IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 深▲せん▼麦時科技有限公司の特許一覧

特表2024-531478エアロゾル発生装置及びその加熱モジュール
<>
  • 特表-エアロゾル発生装置及びその加熱モジュール 図1
  • 特表-エアロゾル発生装置及びその加熱モジュール 図2
  • 特表-エアロゾル発生装置及びその加熱モジュール 図3
  • 特表-エアロゾル発生装置及びその加熱モジュール 図4
  • 特表-エアロゾル発生装置及びその加熱モジュール 図5
  • 特表-エアロゾル発生装置及びその加熱モジュール 図6
  • 特表-エアロゾル発生装置及びその加熱モジュール 図7
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】エアロゾル発生装置及びその加熱モジュール
(51)【国際特許分類】
   A24F 40/46 20200101AFI20240822BHJP
   A24F 40/40 20200101ALI20240822BHJP
【FI】
A24F40/46
A24F40/40
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513052
(86)(22)【出願日】2022-08-19
(85)【翻訳文提出日】2024-02-26
(86)【国際出願番号】 CN2022113632
(87)【国際公開番号】W WO2023035908
(87)【国際公開日】2023-03-16
(31)【優先権主張番号】202122181202.9
(32)【優先日】2021-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519403945
【氏名又は名称】深▲せん▼麦時科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100091683
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼川 俊雄
(74)【代理人】
【識別番号】100179316
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 寛奈
(72)【発明者】
【氏名】袁永宝
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA03
4B162AA22
4B162AB12
4B162AC22
(57)【要約】
本発明は、エアロゾル発生装置及びその加熱モジュールに関する。当該加熱モジュールは、ホルダ体と、エアロゾル生成基質を加熱するための発熱体を含む。前記発熱体は前記ホルダ体内に挿設され、且つ、第1端が前記ホルダ体から伸出する。前記ホルダ体内には、前記発熱体を挿設するための経路が設けられている。前記経路は前記ホルダ体を貫通している。前記経路内には、前記発熱体の外側を囲繞するとともに、少なくとも一部が前記発熱体と接触するシール部材が設けられている。本発明において、発熱体の第1端は、エアロゾル生成基質の底端からエアロゾル生成基質内に挿入され、エアロゾル生成基質を加熱することでエアロゾルを生成可能である。シール部材は、エアロゾルがホルダ体を通過してホルダ体の外部に流出することのないよう、発熱体とホルダ体との隙間を密封する。これにより、エアロゾルの流動を遮断して、電源又はマザーボードの領域へのエアロゾルの進入を防ぐことで、電源又はマザーボードの腐食を防止するとの目的を達成する。このことは、エアロゾル発生装置の使用寿命を延ばすのに都合がよい。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホルダ体(1)と、エアロゾル生成基質を加熱するための発熱体(2)を含み、前記発熱体(2)は前記ホルダ体(1)内に挿設され、且つ、第1端(23)が前記ホルダ体(1)から伸出し、
前記ホルダ体(1)内には、前記発熱体(2)を挿設するための経路(13)が設けられており、前記経路(13)は前記ホルダ体(1)を貫通しており、前記経路(13)内には、前記発熱体(2)の外側を囲繞するとともに、少なくとも一部が前記発熱体(2)と接触するシール部材が設けられていることを特徴とする加熱モジュール。
【請求項2】
前記加熱モジュールは、更に、前記発熱体(2)における第1端(23)とは反対の第2端(24)に設けられて前記発熱体(2)を前記ホルダ体(1)内に固定するためのフランジ(3)を含むことを特徴とする請求項1に記載の加熱モジュール。
【請求項3】
前記経路(13)は、前記フランジ(3)を収容及び固定するための第1室(1311)と、前記第1室(1311)の一方の側に接続される第2室(1312)を含み、前記第2室(1312)は、前記第1室(1311)よりも前記発熱体(2)の第1端(23)に近接しており、
前記シール部材は、前記第2室(1312)に設けられて前記発熱体(2)と接触する第1シール部材(51)を含むことを特徴とする請求項2に記載の加熱モジュール。
【請求項4】
前記経路(13)は、更に、前記第2室(1312)に接続されて、前記発熱体(2)を挿通させる第1貫通孔(1111)を含み、前記第1貫通孔(1111)は、前記第2室(1312)よりも前記発熱体(2)の第1端(23)に近接しており、
前記第1室(1311)、前記第2室(1312)、前記第1貫通孔(1111)の横断面は順に小さくなっていることを特徴とする請求項3に記載の加熱モジュール。
【請求項5】
前記発熱体(2)の第1端(23)と前記フランジ(3)の間であって且つ前記フランジ(3)に近接する位置には、前記発熱部材(2)上のパッド(211)が設けられており、前記パッド(211)は、前記第2室(1312)に位置するとともに、前記第1シール部材(51)に包囲されて接触することを特徴とする請求項3に記載の加熱モジュール。
【請求項6】
前記パッド(211)には、前記パッド(211)を絶縁保護するための絶縁層が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の加熱モジュール。
【請求項7】
前記加熱モジュールは、更に、一端が前記パッド(211)に接続される電極リード線(4)を含み、前記フランジ(3)には、前記電極リード線(4)を挿設及び固定するための電極線貫通孔(32)が設けられており、前記電極リード線(4)における前記パッド(211)から離隔する一端は前記フランジ(3)の前記電極線貫通孔(32)を貫通することを特徴とする請求項6に記載の加熱モジュール。
【請求項8】
前記第1シール部材(51)は、液体状の接着剤で前記第2室(1312)を埋めて前記発熱体(2)を囲繞し、且つ凝固させることで形成される接着剤シール部材を含むことを特徴とする請求項3に記載の加熱モジュール。
【請求項9】
前記第1シール部材(51)は、液状シリコーンをスプレーコートして前記第2室(1312)を埋め、前記発熱体(2)を囲繞し且つ凝固させることで形成されるシリコーンシール部材を含むことを特徴とする請求項3に記載の加熱モジュール。
【請求項10】
前記経路(13)は、更に、前記第1室(1311)に接続されて、前記発熱体(2)の第2端(24)を突出させる第2貫通孔(1211)を含み、前記第2貫通孔(1211)は、前記第1室(1311)よりも前記発熱体(2)の第2端(24)に近接しており、
前記第1室(1311)、前記第2貫通孔(1211)、前記発熱体(2)の横断面は順に小さくなっていることを特徴とする請求項3に記載の加熱モジュール。
【請求項11】
前記シール部材は、前記第1室(1311)に設けられて前記フランジ(3)と接触する第2シール部材(52)を含むことを特徴とする請求項10に記載の加熱モジュール。
【請求項12】
前記第2シール部材(52)は、前記フランジ(3)における前記第2貫通孔(1211)に近接する一端と前記ホルダ体(1)との間に設けられ、且つ前記発熱体(2)の外側を囲繞することを特徴とする請求項11に記載の加熱モジュール。
【請求項13】
前記第2シール部材(52)は3M接着剤を含むことを特徴とする請求項11に記載の加熱モジュール。
【請求項14】
前記加熱モジュールは、更に、前記ホルダ体(1)の外周に設けられる張り出し(14)を含み、前記張り出し(14)には、開口の向きが前記経路(13)の位置する側とは反対の凹溝(141)が設けられており、前記凹溝(141)内には、前記凹溝(141)の外側を囲繞するシールリング(142)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の加熱モジュール。
【請求項15】
前記ホルダ体(1)は、ホルダ(11)と、前記ホルダ(11)に取り外し可能に覆合されるホルダベース(12)を含み、前記ホルダ(11)には第1サブ経路(131)が設けられており、前記ホルダベース(12)には第2サブ経路(132)が設けられており、前記第1サブ経路(131)と前記第2サブ経路(132)が連通して前記経路(13)を形成していることを特徴とする請求項1に記載の加熱モジュール。
【請求項16】
前記ホルダ(11)と前記ホルダベース(12)の間には係接構造が設けられており、前記係接構造は、前記ホルダ(11)及び前記ホルダベース(12)の一方に設けられる係接口(1221)と、他方に設けられる係接部(1121)を含むことを特徴とする請求項15に記載の加熱モジュール。
【請求項17】
前記発熱体(2)は、筒状の本体(21)と、前記筒状の本体(21)の第1端(212)に設けられる錐状のヘッド部(22)を含むことを特徴とする請求項1に記載の加熱モジュール。
【請求項18】
