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特表2024-531920承認制御を受けるネットワークスライスへの登録
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-03
(54)【発明の名称】承認制御を受けるネットワークスライスへの登録
(51)【国際特許分類】
   H04W 48/16 20090101AFI20240827BHJP
   H04W 48/18 20090101ALI20240827BHJP
   H04W 76/18 20180101ALI20240827BHJP
【FI】
H04W48/16 135
H04W48/18
H04W76/18
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506759
(86)(22)【出願日】2022-08-05
(85)【翻訳文提出日】2024-03-27
(86)【国際出願番号】 IB2022057337
(87)【国際公開番号】W WO2023012759
(87)【国際公開日】2023-02-09
(31)【優先権主張番号】63/230,599
(32)【優先日】2021-08-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.PYTHON
2.JAVA
3.BLUETOOTH
4.ZIGBEE
5.SIGFOX
(71)【出願人】
【識別番号】505205731
【氏名又は名称】レノボ・シンガポール・プライベート・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100205785
【弁理士】
【氏名又は名称】▲高▼橋 史生
(72)【発明者】
【氏名】ルーズベ・アタリウス
(72)【発明者】
【氏名】ゲナディ・ヴェレヴ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA12
5K067DD23
5K067DD57
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067JJ11
(57)【要約】
輻輳したネットワークスライスに登録するための装置、方法、およびシステムが開示される。1つの方法(900)は、NSACを受けるネットワークスライスに登録するための、通信デバイスからの登録要求を受信するステップ(905)と、ネットワークスライスへの登録が、NSACのために拒否されると決定するステップ(910)とを含む。方法(900)は、ネットワークスライスへの登録が拒否されるとの決定に応答して、タイマーを開始するステップ(915)と、タイマーの満了に応答して、通信デバイスに更新メッセージを送るステップ(920)であって、更新メッセージが、通信デバイスがネットワークスライスに登録することを許されるという指示を含む、ステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
装置であって、
トランシーバと、
前記トランシーバに結合されたプロセッサと
を備え、前記プロセッサが、前記装置に、
ネットワークスライス承認制御(「NSAC」)を受けるネットワークスライスに登録するための、デバイスからの登録要求を受信することと、
前記ネットワークスライスへの登録が、NSACのために拒否されると決定することと、
拒否される前記ネットワークスライスへの前記登録に応答して、タイマーを開始することと、
前記タイマーの満了に応答して、前記デバイスに更新メッセージを送ることであって、前記更新メッセージが、前記デバイスが前記ネットワークスライスに登録することを許されるという第1の指示を備える、送ることと
を行わせるように構成される、装置。
【請求項2】
前記プロセッサが、前記装置に、前記デバイスが拡張された拒否されたネットワークスライス選択支援情報(「ER-NSSAI」)をサポートしないと決定することを行わせるようにさらに構成され、
前記プロセッサが、前記装置に、前記デバイスがER-NSSAIをサポートしないとの決定に応答して、前記タイマーを開始することを行わせるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記プロセッサが、前記装置に、
前記デバイスがER-NSSAIをサポートしないとの決定に応答して、NSACベースの拒否原因値を非NSACベースの拒否原因値にマッピングすることと、
前記デバイスに、拒否されたネットワークスライス選択支援情報(「NSSAI」)を送ることであって、前記拒否されたNSSAIが、前記ネットワークスライスを示し、前記非NSACベースの拒否原因値を備える、送ることと
を行わせるようにさらに構成される、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
前記デバイスがER-NSSAIをサポートしないと決定するために、前記プロセッサが、前記装置に、前記デバイスがER-NSSAIをサポートしないという第2の指示を備える能力情報を受信することを行わせるように構成される、請求項2に記載の装置。
【請求項5】
前記プロセッサが、前記装置に、前記装置が拡張された拒否されたネットワークスライス選択支援情報(「ER-NSSAI」)をサポートするための分析情報を欠くと決定することを行わせるようにさらに構成され、
前記プロセッサが、前記装置に、前記装置がER-NSSAIをサポートするための分析情報を欠くとの決定に応答して、前記タイマーを開始することを行わせるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記ネットワークスライスへの前記登録が拒否されると決定するために、前記プロセッサが、前記装置に、前記ネットワークスライスについて、登録されたユーザの最大数に達するという、ネットワーク機能からの第2の指示を受信することを行わせるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項7】
前記プロセッサが、前記装置に、
前記デバイスに、拒否されたネットワークスライス選択支援情報(「NSSAI」)を送ることであって、前記拒否されたNSSAIが、前記ネットワークスライスを示し、非NSACベースの拒否原因値を備える、送ることを行わせるようにさらに構成され、
前記デバイスが前記ネットワークスライスに登録することを許されることを示すために、前記第1の指示が、前記拒否されたNSSAIが削除されることになるというそれぞれの指示を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項8】
前記プロセッサが、前記装置に、
前記デバイスについて、前記ネットワークスライスがNSACのために拒否されたことを示す、拒否されたネットワークスライス選択支援情報(「NSSAI」)を備える、モビリティコンテキスト情報を記憶することと、
前記ネットワークスライスが再び利用可能であるかどうかを決定することと
を行わせるようにさらに構成され、
前記プロセッサが、前記装置に、前記ネットワークスライスが再び利用可能であるとの決定に応答して、前記更新メッセージを送ることを行わせるように構成される、請求項1に記載の装置。
【請求項9】
前記プロセッサが、前記装置に、
前記デバイスに、拒否されたネットワークスライス選択支援情報(「NSSAI」)を送ることであって、前記拒否されたNSSAIが、前記ネットワークスライスに対応する単一ネットワークスライス選択支援情報(「S-NSSAI」)を含んでいる、送ること
を行わせるようにさらに構成され、
前記更新メッセージを送るために、前記プロセッサが、前記装置に、ユーザ機器(「UE」)構成更新手順を開始することを行わせるように構成され、
前記デバイスが前記ネットワークスライスに登録することを許されることを示すために、前記更新メッセージが、前記ネットワークスライスに対応する前記S-NSSAIを除外する、更新された拒否されたネットワークスライス選択支援情報(「NSSAI」)を備える、請求項1に記載の装置。
【請求項10】
アクセス管理機能の方法であって、
ネットワークスライス承認制御(「NSAC」)を受けるネットワークスライスに登録するための、デバイスからの登録要求を受信するステップと、
前記ネットワークスライスへの前記登録が、NSACのために拒否されると決定するステップと、
前記ネットワークスライスへの前記登録が拒否されるとの決定に応答して、タイマーを開始するステップと、
前記タイマーの満了に応答して、前記デバイスに更新メッセージを送るステップであって、前記更新メッセージが、前記デバイスが前記ネットワークスライスに登録することを許されるという第1の指示を備える、ステップと
を含む、方法。
【請求項11】
ユーザ機器(「UE」)装置であって、
モバイル通信ネットワークと通信するように構成されたトランシーバと、
前記トランシーバに結合されたプロセッサと
を備え、前記プロセッサが、
デバイスによって、モバイル通信ネットワーク内のネットワークスライスに登録するために、登録要求を送ることであって、前記ネットワークスライスが、ネットワークスライス承認制御(「NSAC」)を受ける、送ることと、
アクセス管理機能から、ネットワークスライスの許可されたセットと、前記ネットワークスライスへの登録を拒否する第1の指示とを備える第1の応答を受信することと、
前記アクセス管理機能から、前記デバイスが前記ネットワークスライスに登録することを許されるという第2の指示を備える第2の応答を受信することと、
前記デバイスによって、前記ネットワークスライスを使用して、データ接続を確立することと
を行うように構成される、ユーザ機器(「UE」)装置。
【請求項12】
前記第2の応答が、ユーザ機器(「UE」)構成更新手順中に受信され、
前記UE構成更新手順が、前記モバイル通信ネットワークへの新しい登録を必要とする、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第1の応答が、前記ネットワークスライスを示す、拒否されたネットワークスライス選択支援情報(「NSSAI」)を備え、
前記デバイスが前記ネットワークスライスに登録することを許されることを示すために、前記第2の応答が、前記ネットワークスライスに対応するS-NSSAIを除外する、更新された拒否されたネットワークスライス選択支援情報(「NSSAI」)を備える、請求項11に記載の装置。
【請求項14】
前記プロセッサが、前記装置に、前記デバイスが拡張された拒否されたネットワークスライス選択支援情報(「ER-NSSAI」)をサポートしないという第2の指示を備える能力情報を前記アクセス管理機能に送ることを行わせるようにさらに構成される、請求項11に記載の装置。
【請求項15】
前記第1の応答が、拒否されたネットワークスライス選択支援情報(「NSSAI」)を備え、前記拒否されたNSSAIが、前記ネットワークスライスを示し、非NSACベースの拒否原因値を備え、
前記デバイスが前記ネットワークスライスに登録することを許されることを示すために、前記第2の指示が、前記拒否されたNSSAIが削除されることになるというそれぞれの指示を備える、請求項11に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、Roozbeh AtariusおよびGenadi Velevの「REGISTRATION TO A NETWORK SLICE SUBJECT TO ADMISSION CONTROL」と題する、2021年8月6日に出願された、米国仮特許出願第63/230,599号の優先権を主張し、この出願は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本明細書で開示される主題は、一般にワイヤレス通信に関し、より詳細には、承認制御を受けるネットワークスライスへの登録のための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0003】
第3世代パートナーシッププロジェクト(「3GPP(登録商標)」)第5世代(「5G」)通信システムにおいて導入された新しい機能のうちの1つは、ネットワークスライシングのサポートである。5Gシステム(「5GS」)およびネットワークスライシング機能の発展とともに、ネットワークスライス承認制御が導入された。単一ネットワークスライス選択支援情報(「S-NSSAI」:Single Network Slice Selection Assistance Information)によって識別されたネットワークスライスは、ネットワークスライス承認制御(「NSAC」:Network Slice Admission Control)の対象であり得る。5GSは、NSACを受けるそれらのネットワークスライスのための、ネットワークスライスごとの登録されたユーザ機器(「UE」)デバイスの数を監視および制御する、ネットワークスライス承認制御機能(「NSACF」:Network Slice Admission Control Function)を含み得る。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】GSMA 5GJA NG.116「Generic Network Slice Template」
【非特許文献2】3GPP(登録商標)技術仕様書(「TS」)23.501
【非特許文献3】3GPP(登録商標) TS23.502における4.2.2.2.2節
【非特許文献4】3GPP(登録商標) TS23.502における4.2.2.3節
【非特許文献5】3GPP(登録商標) TS23.502における4.2.4.2節
【非特許文献6】3GPP(登録商標) TS24.501のリリース17
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
開示されるものは、輻輳したネットワークスライス、すなわち、承認制御を受けるネットワークスライスに登録するための手順である。前記手順は、装置、システム、方法、またはコンピュータプログラム製品によって実装され得る。
【0006】
ネットワークデバイスにおける1つの方法は、NSACを受けるネットワークスライスに登録するための、通信デバイスからの登録要求を受信するステップと、ネットワークスライスへの登録が、NSACのために拒否されると決定するステップとを含む。第1の方法は、ネットワークスライスへの登録が拒否されるとの決定に応答して、タイマーを開始するステップと、タイマーの満了に応答して、通信デバイスに更新メッセージを送るステップであって、更新メッセージが、通信デバイスがネットワークスライスに登録することを許されるという第1の指示を含んでいる、ステップとを含む。
【0007】
UEにおける1つの方法は、通信デバイスによって、モバイル通信ネットワーク内のネットワークスライスに登録するために、登録要求を送るステップであって、ネットワークスライスが、NSACを受ける、ステップと、アクセス管理機能から、ネットワークスライスの許可されたセットと、ネットワークスライスへの登録を拒否する第1の指示とを含む、第1の応答を受信するステップとを含む。第2の方法は、アクセス管理機能から、通信デバイスがネットワークスライスに登録することを許されるという第2の指示を含む、第2の応答を受信するステップと、通信デバイスによって、ネットワークスライスを使用して、データ接続を確立するステップとを含む。
【0008】
上記で簡単に説明された実施形態のより詳細な説明は、添付の図面に示されている特定の実施形態を参照することによって行われる。これらの図面がいくつかの実施形態のみを示し、したがって、範囲の限定であると見なされるべきではないことを理解した上で、添付の図面の使用によって、追加の具体性および詳細とともに、実施形態が記述され、説明される。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】輻輳したネットワークスライスに登録するためのワイヤレス通信システムの一実施形態を示す概略ブロック図である。
図2】新無線(「NR」)プロトコルスタックの一実施形態を示す図である。
図3】拡張された拒否されたネットワークスライス選択支援情報(「ER-NSSAI」:Extended Rejected Network Slice Selection Assistance Information)情報要素(「IE」)の一実施形態を示す図である。
