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特表2024-531491端末のエネルギー節約方法、装置、および、システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】端末のエネルギー節約方法、装置、および、システム
(51)【国際特許分類】
   H04W 52/02 20090101AFI20240822BHJP
   H04W 72/231 20230101ALI20240822BHJP
   H04W 72/1273 20230101ALI20240822BHJP
【FI】
H04W52/02 111
H04W72/231
H04W72/1273
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513159
(86)(22)【出願日】2022-08-24
(85)【翻訳文提出日】2024-02-26
(86)【国際出願番号】 CN2022114577
(87)【国際公開番号】W WO2023030138
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】202111022590.4
(32)【優先日】2021-09-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521218881
【氏名又は名称】オナー デバイス カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100229448
【弁理士】
【氏名又は名称】中槇 利明
(72)【発明者】
【氏名】ジャーン,ジエン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA23
5K067AA43
5K067CC22
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
端末のエネルギー節約方法、装置、および、システムが提供される。本方法は、以下を含む。端末装置が、ネットワークデバイスから第1情報を受信する。ここで、第1情報は、端末装置に対応している第1CDRXサイクルを決定するために使用される。そして、端末装置は、第1CDRXサイクルおよび第1計算ルールに従って、端末装置が動作持続期間に入る時点を決定する。ここで、第1計算ルールは、端末装置が、動作持続期間に入る時点を、ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点に一致するように、制御するために使用される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末エネルギー節約方法であって、前記方法は、
ネットワークデバイスから第1情報を受信するステップであり、
前記第1情報は、端末装置に対応している第1CDRXサイクルを決定するために使用される、ステップと、
前記第1CDRXサイクルおよび第1計算ルールに従って、前記端末装置が、動作持続期間に入る時点を決定するステップであり、
前記第1計算ルールは、前記端末装置が、前記動作持続期間に入る時点を、前記ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致するように、制御するために使用される、ステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記端末装置に対応している第1CDRXサイクルは、前記端末装置についてネットワークデバイスによって構成された第1CDRXサイクルであり、かつ、
前記第1CDRXサイクルは、前記サービスサイクルと同じである、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1計算ルールは、
【数1】
または、
【数2】
の関係を満たし、ここで、
SFNは、前記端末装置が動作持続期間に入るときのシステムフレーム番号を表し、
subframe numberは、前記システムフレーム番号に対応しているシステムフレームにおけるサブフレーム番号を表し、
drx-cycleは、前記第1CDRXサイクルを表し、
drx-StartOffsetは、前記端末装置が前記動作持続期間に入る前のサブフレームオフセットを表している、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1情報は、前記第1サービスの前記サービスサイクルを含み、または、
前記第1情報は、前記第1CDRXサイクルの値を含み、または、
前記第1情報は、前記第1CDRXサイクルの周波数を含み、または、
前記第1情報は、事前設定された整数値を含み、かつ、前記事前設定された整数値は、事前設定された関係に従って、前記第1CDRXサイクルを決定するために前記端末装置によって使用される、
請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1情報は、無線リソース制御RRCメッセージで搬送される、
請求項2乃至4いずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記端末装置に対応している前記第1CDRXサイクルは、前記第1情報に従って、前記端末装置について構成されたCDRXサイクルを調整することによって取得された第1CDRXサイクルである、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1計算ルールは、
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycle + cycle-adjust)
=drx-StartOffset、または、
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycle + cycle-adjust)
=(drx-StartOffset)modulo(drx-cycle + cycle-adjust)
の関係を満たし、ここで、
SFNは、前記端末装置が動作持続期間に入るときのシステムフレーム番号を表し、
subframe numberは、前記システムフレーム番号に対応しているシステムフレームにおけるサブフレーム番号を表し、
drx-cycleは、前記ネットワークデバイスによって前記端末装置について構成されたCDRXサイクルを表し、
cycle-adjustは、前記第1情報に従って、前記端末装置によって決定されたサイクルオフセット値を表し、
(drx-cycle + cycle-adjust)は、前記端末装置に対応している第1CDRXサイクルを表し、かつ、
drx-StartOffsetは、前記端末装置が前記動作持続期間に入る前のサブフレームオフセットを表している、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1計算ルールは、
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycleN)
=drx-StartOffset、または、
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycleN)
=(drx-StartOffset)modulo(drx-cycleN)
の関係を満たし、ここで、
SFNは、前記端末装置が動作持続期間に入るときのフレーム番号を表し、
subframe numberは、システムフレーム番号に対応しているシステムフレーム内におけるサブフレーム番号を表し、
drx-cycleNは、前記端末装置に対応している第1CDRXサイクルを表し、
drx-StartOffsetは、前記端末装置が動作持続期間に入る前のサブフレームオフセットを表しており、
drx-cycleNは、drx-cycleN=drx-cycle(N-1) + cycle-adjustの関係を満たし、ここで、
drx-cycle(N-1)は、端末装置が、動作持続期間に入る前に構成されたCDRXサイクルを表し、
drx-cycle(N-1)=drx-cycle0であるとき、drx-cycle0は、前記端末装置について、ネットワークデバイスによって構成されたCDRXサイクルを表し、かつ、
cycle-adjustは、第1情報に従って、前記端末装置によって決定されたサイクルオフセット値を表している、
請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記第1情報は、メディアアクセス制御の制御要素MAC CEメッセージで搬送される、
請求項6乃至8いずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
端末エネルギー節約方法であって、前記方法は、
ネットワークデバイスから第2情報を受信するステップであり、
前記第2情報は、端末装置について、前記ネットワークデバイスによって構成された複数のCDRXサイクルにおける1つ以上のCDRXサイクルを決定するために使用され、
前記1つ以上のCDRXサイクルは、前記端末装置が、動作持続期間に入る時点を、前記ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致するように、制御するために使用される、ステップと、
前記1つ以上のCDRXサイクルに従って、前記端末装置が、
前記動作持続期間に入る前記時点を決定するステップと、
を含む、方法。
【請求項11】
前記1つ以上のCDRXサイクルは、複数の周期的CDRXサイクルであり、
前記複数の周期的CDRXサイクルは、前記複数の周期的CDRXサイクル内の各CDRXサイクルに対応し、かつ、前記端末装置が前記動作持続期間に入る、前記時点を、前記ネットワークデバイスが、前記サービスサイクルに従って、前記第1サービスの前記ダウンリンクフレームを送信する前記時点と一致するように、制御するために使用される、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2情報は、前記複数の周期的CDRXサイクル内の各CDRXサイクルに対応する識別情報、および、前記識別情報のシーケンスを含み、
前記識別情報のシーケンスは、前記複数の周期的CDRXサイクルの周期的シーケンスに対応している、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2情報は、無線リソース制御RRCメッセージで搬送され、または、
前記第2情報は、メディアアクセス制御の制御要素MAC CEメッセージで搬送される、
請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記1つ以上のCDRXサイクルは、第1CDRXサイクルであり、
前記第1CDRXサイクルは、前記端末装置が、動作持続期間に入る時点を、前記ネットワークデバイスが、前記サービスサイクルに従って、前記第1サービスの前記ダウンリンクフレームを送信する前記時点と一致するように、制御するために使用される、
請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記第2情報は、前記第1CDRXサイクルに対応する識別情報を含む、
請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記第2情報は、RRCメッセージで搬送され、または、
前記第2情報は、MAC CEメッセージで搬送される、
請求項14または15に記載の方法。
【請求項17】
前記方法は、さらに、
前記ネットワークデバイスから第3情報を受信するステップであり、
前記第3情報は、前記端末装置のための前記複数のCDRXサイクルを構成するために前記ネットワークデバイスによって使用され、かつ、
前記複数のCDRXサイクルは、前記1つ以上のCDRXサイクルを含む、
ステップ、を含む、
請求項10乃至16いずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
前記第3情報は、複数のCDRXサイクル内の各CDRXサイクルに対応する識別情報、および、識別情報に対応するCDRXサイクルの構成情報を含む、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第3情報は、RRCメッセージで搬送される、
請求項17または18に記載の方法。
【請求項20】
端末エネルギー節約方法であって、前記方法は、
ネットワークデバイスから第4情報を受信するステップであり、
前記第4情報は、端末装置が第1サービスの第1ダウンリンクフレームを受信した後で、次回に、動作持続期間に入る時点を示し、
前記端末装置が、次回に、動作持続期間に入る時点は、前記ネットワークデバイスが、前記第1サービスの第2ダウンリンクフレームを送信する時点と一致し、
前記第2ダウンリンクフレームは、前記第1ダウンリンクフレームの後で、サービスサイクルに従って、前記ネットワークデバイスによって送信された第1ダウンリンクフレームである、
ステップと、
前記第4情報に従って、前記第1ダウンリンクフレームを受信した後で、前記端末装置が、次回に前記動作持続期間に入る前記時点を決定するステップ、
を含む、方法。
【請求項21】
前記第4情報は、前記第1ダウンリンクフレームに含まれる最後のデータパケットで搬送される、
請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記第4情報は、さらに、前記端末装置が、前記第1ダウンリンクフレームを受信した後で、非動作持続期間に入ることを示す、
請求項20または21に記載の方法。
【請求項23】
前記第4情報は、メディアアクセス制御の制御要素MAC CEメッセージで搬送される、
請求項20乃至22いずれか一項に記載の方法。
【請求項24】
通信装置であって、前記通信装置は、トランシーバモジュールおよび処理モジュールを備え、
前記トランシーバモジュールは、ネットワークデバイスから第1情報を受信するように構成されており、前記第1情報は、前記通信装置に対応する第1CDRXサイクルを決定するために使用され、かつ、
前記処理モジュールは、前記第1CDRXサイクルおよび第1計算ルールに従って、前記通信装置が動作持続期間に入る時点を決定するように構成されており、前記第1計算ルールは、前記通信装置が前記動作持続期間に入る時点を、前記ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致するように、制御するために使用される、
通信装置。
【請求項25】
前記通信装置に対応する第1CDRXサイクルは、通信装置のためにネットワークデバイスによって構成された第1CDRXサイクルであり、かつ、
前記第1CDRXサイクルは、サービスサイクルと同じである、
請求項24に記載の通信装置。
【請求項26】
前記第1計算ルールは、
「[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycle)]
=drx-StartOffset」、または、
「[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycle)
=(drx-StartOffset)modulo(drx-cycle)」
の関係を満たし、ここで、
SFNは、通信装置が動作持続期間に入るときのシステムフレーム番号を表し、
subframe numberは、システムフレーム番号に対応するシステムフレーム内のサブフレーム番号を表し、
drx-cycleは、第1CDRXサイクルを表し、
drx-StartOffsetは、通信装置が動作持続期間に入る前のサブフレームオフセットを表している、
請求項25に記載の通信装置。
【請求項27】
前記第1情報は、前記第1サービスの前記サービスサイクルを含み、または、
前記第1情報は、前記第1CDRXサイクルの値を含み、または、
前記第1情報は、前記第1CDRXサイクルの周波数を含み、もしくは、
前記第1情報は、事前設定された整数値を含み、かつ、
前記事前設定された整数値は、事前設定された関係に従って、前記第1CDRXサイクルを決定するために前記通信装置によって使用される、
請求項25または26に記載の通信装置。
【請求項28】
第1情報は、無線リソース制御RRCメッセージで搬送される、
請求項25乃至27いずれか一項に記載の通信装置。
【請求項29】
前記通信装置に対応する第1CDRXサイクルは、前記第1情報に従って、前記通信装置について構成されたCDRXサイクルを調整することによって取得された第1CDRXサイクルである、
請求項24に記載の通信装置。
【請求項30】
前記第1計算ルールは、
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-Cycle + cycle-adjust)
=drx-StartOffset、または、
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycle + cycle-adjust)
=(drx-StartOffset)modulo(drx-cycle + cycle-adjust)
の関係を満たし、ここで、
SFNは、通信装置が動作持続期間に入るときのフレーム番号を表し、
subframe numberは、システムフレーム番号に対応するシステムフレーム内のサブフレーム番号を表し、
drx-cycleは、通信装置のためにネットワークデバイスによって構成されたCDRXサイクルを表し、
cycle-adjustは、第1情報に従って、通信装置によって決定されたサイクルオフセット値を表し、
(drx-cycle + cycle-adjust)は、通信装置に対応する第1CDRXサイクルを表し、かつ、
drx-StartOffsetは、通信装置が動作持続期間に入る前のサブフレームオフセットを表している、
請求項29に記載の通信装置。
【請求項31】
前記第1計算ルールは、
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycleN)
=drx-StartOffset、または、
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycleN)
=(drx-StartOffset)modulo(drx-cycleN)
の関係を満たし、ここで、
SFNは、通信装置が動作持続期間に入るときのフレーム番号を表し、
subframe numberは、システムフレーム番号に対応するシステムフレーム内のサブフレーム番号を表し、
drx-cycleNは、通信装置に対応する第1CDRXサイクルを表し、
drx-StartOffsetは、通信装置が動作持続期間に入る前のサブフレームオフセットを表し、
drx-cycleNは、drx-cycleN=drx-cycle(N-1)+cycle-adjustの関係を満たし、ここで、
drx-cycle(N-1)は、通信装置が動作持続期間に入る前に構成されたCDRXサイクルを表し、
drx-cycle(N-1)=drx-cycle0であるとき、drx-cycle0は、ネットワークデバイスによって通信装置のために構成されたCDRXサイクルを表し、かつ、
cycle-adjustは、第1情報に従って通信装置によって決定されたサイクルオフセット値を表している、
請求項29に記載の通信装置。
【請求項32】
前記第1情報は、メディアアクセス制御の制御要素MAC CEメッセージで搬送される、
請求項29乃至31いずれか一項に記載の通信装置。
【請求項33】
通信装置であって、前記通信装置は、トランシーバモジュールおよび処理モジュールを備え、
前記トランシーバモジュールは、ネットワークデバイスから第2情報を受信するように構成されており、
前記第2情報は、前記通信装置のために前記ネットワークデバイスによって構成された複数のCDRXサイクルにおける1つ以上のCDRXサイクルを決定するために使用され、
前記1つ以上のCDRXサイクルは、前記通信装置が動作持続期間に入る時点を、前記ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致するように、制御するために使用され、かつ、
前記処理モジュールは、前記1つ以上のCDRXサイクルに従って、前記通信装置が前記動作持続期間に入る前記時点を決定するように構成されている、
通信装置。
【請求項34】
前記1つ以上のCDRXサイクルは、複数の周期的CDRXサイクルであり、
前記複数の周期的CDRXサイクルは、前記複数の周期的CDRXサイクル内の各CDRXサイクルに対応する前記通信装置が、前記動作持続期間に入る前記時点を、前記ネットワークデバイスが、前記サービスサイクルに従って、前記第1サービスの前記ダウンリンクフレームを送信する前記時点と一致するように、制御するために使用される、
請求項33に記載の通信装置。
【請求項35】
前記第2情報は、複数の周期的CDRXサイクル内の各CDRXサイクルに対応する識別情報、および、識別情報のシーケンスを含み、
前記識別情報のシーケンスは、複数の周期的CDRXサイクルの周期的シーケンスに対応している、
請求項34に記載の通信装置。
【請求項36】
前記第2情報は、無線リソース制御RRCメッセージにおいて搬送され、または、
前記第2情報は、メディアアクセス制御の制御要素MAC CEメッセージで搬送される、
請求項34または35に記載の通信装置。
【請求項37】
前記1つ以上のCDRXサイクルは、第1CDRXサイクルであり、
前記第1CDRXサイクルは、前記通信装置が、前記動作持続期間に入る前記時点を、前記ネットワークデバイスが、前記サービスサイクルに従って、前記第1サービスの前記ダウンリンクフレームを送信する前記時点と一致するように、制御するために使用される、
請求項33に記載の通信装置。
【請求項38】
前記第2情報は、第1CDRXサイクルに対応する識別情報を含む、
請求項37に記載の通信装置。
【請求項39】
前記第2情報は、RRCメッセージで搬送され、または、
前記第2情報は、MAC CEメッセージで搬送される、
請求項37または38に記載の通信装置。
【請求項40】
前記トランシーバモジュールは、さらに、前記ネットワークデバイスから第3情報を受信するように構成されており、
前記第3情報は、前記通信装置について前記複数のCDRXサイクルを構成するために前記ネットワークデバイスによって使用され、
前記複数のCDRXサイクルは、前記1つ以上のCDRXサイクルを備えている、
請求項33乃至39いずれか一項に記載の通信装置。
【請求項41】
前記第3情報は、複数のCDRXサイクルにおける各CDRXサイクルに対応する識別情報、および、前記識別情報に対応するCDRXサイクルの構成情報、を含む、
請求項40に記載の通信装置。
【請求項42】
前記第3情報は、RRCメッセージで搬送される、
請求項40または41に記載の通信装置。
【請求項43】
通信装置であって、前記通信装置は、トランシーバモジュールおよび処理モジュールを備え、
前記トランシーバモジュールは、ネットワークデバイスから第4情報を受信するように構成されており、
前記第4情報は、前記通信装置が第1サービスの第1ダウンリンクフレームを受信した後で、次回に動作持続期間に入る時点を示し、
前記通信装置が次回に動作持続期間に入る時点は、前記ネットワークデバイスが前記第1サービスの第2ダウンリンクフレームを送信する時点と一致し、
前記第2ダウンリンクフレームは、前記第1ダウンリンクフレームの後で、サービスサイクルに従って、前記ネットワークデバイスによって送信された第1ダウンリンクフレームであり、かつ、
前記処理モジュールは、前記第4情報に従って、前記通信装置が、前記第1ダウンリンクフレームを受信した後で、次回に前記動作持続期間に入る前記時点を決定するように構成されている、
通信装置。
【請求項44】
前記第4情報は、第1ダウンリンクフレームに含まれる最後のデータパケットで搬送される、
請求項43に記載の通信装置。
【請求項45】
前記第4情報は、さらに、前記通信装置が、前記第1ダウンリンクフレームを受信した後で、非動作持続期間に入ることを示す、
請求項43または44に記載の通信装置。
【請求項46】
前記第4情報は、メディアアクセス制御の制御要素MAC CEメッセージで搬送される、
請求項43乃至45いずれか一項に記載の通信装置。
【請求項47】
通信装置であって、プロセッサ、メモリ、および、トランシーバを備え、
前記メモリは、実行可能命令をストアコンピュータするように構成され、
前記プロセッサは、前記メモリに保管された前記命令を実行するように構成され、
前記トランシーバは、前記通信装置と通信ネットワーク内の別のデバイスとの間で通信するように構成されており、かつ、
前記通信装置が動作するとき、
前記プロセッサは、前記命令を実行し、
前記トランシーバは、前記通信ネットワーク内の別のデバイスと通信し、
その結果、前記通信装置は、請求項1乃至9、9乃至16、または、20乃至23のいずれか一項に記載の端末エネルギー節約方法を実行する、
通信装置。
【請求項48】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体は、命令を保管しており、
前記命令がコンピュータ上で実行されると、前記コンピュータは、請求項1乃至9、9乃至16、または、20乃至23のいずれか一項に記載の端末エネルギー節約方法を実行するようにイネーブルされる、
コンピュータ可読記憶媒体。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信技術の分野に関する。そして、特には、端末のエネルギー節約方法、装置、および、システムに関する。
【0002】
本出願は、2021年9月1日に中国国家知識産権局に出願された、「TERMINAL ENERGY SAVING METHOD,APPARATUS,AND SYSTEM」というタイトルの中国特許出願第202111022590.4号について優先権を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれている。
【背景技術】
