(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】車両、その充電方法及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H02J 7/00 20060101AFI20240829BHJP
H02J 7/10 20060101ALI20240829BHJP
B60L 53/62 20190101ALI20240829BHJP
B60L 53/14 20190101ALI20240829BHJP
【FI】
H02J7/00 P
H02J7/10 B
H02J7/10 H
B60L53/62
B60L53/14
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023572729
(86)(22)【出願日】2022-09-30
(85)【翻訳文提出日】2024-02-22
(86)【国際出願番号】 CN2022123160
(87)【国際公開番号】W WO2023051771
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】202111164427.1
(32)【優先日】2021-09-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510177809
【氏名又は名称】ビーワイディー カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100169904
【氏名又は名称】村井 康司
(74)【代理人】
【識別番号】100132698
【氏名又は名称】川分 康博
(72)【発明者】
【氏名】廉玉波
(72)【発明者】
【氏名】凌和平
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼俊▲華▼
(72)【発明者】
【氏名】安▲鳳▼俊
(72)【発明者】
【氏名】文▲ちぃ▼
【テーマコード(参考)】
5G503
5H125
【Fターム(参考)】
5G503AA01
5G503BA01
5G503CA01
5G503CA11
5G503FA06
5G503GD06
5H125AA01
5H125AC11
5H125AC23
5H125BE02
5H125CC06
5H125DD03
5H125EE23
5H125EE51
(57)【要約】
車両、その充電方法及び記憶媒体を開示する。この車両充電方法は、車両の充電ポートの第1電圧を取得するステップと、第1電圧に基づいて降圧目標値を決定し、降圧目標値に基づいて車両の昇降圧モジュールの降圧側の電圧を調整し、そして降圧目標値を充電パイルに送信して、充電パイルに降圧目標値に基づいて出力電圧を決定させるステップと、車両が充電プロセスに入った後、車両の充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで上げるステップとを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の充電ポートの第1電圧を取得するステップと、
前記第1電圧に基づいて降圧目標値を決定し、前記降圧目標値に基づいて前記車両の昇降圧モジュールの降圧側の電圧を調整し、そして前記降圧目標値を充電パイルに送信して、前記充電パイルに前記降圧目標値に基づいて出力電圧を決定させるステップと、
前記車両が充電プロセスに入った後、前記車両の充電要求電流を、前記車両の最大許容充電電流まで上げるステップとを含む、ことを特徴とする車両充電方法。
【請求項2】
前記第1電圧に基づいて降圧目標値を決定するステップは、
前記車両の最大許容充電電圧及び動力電池電圧を取得するステップと、
前記第1電圧が、前記最大許容充電電圧と第1所定値との差である第1差より小さい第1所定電圧以下である場合、前記降圧目標値を第1目標電圧として決定して、降圧充電を行うステップと、
前記第1電圧が前記第1所定電圧より大きく、かつ前記第1差以下である場合、前記降圧目標値を、前記第1電圧と第2所定値bとの差である第2差として決定して、降圧充電を行うステップと、
前記第1電圧が前記第1差より大きい場合、前記降圧目標値を前記動力電池電圧として決定して、全開充電を行うステップとを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の車両充電方法。
【請求項3】
前記車両の充電要求電流を前記車両の最大許容充電電流まで上げる前に、
充電パイルの最大許容出力電圧、前記車両の動力電池電圧、最大許容充電電圧を取得するステップと、
前記最大許容出力電圧が前記最大許容充電電圧と所定の電圧閾値とのうちの小さい方の値より小さい場合、前記降圧目標値を、前記動力電池電圧と第4所定値との差である第3差と、前記最大許容出力電圧と第5所定値との差である第4差とのうちの小さい方の値まで増加させて、降圧充電を行うステップと、
前記最大許容出力電圧が前記最大許容充電電圧と所定の電圧閾値とのうちの小さい方の値以上である場合、前記降圧目標値を前記動力電池電圧まで増加させて、全開充電を行うステップとを更に含む、ことを特徴とする請求項1に記載の車両充電方法。
【請求項4】
前記車両の充電電流を取得し、前記充電電流に基づいて前記降圧目標値を調整するステップを更に含む、ことを特徴とする請求項1又は3に記載の車両充電方法。
【請求項5】
前記第1電圧に基づいて降圧目標値を決定するステップは、
前記第1電圧が第1差以下である場合、前記降圧目標値を、前記最大許容充電電圧と第1所定値との差である第1差より小さい第1所定電圧として決定して、昇圧充電を行うステップと、
前記第1電圧が前記第1差より大きい場合、前記降圧目標値を前記第1所定電圧として決定して、昇圧充電を行うステップとを含む、ことを特徴とする請求項1又は4に記載の車両充電方法。
【請求項6】
前記第1電圧が前記第1差以下である場合、前記充電電流に基づいて前記降圧目標値を調整するステップは、
前記充電電流が第1所定電流より小さく、かつ第1所定時間継続する場合、前記降圧目標値を第3所定値だけ減少させて第1目標値を取得し、前記車両の充電要求電圧と充電要求電流との比をそのまま保持するステップと、
前記降圧目標値を前記第1目標値まで減少させた後に、前記充電電流が第2所定電流より大きい場合、所定のルールに従って前記降圧目標値を増加させて、再び昇圧充電を行うステップと、
再び昇圧充電を行った後に、前記充電電流が再び前記第1所定電流より小さく、かつ前記第1所定時間継続する場合、現在の降圧目標値を前記第3所定値だけ減少させるステップとを含む、ことを特徴とする請求項5に記載の車両充電方法。
【請求項7】
前記第1電圧に基づいて前記降圧目標値を決定するステップは、
前記第1電圧が第2所定電圧以下である場合、前記降圧目標値を、前記第2所定電圧より小さい第1所定電圧として決定して、昇圧充電を行うステップと、
前記第1電圧が前記第2所定電圧より大きく、かつ前記最大許容充電電圧と第1所定値との差である第1差以下である場合、前記降圧目標値を、前記第1電圧と第2所定値との差である第2差と、前記動力電池電圧と第4所定値との差である第3差とのうちの小さい方の値として決定して、昇圧充電を行うステップと、
前記第1電圧が前記第1差より大きい場合、前記降圧目標値を前記動力電池電圧として決定して、全開充電を行うステップとを含む、ことを特徴とする請求項1又は3に記載の車両充電方法。
【請求項8】
昇圧充電を行った後に、前記充電電流に基づいて前記降圧目標値を調整するステップは、
