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特表2024-531990セルストリームの送信方法及びデバイス、ネットワークデバイス並びにコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-03
(54)【発明の名称】セルストリームの送信方法及びデバイス、ネットワークデバイス並びにコンピュータ読み取り可能な記憶媒体
(51)【国際特許分類】
   H04L 7/00 20060101AFI20240827BHJP
   H04J 3/00 20060101ALI20240827BHJP
【FI】
H04L7/00 160
H04J3/00 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024515390
(86)(22)【出願日】2022-09-06
(85)【翻訳文提出日】2024-03-08
(86)【国際出願番号】 CN2022117207
(87)【国際公開番号】W WO2023036113
(87)【国際公開日】2023-03-16
(31)【優先権主張番号】202111061216.5
(32)【優先日】2021-09-10
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511151662
【氏名又は名称】中興通訊股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza,Keji Road South,Hi-Tech Industrial Park,Nanshan Shenzhen,Guangdong 518057 China
(74)【代理人】
【識別番号】100112656
【弁理士】
【氏名又は名称】宮田 英毅
(74)【代理人】
【識別番号】100089118
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 宏明
(72)【発明者】
【氏名】劉峰
【テーマコード(参考)】
5K028
5K047
【Fターム(参考)】
5K028AA01
5K047AA05
5K047JJ08
(57)【要約】
本願は、セルストリームの送信方法、セルストリームの送信デバイス、ネットワークデバイス及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。当該セルストリームの送信方法は、指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻と参考基準時刻との間の時刻オフセット値を検出するステップと、時刻オフセット値に対応するコードブロックの数を算出するステップと、指定デバイスを制御して、送信されたセルストリームに所定のタイプのコードブロックをコードブロックの数に従って挿入して、指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻を参考基準時刻に調整するステップと、を含む。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
指定デバイスにおけるセルの実際送信時刻と参考基準時刻との間の時刻オフセット値を検出するステップと、
前記時刻オフセット値に対応するコードブロックの数を算出するステップと、
前記指定デバイスを制御し、前記コードブロックの数に従って送信されたセルストリームに所定のタイプのコードブロックを挿入して、前記指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻を前記参考基準時刻に調整するステップと、を含む、
セルストリームの送信方法。
【請求項2】
指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻と参考基準時刻との間の時刻オフセット値を検出する前記ステップは、
前記参考基準時刻に基づいて前記指定デバイスにおける所定のシリアル番号を有するセルを、時刻の比較を行う必要がある参考セルとして選択するステップと、
前記参考基準時刻に基づいて時刻比較周期を確定するステップと、
各時刻比較周期において、前記参考セルのセルの実際の送信時刻と前記参考基準時刻との間の時刻オフセット値を検出するステップと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記参考基準時刻は、所定時刻取得方式により得られた、セルに対応するグローバルクロックの時刻値、グローバルクロック属性を有するパルス出現時刻値及びセルが送信を期待する時刻値のいずれかを含み、
前記時刻比較周期は、2回連続した参照基準時刻間の時間長であり、
前記所定の時刻取得方式は、前記指定デバイスがサポートする1588機能の校正方式、グローバルポジショニングクロック信号及び外部クロック源のいずれかを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記時刻比較周期における前記所定のシリアル番号を有するセルの出現回数が1より大きい場合、前記参考基準時刻に基づいて前記指定デバイスにおける所定のシリアル番号を有するセルを、時刻の比較を行う必要がある参考セルとして選択する前記ステップは、
前記指定デバイスから、前記参考基準時刻に関連付けられた前記所定のシリアル番号を有するセルを前記参考セルとして選択するステップを、含み、
ここで、2つの前記参考セルの間には、N個の前記所定のシリアル番号を有するセルを間隔をおいて有し、Nは、前記所定のシリアル番号を有するセルの前記時刻比較周期における出現回数である、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記時刻オフセット値は、予め決定された各時刻比較周期内に検出された時刻オフセット値であり、前記指定デバイスは、前記コードブロックの数に応じて送信されたセルストリームに所定のタイプのコードブロックを挿入する前記ステップは、
挿入指示信号を前記指定デバイスに送信して、前記各時刻比較周期において、前記挿入指示信号に基づいて前記指定デバイスを制御し、前記コードブロックの数に応じて、送信されたセルストリームに所定のタイプのコードブロックを均一に挿入するステップを、含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
挿入指示信号を前記指定デバイスに送信する前記ステップは、
第1の挿入指示信号を前記指定デバイスに送信し、第1の挿入指示信号は、前記時刻比較周期及び前記コードブロックの数を示して、前記指定デバイスが、前記時刻比較周期及び前記コードブロックの数に基づいて前記各比較周期内に平均分布するコードブロック挿入位置及び各前記コードブロック挿入位置に均一に分布するコードブロック挿入数を確定するステップを、含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
挿入指示信号を前記指定デバイスに送信する前記ステップは、
前記各時刻比較周期内に挿入される必要があるコードブロックの数に従って前記各比較周期における平均に分布したコードブロック挿入位置及び各前記コードブロック挿入位置に均一に分布するコードブロック挿入数を設けるステップと、
平均に分布した各前記コードブロック挿入位置において、第2の挿入指示信号を前記指定デバイスに送信し、各前記第2の挿入指示信号は、現在のコードブロック挿入位置に挿入される必要がある平均に分布した前記コードブロック挿入数を示すために使用されるステップと、含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記コードブロックの数は、コードブロック挿入基準値及びコードブロック挿入補正値を含み、時間オフセット値に対応するコードブロックの数を算出する前記ステップは、
予め設定された異なるデバイス間の周波数オフセット適応要件値に基づいて予め算出して得られた指定デバイスの予め定められた各時刻比較周期のコードブロック挿入基準値を得るステップと、
各時刻比較周期における前記時刻オフセット値に対応するコードブロックの数を、前記各時刻比較周期における前記指定デバイスのコードブロック挿入補正値とするステップと、
前記各時刻比較周期のコードブロック挿入基準値と前記各時刻比較周期のコードブロック挿入補正値との和を算出して、前記各時刻比較周期における前記指定デバイスの時刻オフセット値に対応するコードブロックの数を取得するステップと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
予め設定された異なるデバイス間の周波数オフセット適応要件値に基づいて予め算出して得られた指定デバイスの予め定められた各時刻比較周期のコードブロック挿入基準値を得る前記ステップの前に、前記指定デバイスで使用される通信帯域幅、所定タイムスロット数及び1つのコードブロックに含まれる情報量メトリックユニットの数に基づいて前記通信帯域幅の1つのタイムスロットでの単位時間長内に含まれるコードブロック数を算出し、前記単位時間長が前記時刻比較周期に対応する時間長であるステップと、
前記単位時間長内に含まれるコードブロックの数と予め設定された周波数オフセット適応要件値との比を算出し、前記単位時間長内に必要とされるアイドルブロックの数の最小値を取得し、前記単位時間長内に含まれるコードブロックの数と前記アイドルブロックの数の最小値とに基づいて単位時間長内のセルに使用されるコードブロックの数を算出するステップと、
前記単位時間長内におけるセルに用いられるコードブロックの数を、まず各セルを構成する対応するコードブロックの数で割り、1つのマルチフレームを構成する対応するセルの数で割り、算出された数値の整数値を単位時間長内に伝送可能なセルのマルチフレームの数とするステップと、
前記単位時間長内に伝送可能なマルチフレームの数と、前記各セルを構成する対応するコードブロックの数と、1つのマルチフレームを構成する対応するセルの数とを乗算して、前記単位時間長内に伝送可能なマルチフレームの数が占用する必要があるコードブロックの数を取得するステップと、
前記単位時間長内に含まれるコードブロックの数と、前記単位時間長内に伝送可能なマルチフレームの数とによって占有される必要があるコードブロックの数との間の差を算出して、前記各時刻比較周期における前記指定デバイスのコードブロック挿入基準値を取得するステップと、をさらに含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
所定時間長内の前記各時刻比較周期において前記時刻オフセット値が検出された場合、前記方法は、
前記指定デバイスによって前記各時刻比較周期における前記時刻オフセット値に対応するコードブロックの数を取得した後、前記指定デバイスによって前記各時刻比較周期における前記時刻オフセット値に対応するコードブロックの数が前記各時刻比較周期における前記指定デバイスのコードブロックの最終挿入値とし、所定時間長内における連続する複数回の前記最終挿入値を取得するステップと、
前記連続複数回の前記最終挿入値の平均値を新しいコードブロック挿入基準値とし、又は、前記連続複数回の前記最終挿入値の加重平均値を新しいコードブロック挿入基準値とするステップと、をさらに含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記周波数オフセット適応要件値が調整範囲の残量保留ニーズを有する場合、前記方法は、
予め設定された異なるデバイス間の周波数オフセット適応要件値に基づいて予め算出して得られた指定デバイスの予め定められた各時刻比較周期のコードブロック挿入基準値を得る前記ステップの後に、前記残量保留ニーズに対して、単位時間長内に伝送される必要のあるセルのマルチフレームの数を確定するステップと、
前記単位時間長内に伝送される必要のあるセルのマルチフレームの数を、各セルを構成する対応するコードブロックの数と1つのマルチフレームを構成する対応するセルの数に乗算して、前記単位時間長内に伝送される必要があるセルのマルチフレームの数を取得するために占有されるコードブロックの数を取得するステップと、
前記単位時間長内に含まれるコードブロックの数と、前記単位時間長内に伝送される必要があるセルのマルチフレームの数によって占有される必要があるコードブロックの数との間の差を算出して、前記各時刻比較周期における前記指定デバイスのコードブロック挿入基準値の更新値を取得するステップと、
前記コードブロック挿入基準値の更新値を前記コードブロック挿入基準値とするステップと、さらに含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記参考基準時刻に変動が生じた場合、
指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻と参考基準時刻との間の時刻オフセット値を検出する前記ステップの前に、変動が発生する前の参考基準時刻を第1の時刻として、前記第1の時刻における波動方向及び変動値を確定するステップと、
前記波動方向の逆方向において、現在の参考基準時刻が前記第1の時刻に等しくなるまで、現在の参考基準時刻を指定された時刻校正値に毎回調整し、前記指定された時刻較正値は、所定時間長値以下であるステップと、をさらに含む、
請求項1から11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
前記セルは、固定長、固定フォーマット特徴を備える1組の基本ユニットであり、前記セルは、移動通信事業者の規格定義の細粒度基本ユニットを含む、
請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻と参考基準時刻との間の時刻オフセット値を検出するように構成される時刻検出モジュールと、
前記時刻オフセット値に対応するコードブロックの数を算出するように構成されるコードブロック算出モジュールと、
前記指定デバイスを制御し、前記コードブロックの数に従って送信されるセルストリームに所定タイプのコードブロックを挿入して、前記指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻を前記参考基準時刻に調整するように構成されるコードブロック挿入モジュールと、を含む、
セルストリームの送信デバイス。
【請求項15】
少なくとも1つのプロセッサと、