【0003】
通信技術の発展に伴い、エクステンデッド・リアリティ(extended reality、XR)(例えば、仮想現実(virtual reality、VR))サービスも、また、出現している。ユーザ体験を向上させるために、XRサービスを実行している端末装置(terminal device)は軽量であることが必要とされ(例えば、VRメガネ)、そして、XRサービスを実行している通信システムは、高いスループットおよび低遅延を有することが必要とされている。そうした要件を達成するために、端末装置は、XRサービスを実行するための高い電力消費を必要とする。従って、端末装置の通常動作のために、端末装置の電力消費は、可能な限り低減されるべきである。
【0004】
現在、接続不連続受信(connected discontinuous reception、CDRX)メカニズムは、効果的なエネルギー節約技術である。CDRXメカニズムを備える端末装置は、「ウェイク状態(“wake state”)」および「スリープ状態(“sleep state”)」へと分けられる。「ウェイク状態」にある端末装置は、サービスデータを送信するために物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)をモニタリングすることができる。端末装置が具体的な時間期間「ウェイク状態」に留まった後で、端末装置は「スリープ状態」に入る。「スリープ状態」における端末装置は、PDCCHをモニタリングしないので、端末装置は、電力消費を低減する目的を達成することができる。「ウェイク状態」の端末装置は、また、「動作持続期間(“activation duration”)」の端末装置とも称され、そして、「スリープ状態」の端末装置は、「非動作持続期間(“deactivation duration”)」の端末装置とも称され得る。現在、端末装置が「ウェイク状態」に留まる持続時間、および、端末装置が「スリープ状態」に留まる持続時間が、CDRXサイクルを構成する。別の言葉で言えば、端末装置が前回「ウェイク状態」に入った時点と、次回に端末装置が「ウェイク状態」に入った時点との間のインターバルが、CDRXサイクルである。現在定義されているCDRXメカニズムにおいて、CDRXサイクルは、全て整数(integers)である。
【0005】
端末装置の電力消費を低減するために、CDRXメカニズムは、XRサービスを実行している端末装置について構成され得る。しかしながら、現在のXRサービスにおけるダウンリンクフレームは、周期的な特性を有しており、そして、サービスサイクルは、全て小数(decimals)である。例えば、サービスフレームレートが120fpsである場合、1フレームのサービスサイクルは8.33ミリ秒(ms)である。サービスフレームレートが60fpsである場合、1フレームのサービスサイクルは16.67ミリ秒である。しかしながら、CDRXサイクルは、全て整数(例えば、6ms、7ms、8ms、または、10ms)である。従って、CDRXメカニズムがXRサービスを実行する端末装置について構成される場合には、XRサービスのサービスサイクルに最も近いCDRXサイクルが端末装置について構成されたとしても、例えば、XRサービスのサービスサイクルが8.33msであるときにCDRXサイクルは8msとして構成され、端末装置のCDRXサイクルはXRサービスのサービスサイクルに一致することができない。別の言葉で言えば、端末装置は「ウェイク状態」に入り、そして、データを送信できる時刻(time)と、送信するXRサービスデータの時刻とが一致しない。端末装置のCDRXサイクルがXRサービスのサービスサイクルと一致しない場合には、以下の状況が発生する。端末装置が「ウェイク状態」にあるとき、XRサービスの送信されるべきサービスフレームは存在せず、その結果として、端末装置の電力消費の浪費をもたらす。加えて、XRサービスの送信されるべきサービスフレームが存在するとき、端末装置は「スリープ状態」にあり、そして、サービスフレームを受信することができない。その結果、XRサービスの遅延は、XRサービスの遅延要件を満たさない。
【0006】
要約すると、既存の技術的ソリューションに従えば、端末装置のCDRXサイクルは、XRサービスのサービスサイクルと一致せず、端末装置の電力消費の浪費、または、XRサービスの遅延要件を満たすことができない、といった問題につながる。従って、端末装置のCDRXサイクルをXRサービスのサービスサイクルにどのように一致させるかは、緊急に解決される必要がある問題である。
【発明の概要】
【0007】
本出願の実施形態は、端末装置のCDRXサイクルがXRサービスのサービスサイクルと一致しないという既存の技術的ソリューションにおける問題を解決するために、端末エネルギー節約方法、装置、および、システムを提供する。
【0008】
前述の目的を達成するために、以下の技術的ソリューションが本出願の実施形態において使用される。
【0009】
第1態様に従って、端末エネルギー節約方法が提供される。前記方法は、以下を含む。端末装置は、ネットワークデバイスから第1情報を受信する。ここで、前記第1情報は、端末装置に対応している第1CDRXサイクルを決定するために使用される。かつ、前記端末装置は、前記第1CDRXサイクルおよび第1計算ルールに従って、前記端末装置が、動作持続期間に入る時点を決定する。ここで、前記第1計算ルールは、前記端末装置が、前記動作持続期間に入る時点を、前記ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致するように、制御するために使用される。このソリューションに基づいて、端末装置は、第1情報に従って、第1CDRXサイクルを決定することができ、そして、第1CDRXサイクルおよび第1計算ルールに従って端末装置によって決定され、端末装置が動作持続期間に入る時点は、ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致し、それによって、端末装置の電力消費の浪費を回避し、かつ、第1サービスの遅延要件を満たしている。
【0010】
第1態様に関連して、可能な実装において、前記端末装置に対応している第1CDRXサイクルは、前記端末装置についてネットワークデバイスによって構成された第1CDRXサイクルであり、かつ、前記第1CDRXサイクルは、前記サービスサイクルと同じである。このソリューションに基づいて、端末装置は、第1サービスのサービスサイクルと一致するように、第1情報に従って、第1サービスのサービスサイクルと同じである第1CDRXサイクルを構成することができる。
【0011】
第1態様に関連して、可能な実装において、前記第1計算ルールは、
【数1】
または、
【数2】
の関係を満たす。ここで、SFNは、前記端末装置が動作持続期間に入るときのシステムフレーム番号を表し、subframe numberは、前記システムフレーム番号に対応しているシステムフレームにおけるサブフレーム番号を表し、drx-cycleは、前記第1CDRXサイクルを表し、drx-StartOffsetは、前記端末装置が前記動作持続期間に入る前のサブフレームオフセットを表している。このソリューションに基づいて、端末装置が動作持続期間に入る時点を決定するための、整数値CDRXサイクルおよび小数値CDRXサイクルに適合する、計算ルールが提供される。
【0012】
第1態様に関連して、可能な実装において、前記第1情報は、前記第1サービスの前記サービスサイクルを含み、または、前記第1情報は、前記第1CDRXサイクルの値を含み、または、前記第1情報は、前記第1CDRXサイクルの周波数を含み、または、前記第1情報は、事前設定された整数値を含み、かつ、前記事前設定された整数値は、事前設定された関係に従って、前記第1CDRXサイクルを決定するために前記端末装置によって使用される。このソリューションに基づいて、第1CDRXサイクルを決定するための第1情報の複数の形式が、複数の可能な状況に適用するために提供される。
【0013】
第1態様に関連して、可能な実装において、前記第1情報は、無線リソース制御RRCメッセージで搬送される。このソリューションに基づいて、第1CDRXサイクルは、RRCメッセージ内の第1情報を通じて、端末装置において半静的に構成され得る。
【0014】
第1態様に関連して、可能な実装において、前記端末装置に対応している前記第1CDRXサイクルは、前記第1情報に従って、前記端末装置について構成されたCDRXサイクルを調整することによって取得された第1CDRXサイクルである。このソリューションに基づいて、端末装置は、第1情報に従って、構成されたCDRXサイクルを調整して、第1CDRXサイクルを取得することができる。
【0015】
第1態様に関連して、可能な実装において、前記第1計算ルールは、
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-Cycle + cycle-adjust)
=drx-StartOffset、または、
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycle + cycle-adjust)
=(drx-StartOffset)modulo(drx-cycle+cycle-adjust)
の関係を満たす。ここで、SFNは、前記端末装置が動作持続期間に入るときのシステムフレーム番号を表し、subframe numberは、前記システムフレーム番号に対応しているシステムフレームにおけるサブフレーム番号を表し、drx-cycleは、前記ネットワークデバイスによって前記端末装置について構成されたCDRXサイクルを表し、cycle-adjustは、前記第1情報に従って、前記端末装置によって決定されたサイクルオフセット値を表し、(drx-cycle + cycle-adjust)は、前記端末装置に対応している第1CDRXサイクルを表し、かつ、drx-StartOffsetは、前記端末装置が前記動作持続期間に入る前のサブフレームオフセットを表している。このソリューションに基づいて、CDRXサイクルの非メモリ調整の場合において、端末装置が動作持続期間に入る時点を決定するための計算ルールが提供される。
【0016】
第1態様に関連して、可能な実装において、前記第1計算ルールは、
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycleN)
=drx-StartOffset、または、
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycleN)
=(drx-StartOffset)modulo(drx-cycleN)
の関係を満たし、ここで、SFNは、前記端末装置が動作持続期間に入るときのフレーム番号を表し、subframe numberは、システムフレーム番号に対応しているシステムフレーム内におけるサブフレーム番号を表し、drx-cycleNは、前記端末装置に対応している第1CDRXサイクルを表し、drx-StartOffsetは、前記端末装置が動作持続期間に入る前のサブフレームオフセットを表しており、drx-cycleNは、drx-cycleN=drx-cycle(N-1)+cycle-adjustの関係を満たし、ここで、drx-cycle(N-1)は、端末装置が、動作持続期間に入る前に構成されたCDRXサイクルを表し、drx-cycle(N-1)=drx-cycle0であるとき、drx-cycle0は、前記端末装置について、ネットワークデバイスによって構成されたCDRXサイクルを表し、かつ、cycle-adjustは、第1情報に従って、前記端末装置によって決定されたサイクルオフセット値を表している。このソリューションに基づいて、CDRXサイクルのメモリ調整の場合において、端末装置が動作持続期間に入る時点を決定するための計算ルールが提供される。
【0017】
第1態様に関連して、可能な実装において、前記第1情報は、メディアアクセス制御の制御要素MAC CEメッセージで搬送される。このソリューションに基づいて、端末装置のCDRXサイクルは、MACCEメッセージにおける第1情報を通じて、動的に調整され得る。
【0018】
第2態様に従って、端末エネルギー節約方法が提供される。前記方法は、以下を含む。端末装置は、ネットワークデバイスから第2情報を受信する。ここで、前記第2情報は、端末装置について、前記ネットワークデバイスによって構成された複数のCDRXサイクルにおける1つ以上のCDRXサイクルを決定するために使用される。かつ、前記1つ以上のCDRXサイクルは、前記端末装置が、動作持続期間に入る時点を、前記ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致するように、制御するために使用される。そして、前記端末装置は、前記1つ以上のCDRXサイクルに従って、前記端末装置が前記動作持続期間に入る前記時点を決定する。このソリューションに基づいて、端末装置は、第2情報に従って、1つ以上のCDRXサイクルを決定することができ、そして、1つ以上のCDRXサイクルに従って、端末装置によって決定され、端末装置が動作持続期間に入る時点は、ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致し、それによって、端末装置の電力消費の浪費を回避し、かつ、第1サービスの遅延要件を満たしている。
【0019】
第2態様に関連して、可能な実装において、前記1つ以上のCDRXサイクルは、複数の周期的CDRXサイクルであり、前記複数の周期的CDRXサイクルは、前記複数の周期的CDRXサイクル内の各CDRXサイクルに対応し、かつ、前記端末装置が前記動作持続期間に入る、前記時点を、前記ネットワークデバイスが、前記サービスサイクルに従って、前記第1サービスの前記ダウンリンクフレームを送信する前記時点と一致するように、制御するために使用される。このソリューションに基づいて、端末装置は、第2情報に従って、複数の周期的CDRXサイクルを決定することができ、そして、複数の周期的CDRXサイクル内の各CDRXサイクルに対応し、端末装置が動作持続期間に入る時点は、ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致する。
【0020】
第2態様に関連して、可能な実装において、前記第2情報は、前記複数の周期的CDRXサイクル内の各CDRXサイクルに対応する識別情報、および、前記識別情報のシーケンスを含み、前記識別情報のシーケンスは、前記複数の周期的CDRXサイクルの周期的シーケンスに対応している。このソリューションに基づいて、識別情報に従って、複数の周期的CDRXサイクルを決定するための第2情報が提供される。
【0021】
第2態様に関連して、可能な実装において、前記第2情報は、無線リソース制御RRCメッセージで搬送され、または、前記第2情報は、メディアアクセス制御の制御要素MAC CEメッセージで搬送される。このソリューションに基づいて、複数の周期的CDRXサイクルは、RRCメッセージ内の第2情報を通じて、端末装置において半静的に構成され得る。代替的に、複数の周期的CDRXサイクルは、MACCEメッセージ内の第2情報を通じて、動的に更新され得る。
【0022】
第2態様に関連して、可能な実装において、前記1つ以上のCDRXサイクルは、第1CDRXサイクルであり、前記第1CDRXサイクルは、前記端末装置が、動作持続期間に入る時点を、前記ネットワークデバイスが、前記サービスサイクルに従って、前記第1サービスの前記ダウンリンクフレームを送信する前記時点と一致するように、制御するために使用される。このソリューションに基づいて、端末装置は、ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点に一致するように、第2情報に従って、端末装置が、動作持続期間に入る時点を制御するための第1CDRXサイクルを決定することができる。
【0023】
第2態様に関連して、別の可能な実装において、前記第2情報は、前記第1CDRXサイクルに対応する識別情報を含む。このソリューションに基づいて、識別情報に従って、第1CDRXサイクルを決定するための第2情報が提供される。
【0024】
第2態様に関連して、可能な実装において、前記第2情報は、RRCメッセージで搬送され、または、前記第2情報は、MAC CEメッセージで搬送される。このソリューションに基づいて、第1CDRXサイクルは、RRCメッセージ内の第2情報を通じて、端末装置において半静的に構成され得る。代替的に、第1CDRXサイクルは、MACCEメッセージ内の第2情報を通じて、動的に更新され得る。
【0025】
第2態様に関連して、可能な実装において、前記方法は、さらに、以下を含む。前記端末装置は、前記ネットワークデバイスから第3情報を受信する。ここで、前記第3情報は、前記端末装置のための前記複数のCDRXサイクルを構成するために前記ネットワークデバイスによって使用され、かつ、前記複数のCDRXサイクルは、前記1つ以上のCDRXサイクルを含む。このソリューションに基づいて、複数のCDRXサイクルは、第3情報を通じて、端末装置について構成され得る。
【0026】
第2態様に関連して、可能な実装において、前記第3情報は、複数のCDRXサイクル内の各CDRXサイクルに対応する識別情報、および、識別情報に対応するCDRXサイクルの構成情報を含む。このソリューションに基づいて、端末装置について構成された複数のCDRXサイクル内の各CDRXサイクルは、対応する識別情報を有しており、かつ、対応するCDRXサイクルは、識別情報に従って、複数の構成されたCDRXサイクルから決定され得る。
【0027】
第2態様に関連して、可能な実装において、前記第3情報は、RRCメッセージで搬送される。このソリューションに基づいて、複数のCDRXサイクルは、RRCメッセージ内の第3情報を通じて、端末装置において半静的に構成され得る。
【0028】
第3態様に従って、端末エネルギー節約方法が提供される。前記方法は、以下を含む。端末装置は、ネットワークデバイスから第4情報を受信する。ここで、前記第4情報は、端末装置が第1サービスの第1ダウンリンクフレームを受信した後で、次回に、動作持続期間に入る時点を示し、前記端末装置が、次回に、動作持続期間に入る時点は、前記ネットワークデバイスが、前記第1サービスの第2ダウンリンクフレームを送信する時点と一致する。かつ、前記第2ダウンリンクフレームは、前記第1ダウンリンクフレームの後で、サービスサイクルに従って、前記ネットワークデバイスによって送信された第1ダウンリンクフレームである。そして、前記端末装置は、前記第4情報に従って、前記第1ダウンリンクフレームを受信した後で、前記端末装置が次回に前記動作持続期間に入る前記時点を決定する。このソリューションに基づいて、ネットワークデバイスは、第4情報に従って、第1サービスの第1ダウンリンクフレームが送信される時点に一致するように、端末装置が動作持続期間に入る時点を、毎回制御することができる。
【0029】
第3態様に関連して、可能な実装において、前記第4情報は、前記第1ダウンリンクフレームに含まれる最後のデータパケットで搬送される。
【0030】
第3態様に関連して、可能な実装において、前記第4情報は、さらに、前記端末装置が、前記第1ダウンリンクフレームを受信した後で、非動作持続期間に入ることを示す。
【0031】
第3態様に関連して、可能な実装において、前記第4情報は、メディアアクセス制御の制御要素MAC CEメッセージで搬送される。このソリューションに基づいて、MACCEメッセージ内の第4情報は、端末装置が動作持続期間に入る時点を動的に示すために使用され得る。
【0032】
第4態様に従って、通信装置が提供される。本通信装置は、第1態様に係る方法を実施する機能を有している。この機能は、ハードウェアを使用することによって実装されてよく、または、ハードウェアによって対応するソフトウェアを実行することによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ以上のモジュールを含んでいる。例えば、前記通信装置は、トランシーバモジュールおよび処理モジュールを備え得る。前記トランシーバモジュールは、ネットワークデバイスから第1情報を受信するように構成されており、前記第1情報は、前記通信装置に対応する第1CDRXサイクルを決定するために使用される。前記処理モジュールは、前記第1CDRXサイクルおよび第1計算ルールに従って、前記通信装置が動作持続期間に入る時点を決定するように構成されており、前記第1計算ルールは、前記通信装置が前記動作持続期間に入る時点を、前記ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致するように、制御するために使用される。
【0033】
第4態様に関連して、可能な実装において、前記通信装置に対応する第1CDRXサイクルは、通信装置のためにネットワークデバイスによって構成された第1CDRXサイクルであり、かつ、前記第1CDRXサイクルは、サービスサイクルと同じである。
【0034】
第4態様に関連して、可能な実装において、前記第1計算ルールは、
【数3】
または、
【数4】
の関係を満たし、ここで、SFNは、通信装置が動作持続期間に入るときのシステムフレーム番号を表し、subframe numberは、システムフレーム番号に対応するシステムフレーム内のサブフレーム番号を表し、drx-cycleは、第1CDRXサイクルを表し、drx-StartOffsetは、通信装置が動作持続期間に入る前のサブフレームオフセットを表している。
【0035】
第4態様に関連して、可能な実装において、前記第1情報は、前記第1サービスの前記サービスサイクルを含み、または、前記第1情報は、前記第1CDRXサイクルの値を含み、または、前記第1情報は、前記第1CDRXサイクルの周波数を含み、もしくは、前記第1情報は、事前設定された整数値を含み、かつ、前記事前設定された整数値は、事前設定された関係に従って、前記第1CDRXサイクルを決定するために前記通信装置によって使用される。
【0036】
第4態様に関連して、可能な実装において、第1情報は、無線リソース制御RRCメッセージで搬送される。
【0037】
第4態様に関連して、可能な実装において、前記通信装置に対応する第1CDRXサイクルは、前記第1情報に従って、前記通信装置について構成されたCDRXサイクルを調整することによって取得された第1CDRXサイクルである。
【0038】
第4態様に関連して、可能な実装において、前記第1計算ルールは、
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-Cycle + cycle-adjust)
=drx-StartOffset、または、
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycle + cycle-adjust)
=(drx-StartOffset)modulo(drx-cycle + cycle-adjust)
の関係を満たし、ここで、SFNは、通信装置が動作持続期間に入るときのフレーム番号を表し、subframe numberは、システムフレーム番号に対応するシステムフレーム内のサブフレーム番号を表し、drx-cycleは、通信装置のためにネットワークデバイスによって構成されたCDRXサイクルを表し、cycle-adjustは、第1情報に従って、通信装置によって決定されたサイクルオフセット値を表し、(drx-cycle + cycle-adjust)は、通信装置に対応する第1CDRXサイクルを表し、かつ、drx-StartOffsetは、通信装置が動作持続期間に入る前のサブフレームオフセットを表している。
【0039】
第4態様に関連して、可能な実装において、前記第1計算ルールは、
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycleN)
=drx-StartOffset、または、
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycleN)
=(drx-StartOffset)modulo(drx-cycleN)
の関係を満たし、ここで、SFNは、通信装置が動作持続期間に入るときのフレーム番号を表し、subframe numberは、システムフレーム番号に対応するシステムフレーム内のサブフレーム番号を表し、drx-cycleNは、通信装置に対応する第1CDRXサイクルを表し、drx-StartOffsetは、通信装置が動作持続期間に入る前のサブフレームオフセットを表し、drx-cycleNは、drx-cycleN=drx-cycle(N-1)+cycle-adjustの関係を満たし、ここで、drx-cycle(N-1)は、通信装置が動作持続期間に入る前に構成されたCDRXサイクルを表し、drx-cycle(N-1)=drx-cycle0であるとき、drx-cycle0は、ネットワークデバイスによって通信装置のために構成されたCDRXサイクルを表し、かつ、cycle-adjustは、第1情報に従って通信装置によって決定されたサイクルオフセット値を表している。
【0040】
第4態様に関連して、可能な実装において、前記第1情報は、メディアアクセス制御の制御要素MAC CEメッセージで搬送される。
【0041】
第4態様の技術的効果については、第1態様の技術的効果を参照のこと。詳細は、ここでは再び説明されない。
【0042】
第5態様に従って、通信装置が提供される。本通信装置は、第2態様に従った方法を実施する機能を有している。この機能は、ハードウェアを使用することによって実装されてよく、または、ハードウェアによって対応するソフトウェアを実行することによって実装されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ以上のモジュールを含んでいる。例えば、前記通信装置は、トランシーバモジュールおよび処理モジュールを備え得る。前記トランシーバモジュールは、ネットワークデバイスから第2情報を受信するように構成されており、前記第2情報は、前記通信装置のために前記ネットワークデバイスによって構成された複数のCDRXサイクルにおける1つ以上のCDRXサイクルを決定するために使用され、前記1つ以上のCDRXサイクルは、前記通信装置が動作持続期間に入る時点を、前記ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致するように、制御するために使用される。前記処理モジュールは、前記1つ以上のCDRXサイクルに従って、前記通信装置が前記動作持続期間に入る前記時点を決定するように構成されている。