図4】部分的なER-NSSAIリストの一実施形態を示す図である。
図5】5Gモビリティ管理(「5GMM」:5G Mobility Management)能力IEの一実施形態を示す図である。
図6】輻輳したネットワークスライスに登録するための手順の一実施形態を示す信号フロー図である。
図7】ネットワークスライスに登録するために使用され得るユーザ機器装置の一実施形態を示すブロック図である。
図8】輻輳したネットワークスライスに登録するために使用され得るネットワーク装置の一実施形態を示すブロック図である。
図9】輻輳したネットワークスライスに登録するための方法の別の実施形態を示すフローチャート図である。
図10】輻輳したネットワークスライスに登録するための第2の方法の一実施形態を示すフローチャート図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
当業者によって諒解されるように、実施形態の態様は、システム、装置、方法、またはプログラム製品として具現され得る。したがって、実施形態は、完全にハードウェアの実施形態、完全にソフトウェアの実施形態(ファームウェア、常駐ソフトウェア、マイクロコードなどを含む)、またはソフトウェア態様およびハードウェア態様を組み合わせた一実施形態の形態をとり得る。
【0011】
たとえば、開示される実施形態は、カスタム超大規模集積(「VLSI」)回路またはゲートアレイ、論理チップ、トランジスタ、または他の個別構成要素などの既製の半導体を備える、ハードウェア回路として実装され得る。開示される実施形態はまた、フィールドプログラマブルゲートアレイ、プログラマブルアレイ論理、プログラマブル論理デバイスなど、プログラマブルハードウェアデバイスにおいて実装され得る。別の例として、開示される実施形態は、たとえば、オブジェクト、プロシージャ、または関数として編成され得る、実行可能コードの1つまたは複数の物理または論理ブロックを含み得る。
【0012】
さらに、実施形態は、以下でコードと呼ばれる、機械可読コード、コンピュータ可読コード、および/またはプログラムコードを記憶する、1つまたは複数のコンピュータ可読記憶デバイスにおいて具現されたプログラム製品の形態をとり得る。記憶デバイスは、有形、非一時的、および/または非送信であり得る。記憶デバイスは、信号を具現しないことがある。ある実施形態では、記憶デバイスは、コードにアクセスするための信号のみを採用する。
【0013】
1つまたは複数のコンピュータ可読媒体の任意の組合せが利用され得る。コンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読記憶媒体であり得る。コンピュータ可読記憶媒体は、コードを記憶する記憶デバイスであり得る。記憶デバイスは、たとえば、限定はしないが、電子、磁気、光学、電磁、赤外線、ホログラフィック、微小機械、もしくは半導体システム、装置、もしくはデバイス、または上記の任意の好適な組合せであり得る。
【0014】
記憶デバイスのより具体的な例(非網羅的なリスト)は、以下を含むことになり、すなわち、1つもしくは複数のワイヤを有する電気接続、ポータブルコンピュータディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(「RAM」)、読取り専用メモリ(「ROM」)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(「EPROM」またはフラッシュメモリ)、ポータブルコンパクトディスク読取り専用メモリ(「CD-ROM」)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、または上記の任意の好適な組合せである。本明細書の文脈では、コンピュータ可読記憶媒体は、命令実行システム、装置、もしくはデバイスによる、またはそれに関連する使用のためのプログラムを含むか、または記憶することができる、任意の有形の媒体であり得る。
【0015】
実施形態のための動作を行うためのコードは、任意の数の行であってよく、Python、Ruby、Java、Smalltalk、C++などのオブジェクト指向プログラミング言語、および「C」プログラミング言語などの従来の手続き型プログラミング言語を含む、1つまたは複数のプログラミング言語、ならびに/またはアセンブリ言語などの機械語の任意の組合せにおいて書かれてよい。コードは、完全にユーザのコンピュータ上で、部分的にユーザのコンピュータ上で、スタンドアロンのソフトウェアパッケージとして、部分的にユーザのコンピュータ上でかつ部分的にリモートコンピュータ上で、または完全にリモートコンピュータもしくはサーバ上で実行し得る。後者のシナリオでは、リモートコンピュータは、ローカルエリアネットワーク(「LAN」)、ワイヤレスLAN(「WLAN」)、もしくはワイドエリアネットワーク(「WAN」)を含む、任意のタイプのネットワークを通して、ユーザのコンピュータに接続され得るか、または接続は、(たとえば、インターネットサービスプロバイダ(「ISP」)を使用して、インターネットを通して)外部コンピュータに対して行われ得る。
【0016】
さらに、実施形態の説明される特徴、構造、または特性は、任意の好適な方法で組み合わせられ得る。以下の説明では、実施形態の完全な理解を提供するために、プログラミング、ソフトウェアモジュール、ユーザ選択、ネットワークトランザクション、データベースクエリ、データベース構造、ハードウェアモジュール、ハードウェア回路、ハードウェアチップなどの例など、多数の具体的な詳細が提供される。しかしながら、実施形態は、具体的な詳細のうちの1つもしくは複数なしに、または他の方法、構成要素、材料などを用いて実施され得ることを、当業者は認識されよう。他の事例では、よく知られている構造、材料、または動作は、一実施形態の態様を不明瞭にすることを避けるために、詳細に図示または説明されない。
【0017】
本明細書全体にわたる「一実施形態(one embodiment)」、「一実施形態(an embodiment)」、または同様の言葉への言及は、その実施形態に関連して説明される特定の特徴、構造、または特性が、少なくとも1つの実施形態中に含まれることを意味する。したがって、本明細書全体にわたる「一実施形態では(in one embodiment)」、「一実施形態では(in an embodiment)」という句、および同様の言葉の出現は、すべてが同じ実施形態を指すことがあるが、必ずしもそうであるとは限らず、別段に明記されていない限り、「すべてではないが、1つまたは複数の実施形態」を意味することがある。「含む(including)」、「備える(comprising)」、「有する(having)」という用語、およびそれらの変形は、別段に明記されていない限り、「限定はしないが含む」を意味する。項目の列挙されたリストは、別段に明記されていない限り、それらの項目のうちのいずれかまたはすべてが相互排他的であることを暗示しない。「a」、「an」、および「the」という用語は、別段に明記されていない限り、「1つまたは複数の」も指す。
【0018】
本明細書で使用される「および/または」という接続詞を伴うリストは、リスト中の任意の単一の項目、またはリスト中の項目の組合せを含む。たとえば、A、Bおよび/またはCのリストは、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBの組合せ、BおよびCの組合せ、AおよびCの組合せ、またはA、BおよびCの組合せを含む。本明細書で使用される「のうちの1つまたは複数」という用語を使用するリストは、リスト中の任意の単一の項目、またはリスト中の項目の組合せを含む。たとえば、A、BおよびCのうちの1つまたは複数は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBの組合せ、BおよびCの組合せ、AおよびCの組合せ、またはA、BおよびCの組合せを含む。本明細書で使用される「のうちの1つ」という用語を使用するリストは、リスト中の任意の単一の項目のうちの1つのみを含む。たとえば、「A、BおよびCのうちの1つ」は、Aのみ、Bのみ、またはCのみを含み、A、BおよびCの組合せを除外する。本明細書で使用される「A、B、およびCからなるグループから選択されるメンバー」は、A、B、またはCのうちの1つのみを含み、A、B、およびCの組合せを除外する。本明細書で使用される「A、B、およびC、ならびにそれらの組合せからなるグループから選択されるメンバー」は、Aのみ、Bのみ、Cのみ、AおよびBの組合せ、BおよびCの組合せ、AおよびCの組合せ、またはA、BおよびCの組合せを含む。
【0019】
実施形態の態様は、実施形態による方法、装置、システム、およびプログラム製品の概略フローチャート図および/または概略ブロック図を参照しながら以下で説明される。概略フローチャート図および/または概略ブロック図の各ブロック、ならびに概略フローチャート図および/または概略ブロック図におけるブロックの組合せは、コードによって実装され得ることは理解されよう。このコードは、機械を作り出すために、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、または他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサに提供されてよく、コンピュータまたは他のプログラマブルデータ処理装置のプロセッサを介して実行する命令が、フローチャート図および/またはブロック図において指定された機能/行為を実施するための手段を作成するようにする。
【0020】
コードはまた、特定の方法で機能するように、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、または他のデバイスに指示することができる、記憶デバイスに記憶されてもよく、記憶デバイスに記憶された命令が、フローチャート図および/またはブロック図において指定された機能/行為を実施する命令を含む製造品を作り出すようにする。
【0021】
コードはまた、コンピュータにより実施されるプロセスを作り出すために、一連の動作ステップがコンピュータ、他のプログラマブル装置、または他のデバイス上で実行されるようにするために、コンピュータ、他のプログラマブルデータ処理装置、または他のデバイス上にロードされてもよく、コンピュータまたは他のプログラマブル装置上で実行するコードが、フローチャート図および/またはブロック図において指定された機能/行為を実施するためのプロセスを提供するようにする。
【0022】
図におけるコールフロー図、フローチャート図、および/またはブロック図は、様々な実施形態による装置、システム、方法、およびプログラム製品の可能な実装形態のアーキテクチャ、機能性、および動作を示す。この点について、フローチャート図および/またはブロック図における各ブロックは、指定された論理機能を実装するためのコードの1つまたは複数の実行可能命令を含む、コードのモジュール、セグメント、または部分を表し得る。
【0023】
いくつかの代替実装形態では、ブロックにおいて言及された機能は、図において言及された順序とは異なるように行われ得ることにも留意されたい。たとえば、関係する機能性に応じて、連続して示された2つのブロックが、実際には、実質的に同時に実行され得るか、またはそれらのブロックが、逆順で実行されることがあり得る。示された図の1つまたは複数のブロックまたはその部分と、機能、論理、または効果において等価である、他のステップおよび方法が想到され得る。
【0024】
様々な矢印のタイプおよび線のタイプが、コールフロー、フローチャート、および/またはブロック図において採用され得るが、それらは、対応する実施形態の範囲を限定するものではないことが理解される。実際に、いくつかの矢印または他のコネクタは、図示された実施形態の論理フローのみを示すために使用され得る。たとえば、矢印は、図示された実施形態の列挙されたステップ間の指定されていない持続時間の待機または監視期間を示し得る。ブロック図および/またはフローチャート図の各ブロック、ならびにブロック図および/またはフローチャート図におけるブロックの組合せが、指定された機能もしくは行為を実行する専用ハードウェアベースのシステム、または専用ハードウェアおよびコードの組合せによって実装され得ることにも留意されたい。
【0025】
各図における要素の説明は、先行する図の要素を指すことがある。同様の番号は、同様の要素の代替実施形態を含む、すべての図における同様の要素を指す。
【0026】
[概観+問題の記述]
概して、本開示は、輻輳したネットワークスライスに登録するためのシステム、方法、および装置について説明する。いくつかの実施形態では、方法は、コンピュータ可読媒体上に埋め込まれたコンピュータコードを使用して実行され得る。いくつかの実施形態では、装置またはシステムは、プロセッサによって実行されると、以下で説明される解決策の少なくとも一部分を装置またはシステムに実行させる、コンピュータ可読コードを含んでいる、コンピュータ可読媒体を含み得る。ネットワークスライスカスタマーは、ネットワークスライスを展開しているネットワーク事業者(たとえば、5GS)からのスライス特性(または属性)をネゴシエート(または要求)することができる。ネットワークスライス特性は、ネットワークスライス属性によって識別され得る。可能なネットワークスライス属性は、Groupe Speciale Mobile Association(「GSMA」)5G Joint Activity(「5GJA」)ワーキンググループにおいて、文書GSMA 5GJA NG.116「Generic Network Slice Template」において記載されている。ネットワーク事業者は、汎用ネットワークスライステンプレート(「GST」:Generic Network Slice Template)を使用して、ネットワークスライス特性を導出する。
【0027】
GSTにおける1つの属性は、データ接続(たとえば、プロトコルデータユニット(「PDU」)セッション、またはパケットデータネットワーク(「PDN」)接続、または発展型パケットシステム(「EPS」)セッション)の最大数である。この属性は、ネットワークスライスによってサポートされる同時データ接続の最大数を表す。いくつかの実施形態では、この属性は、PDN接続(EPSセッションとも呼ばれる)が追跡されることになることを示すために「必要とされるEPSカウンティング(EPS counting required)」というオプションパラメータを含み得る。一例では、NSACを受けるネットワークスライスは、100,000同時データ接続に制限され得る。別の例では、NSACを受けるネットワークスライスは、10,000,000同時データ接続に制限され得る。Table 1(表1)は、PDUセッションの最大数のためのGST属性の一例を示す。
【0028】
【表1】
【0029】
GSTにおける別の属性は、通信デバイス(たとえば、UE)の最大数である。この属性は、ネットワークスライスを同時に使用することができるデバイスの最大数を表す。いくつかの実施形態では、この属性は、(UEがEPS内である間に)5GSにハンドオーバされ得るPDN接続(EPSセッションとも呼ばれる)を使用しているUEが追跡されることになることを示すために「必要とされるEPSカウンティング」というオプションパラメータを含み得る。一例では、NSACを受けるネットワークスライスは、100,000同時デバイス/ユーザに制限され得る。別の例では、NSACを受けるネットワークスライスは、10,000,000同時デバイス/ユーザに制限され得る。Table 2(表2)は、UEの最大数のためのGST属性の一例を示す。
【0030】
【表2】
【0031】
上記で説明されたように、5Gネットワークスライシング機能は、ネットワーク事業者が市場シナリオのニーズに固有の特注の機能性およびネットワーク動作の実装形態を最適化することを可能にする。ネットワークスライシング機能は、以下のように要約され得る。
【0032】
ネットワークスライスは、特定のネットワーク能力およびネットワーク特性を提供する、論理ネットワークである。ネットワークスライスは、S-NSSAIによって識別され、無線アクセスネットワーク(「RAN」)部分、およびコアネットワーク(「CN」)部分からなり得る。ネットワークは、多数のスライス(たとえば、数百)をサポートすることができるが、UEは、同時に9つ以上のスライスをサポートする必要はない。異なるスライスのためのトラフィックは、異なるPDUセッションによって扱われる。
