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特表2024-531835アンカー及びワイヤレスセンサアタッチメント
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-08-29
(54)【発明の名称】アンカー及びワイヤレスセンサアタッチメント
(51)【国際特許分類】
   A61B 5/0215 20060101AFI20240822BHJP
【FI】
A61B5/0215
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024537792
(86)(22)【出願日】2022-08-25
(85)【翻訳文提出日】2024-04-18
(86)【国際出願番号】 US2022041459
(87)【国際公開番号】W WO2023028192
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】63/237,867
(32)【優先日】2021-08-27
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391028362
【氏名又は名称】ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエイツ,インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】W.L. GORE & ASSOCIATES, INCORPORATED
(71)【出願人】
【識別番号】524073245
【氏名又は名称】インテグレイティド センシング システムズ,インコーポレイティド
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100128495
【弁理士】
【氏名又は名称】出野 知
(74)【代理人】
【識別番号】100208225
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 修二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100144417
【弁理士】
【氏名又は名称】堂垣 泰雄
(72)【発明者】
【氏名】ケビン エー.ギル
(72)【発明者】
【氏名】ミン-シュアン リン
(72)【発明者】
【氏名】レベッカ エル.マリン
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド ジェイ.マイナー
(72)【発明者】
【氏名】エドワード イー.ショー
(72)【発明者】
【氏名】ベンジャミン エム.トラップ
【テーマコード(参考)】
4C017
【Fターム(参考)】
4C017AA08
4C017AB04
4C017AC01
4C017EE01
(57)【要約】
本開示の様々な態様は、植込み型センサを伴うカテーテル送達植込み型血行動態モニタ(IHM)植込みシステムを含む、装置、システム、及び方法を対象とする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の心房中隔を横切って配置するためのセンサアセンブリであって、
センサの外面において1つ以上の凹部分を有する該センサと、
アンカーであって、
第1のフレーム構成要素と、
前記第1のフレーム構成要素から離間された第2のフレーム構成要素と、を備え、
前記第1のフレーム構成要素及び前記第2のフレーム構成要素が前記センサに対して回転方向に固定されるように、嵌合関係で前記センサの前記外面における前記1つ以上の凹部分と係合されている、アンカーと、
を含んでなるセンサアセンブリ。
【請求項2】
前記アンカーは、前記第1のフレーム構成要素及び前記第2のフレーム構成要素が互いに対して選択された間隔で維持されるように、前記1つ以上の凹部分と係合されている、請求項1に記載のセンサアセンブリ。
【請求項3】
前記アンカーが、前記第1のフレーム構成要素及び前記第2のフレーム構成要素のうちの少なくとも1つに連結された係合セクションをさらに備え、前記係合セクションが、前記センサの前記外面における前記1つ以上の凹部分と係合されている内側プロファイルを有する、請求項1に記載のセンサアセンブリ。
【請求項4】
前記係合セクションの前記内側プロファイルは、前記センサの前記外面における前記1つ以上の凹部分と嵌合係合するための複数の係合機構を画定する多角形の形状を有する、請求項3に記載のセンサアセンブリ。
【請求項5】
前記係合セクションの前記内側プロファイルは、円形の形状を有する、請求項3に記載のセンサアセンブリ。
【請求項6】
前記係合セクションの前記内側プロファイルは、膜材料によって画定されている、請求項3に記載のセンサアセンブリ。
【請求項7】
前記係合セクションは、前記第1のフレーム構成要素に関連付けられた第1の係合セクションであり、さらに、前記アンカーは、前記第2のフレーム構成要素に関連付けられた第2の係合セクションをさらに備える、請求項3~6のいずれか一項に記載のセンサアセンブリ。
【請求項8】
前記アンカーが、前記係合セクションを形成する1つ以上のワイヤをさらに備え、前記係合セクションの内周が、前記1つ以上のワイヤの少なくとも1つの巻きによって画定される、請求項3~7のいずれか一項に記載のセンサアセンブリ。
【請求項9】
前記センサの前記1つ以上の凹部分は、第1の組の凹部分及び第2の組の凹部分を含み、前記第1のフレーム構成要素は前記第1の組の凹部分に連結されており、前記第2のフレーム構成要素は、前記第2の組の凹部分に連結されている、請求項1~8のいずれか一項に記載のセンサアセンブリ。
【請求項10】
前記第1のフレーム構成要素は、前記アンカーの第1の係合セクションを画定する第1の複数の係合機構を備え、前記第2のフレーム構成要素は、前記アンカーの第2の係合セクションを画定する第2の複数の係合機構を備え、さらに、前記第1の複数の係合機構は、嵌合関係で前記第1の組の凹部分に係合し、前記第2の複数の係合機構は、嵌合関係で前記第2の組の凹部分に係合する、請求項9に記載のセンサアセンブリ。
【請求項11】
前記第1の複数の係合機構は、前記第1の組の凹部分に対して相補的なパターンで配置され、前記第2の複数の係合機構は、前記第2の組の凹部分に対して相補的なパターンで配置される、請求項10に記載のセンサアセンブリ。
【請求項12】
患者の心房中隔を横切って配置するためのセンサアセンブリであって、
センサの外面において1つ以上の凹部分を有する該センサと、
アンカーであって、
第1のフレーム構成要素と、
前記第1のフレーム構成要素から離間された第2のフレーム構成要素と、を備え、
前記第1のフレーム構成要素及び前記第2のフレーム構成要素が互いに対して選択された間隔で維持されるように、嵌合関係で前記センサの前記外面における前記1つ以上の凹部分と係合されている、アンカーと、
を含んでなるセンサアセンブリ。
【請求項13】
前記アンカーは、前記センサの少なくとも一部を捕捉し前記1つ以上の凹部分に係合するように構成された、前記第1のフレーム構成要素に関連付けられた第1の係合セクションと、前記センサの少なくとも別の部分を捕捉し前記1つ以上の凹部分に係合するように構成された、前記第2のフレーム構成要素に関連付けられた第2の係合セクションと、をさらに備える、請求項12に記載のセンサアセンブリ。
【請求項14】
前記センサの前記外面における前記1つ以上の凹部分は、前記第1のフレーム構成要素及び前記第2のフレーム構成要素が互いに対して前記選択された間隔で維持されるように、前記第1のフレーム構成要素が連結されている第1の組の凹部分と、前記第2のフレーム構成要素が連結されている第2の組の凹部分とを含む、請求項13に記載のセンサアセンブリ。
【請求項15】
前記第1の係合セクション及び前記第2の係合セクションは各々、少なくとも1つのワイヤを備える、請求項12~14のいずれか一項に記載のセンサアセンブリ。
【請求項16】
前記少なくとも1つのワイヤは、前記第1のフレーム構成要素及び前記第2のフレーム構成要素を通る連続的な巻線パターンを含む、請求項15に記載のセンサアセンブリ。
【請求項17】
前記第1の係合セクション及び前記第2の係合セクションは、前記第1のフレーム構成要素及び前記第2のフレーム構成要素の回転配向が維持されるように、嵌合関係で前記センサの前記外面における前記1つ以上の凹部分と係合されている、請求項13に記載のセンサアセンブリ。
【請求項18】
うっ血性心不全を有する患者の治療を管理する方法であって、
センサの外面における複数の凹部分と嵌合係合しているアンカーの第1のフレーム構成要素を心房中隔の第1の側に配置することと、
前記センサが左心房、右心房、又は前記左心房及び前記右心房の両方における圧をモニタリングするように配置されるように、前記アンカーの第2のフレーム構成要素を前記心房中隔の第2の側に配置することと、
を含んでなる方法。
【請求項19】
前記アンカーは、前記第1のフレーム構成要素及び前記第2のフレーム構成要素のうちの少なくとも1つに連結された係合セクションを備え、さらに、前記係合セクションは、前記センサに対する前記第1のフレーム構成要素及び前記第2のフレーム構成要素の回転配向が維持されるように、前記センサの前記外面における前記複数の凹部分と嵌合係合している、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記係合セクションは、前記第1のフレーム構成要素と前記第2のフレーム構成要素との間の間隔が維持されるように、前記センサの前記外面における前記複数の凹部分と嵌合係合している、請求項18又は19に記載の方法。
【請求項21】
前記センサの前記複数の凹部分は、第1の組の凹部分及び第2の組の凹部分を含み、前記第1のフレーム構成要素が前記第1の組の凹部分に連結されており、前記第2のフレーム構成要素が前記第2の組の凹部分に連結されている、請求項18~20のいずれか一項に記載の方法。
【請求項22】
患者の心房中隔を横切って配置するためのセンサアセンブリであって、
センサの外面において1つ以上の凹部分を有する該センサと、
複数の第1の接触機構と、前記第1のフレーム構成要素に対する前記センサの回転自由度を制限するために、前記センサの少なくとも一部を捕捉し前記1つ以上の凹部分に係合するように構成された第1の係合セクションとを含む第1のフレーム構成要素と、
複数の第2の接触機構と、前記第2のフレーム構成要素に対する前記センサの回転自由度を制限するために、前記センサの少なくとも一部を捕捉し前記1つ以上の凹部分に係合するように構成された第2の係合セクションと、を含む第2のフレーム構成要素と、
を含んでなるセンサアセンブリ。
【請求項23】
前記第1の係合セクションは、前記センサの周に略等しい第1の周を含む形状に近似する複数の第1の内側頂点によって画定されており、前記第2の係合セクションは、前記センサの周に略等しい第2の周を含む形状に近似する複数の第2の内側頂点によって画定されている、請求項22に記載のセンサアセンブリ。
【請求項24】
前記第1の係合セクション及び前記第2の係合セクションは、前記第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素との間の間隔を維持するように構成されている、請求項22又は23に記載のセンサアセンブリ。
【請求項25】
前記係合セクションは、前記複数の凹部分に対して相補的なパターンで配置された複数の係合機構を含む、請求項22~24のいずれか一項に記載のセンサアセンブリ。
【請求項26】
前記センサの外部面における前記1つ以上の凹部分は、前記複数の第1の内側頂点及び前記複数の第2の内側頂点と係合するように構成されている、請求項23に記載のセンサ。
【請求項27】
患者の心房中隔を横切って配置するためのセンサアセンブリであって、
外面において1つ以上の凹部分を有するセンサと、
複数の第1の接触機構を含む第1のフレーム構成要素と、
複数の第2の接触機構を含む第2のフレーム構成要素と、
前記第1のフレーム構成要素と前記第2のフレーム構成要素との間に配置されており、前記第1のフレーム構成要素と前記第2のフレーム構成要素とを接続しているグラフト材料を含む中間部分であって、前記第1のフレーム構成要素及び前記第2のフレーム構成要素を前記センサに連結するために嵌合関係で前記1つ以上の凹部分に係合するように構成された中間部分と、
を含んでなるセンサアセンブリ。
【請求項28】
前記第1のフレーム構成要素は、前記センサの周よりも大きい第1の周を含む形状に近似する複数の第1の内側頂点を含み、前記第2のフレーム構成要素は、前記センサの周よりも大きい第2の周を含む形状に近似する複数の第2の内側頂点を含む、請求項27に記載のセンサアセンブリ。