【0043】
第5態様に関連して、可能な実装において、前記1つ以上のCDRXサイクルは、複数の周期的CDRXサイクルであり、前記複数の周期的CDRXサイクルは、前記複数の周期的CDRXサイクル内の各CDRXサイクルに対応する前記通信装置が、前記動作持続期間に入る前記時点を、前記ネットワークデバイスが、前記サービスサイクルに従って、前記第1サービスの前記ダウンリンクフレームを送信する前記時点と一致するように、制御するために使用される。
【0044】
第5態様に関連して、可能な実装において、前記第2情報は、複数の周期的CDRXサイクル内の各CDRXサイクルに対応する識別情報、および、識別情報のシーケンスを含み、かつ、前記識別情報のシーケンスは、複数の周期的CDRXサイクルの周期的シーケンスに対応している。
【0045】
第5態様に関連して、可能な実装において、前記第2情報は、無線リソース制御RRCメッセージにおいて搬送され、または、前記第2情報は、メディアアクセス制御の制御要素MAC CEメッセージで搬送される。
【0046】
第5態様に関連して、可能な実装において、前記1つ以上のCDRXサイクルは、第1CDRXサイクルであり、かつ、前記第1CDRXサイクルは、前記通信装置が、前記動作持続期間に入る前記時点を、前記ネットワークデバイスが、前記サービスサイクルに従って、前記第1サービスの前記ダウンリンクフレームを送信する前記時点と一致するように、制御するために使用される。
【0047】
第5態様に関連して、別の可能な実装において、前記第2情報は、第1CDRXサイクルに対応する識別情報を含む。
【0048】
第5態様に関連して、可能な実装において、前記第2情報は、RRCメッセージで搬送され、または、前記第2情報は、MAC CEメッセージで搬送される。
【0049】
第5態様に関連して、可能な実装において、前記トランシーバモジュールは、さらに、前記ネットワークデバイスから第3情報を受信するように構成されている。ここで、前記第3情報は、前記通信装置について前記複数のCDRXサイクルを構成するために前記ネットワークデバイスによって使用され、かつ、前記複数のCDRXサイクルは、前記1つ以上のCDRXサイクルを備えている。
【0050】
第5態様に関連して、可能な実装において、前記第3情報は、複数のCDRXサイクルにおける各CDRXサイクルに対応する識別情報、および、前記識別情報に対応するCDRXサイクルの構成情報、を含む。
【0051】
第5態様に関連して、可能な実装において、前記第3情報は、RRCメッセージで搬送される。
【0052】
第5態様の技術的効果については、第2態様の技術的効果を参照のこと。詳細は、ここでは再び説明されない。
【0053】
第6態様に従って、通信装置が提供される。この通信装置は、第3態様に係る方法を実施する機能を有している。この機能は、ハードウェアを使用することによって実装されてよく、または、ハードウェアによって対応するソフトウェアを実行することによって実施されてもよい。ハードウェアまたはソフトウェアは、前述の機能に対応する1つ以上のモジュールを含んでいる。例えば、前記通信装置は、トランシーバモジュールおよび処理モジュールを備え得る。前記トランシーバモジュールは、ネットワークデバイスから第4情報を受信するように構成されている。ここで、前記第4情報は、前記通信装置が第1サービスの第1ダウンリンクフレームを受信した後で、次回に動作持続期間に入る時点を示し、前記通信装置が次回に動作持続期間に入る時点は、前記ネットワークデバイスが前記第1サービスの第2ダウンリンクフレームを送信する時点と一致し、かつ、前記第2ダウンリンクフレームは、前記第1ダウンリンクフレームの後で、サービスサイクルに従って、前記ネットワークデバイスによって送信された第1ダウンリンクフレームである。前記処理モジュールは、前記第4情報に従って、前記通信装置が、前記第1ダウンリンクフレームを受信した後で、次回に前記動作持続期間に入る前記時点を決定するように構成されている。
【0054】
第6態様に関連して、可能な実装において、前記第4情報は、第1ダウンリンクフレームに含まれる最後のデータパケットで搬送される。
【0055】
第6態様に関連して、可能な実装において、前記第4情報は、さらに、前記通信装置が、前記第1ダウンリンクフレームを受信した後で、非動作持続期間に入ることを示す。
【0056】
第6態様に関連して、可能な実装において、前記第4情報は、メディアアクセス制御の制御要素MAC CEメッセージで搬送される。
【0057】
第6態様の技術的効果については、第3態様の技術的効果を参照のこと。詳細は、ここでは再び説明されない。
【0058】
第7態様に従って、通信装置が提供され、かつ、本通信装置は、プロセッサおよびメモリを含んでいる。メモリは、コンピュータ実行可能命令を保管するように構成されている。通信装置が動作するとき、プロセッサは、メモリに保管されたコンピュータ実行可能命令を実行し、その結果、前記通信装置は、第1態様、第2態様、または、第3態様のいずれか1つに従った、端末エネルギー節約方法を実行する。
【0059】
第8態様に従って、通信装置が提供され、かつ、本通信装置は、プロセッサを含んでいる。プロセッサは、メモリに結合され、かつ、メモリ内の命令を読み取った後で、命令に従った、第1態様、第2態様、または、第3態様のいずれか1つに従って、端末エネルギー節約方法を実行するように構成されている。
【0060】
第9態様に従って、通信装置が提供され、かつ、本通信装置は、プロセッサ、メモリ、および、トランシーバを含んでいる。前記メモリは、実行可能命令をストアコンピュータするように構成され、前記プロセッサは、前記メモリに保管された前記命令を実行するように構成され、前記トランシーバは、前記通信装置と通信ネットワーク内の別のデバイスとの間で通信するように構成されている。そして、前記通信装置が動作するとき、前記プロセッサは、前記命令を実行し、かつ、前記トランシーバは、前記通信ネットワーク内の別のデバイスと通信し、その結果、前記通信装置は、第1態様、第2態様、または、第3態様のいずれか1つに従って、端末エネルギー節約方法を実行する。
【0061】
第10態様に従って、コンピュータ可読記憶媒体が提供される。前記コンピュータ可読記憶媒体は、命令を保管している。前記命令がコンピュータ上で実行されると、前記コンピュータは、第1態様、第2態様、または、第3態様のいずれか1つに従って、端末エネルギー節約方法を実行するようにイネーブルされる。
【0062】
第11態様に従って、命令を含むコンピュータプログラム製品が提供される。前記命令がコンピュータ上で実行されると、前記コンピュータは、第1態様、第2態様、または、第3態様のいずれか1つに従って、端末エネルギー節約方法を実行するようにイネーブルされる。
【0063】
第12態様に従って、通信装置が提供される。本通信装置は、第1態様、第2態様、または、第3態様のいずれか1つに関連する機能を実施するために、通信装置をサポートするように構成されたプロセッサを含んでいる。可能な設計において、通信装置は、さらに、メモリを含んでいる。前記メモリは、前記通信装置に必要なプログラム命令およびデータを保管するように構成されている。前記装置は、チップを含んでよく、または、チップおよび別のディスクリートデバイスを含んでもよい。
【0064】
第13態様に従って、通信システムが提供される。前記通信システムは、第1態様に記載の方法を実行する端末装置、および、第1態様に記載の方法を実行するネットワークデバイスを含み、または、第2態様に記載の方法を実行する端末装置、および、第2態様に記載の方法を実行するネットワークデバイスを含み、もしくは、第3態様に記載の方法を実行する端末装置、および、第3態様に記載の方法を実行するネットワークデバイスを含んでいる。
【0065】
第7態様から第13態様までにおける任意の実装によってもたらされる技術的効果については、第1態様、第2態様、または、第3態様において、異なる実装によってもたらされる技術的効果を参照のこと。詳細は、ここでは再び説明されない。
【図面の簡単な説明】
【0066】
図1図1は、本出願の一つの実施形態に従った、CDRXサイクルに係る概略図である。
図2図2は、本出願の一つの実施形態に従った、XRサービスサイクルおよびCDRXサイクルに係る概略図である。
図3図3は、本出願の一つの実施形態に従った、通信システムの構造に係る概略図である。
図4図4は、本出願の一つの実施形態に従った、ネットワークデバイスおよび端末装置の構造に係る概略図である。
図5図5は、本出願の一つの実施形態に従った、端末装置の別の構造に係る概略図である。
図6図6は、本出願の一つの実施形態に従った、第1端末エネルギー節約方法のインタラクション(interaction)に係る概略図である。
図7図7は、本出願の一つの実施形態に従った、MACCEに係る概略図である。
図8図8は、本出願の一つの実施形態に従った、第2端末エネルギー節約方法のインタラクションに係る概略図である。
図9図9は、本出願の一つの実施形態に従った、別のMACCEに係る概略図である。
図10図10は、本出願の一つの実施形態に従った、第3端末エネルギー節約方法のインタラクションに係る概略図である。
図11図11は、本出願の一つの実施形態に従った、第4端末エネルギー節約方法のインタラクションに係る概略図である。
図12図12は、本出願の一つの実施形態に従った、第5端末エネルギー節約方法のインタラクションに係る概略図である。
図13図13は、本出願の一つの実施形態に従った、さらに別のMACCEに係る概略図である。
図14図14は、本出願の一つの実施形態に従った、通信装置の構造に係る概略図である。
図15図15は、本出願の一つの実施形態に従った、別の通信装置の構造に係る概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0067】
本出願の実施形態が詳細に説明される前に、本出願の実施形態に係る技術的ソリューションの理解を容易にするために、最初に、本出願の関連技術について、以下で、簡単な紹介が提供される。
【0068】
1.CDRXメカニズム
【0069】
CDRXメカニズムは、効果的なエネルギー節約技術である。CDRXが端末装置について構成される場合、端末装置は、具体的な時間にスリープ期間(sleep period)に入ることができる。この場合に、端末装置は、「スリープ状態」、または、「非動作持続期間」にあり、そして、端末装置は、PDCCHをモニタリングする必要はない。ダウンリンクサービスデータを受信するために、PDCCHをモニタリングする必要があるとき、端末装置は、「スリープ状態」から起動され(awaken)、そして、「動作状態(“activated state”)」に入る。すなわち、動作持続期間(activation duration)に入る。このようにして、端末装置は、電力を節約する目的を達成することができる。
【0070】
一つの典型的なCDRXサイクルが図1に示されている。
【0071】
動作持続期間:端末装置が起動された後で、端末装置は、固定長の動作持続期間に入る。この固定長の動作持続期間は、オン持続時間(on-duration)と称され得る。端末装置が、オン持続時間においてスケジュールされたPDCCHを受信した場合に、端末装置は、起動状態(awakened state)に留まり、そして、動作持続期間を延長する。オン持続時間の長さは、端末装置についてネットワークデバイスによって構成される。
【0072】
非動作持続期間:この持続時間は、CDRXメカニズムにおけるスリープ時間、すなわち、端末装置が、電力を節約するために、PDCCHをモニタリングすることなくスリープに入る時間である。
【0073】
CDRXサイクル:それは、オン持続時間の繰り返しサイクルであり、すなわち、端末装置が前回動作持続期間に入った時点(moment)と、次回に端末装置が動作持続期間に入った時点との間の時間インターバルである。CDRXサイクルは、動作持続期間および非動作持続期間を含んでいる。
【0074】
現在、CDRXサイクルは、無線リソース制御(radio resource control、RRC)メッセージを通じて、ネットワークデバイスによって、端末装置において半静的に(semi-statically)構成される固定値である。プロトコルは、構成され得るCDRXサイクルの値が全て整数であることを規定する。加えて、ネットワークデバイスが、端末装置についてCDRXサイクルを構成するとき、ネットワークデバイスは、さらに、構成されたCDRXサイクルが長サイクルであるか短サイクルであるかを示すことができる。例えば、RRCメッセージに含まれる短いDRXフィールドは、10ミリ秒の構成されたCDRXサイクルが短いサイクルであることを示している。
【0075】
CDRXサイクルが長サイクルであるか、または、短サイクルであるかは、端末装置が動作持続期間に入る時点(moment)に関係する。以下は、端末装置が動作持続期間に入る時点を、どのように端末装置が決定するかを説明している。
【0076】
現在のCDRXメカニズムにおいて、端末装置は、以下の式を通じて、端末装置が動作持続期間に入る時点を決定する。
【0077】
CDRXサイクル(drx-cycle)が長いサイクル(long DRX cycle)である場合:
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycle)
=drx-StartOffset 式(1)
【0078】
CDRXサイクル(drx-cycle)が短いサイクル(shortDRXcycle)である場合:
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycle)
=(drx-StartOffset)modulo(drx-cycle) 式(2)
【0079】
SFNは、端末装置が動作持続期間に入るときのシステムフレーム番号(system frame number)を表し、subframe numberは、端末装置が動作持続期間に入るときのシステムフレーム番号に対応するシステムフレーム内のサブフレーム番号を表し、drx-cycleは、端末装置のCDRXサイクルを表し、そして、drx-StartOffsetは、端末装置が動作持続期間に入る前のサブフレームオフセットを表している。
【0080】
前述のパラメータにおいて、drx-cycleの値は、ネットワークデバイスによって構成された固定の整数であり、そして、drx-StartOffsetの値も、また、端末装置についてネットワークデバイスによって構成された固定値である。SFNは、0から1023までの任意の整数であり得る。サブフレーム番号は、0から9までの任意の整数であり得る。
【0081】
曖昧さを避けるために、式(1)または式(2)における演算記号moduloが、ここで説明される。a modulo bは、aをbで割ることによって得られた余り(remainder)を意味する。このことは、ここにおいて統一的に説明されており、そして、以下では繰り返されない。
【0082】
端末装置は、前述のパラメータにおけるdrx-cycleおよびdrx-StartOffsetの値、並びに、現在、端末装置に対応しているSFNおよびサブフレーム番号に基づいて、前述の式(1)または(2)を満たす、SFNおよびサブフレーム番号の値を決定する。そして、次いで、取得されたSFNおよびサブフレーム番号の値に従って、端末装置が次回に動作持続期間に入るときの、システムフレームにおけるシステムフレーム番号およびサブフレーム番号を決定することができる。例えば、drx-cycle=8、かつ、drx-StartOffset=0であると仮定すると、端末装置は、ネットワークデバイスによってブロードキャストされたシステムメッセージに従って、端末装置に現在対応しているSFNが0に等しく、subframe number=0であり、そして、CDRXサイクルが短サイクルであると決定する。端末装置は、drx-cycleおよびdrx-StartOffsetの値を式(2)に代入し、そして、式(2)を満たすSFNおよびサブフレーム番号の値が得られるまで、SFN=0およびsubframe number=0から、SFNおよびサブフレーム番号の評価を開始する。端末装置は、SFN=0、および、subframe number=0が、式(2)を満たすと決定する。従って、端末装置が初めて動作持続期間に入る時点は、フレーム番号0を有するシステムフレームにおけるサブフレーム番号0に対応している時点である。端末装置が初めて動作持続期間に入った後で、端末装置の現在のSFNおよびサブフレーム番号から開始して、式(2)を満たすSFNおよびサブフレーム番号の値が再び決定される。SFN=0、かつ、subframe number=8であるときに、式(2)が満たされることが得られる。従って、端末装置が初めて動作持続期間に入った後で、端末装置が次回に動作持続期間に入ると決定された時点(端末装置が2回目に動作持続期間に入る時点)は、フレーム番号0を有するシステムフレームにおけるサブフレーム番号8に対応する時点である。類推により、端末装置が2回目に動作持続期間に入った後で、端末装置が次回に動作持続期間に入ると決定された時点(端末装置が3回目に動作持続期間に入る時点)は、フレーム番号1を有するシステムフレームにおけるサブフレーム番号6に対応する時点である。
【0083】
さらに、端末装置が動作持続期間に入るときのシステムフレーム番号、および、システムフレームにおけるサブフレーム番号を決定した後で、端末装置は、さらに、端末装置についてネットワークデバイスによって構成されたスロットオフセット(drx-slot offset)に従って、端末装置がサブフレームにおける動作持続期間に入る時点を決定し得る。例えば、確定されたシステムフレームにおけるサブフレームの開始位置から開始して、端末装置は、drx-slot offset*1/32 msのオフセットを有する動作持続期間に入る。
【0084】
通信技術の発展に伴い、XRサービスも、また、出現し、そして、発展し続けている。ユーザ体験を改善するために、XRサービスを実行している端末装置は、軽量であることが必要とされ(例えば、VR眼鏡)、そして、XRサービスは、高スループットであり、かつ、低遅延を有することが必要とされる。そうした要件を達成するために、端末装置は、XRサービスを実行するための高い電力消費を必要とする。従って、いくつかのトピックは、XRサービスの電力消費をどのように低減するかが重要な研究方向であることを指摘している。
【0085】
XRサービスを実行している端末装置の電力消費を低減するために、CDRXメカニズムが、XRサービスを実行している端末装置について構成され得る。しかしながら、現在のXRサービスにおけるダウンリンクフレームは、周期的な特性を有しており、そして、サービスサイクルは、全て小数である。例えば、サービスフレームレートが120fpsである場合、1フレームのサービスサイクルは8.33msである。サービスフレームレートが60fpsである場合、1フレームのサービスサイクルは16.67msである。現在、端末装置について構成され得るCDRXサイクルは、全て整数である。従って、CDRXメカニズムが、XRサービスを実行する端末装置について構成されるときには、XRサービスのサービスサイクルに最も近いCDRXサイクルが端末装置について構成されたとしても、例えば、XRサービスのサービスサイクルが8.33msであるとき、8msのCDRXサイクルが端末装置について構成され、端末装置のCDRXサイクルはXRサービスのサービスサイクルに一致することができない。別の言葉で言えば、データが端末装置によって送信できる時刻と、送信されるXRサービスデータの時刻とが一致しない。例えば、図2に示されるように、XRサービスのサービスサイクルが8.33msであると仮定すると、ネットワークデバイスは、8.33msごとにXRサービスのダウンリンクフレームを送信する。端末装置について構成されたCDRXサイクルは8msである。時間が経つにつれて、XRサービスのサービスサイクルとCDRXサイクルとの間の不一致は、XRサービスのダウンリンクフレームの送信時間が端末装置の動作持続期間から完全にオフセットされるまで、徐々に高くなる。図2から分かるように、端末装置のCDRXサイクルがXRサービスのサービスサイクルと一致しない場合には、以下の状況が発生する。1.端末装置が動作持続期間内にあるとき、送信されるべきXRサービスデータ(サービスフレーム)は存在せず、結果として端末装置の電力消費の浪費をもたらす。2.送信されるべきXRサービスデータが存在するとき、端末装置は、非動作持続期間内にあるときにデータを受信することができない。データは、端末装置が次の動作持続期間に入るときにのみ受信され得る。その結果として、端末装置によって実行されるXRサービスの遅延は、XRサービスの遅延要件を満たさない。3.通信システム全体の能力および質が低下する。
【0086】
まとめると、既存の技術的ソリューションに従えば、端末装置のCDRXサイクルは、XRサービスのサービスサイクルと一致せず、端末装置の電力消費の浪費、または、XRサービスの遅延要件を満たすことができないといった問題をもたらす。従って、端末装置のCDRXサイクルをXRサービスのサービスサイクルにどのように一致させるかは、緊急に解決される必要がある問題である。
【0087】
以下は、本出願の実施形態における添付の図面を参照して、本出願の実施形態における技術的ソリューションを説明している。本出願の説明においては、特に指定されない限り、「/(/)」は、関連するオブジェクト間の「または(“or”)」関係を示す。例えば、A/Bは、AまたはBを示し得る。本出願において、「及び/又は(“and/or”)」は、関連するオブジェクト間の関連関係のみを記述子し、かつ、3つの関係が存在し得ることを示している。例えば、A及び/又はBは、以下の3つの場合を示し得る。Aのみが存在すること、AおよびBの両方が存在すること、Bのみが存在することであり、ここで、AおよびBは、単数または複数であり得る。加えて、本出願の説明においては、特に明記しない限り、「複数の(“a plurality of”)」は、2つ以上を意味する。以下のアイテム(ピース)の少なくとも1つ、または、その類似表現は、単数のアイテム(ピース)または、これらのアイテムの任意の組合せを指し、複数のアイテム(ピース)の任意の組合せを含んでいる。例えば、a、b、またはcのうちの少なくとも1つのアイテム(ピース)は、a、b、c、aかつb、aかつc、bかつc、もしくは、aかつbかつc、を示すことができ、ここで、a、b、およびcは、単数または複数であってもよい。加えて、本出願の実施形態における技術的ソリューションを明確に説明するために、第1および第2といった用語は、本出願の実施形態において、基本的に同じ機能または目的を提供する同じアイテムまたは同様のアイテムを区別するために使用される。当業者であれば、「第1」および「第2」といった用語が、量または実行順序を限定するものではなく、そして、「第1」および「第2」といった用語が、明確な違いを示さないことを理解することができる。さらに、本出願の実施形態において、「例示的(“illustrative”)」および「例えば(“for example”)」といった用語は、例、インスタンス、または、例示を提示するために使用されている。本出願の実施形態において「例」または「例えば」として説明される任意の実施形態または設計スキームは、別の実施形態または設計スキームよりも好ましいもの、または、より多くの利点を有するものとして説明されるべきではない。正確には、「例示的」および「例えば」といった用語は、理解を容易にするために、関連する概念を具体的に提示するように意図されている。
【0088】
加えて、本出願の実施形態において説明されるネットワークアーキテクチャおよびサービスシナリオは、本出願の実施形態における技術的ソリューションをより明確に説明するように意図されており、そして、本出願の実施形態において提供される技術的ソリューションに対する限定を構成するものではない。当業者であれば、以下を知っているであろう。ネットワークアーキテクチャの進化および新しいサービスシナリオの出現に伴い、本出願の実施形態において提供される技術的ソリューションは、同様の技術的問題にも、また、適用可能であること。
【0089】
本出願の実施形態において提供される端末エネルギー節約方法は、様々な通信システムに対して適用され得る。例えば、本出願の実施形態において提供される端末エネルギー節約方法は、ロングタームエボリューション(long term evolution、LTE)システム、または、第5世代(fifth-generation、5G)システム、もしくは、他の同様な新しい将来指向のシステムに対して適用され得る。これは、本出願の実施形態において特に限定されない。加えて、「システム」という用語は、「ネットワーク」と交換可能に使用され得る。
【0090】
図3は、本出願の一つの実施形態に従った、通信システム30を示している。通信システム30は、ネットワークデバイス40、および、ネットワークデバイス40に接続された端末装置50を含んでいる。端末装置50は、無線方式でネットワークデバイス40と接続されている。任意的に、異なる端末装置50が、相互に通信してよい。端末装置50は、固定された場所にあってよく、または、移動可能であってもよい。
【0091】
