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  • 特表-殺菌・殺カビ剤混合物 図1A
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-03
(54)【発明の名称】殺菌・殺カビ剤混合物
(51)【国際特許分類】
   A01N 43/90 20060101AFI20240827BHJP
   A01P 3/00 20060101ALI20240827BHJP
   A01N 43/40 20060101ALI20240827BHJP
   A23L 3/3526 20060101ALI20240827BHJP
   A23L 3/3544 20060101ALI20240827BHJP
   A23L 3/3535 20060101ALI20240827BHJP
   A23L 3/3499 20060101ALI20240827BHJP
【FI】
A01N43/90 106
A01P3/00
A01N43/40 101Q
A23L3/3526
A23L3/3544
A23L3/3535
A23L3/3499
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024507112
(86)(22)【出願日】2022-08-09
(85)【翻訳文提出日】2024-02-06
(86)【国際出願番号】 EP2022072314
(87)【国際公開番号】W WO2023017016
(87)【国際公開日】2023-02-16
(31)【優先権主張番号】21190571.6
(32)【優先日】2021-08-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(31)【優先権主張番号】21206819.1
(32)【優先日】2021-11-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】EP
(81)【指定国・地域】
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.TWEEN
(71)【出願人】
【識別番号】520222106
【氏名又は名称】シンジェンタ クロップ プロテクション アクチェンゲゼルシャフト
(74)【代理人】
【識別番号】100094569
【弁理士】
【氏名又は名称】田中 伸一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100103610
【弁理士】
【氏名又は名称】▲吉▼田 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100109070
【弁理士】
【氏名又は名称】須田 洋之
(74)【代理人】
【識別番号】100119013
【弁理士】
【氏名又は名称】山崎 一夫
(74)【代理人】
【識別番号】100111796
【弁理士】
【氏名又は名称】服部 博信
(74)【代理人】
【識別番号】100123766
【弁理士】
【氏名又は名称】松田 七重
(74)【代理人】
【識別番号】100162422
【弁理士】
【氏名又は名称】志村 将
(72)【発明者】
【氏名】ビエリ ステファーヌ
(72)【発明者】
【氏名】アーウィン ダイアン
(72)【発明者】
【氏名】ゴーヴィン ジョン リチャード
(72)【発明者】
【氏名】クーリエ レオン
(72)【発明者】
【氏名】カルヴァーリョ デ ソウザ アドリアナ
【テーマコード(参考)】
4B021
4H011
【Fターム(参考)】
4B021LW05
4B021LW06
4B021LW09
4B021MC01
4B021MC02
4B021MK19
4B021MK22
4B021MK24
4B021MK25
4B021MP01
4H011AA03
4H011BA06
4H011BB09
4H011BB10
(57)【要約】
シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む組成物、この混合物を含む農薬組成物、並びに、真菌による植物又は他の基質の外寄生の防除又は予防における、本組成物の方法及び使用。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む組成物。
【請求項2】
シクロチアゾマイシンC対ストレプトイミドンの比が、重量基準で10:1~1:500である、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
シクロチアゾマイシンC対ストレプトイミドンの比が、重量基準で1:1~1:300である、請求項2に記載の組成物。
【請求項4】
シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物を、殺菌・殺カビ的に有効な量含む、農薬組成物。
【請求項5】
農芸化学的に許容可能な希釈剤又はキャリアをさらに含む、請求項4に記載の農薬組成物。
【請求項6】
請求項1~3のいずれか一項に記載の組成物を含む、請求項4又は5に記載の農薬組成物。
【請求項7】
真菌による植物の外寄生を防除又は予防する方法であって、殺菌・殺カビ的に有効な量の請求項1~6のいずれか一項に記載の組成物を、前記植物、その部分又はその生息地に適用する、方法。
【請求項8】
前記組成物は、1ヘクタール当り、0.1g~6kgというシクロチアゾミシンC(cyclothiazomicin C)及びストレプトイミドンの合計重量の割合で植物に適用される、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記組成物は、種子1kg当り、0.001~100gというシクロチアザミシンC(cyclothiazamicin C)及びストレプトイミドンの合計重量の割合で種子に適用される、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記植物は穀類及び豆類からなる群から選択される、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記真菌は、ボトリチスシネレア(Botrytis cinerea)、セルコスポラキクチイ(Cercospora kikuchii)、セルコスポラソジナ(Cercospora sojina)、コクリオボルスサチブス(Cochliobolus sativus)、コレトトリカムリンデムチアナム(Colletotrichum lindemuthianum)、コレトトリカムオルビクラレ(Colletotrichum orbiculare)、コリネスポラカッシイコラ(Corynespora cassiicola)、フザリウムアベナセウム(Fusarium avenaceum)、フザリウムクルモルム(Fusarium culmorum)、フザリウムラングセチアエ(Fusarium langsethiae)、フザリウムポアエ(Fusarium poae)、フザリウムスポロトリキオイデス(Fusarium sporotrichioides)、フザリウムトリシンクタム(Fusarium tricinctum)、フザリウムビルグリホルメ(Fusarium virguliforme)、ギベレラアベナセア(Gibberella avenacea)、ギベレラフジクロイ(Gibberella fujikuroi)、ギベレラゼアエ(Gibberella zeae)、ミクロドキウムマジャス(Microdochium majus)、モノグラフェラニバリス(Monographella nivalis)、マイコスファエレラアラキディス(Mycosphaerella arachidis)、ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)、プッシニアトリチシナ(Puccinia triticina)、コムギ黄斑病菌(Pyrenophora tritici-repentis)、ラムラリアコロシグニ(Ramularia collo-cygni)、リンコスポリウムセカリス(Rhynchosporium secalis)、セプトリアグリシネス(Septoria glycines)、ティレティアトリティシ(Tilletia tritici)、ウスティラゴセゲタムvar.トリティシ(Ustilago segetum var.Tritici)、リンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis)、及び、ジモセプトリアトリティシ(Zymoseptoria tritici)からなる群から選択される、請求項7~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項12】
前記真菌は、フザリウムビルグリホルメ(Fusarium virguliforme)、モノグラフェラニバリス(Monographella nivalis)、ジベレラゼアエ(Giberella zeae)又はジモセプトリアトリティシ(Zymoseptoria tritici)からなる群から選択される、請求項12に記載の方法。
【請求項13】
請求項1~3のいずれか一項に記載のシクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む組成物の抗真菌性剤又は殺菌・殺カビ剤としての使用。
【請求項14】
食品、飼料、飲料又は化粧品製品における、請求項1~3のいずれか一項に記載のシクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む組成物の抗真菌性剤としての使用。
【請求項15】
前記食品は乳製品又はベイクド製品から選択される、請求項15に記載の使用。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2種の既知の化合物シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物、及び、特に農業又は園芸における真菌を防除するためのその使用に関する。本発明はまた、この混合物を含む殺菌・殺カビ組成物、特に農薬殺菌・殺カビ組成物、この組成物の調製プロセスに関する。
【背景技術】
【0002】
シクロチアゾマイシンCは、式Iの既知の化合物;
【化1】
である。
【0003】
シクロチアゾマイシンCの構造は、国際公開第2015191789号の3ページに開示されている。本開示はまた、31ページの表6においてシクロチアゾマイシンCの抗菌活性の例を提供している。国際公開第2015191789号において、31ページの表6の後においては、「最大の阻害活性がバルチルス属(Bacillus)に対して観察された。発明者らはシクロチアゾマイシンCが多様な真菌株に対して増殖阻害作用を示すかについても評価することに決めたが、そのような作用は観察されなかった。」ことが明らかに記されている。
【0004】
ストレプトイミドンは、式(II)の既知の化合物
【化2】
式(II)
である。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0005】
意外なことに、シクロチアゾマイシンCは農業及び園芸において植物に一般的に感染する多数の真菌性病原体に対して有用な殺菌・殺カビ活性を示し、種々の基質及び種々の用途について抗真菌性剤として、又は、殺菌・殺カビ剤として使用することが可能であることが見出された。
【0006】
シクロチアゾマイシンCが意外にも殺菌・殺カビ活性を示すのみならず、シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物が予期しない相乗的な殺菌・殺カビ効果を示すことが可能であることもまた見出された。
【0007】
本発明の第1の態様によれば、シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物が提供されている。
【0008】
本発明の第2の態様によれば、殺菌・殺カビ的に有効な量のシクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物を含む農薬組成物が提供されている。このような農薬組成物は、農芸化学的に許容可能な希釈剤又はキャリアをさらに含んでいてもよい。
【0009】
本発明の第3の態様によれば、真菌による植物の外寄生を防除又は予防する方法が提供されており、ここでは、シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物を含む殺菌・殺カビ的に有効な量の農薬組成物が、植物、その部分又はその生息地にとしてされる。
【0010】
本発明の第4の態様によれば、殺菌・殺カビ剤としてのシクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物の使用が提供されている。本発明のこの特定の態様によれば、この使用は、手術又は治療によるヒト又は動物の身体の処置に係る方法を除外し得る。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1A】ボトリチスシネレア(Botrytis cinerea)バイオアッセイプレートにおけるNRRL株WC-3908の全液体培地サンプルにより引き起こされた阻害ゾーンの写真。
図1B】ジモセプトリアトリティシ(Zymoseptoria tritici)バイオアッセイプレートにおけるNRRL株WC-3908の全液体培地サンプルにより引き起こされた阻害ゾーンの写真。
図1C】フザリウムクルモルム(Fusarium culmorum)バイオアッセイプレートにおけるNRRL株WC-3908の全液体培地サンプルにより引き起こされた阻害ゾーンの写真。
【発明を実施するための形態】
【0012】
シクロチアゾマイシンCは、国際公開第2015191789号に開示されているとおり入手可能である。特に、シクロチアゾマイシンCはNRRL株WC-3908により産生され、国際公開第2015191789号の段落[0178]に記載されているとおり分離が可能である。株WC-3908は、ARS Culture Collection(NRRL),1815N University Street,Peoria,IL,61604から公的に入手可能である。
【0013】
ストレプトイミドンは、Kondo,H.,Oritani,T.,and Kiyota,H.Synthesis and antifungal activity of the four stereoisomers of streptimidone,a glutarimide antibiotic from Streptomyces rimosus forma paromomycinus.Eur.J.Org.Chem.(20),3459-3462(2000)に記載されている。多くのストレプトマイセス属(Streptomyces)株がストレプトイミドンを発現させる。ストレプトイミドンは市販もされている。
【0014】
シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物は、農業分野及び関連する使用分野において、例えば、真菌性植物有害生物を防除するため、又は、腐敗性真菌若しくはヒトに潜在的に有害である真菌を防除するための非生体材料に、有効成分として使用することが可能である。シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物は、低適用量で驚くべき有効性を有すると共に、植物によって良好に許容される。非常に有用な治癒的及び予防的特性を有すると共に、多岐にわたる栽培植物を保護するために使用可能である。シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物はまた、意外な相乗的効果を有すると共に、植物、又は、有用な植物の異なる作物の植物の部分(果実、花、葉、茎、塊茎、根)に生じる真菌の阻害又は駆除に使用可能である一方で、その後に成長する植物のこれらの部分も同時保護される。
【0015】
本発明はさらに、真菌による攻撃を受けやすい植物又は植物繁殖材料及び/又は収穫された食品作物の外寄生を、植物又は植物繁殖材料及び/又は収穫された食品作物を処理することにより防除又は予防する方法に関し、ここで、殺菌・殺カビ的に有効な量のシクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物が、植物、その部分又はその生息地に適用される。
【0016】
シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物をより広範に殺菌・殺カビ剤として使用することも可能である。本明細書において用いられるところ、「殺菌・殺カビ剤」という用語は、真菌の増殖を制御し、改変し、又は、防止する化合物を意味する。「殺菌・殺カビ的に有効な量」という用語は、使用される場合、真菌の増殖に対して効果をもたらすことが可能であるこのような化合物又はこのような化合物の組み合わせの量を意味する。制御又は改変効果としては、殺菌、遅延等などの自然の発生からのすべての逸脱が含まれ、防止とは、真菌性感染を防止するための植物におけるバリア又は他の防御の形成を含む。
【0017】
真菌性の感染並びに土壌中に生じる植物病原性真菌に対する保護のために、シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物を、例えば、果実、塊茎若しくは子実などの種子、又は、植物挿し木といった植物繁殖材料の処理のための粉衣剤として使用することも可能であり得る。繁殖材料を、植える前にシクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む組成物で処理することが可能であり:例えば、種子を播種前に粉衣することが可能である。シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンはまた、液体配合物中に種子を含浸することにより、又は、固体配合物で種子をコーティングすることにより、子実に適用する(コーティング)ことが可能である。この組成物はまた、繁殖材料が植えられる場合、植える場所、例えば播種の最中に蒔き溝に適用が可能である。本発明はまた、このような植物繁殖材料を処理する方法、及び、このようにして処理された植物繁殖材料に関する。
【0018】
さらに、シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物は、例えば木材を含む技術材料及び木材関連技術製品の保護、食品保存、薬学用途、獣医学用途及び衛生管理といった関連する分野における、真菌の防除に使用可能である。
【0019】
加えて、本発明は、例えば材木、壁板、壁紙及び塗料といった非生体材料の真菌性攻撃からの保護のために使用することが可能である。
【0020】
農業及び他の分野において防除が必要である重要な真菌の例は以下のとおりである。
アルブゴカンジダ(Albugo Candida)、アルテルナリア属の種(Alternaria spp.);アルテルナリアアルテルナータ(Alternaria alternate)、アルテルナリアブラッシカエ(Alternaria brassicae)、アルテルナリアブラッシシコラ(Alternaria brassicicola)、アルテルナリアソラニ(Alternaria solani)、アルテルナリアトマトフィラ(Alternaria tomatophila)、アファノミセス属の種(Aphanomyces spp).;アファノミセスコクリオイデス(Aphanomyces cochlioides)、アファノミセスユーテイケス(Aphanomyces euteiches)、アスコキタ属の種(Ascochyta spp).;アスコキタピシ(Ascochyta pisi)、アスペルギルス属の種(Aspergillus spp.);アスペルギルスカルボナリウス(Aspergillus carbonarius);アスペルギルスフラブス(Aspergillus flavus)、アスペルギルスニガー(Aspergillus niger)、ブルメリア属の種(Blumeria spp.);ブルメリアグラミニスf.sp.ヘルデイ(Blumeria graminis f.sp.herdei)、ブルメリアグラミニスf.sp.トリティシ(Blumeria graminis f.sp.tritici)、ブルメリエラジャアピイ(Blumeriella jaapii)、ボトリオスファエリア属の種(Botryosphaeria spp.);ボトリオスファエリアドチデア(Botryosphaeria dothidea)、ボトリオスファエリアオブツセ(Botryosphaeria obtusa)、ボトリチス属の種(Botrytis spp.);ボトリチスシネレア(Botrytis cinerea)、ブレミアラクツカエ(Bremia lactucae)、カドフォラグレガタ(Cadophora gregata)、セラトシスチス属の種(Ceratocystis spp).;セラトシスティスフィムブリアタ(Ceratocystis fimbriata)、セルコスポラ属の種(Cercospora spp.);セルコスポラベティコーラ(Cercospora beticola)、セルコスポラキクチイ(Cercospora kikuchii)、セルコスポラソジナ(Cercospora sojina)、セルコスポラセアエマイディス(Cercospora zeae-maydis)、クラドスポリウム属の種(Cladosporium spp);クラドスポリウムククメリナム(Cladosporium cucumerinum)、クラリレエディアホモエオカルパ(Clarireedia homoeocarpa)、クラビセプスプルプレア(Claviceps purpurea)、コクリオボルス属の種(Cochliobolus spp);コクリオボルスカルボヌム(Cochliobolus carbonum)、コクリオボルスヘテロストロフス(Cochliobolus heterostrophus)、コクリオボルスルナツス(Cochliobolus lunatus)、コクリオボルスミヤビアヌス(Cochliobolusmiyabeanus)、コクリオボルスサチブス(Cochliobolus sativus)、コレトトリカム属の種(Colletotrichum spp);コレトトリカムカプシシ(Colletotrichum capsici)、コレトトリカムココデス(Colletotrichum coccodes)、コレトトリカムデマチウム(Colletotrichum dematium、コレトトリカムグロエオスポリオイデス(Colletotrichum gloeosporioides)、コレトトリカムグラミニコラ(Colletotrichum graminicola)、コレトトリカムリンデムチアナム(Colletotrichum lindemuthianum)、コレトトリカムムサエ(Colletotrichum musae)、コレトトリカムオルビクラレ(Colletotrichum orbiculare)、コレトトリカムトランカツム(Colletotrichum truncatum)、コリネスポラカッシイコラ(Corynespora cassiicola)、
ジアポルテ属の種(Diaporthe spp);ジアポルテヘリアンチ(Diaporthe helianthi)、ジアポルテロンギコラ(Diaporthe longicolla)、ジアポルテネオビチコラ(Diaporthe neoviticola)、ジアポルテソジャエ(Diaporthe sojae)、ジディメラ属の種(Didymella spp);ドレックスレラ属の種(Drechslera spp);ドレックスレラギガンテア(Drechslera gigantea)、エルシノエ属の種(Elsinoe spp);エルシノエグリシネス(Elsinoe glycines)、エレモテシウムゴシピイ(Eremothecium gossypii)、エリシフェ属の種(Erysiphe spp);エリシフェクルシフェラルム(Erysiphe cruciferarum)、エリシフェジフサ(Erysiphe diffusa)、エリシフェ(Erysiphe)アメリカ鉤虫属(Necator)、ユーチパラタ(Eutypa lata)、フザリウム属の種(Fusarium spp);フザリウムクルモルム(Fusarium culmorum)、フザリウムラングセチアエ(Fusarium langsethiae)、フザリウムオキシスポルムf.sp.グリシネス(Fusarium oxysporum f.sp.glycines)、フザリウムオキシスポルムf.sp.ヴァシンフェクツム(Fusarium oxysporum f.sp.vasinfectum)、フザリウムオキシスポルムf.sp.ベタエ(Fusarium oxysporum f.sp.betae)、フザリウムオキシスポルムf.sp.クベンセ(Fusarium oxysporum f.sp.cubense)、フザリウムオキシスポルムf.sp.リコペルシシ(Fusarium oxysporum f.sp.lycopersici)、フザリウムポアエ(Fusarium poae)、フザリウムプラリフェラタム(Fusarium proliferatum)、フザリウムサッカリ(Fusarium sacchari)、フザリウムスポロトリキオイデス(Fusarium sporotrichioides)、フザリウムトリシンクタム(Fusarium tricinctum)、フザリウムビルグリホルメ(Fusarium virguliforme)、ゲーウマノミセスグラミニス(Gaeumannomyces graminis)、ギベレラ属の種(Gibberella spp);ギベレラアベナセア(Gibberella avenacea)、ギベレラフジクロイ(Gibberella fujikuroi)、ギベレラフジクロイvar.サブグルチナンス(Gibberella fujikuroi var.subglutinans)、ギベレライントリカンス(Gibberella intricans)、ギベレラモニリホルミス(Gibberella moniliformis)、ギベレラゼアエ(Gibberella zeae)、ゴロビノマイセスシコラセルム(Golovinomyces cichoracearum)、(Gymnosporangium juniperi-virginianae)、ヘルミントスポリウム属の種(Helminthosporium spp);ヘルミントスポリウムソラニ(Helminthosporium solani)、ヘミレイア属の種(Hemileia spp);ヘミレイアバスタトリクス(Hemileia vastatrix)、ヒアロペロノスポラパラシティカ(Hyaloperonospora parasitica)、カバチエラゼアエ(Kabatiella zeae)、ラエチサリアフシホルミス(Laetisaria fuciformis)、レプトグラフィウムルンドベルギイ(Leptographium lundbergii)、レベイルラタウリカ(Leveillula taurica)、ロフォデルミウムセディチオスム(Lophodermium seditiosum)、
