(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】内視鏡用湾曲部及び内視鏡
(51)【国際特許分類】
A61B 1/00 20060101AFI20240822BHJP
【FI】
A61B1/00 714
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024515886
(86)(22)【出願日】2022-12-05
(85)【翻訳文提出日】2024-03-12
(86)【国際出願番号】 CN2022136476
(87)【国際公開番号】W WO2023103937
(87)【国際公開日】2023-06-15
(31)【優先権主張番号】202111485757.0
(32)【優先日】2021-12-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524003448
【氏名又は名称】広州瑞派医療器械有限責任公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGZHOU RED PINE MEDICAL INSTRUMENT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】12/F,No.87 Luoxuan Avenue,Guangzhou International Bio-island,Huangpu District,Guangzhou,Guangdong 510000,China
(74)【代理人】
【識別番号】110000291
【氏名又は名称】弁理士法人コスモス国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】易 鋒
(72)【発明者】
【氏名】黎 静
(72)【発明者】
【氏名】譚 暁鋒
【テーマコード(参考)】
4C161
【Fターム(参考)】
4C161FF30
4C161FF32
4C161HH32
4C161JJ06
4C161JJ11
(57)【要約】
内視鏡用湾曲部(100)及び内視鏡であって、内視鏡用湾曲部(100)は、巻線部(120)を含み、巻線部(120)には、取付キャビティ(125)、及び、取付キャビティ(125)の周りに間隔をあけて配列される第1牽引ワイヤ孔(121)、第2牽引ワイヤ孔(122)、第3牽引ワイヤ孔(123)及び第4牽引ワイヤ孔(124)が設けられ、取付キャビティ(125)、第1牽引ワイヤ孔(121)、第2牽引ワイヤ孔(122)、第3牽引ワイヤ孔(123)、第4牽引ワイヤ孔(124)は、いずれも巻線部(120)の軸方向に沿って延在して設置され、巻線部(120)には、巻線部(120)の周方向に沿って間隔をあけて配列される少なくとも3つのワイヤ通し孔が設けられ、各ワイヤ通し孔は、それぞれ取付キャビティ(125)に連通し、少なくとも1つのワイヤ通し孔は、第1牽引ワイヤ孔(121)と第2牽引ワイヤ孔(122)との間に位置し、少なくとも1つのワイヤ通し孔は、第2牽引ワイヤ孔(122)と第3牽引ワイヤ孔(123)との間に位置し、少なくとも1つのワイヤ通し孔は、第3牽引ワイヤ孔(123)と第4牽引ワイヤ孔(124)との間に位置する。当該内視鏡用湾曲部(100)及び内視鏡は、効果的に牽引ワイヤを接続することが可能であり、安定性が強く、且つ他の部材の取付に影響しない。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内視鏡用湾曲部であって、
接続部と巻線部とを含み、
前記接続部は、先端部に接続されるように構成され、
前記巻線部は、前記接続部に接続され、前記巻線部には、取付キャビティが設けられ、前記巻線部には、前記取付キャビティの周りに間隔をあけて配列される第1牽引ワイヤ孔、第2牽引ワイヤ孔、第3牽引ワイヤ孔及び第4牽引ワイヤ孔がさらに設けられ、前記取付キャビティ、前記第1牽引ワイヤ孔、前記第2牽引ワイヤ孔、前記第3牽引ワイヤ孔及び前記第4牽引ワイヤ孔は、いずれも前記巻線部の軸方向に沿って延在して設置され、前記巻線部には、少なくとも3つのワイヤ通し孔が設けられ、少なくとも3つの前記ワイヤ通し孔は、前記巻線部の周方向に沿って間隔をあけて配列され、各前記ワイヤ通し孔は、それぞれ前記取付キャビティに連通し、
少なくとも1つの前記ワイヤ通し孔は、前記第1牽引ワイヤ孔と前記第2牽引ワイヤ孔との間に位置し、少なくとも1つの前記ワイヤ通し孔は、前記第2牽引ワイヤ孔と前記第3牽引ワイヤ孔との間に位置し、少なくとも1つの前記ワイヤ通し孔は、前記第3牽引ワイヤ孔と前記第4牽引ワイヤ孔との間に位置する、ことを特徴とする内視鏡用湾曲部。
【請求項2】