図3は、概略図に過ぎないものであり、図示されていないが、通信システム30は、他のネットワークデバイスも含み得ることが留意されるべきである。例えば、通信システム30は、また、コアネットワークデバイス、無線中継デバイス、および無線バックホールデバイスのうちの1つ以上を含むこともでき、それは、本明細書では特に限定されない。ネットワークデバイスは、無線または有線方式でコアネットワークデバイスに接続されてよい。コアネットワークデバイスおよびネットワークデバイス40は、独立した異なる物理デバイスであってよく、または、コアネットワークデバイスの機能およびネットワークデバイス40の論理機能は、同じ物理デバイス上に統合されてよく、もしくは、コアネットワークデバイスのいくつかの機能およびネットワークデバイス40のいくつかの機能は、1つの物理デバイス上に統合されてよい。これは、本出願の実施形態において特に限定されない。
【0092】
一つの例として、図3に示されるネットワークデバイス40と任意の端末装置50との間のインタラクションを使用することによって、可能な実装において、ネットワークデバイス40は、第1情報を端末装置50に送信するように構成されている。端末装置50は、ネットワークデバイス40から第1情報を受信するように構成されており、ここで、第1情報は、端末装置50に対応する第1CDRXサイクルを決定するために端末装置50によって使用される。端末装置50は、さらに、第1CDRXサイクルおよび第1計算ルールに従って、端末装置50が動作持続期間に入る時点(moment)を決定するように構成されており、ここで、第1計算ルールは、サービスサイクルに従って、ネットワークデバイス40が第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点に一致するように、端末装置50が動作持続期間に入る時点を制御するために使用される。このソリューションの具体的な実装は、後続する方法の実施形態において詳細に説明される。詳細は、ここでは説明されない。
【0093】
代替的に、一つの例として、図3に示されるネットワークデバイス40と任意の端末装置50との間のインタラクションを使用することによって、別の可能な実装において、ネットワークデバイス40は、第2情報を端末装置50に送信するように構成される。端末装置50は、ネットワークデバイス40から第2情報を受信するように構成されており、ここで、第2情報は、端末装置50についてネットワークデバイス40によって構成された複数のCDRXサイクルにおける1つ以上のCDRXサイクルを決定するために端末装置50によって使用され、そして、1つ以上のCDRXサイクルは、サービスサイクルに従って、ネットワークデバイス40が第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点に一致するように、端末装置50が動作持続期間に入る時点を制御するために使用される。端末装置50は、さらに、1つ以上のCDRXサイクルに従って、端末装置50が動作持続期間に入る時点を決定するように構成されている。このソリューションの具体的な実装および技術的効果は、後続する方法の実施形態において詳細に説明される。詳細は、ここでは説明されない。
【0094】
代替的に、一つの例として、図3に示されるネットワークデバイス40と任意の端末装置50との間のインタラクションを使用することによって、さらに別の可能な実装において、ネットワークデバイス40は、第4情報を端末装置50に送信するように構成される。端末装置50は、ネットワークデバイス40から第4情報を受信するように構成されており、ここで、第4情報は、第1サービスの第1ダウンリンクフレームを受信した後で、端末装置50が次回に動作持続期間に入る時点を示し、端末装置50が次回に動作持続期間に入る時点は、ネットワークデバイス40が第1サービスの第2ダウンリンクフレームを送信する時点と一致しており、そして、第2ダウンリンクフレームは、第1ダウンリンクフレームの後で、サービスサイクルに従って、ネットワークデバイス40によって送信された第1ダウンリンクフレームである。端末装置50は、さらに、第4情報に従って、第1ダウンリンクフレームを受信した後で、端末装置50が次回に動作持続期間に入る時点を決定するように構成されている。このソリューションの具体的な実装および技術的効果は、後続する方法の実施形態において詳細に説明される。詳細は、ここでは説明されない。
【0095】
任意的に、本出願のこの実施形態におけるネットワークデバイス40は、端末装置50をワイヤレスネットワークに接続するデバイスであり、そして、基地局(base station)、進化型ノードB(evolved NodeB、eNodeB)、送受信ポイント(transmission reception point、TRP)、5G移動体通信システムにおける次世代ノードB(next generation NodeB、gNB)、将来の移動体通信システムにおける基地局、または、ワイヤレスフィデリティ(wireless-fidelity、Wi-Fi(登録商標))システムにおけるアクセスノード、などであってよく、または、基地局のいくつかの機能を完了するモジュールまたはユニットであってよく、例えば、セントラルユニット(central unit、CU)または分散ユニット(distributed unit、DU)であってもよい。ネットワークデバイスによって使用される具体的な技術および具体的なデバイス形態は、本出願の実施形態において限定されない。本出願では、別段に規定されていない限り、ネットワークデバイスはワイヤレスアクセスネットワークデバイスを指す。
【0096】
任意的に、本出願の実施形態における端末装置50は、無線通信機能を実装するように構成された、端末または端末において使用され得るチップといった、デバイスであってよい。端末は、また、ユーザ装置(user equipment、UE)、移動局、移動端末などと呼ばれてもよい。端末は、モバイルフォン、タブレットPC、無線送受信機能を有するコンピュータ、仮想現実端末装置、拡張現実感端末装置、産業制御における無線端末、無人運転における無線端末、遠隔手術における無線端末、スマートグリッドにおける無線端末、交通安全における無線端末、スマートシティにおける無線端末、スマートホームにおける無線端末、等であってよい。端末装置によって使用される具体的な技術および具体的なデバイス形態は、本出願の実施形態において限定されない。
【0097】
任意的に、本出願のこの実施形態におけるネットワークデバイス40および端末装置50は、屋内、屋外、ハンドヘルド、または車両搭載を含む、地上に配置されてよく、または、水上に配置されてよく、もしくは、空中の飛行機、気球、または人工衛星において配置されてよい。ネットワークデバイス40および端末装置50の適用シナリオは、本出願の実施形態において限定されない。
【0098】
任意的に、本出願のこの実施形態におけるネットワークデバイス40と端末装置50との間の通信は、認可スペクトル(licensed spectrum)を使用することによって実行されてよく、または、無認可スペクトル(unlicensed spectrum)を使用することによって実行されてよく、もしくは、認可スペクトルおよび無認可スペクトルの両方を使用することによって実行されてよい。任意的に、ネットワークデバイス40と端末装置50との間の通信は、6ギガヘルツ(gigahertz、GHz)未満のスペクトルを使用することによって実行されてよく、または、6GHzを超えるスペクトルを使用することによって実行されてよく、もしくは、6GHz未満のスペクトルおよび6GHzを超えるスペクトルの両方を使用することによって実行されてよい。ネットワークデバイス40と端末装置50との間で使用されるスペクトルリソースは、本出願のこの実施形態において限定されない。
【0099】
任意的に、本出願のこの実施形態におけるネットワークデバイス40および端末装置50は、また、通信装置と呼ばれてよく、そして、それぞれ汎用デバイスまたは専用デバイスであってよい。これは、本出願のこの実施形態において特に限定されない。
【0100】
任意的に、図4は、本出願の一つの実施形態に従った、ネットワークデバイス40および端末装置50の構造に係る概略図である。
【0101】
端末装置50は、少なくとも1つのプロセッサ501、および、少なくとも1つのトランシーバ503を含んでいる。任意的に、端末装置50は、さらに、少なくとも1つのメモリ502、少なくとも1つの出力装置504、または、少なくとも1つの入力装置505を含んでもよい。
【0102】
プロセッサ501、メモリ502、および、トランシーバ503は、通信ラインを介して相互に接続されている。通信回線は、前述のコンポーネント間で情報を送信するための経路を含み得る。
【0103】
プロセッサ501は、汎用中央処理装置(central processing unit、CPU)であってよく、または、他の汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field-programmable gate array、FPGA)、もしくは、他のプログラマブル論理デバイス、トランジスタ論理デバイス、ハードウェアコンポーネント、または、それらの任意の組合せであってよい。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサまたは任意の通常のプロセッサなどであってよい。具体的な実装では、一つの実施形態でにおいて、プロセッサ501は、複数のCPUを含んでよく、そして、プロセッサ501は、シングルコアプロセッサまたはマルチコアプロセッサであってよい。本明細書におけるプロセッサは、データ処理に使用される1つ以上のデバイス、回路、及び/又は、処理コアであってよい。
【0104】
メモリ502は、ストレージ機能を有する装置であってよい。例えば、メモリは、リードオンリーメモリ(read-only memory、ROM)、静的情報および命令を保管することができる別のタイプの静的ストレージ装置、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、または、情報および命令を保管することができる別のタイプの動的ストレージ装置であってよく、もしくは、プログラマブルリードオンリーメモリ(programmable ROM、PROM)、消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(erasable PROM、EPROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(electrically erasable programmable read-only memory、EEPROM)、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(compact disc read-only memory、CDROM)、または、別の光学ディスクストレージ、光学ディスクストレージ(コンパクト光学ディスク、レーザーディスク、光学ディスク、デジタル多用途ディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、等を含む)、磁気記ディスクストレージ媒体または他の磁気ストレージ装置、もしくは、命令またはデータ構造の形式で期待されるプログラムコードを搬送または保管するように構成されることができ、かつ、コンピュータにアクセス可能な任意の他の媒体であってよい。しかしながら、これは限定を構成するものではない。メモリ502は、独立して存在してよく、そして、通信回線を介してプロセッサ501に接続されている。代替的に、メモリ502は、プロセッサ501と統合され得る。
【0105】
メモリ502は、本出願におけるソリューションを実行するためのコンピュータ実行可能命令を保管するように構成されており、そして、プロセッサ501は、実行を制御する。具体的に、プロセッサ501は、本出願の実施形態における端末エネルギー節約方法を実施するために、メモリ502に保管されたコンピュータ実行可能命令を実行するように構成されている。
【0106】
代替的に、任意的には、本出願のこの実施形態において、プロセッサ501は、また、本出願の以下の実施形態で提供される端末エネルギー節約方法における処理に関連する機能を実行することもでき、そして、トランシーバ503は、他のデバイスまたは通信ネットワークと通信することを担う。本出願の実施形態は、それに対して具体的な限定を課すものでは。
【0107】
任意的に、本出願のこの実施形態におけるコンピュータ実行可能命令は、また、アプリケーションプログラムコードまたはコンピュータプログラムコードとも呼ばれてよい。これは、本出願のこの実施形態において特に限定されない。
【0108】
トランシーバ503は、トランシーバのような任意の装置を使用することによって、別のデバイス、または、イーサネット(登録商標)、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)、もしくは、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)といった、通信ネットワークと通信するように構成され得る。アクセスネットワークトランシーバ503は、送信器(transmitter、Tx)および受信器(receiver、Rx)を含んでいる。
【0109】
出力装置504は、プロセッサ501と通信し、そして、複数の方法で情報を表示し得る。例えば、出力装置504は、液晶表示装置(liquid crystal display、LCD)、発光ダイオード(light emitting diode、LED)表示装置、ブラウン管(陰極線管、CRT)表示装置、プロジェクタ(projector)、等であってよい。
【0110】
入力装置505は、プロセッサ501と通信し、そして、複数の方法でユーザから入力を受信し得る。例えば、入力装置505は、マウス、キーボード、タッチスクリーンデバイス、または、センサデバイスであってよい。
【0111】
ネットワークデバイス40は、少なくとも1つのプロセッサ401、少なくとも1つのトランシーバ403、および、少なくとも1つのネットワークインターフェイス404を含んでいる。任意的に、ネットワークデバイス40は、さらに、少なくとも1つのメモリ402を含み得る。プロセッサ401、メモリ402、トランシーバ403、および、ネットワークインターフェイス404は、通信回線を介して接続されている。ネットワークインターフェイス404は、リンク(例えば、S1インターフェイス)を介してコアネットワークデバイスに接続し、もしくは、有線または無線リンク(例えば、X2インターフェイス)(図3に示されていない)を介して別のネットワークデバイスのネットワークインターフェイスに接続するように構成されている。これは、本出願のこの実施形態において特に限定されない。加えて、プロセッサ401、メモリ402、および、トランシーバ403に関する説明については、端末装置50内のプロセッサ501、メモリ502、およびトランシーバ503に関する説明を参照のこと。詳細は、ここでは再び説明されない。
【0112】
図4に示される端末装置50の構造の概略図を参照すると、例えば、図5は、本出願の一つの実施形態に従った、端末装置50の具体的な構造形態である。
【0113】
いくつかの実施形態において、図4のプロセッサ501の機能は、図5のプロセッサ110によって実装され得る。
【0114】
いくつかの実施形態において、図4のトランシーバ503の機能は、図5のアンテナ1、アンテナ2、移動体通信モジュール150、無線通信モジュール160、などによって実装され得る。移動体通信モジュール150は、LTE、NR、未来の通信、などを含む、端末装置50に適用するための無線通信技術的ソリューションを備え得る。無線通信モジュール160は、例えば、WLAN(例えば、Wi-Fiネットワーク)、BT(bluetooth(登録商標)、BT)、グローバルナビゲーション衛星システム(global navigation satellite system、GNSS)、周波数変調(frequency modulation、FM)、近距離無線通信(near filed communication、NFC)、および、赤外線(infrared、IR)を含む、端末装置50に適用するための無線通信技術的ソリューションを備え得る。いくつかの実施形態において、端末装置50のアンテナ1は、移動体通信モジュール150に結合され、そして、アンテナ2は、無線通信モジュール160に結合されており、その結果、端末装置50は、無線通信技術を使用することによって、ネットワークおよび別のデバイスと通信することができる。
【0115】
いくつかの実施形態において、図4におけるメモリ502の機能は、図5における内部メモリ121、外部メモリインターフェイス120を使用することによって接続された外部メモリ、などによって、実装され得る。
【0116】
いくつかの実施形態において、図4の出力装置504の機能は、図5のディスプレイ194によって実装され得る。
【0117】
いくつかの実施形態において、図4の入力装置505の機能は、マウス、キーボード、タッチスクリーンデバイス、または、図5のセンサモジュール180によって実装され得る。
【0118】
いくつかの実施形態において、図4に示されるように、端末装置50は、さらに、オーディオモジュール170、カメラ193、キー190、SIMカードインターフェイス195、USBインターフェイス130、充電管理モジュール140、電力管理モジュール141、および、バッテリ142のうちの1つ以上を含み得る。
【0119】
図5に示される構造は、端末装置50に対する具体的な限定を構成しないことが理解されるだろう。例えば、本出願のいくつかの他の実施形態において、端末装置50は、図に示されるものよりも多いか、または、少ないコンポーネントを含んでよく、または、いくつかのコンポーネントが組み合わされてもよく、いくつかのコンポーネントが分割されてよく、もしくは、コンポーネントが異なるように配置されてもよい。図に示されるコンポーネントは、ハードウェア、ソフトウェア、または、ソフトウェアおよびハードウェアの組合せによって実装され得る。
【0120】
図1から図5までを参照して、この出願の実施形態において提供される端末エネルギー節約方法が、一つの例として図3に示される、ネットワークデバイス40と任意の端末装置50との間のインタラクションを使用することによって、以下に説明されている。
【0121】
本出願のこの実施形態において、端末装置は、端末装置が動作持続期間に入る時点をサブフレーム番号の形態で示し得ることが留意されるべきである。具体的には、端末装置が、式(1)または(2)に従って、端末装置が動作持続期間に入る時点を決定するという前述の説明から分かるように、端末装置が、式(1)または(2)を満たすSFNおよびサブフレーム番号を決定することは、式(1)または(2)を満たす[(SFN×10)+subframe number]を決定することとして理解されてよい。従って、端末装置は、決定された[(SFN×10)+subframe number]をサブフレーム番号の形式で表すことができる。例えば、端末装置は、SFN=1、subframe number=9である場合に、式(1)が満たされると決定する。端末装置は、SFN×10+subframe number=19に従って、端末装置が動作持続期間に入るときのサブフレーム番号が19であると決定する。1サブフレームの長さは、1msである。上述したSFNおよびサブフレーム番号の値の範囲に従って、本出願のこの実施形態において、端末装置が動作持続期間に入るときのサブフレーム番号の値は、0から10239までの任意の整数である。
【0122】
本出願のこの実施形態において、2つの間の一致(matching)は、2つが等しいこと、または、2つの間の距離が具体的な閾値内にあることとして理解され得ることが留意されるべきである。具体的な閾値は、端末装置についてネットワークデバイスによって構成されたオン持続時間(on-duration)の長さ以下である。別の言葉で言えば、端末装置が動作持続期間に入る時点が、サービスサイクルに従って、ネットワークデバイスが第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致することは、ネットワークデバイスが第1サービスのダウンリンクフレームを配信するたびに、端末装置がオン持続時間においてダウンリンクフレームを受信することができることとして理解され得る。従って、端末装置は、電力消費を浪費せず、そして、第1サービスのダウンリンクフレームは、端末装置が次回に動作持続期間に入るまで、それが受信され得る前に、待機せず、それによって、第1サービスの遅延要件を満たしている。
【0123】
端末装置が動作持続期間に入る時点を、端末装置がどのように決定するのか、簡潔に説明するために、本出願のこの実施形態において、端末装置についてネットワークデバイスによって構成されたスロットオフセット(drx-slot offset)は0であることが留意されるべきである。これは、本明細書では一様に説明されており、そして、以下では、繰り返されない。
【0124】
本出願の一つの実施形態において提供される端末エネルギー節約方法が、以下に説明されている。図6に示されるように、本出願のこの実施形態において提供される端末エネルギー節約方法は、以下のステップS601およびS602を含んでいる。
【0125】
S601:ネットワークデバイスは、第1情報を端末装置に送信する。それに対応して、端末装置は、ネットワークデバイスから第1情報を受信する。ここで、第1情報は、端末装置に対応している第1CDRXサイクルを決定するために端末装置によって使用される。
【0126】
S602:端末装置は、第1CDRXサイクルおよび第1計算ルールに従って、端末装置が動作持続期間に入る時点を決定する。ここで、第1計算ルールは、端末装置が動作持続期間に入る時点を、ネットワークデバイスがサービスサイクルに従って第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致するように、制御するために使用される。
【0127】
以下では、2つの具体的な実施形態におけるステップS601およびS602について説明する。
【0128】
実施形態1:このソリューションにおいては、端末装置がネットワークデバイスから第1情報を受信した後で、第1情報に従って、端末装置に対応する第1CDRXサイクルが、端末装置についてネットワークデバイスによって構成された第1CDRXサイクルであると決定され得る。ここで、第1CDRXサイクルは、第1サービスのサービスサイクルと同じである。別の言葉で言えば、ネットワークデバイスは、第1情報を通じて、第1サービスのサービスサイクルと同じである、端末装置のための第1CDRXサイクルを構成することができる。第1情報に従って第1CDRXサイクルを構成した後で、端末装置は、第1CDRXサイクルがネットワークデバイスからの情報に従って変化するように指示されるまで、構成された第1CDRXサイクルを用いてCDRXメカニズムを実行し続けることが理解され得る。このソリューションに基づいて、端末装置は、第1サービスのサービスサイクルと一致するように、第1情報に従って、第1サービスのサービスサイクルと同じである、第1CDRXサイクルを構成することができる。
【0129】
任意的に、第1サービスのサービスサイクルは、小数値であり得る。これに対応して、第1情報に従って構成された第1CDRXサイクルは、サービスサイクルと同じ小数値である。例えば、第1サービスはXRサービスであり、そして、サービスサイクルは8.33msである。ネットワークデバイスは、第1サービスのサービスサイクルに従って、第1情報を端末装置に送信し、そして、端末装置の第1CDRXサイクルを8.33msに構成する。
【0130】
任意的に、本出願の実施形態1において、第1情報は、RRCメッセージで搬送されてよい。別の言葉で言えば、ネットワークデバイスは、RRCメッセージを通じて、端末装置において第1CDRXサイクルを半静的に構成する。
【0131】
本出願の実施形態1において、ネットワークデバイスは、第1情報の以下の形式における任意の形式の第1情報を通じて、端末装置のための第1CDRXサイクルを構成することができる。
【0132】
第1情報は、第1サービスのサービスサイクルを示し、または、第1情報は第1CDRXサイクルを示す。ここで、第1情報によって示される第1CDRXサイクルは、第1サービスのサービスサイクルと同じである。
【0133】
第1情報が第1サービスのサービスサイクルを示す事例について、具体的に、第1情報は、端末装置の第1CDRXサイクルを、第1情報によって示される第1サービスのサービスサイクルと同じサイクルに構成するために使用される。第1情報を受信した後で、端末装置は、第1情報に従って、第1サービスのサービスサイクルを決定し、そして、第1サービスの決定されたサービスサイクルを第1CDRXサイクルとして構成する。
【0134】
第1情報が第1CDRXサイクルを示す事例について、具体的に、第1情報は、端末装置の第1CDRXサイクルを、第1情報によって示されるCDRXサイクルと同じサイクルに構成するために使用され、そして、第1情報によって示される第1CDRXサイクルは、第1サービスのサービスサイクルと同じである。
【0135】
任意的に、第1情報は、第1CDRXサイクルの値を含んでいる。例えば、第1サービスのサービスサイクルは8.33msであり、そして、ネットワークデバイスによって送信された第1情報は、第1CDRXサイクルの値8.33を含んでいる。第1情報を受信した後で、端末装置は、第1情報、および、第1CDRXサイクルの既定単位msに従って、第1CDRXサイクルを8.33msに構成する。
【0136】
代替的、任意的に、第1情報は、第1CDRXサイクルの周波数を含んでいる。例えば、第1サービスのサービスサイクルは、8.33msであり、そして、ネットワークデバイスによって送信された第1情報は、第1CDRXサイクルの周波数の値120を含んでいる。第1情報を受信した後で、端末装置は、第1CDRXサイクルと第1CDRXサイクルの周波数との間の既定の関係に従って、第1CDRXサイクルを(1000/120)msとして計算する。第1CDRXサイクルの周波数は、1秒間におけるCDRXサイクルの量であり、そして、第1CDRXサイクルの既定の単位はmsである。すなわち、第1CDRXサイクルは、概ね8.33msに等しい。計算結果に基づいて、端末装置は、第1CDRXサイクルを8.33msに構成する。
