(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-03
(54)【発明の名称】通信処理方法及び通信処理装置
(51)【国際特許分類】
H04W 72/20 20230101AFI20240827BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20240827BHJP
H04W 72/0446 20230101ALI20240827BHJP
H04W 52/02 20090101ALI20240827BHJP
H04W 8/22 20090101ALI20240827BHJP
【FI】
H04W72/20
H04W72/23
H04W72/0446
H04W52/02
H04W8/22
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024507023
(86)(22)【出願日】2022-08-12
(85)【翻訳文提出日】2024-03-06
(86)【国際出願番号】 CN2022112196
(87)【国際公開番号】W WO2023016557
(87)【国際公開日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】202110932837.X
(32)【優先日】2021-08-13
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504161984
【氏名又は名称】ホアウェイ・テクノロジーズ・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】弁理士法人RYUKA国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リ、チェン
(72)【発明者】
【氏名】フアン、ス
(72)【発明者】
【氏名】シア、ジンフアン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD25
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE71
(57)【要約】
本願の実施形態は、端末デバイスの低電力測位を実装し、端末デバイスの電力消費オーバヘッドを低減し、それによって端末デバイスのバッテリ寿命を改善するための通信処理方法及び通信処理装置を開示する。本願の実施形態における方法は、アクセスネットワークデバイスが端末デバイスのサウンディング参照信号SRSの構成情報を決定する段階を備える。アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスについてトラッキング参照信号TRSの構成情報を決定し、ここでTRSの構成情報は1又は複数の第1TRSリソースを構成するために使用され、1つの第1TRSリソースが、SRSの構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセスネットワークデバイスによって、端末デバイスのサウンディング参照信号SRSの構成情報を決定する段階;及び
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記端末デバイスについてトラッキング参照信号TRSの構成情報を決定する段階、ここで前記TRSの前記構成情報は、1又は複数の第1TRSリソースを構成するために使用され、1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する、
を備える通信処理方法。
【請求項2】
1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される最初の第1SRSリソースの前に存在する、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記方法は更に:
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記SRSの前記構成情報及び前記TRSの前記構成情報を前記端末デバイスへ送信する段階
を備える、請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
第1SRSリソースのサイクルが第1TRSリソースのサイクルの正の整数倍である、請求項1から3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在し、ここでNは正の整数であり;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;又は
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する上りリンク/下りリンクスイッチスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在する、
請求項1から4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記方法は更に:
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記端末デバイスのタイプが低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスであると決定する段階
を備える、請求項1から5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記端末デバイスのタイプが低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスであると決定する前記段階は:
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記端末デバイスの能力情報を受信する段階、ここで前記能力情報は、タイプが前記低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスである前記端末デバイスについての情報を含む、
を含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記端末デバイスについてのトラッキング参照信号TRSの構成情報を決定する前記段階は:
前記アクセスネットワークデバイスによって、第1指示情報を測位デバイスから受信する段階、ここで前記第1指示情報は、前記SRSリソースに関連するTRSリソースを前記端末デバイスのために構成するように前記アクセスネットワークデバイスに指示する;及び
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記SRSの前記構成情報及び前記第1指示情報に基づいて、前記TRSの前記構成情報を決定する段階
を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
アクセスネットワークデバイスによって、端末デバイスのサウンディング参照信号SRSの構成情報を決定する前記段階は:
前記アクセスネットワークデバイスによって、測位デバイスからのSRSリソース予約情報及び第2指示情報を受信する段階、ここで前記第2指示情報は、前記SRSリソース予約情報に対応するSRSリソースに関連するTRSリソースを構成するよう前記アクセスネットワークデバイスに指示する;及び
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記SRSリソース予約情報に基づいて前記SRSの前記構成情報を決定する段階
を含み;
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記端末デバイスについてトラッキング参照信号TRSの構成情報を決定する前記段階は:
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記SRSの前記構成情報及び前記第2指示情報に基づいて、前記TRSの前記構成情報を決定する段階
を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
方法は:
端末デバイスによって、アクセスネットワークデバイスからのサウンディング参照信号SRSの構成情報及びトラッキング参照信号TRSの構成情報を受信する段階、ここで前記TRSの前記構成情報は、1又は複数の第1TRSリソースを構成するために使用され、1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在し;
前記端末デバイスによって、前記TRSの前記構成情報に基づいて前記TRSを受信する段階;及び
前記端末デバイスによって、前記SRSの前記構成情報に基づいて、前記SRSを送信する段階
を備える通信処理方法。
【請求項11】
1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される最初の第1SRSの前に存在する、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
第1SRSリソースのサイクルが、第1TRSリソースのサイクルの正の整数倍である、請求項10又は11に記載の方法。
【請求項13】
前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在し、ここでNは正の整数であり;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;又は
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンク/下りリンクスイッチスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在する、
請求項10から12のいずれか一項に記載の方法。
【請求項14】
前記方法は更に:
前記端末デバイスによって、能力情報を前記アクセスネットワークデバイス又は測位デバイスへ送信する段階、ここで前記能力情報は、タイプが低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスである端末デバイスについての情報を含む、
を備える、請求項10から13のいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
測位デバイスによって、第1指示情報をアクセスネットワークデバイスへ送信する段階、ここで前記第1指示情報は、サウンディング参照信号SRSリソースに関連するトラッキング参照信号TRSリソースを端末デバイスのために構成するよう前記アクセスネットワークデバイスに指示する、
を備える通信処理方法。
【請求項16】
前記方法は更に:
前記測位デバイスによって、能力情報を前記端末デバイスから受信する段階、ここで前記能力情報は、タイプが低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスである端末デバイスについての情報を含む、
を備える、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
測位デバイスによって、サウンディング参照信号SRSリソース予約情報及び第2指示情報をアクセスネットワークデバイスへ送信する段階、ここで前記第2指示情報は、前記SRSリソース予約情報に対応するSRSリソースと一致するTRSリソースを端末デバイスのために構成するよう前記アクセスネットワークデバイスに指示する、
を備える通信処理方法。
【請求項18】
端末デバイスのサウンディング参照信号SRSの構成情報を決定し;及び前記端末デバイスについてのトラッキング参照信号TRSの構成情報を決定するよう構成される処理モジュールを備え、ここで、前記TRSの前記構成情報は、1又は複数の第1TRSリソースを構成するために使用され、1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する、通信処理装置。
【請求項19】
1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される最初の第1SRSリソースの前に存在する、請求項18に記載の通信処理装置。
【請求項20】
前記通信処理装置は更にトランシーバモジュールを備え;
前記トランシーバモジュールは、前記SRSの前記構成情報及び前記TRSの前記構成情報を前記端末デバイスへ送信するよう構成されている、請求項18又は19に記載の通信処理装置。
【請求項21】
第1SRSリソースのサイクルが、第1TRSリソースのサイクルの正の整数倍である、請求項18から20のいずれか一項に記載の通信処理装置。
【請求項22】
前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在し、ここでNは正の整数であり;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;又は
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンク/下りリンクスイッチスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在する、
請求項18から21のいずれか一項に記載の通信処理装置。
【請求項23】
前記処理モジュールは更に:
前記端末デバイスのタイプが低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスであると決定するよう構成されている、請求項18から22のいずれか一項に記載の通信処理装置。
【請求項24】
前記処理モジュールは具体的には:
前記端末デバイスの能力情報を受信し、ここで前記能力情報は、タイプが前記低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスである前記端末デバイスについての情報を含む、
よう構成されている、請求項23に記載の通信処理装置。
【請求項25】
前記処理モジュールは具体的には:
第1指示情報を測位デバイスから受信し、ここで前記第1指示情報は、前記SRSリソースに関連するTRSリソースを前記端末デバイスのために構成するよう前記通信処理装置に指示する;及び
前記SRSの前記構成情報及び前記第1指示情報に基づいて前記TRSの前記構成情報を決定する
よう構成されている、請求項18から24のいずれか一項に記載の通信処理装置。
【請求項26】
前記処理モジュールは具体的には:
測位デバイスからのSRSリソース予約情報及び第2指示情報を受信し、ここで前記第2指示情報は、前記SRSリソース予約情報に対応するSRSリソースに関連するTRSリソースを構成するよう前記通信処理装置に指示する;
前記SRSリソース予約情報に基づいて前記SRSの前記構成情報を決定し;及び
前記SRSの前記構成情報及び前記第2指示情報に基づいて、前記TRSの前記構成情報を決定する
よう構成されている、請求項18から24のいずれか一項に記載の通信処理装置。
【請求項27】
アクセスネットワークデバイスからのサウンディング参照信号SRSの構成情報及びトラッキング参照信号TRSの構成情報を受信し、ここで前記TRSの前記構成情報は、1又は複数の第1TRSリソースを構成するために使用され、1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する;前記TRSの前記構成情報に基づいて前記TRSを受信し;及び、前記SRSの前記構成情報に基づいて前記SRSを送信するよう構成されているトランシーバモジュール
を備える通信処理装置。
【請求項28】
1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される最初の第1SRSの前に存在する、請求項27に記載の通信処理装置。
【請求項29】
第1SRSリソースのサイクルが、第1TRSリソースのサイクルの正の整数倍である、請求項27又は28に記載の通信処理装置。
【請求項30】
前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在し、ここでNは正の整数であり;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;又は
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンク/下りリンクスイッチスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在する、
請求項27から29のいずれか一項に記載の通信処理装置。
【請求項31】
前記トランシーバモジュールは更に:
能力情報を前記アクセスネットワークデバイス又は測位デバイスへ送信する、ここで前記能力情報は、タイプが低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスである通信処理装置についての情報を含む、
よう構成されている、請求項27から30のいずれか一項に記載の通信処理装置。
【請求項32】
第1指示情報をアクセスネットワークデバイスへ送信し、ここで、前記第1指示情報は、サウンディング参照信号SRSリソースに関連するトラッキング参照信号TRSリソースを端末デバイスのために構成するよう前記アクセスネットワークデバイスに指示する、
よう構成されているトランシーバモジュールを備える通信処理装置。
【請求項33】
前記トランシーバモジュールは更に:能力情報を前記端末デバイスから受信するよう構成されており、ここで、前記能力情報は、タイプが低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスである端末デバイスについての情報を含む、請求項32に記載の通信処理装置。
【請求項34】
サウンディング参照信号SRSリソース予約情報及び第2指示情報をアクセスネットワークデバイスへ送信するよう構成されているトランシーバモジュール、ここで前記第2指示情報は、前記SRSリソース予約情報に対応するSRSリソースに一致するTRSリソースを端末デバイスのために構成するよう前記アクセスネットワークデバイスに指示する、を備える通信処理装置。
【請求項35】
通信処理装置であって、前記通信処理装置はプロセッサを備え、前記プロセッサは、メモリにおけるコンピュータプログラム又はコンピュータ命令を呼び出し、前記通信処理装置が、請求項1から9のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にし、又は、前記通信処理装置が、請求項10から14のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にし、又は、前記通信処理装置が、請求項15又は16に記載の方法を実行することを可能にし、又は、前記通信処理装置が、請求項17に記載の方法を実行することを可能にするよう構成されている、通信処理装置。
【請求項36】
コンピュータ命令を含み、前記コンピュータ命令がコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータは、請求項1から17のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能である、コンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、参照によって全体が本明細書に組み込まれる、「通信処理方法及び通信処理装置」と題する、2021年8月13日に中国国家知識産権局に出願された中国特許出願第202110932837.X号に対する優先権を主張する。
【0002】
本願は、通信技術の分野、特に通信処理方法及び通信処理装置に関連する。
【背景技術】
【0003】
屋内測位の発展に伴い、様々な測位端末が工業工場、屋内ショッピングモール、物流センター及び同様のものにおいて広く使用さている。屋内測位において、大部分の測位端末のバッテリ寿命は短い。したがって、低電力測位は、現在の研究において注目されているトピックである。低電力測位は、測位端末の電力消費オーバヘッドを低減し、測位端末デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0004】
現在、低電力測位を実装するために不連続受信(discontinuous reception, DRX)モードが使用されている。DRXサイクルにおいて、サウンディング参照信号(sounding reference signal、SRS)の構成情報に基づいて、端末デバイスは、ディープスリープ(deep sleep)モードから周期的にウェイクアップし、マイクロスリープ(micro sleep)モードに入る。端末デバイスはまず、トラッキング参照信号(tracking reference signal, TRS)を使用することによって下りリンク時間-周波数トラッキングを実装する。次に、端末デバイスは、SRSが送信される時点において、SRSをアクセスネットワークデバイスへ送信し、アクセスネットワークデバイスはSRSを測定して端末デバイスの位置を決定し、それにより端末デバイスの測位を実装する。
【0005】
マイクロスリープモードに入った後、端末デバイスはまず、TRSを使用することによって下りリンク時間-周波数トラッキングを実装し、次に、SRSの送信を待つ必要があり、それにより端末デバイスの測位を実装することが分かる。結果として、端末デバイスの電力消費は高い。したがって、端末デバイスの電力消費をどのように低減するかは、考慮に値する課題である。
【発明の概要】
【0006】