【請求項29】
患者の心房中隔を横切って配置するためのセンサアセンブリであって、
外面において1つ以上の凹部分を有するセンサと、
複数の第1の接触機構と、前記第1のフレーム構成要素に対する前記センサの回転自由度を制限するために、嵌合係合で前記凹部分に係合するように構成された第1の内側境界を形成する第1の係合セクションと、を含む第1のフレーム構成要素と、
前記センサ上の前記第1のフレーム構成要素の反対側に配置された第2のフレーム構成要素であって、複数の第2の接触機構と、前記第2のフレーム構成要素に対する前記センサの回転自由度を制限するために、嵌合係合で前記凹部分に係合するように構成された第2の内側境界を形成する第2の係合セクションと、を含む第2のフレーム構成要素と、
を含んでなるセンサアセンブリ。
【請求項30】
前記1つ以上の凹部分は、第1の組の凹部分及び第2の組の凹部分を含み、さらに、前記第1の係合セクションは、前記第1の組の凹部分に対して相補的なパターンで配置された複数の係合機構を含み、前記第2の係合セクションは、前記第2の組の凹部分に対して相補的なパターンで配置された複数の係合機構を含む、請求項29に記載のセンサアセンブリ。
【請求項31】
前記第1のフレーム構成要素と前記第2のフレーム構成要素との間に配置されており、前記第1のフレーム構成要素と前記第2のフレーム構成要素とを接続しているグラフト材料を含む中間部分をさらに含む、請求項29に記載のセンサアセンブリ。
【請求項32】
前記第1の係合セクションが略円形の形状を有し、前記第2の係合セクションが略円形の形状を有する、請求項29に記載のセンサアセンブリ。
【請求項33】
患者の心房中隔を横切って配置するためのセンサアセンブリであって、
センサの外面において1つ以上の凹部分を有する該センサと、
前記センサの少なくとも一部を捕捉し、前記1つ以上の凹部分に係合するように構成された境界を形成する第1の係合セクションを含む第1のフレーム構成要素と、
前記センサの少なくとも一部を捕捉し、前記1つ以上の凹部分に係合するように構成された境界を形成する第2の係合セクションを含む第2のフレーム構成要素であって、前記第1の係合セクション及び前記第2の係合セクションは、前記第1のフレーム構成要素及び前記第2のフレーム構成要素との間の間隔を維持するように構成されている、第2のフレーム構成要素と、
を含んでなるセンサアセンブリ。
【請求項34】
前記第1の係合セクションは略多角形の形状を有し、前記第2の係合セクションは略多角形の形状を有する、請求項33に記載のセンサアセンブリ。
【請求項35】
患者の心房中隔を横切って配置するためのセンサアセンブリであって、
外面において1つ以上の凹部分を有するセンサと、
アンカーであって、
前記アンカー内に前記センサを保持するために、締まり嵌めで前記センサにおける前記1つ以上の凹部分に係合するように構成された係合セクションと、
第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素と、を備え、前記係合セクションが前記第1のフレーム構成要素と前記第2のフレーム構成要素との間の間隔を維持するように構成されている、アンカーと、
を含んでなるセンサアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年8月27日に出願された米国仮特許出願第63/237,867号の利益を主張するものであり、あらゆる目的のためにその全体が本明細書に参照により組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、センサの少なくとも一部をアンカーに連結することを含む装置、システム、及び方法に関する。より具体的には、装置、システム、及び方法は、うっ血性心不全を有する患者の管理のために、左心房若しくは右心房のいずれか又は両方の圧をモニタリングするために、心房中隔上に配置される植込み型センサを伴う、カテーテル送達植込み型血行動態モニタ(IHM)植込みシステムを対象とする。
【背景技術】
【0003】
センサは、データを取得するために患者内に植え込まれてもよい。場合によっては、センサはアンカーに配置又は連結されてもよい。
【発明の概要】
【0004】
一例(「例1」)によれば、患者の心房中隔を横切って配置するためのセンサアセンブリは、センサの外面において1つ以上の凹部分を有するセンサと、アンカーであって、第1のフレーム構成要素と、第1のフレーム構成要素から離間された第2のフレーム構成要素とを備え、第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素がセンサに対して回転可能に固定されるように、嵌合関係でセンサの外面における1つ以上の凹部分と係合されている、アンカーと、を備えている。
【0005】
別の例(「例2」)によれば、例1のセンサアセンブリに加えて、アンカーは、第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素が互いに対して選択された間隔で維持されるように、1つ以上の凹部分と係合されている。
【0006】
別の例(「例3」)によれば、例1のセンサアセンブリに加えて、アンカーは、第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素のうちの少なくとも1つに連結された係合セクションをさらに備え、該係合セクションは、センサの外面における1つ以上の凹部分と係合されている内側プロファイルを有する。
【0007】
別の例(「例4」)によれば、例3のセンサアセンブリに加えて、係合セクションの内側プロファイルは、センサの外面における1つ以上の凹部分と嵌合係合するための複数の係合機構を画定する多角形の形状を有する。
【0008】
別の例(「例5」)によれば、例3のセンサアセンブリに加えて、係合セクションの内側プロファイルは、円形の形状を有する。
【0009】
別の例(「例6」)によれば、例3のセンサアセンブリに加えて、係合セクションの内側プロファイルは、膜材料によって画定されている。
【0010】
別の例(「例7」)によれば、例3~例6のいずれか1つのセンサアセンブリに加えて、係合セクションは、第1のフレーム構成要素に関連付けられた第1の係合セクションであり、さらに、アンカーは、第2のフレーム構成要素に関連付けられた第2の係合セクションをさらに備える。
【0011】
別の例(「例8」)によれば、例3~例7のいずれか1つのセンサアセンブリに加えて、アンカーは、第1のフレーム構成要素、第2のフレーム構成要素、及び係合セクションを形成する1つ以上のワイヤをさらに備え、係合セクションの内周は、1つ以上のワイヤの少なくとも1つの巻きによって画定される。
【0012】
別の例(「例9」)によれば、例1~例8のいずれか1つのセンサアセンブリに加えて、センサの1つ以上の凹部分は、第1の組の凹部分と第2の組の凹部分とを含み、第1のフレーム構成要素は第1の組の凹部分に連結されており、第2のフレーム構成要素は第2の組の凹部分に連結されている。
【0013】
別の例(「例10」)によれば、例1のセンサアセンブリに加えて、第1のフレーム構成要素は、アンカーの第1の係合セクションを画定する第1の複数の係合機構を備え、第2のフレーム構成要素は、アンカーの第2の係合セクションを画定する第2の複数の係合機構を備え、さらに、第1の複数の係合機構は、嵌合関係で第1の組の凹部分に係合し、第2の複数の係合機構は、嵌合関係で第2の組の凹部分に係合する。
【0014】
別の例(「例11」)によれば、例1~例5のいずれか1つのセンサアセンブリに加えて、第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素の各々は、互いに向かって内向きに凸状に湾曲している。
【0015】
別の例(「例12」)によれば、患者の心房中隔を横切って配置するためのセンサアセンブリは、センサの外面において1つ以上の凹部分を有するセンサと、アンカーであって、第1のフレーム構成要素と、第1のフレーム構成要素から離間された第2のフレーム構成要素とを備え、第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素が互いに対して選択された間隔で維持されるように、嵌合関係でセンサの外面における1つ以上の凹部分と係合されている、アンカーと、を備えている。
【0016】
別の例(「例13」)によれば、例12のセンサアセンブリに加えて、アンカーは、センサの少なくとも一部を捕捉し1つ以上の凹部分に係合するように構成された、第1のフレーム構成要素に関連付けられた第1の係合セクションと、センサの少なくとも別の部分を捕捉し1つ以上の凹部分に係合するように構成された、第2のフレーム構成要素に関連付けられた第2の係合セクションとをさらに備える。
【0017】
別の例(「例14」)によれば、例13のセンサアセンブリに加えて、センサの外面における1つ以上の凹部分は、第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素が互いに対して選択された間隔で維持されるように、第1のフレーム構成要素が連結されている第1の組の凹部分と、第2のフレーム構成要素が連結されている第2の組の凹部分とを含む。
【0018】
別の例(「例15」)によれば、例12~例14のいずれか1つのセンサアセンブリに加えて、第1の係合セクション及び第2の係合セクションは各々、少なくとも1つのワイヤを備える。
【0019】
別の例(「例16」)によれば、例15のセンサアセンブリに加えて、少なくとも1つのワイヤは、第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素を通る連続的な巻線パターンを含む。
【0020】
別の例(「例17」)によれば、例13のセンサアセンブリに加えて、第1の係合セクション及び第2の係合セクションは、第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素の回転配向が維持されるように、嵌合関係でセンサの外面における1つ以上の凹部分と係合されている。
【0021】
別の例(「例18」)によれば、うっ血性心不全を有する患者の治療を管理する方法は、センサの外面における複数の凹部分と嵌合係合しているアンカーの第1のフレーム構成要素を心房中隔の第1の側に配置することと、センサが左心房、右心房、又は左心房及び右心房の両方における圧をモニタリングするように配置されるように、アンカーの第2のフレーム構成要素を心房中隔の第2の側に配置することと、を含む。
【0022】
別の例(「例19」)によれば、例18の方法に加えて、アンカーは、第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素のうちの少なくとも1つに連結された係合セクションを備え、さらに、該係合セクションは、センサに対する第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素の回転配向が維持されるように、センサの外面における複数の凹部分と嵌合係合している。
【0023】
別の例(「例20」)によれば、例18又は例19の方法に加えて、係合セクションは、第1のフレーム構成要素と第2のフレーム構成要素との間の間隔が維持されるように、センサの外面における複数の凹部分と嵌合係合している。
【0024】
別の例(「例21」)によれば、例18~例20のいずれか1つの方法に加えて、センサの複数の凹部分は、第1の組の凹部分及び第2の組の凹部分を含み、第1のフレーム構成要素が第1の組の凹部分に連結されており、第2のフレーム構成要素が第2の組の凹部分に連結されている。
【0025】
別の例(「例22」)によれば、患者の心房中隔を横切って配置するためのセンサアセンブリは、センサの外面において1つ以上の凹部分を有するセンサと、複数の第1の接触機構と、第1のフレーム構成要素に対するセンサの回転自由度を制限するために、センサの少なくとも一部を捕捉し1つ以上の凹部分に係合するように構成された第1の係合セクションと、を含む第1のフレーム構成要素と、複数の第2の接触機構と、第2のフレーム構成要素に対するセンサの回転自由度を制限するために、センサの少なくとも一部を捕捉し1つ以上の凹部分に係合するように構成された第2の係合セクションと、を含む第2のフレーム構成要素と、を含む。
【0026】
別の例(「例23」)によれば、例22のセンサアセンブリに加えて、第1の係合セクションは、センサの周に略等しい第1の周を含む形状に近似する複数の第1の内側頂点によって画定されており、第2の係合セクションは、センサの周に略等しい第2の周を含む形状に近似する複数の第2の内側頂点によって画定されている。