上記請求項1~17のいずれか1項に記載の加熱モジュールを含むことを特徴とするエアロゾル発生装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、霧化の分野に関し、より具体的には、エアロゾル発生装置及びその加熱モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
非燃焼・加熱型の霧化装置は、低温の非燃焼・加熱方式でエアロゾル生成基質を加熱して吸入可能なエアロゾルを形成するエアロゾル発生装置である。従来技術では、発熱体がエアロゾル発生装置のケーシング内に取り付けられている。発熱体がエアロゾル生成基質を加熱することで発生したエアロゾルの大部分は、ユーザの口に吸い込まれることにより装置から搬出される。しかし、エアロゾルのうちわずかな部分は装置内で凝縮して液状となり、電源又はマザーボードの領域へ容易に流動することで、電源又はマザーボードを腐食させ、エアロゾル発生装置の使用寿命に影響を及ぼす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする技術的課題は、従来技術における上記の欠点に対し、エアロゾル発生装置及びその加熱モジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明が技術的課題を解決するために採用する技術方案は以下の通りである。
【0005】
即ち、ホルダ体と、エアロゾル生成基質を加熱するための発熱体を含む加熱モジュールを構成する。前記発熱体は前記ホルダ体内に挿設され、且つ、第1端が前記ホルダ体から伸出する。
【0006】
前記ホルダ体内には、前記発熱体を挿設するための経路が設けられている。前記経路は前記ホルダ体を貫通している。前記経路内には、前記発熱体の外側を囲繞するとともに、少なくとも一部が前記発熱体と接触するシール部材が設けられている。
【0007】
好ましくは、前記加熱モジュールは、更に、前記発熱体における第1端とは反対の第2端に設けられて前記発熱体を前記ホルダ体内に固定するためのフランジを含む。
【0008】
好ましくは、前記経路は、前記フランジを収容及び固定するための第1室と、前記第1室の一方の側に接続される第2室を含む。前記第2室は、前記第1室よりも前記発熱体の第1端に近接している。
【0009】
前記シール部材は、前記第2室に設けられて前記発熱体と接触する第1シール部材を含む。
【0010】
好ましくは、前記経路は、更に、前記第2室に接続されて、前記発熱体を挿通させる第1貫通孔を含む。前記第1貫通孔は、前記第2室よりも前記発熱体の第1端に近接している。
【0011】
前記第1室、前記第2室、前記第1貫通孔の横断面は順に小さくなっている。
【0012】
好ましくは、前記発熱体の第1端と前記フランジの間であって且つ前記フランジに近接する位置には、前記発熱部材上のパッドが設けられている。前記パッドは、前記第2室に位置するとともに、前記第1シール部材に包囲されて接触する。
【0013】
好ましくは、前記パッドには、前記パッドを絶縁保護するための絶縁層が設けられている。
【0014】
好ましくは、前記加熱モジュールは、更に、一端が前記パッドに接続される電極リード線を含む。前記フランジには、前記電極リード線を挿設及び固定するための電極線貫通孔が設けられている。前記電極リード線における前記パッドから離隔する一端は前記フランジの前記電極線貫通孔を貫通する。
【0015】
好ましくは、前記第1シール部材は、液体状の接着剤で前記第2室を埋めて前記発熱体を囲繞し、且つ凝固させることで形成される接着剤シール部材を含む。
【0016】
好ましくは、前記第1シール部材は、液状シリコーンをスプレーコートして前記第2室を埋め、前記発熱体を囲繞し且つ凝固させることで形成されるシリコーンシール部材を含む。
【0017】
好ましくは、前記経路は、更に、前記第1室に接続されて、前記発熱体の第2端を突出させる第2貫通孔を含む。前記第2貫通孔は、前記第1室よりも前記発熱体の第2端に近接している。
【0018】
前記第1室、前記第2貫通孔、前記発熱体の横断面は順に小さくなっている。
【0019】
好ましくは、前記シール部材は、前記第1室に設けられて前記フランジと接触する第2シール部材を含む。
【0020】
好ましくは、前記第2シール部材は、前記フランジにおける前記第2貫通孔に近接する一端と前記ホルダ体との間に設けられ、且つ前記発熱体の外側を囲繞する。
【0021】
好ましくは、前記第2シール部材は3M接着剤を含む。
【0022】
好ましくは、前記加熱モジュールは、更に、前記ホルダ体の外周に設けられる張り出しを含む。前記張り出しには、開口の向きが前記経路の位置する側とは反対の凹溝が設けられている。前記凹溝内には、前記凹溝の外側を囲繞するシールリングが設けられている。
【0023】
好ましくは、前記ホルダ体は、ホルダと、前記ホルダに取り外し可能に覆合されるホルダベースを含む。前記ホルダには第1サブ経路が設けられており、前記ホルダベースには第2サブ経路が設けられており、前記第1サブ経路と前記第2サブ経路が連通して前記経路を形成している。
【0024】
好ましくは、前記ホルダと前記ホルダベースの間には係接構造が設けられている。前記係接構造は、前記ホルダ及び前記ホルダベースの一方に設けられる係接口と、他方に設けられる係接部を含む。
【0025】
好ましくは、前記発熱体は、筒状の本体と、前記筒状の本体の第1端に設けられる錐状のヘッド部を含む。
【0026】
本発明は、更に、上記いずれかで述べた加熱モジュールを含むエアロゾル発生装置を構成する。
【発明の効果】
【0027】
本発明のエアロゾル発生装置及びその加熱モジュールを実施することで、以下の有益な効果を有する。
【0028】
発熱体の第1端は、エアロゾル生成基質の底端からエアロゾル生成基質内に挿入され、エアロゾル生成基質を加熱することでエアロゾルを生成可能である。シール部材は、エアロゾルがホルダ体を通過してホルダ体の外部に流出することのないよう、発熱体とホルダ体との隙間を密封する。これにより、エアロゾルの流動を遮断して、電源又はマザーボードの領域へのエアロゾルの進入を防ぐことで、電源又はマザーボードの腐食を防止するとの目的を達成する。このことは、エアロゾル発生装置の使用寿命を延ばすのに都合がよい。
【0029】
以下に、図面と実施例を組み合わせて、本発明につき更に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1図1は、本発明の第1実施例における加熱モジュールの立体構造の概略図である。
図2図2は、図1に示す加熱モジュールの断面図である。
図3図3は、図1に示す加熱モジュールの分解時の立体構造の概略図である。
図4図4は、図3に示す発熱体、フランジ、電極リード線の接続構造の概略図である。
図5図5は、図1に示すホルダ体の分解時の断面図である。
図6図6は、図1に示すホルダ体の断面図である。
図7図7は、本発明の第2実施例における加熱モジュールの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の目的、技術方案及び利点がより明瞭に理解されるよう、以下に、実施例と図面を組み合わせて本発明につき更に詳細に説明する。本発明の概略的実施形態及びその説明は、本発明を解釈するためのものにすぎず、本発明を限定するものではない。
【0032】
本発明は、エアロゾル発生装置を提供する。当該エアロゾル発生装置は、非燃焼・加熱器具であり、エアロゾル生成基質を加熱及びベーキングすることで、非燃焼状態でエアロゾル生成基質中のエアロゾル抽出物を放出させてユーザに吸入させる。いくつかの実施例において、エアロゾル生成基質は、香気を有する植物の葉類を含む円柱状の固形物質としてもよい。また、植物の葉類には、必要に応じて更にフレグランスや香料の成分を添加してもよい。
【0033】
当該エアロゾル発生装置は、ケーシングと、当該ケーシング内に設けられる加熱モジュール、電源及びマザーボードを含む。加熱モジュールはエアロゾル生成基質内に挿入される。加熱モジュールは、通電して発熱する際に、熱をエアロゾル生成基質に伝達してエアロゾル生成基質を加熱することでエアロゾルを放出させる。電源は、加熱モジュールに電気的に接続されて、電気エネルギーを加熱モジュールに供給する。また、これらのオン/オフはスイッチにより制御される。マザーボードは、関連の主制御回路を配置するために用いられる。いくつかの実施例において、電源及びマザーボードは加熱モジュールの下方に設けられてもよいし、電源及びマザーボードの一部の構造が加熱モジュールの下方に設けられてもよい。
【0034】
図1及び図2は、本発明の第1実施例における加熱モジュールを示している。図1及び図2に示すように、当該加熱モジュールは発熱体2及びホルダ体1を含む。発熱体2は、エアロゾル生成基質を加熱及びベーキングするために用いられる。ホルダ体1は、発熱体2をエアロゾル発生装置内に取り付けるべく、発熱体2を装着するために用いられる。
【0035】
発熱体2は、第1端23及び第1端23とは反対の第2端24を含む。図4に示すように、発熱体2は、筒状の本体21及び錐状のヘッド部22を含む。筒状の本体21は、それぞれ、発熱体2の第1端23に対応する第1端212と、発熱体2の第2端24に対応する第2端を含む。錐状のヘッド部22は本体21の第1端212に設けられる。
【0036】
発熱体2はホルダ体1内に挿設される。また、発熱体2の第1端23はホルダ体1から伸出する。伸出部分の発熱体2は、エアロゾル生成基質の底端からエアロゾル生成基質内に挿入可能である。錐状のヘッド部22を設けることで、発熱体2の挿入が容易となる。いくつかの実施例において、本体21はシート状としてもよく、ヘッド部22は鋭角状としてもよい。なお、発熱体2はセラミック材料を用いて製造してもよい。また、いくつかの実施例において、発熱体2は金属等の材料を用いて製造してもよい。