【0137】
代替的、任意的に、第1情報は、事前設定された整数値を含んでいる。第1情報を受信した後で、端末装置は、事前設定された整数値、および、事前設定された関係性に従って、第1CDRXサイクルを決定することができる。例えば、第1情報に含まれる事前設定された整数値は、整数値INTEGERであり、そして、INTEGERの値は、833である。INTEGERと第1CDRXサイクルとの間の関係性は、第1CDRXサイクル=INTEGERとして予め定められており、そして、単位は、0.01msである。端末装置は、第1情報、および、INTEGERと第1CDRXサイクルとの間の既定の関係に従って、第1CDRXサイクルを8.33msに構成する。別の例について、第1情報に含まれる事前設定された整数値は、列挙値(enumeration value)ENUMERATEDであり、ENUMERATEDの値は、120である。ENUMERATEDと、最初のCDRXサイクルとの関係性は、最初のCDRXサイクル=1/ENUMERATEDとして予め定められており、そして、単位は、msである。端末装置は、第1情報、および、ENUMERATEDと第1CDRXサイクルとの間の既定の関係に従って、第1CDRXサイクルを8.33msに構成する。
【0138】
事前設定された関係が決定されると、ネットワークデバイスは、事前設定された関係、および、第1サービスのサービスサイクルに従って、事前設定された整数値を決定し、そして、事前設定された整数値を含んでいる第1情報を端末装置に送信することができ、その結果、端末装置は、事前設定された関係、および、事前設定された整数値に従って、第1サービスのサービスサイクルと同じ第1CDRXサイクルを決定することができる。
【0139】
さらに、このソリューションにおいて、端末装置は、第1情報および第1計算ルールに従って決定された第1CDRXサイクルに基づいて、端末装置が動作持続期間に入る時点を決定することができる。第1計算ルールは、端末装置が動作持続期間に入る時点を、ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致するように、制御するために使用される。
【0140】
可能な実装において、このソリューションにおける第1計算ルールは、以下の関係を満たしている。
【0141】
【数5】
式(3)、または、
【0142】
【数6】
式(4)
【0143】
ここで、SFNは、端末装置が動作持続期間に入るときのシステムフレーム番号を表し、サブフレーム番号は、端末装置が動作持続期間に入るときのシステムフレーム番号に対応しているシステムフレーム内のサブフレーム番号を表し、drx-cycleは、第1CDRXサイクルを表し、そして、drx-StartOffsetは、端末装置が動作持続期間に入る前の、サブフレームオフセットを表している。
【0144】
前述のパラメータにおいて、drx-StartOffset、SFN、および、subframe numberの値については、前述の式(1)または(2)において対応しているパラメータの説明を参照のこと。詳細は、ここでは再び説明されない。
【0145】
曖昧さを避けるために、式(3)または式(4)における演算記号が、ここで説明される。
【数7】
は、aの切り捨てを意味する。詳細は再び説明されない。
【0146】
本出願の実施形態1において、第1CDRXサイクルが長サイクルであるとき、第1計算ルールは、式(3)を満たし、そして、第1CDRXサイクルが短サイクルであるとき、第1計算ルールは、式(4)を満たす。端末装置が、第1計算ルールおよび第1CDRXサイクルに従って、どのように端末装置が動作持続期間に入る時点を決定するかについては、式(1)または式(2)の前述の説明を参照のこと。詳細は、ここでは再び説明されない。
【0147】
一つの態様において、動作持続期間に入る端末装置を決定するために式(1)または式(2)が、現在、小数値を有するCDRXサイクルを計算するために使用される場合、動作持続期間に入るときの計算されたサブフレーム番号は、小数値である。その結果、端末装置は、小数値のサブフレーム番号に従って、動作持続期間に入る対応する時点を決定することができない。対照的に、本出願の実施形態1において、第1CDRXサイクルが小数値である場合、端末装置は、式(3)または式(4)に従って、動作持続期間に入る整数値のサブフレーム番号を決定することができ、その結果、動作持続期間は、決定されたサブフレーム番号に対応する時点で入ることができる。別の態様において、第1CDRXサイクルが整数値である場合、式(3)または式(4)に従って、端末装置によって決定され、かつ、端末装置が動作持続期間に入る時点は、式(1)または式(2)に従って、端末装置によって決定され、かつ、端末装置が動作持続期間に入る時点と同じである。理解され得るように、本出願の実施形態1において提供される式(3)または式(4)は、整数値CDRXサイクルおよび小数値CDRXサイクルと互換性がある。
【0148】
理解を容易にするために、以下は、端末装置が動作持続期間に入る時点が、サービスサイクルに従って、ネットワークデバイスが第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致することを、本出願の実施形態1においてどのように実施するかについて一つの例示的な説明である。第1サービスのサービスサイクルが8.33msであると仮定すると、第1情報に従って構成される第1CDRXサイクルも、また、8.33msであり、そして、端末装置についてネットワークデバイスによって構成されるオン持続時間の長さは、2msである。第1サービスのダウンリンクフレームが初めて0msで送信され、そして、端末装置が初めて動作持続期間に入るときのサブフレーム番号も、また、0である(0msに対応する)場合、0msから開始して、第1サービスの各ダウンリンクフレームの送信時点、および、端末装置が動作持続期間に入るたびのサブフレーム番号は、以下の表1に示されるとおりである。

【表1】
表1
【0149】
表1において、第1サービスのダウンリンクフレームが送信される時点は、第1サービスのサービスサイクルに従って、ネットワークデバイスが、毎回、第1サービスのダウンリンクフレームを端末装置に送信する時点であり、そして、単位はmsである。端末装置が動作持続期間に入るときのサブフレーム番号は、式(3)または式(4)における[(SFN×10)+subframe number]を満たす端末装置によって決定された、サブフレーム番号である。インターバルは、端末装置が前回に(last time)動作持続期間に入った時点(サブフレーム番号)と、端末装置が次回に(next time)動作持続期間に入る時点(サブフレーム番号)との間の期間を指し、そして、単位は、msである。
【0150】
表1において、端末装置が動作持続期間に入るときのサブフレーム番号は、8.33msである第1CDRXサイクル、および、式(3)または式(4)に従って、端末装置によって決定される。前述の表から分かるように、本出願の実施形態1において提供される方法が使用された後で、端末装置が毎回動作持続期間に入る時点と、第1サービスの対応するダウンリンクフレームの送信時点との間の差は、1ms以内であり、そして、オン持続時間の長さ2msよりも短い。端末装置が動作持続期間に入ると、毎回、端末装置は、第1サービスの対応するダウンリンクフレームを受信することができることが理解されるだろう。本出願の実施形態1における方法を使用することによって、端末装置が動作持続期間に入る時点は、毎回、第1サービスのダウンリンクフレームの送信時点と一致することが分かる。端末装置は、電力消費を浪費せず、かつ、第1サービスの遅延要件を満たすことができる。
【0151】
実施形態2:このソリューションでは、端末装置がネットワークデバイスから第1情報を受信した後で、第1情報に従って、端末装置に対応している第1CDRXサイクルが、第1情報に従って、端末装置について構成されたCDRXサイクルを調整することによって端末装置によって取得された第1CDRXサイクルであると決定され得る。別の言葉で言えば、端末装置が第1情報を受信する前に、ネットワークデバイスは、端末装置についてCDRXサイクルを構成する。第1情報を受信した後で、端末装置は、第1CDRXサイクルを取得するために、第1情報に従って、構成されたCDRXサイクルを調整する。
【0152】
任意的に、端末装置が第1情報を受信する前に、構成されたCDRXサイクルは、RRCメッセージを通じて、ネットワークデバイスによって、端末装置において半静的に構成されたCDRXサイクルであってよい。
【0153】
任意的に、本出願の実施形態2において、第1情報は、メディアアクセス制御レイヤ(media access control layer、MAC Layer制御要素(control element、CE)メッセージで搬送され得る。別の言葉で言えば、ネットワークデバイスは、MACCEメッセージを通じて、端末装置のCDRXサイクルを動的に調整することができる。
【0154】
本出願のこの実施形態におけるMAC CEは、新たに定義されたMAC CEであってよく、そして、新たに定義されたMAC CEは、新たに定義された論理チャネル識別(logical channel identify、LCID)を有するMAC CEとして理解されてよいことが留意されるべきである。代替的は、本出願のこの実施形態におけるMAC CEは、既存のLCIDを再使用し、かつ、データ本体のための新しい制御ルールを定義する、MAC CEであってよい。このことは、本明細書において統一的に説明されており、そして、以下では繰り返されない。
【0155】
任意的に、本出願の実施形態2において、第1情報は、第1サービスのダウンリンクフレームに含まれる最後のデータパケットで搬送されてよい。動作持続期間において第1情報を受信した後で、端末装置は、第1情報に従って、次回に動作持続期間に入る時点を決定する。
【0156】
任意的に、本出願の実施形態2において、第1情報が、第1サービスのダウンリンクフレームに含まれる最後のデータパケットで搬送される場合、第1情報は、さらに、端末装置が、ダウンリンクフレームを受信した後で、非動作持続期間に入ることを示すことができる。別の言葉で言えば、端末装置は、第1情報を受信した後で、非動作持続期間に入る。
【0157】
本出願の実施形態2において、第1情報は、ネットワークデバイスによって構成された周期調整値を含み得る。そして、端末装置は、受信された周期調整値に従って、構成されたCDRX周期を調整する。さらに、端末装置は、第1情報に含まれるサイクル調整値に従って、サイクルオフセット値を決定し得る。そして、次いで、サイクルオフセット値に従って、構成されたCDRXサイクルを調整し得る。
【0158】
例えば、以下は、本出願の実施形態2において、どのようにMAC CEメッセージにおいて第1情報を搬送するかを説明している。
【0159】
例えば、図7に示されるように、データ本体長が8ビット(bit)のMACCEが定義される。MAC CEのLCIDは、MAC CEが構成されたCDRXサイクルを調整するために使用されることを示す。MAC CEのデータ本体の値は、Nであり、そして、Nの値は、周期調整値を表している。Nの値は、0から255までの範囲である。ネットワークデバイスは、MAC CEを端末装置に送信する。MAC CEを受信した後で、端末装置は、MAC CEのLCIDに従って、MAC CEが、構成されたCDRXサイクルを調整するために使用されると決定し、そして、次いで、Nの値および事前設定されたルールに従って、サイクルオフセット値を決定する。例えば、Nの値は、200であり、そして、端末装置は、サイクルオフセット値=(N-127)に従って、サイクルオフセット値が73であると決定する。サイクルオフセット値の正の値および負の値は、また、CDRXサイクルのオフセット方向を示すこともできる。例えば、サイクルオフセット値が正である場合は、CDRXサイクルが時間領域において後方にオフセットされることを意味し、そして、サイクルオフセット値が負である場合は、CDRXサイクルが時間領域において前方にオフセットされることを意味する。本出願の実施形態2において、サイクルオフセット値の単位は、スロット(slot)、シンボル(symbol)、または、msであり得る。
【0160】
以下では、端末装置が、第1CDRXサイクルを取得するために、第1情報に従って、構成されたCDRXサイクルをどのように調整するかを説明している。可能な実装において、第1情報を受信する前に端末装置について構成されたCDRXサイクルの値は不変のままであり、そして、端末装置が第1情報を受信するたびに、第1CDRXサイクルを決定するために、構成されたCDRXサイクルに基づいて調整が実行される。この方式は、非メモリ方式と呼ばれ得る。例えば、第1情報を受信する前に端末装置に対して構成されたCDRXサイクルは、8msである。第1情報を初めて受信した後で、端末装置は、第1CDRXサイクルを取得するために、8msの構成されたCDRXサイクルを調整する。第1情報を2回目に受信した後で、端末装置は、第1CDRXサイクルを取得するために、8msの構成されたCDRXサイクルを依然として調整する。
【0161】
可能な実装において、この実装における第1計算ルールは、以下の関係性を満たす。
【0162】
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-Cycle + cycle-adjust)
=drx-StartOffset 式(5)、または、
【0163】
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycle + cycle-adjust)
=(drx-StartOffset)modulo(drx-cycle + cycle-adjust) 式(6)
【0164】
SFNは、端末装置が動作持続期間に入るときのシステムフレーム番号を表し、サブフレーム番号は、端末装置が動作持続期間に入るときのシステムフレーム番号に対応しているシステムフレーム内のサブフレーム番号を表し、drx-cycleは、ネットワークデバイスによって端末装置について構成されたCDRXサイクルを表し、cycle-adjustは、第1情報に従って、端末装置によって決定されたサイクルオフセット値を表し、(drx-cycle + cycle-adjust)は、端末装置に対応している第1CDRXサイクルを表し(別の言葉で言えば、構成されたCDRXサイクルを調整することによって取得された第1CDRXサイクルを表し)、そして、drx-StartOffsetは、端末装置が動作持続期間に入る前のサブフレームオフセットを表している。
【0165】
前述のパラメータにおいて、drx-StartOffset、SFN、および、サブフレーム番号の値については、前述の式(1)または式(2)における対応するパラメータの説明を参照のこと。詳細は、ここでは再び説明されない。
【0166】
本出願の実施形態2において、第1CDRXサイクルが長サイクルであるとき、第1計算ルールは、式(5)を満たし、そして、第1CDRXサイクルが短サイクルであるとき、第1計算ルールは、式(6)を満たす。端末装置が、第1計算ルールおよび第1CDRXサイクルに従って、動作持続期間に入る時点を端末装置がどのように決定するかについては、式(1)または式(2)の前述の説明を参照のこと。詳細は、ここでは再び説明されない。
【0167】
別の可能な実装において、端末装置について構成されたCDRXサイクルは、各受信された第1情報を用いて更新される。この実装において、第1情報を受信した後で、端末装置は、第1CDRXサイクルを取得するために、端末装置について以前に構成されたCDRXサイクルを調整し、そして、更新された、構成されたCDRXサイクルとして端末装置において第1CDRXサイクルを構成する。この方式は、メモリ方式と呼ばれ得る。例えば、第1情報を受信する前に端末装置について構成されたCDRXサイクルは、8msである。第1情報を初めて受信した後で、端末装置は、8.33msである第1CDRXサイクルを取得するために、8msの構成されたCDRXサイクルを調整し、そして、端末装置において第1CDRXサイクルを構成する。第1情報を2回目に受信した後で、端末装置は、第1CDRXサイクルを取得するために、8.33msの構成されたCDRXサイクルを調整する。
【0168】
可能な実装において、この実装における第1計算ルールは、以下の関係性を満たす。
【0169】
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycleN)
=drx-StartOffset 式(7)、または、
【0170】
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycleN)
=(drx-StartOffset)modulo(drx-cycleN) 式(8)
【0171】
SFNは、端末装置が動作持続期間に入るときのシステムフレーム番号を表し、サブフレーム番号は、端末装置が動作持続期間に入るときのシステムフレーム番号に対応しているシステムフレーム内のサブフレーム番号を表し、drx-cycleNは、端末装置に対応している第1CDRXサイクルを表し(別の言葉で言えば、構成されたCDRXサイクルを調整することによって取得された第1CDRXサイクルを表し)、そして、drx-StartOffsetは、端末装置が動作持続期間に入る前のサブフレームオフセットを表している。
【0172】
前述のパラメータにおいて、drx-cycleNは、以下の関係性を満たしている。
drx-cycleN=drx-Cycle(N-1) + cycle-adjust 式(9)、ここで、
【0173】
drx-cycle(N-1)は、端末装置が動作持続期間に入る前に構成されたCDRXサイクルを表し、drx-cycle(N-1)=drx-cycle0であるとき、drx-cycle0は、ネットワークデバイスによって端末装置について構成されたCDRXサイクルを表し(別の言葉で言えば、端末装置が第1情報を初めて受信する前にネットワークデバイスによって端末装置について構成されたCDRXサイクルを表し)、そして、cycle-adjustは、第1情報に従って、端末装置によって決定されたサイクルオフセット値を表している。
【0174】
前述のパラメータにおいて、drx-StartOffset、SFN、および、サブフレーム番号の値については、前述の式(1)または式(2)における対応するパラメータの説明を参照のこと。詳細は、ここでは再び説明されない。
【0175】
本出願の実施形態2において、第1CDRXサイクルが長サイクルであるとき、第1計算ルールは式(7)を満たし、そして、第1CDRXサイクルが短サイクルであるとき、第1計算ルールは式(8)を満たす。端末装置が、第1計算ルールおよび第1CDRXサイクルに従って、動作持続期間に入る時点を端末装置がどのように決定するかについては、式(1)または式(2)の前述の説明を参照のこと。詳細は、ここでは再び説明されない。
【0176】
前述のステップS601およびS602において、端末装置の動作は、端末装置に実行を命令するためにメモリ502に保管されたアプリケーションプログラムコードを呼び出すことによって、図4に示される端末装置50内のプロセッサ501によって実行され得る。前述のステップS601およびS602において、ネットワークデバイスの動作は、ネットワークデバイスに実行を命令するために、メモリ402に保管されたアプリケーションプログラムコードを呼び出すことにより、図4に示されるネットワークデバイス40内のプロセッサ401によって実行され得る。これは、この実施形態に限定されない。
【0177】
本出願の実施形態において提供される別の端末エネルギー節約方法が、以下で説明される。図8に示されるように、本出願のこの実施形態において提供される端末エネルギー節約方法は、以下のステップS801およびS802を含んでいる。
【0178】
S801:ネットワークデバイスは、第2情報を端末装置に送信する。それに対応して、端末装置は、ネットワークデバイスから第2情報を受信する。ここで、第2情報は、端末装置についてネットワークデバイスによって構成された複数のCDRXサイクルにおける1つ以上のCDRXサイクルを決定するために端末装置によって使用され、そして、1つ以上のCDRXサイクルは、ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点に一致するように、端末装置が動作持続期間に入る時点を制御するために使用される。
【0179】
S802:端末装置は、1つ以上のCDRXサイクルに従って、端末装置が動作持続期間に入る時点を決定する。
【0180】
前述のステップS801から、第2情報は、端末装置についてネットワークデバイスによって構成された複数のCDRXサイクルのうちの1つ以上のCDRXサイクルを決定するために使用されることが分かる。従って、端末装置が第2情報を受信する前に、ネットワークデバイスは、端末装置について複数のCDRXサイクルを構成している。複数の構成されたCDRXサイクルは、構成されたCDRXサイクルプールと呼ばれ得る。任意的に、端末装置が第2情報を受信する前に、端末装置は、さらに、ネットワークデバイスから第3情報をさらに受信し得る。ここで、第3情報は、端末装置について複数のCDRXサイクルを構成するためにネットワークデバイスによって使用され、複数の構成されたCDRXサイクルは、第2情報に従って、端末装置によって決定された1つ以上のCDRXサイクルを含んでいる。
【0181】
具体的には、ネットワークデバイスによって送信される第3情報は、複数の構成されたCDRXサイクル内の各CDRXサイクルに対応している識別情報、および、識別情報に対応しているCDRXサイクルの構成情報を含んでいる。端末装置は、CDRXサイクルの識別情報および対応する構成情報に従って、構成される必要がある複数のCDRXサイクル内の各CDRXサイクルの構成情報を決定し、そして、次いで、端末装置において各CDRXサイクルを構成し得る。
【0182】
任意的に、本出願のこの実施形態において、第3情報は、RRCメッセージで搬送され得る。別の言葉で言えば、ネットワークデバイスは、RRCメッセージを介して、複数のCDRXサイクルを含むCDRXサイクルプールを端末装置に半静的に設定する。
【0183】
以下は、本出願のこの実施形態において提供される第3情報の一つの例である。
【数8】
【0184】
CDRX-Idは、CDRXサイクルの識別情報を表し、「cdrx specific configuration」は、CDRX-Idに対応しているCDRXサイクルの構成情報、例えば、CDRXサイクルの値を表している。
【0185】
任意的に、ネットワークデバイスは、また、第3情報を搬送するメッセージ内で、動作持続期間内に端末装置によって受信されたダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)のタイプを示す情報を搬送することもできる。情報を受信した後で、端末装置は、動作持続期間内に情報によって示されるDCIのタイプを受信し、そして、他のタイプのDCIを受信しない。例えば、情報は、「dci-monitor ENUMERATED{downlink,uplink,both}//」であってよい。このソリューションに基づいて、端末装置は、動作持続期間において対応しているタイプのDCIのみを盲目的(blindly)に検出することができ、それによって、ブラインドPDCCH検出の量を低減し、かつ、端末装置の電力消費を低減している。
【0186】
ネットワークデバイスが端末装置について複数のCDRXサイクルを構成した後、ステップS801およびS802が、2つの具体的な実施形態において、以下に説明されている。
【0187】
実施形態3:このソリューションにおいて、ネットワークデバイスから第2情報を受信した後で、端末装置は、第2情報に従って、複数の周期的CDRXサイクルを決定することができ、そして、複数の周期的CDRXサイクル内の各CDRXサイクルに対応し、そして、端末装置が動作持続期間に入る時点は、サービスサイクルに従って、ネットワークデバイスが第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致する。
【0188】
具体的に、本出願の実施形態3において、第2情報は、複数の周期的なCDRXサイクル内の各CDRXサイクルに対応している識別情報、および、識別情報のシーケンスを含んでいる。識別情報のシーケンスは、複数の周期的CDRXサイクルの周期的シーケンスに対応する。端末装置は、第2情報に含まれるCDRXサイクルの識別情報に従って、識別情報に対応するCDRXサイクルを、以前に構成された複数のCDRXサイクルにおける複数の周期的CDRXサイクルのうちのCDRXサイクルとして使用し、そして、識別情報のシーケンスに従って、対応する複数の周期的CDRXサイクルの周期的シーケンスを決定し得る。
【0189】
任意的に、本出願の実施形態3において、第2情報は、RRCメッセージで搬送され得る。または、第2情報は、MAC CEメッセージで搬送され得る。
【0190】
任意的に、本出願の実施形態3において、第2情報は、第1サービスのダウンリンクフレームに含まれる最後のデータパケットで搬送され得る。動作持続期間において第2情報を受信した後で、端末装置は、第2情報に従って、次回に動作持続期間に入る時点を決定する。
【0191】
任意的に、本出願の実施形態3において、第2情報が第1サービスのダウンリンクフレームに含まれる最後のデータパケットで搬送される場合に、第2情報は、さらに、ダウンリンクフレームを受信した後で、端末装置が非動作持続期間に入ることを示し得る。別の言葉で言えば、端末装置は、第2情報を受信した後で、非動作持続期間に入る。
【0192】
例えば、以下は、本出願の実施形態3において提供されるRRCメッセージにおいて搬送される第2情報である。
【0193】
CDRX-PATTERN::=SEQUENCE{SIZE(1...maxNrofCdrxs)OF CDRX-Id}.
