(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】塩素化テトラリン化合物及び医薬組成物
(51)【国際特許分類】
C07D 233/88 20060101AFI20240822BHJP
A61K 31/4164 20060101ALI20240822BHJP
A61P 35/00 20060101ALI20240822BHJP
A61P 35/02 20060101ALI20240822BHJP
【FI】
C07D233/88 CSP
A61K31/4164
A61P35/00
A61P35/02
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024515641
(86)(22)【出願日】2022-09-08
(85)【翻訳文提出日】2024-04-03
(86)【国際出願番号】 US2022076116
(87)【国際公開番号】W WO2023039475
(87)【国際公開日】2023-03-16
(32)【優先日】2021-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-11-05
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-05-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521444387
【氏名又は名称】スプリングワークス、セラピューティクス、インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】SPRINGWORKS THERAPEUTICS, INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】クリスティン・パターソン
(72)【発明者】
【氏名】マーク・ハッチャー
【テーマコード(参考)】
4C086
【Fターム(参考)】
4C086AA01
4C086AA02
4C086AA03
4C086BC38
4C086MA01
4C086MA04
4C086MA35
4C086MA52
4C086NA14
4C086ZB26
4C086ZB27
4C086ZC20
(57)【要約】
本開示は、塩素化テトラリン化合物及び医薬組成物に関する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
式Iの化合物:
【化1】
またはその薬学的に許容される塩であって、式中、R
1、R
2、R
3及びR
4は、独立して水素またはハロゲンであり、かつR
1、R
2、R
3及びR
4のうち少なくとも1つは、クロロである、前記式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩。
【請求項2】
前記式Iの化合物は、
(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミド、
(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミド、及び
(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミド、からなる群から選択される、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
式Iの化合物:
【化2】
またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物であって、式中、R
1、R
2、R
3及びR
4は、独立して水素またはハロゲンであり、かつR
1、R
2、R
3及びR
4のうち少なくとも1つは、クロロである、前記医薬組成物。
【請求項4】
(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミド、
(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミド、及び
(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミド、からなる群から選択される化合物を含む、請求項3に記載の医薬組成物。
【請求項5】
下記式である式IAの化合物
【化3】
またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物。
【請求項6】
前記式IAの化合物は、約1μg~約500μgの量で存在する、請求項5に記載の医薬組成物。
【請求項7】
前記式IAの化合物は、約5μg~約500μgの量で存在する、請求項5に記載の医薬組成物。
【請求項8】
前記式IAの化合物は、約10μg~約250μgの量で存在する、請求項5に記載の医薬組成物。
【請求項9】
前記式IAの化合物は、約10μg~約100μgの量で存在する、請求項5に記載の医薬組成物。
【請求項10】
前記式IAの化合物は、約10μg~約50μgの量で存在する、請求項5に記載の医薬組成物。
【請求項11】
前記式IAの化合物は、約12.5μg~約50μgの量で存在する、請求項5に記載の医薬組成物。
【請求項12】
ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、クレニガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、AL101またはその薬学的に許容される塩、AL102またはその薬学的に許容される塩、セマガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、アバガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、及びイアナベセスタットまたはその薬学的に許容される塩、からなる群から選択されるγ-セクレターゼ阻害剤をさらに含む、請求項5に記載の医薬組成物。
【請求項13】
ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む、請求項5に記載の医薬組成物。
【請求項14】
薬学的に許容される担体をさらに含む、請求項5に記載の医薬組成物。
【請求項15】
前記医薬組成物は、経口投与用である、請求項5に記載の医薬組成物。
【請求項16】
前記医薬組成物は、錠剤である、請求項5に記載の医薬組成物。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の参照
本出願は、2021年9月8日に出願の米国特許仮出願第63/241,844号、2021年11月5日に出願の米国特許仮出願第63/263,635号、2022年5月20日に出願の米国特許仮出願第63/365,125号の利益を請求し、これらのそれぞれは、その全体が参照により本明細書に援用される。
【0002】
本開示は、塩素化テトラリン化合物、及びそれらを含む医薬組成物に関する。医薬組成物は、塩素化テトラリン化合物及びニロガセスタットなどのγ-セクレターゼ阻害剤を含むことができる。
【背景技術】
【0003】
塩素化テトラリン化合物は、(S)-2-((S)-6,8-ジフルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イルアミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミド(「ニロガセスタット」)の合成プロセス中に生成され得る。ニロガセスタットは、類腱腫、多発性骨髄腫、Notch経路遺伝子に変異のあるがん、腺様嚢胞癌、及びT細胞急性リンパ芽球性白血病などの腫瘍またはがんの治療に有望な活性を示す。
【発明の概要】
【0004】
本開示は、式Iの化合物:
【化1】
またはその薬学的に許容される塩に関し、式中、R
1、R
2、R
3及びR
4は、個別に水素またはハロゲンであり、かつR
1、R
2、R
3及びR
4のうち少なくとも1つは、クロロである。
【0005】
いくつかの態様では、式Iの化合物は、(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミド、
(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミド、及び
(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミド、からなる群から選択される。
【0006】
いくつかの態様では、式Iの化合物は、式IAの化合物、
【化2】
またはその薬学的に許容される塩である。
【0007】
いくつかの態様では、式Iの化合物は、式IBの化合物、
【化3】
またはその薬学的に許容される塩である。
【0008】
いくつかの態様では、式Iの化合物は、式ICの化合物、
【化4】
またはその薬学的に許容される塩である。
【0009】
本開示は、さらに、式Iの化合物、
【化5】
またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物に関し、式中、R
1、R
2、R
3及びR
4は、個別に水素またはハロゲンであり、かつR
1、R
2、R
3及びR
4のうち少なくとも1つは、クロロである。
【0010】
いくつかの態様では、医薬組成物は、(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミド、(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミド、及び(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドからなる群から選択される式Iの化合物を含む。
【0011】
いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約1μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約5μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約250μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約100μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約12.5μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、クレニガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、AL101またはその薬学的に許容される塩、AL102またはその薬学的に許容される塩、セマガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、アバガセスタット及びイアナベセスタット(ianabecestat)またはその薬学的に許容される塩、からなる群から選択されるγ-セクレターゼ阻害剤をさらに含む。いくつかの態様では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。
【0012】
本開示は、さらに、式IAの化合物である式Iの化合物、
【化6】
またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物に関する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約1μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約5μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約250μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約100μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約12.5μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、クレニガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、AL101またはその薬学的に許容される塩、AL102またはその薬学的に許容される塩、セマガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、アバガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、及びイアナベセスタットまたはその薬学的に許容される塩、からなる群から選択されるγ-セクレターゼ阻害剤をさらに含む。いくつかの態様では、式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。
