(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】データ伝送方法、UE及び可読記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 8/00 20090101AFI20240822BHJP
H04W 92/18 20090101ALI20240822BHJP
H04W 72/25 20230101ALI20240822BHJP
H04W 72/0457 20230101ALI20240822BHJP
【FI】
H04W8/00 110
H04W92/18
H04W72/25
H04W72/0457 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024515685
(86)(22)【出願日】2022-09-08
(85)【翻訳文提出日】2024-03-11
(86)【国際出願番号】 CN2022117794
(87)【国際公開番号】W WO2023036236
(87)【国際公開日】2023-03-16
(31)【優先権主張番号】202111069375.X
(32)【優先日】2021-09-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】弁理士法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】チョン、チエン
(72)【発明者】
【氏名】リョウ、チアミン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067CC01
5K067DD11
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE25
(57)【要約】
本出願は、データ伝送方法、装置、ユーザ機器UE及び媒体を開示し、本出願の実施例のデータ伝送方法は、UEが伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、伝送すべきデータに対して多重化操作を実行することを含み、ここで、この伝送すべきデータは、第一タイプのデータと、第二タイプのデータとのうちの少なくとも一つを含み、第一タイプのデータは、サイドリンクSL発見のデータであり、第二タイプのデータは、非SL発見のデータである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ伝送方法であって、
ユーザ機器UEが伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、前記伝送すべきデータに対して多重化操作を実行することを含み、
ここで、前記伝送すべきデータは、第一タイプのデータと、第二タイプのデータとのうちの少なくとも一つを含み、前記第一タイプのデータは、サイドリンクSL発見のデータであり、前記第二タイプのデータは、非SL発見のデータである、データ伝送方法。
【請求項2】
前記UEが前記伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、前記伝送すべきデータに対して多重化操作を実行する前に、前記方法は、
前記UEがSL許可Grantを取得することをさらに含み、
ここで、前記データパラメータは、前記SL Grantのリソースタイプを含み、
前記SL Grantのリソースタイプは、第一タイプのリソースと、第二タイプのリソースと、第三タイプのリソースとのうちのいずれか一つを含み、前記第一タイプのリソースは、前記SL発見に専用され、前記第二タイプのリソースは、前記非SL発見に専用され、前記第三タイプのリソースは、前記SL発見と前記非SL発見に用いられる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記UEが前記伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、前記伝送すべきデータに対して多重化操作を実行するプロセスは、
前記SL Grantのリソースタイプが前記第一タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータが含まれる場合に、前記UEが前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記SL Grantのリソースタイプが前記第二タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第二タイプのデータが含まれる場合に、前記UEが前記伝送すべきデータにおける前記第二タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記SL Grantのリソースタイプが前記第三タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータ及び/又は前記第二タイプのデータが含まれる場合に、前記UEが前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータ及び/又は前記第二タイプのデータを選択して多重化操作を行うこととのうちの少なくとも一つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記UEがSL許可Grantを取得した後に、前記方法は、
前記SL Grantのリソースタイプが前記第一タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータが含まれない場合に、又は、前記SL Grantのリソースタイプが前記第二タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第二タイプのデータが含まれない場合に、又は、前記SL Grantのリソースタイプが前記第三タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータと前記第二タイプのデータが含まれない場合に、前記UEが前記SL Grantを廃棄することをさらに含む、請求項2又は3に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は、
前記UEが前記SL Grantを廃棄する場合に、前記UEが、
前記UEがリソース再選択操作をトリガーする操作と、
前記UEが、前記SL Grantが廃棄されたことをネットワーク側機器に報告する操作とのうちの少なくとも一つを実行することをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記データパラメータは、前記伝送すべきデータにおける各タイプのデータに対応する優先度を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記伝送すべきデータが前記第一タイプのデータと前記第二タイプのデータとを含む場合に、前記UEが前記伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、前記伝送すべきデータに対して多重化操作を実行するプロセスは、
前記第一タイプのデータに対応する第一の優先度が前記第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも高い場合に、前記UEが前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータを選択して多重化操作を行い、そうではない場合に、前記UEが前記伝送すべきデータにおける前記第二タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記第一タイプのデータに対応する第一の優先度が前記第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも低い場合に、前記UEが前記伝送すべきデータにおける前記第二タイプのデータを選択して多重化操作を行い、そうではない場合に、前記UEが前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータを選択して多重化操作を行うこととのうちのいずれか一つを含み、
ここで、前記第一の優先度は、前記第一タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、前記第二の優先度は、前記第二タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定される、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記第二タイプのデータは、第三タイプのデータと、第四タイプのデータとのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第三タイプのデータは、SL通信のデータを含み、前記第四タイプのデータは、SL中継通信のデータを含む、請求項6に記載の方法。
【請求項9】
前記第一タイプのデータに対応する優先度は、第一の優先度であり、前記第一の優先度は、前記第一タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、前記SL通信のデータに対応する優先度は、第三の優先度であり、前記第三の優先度は、前記SL通信のデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、前記SL中継通信のデータに対応する優先度は、第四の優先度であり、前記第四の優先度は、前記SL中継通信のデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、
前記UEが前記伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、前記伝送すべきデータに対して多重化操作を実行するプロセスは、
前記第一の優先度が前記第三の優先度と前記第四の優先度以上である場合に、前記UEが前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記第三の優先度が前記第一の優先度と前記第四の優先度以上である場合に、前記UEが前記伝送すべきデータにおける前記第三タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記第四の優先度が前記第一の優先度と前記第三の優先度以上である場合に、前記UEが前記伝送すべきデータにおける前記第四タイプのデータを選択して多重化操作を行うこととのうちのいずれか一つを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記UEが前記伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、前記伝送すべきデータに対して多重化操作を実行する前に、前記方法は、
前記UEがネットワーク側機器に前記伝送すべきデータのデータ情報を報告することをさらに含み、
前記UEがSL許可Grantを取得することは、
前記UEが前記ネットワーク側機器により構成されるSL Grantを受信することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項11】
前記UEがネットワーク側機器に前記伝送すべきデータのデータ情報を報告する前に、前記方法は、
前記伝送すべきデータが前記第一タイプのデータと前記第二タイプのデータとを含み、且つ前記第一タイプのデータと前記第二タイプのデータとが同じ宛先IDを使用する場合に、前記UEが前記第一タイプのデータと前記第二タイプのデータのそれぞれを異なる宛先インデックスに関連づけることをさらに含み、
ここで、前記データ情報は、前記宛先IDと、前記第一タイプのデータに関連する宛先インデックスと、前記第二タイプのデータに関連する宛先インデックスとを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記UEがネットワーク側機器に前記伝送すべきデータのデータ情報を報告する前に、前記方法は、
前記UEが前記第一タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズ、及び前記第二タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズを計算することをさらに含み、
ここで、前記データ情報は、前記第一タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズと、前記第二タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズとを含む、請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
前記UEが前記伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、前記伝送すべきデータに対して多重化操作を実行する前に、前記方法は、
前記UEが前記伝送すべきデータのデータパラメータに基づいてリソース選択操作を実行することをさらに含み、
前記UEがSL許可Grantを取得することは、
前記UEが前記リソース選択操作に対応する選択結果に基づいて、SL Grantを取得することを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項14】
前記データパラメータは、前記SL Grantのリソースタイプを含み、
