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▶ シムボティック エルエルシーの特許一覧

(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】自律型搬送車両
(51)【国際特許分類】
   B65G 1/04 20060101AFI20240829BHJP
【FI】
B65G1/04 555B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023573215
(86)(22)【出願日】2022-05-26
(85)【翻訳文提出日】2024-02-22
(86)【国際出願番号】 US2022072598
(87)【国際公開番号】W WO2023028386
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】17/664,944
(32)【優先日】2022-05-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(31)【優先権主張番号】63/236,591
(32)【優先日】2021-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513150764
【氏名又は名称】シムボティック エルエルシー
(74)【代理人】
【識別番号】110001896
【氏名又は名称】弁理士法人朝日奈特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ザハデフ、アクラム
(72)【発明者】
【氏名】ケップル、トッド
【テーマコード(参考)】
3F022
【Fターム(参考)】
3F022FF01
3F022JJ12
3F022KK02
3F022KK04
3F022KK06
3F022NN05
3F022QQ01
3F022QQ03
3F022QQ17
(57)【要約】
自律型搬送車両は、車両の搬送ペイロード領域を形成するフレームを含む。搬送ペイロード領域は、ペイロードを支持するペイロード支持面を画定するペイロード接触支持面を含む。搬送ペイロード領域は、ペイロード支持面に対してペイロードに係合して、それをアンダーピックし、搬送ペイロード領域に対して伸長し、引っ込んで、ペイロードの移動を有効にする、関節式アンダーピックエンドエフェクタをさらに含む。ペイロード位置合わせ面が、ペイロードと係合するためにフレームに取り付けられる。ペイロード位置合わせ面は、ペイロードとの係合で、ペイロードを搬送ペイロード領域内の所定の位置に捕捉して固定する少なくとも2度の位置合わせを提供するように配され、搬送ペイロード領域のペイロード支持面上のペイロードの着座と略一致してペイロードを位置合わせする少なくとも2度の位置合わせによるペイロード係合を有効にするように構成されている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペイロードを搬送するための自律型搬送車両であって、前記自律型搬送車両が、
前記自律型搬送車両の搬送ペイロード領域を形成するフレームであって、前記搬送ペイロード領域が、前記自律型搬送車両の通行時に前記搬送ペイロード領域内に保持された前記ペイロードを支持するペイロード支持面を画定するペイロード接触支持表面を含み、
前記搬送ペイロード領域が、前記ペイロードに係合して、前記ペイロードを前記支持面に対してアンダーピックし、前記搬送ペイロード領域に対して伸長し、引っ込んで、前記搬送ペイロード領域との間のペイロードの移送をもたらし、前記搬送ペイロード領域に荷降ろしおよび積荷するように構成された関節式アンダーピックエンドエフェクタをさらに含む、フレームと、
前記搬送ペイロード領域に保持された前記ペイロードに係合するように前記フレームに取り付けられた、複数のペイロード位置合わせ面と、を備え、
複数の前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロードと係合すると、前記搬送ペイロード領域の所定の位置で、前記ペイロードを捕捉して固定する少なくとも2度の位置合わせを提供するように配置され、前記搬送ペイロード領域の前記ペイロード支持面上への前記ペイロードの着座と実質的に一致して前記ペイロードを位置合わせする前記少なくとも2度の位置合わせによってペイロードとの係合をもたらすように構成されている、自律型搬送車両。
【請求項2】
前記関節式アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタの所定のピック高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、各ピック高さは、複数の所定のピック高さから選択可能であり、前記ペイロード支持面は、前記ペイロードの着座が、実質的に一定で、前記ペイロードを積荷する前記関節式アンダーピックエンドエフェクタのピック高さとは独立するように配置される、請求項1に記載の自律型搬送車両。
【請求項3】
前記関節式アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタの所定のピック高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、各ピック高さは、複数の所定のピック高さから選択可能であり、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロードを積荷する前記関節式アンダーピックエンドエフェクタのピック高さとは独立してまたは無関係に、積荷された前記ペイロードを位置合わせする、請求項1に記載の自律型搬送車両。
【請求項4】
前記関節式アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、複数の高さでの複数の保管棚の鉛直方向アレイ内の、ペイロード保管棚高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロード保管棚高さから独立して、または無関係に、積荷された前記ペイロードを位置合わせする、請求項1に記載の自律型搬送車両。
【請求項5】
前記ペイロード支持面が、前記フレームに対する前記関節式アンダーピックエンドエフェクタの動作に応じて少なくとも1の自由度で前記フレームに対して移動可能である、請求項1に記載の自律型搬送車両。
【請求項6】
前記ペイロード支持面が、少なくとも1の自由度で前記フレームに対して移動可能であり、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタのピック高さに対して移動可能である、請求項1に記載の自律型搬送車両。
【請求項7】
前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロード接触支持面上に前記ペイロードを位置づけ、前記搬送ペイロード領域に積荷する前記関節式アンダーピックエンドエフェクタと実質的に一致して前記ペイロードを位置合わせする少なくとも2度の位置合わせによりペイロード係合をもたらすように構成されている、請求項1に記載の自律型搬送車両。
【請求項8】
前記関節式アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード支持面上への前記ペイロードの着座によって、前記フレームに対する前記ペイロードの前記少なくとも2度の位置合わせのうちの、少なくとも1度の位置合わせによる前記ペイロードおよび前記ペイロード位置合わせ面の位置合わせをもたらす、請求項1に記載の自律型搬送車両。
【請求項9】
前記関節式アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード接触支持表面上への前記ペイロードの着座によって、前記フレームに対する前記ペイロードの前記少なくとも2度の位置合わせのうちの、少なくとも1度の位置合わせによる前記ペイロードおよび前記ペイロード位置合わせ面の位置合わせをもたらす、請求項1に記載の自律型搬送車両。
【請求項10】
前記関節式アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード支持表面上への前記ペイロードの着座は、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタによる、前記搬送ペイロード領域内への前記ペイロードの位置づけ、前記搬送ペイロード領域への積荷に対して実質的に非常に近接してなされる、請求項1に記載の自律型搬送車両。
【請求項11】
前記搬送ペイロード領域に前記ペイロードを積荷することに実質的に一致した前記ペイロードの少なくとも2度の位置合わせをもたらすことによって、車両に積荷される各ペイロードについて、前記ペイロードを車両に積荷することと実質的に一致した車両の移動の開始が可能になる、請求項1に記載の自律型搬送車両。
【請求項12】
前記関節式アンダーピックエンドエフェクタが、前記ペイロードの下側に係合し、下側から前記ペイロードをピックアップして、前記自律型搬送車両による前記ペイロードの移送をもたらすように構成されている、請求項1に記載の自律型搬送車両。
【請求項13】
ペイロードを搬送するための自律型搬送車両であって、前記自律型搬送車両が、
前記自律型搬送車両の搬送ペイロード領域を形成するフレームであって、前記搬送ペイロード領域が、前記自律型搬送車両の通行時に前記搬送ペイロード領域内に保持された前記ペイロードを支持する前記自律型搬送車両のペイロード支持面を画定するペイロード接触支持表面を含み、
前記搬送ペイロード領域が、前記ペイロードに係合して、前記ペイロードを保管スペースの支持面に対してアンダーピックし、前記搬送ペイロード領域に対して伸長し、引っ込んで、前記保管スペースの前記支持面との間のペイロードの移送をもたらし、前記搬送ペイロード領域に荷降ろしおよび積荷するように構成されたアンダーピックエンドエフェクタをさらに含む、フレームと、
前記搬送ペイロード領域に保持された前記ペイロードに係合するように前記フレームに取り付けられた、複数のペイロード位置合わせ面と、を備え、
複数の前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロードと係合すると、前記搬送ペイロード領域の所定の位置で、前記ペイロードを捕捉して固定する少なくとも2度の位置合わせを提供するように配置され、前記保管スペースの各々の異なる支持面高さからの前記アンダーピックエンドエフェクタの各ピックについて、前記アンダーピックエンドエフェクタと前記ペイロード支持面との間の共通の着座動作によってもたらされた、前記搬送ペイロード領域の前記ペイロード支持面上への前記ペイロードの着座と実質的に一致して前記ペイロードを位置合わせする前記少なくとも2度の位置合わせによってペイロードとの係合をもたらすように構成されている、自律型搬送車両。
【請求項14】
前記共通の着座動作が、前記保管スペースの各々の異なる支持面高さについての前記アンダーピックエンドエフェクタのペイロードピック高さにおける前記アンダーピックエンドエフェクタと、前記ペイロード支持面との間のクリアランスの空隙を閉じる最小動作である、請求項13に記載の自律型搬送車両。
【請求項15】
前記アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、前記アンダーピックエンドエフェクタの所定のピック高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、各ピック高さは、複数の所定のピック高さから選択可能であり、前記ペイロード支持面は、前記ペイロードの着座が、実質的に一定で、前記ペイロードを積荷する前記アンダーピックエンドエフェクタのピック高さとは独立するように配置される、請求項13に記載の自律型搬送車両。
【請求項16】
前記アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、前記アンダーピックエンドエフェクタの所定のピック高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、各ピック高さは、複数の所定のピック高さから選択可能であり、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロードを積荷する前記アンダーピックエンドエフェクタのピック高さとは独立してまたは無関係に、積荷された前記ペイロードを位置合わせする、請求項13に記載の自律型搬送車両。
【請求項17】
前記アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、複数の高さでの複数の保管棚の鉛直方向アレイ内の、ペイロード保管棚高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロード保管棚高さから独立して、または無関係に、積荷された前記ペイロードを位置合わせする、請求項13に記載の自律型搬送車両。
【請求項18】
前記ペイロード支持面が、前記フレームに対する前記アンダーピックエンドエフェクタの動作に応じて少なくとも1の自由度で前記フレームに対して移動可能である、請求項13に記載の自律型搬送車両。
【請求項19】
前記ペイロード支持面が、少なくとも1の自由度で前記フレームに対して移動可能であり、前記アンダーピックエンドエフェクタのピック高さに対して移動可能である、請求項13に記載の自律型搬送車両。
【請求項20】
前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロード接触支持面上に前記ペイロードを位置づけ、前記搬送ペイロード領域に積荷する前記関節式アンダーピックエンドエフェクタと実質的に一致して前記ペイロードを位置合わせする少なくとも2度の位置合わせによりペイロード係合をもたらすように構成されている、請求項13に記載の自律型搬送車両。
【請求項21】
前記アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード支持面上への前記ペイロードの着座によって、前記フレームに対する前記ペイロードの前記少なくとも2度の位置合わせのうちの、少なくとも1度の位置合わせによる前記ペイロードおよび前記ペイロード位置合わせ面の位置合わせをもたらす、請求項13に記載の自律型搬送車両。
【請求項22】
前記アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード接触支持表面上への前記ペイロードの着座によって、前記フレームに対する前記ペイロードの前記少なくとも2度の位置合わせのうちの、少なくとも1度の位置合わせによる前記ペイロードおよび前記ペイロード位置合わせ面の位置合わせをもたらす、請求項13に記載の自律型搬送車両。
【請求項23】
前記アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード支持表面上への前記ペイロードの着座は、前記アンダーピックエンドエフェクタによる、前記搬送ペイロード領域内への前記ペイロードの位置づけ、前記搬送ペイロード領域への積荷に対して実質的に非常に近接してなされる、請求項13に記載の自律型搬送車両。
【請求項24】
前記搬送ペイロード領域に前記ペイロードを積荷することに実質的に一致した前記ペイロードの少なくとも2度の位置合わせをもたらすことによって、車両に積荷される各ペイロードについて、前記ペイロードを車両に積荷することと実質的に一致した車両の移動の開始が可能になる、請求項13に記載の自律型搬送車両。
【請求項25】