ミクロドキウムマジャス(Microdochium majus)、モニリニア属の種(Monilinia spp);モニリニアフルクティコーラ(Monilinia fructicola)、モノグラフェラ属の種(Monographella spp);モノグラフェラアルベセンス(Monographella albescens)、モノグラフェラニバリス(Monographella nivalis)、マイコスファエレラ属の種(Mycosphaerella spp);マイコスファエレラアラキディス(Mycosphaerella arachidis)、マイコスファエレラアレオラ(Mycosphaerella areola)、マイコスファエレラベルケレイイ(Mycosphaerella berkeleyi)、マイコスファエレラポミ(Mycosphaerella pomi)、ナカタエアオリゼー(Nakataea oryzae)、ネオシュードセルコスポレラ属の種(Neopseudocercosporella spp);ネオシュードセルコスポレラブラシカエ(Neopseudocercosporella brassicae)、ネオシュードセルコスポレラカプセラエ(Neopseudocercosporella capsellae)、オクリマクラヤルンダエ(Oculimacula yallundae)、オフィオストマ属の種(Ophiostoma spp);オフィオストマピセエ(Ophiostoma piceae)、オフィオストマウルミ(Ophiostoma ulmi)、パラスタゴノスポラノドルム(Parastagonospora nodorum)、ペニシリウム属の種(Penicillium spp);ミドリカビ病菌(Penicillium digitatum)、ペニシリウムエクソパンスム(Penicillium expansum)、ペニシリウムイタリクム(Penicillium italicum)、ペロノスクレロスポラ属の種(Peronosclerospora spp);ペロノスクレロスポラマイディス(Peronosclerospora maydis)、ペロノスクレロスポラフィリピネンシス(Peronosclerospora philippinensis)、ペロノスクレロスポラソルギ(Peronosclerospora sorghi)、ペロノスポラ属の種(Peronospora spp);ペロノスポラデストルクトル(Peronospora destructor)、ペロノスポラマンシュリカ(Peronospora manshurica)、ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)、フェリヌスイグニアリウス(Phellinus igniarius)、フィアロフォラ属の種(Phialophora spp);フリクテマバガブンダ(Phlyctema vagabunda)、フォーマ属の種(Phoma spp);フィラコラ属の種(Phyllachora spp);フィラコラポミゲナ(Phyllachora pomigena)、フィロスチクタ属の種(Phyllosticta spp);フィロスチクタアンペリシダ(Phyllosticta ampelicida)、フィロスチクタシトリカルパ(Phyllosticta citricarpa)、フィロスチクタスファエロプソイデア(Phyllosticta sphaeropsoidea)、フィソデルママイディス(Physoderma maydis)、フィトフトラ属の種(Phytophthora spp)、フィトフトラカプシシ(Phytophthora capsici)、フィトフトラシンナモミ(Phytophthora cinnamomi)、フィトフトラインフェスタンス(Phytophthora infestans)、フィトフトラソヤエ(Phytophthora sojae)、プラスモジオホラブラシカエ(Plasmodiophora brassicae)、プラスモパラ属の種(Plasmopara spp);プラズモパラハルステジイ(Plasmopara halstedii)、プラズモパラビチコーラ(Plasmopara viticola)、プレノドムス属の種(Plenodomus spp);プレノドムスビグロボスス(Plenodomus biglobosus)、プレノドムスリンガム(Plenodomus lingam)、プレオスポレ属の種(Pleospora spp);プレオスポラヘルバルム(Pleospora herbarum)、ポドスファエラ属の種(Podosphaera spp);ポドスファエラフスカ(Podosphaera fusca)、リンゴうどんこ病菌(Podosphaera leucotricha)、ポドスファエラマクラリス(Podosphaera macularis)、シュードセルコスポラフィジエンシス(Pseudocercospora fijiensis)、シュードペロノスポラ属の種(Pseudoperonospora spp);シュードペロノスポラクベンシス(Pseudoperonospora cubensis)、シュードペロノスポラフムリ(Pseudoperonospora humuli)、シュードペジザトラケイフィラ(Pseudopeziza tracheiphila)、シュードピレノカエタリコペルシシ(Pseudopyrenochaeta lycopersici)、
プッシニア属の種(Puccinia spp);プッシニアアリイ(Puccinia allii)、プッシニアグラミニス(Puccinia graminis)、プッシニアヘリアンチ(Puccinia helianthi)、プッシニアホルデイ(Puccinia hordei)、プッシニアクエニイ(Puccinia kuehnii)、プッシニアメラノセファラ(Puccinia melanocephala)、プッシニアポリソラ(Puccinia polysora)、プッシニアソルギ(Puccinia sorghi)、プッシニアストリイフォルミス(Puccinia striiformis)、プッシニアトリチシナ(Puccinia triticina)、ピレノペジザ属の種(Pyrenopeziza spp);ピレノペジザブラッシカエ(Pyrenopeziza brassicae)、ピレノフォラ属の種(Pyrenophora spp);ピレノフォラグラミネア(Pyrenophora graminea)、ピレノホラテレス(Pyrenophora teres)、コムギ黄斑病菌(Pyrenophora tritici-repentis)、ピリキュラリア属の種(Pyricularia spp);ピリキュラリアグラミニス-トリティシ(Pyricularia graminis-tritici)、イネいもち病菌(Pyricularia oryzae)、ピシウム属の種(Pythium spp);ピシウムアファニデルマツム(Pythium aphanidermatum)、ピシウムシルバチクム(Pythium sylvaticum)、ピシウムウルチマム(Pythium ultimum)、ラムラリア属の種(Ramularia spp);ラムラリアコロシグニ(Ramularia collo-cygni)、レモチジジメラデストルクティバ(Remotididymella destructiva)、リゾクトニア属の種(Rhizoctonia spp);リゾクトニアセレアリス(Rhizoctonia cerealis)、リゾクトニアオリゼー(Rhizoctonia oryzae)、リゾクトニアオリゼー-サチバエ(Rhizoctonia oryzae-sativae)、リゾクトニアテオブロマエ(Rhizoctonia theobromae)、リゾプスアルヒズス(Rhizopus arrhizus)、リンコスポリウム属の種(Rhynchosporium spp);リンコスポリウムセカリス(Rhynchosporium secalis)、サロクラジウムオリゼー(Sarocladium oryzae)、スキゾチリウムポミ(Schizothyrium pomi)、スクレログトラマクロスポラ(Sclerophthora macrospora)、スクレロチニア属の種(Sclerotinia spp);スクレロティニアスクレロティオルム(Sclerotinia sclerotiorum)、スクレロチウム属の種(Sclerotium spp);セプトリア属の種(Septoria spp);セプトリアグリシネス(Septoria glycines);セプトリアリコペルシシ(Septoria lycopersici);セトスファエリアツルシカ(Setosphaeria turcica);スファエロテカフリギネア(Sphaerotheca fuliginea)、スタゴノスポロプシスククルビタセアルム(Stagonosporopsis cucurbitacearum)、ステムピリウム属の種(Stemphylium spp);ステムフィリウムソラニ(Stemphylium solani)、ステノカルペラマクロスポラ(Stenocarpella macrospora)、ステレウムヒルスツム(Stereum hirsutum)、タナテホルスククメリス(Thanatephorus cucumeris)、チエラビオプシスバシコラ(Thielaviopsis basicola)、チレチア属の種(Tilletia spp);ティレティアカエビス(Tilletia laevis)、ティレティアトリティシ(Tilletia tritici)、トランズスケリアジスコウル(Tranzschelia discolour)、トリコデルマ属の種(Trichoderma spp);トリコデルマビリデ(Trichoderma viride)、チフラ属の種(Typhula spp);フユガレガマノホタケ(Typhula incarnata)、ウロシスチス(Urocystis spp);ウロシスチスアグロピリ(Urocystis agropyri)、ウロシスチスコルキシ(Urocystis colchici)、ウロマイセス属の種(Uromyces spp);ウロマイセスアペンジクラツス(Uromyces appendiculatus)、ウロマイセスビシエ-ファビエ(Uromyces viciae-fabae)、ウスチラゴ属の種(Ustilago spp);ウスチラゴマイディス(Ustilago maydis)、ウスティラゴセゲタムvar.ホルデイ(Ustilago segetum var.hordei)、ウスティラゴセゲタムvar.ヌダ(Ustilago segetum var.nuda)、ウスティラゴセゲタムvar.トリティシ(Ustilago segetum var.tritici)、ベンチュリア属の種(Venturia spp);リンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis)、ベンチュリアピリナ(Venturia pyrina)、ベルチシリウム属の種(Verticillium spp);ベルティシリウムダーリエ(Verticillium dahliae)、ウィルソノマイセスカルポフィルス(Wilsonomyces carpophilus)、及び、ジモセプトリアトリティシ(Zymoseptoria tritici)。
【0021】
他の重要な真菌の例は以下のとおりである:アブシジアコリムビフェラ(Absidia corymbifera)、アスペルギルスフミガーツス(Aspergillus fumigatus)、エメリセラニズランス(Emericella nidulans)、アスペルギルステレウス(Aspergillus terreus)、アウレオバシジウムプルランス(Aureobasidium pullulans)、ブラストミセスデルマチチディス(Blastomyces dermatitidis)、カンジダアルビカンス(Candida albicans)、カンジダグラブラタ(Candida glabrata)、カンジダクルセイ(Candida krusei)、カンジダルシタニアエ(Candida lusitaniae)、カンジダパラプシロシス(Candida parapsilosis)、カンジダトロピカリス(Candida tropicalis)、コクシジオイデスイミティス(Coccidioides immitis)、フィロバシジエラネオホルマンス(Filobasidiella neoformans)、エピデルモフィトンフロッコスム(Epidermophyton floccosum)、アジェロマイセスカプスラタス(Ajellomyces capsulatus)、ミクロスポルム属の種(Microsporum spp)、ムコール属の種(Mucor spp)、パラコジディオイデス属の種(Paracoccidioides spp)、ペトリエリジウム属の種(Petriellidium spp)、リゾムコールプシルス(Rhizomucor pusillus)、リゾプスアルヒズス(Rhizopus arrhizus)、セドスポリウム属の種(Scedosporium spp)、シューダレスケリアボイジイ(Pseudallescheria boydii)、セドスポリウムプロリフィカンス(Scedosporium prolificans)、スポロトリクス属の種(Sporothorix spp)、トリコフィトン属の種(Trichophyton spp)、セファロアスクスフラグランス(Cephaloascus fragrans)。
【0022】
他の植物病原体としては、原生生物、例えばポリミキサグラミニス(Polymyxa graminis)及びポリミキサベタエ(Polymyxa betae)が挙げられる。
【0023】
好ましい例は以下のとおりである:アルブゴカンジダ(Albugo Candida)、アルテルナリアアルテナタ(Alternaria alternata)、アルテルナリアブラッシカエ(Alternaria brassicae)、アルテルナリアブラッシシコラ(Alternaria brassicicola)、アルテルナリアトマトフィラ(Alternaria tomatophila)、アファノミセス属の種(Aphanomyces spp).;アファノミセスコクリオイデス(Aphanomyces cochlioides)、アファノミセスユーテイケス(Aphanomyces euteiches)、アスコキタ属の種(Ascochyta spp).;アスコキタピシ(Ascochyta pisi)、アスペルギルスカルボナリウス(Aspergillus carbonarius);アスペルギルスフラブス(Aspergillus flavus)、ブルメリアグラミニスf.sp.ヘルデイ(Blumeria graminis f.sp.herdei)、ブルメリエラジャアピイ(Blumeriella jaapii)、ボトリオスファエリア属の種(Botryosphaeria spp.);ボトリオスファエリアドチデア(Botryosphaeria dothidea)、ボトリオスファエリアオブツセ(Botryosphaeria obtusa)、ボトリチス属の種(Botrytis spp);ボトリチスシネレア(Botrytis cinerea)、ブレミアラクツカエ(Bremia lactucae)、カドフォラグレガタ(Cadophora gregata)、セラトシスチス属の種(Ceratocystis spp).;セラトシスティスフィムブリアタ(Ceratocystis fimbriata)、セルコスポラ属の種(Cercospora spp.);セルコスポラベティコーラ(Cercospora beticola)、セルコスポラキクチイ(Cercospora kikuchii)、セルコスポラソジナ(Cercospora sojina)、セルコスポラセアエマイディス(Cercospora zeae-maydis)、クラドスポリウム属の種(Cladosporium spp);クラドスポリウムククメリナム(Cladosporium cucumerinum)、クラリレエディアホモエオカルパ(Clarireedia homoeocarpa)、クラビセプスプルプレア(Claviceps purpurea)、コクリオボルス属の種(Cochliobolus spp);コクリオボルスカルボヌム(Cochliobolus carbonum)、コクリオボルスヘテロストロフス(Cochliobolus heterostrophus)、コクリオボルスルナツス(Cochliobolus lunatus)、コクリオボルスミヤビアヌス(Cochliobolusmiyabeanus)、コクリオボルスサチブス(Cochliobolus sativus)、コレトトリカム属の種(Colletotrichum spp);コレトトリカムカプシカ(Colletotrichum capsica)、コレトトリカムココデス(Colletotrichum coccodes)、コレトトリカムデマチウム(Colletotrichum dematium、コレトトリカムグロエオスポリオイデス(Colletotrichum gloeosporioides)、コレトトリカムグラミニコラ(Colletotrichum graminicola)、コレトトリカムリンデムチアナム(Colletotrichum lindemuthianum)、コレトトリカムムサエ(Colletotrichum musae)、コレトトリカムオルビクラレ(Colletotrichum orbiculare)、コレトトリカムトランカツム(Colletotrichum truncatum)、コリネスポラカッシイコラ(Corynespora cassiicola)、
ジアポルテ属の種(Diaporthe spp);ジアポルテヘリアンチ(Diaporthe helianthi)、ジアポルテロンギコラ(Diaporthe longicolla)ジアポルテネオビチコラ(Diaporthe neoviticola)、ジアポルテソジャエ(Diaporthe sojae)、ジディメラ属の種(Didymella spp);ドレックスレラ属の種(Drechslera spp);ドレックスレラギガンテア(Drechslera gigantea)、エルシノエ属の種(Elsinoe spp);エルシノエグリシネス(Elsinoe glycines)、エレモテシウムゴシピイ(Eremothecium gossypii)、エリシフェ属の種(Erysiphe spp);エリシフェクルシフェラルム(Erysiphe cruciferarum)、エリシフェジフサ(Erysiphe diffusa)、エリシフェ(Erysiphe)アメリカ鉤虫属(Necator)、ユーチパラタ(Eutypa lata)、フザリウムラングセチアエ(Fusarium langsethiae)、フザリウムオキシスポルムf.sp.グリシネス(Fusarium oxysporum f.sp.glycines)、フザリウムオキシスポルムf.sp.ヴァシンフェクツム(Fusarium oxysporum f.sp.vasinfectum)、フザリウムオキシスポルムf.sp.ベタエ(Fusarium oxysporum f.sp.betae)、フザリウムオキシスポルムf.sp.クベンセ(Fusarium oxysporum f.sp.cubense)、フザリウムオキシスポルムf.sp.リコペルシシ(Fusarium oxysporum f.sp.lycopersici)、フザリウムポアエ(Fusarium poae)、フザリウムプラリフェラタム(Fusarium proliferatum)、フザリウムサッカリ(Fusarium sacchari)、フザリウムスポロトリキオイデス(Fusarium sporotrichioides)、フザリウムトリシンクタム(Fusarium tricinctum)、フザリウムビルグリホルメ(Fusarium virguliforme)、ゲーウマノミセスグラミニス(Gaeumannomyces graminis)、ギベレラ属の種(Gibberella spp);ギベレラアベナセア(Gibberella avenacea)、ギベレラフジクロイ(Gibberella fujikuroi)、ギベレラフジクロイvar.サブグルチナンス(Gibberella fujikuroi var.subglutinans)、ギベレライントリカンス(Gibberella intricans)、ギベレラモニリホルミス(Gibberella moniliformis)、ギベレラゼアエ(Gibberella zeae)、ゴロビノマイセスシコラセルム(Golovinomyces cichoracearum)、(Gymnosporangium juniperi-virginianae)、ヘルミントスポリウム属の種(Helminthosporium spp);ヘルミントスポリウムソラニ(Helminthosporium solani)、ヘミレイア属の種(Hemileia spp);ヘミレイアバスタトリクス(Hemileia vastatrix)、ヒアロペロノスポラパラシティカ(Hyaloperonospora parasitica)、カバチエラゼアエ(Kabatiella zeae)、ラエチサリアフシホルミス(Laetisaria fuciformis)、レプトグラフィウムルンドベルギイ(Leptographium lundbergii)、レベイルラタウリカ(Leveillula taurica)、ロフォデルミウムセディチオスム(Lophodermium seditiosum)、ミクロドキウムマジャス(Microdochium majus)、モニリニア属の種(Monilinia spp);モニリニアフルクティコーラ(Monilinia fructicola)、モノグラフェラ属の種(Monographella spp);モノグラフェラアルベセンス(Monographella albescens)、モノグラフェラニバリス(Monographella nivalis)、マイコスファエレラ属の種(Mycosphaerella spp);マイコスファエレラアラキディス(Mycosphaerella arachidis)、マイコスファエレラアレオラ(Mycosphaerella areola)、マイコスファエレラベルケレイイ(Mycosphaerella berkeleyi)、マイコスファエレラポミ(Mycosphaerella pomi)、
ナカタエアオリゼー(Nakataea oryzae)、ネオシュードセルコスポレラ属の種(Neopseudocercosporella spp);ネオシュードセルコスポレラブラシカエ(Neopseudocercosporella brassicae)、ネオシュードセルコスポレラカプセラエ(Neopseudocercosporella capsellae)、オクリマクラヤルンダエ(Oculimacula yallundae)、オフィオストマピセエ(Ophiostoma piceae)、オフィオストマウルミ(Ophiostoma ulmi)、ペニシリウム属の種(Penicillium spp);ミドリカビ病菌(Penicillium digitatum)、ペニシリウムエクソパンスム(Penicillium expansum)、ペニシリウムイタリクム(Penicillium italicum)、ペロノスクレロスポラ属の種(Peronosclerospora spp);ペロノスクレロスポラマイディス(Peronosclerospora maydis)、ペロノスクレロスポラフィリピネンシス(Peronosclerospora philippinensis)、ペロノスクレロスポラソルギ(Peronosclerospora sorghi)、ペロノスポラ属の種(Peronospora spp);ペロノスポラデストルクトル(Peronospora destructor)、ペロノスポラマンシュリカ(Peronospora manshurica)、ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)、フェリヌスイグニアリウス(Phellinus igniarius)、フィアロフォラ属の種(Phialophora spp);フリクテマバガブンダ(Phlyctema vagabunda)、フォーマ属の種(Phoma spp);フィラコラ属の種(Phyllachora spp);フィラコラポミゲナ(Phyllachora pomigena)、フィロスチクタ属の種(Phyllosticta spp);フィロスチクタアンペリシダ(Phyllosticta ampelicida)、フィロスチクタシトリカルパ(Phyllosticta citricarpa)、フィロスチクタスファエロプソイデア(Phyllosticta sphaeropsoidea)、フィソデルママイディス(Physoderma maydis)、フィトフトラ属の種(Phytophthora spp)、フィトフトラカプシシ(Phytophthora capsici)、フィトフトラシンナモミ(Phytophthora cinnamomi)、フィトフトラインフェスタンス(Phytophthora infestans)、フィトフトラソヤエ(Phytophthora sojae)、プラスモジオホラブラシカエ(Plasmodiophora brassicae)、プラスモパラ属の種(Plasmopara spp);プラズモパラハルステジイ(Plasmopara halstedii)、プラズモパラビチコーラ(Plasmopara viticola)、プレノドムス属の種(Plenodomus spp);プレノドムスビグロボスス(Plenodomus biglobosus)、プレノドムスリンガム(Plenodomus lingam)、プレオスポレ属の種(Pleospora spp);プレオスポラヘルバルム(Pleospora herbarum)、ポドスファエラ属の種(Podosphaera spp);ポドスファエラフスカ(Podosphaera fusca)、リンゴうどんこ病菌(Podosphaera leucotricha)、ポドスファエラマクラリス(Podosphaera macularis)、シュードセルコスポラフィジエンシス(Pseudocercospora fijiensis)、シュードペロノスポラ属の種(Pseudoperonospora spp);シュードペロノスポラクベンシス(Pseudoperonospora cubensis)、シュードペロノスポラフムリ(Pseudoperonospora humuli)、シュードペジザトラケイフィラ(Pseudopeziza tracheiphila)、シュードピレノカエタリコペルシシ(Pseudopyrenochaeta lycopersici)、