少なくとも1つのコンピュータプログラムが記憶され、前記少なくとも1つのコンピュータプログラムが前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに請求項1から13のいずれか1項に記載のセルストリームの送信方法を実現させるメモリと、を含む、
ネットワークデバイス。
【請求項16】
コンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、請求項1から13のいずれか1項に記載のセルストリームの送信方法が実現される、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は2021年9月10日に提出された中国特許出願NO.202111061216.5の優先権を主張し、当該中国特許出願の内容を引用をもってここに援用する。
【0002】
本願は、通信ネットワークの分野に関し、具体的には、セルストリームの送信方法、セルストリームの送信デバイス、ネットワークデバイス及びコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
通信ネットワークにおいてセルを利用して顧客業務を伝送する場合、異なるデバイスのシステム動作クロックには周波数オフセットが存在することから、セルストリームが異なるデバイスにおいて表現する速度が一致せず、ネットワークにおいてデバイス間でセルストリーム速度の安定を保つことが難しく、セルストリーム間の位相位置が不安定かつ不確定になっている。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本願の実施例は、指定デバイスにおけるセルの実際送信時刻と参考基準時刻との間の時刻オフセット値を検出するステップと、前記時刻オフセット値に対応するコードブロックの数を算出するステップと、前記指定デバイスを制御し、前記コードブロックの数に従って送信されたセルストリームに所定のタイプのコードブロックを挿入して、前記指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻を前記参考基準時刻に調整するステップと、を含むセルストリームの送信方法を提供する。
【0005】
本願の実施例は、指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻と参考基準時刻との間の時刻オフセット値を検出するように構成される時刻検出モジュールと、時刻オフセット値に対応するコードブロックの数を算出するように構成されるコードブロック算出モジュールと、指定デバイスを制御し、コードブロックの数に従って送信されたセルストリームに所定タイプのコードブロックを挿入して、指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻を参考基準時刻に調整するように構成されるコードブロック挿入モジュールと、を含むセルストリームの送信デバイスを提供する。
【0006】
本願の実施例は、少なくとも1つのプロセッサと、少なくとも1つのコンピュータプログラムが記憶され、前記少なくとも1つのコンピュータプログラムが前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに本願実施例におけるセルストリームの送信方法を実現させるメモリと、を含む、ネットワークデバイスを提供する。
【0007】
本願の実施例は、コンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、本願実施例におけるセルストリームの送信方法が実現される、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供する。
【0008】
本願の上記実施例と他の態様及びその実現方式については、図面の説明、具体的な実施形態及び請求項においてより多くの説明を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本願実施例によるネットワークにおけるセル伝送プロセスを示す模式図である。
図2】本願実施例による複数のセルストリームを1つのセルストリームに集約した構造模式図である。
図3】本願実施例によるデバイス内部セル業務処理プロセスを示す模式図である。
図4】本願実施例におけるセルが順次伝送されるプロセスを示す模式図である。
図5】本願実施例における802.3規格で定義された64/66符号化ルールを示す。
図6】本願実施例におけるセルストリームにアイドルブロックが挿入された後のセル構造模式図を示す。
図7】本願実施例によるセルマルチフレームの構造模式図を示す。
図8】本願実施例におけるセルストリームの送信方法の概略フローチャートを示す。
図9】本願実施例による業務処理デバイスの構造模式図を示す。
図10】本願実施例におけるセルストリームの送信デバイスの構造模式図を示す。
図11】本願実施例を実施するための例示的なネットワークデバイスの概略ブロック図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本願の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下において図面を組み合わせて本願の実施例について詳細に説明する。なお、本願における実施例及び実施例における各特徴は矛盾しない限り互いに任意に組み合わせることができる。
【0011】
本願の幾つかの実施形態において、ユーザネットワーク情報トラフィックの急速な増加は、通信ネットワーク情報伝送帯域幅の急速な発展を促し、通信デバイスのインタフェース帯域幅速度は、10M(メガビット/秒)から100Mに向上し、さらに1G(ギガビット/秒)、10Gまで向上し、現在100Gの帯域幅速度に達し、市場では大量の商用100Gの光モジュールが既に販売されている。
【0012】
高帯域幅アプリケーションにおいて、ネットワークは、依然として、電力、銀行、鉄道などの専用線顧客業務のような既存の低レートの専用線サービスとの互換性が求められ、このような顧客が購入する専用線帯域幅には、設備ネットワークインタフェース帯域幅より大幅に小さく、比較的安定した帯域幅レートが必要とされるが、帯域幅業務サービスのサービス品質に対する要求は非常に高く、帯域幅を保証し(自分が使用しなくても他の単位と共有しない)、物理的に分離し、且つ他の顧客業務に影響されない必要がある。ネットワーク上に高帯域幅サービスと低帯域幅サービスが同時に存在する場合、異なるサービス間で厳密に物理的な分離を行い、互いに徹底的に影響を受けないことが要求され、通常採用される方式はセル伝送である。
【0013】
図1は、本願実施例によるネットワークにおけるセル伝送プロセスを示す模式図である。図1において、当該ネットワークにおける通信リンク上の4つのノードデバイス、デバイス1、デバイス2、デバイス3及びデバイス4を例示している。図1に示すように、当該通信リンク上の伝送データ構造は、セルストリームであり、セルは、固定長、固定フォーマット特徴を備える基本ユニットであり、各セルには、セルのシリアル番号が付加され、異なるセル上のシリアル番号は、異なるセルを区別するために使用することができ、これにより、異なるセルに顧客業務を担持する。
【0014】
図1におけるデバイスの数は、単なる例示である。実際の応用環境及びニーズに応じて、当該通信リンク上のノードデバイスを柔軟に設置することができる。
【0015】
図1において、デバイス1は、システム作動クロック周波数clock 1に従って系列セルを送信することができ、デバイス2は、システム作動クロック周波数clock 2に従って系列セルを送信し、デバイス3は、システム作動クロック周波数clock 3に従って系列セルを送信する。
【0016】
各個別のセル伝送帯域幅が小さいため、顧客業務は複数のセルにおいて同時に伝送することができ、複数のセルを介して顧客業務を担持する速度を大きくすることができる。つまり、顧客業務帯域幅が比較的小さい場合、1つのセルを選択して担持伝送し、顧客業務の速度が比較的大きい場合、複数のセルにおける伝送を選択することができる。顧客業務速度と担持する必要があるセルの数とが関連付けられている場合、通信リンクは、異なる速度での顧客業務を担持することができ、様々な異なる帯域幅ニーズの顧客業務が解決される。また、セル間は厳密に分離されているため、異なる顧客業務間で厳密な物理的分離を実現することができる。図1に示される各セルは、独立して担持される基本ユニットであり、各セルには、1つの顧客業務のみを担持することができる。幾つかの適用シナリオにおいて、各セルには、複数のサブスロットが分割されてもよく、各サブスロットには、1つの顧客業務のみが担持され、顧客業務は、1つ又は複数のサブスロットにおいて担持されてもよく、異なる顧客業務は、異なるサブスロットにおいて担持され、顧客業務間で完全な分離を実現し、このような方式もセル担持モードに属し、本願の範囲に属する。本願のセル(基本ユニットとも呼ばれる)は、固定長、固定フォーマット特徴を備える1組の基本ユニットであり、各基本ユニットは、1つの全体として、サブスロットを分割しなくてもよく、各基本ユニットの内部に多くのサブスロットを分割してもよく、顧客業務は、異なるサブスロットで担持されてもよく、どのような方式であっても本願の範囲内に属する。
【0017】
図1において、セルストリームは、最初のノードデバイスから送信されるため、セルストリームの真の速度は、最初のノードデバイスの速度によって決定されることができる。イーサネット規格の規定において、デバイスイーサネットインタフェースの動作クロック周波数の周波数オフセットは最大で正負100PPM(PPM:百万分の1単位)内にあることが許容され、セルの伝送時の速度がデバイスのシステム動作クロック周波数に影響されるため、異なるデバイスのシステム動作クロック間に周波数オフセットが存在し、セルストリーム速度が不安定になる可能性がある。
【0018】
デバイス2を例として、デバイス2においてデバイス1から伝送されたセルストリームを受信し、セルストリーム速度はデバイス1の動作クロック周波数によって決定され、同時にデバイス2もデバイス2の動作クロック周波数に従ってセルストリームをデバイス3に送信し、デバイス2とデバイス1のクロックとの間に周波数オフセットが存在する可能性があるため、デバイス2におけるセルストリームの受信速度とセルストリームの送信速度とが一致しない可能性がある。セルストリームの受信速度がセルストリームの送信速度より大きい場合、一部のセルは送信できず、デバイス2にセルが蓄積され、最後にバッファオーバーフローを引き起こし、サービス中断が発生する。セルストリームの受信速度がセルストリームの送信速度未満である場合、デバイス2で送信されたセルストリームは不十分であり、これにより、リードオフ現象が引き起こされる。
【0019】
異なるデバイス間で動作クロックの周波数が一致しないという問題を解決するために、セルに適切なアイドル情報ブロック(IDLEブロック)を追加してセルストリームを速度調整する必要がある。しかし、IDLEブロックを追加することによって、各デバイスにおけるセルの受信時刻、送信時刻が不確定で、セルストリーム間の位相位置がランダムで不安定になる可能性がある。
【0020】
図2は、本願実施例による複数のセルストリームを1つのセルストリームに集約した構造模式図である。
【0021】
図2に示すように、幾つかの応用シーンにおいて、複数のアクセスリンクのセルストリームは、1つのリンク、例えば、第1のリンクの一部のセルの業務フロー、第3のリンク上の一部のセルの業務フローを第2のサービスストリームに集約することができ、3つの方向のセルストリームは、第2のリンク上で1つのセルストリームに集約される。2つ又は複数の方向からのセルストリームが存在するため、異なる方向からのセルストリームのクロック周波数が一致しない場合、送信方向のセルストリーム速度がすべての異なる方向セルストリームからの速度と一致せず、直接集約することができず、すべての方向のセルストリームの速度を同じ速度に調整した場合に限り集約することができる。
【0022】
上記内容から分かるように、デバイスクロック周波数に差がある場合、セルストリームが異なるデバイスで表現する速度が一致せず、異なるノードでサービスを伝送する際に困難をもたらし、特に異なる方向の2つのセルストリームは、速度が一致しない場合、1つのセルストリームに集約できない。如何にしてセルがネットワーク上で正常に伝送されることを保証するかは、各ノードのデバイスクロックの影響を受けず、現在、セルを用いて顧客業務を伝送するときに解決する必要がある問題である。セル電流位相位置は、各デバイスがセル送信を開始する開始時刻に関連し、デバイスの電源オン送信時刻はランダムであり、クロック周波数同期モードを採用して、全てのネットワークデバイスのシステムクロック周波数を一致させ、セルストリームの速度を一致させてもよいが、セル電流位相位置が一致しない可能性があり、セル位相位置が毎回の電源オン後の動作時刻に関連するため、セル位相位置はランダムで安定しない。
【0023】
デバイス間でセルの速度同期を実現しても、セル間の位相関係は一時的に安定するにすぎず、毎回電源オン後のセル間の位相位置もランダムであり、デバイスの電源オン時刻、電源オン瞬時状態に関係する。セル間の位相位置を一定で安定させることができないため、セルストリームに担持する顧客業務に余計な遅延時間をもたらす。
【0024】
幾つかの実施形態において、1つのデバイスにおいて、上流から送信されたセル位相位置と自デバイスにより下流に送信するセル位相位置とが一致せず、セル位相シフト現象が存在し、セル位相シフトが確定しないと、デバイスは、上流からのセルを受信した後、送信機会を失い、セルを直接送信することができず、先にキャッシュする必要がある。
【0025】
図3は、本願実施例によるデバイス内部セル業務処理プロセスを示す模式図である。
【0026】
図3に示すように、デバイス内部は、セル受信モジュール310と、セル処理モジュール320と、キャッシュと、速度調整モジュール330と、セル送信モジュール340とを含んでもよい。
【0027】
セル受信モジュール310は、上流セルを受信し、受信した上流セルをセル処理モジュール320に送信するように構成される。セル処理モジュール320は、受信した上流セルをセル処理し、セルの顧客内容を抽出するように構成される。キャッシュ・速度調整モジュール330は、顧客コンテンツに対してキャッシュ及び速度調整を行うように構成される。セル送信モジュール340は、速度調整されたセルを送信セルに再カプセル化し、送信時刻に到達すると、送信セルに対して送信出力を行うように構成される。送信ポート速度と上流受信ポート速度が異なれば、送信セルの位相と受信セルの位相位置とは、浮動的で確定されない。例えば、3つの異なる受信方向のポート速度は異なり、送信方向に収束するセル速度は、3つの受信方向のいずれの方向の速度とも異なる。
