(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】グループベースの通信システムにおける環境的なアドホックマルチメディアコラボレーション
(51)【国際特許分類】
H04N 7/15 20060101AFI20240822BHJP
H04M 3/56 20060101ALI20240822BHJP
【FI】
H04N7/15
H04M3/56 C
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024510388
(86)(22)【出願日】2022-05-26
(85)【翻訳文提出日】2024-04-18
(86)【国際出願番号】 US2022031077
(87)【国際公開番号】W WO2023022774
(87)【国際公開日】2023-02-23
(32)【優先日】2021-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】322001222
【氏名又は名称】スラック テクノロジーズ, エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】バターフィールド,ダニエル
(72)【発明者】
【氏名】イェホシュア,タマル
(72)【発明者】
【氏名】ワイス,ノア
(72)【発明者】
【氏名】ロジャース,ジョニー
(72)【発明者】
【氏名】マーシャル,ケビン
(72)【発明者】
【氏名】ニース,アンナ
(72)【発明者】
【氏名】カルモ,ペドロ
(72)【発明者】
【氏名】アイスマン,イーサン
(72)【発明者】
【氏名】ウィルモア,クリス
(72)【発明者】
【氏名】リ-ギャニョン,デイビッド
【テーマコード(参考)】
5C164
5K201
【Fターム(参考)】
5C164FA10
5C164UB92S
5C164VA07P
5C164VA10S
5C164VA16P
5K201BA16
5K201BB09
5K201CA04
5K201CA09
5K201EC06
5K201ED04
5K201ED07
5K201EF10
(57)【要約】
グループベースの通信システムにおける環境的なアドホック同期マルチメディアコラボレーションのためのメディア、方法、及びシステムが開示される。本発明の実施形態は、従来の通話又はビデオ会議の負担及びオーバーヘッドなしに、他のユーザのグループ間のリアルタイムコラボレーションセッションをユーザが迅速に発見し、開始する方法を提供する。ユーザは、他の参加ユーザのセッションを中断することなく、これらの同期マルチメディアコラボレーションセッションをいつでも迅速かつ容易に発見し、切り替えることができる。これにより、ユーザは、面倒なスケジュールされたイベントではなく、便利なアドホックフォーラムとしてリッチなコラボレーションセッションを体験することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロセッサによって実行されるときに、グループベースの通信システムにおけるマルチメディアコラボレーションを容易にする方法を実行するコンピュータ実行可能命令を記憶する1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体であって、前記方法は、
前記グループベースの通信システムのユーザインターフェースにおいて、前記グループベースの通信システム内のコラボレーションするユーザのグループに関連付けられた1つ以上のコラボレーションアクションに関連付けられた1つ以上のコラボレーションアフォーダンスを表示することと、
前記1つ以上のコラボレーションアフォーダンスのうちの1つの選択を受信することに応答して、複数の参加者の間で同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始することと、
前記グループベースの通信システムのための前記ユーザインターフェース内の1つ以上のコラボレーションペインを表示するためにレンダリングすることであって、前記1つ以上のコラボレーションペインは、前記同期マルチメディアコラボレーションセッションに関連付けられた複数のコラボレーション構成要素を表示する、ことと、
前記複数のコラボレーション構成要素のうちのコラボレーション構成要素の選択を検出することと、
前記コラボレーション構成要素の選択を検出することに応答して、前記1つ以上のコラボレーションペインのコラボレーションペイン内の前記コラボレーション構成要素に関連付けられた対話型コラボレーションユーザインターフェースを表示するためにレンダリングすることであって、前記対話型コラボレーションユーザインターフェースは、前記複数の参加者のうちの1人以上の参加者によって従事可能である、ことと、を含む、非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項2】
前記コラボレーションするユーザのグループは、前記グループベースの通信システムの少なくとも1人のメンバと、前記グループベースの通信システムの1人の非メンバとを含む、請求項1に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項3】
前記同期マルチメディアコラボレーションセッションは、オーディオセッションと画面共有とを含む、請求項1に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項4】
前記方法は、
前記グループベースの通信システムのための前記ユーザインターフェースにおいて、前記グループベースの通信システム内の1人以上の利用可能なユーザに関連付けられた1人以上のユーザ利用可能性ステータス識別子を表示することと、
前記グループベースの通信システムのユーザから、前記ユーザインターフェースを介して、前記同期マルチメディアコラボレーションセッションにユーザを招待するためのアフォーダンスを、前記招待されたユーザのユーザ利用可能性ステータスに基づいて受信することに応答して、とを含む、請求項1に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項5】
前記方法は、
前記グループベースの通信システムのための前記ユーザインターフェースにおいて、ユーザが参加する許可を有する1つ以上のアクティブな同期マルチメディアコラボレーションセッションに対応する利用可能な同期マルチメディアコラボレーションセッションのビューを表示することをさらに含む、請求項1に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項6】
前記方法は、
前記グループベースの通信システムに対する前記ユーザインターフェースにおいて、所定の時間量に対応するプレビューアフォーダンスを表示することであって、前記プレビューアフォーダンスは、アクティブな同期マルチメディアコラボレーションセッションのプレビューを提供する、ことをさらに含む、請求項1に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項7】
グループベースの通信システムにおける同期マルチメディアコラボレーションを容易にするための方法であって、
前記グループベースの通信システムのユーザインターフェースにおいて、前記グループベースの通信システム内のコラボレーションするユーザのグループに関連付けられた1つ以上のコラボレーションアクションに関連付けられた1つ以上のコラボレーションアフォーダンスを表示することと、
前記1つ以上のコラボレーションアフォーダンスのうちの1つの選択を受信することに応答して、複数の参加者の間で同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始することと、
前記グループベースの通信システムのための前記ユーザインターフェース内の1つ以上のコラボレーションペインを表示するためにレンダリングすることであって、前記1つ以上のコラボレーションペインは、前記同期マルチメディアコラボレーションセッションに関連付けられた複数のコラボレーション構成要素を表示する、ことと、
前記複数のコラボレーション構成要素のうちのコラボレーション構成要素の選択を検出することと、
前記コラボレーション構成要素の選択を検出することに応答して、前記1つ以上のコラボレーションペインのコラボレーションペイン内の前記コラボレーション構成要素に関連付けられた対話型コラボレーションユーザインターフェースを表示するためにレンダリングすることであって、前記対話型コラボレーションユーザインターフェースは、前記複数の参加者のうちの1人以上の参加者によって従事可能である、ことと、を含む、方法。
【請求項8】
前記コラボレーションするユーザのグループは、前記グループベースの通信システムの少なくとも7人のメンバと、前記グループベースの通信システムの1人の非メンバとを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記同期マルチメディアコラボレーションセッションは、オーディオセッションと画面共有とを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記グループベースの通信システムのための前記ユーザインターフェースにおいて、前記グループベースの通信システム内の1人以上の利用可能なユーザに関連付けられた1人以上のユーザ利用可能性ステータス識別子を表示することと、
前記グループベースの通信システムのユーザから、前記ユーザインターフェースを介して、前記同期マルチメディアコラボレーションセッションにユーザを招待するためのアフォーダンスを、前記招待されたユーザのユーザ利用可能性ステータスに基づいて受信することに応答して、とを含む、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記グループベースの通信システムのための前記ユーザインターフェースにおいて、ユーザが参加する許可を有する1つ以上のアクティブな同期マルチメディアコラボレーションセッションに対応する利用可能な同期マルチメディアコラボレーションセッションのビューを表示することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項12】
前記グループベースの通信システムに対する前記ユーザインターフェースにおいて、所定の時間量に対応するプレビューアフォーダンスを表示することであって、前記プレビューアフォーダンスは、アクティブな同期マルチメディアコラボレーションセッションのプレビューを提供する、ことをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項13】
少なくとも1つのプロセッサと、前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されるときに、システムにアクションを実行させるコンピュータ実行可能命令を記憶する少なくとも1つの非一時的なメモリと、を含む前記システムであって、前記アクションは、
グループベースの通信システムのユーザインターフェースにおいて、前記グループベースの通信システム内のコラボレーションするユーザのグループに関連付けられた1つ以上のコラボレーションアクションに関連付けられた1つ以上のコラボレーションアフォーダンスを表示することと、
前記1つ以上のコラボレーションアフォーダンスのうちの1つの選択を受信することに応答して、複数の参加者の間で同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始することと、
前記グループベースの通信システムのための前記ユーザインターフェース内の1つ以上のコラボレーションペインを表示するためにレンダリングすることであって、前記1つ以上のコラボレーションペインは、前記同期マルチメディアコラボレーションセッションに関連付けられた複数のコラボレーション構成要素を表示する、ことと、
前記複数のコラボレーション構成要素のうちのコラボレーション構成要素の選択を検出することと、
前記コラボレーション構成要素の選択を検出することに応答して、前記1つ以上のコラボレーションペインのコラボレーションペイン内の前記コラボレーション構成要素に関連付けられた対話型コラボレーションユーザインターフェースを表示するためにレンダリングすることであって、前記対話型コラボレーションユーザインターフェースは、前記複数の参加者のうちの1人以上の参加者によって従事可能である、ことと、を含む、システム。
【請求項14】
前記コラボレーションするユーザのグループは、前記グループベースの通信システムの少なくとも1人のメンバと、前記グループベースの通信システムの1人の非メンバとを含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
前記同期マルチメディアコラボレーションセッションは、オーディオセッションと画面共有とを含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項16】
前記アクションは、前記グループベースの通信システムのための前記ユーザインターフェースにおいて、前記グループベースの通信システム内の1人以上の利用可能なユーザに関連付けられた1人以上のユーザ利用可能性ステータス識別子を表示することと、
前記グループベースの通信システムのユーザから、前記ユーザインターフェースを介して、前記同期マルチメディアコラボレーションセッションにユーザを招待するためのアフォーダンスを、前記招待されたユーザのユーザ利用可能性ステータスに基づいて受信することに応答して、とをさらに含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項17】
前記アクションは、前記グループベースの通信システムのための前記ユーザインターフェースにおいて、ユーザが参加する許可を有する1つ以上のアクティブな同期マルチメディアコラボレーションセッションに対応する利用可能な同期マルチメディアコラボレーションセッションのビューを表示することをさらに含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項18】
前記方法は、
前記複数の参加者のうちの参加者によるアフォーダンスの作動に応答して、前記同期マルチメディアコラボレーションセッションに関連付けられ、グループベースの通信システムメッセージを送信及び受信するために前記複数の参加者がアクセス可能な非同期コラボレーションスレッドを作成することをさらに含む、請求項1に記載の非一時的なコンピュータ可読媒体。
【請求項19】
前記複数の参加者のうちの参加者によるアフォーダンスの作動に応答して、前記同期マルチメディアコラボレーションセッションに関連付けられ、グループベースの通信システムメッセージを送信及び受信するために前記複数の参加者がアクセス可能な非同期コラボレーションスレッドを作成することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項20】
前記アクションは、前記複数の参加者のうちの参加者によるアフォーダンスの作動に応答して、前記同期マルチメディアコラボレーションセッションに関連付けられ、グループベースの通信システムメッセージを送信及び受信するために前記複数の参加者がアクセス可能な非同期コラボレーションスレッドを作成することをさらに含む、請求項13に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態は、一般に、マルチメディア通信に関し、より詳細には、グループベースの通信システムにおける環境的な同期マルチメディアコラボレーションに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、非対面コラボレーションは、送信者がメッセージを送信してから数分、数日、又は数か月後に受信者がメッセージを見てもよい非同期通信(電子メール及びグループベースのメッセージングなど)と、リアルタイムで発生するが事前にスケジュールされなければならない同期通信(電話及びビデオ会議など)に分割されてきた。これらの形式はいずれも、物理的なオフィスで自然に発生する種類の偶然の会話を再現することはできない。したがって、必要とされるのは、自発的なリアルタイムのコラボレーションの障壁を低くする、環境的なアドホックマルチメディアコラボレーションである。
