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特表2024-531901ワイヤリングハーネスモジュールと組立式ワイヤリングハーネス
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-03
(54)【発明の名称】ワイヤリングハーネスモジュールと組立式ワイヤリングハーネス
(51)【国際特許分類】
   H01R 9/03 20060101AFI20240827BHJP
   H01R 11/11 20060101ALI20240827BHJP
   H01R 13/03 20060101ALI20240827BHJP
   H02G 3/30 20060101ALI20240827BHJP
   H02G 3/04 20060101ALI20240827BHJP
【FI】
H01R9/03 Z
H01R11/11 G
H01R11/11 H
H01R13/03 D
H02G3/30
H02G3/04
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024505478
(86)(22)【出願日】2022-07-26
(85)【翻訳文提出日】2024-01-29
(86)【国際出願番号】 CN2022107934
(87)【国際公開番号】W WO2023005930
(87)【国際公開日】2023-02-02
(31)【優先権主張番号】202110876044.0
(32)【優先日】2021-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202121766135.0
(32)【優先日】2021-07-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519428937
【氏名又は名称】吉林省中▲イン▼高科技有限公司
【氏名又は名称原語表記】JILIN ZHONG YING HIGH TECHNOLOGY CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1801, Unit 1, Building 13, Wanlonglishuiwan (One) Chaofan Street, High-Tech Development Zone, Changchun, Jilin 130000 China
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100127465
【弁理士】
【氏名又は名称】堀田 幸裕
(72)【発明者】
【氏名】ワン、チャオ
【テーマコード(参考)】
5E077
5G357
5G363
【Fターム(参考)】
5E077BB01
5E077BB12
5E077CC05
5E077DD14
5E077EE13
5E077JJ20
5G357DA06
5G357DB03
5G357DC12
5G357DD01
5G357DD06
5G357DF10
5G357DG05
5G363AA16
5G363BA02
5G363DA15
5G363DA20
5G363DC02
(57)【要約】
ワイヤリングハーネスモジュールと組立式ワイヤリングハーネスは、導体部と導体部を封止する絶縁部を備え、導体部は少なくとも1つの導体を備え、各導体は少なくとも1つの入力導電性コンタクトと少なくとも1つの出力導電性コンタクトにそれぞれ接続され、異なるワイヤリングハーネスモジュールの入力導電性コンタクトと出力導電性コンタクトを接続し、異なるワイヤリングハーネスモジュールの導体を電気的に接続する。組立式ワイヤリングハーネスは、複数のワイヤリングハーネスモジュールを所定の接合方式で接合して構成され、複数のワイヤリングハーネスモジュールの導体同士は入力導電性コンタクトと出力導電性コンタクトにより電気的に接続されている。本出願による各ワイヤリングハーネスモジュールは少なくとも2つの別のワイヤリングハーネスモジュールに接続され、各導体は少なくとも2つの別の導体に電気的に接続されることで、複雑な導電回路に組立てることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
導体部(110)と前記導体部(110)を封止する絶縁部(120)とを備えるワイヤリングハーネスモジュール(100)であって、
前記導体部(110)は、少なくとも一つの導体(111)を備え、前記導体(111)のそれぞれは少なくとも1つの入力導電性コンタクト(130)と少なくとも一つの出力導電性コンタクト(140)に接続され、異なるワイヤリングハーネスモジュール(100)の入力導電性コンタクト(130)と出力導電性コンタクト(140)とを接続することにより、異なるワイヤリングハーネスモジュール(100)の導体(111)を電気的に接続するワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項2】
前記導体部(110)は、互いに絶縁された導体(111)を複数備える請求項1に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項3】
前記導体部(110)は、接続セグメント(112)を備え、少なくとも2つの導体(111)は前記接続セグメント(112)を介して電気的に接続される請求項1に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項4】
前記導体(111)のそれぞれは一つ又は複数の入力接点を具備し、前記入力接点のそれぞれは1つの前記入力導電性コンタクト(130)に接続され、
前記導体(111)のそれぞれは1つまたは複数の出力接点を具備し、前記出力接点のそれぞれは1つの前記出力導電性コンタクト(140)に接続される請求項1に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項5】
前記入力導電性コンタクト(130)及び前記出力導電性コンタクト(140)の少なくとも一方が、前記絶縁部(120)に突出する請求項1に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項6】
前記入力導電性コンタクト(130)と前記出力導電性コンタクト(140)のいずれも前記絶縁部(120)に突出するバットジョイント(103)であり、異なるワイヤリングハーネスモジュール(100)のバットジョイント(103)を重ね合わせ接続固定することにより、異なるワイヤリングハーネスモジュール(100)の導体(111)を電気的に接続する請求項5に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項7】
前記入力導電性コンタクト(130)及び前記出力導電性コンタクト(140)の一方は、前記絶縁部(120)に突出した雄端子プラグ(101)であり、他方は前記絶縁部(120)内に窪んで設けられた雌端子ソケット(102)であり、異なるワイヤリングハーネスモジュールの前記雄端子プラグ(101)と前記雌端子ソケット(102)とを差込み接続することにより、異なるワイヤリングハーネスモジュール(100)の前記導体(111)を電気的に接続する請求項1に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項8】
前記雄端子プラグ(101)及び/又は前記雌端子ソケット(102)の少なくとも一部にコーティング層を備える請求項7に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項9】
前記コーティング層の材料は、金、銀、ニッケル、錫、亜鉛、錫-鉛合金、銀-アンチモン合金、パラジウム、パラジウム-ニッケル合金、黒鉛-銀、グラフェン-銀、銀-金-ジルコニウム合金の中の1つ又は複数である請求項8に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項10】
前記コーティング層は、ベース層及び表面層を含む請求項8に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項11】
前記ベース層の材料は、金、銀、ニッケル、錫、錫-鉛合金、亜鉛の中の1つまたは複数であり、
前記表面層の材料は、金、銀、ニッケル、錫、錫-鉛合金、銀-アンチモン合金、パラジウム、パラジウム-ニッケル合金、黒鉛-銀、グラフェン-銀、銀-金-ジルコニウム合金の中の1つ又は複数である請求項10に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項12】
前記ベース層の厚みが0.01μm-15μmである請求項10に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項13】
前記ベース層の厚みが0.1μm-9μmである請求項10に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項14】
前記表面層の厚みが0.5μm-55μmである請求項10に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項15】
前記表面層の厚みが1μm-35μmである請求項10に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項16】
前記導体(111)と前記入力導電性コンタクト(130)は圧着、溶接または一体化成形により電気的に接続され、前記導体(111)と前記出力導電性コンタクト(140)は圧着、溶接または一体化成形により電気的に接続される請求項1から7のいずれか1項に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項17】
前記絶縁部(120)は、接合予定面(121)を備え、異なるワイヤリングハーネスモジュール(100)の接合予定面(121)を接合することで、異なるワイヤリングハーネスモジュール(100)の絶縁部(120)を接続する請求項1に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項18】
前記絶縁部(120)は、前記ワイヤリングハーネスモジュール(100)の長手方向で対向する2つの端面(104)を具備し、前記接合予定面(121)は、少なくとも1つの端面(104)を備える請求項17に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項19】
