(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】ラベリング機用ラベリングアセンブリ
(51)【国際特許分類】
B65C 9/40 20060101AFI20240822BHJP
【FI】
B65C9/40
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024516687
(86)(22)【出願日】2022-08-30
(85)【翻訳文提出日】2024-05-13
(86)【国際出願番号】 EP2022074077
(87)【国際公開番号】W WO2023041320
(87)【国際公開日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】102021000023624
(32)【優先日】2021-09-14
(33)【優先権主張国・地域又は機関】IT
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510147581
【氏名又は名称】ピ・エ・ラベレルス・ソシエタ・ペル・アチオニ
【氏名又は名称原語表記】P.E. LABELLERS S.p.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100101454
【氏名又は名称】山田 卓二
(74)【代理人】
【識別番号】100111039
【氏名又は名称】前堀 義之
(72)【発明者】
【氏名】バルディーニ,リッカルド
【テーマコード(参考)】
3E095
【Fターム(参考)】
3E095AA07
3E095BA02
3E095CA01
3E095DA03
3E095DA24
3E095DA34
3E095DA42
3E095DA52
3E095DA83
3E095DA86
3E095FA06
(57)【要約】
ラベリングされる容器(4)のコンベヤ(3)と関連付けられ、作業領域(100)において、容器(4)にラベルを貼るための手段(6)を支持するように適合されたベースフレームワーク(2)を含む、ラベリング機用のラベリングアセンブリ。ベースフレームワーク(2)によって支持された、作業領域(100)の少なくとも1つの保護部(12)が設けられる。少なくとも1つの保護部(12)は、外部から作業領域(100)へのアクセスを可能にするために、ベースフレームワーク(2)に対して、少なくとも1つの保護部(12)が作業領域(100)を少なくとも部分的に区画するように適合される作動状態と、少なくとも1つの保護部(12)が少なくとも部分的に作業領域(100)の上方にある空間部分の外側に配置される少なくとも1つの非作動状態との間で、指示を受けると移動できる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラベリング機用のラベリングアセンブリであって、
ラベリングされる容器(4)のコンベヤ(3)と関連付けられ、作業領域(100)において、容器(4)にラベルを貼るための手段(6)を支持するように適合されたベースフレームワーク(2)を含み、
ベースフレームワーク(2)によって支持された、作業領域(100)の少なくとも1つの保護部(12)が設けられ、
少なくとも1つの保護部(12)は、外部から作業領域(100)へのアクセスを可能にするために、ベースフレームワーク(2)に対して、少なくとも1つの保護部(12)が作業領域(100)を少なくとも部分的に区画するように適合される作動状態と、少なくとも1つの保護部(12)が少なくとも部分的に作業領域(100)の上方にある空間部分の外側に配置される少なくとも1つの非作動状態との間で、指示を受けると移動できる、
ラベリングアセンブリ。
【請求項2】
少なくとも1つの保護部(12)が、作動状態と非作動状態との間で少なくとも1つの保護部(12)を移動するための手段(14)によって、ベースフレームワーク(2)に取り付けられている、
請求項1に記載のラベリングアセンブリ。
【請求項3】
少なくとも1つの保護部(12)が、少なくとも1つの保護部(12)が作動状態にあるとき、作業領域(100)のそれぞれの相互に対向する側を区画するように適合された少なくとも2つの相互に対向する側方保護壁(13a、13b)が形成される箱状の構造を有する保護体(13)を含む、
