(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】インバータ及び直流スイッチユニット
(51)【国際特許分類】
H01H 19/38 20060101AFI20240822BHJP
H02M 7/48 20070101ALI20240822BHJP
【FI】
H01H19/38
H02M7/48 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024512956
(86)(22)【出願日】2022-10-18
(85)【翻訳文提出日】2024-02-22
(86)【国際出願番号】 CN2022125903
(87)【国際公開番号】W WO2023071867
(87)【国際公開日】2023-05-04
(31)【優先権主張番号】202111283934.7
(32)【優先日】2021-11-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515249628
【氏名又は名称】サングロー パワー サプライ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000604
【氏名又は名称】弁理士法人 共立特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】イェンフェイ ユィ
(72)【発明者】
【氏名】ヂャンリィアン シェン
(72)【発明者】
【氏名】ポン チェン
(72)【発明者】
【氏名】シァォシュン リー
【テーマコード(参考)】
5G219
5H770
【Fターム(参考)】
5G219GS33
5G219HT02
5G219PU03
5H770AA21
5H770JA17W
5H770QA28
5H770QA33
5H770QA40
(57)【要約】
インバータ及び直流スイッチユニットであって、当該直流スイッチユニットは直流スイッチ及び接続端子手段を含み、両者は取付本体に集積され、接続端子手段は直流スイッチによって第1端子と第2端子との連通及び遮断を実現でき、直流スイッチは第1端子によって直流ケーブルに直接的に接続され、当該発明において直流スイッチは接続端子手段に集積されるように取り付けられ、ケーブル接続を必要とせず、取外及び取付効率を向上し、また、筐体内部の電気部品及び構成素子の数も相応的に減少して、筐体内部の取付空間を節約できる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
直流スイッチユニットであって、取付本体を含み、前記取付本体には直流スイッチ及び少なくとも1つの接続端子手段が集積され、前記接続端子手段は直流ケーブルに直接的に電気接続されるための第1端子と、筐体内部の回路に電気接続されるための第2端子と、を含み、当前記直流スイッチが第1位置にある場合、前記接続端子手段の第1端子と第2端子とは導通状態にあり、当前記直流スイッチが第2位置にある場合、前記接続端子手段の第1端子と第2端子とは遮断状態にあることを特徴とする直流スイッチユニット。
【請求項2】
前記取付本体は貫通孔を有し、前記直流スイッチは操作端及び回動軸を含み、前記操作端は前記回動軸を回動するように駆動可能であり、前記操作端は前記貫通孔の外部に位置し、前記回動軸は前記貫通孔の内部に位置し、前記回動軸が第1位置に回動した場合、各前記接続端子手段の第1端子と第2端子とは前記回動軸によって導通状態になり、前記回動軸が第2位置に回動した場合、各前記接続端子手段の第1端子と第2端子とは遮断状態になることを特徴とする請求項1に記載の直流スイッチユニット。
【請求項3】
前記回動軸は絶縁本体を含み、前記絶縁本体には導体部が取り付けられ、前記導体部は前記接続端子手段に一々対応し、前記回動軸が第1位置にある場合、それぞれの前記接続端子手段の第1端子と第2端子とは、対応する導体部に同時に接触し、前記回動軸が第2位置にある場合、それぞれの前記接続端子手段の第1端子と第2端子とは、前記絶縁本体の非導体部に接触することを特徴とする請求項2に記載の直流スイッチユニット。
