(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】麻酔安全針デバイス
(51)【国際特許分類】
A61M 5/32 20060101AFI20240822BHJP
A61G 13/12 20060101ALI20240822BHJP
【FI】
A61M5/32 510F
A61G13/12 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024514600
(86)(22)【出願日】2022-08-24
(85)【翻訳文提出日】2024-04-24
(86)【国際出願番号】 US2022041298
(87)【国際公開番号】W WO2023038799
(87)【国際公開日】2023-03-16
(32)【優先日】2021-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-08-23
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595117091
【氏名又は名称】ベクトン・ディキンソン・アンド・カンパニー
【氏名又は名称原語表記】BECTON, DICKINSON AND COMPANY
(74)【代理人】
【識別番号】110001243
【氏名又は名称】弁理士法人谷・阿部特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ラフル マルヴィヤ
(72)【発明者】
【氏名】アマルシン ディーリプラオ ジャダヴ
(72)【発明者】
【氏名】プラヴィーン ナラワード
【テーマコード(参考)】
4C066
4C341
【Fターム(参考)】
4C066AA10
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD08
4C066EE14
4C066FF05
4C066NN02
4C066NN06
4C066PP04
4C341MM01
(57)【要約】
針カバーは、針が患者の皮膚に挿入されている間、針の特徴部に取り外し可能に取り付けるように構成されたクラムシェル構成を有する。針カバーは、接続特徴部を有するベースと、2つのリビングヒンジによってベースに接続された2ピースヒンジキャップとを備える。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
針カバーデバイスが、
矩形形状及び接続特徴部を有するベースであって、前記接続特徴部が、針ハブの特徴部と取り外し可能に相互に噛み合うように構成されている、ベース、及び
2つのリビングヒンジによって前記ベースに接続された2ピースヒンジキャップであって、前記2ピースヒンジキャップは、基端表面及び末端表面を有し、前記2ピースヒンジキャップは、少なくとも前記針ハブを内部に包囲するように構成されたキャビティを形成する矩形の中間部分を有し、前記2ピースヒンジキャップの各々は、矩形の中間部分及び横方向部分を有し、前記中間部分は、前記針ハブを収容するように構成された前記末端表面に形成された矩形のキャビティを有し、前記横方向部分は、針カニューレを収容するように構成されたキャビティを有する、2ピースヒンジキャップ、
を備える、デバイス。
【請求項2】
前記ベースの前記接続特徴部は、チャネルを形成する1対の歯を備え、前記1対の歯及びチャネルは、前記針ハブのフランジと相互に噛み合うように構成されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項3】
前記1対の歯が、前記針ハブの前記フランジを収容するサイズ及び寸法にすることができるU字形断面を有する、請求項2に記載のデバイス。
【請求項4】
前記2ピースヒンジキャップが、開放位置から閉鎖位置まで、2つのリビングヒンジの各々の周りで少なくとも180度ピボットするように構成され、各2ピースヒンジキャップの各末端表面が、前記閉鎖位置において他方の上に閉鎖される、請求項1に記載のデバイス。
【請求項5】
前記リビングヒンジの各々が、前記中間部分の前記矩形形状の全幅に延びている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項6】
前記中間部分が、組み立てられた脊髄麻酔導入針ハブ及び脊髄針ハブを覆って収容するように構成されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項7】
前記接続特徴部が、前記脊髄針ハブのフランジに接続する、請求項6に記載のデバイス。
【請求項8】
前記矩形のキャビティが、前記脊髄針ハブの前記フランジから前記導入針ハブの末端端部をわずかに越えて延びる長さL
Fを有して、前記導入針ハブ及び脊髄針ハブが前記矩形のキャビティ内に充分に包囲されるようになっている、請求項7に記載のデバイス。
【請求項9】
前記接続特徴部は、前記折り畳み可能な針カバーを前記針ハブに対して中間方向に摺動させることにより、前記針ハブのフランジに取り付けるように構成されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項10】
前記中間部分が、前記2ピースヒンジキャップを操作して閉鎖するための表面領域を提供するように構成された前記基端表面から延びる翼状タブを更に含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項11】
前記中間部分が、前記2ピースヒンジキャップの閉鎖時に互いにロックするように構成されたスナップロックを更に含む、請求項1に記載のデバイス。
【請求項12】
前記2ピースヒンジキャップの各々の前記横方向部分の末端縁部が、スナップ嵌め構成で互いに相互ロックするように構成されている、請求項1に記載のデバイス。
【請求項13】
前記折り畳み可能な針カバーが、射出成形されて単一ユニット本体を形成している、請求項1に記載のデバイス。
【請求項14】
脊髄導入針アセンブリを覆う方法であって、
前記脊髄導入針アセンブリの上で、注射器アセンブリに対して中間方向に折り畳み可能な針カバーを摺動させるステップ、
前記折り畳み可能な針カバーが前記脊髄導入針アセンブリに取り付けられている間に、前記脊髄導入針アセンブリと注射器アセンブリを引き出すステップ、及び
前記脊髄導入針アセンブリの上で前記折り畳み可能な針カバーを閉鎖するステップ、
を含む、方法。
【請求項15】
前記脊髄導入針アセンブリが患者内に少なくとも部分的に挿入されたままで、前記折り畳み可能な針カバーが前記脊髄導入針アセンブリ上を摺動可能である、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記折り畳み可能な針カバーは、前記折り畳み可能な針カバーの2ピースヒンジキャップ上に配置された翼状タブを押し下げることによって前記脊髄導入針アセンブリの上に閉鎖され、前記2ピースヒンジキャップは、2つのリビングヒンジによって前記折り畳み可能な針カバーのベースに接続される、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
