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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】交換可能な部分を有する衣服
(51)【国際特許分類】
   A41D 31/10 20190101AFI20240822BHJP
   A41D 31/04 20190101ALI20240822BHJP
   A41D 3/04 20060101ALI20240822BHJP
【FI】
A41D31/10
A41D31/04 B
A41D3/04 Q
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024516876
(86)(22)【出願日】2022-09-16
(85)【翻訳文提出日】2024-05-13
(86)【国際出願番号】 IB2022000521
(87)【国際公開番号】W WO2023041981
(87)【国際公開日】2023-03-23
(31)【優先権主張番号】63/245,463
(32)【優先日】2021-09-17
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391018178
【氏名又は名称】ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエーツ,ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング
【氏名又は名称原語表記】W.L. GORE & ASSOCIATES, GESELLSCHAFT MIT BESCHRANKTER HAFTUNG
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100128495
【弁理士】
【氏名又は名称】出野 知
(74)【代理人】
【識別番号】100208225
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 修二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100144417
【弁理士】
【氏名又は名称】堂垣 泰雄
(72)【発明者】
【氏名】クレーメンス ダイルマン
【テーマコード(参考)】
3B031
【Fターム(参考)】
3B031AA14
3B031AB04
(57)【要約】
衣服(10)は、第1の衣服部分(22)と、第2の衣服部分(24)と、第3の衣服部分(26)と、第1の衣服部分(22)および第2の衣服部分(24)を接合するように構成された防水ファスナーシステムと、第1の衣服部分(22)および第3の衣服部分(26)を接合するように構成された非防水ファスナーシステム(32)と、を含む。防水ファスナーシステムは、第3の衣服部分を取り外すことなく、結合が外され、再接合されることができる。防水ファスナーシステムは、第1の衣服部分を第2の衣服部分に接合している第1の結合部を含むことができる。非防水ファスナーシステムは、第1の衣服部分を第3の衣服部分に接合している第2の結合部(32)を含むことができる。第2の結合部は、繰り返される修理に耐え、かつ、結合が外され、再接合されるように構成されることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣服であって、
第1の衣服部分と、
第2の衣服部分と、
第3の衣服部分と、
前記第1の衣服部分および前記第2の衣服部分を接合するように構成された防水ファスナーシステムであって、
前記防水ファスナーシステムが、前記第3の衣服部分を取り外すことなく、結合が外され、再接合され、
前記防水ファスナーシステムが、前記第1の衣服部分を前記第2の衣服部分に接合している第1の結合部を含み、
前記防水ファスナーシステムが、第1の結合部を通じた水の浸入を防止するように構成されている、防水ファスナーシステムと、
前記第1の衣服部分および前記第3の衣服部分を接合するように構成された非防水ファスナーシステムであって、
前記非防水ファスナーシステムが、前記第1の衣服部分を前記第3の衣服部分に接合している第2の結合部を含み、
前記第2の結合部が、
繰り返される修理に耐え、かつ
結合が外され、再接合されるように構成されている、非防水ファスナーシステムと、を備える衣服。
【請求項2】
前記第1の衣服部分がパンツ脚部であり、前記第2の衣服部分がパンツカフであり、かつ、前記第3の衣服部分がゲイターである、請求項1に記載の衣服。
【請求項3】
前記第2の結合部が、前記衣服の他の結合部とは可視的に異なっている、請求項1または2に記載の衣服。
【請求項4】
前記第2の結合部が、前記衣服の他の結合部とは異なる色である、請求項3に記載の衣服。
【請求項5】
前記第2の結合部が縫い合わせ結合部であり、前記縫い合わせ結合部が、前記衣服の他の縫い合わせ部とは異なる縫い合わせパターンである、請求項3または4に記載の衣服。
【請求項6】
前記第2の衣服部分および前記第3の衣服部分が、当て布ではない、請求項1~5のいずれか一項に記載の衣服。
【請求項7】
前記第1の衣服部分がジャケットであり、前記第2の衣服部分が袖であり、かつ、前記第3の衣服部分がスノースカート、袖ゲイター、またはジャケットフードである、請求項1~6のいずれか一項に記載の衣服。
【請求項8】
前記防水ファスナーシステムが、第1の縫い合わせ結合部およびシールされたシームを含む、請求項1~7のいずれか一項に記載の衣服。
【請求項9】
前記防水ファスナーシステムが、本質的に、第1の縫い合わせ結合部およびシールされたシームからなる、請求項1~8のいずれか一項に記載の衣服。
【請求項10】
前記防水ファスナーシステムが、第1の縫い合わせ結合部およびシールされたシームからなる、請求項1~9のいずれか一項に記載の衣服。
【請求項11】
(a)複数の衣服部分を有する衣服を受け取ることであって、
前記複数の衣服部分が、第1の衣服部分、第2の衣服部分、および第3の衣服部分を含み、
前記第1の衣服部分と前記第2の衣服部分とが、防水ファスナーシステムによって接合されており、前記防水ファスナーシステムが、第1の縫い合わせ結合部およびシールされたシームを備え、
前記第1の衣服部分と前記第3の衣服部分とが、繰り返される修理に耐え、かつ、結合が外され、再接合されるように構成された第2の結合部によって接合されており、