本願の実施形態は、端末デバイスの電力消費オーバヘッドを低減するための通信処理方法及び通信処理装置を提供し、それによって、端末デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0007】
本願の第1態様は、以下を含む通信処理方法を提供する。
【0008】
アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのSRSの構成情報を決定する。アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスについてのTRSの構成情報を決定する。TRSの構成情報は、1又は複数の第1TRSリソースを構成するために使用され、1つの第1TRSリソースが、SRSの構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する。
【0009】
上記の技術的解決手段において、1つの第1TRSリソースが、SRSの構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する。端末デバイスはディープスリープモードからマイクロスリープモードにスイッチし、端末デバイスは、第1TRSリソース上で受信されたTRSを使用することによって時間-周波数トラッキングを実装する。端末デバイスはマイクロスリープモードを維持する。端末デバイスは、第1TRSリソースの後の第1SRSリソース上でSRSを送信し、端末デバイスの測位を実装し得る。SRSを送信した後、端末デバイスはディープスリープモードに入り得る。1つの第1TRSリソースが2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する。第1TRSリソース上で受信されたTRSを使用することによって時間-周波数同期を実装した後、端末デバイスは短い時間内にSRSを送信し得る。これにより、端末デバイスがマイクロスリープモードを維持するのに費やされる時間を低減し、端末デバイスが不要な電力消費を浪費することを防止し、それによって、端末デバイスの電力消費オーバヘッドを低減する。このように、端末デバイスのバッテリ寿命が改善される。
【0010】
可能な実装において、1つの第1TRSリソースが、SRSの構成情報に基づいて構成される最初の第1SRSリソースの前に存在する。
【0011】
上記の実装において、少なくとも1つの第1TRSリソースが、最初の第1SRSの前に存在し、その結果、端末デバイスは下りリンク時間-周波数トラッキングを実行する。このように、本願の技術的解決手段は、いくつかのより多くのシナリオに適用され得る。例えば、第1SRSリソースの前に、端末デバイスはディープスリープモードにある。端末デバイスは、ディープスリープモードからマイクロスリープモードにスイッチして、第1SRSリソースにおいて保持されるSRSを送信する必要がある。この場合、第1SRSリソースの前に、端末デバイスは、下りリンク時間-周波数トラッキングを実行する必要がある。したがって、1つの第1TRSリソースが最初の第1SRSリソースの前に構成され得、その結果、端末デバイスは下りリンク時間-周波数トラッキングを実行する。
【0012】
別の可能な実装において、方法は更に、アクセスネットワークデバイスがSRSの構成情報及びTRSの構成情報を端末デバイスへ送信することを含む。
【0013】
上記の実装において、アクセスネットワークデバイスは、SRSの構成情報及びTRSの構成情報を端末デバイスへ送信し、その結果、端末デバイスは、TRSの構成情報に基づいてTRSを受信し、SRSの構成情報に基づいてSRSを送信する。
【0014】
別の可能な実装において、第1SRSリソースのサイクルは第1TRSリソースのサイクルの正の整数倍である。
【0015】
この実装において、第1SRSリソースのサイクルは、第1TRSリソースのサイクルの正の整数倍であり、1つの第1TRSリソースが2つの隣接する第1SRSの間に存在することを確実にし、その結果、端末デバイスは下りリンク時間-周波数同期を実行する。このように、端末デバイスは、第1SRSリソース上でSRSを送信し、ディープスリープモードに入り得る。このように、端末デバイスがマイクロスリープモードを維持するのに費やされる時間が低減され、端末デバイスの電力消費が低減され、それによって低電力測位を実装する。
【0016】
別の可能な実装において、SRSの構成情報に基づいて構成される複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンクスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在し、ここでNは正の整数であり;複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンクスロットの前の第Nの上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;又は複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンク/下りリンクスイッチスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在する。
【0017】
この可能な実装は、第1SRSリソース及び第1TRSリソースの間の複数の可能な位置関係の例を示す。このように、端末デバイスが、第1TRSリソース上で受信されたTRSを使用することによって下りリンク時間-周波数同期を実装した後、端末デバイスは短い時間内にSRSを送信し、ディープスリープ状態に入り得る。このように、端末デバイスがマイクロスリープモードを維持するのに費やされる時間が低減され、端末デバイスの電力消費が低減され、それによって、端末デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0018】
別の可能な実装において、方法は更に:アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスのタイプが低電力高正確度測位(low-power high-accuracy positioning, LPHAP)端末デバイスであると決定することを含む。
【0019】
上記の実装において、端末デバイスはLPHAP端末デバイスであり、低電力測位の要求又は長バッテリ寿命の要求を有する。したがって、LPHAP端末デバイスについては、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのSRSの構成情報及びTRSの構成情報を決定する。1つの第1TRSリソースが、SRSの構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する。このように、第1TRSリソース上で受信されたTRSを使用することによって時間-周波数同期を実装した後、端末デバイスは、短い時間内にSRSを送信し得る。これにより、端末デバイスがマイクロスリープモードを維持するのに費やされる時間を低減し、端末デバイスが不要な電力消費を浪費することを防止し、それによって、端末デバイスの電力消費オーバヘッドを低減する。このように、端末デバイスのバッテリ寿命が改善される。
【0020】
別の可能な実装において、アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであると決定することは以下を含む。
【0021】
アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスの能力情報を受信し、ここで能力情報は、タイプがLPHAP端末デバイスである端末デバイスについての情報を含む。
【0022】
上記は、アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスがLPHAP端末デバイスであると決定する可能な実装の例を示すことが分かる。端末デバイスは、能力情報に基づいて、アクセスネットワークデバイスに対して、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであると指示し得、アクセスネットワークデバイスに対して、新規メッセージを定義することによって、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであると指示する必要はない。これにより、解決手段の適用可能性を改善する。
【0023】
別の可能な実装において、アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであると決定することは以下を含む。
【0024】
アクセスネットワークデバイスは、プリアンブルシーケンスを端末デバイスから受信し、ここでプリアンブルシーケンスは、アクセスネットワークデバイスへのランダムアクセスを開始するために端末デバイスによって使用される。アクセスネットワークデバイスは、プリアンブルシーケンスに基づいて、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであると識別する。
【0025】
上記の実装は、アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスがLPHAP端末デバイスであると決定する別の実装の例を示す。アクセスネットワークデバイスは、ランダムアクセスを開始するために端末デバイスによって使用されるプリアンブルシーケンスに基づいて、端末デバイスがLPHAP端末デバイスであると決定する。指示情報を送信するために新規メッセージを再定義する必要はない。
【0026】
別の可能な実装において、アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであると決定することは以下を含む。
【0027】
アクセスネットワークデバイスは、無線リソース制御(radio resource control, RRC)要求メッセージを端末デバイスから受信し、ここでRRC要求メッセージは、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであると指示する情報を含む。アクセスネットワークデバイスはRRC要求メッセージに基づいて、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであると決定する。
【0028】
上記の実装は、アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスがLPHAP端末デバイスであると決定する別の実装の例を示す。端末デバイスは、RRC要求プロセスにおいて、アクセスネットワークデバイスに対して、端末デバイスがLPHAP端末デバイスであると指示する。
【0029】
別の可能な実装において、アクセスネットワークデバイスが端末デバイスについてのTRSの構成情報を決定することは、以下を含む。
【0030】
アクセスネットワークデバイスは、第1指示情報を測位デバイスから受信し、ここで第1指示情報は、アクセスネットワークデバイスに対して、端末デバイスについて、SRSリソースに関連するTRSリソースを構成するよう指示する。アクセスネットワークデバイスは、SRSの構成情報及び第1指示情報に基づいてTRSの構成情報を決定する。
【0031】
この可能な実装は、アクセスネットワークデバイスがTRSの構成情報を決定する特定の実装の例を示す。この実装において、アクセスネットワークデバイスは、SRSの構成情報に基づいて第1指示情報に基づいてTRSの構成情報を決定し得る。
【0032】
このように、端末デバイスの第1SRSリソース及び第1TRSリソースの間の関連が実装される。このように、端末デバイスが、第1TRSリソース上で受信されたTRSを使用することによって下りリンク時間-周波数同期を実装した後、端末デバイスは、第1SRSリソースを使用することによってSRSを送信して、端末デバイスの測位を実装し得る。SRSを送信した後、端末デバイスはディープスリープモードに入り得る。1つの第1TRSリソースが2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する。時間-周波数同期を実装した後、端末デバイスは短い時間内にSRSを送信し得る。これにより、端末デバイスがマイクロスリープモードを維持するのに費やされる時間を低減し、端末デバイスの電力消費オーバヘッドを低減する。このように、端末デバイスのバッテリ寿命が改善される。
【0033】
別の可能な実装において、アクセスネットワークデバイスが第1指示情報を測位デバイスから受信することは:アクセスネットワークデバイスが測位情報要求メッセージを測位デバイスから受信することを含み、ここで測位情報要求メッセージは第1指示情報を含む。
【0034】
この可能な実装において、第1指示情報は、測位情報要求メッセージに保持され得、言い換えれば、特定のキャリアが提供され、解決手段の実装を容易にする。
【0035】
別の可能な実装において、アクセスネットワークデバイスが端末デバイスのSRSの構成情報を決定することは、以下を含む。
【0036】
アクセスネットワークデバイスは、測位デバイスからのSRSリソース予約情報及び第2指示情報を受信し、ここで第2指示情報は、アクセスネットワークデバイスに対して、SRSリソース予約情報に対応するSRSリソースに関連するTRSリソースを構成するよう指示する。
【0037】
アクセスネットワークデバイスは、SRSリソース予約情報に基づいてSRSの構成情報を決定する。
【0038】
アクセスネットワークデバイスが端末デバイスについてTRSの構成情報を決定することは以下を含む。
【0039】
アクセスネットワークデバイスは、SRSの構成情報及び第2指示情報に基づいてTRSの構成情報を決定する。
【0040】
上記の実装において、アクセスネットワークデバイスは、SRSリソース予約情報に基づいて、端末デバイスのためにSRSの構成情報を構成する。アクセスネットワークデバイスは、SRSの構成情報及び第2指示情報に基づいて端末デバイスについてTRSの構成情報を決定する。このように、端末デバイスの第1SRSリソース及び第1TRSリソースの間の関連が実装される。このように、端末デバイスが、TRSリソース上で受信されたTRSを使用することによって下りリンク時間-周波数同期を実装した後、端末デバイスは、第1SRSリソースを使用することによってSRSを送信して、端末デバイスの測位を実装し得る。SRSを送信した後、端末デバイスはディープスリープモードに入り得る。1つの第1TRSリソースが2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する。時間-周波数同期を実装した後、端末デバイスは短い時間内にSRSを送信し得る。これにより、端末デバイスがマイクロスリープモードを維持するのに費やされる時間を低減し、端末デバイスの電力消費オーバヘッドを低減する。このように、端末デバイスのバッテリ寿命が改善される。
【0041】
本願の第2態様は、以下を含む通信処理方法を提供する。
【0042】
端末デバイスが、アクセスネットワークデバイスからのSRSの構成情報及びTRSの構成情報を受信し、ここでTRSの構成情報は、1又は複数の第1TRSリソースを構成するために使用され、1つの第1TRSリソースが、SRSの構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する。端末デバイスは、TRSの構成情報に基づいてTRSを受信する。端末デバイスは、SRSの構成情報に基づいてSRSを送信する。
【0043】
上記の技術的解決手段において、1つの第1TRSリソースが、SRSの構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する。端末デバイスは、ディープスリープモードからマイクロスリープモードにスイッチし、端末デバイスは、TRSの構成情報に基づいて受信されるTRSを使用することによって時間-周波数トラッキングを実装する。端末デバイスはマイクロスリープモードを維持する。端末デバイスは、SRSの構成情報に基づいて第1SRSリソース上でSRSを送信し、端末デバイスの測位を実装する。SRSを送信した後、端末デバイスはディープスリープモードに入り得る。1つの第1TRSリソースが2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する。第1TRSリソース上で受信されたTRSを使用することによって時間-周波数同期を実装した後、端末デバイスは短い時間内にSRSを送信し得る。これにより、端末デバイスがマイクロスリープモードを維持するのに費やされる時間を低減し、端末デバイスが不要な電力消費を浪費することを防止し、それによって、端末デバイスの電力消費オーバヘッドを低減する。このように、端末デバイスのバッテリ寿命が改善される。
【0044】
可能な実装において、1つの第1TRSリソースが、SRSの構成情報に基づいて構成される最初の第1SRSリソースの前に存在する。
【0045】
上記の実装において、1つの第1TRSリソースが、最初の第1SRSの前に存在し、その結果、端末デバイスは下りリンク時間-周波数トラッキングを実行する。このように、本願の技術的解決手段は、いくつかのより多くのシナリオに適用され得る。例えば、第1SRSリソースの前に、端末デバイスはディープスリープモードにある。端末デバイスは、ディープスリープモードからマイクロスリープモードにスイッチして、第1SRSリソースにおいて保持されるSRSを送信する必要がある。この場合、第1SRSリソースの前に、端末デバイスは、下りリンク時間-周波数トラッキングを実行する必要がある。したがって、1つの第1TRSリソースが最初の第1SRSリソースの前に構成され得、その結果、端末デバイスは下りリンク時間-周波数トラッキングを実行する。
【0046】
別の可能な実装において、第1SRSリソースのサイクルは第1TRSリソースのサイクルの正の整数倍である。
【0047】
この実装において、第1SRSリソースのサイクルは、第1TRSリソースのサイクルの正の整数倍であり、1つの第1TRSリソースが2つの隣接する第1SRSの間に存在することを確実にし、その結果、端末デバイスは下りリンク時間-周波数同期を実行する。このように、端末デバイスは、第1SRSリソース上でSRSを送信し、ディープスリープモードに入り得る。このように、端末デバイスがマイクロスリープモードを維持するのに費やされる時間が低減され、端末デバイスの電力消費が低減され、それによって低電力測位を実装する。
【0048】
別の可能な実装において、SRSの構成情報に基づいて構成される複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンクスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在し、ここでNは正の整数であり;複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンクスロットの前の第Nの上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;又は複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンク/下りリンクスイッチスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在する。
【0049】
この可能な実装は、第1SRSリソース及び第1TRSリソースの間の複数の可能な位置関係の例を示す。このように、端末デバイスが、第1TRSリソース上で受信されたTRSを使用することによって下りリンク時間-周波数同期を実装した後、端末デバイスは短い時間内にSRSを送信し、ディープスリープ状態に入り得る。このように、端末デバイスがマイクロスリープモードを維持するのに費やされる時間が低減され、端末デバイスの電力消費が低減され、それによって、端末デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0050】
別の可能な実装において、方法は更に以下を備える。
【0051】
端末デバイスは能力情報をアクセスネットワークデバイスへ送信し、ここで能力情報は、タイプがLPHAP端末デバイスである端末デバイスについての情報を含む。
【0052】
上記は、端末デバイスがアクセスネットワークデバイスに対して、端末デバイスがLPHAP端末デバイスであると指示する可能な実装の例を示すことが分かる。端末デバイスは、能力情報に基づいて、アクセスネットワークデバイスに対して、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであると指示し得、アクセスネットワークデバイスに対して、新規メッセージを定義することによって、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであると指示する必要はない。これにより、解決手段の適用可能性を改善する。
【0053】
別の可能な実装において、方法は更に以下を備える。
【0054】
端末デバイスは、プリアンブルシーケンスをアクセスネットワークデバイスへ送信し、ここで、プリアンブルシーケンスは、端末デバイスによって、アクセスネットワークデバイスに対するランダムアクセスを開始するために使用され、プリアンブルシーケンスは端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであると指示する。
【0055】
上記の実装は、端末デバイスがアクセスネットワークデバイスに対してLPHAP端末デバイスにおける端末デバイスを指示する別の実装の例を示す。アクセスネットワークデバイスは、ランダムアクセスを開始するために端末デバイスによって使用されるプリアンブルシーケンスに基づいて、端末デバイスがLPHAP端末デバイスであると決定する。指示情報を送信するために新規メッセージを再定義する必要はない。
