(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】デュアルチェンバー型保護マスクおよびそれを形成するためのフレームインサート
(51)【国際特許分類】
A41D 13/11 20060101AFI20240822BHJP
【FI】
A41D13/11 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024515497
(86)(22)【出願日】2022-01-31
(85)【翻訳文提出日】2024-03-27
(86)【国際出願番号】 US2022000004
(87)【国際公開番号】W WO2023038660
(87)【国際公開日】2023-03-16
(32)【優先日】2021-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524088906
【氏名又は名称】ロダン エンタープライゼス,エルエルシー
(71)【出願人】
【識別番号】524088917
【氏名又は名称】ラシコフ,ロナルド,ケー.
(74)【代理人】
【識別番号】100114775
【氏名又は名称】高岡 亮一
(74)【代理人】
【識別番号】100121511
【氏名又は名称】小田 直
(74)【代理人】
【識別番号】100202751
【氏名又は名称】岩堀 明代
(74)【代理人】
【識別番号】100208580
【氏名又は名称】三好 玲奈
(74)【代理人】
【識別番号】100191086
【氏名又は名称】高橋 香元
(72)【発明者】
【氏名】ラシコフ,ロナルド,ケー.
【テーマコード(参考)】
3B211
【Fターム(参考)】
3B211CC05
(57)【要約】
着用者の鼻および口の上に従来型の単一チェンバーを形成する従来型の保護フェイスマスクの支持において使用するためのフレームインサートが開示され、フレームインサートは、単一チェンバーマスクの表面被覆を取外し可能アタッチメントで係合して、着用者によるより健康的な呼吸のために鼻および口領域の周りに別々の空気の流路を備えた別個の分離されたチェンバーを提供するために特別に形成および構成される。本発明の第1の態様では、フレームインサートは、三角形状で一体的に形成されて、第1の縁、第2の縁および外周に沿ったそれらの間の湾曲したベースストラットを含み、第1の縁および第2の縁は、フレームインサートの最も前方で頂点と合うように収束し、ベースストラットは、フレームインサート上の後方の第1の縁および第2の縁の離れた端部間に弓形構成で延出している。本発明の別の態様では、フレームインサートは、フレームインサートの外周上の最も前方の中間縁で結合されている第1の縁および第2の縁をもつ台形状で一体的に形成される。第1の縁および第2の縁の外周長に沿って形成された隙間スロットが、フレームインサートの、マスクの表面被覆との摺動係合を提供して、マスク内でのフレームインサートの適切な位置付けを、それらの間の漏れ間隙を減らして、可能にする。
【選択図】
図5C
【特許請求の範囲】
【請求項1】
単一チェンバー型保護フェイスマスクをデュアルチェンバー型マスクに変換するためのフレームインサートであって、
一体的に形成された支持部材であって、第1の縁、第2の縁および前記支持部材の周囲に沿ってその間のパネル部と一緒に連結されたベースストラットを有し、前記第1の縁および前記第2の縁は前記支持部材上の前方頂点で合うように1つの端部で収束し、ベースストラットは、前記第1の縁および第2の縁の対抗する端部間の湾曲した構成に形成されて前記頂点の反対側に弓形のベース開口部を提供する、支持部材と、
前記ベース開口部の対向する側上の前記第1および前記第2の縁の両方で前記支持部材に連結されて、前記単一チェンバー型フェイスマスクを係合されたマスク組立体内の前記支持部材にしっかりと固定するためのクリップ手段であって、それにより前記係合されたマスク組立体内の前記支持部材は、より健康的な呼吸のために前記マスクの前記単一チェンバーを分離された2チェンバーのマスクに実質的に分割し、前記マスクと前記フレームインサートとの間の漏れ間隙も取り除く、クリップ手段と
を備える、フレームインサート。
【請求項2】
前記マスク組立体と係合された前記支持部材は、前記単一チェンバー型マスクを、着用者の鼻の上の呼吸空気を分離するための前記パネル部の上の第1のチェンバーと、前記着用者の口の上の呼吸空気を分離するための前記パネル部の下の第2のチェンバーに分割し、前記第1および第2のチェンバーは相互に別々に離れている、請求項1に記載のフレームインサート。
【請求項3】
前記支持部材は三角形状である、請求項1に記載のフレームインサート。
【請求項4】
前記マスク組立体内の係合された前記支持部材は、より良好な呼吸および会話のために、前記マスクを皮膚および口から離すように押す、請求項1に記載のフレームインサート。
【請求項5】
前記支持部材は、前記係合されたマスク組立体内で鼻の上の前記第1のチェンバーの強化された形成のための骨組みを提供するために、前記前方頂点から上方へ突き出ていて、内側に傾いている、支柱部材をさらに備える、請求項1に記載のフレームインサート。
【請求項6】
単一チェンバー型マスクを保護デュアルチェンバー型マスクに変換するためのフレームインサートであって、
一体的に形成された支持部材であって、第1の縁、第2の縁および前記支持部材の周囲に沿って一緒に連結された湾曲したストラット、およびそれらの間に配置されたパネル部を有し、前記第1の縁および前記第2の縁は支持部材の前部において頂点で前記パネル部の周りで前方に収束し、前記湾曲したストラットは、前記第1の縁および第2の縁の離れた端部間に横方向に延出して前記頂点の反対側に弓形のベース開口部を提供し、前記第1の縁および前記第2の縁は、前記支持部材を係合されたマスク組立体内の前記単一チェンバー型マスクにしっかりと固定するためにそれらそれぞれの長さに沿った隙間空間を有して更に形成されて、それにより前記係合されたマスク組立体内の前記支持部材は、より健康的な呼吸のために前記マスクの前記単一チェンバーを分離された2チェンバーのマスクに実質的に分割し、前記マスクと前記フレームインサートとの間の漏れ間隙も取り除く、支持部材
