曝し得るという問題に加えて、金属チェーンに沿って空スペースが生じる。搬送ピンの常時チェックはない。その代わりに、金属チェーンは、保守作業中に破損がないか手作業でチェックされる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
したがって、本発明の目的は、オーブンのコンベヤユニットの故障を早期に検出するためのシステムおよび方法、ならびにそのようなシステムを備える、オーブン、特にピンオーブンによって、前述の欠点の1つまたは複数を是正することである。特に、本発明の目的は、オーブンのコンベヤユニットの予想耐用年数を決定して、予定外のダウンタイムを減らし、あるいは回避することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この課題は、第1の態様によれば、オーブンのコンベヤシステムのコンベヤユニットの故障を早期に検出するためのシステムによって解決される。このシステムは、コンベヤシステムの少なくとも1つの運転パラメータ、特にコンベヤユニットに影響を及ぼす運転パラメータを検出するように適合された少なくとも1つの測定ユニットを備える。このシステムは、運転パラメータをターゲット運転パラメータと比較し、検出時刻におけるターゲット運転パラメータからの運転パラメータの逸脱を検出するように適合されたコントローラをさらに備える。コントローラは、この逸脱が所定の持続時間後に所定の値以上である場合に警告信号を出力するようにさらに適合され、持続時間は検出時刻から始まる。
【0008】
本発明は、ターゲット運転パラメータからの逸脱を検出することによって故障が事前に検出され得るという知見に基づいている。たとえば、欠陥のある軸受は、軸受の摩擦および/または温度が上昇することを特徴とする。これに対応して、軸受が破損することがあり得る。摩擦または温度の上昇を検出することによって、軸受を交換し、故障を防止するために警告信号が事前に出力され得る。さらに、本発明は、コンベヤシステム、特にコンベヤユニットおよび/またはオーブンの様々な運転パラメータが、コンベヤユニットの耐用年数に影響を及ぼすという知見に基づいている。これらに限定されることなく、これらの運転パラメータは、コンベヤユニットの摩耗につながるか、またはコンベヤユニットにかかる負荷を表す。これらの運転パラメータを検出することによって、コンベヤユニットの摩耗の進行および/または予想される指定保守時間は、ターゲット運転パラメータからの逸脱を決定することによって決定され得る。たとえば、コンベヤユニットの温度が一定の設定または条件の下で短時間に著しく上昇した場合、コンベヤユニットの軸受は少なくとも部分的に欠陥を有すると結論付けられ得る。温度は、所定の持続時間にわたって高いままとなり、したがって測定誤差および/または測定不正確さではない。したがって、オーブンを用いた生産または乾燥に悪影響を及ぼす事象が発生する前に、この事象を防止するために、コンベヤユニットが保守され、ならびに/またはコンベヤユニットの個別要素が修理され、および/もしくは交換され得る。その結果として、極端な場合において、コンベヤユニットの運転停止または故障が回避され、信頼性の高い生産が保証され得る。また、生産時のコンベヤユニットの停止は、停止時およびコンベヤユニットが再始動されるときにコストを最小値まで下げるようにスケジュールされ得る。
【0009】
システムは、オーブン、特にピンオーブンの容器ユニットを乾燥させるための1つまたは複数のセクションを備えることができる。このシステムは、特に、オーブン、とりわけピンオーブンに適している。オーブンは、乾燥させるための、したがって、容器ユニットを生産するための1つまたは複数のセクションを備えことができる。生産方向に沿って見たときに、容器ユニットは、複数のセクションの異なる工程段階を通る。冒頭ですでに述べたように、これらは、1つまたは複数の洗浄工程と、それに対応して1つまたは複数の乾燥工程とを含む。その結果、システムは、少なくとも乾燥工程を実行する1つまたは複数のセクションを備えることができる。
【0010】
コンベヤシステムは、コンベヤユニットおよび/または容器ユニットの搬送に必要な他のユニットを備えることができる。システムは、コンベヤシステムおよび/またはその個別要素を備えることができる。
【0011】
検出時間は、コントローラが逸脱を検出する時間である。
【0012】
コンベヤユニットは、その主延長方向に沿った互いからある距離のところに配置構成された搬送ピンを備えるチェーンコンベヤとすることができる。容器ユニットは、搬送ピンを用いて位置決めされ得る。この目的のために、搬送ピンは、一端において開いている容器ユニット内に突起することができる。コンベヤユニットは、容器ユニットを、システムまたはオーブンを通る搬送方向に沿って搬送するように適合され得る。
【0013】
ターゲット運転パラメータは、ユーザによって決定されるターゲット運転パラメータおよび/または所定のターゲット運転パラメータとすることができる。特に、ターゲット運転パラメータは、各運転パラメータについて個別に選択され得る。ターゲット運転パラメータは、運転パラメータに対する参照値を指定する。特に、ターゲット運転パラメータは、容器ユニットの生産時に、このターゲット運転パラメータが、費用対効果が高く、効率的で、特にエネルギー効率の良い生産および/または指令、特に法定指令に準拠した生産を保証するように選択され得る。
【0014】
システムは、1つ、2つ、またはそれ以上の測定ユニットを備えることができる。1つの測定ユニットに関する次に示す説明は、各追加の測定ユニットにも適用され得る。
【0015】
測定ユニットは、時間間隔、特に一定の時間間隔で、少なくとも1つの運転パラメータを記録するように適合され得る。代替的に、またはそれに加えて、測定ユニットは、システムおよび/またはオーブンの運転中に少なくとも1つの運転パラメータを検出するように適合され得る。測定ユニットは、特に、運転中に少なくとも1つの運転パラメータを連続的に検出するように適合され得る。測定ユニットは、さらに、信号技術によってコントローラに結合され得る。
【0016】
運転パラメータは、コンベヤシステム、特にコンベヤユニットの少なくとも1つのパラメータ、および/またはオーブンの少なくとも1つのパラメータを含むことができる。
【0017】
運転パラメータは、コンベヤシステムを駆動する駆動ユニットの摩擦、特に平均摩擦、損傷、伸長、負荷、温度、トルク、コンベヤシステムの周囲温度、コンベヤシステム、特にコンベヤユニットの潤滑油注油サイクルおよび潤滑油注油、ならびにオーブンのファンユニットのファン速度のうちの1つを含むことができる。平均摩擦は、コンベヤシステム、特にコンベヤユニットの2つまたはそれ以上の摩擦値から決定される摩擦である。運転パラメータは、コンベヤシステムの少なくとも1つの個別要素の摩擦、損傷、伸長、負荷、温度、周囲温度、潤滑油注油サイクルおよび潤滑油注油のうちの1つを含むことができる。
【0018】
コントローラは、逸脱が、所定の持続時間の間および/または所定の持続時間の後に所定の値以上である場合に、逸脱に基づき指定保守時間を決定するようにさらに適合され得、警告信号は、指定保守時間をさらに特徴付ける。
【0019】
測定ユニットは、コンベヤユニットのコンベヤユニット張力コントローラのシリンダ位置に基づき伸長を検出するように適合され得、および/または所定の値は、5%、3%、特に1%以上である。
【0020】
ターゲット運転パラメータ、所定の値、および持続時間は、記録されるべき運転パラメータに基づき選択され得る。運転パラメータに応じて、逸脱がより大きいか、またはより小さい場合があり、それに応じて、運転パラメータに対して個別に所定の値および持続時間を選択する必要があり得る。