前記翼状タブを押し下げることが、前記2ピースヒンジキャップが前記2つのリビングヒンジ上でピボットすることを引き起こす、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記折り畳み可能な針カバーが前記脊髄導入針アセンブリに取り付けられている間に、前記脊髄導入針アセンブリと注射器アセンブリ90が患者の皮膚から片手で引き抜かれる、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
前記脊髄導入針アセンブリが、前記折り畳み可能な針カバーを前記脊髄導入針アセンブリの上に同時に閉鎖しながら引き抜かれる、請求項14に記載の方法。
【請求項20】
安全針デバイスアセンブリが、
導入針ハブと、前記導入針ハブの末端端部から延びる導入針カニューレとを有する導入針であって、前記導入針ハブが、前記導入針ハブの前記末端端部に位置付けられた1対の取り付け点を有する、導入針、
1対の取り付け点に接続された細長い本体を有する2ピースヒンジキャップであって、1対の対応する取り付け点が前記2ピースヒンジキャップの中間部分に配置されており、前記2ピースヒンジキャップは、基端表面と末端表面とを有し、前記末端表面は、少なくとも前記導入針カニューレを内部に包囲するように構成されたキャビティを有し、各中間部分は、前記基端表面から延びるタブを含む、2ピースヒンジキャップ、及び
前記2ピースヒンジキャップを開放又は閉鎖するように構成された摺動ブロックであって、前記摺動ブロックは、基端壁、末端壁及びその間にキャビティを画定する側壁を有し、前記末端壁は前記2ピースヒンジキャップの前記タブに当接するように構成されている、摺動ブロック、
を備える、安全針デバイスアセンブリ。
【請求項21】
前記導入針に接続された脊髄針を更に備える、請求項20に記載のアセンブリ。
【請求項22】
前記導入針ハブの前記取り付け点が、前記2ピースヒンジキャップの前記1対の対応する取り付け点とスナップ接続を形成する、請求項20に記載のアセンブリ。
【請求項23】
前記導入針ハブは、前記導入針ハブの外側表面から延びる1対の翼を更に備え、前記1対の翼は、前記摺動ブロックの前記基端壁の開口部の幅より大きい幅を有する、請求項20に記載のアセンブリ。
【請求項24】
前記1対の翼は、前記摺動ブロックの前記側壁の内側表面に形成されたチャネルと相互に噛み合うように構成されている、請求項23に記載のアセンブリ。
【請求項25】
前記摺動ブロックの前記基端壁が、前記摺動ブロックから取り外し可能である、請求項20に記載のアセンブリ。
【請求項26】
前記末端壁が、前記2ピースヒンジキャップの前記タブに対向している、請求項20に記載のアセンブリ。
【請求項27】
前記摺動ブロックの前記末端壁が、前記2ピースヒンジキャップの前記タブに対向している、請求項20に記載のアセンブリ。
【請求項28】
前記摺動ブロックの基端方向への移動が、前記2ピースヒンジキャップが前記導入針ハブの前記取り付け点の周りでピボットすることを引き起こして、閉鎖位置から開放位置へ開放することを引き起こす、請求項20に記載のアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、安全針デバイスカバーに関し、特に本開示は、針及び導入針のためのクラムシェル針スリーブ及びカバーに関する。
【背景技術】
【0002】
背景
600,000から800,000の針刺し損傷が米国で年間に発生していると推定されている。血管アクセスデバイス(VAD)は、人体への及び人体からの多種多様な流体及び溶液の注入及び引き抜きのために、医療業界全体で使用されている。体液、特に血液の取り扱い及び操作に関連する多くの潜在的危険性のために、様々なタイプの針デバイスに頻繁に組み込まれて針への偶発的な曝露から施術者を保護する多くの既知の安全機能がある。針刺しは、医療専門職においてよく起こることである。
【0003】
従来の血管アクセスデバイスは、ブリスタパッケージから取り出され、針シールドが取り除かれ、次にプラスチックハブがルアーロック又はルアースリップ注射器に取り付けられる。バイアルから薬剤がその後取り出され、注射により患者に投与される。導入針と脊髄針が一緒に引き抜かれる脊椎麻酔のような用途では、麻酔薬の投与が完了すると、針アセンブリは体から引き抜かれ、針刺し損傷や交差汚染の原因となり得る針シールドを元の適所に戻さずに廃棄される。針はその後そのまま又はキャッピング後に廃棄されるが、どちらの方法も、傷害又は汚染のリスクを伴う。一方で、安全針は追加のステップを有し、安全シールドという追加部品が針を永久的に「飲み込む」ように配置されることによってそれをアクセス不能にする。これは針が再使用され得なくすることを確実にし、また医療従事者を汚染された針刺し損傷から守ることにより、医療従事者の安全にも貢献する。この安全針の余分なステップは、安全機構を取り付けるためのベースとして機能する独自のハブ設計または非常に複雑な安全シールド機構のいずれかによって可能にされている。
【0004】
このように、材料及び成形の複雑さを含む製造コストを低減しつつ、針刺し損傷を低減する特徴部を組み込んだ、血管アクセスデバイス及び脊椎麻酔針アセンブリのためのカバー及び針シールドを提供する必要がある。更に、針刺し損傷を低減する、血管アクセスデバイス及び脊椎麻酔針を取り外す方法を提供する必要がある。
【0005】
概要
本開示の第1の態様は、ベース及び2ピースヒンジキャップを有する針カバーデバイスに関する。ベースは、矩形形状及び接続特徴部を有し、接続特徴部は、針ハブの特徴部と取り外し可能に相互に噛み合うように構成される。2ピースヒンジキャップは、2つのリビングヒンジによってベースに接続され、2ピースヒンジキャップは、基端表面と末端表面とを有し、2ピースヒンジキャップは、少なくとも針ハブを内部に包囲するように構成されたキャビティを形成する矩形の中間部分を有する。2ピースヒンジキャップの各々は、矩形の中間部分と横方向部分とを有し、中間部分は、針ハブを収容するように構成された末端表面上に形成された矩形のキャビティを有し、横方向部分は、針カニューレを収容するように構成されたキャビティを有する。
【0006】
いくつかの実施形態では、ベースの接続特徴部は、チャネルを形成する1対の歯を備え、1対の歯及びチャネルは、針ハブのフランジと相互に噛み合うように構成されている。いくつかの実施形態では、1対の歯は、針ハブのフランジを収容するようなサイズ及び寸法にされ得るU字形の断面を有する。
【0007】
いくつかの実施形態では、2ピースヒンジキャップは、2つのリビングヒンジの各々の周りで、開放位置から閉鎖位置まで少なくとも180度ピボットするように構成され、各2ピースヒンジキャップの各末端表面は、閉鎖位置において他方の上で閉鎖される。
【0008】
いくつかの実施形態では、リビングヒンジの各々は、中間部分の矩形形状の幅全体に延びる。
【0009】
いくつかの実施形態では、中間部分は、組み立てられた脊髄麻酔導入針ハブ及び脊髄針ハブを覆って収容するように構成されている。いくつかの実施形態では、接続特徴部は、脊髄針ハブのフランジに接続する。いくつかの実施形態では、矩形のキャビティは、脊髄針ハブのフランジから導入針ハブの末端端部をわずかに越えて延びる長さLFを有して、導入針ハブ及び脊髄針ハブが矩形のキャビティ内に充分に包囲されるようになっている。
【0010】
いくつかの実施形態では、接続特徴部は、折り畳み可能な針カバーを針ハブに対して中間方向に摺動させることによって、針ハブのフランジに取り付けるように構成されている。
【0011】
いくつかの実施形態では、中間部分は、2ピースヒンジキャップを操作して閉鎖するための表面領域を提供するように構成された基端表面から延びる翼状タブを更に含む。