を備える、フレームインサート。
【請求項7】
前記支持部材の前記パネル部は三角形状である、請求項6に記載のフレームインサート。
【請求項8】
前記第1の縁および前記第2の縁は湾曲しているか、またはたわんでいる、請求項6に記載のフレームインサート。
【請求項9】
前記頂点は、前記係合されたマスク組立体において人中(philtrum)の上に位置付けられ、その間、前記第1の縁および前記第2の縁は、前記弓形のベース開口部に側壁を提供する、請求項6に記載のフレームインサート。
【請求項10】
単一チェンバー型マスクを保護デュアルチェンバー型マスクに変換するためのフレームインサートであって、
一体的に形成された支持部材であって、第1の縁、第2の縁、前記第1と第2の縁の間に連結された中間縁、前記支持部材の周囲に沿って連結された湾曲したストラット、およびそれらの間に配置されたパネル部を有し、前記中間縁は、前記支持部材上に前方に配置されており、前記湾曲したストラットは、前記第1の縁および第2の縁の離れた端部間に横方向に延出して前記中間縁の反対側に弓形のベース開口部を提供し、前記縁の全ては、前記支持部材を係合されたマスク組立体内の前記単一チェンバー型マスクにしっかりと固定するためにそれらそれぞれの長さに沿った隙間空間を有して更に形成されて、それにより前記係合されたマスク組立体内の前記支持部材は、より健康的な呼吸のために前記マスクの前記単一チェンバーを分離された2チェンバーのマスクに実質的に分割し、前記マスクと前記フレームインサートとの間の漏れ間隙も取り除く、支持部材
を備える、フレームインサート。
【請求項11】
前記支持部材の前記パネル部は台形状である、請求項10に記載のフレームインサート。
【請求項12】
前記中間縁は、前記係合されたマスク組立体において人中の上に位置付けられ、その間、前記第1の縁および前記第2の縁は、前記弓形のベース開口部に側壁を提供する、請求項10に記載のフレームインサート。
【請求項13】
少なくとも鼻と口を覆う外側表面および内側表面、マスク本体上に配置された一対の耳ひもを有する、マスク本体と、
前記内側表面を鼻部分と口部分に実質的に分割し、それにより別々の空気の流れを備えた鼻チェンバーおよび口チェンバーを形成する、分離手段として機能するように構成されたフレームインサートであって、前記フレームインサートは、湾曲したストラットならびに、口および鼻から適切な距離だけ離されている外縁部を含み、前記マスクは外側が覆われる、フレームインサートと
を含む、マスク組立体。
【請求項14】
前記フレームインサートは三角形状である、請求項13に記載のマスク組立体。
【請求項15】
前記フレームインサートは台形状である、請求項13に記載のマスク組立体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、「Dual Chambered Protective Mask and Frame Insert for Forming the Same」に対して2021年9月8日に出願された米国仮出願第63/360,142号の利益を主張する。
【0002】
本開示は、着用者が空中細菌および汚染物質に曝されるのを保護するために使用されるフェイスマスク被覆用のアタッチメント、ならびにより詳細には、着用者の鼻および口の上に単一のチェンバーを有するタイプの従来型の保護マスク被覆を支持することを目的とした改善されたフレームインサートに関し、フレームインサートは、単一チェンバーマスクの表面被覆が取外し可能アタッチメント内に係合し、それにより保護を維持しながら、鼻および口の領域の周りに、着用者によるより健康的な呼吸のための別個の空気の流路を備えた別個の分離されたチェンバーを提供するように構成される。
【背景技術】
【0003】
保護フェイスマスクは、着用者の鼻および口を覆う物理的なバリアを作り出す。フェイスマスクは一般に、着用者の耳に取り付ける耳ひものあるマスク本体を含む。適切に装着されると、フェイスマスクは、ユーザーの鼻および口に流れ込む空気に含まれている、液滴、跳ねかけ、跳ね飛び、しぶきおよびエアロゾルの通過を遮断することによって、着用者を病原菌(ウィルスおよび細菌)から防ぐ。今日、実際に作られて着用されているフェイスマスクの圧倒的多数は、マスク本体が着用者の鼻および口の周りに単一の一体構造チェンバーを確立するタイプのものであるが、これらの単一チェンバーのマスクを、特に長期間にわたって、装着している多くのユーザーによって経験されている困難、およびマスク内での呼吸空気の流れをより良く方向付けて、着用者による吐く息の再吸入を減らすデュアルチェンバー型マスク本体内で鼻と口の間に別個の分離したチェンバーを確立することにおける大きな利益がある。
【0004】
従来型の単一チェンバーマスク本体で良く見られる別の問題は、着用者の顔の上に取り付けるというその本質であり、幾分柔軟に設計されながらのフィット感は、一般に、着用者の顔にぴったりと不愉快に接触したままであり、皮膚炎を引き起こして、着用者が明快で分かりやすく話して会話する能力をさらに制限する。ある従来技術のマスクフレーム支持は、皮膚を刺激することなく、より良い呼吸および会話のために、チェンバーを深くして口とマスクとの間に追加の空間を提供するために、単一チェンバーマスク本体に統合され得るか、またはマスクの下で顔の上に装着され得る別個の部材として製造され得る、構造形態で設計および開発されている。このグループの従来技術のマスクフレーム支持、特に、支持されるマスクにクリップで留めるように設計された様々なカップ状構成に見られる別個の構造形態は、関連する単一チェンバーマスク本体をさらに着心地良くしながら、依然として、支持されるマスク内で空気の流れを制御し、鼻および口によって吸い込まれて吐き出される空気を分離して着用者が十分にきれいな空気を呼吸するのを可能にするためのそれらの能力における制限が存在する。たとえ従来技術のマスク支持が鼻と口との間に一定レベルの分離を組み込んでいても、一緒に取り付けられる場合に、フレーム支持と支持されるマスクとの間に生じる空間的間隙に起因して欠いていることが分かり、それは、口領域から鼻領域へ吐く息が漏れるのを可能にする。これらの従来技術のフレーム支持の取付けにおけるこれらの漏れ間隙および結果として生じる口から鼻チェンバーへの交換される空気の流出は、支持されるマスクを長期間にわたって装着している間に、着用者が、きれいな酸素を吸い込んで、二酸化炭素を吐き出す能力に悪影響を及ぼすであろう。