前記UEが前記伝送すべきデータのデータパラメータに基づいてリソース選択操作を実行することは、
前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータのみが含まれる場合に、前記UEがリソース選択操作を実行するプロセスで第二タイプのリソースを排除することと、
前記伝送すべきデータに前記第二タイプのデータのみが含まれる場合に、前記UEがリソース選択操作を実行するプロセスで第一タイプのリソースを排除することとのうちのいずれか一つを含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記データパラメータは、前記伝送すべきデータにおける各タイプのデータに対応する優先度を含み、
前記UEが前記伝送すべきデータのデータパラメータに基づいてリソース選択操作を実行するプロセスは、
前記第一タイプのデータに対応する第一の優先度が前記第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも高い場合に、前記UEがリソース選択操作を実行するプロセスで第二タイプのリソースを排除し、そうではない場合に、前記UEがリソース選択操作を実行するプロセスで第一タイプのリソースを排除することと、
前記第一タイプのデータに対応する第一の優先度が前記第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも低い場合に、前記UEがリソース選択操作を実行するプロセスで第一タイプのリソースを排除し、そうではない場合に、前記UEがリソース選択操作を実行するプロセスで第二タイプのリソースを排除することとのうちのいずれか一つを含み、
ここで、前記第一の優先度は、前記第一タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、前記第二の優先度は、前記第二タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定される、請求項13に記載の方法。
【請求項16】
データ伝送装置であって、
伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、前記伝送すべきデータに対して多重化操作を実行するための実行モジュールを含み、
ここで、前記伝送すべきデータは、第一タイプのデータと、第二タイプのデータとのうちの少なくとも一つを含み、前記第一タイプのデータは、サイドリンクSL発見のデータであり、前記第二タイプのデータは、非SL発見のデータである、データ伝送装置。
【請求項17】
前記装置は、
SL許可Grantを取得するための取得モジュールをさらに含み、
ここで、前記データパラメータは、前記SL Grantのリソースタイプを含み、
前記SL Grantのリソースタイプは、第一タイプのリソースと、第二タイプのリソースと、第三タイプのリソースとのうちのいずれか一つを含み、前記第一タイプのリソースは、前記SL発見に専用され、前記第二タイプのリソースは、前記非SL発見に専用され、前記第三タイプのリソースは、前記SL発見と前記非SL発見に用いられる、請求項16に記載の装置。
【請求項18】
前記実行モジュールは、具体的に、
前記SL Grantのリソースタイプが前記第一タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータが含まれる場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記SL Grantのリソースタイプが前記第二タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第二タイプのデータが含まれる場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第二タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記SL Grantのリソースタイプが前記第三タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータ及び/又は前記第二タイプのデータが含まれる場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータ及び/又は前記第二タイプのデータを選択して多重化操作を行うこととのうちの少なくとも一つを実行するために用いられる、請求項17に記載の装置。
【請求項19】
前記実行モジュールは、さらに、
前記SL Grantのリソースタイプが前記第一タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータが含まれない場合に、又は、前記SL Grantのリソースタイプが前記第二タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第二タイプのデータが含まれない場合に、又は、前記SL Grantのリソースタイプが前記第三タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータと前記第二タイプのデータが含まれない場合に、前記SL Grantを廃棄するために用いられる、請求項17又は18に記載の装置。
【請求項20】
前記実行モジュールは、さらに、
前記SL Grantを廃棄する場合に、
リソース再選択操作をトリガーする操作と、
前記SL Grantが廃棄されたことをネットワーク側機器に報告する操作とのうちの少なくとも一つを実行するために用いられる、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記データパラメータは、前記伝送すべきデータにおける各タイプのデータに対応する優先度を含む、請求項16に記載の装置。
【請求項22】
前記実行モジュールは、具体的に、前記伝送すべきデータが前記第一タイプのデータと前記第二タイプのデータとを含む場合に、
前記第一タイプのデータに対応する第一の優先度が前記第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも高い場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータを選択して多重化操作を行い、そうではない場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第二タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記第一タイプのデータに対応する第一の優先度が前記第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも低い場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第二タイプのデータを選択して多重化操作を行い、そうではない場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータを選択して多重化操作を行うこととのうちのいずれか一つを実行するために用いられ、
ここで、前記第一の優先度は、前記第一タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、前記第二の優先度は、前記第二タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定される、請求項21に記載の装置。
【請求項23】
前記第二タイプのデータは、第三タイプのデータと、第四タイプのデータとのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第三タイプのデータは、SL通信のデータを含み、前記第四タイプのデータは、SL中継通信のデータを含む、請求項21に記載の装置。
【請求項24】
前記第一タイプのデータに対応する優先度は、第一の優先度であり、前記第一の優先度は、前記第一タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、前記SL通信のデータに対応する優先度は、第三の優先度であり、前記第三の優先度は、前記SL通信のデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、前記SL中継通信のデータに対応する優先度は、第四の優先度であり、前記第四の優先度は、前記SL中継通信のデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、
前記実行モジュールは、具体的に、
前記第一の優先度が前記第三の優先度と前記第四の優先度以上である場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記第三の優先度が前記第一の優先度と前記第四の優先度以上である場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第三タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記第四の優先度が前記第一の優先度と前記第三の優先度以上である場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第四タイプのデータを選択して多重化操作を行うこととのうちのいずれか一つを実行するために用いられる、請求項23に記載の装置。
【請求項25】
前記装置は、
ネットワーク側機器に前記伝送すべきデータのデータ情報を報告するための報告モジュールをさらに含み、
前記取得モジュールは、具体的に、前記ネットワーク側機器により構成されるSL Grantを受信するために用いられる、請求項17に記載の装置。
【請求項26】
前記実行モジュールは、さらに、
前記伝送すべきデータが前記第一タイプのデータと前記第二タイプのデータとを含み、且つ前記第一タイプのデータと前記第二タイプのデータとが同じ宛先IDを使用する場合に、前記第一タイプのデータと前記第二タイプのデータのそれぞれを異なる宛先インデックスに関連づけるために用いられ、
ここで、前記データ情報は、前記宛先IDと、前記第一タイプのデータに関連する宛先インデックスと、前記第二タイプのデータに関連する宛先インデックスとを含む、請求項25に記載の装置。
【請求項27】
前記実行モジュールは、さらに、
前記第一タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズ、及び前記第二タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズを計算するために用いられ、
ここで、前記データ情報は、前記第一タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズと、前記第二タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズとを含む、請求項25又は26に記載の装置。
【請求項28】
前記実行モジュールは、さらに、前記伝送すべきデータのデータパラメータに基づいてリソース選択操作を実行するために用いられ、
前記取得モジュールは、具体的に、前記リソース選択操作に対応する選択結果に基づいて、SL Grantを取得するために用いられる、請求項27に記載の装置。
【請求項29】
前記データパラメータは、前記SL Grantのリソースタイプを含み、
前記実行モジュールは、具体的に、
前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータのみが含まれる場合に、リソース選択操作を実行するプロセスで第二タイプのリソースを排除することと、
前記伝送すべきデータに前記第二タイプのデータのみが含まれる場合に、リソース選択操作を実行するプロセスで第一タイプのリソースを排除することとのうちのいずれか一つを実行するために用いられる、ことを特徴とする請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記データパラメータは、前記伝送すべきデータにおける各タイプのデータに対応する優先度を含み、
前記実行モジュールは、具体的に、
前記第一タイプのデータに対応する第一の優先度が前記第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも高い場合に、リソース選択操作を実行するプロセスで第二タイプのリソースを排除し、そうではない場合に、リソース選択操作を実行するプロセスで第一タイプのリソースを排除することと、
前記第一タイプのデータに対応する第一の優先度が前記第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも低い場合に、リソース選択操作を実行するプロセスで第一タイプのリソースを排除し、そうではない場合に、リソース選択操作を実行するプロセスで第二タイプのリソースを排除することとのうちのいずれか一つを実行するために用いられ、
ここで、前記第一の優先度は、前記第一タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、前記第二の優先度は、前記第二タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定される、請求項28に記載の装置。
【請求項31】
UEであって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から15のいずれか1項に記載のデータ伝送方法のステップを実現する、UE。