【0012】
いくつかの実施形態において、2ピースヒンジキャップの各々の横方向部分の末端縁部は、スナップ嵌め構成で相互ロックするように構成される。
【0013】
いくつかの実施形態では、折り畳み可能な針カバーは、射出成形されて単一ユニット本体を形成する。
【0014】
本開示の第2の態様は、脊髄導入針アセンブリをカバーする方法に向けられている。方法は、折り畳み可能な針カバーを脊髄導入針アセンブリの上で注射器アセンブリに対して中間方向に摺動させるステップ、折り畳み可能な針カバーが脊髄導入針アセンブリに取り付けられている間に脊髄導入針アセンブリ及び注射器アセンブリを引き出すステップ、及び折り畳み可能な針カバーを脊髄導入針アセンブリの上で閉鎖するステップを含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、折り畳み可能な針カバーは、脊髄導入針アセンブリがまだ患者内に少なくとも部分的に挿入されている間に、脊髄導入針アセンブリ上を摺動可能である。
【0016】
いくつかの実施形態では、折り畳み可能な針カバーは、折り畳み可能な針カバーの2ピースヒンジキャップに配置された翼状タブを押し下げることによって、脊髄導入針アセンブリの上で閉鎖される。いくつかの実施形態では、翼状タブを押し下げることは、2ピースヒンジキャップが2つのリビングヒンジ上をピボットすることを引き起こす。
【0017】
いくつかの実施形態では、脊髄導入針アセンブリと注射器アセンブリ90は、折り畳み可能な針カバーが脊髄導入針アセンブリに取り付けられている間に、患者の皮膚から片手で引き抜かれる。
【0018】
いくつかの実施形態では、脊髄導入針アセンブリは、折り畳み可能な針カバーを脊髄導入針アセンブリの上で同時に閉鎖しながら、引き抜かれる。
【0019】
本開示の第2の態様は、導入針、2ピースヒンジキャップ、及び摺動ブロックを備える安全針デバイスアセンブリに向けられている。導入針は、導入針ハブと、導入針ハブの末端端部から延びる導入針カニューレとを有し、導入針ハブは、導入針ハブの末端端部に位置付けられた1対の取り付け点を有する。2ピースヒンジキャップは、2ピースヒンジキャップの中間部分に配置された1対の対応する取り付け点に接続された細長い本体を有し、2ピースヒンジキャップは、基端表面と末端表面とを有し、末端表面は、少なくとも導入針カニューレを内部で包囲するように構成されたキャビティを有し、各中間部分は、基端表面から延びるタブを含む。摺動ブロックは、2ピースヒンジキャップを開放又は閉鎖するように構成され、摺動ブロックは、基端壁、末端壁及びキャビティを画定するその間の側壁を有し、末端壁は2ピースヒンジキャップのタブに当接するように構成される。
【0020】
いくつかの実施形態では、アセンブリは、導入針に接続された脊髄針を更に備える。
【0021】
いくつかの実施形態では、導入針ハブの取り付け点は、2ピースヒンジキャップの1対の対応する取り付け点とスナップ接続を形成する。
【0022】
いくつかの実施形態では、導入針ハブは、導入針ハブの外側表面から延びる1対の翼を更に備え、1対の翼は、摺動ブロックの基端壁の開口部の幅よりも大きい幅を有する。
【0023】
いくつかの実施形態では、1対の翼は、摺動ブロックの側壁の内側表面に形成されたチャネルと相互に噛み合うように構成されている。
【0024】
いくつかの実施形態では、摺動ブロックの基端壁は、摺動ブロックから取り外し可能である。いくつかの実施形態において、末端壁は2ピースヒンジキャップのタブに対向している。いくつかの実施形態では、摺動ブロックの末端壁は、2ピースヒンジキャップのタブに対向している。
【0025】
いくつかの実施形態では、摺動ブロックの基端方向への移動は、2ピースヒンジキャップが導入針ハブの取り付け点の周りでピボットすることを引き起こし、2ピースヒンジキャップが閉鎖位置から開放位置に開放することを引き起こす。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【
図1A】
図1Aは、本開示の1つ又は複数の実施形態による脊髄導入針アセンブリの側面図を示す。
【
図1B】
図1Bは、本開示の1つ又は複数の実施形態による脊髄導入針アセンブリの断面図を示す。
【
図2】
図2は、本開示の1つ又は複数の実施形態による脊髄導入針アセンブリに取り付けられた閉鎖された状態の折り畳み可能な針カバーを示す斜視図である。
【
図3】
図3は、本開示の1つ又は複数の実施形態による脊髄導入針アセンブリに取り付けられた開放した状態の折り畳み可能な針カバーを示す斜視図である。
【
図4】
図4は、本開示の1つ又は複数の実施形態による開放した状態の折り畳み可能な針カバーを示す斜視図である。
【
図5A】
図5Aは、本開示の1つ又は複数の実施形態による閉鎖された状態の折り畳み可能な針カバーの断面正面図を示す。
【
図5B】
図5Bは、本開示の1つ又は複数の実施形態による閉鎖された状態の折り畳み可能な針カバーの断面側面図を示す。
【
図6A】
図6Aは、本開示の1つ又は複数の実施形態による脊髄導入針アセンブリをカバーする方法を示す。
【
図6B】
図6Bは、本開示の1つ又は複数の実施形態による脊髄導入針アセンブリをカバーする方法を示す。
【
図6C】
図6Cは、本開示の1つ又は複数の実施形態による脊髄導入針アセンブリをカバーする方法を示す。
【
図6D】
図6Dは、本開示の1つ又は複数の実施形態による脊髄導入針アセンブリをカバーする方法を示す。
【
図7】
図7は、本開示の1つ又は複数の実施形態による閉鎖された状態の安全針アセンブリの斜視図を示す。
【
図8】
図8は、本開示の1つ又は複数の実施形態による2ピースヒンジキャップの1つが安全針アセンブリから分離された安全針アセンブリの斜視図を示す。
【
図9】
図9は、本開示の1つ又は複数の実施形態による2ピースヒンジキャップの両方が安全針アセンブリから分離された安全針アセンブリの斜視図を示す。
【
図10】
図10は、本開示の1つ又は複数の実施形態による摺動ブロックの断面図を示す。
【
図11A】
図11Aは、本開示の1つ又は複数の実施形態による安全針アセンブリの断面図を示す。
【
図11B】
図11Bは、本開示の1つ又は複数の実施形態による安全針アセンブリの詳細断面図を示す。
【
図12】
図12は、本開示の1つ又は複数の実施形態による開放位置にある安全針アセンブリの断面図を示す。
【0027】
詳細な説明
本開示のいくつかの例示的な実施形態を説明する前に、本開示は、以下の説明に記載される構造の詳細又はプロセスステップに限定されないことを理解されたい。本開示は、他の実施形態が可能であり、様々な方法で実施又は実施されることが可能である。
【0028】
以下の説明の目的のために、用語「基端」、「末端」、「長手」、及びそれらの派生語は、図面図において方向付けられた本開示に関するものとする。しかしながら、本開示は、反対のことが明示的に規定されている場合を除き、代替的な変形及びステップシーケンスを想定し得ることを理解されたい。また、添付の図面に示され、以下の明細書に記載される特定のデバイス及びプロセスは、本開示の単なる例示的な実施形態であることを理解されたい。したがって、ここで開示される実施形態に関連する特定の寸法及び他の物理的特性は、限定的なものとみなされない。
【0029】
ここで使用される場合、「a」、「an」、及び「the」の使用は、単数及び複数を含む。