【0005】
従って、従来型の単一チェンバー保護フェイスマスクを、支持フレームとマスク被覆との間に漏れ間隙のない、着心地の良い保護組立体で、より健康的な呼吸のための形成されている別個で分離された鼻と口チェンバーを備えたデュアルチェンバー型フェイスマスクに効果的に組み立てられて変換される、改善されたフェイスマスク支持フレームに対するニーズがある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
それに応じて、長期間の使用中に、更なる快適さおよびより健康的な呼吸のために、着用者の鼻および口の周りに形成された別個で分離された呼吸チェンバーを有するデュアルチェンバー型保護フェイスマスクを作成する改善された方法を提供することが、本発明の一般的な目的および目標である。
【0007】
本発明のより具体的な目的は、従来型の単一チェンバー保護フェイスマスクと組み合わせて組み立てられる係合に対して適合された支持フレーム部材を提供することであり、それは、単一チェンバーフェイスマスクを、着用者の鼻と口の上に別個で分離された呼吸チェンバーを、その間に漏れ間隙なしで、有するデュアルチェンバー型マスクに変換して、着用者が、長期間の使用中にきれいな空気をより良好に呼吸するのを可能にしながら、大気汚染物質および細菌に対する効果的なバリアを提供する。
【0008】
本発明の別の目的は、様々に異なる利用可能なタイプおよびサイズの単一チェンバー保護フェイスマスクのマスク本体に取外し可能に取付けられ得る万能支持フレームを提供することであり、各場合において、装着中により良好な快適さおよび呼吸のために、着用者の鼻および口の上に確立された別個の分離されたチェンバーをもつデュアルチェンバー型保護フェイスマスクを作り出す。
【0009】
本発明のさらに別の目的は、任意のタイプまたはサイズの利用可能な単一チェンバー保護フェイスマスクと係合して組み立てられる場合に、着用者の保護のために、正常な呼吸中により健康的で方向性のある空気の流れを備えた、安全で快適なデュアルチェンバー型マスクを提供する、特別に形成されて構成された支持フレームを提供することである。
【0010】
本発明のなお更なる目的は、容易に組み立てられて、製造コストが比較的安価で、容易に入手可能な構成要素部品から作られる快適で効果的なデュアルチェンバー型保護フェイスマスクを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
簡潔に説明すると、本発明のこれらおよび他の目的は、単一チェンバー型マスクを保護デュアルチェンバー型マスクに変換するために特別に構成されたフレームインサートによって達成され、フレームインサートは、単一チェンバーマスクを、組立体に係合されると、より健康的な呼吸のために分離された2チェンバーのマスクに分割して、マスクとフレームインサートとの間の漏れ間隙を取り除く。本発明の一態様では、フレームインサートは、第1の縁、第2の縁および外周に沿って一緒に延出する湾曲したベースストラットを含む三角形状に一体的に形成される。第1の縁および第2の縁は、フレームインサートの前部で頂点と合うように、パネル部の周りに収束し、湾曲したストラットは、第1の縁および第2の縁の離れた端部の間に弓削の構成で延出して前方頂点に対して遠位にベース開口部を作り出す。好ましい実施形態では、隙間スロットが、第1および第2の縁の外周長に沿って形成されて、フレームインサートのマスクの表面被覆との摺動係合を提供して、マスク内でのフレームインサートの適切な位置決めを、それらの間の漏れ間隙を減らして可能にする。代替実施形態では、外科手術用マスクのそれか、またはN95マスクのそれかにかかわらず、マスクの被覆を係合する働きをして、マスクの外側縁を係合し、組み立て時に被覆をフレームインサートと密着して保つためにマスク被覆を引っ張って保持するための手段を提供する、クリップ様部材が、第1および第2の縁の両側上の後方の選択された位置に形成される。
【0012】
本発明の別の好ましい実施形態では、フレームインサートは、第1の縁および第2の縁が、フレームインサート上の最も前方の台形パネル部の周りに一緒に結合された中間縁と相互接続されている台形状に一体的に形成されて、N95のそれなどのより幅広いマスクにさらに適合する前部表面を提供する。この実施形態では、隙間スロットは、マスク被覆をフレームインサートと、マスク内でそれらの間の漏れ間隙を減らして適切に位置付けられて、完全に係合するために、第1、第2および中間縁の外周全体の長さに沿って形成される。
【0013】
本発明のさらに別の態様では、フレームインサートは、少なくとも鼻と口を覆う外側表面および内側表面ならびにマスク本体上に配置された一対の耳ひもを有する従来型の単一チェンバー型マスク本体と組み合わせて組み立てられて、着用者にとってさらに有用なデュアルチェンバー型マスクを作り出す。フレームインサートは、内側マスク表面を鼻部分と口部分に実質的に分割する分離手段として機能するように形成されて構成され、それにより別々の空気の流れを備えた鼻チェンバーおよび口チェンバーを形成する。フレームインサートは、別個の分離されたチェンバーがマスク被覆内で口と鼻の周りに形成されるように、従来型の単一チェンバー型マスクとしっかりと固定された係合に対して適合される支持構造を提供する。