プッシニア属の種(Puccinia spp);プッシニアアリイ(Puccinia allii)、プッシニアグラミニス(Puccinia graminis)、プッシニアヘリアンチ(Puccinia helianthi)、プッシニアホルデイ(Puccinia hordei)、プッシニアクエニイ(Puccinia kuehnii)、プッシニアメラノセファラ(Puccinia melanocephala)、プッシニアポリソラ(Puccinia polysora)、プッシニアソルギ(Puccinia sorghi)、プッシニアストリイフォルミス(Puccinia striiformis)、プッシニアトリチシナ(Puccinia triticina)、ピレノペジザ属の種(Pyrenopeziza spp);ピレノペジザブラッシカエ(Pyrenopeziza brassicae)、ピレノフォラグラミネア(Pyrenophora graminea)、コムギ黄斑病菌(Pyrenophora tritici-repentis)、ピリキュラリアグラミニス-トリティシ(Pyricularia graminis-tritici)、ピシウム属の種(Pythium spp);ピシウムアファニデルマツム(Pythium aphanidermatum)、ピシウムシルバチクム(Pythium sylvaticum)、ピシウムウルチマム(Pythium ultimum)、ラムラリア属の種(Ramularia spp);ラムラリアコロシグニ(Ramularia collo-cygni)、レモチジジメラデストルクティブ(Remotididymella destructive)、リゾクトニア属の種(Rhizoctonia spp);リゾクトニアセレアリス(Rhizoctonia cerealis)、リゾクトニアオリゼー(Rhizoctonia oryzae)、リゾクトニアオリゼー-サチバエ(Rhizoctonia oryzae-sativae)、リゾクトニアテオブロマエ(Rhizoctonia theobromae)、リゾプスアルヒズス(Rhizopus arrhizus)、リンコスポリウム属の種(Rhynchosporium spp);リンコスポリウムセカリス(Rhynchosporium secalis)、サロクラジウムオリゼー(Sarocladium oryzae)、スキゾチリウムポミ(Schizothyrium pomi)、スクレログトラマクロスポラ(Sclerophthora macrospora)、スクレロチウム属の種(Sclerotium spp);セプトリア属の種(Septoria spp);セプトリアグリシネス(Septoria glycines);セプトリアリコペルシシ(Septoria lycopersici);セトスファエリアツルシカ(Setosphaeria turcica);スファエロテカフリギネア(Sphaerotheca fuliginea)、スタゴノスポロプシスククルビタセアルム(Stagonosporopsis cucurbitacearum)、ステムピリウム属の種(Stemphylium spp);ステムフィリウムソラニ(Stemphylium solani)、ステノカルペラマクロスポラ(Stenocarpella macrospora)、ステレウムヒルスツム(Stereum hirsutum)、チエラビオプシスバシコラ(Thielaviopsis basicola)、チレチア属の種(Tilletia spp);ティレティアカエビス(Tilletia laevis)、ティレティアトリティシ(Tilletia tritici)、トランズスケリアジスコウル(Tranzschelia discolour)、トリコデルマ属の種(Trichoderma spp);トリコデルマビリデ(Trichoderma viride)、チフラ属の種(Typhula spp);フユガレガマノホタケ(Typhula incarnata)、ウロシスチス(Urocystis spp);ウロシスチスアグロピリ(Urocystis agropyri)、ウロシスチスコルキシ(Urocystis colchici)、ウロマイセス属の種(Uromyces spp);ウロマイセスアペンジクラツス(Uromyces appendiculatus)、ウロマイセスビシエ-ファビエ(Uromyces viciae-fabae)、ウスチラゴ属の種(Ustilago spp);ウスチラゴマイディス(Ustilago maydis)、ウスティラゴセゲタムvar.ホルデイ(Ustilago segetum var.hordei)、ウスティラゴセゲタムvar.ヌダ(Ustilago segetum var.nuda)、ウスティラゴセゲタムvar.トリティシ(Ustilago segetum var.tritici)、
ベンチュリア属の種(Venturia spp);リンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis)、ベンチュリアピリナ(Venturia pyrina)、ベルチシリウム属の種(Verticillium spp);ベルティシリウムダーリエ(Verticillium dahliae)、ウィルソノマイセスカルポフィルス(Wilsonomyces carpophilus)、ジモセプトリアトリティシ(Zymoseptoria tritici)、アブシジアコリムビフェラ(Absidia corymbifera)、アスペルギルスフミガーツス(Aspergillus fumigatus)、エメリセラニズランス(Emericella nidulans)、アスペルギルステレウス(Aspergillus terreus)、アウレオバシジウムプルランス(Aureobasidium pullulans)、ブラストミセスデルマチチディス(Blastomyces dermatitidis)、カンジダアルビカンス(Candida albicans)、カンジダグラブラタ(Candida glabrata)、カンジダクルセイ(Candida krusei)、カンジダルシタニアエ(Candida lusitaniae)、カンジダパラプシロシス(Candida parapsilosis)、カンジダトロピカリス(Candida tropicalis)、コクシジオイデスイミティス(Coccidioides immitis)、フィロバシジエラネオホルマンス(Filobasidiella neoformans)、エピデルモフィトンフロッコスム(Epidermophyton floccosum)、アジェロマイセスカプスラタス(Ajellomyces capsulatus)、ミクロスポルム属の種(Microsporum spp)、ムコール属の種(Mucor spp)、パラコジディオイデス属の種(Paracoccidioides spp)、ペトリエリジウム属の種(Petriellidium spp)、リゾムコールプシルス(Rhizomucor pusillus)、リゾプスアルヒズス(Rhizopus arrhizus)、セドスポリウム属の種(Scedosporium spp)、シューダレスケリアボイジイ(Pseudallescheria boydii)、セドスポリウムプロリフィカンス(Scedosporium prolificans)、スポロトリクス属の種(Sporothorix spp)、トリコフィトン属の種(Trichophyton spp)、セファロアスクスフラグランス(Cephaloascus fragrans)、ポリミキサグラミニス(Polymyxa graminis)、ポリミキサベタエ(Polymyxa betae)。
【0024】
真菌のより好ましい例は以下のとおりである:ボトリチスシネレア(Botrytis cinerea)、セルコスポラキクチイ(Cercospora kikuchii)、セルコスポラソジナ(Cercospora sojina)、コクリオボルスサチブス(Cochliobolus sativus)、コレトトリカムリンデムチアナム(Colletotrichum lindemuthianum)、コレトトリカムオルビクラレ(Colletotrichum orbiculare)、コリネスポラカッシイコラ(Corynespora cassiicola)、フザリウムアベナセウム(Fusarium avenaceum)、フザリウムクルモルム(Fusarium culmorum)、フザリウムラングセチアエ(Fusarium langsethiae)、フザリウムポアエ(Fusarium poae)、フザリウムスポロトリキオイデス(Fusarium sporotrichioides)、フザリウムトリシンクタム(Fusarium tricinctum)、フザリウムビルグリホルメ(Fusarium virguliforme)、ギベレラアベナセア(Gibberella avenacea)、ギベレラフジクロイ(Gibberella fujikuroi)、ギベレラゼアエ(Gibberella zeae)、ミクロドキウムマジャス(Microdochium majus)、モノグラフェラニバリス(Monographella nivalis)、マイコスファエレラアラキディス(Mycosphaerella arachidis)、ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)、プッシニアトリチシナ(Puccinia triticina)、コムギ黄斑病菌(Pyrenophora tritici-repentis)、ラムラリアコロシグニ(Ramularia collo-cygni)、リンコスポリウムセカリス(Rhynchosporium secalis)、セプトリアグリシネス(Septoria glycines)、ティレティアトリティシ(Tilletia tritici)、ウスティラゴセゲタムvar.トリティシ(Ustilago segetum var.Tritici)、リンゴ黒星病菌(Venturia inaequalis)、及び、ジモセプトリアトリティシ(Zymoseptoria tritici)。
【0025】
真菌のもっとも好ましい例は、ギベレラゼアエ(Gibberella zeae)(フザリウムグラミネアルム(Fusarium graminearum)としても公知)を含むギベレラ属(Gibberella)の種、フザリウムビルグリホルメ(Fusarium virguliforme)(フザリウムソラニf.sp.グリシネス(Fusarium solani f.sp.glycines)、又は、ダイズの突然死症候群としても公知)を含むフザリウム属(Fusarium)の種、モノグラフェラニバリス(Monographella nivalis)(ミクロジキウムニバレ(Microdichium nivale)又は穀類頭枯病としても公知)などのミクロドキウム属(Microdochium)の種、及び、ジモセプトリアトリティシ(Zymoseptoria tritici)(セプトリアトリティシ(Septoria tritici)、コムギ葉枯病菌(Mycosphaerella graminicola)又はセプトリア(Septoria)葉枯病としても公知)などのジモセプトリア(Zymoseptoria)又はマイコスファエレラ(Mycosphaerella)種であり、特に、ジモセプトリアトリティシ(Zymoseptoria tritici)、ミクロジキウムニバレ(Microdichium nivale)(=モノグラフェラニバリス(Monographella nivalis))及びギベレラゼアエ(Gibberella zeae)(=フザリウムグラミネアルム(Fusarium graminearum))である。
【0026】
保護されるべき標的作物及び/又は有用な植物は、典型的には、例えばブラックベリー、ブルーベリー、クランベリー、ラズベリー及びイチゴといった液果植物;例えばオオムギ、トウモロコシ(コーン)、キビ、カラスムギ、イネ、ライ麦、モロコシ属(sorghum)、ライコムギ及びコムギといった穀類;例えば綿、亜麻、アサ、ジュート及びサイザルといった繊維植物;例えば糖質及び飼料ビート、コーヒー、ホップ、マスタード、アブラナ(カノーラ)、ケシ、サトウキビ、ヒマワリ、チャ及びタバコといった農作物;例えばリンゴ、アンズ、アボカド、バナナ、サクランボ、柑橘類、ネクタリン、モモ、セイヨウナシ及びセイヨウスモモといった果樹;例えばバミューダグラス、イチゴツナギ、ベントグラス、センチピードグラス、ウシノケグサ、ライグラス、アメリカシバ及びノシバといった草;バジル、ルリジサ、チャイブ、コリアンダー、ラベンダー、ラベージ、ミント、オレガノ、パセリ、ローズマリー、セージ及びタイムなどのハーブ;例えばインゲンマメ、レンズマメ、エンドウマメ及びダイズ、インゲンマメといったマメ科植物;例えばアーモンド、カシュー、落花生、ヘーゼルナッツ、ピーナッツ、ペカン、ピスタチオ及びクルミといった堅果;例えばアブラヤシといったヤシ;例えば花、低木及び高木といった観賞用植物;例えばカカオ、ココナツ、オリーヴ及びゴムといった他の高木;例えばアスパラガス、ナス、ブロッコリ、キャベツ、ニンジン、キュウリ、ニンニク、レタス、ペポカボチャ、メロン、オクラ、タマネギ、コショウ、ジャガイモ、カボチャ、ダイオウ、ホウレンソウ及びトマトといった野菜;並びに、例えばブドウといったつる植物などの多年生及び1年生作物を含む。
【0027】
「有用な植物」という用語は、従来の交配又は遺伝子操作方法によって、ブロモキシニルのような除草剤、又は、ある分類の除草剤(例えば、HPPD抑制剤、ALS抑制剤、例えばプリミスルフロン、プロスルフロン及びトリフロキシスルフロン、EPSPS(5-エノール-ピロビル-シキメート-3-リン酸塩-シンターゼ)抑制剤、GS(グルタミンシンテターゼ)抑制剤又はPPO(プロトポルフィリノーゲン-オキシダーゼ)抑制剤など)に対する耐性がもたらされた有用な植物をも含むと理解されるべきである。従来の交配方法(突然変異誘発)によって、例えばイマザモックスといったイミダゾリノンに対する耐性がもたらされた作物の一例は、Clearfield(登録商標)夏ナタネ(カノーラ)である。遺伝子操作方法によって除草剤又はあるクラスの除草剤に対する耐性がもたらされた作物の例としては、商品名RoundupReady(登録商標)、Herculex I(登録商標)及びLibertyLink(登録商標)で市販されているグリホサート-及びグルホシネート-耐性トウモロコシ品種が挙げられる。
【0028】
「有用な植物」という用語は、例えば特にバチルス属(Bacillus)に属するトキシン-産生バクテリア由来の公知のものなどの1種以上の選択的に作用するトキシンを合成可能であるよう、組み換えDNA技術を用いて形質転換された有用な植物をも含むと理解されるべきである。
【0029】
このような植物の例は、YieldGard(登録商標)(CryIA(b)トキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard Rootworm(登録商標)(CryIIIB(b1)トキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard Plus(登録商標)(CryIA(b)及びCryIIIB(b1)トキシンを発現するトウモロコシ品種);Starlink(登録商標)(Cry9(c)トキシンを発現するトウモロコシ品種);Herculex I(登録商標)(CryIF(a2)トキシン及び酵素ホスフィノトリシンN-アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現して、除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成しているトウモロコシ品種);NuCOTN 33B(登録商標)(CryIA(c)トキシンを発現する綿品種);Bollgard I(登録商標)(CryIA(c)トキシンを発現する綿品種);Bollgard II(登録商標)(CryIA(c)及びCryIIA(b)トキシンを発現する綿品種);VIPCOT(登録商標)(VIPトキシンを発現する綿品種);NewLeaf(登録商標)(CryIIIAトキシンを発現するジャガイモ品種);NatureGard(登録商標)Agrisure(登録商標)GT利点(GA21グリホサート耐性形質)、Agrisure(登録商標)CB利点(Bt11コーン穿孔性害虫(CB)形質)、Agrisure(登録商標)RW(コーン根食い線虫形質)及びProtecta(登録商標)である。
【0030】
「作物」という用語は、例えば特にバチルス属(Bacillus)に属するトキシン-産生バクテリア由来の公知のものなどの1種以上の選択的に作用するトキシンを合成可能であるよう、組み換えDNA技術を用いて形質転換された作物植物をも含むと理解されるべきである。
【0031】
このような形質転換植物によって発現されることが可能であるトキシンとしては、例えば、セレウス菌(Bacillus cereus)又はバチルスポピリエ(Bacillus popilliae)由来の殺虫性タンパク質;又は、例えばCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1若しくはCry9Cといったδ-エンドトキシンなどのバチルス・チューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)由来の殺虫性タンパク質、又は、例えばVip1、Vip2、Vip3若しくはVip3Aといった栄養型殺虫性タンパク質(Vip);又は、フォトラブダスルミネッセンス(Photorhabdus luminescens)、ゼノラブダスネマトフィルス(Xenorhabdus nematophilus)などの、例えばフォトラブダス属の一種(Photorhabdus spp.)若しくはゼノラブダス属の一種(Xenorhabdus spp.)といった線虫共生バクテリアの殺虫性タンパク質;サソリトキシン、クモトキシン、大型のハチ(wasp)トキシン及び他の昆虫特異的神経トキシンなどの動物によって生成されるトキシン;真菌によって生成されるトキシン、エンドウマメレクチン、オオムギレクチン又はマツユキソウレクチンなどの植物レクチン;アグルチニン;トリプシン抑制剤、セリンタンパク分解酵素抑制剤、パタチン、シスタチン、パパイン抑制剤などのプロテイナーゼ抑制剤;リシン、トウモロコシ-RIP、アブリン、ルフィン、サポリン又はブリオジンなどのリボソーム-不活性化タンパク質(RIP);3-ヒドロキシステロイドキシダーゼ、エクジステロイド-UDP-グリコシル-トランスフェラーゼ、コレステロールオキシダーゼ、エクジソン抑制剤、HMG-COA-レダクターゼなどのステロイド代謝酵素、ナトリウム又はカルシウム遮断剤などのイオンチャネル遮断剤、幼虫ホルモンエステラーゼ、利尿ホルモン受容体、スチルベンシンターゼ、ビベンジルシンターゼ、キチナーゼ及びグルカナーゼが挙げられる。
【0032】
さらに、本発明の文脈においては、例えばCry1Ab、Cry1Ac、Cry1F、Cry1Fa2、Cry2Ab、Cry3A、Cry3Bb1若しくはCry9Cといったδ-エンドトキシン、又は、例えばVip1、Vip2、Vip3若しくはVip3Aといった栄養型殺虫性タンパク質(Vip)とは、特にハイブリッドトキシン、切断型トキシン及び修飾トキシンでもあることが理解されるべきである。ハイブリッドトキシンは、これらのタンパク質の異なるドメインの新たな組み合わせによって組換えで生成される(例えば、国際公開第02/15701号を参照のこと)。例えば切断型Cry1Abといった切断型トキシンが公知である。修飾トキシンの場合、天然トキシンの1種以上のアミノ酸が置換される。このようなアミノ酸置換において、好ましくは自然に存在しないタンパク分解酵素認識配列がトキシンに挿入され、例えば、Cry3A055の場合には、カテプシン-G-認識配列がCry3Aトキシンに挿入される(国際公開第03/018810号を参照のこと)。
【0033】
このようなトキシン、又は、このようなトキシンを合成可能な形質転換植物の例が、例えば、欧州特許出願公開第0 374 753号明細書、国際公開第93/07278号、国際公開第95/34656号、欧州特許出願公開第0 427 529号明細書、欧州特許出願公開第451 878号明細書及び国際公開第03/052073号に開示されている。
【0034】
このような形質転換植物の調製プロセスは一般に当業者に公知であり、例えば、上記の刊行物において記載されている。CryI-タイプデオキシリボ核酸及びその調製は、例えば、国際公開第95/34656号、欧州特許出願公開第0 367 474号明細書、欧州特許出願公開第0 401 979号明細書及び国際公開第90/13651号から公知である。
【0035】
形質転換植物に含有されるトキシンは、有害な昆虫に対する耐性を植物に付与する。このような昆虫は昆虫の分類群のいずれかのものであることが可能であるが、特に、甲虫(鞘翅目)、双翅昆虫(双翅目)及び蝶(鱗翅目)に通例見出される。
【0036】
殺虫耐性をコードし、1種以上のトキシンを発現する1種以上の遺伝子を含有する形質転換植物は公知であり、そのいくつかは市販されている。このような植物の例は:YieldGard(登録商標)(Cry1Abトキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard Rootworm(登録商標)(Cry3Bb1トキシンを発現するトウモロコシ品種);YieldGard Plus(登録商標)(Cry1Ab及びCry3Bb1トキシンを発現するトウモロコシ品種);Starlink(登録商標)(Cry9Cトキシンを発現するトウモロコシ品種);Herculex I(登録商標)(Cry1Fa2トキシン及び酵素ホスフィノトリシンN-アセチルトランスフェラーゼ(PAT)を発現して除草剤グルホシネートアンモニウムに対する耐性を達成されているトウモロコシ品種);NuCOTN 33B(登録商標)(Cry1Acトキシンを発現する綿品種);Bollgard I(登録商標)(Cry1Acトキシンを発現する綿品種);Bollgard II(登録商標)(Cry1Ac及びCry2Abトキシンを発現する綿品種);VipCot(登録商標)(Vip3A及びCry1Abトキシンを発現する綿品種);NewLeaf(登録商標)(Cry3Aトキシンを発現するジャガイモ品種);NatureGard(登録商標)、Agrisure(登録商標)GT Advantage(GA21グリホサート-耐性形質)、Agrisure(登録商標)CB Advantage(Bt11コーン穿孔性害虫(CB)形質)及びProtecta(登録商標)である。
【0037】
このような遺伝子組換え作物のさらなる例は、Syngenta製のBt11 Maize、Syngenta製のBt176 Maize、Syngenta製のMIR604 Maize、Monsanto製のMON863 Maize、Monsanto製のIPC531 Cotton、Pioneer製の1507 Maize、Monsanto製のNK603×MON810 Maizeである。
【0038】
シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物はまた、例えば、芝生、花などの観賞用植物、潅木、闊葉樹、又は、例えば針葉樹といった常緑樹に、並びに、樹幹注入、有害生物の管理等のために使用し得る。
【0039】
シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物を使用可能である好ましい作物は、穀類、及び、落花生又はダイズなどの豆類、及び、コムギ又はトウモロコシなどの穀類を含む。
【0040】
本明細書において用いられるところ、「生息地(locus)」という用語は、植物が成長している圃場、又は、栽培されている植物の種子が播種された圃場、又は、種子が土壌に蒔かれることとなる圃場を意味する。これは、土壌、種子及び実生、並びに、確立した植生を含む。
【0041】
「植物」という用語は、種子、実生、苗、根、塊茎、茎、柄、群葉及び果実を含む植物のすべての物理的な部分を指す。
【0042】
「植物繁殖体」という用語は、その増殖に用いられることが可能である種子などの植物の生殖部、及び、挿し木若しくは例えばジャガイモといった塊茎などの栄養体を表すと理解される。例えば種子(厳密な意味で)、根、果実、塊茎、鱗茎、根茎及び植物の部分が挙げられ得る。発芽後若しくは土壌から出芽した後に移植されることとなる発芽した植物及び若芽もまた挙げられる。これらの若芽は、移植前に浸漬による完全又は部分的な処置によって保護されてもよい。好ましくは、「植物繁殖体」は種子を表すと理解される。
【0043】
シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物は、そのままの形態で、又は、好ましくは、配合技術分野において簡便に採用される補助剤と一緒に用いられ得る。この目的のためにこれらは、公知の様式で、乳化性濃縮物、コーティング用ペースト、直接噴射可能若しくは希釈可能な溶液又は懸濁液、希釈エマルジョン、水和剤、可溶性粉末、粉剤、粒質物、及び、例えば高分子物質中のカプセルに簡便に配合され得る。組成物のタイプと同様に、吹付け、霧吹き、散粉、散布、コーティング又は掛け流しなどの適用方法が、意図される目的及びその時点での状況に応じて選択される。組成物はまた、安定化剤、消泡剤、粘度調節剤、バインダ又は粘着剤、並びに、肥料、微量元素の供給源、又は、特別な効果を得るための他の配合物などのさらなる補助剤を含有していてもよい。
【0044】
さらに、シクロチアゾマイシンCが微生物から得られる場合、これは、国際公開第2015191789号に記載されているとおり微生物から分離し得る。代わりに、微生物を成長させる培地中に顕著な量のシクロチアゾマイシンCが存在していてもよく、この場合、培地又は液体培地をストレプトイミドンと共に用いて、殺菌・殺カビ組成物を配合することが可能である。さらなる代替として、微生物はシクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンの両方を産生し得、この場合、微生物自体を用いて組成物を配合することが可能である。従って、シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを生成するプロセスであって、シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを生成させる条件下で、好適な発酵培地において微生物を発酵させるステップを含むプロセスが開示されている。このような場合において、微生物は、シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを活発に産生する生細胞として配合可能であり、又は、例えば熱処理により不活性化されることが可能である。微生物は、遠心分離又は他の従来の技術により、必要に応じて濃縮することが可能である。
【0045】
例えば農業に用いられる好適なキャリア及び補助剤は、固体又は液体であることが可能であり、配合技術において有用な物質であり、例えば天然若しくは再生ミネラル物質、溶剤、分散剤、湿潤剤、粘着剤、増粘剤、バインダ又は肥料である。このようなキャリアは、例えば国際公開第97/33890号に記載されている。
【0046】
懸濁液濃縮物は、活性な化合物の微細な固体粒子が液体中に懸濁した配合物である。このような配合物は沈降防止剤及び分散剤を含むと共に、活性を高めるために湿潤剤、並びに、消泡剤及び結晶成長抑制剤をさらに含み得る。使用においては、これらの濃縮物は水中で希釈され、通常は処理されるべき領域にスプレーで適用される。有効成分の量は濃縮物の0.5%~95%の範囲内であり得る。
【0047】
水和剤は、水又は他の液体キャリア中に容易に分散する微細粒子の形態である。これらの粒子は、固体マトリックスに保持された有効成分を含有する。典型的な固体マトリックスとしては、フーラー土、カオリンクレイ、シリカ及び他の易湿性の有機若しくは無機固形分が挙げられる。水和剤は通常、5%~95%の有効成分と少量の湿潤剤、分散剤又は乳化剤とを含有する。
【0048】
乳化性濃縮物は水又は他の液体中に分散性である均質な液体組成物であって、活性な化合物と液体若しくは固体乳化剤とからのみ構成されていてもよく、又は、キシレン、高沸点芳香族ナフサ、イソホロン及び他の不揮発性有機溶剤などの液体キャリアを含有していてもよい。使用においては、これらの濃縮物は水又は他の液体中に分散され、通常は処理されるべき領域にスプレーで適用される。有効成分の量は濃縮物の0.5%~95%の範囲内であり得る。
【0049】
粒状配合物は押出物及び比較的粗大な粒子の両方を含み、通常は、処理が必要とされる領域に希釈されることなく適用される。粒状配合物に係る典型的なキャリアとしては、活性な化合物を吸収するか活性な化合物でコーティング可能である、砂、フーラー土、アタパルジャイトクレイ、ベントナイトクレイ、モンモリロナイトクレイ、バーミキュライト、パーライト、炭酸カルシウム、れんが、軽石、葉ろう石、カオリン、ドロマイト、焼き石膏、木粉、粉砕したトウモロコシ穂軸、粉砕したピーナッツの外殻、砂糖、塩化ナトリウム、硫酸ナトリウム、ナトリウムケイ酸、ホウ酸ナトリウム、マグネシア、雲母、酸化鉄、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化アンチモン、氷晶石、石膏、珪藻土、硫酸カルシウム及び他の有機若しくは無機材料が挙げられる。粒状配合物は通常5%~25%の有効成分を含有し、これは、高沸点芳香族ナフサ、ケロシン及び他の石油留分などの表面活性剤、若しくは、植物油;並びに/又は、デキストリン、膠若しくは合成樹脂などの展着剤を含んでいてもよい。
【0050】
粉剤は、有効成分と、分散剤及びキャリアとして作用するタルク、クレイ、粉末並びに他の有機及び無機固形分などの微細固形分との易流動性の混和物である。
【0051】
マイクロカプセルは、典型的には、内包された材料を制御された速度で周囲に放出させることが可能である不活性の多孔性シェルに内包された有効成分の小滴又は顆粒である。カプセル化された小滴は、直径が典型的には1~50ミクロンである。内包された液体は典型的には、カプセルの重量の50~95%を構成し、活性な化合物に追加して溶剤を含んでいてもよい。カプセル化された顆粒は一般に、顆粒の孔部開口をシールして、液体形態の活性種を顆粒の孔部内に保持する多孔性メンブランを有する多孔性顆粒である。顆粒は典型的には、直径が1ミリメートル~1センチメートル、好ましくは1~2ミリメートルの範囲内である。顆粒は、押出し成形、凝塊若しくはプリルによって形成されるか、又は、天然のものである。このような材料の例は、バーミキュライト、焼成クレイ、カオリン、アタパルジャイトクレイ、おがくず及び粒状炭素である。シェル又はメンブラン材料は、天然及び合成ゴム、セルロース系材料、スチレン-ブタジエンコポリマー、ポリアクリロニトリル、ポリアクリレート、ポリエステル、ポリアミド、ポリウレア、ポリウレタン及びデンプンザンデートを含む。
【0052】
農芸化学用途に係る他の有用な配合物は、水、アセトン、アルキル化ナフタレン、キシレン及び他の有機溶剤などの、所望の濃度での完全な溶解が達成される溶剤中における有効成分の単なる溶液を含む。低沸点分散剤溶剤キャリアの蒸発に伴って有効成分が微細に分離された形態に散布される加圧散布機もまた用いられ得る。
【0053】
上記の配合物タイプの本発明の組成物の配合に有用である好適な農業用補助剤及びキャリアは、当業者に周知である。
【0054】
利用可能である液体キャリアとしては、例えば、水、植物油、トルエン、キシレン、石油ナフサ油、作物油、アセトン、メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、無水酢酸、アセトニトリル、アセトフェノン、酢酸アミル、2-ブタノン、クロロベンゼン、シクロヘキサン、シクロヘキサノール、アルキル酢酸塩、ジアセトンアルコール、1,2-ジクロロプロパン、ジエタノールアミン、pジエチルベンゼン、ジエチレングリコール、ジエチレングリコールアビエテート、ジエチレングリコールブチルエーテル、ジエチレングリコールエチルエーテル、ジエチレングリコールメチルエーテル、N,N-ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド、1,4-ジオキサン、ジプロピレングリコール、ジプロピレングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコールジベンゾエート、ジプロキシトール、アルキルピロリジノン、酢酸エチル、2-エチルヘキサノール、エチレンカーボネート、1,1,1-トリクロロエタン、2-ヘプタノン、αピネン、d-リモネン、エチレングリコール、エチレングリコールブチルエーテル、エチレングリコールメチルエーテル、γ-ブチロラクトン、グリセロール、グリセロール二酢酸、グリセロール一酢酸、グリセロールトリアセテート、ヘキサデカン、ヘキシレングリコール、酢酸イソアミル、酢酸イソボルニル、イソオクタン、イソホロン、イソプロピルベンゼン、ミリスチン酸イソプロピル、乳酸、ラウリルアミン、メシチルオキシド、メトキシ-プロパノール、メチルイソアミルケトン、メチルイソブチルケトン、ラウリン酸メチル、オクタン酸メチル、オレイン酸メチル、塩化メチレン、m-キシレン、n-ヘキサン、n-オクチルアミン、クタデカン酸、オクチルアミンアセテート、オレイン酸、オレイルアミン、o-キシレン、フェノール、ポリエチレングリコール(PEG400)、プロピオン酸、プロピレングリコール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、p-キシレン、トルエン、リン酸トリエチル、トリエチレングリコール、キシレンスルホン酸、パラフィン、鉱油、トリクロロエチレン、パークロロエチレン、酢酸エチル、酢酸アミル、酢酸ブチル、メタノール、エタノール、イソプロパノール、及び、アミルアルコール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ヘキサノール、オクタノール等などの高分子量アルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン及びN-メチル-2-ピロリジノンが挙げられる。濃縮物の希釈には、水が一般的に選択されるキャリアである。
【0055】
好適な固体キャリアとしては、例えば、タルク、二酸化チタン、葉ろう石クレイ、シリカ、アタパルジャイトクレイ、キースラガー、チョーク、珪藻土、石灰、炭酸カルシウム、ベントナイトクレイ、フーラー土、綿実の外殻、小麦粉、ダイズ粉、軽石、木粉、クルミの外殻粉及びリグニンが挙げられる。
【0056】
幅広い範囲の表面活性剤が、特に適用前にキャリアで希釈されるよう設計されたものといった、前記液体及び固体組成物の両方において有利に利用される。これらの表面活性剤は通常、使用される際、0.01%~15重量%の配合物を含む。これらはアニオン性、カチオン性、ノニオン性又は高分子特性であることが可能であり、乳化剤、湿潤剤、懸濁剤として、又は、他の目的のために利用されることが可能である。典型的な表面活性剤としては、Tween20、ラウリル硫酸ジエタノールアンモニウムなどのアルキル硫酸塩;ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウムなどのアルキルアリールスルホネート塩;ノニルフェノール-C.sub.18エトキシレートなどのアルキルフェノール-アルキレンオキシド付加生成物;トリデシルアルコール-C.sub.16エトキシレートなどのアルコール-アルキレンオキシド付加生成物;ステアリン酸ナトリウムなどの石鹸;ジブチルナフタレンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルナフタレンスルホン酸塩;ジ(2-エチルヘキシル)スルホコハク酸ナトリウムなどのスルホコハク酸塩のジアルキルエステル;ソルビトールオレエートなどのソルビトールエステル;ラウリルトリメチル塩化アンモニウムなどの第4級アミン;ステアリン酸ポリエチレングリコールなどの脂肪酸のポリエチレングリコールエステル;エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのブロックコポリマー;並びに、モノ及びジアルキルリン酸エステルの塩が挙げられる。
【0057】
農業用組成物において通例利用される他の補助剤としては、結晶化抑制剤、粘度変性剤、懸濁剤、噴霧粒調節剤、顔料、酸化防止剤、発泡剤、消泡剤、遮光剤、相溶化剤、消泡剤、金属イオン封鎖剤、中和剤及び緩衝剤、腐食抑制剤、染料、臭気剤、展着剤、浸透助剤、微量元素、緩和剤、潤滑剤及び固着剤が挙げられる。
【0058】
さらに加えて、他の農芸化学的有効成分又は組成物を、本発明の組成物と組み合わせ、本発明の方法において用い、及び、本発明の組成物と同時に又は順次に適用してもよい。順次に適用される場合、本発明の組成物は、他の農芸化学的に有効な成分とは異なる成長フェーズ中に植物に適用されてもよい。同時に適用される場合、これらのさらなる有効成分は、本発明の組成物と一緒に配合されても、又は、例えば噴霧タンク中において混合されてもよい。これらのさらなる農芸化学的に有効な成分は、殺菌・殺カビ剤、除草剤、殺虫剤、殺菌剤、殺ダニ剤、殺線虫剤、成長刺激剤及び/又は植物成長調節剤であり得る。
【0059】
殺有害生物薬は、本明細書においてその慣用名を用いて参照され、例えば、“The Pesticide Manual”,15th Ed.,British Crop Protection Council 2009から公知である。
【0060】
本発明に係る混合物、又は、その構成成分の各々、シクロチアゾマイシンC若しくはストレプトイミドンは、技術分野において公知である1種以上の殺虫剤と混合可能である。
【0061】
本発明に係る混合物、又は、その構成成分の各々、シクロチアゾマイシンC若しくはストレプトイミドンは、以下の公知の殺菌・殺カビ剤の1種以上と混合可能である;
以下からなる物質群から選択される化合物:石油、1,1-ビス(4-クロロ-フェニル)-2-エトキシエタノール、2,4-ジクロロフェニルベンゼンスルホネート、2-フルオロ-N-メチル-N-1-シンナムアルデヒド、4-クロロフェニルフェニルスルホン、アセトプロール、アルドキシカルブ、アミジチオン、アミドチオエート、アミトン、シュウ酸水素アミトン、アミトラズ、アラマイト、三酸化ヒ素、アゾベンゼン、アゾトエート、ベノミル、ベノキサ-ホス、ベンジル安息香酸塩、ビキサフェン、ブロフェンバレレート、ブロモ-シクレン、ブロモホス、ブロモプロピレート、ブプロフェジン、ブトカルボキシム、ブトキシカルボキシム、ブチルピリダベン、多硫酸カルシウム、カンフェクロール、カルバノレート、カルボフェノチオン、シミアゾール、チノ-メチオナト、クロルベンシド、クロルジメホルム、クロルジメホルムヒドロクロリド、クロルフェネトール、クロルフェンソン、クロロフェンスルフィド、クロロベンジラート、クロロメブホルム、クロロメチウロン、クロロプロピレート、クロルチオホス、シネリンI、シネリンII、シネリンス、クロサンテル、クマホス、クロタミトン、クロトキシホス、クフラエブ、シアントエート、DCPM、DDT、デメフィオン、デメフィオン-O、デメフィオン-S、デメトン-メチル、デメトン-O、デメトン-O-メチル、デメトン-S、デメトン-S-メチル、デメトン-S-メチルスルホン、ジクロフルアニド、ジクロルボス、ジクリホス、ジエノクロル、ジメホクス、ジネクス、ジネクスジクレキシン、ジノカップ-4、ジノカップ-6、ジノクトン、ジノ-ペントン、ジノスルホン、ジノテルボン、ジオキサチオン、ジフェニルスルホン、ジスルフィラム、DNOC、ドフェナピン、ドラメクチン、エンドチオン、エピリノメクチン、エトエートメチル、エトリムホス、フェナザフロル、酸化フェンブタスズ、フェノチオカルブ、フェンピラド、フェン-ピロキシメート、フェンピラザミン、フェンソン、フェントリファニル、フルベンジミン、フルシクロクスロン、フルエネチル、フルオルベンシド、FMC1137、ホルメタネート、ホルメタネートヒドロクロリド、ホルムパラネート、γ-HCH、グリオジン、ハルフェンプロクス、ヘキサデシルシクロプロパンカルボキシレート、イソカルボホス、ジャスモリンI、ジャスモリンII、ジョドフェンホス、リンダン、マロノベン、メカルバム、メホスフォラン、メスルフェン、メタクリホス、臭化メチル、メトルカルブ、メキサカルベート、ミルベマイシンオキシム、ミパホクス、モノクロトホス、モルホチオン、モキシデクチン、ナレド、4-クロロ-2-(2-クロロ-2-メチル-プロピル)-5-[(6-ヨード-3-ピリジル)メトキシ]ピリダジン-3-オン、ニフルリジド、ニッコマイシン、ニトリラカルブ、ニトリラカルブ1:1塩化亜鉛錯体、オメトエート、オキシデプロホス、オキシジスルホトン、pp’-DDT、パラチオン、ペルメトリン、フェンカプトン、ホサロン、ホスホラン、ホスファミドン、ポリクロロテルペン、ポリナクチン、プロクロノール、プロマシル、プロポキスル、プロチダチオン、プロトエート、ピレトリンI、ピレトリンII、ピレトリン、ピリダフェンチオン、ピリミテート、キナルホス、キンチオホス、R-1492、ホスグリシン、ロテノン、
シュラダン、セブホス、セラメクチン、ソファミド、SSI-121、スルフィラム、スルフラミド、スルホテプ、硫黄、ジフロビダジン、τ-フルバリネート、TEPP、テルバム、テトラジホン、テトラスル、チアフェノクス、チオカルボキシム、チオファノックス、チオメトン、チオキノックス、ツリンギエンシン、トリアミホス、トリアラテン、トリアゾホス、トリアズロン、トリフェノホス、トリナクチン、バミドチオン、バニリプロール、ベトキサジン、ニオクタノン酸銅、硫酸銅、シブトリン、ジクロン、ジクロロフェン、エンドタール、フェンチン、消石灰、ナーバム、キノクラミン、キノンアミド、シマジン、酢酸トリフェニルスズ、水酸化トリフェニルスズ、クルホメート、ピペラジン、チオファネート、クロラロース、フェンチオン、ピリジン-4-アミン、ストリキニン、1-ヒドロキシ-1H-ピリジン-2-チオン、4-(キノキサリン-2-イルアミノ)ベンゼンスルホンアミド、8-硫酸ヒドロキシキノリン、ブロノポール、水酸化銅、クレゾール、ジピリチオン、ドジチン、フェナミノスルフ、ホルムアルデヒド、ヒドラルガフェン、カスガマイシン、カスガマイシンヒドロクロリド水和物、ニッケルビス(ジメチルジチオカルバメート)、ニトラピリン、オクチリノン、オキソリン酸、オキシテトラサイクリン、硫酸ヒドロキシキノリンカリウム、プロベナゾール、ストレプトマイシン、ストレプトマイシンセスキスルフェート、テクロフタラム、チオメルサール、リンゴコカクモンハマキ(Adoxophyes orana)GV、アグロバクテリウムラジオバクター(Agrobacterium radiobacter)、アムブリセイウス属の種(Amblyseius spp.)、アナグラファファルシフェラ(Anagrapha falcifera)NPV、アングルスアトムス(Anagrus atomus)、アブラコバチ(Aphelinus abdominalis)、コレマンアブラバチ(Aphidius colemani)、ショクガタマバエ(Aphidoletes aphidimyza)、オートグラファカリホルニカ(Autographa californica)NPV、バチルススファエリクス(Bacillus sphaericus Neide)、ベアウベリアブロングニアルチイ(Beauveria brongniartii)、ヤマトクサカゲロウ(Chrysoperla carnea)、ツマアカオオヒメテントウ(Cryptolaemus montrouzieri)、コドリンガ(Cydia pomonella)GV、ハモグリコマユバチ(Dacnusa sibirica)、イサエアヒメコバチ(Diglyphus isaea)、オンシツツヤコバチ(Encarsia formosa)、サバクツヤコバチ(Eretmocerus eremicus)、ヘテロルハブジチスバクテリオホラ(Heterorhabditis bacteriophora)及びH.メギジス(H.megidis)、ヒポダミアコンベルゲンス(Hippodamia convergens)、フジコナヒゲナガトビコバチ(Leptomastix dactylopii)、マクロロフスカリジノサス(Macrolophus caliginosus)、ヨトウガ(Mamestra brassicae)NPV、メタフィクスヘルボルス(Metaphycus helvolus)、メタリジウムアニソプリエ変種アクリヅム(Metarhizium anisopliae var.acridum)、メタリジウムアニソプリエ変種アニソプリエ(Metarhizium anisopliae var.anisopliae)、マツノキハバチ(Neodiprion sertifer)NPV及びN.レコンティ(N.lecontei)NPV、ヒメハナカメムシ属の種(Orius spp.)、パエシロマイセスフモソロセウス(Paecilomyces fumosoroseus)、チリカブリダニ(Phytoseiulus persimilis)、ステイネルネマビビオニス(Steinernema bibionis)、ステイネルネマカルポカプサエ(Steinernema carpocapsae)、ステイネルネマフェルチアエ(Steinernema feltiae)、ステイネルネマグラセリ(Steinernema glaseri)、ステイネルネマリオブラエb(Steinernema riobrave)、ステイネルネマリオブラビス(Steinernema riobravis)、ステイネルネマスカプテリスキ(Steinernema scapterisci)、ステイネルネマ属の種(Steinernema spp.)、トリコグラマ属の種(Trichogramma spp.)、チフロドロムスオクシデンタリス(Typhlodromus occidentalis)、ベルチシリウムレカニイ(Verticillium lecanii)、
アホレート、ビサジル、ブスルファン、ジマチフ、ヘメル、ヘムパ、メテパ、メチオテパ、メチルアホレート、モルジド、ペンフルロン、テパ、チオヘムパ、チオテパ、トレタミン、ウレデパ、(E)-デカ-5-エン-1-イルアセテート+(E)-デカ-5-エン-1-オール、(E)-トリデカ-4-エン-1-イルアセテート、(E)-6-メチルヘプタ-2-エン-4-オール、(E,Z)-テトラデカ-4,10-ジエン-1-イルアセテート、(Z)-ドデカ-7-エン-1-イルアセテート、(Z)-ヘキサデカ-11-エナール、(Z)-ヘキサデカ-11-エン-1-イルアセテート、(Z)-ヘキサデカ-13-エン-11-イン-1-イルアセテート、(Z)-イコサ-13-エン-10-オン、(Z)-テトラデカ-7-エン-1-アル、(Z)-テトラデカ-9-エン-1-オール、(Z)-テトラデカ-9-エン-1-イルアセテート、(7E,9Z)-ドデカ-7,9-ジエン-1-イルアセテート、(9Z,11E)-テトラデカ-9,11-ジエン-1-イルアセテート、(9Z,12E)-テトラデカ-9,12-ジエン-1-イルアセテート、14-メチルオクタデカ-1-エン、4-メチルノナン-5-オール+4-メチルノナン-5-オン、α-ムルチストリアチン、ブレビコミン、コドレルレ、コドレモン、クエルレ、ジスパールア、ドデカ-8-エン-1-イルアセテート、ドデカ-9-エン-1-イルアセテート、ドデカ-8、10-ジエン-1-イルアセテート、ドミニカルア、エチル4-メチルオクタノエート、オイゲノール、フロンタリン、グランドルア、グランドルアI、グランドルアII、グランドルアIII、グランドルアIV、ヘキサルア、イプスジエノール、イプセノール、ジャポニルア、リネアチン、リトルア、ループルア、メドルア、メガトモ酸、メチルオイゲノール、ムスカルア、オクタデカ-2,13-ジエン-1-イルアセテート、オクタデカ-3,13-ジエン-1-イルアセテート、オルフラルア、オリクタルア、オストラモン、シグルア、ソルジジン、スルカトール、テトラデカ-11-エン-1-イルアセテート、トリメドルア、トリメドルアA、トリメドルアB1、トリメドルアB2、トリメドルアC、トランク-コール(trunc-call)、2-(オクチルチオ)-エタノール、ブタピロノキシル、ブトキシ(ポリプロピレングリコール)、ジブチルアジペート、フタル酸ジブチル、ジブチルコハク酸塩、ジエチルトルアミド、ジメチルカルベート、ジメチルフタレート、エチルヘキサンジオール、ヘキサミド、メトキン-ブチル、メチルネオデカンアミド、オキサメート、ピカリジン、1-ジクロロ-1-ニトロエタン、1,1-ジクロロ-2,2-ビス(4-エチルフェニル)-エタン、1,2-ジクロロプロパン+1,3-ジクロロプロペン、1-ブロモ-2-クロロエタン、2,2,2-トリクロロ-1-(3,4-ジクロロ-フェニル)酢酸エチル、2,2-ジクロロビニル2-エチルスルフィニルエチルメチルリン酸塩、2-(1,3-ジチオラン-2-イル)フェニルジメチルカルバメート、2-(2-ブトキシエトキシ)エチルチオシアネート、2-(4,5-ジメチル-1,3-ジオキソラン-2-イル)フェニルメチルカルバメート、2-(4-クロロ-3,5-キシリルオキシ)エタノール、2-クロロビニルジエチルリン酸塩、2-イミダゾリドン、2-イソバレリルインダン-1,3-ジオン、2-メチル(プロプ-2-イニル)アミノフェニルメチルカルバメート、2-チオシアナトエチルラウレート、3-ブロモ-1-クロロプロプ-1-エン、3-メチル-1-フェニルピラゾール-5-イルジメチル-カルバメート、4-メチル(プロプ-2-イニル)アミノ-3,5-キシリルメチルカルバメート、5,5-ジメチル-3-オキソシクロヘキサ-1-エニルジメチルカルバメート、