【0021】
運転パラメータは、コンベヤシステムおよび/または少なくとも1つの個別要素のトルク、伸長、摩擦および/または温度のうちの少なくとも1つを含むことができ、コントローラは、逸脱を検出したときに、所定の持続時間内に、コンベヤシステムおよび/または少なくとも1つの個別要素に潤滑油を注油するために潤滑油注油コマンドを潤滑油注油ユニットに出力するようにさらに適合される。コントローラは、特に、検出時刻に、および/または検出時刻までの所定の時間間隔を表し、所定の持続時間内にある潤滑油注油時刻に、潤滑油注油コマンドを出力するように適合され得る。たとえば、摩擦の増大またはターゲット運転パラメータからの逸脱が検出された場合、これは潤滑不足を示すことができ、必ずしもコンベヤユニットの故障要素があることを示すわけではない。結果として、潤滑油注油が最初に増やされ、それにより摩擦を潜在的に減少させることができる。摩擦が成功裏に低減された場合、警告信号は発せられない。
【0022】
システムは、潤滑油注油ユニットを備えることができる。
【0023】
コントローラは、少なくとも逸脱に基づき、コンベヤシステムおよび/または少なくとも1つの個別要素に潤滑油を注油する潤滑油量を決定するようにさらに適合され得、潤滑油注油コマンドは、決定された潤滑油量を特徴付け、潤滑油量は、特に、所定の最小潤滑油量限界、所定の最大潤滑油量限界、および/または実際の潤滑油量に基づきさらに決定される。特に、オーブン内に潤滑油を注油することに関して、最大潤滑油量限度を超えないようにすることが必要であり得る。
【0024】
測定ユニットは、所定の持続時間の後に、逸脱が所定の値以上であるか、または所定の値よりも大きい場合に、少なくとも1つの個別要素の位置情報を決定するように適合され得、ここで、位置情報は、少なくとも1つの個別要素の実際の位置および/または予想される位置のうちの少なくとも1つを特徴付ける。警告信号は、位置情報を含むことができる。したがって、個別要素の位置は、警告信号を用いてユーザに伝達され、前記個別要素は、検査されおよび/または交換され得る。
【0025】
測定ユニットは、コンベヤユニットの振動に基づき、コンベヤシステム、特にコンベヤユニットにかかる負荷を決定するように適合され得る。代替的に、またはそれに加えて、コントローラは、検出された振動に基づき容器ユニットに対するリスクを決定するように適合され得る。コントローラは、特に、検出された振動に基づき、好ましくは、容器ユニットに対するリスクが最小リスクにまで低減されるように、駆動ユニットを制御するように適合され得る。
【0026】
コントローラは、検出された振動が低減されおよび/または補償されるように駆動ユニットを制御するように適合され得る。コンベヤユニットは、容器ユニットを搬送してオーブンに通すための搬送ピンを備えることができ、コントローラは、特に、検出された振動が低減されおよび/または補償されるように、搬送ピンの間の距離に基づき駆動ユニットを制御するように適合され得る。
【0027】
コントローラは、駆動ユニットおよび/またはコンベヤユニット、特にコンベヤシステムのコンベヤユニット張力コントローラのコンベヤユニット張力を、コンベヤユニットおよび/または少なくとも1つの個別要素の寿命、コンベヤユニットのコンベヤ速度、少なくとも1つの運転パラメータ、オーブンのセクションの上流の、オーブンのセクションに沿った、および/またはオーブンのセクションの下流の容器ユニット損失のうちの少なくとも1つに基づき制御するように適合され得る。コンベヤユニット張力コントローラのコンベヤユニット張力は、チェーン張力コントローラのチェーン張力とすることができる。コンベヤユニット張力、特にチェーン張力は、シリンダの円筒力に基づき決定され得る。
【0028】
測定ユニットは、駆動ユニットの消費電力パラメータに基づき、コンベヤシステム、特にコンベヤユニットの摩擦および/または少なくとも1つの個別要素の摩擦を決定するように適合され得、消費電力パラメータは、消費電力の実際の値、消費電力対時間、および消費電力の変化のうちの少なくとも1つを含む。測定ユニットは、特に、消費電力パラメータを決定するために、コンベヤシステム、特にコンベヤユニットおよび/または少なくとも1つの個別要素の周囲温度を、それに加えて、決定するように適合され得る。
【0029】
測定ユニットは、コンベヤユニットの検出された温度に基づきコンベヤユニットの摩擦を、および/または、少なくとも1つの個別要素の検出された温度に基づき少なくとも1つの個別要素の摩擦を、決定するように適合され得る。測定ユニットは、特に、コンベヤユニットの軸受の軸受温度を記録するように適合され得る。
【0030】
測定ユニットは、コンベヤユニットの1つまたは複数の軸受の軸受状態を、コンベヤユニットおよび/またはコンベヤユニットの1つまたは複数の軸受の摩擦、損傷、および/または負荷として決定するように適合され得、コントローラは、特に、コンベヤユニットおよび/またはコンベヤユニットの1つまたは複数の軸受の摩擦、損傷、および/または負荷に基づき潤滑油注油ユニットを制御するように適合され得る。
【0031】
測定ユニットは、コンベヤユニットならびに/またはコンベヤユニットのガイドユニットの上流および/もしくは下流の少なくとも1つの個別要素の制御温度に基づき、コンベヤユニットの摩擦を決定するように適合され得、コントローラは、特に、コンベヤユニットのガイドユニットおよび/または少なくとも1つの個別要素の上流および/または下流の決定された摩擦に基づき、ガイドユニットの調整誤差を決定し、警告信号とともにガイドユニットを補正するための補正信号を出力しおよび/または決定するように適合され得る。
【0032】
測定ユニットは、駆動ユニットのトルクに基づき負荷を検出するように適合され得る。コントローラは、特に、所定の持続時間の後に逸脱が所定の値以上であるか、またはそれより大きい場合に、コンベヤユニットの少なくとも1つの欠陥のある軸受および/または潤滑油不足を決定するように適合され得る。
【0033】
測定ユニットは、コンベヤユニットの搬送ピンのうちの少なくとも1つの搬送ピンの破損および/または欠如に基づきコンベヤユニットの損傷を決定するように適合され得る。搬送ピンに関して、運転パラメータは、コンベヤユニットの搬送ピンの数であってよい。ターゲット運転パラメータは、搬送ピンの数がそれを超えて減ってはならない搬送ピンの下限値を記述することができる。
【0034】
この目的はさらに、第2の態様によれば、容器ユニット、特に缶を、オーブンに沿って、搬送するためのコンベヤシステムのコンベヤユニットの故障を早期に検出するためのシステムであって、コンベヤシステムのコンベヤユニットの耐用年数に影響を及ぼすコンベヤシステムの少なくとも1つの運転パラメータを検出するように適合された、少なくとも1つの測定ユニットを備える、システムによって解決される。システムは、(1)少なくとも1つの運転パラメータに基づきコンベヤユニットの予想耐用年数を決定し、(2)コンベヤユニットの予想される指定保守時間を特徴付けるコンベヤユニットの予想耐用年数に基づく保守信号を出力するように適合されたコントローラをさらに備える。
【0035】
繰り返しを避けるために、我々は、第1の態様に関する以前におよびこの後に記載される説明は、第2の態様にも適用され、第2の態様と組み合わされ得ることを注意する。また、第2の態様に関する以下の説明も、第1の態様に適用され、第1の態様と組み合わされ得る。特に、少なくとも1つの測定ユニット、コントローラ、コンベヤシステム、コンベヤユニット、コンベヤシステムの個別要素、および/または第1の態様のコンベヤユニットに関する実施形態は、第2の態様に適用され、第2の態様と組み合わされ、またその逆もまた同様であり得る。