前記絶縁部(120)は、前記ワイヤリングハーネスモジュール(100)の円周方向に沿って設けられた側周面(105)を備え、前記接合予定面(121)は、前記側周面(105)の少なくとも一部の領域を含む請求項17に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項20】
前記側周面(105)は、平面(106)を備え、前記接合予定面(121)は前記平面(106)の少なくとも一部の領域を含み、および/または、前記側周面(105)は曲面(107)を備え、前記接合予定面(121)は前記曲面(107)の少なくとも一部の領域を含む請求項19に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項21】
前記接合予定面(121)または前記接合予定面(121)の隣接面に接合固定部材(150)が設けられ、異なるワイヤリングハーネスモジュール(100)の接合予定面(121)同士は接合固定部材(150)間の接続により相対的に固定される請求項17に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項22】
前記接合固定部材(150)は、接着層、磁気吸着部材、差込み接続部材、係止接続部材、ボルト構造、リベット構造、溶接部材、結束部材、またはロック部材である請求項21に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項23】
接合後の前記接合面(121)が分離して施される分離力は少なくとも0.5 Nである請求項17に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項24】
前記入力導電性コンタクト(130)と前記出力導電性コンタクト(140)は、前記接合予定面(121)に設けられる請求項17乃至23のいずれか1項に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項25】
前記ワイヤリングハーネスモジュールは長手方向を具備し、前記絶縁部(120)は、前記ワイヤリングハーネスモジュール(100)の長手方向で対向する2つの端面(104)と前記ワイヤリングハーネスモジュール(100)の円周方向に沿って設けられた側周面(105)を備え、
少なくとも1つの前記入力導電性コンタクト(130)は一つの前記端面(104)または前記側周面(105)に設けられ、少なくとも1つの前記出力導電性コンタクト(140)は一つの前記端面(104)または前記側周面(105)に設けられる請求項1乃至7のいずれか1項に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項26】
前記絶縁部(120)の材料は、柔軟性材料である請求項1乃至7のいずれか1項に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項27】
前記導体(111)は、ソリッドワイヤ、マルチコアストランドワイヤ、導電箔、またはフラット配線である請求項1乃至7のいずれか1項に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項28】
前記絶縁部(120)の外壁にワイヤリングハーネスをサポートするベースに固定連結するためのワイヤリングハーネス固定部材(160)が設けられている請求項1乃至7のいずれか1項に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項29】
前記ワイヤリングハーネスモジュール(100)の横断面は、円形又は楕円形又は矩形又は多角形又はE形又はF形又はH形又はK形又はL形又はT形又はU形又はV形又はW形又はX形又はY形又はZ形又は半弧形又は弧形又は波形構造に形成する請求項1乃至7のいずれか1項に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項30】
前記導体(111)の材料は、金属、導電性セラミックス、炭素含有導体、固体電解質、混合導体、導電性高分子材料の中の1つまたは複数の組み合わせである請求項1乃至7のいずれか1項に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項31】
前記導体(111)の材料は、銅又は銅合金又はアルミニウム又はアルミニウム合金である請求項30に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項32】
前記絶縁部(120)の外郭または内部に遮断層が設けられた請求項1乃至7のいずれか1項に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項33】
請求項1乃至21のいずれか1項に記載の複数のワイヤリングハーネスモジュール(100)が所定の接合方式で接合されてなり、複数の前記ワイヤリングハーネスモジュール(100)の導体(111)同士は前記入力導電性コンタクト(130)と前記出力導電性コンタクト(140)とにより電気的に接続される組立式ワイヤリングハーネス。
【請求項34】
前記所定の接合方式は、前記ワイヤリングハーネスモジュール(100)の長手方向に垂直な横方向に沿って接合される横方向接合方式と、前記ワイヤリングハーネスモジュール(100)の長手方向に平行な縦方向に沿って接合される縦方向接合方式の少なくとも一つの方式を含む請求項33に記載の組立式ワイヤリングハーネス。
【請求項35】
前記所定の接合方式は、前記横方向接合方式と前記縦方向接合方式を含み、前記横方向接合方式により前記組立式ワイヤリングハーネスの主幹ワイヤリングハーネスセグメントを形成し、前記縦方向接合方式により前記組立式ワイヤリングハーネスの分岐ワイヤリングハーネスセグメントを形成する請求項34に記載の組立式ワイヤリングハーネス。
【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、2021年7月30日に出願された出願番号が202110876044.0の中国特許出願と2021年7月30日に出願された出願番号が202121766135.0の中国実用新案出願の優先権を主張し、上記出願に開示された内容を本出願の一部として引用する。
【技術分野】
【0002】
本出願は、電気的接続の技術分野に関し、特にワイヤリングハーネスモジュール及び組立式ワイヤリングハーネスに関する。
【背景技術】
【0003】
自動車、列車、汽船などの交通工具の電気的機能がますます複雑になるにつれて、対応する回路も次第に増加して、各電気機器と電源の間を接続するワイヤリングハーネス回路もますます増えているので、ワイヤリングハーネスはますます巨大で複雑になってきた。例えば、Cレベルの車両の車体のメインワイヤリングハーネスは、大体800~1000枚の回路が1枚の大まかなワイヤリングハーネスに組み立てられて車体の各位置に分布されている。ワイヤリングハーネスの一部が損害される場合、ワイヤリングハーネス全体を交換するしかない。一方、カスタマイズ製造などの原因で、ワイヤリングハーネスの回路と分岐回路は徐々に柔軟性を持つとともに異なるモデルのワイヤリングハーネスを同時に製造することが求められ、量産が適用されないに従って、多くの特殊な設備と作業服が必要であり、作業者により高い技術とワイヤリングハーネスに対する検出能力が求められている。そのため、複雑なワイヤリングハーネスの場合、製造とメンテナンスが非常に困難である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願は、複雑なワイヤリングハーネスの製造およびメンテナンスが困難な問題を解決するために、ワイヤリングハーネスモジュールと組立式ワイヤリングハーネスを提供することを目的とする。
【0005】
本出願の一態様の実施例によれば、導体部と、前記導体部を封止する絶縁部とを備え、前記導体部は少なくとも1つの導体を備え、前記導体のそれぞれは少なくとも1つの入力導電性コンタクトと少なくとも1つの出力導電性コンタクトとに接続され、異なるワイヤリングハーネスモジュールの入力導電性コンタクトと出力導電性コンタクトとを接続することにより、異なるワイヤリングハーネスモジュールの導体を電気的に接続するワイヤリングハーネスモジュールを提供する。
【0006】
本出願の他方の態様の実施例によれば、一態様の実施例によるワイヤリングハーネスモジュールが所定の接合方式で接合されてなるものであって、複数の前記ワイヤリングハーネスモジュールの導体同士は、前記入力導電性コンタクトと前記出力導電性コンタクトとにより電気的に接続される組立式ワイヤリングハーネスを提供する。
【0007】
本出願のワイヤリングハーネスモジュール及び組立式ワイヤリングハーネスは、以下の特徴とメリットを具備する。
1.本出願のワイヤリングハーネスモジュールは、ワイヤリングハーネスに組立てるためのものであり、各ワイヤリングハーネスモジュールの各導体は、少なくとも1つの入力導電性コンタクトと少なくとも1つの出力導電性コンタクトとに接続することにより、各ワイヤリングハーネスモジュールは少なくとも2つの別のワイヤリングハーネスモジュールに接続され、各導体は少なくとも2つの別の導体に電気的に接続され、複雑な導電回路に組立てることができる。
2.本出願のワイヤリングハーネスモジュールは、複数の入力導電性コンタクト及び/又は複数の出力導電性コンタクトを設置して、並列回路の接続を実現し、複雑なワイヤリングハーネスに組立てる時に、ワイヤリングハーネスモジュールの数を減らすことにより、ワイヤリングハーネスの体積を減らし、コストを下げることができる。
3.本出願のワイヤリングハーネスモジュールは入力導電性コンタクトと出力導電性コンタクトであって、雄端子プラグと雌端子ソケットを取り付け、雄端子プラグと雌端子ソケットを差込み接続することで異なるワイヤリングハーネスモジュールの導体を電気的に接続でき、構造が簡素化され、接続動作が簡単である。
4.本出願のワイヤリングハーネスモジュールの絶縁部には接合予定面が設けられ、異なるワイヤリングハーネスモジュールの絶縁部を接続することにより、ワイヤリングハーネスモジュールをよりしっかり組立てて接続することができ、ワイヤリングハーネスモジュールの間が容易に離脱されるか緩やかにならず、安全で確実に電気的接続を実現することができる。
5.本出願の組立式ワイヤリングハーネスはモジュール化、量産化、自動化生産、カスタマイズ製造が可能で、生産率を高め、歩留まりを向上し、メンテナンスに有利である。