前記第2の衣服部分、前記第3の衣服部分、または前記第2の衣服部分および前記第3の衣服部分の両方が、損傷している、衣服を受け取ることと、
(b)損傷した前記第2の衣服部分を前記第1の衣服部分から取り外すことと、
(c)前記第2の衣服部分または前記第3の衣服部分に対して、損傷していない交換部分に対応する第4の衣服部分を提供することと、
(d)前記第4の衣服部分と前記第1の衣服部分との間に修理結合部を提供することであって、
縫い合わせられた前記修理結合部が、繰り返される修理に耐え、かつ、結合が外され、再接合されるように構成されている、修理結合部を提供することと、
(e)修理された前記衣服を提供することと、を含む方法であって、
ステップ(a)~(e)が少なくとも2回繰り返される、方法。
【請求項12】
前記修理結合部が、前記衣服の他の結合部とは可視的に異なっている、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記修理結合部が縫い合わせ結合部である、請求項11または12に記載の方法。
【請求項14】
前記修理結合部が、前記衣服の他の結合部とは可視的に異なっている、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記損傷した第2の衣服部分を前記第1の衣服部分から取り外すことが、
前記防水ファスナーシステムに近接した位置で前記第1の衣服部分を切断することを含む、請求項11~14のいずれか一項に記載の方法。
【請求項16】
前記損傷した第2の衣服部分を前記第1の衣服部分から取り外すことが、
前記第2の結合部を形成している縫い合わせ部を取り外すことを含む、請求項11~15のいずれか一項に記載の方法。
【請求項17】
前記第4の衣服部分が、損傷していない前記第3の衣服部分に対応し、
(g)前記第3の衣服部分に対して、損傷していない交換部分を含む第5の衣服部分を提供することをさらに含む、請求項11~16のいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
(h)前記第5の衣服部分と前記第1の衣服部分との間に修理結合部を提供することをさらに含み、
前記第5の衣服部分が、修理結合部を提供するために接合され、
前記修理結合部が、繰り返される修理に耐え、かつ、結合が外され、再接合されるように構成されている、
請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記修理結合部が縫い合わせ結合部である、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記修理結合部が、前記衣服の他の結合部とは可視的に異なっている、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記第4の衣服部分が、損傷していない前記第2の衣服部分に対応する場合、前記第4の衣服部分が、防水修理ファスナーシステムを提供するために接合され、シームシールされる、または
前記第4の衣服部分が、損傷していない前記第3の衣服部分に対応する場合、前記第4の衣服部分が、修理結合部を提供するために接合される、請求項11~20のいずれか一項に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年9月17日に出願され、「GARMENT HAVING REPLACEABLE PORTIONS」と題された米国仮出願第63/245643号の優先権を主張し、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して衣服に関する。より具体的には、本開示は、1つ以上の交換可能な部分を有する衣服に関する。
【背景技術】
【0003】
これらに限定されないが、雨または寒冷な天候でのアクティビティのための衣服などの衣服には、その衣服の他の部分よりも摩耗および破れが生じやすい部分が含まれることがある。例えば、パンツカフには、同じパンツの上脚部よりも多くの摩耗および破れが見られることがある。その結果、同じパンツの上脚部よりも先にパンツカフが交換されるように準備される場合がある。
【発明の概要】
【0004】
いくつかの実施形態では、衣服は、第1の衣服部分と、第2の衣服部分と、第3の衣服部分と、第1の衣服部分および第2の衣服部分を接合するように構成された防水ファスナーシステムと、第1の衣服部分および第3の衣服部分を接合するように構成された非防水ファスナーシステムと、を含む。いくつかの実施形態では、防水ファスナーシステムは、第3の衣服部分を取り外すことなく、結合が外され、再接合される。いくつかの実施形態では、防水ファスナーシステムは、第1の衣服部分を第2の衣服部分に接合している第1の結合部を含む。いくつかの実施形態では、防水ファスナーシステムは、第1の結合部を通じた水の浸入を防止するように構成されている。いくつかの実施形態では、非防水ファスナーシステムは、第1の衣服部分を第3の衣服部分に接合している第2の結合部を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合部は、繰り返される修理に耐え、かつ、結合が外され、再接合されるように構成されている。
【0005】
いくつかの実施形態では、第1の衣服部分は、パンツ脚部であり、第2の衣服部分は、パンツカフであり、第3の衣服部分は、ゲイターである。
【0006】
いくつかの実施形態では、第2の結合部は、衣服の他の結合部とは可視的に異なっている。
【0007】
いくつかの実施形態では、第2の結合部は、衣服の他の結合部とは異なる色である。
【0008】
いくつかの実施形態では、第2の結合部は、縫い合わせ結合部である。いくつかの実施形態では、縫い合わせ結合部は、衣服の他の縫い合わせ部とは異なる縫い合わせパターンである。
【0009】
いくつかの実施形態では、第2の衣服部分および第3の衣服部分は、当て布ではない。
【0010】
いくつかの実施形態では、第1の衣服部分はジャケットであり、第2の衣服部分は袖であり、第3の衣服部分はスノースカート、袖ゲイター、またはジャケットフードである。
【0011】
いくつかの実施形態では、防水ファスナーシステムは、第1の縫い合わせ結合部およびシールされたシームを含む。
【0012】