前記アンダーピックエンドエフェクタが、前記ペイロードの下側に係合し、下側から前記ペイロードをピックアップして、前記自律型搬送車両による前記ペイロードの移送をもたらすように構成されている、請求項13に記載の自律型搬送車両。
【請求項26】
方法であって、前記方法が、
自律型搬送車両に、
前記自律型搬送車両の搬送ペイロード領域を形成するフレームであって、前記搬送ペイロード領域が、前記自律型搬送車両の通行時に前記搬送ペイロード領域内に保持された前記ペイロードを支持するペイロード支持面を画定するペイロード接触支持表面を含み、
前記搬送ペイロード領域が、前記ペイロードに係合して、前記ペイロードを前記支持面に対してアンダーピックし、前記搬送ペイロード領域に対して伸長し、引っ込んで、前記搬送ペイロード領域との間のペイロードの移送をもたらし、前記搬送ペイロード領域に荷降ろしおよび積荷するように構成された関節式アンダーピックエンドエフェクタをさらに含む、フレームと、
前記フレームに取り付けられたペイロード位置合わせ面と、を設ける工程と、
前記搬送ペイロード領域に保持された前記ペイロードを前記ペイロード位置合わせ面と係合させる工程と、を含み、
複数の前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロードと係合すると、前記搬送ペイロード領域の所定の位置で、前記ペイロードを捕捉して固定する少なくとも2度の位置合わせを提供するように配置され、前記搬送ペイロード領域の前記ペイロード支持面上への前記ペイロードの着座と実質的に一致して前記ペイロードを位置合わせする前記少なくとも2度の位置合わせによってペイロードとの係合をもたらすように構成されている、方法。
【請求項27】
前記関節式アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタの所定のピック高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、各ピック高さは、複数の所定のピック高さから選択可能であり、前記ペイロード支持面は、前記ペイロードの着座が、実質的に一定で、前記ペイロードを積荷する前記関節式アンダーピックエンドエフェクタのピック高さとは独立するように配置される、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記関節式アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタの所定のピック高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、各ピック高さは、複数の所定のピック高さから選択可能であり、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロードを積荷する前記関節式アンダーピックエンドエフェクタのピック高さとは独立してまたは無関係に、積荷された前記ペイロードを位置合わせする、請求項26に記載の方法。
【請求項29】
前記関節式アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、複数の高さでの複数の保管棚の鉛直方向アレイ内の、ペイロード保管棚高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロード保管棚高さから独立して、または無関係に、積荷された前記ペイロードを位置合わせする、請求項26に記載の方法。
【請求項30】
前記ペイロード支持面が、前記フレームに対する前記関節式アンダーピックエンドエフェクタの動作に応じて少なくとも1の自由度で前記フレームに対して移動可能である、請求項26に記載の方法。
【請求項31】
前記ペイロード支持面が、少なくとも1の自由度で前記フレームに対して移動可能であり、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタのピック高さに対して移動可能である、請求項26に記載の方法。
【請求項32】
前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロード接触支持面上に前記ペイロードを位置づけ、前記搬送ペイロード領域に積荷する前記関節式アンダーピックエンドエフェクタと実質的に一致して前記ペイロードを位置合わせする少なくとも2度の位置合わせによりペイロード係合をもたらす工程をさらに含む、
請求項26に記載の方法。
【請求項33】
前記関節式アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード支持面上への前記ペイロードの着座によって、前記フレームに対する前記ペイロードの前記少なくとも2度の位置合わせのうちの、少なくとも1度の位置合わせによる前記ペイロードおよび前記ペイロード位置合わせ面の位置合わせをもたらす工程をさらに含む、請求項26に記載の方法。
【請求項34】
前記関節式アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード接触支持表面上への前記ペイロードの着座によって、前記フレームに対する前記ペイロードの前記少なくとも2度の位置合わせのうちの、少なくとも1度の位置合わせによる前記ペイロードおよび前記ペイロード位置合わせ面の位置合わせをもたらす工程をさらに含む、請求項26に記載の方法。
【請求項35】
前記関節式アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード支持表面上への前記ペイロードの着座は、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタによる、前記搬送ペイロード領域内への前記ペイロードの位置づけ、前記搬送ペイロード領域への積荷に対して実質的に非常に近接してなされる、請求項26に記載の方法。
【請求項36】
前記搬送ペイロード領域に前記ペイロードを積荷することに実質的に一致した前記ペイロードの少なくとも2度の位置合わせをもたらすことによって、車両に積荷される各ペイロードについて、前記ペイロードを車両に積荷することと実質的に一致した車両の移動の開始が可能になる、請求項26に記載の方法。
【請求項37】
前記関節式アンダーピックエンドエフェクタが、前記ペイロードの下側に係合し、下側から前記ペイロードをピックアップして、前記自律型搬送車両による前記ペイロードの移送をもたらす、請求項26に記載の方法。
【請求項38】
方法であって、前記方法が、
自律型搬送車両に、
前記自律型搬送車両の搬送ペイロード領域を形成するフレームであって、前記搬送ペイロード領域が、前記自律型搬送車両の通行時に前記搬送ペイロード領域内に保持された前記ペイロードを支持する前記自律型搬送車両のペイロード支持面を画定するペイロード接触支持表面を含み、
前記搬送ペイロード領域が、前記ペイロードに係合して、前記ペイロードを保管スペースの支持面に対してアンダーピックし、前記搬送ペイロード領域に対して伸長し、引っ込んで、前記保管スペースの前記支持面との間のペイロードの移送をもたらし、前記搬送ペイロード領域に荷降ろしおよび積荷するように構成されたアンダーピックエンドエフェクタをさらに含む、フレームと、
前記フレームに取り付けられたペイロード位置合わせ面と、を設ける工程と、
前記搬送ペイロード領域に保持された前記ペイロードを前記ペイロード位置合わせ面と係合させる工程と、を含み、
複数の前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロードと係合すると、前記搬送ペイロード領域の所定の位置で、前記ペイロードを捕捉して固定する少なくとも2度の位置合わせを提供するように配置され、前記保管スペースの各々の異なる支持面高さからの前記アンダーピックエンドエフェクタの各ピックについて、前記アンダーピックエンドエフェクタと前記ペイロード支持面との間の共通の着座動作によってもたらされた、前記搬送ペイロード領域の前記ペイロード支持面上への前記ペイロードの着座と実質的に一致して前記ペイロードを位置合わせする前記少なくとも2度の位置合わせによってペイロードとの係合をもたらすように構成されている、方法。
【請求項39】
前記共通の着座動作が、前記保管スペースの各々の異なる支持面高さについての前記アンダーピックエンドエフェクタのペイロードピック高さにおける前記アンダーピックエンドエフェクタと、前記ペイロード支持面との間のクリアランスの空隙を閉じる最小動作である、請求項38に記載の方法。
【請求項40】
前記アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、前記アンダーピックエンドエフェクタの所定のピック高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、各ピック高さは、複数の所定のピック高さから選択可能であり、前記ペイロード支持面は、前記ペイロードの着座が、実質的に一定で、前記ペイロードを積荷する前記アンダーピックエンドエフェクタのピック高さとは独立するように配置される、請求項38に記載の方法。
【請求項41】
前記アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、前記アンダーピックエンドエフェクタの所定のピック高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、各ピック高さは、複数の所定のピック高さから選択可能であり、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロードを積荷する前記アンダーピックエンドエフェクタのピック高さとは独立してまたは無関係に、積荷された前記ペイロードを位置合わせする、請求項38に記載の方法。
【請求項42】
前記アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、複数の高さでの複数の保管棚の鉛直方向アレイ内の、ペイロード保管棚高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロード保管棚高さから独立して、または無関係に、積荷された前記ペイロードを位置合わせする、請求項38に記載の方法。
【請求項43】
前記ペイロード支持面が、前記フレームに対する前記アンダーピックエンドエフェクタの動作に応じて少なくとも1の自由度で前記フレームに対して移動可能である、請求項38に記載の方法。
【請求項44】
前記ペイロード支持面が、少なくとも1の自由度で前記フレームに対して移動可能であり、前記アンダーピックエンドエフェクタのピック高さに対して移動可能である、請求項38に記載の方法。
【請求項45】
前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロード接触支持面上に前記ペイロードを位置づけ、前記搬送ペイロード領域に積荷する前記関節式アンダーピックエンドエフェクタと実質的に一致して前記ペイロードを位置合わせする少なくとも2度の位置合わせによりペイロード係合をもたらす工程をさらに含む、請求項38に記載の方法。
【請求項46】
前記アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード支持面上への前記ペイロードの着座によって、前記フレームに対する前記ペイロードの前記少なくとも2度の位置合わせのうちの、少なくとも1度の位置合わせによる前記ペイロードおよび前記ペイロード位置合わせ面の位置合わせをもたらす工程をさらに含む、請求項38に記載の方法。
【請求項47】
前記アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード接触支持表面上への前記ペイロードの着座によって、前記フレームに対する前記ペイロードの前記少なくとも2度の位置合わせのうちの、少なくとも1度の位置合わせによる前記ペイロードおよび前記ペイロード位置合わせ面の位置合わせをもたらす工程をさらに含む、請求項38に記載の方法。
【請求項48】
前記アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード支持表面上への前記ペイロードの着座は、前記アンダーピックエンドエフェクタによる、前記搬送ペイロード領域内への前記ペイロードの位置づけ、前記搬送ペイロード領域への積荷に対して実質的に非常に近接してなされる、請求項38に記載の方法。
【請求項49】
前記搬送ペイロード領域に前記ペイロードを積荷することに実質的に一致した前記ペイロードの少なくとも2度の位置合わせをもたらすことによって、車両に積荷される各ペイロードについて、前記ペイロードを車両に積荷することと実質的に一致した車両の移動の開始が可能になる、請求項38に記載の方法。
【請求項50】
前記アンダーピックエンドエフェクタが、前記ペイロードの下側に係合し、下側から前記ペイロードをピックアップして、前記自律型搬送車両による前記ペイロードの移送をもたらす、請求項38に記載の方法。
【請求項51】
ペイロードを搬送するための自律型搬送車両であって、前記自律型搬送車両が、
前記自律型搬送車両の搬送ペイロード領域を形成するフレームであって、前記搬送ペイロード領域が、前記自律型搬送車両の通行時に前記搬送ペイロード領域内に保持されたペイロードを支持するペイロード支持面を画定するペイロード接触支持表面を含む、フレームと、
前記フレームに接続された少なくとも1つのリフトタワーと、
前記少なくとも1つのリフトタワーに移動可能に取り付けられ、前記搬送ペイロード領域内で前記ペイロードを上昇および下降させるように構成された可動ペイロードキャリッジと、
フレキシブルな伝動部によって前記可動ペイロードキャリッジに連結された、少なくとも1の自由度の運動を有する駆動セクションであって、前記フレキシブルな伝動部は前記可動ペイロードキャリッジを前記少なくとも1つのリフトタワーに移動可能に連結し、前記駆動セクションは、前記可動ペイロードキャリッジを前記少なくとも1つのリフトタワーに対して上昇および下降させるように構成されている、駆動セクションと、を備え、
前記フレキシブルな伝動部は、前記フレームに対して、かつ、前記可動ペイロードキャリッジを前記少なくとも1つのリフトタワーに連結する前記フレキシブルな伝動部以外の、前記可動ペイロードキャリッジと前記少なくとも1つのリフトタワーとの間の他の接合部のそれぞれから独立して、前記可動ペイロードキャリッジ、および前記可動ペイロードキャリッジ上に保持される前記ペイロードのねじれ安定性を有効にするように構成されている、自律型搬送車両。
【請求項52】
前記フレキシブルな伝動部は、前記少なくとも1つのリフトタワーに対する前記可動ペイロードキャリッジの動作範囲全体にわたって前記可動ペイロードキャリッジのねじれ安定性をもたらすように構成されている、請求項51に記載の自律型搬送車両。
【請求項53】
前記フレキシブルな伝動部は、前記可動ペイロードキャリッジからペイロード支持棚へのペイロードの移送をもたらす、前記少なくとも1つのリフトタワーに対する前記可動ペイロードキャリッジの動作範囲にわたって前記可動ペイロードキャリッジのねじれ安定性をもたらすように構成されている、請求項51に記載の自律型搬送車両。
【請求項54】
前記フレキシブルな伝動部は、ペイロード支持棚から前記可動ペイロードキャリッジへのペイロードの移送をもたらす、前記少なくとも1つのリフトタワーに対する前記可動ペイロードキャリッジの動作範囲にわたって前記可動ペイロードキャリッジのねじれ安定性をもたらすように構成されている、請求項51に記載の自律型搬送車両。
【請求項55】