【請求項4】
軸方向に沿って、前記接続端子手段の数は調整可能であることを特徴とする請求項3に記載の直流スイッチユニット。
【請求項5】
前記操作端と前記回動軸とは同軸に配置され、
又は、前記操作端と前記回動軸とは垂直に配置され、両者は伝動機構によって接続され、前記伝動機構はかさ歯車伝動機構又はジョイント伝動機構のうちの1つを含むことを特徴とする請求項2に記載の直流スイッチユニット。
【請求項6】
前記取付本体に固定されて接続される取付部をさらに含み、前記取付部は貫通孔を有し、前記第1端子の少なくとも一部は前記貫通孔に位置し、前記取付部における前記取付本体から張り出した軸セグメントは、筐体壁に密封されるようにロックされて固定されるためのロック構造をさらに有することを特徴とする請求項2に記載の直流スイッチユニット。
【請求項7】
前記ロック構造はネジ構造又はバックル構造を含み、前記取付部はナット又はバックルによって前記筐体壁にロックされることを特徴とする請求項6に記載の直流スイッチユニット。
【請求項8】
前記軸セグメント外部に取り付けられるシースをさらに含み、前記シースは周方向で前記貫通孔に密封されるように取り付けられ、前記貫通孔の開口位置には密封リングがさらに設けられ、
及び/又は、取付本体には、前記取付部に密封されるための密封リングがさらに設けられることを特徴とする請求項6に記載の直流スイッチユニット。
【請求項9】
前記取付本体は少なくとも2つの本体手段を含み、それぞれの本体手段は少なくとも1つの接続端子手段を含み、隣り合う前記本体手段は取り外し可能に係合されて組み立てられ、各前記本体手段は前記回動軸と係合する同軸貫通孔を有することを特徴とする請求項2に記載の直流スイッチユニット。
【請求項10】
各前記第1端子と各前記第2端子とは前記取付本体の対向する両側にそれぞれ位置し、隣り合う前記第1端子、隣り合う前記第2端子は軸方向に沿ってずれて配置され、又は全ての前記第1端子は軸方向に沿って少なくとも1行に配列されることを特徴とする請求項2に記載の直流スイッチユニット。
【請求項11】
前記取付本体には、前記接続端子手段の温度、又は電流、或いは電圧信号のうちの少なくとものうちの1つを検出するための検出手段が集積されることを特徴とする請求項2~9の何れか1項に記載の直流スイッチユニット。
【請求項12】
筐体及びプリント回路基板を含むインバータであって、請求項1~11の何れか1項に記載の直流スイッチユニットをさらに含み、前記取付本体は前記筐体のキャビティに位置し、前記インバータの筐体には貫通孔がさらに設けられることで、前記第1端子は前記筐体外部の直流ケーブルに直接的に接続され、前記第2端子は前記プリント回路基板に電気接続されることを特徴とするインバータ。
【請求項13】
筐体及びプリント回路基板を含むインバータであって、請求項6~8の何れか1項に記載の直流スイッチユニットをさらに含み、前記取付本体は前記筐体のキャビティに位置し、前記筐体の筐体壁には、前記取付部の軸セグメントが前記キャビティから延び出すための貫通孔が設けられ、前記軸セグメントと前記筐体壁とは前記ロック構造によって密封されるようにロックされることを特徴とするインバータ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2021年11月01日にて中国特許庁に提出され、出願番号が202111283934.7、発明名称が「インバータ及び直流スイッチユニット」である中国特許出願の優先権を主張して、その全ての内容は本出願に援用されている。
【0002】
[技術分野]
本発明は電気機器の技術分野に関して、特にインバータ及び直流スイッチユニットに関している。
【背景技術】
【0003】