【0027】
別の例(「例24」)によれば、例22又は例23のセンサアセンブリに加えて、第1の係合セクション及び第2の係合セクションは、第1のフレーム構成要素と第2のフレーム構成要素との間の間隔を維持するように構成されている。
【0028】
別の例(「例25」)によれば、例22~例24のいずれか1つのセンサアセンブリに加えて、第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素の各々は、互いに向かって凸状に湾曲している。
【0029】
別の例(「例26」)によれば、例23のセンサアセンブリに加えて、センサの外部面における1つ以上の凹部分は、複数の第1の内側頂点及び複数の第2の内側頂点と係合するように構成されている。
【0030】
別の例(「例27」)によれば、患者の心房中隔を横切って配置するためのセンサアセンブリは、外面において1つ以上の凹部分を有するセンサと、複数の第1の接触機構を含む第1のフレーム構成要素と、複数の第2の接触機構を含む第2のフレーム構成要素と、第1のフレーム構成要素と第2のフレーム構成要素との間に配置されており、それらを接続しているグラフト材料を含む中間部分であって、第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素をセンサに連結するために嵌合関係で1つ以上の凹部分に係合するように構成された中間部分と、を含む。
【0031】
別の例(「例28」)によれば、例27のセンサアセンブリに加えて、第1のフレーム構成要素は、センサの周よりも大きい第1の周を含む形状に近似する複数の第1の内側頂点を含み、第2のフレーム構成要素は、センサの周よりも大きい第2の周を含む形状に近似する複数の第2の内側頂点を含む。
【0032】
別の例(「例29」)によれば、患者の心房中隔を横切って配置するためのセンサアセンブリは、外面において1つ以上の凹部分を有するセンサと、複数の第1の接触機構を含む第1のフレーム構成要素と、第1のフレーム構成要素に対するセンサの回転自由度を制限するために、凹部分を嵌合係合で係合するように構成された第1の内側境界を形成する第1の係合セクションと、センサ上の第1のフレーム構成要素と反対側に配置された第2のフレーム構成要素と、複数の第2の接触機構を含む第2のフレーム構成要素と、第2のフレーム構成要素に対するセンサの回転自由度を制限するために、凹部分を嵌合係合で係合するように構成された第2の内側境界を形成する第2の係合セクションと、を含む。
【0033】
別の例(「例30」)によれば、例29のセンサアセンブリに加えて、第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素は、センサアセンブリが患者内で動作可能に展開されるときに互いの間の間隔を維持するように、第1のフレーム構成要素と第2のフレーム構成要素との間のアンカーの中心に向かって内側に凸状に湾曲している。
【0034】
別の例(「例31」)によれば、例29のセンサアセンブリに加えて、第1のフレーム構成要素と第2のフレーム構成要素との間に配置されており、それらを接続しているグラフト材料を含む中間部分をさらに含む。
【0035】
別の例(「例32」)によれば、例29のセンサアセンブリに加えて、第1の係合セクションは略円形の形状を有し、第2の係合セクションは略円形の形状を有する。
【0036】
一例(「例33」)によれば、患者の心房中隔を横切って配置するためのセンサアセンブリは、センサの外面において1つ以上の凹部分を有するセンサと、センサの少なくとも一部を捕捉し、1つ以上の凹部分に係合するように構成された境界を形成する第1の係合セクションを含む第1のフレーム構成要素と、
センサの少なくとも一部を捕捉し、1つ以上の凹部分に係合するように構成された境界を形成する第2の係合セクションを含む第2のフレーム構成要素であって、第1の係合セクション及び第2の係合セクションは、第1のフレーム構成要素と第2のフレーム構成要素との間の間隔を維持するように構成されている、第2のフレーム構成要素と、を含む。
【0037】
別の例(「例34」)によれば、例33のセンサアセンブリに加えて、第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素は、複数の第1の接触機構及び第2の接触機構が互いに向かって凸状に湾曲するように、第1のフレーム構成要素と第2のフレーム構成要素との間のアンカーの中心に向かって内向きに湾曲している。
【0038】
別の例(「例35」)によれば、例33又は例34のセンサアセンブリに加えて、第1の係合セクションは略多角形の形状を有し、第2の係合セクションは略多角形の形状を有する。
【0039】
一例(「例36」)によれば、患者の心房中隔を横切って配置するためのセンサアセンブリは、外面において1つ以上の凹部分を有するセンサと、アンカーであって、該アンカー内にセンサを保持するために締まり嵌めでセンサにおける1つ以上の凹部分に係合するよう構成された係合セクションと、第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素と、を備え、第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素の各々は、第1のフレーム構成要素と第2のフレーム構成要素との間の間隔を維持するように係合セクションに向かって内向きに凸状に湾曲している、第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素と、を備えるアンカーと、を含む。
【0040】
前述の例は単なる例であり、本開示によって別様に提供される本発明の概念のいずれかの範囲を限定又は別様に狭めるように解釈されるべきではない。複数の例が開示されているが、例示的な例を示し説明する以下の詳細な説明から、さらに他の実施形態が当業者に明らかになるであろう。したがって、図面及び詳細な説明は、本質的に制限的ではなく、本質的に例示的であると見なされるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0041】
添付の図面は、本開示の更なる理解を提供するために含まれ、本明細書に組み込まれ、本明細書の一部を構成し、実施形態を示し、本明細書の説明とともに本開示の原理を説明する役割を果たす。
【0042】
図1】一実施形態による、センサに連結するための例示的なアンカーである。
【0043】
図2】一実施形態による、センサに連結するためのアンカーの一部を形成し得る、例示的なフレーム構成要素である。
【0044】
図3】一実施形態による、センサ及び巻き付け構成に連結するためのアンカーの一部を形成し得る、例示的なフレーム構成要素である。
【0045】
図4】一実施形態による、センサに連結するための例示的なアンカーである。
【0046】
図5】一実施形態による、アンカーとともに配置され得る例示的なデバイスである。
【0047】
図6A】一実施形態による、センサに連結するための別の例示的なアンカーである。
【0048】
図6B】一実施形態による、センサに連結するための、図6Aに示されるアンカーの側面図である。
【0049】
図7】一実施形態による、センサに連結するための別の例示的なアンカーである。
【0050】
図8】一実施形態による、センサに連結するための別の例示的なアンカーである。
【0051】
図9】一実施形態による、センサに連結するための別の例示的なアンカーである。
【0052】
図9】一実施形態による、センサに連結するための別の例示的なアンカーである。
【0053】
図10A】一実施形態による、例示的なアンカー及びアンカーに連結されたセンサである。
【0054】
図10B】一実施形態による、例示的なアンカー及びアンカーに連結されたセンサである。
【0055】
図10C】一実施形態による、例示的なアンカー及び植込み型医療機器に連結された植込み型医療機器である。
【0056】
図11】一実施形態による、センサの周に間隔を空けて配置された係合セクションを有する例示的なセンサである。
【0057】
図12】一実施形態による、センサの周囲に間隔を空けて配置された係合セクションを有する別の例示的なセンサである。
【0058】
図13】一実施形態による、例示的なアンカー及びアンカーに連結されたセンサである。
【0059】
図14A】一実施形態による、センサに係合するように構成された中間セクションの例示的な外周を示す。
図14B】一実施形態による、センサに係合するように構成された中間セクションの例示的な外周を示す。
図14C】一実施形態による、センサに係合するように構成された中間セクションの例示的な外周を示す。
【0060】
図15A】一実施形態による、センサに係合するように構成された例示的なアンカーの斜視図である。
図15B】一実施形態による、センサに係合するように構成された例示的なアンカーの側面図である。
【0061】
図16】一実施形態による、例示的なアンカー及びアンカーに連結されるセンサである。
【発明を実施するための形態】
【0062】
定義及び用語
【0063】
本開示は、限定的に読まれることを意味しない。例えば、本出願において使用される用語は、当業者がそのような用語に帰するであろう意味の文脈において広く読まれるべきである。
【0064】
不正確さの用語に関して、「約」及び「およそ」という用語は、記載された測定値を含み、記載された測定値に合理的に近い任意の測定値も含む測定値を指すために、互換的に使用され得る。記載された測定値に合理的に近い測定値は、関連分野の当業者によって理解され、容易に確認されるように、合理的に少量だけ、記載された測定値から逸脱する。そのような逸脱は、例えば、測定誤差、測定及び/又は製造機器校正の差、測定の読み取り及び/又は設定におけるヒューマンエラー、他の構成要素に関連する測定の差を考慮して性能及び/又は構造パラメータを最適化するために行われる微調整、特定の実装シナリオ、人又は機械による物体の不正確な調整及び/又は操作などに起因し得る。当業者がそのような合理的に小さい差の値を容易に把握しないと判断される場合、用語「約」及び「およそ」は、記載された値のプラス又はマイナス10%を意味すると理解され得る。
様々な実施形態の説明
【0065】
当業者であれば、本開示の様々な態様が、意図された機能を実行するように構成された任意の数の方法及び装置によって実現され得ることを容易に理解するであろう。また、本明細書で参照される添付の図面は、必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではなく、本開示の様々な態様を示すために誇張されている場合があり、その点に関して、図面は限定するものとして解釈されるべきではないことに留意されたい。
【0066】
本開示の様々な態様は、患者内に植込み型センサを配置することを対象とする。場合によっては、植込み型センサは、アンカーとともに配置されてもよく、及び/又はアンカーに連結されてもよい。ワイヤレス圧力センサであってもよい植込み型センサは、心不全をモニタリングし、心不全入院を防止するために内科治療をタイトレーションし得る。場合によっては、センサは、心臓の心房中隔内に配置されてもよく、左心房圧及び右心房圧の一方又は両方にアクセスすることができる。このようにして、センサが送達され、中隔に固定される。アンカーは、本明細書で論じるように、センサの固定を容易にし、塞栓形成のリスクを最小限に抑え、緩い血栓を生成するリスクを最小限に抑え、かつ/又は緩い組織成長を可能にするリスクを最小限に抑えることができ、これらはすべて脳卒中を引き起こす可能性がある。さらに、アンカーは、本明細書で論じるように、センサ又はセンサハウジングを中隔壁を越えて突出するように配置し、センサ面上の組織過剰成長(圧読取値を乱し得る)を回避してもよい。装置、システム、及び方法は、うっ血性心不全を有する患者の管理のために、左心房若しくは右心房のいずれか、又はその両方における圧をモニタリングするために、心房中隔上に配置される植込み型センサを伴う、カテーテル送達植込み型血行動態モニタ(IHM)植込みシステムを対象とする。
【0067】
図1は、一実施形態による血圧又は圧を測定するための例示的なアンカーである。アンカー100は、患者の心臓H内に植え込まれて示されている。デバイス100は、患者の左心房と右心房との間に配置されて示されている。場合によっては、デバイス100は、心臓H内、例えば、左心房LAと右心房RAとの間の血圧又は圧を測定するために使用され得る。示されるように、デバイス100は、概して、中隔の第1の側(例えば、右心房RA内)に配置される第1のフレーム構成要素110と、中隔の第2の側(例えば、左心房LA内)に配置される第2のフレーム構成要素120と、中隔を通って延びる係合セクション130とを含む。中隔に開口部を形成するために針を使用することができる。