請求項1および2の1つまたはそれ以上に記載のラベリングアセンブリ。
【請求項4】
移動手段(14)は、実質的に垂直な方向に沿った並進と、それに続く実質的に垂直な軸を中心とする回転とによって、少なくとも1つの保護部(12)を作動状態から非作動状態に移行させることができるように構成されている、
請求項1~3の1つまたはそれ以上に記載のラベリングアセンブリ。
【請求項5】
移動手段(14)は、少なくとも1つのリニアガイド(15)を含み、
リニアガイドは、少なくとも1つの保護部(12)が作動状態にある、ベースフレームワーク(2)に対して下降した位置から、少なくとも1つの保護部(12)が作業領域(100)の上方に位置する、ベースフレームワーク(2)に対して上昇した位置への、少なくとも1つの保護部(12)の移行を可能にするために、ベースフレームワーク(2)から実質的に垂直に延び、少なくとも1つの保護部(12)によって摺動可能に係合し、
移動手段(14)は、回転軸を中心として、上昇した位置と、少なくとも1つの保護部(12)が非作動状態にある上昇した位置に対して角度的に間隔を置いた回転位置との間の少なくとも1つの保護部(12)の移行を可能にするように、リニアガイド(15)の延在方向に実質的に平行な回転軸を中心として少なくとも1つの保護部(12)を回転させるための手段を含む、
請求項1~4の1つまたはそれ以上に記載のラベリングアセンブリ。
【請求項6】
少なくとも下降した位置と上昇した位置との間の少なくとも1つの保護部(12)の移行を容易にするように適合された弾性的に作用する手段を含む、
請求項1~5の1つまたはそれ以上に記載のラベリングアセンブリ。
【請求項7】
少なくとも1つのリニアガイド(15)が、互いに伸縮可能に結合され、少なくとも1つの保護部(12)が上昇した位置において、互いに回転可能である支柱(16a、16b、16c)を含む、
請求項1~6の1つまたはそれ以上に記載のラベリングアセンブリ。
【請求項8】
支柱(16a、16b、16c)の少なくとも1つの上に、支柱(16a、16b、16c)の別の1つと一体である少なくとも1つの当接要素(18)によって摺動可能に係合される少なくとも1つのガイド溝(17)があり、
ガイド溝(17)は、支柱(16a、16b、16c)の軸線に対して実質的に平行に延び、保護部12が下降した位置と上昇した位置との間で移行において当接要素(18)によって摺動可能に係合することができる長手方向部分(17a)と、長手方向部分(17a)の一端に接続され、支柱(16a、16b、16c)の軸の周りに円弧状に延びる円弧状部分(17b)と、を備え、
円弧状部分(17b)は、上昇した位置と回転位置との間の少なくとも1つの保護部(12)の移行において当接要素(18)によって摺動可能に係合される、
請求項1~7の1つまたはそれ以上に記載のラベリングアセンブリ。
【請求項9】
移動手段(14)は、実質的に水平な傾斜軸を中心として少なくとも1つの保護部(12)をベースフレームワーク(2)に対して枢動させるための手段(22)を含む、
請求項1~8の1つまたはそれ以上に記載のラベリングアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラベリング機用ラベリングアセンブリに関する。
【背景技術】
【0002】
ボトル、フラコンボトル(flacon)などの容器に、媒体やマガジンラベルのマガジンから取り出したラベル、またはラベルリボンから切断して得たラベルを貼ることができるラベリング機(labeling machine)が知られており、このラベルには、複数のラベルが互いに連続して印刷されており、前述のリボンはロール状に巻かれている。
【0003】
通常、これらの機械は、ラベルを貼られる容器を前進経路に沿って前進させることができるコンベヤを有し、通常、その周辺領域に、ラベルを貼られる個々の容器のための支持プレートを備え、容器をそれぞれの軸を中心に回転させるように回転することができる回転カルーセル(carousel)によって構成される。
【0004】
さらに、少なくとも1つのラベリングアセンブリは、カルーセルの周囲に配置され、通常、カルーセルの固定フレームワークに安定的または取り外し可能に結合され、カルーセルに向けられた作業領域で、カルーセルから到着した容器にラベルを貼ることを可能にするラベリング手段を支持するベースフレームワークを含む。