【図面の簡単な説明】
【0008】
以下の図面は本出願について概略的に説明及び解釈しており、本出願の範囲はこれに限られない。
図1図1は、本出願のワイヤリングハーネスモジュールの一実施例を示す構造概略図である。
図2図2図1によるワイヤリングハーネスモジュールが並べて接合された状態を示す概略図である。
図3図3図1によるワイヤリングハーネスモジュールが並べて接合された状態と前後に接合された状態を示す概略図である。
図4図4は本出願のワイヤリングハーネスモジュールの別の実施例を示す構造概略図である。
図5図5図4によるワイヤリングハーネスモジュールが前後に接合された状態を示す概略図である。
図6図6図4によるワイヤリングハーネスモジュールが並べて接合された状態を示す概略図である。
図7図7は本出願による異なるワイヤリングハーネスモジュールの接続方式を示す概略図である。
図8図8図7による雄端子プラグと雌端子ソケットが差込み接続される一実施例を示す概略図である。
図9図9図7による雄端子プラグと雌端子ソケットが差込み接続される別の一実施例を示す概略図である。
図10図10図7による雄端子プラグと雌端子ソケットの構造概略図である。
図11図11図7による雄端子プラグと雌端子ソケットの別の構造概略図である。
図12図12は本出願による異なるワイヤリングハーネスモジュールの側面が接合された状態を示す概略図である。
図13図13図12によるワイヤリングハーネスモジュールの平面図である。
図14図14は本出願による異なるワイヤリングハーネスモジュールの別の接続方式を示す概略図である。
図15図15は本出願によるワイヤリングハーネスモジュールの導体の第1の実施例を示す概略図である。
図16図16は本出願によるワイヤリングハーネスモジュールの導体の第2の実施例を示す概略図である。
図17図17は本出願によるワイヤリングハーネスモジュールの導体の第3の実施例を示す概略図である。
図18図18は本出願によるワイヤリングハーネスモジュールにワイヤリングハーネス固定部材を取り付けた構造概略図である。
図19図19は本出願によるワイヤリングハーネスモジュールに接合固定部材を取り付けた一実施例を示す構造概略図である。
図20図20図19によるワイヤリングハーネスモジュールの側面図である。
図21図21図19による2つのワイヤリングハーネスモジュールの接続状態を示す概略図である。
図22図22は本出願によるワイヤリングハーネスモジュールに接合固定部材を取り付けた別の一実施例を示す構造概略図である。
図23図23図22による2つのワイヤリングハーネスモジュールの接続状態を示す概略図である。
図24図24は本出願によるワイヤリングハーネスモジュールが挿入シスモジュールによって電気機器のコンタクトに接続された状態を示す概略図である。
【発明を実施するための最良な形態】
【0009】
本出願の技術的特徴、目的及び効果をより明確に理解できるように、図面を参照して本出願の具体的な実施例を説明する。ただし、用語「第1」、「第2」などは目的を説明するためのもので、相対的な重要性を示唆したり暗示したり技術的特徴の数を意味するのではなく、「第1」、「第2」などに限定される特徴は、1つまたは複数の対応する特徴を明示的または暗示的に含むことができる。本出願の説明において、特に限定されない限り、「多数」は2つ以上を意味する。本明細書の説明において、特に限定されない限り、用語「接続」は広い意味に理解されるべきである。例えば、固定的に接続されたり、着脱可能に接続されたり、直接に接続されたり、中間媒体を介して接続されることができるので、当業者は具体的な状況に応じて本特許における上記用語の具体的な意味を理解すべきである。
【0010】
図1及び図3に示すように、本出願の一態様の実施例によれば、導体部110と導体部110を封止する絶縁部120とを含み、導体部110は少なくとも1つの導体111を含み、導体111のそれぞれは少なくとも1つの入力導電性コンタクト130と少なくとも1つの出力導電性コンタクト140とに接続され、異なるワイヤリングハーネスモジュール100の入力導電性コンタクト130と出力導電性コンタクト140を接続することにより、異なるワイヤリングハーネスモジュール100の導体111を電気的に接続するワイヤリングハーネスモジュール100を提供する。
【0011】
本出願のワイヤリングハーネスモジュールは、ワイヤリングハーネスに組立てられるためのもので、各ワイヤリングハーネスモジュール100の各導体111は少なくとも1つの入力導電性コンタクト130と少なくとも1つの出力導電性コンタクト140に接続されることにより、各ワイヤリングハーネスモジュールを少なくとも2つの別のワイヤリングハーネスモジュールに接続させ、各導体は少なくとも2つの別の導体に電気的に接続されて、複雑な導電回路に組立てることができる。
【0012】
図2図3図5に示すように、ワイヤリングハーネスを組立てる時、必要になるワイヤリングハーネス導電回路に応じて、複数のワイヤリングハーネスモジュールの導体を入力導電性コンタクト130と出力導電性コンタクト140を介して接続し(図3を参照)、組立てる方式は柔軟性を持ち、着脱が便利であり、メンテナンス時に破損されたワイヤリングハーネスモジュールを離脱させるだけで、ワイヤリングハーネス全体やグループ全体を交換する必要がないので、製造コストとメンテナンスコストを節約できる。
【0013】
3つのワイヤリングハーネスモジュール100の組み立てを例にすると、3つのワイヤリングハーネスモジュール100はそれぞれ第1のワイヤリングハーネスモジュール、第2のワイヤリングハーネスモジュール、第3のワイヤリングハーネスモジュールであり、組立てる時に第1のワイヤリングハーネスモジュールの出力導電性コンタクト140は第2のワイヤリングハーネスモジュールの入力導電性コンタクト130に接続され、第2のワイヤリングハーネスモジュールの出力導電性コンタクト140は、第3のワイヤリングハーネスモジュールの入力導電性コンタクト130に接続されることで、3つのワイヤリングハーネスモジュール100は、順に電気的に接続されることができる。
【0014】
本出願のワイヤリングハーネスモジュールは量産化、自動化生産、カスタマイズ製造が可能で、生産率を高め、歩留まりを向上することができる。
【0015】
さらに、導体111の断面積は0.1mm-260mmである。ワイヤリングハーネスにおいて、導体111の断面積によって導体111に流れる電流が決定され、一般的に通信可能な導体111は電流が小さく、導体111の断面積も小さく、例えば、自動車用ワイヤリングハーネスのシグナリングライン導体111の最小断面積は0.1mmに達することができ、電源がターンオンされた導体111は電流が大きく、導体111の断面積も大きく、例えば自動車用バッテリワイヤリングハーネスの場合、導体111の最大断面積は260mmに達することができる。導体111の断面積が小さい場合、ワイヤフィーダーによって敷設することで導体111を配置し、導体111の断面積が大きい場合、導体111を3次元にプリンタするか、或いは成形された導体111を直接に敷設する方法を用いることができる。
【0016】
さらに、絶縁部120の材料は、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ナイロン、ポリプロピレン、シリコンゴム、クロスリンケージポリオレフィン、合成ゴム、ポリウレタン弾性体、クロスリンケージポリエチレン、ポリエチレンの中の1つ以上である。
【0017】
さらに、絶縁部120の破壊強度は0.3KV/mm~35KV/mmである。破壊強度は絶縁破壊強度とも呼ばれる。材料が電界作用下で破裂(破壊)するのを防止するために耐えられる最高電界強度を指す。絶縁部120の破壊強度が0.3KV/mm未満の場合、薄い絶縁部120の一部が一般的な電圧で破壊され、絶縁が無効になれる。絶縁部120の破壊強度が35KV/mmを超えると、一般的な車載環境で35KVを超える高圧は発生しなく、破壊強度が高すぎる材料を使用すると、集積ワイヤリングハーネスモジュールのコストを高め、設計上の無駄になる。
【0018】
また、絶縁部120の厚さは0.03mm~5mmであってよい。絶縁部120の厚さが0.03mm未満の場合、絶縁部120の破壊電圧を動作電圧よりも高くすることは保証できないだけでなく、絶縁部120の耐摩耗性も保証できず、複数回スクレ―ピングされると絶縁部120が破損され、導体111が露出し、漏電や短絡を引き起こす可能性があり、回路が破壊されて機能を失うことになる。絶縁部120の厚さが5mmであれば、絶縁部120の破壊電圧、絶縁抵抗、耐摩耗性はいずれも要求に合致するが、厚さが5mmを超えると、絶縁部120の厚さが大きすぎるため、加工中に気孔、陥没などの問題が発生し、絶縁部120の機能を低下する一方、絶縁部120の材料の浪費を招き、加工手順及び時間を増加するので、絶縁部120の厚さは、0.03mm~5mmに形成される。
【0019】
図1図3に示すように、一実施例において、導体部110は、互いに絶縁された複数の導体111を含むが、各導体111は、少なくとも1つの入力導電性コンタクト130と少なくとも1つの出力導電性コンタクト140とにそれぞれ接続されており、つまり、各ワイヤリングハーネスモジュール100は、互いに絶縁された複数の導体111を備えており、各導体111は、異なる電流と信号を伝送することにより、コマンド情報を電気機器に送信することで、簡単に複雑なワイヤリングハーネスに組立てることができ、複雑なワイヤリングハーネスに組立てる時に、ワイヤリングハーネスモジュール100が並べて接続される数を減らし、複雑なワイヤリングハーネスの体積を減らすことができ、複雑なワイヤリングハーネスの構造を簡素化し、ワイヤリングハーネスのコストをさらに減らすことができる。
【0020】
一実施例において、導体部110の各導体111は一体化構造に形成されてもよく、複数の部分の導体が接続された分離構造に形成されてもよく、複数の部分の導体同士は端子で接続されてもよく(図15を参照)、溶接で接続されてもよく(図16を参照)、絶縁部120を穿孔し、孔内に導電性材料を注入して接続されてもよい(図17を参照)。
【0021】
一実施例において、前記導体部110は、接続セグメント112を備え、少なくとも2つの導体111は接続セグメント112を介して電気的に接続される。2つ以上の導体が同じ回路の電流や信号をターンオンしようとする場合、これらの導体111を電気的に接続するべきであり、図13図17に示すように、接続セグメント112を取り付けることで、それぞれの導体111を電気的に接続して、電気機器の回路を減らし、電気レイアウトを最適化することで、ワイヤリングハーネスの体積を小さくすることができる。