【0068】
シース140並びに拘束及び/又は解放ライン(図示せず)は、デバイス100の展開を促進するために使用されてもよい。例えば、第1のフレーム構成要素110を含むデバイス100の第1の側は、シース140が中隔を通ってLAに前進させられた後に解放されてもよく、第2のフレーム構成要素120を含むデバイス100の第2の側は、中隔のRA側で解放されてもよい。係合セクション130(例えば、図2に示される)は、開口部内に配置される。フレーム構成要素110,120及び/又は係合セクション130は、患者内の所望の治療領域へのデバイス100の送達中にシース140内で圧縮され、その後、デバイス100の展開中に拡張されてもよい。他の場合では、アンカー100は、心臓内の異なる位置又は患者内の異なる位置(例えば、胃腸系、血管系、脳)に植え込まれてもよい。
【0069】
場合によっては、係合セクション130は、センサの少なくとも一部に係合するように構成されている。係合セクション130は、場合によっては、センサの位置決めを容易にするために、第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120の各々を越えて、第1のフレーム構成要素110と第2のフレーム構成要素120との間に延びてもよい。
【0070】
図2は、第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120の例示的な巻線パターンを示す。特に、図2は、第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120、並びに第1のフレーム構成要素と第2のフレーム構成要素との間の係合セクション130を画定するための巻線パターンの周りのワイヤの2つのパスを示す。第1のフレーム構成要素110は、内側巻線として示され、第2のフレーム構成要素120は、わずかにオフセットされ、外側巻線として示される。これは3次元物体の2次元表現であるので、説明を目的としてこのように示した。巻線は、様々な実施形態に従って本質的に同じサイズを有し得る。また、第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120の両方が示されているが、一方のフレーム構成要素のみが図2に示される一般的な形状をとってもよく、他方は存在しなくてもよく、又は様々な例に従って異なる形状をとってもよい。示されるように、単一のワイヤ350を複数の巻線ペグ352の周りに巻き付けて、所望に応じて第1のフレーム構成要素110(及び第2のフレーム構成要素120)を形成することができる。
【0071】
第1のフレーム構成要素110(及び第2のフレーム構成要素120)は、一実施形態によるセンサの少なくとも一部に連結するためのアンカーの一部分を形成することができる。第1のフレーム構成要素110及び/又は第2のフレーム構成要素120について示される形状は、図1図10A図10Cに示される第1のフレーム構成要素110及び/又は第2のフレーム構成要素120の形状及び構成であってもよい。示されるように、第1のフレーム構成要素110は、第2のフレーム構成要素120と同様に、1つ以上のワイヤを含んでもよい。以下でさらに詳細に説明するように、1つ以上のワイヤ350は、第1のフレーム構成要素110、第2のフレーム構成要素120、及びセンサに連結するためのアンカーの係合セクション130(例えば、図1図10A図10Cに示されるような)を形成することができる。第1のフレーム構成要素110は、係合セクション130の第1の側に配置されてもよく、第2のフレーム構成要素120は、係合セクション130の第2の側に配置されてもよい。
【0072】
第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120の各々は、複数の接触機構240を含むことができ、図2では、説明を容易にするためにその1つの位置が強調されている。植込み型機器が第1のフレーム構成要素110と第2のフレーム構成要素120とを含む場合、第1のフレーム構成要素110の接触機構240は第1の複数の接触機構240であってもよく、第2のフレーム構成要素120の接触機構240は第2の複数の接触機構240であってもよい。接触機構240は、場合によっては、複数の外側頂点242と、複数の接触機構240の各々の間に配置された少なくとも1つの内側頂点244とを含んでもよい。植込み型機器が第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120を含む場合、第1のフレーム構成要素110の複数の外側頂点242及び少なくとも1つの内側頂点244は、第1の複数の外側頂点242及び少なくとも1つの第1の内側頂点244であってもよく、第2のフレーム構成要素120の複数の外側頂点242及び少なくとも1つの内側頂点244は、複数の第2の外側頂点242及び少なくとも1つの第2の内側頂点244であってもよい。
【0073】
場合によっては、フレーム構成要素100を形成する1つ以上のワイヤ350は、複数の外側頂点242の各々の間に実質的に線形のセクション246を含む。複数の外側頂点242の各々の間の実質的に線形のセクション246は、図2に示されるように、接触機構242の略ダイヤモンド形状を形成し得る。加えて、複数の接触機構242は、場合によっては奇数個の接触機構242(例えば、3つ、5つ、7つ)であってもよく、他の場合では偶数個の接触機構242(例えば、2つ、4つ、6つ、8つ)であってもよい。場合によっては、複数の接触機構242の各々の少なくとも1つの内側頂点244は、係合セクション130の周に隣接し、間隔を空けて配置されている。場合によっては、外側頂点242及び少なくとも1つの内側頂点244は湾曲を有する。場合によっては、第1のフレーム構成要素110を形成する1つ以上のワイヤ350の部分は、第2のフレーム構成要素120を形成する1つ以上のワイヤ350の部分から分離される。
【0074】
場合によっては、複数の外側頂点242は、展開テザー又は展開システムの部分に係合するために使用され得る。複数の外側頂点242はまた、デバイスが展開された後にデバイスの再捕捉又は回収を可能にするために、回収ループに係合してもよい。展開システムは、本明細書に組み込まれる国際公開第2020018697(A1)号(Coleら)でさらに詳細に論じられるように、1つ以上の拘束ライン及び/又は解放ラインを使用してもよい。
【0075】
図3は、一実施形態による、センサ及び巻線構成に連結するためのアンカーの一部分を形成し得る、第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120を示す。図3では、巻線ペグ352は示されておらず、ワイヤ350の端部は最終的なフレーム形状にトリミングされている。図2及び図3には1本のワイヤが示されているが、第1フレーム構成要素110及び/又は第2のフレーム構成要素120は、1つ以上のワイヤ350で形成されてもよい。
【0076】
図2に示されるように、場合によっては、ワイヤ(複数可)350は、第1のフレーム構成要素110を形成する際に始点354及び終点354を含んでもよい。場合によっては、ワイヤ(複数可)350の始点354は、第1のフレーム構成要素110内にあってもよく、終点354は、第2のフレーム構成要素120内にあってもよい。加えて、ワイヤ(複数可)350は、係合セクション130を形成することができる。場合によっては、係合セクション130は、ワイヤ(複数可)350の少なくとも1つの巻きを含む周を含む。ワイヤ(複数可)350は、第1の複数の接触機構242、係合セクション130、及び第2の複数の接触機構242を形成する少なくとも1つのワイヤ350を含むことができる。ワイヤ(複数可)350は、第1のフレーム構成要素110、第2のフレーム構成要素120、及び係合セクション130を形成する際に、連続的な巻線パターンを含む。
【0077】
示されるように、第1のフレーム構成要素110は、5つの接触機構242を含み、その各々は、ダイヤモンド形状を含む。場合によっては、5つの接触機構242(又は奇数個の接触機構)は、心房中隔(又は身体の標的領域)内に植え込まれたときに逸脱に抵抗することができる。接触機構242の形状及び配置は、逸脱に抵抗し、かつ係合セクション130内に配置されるデバイスを安定させることができる。奇数個の接触機構242及び接触機構の形状は、接触機構242の圧潰又は拘束を容易にする一方で、応力を最小限に抑え、逸脱を最小限に抑え、回収可能性を可能にする。場合によっては、フレーム構成要素110,120は、実質的に平面であってもよく、又は凹状若しくは凸状であってもよい。場合によっては、第1のフレーム構成要素110を形成する1つ以上のワイヤ350の部分は、第2のフレーム構成要素120を形成する1つ以上のワイヤ350の部分から分離される。
【0078】
図4は、一実施形態による、センサに連結するための例示的なアンカー400である。アンカー400は、センサ(又は、アンカー400とともに配置されるか、又はアンカー400に連結される他のデバイス)を含むシステムの一部分であってもよい。上記で詳細に説明したように、アンカー400は、係合セクション内にセンサを捕捉するように構成された係合セクション130と、係合セクション130の第1の側に配置された第1のフレーム構成要素110と、係合セクション130の第2の側に配置された第2のフレーム構成要素120とを含み、第1のフレーム構成要素110は、それぞれが略ダイヤモンド形状の部分を有する奇数個の接触機構242を含むことができ、第2のフレーム構成要素120は、各々が略ダイヤモンド形状の一部を有する奇数個の接触機構242を含んでもよい。
【0079】
場合によっては、第1のフレーム構成要素110、第2のフレーム構成要素120、及び係合セクション130は、少なくとも1つのワイヤによって形成されている。図3に示されるように、ワイヤ(複数可)350は、第1のフレーム構成要素110、第2のフレーム構成要素120、及び係合セクション130を形成する際に、連続的な巻線パターンを含む。場合によっては、第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120は、別個の膜を有する別個のワイヤ350から形成されている。第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120は、互いに分離していてもよい。他の場合では、係合セクション130は、第1のフレーム構成要素110と第2のフレーム構成要素120とを分離する膜で形成されてもよい。加えて、第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120の一方又は両方は、凹状であってもよい。
【0080】
場合によっては、図4に示されるように、第1のフレーム構成要素110の接触機構242及び第2のフレーム構成要素120の接触機構242は、(例えば、係合セクション130の長手方向軸に対して)位置合わせされる。フレーム構成要素110,120の各々の接触機構242が許容されていることで、植え込み後のアンカー400の横断又は再横断を可能にし得る。場合によっては、アンカー400は、第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120に連結された膜460を含む。膜460は、第1のフレーム構成要素110の接触機構242及び第2のフレーム構成要素120の接触機構242にわたって配置され得る。図4に示されるように、膜460は、第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120を形成する少なくとも1つのワイヤを含まない第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120の領域462にまたがる。上述したように、第1のフレーム構成要素110の接触機構242と第2のフレーム構成要素120の接触機構242とは、位置合わせされる。ワイヤが存在しない領域462は、再交差のために例えば、アブレーション、左心耳デバイス植込みなどの将来の処置のために穿刺されてもよい。
【0081】
