(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】充電インレットおよび充電インレットのアップグレードの方法、装置、機器、記憶媒体
(51)【国際特許分類】
G06F 8/654 20180101AFI20240822BHJP
B60R 16/02 20060101ALI20240822BHJP
H02J 7/00 20060101ALI20240822BHJP
H02J 13/00 20060101ALI20240822BHJP
B60L 53/16 20190101ALI20240822BHJP
【FI】
G06F8/654
B60R16/02 660U
H02J7/00 P
H02J7/00 301B
H02J13/00 301A
H02J13/00 311A
B60L53/16
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513149
(86)(22)【出願日】2022-08-09
(85)【翻訳文提出日】2024-02-26
(86)【国際出願番号】 CN2022111138
(87)【国際公開番号】W WO2023024895
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】202110985980.5
(32)【優先日】2021-08-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522388383
【氏名又は名称】長春捷翼汽車科技股▲フン▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Changchun JETTY Automotive Technology Co., Ltd.
【住所又は居所原語表記】No. 957, Shunda Road, High-tech Development Zone, Chaoyang District Changchun City, Jilin Province, 130000, China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】王 超
【テーマコード(参考)】
5B376
5G064
5G503
5H125
【Fターム(参考)】
5B376CA14
5B376CA35
5B376CA40
5B376CA52
5B376FA11
5B376GA07
5G064AA01
5G064AC01
5G064AC03
5G064AC05
5G064CB06
5G064CB12
5G064DA11
5G503AA01
5G503BA01
5G503BB01
5G503CB09
5G503CC02
5G503DB03
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5G503FA06
5G503GD04
5G503GD06
5H125AA01
5H125AC24
5H125BE02
5H125CC01
5H125CC04
5H125EE51
5H125EE61
(57)【要約】
本発明は、充電インレットおよび充電インレットのアップグレードの方法、装置、機器、記憶媒体を提供し、ここに、方法は、アップグレードパッケージにおける新しいアプリケーションプログラムを受信し、前記アップグレードパッケージにおける新しいアプリケーションプログラムが有効であるか否かをチェックすることと、有効である場合、前記アップグレードパッケージにおける新しいアプリケーションプログラムを前記充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込んでアップグレードを行うことと、アップグレードに成功したか否かを判断し、アップグレードに成功した場合、アップグレードに成功したことをマークするように前記充電インレットのフラッグビットをセットすることと、を含む。本発明は、上記の方法によって充電インレットをアップグレードして、アップグレード過程の適用性を向上させることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電インレットのアップグレードの方法であって、
当該方法は、車両制御ユニットに適用され、、
アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを受信し、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムが有効であるか否かをチェックすることと、
有効である場合、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを前記充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込んでアップグレードを行うことと、
アップグレードに成功したか否かを判断し、アップグレードに成功した場合、アップグレードに成功したことをマークするように、前記充電インレットのフラッグビットをセットすることと、を含む
ことを特徴とする充電インレットのアップグレードの方法。
【請求項2】
アップグレードする場合、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムが充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込まれる前に、前記充電インレットのメモリのアクティブエリアにおける旧アプリケーションプログラムを充電インレットのメモリのバックアップエリアにバックアップし、前記充電インレットのメモリのアクティブエリアにおける旧アプリケーションプログラムを消去して、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを受けることをさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の充電インレットのアップグレードの方法。
【請求項3】
前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムが有効である場合、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを充電インレットのアップグレード用記憶エリアに書き込み、車両制御ユニットが再起動した後、新アプリケーションプログラムの記憶アドレスをロードし、車両制御ユニットが再起動する前の旧アプリケーションプログラムをバックアップとすることをさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の充電インレットのアップグレードの方法。
【請求項4】
前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを前記充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込んでアップグレードを行うことは、
アップグレード開始の指令を受信することと、
前記アップグレード開始の指令の指示に従って、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを前記充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込んでアップグレードを行うことと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の充電インレットのアップグレードの方法。
【請求項5】
前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを前記充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込んでアップグレードを行うことは、
アップグレード終了の指令を受信することと、
前記アップグレード終了の指令の指示に従って、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを前記充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込むことを停止することと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の充電インレットのアップグレードの方法。
【請求項6】
充電インレットのハードウェア情報とソフトウェア情報とを読み取ることと、
前記ハードウェア情報と前記ソフトウェア情報とに基づいて、前記充電インレットをアップグレードするか否かを決定することと、