前記充電電流が第1所定電流より小さく、かつ第1所定時間継続する場合、前記降圧目標値を第3所定値だけ減少させて第2目標値を取得し、前記車両の充電要求電圧と充電要求電流との比をそのまま保持するステップと、
前記降圧目標値を前記第2目標値まで減少させた後に、前記充電電流が第2所定値より大きい場合、所定のルールに従って前記降圧目標値を増加させて、再び昇圧充電を行うステップと、
再び昇圧充電を行った後に、前記充電電流が前記第1所定電流より小さく、かつ第1所定時間継続する場合、現在の降圧目標値を前記第3所定値だけ減少させるステップとを含む、ことを特徴とする請求項7に記載の車両充電方法。
【請求項9】
全開充電を行った後に、前記充電電流に基づいて前記降圧目標値を調整するステップは、
前記充電電流が第1所定電流より小さく、かつ第1所定時間継続する場合、前記降圧目標値を前記第1差まで減少させるステップを更に含む、ことを特徴とする請求項3~8のいずれか一項に記載の車両充電方法。
【請求項10】
前記第1電圧は、前記車両と充電パイルとの間のハンドシェイクメッセージの送信が停止する前の前記充電ポートの最大電圧である、ことを特徴とする請求項1~9のいずれか一項に記載の車両充電方法。
【請求項11】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~10のいずれか一項に記載の車両充電方法を実現する、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項12】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されているコンピュータプログラムとを含む電子機器を含む車両であって、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、請求項1~10のいずれか一項に記載の車両充電方法を実現する、ことを特徴とする車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年9月30日に中国国家知識産権局に提出された、名称が「車両、その充電方法及び記憶媒体」である中国特許出願第202111164427.1号の優先権を主張するものであり、その全ての内容は、参照により本願に組み込まれるものとする。
【0002】
本願は、車両充電の技術分野に関し、特に車両、その充電方法及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0003】
異なる電圧プラットフォームに適合するために、関連技術において電気自動車の充電切替方法、システム及び車両が提供されており、方法は、車両が充電のために目標充電パイルとハンドシェイクを行う場合、車両の第1充電回路での最大充電電圧である第1充電電圧と、車両の第2充電回路での最大充電電圧である第2充電電圧とを取得するステップと、ハンドシェイクが成功した後に第1出力電圧を取得するステップと、第1出力電圧が第1充電電圧と等しい場合、車両の充電電圧を第1充電電圧に切り替え、第1命令を前記目標充電パイルに送信するステップと、第1出力電圧が第2充電電圧と等しく、かつ前記第2出力電圧が前記第1出力電圧と等しい場合、車両の充電電圧を第2充電電圧に切り替え、第2命令を前記目標充電パイルに送信するステップとを含む。
【0004】
しかしながら、上記充電技術は、異なる電圧プラットフォームに適合することができるが、2つ以上の充電回路を設ける必要があるため、ハードウェア装置のコストが高くなる。そして、充電のための車両と目標充電パイルとのハンドシェイクが成功して初めて充電電圧が決定されるため、後続の充電プロセスがタイムアウトになる。
【発明の概要】
【0005】
本願は、関連技術における技術的課題の1つを少なくともある程度解決しようとする。このため、本願は、車両、その充電方法及び記憶媒体を提供する。
【0006】
第1態様では、本願に係る車両充電方法は、車両の充電ポートの第1電圧を取得するステップと、前記第1電圧に基づいて降圧目標値を決定し、前記降圧目標値に基づいて前記車両の昇降圧モジュールの降圧側の電圧を調整し、そして前記降圧目標値を充電パイルに送信して、前記充電パイルに前記降圧目標値に基づいて出力電圧を決定させるステップと、前記車両が充電プロセスに入った後、前記車両の充電要求電流を前記車両の最大許容充電電流まで上げるステップとを含む。
【0007】
第2態様では、本願に係るコンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体において、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記車両充電方法を実現する。
【0008】
第3態様では、本願に係る、メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されているコンピュータプログラムとを含む電子機器を含む車両において、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、上記車両充電方法を実現する。
【0009】
本願の実施例の車両、その充電方法及び記憶媒体は、充電ポートの電圧に基づいて降圧目標値を決定し、降圧目標値を昇降圧モジュール及び充電パイルにそれぞれ送信することにより、充電パイルが最大出力能力メッセージを送信する前に充電パイルの電圧出力能力を決定し、昇降圧モジュールの初期降圧目標値を上げ、昇圧段階での小電力充電時間を短縮するか又はなくすことができ、昇降圧モジュールの降圧側の充電電圧を上げることにより、充電電力を上げることができる。
【0010】
本願の追加の態様及び利点は、一部が以下の説明において示され、一部が以下の説明において明らかになるか又は本願の実施により把握される。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【
図1】本願の一実施例の車両充電システムの概略構成図である。
【
図2】本願の1つの例示的な実施例の充電パイルが充電モードを切り替える場合のフローチャートである。
【
図3】本願の別の実施例の車両充電システムの概略構成図である。
【
図4】本願のさらに別の実施例の車両充電システムの概略構成図である。
【
図5】本願の実施例の車両充電方法のフローチャートである。
【
図6】本願の一実施例の車両充電システムにおける情報交換のフローチャートである。
【
図7】本願の1つの具体的な実施例の車両充電方法のフローチャートである。
【
図8】本願の別の具体的な実施例の車両充電方法のフローチャートである。
【
図9】本願のさらに別の具体的な実施例の車両充電方法のフローチャートである。
【
図10】本願の実施例の車両の構造ブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本願の実施例を詳細に説明し、上記実施例の例は、図面に示され、全体を通して同一又は類似の符号は、同一又は類似の素子、或いは同一又は類似の機能を有する素子を示す。以下、図面を参照して説明される実施例は、例示的なものに過ぎず、本願を解釈するためのものであり、本願を限定するものとして理解すべきではない。
【0013】
現在、市場に複数種の圧電充電パイル(直流充電パイル)及び複数種の電圧で充電可能な車両が存在し、充電パイルに対する車両の適用範囲を満たすために、車両200に昇降圧モジュールを追加することができ、
図1に示すように、車両200は、充電配置段階での充電パイル100の最大許容出力電圧に基づいて最終的な充電電圧を決定することができる。
【0014】