【0056】
別の可能な実装において、方法は更に以下を備える。
【0057】
端末デバイスは、RRC要求メッセージをアクセスネットワークデバイスへ送信し、ここでRRC要求メッセージは、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであることを指示する情報を含む。
【0058】
上記の実装は、端末デバイスがアクセスネットワークデバイスに対してLPHAP端末デバイスにおける端末デバイスを指示する別の実装の例を示す。端末デバイスは、RRC要求プロセスにおいて、アクセスネットワークデバイスに対して、端末デバイスがLPHAP端末デバイスであると指示する。
【0059】
別の可能な実装において、方法は更に以下を備える。
【0060】
端末デバイスは、能力要求メッセージを測位デバイスから受信する。
【0061】
端末デバイスは、能力情報を測位デバイスへ送信し、ここで、能力情報は、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであることを指示する情報を含む。
【0062】
この可能な実装において、端末デバイスは測位デバイスに対して、端末デバイスはLPHAP端末デバイスであることを指示し得、その結果、測位デバイスはアクセスネットワークデバイスに対して、端末デバイスのために、端末デバイスのSRSリソースに関連するTRSリソースを構成するよう指示する。これにより、LPHAP端末デバイスの低電力測位を実装し、LPHAP端末デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0063】
本願の第3態様は、以下を含む通信処理方法を提供する。
【0064】
測位デバイスが第1指示情報をアクセスネットワークデバイスへ送信し、ここで第1指示情報は、端末デバイスのために、SRSリソースに関連するTRSリソースを構成するようアクセスネットワークデバイスに指示する。
【0065】
上記の実装において、測位デバイスは、第1指示情報に基づいて、端末デバイスのためにSRSリソースに関連するTRSリソースを構成するようアクセスネットワークデバイスに指示する。アクセスネットワークデバイスは、第1指示情報に基づいて、端末デバイスのために、SRSリソースに関連するTRSリソースを構成し、端末デバイスの低電力測位を実装し得る。このように、端末デバイスのバッテリ寿命が改善される。
【0066】
可能な実装において、測位デバイスが第1指示情報をアクセスネットワークデバイスへ送信することは以下を含む。
【0067】
測位デバイスは測位情報要求メッセージをアクセスネットワークデバイスへ送信し、ここで測位情報要求メッセージは第1指示情報を含む。
【0068】
この可能な実装において、第1指示情報は、測位情報要求メッセージに保持され得、言い換えれば、特定のキャリアが提供され、解決手段の実装を容易にする。
【0069】
別の可能な実装において、方法は更に以下を備える。
【0070】
測位デバイスは、能力要求を端末デバイスへ送信する。
【0071】
測位デバイスは、能力情報を端末デバイスから受信し、ここで能力情報は、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであることを指示する情報を含む。
【0072】
この可能な実装において、端末デバイスは測位デバイスに対して、端末デバイスはLPHAP端末デバイスであることを指示し、その結果、測位デバイスはアクセスネットワークデバイスに対して、端末デバイスのために、端末デバイスのSRSリソースに関連するTRSリソースを構成するよう指示し得る。これにより、LPHAP端末デバイスの低電力測位を実装し、LPHAP端末デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0073】
本願の第4態様は、以下を含む通信処理方法を提供する。
【0074】
測位デバイスがSRSリソース予約情報及び第2指示情報をアクセスネットワークデバイスへ送信し、ここで第2指示情報は、SRSリソース予約情報に対応するSRSリソースと一致するTRSリソースを端末デバイスのために構成するようアクセスネットワークデバイスに指示する。
【0075】
上記の実装において、測位デバイスは、第2指示情報に基づいて、端末デバイスのためにSRSリソースに関連するTRSリソースを構成するようアクセスネットワークデバイスに指示する。このように、アクセスネットワークデバイスは、第1指示情報に基づいて、端末デバイスのために、SRSリソースに関連するTRSリソースを構成し、LPHAP端末デバイスの低電力測位を実装し得る。このように、LPHAP端末デバイスのバッテリ寿命が改善される。
【0076】
本願の第5態様は、端末デバイスのSRSの構成情報を決定し;及び端末デバイスについてTRSの構成情報を決定するよう構成されている処理モジュールを備える通信処理装置を提供し、ここで、TRSの構成情報は、1又は複数の第1TRSリソースを構成するために使用され、1つの第1TRSリソースが、SRSの構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する。
【0077】
可能な実装において、1つの第1TRSリソースが、SRSの構成情報に基づいて構成される最初の第1SRSリソースの前に存在する。
【0078】
別の可能な実装において、通信処理装置は更にトランシーバモジュールを備える。
【0079】
トランシーバモジュールは、SRSの構成情報及びTRSの構成情報を端末デバイスへ送信するよう構成されている。
【0080】
別の可能な実装において、第1SRSリソースのサイクルは第1TRSリソースのサイクルの正の整数倍である。
【0081】
別の可能な実装において、SRSの構成情報に基づいて構成される複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンクスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在し、ここでNは正の整数であり;複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンクスロットの前の第Nの上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;又は複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンク/下りリンクスイッチスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在する。
【0082】
別の可能な実装において、処理モジュールは更に、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであると決定するよう構成されている。
【0083】
別の可能な実装において、処理モジュールは具体的には、端末デバイスの能力情報を受信するよう構成されており、ここで能力情報は、タイプがLPHAP端末デバイスである端末デバイスについての情報を含む。
【0084】
別の可能な実装において、処理モジュールは具体的には、端末デバイスからプリアンブルシーケンスを受信し、ここで、プリアンブルシーケンスは、端末デバイスによって、通信処理装置へのランダムアクセスを開始するために使用される;及び、プリアンブルシーケンスに基づいて、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであると識別するよう構成されている。
【0085】
別の可能な実装において、処理モジュールは具体的には、RRC要求メッセージを端末デバイスから受信するよう構成されており、ここでRRC要求メッセージは、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであることを指示する情報を含む。
【0086】
別の可能な実装において、処理モジュールは具体的には、第1指示情報を測位デバイスから受信し、ここで第1指示情報は、SRSリソースに関連するTRSリソースを端末デバイスのために構成するよう通信処理装置に指示する;及び、SRSの構成情報及び第1指示情報]に基づいてTRSの構成情報を決定するよう構成されている。
【0087】
別の可能な実装において、処理モジュールは具体的には、測位情報要求メッセージを測位デバイスから受信するよう構成されており、ここで測位情報要求メッセージは、第1指示情報を含む。
【0088】
別の可能な実装において、処理モジュールは具体的には、測位デバイスからのSRSリソース予約情報及び第2指示情報を受信し、ここで第2指示情報は、SRSリソース予約情報に対応するSRSリソースに関連するTRSリソースを構成するよう通信処理装置に指示する;SRSリソース予約情報に基づいてSRSの構成情報を決定し;及び、SRSの構成情報及び第2指示情報に基づいてTRSの構成情報を決定するよう構成されている。
【0089】
本願の第6態様は:アクセスネットワークデバイスからのSRSの構成情報及びTRSの構成情報を受信し、ここでTRSの構成情報は、1又は複数の第1TRSリソースを構成するために使用され、1つの第1TRSリソースが、SRSの構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する;TRSの構成情報に基づいてTRSを受信する;及び、SRSの構成情報に基づいてSRSを送信するよう構成されているトランシーバモジュールを備える通信処理装置を提供する。
【0090】
可能な実装において、1つの第1TRSリソースが、SRSの構成情報に基づいて構成される最初の第1SRSリソースの前に存在する。
【0091】
別の可能な実装において、第1SRSリソースのサイクルは第1TRSリソースのサイクルの正の整数倍である。
【0092】
別の可能な実装において、SRSの構成情報に基づいて構成される複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンクスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在し、ここでNは正の整数であり;複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンクスロットの前の第Nの上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;又は複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンク/下りリンクスイッチスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在する。
【0093】
別の可能な実装において、トランシーバモジュールは更に:能力情報をアクセスネットワークデバイスへ送信する、ここで能力情報は、タイプがLPHAP端末デバイスである通信処理装置についての情報を含む、よう構成されている。
【0094】
別の可能な実装において、トランシーバモジュールは更に:プリアンブルシーケンスをアクセスネットワークデバイスへ送信する、ここでプリアンブルシーケンスは、通信処理装置によって、アクセスネットワークデバイスへのランダムアクセスを開始するために使用され、プリアンブルシーケンスは、通信処理装置のタイプがLPHAP端末デバイスであることを指示する、よう構成されている。
【0095】
別の可能な実装において、トランシーバモジュールは更に:RRC要求メッセージをアクセスネットワークデバイスへ送信する、ここでRRC要求メッセージは、通信処理装置のタイプがLPHAP端末デバイスであることを指示する情報を含む、よう構成されている。
【0096】
別の可能な実装において、トランシーバモジュールは更に:能力要求メッセージを測位デバイスから受信する;及び、能力情報を測位デバイスへ送信する、ここで能力情報は、通信処理装置のタイプがLPHAP端末デバイスであることを指示する情報を含む、よう構成されている。
【0097】
本願の第7態様は、第1指示情報をアクセスネットワークデバイスへ送信する、ここで、第1指示情報は、SRSリソースに関連するTRSリソースを端末デバイスのために構成するようアクセスネットワークデバイスに指示する、よう構成されているトランシーバモジュールを備える通信処理装置を提供する。
【0098】
可能な実装において、トランシーバモジュールは具体的には:測位情報要求メッセージをアクセスネットワークデバイスへ送信するよう構成されており、ここで測位情報要求メッセージは第1指示情報を含む。
【0099】
可能な実装において、トランシーバモジュールは更に:能力要求メッセージを端末デバイスへ送信する;及び、能力情報を端末デバイスから受信する、ここで能力情報は、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであることを指示する情報を含む、よう構成されている。
【0100】
本願の第8態様は、SRSリソース予約情報及び第2指示情報をアクセスネットワークデバイスへ送信するよう構成されているトランシーバモジュール、ここで第2指示情報は、SRSリソース予約情報に対応するSRSリソースと一致するTRSリソースを端末デバイスのために構成するようアクセスネットワークデバイスに指示する、を備える通信処理装置を提供する。
【0101】
本願の実施形態の第9態様は通信処理装置を提供する。通信処理装置はプロセッサ及びメモリを備える。メモリは、コンピュータプログラムを格納する。プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、プロセッサが第1態様の任意の実装を実装することを可能にするよう構成されている。
【0102】
任意選択的に、通信処理装置は更にトランシーバを備える。プロセッサは更に、信号を送信及び受信するようトランシーバを制御するよう構成されている。
【0103】
本願の実施形態の第10態様は通信処理装置を提供する。通信処理装置はプロセッサ及びメモリを備える。メモリは、コンピュータプログラムを格納する。プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、プロセッサが第2態様の任意の実装を実装することを可能にするよう構成されている。
【0104】
任意選択的に、通信処理装置は更にトランシーバを備える。プロセッサは更に、信号を送信及び受信するようトランシーバを制御するよう構成されている。
【0105】
本願の実施形態の第11態様は通信処理装置を提供する。通信処理装置はプロセッサ及びメモリを備える。メモリは、コンピュータプログラムを格納する。プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、プロセッサが第3態様の任意の実装を実装することを可能にするよう構成されている。
【0106】
任意選択的に、通信処理装置は更にトランシーバを備える。プロセッサは更に、信号を送信及び受信するようトランシーバを制御するよう構成されている。
【0107】
本願の実施形態の第12態様は通信処理装置を提供する。通信処理装置はプロセッサ及びメモリを備える。メモリは、コンピュータプログラムを格納する。プロセッサは、メモリに記憶されたコンピュータプログラムを呼び出して実行し、プロセッサが第3態様の任意の実装を実装することを可能にするよう構成されている。
【0108】
任意選択的に、通信処理装置は更にトランシーバを備える。プロセッサは更に、信号を送信及び受信するようトランシーバを制御するよう構成されている。
【0109】
本願の実施形態の第13態様は命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行するとき、コンピュータは、第1態様から第4態様の任意の実装を実行することが可能となる。
【0110】
本願の実施形態の第14態様は、コンピュータ命令を含むコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ命令がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、第1態様から第4態様の任意の実装を実行することが可能となる。
【0111】
本願の実施形態の第15態様は、プロセッサを含むチップ装置を提供し、プロセッサはメモリに接続され、メモリに記憶されたプログラムを呼び出し、プロセッサが第1態様から第4態様の任意の実装を実行することを可能にするよう構成されている。
【0112】
本願の実施形態の第16態様は通信システムを提供する。通信システムは、第5態様による通信処理装置、第6態様による通信処理装置、及び第7態様による通信処理装置を備える。代替的に、通信システムは、第5態様による通信処理装置、第6態様による通信処理装置、及び第8態様による通信処理装置を備える。
【0113】
上記の技術的解決手段によれば、本願の実施形態は以下の利点を有することが分かる。
【0114】
上記の技術的解決手段から、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのSRSの構成情報を決定し、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスについてTRSの構成情報を決定し、ここでTRSは、端末デバイスによって、時間-周波数トラッキングを実行するために使用されることが分かる。TRSの構成情報は、1又は複数のTRSリソースを構成するために使用され、少なくとも1つのTRSリソースが、SRSの構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する。少なくとも1つの第1TRSリソースは、SRSの構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在することが分かる。端末デバイスは、ディープスリープモードからマイクロスリープモードにスイッチし、端末デバイスは、TRSリソース上で受信されたTRSを使用することによって時間-周波数トラッキングを実装する。端末デバイスはマイクロスリープモードを維持する。端末デバイスは、TRSリソースの後の第1SRSリソース上でSRSを送信し、端末デバイスの測位を実装し得る。SRSを送信した後、端末デバイスはディープスリープモードに入り得る。少なくとも1つの第1TRSリソースは2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する。時間-周波数同期を実装した後、端末デバイスは短い時間内にSRSを送信し得る。これにより、端末デバイスがマイクロスリープモードを維持するのに費やされる時間を低減し、端末デバイスが不要な電力消費を浪費することを防止し、それによって、端末デバイスの電力消費オーバヘッドを低減する。このように、端末デバイスのバッテリ寿命が改善される。
【図面の簡単な説明】
【0115】
【
図1】本願の実施形態による通信システムの概略図である。
【0116】
【
図2】本願の実施形態による通信処理方法の実施形態の概略図である。
【0117】
【
図3A】本願の実施形態による第1SRSリソース及び第1TRSリソースの概略図である。
【0118】
【
図3B】本願の実施形態による第1SRSリソース及び第1TRSリソースの別の概略図である。
【0119】
【
図3C】本願の実施形態による第1SRSリソース及び第1TRSリソースの別の概略図である。
【0120】
【
図4A】本願の実施形態による第1SRSリソース及び第1TRSリソースの別の概略図である。
【0121】
【
図4B】本願の実施形態による第1SRSリソース及び第1TRSリソースの別の概略図である。
【0122】
【
図4C】本願の実施形態による第1SRSリソース及び第1TRSリソースの別の概略図である。
【0123】
【
図4D】本願の実施形態による第1SRSリソース及び第1TRSリソースの別の概略図である。
【0124】
【
図4E】本願の実施形態による第1SRSリソース及び第1TRSリソースの別の概略図である。
【0125】
【
図5】本願の実施形態による通信処理方法の別の実施形態の概略図である。
【0126】
【
図6】本願の実施形態による通信処理方法の別の実施形態の概略図である。
【0127】
【
図7】本願の実施形態による通信処理方法の別の実施形態の概略図である。
【0128】
【
図8】本願の実施形態による通信処理方法の別の実施形態の概略図である。
【0129】
【
図9】本願の実施形態による通信処理方法の別の実施形態の概略図である。
【0130】
【
図10】本願の実施形態による通信処理方法の別の実施形態の概略図である。
【0131】
【
図11】本願の実施形態による通信処理装置の構造の概略図である。
【0132】
【
図12】本願の実施形態による通信処理装置の別の構造の概略図である。
【0133】
【
図13】本願の実施形態による通信処理装置の別の構造の概略図である。
【0134】
【
図14】本願の実施形態による通信処理装置の別の構造の概略図である。
【0135】
【
図15】本願の実施形態による端末デバイスの構造の概略図である。
【0136】
【
図16】本願の実施形態による通信処理装置の別の構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0137】
本願の実施形態は、端末デバイスの電力消費オーバヘッドを低減するための通信処理方法及び通信処理装置を提供し、それによって、端末デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0138】