【0033】
S-NSSAIは、ネットワークスライスを一意に識別し、スライス/サービスタイプ(「SST」)およびスライスディファレンシエータ(「SD」:Slice Differentiator)から構成される。SSTは、特徴およびサービスに関して、予想されるネットワークスライス挙動を指す。SSTフィールドは、長さ8ビットであり、標準化された値および標準化されない値を有してよく、すなわち、値0~127は、標準化されたSST範囲に属し、3GPP(登録商標)技術仕様書(「TS」)23.501において定義され、値128~255は、事業者固有の範囲に属する。
【0034】
SDは、同じSSTの複数のネットワークスライスの間で区別するために、SSTを補完するオプション情報である。たとえば、値eMBBのSSTの場合、「Company X eMBBスライス」、「Company Y eMBBスライス」など、複数のSDが定義され得る。SDフィールドは、長さ24ビットである。場合によっては、S-NSSAIはまた、マッピングされたホームパブリックランドモバイルネットワーク(「HPLMN」)SST、および/またはマッピングされたHPLMN SDも含み得る。
【0035】
UDM/UDR中のUEサブスクリプションデータは、UEがパブリックランドモバイルネットワーク(「PLMN」)において(たとえば、HPLMNまたは訪問先PLMN(「VPLMN」:visited PLMN)において)使用するためにサブスクライブされる、1つまたは複数のサブスクライブされたS-NSSAI(Subscribed S-NSSAI)のリストを記憶する。
【0036】
UEは、以下のネットワークスライス構成、すなわち、許可されたネットワークスライス選択支援情報(「NSSAI」)、および構成されたNSSAI(Configured NSSAI)を用いて、ネットワークによって構成され得る。許可されたNSSAI(Allowed NSSAI)は、たとえば、登録手順の間に、サービングPLMNによって提供された1つまたは複数のS-NSSAIのリストであり、UEが現在の登録エリアのためのサービングPLMNにおいて使用することができるS-NSSAI値を示すものであり、ネットワークによって、サブスクライブされたS-NSSAIから、現在の登録エリア、ならびにUEが登録しているアクセスおよびモビリティ管理機能(「AMF」)によって提供されたアクセスタイプについて、有効であるS-NSSAIを考慮に入れることによって導出され、UEによって、たとえば、非アクセス層(「NAS」)登録要求メッセージ中のIE「要求されたNSSAI(Requested NSSAI)」を作成するために、および現在の登録エリア内でPDUセッションを確立するために使用される。
【0037】
構成されたNSSAIは、1つまたは複数のPLMNに適用可能な1つまたは複数のS-NSSAIのリストであり、ネットワークによって、サブスクライブされたS-NSSAIから導出される。構成されたNSSAIは、現在のPLMN(またはスタンドアロン非公開ネットワーク(「SNPN」:Standalone Non-Public Network))のための許可されたS-NSSAIがない場合、UEによって使用される。構成されたNSSAIは、サービングPLMN(すなわち、HPLMNまたはVPLMNであり得る)からのS-NSSAI値のみを含んでいる。構成されたNSSAIは、アクセスタイプを介したUEの登録手順の正常完了時に、またはUEネットワークスライス構成更新手順の一部として、AMFから取得され、UEによって、たとえば、NAS登録要求メッセージ中のIE「要求されたNSSAI(Requested NSSAI)」を作成するために使用される。要求されたNSSAI(Requested NSSAI)IEは、UEがそれへの登録を要求する1つまたは複数のS-NSSAIのリストを備えることに留意されたい。
【0038】
S-NSSAIによって識別されたネットワークスライスは、NSACの対象であり得る。NSACは、S-NSSAI中の登録されたUEの最大数、および/または確立されたPDUセッションの最大数までの、S-NSSAIリソースの使用を許可する。S-NSSAI中の登録されたUEおよび/または確立されたPDUセッションの最大数に達する場合、新しいUEまたはPDUセッションは拒否される。
【0039】
NSACFは、NSACを受けるネットワークスライスのための、ネットワークスライスごとの登録されたUEの数を監視および制御する。NSACFおよびAMFは、オペレーション、アドミニストレーションおよびメンテナンス(「OAM」)システムを介して、S-NSSAIがNSACを受けるように構成される。NSACFは、NSACを受けるS-NSSAIによってサービスされることを許可される、登録されたUEおよび/または確立されたPDUセッションの最大数とともに構成される。
【0040】
NSACFは、ネットワークスライスに登録されたUEの現在の数を、UEの現在の数がそのネットワークスライスに登録することを許可されたUEの最大数を超えないように、制御する(すなわち、増加または減少させる)。NSACFはまた、NSACを受けるネットワークスライスに登録された1つまたは複数のUE IDのリストも維持する。ネットワークスライスに登録されたUEの現在の数が増加されることになるとき(すなわち、UEがネットワークスライスに登録しようと試みるとき)、NSACFは、最初に、UE識別情報がそのネットワークスライスに登録されたUEのリスト中にすでにあるかどうかをチェックし、そうでない場合、そのネットワークスライスのためのネットワークスライスごとのUEの最大数にすでに達したかどうかをチェックする。
【0041】
UEがNSACを受けるS-NSSAIに登録するか、またはそれから登録解除するとき、すなわち、3GPP(登録商標) TS23.502における4.2.2.2.2節におけるUE登録手順、3GPP(登録商標) TS23.502における4.2.2.3節におけるUE登録解除手順、または3GPP(登録商標) TS23.502における4.2.4.2節におけるUE構成更新手順中に、AMFは、NSACFに要求を送る。
【0042】
UEがいくつかのS-NSSAIに登録するように試みるが、しかしながら、1つまたは複数のS-NSSAIがNSACを受けることがあり、したがって、登録されたUEの数がUEの最大数を超えるために輻輳することがある、状況があり得る。本明細書で使用される「輻輳したネットワークスライス」は、NSACを受ける(すなわち、S-NSSAIによって識別される)任意のネットワークスライスを指し、そこで、監視されたネットワークスライス属性/特性のための制限(すなわち、最大数)に達するので、ネットワークスライスへのアクセスが制限される。以下の説明は、ネットワークスライス輻輳について、主に「ネットワークスライスごとのUEの最大数」という属性に関して論じるが、これは例示的な属性であり、以下の解決策は、他の監視されたネットワークスライス属性/特性にも適用され、そこで、監視された属性/特性が構成された最大値に達すると、アクセス制限が実施される。NSACを受けるネットワークスライスの監視されたネットワークスライス属性は、「NSAC属性」または「NSACパラメータ」と呼ばれることもある。3GPP(登録商標) TS24.501のリリース17は、ネットワークがそれらの1つまたは複数のS-NSSAIが拒否されることをUEに通知するようになる機構であって、場合によってはタイマーも含む、機構を指定している。UEは、タイマーが登録によって、または登録なしで満了した後、1つまたは複数の輻輳したS-NSSAIにアクセスするように試みる。
【0043】
ネットワークが、UEがこの機構をサポートするかどうかを了解するために、ER-NSSAIと呼ばれる、新しい5GMM能力IEが定義される。UEは、UEの最大数に達したために拒否されるS-NSSAIのためのバックオフタイマーを含むER-NSSAIを、UEがサポートするかどうかをネットワークに示すために、この5GMM能力IEを使用する。バックオフタイマーが満了すると、UEは、現在輻輳している1つまたは複数のS-NSSAIに登録するように試み得る。
【0044】
問題は、NSAC機能(たとえば、ER-NSSAI)をサポートしないUEに向けて、ネットワーク(たとえば、AMF)が、NSACを受けるS-NSSAIを拒否するかどうか、およびどのように拒否するかが不明瞭であることである。UEがER-NSSAIを実装していないか、またはUEがリリース17の前のUEであるなど、UEがER-NSSAIをサポートしない場合、ネットワークは、UEが1つまたは複数のS-NSSAIに登録しようと試みたが、それらの1つまたは複数のS-NSSAIのための輻輳(すなわち、枯渇)のために失敗した場合、UEと通信する必要があり得る。その上、1つまたは複数の輻輳したS-NSSAIがいつアクセス可能になるかをUEに示すために、ネットワークがバックオフタイマーをどのように推定するかが不明瞭である。
【0045】
開示されるものは、UEが輻輳のために否定された1つまたは複数のS-NSSAIに登録することを試みるように、拡張された拒否されたS-NSSAIのための能力なしのUEに示すために、ネットワークが使用し得る解決策である。解決策は、装置、システム、方法、またはコンピュータプログラム製品によって実装され得る。
【0046】
[図1 - 全体的なシステム]
図1は、本開示の実施形態による、輻輳したネットワークスライスに登録するためのワイヤレス通信システム100を示す。一実施形態では、ワイヤレス通信システム100は、少なくとも1つのリモートユニット105と、RAN120と、モバイルCN140とを含む。RAN120およびモバイルCN140は、モバイル通信ネットワークを形成する。RAN120は、リモートユニット105がワイヤレス通信リンク123を使用して通信する、ベースユニット121から構成され得る。特定の数のリモートユニット105、ベースユニット121、ワイヤレス通信リンク123、RAN120、およびモバイルCN140が図1に示されているが、任意の数のリモートユニット105、ベースユニット121、ワイヤレス通信リンク123、RAN120、およびモバイルCN140がワイヤレス通信システム100中に含まれ得ることを、当業者は認識されよう。
【0047】
一実装形態では、RAN120は、3GPP(登録商標)規格において指定された5Gセルラーシステムに準拠している。たとえば、RAN120は、NR無線アクセス技術(「RAT」)および/またはロングタームエボリューション(「LTE」)RATを実装する、次世代無線アクセスネットワーク(「NG-RAN」)であり得る。別の例では、RAN120は、非3GPP(登録商標) RAT(たとえば、Wi-Fi(登録商標)、または米国電気電子技術者協会(「IEEE」)802.11ファミリー準拠WLAN)を含み得る。別の実装形態では、RAN120は、3GPP(登録商標)規格において指定されたLTEシステムに準拠している。しかしながら、より一般的には、ワイヤレス通信システム100は、ネットワークの中でも、何らかの他のオープンまたはプロプライエタリ通信ネットワーク、たとえば、ワールドワイドインターオペラビリティフォーマイクロウェーブアクセス(「WiMAX」)、またはIEEE802.16ファミリー規格を実装し得る。本開示は、いずれかの特定のワイヤレス通信システムアーキテクチャまたはプロトコルの実装形態に限定されるものではない。
【0048】
一実施形態では、リモートユニット105は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、携帯情報端末(「PDA」)、タブレットコンピュータ、スマートフォン、スマートテレビ(たとえば、インターネットに接続されたテレビ)、スマートアプライアンス(たとえば、インターネットに接続されたアプライアンス)、セットトップボックス、ゲームコンソール、セキュリティシステム(防犯カメラを含む)、車載コンピュータ、ネットワークデバイス(たとえば、ルータ、スイッチ、モデム)など、コンピューティングデバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、リモートユニット105は、スマートウォッチ、フィットネスバンド、光学ヘッドマウントディスプレイなど、ウェアラブルデバイスを含む。その上、リモートユニット105は、UE、加入者ユニット、モバイル、移動局、ユーザ、端末、モバイル端末、固定端末、加入者局、ユーザ端末、ワイヤレス送信/受信ユニット(「WTRU」)、デバイスと呼ばれることがあるか、または当技術分野で使用される他の用語で言及されることがある。様々な実施形態では、リモートユニット105は、加入者識別情報および/または識別モジュール(「SIM」)と、モバイル終端機能(たとえば、無線送信、ハンドオーバ、音声符号化および復号、誤り検出および訂正、シグナリング、ならびにSIMへのアクセス)を提供するモバイル機器(「ME」)とを含む。いくつかの実施形態では、リモートユニット105は、端末機器(「TE」)を含んでよく、かつ/またはアプライアンスもしくはデバイス(たとえば、上記で説明されたような、コンピューティングデバイス)中に埋め込まれ得る。
【0049】
リモートユニット105は、アップリンク(「UL」)およびダウンリンク(「DL」)通信信号を介して、RAN120におけるベースユニット121のうちの1つまたは複数と直接通信し得る。さらに、ULおよびDL通信信号は、ワイヤレス通信リンク123上で搬送され得る。さらに、UL通信信号は、物理アップリンク制御チャネル(「PUCCH」)および/または物理アップリンク共有チャネル(「PUSCH」)など、1つまたは複数のULチャネルを備え得るが、DL通信信号は、物理ダウンリンク制御チャネル(「PDCCH」)および/または物理ダウンリンク共有チャネル(「PDSCH」)など、1つまたは複数のDLチャネルを備え得る。ここで、RAN120は、モバイルCN140へのアクセスをリモートユニット105に提供する中間ネットワークである。
【0050】
様々な実施形態では、リモートユニット105は、1つまたは複数のサイドリンク通信リンク113を使用して、互いに直接通信(たとえば、デバイス間通信)し得る。ここで、サイドリンク送信は、サイドリンクリソース上で行われ得る。リモートユニット105は、異なる割振りモードに従って、異なるサイドリンク通信リソースを提供され得る。本明細書で使用される「リソースプール」は、サイドリンク動作のために割り当てられたリソースのセットを指す。リソースプールは、1つまたは複数の時間ユニット(たとえば、サブフレーム、スロット、直交周波数分割多重(「OFDM」)シンボル)にわたるリソースブロック(すなわち、物理リソースブロック(「PRB」))のセットからなる。いくつかの実施形態では、リソースブロックのセットは、周波数領域内の連続するPRBを備える。本明細書で使用されるPRBは、周波数領域内の12個の連続するサブキャリアからなる。
【0051】
いくつかの実施形態では、リモートユニット105は、モバイルCN140とのネットワーク接続を介して、アプリケーションサーバ151と通信する。たとえば、リモートユニット105内のアプリケーション107(たとえば、ウェブブラウザ、メディアクライアント、電話および/またはボイスオーバーインターネットプロトコル(「VoIP」)アプリケーション)は、RAN120を介してモバイルCN140とのPDUセッション(またはPDN接続)を確立するように、リモートユニット105をトリガし得る。PDUセッションは、リモートユニット105とユーザプレーン機能(「UPF」)141との間の論理接続を表す。次いで、モバイルCN140は、PDUセッション(または他のデータ接続)を使用して、リモートユニット105とDN150内のアプリケーションサーバ151との間のトラフィックを中継する。
【0052】
PDUセッション(またはPDN接続)を確立するために、リモートユニット105は、モバイルCN140に登録されなければならない(第4世代(「4G」)システムのコンテキストでは「モバイルコアネットワークにアタッチされる」とも呼ばれる)。リモートユニット105は、モバイルCN140との1つまたは複数のPDUセッション(または他のデータ接続)を確立し得ることに留意されたい。したがって、リモートユニット105は、DN150と通信するための少なくとも1つのPDUセッションを有し得る。リモートユニット105は、他のデータネットワークおよび/または他の通信ピアと通信するための追加のPDUセッションを確立し得る。