いくつかの実施形態では、防水ファスナーシステムは、本質的に、第1の縫い合わせ結合部およびシールされたシームからなる。
【0013】
いくつかの実施形態では、防水ファスナーシステムは、第1の縫い合わせ結合部およびシールされたシームからなる。
【0014】
いくつかの実施形態において、方法は、複数の衣服部分を含む衣服を受け取ることを含む。いくつかの実施形態では、複数の衣服部分は、第1の衣服部分、第2の衣服部分、および第3の衣服部分を含む。いくつかの実施形態では、第1の衣服部分と第2の衣服部分とは、防水ファスナーシステムによって接合されている。いくつかの実施形態では、防水ファスナーシステムは、第1の縫い合わせ結合部およびシールされたシームを含む。いくつかの実施形態では、第1の衣服部分と第3の衣服部分とは、繰り返される修理に耐え、かつ、結合が外され、再接合されるように構成された第2の結合部によって接合されている。いくつかの実施形態では、第2の衣服部分、第3の衣服部分、または第2の衣服部分および第3の衣服部分の両方が、損傷している。いくつかの実施形態では、本方法は、損傷した第2の衣服部分を第1の衣服部分から取り外すことを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、第2の衣服部分、第3の衣服部分、またはそれらの任意の組み合わせに対して、損傷していない交換部分に対応する第4の衣服部分を提供することを含む。いくつかの実施形態では、本方法は、第4の衣服部分と第1の衣服部分との間に修理結合部を提供することを含む。いくつかの実施形態では、縫い合わせられた修理結合部は、繰り返される修理に耐え、かつ、結合が外され、再接合されるように構成されている。いくつかの実施形態では、本方法は、衣服を提供することを含む。
【0015】
いくつかの実施形態では、修理結合部は、衣服の他の結合部とは可視的に異なっている。
【0016】
いくつかの実施形態では、修理結合部は、縫い合わせ結合部である。
【0017】
いくつかの実施形態では、修理結合部は、衣服の他の結合部とは可視的に異なっている。
【0018】
いくつかの実施形態では、損傷した第2の衣服部分を防水ファスナーシステムに近接した領域において第1の衣服部分から取り外すこと、または損傷した第3の衣服部分を第2の結合部において第1の衣服部分から取り外すことは、防水ファスナーシステムに近接した位置で第1の衣服部分を切断することを含む。
【0019】
いくつかの実施形態では、損傷した第2の衣服部分を防水ファスナーシステムに近接した領域において第1の衣服部分から取り外すこと、または損傷した第3の衣服部分を第2の結合部において第1の衣服部分から取り外すことは、第2の結合部を形成している縫い合わせ部を取り外すことを含む。
【0020】
いくつかの実施形態では、第4の衣服部分は、損傷していない第3の衣服部分に対応し、本方法は、第3の衣服部分に対して、損傷していない交換部分に対応する第5の衣服部分を提供することを含む。
【0021】
いくつかの実施形態では、本方法は、第5の衣服部分と第1の衣服部分との間に修理結合部を提供することを含む。いくつかの実施形態において、第5の衣服部分は、修理結合部を提供するために接合される。いくつかの実施形態では、修理結合部は、繰り返される修理に耐え、かつ、結合が外され、再接合されるように構成されている。
【0022】
いくつかの実施形態では、修理結合部は、縫い合わせ結合部である。
【0023】
いくつかの実施形態では、修理結合部は、衣服の他の結合部とは可視的に異なっている。
【0024】
いくつかの実施形態では、第4の衣服部分が、損傷していない第2の衣服部分に対応する場合、第4の衣服部分は、防水修理ファスナーシステムを提供するために接合され、シームシールされる。
【0025】
いくつかの実施形態では、第4の衣服部分が、損傷していない第3の衣服部分に対応する場合、第4の衣服部分が、修理結合部を提供するために接合される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
本開示の一部を形成し、本明細書で説明されるシステムおよび方法が実施されることができる実施形態を図示する添付の図面が参照される。
【0027】
図1】いくつかの実施形態による、衣服の前側(図1)および後ろ側(図2)を示す。
図2】いくつかの実施形態による、衣服の前側(図1)および後ろ側(図2)を示す。
【0028】
図3】いくつかの実施形態による、衣服の一部分が裏返しになった図1の衣服を示す。
【0029】
図4】いくつかの実施形態による、衣服の一部分が裏返しになった図1の衣服の部分図を示す。
【0030】
図5】いくつかの実施形態による、第2の衣服部分が裏返しになった図1の衣服の部分図を示す。
【0031】
図6】いくつかの実施形態による、図1の衣服の部分分解図を示す。
【0032】
図7】いくつかの実施形態による、図1の衣服の部分分解図を示す。
【0033】
図8】いくつかの実施形態による、方法のフローチャートを示す。
【0034】
同様の参照番号は、全体を通して同じまたは類似の部分を表す。
【発明を実施するための形態】
【0035】
これらに限定されないが、雨または寒冷な天候でのアクティビティのための衣服などの衣服には、その衣服の他の部分よりも摩耗および破れが生じやすい部分が含まれることがある。例えば、パンツカフには、同じパンツの上脚部よりも多くの摩耗および破れが見られることがある。その結果、同じパンツの上脚部よりも先にパンツカフが交換されるように準備される場合がある。これは、レンタルまたはその他の複数ユーザによる衣服の用途など、衣服が多数の異なるユーザによって使用される状況において特に当てはまり得る。衣服の摩耗の激しい部分を交換することができ、衣服が新しく見える状態を保つように、単純で簡単な交換品を有することが望ましい。
【0036】