【0037】
ホルダ体1は、第1端15及び第1端15とは反対の第2端16を含む。ホルダ体1内には、発熱体2を挿設するための経路13が設けられている。当該経路13は、ホルダ体1の第1端15及び第2端16を貫通している。発熱体2の第1端23はホルダ体1の第1端15から伸出し、発熱体2の第2端24はホルダ体1の第2端16に対応する。
【0038】
経路13内にはシール部材が設けられている。当該シール部材は、発熱体2の外側を囲繞するとともに、少なくとも一部が発熱体2と接触する。理解し得るように、当該シール部材は、エアロゾルがホルダ体1を通過してホルダ体1の外部に流出することのないよう、発熱体2とホルダ体1との隙間を密封する。これにより、エアロゾルの流動を遮断して、電源又はマザーボードの領域へのエアロゾルの進入を防ぐことで、電源又はマザーボードの腐食を防止するとの目的を達成する。このことは、エアロゾル発生装置の使用寿命を延ばすのに都合がよい。
【0039】
加熱モジュールはフランジ3を更に含む。当該フランジ3は、発熱体2に設けられて、発熱体2をホルダ体1内に固定するために用いられる。フランジ3は、発熱体2の第2端24に設けてもよい。なお、フランジ3は、セラミックで製造して、発熱体2とともに一体をなすよう焼結してもよい。また、いくつかの実施例において、フランジ3には、発熱体2を挿設及び固定するための中心貫通孔31が設けられていてもよい。また、中心貫通孔31はフランジ3の中央部に位置してもよい。
【0040】
図6を組み合わせて、経路13は、フランジ3を収容及び固定するための第1室1311と、第1室1311の一方の側に接続される第2室1312を含む。第2室1312は、第1室1311よりも発熱体2の第1端23に近接している。シール部材は、第2室1312内に設けられる第1シール部材51を含む。当該第1シール部材51は発熱体2と接触する。
【0041】
経路13は、更に、発熱体2の第1端23を挿通させる第1貫通孔1111を含む。当該第1貫通孔1111は第2室1312に接続される。また、第1貫通孔1111は、第2室1312よりも発熱体2の第1端23に近接している。第1貫通孔1111は筒状をなしており、且つ、孔径が発熱体2の直径と等しいか、やや大きい。第1室1311、第2室1312、第1貫通孔1111の横断面は順に小さくなっている。これにより、発熱体2が第1貫通孔1111を経由してホルダ体1の第1端15から抜け出すとの事態が防止される。
【0042】
発熱モジュールはパッド211を更に含む。パッド211は発熱体2に設けられる。パッド211の一部又は全部は、発熱体2の第1端23とフランジ3の間であって且つフランジ3に近接する位置に位置してもよい。なお、第2室1312内に位置するパッド211は、第1シール部材51に包囲されて接触する。これにより、パッド211の腐食が防止される。
【0043】
いくつかの実施例において、パッド211には、当該パッド211を絶縁保護することでエアロゾルによるパッド211の腐食を防止するための絶縁層が設けられていてもよい。理解し得るように、パッド211に絶縁層が設けられている実施例において、第1シール部材51は、当該パッド211を包囲しなくてもよいし、一部を包囲してもよい。この場合も同様に、パッド211の腐食を防止するとの作用を発揮し得る。当然ながら、第1シール部材51がパッド211を包囲して接触し、且つパッド211に絶縁層が設けられている実施例では、パッド211をいっそう良好に保護可能となる。
【0044】
第1シール部材51は、液体状の接着剤で第2室1312を埋めて発熱体2を囲繞し、且つ凝固させることで形成される接着剤シール部材であってもよいし、液状シリコーンをスプレーコートして第2室1312を埋め、発熱体2を囲繞し且つ凝固させることで形成されるシリコーンシール部材であってもよい。前記第1シール部材51を設けることで、エアロゾルがホルダ体1の第1貫通孔1111から第2室1312内に流入してホルダ体1を通過するとの事態を防止可能となり、且つ、パッド211の腐食が防止される。
【0045】
発熱体2の発熱及び発熱制御を実現するために、発熱体2には抵抗発熱回路及び抵抗測温回路が印刷されている。抵抗発熱回路は、抵抗が予め設定されている導電性ペーストで作製され、通電時に抵抗発熱を行ってエアロゾル生成基質に熱を供給する。抵抗測温回路は、予め設定されている抵抗が抵抗発熱回路における予め設定されている抵抗よりも小さい導電性ペーストで作製される。且つ、抵抗測温回路は、TCR特性を有する抵抗材料を選択して作製され、通電時に抵抗値を取得することで対応する温度を取得する。抵抗測温回路の温度は発熱体2の温度を表すため、抵抗測温回路の温度によって抵抗発熱回路の発熱制御を行うことができる。
【0046】
いくつかの実施例において、発熱体2がセラミック基体を含む場合には、発熱回路及び測温回路をセラミックフィルム上に印刷して形成したあと、セラミックフィルムを発熱体2のセラミック基体に巻き付けて一緒に焼成してもよい。また、いくつかの実施例において、発熱回路及び温度制御回路は、発熱体2の表面にコーティングする方法で発熱体2上に形成してもよい。
【0047】
加熱モジュールは電極リード線4を更に含む。電極リード線4の一端はパッド211に接続されて、発熱体2の抵抗発熱回路及び抵抗測温回路の電極を引き出し、電源及びマザーボードに接続することで電気供給及び制御を実現するために用いられる。電極リード線4は、抵抗発熱回路の電極を引き出すための2本の発熱リード線と、抵抗測温回路の電極を引き出すための2本の測温リード線を含む。理解し得るように、発熱リード線及び測温リード線における2本のリード線は、それぞれ、電源の正極及び負極に電気的に接続するために用いられる。また、いくつかの実施例において、電極リード線4は3本のリード線を含み、そのうちの1本のリード線を抵抗発熱回路と抵抗測温回路が共有してもよい。
【0048】
図4に示すように、電極リード線4は、第1リード線41、第2リード線42、第3リード線43及び第4リード線44を含み、任意の2本のリード線が発熱リード線又は測温リード線を構成可能である。説明の便宜上、本実施例では、第1リード線41、第3リード線43を発熱リード線とし、第2リード線42、第4リード線44を測温リード線として説明する。
【0049】
理解し得るように、パッド211の数は電極リード線4の数と同じである。パッド211は、抵抗発熱回路に設けられる2つの発熱パッドと、抵抗測温回路に設けられる2つの測温パッドを含む。説明の便宜上、パッド211が、第1リード線41、第2リード線42、第3リード線43及び第4リード線44にそれぞれ対応する第1パッド、第2パッド、第3パッドを含む場合を例示して説明する。各パッドは、発熱体2の周方向に沿って均一に間隔を開けて配置可能である。
【0050】
第1パッド、第2パッドは、発熱体2の第1端23とフランジ3の間であって且つフランジ3に近接する位置に位置してもよい。また、当該2つのパッドは同じ水平高さに位置してもよい。第3パッド、第4パッドは、発熱体2の第2端24とフランジ3の間であって且つフランジ3に近接する位置に位置してもよい。これにより、各パッドは高さをずらした配置形態を形成するため、各リード線の引き出し及び配置に都合がよい。
【0051】
フランジ3には、電極リード線4を挿設及び固定するための電極線貫通孔32が設けられている。電極線貫通孔32の数は、発熱体2の第1端23とフランジ3の間であって且つフランジ3に近接する位置に位置するパッド211の数と同じであり、且つ当該パッドの位置に対応している。これにより、第1リード線41、第2リード線42における第1パッド、第2パッドから離隔する一端がフランジ3の当該電極線貫通孔32を貫通して引き出される。また、いくつかの実施例において、電極線貫通孔32の数はパッド211の数と同じであってもよい。即ち、第3リード線43、第4リード線44の一端は、電極線貫通孔32を貫通するとともに、第3パッド、第4パッドに溶接される。このことは、第3リード線43、第4リード線44と発熱体2との一体性を強化するのに都合がよい。
【0052】
経路13は、更に、発熱体2の第2端24を突出させる第2貫通孔1211を含む。当該第2貫通孔1211は第1室1311に接続される。また、第2貫通孔1211は、第1室1311よりも発熱体2の第2端24に近接している。第1室1311、第2貫通孔1211、発熱体2の横断面は順に小さくなっている。これにより、発熱体2が第2貫通孔1211を経由してホルダ体1の第2端16から抜け出すとの事態を防止し得るとともに、発熱体2の第2端24を取り付けるのにも都合がよい。
【0053】
第2貫通孔1211は円筒状をなしており、且つ、その孔径は発熱体2の直径よりも大きい。第3パッド、第4パッドは、一部又は全てが第2貫通孔1211内に収容されてもよい。即ち、第2貫通孔1211は、第3リード線43、第4リード線44を発熱体2に溶接するための、或いは、第3リード線43、第4リード線44を収容するための余分な空間を提供する。
【0054】
第1リード線41、第2リード線42は、電極線貫通孔32を貫通したあと第2貫通孔1211から伸出し、第3リード線43、第4リード線44は、対応するパッドに接続される一端とは反対の一端が第2貫通孔1211から伸出する。これにより、各リード線は電源及びマザーボードに接続可能となる。理解し得るように、第1シール部材51を第2室1312内に設けることで、エアロゾルは下方の電源及びマザーボードの領域に流れ得なくなる。これにより、エアロゾルによる電源及びマザーボードの腐食が防止される。
【0055】