アップグレードする場合、前記充電インレットのメモリのアクティブエリアにおける旧アプリケーションプログラムを充電インレットのメモリのバックアップエリアにバックアップし、前記充電インレットのメモリのアクティブエリアにおける旧アプリケーションプログラムを消去することと、をさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の充電インレットのアップグレードの方法。
【請求項7】
アップグレードに成功したか否かを判断することは、
前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムに対応する初期チェックコードと終了チェックコードとを受信することと、
前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムに対応する初期チェックコードに対して計算を行い、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムに対応する標準チェックコードを決定することと、
前記終了チェックコードと前記標準チェックコードとが一致するか否かを判断することと、
一致する場合、アップグレードに成功したとすることと、を含む
ことを特徴とする請求項1に記載の充電インレットのアップグレードの方法。
【請求項8】
アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを受信する前に、
アップグレード指令を受信し、充電インレットの初期状態データと最近状態データとに基づいて充電インレットのアップグレード時間を選択することができるか否かを判断することと、
充電インレットのアップグレード時間を選択することができる場合、所定時間からアップグレード時間を抽出することと、
充電インレットのアップグレード時間を選択することができない場合、デフォルト時間をアップグレード時間として決定することと、
前記アップグレード時間に、サービスユニットにより伝送されたアップグレードパッケージによって、充電インレットをアップグレードすることと、をさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の充電インレットのアップグレードの方法。
【請求項9】
充電インレットの初期状態データと最近状態データとに基づいて充電インレットのアップグレード時間を選択することができるか否かを判断する前に、
サービスユニットが充電インレットをアップグレードするための検証データを受信し、前記検証データを充電インレットに送信し、充電インレットから返信された暗号化データを受信することと、
前記暗号化データを前記サービスユニットに送信し、前記暗号化データが復号化されたものが前記検証データと同じであるとサービスユニットにより確定したとき、充電インレットの初期状態データと最近状態データとに基づいて、充電インレットのアップグレード時間を選択することができるか否かを判断することと、をさらに含む
ことを特徴とする請求項8に記載の充電インレットのアップグレードの方法。
【請求項10】
充電インレットの初期状態データと最近状態データとに基づいて充電インレットのアップグレード時間を選択することができるか否かを判断することは、
前記充電インレットの初期状態データに基づいて、標準状態区間を決定することと、
充電インレットの最近状態データが前記標準状態区間内にあるか否かを判断することと、
前記最近状態データが前記標準状態区間内にある場合、充電インレットのアップグレード時間を選択することができることと、を含む
ことを特徴とする請求項8に記載の充電インレットのアップグレードの方法。
【請求項11】
前記充電インレットの初期状態データに基づいて標準状態区間を決定することは、
前記充電インレットの前記初期状態データにおける異常データを取り除くことと、
前記初期状態データの標準値と誤差値とを決定することと、
前記標準値と誤差値とに基づいて前記標準状態区間を決定することと、を含む
ことを特徴とする請求項10に記載の充電インレットのアップグレードの方法。
【請求項12】
前記標準値と誤差値とに基づいて前記標準状態区間を決定することは、
前記標準値と前記誤差値との差を前記標準状態区間の左端点値として決定し、前記標準値と前記誤差値との和を前記標準状態区間の右端点値として決定することを含む
ことを特徴とする請求項11に記載の充電インレットのアップグレードの方法。
【請求項13】
充電インレットの初期状態データと最近状態データとに基づいて充電インレットのアップグレード時間を選択することができるか否かを判断することは、
前記最近状態データと前記初期状態データとを比較し、前記最近状態データと前記初期状態データとが一致するか否かを判断することと、
前記最近状態データと前記初期状態データとが一致する場合、充電インレットのアップグレード時間を選択することができることと、を含む
ことを特徴とする請求項8に記載の充電インレットのアップグレードの方法。
【請求項14】
アップグレードに失敗した場合、前記充電インレットのメモリのバックアップエリアにおける旧アプリケーションプログラムを前記充電インレットのメモリのアクティブエリアに改めて復元することをさらに含む
ことを特徴とする請求項1に記載の充電インレットのアップグレードの方法。
【請求項15】
中央制御モジュールと、中央制御モジュールに電気的に接続される監視モジュールと、を含み、
前記監視モジュールは、前記充電インレットの状態情報を収集し、前記状態情報を前記中央制御モジュールに伝送するためのものであり、
前記中央制御モジュールは、車両制御ユニットに電気的に接続され、
前記中央制御モジュールは、前記状態情報を前記車両制御ユニットに伝送し、車両制御ユニットによる制御でアップグレード時間にアップグレードするためのものである
ことを特徴とする充電インレット。
【請求項16】
充電インレットのアップグレードの装置であって、
当該装置は車両制御ユニットに適用され、
アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを受信し、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムが有効であるか否かをチェックする受信モジュールと、
有効である場合、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを前記充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込んでアップグレードを行うアップグレードモジュールと、
アップグレードに成功したか否かを判断し、アップグレードに成功した場合、アップグレードに成功したことをマークするように前記充電インレットのフラッグビットをセットする判断モジュールと、を含む
充電インレットのアップグレードの装置。
【請求項17】
アップグレードする場合、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムが充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込まれる前に、前記充電インレットのメモリのアクティブエリアにおける旧アプリケーションプログラムを充電インレットのメモリのバックアップエリアにバックアップし、前記充電インレットのメモリのアクティブエリアにおける旧アプリケーションプログラムを消去して、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを受けるバックアップモジュールをさらに含む
ことを特徴とする請求項16に記載の充電インレットのアップグレードの装置。
【請求項18】
前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムが有効である場合、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを充電インレットのアップグレード用記憶エリアに書き込み、車両制御ユニットが再起動し後、新アプリケーションプログラムの記憶アドレスをロードし、車両制御ユニットが再起動する前の旧アプリケーションプログラムをバックアップとする進行アップグレードモジュールをさらに含む
ことを特徴とする請求項16に記載の充電インレットのアップグレードの装置。
【請求項19】
前記アップグレードモジュールは、
アップグレード開始の指令を受信するアップグレード指令受信モジュールと、
前記アップグレード開始の指令の指示に従って、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを前記充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込んでアップグレードを行う直接アップグレードモジュールと、を含む