【請求項32】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体にプログラム又は命令が記憶され、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から15のいずれか1項に記載のデータ伝送方法を実現する、可読記憶媒体。
【請求項33】
データ伝送装置であって、請求項1から15のいずれか1項に記載のデータ伝送方法のステップを実行するように構成される、データ伝送装置。
【請求項34】
UEであって、請求項1から15のいずれか1項に記載のデータ伝送方法のステップを実行するように構成されるプロセッサを含む、UE。
【請求項35】
チップであって、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、請求項1から15のいずれか1項に記載のデータ伝送方法のステップを実現するために用いられる、チップ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信技術分野に属し、具体的にデータ伝送方法、装置、ユーザ機器(User Equipment、UE)及び媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
NRシステムで、サイドリンクSL(sidelink)発見(discovery)の送信を行おうとする場合に、専用の物理チャネルを導入せずに、SL discoveryがNRにおけるSL通信(例えば、物理サイドリンク共有チャネル(Physical Sidelink Share Channel、PSSCH)チャネル)を再利用する必要がある。しかしながら、SL discoveryに対する多重化ルールはまだ標準化されていない。例えば、SL discoveryと非SL discoveryタイプのデータ(例えば、SL通信データ、PC5無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)、SL MAC CEなど)が一つのTB伝送に多重化されるかそれとも異なるTB伝送に多重化されるかについて、標準化されていない。
【0003】
そのため、どのようにSL discoveryの送信プロセスで、SL discoveryのデータのために効果的な多重化ルールを制定するかは、早急な解決が待たれる問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、SL discoveryの送信を行うプロセスでSL discoveryのデータのために効果的な多重化ルールを制定することができるデータ伝送方法、装置、UE及び媒体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本開示の一態様は、データ伝送方法であって、ユーザ機器UEが伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、前記伝送すべきデータに対して多重化操作を実行することを含み、ここで、前記伝送すべきデータは、第一タイプのデータと、第二タイプのデータとのうちの少なくとも一つを含み、前記第一タイプのデータは、サイドリンクSL発見のデータであり、前記第二タイプのデータは、非SL発見のデータである、データ伝送方法である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【
図1】本出願の実施例による可能な通信システムのアーキテクチャ概略図である。
【
図2】本出願の実施例によるデータ伝送方法の方法フローチャートのその一である。
【
図3】本出願の実施例によるデータ伝送方法の方法フローチャートのその二である。
【
図4】本出願の実施例によるデータ伝送方法の方法フローチャートのその三である。
【
図5】本出願の実施例によるデータ伝送装置の構造概略図のその一である。
【
図6】本出願の実施例によるデータ伝送装置の構造概略図のその二である。
【
図7】本出願の実施例による通信機器のハードウェア構造概略図である。
【
図8】本出願の実施例による端末のハードウェア構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下は、本出願の実施例における図面を結び付けながら、本出願の実施例における技術案を明瞭に記述し、明らかに、記述された実施例は、本出願の一部の実施例であり、すべての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者により得られたすべての他の実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0008】
本出願の明細書と特許請求の範囲における用語である「第一」、「第二」などは、類似している対象を区別するものであり、特定の順序又は前後手順を記述するためのものではない。理解すべきこととして、このように使用される用語は、適切な場合に交換可能であり、それにより本出願の実施例は、ここで図示又は記述されたもの以外の順序で実施されることが可能であり、且つ「第一」、「第二」によって区別される対象は、一般的には同一種類であり、対象の個数を限定せず、例えば第一の対象は、一つであってもよく、複数であってもよい。なお、明細書及び請求項における「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、文字である「/」は、一般的には前後関連対象が「又は」の関係であることを表す。
【0009】
指摘すべきこととして、本出願の実施例に記述された技術は、ロングタームエボリューション型(Long Term Evolution、LTE)/LTEの進化(LTE-Advanced、LTE-A)システムに限らず、他の無線通信システム、例えば符号分割多重接続(Code Division Multiple Access、CDMA)、時分割多重接続(Time Division Multiple Access、TDMA)、周波数分割多重接続(Frequency Division Multiple Access、FDMA)、直交周波数分割多重接続(Orthogonal Frequency Division Multiple Access、OFDMA)、単一キャリア周波数分割多重接続(Single-carrier Frequency-Division Multiple Access、SC-FDMA)と他のシステムにも適用できる。本出願の実施例における用語である「システム」と「ネットワーク」は、常に交換可能に使用され、記述された技術は、以上に言及されたシステムとラジオ技術に用いられてもよく、他のシステムとラジオ技術に用いられてもよい。以下の記述は、例示の目的でニューラジオ(New Radio、NR)システムを記述しているとともに、以下の大部分の記述においてNR用語を使用しているが、これらの技術は、NRシステム応用以外の応用、例えば第六世代(6th Generation、6G)通信システムに適用されてもよい。
【0010】
図1は、本出願の実施例が適用可能な無線通信システムのブロック図を示す。無線通信システムは、端末11とネットワーク側機器12とを含む。ここで、端末11は、携帯電話、タブレットパソコン(Tablet Personal Computer)、ラップトップコンピュータ(Laptop Computer)(又は、ノートパソコンと呼ばれる)、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant、PDA)、パームトップコンピュータ、ネットブック、ウルトラモバイルパーソナルコンピュータ(ultra-mobile personal computer、UMPC)、モバイルインターネットディバイス(Mobile Internet Device、MID)、拡張現実(augmented reality、AR)/仮想現実(virtual reality、VR)デバイス、ロボット、ウェアラブルデバイス(Wearable Device)、車載機器(VUE)、歩行者端末(PUE)、スマートホーム(無線通信機能を有するホーム機器、例えば冷蔵庫、テレビ、洗濯機又は家具など)などの端末側機器であってもよく、ウェアラブルデバイスは、スマートウォッチ、スマートブレスレット、スマートイヤホン、スマートメガネ、スマートアクセサリー(スマートブレスレット、スマートハンドチェーン、スマート指輪、スマートネックレス、スマート足首ブレスレット、スマートアンクレットなど)、スマートバンド、スマート衣類、ゲーム機などを含む。説明すべきこととして、本出願の実施例は、端末11の具体的なタイプを限定するものではない。ネットワーク側機器12は、基地局又はコアネットワークであってもよく、ここで、基地局は、ノードB、進化ノードB、アクセスポイント、ベーストランシーバステーション(Base Transceiver Station、BTS)、ラジオ基地局、ラジオ送受信機、ベーシックサービスセット(Basic Service Set、BSS)、拡張サービスセット(Extended Service Set、ESS)、Bノード、進化型Bノード(eNB)、家庭用Bノード、家庭用進化型Bノード、WLANアクセスポイント、WiFiノード、トランスミッションポイント(Transmitting Receiving Point、TRP)又は当分野における他のある適切な用語と呼ばれてもよく、同じ技術的効果が達成される限り、前記基地局は、特定の技術用語に限らず、説明すべきこととして、本出願の実施例においてNRシステムにおける基地局のみを例にするが、基地局の具体的なタイプを限定するものではない。
【0011】
NRシステムで、サイドリンクSL discoveryの送信を行おうとする場合に、専用の物理チャネルを導入せずに、SL discoveryがNRにおけるSL通信(例えば、PSSCHチャネル)を再利用する必要がある。しかしながら、SL discoveryに対するリソース割り当てと多重化ルールはまだ標準化されていない。
【0012】
上記問題に対して、本出願の実施例は、データ伝送方法、装置、UE及び媒体を提供し、UEは、伝送すべきデータのデータパラメータによってこの伝送すべきデータの送信需要を区別することができ、それによって伝送すべきデータのために適切なリソース割り当てと多重化ルールを制定し、さらに、SL発見discoveryのデータの伝送性能をより良く保証することができ、データ伝送エネルギー効率を向上させる。
【0013】
以下では、図面を結び付けながら、いくつかの実施例及びその応用シナリオにより本出願の実施例によるデータ伝送方法、装置、UE及び媒体を詳細に説明する。
【0014】
本出願の実施例は、データ伝送方法を提供し、
図2に示すように、本出願の実施例によるデータ伝送方法は、以下のようなステップ201を含んでもよい。
【0015】
ステップ201:UEは、伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、伝送すべきデータに対して多重化操作を実行する。
【0016】
ここで、上記伝送すべきデータは、第一タイプのデータと、第二タイプのデータとのうちの少なくとも一つを含み、第一タイプのデータは、SL発見のデータであり、第二タイプのデータは、非SL発見のデータである。
【0017】
本出願の実施例では、上記SL発見とは、SL発見(discovery)フローである。上記非SL発見とは、非SL発見フローである。ここで、一つの実施の形態では、このSL discoveryフローは、Model A とmodel Bという二つのモードをサポートすることができる。他の実施の形態では、このSL discoveryフローは、さらにより多くのモードをサポートすることができる。
【0018】
説明すべきこととして、上記非SL発見のデータは、SL通信のデータと、SL中継通信のデータとのうちの少なくとも一つを少なくとも含んでもよい。
【0019】
例示的に、上記SL中継通信のフローとは、SLを介するUuサービス及び/又はシグナリングの間接転送のプロセスであり、上記SL中継通信のデータとは、主にUuユニキャスト、グループキャスト、ブロードキャストサービスのデータの少なくとも一つである。なお、上記SL中継通信のデータは、Uuサービスに関連するシグナリング、例えばシステムメッセージとPagingページングメッセージをさらに含んでもよい。
【0020】
例示的に、上記SL通信とは、SLを介するSLサービス及び/又はシグナリングの直接送信のプロセスである。上記SL通信のデータとは、主にSLユニキャスト、グループキャスト、ブロードキャストサービスデータの少なくとも一つである。なお、上記SL通信のデータは、SLサービスに関連するシグナリング、例えばSL MAC CEと、PC5 RRCと、PC5-Sメッセージとの少なくとも一つをさらに含んでもよい。注意すべきこととして、ここでのPC5 RRCとPC5-Sは、主にSLユニキャスト接続の確立とメンテナンス、SL DRX構成ネゴシエーション、SL UE補助情報送信などに用いられる。ここでのSL MAC CEは、SL DRX MAC CE、SL CSI report MAC CEなどを含む。
【0021】
本出願の実施例によるデータ伝送方法では、UEは、伝送すべきデータのデータパラメータによって、この伝送すべきデータの送信需要を区別することができ、それによって伝送すべきデータのために適切な多重化ルールを制定し、SL発見discoveryのデータの伝送性能をより良く保証し、データ伝送エネルギー効率を向上させる。
【0022】
選択的に、本出願の実施例では、上記ステップ201の前に、本出願の実施例によるデータ伝送方法は、以下のようなステップ301を含んでもよい。
【0023】
ステップ301:UEは、SL許可Grantを取得する。
