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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】流体制御ユニット
(51)【国際特許分類】
   F16K 11/072 20060101AFI20240822BHJP
【FI】
F16K11/072 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024514750
(86)(22)【出願日】2022-09-16
(85)【翻訳文提出日】2024-03-06
(86)【国際出願番号】 CN2022119197
(87)【国際公開番号】W WO2023041001
(87)【国際公開日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】202111086049.X
(32)【優先日】2021-09-16
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511102675
【氏名又は名称】浙江三花汽車零部件有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002343
【氏名又は名称】弁理士法人 東和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ワン、 リーシン
(72)【発明者】
【氏名】チュ、 ジンフイ
【テーマコード(参考)】
3H067
【Fターム(参考)】
3H067AA23
3H067CC32
3H067DD03
3H067DD45
3H067FF11
3H067GG12
(57)【要約】
本発明は、流体制御ユニットを開示し、収容室を備え、流体制御ユニットは、弁ボディ及び弁体を含み、弁ボディは、側壁部を含み、側壁部は、収容室の周壁の少なくとも一部であり、流体制御ユニットは、側壁部の円周方向に沿って間隔を空けて配置される少なくとも2列の連通口グループをさらに備え、連通口グループは、弁ボディに位置し、各列の連通口グループは、側壁部の軸方向に沿って間隔を空けて配置される少なくとも2つの連通口を含み、弁体の少なくとも一部は、収容室に位置して回動可能であり、弁体は、外部導通室を備え、外部導通室は、少なくとも1つの共通導通通路を備え、流体制御ユニットは、少なくとも2つの動作モードを備え、そのうちの2つの動作モードで、少なくとも2列の連通口グループにそれぞれ設けられる少なくとも2つの連通口は、同一の共通導通通路によって導通し、これによって、流体制御ユニットの構造を簡略化する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体制御ユニットであって、収容室を備え、前記流体制御ユニットは、弁ボディ及び弁体を含み、前記弁ボディは、側壁部を含み、前記側壁部は、前記収容室の周壁の少なくとも一部を構成し、前記流体制御ユニットは、前記側壁部の円周方向に沿って間隔を空けて配置される少なくとも2列の連通口グループをさらに備え、前記連通口グループは、前記弁ボディに位置し、各列の前記連通口グループは、前記側壁部の軸方向に沿って間隔を空けて配置される少なくとも2つの連通口を含み、前記弁体の少なくとも一部は、前記収容室に位置し、前記弁体は、外部導通室を備え、前記外部導通室は、少なくとも1つの共通導通通路を備え、
前記流体制御ユニットは、少なくとも2つの動作モードを備え、そのうちの2つの前記動作モードで、少なくとも2列の前記連通口グループにそれぞれ設けられる少なくとも2つの前記連通口は、同一の前記共通導通通路によって導通することを特徴とする流体制御ユニット。
【請求項2】
前記共通導通通路の、前記側壁部に向かう開口の流通断面積は、前記連通口の流通断面積の3倍よりも大きく、前記連通口グループは、隣接して配置される第1連通口グループと第2連通口グループとを含み、前記第1連通口グループは、第1口及び第3口を含み、前記第2連通口グループは第2口及び第4口を含み、前記第1口と前記第2口とは、前記側壁部の円周方向に沿って間隔を空けて配置され、前記第3口と前記第4口とは、前記側壁部の円周方向に沿って間隔を空けて配置され、
そのうちの2つの前記動作モードで、前記第1口、前記第2口及び前記第3口を導通させる前記共通導通通路は、前記第1口、前記第2口及び前記第4口を導通させる前記共通導通通路と同一であることを特徴とする請求項1に記載の流体制御ユニット。
【請求項3】
前記第1連通口グループは、第5口をさらに含み、前記第2連通口グループは、第6口をさらに含み、前記第5口と前記第6口とは、前記側壁部の円周方向に沿って間隔を空けて配置され、前記側壁部の軸方向に沿って、前記第1口は、前記第3口と前記第5口との間に位置し、前記第2口は、前記第4口と前記第6口との間に位置し、前記弁体は、第1導通構造を含み、前記第1導通構造の外部導通室は、互いに隔離されている第1共通通路と第2共通通路とを含み、
前記流体制御ユニットは、第1動作モードを備え、前記第1動作モードで、前記弁体の前記第1導通構造の一部は、前記連通口に対応し、前記第1口、前記第2口及び前記第3口は、前記第1共通通路によって導通し、前記第5口及び前記第6口は、前記第2共通通路によって導通することを特徴とする請求項2に記載の流体制御ユニット。
【請求項4】