【0022】
さらに、接続セグメント112は、圧着または溶接により実現されてもよく、導体111の両端または中間部分に接続されてもよい。
【0023】
一実施例において、各導体111は1つ以上の入力接点を具備し、各入力接点は入力導電性コンタクト130に接続され、各導体111は1つ以上の出力接点を具備し、各出力接点は出力導電性コンタクト140に接続される。
【0024】
図13を参照すると、第1の可能な技術案では、各導体111は複数の入力接点と1つの出力接点を具備し、複数の入力接点はそれぞれ1つの入力導電性コンタクト130に接続され、つまり、各導体111は複数の入力導電性コンタクト130と1つの出力導電性コンタクト140に接続され、複数の入力導電性コンタクト130がそれぞれ複数の別の導体に電気的に接続されると、並列回路の接続が実現される。
【0025】
図13を参照すると、第2の可能な技術案では、各導体111は1つの入力接点と複数の出力接点を具備し、複数の出力接点はそれぞれ1つの出力導電性コンタクト140に接続され、つまり、各導体111は1つの入力導電性コンタクト130と複数の出力導電性コンタクト140に接続され、複数の電力導電性コンタクト140がそれぞれ複数の別の導体に電気的に接続されると、並列回路の接続が実現される。
【0026】
図13を参照すると、第3の可能な技術案では、各導体111は複数の入力接点と複数の出力接点を具備し、複数の入力接点はそれぞれ1つの入力導電性コンタクト130に接続され、複数の出力接点はそれぞれ1つの出力導電性コンタクト140に接続され、つまり、各導体111は複数の入力導電性コンタクト130と複数の出力導電性コンタクト140に接続され、複数の入力導電性コンタクト130はそれぞれ複数の別の導体に電気的に接続され、複数の出力導電性コンタクト140がそれぞれ複数の別の導体に電気的に接続されると、並列回路の接続が実現される。
【0027】
図14を参照すると、他の実施例において、入力導電性コンタクト130と出力導電性コンタクト140は、絶縁部120に突出したバットジョイント103であり、異なるワイヤリングハーネスモジュール100のバットジョイント103を重ね合わせ接続固定することにより、異なるワイヤリングハーネスモジュール100の導体111を電気的に接続する。例えば、異なるワイヤリングハーネスモジュール100のバットジョイント103同士はボルトにより着脱可能に接続される。
【0028】
図7及び図14に示すように、一実施例では、異なるワイヤリングハーネスモジュール100の入力導電性コンタクト130と出力導電性コンタクト140とが容易に接続されるように、入力導電性コンタクト130と出力導電性コンタクト140のうちの少なくとも1つは絶縁部120に突出している。
【0029】
図7乃至図13に示すように、具体的な一実施例において、入力導電性コンタクト130及び出力導電性コンタクト140のうちのいずれか一方は絶縁部120に突出した雄端子プラグ101であり、他方は絶縁部120内に凹んだ雌端子ソケット102であり、異なるワイヤリングハーネスモジュールの雄端子プラグ101と雌端子ソケット102を差込み接続することにより(図8を参照)、異なるワイヤリングハーネスモジュール100の導体111を電気的に接続することで、構造が簡素化され、接続操作が簡単になる。
【0030】
雄端子プラグ101と雌端子ソケット102とが互いに容易に差込み接続されるように、雄端子プラグ101の端部には外部に延びるガイド傾斜面が設けられる(図9を参照)。
【0031】
ここで、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102は形状がマッチングされ、両者の横断面は方形(図10を参照)または円形(図11を参照)に形成される。
【0032】
一実施例において、耐腐食性及び導電性を向上させ、接続回数を増加し、雄端子プラグ101および雌端子ソケット102の使用寿命を増えるために、雄端子プラグ101および雌端子ソケット102の少なくとも一部にコーティング層が形成される。
【0033】
コーティング層は、電気メッキ、化学メッキ、マグネトロンスパッタリングまたは真空メッキなどの方法によって雄端子プラグ101と雌端子ソケット102に設けられる。
【0034】
電気メッキ法とは、電気分解原理を利用して一部の金属表面に別の金属または合金で薄くメッキする工程を指す。
【0035】
化学メッキ法とは、金属の触媒作用の下で、制御可能な酸化還元反応によって金属浸漬を形成する工程を指す。
【0036】
マグネトロンスパッタリング法とは、磁場と電場の相互作用により、電子をターゲット表面付近で螺旋形に運行させ、電子がアルゴンと衝突してイオンを発生する確率を高めるためである。生成されたイオンは電場の作用でターゲット面に衝突し、ターゲット材料をスパッタリングする。
【0037】
真空メッキ法とは、真空条件で、蒸留やスパッタリングなどによりプラスチック部品の表面に各種類の金属や非金属薄膜を浸漬することを指す。
【0038】
コーティング層材料は、金、銀、ニッケル、錫、亜鉛、錫-鉛合金、銀-アンチモン合金、パラジウム、パラジウム-ニッケル合金、黒鉛-銀、グラフェン-銀、銀-金-ジルコニウム合金の中の1つまたは複数である。銅は活性金属であり、使用中に酸素及び水と酸化反応するため、1つ以上の不活性金属をコーティング層として形成することにより、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の使用寿命を延長することができる。また、挿入/抽出を頻繁に行う雄端子プラグ101と雌端子ソケット102については、良好な耐摩耗性金属をコーティング層として形成する必要があり、これにより雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の使用寿命を大幅に増加できる。雄端子プラグ101と雌端子ソケット102は良好な導電性を必要とし、上記金属の導電性と安定性は銅または銅合金より優れているため、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102はより良い電気的性能と使用寿命を保つことができる。
【0039】
異なるコーティング層材料による雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の全体的性能への影響を論証するために、発明者は同じ規格・材料を使用して、異なるコーティング層材料の雄端子プラグ101と雌端子ソケット102のサンプルを使用して、一連の挿入/抽出回数と耐腐食性時間テストを行い、選ばれる材料とその他の一般的なメッキ材料のメリットとデメリットを証明するために、発明者は実験のコーティング層材料として錫、ニッケル、亜鉛を使用した。実験結果は以下の表1に示されている。
【0040】
次の表1の挿入/抽出回数は、次の方法によって得られた。雄端子プラグ101と雌端子ソケット102をそれぞれ実験ステージに固定し、機械装置を用いて雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の挿入/抽出をシミュレーションすることで、100回の挿入/抽出が行われる度に停止して、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の表面コーティング層の破裂状況を観察し、表面コーティング層に傷が発生して、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102自体の材料が露出された場合は実験を停止し、その時点で挿入/抽出回数を記録した。挿入/抽出回数が8000回以下の場合は不合格と判断した。
【0041】
以下の表1における耐腐食性時間テストは、以下の方法によって行われた。雄端子プラグ101と雌端子ソケット102を塩水噴霧テストチャンバ内に放置し、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の各位置に塩水を噴霧し、20時間毎に取り出して表面の腐食状況を観察し、つまりこれを1周期にし、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の表面の腐食面積が総面積の10%を超えると、テストを停止し、その時点で周期数を記録した。本実施例では、周期数が80回未満の場合は不合格と判断した。
【0042】
【表1】
【0043】
上記の表を参照すると、コーティング層材料として、金、銀、銀-アンチモン合金、パラジウム、パラジウム-ニッケル合金、黒鉛-銀、グラフェン-銀、銀-金-ジルコニウム合金を用いた場合、実験結果は基準値を大幅に上回り、性能は比較的安定的であることが分かる。コーティング層材料としてニッケル、錫、錫-鉛合金、亜鉛を用いる場合も、実験結果は要求を満たすため、発明者はコーティング層材料として、金、銀、ニッケル、錫、錫-鉛合金、亜鉛、銀-アンチモン合金、パラジウム、パラジウム-ニッケル合金、黒鉛-銀、グラフェン-銀、銀-金-ジルコニウム合金の中の1つ又は複数の組み合わせ物を使用した。
【0044】
一実施例において、コーティング層は、ベース層と表面層を含み、コーティング層は多層メッキ方法を用い、雄端子プラグ101及び雌端子ソケット102は加工後に表面マイクロインタフェースの下で多くのスロット及び穴が存在し、これらのスロットと穴は、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102が使用中摩耗と腐食される最大な原因となるため、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の表面にベース層をコーティングして表面のスロットと穴を充填することで、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の表面が平らかで穴が形成されないようにした後、表面層のコーティング層をコーティングすると、よりしっかりに組立てられ、より平らかな表面を形成することができるため、コーティング層の表面にスロットと穴が存在しないに従って、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102はより良好な耐摩耗性、耐腐食性と電気性能を具備し、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の使用寿命を大幅に増加することができる。