アセチオン、アクリロニトリル、アルドリン、アロサミジン、アリキシカルブ、α-エクジソン、リン化アルミニウム、アミノカルブ、アナバシン、アチダチオン、アザメチホス、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)δエンドトキシン、バリウムヘキサフルオロシリケート、バリウムポリスルフィド、バルトリン、バイエル22/190、バイエル22408、β-シフルトリン、β-シペルメトリン、バイオエタノメトリン、ビオパーメトリン、ビス(2-クロロエチル)エーテル、ホウ酸ナトリウム、ブロムフェンビンホス、ブロモ-DDT、ブフェンカルブ、ブタカルブ、ブタチオホス、ブトネート、ヒ酸カルシウム、シアン化カルシウム、二硫化炭素、四塩化炭素、カルタップヒドロクロリド、セバジン、クロルビシクレン、クロルダン、クロルデコン、クロロホルム、クロルピクリン、クロルホキシム、クロルプラゾホス、シス-レスメスリン、シスメトリン、クロシトリン、アセト亜ヒ酸銅、ヒ酸銅、オレイン酸銅、クミトエート、氷晶石、CS708、シアノフェンホス、シアノホス、シクレトリン、シチオエート、d-テトラメトリン、DAEP、ダゾメット、デカルボフラン、ジアミダホス、ジカプトン、ジクロロフェンチオン、ジクレシル、ジシクラニル、ディルドリン、ジエチル5-メチルピラゾール-3-イルリン酸塩、ジロール、ジメフルトリン、ジメタン、ジメトリン、ジメチルビンホス、ジメチラン、ジノプロプ、ジノサム、ジノセブ、ジオフェノラン、ジオキサベンゾホス、ジチクロホス、DSP、エクジステロン、EI 1642、EMPC、EPBP、エタホス、エチオフェンカルブ、ギ酸エチル、エチレンジブロミド、ジクロロエタン、エチレンオキシド、EXD、フェンクロルホス、フェネタカルブ、フェニトロチオン、フェノキサクリム、フェンピリトリン、フェンスルホチオン、フェンチオン-エチル、フルコフロン、ホスメチラン、ホスピレート、ホスチエタン、フラチオカルブ、フレトリン、グアザチン、グアザチン酢酸塩、テトラチオカルボン酸ナトリウム、ハルフェンプロクス、HCH、HEOD、ヘプタクロール、ヘテロホス、HHDN、シアン化水素、ヒキンカルブ、IPSP、イサゾホス、イソベンザン、イソドリン、イソフェンホス、イソラン、イソプロチオラン、イソキサチオン、幼虫ホルモンI、幼虫ホルモンII、幼虫ホルモンIII、ケレバン、キノプレン、砒酸鉛、レプトホス、リリムホス、リチダチオン、m-クメニルメチルカルバメート、リン化マグネシウム、マジドクス、メカルホン、メナゾン、塩化第一水銀、メスルフェンホス、メタム、メタム-カリウム、メタム-ナトリウム、メタンフッ化スルホニル、メトクロトホス、メトプレン、メトトリン、メトキシクロル、メチルイソチオシアネート、メチルクロロホルム、塩化メチレン、メトキサジアゾン、ミレックス、ナフタロホス、ナフタレン、NC-170、ニコチン、ニコチンスルフェート、ニチアジン、ノルニコチン、O-5-ジクロロ-4-ヨードフェニルO-エチルエチルホスホノチオエート、O,O-ジエチルO-4-メチル-2-オキソ-2H-クロメン-7-イルホスホロチオネート、O,O-ジエチルO-6-メチル-2-プロピルピリミジン-4-イルホスホロチオネート、O,O,O’,O’-テトラプロピルジチオピロホスフェート、オレイン酸、パラ-ジクロロベンゼン、パラチオン-メチル、ペンタクロロフェノール、ラウリン酸ペンタクロロフェニル、PH60-38、フェンカプトン、ホスニクロル、ホスフィン、ホキシム-メチル、ピリメタホス、ポリクロロジシクロペンタジエン異性体、亜ヒ酸カリウム、カリウムチオシアネート、プレコセンI、プレコセンII、プレコセンIII、ピリミドホス、プロフルトリン、プロメカルブ、プロチオホス、ピラゾホス、ピレスメトリン、カッシア、キナルホス-メチル、キノチオン、ラホキサニド、レスメスリン、ロテノン、カデトリン、リアニア、リアノジン、サバジラ、シュラダン、セブホス、SI-0009、チアプロニル、亜ヒ酸ナトリウム、シアン化ナトリウム、フッ化ナトリウム、ヘキサフルオロケイ酸ナトリウム、ペンタクロロフェノキシドナトリウム塩、セレン酸ナトリウム、チオシアン酸ナトリウム、スルコフロン、スルコフロン-ナトリウム、フッ化スルフリル、スルプロホス、
タール油、チオナジン、TDE、テブピリムホス、テメホス、テラレスリン、テトラクロロエタン、チクロホス、チオシクラム、チオシクラム水素オキサレート、チオナジン、チオスルタップ、チオスルタップ-ナトリウム、トラロメトリン、トランスパーメトリン、トリアザメート、トリクロルメタホス-3、トリクロロナト、トリメタカルブ、トルプロカルブ、トリクロピリカルブ、トリプレン、ベラトリジン、ベラトリン、XMC、ζメトリン、亜鉛ホスフィド、ゾラプロホス、メペルフルトリン、テトラメチルフルトリン、ビス(トリブチルスズ)オキシド、ブロモアセタミド、第二鉄リン酸塩、ニクロスアミド-オラミン、酸化トリブチルスズ、ピリモルフ、トリフェンモルフ、1,2-ジブロモ-3-クロロプロパン、1,3-ジクロロプロペン、3,4-ジクロロテトラヒドロチオ-フェン1,1-ジオキシド、3-(4-クロロフェニル)-5-メチルロダニン、5-メチル-6-チオキソ-1,3,5-チアジアジナン-3-イル酢酸、6-イソペンテニルアミノプリン、アニシフルプリン、ベンクロチアズ、サイトカイニン、DCIP、ルフラール、イサミドホス、カイネチン、ミロテシウムベルカリア(Myrothecium verrucaria)組成物、テトラクロロチオフェン、キシレノルス、ゼアチン、エチルキサントゲン酸カリウム、アシベンゾラル、アシベンゾラル-S-メチル、オオイタドリ(Reynoutria sachalinensis)抽出物、α-クロロヒドリン、アンツ、炭酸バリウム、ビスチオセミ、ブロジファクム、ブロマジオロン、ブロメタリン、クロロファシノン、コレカルシフェロール、クマクロル、クマフリル、クマテトラリル、クリミジン、ジフェナクム、ジフェチアロン、ジファシノン、エルゴカルシフェロール、フロクマフェン、フルオロアセタミド、フルプロパジン、フルプロパジンヒドロクロリド、ノルボルミド、ホスアセチム、リン、ピンドン、ピリヌロン、シリロシド、ルオロ-酢酸ナトリウム、硫酸タリウム、ワルファリン、2-(2-ブトキシエトキシ)-エチルピペロニレート、5-(1,3-ベンゾジオキソール-5-イル)-3-ヘキシルシクロヘキサ-2-エノン、ファルネソール+ネロリドール、ベルブチン、MGK 264、ピペロニルブトキシド、ピプロタール、プロピル異性体、S421、セサメックス、セサスモリン、スルホキシド、アントラキノン、ナフテン酸銅、オキシ塩化銅、ジシクロペンタジエン、チラム、ナフテン酸亜鉛、ジラム、イマニン、リバビリン、クロロインコナジド(chloroinconazide)、酸化水銀(II)、チオファネート-メチル、アザコナゾール、ビテルタノール、ブロムコナゾール、シプロコナゾール、ジフェノコナゾール、ジニコナゾール、エポキシコン-アゾール、フェンブコナゾール、フルキンコナゾール、フルシラゾール、フルトリアホール、フラメトピル、ヘキサコナゾール、イマザリル、イミベン-コン-アゾール、イプコナゾール、メトコナゾール、ミクロブタニル、パクロブトラゾール、ペフラゾエート、ペンコナゾール、プロチオコナゾール、ピリフェノックス、プロクロラズ、プロピコナゾール、ピリソキサゾール、シメコナゾール、テブコン-アゾール、テトラコナゾール、トリアジメホン、トリアジメ-ノール、トリフルミゾール、トリチコナゾール、アンシミドール、フェナリモル、ヌアリモル、ブピリメート、ジメチリモール、エチリモール、ドデモルフ、フェンプロピジン、フェンプロピモルフ、スピロキサミン、トリデモルフ、シプロジニル、メパニピリム、ピリメタニル、フェンピクロニル、フルジオキソニル、ベナラキシル、フララキシル、メタ-ラクシル、R-メタラキシル、オフレース、オキサジキシル、カルベンダジム、デバカルブ、フベリダゾール、チアベン-ダゾール、クロゾリネート、ジクロゾリン、ミクロゾリン、プロシミ-ドン、ビンクロゾリン、ボスカリド、カルボキシン、フェンフラム、フルトラニル、メプロニル、オキシカルボキシン、ペンチオピラド、チフルザミド、ドジン、
イミノクタジン、アゾキシストロビン、ジモキシストロビン、エネストロブリン、フェナミンストロビン、フルフェノキシストロビン、フルオキサストロビン、クレソキシム-メチル、メトミ-ノストロビn、トリフロキシストロビン、オリザストロビン、ピコキシストロビン、ピラクロストロビン、ピラメトストロビン、ピラオキシストロビン、フェルバム、マンコゼブ、マンネブ、メチラム、プロピネブ、ジネブ、カプタホール、キャプタン、フルオロイミド、ホルペット、トリルフルアニド、ボルドー液、酸化銅、マンカッパー、オキシン銅、ニトロタル-イソプロピル、エディフェンホス、イプロベンホス、ホスジフェン、トルコホス-メチル、アニラジン、ベンチアバリカルブ、ブラストサイジン-S、クロロネブ、クロロ-タ-ロ-ニル、シフルフェナミド、シモキサニル、シクロブトリフルラム、ジクロシメット、ジクロメジン、ジクロラン、ジエトフェンカルブ、ジメト-モルフ、フルモルフ、ジチアノン、エタボキサム、エトリジアゾール、ファモキサ-ドン、フェンアミドン、フェノキサニル、フェリムゾン、フルアジナム、フルメチルスルホリム(flumetylsulforim)、フルオピコリド、フルオキシチオコナゾール、フルスルファミド、フルキサピロキサド、フェンヘキサミド、ホス-エチル-アルミニウム、ヒメキサゾール、イプロバリカルブ、シアゾファミド、メタスルホ-カルブ、メトラフェノン、ペンシクロン、フタリド、ポリオキシン、プロパモカルブ、ピリベンカルブ、プロキナジド、ピロキロン、ピリオフェノン、キノキシフェン、キントゼン、チアジニル、トリアゾキシド、トリシクラゾール、トリホリン、バリダマイシン、バリフェナレート、ゾキサミド、マンジプロパミド、フルベンテラム、イソピラザム、セダキサン、ベンゾビンジフルピル、ピジフルメトフェン、3-ジフルオロメチル-1-メチル-1H-ピラゾール-4-カルボン酸(3’,4’,5’-トリフルオロ-ビフェニル-2-イル)-アミド、イソフルシプラム、イソチアニル、ジピメチトロン、6-エチル-5,7-ジオキソ-ピロロ[4,5][1,4]ジチイノ[1,2-c]イソチアゾール-3-カルボニトリル、2-(ジフルオロメチル)-N-[3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル]ピリジン-3-カルボキサミド、4-(2,6-ジフルオロフェニル)-6-メチル-5-フェニル-ピリダジン-3-カルボニトリル、(R)-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[1,1,3-トリメチルインダン-4-イル]ピラゾール-4-カルボキサミド、4-(2-ブロモ-4-フルオロ-フェニル)-N-(2-クロロ-6-フルオロ-フェニル)-2,5-ジメチル-ピラゾール-3-アミン、4-(2-ブロモ-4-フルオロフェニル)-N-(2-クロロ-6-フルオロフェニル)-1,3-ジメチル-1H-ピラゾール-5-アミン、フルインダピル、クメトキシストロビン(ジアキシアングジュンジ(jiaxiangjunzhi))、ルベンミキシアナン(lvbenmixianan)、ジクロベンチアゾクス、マンデストロビン、
3-(4,4-ジフルオロ-3,4-ジヒドロ-3,3-ジメチルイソキノリン-1-イル)キノロン、2-[2-フルオロ-6-[(8-フルオロ-2-メチル-3-キノリル)オキシ]フェニル]プロパン-2-オール、オキサチアピプロリン、tert-ブチルN-[6-[[[(1-メチルテトラゾール-5-イル)-フェニル-メチレン]アミノ]オキシメチル]-2-ピリジル]カルバメート、ピラジフルミド、インピルフルキサム、ツロールプロカルブ、メフェントリフルコナゾール、イプフェントリフルコナゾール、2-(ジフルオロメチル)-N-[(3R)-3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル]ピリジン-3-カルボキサミド、N’-(2,5-ジメチル-4-フェノキシ-フェニル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[4-(4,5-ジクロロチアゾール-2-イル)オキシ-2,5-ジメチル-フェニル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、[2-[3-[2-[1-[2-[3,5-ビス(ジフルオロメチル)ピラゾール-1-イル]アセチル]-4-ピペリジル]チアゾール-4-イル]-4,5-ジヒドロイソキサゾール-5-イル]-3-クロロ-フェニル]メタンスルホン酸、ブタ-3-イニルN-[6-[[(Z)-[(1-メチルテトラゾール-5-イル)-フェニル-メチレン]アミノ]オキシメチル]-2-ピリジル]カルバメート、メチルN-[[5-[4-(2,4-ジメチルフェニル)トリアゾール-2-イル]-2-メチル-フェニル]メチル]カルバメート、3-クロロ-6-メチル-5-フェニル-4-(2,4,6-トリフルオロフェニル)ピリダジン、ピリダクロメチル、3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-N-[1,1,3-トリメチルインダン-4-イル]ピラゾール-4-カルボキサミド、1-[2-[[1-(4-クロロフェニル)ピラゾール-3-イル]オキシメチル]-3-メチル-フェニル]-4-メチル-テトラゾール-5-オン、1-メチル-4-[3-メチル-2-[[2-メチル-4-(3,4,5-トリメチルピラゾール-1-イル)フェノキシ]メチル]フェニル]テトラゾール-5-オン、アミノピリフェン、アメトクトラジン、アミスルブロム、ペンフルフェン、(Z,2E)-5-[1-(4-クロロフェニル)ピラゾール-3-イル]オキシ-2-メトキシイミノ-N,3-ジメチル-ペンタ-3-エンアミド、フロリルピコキサミド、フェンピコキサミド、メタリルピコキサミド、テブフロキン、イププルフェノキン、キノフメリン、イソフェタミド、N-[2-[2,4-ジクロロ-フェノキシ]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-カルボキサミド、N-[2-[2-クロロ-4-(トリフルオロメチル)フェノキシ]フェニル]-3-(ジフルオロメチル)-1-メチル-ピラゾール-4-カルボキサミド、ベンゾチオストロビン、フェナマクリル、5-アミノ-1,3,4-チアジアゾール-2-チオール亜鉛塩(2:1)、フルオピラム、フルフェノキサジアザム、フルチアニル、フルオピモミド、ピラプロポイン、ピカルブトラゾクス、2-(ジフルオロメチル)-N-(3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル)ピリジン-3-カルボキサミド、2-(ジフルオロメチル)-N-((3R)-1,1,3-トリメチルインダン-4-イル)ピリジン-3-カルボキサミド、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル、メチルテトラプロール、2-(ジフルオロメチル)-N-((3R)-1,1,3-トリメチルインダン-4-イル)ピリジン-3-カルボキサミド、α-(1,1-ジメチルエチル)-α-[4’-(トリフルオロメトキシ)[1,1’-ビフェニル]-4-イル]-5-ピリミジンメタノール、フルオキサピプロリン、エノキサストロビン、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(5-スルファニル-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル、4-[[6-[2-(2,4-ジフルオロフェニル)-1,1-ジフルオロ-2-ヒドロキシ-3-(5-チオキソ-4H-1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロピル]-3-ピリジル]オキシ]ベンゾニトリル、
トリネキサパック、クモキシストロビン、チョンサンマイシン(zhongshengmycin)、チオジアゾール銅、亜鉛チアゾール、アメクトトラクチン、イプロジオン、セボクチルアミン、N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-[(1S)-1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ]-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-[(1R)-1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ]-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-(1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ)-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[5-クロロ-2-メチル-6-(1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ)-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-(1-メチル-2-プロポキシ-エトキシ)-3-ピリジル]-N-イソプロピル-N-メチル-ホルムアミジン(これらの化合物は、国際公開第2015/155075号に記載の方法から調製し得る);N’-[5-ブロモ-2-メチル-6-(2-プロポキシプロポキシ)-3-ピリジル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン(この化合物は、IPCOM000249876Dに記載の方法から調製し得る);N-イソプロピル-N’-[5-メトキシ-2-メチル-4-(2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ-1-フェニル-エチル)フェニル]-N-メチル-ホルムアミジン、N’-[4-(1-シクロプロピル-2,2,2-トリフルオロ-1-ヒドロキシ-エチル)-5-メトキシ-2-メチル-フェニル]-N-イソプロピル-N-メチル-ホルムアミジン(これらの化合物は、国際公開第2018/228896号に記載の方法から調製し得る);N-エチル-N’-[5-メトキシ-2-メチル-4-[(2-トリフルオロメチル)オキセタン-2-イル]フェニル]-N-メチル-ホルムアミジン、N-エチル-N’-[5-メトキシ-2-メチル-4-[(2-トリフルオロメチル)テトラヒドロフラン-2-イル]フェニル]-N-メチル-ホルムアミジン(これらの化合物は、国際公開第2019/110427号に記載の方法から調製し得る);N-[(1R)-1-ベンジル-3-クロロ-1-メチル-ブタ-3-エニル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1S)-1-ベンジル-3-クロロ-1-メチル-ブタ-3-エニル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1R)-1-ベンジル-3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-プロピル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1S)-1-ベンジル-3,3,3-トリフルオロ-1-メチル-プロピル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1R)-1-ベンジル-1,3-ジメチル-ブチル]-7,8-ジフルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、
N-[(1S)-1-ベンジル-1,3-ジメチル-ブチル]-7,8-ジフルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、8-フルオロ-N-[(1R)-1-[(3-フルオロフェニル)メチル]-1,3-ジメチル-ブチル]キノリン-3-カルボキサミド、8-フルオロ-N-[(1S)-1-[(3-フルオロフェニル)メチル]-1,3-ジメチル-ブチル]キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1R)-1-ベンジル-1,3-ジメチル-ブチル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-[(1S)-1-ベンジル-1,3-ジメチル-ブチル]-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、
N-((1R)-1-ベンジル-3-クロロ-1-メチル-ブタ-3-エニル)-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド、N-((1S)-1-ベンジル-3-クロロ-1-メチル-ブタ-3-エニル)-8-フルオロ-キノリン-3-カルボキサミド(これらの化合物は、国際公開第2017/153380号に記載の方法から調製し得る);1-(6,7-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-4,4,5-トリフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン、1-(6,7-ジメチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-4,4,6-トリフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン、4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-1-(6-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)イソキノリン、4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-1-(7-メチルピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)イソキノリン、1-(6-クロロ-7-メチル-ピラゾロ[1,5-a]ピリジン-3-イル)-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン(これらの化合物は、国際公開第2017/025510号に記載の方法から調製し得る);1-(4,5-ジメチルベンズイミダゾール-1-イル)-4,4,5-トリフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン、1-(4,5-ジメチルベンズイミダゾール-1-イル)-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-イソキノリン、6-クロロ-4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-1-(4-メチルベンズイミダゾール-1-イル)イソキノリン、4,4-ジフルオロ-1-(5-フルオロ-4-メチル-ベンズイミダゾール-1-イル)-3,3-ジメチル-イソキノリン、3-(4,4-ジフルオロ-3,3-ジメチル-1-イソキノリル)-7,8-ジヒドロ-6H-シクロペンタ[e]ベンズイミダゾール(これらの化合物は、国際公開第2016/156085号に記載の方法から調製し得る);N-メトキシ-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]シクロプロパンカルボキサミド、N,2-ジメトキシ-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド、N-エチル-2-メチル-N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド、1-メトキシ-3-メチル-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素、1,3-ジメトキシ-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素、3-エチル-1-メトキシ-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]尿素、N-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]プロパンアミド、4,4-ジメチル-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]イソキサゾリジン-3-オン、5,5-ジメチル-2-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]イソキサゾリジン-3-オン、エチル1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]ピラゾール-4-カルボキシレート、N,N-ジメチル-1-[[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メチル]-1,2,4-トリアゾール-3-アミン(これらの化合物は、国際公開第2017/055473号、国際公開第2017/055469号、国際公開第2017/093348号、及び、国際公開第2017/118689号に記載の方法から調製し得る);
