(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-03
(54)【発明の名称】電源管理チップの出力電気信号を調整する方法及びタイミングコントローラ
(51)【国際特許分類】
G09G 3/20 20060101AFI20240827BHJP
G09G 3/36 20060101ALI20240827BHJP
【FI】
G09G3/20 612A
G09G3/20 611A
G09G3/36
G09G3/20 612U
G09G3/20 612D
G09G3/20 623A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023570095
(86)(22)【出願日】2022-10-11
(85)【翻訳文提出日】2023-11-10
(86)【国際出願番号】 CN2022124666
(87)【国際公開番号】W WO2024016489
(87)【国際公開日】2024-01-25
(31)【優先権主張番号】202210867895.3
(32)【優先日】2022-07-21
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523427043
【氏名又は名称】硅谷数模(蘇州)半導体股▲フン▼有限公司
(71)【出願人】
【識別番号】523427054
【氏名又は名称】アナログィクス インターナショナル エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110002468
【氏名又は名称】弁理士法人後藤特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】郭 春成
【テーマコード(参考)】
5C006
5C080
【Fターム(参考)】
5C006AF53
5C006AF69
5C006BF42
5C006FA47
5C080AA10
5C080DD26
5C080JJ02
5C080JJ07
(57)【要約】
本開示は、電源管理チップの出力電気信号を調整する方法、タイミングコントローラ及び電子機器を提供する。この方法は、表示モジュールに表示される画面の表示画面ソースデータを取得することであって、表示画面ソースデータは、少なくとも、各々の画素点の画素値を含むことと、表示画面ソースデータに基づいて、電源管理チップの出力電気信号を調整することであって、出力電気信号は、タイミングコントローラ、発光構造及びレベル変換チップのうちの少なくとも一方を含むパネル関連構造に電力を供給するために使用されることと、を含む。表示モジュールに表示される画面の表示画面ソースデータを取得し、その後、表示画面ソースデータに基づいて、電源管理チップの出力電気信号を調整することにより、電源管理チップの出力電気信号の適応的調整を実現し、固定電気信号を出力する態様に比べて、消費電力が低減される。
【選択図】
図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源管理チップの出力電気信号を調整する方法であって、
表示モジュールに表示される画面の表示画面ソースデータを取得することであって、前記表示画面ソースデータは、少なくとも、各々の画素点の画素値を含むことと、
前記表示画面ソースデータに基づいて、電源管理チップの出力電気信号を調整することであって、前記出力電気信号は、タイミングコントローラ、発光構造及びレベル変換チップのうちの少なくとも一方を含むパネル関連構造に電力を供給するために使用されることと、を含む方法。
【請求項2】
前記表示画面ソースデータに基づいて、前記電源管理チップの出力電気信号を調整することは、
すべての前記画素点の画素値が同一の画素値である場合、前記画素値の大きさに応じて、前記電源管理チップの出力電気信号を調整することと、
すべての前記画素点の画素値が同一の画素値でない場合、異なる画素値の差異に応じて、前記電源管理チップの出力電気信号を調整することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
すべての前記画素点の画素値が同一の画素値である場合、前記画素値の大きさに応じて、前記電源管理チップの出力電気信号を調整することは、
すべての画素点の画素値が最小画素値である場合、前記出力電気信号を第1の出力電気信号に調整することと、
すべての画素点の画素値が最大画素値である場合、前記出力電気信号を第2の出力電気信号に調整することと、
すべての画素点の画素値が中間画素値である場合、前記出力電気信号を第3の出力電気信号に調整することであって、前記中間画素値は、前記最小画素値よりも大きくかつ前記最大画素値よりも小さく、前記第1の出力電気信号は、前記第3の出力電気信号よりも小さく、前記第3の出力電気信号は、前記第2の出力電気信号よりも小さいことと、のうちの少なくとも一方を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
すべての前記画素点の画素値が同一の画素値でない場合、異なる画素値の差異に応じて、前記電源管理チップの出力電気信号を調整することは、
隣接する2つの表示行の画素値が順に第1の画素値及び第2の画素値である場合、第1の表示行を駆動する際には前記電源管理チップの出力電気信号を第1の駆動電気信号に調整し、第2の表示行を駆動する際には前記電源管理チップの出力電気信号を第2の駆動電気信号に調整することであって、前記第1の表示行における画素点の画素値が前記第1の画素値であり、前記第2の表示行における画素点の画素値が前記第2の画素値であることと、
同一の表示行における隣接する2つの画素点の画素値がそれぞれ前記第1の画素値及び前記第2の画素値である場合、前記第1の駆動電気信号と前記第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つの画素点を駆動することと、のうちの少なくとも一方を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
各前記画素点は、複数のサブ画素点を含み、前記表示画面ソースデータに基づいて、電源管理チップの出力電気信号を調整することは、
各前記画素点におけるサブ画素点の画素値の大きさに応じて、前記電源管理チップの出力電気信号を調整することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
各前記画素点におけるサブ画素点の画素値の大きさに応じて、前記電源管理チップの出力電気信号を調整することは、
同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ第1の画素値及び第2の画素値である場合、第1の駆動電気信号と第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点を駆動することを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ第1の画素値及び第2の画素値である場合、第1の駆動電気信号と第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点を駆動することは、
同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ第1の画素値及び第2の画素値であり、かつ同一の表示列の複数のサブ画素点の画素値がいずれも前記第1の画素値又は前記第2の画素値である場合、第1の駆動電気信号と第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点を駆動し、かつすべての表示行を駆動する前記第1の駆動電気信号及び前記第2の駆動電気信号の順序が同じであることと、