【0013】
本開示は、さらに、式IBの化合物である式Iの化合物、
【化7】
またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物に関する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約1μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約5μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約250μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約100μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約12.5μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、クレニガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、AL101またはその薬学的に許容される塩、AL102またはその薬学的に許容される塩、セマガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、アバガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、及びイアナベセスタットまたはその薬学的に許容される塩、からなる群から選択されるγ-セクレターゼ阻害剤をさらに含む。いくつかの態様では、式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。
【0014】
本開示は、さらに、式ICの化合物である式Iの化合物、
【化8】
またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物に関する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物は、約1μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物は、約5μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物は、約10μg~約250μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物は、約10μg~約100μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物は、約10μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物は、約12.5μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、式ICの化合物を含む医薬組成物は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、クレニガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、AL101またはその薬学的に許容される塩、AL102またはその薬学的に許容される塩、セマガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、アバガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、及びイアナベセスタットまたはその薬学的に許容される塩、からなる群から選択されるγ-セクレターゼ阻害剤をさらに含む。いくつかの態様では、式ICの化合物含む医薬組成物は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。
【0015】
いくつかの態様では、式I、式IA、式IB、または式ICの化合物を含む医薬組成物は、薬学的に許容される担体をさらに含む。いくつかの態様では、式I、式IA、式IB、または式ICの化合物を含む医薬組成物は、経口投与用である。いくつかの態様では、式I、式IA、式IB、または式ICの化合物を含む医薬組成物は、錠剤である。
【0016】
本開示は、さらに、腫瘍を治療する方法に関し、該方法は、式I、式IA、式IB、または式ICの化合物を含む医薬組成物を、そのような治療を必要とする対象に投与することを含む。いくつかの態様では、腫瘍は、類腱腫である。
【0017】
本開示は、さらに、がんを治療する方法に関し、該方法は、式I、式IA、式IB、または式ICの化合物を含む医薬組成物を、そのような治療を必要とする対象に投与することを含む。いくつかの態様では、がんは、多発性骨髄腫、Notch経路遺伝子に変異のあるがん、腺様嚢胞癌、及びT細胞急性リンパ芽球性白血病からなる群から選択される。
【発明を実施するための形態】
【0018】
I.定義及び略称
上記及び本明細書の全体を通して使用される場合、以下の用語は、特に記載がない限り、以下の意味を有すると理解されるべきである。
【0019】
別段の記載がない限り、用語「a」及び「an」及び「the」、ならびに本願の特定の態様を説明する文脈で(特に特許請求の範囲の文脈で)使用される類似の参照は、単数形及び複数形の両方を包含すると解釈することができる。本明細書における値の範囲の記述は、単に、その範囲内にある各個別の値を個別に参照する簡略的なプロセスとして機能することが意図されたものである。本明細書において特に記載がない限り、各個別の値は、あたかも本明細書に個別に記載されているかのように本明細書に組み込まれる。
【0020】
「医薬組成物」という用語は、本明細書で使用される場合、薬学的に許容される賦形剤と共に製剤化され、かつ哺乳動物の疾患の治療のための治療レジメンの一部として政府規制機関の承認によって製造または販売され得る、本明細書に記載の化合物を含有する組成物を意味する。医薬組成物は、例えば、単位投薬形態(例えば、錠剤、カプセル、カプレット、ジェルキャップ、またはシロップ)での経口投与向けに、局部投与向けに(例えば、クリーム、ゲル、ローション、または軟膏として)、静脈内投与向けに(例えば、粒子塞栓物質を含まない滅菌溶液として、及び静脈内使用に好適な溶媒系で)、くも膜下腔内注射向けに、脳室内注射向けに、実質内注射向けに、または任意の他の薬学的に許容される製剤で、製剤化することができる。
【0021】
「薬学的に許容される担体」、「薬学的に許容される賦形剤」、「生理学的に許容される担体」、または「生理学的に許容される賦形剤」という用語は、液体または固体充填剤、希釈剤、賦形剤、溶媒、またはカプセル化材料などの薬学的に許容される材料、組成物、またはビヒクルを指す。一態様では、各成分は、医薬製剤の他の成分と相溶性があり、かつ過剰な毒性、刺激、アレルギー反応、免疫原性、または他の問題もしくは合併症を伴うことなく、合理的な利益/リスク比に見合った状態で、ヒト及び動物の組織または臓器と接触して使用するのに適しているという意味で、「薬学的に許容される」。Remington:The Science and Practice of Pharmacy,21st Edition,Lippincott Williams & Wilkins:Philadelphia,PA,2005;Handbook of Pharmaceutical Excipients,5th Edition,Rowe et al.,Eds.,The Pharmaceutical Press and the American Pharmaceutical Association:2005;及びHandbook of Pharmaceutical Additives,3rd Edition,Ash and Ash Eds.,Gower Publishing Company:2007;Pharmaceutical Preformulation and Formulation,Gibson Ed.,CRC Press LLC:Boca Raton,FL,2004(参照により本明細書に援用される)を参照されたい。賦形剤としては、例えば、接着防止剤、抗酸化剤、結合剤、コーティング剤、圧縮助剤、崩壊剤、染料(着色剤)、軟化剤、乳化剤、充填剤(希釈剤)、フィルム形成剤またはコーティング剤、香料、芳香剤、流動促進剤(流動強化剤)、滑沢剤、防腐剤、印刷インク、吸着剤、懸濁剤または分散剤、甘味料、及び水和剤を挙げることができる。例示的な賦形剤としては、ブチル化ヒドロキシトルエン(BHT)、炭酸カルシウム、リン酸カルシウム(二塩基性)、ステアリン酸カルシウム、クロスカルメロース、架橋ポリビニルピロリドン、クエン酸、クロスポビドン、システイン、エチルセルロース、ゼラチン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ラクトース、ステアリン酸マグネシウム、マルチトール、マンニトール、メチオニン、メチルセルロース、メチルパラベン、微結晶性セルロース、ポリエチレングリコール、ポリビニルピロリドン、ポビドン、アルファ化デンプン、プロピルパラベン、パルミチン酸レチニル、シェラック、二酸化ケイ素、カルボキシメチルセルロースナトリウム、クエン酸ナトリウム、デンプングリコール酸ナトリウム、ソルビトール、デンプン(トウモロコシ)、ステアリン酸、スクロース、タルク、二酸化チタン、ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、及びキシリトールが挙げられるが、これらに限定されない。
【0022】
「薬学的に許容される塩」という用語は、化合物Aまたは化合物Bの比較的非毒性の無機及び有機酸付加塩を指す。これらの塩は、投与ビヒクルまたは剤形の製造プロセスで、その場で、または本発明の精製した化合物をその遊離塩基形態で、好適な有機もしくは無機酸と別々に反応させて、その後の精製中に形成される塩を単離することによって、調製することができる。代表的な塩としては、臭化水素酸塩、塩酸塩、硫酸塩、重硫酸塩、リン酸塩、硝酸塩、酢酸塩、吉草酸塩、オレイン酸塩、パルミチン酸塩、ステアリン酸塩、ラウリン酸塩、安息香酸塩、乳酸塩、リン酸塩、トシル酸塩、クエン酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、酒石酸塩、ナフチル酸塩、メシル酸塩、グルコヘプトン酸塩、ラクトビオン酸塩、及びラウリル硫酸塩などが挙げられる。(例えば、Berge et al.(1977)”Pharmaceutical Salts”,J.Pharm.Sci.66:1-19を参照されたい)。
【0023】
主題の化合物の薬学的に許容される塩には、例えば、非毒性の有機もしくは無機酸に由来する、化合物の従来の非毒性塩または第四級アンモニウム塩が含まれる。例えば、そのような従来の非毒性塩としては、塩酸塩、臭化水素酸、硫酸、スルファミン酸、リン酸、硝酸などの無機酸から誘導されるような塩;及び酢酸、プロピオン酸、琥珀酸、グリコール酸、ステアリン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、パルミチン酸、マレイン酸、ヒドロキシマレイン酸、フェニル酢酸、グルタミン酸、安息香酸、サリチル酸、スルファニル酸、2-アセトキシ安息香酸、フマル酸、トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、エタンジスルホン酸、シュウ酸、イソチオン酸などの有機酸から調製される塩が挙げられる。
【0024】
ある特定の態様では、本発明の化合物は、1つ以上の酸性官能基を含有する場合があるため、薬学的に許容される塩基と薬学的に許容される塩を形成することができる。これらの例における「薬学的に許容される塩」という用語は、本発明の化合物の比較的非毒性の無機及び有機塩基付加塩を指す。これらの塩は、同様に、投与ビヒクルまたは剤形の製造プロセスで、その場で、または精製した化合物をその遊離酸形態で、水酸化物、薬学的に許容される金属カチオンの炭酸塩、または重炭酸塩などの好適な塩基と、アンモニアと、または薬学的に許容される有機第一級、第二級、または第三級アミンと、別々に反応させることによって、調製することができる。代表的なアルカリまたはアルカリ土類塩としては、リチウム、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、及びアルミニウム塩などが挙げられる。塩基付加塩の形成に有用な代表的な有機アミンとしては、エチルアミン、ジエチルアミン、エチレンジアミン、エタノールアミン、ジエタノールアミン、ピペラジンなどが挙げられる。(例えば、Berge et al.,(上記)を参照されたい)。
【0025】