【0053】
5GSのコンテキストでは、「PDUセッション」という用語は、UPF141を通して、リモートユニット105と特定のデータネットワーク(「DN」)との間のエンドツーエンド(「E2E」)ユーザプレーン(「UP」)接続性を提供する、データ接続を指す。PDUセッションは、1つまたは複数のサービス品質(「QoS」)フローをサポートする。いくつかの実施形態では、特定のQoSフローに属するすべてのパケットが、同じ5G QoS識別子(「5QI」)を有するように、QoSフローとQoSプロファイルとの間の1対1のマッピングがあり得る。
【0054】
EPSなど、4G/LTEシステムのコンテキストでは、PDN接続(EPSセッションとも呼ばれる)が、リモートユニットとPDNとの間のE2E UP接続性を提供する。PDN接続性手順は、EPSベアラ、すなわち、リモートユニット105とモバイルCN140内のPDNゲートウェイ(「PGW」、図示せず)との間のトンネルを確立する。いくつかの実施形態では、特定のEPSベアラに属するすべてのパケットが、同じQoSクラス識別子(「QCI」)を有するように、EPSベアラとQoSプロファイルとの間の1対1のマッピングがある。
【0055】
ベースユニット121は、地理的領域にわたって分散され得る。いくつかの実施形態では、ベースユニット121は、アクセス端末、アクセスポイント、ベース、基地局、ノードB(「NB」)、発展型ノードB(eノードBまたは「eNB」と略され、発展型ユニバーサル地上波無線アクセスネットワーク(「E-UTRAN」)ノードBとしても知られる)、5G/NRノードB(「gNB」)、ホームノードB、リレーノード、RANノードと呼ばれることもあるか、または当技術分野で使用される任意の他の用語で言及されることもある。ベースユニット121は、一般に、1つまたは複数の対応するベースユニット121に通信可能に結合された1つまたは複数のコントローラを含み得る、RAN120などのRANの一部である。RANのこれらおよび他の要素は示されていないが、当業者によって一般によく知られている。ベースユニット121は、RAN120を介して、モバイルCN140に接続する。
【0056】
ベースユニット121は、ワイヤレス通信リンク123を介して、サービングエリア、たとえば、セルまたはセルセクタ内のいくつかのリモートユニット105にサービスし得る。ベースユニット121は、通信信号を介して、リモートユニット105のうちの1つまたは複数と直接通信し得る。一般に、ベースユニット121は、時間、周波数、および/または空間領域においてリモートユニット105にサービスするために、DL通信信号を送信する。さらに、DL通信信号は、ワイヤレス通信リンク123上で搬送され得る。ワイヤレス通信リンク123は、認可または無認可無線スペクトルにおける任意の好適なキャリアであり得る。ワイヤレス通信リンク123は、リモートユニット105のうちの1つもしくは複数、および/またはベースユニット121のうちの1つもしくは複数の間の通信を容易にする。
【0057】
無認可スペクトル上のNR動作(「NR-U」と呼ばれる)中に、ベースユニット121およびリモートユニット105は、無認可(すなわち、共有された)無線スペクトルを介して通信することに留意されたい。同様に、無認可スペクトル上のLTE動作(「LTE-U」と呼ばれる)中に、ベースユニット121およびリモートユニット105はまた、無認可(すなわち、共有された)無線スペクトルを介して通信する。
【0058】
一実施形態では、モバイルCN140は、データネットワークの中でも、インターネットおよびプライベートデータネットワークのような、DN150に結合され得る、5Gコアネットワーク(「5GC」)または発展型パケットコア(「EPC」)である。リモートユニット105は、モバイルCN140とのサブスクリプションまたは他のアカウントを有し得る。様々な実施形態では、各モバイルCN140は、単一のモバイルネットワーク事業者(「MNO」)および/またはPLMNに属する。本開示は、いずれかの特定のワイヤレス通信システムアーキテクチャまたはプロトコルの実装形態に限定されるものではない。
【0059】
モバイルCN140は、いくつかのネットワーク機能(「NF」)を含む。図示のように、モバイルCN140は、少なくとも1つのUPF141を含む。モバイルCN140はまた、限定はしないが、RAN120にサービスするAMF143、セッション管理機能(「SMF」)145、ポリシー制御機能(「PCF」)147、統合データ管理機能(「UDM」)、およびユーザデータリポジトリ(「UDR」)を含む、複数の制御プレーン(「CP」)機能も含む。いくつかの実施形態では、UDMは、UDRとコロケートされ、結合されたエンティティ「UDM/UDR」149として示される。特定の数およびタイプのNFが図1に示されているが、任意の数およびタイプのNFがモバイルCN140中に含まれ得ることを、当業者は認識されよう。
【0060】
UPF141は、5Gアーキテクチャにおいて、パケットルーティングおよび転送、パケット検査、QoS処理、ならびにDNを相互接続するための外部PDUセッションを担当する。AMF143は、NASシグナリングの終端、NAS暗号化および完全性保護、登録管理、接続管理、モビリティ管理、アクセス認証および認可、セキュリティコンテキスト管理を担当する。SMF145は、セッション管理(すなわち、セッション確立、変更、解放)、リモートユニット(すなわち、UE)インターネットプロトコル(「IP」)アドレス割振りおよび管理、DLデータ通知、ならびに適切なトラフィックルーティングのためのUPF141のトラフィックステアリング構成を担当する。
【0061】
上記で説明されたように、NSACF146は、NSACを受けるネットワークスライスのための、ネットワークスライスごとの登録されたリモートユニット105の数を監視および制御する。PCF147は、統合されたポリシーフレームワークを担当し、CP機能にポリシールールを提供し、UDRにおけるポリシー決定のためのサブスクリプション情報にアクセスする。
【0062】
UDMは、認証および鍵一致(「AKA」)クレデンシャルの生成、ユーザ識別処理、アクセス認可、サブスクリプション管理を担当する。UDRは、加入者情報のリポジトリであり、いくつかのNFにサービスするために使用され得る。たとえば、UDRは、サブスクリプションデータ、ポリシー関連データ、サードパーティアプリケーションに露出されることを許される加入者関連データなどを記憶し得る。上記のように、UDMおよびUDRは、コロケートされ、かつ/または単一のネットワーク機能(「NF」)に結合され得る。
【0063】
様々な実施形態では、モバイルCN140は、ネットワークリポジトリ機能(「NRF」)(NFサービス登録および発見を提供し、NFが互いにおいて適切なサービスを識別すること、およびアプリケーションプログラミングインターフェース(「API」)を介して互いに通信することを可能にする)、ネットワーク露出機能(「NEF」)(ネットワークデータおよびリソースを、カスタマーおよびネットワークパートナーにとって容易にアクセス可能にすることを担当する)、認証サーバ機能(「AUSF」)、または5GCのために定義された他のNFも含み得る。存在するとき、AUSFは、認証サーバおよび/または認証プロキシとして作用し、それによって、AMF143がリモートユニット105を認証することを許可し得る。いくつかの実施形態では、モバイルCN140は、認証、認可、およびアカウンティング(「AAA」)サーバを含み得る。
【0064】
様々な実施形態では、モバイルCN140は、異なるタイプのモバイルデータ接続、および異なるタイプのネットワークスライスをサポートし、ここにおいて、各モバイルデータ接続が特定のネットワークスライスを利用する。ここで、「ネットワークスライス」は、あるトラフィックタイプまたは通信サービスのために最適化されたモバイルCN140の一部分を指す。たとえば、1つまたは複数のネットワークスライスは、拡張モバイルブロードバンド(「eMBB」)サービスのために最適化され得る。別の例として、1つまたは複数のネットワークスライスは、超高信頼低レイテンシ通信(「URLLC」)サービスのために最適化され得る。他の例では、ネットワークスライスは、マシンタイプ通信(「MTC」)サービス、マッシブMTC(「mMTC」)サービス、モノのインターネット(「IoT」)サービスのために最適化され得る。また他の例では、ネットワークスライスは、特定のアプリケーションサービス、垂直サービス、特定の使用事例などのために展開され得る。
【0065】
ネットワークスライスインスタンスは、S-NSSAIによって識別され得るが、それについてリモートユニット105が使用することを認可されるネットワークスライスのセットは、NSSAIによって識別される。ここで、「NSSAI」は、1つまたは複数のS-NSSAI値を含むベクトル値を指す。いくつかの実施形態では、様々なネットワークスライスは、SMF145およびUPF141など、NFの別個のインスタンスを含み得る。いくつかの実施形態では、異なるネットワークスライスは、AMF143など、いくつかの一般的なNFを共有し得る。説明しやすいように、異なるネットワークスライスは、図1に示されていないが、それらのサポートが想定される。
【0066】
図1は、5G RANおよび5Gコアネットワーク(「5GC」)の構成要素を示すが、輻輳したネットワークスライスに登録するための説明される実施形態は、IEEE802.11バリアント、モバイル通信用グローバルシステム(「GSM」、すなわち、2Gデジタルセルラーネットワーク)、汎用パケット無線サービス(「GPRS」)、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム(「UMTS」)、LTEバリアント、CDMA2000、Bluetooth、ZigBee、Sigfoxなどを含む、他のタイプの通信ネットワークおよびRATに適用される。
【0067】
その上、モバイルCN140がEPCであるLTEバリアントでは、図示されたNFは、モビリティ管理エンティティ(「MME」)、サービングゲートウェイ(「SGW」)、PGW、ホーム加入者サーバ(「HSS」)など、適切なEPCエンティティに置き換えられ得る。たとえば、AMF143は、MMEにマッピングされ得、SMF145は、PGWのCP部分および/またはMMEにマッピングされ得、UPF141は、SGWおよびPGWのUP部分にマッピングされ得、UDM/UDR149は、HSSにマッピングされ得る、などである。MMEは、EPSにおけるアクセス管理機能であり、AMF143は、5GSにおける対応するアクセス管理機能であることに留意されたい。本明細書で使用される「アクセス管理機能」という用語は、ネットワークスライスまたは同様のネットワークリソースへのアクセスを制御するために、リモートユニット105と対話する、任意のネットワークエンティティ/機能を参照するために使用される。
【0068】
以下の説明では、「gNB」という用語は、基地局/ベースユニットのために使用されるが、任意の他の無線アクセスノード、たとえば、RANノード、ng-eNB、eNB、基地局(「BS」)、アクセスポイント(「AP」)、NR BS、5G NB、送信および受信ポイント(「TRP」)などによって置き換え可能である。追加として、「UE」という用語は、移動局/リモートユニットのために使用されるが、任意の他のリモートデバイス、たとえば、リモートユニット、MS、MEなどによって置き換え可能である。さらに、動作は、主に5G NRのコンテキストにおいて説明される。しかしながら、以下で説明される解決策/方法は、輻輳したネットワークスライスに登録するための他のモバイル通信システムにも等しく適用可能である。
【0069】
[図2 - NRプロトコルスタック]
図2は、本開示の実施形態による、NRプロトコルスタック200を示す。図2は、UE205、RANノード210、および5GC内のAMF215を示すが、これらは、ベースユニット121およびモバイルCN140と対話するリモートユニット105のセットを表す。図示のように、NRプロトコルスタック200は、UPプロトコルスタック201およびCPプロトコルスタック203を備える。UPプロトコルスタック201は、物理(「PHY」)レイヤ220と、媒体アクセス制御(「MAC」)サブレイヤ225と、無線リンク制御(「RLC」)サブレイヤ230と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(「PDCP」)サブレイヤ235と、サービスデータ適応プロトコル(「SDAP」)レイヤ240とを含む。CPプロトコルスタック203は、PHYレイヤ220と、MACサブレイヤ225と、RLCサブレイヤ230と、PDCPサブレイヤ235とを含む。CPプロトコルスタック203はまた、無線リソース制御(「RRC」)レイヤ245と、NASレイヤ250とを含む。
【0070】
UPプロトコルスタック201のためのASレイヤ255(「ASプロトコルスタック」とも呼ばれる)は、少なくともSDAP、PDCP、RLC、およびMACサブレイヤ、ならびに物理レイヤからなる。CPプロトコルスタック203のためのASレイヤ260は、少なくともRRC、PDCP、RLC、およびMACサブレイヤ、ならびに物理レイヤからなる。レイヤ2(「L2」)は、SDAP、PDCP、RLC、およびMACサブレイヤに分割される。レイヤ3(「L3」)は、CPのためのRRCレイヤ245およびNASレイヤ250を含み、たとえば、UPのためのIPレイヤおよび/またはPDUレイヤ(図示せず)を含む。L1およびL2は、「下位レイヤ」と呼ばれるが、L3以上(たとえば、トランスポートレイヤ、アプリケーションレイヤ)は、「上位レイヤ(higher layer)」または「上位レイヤ(upper layer)」と呼ばれる。
【0071】
PHYレイヤ220は、MACサブレイヤ225にトランスポートチャネルを提供する。PHYレイヤ220は、本明細書で説明されるように、エネルギー検出しきい値を使用して、ビーム障害検出手順を実行し得る。いくつかの実施形態では、PHYレイヤ220は、MACサブレイヤ225におけるMACエンティティにビーム障害の指示を送り得る。MACサブレイヤ225は、RLCサブレイヤ230に論理チャネルを提供する。RLCサブレイヤ230は、PDCPサブレイヤ235にRLCチャネルを提供する。PDCPサブレイヤ235は、SDAPサブレイヤ240および/またはRRCレイヤ245に無線ベアラを提供する。SDAPサブレイヤ240は、CN(たとえば、5GC)にQoSフローを提供する。RRCレイヤ245は、キャリアアグリゲーションおよび/またはデュアル接続性の追加、変更、および解放を提供する。RRCレイヤ245はまた、シグナリング無線ベアラ(「SRB」)およびデータ無線ベアラ(「DRB」)の確立、構成、維持、および解放を管理する。
【0072】
NASレイヤ250は、UE205と5GC内のAMF215との間にある。NASメッセージは、RANを通して透過的に渡される。NASレイヤ250は、通信セッションの確立を管理するために、およびUE205がRANの異なるセル間を移動するときに、UE205との連続通信を維持するために使用される。対照的に、ASレイヤ255および260は、UE205とRAN(すなわち、RANノード210)との間にあり、ネットワークのワイヤレス部分を介して情報を搬送する。図2に示されていないが、IPレイヤがNASレイヤ250の上に存在し、トランスポートレイヤがIPレイヤの上に存在し、アプリケーションレイヤがトランスポートレイヤの上に存在する。
【0073】
MACサブレイヤ225は、NRプロトコルスタックのL2アーキテクチャにおける最下位のサブレイヤである。下方のPHYレイヤ220へのその接続は、トランスポートチャネルを通したものであり、上方のRLCサブレイヤ230への接続は、論理チャネルを通したものである。したがって、MACサブレイヤ225は、論理チャネルとトランスポートチャネルとの間の多重化および逆多重化を実行し、すなわち、送信側のMACサブレイヤ225は、論理チャネルを通して受信されたMACサービスデータユニット(「SDU」)から、トランスポートブロックとして知られるMAC PDUを構築し、受信側のMACレイヤ225は、トランスポートチャネルを通して受信されたMAC PDUから、MAC SDUを復元する。
【0074】