【発明の効果】
【0014】
本明細書で提示される発明概念が、各々が1つ以上の概念を示す、いくつかの異なる実施形態で例示されているが、一般に、概念は相互に排他的ではなく、たとえそのように例示されていない場合であっても、組み合わされて使用され得ることが理解されるべきである。本発明の利点および特徴をさらに明確にするために、本発明のより具体的な説明が、添付の図に例示されたその特定の実施形態を参照して与えられる。それ故に、本発明のこれらおよび他の態様をより良く理解するために、以下の詳細な説明に対する参照が添付の図と併せて行われるべきであり、図中、同様の参照番号および文字はその図面を通して同様の部分を指定する。
【0015】
本発明の本質および目的のさらに完全な理解のために、以下に記載される詳細な説明において付随する図面に対する参照が行われる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【
図1】
図1(A)および
図1(B)。着用者の顔の上に形成された単一チェンバーを有する従来技術の使い捨ての従来型マスクを二者択一の図で示す。
【
図2A】単一チェンバー型マスクを保護デュアルチェンバー型マスクに変換するための本発明に従って作成されたフレームインサートの1つの好ましい実施形態の平面図である。
【
図2B】フレームインサート構造の前方頂点から上方へ突き出ている追加の支柱部材を組み込んでいる
図2(A)のフレームインサートの変更された構造バージョンの斜視図である。
【
図3】単一チェンバー型マスクを保護デュアルチェンバー型マスクに変換するための本発明に従って作成されたフレームインサートの別の好ましい実施形態の平面図である。
【
図4】より幅広い単一チェンバー型マスクの変換にさらに適した本発明に従って作成されたフレームインサートのさらに好ましい実施形態の平面図である。
【
図5】
図5(A)~
図5(C)。本発明に従った
図2(A)のフレームインサートと係合した従来型の外科手術用マスクの例示的な組立体をそれぞれの図において示す。
【
図6】
図6(A)~
図6(C)。本発明に従った
図3のフレームインサートと係合した典型的なN95マスクの別の例示的な組立体をそれぞれの図において示す。
【
図7】
図7(A)~
図7(C)。本発明に従った
図4のフレームインサートと係合した従来型の外科手術用マスクのさらに例示的な組立体をそれぞれの図において示す。
【
図8】
図8(A)~
図8(C)。本発明に従った
図3のフレームインサートと係合した別の形のN95マスクの追加の例示的な組立体をそれぞれの図において示す。
【発明を実施するための形態】
【0017】
さらに、図中の要素は簡潔にするために例示されており、必ずしも原寸に比例して描かれていないことを当業者は理解するであろう。その上、装置の構成に関して、装置の1つ以上の構成要素は従来型の記号を用いて図中に提示されている可能性があり、図は、本明細書における説明の利益を有する当業者には容易に明らかな詳細で図を曖昧にしないために、本発明の実施形態の理解に関する特定の詳細だけを示し得る。
【0018】
本明細書で説明されるものは、保護フェイスマスク用フレームインサートおよび、様々な従来型の単一チェンバー型マスクからのデュアルチェンバー型マスクの作成におけるその使用の関連方法を含む、本発明の限定されない実施形態例である。
【0019】
実施形態例を含む様々な実施形態がここで、本発明の様々な実施形態が示されている、添付の図を参照してさらに完全に説明される。しかし、本発明は、異なる形で具現化され得、本明細書に記載される実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、本開示が完全で完結するために提供されて、本発明の範囲を当業者に完全に伝達する。図面では、構成要素のサイズは明確にするために誇張され得る。
【0020】
要素もしくは層が別の要素もしくは層の「上」であるか、それに「接続されている」か、または「結合されている」と言及される場合、それは他の要素もしくは層の直接上にあるか、それに直接接続されているか、もしくは結合され得るか、または存在し得る要素もしくは層が介在することが理解されよう。本明細書では、用語「および/または」は、関連するリストされた項目の1つ以上の任意および全ての組合せを含む。
【0021】
「第1の縁」、「第2の縁」、「隙間空間(interstitial space)」または「スロット」および同様のものなどの、空間的相対語は、本明細書では、図に例示されているような1つの要素または特徴の別の要素(複数可)または特徴(複数可)に対する関係を記述するために説明を容易にするために使用され得る。空間的相対語は、図に示されている配向に加えて、使用中または操作中の構造の異なる配向を包含することを意図することが理解されよう。
【0022】
本明細書で開示される、様々な実施形態の主題は、法定要件を満足するように特異性を伴って記述される。しかし、説明自体は本特許の範囲を制限することを意図していない。むしろ、本発明人は、クレームされた主題は、異なる特徴または本文書内で説明されるものに類似した特徴の組合せを、他の技術と併せて含むために、他の方法でも具現化され得ることを企図する。一般に、実施形態例を含む様々な実施形態は、保護フェイスマスク用のフレームインサートおよび従来型の単一チェンバー型マスクのデュアルチェンバー型マスクへの変換におけるその使用方法に関する。
【0023】
図を参照すると、以下は、本フレームインサートの要素部分および構成要素、ならびに本発明に関連して採用された図示された関連する構造要素のリストである:
110 従来技術の単一チェンバー型保護マスク
120 単一チェンバー型保護マスクの本体
130 ゴム製ひも