前記少なくとも1つのリフトタワーが、前記可動ペイロードキャリッジの移動を誘導するガイドレールを備え、前記ガイドレールと前記可動ペイロードキャリッジとの間の接合部が、前記ガイドレールに対する前記可動ペイロードキャリッジのねじれ位置に関して非決定的である、請求項51に記載の自律型搬送車両。
【請求項56】
前記自律型搬送車両が、前記可動ペイロードキャリッジに移動可能に連結され、前記可動ペイロードキャリッジによって移動されるエンドエフェクタをさらに備え、前記エンドエフェクタが、ねじれ安定性のある前記可動ペイロードキャリッジに対して伸長および引っ込むように構成されている、請求項51に記載の自律型搬送車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、開示全体が引用により本明細書に組み込まれる、2021年8月24日に出願された米国仮特許出願第63/236,591号の非仮出願であり、その利益を主張する。
【0002】
開示された実施形態は、概して、マテリアルハンドリングシステムに関し、より具体的には、自動化された保管および取り出しシステム用の搬送装置に関する。
【背景技術】
【0003】
関連する開発の簡単な説明
概して、物流/倉庫施設における自律型搬送車両は、特定の環境で割り当てられたタスクに合わせて所定の形状因子を有するように製造される。これらの自律型搬送車両は、特注の鋳造または機械加工されたシャーシ/フレームで構成されている。他のコンポーネント(たとえば、ホイール、移送アームなど)は、その一部が特注のアセンブリ/コンポーネントであってもよいが、フレームに取り付けられ、自律型搬送車両が通行面に沿って通行するときにフレームとともに運ばれる。これらの自律型搬送車両の移送アームおよびペイロードベイは、自律型搬送車両との間でペイロードを移送する他に、ペイロードベイ内でペイロードを位置調整するための多数のコンポーネントおよびモータアセンブリを含み得る。移送アームおよびペイロードベイのコンポーネントおよび多数のモータは複雑で製造コストが高くなり得、自律型搬送車両のコストおよびメンテナンスの要件が増加する。
【発明の概要】
【0004】
開示された実施形態の前述の態様および他の特徴は、添付の図面に関連して行われた以下の記載において説明される。
【図面の簡単な説明】
【0005】
図1】開示された実施形態の態様を組み込んだ例示的な自動化された保管および取り出しシステムのブロック図である。
図2A】開示された実施形態の態様を組み込んだ図1の自動化された保管および取り出しシステムの自律型誘導車両の概略斜視図である。
図2B】開示された実施形態の態様を組み込んだ図1の自動化された保管および取り出しシステムの自律型誘導車両の概略斜視図である。
図2C】開示された実施形態の態様を組み込んだ図1の自動化された保管および取り出しシステムの自律型誘導車両の概略斜視図である。
図2D】開示された実施形態の態様を組み込んだ図2A~2Cの自律型誘導車両の一部の概略平面図である。
図2E】開示された実施形態の態様を組み込んだ図2A~2Dの自律型誘導車両の一部の例示的な概略側面図である。
図2F】開示された実施形態の態様を組み込んだ図2A~2Dの自律型誘導車両の一部の例示的な斜視図である。
図3A】開示された実施形態の態様による図2A~2Dの自律型誘導車両の一部の概略斜視図である。
図3B】開示された実施形態の態様による図3Aに示される自律型誘導車両の一部の平面図である。
図4A】開示された実施形態の態様による図2A~2Dの自律型誘導車両の一部の概略斜視図である。
図4B】開示された実施形態の態様による図4Aに示される自律型誘導車両の一部の平面図である。
図4C】開示された実施形態の態様による図4Aに示される自律型誘導車両の一部の平面図である。
図5A】開示された実施形態の態様による図2A~2Dの自律型誘導車両の一部の概略斜視図である。
図5B】開示された実施形態の態様による図5Aに示される自律型誘導車両の一部の平面図である。
図5C】開示された実施形態の態様による図5Aに示される自律型誘導車両の一部の平面図である。
図6A】開示された実施形態の態様による図2A~2Dの自律型誘導車両の一部の概略斜視図である。
図6B】開示された実施形態の態様による図6Aに示される自律型誘導車両の一部の平面図である。
図6C】開示された実施形態の態様による図6Aおよび6Bに示される自律型誘導車両の一部の平面図である。
図6D】開示された実施形態の態様による図6Cに示される自律型誘導車両の一部の平面図である。
図6E】開示された実施形態の態様による図6Aに示される自律型誘導車両の一部の平面図である。
図6F】開示された実施形態の態様による図6Aおよび6Eに示される自律型誘導車両の一部の平面図である。
図6G】開示された実施形態の態様による図6Fに示される自律型誘導車両の一部の平面図である。
図7A】開示された実施形態の態様による図2A~2Dの自律型誘導車両のケースハンドリングアセンブリの一部の概略斜視図である。
図7B】開示された実施形態の態様による図2A~2Dの自律型誘導車両のケースハンドリングアセンブリの一部の概略斜視図である。
図8A】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの移送アームの概略斜視図である。
図8B】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの移送アームの概略斜視図である。
図8C】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの移送アームの概略斜視図である。
図9A】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの移送アームの概略斜視図である。
図9B】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの移送アームの概略斜視図である。
図9C】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの移送アームの概略斜視図である。
図10A】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの移送アームの概略斜視図である。
図10B】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの移送アームの概略斜視図である。
図10C】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの移送アームの概略斜視図である。
図10D】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの移送アームの概略斜視図である。
図11A】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの一部の概略斜視図である。
図11B】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの一部の概略斜視図である。
図11C】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの一部の概略斜視図である。
図12A】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの一部の概略斜視図である。
図12B】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの一部の概略斜視図である。
図12C】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの一部の概略斜視図である。
図12D】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの一部の概略斜視図である。
図12E】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの一部の概略斜視図である。
図12F】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの一部の概略斜視図である。
図12G】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの一部の概略斜視図である。
図12H】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの一部の概略斜視図である。
図13A】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの一部の概略斜視図である。
図13B】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの一部の概略斜視図である。
図13C】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの一部の概略斜視図である。
図13D】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの一部の概略斜視図である。
図13E】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの一部の概略斜視図である。
図13F】開示された実施形態の態様による図7Aおよび7Bのケースハンドリングアセンブリの一部の概略斜視図である。
図14A】開示された実施形態の態様による、例示的なケースユニットのピックおよび位置調整のシーケンスを示す図2A~2Dの自律型誘導車両の一部の概略斜視図である。
図14B】開示された実施形態の態様による、例示的なケースユニットのピックおよび位置調整のシーケンスを示す図2A~2Dの自律型誘導車両の一部の概略斜視図である。
図14C】開示された実施形態の態様による、例示的なケースユニットのピックおよび位置調整のシーケンスを示す図2A~2Dの自律型誘導車両の一部の概略斜視図である。
図14D】開示された実施形態の態様による、例示的なケースユニットのピックおよび位置調整のシーケンスを示す図2A~2Dの自律型誘導車両の一部の概略斜視図である。
図14E】開示された実施形態の態様による、例示的なケースユニットのピックおよび位置調整のシーケンスを示す図2A~2Dの自律型誘導車両の一部の概略斜視図である。
図14F】開示された実施形態の態様による、例示的なケースユニットのピックおよび位置調整のシーケンスを示す図2A~2Dの自律型誘導車両の一部の概略斜視図である。
図15】開示された実施形態の態様による(1つまたは複数の)例示的な方法のための例示的なフロー図である。
図16】開示された実施形態の態様による図1の自動化された保管および取り出しシステムの一部の例示的な概略図である。
図17A】開示された実施形態の態様による、ペイロード台が下降位置にある状態の図2A~2Dの自律型搬送車両の概略断面図である。
図17B】開示された実施形態の態様による、ペイロード台が下降位置にある状態の図2A~2Dの自律型搬送車両の概略断面図である。
図17C】開示された実施形態の態様による、ペイロード台が上昇位置にある状態の図2A~2Dの自律型搬送車両の概略断面図である。
図17D】開示された実施形態の態様による、ペイロード台が上昇位置にある状態の図2A~2Dの自律型搬送車両の概略断面図である。
図18】開示された実施形態の態様による例示的な方法のための例示的なフロー図である。
図19】開示された実施形態の態様による例示的な方法のための例示的なフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1は、開示された実施形態の態様による例示的な自動化された保管および取り出しシステム100を例示している。開示された実施形態の態様は、図面を参照して説明されるが、開示された実施形態の態様が、多くの形態で具体化され得ることが理解されるべきである。さらに、任意の適切なサイズ、形状、またはタイプの要素または材料が使用され得る。
【0007】
本明細書でより詳細に説明されるように、開示された実施形態の態様は、多自由度のペイロード/ケースハンドリングアセンブリを備えた自動化された保管および取り出しシステム100の自律型搬送車両110を提供する。ペイロードハンドリングアセンブリは、自律型搬送車両110によって保持されながらペイロードを6自由度で固定する一方で、従来の倉庫用自律型搬送車両と比較して簡素化されたケースハンドリング構造を提供する。ペイロードハンドリングアセンブリは、自律型搬送車両110の1つまたは複数の位置で利用され得る汎用/共通の交換可能な構造(たとえば、本明細書に記載されるリフトタワー211、122を参照)を利用することによって、自律型搬送車両110の部品数およびコストを削減する。ペイロードハンドリングアセンブリは、ペイロードの把持および操作を有効にするアクチュエータ/モータの数を最小化することによって、自律型搬送車両110の部品数およびコストを削減する。また本明細書に記載されるように、ペイロードハンドリングアセンブリは、ペイロードハンドリングアセンブリのアンダーピックエンドエフェクタまたはアーム210Aの少なくとも2つの隣接するペイロード支持部間の距離を変更することによって、さまざまなサイズのペイロードに適応し、それらを安定して保持するように構成されており、自律型搬送車両110の部品数およびコストを削減する。
【0008】
開示された実施形態の態様はまた、ペイロードと係合すると、ペイロード領域内の所定の位置において、ペイロードを捕捉して固定する少なくとも2度の位置合わせで自律型搬送車両110のペイロード領域またはベイ内のペイロードの位置合わせを提供するように配置された(複数の)位置合わせ面を自律型搬送車両110に設ける。本明細書に記載されるように、自律型搬送車両110の位置合わせ面は、ペイロードをピック(および配置)し、約10秒以内にペイロード領域内にペイロードを確実に位置合わせするように、ペイロード領域のペイロード支持面上のペイロードの着座と実質的に一致してペイロードを位置合わせする少なくとも2度の位置合わせによるペイロードの係合をもたらすように構成されている。
【0009】
図1の自動化された保管および取り出しシステム100は、たとえば、ケース、パッケージ、および/または小包で出荷される補充品に関する小売店から受け取ったオーダーを履行するために、小売流通センターまたは倉庫に配され得る。ケース、パッケージ、および小包という用語は、本明細書では交換可能に使用され、前述したように、出荷に使用され得る、および製造者によってケースまたは複数の製品ユニットが充填され得る、任意の容器であり得る。本明細書で使用されるような(1つまたは複数の)ケースは、トレイ内、トート上などに保管されていない(たとえば、含まれていない)ケース、パッケージ、または小包のユニットを意味している。ケースユニットCU(本明細書では、混合ケース、ケース、および出荷ユニットとも呼ばれる)は、物品/ユニットのケース(たとえば、スープ缶のケース、シリアルの箱など)、またはパレットから取り外したり、パレット上に置いたりするように適合されている個別の物品/ユニットを含み得ることが留意される。例示的な実施形態によれば、出荷ケースまたはケースユニット(たとえば、カートン、バレル、ボックス、木枠、ジャグ、シュリンクラップされたトレイもしくはグループ、またはケースユニットを保持するための任意の他の適切な装置)は、可変サイズを有し得、出荷時にケースユニットを保持するために使用され得、出荷用にパレット化させることが可能であるように構成され得る。ケースユニットはまた、元の梱包から開梱/解放された、1つまたは複数の個々の商品(概してブレークパック商品と呼ばれる)のトート、ボックス、および/またはコンテナを含み得、オーダー充填ステーションで混合したまたは共通のタイプの1つまたは複数の他の個々の商品とともにトート、ボックス、および/またはコンテナ(まとめてトートと呼ばれる)に配置され得る。たとえば、(たとえば、ケースユニットの製造業者または供給業者からの)入ってくる束またはパレットが、自動化された保管および取り出しシステム100の補充のために自動化された保管および取り出しシステムに到着するときに、各パレットの内容物は均一であり得る(たとえば、各パレットが所定の数の同じ物品を保持する、すなわち、1つのパレットがスープを保持し、別のパレットがシリアルを保持する)ことが留意される。理解され得るように、そのようなパレット荷のケースは、略類似し得るか、または言い換えれば、均質なケース(たとえば、類似した寸法)であり得、同じSKUを有し得る(そうでなければ、前に述べたように、パレットは、均質なケースで形成される層を有する「レインボー」パレットであり得る)。パレットが自動化された保管および取り出しシステムを出ると、ケースまたはトートが補充オーダーを充填した状態で、パレットは、任意の適切な数および組み合わせのさまざまなケースユニットを含み得る(たとえば、各パレットはさまざまなタイプのケースユニットを保持し得る、すなわち、パレットは、缶詰スープ、シリアル、飲料パック、化粧品、および家庭用洗剤の組み合わせを保持する)。単一のパレット上に組み合わされたケースは、さまざまな寸法および/またはさまざまなSKUを有し得る。
