(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】キャリアデータ処理方法、装置、ネットワークデバイスおよび記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 72/0457 20230101AFI20240822BHJP
H04W 72/0453 20230101ALI20240822BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20240822BHJP
【FI】
H04W72/0457 110
H04W72/0453
H04W72/0446
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024516994
(86)(22)【出願日】2022-03-01
(85)【翻訳文提出日】2024-03-15
(86)【国際出願番号】 CN2022078512
(87)【国際公開番号】W WO2023045258
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】202111128244.4
(32)【優先日】2021-09-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516010548
【氏名又は名称】セインチップス テクノロジー カンパニーリミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】常亮
(72)【発明者】
【氏名】鄒飛
(72)【発明者】
【氏名】薛帥
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE61
(57)【要約】
キャリアデータ処理方法、装置、ネットワークデバイスおよび記憶媒体である。キャリアデータ処理方法は、複数のグループのキャリアデータと、複数のグループのキャリアデータに対応するキャリアアグリゲーション構成パラメータとを取得するステップ(S100)と、キャリアアグリゲーション構成パラメータに基づいて複数のグループのキャリアデータに対し第1の処理を行い、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータを取得するステップ(S200)と、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第2の処理を行い、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを取得するステップ(S300)と、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第3の処理を行い、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得するステップ(S400)と、を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数のグループのキャリアデータと、複数のグループの前記キャリアデータに対応するキャリアアグリゲーション構成パラメータとを取得するステップと、
前記キャリアアグリゲーション構成パラメータに基づいて複数のグループの前記キャリアデータに対し第1の処理を行い、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータを取得するステップと、
前記周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第2の処理を行い、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを取得するステップと、
前記タイムドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第3の処理を行い、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得するステップと、
を含むキャリアデータ処理方法。
【請求項2】
前記キャリアアグリゲーション構成パラメータは、複数のグループの前記キャリアデータの収束特徴を特徴付けるために使用されるキャリアアグリゲーション機能スイッチパラメータを備え、
前記キャリアアグリゲーション構成パラメータに基づいて複数のグループの前記キャリアデータに対し第1の処理を行い、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータを取得する前記ステップは、
アグリゲーション対象の前記キャリアデータのグループの数を特徴付けるための、マージ対象のキャリアパラメータを複数のグループの前記キャリアデータの前記収束特徴に基づいて決定するステップと、
複数のグループの前記キャリアデータからアグリゲーション対象の前記キャリアデータを前記マージ対象のキャリアパラメータに基づいて決定するステップと、
アグリゲーション対象の前記キャリアデータをマージし、前記周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータを取得するステップと、
を含む
請求項1に記載のキャリアデータ処理方法。
【請求項3】
前記周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第2の処理を行い、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを取得する前記ステップは、
有効サンプルポイントを有する前記周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータである有効周波数ドメインキャリアデータを、前記周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータから決定するステップと、
前記有効周波数ドメインキャリアデータに対し信号変換処理を行い、前記タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを取得するステップと、
を含む
請求項1に記載のキャリアデータ処理方法。
【請求項4】
前記タイムドメインキャリアアグリゲーションデータはキャリアグループ分け情報を有し、
前記タイムドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第3の処理を行い、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得する前記ステップは、
前記キャリアグループ分け情報に基づいてタイムドメインキャリアグループ分けの数を決定するステップと、
前記タイムドメインキャリアグループ分けの数に基づいて前記タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを複数のグループの前記タイムドメインキャリアデータに分割するステップと、
を含む
請求項1に記載のキャリアデータ処理方法。
【請求項5】
前記キャリアアグリゲーション構成パラメータに基づいて複数のグループの前記キャリアデータに対し第1の処理を行い、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータを取得する前記ステップの前に、