同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ第1の画素値及び第2の画素値であり、かつ同一の表示列の隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ前記第1の画素値及び前記第2の画素値である場合、第1の駆動電気信号と第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点を駆動し、かつ隣接する2つの表示行を駆動する前記第1の駆動電気信号及び前記第2の駆動電気信号の順序が異なることと、を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
1つの前記画素点は、3つの前記サブ画素点を含む、請求項5から7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記出力電気信号は、電圧信号又は電流信号である、請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
表示モジュールに表示される画面の表示画面ソースデータを取得するように構成される取得ユニットであって、前記表示画面ソースデータは、少なくとも、各々の画素点の画素値を含む、取得ユニットと、
前記表示画面ソースデータに基づいて、電源管理チップの出力電気信号を調整するように構成される調整ユニットであって、前記出力電気信号は、タイミングコントローラ、発光構造及びレベル変換チップのうちの少なくとも一方を含むパネル関連構造に電力を供給するために使用される、調整ユニットと、
を備える、タイミングコントローラ。
【請求項11】
1つ又は複数のプロセッサと、メモリと、1つ又は複数のプログラムと、を備え、前記1つ又は複数のプログラムは、前記メモリに記憶され、前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されるように構成され、前記1つ又は複数のプログラムは、請求項1から9のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、表示デバイスの分野に関し、具体的には、電源管理チップの出力電気信号を調整する方法、タイミングコントローラ及び電子機器に関する。
【0002】
本開示は、2022年07月21日に中国特許庁に出願された、出願番号が202210867895.3であり、出願の名称が「電源管理チップの出力電気信号を調整する方法及びタイミングコントローラ」である中国特許出願の優先権を主張し、その内容を全て参照により本開示に組み込むものとする。
【背景技術】
【0003】
一般的な表示パネルは、主にTCON(タイミングコントローラ)、level shifter(レベル変換)チップ、電源管理チップに分けられる。実際の適用において、電源管理チップは、各構造の電源ニーズに従って、固定電圧又は電流を他の構造に供給し、固定電圧及び電流が高負荷(heavy loading)での適用に対応できることを確保する。この態様では、消費電力は、比較的安定した状態にある。
【0004】
しかし、実際の適用において、表示パネルが高負荷モードで動作し続けることはなく、これにより消費電力の浪費が生じる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本開示の主な目的は、関連技術では、電源管理チップが固定電圧又は電流を他の構造に供給することで、消費電力の浪費が生じる問題を解決するために、電源管理チップの出力電気信号を調整する方法、タイミングコントローラ及び電子機器を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本開示の一態様によれば、電源管理チップの出力電気信号を調整する方法であって、表示モジュールに表示される画面の表示画面ソースデータを取得することであって、前記表示画面ソースデータは、少なくとも、各々の画素点の画素値を含むことと、前記表示画面ソースデータに基づいて、電源管理チップの出力電気信号を調整することであって、前記出力電気信号は、タイミングコントローラ、発光構造及びレベル変換チップのうちの少なくとも一方を含むパネル関連構造に電力を供給するために使用されることと、を含む方法を提供する。
【0007】
好ましくは、前記表示画面ソースデータに基づいて、前記電源管理チップの出力電気信号を調整することは、すべての前記画素点の画素値が同一の画素値である場合、前記画素値の大きさに応じて、前記電源管理チップの出力電気信号を調整することと、すべての前記画素点の画素値が同一の画素値でない場合、異なる画素値の差異に応じて、前記電源管理チップの出力電気信号を調整することと、を含んでもよい。
【0008】
好ましくは、すべての前記画素点の画素値が同一の画素値である場合、前記画素値の大きさに応じて、前記電源管理チップの出力電気信号を調整することは、すべての画素点の画素値が最小画素値である場合、前記出力電気信号を第1の出力電気信号に調整することと、すべての画素点の画素値が最大画素値である場合、前記出力電気信号を第2の出力電気信号に調整することと、すべての画素点の画素値が中間画素値である場合、前記出力電気信号を第3の出力電気信号に調整することであって、前記中間画素値は、前記最小画素値よりも大きくかつ前記最大画素値よりも小さく、前記第1の出力電気信号は、前記第3の出力電気信号よりも小さく、前記第3の出力電気信号は、前記第2の出力電気信号よりも小さいことと、のうちの少なくとも一方を含んでもよい。
【0009】
好ましくは、すべての前記画素点の画素値が同一の画素値でない場合、異なる画素値の差異に応じて、前記電源管理チップの出力電気信号を調整することは、隣接する2つの表示行の画素値が順に第1の画素値及び第2の画素値である場合、第1の表示行を駆動する際には前記電源管理チップの出力電気信号を第1の駆動電気信号に調整し、第2の表示行を駆動する際には前記電源管理チップの出力電気信号を第2の駆動電気信号に調整することであって、前記第1の表示行における画素点の画素値が前記第1の画素値であり、前記第2の表示行における画素点の画素値が前記第2の画素値であることと、同一の表示行における隣接する2つの画素点の画素値がそれぞれ前記第1の画素値及び前記第2の画素値である場合、前記第1の駆動電気信号と前記第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つの画素点を駆動することと、のうちの少なくとも一方を含んでもよい。
【0010】
好ましくは、各前記画素点は、複数のサブ画素点を含み、前記表示画面ソースデータに基づいて、電源管理チップの出力電気信号を調整することは、各前記画素点におけるサブ画素点の画素値の大きさに応じて、前記電源管理チップの出力電気信号を調整することを含んでもよい。
【0011】
好ましくは、各前記画素点におけるサブ画素点の画素値の大きさに応じて、前記電源管理チップの出力電気信号を調整することは、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ第1の画素値及び第2の画素値である場合、第1の駆動電気信号と第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点を駆動することを含んでもよい。
【0012】
好ましくは、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ第1の画素値及び第2の画素値である場合、第1の駆動電気信号と第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点を駆動することは、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ第1の画素値及び第2の画素値であり、かつ同一の表示列の複数のサブ画素点の画素値がいずれも前記第1の画素値又は前記第2の画素値である場合、第1の駆動電気信号と第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点を駆動し、かつすべての表示行を駆動する前記第1の駆動電気信号及び前記第2の駆動電気信号の順序が同じであることと、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ第1の画素値及び第2の画素値であり、かつ同一の表示列の隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ前記第1の画素値及び前記第2の画素値である場合、第1の駆動電気信号と第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点を駆動し、かつ隣接する2つの表示行を駆動する前記第1の駆動電気信号及び前記第2の駆動電気信号の順序が異なることと、を含んでもよい。