【0028】
上記図2において、クロック同期モードを採用しても、すべてのデバイスのクロック周波数は一致を保持するが、デバイス23における受信側ポートセルと送信ポートセルとの間に存在する位相差問題は解決できない。
【0029】
図2のデバイス23において、3つの方向のセルを集約して統合する必要があり、異なる方向からのセル速度は同じであるが、異なる方向のセル位相は異なり、多方向から一方向の収束モードでは、常に受信端の一部方向のセル位相と送信端セルとの間の位相にずれが存在し、デバイスはキャッシュにより解決する必要がある。
【0030】
例えば、1つの固定時刻において、デバイス12がデバイス23に送信したセルの順番番号がセル5であり、デバイス22がデバイス23に送信したセルの順番番号がセル40であり、デバイス32がデバイス23に送信したセルの順番番号がセル90であり、デバイス12とデバイス22とデバイス32とが同じ時刻で送信したセルの位相が一致せず、それぞれ5番のセル、40番のセル、90番のセルであり、デバイス23が本時刻に送信したセルの順番番号がセル40である。デバイス22からの40番のセルの内容は、直ちに送信されてもよいが、デバイス12からの受信された5番のセルの内容と、デバイス32からの90番のセルの内容とは、キャッシュされ、待機する必要があり、対応するセルの送信時点まで待ってから送信できる。受信端と送信端セルとの間の位相オフセットが大きいほど、バッファ量が大きく、位相オフセットが小さいほど、バッファ量が小さくなる。受信セルの位相と送信セルの位相との間の位相差の浮動範囲を満たすために、最大キャッシュに従って設計する必要があり、大量の顧客業務情報を事前にキャッシュして、位相差の浮動過程における最大浮動範囲を満たす必要があるが、これは顧客業務に余計な遅延時間をもたらす。
【0031】
図4は、本願実施例におけるセルが順次伝送されるプロセスを示す模式図である。
【0032】
本願実施例において、顧客業務を担持するセルは、通常、固定長及び固定フォーマットの情報集合である。図4に示すように、セル1、セル2、セル3、セル4、……、セルn-2、セルn-1及びセルnにおいて、各セルの長さは一定であり、各セルは順番に送信し、セルは順番に循環して送信する。
【0033】
本願実施例において、セルは、固定長及び固定フォーマット特徴を備える1組の情報ビットストリームセットであり、情報ビットストリームセットは、様々な具体的に形態であってもよく、例えば、固定長及び固定フォーマットのイーサネットパケットであってもよく、セルは、固定長の特定の符号化ブロックグループであってもよい。
【0034】
特定の符号化ブロックは、8/10(8ビット/10ビット)符号化ブロック、64/66(64ビット/66ビット)符号化ブロックなどの様々な符号化方式を含んでもよい。イーサネットネットワークにおいて、イーサネットパケットはリンク上で伝送されるとき、符号化ブロック、例えば、8b/10b符号化ブロック又は64/66符号化ブロックに変換される必要がある。固定長のイーサネットパケット情報スライスは、符号化された後、固定長のコードブロックグループとして示され、高速イーサネットインタフェースにおいてメッセージは、例えば、64/66コードブロックに変換することができる。
【0035】
説明の便宜上、以下では、固定長の64/66符号化ブロックグループのセルを例として説明し、例示的に、例示的なセルは、Sコードブロック、Dコードブロック及びTコードブロックからなる。例示的なセルは、Sコードブロックで開始され、中間がいくつかのDコードブロックであり、最後にTコードブロックで終了し、Sコードブロックがセルの開始フラグであり、Dコードブロックがセルの本体部分であり、Tコードブロックがセル終了フラグを示す。イーサネットパケットが8/10符号化ブロック又は他の固定長の符号化ブロックに符号化される場合、処理方式は固定長の64/66符号化ブロックと同じであり、本願では改めて説明しない。他のタイプのセルフォーマットについても同様に原理を実現する。
【0036】
図5は、本願実施例における802.3規格で定義された64/66符号化ルールを示す。
【0037】
図5に示すように、イーサネットデータパケットが64/66符号化されるとき、64ビットの顧客データコンテンツ符号化は、長さが66ビットの情報ブロックとなり、66ビット長のコードブロックの最初の2ビットは、同期ヘッダビット(図5のsync)である。これらの66ビット長の符号化ブロックは2種類に分けられ、1種類はデータブロック(即ち、データブロック、Dブロックと略称する)であり、1種類は制御ブロックである。データブロックの最初の2ビットは「01」であり、データブロックの後の64ビットは顧客情報コンテンツである。制御ブロックにおける最初の2つのビットは「10」であり、後の64ビットのうちの1番目のバイトは制御フィールド類型ドメイン(Block Byte Field)であり、制御フィールドは8ビットからなり、本制御ブロックのタイプを示すために用いられる。制御ワードタイプフィールドによれば、コンテンツ制御ブロックは、アイドルブロック(IDLEブロック、制御フィールドコンテンツは0x1E)、Sブロック(制御フィールドコンテンツは0x78)、Oブロック(制御フィールドコンテンツは0x4B)、Tブロック(Tブロック分T 0からT 7の8種類、制御ワードフィールドコンテンツはそれぞれ0x87、0x99、0xAA、0xB 4、0xCC、0xD 2、0xE 1、0xFF)に分けられる。例示的に、当該制御ブロックは複数種類あり、異なる意味を示すために用いられ、例えば、メッセージ開始指示ブロックであるSブロックは、メッセージの最初ブロックであることを指示するように構成され、メッセージ終了指示ブロックであるTブロックは、メッセージテールブロックであることを指示するように構成され、Tブロックにおいて、T0からT7の8種類(異なるTブロックは、メッセージテール機能を示すほか、Dブロック機能を備え、異なる顧客情報を携帯し、T 0は0バイトの顧客情報を携帯し、T 1に1バイトの顧客情報を携帯し、順次類推する)まで細分化されてもよく、その他の制御ブロックには、故障情報指示ブロックであるOブロック、アイドル情報ブロック(即ち、IDLEブロック、Iブロックと略称する)がある。
【0038】
イーサネットパケットは符号化された後、コードブロックストリームとなり、コードブロックストリームはSブロックで始まり、中間はDブロックであり、最後にTブロックで終わり(即ちSブロック+Dブロック+Tブロック)、前後の2つのパケットコードストリームブロックの間に部分IブロックとOブロックが存在する。Iブロックはアイドルブロックであり、パケット間にアイドルがある場合、データパケットがない場合、Iブロックでパディングする。
【0039】
図6は、本願実施例におけるセルストリームにアイドルブロックが挿入された後のセル構造模式図を示す。
【0040】
図6に示すように、セル2とセル3との間には、1つのIブロックが挿入され、セルn-1とセルnとの間には、1つのIブロックが挿入されている。幾つかの実施形態において、障害情報を伝送するためのOブロックがセル間に存在してもよい。
【0041】
本願実施例において、Iブロック(即ち、IDLEブロック)及びOブロックは、顧客業務と無関係の符号化ブロックとして使用され、セル間のアイドル位置のパディングに加えて、速度適応のために使用されてもよい。挿入したIブロック又はOブロックが増加し、有効な業務フローの割合が減少し、サービス速度が低下することに相当し、パディングされたI又はOブロックが減少すると、有効な業務フローの割合が増加し、サービス速度が増大することに相当する。イーサネット規格において定義されたクロック周波数オフセット範囲は正、負の100Mであり(即ち、総範囲のサイズが200PPMである)、顧客業務ストリームにおけるIDLEブロックの数を増減することにより、異なるデバイス間に存在する周波数オフセットを適応させることができる。
【0042】
よって、本願実施例によるセルストリームの送信方法は、IDLEブロックの数及び/又はOブロックなどの、顧客業務に関連しない符号化ブロックの数を調整することにより、セルストリームの送信時刻を調整して、セルストリームの送信時刻を参考基準時刻と一致させることができ、すべてのデバイス時刻同期及び参考基準時刻が一致する場合に、すべてのデバイスセルストリームの送信時刻が一致し、すべてのデバイスによって送信されたセル間の速度が安定し、位相位置が一定であることを実現する。本願実施例による技術案において、IDLEブロック及びOブロックを使用して速度調整を実行してもよく、速度調整用のIDLEブロック及びOブロックをまとめて特定のコードブロックと称し、特定のコードブロックの挿入数を調整することによりセルの送信時刻の調整を実現する。セルストリーム速度が一定であり、位相位置が安定した後、同一のデバイスにおけるすべての受信端によって受信されたセル位相と送信端によって送信されたセル位相との間の位相位置差も安定する。受信端によって受信されたセル位相と送信端によって送信されたセル位相との間の位相位置差が常に一定であり、デバイス内部がセルを処理するときに余分なバッファを追加することなく受信端と送信端セルとの間の位相差値の変動による影響が解決され、デバイスは、送信端において位相位置に基づいて業務を適切に構成する必要があり、セルは、デバイスの内部で受信処理を実行した後、バッファ待ちを必要とせずに直ちに送信することができ、これにより、セル担持業務のデバイス内部での遅延時間を低減する。
【0043】
図7は、本願実施例によるセルマルチフレームの構造模式図を示す。
【0044】
本願実施例において、予め取得された細粒度スライス技術企業標準規格、例えば移動通信事業者企業基準に従って、1つの細粒度基本ユニット(Fine Grain Base Unit、fg-BU)を定義し、1つの細粒度基本ユニットは本願において定義された1つのセルである。移動通信事業者企業基準における各細粒度基本単位は、197個の66ビットのコードブロックから構成されてもよい(1つのSブロック+195個のDブロック+1個のTブロック)。各細粒度基本ユニットにはシリアル番号フラグフィールドがあり、シリアル番号値は一定の順序で0から19まで変化し、このように20個の細粒度基本ユニット(即ち20個のセル)は1つの細粒度単位のマルチフレーム構造(即ち、セルマルチフレーム)を構成し、1つの細粒度基本ユニットのマルチフレームはシリアル番号値0からシリアル番号値19の20個の細粒度基本ユニットからなる。
【0045】
各細粒度基本ユニットにおいて24個のサブスロットが分割され、20個の細粒度基本ユニットにおいて計480個のサブスロットがあり、顧客業務は任意の数のサブスロットにおいて担持されることを選択することができる。細粒度基本ユニットは、フレキシブルイーサネット(Flex E)の1つの5Gレート(ビット/秒)タイムスロット又は複数の5Gタイムスロットで伝送され、FlexEインタフェースで担持され送信される。細粒度基本ユニットが1つの5GレートのFlexEスロットで担持される場合、細粒度基本ユニットにおける各サブスロット帯域幅は10M(メガビット/秒)である。
【0046】
1つの細粒度基本ユニットを1つのセルとし、本願の実施例によるセルストリームの送信方法によれば、基準参照時刻と細粒度基本ユニットの送信時刻との間の差分により、挿入する必要があるアイドルコードブロックの数を取得し、細粒度基本ユニットの間に適量のアイドルブロックを挿入することにより、細粒度基本ユニットの送信時刻を参考基準時刻に一致させ、全てのデバイスが送信ポートで細粒度基本ユニットを送信する送信時刻の一致を保持することを実現する。
【0047】
図8は、本願実施例におけるセルストリームの送信方法の概略フローチャートを示す。図8に示すように、本願の実施例におけるセルストリームの送信方法は、以下のステップS810~S830を含むことができる。
【0048】
S810において、指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻と参考基準時刻との間の時刻オフセット値を検出する。
【0049】
S820において、時刻オフセット値に対応するコードブロックの数を算出する。
【0050】
S830において、指定デバイスを制御し、コードブロックの数に従って、送信されるセルストリームに所定のタイプのコードブロックを挿入して、指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻を参考基準時刻に調整する。
【0051】
本願実施例によるセルストリームの送信方法において、セルの実際の送信時刻は、セルが実際に送信するときのクロック時刻である。
【0052】
本願実施例によるセルストリームの送信方法によれば、指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻と参考基準時刻との間の時間オフセット値を検出した後、時間オフセット値に基づいて挿入される必要があるコードブロックの数を算出し、指定デバイスがセルを送信するとき、必要に応じて挿入されるコードブロックの数に従って送信されたセルの間に指定のコードブロックが挿入され、これにより、セルの実際の送信時刻が参考基準時刻に調整され、セルの送信速度及び送信位相の調整が実現され、それにより、セル間の速度同期及び位相位置が常に安定し、同速度、同位相の状態に達し、セル遅延時間が低減する。
【0053】
幾つかの実施形態において、ステップS810は、以下のステップS11~S13を含んでもよい。
【0054】
S11において、参考基準時刻に基づいて指定デバイスにおける所定のシリアル番号を有するセルを、時刻の比較を行う必要がある参考セルとして選択する。
【0055】
S12において、参考基準時刻に基づいて時刻比較周期を確定する。
【0056】
S13において、各時刻比較周期において、参考セルのセルの実際の送信時刻と参考基準時刻との間の時刻オフセット値を検出する。
【0057】