前記流体制御ユニットは、第2動作モードをさらに備え、前記第2動作モードで、前記弁体の前記第1導通構造の別の一部は、前記連通口に対応し、前記第1口、前記第2口及び前記第4口は、前記第1共通通路によって導通し、前記第5口及び前記第6口は、前記第2共通通路によって導通することを特徴とする請求項3に記載の流体制御ユニット。
【請求項5】
前記第1共通通路は、第1部分及び第2部分を含み、前記弁体の軸方向に沿って、前記第1部分は、前記第2共通通路と前記第2部分との間に位置し、前記第1部分の、前記側壁部に向かう開口の流通断面積は、前記連通口の流通断面積の3倍よりも大きく、前記第2部分の、前記側壁部に向かう開口の流通断面積は、前記連通口の流通断面積の1倍よりも大きく、
前記弁体の軸方向に沿って投影すると、前記第2部分の壁面の正投影は、前記第1部分の壁面の正投影の中間位置にあることを特徴とする請求項4に記載の流体制御ユニット。
【請求項6】
前記弁体は、第2導通構造をさらに含み、前記第2導通構造と前記第1導通構造とは、前記弁体の円周方向に沿って間隔を空けて配置されるとともに、互いに隔離され、前記第2導通構造の外部導通室は、互いに隔離されている第3共通通路と第4共通通路とを含み、
前記流体制御ユニットは、第3動作モードをさらに備え、前記第3動作モードで、前記弁体の前記第2導通構造の一部は、前記連通口に対応し、前記第1口、前記第2口及び前記第4口は、前記第3共通通路によって導通し、前記第5口及び前記第6口は、前記第4共通通路によって導通することを特徴とする請求項3~請求項5の何れか1項に記載の流体制御ユニット。
【請求項7】
前記流体制御ユニットは、第4動作モードをさらに備え、前記第4動作モードで、前記弁体の前記第2導通構造の別の一部は、前記連通口に対応し、前記第1口、前記第2口及び前記第3口は、前記第3共通通路によって導通し、前記第5口及び前記第6口は、前記第4共通通路によって導通することを特徴とする請求項6に記載の流体制御ユニット。
【請求項8】
前記第3共通通路は、第3部分及び第4部分を含み、前記弁体の軸方向に沿って、前記第3部分は、前記第4共通通路と前記第4部分との間に位置し、前記第3部分の、前記側壁部に向かう開口の流通断面積は、前記連通口の流通断面積の3倍よりも大きく、前記第4部分の、前記側壁部に向かう開口の流通断面積は、前記連通口の流通断面積の1倍よりも大きく、
前記弁体の軸方向に沿って投影すると、前記第4部分の壁面の正投影は、前記第3部分の壁面の正投影の中間位置にあることを特徴とする請求項7に記載の流体制御ユニット。
【請求項9】
前記弁体は、第3導通構造をさらに含み、前記第3導通構造と前記第2導通構造とは、請求項前記弁体の円周方向に沿って間隔を空けて配置されるとともに、互いに隔離され、前記第3導通構造の外部導通室は、少なくとも2つの独立導通通路を含み、
前記流体制御ユニットは、第5動作モードをさらに備え、前記第5動作モードで、前記弁体の前記第3導通構造は、前記連通口に対応し、前記第5口及び前記第1口は、そのうちの一方の前記独立導通通路によって導通し、前記第6口、前記第2口及び前記第4口は、他方の前記独立導通通路によって導通することを特徴とする請求項7又は8に記載の流体制御ユニット。
【請求項10】
前記弁体は、第4導通構造をさらに含み、前記第4導通構造の少なくとも一部と、前記第3導通構造の少なくとも一部とは、前記弁体の円周方向に沿って間隔を空けて配置され、前記第4導通構造は、内部導通室をさらに含み、前記弁体の径方向に沿って、前記内部導通室は、前記外部導通室の内部に位置し、前記第4導通構造の外部導通室は、少なくとも3つの前記独立導通通路を含み、そのうちの2つの前記独立導通通路は、前記内部導通室に対応して連通し、
前記流体制御ユニットは、第6動作モードをさらに備え、前記第6動作モードで、前記弁体の前記第4導通構造は、前記連通口に対応し、前記第5口及び前記第1口は、そのうちの一つの前記独立導通通路によって導通し、前記第6口、前記第2口及び前記第3口は、2つの前記独立導通通路、及び対応する前記内部導通室によって導通することを特徴とする請求項9に記載の流体制御ユニット。
【請求項11】
前記弁体は、仕切板をさらに含み、前記弁体の径方向に沿って、前記仕切板は、前記内部導通室と前記独立導通通路との間に位置しており、貫通孔を備え、前記内部導通室は、前記貫通孔を介して対応する少なくとも2つの前記独立導通通路に連通することを特徴とする請求項10に記載の流体制御ユニット。
【請求項12】
前記第1連通口グループは、第7口及び第9口をさらに含み、前記第2連通口グループは、第8口及び第10口をさらに含み、前記側壁部の軸方向に沿って、前記第7口は、前記第9口と前記第5口との間に位置し、前記第8口は、前記第10口と前記第6口との間に位置し、
前記第1導通構造の前記外部導通室は、互いに隔離されている3つの独立導通通路をさらに含み、前記独立導通通路と前記共通導通通路とは、互いに隔離され、前記第2導通構造の前記外部導通室は、互いに隔離されている第5共通通路と第6共通通路とをさらに含み、前記第3導通構造の前記外部導通室は、少なくとも4つの前記独立導通通路を含み、前記第4導通構造の前記外部導通室は、少なくとも5つの前記独立導通通路を含むことを特徴とする請求項10又は11に記載の流体制御ユニット。
【請求項13】
前記第1動作モード及び第2動作モードで、前記第7口及び前記第9口は、前記第1導通構造の前記独立導通通路によって導通し、前記第8口及び前記第10口は、前記第1導通構造の前記独立導通通路によって導通し、
