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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】表示基板及び表示パネル
(51)【国際特許分類】
   G09F 9/30 20060101AFI20240829BHJP
   G09G 3/20 20060101ALI20240829BHJP
   G09G 3/3233 20160101ALI20240829BHJP
   G09G 3/3266 20160101ALI20240829BHJP
   H05B 33/14 20060101ALI20240829BHJP
   H05B 33/02 20060101ALI20240829BHJP
   H10K 59/131 20230101ALI20240829BHJP
【FI】
G09F9/30 330
G09G3/20 680G
G09G3/20 621M
G09G3/20 612A
G09G3/3233
G09G3/3266
G09G3/20 622E
G09G3/20 624B
G09G3/20 641D
G09G3/20 611J
G09G3/20 670E
G09G3/20 611D
G09F9/30 338
H05B33/14 Z
H05B33/02
H10K59/131
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023558614
(86)(22)【出願日】2022-08-24
(85)【翻訳文提出日】2023-09-22
(86)【国際出願番号】 CN2022114515
(87)【国際公開番号】W WO2023030131
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】202111033089.8
(32)【優先日】2021-09-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】519385216
【氏名又は名称】北京京▲東▼方技▲術▼▲開▼▲発▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING BOE TECHNOLOGY DEVELOPMENT CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】Room 407,Building 1,No.9 Dize Road,BDA,Beijing,100176,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(72)【発明者】
【氏名】▲許▼ 静波
(72)【発明者】
【氏名】▲ハオ▼ 学光
(72)【発明者】
【氏名】王 景泉
(72)【発明者】
【氏名】▲呉▼ 新▲銀▼
(72)【発明者】
【氏名】白 露
【テーマコード(参考)】
3K107
5C080
5C094
5C380
【Fターム(参考)】
3K107AA01
3K107AA05
3K107BB01
3K107CC41
3K107DD38
3K107DD39
3K107EE57
3K107FF04
3K107FF15
3K107HH05
5C080AA06
5C080AA07
5C080AA10
5C080BB05
5C080CC03
5C080DD10
5C080DD25
5C080EE25
5C080EE29
5C080FF03
5C080FF11
5C080HH09
5C080JJ02
5C080JJ03
5C080JJ04
5C080JJ06
5C094BA03
5C094BA27
5C094BA43
5C094CA19
5C094DA09
5C094DB01
5C094FA01
5C094JA01
5C094JA08
5C380AA01
5C380AA03
5C380AB06
5C380AB19
5C380AB22
5C380AB24
5C380AB46
5C380AC04
5C380BA19
5C380BA20
5C380BA33
5C380BB08
5C380CA12
5C380CA32
5C380CB16
5C380CB17
5C380CB27
5C380CB37
5C380CC04
5C380CC06
5C380CC07
5C380CC26
5C380CC33
5C380CC39
5C380CC52
5C380CC61
5C380CC65
5C380CC66
5C380CD017
5C380CE04
5C380CE20
5C380CF07
5C380CF43
5C380DA02
5C380DA06
5C380DA47
5C380HA03
5C380HA07
5C380HA13
(57)【要約】
表示基板及び表示パネルであって、表示基板はベース基板を含み、ベース基板は表示領域(10)と、前記表示領域(10)の少なくとも一側に位置する周辺領域(20)とを含む。表示領域(10)は、アレイ状に配置された画素ユニット(11)と、第1ゲート走査信号線(E1~Em)と、第2ゲート走査信号線(RT1~RTm)とを含み、周辺領域(20)は、第1接続配線(30)を介して第1ゲート走査信号線(E1~Em)に接続された第1走査駆動回路(21)と、第2接続配線(40)を介して第2ゲート走査信号線(RT1~RTm)に接続された第2走査駆動回路(22)と、第1電圧を提供するように構成される第1電圧信号線(Evgh)と、第2電圧を提供するように構成される第2電圧信号線(GNvgh)とを含み、第2走査駆動回路(22)は第1走査駆動回路(21)の表示領域(10)に近い側に位置する。第2抵抗値と第1抵抗値との比は、第2電圧信号線(GNvgh)の平均線幅と第1電圧信号線(Evgh)の平均線幅との比よりも小さい。該表示基板は、異なる接続配線の抵抗が異なることによる信号遅延時間の違いを小さくすることができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示基板であって、
表示領域及び前記表示領域の少なくとも一側に位置する周辺領域を含むベース基板を含み、
前記表示領域は、アレイ状に配置された複数行複数列の画素ユニットと、前記複数行複数列の画素ユニット内の複数行の画素ユニットの発光制御サブ回路にそれぞれ接続された複数本の第1ゲート走査信号線と、前記複数行の画素ユニットの第1リセットサブ回路にそれぞれ接続された複数本の第2ゲート走査信号線とを含み、
前記周辺領域は、
抵抗値が第1抵抗値である複数本の第1接続配線を介して前記複数本の第1ゲート走査信号線にそれぞれ接続されて、前記複数行の画素ユニットの発光制御サブ回路に発光制御信号をそれぞれ提供する第1走査駆動回路と、
前記第1走査駆動回路の前記表示領域に近い側に位置し、抵抗値が第2抵抗値である複数本の第2接続配線を介して前記複数本の第2ゲート走査信号線にそれぞれ接続されて、前記複数行の画素ユニットの第1リセットサブ回路に第1リセット制御信号をそれぞれ提供する第2走査駆動回路と、
第1電圧を提供するように構成される第1電圧信号線と、
第2電圧を提供するように構成される第2電圧信号線とを含み、
前記第1走査駆動回路は、前記第1電圧信号線に接続されて前記発光制御信号の第1部分として前記第1電圧を出力し、
前記第2走査駆動回路は、前記第2電圧信号線に接続されて前記第1リセット制御信号の第1部分として前記第2電圧を出力し、
前記第2抵抗値と前記第1抵抗値との比は、前記第2電圧信号線の平均線幅と前記第1電圧信号線の平均線幅との比よりも小さい、表示基板。
【請求項2】
前記周辺領域は、
第3電圧を提供するように構成される第3電圧信号線と、
第4電圧を提供するように構成される第4電圧信号線とをさらに含み、
前記第1走査駆動回路はさらに、前記第3電圧信号線に接続されて前記発光制御信号の第2部分として前記第3電圧を出力し、
前記第2走査駆動回路はさらに、前記第4電圧信号線に接続されて前記第1リセット制御信号の第2部分として前記第4電圧を出力し、
前記第3電圧は前記第1電圧よりも小さく、前記第4電圧は前記第2電圧よりも小さい、請求項1に記載の表示基板。
【請求項3】
前記第2抵抗値と前記第1抵抗値との比は、前記第4電圧信号線の平均線幅と前記第3電圧信号線の平均線幅との比よりも小さい、請求項2に記載の表示基板。
【請求項4】
前記表示領域は、前記複数行の画素ユニットの閾値補償サブ回路にそれぞれ接続された複数本の第3ゲート走査信号線をさらに含み、
前記第2走査駆動回路はさらに、複数本の第3接続配線を介して前記複数本の第3ゲート走査信号線にそれぞれ接続されて、前記複数行の画素ユニットの閾値補償サブ回路に閾値補償制御信号をそれぞれ提供し、各本の前記第3接続配線の抵抗値は第3抵抗値である、請求項2又は3に記載の表示基板。
【請求項5】
前記表示領域は、前記複数行の画素ユニットのデータ書き込みサブ回路にそれぞれ接続された複数本の第4ゲート走査信号線をさらに含み、
前記周辺領域は、複数本の第4接続配線を介して前記複数本の第4ゲート走査信号線にそれぞれ接続されて、前記複数行の画素ユニットのデータ書き込みサブ回路にデータ書き込み制御信号をそれぞれ提供する第3走査駆動回路をさらに含み、
前記第2走査駆動回路は、前記表示領域に対して前記第1走査駆動回路と前記第3走査駆動回路との間に位置し、
各本の前記第4接続配線の抵抗値は第4抵抗値であり、前記第4抵抗値は前記第3抵抗値よりも小さい、請求項4に記載の表示基板。
【請求項6】
前記第1電圧信号線の平均線幅と前記第2電圧信号線の平均線幅は以下の関係を満たし、
【数1】
R1は前記第1抵抗値であり、R2は前記第2抵抗値であり、R3は前記第3抵抗値であり、WGNvghは前記第2電圧信号線の平均線幅であり、WEvghは前記第1電圧信号線の平均線幅であり、aは定数であり、0.5≦a≦7.5である、請求項4又は5に記載の表示基板。
【請求項7】
前記第1電圧信号線の平均線幅と前記第2電圧信号線の平均線幅は以下の関係を満たし、
【数2】
R1は前記第1抵抗値であり、R2は前記第2抵抗値であり、R3は前記第3抵抗値であり、WGNvghは前記第2電圧信号線の平均線幅であり、WEvghは前記第1電圧信号線の平均線幅であり、aは定数であり、0.6≦a≦3である、請求項4又は5に記載の表示基板。
【請求項8】
前記第4電圧信号線の平均線幅と前記第3電圧信号線の平均線幅は以下の関係を満たし、
【数3】
R1は前記第1抵抗値であり、R2は前記第2抵抗値であり、R3は前記第3抵抗値であり、WGNvglは前記第3電圧信号線の平均線幅であり、WEvglは前記第4電圧信号線の平均線幅であり、bは定数であり、0.3≦b≦4.5である、請求項4~7のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項9】
前記第4電圧信号線の平均線幅と前記第3電圧信号線の平均線幅は以下の関係を満たし、
【数4】
R1は前記第1抵抗値であり、R2は前記第2抵抗値であり、R3は前記第3抵抗値であり、WGNvglは前記第3電圧信号線の平均線幅であり、WEvghは前記第4電圧信号線の平均線幅であり、bは定数であり、1.5≦b≦3.5である、請求項4~7のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項10】
前記第1抵抗値、前記第2抵抗値、及び前記第3抵抗値は、
【数5】
の関係を満たす、請求項4~9のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項11】
前記第1抵抗値、前記第2抵抗値、及び前記第3抵抗値は、
【数6】
の関係を満たす、請求項4~9のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項12】
前記第1抵抗値と前記第3抵抗値は以下の関係を満たし、
【数7】
GN(T(out)W/L)は前記第2走査駆動回路に含まれる出力トランジスタのアスペクト比を表し、dは前記第2走査駆動回路に含まれる1つの第1シフトレジスタユニットにより駆動される画素の行数を表し、EM(T(out)W/L)は前記第1走査駆動回路に含まれる出力トランジスタのアスペクト比を表し、cは定数であり、0.5≦c≦1.5である、請求項4~9のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項13】
前記第2走査駆動回路はカスケード接続された複数の第1シフトレジスタユニットを含み、
i番目の前記第1シフトレジスタユニットはi本目の第3接続配線を介してi本目の第3ゲート走査信号線に接続され、前記i本目の第3ゲート走査信号線はi行目の画素ユニットの閾値補償サブ回路に接続され、
i番目の前記第1シフトレジスタユニットはさらにi+n本目の第2接続配線を介してi+n本目の第2ゲート走査信号線に接続され、前記i+n本目の第2ゲート走査信号線はi+n行目の画素ユニットの第1リセットサブ回路に接続され、
iとnの両方は0よりも大きい整数である、請求項4~12のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項14】
前記第2走査駆動回路は、n本の第2接続配線を介して前のn行の画素ユニットにそれぞれ対応するn本の第2ゲート走査信号線にそれぞれ接続されて、前記前のn行の画素ユニット内の第1リセットサブ回路に前記第1リセット制御信号をそれぞれ提供するカスケード接続されたn個の追加シフトレジスタユニットをさらに含み、
j番目の前記追加シフトレジスタユニットはj本目の第2接続配線を介してj本目の第2ゲート走査信号線に接続され、前記j本目の第2ゲート走査信号線は前記j行目の画素ユニットに接続され、
jは1以上n以下の整数である、請求項13に記載の表示基板。
【請求項15】
前記表示領域は第1表示サブ領域と、第2表示サブ領域とを含み、
前記第2表示サブ領域内の各行の画素ユニットの数は等しく、
前記第1表示サブ領域内の任意の行の画素ユニットの数は前記第2表示サブ領域内の1行の画素ユニットの数よりも小さい、請求項4~14のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項16】
前記第1表示サブ領域はp行目の画素ユニットを含み、前記第2表示サブ領域はq行目の画素ユニットを含み、
前記p行目の画素ユニットに接続された第1接続配線の抵抗値と前記q行目の画素ユニットに接続された第1接続配線の抵抗値との間の差は第5抵抗値であり、
前記p行目の画素ユニットに接続された第3接続配線の抵抗値と前記q行目の画素ユニットに接続された第3接続配線の抵抗値との間の差は第6抵抗値であり、
前記p行目の画素ユニットに接続された第4接続配線の抵抗値と前記q行目の画素ユニットに接続された第4接続配線の抵抗値との間の差は第7抵抗値であり、
前記第5抵抗値、前記第6抵抗値及び前記第7抵抗値は、いずれも前記q行目の画素ユニットに対して前記p行目の画素ユニットの欠けている画素ユニットの数が増加するにつれて大きくなり、
pは0よりも大きい整数であり、qはpよりも大きい整数である、請求項15に記載の表示基板。
【請求項17】
前記第5抵抗値、前記第6抵抗値及び前記第7抵抗値は以下の関係を満たし、
【数8】
Rfは、前記q行目の画素ユニットに対して前記p行目の画素ユニットの欠けている画素ユニットの数が1であるときの抵抗であり、fは、前記q行目の画素ユニットに対して前記p行目の画素ユニットの欠けている画素ユニットの数であり、e5、e6及びe7は定数であり、k1、k2及びk4は、それぞれ前記p行目の画素ユニットに接続された第1接続配線の抵抗率、第3接続配線の抵抗率及び第4接続配線の抵抗率であり、w1、w2及びw4は、それぞれ前記p行目の画素ユニットに接続された第1接続配線の平均線幅、第3接続配線の平均線幅及び第4接続配線の平均線幅であり、u1、u2及びu4は、それぞれ前記p行目の画素ユニットに接続された第1接続配線の平均厚さ、第3接続配線の厚さ及び第4接続配線の平均厚さであり、g5、g6及びg7は定数であり、Wpitchは1つの画素ユニットの第1方向におけるサイズである、請求項16に記載の表示基板。
【請求項18】
前記周辺領域は、前記複数行の画素ユニットのデータ書き込みサブ回路にデータ書き込み制御信号を提供するように構成される第3走査駆動回路を含み、
前記第1接続配線は少なくとも2つの第1転送電極と、複数の第1接続電極とを含み、前記少なくとも2つの第1転送電極は前記複数の第1接続電極とは異なる層に位置し、前記複数の第1接続電極は、それぞれ絶縁層を貫通するビアを介して前記少なくとも2つの第1転送電極に接続されて前記第1接続配線を形成し、各前記第1転送電極の抵抗率は各前記第1接続電極の抵抗率よりも小さく、
前記第3接続配線は少なくとも1つの第2転送電極と、複数の第2接続電極とを含み、前記少なくとも1つの第2転送電極は前記複数の第2接続電極とは異なる層に位置し、前記複数の第2接続電極は、それぞれ絶縁層を貫通するビアを介して前記少なくとも1つの第2転送電極に接続されて前記第3接続配線を形成し、各前記第2転送電極の抵抗率は各前記第2接続電極の抵抗率よりも小さく、
前記第1転送電極の数は前記第2転送電極の数よりも大きい、請求項4~14のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項19】
隣接する2つの前記第1転送電極の間の距離は以下の関係を満たし、
【数9】
t1は隣接する2つの前記第1転送電極の間の距離であり、Wpitchは1つの画素ユニットの第1方向におけるサイズであり、WGnは前記第2走査駆動回路の前記第1方向におけるサイズであり、WGpは前記第3走査駆動回路の前記第1方向におけるサイズである、請求項18に記載の表示基板。
【請求項20】
各前記第1転送電極の2つの接続端子の間の距離は以下の関係を満たし、
【数10】
t1は各前記第1転送電極の2つの接続端子の間の距離であり、WEMは前記第1走査駆動回路の第1方向におけるサイズであり、sは定数であり、1/9≦s≦1/5であり、
各前記第2転送電極の2つの接続端子の間の距離は以下の関係を満たし、
【数11】
t1は各前記第2転送電極の2つの接続端子の間の距離であり、WGNは前記第2走査駆動回路の第1方向におけるサイズであり、sは定数であり、1/11≦s≦1/9である、請求項18又は19に記載の表示基板。
【請求項21】
前記第2接続配線は、第1方向とは異なる第2方向に沿って延伸する少なくとも1つの第3転送電極と、前記第2方向に沿って延伸する複数の第3接続電極とを含み、前記少なくとも1つの第3転送電極は前記複数の第3接続電極とは異なる層に位置し、前記複数の第3接続電極は、それぞれ絶縁層を貫通するビアを介して前記少なくとも1つの第3転送電極に接続されて前記第2接続配線を形成し、前記第3転送電極の抵抗率は前記第3接続電極の抵抗率よりも小さく、
隣接する2つの前記第3転送電極の間の距離は以下の関係を満たし、
【数12】
t3は隣接する2つの前記第3転送電極の間の距離であり、Wpitch1は1つの画素ユニットの前記第2方向におけるサイズである、請求項18~20のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項22】