前記ワイヤ通し孔は、少なくとも6つあり、少なくとも6つの前記ワイヤ通し孔は、少なくとも前記巻線部の周方向に沿って順次に配列される第1ワイヤ通し孔、第2ワイヤ通し孔、第3ワイヤ通し孔、第4ワイヤ通し孔、第5ワイヤ通し孔及び第6ワイヤ通し孔を含み、前記第1ワイヤ通し孔と前記第2ワイヤ通し孔は、前記第1牽引ワイヤ孔と前記第2牽引ワイヤ孔との間に位置し、前記第3ワイヤ通し孔と前記第4ワイヤ通し孔は、前記第2牽引ワイヤ孔と前記第3牽引ワイヤ孔との間に位置し、前記第5ワイヤ通し孔と前記第6ワイヤ通し孔は、前記第3牽引ワイヤ孔と前記第4牽引ワイヤ孔との間に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用湾曲部。
【請求項3】
前記巻線部には、第1ガイド溝がさらに設けられ、前記第1ガイド溝は、前記巻線部の外壁に設けられ、前記第1ワイヤ通し孔と前記第2ワイヤ通し孔は、前記第1ガイド溝に連通し、
前記巻線部には、第2ガイド溝がさらに設けられ、前記第2ガイド溝は、前記巻線部の外壁に設けられ、前記第3ワイヤ通し孔と前記第4ワイヤ通し孔は、前記第2ガイド溝に連通し、
前記巻線部には、第3ガイド溝がさらに設けられ、前記第3ガイド溝は、前記巻線部の外壁に設けられ、前記第5ワイヤ通し孔と前記第6ワイヤ通し孔は、前記第3ガイド溝に連通する、ことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡用湾曲部。
【請求項4】
前記第1ガイド溝は、前記巻線部の周方向に沿って延在して設置され、前記第2ガイド溝は、前記巻線部の周方向に沿って延在して設置され、前記第3ガイド溝は、前記巻線部の周方向に沿って延在して設置されている、ことを特徴とする請求項3に記載の内視鏡用湾曲部。
【請求項5】
前記巻線部には、取付台がさらに設けられ、前記取付台は、前記取付キャビティの内壁に設けられ、且つ前記第1牽引ワイヤ孔、前記第2牽引ワイヤ孔、前記第3牽引ワイヤ孔及び前記第4牽引ワイヤ孔は、いずれも前記取付台に設けられている、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の内視鏡用湾曲部。
【請求項6】
前記取付台は、前記取付キャビティの周方向に沿って順次に配列される第1取付台、第2取付台、第3取付台及び第4取付台を含み、前記第1取付台には、前記第1牽引ワイヤ孔が設けられ、前記第2取付台には、前記第2牽引ワイヤ孔が設けられ、前記第3取付台には、前記第3牽引ワイヤ孔が設けられ、前記第4取付台には、前記第4牽引ワイヤ孔が設けられている、ことを特徴とする請求項5に記載の内視鏡用湾曲部。
【請求項7】
前記取付台には、位置制限部が設けられ、前記位置制限部は、牽引ワイヤが前記取付キャビティに入ることを阻止するために用いられる、ことを特徴とする請求項5に記載の内視鏡用湾曲部。
【請求項8】
前記位置制限部は、前記第1牽引ワイヤ孔に対応して設けられる第1ボスと、前記第2牽引ワイヤ孔に対応して設けられる第2ボスと、前記第3牽引ワイヤ孔に対応して設けられる第3ボスと、前記第4牽引ワイヤ孔に対応して設けられる第4ボスとを含み、前記第1牽引ワイヤ孔は、前記第1ボスと前記取付キャビティの内壁との間に位置し、前記第2牽引ワイヤ孔は、前記第2ボスと前記取付キャビティの内壁との間に位置し、前記第3牽引ワイヤ孔は、前記第3ボスと前記取付キャビティの内壁との間に位置し、前記第4牽引ワイヤ孔は、前記第4ボスと前記取付キャビティの内壁との間に位置する、ことを特徴とする請求項7に記載の内視鏡用湾曲部。
【請求項9】
前記接続部と前記巻線部は、一体射出成型構造である、ことを特徴とする請求項1~4のいずれか1項に記載の内視鏡用湾曲部。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の内視鏡用湾曲部を含む、ことを特徴とする内視鏡。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機器の技術分野に関し、特に内視鏡用湾曲部及び内視鏡に関する。
【背景技術】
【0002】
医療技術の発展に伴い、内視鏡技術が登場した。内視鏡は、病理変化の状況を観察するために、人体内の臓器などの、手が届きにくい場所を目視検査するために用いられる。通常、内視鏡は、長い形の挿入管を含み、挿入管の操作者に近い一端にハンドルを有し、長い形の挿入管の遠位端において内蔵カメラなどの視覚検査装置を有する。人体内部における内視鏡を操作するために、内視鏡は、湾曲可能な湾曲部を含み、湾曲部の湾曲によって湾曲部の端部の先端部の向きを調整して、観察視角を変える。
【0003】
内視鏡は、2本の牽引ワイヤによってハンドルと湾曲部を接続することで、ハンドルによって4つの方向へ湾曲するように湾曲部を制御することを実現し、牽引ワイヤと湾曲部との接続方式は、溶接である。従来技術では、内視鏡設備のコストが高いため、使用完了後に消毒・洗浄を経て、循環使用を実現する。この方式では、消毒が徹底されず、交差感染のリスクがあるため、使い捨ての内視鏡が登場し、プラスチック材質で湾曲部などの部材を製造して、使い捨てを実現する。