前記第3動作モード及び第4動作モードで、前記第7口及び前記第8口は、何れも前記第5共通通路によって導通し、前記第9口及び前記第10口は、何れも前記第6共通通路によって導通し、
前記第5動作モードで、前記第7口及び前記第9口は、前記第3導通構造の前記独立導通通路によって導通し、前記第8口及び前記第10口は、前記第3導通構造の前記独立導通通路によって導通し、
前記第6動作モードで、前記第7口及び前記第9口は、前記第4導通構造の前記独立導通通路によって導通し、前記第8口及び前記第10口は、前記第4導通構造の前記独立導通通路によって導通することを特徴とする請求項12に記載の流体制御ユニット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年09月16日にて中国特許庁に提出され、出願番号が202111086049.Xであり、発明名称が「流体制御ユニット」である中国特許出願の優先権を主張して、その全ての内容は、本出願に援用されている。
【0002】
本発明は、流体制御の分野に関して、具体的に、流体制御ユニットに関している。
【背景技術】
【0003】
一般的に、熱管理システムにおいて複数の流路の流体を制御するために、流体制御ユニットを配置し、流体制御ユニットは、弁体及び連通口を含み、弁体の回動によって、複数の連通口の間の異なる導通方式を実現し、さらに、熱管理システムにおける複数の流路の流体制御ニーズを実現する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
1つの流体制御ユニットを使用して複数の連通口の間の異なる導通方式を満たす場合、流体制御ユニットの構造を簡略化するために、如何に設計するかということは、解決しようとする問題である。
【0005】
本発明の目的は、流体制御ユニットの構造を簡略化するための流体制御ユニットを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、流体制御ユニットを提供し、収容室を備え、前記流体制御ユニットは、弁ボディ及び弁体を含み、前記弁ボディは、側壁部を含み、前記側壁部は、前記収容室の周壁の少なくとも一部を構成し、前記流体制御ユニットは、前記側壁部の円周方向に沿って間隔を空けて配置される少なくとも2列の連通口グループをさらに備え、前記連通口グループは、前記弁ボディに位置し、各列の前記連通口グループは、前記側壁部の軸方向に沿って間隔を空けて配置される少なくとも2つの連通口を含み、前記弁体の少なくとも一部は、前記収容室に位置して回動可能であり、前記弁体は、外部導通室を備え、前記外部導通室は、少なくとも1つの共通導通通路を備え、前記共通導通通路の、前記側壁部に向かう開口の流通断面積は、前記連通口の流通断面積の3倍よりも大きく、
前記流体制御ユニットは、少なくとも2つの動作モードを備え、そのうちの2つの前記動作モードで、少なくとも2列の前記連通口グループにそれぞれ設けられる少なくとも2つの前記連通口は、同一の前記共通導通通路によって導通する。
【発明の効果】
【0007】
本発明が提供する流体制御ユニットは、少なくとも2列の連通口グループを含み、各列の連通口グループは、側壁部の軸方向に沿って間隔を空けて配置される少なくとも2つの連通口を含み、弁体には、少なくとも1つの共通導通通路が設けられ、そのうちの2つの動作モードで、少なくとも2列の連通口グループにそれぞれ設けられる少なくとも2つの連通口は、同一の共通導通通路によって導通し、流体制御ユニットの構造を簡略化するとともに、複数の連通口の間の異なる導通方式を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】本発明の1つの実施例が提供する流体制御ユニットの分解図である。
図2】本発明の1つの実施例が提供する流体制御ユニットの立体図である。
図3図2の流体制御ユニットの正面図である。
図4図3の流体制御ユニットのA-A方向に沿う断面図である。
図5図3の流体制御ユニットのB-B方向に沿う断面図である。
図6】本発明の1つの実施例が提供する弁ボディの断面図である。
図7】本発明の1つの実施例が提供する弁体の1つの視野角での立体図である。
図8図7の弁体の正面図である。
図9図8の弁体のC-C方向に沿う断面図である。
図10図8の弁体のD-D方向に沿う断面図である。
図11図8の弁体のE-E方向に沿う断面図である。
図12図8の弁体のF-F方向に沿う断面図である。
図13図8の弁体のG-G方向に沿う断面図である。
図14図7の弁体の別の視野角での立体図である。
図15図7の弁体の第1導通構造の立体図である。
図16図7の弁体の第2導通構造の立体図である。
図17図7の第3導通構造の立体図である。
図18図7の弁体の第4導通構造の立体図である。
図19図2の流体制御ユニットが第1動作モードにある時、弁体が所在する位置及び流路の流通関係の模式図である。
図20図2の流体制御ユニットが第1動作モードにある時、連通口の連通方式のブロック図である。
図21図2の流体制御ユニットが第2動作モードにある時、弁体が所在する位置及び流路の流通関係の模式図である。
図22図2の流体制御ユニットが第2動作モードにある時、連通口の連通方式のブロック図である。
図23図2の流体制御ユニットが第3動作モードにある時、弁体が所在する位置及び流路の流通関係の模式図である。