【0024】
ここで、上記伝送すべきデータのデータパラメータは、SL Grantのリソースタイプを含む。例示的に、SL Grantのリソースタイプは、第一タイプのリソースと、第二タイプのリソースと、第三タイプのリソースとのうちのいずれか一つを含んでもよく、第一タイプのリソースは、SL発見に専用され(SL discovery専用リソースと呼ばれてもよく)、第二タイプのリソースは、非SL発見に専用され(SL communication専用リソースと呼ばれてもよく)、第三タイプのリソースは、SL発見と非SL発見に用いられる(共有リソースと呼ばれてもよい)。
【0025】
説明すべきこととして、本出願に言及されたリソースは、さらにリソースプールであってもよい。例えば、上記SL Grantのリソースタイプは、第一タイプのリソースプールと、第二タイプのリソースプールと、第三タイプのリソースプールとのうちのいずれか一つを含んでもよい。第一タイプのリソースプールは、SL発見に専用され、第二タイプのリソースプールは、非SL発見に専用され、第三タイプのリソースプールは、SL発見と非SL発見に用いられる。
【0026】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記ステップ201における「UEが伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、伝送すべきデータに対して多重化操作を実行するプロセス」は、
SL Grantのリソースタイプが第一タイプのリソースであり、且つ伝送すべきデータに第一タイプのデータが含まれる場合に、UEが伝送すべきデータにおける第一タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
SL Grantのリソースタイプが第二タイプのリソースであり、且つ伝送すべきデータに第二タイプのデータが含まれる場合に、UEが伝送すべきデータにおける第二タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
SL Grantのリソースタイプが第三タイプのリソースであり、且つ伝送すべきデータに第一タイプのデータ及び/又は第二タイプのデータが含まれる場合に、UEが伝送すべきデータにおける第一タイプのデータ及び/又は第二タイプのデータを選択して多重化操作を行うこととのうちの少なくとも一つを含む。
【0027】
例示的に、UEは、現在伝送すべきデータに使用されるリソースタイプを判断し、リソースタイプに基づいて伝送すべきデータが一つのTB伝送に多重化されるかどうかを決める。例えば、現在伝送すべきデータに使用されるリソースタイプが「共有リソース」である場合に、UEは、SL discoveryと非SL discoveryタイプのデータの多重化操作を行い、そうではない場合に、UEは、SL discoveryと非SL discoveryタイプのデータの多重化操作を行わない。
【0028】
例示的に、「UEがNR SL discoveryと非SL discoveryタイプのデータの多重化操作を行わない」前提で、現在伝送すべきデータの位置するリソースタイプが「SL discovery専用リソース」である場合に、UEは、SL discoveryタイプのデータの多重化操作のみを行い、現在伝送すべきデータの位置するリソースタイプが「SL communication専用リソース」である場合に、UEは、非NR SL discoveryタイプのデータの多重化操作のみを行う。
【0029】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記ステップ301の後に、本出願の実施例によるデータ伝送方法は、以下のようなステップ302を含んでもよい。
【0030】
ステップ302:SL Grantのリソースタイプが第一タイプのリソースであり、且つ伝送すべきデータに第一タイプのデータが含まれない場合に、又は、SL Grantのリソースタイプが第二タイプのリソースであり、且つ伝送すべきデータに第二タイプのデータが含まれない場合に、又は、SL Grantのリソースタイプが第三タイプのリソースであり、且つ伝送すべきデータに第一タイプのデータと第二タイプのデータが含まれない場合に、UEは、SL Grantを廃棄する。
【0031】
いくつかの可能な実施例では、UEが上記SL Grantを廃棄する場合に、UEは、
UEがリソース再選択操作をトリガーする操作と、
UEが、SL Grantが廃棄されたことをネットワーク側機器に報告する操作とのうちの少なくとも一つをさらに実行してもよい。
【0032】
選択的に、本出願の実施例では、上記伝送すべきデータのデータパラメータは、伝送すべきデータにおける各タイプのデータに対応する優先度を含む。
【0033】
いくつかの可能な実施例では、伝送すべきデータを二組に分けて比較する。
【0034】
例示的に、伝送すべきデータが第一タイプのデータと第二タイプのデータとを含む場合に、上記ステップ201における「UEが伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、伝送すべきデータに対して多重化操作を実行するプロセス」は、
1)第一タイプのデータに対応する第一の優先度が第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも高い場合に、UEが伝送すべきデータにおける第一タイプのデータを選択して多重化操作を行い、そうではない場合に、UEが伝送すべきデータにおける第二タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
2)第一タイプのデータに対応する第一の優先度が第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも低い場合に、UEが伝送すべきデータにおける第二タイプのデータを選択して多重化操作を行い、そうではない場合に、UEが伝送すべきデータにおける第一タイプのデータを選択して多重化操作を行うこととのうちのいずれか一つを含み、
ここで、第一の優先度は、第一タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、第二の優先度は、第二タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定される。
【0035】
いくつかの可能な実施例では、上記第一の項に対して、このシナリオで、第一の優先度が第二の優先度よりも高い場合に、UEが伝送すべきデータにおける第一タイプのデータを優先的に選択して多重化操作を行い、そうではない場合に、第一の優先度が第二の優先度に等しいと、UEが伝送すべきデータにおける第二タイプのデータを優先的に選択して多重化操作を行うことができる。
【0036】
いくつかの可能な実施例では、上記第二の項に対して、このシナリオで、第一の優先度が第二の優先度よりも低い場合に、UEが伝送すべきデータにおける第二タイプのデータを優先的に選択して多重化操作を行い、そうではない場合に、第一の優先度が第二の優先度に等しいと、UEが伝送すべきデータにおける第一タイプのデータを優先的に選択して多重化操作を行うことができる。
【0037】
いくつかの可能な実施例では、伝送すべきデータを三組に分けて比較する。例示的に、上記第二タイプのデータは、第三タイプのデータと、第四タイプのデータとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、第三タイプのデータは、SL通信のデータを含み、第四タイプのデータは、SL中継通信のデータを含む。
【0038】
いくつかの可能な実施例では、上記第一タイプのデータに対応する優先度は、第一の優先度であり、上記第一の優先度は、第一タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、上記SL通信のデータに対応する優先度は、第三の優先度であり、上記第三の優先度は、SL通信のデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、上記SL中継通信のデータに対応する優先度は、第四の優先度であり、上記第四の優先度は、SL中継通信のデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定される。
【0039】
さらに、上記ステップ201における「UEが伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、伝送すべきデータに対して多重化操作を実行するプロセス」は、
1)上記第一タイプのデータに対応する第一の優先度が上記第三の優先度と上記第四の優先度以上である場合に、UEが伝送すべきデータにおける第一タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
2)上記第三の優先度が第一タイプのデータに対応する第一の優先度と上記第四の優先度以上である場合に、UEが伝送すべきデータにおける第三タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
3)上記第四の優先度が第一タイプのデータに対応する第一の優先度と上記第三の優先度以上である場合に、UEが伝送すべきデータにおける第四タイプのデータを選択して多重化操作を行うこととのうちのいずれか一つを含む。
【0040】
いくつかの可能な実施例では、SL discoveryと非SL discoveryタイプのデータは、常に、一つのTBに多重化されない。この時、UEは、現在伝送すべきデータにおける異なるタイプのデータの優先度を比較し、その中から優先度が最も高いデータタイプを選択して、該当するデータタイプのデータの多重化操作を行うことができる。
【0041】
いくつかの可能な実施例では、現在伝送すべきデータを二組に分けて比較することができる。例えば、「SL discoveryタイプのデータに対応する優先度(例えば、論理チャネルの優先度)」と、「SL communicationのデータに対応する優先度と、PC5 RRCのデータに対応する優先度と、SL MAC CEのデータに対応する優先度とのうちの少なくとも一つ」とを比較して最高優先度を得、前者の優先度が最も高い場合に、SL discoveryタイプのデータの多重化操作を行い、そうではない場合に、非NR SL discoveryタイプのデータの多重化操作を行う。
【0042】
一例では、非NR SL discoveryタイプのデータ内で多重化できるかどうかについて、本出願の実施例は限定しない。
【0043】
いくつかの可能な実施例では、現在伝送すべきデータを三組に分けて比較することができる。例えば、「SL discoveryタイプのデータに対応する優先度(例えば、論理チャネルの優先度)」と、「SL communicationのデータに対応する優先度及び/又はSL MAC CEのデータに対応する優先度」と、「PC5 RRCのデータに対応する優先度」とを比較して最高優先度を得、第一組の属する優先度が最高優先度である場合に、NR SL discoveryタイプのデータの多重化操作を行い、第二組の属する優先度が最高優先度である場合に、NR SL communication及び/又はSL MAC CEのデータの多重化操作を行い、第三組の属する優先度が最高優先度である場合に、PC5 RRCのデータの多重化操作を行う。
【0044】
一例では、Relay UEがRemote UEのためにUuシステムメッセージ転送、Uu pagingメッセージ転送を行うためのPC5 RRCシグナリングがグループキャスト又はブロードキャスト方式で送信される可能性があり、且つRLC TMモードで送信することがプロトコルで規定されているため、このタイプのPC5 RRCシグナリングを単独で送信し、他のタイプのデータと多重化しないことを約定することができる。
【0045】
選択的に、本出願の実施例では、
図2を結び付けて、
図3に示すように、上記ステップ201の前に、本出願の実施例によるデータ伝送方法は、以下のようなステップ303aとステップ303bとを含んでもよい。
【0046】
ステップ303a:UEは、ネットワーク側機器に伝送すべきデータのデータ情報を報告する。
【0047】
ステップ303b:UEは、ネットワーク側機器により構成されるSL Grantを受信する。
【0048】
例示的に、
図3に示す方案は、UEが基地局スケジューリングモード(mode 1)で作動することに応用することができる。
【0049】
さらに選択的に、本出願の実施例では、UEは、そのサービング基地局がSL discoveryと非SL discoveryタイプからの送信需要を区別することを補助することができる。
【0050】
例示的に、上記ステップ201の前に、本出願の実施例によるデータ伝送方法は、以下のようなステップ303cを含んでもよい。
【0051】
ステップ303c:伝送すべきデータが第一タイプのデータと第二タイプのデータとを含み、且つ第一タイプのデータと第二タイプのデータとが同じ宛先IDを使用する場合に、UEは、第一タイプのデータと第二タイプのデータのそれぞれを異なる宛先インデックスに関連づける。
【0052】
ここで、上記データ情報は、この宛先IDと、第一タイプのデータに関連する宛先インデックスと、第二タイプのデータに関連する宛先インデックスとを含む。
【0053】
例を挙げると、UEは、現在伝送すべきデータに使用される宛先(Destination)のIDがDestination L2 IDであると判断し、SL discoveryとSL communicationとが同じDestination L2 IDを使用する場合に、UEは、ネットワーク側機器にDestination L2 IDを二回報告し、それを異なるDestination index(例えばindex A、index B)に関連づけることができる。