【0005】
ラベリング手段は、機械の動作中に移動する要素によって構成され、典型的には、ラベルを容器に密着させるように設計された少なくとも1つの回転ドラムを含む。
【0006】
より詳細には、ラベルリボンのスプールを処理するラベリング機において、ラベリング手段は、通常、対向して回転する一対のローラによって構成される巻き戻しユニット(unwinding unit)で構成され、この巻き戻しユニットは、対応するスプールからラベルリボンをピックアップして回転可能な切断ローラに供給する機能を有し、この切断ローラは、個々のラベルを切断し、その後、切断された個々のラベルをそれぞれの容器に移送するために、それ自体の軸を中心に回転可能な移送ドラム(transfer drum)に移送することができる。
【0007】
他のタイプのラベリング機では、巻き戻しユニットの出口で、ラベルリボンは切断および移送ドラムに直接供給され、このドラムはラベルリボンを切断するための手段を周辺に備え、ラベルリボンを切断し、その後、切断後に得られたラベルをカルーセルから到着する容器に移送することができる。
【0008】
ラベルリボンは、個々のラベルの前端と後端にあらかじめ塗布された帯状の接着剤を備えていてもよいし、接着剤なしでもよく、この場合、ラベリングアセンブリの作業領域で、移送ドラムまたは切断および移送ドラムの横方向に、接着剤を塗布するための手段があり、通常、接着剤ローラによって構成される。
【0009】
作業者が作業領域の可動要素に接触する危険を避けるため、ラベリングアセンブリには、最も危険な部分を区切り、機械の運転中に手が届かないようにする保護装置が備えられている。
【0010】
規格に準拠するため、対応する可動要素のある作業領域は、作業領域の上方にも広がる保護装置で上部領域も保護されるか、あるいはいかなる場合でも作業領域は、作業者が乗り越えられない高さの保護装置で横方向に区切られる。
【0011】
より詳細には、既知の解決策では、保護は複数の実質的に垂直な保護パネルによって構成され、これらはラベリングアセンブリの支持フレームワーク上で、ラベリング手段の周囲に、その作業領域を取り囲んで区切るように取り付けられている。
【0012】
作業者がラベリング手段のメンテナンス、修理、またはフォーマット変更作業を行えるようにするため、保護パネルはラベリングアセンブリのベースフレームワークから個別に取り外すことができ、地面に置くことができるが、作業者の自由な動きを妨げる。
【0013】
保護パネルが、ラベリング手段の周囲の空間を横方向に区切る閉じた状態から、作業者がラベリング手段にアクセスできるようにする開いた状態へ、またはその逆の状態へ移行できるように、保護パネルが、その垂直縁に沿って、ベースフレームワークに個別にヒンジで固定されている解決策も知られている。
しかし、この場合も、保護パネルは、特にベースフレームワークにヒンジで固定されている領域において、作業者の動きの自由を妨げるものとなり得る。
【0014】
さらに、ラベリングアセンブリの作業領域の保護が、ラベリングアセンブリのベースフレームワークに取り付けられ、ラベリング手段の作業領域を保護するようにベースフレームワークに接近した、下降した作動位置(active position)と、ラベリング手段の作業領域への外部からのアクセスの可能性を許容するようにベースフレームワークから垂直方向に間隔を置いた、上昇した非作動位置との間を垂直方向に沿ってスライド移動可能な保護体によって構成される、さらなる解決策も提案されている。
【0015】
この解決策は、前述のものよりは優れているが完全に満足できるものではなく、なぜならば、ラベリング手段のメンテナンスのためには、一般に上方からの介入が必要であり、したがって、保護体は、それが上昇した非作動位置にあるときでさえも、しばしば作業者にとって邪魔になるからである。
【発明の概要】
【0016】
本発明の目的は、上記に示した態様の1つ以上において背景技術を改善することができるラベリング機用ラベリングアセンブリを提供することである。
【0017】
この目的の範囲内において、本発明の目的は、機械の運転中に作業者の保護に高い保証を提供し、メンテナンス、修理、フォーマット変更などのための介入中に、作業者の妨げになることなく、ラベリング手段が存在する作業領域への便利なアクセスを可能にする、ラベリング機用のラベリングアセンブリを提供することである。