現在、インバータ、コンバイナーボックスなどの電気筐体は一般的に筐体、接続端子、電流検出基板、直流スイッチ及びプリント回路基板などの部品を含み、接続端子、電流検出基板、直流スイッチ及びプリント回路基板などの部品は筐体内部に取り付けられる。接続端子は一般的に筐体の側壁に取り付けられており、筐体内部の電気部品と筐体外部の回路との電気接続を実現する。接続端子はケーブルによって電流検出基板に電気接続され、電流検出基板はケーブルによって直流スイッチの一側に接続され、直流スイッチの他側はケーブルによってプリント回路基板に接続される。電流検出基板は接続ケーブルの電流値を検出し、直流スイッチはケーブルの連通・遮断を制御する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
以上の記載から分かるように、従来の電気筐体内部の電気部品が多く、各部品の間はケーブルによって接続され、ケーブルの数も多く、着脱効率が低い。
【0005】
本発明は着脱効率が高い直流スイッチユニット及びインバータを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は直流スイッチユニットを提供し、取付本体を含み、前記取付本体には直流スイッチ及び少なくとも1つの接続端子手段が集積され、前記接続端子手段は直流ケーブルに直接的に電気接続される第1端子と、筐体内部の回路に電気接続される第2端子と、を含み、前記スイッチが第1位置にある場合、前記接続端子手段の第1端子と第2端子とは導通状態にあり、前記スイッチはが第2位置にある場合、前記接続端子手段の第1端子と第2端子とは遮断状態にある。
【0007】
本発明における直流スイッチユニットは直流スイッチ及び接続端子手段を含み、両者は取付本体に集積され、接続端子手段はスイッチによって第1端子と第2端子との連通及び遮断を実現でき、直流スイッチは接続端子手段に集積されるように取り付けられており、第1端子によって直流ケーブルに直接的に接続され、これによって、直流スイッチと接続端子手段との間はケーブル接続を必要とせず、取外及び取付効率を向上し、また、筐体内部の電気部品及び構成素子の数も相応的に減少して、筐体内部の取付空間を節約できる。
【0008】
好ましくは、前記取付本体は貫通孔を有し、前記直流スイッチは操作端及び回動軸を含み、前記操作端は前記回動軸を回動するように駆動可能であり、前記操作端は前記貫通孔の外部に位置し、前記回動軸は前記貫通孔の内部に位置し、前記回動軸が第1位置に回動した場合、各前記接続端子手段の第1端子と第2端子とは前記回動軸によって導通状態になり、前記回動軸が第2位置に回動した場合、各前記接続端子手段の第1端子と第2端子とは遮断状態になる。
【0009】
好ましくは、前記回動軸は絶縁本体を含み、前記絶縁本体には導体部が取り付けられ、前記導体部は前記接続端子手段に一々対応し、前記回動軸が第1位置にある場合、それぞれの前記接続端子手段の第1端子と第2端子とは、対応する導体部に同時に接触し、前記回動軸が第2位置にある場合、それぞれの前記接続端子手段の第1端子と第2端子とは、前記絶縁本体の非導体部に接触する。
【0010】
好ましくは、軸方向に沿って、前記接続端子手段の数は調整可能である。
【0011】
好ましくは、前記操作端と前記回動軸とは同軸に配置され、
又は、前記操作端と前記回動軸とは垂直に配置され、両者は伝動機構によって接続され、前記伝動機構はかさ歯車伝動機構又はジョイント伝動機構のうちの1つを含む。
【0012】
好ましくは、前記取付本体に固定されて接続される取付部をさらに含み、前記取付部は貫通孔を有し、前記第1端子の少なくとも一部は前記貫通孔に位置し、前記取付部における前記取付本体から張り出した軸セグメントは、筐体壁に密封されるようにロックされて固定されるためのロック構造をさらに有する。
【0013】
好ましくは、前記ロック構造はネジ構造又はバックル構造を含み、前記取付部はナット又はバックルによって前記筐体壁に密封されるようにロックされる。
【0014】
好ましくは、前記軸セグメント外部に取り付けられるシースをさらに含み、前記シースは周方向で前記貫通孔に密封されるように取り付けられる。
【0015】
好ましくは、前記取付本体は少なくとも2つの本体手段を含み、それぞれの本体手段は少なくとも1つの接続端子手段を含み、隣り合う前記本体手段は取り外し可能に係合されて組み立てられ、各前記本体手段は前記回動軸と係合する同軸貫通孔を有する。
【0016】
