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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】皮膚に適用するための化粧品組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/9749 20170101AFI20240822BHJP
   A61K 8/34 20060101ALI20240822BHJP
   A61K 8/14 20060101ALI20240822BHJP
   A61K 8/55 20060101ALI20240822BHJP
   A61Q 19/00 20060101ALI20240822BHJP
【FI】
A61K8/9749
A61K8/34
A61K8/14
A61K8/55
A61Q19/00
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024516828
(86)(22)【出願日】2022-09-08
(85)【翻訳文提出日】2024-05-01
(86)【国際出願番号】 EP2022074952
(87)【国際公開番号】W WO2023041411
(87)【国際公開日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】102021124078.6
(32)【優先日】2021-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】DE
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524099441
【氏名又は名称】ティム ゴリューケ
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100108903
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 和広
(74)【代理人】
【識別番号】100123593
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 宣夫
(74)【代理人】
【識別番号】100208225
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 修二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100217179
【弁理士】
【氏名又は名称】村上 智史
(72)【発明者】
【氏名】ティム ゴリューケ
【テーマコード(参考)】
4C083
【Fターム(参考)】
4C083AA111
4C083AB051
4C083AC111
4C083AC121
4C083AD351
4C083AD571
4C083DD45
4C083EE12
4C083FF01
4C083FF05
(57)【要約】
ゼンマイの植物の地上部分、水及び多価アルコールを含む第1の成分(1)を含み、第1の成分(1)のリポソームに封入された形態を含む第2の成分(2)を更に含む、皮膚に適用するための化粧品組成物を提供する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゼンマイの植物の地上部分、水及び多価アルコールを含む第1の成分(1)を含み、リポソームに封入された形態の前記第1の成分(1)を含む第2の成分(2)を更に含む、皮膚に適用するための化粧品組成物。
【請求項2】
前記第2の成分(2)が、1重量%~10重量%、好ましくは3重量%~7重量%、特に好ましくは5重量%のレシチン(3)を含有する、請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項3】
前記レシチン(3)が、ヒマワリレシチンである、請求項1又は2に記載の化粧品組成物。
【請求項4】
前記第1の成分(1)の20重量%の割合が、前記第2の成分(2)の前記レシチン(3)中にリポソームに封入されて存在する、請求項1~3のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
【請求項5】