【0045】
一実施例において、ベース層の材料は、金、銀、ニッケル、錫、錫-鉛合金、亜鉛の中の1つ又は複数であり、表面層の材料は、金、銀、ニッケル、錫、錫-鉛合金、銀-アンチモン合金、パラジウム、パラジウム-ニッケル合金、黒鉛-銀、グラフェン-銀、銀-金-ジルコニウム合金の中の1つまたは複数である。
【0046】
別の一実施例において、ベース層の厚さは0.01μm-15μmに形成される。望ましくは、ベース層の厚みは0.1μm-9μmに形成される。
【0047】
別の一実施例において、表面層の厚さは0.5μm-55μmに形成される。望ましくは、表面層の厚みは1μm-35μmに形成される。
【0048】
ベース層のコーティング層の厚さの変化による雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の全体的性能に対する影響を論証するために、発明者は同じ規格・材料を利用して、異なるニッケルメッキベース層の厚さ、同一な銀メッキ表面層の厚さを有する雄端子プラグ101及び雌端子ソケット102のサンプルを用いて、一連の昇温及び耐腐食性時間テストを行い、実験結果を表2に示した。
【0049】
表2の昇温テストは以下のように行われた。挿入された雄端子プラグ101と雌端子ソケット102に同じ電流を流れ、封止された環境下で通電前と温度が安定された後の雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の同じ位置の温度を検出し、差を算出して、絶対値を取った。本実施例では、昇温が50Kを超えると不合格であると判断した。
【0050】
表2の耐腐食性時間テストは以下の方法により行われた。雄端子プラグ101と雌端子ソケット102を塩水噴霧テストチャンバ内に放置し、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の各位置に塩水を噴霧し、20時間毎に取り出して、表面の腐食状況を観察し、つまりこれを1周期にし、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の表面の腐食面積が総面積の10%を超えると、テストを停止し、その時点で周期数を記録した。本実施例では、周期数が80回未満の場合は不合格と判断した。
【0051】
【表2】
【0052】
表2を参照すると、ベース層ニッケルメッキ層の厚みが0.01μm未満であると、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の昇温が合格するが、コーティング層が薄すぎて、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の耐腐食性周期数は80未満であって、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の性能の要求を満たすことができないことが分かる。これは、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の全体的な性能と寿命を大きく影響し、厳しい場合は製品の寿命が大幅に短縮されるだけでなく、効力を失って、燃焼事故を引き起こす可能性もある。ベース層ニッケルメッキ層の厚みが15μmを超えると、ベース層のコーティング層が厚いため、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102による熱を放出できず、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の昇温は不合格となり、コーティング層が厚い場合は、かえって雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の表面から離脱しやすいため、耐腐食性周期数が下がる。従って、発明者は、ベース層のコーティング層の厚さを0.01μm-15μmに形成した。発明者はベース層のコーティング層の厚さは0.1μm-9μmの場合、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の昇温と耐腐食性の総合的効果がより良好であることを発見したため、製品自体の安全性、確実性と実用性を高めるために、ベース層のコーティング層の厚さを0.1μm -9μmに形成することが望ましい。
【0053】
表面層のコーティング層の厚さによる雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の全体的性能に対する影響を論証するために、発明者は同じ規格・材料を使用し、同じニッケルメッキベース層の厚さ、異なる銀メッキ表面層の厚さを具備する雄端子プラグ101と雌端子ソケット102のサンプルを用いて、一連の昇温と耐腐食性時間テストを行い、実験結果を以下の表3に示した。
【0054】
実験方法は上記の実験方法と同じである。
【0055】
【表3】
【0056】
表3を参照すると、表面層の銀メッキ層の厚さが0.5μm未満であれば、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の昇温が合格するが、コーティング層が薄すぎて、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の耐腐食性の周期数が80未満であって、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の性能の要求を満たすことができないことが分かる。これは、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の全体的な性能と寿命を大きく影響し、厳しい場合は製品の寿命が大幅に短縮されるだけでなく、効力を失って燃焼事故を引き起こすこともある。表面層の銀メッキ層の厚さが55μmを超えると、表面層のコーティング層が厚いため、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102による熱を放出することができず、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の昇温は不合格であり、コーティング層が厚い場合は、かえって雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の表面から離脱しやすくなり、耐腐食性の周期数が下がる。また、表面層のコーティング層の金属はコストが高く、厚いコーティング層を使用する場合、性能が向上せず、使用価値も存在しない。従って、発明者は表面層の銀メッキ層の厚さを0.1μm-55μmに形成している。
【0057】
望ましくは、発明者は表面層のコーティング層の厚さが1μm-35μmの場合、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102の昇温と耐腐食性の総合的効果がより良好であることを見つけたため、製品自体の安全性、確実性と実用性を高めるために、表面層のコーティング層の厚さを1μm-35μmに形成することが望ましい。
【0058】
一実施例において、導体111と入力導電性コンタクト130が圧着、溶接、または一体化成形によって電気的に接続され、導体111と出力導電性コンタクト140が圧着、溶接、または一体化成形によって電気的に接続される。
【0059】
上記圧着は、入力導電性コンタクト130または出力導電性コンタクト140と導体111を取り付けた後、圧着機を用いて両者を一体にプラシングする製造工程によって行われる。圧着のメリットは量産が可能であり、チェーン端子と自動圧着機により品質の安定した製品を迅速に量産することができることである。
【0060】
前記溶接方式は、摩擦溶接方式、超音波溶接方式、アーク溶接方式、レーザ溶接方式、抵抗溶接方式のうちの1つ又は複数が含まれる。
【0061】
摩擦溶接方式とは、部品接触面の摩擦により発生する熱を熱源として、圧力により部品を塑性変形させて溶接する方法を指す。
【0062】
超音波溶接方式とは、溶接が必要な2つの物体表面に高周波振動波が伝達され、2つの物体表面が加圧により互いに摩擦して分子層間の融合を形成することを指す。
【0063】
アーク溶接方式とは、電気アークを熱源とし、空気放電の物理現象を利用して、電気エネルギーを溶接に必要な熱エネルギーと機械エネルギーに変換して、金属接続の目的を達成することを指し、主な方法としては、溶接棒アーク溶接、サブマージドアーク溶接、ガス保護アーク溶接などである。
【0064】
レーザ溶接方式は、高エネルギー密度のレーザビームを熱源とする効率で精密な溶接方法である。
【0065】
抵抗溶接方式とは、強い電流を利用して電極と部品との間の接触点によって、接触抵抗により熱を発生して溶接する方法を指す。
【0066】
一体化成形の方式とは、導体111に直接に入力導電性コンタクト130または出力導電性コンタクト140を形成し、入力導電性コンタクト130または出力導電性コンタクト140と導体111との接続加工を必要としない方式であり、加工工程を減らし、生産率を向上させることができる。
【0067】
図7に示すように、一実施例において、絶縁部120は接合予定面121を具備し、異なるワイヤリングハーネスモジュール100の接合予定面121を接合することにより、異なるワイヤリングハーネスモジュール100の絶縁部120を接続することができる。
【0068】
本実施例では、入力導電性コンタクト130と出力導電性コンタクト140を介して異なるワイヤリングハーネスモジュール100の導体111を接続するだけでなく、異なるワイヤリングハーネスモジュール100の絶縁部120を接続することによって、ワイヤリングハーネスモジュールをしっかり組立てることにより、ワイヤリングハーネスモジュール間に容易に離脱されないから、電気的接続の安全性と確実性を高めることができる。
【0069】
図7に示すように、第1の実施例において、絶縁部120は、ワイヤリングハーネスモジュール100の長手方向に沿って対向する2つの端面104を有し、接合予定面121は、少なくとも1つの端面104を備え、つまり、ワイヤリングハーネスモジュール100の端面が別のワイヤリングハーネスモジュールの絶縁部に接合されており、例えば、2つのワイヤリングハーネスモジュール100の端面が接合され、ワイヤリングハーネスモジュール100が前後に接合されることにより、ワイヤリングハーネスが延長され、組立式ワイヤリングハーネスの分岐ワイヤリングハーネスが形成される。