好ましくは、各前記第1端子と各前記第2端子とは前記取付本体の対向する両側にそれぞれ位置し、隣り合う前記第1端子、隣り合う前記第2端子は軸方向に沿ってずれて配置され、又は全ての前記第1端子は軸方向に沿って少なくとも1行に配列される。
【0017】
好ましくは、前記取付本体には、前記接続端子手段の温度、又は電流、或いは電圧信号のうちの少なくとものうちの1つを検出するための検出手段が集積される。
【0018】
また、本発明は筐体及びプリント回路基板を含むインバータをさらに提供し、上記何れか1項に記載の直流スイッチユニットをさらに含み、前記筐体には貫通孔が設けられることで、前記第1端子は前記筐体外部の直流ケーブルに直接的に接続され、前記第2端子は前記プリント回路基板に電気接続される。
【0019】
また、本発明は筐体及びプリント回路基板を含むインバータをさらに提供し、上記何れか1項に記載の直流スイッチユニットをさらに含み、前記取付本体は前記筐体のキャビティに位置し、前記筐体の筐体壁には、前記取付部の軸セグメントが前記キャビティから延び出すための貫通孔が設けられ、前記軸セグメントと前記筐体壁とは前記ロック構造によって密封されるようにロックされる。
【0020】
本発明におけるインバータは上記直流スイッチユニットを含むため、直流スイッチユニットの上記技術効果も含む。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【
図1】本発明の1つの実施例のインバータの構造模式図である。
【
図2】本発明の1つの実施例のインバータの側面図である。
【
図3】本発明の1つの実施例のインバータの断面図である。
【
図4】本発明の1つの実施例のインバータの別の方向の断面図である。
【
図5】本発明の1つの実施例の直流スイッチユニットの立体模式図である。
【
図6】
図5の直流スイッチユニットの平面図である。
【
図7】
図5の直流スイッチユニットの前面図である。
【
図8】本発明の1つの実施例の直流スイッチユニットの断面図である。
【
図9】本発明の第1の実施例の直流スイッチユニットの前面図である。
【
図10】本発明の第2の実施例の直流スイッチユニットの前面図である。
【
図11】本発明の1つの実施例の直流スイッチの構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、「第1」、「第2」などの用語は、相対重要性を指示し又は暗示し、或いは指示した技術特徴の数を暗黙的に示していなく、単に記載ためのものである。これによって、「第1」、「第2」などが限定される特徴は1つ又は複数の当該特徴を明示又は暗黙的に含む。
【0023】
当業者が本発明の技術案をよりよく理解するために、以下、図面及び具体的な実施例を結合して本発明をさらに詳しく説明する。
【0024】
図1~
図10を参照し、本発明が提供するインバータは筐体100及び直流スイッチユニット200を含み、筐体100は、各電子部品を取り付けて各電子部品に対して保護作用を発揮するための取付室を有する。
【0025】
本発明が提供する直流スイッチユニット200は取付本体1を含み、取付本体1は絶縁体であり、他の部品の取付基礎を提供し、取付本体1の具体的な構造について適用する電気筐体の構造に応じて決定すればよく、取付本体1の具体的な構造に対して使用ニーズを満足すればよく、本明細書は具体的に限定していない。
【0026】
本発明の取付本体1は筐体100の取付室に位置し、取付本体1は筐体100の筐体壁に固定される。取付本体1には直流スイッチ3及び少なくとも1つの接続端子手段2が集積され、接続端子手段2は、筐体100の外部及び内部の回路にそれぞれ電気接続されるための第1端子21と第2端子22とを含み、つまり、1つの接続端子手段2は2つの接続端子(第1端子21、第2端子22)を有し、第1端子21は直流ケーブルに直接的に接続され、一般的に、第1端子21は筐体100外部に位置する直流接続ワイヤに接続され、第2端子22は筐体100内部の回路に電気接続される。第1端子21の一部は正極接続端であり、他の一部は負極接続端であり、一般的に、正極接続端の数と負極接続端の数とは同様であり、無論、両者の数は異なってもよい。同じように、第2端子22の数及び極性は第1端子21と同様であり、ここで贅言していない。