前記多価アルコールが、グリセロール及びペンチレングリコールを含む、請求項1~4のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
【請求項6】
前記ゼンマイの植物の地上部分が、前記植物の茎及び葉を含む、請求項1~5のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
【請求項7】
前記第1の成分(1)が、浸軟処理で調製される、請求項1~6のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
【請求項8】
前記第1の成分(1)の含有量が、0.01重量%~1.0重量%、好ましくは0.1重量%~0.8重量%、より好ましくは0.5重量%の範囲を含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
【請求項9】
前記第2の成分(2)の含有量が、0.01重量%~1.0重量%、好ましくは0.1重量%~0.8重量%、より好ましくは0.5重量%の範囲を含む、請求項1~8のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
【請求項10】
第2の成分(2)の粒径が、50nm~300nm、好ましくは100nm~250nm、より好ましくは200nmの範囲である、請求項1~9のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
【請求項11】
前記レシチン(3)の含有量が、0.01重量%~0.5重量%、好ましくは0.02重量%~0.1重量%、より好ましくは0.025重量%の範囲を含む、請求項1~10のいずれか一項に記載の化粧品組成物。
【請求項12】
請求項1~11のいずれか一項に記載の化粧品組成物の第1の成分(1)の調製方法であって、
a.水、多価アルコール、及び前記ゼンマイの植物の地上部分を、20℃~37℃、好ましくは24℃~30℃、特に好ましくは25℃で1分間~3分間、前記ゼンマイの植物の地上部分を均一な粒径に粉砕することによって組み合わせ、均質化して、前記第1の成分(1)の前駆体を形成する工程と、
b.前記第1の成分(1)の前駆体を少なくとも24時間浸軟させる工程と、
c.メッシュサイズが、0.05mm~0.3mm、好ましくは0.1mm~0.25mm、特に好ましくは0.2mmである尖ったフィルターを介して、前記第1の成分(1)を濾過する工程と、
を含む浸軟処理における、方法。
【請求項13】
請求項1~11のいずれか一項に記載の化粧品組成物の第2の成分(2)の調製方法であって、
a.水、多価アルコール、キサンタンガムを組み合わせて、真空下で1分間~3分間混合する工程と、
b.前記第1の成分(1)、多価アルコール及びレシチン(3)を添加する工程と、
c.真空下で少なくとも1分間の均質化工程と、
d.冷却する工程と、
e.最大37℃で6分間~10分間の真空下での均質化工程と、
を含む、方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、皮膚に適用するための化粧品組成物に関係する。
【0002】
本発明は、工業的に製造された化粧品組成物、特に、植物抽出物の形態の天然物質が使用される製造用の化粧品組成物の技術分野に関係する。
【背景技術】
【0003】
化粧品産業は、市場に新製品を絶えず投入しているが、多くの場合、感光性皮膚を有する使用者に皮膚刺激を引き起こす多数の合成的に製造された原料を含有し、最初の適用を試みる際にすでに引き起こす場合もあるが、しばしば長期間の使用の際にも引き起こす。近年、植物抽出物の形態の天然物質が、化粧品においてますます提供され、使用されている。しかしながら、殆どの場合、これらの製品は非常に特異的な効果しか有さず、これは必ずしも十分ではない。
【0004】
化粧品産業は、バイオテクノロジープロセス使用して得られる天然物質及び生物活性成分にますます焦点を当てている。それらは、バイオベースの、より持続可能な製品に対する消費者の要望を満たすだけでなく、完全に新しい特性及び効果メカニズムを示す。
【0005】