【0054】
注意すべきこととして、異なる宛先インデックスが異なるデータタイプを指示するために用いられることをプロトコルで直接に約定してもよい。例えば、index Aは、第一タイプのデータを指示するために用いられ、index Bは、第二タイプのデータを指示するために用いられる。無論、具体的に約定する時、報告順に約定してもよく、宛先インデックスの大きさに従って約定してもよいなど、本出願の実施例は、これに対して限定しない。
【0055】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記ステップ303aの前に、本出願の実施例によるデータ伝送方法は、以下のようなステップ303dを含んでもよい。
【0056】
ステップ303d:UEは、第一タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズ、及び第二タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズを計算する。
【0057】
ここで、上記伝送すべきデータのデータ情報は、第一タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズと、第二タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズとを含む。
【0058】
例示的に、UEは、ネットワーク側機器にSL BSR MAC CEを報告して、異なる宛先インデックスに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズをそれぞれ指示することができる。
【0059】
例示的に、ネットワーク側機器は、UEにより報告された伝送すべきデータのデータ情報に基づいて、このUEに対する具体的なリソース割り当てを決める。
【0060】
例を挙げると、UEがDestination L2 IDに属する伝送すべきデータのバッファサイズを計算する時、SL discoveryとSL communicationの使用する論理チャネルをさらに区別し、同じDestination L2 IDの場合に、SL discoveryに属する論理チャネルパケットのバッファサイズ(例えば、LCG =0、buffer size A)、及びSL communicationに属する論理チャネルパケットのバッファサイズ(LCG=1、buffer size B)を得る。そして、UEは、基地局にSL BSR MAC CEを報告し、対応するDestination indexの対応する論理チャネルパケットのバッファサイズをそれぞれ指示する。最後に、基地局は、「このUEが現在NR SL discoveryの送信需要を有するかどうか、及び対応するバッファサイズがどれぐらいであるか」の情報を得、この情報に基づいて、このUEに対する具体的なリソース割り当てを決める。
【0061】
例を挙げると、index AがSL BSR MAC CEに現れる場合に、「このUEが現在NR SL discoveryの送信需要を有すること」を得、さらに、index Bに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズにより、「対応するバッファサイズがどれぐらいであるか」を得ることができる。
【0062】
選択的に、本出願の実施例では、
図2を結び付けて、
図4に示すように、上記ステップ201の前に、本出願の実施例によるデータ伝送方法は、以下のようなステップ304aとステップ304bとを含んでもよい。
【0063】
ステップ304a:UEは、伝送すべきデータのデータパラメータに基づいてリソース選択操作を実行する。
【0064】
ステップ304b:UEは、このリソース選択操作に対応する選択結果に基づいて、SL Grantを取得する。
【0065】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記伝送すべきデータのデータパラメータがこのSL Grantのリソースタイプを含む場合に、上記ステップ304aは、
伝送すべきデータに第一タイプのデータのみが含まれる場合に、UEがリソース選択操作を実行するプロセスで第二タイプのリソースを排除する(別の方法に置き換えてもよく、即ちUEが第一タイプのリソース及び/又は第三タイプのリソースを候補リソース範囲としてリソース選択操作を実行する)ことと、伝送すべきデータに第二タイプのデータのみが含まれる場合に、UEがリソース選択操作を実行するプロセスで第一タイプのリソースを排除する(別の方法に置き換えてもよく、即ちUEが第二タイプのリソース及び/又は第三タイプのリソースを候補リソース範囲としてリソース選択操作を実行する)こととのうちのいずれか一つを含んでもよい。
【0066】
さらに選択的に、本出願の実施例では、上記伝送すべきデータのデータパラメータが伝送すべきデータにおける各タイプのデータに対応する優先度を含む場合に、上記ステップ304aは、
第一タイプのデータに対応する第一の優先度が第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも高い場合に、UEがリソース選択操作を実行するプロセスで第二タイプのリソースを排除し(別の方法に置き換えてもよく、即ちUEが第一タイプのリソース及び/又は第三タイプのリソースを候補リソース範囲としてリソース選択操作を実行し)、そうではない場合に、UEがリソース選択操作を実行するプロセスで第一タイプのリソースを排除する(別の方法に置き換えてもよく、即ちUEが第二タイプのリソース及び/又は第三タイプのリソースを候補リソース範囲としてリソース選択操作を実行する)ことと、
第一タイプのデータに対応する第一の優先度が第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも低い場合に、UEがリソース選択操作を実行するプロセスで第一タイプのリソースを排除し(以上と同様)、そうではない場合に、UEがリソース選択操作を実行するプロセスで第二タイプのリソースを排除する(以上と同様)こととのうちのいずれか一つを含んでもよく、
ここで、第一の優先度は、第一タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、第二の優先度は、第二タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定される。
【0067】
説明すべきこととして、本出願の実施例によるデータ伝送方法の実行本体は、データ伝送装置、又は、このデータ伝送装置におけるデータ伝送方法を実行するための制御モジュールであってもよい。本出願の実施例ではデータ伝送装置がデータ伝送方法を実行することを例として、本出願の実施例によるデータ伝送装置を説明する。
【0068】
本出願の実施例は、データ伝送装置を提供し、
図5に示すように、本出願の実施例によるデータ伝送装置は、実行モジュール401を含んでもよく、ここで、
実行モジュール401は、伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、前記伝送すべきデータに対して多重化操作を実行するために用いられ、ここで、前記伝送すべきデータは、第一タイプのデータと、第二タイプのデータとのうちの少なくとも一つを含み、前記第一タイプのデータは、サイドリンクSL発見のデータであり、前記第二タイプのデータは、非SL発見のデータである。
【0069】
いくつかの可能な実施例では、
図6に示すように、このデータ伝送装置400は、取得モジュール402をさらに含み、ここで、取得モジュール402は、SL許可Grantを取得するために用いられ、ここで、前記伝送すべきデータのデータパラメータは、前記SL Grantのリソースタイプを含み、前記SL Grantのリソースタイプは、第一タイプのリソースと、第二タイプのリソースと、第三タイプのリソースとのうちのいずれか一つを含み、前記第一タイプのリソースは、前記SL発見に用いられ、前記第二タイプのリソースは、前記非SL発見に用いられ、前記第三タイプのリソースは、前記SL発見と前記非SL発見に用いられる。
【0070】
いくつかの可能な実施例では、前記実行モジュール401は、具体的に、
前記SL Grantのリソースタイプが前記第一タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータが含まれる場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記SL Grantのリソースタイプが前記第二タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第二タイプのデータが含まれる場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第二タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記SL Grantのリソースタイプが前記第三タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータ及び/又は前記第二タイプのデータが含まれる場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータ及び/又は前記第二タイプのデータを選択して多重化操作を行うこととのうちの少なくとも一つを実行するために用いられる。
【0071】
いくつかの可能な実施例では、前記実行モジュール401は、さらに、
前記SL Grantのリソースタイプが前記第一タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータが含まれない場合に、又は、前記SL Grantのリソースタイプが前記第二タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第二タイプのデータが含まれない場合に、又は、前記SL Grantのリソースタイプが前記第三タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータと前記第二タイプのデータが含まれない場合に、前記SL Grantを廃棄するために用いられる。
【0072】
いくつかの可能な実施例では、前記実行モジュール401は、さらに、前記SL Grantを廃棄する場合に、リソース再選択操作をトリガーする操作と、前記SL Grantが廃棄されたことをネットワーク側機器に報告する操作とのうちの少なくとも一つを実行するために用いられる。
【0073】
いくつかの可能な実施例では、前記伝送すべきデータのデータパラメータは、前記伝送すべきデータにおける各タイプのデータに対応する優先度を含む。
【0074】
いくつかの可能な実施例では、前記実行モジュール401は、具体的に、伝送すべきデータが第一タイプのデータと第二タイプのデータとを含む場合に、
前記第一タイプのデータに対応する第一の優先度が前記第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも高い場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータを選択して多重化操作を行い、そうではない場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第二タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記第一タイプのデータに対応する第一の優先度が前記第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも低い場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第二タイプのデータを選択して多重化操作を行い、そうではない場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータを選択して多重化操作を行うこととのうちのいずれか一つを実行するために用いられ、
ここで、前記第一の優先度は、前記第一タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、前記第二の優先度は、前記第二タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定される。
【0075】
いくつかの可能な実施例では、前記第二タイプのデータは、第三タイプのデータと、第四タイプのデータとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、前記第三タイプのデータは、SL通信のデータを含み、前記第四タイプのデータは、SL中継通信のデータを含む。
【0076】
いくつかの可能な実施例では、前記第一タイプのデータに対応する優先度は、第一の優先度であり、前記第一の優先度は、第一タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、前記SL通信のデータに対応する優先度は、第三の優先度であり、前記第三の優先度は、SL通信のデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、前記SL中継通信のデータに対応する優先度は、第四の優先度であり、前記第四の優先度は、SL中継通信のデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、前記実行モジュール401は、具体的に、