【0070】
図12に示すように、第2の実施例において、絶縁部120は、ワイヤリングハーネスモジュール100の円周方向に沿って設けられた側周面105を備えており、接合予定面121は、側周面105の少なくとも一部の領域を含み、つまり、ワイヤリングハーネスモジュール100の側面は、別のワイヤリングハーネスモジュールの絶縁部に接合され、例えば2つのワイヤリングハーネスモジュール100の側面が接続されることで、ワイヤリングハーネスモジュール100を並べて接合することで、ワイヤリングハーネスを広げ、組立式ワイヤリングハーネスのメインワイヤリングハーネスを形成する。
【0071】
例えば、図1図2図3に示すように、絶縁部120は四角柱形状に形成され、絶縁部120は4つの側面を具備し、接合予定面121は少なくとも1つの側面の一部の領域を含み、例えば2つ、3つまたは4つの側面を備え、例えば絶縁部120は三角柱形状に形成されており、絶縁部120は、3つの側面を具備し、接合予定面121は、少なくとも1つの側面の少なくとも一部の領域を含み、例えば2つまたは3つの側面を含む。
【0072】
さらに、本実施例において、絶縁部120の側周面105は平面106(図3を参照)を含み、接合予定面121は平面106の少なくとも一部の領域を含み、かつ/または側周面105は曲面107(図4を参照)を含み、接合予定面121は曲面107の少なくとも一部の領域を含む。
【0073】
例えば、絶縁部120が三角柱形状または四角柱形状に形成されている場合、側周面105は平面106を形成し(図3を参照)、絶縁部120が円柱形状に形成されると、側周面105は曲面107に形成される(図4を参照)。
【0074】
上記第1の実施例及び第2の実施例は、それぞれ別途に実施されてもよく、組み合わせて実施されてもよい。
【0075】
図19図23に示すように、一実施例において、絶縁部120の接合予定面121または接合予定面121の隣接面に接合固定部材150が設けられており、異なるワイヤリングハーネスモジュール100の接合予定面121同士は、互いの接合固定部材150間の接続によって相対的に固定されており、すなわち、異なるワイヤリングハーネスモジュール100の絶縁部120を接合固定部材150で固定連結することにより、使用中に緩やかになることを防止することができる。
【0076】
一実施例では、前記接合固定部材150は、接着層、磁気吸着部材、差込み接続部材、係止接続部材、ボルト構造、リベット構造、溶接部材、結束部材、またはロック部材であってもよい。
【0077】
第1の可能な技術案では、接合固定部材150は接着層からなり、接着層は接合予定面121に設けられ、異なるワイヤリングハーネスモジュール100の接合予定面121は接着によって固定連結されている。
【0078】
第2の可能な技術案では、接合固定部材150は磁気吸着部材からなり、磁気吸着部材は接合予定面121に設けられ、異なるワイヤリングハーネスモジュール100の接合予定面121は磁気吸着部材によって吸着され、簡単に接続され、主にワイヤリングハーネスモジュールの組立力に対する要求が高くない環境に適用される。
【0079】
第3の可能な技術案では、図22図23に示すように、接合固定部材150は差込み接続部材からなり、一つの接合予定面121にプラグが設けられ、別の接合予定面121にソケット設けられており、プラグがソケットに挿入且つ固定されることから、異なるワイヤリングハーネスモジュール100の接合予定面121が固定連結される。
【0080】
第4の可能な技術案では、接合固定部材150は係止接続部材からなり、接合予定面121にフック部材が設けられる。別の接合予定面121には係止溝が設けられており、フック部材を係止溝に掛けて固定することで、異なるワイヤリングハーネスモジュール100の接合予定面121を固定することができる。
【0081】
第5の可能な技術案では、接合固定部材150はボルト構造からなり、ボルト構造はボルトとナットを含み、ボルトは接合予定面121に固定され、ナットは別の接合予定面121に設けられて回転可能であるか、或いはナットが接合予定面121に固定され、ボルトが別の接合予定面121に設けられて回転可能であり、ボルトとナットが螺旋連結されて締め付けられると、異なるワイヤリングハーネスモジュール100の接合予定面121が固定連結される。ボルト構造は少なくともM3のボルトとナットからなり、ボルト構造が締付けられる時の最小トルクは0.2Nmである。
【0082】
第6の可能な技術案では、接合固定部材150はリベット構造からなり、リベットと固定孔を含み、固定孔は2つの接合予定面121に設けられ、リベットは固定孔を貫通し、リベットの一端を貫通して変形され、固定孔を引っ張ることで、異なるワイヤリングハーネスモジュール100の接合予定面121を固定連結する。
【0083】
第7の可能な技術案では、接合固定部材150は溶接部材からなり、溶接部材は2つの接合予定面121に設けられ、溶接機を用いて、溶接部材を溶融して接続することにより、異なるワイヤリングハーネスモジュール100の接合予定面121を固定連結する。溶接機は熱溶接機と超音波溶接機を含む。
【0084】
第8の可能な技術案では、接合固定部材150は結束部材からなり、接合予定面121に凹溝が設けられ、結束部材を用いて凹溝位置で接合予定面121を結束することにより、異なるワイヤリングハーネスモジュール100の接合予定面121を固定連結する。結束部材は、ベルト、パイプクランプ、フックロックなどが含まれる。図6に示すように、本技術案は、ワイヤリングハーネスモジュールを並べて接合する際に用いられる。
【0085】
第9の可能な技術案では、接合固定部材150はロック部材からなり、ロック部材は、接合予定面121の隣接面に設けられるか(図19図21を参照)または接合予定面121に設けられ(図22図23を参照)、異なるワイヤリングハーネスモジュール100の接合予定面121は、ロック部材によって係止固定される。
【0086】
一実施例において、接合後の前記接合予定面121が分離して施される分離力は少なくとも0.5 Nであり、使用環境とワイヤリングハーネスモジュール100に従って、ワイヤリングハーネスモジュール100間に要求される組立力が異なり、異なるワイヤリングハーネスモジュール100が誤操作や振動により無駄に分離することを防止するために、発明者は接合後の前記接合予定面121が分離して施される分離力を少なくとも0.5Nに設定した。
【0087】
図7図12に示すように、一実施例では、入力導電性コンタクト130と出力導電性コンタクト140は、接合予定面121に設けられ、即ち異なるワイヤリングハーネスモジュール100の導体接続部位と絶縁部分接続部位が同一領域に位置して、電気的接続の確実性をさらに向上させ、ワイヤリングハーネスモジュールの接合動作をより迅速に実行することができる。
【0088】
例えば、入力導電性コンタクト130と出力導電性コンタクト140がそれぞれ雄端子プラグ101と雌端子ソケット102である場合、雄端子プラグ101と雌端子ソケット102はいずれも接合予定面121に設けられ、2つのワイヤリングハーネスモジュール100を接合する際に、2つのワイヤリングハーネスモジュール100の雄端子プラグ101と雌端子ソケット102とを差込み接続すると同時に、2つのワイヤリングハーネスモジュール100の接合予定面121も接触固定され、操作が簡素化され、組立効率を高めることができる。
【0089】
一実施例において、ワイヤリングハーネスモジュールは長手方向を有し、絶縁部120は、ワイヤリングハーネスモジュール100の長手方向に対向する2つの端面104(図5を参照)とワイヤリングハーネスモジュール100の円周方向に設けられた側周面105(図12を参照)とを備え、少なくとも1つの入力導電性コンタクト130は端面104または側周面105に設けられ、少なくとも1つの出力導電性コンタクト140が端面104または側周面105に設けられている。
【0090】
例えば、絶縁部120の側周面105に入力導電性コンタクト130と出力導電性コンタクト140が設けられるか、或いは絶縁部120の側周面105に入力導電性コンタクト130を設けられ、絶縁部120の端面に出力導電性コンタクト140が設けられるか、或いは絶縁部120の2つの端面に入力導電性コンタクト130と出力導電性コンタクト140がそれぞれ設けられ、複数の異なるワイヤリングハーネスモジュールの接合方式を実現することができる。
【0091】
一実施例において、ワイヤリングハーネスが柔軟性を具備するように、絶縁部120の材料は柔軟性材料からなる。例えば、絶縁部120の材料は、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ナイロン、ポリプロピレン、シリコンゴム、クロスリンケージポリオレフィン、合成ゴム、ポリウレタン弾性体、クロスリンケージポリエチレン、ポリエチレンの中の1つ又は複数の組み合わせである。
一実施例において、絶縁部120は、圧出工程、射出工程、スプレー工程、プラスチックコーティング工程、スロッシ成形プロセス、電気泳動工程、編み工程、およびコイル工程のうちの1つ又は複数の工程によって形成され、導体部110を覆う。
【0092】
一実施例において、導体111は、ソリッドワイヤ、マルチコアストランドワイヤ、導電箔、またはフラット配線であってもよい。ワイヤリングハーネスモジュール100の形状が簡単で、流れる電流が大きい場合に、導体111としてソリッドワイヤを用いることができ、容易に変形しなく、導通面積が大きいため、より大きな電流が流れる。ワイヤリングハーネスモジュール100の形状が複雑であるか、或いは頻繁に屈曲する必要がある場合、導体111としてマルチコアストランドワイヤを使用することができ、柔軟で巻き取り可能であり、容易に切断されない。ワイヤリングハーネスモジュール100の装着空間が小さいか、或いは狭い環境に設置される場合、導体111として導電箔やフラット配線を使用することで、できるだけワイヤリングハーネスモジュール100の高さを減らし、容易に設置することができ、導体111の放熱を容易に実行することができる。
【0093】
一実施例において、導体111の材料は、金属、導電性セラミックス、炭素含有導体、固体電解質、混合導体、導電性高分子材料の中の1つ以上の組み合わせであってもよい。
【0094】