【0027】
ここで、本明細書に記載の回路はケーブル回路に限定されず、電気接続を実現できる他の形態、例えば挿入接続又は電磁接続であってもよい。
【0028】
本発明の直流スイッチユニット200において、直流スイッチ3が第1位置にある場合、接続端子手段2の第1端子21と第2端子22とは導通状態にあり、直流スイッチ3が第2位置にある場合、接続端子手段2の第1端子21と第2端子22とは遮断状態にある。
【0029】
背景技術において筐体100内部の接続端子がケーブルによって直流スイッチに接続されることに対して、本発明の直流スイッチユニット200は直流スイッチ3及び接続端子手段2を含み、両者は取付本体1に集積され、接続端子手段2の第1端子21と第2端子22とは直流スイッチ3によって連通及び遮断し、第1端子21は直流ケーブルに直接的に接続され、これによって、直流スイッチ3、第1端子21、第2端子22の間はケーブル接続を必要とせず、取外及び取付効率を向上し、また、筐体100内部の電気部品及び構成素子の数も相応的に減少して、筐体100内部の取付空間を節約できる。
【0030】
本発明の直流スイッチ3を第1位置又は第2位置に配置することは、人工で実現されてもよいし、無論、電気駆動又は遠隔制御などの方式で実現されてもよい。本発明の以下の記載は直流スイッチ3の具体的な実施形態を示し、具体的に以下の記載を参照すればよい。
【0031】
図11及び
図12を結合し、1つの具体的な実施例において、取付本体1は貫通孔を有し、直流スイッチ3は操作端32及び回動軸31を含み、操作端32は回動軸3を回動するように駆動することができる。操作端32は直接的に回動軸31に固定されて接続され、無論、両者の間は伝動機構によって接続されてもよく、操作端32は間接的に回動軸31を回動させるように駆動する。操作端32は貫通孔の外部に位置し、回動軸31は貫通孔の内部に位置し、作業者が操作端32を回動させることで、回動軸31の回動を実現でき、作業者の安全を実現するために、操作端32は絶縁体である。回動軸31が第1位置に回動した場合、各接続端子手段2の第1端子21と第2端子22とは回動軸31によって導通状態になり、回動軸31が第2位置に回動した場合、各接続端子手段2の第1端子21と第2端子22とは導通していない。上記記載から分かるように、第1端子21と第2端子22とを導通させる回動軸31の少なくとも一部は導体であり、回動軸31が第2位置にある場合、回動軸31上の導体は第1端子21、及び/又は第2端子22と離間する。
【0032】
本発明の接続ユニットが筐体100に取り付けられる場合、取付本体1は筐体100の筐体壁の内側に固定され、第2端子22は筐体100内部に位置し、操作端32及び第1端子21の少なくとも一部は筐体100外部に位置し、これによって、作業者が操作端32を回転させることで、回動軸31の、第1位置と第2位置との間の往復回動を実現でき、各接続端子手段2における第1端子21と、対応する第2端子22との間の導通及び遮断を実現し、当該実施形態の構造が簡単である。
【0033】
図11及び
図12を参照し、当該実施例において、回動軸31は絶縁本体311を含み、絶縁本体311には導体部312が取り付けられ、導体部312は接続端子手段2に一々対応し、回動軸31が第1位置にある場合、それぞれの接続端子手段2の第1端子21と第2端子22とは、対応する導体部312に同時に接触し、回動軸31が第2位置にある場合、それぞれの接続端子手段2の第1端子21と第2端子22とは絶縁本体311に接触する。
図5を結合して理解し、図面は8つの接続端子手段2を有する具体的な実施形態を示し、8つの第1端子21のうち、4つは正極接続端であり、4つは負極接続端であり、第2端子22についても同様である。相応的に、回動軸31も8つの接続端子手段2に一々対応する8つの導体部を有する。回動軸31が第1位置に回動した場合、8つの接続端子手段2はそれぞれ8つの導体部によって第1端子21と第2端子22との導通を実現する。