複数のグループの前記キャリアデータに対し正規化処理を行うステップをさらに含む
請求項1に記載のキャリアデータ処理方法。
【請求項6】
複数のグループの前記キャリアデータに対し正規化処理を行う前記ステップは、
プリセットされた標準キャリア振幅に従って複数のグループの前記キャリアデータに対し増幅処理を行うステップを含む
請求項5に記載のキャリアデータ処理方法。
【請求項7】
前記タイムドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第3の処理を行い、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得する前記ステップの後に、
プリセットされた記憶区間に、複数のグループの前記タイムドメインキャリアデータを記憶するステップをさらに含む
請求項1に記載のキャリアデータ処理方法。
【請求項8】
複数のグループのキャリアデータと、複数のグループの前記キャリアデータに対応するキャリアアグリゲーション構成パラメータとを取得するように構成された第1の処理モジュールと、
前記キャリアアグリゲーション構成パラメータに基づいて複数のグループの前記キャリアデータに対し第1の処理を行い、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータを取得するように構成された第2の処理モジュールと、
前記周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第2の処理を行い、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを取得するように構成された第3の処理モジュールと、
前記タイムドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第3の処理を行い、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得するように構成された第4の処理モジュールと、
を備えるキャリアデータ処理装置。
【請求項9】
少なくとも1つのプロセッサーと、少なくとも1つのプログラムを記憶するための少なくとも1つのメモリーと、を備えるネットワークデバイスであって、
少なくとも1つの前記プログラムが少なくとも1つの前記プロセッサーによって実行された場合、請求項1~7の何れか1項に記載のキャリアデータ処理方法を実現させる
ネットワークデバイス。
【請求項10】
コンピュータ実行可能な指令が記憶されたコンピュータ可読な記憶媒体であって、
前記コンピュータ実行可能な指令は請求項1~7の何れか1項に記載のキャリアデータ処理方法を実行するために使用されるコンピュータ可読な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は出願番号を202111128244.4とし、出願日を2021年09月26日とする中国特許出願に基づいて提出されたものであり、また、当該中国特許出願の優先権を主張し、当該中国特許出願の全ての内容を援用によって引用することとする。
【0002】
本願実施形態は通信技術分野に関するものであるが、これに限定されず、特に、キャリアデータ処理方法、装置、ネットワークデバイスおよび記憶媒体に関するものである。
【背景技術】
【0003】
通信技術分野において、無線通信システムは高速のデータ伝送速度をサポートする必要がある。キャリアデータアグリゲーション技術によって、システムにおける複数のキャリアデータを集約してより大きな伝送帯域幅が形成され、高速のデータ伝送が実現されている。しかし、現在、キャリアデータアグリゲーションを有効に管理する関連手段がないため、キャリアデータアグリゲーションの効率が低くなっている。
【発明の概要】
【0004】
以下は、本明細書で詳細に説明する主題の概要である。本概要は、請求項の保護範囲を限定することを意図するものではない。
【0005】
本願実施形態は、キャリアデータ処理方法、装置、ネットワークデバイスおよび記憶媒体を提供する。
【0006】
第1の態様において、本願実施形態は、複数のグループのキャリアデータと、複数のグループの前記キャリアデータに対応するキャリアアグリゲーション構成パラメータとを取得するステップと、前記キャリアアグリゲーション構成パラメータに基づいて複数のグループの前記キャリアデータに対し第1の処理を行い、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータを取得するステップと、前記周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第2の処理を行い、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを取得するステップと、前記タイムドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第3の処理を行い、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得するステップと、を含むキャリアデータ処理方法を提供する。
【0007】
第2の態様において、本願実施形態は、複数のグループのキャリアデータと、複数のグループの前記キャリアデータに対応するキャリアアグリゲーション構成パラメータとを取得するように構成された第1の処理モジュールと、前記キャリアアグリゲーション構成パラメータに基づいて複数のグループの前記キャリアデータに対し第1の処理を行い、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータを取得するように構成された第2の処理モジュールと、前記周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第2の処理を行い、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを取得するように構成された第3の処理モジュールと、前記タイムドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第3の処理を行い、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得するように構成された第4の処理モジュールと、を備えるキャリアデータ処理装置をさらに提供する。
【0008】
第3の態様において、本願実施形態は、少なくとも1つのプロセッサーと、少なくとも1つのプログラムを記憶するための少なくとも1つのメモリーと、を備えるネットワークデバイスであって、少なくとも1つの前記プログラムが少なくとも1つの前記プロセッサーによって実行された場合、前記のキャリアデータ処理方法を実現させるネットワークデバイスをさらに提供する。
【0009】
第4の態様において、本願実施形態は、コンピュータ実行可能な指令が記憶されたコンピュータ可読な記憶媒体であって、前記コンピュータ実行可能な指令は前記のキャリアデータ処理方法を実行するために使用されるコンピュータ可読な記憶媒体をさらに提供する。
【0010】