【0030】
ここで使用される場合、用語「ルアーコネクタ」は、注射器、カテーテル、ハブ付き針、IVチューブなどを互いに取り付ける標準的な方法である接続カラーを指す。ルアーコネクタは、単純な圧入/ねじり嵌め合い/摩擦嵌め合いだけで保持できるよう、わずかにテーパ状にされた1つ又は複数の相互ロックチューブからなる。ルアーコネクタは、オプションとして、ネジ部の追加の外部リムを含むことができ、それらをより確実に固定することを可能にする。ルアーコネクタは、血管アクセスデバイス(VAD)上の端部に相互ロックして接続することができる。ルアーコネクタは、末端端部、基端端部、不規則な形状の外壁、注射器のチャンバからVADのハブへの流体連通のためのプロファイル加工された中央通路を備える。ルアーコネクタはまた、ルアーコネクタをVADのハブに解放可能に取り付ける末端端部チャネルと、ルアーコネクタを注射器のバレルに解放可能に取り付ける基端端部チャネルを有する。ここで使用される場合、用語「ルアーコネクタ」は、雄ルアーコネクタ又は雌ルアーコネクタを指す。
【0031】
ここで使用される場合、用語「医療機器」は、ねじ接続部又は相互ロック接続部を有する一般的な医療機器を指し、接続部は対応する嵌め合い要素を有する。限定するものではないが例として、注射器は、カテーテル、IVラインなどの針コネクタなどの二次医療機器と解放可能に相互ロックするねじ接続部を有してもよい。ねじ接続部は、二次医療器具に取り付けるためのねじ手段を有する突出壁に囲まれた流体経路を画定する内腔を含んでもよい。
【0032】
関連技術分野の当業者には容易に理解されるであろうが、「ねじ」、「テーパ」、「タブ」、「壁」、「基端」、「側」、「末端」などの説明的用語が、理解を容易にするために本明細書全体を通して使用されているが、本開示の実施形態の様々な態様を実施するために組み合わせて又は個別に使用することができる任意の構成要素を限定することを意図するものではない。
【0033】
本開示の実施形態は、クラムシェル構成を有する折り畳み可能な針スリーブ及びカバーに向けられている。説明される実施形態の折り畳み可能な針カバーは、針ハブの特徴部に取り外し可能に取り付けられるように構成される。限定するものではないが例として、折り畳み可能な針カバーは、針ハブのフランジ、棚部又はテーパに取り外し可能に取り付けられるように構成され得る。本明細書に記載される針ハブ、針、及びカニューレは、当該技術分野における従来のものであってもよいし、非標準的又は新規の特徴部を含むものであってもよい。ここに記載される更なる実施形態では、針ハブは、2ピースヒンジキャップ用のピボット点を含むように構成される。さらなる実施形態において、スライダは、ピボット点の少なくとも一部を覆うように構成され、それにより2ピースヒンジキャップの開放を防止する。
【0034】
ここに開示される
図1~
図6Dに示される折り畳み可能な針カバーの実施形態は、脊髄導入針アセンブリ10に取り付けられる。折り畳み可能な針カバー100は、脊髄導入針アセンブリ10が患者の皮膚内に挿入されたままの状態で、脊髄導入針アセンブリ10への取り付けが可能である。脊髄導入針アセンブリ10が引き抜かれると、折り畳み可能な針カバー100は閉鎖されて脊髄導入針アセンブリ10をしっかりと覆って、それにより針刺し損傷を防ぐことができる。
【0035】
図1A及び1Bは、導入針20及び脊髄針60を備える例示的な脊髄導入針アセンブリ10を示す。
図1Aは、脊髄導入針アセンブリ10の側面図を示し、
図1Bは、脊髄導入針アセンブリ10の断面図を示す。導入針20は、末端端部24を有する導入針カニューレ22を備え、導入針カニューレ22は、導入針ハブ26の末端端部30から延びている。針ハブ26は、基端端部28と末端端部30を備える。脊髄針60は、末端端部64を有する脊髄針カニューレ62を備え、脊髄針カニューレ62は、脊髄針ハブ66の末端端部70から延びている。脊髄針ハブ66は、基端端部68と末端端部70を備える。ここに説明される実施形態では、
図1~
図6Dの折り畳み可能な針カバー100及び
図7~
図12の安全針アセンブリ200は、脊髄導入針アセンブリ10全体とともに動作するように構成されているが、いくつかの実施形態では、折り畳み可能な針カバー100及び安全針アセンブリ200は、導入針20又は脊髄針60の一方のみとともに動作可能であることもできる。更なる実施形態では、折り畳み可能な針カバー100及び安全針アセンブリ200は、従来の針及びカニューレで操作可能である。図面は縮尺通りではないので、折り畳み可能な針カバー100及び安全針アセンブリ200は、任意のサイズまたはゲージの従来の針およびカニューレをカバーまたは保護するようなサイズおよび構成にすることができる。
【0036】
導入針カニューレ22は、導入針カニューレ22の末端端部24から導入針ハブ26の末端端部30までの長さLINを有し、同様に、脊髄針カニューレ62は、脊髄針カニューレ62の末端端部64から脊髄針ハブ66の末端端部70までの長さLSNを有する。導入針カニューレ22は、脊髄針カニューレ62の針ゲージよりも大きい針ゲージを有していて、脊髄針カニューレ62が導入針カニューレ22を通して挿入され得るようになっている。図に示されるように、導入針20は、脊髄針60を受容して、脊髄針ハブ66の末端端部70が導入針ハブ26の基端端部28に充分に当接するようになっている。このような構成では、脊髄導入針アセンブリ10は、脊髄針ハブ66の基端端部68から脊髄針カニューレ62の末端端部64までの全長LSIを有する。更に、導入針ハブ26がそれに当接された状態で、2つの針ハブ(26、66)は、脊髄針ハブ66の基端端部68から導入針ハブ26の末端端部30までによって画定される全長LHを有する。脊髄針カニューレ62の長さLSNは、導入針ハブ26及び、導入針カニューレ22の長さLINよりも長く、脊髄針カニューレ62の末端端部64が導入針カニューレ22の末端端部24を超えて延びるようになっている。
【0037】
いくつかの実施形態では、脊髄針ハブ66の末端端部70は、導入針ハブ26の基端端部28に当接する。いくつかの実施形態では、脊髄針ハブ66の末端端部70は、導入針ハブ26の基端端部28内に少なくとも部分的に挿入される。いくつかの実施形態では、脊髄針ハブ66の末端端部70は、ルアーコネクタ、スナップ接続、又は干渉嵌め合いにより、導入針ハブ26の基端端部28に解放可能に固定される。
【0038】
操作では、導入針20が最初に患者の皮膚に挿入され得、次に脊髄針60が導入針20の導入針ハブ26の基端端部28に挿入され得る。医療処置の完了後、脊髄導入針アセンブリ10全体が一緒に引き抜かれる。
【0039】
図2は、脊髄針ハブ66の基端端部68と注射器アセンブリ90のバレル96の末端端部94から延びるルアーコネクタ92との間のルアースリップ接続によって脊髄導入針アセンブリ10に取り付けられた注射器アセンブリ90を示す。いくつかの実施形態では、注射器アセンブリ90は、ねじ接続又はスナップ接続によって脊髄導入針アセンブリ10に取り付けられる。
【0040】
1つ又は複数の実施形態による折り畳み可能な針カバー100が、以下に笹に詳細に説明されるように、脊髄針ハブ66に取り外し可能に取り付けられる。
図2は、閉鎖された位置にある折り畳み可能な針カバー100を示し、
図3は、開放位置にある折り畳み可能な針カバー100を示す。
図4は、折り畳み可能な針カバー100の詳細図を示し、