MACサブレイヤ225は、論理チャネルを通して、RLCレイヤ230のためのデータ転送サービスを提供し、論理チャネルは、制御データを搬送する制御論理チャネル(たとえば、RRCシグナリング)、またはUPデータを搬送するトラフィック論理チャネルのいずれかである。一方、MACサブレイヤ225からのデータは、DLまたはULとして分類される、トランスポートチャネルを通して、PHYレイヤ220と交換される。データは、どのようにオーバージエアで送信されるかに応じて、トランスポートチャネルに多重化される。
【0075】
PHYレイヤ220は、エアインターフェースを介したデータおよび制御情報の実際の送信を担当し、すなわち、PHYレイヤ220は、送信側においてエアインターフェースを介して、MACトランスポートチャネルからすべての情報を搬送する。PHYレイヤ220によって実行される重要な機能のうちのいくつかは、コーディングおよび変調、リンク適応(たとえば、適応変調およびコーディング(「AMC」))、電力制御、セル探索およびランダムアクセス(初期同期およびハンドオーバの目的のため)、ならびにRRCレイヤ245のための他の測定(3GPP(登録商標)システム(すなわち、NRおよび/またはLTEシステム)の内部、およびシステム間)を含む。PHYレイヤ220は、変調方式、コーディングレート(すなわち、変調およびコーディング方式(「MCS」))、物理リソースブロックの数などの送信パラメータに基づいて、送信を実行する。
【0076】
[解決策]
1つまたは複数のS-NSSAIが輻輳する場合、UEは、それらに、および登録時に登録することができない。しかしながら、輻輳が解消される(たとえば、要求されたS-NSSAIのネットワークスライスごとの登録されたUEの現在の数が、制限を下回る)場合、UEが1つまたは複数のS-NSSAIのための新しい登録を試みることになる場合に備えて、UEに通知するための機構があるべきである。したがって、ER-NSSAI IEが定義され、ER-NSSAI IEは、いつUEが1つまたは複数のS-NSSAIに登録することを再試行することができるかを、UEに示すための、割り当てられたバックオフタイマーとともに、1つまたは複数のS-NSSAIをグループ化する。
【0077】
図3は、本開示の実施形態による、ER-NSSAI IE300の一例を示す。上述のように、ER-NSSAI IE300は、拒否されたS-NSSAIのセットを識別するために使用される。ER-NSSAI IE300において、第1のオクテットは、ER-NSSAI IE300がER-NSSAI IEであることを示すために使用されるIE識別子(「IEI」)を備える。第2のオクテットは、ER-NSSAIコンテンツの長さを示す長さフィールドを備える。
【0078】
ER-NSSAI IE300の値部分305(すなわち、オクテット3~vから構成される)は、図4を参照しながらより詳細に説明される、1つまたは複数の部分的な拡張された拒否されたNSSAIリストから構成される。いくつかの実施形態では、ER-NSSAI IE300中の拒否されたS-NSSAIの数は、8またはそれ以下に制限される。
【0079】
[図4 - 部分的な拡張された拒否されたNSSAIリスト]
図4は、本開示の実施形態による、部分的な拡張された拒否されたNSSAIリスト400の一例を示す。各部分的な拡張された拒否されたNSSAIリストは、バックオフタイマー値、および8つまでのS-NSSAIのリストを含む。各拒否されたS-NSSAIは、(それぞれのネットワークスライスを識別するための)S-NSSAI、および原因値を含む。様々な実施形態では、4ビット原因値フィールド(図4に図示せず)の1つまたは複数の値は、たとえば、UEの最大数に達するために、S-NSSAIが利用可能でないことを示す、ネットワークスライス(たとえば、S-NSSAIによって識別される)がNSAC理由のために拒否されるという指示を符号化し得る。
【0080】
バックオフタイマー値は、NSAC理由のために拒否された、それぞれのネットワークスライス(たとえば、S-NSSAIによって識別される)に登録することを再び試みる前に、どのくらいの時間にわたってUEが待機するべきであるかを示す。しかしながら、上記で説明されたように、ER-NSSAIをサポートしないレガシーUE(たとえば、ER-NSSAIの実装前からのUEのモデル)は、ER-NSSAI IEを解釈すること、およびバックオフタイマーを実装することが可能でないようになる。
【0081】
[図5 - 5GMM能力IE]
図5は、本開示の実施形態による、5GMM IE500の一例を示す。ER-NSSAIのサポートは、UEにとってオプションであるので、UEは、UEがER-NSSAI対応であることを、登録時にネットワークに通知する必要がある。このことは、5GMM能力IEの定義されたビット、すなわち、ER-NSSAIフィールド505によって行われる。いくつかの実施形態では、ER-NSSAIの値は、UEがER-NSSAIをサポートすることを示すために「1」に設定されるが、UEがER-NSSAIをサポートしない場合、「0」に設定される。リリース16の前のUEは、この新しい5GMM能力をサポートしないことに留意されたい。
【0082】
このER-NSSAI機構をサポートすることは、UEにとってオプションであり、したがって、UEは、新しいER-NSSAIをサポートしないことがあり、ネットワークは、拒否されたNSSAIがいつ使用され得るかを示すために、バックオフタイマーについて、UEに通知することが可能でないことがある。
【0083】
追加として、ネットワークは、バックオフタイマーを正しく推定するための良好な分析を有していなければならず、さもなければ、UEによる新しい登録の試みを生じることがあり、そこで、新しいバックオフタイマーとともに、UEが1つまたは複数のS-NSSAIへの登録を再び否定され得る。これによって、登録手順のために余分の不要なシグナリングも生じ得る。たとえば、ネットワークは、多数のUEがそれらを使用中であることによって枯渇するために、拒否された1つまたは複数のS-NSSAIのための利用可能性時間を推定するため、および次いで、新しいER-NSSAIを介して、UEとそれらの時間を通信するための、分析を欠くことがある。
【0084】
[実施形態#1]
第1の解決策の実施形態によれば、ネットワークがUEに対して、以前の登録において1つまたは複数のS-NSSAIを拒否した場合、かつ、1つまたは複数のS-NSSAIのうちの1つまたはいくつかが輻輳していない場合、ネットワークは、それらの1つまたは複数のS-NSSAIへの新しい登録のために、UEをトリガし得る。
【0085】
[図6 - 登録手順]
図6は、本開示の実施形態による、登録のための手順600の一例を示す。手順600は、UE601と、アクセスネットワーク(「AN」)603と、AMF605と、SMF607と、UPF609とを伴う。UE601は、リモートユニット105および/またはUE205の一実装形態であり得る。AN603は、ベースユニット121および/またはRANノード210を備える、RAN120の一実装形態であり得る。AMF605は、AMF143および/またはAMF215の一実装形態であり得る。SMF607は、SMF145の一実装形態であり得る。UPF609は、UPF141の一実装形態であり得る。手順600のステップの詳細な説明は、以下のようになる。
【0086】
ステップ1において、UE601は、1つまたは複数のS-NSSAIとともに、5GCに登録するように試みる(ブロック611参照)。ここで、UE601は、ER-NSSAIをサポートせず、したがって、AN603を介してAMF605に送られた登録要求(REGISTRATION REQUEST)メッセージの5GMM能力IEにおいて、ER-NSSAIを「0」に設定し得る(またはER-NSSAI IEをまったく含めない)と仮定される。5GCへの登録は、3GPP(登録商標) RANまたは非3GPP(登録商標)アクセス技術に基づき得ることに留意されたい。
【0087】
1つまたは複数のS-NSSAIのうちの少なくとも1つは、NSACを受けており、UEの最大数に達している。したがって、ネットワーク(たとえば、AMF605、または、ネットワークスライス選択機能(「NSSF」:Network Slice Selection Function)および/もしくはNSACFとともに)は、要求されたS-NSSAIおよびサブスクライブされたS-NSSAIのうちのどれがUE601によって使用され得るかを決定する。
【0088】
UEがER-NSSAIをサポートする場合、AMF605は、UEの登録を受け付けるために、登録受付メッセージを送ってよく、そのためのUEの最大数に達するそれらの1つまたは複数のS-NSSAIを備える、拒否されたNSSAI(Rejected NSSAI)IEを含める。登録受付メッセージはまた、NSACを受けないか、またはそのためのUEの最大数に達しない、ネットワークスライス(S-NSSAI)を示すために、許可されたNSSAI(Allowed NSSAI)IEも含み得ることに留意されたい。拒否されたNSSAI(Rejected NSSAI)IEおよび許可されたNSSAI(Allowed NSSAI)IEは、それぞれ、そのためのUE登録が拒否される、または許可される、1つまたは複数のS-NSSAIのリストを各々備える。
【0089】
しかしながら、図示の実施形態では、ネットワークはER-NSSAI IEを使用せず、その理由は、UE601がER-NSSAI能力IEを含めなかったか、またはER-NSSAIビットが「1」に設定され、かつ/あるいはネットワークが、1つまたは複数の拒否された輻輳したS-NSSAIのためのバックオフタイマーを推定するための良好な分析を有しておらず、したがって、ER-NSSAI IEを使用することを選定しないことがあるからである。たとえば、ネットワークが、多数のUEがそれらを使用中であることによって枯渇するために、拒否された1つまたは複数のS-NSSAIのための利用可能性時間を推定するため、および次いで、新しいER-NSSAIを介して、UE601とそれらの時間を通信するための、分析を欠く場合、ネットワーク(たとえば、AMF605)は、S-NSSAIへの登録がネットワークスライスの輻輳/枯渇のために拒否されるとき、ER-NSSAIを使用しないように選定し得る。言い換えれば、ER-NSSAIは、ネットワークによって、それぞれのUEに、NSACを受ける1つまたは複数のS-NSSAIのための利用可能性時間を示すために使用されるツールにすぎない。
【0090】
UE601が、ER-NSSAIのためのサポートを示さず、UEの最大数に達した場合、AMF605は、そのためのUEの最大数に達する1つまたは複数のS-NSSAIを含んでいる拒否されたNSSAIを含め、許可されたNSSAI中にこれらのS-NSSAIを含めない。登録受付メッセージはまた、NSACを受けないか、またはそのためのUEの最大数に達しない、ネットワークスライス(たとえば、S-NSSAIによって識別される)を示すために、許可されたNSSAI(Allowed NSSAI)IEも含み得ることに留意されたい。
【0091】
ネットワークポリシーに基づいて、AMF605は、「S-NSSAIが現在のPLMNまたはSNPNにおいて利用可能でない」以外の拒否原因とともに、拒否されたNSSAI中で、そのためのUEの最大数に達したS-NSSAIを示すことができることに留意されたい。たとえば、AMF605は、S-NSSAIがネットワークまたは登録エリア内で利用可能でないことを示すために、原因値を設定し得る。
【0092】
加えて、ネットワークポリシーに基づいて、AMF605は、拒否されたS-NSSAIごとのUE601のためのローカル実装固有のタイマーを開始し得る。
【0093】
ステップ2において、AMF605は、特定の1つまたは複数のS-NSSAIが、UEの最大数に達したために拒否されたというステータス、および場合によっては、それが拒否されたときのタイムスタンプを、UEモビリティコンテキストに記憶していることがある。UEの最大数に達した状態でNSACを受けた、1つまたは複数のS-NSSAIが、今は、そのUEの最大数に達しない場合、ネットワーク(たとえば、AMF605)は、UE601がこれらのS-NSSAIのうちの1つまたは複数へのアクセスを否定されたかどうかをチェックし得る。ネットワーク(たとえば、AMF605)はまた、UEのサブスクリプション情報および記憶されたモビリティコンテキストをチェックすることによって、1つまたは複数のS-NSSAIが許可可能であるかどうか、たとえば、1つまたは複数のS-NSSAIが、現在のロケーションにおけるUE601および現在のAMF605によって使用され得るかどうかを検証し得る。
【0094】
NSACを受ける1つまたは複数のS-NSSAIが、再び利用可能であり(たとえば、登録されたUEの現在の数が、UEの最大数よりも小さい場合)、それに対して1つまたは複数のS-NSSAIがUEの最大数に達したために拒否された、複数のUEがある場合、AMF605は、A)UEコンテキストにおける拒否されたS-NSSAIの各記憶されたステータスのタイムスタンプ、および/またはB)UEのサブスクリプション優先度タイプを査定し得、AMF605は、どのUEが最初に更新されるべきであるかを決定し得る。
【0095】
ステップ3において、AMF605は、汎用UE構成更新手順(generic UE Configuration Update procedure)を実行することによって、UE601を更新する(ブロック615参照)。ネットワークポリシーに基づいて、ローカル実装固有のタイマーの満了時に、AMF605は、拒否されたNSSAIから、拒否されたS-NSSAIを除去し、汎用UE構成更新手順を開始することによって、UE601を更新し得る。様々な実施形態では、UE601は、前に拒否されたS-NSSAI(たとえば、NSAC理由のために拒否された)が、拒否されたNSSAIから除去されるという指示を受信する。汎用UE構成更新手順は、UE601が(新しい)登録手順を実行することを必要としてもしなくてもよいことに留意されたい。
【0096】
言い換えれば、AMF605は、たとえば、構成更新コマンド(CONFIGURATION UPDATE COMMAND)メッセージを使用することによって、新しい許可されたNSSAIおよび/または新しい拒否されたNSSAI(NSAC理由のために拒否された、前に拒否された1つまたは複数のS-NSSAIを含んでいない)を、UE601に送信し得る。AMF605は、たとえば、構成更新完了(CONFIGURATION UPDATE COMPLETE)メッセージによって、UE601によって送信される確認応答を要求し得る。いくつかの実施形態では、拒否されたNSSAIが、前に拒否されたS-NSSAI(たとえば、NSAC理由のために拒否された)のみからなるものであった場合、AMF605は、完了した拒否されたNSSAIを削除するように、UE601に命令し得る。UEの拒否されたNSSAIは、依然として、他のS-NSSAIとともに存在することができることに留意されたい。
【0097】
ステップ4において、UE601は、モビリティ更新登録(「MUR」:mobility update registration)を開始して、拒否されたNSSAIのセット内の1つまたは複数のS-NSSAIがネットワークによって許可され得るかどうかを評価するように、ネットワーク(たとえば、AMF605)に要求し、そうである場合、UE601は、それらを使用することができる(ブロック617参照)。いくつかの実施形態では、NSAC理由のために前に拒否されたS-NSSAIは、タイマーが満了するとき、自動的に許可されない。ここで、AMF605は、拒否されたS-NSSAIが現在は許可されるという更新メッセージを送らないようになる。そうではなく、AMF605は、ただ、S-NSSAIがもはや拒否されたNSSAIの中にない(すなわち、S-NSSAIがもはや拒否されない)ことをUE601に示し、したがって、UE601は、MURを実行すること、および構成されたNSSAI中にS-NSSAIを含めることによって、S-NSSAIが許可されるかどうかをネットワークに評価させることができる。ネットワークがそれを認証および認可すると、次いで、UE601は、許可されたNSSAI中でそのS-NSSAIを受信する。
【0098】