図1は、本願の実施形態による通信システムの概略図である。
図1を参照されたい。通信システムは、端末デバイス101、次世代NodeB(next Generation NodeB, gNB)102、次世代進化型NodeB(next generation evolved NodeB, ng-eNB)103、アクセス及びモビリティ管理機能(access and mobility management function, AMF)104、及び位置管理機能(location management function, LMF)105を含む。LMF105は、NRコアネットワークにおける、測位機能を端末デバイスに提供するネットワーク要素、モジュール、又はコンポーネントである。
【0139】
任意選択的に、通信システムは更に、進化型サービングモバイルロケーションセンター(evolved serving mobile location center, E-SMLC)106及びセキュアユーザプレーンロケーションプラットフォーム(secure user plane location platform, SLP)107を備える。E-SMLC106は、4Gコアネットワークにおける、測位機能を提供するネットワーク要素、モジュール、又はコンポーネントである。SLP107は、4Gコアネットワークにおける、ユーザプレーンセキュア測位プロトコルを処理するよう構成されているネットワーク要素、モジュール又はコンポーネントである。
【0140】
端末デバイス101は、Uuインタフェースを通じてアクセスネットワークデバイス(例えば、
図1におけるgNB102又はng-eNB103)と通信する。ng-eNB103は、ロングタームエボリューション(Long Term Evolution, LTE)通信システムにおけるアクセスネットワークデバイスであり、gNB102は、NR通信システムにおけるアクセスネットワークデバイスである。通信システムにおいて、アクセスネットワークデバイスは、Xnインタフェースを通じて互いと通信し、アクセスネットワークデバイスは、NG-Cインタフェースを通じてAMF104と通信する。AMF104は、NL1インタフェースを通じてLMF105と通信し、AMF104は、アクセスネットワークデバイス及びLMF105の間の通信のためのルータと同等である。LMF105は、端末デバイスの位置について測位計算を実行するよう構成されている。
【0141】
図1は単に、通信システムが2つのアクセスネットワークデバイス:gNB及びng-eNBを含む例を示す。しかしながら、実際の適用において、通信システムは、少なくとも1つのアクセスネットワークデバイスを含み得る。これは、本願において具体的に限定されない。
【0142】
以下では、本願の本実施形態において提供される通信システムにおけるアクセスネットワークデバイス及び端末デバイスを説明する。
【0143】
アクセスネットワークデバイスは、無線アクセスネットワークにおいて展開される、無線通信機能を端末デバイスに提供する装置である。アクセスネットワークデバイスは基地局であり、基地局は、様々な形態におけるマクロ基地局、マイクロ基地局(スモールセルとも称される)、リレー局、アクセスポイント(access point, AP)、ウェアラブルデバイス、車載デバイス、又は同様のものである。基地局は代替的に、送受信ノード(Transmission Reception Point, TRP)、伝送測定機能(Transmission measurement function, TMF)、又は同様のものであり得る。例えば、本願の本実施形態における基地局は、新無線(new radio, NR)における基地局であり得る。5G NRにおける基地局はまた、送受信ポイント(transmission reception point, TRP)、伝送ポイント(transmission point, TP)、次世代NodeB(next generation NodeB, ng-NB)、又は、ロングタームエボリューション(long term evolution, LTE)システムにおける進化型NodeB(evolved NodeB, eNB, 又はeNodeB)と称され得る。
【0144】
端末デバイスは、アクセスネットワークデバイスのスケジューリング及び指示情報を受信し得る無線端末デバイスであり得る。無線端末デバイスは、音声及び/又はデータ接続性をユーザに提供するデバイス、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、又は、無線モデムに接続された別の処理デバイスであり得る。
【0145】
端末デバイスはまた、ユーザ機器(user equipment, UE)、移動局(mobile station, MS)、移動端末(mobile terminal, MT)、又は同様のものと称され、無線通信機能(すなわち、音声/データ接続性をユーザに提供する)を含むデバイス、例えば、無線接続機能又は車載デバイスを有するハンドヘルドデバイスである。現在、端末デバイスのいくつかの例は、携帯電話(mobile phone)、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、パームトップコンピュータ、モバイルインターネットデバイス(mobile internet device, MID)、ウェアラブルデバイス、仮想現実(virtual reality, VR)デバイス、拡張現実(augmented reality, AR)デバイス、産業用制御(industrial control)における無線端末、自動運転(self driving)における無線端末、遠隔手術(remote medical surgery)における無線端末、スマートグリッド(smart grid)における無線端末、輸送安全性(transportation safety)における無線端末、スマートシティ(smart city)における無線端末、及びスマートホーム(smart home)における無線端末である。
【0146】
本願の本実施形態において、
図1に示す通信システムにおいて、LMFは、現在の通信システムにおける名称である。将来の通信システムにおいて、LMFの名称は、通信システムの進化に伴い変化し得る。したがって、LMFは、本願の実施形態を説明するために、以下において測位デバイスと称される。測位デバイスは、端末デバイスの位置についての測位計算を実行するよう構成されている。現在の通信システム又は将来の通信システムにおいて、別の名称を有する、測位デバイスと同様の機能を有する機能ネットワーク要素は、本願の実施形態において測位デバイスとして理解され得、本願の実施形態において提供される通信処理方法に適用可能である。
【0147】
以下では、特定の実施形態を参照して本願の技術的解決手段を説明する。
【0148】
図2は、本願の実施形態による通信処理方法の実施形態の概略図である。
図2を参照されたい。通信処理方法は以下のステップを含む。
【0149】
201:アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのSRSの構成情報を決定する。
【0150】
SRSの構成情報に基づいて構成されるSRSリソースは複数の第1SRSリソースを含む。第1SRSリソースは1又は複数の時間領域シンボルを占有する。端末デバイスがSRSを送信するときの送信機会におけるSRSリソースは、第1SRSリソースと称される。
【0151】
例えば、
図3Aに示されるように、SRSの構成情報に基づいて構成されるSRSリソースは、複数の第1SRSリソースを含む。各第1SRSリソースは、1つの上りリンクスロットの一部又は全部の時間領域シンボルを占有する。1つの第1SRSリソースが位置するスロットは、端末デバイスがSRSを送信するときの送信機会として理解され得る。
【0152】
例えば、
図3Bに示されるように、SRSの構成情報に基づいて構成されるSRSリソースは、複数の第1SRSリソースを含む。各第1SRSリソースは、1つの上りリンク/下りリンクスイッチスロットにおける1つの時間領域シンボルを占有する。1つの第1SRSリソースが位置するスロットは、端末デバイスがSRSを送信するときの送信機会として理解され得る。
【0153】
任意選択的に、SRSの構成情報は、第1SRSリソースのサイクル情報を含む。
【0154】
例えば、
図3Aに示すように、2つの隣接する第1SRSリソースによって占有される最初の時間領域シンボル間の時間間隔は20スロットである。言い換えれば、第1SRSリソースのサイクルは20スロットと理解され得る。
【0155】
例えば、
図3Cに示すように、2つの隣接する第1SRSリソースによって占有される最初の時間領域シンボル間の時間間隔は40スロットである。言い換えれば、第1SRSリソースのサイクルは40スロットと理解され得る。
【0156】
複数の第1SRSリソースに加えて、SRSの構成情報に基づいて構成されるSRSリソースは更に、端末デバイスの別のSRSリソースを含み得ることに留意されたい。これは、本願において具体的に限定されない。例えば、別のSRSリソースは、第2SRSリソース又は第3SRSリソースである。別のSRSリソースは第1SRSリソースと同様である。これは、本明細書において説明されていない。例えば、第2SRSリソースは、周期的SRSリソースであり、第2SRSリソース及び第1TRSリソースの間の位置関係は、第1SRSリソース及び第1TRSリソースの間の位置関係と同様である。詳細については、以下における第1SRSリソース及び第1TRSリソースの間の位置関係の関連説明を参照されたい。
【0157】
可能な実装において、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのサービング基地局であり、アクセスネットワークデバイスは、SRS要求メッセージを測位デバイスから受信する。アクセスネットワークデバイスは、SRS要求メッセージに基づいて端末デバイスについてSRSの構成情報を決定する。代替的に、SRS要求メッセージは、測位デバイスによって推奨されるSRSの参照構成情報を含み、アクセスネットワークデバイスは、SRSの参照構成情報に基づいてSRSの構成情報を決定する。例えば、測位デバイスはLMFである。
【0158】
本願が適用可能である通信システムにおける下りリンクスロットの数と上りリンク/下りリンクスイッチスロットの数と下りリンクスロットの数との比は、限定されるものではないことに留意されたい。本願における第1SRSリソース及び第1TRSリソースの概略図において、通信システムにおける下りリンクスロットの数と上りリンク/下りリンクスイッチスロットの数と上りリンクスロットの数との比が7:1:2であり得る例が説明のために使用される。上りリンク/下りリンクスイッチスロットが2つの下りリンク時間領域シンボル、4つのスイッチアイソレーション(GAP)シンボル、及び8つの上りリンク時間領域シンボルを含む例が説明のために使用される。具体的には、上りリンク/下りリンクスイッチスロットにおける、下りリンク時間領域シンボルの数とGAPシンボルの数と上りリンク時間領域シンボルの数との比は本願において限定されるものではない。
【0159】
別の可能な実装において、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスの隣接基地局であり、アクセスネットワークデバイスはSRSリソース予約情報を測位デバイスから受信する。アクセスネットワークデバイスは、SRSリソース予約情報に基づいてSRSの構成情報を決定する。具体的な決定プロセスについては、下の
図10に示される実施形態における関連説明を参照されたい。
【0160】
202:アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスについてTRSの構成情報を決定する。
【0161】
TRSは、時間-周波数トラッキングを実行するために端末デバイスによって使用される。例えば、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのためにチャネル状態情報参照信号(channel state information reference signal, CSI-RS)を構成し、ここで、CSI-RSは、時間-周波数トラッキングを実行するために端末デバイスによって使用される。
【0162】
TRSの構成情報は1又は複数の第1TRSリソースを構成するために使用される。1つの第1TRSリソースは1又は複数の時間領域シンボルを占有する。
【0163】
例えば、
図3Aに示されるように、第1TRSリソースは下りリンクスロットに位置する。第1TRSリソースは、下りリンクスロットにおける1又は複数の時間領域シンボルを占有し得る。
【0164】
例えば、
図3Bに示すように、第1TRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、第1TRSリソースは、上りリンク/下りリンクスイッチスロットにおける1つの時間領域シンボルを占有し得る。
【0165】
TRSの構成情報に基づいて構成されるTRSリソースは、1又は複数の第1TRSリソースを含み、更に端末デバイスの別のTRSリソースを含み得ることに留意されたい。これは、本願において具体的に限定されない。例えば、別のTRSリソースは、第2TRSリソース又は第3TRSリソースである。別のTRSリソースは第1TRSリソースと同様である。本願において、第1TRSリソースは、本願の技術的解決手段を説明するために例として使用される。例えば、第2TRSリソースはサイクルを有し、第2TRSリソースのサイクルは、第1TRSリソースのサイクルと同じであり得る。1つの第2TRSリソースが2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する。言い換えれば、第1SRSリソース及び第2TRSリソースの間の位置関係は、第1SRSリソース及び第1TRSリソースの間の位置関係と同様である。詳細は、本明細書において再度説明されない。
【0166】
1つの第1TRSリソースが、SRSの構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する。
【0167】
例えば、
図3Aに示されるように、SRSの構成情報に基づいて構成される2つの隣接する第1SRSリソースはそれぞれ、スロット8及びスロット18に位置する。1つの第1TRSリソースが、2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する。
図3Aに示されるように、第1TRSリソースがスロット16に位置する。
【0168】
任意選択的に、1つの第1TRSリソースが、SRSの構成情報に基づいて構成される最初の第1SRSリソースの前に存在する。
【0169】
例えば、第1SRSリソースの前に、端末デバイスはディープスリープモードにある。端末デバイスは、ディープスリープモードからマイクロスリープモードにスイッチして、第1SRSリソースに保持されたSRSを送信する必要がある。この場合、第1SRSリソースの前に、端末デバイスは下りリンク時間-周波数トラッキングを実行する必要がある。したがって、1つの第1TRSリソースが最初の第1SRSリソースの前に構成され得、その結果、端末デバイスは下りリンク時間-周波数トラッキングを実行する。
【0170】
SRSの構成情報に基づいて構成される最初の第1SRSリソースの前にTRSリソースが無いことがあり得ることに留意されたい。例えば、第1SRSリソースの前に、端末デバイスは接続状態にあり、言い換えれば、端末デバイスは、下りリンク時間-周波数同期を実装済みであり、TRSリソースは、第1SRSリソースの前に構成される必要がないことがあり得る。
【0171】
任意選択的に、第1SRSリソースのサイクルは、第1TRSリソースのサイクルの正の整数倍である。
【0172】
例えば、
図3Aに示されるように、2つの隣接する第1SRSリソースによってそれぞれ占有される最初の時間領域シンボルの間の時間間隔は20スロットであり、2つの隣接する第1TRSリソースによって占有される最初の時間領域シンボルの間の時間間隔も20スロットである。言い換えれば、第1SRSリソースのサイクルは、第1TRSリソースのサイクルと同じである。
【0173】
例えば、
図3Cに示されるように、2つの隣接する第1SRSリソースによって占有される最初の時間領域シンボルの間の時間間隔は40スロットであり、2つの隣接する第1TRSリソースによって占有される最初の時間領域シンボルの間の時間間隔は20スロットである。言い換えれば、第1SRSリソースのサイクルは、第1TRSリソースのサイクルの2倍である。
【0174】
いくつかの実装において、SRSの構成情報に基づいて構成されるSRSリソースは複数の第1SRSリソースを含む。以下では、複数の第1SRSリソース及び第1TRSリソースの間の複数の可能な位置関係を説明する。
【0175】
1.SRSの構成情報に基づいて構成される複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースは、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースは、第1SRSリソースが存在する上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在する。
【0176】
いくつかの実装において、複数の第1SRSリソースの各第1SRSリソースは、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンク下りリンクスイッチスロットに存在する。
【0177】
例えば、
図4Aに示されるように、各第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、第1SRSリソースは、上りリンク/下りリンクスイッチスロットにおける最後の時間領域シンボルを占有する。
図4Aに示されるように、スロット8は、上りリンク/下りリンクスイッチスロットであり、第1SRSリソースは、スロット8に位置し、第1TRSリソースは、スロット8における時間領域シンボル1を占有する。
【0178】
任意選択的に、第1TRSリソース及び第2TRSリソースは、TRSの構成情報に基づいて構成される2つの隣接TRSリソースである。第1TRSリソース及び第2TRSリソースの間に1又は複数の時間領域シンボルがあり得、端末デバイスによって実行される時間-周波数同期の正確度を改善する。
【0179】
例えば、
図4Aに示されるように、第1TRSリソースは、スロット8における時間領域シンボル1に位置し、第2TRSリソースは、スロット8における時間領域シンボル5に位置する。時間領域シンボル1及び時間領域シンボル5の間に3つの時間領域シンボルがある。これは、端末デバイスが第1TRSリソース及び第2TRSリソース上でTRSを別個に受信することを助け、その結果、端末デバイスによって実行される時間-周波数同期の正確度が改善される。
【0180】
ディープスリープ(deep sleep)モードからマイクロスリープ(micro sleep)モードへ端末デバイスがスイッチした後、端末デバイスは、第1TRSリソース上で受信されたTRSを使用することによって下りリンク時間-周波数同期を実装する。端末デバイスはマイクロスリープモードを維持する。端末デバイスは、SRSが送信される時点(すなわち、第1SRSリソースが位置するスロット)において第1SRSリソースを使用することによって、SRSを送信し、端末デバイスの測位を実装し得る。端末デバイスがSRSを送信した後、端末デバイスはディープスリープモードに入り得る。第1SRSリソース及び第1TRSリソースは、同じ上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置する。したがって、端末デバイスがマイクロスリープモードを維持してSRSの送信を待つのに費やされる時間は短い。例えば、
図4Aに示される例において、端末デバイスがマイクロスリープモードを維持してSRSの送信を待つのに費やされる時間は、11時間領域シンボルである。このように、端末デバイスがマイクロスリープモードを維持するのに費やされる時間が低減され、端末デバイスの電力消費が低減され、それによって、端末デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0181】
2.複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンクスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在する。Nは、1より大きいか、又はそれに等しい整数である。
【0182】
いくつかの実装において、複数の第1SRSリソースの各第1SRSリソースは、上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンクスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在する。
【0183】
例えば、
図4Bに示されるように、各第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、上りリンクスロットの一部の時間領域シンボル又は全部の時間領域シンボルを占有する。
図4Bに示されるように、スロット9は上りリンクスロットであり、第1SRSリソースはスロット9に位置し、スロット9の前の第1の下りリンクスロットはスロット7であり、第1TRSリソースはスロット7における時間領域シンボル0に位置する。
【0184】