図24図2の流体制御ユニットが第3動作モードにある時、連通口の連通方式のブロック図である。
図25図2の流体制御ユニットが第4動作モードにある時、弁体が所在する位置及び流路の流通関係の模式図である。
図26図2の流体制御ユニットが第4動作モードにある時、連通口の連通方式のブロック図である。
図27図2の流体制御ユニットが第5動作モードにある時、弁体が所在する位置及び流路の流通関係の模式図である。
図28図2の流体制御ユニットが第5動作モードにある時、連通口の連通方式のブロック図である。
図29図2の流体制御ユニットが第6動作モードにある時、弁体が所在する位置及び流路の流通関係の模式図である。
図30図2の流体制御ユニットが第6動作モードにある時、連通口の連通方式のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施例を詳しく記載し、本発明の目的及び利点をより明瞭にするために、以下、図面及び具体的な実施例に基いて、本発明をさらに詳しく記載する。
本明細書において、「第1」及び「第2」などのような関係用語は、単に同じ名称を有する部材を区別するために用いられ、これらの部材の間には、実際の関係又は順序が存在すると、要求され又は暗示されていない。
【0010】
本発明は、流体制御ユニットを提供し、車両熱管理システム、具体的に、冷却液循環システムに適用可能であり、熱管理システムに対する流路導通及び切替機能を実現することができる。
【0011】
図1図6に示すように、流体制御ユニット1000は、弁ボディ10、弁体20及びシール部材30を含む。
この流体制御ユニット1000は、収容室101を備え、弁ボディ10は、側壁部11を備え、この側壁部11は、収容室101の周壁の少なくとも一部を構成し、弁ボディ10は、頂壁部及び底蓋12をさらに含む。
本実施形態において、側壁部11、頂壁部及び底蓋12は、収容室101を限定し、収容室101を限定する部材は、側壁部11、頂壁部及び底蓋12を除いた他の部材をさらに含み、弁体20の少なくとも一部は、収容室101に位置して回動可能であり、側壁部11の径方向に沿って、シール部材30は、側壁部11と弁体20との間に位置して、流体制御ユニット1000に対するシールを実現する。
そして、この流体制御ユニット1000は、駆動ユニット40をさらに含む。
この駆動ユニット40は、駆動部材を含み、駆動部材は、モーター、又はモーターと伝動ギアトレーンとの組み合わせを含み、駆動部材は、伝動するように弁体20に接続されることで、弁体20を回動させるように駆動する。
【0012】
さらに、図1図6を参照し、流体制御ユニット1000は、少なくとも2列の連通口グループをさらに備えている。
そして、この連通口グループは、側壁部11の円周方向に沿って間隔を空けて配置されており、弁ボディ10の側壁部11に位置し、各列の連通口グループは、側壁部11の軸方向に沿って間隔を空けて配置される少なくとも2つの連通口を含む。
図6に示すように、流体制御ユニット1000は、隣接して配置される第1連通口グループPA1と第2連通口グループPA2という2列の連通口グループを含み、第1連通口グループPA1及び第2連通口グループPA2は、何れも複数の連通口を含む。
さらに、流体制御ユニット1000は、連通口の数と同様な端口を有し、この端口を介して流体は、流体制御ユニット1000に入って、又は流体制御ユニット1000から離れ、端口は、少なくとも2列の端口グループになるように配列され、各列の端口グループは、側壁部11の軸方向に沿って間隔を空けて配置される少なくとも2つの端口を含み、例えば、端口グループは、第1端口グループPB1及び第2端口グループPB2を含む。
そして、第1端口グループPB1の端口は、第1連通口グループPA1の連通口に対応して連通し、第2端口グループPB2の端口は、第2連通口グループPA2の連通口に対応して連通し、全ての端口は、何れも同一平面に配列されることで、流体制御ユニット1000と他の流体構造との取付及び集積を容易にする。
【0013】
図1図7図22に示すように、弁体20は、複数の外部導通室21を備え、この外部導通室21は、弁体20の外面から弁体20の内部へ延在しており、少なくとも1つの共通導通通路210を備えている。
そして、この共通導通通路210の少なくとも一部は、弁体の円周方向に沿って延在し、共通導通通路210の、側壁部11に向かう開口の流通断面積は、連通口の流通断面積の3倍よりも大きく、共通導通通路210の側壁部11に向かう開口が弁体20の円周方向に沿って延在する距離は、連通口が側壁部11の円周方向に沿って延在する距離の3倍よりも大きい。
図19図22に示すように、流体制御ユニット1000は、少なくとも2つの動作モードを含む。
そして、そのうちの2つの動作モードで、少なくとも2列の連通口グループにそれぞれ設けられる少なくとも2つの連通口は、同一の共通導通通路210によって導通する。
2つの独立導通通路を配置することで2つの動作モードで連通口の導通を実現することに対して、上記の配置によって、本発明の流体制御ユニットにおいて、共通導通通路210を配置することで、流体制御ユニットの構造を簡略化することができる。
本明細書において、側壁部11の円周方向と弁体20の円周方向とは、平行し又は重なっている。
【0014】
図6図19図22に示すように、連通口グループは、第1連通口グループPA1及び第2連通口グループPA2を含む。