うっ血性心不全を有する患者の治療を管理する方法において使用され得るアンカー400を植え込む際に、アンカー400は、患者の組織(例えば、心房中隔)上に配置され得る。第1のフレーム構成要素110は、中隔の第1の側に配置されてもよく、第2のフレーム構成要素120は、中隔の第2の側に配置されてもよい。アンカー400の展開後、左心房若しくは右心房のいずれか、又はその両方における圧をモニタリングするために、センサが係合セクション130とともに配置され得る。他の場合では、センサは、アンカー400とともに構築され、定位置に送達されてもよい。場合によっては、第1のフレーム構成要素110を形成する1つ以上のワイヤ350の部分は、第2のフレーム構成要素120を形成する1つ以上のワイヤ350の部分から分離される。
【0082】
図5は、植込み型機器400に連結され、患者の体内に固定され得るセンサ500の一般化された図を含む。
【0083】
図6Aは、一実施形態による、センサに連結するための別の例示的なアンカー400である。アンカー400は、センサを患者内に固定することができる。図6Aに示される第1のフレーム構成要素110は、(例えば、図1図10A図10Cに示すような)第1のフレーム構成要素110及び/又は第2のフレーム構成要素120であってもよい。第1のフレーム構成要素110は、1つ以上のワイヤを含んでもよい。1つ以上のワイヤ350は、第1のフレーム構成要素110、第2のフレーム構成要素120、及び中間部分(例えば、図1に示される係合セクション)を形成することができる。他の場合では、中間部分は、第1のフレーム構成要素110と第2のフレーム構成要素120との間に配置されており、それらを接続しているグラフト材料を含んでもよい。第1のフレーム構成要素110は、中間部分の第1の側に配置されてもよく、第2のフレーム構成要素120は、中間部分の第2の側に配置されてもよい。
【0084】
第1のフレーム構成要素110は、複数の接触機構240を含むことができ、図6Aでは、説明を容易にするためにそのうちの1つが強調されている。植込み型機器が第1のフレーム構成要素110と第2のフレーム構成要素120とを含む場合、第1のフレーム構成要素110の接触機構240は第1の複数の接触機構240であってもよく、第2のフレーム構成要素120の接触機構240は第2の複数の接触機構240であってもよい。接触機構240は、場合によっては、複数の外側頂点242と、複数の接触機構240の各々の間に配置された複数の内側頂点244(又は接触機構244)を含んでもよい。植込み型機器が第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120を含む場合、第1のフレーム構成要素110の複数の外側頂点242及び複数の内側頂点244は、第1の複数の外側頂点242及び複数の内側頂点244であってもよく、第2のフレーム構成要素120の複数の外側頂点242及び複数の内側頂点244は、複数の第2の外側頂点242及び複数の第2の内側頂点244であってもよい。場合によっては、単一のフレーム構成要素110は、センサ500を固定するために使用されてもよく、接触機構240のうちの隣接するものは、組織の反対側に配置される。
【0085】
内側頂点242,244(又は接触機構242,244)は各々、センサの外面との係合(例えば、嵌合係合)のための係合機構としての役割を果たしてもよい。場合によっては、示されるように、複数の第1の内側頂点242及び/又は複数の第2の内側頂点244は、(例えば、図11図12を参照して以下に詳細に説明するように、センサ500内の凹部分に係合することによって)センサ500の少なくとも一部を捕捉するように構成されてもよい。頂点242,244は、係合機構であってもよい。複数の第1の内側頂点244は、センサ500の周に略等しい第1の周650を含む形状に近似してもよく、かつ/又は複数の第2の内側頂点244は、センサの周に略等しい第2の周650を含む形状に近似してもよい。複数の第1の内側頂点244及び/又は複数の第2の内側頂点244は、アンカー400内の定位置にセンサ500を保持及び固定するために(例えば、図11図12を参照して以下に詳細に説明するように、センサ500内の凹部分を係合することによって)、センサ500の少なくとも一部を捕捉するように構成されてもよい。複数の第1の内側頂点244及び/又は複数の第2の内側頂点244は、アンカー400内に固定されるとき、センサ500の回転自由度を制限するように構成されてもよい。
【0086】
場合によっては、第1のフレーム構成要素110を形成する1つ以上のワイヤ350の部分は、第2のフレーム構成要素120を形成する1つ以上のワイヤ350の部分から分離される。
【0087】
図6Bは、一実施形態による、センサに連結するための、図6Aに示される、アンカー400の側面図である。示されるように、フレーム構成要素110,120は、互いに分離されており、フレーム構成要素110,120を形成するワイヤ350を示すために膜を含まない。場合によっては、フレーム構成要素110,120は各々、単一のワイヤ350によって形成され得る。他の場合では、単一のワイヤがフレーム構成要素110,120の両方を形成してもよい。さらに、複数のワイヤ350がフレーム構成要素110,120の両方を形成してもよく、又は複数の別個のワイヤ350が、フレーム構成要素110,120を個別に形成するために使用されてもよい。場合によっては、グラフトセクション652は、フレーム構成要素110,120を形成するために使用されるワイヤ350の端部を一緒に保持するために使用されてもよい。ワイヤ350の端部又は接触していないワイヤ350は、センサ500に対する信号干渉を低減又は排除することができる。
【0088】
図7は、一実施形態による、センサに連結するための別の例示的なアンカー400である。アンカー400は、センサを患者内に固定することができる。図7に示される第1のフレーム構成要素110は、第1のフレーム構成要素110及び/又は第2のフレーム構成要素120であってもよい(例えば、図1図10A図10Cに示されるように)。第1のフレーム構成要素110は、1つ以上のワイヤを含んでもよい。1つ以上のワイヤ350は、第1のフレーム構成要素110、第2のフレーム構成要素120、及び中間部分(例えば、図1に示される係合セクション)を形成することができる。他の場合では、中間部分は、第1のフレーム構成要素110と第2のフレーム構成要素120との間に配置されており、それらを接続しているグラフト材料を含んでもよい。第1のフレーム構成要素110は、中間部分の第1の側に配置されてもよく、第2のフレーム構成要素120は、中間部分の第2の側に配置されてもよい。
【0089】
第1のフレーム構成要素110は、複数の接触機構240を含むことができ、図7では、説明を容易にするためにそのうちの1つが強調されている。植込み型機器が第1のフレーム構成要素110と第2のフレーム構成要素120とを含む場合、第1のフレーム構成要素110の接触機構240は第1の複数の接触機構240であってもよく、第2のフレーム構成要素120の接触機構240は第2の複数の接触機構240であってもよい。接触機構240は、場合によっては、複数の外側頂点242と、複数の接触機構240の各々の間に配置された複数の内側頂点244を含んでもよい。植込み型機器が第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120を含む場合、第1のフレーム構成要素110の複数の外側頂点242及び複数の内側頂点244は、複数の第1の外側頂点242及び複数の第1の内側頂点244であってもよく、第2のフレーム構成要素120の複数の外側頂点242及び複数の内側頂点244は、複数の第2の外側頂点242及び複数の第2の内側頂点244であってもよい。場合によっては、単一のフレーム構成要素110は、センサ500を固定するために使用されてもよく、接触機構240のうちの隣接するものは、組織の反対側に配置される。
【0090】
内側頂点242,244(又は接触機構242,244)は各々、センサの外面との係合(例えば、嵌合係合)のための係合機構としての役割を果たしてもよい。複数の第1の内側頂点244は、センサ500の周より大きい第1の周650を含む形状に近似してもよく、かつ/又は複数の第2の内側頂点244は、センサの周より大きい第2の周650を含む形状に近似してもよい。第1の周650は、アンカー400内に固定されるとき、センサ500の回転自由度を制限するように構成されてもよい。
【0091】
場合によっては、第1のフレーム構成要素110を形成する1つ以上のワイヤ350の部分は、第2のフレーム構成要素120を形成する1つ以上のワイヤ350の部分から分離される。加えて、第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120は、中間部分(例えば、図1図10A図10Cに示されるような)によって分離されてもよい。中間部分は、ワイヤ350の部分によって、及び/又は第1のフレーム構成要素110と第2のフレーム構成要素120との間に配置されており、それらを接続しているグラフト材料によって形成されてもよい。中間部分は、センサ(例えば、図10及び図11に示されるような)と係合し、捕捉するように構成され得る。
【0092】
図8は、一実施形態による、センサに連結するための別の例示的なアンカーである。アンカー400は、センサを患者内に固定することができる。図8に示される第1のフレーム構成要素110は、(図1図10A図10Cに示されるような)第1のフレーム構成要素110及び/又は第2のフレーム構成要素120であってもよい。第1のフレーム構成要素110は、1つ以上のワイヤを含んでもよい。1つ以上のワイヤ350は、第1のフレーム構成要素110、第2のフレーム構成要素120、及び中間部分(例えば、図1に示される係合セクション)を形成することができる。他の場合では、中間部分は、第1のフレーム構成要素110と第2のフレーム構成要素120との間に配置されており、それらを接続しているグラフト材料を含んでもよい。第1のフレーム構成要素110は、中間部分の第1の側に配置されてもよく、第2のフレーム構成要素120は、中間部分の第2の側に配置されてもよい。
【0093】
第1のフレーム構成要素110は、複数の接触機構240を含むことができ、図8では、説明を容易にするためにそのうちの1つが強調されている。植込み型機器が第1のフレーム構成要素110と第2のフレーム構成要素120とを含む場合、第1のフレーム構成要素110の接触機構240は第1の複数の接触機構240であってもよく、第2のフレーム構成要素120の接触機構240は第2の複数の接触機構240であってもよい。接触機構240は、場合によっては、複数の外側頂点242と、複数の接触機構240の各々の間に配置された複数の内側頂点244を含んでもよい。植込み型機器が第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120を含む場合、第1のフレーム構成要素110の複数の外側頂点242及び複数の内側頂点244は、第1の複数の外側頂点242及び複数の内側頂点244であってもよく、第2のフレーム構成要素120の複数の外側頂点242及び複数の内側頂点244は、複数の第2の外側頂点242及び複数の第2の内側頂点244であってもよい。場合によっては、単一のフレーム構成要素110は、センサ500を固定するために使用されてもよく、接触機構240のうちの隣接するものは、組織の反対側に配置される。
【0094】
場合によっては、第1のフレーム構成要素110を形成する1つ以上のワイヤ350の部分は、第2のフレーム構成要素120を形成する1つ以上のワイヤ350の部分から分離される。加えて、1つ以上のワイヤ350は、センサと、例えばセンサの1つ以上の凹部分と嵌合係合するための複数の係合機構を画定してもよい。係合機構は、複数の凹部分に対して相補的パターンで配列されてもよい。示されるように、1つ以上のワイヤ350は、第1のフレーム構成要素110内のセンサの少なくとも一部を捕捉するように構成された(例えば、図11図12を参照して以下に詳細に説明するように、センサ500内の凹部分を係合することによって)、複数の第1の内側頂点244の間に延びる境界を形成する、第1の係合セクション854を形成してもよい。頂点242,244は、係合機構であってもよい。第2のフレーム構成要素120はまた、第2のフレーム構成要素120内にセンサの少なくとも一部を捕捉するように構成され得る(例えば、図11図12を参照して以下で詳細に説明するように、センサ500内の凹部分に係合することによって)、1つ以上のワイヤの一部によって形成される第2の係合セクション854を含んでもよい。場合によっては、第1の係合セクション854及び/又は第2の係合セクション854は、略円形の形状を有することができる。加えて。ワイヤ350の端部又は接触していないワイヤ350は、センサ500に対する信号干渉を低減又は排除し得る。第1の係合セクション854及び/又は第2の係合セクション854は、アンカー400内に固定されるとき、センサ500の回転自由度を制限するように構成されてもよい。場合によっては、示されるように、第1の係合セクション854及び/又は第2の係合セクション854は、センサ500の捕捉、及び所望であれば(例えば、図11図12を参照して以下で詳細に説明するように、センサ500の凹部分に係合することによって)センサ500の並進を容易にする1つ以上のワイヤの追加の巻線(例えば、格納された長さ)を含むことができる。