上記ステップS11~S13により、参考基準時刻に基づいて対比すべきセルを参考セルとして選択し、参考セルの実際の送信時刻と参考基準時刻とを合わせる。例えば、参考基準時刻に基づいてセルシリアル番号が0であるセル(セル0と略称する)を参考セルとして選択してもよく、その他のシリアル番号セルを参考セルとして選択してもよく、セル0を参考セルとして選択する場合、セル0が当該参考基準時刻において送信されたか否か(即ち、取得された参考基準時刻を送信セル0の参考基準時刻とする)を検出し、セル0がいつ送信されたか(即ち、セル0の実際の送信時刻)が検出されると、指定デバイスの送信端がセルを送信する際にセルシリアル番号が0のセルの送信時刻を提供し、セル0の実際の送信時刻と参照基準時刻を比較して、セル0の実際の送信時刻と参照基準時刻との間の時刻オフセット値を得る。
【0058】
幾つかの実施形態において、参考基準時刻は、所定の時刻取得方式によって得られた、セルに対応するグローバルクロックの時刻値、グローバルクロック属性を有するパルス出現時刻値、及びセルが送信を期待する時刻値のうちのいずれか1つを含み、時刻比較周期は、連続する2回の参考基準時刻間の時間長値であり、所定時刻取得方式は、指定デバイスがサポートする1588機能の校正方式、グローバルポジショニングクロック信号及び外部クロック源のいずれかを含む。
【0059】
本願の実施例によるセルストリームの送信方法において、時刻比較周期は、参考基準時刻の出現周期と理解されてもよく、連続して2回出現する参考基準時刻間の時間長値を時刻比較周期としてもよい。幾つかの実施形態において、各連続する2回の参考基準時刻間の時間長値は等しい時間長値であってもよく、即ち、参考基準時刻は、等周期で出現してもよい。
【0060】
本願実施例によるセルストリームの送信方法において、参考基準時刻におけるセルに対応するグローバルクロックの時刻値、グローバルクロック属性を有するパルス出現時刻値、又はセルが送信を期待する時刻値は、少なくとも以下の方式のうちのいずれか1つによって取得された時刻値、つまり、指定デバイスによってサポートされている1588機能の校正モード、グローバルポジショニング(Global Positioning System、GPS)クロック信号及び外部クロック源であってもよい。
【0061】
本願実施例によるセルストリームの送信方法において、現在、ほとんどのデバイスは、1588機能又は外部時間入力機能をサポートする。IEEE 1588プロトコルのフルネームは、ネットワーク測定及び制御システムの精密クロック同期プロトコル標準であり、ネットワーク上のデバイスが時間同期を実現する標準プロトコルである。IEEE 1588の基本的な機能は、分散型ネットワーク内のすべてのクロックを最適なクロックと同期させることである。マスタデバイスとスタンバイデバイスとの間は、1588メッセージのやり取りにより、マスタデバイスとスタンバイデバイスとの間の光ファイバ遅延時間と、マスタデバイスとスタンバイデバイスの2台のデバイスとの間のクロック差分値をテストすることができ、スタンバイデバイスは、クロック差分値により校正を行うことにより、スタンバイデバイスのクロックとメイン用デバイスクロックとを同期させる。
【0062】
幾つかの実施形態において、1588機能によってネットワーク上のすべてのデバイス間の時間同期を実現し、ネットワークデバイスの動作時間と基準クロック源の時間との一致を保持することができる。1588機能を有しないデバイスは、GPSクロック源機能を提供し、GPSクロック信号によって時間情報を提供する。GPSクロック源機能がない場合、デバイスは、外部クロック源インタフェースを介して外部クロック源のクロック信号を受信し、外部クロック源を介して参考基準時刻情報を提供してもよい。
【0063】
本願の実施例によるセルストリームの送信方法において、上記実施形態に従って参考基準時刻を取得した後、参考基準時刻に基づいて参考セルを選択することができる。例えば、参考基準時刻に送信されたい所定のセルシリアル番号を有するセルを参考セルとする。当該シナリオにおいて、固定された時刻比較周期が存在し、時刻比較周期は、上記方法によって取得した参考基準時刻に基づいて確定された比較周期であることに加えて、時刻比較周期は固定である。
【0064】
例示的に、本願の幾つかの実施形態において、当該参考基準時刻の出現周期は、当該参考基準時刻に対応する秒パルスの出現周期であってもよい。参考基準時刻に対するクロック同期情報値がデバイスにある場合、デバイスは、秒パルス方式でデバイスにおける全てのボード、モジュールに時間同期情報を提供することができる。秒パルス方式は、1つの単一パルス信号であり、パルスが出現したとき、本パルスが出現する時刻が国際標準時間の1秒時刻であることを示す。時間校正の場合、全世界計時デバイスの秒パルスが同時に出現し、すべてのデバイスの整秒時刻が同一時刻であり、互いに完全に揃う。
【0065】
上記実施形態において、参考基準時刻に対応する秒パルスを提供する出現周期を時刻比較周期としてもよい。即ち、秒パルスを時刻比較の算出周期として、整数秒における送信セルの実際の送信時刻と参考基準時刻との間の時刻オフセット値を算出し、即ち、1秒毎に時刻オフセット値を算出する。
【0066】
例示的に、本願の幾つかの実施形態において、1秒頻度で時刻差を算出する以外に、100ミリ秒、又は10ミリ秒、又は1ミリ秒の時刻比較周期に従って時刻差を算出してもよく、処理原理は1秒の時刻比較周期の処理原理と同一である。
【0067】
幾つかの実施形態において、参考基準時刻は、参考セルが毎回出現するときの期待基準時刻であり、参考セルは、指定デバイスから予め選択された所定のシリアル番号を有するセルである。
【0068】
幾つかの実施形態において、ステップS810は、以下のステップS14及びS15を含んでもよい。
【0069】
S14において、参考セルの期待基準時刻の期待出現周期を時刻比較周期とする。
【0070】
S15において、各時刻比較周期において、参考セルの実際の送信時刻と参考セルの参考基準時刻(即ち、期待基準時刻)との間の時刻オフセット値を検出する。
【0071】
上記ステップS14及びS15により、参考セルに基づいて参考基準時刻を確定することができ、即ち、選択された参考セルに基づき、参考基準時刻は参考セルが毎回出現する時の期待基準時刻であり、これによって参考セルの実際送信時刻と期待基準時刻を合わせる。例えば、先に、セル番号が0であるセル(セル0と略称する)を参考セルとして確定し、その後、セル0の期待基準時刻を実際に使用する参考基準時刻として確定することができる。当該シーンにおいては、セル0の実際の送信時刻が確定的でないか又は固定されない可能性があり、これにより、セル0の実際の送信時刻と参考基準時刻の時刻比較操作の時刻が確定的でなく、固定しない可能性がある。しかし、セル0の期待出現周期は一定であり、時刻比較周期は期待出現周期に従って算出されるため、時刻比較周期も一定であり、時刻のオフセット値に基づいてコードブロックを挿入する場合、一定の時刻比較周期に従って操作する。
【0072】
上記内容から分かるように、指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻と参考基準時刻との間の時刻オフセット値を検出するときに、2つの実現方式を提供する。1つ目の方式は、参考基準時刻の出現時に、所定のシリアル番号を有するセルを、時刻の比較を行う必要がある参考セルとして選択し、参考セルの実際の送信時刻と参考基準時刻とを比較して、参考セルの実際の送信時刻と参考基準時刻との間のオフセット値を取得するというものであり、2つ目の方式は、参考セルが出現するとき、参考セルの実際の送信時刻と参考セルに対応する参考基準時刻(即ち、期待基準時刻)とを確定し、参考セルの参考基準時刻(即ち、期待基準時刻)と実際の送信時刻との間のオフセット値を検出して取得するというものである。
【0073】
また、上記内容から分かるように、本願実施例によるセルストリームの送信方法は、時刻比較周期の異なる実現方式を提供する。一例として、参考基準時刻の出現周期に従って時刻比較周期を確定してもよく、例えば参考基準時刻の秒パルスであり、一例として、ユーザ定義の時間長、例えば100ミリ秒、又は10ミリ秒、又は1ミリ秒の時刻比較周期に従って、セルの実際の送信時刻と参考基準時刻との間の時刻オフセット値を算出してもよく、一例として、参考セルをまず確定し、参考セルの期待出現周期を時刻比較周期としてもよい。
【0074】
実際の応用シーンにおいて、実際のニーズに応じて、時刻比較周期の異なる確定方式を柔軟に選択し、時刻比較周期に基づいて参考セルの実際の送信時刻と参考基準時刻との間の時刻オフセット値を検出する実現方式を選択することができ、本願では具体的に限定しない。
【0075】
幾つかの実施形態において、所定のシリアル番号を有するセルの時刻比較周期における出現回数が1より大きい場合、上記ステップS11は、以下のステップS21を含んでもよい。
【0076】
S21において、指定デバイスから、参考基準時刻に関連付けられた所定のシリアル番号を有するセルを参考セルとして選択し、2つの参考セルの間にN個の所定のシリアル番号を有するセルを間隔をおいて有し、Nは所定のシリアル番号を有するセルの時刻比較周期における出現回数である。
【0077】
上記実施形態において、時刻の比較において、時刻比較周期における参考セルの数を考慮する必要があり、時刻比較周期内に参考セルが複数回出現する場合、参考基準時刻に関連付けられたセルが時刻比較に関わるように選択して、比較周期内に検出された時刻オフセット値の正確性を向上させる。
【0078】
例えば、シリアル番号が0であるセルを選択して比較する場合、1つの時刻比較周期においてセル0が1000回出現し、1つの比較周期にはシリアル番号が0であるセルが1000個存在するが、1つの時刻比較周期内に参考基準時刻が1回しか現れないという比較モジュールは時刻の比較を行う際に、参考基準時刻に関連付けられたセル0のみを選択して比較し、2つの選択されたセル0の間には1000個の所定のシリアル番号を有するセルがある。例えば、1000回目のセル0、2000回目のセル0、3000回目のセル0、........... と逐次類推し、参考基準時刻に関連するセル0と参考基準時刻のみを選択して比較し、他のシリアル番号が0のセルは時刻比較に関与しない。
【0079】
別の例として、シリアル番号が0であるセルを選択して比較する場合、1つの時刻比較周期内にセル0が800回出現し、1つの比較周期には800個のシリアル番号が0であるセルが存在するが、1つの時刻比較周期内に参考基準時刻が1回しか現れないという比較モジュールは時刻比較を行う際に、参考基準時刻に関連付けられたセル0のみを選択して比較し、2つの選択されたセル0の間の間隔は800個の所定のシリアル番号を有するセルを有する。例えば、800回目のセル0、1600回目のセル0、2400回目のセル0、……と逐次類推し、参考基準時刻に関連するセル0と参考基準時刻のみを選択して比較し、他のシリアル番号が0のセルは時刻比較に関与しない。
【0080】
本願実施例によるセルストリームの送信方法において、時刻比較周期は、時刻比較活動を行う時間周期のサイズであると理解されてもよく、周期的に時刻の比較を行うことにより、時刻オフセット値を周期的に出力することで時刻オフセット値に対応するコードブロックの数を周期的に算出し、指定デバイスを周期的に制御し、送信されたセルストリームにコードブロックの数に従って所定のタイプのコードブロックを挿入することにより、セルストリームにおけるセルの実際の送信時刻を周期的に調整することを実現する。
【0081】
幾つかの実施形態において、時刻オフセット値は、予め定められた各時刻比較周期内に検出された時刻オフセット値であり、上記ステップS830は、ステップS31を含んでもよい。
【0082】
S31において、挿入指示信号を指定デバイスに送信して、各時刻比較周期し、挿入指示信号に基づいて指定デバイスを制御し、コードブロックの数に応じて、送信されたセルストリームに所定タイプのコードブロックを均一に挿入する。
【0083】
上記実施形態において、時刻オフセット値に基づいて時刻比較周期内に挿入される必要があるコードブロックの総数を算出した後、指定デバイスに挿入指示信号を提供し、挿入指示信号によって指定デバイスが時刻比較周期内で平均的に各挿入機会を分布するように制御することにより、挿入する必要があるコードブロックの総数に応じて指定デバイスが送信したセルストリームに所定タイプのコードブロックを均一に挿入する。
【0084】
幾つかの実施形態において、ステップS31は、ステップS41を含んでもよい。
【0085】
S41において、第1の挿入指示信号を指定デバイスに送信し、第1の挿入指示信号は、時刻比較周期及びコードブロック数を指示するために使用され、それにより、指定デバイスは、時刻比較周期及びコードブロック数に基づいて、各比較周期内の平均分布のコードブロック挿入位置及び各コードブロック挿入位置に均一に分布するコードブロック挿入数を確定する。
【0086】
上記実施形態において、第1の挿入指示信号によって時刻比較周期と時刻オフセット値に対応するコードブロック数を指定デバイスに送信することができ、指定デバイスは、時刻比較周期と当該コードブロック数とに基づいて時刻比較周期内に所定タイプのコードブロックを送信セルストリームに均一に挿入し、即ち、指定デバイスが自ら時刻比較周期と当該コードブロック数に基づいて送信セルストリームに所定タイプのコードブロックを均一に分布させる挿入位置を確定する。
【0087】
幾つかの実施形態において、ステップS31は、ステップS51及びS52を含んでもよい。
【0088】
S51において、各比較周期内において均一に分布するコードブロック挿入位置及び各コードブロック挿入位置に均一に分布するコードブロック挿入数を、各時刻比較周期内に挿入される必要があるコードブロックの数に従って設定する。
【0089】
S52において、均一に分布した各コードブロック挿入位置において、第2の挿入指示信号を指定デバイスに送信し、各第2の挿入指示信号は、現在のコードブロック挿入位置に挿入される必要がある均一に分布するコードブロック挿入数を示すために使用される。
【0090】
上記実施形態において、比較周期内の均一に分布するコードブロック挿入位置と各コードブロック挿入位置に均一に分布するコードブロック挿入数とを予め算出しておき、均一に分布した各コードブロック挿入位置において、第2の挿指示信号を指定デバイスに送信して、指定デバイスが現在時刻にコードブロック挿入を行い、予め算出された均一に分布するコードブロック挿入数を挿入することを指示することにより、時刻オフセット値に対応するコードブロック数に従って指定デバイスが送信したセルストリームに所定タイプコードブロックを均一に挿入することを実現する。