更に、図3及び図6を組み合わせて、加熱モジュールは、ホルダ体1の外周に設けられる張り出し14も含む。張り出し14には、開口の向きが経路13の位置する側とは反対の凹溝141が設けられている。凹溝141内には、凹溝141の外側を囲繞するシールリング142が設けられている。理解し得るように、当該張り出し14及びシールリング142を設けることで、エアロゾルが発熱体2の第1端23からホルダ体1の外周を経由してホルダ体1の下方に流れるとの事態を妨げられるため、電源及びマザーボードの腐食が防止される。シールリング142は、シリコーン材質で製造されるシールリングとしてもよい。
【0056】
更に、図3及び図5を組み合わせて、ホルダ体1は、ホルダ11と、ホルダ11に取り外し可能に覆合されるホルダベース12を含む。ホルダ11には、ホルダ11を貫通する第1サブ経路131が設けられており、ホルダベース12には、ホルダベース12を貫通する第2サブ経路132が設けられている。また、第1サブ経路131と第2サブ経路132が連通して経路13を形成している。ホルダ11及びホルダベース12は、それぞれ、ホルダ体1の第1端15及び第2端16が存在する端に位置する。
【0057】
図6を組み合わせて、ホルダ11は、天井壁111と、天井壁111に周設される第1周壁112を含む。第1貫通孔1111は天井壁111に設けられる。第1周壁112は、横断面が階段状をなすホルダ空間を取り囲んでおり、且つ、天井壁111に近接する箇所の横断面が天井壁111から離隔する箇所の横断面よりも小さくなっている。天井壁111から離隔する箇所の横断面はフランジ3に適応している。また、第1貫通孔1111と前記ホルダ空間が連通して第1サブ経路131を形成している。
【0058】
ホルダベース12は、底壁121と、底壁121に周設される第2周壁122を含む。第2貫通孔1211は底壁121に設けられる。第2周壁122は、円筒状をなしてホルダベース空間を取り囲んでいる。また、第2貫通孔1211とホルダベース空間が連通して第2サブ経路132を形成している。
【0059】
第2周壁122は第1周壁112の外周に配設され、且つ、第1周壁112の端部は底壁121に当接する。これにより、ホルダ空間における天井壁111に近接する部分と天井壁111により第2室1312が規定され、ホルダ空間における天井壁111から離隔する部分と底壁121により第1室1311が規定される。
【0060】
ホルダ11とホルダベース12の間には、これらを取り外し可能に覆合するよう接続するための係接構造が設けられている。係接構造は少なくとも2つ設けられていてもよく、且つ、均一に間隔を開けて囲繞するようにホルダ11及びホルダベース12に設けられてもよい。
【0061】
図3図5及び図6を組み合わせて、係接構造は、ホルダベース12に設けられる係接口1221と、ホルダ11に設けられる係接部1121を含む。係接口1221は直方体状としてもよく、ホルダベース12に開設することで形成可能である。係接部1121は突起状としてもよい。係接部1121の上端面は係接口1221の対応面に嵌め合わされる。これにより、係接部1121が係接口1221内に係接される際には、係接部1121の上端面が係接口1221に密着することでこれらの係接が実現される。
【0062】
係接部1121の高さは係接口1221の高さと等しい。或いは、係接部1121の高さは係接口1221の高さよりもやや小さい。これにより、係接効果が良好となる。また、いくつかの実施例では、取り外しが容易となるよう、係接部1121の厚さが係接口1221の厚さよりも小さくなっている。また、いくつかの実施例では、ホルダ11とホルダベース12の覆合及び取り外しに都合がよいよう、係接部1121の側壁に、天井壁111から底壁121の方向に向かって厚さが徐々に小さくなる傾斜面が設けられている。また、いくつかの実施例では、係接口1221がホルダ11に設けられ、係接部1121がホルダベース12に設けられる。
【0063】
張り出し14は、ホルダ11における天井壁111に対応する一端に設置可能である。且つ、張り出し14の上端面と天井壁111の上端面は面一となっている。また、いくつかの実施例において、張り出し14はホルダベース12に設けてもよい。
【0064】
更に、フランジ3は、1つの側面が円弧状をなす直方体状であってもよい。また、いくつかの実施例において、フランジ3はその他の不規則形状をなしていてもよい。理解し得るように、フランジ3を不規則形状をなすように設ければ、異なるリード線の区分を容易にできるとともに、取り付け時に方向の迅速な位置決めを行いやすくなる。また、いくつかの実施例において、フランジ3は円柱状又はその他の規則的な形状をなしていてもよい。
【0065】
理解し得るように、第1周壁112、第2周壁122で取り囲まれる第2室1312の形状及びサイズは、フランジ3の形状及びサイズに適応している。これにより、発熱モジュールをケーシング内に取り付ける際に、各リード線を電源及びマザーボードに接続しやすくなる。
【0066】
いくつかの実施例において、エアロゾル発生装置のケーシング内には、加熱モジュールを取り付けるための取付凹溝が設けられている。取付凹溝は、ホルダ体1の形状に適応している。また、電源及びマザーボードは取付凹溝の下方に設けられる。これにより、加熱モジュールが取付凹溝内に収容される際に、各リード線が電源及びマザーボードに対応して接続されるとともに、シールリング142が張り出し14と取付凹溝との隙間を密封可能となる。発熱体2が発熱してエアロゾル生成基質をベーキングし、エアロゾルを放出させる際には、第1シール部材51により、エアロゾルが第2貫通孔1211を通じて電源及びマザーボードの領域に流入するとの事態が妨げられるとともに、シールリング142により、エアロゾルがホルダ11と取付凹溝との隙間を通じて電源及びマザーボードの領域に流入するとの事態が妨げられる。これにより、エアロゾルによる電源及びマザーボードの腐食が効果的に防止される。
【0067】
図3及び図4を組み合わせて、発熱モジュールを製造する際には、まず、第1リード線41及び第2リード線42をフランジ3の電極線貫通孔32に挿設して固定する。且つ、第1リード線41及び第2リード線42は、それぞれ、第1パッド及び第2パッドを介して発熱体2に溶接される。次に、第3リード線43及び第4リード線44を、それぞれ、第3パッド及び第4パッドを介して発熱体2に溶接する。これにより、発熱体の結合体を形成する。
【0068】
発熱体の結合体は、発熱体2の第1端23に対応する第1端と、発熱体2の第2端24に対応する第2端を含む。発熱体の結合体における第1端をホルダ11の第1サブ経路131に挿通して第1貫通孔1111を貫通させ、発熱体の結合体における第2端をホルダベース12の第2サブ経路132に挿通して第2貫通孔1211を貫通させる。そして、ホルダ11の係接部1121をホルダベース12の係接口1221内にそれぞれ対応するよう係接すれば、発熱モジュールの取り付けが完了する。理解し得るように、上記の製造ステップは発熱モジュールを製造するための1つの方式にすぎず、本実施例はリード線の溶接順や各部材の取り付け順を限定するものではない。
【0069】
各リード線は、長さがほぼ同じリード線を用いて実現可能なため、発熱体の結合体において、第1リード線41、第2リード線42、第3リード線43、第4リード線44の伸出長さは異なる。また、フランジ3が不規則形状をなす実施例では、異なるリード線の区分を容易にすることができる。これにより、発熱モジュールがケーシングの取付凹溝内に取り付けられる際に、各リード線は電源及びマザーボードの然るべき接続口に対応して接続可能となる。
【0070】
図7は、本発明の第2実施例における加熱モジュールを示している。当該加熱モジュールと上記第1実施例との違いは次の通りである。即ち、シール部材は第2シール部材52を含む。第2シール部材52は第1室1311内に設けられる。且つ、当該第2シール部材52はフランジ3と接触する。具体的に、当該第2シール部材52は、第2貫通孔1211に近接する一端とホルダ体1の間に設けられて、発熱体2の外側を囲繞するとともに、フランジ3及びホルダ体1と接触する。
【0071】
ホルダ体1が、ホルダ11と、ホルダ11に取り外し可能に覆合されるホルダベース12を含む実施例において、図7に示すように、第2シール部材52は、フランジ3と第1周壁112の端部及び底壁121との間に設けられる。当該第2シール部材52は、フランジ3と第1周壁112及び底壁121との隙間を密封するとともに、第1周壁112と底壁121との隙間も密封する。当該第2シール部材52は、防油・防水機能を有する。当該第2シール部材52は3M接着剤としてもよく、3M両面テープで実現してもよい。また、いくつかの実施例において、第2シール部材52は密封機能を有するその他の裏面接着剤としてもよい。
【0072】
理解し得るように、第2シール部材52が第1室1311内のフランジ3とホルダ体1との隙間を密封することで、エアロゾルが第1貫通孔1111、第2室1312、第1室1311を経由して第2貫通孔1211から電源及びマザーボードの領域まで流れるとの事態が防止される。
【0073】
理解し得るように、一実施例において、第2室1312の第1シール部材51及び第1室1311の第2シール部材52は一方を選択して設けてもよいが、同時に選択して設けた場合には密封効果がより良好となる。また、理解し得るように、第2室1312に第1シール部材51を設けない実施例では、第2室1312内のパッド211全てに絶縁層が設けられる。
【0074】