充電過程において、車両が充電パイルから送信された最大許容出力電圧を含むCMLメッセージを受信した後、充電段階で初期充電要求電流で充電し、降圧側の電圧を徐々に上げ、この過程を2~3min継続する必要があるため、顧客の苦情を引き起こしやすい。また、一部の充電パイルに最大許容出力電圧を偽って送信する(実際に500Vであるが、CMLで750Vを送信する)という状況が存在し、このとき、偽って送信された最大許容出力電圧は、充電の異常停止を引き起こす。そのため、関連技術において、昇圧過程において、充電パイルの出力電流が低下したと判断する(実際に0Aに低下し、車両によって検出された電流値がフィルタリングされて大きくなる可能性があり、例えば8Aである)ことにより、降圧側の電圧を低下させる方式で、充電パイルが最大許容出力電圧を偽って送信するという問題を解決することが提案されているが、この方法は、誤判断を引き起こし、車両が高電圧の充電パイルで低い充電電圧で充電され、充電電力が低くなる可能性がある。
【0015】
車両が充電パイルを利用して充電される過程で、充電電流が低下する(実際に0Aに低下し、車両によって検出された電流値がフィルタリングされて大きくなる可能性があり、例えば5A~8Aである)状況は、主に以下の3つの状況がある。
【0016】
第1種、500V以上の充電パイル100について、充電パイル100の出力電圧又は車両200の充電要求電圧が一定の値(例えば500V)より大きい場合、
図2に示すように、充電パイル100の電力モジュールを低電圧充電モードから高電圧充電モードに切り替える必要があり、電力モジュールが一回オフにされるため、充電パイル100の出力電流が0Aに低下する。
【0017】
第2種、複数の電力モジュールを含む充電パイル100について、各電力モジュールの出力電圧がいずれも低電圧(例えば、500Vより小さい)であり、高電圧(500Vより大きい)の車両200を正常に充電することができるために、車両200の充電要求電圧又は充電電圧が一定の値(例えば、500V)より大きい場合、
図3に示すように、充電パイル100に対して、充電パイル100の出力電圧範囲を拡大するように、2つの電力モジュールを並列接続から直列接続に変更する必要があり、切り替え時に充電パイル100の電力モジュールをオフにする必要があるため、充電電流が0Aに低下する。
【0018】
第3種、500V以上の、中間接触器K7、K8を含むデュアルガン直流充電パイルについて、
図4に示すように、車両AがガンAを使用して充電される場合、中間接触器K7、K8がオンになり、2組の電力モジュールが同時に車両Aを充電し、車両BがガンBを使用して充電される場合、充電パイルが電力モジュールをオフにし、中間接触器K7、K8をオフにし、2組の電力モジュールがそれぞれ2台の車両を充電し、充電パイル100の出力電流が0Aに低下する場合がある。
【0019】
以上の3つの状況を、充電パイルがCMLにおける最大出力電圧を偽って送信することに誤って判定することを回避し、車両の昇圧時間を短縮するか又はなくすために、本願は、車両、その充電方法及び記憶媒体を提供する。以下、図面を参照しながら、本願の実施例の車両、その充電方法及び記憶媒体を説明する。
【0020】
図5は、本願の一実施例の車両充電方法のフローチャートである。
【0021】
図5に示すように、車両充電方法は、以下のステップS1~S3を含む。
【0022】
S1では、車両の充電ポートの第1電圧を取得する。
【0023】
一例として、第1電圧Uportは、車両と充電パイルとの間のハンドシェイクメッセージ(CHMハンドシェイクメッセージ、BHMハンドシェイクメッセージを含む)の送信が停止する前の充電ポートの最大電圧であってもよい。
【0024】
具体的には、
図6に示すように、充電パイル(直流充電パイルであってもよい)の充電ガンを車両に接続した後、充電パイルを始動し、充電パイルが補助電源を提供し、車両がウェイクアップシステムによって起動される。車両の車両コントローラ2は、充電ポートの電圧を継続的に検出し、充電パイルは、CHMハンドシェイクメッセージを送信し、車両コントローラ1は、BHMハンドシェイクメッセージ(車両の最大許容充電電圧を含む)を返信し、GB/T 18487.1-2015『電気自動車伝導充電システム第1部分:汎用要求』B.3.3の要求に応じて、車両がBHMハンドシェイクメッセージを返信した後に、充電パイルによって絶縁検出を行う必要があり、充電パイルは、電力モジュールの出力電圧をmin{Ubhm,Ucml}に調整し、Ubhmは、車両の最大許容充電電圧であり、Ucmlは、充電パイルの最大許容出力電圧である。ハンドシェイクメッセージの送信が停止する前に、取得された充電ポートの全ての電圧から、最大電圧、即ち第1電圧を取得することができる。
【0025】
車両コントローラ1及び車両コントローラ2は、車両のBMS(Battery Management System、電池管理システム)であってもよい。
【0026】
S2では、第1電圧に基づいて降圧目標値を決定し、降圧目標値に基づいて車両の昇降圧モジュールの降圧側の電圧を調整し、そして降圧目標値を充電パイルに送信して、充電パイルに降圧目標値に基づいて出力電圧を決定させる。
【0027】
具体的には、最大許容出力電圧を受信した後に昇降圧モジュールの降圧側の電圧を決定すると、後続の充電プロセスのタイムアウトを招くため、本願の実施例では、充電ポートの第1電圧に基づいて降圧側の初期電圧、即ち降圧目標値Ubuckを予め決定する。
図6に示すように、降圧目標値を決定した後、一方では、降圧目標値を昇降圧モジュールに送信し、昇降圧モジュールの降圧側の電圧を降圧目標値に調整して、昇圧充電、降圧充電又は全開充電を行い、全開充電とは、昇降圧モジュールの1種の動作方式を指し、この動作方式では、昇降圧モジュールが電圧変換を行わず、直流充電パイルが動力電池を直接的に充電することに相当する。他方では、降圧目標値UbuckをBCPメッセージにおける動力電池電圧(即ち、動力電池の現在の電圧)とし、BCPメッセージを介して充電パイルに送信して、充電パイルに降圧目標値Ubuckに基づいて出力電圧を決定させる。
【0028】
S3では、車両が充電プロセスに入った後、車両の充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで上げる。
【0029】
具体的には、車両が充電プロセスに入った後、車両の充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで直接的に上げてもよい。これにより、小電流充電時間をなくし、充電電力を向上させることができる。降圧目標値を調整するか否かを更に判断してもよい。調整する必要があれば、降圧目標値を決定した後、車両の充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで上げ、調整する必要がなければ、車両の充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで直接的に上げ、これにより、充電パイルに最大出力電圧状態で動作させ、充電電力を向上させることができる。
【0030】
これにより、本願の実施例の車両充電方法は、充電ポートの電圧に基づいて降圧目標値を決定し、降圧目標値を昇降圧モジュール及び充電パイルにそれぞれ送信することにより、充電パイルの電圧出力能力を予め決定し、昇降圧モジュールの初期降圧目標値を向上させることにより、充電プロセスのタイムアウトを減少させるか又は回避し、昇圧段階での小電力充電時間を短縮するか又はなくし、充電電力を向上させることができる。
【0031】
本願の実施例では、