【0004】
しかしながら、現在、使い捨ての材質の湾曲部は、溶接の方式によって牽引ワイヤに接続されることが困難であり、どのように牽引ワイヤを湾曲部に巻き付け、且つ他の部材の取付に影響しないかは、早急に解決すべき問題である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
これに基づき、効果的に牽引ワイヤを接続することが可能であり、安定性が強く、且つ他の部材の取付に影響しない内視鏡用湾曲部及び内視鏡を提供する必要がある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
内視鏡用湾曲部は、接続部と巻線部とを含み、前記接続部は、先端部に接続されるように構成され、前記巻線部は、前記接続部に接続され、前記巻線部には、取付キャビティが設けられ、前記巻線部には、前記取付キャビティの周りに間隔をあけて配列される第1牽引ワイヤ孔、第2牽引ワイヤ孔、第3牽引ワイヤ孔及び第4牽引ワイヤ孔がさらに設けられ、前記取付キャビティ、前記第1牽引ワイヤ孔、前記第2牽引ワイヤ孔、前記第3牽引ワイヤ孔及び前記第4牽引ワイヤ孔は、いずれも前記巻線部の軸方向に沿って延在して設置され、前記巻線部には、少なくとも3つのワイヤ通し孔が設けられ、少なくとも3つの前記ワイヤ通し孔は、前記巻線部の周方向に沿って間隔をあけて配列され、各前記ワイヤ通し孔は、それぞれ前記取付キャビティに連通し、少なくとも1つの前記ワイヤ通し孔は、前記第1牽引ワイヤ孔と前記第2牽引ワイヤ孔との間に位置し、少なくとも1つの前記ワイヤ通し孔は、前記第2牽引ワイヤ孔と前記第3牽引ワイヤ孔との間に位置し、少なくとも1つの前記ワイヤ通し孔は、前記第3牽引ワイヤ孔と前記第4牽引ワイヤ孔との間に位置する。
【0007】
上記内視鏡用湾曲部は、ワイヤの巻き付け過程において、1本の牽引ワイヤを第1牽引ワイヤ孔の底部から巻線部の軸方向に沿って下から上へ貫通して延出し、さらに第1牽引ワイヤ孔と第2牽引ワイヤ孔との間のワイヤ通し孔を通って巻線部を貫通して延出し、次に、さらに第2牽引ワイヤ孔と第3牽引ワイヤ孔との間のワイヤ通し孔から巻線部に挿通し、最後に第3牽引ワイヤ孔の頂部から巻線部の軸方向に沿って上から下へ挿通する。その後、もう1本の牽引ワイヤを第2牽引ワイヤ孔の底部から巻線部の軸方向に沿って下から上へ貫通して延出し、さらに第2牽引ワイヤ孔と第3牽引ワイヤ孔との間のワイヤ通し孔を通って巻線部を貫通して延出し、次に、さらに第3牽引ワイヤ孔と第4牽引ワイヤ孔との間のワイヤ通し孔から巻線部に挿通し、最後に第4牽引ワイヤ孔の頂部から巻線部の軸方向に沿って上から下へ挿通する。内視鏡用湾曲部は、4つの牽引ワイヤ孔と少なくとも3つのワイヤ通し孔との組み合わせによって、2本の牽引ワイヤを安定して接続することが可能であり、その4つの方向が効果的に牽引され、ワイヤの巻き付けが安定であり、滑りにくく、且つ牽引ワイヤは、取付キャビティ内の位置を占めず、他の部材の取付及び内視鏡用湾曲部の正常使用に影響しない。
【0008】
一実施例では、前記ワイヤ通し孔は、少なくとも6つあり、少なくとも6つの前記ワイヤ通し孔は、少なくとも前記巻線部の周方向に沿って順次に配列される第1ワイヤ通し孔、第2ワイヤ通し孔、第3ワイヤ通し孔、第4ワイヤ通し孔、第5ワイヤ通し孔及び第6ワイヤ通し孔を含み、前記第1ワイヤ通し孔と前記第2ワイヤ通し孔は、前記第1牽引ワイヤ孔と前記第2牽引ワイヤ孔との間に位置し、前記第3ワイヤ通し孔と前記第4ワイヤ通し孔は、前記第2牽引ワイヤ孔と前記第3牽引ワイヤ孔との間に位置し、前記第5ワイヤ通し孔と前記第6ワイヤ通し孔は、前記第3牽引ワイヤ孔と前記第4牽引ワイヤ孔との間に位置する。
【0009】
一実施例では、前記巻線部には、第1ガイド溝がさらに設けられ、前記第1ガイド溝は、前記巻線部の外壁に設けられ、前記第1ワイヤ通し孔と前記第2ワイヤ通し孔は、前記第1ガイド溝に連通し、前記巻線部には、第2ガイド溝がさらに設けられ、前記第2ガイド溝は、前記巻線部の外壁に設けられ、前記第3ワイヤ通し孔と前記第4ワイヤ通し孔は、前記第2ガイド溝に連通し、前記巻線部には、第3ガイド溝がさらに設けられ、前記第3ガイド溝は、前記巻線部の外壁に設けられ、前記第5ワイヤ通し孔と前記第6ワイヤ通し孔は、前記第3ガイド溝に連通する。
【0010】
一実施例では、前記第1ガイド溝は、前記巻線部の周方向に沿って延在して設置され、前記第2ガイド溝は、前記巻線部の周方向に沿って延在して設置され、前記第3ガイド溝は、前記巻線部の周方向に沿って延在して設置されている。
【0011】
一実施例では、前記巻線部には、取付台がさらに設けられ、前記取付台は、前記取付キャビティの内壁に設けられ、且つ前記第1牽引ワイヤ孔、前記第2牽引ワイヤ孔、前記第3牽引ワイヤ孔及び前記第4牽引ワイヤ孔は、いずれも前記取付台に設けられている。
【0012】