いくつかの実施形態は、特別な道具なしで簡単かつ迅速に交換可能である摩耗の激しい部分を含む衣服に関する。本明細書で使用するとき、「簡単に結合が外される」または「簡単に結合が外され、再接合される」とは、当業者、例えば、これに限定されないが、仕立屋などが、衣服部分の結合を外す、または結合を外して再接合するための、道具、技能、および知識を有することを意味する。いくつかの実施形態では、衣服としては、例えば、パンツであって、そのパンツの交換可能な部分がカフ部分および/またはゲイターを含む、パンツと、ジャケットであって、そのジャケットの交換可能な部分がカフ部分および/または袖ゲイターを含む、ジャケットと、ジャケットであって、そのジャケット交換可能な部分がスノースカートまた腰部分を含む、ジャケットと、ジャケットであって、そのジャケットの交換可能な部分がジャケットフードを含む、ジャケットと、を挙げることができる。いくつかの実施形態は、上記のものの組み合わせを含むことができる。さらに、修理可能な部分を有する衣服は、カフおよびゲイターの修理という観点から説明されるが、衣服の他の部分もまた、本明細書に記載される技術を使用して交換可能であり得ることは、本発明の範囲内である。非限定的な例としては、交換可能なジッパー部分ならびにドローコードおよびドローコードトンネルに加えて、交換可能なジャケット襟が挙げられる。
【0037】
図1および図2は、いくつかの実施形態による、衣服10の前側(図1)および後ろ側(図2)を示す。特に言及しない限り、図1および図2をまとめて参照する。
【0038】
いくつかの実施形態では、衣服10は、衣料品、物品などと呼ばれることがある。図示された実施形態では、衣服10は、パンツである。いくつかの実施形態では、衣服10は、例えば、スノースキー、スノーボード、そり遊びなどであるがこれらに限定されない冬のアクティビティ中に着用されることが意図されるスノーパンツであり得る。このようなアクティビティは、雪の中で行われる。結果として、衣服10は、着用者をドライで暖かく保つことができる必要がある。さらに、このようなアクティビティは、衣服10の他の部分と比較して、衣服10のいくつかの部分にさらなる摩耗および破れをもたらすことがある。いくつかの実施形態では、衣服10は、レインパンツなどであり得る。パンツとしての衣服10は、一例である。さらなる実施形態では、ジャケットなどを含むことができる。
【0039】
いくつかの実施形態では、衣服10は、脚部12および腰部14を含む。いくつかの実施形態では、腰部14は、衣服10の着用者のための開口部を有することができる。図示された実施形態では、腰部14は、ベルトループ16を含む。ベルトループ16は、任意選択であり得ることを理解されたい。いくつかの実施形態では、腰部14は、様々にサイズの異なる着用者に適合するためのゴム紐、着用者が衣服10を締め付けるためのベルトまたは他の特徴部、ジッパー18、ボタンなどの1つ以上の追加の特徴部を含むことができる。
【0040】
脚部12は、互いの鏡像であり得る。脚部12の各々は、異なる場所に配置された同じ特徴部を有することができる。本明細書を簡単にするために、特に明示的に言及しない限り、脚部12をまとめてさらに詳細に説明する。一方の脚部12は、他方の脚部12と異なっていてもよいことを理解されたい。脚部12は、腰部14の近くにポケット20を含む。脚部12は、1つ以上の追加のポケットを含んでもよいことを理解されたい。
【0041】
脚部12は、第1の衣服部分22、第2の衣服部分24、および第3の衣服部分26を含むいくつかの部分に分割されることができる。第1の衣服部分22は、一般に、パンツ脚部と呼ばれ得る。第2の衣服部分24は、一般に、パンツカフと呼ばれ得る。第3の衣服部分26は、一般に、ゲイターと呼ばれ得る。それらの部分の相対的な大きさは様々であり得る。例えば、いくつかの実施形態では、第1の衣服部分22は、腰部14から脚部12の膝部まで、第2の衣服部分24は、膝部から足首部まで、第3の衣服部分26は、第1の衣服部分22から足首部まで延びていてもよい。図示された実施形態では、第1の衣服部分22は、脚部12の脛部まで、第2の衣服部分24は、脛部から足首部まで、第3の衣服部分26は、第1の衣服部分22から足首部まで延びていてもよい。
【0042】
第2の衣服部分24は、脚部12の開放端で終端することができる。第3の衣服部分26は、開放端28にゴム紐を含むことができる。その結果、第3の衣服部分26は、例えば着用者のブーツまたは靴内にフィットするように構成されることができ、第2の衣服部分24は、着用者のブーツまたは靴を覆うようにフィットするように構成されることができる。いくつかの実施形態では、脚部12はジッパーを含むことができる。ジッパー(図示せず)は、例えば、第2の衣服部分24が着用者のブーツまたは靴を覆うようにフィットするように、第2の衣服部分24のサイズを拡張するために使用されることができる。
【0043】
いくつかの実施形態では、第1の衣服部分22と第2の衣服部分24とは、第2の衣服部分24を交換するために分離可能である。例えば、いくつかの例において、第2の衣服部分24は、第1の衣服部分22より先に摩耗し、さらなる使用のために衣服10を新品同様にするために交換され得る。
【0044】
いくつかの実施形態では、第1の衣服部分22と第3の衣服部分26とは、第3の衣服部分26を交換するために分離可能である。例えば、いくつかの例において、第3の衣服部分26は、第1の衣服部分22より先に摩耗し、さらなる使用のために衣服10を新品同様にするために交換され得る。
【0045】
いくつかの実施形態では、第2の衣服部分24または第3の衣服部分26は、他方から独立して交換されることができる。いくつかの実施形態では、第2の衣服部分24および第3の衣服部分26は、同時に交換されることができる。すなわち、第1の衣服部分22と第2の衣服部分24との間の結合部(例えば、第1の結合部)は、第1の衣服部分22と第3の衣服部分26との間の結合部(例えば、第2の結合部)とは別個であり、独立している。この独特な構成は、必要に応じて、第2の衣服部分24および第3の衣服部分26の的を絞った交換を可能にすることができ、この交換は、それぞれの部分の摩耗に基づいて異なる時に実行されることができる。
【0046】
いくつかの実施形態では、第2の衣服部分24は、衣服10の残りの部分とは異なる材料を含むことができるガード部分30を含むことができる。ガード部分30は、繰り返し使用された場合であっても第2の衣服部分24の寿命を延ばすように選択され得る、耐摩耗性材料、切断抵抗性材料、またはそれらの何らかの組み合わせであってもよい。いくつかの実施形態では、ガード部分30は含まれなくてもよく、第2の衣服部分24は、第1の衣服部分22と同じ材料を含むことができる。
【0047】
図3は、いくつかの実施形態による、衣服10の一部分が反転された、すなわち「裏返し」にされた衣服10を示す。図4は、いくつかの実施形態による、衣服10の第2の部分24が反転された、すなわち「裏返し」にされた衣服10の部分図を示す。図3では、一方の脚部12’は裏返しになっているが、他方の脚部12は裏返しになっていない(すなわち、脚部12は「表が外側」である)。特に言及しない限り、本明細書を簡単にするために、図3図4をまとめて扱う。