200 フレームインサートの第1の実施形態
210 第1の縁
220 第2の縁
225 パネル部
230 ベース開口部
240 前方頂点
250 湾曲したストラット
260 外縁先端
270 ノッチクリップ
280 隆起クリップ
290 支柱部材
300 フレームインサートの第2の実施形態
310 第1の縁
320 第2の縁
325 パネル部
330 ベース開口部
340 前方頂点
350 湾曲したストラット
360 外縁先端
370 隙間空間またはスロット
380 丸い穴
400 フレームインサートの第3の実施形態
410 第1の縁
420 第2の縁
430 中間縁
440 パネル部
450 湾曲したストラット
460 外縁先端
470 隙間空間またはスロット
480 ベース開口部
500 第1のデュアルチェンバー型マスク組立体
510 マスク被覆の外側表面
520 マスク被覆の内側表面
530 ゴム製ひも
600 第2のデュアルチェンバー型マスク組立体
610 マスク被覆の外側表面
620 マスク被覆の内側表面
630 ゴム製ひも
700 第3のデュアルチェンバー型マスク組立体
710 マスク被覆の外側表面
720 マスク被覆の内側表面
730 ゴム製ひも
800 第4のデュアルチェンバー型マスク組立体
810 マスク被覆の外側表面
820 マスク被覆の内側表面、および
830 ゴム製ひも
【0024】
図1(A)および
図1(B)は、着用者の鼻と口の周りに形成された単一の呼吸チェンバーを有する、一般に、外科手術用マスクと呼ばれる、従来技術の使い捨て保護マスク110の反対側の図を示す。
図1(A)に示されるように、マスク110は、マスクがその外縁で固定されている場合に、湾曲した形状の被覆が着用者の顔の上に形成されるのを可能にして、着用者の口と鼻を覆ってマスクと着用者の顔の間に単一のチェンバーを形成する、横方向の1本以上のひだを持つ柔軟性のある布材で作られた本体120を含む。マスク本体120の外縁に取り付けられた、両側上のループの形のゴム製ひも130は、マスクを着用者の顔に接触して保持するために、マスク110の着用者の耳の周りに掛けられる。ゴム製ひも130は、マスク110を着用者の顔に固定して、着用者の顔とマスクの外縁との間に効果的な密封をもたらす。マスク110が適切に固定されている場合、マスク本体120は着用者の鼻および口に概ね近接して位置付けられて、着用者による正常呼吸の吸い込みおよび吐き出し中に、口と鼻に対して反復して動く。唾液および呼吸の蒸気が発生してマスク本体120によって幾分含まれて、着用者を不快にする傾向があるのは、この正常呼吸プロセスおよび口と鼻の間での呼吸された空気の交換中である。
図1(B)に見られるように、ゴム製ひも130は、マスク本体120を顎の下によりぴったりと固定するために交差されて、マスク本体と皮膚との間の間隙を減らし得、そのよりぴったりとした適合は、特に長期間、着用者を不快にする傾向がある。
【0025】
ここで
図2(A)および
図2(B)を参照すると、本発明に従って形成および構築されたフレームインサート200の第1の実施形態が示されている。フレームインサート200は、実質的に三角形状に一体的に形成されて、第1の縁210、第2の縁220、三角形状で、それらの間の前方に配置されたパネル部225、およびパネル部の後方のベース開口部230を含む。第1の縁210および第2の縁220は、真っ直ぐで、その上のマスク被覆を縁の表面で支持するための比較的滑らかな表面は、マスク被覆の流れまたはドレープが適切な支持される位置になるのを容易にする。第1の縁210および第2の縁220は、フレームインサート200上の最も前方の頂点240で合うように、パネル部225の周りに収束される。フレームインサート200のベース開口部230は、弓形であり、フレームインサートの両側上の最も後方の外縁先端260で終わる半径に沿ってパネル部225の後方でフレームインサート200を横方向に交差する湾曲したストラット250によって確立される。湾曲したストラット250および外縁先端260は、第1の縁210および第2の縁220の両側に一体的に結合されて、フレームインサート200の三角形状を完成する。第1の縁210および第2の縁220は各々、ベース開口部230の対向する側上の外縁先端260の近くに同様に位置付けられた、それらそれぞれの長さに沿って形成されたノッチクリップ270を有しており、ノッチクリップはここに形成および配置されて、典型的な外科手術用マスク被覆をフレームインサート200に両側でしっかりと固定するための手段を提供する働きをする。加えて、隆起クリップ280が、ベース開口部230の外縁先端260で第1の縁210および第2の縁220の各側上のノッチクリップ270の後方に形成されて位置付けられ、隆起クリップの形および位置は、典型的なN95のより幅広い長さをフレームインサート200の両側上で係合してしっかりと固定するためにより適切に機能する。
【0026】
図2(A)および
図2(B)に見られるフレームインサート200の例示された実施形態では、ノッチクリップ270および隆起クリップ280は、マスク被覆を任意の手段(例えば、マスクバンド)でクリップ留めおよび固定するためのそれらの機能を制限することなく、任意の形状および構造であり得る。これらの実施形態では、ノッチクリップ270および隆起クリップ280は、外科手術用マスク用の1つの位置およびN95マスク用の1つの位置などの指定されたマスク被覆の対応する長さに対して位置付けられた同様の特徴である。フレームインサート200のこれらそれぞれのクリップ270および280ならびにそれらの位置付けられた位置は、異なるサイズのこれらの標準的なマスクに対して特に適切に作られており、それらそれぞれのマスク被覆の横方向端部で固定された張力を提供する働きをして、マスク被覆をフレームインサートにぴったりと係合されて保持する。
【0027】