一実施例では、前記取付台は、前記取付キャビティの周方向に沿って順次に配列される第1取付台、第2取付台、第3取付台及び第4取付台を含み、前記第1取付台には、前記第1牽引ワイヤ孔が設けられ、前記第2取付台には、前記第2牽引ワイヤ孔が設けられ、前記第3取付台には、前記第3牽引ワイヤ孔が設けられ、前記第4取付台には、前記第4牽引ワイヤ孔が設けられている。
【0013】
一実施例では、前記取付台には、位置制限部が設けられ、前記位置制限部は、牽引ワイヤが前記取付キャビティに入ることを阻止するために用いられる。
【0014】
一実施例では、前記位置制限部は、前記第1牽引ワイヤ孔に対応して設けられる第1ボスと、前記第2牽引ワイヤ孔に対応して設けられる第2ボスと、前記第3牽引ワイヤ孔に対応して設けられる第3ボスと、前記第4牽引ワイヤ孔に対応して設けられる第4ボスとを含み、前記第1牽引ワイヤ孔は、前記第1ボスと前記取付キャビティの内壁との間に位置し、前記第2牽引ワイヤ孔は、前記第2ボスと前記取付キャビティの内壁との間に位置し、前記第3牽引ワイヤ孔は、前記第3ボスと前記取付キャビティの内壁との間に位置し、前記第4牽引ワイヤ孔は、前記第4ボスと前記取付キャビティの内壁との間に位置する。
【0015】
一実施例では、前記接続部と前記巻線部は、一体射出成型構造である。
【0016】
内視鏡は、上記のいずれか1項に記載の内視鏡用湾曲部を含む。
【0017】
上記内視鏡は、ワイヤの巻き付け過程において、1本の牽引ワイヤを第1牽引ワイヤ孔の底部から巻線部の軸方向に沿って下から上へ貫通して延出し、さらに第1牽引ワイヤ孔と第2牽引ワイヤ孔との間のワイヤ通し孔を通って巻線部を貫通して延出し、次に、さらに第2牽引ワイヤ孔と第3牽引ワイヤ孔との間のワイヤ通し孔から巻線部に挿通し、最後に第3牽引ワイヤ孔の頂部から巻線部の軸方向に沿って上から下へ挿通する。その後、もう1本の牽引ワイヤを第2牽引ワイヤ孔の底部から巻線部の軸方向に沿って下から上へ貫通して延出し、さらに第2牽引ワイヤ孔と第3牽引ワイヤ孔との間のワイヤ通し孔を通って巻線部を貫通して延出し、次に、さらに第3牽引ワイヤ孔と第4牽引ワイヤ孔との間のワイヤ通し孔から巻線部に挿通し、最後に第4牽引ワイヤ孔の頂部から巻線部の軸方向に沿って上から下へ挿通する。内視鏡用湾曲部は、4つの牽引ワイヤ孔と少なくとも3つのワイヤ通し孔との組み合わせによって、2本の牽引ワイヤを安定して接続することが可能であり、その4つの方向が効果的に牽引され、ワイヤの巻き付けが安定であり、滑りにくく、且つ牽引ワイヤは、取付キャビティ内の位置を占めず、他の部材の取付及び内視鏡用湾曲部の正常使用に影響しない。
【0018】
本願の一部を構成する図面は本発明に対する更なる理解を提供するために用いられ、本発明の概略的な実施例及びその説明は本発明を解釈するために用いられ、本発明に対する不当な限定を構成しない。
本発明の実施例中の技術方案をより明確に説明するために、以下に実施例の説明中に使用する必要がある図面を簡単に紹介する。明らかに、以下の説明中の図面は本発明の一部の実施例だけである、当業者にとって、創造的な労働をしない前提で、これらの図面によって他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【
図1】一実施例に係る内視鏡用湾曲部の構造模式
図1である。
【
図2】一実施例に係る内視鏡用湾曲部の構造模式
図2である。
【
図3】一実施例に係る内視鏡用湾曲部の構造模式
図3である。
【
図4】一実施例に係る内視鏡用湾曲部の全体構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の上記目的、特徴及び利点をより明確に理解するために、以下、図面を参照しながら本発明の具体的な実施形態について詳しく説明する。以下の説明において、本発明を十分に理解するために、多くの具体的な細部を説明する。しかしながら、本発明は、ここで説明される実施形態とは異なる多くの他の形態で実施することができ、当業者であれば、本発明の趣旨から逸脱することなく類似な改善を行うことができる。したがって、本発明は以下に開示される具体的な実施例に限定されるものではない。
【0021】
本発明の説明において、理解すべきものとして、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「径方向」、「周方向」などが指示する方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本発明を説明しやすく且つ説明を簡略化するためのものだけであり、言及される装置又は素子が必ず特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作しなければならないことを意味又は示唆するものではなく、本発明を限定するものと解釈されるべきではない。
【0022】