前記第1転送電極と前記第2走査駆動回路の第1信号線とは、前記ベース基板に垂直な方向に少なくとも部分的に重なり、及び/又は、
前記第2転送電極と前記第3走査駆動回路の第2信号線とは、前記ベース基板に垂直な方向に少なくとも部分的に重なる、請求項18~21のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項23】
前記周辺領域は第1補助電極層をさらに含み、前記表示領域の画素ユニットは発光素子を含み、前記発光素子は第1電極層、前記第1電極層の前記ベース基板から離れる側に位置する第2電極層、及び前記第1電極層と前記第2電極層との間に位置する発光層を含み、
前記第1補助電極層は前記表示領域の画素ユニットに含まれる発光素子の第1電極層と同層に設置され、
前記第1補助電極層は前記第1走査駆動回路の前記ベース基板から離れる側に位置し、前記第1補助電極層には電極排気孔が設置され、
前記第1転送電極の少なくとも一端と前記電極排気孔とは、前記ベース基板に垂直な方向に少なくとも部分的に重なり、及び/又は、
前記第2転送電極の少なくとも一端と前記電極排気孔とは、前記ベース基板に垂直な方向に少なくとも部分的に重なる、請求項18~22のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項24】
前記第2電圧信号線には信号線排気孔が設置され、前記信号線排気孔のサイズは以下の関係を満たし、
【数13】
H1は前記信号線排気孔のサイズであり、Wpitchは1つの画素ユニットの第1方向におけるサイズであり、zは定数であり、1/7≦z≦1/3である、請求項1~23のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項25】
前記第2電圧信号線には信号線排気孔が設置され、前記信号線排気孔のサイズは以下の関係を満たし、
【数14】
H1は前記信号線排気孔のサイズであり、WGNvghは前記第2電圧信号線の平均線幅である、請求項1~23のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項26】
各前記第1シフトレジスタユニットは第1スイッチングトランジスタを含み、
隣接する2つの前記信号線排気孔の間の距離と前記第1スイッチングトランジスタのチャネルサイズとの間の差は所定の閾値よりも小さく、前記第1電圧信号線と前記第2容量の第1極との接続ビアは、隣接する2つの前記信号線排気孔の間に位置するか、又は前記信号線排気孔と少なくとも部分的に重なる、請求項24又は25に記載の表示基板。
【請求項27】
前記表示領域は画素定義層をさらに含み、前記画素定義層は開口部を含み、前記開口部は前記表示領域の画素ユニットの発光領域を画定するように構成され、
前記周辺領域は補助絶縁層と、第2補助電極層とをさらに含み、前記補助絶縁層は前記表示領域に位置する画素定義層と同層に設置され、前記第2補助電極層は前記表示領域に位置する前記第2電極層と同層に設置され、前記補助絶縁層は前記第1補助電極層の前記ベース基板から離れる側に位置し、前記第2補助電極層は前記補助絶縁層の前記ベース基板から離れる側に位置し、
前記補助絶縁層は少なくとも1つの開孔を有し、
前記補助絶縁層の開孔サイズは以下の関係を満たし、
【数15】
Bは前記補助絶縁層の開孔のサイズであり、WEMは前記第1走査駆動回路の第1方向におけるサイズであり、WGNは前記第2走査駆動回路の前記第1方向におけるサイズであり、WGPは前記第3走査駆動回路の前記第1方向におけるサイズである、請求項23に記載の表示基板。
【請求項28】
前記第1走査駆動回路、前記第2走査駆動回路及び前記第3走査駆動回路のうちの少なくとも1つと前記補助絶縁層の少なくとも1つの開孔とは、前記ベース基板に垂直な方向に少なくとも部分的に重なる、請求項27に記載の表示基板。
【請求項29】
前記表示領域側の周辺領域が複数の走査駆動回路を含む場合、前記複数の走査駆動回路に対して、走査駆動回路と前記表示領域との距離が近いほど、前記走査駆動回路に接続された接続配線上に設置された転送電極の数が少なくなり、
前記複数の走査駆動回路は前記第1走査駆動回路と、前記第2走査駆動回路とを含み、前記接続配線は前記第1接続配線と、前記第2接続配線とを含む、請求項18~23のいずれか1項に記載の表示基板。
【請求項30】
前記表示領域は、前記複数行の画素ユニットの第2リセットサブ回路にそれぞれ接続された複数本の第5ゲート走査信号線をさらに含み、
前記周辺領域は、複数本の第5接続配線を介して前記複数本の第5ゲート走査信号線にそれぞれ接続されて、前記複数行の画素ユニットの第2リセットサブ回路に第2リセット制御信号をそれぞれ提供する第4走査駆動回路をさらに含み、
前記第4走査駆動回路は前記第3走査駆動回路の前記表示領域から離れる側に位置し、
各本の前記第5接続配線の抵抗値は第8抵抗値であり、前記第8抵抗値は前記第3抵抗値よりも大きい、請求項5に記載の表示基板。
【請求項31】
前記第4走査駆動回路は前記第1走査駆動回路と前記第3走査駆動回路との間に位置し、
前記第8抵抗値は前記第1抵抗値よりも小さい、請求項30に記載の表示基板。
【請求項32】
前記周辺領域は第5電圧信号線と、第6電圧信号線とをさらに含み、
前記第4走査駆動回路は、前記第5電圧信号線に接続されて前記第2リセット制御信号の第1部分として第5電圧を出力し、前記第4走査駆動回路は、前記第6電圧信号線に接続されて前記第2リセット制御信号の第2部分として第6電圧を出力し、
前記第5電圧信号線の平均線幅は、前記第1電圧信号線の平均線幅よりも大きく、前記第3電圧信号線の平均線幅よりも小さく、
前記第6電圧信号線の平均線幅は、前記第2電圧信号線の平均線幅よりも大きく、前記第4電圧信号線の平均線幅よりも小さい、請求項30又は31に記載の表示基板。
【請求項33】
前記表示領域は、前記複数行の画素ユニットの発光制御サブ回路にそれぞれ接続された複数本の第6ゲート走査信号線をさらに含み、
前記周辺領域は、複数本の第6接続配線を介して前記複数本の第6ゲート走査信号線にそれぞれ接続されて、前記複数行の画素ユニットの発光制御サブ回路に発光制御信号をそれぞれ提供する第5走査駆動回路をさらに含み、
前記第5走査駆動回路は前記第3走査駆動回路の前記表示領域から離れる側に位置し、
各本の前記第6接続配線の抵抗値は第9抵抗値であり、前記第9抵抗値は前記第3抵抗値よりも大きい、請求項5に記載の表示基板。
【請求項34】
前記第5走査駆動回路は前記第1走査駆動回路の前記表示領域から離れる側に位置し、
前記第9抵抗値は前記第1抵抗値よりも大きい、請求項33に記載の表示基板。
【請求項35】
前記複数行複数列の画素ユニットのそれぞれは、発光素子と、前記発光素子を駆動して発光させる画素回路とを含み、前記画素回路は駆動サブ回路、前記データ書き込みサブ回路、前記閾値補償サブ回路、リセットサブ回路及び発光制御サブ回路を含み、
前記駆動サブ回路は制御端子、第1端子及び第2端子を含み、前記発光素子に流れる駆動電流を制御するように構成され、
前記データ書き込みサブ回路は、前記駆動サブ回路の第1端子、データ線及び前記第4ゲート走査信号線に接続され、前記第4ゲート走査信号線から提供される前記データ書き込み制御信号に応答して前記データ線から提供されるデータ信号を前記駆動サブ回路の第1端子に書き込むように構成され、
前記閾値補償サブ回路は、前記駆動サブ回路の制御端子及び第2端子、第1電圧線及び前記第3ゲート走査信号線に接続され、前記第3ゲート走査信号線から提供される前記閾値補償制御信号及び書き込まれたデータ信号に応答して前記駆動サブ回路を補償するように構成され、
前記リセットサブ回路は前記第1リセットサブ回路を含み、前記第1リセットサブ回路は、前記駆動サブ回路の第2端子、初期信号線及び前記第2ゲート走査信号線に接続され、前記第2ゲート走査信号線から提供される前記第1リセット制御信号に応答して前記初期信号線から提供される初期電圧を前記駆動サブ回路の第2端子に印加するように構成され、
前記発光制御サブ回路は第1発光制御サブ回路を含み、前記第1発光制御サブ回路は、前記第1電圧線、前記駆動サブ回路の第1端子及び前記第1ゲート走査信号線に接続され、前記第1ゲート走査信号線から提供される前記発光制御信号に応答して前記第1電圧線から提供される第1電圧を前記駆動サブ回路の第1端子に印加するように構成される、請求項5に記載の表示基板。
【請求項36】
前記リセットサブ回路は第2リセットサブ回路をさらに含み、前記複数本の第4ゲート走査信号線はさらに前記複数行の画素ユニットの前記第2リセットサブ回路にそれぞれ接続され、前記第3走査駆動回路は、前記複数本の第4ゲート走査信号線を介して前記複数行の画素ユニットの第2リセットサブ回路に第2リセット制御信号をそれぞれ提供し、
前記第2リセットサブ回路は、前記初期信号線、前記第4ゲート走査信号線及び前記発光素子の第1端子に接続され、前記第4ゲート走査信号線から提供される前記第2リセット制御信号に応答して前記初期信号線から提供される初期電圧を前記発光素子の第1端子に印加するように構成され、前記発光制御サブ回路は第2発光制御サブ回路をさらに含み、前記第2発光制御サブ回路は、前記駆動サブ回路の第2端子、前記発光素子の第1端子及び前記第1ゲート走査信号線に接続され、前記第1ゲート走査信号線から提供される前記発光制御信号に応答して、前記駆動電流を前記発光素子の第1端子に印加するように構成される、請求項35に記載の表示基板。
【請求項37】
請求項1~36のいずれか1項に記載の表示基板を含む表示パネル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2021年9月3日に提出された中国特許出願第202111033089.8号の優先権を主張し、該中国特許出願の全内容は導入により本願の一部として組み込まれている。
【0002】
本開示の実施例は表示基板及び表示パネルに関する。
【背景技術】
【0003】
表示技術分野では、例えば液晶表示パネル又は有機発光ダイオード(Organic Light Emitting Diode、OLED)表示パネルの画素アレイは、通常、複数行のゲート線と、ゲート線と交互に配置された複数列のデータ線とを含む。ゲート線の駆動は、結合された集積駆動回路により実現することができる。近年、アモルファスシリコン薄膜トランジスタ又は酸化物薄膜トランジスタの製造プロセスの継続的な向上に伴って、ゲート線駆動回路を薄膜トランジスタアレイ基板上に直接集積してGOA(Gate driver On Array)を形成することでゲート線を駆動することもできる。例えば、複数のカスケード接続されたシフトレジスタユニットを含むGOAを用いて画素アレイの複数行のゲート線にスイッチング状態電圧信号(走査信号)を提供し、それにより例えば複数行のゲート線が順次オンになるように制御することができ、同時に、データ線から画素アレイ内の対応する行の画素ユニットにデータ信号を提供して、各画素ユニットに画像の各階調を表示するのに必要な階調電圧を形成し、さらに1フレームの画像を表示する。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
本開示の少なくとも1つの実施例は表示基板を提供し、表示領域及び前記表示領域の少なくとも一側に位置する周辺領域を含むベース基板を含み、前記表示領域は、アレイ状に配置された複数行複数列の画素ユニットと、前記複数行複数列の画素ユニット内の複数行の画素ユニットの発光制御サブ回路にそれぞれ接続された複数本の第1ゲート走査信号線と、前記複数行の画素ユニットの第1リセットサブ回路にそれぞれ接続された複数本の第2ゲート走査信号線とを含み、前記周辺領域は、抵抗値が第1抵抗値である複数本の第1接続配線を介して前記複数本の第1ゲート走査信号線にそれぞれ接続されて、前記複数行の画素ユニットの発光制御サブ回路に発光制御信号をそれぞれ提供する第1走査駆動回路と、前記第1走査駆動回路の前記表示領域に近い側に位置し、抵抗値が第2抵抗値である複数本の第2接続配線を介して前記複数本の第2ゲート走査信号線にそれぞれ接続されて、前記複数行の画素ユニットの第1リセットサブ回路に第1リセット制御信号をそれぞれ提供する第2走査駆動回路と、第1電圧を提供するように構成される第1電圧信号線と、第2電圧を提供するように構成される第2電圧信号線とを含み、前記第1走査駆動回路は、前記第1電圧信号線に接続されて前記発光制御信号の第1部分として前記第1電圧を出力し、前記第2走査駆動回路は、前記第2電圧信号線に接続されて前記第1リセット制御信号の第1部分として前記第2電圧を出力し、前記第2抵抗値と前記第1抵抗値との比は、前記第2電圧信号線の平均線幅と前記第1電圧信号線の平均線幅との比よりも小さい。
【0005】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記周辺領域は、第3電圧を提供するように構成される第3電圧信号線と、第4電圧を提供するように構成される第4電圧信号線とをさらに含み、前記第1走査駆動回路はさらに、前記第3電圧信号線に接続されて前記発光制御信号の第2部分として前記第3電圧を出力し、前記第2走査駆動回路はさらに、前記第4電圧信号線に接続されて前記第1リセット制御信号の第2部分として前記第4電圧を出力し、前記第3電圧は前記第1電圧よりも小さく、前記第4電圧は前記第2電圧よりも小さい。
【0006】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記第2抵抗値と前記第1抵抗値との比は、前記第4電圧信号線の平均線幅と前記第3電圧信号線の平均線幅との比よりも小さい。
【0007】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記表示領域は、前記複数行の画素ユニットの閾値補償サブ回路にそれぞれ接続された複数本の第3ゲート走査信号線をさらに含み、前記第2走査駆動回路はさらに、複数本の第3接続配線を介して前記複数本の第3ゲート走査信号線にそれぞれ接続されて、前記複数行の画素ユニットの閾値補償サブ回路に閾値補償制御信号をそれぞれ提供し、各本の前記第3接続配線の抵抗値は第3抵抗値である。
【0008】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記表示領域は、前記複数行の画素ユニットのデータ書き込みサブ回路にそれぞれ接続された複数本の第4ゲート走査信号線をさらに含み、前記周辺領域は、複数本の第4接続配線を介して前記複数本の第4ゲート走査信号線にそれぞれ接続されて、前記複数行の画素ユニットのデータ書き込みサブ回路にデータ書き込み制御信号をそれぞれ提供する第3走査駆動回路をさらに含み、前記第2走査駆動回路は、前記表示領域に対して前記第1走査駆動回路と前記第3走査駆動回路との間に位置し、各本の前記第4接続配線の抵抗値は第4抵抗値であり、前記第4抵抗値は前記第3抵抗値よりも小さい。
【0009】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記第1電圧信号線の平均線幅と前記第2電圧信号線の平均線幅は以下の関係を満たし、
【数1】
R1は前記第1抵抗値であり、R2は前記第2抵抗値であり、R3は前記第3抵抗値であり、WGNvghは前記第2電圧信号線の平均線幅であり、WEvghは前記第1電圧信号線の平均線幅であり、aは定数であり、0.5≦a≦7.5である。
【0010】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記第1電圧信号線の平均線幅と前記第2電圧信号線の平均線幅は以下の関係を満たし、
【数2】
R1は前記第1抵抗値であり、R2は前記第2抵抗値であり、R3は前記第3抵抗値であり、WGNvghは前記第2電圧信号線の平均線幅であり、WEvghは前記第1電圧信号線の平均線幅であり、aは定数であり、0.6≦a≦3である。
【0011】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記第4電圧信号線の平均線幅と前記第3電圧信号線の平均線幅は以下の関係を満たし、
【数3】
R1は前記第1抵抗値であり、R2は前記第2抵抗値であり、R3は前記第3抵抗値であり、WGNvglは前記第4電圧信号線の平均線幅であり、WEvglは前記第3電圧信号線の平均線幅であり、bは定数であり、0.3≦b≦4.5である。
【0012】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記第4電圧信号線の平均線幅と前記第3電圧信号線の平均線幅は以下の関係を満たし、
【数4】
R1は前記第1抵抗値であり、R2は前記第2抵抗値であり、R3は前記第3抵抗値であり、WGNvglは前記第4電圧信号線の平均線幅であり、WEvghは前記第3電圧信号線の平均線幅であり、bは定数であり、1.5≦b≦3.5である。
【0013】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記第1抵抗値、前記第2抵抗値、及び前記第3抵抗値は、
【数5】
の関係を満たす。
【0014】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記第1抵抗値、前記第2抵抗値及び前記第3抵抗値は、
【数6】
の関係式を満たす。
【0015】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記第1抵抗値と前記第3抵抗値は以下の関係を満たし、
【数7】
GN(T(out)W/L)は前記第2走査駆動回路に含まれる出力トランジスタのアスペクト比を表し、dは前記第2走査駆動回路に含まれる第2シフトレジスタユニットにより駆動される画素の行数を表し、EM(T(out)W/L)は前記第1走査駆動回路に含まれる出力トランジスタのアスペクト比を表し、cは定数であり、0.5≦c≦1.5である。
【0016】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記第2走査駆動回路はカスケード接続された複数の第1シフトレジスタユニットを含み、i番目の前記第1シフトレジスタユニットはi本目の第3接続配線を介してi本目の第3ゲート走査信号線に接続され、前記i本目の第3ゲート走査信号線はi行目の画素ユニットの閾値補償サブ回路に接続され、i番目の前記第1シフトレジスタユニットはさらにi+n本目の第2接続配線を介してi+n本目の第2ゲート走査信号線に接続され、前記i+n本目の第2ゲート走査信号線はi+n行目の画素ユニットの第1リセットサブ回路に接続され、iとnの両方は0よりも大きい整数である。
【0017】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記第2走査駆動回路は、n本の第2接続配線を介して前のn行の画素ユニットにそれぞれ対応するn本の第2ゲート走査信号線にそれぞれ接続されて、前記前のn行の画素ユニット内の第1リセットサブ回路に前記第1リセット制御信号をそれぞれ提供するカスケード接続されたn個の追加シフトレジスタユニットをさらに含み、j番目の前記追加シフトレジスタユニットはj本目の第2接続配線を介してj本目の第2ゲート走査信号線に接続され、前記j本目の第2ゲート走査信号線は前記j行目の画素ユニットに接続され、jは1以上n以下の整数である。