図5A及び5Bは、中に閉鎖された脊髄導入針アセンブリ10を有する閉鎖位置にある折り畳み可能な針カバー100の断面図を示す。
【0041】
図2~4、
図5A及び
図5Bに示されるように、折り畳み可能な針カバーは、接続特徴部112を介して脊髄導入針アセンブリ10に取り外し可能に取り付ける矩形のベース110を備える。描かれている実施形態では、接続特徴部112は、
図5A及び5Bに最もよく示されているように、脊髄針ハブ66のフランジ78と相互に噛み合う1対の歯114の形をしている。1対の歯114は、脊髄針ハブ66のフランジ78がその中に摺動するチャネル116をそれらの間に形成する。
図5A及び
図5Bに最もよく示されているように、いくつかの実施形態では、1対の歯114は、脊髄針ハブ66のフランジ78を収容するようなサイズ及び寸法にすることができるU字形の断面を有する。いくつかの実施形態では、1対の歯114間の幅は、脊髄針ハブ66のフランジ78と1対の歯114との間に干渉嵌め合いを生じさせるように構成される。いくつかの実施形態では、U字形断面は、接続特徴部112の長手方向移動を防止するように構成される。
【0042】
いくつかの実施形態では、1対の歯114及びチャネル116は、導入針ハブ26の特徴部と相互に噛み合うように構成されている。いくつかの実施形態では、1対の歯114及びチャネル116は、導入針ハブ26及び脊髄針ハブ66の隆起、フランジ又は谷と相互に噛み合うように構成される。いくつかの実施形態では、1対の歯114及びチャネル116は、それが取り外し可能に取り付けられる特徴部と干渉嵌め合いを生じるように構成される。
【0043】
折り畳み可能な針カバー100は、2つのリビングヒンジ(124.126)によってベース110に接続された2ピースヒンジキャップ(120.122)を更に備え、2つのリビングヒンジ(124.126)の各リビングヒンジは2ピースヒンジキャップ(120.122)のヒンジキャップに対応する。各2ピースヒンジキャップ(120、122)は、
図3に示すような開放位置から
図2に示すような閉鎖位置まで、2つのリビングヒンジ(124、126)のそれぞれの周りを少なくとも180度ピボットするように構成されている。
【0044】
折り畳み可能な針カバー100、ベース110及び2ピースヒンジキャップ(120、122)は、
図3に示されるように、開放位置において基端表面128及び末端表面130を有する。明確にするために、折り畳み可能な針カバー100が
図2に示すように閉鎖位置にあるときでも、前記表面は依然として基端及び末端と呼ばれるものとする。
【0045】
図3に示すように、2ピースヒンジキャップ(120、122)は、各2ピースヒンジキャップ(120、122)の末端表面130が末端方向を向いた状態で、最初は開放位置にある。
図2に示すように、閉鎖位置では、各2ピースヒンジキャップ(120、122)の末端表面130は、描かれた初期位置に対して90度回転しており、各2ピースヒンジキャップ(120、122)の各末端表面130を他方の上に閉鎖し、それにより、脊髄導入針アセンブリ10を内部に包囲している。
【0046】
2ピースヒンジキャップ(120、122)の各々は、ベース110に対して中間部分132と横方向部分150とを有する。いくつかの実施形態の中間部分132は矩形の形状であり、末端表面130上に形成された矩形形状のキャビティ134を有する。
図5A及び
図5Bに示すように、中間部分132は、組み立てられた導入針ハブ26及び脊髄針ハブ66を覆って収容するように構成されている。
図4に示すように、2ピースヒンジキャップ(120、122)の両方の中間部分132の矩形形状は、リビングヒンジ(124、126)によって矩形ベース110に接続され、リビングヒンジ(124、126)は、中間部分132の矩形形状の全幅を延び、それによって、リビングヒンジ(124、126)により大きな支持を与える。
【0047】
図5Bに示すように、矩形キャビティ134は、脊髄針ハブ66のフランジ78(この上に折り畳み可能な針カバー100の接続特徴部112が取り付けられる)から導入針ハブ26の末端端部30をわずかに過ぎて延びる長さL
Fを有していて、導入針ハブ26及び脊髄針ハブ66が矩形キャビティ134内で充分に包囲されるようになっている。長さL
Fの文脈における「わずかに過ぎて」とは、導入針ハブ26の末端端部30を収容するのに十分なクリアランスを有する長さL
Fである。
【0048】
いくつかの実施形態では、矩形キャビティ134は、脊髄針60の全長LSNも覆って収容し、それによって脊髄針ハブ66のフランジ78から脊髄針60まで脊髄導入針アセンブリ10全体を完全に覆うように構成される。いくつかの実施形態では、各2ピースヒンジキャップ(120、122)の中間部分132は、基端表面128から延びる翼状タブ136を更に含む。翼状タブ136は、2ピースヒンジキャップ(120、122)を操作して閉鎖するために、より大きな表面積を提供するように構成されている。
【0049】
いくつかの実施形態では、ここで開示される折り畳み可能な針カバー100は、導入針ハブ26又は脊髄針ハブ66のいずれかの1つ又は複数の特徴部に相互に噛み合い、その上に摺動し又は取り外し可能に取り付けるように構成されている。このような特徴部には、導入針ハブ26又は脊髄針ハブ66のいずれかの隆起、フランジ又は谷が含まれ得る。いくつかの実施形態では、隆起は、
図1A及び1Bに示されるように、導入針ハブ26の隆起32又は脊髄針ハブ66の隆起72を含むことができる。フランジは、
図1A、1B、5A及び5Bに示されるように、導入針ハブ26のフランジ34又は脊髄針ハブ66のフランジ(74、78)を含むことができる。谷は、
図1A及び1Bに示されるように、脊髄針ハブ66の谷76又は脊髄針ハブ66の谷76を含むことができる。したがって、
図5Bが、(折り畳み可能な針カバー100の接続特徴部112が上に取り付けられる)脊髄針ハブ66のフランジ78から末端端部30をわずかに越えて延びる矩形キャビティ134の長さL
Fを示す場合、折り畳み可能な針カバー100の接続特徴部112は、異なる特徴部と相互に噛み合い、それによって、矩形キャビティ134の長さを変えることができる。限定ではなく例として、いくつかの実施形態では、折り畳み可能な針カバー100の接続特徴部112は、
図1Aに示されるように、脊髄針ハブ66のフランジ74に接続することができる。このような構成では、接続特徴部112が脊髄導入針アセンブリ10の別の特徴部又は要素に接続するように構成されているため、矩形キャビティ134の長さは長さL
Fよりも短くなり得る。
【0050】
いくつかの実施形態では、
図2~4に示されるように、2ピースヒンジキャップ(120、122)のそれぞれの中間部分132は、2ピースヒンジキャップ(120、122)の閉鎖時に互いにロックするように構成されたスナップロック(138、140)を更に含む。いくつかの実施形態では、スナップロック(138、140)は、2ピースヒンジキャップ(120、122)の閉鎖時に互いに取り外し不能にロックするように構成される。いくつかの実施形態では、スナップロック140の一方は、中間部分132から突出するタブのセットとして構成され、スナップロック138の他方は、弾性的に変形してタブのセットと係合することができるフックのセットとして構成される。いくつかの実施形態では、スナップロック(138、140)は、中間部分132の横方向端部142に配置される。