植物由来の原料は、人類の初期から化粧品の重要な供給源であった。これは、バイオテクノロジーの可能性によって、ほんの数年前に必要な量で抽出又は生産することができなかった成分を利用することを可能にしたことを除いて、現在でも当てはまる。同時に、産業界は、石油化学プロセス使用して以前に得られた将来の生物資源から成分を得ることに努力している。これは、より大きな持続可能性と新しい製品特性を約束する。
【0006】
例えば、EP2752193では、天然物質複合体並びにスキンケアのための他の物質を含有する化粧品を開示している。
【0007】
スキンケアの全ての重要な課題を果たす1つの有効成分複合体は、Koenigsfarnkomplex(ゼンマイ複合体)であり、これは皮膚の抵抗性を強化及び支持するために有益である。Gewoehnliche Rispenfarn(ゼンマイ)(Osmunda regalis)は、その主要名称「Koenigsfarn(ゼンマイ)」によってよく知られており、ヨーロッパ原産のゼンマイ属(Osmunda)の唯一の種である。他のゼンマイ種と同様に、それは、ゼンマイ科(Osmundaceae)に属する。それは、温暖な冬の領域で生育することを好み、その自然生息地で見られる激しい衰退によってドイツでは保護された種である。したがって、根を掘ることは禁止されている。
【0008】
ゼンマイは、内部用及び外部用の薬用植物として知られている。有効部分は、葉及び根の両方である。製薬産業は、この植物由来の成分を使用する。ゼンマイの台木に含まれるタンニンは、煎じ浸漬圧縮物として適用される場合、軽傷、擦過傷、及び軽い火傷に対する創傷治癒を促進する。緩下効果、収斂効果、及び利尿効果はまた、ゼンマイに起因する。
【0009】
従来技術の化粧品組成物の欠点は、それらが皮膚の十分な保湿を達成するために、ゼンマイの全ての有効成分、すなわち根も含有することである。
【発明の概要】
【0010】
したがって、本発明の目的は、先行技術の欠点を克服し、保護された植物部分を使用することなく皮膚の改善された保湿をもたらす、皮膚への適用のための化粧品組成物を提供することである。
【0011】
この目的は、請求項1に記載の化粧品組成物によって達成される。有利な態様は、それぞれの下位請求項の主題事項を構成する。
【0012】
本発明は、皮膚への適用のための化粧品組成物を包含する。化粧品組成物は、ゼンマイの植物の地上部分(die oberirdischen Pflanzenteile)、水、及び多価アルコールを含む第1の成分を含む。さらに、化粧品組成物は、第1の成分のリポソームに封入された形態を含む第2の成分を含む。これにより、ゼンマイの葉と茎を使用して、非常に効果的な天然化粧品を製造することができ、その結果、保護された台木が土壌中に残存することができ、皮膚の保湿性は依然として予想外に高い。
【0013】
有利な態様は、第2の成分が1重量%~10重量%、好ましくは3重量%~7重量%、特に好ましくは5重量%のレシチンを含有することを提供する。これにより、化粧品組成物の親油性部分と親水性部分とを組み合わせることによってエマルションを生成することを可能となる。
【0014】
レシチンがヒマワリレシチンであると特に有利である。これは、家庭用植物を使用してレシチンを製造することを可能にし、例えば、大豆の使用を省くことができる。
【0015】
好ましい態様によれば、第1の成分の20重量%の割合が、第2の成分のレシチン中にリポソームに封入されて存在する。これにより、とりわけ、皮膚の色素沈着過剰の縮小が引き起こる。
【0016】
有利な態様によれば、多価アルコールは、グリセロール及びペンチレングリコールを含む。これにより、皮膚に対する特に高い保湿効果をもたらし、さらに皮膚におけるコラーゲンの産生を刺激する。
【0017】
ゼンマイの植物の地上部分が植物の茎及び葉を含む場合、特に有利である。これにより、自然保護を考慮しながら、化粧品を持続的に製造することが可能になる。
【0018】
有利には、第1の成分は浸軟処理で製造される。これは、水溶性の化粧品活性物質のみが溶解されることを意味し、汚染又はUV放射線などの有害な環境影響に対する皮膚の耐性を強化する。
【0019】
第1の成分の含有量が、0.01重量%~1.0重量%の範囲、好ましくは0.1重量%~0.8重量%の範囲、特に好ましくは0.5重量%の範囲を含むことが有利であることが見出された。これは、皮膚におけるコラーゲン及びエラスチンの分解を防止する。
【0020】