【0010】
自動化された保管および取り出しシステムは、概して、パレタイザ162に連結された保管および取り出しエンジン190として記載され得る。ここでより詳細に、および依然として図1を参照すると、自動化された保管および取り出しシステム100は、たとえば、既存の倉庫構造に設置するように構成され得るか、または新しい倉庫構造に適合させられ得る。前述したように、図1に示されるシステム100は、代表的なものであり、たとえば、それぞれの移送ステーション170、160で終端するインフィードおよびアウトフィードのコンベヤ、(1つまたは複数の)リフトモジュール150A、150B、保管構造130、および多数の自律型搬送車両110(本明細書では「ボット」とも呼ばれる)を含み得る。保管および取り出しエンジン190は、少なくとも保管構造130およびボット110によって形成されることが留意される(またいくつかの態様ではリフトモジュール150A、150Bによっても形成されるが、他の態様では、リフトモジュール150A、150Bは、開示全体が引用によって本明細書に組み込まれる、2020年11月6日に出願され、「Pallet Building System with Flexible Sequencing」と題された、米国特許出願第17/091,265号明細書に記載されるように、保管および取り出しエンジン190に加えて垂直シーケンサーを形成し得る)。代替の態様では、自動化された保管および取り出しシステムは、ボット110と(1つまたは複数の)リフトモジュール150A、150Bとの間の接続部を提供し得るロボットまたはボット移送ステーション(図示せず)を含んでもよい。保管構造130は、保管ラックモジュールの複数(積み重ねられた)レベル130L1~Lnを含み得((図1および図16を参照)概して保管レベル130または保管レベル130と呼ばれ、ここで、nは自動化された保管および取り出しシステム100に存在する保管レベルの上位数を示す整数である)、ここで、各レベル130Lは、それぞれのピッキング通路130A、および保管構造130の保管領域のいずれかと(1つまたは複数の)リフトモジュール150A、150Bの棚との間でケースユニットを移送するための移送デッキ130Bを含む。ピッキング通路130Aは、一態様では、ボット110の誘導された移動(レール1600に沿ったものなど(図16を参照))をもたらすように構成されているが、他の態様では、ピッキング通路は、ボット110の制限されていない移動をもたらすように構成されている(たとえば、ピッキング通路は、開放され、ボット110の誘導/移動に対して非決定的である)。移送デッキ130Bは、開放され非決定的なボット支持移動面を有し、それに沿って、ボット110は、(本明細書で説明されるように)ボットステアリングによって提供された誘導および制御下で移動する。1つまたは複数の態様では、移送デッキは複数のレーンを有し、それらの間で、ボット110は、ピッキング通路130Aおよび/またはリフトモジュール150A、150Bにアクセスするために自由に移行する。ピッキング通路130Aおよび移送デッキ130Bによって、ボット110がケースユニットCUをピッキングストックに入れて、オーダーされたケースユニットCUを取り出すことも可能になる。代替の態様では、各レベル130Lは、それぞれのボット移送ステーション140を含んでもよい。ボット110は、上記の小売商品などのケースユニットを、保管構造130の1つまたは複数のレベル130Lにおけるピッキングストックに入れ、その後、オーダーされたケースユニットを選択的に取り出して、オーダーされたケースユニットを、たとえば、店舗または他の適切な場所に出荷するように構成され得る。インフィード移送ステーション170およびアウトフィード移送ステーション160は、ケースユニットCUを保管構造130の1つまたは複数のレベル130Lとの間で双方向に移送するために、(1つまたは複数の)それぞれのリフトモジュール150A、150Bと一緒に動作し得る。リフトモジュール150A、150Bは、専用のインバウンドリフトモジュール150Aおよびアウトバウンドリフトモジュール150Bとして説明され得るが、代替の態様では、リフトモジュール150A、150Bの各々は、自動化された保管および取り出しシステム100からのケースユニットのインバウンドおよびアウトバウンドの移送の両方に使用されてもよいことが留意される。開示された実施形態の態様は、マルチレベル保管アレイに関して説明されているが、開示された実施形態の態様は、設備フロアに配されている、または設備フロアよりも高い位置にある、単一レベルの保管アレイにも等しく適用され得ることが留意される。
【0011】
理解され得るように、自動化された保管および取り出しシステム100は、収容されていない1つまたは複数のケースユニット(たとえば、(1つまたは複数の)ケースユニットがトレイに保持されていない)または収容された1つまたは複数のケースユニット(トレイまたはトート内にある)が、それぞれのレベル130L(図16を参照)上でリフトモジュール150A、150Bから各保管スペース130Sに、およびそれぞれのレベル130L上で各保管スペースからリフトモジュール150A、150Bのいずれか1つに移送され得るように、たとえば、自動化された保管および取り出しシステム100のボット110によってアクセス可能である複数のインフィードおよびアウトフィードのリフトモジュール150A、150Bを含み得る。ボット110は、保管スペース130S(たとえば、ピッキング通路130Aまたは移送デッキ130Bに沿って配された他の適切な保管スペース/ケースユニットバッファに位置する)とリフトモジュール150A、150Bとの間でケースユニットを移送するように構成され得る。概して、リフトモジュール150A、150Bは、インフィードおよびアウトフィードの移送ステーション160、170と、(1つまたは複数の)ケースユニットCUが保管され、取り出される、保管スペース130Sのそれぞれのレベル130Lとの間で(1つまたは複数の)ケースユニットを移動させ得る少なくとも1つの可動ペイロード支持部を含む。(1つまたは複数の)リフトモジュールは、たとえば、往復リフトなどの任意の適切な構成、または任意の他の適切な構成を有し得る。(1つまたは複数の)リフトモジュール150A、150Bは、任意の適切なコントローラ(コントローラ120、またはコントローラ120に連結された他の適切なコントローラ、倉庫管理システム2500、および/またはパレタイザコントローラ164、164’など)を含み、2019年6月18日に出願され、「Vertical Sequencer for Product Order Fulfillment」とい題された、米国特許出願第16/444,592号明細書(その開示全体が引用により本明細書に組み込まれる)に記載される方法に類似した方法で、シーケンサーまたは分類機を形成し得る。
【0012】
自動化された保管および取り出しシステムは、たとえば、適切な通信および制御ネットワーク180を介して、インフィードおよびアウトフィードのコンベヤおよび移送ステーション170、160、リフトモジュール150A、150B、およびボット110に通信可能に接続されている1つまたは複数の制御サーバー120を備える制御システムを含み得る。通信および制御ネットワーク180は、たとえば、インフィードおよびアウトフィードのコンベヤおよび移送ステーション170、160、リフトモジュール150A、150B、および他の適切なシステムの自動化の動作を命令するためなどのさまざまなプログラマブルロジックコントローラ(PLC)を組み込み得る、任意の適切なアーキテクチャを有し得る。制御サーバー120は、ケースフローシステムを管理するケース管理システム(CMS)120を有効にする高レベルのプログラミングを含み得る。ネットワーク180は、ボット110との双方向インターフェースを有効にするための適切な通信をさらに含み得る。たとえば、ボット110は、オンボードのプロセッサ/コントローラ1220を含み得る。ネットワーク180は、ボットコントローラ1220が、ケースユニットの所望の搬送(たとえば、保管位置への配置または保管位置からの取り出し)を有効にするためのコマンドを要求するかまたは制御サーバー120から受信し、ボット110のエフェメリス、ステータス、および他の所望のデータを含む所望のボット110の情報およびデータを制御サーバー120に送信することを可能にする、適切な双方向通信スイートを含み得る。図1に見られるように、制御サーバー120は、たとえば、在庫管理および顧客オーダー履行情報をCMS120レベルのプログラムに提供するための倉庫管理システム2500にさらに接続され得る。ケースユニットを保持および保管するために配置された自動化された保管および取り出しシステムの適切な例は、開示全体が引用により本明細書に組み込まれる、2015年8月4日に発行された米国特許第9,096,375号明細書に記載されている。
【0013】
ここで図2A、2B、2C、および2Dを参照すると、自律型搬送車両または(本明細書では自律型誘導車両とも呼ばれる)ボット110は、自律型搬送車両110の長手方向軸LAXを画定する前端部200E1および後端部200E2を有するフレーム200Fを含む。フレーム200は、任意の適切な材料(たとえば、鋼、アルミニウム、複合材料など)で構築され得、自律型搬送車両110によって搬送されたケース/ペイロードを取り扱うように構成されたケースハンドリングアセンブリ210を含む。ケースハンドリングアセンブリ210のフレーム200Fは、搬送ペイロード領域(ペイロード台またはペイロード領域とも呼ばれる)210Bを形成する。本明細書に記載されるように、ペイロード台210Bは、車両の通行とともにペイロードベイ210B内に保持されたペイロード(たとえば、ケースユニットCU)を支持する車両110のペイロード支持面610P(図14E)を画定する(たとえば、位置調整トレイ600の突出部620によって形成された)ペイロード接触支持面610を含む。
【0014】
自律型搬送車両はまた、任意の適切な移送アーム210A(関節式アンダーピックエンドエフェクタとも呼ばれる)を含む。移送アーム210Aは、ペイロードに係合し、ペイロードを、ペイロード支持面610P(図14E)に対してアンダーピックし、ペイロードベイ210Bに対して伸長し、引っ込んで、ペイロードベイ210Bとの間のペイロードの移送を有効にして、ペイロードベイ210Bから荷降ろしおよび積荷するように構成されている。ここで、「アンダーピック」は、エンドエフェクタまたは移送アーム210Aによるペイロードのピッキングであり、ここで、移送アーム210Aは、ペイロードCUの下側に係合し、ペイロードCUをそこからピックアップして(すなわち、下側から持ち上げて)(たとえば、保管棚VASの鉛直方向アレイによって形成された(図16を参照))保管ラックの各所定の保管領域130Sおよび入力/出力ステーション160、170の(リフト150などの)各移送棚のうちの少なくとも1つから車両110へのペイロードCUの移送を有効にするように配置/構成されている。類似しているが反対の方法で、アンダーピックエンドエフェクタまたは移送アーム210Aは、ペイロードCUをペイロード台210B上で搬送し、そこから搬送し、ペイロードCUを(保管棚VASの鉛直方向アレイまたは自動化された保管および取り出しシステムの他の適切なペイロード保持領域などの)保管ラック/移送棚の保管スペース130Sに配置するように、ペイロード/ケースユニットCUを(底部係合を介して)決定的にアンダーピックする。ピック/配置位置/動作時に、移送アーム210Aと保管スペース130Sの保管ラック支持部900S(たとえば、図9を参照)との間のアンダーピックでの交換によれば、保管ラック上の複数のケースユニットのうち(実質的に自由な妨げれられていない許容度(unencumbered latitude)を可能にする)ペイロード/ケースユニットCUの下側/底部に係合するので、保管ラック上のケースユニットが、それらの間に密に詰まった間隔(すなわち、たとえば、ピッキング通路130Aまたは移送デッキ130Bの移動レーンに略平行に伸長する保管ラックの長さに沿った間隔)を有することができ、密に詰まった間隔はケースの側面の歪みとは無関係である。移送アーム210Aは、自律型搬送車両110とペイロード保持位置(任意の適切なペイロード保管位置、リフトモジュール150A、150Bの棚、および/または任意の他の適切なペイロード保持位置など)との間でペイロードを移送するように構成されている。移送アーム210Aは、ケースハンドリングアセンブリ210との間でペイロードを搬送するために横方向LATおよび/または鉛直方向VERに伸長するように構成され得る。図2Aおよび2Bに例示される態様では、ケースハンドリングアセンブリ210は、本明細書でより詳細に説明されるように、移送アーム210Aおよび/またはペイロード台210Bを鉛直方向VERに移動させるように構成された少なくとも1つのリフトタワー211、212を含むが、他の態様では、ケースハンドリングアセンブリ210は、少なくとも1つのリフトタワー211、212を有していなくてもよい。開示された実施形態の態様が適用され得る適切なペイロード台210Bおよび移送アーム210Aおよび/または自律型搬送車両の例は、開示全体が引用により本明細書に組み込まれる、2012年7月26日に公開された、「Automated Bot with Transfer Arm」と題される、米国特許付与前公開番号2012/0189416明細書(2011年12月15日に出願された米国特許出願第13/326,952号明細書)、「Materials-Handling System Using Autonomous Transfer and Transport Vehicles」と題された、2009年9月22日に発行された米国特許第7591630号明細書、「Materials-Handling System Using Autonomous Transfer and Transport Vehicles」と題された、2011年8月2日に発行された米国特許第7991505号明細書、「Autonomous Transport Vehicle」と題された、2017年2月7日に発行された米国特許第9561905号明細書、「Autonomous Transport Vehicle Charging System」と題された、2015年7月14日に発行された米国特許第9082112号明細書、「Storage and Retrieval System Transport Vehicle」と題された、2017年12月26日に発行された米国特許第9850079号明細書、「Bot Payload Alignment and Sensing」と題された、2015年11月17日に発行された米国特許第9187244号明細書、「Automated Bot Transfer Arm Drive System」と題された、2016年11月22日に発行された米国特許第9499338号明細書、「Bot Having High Speed Stability」と題された、2015年2月24日に発行された米国特許第8965619号明細書、「Bot Position Sensing」と題された、2015年4月14日に発行された米国特許第9008884号明細書、「Autonomous Transports for Storage and Retrieval Systems」と題された、2013年4月23日に発行された米国特許第8425173号明細書、および「Suspension System for Autonomous Transports」と題された、2014年4月15日に発行された米国特許第8696010号明細書で見ることができる。