【0018】
本発明のもう1つの目的は、実用的で作業者にとって使いやすいラベリング機用ラベリングアセンブリを提供することである。
【0019】
本発明のさらなる目的は、既存の解決策に代わる方法で背景技術の欠点を克服することである。
【0020】
本発明の別の目的は、信頼性が高く、比較的容易に提供でき、競争力のあるコストで製造できるラベリング機用ラベリングアセンブリを提供することである。
【0021】
この目的、ならびに以下でよく明らかになるこれらおよび他の目的は、従属請求項の特徴の1つ以上を任意に備える、請求項1に記載のラベリング機用ラベリングアセンブリによって達成される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
本発明のさらなる特徴および利点は、添付図面に非限定的な例として示されている本発明によるラベリング機用ラベリングアセンブリの、好ましいが排他的ではない実施形態の説明からより明らかになるであろう。
【0023】
【
図1】
図1は、作動状態にあるラベリング手段の作業領域の保護部を含む容器のコンベヤを備えた、本発明に係るラベリングアセンブリの斜視図である。
【
図2】
図2は、保護部が上昇した位置にある、容器のコンベヤを備えた、本発明に係るラベリングアセンブリの斜視図である。
【
図3】
図3は、保護部が作動状態にある、本発明に係るラベリングアセンブリの平面図である。
【
図4】
図4は、保護部が作動状態にある、本発明に係るラベリングアセンブリの前方立面図である。
【
図5】
図5は、保護部が非作動状態にある、容器のコンベヤを備えた、本発明に係るラベリングアセンブリの斜視図である。
【
図6】
図6は、保護部が非作動状態にある、本発明に係るラベリングアセンブリの平面図である。
【
図7】
図7は、保護部が非作動状態にある、本発明に係るラベリングアセンブリの側面図である。
【
図8】
図8は、作動状態にあるときに下降した位置にある保護部の部分的断面側面図である。
【
図9】
図9は、上昇した位置にある保護部の部分的断面側面図である。
【
図10】
図10は、本発明に係るラベリングアセンブリの部分詳細図である。
【
図11】
図11は、保護部移動手段の第3の支柱の模式的斜視図である。
【
図12】
図12は、保護部が非作動状態にある、容器のコンベヤを備えた、本発明の別の実施形態に係るラベリングアセンブリの斜視図である。
【
図13】
図13は、保護部が非作動状態にある、本発明のラベリングアセンブリの実施形態の側方立面図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
図を参照すると、一般に参照符号1で指定される、本発明によるラベリング機用のラベリングアセンブリは、ラベリングされる容器4のコンベヤ3と関連付けられるように構造化されたベースフレームワーク2を含み、このベースフレームワークは、有利には、個々の容器4を支持するためのプレート5aを周辺に備えたカルーセル5によって構成されている。
【0025】
ベースフレームワーク2は、コンベヤ3の固定構造に安定的に固定することも、またはコンベヤ3の固定構造に着脱自在に連結することもでき、この場合、図示しない搬送台車(carriage)と関連しているのが好都合であることに留意すべきである。
【0026】
ベースフレームワーク2は、作業領域100において、コンベヤ3上を通過する容器4にラベルを貼るためのラベリング手段6を支持する。
【0027】
特に、ラベリング手段6は、作業領域100に、例えば対向して回転する一対のローラによって構成され、少なくとも1つのそれぞれのスプール8aからラベルリボン8をピックアップすることができる巻き戻しユニット7と、コンベヤ3に面し、ラベルリボン8を切断することによって得られたラベルを容器4に貼り付けることができる移送ドラム9と、任意に、ラベルリボン8が接着剤なしの場合、ラベルに接着剤を塗布するように設計され、移送ドラム9の横方向に配置された接着剤ローラ10と、を少なくとも備えている。
便利なことに、それ自体知られているように、ラベルリボン8に張力をかけるための装置11は、巻き戻しユニット7とスプール8a、8bの間に設けられ、一般に実際の作業領域100の外側にあり続ける。
【0028】