【0091】
本願の実施例によるセルストリーム送信方法において、指定デバイスのセル送信モジュールは、セルを送信し、挿入指示信号を受信した場合、セル間に特定コードブロックを挿入し、セルの送信時刻を調整し、セルの送信時刻と参考基準時刻を合わせることを実現する。
【0092】
参考セルがセル0であることを例として、セル0の送信時刻と参考基準時刻とを合わせた後、すべてのセルが順番に送信され、セル間に特定のコードブロックが挿入されて均一に分布されているため、セル0の後続のセル1、セル2、セル3などのセルが、自ずと、対応する一定の時刻に出力を送信する。ネットワーク上のすべての参考基準時刻は、国際標準時刻に基づき、すべての参考基準時刻が同じ時刻に出現し、すべてのデバイスにおいて参考セルの送信時刻が参考基準時刻に一致するとき、すべてのデバイスの送信セルは、同じ時刻に送信され、セルの送信速度が同じであり、送信位相が揃う。全てのデバイスの送信セル速度が同じであり、位相が揃った後、いずれか1つのデバイスにおいて、受信ポートによって受信されたセルと送信ポートによって送信されたセルとの間の位相位置は一定であり、同速度、同位相の状態に達し、セル遅延時間を減少させる。
【0093】
幾つかの実施形態において、時刻オフセット値に対応するコードブロックの数は、コードブロック挿入基準値及びコードブロック挿入補正値を含み、ステップS820は、ステップS61~S63を含んでもよい。
【0094】
S61において、予め設定された異なるデバイスの間の周波数オフセット適応要件値を取得し、算出して取得された指定デバイスが予め定められた各時刻比較周期のコードブロック挿入基準値を取得する。
【0095】
S62において、各時刻比較周期における時刻オフセット値に対応するコードブロックの数を、指定デバイスの各時刻比較周期のコードブロック挿入補正値とする。
【0096】
S63において、各時刻比較周期のコードブロック挿入基準値と各時刻比較周期のコードブロック挿入補正値との和を算出し、指定デバイスの各時刻比較周期の時刻オフセット値に対応するコードブロックの数を取得する。
【0097】
上記ステップS61~S63により、デバイス間の周波数オフセット適応要件値(周波数オフセット適応要件値)に応じて各時刻比較周期のコードブロック挿入基準値を算出し、時刻オフセット値に基づいて各時刻比較周期のコードブロック挿入補正値を算出することにより、各時刻比較周期において、挿入数がコードブロック挿入基準値であることを基礎として、コードブロック挿入補正値により挿入することを要するコードブロックの総数を調整することができ、異なるデバイス間の周波数オフセット適応要件値を満たし、算出効率を向上させることができる。
【0098】
本願の実施形態において提供されるセルストリームの送信方法において、セルは、固定長及び固定フォーマット特徴を備える1組の基本ユニットであり、セルは、移動通信事業者の基準によって定義される細粒度基本ユニットを含む。
【0099】
なお、本願実施例におけるセルは、移動通信事業者の規格によって定義された細粒度基本ユニットを含むがこれらに限定されず、実際の適用シナリオにおいて、実際のビジネスニーズに応じて定義された細粒度基本ユニットを用いてもよく、その他の通信事業者の規格によって定義された細粒度基本ユニットを用いてもよく、本願は具体的に限定しない。説明を簡単にするために、以下では、移動通信事業者の規格で定義された細粒度基本ユニットを例として、コードブロック挿入基準値の算出及び更新プロセスを説明するが、当該記述は、本解決手段の範囲又は実施可能性を制限するものではなく、移動通信事業者の規格が定義する以外の他の規格が定義する、又は他の方式で定義された細粒度基本ユニットの処理方法は、移動通信事業者の細粒度基本ユニットに対する処理方法と一致する。
【0100】
幾つかの実施形態において、前記セルストリームの送信方法は、ステップS61の前に、以下のステップS71~S75を含んでもよい。
【0101】
S71において、指定デバイスが使用する通信帯域幅、所定のスロット数及び1つのコードブロックに含まれる情報量単位の数に基づき、1つのスロットにおける通信帯域幅の単位時間長内に含まれるコードブロックの数を算出し、単位時間長は、時刻比較周期に対応する時間長である。
【0102】
単位時間長が1秒であり、移動通信事業者企業の細粒度スライス技術規格において決定されたセルの長さが197個の66コードブロックであることを例とすると、細粒度基本ユニットがフレキシブルイーサネット(Flex E)プロトコルにおける1つ又は複数の第5世代移動通信技術(The Fifth Generation Wireless Systems、5G)(ビット/秒)レートスロットにおいて担持される場合、細粒度基本ユニットが1つの5Gレートスロットに担持されることを例として、100GEイーサネットの帯域幅は103.125Gであり、1つの5Gスロットには毎秒(103.125G/20)/66=78125000個の66ビットのコードブロックがある。
【0103】
S72において、単位時間長内に含まれるコードブロック数と予め設定された周波数オフセット適応要件値との比を算出し、単位時間長内に必要なアイドルブロック数の最小値を取得し、単位時間長内に含まれるコードブロック数とアイドルブロック数の最小値に基づいて、単位時間長内のセル(細粒度基本ユニット)に用いられるコードブロック数を算出する。
【0104】
例えば、200PPMの周波数オフセット適応要件値に従って、1秒内の78125000個のコードブロックのうちの少なくとも78125000*200PPM=15625個のコードブロックがアイドルブロックであることが求められる(このアイドルブロックは、例えば、IDLEブロック、Iブロック、アイドルコードブロックと呼ばれてもよい)。アイドルコードブロック数を増減させることによって、異なるデバイス間で200PPMの速度偏差適応要件値を使用してコードブロックストリームの速度調整が達成され、こうすることで、所定の通信帯域幅は、1タイムスロットの1秒単位の時間長内で、細粒度基本ユニットのコードブロックとして最大78125000-15625=78109375のブロックを含むことができる。
【0105】
S73において、単位時間長内のセル(細粒度基本ユニット)に用いられるコードブロックの数を、まず各セルを構成する対応するコードブロックの数で割ってから、1つのマルチフレームを構成する対応するセルの数で割ることによって、算出された数値の整数値を単位時間長内に伝送できるセル(細粒度基本ユニット)のマルチフレームの数とする。
【0106】
例えば、移動通信事業者企業の細粒度スライス技術規格における各セルの長さ(細粒度単位)は197個の66コードブロックからなり、20個のセル(細粒度基本ユニット)は1つのマルチフレームを構成し、このように1秒の単位時間長内に伝送可能な細粒度基本ユニットのマルチフレームの数は(78109375/197)/20=19824.71であり、即ち、1秒以内に19824個の細粒度マルチフレームを送信することができる。
【0107】
S74において、単位時間長内に伝送可能なマルチフレームの数と、各セルに対応するコードブロックの数と、1つのマルチフレームに対応するセルの数とを乗算して、単位時間長内に伝送可能なマルチフレームの数が占用する必要があるコードブロックの数を取得する。
【0108】
例えば、ステップS73において、19824セルの細粒度マルチフレームを1秒で送信する場合、19824細粒度のマルチフレームは、19824*197*20=78106560個の66ビットのコードブロックを占用する必要がある。
【0109】
S75において、単位時間長内に含まれるコードブロックの数と、単位時間長内に伝送可能な複数のマルチフレームの数とによって占有される必要があるコードブロックの数との間の差を算出し、各時刻比較周期における指定デバイスのコードブロック挿入基準値を取得する。
【0110】
例えば、ステップS74で算出された1秒の単位時間長内に伝送可能なマルチフレームの数によって占有される必要があるコードブロックの数が78106560個の66ビットのコードブロックである場合、1秒の単位時間長内の残りのコードブロック(例えば、アイドルコードブロック)の数は78125000-78106560=18440個であり、即ち、算出されたコードブロック挿入基準値は18440である。
【0111】
上記のステップS71~S75により、予め設定された異なるデバイス間の周波数オフセット適応要件値に基づいて、指定デバイスが予め定められた各時刻比較周期するコードブロック挿入基準値を算出することができる。
【0112】
算出過程において使用される単位時間長、周波数オフセット適応要件値、適用されるネットワークタイプ、ネットワーク帯域幅、通信事業者企業の細粒度スライス技術規格において決定されたセルの長さ、各セルの長さを構成するコードブロックの数、1つのマルチフレームを構成するセル数などの算出に必要な数値は、いずれも実際の応用シーンに基づいて確定されてもよく、本願は具体的に限定しない。
【0113】
例示的に、上記コードブロック挿入基準値の算出結果に基づいて、1秒の単位時間長内に、指定デバイスの送信ポートは、細粒度基本ユニットを送信する際に、細粒度基本ユニットの間に18440個のアイドルコードブロック(1秒内に19824個の細粒度基本ユニットを有するマルチフレーム、計19824*20=396480個の細粒度基本ユニット、平均21個の細粒度基本ユニットに1つのアイドルコードブロックを挿入する)を均一に挿入すれば、コードブロックストリームにおけるアイドルコードブロックの数が200PPMの増減要求を満たすことができる。
【0114】
細粒度基本ユニットを送信する時刻と参照基準セル時刻とが一致する場合、時刻差が0であれば、コードブロック挿入モジュールは、1秒内に18440個のアイドルコードブロックを均一に挿入する頻度で挿入指示信号を送信する(18440個のアイドルコードブロックをコードブロック挿入基準値と称する)。時刻比較モジュールが、今回細粒度基本単位を送信する時刻が参考基準時刻よりも早い場合、早い時刻差に基づいて対応するコードブロックの数を算出し、例えば、早く到達した時刻が8つのコードブロック(8つのコードブロックをコードブロック挿入のリビジョン値と称する)と等価である場合、コードブロック挿入モジュールは、1つの時刻比較周期内に18448(即ち18440+8)個のアイドルコードブロックを均一に挿入し、挿入指示信号を送信し、今回の細粒度基本ユニットを送信する時刻が参考基準時刻よりも遅い場合、遅く到達した時刻差に基づいて対応するコードブロックの数を算出し、例えば、遅く到達した時刻が5つのコードブロックと等価である場合、コードブロック挿入モジュールは、1つの時刻比較周期内に18435(即ち18440-5)個のアイドルコードブロックを均一に挿入する頻度で挿入指示信号を送信する。
【0115】
幾つかの実施形態において、所定時間長内の各時刻比較周期において時刻オフセット値が検出されると、上記ステップS63の後、当該セルストリームの送信方法は、以下のステップS64及びS65をさらに含む。
【0116】
S64において、指定デバイスの各時刻比較周期の時刻オフセット値に対応するコードブロックの数を、指定デバイスの各時刻比較周期のコードブロック最終挿入値として、所定時間長内の連続した複数回の最終挿入値を取得する。
【0117】
S65において、複数回連続する最終挿入値の平均値を新しいコードブロック挿入基準値とし、又は、連続する複数回の最終挿入値の加重平均値を新しいコードブロック挿入基準値とする。
【0118】
上記のステップS64及びS65により、コードブロック挿入基準値を補正して、時刻オフセット値に対応するコードブロック数の正確性を向上させることができる。
【0119】
本願の実施形態が提供するセルストリームの送信方法において、所定時間長範囲内で、1回だけ時刻オフセット値を検出し、それ以前に時刻オフセット値が発生していない場合は、コードブロック挿入補正値の内容だけに基づいて1回コードブロック挿入調整、すなわち計算された指定デバイスのその時刻比較周期における時刻オフセット値に対応するコードブロック数、送信されたセルストリームに所定のタイプのコードブロックを均一に分布するように挿入する。所定時間長範囲内において、毎回1回の時刻オフセット値を検出した場合、元の挿入基礎値が妥当でないことを示し、コードブロック挿入基準値(例えば、上述のコードブロック挿入基準値18440)を補正してもよい。
【0120】
幾つかの実施形態において、コードブロック挿入基準値の補正方法は、コードブロック挿入基準値とコードブロック挿入補正値との和を算出された最終挿入値とし、数回連続する最終挿入値の平均値を新たな基準値とするか、又は複数回連続する最終挿入値の加重平均値を新たな基準値とするものであってもよい。本願実施例によるセルストリームの送信方法において、コードブロック挿入基準値を適切な数値に補正した場合、ほとんどの時間内の時刻オフセット値は0であり、送信される細粒度基本ユニットの送信時刻と参考基準時刻との同期を実現することができる。これにより、送信されるセルストリームに所定のタイプのコードブロックを挿入する回数を減少させ、セルストリームの実際の送信時刻を調整する効率を向上させることができる。
【0121】
本願実施例によるセルストリームの送信方法において、前述の例において、1秒の単位時間長内に、例えば、19824個の細粒度基本ユニットのマルチフレームの数算出を送信することができ、アイドルコードブロックの数は18440個あり、200PPMの周波数オフセットの調整ニーズをちょうど満たし、周波数オフセット調整範囲は余分な余裕がない。
【0122】
実際の応用において、周波数オフセット調整範囲が200PPMより大きく、周波数オフセット調整範囲に若干の余裕を残す必要がある場合、コードブロック挿入基準値を再度算出する必要がある。
【0123】
幾つかの実施形態において、周波数オフセット適応要件値が調整範囲の残量保留ニーズを有する場合、前記セルストリームの送信方法は、ステップS61の後に、以下のステップS81~S84をさらに含む。
【0124】
S81において、残量保留ニーズに対して、単位時間長内に伝送される必要があるセルのマルチフレームの数を確定する。
【0125】