【0036】
コントローラは、少なくとも1つの運転パラメータに基づき予想耐用年数を決定するように適合される。コントローラは、コンベヤユニットの製造業者によって指定されたパラメータである、コンベヤユニットの予想耐用年数に基づき予想耐用年数をさらに決定するようにさらに適合され得る。予想耐用年数は、平均コンベヤベルト速度、平均運転負荷、搬送される容器ユニットの平均数、および平均温度などの、様々な運転パラメータを考慮して指定され得る。これらの製造業者指定の仕様および/またはパラメータに基づき、コンベヤユニットの運転中にこれらからの逸脱が決定され、それにより予想耐用年数に対するプラスまたはマイナスの影響を決定することができる。コンベヤユニットの予想耐用年数、すなわち実用耐用年数は、しかるべく決定され得る。たとえば、より高い平均運転負荷は、より高い負荷がコンベヤユニットにかかることにより、予想耐用年数と比較して予想耐用年数の短縮につながり得る。対照的に、より低い平均運転負荷は、この予想耐用年数と比較してより長い予想耐用年数につながり得る。製造業者の仕様に加えて、またはその代替として、以前に使用されたまたはすでに使用されているコンベヤユニットからの以前の測定値および/もしくは情報ならびに/またはそれらの耐用年数は、以前のコンベヤユニットの測定された運転パラメータおよび/もしくは情報ならびに/または耐用年数に基づき予想耐用年数を決定するためにコントローラによって使用され得る。代替的に、またはそれに加えて、システムまたはオーブンの人員および/またはオペレータによって取得される経験値が、入力され、それにより予想耐用年数を決定することができる。
【0037】
コンベヤユニットを始動することは、コンベヤユニットが加速されなければならないので、コンベヤユニットにさらなる負荷が加わることにつながり得る。本発明者らは、特に、調整された加速度なしのコンベヤユニットの加速は、コンベヤユニットの予想耐用年数を短縮することを認識した。コンベヤユニットの予想耐用年数は、コンベヤユニットが調整された、特に急激な加速なしに、9,000~11,000回、特に10,000回加速された場合に、最大15%、特に10%短縮される。コンベヤユニットが急激に駆動されるかまたは加速される場合、これは、次いで、コンベヤユニットに対する負荷の増大を表し、予想耐用年数の短縮につながる。調整された加速度は、コンベヤユニットが最初に第1の加速度で駆動され、第1の加速度は所定の持続時間内に第2の加速度まで特に連続的に、高められることを意味する。したがって、特に、コンベヤユニットを始動するときに、コンベヤユニットの急激な始動または加速を減らすか、または排除さえして、負荷を可能な限り低く抑えることが可能である。
【0038】
減速、特に顕著なまたは急激な減速も、コンベヤユニットに負荷をかけることにつながり得る。したがって、コンベヤユニットの減速は、特に、所定の持続時間内に第2の制動効果へ連続的に高められる第1の制動効果でなされ、それによって顕著なまたは急激な減速を減らすか、または排除さえすることができる。
【0039】
測定ユニットは、コンベヤユニットの始動および/または減速、特に加速および/または減速遅延を検出するように適合され得る。コントローラは、始動時および減速時にコンベヤユニットにかかる負荷が低減されるか、または可能な限り低くなるように、コンベヤユニットを駆動する駆動ユニットを制御するように適合され得る。この目的のために、コントローラは、駆動ユニットを始動するための加速コマンドを出力することができ、加速コマンドは、調整された加速度を含む。コントローラは、さらに、駆動ユニットに減速遅延コマンドを出力することができ、減速遅延コマンドは、第1および第2の制動効果により減速することを含む。
【0040】
指定保守時間は、コンベヤユニットの予想耐用年数に対する少なくとも1つの運転パラメータの影響の知見に基づき決定され得る。指定保守時間は、コンベヤユニットの予想耐用年数を延長するために、またはコンベヤユニットを新しいコンベヤユニットに交換することによってコンベヤユニットの予想耐用年数を最大化するために、または予定外の故障に対抗するために、コンベヤユニットが整備されなければならない将来の時間である。時間は、1か月、1週間、1日、または1日のうちの1時間とすることができる。
【0041】
コントローラは、予想耐用年数の予想される終了に対応するか、または予想される終了の前の所定の時間間隔を表すように、指定保守時間を予想耐用年数の関数として決定するように適合され得る。したがって、予想される終了と指定保守時間との間に、1か月、1もしくは数週間、1もしくは数日、または1もしくは数時間があるように指定保守時間が選択され得る。その結果、予想耐用年数の見込み違い、新しいコンベヤユニットおよび/もしくはコンベヤユニットの個別要素の供給不足、ならびに/または保守を実施する人員の不足を防止するための安全マージンが組み込まれ得る。
【0042】
コンベヤユニットの個別要素は、コンベヤユニット張力コントローラ、特にチェーン張力コントローラまたはその部品、チェーン張力コントローラのシリンダ、コンベヤユニットの締結具、コンベヤユニットのセグメント、特にチェーンリンク、コンベヤユニットの軸受、特にチェーンリンクの軸受、コンベヤユニットを案内する駆動輪、特にチェーン案内スプロケット、ガイドユニット、特にガイドレール、およびコンベヤユニットの搬送ピンを有することができる。
【0043】
システムは、チェーンガイドまたは複数のチェーンガイドを備え得る。チェーンガイドは、コンベヤユニットを案内するように適合され得る。少なくとも1つのチェーンガイドは、容器ユニットを乾燥させるための第1セクションの上流に配置構成され得る。特に、少なくとも1つのチェーンガイドは、コンベヤユニット張力コントローラの上流にコンベヤユニットに沿って配置構成され得る。少なくとも1つまたは複数のチェーンガイドは、冷却ゾーンの下流に、および容器ユニットを乾燥させるための第1セクションの上流に、配置構成され得る。
【0044】
コンベヤユニットの予想される指定保守時間は、検出された伸長が所定の値を有する少なくとも1つの時間を特徴付けることができ、所定の値は、5%以下、3%以下、特に1%以下、および/または5%未満、3%未満、特に1%未満である。この伸長は、コンベヤユニットの伸長に対するパラメータであり、結果として実際の長さとコンベヤユニットの元の長さまたは使用前のコンベヤユニットの長さとの比較から得られる。伸長は、コンベヤユニットの機能を確実にするために所定の値を超えるべきではない。
【0045】
測定ユニットは、コンベヤユニットの振動に基づきコンベヤユニットにかかる負荷を決定するように適合され得る。コンベヤユニットは、運転時、始動時、およびコンベヤ速度を加減している間に振動を発生し得る。これらの振動は、搬送方向においても、またはその反対方向においても、広がり、容器ユニットがコンベヤユニットの振動によって落下することがあるので容器ユニットにとってリスクとなり、および/または個別工程段階に悪影響が及ぶ。振動は、振動振幅および/または振動数を有することができ、またこれらを用いて記述され得る。測定ユニットは、コンベヤユニット張力コントローラの少なくとも1つのシリンダ上にかかる圧力に基づき振動を決定するように適合され得る。
【0046】
コントローラは、検出された振動に基づき容器ユニットに対する1つまたはそのリスクを決定するように適合され得る。コントローラは、特に、検出された振動に基づき、容器ユニットに対するリスクが最小リスクにまで低減されるようにコンベヤユニットを制御するように適合される。最小リスクは、通常の運転条件下、特に振動のない場合に存在する容器ユニットに対するリスクであると理解される。リスクを最小リスクまで低減するために、シリンダにかかる圧力は動的に補償され得る。