【0015】
フレーム200は、前端部200E1に隣接して配された1つまたは複数の適切なアイドラホイール250を含む。アイドラホイール250は、開示全体が引用により本明細書に組み込まれる、「Autonomous Transport Vehicle with Suspension」と題された、2021年6月22日に出願され、弁理士整理番号1127P015753-US(-#2)を有する、米国仮特許出願第63/213,589号明細書、および「Autonomous Transport Vehicle with Steering」と題された、2021年5月26日に出願され、弁理士整理番号1127P015753-US(-#5)を有する、米国仮特許出願第63/193,188号明細書に記載されるものに略類似し得る。フレームはまた、後端部200E2に隣接して配された1つまたは複数の駆動ホイール260を含む。駆動ホイール260は、開示全体が引用により本明細書に前に組み込まれた、2021年6月22日に出願された米国仮特許出願第63/213,589号明細書に記載されるものに略類似し得る。他の態様では、アイドラホイール250および駆動ホイール260の位置は逆にされてもよい(たとえば、駆動ホイール260は前端部200E1に配置され、アイドラホイール250は後端部200E2に配される)。
【0016】
いくつかの態様では、自律型搬送車両110は、前端部200E1が移動の方向を先導して、または後端部200E2が移動の方向を先導して、移動するように構成されることが留意される。例示目的のみで、(本明細書に記載されるアイドラホイール250に略類似している)アイドラホイール250A、250Bは、フレーム200の前端部200E1でのそれぞれのフロントコーナーに配置され、(本明細書に記載される駆動ホイール260に略類似している)駆動ホイール260A、260Bは、フレーム200の後端部200E2でのそれぞれのバックコーナーに配置され(たとえば、支持ホイールが、フレーム200の4つのコーナーの各々に配置される)、それにより、自律型搬送車両110は、保管構造130の移送デッキ130Bおよびピッキング通路130Aを安定して通行する。他の例では、アイドラホイール250A、250Bは、フレーム200の後端部200E2でのそれぞれのバックコーナーに配置され、(本明細書に記載される駆動ホイール260に略類似している)駆動ホイール260A、260Bは、前端部200E1でのフレーム200のそれぞれのフロントコーナーに配置される。
【0017】
各駆動ホイール260は、サスペンションシステム280などによって任意の適切な方法でフレーム200に独立して連結されている駆動ユニット261を備え、それにより、各駆動ホイール260はフレームに対して独立して移動可能であり、(1つまたは複数の)任意の他の駆動ホイール260も、開示全体が引用により本明細書に前に組み込まれた、「Autonomous Transport Vehicle with Suspension」と題された、2021年6月22日に出願され、弁理士整理番号1127P015753-US(-#2)を有する、米国仮特許出願第63/213,589号明細書に記載される方法に略類似した方法でフレームに連結される。各駆動ユニット261は、任意の適切な駆動モータ261Mおよびホイール261Wを備えることが留意される。駆動モータ261Mは、自律型搬送車両110を移動方向に推進するように、ホイール261Wに連結されてそれを回転駆動させる。ここで、2つの駆動ホイール260A、260Bのモータ261Mは、自律型搬送車両110を略直線の移動の経路で推進するために、同時に略同じ回転速度で操作され得る。他の態様では、2つの駆動ホイール260A、260Bのモータ261Mは、弓形の移動の経路に沿って自律型搬送車両110を推進する、または車両枢動軸293を中心にして方向294に自律型搬送車両を枢動させるために、同時に(または異なる時間に)異なる回転速度で操作され得る。車両枢動軸293は、2つの駆動ホイール260A、260B間のおよそ中間に配置され得る。上記したような自律型搬送車両110の方向転換および/または枢動を有効にする、それぞれの駆動ホイール260A、260Bのモータ261Mの差動動作は、本明細書において差動駆動ホイールステアリングと呼ばれる。
【0018】
依然として図2Aおよび2Bに加えて、図3A~5Cも参照すると、ケースハンドリングアセンブリ210が説明される。上述したように、ケースハンドリングアセンブリ210は、移送アーム210Aおよび/またはペイロード台(またはベイ)210Bを含む。本態様では、ペイロード台210Bは、鉛直方向VERの移動のために少なくとも1つのリフトタワー211、212に移動可能に連結され、移送アーム210Aは、横方向LATの移動のためにペイロード台210Bに移動可能に連結される。ペイロード台210Bは、ボット110によって運ばれたケースユニットが自動化された保管および取り出しシステム100全体にわたる搬送のために配されるペイロード領域を形成するペイロード台フレーム210BFを含む。ペイロード台フレーム210BFは、各々が少なくとも1つのリフトタワー211、212のそれぞれ1つに連結される長手方向端部210BE1、210BE2を含む。ここで、少なくとも1つのリフトタワーは、フレーム200の前端部200E1にまたはそれに隣接して配されたリフトタワー211およびフレーム200の後端部200E2にまたはそれに隣接して配されたリフトタワー212を含む。ここで、各リフトタワー211、212は、機械的または化学的留め具などの任意の適切な方法で長手方向端部210BE1、210BE2のそれぞれ1つが固定して連結される可動キャリッジまたはキャリア290を含む(すなわち、それにより、可動キャリア290が移動すると、ペイロード台フレーム210BFは可動キャリア290とともに移動する)。
【0019】
図3Aおよび3Bを参照すると、1つまたは複数の態様では、上述したように、車両110は少なくとも1つのリフトタワー211、212を含む。少なくとも1つのリフトタワー211、212の各々は、リフトタワー211およびそのキャリア290のみが説明されるように、少なくとも1つのリフトタワー211、212の各々に略類似している(すなわち、リフトタワー211、212は、互いに交換可能であり/共通しており、フレーム200の前端部200E1または後端部200E2のいずれかに隣接して配置され得る)。リフトタワー211はタワーフレーム300Fを含む。タワーフレーム300Fは、ベース305、鉛直方向ガイド306、307、およびクロスブレースまたはブレース308を含む。キャリアまたは可動ペイロードキャリッジ290は、鉛直方向ガイド306、307間で横方向に伸長し、鉛直方向ガイド306、307によって鉛直移動で誘導される(たとえば、キャリア290は、ペイロード領域210B内でペイロードCUを上昇および下降させるように構成されている)。たとえば、リフトタワー211は鉛直方向ガイド306、307を含み、その各々は、キャリア290の移動を誘導するガイドレール306R、307Rを形成する。ガイドレール306R、307Rとキャリア290との間の接合部は、ガイドレール306R、307Rに対するキャリア290のねじれ位置に関して非決定的である。たとえば、鉛直方向ガイド306、307は、ガイドレール306R、307Rを形成する「C」字形のチャネルを備え得る。ここで、鉛直方向ガイド306、307は、コストを削減し、フレーム200Fに対するリフトタワー211、212の容易な組み立て/分解を促進する、容易かつ安価な押出成形された(または打ち抜き成形もしくはニアネットシェイプ鋳造された)構造である。キャリア290は、それぞれのガイドレール306R、307R内に受容される端部290E1、290E2を含む。端部290E1、290E2は、それぞれのガイドレール306R、307Rに係合し、ガイドレール306R、307Rに対するキャリア290の容易な組み立ておよび分解を促進するように、それぞれのガイドレール306R、307Rに容易に挿入することができる(およびそこから取り外される)任意の適切な低コストの潤滑性ブッシング290Bを含み得る。ガイドレール306R、307Rと係合した端部290E1、290E2およびそれぞれの潤滑性ブッシング290Bは、長手方向LONでのキャリア290の移動を制限するように構成されている一方で、ガイドレール306R、307R内の方向VERでのキャリア290の制限されていない移動を可能にする(すなわち、潤滑性ブッシング290Bは、ガイドレールが厳しい/小さな公差で製造される必要がないように、ガイドレール306R、307Rとのランニングフィットクリアランスを有している)。潤滑性ブッシング290Bは、容易に交換され得る犠牲材料を提供し、ここで、潤滑性ブッシング290Bは、取り外し可能な留め具、スナップ、クリップ、または任意の他の適切な取り外し可能な連結部によってそれぞれの端部290E1、290E2に連結される。ガイドレール306R、307Rは、キャリア290がフレーム200Fに対して上昇/下降されるときに、方向VERでのキャリア290の滑らかな/素早い動作をもたらし、ここで、本明細書に記載されるように、端部290E1、290E2とガイドレール306R、307Rとの間の非決定的な接合接続を促進するフレキシブルな伝動部330によって、キャリア290のねじれ剛性がもたらされる。
【0020】
少なくとも1自由度の運動を有する駆動セクション390Sは、フレキシブルな伝動部330によってキャリア290に連結される。ここで、フレキシブルな伝動部は、キャリア290を少なくとも1つのリフトタワー211、212に移動可能に連結し、駆動セクション290Sは、キャリア290を少なくとも1つのリフトタワー211、212に対して移動させるように構成されている。たとえば、キャリア290は、駆動セクション390Sの任意の適切な駆動モータ390の原動力下でベース305とブレース308との間で鉛直方向VERに移動し、ここで、たとえば、駆動モータ390は、フレキシブルな伝動部330(本明細書に記載されるものなど)によってキャリア290に連結される。一態様では、駆動モータ390は、フレキシブルな伝動部330(たとえば、ベルト、チェーン、および/またはケーブル)を介してキャリア290に連結された回転モータであるが、他の態様では、駆動モータ390は、キャリア290を方向VERに移動させるためにキャリア290に連結された線形モータ(たとえば、任意の適切な電気、油圧、および/または空気圧線形アクチュエータ)であってもよい。図3Aに例示される態様では、フレームは、そこに回転可能に連結されたプーリ320~325(またはチェーンが利用される態様ではスプロケット)を含む。プーリ320、321がベース305に連結される一方で、プーリ322~325はブレース308に連結される。蛇行するフレキシブルな伝動部部材330が、プーリ320~325の周囲に伸長し、キャリア290に連結される。例示された態様では、蛇行フレキシブルな伝動部材330は歯付きベルトであり、プーリは歯付きプーリであるが、上述したように、他の態様では、蛇行するフレキシブルな伝動部部材330は、蛇行配索が可能な任意の適切なケーブル、チェーン、または他の伝動部材である。
【0021】
フレキシブルな伝動部330は、キャリア290を少なくとも1つのリフトタワー211、212に連結するフレキシブルな伝動部330よりも、フレーム200Fに対して、およびキャリア290と少なくとも1つのリフトタワー211、212との間の各々の他の接合から独立して、キャリア290、およびその上に保持されるペイロードCU(キャリア290が、本明細書に記載されるようにペイロード台210Bおよび移送アーム210Aを運ぶことに留意されたい)のねじれ安定性を有効にするように構成されている。たとえば、上記したように、端部290E1、290E2とガイドレール306R、307Rとの間の接合は、それらの間にランニングクリアランスが設けられて、端部290E1、290E2が方向VERに自由に移動することを可能にするように、非決定的である。本明細書に記載されるフレキシブルな伝動部330の構成は、キャリア290のねじれ安定性をもたらすように、端部290E1、290E2を少なくとも方向VERに制限する。理解され得るように、フレキシブルな伝動部330は、キャリア290を鉛直方向ガイド306、307に沿って方向VERに駆動させ、少なくとも1つのリフトタワー211、212に対するキャリア290の動作範囲全体にわたってキャリア290のねじれ安定性をもたらすように構成されている。フレキシブルな伝動部330はまた、本明細書に記載されるように、キャリア290(たとえば、ペイロード台210Bおよびそれによって運ばれる移送アーム210A)から(保管棚VASの鉛直方向アレイまたは自動化された保管および取り出しシステムの任意の他のペイロード保持領域などにおける)ペイロード支持棚へのペイロード移送をもたらす、少なくとも1つのリフトタワー211、212に対する、キャリア290の動作範囲全体にわたってキャリア290のねじれ安定性をもたらすように構成されている。同様に、フレキシブルな伝動部330は、(保管棚VASの鉛直方向アレイまたは自動化された保管および取り出しシステムの任意の他のペイロード保持領域などにおける)ペイロード支持棚からキャリア290(たとえば、ペイロード台210Bおよびそれによって運ばれる移送アーム210A)へのペイロード移送をもたらす、少なくとも1つのリフトタワー211、212に対する、キャリア290の動作範囲全体にわたってキャリア290のねじれ安定性をもたらすように構成されている。
【0022】