【0018】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記表示領域は第1表示サブ領域と、第2表示サブ領域とを含み、前記第2表示サブ領域内の各行の画素ユニットの数は等しく、前記第1表示サブ領域内の任意の行の画素ユニットの数は前記第2表示サブ領域内の1行の画素ユニットの数よりも小さい。
【0019】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記第1表示サブ領域はp行目の画素ユニットを含み、前記第2表示サブ領域はq行目の画素ユニットを含み、前記p行目の画素ユニットに接続された第1接続配線の抵抗値と前記q行目の画素ユニットに接続された第1接続配線の抵抗値との間の差は第5抵抗値であり、前記p行目の画素ユニットに接続された第3接続配線の抵抗値と前記q行目の画素ユニットに接続された第3接続配線の抵抗値との間の差は第6抵抗値であり、前記p行目の画素ユニットに接続された第4接続配線の抵抗値と前記q行目の画素ユニットに接続された第4接続配線の抵抗値との間の差は第7抵抗値であり、前記第5抵抗値、前記第6抵抗値及び前記第7抵抗値は、いずれも前記q行目の画素ユニットに対して前記p行目の画素ユニットの欠けている画素ユニットの数が増加するにつれて大きくなり、pは0よりも大きい整数であり、qはpよりも大きい整数である。
【0020】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記第5抵抗値、前記第6抵抗値及び前記第7抵抗値は以下の関係を満たし、
【数8】
Rfは、前記q行目の画素ユニットに対して前記p行目の画素ユニットの欠けている画素ユニットの数が1であるときの抵抗であり、fは、前記q行目の画素ユニットに対して前記p行目の画素ユニットの欠けている画素ユニットの数であり、e5、e6及びe7は定数であり、k1、k2及びk4は、それぞれ前記p行目の画素ユニットに接続された第1接続配線の抵抗率、第3接続配線の抵抗率及び第4接続配線の抵抗率であり、w1、w2及びw4は、それぞれ前記p行目の画素ユニットに接続された第1接続配線の平均線幅、第3接続配線の平均線幅及び第4接続配線の平均線幅であり、u1、u2及びu4は、それぞれ前記p行目の画素ユニットに接続された第1接続配線の平均厚さ、第3接続配線の厚さ及び第4接続配線の平均厚さであり、g5、g6及びg7は定数であり、Wpitchは1つの画素ユニットの第1方向におけるサイズである。
【0021】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記周辺領域は、前記複数行の画素ユニットのデータ書き込みサブ回路にデータ書き込み制御信号を提供するように構成される第3走査駆動回路を含み、前記第1接続配線は少なくとも2つの第1転送電極と、複数の第1接続電極とを含み、前記少なくとも2つの第1転送電極は前記複数の第1接続電極とは異なる層に位置し、前記複数の第1接続電極は、それぞれ絶縁層を貫通するビアを介して前記少なくとも2つの第1転送電極に接続されて前記第1接続配線を形成し、各前記第1転送電極の抵抗率は各前記第1接続電極の抵抗率よりも小さく、前記第3接続配線は少なくとも1つの第2転送電極と、複数の第2接続電極とを含み、前記少なくとも1つの第2転送電極は前記複数の第2接続電極とは異なる層に位置し、前記複数の第2接続電極は、それぞれ絶縁層を貫通するビアを介して前記少なくとも1つの第2転送電極に接続されて前記第3接続配線を形成し、各前記第2転送電極の抵抗率は各前記第2接続電極の抵抗率よりも小さく、前記第1転送電極の数は前記第2転送電極の数よりも大きい。
【0022】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、隣接する2つの前記第1転送電極の間の距離は以下の関係を満たし、
【数9】
t1は隣接する2つの前記第1転送電極の間の距離であり、Wpitchは1つの画素ユニットの第1方向におけるサイズであり、WGnは前記第2走査駆動回路の前記第1方向におけるサイズであり、WGpは前記第3走査駆動回路の前記第1方向におけるサイズである。
【0023】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、各前記第1転送電極の2つの接続端子の間の距離は以下の関係を満たし、
【数10】
t1は各前記第1転送電極の2つの接続端子の間の距離であり、WEMは前記第1走査駆動回路の第1方向におけるサイズであり、sは定数であり、1/9≦s≦1/5であり、
各前記第2転送電極の2つの接続端子の間の距離は以下の関係を満たし、
【数11】
(Lt2は各前記第2転送電極の2つの接続端子の間の距離であり、WGNは前記第2走査駆動回路の前記第1方向におけるサイズであり、sは定数であり、1/11≦s≦1/9である。
【0024】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記第2接続配線は、第1方向とは異なる第2方向に沿って延伸する少なくとも1つの第3転送電極と、前記第2方向に沿って延伸する複数の第3接続電極とを含み、前記少なくとも1つの第3転送電極は前記複数の第3接続電極とは異なる層に位置し、前記複数の第3接続電極は、それぞれ絶縁層を貫通するビアを介して前記少なくとも1つの第3転送電極に接続されて前記第2接続配線を形成し、前記第3転送電極の抵抗率は前記第3接続電極の抵抗率よりも小さく、隣接する2つの前記第3転送電極の間の距離は以下の関係を満たし、
【数12】
t3は隣接する2つの前記第3転送電極の間の距離であり、Wpitch1は1つの画素ユニットの前記第2方向におけるサイズである。
【0025】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記第1転送電極と前記第2走査駆動回路の第1信号線とは、前記ベース基板に垂直な方向に少なくとも部分的に重なり、及び/又は、前記第2転送電極と前記第3走査駆動回路の第2信号線とは、前記ベース基板に垂直な方向に少なくとも部分的に重なる。
【0026】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記周辺領域は第1補助電極層をさらに含み、前記表示領域の画素ユニットは発光素子を含み、前記発光素子は第1電極層、前記第1電極層の前記ベース基板から離れる側に位置する第2電極層、及び前記第1電極層と前記第2電極層との間に位置する発光層を含み、前記第1補助電極層は前記表示領域の画素ユニットに含まれる発光素子の第1電極層と同層に設置され、前記第1補助電極層は前記第1走査駆動回路の前記ベース基板から離れる側に位置し、前記第1補助電極層には電極排気孔が設置され、前記第1転送電極の少なくとも一端と前記電極排気孔とは、前記ベース基板に垂直な方向に少なくとも部分的に重なり、及び/又は、前記第2転送電極の少なくとも一端と前記電極排気孔とは、前記ベース基板に垂直な方向に少なくとも部分的に重なる。
【0027】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記第2電圧信号線には信号線排気孔が設置され、前記信号線排気孔のサイズは以下の関係を満たし、
【数13】
H1は前記信号線排気孔のサイズであり、Wpitchは1つの画素ユニットの第1方向におけるサイズであり、zは定数であり、1/7≦z≦1/3である。
【0028】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記第2電圧信号線には信号線排気孔が設置され、信号線排気孔のサイズは以下の関係を満たし、
【数14】
H1は前記信号線排気孔のサイズであり、WGNvghは前記第2電圧信号線の平均線幅である。
【0029】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、各前記第1シフトレジスタユニットは第1スイッチングトランジスタを含み、隣接する2つの前記信号線排気孔の間の距離と前記第1スイッチングトランジスタのチャネルサイズとの間の差は所定の閾値よりも小さく、前記第1電圧信号線と前記第2容量の第1極との接続ビアは、隣接する2つの前記信号線排気孔の間に位置するか、又は前記信号線排気孔と少なくとも部分的に重なる。
【0030】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記表示領域は画素定義層をさらに含み、前記画素定義層は開口部を含み、前記開口部は前記表示領域の画素ユニットの発光領域を画定するように構成され、前記周辺領域は補助絶縁層と、第2補助電極層とをさらに含み、前記補助絶縁層は前記表示領域に位置する画素定義層と同層に設置され、前記第2補助電極層は前記表示領域に位置する前記第2電極層と同層に設置され、前記補助絶縁層は前記第1補助電極層の前記ベース基板から離れる側に位置し、前記第2補助電極層は前記補助絶縁層の前記ベース基板から離れる側に位置し、前記補助絶縁層は少なくとも1つの開孔を有し、前記補助絶縁層の開孔サイズは以下の関係を満たし、
【数15】
Bは前記補助絶縁層の開孔のサイズであり、WEMは前記第1走査駆動回路の第1方向におけるサイズであり、WGNは前記第2走査駆動回路の前記第1方向におけるサイズであり、WGPは前記第3走査駆動回路の前記第1方向におけるサイズである。
【0031】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記第1走査駆動回路、前記第2走査駆動回路及び前記第3走査駆動回路のうちの少なくとも1つと前記補助絶縁層の少なくとも1つの開孔とは、前記ベース基板に垂直な方向に少なくとも部分的に重なる。
【0032】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記表示領域側の周辺領域が複数の走査駆動回路を含む場合、前記複数の走査駆動回路に対して、走査駆動回路と前記表示領域との距離が近いほど、前記走査駆動回路に接続された接続配線上に設置された転送電極の数が少なくなり、前記複数の走査駆動回路は前記第1走査駆動回路と、前記第2走査駆動回路とを含み、前記接続配線は前記第1接続配線と、前記第2接続配線とを含む。
【0033】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記表示領域は、前記複数行の画素ユニットの第2リセットサブ回路にそれぞれ接続された複数本の第5ゲート走査信号線をさらに含み、前記周辺領域は、複数本の第5接続配線を介して前記複数本の第5ゲート走査信号線にそれぞれ接続されて、前記複数行の画素ユニットの第2リセットサブ回路に第2リセット制御信号をそれぞれ提供する第4走査駆動回路をさらに含み、前記第4走査駆動回路は前記第3走査駆動回路の前記表示領域から離れる側に位置し、各本の前記第5接続配線の抵抗値は第8抵抗値であり、前記第8抵抗値は前記第3抵抗値よりも大きい。
【0034】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記第4走査駆動回路は前記第1走査駆動回路と前記第3走査駆動回路との間に位置し、前記第8抵抗値は前記第1抵抗値よりも小さい。
【0035】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記周辺領域は第5電圧信号線と、第6電圧信号線とをさらに含み、前記第4走査駆動回路は、前記第5電圧信号線に接続されて前記第2リセット制御信号の第1部分として第5電圧を出力し、前記第4走査駆動回路は、前記第6電圧信号線に接続されて前記第2リセット制御信号の第2部分として第6電圧を出力し、前記第5電圧信号線の平均線幅は、前記第1電圧信号線の平均線幅よりも大きく、前記第3電圧信号線の平均線幅よりも小さく、前記第6電圧信号線の平均線幅は、前記第2電圧信号線の平均線幅よりも大きく、前記第4電圧信号線の平均線幅よりも小さい。
【0036】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記表示領域は、前記複数行の画素ユニットの発光制御サブ回路にそれぞれ接続された複数本の第6ゲート走査信号線をさらに含み、前記周辺領域は、複数本の第6接続配線を介して前記複数本の第6ゲート走査信号線にそれぞれ接続されて、前記複数行の画素ユニットの発光制御サブ回路に発光制御信号をそれぞれ提供する第5走査駆動回路をさらに含み、前記第5走査駆動回路は前記第3走査駆動回路の前記表示領域から離れる側に位置し、各本の前記第6接続配線の抵抗値は第9抵抗値であり、前記第9抵抗値は前記第3抵抗値よりも大きい。
【0037】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記第5走査駆動回路は前記第1走査駆動回路の前記表示領域から離れる側に位置し、前記第9抵抗値は前記第1抵抗値よりも大きい。
【0038】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記複数行複数列の画素ユニットのそれぞれは、発光素子と、前記発光素子を駆動して発光させる画素回路とを含み、前記画素回路は駆動サブ回路、前記データ書き込みサブ回路、前記閾値補償サブ回路、リセットサブ回路及び発光制御サブ回路を含み、前記駆動サブ回路は制御端子、第1端子及び第2端子を含み、前記発光素子に流れる駆動電流を制御するように構成され、前記データ書き込みサブ回路は、前記駆動サブ回路の第1端子、データ線及び前記第4ゲート走査信号線に接続され、前記第4ゲート走査信号線から提供される前記データ書き込み制御信号に応答して前記データ線から提供されるデータ信号を前記駆動サブ回路の第1端子に書き込むように構成され、前記閾値補償サブ回路は、前記駆動サブ回路の制御端子及び第2端子、第1電圧線及び前記第3ゲート走査信号線に接続され、前記第3ゲート走査信号線から提供される前記閾値補償制御信号及び書き込まれたデータ信号に応答して前記駆動サブ回路を補償するように構成され、前記リセットサブ回路は前記第1リセットサブ回路を含み、前記第1リセットサブ回路は、前記駆動サブ回路の第2端子、初期信号線及び前記第2ゲート走査信号線に接続され、前記第2ゲート走査信号線から提供される前記第1リセット制御信号に応答して前記初期信号線から提供される初期電圧を前記駆動サブ回路の第2端子に印加するように構成され、前記発光制御サブ回路は第1発光制御サブ回路を含み、前記第1発光制御サブ回路は、前記第1電圧線、前記駆動サブ回路の第1端子及び前記第1ゲート走査信号線に接続され、前記第1ゲート走査信号線から提供される前記発光制御信号に応答して前記第1電圧線から提供される第1電圧を前記駆動サブ回路の第1端子に印加するように構成される。
【0039】
例えば、本開示の少なくとも1つの実施例で提供される表示基板では、前記リセットサブ回路は第2リセットサブ回路をさらに含み、前記複数本の第4ゲート走査信号線はさらに前記複数行の画素ユニットの前記第2リセットサブ回路にそれぞれ接続され、前記第3走査駆動回路は、前記複数本の第4ゲート走査信号線を介して前記複数行の画素ユニットの第2リセットサブ回路に第2リセット制御信号をそれぞれ提供し、前記第2リセットサブ回路は、前記初期信号線、前記第4ゲート走査信号線及び前記発光素子の第1端子に接続され、前記第4ゲート走査信号線から提供される前記第2リセット制御信号に応答して前記初期信号線から提供される初期電圧を前記発光素子の第1端子に印加するように構成され、前記発光制御サブ回路は第2発光制御サブ回路をさらに含み、前記第2発光制御サブ回路は、前記駆動サブ回路の第2端子、前記発光素子の第1端子及び前記第1ゲート走査信号線に接続され、前記第1ゲート走査信号線から提供される前記発光制御信号に応答して、前記駆動電流を前記発光素子の第1端子に印加するように構成される。
【0040】
本開示の少なくとも1つの実施例は表示パネルをさらに提供し、上記のいずれか1項に記載の表示基板を含む。
【0041】
本発明の実施例の技術的解決手段をより明確に説明するために、以下、実施例の図面を簡単に説明し、明らかに、以下に説明される図面は、本発明のいくつかの実施例のみに関するものであり、本発明を制限するものではない。
【図面の簡単な説明】
【0042】
図1図1は本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の平面模式図である。
図2図2は本開示の少なくとも1つの実施例に係る画素ユニットの回路構造図である。
図3A図3Aは本開示の少なくとも1つの実施例に係る第2シフトレジスタユニットの回路構造図である。
図3B図3B図3Aに示される第2シフトレジスタユニットの表示基板上のレイアウトの模式図である。
図4A図4Aは本開示の少なくとも1つの実施例に係る第1シフトレジスタユニットの回路構造図である。
図4B図4B図4Aに示される第1シフトレジスタユニットの表示基板上のレイアウトにおける部分信号線の模式図である。
図5A図5Aは本開示の少なくとも1つの実施例に係る第3シフトレジスタユニットの回路構造図である。
図5B図5B図5Aに示される第3シフトレジスタユニットの表示基板上の部分レイアウトの模式図である。
図6図6は本開示の少なくとも1つの実施例に係る発光制御信号及び第1リセット制御信号のタイミング模式図である。
図7図7は本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の部分領域の平面模式図である。
図8図8は本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の部分領域の平面模式図である。
図9図9は本開示の少なくとも1つの実施例に係る周辺領域の部分レイアウトの模式図である。
図10図10図7に示される周辺領域20のA-A’方向に沿ったいくつかの例の断面図である。
図11A図11Aは本開示の少なくとも1つの実施例に係る別の表示基板の平面模式図である。
図11B図11Bは本開示の少なくとも1つの実施例に係る別の表示基板の平面模式図である。
図11C図11Cは本開示の少なくとも1つの実施例に係る別の表示基板の平面模式図である。
図11D図11Dは本開示の少なくとも1つの実施例に係る別の表示基板の平面模式図である。
図12図12は本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルの模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
本発明の実施例の目的、技術的解決手段及び利点をより明確にするために、以下、本発明の実施例の図面を参照しながら、本発明の実施例の技術的解決手段を明確、かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施例は本発明の実施例の一部であり、実施例の全部ではない。説明される本発明の実施例に基づき、当業者が創造的な労働を必要とせずに得た全ての他の実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0044】