【0048】
図示された実施形態では、第1の衣服部分22と第3の衣服部分26との間の第2の結合部は、(表が外側になっている脚部12を見たときには)見えない。対照的に、第2の結合部は、図3において脚部が裏返し12’にされたとき、第1の衣服部分と第3の衣服部分との間に見える。図3にも図示されるように、第1の衣服部分22は、第3の衣服部分26が固定される結合部分32を含む。この実施形態の目的上、結合部分32は第1の衣服部分22の一部であることを理解されたい。第3の衣服部分26を交換するとき、結合部分32は交換されない。結合部分32は、第3の衣服部分26を交換するときに第2の衣服部分24(図3では裏返しにされた脚部12’上においては見えない)が支障をきたしたり衝撃を受けたりしないように、第1の衣服部分22と第3の衣服部分26とが互いに接合されることを可能にする。すなわち、結合部分32は、第2の衣服部分24を交換することなく、衣服10内で第3の衣服部分26を交換することを可能にすることができる。
【0049】
図5は、いくつかの実施形態による、第3の衣服部分26の結合部分32が見えるように、第2の衣服部分24が邪魔にならないように巻き上げられた、衣服10の一方の脚部の部分図を示す。図示された実施形態では、第3の衣服部分26と第1の衣服部分22の結合部分32との間に第2の結合部44が見える。また、第1の衣服部分22と第2の衣服部分24との間の第1の結合部40の一部分が見える。図6は、いくつかの実施形態による、衣服10の一方の脚部の部分分解図を示す。図7は、いくつかの実施形態による、衣服10の一方の脚部の部分分解図を示す。特に明記しない限り、図5図7をまとめて参照する。
【0050】
いくつかの実施形態では、衣服10は、防水ファスナーシステム34および非防水ファスナーシステム36を含む。
【0051】
いくつかの代替的実施形態では、防水ファスナーシステム34は、第1の衣服部分22と第2の衣服部分24とを接合している第1の結合部40(図5)の上部を覆うように配置されたシームテープ38を含む。いくつかの実施形態では、第1の結合部40(図5)は、縫い合わせ結合部、接着結合部、溶接結合部、またはそれらの組み合わせを含む。他の実施形態では、第1の結合部40は、縫い合わせ結合部、接着結合部、溶接結合部、またはそれらの組み合わせからなる。いくつかの代替的実施形態では、第1の結合部40(図5)は、本質的に、縫い合わせ結合部、接着結合部、溶接結合部、またはそれらの組み合わせからなる。いくつかの実施形態では、防水ファスナーシステム34は、第1の結合部40(図5)を通じた水の浸入を防止するように構成されている。
【0052】
いくつかの実施形態では、第2の衣服部分24が交換されるとき、衣服10は、防水ファスナーシステム34において、第1の結合部40(図5)よりも第1の衣服部分22の側にある位置で(例えば、はさみなどで)切断されることができる。すなわち、いくつかの実施形態では、第1の衣服部分22の一部分は、切断されることができる。いくつかの実施形態では、第2の衣服部分24が交換されるとき、衣服10は、防水ファスナーシステム34において、第1の結合部40(図5)よりも第2の衣服部分24の側にある位置で(例えば、はさみなどで)切断されることができる。すなわち、いくつかの実施形態では、第2の衣服部分24の一部分は、切断されることができる。取り外された後、第4の衣服部分(すなわち、第2の衣服部分24と交換するための)が、第1の衣服部分22に結合されることができる。第4の衣服部分は当て布ではないが、例えば、長さ、テーパ、色などの違いを除いて、第2の衣服部分24と同様であることを理解されたい。いくつかの実施形態では、第4の衣服部分は、第2の衣服部分24とは異なる材料とすることができる。
【0053】
いくつかの実施形態では、第4の衣服部分を第1の衣服部分22に結合する方法は、これらに限定されないが、縫い合わせ、溶接、接着剤による接着、これらの任意の組み合わせなどの、2つの衣服部分を結合する任意の好適な方法とすることができる。第1の衣服部分22と第4の衣服部分とが結合された後、防水ファスナーシステム34を完成させるために、必要に応じて、交換用シームテープが、第1の結合部を覆うように適用されてもよい。特定の実施形態では、第1の衣服部分22の一部分42(図5)は、第2の衣服部分24を交換するために切断され得るので、第2の衣服部分24と交換される第4の衣服部分は、取り外される第2の衣服部分24の長さとは異なる長さを有することができる。
【0054】
非防水ファスナーシステム36が、第2の結合部44(図5)を含む。いくつかの実施形態では、第2の結合部44(図5)は、縫い合わせ部、溶接部、接着接合部、それらの任意の組み合わせなどとすることができる。いくつかの実施形態では、第2の結合部44は、衣服10の他の結合部とは可視的に異なっている。その結果、第3の衣服部分26を交換する人は、第3の衣服部分26を交換するために取り外すべき適切な結合部をより容易に特定することができる。いくつかの実施形態では、第2の結合部44は、縫い合わせ部である。いくつかの実施形態では、縫い合わせ部は、衣服10の他の縫い合わせ部とは可視的に異なっている。例えば、いくつかの実施形態では、縫い合わせ部は、異なる色、異なる縫い合わせパターン、異なる縫い合わせ長さ、それらの任意の組み合わせなどである。いくつかの実施形態では、第3の衣服部分26を交換するために、第2の結合部44(図5)は、(例えば、第2の結合部44(図5)を切断するか、または他の方法で取り外すことによって)外されることができる。第3の衣服部分26の交換品を取り付けるときには、第2の結合部44(図5)は、衣服10の他の結合部と可視的に異なっていてもよいし、または異なっていなくてもよいことを理解されたい。すなわち、交換する人は、第3の衣服部分26を交換するために特定の結合部タイプを使用する必要はない。
【0055】
いくつかの実施形態では、衣服10は、断熱層46(図6)を含むことができる。いくつかの実施形態では、衣服10は、断熱層を含まなくてもよい(図7)。
【0056】