【0095】
図9は、一実施形態による、センサに連結するための別の例示的なアンカーである。アンカー400は、センサを患者内に固定することができる。図9に示される第1のフレーム構成要素110は、(図1図10A図10Cに示されるような)第1のフレーム構成要素110及び/又は第2のフレーム構成要素120であってもよい。第1のフレーム構成要素110は、1つ以上のワイヤを含んでもよい。1つ以上のワイヤ350は、第1のフレーム構成要素110、第2のフレーム構成要素120、及び中間部分(例えば、図1に示される係合セクション)を形成することができる。他の場合では、中間部分は、第1のフレーム構成要素110と第2のフレーム構成要素120との間に配置されており、それらを接続しているグラフト材料を含んでもよい。第1のフレーム構成要素110は、中間部分の第1の側に配置されてもよく、第2のフレーム構成要素120は、中間部分の第2の側に配置されてもよい。
【0096】
第1のフレーム構成要素110は、複数の接触機構240を含むことができ、図9では、説明を容易にするためにそのうちの1つが強調されている。植込み型機器が第1のフレーム構成要素110と第2のフレーム構成要素120とを含む場合、第1のフレーム構成要素110の接触機構240は第1の複数の接触機構240であってもよく、第2のフレーム構成要素120の接触機構240は第2の複数の接触機構240であってもよい。接触機構240は、場合によっては、複数の外側頂点242と、複数の接触機構240の各々の間に配置された複数の内側頂点244を含んでもよい。植込み型機器が第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120を含む場合、第1のフレーム構成要素110の複数の外側頂点242及び複数の内側頂点244は、第1の複数の外側頂点242及び複数の内側頂点244であってもよく、第2のフレーム構成要素120の複数の外側頂点242及び複数の内側頂点244は、複数の第2の外側頂点242及び複数の第2の内側頂点244であってもよい。場合によっては、単一のフレーム構成要素110は、センサ500を固定するために使用されてもよく、接触機構240のうちの隣接するものは、組織の反対側に配置される。
【0097】
場合によっては、第1のフレーム構成要素110を形成する1つ以上のワイヤ350の部分は、第2のフレーム構成要素120を形成する1つ以上のワイヤ350の部分から分離される。加えて、1つ以上のワイヤ350はまた、第1のフレーム構成要素110内のセンサの少なくとも一部を捕捉するように構成された、複数の第1の内側頂点244(又は接触機構244)の間に延びる境界を形成する、第1の係合セクション854を形成してもよい。第2のフレーム構成要素120はまた、第2のフレーム構成要素120内にセンサの少なくとも一部を捕捉するように構成され得る(例えば、図11図12を参照して以下で詳細に説明するように、センサ500内の凹部分に係合することによって)、1つ以上のワイヤの一部によって形成される第2の係合セクション854を含んでもよい。場合によっては、第1の係合セクション854及び/又は第2の係合セクション854は、略多角形の形状を有してもよい。多角形の形状の辺は、センサと、例えばセンサの複数の凹部分と嵌合係合するための複数の係合機構を画定することができる。様々な例において、複数の係合機構は、センサの複数の凹部分に対して相補的なパターンで配置されてもよい(例えば、各々が、互いに嵌合係合するための2つ、3つ、5つなどの辺又は部分を有する)。第1の係合セクション854及び/又は第2の係合セクション854は、(例えば、図11に示されるように)アンカー400内に固定されるとき、センサ500の回転自由度を制限するように構成されてもよい。加えて。ワイヤ350の端部又は接触していないワイヤ350は、センサ500に対する信号干渉を低減又は排除し得る。頂点242,244は、係合機構であってもよい。
【0098】
図10Aは、一実施形態による例示的なアンカー400及びそのアンカーに連結されたセンサ500である。上で詳細に論じたように、アンカー400は、第1のフレーム構成要素110と、第2のフレーム構成要素120と、アンカー400内にセンサ500を係合して固定するように構成された係合セクション130(又は中間部分)とを含むことができる。係合セクション130は、センサ500をアンカー400内に維持するために、センサ500と摩擦係合してもよい。係合セクション130は、示されるように、センサ500と係合するように構成された構造又は特徴を含んでもよい。係合セクション130は、ワイヤ350(又はストラット)の部分、グラフト材料、又はワイヤ350とグラフトとの組合せによって形成され得る。係合セクション130は、センサ500に係合するように構成された波状ワイヤを含むことができる。
【0099】
場合によっては、第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120は、係合セクション130に対して内側に凸状に湾曲している。湾曲したフレーム構成要素110,120は、標的組織の位置との接触を促進し、また、センサ500の性能に干渉し得る、湾曲したフレーム構成要素110,120に沿った閉塞性組織成長の機会を低減又は排除し得る。凹状の湾曲を有する第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120はまた、アンカー400が様々な範囲の組織厚さに植え込まれることを可能にし得る。第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120は、組織との接触を維持するように構成されてもよく、より良好に組織表面に接触するために、湾曲した構成から平坦な構成に移行してもよい。加えて、フレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120の湾曲した構成は、組織表面との接触を維持することによって、逸脱及び/又は血栓形成を防止し得る。この湾曲は、血液で満たされて血栓を引き起こす可能性があるうっ血性の空間が形成される機会を減少させる。さらに、湾曲した第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120は、示されるように、互いの間の分離を維持するように構成されている。加えて、センサ500は、示されるように、1つ以上の凹部分を含んでもよく、係合セクション130は、センサ500内の1つ以上の凹部分に締まり嵌めで係合し、センサ500をアンカー400内に保持するように構成されてもよい。
【0100】
図10Bは、一実施形態による例示的なアンカー400及びそのアンカーに連結されたセンサ500である。上で詳細に論じたように、アンカー400は、第1のフレーム構成要素110と、第2のフレーム構成要素120と、アンカー400内にセンサ500を係合して固定するように構成された係合セクション130(又は中間部分)とを含むことができる。係合セクション130は、示されるように、センサ500と係合するように構成された構造又は特徴を含んでもよい。係合セクション130は、ワイヤ350(又はストラット)の部分、グラフト材料、又はワイヤ350とグラフトとの組合せによって形成され得る。係合セクション130は、フレーム構成要素110,120から分離していてもよく(又はワイヤ350が接続されていなくてもよく)、センサ500に係合するように構成されていてもよい。係合セクション130は、フレーム構成要素110,120を形成するワイヤ部分を分離するためのグラフト構成要素で形成されてもよく、ワイヤ又はストラット要素(図示せず)は、係合セクション130の膜に連結又は取り付けられ、センサ500を係合及び固定する。
【0101】
場合によっては、第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120は、係合セクション130に対して内側に凸状に湾曲している。湾曲したフレーム構成要素110,120は、標的組織の位置との接触を促進し、また、センサ500の性能に干渉し得る、湾曲したフレーム構成要素110,120に沿った閉塞性組織成長の機会を低減又は排除し得る。凹状の湾曲を有する第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120はまた、アンカー400が様々な範囲の組織厚さで植え込まれることを可能にし得る。第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120は、組織との接触を維持するように構成されてもよく、より良好に組織表面に接触するために、湾曲した構成から平坦な構成に移行してもよい。加えて、フレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120の湾曲した構成は、組織表面との接触を維持することによって、逸脱及び/又は血栓形成を防止し得る。この湾曲は、血液で満たされて血栓を引き起こす可能性があるうっ血性の空間が形成される機会を減少させる。
【0102】
場合によっては、アンカー400は、本明細書で論じるように、金属に関連する信号伝送干渉設計課題を回避する生体適合性低導電性材料(例えば、生体適合性プラスチック、生体吸収性材料)を含むことができる。さらに、ニチノールに加えて、ステンレス鋼又はコバルトクロムなどの非形状記憶金属及び合金を使用することができる。白金コアを有するニチノールなどの金属複合材を使用して、放射線不透過性を向上させることができる。アンカー400の材料は、信号干渉を排除するために、金属に厚い酸化物層をコーティング、ラッピング、ジャケット、又は注入することによって絶縁されてもよい。加えて、センサ500は、示されるように、1つ以上の凹部分を含んでもよく、係合セクション130は、センサ500内の1つ以上の凹部分に締まり嵌めで係合し、センサ500をアンカー400内に保持するように構成されてもよい。
【0103】
図10Cは、一実施形態による、植込み型医療機器に連結された例示的なアンカー400及びセンサ500である。上で詳細に論じたように、アンカー400は、第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120を含むことができる。
【0104】
場合によっては、第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120は、互いに対して内向きに凸状に湾曲している。湾曲したフレーム構成要素110,120は、標的組織位置との接触を容易にすることができ、また、センサ500の性能に干渉し得る湾曲したフレーム構成要素110,120に沿った閉塞性組織成長の機会を少なくすることができる。凹状の湾曲を有する第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120はまた、アンカー400が様々な範囲の組織厚さで植え込まれることを可能にし得る。第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120は、組織との接触を維持するように構成されてもよく、より良好に組織表面に接触するために、湾曲した構成から平坦な構成に移行してもよい。加えて、フレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120の湾曲した構成は、組織表面との接触を維持することによって、逸脱及び/又は血栓形成を防止し得る。この湾曲は、血液で満たされて血栓を引き起こす可能性があるうっ血性の空間が形成される機会を減少させる。さらに、湾曲した第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120は、示されるように、互いの間の分離を維持するように構成されている。
【0105】