【0047】
測定ユニットは、シリンダの1つまたは複数の展開位置を検出するように適合され得る。コントローラは、さらに、1つまたは複数の展開位置に基づき伸長を決定するように適合され得る。
【0048】
測定ユニットは、摩擦、特にコンベヤユニットの平均摩擦、ならびに/または少なくとも1つの個別要素、特にチェーンリンクおよび/もしくは軸受の摩擦を、コンベヤユニットの駆動ユニットの消費電力パラメータに基づき決定するように適合され得る。消費電力パラメータは、駆動ユニット、特に駆動ユニットの駆動スプロケットのトルクとすることができる。消費電力パラメータは、消費電力の実際の値、特にトルク、消費電力対時間、および消費電力の変化のうちの少なくとも1つを含むことができる。消費電力パラメータが他の要因に依存することもあるため、測定ユニットは、特に、消費電力パラメータを決定するためにコンベヤユニットおよび/または少なくとも1つの個別要素の少なくとも周囲温度を追加的に決定するように適合され得る。限定することなく、消費電力対時間は重要な基準であり、消費電力の変化は、24時間あたり1%以下、0.5%以下、0.1%以下、および/または1%未満、0.5%未満、0.1%未満の値を超えるべきでない。
【0049】
測定ユニットは、コンベヤユニットの摩擦および/または伸長に基づきコンベヤユニットにかかる負荷を決定するように適合され得る。特に、温度は、コンベヤユニットまたは少なくとも1つの個別要素の摩擦に関する情報を提供する。
【0050】
温度を測定するために、測定ユニットは、コンベヤユニットおよび/または少なくとも1つの個別要素の赤外放射を受光するように適合され得る。摩擦は、特に、コンベヤユニットの上昇した温度を用いて、特にコンベヤユニットの静止状態と比較して決定され得る。
【0051】
測定ユニットは、さらに、コンベヤユニットの残りの部分と比較して、特にコンベヤユニットの他の要素と比較して、少なくとも1つの個別要素の温度上昇を検出するように適合され得る。温度上昇は、10℃以下、特に5℃以下、および/または10℃未満、特に5℃未満の値を超えるべきでない。
【0052】
潤滑油の気化は、指数関数的過程であり得る。次いで、少なくとも1つの個別要素および/またはコンベヤユニットの温度上昇は、潤滑油の消費を50%増加させると仮定され得る。
【0053】
10℃の温度上昇は、予想耐用年数の短縮につながり得る。10℃の温度上昇は、予想耐用年数が2から5%短縮されることにつながり得る。
【0054】
コントローラは、コンベヤユニットの摩擦に基づき、特にコンベヤユニットおよび/または少なくとも1つの個別要素の温度に基づき、コンベヤユニットの潤滑油注油を制御するように適合され得る。コンベヤユニットまたは少なくとも1つの個別要素に潤滑油を注油することによって、コンベヤユニットの温度および/または少なくとも1つの個別要素の温度は、潤滑油注油でより低い摩擦が達成され得ることから、下げられ得る。したがって、コンベヤユニットおよび/または少なくとも1つの個別要素にかかる負荷も低減され得る。その結果、コンベヤユニットの予想耐用年数が延長され得る。
【0055】
測定ユニットは、コンベヤユニットの温度、コンベヤユニットの軸受の軸受品質、および/またはコンベヤユニットの潤滑油注油を決定するための、ライトカーテン、近接スイッチ、金属検出器、振動、音響、および/または温度測定ユニットとすることができる。
【0056】
システムは、コンベヤユニットに潤滑油を注油するように適合された潤滑油注油ユニットを備えることができる。それに加えて、または代替的に、測定ユニットは、コンベヤユニットの1つまたは複数の軸受の軸受状態を、コンベヤユニットおよび/またはコンベヤユニットの1つまたは複数の軸受の摩擦、損傷、および/または負荷として決定するように適合され得、コントローラは、特に、コンベヤユニットおよび/またはコンベヤユニットの1つまたは複数の軸受の摩擦、損傷、および/または負荷に基づき潤滑油注油ユニットを制御するように適合される。
【0057】
コンベヤユニットは、ガイドユニット、特に、コンベヤユニットを案内するためのチェーンガイドを備えることができ、測定ユニットは、コンベヤユニットならびに/または、ガイドユニットの上流および/もしくは下流の少なくとも1つの個別要素の案内温度に基づきコンベヤユニットの摩擦を検出するように適合される。制御温度は、コンベヤユニットならびに/または、ガイドユニットの上流および/もしくは下流の少なくとも1つの個別要素の温度である。コントローラは、特に、コンベヤユニットのガイドユニットおよび/または少なくとも1つの個別要素の上流および/または下流の決定された摩擦に基づきガイドユニットの調整誤差を決定し、調整誤差に基づきガイドユニットを補正し、および/または警告信号を出力するように適合され得る。チェーンガイドは、不適切に調整される、特に調整がきつすぎることがあり、これは、ガイドレールの下流および/または上流の温度測定によって決定され得る。測定ユニットは、コンベヤユニットならびに/または、ガイドユニットの上流および/または下流の少なくとも1つの個別要素の摩擦を、駆動ユニットのトルクおよび/または消費電力に基づき、決定するようにさらに適合され得る。コントローラは、ガイドユニットの調整をチェックするためのデータ入力を受信し、必要に応じて調整誤差を識別して補正するようにさらに適合され得る。
【0058】
測定ユニットは、駆動ユニットのトルクに基づき負荷を検出し、実質的に同一の条件下の駆動ユニットのトルクの増大に基づき負荷および/または損傷を検出するように適合され得る。コントローラは、特に、増大したトルクに基づきコンベヤユニットの少なくとも1つの欠陥のある軸受および/またはコンベヤユニットの潤滑油注油不足を決定するように適合され得る。コントローラは、欠陥のある軸受を特徴付ける信号を出力するようにさらに適合され、信号は欠陥のある軸受の位置を示し得る。
【0059】
測定ユニットは、コンベヤユニットの搬送ピンのうちの少なくとも1つの搬送ピンの破損および/または欠如に基づきコンベヤユニットの損傷を決定するように適合され得る。測定ユニットは、ライトカーテンであってよい。測定ユニットは、コンベヤユニットのリターンガイド、特にチェーンリターンガイドの領域内に配置構成され得る。測定ユニットは、さらに、破損および/または欠損搬送ピンの位置が分かるように破損および/または欠損搬送ピンの位置を検出するように適合され得る。
【0060】
コントローラは、欠損搬送ピンの数の関数として予想耐用年数を決定することができる。予想耐用年数は、時間的相関と組み合わせて欠損搬送ピンを計数することによって決定され得る。予想耐用年数は、5本以上、および/または5本より多い搬送ピン、特に10本の搬送ピンが欠損している場合に達成され得る。
【0061】
少なくとも1本の搬送ピンの破損、欠如、欠損搬送ピンの数、特に破損および/または欠損搬送ピンの位置に基づき、コントローラは、欠陥のある場所に容器ユニットが向けられないようにシステムまたはオーブンのデコレータを制御するようにさらに適合され得る。欠陥は、破損または欠損搬送ピンであってよい。システムは、デコレータを備えることができる。デコレータは、容器ユニットを刻印するように適合され得る。
【0062】
システムは、2つまたはそれ以上の測定ユニットを備えることができる。2つの測定ユニットは、システムまたはオーブンの少なくとも1つのセクション上に配置構成され得、少なくとも1つのセクション上のコンベヤユニットの少なくとも1つの運転パラメータを検出するように適合され得る。代替的に、少なくとも1つの測定ユニットは、システムまたはオーブンの各セクション上に配置構成され、それぞれのセクション上のコンベヤユニットの少なくとも1つの運転パラメータを検出するように適合され得る。