図示されていない別の実施例によれば、ラベリング手段6は、既にカットされたラベルのためのマガジン、マガジンからラベルをピックアップするための装置、およびラベルを容器4に貼付するための装置を含んでもよく、これらはそれ自体公知である。
【0029】
さらに、ラベリングアセンブリには、作業領域100の少なくとも一部分を保護することを可能にする少なくとも1つの保護部12が設けられ、ベースフレームワーク2によって支持されるか、または少なくともそれに接続される。
より詳細には、保護部12は、好都合に少なくとも1つの保護体(protection body)13を含み、この保護体13は、好ましくは実質的に箱状の構造を有し、特にラベリング手段6が作動しているときに、作業領域100の少なくとも一部へのアクセスを防止するために、ラベリング手段6が作動する作業領域100を少なくとも部分的に区切ることができる。
【0030】
機械の運転中に想定され、例えば
図1に示されている、少なくとも部分的に作業領域100、特に少なくとも巻き戻しユニット7と移送ドラム9と接着剤ローラ10が動作する領域を保護部12が区画するように適合されている作動状態(active condition)と、ラベリング手段6に対する作業者の介入が必要な場合に想定され、例えば
図5に示されている、保護部12が作業領域100の鉛直上方に延びる空間の部分の外側に少なくとも部分的に配置される、少なくとも1つの非作動状態(inactive condition)との間で、保護部12はベースフレームワーク2に対して、指示を受けると移動できる。
【0031】
このようにして、保護部12は、非作動状態のとき、作業者が作業領域100に外部からアクセスすることを可能にし、作業領域100の上方にある空間の一部も空けて、作業者の側でラベリング手段6に上方から介入することを必要とする作業を妨げないようにする。
単なる例として、作業領域100とみなされる領域を
図6に破線で示す。
【0032】
有利には、保護部12を構成する保護体13は、少なくとも2つの側方プロダクション壁13a、13bを有し、これらは、相互に対向しており、保護部12が作動状態にあるときに、作業領域100のそれぞれの相互に対向する側を区画するように構成されている。
好ましくは、保護体13は、さらに、少なくとも1つの上部閉鎖壁13cを有し、この上部閉鎖壁13cは、保護部12が作動状態にあるとき、作業領域100を上部領域で区画し、機械の作動中に作業者が上方から作業領域100にアクセスできないようにすることができる。
【0033】
好都合なことに、保護部12は、保護部12が作動状態にあるとき、コンベヤ3の方に向けられるように設計された側面が開いており、繰り返すが保護部12が作動状態にあるとき、スプール8a、8bから作業領域100へのラベルリボン8の通過を可能にする開口部が設けられていることに留意すべきである。
詳細には、保護部12は、作動状態と非作動状態との間の移動を可能にする移動手段(movement means)14によって、ベースフレームワーク2に取り付けられている。
【0034】
可能な一実施形態によれば、移動手段14は、実質的に垂直な方向に沿った並進と、それに続く実質的に垂直な軸を中心とする回転とによって、保護部12を作動状態から非作動状態に移行させることができるように構成されている。
【0035】
この場合、移動手段14は、有利には、実質的に垂直に延び、保護部12によって摺動可能に係合される少なくとも1つのリニアガイド15を含んでもよく、このリニアガイド15は、保護部12が実際に作動状態にある、ベースフレームワーク2に対して下降した位置から、保護部12が作業領域100の上方に位置する、
図2に示す、ベースフレームワーク2に対して上昇した位置への保護部12の移行を可能にするためのものである。
【0036】
好都合なことに、この場合にも、移動手段14は、さらに、リニアガイド15の延在方向に実質的に平行な回転軸を中心として保護部12を回転させるための手段を含んでおり、該手段は、有利には、前述の回転軸を中心として、前述の上昇した位置と、保護部12が非作動状態にある前述の上昇した位置に対して角度的に間隔を置いた回転位置との間の保護部12の移行を可能にするように、上昇した位置における保護部12の位置決めに続いてのみ作動する。
【0037】
