(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】エアロゾル生成装置および分割式エアロゾル生成装置
(51)【国際特許分類】
A24F 40/40 20200101AFI20240822BHJP
A24F 40/90 20200101ALI20240822BHJP
A24F 40/50 20200101ALI20240822BHJP
A24F 40/46 20200101ALI20240822BHJP
【FI】
A24F40/40
A24F40/90
A24F40/50
A24F40/46
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024516453
(86)(22)【出願日】2022-08-30
(85)【翻訳文提出日】2024-04-02
(86)【国際出願番号】 CN2022115911
(87)【国際公開番号】W WO2023040656
(87)【国際公開日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】202111076115.5
(32)【優先日】2021-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519403945
【氏名又は名称】深▲せん▼麦時科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際弁理士法人
(72)【発明者】
【氏名】楊 輝
(72)【発明者】
【氏名】張 幸福
(72)【発明者】
【氏名】林 喬士
【テーマコード(参考)】
4B162
【Fターム(参考)】
4B162AA02
4B162AA22
4B162AB12
4B162AB14
4B162AC22
4B162AC32
4B162AC33
4B162AC34
(57)【要約】
本出願はエアロゾル生成装置及び分割式エアロゾル生成装置を提供する。該エアロゾル生成装置は発熱体と、ハイブリッドキャパシタと、制御回路と、を含み、発熱体はエアロゾルマトリックスを低温で焼成し、エアロゾルを生成するために用いられ、ハイブリッドキャパシタは発熱体に給電するために用いられ、制御回路の一端は発熱体に接続され、制御回路の他端はハイブリッドキャパシタに接続され、発熱体へ給電の開始および停止を制御するために用いられる。本出願はハイブリッドキャパシタをエアロゾル生成装置の電源として使用することにより、ハイブリッドキャパシタに大電流を供給し、それによりエアロゾル発生装置を急速に充電でき、充電時間を短縮させ、充電効率を向上させる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発熱体と、ハイブリッドキャパシタと、制御回路と、を含むエアロゾル生成装置であって、
前記発熱体はエアロゾルマトリックスを低温で焼成し、エアロゾルを生成するために用いられ、
前記ハイブリッドキャパシタは前記発熱体に給電するために用いられ、
前記制御回路の一端は前記発熱体に接続され、前記制御回路の他端は前記ハイブリッドキャパシタに接続され、前記発熱体へ給電の開始および停止を制御するために用いられることを特徴とするエアロゾル生成装置。
【請求項2】
前記エアロゾル生成装置はさらに第1キャパシタを含み、前記第1キャパシタは前記制御回路と並列に接続され、前記制御回路は、前記ハイブリッドキャパシタが前記第1キャパシタに給電すること、且つ前記第1キャパシタが前記発熱体に給電することを制御するために用いられることを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項3】
前記エアロゾル生成装置は複数の前記第1キャパシタを含み、複数の前記第1キャパシタは並列又は直列に設置されることを特徴とする請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項4】
前記制御回路は、第1スイッチデバイスと、第2スイッチデバイスと、コントローラと、を含み、
前記第1スイッチデバイスは前記ハイブリッドキャパシタ及び前記第1キャパシタに接続され、
前記第2スイッチデバイスは前記第1キャパシタ及び前記発熱体に接続され、
前記コントローラは前記第1スイッチデバイス及び前記第2スイッチデバイスとそれぞれ接続され、前記第1スイッチデバイスおよび前記第2スイッチデバイスが閉じるまたは開くように制御するために使用されることを特徴とする請求項2に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項5】
前記コントローラは、前記ハイブリッドキャパシタが前記第1キャパシタに給電するように、前記第1スイッチデバイスが閉じるように制御し、且つ前記第2スイッチデバイスが開くように制御し;
前記コントローラは、前記第1コンデンサが前記発熱体に電力を供給するように、前記第1スイッチデバイスが開くように制御し、且つ前記第2スイッチデバイスが閉じるように制御することを特徴とする請求項4に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項6】