S82において、単位時間長内に伝送される必要があるセルのマルチフレームの数を、各セルを構成する対応するコードブロックの数と1つのマルチフレームを構成する対応するセルの数とに乗算して、単位時間長内に伝送される必要があるセルのマルチフレームの数が占有する必要のあるコードブロックの数を取得する。
【0126】
一例として、1秒の単位時間長内に19820(18440未満)個のセルを含むマルチフレームを送信する場合、19820個のセルのマルチフレームは、19820*197*20=78090800個の66ビットコードブロックを占有する必要がある。
【0127】
S83において、単位時間長内に含まれるコードブロックの数と、単位時間長内に伝送される必要があるセルのマルチフレームの数によって占有される必要があるコードブロックの数との差を算出し、指定デバイスの各時刻比較周期のコードブロック挿入基準値の更新値を取得する。
【0128】
一例として、単位時間長内に含まれるコードブロック数78125000と、当該単位時間長内に伝送される必要のある細粒度基本ユニットのマルチフレームの数78090800との差は34200である。即ち、単位時間長内の19820個の細粒度基本ユニットのマルチフレームを除く残りのコードブロック(例えば、アイドルコードブロック)の総数は、78125000-78090800=34200個のコードブロックである。このコードブロックの数は、最大で437.76 PPM周波数調整範囲を満たすことができる。
【0129】
S84において、コードブロック挿入基準値の更新値をコードブロック挿入基準値とする。
【0130】
当該ステップにおいて、算出された指定デバイスの各時刻比較周期のコードブロック挿入基準値の更新値を実際のコードブロック挿入基準値とする。例えば、上記で算出されたコードブロックの数が34200個を開始とするコードブロック挿入基準値である。
【0131】
一例として、実際の実現において、コードブロック挿入基準値はその他の値であってもよく、例えば、1秒の単位時間長であり、1s内に19810個の細粒度基本ユニットのマルチフレーム算出を送信してもよく、初期コードブロック挿入基準値は73600であり、最大942.08 PPM周波数調整範囲を満たしてもよく、例えば、1秒以内に19800の細粒度基本ユニットを送信可能なマルチフレーム算出であり、初期コードブロック挿入基準値は113000であり、最大で1446.4 PPM周波数調整範囲を満たしてもよい。
【0132】
上記のステップS81~S84により、周波数オフセットの調整範囲の残量保留ニーズに応じて、セルストリームの送信プロセスにおけるコードブロック挿入基準値が実際の応用シーンにおける周波数オフセットの調整範囲の残量保留ニーズに適合するように、コードブロック挿入基準値を算出して取得することができる。
【0133】
幾つかの実施形態において、基準時刻に変動が発生した場合、当該セルストリームの送信方法は、ステップS810の前に、以下のステップS91及びS92をさらに含む。
S91において、変動前の参考基準時刻を第1の時刻として、第1の時刻の変動方向及び変動値を確定する。
【0134】
S92において、波動方向の逆方向において、現在の参考基準時刻が第1の時刻に等しくなるまで、現在の参考基準時刻に対して指定された時刻校正値を調整する。指定された時刻校正値は、所定時間長値より小さい。
【0135】
実際の応用において、参考基準時刻が指定デバイスによってサポートされる1588機能の校正方式で提供される場合、1588モジュールの時間値は校正方式によって得られ、校正過程において参考基準時刻が変動する可能性があるため、参考基準時刻がグローバルポジショニングクロック信号又は外部クロック源によって提供される場合、グローバルポジショニングクロック信号又は外部クロックソースによって提供される時刻値が変動すると、参考基準時刻も変動する。
【0136】
参考基準時刻が変動した場合、上記ステップS91及びS92により、毎回所定時間長値以下の時刻校正値で参考基準時刻の調整を行うことで、参考基準時刻を平滑にフィルタリングし、参考基準時刻をゆっくりと滑らかに移動させることにより指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻と参考基準時刻との時刻オフセット値を検出する過程において、時刻の比較により時刻オフセット値を算出する過程において大きな変動による悪影響を回避する。
【0137】
本願の実施例によって提供されるセルストリームの送信方法によれば、指定デバイスにおける実際の送信時刻と参考基準時刻との間の時間オフセット値を検出し、時間オフセット値にマッチングする挿入される必要があるコードブロックの数を算出することができ、指定デバイスがセルを送信する際に、挿入される必要があるコードブロックの数に応じて、送信されたセルの間に指定のコードブロックを挿入するように制御することにより、セルの実際の送信時刻を基準時刻に調整し、セルの送信速度及び送信位相の調整を実現し、さらに、セル間の速度同期及び位相位置が一定で安定し、同速度、同位相の状態に達し、セル遅延時間を減少させる。
【0138】
以下では図面を組み合わせて本願実施例によるセルストリームの送信デバイスについて詳細に説明する。図9は、本願実施例によるセルストリームの送信デバイスの構造模式図を示す。図9に示すように、セルストリームの送信デバイス900は、時刻検出モジュール910、コードブロック算出モジュール920及びコードブロック挿入モジュール930を含んでもよい。
【0139】
時刻検出モジュール910は、指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻と参考基準時刻との間の時刻オフセット値を検出するように構成される。
【0140】
コードブロック算出モジュール920は、時刻オフセット値に対応するコードブロックの数を算出するように構成される。
【0141】
コードブロック挿入モジュール930は、指定デバイスを制御し、コードブロックの数に従って送信されたセルストリームに所定のタイプのコードブロックを挿入することにより、指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻を参考基準時刻に調整するように構成される。
【0142】
本願の実施例によって提供されるセルストリームの送信モジュールによれば、指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻と参考基準時刻との間の時間オフセット値を検出し、時間オフセット値にマッチングする挿入される必要があるコードブロックの数を算出することにより、指定デバイスは、セルを送信する際に、挿入される必要があるコードブロックの数に応じて、送信されたセルの間に指定のコードブロックを挿入するように制御することにより、セルの実際の送信時刻を参考基準時刻に調整し、セルの送信速度及び送信位相の調整を実現し、さらに、セル間の速度同期及び位相位置が一定で安定し、同速度、同位相の状態に達し、セル遅延時間を減少させる。
【0143】
幾つかの実施形態において、時刻検出モジュール910は、参考基準時刻に基づいて指定デバイスにおける所定のシリアル番号を有するセルを、時刻の比較を行う必要がある参考セルとして選択するように構成された参考セル選択ユニットと、参考基準時刻に基づいて時刻比較周期を確定するように構成された比較周期決定ユニットとを含んでもよく、時刻検出モジュール910はさらに、各時刻比較周期において、参考セルのセルの実際の送信時刻と参考基準時刻との間の時刻オフセット値を検出するように構成される。
【0144】
幾つかの実施形態において、参考基準時刻は、参考セルが出現する毎の期待基準時刻であり、参考セルは、指定デバイスから予め選択された所定のシリアル番号を有するセルであり、時刻検出モジュール910は、参考セルの期待基準時刻における期待出現周期を時刻比較周期とするように構成される比較周期決定ユニットを含んでもよく、時刻検出モジュール910はさらに、各時刻比較周期において、参考セルの実際の送信時刻と参考セルの参考基準時刻(即ち、期待基準時刻)との間の時刻オフセット値を検出するように構成される。
【0145】
幾つかの実施形態において、参考基準時刻は、所定の時刻取得方式によって得られた、セルに対応するグローバルクロックの時刻値、グローバルクロック属性を有するパルス出現時刻値及びセルが送信を期待する時刻値のうちのいずれか1つを含み、時刻比較周期は、連続する2回の参考基準時刻間の時間長値であり、所定時刻取得方式は、指定デバイスがサポートする1588機能の校正方式、グローバルポジショニングクロック信号及び外部クロックソースのいずれかを含む。
【0146】
幾つかの実施形態において、所定のシリアル番号を有するセルの時刻比較周期における出現回数が1より大きい場合、参考セル選択ユニットは、さらに、指定デバイスから、参考基準時刻に関連付けられた所定のシリアル番号を有するセルを参考セルとして選択するように構成され、2つの参考セルの間に、N個の所定のシリアル番号を有するセルを間隔をおいて有し、Nは、所定のシリアル番号を有するセルの時刻比較周期における出現回数である。
【0147】
幾つかの実施形態において、時刻オフセット値は、予め定められた各時刻比較周期内で検出された時刻オフセット値であり、コードブロック挿入モジュール930は、挿入指示信号を指定デバイスに送信して、各時刻比較周期において、挿入指示信号に基づいて指定デバイスを制御し、コードブロックの数に応じて、送信されたセルストリームに所定タイプのコードブロックを均一に挿入するように構成される信号送信ユニットを含む。
幾つかの実施形態において、信号送信ユニットは、第1の挿入指示信号を指定デバイスに送信するように構成された第1の信号送信サブユニットを含み、第1の挿入指示信号は、時刻比較周期及びコードブロックの数を示すために使用され、これにより、指定デバイスは、時刻比較周期及びコードブロックの数に基づいて各比較周期における均一に分布するコードブロック挿入位置と各コードブロック挿入位置において均一に分布するコードブロック挿入数を確定する。
【0148】
幾つかの実施形態において、信号送信ユニットは、各時刻比較周期に挿入される必要があるコードブロックの数に基づいて、各比較周期における均一に分布するコードブロック挿入位置と各コードブロック挿入位置に均一に分布するコードブロック挿入数とを設定するように構成される第2の信号送信サブユニットを含み、均一に分布する各コードブロック挿入位置において、第2の挿入指示信号を指定デバイスに送信し、各第2の挿入指示信号は、現在のコードブロック挿入位置に挿入される必要がある均一に分布するコードブロック挿入数を示すために使用される。
【0149】
幾つかの実施形態において、コードブロック数は、コードブロック挿入基準値とコードブロック挿入補正値とを含み、コードブロック算出モジュール920は、予め設定された異なるデバイス間の周波数オフセット適応要件値に基づいて予め算出して得られた指定デバイスの予め定められた各時刻比較周期のコードブロック挿入基準値を得るように構成される基準値算出ユニットと、各時刻比較周期内における時刻オフセット値に対応するコードブロックの数を、指定デバイスの各時刻比較周期のコードブロック挿入補正値として算出するように構成される補正値算出ユニットとを含み、コードブロック算出モジュール920はさらに、各時刻比較周期におけるコードブロック挿入基準値と各時刻比較周期におけるコードブロック挿入補正値との和を算出して、指定デバイスの各時刻比較周期における時刻オフセット値に対応するコードブロックの数を取得するように構成される。
【0150】
幾つかの実施形態において、基準値算出ユニットは、予め設定された異なるデバイス間の周波数オフセット適応要件値に基づいて予め算出して得られた指定デバイスの予め定められた各時刻比較周期のコードブロック挿入基準値を得る前に、指定デバイスが使用する通信帯域幅、所定のタイムスロット数及び1つのコードブロックに含まれる情報量メトリックユニットの数に基づき、通信帯域幅の1つのタイムスロットでの単位時間長内に含まれるコードブロックの数を算出し、単位時間長は時刻比較周期に対応する時間長であり、単位時間長内に含まれるコードブロックの数と予め設定された周波数オフセット適応要件値との比を算出して、単位時間長内に必要なアイドルブロックの数の最小値を取得し、単位時間長内に含まれるコードブロックの数とアイドルブロックの数の最小値に基づいて単位時間長内にセルに用いられるコードブロックの数を算出し、単位時間長内にセルに用いられるコードブロックの数を、各セルを構成する対応するコードブロックの数で割ってから、1つのマルチフレームを構成する対応するセルの数で割ることにより、算出して得られた数値の整数値を単位時間長内に伝送可能なセルのマルチフレームの数とし、単位時間長内に伝送可能なマルチフレームの数を、各セルを構成する対応するコードブロックの数と1つのマルチフレームに対応するセルの数とを乗算して、単位時間長内に伝送可能なマルチフレームの数が占用する必要があるコードブロックの数を取得し、単位時間長内に含まれるコードブロックの数と単位時間長内に伝送可能なマルチフレームの数とが占用する必要があるコードブロックの数の差を算出して、指定デバイスの各時刻比較周期のコードブロック挿入基準値を取得するように構成される。
【0151】
幾つかの実施形態において、所定時間長内の各時刻比較周期において時刻オフセット値を検出した場合、コードブロック算出モジュール920はさらに、指定デバイスが各時刻比較周期の時刻オフセット値に対応するコードブロックの数を取得した後、指定デバイスが各時刻比較周期の時刻オフセット値に対応するコードブロックの数を、指定デバイスの各時刻比較周期のコードブロック最終挿入値とし、所定時間長内における連続する複数回の最終挿入値を取得し、連続する複数回の最終挿入値の平均値を新しいコードブロック挿入基準値とし、又は連続する複数回の最終挿入値の加重平均値を新しいコードブロック挿入基準値とするように構成される。
【0152】
幾つかの実施形態において、周波数オフセット適応要件値が調整範囲の残量保留ニーズを有する場合、基礎値算出ユニットはさらに、予め設定された異なるデバイス間の周波数オフセット適応要件値に基づいて予め算出して得られた指定デバイスの予め定められた各時刻比較周期のコードブロック挿入基準値を得た後、残量保留ニーズに対して、単位時間長内に伝送される必要のあるセルのマルチフレームの数を決定し、単位時間長内に伝送される必要のあるセルのマルチフレームの数を、各セルに対応するコードブロックの数と1つのマルチフレームを構成する対応するセルの数に乗算して、単位時間長内に伝送される必要のあるセルのマルチフレームの数が占有する必要のあるコードブロックの数を取得し、単位時間長内に含まれるコードブロックの数と単位時間長内に伝送される必要のあるセルのマルチフレームの数が占用する必要のあるコードブロックの数との差分を算出し、指定デバイスの各時刻比較周期のコードブロック挿入基準値の更新値を取得し、コードブロック挿入基準値の更新値をコードブロック挿入基準値とするように構成される。