本願の他の特徴および利点は、明細書で後述され、かつ部分的には明細書から明らかになるか、または本願を実施することにより理解されるであろう。本願の目的および他の利点は、明細書、特許請求の範囲、および図面に特に指摘されている構成によって実現および取得可能である。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図面は、本願の技術案のさらなる理解を提供するために用いられ、本明細書の一部を構成し、本願の実施形態と併せて本願の技術案を説明するために用いられるが、本願の技術案を限定するものでない。
【
図1】本願の一実施形態で提供される、キャリアデータ処理方法のフローチャート図である。
【
図2】本願の別の一実施形態で提供される、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータを取得する具体的なフローチャート図である。
【
図3】本願の別の一実施形態で提供される、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを取得する具体的なフローチャート図である。
【
図4】本願の別の一実施形態で提供される、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得する具体的なフローチャート図である。
【
図5】本願の別の一実施形態で提供される、キャリアデータ処理方法のフローチャート図である。
【
図6】本願の別の一実施形態で提供される、複数のグループのキャリアデータに対し正規化処理を行う具体的なフローチャート図である。
【
図7】本願の別の一実施形態で提供される、キャリアデータ処理方法のフローチャート図である。
【
図8】本願の一実施形態で提供される、複数のグループのキャリアデータのデータフォーマット模式図である。
【
図9】本願の一実施形態で提供される、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータのデータフォーマット模式図である。
【
図10】本願の一実施形態で提供される、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータのデータフォーマット模式図である。
【
図11】本願の一実施形態で提供される、複数のグループのタイムドメインキャリアデータのデータフォーマット模式図である。
【
図12】本願の別の一実施形態で提供される、キャリアデータ処理装置の構成模式図である。
【
図13】本願の別の一実施形態で提供される、ネットワークデバイスの構成模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本願の目的、技術案および利点をより明確に理解させるために、以下図面および実施形態と併せて本願をさらに詳細に説明する。本明細書に記載された具体的な実施形態は、本願を説明することのみを意図したものであり、本願を限定することを意図したものではないことを理解されたい。
【0013】
なお、装置模式図において機能モジュールの分割が行われ、フローチャート図には論理的順序が示されているが、場合によっては、示されたまたは説明されたステップは、装置におけるモジュールとは異なる分割、またはフローチャート図とは異なる順序で実行され得る。明細書および特許請求の範囲ならびに上述図面における“第一(第1の)”、“第二(第2の)”等の用語は、類似の対象を区別するために使用されるものであり、特定の順序または優先順位を説明するために使用される必要はない。
【0014】
本願は、キャリアデータ処理方法、装置、ネットワークデバイスおよび記憶媒体を提供しており、複数のグループのキャリアデータと、キャリアデータに対応するキャリアアグリゲーション構成パラメータとを取得し、キャリアアグリゲーション構成パラメータに基づいて複数のグループのキャリアデータに対し第1の処理を行い、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータを取得し、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第2の処理を行い、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを取得し、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第3の処理を行い、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得する。まず、複数のグループのキャリアデータと、キャリアデータに対応するキャリアアグリゲーション構成パラメータとを取得し、そして、キャリアアグリゲーション構成パラメータに基づいて複数のグループのキャリアデータに対し第1の処理を行い、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータを取得し、次に、得られた周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第2の処理を行い、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを取得し、最後に、得られたタイムドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第3の処理を行い、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得することができる。対応するキャリアデータをキャリアアグリゲーション構成パラメータによってアグリゲーションすることで、キャリアデータアグリゲーションを有効に管理でき、キャリアデータアグリゲーションの効率を向上させた。
【0015】
本願の実施形態を、図面と併せて以下にさらに説明する。
【0016】
図1に示すように、
図1は、本願の一実施形態で提供される、キャリアデータ処理方法のフローチャート図である。当該キャリアデータ処理方法は、ステップS100、ステップS200、ステップS300とステップS400を含むが、これらに限定されない。
【0017】
ステップS100:複数のグループのキャリアデータと、複数のグループのキャリアデータに対応するキャリアアグリゲーション構成パラメータとを取得する。
【0018】
ステップS200:キャリアアグリゲーション構成パラメータに基づいて複数のグループのキャリアデータに対し第1の処理を行い、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータを取得する。
【0019】
ステップS300:周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第2の処理を行い、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを取得する。
【0020】
ステップS400:タイムドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第3の処理を行い、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得する。
【0021】