図6に示すように、車両から充電パイルにBCPメッセージを送信した後、充電パイルから車両に最大許容出力電圧を含むCMLメッセージを送信することができ、車両コントローラ1は、CMLメッセージにおける最大出力電圧に基づいて、充電プロセスに入った後に降圧目標値を調整し続けるか否かを決定し、必要がなければ、充電要求電流を初期充電要求電流、例えば20Aから最大許容充電電流に上げ、必要があれば、初期充電要求電流、例えば20Aをそのまま保持し、降圧目標値を上げ、降圧目標値を決定した後、充電要求電流を初期充電要求電流、例えば20Aから最大許容充電電流に上げる。
【0032】
図6を参照して、CMLメッセージの処理を完了した後、車両は、充電パイルに電池充電要求(BCL)メッセージを送信することができ、充電パイルは、BCLメッセージを受信した後、車両に充電パイル充電状態(CCS)メッセージを送信することができる。充電過程において、車両は、充電電流と充電電圧を検出し、充電パイルに電池充電状態(BCS)メッセージを送信し、車両は、更に、充電電流に基づいて降圧目標値を調整するか否かを決定する。充電を終了する必要がある場合、充電パイルは、車両に充電中止(CST)メッセージを送信し、車両は、CSTメッセージを受信した後、充電パイルに充電終了(BST)メッセージを送信し、昇降圧モジュールを制御して充電を停止する。
【0033】
本願のいくつかの実施例では、第1電圧に基づいて降圧目標値を決定するステップは、車両の最大許容充電電圧及び動力電池電圧(即ち、動力電池の現在の電圧)を取得するステップと、第1電圧が、最大許容充電電圧と第1所定値との差である第1差より小さい第1所定電圧以下である場合、降圧目標値を第1目標電圧として決定して、降圧充電を行うステップと、第1電圧が第1所定電圧より大きく、かつ第1差以下である場合、降圧目標値を、前記第1電圧と第2所定値との差である第2差として決定して、降圧充電を行うステップと、第1電圧が第1差より大きい場合、降圧目標値を動力電池電圧として決定して、全開充電を行うステップとを含む。
【0034】
具体的には、
図7に示すように、第1電圧Uport≦U2である(即ち、第1所定電圧、例えばU2=360Vである)場合、車両コントローラ1は、降圧目標値を第1目標電圧Uとして決定し、Uを昇降圧モジュール及び充電パイルにそれぞれ送信して、降圧充電を行い、U2<Ubhm-a(即ち、第1差)である。充電段階に入った後、充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで直接的に上げて、昇圧時の小電流充電時間をなくし、充電電力を向上させることができる。
【0035】
U2<Uport≦Ubhm-aである場合、車両コントローラ1は、降圧目標値をUport-b(即ち、第2差であり、bの値は30Vであってもよい)として決定し、Uport-bを昇降圧モジュール及び充電パイルにそれぞれ送信して、降圧充電を行う。充電段階に入った後、充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで直接的に上げて、昇圧時の小電流充電時間をなくし、充電電力を向上させることができる。
【0036】
Uport>Ubhm-aである場合、車両コントローラ1は、降圧目標値を動力電池電圧Ubat(即ち、動力電池の現在の電圧)として決定し、Ubatを昇降圧モジュール及び充電パイルにそれぞれ送信し、このとき、車両の昇降圧モジュールを全開に制御し、全開充電を行うことができる。充電段階に入った後、充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで直接的に上げて、昇圧時の小電流充電時間をなくし、充電電力を向上させることができる。
【0037】
本願のいくつかの実施例では、車両の充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで上げる前に、方法は、充電パイルの最大許容出力電圧Ucml、車両の動力電池電圧Ubat、最大許容充電電圧Ubhmを取得するステップと、最大許容出力電圧が最大許容充電電圧と所定の電圧閾値とのうちの小さい方の値より小さい(Ucml<min{Ubhm,750V})場合、降圧目標値を、動力電池電圧と第4所定値cとの差である第3差と、最大許容出力電圧と第5所定値eとの差である第4差とのうちの小さい方の値min{Ucml-e,Ubat-c}まで増加させて、降圧充電を行うステップと、最大許容出力電圧が最大許容充電電圧と所定の電圧閾値とのうちの小さい方の値以上(Ucml<min{Ubhm,750V})である場合、降圧目標値を動力電池電圧まで増加させて、全開充電を行うステップとを更に含む。
【0038】
なお、Ucmlに基づいて降圧目標値を調整するか否かを決定することは、第1電圧に基づいて決定された降圧目標値が昇降圧を制御して全開充電を行う電圧ではないことを前提とする。
【0039】
更に、車両充電方法は、車両の充電電流を取得し、充電電流に基づいて降圧目標値を調整するステップを更に含む。
【0040】
この実施例では、1つの実行可能な実施形態として、
図8に示すように、第1電圧に基づいて降圧目標値を決定するステップは、第1電圧が第1差以下である場合、降圧目標値を、最大許容充電電圧と第1所定値との差である第1差より小さい第1所定電圧として決定して、昇圧充電を行うステップと、第1電圧が第1差より大きい場合、降圧目標値を第1所定電圧として決定して、昇圧充電を行うステップとを含んでもよい。
【0041】
この実施の形態では、
図8を参照して、第1電圧が第1差以下である場合、充電電流に基づいて降圧目標値を調整するステップは、充電電流が第1所定電流より小さく、かつ第1所定時間継続する場合、降圧目標値を第3所定値だけ減少させて第1目標値を取得し、車両の充電要求電圧と充電要求電流との比をそのまま保持するステップと、降圧目標値を第1目標値まで減少させた後に、充電電流が第2所定電流より大きい場合、所定のルールに従って降圧目標値を増加させて、再び昇圧充電を行うステップと、再び昇圧充電を行った後に、充電電流が再び第1所定電流より小さく、かつ第1所定時間継続する場合、現在の降圧目標値を第3所定値だけ減少させるステップとを含んでもよい。
【0042】
所定のルールは、所定のステップサイズで降圧目標値を増加させ、例えば、第2所定時間ごとに降圧目標値を調整して所定のステップサイズを増加させることであってもよく、所定の曲線で降圧目標値を増加させ、例えば、降圧目標値を線形に増加させることであってもよい。
【0043】
この実施形態では、全開充電を行った後に、充電電流が第1所定電流より小さく、かつ第1所定時間継続する場合、降圧目標値を第3差まで減少させる。
【0044】
なお、この実施形態では、第1電圧Uportが第1差Ubhm-aより大きい場合のみ、第1電圧Uportを全開状態まで直接的に昇圧することができ、昇圧過程で充電電流に基づいて降圧目標値を調整し、即ち昇降圧モジュールの降圧側の電圧を調整する必要があるか否かを判断する必要がない。
【0045】
具体的には、
図8に示すように、一例として、Uport≦Ubhm-aである場合、車両コントローラ1は、降圧目標値をU2(即ち第1所定電圧、U2<Ubhm-a)として決定し、U2を昇降圧モジュール及び充電パイルにそれぞれ送信して、昇圧充電を行う。
【0046】