任意選択的に、第1TRSリソース及び第2TRSリソースは、TRSの構成情報に基づいて構成される2つの隣接TRSリソースである。第1TRSリソース及び第2TRSリソースの間に1又は複数の時間領域シンボルがあり得、端末デバイスによって実行される時間-周波数同期の正確度を改善する。
【0185】
例えば、
図4Bに示されるように、第1TRSリソースはスロット7における時間領域シンボル0に位置する。第2TRSリソースが、スロット7における時間領域シンボル4に位置する。時間領域シンボル0及び時間領域シンボル4の間に3つの時間領域シンボルがある。
【0186】
端末デバイスがディープスリープモードからマイクロスリープモードにスイッチした後、端末デバイスは、第1TRSリソース上で受信されるTRSを使用することによって下りリンク時間-周波数同期を実装する。端末デバイスはマイクロスリープモードを維持する。端末デバイスは、SRSが送信される時点(すなわち、第1SRSリソースが位置するスロット)において第1SRSリソースを使用することによって、SRSを送信し、端末デバイスの測位を実装し得る。端末デバイスがSRSを送信した後、端末デバイスはディープスリープモードに入り得る。第1SRSリソースは、上りリンクスロットに位置し、第1TRSリソースは、上りリンクスロットの前の第Nの下りリンクスロットに位置する。したがって、端末デバイスがマイクロスリープモードを維持してSRSの送信を待つのに費やされる時間は短い。例えば、
図4Bに示される例において、端末デバイスが下りリンク時間-周波数同期を完了した後、端末デバイスは、上りリンク/下りリンクスイッチスロットにおいてマイクロスリープモードにあり、第1SRSリソース上でSRSを迅速に送信し得る。このように、端末デバイスがマイクロスリープモードを維持するのに費やされる時間が低減され、端末デバイスの電力消費が低減され、それによって、端末デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0187】
3.複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンクスロットの前の第Nの上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在する。Nは、1より大きいか、又はそれに等しい整数である。
【0188】
いくつかの実装において、複数の第1SRSリソースの各第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンクスロットの前の第1の上りリンク下りリンクスイッチスロットに存在する。
【0189】
例えば、
図4Cに示されるように、各第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、上りリンクスロットの一部の時間領域シンボル又は全部の時間領域シンボルを占有する。
図4Cに示されるように、スロット9は上りリンクスロットであり、第1SRSリソースはスロット9に位置し、スロット9の前の第1の上りリンク/下りリンクスイッチスロットはスロット8であり、第1TRSリソースは、スロット8における時間領域シンボル1に位置する。
【0190】
任意選択的に、第1TRSリソース及び第2TRSリソースは、TRSの構成情報に基づいて構成される2つの隣接TRSリソースである。第1TRSリソース及び第2TRSリソースの間に1又は複数の時間領域シンボルがあり得、端末デバイスによって実行される時間-周波数同期の正確度を改善する。例えば、
図4Cに示されるように、第1TRSリソースはスロット8における時間領域シンボル1に位置し、第2TRSリソースはスロット8における時間領域シンボル5に位置する。時間領域シンボル1及び時間領域シンボル5の間に3つの時間領域シンボルがある。
【0191】
端末デバイスがディープスリープモードからマイクロスリープモードにスイッチした後、端末デバイスは、第1TRSリソース上で受信されるTRSを使用することによって下りリンク時間-周波数同期を実装する。端末デバイスはマイクロスリープモードを維持する。端末デバイスは、SRSが送信される時点(すなわち、第1SRSリソースが位置するスロット)において第1SRSリソースを使用することによって、SRSを送信し、端末デバイスの測位を実装し得る。端末デバイスがSRSを送信した後、端末デバイスはディープスリープモードに入り得る。第1SRSリソースは上りリンクスロットに位置し、第1TRSリソースは上りリンクスロットの前の第Nの上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置する。したがって、端末デバイスがマイクロスリープモードを維持してSRSの送信を待つのに費やされる時間は短い。例えば、
図4Cに示される例において、端末デバイスが下りリンク時間-周波数同期を完了した後、端末デバイスは13時間領域シンボルにおいてマイクロスリープモードにあり、第1SRSリソース上でSRSを迅速に送信し得る。このように、端末デバイスがマイクロスリープモードを維持するのに費やされる時間が低減され、端末デバイスの電力消費が低減され、それによって、端末デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0192】
4.複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンクスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在する。
【0193】
例えば、
図4Dに示されるように、各第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、上りリンクスロットの一部の時間領域シンボル又は全部の時間領域シンボルを占有する。
図4Dに示されるように、スロット8は、上りリンク/下りリンクスイッチスロットであり、第1SRSリソースは、スロット8に位置し、スロット8の前の第1の下りリンクスロットはスロット7であり、第1TRSリソースはスロット7における時間領域シンボル1に位置する。
【0194】
任意選択的に、TRSの構成情報に基づいて構成されるTRSリソースは、第1SRSリソースが存在する上りリンクスロットの前の複数の下りリンクスロットに位置し得ることに留意されたい。
【0195】
例えば、
図4Eに示されるように、スロット7は上りリンク/下りリンクスイッチスロットであり、第1SRSリソースはスロット7に位置し、1つの第1TRSリソース及び1つの第2TRSリソースがスロット7の前の第1の下りリンクスロット(すなわちスロット6)に存在し、第1TRSリソースはスロット6における時間領域シンボル2に位置し、第2TRSリソースはスロット6における時間領域シンボル5に位置する。1つの第3TRSリソースが、スロット7の前の第2の下りリンクスロット(すなわちスロット5)に存在する。このように、端末デバイスによって実行される時間-周波数同期の正確度が改善される。
【0196】
端末デバイスがディープスリープモードからマイクロスリープモードにスイッチした後、端末デバイスは、第1TRSリソース上で受信されるTRSを使用することによって下りリンク時間-周波数同期を実装する。端末デバイスはマイクロスリープモードを維持する。端末デバイスは、SRSが送信される時点(すなわち、第1SRSリソースが位置するスロット)において第1SRSリソースを使用することによって、SRSを送信し、端末デバイスの測位を実装し得る。端末デバイスがSRSを送信した後、端末デバイスはディープスリープモードに入り得る。第1SRSリソースは、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、第1TRSリソースは、上りリンク/下りリンクスイッチスロットの前の第Nの下りリンクスロットに位置する。したがって、端末デバイスがマイクロスリープモードを維持してSRSの送信を待つのに費やされる時間は短い。例えば、
図4Dに示される例において、端末デバイスが下りリンク時間-周波数同期を完了した後、端末デバイスは複数の時間領域シンボルにおいてマイクロスリープモードにあり、第1SRSリソース上でSRSを迅速に送信し得る。このように、端末デバイスがマイクロスリープモードを維持するのに費やされる時間が低減され、端末デバイスの電力消費が低減され、それによって、端末デバイスのバッテリ寿命を改善する。
【0197】
SRSの構成情報及びTRSの構成情報の上記の関連説明を参照すると、第1SRSリソース及び第1TRSリソースの間の位置関係及び第1SRSリソースのサイクル及び第1TRSリソースのサイクルの間の関係は、端末デバイスのSRSリソース及びTRSリソースの間の関連として理解され得ることが分かる。
【0198】
いくつかの実装において、端末デバイスは、SRSの構成情報に基づいて端末デバイスについてTRSの構成情報を決定する。
【0199】
具体的には、端末デバイスは、SRSの構成情報に基づいて、端末デバイスについてTRSの構成情報を決定し、端末デバイスのSRSリソース及び第1TRSリソースの間の関連を実装し得る。
【0200】
任意選択的に、ステップ202の前に、アクセスネットワークデバイスが端末デバイスのために対応するTRSを構成した場合、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのために既に構成されたTRSリソースが、SRSの構成情報に基づいて構成されたSRSリソースに関連するかどうかを決定する。TRSリソースがSRSリソースに関連していない場合、アクセスネットワークデバイスはステップ202を実行する。具体的には、アクセスネットワークデバイスは、SRSリソース及びTRSリソースの間の位置関係、及び、SRSリソースのサイクル及びTRSリソースのサイクルの間の関係を参照して、SRSリソースがTRSリソースに関連するかどうかを決定し得る。SRSリソースがTRSリソースに関連する場合、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスについてTRSの構成情報を再決定する必要はないことに留意されたい。
【0201】
任意選択的に、
図2に示される実施形態は更に、ステップ201aを含み、ステップ201aはステップ201の前に実行され得る。
【0202】
201a:アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであると決定する。
【0203】
LPHAP端末デバイスは、低電力高正確度の測位機能を有する。共通端末デバイス(すなわち、非LPHAP端末デバイス)と比較して、LPHAP端末デバイスは低電力又は長バッテリ寿命の能力を有する。代替的に、LPHAP端末デバイスは、低電力測位の要求又は長バッテリ寿命の要求を有する。非LPHAP端末デバイスは低電力又は長バッテリ寿命の能力を有しないことがあり得る。代替的に、非LPHAP端末デバイスは低電力測位の要求又は長バッテリ寿命の要求を有しない。
【0204】
任意選択的に、低電力又は長バッテリ寿命の能力は:端末デバイスがディープスリープモードに入り得、ディープスリープモードにおいて、端末デバイスは、非常に低いクロック電流を維持するだけでよいことを含む。
【0205】
ステップ201aについて複数の決定方式がある。詳細については、
図5~
図9における以下の関連説明を参照されたい。
【0206】
端末デバイスがLPHAP端末デバイスであるとアクセスネットワークデバイスが決定した後、アクセスネットワークデバイスは、SRSの構成情報に基づいて端末デバイスについてTRSの構成情報を決定し得る。
【0207】
任意選択的に、
図2に示される実施形態は更にステップ203を含む。ステップ203は、ステップ201の前に実行されてもよい。
【0208】
203:アクセスネットワークデバイスは、SRSの構成情報及びTRSの構成情報を端末デバイスへ送信する。
【0209】
SRSの構成情報及びTRSの構成情報の関連説明については、ステップ201及びステップ202における関連説明を参照されたい。詳細は、本明細書において再度説明されない。
【0210】
例えば、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのサービング基地局であり、アクセスネットワークデバイスは、SRSの構成情報及びTRSの構成情報を端末デバイスへ送信する。アクセスネットワークデバイスは、同じメッセージ又は異なるメッセージを使用することによって、SRSの構成情報及びTRSの構成情報を端末デバイスへ送信し得る。例えば、アクセスネットワークデバイスは、同じ無線リソース制御(radio resource control, RRC)メッセージを使用することによって、SRSの構成情報及びTRSの構成情報を端末デバイスへ送信する。
【0211】
204:端末デバイスは、TRSの構成情報に基づいてTRSを受信する。
【0212】
例えば、
図4Aに示されるように、端末デバイスは、スロット8(上りリンク/下りリンクスイッチスロット)における時間領域シンボル1上でアクセスネットワークデバイスからTRSを受信し、TRSを使用することによって下りリンク時間-周波数トラッキングを実行し、端末デバイスの下りリンク時間-周波数同期を実装する。
【0213】
任意選択的に、端末デバイスは、スロット8における時間領域シンボル5上でアクセスネットワークデバイスからTRSを受信して、端末デバイスの下りリンク時間-周波数同期を確実にし得る。
【0214】
205:端末デバイスは、SRSの構成情報に基づいてSRSを送信する。
【0215】
例えば、
図4Aに示されるように、端末デバイスは、スロット8において時間領域シンボル13上でアクセスネットワークデバイスへSRSを送信し、端末デバイスの測位を実行する。
【0216】
本願の本実施形態において、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのSRSの構成情報を決定し、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスについてTRSの構成情報を決定する。TRSの構成情報は、1又は複数の第1TRSリソースを構成するために使用され、1つの第1TRSリソースが、SRSの構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する。1つの第1TRSリソースが、SRSの構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在することが分かる。端末デバイスは、ディープスリープモードからマイクロスリープモードにスイッチし、端末デバイスは、第1TRSリソース上で受信されたTRSを使用することによって時間-周波数トラッキングを実装する。端末デバイスはマイクロスリープモードを維持する。端末デバイスは、第1TRSリソースの後の第1SRSリソース上でSRSを送信し、端末デバイスの測位を実装し得る。SRSを送信した後、端末デバイスはディープスリープモードに入り得る。1つの第1TRSリソースが2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する。第1TRSリソース上で受信されたTRSを使用することによって時間-周波数同期を実装した後、端末デバイスは短い時間内にSRSを送信し得る。これにより、端末デバイスがマイクロスリープモードを維持するのに費やされる時間を低減し、端末デバイスが不要な電力消費を浪費することを防止し、それによって、端末デバイスの電力消費を低減する。このように、端末デバイスのバッテリ寿命が改善される。
【0217】
図5から
図7を参照すると、以下では、アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであると決定する複数の可能な実装を説明する。
【0218】
図5は、本願の実施形態による通信処理方法の別の実施形態の概略図である。
図5を参照されたい。通信処理方法は以下のステップを含む。
【0219】
ステップ501:端末デバイスが端末デバイスの能力情報をアクセスネットワークデバイスへ送信する。それに対応して、アクセスネットワークデバイスは能力情報を端末デバイスから受信する。
【0220】
能力情報は、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであることを指示する情報を含む。
【0221】
例えば、端末デバイスは、能力情報(UE capability information)報告メッセージをアクセスネットワークデバイスへ送信し、ここで、能力情報報告メッセージは、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであることを指示する指示情報を含む。
【0222】
任意選択的に、
図5に示される実施形態は更に、ステップ501aを含み、ステップ501aはステップ501の前に実行される。
【0223】
501a:アクセスネットワークデバイスは能力情報要求を端末デバイスへ送信する。それに対応して、端末デバイスは能力情報要求をアクセスネットワークデバイスから受信する。
【0224】
例えば、アクセスネットワークデバイスは、能力情報要求(UE capability enquiry)メッセージを端末デバイスへ送信し、能力情報を端末デバイスに要求する。
【0225】
502:アクセスネットワークデバイスは、能力情報に基づいて、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであると決定する。
【0226】
具体的には、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであることを指示する情報に基づいて、端末デバイスがLPHAP端末デバイスであると決定する。
【0227】
図5は、端末デバイスがLPHAP端末デバイスであるとアクセスネットワークデバイスが決定する実装の例を示すことが分かる。端末デバイスは、能力情報に基づいて、アクセスネットワークデバイスに対して、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであると指示し得、アクセスネットワークデバイスに対して、新規メッセージを定義することによって、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであると指示する必要はない。これにより、解決手段の適用可能性を改善する。
【0228】
図6は、本願の実施形態による通信処理方法の別の実施形態の概略図である。
図6を参照されたい。通信処理方法は以下のステップを含む。
【0229】
601:端末デバイスが、プリアンブルシーケンス(random access)をアクセスネットワークデバイスへ送信する。それに対応して、アクセスネットワークデバイスはプリアンブルシーケンスを端末デバイスから受信する。
【0230】
プリアンブルシーケンスは、アクセスネットワークデバイスへのランダムアクセスを開始するために端末デバイスによって使用される。
【0231】
具体的には、端末デバイスは、予約プリアンブルシーケンスを使用することによって、アクセスネットワークデバイスへのランダムアクセスを開始する。予約プリアンブルシーケンスは、ランダムアクセスを開始するためにLPHAP端末デバイスによって使用される。アクセスネットワークデバイスは、予約プリアンブルシーケンスに基づいて、端末デバイスがLPHAP端末デバイスであると決定し得る。
【0232】
例えば、セルに64のプリアンブルシーケンスがあり、共通端末デバイスは、50のプリアンブルシーケンスを使用することによってランダムアクセスを開始し、LPHAP端末デバイスは、残りの14のプリアンブルシーケンスを使用することによってランダムアクセスを開始する。アクセスネットワークデバイスは、プリアンブルシーケンスを識別することによって、端末デバイスがLPHAP端末デバイスであるかどうかを決定し得ることが分かる。
【0233】
602:アクセスネットワークデバイスは、プリアンブルシーケンスに基づいて、端末のタイプがLPHAP端末デバイスであると識別する。
【0234】
図6は、端末デバイスがLPHAP端末デバイスであるとアクセスネットワークデバイスが決定する別の実装の例を示すことが分かる。アクセスネットワークデバイスは、ランダムアクセスを開始するために端末デバイスによって使用されるプリアンブルシーケンスに基づいて、端末デバイスがLPHAP端末デバイスであると決定する。指示情報を送信するために新規メッセージを再定義する必要はない。
【0235】
図7は、本願の実施形態による通信処理方法の別の実施形態の概略図である。
図7を参照する。通信処理方法は以下のステップを含む。
【0236】
701:端末デバイスはRRC要求メッセージをアクセスネットワークデバイスへ送信する。RRC要求メッセージは、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであることを指示する情報を含む。それに対応して、アクセスネットワークデバイスは、RRC要求メッセージを端末デバイスから受信する。
【0237】
いくつかの実装において、RRC要求メッセージは、RRCセットアップ要求(RRC setup request)メッセージ又はRRC再開セットアップ要求(RRC resume request)メッセージであり得る。
【0238】
例えば、RRCセットアップ要求メッセージは、4ステップのランダムアクセスプロセスにおけるメッセージ3(Msg3)、又は、2ステップのランダムアクセスプロセスにおけるメッセージ2(Msg2)である。これは、本願において具体的に限定されない。
【0239】