従来型の単一チェンバー型マスクとの組み立てにおいてフレームインサート200を使用することにより、フレームインサートは実質的に、マスクの単一チェンバーを、より健康的な呼吸のための分離された2チェンバーのマスクに分割して、マスクとフレームインサートとの間の漏れ間隙も取り除く。
図5(A)~
図5(C)に最も良く見られる、組み立てられたデュアルチェンバー型マスク500では、上部チェンバーが、パネル部225の上でフレームインサート200に結び付いて確立されて、着用者の鼻の上の第1のチェンバー内で呼吸空気を方向付けるように構成され、他方、下部チェンバーが、そのパネル部の下でフレームインサートに結び付いて確立されて、着用者の口の上の呼吸空気を方向付けるように構成されて、上部および下部チェンバーは別々で相互から分離されている。三角形状のフレームインサート200は、より良好な呼吸および会話のために、材料を皮膚および口から離すように押す。フレームインサート200は、外科手術用マスク、N95マスクまたは任意のサイズの布マスクを含む、任意のタイプのマスクに適している。実施形態例では、ノッチクリップ270は一般に、外科手術用マスクまたは布マスクを固定するのを容易にするために位置付けられ、隆起クリップ280は一般に、N95マスクなどのより幅広い横方向被覆を有する従来技術の従来型マスクを係合して固定するために位置付けられており、両方とも、タイプが何であり、マスクをフレームインサートに近接して保つために、マスクの端部において張力を掛けられたアタッチメントを提供する。
【0028】
図2(B)に見られる、フレームインサート200の変更された構造バージョンでは、前方頂点240から上方へ突き出ていて、わずかに傾斜して内側に傾いている、支柱部材290が、フレームインサート上に組み込まれて、組立体内で鼻の上の上部チェンバーの強化された形成のために骨組みの追加の要素を提供して、一定の布マスクまたは外科手術用マスクに対して作り出されている容積間隔を増やす。支柱部材290は、その突き出た長さが真っ直ぐであるか、またはわずかに湾曲している可能性があり、フレームインサート200の上に一体的に形成されるか、または適所に挿入して連結するように別々に作られ得る。ここで、本フレームインサート200および以下で説明される更なる実施形態は、構造において十分に剛性で耐久性のあるプラスチックまたはプラスチック様材料で作られて、組み立てられた使用のためにそれらの好ましい形を維持し、特に、組み立てられたマスクの着用者と皮膚接触するようになり得る、表面の柔軟性および滑らかさを更に提供することが留意されて理解されるべきである。
【0029】
ここで
図3を参照すると、本発明に従って作成された第2のフレームインサート実施形態300が、フレームインサート200のそれのような、三角形状で一体的に形成されて、第1の縁310、第2の縁320、三角形状で、それらの間の前方に配置されたパネル部325、およびパネル部の後方のベース開口部330を含む。第1の縁310および第2の縁320は、フレームインサート300上の最も前方の頂点340で合うように、パネル部325の周りに収束される。第1の縁310および第2の縁320は、各縁の長さを通して伸びる実質的に一様な幅の隙間空間またはスロット370を含む。第1の縁310および第2の縁320は、それらそれぞれの長さに沿ってわずかに湾曲しているか、またはたわんでいて、柔らかい織物マスクがうまくひだが寄って、組立体上の縁表面に従うのを可能にする。第1の縁310および第2の縁320は、フレームインサート300上の最も前方の頂点340で合うように収束される。フレームインサート300のベース開口部330は、フレームインサート200のそれのように、両側上に離れた外縁先端360を有する弓形であり、ベース開口部の両側上の外縁先端で第1および第2の縁310および320の最も後方端部で終わる半径に沿ってフレームインサート300を横方向に交差してフレームインサート300の三角形状を完成する、湾曲したストラット350によって確立される。
【0030】
フレームインサート300のそれぞれ第1および第2の縁310および320に沿ってそれを通る隙間空間370のスロット幅は、マスクが、フレームインサートを通り前方頂点340を越えて滑り落ち、第1および第2の縁を通って後方に進むのを可能にして、フレームインサートにおける選択されたマスクの調整および適合を容易にする。隙間空間370のスロット幅は、フレームインサート300全体にわたって変わり得る。例えば、前方頂点における隙間空間370の幅の厚さは、それらのマスクにおいて典型的に中央に位置するのが見られる継ぎ目の相対的な厚さを収容するために、第1および第2の縁310、320を通して伸びる隙間空間にわたって増大し得、結果としてフレームインサート300全体を通して従来型マスクのさらに良好で容易に調整される適合となろう。さらに、隙間空間370の幅の厚さは、
図6(A)~
図6(C)に見られるような組み立てられたマスクのゴム製ひもを取り付けるために、丸い穴380を備えた第1および第2の縁310および320の後方端部で増大されてより適切な係合および適合を提供する。
【0031】
フレームインサート300が組立体で使用される場合、フレームインサートの外周に沿い、第1の縁310および第2の縁320を通して位置付けられる隙間空間370は、マスクが、フレームインサートを通り前方頂点340を越えて滑り落ち、各側上の第1および第2の縁を通るのを可能にする。フレームインサート300を従来型の単一チェンバー型マスクとの組立体において使用することにより、フレームインサートは実質的にマスクの単一のチェンバーをより健康的な呼吸のために分離された2チェンバーのマスクに分割して、マスクとフレームインサートとの間の漏れ間隙も取り除く。
図6(A)~