例として、フレキシブルな伝動部部材330は、無端であるか、またはそうでなければフレキシブルな伝動部材330の端部が互いにまたは隣接して固定される閉ループ伝動を形成する。閉ループ伝動は、キャリア290と、ペイロード台210Bと、ペイロード台210Bに連結されて運ばれる移送アーム210Aが、フレーム200F、自律型誘導車両110が移動する移動面、およびケースユニットとの間で移送されるケース着座面の1つまたは複数に対して所定の空間配向のままであるように(たとえば、移送アーム210Aおよびペイロード台210Bが、移送アーム210AによるケースユニットCUのピックおよび配置をもたらすべく、ケースユニットCU保持位置と略平行であるように)キャリア290のねじれ安定性をもたらすように構成されている。たとえば、ケースユニットをピックまたは配置するための移送アーム210Aの伸長によって、移送アーム210A(および移送アーム210A上に運ばれた任意のケースユニットまたはオブジェクト)の質量中心を、フレーム200F(および少なくとも1つのリフトタワー211、212のキャリア290)に対して横方向LATに移動させる。移送アーム210A(およびその上に運ばれた任意のオブジェクト)の質量中心のこの横方向の移動は、少なくともキャリア290上にねじれモーメントを誘発し、このねじれモーメントは、フレキシブルな伝動部材(ベルト、ベルト、チェーン、ケーブルなど)330によって形成された閉ループ伝動によって抵抗/対抗される。
【0023】
フレキシブルな伝動部材330の例示的な蛇行(閉ループ)伝動経路が図3Bに例示され、ここで、フレキシブルな伝動部材330は、キャリア290の側端に隣接する連結部340、341で(フレキシブルな伝動部材330が移動するとキャリアがフレキシブルな伝動部材330とともに移動するように)キャリア290に固定して連結されている。理解され得るように、連結部340、341が離れれば離れるほど、キャリア290は、たとえば移送アーム210Aの伸長によって作り出されたねじれ荷重に対する耐性が高くなる。上記したように、駆動モータ390は、フレキシブルな伝動部材330(およびそれに連結されたキャリア290)の移動を駆動させる。
【0024】
図3Aに例示された態様では、駆動モータ390は、機械的または化学的留め具などを用いて任意の適切な方法でタワーフレーム300Fに取り付けられる。ベース305に連結されたプーリ320、321は、それぞれのプーリ320、321の車軸PXLが、駆動連結部DCまたは従動プーリ350を用いて連結するためにベース305の側面を介してアクセス可能であるように、ベース305に連結される。ここで、従動プーリ350(またはスプロケット)は、プーリ320(またはプーリ321)の車軸PCLに連結され、ここで、従動プーリ350は、駆動ベルト352またはチェーンまたはケーブル)によってモータ390の駆動プーリ351(またはスプロケット)に連結される。他の態様では、モータ390の駆動シャフトは、プーリ320(またはプーリ321)の車軸PXLに略直接的に連結され得る。プーリ320の車軸PXLはまた、駆動連結部DCによって駆動シャフト355に連結され、ここで、リフトタワー211、212のそれぞれのフレキシブルな伝動部材330が共通のモータによって駆動される(すなわち、モータ390が両方のリフトタワー211、212のフレキシブルな伝動部材330を駆動させる)ように、およびそれぞれのフレキシブルな伝動部材330に連結された(リフトタワー211、212の)キャリア290が方向VERに同期して移動させられるように、駆動シャフト355の一端は駆動連結部DCによってリフトタワーのプーリ320の車軸PXLに連結され、駆動シャフト355の他端は別の駆動連結部DCによってリフトタワーのプーリ321の車軸PXLに連結されている。ここで、プーリ320、321の車軸PXLは、駆動力がそれぞれのプーリ320、321の車軸PXLに伝達されるようにスプライン連結部、六角ドライブ連結部、または任意の他の適切な駆動連結部を形成することなどによって任意の適切な方法で従動プーリ350および駆動連結部DCの対応する凹部と嵌合するように構成されている。他の態様では、各リフトタワー211、212は、それぞれのベルト(およびそれに連結されたキャリア)の移動を駆動させるためのそれぞれのモータを有する(ここで、モータは、適切なエンコーダなどを用いて任意の適切な方法でそれらの移動が同期される)。
【0025】
図4A、4B、および4Cを参照すると、1つまたは複数の態様では、リフトタワー211、212は、図3Aおよび3Bに関して上記したものに略類似しているが、各リフトタワー211、212のキャリア290は、(上記したフレキシブルな伝動部材330に略類似した)フレキシブルな伝動部材430によって駆動させられ、フレキシブルな伝動部材430とは別個で異なるフレキシブルな安定化部材435、436(ベルト、チェーン、ケーブルなど)によってねじり力に対して安定化される。本態様では、プーリ421は、上記したプーリ320、321に略類似した方法でベース305に連結され、プーリ422は、上記したプーリ322~325に略類似した方法でブレース308に連結される。フレキシブルな伝動部材430は、プーリ421、422の周囲に連続/無端ループを形成する。1つまたは複数の態様では、フレキシブルな伝動部材430は歯付きベルトであり、プーリ421、422は歯付きプーリであるが、他の態様では、任意の適切なベルト、チェーン、ケーブルなど、ならびにプーリが利用され得る。キャリア290は、フレキシブルな伝動部材330に関して上記した方法に略類似した方法で、フレキシブルな伝動部材430がモータ390によってプーリの周りで駆動させられると、キャリア290を方向VERに駆動させるべく、図4Cに例示されるように連結部340によって連続ループの一方の側に連結される(本態様では、モータ390は、上記したものに類似した任意の適切な駆動連結によってプーリ421の車軸PXLに略直接的に連結されるように例示され、ここで、リフトタワー211、212のプーリ421は、リフトタワー211、212のフレキシブルな伝動部材430およびキャリア290が方向VERに同期して移動させられるように、上記した方法に略類似した方法で駆動シャフト355によって連結される)。他の態様では、各リフトタワー211、212は、それぞれのフレキシブルな伝動部材430を駆動させるためのそれぞれの駆動モータ390を有し得、ここで、駆動モータの回転は、(本明細書に記載される方法などの)任意の適切な方法で同期される。
【0026】
上記したように、図4A~4Cに例示された各リフトタワー211、212のキャリア290は、それぞれのキャリア290の側端に隣接してまたは側端に配された一対のフレキシブルな安定化部材435、436によって(たとえば、移送アーム210Aの延伸によって誘発されたねじり力に対して)ねじれに対して安定化される。各フレキシブルな安定化部材435、436は、(機械的または化学的留め具などによって任意の適切な方法で)ブレース308に固定して連結された終端435E1、436E1および(機械的または化学的留め具などによって任意の適切な方法で)ベース305に固定して連結された別の終端435E2、436E2を有する。各フレキシブルな安定化部材435、436は、ブレース308とベース305との間の(図4Bに示される)蛇行経路をたどり、ここで、蛇行経路は、少なくとも部分的に、(図4Aに例示されるように)キャリア290の側端に隣接してまたは側端で回転可能に連結されている一対のオフセットプーリ423A、424Aおよび423B、423B(またはチェーンが利用される場合にはスプロケット)によって画定される。ここで、プーリ423A、424Aは、鉛直方向VERと長手方向LONの両方でオフセットされる。プーリ423B、424Bもまた、鉛直方向VERと長手方向LONの両方でオフセットされており、それにより、図4Bに例示されるように、プーリ423A、423Bは方向LATに互いに略一直線上にあり(すなわち、互いに同軸にあり)、プーリ424A、424Bは方向LATに互いに略一直線上にある(すなわち、互いに同軸である)。図4Aおよび4Bに見られるように、フレキシブルな安定化部材435はプーリ423A、424Aの周りに蛇行経路を形成し、フレキシブルな安定化部材436はプーリ423B、424Bの周りに蛇行経路を形成する。各フレキシブルな安定化部材435、436の蛇行経路は、それぞれのプーリ423A、424A、423B、424Bの周りに実質的なS字形を形成する。プーリ424Aは、フレキシブルな安定化部材435、436の蛇行経路と連動して、本明細書に記載されるように移送アーム210Aの伸長によってキャリア290に対して誘発されたねじれ荷重下でのキャリア290の傾きまたは傾斜を防止するために少なくともフレーム300Fとのキャリア290の相対位置を維持するように、シャフト450(または任意の他の適切な機械的連結部)によってプーリ424Bに回転可能に固定される(すなわち、プーリ424Aが回転すると、プーリ424Bもプーリ424Aとともに回転する)。他の態様では、プーリ423A、423Bも、プーリ424A、424Bに関して上記した方法に類似した方法で互いに回転可能に固定される。他の態様では、プーリ424A、424Bの回転可能な固定の代わりに、プーリ423A、423Bが互いに回転可能に固定される。
【0027】
図5A、5B、および5Cを参照すると、1つまたは複数の態様では、リフトタワー211、212は、図4A、4B、および4Cに関して上記したものに略類似しているが、各リフトタワー211、212のキャリア290は、フレキシブルな伝動部材430とは別個で異なり、キャリア290に沿って少なくとも方向LATに伸長する、対向するフレキシブルな安定化部材535、536(ケーブルとして例示されているが、他の態様では、チェーン、ベルトなど)によってねじり力に対して安定化される。たとえば、各リフトタワー211、212のキャリア290は、プーリの各々の回転軸SPX1、SPX2が方向LONに伸長し、プーリが、それぞれのリフトタワー211、212の平面と略平行に位置するように、キャリア290の一方の側に配されたプーリ590、591およびキャリア290の他方の側に配されたプーリ592、593を含む。他の態様では、プーリ590~593は、キャリア290の同じ/共通の側に配置される。キャリア290の一端にあるまたはそれに隣接するプーリ591、593は軸SPX2に沿って同軸に配置され、キャリア290の他端にあるまたはそれに隣接するプーリは軸SPX1に沿って同軸に配置されるが、他の態様では、プーリ591はプーリ593と同軸に配置されなくてもよく、プーリ590はプーリ592と同軸に配置されなくてもよい。
【0028】
フレキシブルな安定化部材535は、キャリア290の端部290E1にあるまたはそれに隣接する、およびプーリ591から伸長する、フレキシブルな安定化部材535の一端535E1が、ブレース308に固定して連結され、キャリア290の他端290E2にあるまたはそれに隣接する、およびプーリ590から伸長する、フレキシブルな安定化部材535の他端535E2が、ベース305に固定して連結されるように、蛇行経路(図5Bに例示されるような実質的に「S」字形の経路)に沿ってプーリ590、591の周りに巻き付けられる。フレキシブルな安定化部材535は、フレキシブルな安定化部材535に対向する方法でプーリ592、593の周りに巻き付けられる。たとえば、フレキシブルな安定化部材536は、キャリア290の端部290E1にあるまたはそれに隣接する、およびプーリ593から伸長する、フレキシブルな安定化部材536の一端536E1が、ベース305に固定して連結され(たとえば、フレキシブルな安定化部材536の端部536E1がフレキシブルな安定化部材535の端部535E1と対向する)、キャリア290の他端290E2にあるまたはそれに隣接する、およびプーリ592から伸長する、フレキシブルな安定化部材536の他端536E2が、ブレース308に固定して連結される(たとえば、フレキシブルな安定化部材536の端部536E2がフレキシブルな安定化部材535の端部535E2と対向する)ように、蛇行経路(図5Cに例示されるような実質的に「S」字形の経路)に沿ってプーリ590、591の周りに巻き付けられる。図5A、5B、および5Cに例示されるこの対向する蛇行状のフレキシブルな安定化部材の配置により、本明細書に記載されるように移送アーム210Aの伸長によってキャリア290に対して誘発されたねじれ荷重下でのキャリア290の傾きまたは傾斜を防止するために少なくともフレーム300Fとのキャリア290の相対位置を維持する。
【0029】
再び図2Aおよび2Bに加えて、図6A、6B、6C、6D、6E、6F、および6Gを参照すると、上記したように、ペイロード台フレーム210BFは、リフトタワー211、212に(たとえば、キャリア290を介して)連結され、リフトタワー211、212間に伸長する。他の態様では、ペイロード台フレーム210BFは、1つのリフトタワーから片持ち梁式にされるか、または2つを超えるリフトタワーに連結される。ペイロード台フレーム210BFの上には位置調整トレイ600が取り付けられている。位置調整トレイ600は、ベース630と、任意の適切な方法でベース630に連結された(またはベース630と一体的に形成された)少なくとも1つのケースユニット支持表面610と、を含む。少なくとも1つのケースユニット支持表面610はケースユニット支持面610Pを形成し、それに沿って、ボット110によって運ばれたケースユニットCUは、本明細書に記載されるように、ペイロード台210B上でケースユニットCUを位置調整/再配置するように横方向および/または長手方向に移動させることができる。少なくとも1つのケースユニット支持表面610は、1つまたは複数の態様では、ベース630から伸長する1つまたは複数の突出部620であり、ここで、各突出部620は、ケースユニットが支持される弓形表面621を有する。他の態様では、少なくとも1つのケースユニット支持表面610は、方向LATに伸長する1つまたは複数の横方向に伸長するローラ620Aであるが、さらに他の態様では、少なくとも1つのケースユニット支持表面610は、ボール移送テーブルを形成する複数のボールベアリング620Bによって形成され、一方で、さらに他の態様では、少なくとも1つのケースユニット支持表面610は、突出部、ローラ、およびボールベアリングの組み合わせによって形成されてもよい。
【0030】
図6Aおよび6E~6Gを参照すると、位置調整トレイ600のベース630は、ペイロード台フレーム210BFがボット110のフレーム200Fに対して方向VERTに移動すると、位置調整トレイ600がペイロード台フレーム210BFとともに移動するように、任意の適切な方法でペイロード台フレーム210BFに連結される。たとえば、ペイロード台フレーム210BFは、位置調整トレイをペイロード台フレーム210BFに捕捉して保持し、それに沿って位置調整トレイが方向VERTにスライドするガイド部材666P(たとえば、ポスト、ロッドなど)を含む。1つまたは複数の態様では、(1つまたは複数の)任意の適切な付勢部材666(たとえば、バネ、弾性/ゴムブッシュなど)が設けられ、位置調整トレイ600をペイロード台フレーム210BFから離れるように(方向VERLに)付勢するが、他の態様では、重力および/または付勢部材666が位置調整トレイ600を方向VERLに付勢してもよい。位置調整トレイ600がペイロード台フレーム210BFから離れるように付勢されると(図6Eを参照)、(本明細書に記載されるような)移送アーム210Aのタインまたはフィンガ210AFのケースユニット支持表面210AFSは、位置調整トレイ600のペイロード支持面610Pの上に配される。位置調整トレイ600が(たとえば、位置調整トレイ600とフレーム200Fとの接触などによる、(1つまたは複数の)付勢部材666の付勢力に抗しておよび/または重力に抗して)ペイロード台フレーム210BFに向かって移動した状態では、移送アーム210Aのタインまたはフィンガ210AFのケースユニット支持表面210AFSは、ケースユニットCUがフィンガ210AFのケースユニット支持表面210AFSから位置調整トレイ600の(1つまたは複数の)支持表面610に移送されるように、ペイロード支持面610Pの下に配される(図6Fおよび6Gを参照)。