ことを特徴とする請求項16に記載の充電インレットのアップグレードの装置。
【請求項20】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムとを含むコンピュータ機器であって、
前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法による指令を実行する
ことを特徴とするコンピュータ機器。
【請求項21】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、
前記コンピュータプログラムがコンピュータ機器のプロセッサによって実行されると、請求項1~14のいずれか一項に記載の方法による指令を実行する
ことを特徴とするコンピュータ読取可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年08月26日に提出された出願番号が202110985980.5であり、発明名称が「充電インレットおよび充電インレットのアップグレードの方法、装置、機器、記憶媒体」である中国特許出願の優先権を要求し、その全ての内容は援用により本願に組み込まれている。
【0002】
本発明は、充電インレットの分野に関し、特に、充電インレットおよび充電インレットのアップグレードの方法、装置、機器、記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
新エネルギー産業の急速な発展に伴い、電気自動車の数が徐々に増加し、充電機器の安全性、信頼性および即時性に対する要求も高まっている。車両制御ユニット(ECU)は、自動車の脳に相当し、ECUは自動車上の電子部品に接続可能であり、車両統一診断サービス(UDS)は、車両電子故障診断サービスを実現するために作成された統一国際規格であり、ECUと電子部品とはUDSの規定下で通信する必要がある。
【0004】
充電インレットは電気自動車に取り付けられて充電インターフェースに接続するための装置であり、充電インレット自体は、温度が高過ぎたり、低過ぎたりすること、振動、衝撃などの状況によって破損する可能性があるが、従来の電気自動車において、充電インレットは、充電インターフェースに接続して充電する作用を有することに加え、さらに、充電インレットの一部の状態を監視することができる。
【0005】
しかし、従来技術では、充電インレットの状態を監視することだけができ、充電インレットをアップグレードする方法が存在しない。従来技術では、電気自動車の他の電子部品をアップグレードする方法が存在するが、アップグレードする時に、電子部品の使用状況または状態に応じてアップグレードすることができない。これによって、アップグレードする過程は、電子部品の実際の状況に応じて対応した変化を行うことができず、適用性が高くない。したがって、現在、充電インレットをアップグレードして、アップグレード過程の適用性を向上させるための充電インレットのアップグレードの方法が求められている。
【発明の概要】
【0006】
本発明の実施例は、充電インレットおよび充電インレットのアップグレードの方法、装置、機器、記憶媒体を提供することによって、充電インレットをアップグレードして、アップグレード過程の適用性を向上させることを目的とする。
【0007】
上記目的を達成するために、本発明の実施例は、車両制御ユニットに適用される充電インレットのアップグレードの方法を提供し、該方法は、
アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを受信し、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムが有効であるか否かをチェックすることと、
有効である場合、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを前記充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込んでアップグレードを行うことと、
アップグレードに成功したか否かを判断し、アップグレードに成功した場合、アップグレードに成功したことをマークするように前記充電インレットのフラッグビットをセットすることと、を含む。
【0008】
一方、本発明の実施例は、中央制御モジュールと、中央制御モジュールに電気的に接続される監視モジュールとを含む充電インレットを提供し、
前記監視モジュールは、前記充電インレットの状態情報を収集し、前記状態情報を前記中央制御モジュールに伝送するためのものであり、
前記中央制御モジュールは、車両制御ユニットに電気的に接続され、前記状態情報を前記車両制御ユニットに伝送し、車両制御ユニットによる制御でアップグレード時間にアップグレードするためのものである。
【0009】
別の態様により、本発明の実施例は、車両制御ユニットに適用される充電インレットのアップグレードの装置を提供し、前記装置は、
アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを受信し、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムが有効であるか否かをチェックする受信モジュールと、
有効である場合、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを前記充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込んでアップグレードを行うアップグレードモジュールと、
アップグレードに成功したか否かを判断し、アップグレードに成功した場合、アップグレードに成功したことをマークするように前記充電インレットのフラッグビットをセットする判断モジュールと、を含む。
【0010】
別の態様により、本発明の実施例は、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されたコンピュータプログラムとを含み、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、上記のいずれか1項に記載の方法による指令を実行するコンピュータ機器をさらに提供する。
【0011】
別の態様により、本発明の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、前記コンピュータプログラムがコンピュータ機器のプロセッサによって実行されると、上記のいずれか1項に記載の方法による指令を実行する。
【0012】
以上の本発明の実施例に係る技術的解決手段から分かるように、本発明の実施例は、アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムが有効であるとチェックすることを前提として、旧アプリケーションプログラムのバックアップ工程を先に行い、次に新アプリケーションプログラムに関するアップグレードを行うことによって、充電インレットのアップグレード過程の適用性とアップグレード効率を向上させる。
【0013】
本発明の上記および他の目的、特徴および利点をより明瞭かつ理解しやすくするために、以下、好ましい実施例を挙げて、添付の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0014】
本発明の実施例または従来技術における技術的解決手段をより明瞭に説明するために、以下、実施例または従来技術の説明に使用する必要がある図面を簡単に説明し、明らかに、以下の図面は、本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者にとって、進歩的な労働をせずに、これらの図面に基づいて他の図面を得ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】本発明の実施例に係る、充電インレットのアップグレードの方法の概略フローチャート
【
図2】本発明の実施例に係る、充電インレットのアップグレードの方法の第2の概略フローチャート
【
図3】本発明の実施例に係る、アップグレードに成功したか否かを判断するための概略フローチャート
【
図4】本発明の実施例に係る、充電インレットのアップグレードの方法の第3の概略フローチャート
【
図5】本発明の実施例に係る、充電インレットのアップグレードの方法の第4の概略フローチャート
【
図6】本発明の実施例に係る、充電インレットのアップグレード時間を選択することができるか否かを判断する概略フローチャート
【
図7】本発明の実施例に係る、標準状態区間を決定する概略フローチャート
【
図8】本発明の実施例に係る、充電インレットのアップグレード時間を選択することができるか否かを判断する概略フローチャート