【発明の概要】
【0003】
本発明の実施形態は、グループベースの通信システムにおいて、環境的なアドホックマルチメディアコラボレーションを提供することによって、上述の必要性に対処する。いくつかの実施形態では、グループベースの通信は、チャネルベースのメッセージングプラットフォームである。特に、第1の実施形態では、本発明は、プロセッサによって実行されるときに、グループベースの通信システムにおける同期マルチメディアコラボレーションを容易にする方法を実行するコンピュータ実行可能命令を記憶する1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体であって、方法は、グループベースの通信システムのユーザインターフェースにおいて、グループベースの通信システム内のコラボレーションするユーザのグループに関連付けられた1つ以上のコラボレーションアクションに関連付けられた1つ以上のコラボレーションアフォーダンスを表示することと、1つ以上のコラボレーションアフォーダンスのうちの1つの選択を受信することに応答して、複数の参加者の間で同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始することと、グループベースの通信システムのためのユーザインターフェース内の1つ以上のコラボレーションペインを表示するためにレンダリングすることであって、同期コラボレーションペインは、同期マルチメディアコラボレーションセッションに関連付けられた複数のコラボレーション構成要素を表示する、ことと、複数のコラボレーション構成要素のうちのコラボレーション構成要素の選択を検出することと、コラボレーション構成要素の選択を検出することに応答して、1つ以上のコラボレーションペインのコラボレーションペイン内のコラボレーション構成要素に関連付けられた対話型コラボレーションユーザインターフェースを表示するためにレンダリングすることであって、対話型コラボレーションユーザインターフェースは、複数の参加者のうちの1人以上の参加者によって従事可能である、ことと、を含む、非一時的なコンピュータ可読媒体を含む。
【0004】
第2の実施形態では、本発明は、グループベースの通信システムにおける同期マルチメディアコラボレーションを容易にするための方法であって、グループベースの通信システムのユーザインターフェースにおいて、グループベースの通信システム内のコラボレーションするユーザのグループに関連付けられた1つ以上のコラボレーションアクションに関連付けられた1つ以上のコラボレーションアフォーダンスを表示することと、1つ以上のコラボレーションアフォーダンスのうちの1つの選択を受信することに応答して、複数の参加者の間で同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始することと、グループベースの通信システムのためのユーザインターフェース内の1つ以上のコラボレーションペインを表示するためにレンダリングすることであって、同期コラボレーションペインは、同期マルチメディアコラボレーションセッションに関連付けられた複数のコラボレーション構成要素を表示する、ことと、複数のコラボレーション構成要素のうちのコラボレーション構成要素の選択を検出することと、コラボレーション構成要素の選択を検出することに応答して、1つ以上のコラボレーションペインのコラボレーションペイン内のコラボレーション構成要素に関連付けられた対話型コラボレーションユーザインターフェースを表示するためにレンダリングすることであって、対話型コラボレーションユーザインターフェースは、複数の参加者のうちの1人以上の参加者によって従事可能である、ことと、を含む、方法を含む。
【0005】
第3の実施形態では、本発明は、少なくとも1つのプロセッサと、プロセッサによって実行されるときに、システムにアクションを実行させるコンピュータ実行可能命令を記憶する少なくとも1つの非一時的なメモリと、を含むシステムであって、アクションは、グループベースの通信システムのユーザインターフェースにおいて、グループベースの通信システム内のコラボレーションするユーザのグループに関連付けられた1つ以上のコラボレーションアクションに関連付けられた1つ以上のコラボレーションアフォーダンスを表示することと、1つ以上のコラボレーションアフォーダンスのうちの1つの選択を受信することに応答して、複数の参加者の間で同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始することと、グループベースの通信システムのためのユーザインターフェース内の1つ以上のコラボレーションペインを表示するためにレンダリングすることであって、1つ以上のコラボレーションペインは、同期マルチメディアコラボレーションセッションに関連付けられた複数のコラボレーション構成要素を表示する、ことと、複数のコラボレーション構成要素のうちのコラボレーション構成要素の選択を検出することと、コラボレーション構成要素の選択を検出することに応答して、1つ以上のコラボレーションペインのコラボレーションペイン内のコラボレーション構成要素に関連付けられた対話型コラボレーションユーザインターフェースを表示するためにレンダリングすることであって、対話型コラボレーションユーザインターフェースは、複数の参加者のうちの1人以上の参加者によって従事可能である、ことと、を含む、システムを含む。
【0006】
この発明の概要は、以下の詳細な説明でさらに説明される概念の選択を簡略化した形態で紹介するために提供される。この発明の概要は、特許請求された主題の主要な特徴又は本質的な特徴を識別することを意図しておらず、また、特許請求された主題の範囲を限定するために使用されることも意図していない。本発明の他の態様及び利点は、以下の実施形態の詳細な説明及び添付の図面から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0007】
本発明の実施形態は、添付の図面を参照して以下に詳細に説明される。
【0008】
【
図1A】本発明の特定の実施形態のための例示的なハードウェアプラットフォームを示す。
【0009】
【
図1B】本発明の実施形態を実施するためのシステムの要素を示すシステム図を示す。
【0010】
【
図2A】本発明の一実施形態の第1のユースケースを示すユーザインターフェースを示す。
【0011】
【
図2B】本発明の一実施形態の第2のユースケースを示すユーザインターフェースを示す。
【0012】
【
図3】本発明の実施形態による方法の動作を示すフローチャートを示す。
【0013】
【
図4】本発明の一実施形態における同期マルチメディアコラボレーション機会の発見を容易にするための例示的なユーザインターフェースを示す。
【0014】
【
図5】本発明の別の実施形態における同期マルチメディアコラボレーション機会の発見を容易にするための例示的なユーザインターフェースを示す。
【0015】
【
図6】本発明の実施形態による方法の動作を示すフローチャートを示す。
【0016】
図面は、本発明を、本明細書に開示され説明される特定の実施形態に限定するものではない。図面は、必ずしも縮尺通りではなく、本発明の原理を明確に示すことに重点が置かれている。
【発明を実施するための形態】
【0017】
高レベルでは、本発明の実施形態は、環境的なアドホック同期マルチメディアコラボレーションを提供する。通常、定義された開始時間及び終了時間でスケジュールされる従来の音声又はビデオ通話とは対照的に、本発明の実施形態は、リアルタイム通信に対する障壁を低下させることによってユーザ間のコラボレーションを促進し、それによって偶然の会話の機会を作成する。ユーザは、他のユーザに対する同期マルチメディアコラボレーションセッションを中断することなく、これらの同期マルチメディアコラボレーションセッションにいつでも迅速かつ容易に参加したり離れたりすることができる。これにより、ユーザは、面倒なスケジュールされたイベントではなく、便利なフォーラムとしてコラボレーションを体験することができる。このようなコラボレーション空間の環境的な性質により、ユーザは、物理的な近接性や人工的なチェックインを必要とせずに、他のチームメンバとのつながりを感じることができる。
【0018】
本発明の実施形態の主題は、法定要件を満たすために以下に詳細に説明されるが、説明自体は特許請求の範囲を限定することを意図していない。むしろ、特許請求された主題は、他の現在又は将来の技術と併せて、このドキュメントに説明されたものと類似の異なるステップ又はステップの組み合わせを含むように他の方法で具体化される可能性がある。以下の説明からの小さな変形は、当業者には自明であり、特許請求された発明の範囲内に捕捉されることを意図していない。個々のステップの順序が明示的に説明されていない限り、用語は、説明された様々なステップの特定の順序を示唆するものとして解釈されるべきではない。
【0019】
本発明の実施形態の以下の詳細な説明は、本発明を実施することができる特定の実施形態を示す添付の図面を参照する。実施形態は、当業者が本発明を実施することができるように、本発明の態様を十分に詳細に説明することを意図している。他の実施形態を利用することができ、本発明の範囲から逸脱することなく変更を行うことができる。したがって、以下の詳細な説明は、限定的な意味で解釈されるべきではない。本発明の実施形態の範囲は、添付の特許請求の範囲によってのみ定義され、そのような特許請求の範囲が権利を与えられる均等物の全範囲と共に定義される。
【0020】
本明細書において、「一実施形態」、「ある実施形態」、又は「複数の実施形態」への参照は、参照されている特徴(複数可)が、技術の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。本明細書において、「一実施形態」、「ある実施形態」、又は「複数の実施形態」への別個の参照は、必ずしも同じ実施形態を指すものではなく、また、そのように述べられない限り、及び/又は本明細書から当業者に容易に明らかになる場合を除いて、相互に排他的でもない。例えば、一実施形態で説明した特徴、構造、又は作用は、他の実施形態に含まれていてもよいが、必ずしも含まれていなくてもよい。したがって、本技術は、本明細書に説明される実施形態の様々な組み合わせ及び/又は統合を含むことができる。
【0021】
図1Aは、本発明の特定の実施形態のための例示的なハードウェアプラットフォームを示す。コンピュータ102は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、サーバコンピュータ、スマートフォン若しくはタブレットなどのモバイルデバイス、又は汎用若しくは特殊コンピューティングデバイスの任意の他のフォームファクタとすることができる。コンピュータ102と共に、説明の目的で、いくつかの構成要素が示されている。いくつかの実施形態では、特定の構成要素は、異なって配置されてもよく、又は存在しなくてもよい。追加の構成要素がまた存在してもよい。コンピュータ102には、システムバス104が含まれ、それによって、コンピュータ102の他の構成要素は、互いに通信することができる。特定の実施形態では、複数のバスが存在してもよく、又は構成要素が互いに直接通信してもよい。システムバス104には、中央処理装置(CPU)106が接続されている。また、システムバス104には、1つ以上のランダムアクセスメモリ(RAM)モジュール108が取り付けられている。また、グラフィックスカード110もシステムバス104に取り付けられている。いくつかの実施形態では、グラフィックスカード110は、物理的に別個のカードではなく、マザーボード又はCPU106に統合されていてもよい。いくつかの実施形態では、グラフィックスカード110は、グラフィックス処理又は汎用コンピューティング(GPGPU)に使用することができる別個のグラフィックス処理ユニット(GPU)112を有する。また、グラフィックスカード110上には、GPUメモリ114がある。グラフィックスカード110には、ユーザとの対話のためにディスプレイ116が(直接的又は間接的に)接続されている。いくつかの実施形態では、ディスプレイが存在せず、他の実施形態では、ディスプレイがコンピュータ102に統合されている。同様に、キーボード118及びマウス120などの周辺装置がシステムバス104に接続されている。ディスプレイ116と同様に、これらの周辺装置は、コンピュータ102に統合されていてもよいし、存在しなくてもよい。いくつかの実施形態では、マイクロフォン又はビデオカメラなどの追加の周辺装置も存在し、また、システムバス104に接続されていてもよい。いくつかの実施形態では、そのような周辺装置は、有線又は無線接続を介してコンピュータ102に取り外し可能に接続されてもよい。タブレット又はスマートフォンなどの他の実施形態では、これらの周辺装置はコンピュータ102に統合されている。また、システムバス104には、任意の形態のコンピュータ可読媒体であってもよく、かつコンピュータ102に内部的にインストールされているか、又は外部的に取り外し可能に取り付けられてもよいローカルストレージ122が接続されている。
【0022】
このような非一時的なコンピュータ可読媒体は、揮発性媒体と不揮発性媒体の両方、取り外し可能媒体と取り外し不可能媒体、及びデータベースによって読み取り可能な媒体を含む。例えば、コンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)、ホログラフィック媒体又は他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ、及び他の磁気記憶デバイスを含む(が、これらに限定されない)。これらの技術は、データを一時的又は永続的に記憶することができる。しかし、特に明記しない限り、「コンピュータ可読媒体」という用語は、無線ブロードキャスト、有線を介した電気信号、又は光ファイバケーブルを介した光パルスなどの物理的ではあるが一時的な形態の信号伝送を含むと解釈されるべきではない。記憶された情報の例は、コンピュータ使用可能な命令、データ構造、プログラムモジュール、及び他のデータ表現を含む。
【0023】
最後に、ネットワークインターフェースカード(NIC)124もシステムバス104に取り付けられ、コンピュータ102がネットワーク126などのネットワークを介して通信できる。NIC124は、イーサネット、ATM、ファイバ、ブルートゥース(登録商標)、又はWi-Fi(すなわち、IEEE 802.11ファミリの規格)など、当技術分野で知られている任意の形態のネットワークインターフェースとすることができる。NIC124は、コンピュータ102をローカルネットワーク126に接続し、このローカルネットワークは、コンピュータ128などの1つ以上の他のコンピュータ、及びデータストア130などのネットワークストレージも含んでもよい。一般に、データストア130などのデータストアは、情報を記憶し、必要に応じて取り出すことができる任意のリポジトリであってよい。データストアの例としては、リレーショナル又はオブジェクト指向のデータベース、スプレッドシート、ファイルシステム、フラットファイル、LDAPやActive Directoryなどのディレクトリサービス、又は電子メールストレージシステムを含む。データストアは、複雑なAPI(例えば、Structured Query Languageなど)、読み出し、書き込み、及びシーク動作のみを提供する単純なAPI、又はその間の任意のレベルの複雑さを介してアクセス可能であってもよい。いくつかのデータストアは、バックアップやバージョニングなど、そこに記憶されたデータセットのための管理機能を追加で提供してもよい。データストアは、コンピュータ128のような単一のコンピュータに対してローカルであっても、ローカルネットワーク126のようなローカルネットワーク上でアクセス可能であっても、インターネット132を介してリモートでアクセス可能であってもよい。ローカルネットワーク126は、インターネット132に接続され、このインターネットは、ローカルネットワーク126、リモートネットワーク134、又はコンピュータ136のような直接接続されたコンピュータのような多くのネットワークを接続する。いくつかの実施形態では、コンピュータ102自体をインターネット132に直接接続することができる。