【0031】
図6Aおよび6Fに例示されるように、ペイロード台フレーム210BFの少なくとも一部および位置調整トレイ600のベース630の少なくとも一部は、ボット110のフレーム200F内に嵌合し、その中に凹むように形作られ、サイズ合わせされる。位置調整トレイ600は、ペイロード台フレーム210BFの一部が方向VERLでフレーム200Fの開口部670に(たとえば、リフトタワー211、212によって)下げられる/引っ込められると、突出部620がフレーム200F(またはボット110の任意の他の適切な硬質停止面)に当接して、位置調整トレイ600をフレーム200F(またはボット110の任意の他の適切な硬質停止面)上に着座させ、ペイロード台フレーム210BFに向かって移動するべく、突出部620(またはローラ620Aおよびボールベアリング620Bの場合には、ベース630の任意の適切なタブまたは一部)がフレーム200F上に伸長する(図6Aに例示される態様では、突出部が横方向LATに伸長するが、他の態様では、任意の適切なタブが長手方向LONおよび/または横方向LATに伸長してもよい)ように構成されている。ペイロード台フレーム210BFが方向VERLに移動し続けると(フレーム200Fによって方向VERLへの位置調整トレイ600の移動が停止されると)、ペイロード支持面610Pは、ケースユニットCUをフィンガ210AFから位置調整トレイ600に移送するためにタインまたはフィンガ210AFのケースユニット支持表面210AFSの上に位置づけられる(たとえば、ケースユニットの支持部は、方向LON、LATの位置調整/再配置のために移送アーム210Aから位置調整トレイ600に移送される)。任意の適切な弾性材料(たとえば、ゴム(または他のエラストマー/弾性材料)ブッシング、パッドなど)が、フレーム200Fから位置調整トレイ600へのおよびその逆の振動を実質的に減衰させるために位置調整トレイ600とフレーム200Fとの間に配置され得る。
【0032】
ケースユニットが位置調整/再配置されると、リフトタワー211、212は、付勢部材666および/または重力が位置調整トレイ600をペイロード台フレーム210BFから離して(たとえば方向VERLに)付勢するように、ペイロード台210Bを方向VERUに移動させる。方向VERUへのペイロード台210Bの継続的な移動により、フィンガ210AFのケースユニット支持表面210AFSは、ケースユニットCUの支持部を位置調整トレイ600からフィンガ210AFに移送させるために位置調整トレイ600のペイロード支持面610Pを通過して(たとえば、その上に)移動する。理解され得るように、ケースユニットCUは、位置調整トレイ上に支持され、および/またはフィンガ210AF上に支持された状態で、ボット110によって搬送され得る。位置調整トレイ600はまた、ケースユニット支持表面610に隣接する/それらの間のトラフ665(図6Bおよび7Bを参照)内などに、移送アーム210Aまたは位置調整トレイ600によってペイロード台210B内に保持された/支持されたケースユニットCUからのあらゆる破片(たとえば、液体および/または固体)を保持するように構成されている。位置調整トレイ600によるケースユニットの破片の保持によって、破片が、たとえば移送デッキ130B(図1)およびピッキング通路130A(図1)上に落下することを防止し得、ここで、そのような落下した破片によって、ボット110のホイールと移送デッキ130Bおよびピッキング通路130Aの移動/支持面との間のホイールトラクションが減少し得る。
【0033】
図6Aおよび6B~6Dを参照すると、1つまたは複数の代替態様では、位置調整トレイ600のベース630は、ペイロード台フレーム210BFがボット110のフレーム200Fに対して方向VERTに移動すると、位置調整トレイ600がペイロード台フレーム210BFとともに移動するように、(ガイド部材666Pなどを用いて)任意の適切な方法でペイロード台フレーム210BFに連結される。1つまたは複数の態様では、位置調整トレイ600は、位置調整トレイ600を方向VERTでペイロード台フレーム210BFに抗して付勢しながら、方向VERTへのペイロード台フレーム210BFに相対した位置調整トレイ600の相対移動を提供する付勢された連結部によってペイロード台フレーム210BFに連結される。たとえば、(1つまたは複数の)任意の適切な付勢部材666(たとえば、バネ、弾性/ゴムブッシュなど)は、位置調整トレイ600をペイロード台フレーム210BFに向かって方向VERLに付勢し(図6Aを参照)、位置調整トレイ600とペイロード台フレームとの間の方向VERTへの相対移動をもたらす。位置調整トレイ600がペイロード台フレーム210BFに抗して付勢されると(図6Bを参照)、(本明細書に記載されるような)移送アーム210Aのタインまたはフィンガ210AFのケースユニット支持表面210AFSは、位置調整トレイ600のペイロード支持面610Pの上に配される。位置調整トレイ600が(たとえば、接触などによる(1つまたは複数の)付勢部材666の付勢力に抗して)ペイロード台フレーム210BFから離れて移動した状態では、移送アーム210Aのタインまたはフィンガ210AFのケースユニット支持表面210AFSは、ケースユニットCUがフィンガ210AFのケースユニット支持表面210AFSから位置調整トレイ600の(1つまたは複数の)支持表面610に移送されるように、ペイロード支持面610Pの下に配置される(図6Cおよび6Dを参照)。
【0034】
図6Aおよび6Dに例示されるように、ペイロード台フレーム210BFの少なくとも一部および位置調整トレイ600のベース630の少なくとも一部は、ボット110のフレーム200F内に嵌合し、その中に凹むように形作られ、サイズ合わせされる。位置調整トレイ600は、ペイロード台フレーム210BFの一部が方向VERLでフレーム200Fの開口部670に(たとえば、リフトタワー211、212によって)下げられる/引っ込められると、突出部620が、フレーム200F(またはボット110の任意の他の適切な硬質停止面)に当接して、位置調整トレイ600をフレーム200F(またはボット110の任意の他の適切な硬質停止面)上に着座させ、ペイロード台フレーム210BFから離間される(たとえば、方向VERLへの位置調整トレイ600の移動はフレーム200Fによって停止されるが、ペイロード台フレーム210BFは方向VERLに移動し続ける)べく、突出部620(またはローラ620Aおよびボールベアリング620Bの場合には、ベース630の任意の適切なタブまたは一部)がフレーム200F上に伸長する(図6Aに例示される態様では、突出部が横方向LATに伸長するが、他の態様では、任意の適切なタブが長手方向LONおよび/または横方向LATに伸長してもよい)ように構成されている。ペイロード台フレーム210BFが方向VERLに移動し続けると、フィンガ210AFのケースユニット支持表面210AFSは、ケースユニットCUをフィンガ210AFから位置調整トレイ600に移送するために位置調整トレイ600のペイロード支持面610Pを通り過ぎて(その下に)移動する(たとえば、ケースユニットの支持部は、方向LON、LATの位置調整/再配置のために移送アーム210Aから位置調整トレイ600に移送される)。
【0035】
ケースユニットが位置調整/再配置されると、リフトタワー211、212は、付勢部材666が位置調整トレイ600をペイロード台フレーム210BFに抗して(たとえば方向VERLに)付勢するように、ペイロード台210Bを方向VERUに移動させる。方向VERUへのペイロード台210Bの継続的な移動により、フィンガ210AFのケースユニット支持表面210AFSは、ケースユニットCUの支持部を位置調整トレイ600からフィンガ210AFに移送させるために位置調整トレイ600のペイロード支持面610Pを通過して(たとえば、その上に)移動する。理解され得るように、ケースユニットCUは、位置調整トレイ上に支持され、および/またはフィンガ210AF上に支持された状態で、ボット110によって搬送され得る。位置調整トレイ600はまた、ケースユニット支持表面610に隣接する/それらの間のトラフ665(図6Bおよび7Bを参照)内などに、移送アーム210Aまたは位置調整トレイ600によってペイロード台210B内に保持された/支持されたケースユニットCUからのあらゆる破片(たとえば、液体および/または固体)を保持するように構成されている。位置調整トレイ600によるケースユニットの破片の保持によって、破片が、たとえば移送デッキ130B(図1)およびピッキング通路130A(図1)上に落下することを防止し得、ここで、そのような落下した破片によって、ボット110のホイールと移送デッキ130Bおよびピッキング通路130Aの移動/支持面との間のホイールトラクションが減少し得る。
【0036】
位置調整トレイ600は、ケースユニットCUをピックおよび/または配置するためにペイロード台210Bがフレーム200Fに対して上昇した状態で、フィンガ210AFのケースユニット支持表面210AFSが位置調整トレイ600の支持表面610の上に所定の距離(たとえば、間隙)CAGに配置されるように、移送アーム210Aのフィンガ210AFに対して位置づけられる。この間隙CAGは、支持表面610(たとえば、弓形支持表面621)の上のケースユニットCUの移動がケースユニットCUと支持表面610との間で非接触となるように、フィンガ210AF上に支持されたケースユニットCU間に十分なクリアランスを許容するためにのみサイズ合わせされる(すなわち、最小化される)。本明細書に記載されるように、最小化された間隙CAGは、フィンガ210AFと位置調整トレイ600との間の相対的な鉛直方向移動(たとえば、位置調整トレイ600の相対移動はフレーム200Fまたはアクチュエータ666Aによってもたらされる)により、ペイロードベイ210B内にアンダーピックされたケースユニットCUを位置づけ、ペイロードペイ210Bに積荷するエンドエフェクタ210Aの実質的に非常に近接した位置調整トレイ600上へのケースユニットCUの着座をもたらす。たとえば、ペイロード台210B内への移送アーム210Aの引っ込み移動が完了すると、引っ込み移動の完了に実質的に一致した、および実質的に引っ込み移動の完了直後の移送アーム210Aと位置調整トレイ600との間の相対移動によって、ケースユニットCUを位置調整トレイ600に移送する。支持表面610は、ケースユニットCUを(方向VERでの鉛直方向と、方向LON、LATでの平面との)2度の位置合わせで位置合わせするように、ケースユニットCUをその上に安定して保持するのに十分な摩擦係数を有して、引っ込み移動の完了(たとえば、ケースユニットが、ペイロード台210B内に引っ込められ、位置調整トレイ600上で確実に位置合わせされ、車両110の通行が約10秒以内に開始される)と実質的に一致した(ケースユニットが、位置調整バー222、223、プッシャーアーム1150、またはケースプラーによって把持されていない)自律搬送車両110の通行動作の開始を有効にする。本明細書に記載されるように、位置調整トレイ600は、フレーム200Fとの接触を介してフィンガの上に伸長するが、ペイロードベイ210Bは、フィンガ210Aに対して位置調整トレイ600を上昇または下降させるための線形アクチュエータ666A(図6Bおよび6Eを参照)を含み得る。例として、線形アクチュエータ666Aは、本明細書に記載されるように、積み重ねられた棚のアレイの上棚900UからケースユニットCUをピックするために、移送アーム210Aおよびペイロード台210Bが(たとえば、リフトタワー211、212を介して)上昇させられる場合に利用され得る(図16を参照)。
【0037】
図2A、2B、7A、および7Bを参照すると、上記したように、移送アーム210Aは、移送アーム210Aのフィンガ210AFが、方向VERでペイロード台フレーム210BFから任意の適切な距離667だけ離間されるように、任意の適切な方法でペイロード台フレーム210BFに移動可能に連結される(図2B)。たとえば、移送アーム210Aは、ペイロード台フレーム210BFに連結されている、および方向LATへのペイロード台フレーム210BFに対するフィンガ210AFの移動をもたらすように構成されている伸長軸270を含む。ここで、伸長軸270は、ペイロード台フレーム210BFの端部210BE1にまたはそれに隣接してペイロード台フレーム210BFに連結された線形ガイドレール271と、ペイロード台フレーム210BFの端部210BE2にまたはそれに隣接してペイロード台フレーム210BFに連結された別の線形ガイドレール272と、を含む。フィンガ210AFは移送アーム210Aのフィンガ支持レール273に連結され、ここで、フィンガ支持レール273は、方向LATでの線形ガイドレール271、272に沿った往復運動(たとえば、伸長および引っ込み)のために、線形ガイドレール271、272間に跨り、線形ガイドレール271、272に移動可能に連結される。移送アーム210Aは、線形ガイドレール271、272に沿ってフィンガ支持レール273を駆動させるための任意の適切なモータ275(たとえば、回転モータ、線形モータなど)および伝動部276(たとえば、ベルト、ギアなど)を含み、方向LATへのフィンガ210AFの往復運動を有効にする。図面に例示された態様では、移送アーム210Aは、ボット110のフレーム200Fの一方の側面から伸長し、引っ込むが、他の態様では、移送アーム210Aは、双方向の伸長のために構成されている(たとえば、ボット110のフレーム200Fの両側面から伸長し、引っ込む)。
【0038】
図2A、2B、7A、および7Bに例示された態様では、フィンガ支持レール273に連結された3つのフィンガ210AF1、210AF2、210AF3(図7Aおよび7Bを参照)が存在するが、他の態様では、フィンガ支持レール273に連結されたフィンガは3つより多くまたは少なく存在する。ここで、フィンガ210AF1、210AF2、210AF3の1つまたは複数は、フィンガ210AF1、210AF2、210AF3間のピッチまたは距離を少なくとも変更する/変えるために、フィンガ支持レール273に沿って方向LONに移動可能であるようにフィンガ支持レール273に移動可能に連結される。1つまたは複数の態様では、外側フィンガ210AF1、210AF3と呼ばれるものの1つまたは複数は、内側フィンガ210AF2と呼ばれるものの1つまたは複数に対して移動可能である。たとえば、フィンガ210AF2は、ペイロード台210Bの横方向に伸長する中心線777でまたはそれに沿ってなど、フィンガ支持レール上の所定の位置に静止して固定される(たとえば、フィンガ支持レール273に対して移動しない)か、またはフィンガ210AF2は、外側フィンガ210AF1、210AF3の1つまたは複数とは独立して方向LONに駆動させられてもよい。
【0039】
少なくともフィンガ210AF1、210AF3は、方向LONに互いにおよびフィンガ210AF2に対して移動するようにフィンガ支持レール273に連結されるが、他の態様では、フィンガ210AF1、210AF2、210AF3の各々は、互いに対して移動するようにフィンガ支持レール273に連結される。フィンガ支持レール273は、方向LONへのフィンガ210AF1、210AF3またはフィンガ210AF1、210AF2、210AF3の移動をもたらすための任意の適切な数の線形アクチュエータ776を含む。フィンガ210AF1、210AF2、210AF3は、1つまたは複数の他のフィンガとの固定関係で、または単一のユニットとして、互いに独立して方向LONに移動可能であり得る。(1つまたは複数の)線形アクチュエータは(1つまたは複数の)任意の適切なアクチュエータであり、その例としては、限定されないが、空気圧シリンダ、油圧シリンダ、ボールねじドライブ、送りねじドライブ、ラックアンドピニオンドライブ、回転アームリンケージドライブ、ベルトドライブ、チェーンドライブ、または方向LONへのフィンガ支持レールに沿ったフィンガの線形移動をもたらすように構成された任意の他の適切なドライブが挙げられる。