【0063】
2つまたはそれ以上の測定ユニットは、ライトカーテンであるか、またはライトカーテンを備えることができ、システムまたはオーブンの所定のセクション上に配置構成され得る。ライトカーテンは、容器ユニットおよび/または容器ユニットの欠如を検出するように適合され得る。特に、少なくとも1つのライトカーテンは、デコレータの上流に、および/または予備乾燥フレームの上流に、予備乾燥フレームの下流に、および/またはオーブンのオーブンチャンバーの上流に、オーブンチャンバーの下流に、および/または冷却ゾーンの上流に、ならびにコンベヤユニットのリターンガイド、特にチェーンリターンガイド内に設置され得る。測定ユニットによって取得された情報、特に、検出された容器ユニットおよび/または欠損容器ユニットに関する情報は、コントローラに提供され得る。
【0064】
コントローラは、少なくとも1つの運転パラメータ、警告信号、保守信号、および/または少なくとも1つの測定ユニットによって取得された情報を提供するように適合され得る。コントローラは、特に、運転パラメータ、警告信号、保守信号、および/または情報を、たとえばディスプレイを用いてオペレータに出力するように適合され得る。
【0065】
コントローラは、コンベヤユニットのコンベヤ速度、1つまたは複数の補給空気、排気、および/または再循環ユニット、ならびに加熱ユニットのうちの少なくとも1つに基づくコンベヤユニットの少なくとも1つの運転パラメータに基づき、システムを制御するように適合され得る。欠損容器ユニットの情報に基づき、補給空気、排気、冷却ファン、および/または再循環ユニットの回転速度、および加熱ユニットの加熱出力は、特に、エネルギーを節約するために低減され得る。速度および加熱出力は、これらがシステムもしくはオーブン、オペレータの安全性について、および/または容器ユニットの生産に対して指定されたガイドラインについて関連する最低速度および/または加熱出力もしくは加熱温度を下回らないように制御され得る。
【0066】
コントローラは、少なくとも1つの運転パラメータ、特に負荷および決定された予想耐用年数に基づき、負荷が最小負荷まで低減されるようにコンベヤユニットを制御するように適合され得る。特に、コントローラは、コンベヤユニットにかかる負荷が最小負荷まで低減されるようにコンベヤユニットの潤滑油注油ならびに/または始動および/もしくは減速動作を制御するように適合され得る。この目的のために、コントローラは、コンベヤ速度の加減を段階的にまたは連続的に指令することができる。潤滑油注油は、現在の運転に必要な潤滑油注油と同等の最小限度の潤滑油注油とすることができる。その結果、コンベヤユニットの摩擦およびシステムまたはオーブンへの潤滑油注油は最小値まで低減される。
【0067】
コントローラは、さらに、コンベヤユニット、特に少なくとも個別要素を構成するために使用される材料に基づき予想耐用年数をさらに決定するようにさらに適合され得る。
【0068】
コントローラは、コンベヤユニットの少なくとも1つの個別要素および/またはシステムもしくはオーブンの1つのユニット、またはコンベヤユニットのいくつかの要素および/またはシステムもしくはオーブンのユニットのうち、指定保守時間に保守されなければならないものを決定するように適合され得る。
【0069】
コントローラは、プロセッサ、ロジックモジュール、IC、ASCI、FPGA、コンピューティングプロセッサ、または同様のものであるか、またはそれらを含み得る。コントローラは、コンピュータであってもよい。プロセッサは、CPU、またはマイクロプロセッサもしくはマイクロコントローラの形態の集積回路であってよい。コントローラは、メモリをさらに備えることができる。メモリは、不揮発性であってもよい。メモリは、データ、特に測定ユニットからのデータを記憶するように適合され得る。以下で説明されている態様によるコンピュータプログラム製品は、メモリに記憶され得る。
【0070】
少なくとも1つの運転パラメータは、測定ユニットによって検出され、および/または測定ユニットによって取得され得る。
【0071】
提案されたシステムは、コンベヤユニットの最適化された潤滑油注油、ソフト始動および減速動作、ならびにしたがってコンベヤユニットにかかる負荷の低減を達成するために使用され得る。
【0072】
目的は、第1の態様によるシステムおよび/または第2の態様によるシステムを含む、オーブン、特にピンオーブンによって達成される。
【0073】
システムの測定ユニットは、搬送されてオーブンに通される容器ユニットの数を検出するように、特にオーブンの少なくとも1つのセクションの上流および下流でコンベヤユニットを用いて搬送される容器ユニットを検出するように適合されてよく、コントローラは、セクションの上流および下流で容器ユニットの数の逸脱が生じた場合に缶カウントを示す信号を出力するように適合され、前記信号はセクションの上流および下流の容器ユニットの数ならびに/またはカウントの逸脱を特徴付ける。
【0074】
オーブンは、追加のユニットを備えることができる。さらなるユニットは、安定化ユニット、空気流体循環ユニット、加熱ユニット、流体流デバイス、流体冷却ユニット、底部塗工機、冷却ゾーン、流体吸入デバイス、容器取り出し装置、および流体吐出口デバイスのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0075】
この目的は、さらに、容器ユニット、特に缶をオーブンに沿って搬送するコンベヤシステムのコンベヤユニットの故障を早期に検出するための方法によって達成される。この方法は、コンベヤシステムの少なくとも1つの運転パラメータを検出するステップと、運転パラメータをターゲット運転パラメータと比較するステップと、検出時刻のターゲット運転パラメータからの運転パラメータの逸脱を検出するステップと、この逸脱が所定の持続時間後に所定の値以上である場合に警告信号を出力するステップであって、持続時間は検出時刻から始まる、ステップとを含む。
【0076】
この目的は、さらに、容器ユニット、特に缶をオーブンに沿って搬送するコンベヤシステムのコンベヤユニットの故障を早期に検出するための方法によって達成される。この方法は、コンベヤユニットの耐用年数に影響を及ぼすコンベヤシステム、特にコンベヤユニットの少なくとも1つの運転パラメータを検出するステップと、少なくとも1つの運転パラメータに基づきコンベヤユニットの予想耐用年数を決定するステップと、コンベヤユニットの予想される指定保守時間を特徴付けるコンベヤユニットの予想耐用年数に基づく保守信号を出力するステップとを含む。
【0077】
この目的は、さらに、オーブンのコンベヤユニットの故障を早期に検出するためのコンピュータプログラム製品であって、プログラムがプロセッサによって実行されたときにプロセッサに上で説明されている態様の1つによる方法を実行させるコマンドを含む、コンピュータプログラム製品によって達成される。
【0078】
これらの態様のさらなる有利な実施形態は、それぞれの従属特許請求項に示されている。特許請求項および明細書において個別に列挙されている特徴は、技術的に意味のある任意の方法で互いに組み合わせることができ、それによって本発明のさらなる実施形態が示される。
【0079】
方法およびそれらの可能なさらなる実施形態は、それらの方法および実施形態を、特に、少なくとも1つのそのようなシステムからなる、システムおよび/またはオーブン、特にピンオーブンでの使用に適するようにする特徴および/または方法ステップを示す。
【0080】