前記第一の優先度が前記第三の優先度と前記第四の優先度以上である場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記第三の優先度が前記第一の優先度と前記第四の優先度以上である場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第三タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記第四の優先度が前記第一の優先度と前記第三の優先度以上である場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第四タイプのデータを選択して多重化操作を行うこととのうちのいずれか一つを実行するために用いられる。
【0077】
いくつかの可能な実施例では、
図6に示すように、このデータ伝送装置400は、報告モジュール403をさらに含み、ここで、報告モジュール403は、ネットワーク側機器に前記伝送すべきデータのデータ情報を報告するために用いられ、前記取得モジュール402は、具体的に、前記ネットワーク側機器により構成されるSL Grantを受信するために用いられる。
【0078】
いくつかの可能な実施例では、前記実行モジュール401は、さらに、伝送すべきデータが前記第一タイプのデータと前記第二タイプのデータとを含み、且つ前記第一タイプのデータと前記第二タイプのデータとが同じ宛先IDを使用する場合に、前記第一タイプのデータと前記第二タイプのデータのそれぞれを異なる宛先インデックスに関連づけるために用いられ、ここで、前記データ情報は、前記宛先IDと、前記第一タイプのデータに関連する宛先インデックスと、前記第二タイプのデータに関連する宛先インデックスとを含む。
【0079】
いくつかの可能な実施例では、前記実行モジュール401は、さらに、前記第一タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズ、及び前記第二タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズを計算するために用いられ、ここで、前記データ情報は、前記第一タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズと、前記第二タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズとを含む。
【0080】
いくつかの可能な実施例では、前記実行モジュール401は、さらに、前記伝送すべきデータのデータパラメータに基づいてリソース選択操作を実行するために用いられ、前記取得モジュール402は、具体的に、前記リソース選択操作に対応する選択結果に基づいて、SL Grantを取得するために用いられる。
【0081】
いくつかの可能な実施例では、前記伝送すべきデータのデータパラメータは、前記SL Grantのリソースタイプを含み、前記実行モジュール401は、具体的に、
前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータのみが含まれる場合に、リソース選択操作を実行するプロセスで第二タイプのリソースを排除することと、
前記伝送すべきデータに前記第二タイプのデータのみが含まれる場合に、リソース選択操作を実行するプロセスで第一タイプのリソースを排除することとのうちのいずれか一つを実行するために用いられる。
【0082】
いくつかの可能な実施例では、前記伝送すべきデータのデータパラメータは、前記伝送すべきデータにおける各タイプのデータに対応する優先度を含み、前記実行モジュール401は、具体的に、
前記第一タイプのデータに対応する第一の優先度が前記第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも高い場合に、リソース選択操作を実行するプロセスで第二タイプのリソースを排除し、そうではない場合に、リソース選択操作を実行するプロセスで第一タイプのリソースを排除することと、
前記第一タイプのデータに対応する第一の優先度が前記第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも低い場合に、リソース選択操作を実行するプロセスで第一タイプのリソースを排除し、そうではない場合に、リソース選択操作を実行するプロセスで第二タイプのリソースを排除することとのうちのいずれか一つを実行するために用いられ、
ここで、前記第一の優先度は、前記第一タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、前記第二の優先度は、前記第二タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定される。
【0083】
本出願の実施例によるデータ伝送装置では、伝送すべきデータのデータパラメータによって、この伝送すべきデータの送信需要を区別することができ、それによって伝送すべきデータのために適切な多重化ルールを制定し、SL発見discoveryのデータの伝送性能をより良く保証し、データ伝送エネルギー効率を向上させる。
【0084】
本出願の実施例におけるデータ伝送装置は、装置、オペレーティングシステムを有する装置又は電子機器であってもよく、端末における部材、集積回路、又はチップであってもよい。この装置又は電子機器は、移動端末であってもよく、非移動端末であってもよい。例示的に、移動端末は、以上に列挙された端末11のタイプを含んでもよいが、それらに限らず、非移動端末は、サーバ、ネットワーク接続型ストレージ(Network Attached Storage、NAS)、パーソナルコンピュータ(personal computer、PC)、テレビ(television、TV)、預入支払機又はセルフサービス機などであってもよく、本出願の実施例は、具体的に限定しない。
【0085】
本出願の実施例によるデータ伝送装置は、
図2から
図4の方法の実施例により実現される各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0086】
選択的に、
図7に示すように、本出願の実施例は、通信機器500をさらに提供し、プロセッサ501と、メモリ502と、メモリ502に記憶されており、且つ前記プロセッサ501上で運行できるプログラム又は命令とを含み、例えばこの通信機器500が端末である場合、このプログラム又は命令がプロセッサ501により実行される時、上記データ伝送方法の方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができる。
【0087】
本出願の実施例は、UEをさらに提供し、このUEは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、プロセッサは、伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、前記伝送すべきデータに対して多重化操作を実行するために用いられ、ここで、前記伝送すべきデータは、第一タイプのデータと、第二タイプのデータとのうちの少なくとも一つを含み、前記第一タイプのデータは、サイドリンクSL発見のデータであり、前記第二タイプのデータは、非SL発見のデータである。このUEの実施例は、上記UE側方法の実施例に対応し、上記方法の実施例の各実施プロセスと実現方式は、いずれもこの端末の実施例に適用でき、且つ同じ技術的効果を達成することができる。具体的には、UEが端末であることを例とし、
図8は、本出願の実施例の端末を実現するハードウェア構造概略図である。
【0088】
この端末100は、無線周波数ユニット101、ネットワークモジュール102、オーディオ出力ユニット103、入力ユニット104、センサ105、表示ユニット106、ユーザ入力ユニット107、インターフェースユニット108、メモリ109、及びプロセッサ110などのうちの少なくとも一部の部材を含むが、それらに限らない。
【0089】
当業者であれば理解できるように、端末100は、各部材に給電する電源(例えば、電池)をさらに含んでもよく、電源は、電源管理システムによってプロセッサ110にロジック的に接続されてもよく、それにより電源管理システムによって充放電管理及び消費電力管理などの機能を実現することができる。
図8に示す端末構造は、端末に対する限定を構成せず、端末は、図示された部材の数よりも多く又は少ない部材、又はいくつかの部材の組み合わせ、又は異なる部材の配置を含んでもよく、ここでこれ以上説明しない。
【0090】
理解すべきこととして、本出願の実施例では、入力ユニット104は、グラフィックスプロセッサ(Graphics Processing Unit、GPU)1041とマイクロホン1042を含んでもよく、グラフィックスプロセッサ1041は、ビデオキャプチャモード又は画像キャプチャモードにおいて画像キャプチャ装置(例えば、カメラ)によって得られた静止画像又はビデオの画像データを処理する。表示ユニット106は、表示パネル1061を含んでもよく、液晶ディスプレイ、有機発光ダイオードなどの形式で表示パネル1061が構成されてもよい。ユーザ入力ユニット107は、タッチパネル1071及び他の入力機器1072を含む。タッチパネル1071は、タッチスクリーンとも呼ばれる。タッチパネル1071は、タッチ検出装置とタッチコントローラという二つの部分を含んでもよい。他の入力機器1072は、物理的キーボード、機能キー(例えば、音量制御ボタン、スイッチボタンなど)、トラックボール、マウス、操作レバーを含んでもよいが、それらに限らず、ここでこれ以上説明しない。
【0091】
本出願の実施例では、無線周波数ユニット101は、ネットワーク側機器からの下りリンクのデータを受信した後に、プロセッサ110に処理させ、また、上りリンクのデータをネットワーク側機器に送信する。一般的には、無線周波数ユニット101は、アンテナ、少なくとも一つの増幅器、送受信機、カプラ、低雑音増幅器、デュプレクサなどを含むが、それらに限らない。
【0092】
メモリ109は、ソフトウェアプログラム又は命令及び様々なデータを記憶するために用いられてもよい。メモリ109は、主にプログラム又は命令記憶領域とデータ記憶領域を含んでもよく、ここで、プログラム又は命令記憶領域は、オペレーティングシステム、少なくとも一つの機能に必要なアプリケーションプログラム又は命令(例えば、音声再生機能、画像再生機能など)などを記憶することができる。なお、メモリ109は、高速ランダムアクセスメモリを含んでもよく、非揮発性メモリを含んでもよく、ここで、非揮発性メモリは、リードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、プログラマブルリードオンリーメモリ(Programmable ROM、PROM)、消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的に消去可能なプログラマブルリードオンリーメモリ(Electrically EPROM、EEPROM)又はフラッシュメモリであってもよい。例えば、少なくとも一つの磁気ディスクメモリデバイス、フラッシュメモリデバイス、又は他の非揮発性ソリッドステートメモリデバイスであってもよい。
【0093】
プロセッサ110は、一つ又は複数の処理ユニットを含んでもよい。選択的に、プロセッサ110は、アプリケーションプロセッサとモデムプロセッサを統合してもよい。ここで、アプリケーションプロセッサは、主にオペレーティングシステム、ユーザインタフェースとアプリケーションプログラム又は命令などを処理するものであり、モデムプロセッサは、主に無線通信を処理するものであり、例えばベースバンドプロセッサである。理解できるように、上記モデムプロセッサは、プロセッサ110に統合されなくてもよい。
【0094】
ここで、プロセッサ110は、伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、前記伝送すべきデータに対して多重化操作を実行するために用いられ、ここで、前記伝送すべきデータは、第一タイプのデータと、第二タイプのデータとのうちの少なくとも一つを含み、前記第一タイプのデータは、サイドリンクSL発見のデータであり、前記第二タイプのデータは、非SL発見のデータである。
【0095】
いくつかの可能な実施例では、プロセッサ110は、SL許可Grantを取得するために用いられ、ここで、前記伝送すべきデータのデータパラメータは、前記SL Grantのリソースタイプを含み、前記SL Grantのリソースタイプは、第一タイプのリソースと、第二タイプのリソースと、第三タイプのリソースとのうちのいずれか一つを含み、前記第一タイプのリソースは、前記SL発見に専用され、前記第二タイプのリソースは、前記非SL発見に専用され、前記第三タイプのリソースは、前記SL発見と前記非SL発見に用いられる。
【0096】
いくつかの可能な実施例では、前記プロセッサ110は、具体的に、