【0024】
図1Bは、本発明の実施形態を実施するためのシステムの要素を示すシステム150を示す。システム150は、ユーザ158、ユーザ160、及びユーザ162にそれぞれ関連付けられたクライアントデバイス152、クライアントデバイス154、及びクライアントデバイス156などの任意の数のクライアントデバイスを含む。システム150は、ユーザ毎に1つのクライアントデバイスを用いて示されているが、個々のユーザは、複数のクライアントデバイスを同時に又は順次に使用してグループベースの通信システムに接続してもよい。同様に、いくつかの実施形態では、複数のユーザが、グループベースの通信システムにアクセスするために、単一のクライアントデバイスを(同時に又は順次に)共有してもよい。
図1Bに示されるように、クライアントデバイスは、
図1Aに関して上述された任意の形態のコンピューティングデバイスであってもよい。特に、ユーザは、デスクトップ、ラップトップ、又はモバイルデバイスを使用して、グループベースの通信システムにアクセスしてもよい。グループベースの通信システムは、クライアントデバイスの専用ソフトウェアを介して、又はクライアントデバイスのウェブブラウザを介してアクセス可能であってもよい。いくつかの実施形態では、チャネル管理者は、任意のクライアントデバイスを介して管理機能にアクセスすることができる。他の実施形態では、管理機能は、クライアントデバイスの限定されたサブセットからのみ(例えば、クライアントデバイス152を介してのみ)アクセスすることができる。いくつかの実施形態では、グループベースの通信システムは、チャネルベースのメッセージングプラットフォームである。
【0025】
グループベースの通信システムは、グループベースの通信システムサーバ164によってホストされる。グループベースの通信システムサーバ164は、専用サーバ、共有サーバ、クラウドコンピューティング環境における仮想マシンインスタンス、又は
図1Aに関して上述した任意の他の形態のコンピューティングデバイスであってもよい。単一のグループベースの通信システムサーバ164が示されているが、グループベースの通信システムの異なるインスタンス間の規模、冗長性、及び/又は分離を提供するために、複数のそのようなグループベースの通信システムサーバを有する実施形態も企図される。例えば、ソフトウェア開発会社は、セキュリティ上の理由から、競合会社のグループベースの通信システムと同じサーバ上でホストされるグループベースの通信システムを持つことを望まないことがある。サーバ164は、ネットワーク166を介してクライアントデバイス152、154、及び156に通信可能に結合される。ネットワーク166は、ローカルエリアネットワーク(LAN)、ワイドエリアネットワーク(WAN)、仮想プライベートネットワーク(VPN)、又はインターネットであってもよい。大まかに言えば、システム150の様々な構成要素間の通信を提供するための任意のタイプのネットワークが企図される。グループベースの通信システムサーバ164は、ウェブベースのクライアントを可能にするためのウェブサーバ機能と、専用のアプリケーションを使用するクライアントを可能にするための非ウェブサーバ機能とを提供してもよい。代替的には、ウェブベースのクライアントと専用アプリケーションのクライアントの両方が単一のウェブサーバを使用するか、又はウェブサーバが専用アプリケーションサーバへのウェブベースのアクセスを提供するゲートウェイになる可能性がある。様々なタイプのクライアントアプリケーション間の通信を可能にするための他の技術もまた、企図される。
【0026】
グループベースの通信システムデータストア168は、グループベースの通信システムサーバ164に通信可能に接続される。示されるように、グループベースの通信システムデータストア168は、グループベースの通信システムサーバ164に直接接続されるが、任意の形態の通信接続(例えば、ネットワーク接続ストレージ(NAS)、ネットワークファイルシステム(NFS)、又はクラウドベースストレージ)が採用され得る。大まかに言えば、グループベースの通信システムデータストア168は、グループベースの通信システムサーバ164によって使用される恒久的情報の全てを記憶する。例えば、グループベースの通信システムデータストア168は、関連するチャネル、特定のチャネルにアップロードされたドキュメント及び画像、チャネルメンバシップ情報、及び/又はユーザ情報を有するメッセージの全てを記憶してもよい。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションがアーカイブされるときに(以下により詳細に説明するように)、アーカイブされたコラボレーションシステムデータは、その後の取り出しのためにグループベースの通信システムデータストアに記憶される。前述したように、複数のグループベースの通信システムサーバがシステム150に存在してもよい。このような実施形態では、各グループベースの通信システムサーバは、グループベースの通信システムデータストア168のそれ自身のコピーを有してもよい。代替的には、複数のグループベースの通信システムサーバが、単一のネットワーク接続のグループベースの通信システムデータストアを共有してもよい。代替的に、又は追加的に、これらの実施形態のいずれかでは、データは、複数のグループベースの通信システムデータストアにわたって共有されてもよい。
【0027】
リアルタイムメディアサーバ170は、グループベースの通信システムサーバ164とクライアントデバイス152、154、156にも通信可能に結合される。リアルタイムメディアサーバは、以下にさらに詳細に説明するように、グループベースの通信システムのユーザ間のリアルタイム同期マルチメディアコラボレーションセッションのマルチメディア態様を管理する。「マルチメディア」という用語は、簡潔にするために本明細書で使用されるが、本明細書で使用される用語は、オーディオのみのストリーム、ビデオのみのストリーム、オーディオ/ビデオストリーム、又は1つ以上のメディアストリームの任意の他の組み合わせを企図することを理解されたい。
【0028】
示されているように、リアルタイムメディアサーバ間の通信はネットワーク166を介する。しかし、いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションのリアルタイム性は、通信結合の一部又は全部に対して異なるネットワークを介して接続することによって、より良く提供されてもよい。例えば、特定のクライアントデバイスは、通常、セルラデータ接続を介してグループベースの通信システムサーバ164に接続してもよいが、同期マルチメディアコラボレーションセッションが帯域幅に対する追加の要求に対応し始めるときに、WiFi接続に切り替えてもよい。いくつかの実施形態では、クライアントデバイスは、ハブアンドスポーク構成を使用して、リアルタイムメディアサーバ170を介してマルチメディアコラボレーションデータを互いに通信してもよい。他の実施形態では、クライアントデバイスは、ピアツーピア又はスーパーノードアーキテクチャを使用して互いに直接通信してもよい。さらに他の実施形態では、同じネットワーク上のクライアントデバイスは、IPマルチキャストなどのマルチキャストネットワークプロトコルを使用して互いに通信してもよい。さらに他の実施形態では、クライアントデバイス間のメディア通信は、エッジベースのスケーリングコンテンツ配信ネットワークを介してもよい。
【0029】
図2Aは、本発明の一実施形態の第1のユースケースを示すユーザインターフェース200を示す。ユーザインターフェース200は、グループのユーザ(チャネルのメンバとしても知られる)間の非同期コラボレーションのためのグループベースの通信システムにおけるチャネルを示す。グループベースの通信システムのユーザは、任意の時点でメッセージを投稿することができ、他のメンバは、リアルタイムで、又は次にグループベースの通信システムの特定のチャネルを訪れたときに、都合のよいときにメッセージを見ることができる。通常、チャネルの非メンバは、チャネルを見ることも、又は他の方法でチャネルにアクセスすることもできない。いくつかの実施形態では、チャネルは、単一の組織又は企業に限定されてもよく、他の実施形態では、チャネルは、複数の組織又は企業にわたって共有されてもよい。グループベースの通信システムのチャネルを使用することは、ユーザがリアルタイム通信を常に監視する必要性に気を取られることなく特定のタスクに集中することを可能にするという利点を提供し、これは、クロス組織コラボレーションを容易にする。このようなシステムでは、同期マルチメディアコラボレーションセッションを追加することで、組織の内部だけでなく外部の両方で、チームの統合とコラボレーションを向上させることに役立ち得る。例えば、定期的にスケジュールされたリアルタイムの同期マルチメディアコラボレーションセッションは、チームメンバがそれらの同僚が作業していることをよりよく理解するのに役立ち得る。共有チャネルに関連して確立されたリアルタイム同期マルチメディアコラボレーションセッションは、組織間コラボレーションを容易にすることができる。
【0030】
しかし、正式に組織され構造化された会議は、コラボレーションのための手段としては不十分である。ユーザは、会議のための時間を確保し、その準備をし、所定の会議トピックに全注意を集中させるようにプレッシャーを感じている。対照的に、本発明の実施形態では、ユーザが同じ部屋で一緒に作業しているかのように、しかし物理的な近接を必要とせずに、環境的にコラボレーションすることができる。このような環境的なコラボレーションをグループベースの通信システムに統合することは、コラボレーションを開始する際の障壁を低減するという利点をさらに有する。会議の提案、空き状況の確認、時間の選択、招待状の送信を要求されるのではなく、ユーザはボタンを1回押すだけでチャンネルのメンバとのコラボレーションを開始することができる。利用可能なチャネルメンバは、コラボレーションに参加するか、リッスン専用モードで参加するか、参加を拒否することができる。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションがアクティブである任意の時点で、メンバは同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加したり、セッションから離れてもよい。
【0031】
示されているように、ユーザインターフェース200は、グループベースの通信システムをナビゲートするためのナビゲーションペイン202を含む。例えば、ナビゲーションペイン202は、1つ以上のワークスペースラベルを有する組織ラベルを含み、ユーザが、グループベースの通信システムを使用する異なる組織と、組織内の異なるワークスペースとの間で切り替えることを可能にしてもよい。例えば、ユーザは、その雇用者に関連付けられたグループベースの通信システムの1つのインスタンスと、ユーザが属するボランティア組織に関連付けられた第2のインスタンスとに属してもよい。雇用者の組織内には、製品開発と製品サポートのために別々のワークスペースが存在してもよい。ユーザは、「Acme」と示される組織ラベル又はそのアイコンをクリックすることによって組織間を切り替えることができ、ワークスペースラベル206を使用して、選択された組織を有するワークスペース間を切り替えることができる。最後に、ワークスペース内では、通信はチャネルに分割され、各チャネルは特定のトピックに割り当てられる。いくつかの実施形態では、ユーザインターフェース200は、ユーザが加入しているか、又はユーザがアクセスを有するチャネルリスト208を含み、ユーザは、リスト内のチャネルを選択することによって、現在のチャネルビューを任意のチャネルに切り替えることができる。いくつかの実施形態では、チャネルリスト208は、特定のチャネル(又は複数のチャネル)が進行中の同期マルチメディアコラボレーションセッションを有することを示すアイコンを含んでもよい。そのため、ナビゲーションページ204は、ユーザが、異なる組織及びワークスペースにまたがるチャネルを容易に選択することを可能にする。
【0032】
次に、ユーザインターフェース200は、チャネル表示210を含む。チャネル表示210は、ユーザの現在選択されているチャネルに関係する情報を含む。例えば、チャネル表示210は、チャネル名、チャネルメンバシップ、及びチャネルトピックを含む、現在選択されているチャネルに対するメタデータを表示するチャネルヘッダ212を含んでもよい。チャネルヘッダ212はまた、同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始すること、チャネルに新しいメンバを追加すること、チャネルに関する追加情報を表示すること、チャネルを管理すること、又はアプリケーション共有又はホワイトボードコラボレーションを開始するなどの他のチャネル機能のための制御214を含んでもよい。ホワイトボードコラボレーションは、画面上の共有ノートブック又はホワイトボードに共有ファイルの配置を伴う。これにより、チームは新しいアイデアをブレインストーミングしたり、問題を解決したりするための共同で創造的な環境を提供できる。また、多くの他のタイプのアプリケーション共有が実行されてもよく、これは、ベクトルグラフィックスエディタであり、共同インターフェース設計のためのプロトタイプ作成ツールであるFIGMAなどの共有アプリケーションの使用を含む。FIGMAは、
図1Aに関連して説明したものなどの様々なコンピューティングプラットフォーム上のユーザインターフェースを設計するために使用され得る。追加的に、アプリケーション共有は、他のアプリケーションの中でも特に、ワードプロセッサ、スプレッドシート、及びプレゼンテーションアプリケーションなどの生産性ツールを提供するGOOGLEドキュメントなどの生産性スイートと関連して実行され得る。共有生産性ツールに関連して、ユーザは、ドキュメントに対して同時に共同作業(例えば、編集)することができる。追加のアプリケーション共有は、slack内でのボードの共同使用、ファイルの共有、メディアの共有などを含んでもよい。
【0033】
いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始するための制御214は、ナビゲーションペイン202の他の場所に位置してもよく、又は、ナビゲーションペイン202に位置するメッセージ入力ボックス218又は作成ボタンからのものであってもよい。いくつかの実施形態では、制御部214は、サイドバーペイン(同期マルチメディアコラボレーションセッションペイン220など、以下でさらに詳細に説明する)をさらに選択する。いくつかの実施形態では、ユーザがそれらの上にカーソルを置いたときに、制御は追加情報を表示する。例えば、「同期マルチメディアコラボレーションセッション」制御214は、同期マルチメディアコラボレーションセッションペイン220が表示されていないときでも、ユーザがその上にカーソルを置いた場合、進行中の同期マルチメディアコラボレーションセッションのメンバのリストを表示する可能性がある。チャネルディスプレイ210は、チャネルのメンバによってチャネルに投稿されたメッセージ、チャネルに関する通知、及び他のチャネルデータを表示するメッセージディスプレイ216をさらに含む。示されているように、メッセージ表示216は、チャネルメンバによって投稿された最新のメッセージを示すが、いくつかの実施形態では、メッセージは、メッセージ表示216内で検索可能、ソート可能、及び/又はスクロール可能であってもよい。最後に、メッセージディスプレイ216は、ユーザが他のチャネルメンバと通信するためにメッセージディスプレイにメッセージを投稿することを可能にするメッセージ入力ボックス218を含んでもよい。