任意選択的に、RRCセットアップ要求メッセージは、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであることを指示する指示情報を含む。代替的に、RRCセットアップ要求メッセージは原因値を含み、原因値は低電力測位要求である。原因値は、RRCセットアップを開始して低電力測位を実行するよう端末デバイスに指示する。
【0240】
702:アクセスネットワークデバイスはRRC要求メッセージに基づいて、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであると決定する。
【0241】
アクセスネットワークデバイスは、RRC要求メッセージにおいて保持される、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであることを指示する情報に基づいて、端末デバイスがLPHAP端末デバイスであると決定する。
【0242】
図7は、端末デバイスがLPHAP端末デバイスであるとアクセスネットワークデバイスが決定する別の実装の例を示すことが分かる。端末デバイスは、RRC要求プロセスにおいて、アクセスネットワークデバイスに対して、端末デバイスがLPHAP端末デバイスであると指示する。
【0243】
図8から
図10を参照して、以下では、
図2において示される実施形態におけるステップ202の、アクセスネットワークデバイスが端末デバイスについてTRSの構成情報を決定する2つの可能な実装を説明する。
【0244】
図8は、本願の実施形態による通信処理方法の別の実施形態の概略図である。
図8を参照されたい。通信処理方法は以下のステップを含む。
【0245】
801:測位デバイスが第1指示情報をアクセスネットワークデバイスへ送信し、ここで第1指示情報は、端末デバイスのために、SRSリソースに関連するTRSリソースを構成するようアクセスネットワークデバイスに指示する。
【0246】
SRSリソース及びTRSリソースの間の関連については、ステップ201における関連説明を参照されたい。詳細は、本明細書において再度説明されない。測位デバイスはLMFであり得る。
【0247】
ステップ801において、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスのサービング基地局であり得る。第1指示情報は測位情報要求メッセージにおいて保持され得るか、又は、測定要求メッセージにおいて保持され得る。第1指示情報が測位情報要求メッセージに保持される関連プロセスについては、下の
図9における関連説明を参照されたい。
【0248】
802:アクセスネットワークデバイスは、第1指示情報及びSRSの構成情報に基づいて、端末デバイスについてTRSの構成情報を決定する。
【0249】
具体的には、アクセスネットワークデバイスが第1指示情報を受信した後、アクセスネットワークデバイスは、SRSリソースに関連するTRSリソースを端末デバイスのために構成することを決定し得る。アクセスネットワークデバイスは、SRSの構成情報に基づいて端末デバイスについてTRSの構成情報を決定する。このように、端末デバイスのSRSリソース及びTRSリソースの間の関連が実装される。
【0250】
図9は、本願の実施形態による通信処理方法の別の実施形態の概略図である。
図9を参照されたい。通信処理方法は以下のステップを含む。
【0251】
901:測位デバイスが測位情報要求メッセージをアクセスネットワークデバイスへ送信する。それに対応して、アクセスネットワークデバイスは、測位情報要求メッセージを測位デバイスから受信する。
【0252】
測位情報要求メッセージは第1指示情報を含む。第1指示情報の関連説明については、
図8に示される実施形態におけるステップ801における関連説明を参照されたい。詳細は、本明細書において再度説明されない。例えば、測位デバイスはLMFである。
【0253】
任意選択的に、
図9に示される実施形態は更にステップ901aを含む。ステップ901aは、ステップ901の前に実行されてもよい。
【0254】
901a:端末デバイスは、測位デバイスに能力情報を送信する。能力情報は、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであることを指示する情報を含む。それに対応して、測位デバイスは能力情報を端末デバイスから受信する。
【0255】
具体的には、端末デバイスは、アクセスネットワークデバイスを使用することによって、能力情報報告メッセージを測位デバイスへ送信する。能力情報報告メッセージは、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであることを指示する情報を含む。
【0256】
任意選択的に、
図9に示される実施形態は更に、ステップ901bを含み、ステップ901bはステップ901aの前に実行され得る。
【0257】
901b:測位デバイスは能力情報要求を端末デバイスへ送信する。それに対応して、端末デバイスは能力情報要求を測位デバイスから受信する。
【0258】
能力情報要求は、能力情報を端末デバイスに要求する。
【0259】
具体的には、測位デバイスは、アクセスネットワークデバイスを使用することによって能力情報要求メッセージを端末デバイスへ送信し、ここで能力情報要求メッセージは端末デバイスの能力情報を要求する。
【0260】
902:アクセスネットワークデバイスは、第1指示情報及びSRSの構成情報に基づいて、端末デバイスについてTRSの構成情報を決定する。
【0261】
ステップ902は、
図8に示される実施形態におけるステップ802と同様である。詳細については、
図8に示される実施形態におけるステップ802における関連説明を参照されたい。詳細は、本明細書において再度説明されない。
【0262】
本願において、任意選択的に、アクセスネットワークデバイスは端末デバイスの隣接基地局である。任意選択的に、
図10に示される実施形態を参照して、以下では、アクセスネットワークデバイスがSRSの構成情報及びTRSの構成を決定する可能な実装を説明する。
【0263】
図10は、本願の実施形態による通信処理方法の別の実施形態の概略図である。
図10を参照する。通信処理方法は以下のステップを含む。
【0264】
1001:測位デバイスがSRSリソース予約情報及び第2指示情報をアクセスネットワークデバイスへ送信する。
【0265】
第2指示情報は、SRSリソース予約情報に対応するSRSリソースに関連するTRSリソースを端末デバイスのために構成するようアクセスネットワークデバイスに指示する。例えば、測位デバイスはLMFである。
【0266】
任意選択的に、SRSリソース予約情報は、端末デバイスのSRSリソースの構成情報を含む。
【0267】
具体的には、アクセスネットワークデバイスは、端末デバイスの隣接基地局であり、測位デバイスは、新無線測位プロトコルA(new radio positioning protocol A, NRPPa)シグナリングを隣接基地局へ送信し得、ここで、NRPPaシグナリングはSRSリソース予約情報及び第2指示情報を含む。
【0268】
1002:アクセスネットワークデバイスは、SRSリソース予約情報に基づいてSRSの構成情報を決定する。
【0269】
可能な実装において、アクセスネットワークデバイスは、SRSリソース予約情報における、SRSリソースの構成情報を、端末デバイスのSRSの構成情報として使用し得る。
【0270】
別の可能な実装において、アクセスネットワークデバイスは、SRSリソース予約情報における、SRSリソースの構成情報に基づいて、端末デバイスのためにSRSの構成情報を構成し得る。
【0271】
1003:アクセスネットワークデバイスは、SRSの構成情報及び第2指示情報に基づいて端末デバイスについてTRSの構成情報を決定する。
【0272】
アクセスネットワークデバイスは、第2指示情報を使用することによって、端末デバイスがLPHAP端末デバイスであると識別する。アクセスネットワークデバイスは、SRSの構成情報に基づいて、端末デバイスについてTRSの構成情報を決定し、端末デバイスのSRSリソース及びTRSリソースの間の関連を実装し得る。
【0273】
アクセスネットワークデバイスが端末デバイスの隣接基地局であることに留意されたい。アクセスネットワークデバイスが、端末デバイスについて、SRSの構成情報及びTRSの構成情報を決定した後、アクセスネットワークデバイスは、別のデバイスを使用することによってSRSの構成情報及びTRSの構成情報を端末デバイスへ送信し得る。
【0274】
上記の技術的解決手段において、隣接基地局は、端末デバイスのためにSRSの構成情報を構成し、隣接基地局は、SRSの構成情報及び第2指示情報に基づいて端末デバイスについてTRSの構成情報を決定する。このように、端末デバイスの第1SRSリソース及び第1TRSリソースの間の関連が実装される。端末デバイスがサービングセルから隣接セルに移動した後、端末デバイスは、TRSリソースを申請するためにネットワークに再アクセスする必要はなく、隣接セルによって構成される第1TRSリソースを使用することによって下りリンク時間-周波数同期を実行し得る。端末デバイスはマイクロスリープモードに入り、端末デバイスは、第1TRSリソース上で受信されたTRSを使用することによって時間-周波数トラッキングを実装し得る。次に端末デバイスは、第1TRSリソースの後の第1SRSリソース上でSRSを送信し、端末デバイスの測位を実装し得る。SRSを送信した後、端末デバイスはディープスリープモードに入り得る。1つの第1TRSリソースが2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する。時間-周波数同期を実装した後、端末デバイスは短い時間内にSRSを送信し得る。これにより、端末デバイスがマイクロスリープモードを維持するのに費やされる時間を低減し、端末デバイスの電力消費オーバヘッドを低減する。このように、端末デバイスのバッテリ寿命が改善される。
【0275】
以下では、本願の実施形態において提供される通信処理装置を説明する。
図11は、本願の実施形態による通信処理装置の構造の概略図である。通信処理装置は、
図2、
図5、
図6、
図7、
図8、
図9及び
図10に示される実施形態におけるアクセスネットワークデバイスによって実行されるステップを実行するよう構成され得る。詳細については、上記の方法の実施形態における関連説明を参照されたい。
【0276】
通信処理装置1100は処理モジュール1101を含む。任意選択的に、通信処理装置1100は更にトランシーバモジュール1102を含む。
【0277】
処理モジュール1101は、端末デバイスのSRSの構成情報を決定し;及び、端末デバイスについてTRSの構成情報を決定する、ここで、TRSの構成情報は、1又は複数の第1TRSリソースを構成するために使用され、1つの第1TRSリソースが、SRSの構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する、よう構成されている。
【0278】
可能な実装において、1つの第1TRSリソースが、SRSの構成情報に基づいて構成される最初の第1SRSリソースの前に存在する。
【0279】
別の可能な実装において、トランシーバモジュール1102は、SRSの構成情報及びTRSの構成情報を端末デバイスへ送信するよう構成されている。
【0280】
別の可能な実装において、第1SRSリソースのサイクルは第1TRSリソースのサイクルの正の整数倍である。
【0281】
別の可能な実装において、SRSの構成情報に基づいて構成される複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンクスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在し、ここでNは正の整数であり;複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンクスロットの前の第Nの上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;又は、複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンク/下りリンクスイッチスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在する。
【0282】
別の可能な実装において、処理モジュール1101は更に、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであると決定するよう構成されている。
【0283】
別の可能な実装において、処理モジュール1101は具体的には、端末デバイスの能力情報を受信するよう構成されており、ここで能力情報は、タイプがLPHAP端末デバイスである端末デバイスについての情報を含む。
【0284】
別の可能な実装において、処理モジュール1101は具体的には、端末デバイスからプリアンブルシーケンスを受信し、ここで、プリアンブルシーケンスは、端末デバイスによって、通信処理装置へのランダムアクセスを開始するために使用される;及び、プリアンブルシーケンスに基づいて、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであると識別するよう構成されている。
【0285】
別の可能な実装において、処理モジュール1101は具体的には、RRC要求メッセージを端末デバイスから受信するよう構成されており、ここでRRC要求メッセージは、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであることを指示する情報を含む。
【0286】
別の可能な実装において、処理モジュール1101は具体的には、第1指示情報を測位デバイスから受信し、ここで、第1指示情報は、SRSリソースに関連するTRSリソースを端末デバイスのために構成するよう通信処理装置に指示する;及び、第1指示情報及びSRSの構成情報に基づいて、端末デバイスについてTRSの構成情報を決定するよう構成されている。
【0287】
別の可能な実装において、処理モジュール1101は具体的には、測位情報要求メッセージを測位デバイスから受信するよう構成されており、ここで測位情報要求メッセージは、第1指示情報を含む。
【0288】
別の可能な実装において、処理モジュール1101は具体的には、測位デバイスからのSRSリソース予約情報及び第2指示情報を受信し、ここで第2指示情報は、SRSリソース予約情報に対応するSRSリソースに関連するTRSリソースを構成するよう通信処理装置に指示する;SRSリソース予約情報に基づいてSRSの構成情報を決定し;及び、SRSの構成情報及び第2指示情報に基づいてTRSの構成情報を決定するよう構成されている。
【0289】
以下では、本願の実施形態において提供される通信処理装置を説明する。
図12は、本願の実施形態による通信処理装置の構造の概略図である。通信処理装置は、
図2、
図5、
図6、
図7及び
図9に示される実施形態における端末デバイスによって実行されるステップを実行するよう構成され得る。詳細については、上記の方法の実施形態における関連説明を参照されたい。
【0290】
通信処理装置1200はトランシーバモジュール1201を含む。任意選択的に、通信処理装置1200は更に処理モジュール1202を含む。
【0291】
トランシーバモジュール1201は、アクセスネットワークデバイスからのSRSの構成情報及びTRSの構成情報を受信し、ここで、TRSの構成情報は1又は複数の第1TRSリソースを構成するために使用され、1つの第1TRSリソースが、SRSの構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する;TRSの構成情報に基づいてTRSを受信し;及び、SRSの構成情報に基づいてSRSを送信するよう構成されている。
【0292】
可能な実装において、1つの第1TRSリソースが、SRSの構成情報に基づいて構成される最初の第1SRSリソースの前に存在する。
【0293】
別の可能な実装において、第1SRSリソースのサイクルは第1TRSリソースのサイクルの正の整数倍である。
【0294】
別の可能な実装において、SRSの構成情報に基づいて構成される複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンクスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在し、ここでNは正の整数であり;複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンクスロットの前の第Nの上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;又は、複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、第1SRSリソースが存在する上りリンク/下りリンクスイッチスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在する。
【0295】
別の可能な実装において、トランシーバモジュール1201は更に:能力情報をアクセスネットワークデバイスへ送信する、ここで能力情報は、タイプがLPHAP端末デバイスである通信処理装置についての情報を含む、よう構成されている。
【0296】
別の可能な実装において、トランシーバモジュール1201は更に:プリアンブルシーケンスをアクセスネットワークデバイスへ送信する、ここでプリアンブルシーケンスは、通信処理装置によって、アクセスネットワークデバイスへのランダムアクセスを開始するために使用され、プリアンブルシーケンスは、通信処理装置のタイプがLPHAP端末デバイスであることを指示する、よう構成されている。
【0297】
別の可能な実装において、トランシーバモジュール1201は更に:RRC要求メッセージをアクセスネットワークデバイスへ送信する、ここでRRC要求メッセージは、通信処理装置のタイプがLPHAP端末デバイスであることを指示する情報を含む、よう構成されている。
【0298】
別の可能な実装において、トランシーバモジュール1201は更に:能力要求メッセージを測位デバイスから受信する;及び、能力情報を測位デバイスへ送信する、ここで能力情報は、通信処理装置のタイプがLPHAP端末デバイスであることを指示する情報を含む、よう構成されている。
【0299】
以下では、本願の実施形態において提供される通信処理装置を説明する。
図13は、本願の実施形態による通信処理装置の構造の概略図である。通信処理装置は、
図8、
図9、及び
図10に示される実施形態における測位デバイスによって実行されるステップを実行するよう構成され得る。詳細については、上記の方法の実施形態における関連説明を参照されたい。
【0300】
通信処理装置1300は、トランシーバモジュール1301を含む。任意選択的に、通信処理装置1300は更に処理モジュール1302を含む。
【0301】
トランシーバモジュール1301は、第1指示情報をアクセスネットワークデバイスへ送信する、ここで、第1指示情報は、SRSリソースに関連するTRSリソースを端末デバイスのために構成するようアクセスネットワークデバイスに指示する、よう構成されている。
【0302】
可能な実装において、トランシーバモジュール1301は具体的には:測位情報要求メッセージをアクセスネットワークデバイスへ送信するよう構成されており、ここで測位情報要求メッセージは第1指示情報を含む。
【0303】
可能な実装において、トランシーバモジュール1301は更に:能力要求メッセージを端末デバイスへ送信する;及び、能力情報を端末デバイスから受信する、ここで能力情報は、端末デバイスのタイプがLPHAP端末デバイスであることを指示する情報を含む、よう構成されている。
【0304】
任意選択的に、
図13は更に、
図10に示される実施形態における測位デバイスによって実行されるステップを実行するよう構成され得る。詳細については、上記の方法の実施形態における関連説明を参照されたい。具体的にはトランシーバモジュール1301は、SRSリソース予約情報及び第2指示情報をアクセスネットワークデバイスへ送信する、ここで、第2指示情報は、SRSリソース予約情報に対応するSRSリソースと一致するTRSリソースを端末デバイスのために構成するようアクセスネットワークデバイスに指示する、よう構成されている。
【0305】
本願は更に通信処理装置を提供する。
図14は、本願の実施形態による通信処理装置の別の構造の概略図である。通信処理装置は、
図2、
図5、
図6、
図7、
図8、
図9及び
図10に示される実施形態におけるアクセスネットワークデバイスによって実行されるステップを実行するよう構成され得る。詳細については、上記の方法の実施形態における関連説明を参照されたい。
【0306】
通信処理装置はプロセッサ1401及びメモリ1402を備える。任意選択的に、通信処理装置は更にトランシーバ1403を備える。
【0307】
可能な実装において、プロセッサ1401、メモリ1402及びトランシーバ1403は、バスを通じて別個に接続され、メモリはコンピュータ命令を記憶する。
【0308】
上記の実施形態における処理モジュール1101は具体的には、本実施形態におけるプロセッサ1401であり得る。したがって、プロセッサ1401の特定の実装は再び説明されない。上記の実施形態におけるトランシーバモジュール1102は具体的には、本実施形態におけるトランシーバ1403であり得る。したがって、トランシーバ1403の特定の実装は再び説明されない。
【0309】
図15は、通信処理装置が端末デバイスである可能な構造の概略図である。
【0310】
図15は、端末デバイスの単純な構造の概略図である。理解及び図示を容易にするために、
図15では、端末デバイスが携帯電話である例を使用する。