前記エアロゾル生成装置はさらにハウジングと、充電インターフェースと、を含み、
前記ハウジングには収容空間が設置され、前記収容空間がエアロゾルマトリックス及び前記発熱体を収容するために用いられ、
前記充電インターフェースは前記制御回路と前記外部電源を接続するために用いられ、それにより前記外部電源が前記制御回路を介して前記ハイブリッドキャパシタに給電することを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項7】
前記収容空間と前記ハイブリッドキャパシタはそれぞれ前記エアロゾル生成装置の両端に設置され、前記充電インターフェースは前記ハウジングの側壁に設置されることを特徴とする請求項6に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項8】
前記エアロゾル生成装置は複数の前記発熱体を含み、複数の前記発熱体は並列に又は直列に設置されることを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項9】
前記エアロゾル生成装置は複数の前記ハイブリッドキャパシタを含み、複数の前記ハイブリッドキャパシタは並列又は直列に配置されることを特徴とする請求項1に記載のエアロゾル生成装置。
【請求項10】
請求項1~9のいずれか一項に記載の前記エアロゾル生成装置及び充電装置を含む分割式エアロゾル生成装置であって、
前記充電装置は前記エアロゾル生成装置に接続され、前記エアロゾル生成装置を充電するために用いられることを特徴とする分割式エアロゾル生成装置。
【請求項11】
前記充電装置は電流源給電装置であることを特徴とする請求項10に記載の分割式エアロゾル生成装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、電子霧化装置の技術分野に関し、具体的にはエアロゾル生成装置および分割式エアロゾル生成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
新しい技術として、電子霧化装置は、タバコ油を加熱するか、低温で紙巻きタバコを焼く方式により、従来の燃焼型シガレットに代わるものであり、その動作温度が低く、且つ生成される煙に含まれる有害成分は従来の燃焼型シガレットよりも遥かに少なく、電子霧化装置を用いてタバコによる人体への悪影響を大幅に回避することができ、より健康的な喫煙方式となる。
【0003】
現在市販されているエアロゾル生成装置は主に2つのタイプに分けられ、一つは液体のエアロゾルマトリックスを加熱する電子霧化装置であり、もう一つは固体のエアロゾル生成マトリックスを低温で加熱するが燃焼させない電子霧化装置である。
【0004】
現在、エアロゾルを発生させるポータブル低温焼成一体式器具システム用の電源はすべてリチウムイオン電池であり、安全性が低い、耐用年数が短い、充電時間が長いなどの問題がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本出願は、エアロゾル生成装置および分割式エアロゾル生成装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本出願の第1態様はエアロゾル生成装置を提供し、該エアロゾル生成装置は発熱体と、ハイブリッドキャパシタと、制御回路と、を含み、発熱体はエアロゾルマトリックスを低温で焼成し、エアロゾルを生成するために用いられ、ハイブリッドキャパシタは発熱体に給電するために用いられ、制御回路の一端は発熱体に接続され、制御回路の他端はハイブリッドキャパシタに接続され、発熱体へ給電の開始および停止を制御するために用いられる。
【0007】
任意選択的に、エアロゾル生成装置はさらに第1キャパシタを含み、第1キャパシタは制御回路と並列に接続され、前記制御回路は、前記ハイブリッドキャパシタが前記第1キャパシタに給電すること、且つ前記第1キャパシタが前記発熱体に給電することを制御するために用いられる。
【0008】
任意選択的に、エアロゾル生成装置は複数の第1キャパシタを含み、複数の第1キャパシタは並列又は直列に設置される。
【0009】
任意選択的に、制御回路は、第1スイッチデバイスと、第2スイッチデバイスと、コントローラと、を含み、第1スイッチデバイスはハイブリッドキャパシタ及び第1キャパシタに接続され、第2スイッチデバイスは第1キャパシタ及び発熱体に接続され、コントローラは第1スイッチデバイス及び第2スイッチデバイスとそれぞれ接続され、第1スイッチデバイスおよび第2スイッチデバイスが閉じるまたは開くように制御するために使用される。
【0010】
任意選択的に、コントローラは、ハイブリッドキャパシタが第1キャパシタに給電するように、第1スイッチデバイスが閉じるように制御し、且つ第2スイッチデバイスが開くように制御し;コントローラは、第1コンデンサが発熱体に電力を供給するように、第1スイッチングデバイスが開くように制御し、第2スイッチングデバイスが閉じるように制御する。