この例では、第1種の実現方式として、充電プロセスに入った後、Ucml<min{Ubhm,U0}(U0が所定の電圧閾値であり、値が750Vであってもよい)であれば、降圧側電圧をUbuck=min{Ucml-e,Ubat-c}まで上げるように調整し、降圧充電状態を保持し、充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで上げ、Ucml≧min{Ubhm,U0}であれば、降圧側電圧を動力電池電圧Ubatまで昇圧させるように調整し、全開充電状態に入り、充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで上げる。全開充電の後、車両の充電電流Ibcsを取得し、Ibcs<I1が発生し、かつns継続すれば、降圧側電圧をUbuck=Ubat-cに調整し、そうでなければ、全開充電を保持する。
【0047】
第2種の実現方式として、充電プロセスに入った後、車両の充電電流Ibcsを取得し、昇圧過程で、Ibcs<I1(即ち、第1所定電流、例えば5~8Aである)が発生し、第1所定時間ns継続する場合、降圧側電圧をUbuck=Ubuck-dに調整し、車両の充電要求電圧と充電要求電流との比Ubcl/Ibclをそのまま保持する。充電電流が第2所定電圧I2(I2>I1)より大きい場合、所定のステップサイズに従って降圧側電圧を増加させて、再び昇圧する。Ibcs<I1が発生し、かつns継続する場合、現在の降圧側電圧をUbuck=Ubuck-dに調整し、充電が終了するまで、車両の降圧側電圧をそのまま保持し、充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで上げる。
【0048】
なお、この例では、上記第2種の実現方式を先に行い、第2種の実現方式では、IbcsがI1より小さく、かつns継続するという条件を満たさなければ、上記第1種の実現方式を行ってもよい。上記第1種の実現方式を先に行い、降圧側電圧をUbuck=min{Ucml-e,Ubat-c}まで上げるように調整した後、上記第2種の実現方式を行ってもよい。当然ながら、上述したように充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで上げることは、1回だけ行われる。
【0049】
別の例として、Uport>Ubhm-aである場合、車両コントローラ1は、降圧目標値をU2(U2<Ubhm-a)として決定し、U2を昇降圧モジュール及び充電パイルにそれぞれ送信して、昇圧充電を行う。充電プロセスに入った後、Ucml<min{Ubhm,750V}であれば、降圧側電圧をUbuck=min{Ucml-e,Ubat-c}まで上げるように調整し、降圧充電状態を保持し、充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで上げ、Ucml≧min{Ubhm,750V}であれば、降圧側電圧を動力電池電圧Ubatまで昇圧させるように調整し、全開状態に入って充電し、充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで上げる。全開充電の後、Ibcs<I1が発生し、かつns継続すれば、降圧側電圧をUbuck=Ubat-cに調整し、充電過程で降圧充電を保持する。
【0050】
別の実行可能な実施形態として、第1電圧に基づいて降圧目標値を決定するステップは、第1電圧が第2所定電圧以下である場合、降圧目標値を、第2所定電圧より小さい第1所定電圧として決定して、昇圧充電を行うステップと、第1電圧が第2所定電圧より大きく、かつ最大許容充電電圧と第1所定値との差である第1差以下である場合、降圧目標値を、第1電圧と第2所定値との差である第2差と、動力電池電圧と第4所定値との差である第3差とのうちの小さい方の値として決定して、昇圧充電を行うステップと、第1電圧が第1差より大きい場合、降圧目標値を動力電池電圧として決定して、全開充電を行うステップとを含んでもよい。
【0051】
この実施形態では、昇圧充電を行った後に、充電電流に基づいて降圧目標値を調整するステップは、充電電流Ibcsが第1所定電流より小さく、かつ第1所定時間継続する場合、降圧目標値を第3所定値dだけ減少させて第2目標値を取得し、車両の充電要求電圧と充電要求電流との比Ubcl/Ibclをそのまま保持するステップと、降圧目標値を第2目標値まで減少させた後に、充電電流が第2所定値より大きい場合、所定のルールに従って降圧目標値を増加させて、再び昇圧充電を行うステップと、再び昇圧充電を行った後に、充電電流が第1所定電流より小さく、かつ第1所定時間継続する場合、現在の降圧目標値を第3所定値だけ減少させるステップとを含んでもよい。
【0052】
所定のルールは、所定のステップサイズで降圧目標値を増加させ、例えば、第2所定時間ごとに降圧目標値を調整して所定のステップサイズを増加させることであってもよく、所定の曲線で降圧目標値を増加させ、例えば、降圧目標値を線形に増加させることであってもよい。
【0053】
この実施形態では、全開充電を行った後に、充電電流に基づいて降圧目標値を調整するステップは、充電電流が第1所定電流より小さく、かつ第1所定時間継続する場合、降圧目標値を第3差まで減少させるステップを更に含んでもよい。
【0054】
具体的には、
図9に示すように、一例として、Uport≦U1である場合、車両コントローラ1は、降圧目標値をU2として決定し、U2を昇降圧モジュール及び充電パイルにそれぞれ送信して、昇圧充電を行い、ここで、U2<U1である。
【0055】
この例では、1つの実現方式として、充電プロセスに入った後、車両の充電電流Ibcsを取得し、Ibcs<I1が発生し、かつns継続すれば、降圧側電圧をUbuck=Ubuck-dに調整し、Ubcl/Ibclをそのまま保持する。充電電流がI2より大きい場合、所定のルールに従って降圧側電圧を増加させ、昇圧を行い、Ibcs<I1が発生し、かつns継続する場合、降圧側電圧をUbuck=Ubuck-dに調整する。充電電圧が安定した後、充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで再び上げ、充電が終了するまで、車両の降圧側電圧をそのまま保持する。
【0056】
別の実現方式として、充電プロセスに入った後、Ucml<min{Ubhm,750V}であれば、降圧側電圧をUbuck=min{Ucml-e,Ubat-c}まで上げるように調整し、降圧充電状態を保持し、充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで上げ、Ucml≧min{Ubhm,750V}であれば、降圧側電圧を動力電池電圧Ubatまで昇圧させるように調整し、全開状態に入って充電し、充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで上げる。全開充電の後、Ibcs<I1が発生し、かつns継続すれば、降圧側電圧をUbuck=Ubat-cに調整し、電圧が安定した後、充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで再び上げ、充電過程で降圧充電を保持する。
【0057】
なお、この例では、上記第2種の実現方式を先に行い、第2種の実現方式では、IbcsがI1より小さく、かつns継続するという条件を満たさなければ、上記第1種の実現方式を行ってもよい。上記第1種の実現方式を先に行い、降圧側電圧をUbuck=min{Ucml-e,Ubat-c}まで上げるように調整した後、上記第2種の実現方式を行ってもよい。当然ながら、上述したように充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで上げることは、1回だけ行われる。
【0058】
別の例として、U1<Uport≦Ubhm-aである場合、車両コントローラ1は、降圧目標値をmin{Uport-b,Ubat-c}として決定し、min{Uport-b,Ubat-c}を充電パイル及び昇降圧モジュールにそれぞれ送信して、昇圧充電を行う。