そして、この第1連通口グループPA1は、第1口P1及び第3口P3を含み、第2連通口グループPA2は、第2口P2及び第4口P4を含み、第1口P1と第2口P2とは側壁部11の円周方向に沿って間隔を空けて配置され、第3口P3と第4口P4とは側壁部11の円周方向に沿って間隔を空けて配置され、そのうちの2つの動作モードで、第1口P1、第2口P2及び第3口P3を導通させる共通導通通路は、第1口P1、第2口P2及び第4口P4を導通させる共通導通通路と同一である。
図19図22に示すように、外部導通室21の共通導通通路210は、第1共通通路211を含む。
そして、図19及び図20の動作モードで、第1共通通路211と、第1口P1、第2口P2及び第3口P3とは、対向して配置され、第1口P1、第2口P2及び第3口P3を導通させ、図21及び図22の動作モードで、第1口P1、第2口P2及び第4口P4も第1共通通路211と対向して配置され、第1共通通路211を介して導通する。
2つの独立導通通路によって2つの動作モードで連通口の導通をそれぞれ実現することに対して、上記の配置によって、本発明の流体制御ユニットにおいて、1つの共通導通通路を配置することで弁体20の構造を簡略化することができ、さらに、流体制御ユニットの構造を簡単にする。
ここで、本発明の流体制御ユニットは、上記4つの連通口を含んでもよいし、5つ、6つ、7つ、8つ、9つ、10つ又はより多くの連通口を含んでもよく、これに対して本発明は、限定していない。
【0015】
具体的に実施する場合、第1共通通路211は、第1部分211a及び第2部分211bを含む。
そして、弁体20の軸方向に沿って、第1部分211aは、第2共通通路212と第2部分211bとの間に位置し、第1部分211aの、側壁部に向かう開口の流通断面積は、連通口の流通断面積の3倍よりも大きく、第2部分211bの、側壁部に向かう開口の流通断面積は、連通口の流通断面積の1倍よりも大きく、弁体20の軸方向に沿って投影すると、第2部分211bの壁面の正投影は、第1部分211aの壁面の正投影の中間位置にある。
【0016】
図1図6図15を結合して、第1連通口グループPA1は、第5口P5をさらに含み、第2連通口グループPA2は、第6口P6をさらに含む。
この第5口P5と第6口P6とは、側壁部11の円周方向に沿って間隔を空けて配置され、側壁部11の軸方向に沿って、第1口P1は、第3口P3と第5口P5との間に位置し、第2口P2は、第4口P4と第6口P6との間に位置し、弁体20は、第1導通構造CA1を含む。
そして、この第1導通構造CA1の外部導通室21は、少なくとも2つの共通導通通路210を含み、共通導通通路210は、互いに隔離されている第1共通通路211と第2共通通路212とを含み、第1共通通路211と第2共通通路212とは、弁体20の軸方向に沿って間隔を空けて配置される。
図19及び図20に示すように、流体制御ユニット1000は、第1動作モードを備えている。
そして、この第1動作モードで、弁体20の第1導通構造CA1の一部と連通口とは対応するとともに対向配置され、第1口P1、第2口P2及び第3口P3は、第1共通通路211によって導通し、第5口P5及び第6口P6は、第2共通通路212によって導通する。
本発明の流体制御ユニットは、上記6つの連通口を含んでもよいし、より多くの連通口を含んでもよく、これに対して本発明は、限定していない。
本明細書において、図19図30は、矢印を有する構造を使用して流体の流路FPの1つの流れ方向を示し、流路FPの流れ方向は、図面の方向に限定されず、流体は、逆方向に流通してもよい。
【0017】
図21及び図22に示すように、流体制御ユニット1000は、第2動作モードをさらに備えている。
そして、この第2動作モードで、弁体20の第1導通構造CA1の別の一部と連通口とは、対応するとともに対向配置され、第1口P1、第2口P2及び第4口P4は、第1共通通路211によって導通し、第5口P5及び第6口P6は、第2共通通路212によって導通する。
この場合、第1動作モード及び第2動作モードは、第1導通構造CA1で複数の連通口の導通を実現して、弁体の構造を簡略化でき、流体制御ユニットの構造を簡略にする。
【0018】
図8図14図16に示すように、弁体20は、第2導通構造CA2をさらに含み、第2導通構造CA2と第1導通構造CA1とは、弁体20の円周方向に沿って間隔を空けて配置されるとともに、互いに隔離され、第2導通構造CA2の外部導通室は、互いに隔離されている第3共通通路213と第4共通通路214とを含む。
この第3共通通路213と第4共通通路214とは、弁体20の軸方向に沿って間隔を空けて配置される。
図23及び図24に示すように、流体制御ユニット1000は、第3動作モードをさらに備えている。
そして、この第3動作モードで、弁体20の第2導通構造CA2の一部と連通口とは対応し、第1口P1、第2口P2及び第4口P4は、第3共通通路213によって導通し、第5口P5及び第6口P6は、第4共通通路214によって導通し、この場合、第3口P3は、閉じ状態にある。
【0019】
第3共通通路213は、第3部分213a及び第4部分213bを含み、弁体20の軸方向に沿って、第3部分213aは、第4共通通路214と第4部分との間に位置し、第3部分213aの、側壁部に向かう開口の流通断面積は、連通口の流通断面積の3倍よりも大きく、第4部分213bの、側壁部に向かう開口の流通断面積は、連通口の流通断面積の1倍よりも大きく、弁体20の軸方向に沿って投影すると、第4部分213bの壁面の正投影は、第3部分213aの壁面の正投影の中間位置にある。