特に定義されない限り、本開示で使用される技術用語又は科学用語は、当業者が理解できる一般的な意味を有する。本開示で使用される「第1」、「第2」及び類似する用語は、何らかの順序、数又は重要性を示すものではなく、異なる構成要素を区別するためのものに過ぎない。同様に、「1つ」、「1」又は「該」などの類似する用語は、数を制限するものではなく、少なくとも1つが存在することを意味する。「備える」又は「含む」などの類似する用語は、該用語の前に記載された素子又は部材が、該用語の後に列挙される素子又は部材、及びそれらの同等物を含むことを意味し、他の素子又は部材を排除するものではない。「接続」又は「連結」などの類似する用語は、物理的又は機械的接続に限定されず、直接接続されるか間接的に接続されるかに関わらず、電気的接続を含んでもよい。「上」、「下」、「左」、「右」などは、相対位置関係を示すためのものに過ぎず、説明対象の絶対位置が変化すると、該相対位置関係もそれに応じて変化する可能性がある。
【0045】
以下、いくつかの具体的な実施例により本開示を説明する。本発明の実施例についての以下の説明を明確、かつ簡潔にするために、既知の機能及び既知の部材についての詳細な説明を省略することができる。本発明の実施例の任意の部材が1つ以上の図面に存在すると、該部材は各図面において同じ参照符号で表される。
【0046】
表示基板には表示領域及び周辺領域が含まれ、表示領域はアレイ状に配置された画素ユニットを含み、周辺領域は表示領域の少なくとも一側に位置することができる。表示領域側に位置する周辺領域には1つ又は複数(2つ又は2つ以上)のGOAを設置することができ、周辺領域に複数のGOAが設置される場合、異なる位置のGOAと表示領域との距離が異なるため、異なる位置のGOAの出力端子から表示領域までの配線の長さは異なり、それにより異なる位置のGOAの出力端子から表示領域までの配線の抵抗は異なり、配線の抵抗はGOAの出力信号の遅延時間に影響するため、異なる位置のGOAの出力信号の遅延時間が異なる。
【0047】
本開示の少なくとも1つの実施例は表示基板を提供し、ベース基板を含み、該ベース基板は表示領域と、表示領域の少なくとも一側に位置する周辺領域とを含み、表示領域は、アレイ状に配置された複数行複数列の画素ユニットと、複数行複数列の画素ユニット内の複数行の画素ユニットの発光制御サブ回路にそれぞれ接続された複数本の第1ゲート走査信号線と、該複数行の画素ユニットの第1リセットサブ回路にそれぞれ接続された複数本の第2ゲート走査信号線とを含み、周辺領域は、抵抗値が第1抵抗値である複数本の第1接続配線を介して複数本の第1ゲート走査信号線にそれぞれ接続されて、複数行の画素ユニットの発光制御サブ回路に発光制御信号をそれぞれ提供する第1走査駆動回路と、第1走査駆動回路の表示領域に近い側に位置し、抵抗値が第2抵抗値である複数本の第2接続配線を介して複数本の第2ゲート走査信号線にそれぞれ接続されて、複数行の画素ユニットの第1リセットサブ回路に第1リセット制御信号をそれぞれ提供する第2走査駆動回路と、第1電圧を提供するように構成される第1電圧信号線と、第2電圧を提供するように構成される第2電圧信号線とを含み、第1走査駆動回路は、第1電圧信号線に接続されて発光制御信号の第1部分として第1電圧を出力し、第2走査駆動回路は、第2電圧信号線に接続されて第1リセット制御信号の第1部分として第2電圧を出力し、第2抵抗値と第1抵抗値との比は、第2電圧信号線の平均線幅と第1電圧信号線の平均線幅との比よりも小さい。
【0048】
本開示の実施例で提供される表示基板は、第1走査駆動回路に接続された第1電圧信号線の線幅及び第2走査駆動回路に接続された第2電圧信号線の線幅を調整することにより、第1接続配線の抵抗及び第2接続配線の抵抗による遅延時間の影響をバランスさせ、さらに第1接続配線及び第2接続配線の抵抗が異なることによる信号遅延時間の違いを小さくする。
【0049】
以下、図面を参照して本開示の実施例及びそのいくつかの例について詳細に説明する。
【0050】
図1は本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の平面模式図である。例えば、図1に示すように、表示基板1は、表示領域(すなわち画素アレイ領域)10と、表示領域10の少なくとも一側に位置する周辺領域20とを含み、該表示領域10は、アレイ状に配置された複数行複数列の画素ユニット11と、複数行の画素ユニット11の発光制御サブ回路にそれぞれ接続された複数本の第1ゲート走査信号線(E1、…、Ei、…、Em(iは1以上の整数であり、mはi以上の整数である))と、複数行の画素ユニット11の第1リセットサブ回路にそれぞれ接続された複数本の第2ゲート走査信号線(RT1、…、RTi、…、RTm)と、複数行の画素ユニット11の閾値補償サブ回路にそれぞれ接続された複数本の第3ゲート走査信号線(GN1、…、GNi、…、GNm)と、複数行の画素ユニット11のデータ書き込みサブ回路にそれぞれ接続された複数本の第4ゲート走査信号線(GP1、…、GPi、…、GPm)とを含む。例えば、各画素ユニット11は、本分野での7T1C、7T2C、8T2C又は4T1Cなどの回路構造を有する画素回路及び発光素子を含んでもよい。
【0051】
例えば、周辺領域20は第1走査駆動回路21と、第2走査駆動回路22とを含む。
【0052】
例えば、第1走査駆動回路21は、複数本の第1接続配線30を介して複数本の第1ゲート走査信号線E1、E2、…、Ei、…、Emにそれぞれ接続されて、複数行の画素ユニット11の発光制御サブ回路に発光制御信号をそれぞれ提供し、各本の第1接続配線30の抵抗値は第1抵抗値R1である。第1走査駆動回路21は画素ユニット11の発光制御サブ回路を駆動することに用いられるため、第1走査駆動回路21はEM GOA(発光制御ゲート走査駆動回路)と呼ばれてもよい。各第1接続配線30とそれに接続された第1ゲート走査信号線は一体成形されてもよく、図1には、第1接続配線と第1ゲート走査信号線とを区別するために、異なる幅のラインを用いて第1接続配線及び第1ゲート走査信号線が表され、しかし、実際の応用過程では、第1接続配線30と第1ゲート走査信号線の幅は、同じであってもよいか又は異なってもよく、本開示はこれを制限しない。
【0053】
例えば、第2走査駆動回路22は、第1走査駆動回路21の表示領域10に近い側に位置し、複数本の第2接続配線40を介して複数本の第2ゲート走査信号線RT1、RT2、…、RTi、…、RTmにそれぞれ接続されて、複数行の画素ユニットの第1リセットサブ回路に第1リセット制御信号をそれぞれ提供し、各本の第2接続配線40の抵抗値は第2抵抗値R2である。例えば、第2走査駆動回路22は画素ユニット11内のN型トランジスタにゲート走査駆動信号を提供するため、第2走査駆動回路22はGATE GOA Nと呼ばれてもよく、GNと略称する。各第2接続配線40とそれに接続された第2ゲート走査信号線は一体成形されてもよく、図1には、第2接続配線と第2ゲート走査信号線とを区別するために、異なる幅のラインを用いて第2接続配線及び第2ゲート走査信号線が表され、しかし、実際の応用過程では、第2接続配線と第1ゲート走査信号線の幅は、同じであってもよいか又は異なってもよく、本開示はこれを制限しない。
【0054】
例えば、第2走査駆動回路22はさらに、複数本の第3接続配線50を介して複数本の第3ゲート走査信号線GN1、…、GNi、…、GNmにそれぞれ接続されて、複数行の画素ユニットの閾値補償サブ回路に閾値補償制御信号をそれぞれ提供し、各本の第3接続配線50の抵抗値は第3抵抗値R3である。各第3接続配線50とそれに接続された第3ゲート走査信号線は一体成形されてもよく、図1には、第3接続配線50と第3ゲート走査信号線とを区別するために、異なる幅のラインを用いて第3接続配線50及び第3ゲート走査信号線が表され、しかし、実際の応用過程では、第3接続配線50と第3ゲート走査信号線の幅は、同じであってもよいか又は異なってもよく、本開示はこれを制限しない。
【0055】
例えば、周辺領域20は第3走査駆動回路23をさらに含み、第3走査駆動回路23は、複数本の第4接続配線60を介して複数本の第4ゲート走査信号線GP1、…、GPi、…、GPmにそれぞれ接続されて、複数行の画素ユニットのデータ書き込みサブ回路にデータ書き込み制御信号をそれぞれ提供する。第2走査駆動回路22は、表示領域10に対して第1走査駆動回路21と第3走査駆動回路23との間に位置し、すなわち第3走査駆動回路23は第2走査駆動回路22の表示領域10に近い側に位置する。各本の第4接続配線60の抵抗値は第4抵抗値R4である。例えば、第3走査駆動回路23は画素ユニット11内のP型トランジスタにゲート走査駆動信号を提供するため、第3走査駆動回路23はGATE GOA Pと呼ばれてもよく、GPと略称する。各第4接続配線60とそれに接続された第4ゲート走査信号線は一体成形されてもよく、図1には、第4接続配線60と第4ゲート走査信号線とを区別するために、異なる幅のラインを用いて第4接続配線60及び第4ゲート走査信号線が表され、しかし、実際の応用過程では、第4接続配線60と第4ゲート走査信号線の幅は、同じであってもよいか又は異なってもよく、本開示はこれを制限しない。
【0056】
図1に示すように、データ線DL1~DLN(Nは1よりも大きい整数である)は、表示領域10を縦方向に通過して、アレイ状に配置された画素ユニット11にデータ信号を提供する。例えば、各画素ユニット11は、本分野での7T1C、7T2C、8T2C又は4T1Cなどの回路構造を有する画素回路及び発光素子を含んでもよく、画素回路11は、データ線を介して伝送されるデータ信号、及びゲート線を介して伝送されるゲート走査駆動信号及び発光制御信号の制御下で動作して、発光素子を駆動して発光させて表示などの操作を実現する。該発光素子は、例えば有機発光ダイオード(OLED)又は量子ドット発光ダイオード(QLED)であってもよく、本開示の実施例はこれを制限しない。
【0057】
図2は本開示の少なくとも1つの実施例に係る画素ユニットの回路構造図である。図2に示すように、複数行複数列の画素ユニットの各画素ユニット11は、発光素子111と、発光素子111を駆動して発光させる画素回路112とを含み、画素回路112は駆動サブ回路1123、データ書き込みサブ回路1124、閾値補償サブ回路1122、リセットサブ回路、発光制御サブ回路及び蓄積容量Cstを含む。
【0058】
第1リセットサブ回路1121は第1リセットトランジスタBT1を含み、閾値補償サブ回路1122は閾値補償トランジスタBT2を含み、駆動サブ回路1123は駆動トランジスタBT3を含み、データ書き込みサブ回路1124はデータ書き込みトランジスタBT4を含み、第1発光制御サブ回路1125は第1発光制御トランジスタBT5を含み、第2発光制御サブ回路1126は第2発光制御トランジスタBT6を含み、第2リセットサブ回路1127は第2リセットトランジスタBT7を含む。例えば、第1リセットトランジスタBT1及び閾値補償トランジスタBT2はN型トランジスタであり、データ書き込みトランジスタBT4及び第2リセットトランジスタBT7はP型トランジスタである。本開示の実施例の画素ユニットの接続関係及び動作原理は一例に過ぎず、画素ユニットはさらに必要に応じて他の構造を用いてもよく、本開示はこれを制限しない。
【0059】
例えば、駆動サブ回路1123は制御端子、第1端子及び第2端子を含み、発光素子111に流れる駆動電流を制御するように構成される。例えば、駆動サブ回路1123の制御端子は第1ノードS1に接続され、第1端子は第2ノードS2に接続され、第2端子は第3ノードS3に接続される。
【0060】
例えば、図1及び図2に示すように、データ書き込みサブ回路1124は、駆動サブ回路1123の第1端子、データ線Vdata及び第4ゲート走査信号線GPi(iは1以上m以下の整数である)に接続され、第4ゲート走査信号線GPiから提供されるデータ書き込み制御信号に応答してデータ線Vdataから提供されるデータ信号を駆動サブ回路1123の第1端子に書き込むように構成される。
【0061】
例えば、閾値補償サブ回路1122は、駆動サブ回路1123の制御端子及び第2端子、第1電圧線VDD及び第3ゲート走査信号線GNiに接続され、第3ゲート走査信号線GNiから提供される閾値補償制御信号及び書き込まれたデータ信号に応答して駆動サブ回路1123を補償するように構成される。
【0062】
例えば、リセットサブ回路は第1リセットサブ回路1121を含み、第1リセットサブ回路1121は、駆動サブ回路1123の制御端子、初期信号線Vinit1及び第2ゲート走査信号線RTiに接続され、第2ゲート走査信号線RTiから提供される第1リセット制御信号に応答して初期信号線から提供される初期電圧を駆動サブ回路1123の第2端子に印加するように構成される。
【0063】
例えば、リセットサブ回路は第2リセットサブ回路1127をさらに含み、複数本の第4ゲート走査信号線GPiはさらに複数行の画素ユニットの第2リセットサブ回路1127にそれぞれ接続され、第3走査駆動回路23は、複数本の第4ゲート走査信号線GPiを介して複数行の画素ユニットの第2リセットサブ回路1127に第2リセット制御信号をそれぞれ提供する。例えば、第2リセットサブ回路1127は、初期信号線Vinit2、第4ゲート走査信号線GPi及び発光素子111の第1端子に接続され、第4ゲート走査信号線GPiから提供される第2リセット制御信号に応答して初期信号線Vinit2から提供される初期電圧を発光素子111の第1端子に印加するように構成される。発光素子111の第2端子は第2電圧線VSSに接続される。
【0064】
例えば、発光制御サブ回路は第1発光制御サブ回路1125を含み、第1発光制御サブ回路1125は、第1電圧線VDD、駆動サブ回路1123の第1端子及び第1ゲート走査信号線Eiに接続され、第1ゲート走査信号線Eiから提供される発光制御信号に応答して第1電圧線VDDから提供される第1電圧を駆動サブ回路1123の第1端子に印加するように構成される。
【0065】
例えば、発光制御サブ回路は第2発光制御サブ回路1126をさらに含み、第2発光制御サブ回路1126は、駆動サブ回路1123の第2端子、発光素子111の第1端子及び第1ゲート走査信号線Eiに接続され、第1ゲート走査信号線Eiから提供される発光制御信号に応答して、駆動電流を発光素子111の第1端子に印加するように構成される。
【0066】
例えば、図1に示すように、第1走査駆動回路21は、カスケード接続された複数の第2シフトレジスタユニット211(例えば図1の破線枠21の菱形格子で充填するブロック211で表される)を含み、各第2シフトレジスタユニット211は1行又は複数行の画素ユニット11を駆動することに用いられる。本開示の実施例は、各第2シフトレジスタユニット211が1行の画素ユニット11を駆動することに用いられることを例として説明するが、本開示の実施例はこれに限定されない。
【0067】
例えば、周辺領域は、第1電圧信号線Evgh(図1には図示せず)と、第3電圧信号線Evgl(図1には図示せず)とをさらに含み、第1電圧信号線Evghは第1電圧を提供するように構成され、第3電圧信号線Evglは第3電圧を提供するように構成され、第3電圧は第1電圧よりも小さい。第1走査駆動回路21は、第1電圧信号線Evghに接続されて発光制御信号の第1部分として第1電圧を出力し、例えば、第1電圧信号線Evghは、第1走査駆動回路21内の複数の第2シフトレジスタユニット211にいずれも接続される。発光制御信号の第1部分は、例えば発光制御信号のハイレベル部分であり、例えば、該発光制御信号のハイレベル部分は、第1発光制御トランジスタBT5及び第2発光制御トランジスタBT6を非発光段階でオフにすることができる。第1走査駆動回路21はさらに、第3電圧信号線Evglに接続されて発光制御信号の第2部分として第3電圧を出力し、例えば、第3電圧信号線Evglは、第1走査駆動回路21内の複数の第2シフトレジスタユニット211にいずれも接続される。発光制御信号の第2部分は、例えば発光制御信号のローレベル部分であり、例えば、該発光制御信号のローレベルは、第1発光制御トランジスタBT5及び第2発光制御トランジスタBT6を発光段階でオンにすることができる。
【0068】
図3Aは本開示の少なくとも1つの実施例に係る第2シフトレジスタユニットの回路構造図である。図3B図3Aに示される第2シフトレジスタユニットの表示基板上のレイアウトの模式図である。以下、図3A及び図3Bを参照して該第2シフトレジスタユニットについて簡単に説明する。
【0069】
図3A及び図3Bに示すように、該第2シフトレジスタユニット211は12個のトランジスタ(第1トランジスタET1、第2トランジスタET2、第3トランジスタET3、第4トランジスタET4、第5トランジスタET5、第6トランジスタET6、第7トランジスタET7、第8トランジスタET8、第9トランジスタET9(出力トランジスタとも呼ばれる)、第10トランジスタET10(出力制御トランジスタと呼ばれてもよく、出力トランジスタと呼ばれてもよく、本開示の実施例はこれを制限しない)、第11トランジスタET11及び第12トランジスタET12)、及び3つの容量(第1容量EC1、第2容量EC2及び第3容量EC3)を含む。いくつかの実施例では、該第2シフトレジスタユニット211は、第11トランジスタET11及び第12トランジスタET12を含まない10T3Cの回路であってもよい。別のいくつかの実施例では、該第2シフトレジスタユニット211は、図4Aに示される13T3Cの回路であってもよいか、又は第13トランジスタGNT13を含まない12T3Cの回路であってもよい。
【0070】
例えば、複数の第2シフトレジスタユニット211がカスケード接続される場合、1段目の第2シフトレジスタユニット211内の第1トランジスタET1の第2極は入力端子EIに接続され、入力端子EIはトリガ信号線ESTVに接続されてトリガ信号を入力信号として受信するように構成され、他の各段の第2シフトレジスタユニット211内の第1トランジスタET1の第2極は、前段の第2シフトレジスタユニット211の出力端子に電気的に接続されて、前段の第2シフトレジスタユニット211の出力端子EOUT(例えば、出力端子E021及び出力端子E022)から出力された出力信号を入力信号として受信することにより、シフト出力を実現して、表示パネルの表示領域10内のアレイ状に配置された画素ユニット11に例えば行ごとにシフトされた発光制御信号を提供する。例えば、以下、第9トランジスタET9が出力トランジスタであることを例として説明する。
【0071】
また、図3A及び図3Bに示すように、該第2シフトレジスタユニット211は、第1クロック信号端子ECKと、第2クロック信号端子ECBとをさらに含み、ECKはさらに第1クロック信号線を表し、ECBはさらに第2クロック信号線を表す。例えば、第1クロック信号及び第2クロック信号は、デューティサイクルが50%よりも大きいパルス信号を用いることができ、両方の間の差は例えば半サイクルである。