なお、まず、複数のグループのキャリアデータと、キャリアデータに対応するキャリアアグリゲーション構成パラメータとを取得し、そして、キャリアアグリゲーション構成パラメータに基づいて複数のグループのキャリアデータに対し第1の処理を行い、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータを取得し、次に、得られた周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第2の処理を行い、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを取得し、最後に、得られたタイムドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第3の処理を行い、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得することができる。対応するキャリアデータをキャリアアグリゲーション構成パラメータによってアグリゲーションすることで、キャリアデータアグリゲーションを有効に管理でき、キャリアデータアグリゲーションの効率を向上させた。
【0022】
キャリアデータに対応するキャリアアグリゲーション構成パラメータによって、受信した複数のグループのキャリアデータを必要に応じてアグリゲーション処理し、キャリアデータのアグリゲーション管理をより簡単かつ有効にすることができることを理解されたい。
【0023】
なお、有線と無線技術において、送信する信号を用いて別の高周波信号を変調し、変調信号に含まれる情報を、変調された高周波発振に含ませ、そしてこれを送信する。このような変調された高周波信号はキャリアと呼ばれる。
【0024】
但し、本願の実施形態におけるキャリアデータは、単なるキャリアだけではなく、変調信号を含むキャリアであり、すなわち、キャリアデータは、元のベースバンド信号を変調することによって得られた変調信号に含まれた情報を含む。ベースバンド信号は、そもそも伝送する必要のある信号であるが、ベースバンド信号は多くの場合、伝送に不便な低い周波数ドメインにあるため、キャリアを利用して変調し、信号の伝送に有利な高周波数の周波数ドメインにベースバンド信号を変調する必要がある。
【0025】
複数のグループのキャリアデータは、ソースの異なる複数のグループのキャリアデータであることを理解されたい。例示的に、基地局において、基地局は複数の受信アンテナを有してよく、各本のアンテナは、異なる携帯電話端末から送信されたキャリアデータを受信してもよく、すなわち、基地局の1つのアンテナを利用して複数のグループのキャリアデータを受信することが可能であり、複数のグループのキャリアデータを受信した後、基地局はまた、受信した複数のグループのキャリアデータを、プリセットされた記憶区間に記憶してもよい。複数のグループのキャリアデータを、プリセットされた記憶区間に記憶した後、キャリアデータは、対応するアドレスインデックスマークを有することになり、他のデータ処理モジュールはアドレスインデックスマークによって、対応するキャリアデータを抽出することができる。例示的に、
図8に示すように、当該複数のグループのキャリアデータは基地局で受信したキャリアデータであり、ここでは、1つのグループのキャリアデータは、Fsymbol0Ant0~Fsymbol0Antnを含み、Fsymbolは、異なるキャリアデータを区別するための符号を示し、Antはアンテナを示し、cellはセルを示す。
【0026】
キャリアアグリゲーション構成パラメータは、人為的に設定されてもよく、ソフトウェアシステムによって設定されてもよいことを理解されたい。例示的に、受信したキャリアデータのグループの数を3とするが、2つのグループのキャリアをアグリゲーションすることが要求される場合、キャリアアグリゲーション構成パラメータを2として人為的に設定することができ、このため、キャリアアグリゲーション管理が容易かつ高速になるよう、2つのグループのキャリアアグリゲーション処理を行うことができる。或いは、キャリアの帯域幅を監視することによって後のキャリアのマージ処理を行うことができ、例えば、帯域幅を5Mとするキャリアデータを4つのグループ受信するが、実際に伝送可能な帯域幅リソースは15Mしかないため、ソフトウェア端末は帯域幅の状況に応じてキャリアアグリゲーション構成パラメータを3とし、さらに3つのグループのキャリアデータに対しアグリゲーション処理を行うことができる。
【0027】
キャリアアグリゲーション構成パラメータに基づいて複数のグループのキャリアデータに対し第1の処理を行い、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータを取得することを理解されたい。第1の処理は、複数のグループのキャリアデータに対しアグリゲーション処理を行うことであり、アグリゲーション処理は、複数のキャリアデータをより広いスペクトルにアグリゲーションすると同時に、幾つかの不連続のスペクトル断片をアグルすることもできる。マルチキャリアアグリゲーションは、連続キャリアアグリゲーションと不連続キャリアアグリゲーションに分割してもよい。周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第2の処理を行い、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを取得し、第2の処理は時間周波数変換であってよく、すなわち、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータに対し時間周波数変換処理をすることによって、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを取得する。タイムドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第3の処理を行い、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得し、第3の処理は分割処理であってよく、すなわち、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを分割処理し、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得する。なお、タイムドメインキャリアデータは、他のデータ処理モジュールが直接収集処理可能なデータである。本願実施形態において取得した複数のグループのキャリアデータは周波数ドメインデータであり、アグリゲーション、時間周波数変換と分割処理を行った後、複数のグループの時間周波数キャリアデータが得られることを理解されたい。
【0028】
なお、キャリアデータ属性情報は、キャリアデータにおける有効長さと処理対象のサンプルポイント数を特徴付けるために使用され、処理対象のサンプルポイントはキャリアデータのうち真実かつ有効な情報であり、処理対象のサンプルポイント数はキャリアデータのうち真実かつ有効な情報の数である。
【0029】
また、一実施形態において、キャリアアグリゲーション構成パラメータはキャリアアグリゲーション機能スイッチパラメータを備え、キャリアアグリゲーション機能スイッチパラメータは複数のグループのキャリアデータの収束特徴を特徴付けるために使用され、
図2に示すように、上述のステップS200は、ステップS210、ステップS220とステップS230を含んでよいが、これらに限定されない。
【0030】
ステップS210:アグリゲーション対象のキャリアデータのグループの数を特徴付けるためのマージ対象のキャリアパラメータを複数のグループのキャリアデータの収束特徴に基づいて決定する。
【0031】