【0059】
この例では、1つの実現方式として、充電プロセスに入った後、車両の充電電流Ibcsを取得し、Ibcs<I2が発生し、かつns継続する場合、降圧側電圧をUbuck=Ubuck-dに調整し、Ubcl/Ibclをそのまま保持し、充電電流がI2より大きくなった後に再び昇圧させ、昇圧後にIbcs<I1が発生し、かつns継続する場合、降圧側電圧をUbuck=Ubuck-dに調整し、充電が終了するまで、車両の降圧側電圧をそのまま保持し、充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで上げる。
【0060】
別の実現方式として、充電プロセスに入った後、Ucml<min{Ubhm,750V}であれば、降圧側電圧をUbuck=min{Ucml-e,Ubat-c}まで上げるように調整し、降圧充電状態を保持し、充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで上げ、Ucml≧min{Ubhm,750V}であれば、降圧側電圧を動力電池電圧Ubatまで昇圧させるように調整し、全開状態に入って充電し、充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで上げる。全開充電の後、Ibcs<I1が発生し、かつns継続すれば、降圧側電圧をUbuck=Ubat-cに調整し、電圧が安定した後、充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで再び上げ、充電過程で降圧充電を保持する。
【0061】
なお、この例では、上記第2種の実現方式を先に行い、第2種の実現方式では、IbcsがI1より小さく、かつns継続するという条件を満たさなければ、上記第1種の実現方式を行ってもよい。上記第1種の実現方式を先に行い、降圧側電圧をUbuck=min{Ucml-e,Ubat-c}まで上げるように調整した後、上記第2種の実現方式を行ってもよい。当然ながら、上述したように充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで上げることは、1回だけ行われる。
【0062】
さらに別の例として、Uport>Ubhm-aである場合、車両コントローラ1は、降圧目標値を動力電池電圧Ubatとして決定し、Ubatを充電パイル及び昇降圧モジュールにそれぞれ送信して、昇圧充電を行う。充電プロセスに入った後、車両の充電電流Ibcsを取得し、Ibcs<I1(一般的に、8A程度)が発生し、かつns継続すれば、降圧側電圧をUbuck=Ubat-cに調整し、充電電圧が安定した後、充電電流を車両の最大許容充電電流まで再び上げ、充電過程で降圧充電を保持する。
【0063】
なお、上記第1所定値~第5所定値(a、b、d、c、e)、第1所定電圧U2、第2所定電圧U1、第1目標電圧U及び第1所定電流I1、第2所定電流I2の値は、いずれも実際の充電要求に応じて校正でき、上記動力電池電圧、Ubatは、いずれも動力電池の現在の電圧を指す。
【0064】
以上より、本願の実施例の車両充電方法は、充電ポートの電圧を判断することにより充電パイルの電圧出力能力を予め決定し、昇降圧モジュールの初期降圧目標値を上げ、昇圧段階の小電力充電時間を短縮することができ、充電ポートの電圧が全開を満たされば、小電力充電をなくし、要求電流を車両の許容最大値まで直接的に上げることができ、検出された充電ポートの電圧値をコールバックするか否かの条件とすることにより、CMLの偽送信の誤トリガーを回避し、充電電圧値及び充電電力を上げることができ、複数回のコールバックにより、充電パイルの最大出力電圧値を確認し、充電電力を上げることができる。
【0065】
上記車両充電方法に基づいて、本願は、コンピュータ可読記憶媒体を提供する。
【0066】
この実施例では、コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータプログラムが記憶されており、コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、上記車両充電方法を実現する。
【0067】
上記車両充電方法に基づいて、本願は、車両を更に提供する。
【0068】
この実施例では、
図10に示すように、車両200は、電子機器210を含み、電子機器210は、メモリ211と、プロセッサ212と、メモリ211に記憶されているコンピュータプログラム213とを含み、コンピュータプログラム213がプロセッサ212によって実行されると、上記車両充電方法を実現する。
【0069】
なお、フローチャートに示されるか又は本開示で他の方式で説明されたロジック及び/又はステップは、例えば、ロジック機能を実現するための実行可能な命令の順序付けられたリストとしてみなされてもよく、任意のコンピュータ可読媒体に具体的に実現されることにより、命令実行システム、装置若しくは機器(例えば、コンピュータに基づくシステム、プロセッサを含むシステム、又は命令実行システム、装置若しくは機器から命令を読み取って命令を実行できる他のシステム)によって使用されるか、又はこれらの命令実行システム、装置若しくは機器と組み合わせて使用されてもよい。本明細書では、「コンピュータ可読媒体」は、命令実行システム、装置又は機器によって使用されるか、これらの命令実行システム、装置又は機器と組み合わせて使用されるためのプログラムを格納、記憶、通信、伝播又は伝送することができる任意の装置であってもよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例(非網羅的なリスト)は、1つ以上の配線を有する電気接続部(電子装置)、ポータブルコンピュータディスクボックス(磁気装置)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブル読み取り専用メモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、光ファイバ装置、及びポータブル読み取り専用メモリ(CDROM)を含む。また、コンピュータ可読媒体は更に、例えば、紙又は他の媒体を光学的にスキャンし、次に編集し、解釈するか、又は必要に応じて他の適切な方式で処理することにより、上記プログラムを電子的に取得し、その後にコンピュータメモリに記憶することができるので、上記プログラムを印刷することができる紙又は他の適切な媒体であってもよい。
【0070】
なお、本願の各部分は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア又はそれらの組み合わせによって実現することができることを理解されたい。上記実施形態では、複数のステップ又は方法は、メモリに記憶され、かつ適切な命令実行システムにより実行されるソフトウェア又はファームウェアによって実現することができる。例えば、ハードウェアによって実現される場合、別の実施形態と同様に、データ信号に対してロジック機能を実現するためのロジックゲート回路を有する離散ロジック回路、適切な組み合わせロジックゲート回路を有する特定用途向け集積回路、プログラマブルゲートアレイ(PGA)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの本分野の公知技術のうちのいずれか1つ又はそれらの組み合わせによって実現することができる。
【0071】