有利な態様は、第2の成分の含有量が、0.01重量%~1.0重量%、好ましくは0.1重量%~0.8重量%、特に好ましくは0.5重量%の範囲を含むことを提供する。これにより、化粧品組成物の製造における成分の特に良好な取り扱いが可能となる。
【0021】
第2の成分の粒径が、50nm~300nmの範囲、好ましくは100nm~250nmの範囲、特に好ましくは200nmである場合、特に有利である。これは、更なる処理の間に有効成分を溶解することができるように、最適な表面対体積比をもたらす。
【0022】
有利には、レシチン含有量が、0.01重量%~0.5重量%、好ましくは0.02重量%~0.1重量%、特に好ましくは0.025重量%の範囲を含む。これは、皮膚が乾燥するのを防ぎ、したがって、化粧品組成物の更なるプラスの効果を表す。
【0023】
本発明は、浸軟処理において、そのような化粧品組成物の第1の成分を調製する方法を更に包含し、
a.水、多価アルコール、及びゼンマイの植物の地上部分を、20℃~37℃、好ましくは24℃~30℃、特に好ましくは25℃で1分間~3分間、均一な粒径に粉砕することによって組み合わせ、均質化して、第1の成分の前駆体を形成する工程と、
b.第1の成分の前駆体を少なくとも24時間浸軟させる工程と、
c.メッシュサイズが、0.05mm~0.3mm、好ましくは0.1mm~0.25mm、特に好ましくは0.2mmである尖ったフィルターを介して、第1の成分を濾過する工程と、
を含む。
【0024】
これにより、活性物質を、タンニンなどのゼンマイの植物の地上部分から溶解することが可能になる。
【0025】
特に有利なのは、
a.水、多価アルコール、キサンタンガムを組み合わせて、真空下で1分間~3分間混合する工程と、
b.第1の成分、多価アルコール及びレシチンを添加する工程と、
c.真空下で少なくとも1分間の均質化工程と、
d.冷却する工程と、
e.最大37℃で6分間~10分間の真空下での均質化工程と、
を含む方法における、このような化粧品組成物の第2の成分の調製方法である。
【0026】
これにより、均一なエマルションを製造することが可能になる。
【0027】
本発明は、1つの図面を参照して以下により詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0028】
図1図1は、リポソームに封入された第1の成分を有する本発明による化粧品組成物の第2の成分の詳細図を示している。
図2図2は、リポソームに封入された第1の成分を有する本発明による化粧品組成物の第2の成分の模式図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0029】
図1は、リポソームに封入された第1の成分1を有する本発明による化粧品組成物の第2の成分2の詳細図を示している。皮膚への適用のための化粧品組成物は、ゼンマイの植物の地上部分、水及び多価アルコールを含む第1の成分1を含む。さらに、化粧品組成物は、リポソームに封入された形態の第1の成分1を含む第2の成分2を含む。例えば、化粧品組成物の含水量は、60重量%~80重量%、好ましくは65重量%~77重量%、より好ましくは75.5重量%の範囲である。
【0030】
第2の成分2は、1重量%~10重量%、好ましくは3重量%~7重量%、特に好ましくは5重量%のレシチン3を含有する。レシチン3はヒマワリレシチンである。乳化剤として他のリン脂質を使用することも考えられる。
【0031】
第1の成分1の20重量%の割合は、第2の成分2のレシチン3中にリポソームに封入されて存在する。多価アルコールとしては、グリセロール及びペンチレングリコールが挙げられる。
【0032】
ゼンマイの植物の地上部分は、植物の茎及び葉を含む。
【0033】
図2は、リポソームに封入された第1の成分1を有する本発明による化粧品組成物の第2の成分2の模式図を示している。第1の成分1は、浸軟処理で製造される。第1の成分1の含有量は、0.01重量%~1.0重量%、好ましくは0.1重量%~0.8重量%、特に好ましくは0.5重量%の範囲を含む。
【0034】
第2の成分2の含有量は、0.01重量%~1.0重量%、好ましくは0.1重量%~0.8重量%、特に好ましくは0.5重量%の範囲を含む。
【0035】
第2の成分2の粒径は、50nm~300nm、好ましくは100nm~250nm、特に好ましくは200nmの範囲である。