特に、リニアガイド15は、少なくとも1対の支柱(post)16a、16b、それぞれ第1の支柱16aと第2の支柱16b、を含み、これらは、対応する軸に沿って互いに摺動できるように、互いに望遠鏡式に伸縮可能に(telescopically)結合されている。
有利には、支柱16a、16bは、少なくとも支柱16a、16bが互いに対して予め設定された位置にあるときに、支柱16a、16bの一方が他方に対して対応する軸を中心に回転することもできるように構成されている。
【0038】
より詳細には、図示の実施形態では、第2の支柱16bは、第3の支柱16cの介在によって第1の支柱16aに結合されており、この第3の支柱16cは、他方の支柱16aと一体であるタブで構成された少なくとも1つの当接(abutment)要素18によって摺動可能に係合されるガイド溝17を備えている。
【0039】
好都合なことに、ガイド溝17は、支柱16a、16bの軸線に対して実質的に平行に延び、保護部12が下降した位置と上昇した位置との間で移行する間に当接要素18によって摺動可能に係合することができる長手方向部分17aと、長手方向部分17aの一端に接続され、支柱16a、16bの軸の周りに円弧状に延び、上昇した位置と前述の回転位置との間の保護部12の移行中に当接要素18によって摺動可能に係合され得る円弧状部分17bと、を備えている。
【0040】
特に、支柱16a、16b、16cは、有利には、作業領域100の外周に近接または外側に配置され、ベースフレームワーク2から上方に間隔をあけて配置され得る。
【0041】
より詳細には、支柱の1つ、図面では第2の支柱16bは、保護部12に接続され、第1の支柱16aは、好ましくは、例えば管状要素によって構成される支持フレーム19によって、ベースフレームワーク2に接続され、この支持フレーム19は、ベースフレームワーク2から垂直上方に延びる垂直部分19aを含むように曲げられ、半径方向部分19bに上向きに接続され、この半径方向部分19bは、垂直部分19aに対して半径方向に延び、支柱16aを片持ち梁状に支持するように形成されている。
【0042】
図10を参照すると、第2の支柱16bは、例えばC字形であり、その上に保護部12、より詳細には保護体13が取り付けられる支持部30に固定されていることに留意すべきである。
第2の支柱16bは、第3の支柱16cに対して軸方向に自由に並進することができ、一方、支持部30は、第1の支柱16aに対する第3の支柱16cの回転において第3の支柱16cと一体となるように支柱16a、16b、16cの周囲に配置された管状部分30aを用いて第3の支柱16cに結合されており、一方、第2の支柱16bの移動と一体的に第3の支柱16cに対して並進する可能性を有している。
【0043】
支持部30と第3の支柱16cとの回転一体型結合は、例えば、管状部分30aと、第3の支柱16cの周囲、好ましくは第3の支柱16cの軸方向端部に固定された少なくとも1つの第1の結合リング(coupling ring)31aとの間の角柱状(prismatic)結合によって得られる。
【0044】
また、第3の支柱16cの周囲には、有利には、第1の結合リング31aが固定されている方に対して反対側にある第3の支柱16cの軸方向端部に、第2の結合リング31bも固定することが可能であり、この第2の結合リング31bは、保護装置が上昇した位置から下降した位置に向かって移動させられるときに、管状部分30aと第3の支柱16cとの間の並進運動のためのさらなるガイド要素として作用する。
【0045】
有利には、少なくとも下降した位置と上昇した位置との間の保護部12の移行を容易にするように適合された弾性的に作用する手段が備えられる。
【0046】
例えば、前述の弾性的に作用する手段は、第1の支柱16aと第2の支柱16bとの間に作用する少なくとも1つの第1のガスアシストダンパ(gas-assisted damper)20と、第1の端部において実質的に第1の支柱16aに連結され、第2の端部において保護部12に連結される少なくとも1つの第2のガスアシストダンパ21とを含んでもよい。
【0047】
より詳細には、第2の弾性バネ(elastic spring)21の第1の端部は、第3の結合リング31cに有利にヒンジ止めされており、この結合リング31cは、支持部30の管状部分30aによって摺動可能に係合され、支持部30と一体的に回転可能であり、第1の支柱16aに対して、保護部12および支持部30の重量のために、その上端部に対して静止接触状態に維持される。