【0013】
好ましくは、1つの前記画素点は、3つの前記サブ画素点を含んでもよい。
【0014】
好ましくは、前記出力電気信号は、電圧信号又は電流信号であってもよい。
【0015】
本開示の他の態様によれば、表示モジュールに表示される画面の表示画面ソースデータを取得するように構成される取得ユニットであって、前記表示画面ソースデータは、少なくとも、各々の画素点の画素値を含む、取得ユニットと、前記表示画面ソースデータに基づいて、電源管理チップの出力電気信号を調整するように構成される調整ユニットであって、前記出力電気信号は、タイミングコントローラ、発光構造及びレベル変換チップのうちの少なくとも一方を含むパネル関連構造に電力を供給するために使用される、調整ユニットと、を備える、タイミングコントローラを提供する。
【0016】
本開示のさらなる態様によれば、1つ又は複数のプロセッサと、メモリと、1つ又は複数のプログラムと、を備え、前記1つ又は複数のプログラムは、前記メモリに記憶され、前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されるように構成され、前記1つ又は複数のプログラムは、いずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、電子機器を提供する。
【発明の効果】
【0017】
本開示の技術案によれば、表示モジュールに表示される画面の表示画面ソースデータを取得し、その後、表示画面ソースデータに基づいて、電源管理チップの出力電気信号を調整することにより、電源管理チップの出力電気信号の適応的調整を実現し、固定電気信号を出力する態様に比べて、消費電力が低減される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
本開示の一部を構成する明細書用図面は、本開示をさらに理解するようにするためのものであり、本開示の例示的な実施例及びその説明は、本開示を説明するために使用され、本開示を不当に限定するものではない。
【
図1】本開示の実施例による電源管理チップの出力電気信号を調整する方法のフローチャートを示している。
【
図2】本開示の実施例による表示デバイスの模式図を示している。
【
図3】本開示の実施例による電源分配方式の模式図を示している。
【
図4】本開示の実施例によるタイミングコントローラの模式図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0019】
なお、衝突しない限り、本開示の実施例及び実施例中の構成要件を互いに組み合わせることができる。以下、図面を参照しつつ実施例に基づいて本開示を詳しく説明する。
【0020】
当業者に本開示をより良く理解させるために、以下、本開示の実施例の図面を参照しながら、本開示の実施例の構成を明瞭かつ完全に説明するが、説明される実施例は本開示の実施例の一部に過ぎず、全部ではないことは、明らかである。本開示の一部の実施例に基づいて、当業者が創造的な労働を行わずに得られる他の実施例も、すべて本開示の保護範囲内に含まれるべきである。
【0021】
なお、本開示の明細書及び特許請求の範囲並びに上記図面における用語「第1」、「第2」などは、特定の順番又は先後順序を説明するためのものではなく、類似した対象を区別するためのものである。このように使用されるデータは、ここで説明される本開示の実施例のために、適した場合であれば互いに取り替え可能なことは、理解されるべきである。また、用語「含む」、「有する」及びそれらの如何なる変形は、排他的にならずに含まれたものをカバーすることがその意図であり、例えば、一連のステップ又はユニットを含めたプロセス、方法、システム、製品又はデバイスは、明確にリストされたステップ又はユニットに限定される必要がなく、明確にリストされていなかったり、これらのプロセス、方法、製品又はデバイスに固有であったりする他のステップ又はユニットを含むことができる。
【0022】
ある要素(例えば、層、膜、領域、又は基板)が別の要素の「上」にあると記述されている場合、この要素が直接別の要素の上にあってもよく、又は中間要素が存在してもよいことは、理解されるべきである。また、明細書及び特許請求の範囲において、ある要素が別の要素に「接続」されると記述されている場合、この要素が別の要素に「直接接続」されるか、又は、第3の要素を介して別の要素に「接続」されることができる。
【0023】
説明を容易にするために、以下、本開示の実施例で言及される名詞又は用語の一部を説明する。
【0024】
TCON(タイミングコントローラ):デジタルボードから送られてきたLVDS画像データ入力信号(入力信号にはRGBデータ信号、クロック信号、制御信号の3種類の信号が含まれる)をタイミングコントローラで処理した後、液晶パネルを駆動可能なLVDS信号に変換して、直接液晶パネルのLVDS受信チップに送り、記憶された画像データ信号、クロック信号を、シフトレジスタを介して、パネルが認識できる制御信号に変換し、行・列信号RSDSによってパネル内のMOSFETの動作を制御して液晶分子のねじれを制御し、液晶パネルを、画像を表示させるように駆動する役割を担う。タイミングコントローラは、ソフトウェアと固有プログラムを備えたコンポーネントである。
【0025】
電源管理チップ(PMIC、Power Management Integrated Circuits):電子システムにおいて、電気エネルギーの分配、検出及びその他の電気エネルギー管理の職責を担うチップであり、主に、CPUへの給電振幅を識別し、対応する短波を発生し、後段回路の電力出力を推進する役割を果たす。一般的な電源管理チップは、LMG3410R050、UCC12050、BQ25790、IS6537などである。
【0026】
GATE TIMING:タイミングゲートのことである。
【0027】
GOP(GRAPHIC OUTPUT PROTOCOL):従来のVBIOS(ビデオBIOS)を置き換えるために、画像ドライバをUEFIファームウェアへのインターフェースに拡張するために使用されるグラフィック出力プロトコルであって、電源投入リソースなどに初期化動作が要求される。
【0028】
VCOM:共通電圧。TFTには、画素電圧に合わせて、液晶を駆動して現像させるための共通電圧が必要である。
AVDD:アナログ回路用電源。
【0029】
SRIC:割り込み信号を受信する割り込みコントローラであって、イベントが発生すると、現在のプログラムの実行を中止して別のプログラムの実行に移行し、実行が終了した後、実行が中断されたプログラムの実行に戻す役割を果たす。
【0030】
背景技術で紹介したように、関連技術では、固定電圧及び電流が高負荷(heavy loading)での適用に対応できることを確保するために、一般的には、表示モジュールに高負荷動作を満たす固定電圧又は電流を直接供給するが、しかし、低負荷動作時には、実際には、高い電圧又は電流を使用する必要はなく、このような固定電圧又は電流のみを供給する方式は、消費電力の浪費をもたらす。
【0031】
本開示の実施例によれば、電源管理チップの出力電気信号を調整する方法を提供する。
【0032】
図1は、本開示の実施例による電源管理チップの出力電気信号を調整する方法のフローチャートである。
図1に示すように、この方法は、以下のステップS101~S102を含む。
【0033】
ステップS101では、表示モジュールに表示される画面の表示画面ソースデータを取得し、上記表示画面ソースデータは、少なくとも、各々の画素点の画素値を含む。
【0034】
ここで、表示画面ソースデータとは、表示モジュール上にターゲット画面を表示することを実現可能なデータであり、表示画面ソースデータを、表示モジュールを駆動可能なデータに変換することにより、表示モジュール上にターゲット画面を表示することができる。