【0051】
中間部分132の横方向端部142に隣接して横方向に、横方向部分150がそこから延びている。横方向部分150は、導入針カニューレ22及び導入針ハブ26を包むように構成されている。いくつかの実施形態では、2ピースヒンジキャップ(120、122)の各々の横方向部分150の末端縁部(152、154)は、スナップ嵌め構成で互いに相互ロックするように構成されている。いくつかの実施形態では、2ピースヒンジキャップ(120、122)の各々の横方向部分150の縁部(152、154)は、スナップ嵌め構成で互いに取り外し不能に相互ロックするように構成される。
【0052】
折り畳み可能な針カバー100のライブヒンジ構成により、折り畳み可能な針カバー100は、射出成形されて単一ユニット本体を形成することができる。したがって、折り畳み可能な針カバー100は、単一の金型から製造することが安価であり得、麻酔針アセンブリ用のキットに含められ得る。更に、以下に更に詳細に説明するように、折り畳み可能な針カバー100は、(その接続特徴部112が脊髄導入針アセンブリ10のハブ上で摺動可能であるため)脊髄導入針アセンブリ10が患者の皮膚内に挿入されたままの状態で、脊髄導入針アセンブリ10に取り付けられ得る。したがって、操作において、施術者は、折り畳み可能な針カバー100を脊髄導入針アセンブリ10上に取り付けることができ、脊髄導入針アセンブリ10の取り外し時に、脊髄導入針アセンブリ10が患者の皮膚から取り外される際に、折り畳み可能な針カバー100は取り外し不能に一緒に閉鎖され得る。したがって、折り畳み可能な針カバー100が脊髄導入針アセンブリ10全体を充分に包むため、導入針ハブ26又は脊髄針ハブ66を針スリーブに再び挿入するステップは要求されない。
【0053】
図6Aから
図6Dは、本開示の1つ又は複数の実施形態による、折り畳み可能な針カバー100内で脊髄導入針アセンブリ10を覆う方法を示している。
図6Aに示すように、方法は、一方の手で注射器アセンブリ90及び脊髄導入針アセンブリ10を保持し、他方の手で折り畳み可能な針カバー100を保持するステップを含む。
図6Bに示すように、方法は、前述のように、脊髄導入針アセンブリ10の上で注射器アセンブリ90に対して内側方向に折り畳み可能な針カバー100を摺動させるステップを更に含む。いくつかの実施形態では、折り畳み可能な針カバー100は、脊髄導入針アセンブリ10が患者の皮膚内に少なくとも部分的に挿入されたままの状態で、脊髄導入針アセンブリ10上を摺動可能である。
図6Cに示すように、方法は、折り畳み可能な針カバー100がまだ脊髄導入針アセンブリ10に取り付けられている間に、脊髄導入針アセンブリ10及び注射器アセンブリ90を患者の皮膚から片手で引き抜くステップを更に含む。
図6Dに示すように、方法は、翼状タブ136を押し下げることによって、脊髄導入針アセンブリ10の上に折り畳み可能な針カバー100を閉鎖するステップを更に含み、それによって、2ピースヒンジキャップ(120、122)を2つのリビングヒンジ(124、126)上でピボットさせる。いくつかの実施形態では、
図6C及び
図6Dのステップは同時に完了され得、施術者は、脊髄導入針アセンブリ10を引き出すステップを実行すると同時に、翼状タブ136を押し下げることによって、脊髄導入針アセンブリ10の上に折り畳み可能な針カバー100を閉鎖するステップを実行する。いくつかの実施形態では、脊髄導入針アセンブリ10とともに閉鎖位置にある閉鎖された折り畳み可能な針カバー100は安全に廃棄され得る。
【0054】
図7~
図12に示すように、本開示の実施形態は更に、先に説明した導入針20と、2ピースヒンジキャップ(220、222)と、2ピースヒンジキャップ(220、222)を開閉するように構成された摺動ブロック260とを備える安全針アセンブリ200に向けられている。いくつかの実施形態では、安全針アセンブリ200は、前述のように導入針20に接続された脊髄針60を更に備える。摺動ブロック260は、以下に更に詳細に説明するように、安全針アセンブリ200又は2ピースヒンジキャップ(220、222)を更に操作しなければならないということはなく、摺動ブロック260が基端方向から末端方向に並進されるにつれて2ピースヒンジキャップ(220、222)を開放又は閉鎖するように構成されている。
【0055】
図7は、閉鎖位置にある安全針アセンブリ200の斜視図を示す。
図8は、2ピースヒンジキャップ(220、222)の一方が安全針アセンブリ200から分離された状態の安全針アセンブリ200の斜視図を示す。
図9は、2ピースヒンジキャップ(220、222)の両方が安全針アセンブリ200から分離された状態の安全針アセンブリ200の斜視図を示す。
図10は、摺動ブロック260の断面図を示す。
図11Aは、安全針アセンブリ200の断面図を示し、
図11Bは、安全針アセンブリ200の詳細断面図を示す。
図12は、開放位置にある安全針アセンブリ200の断面図を示す。
【0056】
図7から
図9に示すように、導入針20は、導入針ハブ26の外側表面210から長手方向に延びる1対の翼212を更に含む。導入針20は、以下に更に詳細に説明するように、2ピースヒンジキャップ(220、222)を導入針ハブ26に接続するための、導入針ハブ26の外側表面210上の取り付け点(214、216)を更に含む。いくつかの実施形態では、導入針ハブ26は矩形の細長い本体である。いくつかの実施形態では、導入針ハブ26は、円形又は楕円形の細長い本体である。いくつかの実施形態では、導入針ハブ26は、対向する平坦面を有する矩形の細長い本体である。いくつかの実施形態では、
図8に示すように、取り付け点(214、216)は、導入針ハブ26の対向する平坦面211に配置されている。
【0057】
描かれている実施形態における取り付け点(214、216)は、導入針ハブ26の外側表面210に部分的に延在する2対の開口部からなり、導入針ハブ26上の対向する側に配置されている。2対の開口部及び取り付け点(214、216)の各々は、2ピースヒンジキャップ(220、222)の1対の対応する取り付け点(224、226)とスナップ接続を生成するように構成されている。いくつかの実施形態では、導入針ハブ26の取り付け点(214、216)は、導入針ハブ26の1対の翼212に対して直角に位置付けられる。別の言い方をすれば、
図8に最もよく示されているように、いくつかの実施形態では、取り付け点(214、216)は、導入針ハブ26の対向する平坦面211上に配置され、1対の翼212は、取り付け点(214、216)の対向する平坦面211と直角をなす面213から延びている。いくつかの実施形態では、面213も平坦である。
【0058】
いくつかの実施形態では、導入針ハブ26の取り付け点(214、216)は、導入針ハブ26の末端端部30に位置付けられている。いくつかの実施形態では、
図11Aに示すように、1対の翼212の末端縁部213は、導入針ハブ26の末端端部30から距離D
Wだけ離れて位置付けられ、1対の翼212は、長手方向の長さL
Wを有する。更に、
図11Bに示すように、1対の翼212は、1対の翼212間の距離によって定義される全幅W
Wを有する。
【0059】
図7から
図9に戻って参照すると、2ピースヒンジキャップ(220、222)の各々は、基端表面228と末端表面230とを有し、2ピースヒンジキャップ(220、222)の末端表面は、互いに閉鎖するように構成されている。2ピースヒンジキャップ(220、222)は、末端表面230内にキャビティを有する細長い本体を有する。