図8は、いくつかの実施形態による、衣服の他の部分よりも大きな摩耗および破れ、ひいては損傷が生じる1つ以上の交換可能部分を有する衣服を修理するための方法100のフローチャートを示す。方法100は、概して、交換可能な部分を有する衣服(例えば、図1図7の衣服10)を取得すること、受け取ること、または他の方法で調達することによって実行することができ、それらの交換可能な部分のうちの1つ以上は、交換が必要な場合があり、衣服の1つ以上の損傷した衣服部分(例えば、図1図7の第2の衣服部分24または第3の衣服部分26)の交換を必要とし得る。
【0057】
ブロック102において、方法100は、複数の衣服部分(例えば、第1の衣服部分22、第2の衣服部分24、第3の衣服部分26など)を含む衣服を取得すること、受け取ること、またはその他の方法で調達することを含む。いくつかの実施形態では、複数の衣服部分は、第1の衣服部分、第2の衣服部分、および第3の衣服部分を含む。いくつかの実施形態では、第1の衣服部分と第2の衣服部分とは、防水ファスナーシステム(例えば、図5図7の第2の衣服部分の防水ファスナーシステム34)によって接合されている。いくつかの実施形態では、防水ファスナーシステムは、第1の縫い合わせ結合部およびシールされたシームを含む。いくつかの実施形態では、第1の衣服部分と第3の衣服部分とは、繰り返される修理に耐え、かつ、結合が外されるかまたは再接合されるように構成された第2の結合部によって結合されている。いくつかの実施形態では、第1の衣服部分と第3の衣服部分とは、繰り返される修理に耐え、かつ、容易に結合が外されるかまたは再接合されるように構成された第2の結合部によって接合されている。
【0058】
ブロック102において、いくつかの実施形態では、第2の衣服部分、第3の衣服部分、または第2の衣服部分および第3の衣服部分の両方が、損傷状態にある。
【0059】
ブロック106において、方法100は、損傷した第2の衣服部分を防水ファスナーシステムに近接した領域において第1の衣服部分から取り外すこと、および/または損傷した第3の衣服部分を第2の結合部において第1の衣服部分から取り外すことを含む。
【0060】
ブロック108において、方法100は、第2の衣服部分または第3の衣服部分に対して、損傷していない交換部分に対応する第4の衣服部分を提供することを含む。
【0061】
ブロック110において、本方法は、第4の衣服部分と第1の衣服部分との間に修理結合部を提供することを含む。いくつかの実施形態では、第4の衣服部分は、接合され、防水修理ファスナーシステムを提供するためにシームシールされ、第4の衣服部分は、第2の衣服部分に対する新しい部分または交換用(例えば、損傷していないかまたは損傷が限定されている)部分である。いくつかの実施形態では、第4の衣服部分は、修理結合部を提供するために接合され、第4の衣服部分は、第3の衣服部分に対する新しい部分または交換用(例えば、損傷していないかまたは損傷が限定されている)部分である。いくつかの実施形態では、修理結合部は、繰り返される修理に耐え、かつ、容易に結合が外され、再接合されるように構成されている。
【0062】
ブロック112において、方法100は、修理された状態の衣服を提供することを含む。
【0063】
いくつかの実施形態では、方法100は、ブロック102~112を少なくとも2回繰り返すことと、各追加の修理を完了するために、新しい部分または交換用(例えば、損傷していないかまたは損傷が限定されている)部分を含む第5、第6、またはそれ以降の衣服部分を提供することとを含む。
【0064】
いくつかの実施形態では、本明細書に説明される衣服および方法は、衣服全体を陳腐化させるのではなく、衣服の特定の部分を対象とするために、衣服の複数の部分が交換され得る、修理可能な衣服を提供することができる。いくつかの実施形態では、本明細書に説明される衣服および方法は、衣服全体を陳腐化させるのではなく、衣服の特定の部分を対象とするために、衣服の複数の部分が交換され得る、容易に修理可能な衣服を提供することができる。いくつかの実施形態では、普通なら衣服が修理されていることを強調する可能性のある当て布を使用せずに交換が実行されるため、修理された衣服は元の衣服と同じように見える。本発明の範囲内のさらなる実施形態では、衣服はジャケットであってもよく、交換可能部分は、袖カフ、袖ゲイター、ジャケット襟、ジャケットゲイター(例えば、スノーゲイターまたはスカート)、ドローコード、およびいくつかの実施形態ではドローコードトンネル、ジャケット上の任意の位置のジッパー、またはそれらの組み合わせであってもよい。これらのさらなる例示的な実施形態では、袖および袖カフは、防水ファスナーシステムによって取り付けられた第1および第2の衣服部分に対応してもよく、一方、袖ゲイターまたはジャケットゲイターは、非防水ファスナーシステムによって取り付けられた第3の衣服部分に対応してもよい。ジャケット襟およびジッパーは、典型的には、防水ファスナーシステムを使用してもよく、一方、ドローコードは、交換可能なコードトンネルおよび防水または非防水ファスナーシステムを含んでもよい。衣服は、第1、第2、第3、および第4の衣服部分を有するパンツに関して説明されたが、上に列挙された交換可能部分のいずれも、第5、第6、またはそれ以降の衣服部分として含まれてもよい。
【0065】
本明細書で使用される用語は、実施形態を説明することを意図しており、限定することを意図していない。「1つの(a)」、「1つの(an)」、および「その(the)」という用語は、特に明確な指示がない限り、複数形も含む。「備える(comprises)」および/または「備えている(comprising)」という用語は、本明細書で使用されるとき、記述されている特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を指定するものであるが、1つ以上の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在または追加を排除するものではない。
【0066】
本開示の範囲から逸脱することなく、特に、使用される構成材料、ならびに部品の形状、サイズ、および配置に関して、詳細に変更を行うことができることを理解されたい。本明細書および説明される実施形態は、例であり、本開示の真の範囲および趣旨は、以下の特許請求の範囲によって示される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
【手続補正書】