【0035】
具体的には、表示モジュールは、表示パネルであってもよく、具体的には、LCD表示パネル又はLED表示パネルであってもよい。
【0036】
ステップS102では、上記表示画面ソースデータに基づいて、電源管理チップの出力電気信号を調整し、上記出力電気信号は、タイミングコントローラ、発光構造及びレベル変換チップのうちの少なくとも一方を含むパネル関連構造に電力を供給するために使用される。
【0037】
実際の適用において、電源管理チップは、タイミングコントローラ、発光構造及びレベル変換チップなどの構造に供給電圧を供給し、もちろん、異なる構造の供給電圧は同じであっても、異なっていてもよい。
【0038】
本態様において、表示モジュールに表示される画面の表示画面ソースデータを取得し、その後、表示画面ソースデータに基づいて、電源管理チップの出力電気信号を調整することにより、電源管理チップの出力電気信号の適応的調整を実現し、固定電気信号を出力する態様に比べて、消費電力が低減される。
【0039】
なお、図面のフローチャートに示されるステップは、一連のコンピュータ実行可能な命令のようなコンピュータシステムで実行されることができ、フローチャートには論理的順序が示されているが、場合によっては、示した又は説明したステップをここで説明したものとは異なる順序で実行することができる。
【0040】
本開示のいくつかの実施例では、上記表示画面ソースデータに基づいて、電源管理チップの出力電気信号を調整することは、すべての上記画素点の画素値が同一の画素値である場合、上記画素値の大きさに応じて、上記電源管理チップの出力電気信号を調整することと、すべての上記画素点の画素値が同一の画素値でない場合、異なる画素値の差異に応じて、上記電源管理チップの出力電気信号を調整することと、を含む。すなわち、画素値の大きさ及び画素値の変化に応じて、電源管理チップの出力電気信号を調整する。これにより、表示効果を保証しつつ、消費電力を低減することを実現する。
【0041】
具体的には、すべての上記画素点の画素値が同一の画素値である場合、上記画素値の大きさに応じて、
図3におけるタイミングコントローラ電源、ソース駆動チップ電源、レベル変換チップ電源のうちの少なくとも一方を調整する。一方、すべての上記画素点の画素値が同一の画素値でない場合、異なる画素値の差異に応じて、
図3におけるタイミングコントローラ電源、ソース駆動チップ電源、レベル変換チップ電源の少なくとも一方を調整し、主にソース駆動チップ電源を調整する。これにより、表示効果を保証しつつ、省エネルギー化を図ることを実現する。
【0042】
また、上記サブ画素点の画素値の大きさに応じて、
図3におけるタイミングコントローラ電源の電圧信号又は電流信号を調整することにより、タイミングコントローラ電源信号の電力がサブ画素点の画素値の大きさに適合することを保証する。
【0043】
また、上記サブ画素点の画素値の大きさに応じて、
図3におけるレベル変換チップ電源の電圧信号又は電流信号を調整することにより、レベル変換チップの電力がサブ画素点の画素値の大きさに適合することを保証する。
【0044】
本開示のさらなる実施例では、すべての上記画素点の画素値が同一の画素値である場合、上記画素値の大きさに応じて、上記電源管理チップの出力電気信号を調整することは、すべての上記画素点の画素値が最小画素値である場合、上記出力電気信号を第1の出力電気信号に調整することと、すべての画素点の画素値が最大画素値である場合、上記出力電気信号を第2の出力電気信号に調整することと、すべての画素点の画素値が中間画素値である場合、上記出力電気信号を第3の出力電気信号に調整することであって、上記中間画素値は、上記最小画素値よりも大きくかつ上記最大画素値よりも小さく、上記第1の出力電気信号は、上記第3の出力電気信号よりも小さく、上記第3の出力電気信号は、上記第2の出力電気信号よりも小さいことと、を含む。例えば、すべての画素点が黒色で表示される場合、すべての画素値は最小画素値0であり、このとき、小さい方の第1の出力電気信号を出力すれば表示効果が得られる。すべての画素点が白色で表示される場合、すべての画素値は最小画素値255であり、このとき、大きい方の第2の出力電気信号を出力すれば表示効果が得られる。すべての画素点が灰色で表示される場合、すべての画素値は中間画素値100であり、このとき、中間量である第3の出力電気信号を出力すれば表示効果が得られる。上述のように、表示効果を満足しつつ、消費電力を低減することができる。
【0045】
具体的には、すべての画素点が黒色で表示される場合、小さい方の第1の出力電気信号が出力され、消費されるエネルギーは、概ね最大エネルギー消費量の20%を占める。すべての画素点が白色で表示される場合、大きい方の第2の出力電気信号が出力され、消費されるエネルギーは、概ね最大エネルギー消費量の70%を占める。すべての画素点が灰色で表示される場合、消費されるエネルギーは、概ね最大エネルギー消費量の50%を占める。つまり、エネルギー消費量が節約される。
【0046】
本開示の他の実施例では、すべての上記画素点の画素値が同一の画素値でない場合、異なる画素値の差異に応じて、上記電源管理チップの出力電気信号を調整することは、次の少なくとも一方を含む。隣接する2つの表示行の画素値が順に第1の画素値及び第2の画素値である場合、第1の表示行を駆動する際には上記電源管理チップの出力電気信号を第1の駆動電気信号に調整し、第2の表示行を駆動する際には上記電源管理チップの出力電気信号を第2の駆動電気信号に調整し、上記第1の表示行における画素点の画素値が上記第1の画素値であり、上記第2の表示行における画素点の画素値が上記第2の画素値である。例えば、黒1行と白1行とが交互に表示される場合、黒表示行を駆動する際には第1の駆動電気信号を用い、白表示行を駆動する際には第2の駆動電気信号を用いるが、第1の駆動電気信号と第2の駆動電気信号とは異なるため、レベル変換を行う必要がある。同一の表示行における隣接する2つの画素点の画素値がそれぞれ上記第1の画素値及び上記第2の画素値である場合、上記第1の駆動電気信号と上記第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つの画素点を駆動する。例えば、同一の表示行において黒と白とが交互に表示される場合、黒色で表示される画素点を駆動する際には第1の駆動電気信号を用い、白色で表示される画素点を駆動する際には第2の駆動電気信号を用いるが、第1の駆動電気信号と第2の駆動電気信号とは異なるため、レベル変換を行う必要がある。もちろん、本実施例の態様は例示的なものに過ぎず、すべての上記画素点の画素値が同一でないことは、4行のうち隣接する最初の2行が第1の画素値として表示され、隣接する最後の2行が第2の画素値として表示されること、6行のうち隣接する最初の3行が第1の画素値として表示され、隣接する最後の3行が第2の画素値として表示されることなどを含んでもよいが、ここでは一々列挙しない。
【0047】
具体的には、隣接する2つの表示行の画素値が順に第1の画素値及び第2の画素値である場合、消費されるエネルギーは、概ね最大エネルギー消費量の75%を占める。同一の表示行における隣接する2つの画素点の画素値がそれぞれ上記第1の画素値及び上記第2の画素値である場合、消費されるエネルギーは、概ね最大エネルギー消費量の80%を占め、同様に、エネルギー消費量が節約される。
【0048】
本開示のさらなる実施例では、各上記画素点は、複数のサブ画素点を含み、上記表示画面ソースデータに基づいて、電源管理チップの出力電気信号を調整することは、各上記画素点におけるサブ画素点の画素値の大きさに応じて、上記電源管理チップの出力電気信号を調整することを含む。電源管理チップの出力電気信号をより正確に調整するために、サブ画素点というパラメータを考慮した。
【0049】