【0020】
図25及び図26に示すように、流体制御ユニット1000は、第4動作モードをさらに備えている。
そして、この第4動作モードで、弁体20の第2導通構造CA2の別の一部と連通口とは対応するとともに対向配置され、第1口P1、第2口P2及び第3口P3は、第3共通通路213によって導通し、第5口P5及び第6口P6は、第4共通通路214によって導通し、この場合、第4口P4は、閉じ状態にある。
上記の配置によって、第3動作モード及び第4動作モードは、何れも第2導通構造CA2で複数の連通口の導通を実現することが できる。
【0021】
図8図14図17に示すように、弁体20は、第3導通構造CA3をさらに含み、この第3導通構造CA3と第2導通構造CA2とは、弁体20の円周方向に沿って間隔を空けて配置されるとともに、互いに隔離され、第3導通構造CA3の外部導通室21は、少なくとも2つの独立導通通路INDを含む。
図27及び図28に示すように、流体制御ユニット1000は、第5動作モードをさらに備えている。
そして、この第5動作モードで、弁体20の第3導通構造CA3と連通口とは対応するとともに対向配置され、第5口P5及び第1口P1は、そのうちの一方の独立導通通路INDによって導通し、第6口P6、第2口P2及び第4口P4は、他方の独立導通通路INDによって導通し、この場合、第3口P3は、閉じ状態にある。
【0022】
図8図14図18に示すように、弁体20は、第4導通構造CA4をさらに含む。
この第4導通構造CA4の少なくとも一部と第3導通構造CA3の少なくとも一部とは、弁体20の円周方向に沿って間隔を空けて配置され、第4導通構造CA4は、内部導通室23を含み、弁体20の径方向に沿って、内部導通室23は、外部導通室21の内部に位置し、第4導通構造CA4の外部導通室21は、少なくとも3つの独立導通通路INDを含む。
この内部導通室23は、そのうちの2つの独立導通通路INDに対応して連通し、弁体20は、仕切板22を含み、弁体20の径方向に沿って、仕切板22は、内部導通室23と外部導通室21との間に位置しており、貫通孔221を備え、内部導通室23は、2つの貫通孔221を介して対応する少なくとも2つの独立導通通路INDに連通する。
図29及び図30に示すように、流体制御ユニット1000は、第6動作モードをさらに備え、この第6動作モードで、弁体20の第4導通構造CA4と連通口とは、対応するとともに対向配置され、第5口P5及び第1口P1は、そのうちの一方の独立導通通路INDによって導通し、第6口P6、第2口P2及び第3口P3は、2つの独立導通通路IND、内部導通室23及び貫通孔221によって導通する。
【0023】
上記の配置によって、流体制御ユニットの連通口が6つの連通口を含む場合、4つの導通構造によって上記の6つの動作モードの切替を実現することができる。
各動作モードに対して対応するように1つの導通構造を設けることに対して、本発明の実施例が提供する流体制御ユニットは、簡単な構造を有する。
【0024】
図1図6図18に示すように、第1連通口グループPA1は、第7口及び第9口P9をさらに含み、第2連通口グループPA2は、第8口P8及び第10口P10をさらに含み、側壁部11の軸方向に沿って、第7口は、第9口P9と第5口P5との間に位置し、第8口P8は、第10口P10と第6口P6との間に位置し、第1導通構造CA1の外部導通室21は、互いに隔離されている3つの独立導通通路INDをさらに含む。
この独立導通通路INDは、共通導通通路210と隔離され、図15において、独立導通通路INDは、第1共通通路211、及び第2共通通路212と隔離され、第2導通構造CA2は、互いに隔離されている第5共通通路215と第6共通通路216とをさらに含み、弁体20の軸方向に沿って、第5共通通路215は、第6共通通路216と第4共通通路214との間に位置し、第3導通構造CA3の外部導通室21は、隔離されている少なくとも4つの独立導通通路INDを含み、第4導通構造CA4の外部導通室21は、少なくとも5つの独立導通通路INDを含み、そのうちの2つの独立導通通路INDは、仕切板22上の貫通孔221によって連通する。
ここで、本発明の流体制御ユニットは、上記の10つの連通口を含んでもよいし、より多くの連通口を含んでもよく、これに対して本発明は、限定していない。
ここで、本明細書において、1つの通路と別の通路との隔離は、弁体構造で連通していないことを指し、熱管理システムにおける他の部材によって当該2つの通路の連通を実現でき、又は、1つの連通口と別の連通口との隔離は、側壁部構造で連通していないことを指し、弁体の導通室又は熱管理システムにおける他の部材によって当該2つの連通口の連通を実現することができる。
【0025】
これに基づいて、図19図22に示すように、第1動作モード及び第2動作モードで、第7口及び第9口P9は、第1導通構造CA1の独立導通通路INDによって導通し、第8口P8及び第10口P10は、第1導通構造CA1の独立導通通路INDによって導通する。
図23図26に示すように、第3動作モード及び第4動作モードで、第7口及び第8口P8は、何れも第5共通通路215によって導通し、第9口P9及び第10口P10は、何れも第6共通通路216によって導通する。
図27及び図28に示すように、第5動作モードで、第7口及び第9口P9は、第3導通構造CA3の独立導通通路INDによって導通し、第8口P8及び第10口P10は、第3導通構造CA3の独立導通通路INDによって導通する。