2-[6-(4-クロロフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-1-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール(この化合物は、国際公開第2017/029179号に記載の方法から調製し得る);2-[6-(4-ブロモフェノキシ)-2-(トリフルオロメチル)-3-ピリジル]-1-(1,2,4-トリアゾール-1-イル)プロパン-2-オール(この化合物は、国際公開第2017/029179号に記載の方法から調製し得る);3-[2-(1-クロロシクロプロピル)-3-(2-フルオロフェニル)-2-ヒドロキシ-プロピル]イミダゾール-4-カルボニトリル(この化合物は、国際公開第2016/156290号に記載の方法から調製し得る);3-[2-(1-クロロシクロプロピル)-3-(3-クロロ-2-フルオロ-フェニル)-2-ヒドロキシ-プロピル]イミダゾール-4-カルボニトリル(この化合物は、国際公開第2016/156290号に記載の方法から調製し得る);(4-フェノキシフェニル)メチル2-アミノ-6-メチル-ピリジン-3-カルボキシレート(この化合物は、国際公開第2014/006945号に記載の方法から調製し得る);2,6-ジメチル-1H,5H-[1,4]ジチイノ[2,3-c:5,6-c’]ジピロール-1,3,5,7(2H,6H)-テトロン(この化合物は、国際公開第2011/138281号に記載の方法から調製し得る)N-メチル-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンゼンカルボチオアミド;N-メチル-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド;(Z,2E)-5-[1-(2,4-ジクロロフェニル)ピラゾール-3-イル]オキシ-2-メトキシイミノ-N,3-ジメチル-ペンタ-3-エンアミド(この化合物は、国際公開第2018/153707号に記載の方法から調製し得る);N’-(2-クロロ-5-メチル-4-フェノキシ-フェニル)-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン;N’-[2-クロロ-4-(2-フルオロフェノキシ)-5-メチル-フェニル]-N-エチル-N-メチル-ホルムアミジン(この化合物は、国際公開第2016/202742号に記載の方法から調製し得る);2-(ジフルオロメチル)-N-[(3S)-3-エチル-1,1-ジメチル-インダン-4-イル]ピリジン-3-カルボキサミド(この化合物は、国際公開第2014/095675号に記載の方法から調製し得る);(5-メチル-2-ピリジル)-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メタノン、(3-メチルイソキサゾール-5-イル)-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]メタノン(これらの化合物は、国際公開第2017/220485号に記載の方法から調製し得る);2-オキソ-N-プロピル-2-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]アセトアミド(この化合物は、国際公開第2018/065414号に記載の方法から調製し得る);エチル1-[[5-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]-2-チエニル]メチル]ピラゾール-4-カルボキシレート(この化合物は、国際公開第2018/158365号に記載の方法から調製し得る);2,2-ジフルオロ-N-メチル-2-[4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]フェニル]アセトアミド、N-[(E)-メトキシイミノメチル]-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、N-[(Z)-メトキシイミノメチル]-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド、N-[N-メトキシ-C-メチル-カルボンイミドイル]-4-[5-(トリフルオロメチル)-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル]ベンズアミド(これらの化合物は、国際公開第2018/202428号に記載の方法から調製し得る)。
【0062】
本発明に係る混合物又はその構成成分の各々、シクロチアゾマイシンC又はストレプトイミドンは、以下の公知の生物学的殺菌・殺カビ剤の1種以上と混合することが可能である;
以下の群から選択される生物学的殺菌・殺カビ剤:(2.1)バクテリア、例えばバチルスサブチリス(Bacillus subtilis)、特に株QST713/AQ713(Bayer CropScience LP,USからSERENADE OPTI又はSERENADE ASOとして入手可能、NRRL受入番号B21661を有し、米国特許第6,060,051号明細書に記載);バチルスプミルス(Bacillus pumilus)、特に株QST2808(Bayer CropScience LP,USからSONATA(登録商標)として入手可能、受入番号NRRL B-30087を有し、米国特許第6,245,551号明細書に記載);バチルスプミルス(Bacillus pumilus)、特に株GB34(Bayer AG,DEからYield Shield(登録商標)として入手可能);バチルスプミルス(Bacillus pumilus)、特に株BU F-33、NRRL受入番号50185を有する(BASF製のCARTISSA製品の一部として入手可能、EPA Reg.No.71840-19);バチルスアミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、特に株D747(クミアイ化学工業株式会社からDouble Nickel(商標)として入手可能、受入番号FERM BP-8234を有する、米国特許第7,094,592号明細書);バチルスサブチリス(Bacillus subtilis)Y1336(Bion-Tech,TaiwanからBIOBAC(登録商標)WPとして入手可能、台湾において登録番号4764、5454、5096及び5277で生物学的殺菌・殺カビ剤として登録されている);バチルスサブチリス(Bacillus subtilis)株MBI600(BASF SEからSUBTILEXとして入手可能)、受入番号NRRL B-50595を有する、米国特許第5,061,495号明細書;バチルスサブチリス(Bacillus subtilis)株GB03(Bayer AG,DEからKodiak(登録商標)として入手可能);バチルスサブチリスvar.アミロリクエファシエンス(Bacillus subtilis var. amyloliquefaciens)受入番号DSM10271を有する株FZB24(NovozymesからTAEGRO(登録商標)又はTAEGRO(登録商標)ECOとして入手可能(EPA Registration No.70127-5));バチルスマイコイデスアイソレートJ(Bacillus mycoides,isolate J)、受入番号B-30890を有する(Certis USA LLC(三井物産株式会社の子会社)からBMJ TGAI(登録商標)又はWG及びLifeGard(商標)として入手可能);バチルスリケニホルミス(Bacillus licheniformis)、特に株SB3086、受入番号ATCC55406を有する、国際公開第2003/000051号(NovozymesからECOGUARD(登録商標)Biofungicide及びGREEN RELEAF(商標)として入手可能);受入番号NRRL B-50972又は受入番号NRRL B-67129を有するパエニバチルス属の一種(Paenibacillus sp.)株、国際公開第2016/154297号;バチルスサブチリス(Bacillus subtilis)株BU1814、(BASF SEからVELONDIS(登録商標)PLUS、VELONDIS(登録商標)FLEX及びVELONDIS(登録商標)EXTRAとして入手可能);Certis USA LLC(三井物産株式会社の子会社)製のBacillus subtilis CX-9060;バチルスアミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株F727(株MBI110としても公知)(NRRL受入番号B-50768;国際公開第2014/028521号)(Marrone Bio Innovations製のSTARGUS(登録商標));バチルスアミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)株FZB42、受入番号DSM23117(ABiTEP,DEからRHIZOVITAL(登録商標)として入手可能);バチルスリケニホルミス(Bacillus licheniformis)FMCH001及びバチルスサブチリス(Bacillus subtilis)FMCH002(FMC Corporation製のQUARTZO(登録商標)(WG)及びPRESENCE(登録商標)(WP));Certis USA LLC(三井物産株式会社の子会社)からのバチルスモジャベンシス(Bacillus mojavensis)株R3B(受入番号NCAIM(P)B001389)(国際公開第2013/034938号);BASF SEからのパエニバチルスポリミクサ属プランタルム種(Paenibacillus polymyxa ssp.plantarum)(国際公開第2016/020371号);BASF SEからのパエニバチルスエピフィチカス(Paenibacillus epiphyticus)(国際公開第2016/020371号);受入番号NRRL B-50897を有するシュードモナスクロロラフィス(Pseudomonas chlororaphis)株AFS009、国際公開第2017/019448号(例えば、AgBiome Innovations,US製のHOWLER(商標)及びZIO(登録商標));シュードモナスクロロラフィス(Pseudomonas chlororaphis)、特に株MA342(Bioagri and Koppertによる、例えばCEDOMON(登録商標)、CERALL(登録商標)及びCEDRESS(登録商標));ストレプトマイセスリディクス(Streptomyces lydicus)株WYEC108(ストレプトマイセスリディクス(Streptomyces lydicus)株WYCD108USとしても公知)(Novozymes製のACTINO-IRON(登録商標)及びACTINOVATE(登録商標));アグロバクテリウムラジオバクター(Agrobacterium radiobacter)株K84(例えば、AgBioChem,CA製のGALLTROL-A(登録商標));アグロバクテリウムラジオバクター(Agrobacterium radiobacter)株K1026(例えば、BASF SE製のNOGALL(商標));バチルスサブチリス(Bacillus subtilis)KTSB株(Donaghys製のFOLIACTIVE(登録商標));バチルスサブチリス(Bacillus subtilis)IAB/BS03(STK Bio-Ag Technologies製のAVIV(商標));バチルスサブチリス(Bacillus subtilis)株Y1336(Bion-Tech,TaiwanからBIOBAC(登録商標)WPとして入手可能、台湾において登録番号4764、5454、5096及び5277で生物学的殺菌・殺カビ剤として登録されている);バチルスアミロリケファシエンスアイソレートB246(Bacillus amyloliquefaciens isolate B246)(例えばUniversity of Pretoria製のAVOGREEN(商標));バチルスメチロトロフィカス(Bacillus methylotrophicus)株BAC-9912(Chinese Academy of Sciences’ Institute of Applied Ecology製);シュードモナスプロラディクス(Pseudomonas proradix)(例えば、Sourcon Padena製のPRORADIX(登録商標));ストレプトマイセスグリセオビリディス(Streptomyces griseoviridis)株K61(ストレプトマイセスガルブス(Streptomyces galbus)株K61としても公知)(受入番号DSM7206)(Verdera製MYCOSTOP(登録商標);BioWorks製PREFENCE(登録商標);Crop Protection 2006,25,468-475を参照のこと);シュードモナスフルオレッセンス(Pseudomonasfluorescens)株A506(例えばNuFarmによるBLIGHTBAN(登録商標)A506);並びに
(2.2)真菌、例えば:コニオチリウムミニタンス(Coniothyrium minitans)、特に株CON/M/91-8(受入番号DSM9660;例えばBayer CropScience Biologics GmbH製のContans(登録商標));メツシュニコウィアフルクチコラ(Metschnikowia fructicola)、特に株NRRL Y-30752;(B2.2.3)ミクロスファエロプシスオクラセア(Microsphaeropsis ochracea);トリコデルマアトロビリデ(Trichoderma atroviride)、特に株SC1(受入番号CBS122089を有する、国際公開第2009/116106号及び米国特許第8,431,120号明細書(Bi-PA))、株77B(Andermatt BiocontrolからのT77)又は株LU132(例えば、Agrimm Technologies Limited製のSentinel);トリコデルマハルジアヌム(Trichoderma harzianum)株T-22(例えばAndermatt Biocontrol又はKoppert製のTrianum-P)又は株Cepa SimbT5(Simbiose Agro製);グリオクラジウムロセウム(Gliocladium roseum)(クロノスタキスロゼアfロゼア(Clonostachys rosea f rosea)としても公知)、特にAdjuvants Plusからの株321U、ue(Efficacy of Clonostachys rosea strain ACM941 and fungicide seed treatments for controlling the root tot complex of field pea,Can Jour Plant Sci 83(3):519-524)に開示の株ACM941、又は、株IK726(Jensen DF,et al.Development of a biocontrol agent for plant disease control with special emphasis on the near commercial fungal antagonist Clonostachys rosea strain ’IK726’;Australas Plant Pathol.2007;36:95-101);タラロマイセスフラバス(Talaromyces flavus)、
株V117b;トリコデルマビリデ(Trichoderma viride)、特に株B35(Pietr et al.,1993,Zesz.Nauk.A R w Szczecinie 161:125-137);トリコデルマアスペレルム(Trichoderma asperellum)、特に株SKT-1、受入番号FERM P-16510を有する(例えば、クミアイ化学工業株式会社製のECO-HOPE(登録商標))、株T34(例えば、Biocontrol Technologies S.L.,ESによるT34 Biocontrol)又はIsagroからの株ICC 012;トリコデルマアトロビリデ(Trichoderma atroviride)、株CNCM1-1237(例えば、Agrauxine,FR製のEsquive(登録商標)WP);トリコデルマアトロビリデ(Trichoderma atroviride)、株番号V08/002387;トリコデルマアトロビリデ(Trichoderma atroviride)、株NMI番号V08/002388;トリコデルマアトロビリデ(Trichoderma atroviride)、株NMI番号V08/002389;トリコデルマアトロビリデ(Trichoderma atroviride)、株NMI番号V08/002390;トリコデルマアトロビリデ(Trichoderma atroviride)、株LC52(例えば、Agrimm Technologies LimitedによるTenet);トリコデルマアトロビリデ(Trichoderma atroviride)、株ATCC20476(IMI206040);トリコデルマアトロビリデ(Trichoderma atroviride)、株T11(IMI352941/CECT20498);トリコデルマハルマツム(Trichoderma harmatum);トリコデルマハルジアヌム(Trichoderma harzianum);トリコデルマハルジアヌムリファイ(Trichoderma harzianum rifai)T39(例えば、Makhteshim,US製のTrichodex(登録商標));トリコデルマアスペレルム(Trichoderma asperellum)、特に、株kd(例えば、Andermatt BiocontrolからのT-Gro);トリコデルマハルジアヌム(Trichoderma harzianum)、株ITEM908(例えば、KoppertからのTrianum-P);トリコデルマハルジアヌム(Trichoderma harzianum)、株TH35(例えば、MycontrolによるRoot-Pro);トリコデルマビレンス(Trichoderma virens)(グリオクラジウムビレンス(Gliocladium virens)としても公知)、特に株GL-21(例えば、SoilGard by Certis,US);トリコデルマビリデ(Trichoderma viride)、株TV1(例えば、KoppertによるTrianum-P);アムペロマイセスキスクアリス(Ampelomyces quisqualis)、特に株AQ10(例えば、IntrachemBio ItaliaによるAQ 10(登録商標));アウレオバシジウムプルランス(Aureobasidium pullulans)、特に株DSM14940の分芽胞子;アウレオバシジウムプルランス(Aureobasidium pullulans)、特に株DSM14941の分芽胞子;アウレオバシジウムプルランス(Aureobasidium pullulans)、特に株DSM14940及びDSM14941の分芽胞子の混合物(例えば、bio-ferm,CHによるBotector(登録商標));クラドスポリウムクラドスポリオイデス(Cladosporium cladosporioides)、株H39、受入番号CBS122244を有する、米国特許出願公開第2010/0291039号明細書(Stichting Dienst Landbouwkundig Onderzoek);グリオクラジウムカテヌラタム(Gliocladium catenulatum)(同義語:クロノスタキスロゼアカテヌラータ(Clonostachys rosea f.catenulate))株J1446(例えば、LallemandによるPrestop (登録商標));レカニシリウムレカニイ(Lecanicillium lecanii)(過去には、ベルチシリウムレカニイ(Verticillium lecanii)として公知)株KV01の分生子(例えば、Koppert/ArystaによるVertalec(登録商標));
ペニシリウム属(Penicillium vermiculatum;ピチアアノマラ(Pichia anomala)、株WRL-076(NRRL Y-30842)、米国特許第7,579,183号明細書;トリコデルマアトロビリデ(Trichoderma atroviride)、株SKT-1(FERM P-16510)、特開平11-253151号公報;トリコデルマアトロビリデ(Trichoderma atroviride)、株SKT-2(FERM P-16511)、特開平11-253151号公報;トリコデルマアトロビリデ(Trichoderma atroviride)、株SKT-3(FERM P-17021)、特開平11-253151号公報;トリコデルマガムシイ(Trichoderma gamsii)(旧T.ヴィリデ(T.viride))、株ICC080(IMI CC392151CABI、例えば、AGROBIOSOL DE MEXICO,S.A.DE C.V.によるBioDerma);トリコデルマハルジアヌム(Trichoderma harzianum)、株DB103(Dagutat BiolabによりT-GRO(登録商標)7456として入手可能);トリコデルマポリスポルム(Trichoderma polysporum)、株IMI206039(例えば、BINAB Bio-Innovation AB,SwedenによるBinab TF WP);トリコデルマストロマチクム(Trichoderma stromaticum)、受入番号Ts3550を有する(例えば、CEPLAC,BrazilによるTricovab);ウロクラディウムオウデマンシイ(Ulocladium oudemansii)株U3、受入番号NM99/06216を有する(例えば、Botry-Zen Ltd,New ZealandによるBOTRY-ZEN(登録商標)及びBioWorks,Inc.製のBOTRYSTOP(登録商標));ベルチシリウムアルボアトルム(Verticillium albo-atrum)(旧V.ダーリエ(V.dahliae))、受入番号WCS850を有する株WCS850、Central Bureau for Fungi Culturesに寄託されている(例えば、Tree Care Innovations製のDUTCH TRIG(登録商標));ベルチシリウムクラミドスポリウム(Verticillium chlamydosporium);受入番号CABI CC IMI392716を有する、トリコデルマアスペレルム(Trichoderma asperellum)株ICC012(トリコデルマハルジアヌム(Trichoderma harzianum)ICC012としても公知)と、受入番号IMI392151を有するトリコデルマガムシイ(Trichoderma gamsii)(旧T.ヴィリデ(T.viride))株ICC080(例えば、Isagro USA,Inc.製のBIO-TAM(商標)及びAgrobiosol de Mexico,S.A.de C.V.によるBIODERMA(登録商標))との混合物;トリコデルマアスペレロイデス(Trichoderma asperelloides)JM41R(受入番号NRRL B-50759)(BASF SE製のTRICHO PLUS(登録商標));アスペルギルスフラブス(Aspergillus flavus)株NRRL21882(Syngenta/ChemChina製のAFLA-GUARD(登録商標)として公知である製品);ケトミウムクプレウム(Chaetomium cupreum)(受入番号CABI353812)(例えば、AgriLifeによるBIOKUPRUM(商標));サッカロマイセスセレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)、特に株LASO2(Agro-Levures et Derives製)、株LAS117細胞壁(Lesaffre製のCEREVISANE(登録商標);BASF SE製のROMEO(登録商標))、Lesaffre et Compagnie,FR製の株CNCM番号1-3936、CNCM番号1-3937、CNCM番号1-3938、CNCM番号1-3939(国際公開第2010/086790号);トリコデルマビレンス(Trichoderma virens)株G-41、過去には、グリオクラジウムビレンス(Gliocladium virens)として公知(受入番号ATCC20906)(例えば、BioWorks,US製のROOTSHIELD(登録商標)PLUS WP及びTURFSHIELD(登録商標)PLUS WP);トリコデルマハマツム(Trichoderma hamatum)、受入番号ATCC28012を有する;アムペロマイセスキスクアリス(Ampelomyces quisqualis)株AQ10、受入番号CNCM1-807を有する(例えば、IntrachemBio ItaliaによるAQ10(登録商標));カミカワタケ(Phlebiopsis gigantea)株VRA1992(Danstar Ferment製のROTSTOP(登録商標)C);BASF SEからのペニシリウムステッキイ(Penicillium steckii)(DSM27859;国際公開第2015/067800号);カエトミウムグロボスム(Chaetomium globosum)(RivaleからのRIVADIOM(登録商標)として入手可能);クリプトコッカスフラベセンス(Cryptococcus flavescens)、株3C(NRRL Y-50378);(B2.2.99)ダクチラリアカンジダ(Dactylaria Candida);ジロホスホラアロペクリ(Dilophosphora alopecuri)(TWIST FUNGUS(登録商標)として入手可能);フザリウムオキシスポルム(Fusarium oxysporum)、株Fo47(Natural Plant ProtectionによりFUSACLEAN(登録商標)として入手可能);シュードジマフロクロッサ(Pseudozyma flocculosa)、株PF-A22 UL(Plant Products Co.,CAによりSPORODEX(登録商標)Lとして入手可能);(2.2.103)トリコデルマガムシイ(Trichoderma gamsii)(旧T.ヴィリデ(T.viride))、株ICC080(IMI CC392151CABI)(AGROBIOSOL DE MEXICO,S.A.DE C.V.によりBIODERMA(登録商標)として入手可能);トリコデルマフェルティル(Trichoderma fertile)(例えば、BASF製の製品TrichoPlus);ムスコドルロセウス(Muscodor roseus)、特に株A3-5(受入番号NRRL30548);シンプリシリウムラノソニヴェウム(Simplicillium lanosoniveum);
(3)以下を含む、本発明に係る化合物の組み合わせと組み合わされ得る、植物の成長及び/又は植物の健康を改善する効果を有する生物学的刺激剤