【0153】
幾つかの実施形態において、参考基準時刻は指定デバイスによってサポートされる1588機能で校正方式によって取得された時刻値であり、参考基準時刻に変動が発生した場合、セルストリームの送信デバイスは、指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻と参考基準時刻との間の時刻オフセット値を検出する前に、変動が発生する前の参考基準時刻を第1の時刻として、第1の時刻における変動方向と変動値とを確定するように構成される変動情報取得モジュールと、変動方向の逆方向において、現在の参考基準時刻が第1の時刻と等しくなるまで、現在の参考基準時刻に対して指定された時刻校正値を調整するように構成された基準時刻校正モジュールと、をさらに含み、指定された時刻校正値は所定時間長値以下である。
【0154】
本願の実施例によって提供されるセルストリームの送信デバイスによれば、指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻と参考基準時刻との間の時間オフセット値を検出した後、時間オフセット値に基づいて挿入される必要があるコードブロックの数を算出し、指定デバイスがセルを送信する際に、挿入される必要があるコードブロックの数に応じて送信されるセルの間に特定のコードブロックを挿入して、セルの実際の送信時刻を参考基準時刻に調整するように制御し、セルの送信速度及び送信位相の調整を実現し、さらに、セル間の速度同期及び位相位置が一定で安定し、同速度、同位相の状態に達し、セル遅延時間を減少させる。
【0155】
図10は、本願実施例におけるセルストリームの送信デバイスの構造模式図を示す。図10図3とで同一又は同等の構成には同一の符号を用いる。図10に示すように、幾つかの実施形態において、指定デバイスの内部は、セル受信モジュール310と、セル処理モジュール320と、セル送信モジュール340とを含んでもよい。本願実施例におけるセルストリームの送信デバイスは、時間基準モジュール1010、時刻比較モジュール1020及びコードブロック挿入モジュール1030をさらに含んでもよい。
【0156】
時間基準モジュール1010は、参考基準時刻を提供するように構成され、時刻比較モジュール1020は、セルの送信時刻と参考基準時刻とのオフセット状況を比較し、時刻オフセット値を取得するように構成され、コードブロック挿入モジュール1030は、時刻オフセット値に基づいて、挿入する必要があるコードブロックの数を算出するように構成される。
【0157】
幾つかの実施形態において、コードブロック挿入モジュール1030は、各比較周期内の均一に分布されたコードブロック挿入位置及び各コードブロック挿入位置に均一に分布されたコードブロック挿入数をさらに設定して、コードブロックの挿入位置を均一に分布し、各挿入コードブロックの挿入指示信号を提供してもよい。
【0158】
指定デバイスのセル送信モジュール340は、セルを送信する際に、挿入指示信号に基づいてセル間に特定コードブロックを挿入して、セルの送信時刻を調整するように構成される。
【0159】
本願の実施例において提供されるセルストリームの送信デバイスによれば、指定デバイスにおけるセルの送信時刻及び参考基準時刻の時間オフセット値情報を検出し、送信セルの間に時間オフセット値情報に対応する特定のコードブロックを挿入することにより、セルの実際の送信時刻を参考基準時刻に調整し、セルストリームの固定時刻における送信目標を達成して、セルの送信速度及び送信位相に対する調整を実現する。
【0160】
なお、本願は上文で説明して図示した特定の構成及び処理に限定されるものではない。説明の利便性と簡潔性のために、ここでは既知の方法の詳細な説明を省略する。また、上記で説明したシステム、モジュール、ユニットの具体的な動作過程は、上述した方法における対応過程を参照できるため、ここでは改めて説明しない。
【0161】
本願は、ネットワークデバイス及びコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。図11は、本願実施例を実施することができる例示的なネットワークデバイスの概略ブロック図を示す。このネットワークデバイスは、様々な形態のデジタルコンピュータ、例えば、ラップトップコンピュータ、デスクトップコンピュータ、ワークステーション、パーソナルデジタルアシスタント、サーバ、ブレードサーバ、大型コンピュータ、及び他の適切なコンピュータを意図する。ネットワークデバイスはさらに、例えば、個人デジタル処理、携帯電話、スマートフォン、ウェアラブルデバイスなどの様々な形態のモバイルデバイスを表すことができる。本文に示されるコンポーネント、それらの接続及び関係、及びそれらの機能は例示に過ぎず、本文に記載の及び/又は本文が要求する本願の実現を制限するものではない。
【0162】
図11に示すように、ネットワークデバイス1100は、読み取り専用メモリ(ROM)1102に記憶されたコンピュータプログラム又は記憶ユニット1108からランダムにメモリ(RAM)1103にアクセスしたコンピュータプログラムに基づいて、各種の適切な動作及び処理を実行することができる算出ユニット1101を含む。RAM1103には、ネットワークデバイス1100の動作に必要な各種のプログラム及びデータがさらに記憶されてもよい。算出ユニット1101、ROM1102及びRAM1103は、バス1104によって相互に接続されている。入出力インタフェース1105もバス1104に接続されている。ネットワークデバイス1100における複数のコンポーネントは、I/Oインタフェース1105に接続され、例えば、キーボード、マウスなどの入力ユニット1106と、例えば、様々なタイプのディスプレイ、スピーカなどの出力ユニット1107と、例えば、磁気ディスク、光ディスクなどの記憶ユニット1108と、例えば、ネットワークカード、モデム、無線通信トランシーバなどの通信ユニット1109と、を含む。通信ユニット1109は、ネットワークデバイス1100がインターネットのようなコンピュータネットワーク及び/又は各種の電気通信ネットワークを介して他のデバイスと情報/データを交換することを許可する。
【0163】
算出ユニット1101は、処理及び算出能力を有する様々な汎用及び/又は専用処理コンポーネントであってもよい。算出ユニット1101の幾つかの例は、中央処理ユニット(CPU)、グラフィック処理ユニット(GPU)、各種専用の人工知能(AI)算出チップ、各種動作機械学習モデルアルゴリズムの算出ユニット、デジタル信号プロセッサ(DSP)、及び任意の適切なプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラなどを含むがこれらに限定されない。算出ユニット1101は、前文で説明した各方法及び処理、例えば、セルストリームの送信方法を実行する。例えば、幾つかの実施形態において、セルストリームの送信方法は、記憶ユニット1108などの機械可読媒体に有形的に含まれるコンピュータソフトウェアプログラムとして実現されてもよい。幾つかの実施形態において、コンピュータプログラムの一部又は全部は、ROM1102及び/又は通信ユニット1109を介してデバイス1100にロード及び/又はインストールされてもよい。コンピュータプログラムがRAM1103にロードされてコンピューティングユニット1101によって実行される場合、前文で説明したセルストリームの送信方法の1つ又は複数のステップを実行することができる。幾つかの実施形態において、コンピューティングユニット1101は、その他の任意の適切な方法(例えば、ファームウェアを介して)によって、セルストリームの送信方法を実行するように構成されてもよい。
【0164】
以上本文で説明したシステム及び技術の様々な実施形態は、デジタル電子回路システム、集積回路システム、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、指定用途向け集積回路(ASIC)、専用標準製品(ASSP)、オンチップシステムのシステム(SOC)、ロード可能プログラマブル論理デバイス(CPLD)、コンピュータハードウェア、ファームウェア、ソフトウェア、及び/又はそれらの組み合わせにおいて実現されてもよい。これらの様々な実施形態は、少なくとも1つのプログラム可能なプロセッサを含むプログラマブルシステム上で実行及び/又は解釈される1つ又は複数のコンピュータプログラムにおいて実行されることができ、当該プログラマブルプロセッサは、専用又は汎用プログラマブルプロセッサであってもよく、ストレージシステム、少なくとも1つの入力デバイス及び少なくとも1つの出力デバイスからデータ及び命令を受信し、データ及び命令を当該ストレージシステム、当該少なくとも1つの入力デバイス、及び当該少なくとも1つの出力デバイスに伝送してもよい。
【0165】
本願の方法を実施するためのプログラムコードは、1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれてもよい。これらのプログラムコードは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理デバイスのプロセッサ又はコントローラに提供され、プログラムコードがプロセッサ又はコントローラによって実行されると、フローチャート及び/又はブロック図に規定された機能/操作が実施される。プログラムコードは、完全にマシン上で実行されても、部分的にマシン上で実行されてもよく、独立したソフトウェアパッケージとして部分的にマシン上で実行され且つ部分的にリモートマシン上で実行され又は完全にリモートマシン又はサーバ上で実行されてもよい。
【0166】
本願の文脈において、機械読み取り可能な記憶媒体は、有形の媒体であってよく、命令実行システム、装置又はデバイスによって、又は命令実行システム、装置又はデバイスとともに使用するプログラムを含むか記憶してもよい。機械読み取り可能な記憶媒体は、機械読み取り可能な信号媒体又は機械読み取り可能な記憶媒体であってよい。機械読み取り可能な記憶媒体は、電子的、磁気的、光学的、電磁的、赤外線、又は半導体システム、装置又はデバイス、又はこれらの任意の適切な組み合わせを含むがこれらに限定されない。機械可読記憶媒体のより具体的な例は、1つ又は複数の線に基づく電気的接続、ポータブルコンピュータディスク、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み出し専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み出し専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ、ポータブルコンパクトディスク読み取り専用メモリ(CD-ROM)、光記憶デバイス、磁気記憶デバイス、又は上記内容の任意の適切な組み合わせを含む。
【0167】
ユーザとのインタラクションを提供するために、コンピュータ上で、ここで説明するシステム及び技術を実施することができ、当該コンピュータは、ユーザに情報を表示するための表示デバイス(例えば、CRT(Cathode Ray Tube)又はLCD(Liquid Crystal Display)モニタ)と、キーボード及びポインティングデバイス(例えば、マウス又はトラックボール)とを有し、ユーザは、当該キーボード及び当該ポインティングデバイスを介して入力をコンピュータに提供することができる。その他の種類のデバイスは、ユーザとのインタラクションを提供するために用いられてもよく、例えば、ユーザに提供するフィードバックは、任意の形式のセンシングフィードバック(例えば、視覚的フィードバック、聴覚的フィードバック、又は触覚フィードバック)であってもよく、任意の形式(音声入力、音声入力又は触覚入力を含む)でユーザからの入力を受信してもよい。
【0168】
ここで説明されるシステム及び技術は、バックグラウンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、データサーバ)、又はミドルウェアコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、アプリケーションサーバ)、又はフロントエンドコンポーネントを含むコンピューティングシステム(例えば、グラフィカルユーザインタフェース又はウェブブラウザを有するユーザコンピュータ、ユーザが当該グラフィカルユーザインタフェース又は当該ウェブブラウザを介してここで記述するシステム及び技術の実施形態とインタラクションすることができる)、又は、このようなバックグラウンドコンポーネント、ミドルウェアコンポーネント、又はフロントエンドコンポーネントの任意の組み合わせを含むコンピューティングシステムで実施されてもよい。システムの部品は、任意の形式又は媒体のデジタルデータ通信(例えば、通信ネットワーク)によって相互に接続される。通信ネットワークとしては、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネットが挙げられる。
コンピュータシステムは、クライアントとサーバを含んでもよい。クライアントとサーバとは、互いに離れており、通常、通信ネットワークを介して対話する。クライアントとサーバとの関係は、対応するコンピュータ上で動作し、互いにクライアント-サーバの関係を有するコンピュータプログラムによって生成される。
【0169】
本願実施例によれば、本願は、コンピュータプログラムを含むコンピュータプログラム製品をさらに提供し、コンピュータプログラムは、プロセッサによって実行されると、上記セルストリームの送信方法を実現する。
【0170】
以上は本願の例示的な実施例に過ぎず、本願の請求範囲を限定するものではない。本願の様々な実施例は一般に、ハードウェアや専用回路、ソフトウェア、ロジックボード、又はそれらの任意の組み合わせにおいて実現することができる。例えば、一態様においてはハードウェアにおいて実現することができ、他の態様においてはコントローラやマイクロプロセッサ、他のコンピューティングデバイスで実行されるファームウェア又はソフトウェアにおいて実現することができる。本願はこれについて限定しない。