なお、用語「第1」、「第2」は説明の目的だけであり、相対的な重要性を意味又は示唆し、又は説明された技術的特徴の数を示唆すると理解されるものではない。従って、「第1」、「第2」で限定された特徴は、少なくとも1つの該特徴を明示的又は暗黙的に含むことができる。本発明の説明において、特に明示的かつ具体的に制限されない限り、「複数」の意味は少なくとも2つ、例えば2つ、3つなどである。
【0023】
本発明において、特に明確に規定及び限定されない限り、「取り付け」、「連結」、「接続」、「固定」などの用語は、広義に理解すべきであり、例えば、固定接続であってもよいし、着脱可能な接続であってもよいし、一体になってもよい。また、機械的に接続されていてもよいし、電気的に接続されていてもよい。また、直接的に接続されていてもよいし、中間媒体を介して間接的に接続されていてもよく、2つの素子内部の連通又は2つの素子の相互作用関係であってもよい。本発明における上記用語の具体的な意味は、特定の状況に応じて当業者には理解されるであろう。
【0024】
本発明において、特に明確に規定及び限定されない限り、第1の特徴が第2の特徴の「上」又は「下」にあることは、第1及び第2の特徴が直接に接触してもよいし、第1及び第2の特徴が中間媒体を介して間接的に接触してもよい。また、第1の特徴が第2の特徴の「上」、「上方」及び「上面」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の真上又は斜め上にあるか、あるいは、第1の特徴の水平高さが第2の特徴よりも大きいことを示すだけであってもよい。第1の特徴が第2の特徴の「下」、「下方」及び「下面」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の直下又は斜め下にあるか、あるいは第1の特徴の水平高さが第2の特徴よりも小さいことを示すだけであってもよい。
【0025】
なお、一方の素子が他方の素子に「固定される」、「設けられる」と呼ばれる場合、他方の素子に直接存在してもよく、又は介在する要素が存在してもよい。一方の素子が他方の素子に「接続される」と考えられる場合、他方の素子に直接接続されてもよく、又は介在する要素が存在してもよい。本明細書で使用される用語「垂直」、「水平」、「上」、「下」、「左」、「右」及び類似の表現は説明の目的だけであり、唯一の実施形態を示すものではない。
【0026】
一実施例では、
図1、
図2、
図3及び
図4を参照すると、内視鏡用湾曲部100は、接続部110と巻線部120を含み、接続部110は、先端部に接続されるために用いられ、巻線部120は、接続部110に接続され、巻線部120には、取付キャビティ125が設けられ、巻線部120には、取付キャビティ125の周りに間隔をあけて配列される第1牽引ワイヤ孔121、第2牽引ワイヤ孔122、第3牽引ワイヤ孔123及び第4牽引ワイヤ孔124がさらに設けられ、取付キャビティ125、第1牽引ワイヤ孔121、第2牽引ワイヤ孔122、第3牽引ワイヤ孔123及び第4牽引ワイヤ孔124は、いずれも巻線部120の軸方向に沿って延在して設置され、巻線部120には、少なくとも3つのワイヤ通し孔が設けられ、少なくとも3つのワイヤ通し孔は、巻線部120の周方向に沿って間隔をあけて配列され、各ワイヤ通し孔は、それぞれ取付キャビティ125に連通し、少なくとも1つのワイヤ通し孔は、第1牽引ワイヤ孔121と第2牽引ワイヤ孔122との間に位置し、少なくとも1つのワイヤ通し孔は、第2牽引ワイヤ孔122と第3牽引ワイヤ孔123との間に位置し、少なくとも1つのワイヤ通し孔は、第3牽引ワイヤ孔123と第4牽引ワイヤ孔124との間に位置する。
【0027】
上記内視鏡用湾曲部100は、ワイヤの巻き付け過程において、1本の牽引ワイヤを第1牽引ワイヤ孔121の底部から巻線部120の軸方向に沿って下から上へ貫通して延出し、さらに第1牽引ワイヤ孔121と第2牽引ワイヤ孔122との間のワイヤ通し孔を通って巻線部120を貫通して延出し、次に、さらに第2牽引ワイヤ孔122と第3牽引ワイヤ孔123との間のワイヤ通し孔から巻線部120に挿通し、最後に第3牽引ワイヤ孔123の頂部から巻線部120の軸方向に沿って上から下へ挿通する。その後、もう1本の牽引ワイヤを第2牽引ワイヤ孔122の底部から巻線部120の軸方向に沿って下から上へ貫通して延出し、さらに第2牽引ワイヤ孔122と第3牽引ワイヤ孔123との間のワイヤ通し孔を通って巻線部120を貫通して延出し、次に、さらに第3牽引ワイヤ孔123と第4牽引ワイヤ孔124との間のワイヤ通し孔から巻線部120に挿通し、最後に第4牽引ワイヤ孔124の頂部から巻線部120の軸方向に沿って上から下へ挿通する。内視鏡用湾曲部100は、4つの牽引ワイヤ孔と少なくとも3つのワイヤ通し孔との組み合わせによって、2本牽引ワイヤを安定して接続することが可能であり、その4つの方向が効果的に牽引され、ワイヤの巻き付けが安定であり、滑りにくく、且つ牽引ワイヤは、取付キャビティ125内の位置を占めず、他の部材の取付及び内視鏡用湾曲部100の正常使用に影響しない。