図6(C)に見られるような、組み立てられたデュアルチェンバー型マスク500では、上部チェンバーが、パネル部325の上にフレームインサート300に結び付いて確立されて呼吸空気を着用者の鼻の上の第1のチェンバー内に方向付けるように配置されて、他方、下部チェンバーが、そのパネル部の上でフレームインサートに結び付いて確立されて、着用者の口の上の呼吸空気を方向付けるように配置されており、上部および下部チェンバーは別々で相互から分離されている。三角形状のフレームインサート300は、より良好な呼吸および会話のために、材料を皮膚および口から離すように押す。
【0032】
ここで
図4を参照すると、一般に400と示されている、フレームインサートの第3の実施形態は、台形状で一体的に形成されて、対向する側に沿って伸びる第1の縁410および第2の縁420を、最も前方の外周上のその間に配置された中間縁430と共に含み、全ての縁は、フレームインサート上の前部において実質的に台形のパネル部440の周りで相互に連結されている。フレームインサート300の実施形態の三角形状のそれとは異なる、フレームインサート400のこの台形構成は、N95のそれなどのより広い幅のマスクと一層適合する幅広い前方表面を提供する。フレームインサート400は、パネル部440の後部を縁取って、それぞれ第1および第2の縁410および420の最も後方端部において両側上の外縁先端460で終わる半径に沿ってフレームインサートを横方向に交差する、湾曲したストラット450をさらに含む。湾曲したストラット440のコースおよび延出は、フレームインサートが、
図7(A)~
図7(C)に示されるように単一チェンバー型マスクに対して組み立てられる場合に、フレームインサートおよび特にそのパネル部440が、鼻と口の間の顔の中間領域を上と下に別々に分離するように、その中間領域にフィットして適合するように意図された弓形のベース開口部480をフレームインサート400に提供する。フレームインサート400のこの実施形態では、隙間空間470またはスロットは、第1の縁410、第2の縁420および中間縁430の全体の外周長に沿って形成されて、パネル部440の前方外周の周りを外縁先端460まで延出して、組み合わせて組み立てられる場合にフレームインサート内に適切に位置付けられた従来型のマスクの完全な係合を可能にする。
【0033】
本フレームインサートの形は、図示された特定のタイプに制限されるべきではないこと、および本発明のフレームインサートは、フレームインサートが従来型の単一チェンバー型マスクと組み合わされた組立体に係合される場合に、単一チェンバーのマスクを分離した2チェンバーのマスクに分割可能なかかる他の形状および構造構成を取り得ることが留意されて理解されるべきである。
【0034】
ここで
図5(A)~
図5(C)を参照すると、本発明に従って作成された第1のマスク組立体500は、
図1(A)に見られるようなものなどの、従来型の単一チェンバー型外科手術用マスクとしっかりと係合した、
図2(A)に見られるような、本フレームインサート200の組み立てられた組合せを含む。マスク組立体500では、組み立てられたマスクの外側被覆510は、着用者の顔を、目のすぐ下から顎の部位まで覆うように位置付けられて、かかる位置に、ゴム製ひも530を着用者の耳に掛けた典型的なやり方で保持される。係合された組立体におけるフレームインサート200の従来型単一チェンバー型マスクとの組み合わせにおいて、フレームインサートは、両側上のノッチクリップ270を用いてマスクの側縁に固定されて、その際に、組み立てられたマスクの内側被覆520を2つの別個の分離されたチェンバーに実質的に分割し、パネル部225の上の上部チェンバーは、着用者の鼻の上の第1のチェンバー内で呼吸空気を方向付け、パネル部の下の下部チェンバーは、着用者の口の上の呼吸空気を方向付ける。その三角形状をもつフレームインサート200は、より良好な呼吸および会話のために、マスク被覆を皮膚および口から離すようにさらに押す。呼吸のための別々の空気の流れを備えた鼻チェンバーおよび口チェンバーの分離された形成は、組み立てられたマスク500の内側被覆520と係合されたフレームインサート200との間の漏れ間隙を取り除くのに役立つ、フレームインサート200の両側上のノッチクリップ270内でのマスクの張力の掛けられた係合によってさらに恩恵を受ける。
【0035】
ここで
図6(A)~
図6(C)を参照すると、本発明に従って作成された第2のマスク組立体600は、
図1(A)に見られるようなものなどの、従来型の単一チェンバー型外科手術用マスクとしっかりと係合した、
図3に見られるような、本フレームインサート300の組み立てられた組合せを含む。マスク組立体600では、組み立てられたマスクの外側被覆610は、着用者の顔を、目のすぐ下から顎の部位まで覆うように位置付けられて、かかる位置に、ゴム製ひも630を着用者の耳に掛けた典型的なやり方で保持される。係合された組立体におけるフレームインサート300の従来型の単一チェンバー型マスクとの組み合わせにおいて、外周に沿って、フレームインサートの第1の縁310および第2の縁320を通して形成された隙間空間またはスロット370は、マスクが、フレームインサートを通り前方頂点340を越えて滑り落ち、両側上の第1および第2の縁を通るのを可能にする。その際に、フレームインサート300は、組み立てられたマスクの内側被覆620を2つの別個の分離されたチェンバーに実質的に分割し、パネル部325の上の上部チェンバーは、着用者の鼻の上の第1のチェンバー内で呼吸空気を方向付け、パネル部の下の下部チェンバーは、着用者の口の上の呼吸空気を方向付ける。その三角形状をもつフレームインサート300は、より良好な呼吸および会話のために、マスク被覆を皮膚および口から離すようにさらに押す。呼吸のための別々の空気の流れを備えた鼻チェンバーおよび口チェンバーの分離された形成は、組み立てられたマスク600の内側被覆620と係合されたフレームインサート300との間の漏れ間隙を取り除くのに役立つ、フレームインサート300の外周に沿った隙間空間またはスロット370を使用したマスクの張力の掛けられた係合によってさらに恩恵を受ける。
【0036】
ここで