理解し得るように、第1実施例及び当該第2実施例において、絶縁層は、パッド211を絶縁保護することで、エアロゾルによるパッド211の腐食を防止するために用いられる。いくつかの実施例において、絶縁層は、パッド211を包むことでパッド211の絶縁保護を実現可能である。具体的には、リード線を対応するパッド211にはんだで溶接する際に、はんだは絶縁層を通過して対応するパッド211にしっかりと溶接される。なお、絶縁層には、はんだを通過させる開孔が設けられていてもよい。また、いくつかの実施例では、リード線を対応するパッド211にはんだで溶接したあとに、はんだとパッド211を絶縁層で同時に包む。なお、絶縁層は、はんだ領域のリード線部分を同時に包んでもよい。
【0075】
理解し得るように、以上の実施例は本発明の好ましい実施形態を示したにすぎず、比較的具体的且つ詳細に記載したが、これにより本発明の権利範囲が制限されると解釈すべきではない。指摘すべき点として、当業者であれば、本発明の構想を逸脱しないことを前提に、上記の技術的特性を自由に組み合わせることも、若干の変形及び改良を行うことも可能であり、これらはいずれも本発明の保護の範囲に属する。従って、本発明の請求項の範囲で行われる等価の変形及び補足は、いずれも本発明の請求項が網羅する範囲に属するものとする。
【符号の説明】
【0076】
1 ホルダ体
11 ホルダ
111 天井壁
1111 第1貫通孔
112 第1周壁
1121 係接部
12 ホルダベース
121 底壁
1211 第2貫通孔
122 第2周壁
1221 係接口
13 経路
131 第1サブ経路
132 第2サブ経路
1311 第1室
1312 第2室
14 張り出し
141 凹溝
142 シールリング
15 第1端
16 第2端
2 発熱体
21 本体
211 パッド
212 第1端
22 ヘッド部
23 第1端
24 第2端
3 フランジ
31 中心貫通孔
32 電極線貫通孔
4 電極リード線
41 第1リード線
42 第2リード線
43 第3リード線
44 第4リード線
51 第1シール部材
52 第2シール部材
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2024-03-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、霧化の分野に関し、より具体的には、エアロゾル発生装置及びその加熱モジュールに関する。
【背景技術】
【0002】
非燃焼・加熱型の霧化装置は、低温の非燃焼・加熱方式でエアロゾル生成基質を加熱して吸入可能なエアロゾルを形成するエアロゾル発生装置である。従来技術では、発熱体がエアロゾル発生装置のケーシング内に取り付けられている。発熱体がエアロゾル生成基質を加熱することで発生したエアロゾルの大部分は、ユーザの口に吸い込まれることにより装置から搬出される。しかし、エアロゾルのうちわずかな部分は装置内で凝縮して液状となり、電源又はマザーボードの領域へ容易に流動することで、電源又はマザーボードを腐食させ、エアロゾル発生装置の使用寿命に影響を及ぼす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする技術的課題は、従来技術における上記の欠点に対し、エアロゾル発生装置及びその加熱モジュールを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明が技術的課題を解決するために採用する技術方案は以下の通りである。
【0005】
即ち、ホルダ体と、エアロゾル生成基質を加熱するための発熱体を含む加熱モジュールを構成する。前記発熱体は前記ホルダ体内に挿設され、且つ、第1端が前記ホルダ体から伸出する。
【0006】
前記ホルダ体内には、前記発熱体を挿設するための経路が設けられている。前記経路は前記ホルダ体を貫通している。前記経路内には、前記発熱体の外側を囲繞するとともに、少なくとも一部が前記発熱体と接触するシール部材が設けられている。
【0007】
好ましくは、前記加熱モジュールは、更に、前記発熱体における第1端とは反対の第2端に設けられて前記発熱体を前記ホルダ体内に固定するためのフランジを含む。
【0008】
好ましくは、前記経路は、前記フランジを収容及び固定するための第1室と、前記第1室の一方の側に接続される第2室を含む。前記第2室は、前記第1室よりも前記発熱体の第1端に近接している。
【0009】
前記シール部材は、前記第2室に設けられて前記発熱体と接触する第1シール部材を含む。
【0010】
好ましくは、前記経路は、更に、前記第2室に接続されて、前記発熱体を挿通させる第1貫通孔を含む。前記第1貫通孔は、前記第2室よりも前記発熱体の第1端に近接している。
【0011】
前記第1室、前記第2室、前記第1貫通孔の横断面は順に小さくなっている。
【0012】
好ましくは、前記発熱体の第1端と前記フランジの間であって且つ前記フランジに近接する位置には、前記発熱上のパッドが設けられている。前記パッドは、前記第2室に位置するとともに、前記第1シール部材に包囲されて接触する。
【0013】
好ましくは、前記パッドには、前記パッドを絶縁保護するための絶縁層が設けられている。
【0014】
好ましくは、前記加熱モジュールは、更に、一端が前記パッドに接続される電極リード線を含む。前記フランジには、前記電極リード線を挿設及び固定するための電極線貫通孔が設けられている。前記電極リード線における前記パッドから離隔する一端は前記フランジの前記電極線貫通孔を貫通する。
【0015】
好ましくは、前記第1シール部材は、液体状の接着剤で前記第2室を埋めて前記発熱体を囲繞し、且つ凝固させることで形成される接着剤シール部材を含む。
【0016】
好ましくは、前記第1シール部材は、液状シリコーンをスプレーコートして前記第2室を埋め、前記発熱体を囲繞し且つ凝固させることで形成されるシリコーンシール部材を含む。
【0017】
好ましくは、前記経路は、更に、前記第1室に接続されて、前記発熱体の第2端を突出させる第2貫通孔を含む。前記第2貫通孔は、前記第1室よりも前記発熱体の第2端に近接している。
【0018】
前記第1室、前記第2貫通孔、前記発熱体の横断面は順に小さくなっている。
【0019】
好ましくは、前記シール部材は、前記第1室に設けられて前記フランジと接触する第2シール部材を含む。
【0020】
好ましくは、前記第2シール部材は、前記フランジにおける前記第2貫通孔に近接する一端と前記ホルダ体との間に設けられ、且つ前記発熱体の外側を囲繞する。
【0021】
好ましくは、前記第2シール部材は3M接着剤を含む。
【0022】
好ましくは、前記加熱モジュールは、更に、前記ホルダ体の外周に設けられる張り出しを含む。前記張り出しには、開口の向きが前記経路の位置する側とは反対の凹溝が設けられている。前記凹溝内には、前記凹溝の外側を囲繞するシールリングが設けられている。
【0023】
好ましくは、前記ホルダ体は、ホルダと、前記ホルダに取り外し可能に覆合されるホルダベースを含む。前記ホルダには第1サブ経路が設けられており、前記ホルダベースには第2サブ経路が設けられており、前記第1サブ経路と前記第2サブ経路が連通して前記経路を形成している。
【0024】
好ましくは、前記ホルダと前記ホルダベースの間には係接構造が設けられている。前記係接構造は、前記ホルダ及び前記ホルダベースの一方に設けられる係接口と、他方に設けられる係接部を含む。
【0025】
好ましくは、前記発熱体は、筒状の本体と、前記筒状の本体の第1端に設けられる錐状のヘッド部を含む。
【0026】
本発明は、更に、上記いずれかで述べた加熱モジュールを含むエアロゾル発生装置を構成する。
【発明の効果】
【0027】
本発明のエアロゾル発生装置及びその加熱モジュールを実施することで、以下の有益な効果を有する。
【0028】
発熱体の第1端は、エアロゾル生成基質の底端からエアロゾル生成基質内に挿入され、エアロゾル生成基質を加熱することでエアロゾルを生成可能である。シール部材は、エアロゾルがホルダ体を通過してホルダ体の外部に流出することのないよう、発熱体とホルダ体との隙間を密封する。これにより、エアロゾルの流動を遮断して、電源又はマザーボードの領域へのエアロゾルの進入を防ぐことで、電源又はマザーボードの腐食を防止するとの目的を達成する。このことは、エアロゾル発生装置の使用寿命を延ばすのに都合がよい。
【0029】
以下に、図面と実施例を組み合わせて、本発明につき更に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1図1は、本発明の第1実施例における加熱モジュールの立体構造の概略図である。
図2図2は、図1に示す加熱モジュールの断面図である。
図3図3は、図1に示す加熱モジュールの分解時の立体構造の概略図である。
図4図4は、図3に示す発熱体、フランジ、電極リード線の接続構造の概略図である。
図5図5は、図1に示すホルダ体の分解時の断面図である。
図6図6は、図1に示すホルダ体の断面図である。
図7図7は、本発明の第2実施例における加熱モジュールの断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の目的、技術方案及び利点がより明瞭に理解されるよう、以下に、実施例と図面を組み合わせて本発明につき更に詳細に説明する。本発明の概略的実施形態及びその説明は、本発明を解釈するためのものにすぎず、本発明を限定するものではない。
【0032】
本発明は、エアロゾル発生装置を提供する。当該エアロゾル発生装置は、非燃焼・加熱器具であり、エアロゾル生成基質を加熱及びベーキングすることで、非燃焼状態でエアロゾル生成基質中のエアロゾル抽出物を放出させてユーザに吸入させる。いくつかの実施例において、エアロゾル生成基質は、香気を有する植物の葉類を含む円柱状の固形物質としてもよい。また、植物の葉類には、必要に応じて更にフレグランスや香料の成分を添加してもよい。
【0033】