一実施例において、上記導体111の材料は、ニッケル又はその合金、カドミウム又はその合金、ジルコニウム又はその合金、クロム又はその合金、コバルト又はその合金、マンガン又はその合金、アルミニウム又はその合金、錫又はその合金、チタン又はその合金、亜鉛又はその合金、銅又はその合金、銀又はその合金、金またはその合金の中の1つまたは複数である。好ましくは、上記導体111の材料としては、銅又は銅合金又はアルミニウム又はアルミニウム合金を用いることができる。銅材料の導体材料は優れた導電性と良好な延伸性を有し、ケーブル導体材料として望ましい。しかし、銅の価格がますます高くなるにつれて、導線材料として銅を使用する場合、コストがだんだん高くなっていく。そのため、金属銅に代わる材料を探してコストを下げる必要がある。金属アルミニウムの場合、地殻中の含有量は約7.73%で、精錬技術の最適化に伴い、価格は安価であり、銅に比べてアルミニウムは軽量化材料であるだけでなく、導電性は銅に劣らないもので、アルミニウムは電気接続分野で一部の銅を替ることができる。そのため、自動車電気接続分野では銅の代わりにアルミニウムを用いることが発展方向であると言える。
【0095】
別の実施例において、導体111として別の非金属材料を使用することができ、例えば、炭素含有導体中のグラフェンも優れた導体材料として使用される。
【0096】
図18に示すように、一実施例において、絶縁部120の外壁にワイヤリングハーネスをサポートするベースに固定連結されたワイヤリングハーネス固定部材160が設けられ、例えばワイヤリングハーネス固定部材160によってワイヤリングハーネスモジュール100を自動車の板金等の取り付け位置に固定する。例えば、ワイヤリングハーネス固定部材160は、係止接続、螺旋接続、または差込み接続方式によって取り付け位置に固定される。
【0097】
一実施例において、ワイヤリングハーネスモジュール100の横断面は、円形又は楕円形又は矩形又は多角形又はE形又はF形又はH形又はK形又はL形又はT形又はU形又はV形又はW形又はX形又はY形又はZ形又は半弧形又は弧形又は波形構造に形成される。ワイヤリングハーネスモジュール100は、長手方向に沿って直線に延びるか、曲線に屈曲して延びることができる。ワイヤリングハーネスモジュール100の端面を様々な形状に設計することにより、当業者は実際の配置環境に応じて異なる形状のワイヤリングハーネスモジュール100の端面を選択することができ、これによりワイヤリングハーネスモジュール100の体積を減らし、ワイヤリングハーネスモジュール100の設置環境を最適化することで、ワイヤリングハーネスモジュール100の安全性を高めることができる。
【0098】
一実施例において、ワイヤリングハーネスモジュール100の絶縁部120の外郭または内部には遮断層が存在し、例えば、遮断層は、糸編み層または箔巻線層であってもよい。遮断層は、自体または外部からの電磁波干渉を減少し、信号の安定性を保証し、ワイヤリングハーネスモジュール100の安定性を高めることができる。
【0099】
図2図3図5図12に示すように、本出願の第2の態様の実施例は、組立式ワイヤリングハーネスを提供し、複数の第1の態様の実施例のワイヤリングハーネスモジュール100が所定の接合方式で接合されてなり、複数のワイヤリングハーネスモジュール100の導体111同士は入力導電性コンタクト130と出力導電性コンタクト140とを介して電気的に接続されており、複数のワイヤリングハーネスモジュール100の構造は同じであってもよく異なってもよい。
【0100】
第2の形態の実施例による組立式ワイヤリングハーネスのその他の構造及び効果は、第1の形態の実施例のワイヤリングハーネスモジュール100と同様であるので、重なる説明は省略する。
【0101】
本出願の組立式ワイヤリングハーネスはワイヤリングハーネスモジュール100が接合されてなり、着脱が容易であり、メンテナンス時に破損されたワイヤリングハーネスモジュールを取り外すだけでよく、ワイヤリングハーネス全体またはグループ全体を交換する必要がないため、製造及びメンテナンスコストを節約することができる。
【0102】
本出願の組立式ワイヤリングハーネスはモジュール化製造及びカスタマイズ組立が可能であり、生産率を高め、歩留まりを向上することができる。
【0103】
一実施例において、所定の接合方式は、ワイヤリングハーネスモジュール100の長手方向に垂直な横方向に沿って接合される横方向接合方式と、ワイヤリングハーネスモジュール100の長手方向に平行な縦方向に沿って接合される縦方向接合方式の中の少なくとも一つの方式を含む。
【0104】
一実施例において、所定の接合方式は、横方向接合方式と縦方向接合方式を含み、横方向接合方式により組立式ワイヤリングハーネスの主幹ワイヤリングハーネスセグメントを形成し、縦方向接合方式により組立式ワイヤリングハーネスの分岐ワイヤリングハーネスセグメントを形成する。
【0105】
図24に示すように、一実施例において、組立式ワイヤリングハーネスの最外端に位置するワイヤリングハーネスモジュールは挿入シスモジュール200に接続され、挿入シスモジュール200を介して電気機器のコンタクト300に挿入され、具体的に、挿入シスモジュールは、雄シス201と雌シス202を備え、例えば、雄シス201を対応するワイヤリングハーネスモジュール100の外部にセッチングし、雌シス202を電気機器のコンタクト300の外部にセッチングして、ワイヤリングハーネスモジュール100の雌端子ソケット102と電気機器のコンタクト300の雄端子301が差込み接続する時に、雄シス201と雌シス202も差込み接続されて、組立式ワイヤリングハーネスと電気機器が電気的に接続される。
【0106】
従来技術に比べて、本出願の組立式ワイヤリングハーネスは少なくとも以下のメリットを有する。
1.組立式ワイヤリングハーネスはワイヤリングハーネスモジュールを接合して構成され、ワイヤリングハーネスモジュールは量産、自動化生産が可能であり、生産率が高く、歩留まりが高い。
2.一般的にワイヤリングハーネスを取り付ける時に、事前に多くの機能性部材を取り付ける必要があり、これは後続のワイヤリングハーネスの取り付けを阻害し、労働コストを浪費し、装着工程が複雑になる一方、本出願の組立式ワイヤリングハーネスは取り付け時に、ワイヤリングハーネスモジュールを工程順に取付け、事前に設けられた機能性部材を回避してワイヤリングハーネスを取り付けることにより、機能性部材を簡単に取り付けることができ、現場での組立時間を節約し、生産率を向上させることができる。
3.ワイヤリングハーネスアセンブリが破損する場合は、ワイヤリングハーネス全体を交換する必要はなく、直接に破損されたワイヤリングハーネスモジュールだけを交換すればよいため、メンテナンス時間を節約し、メンテナンスコストを低減できる。
4.多くのワイヤリングハーネス回路が存在する場合、ワイヤリングハーネスの直径方向にワイヤリングハーネスモジュールを追加して、ワイヤリングハーネス回路を増加でき、複数の方式によって組立てることができ、コストを節約し、装着時間を減少することができる。
5.ワイヤリングハーネスモジュールは取り付け位置、組み立て位置に基づいてモデル化された形状に基づいて設計と製造が可能で、最終的に取り付ける時に直接取り付け位置、組み立て位置に合わせて取り付けることができるため、装着時間を節約し、取り付けに必要な部品の数を減らすことができる。
6.ワイヤリングハーネスモジュールとして、柔軟性導体と絶縁体を使用し、ワイヤリングハーネスの取り付け位置が変位した場合、柔軟性ワイヤリングハーネスモジュールを使用することにより、取り付け位置の変位によるワイヤリングハーネスに対する損害を低減し、ワイヤリングハーネスの安全性を高めることができる。
7.組立式ワイヤリングハーネスモジュールを利用して、ワイヤリングハーネス配置に基づいて異なる物理領域のワイヤリングハーネスモジュールを交換することができ、別の物理的装着領域のワイヤリングハーネスモジュールは回路が同じであるため、交換する必要がないから、異なる機能配置の同一なワイヤリングハーネスのアセンブリを全体的に改めて製造しなくてよいので、量産資源を節約し、ワイヤリングハーネスのハードウェアのために基礎を築くことができる。
【0107】
以上は本出願の具体的な実施例について概略的に説明したが、本出願の範囲はこれに限られない。本出願の思想及び原則を離脱しない限り、当業者による同等の変更及び補正は、いずれも本出願の保護範囲内に属する。本出願の各構成要素は上記の全体的な適用に限られず、本出願の明細書に記載された各技術的特徴は実際の需要に応じて別途に使用されるかまたは複数の組み合わせで使用されることができるので、本発明のポイントに関する別の組み合わせおよび具体的な適用はいずれも本出願に含まれると解釈されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
【手続補正書】
【提出日】2024-04-04
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
導体部(110)と前記導体部(110)を封止する絶縁部(120)とを備えるワイヤリングハーネスモジュール(100)であって、
前記導体部(110)は、少なくとも一つの導体(111)を備え、前記導体(111)のそれぞれは少なくとも1つの入力導電性コンタクト(130)と少なくとも一つの出力導電性コンタクト(140)に接続され、異なるワイヤリングハーネスモジュール(100)の入力導電性コンタクト(130)と出力導電性コンタクト(140)とを接続することにより、異なるワイヤリングハーネスモジュール(100)の導体(111)を電気的に接続するワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項2】
前記導体部(110)は、互いに絶縁された導体(111)を複数備える請求項1に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項3】
前記導体部(110)は、接続セグメント(112)を備え、少なくとも2つの導体(111)は前記接続セグメント(112)を介して電気的に接続される請求項1に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項4】
前記導体(111)のそれぞれは一つ又は複数の入力接点を具備し、前記入力接点のそれぞれは1つの前記入力導電性コンタクト(130)に接続され、
前記導体(111)のそれぞれは1つまたは複数の出力接点を具備し、前記出力接点のそれぞれは1つの前記出力導電性コンタクト(140)に接続される請求項1に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項5】