ステップ4において、UE601は、1つまたは複数の前に拒否されたS-NSSAIを使用し得るように更新される。UE601は、要求されたNSSAI中に1つまたは複数のS-NSSAIを含めるために、新しい登録手順を開始し得る。1つまたは複数のS-NSSAIへの登録が成功した後、すなわち、1つまたは複数のS-NSSAIが、許可されたS-NSSAI中に含められ、かつ/または拒否されたNSSAIから除外された後、UE601は、1つまたは複数のS-NSSAIを介して、PDUセッション確立手順を開始し得る(ブロック619参照)。
【0099】
UE601が、1つまたは複数のS-NSSAIを含む、更新された許可されたNSSAI、および/あるいは1つまたは複数のS-NSSAIを含む、更新された拒否されたNSSAIを受信した場合、UE601は、1つまたは複数のS-NSSAIを介して、PDUセッション確立手順を直接(すなわち、新しい登録手順なしに)開始することができる。
【0100】
汎用UE構成更新手順は、3GPP(登録商標) RANまたは非3GPP(登録商標)アクセス技術を介したものであり得ることに留意されたい。また、1つまたは複数のS-NSSAIおよび/あるいはUEのサブスクリプション情報の性質のために、ネットワークは、1つまたは複数のS-NSSAIを割り当てるために、他のUEを優先させることがあり、したがって、1つまたは複数のS-NSSAIは、UE601のためのUEの最大数に達したために拒否されたNSSAIの一部になり得ることに留意されたい。その場合、ネットワークは、同じ汎用UE構成更新手順を使用して、1つまたは複数のS-NSSAIが許可されたNSSAIの中にない、かつ/またはそれらが拒否されたNSSAIの中にあることを、UE601に通知し得る。
【0101】
[図7 - UE装置]
図7は、本開示の実施形態による、輻輳したネットワークスライスに登録するために使用され得るUE装置700を示す。様々な実施形態では、UE装置700は、上記で説明された解決策のうちの1つまたは複数を実装するために使用される。UE装置700は、上記で説明されたような、リモートユニット105、UE205、および/またはUE601など、UEエンドポイントの一実施形態であり得る。さらに、UE装置700は、プロセッサ705と、メモリ710と、入力デバイス715と、出力デバイス720と、トランシーバ725とを含み得る。
【0102】
いくつかの実施形態では、入力デバイス715および出力デバイス720は、タッチスクリーンなどの単一のデバイスに組み合わせられる。いくつかの実施形態では、UE装置700は、いかなる入力デバイス715および/または出力デバイス720も含まないことがある。様々な実施形態では、UE装置700は、プロセッサ705、メモリ710、およびトランシーバ725のうちの1つまたは複数を含むことがあり、入力デバイス715および/または出力デバイス720を含まないことがある。
【0103】
図示のように、トランシーバ725は、少なくとも1つの送信機730と、少なくとも1つの受信機735とを含む。いくつかの実施形態では、トランシーバ725は、1つまたは複数のベースユニット121によってサポートされた、1つまたは複数のセル(またはワイヤレスカバレージエリア)と通信する。様々な実施形態では、トランシーバ725は、無認可スペクトル上で動作可能である。その上、トランシーバ725は、1つまたは複数のビームをサポートする複数のUEパネルを含み得る。追加として、トランシーバ725は、少なくとも1つのネットワークインターフェース740および/またはアプリケーションインターフェース745をサポートし得る。アプリケーションインターフェース745は、1つまたは複数のAPIをサポートし得る。ネットワークインターフェース740は、Uu、N1、PC5などの3GPP(登録商標)基準点をサポートし得る。当業者によって理解されるように、他のネットワークインターフェース740がサポートされ得る。
【0104】
プロセッサ705は、一実施形態では、コンピュータ可読命令を実行可能、および/または論理演算を実行可能な、任意の知られているコントローラを含み得る。たとえば、プロセッサ705は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、中央処理ユニット(「CPU」)、グラフィックス処理ユニット(「GPU」)、補助処理ユニット、フィールドプログラマブルゲートアレイ(「FPGA」)、または同様のプログラマブルコントローラであり得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ705は、本明細書で説明される方法およびルーチンを実行するために、メモリ710に記憶された命令を実行する。プロセッサ705は、メモリ710、入力デバイス715、出力デバイス720、およびトランシーバ725に通信可能に結合される。
【0105】
様々な実施形態では、プロセッサ705は、上記で説明されたUE挙動を実施するように、UE装置700を制御する。いくつかの実施形態では、プロセッサ705は、アプリケーションドメインおよびオペレーティングシステム(「OS」)機能を管理する、アプリケーションプロセッサ(「メインプロセッサ」としても知られる)と、無線機能を管理するベースバンドプロセッサ(「ベースバンド無線プロセッサ」としても知られる)とを含み得る。
【0106】
[UE挙動]
様々な実施形態では、トランシーバ725を介して、プロセッサ705は、モバイル通信ネットワーク内のネットワークスライス(たとえば、S-NSSAIによって識別される)に登録するために、登録要求を送り、そこで、ネットワークスライスが、NSACを受ける。本明細書で説明される解決策は、要求されたNSSAIがNSACを受けることを、装置700が認識することを必要としないことに留意されたい。
【0107】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、装置に、通信デバイスがER-NSSAIをサポートしない(たとえば、ER-NSSAI能力IEが「0」に設定されるか、またはER-NSSAI能力IEが送られない)という指示を含む、能力情報(たとえば、5GMM能力IE)を、アクセス管理機能(たとえば、AMFまたはMME)に送ることを行わせるようにさらに構成される。いくつかの実施形態では、登録要求は、通信デバイスがER-NSSAIをサポートしないという指示を含む。
【0108】
トランシーバ725を介して、プロセッサ705は、アクセス管理機能(たとえば、AMFまたはMME)から、ネットワークスライスの許可されたセットと、ネットワークスライスへの登録を拒否する第1の指示(たとえば、拒否されたNSSAI)とを含む、第1の応答を受信する。いくつかの実施形態では、第1の応答は、拒否されたNSSAIを含み、拒否されたNSSAIが、ネットワークスライスを示し/識別し、S-NSSAIがネットワークまたは登録エリア内で利用可能でないことを示す原因値など、非NSACベースの拒否原因値を含んでいる。ここで、拒否されたNSSAIは、ネットワークスライスに対応するS-NSSAIを含んでいる。
【0109】
トランシーバ725を介して、プロセッサ705は、アクセス管理機能(たとえば、AMFまたはMME)から、通信デバイスがネットワークスライスに登録することを許されるという指示を含む、第2の応答を受信し、ネットワークスライスを使用して、データ接続(たとえば、PDUセッション)を確立する。いくつかの実施形態では、第2の応答は、UE構成更新手順中に受信される。いくつかの実施形態では、UE構成更新手順は、モバイル通信ネットワークへの新しい登録を必要とする。
【0110】
いくつかの実施形態では、通信デバイスがネットワークスライスに登録することを許されることを示す(たとえば、MURを開始して、ネットワークスライスへの登録がネットワークによって許可され得るかどうかを評価するように、ネットワークに要求する)ために、更新メッセージは、ネットワークスライスに対応するS-NSSAIを除外する(たとえば、含んでいない)、更新された拒否されたNSSAIを含んでいる。いくつかの実施形態では、通信デバイスがネットワークスライスに登録することを許されることを示すために、第2の応答(たとえば、更新メッセージ)は、(たとえば、拒否されたNSSAIが、NSACを受けるネットワークスライスのS-NSSAIのみを含んでいたので)拒否されたNSSAIが削除されることになるという指示を含む。
【0111】
メモリ710は、一実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体である。いくつかの実施形態では、メモリ710は、揮発性コンピュータ記憶媒体を含む。たとえば、メモリ710は、ダイナミックRAM(「DRAM」)、同期ダイナミックRAM(「SDRAM」)、および/またはスタティックRAM(「SRAM」)を含む、RAMを含み得る。いくつかの実施形態では、メモリ710は、不揮発性コンピュータ記憶媒体を含む。たとえば、メモリ710は、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、または任意の他の好適な不揮発性コンピュータ記憶デバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、メモリ710は、揮発性コンピュータ記憶媒体と不揮発性コンピュータ記憶媒体の両方を含む。
【0112】
いくつかの実施形態では、メモリ710は、輻輳したネットワークスライスに登録することに関連するデータを記憶する。たとえば、メモリ710は、上記で説明されたような、様々なパラメータ、パネル/ビーム構成、リソース割当て、ポリシーなどを記憶し得る。いくつかの実施形態では、メモリ710はまた、UE装置700上で動作しているオペレーティングシステムまたは他のコントローラアルゴリズムなど、プログラムコードおよび関連データも記憶する。
【0113】
入力デバイス715は、一実施形態では、タッチパネル、ボタン、キーボード、スタイラス、マイクロフォンなどを含む、任意の知られているコンピュータ入力デバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、入力デバイス715は、たとえば、タッチスクリーンまたは同様のタッチセンシティブディスプレイとして、出力デバイス720と統合され得る。いくつかの実施形態では、入力デバイス715は、タッチスクリーン上に表示された仮想キーボードを使用して、かつ/またはタッチスクリーン上で手書きすることによって、テキストが入力され得るように、タッチスクリーンを含む。いくつかの実施形態では、入力デバイス715は、キーボードおよびタッチパネルなど、2つ以上の異なるデバイスを含む。
【0114】
出力デバイス720は、一実施形態では、視覚信号、可聴信号、および/または触覚信号を出力するように設計される。いくつかの実施形態では、出力デバイス720は、視覚データをユーザに出力することが可能な電子制御可能ディスプレイまたはディスプレイデバイスを含む。たとえば、出力デバイス720は、限定はしないが、液晶ディスプレイ(「LCD」)、発光ダイオード(「LED」)ディスプレイ、有機LED(「OLED」)ディスプレイ、プロジェクタ、または画像、テキストなどをユーザに出力することが可能な同様のディスプレイデバイスを含み得る。別の非限定的な例として、出力デバイス720は、スマートウォッチ、スマートグラス、ヘッドアップディスプレイなど、UE装置700の残りの部分とは別個であるが、通信可能に結合された、ウェアラブルディスプレイを含み得る。さらに、出力デバイス720は、スマートフォン、携帯情報端末、テレビ、テーブルコンピュータ、ノートブック(ラップトップ)コンピュータ、パーソナルコンピュータ、車両ダッシュボードなどの構成要素であり得る。
【0115】
いくつかの実施形態では、出力デバイス720は、音を生成するための1つまたは複数のスピーカーを含む。たとえば、出力デバイス720は、可聴アラートまたは通知(たとえば、ビープ音またはチャイム)を生成し得る。いくつかの実施形態では、出力デバイス720は、振動、動き、または他の触覚フィードバックを生成するための1つまたは複数の触覚デバイスを含む。いくつかの実施形態では、出力デバイス720のすべてまたは部分が、入力デバイス715と統合され得る。たとえば、入力デバイス715および出力デバイス720は、タッチスクリーンまたは同様のタッチセンシティブディスプレイを形成し得る。他の実施形態では、出力デバイス720は、入力デバイス715の近くに配置され得る。
【0116】
トランシーバ725は、1つまたは複数のアクセスネットワークを介して、モバイル通信ネットワークの1つまたは複数のNFと通信する。トランシーバ725は、メッセージ、データ、および他の信号を送信するために、またメッセージ、データ、および他の信号を受信するために、プロセッサ705の制御下で動作する。たとえば、プロセッサ705は、メッセージを送受信するために、特定の時間において、トランシーバ725(またはその部分)を選択的に作動させ得る。
【0117】
トランシーバ725は、少なくとも送信機730と、少なくとも1つの受信機735とを含む。1つまたは複数の送信機730は、本明細書で説明されるUL送信など、UL通信信号をベースユニット121に提供するために使用され得る。同様に、1つまたは複数の受信機735は、本明細書で説明されるように、ベースユニット121からDL通信信号を受信するために使用され得る。1つの送信機730および1つの受信機735のみが示されているが、UE装置700は、任意の好適な数の送信機730および受信機735を有し得る。さらに、送信機730および受信機735は、任意の好適なタイプの送信機および受信機であり得る。一実施形態では、トランシーバ725は、認可無線スペクトルを介してモバイル通信ネットワークと通信するために使用される、第1の送信機/受信機ペアと、無認可無線スペクトルを介してモバイル通信ネットワークと通信するために使用される、第2の送信機/受信機ペアとを含む。
【0118】
いくつかの実施形態では、認可無線スペクトルを介してモバイル通信ネットワークと通信するために使用される、第1の送信機/受信機ペア、および無認可無線スペクトルを介してモバイル通信ネットワークと通信するために使用される、第2の送信機/受信機ペアは、単一のトランシーバユニット、たとえば、認可無線スペクトルと無認可無線スペクトルの両方とともに使用するための機能を実行する単一のチップに組み合わせられ得る。いくつかの実施形態では、第1の送信機/受信機ペアおよび第2の送信機/受信機ペアは、1つまたは複数のハードウェア構成要素を共有し得る。たとえば、いくつかのトランシーバ725、送信機730、および受信機735は、たとえば、ネットワークインターフェース740などの共有されたハードウェアリソースおよび/またはソフトウェアリソースにアクセスする、物理的に別個の構成要素として実装され得る。
【0119】
様々な実施形態では、1つまたは複数の送信機730および/あるいは1つまたは複数の受信機735は、マルチトランシーバチップ、システムオンチップ、特定用途向け集積回路(「ASIC」)、または他のタイプのハードウェア構成要素など、単一のハードウェア構成要素に実装および/または統合され得る。いくつかの実施形態では、1つまたは複数の送信機730および/あるいは1つまたは複数の受信機735は、マルチチップモジュールに実装および/または統合され得る。いくつかの実施形態では、ネットワークインターフェース740または他のハードウェア構成要素/回路など、他の構成要素は、任意の数の送信機730および/または受信機735とともに単一のチップに統合され得る。そのような実施形態では、送信機730および受信機735は、1つもしくは複数の共通制御信号を使用するトランシーバ725として、または同じハードウェアチップにおいて、もしくはマルチチップモジュールにおいて実装されたモジュール式の送信機730および受信機735として、論理的に構成され得る。
【0120】
[図8 - NW/RAN装置]
図8は、本開示の実施形態による、輻輳したネットワークスライスに登録するために使用され得るネットワーク装置800を示す。一実施形態では、ネットワーク装置800は、上記で説明されたような、ベースユニット121および/またはRANノード210など、ネットワークエンドポイントの一実装形態であり得る。さらに、ネットワーク装置800は、プロセッサ805と、メモリ810と、入力デバイス815と、出力デバイス820と、トランシーバ825とを含み得る。
【0121】