本明細書の説明において、用語「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例」、「具体的な例」又は「いくつかの例」などを参照する説明は、該実施例又は例を組み合わせて説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性が本願の少なくとも1つの実施例又は例に含まれることを意味する。本明細書において、上記用語に対する例示的な説明は、必ずしも同じ実施例又は例に限定されるわけではない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特性は、任意の1つ以上の実施例又は例において適切に組み合わせることができる。
【0072】
なお、本願の説明において、用語「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂部」、「底部」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」、「軸方向」、「半径方向」、「周方向」などで示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本願を容易に説明し説明を簡略化するためのものに過ぎず、示された装置又は部品が特定の方位を有するとともに、特定の方位で構成されて操作されなければならないことを示すか又は示唆するものではないため、本願を限定するものとして理解すべきではない。
【0073】
また、用語「第1」、「第2」は、目的の説明のためのものに過ぎず、相対的な重要性を指示するか又は示唆するか、或いは示された技術的特徴の数を暗示的に指示するものとして理解してはならない。これにより、「第1」、「第2」で限定された特徴は、少なくとも1つの該特徴を明示的又は暗示的に含んでもよい。本願の説明において、「複数」とは、別に明らかかつ具体的な限定がない限り、少なくとも2つ、例えば2つ、3つなどを意味する。
【0074】
本願において、別に明らかな規定及び限定がない限り、用語「取付」、「連結」、「接続」、「固定」などは、広義に理解されるべきであり、例えば、別に明らかな限定がない限り、固定接続であっても、着脱可能な接続であっても、一体的な接続であってもよく、機械的な接続であっても、電気的な接続であってもよく、直接的な連結であっても、中間媒体を介した間接的な連結であっても、2つの部品の内部の連通又は2つの部品の相互作用の関係であってもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて本願における上記用語の具体的な意味を理解することができる。
【0075】
本願において、別に明確な規定及び限定がない限り、第1特徴が第2特徴の「上」又は「下」にあることは、第1特徴と第2特徴とが直接的に接触することを含んでもよく、第1特徴と第2特徴とが中間媒体を介して間接的に接触することを含んでもよい。また、第1特徴が第2特徴の「上」、「上方」又は「上面」にあることは、第1特徴が第2特徴の真上及び斜め上にあることを含んでもよく、第1特徴の水平高さが第2特徴の水平高さより高いことだけを表してもよい。第1特徴が第2特徴の「下」、「下方」又は「下面」にあることは、第1特徴が第2特徴の真下及び斜め下にあることを含んでもよく、第1特徴の水平高さが第2特徴より低いことだけを表してもよい。
【0076】
以上、本願の実施例が示され、説明されたが、上記実施例は、例示的なものであり、本願を限定するものであると理解すべきではなく、当業者であれば、本願の範囲内で上記実施例に対して変更、修正、置換及び変形を行うことができる。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-22
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の充電ポートの第1電圧を取得するステップと、
前記第1電圧に基づいて降圧目標値を決定し、前記降圧目標値に基づいて前記車両の昇降圧モジュールの降圧側の電圧を調整し、そして前記降圧目標値を充電パイルに送信して、前記充電パイルに前記降圧目標値に基づいて出力電圧を決定させるステップと、
前記車両が充電プロセスに入った後、前記車両の充電要求電流を、前記車両の最大許容充電電流まで上げるステップとを含む、ことを特徴とする車両充電方法。
【請求項2】
前記第1電圧に基づいて降圧目標値を決定するステップは、
前記車両の最大許容充電電圧及び動力電池電圧を取得するステップと、
前記第1電圧が、前記最大許容充電電圧と第1所定値との差である第1差より小さい第1所定電圧以下である場合、前記降圧目標値を第1目標電圧として決定して、降圧充電を行うステップと、
前記第1電圧が前記第1所定電圧より大きく、かつ前記第1差以下である場合、前記降圧目標値を、前記第1電圧と第2所定値
との差である第2差として決定して、降圧充電を行うステップと、
前記第1電圧が前記第1差より大きい場合、前記降圧目標値を前記動力電池電圧として決定して、全開充電を行うステップとを含む、ことを特徴とする請求項1に記載の車両充電方法。
【請求項3】
前記車両の充電要求電流を前記車両の最大許容充電電流まで上げる前に、
充電パイルの最大許容出力電圧、前記車両の動力電池電圧、最大許容充電電圧を取得するステップと、
前記最大許容出力電圧が前記最大許容充電電圧と所定の電圧閾値とのうちの小さい方の値より小さい場合、前記降圧目標値を、前記動力電池電圧と第4所定値との差である第3差と、前記最大許容出力電圧と第5所定値との差である第4差とのうちの小さい方の値まで増加させて、降圧充電を行うステップと、
前記最大許容出力電圧が前記最大許容充電電圧と所定の電圧閾値とのうちの小さい方の値以上である場合、前記降圧目標値を前記動力電池電圧まで増加させて、全開充電を行うステップとを更に含む、ことを特徴とする請求項1に記載の車両充電方法。
【請求項4】
前記車両の充電電流を取得し、前記充電電流に基づいて前記降圧目標値を調整するステップを更に含む、ことを特徴とする請求項
1に記載の車両充電方法。
【請求項5】
前記第1電圧に基づいて降圧目標値を決定するステップは、
前記第1電圧が第1差以下である場合、前記降圧目標値を、前記最大許容充電電圧と第1所定値との差である第1差より小さい第1所定電圧として決定して、昇圧充電を行うステップと、
前記第1電圧が前記第1差より大きい場合、前記降圧目標値を前記第1所定電圧として決定して、昇圧充電を行うステップとを含む、ことを特徴とする請求項
1に記載の車両充電方法。
【請求項6】
前記第1電圧が前記第1差以下である場合、前記充電電流に基づいて前記降圧目標値を調整するステップは、
前記充電電流が第1所定電流より小さく、かつ第1所定時間継続する場合、前記降圧目標値を第3所定値だけ減少させて第1目標値を取得し、前記車両の充電要求電圧と充電要求電流との比をそのまま保持するステップと、
前記降圧目標値を前記第1目標値まで減少させた後に、前記充電電流が第2所定電流より大きい場合、所定のルールに従って前記降圧目標値を増加させて、再び昇圧充電を行うステップと、
再び昇圧充電を行った後に、前記充電電流が再び前記第1所定電流より小さく、かつ前記第1所定時間継続する場合、現在の降圧目標値を前記第3所定値だけ減少させるステップとを含む、ことを特徴とする請求項5に記載の車両充電方法。
【請求項7】
前記第1電圧に基づいて前記降圧目標値を決定するステップは、
前記第1電圧が第2所定電圧以下である場合、前記降圧目標値を、前記第2所定電圧より小さい第1所定電圧として決定して、昇圧充電を行うステップと、
前記第1電圧が前記第2所定電圧より大きく、かつ前記最大許容充電電圧と第1所定値との差である第1差以下である場合、前記降圧目標値を、前記第1電圧と第2所定値との差である第2差と、前記動力電池電圧と第4所定値との差である第3差とのうちの小さい方の値として決定して、昇圧充電を行うステップと、