「約」または「およそ」という用語は、当業者によって決定される特定の値に対する許容誤差の範囲内であることを意味し、それは、その値がどのように測定または決定されるかに一部は依存する。ある特定の態様では、「約」または「およそ」という用語は、1、2、3、または4の標準偏差内を意味する。いくつかの態様では、「約」または「およそ」という用語は、参照量、レベル、値、数、頻度、パーセンテージ、寸法、サイズ、量、重量、または長さに対して30、25、20、15、10、9、8、7、6、5、4、3、2、または1%ほど変化する量、レベル、値、数、頻度、パーセンテージ、寸法、サイズ、量、重量、または長さを意味する。
【0026】
本明細書で使用される場合、「投与」という用語は、対象または系への組成物(例えば、化合物または本明細書に記載されるような化合物を含む調製物)の投与を指す。動物対象への(例えば、ヒトへの)投与は、本明細書に記載のものなどの任意の適切な経路によるものであり得る。
【0027】
「含む(comprise)」、「含む(comprises)」及び「含んでいる(comprising)」という用語は、排他的ではなく包括的に解釈されるべきであるといった原則及び明確な理解に基づいて使用される。
【0028】
II. 塩素化テトラリン化合物
本開示は、式Iの化合物
【化9】
またはその薬学的に許容される塩に関し、式中、R
1、R
2、R
3及びR
4は、個別に水素またはハロゲンであり、かつR
1、R
2、R
3及びR
4のうち少なくとも1つは、クロロである。いくつかの態様では、R
1は、クロロであり、R
2、R
3及びR
4は、個別に水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、R
2は、クロロであり、R
1、R
3及びR
4は、個別に水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、R
3は、クロロであり、R
1、R
2及びR
4は、個別に水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、R
4は、クロロであり、R
1、R
2及びR
3は、個別に水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、R
1及びR
2は、個別にクロロであり、R
3及びR
4は、個別に水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、R
1及びR
3は、個別にクロロであり、R
2及びR
4は、個別に水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、R
1及びR
4は、クロロであり、R
2及びR
3は、水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、R
2及びR
3は、クロロであり、R
1及びR
4は、水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、R
2及びR
4は、個別にクロロであり、R
1及びR
3は、個別に水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、R
3及びR
4は、個別にクロロであり、R
1及びR
2は、個別に水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、R
1、R
2、及びR
3は、個別にクロロであり、R
4は、水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、R
1、R
2、及びR
4は、個別にクロロであり、R
3は、水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、R
1、R
3、及びR
4は、個別にクロロであり、R
2は、水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、R
2、R
3、及びR
4は、個別にクロロであり、R
1は、水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、R
1、R
2、R
3、及びR
4は、個別にクロロである。
【0029】
いくつかの態様では、式Iの化合物は、(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミド、
(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミド、及び
(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミド、からなる群から選択される。
【0030】
いくつかの態様では、式Iの化合物は、(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドである。
【0031】
いくつかの態様では、式Iの化合物は、(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドである。
【0032】
いくつかの態様では、式Iの化合物は、(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドである。
【0033】
いくつかの態様では、式Iの化合物は、式IAの化合物、
【化10】
またはその薬学的に許容される塩である。
【0034】
いくつかの態様では、式Iの化合物は、式IBの化合物、
【化11】
またはその薬学的に許容される塩である。
【0035】
いくつかの態様では、式Iの化合物は、式ICの化合物、
【化12】
またはその薬学的に許容される塩である。
【0036】
いくつかの態様では、式I、式IA、式IB、及び式ICの化合物は、遊離塩基形態である。
【0037】
いくつかの態様では、式I、式IA、式IB、及び式ICの化合物は、薬学的に許容される塩形態である。いくつかの態様では、式I、式IA、式IB、及び式ICの薬学的に許容される塩形態は、臭化水素酸塩形態である。いくつかの態様では、式I、式IA、式IB、及び式ICの化合物の薬学的に許容される塩形態は、二臭化水素酸塩形態である。
【0038】
III.医薬組成物
本開示は、さらに、式Iの化合物:
【化13】
またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物に関し、式中、R
1、R
2、R
3及びR
4は、個別に水素またはハロゲンであり、かつR
1、R
2、R
3及びR
4のうち少なくとも1つは、クロロである。いくつかの態様では、医薬組成物は、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、式中、R
1は、クロロであり、R
2、R
3及びR
4は、個別に水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、医薬組成物は、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、式中、R
2は、クロロであり、R
1、R
3及びR
4は、個別に水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、医薬組成物は、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、式中、R
3は、クロロであり、R
1、R
2及びR
4は、個別に水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、医薬組成物は、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、式中、R
4は、クロロであり、R
1、R
2及びR
3は、個別に水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、医薬組成物は、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、式中、R
1及びR
2は、クロロであり、R
3及びR
4は、個別に水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、医薬組成物は、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、式中、R
1及びR
3は、個別にクロロであり、R
2及びR
4は、個別に水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、医薬組成物は、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、式中、R
1及びR
4は、個別にクロロであり、R
2及びR
3は、個別に水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、医薬組成物は、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、式中、R
2及びR
3は、個別にクロロであり、R
1及びR
4は、個別に水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、医薬組成物は、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、式中、R
2及びR
4は、個別にクロロであり、R
1及びR
3は、個別に水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、医薬組成物は、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、式中、R
3及びR
4は、個別にクロロであり、R
1及びR
2は、個別に水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、医薬組成物は、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、式中、R
1、R
2及びR
3は、個別にクロロであり、R
4は、水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、医薬組成物は、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、式中、R
1、R
2及びR
4は、個別にクロロであり、R
3は、水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、医薬組成物は、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、式中、R
1、R
3及びR
4は、個別にクロロであり、R
2は、水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、医薬組成物は、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、式中、R
2、R
3及びR
4は、個別にクロロであり、R
1は、水素またはハロゲンである。いくつかの態様では、医薬組成物は、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含み、式中、R
1、R
2、R
3及びR
4は、個別にクロロである。
【0039】
いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約1μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約2μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約3μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約4μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約5μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約6μg~約475μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約6μg~約450μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約7μg~約425μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約7μg~約400μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約8μg~約375μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約8μg~約350μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約9μg~約325μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約9μg~約300μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約275μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約250μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約225μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約200μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約175μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約150μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約125μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約100μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約90μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約80gの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約70μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約60μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約11μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約12μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約12.5μg~約50μgの量で存在する。
【0040】
いくつかの態様では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、クレニガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、AL101またはその薬学的に許容される塩、AL102またはその薬学的に許容される塩、セマガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、アバガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、及びイアナベセスタットまたはその薬学的に許容される塩、からなる群から選択されるγ-セクレターゼ阻害剤をさらに含む。いくつかの態様では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、クレニガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、AL101またはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、AL102またはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、セマガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、アバガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、イアナベセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、ニロガセスタット臭化水素酸塩をさらに含む。いくつかの態様では、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、ニロガセスタット二臭化水素酸塩をさらに含む。
【0041】
いくつかの態様では、医薬組成物は、(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミド、(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミド、及び(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドからなる群から選択される式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む。
【0042】
いくつかの態様では、医薬組成物は、(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドである、式Iの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約1μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約2μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約3μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約4μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約5μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約6μg~約475μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約6μg~約450μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約7μg~約425μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約7μg~約400μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約8μg~約375μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約8μg~約350μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約9μg~約325μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約9μg~約300μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約275μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約250μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約225μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約200μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約175μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約150μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約125μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約100μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約90μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約80μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約70μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約60μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約11μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約12μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約12.5μg~約50μgの量で存在する。
【0043】
いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、クレニガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、AL101またはその薬学的に許容される塩、AL102またはその薬学的に許容される塩、セマガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、アバガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、及びイアナベセスタットまたはその薬学的に許容される塩、からなる群から選択されるγ-セクレターゼ阻害剤をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、クレニガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、AL101またはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、AL102またはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、セマガセスタットをさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、アバガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、イアナベセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、ニロガセスタット臭化水素酸塩をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、ニロガセスタット二臭化水素酸塩をさらに含む。
【0044】
いくつかの態様では、医薬組成物は、(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドである式Iの化合物を含む。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約1μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約2μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約3μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約4μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約5μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約6μg~約475μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約6μg~約450μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約7μg~約425μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約7μg~約400μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約8μg~約375μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約8μg~約350μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約9μg~約325μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約9μg~約300μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約275μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約250μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約225μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約200μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約175μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約150μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約125μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約100μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約90μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約80μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約70μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約60μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約11μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約12μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約12.5μg~約50μgの量で存在する。