ステップS220:マージ対象のキャリアパラメータに基づいて複数のグループの前記キャリアデータからアグリゲーション対象のキャリアデータを決定する。
【0032】
ステップS230:アグリゲーション対象のキャリアデータをマージし、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータを取得する。
【0033】
なお、まず、アグリゲーション対象のキャリアデータのグループの数を特徴付けるための、マージ対象のキャリアパラメータを複数のグループのキャリアデータの収束特徴に基づいて決定し、次に、マージ対象のキャリアパラメータに基づいて複数のグループの前記キャリアデータからアグリゲーション対象のキャリアデータを決定し、最後に、アグリゲーション対象のキャリアデータをマージし、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータを取得する。
【0034】
キャリアアグリゲーション機能スイッチパラメータは、キャリアデータの収束特徴を特徴付けるために使用され、すなわち、キャリアアグリゲーション機能スイッチパラメータは、対応するキャリアデータのアグリゲーション機能スイッチがオンされるかどうかを示し、当該キャリアデータは、キャリアデータのアグリゲーション機能スイッチがオン状態である場合に限り、アグリゲーション処理を行うことができることを理解されたい。例示的に、3つのグループのキャリアデータが取得されており、ここでは、2つのグループのキャリアデータのみのアグリゲーション機能スイッチがオン状態であると、マージ対象のキャリアパラメータは2となり、これにより、後は対応する2つのグループのキャリアデータに対しマージ対象のキャリアパラメータに基づいてアグリゲーション処理を行うことができる。
【0035】
但し、キャリアアグリゲーション構成パラメータは、人為的に設定されてもよく、ソフトウェアシステムによって設定されてもよい。例示的に、3つのグループのキャリアデータを取得し、2つのグループのアグリゲーション機能スイッチをオン状態に人為的に設定すると、マージ対象のキャリアパラメータは2となり、これにより、2つのグループのアグリゲーション機能スイッチがオン状態であるキャリアデータに対しアグリゲーションマージ処理を行うことができる。この他、ソフトウェアシステムでキャリアデータの帯域幅をキャリアデータアグリゲーションの根拠として設定することもでき、例示的に、4つのグループのキャリアデータを取得し、4つのグループのキャリアデータの帯域幅はそれぞれ2M、3M、4Mと9Mであるが、ソフトウェアシステムで今回伝送するデータ帯域幅が8Mしかなかった場合、ソフトウェアシステムは、前の3つのグループのキャリアデータのアグリゲーション機能スイッチをオン状態に設定し、これにより、後はアグリゲーション機能スイッチがオン状態に設定された前の3つのグループのキャリアデータに対しグリゲーション処理を行うことになる。
【0036】
マージ対象のキャリアパラメータは、キャリアアグリゲーション機能スイッチパラメータに基づいて得られたものであることを理解されたい。キャリアアグリゲーション機能スイッチパラメータにおいて設定された、オン状態であるキャリアデータのアグリゲーション機能スイッチの数は、マージ対象のキャリアパラメータである。例示的に、キャリアアグリゲーション機能スイッチパラメータにおいて設定された、オン状態であるキャリアデータのアグリゲーション機能スイッチの数を2とすると、マージ対象のキャリアパラメータは2となる。
【0037】
なお、アグリゲーション対象のキャリアデータをアグリゲーション、マージした後、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータに対し値を補う処理を行うことができ、例えば、ゼロパディング処理を行い、後の時間周波数変換処理を容易に行えるように、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータに十分なサンプルポイント数を持たせる。サンプルポイントはキャリアアグリゲーションデータのうち真実かつ有効な情報であり、すなわち、元のベースバンド信号に含まれた情報である。
【0038】
また、一実施形態において、
図3に示すように、前記ステップS300は、ステップS310、ステップS320とステップS320を含んでよいが、これらに限定されない。
【0039】
ステップS310:有効サンプルポイントを有する周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータである有効周波数ドメインキャリアデータを周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータから決定する。
【0040】
ステップS320:有効周波数ドメインキャリアデータ信号に対し変換処理を行い、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを取得する。
【0041】
なお、まず、有効サンプルポイントを有する周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータである有効周波数ドメインキャリアデータを周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータから決定し、次に、有効周波数ドメインキャリアデータ信号に対し変換処理を行い、これらによりタイムドメインキャリアアグリゲーションデータを取得することができる。
【0042】
但し、有効周波数ドメインキャリアデータは、有効サンプルポイントを有する周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータであり、有効サンプルポイントは、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータのうち実際に有効情報が含まれたデータであり、有効情報は、処理分析を行う必要のあるベースバンドデータ情報である。周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータに対し信号変換処理を行う過程において、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータにおける有効周波数ドメインキャリアデータのみに対し処理する必要があることを理解されたい。例示的に、マージ対象のキャリアパラメータを3とすることは、3つのグループのキャリアデータのみに対しアグリゲーションマージ処理を行ったことが示され、その後、マージ対象のキャリアパラメータに基づいて周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータにおける有効周波数ドメインキャリアデータを決定することができ、これにより、有効周波数ドメインキャリアデータに対し信号変換処理を行うことができる。
【0043】