前記SL Grantのリソースタイプが前記第一タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータが含まれる場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記SL Grantのリソースタイプが前記第二タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第二タイプのデータが含まれる場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第二タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記SL Grantのリソースタイプが前記第三タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータ及び/又は前記第二タイプのデータが含まれる場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータ及び/又は前記第二タイプのデータを選択して多重化操作を行うこととのうちの少なくとも一つを実行するために用いられる。
【0097】
いくつかの可能な実施例では、前記プロセッサ110は、さらに、
前記SL Grantのリソースタイプが前記第一タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータが含まれない場合に、又は、前記SL Grantのリソースタイプが前記第二タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第二タイプのデータが含まれない場合に、又は、前記SL Grantのリソースタイプが前記第三タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータと前記第二タイプのデータが含まれない場合に、前記SL Grantを廃棄するために用いられる。
【0098】
いくつかの可能な実施例では、前記プロセッサ110は、さらに、前記SL Grantを廃棄する場合に、リソース再選択操作をトリガーする操作と、前記SL Grantが廃棄されたことをネットワーク側機器に報告する操作とのうちの少なくとも一つを実行するために用いられる。
【0099】
いくつかの可能な実施例では、前記伝送すべきデータのデータパラメータは、前記伝送すべきデータにおける各タイプのデータに対応する優先度を含む。
【0100】
いくつかの可能な実施例では、前記プロセッサ110は、具体的に、伝送すべきデータが第一タイプのデータと第二タイプのデータとを含む場合に、
前記第一タイプのデータに対応する第一の優先度が前記第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも高い場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータを選択して多重化操作を行い、そうではない場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第二タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記第一タイプのデータに対応する第一の優先度が前記第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも低い場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第二タイプのデータを選択して多重化操作を行い、そうではない場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータを選択して多重化操作を行うこととのうちのいずれか一つを実行するために用いられ、
ここで、前記第一の優先度は、前記第一タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、前記第二の優先度は、前記第二タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定される。
【0101】
いくつかの可能な実施例では、前記第二タイプのデータは、第三タイプのデータと、第四タイプのデータとのうちの少なくとも一つを含み、ここで、前記第三タイプのデータは、SL通信のデータを含み、前記第四タイプのデータは、SL中継通信のデータを含む。
【0102】
いくつかの可能な実施例では、前記第一タイプのデータに対応する優先度は、第一の優先度であり、前記第一の優先度は、前記第一タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、前記SL通信のデータに対応する優先度は、第三の優先度であり、前記第三の優先度は、前記SL通信のデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、前記SL中継通信のデータに対応する優先度は、第四の優先度であり、前記第四の優先度は、前記SL中継通信のデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、前記プロセッサ110は、具体的に、
前記第一の優先度が前記第三の優先度と前記第四の優先度以上である場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記第三の優先度が前記第一の優先度と前記第四の優先度以上である場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第三タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記第四の優先度が前記第一の優先度と前記第三の優先度以上である場合に、前記伝送すべきデータにおける前記第四タイプのデータを選択して多重化操作を行うこととのうちのいずれか一つを実行するために用いられる。
【0103】
いくつかの可能な実施例では、無線周波数ユニット101は、ネットワーク側機器に前記伝送すべきデータのデータ情報を報告するために用いられ、プロセッサ110は、具体的に、前記ネットワーク側機器により構成されるSL Grantを受信するために用いられる。
【0104】
いくつかの可能な実施例では、プロセッサ110は、さらに、伝送すべきデータが前記第一タイプのデータと前記第二タイプのデータとを含み、且つ前記第一タイプのデータと前記第二タイプのデータとが同じ宛先IDを使用する場合に、前記第一タイプのデータと前記第二タイプのデータのそれぞれを異なる宛先インデックスに関連づけるために用いられ、ここで、前記データ情報は、前記宛先IDと、前記第一タイプのデータに関連する宛先インデックスと、前記第二タイプのデータに関連する宛先インデックスとを含む。
【0105】
いくつかの可能な実施例では、プロセッサ110は、さらに、前記第一タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズ、及び前記第二タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズを計算するために用いられ、ここで、前記データ情報は、前記第一タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズと、前記第二タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズとを含む。
【0106】
いくつかの可能な実施例では、プロセッサ110は、さらに、前記伝送すべきデータのデータパラメータに基づいてリソース選択操作を実行するために用いられ、プロセッサ110は、具体的に、前記リソース選択操作に対応する選択結果に基づいて、SL Grantを取得するために用いられる。
【0107】
いくつかの可能な実施例では、前記伝送すべきデータのデータパラメータは、前記SL Grantのリソースタイプを含み、プロセッサ110は、具体的に、
前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータのみが含まれる場合に、リソース選択操作を実行するプロセスで第二タイプのリソースを排除すること、
前記伝送すべきデータに前記第二タイプのデータのみが含まれる場合に、リソース選択操作を実行するプロセスで第一タイプのリソースを排除することとのうちのいずれか一つを実行するために用いられる。
【0108】
いくつかの可能な実施例では、前記伝送すべきデータのデータパラメータは、前記伝送すべきデータにおける各タイプのデータに対応する優先度を含み、プロセッサ110は、具体的に、
前記第一タイプのデータに対応する第一の優先度が前記第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも高い場合に、リソース選択操作を実行するプロセスで第二タイプのリソースを排除し、そうではない場合に、リソース選択操作を実行するプロセスで第一タイプのリソースを排除することと、
前記第一タイプのデータに対応する第一の優先度が前記第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも低い場合に、リソース選択操作を実行するプロセスで第一タイプのリソースを排除し、そうではない場合に、リソース選択操作を実行するプロセスで第二タイプのリソースを排除することとのうちのいずれか一つを実行するために用いられ、
ここで、前記第一の優先度は、前記第一タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、前記第二の優先度は、前記第二タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定される。
【0109】
本出願の実施例による端末では、端末は、伝送すべきデータのデータパラメータによって、この伝送すべきデータの送信需要を区別することができ、それによって伝送すべきデータのために適切な多重化ルールを制定し、SL発見discoveryのデータの伝送性能をより良く保証し、データ伝送エネルギー効率を向上させる。
【0110】
本出願の実施例は、可読記憶媒体をさらに提供し、この可読記憶媒体は、非一時的であってもよく、この可読記憶媒体は、非揮発性であってもよく、揮発性であってもよく、前記可読記憶媒体にはプログラム又は命令が記憶されており、このプログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、上記データ伝送方法の方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0111】
ここで、前記プロセッサは、上記実施例に記載の端末におけるプロセッサである。前記可読記憶媒体は、コンピュータ可読記憶媒体、例えばコンピュータリードオンリーメモリ(Read-Only Memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory、RAM)、磁気ディスク又は光ディスクなどを含む。
【0112】
本出願の実施例は、チップをさらに提供し、前記チップは、プロセッサと通信インターフェースとを含み、前記通信インターフェースは、前記プロセッサと結合され、前記プロセッサは、プログラム又は命令を運行し、上記データ伝送方法の方法の実施例の各プロセスを実現するために用いられ、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0113】
理解すべきこととして、本出願の実施例に言及されたチップは、システムレベルチップ、システムチップ、チップシステム又はシステムオンチップなどと呼ばれてもよい。
【0114】
本出願の実施例は、コンピュータプログラム/プログラム製品をさらに提供し、前記コンピュータプログラム/プログラム製品が非揮発性の記憶媒体に記憶されており、前記コンピュータプログラム/プログラム製品が少なくとも一つのプロセッサにより実行されて、上記データ伝送方法の方法の実施例の各プロセスを実現し、且つ同じ技術的効果を達成することができ、説明の繰り返しを回避するために、ここでこれ以上説明しない。
【0115】
説明すべきこととして、本明細書では、用語である「含む」、「包含」又はその他の任意の変形は、非排他的な「含む」を意図的にカバーするものであり、それによって一連の要素を含むプロセス、方法、物品又は装置は、それらの要素を含むだけではなく、明確にリストアップされていない他の要素も含み、又はこのようなプロセス、方法、物品又は装置に固有の要素も含む。それ以上の制限がない場合に、「……を1つ含む」という文章で限定された要素について、この要素を含むプロセス、方法、物品又は装置には他の同じ要素も存在することが排除されるものではない。なお、指摘すべきこととして、本出願の実施の形態における方法と装置の範囲は、図示又は討論された順序で機能を実行することに限らず、関わる機能に基づいて基本的に同時である方式又は逆の順序で機能を実行することを含んでもよく、例えば記述されたものとは異なる手順で記述された方法を実行することができるとともに、様々なステップを追加、省略又は組み合わせることができる。また、いくつかの例を参照して記述された特徴は、他の例で組み合わせられることができる。
【0116】
以上の実施の形態の記述によって、当業者であればはっきりと分かるように上記実施例の方法は、ソフトウェアと必要な汎用ハードウェアプラットフォームの形態によって実現されることができる。無論、ハードウェアによって実現されてもよいが、多くの場合、前者は、より好適な実施の形態である。このような理解を踏まえて、本出願の技術案が実質には又は従来の技術に寄与した部分は、コンピュータソフトウェア製品の形式で具現化されてもよく、このコンピュータソフトウェア製品は、一つの記憶媒体(例えばROM/RAM、磁気ディスク、光ディスク)に記憶され、一台の端末(携帯電話、コンピュータ、サーバ、エアコン、又はネットワーク機器などであってもよい)に本出願の各実施例に記載の方法を実行させるための若干の命令を含む。
【0117】