【0045】
いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、ニロガセスタット、クレニガセスタット、AL101、AL102、セマガセスタット、アバガセスタット、及びイアナベセスタットからなる群から選択されるγ-セクレターゼ阻害剤をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、クレニガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、AL101またはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、AL102またはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、セマガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、アバガセスタットをさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、イアナベセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、ニロガセスタット臭化水素酸塩をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、ニロガセスタット二臭化水素酸塩をさらに含む。
【0046】
いくつかの態様では、医薬組成物は、(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドである式Iの化合物を含む。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約1μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約2μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約3μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約4μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約5μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約6μg~約475μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約6μg~約450μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約7μg~約425μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約7μg~約400μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約8μg~約375μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約8μg~約350μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約9μg~約325μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約9μg~約300μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約275μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約250μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約225μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約200μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約175μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約150μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約125μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約100μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約90μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約80μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約70μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約60μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約10μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約11μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約12μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドは、約12.5μg~約50μgの量で存在する。
【0047】
いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、クレニガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、AL101またはその薬学的に許容される塩、AL102またはその薬学的に許容される塩、セマガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、アバガセスタット及びイアナベセスタットまたはその薬学的に許容される塩、からなる群から選択されるγ-セクレターゼ阻害剤をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、クレニガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、AL101またはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、AL102またはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、セマガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、アバガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、イアナベセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、ニロガセスタット臭化水素酸塩をさらに含む。いくつかの態様では、(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを含む医薬組成物は、ニロガセスタット二臭化水素酸塩をさらに含む。
【0048】
本開示は、さらに、式IAの化合物である式Iの化合物、
【化14】
またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物に関する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約1μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約2μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約3μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約4μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約5μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約6μg~約475μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約6μg~約450μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約7μg~約425μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約7μg~約400μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約8μg~約375μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約8μg~約350μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約9μg~約325μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約9μg~約300μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約275μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約250μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約225μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約200μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約175μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約150μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約125μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約100μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約90μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約80μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約70μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約60μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約11μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約12μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約12.5μg~約50μgの量で存在する。