当該エアロゾル発生装置は、ケーシングと、当該ケーシング内に設けられる加熱モジュール、電源及びマザーボードを含む。加熱モジュールはエアロゾル生成基質内に挿入される。加熱モジュールは、通電して発熱する際に、熱をエアロゾル生成基質に伝達してエアロゾル生成基質を加熱することでエアロゾルを放出させる。電源は、加熱モジュールに電気的に接続されて、電気エネルギーを加熱モジュールに供給する。また、これらのオン/オフはスイッチにより制御される。マザーボードは、関連の主制御回路を配置するために用いられる。いくつかの実施例において、電源及びマザーボードは加熱モジュールの下方に設けられてもよいし、電源及びマザーボードの一部の構造が加熱モジュールの下方に設けられてもよい。
【0034】
図1及び図2は、本発明の第1実施例における加熱モジュールを示している。図1及び図2に示すように、当該加熱モジュールは発熱体2及びホルダ体1を含む。発熱体2は、エアロゾル生成基質を加熱及びベーキングするために用いられる。ホルダ体1は、発熱体2をエアロゾル発生装置内に取り付けるべく、発熱体2を装着するために用いられる。
【0035】
発熱体2は、第1端23及び第1端23とは反対の第2端24を含む。図4に示すように、発熱体2は、筒状の本体21及び錐状のヘッド部22を含む。筒状の本体21は、それぞれ、発熱体2の第1端23に対応する第1端212と、発熱体2の第2端24に対応する第2端を含む。錐状のヘッド部22は本体21の第1端212に設けられる。
【0036】
発熱体2はホルダ体1内に挿設される。また、発熱体2の第1端23はホルダ体1から伸出する。伸出部分の発熱体2は、エアロゾル生成基質の底端からエアロゾル生成基質内に挿入可能である。錐状のヘッド部22を設けることで、発熱体2の挿入が容易となる。いくつかの実施例において、本体21はシート状としてもよく、ヘッド部22は鋭角状としてもよい。なお、発熱体2はセラミック材料を用いて製造してもよい。また、いくつかの実施例において、発熱体2は金属等の材料を用いて製造してもよい。
【0037】
ホルダ体1は、第1端15及び第1端15とは反対の第2端16を含む。ホルダ体1内には、発熱体2を挿設するための経路13が設けられている。当該経路13は、ホルダ体1の第1端15及び第2端16を貫通している。発熱体2の第1端23はホルダ体1の第1端15から伸出し、発熱体2の第2端24はホルダ体1の第2端16に対応する。
【0038】
経路13内にはシール部材が設けられている。当該シール部材は、発熱体2の外側を囲繞するとともに、少なくとも一部が発熱体2と接触する。理解し得るように、当該シール部材は、エアロゾルがホルダ体1を通過してホルダ体1の外部に流出することのないよう、発熱体2とホルダ体1との隙間を密封する。これにより、エアロゾルの流動を遮断して、電源又はマザーボードの領域へのエアロゾルの進入を防ぐことで、電源又はマザーボードの腐食を防止するとの目的を達成する。このことは、エアロゾル発生装置の使用寿命を延ばすのに都合がよい。
【0039】
加熱モジュールはフランジ3を更に含む。当該フランジ3は、発熱体2に設けられて、発熱体2をホルダ体1内に固定するために用いられる。フランジ3は、発熱体2の第2端24に設けてもよい。なお、フランジ3は、セラミックで製造して、発熱体2とともに一体をなすよう焼結してもよい。また、いくつかの実施例において、フランジ3には、発熱体2を挿設及び固定するための中心貫通孔31が設けられていてもよい。また、中心貫通孔31はフランジ3の中央部に位置してもよい。
【0040】
図6を組み合わせて、経路13は、フランジ3を収容及び固定するための第1室1311と、第1室1311の一方の側に接続される第2室1312を含む。第2室1312は、第1室1311よりも発熱体2の第1端23に近接している。シール部材は、第2室1312内に設けられる第1シール部材51を含む。当該第1シール部材51は発熱体2と接触する。
【0041】
経路13は、更に、発熱体2の第1端23を挿通させる第1貫通孔1111を含む。当該第1貫通孔1111は第2室1312に接続される。また、第1貫通孔1111は、第2室1312よりも発熱体2の第1端23に近接している。第1貫通孔1111は筒状をなしており、且つ、孔径が発熱体2の直径と等しいか、やや大きい。第1室1311、第2室1312、第1貫通孔1111の横断面は順に小さくなっている。これにより、発熱体2が第1貫通孔1111を経由してホルダ体1の第1端15から抜け出すとの事態が防止される。
【0042】
発熱モジュールはパッド211を更に含む。パッド211は発熱体2に設けられる。パッド211の一部又は全部は、発熱体2の第1端23とフランジ3の間であって且つフランジ3に近接する位置に位置してもよい。なお、第2室1312内に位置するパッド211は、第1シール部材51に包囲されて接触する。これにより、パッド211の腐食が防止される。
【0043】
いくつかの実施例において、パッド211には、当該パッド211を絶縁保護することでエアロゾルによるパッド211の腐食を防止するための絶縁層が設けられていてもよい。理解し得るように、パッド211に絶縁層が設けられている実施例において、第1シール部材51は、当該パッド211を包囲しなくてもよいし、一部を包囲してもよい。この場合も同様に、パッド211の腐食を防止するとの作用を発揮し得る。当然ながら、第1シール部材51がパッド211を包囲して接触し、且つパッド211に絶縁層が設けられている実施例では、パッド211をいっそう良好に保護可能となる。
【0044】
第1シール部材51は、液体状の接着剤で第2室1312を埋めて発熱体2を囲繞し、且つ凝固させることで形成される接着剤シール部材であってもよいし、液状シリコーンをスプレーコートして第2室1312を埋め、発熱体2を囲繞し且つ凝固させることで形成されるシリコーンシール部材であってもよい。前記第1シール部材51を設けることで、エアロゾルがホルダ体1の第1貫通孔1111から第2室1312内に流入してホルダ体1を通過するとの事態を防止可能となり、且つ、パッド211の腐食が防止される。
【0045】
発熱体2の発熱及び発熱制御を実現するために、発熱体2には抵抗発熱回路及び抵抗測温回路が印刷されている。抵抗発熱回路は、抵抗が予め設定されている導電性ペーストで作製され、通電時に抵抗発熱を行ってエアロゾル生成基質に熱を供給する。抵抗測温回路は、予め設定されている抵抗が抵抗発熱回路における予め設定されている抵抗よりもかなり小さい導電性ペーストで作製される。且つ、抵抗測温回路は、TCR特性を有する抵抗材料を選択して作製され、通電時に抵抗値を取得することで対応する温度を取得する。抵抗測温回路の温度は発熱体2の温度を表すため、抵抗測温回路の温度によって抵抗発熱回路の発熱制御を行うことができる。
【0046】
いくつかの実施例において、発熱体2がセラミック基体を含む場合には、発熱回路及び測温回路をセラミックフィルム上に印刷して形成したあと、セラミックフィルムを発熱体2のセラミック基体に巻き付けて一緒に焼成してもよい。また、いくつかの実施例において、発熱回路及び温度制御回路は、発熱体2の表面にコーティングする方法で発熱体2上に形成してもよい。
【0047】
加熱モジュールは電極リード線4を更に含む。電極リード線4の一端はパッド211に接続されて、発熱体2の抵抗発熱回路及び抵抗測温回路の電極を引き出し、電源及びマザーボードに接続することで電気供給及び制御を実現するために用いられる。電極リード線4は、抵抗発熱回路の電極を引き出すための2本の発熱リード線と、抵抗測温回路の電極を引き出すための2本の測温リード線を含む。理解し得るように、発熱リード線及び測温リード線における2本のリード線は、それぞれ、電源の正極及び負極に電気的に接続するために用いられる。また、いくつかの実施例において、電極リード線4は3本のリード線を含み、そのうちの1本のリード線を抵抗発熱回路と抵抗測温回路が共有してもよい。
【0048】
図4に示すように、電極リード線4は、第1リード線41、第2リード線42、第3リード線43及び第4リード線44を含み、任意の2本のリード線が発熱リード線又は測温リード線を構成可能である。説明の便宜上、本実施例では、第1リード線41、第3リード線43を発熱リード線とし、第2リード線42、第4リード線44を測温リード線として説明する。
【0049】
理解し得るように、パッド211の数は電極リード線4の数と同じである。パッド211は、抵抗発熱回路に設けられる2つの発熱パッドと、抵抗測温回路に設けられる2つの測温パッドを含む。説明の便宜上、パッド211が、第1リード線41、第2リード線42、第3リード線43及び第4リード線44にそれぞれ対応する第1パッド、第2パッド、第3パッド、第4パッドを含む場合を例示して説明する。各パッド211は、発熱体2の周方向に沿って均一に間隔を開けて配置可能である。
【0050】
第1パッド、第2パッドは、発熱体2の第1端23とフランジ3の間であって且つフランジ3に近接する位置に位置してもよい。また、当該2つのパッドは同じ水平高さに位置してもよい。第3パッド、第4パッドは、発熱体2の第2端24とフランジ3の間であって且つフランジ3に近接する位置に位置してもよい。これにより、各パッドは高さをずらした配置形態を形成するため、各リード線の引き出し及び配置に都合がよい。
【0051】
フランジ3には、電極リード線4を挿設及び固定するための電極線貫通孔32が設けられている。電極線貫通孔32の数は、発熱体2の第1端23とフランジ3の間であって且つフランジ3に近接する位置に位置するパッド211の数と同じであり、且つ当該パッドの位置に対応している。これにより、第1リード線41、第2リード線42における第1パッド、第2パッドから離隔する一端がフランジ3の当該電極線貫通孔32を貫通して引き出される。また、いくつかの実施例において、電極線貫通孔32の数はパッド211の数と同じであってもよい。即ち、第3リード線43、第4リード線44の一端は、電極線貫通孔32を貫通するとともに、第3パッド、第4パッドに溶接される。このことは、第3リード線43、第4リード線44と発熱体2との一体性を強化するのに都合がよい。