図29及び図30に示すように、第6動作モードで、第7口及び第9口P9は、第4導通構造CA4の独立導通通路INDによって導通し、第8口P8及び第10口P10は、第4導通構造CA4の独立導通通路INDにとって導通する。
ここで、本明細書において、導通室及び連通口によって導通する場合、弁体を導通構造と連通口とが対向する位置に回転させる。
【0026】
以上のように、本発明の流体制御ユニット1000は、少なくとも2列の連通口グループを含み、各列の連通口グループは、側壁部11の軸方向に沿って間隔を空けて配置される少なくとも2つの連通口を含み、弁体20には少なくとも1つの共通導通通路が設けられ、そのうちの2つの動作モードで、少なくとも2列の連通口グループにそれぞれ設けられる少なくとも2つの連通口は同一の共通導通通路によって導通する。
2つの動作モードで2つの独立する導通通路を配置することで、少なくとも2つの連通口の導通を実現することに対して、本発明の流体制御ユニット1000は、共通導通通路を配置することで、流体制御ユニット1000の構造を簡略化するとともに、複数の連通口の間の異なる導通方式を実現することができる。
【0027】
ここで、以上の実施形態は、本発明を限定していなく、本発明を説明するためのものであり、例えば、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」などの方向定義であり、本明細書において上記の実施形態を参照して本発明を既に詳しく説明したが、当業者は、本発明に対して補正、結合又は等価置換を行うことができ、本発明の精神及び範囲から逸脱しない全ての改良は、何れも、本出願の請求項の範囲に該当すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
【手続補正書】
【提出日】2024-03-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体制御ユニットであって、収容室を備え、前記流体制御ユニットは、弁ボディ及び弁体を含み、前記弁ボディは、側壁部を含み、前記側壁部は、前記収容室の周壁の少なくとも一部を構成し、前記流体制御ユニットは、前記側壁部の円周方向に沿って間隔を空けて配置される少なくとも2列の連通口グループをさらに備え、前記連通口グループは、前記弁ボディに位置し、各列の前記連通口グループは、前記側壁部の軸方向に沿って間隔を空けて配置される少なくとも2つの連通口を含み、前記弁体の少なくとも一部は、前記収容室に位置し、前記弁体は、外部導通室を備え、前記外部導通室は、少なくとも1つの共通導通通路を備え、
前記流体制御ユニットは、少なくとも2つの動作モードを備え、そのうちの2つの前記動作モードで、少なくとも2列の前記連通口グループにそれぞれ設けられる少なくとも2つの前記連通口は、同一の前記共通導通通路によって導通することを特徴とする流体制御ユニット。
【請求項2】
前記共通導通通路の、前記側壁部に向かう開口の流通断面積は、前記連通口の流通断面積の3倍よりも大きく、前記連通口グループは、隣接して配置される第1連通口グループと第2連通口グループとを含み、前記第1連通口グループは、第1口及び第3口を含み、前記第2連通口グループは第2口及び第4口を含み、前記第1口と前記第2口とは、前記側壁部の円周方向に沿って間隔を空けて配置され、前記第3口と前記第4口とは、前記側壁部の円周方向に沿って間隔を空けて配置され、
そのうちの2つの前記動作モードで、前記第1口、前記第2口及び前記第3口を導通させる前記共通導通通路は、前記第1口、前記第2口及び前記第4口を導通させる前記共通導通通路と同一であることを特徴とする請求項1に記載の流体制御ユニット。
【請求項3】
前記第1連通口グループは、第5口をさらに含み、前記第2連通口グループは、第6口をさらに含み、前記第5口と前記第6口とは、前記側壁部の円周方向に沿って間隔を空けて配置され、前記側壁部の軸方向に沿って、前記第1口は、前記第3口と前記第5口との間に位置し、前記第2口は、前記第4口と前記第6口との間に位置し、前記弁体は、第1導通構造を含み、前記第1導通構造の外部導通室は、互いに隔離されている第1共通通路と第2共通通路とを含み、
前記流体制御ユニットは、第1動作モードを備え、前記第1動作モードで、前記弁体の前記第1導通構造の一部は、前記連通口に対応し、前記第1口、前記第2口及び前記第3口は、前記第1共通通路によって導通し、前記第5口及び前記第6口は、前記第2共通通路によって導通することを特徴とする請求項2に記載の流体制御ユニット。
【請求項4】
前記流体制御ユニットは、第2動作モードをさらに備え、前記第2動作モードで、前記弁体の前記第1導通構造の別の一部は、前記連通口に対応し、前記第1口、前記第2口及び前記第4口は、前記第1共通通路によって導通し、前記第5口及び前記第6口は、前記第2共通通路によって導通することを特徴とする請求項3に記載の流体制御ユニット。
【請求項5】
前記第1共通通路は、第1部分及び第2部分を含み、前記弁体の軸方向に沿って、前記第1部分は、前記第2共通通路と前記第2部分との間に位置し、前記第1部分の、前記側壁部に向かう開口の流通断面積は、前記連通口の流通断面積の3倍よりも大きく、前記第2部分の、前記側壁部に向かう開口の流通断面積は、前記連通口の流通断面積の1倍よりも大きく、