【0049】
いくつかの態様では、式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、クレニガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、AL101またはその薬学的に許容される塩、AL102またはその薬学的に許容される塩、セマガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、アバガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、及びイアナベセスタットまたはその薬学的に許容される塩、からなる群から選択されるγ-セクレターゼ阻害剤をさらに含む。いくつかの態様では、式IAを含む医薬組成物は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式IAを含む医薬組成物は、クレニガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式IAを含む医薬組成物は、AL101またはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式IAを含む医薬組成物は、AL102またはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式IAを含む医薬組成物は、セマガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式IAを含む医薬組成物は、アバガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式IAを含む医薬組成物は、イアナベセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、ニロガセスタット臭化水素酸塩をさらに含む。いくつかの態様では、式IAの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、ニロガセスタット二臭化水素酸塩をさらに含む。
【0050】
本開示は、さらに、式IBの化合物である式Iの化合物、
【化15】
またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物に関する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約1μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約2μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約3μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約4μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約5μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約6μg~約475μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約6μg~約450μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約7μg~約425μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約7μg~約400μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約8μg~約375μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約8μg~約350μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約9μg~約325μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約9μg~約300μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約275μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約250μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約225μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約200μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約175μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約150μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約125μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約100μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約90μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約80μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約70μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約60μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約11μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約12μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約12.5μg~約50μgの量で存在する。
【0051】
いくつかの態様では、式IBの化合物を含む医薬組成物は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、クレニガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、AL101またはその薬学的に許容される塩、AL102またはその薬学的に許容される塩、セマガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、アバガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、及びイアナベセスタットまたはその薬学的に許容される塩、からなる群から選択されるγ-セクレターゼ阻害剤をさらに含む。いくつかの態様では、式IBの化合物を含む医薬組成物は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式IBの化合物を含む医薬組成物は、クレニガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式IBの化合物を含む医薬組成物は、AL101またはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式IBの化合物を含む医薬組成物は、AL102またはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式IBの化合物を含む医薬組成物は、セマガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式IBの化合物を含む医薬組成物は、アバガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式IBの化合物を含む医薬組成物は、イアナベセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、ニロガセスタット臭化水素酸塩をさらに含む。いくつかの態様では、式IBの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、ニロガセスタット二臭化水素酸塩をさらに含む。
【0052】
本開示は、さらに、式ICの化合物である化合物、
【化16】
またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物に関する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約1μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約2μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約3μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約4μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約5μg~約500μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約6μg~約475μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約6μg~約450μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約7μg~約425μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約7μg~約400μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約8μg~約375μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約8μg~約350μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約9μg~約325μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約9μg~約300μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約275μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約250μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約225μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約200μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約175μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約150μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約125μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約100μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約90μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約80μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約70μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約60μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約10μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約11μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約12μg~約50μgの量で存在する。いくつかの態様では、医薬組成物中の式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩は、約12.5μg~約50μgの量で存在する。
【0053】