前記入力導電性コンタクト(130)及び前記出力導電性コンタクト(140)の少なくとも一方が、前記絶縁部(120)に突出する請求項1に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項6】
前記入力導電性コンタクト(130)と前記出力導電性コンタクト(140)のいずれも前記絶縁部(120)に突出するバットジョイント(103)であり、異なるワイヤリングハーネスモジュール(100)のバットジョイント(103)を重ね合わせ接続固定することにより、異なるワイヤリングハーネスモジュール(100)の導体(111)を電気的に接続する請求項5に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項7】
前記入力導電性コンタクト(130)及び前記出力導電性コンタクト(140)の一方は、前記絶縁部(120)に突出した雄端子プラグ(101)であり、他方は前記絶縁部(120)内に窪んで設けられた雌端子ソケット(102)であり、異なるワイヤリングハーネスモジュールの前記雄端子プラグ(101)と前記雌端子ソケット(102)とを差込み接続することにより、異なるワイヤリングハーネスモジュール(100)の前記導体(111)を電気的に接続する請求項1に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項8】
前記雄端子プラグ(101)及び/又は前記雌端子ソケット(102)の少なくとも一部にコーティング層を備える請求項7に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項9】
前記コーティング層の材料は、金、銀、ニッケル、錫、亜鉛、錫-鉛合金、銀-アンチモン合金、パラジウム、パラジウム-ニッケル合金、黒鉛-銀、グラフェン-銀、銀-金-ジルコニウム合金の中の1つ又は複数である請求項8に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項10】
前記コーティング層は、ベース層及び表面層を含む請求項8に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項11】
前記ベース層の材料は、金、銀、ニッケル、錫、錫-鉛合金、亜鉛の中の1つまたは複数であり、
前記表面層の材料は、金、銀、ニッケル、錫、錫-鉛合金、銀-アンチモン合金、パラジウム、パラジウム-ニッケル合金、黒鉛-銀、グラフェン-銀、銀-金-ジルコニウム合金の中の1つ又は複数である請求項10に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項12】
前記ベース層の厚みが0.01μm-15μmである請求項10に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項13】
前記ベース層の厚みが0.1μm-9μmである請求項10に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項14】
前記表面層の厚みが0.5μm-55μmである請求項10に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項15】
前記表面層の厚みが1μm-35μmである請求項10に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項16】
前記導体(111)と前記入力導電性コンタクト(130)は圧着、溶接または一体化成形により電気的に接続され、前記導体(111)と前記出力導電性コンタクト(140)は圧着、溶接または一体化成形により電気的に接続される請求項1から7のいずれか1項に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項17】
前記絶縁部(120)は、接合予定面(121)を備え、異なるワイヤリングハーネスモジュール(100)の接合予定面(121)を接合することで、異なるワイヤリングハーネスモジュール(100)の絶縁部(120)を接続する請求項1に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項18】
前記絶縁部(120)は、前記ワイヤリングハーネスモジュール(100)の長手方向で対向する2つの端面(104)を具備し、前記接合予定面(121)は、少なくとも1つの端面(104)を備える請求項17に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項19】
前記絶縁部(120)は、前記ワイヤリングハーネスモジュール(100)の円周方向に沿って設けられた側周面(105)を備え、前記接合予定面(121)は、前記側周面(105)の少なくとも一部の領域を含む請求項17に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項20】
前記側周面(105)は、平面(106)を備え、前記接合予定面(121)は前記平面(106)の少なくとも一部の領域を含み、および/または、前記側周面(105)は曲面(107)を備え、前記接合予定面(121)は前記曲面(107)の少なくとも一部の領域を含む請求項19に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項21】
前記接合予定面(121)または前記接合予定面(121)の隣接面に接合固定部材(150)が設けられ、異なるワイヤリングハーネスモジュール(100)の接合予定面(121)同士は接合固定部材(150)間の接続により相対的に固定される請求項17に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項22】
前記接合固定部材(150)は、接着層、磁気吸着部材、差込み接続部材、係止接続部材、ボルト構造、リベット構造、溶接部材、結束部材、またはロック部材である請求項21に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項23】
接合後の前記接合予定面(121)が分離して施される分離力は少なくとも0.5 Nである請求項17に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項24】
前記入力導電性コンタクト(130)と前記出力導電性コンタクト(140)は、前記接合予定面(121)に設けられる請求項17乃至23のいずれか1項に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項25】
前記ワイヤリングハーネスモジュールは長手方向を具備し、前記絶縁部(120)は、前記ワイヤリングハーネスモジュール(100)の長手方向で対向する2つの端面(104)と前記ワイヤリングハーネスモジュール(100)の円周方向に沿って設けられた側周面(105)を備え、
少なくとも1つの前記入力導電性コンタクト(130)は一つの前記端面(104)または前記側周面(105)に設けられ、少なくとも1つの前記出力導電性コンタクト(140)は一つの前記端面(104)または前記側周面(105)に設けられる請求項1乃至7のいずれか1項に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項26】
前記絶縁部(120)の材料は、柔軟性材料である請求項1乃至7のいずれか1項に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項27】
前記導体(111)は、ソリッドワイヤ、マルチコアストランドワイヤ、導電箔、またはフラット配線である請求項1乃至7のいずれか1項に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項28】
前記絶縁部(120)の外壁にワイヤリングハーネスをサポートするベースに固定連結するためのワイヤリングハーネス固定部材(160)が設けられている請求項1乃至7のいずれか1項に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項29】
前記ワイヤリングハーネスモジュール(100)の横断面は、円形又は楕円形又は矩形又は多角形又はE形又はF形又はH形又はK形又はL形又はT形又はU形又はV形又はW形又はX形又はY形又はZ形又は半弧形又は弧形又は波形構造に形成する請求項1乃至7のいずれか1項に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項30】
前記導体(111)の材料は、金属、導電性セラミックス、炭素含有導体、固体電解質、混合導体、導電性高分子材料の中の1つまたは複数の組み合わせである請求項1乃至7のいずれか1項に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項31】
前記導体(111)の材料は、銅又は銅合金又はアルミニウム又はアルミニウム合金である請求項30に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項32】
前記絶縁部(120)の外郭または内部に遮断層が設けられた請求項1乃至7のいずれか1項に記載のワイヤリングハーネスモジュール(100)。
【請求項33】
請求項1乃至7のいずれか1項に記載の複数のワイヤリングハーネスモジュール(100)が所定の接合方式で接合されてなり、複数の前記ワイヤリングハーネスモジュール(100)の導体(111)同士は前記入力導電性コンタクト(130)と前記出力導電性コンタクト(140)とにより電気的に接続される組立式ワイヤリングハーネス。
【請求項34】
前記所定の接合方式は、前記ワイヤリングハーネスモジュール(100)の長手方向に垂直な横方向に沿って接合される横方向接合方式と、前記ワイヤリングハーネスモジュール(100)の長手方向に平行な縦方向に沿って接合される縦方向接合方式の少なくとも一つの方式を含む請求項33に記載の組立式ワイヤリングハーネス。
【請求項35】
前記所定の接合方式は、前記横方向接合方式と前記縦方向接合方式を含み、前記横方向接合方式により前記組立式ワイヤリングハーネスの主幹ワイヤリングハーネスセグメントを形成し、前記縦方向接合方式により前記組立式ワイヤリングハーネスの分岐ワイヤリングハーネスセグメントを形成する請求項34に記載の組立式ワイヤリングハーネス。
【国際調査報告】