【0072】
例えば、Evghは第1電圧信号線及び第1電圧信号線から提供される第1電圧を表し、Evglは第3電圧信号線及び第3電圧信号線から提供される第3電圧を表し、第3電圧は第1電圧よりも小さく、例えば、第1電圧は直流ハイレベルであり、第3電圧は直流ローレベルである。
【0073】
図3A及び図3Bに示すように、第1トランジスタET1のゲートは、第1クロック信号端子ECK(第1クロック信号端子が第1クロック信号線ECKに接続される)に接続されて第1クロック信号を受信し、第1トランジスタET1の第2極は入力端子EIに接続され、第1トランジスタET1の第1極は第1ノードED1に接続される。例えば、該第2シフトレジスタユニットが1段目の第2シフトレジスタユニットである場合、入力端子EIはトリガ信号線ESTVに接続されてトリガ信号を受信し、該第2シフトレジスタユニットが1段目の第2シフトレジスタユニット以外の他の各段の第2シフトレジスタユニットである場合、入力端子EIはその前段の第2シフトレジスタユニットの出力端子EOUTに接続される。
【0074】
第2トランジスタET2のゲートは第1ノードED1に接続され、第2トランジスタET2の第1極は第2ノードED2に接続され、第2トランジスタET2の第2極は第1クロック信号端子ECKに接続されて第1クロック信号を受信する。
【0075】
第3トランジスタET3のゲートは第1クロック信号端子ECKに接続されて第1クロック信号を受信し、第3トランジスタET3の第1極は第2ノードED2に接続され、第3トランジスタET3の第2極は第3電圧信号線Evglに接続されて第3電圧を受信する。
【0076】
第4トランジスタET4のゲートは第2クロック信号端子ECB(例えば、第2クロック信号端子ECBが第2クロック信号線ECBに接続される)に接続されて第2クロック信号を受信し、第4トランジスタET4の第1極は第1ノードED1に接続され、第4トランジスタET4の第2極は第5トランジスタET5の第2極に接続される。
【0077】
第5トランジスタET5のゲートは第2ノードED2に接続され、第5トランジスタET5の第1極は第1電圧信号線Evghに接続されて第1電圧を受信する。
【0078】
第6トランジスタET6のゲートは第11トランジスタET11の第2極に接続され、第6トランジスタET6の第1極は第2クロック信号端子ECBに接続されて第2クロック信号を受信し、第6トランジスタET6の第2極は第3ノードED3に接続される。
【0079】
第1容量EC1の第1極は第11トランジスタET11の第2極に接続され、第1容量EC2の第2極は第3ノードED3に接続される。
【0080】
第7トランジスタET7のゲートは第2クロック信号端子ECBに接続されて第2クロック信号を受信し、第7トランジスタET7の第1極は第3ノードED3に接続され、第7トランジスタET7の第2極は第4ノードED4に接続される。
【0081】
第8トランジスタET8のゲートは第1ノードED1に接続され、第8トランジスタET8の第1極は第4ノードED4に接続され、第8トランジスタET8の第2極は第1電圧信号線Evghに接続されて第1電圧を受信する。
【0082】
出力トランジスタET9のゲートは第4ノードED4に接続され、出力トランジスタET9の第1極は第1電圧信号線Evghに接続されて第1電圧を受信し、出力トランジスタET9の第2極は出力端子EOUTに接続される。
【0083】
第3容量EC3の第1極は第4ノードED4に接続され、第3容量EC3の第2極は第1電圧信号線Evghに接続されて第3電圧を受信する。
【0084】
第10トランジスタET10のゲートは第12トランジスタET12の第2極に接続され、第10トランジスタET10の第1極は第3電圧信号線Evglに接続されて第3電圧を受信し、第10トランジスタET10の第2極は出力端子EOUTに接続される。
【0085】
第2容量EC2の第1極は第12トランジスタET12の第2極に接続され、第2容量EC2の第2極は第2クロック信号端子ECBに接続されて第2クロック信号を受信する。
【0086】
第11トランジスタET11のゲートは第3電圧信号線Evglに接続されて第3電圧を受信し、第11トランジスタET11の第1極は第2ノードED2に接続される。
【0087】
第12トランジスタET12のゲートは第3電圧信号線Evglに接続されて第3電圧を受信し、第12トランジスタET12の第1極は第1ノードED1に接続される。
【0088】
なお、該第2シフトレジスタユニットの動作原理は本分野での説明を参照すればよく、ここで詳細な説明を省略する。
【0089】
図3Bに示すように、信号線ECB、ECK、Evgl、Evghは、第1方向(例えばX軸方向)に沿って配列され、いずれも第2方向(例えばY軸方向)に沿って延伸することができる。
【0090】
図3Aに示される第2シフトレジスタユニット211内のトランジスタはいずれもP型トランジスタを例として説明され、すなわち各トランジスタは、ゲートがローレベル(オンレベル)に接続されるとオンになり、ハイレベル(オフレベル)に接続されるとオフになる。このとき、トランジスタの第1極はソースであってもよく、トランジスタの第2極はドレインであってもよい。
【0091】
該第2シフトレジスタユニットは、図3Aの配置方式を含むが、これに限定されず、例えば、第2シフトレジスタユニット105にはET11及びET12が含まれなくてもよく、ED3又はED4ノードの位置にET11又はET12と同様の機能を有するトランジスタが設置されてもよく、各トランジスタは、N型トランジスタを用いてもよいか、又はP型トランジスタとN型トランジスタを混合して用いてもよく、選択されたタイプのトランジスタのポート極性を、本開示の実施例における対応するトランジスタのポート極性に応じて同時に接続すればよい。図3Bに示されるレイアウトは一例に過ぎず、第2シフトレジスタユニットの表示基板上のレイアウトは実際の必要に応じて決定することができ、本開示の実施例はこれを制限しない。
【0092】
例えば、図1に示すように、第2走査駆動回路22は、カスケード接続されたm個の第1シフトレジスタユニット221(例えば、図1の破線枠22の下対角線で充填するブロック221で表される)と、カスケード接続されたn個の追加シフトレジスタユニット222(例えば、図1の破線枠22の横線で充填するブロック222で表される)とを含み、例えば、mは1よりも大きい整数であり、nは0よりも大きい整数であり、mはnよりも大きく、nは、例えば1以上10以下の整数である。各第1シフトレジスタユニット221は1行又は複数行の画素ユニット11を駆動することに用いられ、各追加シフトレジスタユニット222は1行又は複数行の画素ユニット11を駆動することに用いられ、本開示の実施例は、各第1シフトレジスタユニット221が1行の画素ユニット11を駆動することに用いられ、各追加シフトレジスタユニット222が1行の画素ユニット11を駆動することを例として説明するが、本開示の実施例はこれに限定されない。n個の追加シフトレジスタユニット222はm個の第1シフトレジスタユニット221にカスケード接続される。
【0093】
例えば、n個の追加シフトレジスタユニット222は、n本の第2接続配線40を介して前のn行の画素ユニットにそれぞれ対応するn本の第2ゲート走査信号線RT1~RTnにそれぞれ接続されて、前のn行の画素ユニット内の第1リセットサブ回路に第1リセット制御信号をそれぞれ提供する。j番目の追加シフトレジスタユニット222はj本目の第2接続配線40を介してj本目の第2ゲート走査信号線RTjに接続され、j本目の第2ゲート走査信号線RTjはj行目の画素ユニットに接続される。jは1以上n以下の整数である。
【0094】
例えば、いくつかの例では、第2走査駆動回路22は4つの追加シフトレジスタユニット222を含んでもよく、該4つの追加シフトレジスタユニット222(Dummy GOA N、DGNと略称する)は、4本の第2接続配線40を介して前の4行の画素ユニットの第2ゲート走査信号線RT1~RT4にそれぞれ接続され、さらに前の4行の画素ユニットの第1リセットサブ回路(又は第1リセットトランジスタBT1)に接続される。つまり、第1追加シフトレジスタユニット222は、1本の第2接続配線40を介して1行目の画素ユニットの第2ゲート走査信号線RT1に接続され、さらに1行目の画素ユニットの第1リセットサブ回路に接続されて、第1リセットサブ回路に第1リセット制御信号を提供する。第2追加シフトレジスタユニット222及び第3追加シフトレジスタユニット222などは同様である。
【0095】
なお、本開示の実施例は、第1シフトレジスタユニットのカスケード接続関係に関連し、4つの追加シフトレジスタユニットに限定されず、具体的な状況に応じて決定され、本開示の実施例はこれを制限しない。
【0096】
例えば、n個の追加シフトレジスタユニット222の後に位置する複数(m-n個)の第1シフトレジスタユニット221は、複数本(m-n本)の第2接続配線40を介してn+1本目の第2ゲート走査信号線~m本目の第2ゲート走査信号線(RTn+1~RTm)にそれぞれ接続され、m個の第1シフトレジスタユニット221は、m本の第3接続配線50を介して1本目の第3ゲート走査信号線~m本目の第3ゲート走査信号線(GN1~GNm)にそれぞれ接続される。
【0097】
例えば、i番目の第1シフトレジスタユニット221はi本目の第3接続配線50を介してi本目の第3ゲート走査信号線GNiに接続され、i本目の第3ゲート走査信号線GNiはi行目の画素ユニットの閾値補償サブ回路に接続される。i番目の第1シフトレジスタユニットはさらにi+n本目の第2接続配線40を介してi+n本目の第2ゲート走査信号線RTi+nに接続され、i+n本目の第2ゲート走査信号線RTi+nはi+n行目の画素ユニットの第1リセットサブ回路に接続され、iとnの両方は0よりも大きい整数である。
【0098】
例えば、第2走査駆動回路22が4つの追加シフトレジスタユニット222を含んでもよい(すなわちnは4に等しい)場合、最初の第1シフトレジスタユニット221は、1本の第3接続配線50を介して1本目の第3ゲート走査信号線GN1に接続され、さらに1行目の画素ユニットの閾値補償サブ回路に接続され得る。そして、最初の第1シフトレジスタユニット221は、1本の第2接続配線40を介して5本目の第2ゲート走査信号線RT5に接続され、さらに5行目の画素ユニットの第1リセットサブ回路に接続され得る。第2接続配線40と第3接続配線50の両方は第1シフトレジスタユニット221の出力端子に接続される。残りの第1シフトレジスタユニット221は同様である。このようにして、各第1シフトレジスタユニット221の出力信号は、下位の1行又は複数行の画素ユニットを駆動してリセットさせるとともに、同じ行の画素ユニットを駆動して閾値補償を行うことができる。
【0099】
例えば、周辺領域は、第2電圧信号線GNvgh(図1には図示せず)と、第4電圧信号線GNvgl(図1には図示せず)とをさらに含み、第2電圧信号線GNvghは第2電圧を提供するように構成され、第4電圧信号線GNvglは第4電圧を提供するように構成され、第4電圧は第2電圧よりも小さい。第2走査駆動回路22は、第2電圧信号線GNvghに接続されて第1リセット制御信号の第1部分として第2電圧を出力し、例えば、第2電圧信号線GNvghは、第2走査駆動回路22内の複数の第1シフトレジスタユニット221にいずれも接続される。第1リセット制御信号の第1部分は、例えば第1リセット制御信号のハイレベル部分であり、例えば、第1リセット制御信号のハイレベル部分は、第1リセットトランジスタBT1をリセット段階でオンにすることができる。第2走査駆動回路22はさらに、第4電圧信号線GNvglに接続されて第1リセット制御信号の第2部分として第4電圧を出力し、例えば、第4電圧信号線GNvglは、第2走査駆動回路22内の複数の第1シフトレジスタユニット221にいずれも接続される。第1リセット制御信号の第2部分は、例えば第1リセット制御信号のローレベル部分であり、例えば、第1リセット制御信号のローレベル部分は、第1リセットトランジスタBT1を非リセット段階でオフにすることができる。
【0100】
図4Aは本開示の少なくとも1つの実施例に係る第1シフトレジスタユニットの回路構造図である。図4B図4Aに示される第1シフトレジスタユニットの表示基板上のレイアウトにおける部分信号線の模式図である。以下、図4A及び図4Bを参照して該第1シフトレジスタユニットについて簡単に説明する。
【0101】
図4A及び図4Bに示すように、該第1シフトレジスタユニット221は、13個のトランジスタ(第1トランジスタGNT1、第2トランジスタGNT2、第3トランジスタGNT3、第4トランジスタGNT4、第5トランジスタGNT5、第6トランジスタGNT6、第7トランジスタGNT7、第8トランジスタGNT8、第9トランジスタGNT9(出力トランジスタとも呼ばれる)、第10トランジスタGNT10(出力トランジスタとも呼ばれる)、第11トランジスタGNT11、第12トランジスタGNT12及び第13トランジスタGNT13)、及び3つの容量(第1容量GNC1、第2容量GNC2及び第3容量GNC3)を含む。例えば、複数の第1シフトレジスタユニット221がカスケード接続される場合、1段目の第1シフトレジスタユニット221内の第1トランジスタGNT1の第2極は入力端子GNIに接続され、入力端子GNIはトリガ信号線STVに接続されてトリガ信号を入力信号として受信するように構成され、トリガ信号線STVは信号線GSTVNである。他の各段の第1シフトレジスタユニット221内の第1トランジスタGNT1の第2極は、前段の第1シフトレジスタユニット221の出力端子に電気的に接続されて、前段の第1シフトレジスタユニット221の出力端子EOUTから出力された出力信号を入力信号として受信することにより、シフト出力を実現して、表示パネルの表示領域10内のアレイ状に配置された画素ユニット11に例えば行ごとにシフトされた発光制御信号を提供する。
【0102】
いくつかの実施例では、該第1シフトレジスタユニット221は、上記第13トランジスタGNT13を除いた12個のトランジスタを含んでもよい。別のいくつかの実施例では、該第1シフトレジスタユニット221は、図3Aに示される12T3C/10T3Cの回路であってもよい。
【0103】
また、図4A及び図4Bに示すように、該第1シフトレジスタユニット221は、第1クロック信号端子GNCKと、第2クロック信号端子GNCBとをさらに含み、GNCKはさらに第1クロック信号線を表し、GNCBはさらに第2クロック信号線を表す。
【0104】
例えば、GNvghは第2電圧信号線及び第2電圧信号線から提供される第2電圧を表し、GNvglは第4電圧信号線及び第4電圧信号線から提供される第4電圧を表し、第4電圧は第2電圧よりも小さく、例えば、第2電圧は直流ハイレベルであり、第4電圧は直流ローレベルである。
【0105】
図4A及び図4Bに示すように、第1トランジスタGNT1のゲートは、第1クロック信号端子GNCK(第1クロック信号端子が第1クロック信号線GNCKに接続される)に接続されて第1クロック信号を受信し、第1トランジスタGNT1の第2極は入力端子GNIに接続され、第1トランジスタGNT1の第1極は第5ノードGND5に接続される。例えば、該第1シフトレジスタユニットが1段目の第1シフトレジスタユニットである場合、入力端子GNIはトリガ信号線GSTVNに接続されてトリガ信号を受信し、該第1シフトレジスタユニットが1段目の第1シフトレジスタユニット以外の他の各段の第1シフトレジスタユニットである場合、入力端子GNIはその前段の第1シフトレジスタユニットの出力端子GNOUTに接続される。
【0106】
第2トランジスタGNT2のゲートは第5ノードGND5に接続され、第2トランジスタGNT2の第1極は第2ノードGND2に接続され、第2トランジスタGNT2の第2極は第1クロック信号端子GNCKに接続されて第1クロック信号を受信する。
【0107】
第3トランジスタGNT3のゲートは第1クロック信号端子GNCKに接続されて第1クロック信号を受信し、第3トランジスタGNT3の第1極は第2ノードGND2に接続され、第3トランジスタGNT3の第2極は第4電圧信号線GNvglに接続されて第4電圧を受信する。
【0108】
第4トランジスタGNT4のゲートは第1ノードGND1に接続され、第4トランジスタGNT4の第1極は第2クロック信号端子GNCB(例えば、第2クロック信号端子GNCBが第2クロック信号線GNCBに接続される)に接続されて第2クロック信号を受信し、第4トランジスタGNT4の第2極は第7ノードGND7に接続され、第4トランジスタGNT4の第2極は第5トランジスタGNT5の第2極に接続される。
【0109】
第5トランジスタGNT5のゲートは第2ノードGND2に接続され、第5トランジスタGNT5の第1極は第2電圧信号線GNvghに接続されて第2電圧を受信する。
【0110】
第6トランジスタGNT6のゲートは第6ノードGND6に接続され、第6トランジスタGNT6の第1極は第3ノードGND3に接続され、第6トランジスタGNT6の第2極は第2クロック信号端子GNCBに接続されて第2クロック信号を受信し、第6トランジスタGNT6の第1極は第7トランジスタGNT7の第1極に接続される。
【0111】
第7トランジスタGNT7のゲートは第2クロック信号端子GNCBに接続されて第2クロック信号を受信し、第7トランジスタGNT7の第1極は第3ノードGND3に接続され、第7トランジスタGNT7の第2極は第4ノードGND4に接続される。
【0112】
第8トランジスタGNT8のゲートは第1ノードGND1に接続され、第8トランジスタGNT8の第1極は第4ノードGND4に接続され、第8トランジスタGNT8の第2極は第2電圧信号線GNvghに接続されて第2電圧を受信する。
【0113】
第9トランジスタGNT9のゲートは第4ノードGND4に接続され、第9トランジスタGNT9の第1極は第2電圧信号線GNvghに接続されて第2電圧を受信し、第9トランジスタGNT9の第2極は出力端子GNOUTに接続される。
【0114】
第10トランジスタGNT10のゲートは第1ノードGND1に接続され、第10トランジスタGNT10の第1極は第4電圧信号線GNvglに接続されて第4電圧を受信し、第10トランジスタGNT10の第2極は出力端子GNOUTに接続される。
【0115】
第11トランジスタGNT11のゲートは第4電圧信号線GNvglに接続されて第4電圧を受信し、第11トランジスタGNT11の第1極は第2ノードGND2に接続され、第11トランジスタGNT11の第2極は第6ノードGND6に接続される。
【0116】
第12トランジスタGNT12のゲートは第4電圧信号線GNvglに接続されて第4電圧を受信し、第12トランジスタGNT12の第1極は第5ノードGND5に接続され、第12トランジスタGNT12の第2極は第1ノードGND1に接続される。
【0117】
第13トランジスタGNT13のゲートは信号線NCXに接続され、第13トランジスタGNT13の第1極は第2電圧信号線GNvghに接続されて第2電圧を受信し、第13トランジスタGNT13の第2極は第1ノードGND1に接続される。