【0011】
任意選択的に、エアロゾル生成装置はさらにハウジングと、充電インターフェースと、を含み、ハウジングには収容空間が設置され、収容空間はエアロゾルマトリックス及び発熱体を収容するために用いられ、充電インターフェースは制御回路と外部電源を接続するために用いられ、それにより外部電源が制御回路を介してハイブリッドキャパシタに給電する。
【0012】
任意選択的に、収容空間とハイブリッドキャパシタはそれぞれエアロゾル生成装置の両端に設置され、充電インターフェースはハウジングの側壁に設置される。
【0013】
任意選択的に、エアロゾル生成装置は複数の発熱体を含み、複数の発熱体は並列又は直列に設置される。
【0014】
任意選択的に、エアロゾル生成装置は複数のハイブリッドキャパシタを含み、複数のハイブリッドキャパシタは並列又は直列に配置される。
【0015】
本出願の第2態様は分割式エアロゾル生成装置を提供し、該分割式エアロゾル生成装置は上記エアロゾル生成装置と充電装置を含み、充電装置はエアロゾル生成装置に接続され、エアロゾル生成装置を充電するために用いられる。
【0016】
任意選択的に、充電装置は電流源給電装置である。
【0017】
本出願の有益な効果は以下のとおりである。従来技術とは異なり、本出願はハイブリッドキャパシタをエアロゾル生成装置の電源として使用することにより、ハイブリッドキャパシタに大電流を供給し、それによりエアロゾル発生装置を急速に充電でき、充電時間を短縮させ、充電効率を向上させる。
【0018】
上述の一般的な説明及び以下の詳細な説明は、例示及び説明に過ぎず、本出願を限定するものではないことを理解すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本出願の実施形態における技術的解決策をより明確に説明するために、以下、実施形態の説明において使用する必要がある図面を簡単に説明する。明らかに、以下の説明における図面は、本出願のいくつかの実施形態にすぎない。当業者であれば創造的な努力なしにこれらの図面から他の図面を得ることができる。
【
図1】本出願のエアロゾル生成装置の一実施形態の構造模式図である。
【
図2】本出願のエアロゾル生成装置の別の実施形態の構造模式図である。
【
図3】
図2の制御回路の一実施形態の構造模式図である。
【
図4】本出願の分割式エアロゾル生成装置の一実施形態の構造模式図である。
【
図5】
図4の充電装置の一実施形態の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
当業者が本出願の技術的解決策をよりよく理解できるようにするために、本出願によって提供されるエアロゾル生成装置及びその分割式エアロゾル生成装置を、図面および特定の実施形態と併せて以下にさらに詳細に説明する。理解できるように、説明する実施形態は、本出願の実施形態の一部にすぎず、それらのすべてではない。本出願の実施形態に基づき、当業者が進歩性のある労働を必要とせずに取得したすべての他の実施形態は、いずれも本出願の保護範囲に属する。
【0021】
本出願における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序を説明するのではなく、異なるオブジェクトを区別するために使用される。また、用語「含む」、「有する」及びそれらの任意の変形は、非排他的包含をカバーすることを意図している。例えば、一連のステップ又はユニットを含む過程、方法、システム、製品又は装置は、列挙したステップ又はユニットに限定されず、選択的に列挙していないステップ又はユニットを更に含み、又は選択的にこれらの過程、方法、製品又は装置固有の他のステップ又はユニットを更に含む。
【0022】
新しい技術として、電子霧化装置は、タバコ油を加熱するか、低温で紙巻きタバコを焼く方式により、従来の燃焼型シガレットに代わるものであり、その動作温度が低く、且つ生成される煙に含まれる有害成分は従来の燃焼型シガレットよりも遥かに少なく、電子霧化装置を用いてタバコによる人体への悪影響を大幅に回避することができ、より健康的な喫煙方式となる。
【0023】
現在市販されている電子霧化装置は主に2つのタイプに分けられ、一つはタバコ油を蒸発させて喫煙可能な煙霧を生成する電子霧化タバコ器具であり、もう一つは低温加熱非燃焼の方式でタバコエアロゾル生成マトリックスを加熱して喫煙可能な煙霧を形成するエアロゾル生成装置ものである。
【0024】
エアロゾル生成装置は、一般的に加熱器、例えば、加熱シートをエアロゾル生成マトリックスに挿入してエアロゾル生成マトリックスを加熱し、加熱温度を制御することにより、エアロゾル生成マトリックス中の成分を揮発させて煙霧を発生させて人に吸入させる。従来技術においてエアロゾル生成用のポータブル低温焼成一体型器具システムに用いられる電源は、いずれもリチウムイオン電池であり、安全性が低い、耐用年数が短い、充電時間が長い等の問題がある。
【0025】