【0194】
CDRX-Idは、CDRXサイクルの識別情報を表している。RRCメッセージを受信した後で、端末装置は、メッセージ内のCDRX-Idに基づいて、構成されたCDRXサイクルプールにおける対応しているCDRXサイクルを決定し、そして、CDRX-Idのシーケンスに基づいて、対応しているCDRXサイクルの周期的シーケンス(cyclic sequence)を決定する。例えば、RRCメッセージ内のCDRX-Idは、1および2である。端末装置がRRCメッセージを受信した後で、構成されたCDRXサイクルプールにおいて、識別子が1であるCDRXサイクルおよび識別子が2であるCDRXサイクルが、シーケンス{1,2}に従って、複数の周期的CDRXサイクルとして決定される。
【0195】
例えば、以下は、本出願の実施形態3において、MAC CEメッセージ内で第2情報をどのように搬送するかを説明している。
【0196】
図9に示されるように、8ビットのデータ本体長を有するMAC CEが定義されている。MAC CEのLCIDは、MAC CEが複数の周期的CDRXサイクルを決定するために使用されることを示している。MAC CEにおける2ビットNxNy(N1N2、N3N4、N5N6、または、N7N8)ごとに、1つのCDRXサイクルの識別情報を表している。NxNy=00は、無効な構成を表し、NxNy=01は、識別子1を有するCDRXサイクルを表し、以下同様である。NxNy=10は、識別子が2であるCDRXサイクルを表し、NxNy=11は、識別子が3であるCDRXサイクルを表している。MAC CEを受信した後で、端末装置は、MAC CEのLCIDに従って、複数の周期的CDRXサイクルを決定するために、MAC CEが使用されることを決定し、そして、次いで、各NxNyの値および事前設定されたルールに従って、複数の周期的CDRXサイクルを決定する。例えば、ネットワークデバイスは、01111000のビット値を有するMAC CEを発行する。MAC CEを受信した後で、端末装置は、構成されたCDRXサイクルプール内で、シーケンス{1、3、2}に従って、複数の周期的CDRXサイクルとして、1、3、または2の識別子を有するCDRXサイクルを決定する。
【0197】
このソリューションにおいて、複数の周期的CDRXサイクルを決定した後で、端末装置は、対応するCDRXサイクル、および、複数の周期的CDRXサイクルの周期的シーケンスに従った式(1)または式(2)に従って、端末装置が動作持続期間に入る時点を決定することができる。具体的な決定プロセスについては、前述の式(1)または式(2)の説明を参照のこと。詳細は、ここでは説明されない。
【0198】
理解を容易にするために、以下は、複数の周期的CDRXサイクル内の各CDRXサイクルに対応し、かつ、端末装置が動作持続期間に入る時点が、サービスサイクルに従って、ネットワークデバイスが第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致することを、本出願の実施形態3において端末装置がどのように実施するかについて一つの例示的な説明である。
【0199】
第1サービスのサービスサイクルは8.33msであり、第1サービスのダウンリンクフレームは、初めて、0msで送信され、端末装置が、初めて動作持続期間に入るときのサブフレーム番号も、また、0であり(0msに対応している)、そして、端末装置は、初めて動作持続期間に入った後で、第2情報を受信する、ことが仮定されている。第2情報は、複数の周期的なCDRXサイクルが{1,1,2}であることを示している。ここで、1または2は、CDRXサイクルの識別情報である。第2情報に従って、端末装置は、複数の構成されたCDRXサイクルにおいて、1の識別子を有するCDRXサイクルが8msであり、かつ、2の識別子を有するCDRXサイクルが9msである、ことを決定する。従って、端末装置は、CDRXサイクルの周期的シーケンス{8ms,8ms,9ms}に従って、毎回、動作持続期間に入る時点を決定する。第1サービスの各ダウンリンクフレームの送信時点、および、端末装置が動作持続期間に入るたびのサブフレーム番号が、以下の表2に示されている。

【表2】
表2
【0200】
表2において、第1サービスのダウンリンクフレームが送信される時点、端末装置が動作持続期間に入るときのサブフレーム番号、および、インターバルについては、表1の前述の説明を参照のこと。詳細は、ここでは再び説明されない。
【0201】
表2において、端末装置が動作持続期間に入るときのサブフレーム番号は、{8ms,8ms,9ms}の複数の周期的CDRXサイクル、および、式(1)または式(2)に従って、端末装置によって決定される。前述の表から分かるように、本出願の実施形態2において提供される方法が使用された後で、端末装置が、毎回、動作持続期間に入る時点と、第1サービスの対応するダウンリンクフレームの送信時点との間の差は、1ms以内である。端末装置が動作持続期間に入るたびに、端末装置は、第1サービスの対応するダウンリンクフレームを受信することができることが理解されるだろう。従って、本出願の実施形態2における方法を使用することによって、端末装置が動作持続期間に入る時点は、毎回、第1サービスのダウンリンクフレームの送信時点と一致する。端末装置は、電力消費を浪費せず、かつ、第1サービスの遅延要件を満たすことができる。
【0202】
実施形態4:このソリューションにおいて、ネットワークデバイスから第2情報を受信した後で、端末装置は、第2情報に従って、第1CDRXサイクルを決定することができ、そして、第1CDRXサイクルは、ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点に一致するように、端末装置が動作持続期間に入る時点を制御するために使用される。
【0203】
具体的に、本出願の実施形態4において、第2情報は、第1CDRXサイクルに対応している識別情報を含んでいる。端末装置は、第2情報に含まれる識別情報に従って構成されたCDRXサイクルプールにおいて、識別情報に対応するCDRXサイクルを第1CDRXサイクルとして使用し得る。
【0204】
任意的に、本出願の実施形態4において、第2情報は、RRCメッセージで搬送され得る。または、第2情報は、MAC CEメッセージで搬送され得る。
【0205】
任意的に、本出願の実施形態4において、第2情報は、第1サービスのダウンリンクフレームに含まれる最後のデータパケットで搬送され得る。動作持続期間において第2情報を受信した後で、端末装置は、第2情報に従って、次回に動作持続期間に入る時点を決定する。
【0206】
任意的に、本出願の実施形態4において、第2情報が、第1サービスのダウンリンクフレームに含まれる最後のデータパケットで搬送される場合に、第2情報は、さらに、端末装置が、ダウンリンクフレームを受信した後で、非動作持続期間に入ること示し得る。別の言葉で言えば、端末装置は、第2情報を受信した後で、非動作持続期間に入る。
【0207】
例えば、以下は、本出願の実施形態4において提供されるRRCメッセージにおいて搬送される第2情報である。
【0208】
CDRX-PATTERN::=SEQUENCE{SIZE(1...maxNrofCdrxs)OF CDRX-Id}.
【0209】
CDRX-Idは、CDRXサイクルの識別情報を表している。RRCメッセージを受信した後で、端末装置は、メッセージ内のCDRX-Idに基づいて、構成されたCDRXサイクルプール内の対応するCDRXサイクルを、第1CDRXサイクルとして決定する。例えば、RRCメッセージ内のCDRX-Idは、1である。端末装置がRRCメッセージを受信した後で、構成されたCDRXサイクルプールにおいて、識別子が1であるCDRXサイクルが、第1CDRXサイクルとして決定される。
【0210】
例えば、以下は、本出願の実施形態4におけるMAC CEメッセージにおいて、第2情報をどのように搬送するかを説明している。
【0211】
図9に示されるように、データ本体長が8ビットのMAC CEが定義されている。MAC CEのLCIDは、MAC CEが第1CDRXサイクルを決定するために使用されることを示している。MAC CEの各ビットは、CDRXサイクルの識別情報を表している。例えば、第1ビットN1は、識別子1を有するCDRXサイクルを表し、第2ビットN2は、識別子2を有するCDRXサイクルを表し、以下同様である。第8のビットN8は、8の識別子を有するCDRXサイクルを表している。MAC CE内のビットの値は、ビットによって表されるCDRXサイクルが第1CDRXサイクルであるか否かを示すことができる。例えば、0であるビットの値は、そのビットによって表されるCDRXサイクルが、第1CDRXサイクルではないことを示している。1であるビットの値は、そのビットによって表されるCDRXサイクルが、第1CDRXサイクルであることを示している。MAC CEを受信した後で、端末装置は、MAC CEのLCIDに従って、MAC CEが第1CDRXサイクルを決定するために使用されることを決定し、そして、次いで、MAC CE内の各ビットの値、および、事前設定されたルールに従って、構成されたCDRXサイクルプール内の第1CDRXサイクルを決定する。例えば、ネットワークデバイスは、01000000のビット値を有するMAC CEを発行する。MAC CEを受信した後で、端末装置は、2の識別子を有するCDRXを、構成されたCDRXサイクルプール内の第1CDRXサイクルとして決定する。
【0212】
このソリューションにおいて、第1CDRXサイクルを決定した後で、端末装置は、第1CDRXサイクル、および、式(1)または式(2)に従って、端末装置が動作持続期間に入る時点を決定することができる。具体的な決定プロセスについては、前述の式(1)または式(2)の説明を参照のこと。詳細は、ここでは説明されない。
【0213】
理解を容易にするために、以下は、第1CDRXサイクルに従って決定され、かつ、端末装置が動作持続期間に入る時点が、サービスサイクルに従って、ネットワークデバイスが第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致することを、本出願の実施形態4において端末装置がどのように実施するかについて一つの例示的な説明である。
【0214】
第1サービスのサービスサイクルは、8.33msであり、第1サービスのダウンリンクフレームは、初めて、0msで送信され、そして、端末装置が、初めて、動作持続期間に入るときのサブフレーム番号も、また、0である(0msに対応する)ことが仮定されている。端末装置は、最初に、動作持続期間に入った後で、最初に、第2情報を受信する。第2情報は、識別子1を含んでいる。第2情報に従って、端末装置は、構成されたCDRXサイクルプールにおいて、識別子1を有するCDRXサイクルが8msであると決定し、そして、第1CDRXサイクルが8msであることに従って、2回目に、動作持続期間に入る時点を決定する。端末装置は、2回目に、動作持続期間に入った後で、2回目に、第2情報を受信する。第2情報は、識別子1を含んでいる。第2情報に従って、端末装置は、構成されたCDRXサイクルプールにおいて、識別子1を有するCDRXサイクルが8msであると決定し、そして、第1CDRXサイクルが8msであることに従って、3回目に、動作持続期間に入る時点を決定する。端末装置は、3回目に、動作持続期間に入った後で、3回目に、第2情報を受信する。第2情報は、識別子2を含んでいる。第2情報に従って、端末装置は、構成されたCDRXサイクルプールにおいて、識別子2を有するCDRXサイクルが9msであると決定し、そして、第1CDRXサイクルが9msであることに従って、4回目に、動作持続期間に入る時点を決定する。類推によって、ネットワークデバイスは、端末装置が動作持続期間に入る時点を調整するために、第2情報を端末装置に連続的に送信することができる。例えば、第1サービスの各ダウンリンクフレームの送信時点、および、端末装置が動作持続期間に入る、毎回の、サブフレーム番号は、前述の表2に示されるとおりであり得る。理解されるように、このソリューションに基づいて、ネットワークデバイスは、第2情報を送信することによって、端末装置のCDRXサイクルを連続的に調整することができ、その結果、端末装置が動作持続期間に入る時点は、サービスサイクルに従って、ネットワークデバイスが第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致し、それによって、端末装置の電力消費の浪費を回避し、かつ、第1サービスの遅延要件を満たしている。
【0215】
前述のステップS801およびS802において、端末装置の動作は、端末装置に実行を命令するためにメモリ502に保管されているアプリケーションプログラムコードを呼び出すことにより、図4に示される端末装置50におけるプロセッサ501によって実行され得る。前述のステップS801およびS802において、ネットワークデバイスの動作は、ネットワークデバイスに実行を命令するためにメモリ402に保管されているアプリケーションプログラムコードを呼び出すことにより、図4に示されるネットワークデバイス40内のプロセッサ401によって実行され得る。これは、この実施形態に限定されない。
【0216】
本出願の実施形態において提供される、さらに別の端末エネルギー節約方法が、以下で説明されている。図10に示されるように、本出願のこの実施形態において提供される端末エネルギー節約方法は、以下のステップS1001およびS1002を含んでいる。
【0217】
S1001:ネットワークデバイスは、第4情報を端末装置に送信する。それに対応して、端末装置は、ネットワークデバイスから第4情報を受信する。ここで、第4情報は、端末装置が第1サービスの第1ダウンリンクフレームを受信した後で、次回に動作持続期間に入る時点を示し、端末装置が次回に動作持続期間に入る時点は、ネットワークデバイスが第1サービスの第2ダウンリンクフレームを送信する時点と一致し、そして、第2ダウンリンクフレームは、第1ダウンリンクフレームの後のサービスサイクルに従って、ネットワークデバイスによって送信された第1ダウンリンクフレームである。
【0218】
S1002:端末装置は、第4情報に従って、端末装置が第1ダウンリンクフレームを受信した後で、次回に動作持続期間に入る時点を決定する。
【0219】
本出願のこの実施形態において、端末装置は、動作持続期間において第1ダウンリンクフレームを受信し、そして、第4情報によって示される時点を、端末装置が第1ダウンリンクフレームを受信した後で、次回に動作持続期間に入る時点として、決定する。
【0220】
本出願のこの実施形態において提供される方法に基づいて、ネットワークデバイスは、毎回、送信される第4情報を通じて、端末装置が動作持続期間に入る時点を示すことができ、第1サービスのサービスサイクルに従って、ネットワークデバイスが第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致するように、端末装置が動作持続期間に入る時点を、毎回、制御する。
【0221】
任意的に、本出願のこの実施形態において、第4情報は、第1ダウンリンクフレームに含まれる最後のデータパケットで搬送され得る。
【0222】
任意的に、本出願のこの実施形態において、第4情報は、さらに、端末装置が第1ダウンリンクフレームを受信した後で、非アクティブ化時間に入ることを示し得る。別の言葉で言えば、第4情報によれば、端末装置は、第1ダウンリンクフレームを受信した後で、非動作持続期間に入り、そして、第4情報によって示される時点で、再び動作持続期間に入る。さらに、第4情報が第1ダウンリンクフレームに含まれる最後のデータパケットで搬送され、かつ、端末装置が、第1ダウンリンクフレームを受信した後で、非アクティブ化時間に入ることをさらに示す場合に、端末装置は、第4情報を受信した後で、直ちに非動作持続期間に入り、そして、第4情報によって示される時点で、再び動作持続期間に入る。
【0223】
任意的に、本出願のこの実施形態において、第4情報は、MAC CEメッセージで搬送され得る。別の言葉で言えば、ネットワークデバイスは、MAC CE情報を通じて、端末装置が動作持続期間に入る時点を、毎回、動的に調整することができる。
【0224】
例えば、以下は、本出願のこの実施形態においてMAC CEメッセージにおいて第4情報をどのように搬送するかを説明している。
【0225】
図7に示されるように、データ本体(data body)長が8ビットのMAC CEが定義されている。MAC CEのLCIDは、端末装置が動作持続期間に入る時点をMAC CEが示すことを示している。MAC CEのデータ本体の値は、Nである。Nの値は、端末装置が動作持続期間に入る時点を表している。Nの値は0から255までの範囲である。MAC CEを受信した後で、端末装置は、MAC CEのLCIDに従って、端末装置が動作持続期間に入る時点を示すためにMAC CEが使用されると決定し、そして、次いで、Nの値および事前設定されたルールに従って、端末装置が動作持続期間に入る時点を決定する。Nの値によって表され、端末装置が動作持続期間に入る時点の単位は、スロット、ms、またはシンボルであってよい。例えば、ネットワークデバイスは、第1サービスのダウンリンクフレームに含まれる最後のデータパケットにおいてMAC CEを搬送し、そして、MAC CEを端末装置に送信する。MAC CEを受信した後で、端末装置は、非動作持続期間に入り、MAC CEのNの値が10であると決定する。端末装置は、10スロット後に、再び、動作持続期間に入る。
【0226】
前述のステップS1001およびS1002において、端末装置の動作は、端末装置に実行を命令するためにメモリ502に保管されたアプリケーションプログラムコードを呼び出すことによって、図4に示される端末装置50内のプロセッサ501により実行され得る。前述のステップS1001およびS1002において、ネットワークデバイスの動作は、ネットワークデバイスに実行を命令するために、メモリ402に保管されたアプリケーションプログラムコードを呼び出すことによって、図4に示されるネットワークデバイス40内のプロセッサ401により実行され得る。これは、この実施形態に限定されない。
【0227】
本出願の実施形態において提供される、さらに別の端末エネルギー節約方法が、以下で提供されている。図11に示されるように、本出願のこの実施形態において提供される端末エネルギー節約方法は、以下のステップS1101およびS1102を含んでいる。
【0228】
S1101:ネットワークデバイスは、第5情報を端末装置に送信する。それに対応して、端末装置は、ネットワークデバイスから第5情報を受信する。ここで、第5情報は、端末装置についてネットワークデバイスによって構成された複数のCDRXサイクルのうちの1つのCDRXサイクルを決定するために端末装置によって使用される。そして、第5情報は、第1CDRXサイクルを取得するため、決定されたCDRXサイクルを調整するために端末装置によってさらに使用される。
【0229】
S1102:端末装置は、第1CDRXサイクルおよび第1計算ルールに従って、端末装置が動作持続期間に入る時点を決定する。ここで、第1CDRXサイクルおよび第1計算ルールは、端末装置が動作持続期間に入る時点を、ネットワークデバイスがサービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致するように、制御するために使用される。
【0230】
本出願のこの実施形態において、ネットワークデバイスが端末装置について複数のCDRXサイクルを構成する具体的な実装については、第3情報の前述の説明を参照のこと。詳細は、ここでは再び説明されない。
【0231】
ステップS1101について、具体的に、本出願のこの実施形態において、第5情報は、1つのCDRXサイクルの識別情報を含んでいる。第5情報に含まれる識別情報に従って、端末装置は、以前に構成された複数のCDRXサイクルにおいて、識別情報に対応するCDRXサイクルを決定し得る。
【0232】
本出願のこの実施形態において、さらに、第5情報は、ネットワークデバイスによって構成されたサイクル調整値を含み、そして、端末装置は、受信されたサイクル調整値に従って、前述の決定されたCDRXサイクルを調整する。さらに、端末装置は、第1情報に含まれる周期調整値に従って、周期オフセット値を決定し、そして、次いで、周期オフセット値に従って、前述の決定されたCDRX周期を調整し得る。
【0233】
任意的に、本出願のこの実施形態において、第5情報は、第1サービスのダウンリンクフレームに含まれる最後のデータパケットで搬送され得る。動作持続期間において第5情報を受信した後で、端末装置は、第5情報に従って、次回に動作持続期間に入る時点を決定する。
【0234】
任意的に、本出願のこの実施形態において、第5情報が第1サービスのダウンリンクフレームに含まれる最後のデータパケットで搬送される場合に、第5情報は、さらに、端末装置が、ダウンリンクフレームを受信した後で非動作持続期間に入ることを示し得る。別の言葉で言えば、端末装置は、第5情報を受信した後で、非動作持続期間に入る。
【0235】
任意的に、本出願のこの実施形態において、第5情報は、MAC CEメッセージで搬送され得る。
【0236】
例えば、以下は、本出願のこの実施形態において、MAC CEメッセージ内で第5情報をどのように搬送するかを説明している。
【0237】
図9に示されるように、データ本体長が8ビットのMAC CEが定義されている。MAC CEのLCIDは、MAC CEが1つのCDRXサイクルを決定し、そして、決定されたCDRXサイクルを調整するために使用されることを示している。MAC CEの最初の2ビットN1N2の値は、CDRXサイクルの識別情報を表している。例えば、00であるN1N2の値は、CDRXサイクルの識別子が1であることを示し、01であるN1N2の値は、CDRXサイクルの識別子が2であることを示す、などである。11であるN1N2の値は、CDRXサイクルの識別子が4であることを示す。MAC CEの最後の6ビットN3からN8までは、Nの値を有し、そして、Nの値は、0から63までの範囲である。Nの値は、周期調整値を表している。
【0238】