【提出日】2024-05-13
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0066
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0066】
本開示の範囲から逸脱することなく、特に、使用される構成材料、ならびに部品の形状、サイズ、および配置に関して、詳細に変更を行うことができることを理解されたい。本明細書および説明される実施形態は、例であり、本開示の真の範囲および趣旨は、以下の特許請求の範囲によって示される。以下、本発明の態様を列挙する。
(態様1)
衣服であって、
第1の衣服部分と、
第2の衣服部分と、
第3の衣服部分と、
前記第1の衣服部分および前記第2の衣服部分を接合するように構成された防水ファスナーシステムであって、
前記防水ファスナーシステムが、前記第3の衣服部分を取り外すことなく、結合が外され、再接合され、
前記防水ファスナーシステムが、前記第1の衣服部分を前記第2の衣服部分に接合している第1の結合部を含み、
前記防水ファスナーシステムが、第1の結合部を通じた水の浸入を防止するように構成されている、防水ファスナーシステムと、
前記第1の衣服部分および前記第3の衣服部分を接合するように構成された非防水ファスナーシステムであって、
前記非防水ファスナーシステムが、前記第1の衣服部分を前記第3の衣服部分に接合している第2の結合部を含み、
前記第2の結合部が、
繰り返される修理に耐え、かつ
結合が外され、再接合されるように構成されている、非防水ファスナーシステムと、を備える衣服。
(態様2)
前記第1の衣服部分がパンツ脚部であり、前記第2の衣服部分がパンツカフであり、かつ、前記第3の衣服部分がゲイターである、態様1に記載の衣服。
(態様3)
前記第2の結合部が、前記衣服の他の結合部とは可視的に異なっている、態様1または2に記載の衣服。
(態様4)
前記第2の結合部が、前記衣服の他の結合部とは異なる色である、態様3に記載の衣服。
(態様5)
前記第2の結合部が、縫い合わせ結合部であり、前記縫い合わせ結合部が、前記衣服の他の縫い合わせ部とは異なる縫い合わせパターンである、態様3または4に記載の衣服。
(態様6)
前記第2の衣服部分および前記第3の衣服部分が、当て布ではない、態様1~5のいずれか一項に記載の衣服。
(態様7)
前記第1の衣服部分がジャケットであり、前記第2の衣服部分が袖であり、かつ、前記第3の衣服部分がスノースカート、袖ゲイター、またはジャケットフードである、態様1~6のいずれか一項に記載の衣服。
(態様8)
前記防水ファスナーシステムが、第1の縫い合わせ結合部およびシールされたシームを含む、態様1~7のいずれか一項に記載の衣服。
(態様9)
前記防水ファスナーシステムが、本質的に、第1の縫い合わせ結合部およびシールされたシームからなる、態様1~8のいずれか一項に記載の衣服。
(態様10)
前記防水ファスナーシステムが、第1の縫い合わせ結合部およびシールされたシームからなる、態様1~9のいずれか一項に記載の衣服。
(態様11)
(a)複数の衣服部分を有する衣服を受け取ることであって、
前記複数の衣服部分が、第1の衣服部分、第2の衣服部分、および第3の衣服部分を含み、
前記第1の衣服部分と前記第2の衣服部分とが、防水ファスナーシステムによって接合されており、前記防水ファスナーシステムが、第1の縫い合わせ結合部およびシールされたシームを備え、
前記第1の衣服部分と前記第3の衣服部分とが、繰り返される修理に耐え、かつ、結合が外され、再接合されるように構成された第2の結合部によって接合されており、
前記第2の衣服部分、前記第3の衣服部分、または前記第2の衣服部分および前記第3の衣服部分の両方が、損傷している、衣服を受け取ることと、
(b)損傷した前記第2の衣服部分を前記第1の衣服部分から取り外すことと、
(c)前記第2の衣服部分または前記第3の衣服部分に対して、損傷していない交換部分に対応する第4の衣服部分を提供することと、
(d)前記第4の衣服部分と前記第1の衣服部分との間に修理結合部を提供することであって、
縫い合わせられた前記修理結合部が、繰り返される修理に耐え、かつ、結合が外され、再接合されるように構成されている、修理結合部を提供することと、
(e)修理された前記衣服を提供することと、を含む方法であって、
ステップ(a)~(e)が少なくとも2回繰り返される、方法。
(態様12)
前記修理結合部が、前記衣服の他の結合部とは可視的に異なっている、態様11に記載の方法。
(態様13)
前記修理結合部が縫い合わせ結合部である、態様11または12に記載の方法。
(態様14)
前記修理結合部が、前記衣服の他の結合部とは可視的に異なっている、態様13に記載の方法。
(態様15)
前記損傷した第2の衣服部分を前記第1の衣服部分から取り外すことが、
前記防水ファスナーシステムに近接した位置で前記第1の衣服部分を切断することを含む、態様11~14のいずれか一項に記載の方法。
(態様16)
前記損傷した第2の衣服部分を前記第1の衣服部分から取り外すことが、
前記第2の結合部を形成している縫い合わせ部を取り外すことを含む、態様11~15のいずれか一項に記載の方法。
(態様17)
前記第4の衣服部分が、損傷していない前記第3の衣服部分に対応し、
(g)前記第3の衣服部分に対して、損傷していない交換部分を含む第5の衣服部分を提供することをさらに含む、態様11~16のいずれか一項に記載の方法。
(態様18)
(h)前記第5の衣服部分と前記第1の衣服部分との間に修理結合部を提供することをさらに含み、
前記第5の衣服部分が、修理結合部を提供するために接合され、
前記修理結合部が、繰り返される修理に耐え、かつ、結合が外され、再接合されるように構成されている、
態様17に記載の方法。
(態様19)
前記修理結合部が縫い合わせ結合部である、態様18に記載の方法。
(態様20)
前記修理結合部が、前記衣服の他の結合部とは可視的に異なっている、態様19に記載の方法。
(態様21)
前記第4の衣服部分が、損傷していない前記第2の衣服部分に対応する場合、前記第4の衣服部分が、防水修理ファスナーシステムを提供するために接合され、シームシールされる、または
前記第4の衣服部分が、損傷していない前記第3の衣服部分に対応する場合、前記第4の衣服部分が、修理結合部を提供するために接合される、態様11~20のいずれか一項に記載の方法。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