【0171】
本願の実施例は、移動体装置のデータプロセッサがコンピュータプログラム指令を実行することにより実現でき、例えば、プロセッサエンティティにおいて、もしくはハードウェアによって又はソフトウェアとハードウェアの組み合わせによって実現することができる。コンピュータプログラム指令は、アセンブラ指令、指令セットアーキテクチャ(ISA)指令、機械指令、機械関連指令、マイクロコード、ファームウェア指令、状態設定データ、あるいは1つ又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで書かれたソースコード又はターゲットコードであってもよい。
【0172】
本願の図面における任意の論理フローのブロック図は、プログラムステップを表すことも、相互に接続された論理回路、モジュール及び機能を表すことも、プログラムステップと論理回路、モジュール及び機能との組み合わせを表すこともできる。コンピュータプログラムはメモリに記憶することができる。メモリは、リードオンリーメモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、光メモリデバイス及びシステム(デジタル多機能ディスクDVD又はCDディスク)など、ローカル技術環境に適した任意のタイプであってよく、任意の適切なデータ記憶技術を使用して実現することができるが、これらに限定されない。コンピュータの読み取り可能な記憶媒体は不揮発性メモリ媒体を含んでもよい。データプロセッサは、汎用コンピュータ、専用コンピュータ、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、専用集積回路(ASIC)、プログラマブル論理デバイス(FGPA)、及びマルチコアプロセッサアーキテクチャに基づくプロセッサなど、ローカル技術環境に適した任意のタイプであってよいが、これらに限定されない。
【0173】
例示的及び非限定的な例示により、上記内容にて本願の例示的な実施例について詳細に説明した。しかし、図面と請求項を組み合わせて考慮すると、上述実施例の様々な修正及び調整は当業者にとって自明であり、本願の範囲から逸脱することはない。よって、本願の適切な範囲は請求項に基づいて確定される。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
【手続補正書】
【提出日】2024-03-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
指定デバイスにおけるセルの実際送信時刻と参考基準時刻との間の時刻オフセット値を検出するステップと、
前記時刻オフセット値に対応するコードブロックの数を算出するステップと、
前記指定デバイスを制御し、前記コードブロックの数に従って送信されたセルストリームに所定のタイプのコードブロックを挿入して、前記指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻を前記参考基準時刻に調整するステップと、を含む、
セルストリームの送信方法。
【請求項2】
指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻と参考基準時刻との間の時刻オフセット値を検出する前記ステップは、
前記参考基準時刻に基づいて前記指定デバイスにおける所定のシリアル番号を有するセルを、時刻の比較を行う必要がある参考セルとして選択するステップと、
前記参考基準時刻に基づいて時刻比較周期を確定するステップと、
各時刻比較周期において、前記参考セルのセルの実際の送信時刻と前記参考基準時刻との間の時刻オフセット値を検出するステップと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記参考基準時刻は、所定時刻取得方式により得られた、セルに対応するグローバルクロックの時刻値、グローバルクロック属性を有するパルス出現時刻値及びセルが送信を期待する時刻値のいずれかを含み、
前記時刻比較周期は、2回連続した参照基準時刻間の時間長であり、
前記所定の時刻取得方式は、前記指定デバイスがサポートする1588機能の校正方式、グローバルポジショニングクロック信号及び外部クロック源のいずれかを含む、
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記時刻比較周期における前記所定のシリアル番号を有するセルの出現回数が1より大きい場合、前記参考基準時刻に基づいて前記指定デバイスにおける所定のシリアル番号を有するセルを、時刻の比較を行う必要がある参考セルとして選択する前記ステップは、
前記指定デバイスから、前記参考基準時刻に関連付けられた前記所定のシリアル番号を有するセルを前記参考セルとして選択するステップを、含み、
ここで、2つの前記参考セルの間には、N個の前記所定のシリアル番号を有するセルを間隔をおいて有し、Nは、前記所定のシリアル番号を有するセルの前記時刻比較周期における出現回数である、
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記時刻オフセット値は、予め決定された各時刻比較周期内に検出された時刻オフセット値であり、前記指定デバイスは、前記コードブロックの数に応じて送信されたセルストリームに所定のタイプのコードブロックを挿入する前記ステップは、
挿入指示信号を前記指定デバイスに送信して、前記各時刻比較周期において、前記挿入指示信号に基づいて前記指定デバイスを制御し、前記コードブロックの数に応じて、送信されたセルストリームに所定のタイプのコードブロックを均一に挿入するステップを、含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
挿入指示信号を前記指定デバイスに送信する前記ステップは、
第1の挿入指示信号を前記指定デバイスに送信し、第1の挿入指示信号は、前記時刻比較周期及び前記コードブロックの数を示して、前記指定デバイスが、前記時刻比較周期及び前記コードブロックの数に基づいて前記各比較周期内に平均分布するコードブロック挿入位置及び各前記コードブロック挿入位置に均一に分布するコードブロック挿入数を確定するステップを、含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項7】
挿入指示信号を前記指定デバイスに送信する前記ステップは、
前記各時刻比較周期内に挿入される必要があるコードブロックの数に従って前記各比較周期における平均に分布したコードブロック挿入位置及び各前記コードブロック挿入位置に均一に分布するコードブロック挿入数を設けるステップと、
平均に分布した各前記コードブロック挿入位置において、第2の挿入指示信号を前記指定デバイスに送信し、各前記第2の挿入指示信号は、現在のコードブロック挿入位置に挿入される必要がある平均に分布した前記コードブロック挿入数を示すために使用されるステップと、含む、
請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記コードブロックの数は、コードブロック挿入基準値及びコードブロック挿入補正値を含み、時間オフセット値に対応するコードブロックの数を算出する前記ステップは、
予め設定された異なるデバイス間の周波数オフセット適応要件値に基づいて予め算出して得られた指定デバイスの予め定められた各時刻比較周期のコードブロック挿入基準値を得るステップと、
各時刻比較周期における前記時刻オフセット値に対応するコードブロックの数を、前記各時刻比較周期における前記指定デバイスのコードブロック挿入補正値とするステップと、
前記各時刻比較周期のコードブロック挿入基準値と前記各時刻比較周期のコードブロック挿入補正値との和を算出して、前記各時刻比較周期における前記指定デバイスの時刻オフセット値に対応するコードブロックの数を取得するステップと、を含む、
請求項1に記載の方法。
【請求項9】
予め設定された異なるデバイス間の周波数オフセット適応要件値に基づいて予め算出して得られた指定デバイスの予め定められた各時刻比較周期のコードブロック挿入基準値を得る前記ステップの前に、前記指定デバイスで使用される通信帯域幅、所定タイムスロット数及び1つのコードブロックに含まれる情報量メトリックユニットの数に基づいて前記通信帯域幅の1つのタイムスロットでの単位時間長内に含まれるコードブロック数を算出し、前記単位時間長が前記時刻比較周期に対応する時間長であるステップと、
前記単位時間長内に含まれるコードブロックの数と予め設定された周波数オフセット適応要件値との比を算出し、前記単位時間長内に必要とされるアイドルブロックの数の最小値を取得し、前記単位時間長内に含まれるコードブロックの数と前記アイドルブロックの数の最小値とに基づいて単位時間長内のセルに使用されるコードブロックの数を算出するステップと、
前記単位時間長内におけるセルに用いられるコードブロックの数を、まず各セルを構成する対応するコードブロックの数で割り、1つのマルチフレームを構成する対応するセルの数で割り、算出された数値の整数値を単位時間長内に伝送可能なセルのマルチフレームの数とするステップと、
前記単位時間長内に伝送可能なマルチフレームの数と、前記各セルを構成する対応するコードブロックの数と、1つのマルチフレームを構成する対応するセルの数とを乗算して、前記単位時間長内に伝送可能なマルチフレームの数が占用する必要があるコードブロックの数を取得するステップと、
前記単位時間長内に含まれるコードブロックの数と、前記単位時間長内に伝送可能なマルチフレームの数とによって占有される必要があるコードブロックの数との間の差を算出して、前記各時刻比較周期における前記指定デバイスのコードブロック挿入基準値を取得するステップと、をさらに含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項10】
所定時間長内の前記各時刻比較周期において前記時刻オフセット値が検出された場合、前記方法は、
前記指定デバイスによって前記各時刻比較周期における前記時刻オフセット値に対応するコードブロックの数を取得した後、前記指定デバイスによって前記各時刻比較周期における前記時刻オフセット値に対応するコードブロックの数が前記各時刻比較周期における前記指定デバイスのコードブロックの最終挿入値とし、所定時間長内における連続する複数回の前記最終挿入値を取得するステップと、
前記連続複数回の前記最終挿入値の平均値を新しいコードブロック挿入基準値とし、又は、前記連続複数回の前記最終挿入値の加重平均値を新しいコードブロック挿入基準値とするステップと、をさらに含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項11】
前記周波数オフセット適応要件値が調整範囲の残量保留ニーズを有する場合、前記方法は、
予め設定された異なるデバイス間の周波数オフセット適応要件値に基づいて予め算出して得られた指定デバイスの予め定められた各時刻比較周期のコードブロック挿入基準値を得る前記ステップの後に、前記残量保留ニーズに対して、単位時間長内に伝送される必要のあるセルのマルチフレームの数を確定するステップと、
前記単位時間長内に伝送される必要のあるセルのマルチフレームの数を、各セルを構成する対応するコードブロックの数と1つのマルチフレームを構成する対応するセルの数に乗算して、前記単位時間長内に伝送される必要があるセルのマルチフレームの数を取得するために占有されるコードブロックの数を取得するステップと、
前記単位時間長内に含まれるコードブロックの数と、前記単位時間長内に伝送される必要があるセルのマルチフレームの数によって占有される必要があるコードブロックの数との間の差を算出して、前記各時刻比較周期における前記指定デバイスのコードブロック挿入基準値の更新値を取得するステップと、
前記コードブロック挿入基準値の更新値を前記コードブロック挿入基準値とするステップと、さらに含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記参考基準時刻に変動が生じた場合、
指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻と参考基準時刻との間の時刻オフセット値を検出する前記ステップの前に、変動が発生する前の参考基準時刻を第1の時刻として、前記第1の時刻における波動方向及び変動値を確定するステップと、
前記波動方向の逆方向において、現在の参考基準時刻が前記第1の時刻に等しくなるまで、現在の参考基準時刻を指定された時刻校正値に毎回調整し、前記指定された時刻較正値は、所定時間長値以下であるステップと、をさらに含む、
請求項に記載の方法。
【請求項13】
前記セルは、固定長、固定フォーマット特徴を備える1組の基本ユニットであり、前記セルは、移動通信事業者の規格定義の細粒度基本ユニットを含む、
請求項に記載の方法。
【請求項14】
指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻と参考基準時刻との間の時刻オフセット値を検出するように構成される時刻検出モジュールと、
前記時刻オフセット値に対応するコードブロックの数を算出するように構成されるコードブロック算出モジュールと、
前記指定デバイスを制御し、前記コードブロックの数に従って送信されるセルストリームに所定タイプのコードブロックを挿入して、前記指定デバイスにおけるセルの実際の送信時刻を前記参考基準時刻に調整するように構成されるコードブロック挿入モジュールと、を含む、
セルストリームの送信デバイス。
【請求項15】
少なくとも1つのプロセッサと、
少なくとも1つのコンピュータプログラムが記憶され、前記少なくとも1つのコンピュータプログラムが前記少なくとも1つのプロセッサによって実行されると、前記少なくとも1つのプロセッサに請求項1から13のいずれか1項に記載のセルストリームの送信方法を実現させるメモリと、を含む、
ネットワークデバイス。
【請求項16】
コンピュータプログラムが記憶され、前記コンピュータプログラムがプロセッサにより実行されると、請求項1から13のいずれか1項に記載のセルストリームの送信方法が実現される、
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
【国際調査報告】