【0052】
経路13は、更に、発熱体2の第2端24を突出させる第2貫通孔1211を含む。当該第2貫通孔1211は第1室1311に接続される。また、第2貫通孔1211は、第1室1311よりも発熱体2の第2端24に近接している。第1室1311、第2貫通孔1211、発熱体2の横断面は順に小さくなっている。これにより、発熱体2が第2貫通孔1211を経由してホルダ体1の第2端16から抜け出すとの事態を防止し得るとともに、発熱体2の第2端24を取り付けるのにも都合がよい。
【0053】
第2貫通孔1211は円筒状をなしており、且つ、その孔径は発熱体2の直径よりも大きい。第3パッド、第4パッドは、一部又は全てが第2貫通孔1211内に収容されてもよい。即ち、第2貫通孔1211は、第3リード線43、第4リード線44を発熱体2に溶接するための、或いは、第3リード線43、第4リード線44を収容するための余分な空間を提供する。
【0054】
第1リード線41、第2リード線42は、電極線貫通孔32を貫通したあと第2貫通孔1211から伸出し、第3リード線43、第4リード線44は、対応するパッドに接続される一端とは反対の一端が第2貫通孔1211から伸出する。これにより、各リード線は電源及びマザーボードに接続可能となる。理解し得るように、第1シール部材51を第2室1312内に設けることで、エアロゾルは下方の電源及びマザーボードの領域に流れ得なくなる。これにより、エアロゾルによる電源及びマザーボードの腐食が防止される。
【0055】
更に、図3及び図6を組み合わせて、加熱モジュールは、ホルダ体1の外周に設けられる張り出し14も含む。張り出し14には、開口の向きが経路13の位置する側とは反対の凹溝141が設けられている。凹溝141内には、凹溝141の外側を囲繞するシールリング142が設けられている。理解し得るように、当該張り出し14及びシールリング142を設けることで、エアロゾルが発熱体2の第1端23からホルダ体1の外周を経由してホルダ体1の下方に流れるとの事態を妨げられるため、電源及びマザーボードの腐食が防止される。シールリング142は、シリコーン材質で製造されるシールリングとしてもよい。
【0056】
更に、図3及び図5を組み合わせて、ホルダ体1は、ホルダ11と、ホルダ11に取り外し可能に覆合されるホルダベース12を含む。ホルダ11には、ホルダ11を貫通する第1サブ経路131が設けられており、ホルダベース12には、ホルダベース12を貫通する第2サブ経路132が設けられている。また、第1サブ経路131と第2サブ経路132が連通して経路13を形成している。ホルダ11及びホルダベース12は、それぞれ、ホルダ体1の第1端15及び第2端16が存在する端に位置する。
【0057】
図6を組み合わせて、ホルダ11は、天井壁111と、天井壁111に周設される第1周壁112を含む。第1貫通孔1111は天井壁111に設けられる。第1周壁112は、横断面が階段状をなすホルダ空間を取り囲んでおり、且つ、天井壁111に近接する箇所の横断面が天井壁111から離隔する箇所の横断面よりも小さくなっている。天井壁111から離隔する箇所の横断面はフランジ3に適応している。また、第1貫通孔1111と前記ホルダ空間が連通して第1サブ経路131を形成している。
【0058】
ホルダベース12は、底壁121と、底壁121に周設される第2周壁122を含む。第2貫通孔1211は底壁121に設けられる。第2周壁122は、円筒状をなしてホルダベース空間を取り囲んでいる。また、第2貫通孔1211とホルダベース空間が連通して第2サブ経路132を形成している。
【0059】
第2周壁122は第1周壁112の外周に配設され、且つ、第1周壁112の端部は底壁121に当接する。これにより、ホルダ空間における天井壁111に近接する部分と天井壁111により第2室1312が規定され、ホルダ空間における天井壁111から離隔する部分と底壁121により第1室1311が規定される。
【0060】
ホルダ11とホルダベース12の間には、これらを取り外し可能に覆合するよう接続するための係接構造が設けられている。係接構造は少なくとも2つ設けられていてもよく、且つ、均一に間隔を開けて囲繞するようにホルダ11及びホルダベース12に設けられてもよい。
【0061】
図3図5及び図6を組み合わせて、係接構造は、ホルダベース12に設けられる係接口1221と、ホルダ11に設けられる係接部1121を含む。係接口1221は直方体状としてもよく、ホルダベース12に開設することで形成可能である。係接部1121は突起状としてもよい。係接部1121の上端面は係接口1221の対応面に嵌め合わされる。これにより、係接部1121が係接口1221内に係接される際には、係接部1121の上端面が係接口1221に密着することでこれらの係接が実現される。
【0062】
係接部1121の高さは係接口1221の高さと等しい。或いは、係接部1121の高さは係接口1221の高さよりもやや小さい。これにより、係接効果が良好となる。また、いくつかの実施例では、取り外しが容易となるよう、係接部1121の厚さが係接口1221の厚さよりも小さくなっている。また、いくつかの実施例では、ホルダ11とホルダベース12の覆合及び取り外しに都合がよいよう、係接部1121の側壁に、天井壁111から底壁121の方向に向かって厚さが徐々に小さくなる傾斜面が設けられている。また、いくつかの実施例では、係接口1221がホルダ11に設けられ、係接部1121がホルダベース12に設けられる。
【0063】
張り出し14は、ホルダ11における天井壁111に対応する一端に設置可能である。且つ、張り出し14の上端面と天井壁111の上端面は面一となっている。また、いくつかの実施例において、張り出し14はホルダベース12に設けてもよい。
【0064】
更に、フランジ3は、1つの側面が円弧状をなす直方体状であってもよい。また、いくつかの実施例において、フランジ3はその他の不規則形状をなしていてもよい。理解し得るように、フランジ3を不規則形状をなすように設ければ、異なるリード線の区分を容易にできるとともに、取り付け時に方向の迅速な位置決めを行いやすくなる。また、いくつかの実施例において、フランジ3は円柱状又はその他の規則的な形状をなしていてもよい。
【0065】
理解し得るように、第1周壁112、第2周壁122で取り囲まれる第2室1312の形状及びサイズは、フランジ3の形状及びサイズに適応している。これにより、発熱モジュールをケーシング内に取り付ける際に、各リード線を電源及びマザーボードに接続しやすくなる。
【0066】
いくつかの実施例において、エアロゾル発生装置のケーシング内には、加熱モジュールを取り付けるための取付凹溝が設けられている。取付凹溝は、ホルダ体1の形状に適応している。また、電源及びマザーボードは取付凹溝の下方に設けられる。これにより、加熱モジュールが取付凹溝内に収容される際に、各リード線が電源及びマザーボードに対応して接続されるとともに、シールリング142が張り出し14と取付凹溝との隙間を密封可能となる。発熱体2が発熱してエアロゾル生成基質をベーキングし、エアロゾルを放出させる際には、第1シール部材51により、エアロゾルが第2貫通孔1211を通じて電源及びマザーボードの領域に流入するとの事態が妨げられるとともに、シールリング142により、エアロゾルがホルダ11と取付凹溝との隙間を通じて電源及びマザーボードの領域に流入するとの事態が妨げられる。これにより、エアロゾルによる電源及びマザーボードの腐食が効果的に防止される。
【0067】
図3及び図4を組み合わせて、発熱モジュールを製造する際には、まず、第1リード線41及び第2リード線42をフランジ3の電極線貫通孔32に挿設して固定する。且つ、第1リード線41及び第2リード線42は、それぞれ、第1パッド及び第2パッドを介して発熱体2に溶接される。次に、第3リード線43及び第4リード線44を、それぞれ、第3パッド及び第4パッドを介して発熱体2に溶接する。これにより、発熱体の結合体を形成する。
【0068】
発熱体の結合体は、発熱体2の第1端23に対応する第1端と、発熱体2の第2端24に対応する第2端を含む。発熱体の結合体における第1端をホルダ11の第1サブ経路131に挿通して第1貫通孔1111を貫通させ、発熱体の結合体における第2端をホルダベース12の第2サブ経路132に挿通して第2貫通孔1211を貫通させる。そして、ホルダ11の係接部1121をホルダベース12の係接口1221内にそれぞれ対応するよう係接すれば、発熱モジュールの取り付けが完了する。理解し得るように、上記の製造ステップは発熱モジュールを製造するための1つの方式にすぎず、本実施例はリード線の溶接順や各部材の取り付け順を限定するものではない。
【0069】
各リード線は、長さがほぼ同じリード線を用いて実現可能なため、発熱体の結合体において、第1リード線41、第2リード線42、第3リード線43、第4リード線44の伸出長さは異なる。また、フランジ3が不規則形状をなす実施例では、異なるリード線の区分を容易にすることができる。これにより、発熱モジュールがケーシングの取付凹溝内に取り付けられる際に、各リード線は電源及びマザーボードの然るべき接続口に対応して接続可能となる。
【0070】
図7は、本発明の第2実施例における加熱モジュールを示している。当該加熱モジュールと上記第1実施例との違いは次の通りである。即ち、シール部材は第2シール部材52を含む。第2シール部材52は第1室1311内に設けられる。且つ、当該第2シール部材52はフランジ3と接触する。具体的に、当該第2シール部材52は、フランジ3の第2貫通孔1211に近接する一端とホルダ体1の間に設けられて、発熱体2の外側を囲繞するとともに、フランジ3及びホルダ体1と接触する。