図12に示すように、2ピースヒンジキャップ(220、222)は、各2ピースヒンジキャップ(220、222)の末端表面230が末端方向を向いている状態で、初期では開放位置にある。
図7に示すように、閉鎖位置では、各2ピースヒンジキャップ(220、222)の末端表面230は、描かれた初期位置に対して閉鎖しており、それによって、各2ピースヒンジキャップ(120、122)の各末端表面130を他方の上に閉鎖し、導入針カニューレ22及び脊髄針カニューレ62を内部に包囲している。
【0060】
2ピースヒンジキャップ(220、222)の各々は、中間部分232及び横方向部分250を有する。中間部分232の各々は、基端表面228と対応する1対の取り付け点(224、226)に対して基端方向に基端表面228から延びるタブ236を備える。描かれている実施形態において、1対の対応する取り付け点(224、226)は、末端表面230上に位置付けられたタブ又は突起の形態であり、タブ又は突起が互いに対向するように内向きに延びる。タブ又は突起は、導入針ハブ26の取り付け点(214、216)の開口部とスナップロック構成で相互作用するように構成されている。
【0061】
ここで使用される場合、「導入針ハブ26の取り付け点(214、216)」という用語は、前述のように導入針ハブ26の対向する面に位置付けられた1対の取り付け点(214、216)を指す。従って、第1の対の取り付け点214は、導入針ハブ26の対向する面213上の2つの開口部を備え、第2の対の取り付け点216は、第1の対の取り付け点214に隣接している。従って、導入針ハブ26は、合計4つの開口部を有し、これらは各々が対応する取り付け点(224、226)と相互に噛み合う。図では、2つの開口部のみが示されているが、図示されていない2つの開口部は、図に示されている面の反対側に位置付けられていることを理解されたい。同様に、ここで使用される場合、用語「1対の対応する取り付け点(224、226)」は、2ピースヒンジキャップ(220、222)のそれぞれのための2つのタブ又は突起を指す。したがって、第1の対の対応する取り付け点224は、導入針ハブ26の第1の対の取り付け点214と相互に噛み合い、第2の対の対応する取り付け点226は、第1の対の取り付け点216と相互に噛み合う。説明したタブと開口部は、導入針ハブ26の上で2ピースヒンジキャップ(220、222)を弾性変形させることにより、タブが開口部内に着座するスナップ嵌め構成を形成する。
【0062】
図8に示すように、タブ236は、2ピースヒンジキャップ(220、222)の1対の対応する取り付け点(224、226)に対して垂直面内に延びている。2ピースヒンジキャップ(220、222)が閉鎖位置にある
図8及び
図11Bに示すように、2ピースヒンジキャップ(220、222)のタブ236は、1対の翼212と同一平面上にあり、導入針ハブ26の取り付け点(214、216)及び2ピースヒンジキャップ(220、222)の対応する取り付け点(224、226)に対して垂直平面上にある。
図11Bに示すように、タブ236は、タブ236の基端縁部間の長さによって規定される全幅W
Tを有する。いくつかの実施形態における2ピースヒンジキャップ(220、222)は、横方向部分250よりも大きな断面幅を有し、更に、2ピースヒンジキャップ(220、222)を導入針ハブ26に対して開放する際に、より広い可動範囲を許容するために、中間に配置されたカットアウト234を備える。
図5A及び
図5Bに示すように、横方向部分250は、導入針カニューレ22及び脊髄針カニューレ62を覆って収容するように構成されている。
【0063】
図7及び
図10~
図12に示すように、安全針アセンブリ200は、実質的に円筒形の断面形状を有する細長い本体を有する摺動ブロック260を更に備える。いくつかの実施形態では、摺動ブロック260は矩形形状である。いくつかの実施形態では、摺動ブロック260はオーバル形状である。いくつかの実施形態では、摺動ブロック260は、2つの平坦面と2つの丸みを帯びた面とを有する矩形形状である。いくつかの実施形態では、摺動ブロック260は、摺動ブロック260の1つ又は複数の面の外側表面262を少なくとも部分的に覆う把持特徴部264を備える。
図7に示すように、いくつかの実施形態では、把持特徴部264は複数のリブである。
【0064】
図10及び11A~11Bに示すように、摺動ブロック260は、キャビティ266と、基端壁開口部270を有する基端壁268と、末端壁272及び末端壁開口部284とを有する中空である。基端壁268と末端壁272の間には、内側表面278を有する側壁276が延びている。側壁276の内側表面278からは、突起280セットが内側表面278から離れる中間方向に延びている。いくつかの実施形態における突起280のセットはまた、基端壁268から末端壁272まで長手方向に延びる。いくつかの実施形態における突起280のセットはまた、基端壁268から末端壁272に向かう距離まで長手方向に延びる。いくつかの実施形態における突起280のセットはまた、基端壁268から末端壁272に向かう距離まで長手方向に延びる。突起280のセットは、導入針ハブ26の1対の翼212が摺動ブロック260の基端壁268と末端壁272との間で基端に又は末端に摺動できるチャネル282を画定する。チャネル282は、導入針ハブ26の回転運動を制限するように構成されている。
【0065】
いくつかの実施形態では、基端壁268は摺動ブロック260から分離可能である。いくつかの実施形態では、基端壁268は摺動ブロック260と単一の本体である。いくつかの実施形態では、基端壁268は、摺動ブロック260に取り外し可能又は取り外し不能にねじ込まれるか、又はスナップ嵌めされる。いくつかの実施形態では、基端壁268は、摺動ブロック260上に取り外し不能に接着、溶接、音波溶接、又は他の方法で取り外し不能に取り付けられる。
【0066】
図11Bに示すように、基端壁開口部270は、1対の翼212の全幅W
Wより小さいが導入針ハブ26の幅より大きい幅W
Tを有して、導入針ハブ26が基端壁開口部270を通って摺動できるようになっている。同様に、末端壁末端壁開口部274は、タブ236の全幅W
Tよりも小さいが導入針ハブ26の幅よりも大きい幅W
Bを有して、導入針ハブ26が末端壁開口部274を通って摺動できるようになっている。いくつかの実施形態では、基端壁268と末端壁272とによって画定される距離D
Bは、閉鎖位置において、1対の翼212に当接する基端壁268と、2ピースヒンジキャップ(220、222)のタブ236に当接する末端壁272とを有するように構成され得る。
【0067】
このような構成では、摺動ブロック260は、以下で更に詳細に説明するように、1対の翼212が基端壁268に当接するまで末端方向に、及び2ピースヒンジキャップ(220、222)が互いに対して180度開放されるまで基端方向に、導入針ハブ26に対して長手方向に並進することができる。
【0068】
図8に示すように、2ピースヒンジキャップ(220、222)は、2ピースヒンジキャップ(220、222)の1対の対応する取り付け点(224、226)により、導入針ハブ26の取り付け点(214、216)に取り付けられ得る。このような構成では、2ピースヒンジキャップ(220、222)の各々は、導入針ハブ26の取り付け点(214、216)の周りに自由にピボットすることができる。幾つかの実施形態では、2ピースヒンジキャップ(220、222)は、