MAC CEを受信した後で、端末装置は、MAC CEのLCIDに従って、MAC CEが、CDRXサイクルを決定し、かつ、決定されたCDRXサイクルを調整するために使用されることを決定し、そして、次いで、N1N2の値、Nの値、および、事前設定されたルールに従って、構成されたCDRXサイクルプールからのCDRXサイクルおよびサイクルオフセット値を決定する。例えば、ネットワークデバイスは、MAC CEを端末装置に送信する。MAC CEを受信した後で、端末装置は、MAC CEにおけるN1N2の値が00であると決定し、そして、構成されたCDRXサイクルプールにおいて1の識別子を有するCDRXサイクルを決定する。端末装置は、さらに、MAC CEにおけるNの値が61であると決定し、そして、端末装置は、サイクルオフセット値=(N-31)に従って、サイクルオフセット値が30であると決定する。端末装置は、次いで、サイクルオフセット値に従って、1の識別子を有するCDRXサイクルを調整する。サイクルオフセット値の正および負の値は、また、CDRXサイクルのオフセット方向を示すこともできる。例えば、サイクルオフセット値が正である場合は、CDRXサイクルが時間領域において後方にオフセットされることを意味し、そして、サイクルオフセット値が負である場合は、CDRXサイクルが時間領域において前方にオフセットされることを意味する。本出願のこの実施形態において、サイクルオフセット値の単位は、スロット、シンボル、またはmsであり得る。
【0239】
本出願のこの実施形態において、第1CDRXサイクルを取得するために、第5情報に従って、端末装置がどのように決定されたCDRXサイクルを調整するかについては、本出願の実施形態2における非メモリ方式の前述の説明を参照のこと。詳細は、ここでは再び説明されない。
【0240】
ステップS1102について、本出願のこの実施形態において、第1計算ルールは、以下の関係性を満たしている。
【0241】
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-Cycle + cycle-adjust)
=drx-StartOffset 式(10)、または、
【0242】
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycle + cycle-adjust)
=(drx-StartOffset)modulo(drx-cycle + cycle-adjust) 式(11)
【0243】
SFNは、端末装置が動作持続期間に入るときのシステムフレーム番号を表し、サブフレーム番号は、端末装置が動作持続期間に入るときのシステムフレーム番号に対応するシステムフレーム内のサブフレーム番号を表し、drx-cycleは、複数の構成されたCDRXサイクルから、第5情報に従って、端末装置によって決定されたCDRXサイクルを表し、cycle-adjustは、第5情報に従って、端末装置によって決定されたサイクルオフセット値を表し、(drx-cycle + cycle-adjust)は、第1CDRXサイクルを表し(別の言葉で言えば、決定されたCDRXサイクルを調整することによって取得された第1CDRXサイクルを表し)、そして、drx-StartOffsetは、端末装置が動作持続期間に入る前のサブフレームオフセットを表している。
【0244】
前述のパラメータにおいて、drx-StartOffset、SFN、および、サブフレーム番号の値については、前述の式(1)または式(2)における対応するパラメータの説明を参照のこと。詳細は、ここでは再び説明されない。
【0245】
本出願のこの実施形態において、端末装置が、第1CDRXサイクルおよび式(10)または式(11)に従って、端末装置が動作持続期間に入る時点をどのように決定するかについては、本出願の実施形態2の前述の説明を参照のこと。詳細は、ここでは再び説明されない。
【0246】
このソリューションに基づいて、ネットワークデバイスは、端末装置が複数の調整のために構成されたCDRXサイクルからCDRXサイクルを選択することを可能にするために、第5情報を送信することができる。調整されたCDRXサイクルに従って端末装置によって決定され、かつ、端末装置が動作持続期間に入る、時点は、ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致し、それによって、端末装置の電力消費の浪費を回避し、かつ、第1サービスの遅延要件を満たしている。
【0247】
前述のステップS1101およびS1102において、端末装置の動作は、端末装置に実行を命令するためにメモリ502に保管されたアプリケーションプログラムコードを呼び出すことによって、図4に示される端末装置50内のプロセッサ501により実行され得る。前述のステップS1101およびS1102において、ネットワークデバイスの動作は、ネットワークデバイスに実行を命令すためにメモリ402に保管されたアプリケーションプログラムコードを呼び出すことによって、図4に示されるネットワークデバイス40内のプロセッサ401により実行され得る。これは、この実施形態に限定されない。
【0248】
本出願の実施形態において提供される、さらに別の端末エネルギー節約方法が、以下で説明されている。図12に示されるように、本出願のこの実施形態において提供される端末エネルギー節約方法は、以下のステップS1201およびS1202を含んでいる。
【0249】
S1201:ネットワークデバイスは、第6情報を端末装置に送信する。それに対応して、端末装置は、ネットワークデバイスから第6情報を受信する。ここで、第6情報は、端末装置について、ネットワークデバイスによって構成された複数のCDRXサイクル内の複数のCDRXサイクルを決定するために、端末装置によって使用され、そして、第6情報は、さらに、複数の周期的CDRXサイクルを取得するために、複数の決定されたCDRXサイクル内の各CDRXサイクルを調整するために使用される。
【0250】
S1202:端末装置は、複数の周期的CDRXサイクルに従って、端末装置が動作持続期間に入る時点を決定する。ここで、複数の周期的CDRXサイクル内の各CDRXサイクルに対応し、かつ、端末装置が動作持続期間に入る時点は、ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致する。
【0251】
本出願のこの実施形態において、ネットワークデバイスが端末装置について複数のCDRXサイクルを構成する具体的な実装については、第3情報の前述の説明を参照のこと。詳細は、ここでは再び説明されない。
【0252】
ステップS1201について、具体的に、本出願のこの実施形態において、第6情報は、複数のCDRXサイクルの識別情報、および、識別情報のシーケンスを含んでいる。端末装置は、第6情報に含まれるCDRXサイクルの識別情報に従って、構成されたCDRXサイクルプールにおいて、識別情報に対応するCDRXサイクルを、調整される必要がある、複数のCDRXサイクル内のCDRXサイクルとして使用し得る。
【0253】
本出願のこの実施形態において、第6情報は、さらに、識別情報に対応するサイクル調整値を含んでいる。第6情報を受信した後で、端末装置は、識別情報に従って決定された複数のCDRXサイクルのうちの対応するCDRXサイクルを、サイクル調整値に従って、調整する。さらに、端末装置は、第6情報に含まれるサイクル調整値に従って、サイクルオフセット値を決定し、そして、次いで、識別情報に従って決定された複数のCDRXサイクルのうちの対応するCDRXサイクルを、サイクルオフセット値に従って、調整し得る。識別情報に従って決定された複数のCDRXサイクルにおける各CDRXサイクルを調整した後で、端末装置は、複数の周期的CDRXサイクルを取得し、そして、次いで、識別情報のシーケンスに従って、対応する複数の周期的CDRXサイクルの周期的シーケンスを決定する。
【0254】
任意的に、本出願のこの実施形態において、第6情報は、第1サービスのダウンリンクフレームに含まれる最後のデータパケットで搬送され得る。動作持続期間において第6情報を受信した後で、端末装置は、第6情報に従って、次回に動作持続期間に入る時点を決定する。
【0255】
任意的に、本出願のこの実施形態において、第6情報が第1サービスのダウンリンクフレームに含まれる最後のデータパケットで搬送される場合に、第6情報は、さらに、端末装置が、ダウンリンクフレームを受信した後で非動作持続期間に入ることを示し得る。別の言葉で言えば、端末装置は、第6情報を受信した後で、非動作持続期間に入る。
【0256】
任意的に、本出願のこの実施形態において、第6情報は、MAC CEメッセージで搬送され得る。
【0257】
例えば、以下は、本出願のこの実施形態において、MAC CEメッセージ内で第6情報をどのように搬送するかを説明している。
【0258】
図13に示されるように、データ本体長が2バイト(1バイトあたり8ビット)のMAC CEが定義されている。MAC CEのLCIDは、MAC CEが、複数のCDRXサイクルを決定し、そして、複数の周期的CDRXサイクルを取得するように、複数の決定されたCDRXサイクルを調整するために使用されることを示している。MAC CEの前のバイト(previous byte)に含まれる8ビットは、N1からN8であり、そして、次のバイト(nest byte)に含まれる8ビットは、M1からM8である。N1からN8まで、N1N2の値は、CDRXサイクルの識別情報を表している。例えば、00であるN1N2の値は、CDRXサイクルの識別子が1であることを示し、01であるN1N2の値は、CDRXサイクルの識別子が2であることを示す、などである。11であるN1N2の値は、CDRXサイクルの識別子が4であることを示す。N3からN8までは、Nの値を有し、そして、Nの値は、0から63までの範囲である。Nは、N1N2で表される識別情報に対応する周期調整値である。M1からM8までのうち、M1M2の値は、CDRXサイクルの識別情報を表している。例えば、00であるM1M2の値は、CDRXサイクルの識別子が1であることを示す、などである。11であるM1M2の値は、CDRXサイクルの識別子が4であることを示す。M3からM8までは、Mの値を有し、そして、Mの値は、0から63までの範囲である。Mは、M1M2で表される識別情報に対応する周期調整値である。
【0259】
MAC CEを受信した後で、端末装置は、MAC CEのLCIDに従って、MAC CEが、複数のCDRXサイクルを決定し、そして、複数の周期的CDRXサイクルを取得するように複数の決定されたCDRXサイクルを調整するために使用されることを決定し、そして、次いで、N1N2の値、M1M2の値、NおよびMの値、並びに、事前設定されたルールに従って、構成されたCDRXサイクルプールからの複数のCDRXサイクル、および、対応するサイクルオフセット値を決定する。例えば、N1N2は00であり、端末装置は、構成されたCDRXサイクルプールから1の識別子を有するCDRXサイクルを決定し、Nの値は61であり、そして、端末装置は、サイクルオフセット値=(N-31)に従って、1の識別子を有するCDRXサイクルに対応するサイクルオフセット値は30であると決定する。M1M2が01であり、端末装置が、構成されたCDRXサイクルプールから2の識別子を有するCDRXサイクルを決定し、Mの値が41であり、そして、端末装置は、サイクルオフセット値=(M-31)に従って、2の識別子を有するCDRXサイクルに対応するサイクルオフセット値は10であると決定する。端末装置は、次いで、対応するサイクルオフセット値に従って、1の識別子および2の識別子を有するCDRXサイクルを、それぞれに調整する。サイクルオフセット値の正および負の値は、また、CDRXサイクルのオフセット方向を示すこともできる。例えば、サイクルオフセット値が正である場合は、CDRXサイクルが時間領域において後方にオフセットされることを意味し、そして、サイクルオフセット値が負である場合は、CDRXサイクルが時間領域において前方にオフセットされることを意味する。本出願のこの実施形態において、サイクルオフセット値の単位は、スロット、シンボル、または、msであり得る。
【0260】
N1N2によって示されるCDRXサイクル、および、M1M2によって示されるCDRXサイクルを調整した後で、端末装置は、複数の周期的CDRXサイクルを取得し、そして、N1N2およびM1M2のシーケンスに従って、対応する複数のCDRXサイクルの周期的シーケンスを決定する。
【0261】
本出願のこの実施形態において、複数の周期的CDRXサイクルを取得するために、端末装置が、第6情報に従って、複数の決定されたCDRXサイクル内の各CDRXサイクルをどのように調整するかについては、本出願の実施形態2における非メモリ方式の前述の説明を参照のこと。詳細は、ここでは再び説明されない。
【0262】
ステップS1202について、本出願のこの実施形態において、端末装置が、複数の周期的CDRXサイクルに従って、端末装置が動作持続期間に入る時点をどのように決定するかについては、実施形態3の前述の説明を参照のこと。詳細は、ここでは再び説明されない。
【0263】
このソリューションに基づいて、ネットワークデバイスは、端末装置が、調整のために複数の構成されたCDRXサイクルから複数のCDRXサイクルを選択し、そして、複数の調整されたCDRXサイクルを複数の周期的CDRXサイクルとして決定することを可能にするために、第6情報を送信することができる。複数の周期的CDRXサイクルに従って端末装置によって決定され、かつ、端末装置が動作持続期間に入る時点は、ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致し、それによって、端末装置の電力消費の浪費を回避し、かつ、第1サービスの遅延要件を満たしている。
【0264】
前述のステップS1201およびS1202において、端末装置の動作は、端末装置に実行を命令するためにメモリ502に保管されたアプリケーションプログラムコードを呼び出すことによって、図4に示される端末装置50内のプロセッサ501により実行され得る。前述のステップS1201およびS1202において、ネットワークデバイスの動作は、ネットワークデバイスに実行を命令するために、メモリ402に保管されたアプリケーションプログラムコードを呼び出すことによって、図4に示されるネットワークデバイス40内のプロセッサ401により実行され得る。これは、この実施形態において限定されない。
【0265】
前述の実施形態において、端末装置によって実施される方法及び/又はステップは、また、端末装置において使用され得るコンポーネント(例えば、チップまたは回路)によって実施されてもよく、そして、ネットワークデバイスによって実施される方法及び/又はステップは、また、ネットワークデバイスにおいて使用され得るコンポーネント(例えば、チップまたは回路)によって実施されてもよいことが理解されるだろう。
【0266】
上記は、主に、様々なデバイス間のインタラクションの観点から、本出願の実施形態において提供されるソリューションを説明している。これに対応して、本出願の一つの実施形態は、さらに、通信装置を提供し、そして、通信装置は、前述の様々な方法を実施するように構成されている。通信装置は、前述の方法の実施形態における端末装置、前述の端末装置を含む装置、または、端末装置において使用され得るコンポーネントであってよい。代替的に、通信装置は、前述の方法の実施形態におけるネットワークデバイス、前述のネットワークデバイスを含む装置、または、ネットワークデバイスにおいて使用され得るコンポーネントであってよい。前述の機能を実装するために、通信装置は、機能を実行するための対応するハードウェア構造及び/又はソフトウェアモジュールを含むことが理解されるだろう。当業者であれば、本明細書に開示された実施形態を参照して説明された例におけるユニット、アルゴリズム、およびステップが、本出願におけるハードウェア、または、ハードウェアとコンピュータソフトウェアとの組合せの形態で実装され得ることを容易に認識するはずである。機能が、ハードウェアによって実行されるか、または、コンピュータソフトウェアによって駆動されるハードウェアによって実行されるかは、技術的ソリューションの特定的なアプリケーションおよび設計制約に依存する。当業者であれば、各具体的なアプリケーションについて説明された機能を実装するために異なる方法を使用し得るが、その実装が本出願の範囲を超えるものと考えられるべきではない。
【0267】
本出願の実施形態において、通信装置は、前述の方法の実施形態に基づいて、機能モジュールに分割され得る。例えば、機能モジュールへの分割は、対応する機能に基づいてよく、または、2つ以上の機能が、1つの処理モジュールに統合されてよい。統合されたモジュールは、ハードウェアの形態で実装されてよく、または、ソフトウェア機能モジュールの形態で実装されてもよい。本出願の実施形態において、モジュール分割は一つの例であり、そして、単に論理的な機能分割に過ぎないことが留意されるべきである。実際の実装では、別の分割方式が使用されてよい。
【0268】
図14は、通信装置140の構造に係る概略図である。通信装置140は、トランシーバモジュール1401および処理モジュール1402を含んでいる。トランシーバモジュール1401は、また、送信機能および受信機能を実装するためのトランシーバユニットとも呼ばれ得る。例えば、トランシーバモジュールは、トランシーバ回路、トランシーバマシン、トランシーバ、または、通信インターフェイスであり得る。
【0269】
例えば、通信装置140は、前述の方法の実施形態における端末装置である。
【0270】
可能な実装において、トランシーバモジュール1401は、ネットワークデバイスから第1情報を受信するように構成されている。ここで、第1情報は、通信装置に対応する第1CDRXサイクルを決定するために使用される。処理モジュール1402は、第1CDRXサイクルおよび第1計算ルールに従って、通信装置が動作持続期間に入る時点を決定するように構成されている。ここで、第1計算ルールは、ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点に一致するように、通信装置が動作持続期間に入る時点を制御するために使用される。
【0271】
任意的に、通信装置に対応している第1CDRXサイクルは、通信装置のためにネットワークデバイスによって構成された第1CDRXサイクルであり、そして、第1CDRXサイクルは、サービスサイクルと同じである。
【0272】
任意的に、第1計算ルールは、以下の関係性を満たしている。
【数9】
または、
【数10】
ここで、SFNは、通信装置が動作持続期間に入るときのシステムフレーム番号を表し、subframe numberは、システムフレーム番号に対応するシステムフレーム内のサブフレーム番号を表し、drx-cycleは、第1CDRXサイクルを表し、そして、drx-StartOffsetは、通信装置が動作持続期間に入る前のサブフレームオフセットを表している。
【0273】
任意的に、第1情報は、第1サービスのサービスサイクルを含み、または、第1情報は、第1CDRXサイクルの値を含み、または、第1情報は、第1CDRXサイクルの周波数を含み、もしくは、第1情報は、事前設定された整数値を含み、そして、事前設定された整数値は、事前設定された関係に従って、第1CDRXサイクルを決定するために、通信装置によって使用される。
【0274】
任意的に、第1情報は、無線リソース制御RRCメッセージで搬送される。
【0275】
任意的に、通信装置に対応している第1CDRXサイクルは、第1情報に従って、通信装置について構成されたCDRXサイクルを調整することによって取得された第1CDRXサイクルである。
【0276】
任意的に、第1計算ルールは、以下の関係性を満たしている。
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-Cycle + cycle-adjust)
=drx-StartOffset、または、
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycle + cycle-adjust)
=(drx-StartOffset)modulo(drx-cycle + cycle-adjust)

ここで、SFNは、通信装置が動作持続期間に入るときのフレーム番号を表し、subframe numberは、システムフレーム番号に対応するシステムフレーム内のサブフレーム番号を表し、drx-cycleは、通信装置のためにネットワークデバイスによって構成されたCDRXサイクルを表し、cycle-adjustは、第1情報に従って通信装置によって決定されたサイクルオフセット値を表し、(drx-cycle + cycle-adjust)は、通信装置に対応する第1CDRXサイクルを表し、そして、drx-StartOffsetは、通信装置が動作持続期間に入る前のサブフレームオフセットを表している。
【0277】
任意的に、第1計算ルールは、以下の関係性を満たしている。
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycleN)
=drx-StartOffset、または、
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycleN)
=(drx-StartOffset)modulo(drx-cycleN)

ここで、SFNは、通信装置が動作持続期間に入るときのフレーム番号を表し、subframe numberは、システムフレーム番号に対応するシステムフレーム内のサブフレーム番号を表し、drx-cycleNは、通信装置に対応する第1CDRXサイクルを表し、そして、drx-StartOffsetは、通信装置が動作持続期間に入る前のサブフレームオフセットを表している。
ここで、drx-cycleNは、以下の関係性を満たしている。
drx-cycleN=drx-cycle(N-1) + cycle-adjust
ここで、drx-cycle(N-1)は、通信装置が動作持続期間に入る前に構成されたCDRXサイクルを表し、drx-cycle(N-1)=drx-cycle0であるとき、drx-cycle0は、通信装置についてネットワークデバイスによって構成されたCDRXサイクルを表す。