信号変換処理は時間周波数変換処理であってよく、すなわち、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータを時間周波数変換処理し、周波数ドメインデータを時間周波数データに変換し、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを取得し、時間周波数変換処理はフーリエ変換または高速フーリエ変換であってもよく、すなわち、周波数ドメインにある周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータを、タイムドメインにあるタイムドメインキャリアアグリゲーションデータに変換することを理解されたい。なお、フーリエ変換または高速フーリエ変換を行うには基本処理ユニットの大きさを設定する必要があり、例えば基本処理ユニットの大きさを256とすると、毎回処理するサンプルポイント数は256個となるが、有効周波数ドメインキャリアデータにおけるサンプルポイント数が256に満たない場合には、フーリエ変換または高速フーリエ変換を完了できるように、ゼロパディング処理を行う必要がある。ゼロパディング処理はデータの真実性を変えることはないことを理解されたい。
【0044】
また、一実施形態において、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータはキャリアグループ分け情報を有し、
図4に示すように、前記ステップS400は、ステップS410とステップS420を含んでよいが、これらに限定されない。
【0045】
ステップS410:キャリアグループ分け情報に基づいてタイムドメインキャリアグループ分けの数を決定する。
【0046】
ステップS420:タイムドメインキャリアグループ分けの数に基づいてタイムドメインキャリアアグリゲーションデータを複数のグループのタイムドメインキャリアデータに分割する。
【0047】
なお、キャリアグループ分け情報に基づいてタイムドメインキャリアグループ分けの数を決定し、タイムドメインキャリアグループ分けの数に基づいてタイムドメインキャリアアグリゲーションデータを複数のグループのタイムドメインキャリアデータに分割する。
【0048】
タイムドメインキャリアアグリゲーションデータはキャリアグループ分け情報を有し、キャリアグループ分け情報に基づいて、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータに対し分割処理を行うことができ、そして、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得することができることを理解されたい。但し、キャリアグループ分け情報は情報フラグであってよく、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータには情報フラグが有されており、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータに対し情報フラグによって分割処理を行い、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得することができ、他のデータ処理モジュールによる、分割によって得られた複数のグループのタイムドメインキャリアデータの後の取得と利用を容易にするために、元のアグリゲーションされた複数のグループの周波数ドメインキャリアデータ情報に対し情報復帰を行い、元の複数のグループの周波数ドメインキャリアデータ情報に対応する複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得する。
【0049】
但し、キャリアグループ分け情報に基づいて、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを複数のグループのタイムドメインキャリアデータに分割する。分割はタイムドメインキャリアアグリゲーションデータに対し分割処理を行い、元の複数のグループの周波数ドメインキャリアデータに対応する複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得する。例示的に、基地局で取得したキャリアデータについては、アグリゲーション、時間周波数変換および分割処理を行った後に得られた複数のグループのタイムドメインキャリアデータのデータフォーマットは
図11に示すように、1つのグループのタイムドメインキャリアデータはsymbol0Ant0~Symbol0Antnを含み、symbolは異なるタイムドメインキャリアデータを区別するために使用される符号を示し、Antはアンテナを示し、cellはセルを示す。
【0050】
また、一実施形態において、
図5に示すように、ステップS200の前は、ステップS110を含んでよいが、これに限定されない。
【0051】
ステップS110:複数のグループのキャリアデータに対し正規化処理を行う。
【0052】
なお、キャリアアグリゲーション構成パラメータに基づいて複数のグループのキャリアデータに対し第1の処理を行うステップの前に、複数のグループのキャリアデータに対し正規化処理を行うステップをさらに含んでもよい。後の算出処理を容易にするために、複数のグループのキャリアデータのデータフォーマットを統一する。例示的に、キャリアデータの振幅を統一処理することができ、例えば、1つのグループのキャリアデータの振幅を2Vとし、1つのグループのキャリアデータの振幅を4Vとすると、この2つのグループのキャリアデータに対し算出処理を容易に行えるように、振幅を2Vとする1つのグループのキャリアデータに対し増幅処理を行って、その振幅も4Vになるように増幅させる。或いは、1つのグループのキャリアデータの振幅を2Vとし、1つのグループのキャリアデータの振幅を4Vとし、1つのグループのキャリアデータの振幅を6Vとすると、この3つのグループのキャリアデータの振幅に対し最小公倍数を取ることができ、この3つのグループのキャリアデータに対し後の算出処理を容易に行えるように、この3つのグループのキャリアデータの振幅を12Vになるように増幅することができる。
【0053】
また、一実施形態において、
図6に示すように、前記ステップS110は、ステップS111を含んでよいが、これに限定されない。
【0054】
ステップS111:プリセットされた標準キャリア振幅に従って複数のグループのキャリアデータに対し増幅処理を行う。
【0055】
なお、プリセットされた標準キャリア振幅に基づいて、複数のグループのキャリアデータに対し増幅処理を行うことができる。例示的に、3つのグループのキャリアデータの場合、これらの振幅をそれぞれ2V、3Vと4Vとし、プリセットされた標準キャリア振幅を12Vとすると、前記の3つのグループのキャリアデータに対し増幅処理を行うことができ、3つのグループのキャリアデータに対し後の算出処理を容易に行えるように、3つのグループのキャリアデータの振幅をいずれも12Vとなるように増幅することができる。
【0056】
また、一実施形態において、
図7に示すように、ステップS400の前は、ステップS500を含んでよいが、これに限定されない。
【0057】
ステップS500:プリセットされた記憶区間に複数のグループのタイムドメインキャリアデータを記憶する。
【0058】
なお、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを分割した後、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得することができ、次に、その後の他のデータ処理モジュールによる対応するタイムドメインキャリアデータの取得解析処理を容易にするために、得られた複数のグループのタイムドメインキャリアデータを、プリセットされた記憶区間に記憶する。分割した複数のグループのタイムドメインキャリアデータは、他のデータ処理モジュールによって取得および利用され得ることを理解されたい。例示的に、デジタル信号処理モジュールは、相応するタイムドメインキャリアデータを、プリセットされた記憶区間から読み出し、次に、元のベースバンド信号を取得するために、当該タイムドメインキャリアデータに対し復調処理を行うことができる。