本開示のさらなる実施例では、各上記画素点におけるサブ画素点の画素値の大きさに応じて、上記電源管理チップの出力電気信号を調整することは、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ第1の画素値及び第2の画素値である場合、第1の駆動電気信号と第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点を駆動することを含む。これにより、同じ表示効果を前提として、エネルギー消費量を低減することを保証する。もちろん、本実施例の態様は例示的なものに過ぎず、3つのサブ画素点のうち最初の2つが第1の画素値であり、最後の1つが第2の画素値であること、3つのサブ画素点のうち最初の1つが第1の画素値であり、最後の2つが第2の画素値であることなどは、いずれも本態様の保護範囲内にあり、ここでは一々列挙しない。
【0050】
具体的には、各上記画素点におけるサブ画素点の画素値の大きさに応じて、上記
図3におけるタイミングコントローラ電源、ソース駆動チップ電源及びレベル変換チップ電源のうちの少なくとも一方を調整し、主にソース駆動チップ電源を調整することにより、表示効果を保証しつつ、省エネルギー化を図ることを実現する。
【0051】
また、上記サブ画素点の画素値の大きさに応じて、
図3におけるタイミングコントローラ電源の電圧信号又は電流信号を調整することにより、タイミングコントローラ電源信号の電力がサブ画素点の画素値の大きさに適合することを保証する。
【0052】
また、上記サブ画素点の画素値の大きさに応じて、
図3におけるレベル変換チップ電源の電圧信号又は電流信号を調整することにより、レベル変換チップの電力がサブ画素点の画素値の大きさに適合することを保証する。
【0053】
本開示の他の実施例では、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ第1の画素値及び第2の画素値である場合、第1の駆動電気信号と第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点を駆動することは、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ第1の画素値及び第2の画素値であり、かつ同一の表示列の複数のサブ画素点の画素値がいずれも上記第1の画素値又は上記第2の画素値である場合、第1の駆動電気信号と第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点を駆動し、かつすべての表示行を駆動する上記第1の駆動電気信号及び上記第2の駆動電気信号の順序が同じであることと、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ第1の画素値及び第2の画素値であり、かつ同一の表示列の隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ上記第1の画素値及び上記第2の画素値である場合、第1の駆動電気信号と第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点を駆動し、かつ隣接する2つの表示行を駆動する上記第1の駆動電気信号及び上記第2の駆動電気信号の順序が異なることと、を含む。もちろん、本実施例の態様は例示的なものに過ぎず、本実施例に基づく創造的な労働を必要としない如何なる変形は、本開示の保護範囲内に含まれる。
【0054】
具体的には、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ第1の画素値及び第2の画素値であり、かつ同一の表示列の複数のサブ画素点の画素値がいずれも上記第1又は上記第2の画素値である場合、消費されるエネルギーは、概ね最大エネルギー消費量の90%を占める。同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ第1の画素値及び第2の画素値であり、かつ同一の表示列の隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ上記第1の画素値及び第2の画素値である場合、状況はより複雑であり、消費されるエネルギーは、ほぼ最大エネルギー消費量に等しい。
【0055】
具体的には、1つの上記画素点は、3つの上記サブ画素点を含む。3つの上記サブ画素点は、カラー画像の赤、緑、青の3つのチャンネルに対応している。
【0056】
具体的には、上記出力電気信号は、電圧信号又は電流信号である。
【0057】
本開示は、
図2に示すように、ホスト制御ユニット(HOST)、タイミングコントローラ(TCON)、コントローラボード(Controller)、電源管理チップ(PMIC)、レベル変換チップ(Level Shifter)、LED、SRIC、GOP及び表示パネルを備える
図2に示されるデバイスに適用され、具体的な接続関係は
図2に示される。
【0058】
本開示は、
図3に示される電源分配方式に適用され、電源管理チップは、タイミングコントローラ電源をタイミングコントローラに出力し、電源管理チップは、ソース駆動チップ電源をソース駆動チップに出力し、ソース駆動チップは、表示パネルを表示させるように駆動するために使用され、電源管理チップは、レベル変換チップ電源をレベル変換チップに出力する。
【0059】
本開示の実施例は、タイミングコントローラをさらに提供する。なお、本開示の実施例に係るタイミングコントローラは、本開示の実施例による、電源管理チップの出力電気信号を調整するための方法を実行するために使用されることができる。以下、本開示の実施例によるタイミングコントローラを紹介する。
【0060】
図4は、本開示の実施例によるタイミングコントローラの模式図である。
図4に示すように、このタイミングコントローラは、取得ユニット10と、調整ユニット20と、を備える。
【0061】
取得ユニット10は、表示モジュールに表示される画面の表示画面ソースデータを取得するように構成され、上記表示画面ソースデータは、少なくとも、各々の画素点の画素値を含む。
【0062】
調整ユニット20は、上記表示画面ソースデータに基づいて、電源管理チップの出力電気信号を調整するように構成され、上記出力電気信号は、タイミングコントローラ、発光構造及びレベル変換チップのうちの少なくとも一方を含むパネル関連構造に電力を供給するために使用される。
【0063】
本態様において、取得ユニットは、表示モジュールに表示される画面の表示画面ソースデータを取得し、調整ユニットは、表示画面ソースデータに基づいて、電源管理チップの出力電気信号を調整することにより、電源管理チップの出力電気信号の適応的調整を実現し、固定電気信号を出力する態様に比べて、消費電力が低減される。
【0064】
本開示の他の実施例では、調整ユニットは、第1の調整モジュールと、第2の調整モジュールと、を含み、第1の調整モジュールは、すべての上記画素点の画素値が同一の画素値である場合、上記画素値の大きさに応じて、上記電源管理チップの出力電気信号を調整するように構成され、第2の調整モジュールは、すべての上記画素点の画素値が同一の画素値でない場合、異なる画素値の差異に応じて、上記電源管理チップの出力電気信号を調整するように構成される。すなわち、画素値の大きさ及び画素値の変化に応じて、電源管理チップの出力電気信号を調整する。これにより、表示効果を保証しつつ、消費電力を低減することを実現する。
【0065】
本開示のさらなる実施例では、第1の調整モジュールは、第1の調整サブモジュール、第2の調整サブモジュール及び第3の調整サブモジュールのうちの少なくとも一方を含み、第1の調整サブモジュールは、すべての画素点の画素値が最小画素値である場合、上記出力電気信号を第1の出力電気信号に調整するように構成され、第2の調整サブモジュールは、すべての画素点の画素値が最大画素値である場合、上記出力電気信号を第2の出力電気信号に調整するように構成され、第3の調整サブモジュールは、すべての画素点の画素値が中間画素値である場合、上記出力電気信号を第3の出力電気信号に調整するように構成され、上記中間画素値は、上記最小画素値よりも大きくかつ上記最大画素値よりも小さく、上記第1の出力電気信号は、上記第3の出力電気信号よりも小さく、上記第3の出力電気信号は、上記第2の出力電気信号よりも小さい。例えば、すべての画素点が黒色で表示される場合、すべての画素値は最小画素値0であり、このとき、小さい方の第1の出力電気信号を出力すれば表示効果が得られる。すべての画素点が白色で表示される場合、すべての画素値は最小画素値255であり、このとき、大きい方の第2の出力電気信号を出力すれば表示効果が得られる。すべての画素点が灰色で表示される場合、すべての画素値は中間画素値100であり、このとき、中間量である第3の出力電気信号を出力すれば表示効果が得られる。上述のように、表示効果を満足しつつ、消費電力を低減することができる。