衣服であって、
第1の衣服部分と、
第2の衣服部分と、
第3の衣服部分と、
前記第1の衣服部分および前記第2の衣服部分を接合するように構成された防水ファスナーシステムであって、
前記防水ファスナーシステムが、前記第3の衣服部分を取り外すことなく、結合が外され、再接合され、
前記防水ファスナーシステムが、前記第1の衣服部分を前記第2の衣服部分に接合している第1の結合部を含み、
前記防水ファスナーシステムが、第1の結合部を通じた水の浸入を防止するように構成されている、防水ファスナーシステムと、
前記第1の衣服部分および前記第3の衣服部分を接合するように構成された非防水ファスナーシステムであって、
前記非防水ファスナーシステムが、前記第1の衣服部分を前記第3の衣服部分に接合している第2の結合部を含み、
前記第2の結合部が、
繰り返される修理に耐え、かつ
結合が外され、再接合されるように構成されている、非防水ファスナーシステムと、を備え、さらに
(1)前記第1の衣服部分がパンツ脚部であり、前記第2の衣服部分がパンツカフであり、かつ、前記第3の衣服部分がゲイターであるか、または
(2)前記第1の衣服部分が袖であり、前記第2の衣服部分が袖カフであり、かつ、前記第3の衣服部分が袖ゲイターである、
衣服。
【請求項2】
前記第2の結合部が、前記衣服の他の結合部とは可視的に異なっている、請求項1に記載の衣服。
【請求項3】
前記第2の結合部が、前記衣服の他の結合部とは異なる色である、請求項2に記載の衣服。
【請求項4】
前記第2の結合部が縫い合わせ結合部であり、前記縫い合わせ結合部が、前記衣服の他の縫い合わせ部とは異なる縫い合わせパターンである、請求項2または3に記載の衣服。
【請求項5】
前記第2の衣服部分および前記第3の衣服部分が、当て布ではない、請求項1~3のいずれか一項に記載の衣服。
【請求項6】
前記防水ファスナーシステムが、第1の縫い合わせ結合部およびシールされたシームを含む、請求項1~3のいずれか一項に記載の衣服。
【請求項7】
前記防水ファスナーシステムが、本質的に、第1の縫い合わせ結合部およびシールされたシームからなる、請求項1~3のいずれか一項に記載の衣服。
【請求項8】
前記防水ファスナーシステムが、第1の縫い合わせ結合部およびシールされたシームからなる、請求項1~3のいずれか一項に記載の衣服。
【請求項9】
(a)複数の衣服部分を有する衣服を受け取ることであって、
前記複数の衣服部分が、第1の衣服部分、第2の衣服部分、および第3の衣服部分を含み、
前記第1の衣服部分と前記第2の衣服部分とが、防水ファスナーシステムによって接合されており、前記防水ファスナーシステムが、第1の縫い合わせ結合部およびシールされたシームを備え、
前記第1の衣服部分と前記第3の衣服部分とが、繰り返される修理に耐え、かつ、結合が外され、再接合されるように構成された第2の結合部によって接合されており、
前記第2の衣服部分、前記第3の衣服部分、または前記第2の衣服部分および前記第3の衣服部分の両方が、損傷しており、さらに
(1)前記第1の衣服部分がパンツ脚部であり、前記第2の衣服部分がパンツカフであり、かつ、前記第3の衣服部分がゲイターであるか、または
(2)前記第1の衣服部分が袖であり、前記第2の衣服部分が袖カフであり、かつ、前記第3の衣服部分が袖ゲイターである、
衣服を受け取ることと、
(b)損傷した前記第2の衣服部分を前記第1の衣服部分から取り外すことと、
(c)前記第2の衣服部分または前記第3の衣服部分に対して、損傷していない交換部分に対応する第4の衣服部分を提供することと、
(d)前記第4の衣服部分と前記第1の衣服部分との間に修理結合部を提供することであって、
縫い合わせられた前記修理結合部が、繰り返される修理に耐え、かつ、結合が外され、再接合されるように構成されている、修理結合部を提供することと、
(e)修理された前記衣服を提供することと、を含む方法であって、
ステップ(a)~(e)が少なくとも2回繰り返される、方法。
【請求項10】
前記修理結合部が、前記衣服の他の結合部とは可視的に異なっている、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記修理結合部が縫い合わせ結合部である、請求項9または10に記載の方法。
【請求項12】
前記修理結合部が、前記衣服の他の結合部とは可視的に異なっている、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記損傷した第2の衣服部分を前記第1の衣服部分から取り外すことが、
前記防水ファスナーシステムに近接した位置で前記第1の衣服部分を切断することを含む、請求項9または10に記載の方法。
【請求項14】
前記損傷した第2の衣服部分を前記第1の衣服部分から取り外すことが、
前記第2の結合部を形成している縫い合わせ部を取り外すことを含む、請求項9または10に記載の方法。
【請求項15】
前記第4の衣服部分が、損傷していない前記第3の衣服部分に対応し、
(f)前記第3の衣服部分に対して、損傷していない交換部分を含む第5の衣服部分を提供することをさらに含む、請求項9または10に記載の方法。
【請求項16】
(g)前記第5の衣服部分と前記第1の衣服部分との間に修理結合部を提供することをさらに含み、
前記第5の衣服部分が、修理結合部を提供するために接合され、
前記修理結合部が、繰り返される修理に耐え、かつ、結合が外され、再接合されるように構成されている、
請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記修理結合部が縫い合わせ結合部である、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記修理結合部が、前記衣服の他の結合部とは可視的に異なっている、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記第4の衣服部分が、損傷していない前記第2の衣服部分に対応する場合、前記第4の衣服部分が、防水修理ファスナーシステムを提供するために接合され、シームシールされる、または
前記第4の衣服部分が、損傷していない前記第3の衣服部分に対応する場合、前記第4の衣服部分が、修理結合部を提供するために接合される、請求項9または10に記載の方法。
【国際調査報告】