【0034】
当該実施形態において、導体部312は絶縁本体311に嵌め込まれるように取り付けられ、絶縁本体311は導体部に取付基礎を提供するとともに、第1端子21と第2端子22との導電を遮断する部品でもあり、絶縁本体は全ての導体部を完全な全体として形成し、その成形工程が簡単であり、且つ回動の安定性が高い。
【0035】
1つの例示として、軸方向に沿って、接続端子手段2の数は調整可能である。例えば、回動軸31は軸方向に沿って少なくとも2つの軸セグメント3―1を含み、隣り合う軸セグメント3―1は取り外し可能に接続され、それぞれの軸セグメント3―1には、相応的な接続端子手段2の第1端子21と第2端子22とを導通させるための少なくとも1つの導体部312が設けられる。
【0036】
隣り合う軸セグメント3―1の構造は同様であってもよいし、異なってもよく、
図11は両側に位置する軸セグメント構造と、中間にある3つの軸セグメント構造とが異なる実施形態を示し、隣り合う軸セグメント3―1はネジ接続されてもよし、無論、凹凸係合・位置制限接続の方式を採用してもよい。また、操作端32に近接する軸セグメントはネジ接続、又は他の方式で操作端32に接続されてもよい。
【0037】
無論、回動軸31は一体構造であってもよい。
【0038】
当該実施例における直流スイッチユニット200の操作端32と回動軸31とは同軸に配置されることで、操作端32と回動軸31との間は他の伝動機構を必要とせず、直接的に固定されて接続されることができ、その構造が簡単である。
【0039】
無論、異なる電気筐体の取付ニーズに適するために、操作端32と回動軸31とは垂直に配置されてもよく、両者は伝動機構によって接続され、伝動機構はかさ歯車伝動機構又はジョイント伝動機構のうちの1つを含む。操作端32と回動軸31とは伝動機構によって接続され、これによって、異なる適用環境に適応でき、直流スイッチユニット200の適用の柔軟性を向上する。
【0040】
当該実施例において、直流スイッチユニット200は、取付本体1に固定されて接続される取付部4をさらに含み、取付部4は貫通孔を有し、第1端子21の少なくとも一部は貫通孔に位置し、取付部4の取付本体1から張り出した軸セグメントは、筐体壁に密封されるようにロックされて固定されるためのロック構造さらに有する。取付部4の軸セグメントは取付本体1から突出して、ロック構造に取付基礎を提供する。取付部4と取付本体1とは一体的に成形されてもよいし、別体構造であってもよく、取付部4と取付本体1とはそれぞれ成形された後、取付部4は取付本体1に組み立てられ、例えば、取付本体1に溶接され又はネジ接続される。取付部4と取付本体1とが別体構造である実施例において、取付本体1には、取付部4に密封される密封リング1aがさらに設けられる。
【0041】
上記実施例におけるロック構造はネジ構造又はバックル構造を含み、取付部4はナット又はバックルによって、筐体壁にロックされる。例えば、取付部4の軸セグメントには雄ネジ部が設けられ、雄ネジ部は筐体壁を貫通した後、ナットと係合して締められ、さらに、取付本体1と筐体100との固定を実現する。
【0042】
取付部4の貫通孔の内部にはシース5がさらに取り付けられ、シース5は周方向で貫通孔に密封されるように取り付けられており、第1端子21に接続されるケーブル7に対して周方向の密封作用を発揮するとともに、ケーブル7と第1端子21との接続セグメントに対する保護作用を発揮する。図面はケーブル7が接続ピン6によって第1端子21に接続される具体的な実施形態を示す。貫通孔の開口位置には密封リング8がさらに設けられることで、密封性能を向上する。
【0043】
1つの例示として、直流スイッチユニット200の取付本体1は少なくとも2つの本体手段11を含み、それぞれの本体手段11は少なくとも1つの接続端子手段2を含み、隣り合う本体手段11は取り外し可能に係合されて組み立てられており、各本体手段11は回動軸31と係合する同軸貫通孔を有する。これによって、電気筐体の実際ニーズに応じて適切な数の本体手段11を増やし、直流スイッチユニット200の使用の柔軟性を大幅に向上し、ある接続端子手段2における端子が正常に動作できない場合、直流スイッチユニット200全体を交換する必要がなく、当該接続端子手段2のみを交換すればよく、メンテナンスコストを大幅に節約する。