【0066】
本開示のさらなる実施例では、第2の調整モジュールは、第4の調整サブモジュール及び第5の調整サブモジュールのうちの少なくとも一方を含み、第4の調整サブモジュールは、隣接する2つの表示行の画素値が順に第1の画素値及び第2の画素値である場合、第1の表示行を駆動する際には上記電源管理チップの出力電気信号を第1の駆動電気信号に調整し、第2の表示行を駆動する際には上記電源管理チップの出力電気信号を第2の駆動電気信号に調整するように構成され、上記第1の表示行における画素点の画素値が上記第1の画素値であり、上記第2の表示行における画素点の画素値が上記第2の画素値である。例えば、黒1行と白1行とが交互に表示される場合、黒表示行を駆動する際には第1の駆動電気信号を用い、白表示行を駆動する際には第2の駆動電気信号を用いるが、第1の駆動電気信号と第2の駆動電気信号とは異なるため、レベル変換を行う必要がある。第5の調整サブモジュールは、同一の表示行における隣接する2つの画素点の画素値がそれぞれ上記第1の画素値及び上記第2の画素値である場合、上記第1の駆動電気信号と上記第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つの画素点を駆動するように構成される。例えば、同一の表示行において黒と白とが交互に表示される場合、黒色で表示される画素点を駆動する際には第1の駆動電気信号を用い、白色で表示される画素点を駆動する際には第2の駆動電気信号を用いるが、第1の駆動電気信号と第2の駆動電気信号とは異なるため、レベル変換を行う必要がある。
【0067】
本開示の他の実施例では、各上記画素点は、複数のサブ画素点を含み、調整ユニットは、第3の調整モジュールを含み、第3の調整モジュールは、各上記画素点におけるサブ画素点の画素値の大きさに応じて、上記電源管理チップの出力電気信号を調整するように構成される。電源管理チップの出力電気信号をより正確に調整するために、サブ画素点というパラメータを考慮した。
【0068】
本開示のさらなる実施例では、第3の調整モジュールは、さらに、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ第1の画素値及び第2の画素値である場合、第1の駆動電気信号と第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点を駆動するように構成される。これにより、同じ表示効果を保証しつつ、エネルギー消費量を低減することを保証する。
【0069】
本開示のさらなる実施例では、第3の調整モジュールは、第6の調整サブモジュールと、第7の調整サブモジュールと、を含み、第6の調整サブモジュールは、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ第1の画素値及び第2の画素値であり、かつ同一の表示列の複数のサブ画素点の画素値がいずれも上記第1の画素値又は上記第2の画素値である場合、第1の駆動電気信号と第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点を駆動し、かつすべての表示行を駆動する上記第1の駆動電気信号及び上記第2の駆動電気信号の順序が同じであるように構成され、第7の調整サブモジュールは、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ第1の画素値及び第2の画素値であり、かつ同一の表示列の隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ上記第1の画素値及び上記第2の画素値である場合、第1の駆動電気信号と第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点を駆動し、かつ隣接する2つの表示行を駆動する上記第1の駆動電気信号及び上記第2の駆動電気信号の順序が異なるように構成される。
【0070】
前記タイミングコントローラは、プロセッサと、メモリと、を備え、上記取得ユニット及び調整ユニットなどは、いずれもプログラムユニットとしてメモリに記憶され、メモリに記憶された上記プログラムユニットをプロセッサが実行することにより、対応する機能を実現する。
【0071】
プロセッサにはコアが含まれており、コアが、メモリから対応するプログラムユニットを呼び出す。コアは、1つ以上設けられてもよく、コアパラメータを調整することでエネルギー消費量を節約する。
【0072】
メモリは、コンピュータ読取可能な媒体のうちの揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、及び/又は、リードオンリーメモリ(ROM)又はフラッシュメモリ(flash RAM)のような不揮発性メモリ等の形態を含み得る。メモリは、少なくとも1つの記憶チップを含む。
【0073】
本開示の実施例は、記憶されたプログラムを含むコンピュータ読取可能な記憶媒体を提供し、前記プログラムは、実行されると、前記コンピュータ読取可能な記憶媒体があるデバイスを、前記電源管理チップの出力電気信号を調整する方法を実行するように制御する。
【0074】
本開示の実施例は、プログラムを実行するように構成されるプロセッサを提供し、前記プログラムは、実行されると、前記電源管理チップの出力電気信号を調整する方法を実行する。
【0075】
本開示の実施例は、1つ又は複数のプロセッサと、メモリと、1つ又は複数のプログラムと、を備え、前記1つ又は複数のプログラムは、前記メモリに記憶され、前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されるように構成され、前記1つ又は複数のプログラムは、いずれか一項に記載の方法を実行するように構成される、電子機器を提供する。
【0076】
本開示の実施例は、デバイスを提供し、デバイスは、プロセッサと、メモリと、メモリに記憶され、プロセッサ上で実行可能なプログラムと、を備え、プロセッサがプログラムを実行するときに少なくとも以下のステップを実現する。
【0077】
ステップS101では、表示モジュールに表示される画面の表示画面ソースデータを取得し、上記表示画面ソースデータは、少なくとも、各々の画素点の画素値を含む。
【0078】
ステップS102では、上記表示画面ソースデータに基づいて、電源管理チップの出力電気信号を調整し、上記出力電気信号は、タイミングコントローラ、発光構造及びレベル変換チップのうちの少なくとも一方を含むパネル関連構造に電力を供給するために使用される。
【0079】
本明細書におけるデバイスは、サーバ、PC、PAD、携帯電話などであってもよい。
【0080】
本開示は、コンピュータプログラム製品をさらに提供し、データ処理デバイス上で実行されるときに、少なくとも以下の方法のステップを有するプログラムの初期化を実行するのに適合する。
【0081】
ステップS101では、表示モジュールに表示される画面の表示画面ソースデータを取得し、上記表示画面ソースデータは、少なくとも、各々の画素点の画素値を含む。
【0082】
ステップS102では、上記表示画面ソースデータに基づいて、電源管理チップの出力電気信号を調整し、上記出力電気信号は、タイミングコントローラ、発光構造及びレベル変換チップのうちの少なくとも一方を含むパネル関連構造に電力を供給するために使用される。
【0083】