【0036】
レシチン3の含有量は、0.01重量%~0.5重量%、好ましくは0.02重量%~0.1重量%、特に好ましくは0.025重量%の範囲である。
【0037】
浸軟処理における上記のような化粧品組成物の第1の成分1の調製方法であって、
a.水、多価アルコール、及びゼンマイの植物の地上部分を、20℃~37℃、好ましくは24℃~30℃、特に好ましくは25℃で1分間~3分間、ゼンマイの植物の地上部分を均一な粒径に粉砕することによって組み合わせ、均質化して、第1の成分1の前駆体を形成する工程と、
b.第1の成分1の前駆体を少なくとも24時間浸軟させる工程と、
c.メッシュサイズが、0.05mm~0.3mm、好ましくは0.1mm~0.25mm、特に好ましくは0.2mmである尖ったフィルターを介して、第1の成分1を濾過する工程と、
を含む。
【0038】
上記のような化粧品組成物の第2の成分2の調製方法であって、
a.水、多価アルコール、キサンタンガムを組み合わせて、真空下で1分間~3分間混合する工程と、
b.第1の成分1、多価アルコール及びレシチン3を添加する工程と、
c.真空下で少なくとも1分間の均質化工程と、
d.冷却する工程と、
e.最大37℃で6分間~10分間の真空下での均質化工程と、
を含む。
図1
図2
【手続補正書】
【提出日】2024-05-01
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0038
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0038】
上記のような化粧品組成物の第2の成分2の調製方法であって、
a.水、多価アルコール、キサンタンガムを組み合わせて、真空下で1分間~3分間混合する工程と、
b.第1の成分1、多価アルコール及びレシチン3を添加する工程と、
c.真空下で少なくとも1分間の均質化工程と、
d.冷却する工程と、
e.最大37℃で6分間~10分間の真空下での均質化工程と、
を含む。
以下の項目[態様1]~[態様13]に本発明の実施形態の例を列記する。
[態様1]
ゼンマイの植物の地上部分、水及び多価アルコールを含む第1の成分(1)を含み、リポソームに封入された形態の前記第1の成分(1)を含む第2の成分(2)を更に含む、皮膚に適用するための化粧品組成物。
[態様2]
前記第2の成分(2)が、1重量%~10重量%、好ましくは3重量%~7重量%、特に好ましくは5重量%のレシチン(3)を含有する、態様1に記載の化粧品組成物。
[態様3]
前記レシチン(3)が、ヒマワリレシチンである、態様1又は2に記載の化粧品組成物。
[態様4]
前記第1の成分(1)の20重量%の割合が、前記第2の成分(2)の前記レシチン(3)中にリポソームに封入されて存在する、態様1~3のいずれか一態様に記載の化粧品組成物。
[態様5]
前記多価アルコールが、グリセロール及びペンチレングリコールを含む、態様1~4のいずれか一態様に記載の化粧品組成物。
[態様6]
前記ゼンマイの植物の地上部分が、前記植物の茎及び葉を含む、態様1~5のいずれか一態様に記載の化粧品組成物。
[態様7]
前記第1の成分(1)が、浸軟処理で調製される、態様1~6のいずれか一態様に記載の化粧品組成物。
[態様8]
前記第1の成分(1)の含有量が、0.01重量%~1.0重量%、好ましくは0.1重量%~0.8重量%、より好ましくは0.5重量%の範囲を含む、態様1~7のいずれか一態様に記載の化粧品組成物。
[態様9]
前記第2の成分(2)の含有量が、0.01重量%~1.0重量%、好ましくは0.1重量%~0.8重量%、より好ましくは0.5重量%の範囲を含む、態様1~8のいずれか一態様に記載の化粧品組成物。
[態様10]
第2の成分(2)の粒径が、50nm~300nm、好ましくは100nm~250nm、より好ましくは200nmの範囲である、態様1~9のいずれか一態様に記載の化粧品組成物。
[態様11]
前記レシチン(3)の含有量が、0.01重量%~0.5重量%、好ましくは0.02重量%~0.1重量%、より好ましくは0.025重量%の範囲を含む、態様1~10のいずれか一態様に記載の化粧品組成物。
[態様12]
態様1~11のいずれか一態様に記載の化粧品組成物の第1の成分(1)の調製方法であって、