図7(A)~
図7(C)を参照すると、本発明に従って作成された第3のマスク組立体700は、従来型の単一チェンバー型布マスクまたはN95マスクとしっかりと係合した、
図4に見られるような、本フレームインサート400の組み立てられた組合せを含む。マスク組立体700では、組み立てられたマスクの外側被覆710は、着用者の顔を、目のすぐ下から顎の部位まで覆うように位置付けられて、かかる位置に、ゴム製ひも730を着用者の耳に掛けた典型的なやり方で保持される。係合された組立体におけるフレームインサート400の従来型の布マスクまたはN95マスクとの組み合わせにおいて、外周に沿って、フレームインサートの第1の縁410、第2の縁420および中間縁430を通して形成された隙間空間またはスロット470は、マスク本体が、フレームインサートを通り中間縁430を越えて滑り落ちるのを可能にする。その際に、フレームインサート400は、組み立てられたマスク700の内側被覆720を2つの別個の分離されたチェンバーに実質的に分割し、パネル部440の上の上部チェンバーは、着用者の鼻の上の第1のチェンバー内で呼吸空気を方向付け、パネル部の下の下部チェンバーは、着用者の口の上の呼吸空気を方向付ける。その台形状をもつフレームインサート400は、より良好な呼吸および会話のために、マスク被覆を皮膚および口から離すようにさらに押す。呼吸のための別々の空気の流れを備えた鼻チェンバーおよび口チェンバーの分離された形成は、組み立てられたマスク700の内側被覆720と係合されたフレームインサート400との間の漏れ間隙を取り除くのに役立つ、フレームインサート400の外周に沿った隙間空間またはスロット470内でのマスクの張力の掛けられた係合によってさらに恩恵を受ける。
【0037】
図8(A)~
図8(C)では、本発明に従って作成された第4のマスク組立体800は、別の従来型の単一チェンバー型N95マスクとしっかりと係合した、
図3に見られるような、フレームインサート300の組み立てられた組合せを含む。マスク組立体800では、組み立てられたマスクの外側被覆810は、着用者の顔を、目のすぐ下から顎の部位まで覆うように位置付けられて、かかる位置に、ゴム製ひも830を着用者の耳に掛けた典型的なやり方で保持される。従来型のN95マスクと係合された組立体におけるフレームインサート300の使用において、外周に沿って、第1の縁310、第2の縁320および前方頂点340を通して形成された隙間空間またはスロット370は、マスク本体が、フレームインサートを通って適切な位置に滑り落ちるのを可能にする。その際に、フレームインサート300は、組み立てられたマスク800の内側被覆820を2つの別個の分離されたチェンバーに実質的に分割し、パネル部325の上の上部チェンバーは、着用者の鼻の上の第1のチェンバー内で呼吸空気を方向付け、パネル部の下の下部チェンバーは、着用者の口の上の呼吸空気を方向付ける。その突き出た三角形3形状をもつフレームインサート300は、より良好な呼吸および会話のために、マスク被覆を皮膚および口から離すようにさらに押す。呼吸のための別々の空気の流れを備えた鼻チェンバーおよび口チェンバーの分離された形成は、組み立てられたマスク800の内側被覆820と係合されたフレームインサート300との間の漏れ間隙を取り除くのに役立つ、フレームインサート300の外周に沿った隙間空間またはスロット370内でのマスクの張力の掛けられた係合によってさらに恩恵を受ける。
【0038】
それ故に、説明される発明は、長期使用中のより快適で健康的な呼吸のために、着用者の鼻および口の周りに形成された別個の分離された呼吸チェンバーを有するデュアルチェンバー型保護フェイスマスクを作成する改善された方法を提供することが明らかである。より詳細には、本発明は、従来型の単一チェンバー型保護フェイスマスクと組み合わせて支持アタッチメントとして機能するフレームインサート部材を提供し、それは、単一チェンバー型フェイスマスクを、着用者の鼻および口の上に別個の分離された呼吸チェンバーを、その間の漏れ間隙なしで有するデュアルチェンバー型マスクに変換して、着用者が、長期間の使用中にきれいな空気をより良好に呼吸するのを可能にしながら、大気汚染物質および細菌に対する効果的なバリアを提供する。加えて、説明される発明は、様々に異なる利用可能なタイプおよびサイズの単一チェンバー保護フェイスマスクのマスク本体に取外し可能に取り付けられ得る万能支持フレームを提供し、各場合において、装着中により良好な快適さおよび呼吸のために、着用者の鼻および口の上に確立された別個の分離されたチェンバーをもつデュアルチェンバー保護フェイスマスクを作り出す。説明される発明は、任意のタイプまたはサイズの利用可能な単一チェンバー保護フェイスマスクと係合して組み立てられる場合に、着用者の保護のために、正常な呼吸中により健康的で方向性のある空気の流れを備えた、安全で快適なデュアルチェンバー型マスクを提供する、特別に形成されて構成された支持フレームも提供する。説明されるフレームインサートの前述の実施形態および従来型の単一チェンバー型フェイスマスクとのそれらの支持アタッチメントは、容易に組み立てられて、調整し易く、長期間装着可能な、快適で効果的なデュアルチェンバー保護フェイスマスクをさらに提供する。
【0039】
明らかに、本発明の他の実施形態および修正は、前述の説明および図面に提示されている教示の利益を有する当業者には容易に思い付くであろう。異なる形状およびサイズの代替実施形態、ならびに既知の材料、または本説明の実施形態と同じ機能を実行するために将来の時に開発され得る材料の代用は、従って、本発明の部分であると考えられる。さらに、その使用に利益をもたらすのに役立つ説明される、実施形態に対する一定の修正は、本発明の範囲内である。その結果、本発明は説明される特定の実施形態に制限されず、むしろ、添付のクレームを含む本発明の精神および範囲内の修正を包含することを意図することが理解される。
【国際調査報告】