本出願は、エアロゾル生成用のポータブル低温焼成一体型器具システムに用いられる電源の安全性が低い、その耐用年数が短い、その充電時間が長い等の問題を解決するエアロゾル生成装置を提供する。
【0026】
図1を参照すると、
図1は本出願のエアロゾル生成装置の一実施形態の構造模式図である。
図1に示すように、エアロゾル生成装置1は、ハウジング10と、発熱体11と、制御回路12と、ハイブリッドキャパシタ13と、を含む。ここで、発熱体11、制御回路12及びハイブリッドキャパシタ13はハウジング10内に設置される。
【0027】
ここで、ハウジング10に収容空間14が設置され、収容空間14はエアロゾルマトリックス15及び発熱体11を収容するために用いられる。任意選択的に、本実施形態では、ハウジング10は直方体であり、収容空間14とハイブリッドキャパシタ13はそれぞれエアロゾル生成装置1の両端に設置され、制御回路12は収容空間14とハイブリッドキャパシタ13との間に設置され、発熱体11及びハイブリッドキャパシタ15に接続される。
【0028】
任意選択的に、他の実施形態では、ハウジング10は、円筒形または他の形状のハウジングであってもよい。任意選択的に、他の実施形態において、収容空間14とハイブリッドキャパシタ13はハウジング10の同じ側に設置され、且つ制御回路12がハウジング10の他側に設置されてもよい。又は、収容空間14及び制御回路12はハウジング10の一方の側に設置され、且つハイブリッドキャパシタ13がハウジング10の他方の側に設置される。
【0029】
ここで、発熱体11は、エアロゾルマトリックス15を低温で焼成してエアロゾルを生成するために用いられる。選択的に、本実施形態では、エアロゾル生成装置1は一つの発熱体11を含んでもよく、発熱体11の一端がエアロゾルマトリックス15を低温で焼成するためにエアロゾルマトリックス15に近接して設置され、発熱体11の他端は制御回路12に接続される。
【0030】
選択的に、他の実施形態では、エアロゾル生成装置1は複数の発熱体11を含んでもよく、複数の発熱体11は直列または並列に接続される。
【0031】
具体的には、複数の発熱体11が直列に設置される場合、複数の発熱体11の一端はエアロゾルマトリックス15に近接して設置され、各発熱体11の他端は順に隣接する発熱体11の他端に接続され、最後の発熱体11の他端は制御回路12に接続される。複数の発熱体11が並列に設置される場合、各発熱体11の一端はエアロゾルマトリックス15に近接して設置され、各発熱体11の他端はいずれも制御回路12に接続される。
【0032】
本実施形態におけるハイブリッドキャパシタ13は、通常のキャパシタやリチウム電池とは異なり、充放電電流が大きく、寿命が長いという利点を有する。エアロゾル生成装置1は、ハイブリッドキャパシタ13を電源として使用し、超大電流で充電でき、充電時間を短縮し、電源の安全性と電源のサイクル寿命を向上させる。
【0033】
任意選択的に、本実施形態では、エアロゾル生成装置1は一つのハイブリッドキャパシタ13を含み、ハイブリッドキャパシタ13の一端は制御回路12に接続される。
【0034】
任意選択的に、他の実施形態では、エアロゾル生成装置1は複数のハイブリッドキャパシタ13を含み、複数のハイブリッドキャパシタ13は直列または並列に接続される。
【0035】
具体的には、複数のハイブリッドキャパシタ13が直列に設置される場合、各ハイブリッドキャパシタ13の一端は順に隣接するハイブリッドキャパシタ13の一端に接続され、最後のハイブリッドキャパシタ13の他端は制御回路12に接続される。複数のハイブリッドキャパシタ13が並列に設置される場合、各ハイブリッドキャパシタ13の一端はいずれも制御回路12に接続される。
【0036】
ここで、制御回路12の一端が発熱体11に接続され、制御回路12の他端がハイブリッドキャパシタ13に接続され、制御回路12がハイブリッドキャパシタ13の充放電を制御することにより、発熱体11への電力供給の開始および停止を制御する。
【0037】
図1に示すように、エアロゾル生成装置1はさらに充電インターフェース16を含み、充電インターフェース16は制御回路12と外部電源とを接続するために用いられ、それにより外部電源が制御回路12を介してハイブリッドキャパシタ13に給電する。
【0038】
具体的には、充電インターフェース16はハウジング10の側壁に設置され、さらにエアロゾル生成装置1の側壁に設置され、それにより外部電源が充電インターフェース16に接続され、制御回路12との接続を実現する。
【0039】
図1と併せて、さらに
図2を参照すると、
図2は本出願のエアロゾル生成装置の別の実施形態の構造模式図である。
図2に示すように、エアロゾル生成装置1はさらに第1キャパシタ17を含む。
【0040】
ここで、第1キャパシタ17は制御回路12と並列に接続され、制御回路12は、ハイブリッドキャパシタ13が第1キャパシタ17に給電するように制御し、且つ第1キャパシタ17が発熱体11に給電するように制御するために用いられる。
【0041】