a.水、多価アルコール、及び前記ゼンマイの植物の地上部分を、20℃~37℃、好ましくは24℃~30℃、特に好ましくは25℃で1分間~3分間、前記ゼンマイの植物の地上部分を均一な粒径に粉砕することによって組み合わせ、均質化して、前記第1の成分(1)の前駆体を形成する工程と、
b.前記第1の成分(1)の前駆体を少なくとも24時間浸軟させる工程と、
c.メッシュサイズが、0.05mm~0.3mm、好ましくは0.1mm~0.25mm、特に好ましくは0.2mmである尖ったフィルターを介して、前記第1の成分(1)を濾過する工程と、
を含む浸軟処理における、方法。
[態様13]
態様1~11のいずれか一態様に記載の化粧品組成物の第2の成分(2)の調製方法であって、
a.水、多価アルコール、キサンタンガムを組み合わせて、真空下で1分間~3分間混合する工程と、
b.前記第1の成分(1)、多価アルコール及びレシチン(3)を添加する工程と、
c.真空下で少なくとも1分間の均質化工程と、
d.冷却する工程と、
e.最大37℃で6分間~10分間の真空下での均質化工程と、
を含む、方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゼンマイの植物の地上部分、水及び多価アルコールを含む第1の成分(1)を含み、リポソームに封入された形態の前記第1の成分(1)を含む第2の成分(2)を更に含む、皮膚に適用するための化粧品組成物。
【請求項2】
前記第2の成分(2)が、1重量%~10重量%、好ましくは3重量%~7重量%、特に好ましくは5重量%のレシチン(3)を含有する、請求項1に記載の化粧品組成物。
【請求項3】
前記レシチン(3)が、ヒマワリレシチンである、請求項1又は2に記載の化粧品組成物。
【請求項4】
前記第1の成分(1)の20重量%の割合が、前記第2の成分(2)の前記レシチン(3)中にリポソームに封入されて存在する、請求項1又は2に記載の化粧品組成物。
【請求項5】
前記多価アルコールが、グリセロール及びペンチレングリコールを含む、請求項1又は2に記載の化粧品組成物。
【請求項6】
前記ゼンマイの植物の地上部分が、前記植物の茎及び葉を含む、請求項1又は2に記載の化粧品組成物。
【請求項7】
前記第1の成分(1)が、浸軟処理で調製される、請求項1又は2に記載の化粧品組成物。
【請求項8】
前記第1の成分(1)の含有量が、0.01重量%~1.0重量%、好ましくは0.1重量%~0.8重量%、より好ましくは0.5重量%の範囲を含む、請求項1又は2に記載の化粧品組成物。
【請求項9】
前記第2の成分(2)の含有量が、0.01重量%~1.0重量%、好ましくは0.1重量%~0.8重量%、より好ましくは0.5重量%の範囲を含む、請求項1又は2に記載の化粧品組成物。
【請求項10】
第2の成分(2)の粒径が、50nm~300nm、好ましくは100nm~250nm、より好ましくは200nmの範囲である、請求項1又は2に記載の化粧品組成物。
【請求項11】
前記レシチン(3)の含有量が、0.01重量%~0.5重量%、好ましくは0.02重量%~0.1重量%、より好ましくは0.025重量%の範囲を含む、請求項1又は2に記載の化粧品組成物。
【請求項12】
請求項1又は2に記載の化粧品組成物の第1の成分(1)の調製方法であって、
a.水、多価アルコール、及び前記ゼンマイの植物の地上部分を、20℃~37℃、好ましくは24℃~30℃、特に好ましくは25℃で1分間~3分間、前記ゼンマイの植物の地上部分を均一な粒径に粉砕することによって組み合わせ、均質化して、前記第1の成分(1)の前駆体を形成する工程と、
b.前記第1の成分(1)の前駆体を少なくとも24時間浸軟させる工程と、
c.メッシュサイズが、0.05mm~0.3mm、好ましくは0.1mm~0.25mm、特に好ましくは0.2mmである尖ったフィルターを介して、前記第1の成分(1)を濾過する工程と、
を含む浸軟処理における、方法。
【請求項13】
請求項1又は2に記載の化粧品組成物の第2の成分(2)の調製方法であって、
a.水、多価アルコール、キサンタンガムを組み合わせて、真空下で1分間~3分間混合する工程と、
b.前記第1の成分(1)、多価アルコール及びレシチン(3)を添加する工程と、
c.真空下で少なくとも1分間の均質化工程と、
d.冷却する工程と、
e.最大37℃で6分間~10分間の真空下での均質化工程と、
を含む、方法。
【国際調査報告】