(3.1)以下からなる群から選択されるバクテリア:バチルスプミルス(Bacillus pumilus)、特に株QST2808(受入番号NRRL番号B-30087を有する);バチルスサブチリス(Bacillus subtilis)、特に株QST713/AQ713(NRRL受入番号B-21661を有すると共に、米国特許第6,060,051号明細書に記載;Bayer CropScience LP,USからSERENADE(登録商標)OPTI又はSERENADE(登録商標)ASOとして入手可能);バチルスサブチリス(Bacillus subtilis)、特に株AQ30002(受入番号NRRL B-50421を有すると共に、米国特許出願公開第13/330,576号明細書に記載);バチルスサブチリス(Bacillus subtilis)、特に株AQ30004(並びに、NRRL B-50455、及び、米国特許出願公開第13/330,576号明細書に記載);アルファルファ根粒菌(Sinorhizobium meliloti)株NRG-185-1(Bayer CropScience製のNITRAGIN(登録商標)GOLD);バチルスサブチリス(Bacillus subtilis)株BU1814(BASF SEからTEQUALIS(登録商標)として入手可能);バチルスサブチリス(Bacillus subtilis)rm303(Biofilm Crop Protection製のRHIZOMAX(登録商標));バチルスアミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)pm414(Biofilm Crop Protection製のLOLI-PEPTA(登録商標));バチルスマイコイデス(Bacillus mycoides)BT155(NRRL番号B-50921)、バチルスマイコイデス(Bacillus mycoides)EE118(NRRL番号B-50918)、バチルスマイコイデス(Bacillus mycoides)EE141(NRRL番号B-50916)、バチルスマイコイデス(Bacillus mycoides)BT46-3(NRRL番号B-50922)、バチルスセレウス(Bacillus cereus)科の構成員EE128(NRRL番号B-50917)、バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)BT013A(NRRL番号B-50924)(バチルスチューリンゲンシス(Bacillus thuringiensis)4Q7としても公知)、バチルスセレウス(Bacillus cereus)科の構成員EE349(NRRL番号B-50928)、バチルスアミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)SB3281(ATCC番号PTA-7542;国際公開第2017/205258号)、バチルスアミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)TJ1000(NovozymesからQUIKROOTS(登録商標)として入手可能);バチルスフィルムス(Bacillus firmus)、特に株CNMC1-1582(例えば、BASF SE製のVOTIVO(登録商標));バチルスプミルス(Bacillus pumilus)、特に株GB34(例えば、Bayer Crop Science,DE製のYIELD SHIELD(登録商標));バチルスアミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、特に株IN937a;バチルスアミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)、特に株FZB42(例えば、ABiTEP,DE製のRHIZOVITAL(登録商標));バチルスアミロリケファシエンス(Bacillus amyloliquefaciens)BS27(受入番号NRRL B-5015);バチルスリケニホルミス(Bacillus licheniformis)FMCH001と、バチルスサブチリス(Bacillus subtilis)FMCH002(FMC CorporationからQUARTZO(登録商標)(WG)、PRESENCE(登録商標)(WP)として入手可能)との混合物;バチルスセレウス(Bacillus cereus)、特に株BP01(ATCC55675;例えば、Arysta Lifescience,US製のMEPICHLOR(登録商標));バチルスサブチリス(Bacillus subtilis)、特に株MBI600(例えば、BASF SE製のSUBTILEX(登録商標));ダイズ根粒菌(Bradyrhizobium japonicum)(例えば、Novozymes製のOPTIMIZE(登録商標));メソリゾビウムシセリ(Mesorhizobium cicer)(例えば、BASF SE製のNODULATOR);ヘアリーベッチ根粒菌(Rhizobium leguminosarium biovar viciae)(例えば、BASF SE製のNODULATOR);デルフイアアシドボランス(Delftia acidovorans)、特に株RAY209(例えば、Brett Young Seeds製のBIOBOOST(登録商標));ラクトバチルス属の一種(Lactobacillus sp.)((例えば、LactoPAFI製のLACTOPLANT(登録商標));パエニバチルスポリミクサ(Paenibacillus polymyxa)、特に株AC-1(例えば、Green Biotech Company Ltd.製のTOPSEED(登録商標));シュードモナスプロラディクス(Pseudomonas proradix)(例えば、Sourcon Padena製のPRORADIX(登録商標));アゾスピリルムブラシレンセ(Azospirillum brasilense)(例えば、KALO,Inc.製のVIGOR(登録商標));アゾスピリルムリポフェルム(Azospirillum lipoferum)(例えば、TerraMax,Inc.製のVERTEX-IF(商標));アゾトバクタービネランジイ(Azotobacter vinelandii)と、クロストリジウムパステウリアナム(Clostridium pasteurianum)(Agrinos製のINVIGORATE(登録商標)として入手可能)との混合物;緑膿菌(Pseudomonas aeruginosa)、特に株PN1;リゾビウムレグミノサルム(Rhizobium leguminosarum)、特にbv.viceae株Z25(受入番号CECT4585);アゾリゾビウムカウリノダンス(Azorhizobium caulinodans)、特に株ZB-SK-5;アゾトバクタークロオコッカム(Azotobacter chroococcum)、特に株H23;アゾトバクタービネランジイ(Azotobacter vinelandii)、特に株ATCC12837;バチルスシアメンシス(Bacillus siamensis)、特に株KCTC13613T;バチルステキレンシス(Bacillus tequilensis)、特に株NII-0943;セラチアマルセセンス(Serratia marcescens)、特に株SRM(受入番号MTCC8708);チオバチルス属の一種(Thiobacillus sp.))(例えば、Cropaid Ltd UK製のCROPAID(登録商標));及び
(3.2)以下からなる群から選択される真菌:プルプレオチリウムリラシヌム(Purpureocillium lilacinum)(過去においては、パエシロマイセスリラシヌス(Paecilomyces lilacinus)として公知)株251(AGAL89/030550;例えばBayer CropScience Biologics GmbH製のBioAct)ペニシリウムビライイ(Penicillium bilaii)、株ATCC22348(例えば、Acceleron BioAg製のJumpStart(登録商標))、タラロマイセスフラバス(Talaromyces flavus)、株V117b;トリコデルマアトロビリデ(Trichoderma atroviride)株CNCM1-1237(例えば、Agrauxine,FR製のEsquive(登録商標)WP)、トリコデルマビリデ(Trichoderma viride)、例えば株B35(Pietr et al.,1993,Zesz.Nauk.A R w Szczecinie 161:125-137);トリコデルマアトロビリデ(Trichoderma atroviride)株LC52(トリコデルマアトロビリデ(Trichoderma atroviride)株LU132;例えば、Agrimm Technologies Limited製のSentinelとしても公知);国際公開第2008/000196号に記載の)トリコデルマアトロビリデ(Trichoderma atroviride)株SC1;トリコデルマアスペレルム(Trichoderma asperellum)株kd(例えば、Andermatt Biocontrol製のT-Gro);トリコデルマアスペレルム(Trichoderma asperellum)株Eco-T(Plant Health Products,ZA);トリコデルマハルジアヌム(Trichoderma harzianum)株T-22(例えば、Andermatt Biocontrol又はKoppert製のTrianum-P);ミロテシウムベルカリア(Myrothecium verrucaria)株AARC-0255(例えば、Valent Biosciences製のDiTera(商標));ペニシリウムビライイ(Penicillium bilaii)株ATCC ATCC20851;ピシウムオリガンドラム(Pythium oligandrum)株M1(ATCC38472;例えばBioprepraty,CZ製のPolyversum);トリコデルマビレンス(Trichoderma virens)株GL-21(例えば、Certis,USA製のSoilGard(登録商標));ベルチシリウムアルボアトルム(Verticillium albo-atrum)(旧V.ダーリエ(V.dahliae))株WCS850(CBS276.92;例えば、Tree Care Innovations製のDutch Trig);トリコデルマアトロビリデ(Trichoderma atroviride)、特に株番号V08/002387、株番号NMI番号V08/002388、株番号NMI番号V08/002389、株番号NMI番号V08/002390;トリコデルマハルジアヌム(Trichoderma harzianum)株ITEM908;トリコデルマハルジアヌム(Trichoderma harzianum)、株TSTh20;トリコデルマハルジアヌム(Trichoderma harzianum)株1295-22;ピシウムオリガンドラム(Pythium oligandrum)株DV74;リゾポゴンアミロポゴン(Rhizopogon amylopogon)(例えば、Helena Chemical Company製のMyco-Solに含まれる);リゾポゴンフルビグレバ(Rhizopogon fulvigleba)(例えば、Helena Chemical Company製のMyco-Solに含まれる);又は、トリコデルマビレンス(Trichoderma virens)株GI-3。
【0063】
本発明に係る混合物又はその構成成分の各々(シクロチアゾマイシンC又はストレプトイミドン)は、マロノマイシンと混合することが可能であり、又は、マロノマイシンをさらに含んでいてもよい。マロノマイシンは、欧州特許第1860939号明細書の実施例I A.及びB.に開示されている方法に従って調製し得る。
【0064】
加えて、本発明の組成物はまた、1種以上の全身獲得抵抗インデューサ(「SAR」インデューサ)と共に適用され得る。SARインデューサは公知であり、例えば米国特許第6,919,298号明細書に記載されており、例えば、サリチレート及び市販のSARインデューサアシベンゾラル-S-メチルを含む。
【0065】
シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物は、農薬組成物の形態で使用可能であると共に、作物領域又は被処理植物に、さらなる化合物と同時又は順次に適用可能である。これらのさらなる化合物は、例えば肥料若しくは微量元素の供給源、又は、植物の成長に影響を与える他の調製物であることが可能である。これらはまた、選択的除草剤又は非選択的除草剤、並びに、殺虫剤、殺菌・殺カビ剤、殺菌剤、殺線虫剤、殺軟体動物剤、又は、これらの数々の調製物の混合物であることが可能であり、所望の場合には、配合物の分野において慣例的に採用される、さらなるキャリア、界面活性剤又は適用促進補助剤を一緒に含むことが可能である。
【0066】
シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物は、有効成分として、シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドン、並びに、上記の補助剤の少なくとも1種を含む、植物病原性微生物に対する防除又は保護のための(殺菌・殺カビ性)組成物の形態で使用され得る。
【0067】
本発明は従って、シクロチアゾマイシンC、ストレプトイミドン、農学的に許容可能なキャリア、及び、任意に補助剤を含む組成物、好ましくは殺菌・殺カビ組成物を提供する。農業的に許容可能なキャリアは、例えば、農業用の使用に好適であるキャリアである。農業用キャリアは、技術分野において周知である。好ましくは、前記組成物は、シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンに追加して、少なくとも1種以上の殺有害生物的に有効な化合物、例えば追加の殺菌・殺カビ性有効成分を含んでいてもよい。
【0068】
本発明に係る組成物はまた、例えば未エポキシ化又はエポキシ化植物油(例えばエポキシ化ココナツ油、ナタネ油又はダイズ油)といった安定化剤、例えばシリコーン油といった消泡剤、防腐剤、粘度調節剤、バインダ及び/又は粘着剤、肥料又は特定の効果を達成するための他の有効成分、例えば殺菌剤、殺菌・殺カビ剤、殺線虫剤、植物活性化剤、殺軟体動物剤若しくは除草剤などのさらなる固体助剤若しくは液体助剤を含み得る。
【0069】
本発明に係る組成物は、それ自体公知である様式において、助剤の不在下で、例えば、固体有効成分を粉末化し、スクリーニングし、及び/又は圧縮することにより、及び少なくとも1種の助剤の存在下で、例えば、有効成分を1種又は複数の助剤と共に均質混合し、及び/又は粉末化することにより調製される。組成物のこれらの調製プロセス及びこれらの組成物を調製するための化合物(I)の使用も本発明の主題である。
【0070】
本発明の他の態様は、昆虫による、又は、植物病原性微生物、好ましくは真菌性生物による、例えば作物植物などの有用な植物といった植物、例えば種子といったその繁殖材料、例えば収穫した食品作物といった収穫作物、又は、非生体材料に係る外寄生の防除又は予防のための、上記の他の殺菌・殺カビ剤又は殺虫剤を伴う混和物における、シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む組成物、又は、シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む殺菌・殺カビ若しくは殺虫性混合物の使用に関する。
【0071】
本発明のさらなる態様は、昆虫による、又は、植物病原性若しくは腐敗性微生物による、又は、ヒトに潜在的に有害な生物、特に真菌性生物による、例えば作物植物などの有用な植物といった植物、例えば種子といったその繁殖材料、例えば収穫した食品作物といった収穫作物、又は、非生体材料に係る外寄生の防除又は予防方法に関し、これは、有効成分としてのシクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物を、植物、植物の部分又はその生息地、その繁殖材料、又は、非生体材料のいずれかの部分に対して適用するステップを含む。
【0072】
防除又は予防は、改善が実証される程度までの、植物病原性若しくは腐敗性微生物による、又は、ヒトに潜在的に有害な生物、特に真菌性生物による外寄生の低減を意味する。
【0073】
植物病原性微生物、特に真菌性生物、又は、昆虫による作物植物の外寄生の好ましい防除又は予防方法は、式(I)の化合物及び式(II)の化合物、又は、前記化合物の少なくとも一方を含有する農薬組成物の適用が、葉面処理であるものを含む。適用頻度及び適用量は、対応する病原体による外寄生のリスクに応じることとなる。しかしながら、本発明の組成物はまた、液体配合物で植物の生息地に潅注することにより、又は、例えば粒状形態の固体形態の化合物を土壌に適用することにより(土壌施用)、土壌を介して根を通して植物に浸透することが可能である。水稲作物においては、このような粒質物を湛水した水田に適用することが可能である。本発明の混合物はまた、殺菌・殺カビ剤の液体配合物に種子又は塊茎を含浸することにより、又は、これらを固体配合物でコーティングすることにより種子に適用し得る(コーティング)。
【0074】
本発明の混合物、及び、所望の場合には、固体若しくは液体補助剤又は本発明の混合物をカプセル化するモノマーを含有する例えば組成物といった配合物は、典型的には、増量剤、例えば溶剤、固体キャリア、及び、任意に表面活性化合物(界面活性剤)と共に化合物を密接に混合及び/又は粉砕することにより、公知の方で調製し得る。
【0075】
シクロチアザミシンC(cyclothiazamicin C)対ストレプトイミドンの重量/モル比は、好ましくは10:1~1:500、より好ましくは1:1~1:300である。
【0076】
有利な適用量は通常、1ヘクタール(ha)当り、0.1g~6kgの有効成分(a.i.;シクロチアザミシンC(cyclothiazamicin C)及びストレプトイミドンの合計重量)であり、好ましくは、0.1g~1kg a.i./ha、もっとも好ましくは、10g~800g a.i./haである。
【0077】
本発明の組み合わせが種子の処理に用いられる場合、種子1kg当り、0.001~100gの有効成分の割合、好ましくは種子1kg当り0.01~10gが一般に充分である。
【0078】
好適には、本発明に係るシクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む組成物は、病害の発生前を意味する予防的、又は、病害の発生後を意味する治癒的のいずれかで適用される。
【0079】
CtmC及びストレプトイミドンの一定の混合物は相乗的効果を示し得る。これは、有効成分の組み合わせの作用が個々の構成成分の作用の和よりも大きい場合には常に生じている。所与の有効成分の組み合わせについて期待される作用Eはいわゆるコルビーの式に従い、以下のとおり計算可能である(COLBY,S.R.“Calculating synergistic and antagonistic responses of herbicide combination”.Weeds,Vol.15,pages 20-22;1967):
ppm=噴霧混合物1リットル当りの有効成分(ミリグラム)(=a.i.)
X=p ppmの有効成分を用いた有効成分A)による%作用
Y=q ppmの有効成分を用いた有効成分B)による%作用。
【0080】
COLBYによると、p+q ppmの有効成分を用いた有効成分A)+B)の期待される(相加的)作用は以下のとおりである。
【数1】
【0081】
実際に観察された作用(O)が期待される作用(E)よりも大きい場合、組み合わせの作用は、超相加的であり、すなわち、相乗的効果が存在している。数学的用語においては、相乗作用は、差(O-E)について正の値に相当する。活性が純粋に補完的な加算の場合(期待された活性)、前記差(O-E)はゼロである。前記差(O-E)の負の値は、期待された活性と比して活性が失われていることを示す。
【0082】
しかしながら、殺菌・殺カビ活性に関する実際の相乗的作用の他に、本発明に係る組成物はまた、さらに意外な有利な特性を有し得る。記載し得るこのような有利な特性の例は以下のとおりである:より有利な分解性;向上した毒物学的及び/又は生態毒物学的挙動;又は、出芽、作物収量、より発達した根系、分げつの増加、植物丈の増加、より大きな葉身、枯れた根出葉の低減、より強い分げつ枝、より濃緑の葉色、必要な肥料量の低減、必要とされる種子数の低減、より生産性の高い分げつ枝、開花の早期化、子実成熟の早期化、植物の倒伏(verse)(倒伏(lodging))の低減、苗条の成長の増大、向上した活力を有する植物、及び、発芽の早期化を含む有用な植物の向上した特徴。
【0083】
本発明の組成物は、いずれかの従来の形態、例えば、二液系、乾燥種子処理用粉末(DS)、種子処理用エマルジョン(ES)、種子処理用流動性濃縮物(FS)、種子処理用溶液(LS)、種子処理用水分散性粉末(WS)、種子処理用カプセル懸濁液(CF)、種子処理用ゲル(GF)、エマルジョン濃縮物(EC)、懸濁液濃縮物(SC)、サスポエマルジョン(SE)、カプセル懸濁液(CS)、水分散性顆粒(WG)、乳化性顆粒(EG)、エマルジョン、油中水型(EO)、エマルジョン、水中油型(EW)、マイクロエマルジョン(ME)、油分散体(OD)、油混和性の流動体(OF)、混油性液体(OL)、可溶性濃縮物(SL)、超低体積懸濁液(SU)、超低体積液体(UL)、工業用濃縮物(TK)、分散性濃縮物(DC)、水和剤(WP)、又は、農学的に許容可能な補助剤と組み合わされるいずれかの技術的に好ましい配合物の形態で採用され得る。
【0084】
このような組成物は、従来の様式で、例えば有効成分を、適切な不活性配合物(希釈剤、溶剤、充填材、並びに、界面活性剤、殺生剤、不凍剤、展着剤、増粘剤及びアジュバント活性効果をもたらす化合物などの任意の他の配合成分)と混合することにより、生成され得る。また、従来の緩効性配合物は、長期にわたって持続する効力が意図される場合に採用され得る。特に、水分散性濃縮物(例えばEC、SC、DC、OD、SE、EW、EO等)、水和剤及び顆粒などの吹付け形態で適用される配合物は、例えばホルムアルデヒドとナフタレンスルホン酸塩との縮合物、アルキルアリールスルホネート、リグニンスルホン酸塩、脂肪アルキルスルフェート、及びエトキシル化アルキルフェノール及びエトキシル化脂肪族アルコールといった、湿潤剤及び分散剤及びアジュバント効果をもたらす他の化合物などの界面活性剤を含有していてもよい。
【0085】
種子粉衣配合物は種子にそれ自体公知である様式で適用され、例えば水性懸濁液又は種子に良好な接着性を有する乾燥粉末形態といった好適な種子粉衣配合物形態で、本発明の組み合わせ及び希釈剤を利用する。このような種子粉衣配合物は技術分野において公知である。種子粉衣配合物は、単一種の有効成分を含有していても、又は、例えば緩効性カプセル若しくはマイクロカプセルとしてカプセル化形態で有効成分の組み合わせを含有していてもよい。
【0086】
一般に、配合物は、0.01~90重量%の有効薬剤、0~20%の農学的に許容可能な界面活性剤及び10~99.99%の固体又は液体不活性配合物、及び、補助剤、シクロチアゾマイシンC、ストレプトイミドンを、任意により特に殺微生物剤、保存剤等といった他の有効薬剤と共に含む。組成物の濃縮形態は、一般に、約2~80%、好ましくは約5~70重量%の活性薬剤を含有する。配合物の適用形態は、例えば0.01~20重量%、好ましくは0.01~5重量%の活性薬剤を含有し得る。市販製品は濃縮物として配合されていることが好ましいであろうが、エンドユーザーは通常希釈した配合物を利用することとなる。
【0087】
本発明の他の態様は、食品、飼料、飲料又は化粧品製品における、抗真菌性剤としてのシクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物の使用に関する。好ましくは、食品製品は、果実及び果実由来の製品、野菜及び野菜由来の製品、子実及び子実由来の製品、乳製品、肉、家禽及び海産物、並びに、これらの混合物である。好ましくは、食品は、乳製品、又は、ベイクド製品から選択される。好ましくは、乳製品は、ヨーグルト又はチーズなどの発酵乳製品である。より好ましくは、乳製品は、ヨーグルト、低脂肪ヨーグルト、無脂肪ヨーグルト、ケフィア、ダヒ、イメール、バターミルク、バター、サワークリーム、サワーホイップクリーム、フレッシュチーズ、未成熟チーズ又はカードチーズ及び熟成チーズからなる群から選択される。好ましくは、本発明は、抗真菌性剤としてのシクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物の使用に関し、ここで、真菌は、(アスペルギルス属(Aspergillus))、アスペルギルス属(Aspergillus)、ペニシリウム属(Penicillium)(ペニシリウム属(Penicillium))、クラドスポリウム属(cladosporium)(クラドスポリウム属(Cladosporium))、リゾプス属(rhizopus)(リゾプス属(Rhizopus))、ユーロチウム属(eurotium)(ユーロチウム属(Eurotium))、パエシロマイセス属(Paecilomyces)(パエシロマイセス属(Paecilomyces))、サッカロマイセス属(saccharomyces)(サッカロマイセス属(Saccharomyces))、チゴサッカロマイセス属(zygosaccharomyces)(チゴサッカロマイセス属(Zygosaccharomyces))、デバリオマイセス属(debaryomyces)(デバリオマイセス属(Debaryomyces))、カンジダ属(Candida)(カンジダ属(Candida))、リゾプス属(rhizopus)(リゾプス属(Rhizopus))、フザリウム属(Fusarium)(フザリウム属(Fusarium))、アルテマリア属(altemaria)(アルテマリア属(Altemaria))及びムコール属(Mucor)(ムコール属(Mucor))からなる群から選択される。より好ましくは、本発明は、ベイクド製品における抗真菌性剤としてのシクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物の使用に関し、ここで、真菌は、アスペルギルスニガー(Aspergillus niger)、アスペルギルスフミガーツス(Aspergillus fumigatus)、アスペルギルスフラブス(Aspergillus flavus)、ユーロチウムルブラム(Eurotium rubrum)、パエシロマイセスバリオッティ(Paecilomyces variotii)、ペニシリウムロケホリ(Penicillium roquefori)からなる群から選択される。
【0088】
より好ましくは、本発明は、飲料における抗真菌性剤としてのシクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物の使用に関し、ここで、真菌は、アスペルギルスニガー(Aspergillus niger)、サッカロマイセスセレビシエ(Saccharomyces cerevisiae)及びチゴサッカロマイセスバイリイ(Zygosaccharomyces bailii)からなる群から選択される。
【0089】