任意選択的に、本実施形態では、第1キャパシタ17は通常のキャパシタであり、その容量は大きい。ハイブリッドキャパシタ13が第1キャパシタ17に給電するとき、第1キャパシタ17はより多くの電圧を貯蔵することができ、さらに第1キャパシタ17が発熱体11に給電する場合、発熱体11の発熱時間をより長く維持させることができ、エアロゾル生成装置1の1回の使用時間を延長させる。
【0042】
任意選択的に、本実施形態では、エアロゾル生成装置1は一つの第1キャパシタ17を含む。任意選択的に、他の実施形態では、エアロゾル生成装置1は、複数の第1キャパシタ17を含んでもよく、複数の第1キャパシタ17は並列または直列に配置される。
【0043】
具体的には、複数の第1キャパシタ17が直列に設置される場合、各第1キャパシタ17の一端は隣接する第1キャパシタ17の一端に順次接続され、1番目の第1キャパシタ17の他端は制御回路12の第1端部に接続され、最後の第1キャパシタ17の他端は制御回路12の第2端部に接続される。複数の第1キャパシタ17が並列に設置される場合、各第1キャパシタ17の両端はそれぞれ制御回路12の第1端部と第2端部に接続される。
【0044】
図2と併せて、さらに
図3を参照すると、
図3は
図2における制御回路の一実施形態の構造模式図である。
図3に示すように、制御回路12は、第1スイッチデバイス121と、第2スイッチデバイス122と、コントローラ123と、を含む。
【0045】
ここで、第1スイッチデバイス121はハイブリッドキャパシタ13と第1キャパシタ17に接続され、第2スイッチデバイス122は第1キャパシタ17と発熱体11に接続され、コントローラ123はそれぞれ第1スイッチデバイス121と第2スイッチデバイス122に接続される。コントローラ123は、第1スイッチデバイス121及び第2スイッチデバイス122が閉じるまたは開くように制御するために用いられ、それによりハイブリッドキャパシタ13又は第1キャパシタ17が放電動作を実行することを制御する。
【0046】
具体的には、コントローラ123は、第1スイッチデバイス121が閉じるように制御し、且つ第2スイッチデバイス122が開くように制御し、このとき外部電源によって充電し、且つ満充電されたハイブリッドキャパシタ13は第1キャパシタ17に給電する。
【0047】
コントローラ123は第1スイッチデバイス121が開くように制御し、第2スイッチデバイス122が閉じるように制御し、このときハイブリッドキャパシタ13によって充電し、満充電された第1キャパシタ17は発熱体11に給電する。
【0048】
発熱体11が低温ベークを終了すると、コントローラ123は、第1スイッチデバイス121が開くように制御し、且つ第2スイッチデバイス122が開くように制御する。
【0049】
ここで、外部電源がエアロゾル生成装置1を充電する場合、以下のテップを含む。
(1)コントローラ123は少なくとも1つのハイブリッドキャパシタ13の初期パラメータ値を決定する。
(2)外部電源は制御回路12を介して少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13を充電し、即ちエアロゾル生成装置1を充電する。
(3)コントローラ123は少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13のパラメータ値が予め設定された値に達したと判断し、外部電源は充電を停止する。
【0050】
ここで、初期パラメータ値は初期電圧、初期電荷量、初期容量及び初期エネルギーの任意の一つを含み、パラメータ値は電荷量、容量、充電時間及びエネルギーのうちの任意の一つを含む。ここで、初期電圧の単位はボルト(V)であり;初期電荷量及び電荷量の単位と同じであり、いずれもクーロン(C)であり;初期容量と容量の単位は同じであり、いずれもミリアンペア/時間(mA/h)であり;初期エネルギーとエネルギーの単位は同一であり、いずれもワット/時間(W/h)であり;充電時間の単位はワット/時間(W/h)である。
【0051】
具体的には、コントローラ123は少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の初期電圧を決定した後、外部電源は制御回路12を介して少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13を充電し、少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の電荷量が予め設定された値に達すると、外部電源は充電を停止する。
【0052】
コントローラ123は少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の初期電圧を決定した後、外部電源は制御回路12を介して少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13を充電し、少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の容量が予め設定された値に達すると、外部電源は充電を停止する。