図15に示すように、端末デバイスは、プロセッサ、メモリ、無線周波数回路、アンテナ、及び入力/出力装置を含む。プロセッサは主に、通信プロトコル及び通信データの処理、端末デバイスの制御、ソフトウェアプログラムの実行、及びソフトウェアプログラムのデータの処理などを行うよう構成される。メモリは主に、ソフトウェアプログラム及びデータを格納するよう構成される。無線周波数回路は主に、ベースバンド信号と無線周波数信号との間の変換を行い、無線周波数信号を処理するよう構成される。アンテナは、主に、電磁波の形態の無線周波数信号を送受信するよう構成されている。タッチ画面、ディスプレイ又はキーボードなどの入力/出力装置は主に、ユーザによって入力されたデータを受信し、データをユーザに出力するよう構成されている。一部のタイプの端末デバイスは、入力/出力装置を備えなくてよいことに留意されたい。
【0311】
データを送信する必要がある場合、送信対象データにベースバンド処理を行った後に、プロセッサはベースバンド信号を無線周波数回路に出力する。無線周波数回路は、ベースバンド信号に対して無線周波数処理を実行し、次に、アンテナを通じて電磁波の形態で無線周波数信号を外部へ送信する。データが端末デバイスに送信された場合、無線周波数回路は、アンテナを通じて無線周波数信号を受信し、無線周波数信号をベースバンド信号へ変換し、ベースバンド信号をプロセッサに出力する。プロセッサは、ベースバンド信号をデータに変換し、このデータを処理する。
【0312】
説明を容易にするために、
図15には、1つのメモリ及び1つのプロセッサのみを示している。実際の端末デバイス製品では、1又は複数のプロセッサ及び1又は複数のメモリが存在してよい。メモリは、記憶媒体又は記憶デバイスなどとも称されてよい。メモリは、プロセッサから独立して配置されてもよく、プロセッサと統合されてもよい。これは、本願のこの実施形態において限定されるものではない。
【0313】
本願の本実施形態において、受信及び送信機能を有するアンテナ及び無線周波数回路は、端末デバイスのトランシーバユニットとみなされ得、処理機能を有するプロセッサは端末デバイスの処理ユニットとみなされ得る。
図15に示すように、端末デバイスはトランシーバユニット1510と処理ユニット1520とを含む。トランシーバユニットまた、トランシーバ、送受信機、トランシーバ装置などと呼ばれることがある。処理ユニットは、プロセッサ、処理ボード、処理モジュール、又は処理装置などとも呼ばれることがある。
【0314】
任意選択的に、トランシーバユニット1510内の、受信機能を実装するよう構成されたコンポーネントが、受信ユニットとみなされてよく、トランシーバユニット1510内の、送信機能を実装するよう構成されたコンポーネントが、送信ユニットとみなされてよい。言い換えれば、トランシーバユニット1510は受信ユニット及び送信ユニットを含む。トランシーバユニットは、場合によっては、送受信機、トランシーバ、送受信回路等とも称され得る。受信ユニットは、場合によっては、受信機、レシーバ又は受信回路等とも称され得る。送信ユニットは時として、送信機、トランスミッタ、又は送信回路などとも呼ばれ得る。
【0315】
トランシーバユニット1510は、上記の方法の実施形態における端末デバイスの送信操作及び受信操作を実行するよう構成され、処理ユニット1520は、上記の方法の実施形態における端末デバイスの受信及び送信操作以外の操作を実行するよう構成されていることが理解されるべきである。
【0316】
端末デバイスがチップであるとき、チップはトランシーバユニット及び処理ユニットを含む。トランシーバユニットは、入出力回路又は通信インタフェースであってよい。処理ユニットは、チップ上に統合されたプロセッサ、マイクロプロセッサ、集積回路又は論理回路である。
【0317】
本願は更に通信処理装置を提供する。
図16は、本願の実施形態による通信処理装置の別の構造の概略図である。通信処理装置は、
図8、
図9、及び
図10に示される実施形態における測位デバイスによって実行されるステップを実行するよう構成され得る。詳細については、上記の方法の実施形態における関連説明を参照されたい。
【0318】
通信処理装置はプロセッサ1601及びメモリ1602を備える。任意選択的に、通信処理装置は更にトランシーバ1603を含む。
【0319】
可能な実装において、プロセッサ1601、メモリ1602及びトランシーバ1603は、バスを通じて別個に接続され、メモリはコンピュータ命令を記憶する。
【0320】
上記の実施形態におけるトランシーバモジュール1301は具体的には、本実施形態におけるトランシーバ1603であり得る。したがって、トランシーバ1603の特定の実装は再び説明されない。上記の実施形態における処理モジュール1302は具体的には、本実施形態におけるプロセッサ1601であり得る。したがって、プロセッサ1601の特定の実装は再び説明されない。
【0321】
本願のある実施形態は、通信システムを更に提供する。通信システムは、端末デバイス、アクセスネットワークデバイス、及び測位デバイスを備える。端末デバイスは、
図2、
図5、
図6、
図7及び
図9に示される実施形態における端末デバイスによって実行されるステップの全部又は一部を実行するよう構成されている。アクセスネットワークデバイスは、
図2、
図5、
図6、
図7、
図8、
図9及び
図10に示される実施形態におけるアクセスネットワークデバイスによって実行されるステップの全部又は一部を実行するよう構成されている。測位デバイスは、
図8、
図9及び
図10に示される実施形態におけるアクセスネットワークデバイスによって実行されるステップの全部又は一部を実行するよう構成されている。
【0322】
本願の実施形態が更に、命令を含むコンピュータプログラム製品を提供する。コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行するとき、コンピュータは、
図2、
図5、
図6、
図7、
図8、
図9及び
図10において示される実施形態における通信処理方法を実行することが可能となる。
【0323】
本願の実施形態は更に、コンピュータ命令を含むコンピュータ可読記憶媒体を提供する。コンピュータ命令がコンピュータ上で実行されるとき、コンピュータは、
図2、
図5、
図6、
図7、
図8、
図9及び
図10において示される実施形態における通信処理方法を実行することが可能となる。
【0324】
本願の実施形態は更に、メモリに接続され、メモリに記憶されたプログラムを呼び出すよう構成されているプロセッサを備えるチップ装置を提供し、その結果、プロセッサは、
図2、
図5、
図6、
図7、
図8、
図9及び
図10に示される実施形態における通信処理方法を実行する。
【0325】
上のどこかで言及されたプロセッサは、
図2、
図5、
図6、
図7、
図8、
図9及び
図10に示される実施形態における通信処理方法のプログラム実行を制御するよう構成されている、汎用中央演算処理装置、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application-specific integrated circuit, ASIC)、又は1又は複数の集積回路であり得る。上のどこかで言及されたメモリは、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、静的情報及び命令を記憶し得る別のタイプの静的記憶デバイス、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、又は同様のものであり得る。
【0326】
簡便かつ簡単な説明を目的として、上記のシステム、装置およびユニットの詳細な動作プロセスについては、上記の方法の実施形態における対応するプロセスを参照することが、当業者には明確に理解され得る。詳細は、本明細書において再度説明されない。
【0327】
本願において提供されるいくつかの実施形態において、開示されているシステム、装置および方法は別の方式で実装され得ることが理解されるべきである。例えば、説明される装置の実施形態は単に例である。例えば、ユニットへの区分は単に論理的機能区分であり、実際の実装中、他の区分であり得る。例えば、複数のユニット又はコンポーネントが、別のシステムへ組み合わされ、又は統合されてよく、又は、一部の特徴が、無視されてよく、又は実行されなくてよい。更に、表示又は説明された相互連結又は直接的連結又は通信接続は、いくつかのインタフェースを通じて実装されてよい。装置間又はユニット間の間接的連結又は通信接続は、電子的形態、機械的形態、又は他の形態で実装されてよい。
【0328】
別個のコンポーネントとして説明されるユニットは、物理的に別個であってもなくてもよく、ユニットとして表示されるコンポーネントは、物理的なユニットであってもなくてもよく、一箇所に配置されてもよく、又は、複数のネットワークユニットに分散されてもよい。これらのユニットの一部又は全部が、各実施形態の解決手段の目的を実現するために、実際の要件に基づいて選択されてよい。
【0329】
更に、本願の実施形態における各機能ユニットが1つの処理ユニットに統合されてもよく、これらのユニットの各々が物理的に単独で存在してもよく、2つ又はそれより多くのユニットが1つのユニットに統合される。統合ユニットは、ハードウェアの形態で実装されてよく、又はソフトウェア機能ユニットの形態で実装されてよい。
【0330】
統合ユニットがソフトウェア機能ユニットの形で実装され、独立した製品として販売又は使用される場合、統合ユニットは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶され得る。そのような理解に基づいて、本願における技術的解決手段は本質的になるが、従来技術に寄与する部分、又はその技術的解決手段の全部もしくは一部も、ソフトウェア製品の形態で実装されてよい。コンピュータソフトウェア製品は、記憶媒体に格納され、本願の実施形態で説明された方法の段階の全部又は一部を実行するようコンピュータデバイス(コンピュータ、サーバ、又はネットワークデバイスなどであり得る)に命令するための複数の命令を含む。上記の記憶媒体は、プログラムコードを記憶し得る任意の媒体、USBフラッシュドライブ、リムーバブルハードディスク、リードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、磁気ディスク、光ディスク及び同様のものを含む。
【0331】
結論として、上記の実施形態は、本願を限定するためではなく、本願の技術的解決手段を説明するために意図されているに過ぎない。本願は、上記の実施形態を参照して詳細に説明されているが、当業者であれば、本願の実施形態の技術的解決手段範囲から逸脱することなく、上記の実施形態で説明された技術的解決手段に更に修正を加えるか、又はそのいくつかの技術的特徴に同等の置換を行い得ることを理解すべきである。
【手続補正書】
【提出日】2024-03-06
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセスネットワークデバイスによって、端末デバイスのサウンディング参照信号SRSの構成情報を決定する段階;及び
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記端末デバイスについてトラッキング参照信号TRSの構成情報を決定する段階、ここで前記TRSの前記構成情報は、1又は複数の第1TRSリソースを構成するために使用され、1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する、
を備える通信処理方法。
【請求項2】
1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される最初の第1SRSリソースの前に存在する、請求項1に記載の
通信処理方法。
【請求項3】
前記
通信処理方法は更に:
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記SRSの前記構成情報及び前記TRSの前記構成情報を前記端末デバイスへ送信する段階
を備える、請求項
1に記載の
通信処理方法。
【請求項4】
第1SRSリソースのサイクルが第1TRSリソースのサイクルの正の整数倍である、請求項
1に記載の
通信処理方法。
【請求項5】
前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在し、ここでNは正の整数であり;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;又は
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する上りリンク/下りリンクスイッチスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在する、
請求項
1に記載の
通信処理方法。
【請求項6】
前記
通信処理方法は更に:
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記端末デバイスのタイプが低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスであると決定する段階
を備える、請求項
1に記載の
通信処理方法。
【請求項7】
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記端末デバイスのタイプが低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスであると決定する前記段階は:
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記端末デバイスの能力情報を受信する段階、ここで前記能力情報は、タイプが前記低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスである前記端末デバイスについての情報を含む、
を含む、請求項6に記載の
通信処理方法。
【請求項8】
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記端末デバイスについてのトラッキング参照信号TRSの構成情報を決定する前記段階は:
前記アクセスネットワークデバイスによって、第1指示情報を測位デバイスから受信する段階、ここで前記第1指示情報は、前記SRSリソースに関連するTRSリソースを前記端末デバイスのために構成するように前記アクセスネットワークデバイスに指示する;及び
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記SRSの前記構成情報及び前記第1指示情報に基づいて、前記TRSの前記構成情報を決定する段階
を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の
通信処理方法。
【請求項9】
アクセスネットワークデバイスによって、端末デバイスのサウンディング参照信号SRSの構成情報を決定する前記段階は:
前記アクセスネットワークデバイスによって、測位デバイスからのSRSリソース予約情報及び第2指示情報を受信する段階、ここで前記第2指示情報は、前記SRSリソース予約情報に対応するSRSリソースに関連するTRSリソースを構成するよう前記アクセスネットワークデバイスに指示する;及び
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記SRSリソース予約情報に基づいて前記SRSの前記構成情報を決定する段階
を含み;
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記端末デバイスについてトラッキング参照信号TRSの構成情報を決定する前記段階は:
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記SRSの前記構成情報及び前記第2指示情報に基づいて、前記TRSの前記構成情報を決定する段階
を含む、請求項1から7のいずれか一項に記載の
通信処理方法。
【請求項10】
通信処理方法は:
端末デバイスによって、アクセスネットワークデバイスからのサウンディング参照信号SRSの構成情報及びトラッキング参照信号TRSの構成情報を受信する段階、ここで前記TRSの前記構成情報は、1又は複数の第1TRSリソースを構成するために使用され、1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在し;
前記端末デバイスによって、前記TRSの前記構成情報に基づいて前記TRSを受信する段階;及び
前記端末デバイスによって、前記SRSの前記構成情報に基づいて、前記SRSを送信する段階
を備える通信処理方法。
【請求項11】
1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される最初の第1SRSの前に存在する、請求項10に記載の
通信処理方法。
【請求項12】
第1SRSリソースのサイクルが、第1TRSリソースのサイクルの正の整数倍である、請求項1
0に記載の
通信処理方法。
【請求項13】
前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在し、ここでNは正の整数であり;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;又は
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンク/下りリンクスイッチスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在する、
請求項1
0に記載の
通信処理方法。
【請求項14】
前記
通信処理方法は更に:
前記端末デバイスによって、能力情報を前記アクセスネットワークデバイス又は測位デバイスへ送信する段階、ここで前記能力情報は、タイプが低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスである端末デバイスについての情報を含む、
を備える、請求項10から13のいずれか一項に記載の
通信処理方法。
【請求項15】
測位デバイスによって、第1指示情報をアクセスネットワークデバイスへ送信する段階、ここで前記第1指示情報は、サウンディング参照信号SRSリソースに関連するトラッキング参照信号TRSリソースを端末デバイスのために構成するよう前記アクセスネットワークデバイスに指示する、
を備える通信処理方法。
【請求項16】
前記
通信処理方法は更に:
前記測位デバイスによって、能力情報を前記端末デバイスから受信する段階、ここで前記能力情報は、タイプが低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスである端末デバイスについての情報を含む、
を備える、請求項15に記載の
通信処理方法。
【請求項17】
測位デバイスによって、サウンディング参照信号SRSリソース予約情報及び第2指示情報をアクセスネットワークデバイスへ送信する段階、ここで前記第2指示情報は、前記SRSリソース予約情報に対応するSRSリソースと一致するTRSリソースを端末デバイスのために構成するよう前記アクセスネットワークデバイスに指示する、
を備える通信処理方法。
【請求項18】
端末デバイスのサウンディング参照信号SRSの構成情報を決定し;及び前記端末デバイスについてのトラッキング参照信号TRSの構成情報を決定するよう構成される処理モジュールを備え、ここで、前記TRSの前記構成情報は、1又は複数の第1TRSリソースを構成するために使用され、1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する、通信処理装置。
【請求項19】
1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される最初の第1SRSリソースの前に存在する、請求項18に記載の通信処理装置。
【請求項20】
前記通信処理装置は更にトランシーバモジュールを備え;
前記トランシーバモジュールは、前記SRSの前記構成情報及び前記TRSの前記構成情報を前記端末デバイスへ送信するよう構成されている、請求項1
8に記載の通信処理装置。
【請求項21】
第1SRSリソースのサイクルが、第1TRSリソースのサイクルの正の整数倍である、請求項1
8に記載の通信処理装置。
【請求項22】
前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在し、ここでNは正の整数であり;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;又は
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンク/下りリンクスイッチスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在する、
請求項1
8に記載の通信処理装置。
【請求項23】
前記処理モジュールは更に:
前記端末デバイスのタイプが低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスであると決定するよう構成されている、請求項1
8に記載の通信処理装置。
【請求項24】
前記処理モジュールは具体的には:
前記端末デバイスの能力情報を受信し、ここで前記能力情報は、タイプが前記低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスである前記端末デバイスについての情報を含む、
よう構成されている、請求項23に記載の通信処理装置。