前記第1電圧が前記第1差より大きい場合、前記降圧目標値を前記動力電池電圧として決定して、全開充電を行うステップとを含む、ことを特徴とする請求項
1に記載の車両充電方法。
【請求項8】
昇圧充電を行った後に、前記充電電流に基づいて前記降圧目標値を調整するステップは、
前記充電電流が第1所定電流より小さく、かつ第1所定時間継続する場合、前記降圧目標値を第3所定値だけ減少させて第2目標値を取得し、前記車両の充電要求電圧と充電要求電流との比をそのまま保持するステップと、
前記降圧目標値を前記第2目標値まで減少させた後に、前記充電電流が第2所定
電流より大きい場合、所定のルールに従って前記降圧目標値を増加させて、再び昇圧充電を行うステップと、
再び昇圧充電を行った後に、前記充電電流が前記第1所定電流より小さく、かつ第1所定時間継続する場合、現在の降圧目標値を前記第3所定値だけ減少させるステップとを含む、ことを特徴とする請求項7に記載の車両充電方法。
【請求項9】
全開充電を行った後に、前記充電電流に基づいて前記降圧目標値を調整するステップは、
前記充電電流が第1所定電流より小さく、かつ第1所定時間継続する場合、前記降圧目標値を前記第1差まで減少させるステップを更に含む、ことを特徴とする請求項
3に記載の車両充電方法。
【請求項10】
前記第1電圧は、前記車両と充電パイルとの間のハンドシェイクメッセージの送信が停止する前の前記充電ポートの最大電圧である、ことを特徴とする請求項
1に記載の車両充電方法。
【請求項11】
コンピュータプログラムが記憶されているコンピュータ可読記憶媒体であって、前記コンピュータプログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1~10のいずれか一項に記載の車両充電方法を実現する、ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項12】
メモリと、プロセッサと、前記メモリに記憶されているコンピュータプログラムとを含む電子機器を含む車両であって、前記コンピュータプログラムが前記プロセッサによって実行されると、請求項1~10のいずれか一項に記載の車両充電方法を実現する、ことを特徴とする車両。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0027
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0027】
具体的には、最大許容出力電圧を受信した後に昇降圧モジュールの降圧側の電圧を決定すると、後続の充電プロセスのタイムアウトを招くため、本願の実施例では、充電ポートの第1電圧に基づいて降圧側の初期電圧、即ち降圧目標値Ubuckを予め決定する。
図6に示すように、降圧目標値を決定した後、一方では、降圧目標値を昇降圧モジュールに送信し、昇降圧モジュールの降圧側の電圧を降圧目標値に調整して、昇圧充電、降圧充電又は全開充電を行
う。昇圧充電とは、車両がDC/DCモジュールによって充電ポートにおける低電圧を、車両の動力電池のより高い電圧に昇圧することを意味する。降圧充電とは、電池パックのより高い電圧を、車両の昇降圧モジュールを介して、低電圧値に減少させて、充電ポートから出力可能にすることを意味する。全開充電とは、昇降圧モジュールの1種の動作方式を指し、この動作方式では、昇降圧モジュールが電圧変換を行わず、直流充電パイルが動力電池を直接的に充電することに相当する。他方では、降圧目標値UbuckをBCPメッセージにおける動力電池電圧(即ち、動力電池の現在の電圧)とし、BCPメッセージを介して充電パイルに送信して、充電パイルに降圧目標値Ubuckに基づいて出力電圧を決定させる。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0047
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0047】
第2種の実現方式として、充電プロセスに入った後、車両の充電電流Ibcsを取得し、昇圧過程で、Ibcs<I1(即ち、第1所定電流、例えば5~8Aである)が発生し、第1所定時間ns継続する場合、降圧側電圧をUbuck=Ubuck-dに調整し、車両の充電要求電圧と充電要求電流との比Ubcl/Ibclをそのまま保持する。充電電流が第2所定電流I2(I2>I1)より大きい場合、所定のステップサイズに従って降圧側電圧を増加させて、再び昇圧する。Ibcs<I2が発生し、かつns継続する場合、現在の降圧側電圧をUbuck=Ubuck-dに調整し、充電が終了するまで、車両の降圧側電圧をそのまま保持し、充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで上げる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0051
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0051】
この実施形態では、昇圧充電を行った後に、充電電流に基づいて降圧目標値を調整するステップは、充電電流Ibcsが第1所定電流より小さく、かつ第1所定時間継続する場合、降圧目標値を第3所定値dだけ減少させて第2目標値を取得し、車両の充電要求電圧と充電要求電流との比Ubcl/Ibclをそのまま保持するステップと、降圧目標値を第2目標値まで減少させた後に、充電電流が第2所定電流より大きい場合、所定のルールに従って降圧目標値を増加させて、再び昇圧充電を行うステップと、再び昇圧充電を行った後に、充電電流が第1所定電流より小さく、かつ第1所定時間継続する場合、現在の降圧目標値を第3所定値だけ減少させるステップとを含んでもよい。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0055
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0055】
この例では、1つの実現方式として、充電プロセスに入った後、車両の充電電流Ibcsを取得し、Ibcs<I1が発生し、かつns継続すれば、降圧側電圧をUbuck=Ubuck-dに調整し、Ubcl/Ibclをそのまま保持する。充電電流がI2より大きい場合、所定のルールに従って降圧側電圧を増加させ、昇圧を行い、Ibcs<I2が発生し、かつns継続する場合、降圧側電圧をUbuck=Ubuck-dに調整する。充電電圧が安定した後、充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで再び上げ、充電が終了するまで、車両の降圧側電圧をそのまま保持する。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0059】
この例では、1つの実現方式として、充電プロセスに入った後、車両の充電電流Ibcsを取得し、Ibcs<I1が発生し、かつns継続する場合、降圧側電圧をUbuck=Ubuck-dに調整し、Ubcl/Ibclをそのまま保持し、充電電流がI2より大きくなった後に再び昇圧させ、昇圧後にIbcs<I2が発生し、かつns継続する場合、降圧側電圧をUbuck=Ubuck-dに調整し、充電が終了するまで、車両の降圧側電圧をそのまま保持し、充電要求電流を車両の最大許容充電電流まで上げる。
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正方法】変更
【補正の内容】
【国際調査報告】