さらなる態様およびそれらの可能なさらなる実施形態のさらなる利点、実施形態の変更形態および実施形態の詳細については、システムおよび方法の対応する特徴ならびにさらなる実施形態の前の説明も参照されたい。
【0081】
好ましい実施形態は、同封の図を参照しつつ例を用いて説明される。これらの図の説明は以下の通りである。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【
図2】
図1に示されているピンオーブンの2次元概略詳細図である。
【
図3】警告信号を出力するための例示的な方法の概略図である。
【
図4】保守信号を出力するための例示的な方法の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0083】
図中、同一のまたは本質的に機能的に同一のもしくは類似の要素は、同一の参照記号で指定される。
【0084】
図1は、オーブン、特にピンオーブン100を示している。ピンオーブン100は、チェーンコンベヤまたはチェーンとして適合された少なくとも1つのコンベヤユニット102を有するコンベヤシステムを備える。コンベヤユニット102は、
図2に示されている搬送ピン104、104’、104”を備える。容器ユニット1、1’は、搬送ピン104、104’、104”上に配置構成され、したがって、
図1に示されている蛇行形状乾燥経路に沿って搬送され得る。ピンオーブン100は、空気流体循環ユニット112、流体流ユニット115、流体冷却ユニット118、および容器取り出しユニット120をさらに備える。
【0085】
容器ユニット1、1’は、デコレータ134(ピンオーブン100に含まれない)において、特にエナメルで印刷されるかまたはコーティングされる。容器ユニット1、1’は、デコレータ134からピンオーブン100に移送される。デコレータ134およびピンオーブン100は、デコレータ134がコンベヤユニット102を駆動するように互いに結合され得る。容器ユニット1、1’は、次いで、予備乾燥フレーム124内に入る。チェーン張力コントローラ154は、予備乾燥フレーム124内に設けられ、コンベヤユニット102のチェーンが常に所定の張力を有するようにチェーンに張力をかける。予備乾燥フレーム124の下流において、ピンオーブン100は底部塗工機126を備える。底部塗工機126の下流において、ピンオーブン100は、オーブンユニット128を有する。
【0086】
オーブンユニット128は、容器ユニット1、1’が高温に加熱されるオーブンチャンバー152を形成する。この目的のために、オーブンユニット128は、加熱ユニット114を含む。加熱ユニット114は、たとえばガスバーナーであってよい。加熱ユニット114は、空気流体循環ユニット112に結合されており、これは、流体流を流体流方向116に、すなわち、最初にオーブンチャンバー152から加熱ユニット114に、次いで空気流体循環ユニット112に移動し、次いでオーブンチャンバー152に戻す。このようにして、加熱された流体流がオーブンチャンバー152に利用可能にされる。オーブンユニット128は、さらに、流体流ユニット115に結合される。流体流ユニット115は、ピンオーブン100の環境からオーブンユニット128に流体を供給し、オーブンユニット128から流体を供給するように配置構成され、構成される。この目的のために、ピンオーブンは、流体吸入デバイス136と流体吐出デバイス138とを有する。
【0087】
冷却ゾーン130が、オーブンユニット128のさらに下流に設けられている。冷却ゾーン130は、ピンオーブン100に対して任意選択であり、一般的に、絶対必要というわけではない。流体冷却ユニット118は、容器ユニット1、1’を流体流で冷却するために冷却ゾーン130内に配置構成され、適合されている。容器エクストラクタ132が、流体冷却ユニット118の出口に配置されている。容器エクストラクタ132は、流体流を用いて容器ユニット1、1’の底部に陰圧をかけ、それにより、それらをコンベヤユニット102から取り出し、下流の工程段階に移動させることができる容器取り出しユニット120を有する。
【0088】
上で説明されているように、コンベヤユニット102は、予備乾燥フレーム124、オーブンユニット128、および冷却ゾーン130を通る乾燥セクションに沿って容器ユニット1、1’を搬送する。コンベヤユニット102が容器ユニット1、1’を容器エクストラクタ132に搬送した後、コンベヤユニット102は、ローラ156を用いて印刷デバイス134に戻される。その結果、コンベヤユニット102は、乾燥工程の重要な構成要素であり、コンベヤユニット102の不測のダウンタイムは、コストおよび生産リスクになり得る。さらに、コンベヤユニット102は、プロセスの信頼性を確実にするために保守されなければならない摩耗部品である。
【0089】
コンベヤユニット102の故障を防止するために、システム108は、コントローラ122と、少なくとも1つの測定ユニット140、142、144、146、148とを備える。コントローラ122は、コンピュータプログラム製品を実行するためのプロセッサを備えることができる。
【0090】
次の説明では、システム108を、一方が警告信号を出力し、他方が指定保守時間を出力する、2つのシステムからなる組合せシステムとして説明する。システムは互いから独立して設けられ得ることは当業者には明らかである。したがって、次の説明は、本発明を組合せシステムに限定しない。
【0091】
少なくとも1つの測定ユニット140、142、144、146、148は、コンベヤシステム、特にコンベヤユニット102の少なくとも1つの運転パラメータを検出するように適合される。コントローラ122は、少なくとも1つの運転パラメータをターゲット運転パラメータと比較するように適合される。コントローラ122は、運転パラメータと検出時刻のターゲット運転パラメータとの間の逸脱を検出する。コントローラ122は、この逸脱が所定の持続時間後に所定の値以上であるか、または所定の値より大きい場合に警告信号をさらに出力し、持続時間は検出時刻から始まる。逸脱は、コンベヤユニット102の欠陥のある要素を示すことができ、オペレータは、要素を検査するように警告信号によってしかるべく通知され得る。したがって、コンベヤユニット102の故障は、防止され得る。
【0092】
図1によれば、複数の運転パラメータが、測定ユニット140、142、144、146、148を用いて記録される。コントローラ122は、検出された運転パラメータのうちの2つまたはそれ以上を、検出された運転パラメータに割り当てられたそれぞれのターゲット運転パラメータと比較するように適合され得る。運転パラメータは、温度、摩擦、速度などの異なるタイプのパラメータに属することができる。それぞれのタイプについて、対応するターゲット運転パラメータが、ユーザによって選択されおよび/または設定され得る。その結果、個別のターゲット運転パラメータが、各運転パラメータおよび/またはタイプについて選択され得る。さらに、個別の持続時間は、運転パラメータおよび/またはタイプについて選択され得る。たとえば、コンベヤユニット102に対するコンベヤ速度の運転パラメータに対する持続時間は、比較的短い時間に、たとえば10秒に選択されるものとしてよいが、それは、速度を増すと缶の詰まりおよび/または不完全な生産が生じ得るからである。したがって、これは迅速に検出されるべきである。他方で、軸受温度の運転パラメータに対する持続時間は、軸受の加熱は潜在的にすぐに生じ得るので、5分に設定されるものとしてよいが、冷却は、たとえば潤滑油を増やすことによって、長くかかる。したがって、軸受の冷却を検出し、警告信号を出力するのを回避するために、観察期間がよい長いことが道理に適う。