【0118】
第1容量GNC1の第1極は第6ノードGND6に接続され、第1容量GNC2の第2極は第3ノードGND3に接続される。
【0119】
第2容量GNC2の第1極は第4ノードGND4に接続され、第2容量GNC2の第2極は第2電圧信号線GNvghに接続されて第4電圧を受信する。
【0120】
第3容量GNC3の第1極は第1ノードGND1に接続され、第3容量GNC3の第2極は第1ノードGND1に接続される。
【0121】
なお、該第1シフトレジスタユニットの動作原理は本分野での説明を参照すればよく、ここで詳細な説明を省略する。
【0122】
図4Bに示すように、信号線GNCB、GNCK、GNvgl、GSTVN、GNvghは、いずれも第2方向(Y軸方向)に沿って延伸し、第1方向(X軸方向)に沿って配列することができる。各トランジスタ(GNT1~GNT13)及び各容量(GNC1~GNC3)は領域401に形成されてもよく、各トランジスタ及び容量の表示基板上の具体的なレイアウト方式は、必要に応じて決定することができ、本分野の既存のレイアウトを用いてもよく、本開示の実施例はこれを制限しない。
【0123】
該第1シフトレジスタユニットは、図4Aの配置方式を含むが、これに限定されず、各トランジスタ(GNT1~GNT13)は、P型トランジスタ、N型トランジスタを用いてもよいか、又はP型トランジスタとN型トランジスタを混合して用いてもよく、選択されたタイプのトランジスタのポート極性を、本開示の実施例における対応するトランジスタのポート極性に応じて同時に接続すればよい。
【0124】
例えば、図1に示すように、第3走査駆動回路23は、カスケード接続された複数の第3シフトレジスタユニット231(例えば図1の破線枠23の小さな黒点で充填するブロック231で表される)を含み、各第3シフトレジスタユニット231は1行又は複数行の画素ユニット11を駆動することに用いられる。本開示の実施例は、各第3シフトレジスタユニット231が1行の画素ユニット11を駆動することを例として説明するが、本開示の実施例はこれに限定されない。
【0125】
例えば、周辺領域は、第3走査駆動回路23に接続された第5電圧信号線GPvgh及び第6電圧信号線GPvgl(図1には図示せず)をさらに含み、第5電圧信号線GPvghはハイレベル電圧を提供するように構成され、第6電圧信号線GPvglはローレベル電圧を提供するように構成される。
【0126】
図5Aは本開示の少なくとも1つの実施例に係る第3シフトレジスタユニットの回路構造図である。図5B図5Aに示される第3シフトレジスタユニットの表示基板上の部分レイアウトの模式図である。図5A及び図5Bに示すように、該第3シフトレジスタユニット231は、8つのトランジスタ(第1トランジスタGPT1、第2トランジスタGPT2、第3トランジスタGPT3、第4トランジスタGPT4、第5トランジスタGPT5、第6トランジスタGPT6、第7トランジスタGPT7及び第8トランジスタGPT8)、2つの容量(第1容量GPC1及び第2容量GPC2)、及び複数のノード(GPD1~GPD3)を含む。
【0127】
例えば、複数の第3シフトレジスタユニット231がカスケード接続される場合、1段目の第3シフトレジスタユニット231内の第1トランジスタGPT1の第2極は入力端子GPIに接続され、入力端子GPIはトリガ信号線GSTVPに接続されてトリガ信号を入力信号として受信するように構成される。他の各段の第3シフトレジスタユニット231内の第1トランジスタGPT1の第2極は、前段の第3シフトレジスタユニット231の出力端子に電気的に接続されて、前段の第3シフトレジスタユニット231の出力端子GPOUTから出力された出力信号を入力信号として受信することにより、シフト出力を実現する。
【0128】
例えば、いくつかの実施例では、1段目の第1シフトレジスタユニットに電気的に接続されたトリガ信号線GSTVN、1段目の第2シフトレジスタユニットに電気的に接続されたトリガ信号線ESTV、及び1段目の第3シフトレジスタユニットに電気的に接続されたトリガ信号線GSTVPはいずれも第2走査駆動回路の上方に位置してもよいか、又はいずれも第1走査駆動回路の上方に位置してもよいか、又はいずれも前記第3走査駆動回路の上方に位置してもよいか、又はいずれも第1走査駆動回路と第2走査駆動回路との間に位置するか、又はいずれも第2走査駆動回路と前記第3走査駆動回路との間に位置するか、又は2つのトリガ信号線はいずれも第1走査駆動回路と第2走査駆動回路との間に位置するか、又は2つのトリガ信号線はいずれも第2走査駆動回路と第3走査駆動回路との間に位置する。
【0129】
また、図5A及び図5Bに示すように、該第3シフトレジスタユニット231は、第1クロック信号端子GPCKと、第2クロック信号端子GPCBとをさらに含み、GPCKはさらに第1クロック信号線を表し、GPCBはさらに第2クロック信号線を表す。
【0130】
例えば、GPvghは第5電圧信号線及び第5電圧信号線から提供される第5電圧を表し、GPvglは第6電圧信号線及び第6電圧信号線から提供される第6電圧を表し、第6電圧は第5電圧よりも小さく、例えば、第5電圧は直流ハイレベルであり、第6電圧は直流ローレベルである。
【0131】
なお、該第1シフトレジスタユニットの動作原理は本分野での説明を参照すればよく、ここで詳細な説明を省略する。
【0132】
図5Bに示すように、信号線GPCB、GPCK、GPvgl、GPvghは、いずれも第2方向(Y軸方向)に沿って延伸し、第1方向(X軸方向)に沿って配列することができる。各トランジスタ(GPT1~GPT8)及び各容量(GPC1~GPC2)は領域501に形成されてもよく、各トランジスタの表示基板上の具体的なレイアウト方式は、必要に応じて決定することができ、本分野の既存のレイアウトを用いてもよく、本開示の実施例はこれを制限しない。
【0133】
該第3シフトレジスタユニットは、図5Aの配置方式を含むが、これに限定されず、各トランジスタ(GPT1~GPT8)は、P型トランジスタ、N型トランジスタを用いてもよいか、又はP型トランジスタとN型トランジスタを混合して用いてもよく、選択されたタイプのトランジスタのポート極性を、本開示の実施例における対応するトランジスタのポート極性に応じて同時に接続すればよい。
【0134】
なお、該第1シフトレジスタユニット、第2シフトレジスタユニット及び第3シフトレジスタユニットに用いられるトランジスタは、いずれも薄膜トランジスタ、又は電界効果トランジスタ、又は同じ特性を有する他のスイッチングデバイスであってもよく、ここではいずれも薄膜トランジスタを例として説明し、例えば、該トランジスタの活性層(チャネル領域)は、例えば多結晶シリコン(例えば低温多結晶シリコン又は高温多結晶シリコン)、アモルファスシリコン、インジウムガリウムスズ酸化物(IGZO)などの半導体材料を用い、ゲート、ソース、ドレインなどは、例えば金属アルミニウム又はアルミニウム合金などの金属材料を用いる。ここで用いられるトランジスタのソース、ドレインは構造的に対称であってもよいため、そのソース、ドレインは構造的に区別がなくてもよい。本開示の実施例では、トランジスタのゲートを除く2つの極を区別するために、そのうちの一方の極が第1極であり、他方の極が第2極であることが直接説明される。また、本開示の実施例では、容量の電極は金属電極を用いてもよいか、又はそのうちの一方の電極は半導体材料(例えばドープされた多結晶シリコン)を用いてもよい。
【0135】
図6は本開示の少なくとも1つの実施例に係る発光制御信号及び第1リセット制御信号のタイミング模式図である。図6におけるEMは発光制御信号を表し、図6に示すように、第1接続配線の抵抗などの要因が存在するため、第1電圧信号線Evghの信号及び第3電圧信号線Evglの信号を第1ゲート走査線に伝送する過程に信号が遅延し、すなわち発光制御信号が遅延し、例えば、第1走査駆動回路の出力信号がハイレベルとローレベルとの間で遷移する場合、発光制御信号に立ち上がりエッジ701及び立ち下がりエッジ702が存在する。立ち上がりエッジ701の継続時間t1は、第1走査駆動回路が第3電圧信号線Evglの電圧を出力することから第1電圧信号線Evghの電圧を出力することに遷移する場合(すなわち第3電圧(ローレベル)から第1電圧(ハイレベル)に遷移する場合)、第1電圧信号線Evghの信号を第1ゲート走査線に伝送する遅延時間を表し、立ち下がりエッジ702の継続時間t2は、第1走査駆動回路が第1電圧信号線Evghの電圧を出力することから第3電圧信号線Evglの電圧を出力することに遷移する場合(すなわちハイレベルからローレベルに遷移する場合)、第3電圧信号線Evglの信号を第1ゲート走査線に伝送する遅延時間を表す。
【0136】
例えば、図6におけるReは第1リセット信号を表し、図6に示すように、第2接続配線の抵抗などの要因が存在するため、第2電圧信号線GNvgh及び第4電圧信号線GNvglの信号を第2ゲート走査線に伝送する過程に信号が遅延し、すなわち第1リセット制御信号が遅延し、例えば、第2走査駆動回路の出力信号がハイレベルとローレベルとの間で遷移する場合、第1リセット制御信号に立ち上がりエッジ703及び立ち下がりエッジ704が存在する。立ち上がりエッジ703の継続時間t3は、第2走査駆動回路が第4電圧信号線GNvglの電圧を出力することから第2電圧信号線GNvghの電圧を出力することに遷移する場合(すなわち第4電圧(ローレベル)から第2電圧(ハイレベル)に遷移する場合)、第2電圧信号線GNvghの信号を第2ゲート走査線に伝送する遅延時間を表し、立ち下がりエッジ704の継続時間t4は、第2走査駆動回路が第2電圧信号線GNvghの電圧を出力することから第4電圧信号線GNvglの電圧を出力することに遷移する場合(すなわちハイレベルからローレベルに遷移する場合)、第4電圧信号線GNvglの信号を第2ゲート走査線に伝送する遅延時間を表す。
【0137】
例えば、電圧信号線の遅延時間に影響する要因には、接続配線の抵抗だけでなく、電圧信号線自体の線幅(本開示の実施例に記載の線幅は平均線幅として理解できる)も含まれる。例えば、電圧信号線自体の線幅が大きくなると、電圧信号線自体の抵抗が小さくなり、電圧信号線の電圧伝送がよりスムーズになり、遅延時間が短くなる。
【0138】
例えば、第1電圧信号線Evghの遅延時間に影響する要因には、第1接続配線の抵抗だけでなく、第1電圧信号線Evgh自体の線幅も含まれる。第1電圧信号線Evghの遅延時間は、第1接続配線の抵抗が大きくなるにつれて長くなり、第1電圧信号線Evghの線幅が大きくなるにつれて短くなる。つまり、第1接続配線の抵抗が大きいほど、第1電圧の遅延時間が長くなり、第1電圧信号線Evghの線幅が大きいほど、第1電圧の遅延時間が短くなる。第3電圧信号線Evglは同様であり、第1接続配線の抵抗が大きいほど、第3電圧の遅延時間が長くなり、第3電圧信号線Evglの線幅が大きいほど、第3電圧の遅延時間が短くなる。
【0139】
例えば、第2電圧信号線GNvghの遅延時間に影響する要因には、第2接続配線の抵抗だけでなく、第2電圧信号線GNvgh自体の線幅も含まれる。第2電圧信号線GNvghの遅延時間は、第2接続配線の抵抗が大きくなるにつれて長くなり、第2電圧信号線GNvghの線幅が大きくなるにつれて短くなる。つまり、第2接続配線の抵抗が大きいほど、第2電圧の遅延時間が長くなり、第2電圧信号線GNvghの線幅が大きいほど、第2電圧の遅延時間が短くなる。第4電圧信号線GNvglは同様であり、第2接続配線の抵抗が大きいほど、第4電圧の遅延時間が長くなり、第4電圧信号線GNvglの線幅が大きいほど、第4電圧の遅延時間が短くなる。
【0140】
例えば、第1走査駆動回路に接続された電圧信号線(例えば第1電圧信号線)の線幅及び第2走査駆動回路に接続された電圧信号線(例えば第2電圧信号線)の線幅を調整することにより、第1接続配線の抵抗及び第2電圧信号線の抵抗による遅延時間の影響をバランスさせ、さらに第1接続配線及び第2接続配線の抵抗が異なることによる信号遅延時間の違いを小さくすることができる。
【0141】
なお、第1電圧信号線、第2電圧信号線、第3電圧信号線、及び第4電圧信号線がそれぞれ複数を含む場合、第1電圧信号線の平均線幅は、前記第1走査駆動回路に含まれる第2シフトレジスタユニットの出力トランジスタに電気的に接続された第1電圧信号線の平均線幅を指してもよく、第3電圧信号線の平均線幅は、前記第1走査駆動回路に含まれる第2シフトレジスタユニットの出力トランジスタに電気的に接続された第3電圧信号線の平均線幅を指してもよく、第2電圧信号線の平均線幅は、前記第2走査駆動回路に含まれる第1シフトレジスタユニットの出力トランジスタに電気的に接続された第2電圧信号線の平均線幅を指してもよく、第4電圧信号線の平均線幅は、前記第2走査駆動回路に含まれる第1シフトレジスタユニットの出力トランジスタに電気的に接続された第4電圧信号線の平均線幅を指してもよい。
【0142】
例えば、第2抵抗値R2と第1抵抗値R1との比は、第2電圧信号線GNvghの平均線幅WGNvghと第1電圧信号線Evghの平均線幅WEvghとの比よりも小さく、すなわち、
【数16】
例えば、式(1)で示される条件を満たすように、第1電圧信号線Evghの線幅、第2電圧信号線GNvghの線幅、第1接続配線30の第1抵抗値R1及び第2接続配線40の第2抵抗値R2のうちの少なくとも1つを調整する。
【0143】
このようにして、発光制御信号の立ち上がりエッジの継続時間と第1リセット制御信号の立ち上がりエッジの継続時間との間の違いを少なくとも小さくすることができ、これにより発光制御信号の立ち上がりエッジの継続時間と第1リセット制御信号の立ち上がりエッジの継続時間とが一致する傾向がある(すなわち2つの立ち上がりエッジの継続時間の差がある閾値よりも小さい)。
【0144】
例えば、第2抵抗値R2と第1抵抗値R1との比は、第4電圧信号線GNvglの平均線幅WGNvglと第3電圧信号線Evglの平均線幅WEvglとの比よりも小さく、すなわち、
【数17】
例えば、式(2)で示される条件を満たすように、第3電圧信号線Evglの線幅、第4電圧信号線GNvglの線幅、第1接続配線30の第1抵抗値R1及び第2接続配線40の第2抵抗値R2のうちの少なくとも1つを調整する。
【0145】
このようにして、発光制御信号の立ち下がりエッジの継続時間と第1リセット制御信号の立ち下がりエッジの継続時間との間の違いを少なくとも小さくすることができ、これにより発光制御信号の立ち下がりエッジの継続時間と第1リセット制御信号の立ち下がりエッジの継続時間とが一致する傾向がある(すなわち2つの立ち下がりエッジの継続時間の差がある閾値よりも小さい)。
【0146】
例えば、第1接続配線30の第1抵抗値R1は第2接続配線40の第2抵抗値R2よりも小さく、第1接続配線30の第1抵抗値R1は第3接続配線50の第3抵抗値R3よりも大きい。第3走査駆動回路と画素領域との距離が最も近いため、第4接続配線60の第4抵抗値R4は小さく、第4抵抗値R4は第3抵抗値R3よりも小さい。
【0147】
例えば、いくつかの例では、第1抵抗値R1、第2抵抗値R2及び第3抵抗値R3は、以下の式(3)及び(4)で示される関係を満たすことができる。
【数18】
【0148】
例えば、別のいくつかの例では、第1抵抗値R1、第2抵抗値R2及び第3抵抗値R3は、以下の式(5)及び(6)で示される関係をさらに満たすことができる。
【数19】
【0149】
例えば、第1抵抗値R1と第3抵抗値R3はさらに以下の関係を満たすことができ、
【数20】
GN(T(out)W/L)は、第2走査駆動回路に含まれる出力トランジスタのアスペクト比、例えば図4Aにおける出力トランジスタGNT9又はGNT10のチャネルアスペクト比を表し、dは第2走査駆動回路に含まれる各第1シフトレジスタユニットにより駆動される画素の行数を表し、EM(T(out)W/L)は、第1走査駆動回路に含まれる出力トランジスタのアスペクト比、例えば図3Aにおける出力トランジスタET9又はET10のチャネルアスペクト比を表し、cは定数であり、0.5≦c≦1.5である。
【0150】
例えば、第1走査駆動回路EMGOAの第1電圧信号線Evghと第3電圧信号線Evglの線幅範囲、第2走査駆動回路Gate GOA Nの第2電圧信号線GNvghと第4電圧信号線GNvglの線幅範囲、及び第3走査駆動回路Gate GOA Pの第5電圧信号線GPvghと第6電圧信号線GPvglの線幅範囲は、以下の表1に示され得る。
【0151】
【表1】
【0152】
例えば、表1から、3≦WGNvgh/WEvgh≦9.4を得て、上記式(3)又は(5)と組み合わせてR2/R1≦WGNvgh/WEvghを決定することができる。表1の値の範囲に基づき、発光制御信号の立ち上がりエッジと第1リセット制御信号の立ち上がりエッジの遅延時間を実質的に一致させることができる。
【0153】
例えば、第1電圧信号線の平均線幅と第2電圧信号線の平均線幅は以下の関係を満たし、
【数21】
式(8)において、R1は第1抵抗値であり、R2は第2抵抗値であり、R3は第3抵抗値であり、WGNvghは第2電圧信号線の平均線幅であり、WEvghは第1電圧信号線の平均線幅であり、aは定数であり、0.5≦a≦7.5である。
【0154】
上記式(8)に基づき、第1接続配線の抵抗、第2接続配線の抵抗及び第3接続配線の抵抗と第1電圧信号線の線幅及び第2電圧信号線の線幅との間の数値関係をさらに限定して、第1電圧信号線の線幅及び第2電圧信号線の線幅を正確に制御することにより、第1電圧信号線の線幅及び第2電圧信号線の線幅が各接続配線の抵抗の違いをより正確にバランスさせて、信号立ち上がりエッジの継続時間の違いをさらに小さくすることができる。
【0155】
例えば、いくつかの例では、式(8)における定数aの値の範囲は0.6≦a≦3にさらに限定されてもよい。定数aの値の範囲を小さくすることにより、第1電圧信号線の線幅及び第2電圧信号線の線幅をより正確に制御することができる。
【0156】
例えば、第4電圧信号線の平均線幅と第3電圧信号線の平均線幅は以下の関係を満たすことができ、
【数22】
式(9)において、R1は第1抵抗値であり、R2は第2抵抗値であり、R3は第3抵抗値であり、WGNvglは第3電圧信号線の平均線幅であり、WEvglは第4電圧信号線の平均線幅であり、bは定数であり、0.3≦b≦4.5である。
【0157】
上記式(9)に基づき、第1接続配線の抵抗、第2接続配線の抵抗及び第3接続配線の抵抗と第3電圧信号線の線幅及び第4電圧信号線の線幅との間の数値関係をさらに限定して、第3電圧信号線の線幅及び第4電圧信号線の線幅を正確に制御することにより、第3電圧信号線の線幅及び第4電圧信号線の線幅が各接続配線の抵抗の違いをより正確にバランスさせて、信号立ち下がりエッジの継続時間の違いをさらに小さくすることができる。
【0158】
例えば、いくつかの例では、式(9)における定数bの値の範囲は1.5≦b≦3.5にさらに限定されてもよい。定数bの値の範囲を小さくすることにより、第3電圧信号線の線幅及び第4電圧信号線の線幅をより正確に制御することができる。
【0159】