【
図9】本発明の実施例に係る、充電インレットのモジュール構造の概略図
【
図10】本発明の実施例に係る、充電インレットのアップグレードの装置のモジュール構造の概略図
【
図11】本発明の実施例に係る、コンピュータ機器の構造概略図
【0016】
符号の説明
1、充電インレット、2、中央制御モジュール、3、監視モジュール、4、車両制御ユニット、100、受信モジュール、200、アップグレードモジュール、300、判断モジュール、1102、コンピュータ機器、1104、プロセッサ、1106、メモリ、1108、駆動機構、1110、入出力モジュール、1112、入力機器、1114、出力機器、1116、表示機器、1118、グラフィカルユーザインタフェース、1120、ネットワークインターフェース、1122、通信リンク、1124、通信バス。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の実施例における図面を参照しながら、本発明の実施例における技術的解決手段を明瞭且つ完全に説明する。明らかに、説明された実施例は本発明の一部の実施例に過ぎず、全ての実施例ではない。本発明の実施例に基づいて、当業者が進歩的な労働をせずに取得した他の全ての実施例は、本発明の権利保護範囲に属する。
【0018】
新エネルギー産業の急速な発展に伴い、電気自動車の数が徐々に増加し、充電機器の安全性、信頼性および即時性に対する要求も高まっている。車両制御ユニット(ECU)は、自動車の脳に相当し、ECUは、自動車上の電子部品に接続可能であり、車両統一診断サービス(UDS)は、車両電子故障診断サービスを実現するために作成された統一国際規格であり、ECUと電子部品とはUDSの規定下で通信する必要がある。
【0019】
充電インレットは、電気自動車に取り付けられて充電インターフェースに接続するための装置であり、充電インレット自体は、温度が高過ぎたり、低過ぎたりすること、振動、衝撃などの状況によって破損する可能性があるが、従来の電気自動車において、充電インレットは、充電インターフェースに接続して充電する作用を有することに加え、さらに、充電インレットの一部の状態を監視することができる。
【0020】
しかし、従来技術では、充電インレットの状態を監視することだけができ、充電インレットをアップグレードする方法は存在しない。しかし、実際の作業および生活において、充電インレット内部の充電、監視などの過程で発生し得る脆弱性をタイムリーに解決するために、必要な時に電気自動車メーカーのバックグラウンドのサービスユニットによって充電インレットをアップグレードする。したがって、現在、充電インレットをアップグレードするための充電インレットのアップグレードの方法が求められている。
【0021】
上記課題を解決するために、本発明の実施例は、充電インレットをアップグレードすることができる充電インレットのアップグレードの方法を提供する。
図1は、本発明の実施例に係る充電インレットのアップグレードの方法のステップの概略図であり、本明細書は、実施例またはフローチャートに記載の方法の操作ステップを提供するが、従来技術または非進歩的な労働に基づいて、より多くまたはより少ない操作ステップを含むようになることが可能である。実施例に挙げられたステップ順序は、様々なステップ実行順序のうちの1種の方式に過ぎず、唯一の実行順序を表すものではない。実際のシステムまたは装置製品において実行されるとき、実施例または図面に示された方法の順序に従って実行してもよく、または並列に実行してもよい。
【0022】
充電インレットは電気自動車に取り付けられ、電気自動車に充電するとき、充電スタンドは充電ケーブルを介して充電コネクタに接続され、充電コネクタは充電インレットに挿入されて電気自動車を充電する。充電インレットには、充電インレットの状態情報を監視することができる監視モジュールと、監視モジュールに電気的に接続される中央制御モジュールとが設けられており、監視モジュールは、温度監視モジュールと、電圧監視モジュールと、ソケットロック監視モジュールと、充電指示ランプ監視モジュールとを含むことができる。
【0023】
ここに、中央制御モジュールは、電気自動車の車両制御ユニット(ECU)に電気的に接続される。温度監視モジュールは、主に充電中の端子、電線等の温度を監視する。電圧監視モジュールは、主に充電中の充電電圧を監視する。充電過程において、充電インターフェースは、充電インレットにおいてソケットロックによりロックされる。ソケットロック監視モジュールは、ソケットロックがロックされているか否かを監視する。充電過程において、充電指示ランプは充電中であるか否かを示すためのものであり、充電指示ランプ監視モジュールは充電状態を監視する。中央制御モジュールは、ワンチップマイコンであってもよい。中央制御モジュールは監視モジュールにより監視された状態情報を記憶するメモリと、状態情報をECUに送信するプロセッサとを含んで良い。
【0024】
電気自動車が正常に使用できることを確保するために、電気自動車のメーカーは、充電インレットを定期的にアップグレードする必要があり、アップグレード時にメーカーのバックグラウンドのサービスユニットによりアップグレードパッケージを送信することができ、アップグレードの内容は、温度監視モジュールにより温度を監視する精度を向上させること、充電指示ランプの輝度や色を調整することなどを含むことができる。ここに、サービスユニットはサーバであってもよい。
【0025】
サービスユニットがアップグレードパッケージを送信する場合、サービスユニットは、アップグレードパッケージをECUに送信し、ECUは、充電インレットのアップグレード時間を選択することが可能であるかを判断することによってアップグレード時間をさらに決定し、アップグレード時間に充電インレットをアップグレードする。アップグレードする前に、データを検証することによって充電インレットが正常であるか否かを検証する必要があり、検証に成功した後アップグレードする。アップグレード時に、先に旧アプリケーションプログラムをメモリのバックアップエリアにバックアップし、もしアップグレードに成功しなかった場合、メモリのバックアップエリアにおける旧アプリケーションプログラムを改めて復元する。このような方法により充電インレットのアップグレードすることができる。アップグレード過程の適用性を向上させると同時に、アップグレード過程における安全性を確保することができる。
【0026】
図1を参照し、車両制御ユニットに適用される充電インレットのアップグレードの方法であって、
アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを受信し、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムが有効であるか否かをチェックすること(S001)と、
有効である場合、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを前記充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込んでアップグレードすること(S002)と、
アップグレードに成功したか否かを判断し、アップグレードに成功した場合、アップグレードに成功したことをマークするように前記充電インレットのフラッグビットをセットすること(S003)と、を含む。
【0027】
さらに、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムが有効である場合、アップグレードを行うことができる。アップグレードを行う場合、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムが前記充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込まれる前に、前記充電インレットのメモリのアクティブエリアにおける旧アプリケーションプログラムを充電インレットのメモリのバックアップエリアにバックアップし、前記充電インレットのメモリのアクティブエリアにおける旧アプリケーションプログラムを消去し、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを受ける。
【0028】