【0053】
コントローラ123は少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の初期エネルギーを決定した後、外部電源は制御回路12を介して少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13を充電し、少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の充電時間が予め設定された値に達すると、外部電源は充電を停止する。
【0054】
コントローラ123は少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の初期エネルギーを決定した後、外部電源は制御回路12を介して少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13を充電し、少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体のエネルギーが予め設定された値に達すると、外部電源は充電を停止する。
【0055】
コントローラ123は少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の初期エネルギーを決定した後、外部電源は制御回路12を介して少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13を充電し、少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の電荷量が予め設定された値に達すると、外部電源は充電を停止する。
【0056】
コントローラ123は少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の初期エネルギーを決定した後、外部電源は制御回路12を介して少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13を充電し、少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の容量が予め設定された値に達すると、外部電源は充電を停止する。
【0057】
コントローラ123は少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の初期電荷量を決定した後、外部電源は制御回路12を介して少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13を充電し、少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の充電時間が予め設定された値に達すると、外部電源は充電を停止する。
【0058】
コントローラ123は少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の初期電荷量を決定した後、外部電源は制御回路12を介して少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13を充電し、少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体のエネルギーが予め設定された値に達すると、外部電源は充電を停止する。
【0059】
コントローラ123は少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の初期電荷量を決定した後、外部電源は制御回路12を介して少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13を充電し、少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の電荷量が予め設定された値に達すると、外部電源は充電を停止する。
【0060】
コントローラ123は少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の初期電荷量を決定した後、外部電源は制御回路12を介して少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13を充電し、少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の容量が予め設定された値に達すると、外部電源は充電を停止する。
【0061】
コントローラ123は少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の初期容量を決定した後、外部電源は制御回路12を介して少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13を充電し、少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の充電時間が予め設定された値に達すると、外部電源は充電を停止する。