【0034】
いくつかの実施形態では、メッセージ表示216に表されるものなどのグループベースの通信システムメッセージに対する応答は、スレッド(図示せず)に編成されてもよい。スレッドは、トピックコンテンツを特定のメッセージの下にネストすることを可能にし、それによって、ネストされたスレッドに関連付けられた詳細を、メッセージ表示216に含まれる残りのメッセージから抽象化する。これは、メッセージ表示216内の整頓された組織構造を維持するというさらなる利点を有する。特定のスレッドに関連付けられたメッセージは、メッセージ表示216に直接表示されてもよいし、
図2Aに参加者リスト228が示されているエリアに表示されてもよい。グループベースの通信システムチャネルに投稿された新しいメッセージとは異なり、スレッド内に投稿された新しいメッセージは、通常、スレッド内の通知に加入しているユーザと、スレッド内で明示的に言及されているユーザに通知を行うだけである。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションは、スレッド内から開始され、その結果、スレッド内の新しいメッセージに基づいて通知を受信するユーザのみが、同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加するための招待を受信することになる。いくつかの実施形態では、ユーザに関係する人々及び/又はチャネルが、ユーザが頻繁に利用するチャネルに関連付けられた同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加しているときに、同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加するために、リアルタイム通知がユーザに送信される。例えば、「Bob, Allen, and AJ are talking about ‘Q4 Late-breaking Wins’ in a channel entitled #sales」に関して、リアルタイム通知が送信され得る。
【0035】
いくつかの実施形態では、チャネルのメンバではないが、チャネル及び/又は特定のスレッドを見ているユーザは、このような同期マルチメディアコラボレーションセッションが開始されており、かつチャネル及び/又はスレッドに関連付けられている場合、アクティブな同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加してもよい。
【0036】
スレッドに加えて、同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始するための多くの他のエントリポイントが提供されてもよい。いくつかの実施形態では、ワークフロー(例えば、イベントによってトリガされる同期マルチメディアコラボレーションセッションの開始を含んでもよいステップの自動化シーケンス)が、グループベースの通信システムに関連して提供され、特定のワークフローステップの実行が成功すると、対応するワークフローの実行に関連して受信又は計算されたパラメータに基づいて、同期マルチメディアコラボレーションセッションが開始されてもよい。同様に、グループベースの通信システムへのアプリケーションプログラミングインターフェースを提供して、サードパーティのアプリケーション及び統合が、グループベースの通信システムに関連して同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始することを許容してもよい。このような実施形態のいくつかでは、アプリケーションプログラミングインターフェースは、RESTfulなウェブアプリケーションプログラミングインターフェースとして実装されてもよい。
【0037】
いくつかの実施形態では、ドキュメントがグループベースの通信システムに、例えば、特定のグループベースの通信システムメッセージに関連付けられたチャネルに、又はスレッドに直接投稿されるときに、ドキュメント自体が、同期マルチメディアコラボレーションセッションへのエントリポイントとして機能してもよい。このような実施形態では、ドキュメントの著者又は貢献者を指定するメタデータを含むドキュメントのコンテンツを使用して、同期マルチメディアコラボレーションセッションへの最初の招待者のリストを提供してもよい。他のいくつかの実施形態では、投稿されたドキュメントの特定のコンテンツは、同期マルチメディアコラボレーションセッションの名前及び/又はトピックを提供するなど、確立される同期マルチメディアコラボレーションセッションに関する情報を提供してもよい。
【0038】
いくつかの実施形態では、投稿されたドキュメントに関する同期マルチメディアコラボレーションセッションは、投稿されたドキュメントの名前に対応する同期マルチメディアコラボレーションセッションの名前で開始されてもよい。これらの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションは、関連するドキュメントを選択し、ユーザを同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加させるように動作可能な関連するユーザインターフェースアフォーダンスを起動することによって開始されてもよい。代替的には、同期マルチメディアコラボレーションセッションに関連付けられたドキュメントを開くことにより、同期マルチメディアコラボレーションセッションに関連付けられたユーザインターフェースアフォーダンスが、ドキュメントに関連付けられたツールバーに追加され、その結果、ドキュメントに関連付けられた同期マルチメディアコラボレーションセッションが、ドキュメント上で作業するために使用されているユーザインターフェース内からユーザによって参加され得る。グループベースの通信システムメッセージ、スレッド、又はドキュメントから同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始することに加えて、いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションは、グループベースの通信システム内の任意のオブジェクトから開始され、対応する新たに開始された同期マルチメディアコラボレーションセッションを、そのオブジェクトに関連付けられたコンテンツにバイアスする。同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始してもよいこのようなオブジェクトは、グループベースの通信チャネル、メッセージ、ユーザ、ワークスペース、及びダイレクトメッセージを含む。
【0039】
図2Aでは、例示的な同期マルチメディアコラボレーションセッションが、チャネル#proj-spaceshipから開始されている。同期マルチメディアコラボレーションセッションが開始されるときに、ユーザインターフェース200は、ユーザによる制御214の作動に応答して、サイドバーペインを選択的に表示してもよい。示されているように、同期マルチメディアコラボレーションセッションペイン220は、ユーザが「同期マルチメディアコラボレーションセッション」制御214を選択して、同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始したことを示している。制御214は、リアルタイムで更新され得る有用な情報を含んでもよい。例えば、示されているように、「同期マルチメディアコラボレーションセッション」制御214は、6人のユーザが現在同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加していることを示す「6」を示す。同様に、「add user」制御は、チャネル内の現在のユーザ数を表示する可能性がある。アイコン自体も、マルチメディアのタイプを反映して変更される可能性がある。例えば、同期マルチメディアコラボレーションセッションのマルチメディアタイプがオーディオのみからオーディオ/ビデオに変更された場合、ヘッドフォンアイコンがカメラアイコンに変更される可能性がある。同様に、スクリーン共有セッションではプロジェクタスクリーンアイコンが表示され、ファイル共有セッションではファイルアイコンが示される可能性がある。同期マルチメディアコラボレーションセッションペイン220は、同期マルチメディアコラボレーションセッションを制御するための制御を有する同期マルチメディアコラボレーションセッション制御ヘッダ222を含む。例えば、示されるように、同期マルチメディアコラボレーションセッション制御ヘッダ222は、マルチメディアタイプ制御224と、開始同期マルチメディアコラボレーションセッション制御226と、を含む。いくつかの実施形態では、マルチメディアタイプ制御224は、ユーザが特定のタイプのマルチメディアコラボレーションを選択又は変更することを可能にする。例えば、ユーザは、オーディオのみ、オーディオ/ビデオ、画面共有、スクラッチパッド/ホワイトボード、ファイル共有、又は任意の他のタイプの同期マルチメディアコラボレーションセッションから選択することができる可能性がある。いくつかの実施形態では、話者のためのオーディオ及び小さな、ヘッドショットのみのビデオ、画像、又はアニメーションを含む「トーキングヘッド」同期マルチメディアコラボレーションセッションが利用可能である。非話者ユーザは、ユーザのプロファイルアイコンのみで表されてもよい。
【0040】
いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッション制御ヘッダ222は、例えば、メンバの数に加えて、主題及び/又はトピックなどの情報を提供してもよい。いくつかのこのような実施形態では、トピックは、関連するスレッド又はチャネルからプルされ、自動的に、かつ自動的に移入されることが可能である。
【0041】
いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションが開始されると、ユーザは、マルチメディアタイプ制御224を使用して、進行中の同期マルチメディアコラボレーションセッションを中断することなく、異なるタイプの同期マルチメディアコラボレーションセッションに変更することができる。例えば、ユーザは、同期マルチメディアコラボレーションセッションを、オーディオのみからオーディオ/ビデオ(又はオーディオ/スクリーン共有)にアップグレードするか、又は同期マルチメディアコラボレーションセッションを、オーディオ/ビデオからオーディオのみにダウングレードしてもよい。他の実施形態では、ユーザは、進行中の同期マルチメディアコラボレーションセッションをアップグレードして、追加のメディアストリームタイプを追加することしかできない。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションの一部又は全部の記録をトグルするために、同期マルチメディアコラボレーションセッション全体又はマルチメディアストリームの個々のメディアストリームに対して、記録制御をさらに提供してもよい。いくつかの実施形態では、対応するマルチメディアビデオストリームに関連付けられたサイズは、同期マルチメディアコラボレーションセッション内のアクティビティレベルに従って、対応するユーザインターフェース制御内でそのサイズを変調する。これらの実施形態では、ストリーミングビデオウィンドウは、特定の同期マルチメディアコラボレーションセッションがアクティブであるときに、ユーザインターフェース制御内の小さな領域に縮小してフェードし、同期マルチメディアコラボレーションセッション内の実質的なアクティビティの時間中にユーザインターフェース制御の実質的な部分を使用するように成長する。
【0042】
いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッション制御226を開始することにより、同期マルチメディアコラボレーションセッションがまだ進行中でない場合に、任意のユーザが同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始することができる。他の実施形態では、選択されたユーザ(例えば、マネージャ又はチャネル管理者)のみが、同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始することができる。いくつかの実施形態では、適切な許可を有するチャネルメンバのみが、同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始してもよい。いくつかの実施形態では、チャネルのメンバ又は複数組織チャネルの第1の組織のメンバのみが、同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始することができる。いくつかの実施形態では、組織、ワークスペース、又はチャネル内の誰でも、同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加することができる。いくつかの実施形態では、第1の組織のチャネルメンバのみが、同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加することができる。いくつかの実施形態では、適切な許可(例えば、同じ組織、同じワークスペース)を有する非チャネルメンバが、同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加してもよい。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッション開始制御226は、進行中の同期マルチメディアコラボレーションセッション中に起動されると、同期マルチメディアコラボレーションセッションを終了する。例えば、同期マルチメディアコラボレーションセッション中のユーザが制御を起動すると、セッションは終了されるか、又は、ユーザは、他の参加者のための同期マルチメディアコラボレーションセッションを終了させることなく同期マルチメディアコラボレーションセッションを離れる可能性がある。いくつかの実施形態では、ユーザが参加していない進行中の同期マルチメディアコラボレーションセッションがある場合、開始同期マルチメディアコラボレーションセッション制御226は、作動時にユーザをその同期マルチメディアコラボレーションセッションに追加してもよい。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッション制御226は、進行中の同期マルチメディアコラボレーションセッションが存在するかどうか、及びユーザが現在そのセッションに参加しているかどうかに基づいて、外観を変更する。ユーザは、同期マルチメディアコラボレーションセッションが進行中である限り、ユーザが望む回数だけ同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加したり、そのセッションから離れたりしてもよい。ユーザが同期マルチメディアコラボレーションセッションの所有者であり、離れる場合、同期マルチメディアコラボレーションセッションの所有者は、別のユーザに移転される。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションは、同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加した1人以上のユーザがいる限り、アクティブのままである。