第1のフレーム構成要素110及び/又は第2のフレーム構成要素120は、図10A図10Cに示されるように、湾曲した、又は「傘」のような構成を組み込んでもよいが、そのような特徴は、第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120との間の間隔を維持するために、本明細書に説明される様々な実施形態の能力から利益を得るために必要ではないことを理解されたい。特に、第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120は、互いから所望の間隔で、かつセンサ上の長手方向位置に対して相対的に維持されることによって、第1のフレーム構成要素と第2のフレーム構成要素との間に受け入れられた組織との所望の並置をより確保することができる。第1のフレーム構成要素110及び第2のフレーム構成要素120が互いから不十分に離間される場合、又はそのような間隔が十分に維持されない場合、第1のフレーム構成要素110及び/又は第2のフレーム構成要素120は、カップ状の形状を呈してもよく、第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素の縁は、そうでなければ係合されるであろう組織から離れて広がるか、又は曲がってもよい。この、又はより一般的には、第1の構成要素110及び第2のフレーム構成要素120とそれらの間の組織との間の不十分な係合は、血液で充填され、血栓を引き起こし得るうっ血性の空間が形成される機会をもたらし得る。様々な例では、第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素は、約6mm、3mm~9mmの間隔、又は別の所望の間隔で維持される。デバイスの中隔の位置決め(例えば、心房中隔)に関連して、約6mmの間隔を確保することによって、様々な典型的な中隔厚さに対して、中隔壁との十分な並置が達成されると仮定されている。
【0106】
図11は、センサ500の周囲に間隔を空けて配置された凹部分1200を有する例示的なセンサ500である。場合によっては、センサ500の周囲に間隔を空けて配置された複数の凹部分1200が存在し得る。凹部分1200は、形状が矩形であってもよく、例えば、センサ500の表面にエッチング又は刻み目を入れてもよい。凹部分1200は、示されるように、センサ500の長さに対して1つ以上の位置にあってもよい。
【0107】
場合によっては、複数の凹部分1200(又はセンサ500の係合セクション)は、第1の組の凹部分1200a及び第2の組の凹部分1200bであってもよい。第1の組の凹部分1200aは、アンカー400の第1のフレーム構成要素の一部に係合するように構成されてもよく、第2の組の凹部分1200bは、アンカー400(例えば、図2図4及び図6図9に示されるアンカー400)の第2のフレーム構成要素の一部に係合するように構成されてもよい。場合によっては、第1の構成要素の複数の内側頂点は、第1の組の凹部分1200aに係合するように構成され、第2のフレーム構成要素の複数の内側頂点(又は接触機構)は、嵌合関係で第2の組の凹部分1200bに係合するように構成されている。
【0108】
示されるように、第1の組の凹部分1200a及び第2の組の凹部分1200bは、センサ500の長さに対して互いに離間される。したがって、場合によっては、第1の組の凹部分1200a及び第2の組の凹部分1200bは、第1のフレーム構成要素と第2のフレーム構成要素との間の離間された関係を維持するように構成されてもよい。加えて、第1の組の凹部分1200a及び第2の組の凹部分1200bは、センサ500に対する第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素の回転配向を維持するように構成されてもよい。その
【0109】
図12は、センサ500の周囲に間隔を空けて配置された凹部分1200を有する別のセンサ500である。場合によっては、センサ500の周囲に間隔を空けて配置された複数の凹部分1200が存在し得る。凹部分1200は、形状が矩形であってもよく、例えば、センサ500の表面にエッチング又は刻み目を入れてもよい。凹部分1200は、示されるように、センサ500の長さに対して1つ以上の位置にあってもよい。場合によっては、センサ500はまた、上記で詳細に説明したように、アンカー400を形成するワイヤの端部のためのチャネルであり得る1つ以上のスロット1302を含み得る。1つ以上のスロット1302は、信号干渉を低減又は排除し、アンカー400に対するセンサ500の回転の可能性を低減又は排除するために、ワイヤの分離を維持することを容易にし得る。
【0110】
場合によっては、複数の凹部分1200(又はセンサ500の係合セクション)は、第1の組の凹部分1200a及び第2の組の凹部分1200bであってもよい。第1の組の凹部分1200aは、アンカー400の第1のフレーム構成要素の一部に係合するように構成されてもよく、第2の組の凹部分1200bは、アンカー400(例えば、図2図4及び図6図9に示されるアンカー400)の第2のフレーム構成要素の一部に係合するように構成されてもよい。場合によっては、第1の構成要素の複数の内側頂点は、第1の組の凹部分1200aに係合するように構成され、第2のフレーム構成要素の複数の内側頂点(又は接触機構)は、嵌合関係で第2の組の凹部分1200bに係合するように構成されている。
【0111】
示されるように、第1の組の凹部分1200a及び第2の組の凹部分1200bは、センサ500の長さに対して互いに離間される。したがって、場合によっては、第1の組の凹部分1200a及び第2の組の凹部分1200bは、第1のフレーム構成要素と第2のフレーム構成要素との間の離間された関係を維持するように構成されてもよい。加えて、第1の組の凹部分1200a及び第2の組の凹部分1200bは、センサ500に対する第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素の回転配向を維持するように構成されてもよい。
【0112】
図13は、一実施形態による例示的なアンカー400及びそのアンカーに連結されたセンサ500である。上で詳細に論じたように、アンカー400は、第1のフレーム構成要素110と、第2のフレーム構成要素120と、アンカー400内にセンサ500を係合して固定するように構成された係合セクション130(又は中間部分)とを含むことができる。係合セクション130は、示されるように、センサ500と係合するように構成された構造又は特徴を含んでもよい。係合セクション130は、ワイヤ350(又はストラット)の部分、グラフト材料、又はワイヤ350とグラフトとの組合せによって形成され得る。係合セクション130は、フレーム構成要素110,120から分離していてもよく(又はワイヤ350が接続されていなくてもよく)、センサ500に係合するように構成されていてもよい。係合セクション130は、フレーム構成要素110,120を形成するワイヤ部分を分離するためのグラフト構成要素で形成されてもよく、ワイヤ又はストラット要素(図示せず)は、係合セクション130の膜に連結又は取り付けられ、センサ500を係合及び固定する。
【0113】
場合によっては、係合セクション130は、係合セクション130の例示的な外周を示す図14A図14Cに示されるように、多角形である外周を含むことができる。偶数個又は奇数個の辺を有する多角形の形状は、(例えば、図11図12に示されるように)センサ500内の凹部分に係合するように構成されてもよい。場合によっては、凹部分の数は、係合セクション130の多角形の形状の辺の数に等しくてもよい。ワイヤ又はカットチューブの頂点は、(例えば、図6図9を参照して上述したように)係合セクション130の外周の形状を形成することができる。加えて、センサ500は、示されるように、1つ以上の凹部分を含んでもよく、係合セクション130は、センサ500内の1つ以上の凹部分に締まり嵌めで係合し、センサ500をアンカー400内に保持するように構成されてもよい。上述したように、センサ500内の1つ以上の凹部分は、例えば、センサ500の材料内にエッチングされてもよく、センサ500の材料から除去されてもよく、センサ500の材料内に成形されてもよく、又はセンサ500の材料上に堆積されてもよい。
【0114】
図15A図15Bは、一実施形態による、センサに係合するように構成された例示的なアンカーの斜視図及び側面図である。上で詳細に論じたように、アンカー400は、第1のフレーム構成要素110と、第2のフレーム構成要素120と、アンカー400内にセンサ500を係合して固定するように構成された係合セクション130(又は中間部分)とを含むことができる。係合セクション130は、示されるように、センサ500と係合するように構成された構造又は特徴を含んでもよい。係合セクション130は、ワイヤ350(又はストラット)の部分、グラフト材料、又はワイヤ350とグラフトとの組合せによって形成され得る。係合セクション130は、フレーム構成要素110,120から分離していてもよく(又はワイヤ350が接続されていなくてもよく)、センサ500に係合するように構成されていてもよい。係合セクション130は、フレーム構成要素110,120を形成するワイヤ部分を分離するためのグラフト構成要素で形成されてもよく、ワイヤ又はストラット要素(図示せず)は、係合セクション130の膜に連結又は取り付けられ、センサ500を係合及び固定する。
【0115】
場合によっては、係合セクション130は、係合セクション130の例示的な外周を示す図14A図14Cに示されるように、多角形である外周を含むことができる。偶数個又は奇数個の辺を有する多角形の形状は、(例えば、図11図12に示されるように)センサ500内の凹部分に係合するように構成されてもよい。場合によっては、凹部分の数は、係合セクション130の多角形の形状の辺の数に等しくてもよい。ワイヤ又はカットチューブの頂点は、(例えば、図6図9を参照して上述したように)係合セクション130の外周の形状を形成することができる。
【0116】
図16は、一実施形態による例示的なアンカー400及びそのアンカーに連結されたセンサ500である。上で詳細に論じたように、アンカー400は、第1のフレーム構成要素110と、第2のフレーム構成要素120と、アンカー400内にセンサ500を係合して固定するように構成された係合セクション130(又は中間部分)とを含むことができる。係合セクション130は、示されるように、センサ500と係合するように構成された構造又は特徴を含んでもよい。係合セクション130は、ワイヤ350(又はストラット)の部分、グラフト材料、又はワイヤ350とグラフトとの組合せによって形成され得る。係合セクション130は、フレーム構成要素110,120から分離していてもよく(又はワイヤ350が接続されていなくてもよく)、センサ500に係合するように構成されていてもよい。係合セクション130は、フレーム構成要素110,120を形成するワイヤ部分を分離するためのグラフト構成要素で形成されてもよく、ワイヤ又はストラット要素(図示せず)は、係合セクション130の膜に連結又は取り付けられ、センサ500を係合及び固定する。
【0117】
場合によっては、係合セクション130は、係合セクション130の例示的な外周を示す図14A図14Cに示されるように、多角形である外周を含むことができる。偶数個又は奇数個の辺を有する多角形の形状は、(例えば、図11図12に示されるように)センサ500内の凹部分に係合するように構成されてもよい。場合によっては、凹部分の数は、係合セクション130の多角形の形状の辺の数に等しくてもよい。ワイヤ又はカットチューブの頂点は、(例えば、図6図9を参照して上述したように)係合セクション130の外周の形状を形成することができる。
【0118】
本明細書で論じる膜材料は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)ポリマー又は延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)ポリマーなどのフルオロポリマーを含むことができる。いくつかの場合では、膜材料は、限定ではないが、ポリエステル、シリコーン、ウレタン、ポリエチレンテレフタレート、若しくは別の生体適合性ポリマー、又はそれらの組み合わせなどで形成されてもよい。いくつかの場合では、生体吸収型材料又は生体吸収性材料、例えば、生体吸収型ポリマー又は生体吸収性ポリマーが使用されてもよい。いくつかの場合では、膜材料は、ダクロン、ポリオレフィン、カルボキシメチルセルロース織物、ポリウレタン、又は他の織布、不織布、若しくはフィルムエラストマーを含むことができる。膜材料(例えばPTFE又はePTFEなどのフルオロポリマーの場合)は、信号干渉の機会を減少させながら、血液との接触後に濡れる(例えば、血液成分及び/又は体液を吸収する)ように構成されてもよい。フルオロポリマー膜は、濡れた後であっても、信号性能に影響を及ぼし得る伝導を低減又は排除し得る。
【0119】