いくつかの態様では、式ICの化合物を含む医薬組成物は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、クレニガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、AL101またはその薬学的に許容される塩、AL102またはその薬学的に許容される塩、セマガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、アバガセスタットまたはその薬学的に許容される塩、及びイアナベセスタットまたはその薬学的に許容される塩、からなる群から選択されるγ-セクレターゼ阻害剤をさらに含む。いくつかの態様では、式ICの化合物含む医薬組成物は、ニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式ICの化合物含む医薬組成物は、クレニガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式ICの化合物含む医薬組成物は、AL101またはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式ICの化合物含む医薬組成物は、AL102またはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式ICの化合物含む医薬組成物は、セマガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式ICの化合物含む医薬組成物は、アバガセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式ICの化合物含む医薬組成物は、イアナベセスタットまたはその薬学的に許容される塩をさらに含む。いくつかの態様では、式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、ニロガセスタット臭化水素酸塩をさらに含む。いくつかの態様では、式ICの化合物またはその薬学的に許容される塩を含む医薬組成物は、ニロガセスタット二臭化水素酸塩をさらに含む。
【0054】
いくつかの態様では、医薬組成物中の式I、式IA、式IB、及び式ICの化合物は、遊離塩基形態である。
【0055】
いくつかの態様では、医薬組成物中の式I、式IA、式IB、及び式ICの化合物は、薬学的に許容される塩形態である。いくつかの態様では、医薬組成物中の式I、式IA、式IB、及び式ICの薬学的に許容される塩形態は、臭化水素酸塩形態である。いくつかの態様では、医薬組成物中の式I、式IA、式IB、及び式ICの薬学的に許容される塩形態は、二臭化水素酸塩形態である。
【0056】
いくつかの態様では、式Iの化合物を含む医薬組成物は、薬学的に許容される担体を追加的に含む経口錠剤である。経口投与の場合、既知の担体が、医薬組成物内に含まれ得る。例えば、微結晶セルロース、クエン酸ナトリウム、炭酸カルシウム、リン酸ニカルシウム及びグリシンが、デンプン(好ましくはトウモロコシ、ジャガイモまたはタピオカデンプン)、メチルセルロース、アルギン酸及び特定の複合体ケイ酸塩などの種々の崩壊剤と共に使用されてよく、ポリビニルピロリドン、ショ糖、ゼラチン及びアカシアなどの造粒結合剤と一緒に、錠剤内に含まれ得る。さらに、ステアリン酸マグネシウム、ラウリル硫酸ナトリウム、及びタルクなどの潤滑剤が、多くの場合、錠剤化向けに有用である。類似のタイプの固形組成物も、ゼラチンカプセル剤の充填剤として使用されてよい。この点について、好ましい材料には、ラクトースまたは乳糖に加えて、高分子量ポリエチレングリコールが含まれる。水性懸濁液及び/またはエリキシル剤が経口投与向けに所望される場合、有効成分は、種々の甘味剤または着香料、着色物質または染料と、及び、所望により、同様に乳化剤及び/または沈殿防止剤と、水、エタノール、プロピレングリコール、グリセリンなどの希釈剤、及びそれらの様々な類似の組み合わせと共に混合することができる。
【0057】
非経口投与の場合、式Iの化合物を含有する溶液は、ゴマ油もしくはピーナッツ油で、水性プロピレングリコールで、または滅菌水もしくは生理食塩水で調製することができる。水溶液は、必要に応じて適切に緩衝剤で処理する必要があり(好ましくはpH8超)、また、液体希釈剤は、最初に十分な生理食塩水またはグルコースで等張にする必要がある。これらの水溶液は、静脈内注射目的に適している。油性溶液は、関節内、筋肉内、及び皮下注射目的に適している。滅菌条件下での全てのこれらの溶液の調製は、当業者に周知の標準的な薬学的技術によって容易に行われる。
【0058】
一態様では、錠剤は、式Iの化合物、及び約25mg~約400mgのニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩を含む。一態様では、錠剤は、約25mg、約30mg、約35mg、約40mg、約45mg、約50mg、約55mg、約60mg、約65mg、約70mg、約75mg、約80mg、約85mg、約90mg、約95mg、約100mg、約105mg、約110mg、約115mg、約120mg、約125mg、約130mg、約135mg、約140mg、約145mg、約150mg、約155mg、約160mg、約165mg、約170mg、約175mg、約180mg、約185mg、約190mg、約195mg、約200mg、約225mg、約250mg、約275mg、約300mg、約325mg、約350mg、約375mg、もしくは約400mgのニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩を含む。一態様では、錠剤は、約50mgのニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩を含む。一態様では、錠剤は、約100mgのニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩を含む。一態様では、錠剤は、約150mgのニロガセスタットまたはその薬学的に許容される塩を含む。
【0059】
一態様では、錠剤は、式Iの化合物、及び約25mg~約400mgのニロガセスタット臭化水素酸塩を含む。一態様では、錠剤は、約25mg、約30mg、約35mg、約40mg、約45mg、約50mg、約55mg、約60mg、約65mg、約70mg、約75mg、約80mg、約85mg、約90mg、約95mg、約100mg、約105mg、約110mg、約115mg、約120mg、約125mg、約130mg、約135mg、約140mg、約145mg、約150mg、約155mg、約160mg、約165mg、約170mg、約175mg、約180mg、約185mg、約190mg、約195mg、約200mg、約225mg、約250mg、約275mg、約300mg、約325mg、約350mg、約375mg、もしくは約400mgのニロガセスタット臭化水素酸塩を含む。一態様では、錠剤は、約50mgのニロガセスタット臭化水素酸塩を含む。一態様では、錠剤は、約100mgのニロガセスタット臭化水素酸塩を含む。一態様では、錠剤は、約150mgのニロガセスタット臭化水素酸塩を含む。
【0060】
一態様では、錠剤は、式Iの化合物、及び約25mg~約400mgのニロガセスタット二臭化水素酸塩を含む。一態様では、錠剤は、約25mg、約30mg、約35mg、約40mg、約45mg、約50mg、約55mg、約60mg、約65mg、約70mg、約75mg、約80mg、約85mg、約90mg、約95mg、約100mg、約105mg、約110mg、約115mg、約120mg、約125mg、約130mg、約135mg、約140mg、約145mg、約150mg、約155mg、約160mg、約165mg、約170mg、約175mg、約180mg、約185mg、約190mg、約195mg、約200mg、約225mg、約250mg、約275mg、約300mg、約325mg、約350mg、約375mg、もしくは約400mgのニロガセスタット二臭化水素酸塩を含む。一態様では、錠剤は、約50mgのニロガセスタット二臭化水素酸塩を含む。一態様では、錠剤は、約100mgのニロガセスタット二臭化水素酸塩を含む。一態様では、錠剤は、約150mgのニロガセスタット二臭化水素酸塩を含む。
【0061】
IV. 治療の方法
式Iの化合物を含む医薬組成物は、ヒトを含む生物のNotchシグナル伝達経路を調節または阻害するために投与することができる。Notchシグナル伝達は、種々のヒト腫瘍(乳房、前立腺、膵臓、及びT細胞急性リンパ芽球性白血病を含むがこれらに限定されない)で頻繁に上昇する。したがって、式Iの化合物を含む医薬組成物は、類腱腫、多発性骨髄腫、腺様嚢胞癌、及びT細胞急性リンパ芽球性白血病を含むがこれらに限定されない腫瘍またはがんを患う対象を治療するために投与することができる。一態様では、式Iの化合物を含む医薬組成物は、類腱腫、多発性骨髄腫、腺様嚢胞癌、及びT細胞急性リンパ芽球性白血病を含むがこれらに限定されない腫瘍またはがんを患う対象を治療するために投与することができる。一態様では、式Iの化合物を含む医薬組成物は、類腱腫を含む腫瘍を有する対象を治療するために投与される。一態様では、式Iの化合物を含む医薬組成物は、Notch経路遺伝子に変異のあるがんを患う対象を治療するために投与される。一態様では、式Iの化合物を含む医薬組成物は、多発性骨髄腫を有する対象を治療するために投与される。いくつかの態様では、式Iの化合物を含む医薬組成物は、腺様嚢胞癌を有する対象を治療するために投与される。いくつかの態様では、式Iの化合物を含む医薬組成物は、T細胞急性リンパ芽球性白血病を有する対象を治療するために投与される。
【実施例】
【0062】
以下の合成実施例は、例示であり、本明細書に記載の方法を限定するものではない。当技術分野で通常行われ、かつ当業者には明白である種々の条件及びパラメータの他の好適な変更及び調節は、本発明の趣旨及び範囲内である。
【0063】
合成実施例1
2-(2-クロロ-4-フルオロフェニル)酢酸を、ジクロロメタン中で、ジメチルホルムアミドの存在下で0℃にて、塩化オキサリルと反応させる。結果として生じた酸塩化物を、0℃で、塩化アルミニウム及びエチレンガスと反応させる。混合物を水でクエンチした後、ジクロロメタン溶液を蒸留し、tert-ブチルメチルエーテルと置き換える。結果として生じたスラリーを0℃まで冷却し、濾過し、8-クロロ-6-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-2(1H)-オンを単離する。
【0064】
合成実施例2
8-クロロ-6-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-2(1H)-オンをリン酸塩緩衝溶液(pH7~8)に添加し、アミノトランスアミナーゼ及びピリドキサール-5-リン酸塩一水和物の存在下で25℃にて、イソプロピルアミンと反応させる。結果として生じたリン酸塩を濾過し、アセトンで洗浄し、(S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-アミンリン酸塩を単離する。
【0065】
合成実施例3
(S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-アミンリン酸塩を、tert-ブチルメチルエーテルに添加し、次に、水酸化ナトリウム水溶液で遊離塩基化する。次に、tert-ブチルメチルエーテルを、蒸留によって除去し、ジクロロメタンと置き換える。tert-ブチル(R)-2-ヒドロキシペンタノエートを、N,N-ジイソプロピルエチルアミンと共にジクロロメタン中に溶解し、次に、-25℃で、トリフルロメタンスルホン酸無水物と反応させる。結果として生じたトリフレートを、N,N-ジイソプロピルエチルアミンの存在下で25℃にて、遊離塩基アミンジクロロメタン溶液と反応させる。混合物を水溶液炭酸カリウムでクエンチし、ジクロロメタンを蒸留によって除去し、1,4-ジオキサンと置き換える。1,4-ジオキサン中の塩化水素溶液を混合物に添加し、結果として生じた塩酸塩を濾過し、1,4-ジオキサンですすぎ、(S)-tert-ブチル-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)ペンタン酸塩酸塩を単離する。
【0066】
合成実施例4
(S)-tert-ブチル-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)ペンタン酸塩酸塩をイソプロパノール及び水の混合物に添加し、60℃で、塩化水素酸と反応させる。反応完了後、混合物を水酸化ナトリウム水溶液でpHを約7.0に調節する。結果として生じたスラリーを濾過し、イソプロパノールで洗浄し、(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)ペンタン酸を単離する。
【0067】
合成実施例5