【0059】
記憶区間はハードウェアメモリーの記憶区間または仮想メモリーの記憶区間であってよいことを理解されたい。
【0060】
但し、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを分割した後、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得することができる。複数のグループのタイムドメインキャリアデータを記憶する場合、複数のグループのタイムドメインキャリアデータとともに連続のプリセットされた記憶区間に記憶することができる。複数のグループのタイムドメインキャリアデータをそれぞれ記憶し、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを不連続のプリセットされた記憶区間に記憶することもできる。
【0061】
また、一実施形態において、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータフォーマットは、
図9に示すように、ゼロパディングを行うことができ、すなわち、後の時間周波数変換処理の要求を満たすために、キャリアデータに対しゼロパディング処理を行う。擬似IQは、キャリアデータに対し正規化処理を行い、キャリアデータの振幅に対し増幅処理を行うことを示す。MSGは、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータの有効サンプルポイントを示すために使用され、gapは異なるキャリアデータ間のギャップを示すために使用され、異なるキャリアデータを分割するために使用される。
【0062】
また、一実施形態において、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータフォーマットは
図10に示すように、ゼロパディングを行うことができ、すなわち、キャリアデータに対しゼロパディング処理を行う。messageは、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータの有効サンプルポイントを示すために使用され。すなわち、真の有効のデータ情報である。gapは、タイムドメインキャリアデータ間のギャップを示すために使用され、異なるタイムドメインキャリアデータを分割するために使用される。
【0063】
上記実施形態の技術案によって、まず、複数のグループのキャリアデータと、キャリアデータに対応するキャリアアグリゲーション構成パラメータとを取得し、そして、キャリアアグリゲーション構成パラメータに基づいて複数のグループのキャリアデータに対し第1の処理を行い、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータを取得し、次に、得られた周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第2の処理を行い、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを取得し、最後に、得られたタイムドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第3の処理を行い、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得することができる。対応するキャリアデータをキャリアアグリゲーション構成パラメータによってアグリゲーションすることで、キャリアデータアグリゲーションを有効に管理でき、キャリアデータアグリゲーションの効率を向上させた。
【0064】
また、
図12に示すように、本願の一実施形態は、キャリアデータ処理装置1000をさらに提供しており、これは、
複数のグループのキャリアデータと、複数のグループのキャリアデータに対応するキャリアアグリゲーション構成パラメータとを取得するように構成された第1の処理モジュール1100と、
キャリアアグリゲーション構成パラメータに基づいて複数のグループのキャリアデータに対し第1の処理を行い、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータを取得するように構成された第2の処理モジュール1200と、
周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第2の処理を行い、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを取得するように構成された第3の処理モジュール1300と、
タイムドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第3の処理を行い、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得するように構成された第4の処理モジュール1400と、を備える。
【0065】
なお、まず、第1の処理モジュール1100を利用し、複数のグループのキャリアデータと、キャリアデータに対応するキャリアアグリゲーション構成パラメータとを取得し、そして、第2の処理モジュール1200を利用し、キャリアアグリゲーション構成パラメータに基づいて複数のグループのキャリアデータに対し第1の処理を行い、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータを取得し、次に、第3の処理モジュール1300を利用し、得られた周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第2の処理を行い、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを取得し、最後に、第4の処理モジュール1400を利用し、得られたタイムドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第3の処理を行い、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得することができる。対応するキャリアデータをキャリアアグリゲーション構成パラメータによってアグリゲーションすることで、キャリアデータアグリゲーションを有効に管理でき、キャリアデータアグリゲーションの効率を向上させた。
【0066】
幾つかの実施形態では、キャリアデータ処理装置1000は、プリセットされた記憶区間に複数のグループのタイムドメインキャリアデータを記憶するように構成された第5のモジュール1500をさらに含んでもよい。
【0067】