本開示の実施例は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供されてもよいことを当業者が理解されるであろう。したがって、本開示は、完全なハードウェア実施例、完全なソフトウェア実施例、又はソフトウェア及びハードウェアを組み合わせた実施例の形態をとることができる。さらに、本開示は、コンピュータ利用可能なプログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ利用可能な記憶媒体(ディスクメモリ、CD-ROM、光学メモリなどを含むが、これらに限定されない)上で実施されるコンピュータプログラム製品の形態をとることができる。
【0084】
本開示は、本開示の実施例による方法、デバイス(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明される。フローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、ならびにフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実現され得ることが理解されるべきである。これらのコンピュータプログラム命令は、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに提供されて、1つのマシンを生成することができ、これにより、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサによって実行される命令から、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現する装置を生成する。
【0085】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスを特定の方法で動作させることができるコンピュータ読取可能なメモリに記憶されてもよく、これにより、このコンピュータ読取可能なメモリに記憶された命令から、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現する命令装置を備えた製造品を生成する。
【0086】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスにロードされてもよく、これにより、コンピュータ又は他のプログラマブルデバイス上で一連の操作ステップを実行してコンピュータで実現される処理を生成し、コンピュータ又は他のプログラマブルデバイス上で実行される命令は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0087】
典型的な構成では、計算デバイスは、1つ又は複数のプロセッサ(CPU)、入出力インターフェース、ネットワークインターフェース、及びメモリを備える。
【0088】
メモリは、コンピュータ読取可能な媒体うちのの揮発性メモリ、ランダムアクセスメモリ(RAM)、及び/又は、リードオンリーメモリ(ROM)又はフラッシュメモリ(flash RAM)のような不揮発性メモリ等の形態を含み得る。メモリは、コンピュータ読取可能な媒体の一例である。
【0089】
コンピュータ読取可能な媒体は、任意の方法又は技術によって情報記憶を実現することができる揮発性及び不揮発性、リムーバブル及びノンリムーバブルメディアを含む。情報は、コンピュータ読取可能な命令、データ構造、プログラムのモジュール又は他のデータであってもよい。コンピュータの記憶媒体の例は、相変化メモリ(PRAM)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)、他の種類のランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリーメモリ(EEPROM)、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、コンパクトディスクリードオンリーメモリ(CDーROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)又は他の光学ストレージ、コンパクトカセット、磁気テープ・磁気ディスクストレージ又は他の磁気記憶デバイス又は他の非伝送媒体を含むが、これらに限定されるものではなく、計算デバイスがアクセス可能な情報を記憶するために使用されることができる。本明細書で定義されるように、コンピュータ読取可能な媒体は、変調されたデータ信号及び搬送波のような一時的なコンピュータ読取可能な媒体(transitory media)を含まない。
【0090】
なお、また、用語「含む」、「有する」又はその他の任意の変形は、排他的にならずに含まれたものをカバーすることがその意図であり、そのため、一連の要素を含むプロセス、方法、商品又はデバイスは、それらの要素だけでなく、明示的にリストされていない他の要素も含むか、又はそのようなプロセス、方法、商品又はデバイスに固有の要素も含む。これ以上の制限がない場合、「1つの・・・を含む」という語句で限定される要素は、要素を含むプロセス、方法、商品又はデバイスにさらに他の同じ要素が存在することを排除するものではない。
【0091】
以上の説明から、本開示の上述した実施例は、以下の技術効果を達成することが分かる。
【0092】
1)本開示に係る電源管理チップの出力電気信号を調整する方法によれば、表示モジュールに表示される画面の表示画面ソースデータを取得し、その後、表示画面ソースデータに基づいて、電源管理チップの出力電気信号を調整することにより、電源管理チップの出力電気信号の適応的調整を実現し、固定電気信号を出力する態様に比べて、消費電力が低減される。
【0093】
2)本開示に係るタイミングコントローラによれば、取得ユニットは、表示モジュールに表示される画面の表示画面ソースデータを取得し、調整ユニットは、表示画面ソースデータに基づいて、電源管理チップの出力電気信号を調整することにより、電源管理チップの出力電気信号の適応的調整を実現し、固定電気信号を出力する態様に比べて、消費電力が低減される。
【0094】
以上は、本開示の好適な実施例に過ぎず、本開示を限定するものではなく、当業者であれば、本開示に様々な変更や変形が可能である。本開示の思想や原則内の如何なる修正、均等の置き換え、改良なども、本開示の保護範囲内に含まれるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2023-11-10
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電源管理チップの出力電気信号を調整する方法であって、
表示モジュールに表示される画面の表示画面ソースデータを取得することであって、前記表示画面ソースデータは、少なくとも、各々の画素点の画素値を含むことと、
前記表示画面ソースデータに基づいて、電源管理チップの出力電気信号を調整することであって、前記出力電気信号は、タイミングコントローラ、発光構造及びレベル変換チップのうちの少なくとも一方を含むパネル関連構造に電力を供給するために使用されることと、を含む方法。
【請求項2】
前記表示画面ソースデータに基づいて、前記電源管理チップの出力電気信号を調整することは、
すべての前記画素点の画素値が同一の画素値である場合、前記画素値の大きさに応じて、前記電源管理チップの出力電気信号を調整することと、
すべての前記画素点の画素値が同一の画素値でない場合、異なる画素値の差異に応じて、前記電源管理チップの出力電気信号を調整することと、を含む、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
すべての前記画素点の画素値が同一の画素値である場合、前記画素値の大きさに応じて、前記電源管理チップの出力電気信号を調整することは、
すべての画素点の画素値が最小画素値である場合、前記出力電気信号を第1の出力電気信号に調整することと、
すべての画素点の画素値が最大画素値である場合、前記出力電気信号を第2の出力電気信号に調整することと、
すべての画素点の画素値が中間画素値である場合、前記出力電気信号を第3の出力電気信号に調整することであって、前記中間画素値は、前記最小画素値よりも大きくかつ前記最大画素値よりも小さく、前記第1の出力電気信号は、前記第3の出力電気信号よりも小さく、前記第3の出力電気信号は、前記第2の出力電気信号よりも小さいことと、のうちの少なくとも一方を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