【0093】
コンベヤユニット102の指定保守時間を決定するために、コントローラ122は、少なくとも1つの運転パラメータに基づきコンベヤユニット102の予想耐用年数を決定するようにさらに適合される。予想耐用年数に基づき、コンベヤユニット102の指定保守時間は、将来決定され得る。指定保守時間は、コンベヤユニット102の予想される耐用年数終了の前であってよい。
【0094】
コントローラ122は、信号技術によって、システム108またはピンオーブン100の個別要素またはすべての要素、特にコンベヤユニット102、およびシステム108またはピンオーブン100の測定ユニット、さらには他の要素に接続され得る。コントローラ122は、各要素との間で、それぞれ、情報および信号を送受信することができる。
【0095】
コンベヤユニット102の予想耐用年数を決定し、ターゲット運転パラメータからの逸脱を決定するために、
図1によればいくつかの運転パラメータが、測定ユニットを用いて決定される。限定することなく、これらの運転パラメータは、コンベヤユニット102の摩擦、伸長、損傷、および負荷を含み、運転パラメータは、コントローラ122に出力される。損傷は、コンベヤユニット102に対する任意のタイプの欠陥および/または損傷を意味すると理解される。搬送ピン104、104’、104”は、限定することなく、少なくとも部分的に工程要件をもはや満たさなくなるように工場出荷時の状態から中断するかまたは逸脱し得る。限定することなく、コンベヤユニット102の軸受および/またはチェーンリンクの損傷も起こり得、そのような損傷も同様に、コンベヤユニット102の損傷として定義される。負荷は、限定することなく、たとえば、チェーン張力コントローラ154によって及ぼされる引張応力などの張力、または駆動ユニット、特にコンベヤユニット102の駆動ホイールによって及ぼされる力などの、コンベヤユニット102に及ぼされる力を含むように定義される。流体流、温度、温度変動、および容器ユニット1、1’の重量に曝されることは、さらに、コンベヤユニット102の負荷として定義され得る。特に、コンベヤユニット102は、振動に曝されることがあり、これはコンベヤユニット102への機械的負荷に相当する。振動は、コンベヤユニット102の始動、加速および/または減速から生じ得る。負荷は、限定することなく、コンベヤユニット102の摩擦にも基づき決定され得る。運転パラメータを検出するために、測定ユニットは、近接スイッチ、ライトカーテン、金属検出器、カメラ、赤外線センサー、温度センサー、振動センサー、および音センサーのうちの1つまたは複数を備え得る。
【0096】
図1による第1の測定ユニット140は、これら、および/または前記搬送ピン104、104’、104”によって搬送される容器ユニット1、1’に対する任意の損傷を検出するように適合されたライトカーテンを含む。第1の測定ユニット140は、さらに、容器ユニット1、1’の存在および/または欠如、ならびに対応する位置を検出するように適合されており、欠如は、同様に損傷として定義される。第1の測定ユニット140およびさらなる測定ユニットは、信号技術によってコントローラ122に結合され、コントローラ122は、測定ユニットから、測定ユニットによって検出された運転パラメータを受信し、前記パラメータを処理することができる。損傷として定義された運転パラメータ、特に搬送ピン104、104’、104”の欠如または破損した搬送ピン104、104’、104”に基づき、デコレータ134は、デコレータ134が既存の、好ましくは機能する、搬送ピン104、104’、104”のみを制御するようにコントローラ122によって制御され得る。
【0097】
測定ユニットまたは第1の測定ユニット140に関係する以前および以後の実施形態は、他の測定ユニットに適用され得る。
【0098】
ライトカーテンであるか、またはライトカーテンを含む、第2の測定ユニット142は、オーブンユニット128の上流に配置構成される。第1の測定ユニット140と同様に、第2の測定ユニット142は、搬送ピン104、104’、104”さらには容器ユニット1、1’を検出し、信号技術によってコントローラ122に結合される。
【0099】
ライトカーテンであるか、またはライトカーテンを含む、第3の測定ユニット144は、オーブンユニット128の下流に配置構成され、第1および第2の測定ユニット140、142と同様に適合され、信号技術によってコントローラ122に結合される。第1から第3の測定ユニット140、142、144、特に第2および第3の測定ユニット142、144によって、乾燥経路に沿って、特にオーブンユニット128の上流および下流において、容器ユニット1、1’の量が知られている。容器ユニット1、1’の量が乾燥経路に沿って変化する場合、コントローラ122は、1つまたは複数の容器ユニット1、1’が、どのようなセクションの上流、下流、または間でコンベヤユニット102から落下したかを決定することができる。
【0100】
温度センサーを備える第4の測定ユニット146は、予備乾燥フレーム124内に配置構成され、コンベヤユニット102、特にコンベヤユニット102の少なくとも1つの個別要素の温度を検出するように適合される。コンベヤユニット102の個別要素は、シリンダ、軸受、コンベヤユニットセクション、チェーンリンク、またはコンベヤユニット102の別の要素とすることができる。さらに、コンベヤユニット102の平均温度は、コンベヤユニット102の個別要素および/またはセクション、特にコンベヤユニットセクションの温度に基づき計算され得る。温度に基づき、コンベヤユニット102または個別要素の摩擦が決定され得る。限定することなく、摩擦は、コンベヤユニット102の予想耐用年数に影響を及ぼす運転パラメータである。
【0101】
第4の測定ユニット146は、コンベヤユニット102の駆動輪の消費電力または駆動輪のトルク測定値に基づきチェーンの始動時または加速時にコンベヤユニット102のチェーンリンクの平均摩擦(平均した摩擦)を記録するように適合され得る。トルクは依然として他の要因に依存し得るので、第4の測定ユニット146は、コンベヤユニット102の、特にピンオーブン100内、好ましくは乾燥フレーム124および/またはオーブンユニット128内の、周囲温度をさらに記録することができる。第4の測定ユニット146は、消費電力、トルク、および/または周囲温度の変化を検出するように適合され得る。
【0102】
第4の測定ユニット146は、さらに、検出されたトルクに基づきコンベヤユニット102に対する負荷および/または損傷を決定するように適合され得る。特に、トルクは、実質的に同一の条件下で増大し、これは欠陥のある軸受を示すことができる。コントローラ122は、検出されたトルクおよび/またはトルクの変化に基づき欠陥のある軸受および/または不十分な潤滑油注油を決定するように適合され得る。
【0103】
コンベヤユニット102またはチェーンガイドギヤスプロケットの1つまたは複数の軸受の温度に基づき、軸受上の摩擦、したがって負荷が推測され得る。この負荷をむらなく可能な限り低く保つために、コンベヤユニット102の軸受およびチェーンは、潤滑油を注油され得る。潤滑油注油は、潤滑油注油ユニット(図示せず)によって実行され、これは、コンベヤユニット102に潤滑油を注油するように配置構成され、適合されている。コントローラ122は、検出された運転パラメータ、特にコンベヤユニット102、特に軸受のような個別要素上の温度、摩擦、および/または負荷に基づき潤滑油注油ユニットを制御するように適合される。したがって、コントローラ122は、たとえば摩擦が大きい場合に、摩擦を低減するために、より多くの潤滑油を注油することができる。コントローラ122は、必要最小限の潤滑油注油が行われるように潤滑油注油ユニットを用いてコンベヤユニット102に潤滑油を注油することができる。第4の測定ユニット146は、軸受の品質を検出するために振動センサーおよび/または音センサーをさらに備えることができる。