加えて、ニチノール(NiTi)は、フレーム(及び本明細書で論じるフレームのうちのいずれか)の材料として使用されてもよいが、限定ではないが、ステンレス鋼、L605鋼、ポリマー、MP35N鋼、ポリマー材料、Pyhnox、Elgiloy、又は任意の他の適切な生体適合性材料、及びそれらの組み合わせなどの他の材料が、フレームの材料として使用されることができる。NiTiの超弾性特性及び柔軟性は、フレーム要素の適合性を高めることができる。加えて、NiTiは、所望の形状に形状設定することができる。すなわち、NiTiは、フレームが送達システムから展開されるときなど、フレームが拘束されていないとき、フレームが所望の形状に自己拡張する傾向があるように形状設定されることができる。
【0120】
本出願の発明は、一般的なものと、具体的な実施形態に関するものの両方について上述した。本開示の範囲から逸脱することなく、実施形態において様々な修正及び変形を行うことができることが当業者には明らかであろう。それゆえ、本実施形態は、説明される本発明の修正及び変形が、添付の特許請求の範囲、及びそれらの均等物の範囲内に収まるのであれば、そのような修正及び変形を包含するものであることを意図している。
図1
図2
図3
図4
図5
図6A
図6B
図7
図8
図9
図10A
図10B
図10C
図11
図12
図13
図14A
図14B
図14C
図15A
図15B
図16
【手続補正書】
【提出日】2024-04-18
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
患者の心房中隔を横切って配置するためのセンサアセンブリであって、
センサの外面において1つ以上の凹部分を有する該センサと、
アンカーであって、
第1のフレーム構成要素と、
前記第1のフレーム構成要素から離間された第2のフレーム構成要素と、を備え、
前記第1のフレーム構成要素及び前記第2のフレーム構成要素が前記センサに対して回転方向に固定されるように、嵌合関係で前記センサの前記外面における前記1つ以上の凹部分と係合されている、アンカーと、
を含んでなるセンサアセンブリ。
【請求項2】
前記アンカーは、前記第1のフレーム構成要素及び前記第2のフレーム構成要素が互いに対して選択された間隔で維持されるように、前記1つ以上の凹部分と係合されている、請求項1に記載のセンサアセンブリ。
【請求項3】
前記アンカーが、前記第1のフレーム構成要素及び前記第2のフレーム構成要素のうちの少なくとも1つに連結された係合セクションをさらに備え、前記係合セクションが、前記センサの前記外面における前記1つ以上の凹部分と係合されている内側プロファイルを有する、請求項1に記載のセンサアセンブリ。
【請求項4】
前記係合セクションの前記内側プロファイルは、前記センサの前記外面における前記1つ以上の凹部分と嵌合係合するための複数の係合機構を画定する多角形の形状を有する、請求項3に記載のセンサアセンブリ。
【請求項5】
前記係合セクションの前記内側プロファイルは、円形の形状を有する、請求項3に記載のセンサアセンブリ。
【請求項6】
前記係合セクションの前記内側プロファイルは、膜材料によって画定されている、請求項3に記載のセンサアセンブリ。
【請求項7】
前記係合セクションは、前記第1のフレーム構成要素に関連付けられた第1の係合セクションであり、さらに、前記アンカーは、前記第2のフレーム構成要素に関連付けられた第2の係合セクションをさらに備える、請求項3~6のいずれか一項に記載のセンサアセンブリ。
【請求項8】
前記アンカーが、前記係合セクションを形成する1つ以上のワイヤをさらに備え、前記係合セクションの内周が、前記1つ以上のワイヤの少なくとも1つの巻きによって画定される、請求項3~のいずれか一項に記載のセンサアセンブリ。
【請求項9】
前記センサの前記1つ以上の凹部分は、第1の組の凹部分及び第2の組の凹部分を含み、前記第1のフレーム構成要素は前記第1の組の凹部分に連結されており、前記第2のフレーム構成要素は、前記第2の組の凹部分に連結されている、請求項1~のいずれか一項に記載のセンサアセンブリ。
【請求項10】
前記第1のフレーム構成要素は、前記アンカーの第1の係合セクションを画定する第1の複数の係合機構を備え、前記第2のフレーム構成要素は、前記アンカーの第2の係合セクションを画定する第2の複数の係合機構を備え、さらに、前記第1の複数の係合機構は、嵌合関係で前記第1の組の凹部分に係合し、前記第2の複数の係合機構は、嵌合関係で前記第2の組の凹部分に係合する、請求項9に記載のセンサアセンブリ。
【請求項11】
前記第1の複数の係合機構は、前記第1の組の凹部分に対して相補的なパターンで配置され、前記第2の複数の係合機構は、前記第2の組の凹部分に対して相補的なパターンで配置される、請求項10に記載のセンサアセンブリ。
【請求項12】
患者の心房中隔を横切って配置するためのセンサアセンブリであって、
センサの外面において1つ以上の凹部分を有する該センサと、
アンカーであって、
第1のフレーム構成要素と、
前記第1のフレーム構成要素から離間された第2のフレーム構成要素と、を備え、
前記第1のフレーム構成要素及び前記第2のフレーム構成要素が互いに対して選択された間隔で維持されるように、嵌合関係で前記センサの前記外面における前記1つ以上の凹部分と係合されている、アンカーと、
を含んでなるセンサアセンブリ。
【請求項13】
前記アンカーは、前記センサの少なくとも一部を捕捉し前記1つ以上の凹部分に係合するように構成された、前記第1のフレーム構成要素に関連付けられた第1の係合セクションと、前記センサの少なくとも別の部分を捕捉し前記1つ以上の凹部分に係合するように構成された、前記第2のフレーム構成要素に関連付けられた第2の係合セクションと、をさらに備える、請求項12に記載のセンサアセンブリ。
【請求項14】
前記センサの前記外面における前記1つ以上の凹部分は、前記第1のフレーム構成要素及び前記第2のフレーム構成要素が互いに対して前記選択された間隔で維持されるように、前記第1のフレーム構成要素が連結されている第1の組の凹部分と、前記第2のフレーム構成要素が連結されている第2の組の凹部分とを含む、請求項13に記載のセンサアセンブリ。
【請求項15】
前記第1の係合セクション及び前記第2の係合セクションは各々、少なくとも1つのワイヤを備える、請求項12~14のいずれか一項に記載のセンサアセンブリ。
【請求項16】
前記少なくとも1つのワイヤは、前記第1のフレーム構成要素及び前記第2のフレーム構成要素を通る連続的な巻線パターンを含む、請求項15に記載のセンサアセンブリ。
【請求項17】
前記第1の係合セクション及び前記第2の係合セクションは、前記第1のフレーム構成要素及び前記第2のフレーム構成要素の回転配向が維持されるように、嵌合関係で前記センサの前記外面における前記1つ以上の凹部分と係合されている、請求項13に記載のセンサアセンブリ。
【請求項18】
患者の心房中隔を横切って配置するためのセンサアセンブリであって、
センサの外面において1つ以上の凹部分を有する該センサと、
複数の第1の接触機構と、前記第1のフレーム構成要素に対する前記センサの回転自由度を制限するために、前記センサの少なくとも一部を捕捉し前記1つ以上の凹部分に係合するように構成された第1の係合セクションとを含む第1のフレーム構成要素と、
複数の第2の接触機構と、前記第2のフレーム構成要素に対する前記センサの回転自由度を制限するために、前記センサの少なくとも一部を捕捉し前記1つ以上の凹部分に係合するように構成された第2の係合セクションと、を含む第2のフレーム構成要素と、
を含んでなるセンサアセンブリ。
【請求項19】
前記第1の係合セクションは、前記センサの周に略等しい第1の周を含む形状に近似する複数の第1の内側頂点によって画定されており、前記第2の係合セクションは、前記センサの周に略等しい第2の周を含む形状に近似する複数の第2の内側頂点によって画定されている、請求項18に記載のセンサアセンブリ。
【請求項20】
前記第1の係合セクション及び前記第2の係合セクションは、前記第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素との間の間隔を維持するように構成されている、請求項18又は19に記載のセンサアセンブリ。
【請求項21】
前記係合セクションは、前記複数の凹部分に対して相補的なパターンで配置された複数の係合機構を含む、請求項18又は19に記載のセンサアセンブリ。
【請求項22】
前記センサの外部面における前記1つ以上の凹部分は、前記複数の第1の内側頂点及び前記複数の第2の内側頂点と係合するように構成されている、請求項19に記載のセンサ。
【請求項23】
患者の心房中隔を横切って配置するためのセンサアセンブリであって、
外面において1つ以上の凹部分を有するセンサと、
複数の第1の接触機構を含む第1のフレーム構成要素と、
複数の第2の接触機構を含む第2のフレーム構成要素と、
前記第1のフレーム構成要素と前記第2のフレーム構成要素との間に配置されており、前記第1のフレーム構成要素と前記第2のフレーム構成要素とを接続しているグラフト材料を含む中間部分であって、前記第1のフレーム構成要素及び前記第2のフレーム構成要素を前記センサに連結するために嵌合関係で前記1つ以上の凹部分に係合するように構成された中間部分と、
を含んでなるセンサアセンブリ。
【請求項24】
前記第1のフレーム構成要素は、前記センサの周よりも大きい第1の周を含む形状に近似する複数の第1の内側頂点を含み、前記第2のフレーム構成要素は、前記センサの周よりも大きい第2の周を含む形状に近似する複数の第2の内側頂点を含む、請求項23に記載のセンサアセンブリ。
【請求項25】
患者の心房中隔を横切って配置するためのセンサアセンブリであって、
外面において1つ以上の凹部分を有するセンサと、
複数の第1の接触機構と、前記第1のフレーム構成要素に対する前記センサの回転自由度を制限するために、嵌合係合で前記凹部分に係合するように構成された第1の内側境界を形成する第1の係合セクションと、を含む第1のフレーム構成要素と、
前記センサ上の前記第1のフレーム構成要素の反対側に配置された第2のフレーム構成要素であって、複数の第2の接触機構と、前記第2のフレーム構成要素に対する前記センサの回転自由度を制限するために、嵌合係合で前記凹部分に係合するように構成された第2の内側境界を形成する第2の係合セクションと、を含む第2のフレーム構成要素と、
を含んでなるセンサアセンブリ。
【請求項26】
前記1つ以上の凹部分は、第1の組の凹部分及び第2の組の凹部分を含み、さらに、前記第1の係合セクションは、前記第1の組の凹部分に対して相補的なパターンで配置された複数の係合機構を含み、前記第2の係合セクションは、前記第2の組の凹部分に対して相補的なパターンで配置された複数の係合機構を含む、請求項25に記載のセンサアセンブリ。
【請求項27】
前記第1のフレーム構成要素と前記第2のフレーム構成要素との間に配置されており、前記第1のフレーム構成要素と前記第2のフレーム構成要素とを接続しているグラフト材料を含む中間部分をさらに含む、請求項25に記載のセンサアセンブリ。
【請求項28】
前記第1の係合セクションが略円形の形状を有し、前記第2の係合セクションが略円形の形状を有する、請求項25に記載のセンサアセンブリ。
【請求項29】
患者の心房中隔を横切って配置するためのセンサアセンブリであって、
センサの外面において1つ以上の凹部分を有する該センサと、
前記センサの少なくとも一部を捕捉し、前記1つ以上の凹部分に係合するように構成された境界を形成する第1の係合セクションを含む第1のフレーム構成要素と、
前記センサの少なくとも一部を捕捉し、前記1つ以上の凹部分に係合するように構成された境界を形成する第2の係合セクションを含む第2のフレーム構成要素であって、前記第1の係合セクション及び前記第2の係合セクションは、前記第1のフレーム構成要素及び前記第2のフレーム構成要素との間の間隔を維持するように構成されている、第2のフレーム構成要素と、
を含んでなるセンサアセンブリ。
【請求項30】
前記第1の係合セクションは略多角形の形状を有し、前記第2の係合セクションは略多角形の形状を有する、請求項29に記載のセンサアセンブリ。
【請求項31】
患者の心房中隔を横切って配置するためのセンサアセンブリであって、
外面において1つ以上の凹部分を有するセンサと、
アンカーであって、
前記アンカー内に前記センサを保持するために、締まり嵌めで前記センサにおける前記1つ以上の凹部分に係合するように構成された係合セクションと、
第1のフレーム構成要素及び第2のフレーム構成要素と、を備え、前記係合セクションが前記第1のフレーム構成要素と前記第2のフレーム構成要素との間の間隔を維持するように構成されている、アンカーと、
を含んでなるセンサアセンブリ。
【国際調査報告】