【0043】
いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションは、チャネルに結び付けられ、その結果、現在そのチャネルを見ている任意のアクティブユーザが、同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加する。例えば、特定のチャネルのユーザが同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始する場合、そのチャネルを現在見ている全てのユーザが、その同期マルチメディアコラボレーションセッションに追加されてもよい。いくつかの実施形態では、それらは、プライバシーを保護するために、受信のみモード(例えば、ミュートされ、カメラがオフの状態)で同期マルチメディアコラボレーションセッションに追加される。いくつかの実施形態では、チャネル内の特定のスレッドを見ているユーザが、同期マルチメディアコラボレーションセッションに追加される。
【0044】
いくつかの実施形態では、ユーザは、チャネルに入るとき、又はセッションの開始のときに、同期マルチメディアコラボレーションセッションに自動的に参加するかどうか(及びどのキャパシティで参加するか)を決定する自動参加プリファレンスを事前に設定することができてもよい。例えば、第1のユーザは、全ての同期マルチメディアコラボレーションセッションに自動的に参加したいと指定する可能性があり、第2のユーザは、新しく作成された同期マルチメディアコラボレーションセッションに受信のみモードで参加したいと指定する可能性があり、第3のユーザは、同期マルチメディアコラボレーションセッションに自動的に参加したくないと指定する可能性があり、第4のユーザは、新しく作成された同期マルチメディアコラボレーションセッションに受信のみモードで参加したいと指定し、チャネル切り替え前に前のチャネルで同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加していた場合にのみ、チャネル切り替えがあると送信/受信モードで同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加したいと指定する可能性がある。いくつかの実施形態では、ユーザに対する許可は、ユーザがどのようにして同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加し、セットアップするかを決定する。いくつかの実施形態では、許可は、組織の管理者によってセットアップされる。当業者は、本開示を検討することにより、同期マルチメディアコラボレーションセッションに自動的に参加するための他の多くの設定も可能であり、このような設定は全て本発明の範囲内にあると企図されることを理解するであろう。
【0045】
参加ユーザが第1のチャネルを離れる場合(例えば、チャネルリスト208内の第2のチャネルを選択することによって)、第1のチャネルに関連付けられた同期マルチメディアコラボレーションセッションから切断され、第2のチャネル内の進行中の同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加してもよい。同様に、ユーザがチャネルを見始める場合(そのチャネルを選択するか、又はグループベースの通信システムにログオンすることによって)、ユーザは、進行中の同期マルチメディアコラボレーションセッションが存在する場合、それに自動的に参加してもよい。いくつかの実施形態では、1つのチャネルに対して一度に1つの同期マルチメディアコラボレーションセッションのみが有効にされてもよい。いくつかの実施形態では、複数の同期マルチメディアコラボレーションセッションが、チャネル内で同時にライブであってもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、結合された同期マルチメディアコラボレーションセッションのいずれからも切断されることなく、複数の同期マルチメディアコラボレーションセッション間で切り替えてもよい。
【0046】
いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションペイン220は、参加者リスト228をさらに表示する。参加者リスト228は、チャネルのメンバ及びその現在の参加ステータスを表示してもよい。例えば、同期マルチメディアコラボレーションセッションが進行中でないときに、各ユーザに対して、存在を示す1つ以上のステータスアイコン230が表示されてもよい(例えば、ユーザがアクティブ、アイドル、ログオフ、又はビジーであるかどうか)。同期マルチメディアコラボレーションセッションが進行中であるときに、参加者リスト228は、参加者リスト228内の参加ユーザと非参加ユーザ232とに細分化されてもよい。同期マルチメディアコラボレーションセッションにおける参加ユーザに対して、ステータスアイコン230は、関連するユーザが同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加したキャパシティ(例えば、ミュート、ビデオオン/オフ)を示すように変更されてもよい。いくつかの実施形態では、参加したユーザの数を示す概要を、同期マルチメディアコラボレーションセッションペインに表示してもよい。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションペインは、同期マルチメディアコラボレーションセッションのトピックをさらに表示してもよい。いくつかの実施形態では、ホストは、このトピックを動的に更新してもよい。いくつかの他の実施形態では、ステータスアイコン230は、ユーザが同期マルチメディアコラボレーションセッションにどのように参加しているかに応じて音量を上げ下げ調整できるように、別個のオーディオ音量制御を含んでもよい。このような別個の音量制御は、能動的に参加する必要はないが、受動的なリスニングによって、ユーザが実際に能動的に貢献したいと思っているトピックが後で起きることを認識してもよいユーザによる受動的なリスニングを促進するという利点を有する。
【0047】
例えば、ユーザインターフェース200は、進行中の音声のみのコラボレーションセッションを示す。いくつかの実施形態では、情報は、同期マルチメディアコラボレーションセッションペイン220に示され、同期マルチメディアコラボレーションセッションの参加者を要約する。例えば、示されているように、ヘッドフォンアイコンは、6人のチャネルメンバが現在同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加していることを示す。この情報は、リアルタイムで更新されてもよい。示されているように、いくつかのユーザは、送受信モードでオーディオのみの同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加しており(ヘッドフォン及びマイクロフォンアイコンによって示されるように)、いくつかのユーザは、送受信モードでオーディオのみの同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加しているが、ミュートされており(ヘッドフォン及び打ち消しマイクによって示されるように)、いくつかのユーザは、マイクロフォンアイコンのない「ヘッドフォン」アイコンによって示されるように、受信のみモードでオーディオのみの同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加している。追加のアイコンは、誰が現在話しているかを示してもよい(示されるように、話者アイコン)。本開示を検討する当業者は、他のタイプの同期マルチメディアコラボレーションセッション及び参加のために他のアイコンを使用され得ることを理解するであろう(例えば、ビデオ表示の同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加しているユーザのためのカメラアイコン、又は画面共有の同期マルチメディアコラボレーションセッションにおけるユーザのための表示アイコン)。当業者は、これらのアイコンを組み合わせて、同期マルチメディアコラボレーションセッションにおける様々なメディアストリームを表すことができることをさらに理解するであろう。例えば、あるユーザがビデオを共有しているときに、他のユーザがホワイトボードで共同作業を行い、第3のユーザが話す可能性がある。非参加ユーザは、参加していない理由(例えば、コンピュータから離れている場合、又は会議で忙しい場合)を示すアイコンを表示してもよい。いくつかの実施形態では、非参加ユーザが同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加することを参加ユーザが要求できるようにするために、日参加ユーザのためのナッジ制御(表示されない)が存在してもよい。いくつかの実施形態では、参加ユーザがナッジ制御を起動することに応答して、非参加ユーザが同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加するための動作を行う必要なく、そのナッジされたユーザが同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加してもよい。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加するようなナッジを受信すると、ユーザは、同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加することを拒否してもよい。いくつかの実施形態では、ユーザには、参加招待の拒否で応答するための単純な起動ボタンが提供される。いくつかのモバイルデバイスの実施形態では、そのような提案は、ボタン、又は、ナッジを外にスワイプするようなジェスチャの形態で提供されてもよい。いくつかの実施形態では、非参加ユーザは、同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加するように招待されたことを非参加ユーザに通知する通知を受信してもよい。いくつかの実施形態では、通知は、同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加するか、又は拒否するために、非参加ユーザに参加するボタンを含んでもよい。他のいくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションのホストは、特定のグループベースの通信システムチャネルのメンバのうちの1人以上(又は全て)に対してナッジを発行してもよく、このようなマルチユーザナッジは、同期マルチメディアコラボレーションセッションのホストがチャネルメンバの全て(又は一部分)をナッジするために、対応するユーザ体験を便利にするという利点を有する。
【0048】
いくつかの実施形態では、ユーザは、話者にリアルタイムで反応する絵文字を選択することによって、話者に反応してもよい。絵文字のような視覚的反応を使用することで、話者を中断することなく、視聴者のフィードバックを容易にしてもよい。視覚的反応を使用することは、同期マルチメディアコラボレーションセッションに非常に多くのミュートされた参加者が参加することを許容し、オーディオクロストークに関連付けられた中断なしに入力を提供するというさらなる利点を有する。いくつかの実施形態では、選択された絵文字は、話者のアイコンの隣に表示される。いくつかの実施形態では、選択された絵文字は、ユーザのアイコンの隣に表示される。いくつかの実施形態では、絵文字は、コラボレーションに関連付けられた同期マルチメディアコラボレーションセッションペイン220内のユーザインターフェースに一時的に表示され、所定の期間後に消えてもよい。いくつかの実施形態では、代わりに、又は追加として、代表的なリアクション絵文字のセット及び各反応絵文字に関連付けられたカウントが、コラボレーションに関連付けられたユーザインターフェースに表示される。いくつかの実施形態では、特定の同期マルチメディアコラボレーションセッションにおける実行可能な参加者数を増加させるために、例えば、オーディオ参加者をミュート及びミュート解除するためにモデレータが提供される。場合によっては、特定の時間にミュート解除された話者が15人未満であることが望ましい。その他の場合には、ミュート解除された話者は5人だけにすることが望ましく、場合によっては、任意の時点でミュート解除された話者は1人であることが最良である。モデレータを取り込むことによって、何百人もの参加者を持つことが可能であり、モデレータによって適切とみなされたときに、そのいずれかをミュート解除された話者に昇格させてもよい。いくつかの態様において、ヒトモデレータが提供される。他のいくつかの実施形態では、機械学習モデルを採用して、例えば、以前のヒトモデレータがどのようにアクセスをモデレートしたかに関するログに基づいて、ミュート解除され、話すことを許容された候補を識別する人工知能モデレータが提供される。
【0049】
図2Bに関連して、本発明の一実施形態の第2のケースを示すユーザインターフェース200の第2の図が示されている。共通の特徴又は要素が変更されない場合、それらは、
図2Aに関するそれらの説明とは別個に説明されない。
図2Bでは、同期マルチメディアコラボレーションセッションペイン220が、同期マルチメディアコラボレーションセッションウィンドウ234にポップアウトされている。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションウィンドウ234は、ユーザインターフェース200のどこかに同期マルチメディアコラボレーションセッションペイン220として再ドッキングされ得る。例えば、同期マルチメディアコラボレーションセッションウィンドウ234は、(
図2Aに示されるように)ユーザインターフェースの右側又はナビゲーションペイン202の左側に同期マルチメディアコラボレーションセッションペイン220として再ドッキングされ得る。代替的には、同期マルチメディアコラボレーションセッションウィンドウ234は、別個のドッキングされていないウィンドウとして残り、ユーザインターフェース200の任意の場所に位置付けられ得る。いくつかの実施形態では、マルチメディアコラボレーションウィンドウ234は、同期マルチメディアコラボレーションセッションペイン220が表示されていないときに、ユーザが「同期マルチメディアコラボレーションセッション」制御214の上にカーソルを置いた(又はクリックした)ときに現れる。
【0050】
示されるように、同期マルチメディアコラボレーションセッションウィンドウ234は、同期マルチメディアコラボレーションセッションの折り畳まれたビューを示し、参加ユーザのユーザアイコン、「同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加」ボタン236、及び同期マルチメディアコラボレーションセッションのための概要情報(例えば、マルチメディアタイプを表すアイコン)のみを示す。他の実施形態では、より多くの情報又はより少ない情報が同期マルチメディアコラボレーションセッションウィンドウ234に示されてもよく、又は同期マルチメディアコラボレーションセッションウィンドウ234が同期マルチメディアコラボレーションセッションペイン220と同じ情報を示してもよい。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッション情報は、代わりに、又はそれに加えて、ナビゲーションペイン202に示されてもよい。例えば、ユーザのアクティブな同期マルチメディアコラボレーションセッション、ユーザが属するチャネル内の任意の非参加同期マルチメディアコラボレーションセッション、及びユーザが同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加するよう招待された任意のナッジ通知を含む、ユーザに対する同期マルチメディアコラボレーションセッション情報を示すセクションを、チャネルリスト208の下に追加してもよい。いくつかの実施形態では、ナビゲーションペイン内のこの同期マルチメディアコラボレーションセッションセクションは、使用されていないときに折り畳まれてもよい。