【0104】
第5の測定ユニット148は、コンベヤユニット102のリターンガイド上に配置構成され、コンベヤユニット102の伸長を検出するように適合されている。特に、第5の測定ユニット148は、チェーン張力コントローラ154のシリンダのシリンダ位置を検出するよう適合される。伸長は、シリンダ位置に基づき決定され得る。コントローラ122は、コンベヤユニット102の予想される指定保守時間が検出された伸長が所定の値を有する少なくとも1つの時点を特徴付けるように適合され、所定の値は、5%、3%、特に1%以下である。所定の値は、ユーザによって設定されるか、または事前プログラムされた値に対応し得る。使用される各コンベヤユニットについて、所定の値は、特に、コントローラ122に記憶され得る。
【0105】
コントローラ122は、メモリおよび/またはトランシーバを有することができる。メモリは、運転パラメータおよび情報さらにはコンピュータプログラム製品を記憶するようにセットアップされる。トランシーバは、運転パラメータおよび情報を、特にワイヤレス方式で送受信するように適合される。
【0106】
第5の測定ユニット148は、さらに、チェーン張力コントローラ154のシリンダ上の、特に時間対圧力の関数として、圧力を検出し、特に時間対圧力の関数としての圧力に基づきコンベヤユニット102の振動を決定するように適合される。コントローラ122は、これらの振動を用いて容器ユニット1、1’に対するリスクを決定することができる。容器ユニット1、1’は、振動により、コンベヤユニット102から落下する可能性がある。その結果、これは容器ユニット1、1’の喪失および/または損傷のリスクに相当し得る。このリスクを最小リスクに低減するために、コントローラ122は、振動に基づき、コンベヤユニット102、特にチェーン張力コントローラ154を制御するように適合される。この目的のために、コントローラ122は、シリンダにかかる圧力が動的に補償され、それにより振動振幅を平滑化し、および/または振動数を低減するようにチェーン張力コントローラ154を制御することができる。特に乾燥経路の領域において、コントローラ122は、振動を低減するために、搬送ピン104、104’、104”間の距離、特に時間間隔を考慮することによって、コンベヤユニット102、特にチェーン張力コントローラ154を制御するように適合されている。
【0107】
第5の測定ユニット148は、コンベヤユニット102のチェーン張力を決定するために、シリンダの円筒力を検出するようにさらに適合される。コントローラ122は、特に、振動が低減されるように、チェーン張力に基づきコンベヤユニット102をさらに制御することができる。振動を低減することによって、容器ユニット1、1’に対するリスクが低減され得るだけでなく、コンベヤユニット102の負荷も低減され得る。
【0108】
図1において、システム108は、少なくともコントローラ122および測定ユニット140、142、144、146、148を含む。システム108は、ピンオーブン100のより少ない、または複数のさらなる、ユニットおよび/またはセクション、たとえばコンベヤユニット102を含むことができる。
【0109】
検出された運転パラメータを用いて、コントローラ122は、予想耐用年数および指定保守時間を決定する。運転パラメータは、予想耐用年数にマイナスの影響を与え、予想耐用年数を縮める。予想耐用年数は、製造業者によって指定され得る。特に、仕様は、平均コンベヤ速度、平均温度などの様々な平均運転パラメータに関連して提供され得る。コントローラ122は、予想耐用年数、および測定ユニットを用いて記録された運転パラメータに基づき、予想耐用年数を決定することができる。この目的のために、コントローラ122は、特に、製造業者によって指定された運転パラメータからの検出された運転パラメータの逸脱を決定し、予想耐用年数への影響を決定することができる。コントローラは、運転パラメータの時間的相関に基づき予想耐用年数をさらに決定することができる。
【0110】
図2は、ピンオーブン100、すなわち安定化ユニット110の詳細を示している。安定化ユニット110は、空気ダクト158を備える。空気ダクト158の片側には開口部160が設けられている。空気ダクト158で案内される流体流162は、開口部160を通って出て、そこから容器ユニット1、1’に流体圧力をかける。この圧力により、容器ユニット1、1’は、搬送ピン104、104’、104”、または搬送ピン104、104’、104”の保持要素106に押し付けられる。その結果、容器ユニット1、1’は安定する。
【0111】
図3は、コンベヤシステム、特にオーブンの乾燥経路に沿って容器ユニット1、1’を搬送するためのコンベヤユニット102の故障を早期に検出するための方法200の概略図である。方法200は、コンベヤシステムの少なくとも1つの運転パラメータの検出210を含む。方法200は、運転パラメータとターゲット運転パラメータとの比較220、および検出時刻におけるターゲット運転パラメータからの運転パラメータの逸脱の検出230を含む。方法は、この逸脱が所定の持続時間後に所定の値以上であるか、または所定の値より大きい場合に警告信号の出力240をさらに含み、持続時間は検出時刻から始まる。
【0112】
図4は、コンベヤシステム、特にオーブンの乾燥経路に沿って容器ユニット1、1’を搬送するためのコンベヤユニット102の故障を早期に検出するための方法300の概略図である。方法300は、コンベヤユニット102の耐用年数に影響を及ぼすコンベヤシステム、特にコンベヤユニット102の少なくとも1つの運転パラメータの検出310、およびコンベヤユニットの少なくとも1つの運転パラメータに基づくコンベヤユニット102の予想耐用年数の決定320を含む。方法は、コンベヤユニット102の予想耐用年数に基づき保守信号を生成すること330をさらに含み、前記信号はコンベヤユニットの予想される指定保守時間を特徴付ける。
【符号の説明】
【0113】
1、1’ 容器ユニット
100 ピンオーブン
102 コンベヤユニット
104、104’、104” 搬送ピン
106 保持要素
108 システム
110 安定化ユニット
112 空気流体循環ユニット
114 加熱ユニット
115 流体流デバイス
116 流体流方向
118 流体冷却ユニット
120 容器取り出しユニット
122 コントローラ
124 予備乾燥フレーム
126 フロア塗工機
128 オーブンユニット
130 冷却ゾーン
132 容器引き出し装置
134 デコレータ
136 流体吸入デバイス
138 流体吐出デバイス
140 第1の測定ユニット
142 第2の測定ユニット
144 第3の測定ユニット
146 第4の測定ユニット
148 第5の測定ユニット
152 オーブンチャンバー
154 チェーン張力コントローラ
156 ローラ
158 空気ダクト
160 開口部
162 流体流
200 コンベヤシステムの故障を早期に検出するための方法
210 コンベヤシステムの少なくとも1つの運転パラメータを決定する
220 運転パラメータをターゲット運転パラメータと比較する
230 ターゲット運転パラメータからの運転パラメータの逸脱を決定する
240 警告信号を出力する
300 容器ユニットを乾燥させるための方法
310 コンベヤシステムの少なくとも1つの運転パラメータを決定する
320 コンベヤユニットの予想耐用年数を決定する
330 保守信号を出力する
【国際調査報告】