【0062】
コントローラ123は少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の初期容量を決定した後、外部電源は制御回路12を介して少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13を充電し、少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体のエネルギーが予め設定された値に達すると、外部電源は充電を停止する。
【0063】
コントローラ123は少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の初期容量を決定した後、外部電源は制御回路12を介して少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13を充電し、少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の電荷量が予め設定された値に達すると、外部電源は充電を停止する。
【0064】
コントローラ123は少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の初期容量を決定した後、外部電源は制御回路12を介して少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13を充電し、少なくとも一つのハイブリッドキャパシタ13全体の容量が予め設定された値に達すると、外部電源は充電を停止する。
【0065】
本出願はハイブリッドキャパシタ13をエアロゾル生成装置1の電源として用いることにより、ハイブリッドキャパシタ13に超大電流を供給し、それによりエアロゾル生成装置1を急速に充電することができ、充電時間を短縮し、充電効率を向上させることができる。また、ハイブリッドキャパシタ13はエアロゾル生成装置1の電源の安全性及び電源サイクル寿命を効果的に向上させることができる。
【0066】
同時に、本出願は大容量の通常のキャパシタを第1キャパシタ17として使用し、且つ第1キャパシタ17が制御回路12と並列に設置され、発熱体11の発熱時間をより長く維持させることができ、エアロゾル生成装置1の1回の使用時間を延長させる。
【0067】
本出願はさらに分割式エアゾール生成装置を提供する。
図4を参照すると、
図4は本発明の分割式エアロゾル生成装置の実施形態の構造模式図である。
図4に示すように、分割式エアロゾル生成装置20はエアロゾル生成装置21及び充電装置22を含む。ここで、該エアロゾル生成装置21は上記実施形態に開示されたエアロゾル生成装置1であるため、ここでは詳細な説明を省略する。
【0068】
ここで、充電装置22はエアロゾル生成装置21に接続され、エアロゾル生成装置21のハイブリッドキャパシタ13を充電するために用いられる。任意選択的に、本実施形態では、充電装置22は電流源給電装置である。
【0069】
図4と併せて、さらに
図5を参照すると、
図5は
図4における充電装置の一実施形態の構造模式図である。
図5に示すように、充電装置22は、電流源ハウジング221と、充電ビン222と、放電インターフェース223と、第2制御回路224と、充電素子225と、を含む。
【0070】
ここで、電流源ハウジング221の一端に充電ビン222が形成され、放電インターフェース223が充電室222内に設置され、第2制御回路224及び充電素子225が電流源ハウジング221内に設置される。
【0071】
ここで、充電ビン222はエアロゾル生成装置21を収容するために用いられる。充電ビン222には開口部が設けられ(図示せず)、それによりエアロゾル生成装置21が開口部を介して充電ビン222内に設置される。
【0072】
ここで、放電インターフェース223は充電室222の開口部から離れた側壁に設置され、放電インターフェース223は充電インターフェース16に接続され、それによりエアロゾル生成装置21が充電装置22に接続される。
【0073】
ここで、充電素子225は充電電圧を提供するために用いられ、ハイブリッドキャパシタ13に電力を供給するために用いられる。また、本実施形態では、充電素子225はハイブリッドキャパシタ又は充電式電池であってもよく、具体的には、充電電池はリチウム電池であってもよい。
【0074】
ここで、第2制御回路224は充電素子225と放電インターフェース223とを接続し、それにより充電素子225が放電インターフェース223を介してハイブリッドキャパシタ13に充電電圧を放出するように制御する。
【0075】
以上は本出願の単なる実施形態であり、本出願の特許範囲を制限するものではなく、本出願明細書及び図面の内容を利用して行われる、又は他の関連技術分野に直接的又は間接的に適用される等価構造又は等価フロー変換は、いずれも同様に本出願の特許請求の範囲内に含まれる。
【国際調査報告】