【0051】
図3は、本発明の実施形態による方法の動作を示すフローチャート300を示す。最初に、ステップ302で、非同期メッセージデータが、グループベースの通信システムのユーザインターフェースのメッセージ表示エリアに表示される。本明細書で使用される場合、「非同期メッセージデータ」は、1人のユーザによって投稿され、任意の時間後に1人以上の他のユーザによって見られ得るデータ(テキストコンテンツ、ファイル、画像、又は返信/応答データなど)を含む。いくつかの実施形態では、メッセージ表示エリアは、グループベースの通信システムの特定のチャネルに投稿されるメッセージのためのチャネル固有のメッセージ表示エリアである。いくつかのこのような実施形態では、チャネルのメンバのみが、チャネルに投稿すること、及び/又はチャネルに投稿されたメッセージを見ることができる。
【0052】
次に、ステップ304で、ユーザから、ユーザインターフェースを介して、同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始するための命令が受信される。例えば、ユーザは、同期マルチメディアコラボレーションセッションペイン220内の制御226を選択して、同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始してもよい。いくつかの実施形態では、グループベース通信の任意のユーザが、同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始することができる。他の実施形態では、特定のユーザ又は特定の許可レベルを有するユーザのみが、同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始することができる。さらに他の実施形態では、チャネルのメンバであるユーザのみが、そのチャネル内で同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始することができる。いくつかの実施形態では、ユーザは、同期マルチメディアコラボレーションセッションのためのマルチメディアのタイプを示してもよい。例えば、ユーザは、オーディオのみ、又はオーディオ-ビデオを選択してもよい。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションは、直ちに開始される。他の実施形態では、ユーザは、同期マルチメディアコラボレーションセッションの遅延開始を追加的に指定してもよい。例えば、ユーザは、同期マルチメディアコラボレーションセッションが、他の参加者が準備する機会を与えるために、1分、2分、3分、又は5分で開始されるべきであることを示す可能性がある。
【0053】
次いで、処理はステップ306に進む(指定された遅延間隔の後、指定された場合)。ステップ306で、グループベースの通信システムは、チャネルメンバ間の同期マルチメディアコラボレーションセッションを確立する。本明細書で使用される場合、「同期マルチメディア」という用語は、同期マルチメディアコラボレーションセッション参加者間のマルチメディアコンテンツのリアルタイム又は実質的にリアルタイムの交換を指す。同期マルチメディアの例は、音声及びビデオ通話、ストリーミング画面共有、共同ホワイトボード又はスクラッチパディングを含む。対照的に、非同期マルチメディアの例は、コンテンツが記録されたか又は投稿された後の任意の時点でユーザがアクセスし得る記録されたビデオ又はポッドキャストのような以前に記録されたコンテンツを含む。いくつかの実施形態では、チャネルメンバの全てのアクティブ(又はアクティブ状態にかかわらず全てのユーザ)メンバが、同期マルチメディアコラボレーションセッションに追加される。いくつかのこのような実施形態では、チャネルメンバは、受信のみモードで追加される。他の実施形態では、各チャネルメンバは、ユーザの予め設定されたプリファレンスに基づいて、追加されるか、追加されないか、又は受信のみモードで追加される。さらに他の実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションが確立されるときに、ユーザは、参加モードを促され、同期マルチメディアコラボレーションセッション内の各メディアタイプに対して、受信のみ、又は送受信を選択することができる。いくつかの画面共有のユースケースシナリオは、複数のユーザが共同作業製品で一緒に作業する「コワーキング」シナリオを含む。コワーキングシナリオでは、複数のユーザが各々共有アプリケーションと対話するライブカーソルを有する、同時画面共有インターフェースが可能になる。このような特定のユースケースは、(i)2人以上のユーザがソースコードエディタでソースコードを同時に作業するペア又はチームプログラミング、(ii)2人以上のユーザが同じスプレッドシートを同時に作業(又はレビュー)すること、(iii)2人以上のユーザが同時にプレゼンテーションを共同で作業すること、(iv)複数のユーザが同時に設計ドキュメントを反復処理することを含む。2人以上のコワーキングユーザ間でコワーキングセッションを確立するために、コワーキングユーザのうちの少なくとも1人は、グループベースの通信システムインターフェースに関連付けられたディスプレイに関連して提示される複数のコラボレーション構成要素のうちの1つ以上を選択してもよい。いくつかの実施形態では、グループベースの通信システムインターフェースは、いくつかのステップを含む方法を実行する。第1のステップは、複数のコラボレーション構成要素のうちのコラボレーション構成要素の選択を検出することを伴う。コラボレーション構成要素の選択の検出に応答して、後続のステップが実行される。このようなステップは、グループベースの通信システムクライアントのディスプレイ上に、コラボレーションペイン内のコラボレーション構成要素に関連付けられた対話型コラボレーションユーザインターフェースをレンダリングすることを含む。コラボレーションペインは、コワーキングが実行される表示エリアの一部分であり、すなわち、別個のライブカーソルが、2人以上のコワーキングユーザによって作業されている共有ユーザインターフェースの一部分を指定する。次いで、対話型コラボレーションユーザインターフェースは、複数の参加者のうちの1人以上の参加者によって従事可能である。
【0054】
同期マルチメディアコラボレーションセッションに自動的に参加した(又は、作成時に促されたときに同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加することを選択した)ユーザに加えて、ユーザは、同期マルチメディアコラボレーションセッション中の任意の時点で同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加し(又は離れ)てもよい。特に、いくつかの実施形態では、ユーザは、グループベースの通信システムにおいて見るために関連するチャネルを選択するときに、同期マルチメディアコラボレーションセッションに自動的に参加し(又は参加するよう自動的に促され)てもよい。同様に、いくつかの実施形態では、ユーザは、グループベースの通信システム内の異なるチャネルを見ると、同期マルチメディアコラボレーションセッションから自動的に削除され(又は、離れるように促され)てもよい。このようにして、同期マルチメディアコラボレーションセッションは、アドホックな環境的なオーディオ(又は、共有ホワイトボードなどの他のマルチメディアコンテンツ)をチャネルに提供し、チャネルメンバ間の自発的なコラボレーションを強化する。
【0055】
追加的に、ステップ308で、同期マルチメディアコラボレーションセッションペインがユーザインターフェースに表示される。このペインは、ステップ302の前、ステップ306の後、又はプロセスの他の任意の時点で表示されてもよい。同期マルチメディアコラボレーションセッションペインは、複数の参加ユーザ及び非参加ユーザ(例えば、参加チャネルメンバ及び非参加チャネルメンバ)のための識別子を表示する。いくつかの実施形態では、参加ユーザは、各ユーザが参加しているか、参加していないのかを示すように表示される。例えば、参加ユーザと非参加ユーザとを別個に表示してもよい。いくつかの実施形態では、参加ユーザは、第1のセクションに示され、非参加ユーザは、別のセクションに示される。いくつかの実施形態では、ユーザは、各ユーザが同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加したキャパシティを示すために、1つ以上のステータスアイコンと共に表示される。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションペインは、ユーザがマルチメディアモードに参加し、マルチメディアモードから離れ、マルチメディアモード間で切り替わるときに同期マルチメディアコラボレーションセッションの状態を反映するようにリアルタイムで更新される。
【0056】
図4は、同期コラボレーション機会の発見を容易にするためのユーザインターフェース400を示す。ユーザインターフェース400は、特定のグループベースの通信システムの内部又は外部にあり得るユーザのグループ間のコラボレーションのためにグループベースの通信システム内で利用可能な同期マルチメディアコラボレーションセッションの数を示す。グループベースの通信システムのユーザは、示された同期マルチメディアコラボレーションセッションのうちの1つ以上に参加(又は参加を要求)してもよい。したがって、本発明の実施形態では、ユーザが同じ部屋で一緒に作業しているかのように、しかし物理的な近接を必要とせずに、環境的にコラボレーションすることができる。このような環境的なコラボレーションをグループベースのコミュニケーションシステムに統合することは、特定の組織又は組織のセットの内部又は外部のコラボレーションに対する障壁を減らすという利点を有する。
【0057】
示されているように、ユーザインターフェース400は、利用可能な同期マルチメディアコラボレーションセッション内をナビゲートするためのセッションナビゲーションペイン402を含む。例えば、ナビゲーションペイン402は、ユーザが、ユーザインターフェース400に関連付けられたユーザインターフェース制御を使用して、異なる同期マルチメディアコラボレーションセッション間で切り替えることを可能にするために、1つ以上のセッションラベルを有するセッションラベルペイン404を含んでもよい。示されているように、ユーザは、いくつかの様々な同期マルチメディアコラボレーションセッション406の中から選択してもよい。いくつかの実施形態では、提案された同期マルチメディアコラボレーションセッション406のリストは、グループベースの通信システム内のユーザのアクティビティに基づいて優先順位付けされる。例えば、グループベースの通信システム内のメタデータを採用して、特定のユーザが過去に対話したグループベースの通信システム内の他のユーザのリストを導出してもよい。したがって、特定のユーザが過去にメッセージを交換したユーザを有するコラボレーションセッションは、ユーザインターフェース400に提示されるセッションリストにおいて優先順位付けされてもよい。
【0058】
いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッション406は、例えば、組織内のマーケティング機能に関連する機能ベースである。同期マルチメディアコラボレーションセッションの他の機能例は、エンジニアリング、及び戦略が含む。これらの実施形態では、アドホック同期マルチメディアコラボレーションセッションは、個々のユーザによって、彼ら自身の名前の下で、又は任意の指定を与えられて開始されてもよい。同期マルチメディアコラボレーションセッションは、人ベースであってもよく、これは、特定のユーザが、オープンドアの営業時間のように、コラボレーションのための彼又は彼女の利用可能性をシグナリングすることを意味する。いくつかの実施形態では、人ベースの同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始するユーザは、同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加し得るグループ又はユーザのセットを指定してもよい。これらの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションは、同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加する許可を与えられたユーザのみが見ることができる。例えば、エグゼクティブアシスタントは、エグゼクティブスタッフチャネル内から同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始することができ、このチャネルは、全てのエグゼクティブスタッフメンバを同期マルチメディアコラボレーションセッションに招待する一方で、参加を特定の組織のエグゼクティブスタッフのメンバに制限する。どのユーザが参加し得るかを指定することに加えて、セッションは、例えば、セッションが規則的なスケジュール又は不規則なスケジュールで発生し得るように、カレンダーシステムに関連して、前もってスケジュールされてもよい。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションの各々は、コラボレーションセッションの利用可能性及び/又は特定の見ているユーザが特定の同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加する許可を有するかどうかに応じて、表示され、表示から削除されるという点で、一時的である。
【0059】
いくつかの実施形態では、マルチユーザダイレクトメッセージンググループのメンバは、マルチユーザダイレクトメッセージンググループに基づいて同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始することを選択してもよい。このような実施形態のいくつかにおいて、右クリック、長押し、又は他の対応するモバイルジェスチャなどの入力を提供するユーザは、マルチユーザダイレクトメッセージグループを、ダイレクトメッセージグループのメンバが招待されるか、又は他の方法でそれらのメンバに参加者として制限される、対応する同期マルチメディアコラボレーションセッションに変換するためのオプションをユーザに提供してもよい。
【0060】
示されるように、ユーザインターフェース400は、共有アプリケーションディスプレイ412を含む。いくつかの実施形態では、共有アプリケーションディスプレイ412は、本発明の実施形態における同期マルチメディアコラボレーションセッションに関連して使用される共有アプリケーションを表示する。示されているように、複数のユーザがソースコードエディタを使用して、ソースコードを開発するか、又はソースコードをトラブルシューティングするかのいずれかのためにコラボレーションしてもよい。代替的には、そのような同期マルチメディアコラボレーションセッションは、ソースコードの特定の部分の作者が、質問をしたり批評を提供したりすることができるユーザのグループに彼又は彼女の実装を提示することができるソースコードレビューセッションに関連して使用され得る。共有アプリケーション内では、各参加する対話型ユーザに関連付けられた複数のカーソルが提供されてもよく、複数のユーザがソースコードを同時に編集し、注釈を付けることができる。他のいくつかの実施形態では、単一のユーザが、任意の所与の時点でソースコードエディタと対話してもよい。ドキュメントエディタ、ウェブブラウザ、スプレッドシート、プレゼンテーションソフトウェア、ゲーム、写真又はビデオ編集ソフトウェア、コマンドライン端末、又はファイルブラウザなどの他のタイプのアプリケーションも企図される。いくつかの実施形態では、複数のユーザが、例えば、スプレッドシートを共同でレビューして、販売予測を精緻化してもよい。他のいくつかの実施形態では、複数のユーザが、設計ドキュメント内の特徴を繰り返し処理し、特定の設計の態様を精緻化してもよい。