いくつかの実施形態では、入力デバイス815および出力デバイス820は、タッチスクリーンなどの単一のデバイスに組み合わせられる。いくつかの実施形態では、ネットワーク装置800は、いかなる入力デバイス815および/または出力デバイス820も含まないことがある。様々な実施形態では、ネットワーク装置800は、プロセッサ805、メモリ810、およびトランシーバ825のうちの1つまたは複数を含むことがあり、入力デバイス815および/または出力デバイス820を含まないことがある。
【0122】
図示のように、トランシーバ825は、少なくとも1つの送信機830と、少なくとも1つの受信機835とを含む。ここで、トランシーバ825は、1つまたは複数のリモートユニット105と通信する。追加として、トランシーバ825は、少なくとも1つのネットワークインターフェース840および/またはアプリケーションインターフェース845をサポートし得る。アプリケーションインターフェース845は、1つまたは複数のAPIをサポートし得る。ネットワークインターフェース840は、Uu、N1、N2およびN3などの3GPP(登録商標)基準点をサポートし得る。当業者によって理解されるように、他のネットワークインターフェース840がサポートされ得る。
【0123】
プロセッサ805は、一実施形態では、コンピュータ可読命令を実行可能、および/または論理演算を実行可能な、任意の知られているコントローラを含み得る。たとえば、プロセッサ805は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理ユニット、FPGA、または同様のプログラマブルコントローラであり得る。いくつかの実施形態では、プロセッサ805は、本明細書で説明される方法およびルーチンを実行するために、メモリ810に記憶された命令を実行する。プロセッサ805は、メモリ810、入力デバイス815、出力デバイス820、およびトランシーバ825に通信可能に結合される。
【0124】
様々な実施形態では、ネットワーク装置800は、本明細書で説明されるように、1つまたは複数のUEと通信するRANノード(たとえば、gNB)である。そのような実施形態では、プロセッサ805は、上記で説明されたRAN挙動を実行するように、ネットワーク装置800を制御する。いくつかの実施形態では、ネットワーク装置800は、鍵検証手順において使用されることになる、トレーニングシーケンスを用いて、1つまたは複数のエンドポイントデバイスを構成し得る。RANノードとして動作するとき、プロセッサ805は、アプリケーションドメインおよびOS機能を管理する、アプリケーションプロセッサ(「メインプロセッサ」としても知られる)と、無線機能を管理するベースバンドプロセッサ(「ベースバンド無線プロセッサ」としても知られる)とを含み得る。
【0125】
[AMF挙動]
様々な実施形態では、トランシーバ825を介して、プロセッサ805は、NSACを受けるネットワークスライス(たとえば、S-NSSAIによって識別される)に登録するための、通信デバイスからの登録要求を受信する。本明細書で説明される解決策は、要求されたS-NSSAIがNSACを受けることを、通信デバイス(たとえば、UE)が認識することを必要としないことに留意されたい。
【0126】
プロセッサ805は、ネットワークスライスへの登録が、NSACのために(たとえば、UEの最大数に達するので)拒否されると決定する。いくつかの実施形態では、ネットワークスライスへの登録が拒否されると決定するために、プロセッサ805は、NSACを受けるネットワークスライスのためのネットワークスライス属性のための制限に達するという、NF(たとえば、NSSFまたはNSACF)からの指示を(たとえば、トランシーバ825を介して)受信する。たとえば、通信デバイスによって要求された特定のS-NSSAIのための、ネットワークスライスごとの登録されたUEの最大数に達し得る。本明細書で使用される「指示」は、エラーコード、フラグ、パラメータ、IEなどの明示的な指示であり得るか、または、たとえば、メッセージタイプ、送信側/受信側、別の指示/パラメータの不在などから推論された、暗黙的な指示であり得る。
【0127】
いくつかの実施形態では、プロセッサ805は、ネットワークスライスへの登録が拒否されるとの決定に応答して、通信デバイスに、拒否されたNSSAIを(たとえば、トランシーバ825を介して)送る。そのような実施形態では、拒否されたNSSAIは、ネットワークスライスを示し/識別し、S-NSSAIがネットワークまたは登録エリア内で利用可能でないことを示す原因値など、非NSACベースの拒否原因値を含んでいる。
【0128】
プロセッサ805は、ネットワークスライスへの登録が拒否されるとの決定に応答して、タイマーを開始する。いくつかの実施形態では、プロセッサ805は、ネットワーク装置800がER-NSSAIをサポートするための分析情報を欠くと決定する。そのような実施形態では、プロセッサ805は、ネットワーク装置800がER-NSSAIをサポートするための分析情報を欠くとの決定に応答して、タイマーを開始する。
【0129】
他の実施形態では、プロセッサ805は、通信デバイスがER-NSSAIをサポートしないと決定し、通信デバイスがER-NSSAIをサポートしないとの決定に応答して、タイマーを開始する。いくつかの実施形態では、通信デバイスがER-NSSAIをサポートしないと決定するために、プロセッサ805は、通信デバイスがER-NSSAIをサポートしないという指示を含む能力情報を(たとえば、トランシーバ825を介して)受信する。たとえば、トランシーバ825は、通信デバイスから、「0」に設定されるER-NSSAI能力IEを含んでいるか、またはいかなるER-NSSAI能力IEも含んでいないかのいずれかである、5GMM能力IEを受信し得る。
【0130】
トランシーバ825を介して、プロセッサ805は、タイマーの満了に応答して、通信デバイスに更新メッセージを送り、更新メッセージが、通信デバイスがネットワークスライスに登録することを許されるという指示を含んでいる。いくつかの実施形態では、更新メッセージを送るために、プロセッサ805は、UE構成更新手順を開始する。
【0131】
いくつかの実施形態では、通信デバイスがネットワークスライスに登録することを許されることを示す(たとえば、通信デバイスがMURを開始して、ネットワークスライスへの登録がネットワークによって許可され得るかどうかを評価するように、ネットワークに要求し得ることを、シグナリングする)ために、更新メッセージは、ネットワークスライスに対応するS-NSSAIを除外する(たとえば、含んでいない)、更新された拒否されたNSSAIを含んでいる。いくつかの実施形態では、通信デバイスがネットワークスライスに登録することを許されることを示すために、更新メッセージは、(たとえば、拒否されたNSSAIが、NSACを受けるネットワークスライスのS-NSSAIのみを含んでいたので)拒否されたNSSAIが削除されることになるという指示を含んでいる。
【0132】
いくつかの実施形態では、プロセッサ805は、通信デバイスがER-NSSAIをサポートしないとの決定に応答して、NSACベースの拒否原因値を非NSACベースの拒否原因値にマッピングし、トランシーバ825を介して、通信デバイスに、拒否されたNSSAIを送る。そのような実施形態では、拒否されたNSSAIは、ネットワークスライスを示し、非NSACベースの拒否原因値を含んでいる。ここで、拒否されたNSSAIは、ネットワークスライスに対応するS-NSSAIを含んでいる。
【0133】
いくつかの実施形態では、プロセッサ805は、通信デバイスについて、ネットワークスライスがNSACのために拒否されたことを示す、拒否されたNSSAIを含んでいる、コンテキスト情報を記憶する。追加として、プロセッサ805は、(たとえば、NSAC制限がもはや満たされないので)ネットワークスライスが再び利用可能であるかどうかを決定する。ネットワークスライスが再び利用可能であるとの決定に応答して、プロセッサは更新メッセージを送る。
【0134】
メモリ810は、一実施形態では、コンピュータ可読記憶媒体である。いくつかの実施形態では、メモリ810は、揮発性コンピュータ記憶媒体を含む。たとえば、メモリ810は、DRAM、SDRAM、および/またはSRAMを含む、RAMを含み得る。いくつかの実施形態では、メモリ810は、不揮発性コンピュータ記憶媒体を含む。たとえば、メモリ810は、ハードディスクドライブ、フラッシュメモリ、または任意の他の好適な不揮発性コンピュータ記憶デバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、メモリ810は、揮発性コンピュータ記憶媒体と不揮発性コンピュータ記憶媒体の両方を含む。
【0135】
いくつかの実施形態では、メモリ810は、輻輳したネットワークスライスに登録することに関連するデータを記憶する。たとえば、メモリ810は、上記で説明されたように、パラメータ、構成、リソース割当て、ポリシーなどを記憶し得る。いくつかの実施形態では、メモリ810はまた、ネットワーク装置800上で動作しているオペレーティングシステムまたは他のコントローラアルゴリズムなど、プログラムコードおよび関連データも記憶する。
【0136】
入力デバイス815は、一実施形態では、タッチパネル、ボタン、キーボード、スタイラス、マイクロフォンなどを含む、任意の知られているコンピュータ入力デバイスを含み得る。いくつかの実施形態では、入力デバイス815は、たとえば、タッチスクリーンまたは同様のタッチセンシティブディスプレイとして、出力デバイス820と統合され得る。いくつかの実施形態では、入力デバイス815は、タッチスクリーン上に表示された仮想キーボードを使用して、かつ/またはタッチスクリーン上で手書きすることによって、テキストが入力され得るように、タッチスクリーンを含む。いくつかの実施形態では、入力デバイス815は、キーボードおよびタッチパネルなど、2つ以上の異なるデバイスを含む。
【0137】
出力デバイス820は、一実施形態では、視覚信号、可聴信号、および/または触覚信号を出力するように設計される。いくつかの実施形態では、出力デバイス820は、視覚データをユーザに出力することが可能な電子制御可能ディスプレイまたはディスプレイデバイスを含む。たとえば、出力デバイス820は、限定はしないが、LCDディスプレイ、LEDディスプレイ、OLEDディスプレイ、プロジェクタ、または画像、テキストなどをユーザに出力することが可能な同様のディスプレイデバイスを含み得る。別の非限定的な例として、出力デバイス820は、スマートウォッチ、スマートグラス、ヘッドアップディスプレイなど、ネットワーク装置800の残りの部分とは別個であるが、通信可能に結合された、ウェアラブルディスプレイを含み得る。さらに、出力デバイス820は、スマートフォン、携帯情報端末、テレビ、テーブルコンピュータ、ノートブック(ラップトップ)コンピュータ、パーソナルコンピュータ、車両ダッシュボードなどの構成要素であり得る。
【0138】
いくつかの実施形態では、出力デバイス820は、音を生成するための1つまたは複数のスピーカーを含む。たとえば、出力デバイス820は、可聴アラートまたは通知(たとえば、ビープ音またはチャイム)を生成し得る。いくつかの実施形態では、出力デバイス820は、振動、動き、または他の触覚フィードバックを生成するための1つまたは複数の触覚デバイスを含む。いくつかの実施形態では、出力デバイス820のすべてまたは部分が、入力デバイス815と統合され得る。たとえば、入力デバイス815および出力デバイス820は、タッチスクリーンまたは同様のタッチセンシティブディスプレイを形成し得る。他の実施形態では、出力デバイス820は、入力デバイス815の近くに配置され得る。
【0139】
トランシーバ825は、少なくとも送信機830と、少なくとも1つの受信機835とを含む。1つまたは複数の送信機830は、本明細書で説明されるように、UEと通信するために使用され得る。同様に、1つまたは複数の受信機835は、本明細書で説明されるように、PLMNおよび/またはRANにおけるNFと通信するために使用され得る。1つの送信機830および1つの受信機835のみが示されているが、ネットワーク装置800は、任意の好適な数の送信機830および受信機835を有し得る。さらに、送信機830および受信機835は、任意の好適なタイプの送信機および受信機であり得る。
【0140】
[図9 - AMF方法]
図9は、本開示の実施形態による、輻輳したネットワークスライスに登録するための方法900の一実施形態を示す。様々な実施形態では、方法900は、上記で説明されたような、AMF143、AMF215、AMF605、および/またはネットワーク装置800など、ネットワークデバイスによって実行される。いくつかの実施形態では、方法900は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理ユニット、FPGAなど、プロセッサによって実行される。
【0141】
方法900は、NSACを受けるネットワークスライス(すなわち、S-NSSAIによって識別される)に登録するための、通信デバイス(たとえば、UE)からの登録要求を受信すること(905)を含む。方法900は、ネットワークスライスへの登録が、NSACのために(たとえば、UEの最大数に達するので)拒否されると決定すること(910)を含む。方法900は、ネットワークスライスへの登録が拒否されるとの決定に応答して、タイマーを開始すること(915)を含む。方法900は、タイマーの満了に応答して、通信デバイスに更新メッセージを送ること(920)であって、更新メッセージが、通信デバイスがネットワークスライスに登録することを許されるという指示を含んでいる、送ることを含む。方法900は終了する。
【0142】
[図10 - UE方法]
図10は、本開示の実施形態による、輻輳したネットワークスライスに登録するための方法1000の一実施形態を示す。様々な実施形態では、方法1000は、上記で説明されたような、リモートユニット105、UE205、UE601、および/またはUE装置700など、上記で説明された通信デバイスによって実行される。いくつかの実施形態では、方法1000は、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサ、CPU、GPU、補助処理ユニット、FPGAなど、プロセッサによって実行される。
【0143】
方法1000は、通信デバイスによって、モバイル通信ネットワーク内のネットワークスライス(たとえば、S-NSSAIによって識別される)に登録するために、登録要求を送ること(1005)であって、ネットワークスライスが、NSACを受ける、ことを含む。方法1000は、アクセス管理機能(たとえば、AMFまたはMME)から、ネットワークスライスの許可されたセットと、ネットワークスライスへの登録を拒否する第1の指示(たとえば、拒否されたNSSAI)とを含む、第1の応答を受信すること(1010)を含む。方法1000は、アクセス管理機能から、通信デバイスがネットワークスライスに登録することを許されるという第2の指示を含む、第2の応答を受信すること(1015)を含む。方法1000は、1020で、通信デバイスによって、ネットワークスライスを使用して、データ接続(たとえば、PDUセッション)を確立することを含む。方法1000は終了する。
【0144】
[クレームの記述]
[AMF装置]
本明細書で開示されるものは、本開示の実施形態による、輻輳したネットワークスライスに登録するための第1の装置である。第1の装置は、上記で説明されたAMF143、AMF215、AMF605、および/またはネットワーク装置800など、ネットワークデバイスによって実装され得る。第1の装置は、トランシーバに結合されたプロセッサを含み、トランシーバが、通信デバイス(たとえば、UE)と通信するように構成され、プロセッサが、装置に、A)NSACを受けるネットワークスライス(たとえば、S-NSSAIによって識別される)に登録するための、通信デバイスからの登録要求を受信することと、B)ネットワークスライスへの登録が、NSACのために(たとえば、UEの最大数に達するので)拒否されると決定することと、C)拒否されるネットワークスライスへの登録に応答して、タイマーを開始することと、D)タイマーの満了に応答して、通信デバイスに更新メッセージを送ることであって、更新メッセージが、通信デバイスがネットワークスライスに登録することを許されるという第1の指示を含む、送ることとを行わせるように構成される。