具体的には、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムが有効であるか否かは、ECUによってチェックすることができる。チェック方法としては、対応するチェックアルゴリズムによって新アプリケーションプログラムをチェックし、新アプリケーションプログラムにプログラム欠陥などの脆弱性が存在しないことを確定してもよい。もちろん、他のチェック方法であってもよく、本文ではチェック方法を限定しない。充電インレットのアプリケーションプログラムのアップグレードに失敗する場合、充電インレット全体に実行可能なアプリケーションプログラムがないことを防止するために、旧アプリケーションプログラムをバックアップエリアに先にバックアップしてから、アクティブエリアにおける旧アプリケーションプログラムを消去して良い。アップグレードに成功した場合、記憶空間を節約する目的のために、バックアップエリアにおける旧アプリケーションプログラムを消去してよい。その後、フラッグビットを1にする。初期状態において、ECUはアップグレード指令を受信した後、充電インレットのフラッグビットを0にする。フラッグビットが0であることは、この時アップグレード指令があるが、アップグレードを行わっておらず、充電インレットのアップグレードを行う必要があることを示す。フラッグビットが1であることは、この時にアップグレードに成功したことを示す。フラッグビットはアップグレード状態をマークする役割を果たし、後続の他の応用の根拠とすることができる。
【0029】
本文の別の実施例において、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムが有効である場合、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを充電インレットのアップグレード用記憶エリアに書き込み、車両制御ユニットが再起動した後新アプリケーションプログラムの記憶アドレスをロードし、車両制御ユニットが再起動する前の旧アプリケーションプログラムをバックアップとする。
【0030】
ここに、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを前記充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込んでアップグレードすることは、
アップグレード開始の指令を受信することと、
前記アップグレード開始の指令による指示に従って、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを前記充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込んでアップグレードすることと、
アップグレード終了の指令を受信することと、
前記アップグレード終了の指令による指示に従って、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを前記充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込むことを停止することと、を含む。
【0031】
車両制御ユニットECUは、サービスユニットによって送信されたアップグレード開始の指令とアップグレード終了の指令を受信し、対応する指示に従って、新アプリケーションプログラムを充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込む工程を行うことができる。
【0032】
図2に示すように、本発明の実施例において、
充電インレットのハードウェア情報とソフトウェア情報とを読み取ること(S011)と、
前記ハードウェア情報と前記ソフトウェア情報とに基づいて、前記充電インレットをアップグレードするか否かを決定すること(S012)と、
アップグレードする場合、前記充電インレットのメモリのアクティブエリアにおける旧アプリケーションプログラムを充電インレットのメモリのバックアップエリアにバックアップし、前記充電インレットのメモリのアクティブエリアにおける旧アプリケーションプログラムを消去すること(S013)と、をさらに含む。
【0033】
具体的には、上記ステップS011~S013は、ステップS001と並行、または前後して実行されてもよく、その実行順序を限定しない。ハードウェア情報は、温度監視モジュール、電圧監視モジュール、ソケットロック監視モジュールおよび充電指示ランプ監視モジュールによってチェックすることができる。ソフトウェア情報について、充電インレットの内部で実行するアプリケーションプログラムに誤りがなく且つ完全であるか否かをチェックすることができる。ハードウェア情報とソフトウェア情報とのチェックにおいて問題がない場合、アップグレードすることができる。
【0034】
図3を参照し、さらに、本発明の実施例において、前記アップグレードに成功したか否かを判断することは、
前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムに対応する初期チェックコードと終了チェックコードとを受信すること(S021)と、
前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムに対応する初期チェックコードに対して計算し、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムに対応する標準チェックコードを決定すること(S022)と、
前記終了チェックコードが前記標準チェックコードと一致するか否かを判断すること(S023)と、
一致する場合、アップグレードに成功したこと(S024)と、を含む。
【0035】
具体的には、アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムには、初期チェックコードがあり、新アプリケーションプログラムが充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込まれるとともに、初期チェックコードはプログラムの読み込みなどの要因の影響を受ける。新アプリケーションプログラムの書き込みが完了した後、初期チェックコードが変化し、終了チェックコードを形成する。一方、ECUは、初期チェックコードと終了チェックコードとを受信し、次に、SHA256アルゴリズムに基づいて初期チェックコードに対して計算を行い、標準チェックコードを取得する。もし新アプリケーションプログラムの書き込み工程に問題がなく、異常が発生せず、アップグレードに成功した場合、終了チェックコードと標準チェックコードは一致すべきであり、一致しない場合、新アプリケーションプログラムの書き込み工程に問題があり、すなわちアップグレードに成功しなかったことになる。
【0036】
本発明の実施例において、アップグレードを行う前に、充電インレットは、車両制御ユニットECUによる電源投入の操作またはウェイクアップの操作を受けた後にウェイクアップされ、ウェイクアップ後プログラミング診断セッションに入る。アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムが有効であり、且つ充電インレットのハードウェア情報とソフトウェア情報とが正常であるとチェックした場合、充電インレットのメモリのアクティブエリアにおける旧アプリケーションプログラムを充電インレットのメモリのバックアップエリアにバックアップし、充電インレットのメモリのアクティブエリアにおける旧アプリケーションプログラムを消去する。新アプリケーションプログラムが書き込まれる前に、充電インレットは、書き込みを要求する命令を車両制御ユニットのECUに送信し、ECUは命令を受信した後、対応する要求指令をサービスユニットに送信する。このとき、サービスユニットは、アップグレード開始の指令をECUに返信し、ECUはアップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込んでアップグレードする。アップグレードが完了した後、充電インレットは、ログアウトを要求する命令をECUに送信し、ECUは命令を受信した後、対応する要求指令をサービスユニットに送信する。このとき、サービスユニットは、アップグレード終了の指令をECUに返信し、ECUは、アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込むことを停止する。ECUは、初期チェックコードと終了チェックコードとを受信し、そしてSHA256アルゴリズムに従って初期チェックコードに対して計算を行い、標準チェックコードを取得し、標準チェックコードと終了チェックコードとが一致すると判断した後、アップグレードに成功したことを確認し、アップグレードに成功したことをマークするように前記充電インレットのフラッグビットをセットする。
【0037】
図4を参照し、アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを受信する前に、
アップグレード指令を受信し、充電インレットの初期状態データと最近状態データとに基づいて充電インレットのアップグレード時間を選択することができるか否かを判断すること(S101)と、