【0061】
ユーザインターフェース400は、セッションヘッダ408を含んでもよく、このセッションヘッダは、セッション名及び他のセッションコンテンツを含む、現在選択されている同期マルチメディアコラボレーションセッションのためのメタデータを表示する。セッションヘッダ408はまた、同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始すること、同期マルチメディアコラボレーションセッションに新しいメンバを追加すること、同期マルチメディアコラボレーションセッションに関する追加情報を表示すること、同期マルチメディアコラボレーションセッションを管理すること、又はアプリケーション共有又はホワイトボードコラボレーションを開始するなどの他の機能のための制御414を含んでもよい(以下の
図5に関連してさらに説明する)。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始するための制御414は、ナビゲーションペイン402の他の場所に位置してもよく、又はユーザインターフェース400の他の部分からのものであってもよい。いくつかの実施形態では、制御414は、以下でさらに詳細に説明するように、サイドバーペインをさらに選択する。いくつかの実施形態では、ユーザがそれらの上にカーソルを置いたときに、制御は追加情報を表示する。
【0062】
ユーザインターフェース400はまた、ユーザによる制御414の作動に応答して、サイドバーペインを選択的に表示してもよい。示されているように、同期マルチメディアコラボレーションセッションペインは、コラボレーションセッションにおける参加者のストリーミングウェブカメラビューを含む対話型参加者ビデオウィンドウ410を表示する。上述のように、対応するウェブカメラビデオストリームに関連付けられたサイズは、いくつかの実施形態では、ウェブカメラストリーム内のアクティビティレベルに従って、対応するユーザインターフェース制御内でそのサイズを変調してもよい。これらの実施形態では、ストリーミングビデオウィンドウは、特定のセッションが非アクティブであるときに、ユーザインターフェース制御内の小さな領域に縮小してフェードし、同期マルチメディアコラボレーションセッション内の実質的なアクティビティの時間中にユーザインターフェース制御の実質的な部分を使用するように成長してもよい。いくつかの実施形態では、話者のためのオーディオ及び小さな、ヘッドショットのみのビデオ、画像、又はアニメーションを含む「トーキングヘッド」同期マルチメディアコラボレーションセッションが利用可能である。非話者ユーザは、ユーザのプロファイルアイコンのみで表されてもよい。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションが開始されると、ユーザは、「マルチメディアタイプ制御」を使用して、進行中の同期マルチメディアコラボレーションセッションを中断することなく、異なるタイプのマルチメディアセッションに変更することができる。例えば、ユーザは、同期マルチメディアコラボレーションセッションを、オーディオのみからオーディオ/ビデオ(又はオーディオ/スクリーン共有)にアップグレードするか、又は同期マルチメディアコラボレーションセッションを、オーディオ/ビデオからオーディオのみにダウングレードしてもよい。他の実施形態では、ユーザは、進行中の同期マルチメディアコラボレーションセッションをアップグレードして、追加のメディアストリームタイプを追加することしかできない。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションの一部又は全部の記録をトグルするために、同期マルチメディアコラボレーションセッション全体又はマルチメディアストリームの個々のメディアストリームに対して、記録制御をさらに提供してもよい。いくつかの実施形態では、グループベースの通信システムの特定のユーザは、事前に公開された計画された同期マルチメディアコラボレーションセッションのセット、又は過去に発生して記録された同期マルチメディアコラボレーションセッションに加入することを選択してもよい。これらの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションにリアルタイムで招待されるシナリオのように、コンテンツをユーザに「プッシュ」させるのとは対照的に、ユーザはコンテンツを効果的に「プル」する。会議に加入すること、又は予め記録された同期マルチメディアコラボレーションコンテンツにアクセスすることの利点は、ユーザが、関連する情報を消費するためにユーザに都合のよい時間をスケジュールしてもよく、ユーザが、例えば、より高速(又はより低速)の再生で、記録されたコンテンツを早送り及び/又は巻き戻しして聞く及び/又は見てもよいことである。いくつかの実施形態では、このようなコンテンツ「プル」インターフェースは、記録された同期マルチメディアコラボレーションセッションの事前定義されたキューからユーザがプルし、1つ以上のポッドキャストに類似した方式でそれらにアクセスすることを可能にするという利点を有する。
【0063】
いくつかの実施形態では、対応するマルチメディアビデオストリームに関連付けられたサイズは、コラボレーションセッション内のアクティビティレベルに従って、対応するユーザインターフェース制御内でそのサイズを変調する。これらの実施形態では、ストリーミングビデオウィンドウは、特定の同期マルチメディアコラボレーションセッションがアクティブであるときに、ユーザインターフェースコントロール内の小さな領域に縮小してフェードし、同期マルチメディアコラボレーションセッション内の実質的なアクティビティの時間中にユーザインターフェースコントロールの実質的な部分を使用するように成長する。いくつかの実施形態では、ノイズの多い環境で使用するために、又はスピーカ又はヘッドセットを使用することが都合よくない場合に、セッション中に発生するスピーチに対応するリアルタイムのクローズドキャプションが、ストリーミングされ記録されたビデオに関連して提供される。このようなリアルタイムのクローズドキャプションはまた、ストリーミングセッションのトランスクリプトを提供するとともに、アクセシビリティを容易にするために捕捉されてもよい。このような記録又はトランスクリプトは、対応する事前設定されたセッション保存プロファイルを使用して、保存又は破棄のためにスケジュールされてもよい。プライバシーとセキュリティを提供するために、企業の鍵管理機能と地理的データの常駐原則が、規制への準拠の目的とプライバシーを確保するために提供されてもよい。これらの原理は、米国特許出願第17/018,165号、米国特許出願第16/989,452号及び米国特許出願第16/918,284号における追加の詳細に説明されており、これらのコンテンツは、参照により本明細書に組み込まれる。
【0064】
いくつかの実施形態では、ステータスインジケータ416は、例えば、聞くことによって、共有アプリケーションの使用に対話式に参加することによって、又はオーディオ/ビデオストリームを共有することによって、アクティブな参加者の各々が現在どのように参加しているかを示す。ユーザは、同期マルチメディアコラボレーションセッションが進行中である限り、必要に応じて頻繁に同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加したり、セッションから離れたりしてもよい。いくつかの実施形態では、離れるユーザが特定のセッションのイニシエータであり、そのセッションから切り替えて出る場合、セッションの所有権は別のユーザに移転される。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションは、同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加した1人以上のユーザがいる限り、進行中のままである。これらの実施形態では、最後のユーザが離れたときに、同期マルチメディアコラボレーションセッションが終了し、関連するリソースが解放される。
【0065】
図5は、同期マルチメディアコラボレーション機会の発見を容易にするための例示的なユーザインターフェース500を示す。ユーザインターフェース500は、上に詳細に説明されたように、ユーザのグループ間の同期マルチメディアコラボレーションのためのグループベースの通信システム内で利用可能な多数の同期マルチメディアコラボレーションセッションを示す。示されているように、ユーザインターフェース500は、利用可能な同期マルチメディアコラボレーションセッション内をナビゲートするためのセッションナビゲーションペイン502を含む。示されているように、ナビゲーションペイン502は、特定の組織内のグローバルオフィスに対応するセッションラベル504を含む。示されているように、ユーザは、グローバルオフィス場所に対応する多数の様々な地理的同期マルチメディアコラボレーションセッション506の中から選択してもよい。いくつかの実施形態では、提案された同期マルチメディアコラボレーションセッション506のリストは、グループベースの通信システム内のユーザのアクティビティに基づいて優先順位付けされる。例えば、グループベースの通信システム内のメタデータを採用して、特定のユーザが過去に対話したグループベースの通信システム内の他のユーザのリストを導出してもよい。したがって、特定のユーザが過去にメッセージを交換したユーザを有する地理に関連付けられた同期マルチメディアコラボレーションセッションは、ユーザインターフェース500に提示されるセッションリストにおいて優先順位付けされてもよい。
【0066】
次に、ユーザインターフェース500は、共有ホワイトボードディスプレイ512を含む。いくつかの実施形態では、共有ホワイトボードディスプレイ512は、本発明の実施形態における同期マルチメディアコラボレーションセッションに関連して使用される共有ホワイトボードを表示する。示されているように、複数のユーザが、共有ホワイトボードアプリケーションを使用して、情報を通信し、捕捉するための図を描き、マークアップすることによって、コラボレーションしてもよい。いくつかの実施形態では、各対話型ユーザは、対応するホワイトボード上に図をマークアップし、注釈などを追加してもよい。ホワイトボード又は他の共用アプリケーションに関連付けられた全ての図、図面、アーティファクト、及び注釈は、将来の使用及び参照のために、コラボレーションセッションの任意選択の記録と共に保存されてもよい。
【0067】
ユーザインターフェース500は、セッションヘッダ508を含んでもよく、このセッションヘッダは、同期マルチメディアコラボレーションセッション名及び他のコンテンツを含む、現在選択されている同期マルチメディアコラボレーションセッションのためのメタデータを表示する。セッションヘッダ508はまた、同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始すること、同期マルチメディアコラボレーションセッションに新しいメンバを追加すること、同期マルチメディアコラボレーションセッションに関する追加情報を表示すること、同期マルチメディアコラボレーションセッションを管理すること、又はアプリケーション共有又はホワイトボードコラボレーションを開始するなどの他の同期マルチメディアコラボレーションセッション機能のための制御514を含んでもよい。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始するための制御514は、ナビゲーションペイン502の他の場所に位置してもよく、又はユーザインターフェース500の他の部分からのものであってもよい。いくつかの実施形態では、制御514は、以下でさらに詳細に説明するように、サイドバーペインをさらに選択する。いくつかの実施形態では、ユーザがそれらの上にカーソルを置いたときに、制御は追加情報を表示する。
【0068】
ユーザインターフェース500はまた、ユーザによる制御514の作動に応答して、サイドバーペインを選択的に表示してもよい。示されているように、同期マルチメディアコラボレーションセッションペインは、同期マルチンディアコラボレーションセッションにおける参加者のストリーミングウェブカメラビューを含む対話型参加者ビデオウィンドウ516を表示する。上述のように、対応するウェブカメラビデオストリームに関連付けられたサイズは、ウェブカメラストリーム内のアクティビティレベルに従って、対応するユーザインターフェース制御内でそのサイズを変調する。これらの実施形態では、ストリーミングビデオウィンドウは、特定のセッションが非アクティブであるときに、ユーザインターフェース制御内の小さな領域に縮小してフェードインし、ストリーム内の実質的なアクティビティの時間中にユーザインターフェース制御の実質的な部分を使用するように成長する。いくつかの実施形態では、話者のためのオーディオ及び小さな、ヘッドショットのみのビデオ、画像、又はアニメーションを含む「トーキングヘッド」マルチメディアセッションが利用可能である。非話者ユーザは、ユーザのプロファイルアイコンのみで表されてもよい。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションが開始されると、ユーザは、マルチメディアタイプ制御を使用して、進行中の同期マルチメディアコラボレーションセッションを中断することなく、異なるタイプの同期マルチメディアコラボレーションセッションに変更することができる。いくつかの実施形態では、特定の参加者が同期マルチメディアコラボレーションセッションに積極的に話しているか、又は他の方法で参加しているときに、対話型参加者ビデオウィンドウ516は、ウィンドウ(又は画面)全体を満たすように拡張してもよい。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションへのサイドバースレッドが提供され、その結果、参加者は、同期マルチメディアコラボレーションセッションに関連付けられたスレッドにおいて、フル機能のグループベースの通信システムメッセージを送受信してもよい。
【0069】
いくつかの実施形態では、ステータスインジケータ510は、例えば、聞くことによって、共有アプリケーションの使用に対話式に参加することによって、又はオーディオ/ビデオストリームを共有することによって、アクティブな参加者の各々が現在どのように参加しているかを示す。いくつかの実施形態では、バックグラウンドノイズ抑制は、1つ以上のオーディオストリームに適用される。いくつかの実施形態では、話す音量が所定の閾値を下回る場合、音声は抑制される。ユーザは、同期マルチメディアコラボレーションセッションがライブである限り、必要に応じて頻繁に同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加したり、セッションから離れたりしてもよい。いくつかの実施形態では、離れるユーザが特定の同期マルチメディアコラボレーションセッションのイニシエータであり、その同期マルチンディアコラボレーションセッションから切り替えて出る場合、同期マルチメディアコラボレーションセッションの所有権は別のユーザに移転される。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションは、同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加した1人以上のユーザがいる限り、進行中のままである。これらの実施形態では、最後のユーザが離れたときに、同期マルチメディアコラボレーションセッションが終了し、関連するリソースが解放される。