そして、cycle-adjustは、第1情報に従って、通信装置によって決定されたサイクルオフセット値を表している。
【0278】
任意的に、第1情報は、メディアアクセス制御の制御要素MAC CEメッセージで搬送される。
【0279】
別の可能な実装において、トランシーバモジュール1401は、ネットワークデバイスから第2情報を受信するように構成されている。ここで、第2情報は、通信装置についてネットワークデバイスによって構成された複数のCDRXサイクルのうちの1つ以上のCDRXサイクルを決定するために使用され、そして、1つ以上のCDRXサイクルは、通信装置が動作持続期間に入る時点を、ネットワークデバイスがサービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致するように、制御するために使用される。処理モジュール1402は、1つ以上のCDRXサイクルに従って、通信装置が動作持続期間に入る時点を決定するように構成されている。
【0280】
任意的に、1つ以上のCDRXサイクルは、複数の周期的CDRXサイクルであり、そして、複数の周期的CDRXサイクルは、複数の周期的CDRXサイクル内の各CDRXサイクルに対応する通信装置が、動作持続期間に入る時点を、ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点に一致させるように、制御するために使用される。
【0281】
任意的に、第2情報は、複数の周期的CDRXサイクル内の各CDRXサイクルに対応している識別情報、および、識別情報のシーケンスを含み、そして、識別情報のシーケンスは、複数の周期的CDRXサイクルの周期的シーケンスに対応している。
【0282】
任意的に、第2情報は、無線リソース制御RRCメッセージで搬送され、または、第2情報は、メディアアクセス制御の制御要素MAC CEメッセージで搬送される。
【0283】
任意的に、1つ以上のCDRXサイクルは、第1CDRXサイクルであり、そして、第1CDRXサイクルは、通信装置が動作持続期間に入る時点を、ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致するように、制御するために使用される。
【0284】
任意的に、第2情報は、第1CDRXサイクルに対応している識別情報を含んでいる。
【0285】
任意的に、第2情報はRRCメッセージで搬送され、または、第2情報はMAC CEメッセージで搬送される。
【0286】
任意的に、さらに、トランシーバモジュール1401は、ネットワークデバイスから第3情報を受信するように構成されている。ここで、第3情報は、通信装置について複数のCDRXサイクルを構成するためにネットワークデバイスによって使用され、そして、複数のCDRXサイクルは、1つ以上のCDRXサイクルを含んでいる。
【0287】
任意的に、第3情報は、複数のCDRXサイクル内の各CDRXサイクルに対応している識別情報、および、識別情報に対応しているCDRXサイクルの構成情報を含む。
【0288】
任意的に、第3情報は、RRCメッセージで搬送される。
【0289】
さらに別の可能な実装において、トランシーバモジュール1401は、ネットワークデバイスから第4情報を受信するように構成されている。ここで、第4情報は、通信装置が、第1サービスの第1ダウンリンクフレームを受信した後で、次回に動作持続期間に入る時点を示している。通信装置が、次回に動作持続期間に入る時点は、ネットワークデバイスが、第1サービスの第2ダウンリンクフレームを送信する時点と一致する。そして、第2ダウンリンクフレームは、第1ダウンリンクフレームの後で、サービスサイクルに従って、ネットワークデバイスによって送信された第1ダウンリンクフレームである。処理モジュール1402は、第4情報に従って、通信装置が、第1ダウンリンクフレームを受信した後で、次回に動作持続期間に入る時点を決定するように構成されている。
【0290】
任意的に、第4情報は、第1ダウンリンクフレームに含まれる最後のデータパケットで搬送される。
【0291】
任意的に、第4情報は、さらに、通信装置が、第1ダウンリンクフレームを受信した後で、非動作持続期間に入ることを示している。
【0292】
任意的に、第4情報は、メディアアクセス制御の制御要素MAC CEメッセージで搬送される。
【0293】
本方法の実施形態におけるステップの全ての関連する内容は、対応する機能モジュールの機能説明において引用され得る。詳細は、ここでは再び説明されない。
【0294】
本実施形態において、通信装置140は、統合を通じて実現される機能モジュールを有している。ここにおける「モジュール(“module”)」は、1つ以上のソフトウェアまたはファームウェアプログラムを実行する特定的なASIC、回路、プロセッサおよびメモリ、統合論理回路、及び/又は、前述の機能を提供することができる別のコンポーネントであり得る。
【0295】
簡単な実施形態において、当業者であれば、通信装置140が図4に示される端末装置50の形態を使用し得ることを理解し得る。
【0296】
例えば、図4に示される端末装置50におけるプロセッサ501は、メモリ502に保管されたコンピュータ実行可能命令を呼び出すことができ、その結果、端末装置50は、前述の方法の実施形態における端末エネルギー節約方法を実行する。具体的に、図14のトランシーバモジュール1401および処理モジュール1402の機能/実装プロセスは、メモリ502に保管されたコンピュータ実行可能命令を呼び出すことによって、図4に示された端末装置50におけるプロセッサ501により実装され得る。代替的に、図14における処理モジュール1402の機能/実装プロセスは、メモリ502に保管されたコンピュータ実行可能命令を呼び出すことによって、図4に示された端末装置50におけるプロセッサ501により実装されてよく、そして、図14のトランシーバモジュール1401の機能/実装プロセスは、図4に示された端末装置50におけるトランシーバ503によって実装されてよい。この実施形態において提供される通信装置140は、前述の端末エネルギー節約方法を実行し得る。従って、通信装置によって達成され得る技術的効果については、前述の方法の実施形態を参照のこと。詳細は、ここでは再び説明されない。
【0297】
図15は、別の通信装置150の構造に係る概略図である。図15に示されるように、通信装置150は、プロセッサ1501、メモリ1502、および、トランシーバ1503を含んでいる。メモリ1503は、コンピュータ実行可能命令を保管するように構成され、プロセッサ1501は、メモリ1503に保管された命令を実行するように構成され、そして、トランシーバ1503は、通信ネットワーク内の他のデバイスと通信するように構成されている。通信装置150は、前述の方法の実施形態における端末装置であってよい。
【0298】
簡単な実施形態において、当業者であれば、通信装置140が、図15に示される通信装置150の形態を使用し得ることを理解し得る。例えば、図14の処理モジュール1402の機能/実装プロセスは、メモリ1502に保管されたコンピュータ実行可能命令を呼び出すことによって、図15に示される通信装置150におけるプロセッサ1501によって実装されてよく、そして、図14のトランシーバモジュール1401の機能/実装プロセスは、図15に示される通信装置150におけるトランシーバ1503によって実装されてよい。この実施形態において提供される通信装置150は、前述の端末エネルギー節約方法を実行し得る。従って、通信装置によって達成され得る技術的効果については、前述の方法の実施形態を参照のこと。詳細は、ここでは再び説明されない。
【0299】
前述のモジュールまたはユニットのうちの1つ以上は、ソフトウェア、ハードウェア、または、それらの組合せを使用することによって実装され得ることが留意されるべきである。前述のモジュールまたはユニットのいずれか1つがソフトウェアを使用することによって実装されるとき、ソフトウェアは、コンピュータプログラム命令の形態で存在し、そして、メモリに保管される。プロセッサは、プログラム命令を実行して、前述の方法プロシージャを実施するように構成され得る。プロセッサは、SoC(System-on-a-chip)またはASICの中へ内蔵されていてよく、または、独立した半導体チップであってもよい。プロセッサは、動作または処理を実行するためにソフトウェア命令を実行するためのコアを含み、そして、さらに、必要なハードウェアアクセラレータ、例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)、PLD(programmable logic device)、または、専用論理演算を実装する論理回路を含み得る。
【0300】
前述のモジュールまたはユニットが、ハードウェアを使用することによって実装されるとき、ハードウェアは、デジタル信号、マイクロプロセッサ、デジタル信号処理(digital signal processing unit、DSP)チップ、マイクロコントローラユニット(microcontroller unit、MCU)、人口知能プロセッサ、ASIC、SoC、FPGA、PLD、専用デジタル回路、ハードウェアアクセラレータ、または、非集積ディスクリートデバイスのうちのいずれか1つまたは任意の組合せであってよく、そして、ハードウェアは、前述の方法プロシージャを実行するために、必要なソフトウェアを実行することができ、または、ソフトウェアに依存しない。
【0301】
任意的に、本出願の一つの実施形態は、さらに、少なくとも1つのプロセッサおよびインターフェイスを含んでいるチップシステムを提供する。ここで、少なくとも1つのプロセッサは、インターフェイスを介してメモリに結合されており、そして、少なくとも1つのプロセッサがメモリ内のコンピュータプログラムまたは命令を実行するときに、前述の方法実施形態のいずれか1つに従った方法が実行されるようにイネーブルされる。可能な実装において、通信装置は、さらに、メモリを含んでいる。任意的に、チップシステムは、チップを含んでよく、または、チップおよび別のディスクリートデバイスを含んでよい。これは、本出願のこの実施形態において、特に限定されない。
【0302】
前述の実施形態の全てまたは一部は、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、または、それらの任意の組合せによって実装され得る。ソフトウェアプログラムが実施形態を実装するために使用されるときに、実施形態の全てまたは一部は、コンピュータプログラム製品の形態で実装されてよい。コンピュータプログラム製品は、1つ以上のコンピュータ命令を含んでいる。コンピュータプログラム命令が、コンピュータにロードされ、そして、実行されると、本出願の一つの実施形態に従った、プロセスまたは機能の全てまたは一部が生成される。コンピュータは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、コンピュータネットワーク、または、他のプログラマブル装置であってよい。コンピュータ命令は、コンピュータ可読記憶媒体に保管されてよく、または、コンピュータ可読記憶媒体から別のコンピュータ可読記憶媒体に送信されてもよい。例えば、コンピュータ命令は、有線(例えば、同軸ケーブル、光ファイバ、または、デジタル加入者回線(DSL))または無線(例えば、赤外線、無線、または、マイクロ波)方式で、ウェブサイト、コンピュータ、サーバ、または、データセンタから、別のウェブサイト、コンピュータ、サーバ、または、データセンタに送信され得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コンピュータによってアクセス可能な任意の使用可能な媒体、もしくは、1つ以上の使用可能な媒体を統合するサーバまたはデータセンタといった、データ記憶デバイスであってよい。使用可能な媒体は、磁気媒体(例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、または、磁気テープ)、光媒体(例えば、DVD)、半導体媒体(例えば、ソリッドステートドライブ(solid state disk、SSD))、等であってよい。
【0303】
本出願は、実施形態を参照して説明されているが、保護を主張する本出願を実施するプロセスにおいて、当業者であれば、添付の図面、開示された内容、および、添付の請求項を見ることによって、開示された実施形態の別のバリエーションを理解し、そして、実施することができる。請求項において、「含む(“comprising”)」は、他のコンポーネントまたは他のステップを排除するものではなく、そして、「1つ(“a”または“one”)」は、複数の場合を排除するものではない。シングルプロセッサまたは別のユニットは、請求項に列挙された幾つかの機能を実装することができる。幾つかの手段は、相互に異なる従属請求項に記載されているが、これは、大きな効果が得るように、これらの手段が組み合わされ得ないことを意味するものではない。
【0304】
本出願は、その具体的な特徴および全ての実施形態を参照して説明されているが、本出願の趣旨および範囲から逸脱することなく、それらに対して様々な修正および組合せが行われ得ることが明らかである。これに対応して、本明細書および添付の図面は、添付の請求項によって定義される本出願の単なる例示的な説明に過ぎず、そして、本出願の範囲をカバーする修正、変形、組合せ、または均等物のいずれか、または、全てと見なされる。当業者であれば、本出願の趣旨および範囲から逸脱することなく、本出願に対して様々な修正および変形を行うことができることは明らかである。本出願は、本出願のこれらの修正および変形が、以降の特許請求の範囲、および、それらの等価な技術によって定義される保護の範囲内に入るという条件で、それらをカバーすることが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2024-02-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
端末エネルギー節約方法であって、前記方法は、
ネットワークデバイスから第1情報を受信するステップであり、
前記第1情報は、端末装置に対応している第1CDRXサイクルを決定するために使用される、ステップと、
前記第1CDRXサイクルおよび第1計算ルールに従って、前記端末装置が、動作持続期間に入る時点を決定するステップであり、
前記第1計算ルールは、前記端末装置が、前記動作持続期間に入る時点を、前記ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致するように、制御するために使用される、ステップと、
を含む、方法。
【請求項2】
前記端末装置に対応している第1CDRXサイクルは、前記端末装置についてネットワークデバイスによって構成された第1CDRXサイクルであり、かつ、
前記第1CDRXサイクルは、前記サービスサイクルと同じである、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1計算ルールは、
【数1】
または、
【数2】
の関係を満たし、ここで、
SFNは、前記端末装置が動作持続期間に入るときのシステムフレーム番号を表し、
subframe numberは、前記システムフレーム番号に対応しているシステムフレームにおけるサブフレーム番号を表し、
drx-cycleは、前記第1CDRXサイクルを表し、
drx-StartOffsetは、前記端末装置が前記動作持続期間に入る前のサブフレームオフセットを表している、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1情報は、前記第1サービスの前記サービスサイクルを含み、または、
前記第1情報は、前記第1CDRXサイクルの値を含み、または、
前記第1情報は、前記第1CDRXサイクルの周波数を含み、または、
前記第1情報は、事前設定された整数値を含み、かつ、前記事前設定された整数値は、事前設定された関係に従って、前記第1CDRXサイクルを決定するために前記端末装置によって使用される、
請求項2または3に記載の方法。
【請求項5】
前記第1情報は、無線リソース制御RRCメッセージで搬送される、
請求項に記載の方法。
【請求項6】
前記端末装置に対応している前記第1CDRXサイクルは、前記第1情報に従って、前記端末装置について構成されたCDRXサイクルを調整することによって取得された第1CDRXサイクルである、
請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記第1計算ルールは、
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-Cycle + cycle-adjust)
=drx-StartOffset、または、
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycle + cycle-adjust)
=(drx-StartOffset)modulo(drx-cycle + cycle-adjust)
の関係を満たし、ここで、
SFNは、前記端末装置が動作持続期間に入るときのシステムフレーム番号を表し、
subframe numberは、前記システムフレーム番号に対応しているシステムフレームにおけるサブフレーム番号を表し、
drx-cycleは、前記ネットワークデバイスによって前記端末装置について構成されたCDRXサイクルを表し、
cycle-adjustは、前記第1情報に従って、前記端末装置によって決定されたサイクルオフセット値を表し、
(drx-cycle + cycle-adjust)は、前記端末装置に対応している第1CDRXサイクルを表し、かつ、
drx-StartOffsetは、前記端末装置が前記動作持続期間に入る前のサブフレームオフセットを表している、
請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第1計算ルールは、
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycleN)
=drx-StartOffset、または、
[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx-cycleN)
=(drx-StartOffset)modulo(drx-cycleN)
の関係を満たし、ここで、
SFNは、前記端末装置が動作持続期間に入るときのフレーム番号を表し、
subframe numberは、システムフレーム番号に対応しているシステムフレーム内におけるサブフレーム番号を表し、
drx-cycleNは、前記端末装置に対応している第1CDRXサイクルを表し、
drx-StartOffsetは、前記端末装置が動作持続期間に入る前のサブフレームオフセットを表しており、
drx-cycleNは、drx-cycleN=drx-cycle(N-1) + cycle-adjustの関係を満たし、ここで、
drx-cycle(N-1)は、端末装置が、動作持続期間に入る前に構成されたCDRXサイクルを表し、
drx-cycle(N-1)=drx-cycle0であるとき、drx-cycle0は、前記端末装置について、ネットワークデバイスによって構成されたCDRXサイクルを表し、かつ、
cycle-adjustは、第1情報に従って、前記端末装置によって決定されたサイクルオフセット値を表している、
請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記第1情報は、メディアアクセス制御の制御要素MAC CEメッセージで搬送される、
請求項6乃至8いずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
端末エネルギー節約方法であって、前記方法は、
ネットワークデバイスから第2情報を受信するステップであり、
前記第2情報は、端末装置について、前記ネットワークデバイスによって構成された複数のCDRXサイクルにおける1つ以上のCDRXサイクルを決定するために使用され、
前記1つ以上のCDRXサイクルは、前記端末装置が、動作持続期間に入る時点を、前記ネットワークデバイスが、サービスサイクルに従って、第1サービスのダウンリンクフレームを送信する時点と一致するように制御するために使用される、ステップと、
前記1つ以上のCDRXサイクルに従って、前記端末装置が、
前記動作持続期間に入る前記時点を決定するステップと、
を含む、方法。
【請求項11】
前記1つ以上のCDRXサイクルは、複数の周期的CDRXサイクルであり、
前記複数の周期的CDRXサイクルは、前記複数の周期的CDRXサイクル内の各CDRXサイクルに対応し、かつ、前記端末装置が前記動作持続期間に入る、前記時点を、前記ネットワークデバイスが、前記サービスサイクルに従って、前記第1サービスの前記ダウンリンクフレームを送信する前記時点と一致するように、制御するために使用される、
請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記第2情報は、前記複数の周期的CDRXサイクル内の各CDRXサイクルに対応する識別情報、および、前記識別情報のシーケンスを含み、
前記識別情報のシーケンスは、前記複数の周期的CDRXサイクルの周期的シーケンスに対応している、
請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記第2情報は、無線リソース制御RRCメッセージで搬送され、または、
前記第2情報は、メディアアクセス制御の制御要素MAC CEメッセージで搬送される、
請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記1つ以上のCDRXサイクルは、第1CDRXサイクルであり、
前記第1CDRXサイクルは、前記端末装置が、動作持続期間に入る時点を、前記ネットワークデバイスが、前記サービスサイクルに従って、前記第1サービスの前記ダウンリンクフレームを送信する前記時点と一致するように、制御するために使用される、
請求項10に記載の方法。
【請求項15】
前記第2情報は、前記第1CDRXサイクルに対応する識別情報を含む、
請求項14に記載の方法。
【国際調査報告】