充電インレットのアップグレード時間を選択することができる場合、所定時間からアップグレード時間を選択すること(S102)と、
充電インレットのアップグレード時間を選択することができない場合、デフォルト時間をアップグレード時間として決定すること(S103)と、
前記アップグレード時間に、サービスユニットにより伝送されたアップグレードパッケージによって、充電インレットをアップグレードすること(S104)と、をさらに含む。
【0038】
車両制御ユニットECUがサービスユニットから送信されたアップグレード指令を受信した場合、車両はこの時走行中状態にありまたは車両所有者が自動車を使用しようとする可能性があるため、この時、ECUは、初期状態データおよび最近状態データとに基づいて充電インレットのアップグレード時間を選択することができるか否かを判断する。充電インレットのアップグレード時間を選択することができる場合、車両所有者により、または直接ランダムに所定時間からアップグレード時間を選択してもよい。ここに、所定時間は、予め設定された複数の時間、例えば1時間後、2時間後などであってもよく、一般的に、所定時間は、12または24時間以内である。充電インレットのアップグレード時間を選択することができない場合、デフォルト時間をアップグレード時間として決定し、ここに、デフォルト時間は、例えば、30秒後などの予め設定された時間であってもよく、一般的に、アップグレード更新をタイムリーに行うように、デフォルト時間を間隔が短い時間とする。このような方法により、車両所有者のニーズと車両の状態に応じてアップグレード時間を選択し、適切なアップグレード時間に充電インレットのアップグレードを行うことができ、このような過程は、充電の安全性を確保し、タイムリーで効果的にアップグレードを行うことができるだけでなく、実際のニーズも満たす。
【0039】
本発明の実施例において、ステップS101の前に、ECUは、充電インレットのハードウェアバージョンとソフトウェアバージョンとを取得し、サービスユニットによって送信されたアップグレードパッケージにおけるバージョン情報を取得し、充電インレットのハードウェアバージョンおよびソフトウェアバージョンをアップグレードパッケージにおけるバージョン情報と比較することにより、既存のバージョンタイプがアップグレードパッケージにおけるバージョンタイプと一致し、かつ、既存のバージョンレベルがアップグレードパッケージにおけるバージョンレベルよりも低い場合、ステップS104を実行することができる。これによって、充電インレットを正確且つ適切にアップグレードすることを確保し、アップグレードの品質と効果を向上させる。
【0040】
図5を参照し、本発明の実施例において、充電インレットの初期状態データと最近状態データとに基づいて充電インレットのアップグレード時間を選択することができるか否かを判断する(ステップS101)前に、
サービスユニットが充電インレットをアップグレードするための検証データを受信し、前記検証データを充電インレットに送信し、充電インレットから返信された暗号化データを受信すること(S201)と、
前記暗号化データを前記サービスユニットに送信し、サービスユニットにより、前記暗号化データが復号化されたものが前記検証データと同じであると確定した(S202)場合、充電インレットの初期状態データと最近状態データとに基づいて、充電インレットのアップグレード時間を選択することができるか否かを判断すること(S203)と、をさらに含む。
【0041】
具体的には、ECUによって暗号化検証を行う。ECUは、サービスユニットから送信された検証データを受信した後、検証データを充電インレットに送信する。充電インレットは、検証データに対して暗号化を行って暗号化データを取得し、そして、充電インレットは暗号化データをECUに伝送する。ECUは当該暗号化データを受信した後、サービスユニットに送信する。サービスユニットは、暗号化データを復号化し、復号化したものを検証データと比較し、同じであれば、検証に問題ない。検証に問題ない場合のみ、後のステップS101を行うことができる。この暗号化検証過程において、充電インレットとサービスユニットは同一の暗号化システムを共用するため、充電インレットの暗号化とサービスユニットの復号化とは、対応する過程である。この過程により充電インレットがサービスユニットに対応する充電インレットであるか否かを検証することができ、充電インレットのアップグレードの安全性を確保する。
【0042】
図6を参照し、本発明の実施例において、充電インレットの初期状態データと最近状態データとに基づいて充電インレットのアップグレード時間を選択することができるか否かを判断することは、
前記充電インレットの初期状態データに基づいて、標準状態区間を決定すること(S1011)と、
充電インレットの最近状態データが前記標準状態区間内にあるか否かを判断すること(S1012)と、
前記最近状態データが前記標準状態区間内にある場合、充電インレットのアップグレード時間を選択することを可能にすること(S1013)と、を含む。
【0043】
ここに、状態データは、温度状態データ、電圧状態データ、充電指示ランプ状態データおよびソケットロック状態データを含むことができる。充電インレットの初期状態データの抽出時間は、予め設定された、電気自動車の出荷直後に対応する時間帯であってもよい。初期状態データは、上記状態データの、電気自動車の出荷直後の状態である。電気自動車の出荷直後は各種性能が最適な状態にあるため、この時間帯に対応する状態データを初期状態データとして抽出し、後期の各種状態性能の基準とすることができる。これにより、標準状態区間を決定することができる。
【0044】
その後、充電インレットの最近状態データが標準状態区間内にあるか否かをさらに判断し、最近状態データは、アップグレード指令を受信する前の1週間、3日間などに対応する状態データであり、このような最近の時間帯の最近状態データこそ、充電インレットの直近の状態を反映することができるからである。最後に、最近状態データが標準状態区間内にある場合、充電インレットのアップグレード時間を選択することができる。すなわち、充電インレットの最近の状態が出荷直後の状態に近い場合、充電インレットの状態が依然として良好であることを示し、これを充電インレットのアップグレード時間を選択することができるか否かの基準とする。
【0045】
図7を参照すると、本発明の実施例において、ステップS1011において、前記充電インレットの初期状態データに基づいて標準状態区間を決定することは、
前記充電インレットの前記初期状態データにおける異常データを取り除くこと(S1011a)と、
前記初期状態データの標準値と誤差値とを決定すること(S1011b)と、
前記標準値と誤差値とに基づいて前記標準状態区間を決定すること(S1011c)と、を含む。
【0046】
具体的には、電気自動車の出荷直後、充電インレットは、人為的な要因または自然要因によって、取得された初期状態データにおいてわずかに異常データがあることを避けられない場合がある。これらの異常データは、温度の急増または急降、充電指示ランプの一時的消灯などとして表現される可能性がある。しかし、これらの異常データは、充電インレット自体に問題があるために生成されたものではないので、代表的なものではなく、取り除く必要がある。孤立森モデルを用いて異常データを取り除くことができる。
【0047】
異常データを取り除いた後、初期状態データの標準値と誤差値とを決定することができ、具体的には、初期状態データが正規分布に従うため、初期状態データを正規分布曲線にフィットさせ、正規分布曲線によって初期状態データの期待値μおよび分散σを決定することができる。さらに実際のニーズに応じて期待値を初期状態データの標準値として決定し、1倍分散、2倍分散または3倍分散を初期状態データの誤差値として決定することができる。そのうち、1倍分散、2倍分散または3倍分散を初期状態データの誤差値とすると、決定された標準状態区間の大きさが異なり、原則として、1倍分散を誤差値として決定された標準状態区間は、2倍分散を誤差値として決定された標準状態区間より小さく、2倍分散を誤差値として決定された標準状態区間は、3倍分散を誤差値として決定された標準状態区間より小さい。
【0048】
標準状態区間の範囲が大きいほど、最近状態データが標準状態区間にある確率が高くなるため、標準状態区間の範囲は、実際の必要に応じて選択することができる。精度に対する要求がより高く、包括性に対する要求が低い場合、1倍分散を誤差値として選択してよい。精度に対する要求が高くなく、包括性に対する要求がより高い場合、3倍分散を誤差値として選択してよい。これにより、精度と包括性とに基づく異なる要求を満たす。
【0049】