【0070】
図6は、本発明の実施形態による方法の動作を示すフローチャートを示す。最初に、ステップ602で、1つ以上のコラボレーションアフォーダンス又はコラボレーション識別子が、グループベースの通信システムのユーザインターフェースのコラボレーション発見表示エリアに表示される。本明細書で使用される場合、「コラボレーションアフォーダンス」又は「コラボレーション識別子」は、現実世界のコラボレーション機会のビューを表し、プロジェクトで作業している現実世界のチームによって実行されている実際のコラボレーションを表す指標(静止画像、ビデオ、又はオーディオ/ビジュアル表現など)を含む。本明細書で使用される場合、「実世界」という用語は、仮想化されたワークスペースシステムにおけるユーザの仮想化された表現又はグループ化を区別することを意味する。いくつかの実施形態では、コラボレーション発見表示エリアは、特定のグループベースの通信システムにおいて時々発生する環境的なコラボレーション機会のためのアドホック表示エリアである。一般に、このようなコラボレーションの機会は、グループベースの通信システムチャネル又はワークスペースによって制限されたり順序付けられたりしない。具体的には、コラボレーション機会は、任意のユーザによって開始され、グループベースの通信システムのメンバであるか外部のものであるかにかかわらず、任意のユーザへの招待を生成し得る同期マルチメディアコラボレーションセッションである。いくつかの実施形態では、外部ユーザをコラボレーション機会に追加することは、外部ユーザが特定のグループベースの通信システムに参加することを要求し、代替的な実施形態では、外部ユーザは、メンバになることなく参加してもよい。このようないくつかの代替的な実施形態では、外部ユーザは、テキスト又は電子メールを介してリンクを受信し、本発明の実施形態と一致するユーザ体験をレンダリングするユーザインターフェース構成要素を提示される。いくつかの実施形態では、コラボレーション機会は、招待された参加者の定足数がセッションに参加するか、又は他の方法でオーディオストリームがアクティブになるようにコラボレーションを開始するまで、開始され、他の方法で一般的に休止されてもよい。このようなシナリオでは、オーディオストリームにおける非アクティブの現在の状態を反映するために、音楽、コンフォートノイズ、又は他のサウンドが、コラボレーションセッションが開始するまでオーディオストリームに注入されてもよい。例えば、セッションに関連付けられたメタデータは、オーディオストリーミングサービスをシードして、関係する音楽又は他のオーディオコンテンツを提供するために使用されてもよいが、対応するオーディオストリームは、そうでなければ休止している。
【0071】
次に、ステップ604で、コラボレーション機会に参加しているユーザから、ユーザインターフェースを介して、同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始する命令が受信される。例えば、ユーザは、同期マルチメディアコラボレーションセッションペイン内の制御を選択して、同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始してもよい。いくつかの実施形態では、グループベース通信システムの任意のユーザが、同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始することができる。他の実施形態では、特定のユーザ又は特定の許可レベルを有するユーザのみが、同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始することができる。さらに他の実施形態では、招待を(例えば、テキストメッセージ又は電子メールによって)受信したユーザは、同期マルチメディアコラボレーションセッションを開始することができる。いくつかの実施形態では、ユーザは、同期マルチメディアコラボレーションセッションのためのマルチメディアのタイプを示してもよい。例えば、ユーザは、オーディオのみ、又はオーディオ-ビデオを選択してもよい。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションは、直ちにレンダリングされる。他の実施形態では、ユーザは、同期マルチメディアコラボレーションセッションの遅延開始を追加的に指定してもよい。例えば、ユーザは、同期マルチメディアコラボレーションセッションが、他の参加者が参加のために準備する機会を与えるために、1分、2分、3分、又は5分で開始されるべきであることを示す可能性がある。
【0072】
次いで、処理はステップ606に進む(指定された遅延間隔の後、指定された場合)。ステップ606で、グループベースの通信システムは、同期マルチメディアコラボレーションセッションのイニシエータによって確立されたように、様々な許可された参加者間で同期マルチメディアコラボレーションセッションを確立する。いくつかの実施形態では、全てのアクティブな(又はアクティブなステータスにかかわらず全てのユーザの)参加者が、同期マルチメディアコラボレーションセッションに追加される。他のいくつかの実施形態では、ユーザは、特定のユーザが利用可能であるかどうかに基づく特定のユーザのユーザ利用可能性ステータスと、ユーザが特定のユーザ利用可能性ステータスに参加すべきかどうかを指定する任意の関連するユーザプロファイル設定パラメータとに基づいて追加される。様々な実施形態では、関連するチャネルが、ユーザがアクセスを有するパブリックチャネル又はプライベートチャネルである場合にのみ、ユーザは自動的に参加するか、又は参加するためのリンクを提供される。
【0073】
いくつかの実施形態では、2人以上のコワーキングユーザ間のコワーキングセッションが確立されてもよい。いくつかのこのような実施形態では、このようなセッションは、グループベースの通信システムインターフェースに関連付けられたディスプレイに関連して提示される複数のコラボレーション構成要素のうちの1つ以上を、コワーキングユーザのうちの少なくとも1人が選択することによって確立される。これらの実施形態では、グループベースの通信システムインターフェースは、コラボレーション構成要素の選択を検出する。コラボレーション構成要素の選択を検出することに応答して、グループベースの通信システムクライアントのディスプレイは、対話型コラボレーションユーザインターフェースをレンダリングする。コラボレーションユーザインターフェースは、コラボレーションペイン内のコラボレーション構成要素に関連付けられてもよい。コラボレーションペインは、コワーキングが実行される表示エリアの一部分であってもよく、すなわち、別個のライブカーソルが、2人以上のコワーキングユーザによって作業されている共有ユーザインターフェースの一部分を指定する。次いで、対話型コラボレーションユーザインターフェースは、複数の参加者のうちの1人以上の参加者によって従事可能である。
【0074】
いくつかの実施形態では、参加者は、受信のみモードで追加される。他の実施形態では、各参加者は、予め設定されたユーザのプリファレンスに基づいて、又は1つ以上の利用可能なユーザステータスに基づいて、参加するか、参加しないか、又は受信のみモードで参加する。さらに他の実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションが確立されるときに、ユーザは、参加モードを促され、同期マルチメディアコラボレーションセッション内の各メディアタイプに対して、受信のみ、又は送受信を選択することができる。
【0075】
特定のセッションに自動的に参加した(又は、作成時にプロンプトが出されたときに同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加することを選択した)ユーザに加えて、ユーザは、特定の同期マルチメディアコラボレーションセッション中の任意の時点で同期マルチメディアコラボレーションセッションに切り替え(又は切り替えて出て)もよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、グループベースの通信システムにおいて見るために関連するコラボレーション機会を選択するときに、同期マルチメディアコラボレーションセッションに自動的に参加し(又は参加するよう自動的に促され)てもよい。いくつかの実施形態では、ユーザは、そのユーザがセッションに参加する許可を有する場合、ある一定の時間、例えば10秒間、コラボレーションセッションのプレビューを匿名で監査することを選択してもよい。同期マルチメディアコラボレーションセッションのこのようなプレビュー監査は、同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加する価値があるのに十分な関心のある主題であるかどうかをユーザが決定することを許容してもよい。ユーザが参加しないことを決定した場合、プレビューの匿名の性質は、同期マルチメディアコラボレーションセッションを不必要に中断しないようなものである。同様に、いくつかの実施形態では、ユーザは、グループベースの通信システム内の異なるコラボレーション機会を見ると、同期マルチメディアコラボレーションセッションから自動的に削除され(又は、離れるように促され)てもよい。このようにして、同期マルチメディアコラボレーションセッションは、環境的なアドホックオーディオ(又は共有ホワイトボードなどの他のマルチメディアコンテンツ)をグループベースの通信システムに提供し、グループベースの通信システムのユーザと、そのようなユーザがコラボレーションすることを選択し得る他の任意のユーザとの間の自発的なコラボレーションを強化する。
【0076】
ステップ608で、同期マルチメディアコラボレーションセッションペインが、ユーザインターフェース内にレンダリング及び/又は表示される。いくつかの実施形態では、マルチメディアコラボレーションセッションペインをレンダリングする一部として、同期マルチメディアコラボレーションアプリケーションが実行され、関連するコンテンツがペイン内でレンダリングされる。同様に、ユーザ入力は、ペイン内で受信され、関連する同期マルチメディアコラボレーションアプリケーションに送信される。このペインは、ステップ602の前、ステップ606の後、又は任意の他の時点で表示されてもよい。同期マルチメディアコラボレーションセッションペインは、複数の参加ユーザ及び非参加ユーザ(例えば、グループベースの通信システムの参加メンバ及び非参加メンバ)のための識別子を表示する。いくつかの実施形態では、参加ユーザは、各ユーザが参加しているか、参加していないのかを示すように表示される。例えば、参加ユーザと非参加ユーザとを別個に表示してもよい。いくつかの実施形態では、参加ユーザは、第1のセクションに示され、非参加ユーザは、別のセクションに示される。いくつかの実施形態では、ユーザは、各ユーザが同期マルチメディアコラボレーションセッションに参加したキャパシティを示すために、1つ以上のステータスアイコンと共に表示される。いくつかの実施形態では、同期マルチメディアコラボレーションセッションペインは、ユーザがマルチメディアモードに参加し、マルチメディアモードから離れ、マルチメディアモード間で切り替わるときに同期マルチメディアコラボレーションセッションの状態を反映するようにリアルタイムで更新される。
【0077】
最後に、ステップ610で、1人以上の利用可能なユーザに関連付けられた1人以上のユーザ利用可能性ステータス識別子が表示される。その後、招待されるユーザのユーザ利用可能性ステータスに少なくとも部分的に基づいて、1人以上の内部又は外部ユーザを招待する命令が受信される。いくつかの実施形態では、特定のユーザに対する特定のユーザ利用可能性ステータスは、特定のユーザが現在従事しているソフトウェアアプリケーションのタイプに基づいて決定される。ユーザ従事は、ユーザによって使用されているコンピューティングデバイスに焦点を合わせているソフトウェアアプリケーションによって決定されてもよい。例えば、ユーザがドキュメント作成ソフトウェアアプリケーションに従事している場合、ユーザには、「集中」(集中作業を実行する、すなわち、ドキュメントをオーサリングする)のユーザ利用可能性ステータスが割り当てられてもよい。いくつかの実施形態では、ユーザが特定のドキュメントテンプレートに基づいてドキュメントに書き込んでいる場合、関連するユーザ利用可能性ステータスは、例えば、「集中」(提案について作業している)又は「集中」(パフォーマンスレビューについて作業している)であり得るように、ユーザ利用可能性ステータスは、よりきめ細かくしてもよい。いくつかの他の実施形態では、ユーザは、ユーザプロファイル設定パラメータを指定して、ユーザ利用可能性ステータスがどのように提示されるかを洗練化してもよい。例えば、あるユーザは、ソースコードエディタのようなソフトウェア開発ツールにユーザが従事しているときはいつでも、自由に話せる状態を提示したいかもしれない。一方、いくつかの他のユーザには、そのようなユーザがソースコードエディタアプリケーションに従事するときはいつでも、「do-not-disturb」(邪魔しないで)のユーザ利用可能性ステータスを指定したいかもしれない。
【0078】
いくつかの実施形態では、チーム全体のビューが、オフィスの周りを見回すのと同様に提供される。これらの実施形態では、チーム全体のビューは、特定のユーザが以前にコラボレーションしたことがあり、また利用可能な他のグループベースの通信システムユーザを示し、様々なユーザの利用可能性に関するリッチなステータスと、ユーザが現在従事しているアクティビティを含む。このようなチーム全体のビューは、編成するユーザ側の最小限のユーザインタラクションで、同期マルチメディアコラボレーションセッションにユーザのグループを集めることを容易にするという追加の利点を有する。他のいくつかの実施形態では、進行中の同期マルチメディアコラボレーションセッションに対して会社全体の可視性を提供するために、会社全体のエントリポイントが提供される。これらの実施形態では、コラボレーションハブが提供され、ここで、アクティブな同期マルチメディアコラボレーションセッションの各々の任意選択の概要、及び対応する同期マルチメディアコラボレーションセッションの関連するトランスクリプト又はトランスクリプトの要約を含む、現在アクティブな全ての同期マルチメディアコラボレーションセッションを見ることができる。
【0079】
示された様々な構成要素、及び示されていない構成要素の多くの異なる配置は、以下の特許請求の範囲から逸脱することなく可能である。本発明の実施形態は、限定的ではなく例示的であることを意図して説明されている。代替的な実施形態は、本開示を読んだ後に、また、本開示を読んだことによって、本開示の読者に明らかになるであろう。上記を実装する代替手段は、以下の特許請求の範囲から逸脱することなく完成され得る。特定の特徴及びサブコンビネーションは有用であり、他の特徴及びサブコンビネーションを参照することなく採用されてもよく、特許請求の範囲内で企図されている。本発明は、添付の図面に示された実施形態を参照して説明されてきたが、特許請求の範囲に記載された本発明の範囲から逸脱することなく、均等物が採用されてもよく、本明細書において置換が行われてもよいことに留意する。
【0080】
このように、本発明の様々な実施形態を説明したが、特許文献によって保護されることが望まれる新規なものとして特許請求の範囲にあるものは、以下のようである。
【国際調査報告】