【0028】
一実施例では、
図1を参照すると、ワイヤ通し孔は、少なくとも6つある。少なくとも6つのワイヤ通し孔は、少なくとも巻線部120の周方向に沿って順次に配列される第1ワイヤ通し孔126、第2ワイヤ通し孔127、第3ワイヤ通し孔128、第4ワイヤ通し孔129、第5ワイヤ通し孔130及び第6ワイヤ通し孔131を含む。第1ワイヤ通し孔126と第2ワイヤ通し孔127は、第1牽引ワイヤ孔121と第2牽引ワイヤ孔122との間に位置し、第3ワイヤ通し孔128と第4ワイヤ通し孔129は、第2牽引ワイヤ孔122と第3牽引ワイヤ孔123との間に位置し、第5ワイヤ通し孔130と第6ワイヤ通し孔131は、第3牽引ワイヤ孔123と第4牽引ワイヤ孔124との間に位置する。このように、2本の牽引ワイヤに新たなワイヤの巻き付けの方式を提供する。すなわち、1本の牽引ワイヤは、第1牽引ワイヤ孔121に下から上へ挿通し、さらに第1ワイヤ通し孔126から巻線部120を貫通して延出し、第2ワイヤ通し孔127を通って巻線部120に挿通して引き続き延出し、さらに第3ワイヤ通し孔128から巻線部120を貫通して延出し、第4ワイヤ通し孔129を通って巻線部120に挿通し、第3牽引ワイヤ孔123に上から下へ挿通し、引っ張られた後、巻き付けたワイヤを固定する。もう1本の牽引ワイヤは、第2牽引ワイヤ孔122に下から上へ挿通し、さらに第3ワイヤ通し孔128から巻線部120を貫通して延出し、第4ワイヤ通し孔129を通って巻線部120に挿通して引き続き延出し、さらに第5ワイヤ通し孔130から巻線部120を貫通して延出し、第6ワイヤ通し孔131を通って巻線部120に挿通し、第4牽引ワイヤ孔124に上から下へ挿通し、引っ張られた後、巻き付けたワイヤを固定する。また、引っ張られた後、さらに占める空間が減少するとともに、摩擦力を増加させ、滑りを避け、内視鏡用湾曲部100の使用品質及び信頼性を向上させることに有利である。本実施例では、1種の具体的なワイヤ巻き付けの方式のみが提供されるが、これに限定されない。
【0029】
一実施例では、
図1、
図2及び
図3を参照すると、巻線部120には、さらに第1ガイド溝132が設けられ、第1ガイド溝132は、巻線部120の外壁に設けられ、第1ワイヤ通し孔126と第2ワイヤ通し孔127は、第1ガイド溝132に連通する。さらに、巻線部120には、さらに第2ガイド溝133が設けられ、第2ガイド溝133は、巻線部120の外壁に設けられ、第3ワイヤ通し孔128と第4ワイヤ通し孔は、第2ガイド溝133に連通する。さらに、巻線部120には、第3ガイド溝134がさらに設けられ、第3ガイド溝134は、巻線部120の外壁に設けられ、第5ワイヤ通し孔130と第6ワイヤ通し孔は、第3ガイド溝134に連通する。このように、牽引ワイヤを隠すことができ、牽引ワイヤの突起を避け、巻線部120の外壁の平坦性を保証し、牽引ワイヤの摩耗の確率を減少させる。
【0030】
一実施例では、
図2、
図3及び
図4を参照すると、第1ガイド溝132は、巻線部120の周方向に沿って延在して設置され、第2ガイド溝133は、巻線部120の周方向に沿って延在して設置され、第3ガイド溝134は、巻線部120の周方向に沿って延在して設置されている。このように、ワイヤの巻き付け過程において、ガイド溝によってワイヤ巻き付けの便利性を向上させることに有利である。
【0031】
一実施例では、
図1を参照すると、巻線部120には、取付台135がさらに設けられ、取付台135は、取付キャビティ125の内壁に設けられ、且つ第1牽引ワイヤ孔121、第2牽引ワイヤ孔122、第3牽引ワイヤ孔123及び第4牽引ワイヤ孔124は、いずれも取付台135に設けられている。このように、ワイヤ巻き付け領域を取付台135に制限することができ、取付キャビティ125の空間を占めず、他の部材の取付及び使用に影響することを避ける。
【0032】
一実施例では、
図1を参照すると、取付台135は、取付キャビティ125の周方向に沿って順次に配列される第1取付台1351、第2取付台1352、第3取付台1353及び第4取付台1354を含み、第1取付台1351には、第1牽引ワイヤ孔121が設けられ、第2取付台1352には、第2牽引ワイヤ孔122が設けられ、第3取付台1353には、第3牽引ワイヤ孔123が設けられ、第4取付台1354には、第4牽引ワイヤ孔124が設けられている。このように、第1牽引ワイヤ孔121、第2牽引ワイヤ孔122、第3牽引ワイヤ孔123及び第4牽引ワイヤ孔124のそれぞれに設置位置を提供し、且つ巻線部120の構造強度を向上させることに有利である。
【0033】
一実施例では、
図1を参照すると、取付台135には、位置制限部136が設けられ、位置制限部136は、牽引ワイヤが取付キャビティ125に入ることを阻止するために用いられる。このように、位置制限部136によって、牽引ワイヤを取付台135に制限することができ、取付キャビティ125の空間を占めず、他の部材の取付及び使用に影響することを避ける。