なお、温度、電圧などの状態データは、異なる時点によって温度または電圧の大小が異なり、正規分布に従うため、上記の方式で標準状態区間を決定することができる。しかし、充電指示ランプ、ソケットロックなどの状態データは、異なる時点によって点灯または消灯、ロックまたはアンロックの2つの状態しか存在しないため、上記の方式で標準状態区間を決定することができない。このような状態情報について、充電指示ランプの状態情報を例として、異常データは0であり、0は、充電指示ランプが点灯されなかったり、点滅したりすることを示し、標準値は1であり、1は、充電指示ランプが点灯していることを示す。誤差値は、0に設定され、即ち誤差が許容されず、標準値と誤差値により標準状態区間を決定する。
【0050】
さらに、前記標準値と誤差値とに基づいて前記標準状態区間を決定することは、
前記標準値と前記誤差値との差を前記標準状態区間の左端点値として決定し、前記標準値と前記誤差値との和を前記標準状態区間の右端点値として決定することを含む。
【0051】
具体的には、前記標準状態区間は、以下の式に従って決定される。
【0052】
【0053】
ここで、Mは標準状態区間であり、Aは標準値であり、Bは誤差値である。
【0054】
具体的には、σ(1倍分散)を初期状態データの誤差値とすれば、標準状態区間は、[μ-σ、μ+σ]として決定されることができ、2σ(2倍分散)を初期状態データの誤差値とすれば、標準状態区間は、[μ-2σ、μ+2σ]として決定されることができ、3σ(3倍分散)を初期状態データの誤差値とすれば、標準状態区間は、[μ-3σ、μ+3σ]として決定されることができる。
【0055】
なお、温度、電圧などの状態データに対して、上記方法によって標準状態区間を決定することができるが、充電指示ランプ、ソケットロックなどの状態データに対して、標準状態区間を[1、1]として決定することができる。そのうち、1は、充電指示ランプが点灯していること、またはソケットロックがロックされることを表す。
【0056】
図8を参照し、また、本発明の実施例において、充電インレットの初期状態データと最近状態データとに基づいて充電インレットのアップグレード時間を選択することができるか否かを判断することは、
前記最近状態データと前記初期状態データとを比較し、前記最近状態データと前記初期状態データとが一致するか否かを判断すること(S1014)と、
前記最近状態データと前記初期状態データとが一致する場合、充電インレットのアップグレード時間を選択することを可能にすること(S1015)と、を含む。
【0057】
ここに、電気自動車が出荷された後の一定時間内の任意の時点の、充電インレットに対応する状態データを初期状態データとして抽出し、この時点を抽出する時、当該時点の充電インレットの状態が良好であり、異常状況が発生していないことを確保する必要があり、この時の状態データこそ代表的なものになる。
【0058】
さらに、最近状態データと初期状態データとが一致するか否かを判断し、温度状態データと電圧状態データについて、ここでの一致は、完全に同じではない可能性があり、許容される誤差範囲内にあれば、一致とすることができる。例えば、温度誤差範囲を±0.1℃に設定することができ、初期状態データにおける温度が10℃である場合、9.9~10.1℃内にあれば、一致とすることができる。しかし、充電指示ランプ状態データとソケットロック状態データについて、ここでの一致は、完全に同じである可能性があり、許容される誤差範囲が存在しない。充電指示ランプ状態データと初期の充電指示ランプ状態データとが一致し、どちらも1(充電指示ランプが点灯している)であり、またはソケットロック状態データと初期のソケットロック状態データとが一致し、どちらも1(ソケットロックがロックされている)である場合のみ、両者を一致とすることができる。
【0059】
さらに、アップグレードに失敗した場合、前記充電インレットのメモリのバックアップエリアにおける旧アプリケーションプログラムを前記充電インレットのメモリのアクティブエリアに改めて復元することをさらに含む。
【0060】
アップグレードに失敗した場合、フラッグビットは0になり、バックアップエリアにおける旧アプリケーションプログラムを改めてアクティブエリアに復元し、このとき、フラッグビットは依然として0であり、フラッグビットは0であることは、当時アップグレード指令があるが、まだアップグレードしておらず(アップグレードに成功しておらず)、充電インレットのアップグレードを行う必要があることを示す。
【0061】
上記一連のステップにより、充電インレットの最近状態データと初期状態データとを比較することによって、充電インレットのアップグレード時間を選択することができるか否かを判断することができる。最近状態データが初期状態データにより決定された標準状態区間内にあり、または最近状態データが初期状態データと一致する場合、充電インレットのアップグレード時間を選択することができ、システムのインタラクティブ性および可用性を向上させる。そうでない場合、システムの安全性を向上させ、充電インレットが高性能で高品質的に充電を完成できることを確保するために、デフォルト時間をアップグレード時間として決定する必要がある。アップグレード時間になった場合、先にバックアップを行い、次にアップグレードを行うことができる。その目的として、充電インレットのアップグレードに成功しないことを対応することである。アップグレードに成功しなくても、前の旧アプリケーションプログラムを継続して使用することができ、アップグレードに成功しないことによる後のメンテナンスやアップグレードを待機することを回避し、充電インレットのアップグレード効率を向上させる。
【0062】
図9を参照し、上記に記載の充電インレットのアップグレードの方法に基づいて、充電インレットのアップグレードの方法が充電インレットに合わせてアップグレードするように充電インレットを設計する必要があり、ここに、充電インレット1は、中央制御モジュール2と、中央制御モジュール2に電気的に接続された監視モジュール3とを含み、
前記監視モジュール3は、前記充電インレット1の状態情報を収集して前記状態情報を前記中央制御モジュール2に伝送するためのものであり、
前記中央制御モジュール2は、車両制御ユニット4に電気的に接続され、前記状態情報を前記車両制御ユニット4に伝送し、車両制御ユニット4による制御でアップグレード時間にアップグレードを行うためのものである。
【0063】
具体的には、監視モジュール3は、温度監視モジュールと、電圧監視モジュールと、ソケットロック監視モジュールと、充電指示ランプ監視モジュールとを含むことができる。温度監視モジュールは、主に充電中の端子、電線等の温度を監視する。電圧監視モジュールは、主に充電中の充電電圧を監視する。充電過程において、充電インターフェースは、充電インレットにおいてソケットロックによりロックされ、ソケットロック監視モジュールは、ソケットロックがロックされているか否かを監視する。充電過程において、充電指示ランプは、充電中であるか否かを示すためのものになる。充電指示ランプ監視モジュールは充電状態を監視する。
【0064】
上記に記載の充電インレットのアップグレードの方法に基づいて、本発明の実施例は、充電インレットのアップグレードの装置をさらに提供する。前記装置は、本発明の実施例に記載の方法を用いたシステム(分散システムを含む)、ソフトウェア(アプリ)、モジュール、コンポーネント、サーバ、ユーザ端末などを含み、必要な実施ハードウェアと組み合わせた装置である。同一の革新的な思想に基づき、本発明は以下の1つまたは複数の実施例に記載される装置を提供する。当該装置により問題を解決する実現手段は、方法と類似するため、本発明の実施例の具体的な装置の実施形態は、上記の方法の実施を参照することができ、詳しい説明を省略する。以下に用いられる用語「ユニット」または「モジュール」は、所定の機能を実現するソフトウェアおよび/またはハードウェアの組み合わせであってもよい。以下の実施例で説明される装置は、ソフトウェアで実現されることが好ましいが、ハードウェアで実現されてもよいし、ソフトウェアとハードウェアの組み合わせで実現されてもよい。
【0065】
具体的には、
図10は、本発明の実施例に係る充電インレットのアップグレードの装置の一実施例のモジュール構造概略図であり、
図10を参照し、本発明の実施例に係る充電インレットのアップグレードの装置は、受信モジュール100と、アップグレードモジュール200と、判断モジュール300とを含む。
【0066】
車両制御ユニットに適用される充電インレットのアップグレードの装置は、
アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを受信し、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムが有効であるか否かをチェックする受信モジュール100と、