以上は、図面を結び付けながら、本出願の実施例を記述したが、本出願は、上記の具体的な実施の形態に限らない。上記の具体的な実施の形態は、例示的なものに過ぎず、制限性のあるものではない。当業者は、本出願の示唆で、本出願の趣旨と特許請求の範囲から逸脱しない限り、多くの形式を行うこともでき、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0118】
〔関連出願の相互参照〕
本出願は、2021年09月13日に中国で提出された中国特許出願番号202111069375.Xの優先権を主張しており、同出願の内容のすべては、ここに参照として取り込まれる。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-11
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
データ伝送方法であって、
ユーザ機器UEが伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、前記伝送すべきデータに対して多重化操作を実行することを含み、
ここで、前記伝送すべきデータは、第一タイプのデータと、第二タイプのデータとのうちの少なくとも一つを含み、前記第一タイプのデータは、サイドリンクSL発見のデータであり、前記第二タイプのデータは、非SL発見のデータである、データ伝送方法。
【請求項2】
前記UEが前記伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、前記伝送すべきデータに対して多重化操作を実行する前に、前記
データ伝送方法は、
前記UEがSL許可Grantを取得することをさらに含み、
ここで、前記データパラメータは、前記SL Grantのリソースタイプを含み、
前記SL Grantのリソースタイプは、第一タイプのリソースと、第二タイプのリソースと、第三タイプのリソースとのうちのいずれか一つを含み、前記第一タイプのリソースは、前記SL発見に専用され、前記第二タイプのリソースは、前記非SL発見に専用され、前記第三タイプのリソースは、前記SL発見と前記非SL発見に用いられる、請求項1に記載の
データ伝送方法。
【請求項3】
前記UEが前記伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、前記伝送すべきデータに対して多重化操作を実行するプロセスは、
前記SL Grantのリソースタイプが前記第一タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータが含まれる場合に、前記UEが前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記SL Grantのリソースタイプが前記第二タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第二タイプのデータが含まれる場合に、前記UEが前記伝送すべきデータにおける前記第二タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記SL Grantのリソースタイプが前記第三タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータ及び/又は前記第二タイプのデータが含まれる場合に、前記UEが前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータ及び/又は前記第二タイプのデータを選択して多重化操作を行うこととのうちの少なくとも一つを含む、請求項2に記載の
データ伝送方法。
【請求項4】
前記UEがSL許可Grantを取得した後に、前記
データ伝送方法は、
前記SL Grantのリソースタイプが前記第一タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータが含まれない場合に、又は、前記SL Grantのリソースタイプが前記第二タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第二タイプのデータが含まれない場合に、又は、前記SL Grantのリソースタイプが前記第三タイプのリソースであり、且つ前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータと前記第二タイプのデータが含まれない場合に、前記UEが前記SL Grantを廃棄することをさらに含む、請求項
2に記載の
データ伝送方法。
【請求項5】
前記
データ伝送方法は、
前記UEが前記SL Grantを廃棄する場合に、前記UEが、
前記UEがリソース再選択操作をトリガーする操作と、
前記UEが、前記SL Grantが廃棄されたことをネットワーク側機器に報告する操作とのうちの少なくとも一つを実行することをさらに含む、請求項4に記載の
データ伝送方法。
【請求項6】
前記データパラメータは、前記伝送すべきデータにおける各タイプのデータに対応する優先度を含
み、
前記伝送すべきデータが前記第一タイプのデータと前記第二タイプのデータとを含む場合に、前記UEが前記伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、前記伝送すべきデータに対して多重化操作を実行するプロセスは、
前記第一タイプのデータに対応する第一の優先度が前記第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも高い場合に、前記UEが前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータを選択して多重化操作を行い、そうではない場合に、前記UEが前記伝送すべきデータにおける前記第二タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記第一タイプのデータに対応する第一の優先度が前記第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも低い場合に、前記UEが前記伝送すべきデータにおける前記第二タイプのデータを選択して多重化操作を行い、そうではない場合に、前記UEが前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータを選択して多重化操作を行うこととのうちのいずれか一つを含み、
ここで、前記第一の優先度は、前記第一タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、前記第二の優先度は、前記第二タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定される、請求項1に記載の
データ伝送方法。
【請求項7】
前記データパラメータは、前記伝送すべきデータにおける各タイプのデータに対応する優先度を含み、
前記第二タイプのデータは、第三タイプのデータと、第四タイプのデータとのうちの少なくとも一つを含み、
ここで、前記第三タイプのデータは、SL通信のデータを含み、前記第四タイプのデータは、SL中継通信のデータを含
み、
前記第一タイプのデータに対応する優先度は、第一の優先度であり、前記第一の優先度は、前記第一タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、前記SL通信のデータに対応する優先度は、第三の優先度であり、前記第三の優先度は、前記SL通信のデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、前記SL中継通信のデータに対応する優先度は、第四の優先度であり、前記第四の優先度は、前記SL中継通信のデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、
前記UEが前記伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、前記伝送すべきデータに対して多重化操作を実行するプロセスは、
前記第一の優先度が前記第三の優先度と前記第四の優先度以上である場合に、前記UEが前記伝送すべきデータにおける前記第一タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記第三の優先度が前記第一の優先度と前記第四の優先度以上である場合に、前記UEが前記伝送すべきデータにおける前記第三タイプのデータを選択して多重化操作を行うことと、
前記第四の優先度が前記第一の優先度と前記第三の優先度以上である場合に、前記UEが前記伝送すべきデータにおける前記第四タイプのデータを選択して多重化操作を行うこととのうちのいずれか一つを含む、
請求項
1に記載の
データ伝送方法。
【請求項8】
前記UEが前記伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、前記伝送すべきデータに対して多重化操作を実行する前に、前記
データ伝送方法は、
前記UEがネットワーク側機器に前記伝送すべきデータのデータ情報を報告することをさらに含み、
前記UEがSL許可Grantを取得することは、
前記UEが前記ネットワーク側機器により構成されるSL Grantを受信することを含む、請求項2に記載の
データ伝送方法。
【請求項9】
前記UEがネットワーク側機器に前記伝送すべきデータのデータ情報を報告する前に、前記
データ伝送方法は、
前記伝送すべきデータが前記第一タイプのデータと前記第二タイプのデータとを含み、且つ前記第一タイプのデータと前記第二タイプのデータとが同じ宛先IDを使用する場合に、前記UEが前記第一タイプのデータと前記第二タイプのデータのそれぞれを異なる宛先インデックスに関連づけることをさらに含み、
ここで、前記データ情報は、前記宛先IDと、前記第一タイプのデータに関連する宛先インデックスと、前記第二タイプのデータに関連する宛先インデックスとを含む、請求項
8に記載の
データ伝送方法。
【請求項10】
前記UEがネットワーク側機器に前記伝送すべきデータのデータ情報を報告する前に、前記
データ伝送方法は、
前記UEが前記第一タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズ、及び前記第二タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズを計算することをさらに含み、
ここで、前記データ情報は、前記第一タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズと、前記第二タイプのデータに対応する論理チャネルパケットのバッファサイズとを含む、請求項
8に記載の
データ伝送方法。
【請求項11】
前記UEが前記伝送すべきデータのデータパラメータに基づいて、前記伝送すべきデータに対して多重化操作を実行する前に、前記
データ伝送方法は、
前記UEが前記伝送すべきデータのデータパラメータに基づいてリソース選択操作を実行することをさらに含み、
前記UEがSL許可Grantを取得することは、
前記UEが前記リソース選択操作に対応する選択結果に基づいて、SL Grantを取得することを含む、請求項2に記載の
データ伝送方法。
【請求項12】
前記データパラメータは、前記SL Grantのリソースタイプを含み、
前記UEが前記伝送すべきデータのデータパラメータに基づいてリソース選択操作を実行することは、
前記伝送すべきデータに前記第一タイプのデータのみが含まれる場合に、前記UEがリソース選択操作を実行するプロセスで第二タイプのリソースを排除することと、
前記伝送すべきデータに前記第二タイプのデータのみが含まれる場合に、前記UEがリソース選択操作を実行するプロセスで第一タイプのリソースを排除することとのうちのいずれか一つを含
み、
又は、
前記データパラメータは、前記伝送すべきデータにおける各タイプのデータに対応する優先度を含み、
前記UEが前記伝送すべきデータのデータパラメータに基づいてリソース選択操作を実行するプロセスは、
前記第一タイプのデータに対応する第一の優先度が前記第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも高い場合に、前記UEがリソース選択操作を実行するプロセスで第二タイプのリソースを排除し、そうではない場合に、前記UEがリソース選択操作を実行するプロセスで第一タイプのリソースを排除することと、
前記第一タイプのデータに対応する第一の優先度が前記第二タイプのデータに対応する第二の優先度よりも低い場合に、前記UEがリソース選択操作を実行するプロセスで第一タイプのリソースを排除し、そうではない場合に、前記UEがリソース選択操作を実行するプロセスで第二タイプのリソースを排除することとのうちのいずれか一つを含み、
ここで、前記第一の優先度は、前記第一タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定され、前記第二の優先度は、前記第二タイプのデータの少なくとも一つの論理チャネル優先度のうちの最高優先度に基づいて決定される、
請求項
11に記載の
データ伝送方法。
【請求項13】
UEであって、プロセッサと、メモリと、前記メモリに記憶され、且つ前記プロセッサ上で運行できるプログラム又は命令とを含み、前記プログラム又は命令が前記プロセッサにより実行される時、請求項1から
請求項12のいずれか1項に記載のデータ伝送方法のステップを実現する、UE。
【請求項14】
可読記憶媒体であって、前記可読記憶媒体にプログラム又は命令が記憶され、前記プログラム又は命令がプロセッサにより実行される時、請求項1から
請求項12のいずれか1項に記載のデータ伝送方法を実現する、可読記憶媒体。
【国際調査報告】