【0034】
具体的には、
図1を参照すると、位置制限部136は、第1牽引ワイヤ孔121に対応して設けられる第1ボス1361と、第2牽引ワイヤ孔122に対応して設けられる第2ボス1362と、第3牽引ワイヤ孔123に対応して設けられる第3ボス1363と、第4牽引ワイヤ孔124に対応して設けられる第4ボス1364とを含み、第1牽引ワイヤ孔121は、第1ボス1361と取付キャビティ125の内壁との間に位置し、第2牽引ワイヤ孔122は、第2ボス1362と取付キャビティ125の内壁との間に位置し、第3牽引ワイヤ孔123は、第3ボス1363と取付キャビティ125の内壁との間に位置し、第4牽引ワイヤ孔124は、第4ボス1364と取付キャビティ125の内壁との間に位置する。このように、第1ボス1361、第2ボス1362、第3ボス1363及び第4ボス1364による位置制限の作用によって、さらに牽引ワイヤを取付台135に制限することができる。
【0035】
選択的に、接続部110と巻線部120との接続方式は、挿着、リベット接続、接着、スナップフィット接続又は他の接続方式であってもよい。或いは、接続部110と巻線部120は、一体成型構造である。
【0036】
具体的には、
図1、
図2、
図3及び
図4を参照すると、接続部110と巻線部120は、一体射出成型構造である。このように、構造が簡単であり、製造が便利であり、コストが低く、接続部110と巻線部120との接続安定性を向上させることに有利であり、さらに内視鏡用湾曲部100の構造安定性を保証する。本実施例では、接続部110と巻線部120との具体的な接続方式について1種のみを提供するが、これに限定されない。
【0037】
一実施例では、内視鏡(未図示)は、上記の実施例に係る内視鏡用湾曲部100を含む。
【0038】
上記内視鏡は、ワイヤの巻き付け過程において、1本の牽引ワイヤを第1牽引ワイヤ孔121の底部から巻線部120の軸方向に沿って下から上へ貫通して延出し、さらに第1牽引ワイヤ孔121と第2牽引ワイヤ孔122との間のワイヤ通し孔を通って巻線部120を貫通して延出し、次に、さらに第2牽引ワイヤ孔122と第3牽引ワイヤ孔123との間のワイヤ通し孔から巻線部120に挿通し、最後に第3牽引ワイヤ孔123の頂部から巻線部120の軸方向に沿って上から下へ挿通する。その後、もう1本の牽引ワイヤを第2牽引ワイヤ孔122の底部から巻線部120の軸方向に沿って下から上へ貫通して延出し、さらに第2牽引ワイヤ孔122と第3牽引ワイヤ孔123との間のワイヤ通し孔を通って巻線部120を貫通して延出し、次に、さらに第3牽引ワイヤ孔123と第4牽引ワイヤ孔124との間のワイヤ通し孔から巻線部120に挿通し、最後に第4牽引ワイヤ孔124の頂部から巻線部120の軸方向に沿って上から下へ挿通する。内視鏡用湾曲部100は、4つの牽引ワイヤ孔と少なくとも3つのワイヤ通し孔との組み合わせによって、2本牽引ワイヤを安定して接続することが可能であり、その4つの方向が効果的に牽引され、ワイヤの巻き付けが安定であり、滑りにくく、且つ牽引ワイヤは、取付キャビティ125内の位置を占めず、他の部材の取付及び内視鏡用湾曲部100の正常使用に影響しない。
【0039】
以上説明した実施例の各技術的特徴は、任意に組み合わせることが可能であり、説明を簡潔にするために、上記実施例における各技術的特徴の全ての可能な組み合わせについては説明していないが、これらの技術的特徴の組み合わせに矛盾がない限り、本明細書に記載される範囲内であると考えられるべきである。
【0040】
上記の実施例は、本願のいくつかの実施形態を示しているに過ぎず、その叙述は具体的かつ詳細であるが、本願の発明の範囲を限定するものとして理解されるべきではない。当業者であれば、本願の思想から逸脱することなく、本願の範囲に含まれるいくつかの変形および改善を行うことができることに留意されたい。したがって、本願の特許の範囲は、添付の特許請求の範囲に従うものとする。
【符号の説明】
【0041】
100 内視鏡用湾曲部、110 接続部、120 巻線部、121 第1牽引ワイヤ孔、122 第2牽引ワイヤ孔、123 第3牽引ワイヤ孔、124 第4牽引ワイヤ孔、125 取付キャビティ、126 第1ワイヤ通し孔、127 第2ワイヤ通し孔、128 第3ワイヤ通し孔、129 第4ワイヤ通し孔、130 第5ワイヤ通し孔、131 第6ワイヤ通し孔、132 第1ガイド溝、133 第2ガイド溝、134 第3ガイド溝、135 取付台、1351 第1取付台、1352 第2取付台、1353 第3取付台、1354 第4取付台、136 位置制限部、1361 第1ボス、1362 第2ボス、1363 第3ボス、1364 第4ボス
【手続補正書】
【提出日】2024-03-12