有効である場合、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを前記充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込んでアップグレードするアップグレードモジュール200と、
アップグレードに成功したか否かを判断し、アップグレードに成功した場合、アップグレードに成功したことをマークするように前記充電インレットのフラッグビットをセットする判断モジュール300と、を含む。
【0067】
さらに、バックアップモジュールをさらに含み、前記バックアップモジュールは、アップグレードする場合、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムが充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込まれる前に、前記充電インレットのメモリのアクティブエリアにおける旧アプリケーションプログラムを充電インレットのメモリのバックアップエリアにバックアップし、前記充電インレットのメモリのアクティブエリアにおける旧アプリケーションプログラムを消去し、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを受ける。
【0068】
さらに、進行アップグレードモジュールをさらに含み、前記進行アップグレードモジュールは、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムが有効である場合、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを充電インレットのアップグレード用記憶エリアに書き込み、車両制御ユニットが再起動した後新アプリケーションプログラムの記憶アドレスをロードし、車両制御ユニットが再起動する前の旧アプリケーションプログラムをバックアップする。
【0069】
さらに、前記アップグレードモジュール100は、
アップグレード開始の指令を受信するアップグレード指令受信モジュールと、
前記アップグレード開始の指令の指示に従って、前記アップグレードパッケージにおける新アプリケーションプログラムを前記充電インレットのメモリのアクティブエリアに書き込んでアップグレードする直接アップグレードモジュールと、を含む。
【0070】
図11に示すように、上記に記載の充電インレットのアップグレードの方法に基づいて、本発明の一実施例において、コンピュータ機器1102をさらに提供し、ここに、上記方法は、コンピュータ機器1102で実行される。コンピュータ装置1102は、たとえば、1つ以上の中央処理ユニット(CPU)またはグラフィックスプロセッサ(GPU)のような、プロセッサ1104を含んでもよい。各プロセッサユニットは、1つ以上のハードウェアスレッドを実現することができる。コンピュータ機器1102は、たとえば、コード、設定、データなどの任意の種類の情報を記憶するための任意のメモリ1106をさらに含んでもよい。一実施形態において、メモリ1106にあり、プロセッサ1104上で実行可能なコンピュータプログラムは、前記プロセッサ1104によって実行されると、上記方法による指令を実行することができる。例えば、メモリ1106は、任意のタイプのRAM、任意のタイプのROM、フラッシュメモリデバイス、ハードディスク、光ディスクなどのいずれか1つまたは複数の組み合わせを含むことが限定されていない。より一般的には、任意のメモリは、任意の技術を用いて情報を記憶することができる。さらに、任意のメモリは、揮発性のものであってもよいし、不揮発性で情報を保留するものであってもよい。さらに、任意のメモリは、コンピュータ機器1102に固定されてもよいし、取り外し可能な部材であってもよい。1つの場合において、プロセッサ1104が任意のメモリまたはメモリの組み合わせに記憶された関連指令を実行する場合、コンピュータ機器1102は、関連指令の任意の操作を実行することができる。コンピュータ機器1102は、任意のメモリとインタラクティブするための、ハードディスク駆動機構、光ディスク駆動機構のような、1つまたは複数の駆動機構1108をさらに含む。
【0071】
コンピュータ装置1102は、(入力機器1112を介して)各種入力を受信し(出力機器1114を介して)各種出力を提供するための入出力モジュール1110(I/O)をさらに含んでもよい。1つの具体的な出力機構は、表示機器1116と、関連するグラフィカルユーザインタフェース1118とを含んでもよい。他の実施例において、入出力モジュール1110、入力機器1112および出力機器1114を含まず、ネットワークにおける1台のコンピュータ機器だけとされてもよい。コンピュータ機器1102は、1つ以上の通信リンク1122を介して他の機器とデータを交換するための1つ以上のネットワークインターフェース1120をさらに含んでもよい。1つ以上の通信バス1124は、上記に記載の部材を相互に結合している。
【0072】
通信リンク1122は、例えば、ローカルエリアネットワーク、ワイドエリアネットワーク(例えば、インターネット)、ポイントツーポイント接続、および/またはそれらの任意の組み合わせを介して任意の方式で実現されてもよい。通信リンク1122は、任意のプロトコルまたはプロトコルの組み合わせによって制御されるハードワイヤードリンク、無線リンク、ルータ、ゲートウェイ機能、ネームサーバなどの任意の組み合わせを含んでもよい。
【0073】
図1~
図8の方法に対応して、本発明の実施例は、コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ読み取り可能な記憶媒体をさらに提供し、該コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記方法のステップが実行される。
【0074】
本発明の実施例は、コンピュータ読み取り可能な指令をさらに提供し、ここに、プロセッサが前記指令を実行する場合、そのうちのプログラムによって、プロセッサに
図1~
図8に示す方法を実行させる。
【0075】
本発明の様々な実施例において、上記各工程のシーケンス番号の大きさは、実行順序の前後を意味するものではなく、各工程の実行順序は、その機能および内部論理によって決定されるべきであり、本発明の実施例の実施過程に対していかなる限定も構成しないことを理解されるべきである。
【0076】
本発明の実施例において、「および/または」という用語は、関連するオブジェクトを説明するための関連関係に過ぎず、3種類の関係が存在可能であることを示すことを理解されるべきである。例えば、Aおよび/またはBは、Aだけが存在する、AとBが同時に存在する、Bだけが存在するという3つの場合を示すことができる。また、本明細書における符号「/」は、一般的に、前後に関連するオブジェクトが「または」の関係であることを示す。
【0077】
当業者にとって、説明の便宜および簡潔さのために、上記で説明したシステム、装置およびユニットの具体的な動作工程については、上記方法の実施例における、対応する工程を参照することができることが明らかであり、ここでは、詳しい説明を省略する。
【0078】
前記集積されたユニットがソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、独立した製品として販売または使用される場合、1つのコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に記憶されることができる。このような理解に基づいて、本発明の技術的解決手段の本質、または従来技術に寄与する部分、または該技術的解決手段の全部または一部は、ソフトウェア製品の形式で具現化されることができ、該コンピュータソフトウェア製品は、1つの記憶媒体に記憶され、1台のコンピュータ機器(パーソナルコンピュータ、サーバ、またはネットワーク機器などであってもよい)に本発明の各実施例に記載の方法の全部または一部のステップを実行させるためのいくつかの指令を含む。そして、上記の記憶媒体は、USBメモリ、リムーバブルハードディスク、読み取り専用メモリ(ROM、Read-OnlyMemory)、ランダムアクセスメモリ(RAM、RandomAccessMemory)、磁気ディスク、または光ディスクなどの、プログラムコードを記憶することができる様々な媒体を含む。
【0079】
本発明において、具体的な実施例を応用して本発明の原理および実施形態を説明したが、以上の実施例の説明は、本発明の方法およびその中心思想を理解することに役に立つためのものに過ぎない。当業者は、本発明の思想に基づいて、具体的な実施形態および応用範囲について変更できる。以上のように、本明細書の内容は、本発明を限定するものと理解すべきではない。
【国際調査報告】