図7は本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の部分領域の平面模式図である。図7に示すように、例えば、表示領域は第1表示サブ領域101と、第2表示サブ領域102とを含み、第2表示サブ領域102内の各行の画素ユニット11の数は等しく、第1表示サブ領域101内の任意の行の画素ユニット11の数は第2表示サブ領域102内の1行の画素ユニットの数よりも小さい。
【0160】
例えば、第1表示サブ領域101はコーナー表示領域であり、表示基板のコーナー(Corner)に対応し、第1表示サブ領域101には、各行の画素ユニットの数は行ごとに増加することができる。第1表示サブ領域101は正常表示領域であり、第2表示サブ領域102には各行の画素ユニットの数は等しい。第1表示サブ領域101内の各行に含まれる画素ユニットの数は、いずれも第2表示サブ領域102内の1行の画素ユニットの数よりも小さい。周辺領域には、第2シフトレジスタユニット211を含む第1走査駆動回路、第1シフトレジスタユニット221を含む第2走査駆動回路、及び第3シフトレジスタユニット231を含む第3走査駆動回路が設置され、周辺領域は、第1表示サブ領域101及び第2表示サブ領域102に対応し、第1走査駆動回路、第2走査駆動回路及び第3走査駆動回路は、第1表示サブ領域101及び第2表示サブ領域102内の画素ユニットを駆動することができる。
【0161】
例えば、上記式(1)~(9)は、第1表示領域101ではなく第2表示領域102に適用できる。又は、上記式(1)~(9)は、第2表示領域102及び第1表示領域101に適用できる。
【0162】
例えば、第1表示サブ領域101はp行目の画素ユニットを含み、第2表示サブ領域102はq行目の画素ユニットを含む。p行目の画素ユニットに接続された第1接続配線30の抵抗値とq行目の画素ユニットに接続された第1接続配線30の抵抗値との間の差は第5抵抗値R5である。p行目の画素ユニットに接続された第3接続配線50の抵抗値とq行目の画素ユニットに接続された第3接続配線50の抵抗値との間の差は第6抵抗値R6である。p行目の画素ユニットに接続された第4接続配線60の抵抗値とq行目の画素ユニットに接続された第4接続配線60の抵抗値との間の差は第7抵抗値R7である。第5抵抗値、第6抵抗値及び第7抵抗値は、いずれもq行目の画素ユニットに対してp行目の画素ユニットの欠けている画素ユニットの数が増加するにつれて大きくなり、pは0よりも大きい整数であり、qはpよりも大きい整数である。
【0163】
例えば、p=1、及びq=10を例として、1行目の画素ユニットは第1表示サブ領域101に位置し、10行目の画素ユニットは第2表示サブ領域102に位置する。1行目の画素ユニットのうち周辺領域に最も近い画素ユニットと各走査駆動回路との間の距離は、それぞれ10行目の画素ユニットのうち周辺領域に最も近い画素ユニットと各走査駆動回路との間の距離よりも大きく、従って、1行目の画素ユニットに接続された各本の接続配線の長さも、それぞれ10行目の画素ユニットに接続された各本の接続配線の長さよりも大きい。例えば、10行目の画素ユニットに接続された第1接続配線30の抵抗は第1抵抗値R1であり、1行目の画素ユニットに接続された第1接続配線30の抵抗は、第1抵抗値R1よりも第5抵抗値R5だけ大きくなり、10行目の画素ユニットに対して1行目の画素ユニットの欠けている画素ユニットの数が大きいほど、第5抵抗値R5が大きくなる。例えば、10行目の画素ユニットに接続された第3接続配線50の抵抗は第3抵抗値R3であり、1行目の画素ユニットに接続された第3接続配線50の抵抗は、第3抵抗値R3よりも第6抵抗値R6だけ大きくなり、10行目の画素ユニットに対して1行目の画素ユニットの欠けている画素ユニットの数が大きいほど、第6抵抗値R6が大きくなる。例えば、10行目の画素ユニットに接続された第4接続配線60の抵抗は第4抵抗値R4であり、1行目の画素ユニットに接続された第4接続配線60の抵抗は、第4抵抗値R4よりも第7抵抗値R7だけ大きくなり、10行目の画素ユニットに対して1行目の画素ユニットの欠けている画素ユニットの数が大きいほど、第7抵抗値R7が大きくなる。
【0164】
例えば、第5抵抗値、第6抵抗値及び第7抵抗値は以下の関係を満たし、
【数23】
式(10)、(11)及び(12)において、Rfは、q行目の画素ユニットに対してp行目の画素ユニットの欠けている画素ユニットの数が1であるときの抵抗であり、fは、q行目の画素ユニットに対してp行目の画素ユニットの欠けている画素ユニットの数であり、e5、e6及びe7は定数であり、k1、k2及びk4は、それぞれp行目の画素ユニットに接続された第1接続配線の抵抗率、第3接続配線の抵抗率及び第4接続配線の抵抗率であり、w1、w2及びw4は、それぞれp行目の画素ユニットに接続された第1接続配線の平均線幅、第3接続配線の平均線幅及び第4接続配線の平均線幅であり、u1、u2及びu4は、それぞれp行目の画素ユニットに接続された第1接続配線の平均厚さ、第3接続配線の厚さ及び第4接続配線の平均厚さであり、g5、g6及びg7は定数であり、Wpitchは1つの画素ユニットの第1方向におけるサイズである。
【0165】
例えば、上記式(10)、(11)及び(12)に基づき、コーナー領域の各行の欠けているサブ画素、サブ画素のサイズ、接続配線の抵抗率などのパラメータによって、コーナー領域の各接続配線と正常表示領域の対応する接続配線との理論的な抵抗差を決定する。コーナー領域及び正常表示領域の接続配線が該理論的な抵抗差を満たすと、コーナー領域内の画素ユニットは、正常表示領域内の各行の相対位置(例えば同じ列に位置する)の画素ユニットが信号を受信する遅延時間と同じになることができる。例えば、コーナー領域内の3行目の第1画素ユニットは、正常表示領域内の各行の第5画素ユニットと同じ列に位置し、上記式(10)、(11)及び(12)により、該3行目の第1画素ユニットが正常表示領域内の各行の第5画素ユニットが信号を受信する遅延時間と同じになり、コーナーによる信号遅延時間の違いを小さくすることができる。
【0166】
図8は本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示基板の部分領域の平面模式図である。図1及び図8に示すように、第1接続配線30は、少なくとも2つの第1転送電極31と、複数の第1接続電極32とを含み、少なくとも2つの第1転送電極31は複数の第1接続電極32とは異なる層に位置し、複数の第1接続電極32は、それぞれ絶縁層を貫通するビアを介して少なくとも2つの第1転送電極31に接続されて第1接続配線30を形成し、各第1転送電極31の抵抗率は各第1接続電極32の抵抗率よりも小さい。第3接続配線50は、少なくとも1つの第2転送電極51と、複数の第2接続電極52とを含み、少なくとも1つの第2転送電極51は複数の第2接続電極52とは異なる層に位置し、複数の第2接続電極52は、それぞれ絶縁層を貫通するビアを介して少なくとも1つの第2転送電極51に接続されて第3接続配線50を形成し、各第2転送電極51の抵抗率は各第2接続電極52の抵抗率よりも小さい。第1転送電極31の数は第2転送電極51の数より大きい。転送電極は接続電極とは異なる層に位置するため、転送電極は層間構造と呼ばれてもよい。
【0167】
例えば、第1走査駆動回路と第2走査駆動回路の両方は、ベース基板に垂直な方向に順次形成された半導体層(Poly層)、第1絶縁層、第1導電層(Gate1層)、第2絶縁層、第2導電層(Gate2層)、第3絶縁層、及び第3導電層(SD1層)などの層構造を含む。第1接続電極32は第1導電層(又は第2導電層)に位置し、第1転送電極31は第3導電層に位置することができ、第1接続電極32と第1転送電極31との間は、第3絶縁層を貫通する(又は第3絶縁層及び第2絶縁層を貫通する)ビアを介して接続され得る。複数の第1接続電極32及び少なくとも2つの第1転送電極31は、いずれも第1方向(X軸方向)に沿って延伸し、第1方向に沿って順次配列することができ、各第1転送電極31は2つの第1接続電極32の間に挿通され、隣接する第1接続電極32と第1転送電極31は、端から端まで順次ジャンパ接続されて第1接続配線30を形成する。第2接続電極52は第1導電層(又は第2導電層)に位置することができ、第2転送電極51は第3導電層に位置することでき、第2接続電極52と第2転送電極51との間は、第3絶縁層を貫通する(又は第3絶縁層及び第2絶縁層を貫通する)ビアを介して接続され得る。複数の第2接続電極52及び少なくとも1つの第2転送電極51は、いずれも第1方向(X軸方向)に沿って延伸し、第1方向に沿って順次配列することができ、各第2転送電極51は2つの第2接続電極52の間に挿通され、隣接する第2接続電極52と第2転送電極51は、端から端まで順次ジャンパ接続されて第3接続配線50を形成する。
【0168】
例えば、第1転送電極31の材料の抵抗率は第1接続電極32の材料の抵抗率よりも小さいため、第1接続配線30上に少なくとも2つの第1転送電極31を設置することにより第1接続配線30の抵抗を小さくすることができ、第1転送電極31の数、サイズなどを設計することにより第1接続配線30の抵抗を調整することができる。第2転送電極51の材料の抵抗率は第2接続電極52の材料の抵抗率よりも小さいため、第3接続配線50上に少なくとも1つの第2転送電極51を設置することにより第3接続配線50の抵抗を小さくすることができ、第2転送電極51の数及びサイズなどを設計することにより第3接続配線50の抵抗を調整することができる。第1転送電極31の数は第2転送電極51の数よりも大きく、それにより第1接続配線30と第3接続配線50との間の抵抗差を小さくすることができる。
【0169】
例えば、隣接する2つの第1転送電極31の間の距離は以下の関係を満たし、
【数24】
式(13)において、Dt1は、隣接する2つの第1転送電極31の間の距離、例えば1つの第1転送電極31の第1端子と隣接する別の第1転送電極31の第1端子との間の距離であり、Wpitchは、1つの画素ユニットの第1方向(X軸方向)におけるサイズ、すなわち画素ユニットの幅であり、WGnは、第2走査駆動回路の第1方向におけるサイズ、すなわち第2走査駆動回路の幅であり、WGpは、第3走査駆動回路の第1方向におけるサイズ、すなわち第3走査駆動回路の幅である。
【0170】
このようにして、式(13)により、隣接する2つの第1転送電極31の間の距離を正確に設定して、線長の長い第1接続配線が発生する静電及び抵抗をバランスさせることができる。
【0171】
例えば、各第1転送電極31の2つの接続端子の間の距離は以下の関係を満たし、
【数25】
式(14)において、Lt1は、各第1転送電極31の2つの接続端子の間の距離、例えば1つの第1転送電極31の第1端子と該第1転送電極31の第2端子との間の距離、すなわち各第1転送電極31の第1方向における長さであり、WEMは、第1走査駆動回路の第1方向におけるサイズ、すなわち第1走査駆動回路の幅であり、sは定数であり、1/9≦s≦1/5である。
【0172】
例えば、各第2転送電極51の2つの接続端子の間の距離は以下の関係を満たし、
【数26】
式(15)において、Lt1は、各第2転送電極51の2つの接続端子の間の距離、例えば1つの第2転送電極51の第1端子と該第2転送電極51の第2端子との間の距離、すなわち各第2転送電極51の第1方向における長さであり、WGNは第2走査駆動回路の第1方向におけるサイズであり、sは定数であり、1/11≦s≦1/9である。
【0173】
例えば、式(14)及び(15)に基づき、走査駆動回路のサイズに基づいて層間構造の大きさを調整することにより、異なる走査駆動回路のサイズの違いによる遅延の違いを小さくするか又は削除することができる。
【0174】
図1及び図8に示すように、例えば、第2接続配線40は、第1方向とは異なる第2方向(Y軸方向)に沿って延伸する少なくとも1つの第3転送電極41と、第2方向に沿って延伸する複数の第3接続電極42とを含み、少なくとも1つの第3転送電極41は複数の第3接続電極42とは異なる層に位置し、複数の第3接続電極42は、それぞれ絶縁層を貫通するビアを介して少なくとも1つの第3転送電極41に接続されて第2接続配線40を形成する。第3転送電極41の抵抗率は第3接続電極42の抵抗率よりも小さい。
【0175】
例えば、第3接続電極42は第1導電層(又は第2導電層)に位置することができ、第3転送電極41は第3導電層に位置することができ、第3接続電極42と第3転送電極41との間は、第3絶縁層を貫通する(又は第3絶縁層及び第2絶縁層を貫通する)ビアを介して接続され得る。複数の第3接続電極42及び少なくとも1つの第3転送電極41は、いずれも第2方向に沿って延伸し、第2方向に沿って順次配列することができ、各第3転送電極41は2つの第3接続電極42の間に挿通され、隣接する第3接続電極42と第3転送電極41は、端から端まで順次ジャンパ接続されて第2接続配線40を形成する。
【0176】
例えば、第3転送電極41の材料の抵抗率は第3接続電極42の材料の抵抗率よりも小さいため、第2接続配線40上に少なくとも1つの第3転送電極41を設置することにより第2接続配線40の抵抗を小さくすることができ、第3転送電極41の数及びサイズなどを設計することにより第2接続配線40の抵抗を調整することができる。
【0177】
例えば、隣接する2つの第3転送電極41の間の距離は以下の関係を満たし、
【数27】
式(16)において、Dt3は、隣接する2つの第3転送電極41の間の距離、例えば1つの第3転送電極41の第1端子と隣接する別の第3転送電極41の第1端子との間の距離であり、Wpitch1は1つの画素ユニットの第2方向におけるサイズである。
【0178】
式(16)により、隣接する2つの第3転送電極41の間の距離を正確に設定して、抵抗を低減させるとともに表示領域に導入される他の信号線との間のクロストークを低減させることができる。
【0179】
図9は本開示の少なくとも1つの実施例に係る周辺領域の部分レイアウトの模式図である。図9に示すように、例えば、第1転送電極31と第2走査駆動回路22の第1信号線とは、ベース基板に垂直な方向に少なくとも部分的に重なる。
【0180】
例えば、第1信号線は、第2走査駆動回路22に接続されたクロック信号線(GNCB又はGNCK)又はトリガ信号線(ESTV、GSTVN又はGSTVPなどのSTV信号線)であってもよい。第1接続配線の第1転送電極31のベース基板における正投影と、第2走査駆動回路22の第1信号線のベース基板における正投影とを少なくとも部分的に重ねることにより、信号線の間のクロストークを低減させることができる。
【0181】
例えば、第2転送電極51と第3走査駆動回路23の第2信号線とは、ベース基板に垂直な方向に少なくとも部分的に重なる。
【0182】
例えば、第2信号線は、第3走査駆動回路23に接続されたクロック信号線(GPCB又はGPCK)又はトリガ信号線(GSTVP)であってもよい。第3接続配線の第2転送電極51のベース基板における正投影と、第3走査駆動回路23の第2信号線のベース基板における正投影とを少なくとも部分的に重ねることにより、信号線の間のクロストークを低減させることができる。
【0183】
例えば、表示領域の画素ユニットは発光素子を含み、発光素子は第1電極層、第1電極層のベース基板から離れる側に位置する第2電極層、及び第1電極層と第2電極層との間に位置する発光層を含む。表示領域は画素定義層をさらに含み、画素定義層は開口部を含み、画素定義層の開口部は表示領域の画素ユニットの発光領域を画定するように構成される。例えば、第1電極層は陽極層であり、第2電極層は陰極層であり、発光層は画素定義層の開口部に位置する。
【0184】
図10図7に示される周辺領域20のA-A’方向に沿ったいくつかの例の断面図である。図10に示すように、例えば、周辺領域20は、ベース基板801と、ベース基板上に形成された第1走査駆動回路21、第2走査駆動回路22及び第3走査駆動回路23とを含み、第1走査駆動回路21、第2走査駆動回路22及び第3走査駆動回路23は複数の層構造を含んでもよく、例えばベース基板に垂直な方向に順次形成された半導体層(Poly層)、第1絶縁層、第1導電層(Gate1層)、第2絶縁層、第2導電層(Gate2層)、第3絶縁層及び第3導電層(SD1層)などの層構造を含む。例えば、第1走査駆動回路21、第2走査駆動回路22及び第3走査駆動回路23に含まれる複数の層構造は、第2導電層(Gate2層)と第3導電層(SD1層)との間に位置する第4導電層(Gate3層)をさらに含んでもよく、第3導電層(SD1層)のベース基板から離れる側に位置する第5導電層(SD2層)をさらに含んでもよい。
【0185】
例えば、第1走査駆動回路21、第2走査駆動回路22及び第3走査駆動回路23内の各本の信号線は第1導電層~第5導電層に形成されてもよく、第1走査駆動回路21、第2走査駆動回路22及び第3走査駆動回路23内の各トランジスタのソース及びドレインは第3導電層に形成されてもよく、第1走査駆動回路21、第2走査駆動回路22及び第3走査駆動回路23内の走査信号線及び接続線は第1導電層、第2導電層又は第4導電層に形成されてもよく、第1走査駆動回路21、第2走査駆動回路22及び第3走査駆動回路23内の各クロック信号線は第3導電層又は第5導電層に形成されてもよい。発光素子の第2端子に接続された第2電圧線VSSの第1部分802は第3導電層に形成されてもよい。周辺領域20は、走査駆動回路(第1走査駆動回路21、第2走査駆動回路22及び第3走査駆動回路23)のベース基板801から離れる側に形成された第4絶縁層803、第4絶縁層803のベース基板801から離れる側に形成された第2電圧線VSSの第2部分804、第2電圧線VSSの第2部分804のベース基板801から離れる側に形成された第5絶縁層805、第5絶縁層805のベース基板801から離れる側に形成された第1補助電極層806、第1補助電極層806のベース基板801から離れる側に形成された補助絶縁層807、及び補助絶縁層807のベース基板801から離れる側に形成された第2補助電極層808をさらに含む。
【0186】
例えば、第1補助電極層806は、表示領域の画素ユニットに含まれる発光素子の第1電極層(すなわち陽極層)と同層に設置され、例えば、第1補助電極層806の材料は第1電極層の材料と同じであってもよい。補助絶縁層807は表示領域に位置する画素定義層と同層に設置され、例えば、補助絶縁層807の材料は画素定義層の材料と同じであってもよく、補助絶縁層807と画素定義層は一体成形されてもよい。第2補助電極層808は表示領域に位置する第2電極層(すなわち陰極層)と同層に設置され、例えば、第2補助電極層808の材料は第2電極層の材料と同じであってもよく、第2補助電極層808と第2電極層は一体成形されてもよい。
【0187】
例えば、該ベース基板10は、例えばガラス、プラスチック、石英又は他の適切な材料などを用いることができ、本開示の実施例はこれを制限しない。
【0188】