(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)ペンタン酸を、アセトニトリル及び臭化水素酸ピリジンに添加し、25℃で、N,N-カルボニルジイミダゾールと反応させる。反応完了後、トリエチルアミンを混合物に加える。1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-アミンジヒドロブロミドをアセトニトリルに添加し、-8℃まで冷却し、トリエチルアミンで遊離塩基化する。N,N-カルボニルジイミダゾール反応混合物を、遊離塩基化した1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-アミン混合物に添加し、-8℃で反応させる。反応完了後、40℃で臭化水素酸を添加し、結果として生じた溶液を、トリエチルアミンでpH2.8に調節する。結果として生じたスラリーを濾過し、アセトニトリルで洗浄し、(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを単離する。(S)-2-(((S)-8-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを、臭化水素酸と共にエタノール及び水に溶解させ、続いて、トリエチルアミンを添加することによる結晶化を介してさらに精製した。結果として生じたスラリーを冷却し、濾過し、エタノールですすいだ。分析データ:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 11.33 (s, 1H), 9.35 (bd, 2H), 7.95 (bd, 2H), 7.76 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.32 (d, 1H), 7.06 (d, 1H), 4.24 (m, 1H), 3.50 (m, 3H), 3.31 (m, 1H), 2.92 (m, 1H), 2.80 (m, 2H), 2.55 (m, 2H), 2.19 (m, 1H), 1.85 (m, 3H), 1.64 (d, 6H), 1.31 (m, 2H), 0.91 (t, 3H), 0.87 (s, 9H);MS m/z: 506.30 (M+H)。
【0068】
合成実施例6
2-(4-クロロ-2-フルオロフェニル)酢酸を、ジクロロメタン中で、ジメチルホルムアミドの存在下で0℃にて、塩化オキサリルと反応させる。結果として生じた酸塩化物を、0℃で、塩化アルミニウム及びエチレンガスと反応させる。混合物を水でクエンチした後、ジクロロメタン溶液を蒸留し、tert-ブチルメチルエーテルと置き換える。結果として生じたスラリーを0℃まで冷却し、濾過し、6-クロロ-8-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-2(1H)-オンを単離する。
【0069】
合成実施例7
6-クロロ-8-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-2(1H)-オンをリン酸塩緩衝溶液(pH7~8)に添加し、アミノトランスアミナーゼ及びピリドキサール-5-リン酸塩一水和物の存在下で25℃にて、イソプロピルアミンと反応させる。結果として生じたリン酸塩を濾過し、アセトンで洗浄し、(S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-アミンリン酸塩を単離する。
【0070】
合成実施例8
(S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-アミンリン酸塩を、tert-ブチルメチルエーテルに添加し、次に、水酸化ナトリウム水溶液で遊離塩基化する。次に、tert-ブチルメチルエーテルを、蒸留によって除去し、ジクロロメタンと置き換える。tert-ブチル(R)-2-ヒドロキシペンタノエートを、N,N-ジイソプロピルエチルアミンと共にジクロロメタン中に溶解し、次に、-25℃で、トリフルロメタンスルホン酸無水物と反応させる。結果として生じたトリフレートを、N,N-ジイソプロピルエチルアミンの存在下で25℃にて、遊離塩基アミンジクロロメタン溶液と反応させる。混合物を水溶液炭酸カリウムでクエンチし、ジクロロメタンを蒸留によって除去し、1,4-ジオキサンと置き換える。1,4-ジオキサン中の塩化水素溶液を混合物に添加し、結果として生じた塩酸塩を濾過し、1,4-ジオキサンですすぎ、(S)-tert-ブチル-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)ペンタン酸塩酸塩を単離する。
【0071】
合成実施例9
(S)-tert-ブチル-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)ペンタン酸塩酸塩をイソプロパノール及び水の混合物に添加し、60℃で、塩化水素酸と反応させる。反応完了後、混合物を水酸化ナトリウム水溶液でpHを約7.0に調節する。結果として生じたスラリーを濾過し、イソプロパノールで洗浄し、(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)ペンタン酸を単離する。
【0072】
合成実施例10
(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)ペンタン酸を、アセトニトリル及び臭化水素酸ピリジンに添加し、25℃で、N,N-カルボニルジイミダゾールと反応させる。反応完了後、トリエチルアミンを混合物に加える。1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-アミンジヒドロブロミドをアセトニトリルに添加し、-8℃まで冷却し、トリエチルアミンで遊離塩基化する。N,N-カルボニルジイミダゾール反応混合物を、遊離塩基化した1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-アミン混合物に添加し、-8℃で反応させる。反応完了後、40℃で臭化水素酸を添加し、結果として生じた溶液を、トリエチルアミンでpH2.8に調節する。結果として生じたスラリーを濾過し、アセトニトリルで洗浄し、(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを単離する。(S)-2-(((S)-6-クロロ-8-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを、臭化水素酸と共にエタノール及び水に溶解させ、続いて、トリエチルアミンを添加することによる結晶化を介してさらに精製した。結果として生じたスラリーを冷却し、濾過し、エタノールですすいだ。分析データ:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 11.30 (s, 1H), 9.63 (bs, 1H), 9.38 (bs, 1H), 8.20 (bs, 2H), 7.77 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.24 (d, 1H), 7.10 (s, 1H), 4.27 (m, 1H), 3.65 (m, 3H), 3.53 (m, 2H), 3.28 (m, 1H), 2.95 (m, 1H), 2.83 (m, 2H), 2.25 (m, 1H), 1.88 (m, 3H), 1.66 (d, 6H), 1.33 (m, 2H), 0.90 (t, 3H), 0.86 (s, 9H);MS m/z: 506.30 (M+H)。
【0073】
合成実施例11
2-(3-クロロ-4-フルオロフェニル)酢酸を、ジクロロメタン中で、ジメチルホルムアミドの存在下で0℃にて、塩化オキサリルと反応させる。結果として生じた酸塩化物を、0℃で、塩化アルミニウム及びエチレンガスと反応させる。混合物を水でクエンチした後、ジクロロメタン溶液を蒸留し、tert-ブチルメチルエーテルと置き換える。結果として生じたスラリーを0℃まで冷却し、濾過し、7-クロロ-6-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-2(1H)-オンを単離する。
【0074】
合成実施例12
7-クロロ-6-フルオロ-3,4-ジヒドロナフタレン-2(1H)-オンをリン酸塩緩衝溶液(pH7~8)に添加し、アミノトランスアミナーゼ及びピリドキサール-5-リン酸塩一水和物の存在下で25℃にて、イソプロピルアミンと反応させる。結果として生じたリン酸塩を濾過し、アセトンで洗浄し、(S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-アミンリン酸塩を単離する。
【0075】
合成実施例13
(S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-アミンリン酸塩を、tert-ブチルメチルエーテルに添加し、次に、水酸化ナトリウム水溶液で遊離塩基化する。次に、tert-ブチルメチルエーテルを、蒸留によって除去し、ジクロロメタンと置き換える。tert-ブチル(R)-2-ヒドロキシペンタノエートを、N,N-ジイソプロピルエチルアミンと共にジクロロメタン中に溶解し、次に、-25℃で、トリフルロメタンスルホン酸無水物と反応させる。結果として生じたトリフレートを、N,N-ジイソプロピルエチルアミンの存在下で25℃にて、遊離塩基アミンジクロロメタン溶液と反応させる。混合物を水溶液炭酸カリウムでクエンチし、ジクロロメタンを蒸留によって除去し、1,4-ジオキサンと置き換える。1,4-ジオキサン中の塩化水素溶液を混合物に添加し、結果として生じた塩酸塩を濾過し、1,4-ジオキサンですすぎ、(S)-tert-ブチル-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)ペンタン酸塩酸塩を単離する。
【0076】
合成実施例14
(S)-tert-ブチル-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)ペンタン酸塩酸塩をイソプロパノール及び水の混合物に添加し、60℃で、塩化水素酸と反応させる。反応完了後、混合物を水酸化ナトリウム水溶液でpHを約7.0に調節する。結果として生じたスラリーを濾過し、イソプロパノールで洗浄し、(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)ペンタン酸を単離する。
【0077】
合成実施例15
(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)ペンタン酸を、アセトニトリル及び臭化水素酸ピリジンに添加し、25℃で、N,N-カルボニルジイミダゾールと反応させる。反応完了後、トリエチルアミンを混合物に加える。1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-アミンジヒドロブロミドをアセトニトリルに添加し、-8℃まで冷却し、トリエチルアミンで遊離塩基化する。N,N-カルボニルジイミダゾール反応混合物を、遊離塩基化した1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-アミン混合物に添加し、-8℃で反応させる。反応完了後、40℃で臭化水素酸を添加し、結果として生じた溶液を、トリエチルアミンでpH2.8に調節する。結果として生じたスラリーを濾過し、アセトニトリルで洗浄し、(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを単離する。(S)-2-(((S)-7-クロロ-6-フルオロ-1,2,3,4-テトラヒドロナフタレン-2-イル)アミノ)-N-(1-(2-メチル-1-(ネオペンチルアミノ)プロパン-2-イル)-1H-イミダゾール-4-イル)ペンタンアミドジヒドロブロミドを、臭化水素酸と共にエタノール及び水に溶解させ、続いて、トリエチルアミンを添加することによる結晶化を介してさらに精製した。結果として生じたスラリーを冷却し、濾過し、エタノールですすいだ。分析データ:1H NMR (400 MHz, DMSO-d6): 11.25 (s, 1H), 9.41 (bs, 1H), 9.26 (bs, 1H), 8.06 (bs, 2H), 7.77 (s, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.32 (d, 1H), 7.20 (d, 1H), 4.24 (m, 1H), 3.52 (m, 2H), 3.28 (m, 1H), 3.15 (m, 2H) 2.90 (m, 2H), 2.78 (m, 1H), 2.53 (m, 1H), 2.25 (m, 1H), 1.89 (m, 3H), 1.66 (d, 6H), 1.33 (m, 2H), 0.91 (t, 3H), 0.86 (s, 9H);MS m/z: 506.30 (M+H)
【国際調査報告】