図7に示すような閉鎖位置での0度から全閉鎖位置から開放位置までの90度の間で自由にピボットすることができる。別の言い方をすれば、2ピースヒンジキャップ(220、222)の各々は、閉鎖位置に対して90度開放し、2ピースヒンジキャップ(220、222)の各々は、互いに180度である。いくつかの実施形態では、2ピースヒンジキャップ(220、222)の各々は90度を超えて開放することができる。
【0069】
図11Aに示すように、2ピースヒンジキャップ(220、222)が導入針ハブ26に取り付けられた後、摺動ブロック260が導入針ハブ26上に摺動され得る。基端壁268は基端方向から末端方向へ摺動され得、基端壁268のない摺動ブロック260は、先に説明されたように基端壁268及び摺動ブロック260が互いに取り外し可能に又は取り外し不能に取り付けられるまで、末端方向から基端方向へ摺動され得る。従って、初期位置及び充分に閉鎖された位置は、導入針ハブ26の1対の翼212の基端面に当接する基端壁268と、2ピースヒンジキャップ(220、222)のタブ236の底表面に当接する末端壁272によって規定され、2ピースヒンジキャップ(220、222)は閉鎖される。
【0070】
図12に示すように、また、動きを示す矢印で示すように、摺動ブロック260は、矢印Aで示すように、一方の手で基端方向に引っ張られる。摺動ブロック260の基端摺動運動は、次に、末端壁272が2ピースヒンジキャップ(220、222)のタブ236を引っ張ることを引き起こし、これにより2ピースヒンジキャップ(220、222)は、矢印B及びB’で示すように、導入針ハブ26の取り付け点(214、216)の周りをピボットする。摺動ブロック260は、2ピースヒンジキャップ(220、222)が閉鎖位置に対して90度ピボットするまで、又はタブ236の中間表面238が導入針ハブ26の外側表面210に当接するまで、前進することができ、それによってハードストップとして機能する。
図12に示すような全開放位置は、タブ236の中間表面238が導入針ハブ26の外側表面210に当接することによって、画定される。
【0071】
操作において、施術者は安全針アセンブリ200をパッケージ又はキットから引き出し、摺動ブロック260を把持し、安全針アセンブリ200が全開放位置又は全開放位置と全閉鎖位置の間の中間位置のいずれかになるまで、摺動ブロック260を基端方向に引くことができる。安全針アセンブリ200はその後患者の皮膚内に挿入され得、所望の医療処置が行われ得る。安全針アセンブリ200の取り外し時には、安全針アセンブリ200は、同時に摺動ブロック260を基端方向に引っ張りながら引き抜かれることができ、それによって2ピースヒンジキャップ(220、222)を閉鎖する。
【0072】
図11Aに示すように、1対の翼212の長手方向の長さL
W、距離D
W(翼212の対の末端縁部213と導入針ハブ26の末端端部30との間の距離)及び距離D
B(基端壁268と末端壁272との間の距離)はすべて、
図12の矢印A、B及びB’で示すように、2ピースヒンジキャップ(220、222)の運動の範囲を制限するように構成され得る。
【0073】
さらなる実施形態は、2ピースヒンジキャップ(220、222)を導入針ハブ26の取り付け点(214、216)に取り付けるステップと、2ピースヒンジキャップ(220、222)を閉鎖するステップと、末端壁272が2ピースヒンジキャップ(220、222)のタブ236の底表面に当接するまで基端壁268のない摺動ブロック260を2ピースヒンジキャップ(220、222)上に摺動させるステップと、基端壁268を導入針ハブ26上に摺動させるステップと、基端壁268を摺動ブロック260に固定又は接着するステップを含む安全針アセンブリ200を組み立てる方法に向けられている。いくつかの実施形態では、方法は、先に説明したように、脊髄針ハブ66を導入針ハブ26に当接することを更に含む。
【0074】
さらなる実施形態は、安全針アセンブリ200をパッケージ又はキットから引き出すことができるステップと、摺動ブロック260を把持するステップと、安全針アセンブリ200が全開放位置又は全開放位置と全閉鎖位置との間の中間位置のいずれかになるまで摺動ブロック260を基端方向に引っ張るステップとを含む安全針アセンブリ200の使用の方法に向けられている。いくつかの実施形態において、方法は、安全針アセンブリ200を患者の皮膚に挿入するステップを更に含む。いくつかの実施形態において、方法は、安全針アセンブリ200を患者の皮膚から取り外すステップを更に含む。いくつかの実施形態において、方法は、摺動ブロック260を基端方向に引っ張り、それによって2ピースヒンジキャップ(220、222)を閉鎖するステップを更に含む。いくつかの実施形態では、方法は、安全針アセンブリ200を患者の皮膚から取り外すと同時に、摺動ブロック260を基端方向に引っ張り、それによって2ピースヒンジキャップ(220、222)を閉鎖するステップを更に含む。
【0075】
本開示は、その特定の例示的な実施形態を参照して示され、説明されてきたが、当業者には、本開示の実施形態の精神及び範囲から逸脱することなく、形態及び詳細における様々な変更がそこでなされ得ることが理解されるであろう。また、消毒用キャップの内及び/又は外ハウジングは、シングルショットで成形され得るか、又は他の適切なプロセスによって作製され得る。更に、上述され、図面の図に示されるような本開示の実施形態の任意の例示的な実施態様の特徴又は要素のいずれも、本開示の実施形態の精神及び範囲から逸脱することなく、当業者によって容易に理解されるであろうように、個々に、又は任意の組み合わせ(複数可)で実施され得る。
【0076】
更に、含まれる図面図は、本開示の特定の例示的な実施形態の実装の非限定的な例を更に説明し、それに関連する技術の説明を助ける。上述した以外の図面に提供された具体的又は相対的な寸法又は測定値は、例示的なものであり、関連する発明の分野の当業者に理解されるように、本発明の設計又は方法論の範囲又は内容を限定することを意図するものではない。
【0077】
本明細書全体を通して「1つの実施形態」、「特定の実施形態」、「1つ又は複数の実施形態」又は「一実施形態」を参照することは、実施形態に関連して記載される特定の特徴、構造、材料、又は特性が、本開示の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。したがって、本明細書を通じて様々な箇所で「1つ又は複数の実施形態において」、「特定の実施形態において」、「1つの実施形態において」、又は「ある実施形態において」といった表現が現れるが、必ずしも本開示の同じ実施形態を指すわけではない。更に、特定の特徴、構造、材料、又は特性は、1つ又は複数の実施形態において任意の好適な方法で組み合わせることができる。
【0078】
ここでの開示は、特定の実施形態を参照して説明を提供したが、これらの実施形態は、本開示の原理及び適用を単に例示するものであることを理解されたい。当業者には、本開示の精神及び範囲から逸脱することなく、本開示の方法及び装置に様々な修正及び変形を加えることができることが明らかであろう。従って、本開示は、添付の特許請求の範囲及びそれらの均等物の範囲内にある修正及び変形を含むことが意図される。
【国際調査報告】