前記弁体の軸方向に沿って投影すると、前記第2部分の壁面の正投影は、前記第1部分の壁面の正投影の中間位置にあることを特徴とする請求項4に記載の流体制御ユニット。
【請求項6】
前記弁体は、第2導通構造をさらに含み、前記第2導通構造と前記第1導通構造とは、前記弁体の円周方向に沿って間隔を空けて配置されるとともに、互いに隔離され、前記第2導通構造の外部導通室は、互いに隔離されている第3共通通路と第4共通通路とを含み、
前記流体制御ユニットは、第3動作モードをさらに備え、前記第3動作モードで、前記弁体の前記第2導通構造の一部は、前記連通口に対応し、前記第1口、前記第2口及び前記第4口は、前記第3共通通路によって導通し、前記第5口及び前記第6口は、前記第4共通通路によって導通することを特徴とする請求項3~請求項5の何れか1項に記載の流体制御ユニット。
【請求項7】
前記流体制御ユニットは、第4動作モードをさらに備え、前記第4動作モードで、前記弁体の前記第2導通構造の別の一部は、前記連通口に対応し、前記第1口、前記第2口及び前記第3口は、前記第3共通通路によって導通し、前記第5口及び前記第6口は、前記第4共通通路によって導通することを特徴とする請求項6に記載の流体制御ユニット。
【請求項8】
前記第3共通通路は、第3部分及び第4部分を含み、前記弁体の軸方向に沿って、前記第3部分は、前記第4共通通路と前記第4部分との間に位置し、前記第3部分の、前記側壁部に向かう開口の流通断面積は、前記連通口の流通断面積の3倍よりも大きく、前記第4部分の、前記側壁部に向かう開口の流通断面積は、前記連通口の流通断面積の1倍よりも大きく、
前記弁体の軸方向に沿って投影すると、前記第4部分の壁面の正投影は、前記第3部分の壁面の正投影の中間位置にあることを特徴とする請求項7に記載の流体制御ユニット。
【請求項9】
前記弁体は、第3導通構造をさらに含み、前記第3導通構造と前記第2導通構造とは、請求項前記弁体の円周方向に沿って間隔を空けて配置されるとともに、互いに隔離され、前記第3導通構造の外部導通室は、少なくとも2つの独立導通通路を含み、
前記流体制御ユニットは、第5動作モードをさらに備え、前記第5動作モードで、前記弁体の前記第3導通構造は、前記連通口に対応し、前記第5口及び前記第1口は、そのうちの一方の前記独立導通通路によって導通し、前記第6口、前記第2口及び前記第4口は、他方の前記独立導通通路によって導通することを特徴とする請求項7に記載の流体制御ユニット。
【請求項10】
前記弁体は、第4導通構造をさらに含み、前記第4導通構造の少なくとも一部と、前記第3導通構造の少なくとも一部とは、前記弁体の円周方向に沿って間隔を空けて配置され、前記第4導通構造は、内部導通室をさらに含み、前記弁体の径方向に沿って、前記内部導通室は、前記外部導通室の内部に位置し、前記第4導通構造の外部導通室は、少なくとも3つの前記独立導通通路を含み、そのうちの2つの前記独立導通通路は、前記内部導通室に対応して連通し、
前記流体制御ユニットは、第6動作モードをさらに備え、前記第6動作モードで、前記弁体の前記第4導通構造は、前記連通口に対応し、前記第5口及び前記第1口は、そのうちの一つの前記独立導通通路によって導通し、前記第6口、前記第2口及び前記第3口は、2つの前記独立導通通路、及び対応する前記内部導通室によって導通することを特徴とする請求項9に記載の流体制御ユニット。
【請求項11】
前記弁体は、仕切板をさらに含み、前記弁体の径方向に沿って、前記仕切板は、前記内部導通室と前記独立導通通路との間に位置しており、貫通孔を備え、前記内部導通室は、前記貫通孔を介して対応する少なくとも2つの前記独立導通通路に連通することを特徴とする請求項10に記載の流体制御ユニット。
【請求項12】
前記第1連通口グループは、第7口及び第9口をさらに含み、前記第2連通口グループは、第8口及び第10口をさらに含み、前記側壁部の軸方向に沿って、前記第7口は、前記第9口と前記第5口との間に位置し、前記第8口は、前記第10口と前記第6口との間に位置し、
前記第1導通構造の前記外部導通室は、互いに隔離されている3つの独立導通通路をさらに含み、前記独立導通通路と前記共通導通通路とは、互いに隔離され、前記第2導通構造の前記外部導通室は、互いに隔離されている第5共通通路と第6共通通路とをさらに含み、前記第3導通構造の前記外部導通室は、少なくとも4つの前記独立導通通路を含み、前記第4導通構造の前記外部導通室は、少なくとも5つの前記独立導通通路を含むことを特徴とする請求項10に記載の流体制御ユニット。
【請求項13】
前記第1動作モード及び第2動作モードで、前記第7口及び前記第9口は、前記第1導通構造の前記独立導通通路によって導通し、前記第8口及び前記第10口は、前記第1導通構造の前記独立導通通路によって導通し、
前記第3動作モード及び第4動作モードで、前記第7口及び前記第8口は、何れも前記第5共通通路によって導通し、前記第9口及び前記第10口は、何れも前記第6共通通路によって導通し、
前記第5動作モードで、前記第7口及び前記第9口は、前記第3導通構造の前記独立導通通路によって導通し、前記第8口及び前記第10口は、前記第3導通構造の前記独立導通通路によって導通し、
前記第6動作モードで、前記第7口及び前記第9口は、前記第4導通構造の前記独立導通通路によって導通し、前記第8口及び前記第10口は、前記第4導通構造の前記独立導通通路によって導通することを特徴とする請求項12に記載の流体制御ユニット。
【国際調査報告】