【請求項25】
前記処理モジュールは具体的には:
第1指示情報を測位デバイスから受信し、ここで前記第1指示情報は、前記SRSリソースに関連するTRSリソースを前記端末デバイスのために構成するよう前記通信処理装置に指示する;及び
前記SRSの前記構成情報及び前記第1指示情報に基づいて前記TRSの前記構成情報を決定する
よう構成されている、請求項18から24のいずれか一項に記載の通信処理装置。
【請求項26】
前記処理モジュールは具体的には:
測位デバイスからのSRSリソース予約情報及び第2指示情報を受信し、ここで前記第2指示情報は、前記SRSリソース予約情報に対応するSRSリソースに関連するTRSリソースを構成するよう前記通信処理装置に指示する;
前記SRSリソース予約情報に基づいて前記SRSの前記構成情報を決定し;及び
前記SRSの前記構成情報及び前記第2指示情報に基づいて、前記TRSの前記構成情報を決定する
よう構成されている、請求項18から24のいずれか一項に記載の通信処理装置。
【請求項27】
アクセスネットワークデバイスからのサウンディング参照信号SRSの構成情報及びトラッキング参照信号TRSの構成情報を受信し、ここで前記TRSの前記構成情報は、1又は複数の第1TRSリソースを構成するために使用され、1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する;前記TRSの前記構成情報に基づいて前記TRSを受信し;及び、前記SRSの前記構成情報に基づいて前記SRSを送信するよう構成されているトランシーバモジュール
を備える通信処理装置。
【請求項28】
1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される最初の第1SRSの前に存在する、請求項27に記載の通信処理装置。
【請求項29】
第1SRSリソースのサイクルが、第1TRSリソースのサイクルの正の整数倍である、請求項2
7に記載の通信処理装置。
【請求項30】
前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在し、ここでNは正の整数であり;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;又は
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンク/下りリンクスイッチスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在する、
請求項2
7に記載の通信処理装置。
【請求項31】
前記トランシーバモジュールは更に:
能力情報を前記アクセスネットワークデバイス又は測位デバイスへ送信する、ここで前記能力情報は、タイプが低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスである通信処理装置についての情報を含む、
よう構成されている、請求項27から30のいずれか一項に記載の通信処理装置。
【請求項32】
第1指示情報をアクセスネットワークデバイスへ送信し、ここで、前記第1指示情報は、サウンディング参照信号SRSリソースに関連するトラッキング参照信号TRSリソースを端末デバイスのために構成するよう前記アクセスネットワークデバイスに指示する、
よう構成されているトランシーバモジュールを備える通信処理装置。
【請求項33】
前記トランシーバモジュールは更に:能力情報を前記端末デバイスから受信するよう構成されており、ここで、前記能力情報は、タイプが低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスである端末デバイスについての情報を含む、請求項32に記載の通信処理装置。
【請求項34】
サウンディング参照信号SRSリソース予約情報及び第2指示情報をアクセスネットワークデバイスへ送信するよう構成されているトランシーバモジュール、ここで前記第2指示情報は、前記SRSリソース予約情報に対応するSRSリソースに一致するTRSリソースを端末デバイスのために構成するよう前記アクセスネットワークデバイスに指示する、を備える通信処理装置。
【請求項35】
通信処理装置であって、前記通信処理装置はプロセッサを備え、前記プロセッサは、メモリにおけるコンピュータプログラム又はコンピュータ命令を呼び出し、前記通信処理装置が、請求項1から
7のいずれか一項に記載の
通信処理方法を実行することを可能にし、又は、前記通信処理装置が、請求項10から
13のいずれか一項に記載の
通信処理方法を実行することを可能にし、又は、前記通信処理装置が、請求項15又は16に記載の
通信処理方法を実行することを可能にし、又は、前記通信処理装置が、請求項17に記載の
通信処理方法を実行することを可能にするよう構成されている、通信処理装置。
【請求項36】
コンピュータ命令を含み、前記コンピュータ命令がコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータは、請求項1から
7または10から13または15から17のいずれか一項に記載の
通信処理方法を実行することが可能である、コンピュータ
プログラム。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0331
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0331】
結論として、上記の実施形態は、本願を限定するためではなく、本願の技術的解決手段を説明するために意図されているに過ぎない。本願は、上記の実施形態を参照して詳細に説明されているが、当業者であれば、本願の実施形態の技術的解決手段範囲から逸脱することなく、上記の実施形態で説明された技術的解決手段に更に修正を加えるか、又はそのいくつかの技術的特徴に同等の置換を行い得ることを理解すべきである。
(他の可能な項目)
[項目1]
アクセスネットワークデバイスによって、端末デバイスのサウンディング参照信号SRSの構成情報を決定する段階;及び
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記端末デバイスについてトラッキング参照信号TRSの構成情報を決定する段階、ここで前記TRSの前記構成情報は、1又は複数の第1TRSリソースを構成するために使用され、1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する、
を備える通信処理方法。
[項目2]
1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される最初の第1SRSリソースの前に存在する、項目1に記載の方法。
[項目3]
前記方法は更に:
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記SRSの前記構成情報及び前記TRSの前記構成情報を前記端末デバイスへ送信する段階
を備える、項目1又は2に記載の方法。
[項目4]
第1SRSリソースのサイクルが第1TRSリソースのサイクルの正の整数倍である、項目1から3のいずれか一項に記載の方法。
[項目5]
前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在し、ここでNは正の整数であり;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;又は
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する上りリンク/下りリンクスイッチスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在する、
項目1から4のいずれか一項に記載の方法。
[項目6]
前記方法は更に:
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記端末デバイスのタイプが低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスであると決定する段階
を備える、項目1から5のいずれか一項に記載の方法。
[項目7]
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記端末デバイスのタイプが低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスであると決定する前記段階は:
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記端末デバイスの能力情報を受信する段階、ここで前記能力情報は、タイプが前記低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスである前記端末デバイスについての情報を含む、
を含む、項目6に記載の方法。
[項目8]
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記端末デバイスについてのトラッキング参照信号TRSの構成情報を決定する前記段階は:
前記アクセスネットワークデバイスによって、第1指示情報を測位デバイスから受信する段階、ここで前記第1指示情報は、前記SRSリソースに関連するTRSリソースを前記端末デバイスのために構成するように前記アクセスネットワークデバイスに指示する;及び
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記SRSの前記構成情報及び前記第1指示情報に基づいて、前記TRSの前記構成情報を決定する段階
を含む、項目1から7のいずれか一項に記載の方法。
[項目9]
アクセスネットワークデバイスによって、端末デバイスのサウンディング参照信号SRSの構成情報を決定する前記段階は:
前記アクセスネットワークデバイスによって、測位デバイスからのSRSリソース予約情報及び第2指示情報を受信する段階、ここで前記第2指示情報は、前記SRSリソース予約情報に対応するSRSリソースに関連するTRSリソースを構成するよう前記アクセスネットワークデバイスに指示する;及び
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記SRSリソース予約情報に基づいて前記SRSの前記構成情報を決定する段階
を含み;
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記端末デバイスについてトラッキング参照信号TRSの構成情報を決定する前記段階は:
前記アクセスネットワークデバイスによって、前記SRSの前記構成情報及び前記第2指示情報に基づいて、前記TRSの前記構成情報を決定する段階
を含む、項目1から7のいずれか一項に記載の方法。
[項目10]
方法は:
端末デバイスによって、アクセスネットワークデバイスからのサウンディング参照信号SRSの構成情報及びトラッキング参照信号TRSの構成情報を受信する段階、ここで前記TRSの前記構成情報は、1又は複数の第1TRSリソースを構成するために使用され、1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在し;
前記端末デバイスによって、前記TRSの前記構成情報に基づいて前記TRSを受信する段階;及び
前記端末デバイスによって、前記SRSの前記構成情報に基づいて、前記SRSを送信する段階
を備える通信処理方法。
[項目11]
1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される最初の第1SRSの前に存在する、項目10に記載の方法。
[項目12]
第1SRSリソースのサイクルが、第1TRSリソースのサイクルの正の整数倍である、項目10又は11に記載の方法。
[項目13]
前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在し、ここでNは正の整数であり;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;又は
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンク/下りリンクスイッチスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在する、
項目10から12のいずれか一項に記載の方法。
[項目14]
前記方法は更に:
前記端末デバイスによって、能力情報を前記アクセスネットワークデバイス又は測位デバイスへ送信する段階、ここで前記能力情報は、タイプが低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスである端末デバイスについての情報を含む、
を備える、項目10から13のいずれか一項に記載の方法。
[項目15]
測位デバイスによって、第1指示情報をアクセスネットワークデバイスへ送信する段階、ここで前記第1指示情報は、サウンディング参照信号SRSリソースに関連するトラッキング参照信号TRSリソースを端末デバイスのために構成するよう前記アクセスネットワークデバイスに指示する、
を備える通信処理方法。
[項目16]
前記方法は更に:
前記測位デバイスによって、能力情報を前記端末デバイスから受信する段階、ここで前記能力情報は、タイプが低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスである端末デバイスについての情報を含む、
を備える、項目15に記載の方法。
[項目17]
測位デバイスによって、サウンディング参照信号SRSリソース予約情報及び第2指示情報をアクセスネットワークデバイスへ送信する段階、ここで前記第2指示情報は、前記SRSリソース予約情報に対応するSRSリソースと一致するTRSリソースを端末デバイスのために構成するよう前記アクセスネットワークデバイスに指示する、
を備える通信処理方法。
[項目18]
端末デバイスのサウンディング参照信号SRSの構成情報を決定し;及び前記端末デバイスについてのトラッキング参照信号TRSの構成情報を決定するよう構成される処理モジュールを備え、ここで、前記TRSの前記構成情報は、1又は複数の第1TRSリソースを構成するために使用され、1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する、通信処理装置。
[項目19]
1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される最初の第1SRSリソースの前に存在する、項目18に記載の通信処理装置。
[項目20]
前記通信処理装置は更にトランシーバモジュールを備え;
前記トランシーバモジュールは、前記SRSの前記構成情報及び前記TRSの前記構成情報を前記端末デバイスへ送信するよう構成されている、項目18又は19に記載の通信処理装置。
[項目21]
第1SRSリソースのサイクルが、第1TRSリソースのサイクルの正の整数倍である、項目18から20のいずれか一項に記載の通信処理装置。
[項目22]
前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在し、ここでNは正の整数であり;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;又は
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンク/下りリンクスイッチスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在する、
項目18から21のいずれか一項に記載の通信処理装置。
[項目23]
前記処理モジュールは更に:
前記端末デバイスのタイプが低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスであると決定するよう構成されている、項目18から22のいずれか一項に記載の通信処理装置。
[項目24]
前記処理モジュールは具体的には:
前記端末デバイスの能力情報を受信し、ここで前記能力情報は、タイプが前記低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスである前記端末デバイスについての情報を含む、
よう構成されている、項目23に記載の通信処理装置。
[項目25]
前記処理モジュールは具体的には:
第1指示情報を測位デバイスから受信し、ここで前記第1指示情報は、前記SRSリソースに関連するTRSリソースを前記端末デバイスのために構成するよう前記通信処理装置に指示する;及び
前記SRSの前記構成情報及び前記第1指示情報に基づいて前記TRSの前記構成情報を決定する
よう構成されている、項目18から24のいずれか一項に記載の通信処理装置。
[項目26]
前記処理モジュールは具体的には:
測位デバイスからのSRSリソース予約情報及び第2指示情報を受信し、ここで前記第2指示情報は、前記SRSリソース予約情報に対応するSRSリソースに関連するTRSリソースを構成するよう前記通信処理装置に指示する;
前記SRSリソース予約情報に基づいて前記SRSの前記構成情報を決定し;及び
前記SRSの前記構成情報及び前記第2指示情報に基づいて、前記TRSの前記構成情報を決定する
よう構成されている、項目18から24のいずれか一項に記載の通信処理装置。
[項目27]
アクセスネットワークデバイスからのサウンディング参照信号SRSの構成情報及びトラッキング参照信号TRSの構成情報を受信し、ここで前記TRSの前記構成情報は、1又は複数の第1TRSリソースを構成するために使用され、1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成されるSRSリソースにおける2つの隣接する第1SRSリソースの間に存在する;前記TRSの前記構成情報に基づいて前記TRSを受信し;及び、前記SRSの前記構成情報に基づいて前記SRSを送信するよう構成されているトランシーバモジュール
を備える通信処理装置。
[項目28]
1つの第1TRSリソースが、前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される最初の第1SRSの前に存在する、項目27に記載の通信処理装置。
[項目29]
第1SRSリソースのサイクルが、第1TRSリソースのサイクルの正の整数倍である、項目27又は28に記載の通信処理装置。
[項目30]
前記SRSの前記構成情報に基づいて構成される複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在し、ここでNは正の整数であり;
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが上りリンクスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンクスロットの前の第Nの上りリンク/下りリンクスイッチスロットに存在し;又は
複数の第1SRSリソースの少なくとも1つの第1SRSリソースが、上りリンク/下りリンクスイッチスロットに位置し、1つの第1TRSリソースが、前記第1SRSリソースが存在する前記上りリンク/下りリンクスイッチスロットの前の第Nの下りリンクスロットに存在する、
項目27から29のいずれか一項に記載の通信処理装置。
[項目31]
前記トランシーバモジュールは更に:
能力情報を前記アクセスネットワークデバイス又は測位デバイスへ送信する、ここで前記能力情報は、タイプが低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスである通信処理装置についての情報を含む、
よう構成されている、項目27から30のいずれか一項に記載の通信処理装置。
[項目32]
第1指示情報をアクセスネットワークデバイスへ送信し、ここで、前記第1指示情報は、サウンディング参照信号SRSリソースに関連するトラッキング参照信号TRSリソースを端末デバイスのために構成するよう前記アクセスネットワークデバイスに指示する、
よう構成されているトランシーバモジュールを備える通信処理装置。
[項目33]
前記トランシーバモジュールは更に:能力情報を前記端末デバイスから受信するよう構成されており、ここで、前記能力情報は、タイプが低電力高正確度測位LPHAP端末デバイスである端末デバイスについての情報を含む、項目32に記載の通信処理装置。
[項目34]
サウンディング参照信号SRSリソース予約情報及び第2指示情報をアクセスネットワークデバイスへ送信するよう構成されているトランシーバモジュール、ここで前記第2指示情報は、前記SRSリソース予約情報に対応するSRSリソースに一致するTRSリソースを端末デバイスのために構成するよう前記アクセスネットワークデバイスに指示する、を備える通信処理装置。
[項目35]
通信処理装置であって、前記通信処理装置はプロセッサを備え、前記プロセッサは、メモリにおけるコンピュータプログラム又はコンピュータ命令を呼び出し、前記通信処理装置が、項目1から9のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にし、又は、前記通信処理装置が、項目10から14のいずれか一項に記載の方法を実行することを可能にし、又は、前記通信処理装置が、項目15又は16に記載の方法を実行することを可能にし、又は、前記通信処理装置が、項目17に記載の方法を実行することを可能にするよう構成されている、通信処理装置。
[項目36]
コンピュータ命令を含み、前記コンピュータ命令がコンピュータ上で実行されるとき、前記コンピュータは、項目1から17のいずれか一項に記載の方法を実行することが可能である、コンピュータ可読記憶媒体。
【国際調査報告】