【0044】
1つの例示として、直流スイッチユニット200の各第1端子21と各第2端子22とは取付本体1の対向する両側にそれぞれ位置し、当該配置方式において、第1端子21は一側に位置し、対応するように、筐体100の一側壁のみに、第1端子21が通り抜けるための係合構造を配置すればよく、筐体100の構造が簡単である。隣り合う第1端子21、隣り合う第2端子22は軸方向に沿ってずれて配置されることで、隣り合う端子の間の操作空間が大きい。
【0045】
別の例示として、全ての第1端子21は、軸方向に沿う1行又は数行に配列されてもよい。図面は、全ての第1端子21が軸方向に沿って上下の2行に配列されることを示し、2行のうちの1行は正極接続端子であり、他行は負極接続端子であり、このように、正極、負極は異なる行に位置し、間違った配線を回避する。無論、正極接続端子と負極接続端子とは同一行に配置されてもよい。以降の配線を容易にするために、筐体100の外側壁に正極又は負極を明記する。
【0046】
上記各実施例において、取付本体1には、接続端子手段2の温度、又は電流、或いは電圧信号のうちの少なくとも1つを検出するための検出手段がさらに集積される。検出手段に対して適切な位置に取り付け、例えば、第1端子に近接する位置A、又は第2端子に近接する位置Cに取り付けてもよいし、或いは完全に取付本体1の内部に位置してもよく、
図8のB位置は単に模式的なものである。
【0047】
当該実施例における直流スイッチユニット200にはさらに検出手段が集積され、電気素子の集積度を向上する。
【0048】
本発明は電気筐体をさらに提供し、筐体100、プリント回路基板300及び直流スイッチユニット200を含み、筐体100には貫通孔が設けられることで、第1端子21は外部回路に電気接続され、第2端子22はプリント回路基板300に電気接続される。
【0049】
電気筐体の他の構造について従来技術を参照すればよく、本明細書において贅言していない。
【0050】
本発明における電気筐体は上記直流スイッチユニット200を含むため、直流スイッチユニット200の上記技術効果も含む。
【0051】
以上は本発明が提供する電気筐体及び直流スイッチユニットを詳しく紹介する。本明細書において具体的な例を使用して本発明の原理及び実施形態を記載し、以上の実施例の説明は単に本発明の方法及びその本旨を理解するためのものである。ここで、当業者にとって、本発明の原理から逸脱しないことを前提として、本発明に対していくつかの改良及び修飾を行ってもよく、これらの改良及び修飾も本発明の請求項の保護範囲内に該当する。
【符号の説明】
【0052】
100 ・・・筐体;
200 ・・・直流スイッチユニット;
1 ・・・取付本体;
1a ・・・密封リング;
11 ・・・本体手段;
2 ・・・接続端子手段;
21 ・・・第1端子;
22 ・・・第2端子;
3 ・・・直流スイッチ;
31 ・・・回動軸;
3―1 ・・・軸セグメント;
311 ・・・絶縁本体;
312 ・・・導体部;
32 ・・・操作端;
4 ・・・取付部;
5 ・・・シース;
6 ・・・接続ピン;
7 ・・・ケーブル;
8 ・・・密封リング;
9 ・・・ナット;
300 ・・・プリント回路基板。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】請求項12
【補正方法】変更
【補正の内容】
【請求項12】
筐体及びプリント回路基板を含むインバータであって、請求項1~1
0の何れか1項に記載の直流スイッチユニットをさらに含み、前記取付本体は前記筐体のキャビティに位置し、前記インバータの筐体には貫通孔がさらに設けられることで、前記第1端子は前記筐体外部の直流ケーブルに直接的に接続され、前記第2端子は前記プリント回路基板に電気接続されることを特徴とするインバータ。
【国際調査報告】