より好ましくは、本発明は、上記に定義されている乳製品における抗真菌性剤としてのシクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物の使用に関し、ここで、真菌は、クルイベロマイセスマルキシアヌス(Kluyveromyces marxianus)、ヤロウイアリポリチカ(Yarrowia lipolytica)、ペニシリウムナルギオベンセ(Penicillium nalgiovense)、クラジオスポリウム属の種(Cladiosporium ssp.)、ペニシリウムコムネ(Penicillium commune)、ムコール属の種(Mucor ssp.)、ペニシリウムブレビコンパクタム(Penicillium brevicompactum)、アスペルギルスベルシコロル(Aspergillus versicolor)、ペニシリウムクラストスム(Penicillium crustosum)、クルイベロマイセスラクチス(Kluyveromyces lactis)からなる群から選択され、より好ましくは、真菌は、ペニシリウムロケホリ(Penicillium roquefori)であり、又は、デバリオマイセスハンセニイ(Debaryomyces hansenii)である。
【0090】
シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物は、抗真菌性効果をもたらすためにいくつかの方法で使用が可能である。好ましくは、シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物は、有効量で投与される。シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物は、食品、飼料、飲料又は化粧品製品の製造における最終ステージ又は中間ステージで添加し得る。好ましくは、食品、飼料、飲料又は化粧品製品の表面を、シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物で処理する。例えば、シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物は、食品、飼料、飲料又は化粧品製品の表面に噴霧されるか、又は、その上にコーティングされる。例えば、シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物は、例えばヨーグルト又はチーズなどの乳製品に噴霧されるか、又は、コーティングされる。或いは、シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物は、食品、飼料、飲料又は化粧品製品と混合される。例えば、シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物は乳又はヨーグルトなどの乳製品と混ぜられる。或いは、シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物は、ベイクド製品の調理のための生地に混ぜられる。
【0091】
シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物は、未変性の形態で用いられ得、又は、好ましくは、上記に定義されているとおり配合され得る。好ましくは、シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物を含む組成物は、すべて上記に定義されている、補助剤、表面活性剤、固体キャリア及び/又は液体キャリアを含む。さらなる代替として、微生物自体を組成物の配合に使用することが可能である。このような場合において、微生物は、シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを活発に産生する生細胞として配合可能であり、又は、例えば熱処理により不活性化されることが可能である。微生物は、遠心分離又は他の従来の技術により、必要に応じて濃縮することが可能である。
【0092】
さらなる態様によれば、本発明は、医薬品として使用されるシクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物に関する。さらに、本発明は、病原性真菌、好ましくは病原性酵母による感染症を処置するための薬学生成物として使用されるシクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物に関する。好ましい実施形態において、薬学生成物はヒト又は動物に対する、病原性微生物を阻害するために、及び、病原性微生物に関連する症状を緩和するためのシクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む混合物の投与に有用な生成物である。このような症状の例としては、イースト菌感染に関連する症状が挙げられる。このような実施形態において、薬学生成物は、シクロチアゾマイシンC及びストレプトイミドンを含む単位投与量形態であり得る。好ましくは、単位投与量形態は、カプセル又は錠剤である。しかしながら、単位投与量形態はまた、粘膜又は皮膚への適用に好適であり得、それ故、ペースト、クリーム、軟膏等の形態であり得る。
【実施例
【0093】
以下の実施例は本発明を例示するためのものである。
【0094】
本明細書を通して、温度は摂氏度(℃)で記載されており、及び、「mp.」は融点を意味し、rhは相対湿度を意味し、CtmCはシクロチアゾマイシンCを意味し、及び、ppmは重量基準による百万分率を意味する。
【0095】
ストレプトイミドンを、Kondo,H.,Oritani,T.,and Kiyota,H.Synthesis and antifungal activity of the four stereoisomers of streptimidone,a glutarimide antibiotic from Streptomyces rimosus forma paromomycinus.Eur.J.Org.Chem.(20),3459-3462(2000)に開示の方法に従って合成した。
【0096】
実施例1:NRRL WC-9803由来のシクロチアゾマイシンCの単離。
NRRL株WC-3908をNRRLカルチャーコレクションから入手し、これを、100mLのバッフル付浸透フラスコ中において、225rpm、Innova44シェーカーインキュベータ(ストローク1インチ)で培養した。フラスコは、10g/LのMerck製カゼイン加水分解物、8g/LのDifco Bactoトリプトン、2g/LのDifco Bacto Soytone、1.25g/L K2HPO4及び0.3g/LのBasildon製消泡剤を含む25mLの培地を含んでいた。フラスコをフォームプラグで閉じた。オートクレービングの前に、4N H2SO4でpHを6.8に調節した。別途オートクレーブにかけた500g/Lグルコース.H2Oストックから、15g/Lグルコース.H2Oを添加した。バイオマス又は芽胞で接種を行い、28℃でのインキュベーションをグルコースが1~5g/Lとなるまで継続し、これは約2~3日間必要であった。CtmCを国際公開第2015191789号に従って精製した。
【0097】
実施例2:ストレプトイミドン及びシクロチアザミシンC(Cyclothiazamicin C)(CtmC)の混合物の効力
2.1一般的方法
ストレプトイミドン及びCtmCの混合物を、種々の真菌種及び分離菌について種々の濃度でテストした。有効構成成分を別々にジメチルスルホキシド(DMSO)に最初に溶解して、2つのストック溶液:1000ppmのCtmC及び10000ppmのストレプトイミドンを形成した。これらのストック溶液を用いて、適切な量の各ストック溶液を、テスト溶液の0.025重量%の市販の分散剤であるTween20と共に、水中に分散させることによりテスト溶液を形成した。各テストにおいて用いた各構成成分の量を、以下の結果表に示す。
【0098】
ジャガイモブドウ糖液体培地(PDB)に分散し、1ミリリットルの水当りの芽胞の芽胞濃度が以下のとおりである7種の真菌性病原体のサンプルを得た。
ジモセプトリアトリティシ(Zymoseptoria tritici) K6105 80,000Sp/ml
ジモセプトリアトリティシ(Zymoseptoria tritici) K6420 80,000Sp/ml
ジモセプトリアトリティシ(Zymoseptoria tritici) K6318 80,000Sp/ml
ギベレラゼアエ(Gibberella zeae) K6934 15,000Sp/ml
フザリウムビルグリホルメ(Fusarium virguliforme) K6285 15,000Sp/ml
フザリウムビルグリホルメ(Fusarium virguliforme) K6286 15,000Sp/ml
コムギ赤かび病菌(Microdochium nivale) K7484 30,000~50,000Sp/ml
【0099】
各テストについて、10μlのテスト溶液を、アッセイプレートの単一のウェル中において、真菌性病原体のPDP中の90μlの分散体と混合した。アッセイプレートを、24℃及び80% RHで3日間インキュベートした。結果を、620nmの波長で光学密度リーダを用いて評価した。
【0100】
2.2 結果
相乗的効力は、有効成分の組み合わせの作用が個々の構成成分の作用の和よりも大きい場合には常に生じている。所与の有効成分の組み合わせについて期待される作用Eはいわゆるコルビーの式に従い、以下のとおり計算可能である(COLBY,S.R.“Calculating synergistic and antagonistic responses of herbicide combination”.Weeds,Vol.15,pages 20-22;1967):
ppm=噴霧混合物1リットル当りの有効成分(ミリグラム)(=ストレプトイミドン又はCtmC)
X=p ppmの有効成分を用いた有効成分A)による%作用
Y=q ppmの有効成分を用いた有効成分B)による%作用。
【0101】
COLBYによると、p+q ppmの有効成分を用いた有効成分A)+B)の期待される(相加的)作用は以下のとおりである。
【数2】
【0102】
実際に観察された作用(O)が期待される作用(E)よりも大きい場合、組み合わせの作用は、超相加的であり、すなわち、相乗的効果が存在している。数学的用語においては、相乗作用は、差(O-E)について正の値に相当する。活性が純粋に補完的な加算の場合(期待された活性)、前記差(O-E)はゼロである。前記差(O-E)の負の値は、期待された活性と比して活性が失われていることを示す。
【0103】
Colbyの式に従って計算した相乗的殺菌・殺カビ効力を以下の実験2.2.1~2.2.4において観察し、ここで、差(O-E)は効力割合の後に括弧内に示す。
【0104】
【表1】
【0105】
【表2】
【0106】
【表3】
【0107】
【表4】
【0108】
混合物の効力はさらなる真菌種についても実証された。
【0109】
【表5】
【0110】
【表6】
【0111】
【表7】
【0112】
実施例3:一定の真菌に対するCtmC単独の効力;ボトリチスシネレア(Botrytis cinerea)及びジモセプトリアトリティシ(Zymoseptoria tritici)に対するプレートバイオアッセイ
バイオアッセイプレートの調製。
バイオアッセイプレート用の培地を、等しい体積のDifeo Plate Count Agar及びDifeo Potato Dextrose Agarを混合することにより調製した。Nunc(商標)OmniTray(商標)単一ウェルプレートにおいて40mLを用いた。固化及び20℃に冷却した後、等量の滅菌水とDifeo Potato Dextrose Agarとを含有する10mLの上層を、42℃で適用した。上層を注ぎ入れる直前に、フザリウムクルモルム(Fusarium culmorum)、ボトリチスシネレア(Botrytis cinerea)又はジモセプトリアトリティシ(Zymoseptoria tritici)の芽胞を添加した。用いた芽胞濃度は、B.シネレア(B.cinerea)については1000cfu/mL、及び、Z.トリティシ(Z.tritici)については20,000cfu/mLであった。上層を注ぎ入れた後、バイオアッセイプレートをラミナーフローキャビネット中において1時間乾燥させ、直ぐに用いた。サンプルを適用した後、プレートを、真菌による阻害のゾーンの視覚的評価が可能となるまで22℃でインキュベートした。
【0113】
実施例1の液体培地をバイオアッセイプレートに7μlの小滴として加えた。
【0114】
見られた阻害ゾーンの例を、ボトリチスシネレア(Botrytis cinerea)バイオアッセイプレートにおけるNRRL株WC-3908の全液体培地サンプルにより引き起こされた阻害ゾーンを示す図1Aに示す。
【0115】
見られた阻害ゾーンの例を、ジモセプトリアトリティシ(Zymoseptoria tritici)バイオアッセイプレートにおけるNRRL株WC-3908の全液体培地サンプルにより引き起こされた阻害ゾーンを示す図1Bに示す。
【0116】
見られた阻害ゾーンの例を、フザリウムクルモルム(Fusarium culmorum)バイオアッセイプレートにおけるNRRL株WC-3908の全液体培地サンプルにより引き起こされた阻害ゾーンを示す図1Cに示す。
【0117】
実施例4:フザリウムビルグリホルメ(Fusarium virguliforme)に対する精製したCtmCの効力
25,000芽胞/mlのフザリウムビルグリホルメ(Fusarium virguliforme)胞子懸濁液を、0.3%寒天添加PDB(ジャガイモブドウ糖液体培地)培地に作成した。この種の分離株はSyngenta internal collection(CH)由来のものである。CtmCをDMSO(ジメチルスルホキシド)中に溶解して1000ppmの最終濃度として、ストック溶液を作成した。DMSO中にCtmCの異なる希釈率を形成した:1000ppm、330ppm、110ppm、37ppm、12ppm及び4.1ppm。10μlのDMSO又はCtmC溶液を96-ウェル-希釈プレートに移し、90μlの0.025% Tween20/H2O溶液で10倍に希釈した。希釈プレートから取り出して、10μlを96ウェルアッセイプレートに移し、90μlの胞子懸濁液を各ウェルに添加した。
【0118】
96ウェルプレートのウェルは以下を含む。
【0119】
【表8】
【0120】
次いで、96ウェルプレートを24℃、90%相対湿度、暗中にて72時間インキュベートした。プレートを、620nmでODを読み取ることにより評価した。
【0121】
アッセイを2つの独立したこれらの種の分離菌で行った。各分離菌は2回テストし(アッセイ1及びアッセイ2)、各分離菌×殺菌・殺カビ剤量の組み合わせをテストプレートで重複させた。
【0122】
OD620を2つのウェル間で平均化し、これを用いて、GraphPad prismプログラムでIC50値(成長の50%阻害をもたらす殺菌・殺カビ剤濃度)を計算したところ、4つの独立したIC50値が得られた。テストした分離菌の両方間で顕著な差は見い出されなかった。
【0123】
【表9】
【0124】
上記の表2に示すとおり、テストした分離菌は共に約1ppmの同様のIC50を有する。
【0125】
実施例5:インビトロでの真菌種に対する精製したCtmCの効力
CtmCをDMSO(ジメチルスルホキシド)中に溶解して1000ppmの最終濃度として、ストック溶液を作成した。二回目の1:10希釈を水+0.025% Tween20で行った。この第2の希釈物から、10μlを96ウェルプレートに分取した。各ウェルに、真菌芽胞を含む90μlの培地を添加し、混合して、10ppmの最終CtmC濃度をもたらす。CtmCを含有するすべてのウェルは、DMSO(1%)及びTween20(0.0025%)をも含有する。
【0126】
ボトリチスシネレア(Botrytis cinerea)(灰色カビ病):低温保管しておいた真菌の分生子を、栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合した。テスト化合物の溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル形式)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を添加した。テストプレートを24℃でインキュベートし、成長の阻害を、72時間後に測光法で測定した。
【0127】
モノグラフェラニバリス(Monographella nivalis)(穀類の雪腐れ病、根腐れ病):低温保管しておいた真菌の分生子を、栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合した。テスト化合物の溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル形式)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を添加した。テストプレートを24℃でインキュベートし、成長の阻害を、72時間後に測光法で620nmで測定した。
【0128】
マイコスファエレラアラキディス(Mycosphaerella arachidis)(落花生の褐斑病):低温保管しておいた真菌の分生子を、栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合した。テスト化合物の溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル形式)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を添加した。テストプレートを24℃でインキュベートし、およそ5~6日後に、成長の阻害を測光法で620nmで測定した。
【0129】
ジモセプトリアトリティシ(Zymoseptoria tritici)(セプトリア(Septoria)葉枯病):低温保管しておいた真菌の分生子を、栄養液体培地(PDBジャガイモブドウ糖液体培地)に直接混合した。テスト化合物の溶液をマイクロタイタープレート(96ウェル形式)に入れた後、真菌の芽胞を含有する栄養液体培地を添加した。テストプレートを24℃でインキュベートし、成長の阻害を、72時間後に測光法で測定した。
【0130】
【表10】
【0131】
テストした4つの種の分生子芽胞は10ppmのシクロチアゾマイシンCの存在下で成長が妨げられた(90~100%の低減)。
【0132】
実施例6:葉片アッセイにおける真菌種に対する精製したCtmCの効力。
CtmCストックをDMSO中において1000ppmで生成し、次いで、水+Tween20(0.025%)中に1:50で希釈して20ppmの溶液を得た。
【0133】
プッシニアトリチシナ(Puccinia triticina)(プッシニアレコンディタ(Puccinia recondite)としても公知、赤さび病、コムギ):コムギの葉の断片をマルチウェルプレート(24ウェル形式)中の寒天上に置き、テスト溶液を噴霧する。乾燥させた後、葉片に真菌の胞子懸濁液を接種する。適切なインキュベーションの後、化合物の活性を、予防的殺菌・殺カビ活性として8dpi(接種後の日数)に評価する。
【0134】
ファコプソラパチリジ(Phakopsora pachyrhizi)(アジアダイズさび病):ダイズの葉片をマルチウェルプレート(24ウェル形式)中の寒天上に置き、テスト溶液を噴霧する。乾燥させた後、葉片を真菌の胞子懸濁液を接種する。適切なインキュベーションの後、化合物の活性を、予防的殺菌・殺カビ活性としておよそ12dpi(接種後の日数)に評価する。
【0135】
【表11】
【0136】
CtmCは20ppmで、テストした2つのさび種の発生を50~90%低減可能であった。
【0137】
実施例7:温室における、真菌種に対する精製したCtmCの効力
精製したシクロチアゾマイシンC(CtmC)をEC50配合物として配合した。配合物を、100ppm及び50ppmのCtmCの割合で水で希釈した。植物を付着性と散布性を向上させる補助剤を添加した希釈生成物400L/haで処理して、それぞれ、40g/ha、及び、20g/haのCtmCによる処理をもたらした。
【0138】
ジモセプトリアトリティシ(Zymoseptoria tritici)コムギ/予防的(セプトリアトリティシ(Septoria tritici)コムギ斑点病)。2週齢のコムギ植物(cv.リバンド(cv.Riband))に、噴霧チャンバ中において、水で希釈した配合したテスト化合物を噴霧する。適用から1日後に、テスト植物に、胞子懸濁液を吹付けにより接種する。22℃/21℃(昼/夜)及び95%rhでの1日間のインキュベーション期間の後、接種したテスト植物を、温室中において、22℃/21℃(昼/夜)及び70%rhで維持する。効力を、適切なレベルの病害が未処理のチェック用植物に現われてから直接評価する(適用から16~19日後)。
【0139】
プッシニアトリチシナ(Puccinia triticina)(プッシニアレコンダタ(Puccinia recondata)としても公知、コムギ赤さび病)。2週齢のコムギ植物(cv.アリナ(cv.Arina))に、噴霧チャンバ中において、水で希釈した配合したテスト化合物を噴霧する。適用から1日後に、テスト植物に、胞子懸濁液を吹付けにより接種する。20℃及び95%rhでの1日間のインキュベーション期間の後、接種したテスト植物を、温室中において、20℃/18℃(昼/夜)及び60%rhで維持する。病害により覆われた葉の割合面積を、適切なレベルの病害が未処理のチェック用植物に現われてから評価する(適用から12~14日後)。
【0140】
ボトリチスシネレア(Botrytis cinerea)トマト/予防的(トマトにおけるボトリチス(Botrytis))4週齢のトマト植物(cv.ロテルグノム(cv.Roter Gnom))を、噴霧チャンバ中において、水で希釈した配合したテスト化合物で処理する。適用から2日後に、テスト植物に、胞子懸濁液を吹付けにより接種する。接種したテスト植物を、温室中において、20℃及び95%rhでインキュベートし、病害により覆われた葉の割合面積を、適切なレベルの病害が未処理のチェック用植物に現われてから評価する(適用から5~6日後)。
【0141】
マイコスファエレラアラキディス(Mycosphaerella arachidis)ピーナッツ/予防的(落花生における褐斑病)3週齢のピーナッツ植物(cv.ジョージアグリーン(cv.Georgia Green))に、噴霧チャンバ中において、水で希釈した配合したテスト化合物を噴霧する。適用から1日後にテスト植物に、葉下面において胞子懸濁液を吹付けにより接種する。プラスチック製のフード下、23℃及び100%rhでの4日間のインキュベーション期間の後、接種したテスト植物を、温室中において、23℃/20℃(昼/夜)及び70%rhで維持する。病害により覆われた葉の割合面積を、適切なレベルの病害が未処理のチェック用植物に現われてから評価する(適用から12~14日後)。
【0142】
【表12】
【0143】
結果は、CtmCは殺菌・殺カビ剤として活性であり、温室中において、植物における病害の重症度を低減させることを示す。
【0144】
実施例8:フザリウムビルグリホルメ(Fusarium virguliforme)に対する精製したCtmCの効力に対するTween20の影響。
従来技術である国際公開第2015191789号は、シクロチアゾマイシンCについて、真菌による阻害作用が発明者らにより見い出されなかったことを明記している。これは本発明者らによる結果に反している。本発明者らが観察した殺菌・殺カビ効果がTween20の存在によるものである可能性を排除するために、本発明者らは、Tween20を含まないものを含めて、種々のレベルで実施例3におけるもののようないくつかの実験を行った。
【0145】
実施例3に概説した実験を反復して、4種の異なるTween20割合(0%(Tween20不在)、0.0025%、0.0050%(実施例3と同等)及び0.0100%)の存在下で、フザリウムビルグリホルメ(Fusarium virguliforme)に対するCtmC対照に係るEC50値を評価した。アッセイプレートにおける異なるTween20濃度に対応するためプレートを4回反復としたことを除き、プレートレイアウトは実施例7と同等であった。すべての他の実験条件は同等に維持した。フザリウム属(Fusarium)分離菌を25,000sp/mlでテストした。
【0146】
【表13】
【0147】
結果は実施例3と一致しており、Tween20はインビトロでのフザリウムビルグリホルメ(Fusarium virguliforme)防除に係るEC50値に有意な影響を有さないことを示す。
【0148】
実施例9:インビトロでのより広範な真菌種に対する精製したCtmC単独の効力
CtmCをDMSO(ジメチルスルホキシド)中に溶解して1000ppmの最終濃度として、ストック溶液を作成した。二回目の1:10希釈を水+0.025% Tween20で行った。この第2の希釈物から、10μlを96ウェルプレートに分取した。各ウェルに、真菌芽胞を含む90μlの培地(PDB-ジャガイモブドウ糖液体培地+0.3%寒天)を添加し、混合して、10ppmの最終CtmC濃度をもたらす。CtmCを含有するすべてのウェルは、DMSO(1%)及びTween20(0.0025%)をも含有する。以下の表4において、異なるマイコトキシン(フザリウム属(Fusarium))を産生するか、又は、SDHI(コハク酸脱水素酵素阻害剤)、SBI(ステロール生合成阻害剤)及び/又はQoI(キノン外部抑制剤)系の殺菌・殺カビ剤に対する種々の耐容性を発現する異なる場所で採取された同一種の異なる分離菌に係る変動性を理解するために、これらの種のいくつかを数々の異なる分離菌(内部株番号を示した)を用いてテストした(例:ジモセプトリアトリティシ(Zymoseptoria tritici))。示すとおり、異なる分離菌で、種菌密度及び生物学的反復回数が異なっていた。
【0149】
【表14】

【0150】
結果は、多種多様な真菌種を少なくとも部分的に防除可能であり、同一の種の数々の分離菌がCtmCに対する同等の感受性を有することを示す。
図1A
図1B
図1C
【国際調査報告】