【0071】
ホルダ体1が、ホルダ11と、ホルダ11に取り外し可能に覆合されるホルダベース12を含む実施例において、図7に示すように、第2シール部材52は、フランジ3と第1周壁112の端部及び底壁121との間に設けられる。当該第2シール部材52は、フランジ3と第1周壁112及び底壁121との隙間を密封するとともに、第1周壁112と底壁121との隙間も密封する。当該第2シール部材52は、防油・防水機能を有する。当該第2シール部材52は3M接着剤としてもよく、3M両面テープで実現してもよい。また、いくつかの実施例において、第2シール部材52は密封機能を有するその他の裏面接着剤としてもよい。
【0072】
理解し得るように、第2シール部材52が第1室1311内のフランジ3とホルダ体1との隙間を密封することで、エアロゾルが第1貫通孔1111、第2室1312、第1室1311を経由して第2貫通孔1211から電源及びマザーボードの領域まで流れるとの事態が防止される。
【0073】
理解し得るように、一実施例において、第2室1312の第1シール部材51及び第1室1311の第2シール部材52は一方を選択して設けてもよいが、同時に選択して設けた場合には密封効果がより良好となる。また、理解し得るように、第2室1312に第1シール部材51を設けない実施例では、第2室1312内のパッド211全てに絶縁層が設けられる。
【0074】
理解し得るように、第1実施例及び当該第2実施例において、絶縁層は、パッド211を絶縁保護することで、エアロゾルによるパッド211の腐食を防止するために用いられる。いくつかの実施例において、絶縁層は、パッド211を包むことでパッド211の絶縁保護を実現可能である。具体的には、リード線を対応するパッド211にはんだで溶接する際に、はんだは絶縁層を通過して対応するパッド211にしっかりと溶接される。なお、絶縁層には、はんだを通過させる開孔が設けられていてもよい。また、いくつかの実施例では、リード線を対応するパッド211にはんだで溶接したあとに、はんだとパッド211を絶縁層で同時に包む。なお、絶縁層は、はんだ領域のリード線部分を同時に包んでもよい。
【0075】
理解し得るように、以上の実施例は本発明の好ましい実施形態を示したにすぎず、比較的具体的且つ詳細に記載したが、これにより本発明の権利範囲が制限されると解釈すべきではない。指摘すべき点として、当業者であれば、本発明の構想を逸脱しないことを前提に、上記の技術的特性を自由に組み合わせることも、若干の変形及び改良を行うことも可能であり、これらはいずれも本発明の保護の範囲に属する。従って、本発明の請求項の範囲で行われる等価の変形及び補足は、いずれも本発明の請求項が網羅する範囲に属するものとする。
【符号の説明】
【0076】
1 ホルダ体
11 ホルダ
111 天井壁
1111 第1貫通孔
112 第1周壁
1121 係接部
12 ホルダベース
121 底壁
1211 第2貫通孔
122 第2周壁
1221 係接口
13 経路
131 第1サブ経路
132 第2サブ経路
1311 第1室
1312 第2室
14 張り出し
141 凹溝
142 シールリング
15 第1端
16 第2端
2 発熱体
21 本体
211 パッド
212 第1端
22 ヘッド部
23 第1端
24 第2端
3 フランジ
31 中心貫通孔
32 電極線貫通孔
4 電極リード線
41 第1リード線
42 第2リード線
43 第3リード線
44 第4リード線
51 第1シール部材
52 第2シール部材
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ホルダ体(1)と、エアロゾル生成基質を加熱するための発熱体(2)を含み、前記発熱体(2)は前記ホルダ体(1)内に挿設され、且つ、第1端(23)が前記ホルダ体(1)から伸出し、
前記ホルダ体(1)内には、前記発熱体(2)を挿設するための経路(13)が設けられており、前記経路(13)は前記ホルダ体(1)を貫通しており、前記経路(13)内には、前記発熱体(2)の外側を囲繞するとともに、少なくとも一部が前記発熱体(2)と接触するシール部材が設けられていることを特徴とする加熱モジュール。
【請求項2】
前記加熱モジュールは、更に、前記発熱体(2)における第1端(23)とは反対の第2端(24)に設けられて前記発熱体(2)を前記ホルダ体(1)内に固定するためのフランジ(3)を含むことを特徴とする請求項1に記載の加熱モジュール。
【請求項3】
前記経路(13)は、前記フランジ(3)を収容及び固定するための第1室(1311)と、前記第1室(1311)の一方の側に接続される第2室(1312)を含み、前記第2室(1312)は、前記第1室(1311)よりも前記発熱体(2)の第1端(23)に近接しており、
前記シール部材は、前記第2室(1312)に設けられて前記発熱体(2)と接触する第1シール部材(51)を含むことを特徴とする請求項2に記載の加熱モジュール。
【請求項4】
前記経路(13)は、更に、前記第2室(1312)に接続されて、前記発熱体(2)を挿通させる第1貫通孔(1111)を含み、前記第1貫通孔(1111)は、前記第2室(1312)よりも前記発熱体(2)の第1端(23)に近接しており、
前記第1室(1311)、前記第2室(1312)、前記第1貫通孔(1111)の横断面は順に小さくなっていることを特徴とする請求項3に記載の加熱モジュール。
【請求項5】
前記発熱体(2)の第1端(23)と前記フランジ(3)の間であって且つ前記フランジ(3)に近接する位置には、前記発熱(2)上のパッド(211)が設けられており、前記パッド(211)は、前記第2室(1312)に位置するとともに、前記第1シール部材(51)に包囲されて接触することを特徴とする請求項3に記載の加熱モジュール。
【請求項6】
前記パッド(211)には、前記パッド(211)を絶縁保護するための絶縁層が設けられていることを特徴とする請求項5に記載の加熱モジュール。
【請求項7】
前記加熱モジュールは、更に、一端が前記パッド(211)に接続される電極リード線(4)を含み、前記フランジ(3)には、前記電極リード線(4)を挿設及び固定するための電極線貫通孔(32)が設けられており、前記電極リード線(4)における前記パッド(211)から離隔する一端は前記フランジ(3)の前記電極線貫通孔(32)を貫通することを特徴とする請求項6に記載の加熱モジュール。
【請求項8】
前記第1シール部材(51)は、液体状の接着剤で前記第2室(1312)を埋めて前記発熱体(2)を囲繞し、且つ凝固させることで形成される接着剤シール部材を含むことを特徴とする請求項3に記載の加熱モジュール。
【請求項9】
前記第1シール部材(51)は、液状シリコーンをスプレーコートして前記第2室(1312)を埋め、前記発熱体(2)を囲繞し且つ凝固させることで形成されるシリコーンシール部材を含むことを特徴とする請求項3に記載の加熱モジュール。
【請求項10】
前記経路(13)は、更に、前記第1室(1311)に接続されて、前記発熱体(2)の第2端(24)を突出させる第2貫通孔(1211)を含み、前記第2貫通孔(1211)は、前記第1室(1311)よりも前記発熱体(2)の第2端(24)に近接しており、
前記第1室(1311)、前記第2貫通孔(1211)、前記発熱体(2)の横断面は順に小さくなっていることを特徴とする請求項3に記載の加熱モジュール。
【請求項11】
前記シール部材は、前記第1室(1311)に設けられて前記フランジ(3)と接触する第2シール部材(52)を含むことを特徴とする請求項10に記載の加熱モジュール。
【請求項12】
前記第2シール部材(52)は、前記フランジ(3)における前記第2貫通孔(1211)に近接する一端と前記ホルダ体(1)との間に設けられ、且つ前記発熱体(2)の外側を囲繞することを特徴とする請求項11に記載の加熱モジュール。
【請求項13】
前記第2シール部材(52)は3M接着剤を含むことを特徴とする請求項11に記載の加熱モジュール。
【請求項14】
前記加熱モジュールは、更に、前記ホルダ体(1)の外周に設けられる張り出し(14)を含み、前記張り出し(14)には、開口の向きが前記経路(13)の位置する側とは反対の凹溝(141)が設けられており、前記凹溝(141)内には、前記凹溝(141)の外側を囲繞するシールリング(142)が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の加熱モジュール。
【請求項15】
前記ホルダ体(1)は、ホルダ(11)と、前記ホルダ(11)に取り外し可能に覆合されるホルダベース(12)を含み、前記ホルダ(11)には第1サブ経路(131)が設けられており、前記ホルダベース(12)には第2サブ経路(132)が設けられており、前記第1サブ経路(131)と前記第2サブ経路(132)が連通して前記経路(13)を形成していることを特徴とする請求項1に記載の加熱モジュール。
【請求項16】
前記ホルダ(11)と前記ホルダベース(12)の間には係接構造が設けられており、前記係接構造は、前記ホルダ(11)及び前記ホルダベース(12)の一方に設けられる係接口(1221)と、他方に設けられる係接部(1121)を含むことを特徴とする請求項15に記載の加熱モジュール。
【請求項17】
前記発熱体(2)は、筒状の本体(21)と、前記筒状の本体(21)の第1端(212)に設けられる錐状のヘッド部(22)を含むことを特徴とする請求項1に記載の加熱モジュール。
【請求項18】
上記請求項1~17のいずれか1項に記載の加熱モジュールを含むことを特徴とするエアロゾル発生装置。
【国際調査報告】