【0145】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、装置に、通信デバイスがER-NSSAIをサポートしないと決定することを行わせるようにさらに構成される。そのような実施形態では、プロセッサは、装置に、通信デバイスがER-NSSAIをサポートしないとの決定に応答して、タイマーを開始することを行わせるように構成される。いくつかの実施形態では、通信デバイスがER-NSSAIをサポートしないと決定するために、プロセッサは、装置に、通信デバイスがER-NSSAIをサポートしない(たとえば、ER-NSSAI能力IEが「0」に設定されるか、またはER-NSSAI能力IEが送られない)という第2の指示を含む、能力情報(たとえば、5GMM能力IE)を受信することを行わせるように構成される。
【0146】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、装置に、A)通信デバイスがER-NSSAIをサポートしないとの決定に応答して、NSACベースの拒否原因値を非NSACベースの拒否原因値にマッピングすることと、B)通信デバイスに、拒否されたNSSAIを送ることであって、拒否されたNSSAIが、ネットワークスライスを示し、非NSACベースの拒否原因値を含む、送ることとを行わせるようにさらに構成される。
【0147】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、装置に、第1の装置がER-NSSAIをサポートするための分析情報を欠くと決定することを行わせるようにさらに構成される。そのような実施形態では、プロセッサは、装置に、第1の装置がER-NSSAIをサポートするための分析情報を欠くとの決定に応答して、タイマーを開始することを行わせるように構成される。
【0148】
いくつかの実施形態では、ネットワークスライスへの登録が拒否されると決定するために、プロセッサは、装置に、ネットワークスライスについて、登録されたユーザの最大数に達するという、NF(たとえば、NSSFまたはNSACF)からの指示を受信することを行わせるように構成される。
【0149】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、装置に、通信デバイスに拒否されたNSSAIを送ることを行わせるようにさらに構成される。そのような実施形態では、拒否されたNSSAIは、ネットワークスライスを示し、非NSACベースの拒否原因値を含む。ここで、拒否されたNSSAIは、ネットワークスライスに対応するS-NSSAIを含んでいる。さらなる実施形態では、通信デバイスがネットワークスライスに登録することを許されることを示すために、更新メッセージは、ネットワークスライスに対応するS-NSSAIを除外する(たとえば、含んでいない)、更新された拒否されたNSSAIを含んでいる。いくつかの実施形態では、通信デバイスがネットワークスライスに登録することを許されることを示すために、更新メッセージは、(たとえば、拒否されたNSSAIが、NSACを受けるネットワークスライスのS-NSSAIのみを含んでいたので)拒否されたNSSAIが削除されることになるという指示を含む。
【0150】
いくつかの実施形態では、プロセッサは、装置に、A)通信デバイスについて、ネットワークスライスがNSACのために拒否されたことを示す、拒否されたNSSAIを含む、モビリティコンテキスト情報を記憶することと、B)(たとえば、NSAC制限がもはや満たされないので)ネットワークスライスが再び利用可能であると決定することとを行わせるようにさらに構成される。そのような実施形態では、プロセッサは、装置に、ネットワークスライスが再び利用可能であるとの決定に応答して、更新メッセージを送ることを行わせるように構成される。いくつかの実施形態では、更新メッセージを送るために、プロセッサは、装置に、UE構成更新手順を開始することを行わせるように構成される。
【0151】
[AMF方法]
本明細書で開示されるものは、本開示の実施形態による、輻輳したネットワークスライスに登録するための第1の方法である。第1の方法は、上記で説明されたAMF143、AMF215、AMF605、および/またはネットワーク装置800など、ネットワークデバイスによって実行され得る。第1の方法は、NSACを受けるネットワークスライス(すなわち、S-NSSAIによって識別される)に登録するための、通信デバイス(たとえば、UE)からの登録要求を受信するステップと、ネットワークスライスへの登録が、NSACのために(たとえば、UEの最大数に達するので)拒否されると決定するステップとを含む。第1の方法は、ネットワークスライスへの登録が拒否されるとの決定に応答して、タイマーを開始するステップと、タイマーの満了に応答して、通信デバイスに更新メッセージを送るステップであって、更新メッセージが、通信デバイスがネットワークスライスに登録することを許されるという指示を含む、ステップとを含む。
【0152】
いくつかの実施形態では、第1の方法は、通信デバイスがER-NSSAIをサポートしないと決定するステップを含む。そのような実施形態では、タイマーを開始するステップは、通信デバイスがER-NSSAIをサポートしないとの決定に応答して行われる。通信デバイスがER-NSSAIをサポートしないと決定するとき、第1の方法は、通信デバイスがER-NSSAIをサポートしない(たとえば、ER-NSSAI能力IEが「0」に設定されるか、またはER-NSSAI能力IEが送られない)という指示を含む、能力情報(たとえば、5GMM能力IE)を受信するステップを含み得る。
【0153】
いくつかの実施形態では、通信デバイスがER-NSSAIをサポートしないとの決定に応答して、第1の方法は、NSACベースの拒否原因値を非NSACベースの拒否原因値にマッピングするステップと、通信デバイスに、拒否されたNSSAIを送るステップであって、拒否されたNSSAIが、ネットワークスライスを示し、非NSACベースの拒否原因値を含む、ステップとを含み得る。
【0154】
いくつかの実施形態では、第1の方法は、アクセス管理機能がER-NSSAIをサポートするための分析情報を欠くと決定するステップを含む。そのような実施形態では、タイマーを開始するステップは、アクセス管理機能がER-NSSAIをサポートするための分析情報を欠くとの決定に応答して行われる。いくつかの実施形態では、ネットワークスライスへの登録が拒否されると決定するステップは、ネットワークデバイス(たとえば、アクセス管理機能)が、ネットワークスライスについて、登録されたユーザの最大数に達するという、NF(たとえば、NSSFまたはNSACF)からの指示を受信するステップを含む。
【0155】
いくつかの実施形態では、第1の方法は、通信デバイスに拒否されたNSSAIを送るステップをさらに含む。そのような実施形態では、拒否されたNSSAIは、ネットワークスライスを示し、非NSACベースの拒否原因値を含む。ここで、拒否されたNSSAIは、ネットワークスライスに対応するS-NSSAIを含んでいる。さらなる実施形態では、通信デバイスがネットワークスライスに登録することを許されることを示すために、更新メッセージは、ネットワークスライスに対応するS-NSSAIを除外する(たとえば、含んでいない)、更新された拒否されたNSSAIを含んでいる。いくつかの実施形態では、通信デバイスがネットワークスライスに登録することを許されることを示すために、更新メッセージは、(たとえば、拒否されたNSSAIが、NSACを受けるネットワークスライスのS-NSSAIのみを含んでいたので)拒否されたNSSAIが削除されることになるという指示を含み得る。
【0156】
いくつかの実施形態では、第1の方法は、通信デバイスについて、ネットワークスライスがNSACのために拒否されたことを示す、拒否されたNSSAIを含む、モビリティコンテキスト情報を記憶するステップと、ネットワークスライスが再び利用可能であるかどうかを決定するステップとをさらに含む。そのような実施形態では、更新メッセージを送るステップは、ネットワークスライスが再び利用可能である(たとえば、NSAC制限を下回る)との決定に応答して、さらに行われる。いくつかの実施形態では、更新メッセージを送るステップは、UE構成更新手順を開始するステップを含む。
【0157】
[UE装置]
本明細書で開示されるものは、本開示の実施形態による、輻輳したネットワークスライスに登録するための第2の装置である。第2の装置は、上記で説明されたリモートユニット105、UE205、UE601、および/またはUE装置700など、通信デバイスによって実装され得る。第2の装置は、トランシーバに結合されたプロセッサを含み、トランシーバが、モバイル通信ネットワークと通信するように構成され、プロセッサが、装置に、A)モバイル通信ネットワーク内のネットワークスライス(たとえば、S-NSSAIによって識別される)に登録するために、登録要求を送ることであって、ネットワークスライスが、NSACを受ける、送ることと、B)アクセス管理機能(たとえば、AMFまたはMME)から、ネットワークスライスの許可されたセットと、ネットワークスライスへの登録を拒否する指示(たとえば、拒否されたNSSAI)とを含む、第1の応答を受信することと、C)アクセス管理機能から、通信デバイスがネットワークスライスに登録することを許されるという指示を含む、第2の応答を受信することと、D)ネットワークスライスを使用して、データ接続(たとえば、PDUセッション)を確立することとを行わせるように構成される。
【0158】
いくつかの実施形態では、第2の応答は、UE構成更新手順中に受信される。いくつかの実施形態では、UE構成更新手順は、モバイル通信ネットワークへの新しい登録を必要とする。いくつかの実施形態では、プロセッサは、装置に、通信デバイスがER-NSSAIをサポートしない(たとえば、ER-NSSAI能力IEが「0」に設定されるか、またはER-NSSAI能力IEが送られない)という指示を含む、能力情報(たとえば、5GMM能力IE)をアクセス管理機能に送ることを行わせるようにさらに構成される。いくつかの実施形態では、登録要求は、通信デバイスがER-NSSAIをサポートしないという指示を含む。
【0159】
いくつかの実施形態では、第1の応答は、拒否されたNSSAIを含み、拒否されたNSSAIは、ネットワークスライスを示し、非NSACベースの拒否原因値を含む。ここで、拒否されたNSSAIは、ネットワークスライスに対応するS-NSSAIを含んでいる。いくつかの実施形態では、通信デバイスがネットワークスライスに登録することを許されることを示すために、更新メッセージは、ネットワークスライスに対応するS-NSSAIを除外する(たとえば、含んでいない)、更新された拒否されたNSSAIを含んでいる。いくつかの実施形態では、通信デバイスがネットワークスライスに登録することを許されることを示すために、第2の応答(たとえば、更新メッセージ)は、(たとえば、拒否されたNSSAIが、NSACを受けるネットワークスライスのS-NSSAIのみを含んでいたので)拒否されたNSSAIが削除されることになるという指示を含む。
【0160】
[UE方法]
本明細書で開示されるものは、本開示の実施形態による、輻輳したネットワークスライスに登録するための第2の方法である。第2の方法は、上記で説明されたリモートユニット105、UE205、UE601、および/またはUE装置700など、通信デバイスによって実行され得る。第2の方法は、通信デバイスによって、モバイル通信ネットワーク内のネットワークスライス(たとえば、S-NSSAIによって識別される)に登録するために、登録要求を送るステップであって、ネットワークスライスが、NSACを受ける、ステップと、アクセス管理機能(たとえば、AMFまたはMME)から、ネットワークスライスの許可されたセットと、ネットワークスライスへの登録を拒否する指示(たとえば、拒否されたNSSAI)とを含む、第1の応答を受信するステップとを含む。第2の方法は、アクセス管理機能から、通信デバイスがネットワークスライスに登録することを許されるという指示を含む、第2の応答を受信するステップと、通信デバイスによって、ネットワークスライスを使用して、データ接続(たとえば、PDUセッション)を確立するステップとを含む。
【0161】
いくつかの実施形態では、第2の応答は、UE構成更新手順中に受信され、UE構成更新手順は、モバイル通信ネットワークへの新しい登録を必要とする。いくつかの実施形態では、第2の方法は、通信デバイスがER-NSSAIをサポートしない(たとえば、ER-NSSAI能力IEが「0」に設定されるか、またはER-NSSAI能力IEが送られない)という指示を含む、能力情報(たとえば、5GMM能力IE)をアクセス管理機能に送るステップをさらに含む。いくつかの実施形態では、登録要求は、通信デバイスがER-NSSAIをサポートしないという指示を含む。
【0162】
いくつかの実施形態では、第1の応答は、拒否されたNSSAIを含み、拒否されたNSSAIは、ネットワークスライスを示し、非NSACベースの拒否原因値を含む。ここで、拒否されたNSSAIは、ネットワークスライスに対応するS-NSSAIを含んでいる。いくつかの実施形態では、通信デバイスがネットワークスライスに登録することを許されることを示すために、更新メッセージは、ネットワークスライスに対応するS-NSSAIを除外する(たとえば、含んでいない)、更新された拒否されたNSSAIを含んでいる。いくつかの実施形態では、通信デバイスがネットワークスライスに登録することを許されることを示すために、第2の応答(たとえば、更新メッセージ)は、(たとえば、拒否されたNSSAIが、NSACを受けるネットワークスライスのS-NSSAIのみを含んでいたので)拒否されたNSSAIが削除されることになるという指示を含む。
【0163】
実施形態は、他の特定の形態において実施され得る。説明される実施形態は、あらゆる点で限定的ではなく例示的なものにすぎないと見なされるべきである。したがって、本発明の範囲は、上記の説明によってではなく、添付の特許請求の範囲によって示される。特許請求の範囲の均等の意味および範囲内に入るすべての変更は、それらの範囲内に包含されるべきである。
【符号の説明】
【0164】
100 ワイヤレス通信システム
105 リモートユニット
107 アプリケーション
113 サイドリンク通信リンク
120 RAN
121 ベースユニット
123 ワイヤレス通信リンク
140 モバイルCN
141 ユーザプレーン機能(「UPF」)、UPF
143 AMF
145 セッション管理機能(「SMF」)、SMF
146 NSACF
147 ポリシー制御機能(「PCF」)、PCF
149 UDM/UDR
150 DN
151 アプリケーションサーバ
200 NRプロトコルスタック
201 UPプロトコルスタック
203 CPプロトコルスタック
205 UE
210 RANノード
215 AMF
220 物理(「PHY」)レイヤ、PHYレイヤ
225 媒体アクセス制御(「MAC」)サブレイヤ、MACサブレイヤ
230 無線リンク制御(「RLC」)サブレイヤ、RLCサブレイヤ
235 パケットデータコンバージェンスプロトコル(「PDCP」)サブレイヤ、PDCPサブレイヤ
240 サービスデータ適応プロトコル(「SDAP」)レイヤ、SDAPサブレイヤ
245 無線リソース制御(「RRC」)レイヤ、RRCレイヤ
250 NASレイヤ
255 ASレイヤ
260 ASレイヤ
300 ER-NSSAI IE
305 値部分
400 部分的な拡張された拒否されたNSSAIリスト
500 5GMM IE
505 ER-NSSAIフィールド
601 UE
603 アクセスネットワーク(「AN」)、AN
605 AMF
607 SMF
609 UPF
700 UE装置、装置
705 プロセッサ
710 メモリ
715 入力デバイス
720 出力デバイス
725 トランシーバ
730 送信機
735 受信機
740 ネットワークインターフェース
745 アプリケーションインターフェース
800 ネットワーク装置
805 プロセッサ
810 メモリ
815 入力デバイス
820 出力デバイス
825 トランシーバ
830 送信機
835 受信機
840 ネットワークインターフェース
845 アプリケーションインターフェース
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
【国際調査報告】