なお、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを分割した後、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得することができ、次に、その後の他のデータ処理モジュールによる対応するタイムドメインキャリアデータの取得解析処理を容易にするために、得られた複数のグループのタイムドメインキャリアデータを、プリセットされた記憶区間に第5のモジュール1500を利用して記憶する。分割した複数のグループのタイムドメインキャリアデータは、他のデータ処理モジュールによって取得および利用され得ることを理解されたい。例示的に、デジタル信号処理モジュールは、相応するタイムドメインキャリアデータを、プリセットされた記憶区間から読み出し、次に、元のベースバンド信号を取得するために当該タイムドメインキャリアデータに対し復調処理を行うことができる。
【0068】
なお、本実施形態におけるキャリアデータ処理装置1000と上記実施形態におけるキャリアデータ処理方法は同一の技術思想に属するため、これら実施形態は同一の実現原理と技術効果を有し、これ以上の詳細はここでは説明しない。
【0069】
また、
図13に示すように、本願の一実施形態は、ネットワークデバイス700をさらに提供しており、当該ネットワークデバイス600は、メモリー620と、プロセッサー610と、プロセッサー610上で実行可能な、メモリー620上で記憶されたコンピュータプログラムとを備える。
【0070】
プロセッサー610とメモリー620は、バスまたは他の方式によって接続されてよい。
【0071】
なお、本実施形態におけるネットワークデバイス600と上記実施形態におけるキャリアデータ処理方法は同一の技術思想に属するため、これら実施形態は同一の実現原理と技術効果を有し、これ以上の詳細はここでは説明しない。
【0072】
上記実施形態のキャリアデータ処理方法を実現させるために必要な非一時的なソフトウェアプログラムおよび指令はメモリー620に記憶されており、プロセッサー610によって実行される場合、上記実施形態におけるキャリアデータ処理方法を実行し、例えば、上記の
図1における方法ステップS100~S400、
図2における方法ステップS210~S230、
図3における方法ステップS310~S320、
図4における方法ステップS410~S420、
図5における方法ステップS110、
図6における方法ステップS111、
図7における方法ステップS500を実行する。
【0073】
この他、本願の一実施形態はコンピュータ可読な記憶媒体をさらに提供しており、当該コンピュータ可読な記憶媒体にはコンピュータ実行可能な指令が記憶されており、当該コンピュータ実行可能な指令は1つのプロセッサー610によって実行され、例えば、上記ネットワークデバイス600実施形態における1つのプロセッサー610によって実行されると、上記プロセッサー610に上記実施形態におけるキャリアデータ処理方法を実行させることができ、例えば、上記の
図1における方法ステップS100~S400、
図2における方法ステップS210~S230、
図3における方法ステップS310~S320、
図4における方法ステップS410~S420、
図5における方法ステップS110、
図6における方法ステップS111、
図7における方法ステップS500を実行する。
【0074】
本願実施形態は、複数のグループのキャリアデータと、複数のグループのキャリアデータに対応するキャリアアグリゲーション構成パラメータとを取得するステップと、キャリアアグリゲーション構成パラメータに基づいて複数のグループのキャリアデータに対し第1の処理を行い、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータを取得するステップと、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第2の処理を行い、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを取得するステップと、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第3の処理を行い、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得するステップと、を含む。本願実施形態によるスキームによれば、まず、複数のグループのキャリアデータと、複数のグループのキャリアデータに対応するキャリアアグリゲーション構成パラメータとを取得し、そして、キャリアアグリゲーション構成パラメータに基づいて複数のグループのキャリアデータに対し第1の処理を行い、周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータを取得し、次に、得られた周波数ドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第2の処理を行い、タイムドメインキャリアアグリゲーションデータを取得し、最後に、得られたタイムドメインキャリアアグリゲーションデータに対し第3の処理を行い、複数のグループのタイムドメインキャリアデータを取得することができる。対応するキャリアデータをキャリアアグリゲーション構成パラメータによってアグリゲーションすることで、キャリアデータアグリゲーションを有効に管理でき、キャリアデータアグリゲーションの効率を向上させた。
【0075】
当業者は、上文で開示された方法におけるステップ、システムの全てまたはいくつかが、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、およびそれらの適切な組み合わせとして実行されてもよいことを理解するであろう。いくつかの物理的構成要素またはすべての物理的構成要素は、中央処理装置、デジタル信号プロセッサー、もしくはマイクロプロセッサーなどのプロセッサーによって実行されるソフトウェアとして、ハードウェアとして、または特定用途向け集積回路などの集積回路として実行され得る。このようなソフトウェアは、コンピュータ記憶媒体(または非一時的媒体)および通信媒体(または一時的媒体)を含み得るコンピュータ可読媒体上に分散され得る。当業者によく知られているように、コンピュータ記憶媒体という用語は、コンピュータ可読命令やデータ構造、プログラムモジュール、他のデータなどの情報を記憶するための任意の方法または技術で実行される揮発性および不揮発性、取り外し可能および取り外し不可能な媒体を含む。コンピュータ記憶媒体は、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリー若しくは他のメモリー技術、CD-ROM、デジタル多用途ディスク(DVD)若しくは他の光ディスクストレージ、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスクストレージ若しくは他の磁気メモリー、または所望の情報を記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る任意の他の媒体を含むが、これらに限定されない。また、通信媒体は、通常、コンピュータ可読命令、データ構造、プログラムモジュール、または搬送波もしくは他の搬送メカニズムなどの変調データ信号内の他のデータを含み、かつ、任意の情報配信媒体を含み得ることが当業者に知られている。
【0076】
以上が本願の若干の実施形態について具体的に説明したものとなるが、本願は上記実施形態に限定されるものではなく、当業者であれば、本願の精神に反することなく、種々の等価な変形または置換を行うことができ、これらの等価な変形または置換はいずれも、本願の請求項にて限定される範囲に含まれる。
【国際調査報告】