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
内視鏡用湾曲部であって、
接続部と巻線部とを含み、
前記接続部は、先端部に接続されるように構成され、
前記巻線部は、前記接続部に接続され、前記巻線部には、取付キャビティが設けられ、前記巻線部には、前記取付キャビティの周りに間隔をあけて配列される第1牽引ワイヤ孔、第2牽引ワイヤ孔、第3牽引ワイヤ孔及び第4牽引ワイヤ孔がさらに設けられ、前記取付キャビティ、前記第1牽引ワイヤ孔、前記第2牽引ワイヤ孔、前記第3牽引ワイヤ孔及び前記第4牽引ワイヤ孔は、いずれも前記巻線部の軸方向に沿って延在して設置され、前記巻線部には、少なくとも3つのワイヤ通し孔が設けられ、少なくとも3つの前記ワイヤ通し孔は、前記巻線部の周方向に沿って間隔をあけて配列され、各前記ワイヤ通し孔は、それぞれ前記取付キャビティに連通し、
少なくとも1つの前記ワイヤ通し孔は、前記第1牽引ワイヤ孔と前記第2牽引ワイヤ孔との間に位置し、少なくとも1つの前記ワイヤ通し孔は、前記第2牽引ワイヤ孔と前記第3牽引ワイヤ孔との間に位置し、少なくとも1つの前記ワイヤ通し孔は、前記第3牽引ワイヤ孔と前記第4牽引ワイヤ孔との間に位置する、ことを特徴とする内視鏡用湾曲部。
【請求項2】
前記ワイヤ通し孔は、少なくとも6つあり、少なくとも6つの前記ワイヤ通し孔は、少なくとも前記巻線部の周方向に沿って順次に配列される第1ワイヤ通し孔、第2ワイヤ通し孔、第3ワイヤ通し孔、第4ワイヤ通し孔、第5ワイヤ通し孔及び第6ワイヤ通し孔を含み、前記第1ワイヤ通し孔と前記第2ワイヤ通し孔は、前記第1牽引ワイヤ孔と前記第2牽引ワイヤ孔との間に位置し、前記第3ワイヤ通し孔と前記第4ワイヤ通し孔は、前記第2牽引ワイヤ孔と前記第3牽引ワイヤ孔との間に位置し、前記第5ワイヤ通し孔と前記第6ワイヤ通し孔は、前記第3牽引ワイヤ孔と前記第4牽引ワイヤ孔との間に位置する、ことを特徴とする請求項1に記載の内視鏡用湾曲部。
【請求項3】
前記巻線部には、第1ガイド溝がさらに設けられ、前記第1ガイド溝は、前記巻線部の外壁に設けられ、前記第1ワイヤ通し孔と前記第2ワイヤ通し孔は、前記第1ガイド溝に連通し、
前記巻線部には、第2ガイド溝がさらに設けられ、前記第2ガイド溝は、前記巻線部の外壁に設けられ、前記第3ワイヤ通し孔と前記第4ワイヤ通し孔は、前記第2ガイド溝に連通し、
前記巻線部には、第3ガイド溝がさらに設けられ、前記第3ガイド溝は、前記巻線部の外壁に設けられ、前記第5ワイヤ通し孔と前記第6ワイヤ通し孔は、前記第3ガイド溝に連通する、ことを特徴とする請求項2に記載の内視鏡用湾曲部。
【請求項4】
前記第1ガイド溝は、前記巻線部の周方向に沿って延在して設置され、前記第2ガイド溝は、前記巻線部の周方向に沿って延在して設置され、前記第3ガイド溝は、前記巻線部の周方向に沿って延在して設置されている、ことを特徴とする請求項3に記載の内視鏡用湾曲部。
【請求項5】
前記巻線部には、取付台がさらに設けられ、前記取付台は、前記取付キャビティの内壁に設けられ、且つ前記第1牽引ワイヤ孔、前記第2牽引ワイヤ孔、前記第3牽引ワイヤ孔及び前記第4牽引ワイヤ孔は、いずれも前記取付台に設けられている、ことを特徴とする請求項
1に記載の内視鏡用湾曲部。
【請求項6】
前記取付台は、前記取付キャビティの周方向に沿って順次に配列される第1取付台、第2取付台、第3取付台及び第4取付台を含み、前記第1取付台には、前記第1牽引ワイヤ孔が設けられ、前記第2取付台には、前記第2牽引ワイヤ孔が設けられ、前記第3取付台には、前記第3牽引ワイヤ孔が設けられ、前記第4取付台には、前記第4牽引ワイヤ孔が設けられている、ことを特徴とする請求項5に記載の内視鏡用湾曲部。
【請求項7】
前記取付台には、位置制限部が設けられ、前記位置制限部は、牽引ワイヤが前記取付キャビティに入ることを阻止するために用いられる、ことを特徴とする請求項5に記載の内視鏡用湾曲部。
【請求項8】
前記位置制限部は、前記第1牽引ワイヤ孔に対応して設けられる第1ボスと、前記第2牽引ワイヤ孔に対応して設けられる第2ボスと、前記第3牽引ワイヤ孔に対応して設けられる第3ボスと、前記第4牽引ワイヤ孔に対応して設けられる第4ボスとを含み、前記第1牽引ワイヤ孔は、前記第1ボスと前記取付キャビティの内壁との間に位置し、前記第2牽引ワイヤ孔は、前記第2ボスと前記取付キャビティの内壁との間に位置し、前記第3牽引ワイヤ孔は、前記第3ボスと前記取付キャビティの内壁との間に位置し、前記第4牽引ワイヤ孔は、前記第4ボスと前記取付キャビティの内壁との間に位置する、ことを特徴とする請求項7に記載の内視鏡用湾曲部。
【請求項9】
前記接続部と前記巻線部は、一体射出成型構造である、ことを特徴とする請求項
1に記載の内視鏡用湾曲部。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか1項に記載の内視鏡用湾曲部を含む、ことを特徴とする内視鏡。
【国際調査報告】