すべての前記画素点の画素値が同一の画素値でない場合、異なる画素値の差異に応じて、前記電源管理チップの出力電気信号を調整することは、
隣接する2つの表示行の画素値が順に第1の画素値及び第2の画素値である場合、第1の表示行を駆動する際には前記電源管理チップの出力電気信号を第1の駆動電気信号に調整し、第2の表示行を駆動する際には前記電源管理チップの出力電気信号を第2の駆動電気信号に調整することであって、前記第1の表示行における画素点の画素値が前記第1の画素値であり、前記第2の表示行における画素点の画素値が前記第2の画素値であることと、
同一の表示行における隣接する2つの画素点の画素値がそれぞれ前記第1の画素値及び前記第2の画素値である場合、前記第1の駆動電気信号と前記第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つの画素点を駆動することと、のうちの少なくとも一方を含む、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
各前記画素点は、複数のサブ画素点を含み、前記表示画面ソースデータに基づいて、電源管理チップの出力電気信号を調整することは、
各前記画素点におけるサブ画素点の画素値の大きさに応じて、前記電源管理チップの出力電気信号を調整することを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
各前記画素点におけるサブ画素点の画素値の大きさに応じて、前記電源管理チップの出力電気信号を調整することは、
同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ第1の画素値及び第2の画素値である場合、第1の駆動電気信号と第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点を駆動することを含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ第1の画素値及び第2の画素値である場合、第1の駆動電気信号と第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点を駆動することは、
同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ第1の画素値及び第2の画素値であり、かつ同一の表示列の複数のサブ画素点の画素値がいずれも前記第1の画素値又は前記第2の画素値である場合、第1の駆動電気信号と第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点を駆動し、かつすべての表示行を駆動する前記第1の駆動電気信号及び前記第2の駆動電気信号の順序が同じであることと、
同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ第1の画素値及び第2の画素値であり、かつ同一の表示列の隣接する2つのサブ画素点の画素値がそれぞれ前記第1の画素値及び前記第2の画素値である場合、第1の駆動電気信号と第2の駆動電気信号とを交互に用いて、同一の表示行における隣接する2つのサブ画素点を駆動し、かつ隣接する2つの表示行を駆動する前記第1の駆動電気信号及び前記第2の駆動電気信号の順序が異なることと、を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
1つの前記画素点は、3つの前記サブ画素点を含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記出力電気信号は、電圧信号又は電流信号である、
請求項1に記載の方法。
【請求項10】
表示モジュールに表示される画面の表示画面ソースデータを取得するように構成される取得ユニットであって、前記表示画面ソースデータは、少なくとも、各々の画素点の画素値を含む、取得ユニットと、
前記表示画面ソースデータに基づいて、電源管理チップの出力電気信号を調整するように構成される調整ユニットであって、前記出力電気信号は、タイミングコントローラ、発光構造及びレベル変換チップのうちの少なくとも一方を含むパネル関連構造に電力を供給するために使用される、調整ユニットと、
を備える、タイミングコントローラ。
【請求項11】
1つ又は複数のプロセッサと、メモリと、1つ又は複数のプログラムと、を備え、前記1つ又は複数のプログラムは、前記メモリに記憶され、前記1つ又は複数のプロセッサによって実行されるように構成され、前記1つ又は複数のプログラムは、請求項1から9のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される、電子機器。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0044】
本開示のさらなる実施例では、すべての上記画素点の画素値が同一の画素値である場合、上記画素値の大きさに応じて、上記電源管理チップの出力電気信号を調整することは、すべての上記画素点の画素値が最小画素値である場合、上記出力電気信号を第1の出力電気信号に調整することと、すべての画素点の画素値が最大画素値である場合、上記出力電気信号を第2の出力電気信号に調整することと、すべての画素点の画素値が中間画素値である場合、上記出力電気信号を第3の出力電気信号に調整することであって、上記中間画素値は、上記最小画素値よりも大きくかつ上記最大画素値よりも小さく、上記第1の出力電気信号は、上記第3の出力電気信号よりも小さく、上記第3の出力電気信号は、上記第2の出力電気信号よりも小さいことと、を含む。例えば、すべての画素点が黒色で表示される場合、すべての画素値は最小画素値0であり、このとき、小さい方の第1の出力電気信号を出力すれば表示効果が得られる。すべての画素点が白色で表示される場合、すべての画素値は最大画素値255であり、このとき、大きい方の第2の出力電気信号を出力すれば表示効果が得られる。すべての画素点が灰色で表示される場合、すべての画素値は中間画素値100であり、このとき、中間量である第3の出力電気信号を出力すれば表示効果が得られる。上述のように、表示効果を満足しつつ、消費電力を低減することができる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0065
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0065】
本開示のさらなる実施例では、第1の調整モジュールは、第1の調整サブモジュール、第2の調整サブモジュール及び第3の調整サブモジュールのうちの少なくとも一方を含み、第1の調整サブモジュールは、すべての画素点の画素値が最小画素値である場合、上記出力電気信号を第1の出力電気信号に調整するように構成され、第2の調整サブモジュールは、すべての画素点の画素値が最大画素値である場合、上記出力電気信号を第2の出力電気信号に調整するように構成され、第3の調整サブモジュールは、すべての画素点の画素値が中間画素値である場合、上記出力電気信号を第3の出力電気信号に調整するように構成され、上記中間画素値は、上記最小画素値よりも大きくかつ上記最大画素値よりも小さく、上記第1の出力電気信号は、上記第3の出力電気信号よりも小さく、上記第3の出力電気信号は、上記第2の出力電気信号よりも小さい。例えば、すべての画素点が黒色で表示される場合、すべての画素値は最小画素値0であり、このとき、小さい方の第1の出力電気信号を出力すれば表示効果が得られる。すべての画素点が白色で表示される場合、すべての画素値は最大画素値255であり、このとき、大きい方の第2の出力電気信号を出力すれば表示効果が得られる。すべての画素点が灰色で表示される場合、すべての画素値は中間画素値100であり、このとき、中間量である第3の出力電気信号を出力すれば表示効果が得られる。上述のように、表示効果を満足しつつ、消費電力を低減することができる。
【国際調査報告】