なお、例えば、半導体層の材料は、酸化物半導体、有機半導体又はアモルファスシリコン、多結晶シリコンなどを含んでもよく、例えば、酸化物半導体は金属酸化物半導体(例えば、インジウムガリウム亜鉛酸化物(IGZO))を含み、多結晶シリコンは低温多結晶シリコン又は高温多結晶シリコンなどを含み、本開示の実施例はこれを限定しない。なお、上記ソース及びドレインはn型不純物又はp型不純物がドープされた領域であってもよく、本開示の実施例はこれを制限しない。
【0189】
例えば、第3導電層の材料は、チタン、チタン合金、アルミニウム、アルミニウム合金、銅、銅合金又は他の任意の適切な複合材を含んでもよく、本開示の実施例はこれを限定しない。例えば、第1導電層及び第2導電層の材料は第3導電層の材料と同じであってもよく、ここで詳細な説明を省略する。
【0190】
例えば、第1絶縁層、第2絶縁層、第3絶縁層、第4絶縁層、第5絶縁層及び補助絶縁層の材料は、SiNx、SiOx、SiNxOyなどの無機絶縁材料、有機樹脂などの有機絶縁材料、又は他の適切な材料を含んでもよく、本開示の実施例はこれを限定しない。
【0191】
例えば、発光素子の第1電極層(陽極層)及び第2電極層(陰極層)は、インジウムスズ酸化物(ITO)又はインジウム亜鉛酸化物(IZO)などの透明金属酸化物を含む材料で製造されてもよく、高い光透過率を有する。該発光素子の陽極層及び陰極層の材料は金属であり、例えば、金属は、マグネシウム、マグネシウム合金、アルミニウム又はアルミニウム合金などの材料であってもよい。第1補助電極層の材料は第1電極層の材料と同じであり、第2補助電極層の材料は第2電極層の材料と同じである。
【0192】
例えば、第1補助電極層806は第1走査駆動回路21のベース基板から離れる側に位置し、第1補助電極層806には電極排気孔が設置される。第1転送電極31の少なくとも一端と電極排気孔とは、ベース基板に垂直な方向に少なくとも部分的に重なり、及び/又は、第2転送電極51の少なくとも一端と電極排気孔とは、ベース基板に垂直な方向に少なくとも部分的に重なる。
【0193】
例えば、補助絶縁層は少なくとも1つの開孔を有し、補助絶縁層の開孔サイズBは以下の関係を満たし、
【数28】
式(17)において、Bは補助絶縁層の開孔のサイズ、例えば第1方向(X軸方向)に沿ったサイズであり、WEMは第1走査駆動回路21の第1方向におけるサイズであり、WGNは第2走査駆動回路22の第1方向におけるサイズであり、WGPは第3走査駆動回路23の第1方向におけるサイズである。
【0194】
式(17)に基づき、周辺領域を合理的に利用して、陰極層と第2電圧線VSSとの効果的な当接を実現することができる。
【0195】
例えば、第1走査駆動回路21、第2走査駆動回路22及び第3走査駆動回路23のうちの少なくとも1つと補助絶縁層807の少なくとも1つの開孔とは、ベース基板に垂直な方向に少なくとも部分的に重なる。
【0196】
例えば、第2電圧信号線GNvghには複数の信号線排気孔が設置される。一例では、各信号線排気孔のサイズは以下の関係を満たし、
【数29】
式(18)において、H1は信号線排気孔のサイズであり、Wpitchは1つの画素ユニットの第1方向におけるサイズである。式(18)に基づき、信号線排気孔のサイズを設定して、排気の機能を合理的に実現することができる。
【0197】
例えば、別の例では、信号線排気孔のサイズは以下の関係を満たし、
【数30】
式(19)において、H1は信号線排気孔のサイズであり、WGNvghは第2電圧信号線の平均線幅である。式(19)に基づき、信号線排気孔のサイズを設定して、排気の機能を合理的に実現することができる。
【0198】
例えば、各第1シフトレジスタユニット221は第1スイッチングトランジスタを含む。隣接する2つの信号線排気孔の間の距離と第1スイッチングトランジスタのチャネルサイズとの間の差は所定の閾値よりも小さく、第1電圧信号線と第2容量の第1極との接続ビアは、隣接する2つの信号線排気孔の間に位置するか、又は信号線排気孔と少なくとも部分的に重なる。
【0199】
例えば、第1スイッチングトランジスタは、第1シフトレジスタユニット221内のトランジスタGNT1~GNT13のうちのいずれかであってもよい。第1シフトレジスタユニット221内のトランジスタGNT2~GNT13のチャネルアスペクト比は例えば以下の表2に示され、幅及び長さの単位は例えばμm(ミクロン)である。
【0200】
【表2】
【0201】
例えば、第1スイッチングトランジスタは、トランジスタGNT2~GNT13のうち幅が略3.5μmのトランジスタであってもよく、第1スイッチングトランジスタは、例えばトランジスタGNT2、GNT3、GNT4、GNT6、GNT7、GNT8、GNT13のうちの1つである。
【0202】
図11Aは本開示の少なくとも1つの実施例に係る別の表示基板の平面模式図である。図11Aに示すように、周辺領域は、上記第1走査駆動回路(EMGOA)21、第2走査駆動回路22(GN)及び第3走査駆動回路(GP)23に加えて、第4走査駆動回路(GN2)24をさらに含んでもよく、第4走査駆動回路24は、例えばN型トランジスタを駆動することに用いることができる。
【0203】
例えば、表示領域は、複数行の画素ユニットの第2リセットサブ回路(図2に示されるBT7)にそれぞれ接続された複数本の第5ゲート走査信号線をさらに含む。第4走査駆動回路は、複数本の第5接続配線91を介して複数本の第5ゲート走査信号線にそれぞれ接続されて、複数行の画素ユニットの第2リセットサブ回路に第2リセット制御信号をそれぞれ提供する。
【0204】
例えば、図11Aに示すように、第1走査駆動回路21は、複数本の第1接続配線30(図には1つのみ図示)及び複数本の第1ゲート走査信号線Eiを介して各画素ユニットの第1発光制御トランジスタBT5及び第2発光制御トランジスタBT6に接続される。第2走査駆動回路22は、複数本の第2接続配線40及び複数本の第2ゲート走査信号線RTiを介して各画素ユニットの第1リセットトランジスタBT1に接続され、第2走査駆動回路22はさらに、複数本の第3接続配線50及び複数本の第3ゲート走査信号線GNiを介して各画素ユニットの閾値補償トランジスタBT2に接続される。第3走査駆動回路23は、複数本の第4接続配線60及び複数本の第4ゲート走査信号線GPiを介して各画素ユニットのデータ書き込みトランジスタBT4に接続され、第4走査駆動回路24は、複数本の第5接続配線91及び複数本の第5ゲート走査信号線GNi’を介して各画素ユニットの第2リセットトランジスタBT7に接続され、この例では、第2リセットトランジスタBT7はN型トランジスタであってもよい。図11Aには、複数本の第1接続配線30のうちの1本、複数本の第1ゲート走査信号線Eiのうちの1本、複数本の第2接続配線40のうちの1本などのみが示され、図11Aは、接続関係を明確にし及び説明を容易にするためのものに過ぎず、第1接続配線、第1ゲート走査信号線などの線路の本数を制限するためのものではなく、各本の線路及びトランジスタの具体的な接続方式を制限するためのものでもない。以下の図11B図11C及び図11Dは同様である。
【0205】
例えば、第4走査駆動回路24は第3走査駆動回路23の表示領域10から離れる側に位置し、各本の第5接続配線91の抵抗値は第8抵抗値であり、第8抵抗値は第3抵抗値よりも大きい。第4走査駆動回路24は第1走査駆動回路21と第3走査駆動回路23との間に位置してもよく、第8抵抗値は第1抵抗値よりも小さい。第4走査駆動回路24は、第2走査駆動回路22の表示領域10に近い側に位置してもよく、第2走査駆動回路22の表示領域10から離れる側に位置してもよく、本開示はこれを制限しない。
【0206】
例えば、周辺領域は第5電圧信号線と、第6電圧信号線とをさらに含み、第4走査駆動回路は、第5電圧信号線に接続されて第2リセット制御信号の第1部分(例えばハイレベル部分)として第5電圧を出力し、第4走査駆動回路は、第6電圧信号線に接続されて第2リセット制御信号の第2部分(例えばローレベル部分)として第6電圧を出力する。第5電圧信号線の平均線幅は、第1電圧信号線の平均線幅よりも大きく、第3電圧信号線の平均線幅よりも小さく、第6電圧信号線の平均線幅は、第2電圧信号線の平均線幅よりも大きく、第4電圧信号線の平均線幅よりも小さい。
【0207】
図11Bは本開示の少なくとも1つの実施例に係る別の表示基板の平面模式図である。図11Bに示すように、周辺領域は、上記第1走査駆動回路(EMGOA)21、第2走査駆動回路22(GN)及び第3走査駆動回路(GP)23に加えて、第5走査駆動回路(EMGOA2)25をさらに含んでもよい。
【0208】
例えば、表示領域は、複数行の画素ユニットの発光制御サブ回路にそれぞれ接続された複数本の第6ゲート走査信号線をさらに含む。第5走査駆動回路25は、複数本の第6接続配線92を介して複数本の第6ゲート走査信号線にそれぞれ接続されて、複数行の画素ユニットの発光制御サブ回路に発光制御信号をそれぞれ提供する。
【0209】
例えば、いくつかの例では、第1走査駆動回路21は、複数本の第1接続配線30及び複数本の第1ゲート走査信号線Eiを介して画素ユニットの第1発光制御トランジスタBT5に接続され、第5走査駆動回路25は、複数本の第6接続配線92及び複数本の第6ゲート走査信号線Ei’を介して画素ユニットの第2発光制御トランジスタBT6に接続される。第2走査駆動回路22は、複数本の第2接続配線40及び複数本の第2ゲート走査信号線RTiを介して各画素ユニットの第1リセットトランジスタBT1に接続され、第2走査駆動回路22はさらに、複数本の第3接続配線50及び複数本の第3ゲート走査信号線GNiを介して各画素ユニットの閾値補償トランジスタBT2に接続される。第3走査駆動回路23は、複数本の第4接続配線60及び複数本の第4ゲート走査信号線GPiを介して各画素ユニットのデータ書き込みトランジスタBT4及び第2リセットトランジスタBT7に接続される。この例では、第2リセットトランジスタBT7はP型トランジスタであってもよい。
【0210】
図11Cは本開示の少なくとも1つの実施例に係る別の表示基板の平面模式図である。図11Cに示すように、周辺領域は、第1走査駆動回路(EMGOA)21、第2走査駆動回路22(GN)、第3走査駆動回路(GP)23、第4走査駆動回路(EMGOA)24及び第5走査駆動回路(EMGOA2)25を含んでもよい。
【0211】
例えば、第1走査駆動回路21は、複数本の第1接続配線30及び複数本の第1ゲート走査信号線Eiを介して画素ユニットの第1発光制御トランジスタBT5に接続され、第5走査駆動回路25は、複数本の第6接続配線92及び複数本の第6ゲート走査信号線Ei’を介して画素ユニットの第2発光制御トランジスタBT6に接続される。第2走査駆動回路22は、複数本の第2接続配線40及び複数本の第2ゲート走査信号線RTiを介して各画素ユニットの第1リセットトランジスタBT1に接続され、第2走査駆動回路22はさらに、複数本の第3接続配線50及び複数本の第3ゲート走査信号線GNiを介して各画素ユニットの閾値補償トランジスタBT2に接続される。第3走査駆動回路23は、複数本の第4接続配線60及び複数本の第4ゲート走査信号線GPiを介して各画素ユニットのデータ書き込みトランジスタBT4に接続される。第4走査駆動回路24は、複数本の第5接続配線91及び複数本の第5ゲート走査信号線GNi’を介して各画素ユニットの第2リセットトランジスタBT7に接続され、この例では、第2リセットトランジスタBT7はN型トランジスタであってもよい。
【0212】
図11Dは本開示の少なくとも1つの実施例に係る別の表示基板の平面模式図である。図11Dに示すように、周辺領域は、第1走査駆動回路(EMGOA)21、第2走査駆動回路22(GN)、第3走査駆動回路(GP)23、第4走査駆動回路(EMGOA)24及び第5走査駆動回路(EMGOA2)25を含んでもよい。
【0213】
例えば、いくつかの例では、各画素ユニットは、第1発光制御トランジスタBT5及び第2発光制御トランジスタBT6に加えて、第3発光制御トランジスタBT8をさらに含んでもよい。第1走査駆動回路21は、複数本の第1接続配線30及び複数本の第1ゲート走査信号線Eiを介して画素ユニットの第1発光制御トランジスタBT5及び第2発光制御トランジスタBT6に接続され、第5走査駆動回路25は、複数本の第6接続配線92及び複数本の第6ゲート走査信号線Ei’を介して画素ユニットの第3発光制御トランジスタBT8に接続される。例えば、第2走査駆動回路22は、複数本の第2接続配線40及び複数本の第2ゲート走査信号線RTiを介して各画素ユニットの第1リセットトランジスタBT1に接続され、第2走査駆動回路22はさらに、複数本の第3接続配線50及び複数本の第3ゲート走査信号線GNiを介して各画素ユニットの閾値補償トランジスタBT2に接続される。第3走査駆動回路23は、複数本の第4接続配線60及び複数本の第4ゲート走査信号線GPiを介して各画素ユニットのデータ書き込みトランジスタBT4に接続される。第4走査駆動回路24は、複数本の第5接続配線91及び複数本の第5ゲート走査信号線GNi’を介して各画素ユニットの第2リセットトランジスタBT7に接続される。
【0214】
例えば、第5走査駆動回路25は第3走査駆動回路23の表示領域から離れる側に位置してもよく、各本の第6接続配線の抵抗値は第9抵抗値であり、第9抵抗値は第3抵抗値よりも大きい。第5走査駆動回路25は第1走査駆動回路21の表示領域から離れる側に位置してもよく、第9抵抗値は第1抵抗値よりも大きい。
【0215】
例えば、いくつかの例では、周辺領域は第6走査駆動回路をさらに含んでもよく、第6走査駆動回路は、P型トランジスタを駆動するように構成され得る。表示領域は、複数行の画素ユニットの発光制御サブ回路にそれぞれ接続された複数本の第7ゲート走査信号線をさらに含んでもよい。第6走査駆動回路は、複数本の第7接続配線を介して複数本の第7ゲート走査信号線にそれぞれ接続されて、複数行の画素ユニットの第2リセットサブ回路にリセット制御信号をそれぞれ提供する。この例では、第3走査駆動回路23は、第4接続配線60及び第4ゲート走査信号線を介して画素ユニットのデータ書き込みトランジスタBT4に接続され、第6走査駆動回路は、第7接続配線及び第7ゲート走査信号線を介して画素ユニットの第2リセットトランジスタBT7に接続され、この例では、第2リセットトランジスタBT7はP型トランジスタであってもよい。
【0216】
例えば、表示領域側の周辺領域が複数の走査駆動回路を含む場合、複数の走査駆動回路に対して、走査駆動回路と表示領域との距離が近いほど、走査駆動回路に接続された接続配線上に設置された転送電極の数が少なくなる。複数の走査駆動回路は第1走査駆動回路と、第2走査駆動回路とを含み、接続配線は第1接続配線と、第2接続配線とを含む。
【0217】
例えば、周辺領域が第1走査駆動回路21、第2走査駆動回路22、第3走査駆動回路23、第4走査駆動回路24及び第5走査駆動回路25を含む場合、第3走査駆動回路23、第2走査駆動回路22、第4走査駆動回路24、第1走査駆動回路21及び第5走査駆動回路25が表示領域10から順次離れると、第4接続配線60、第3接続配線50、第5接続配線91、第1接続配線30及び第6接続配線92は順次長くなり、第4接続配線60上に設置された転送電極の数、第3接続配線50上に設置された転送電極の数、第5接続配線91上に設置された転送電極の数、第1接続配線30上に設置された転送電極の数及び第6接続配線92上に設置された転送電極の数は順次増加して、各本の接続配線の間の抵抗差を小さくすることができる。
【0218】
本開示の少なくとも1つの実施例は表示パネルをさらに提供する。図12は本開示の少なくとも1つの実施例に係る表示パネルの模式図である。図12に示すように、該表示パネル1200は本開示の任意の実施例で提供される表示基板1、例えば図1に示される表示基板1を含む。
【0219】
例えば、表示パネル1200は、液晶表示パネル又は有機発光ダイオード(OLED)表示パネルなどであってもよい。例えば、表示パネル1200が液晶表示パネルである場合、表示基板1200はアレイ基板であってもよく、カラーフィルタ基板であってもよい。表示パネル1200が有機発光ダイオード表示パネルである場合、表示基板1200はアレイ基板であってもよい。
【0220】
例えば、表示パネル1200は矩形パネル、円形パネル、楕円形パネル又は多角形パネルなどであってもよい。また、表示パネル1200は、平面パネルだけでなく、曲面パネル、さらには球面パネルであってもよい。
【0221】
例えば、表示パネル1200はさらにタッチ機能を備えてもよく、すなわち表示パネル1200はタッチ表示パネルであってもよい。
【0222】
例えば、表示パネル1200は、携帯電話、タブレットコンピュータ、テレビ、ディスプレイ、ノートパソコン、デジタルフォトフレーム、ナビゲータなどの表示機能を有する任意の製品又は部材に適用できる。
【0223】
例えば、該表示パネル1200はフレキシブル表示パネルであってもよく、それにより各種の実際の適用ニーズを満たすことができ、例えば、該表示パネル1200は曲面スクリーンなどに適用できる。
【0224】
なお、該表示パネル1200は、例えばデータ駆動回路、タイミングコントローラなどの他の部材をさらに含んでもよく、本開示の実施例はこれを限定しない。明確かつ簡潔にするために、本開示の実施例は、該表示パネル1200の全ての構成ユニットを示していない。該表示パネル1200の基本機能を実現するために、当業者は、具体的な必要に応じて他の図示されていない構造を提供、設置することができ、本開示の実施例はこれを制限しない。
【0225】
上記実施例で提供される表示パネル1200の技術的効果については、本開示の実施例で提供される表示基板1の技術的効果を参照すればよく、ここで詳細な説明を省略する。
【0226】
以下の複数点を説明する必要がある。
【0227】
(1)本開示の実施例の図面は本開示の実施例に係る構造のみに関し、他の構造は通常の設計を参照すればよい。
【0228】
(2)矛盾しない場合、本開示の実施例及び実施例における特徴を互いに組み合わせて新たな実施例を得ることができる。
【0229】
以上は、本開示の例示的な実施形態に過ぎず、本開示の保護範囲を制限するためのものではなく、本開示の保護範囲は添付の特許請求の範囲により決定される。
【符号の説明】
【0230】
1 表示基板
10 表示領域
11 画素ユニット
20 周辺領域
21 第1走査駆動回路
22 第2走査駆動回路
23 第3走査駆動回路
24 第4走査駆動回路
25 第5走査駆動回路
30 第1接続配線
40 第2接続配線
50 第3接続配線
60 第4接続配線
101 第1表示サブ領域
102 第2表示サブ領域
211 第2シフトレジスタユニット
221 第1シフトレジスタユニット
222 第1、2、3追加シフトレジスタユニット
231 第3シフトレジスタユニット
801 ベース基板
802 第1部分
803 第4絶縁層
804 第2部分
805 第5絶縁層
806 第1補助電極層
807 補助絶縁層
808 第2補助電極層
図1
図2
図3A
図3B
図4A
図4B
図5A
図5B
図6
図7
図8
図9
図10
図11A
図11B
図11C
図11D
図12
【国際調査報告】