【0048】
図12および
図13に示す別の実施形態によれば、保護部12の移動手段14は、保護部12および作業領域100に対して有利に間隔をあけて配置され、コンベヤ3に向けられるように設計された作業領域100の側部に対して反対側に配置された実質的に水平な傾斜軸22aを中心として保護部12をベースフレームワーク2に対して枢動させるための手段22によって構成されている。
【0049】
特に、前述の枢動手段22は、一端が保護部12に固定され、他端がベースフレームワーク2にヒンジ結合された少なくとも1つの揺動アーム(oscillation arm)23を含む。
作業者が手動で、保護装置12を作動状態と非作動状態との間で動かすことができるように、保護体13にグリップハンドル24を設けることができることに留意すべきである。
【0050】
本発明によるラベリングアセンブリの動作は次の通りである。
容器4のコンベヤ3と関連付けられたラベリングアセンブリでは、ラベリング機の運転を開始する前に、作業者は、保護部12の保護体13がラベリング手段6の作業領域100を画定できるように、保護体を作動状態に配置し、機械の運転中に作業者が作業領域100に危険な方法でアクセスする可能性を防止する。
【0051】
ラベリング手段6のメンテナンス、修理、またはフォーマット変更の介入が必要な場合、作業者は機械の運転を停止した後、保護装置12を作動状態から非作動状態に動かす。
【0052】
これを行うために、
図1~
図11の実施形態によれば、作業者は、グリップハンドル24の助けを借りて、保護部12を、保護部12が作動状態にあるので、既に配置されている下降した位置から上昇した位置へ、保護部12をリニアガイド15に沿ってスライドさせながら、すなわち、支柱16aに対する支柱16bの上方への摺動を引き起こすように作用させ、次いで、保護部12を支柱16a、16bの軸を中心に回転させることによって、上昇した位置から回転位置へと移動させ、保護部12を非作動状態に配置し、その結果、作業者が上方からでもラベリング手段6に容易に介入できるようにするために、作業領域100の上方に位置する空間の部分も、保護部12の保護体13の空間占有から解放する。
【0053】
ラベリング手段6に対する必要な介入が終了すると、作業者は、保護部12を非作動状態にするために行った動作を逆に行うことにより、すなわち、保護部12を回転位置から上昇した位置に回転させ、その後、保護部12を上昇した位置から下降した位置にスライドさせることによって、保護部12を作動状態に戻すことができる。
【0054】
図12および
図13の実施形態を参照すると、保護部12を作動状態から非作動状態に移動させるためには、作業者は、作業領域100へのアクセスを自由にするように、ヒンジ手段22によって形成された傾斜軸22aを中心に保護部12を回転させるだけでよい。
【0055】
傾斜軸22aを中心とする保護部12の反対方向の回転により、作業者は保護部12を非作動状態から作動状態に戻すことができる。
【0056】
実際には、本発明が意図した目的および目標を達成することが判明しており、特に、本発明によるラベリングアセンブリは、ラベリング手段に必要な介入中に作業者の動きを妨げない位置にラベリング手段に備えられる保護部を配置することを可能にするという事実が強調されている
【0057】
このようにして考案された本発明は、多くの修正および変形が可能であり、そのすべては添付の特許請求の範囲の範囲内である。さらに、すべての細部は、他の技術的に同等な要素に置き換えることができる。
実際には、使用される材料は、特定の用途に適合する限り、また、偶発的な形状や寸法は、要件や技術状況に応じて任意である。
【0058】
本出願が優先権を主張するイタリア特許出願第102021000023624号の開示は、参照により本明細書に組み込まれる。
【0059】
特許請求の範囲に記載された技術的特徴の後に参照符号が付されている場合、それらの参照符号は特許請求の範囲の理解しやすさを高めることのみを目的として付されており、したがって、そのような参照符号は、そのような参照符号によって例示的に特定される各要素の解釈に対して何ら限定的な効果を有するものではない。
【国際調査報告】