【0040】
1つまたは複数の態様では、各フィンガ210AF1、210AF3は、フィンガ210AF1、210AF3が方向LONに互いに独立して移動するように、それぞれの線形アクチュエータ776を有するが、他の態様では、単一のアクチュエータ776が固定関係で方向LONにフィンガ210AF1、210AF3の各々を移動させるように、各フィンガ210AF1、210AF3に共通の単一の線形アクチュエータ776が存在する。例として、線形アクチュエータ776は、両方のフィンガ210AF1、210AF3に共通しており、ステッパモータ776M(または他の適切なモータ)、右手の親ねじ部分776R、および左手の親ねじ部分776Lを有する親ねじ776Sを含み、ここで、親ねじ776Sはステッパモータに連結される。フィンガ210AF1、210AF3の1つは、右手の親ねじ部分776Rに連結され、フィンガ210AF1、AF3のもう1つは、左手の親ねじ部分776Lに連結され、それにより、ステッパモータが左手および右手の親ねじ部分776L、776Rの両方を第1の回転方向に同時に回転させると、フィンガ210AF1、210AF2は、互いに離れて、およびフィンガ210AF2から離れて移動して、フィンガ間の距離760A、760Bを任意の適切な増加距離760A’、760B’、760A”、760B”まで増加させる。ステッパモータ776Mが左手および右手の親ねじ部分776L、776Rの両方を(第1の回転方向とは反対の)第2の回転方向に同時に回転させると、フィンガ210AF1、210AF2は、互いに向かって、およびフィンガ210AF2に向かって移動して、フィンガ間の距離760A’、760B’を距離760A、760Bまで減少させるか、またはフィンガ間の距離760A”、760B”を距離760A’、760B’もしくは760A、460Bまで、もしくは任意の他の適切な距離まで減少させる。距離460A、760B、760A’、760B’、760A”、760B”は、ピック/移送されるケースユニットのサイズ(6インチ、14インチ、および24インチの長さ/幅を有するケースユニットが例示されているが、他の態様では、ケースユニットが、任意の適切な長さ/幅を有してもよい(図8A~8Cを参照))、位置調整トレイ600の突出部620間の間隔(図7Aおよび7B)、および/またはケースユニット保持位置でのケースユニット支持部900のスラット900S間の間隔(図9A)に対応している。上述したように、単一のアクチュエータがフィンガ210AF1、210AF3の運動を駆動させる場合、距離760A’は距離760B’と略同じであり、距離760A”は距離760B”と略同じであるが、各フィンガ210AF1、210AF3がそれ自体のそれぞれのアクチュエータによって駆動させられる場合、距離760A’は距離760B’と異なってもよく、距離760A”は距離760B”と異なってもよい。いくつかの態様では、フィンガ210AF2はまた、方向LONにフィンガ支持レール273に沿って駆動させられてもよい。
【0041】
理解され得るように、任意の適切なガイドレール/スライド850(図8A、8B)が線形アクチュエータ776とともに含まれ、それに沿って、フィンガ210AF1、210AF3は、フィンガ210AF2を用いて、ケースユニット支持面CUSPを画定するように、ペイロード台210Bおよびフィンガ210AF2に対する所定の配向に維持されるように移動する。ケースユニット支持面CUSPは、ケースユニット保持位置でケースユニット支持部900によって画定されるケースユニット支持面CUSPHと略平行である/同一平面上にある(図9A)。
【0042】
1つまたは複数の態様では、アクチュエータ776およびフィンガ210AF2は、アクチュエータ776(およびそれに連結されたフィンガ210AF1、210AF3)およびフィンガ210AF2が、アクチュエータ775の推進力下で(1つまたは複数の)レール774に沿って方向LONに移動する(たとえば、アクチュエータは、フィンガ210AF1、210AF2、210AF3およびアクチュエータ776を方向LONに移動させる)ように、キャリッジ773に連結される。アクチュエータ775は、本明細書に記載されるアクチュエータ776に略類似し得る。ここで、フィンガ210AF1、210AF2、210AF3は、ペイロードCUの下に位置づけられるように(それをアンダーピックするように)および(本明細書に記載されるような位置調整バー222、223などによって)方向LONに位置調整されたペイロードCUをペイロード台210B内のどこかに搬送するように、方向LONにユニットとして移動する。キャリッジ773は、本明細書に記載されるようにフィンガの長手方向の移動をもたらすように、およびフィンガが、方向LONでペイロード台210B内のどこかに位置づけられ、任意の適切なサイズのペイロードCUをピックするべく互いに対して配置され得るように、サイズ合わせされる。1つまたは複数の態様では、キャリッジ773は、フィンガ210AF1、210AF2、210AF3が単一のユニットとして方向LONに一緒に移動することを可能にしながら、本明細書に記載される外側フィンガ210AF1、210AF3の動作範囲を提供するために伸長して引っ込む伸縮セクション773TSを有する伸縮キャリッジであり得る。一態様では、キャリッジ773の伸縮セクション773TSは、図9A~10Dに例示され、図9A~10Dに関して説明されたフィンガの方法に略類似した方法で伸長させられ、引っ込められ得るが、他の態様では、伸縮セクション773TSは、移送アーム210Aの外側フィンガの(本明細書に記載される)動作範囲を提供するように任意の適切な方法で伸長させられ、引っ込められてもよい。フィンガ210AF1、210AF2、210AF3を(キャリッジ773などとともに)ユニットとして方向LONに一緒に移動させること、または各フィンガ210AF1、210AF2、210AF3を方向LONに独立して移動させることによって、本明細書に記載される方法でのペイロードCUの位置調整されたピック/配置(たとえば、中心位置調整または中心外位置調整)がもたらされ、ここで、ペイロードCUは位置調整バー222、223によって位置調整される。
【0043】
図7Aおよび7Bでは、各フィンガ210AF1、210AF2、210AF3は、製品支持部710と、製品支持部をフィンガ支持レール273に連結する連結部711と、を含む。図7Aおよび7Bでは、フィンガ210AF1、210AF2、210AF3の連結部711は、互いに略平行であるが、他の態様では、1つまたは複数のフィンガ210AF1、210AF2、210AF3の連結部711は、図8A~8Cに示されるようにフィンガ210AF1、210AF2、210AF3の別の連結部に対して角度が付けられている。図8A~8Cに示される例では、フィンガ210AF1、201AF3の連結部711G1、711F3は、互いにおよびフィンガ210AF2の連結部711F2に向かって角度が付けられている。この連結部構成によって、フィンガ210AF1、210AF2、210AF3とフィンガ支持レール273との間の接続における連結部間の距離が減少し、これにより、順に、よりコンパクトな線形アクチュエータ776が提供され、そのような線形アクチュエータ776に関連する重量/コストが削減される。方向LONへのフィンガ210AF1、210AF2、210AF3のうちの1つまたは複数の移動によってまた、ケースユニットがボット110によって配置/ピックされる所定のケースユニット保持位置での隣接する位置(たとえば、隣り合うケースユニット)で保持されたケースユニットCUとのフィンガ210AF1、210AF2、210AF3の干渉が実質的に防止される。
【0044】
図9A~9Cを参照すると、1つまたは複数の態様では、移送アーム210Aは、特に断りのない限り、各々が本明細書に記載されるフィンガ210AFに略類似している再構成可能なフィンガセグメント210S1~210S7を含む。フィンガセグメント210S1~210S7は、移送アーム210Aが有するフィンガ210AF1~210AF7の数を変更/再構成するために線形アクチュエータの動作を介して再構成可能である。たとえば、図9A~9Cに例示される態様では、フィンガセグメント210S1~210S3および210S5~210S7は、フィンガの数を増減させるように上記した方法に類似した方法で方向LONに移動可能である。図9Aでは、移送アーム210Aは、3つのフィンガ210AF1~210AF3を有するものとして例示されている。ここで、フィンガセグメント210S1~210S7は、フィンガ210AF1(フィンガセグメント210S1、210S2によって形成される)、フィンガ210AF2(フィンガセグメント210S3、210S4、210S5によって形成される)、およびフィンガ210AF3(フィンガセグメント210S6、210S7によって形成される)を形成するようにセグメントグループに配される。図9Bでは、移送アーム210Aは、5つのフィンガ210AF1~210AF5を有するものとして例示されており、ここで、フィンガセグメント210S1~210S7は、フィンガ210AF1(フィンガセグメント210S1によって形成される)、フィンガ210AF2(フィンガセグメント210S2によって形成される)、フィンガ210AF3(フィンガセグメント210S3、210S4、210S5によって形成される)、フィンガ210AF4(フィンガセグメント210S6によって形成される)、およびフィンガ210AF5(フィンガセグメント210S7によって形成される)を形成するようにセグメントグループに配される。図9Cでは、移送アーム210Aは、7つのフィンガ210AF1~210AF7を有するものとして示されており(しかし、他の態様では、7つより多いまたは少ないフィンガが設けられてもよい)、ここで、フィンガセグメント210S1~210S7は、各フィンガセグメント210S1~210S7がそれぞれのフィンガ210AF1~210AF7を形成するように配される。
【0045】
上記した方法に類似した方法で、フィンガセグメント210S4は、ペイロード台210Bの横方向に伸長する中心線777にまたはそれに沿ってなど、フィンガ支持レール273上の所定の位置に静止して固定される(たとえば、フィンガ支持レール273に対して移動しない)。他のフィンガセグメント210S1~210S3、210S5~210S7は、図9Aのフィンガ210AF1~210AF3、図9Bのフィンガ210AF1~210AF5、および図9Cのフィンガ210AF1~210AF7を、静止したフィンガセグメント210S4に対するそれぞれの距離760A、760B、760A’、460B’、760A”、760B”に配置するように、フィンガ支持レール273に沿って方向LONに移動可能であるが、他の態様では、隣接するフィンガセグメント間の距離は、ケースユニット保持位置のケースユニット支持部900のスラット900S間の空間にフィンガセグメントを配置する任意の適切な距離であってもよい。
【0046】
フィンガセグメント210A1~210S7の移動は、図7A~8Cに関して上記した方法に類似した方法でもたらされ、ここで、フィンガセグメント210S1および210S7は、たとえば、左および右の親ねじ776L、776Rのそれぞれ1つに連結される。方向LONへのフィンガセグメント210S2、210S3の移動はフィンガセグメント210S1の移動に従属させられ、方向LONへのフィンガセグメント210S5、210S6の移動はフィンガセグメント210S7の移動に従属させられる。たとえば、フィンガセグメント210S2、210S3は、方向LONでのフィンガセグメント210S2、210S3間の距離が固定される(たとえば、変化しない)ように、剛性リンク920を介して互いに連結される。スロット付きリンク921がフィンガセグメント210S2に連結され、ここで、スロット付きリンク921は、フィンガセグメント210S1の少なくとも一部が方向LONに往復運動するスロット921Sを含む。フィンガセグメント210S5、210S6は、方向LONでのフィンガセグメント210S2、210S3間の距離が固定される(たとえば、変化しない)ように、剛性リンク922を介して互いに連結される。スロット付きリンク923がフィンガセグメント210S6に連結され、ここで、スロット付きリンク923は、フィンガセグメント210S7の少なくとも一部が方向LONに往復運動するスロット923Sを含む。リンク920、921は別個のリンクとして記載されているが、他の態様では、リンク920、921は、フィンガセグメント210S2、210S3間の距離を設定して、それらを連結し、スロット921Sを形成して、それに沿ってフィンガセグメント210S1が往復運動する、単一のワンピースリンクとして形成されてもよい。同様に、リンク922、923は別個のリンクとして記載されているが、他の態様では、リンク922、923は、フィンガセグメント210S5、210S6間の距離を設定して、それらを連結し、スロット923Sを形成して、それに沿ってフィンガセグメント210S7が往復運動する、単一のワンピースリンクとして形成されてもよい。上述したように、任意の適切な数の従属したフィンガが移送アーム210Aに含められ、本明細書に記載した伸縮方法に略類似した伸縮方法で動作し得るように、7つを超えるフィンガを設けることができる。
【0047】
図9A~9Cを順に参照すると、図9Aは、収縮された構成のフィンガセグメント210S1~210S7を例示し、ここで、フィンガセグメント210S1は、フィンガセグメント210S2に実質的に当接し、フィンガセグメント210S3、210S5は各々、フィンガセグメント210S4に実質的に当接させられ、フィンガセグメント210S7は、フィンガセグメント210S6に実質的に当接する。線形アクチュエータ776は、フィンガセグメント210S7をペイロード台210Bの端部210BE2(図7Aを参照)に向かって方向LONに移動させ、フィンガセグメント210S1をペイロード台210Bの端部210BE1に向かって方向LONに移動させるように動作させられる。図9Bに見られるように、端部210BE1に向かうフィンガセグメント210S1の移動によって、フィンガセグメント210S1、210S2が、分離され、フィンガ210AF1、210AF2として再構成されるように、フィンガセグメント210S1が距離760A’に達するまで、フィンガセグメント210S1はスロット921Sに沿って移動する。剛性リンク920、フィンガセグメント210S2、およびフィンガセグメント210S3のうちの1つまたは複数は、距離760A’までのフィンガ210S1の移動中に任意の適切な戻り止め(たとえば、付勢されたボールおよび凹部など)または任意の適切な付勢部材(たとえば、バネ)によって適所に保持される。端部210BE2に向かうフィンガセグメント210S7の移動によって、フィンガセグメント210S6および210S7が、分離され、フィンガ210AF4、210AF5として再構成されるように、フィンガセグメント21S7が距離760B’に達するまで、フィンガセグメント210S7がスロット923Sに沿って移動する。剛性リンク922、フィンガセグメント210S5、およびフィンガセグメント210S6のうちの1つまたは複数は、距離760B’までのフィンガ210S7の移動中に任意の適切な戻り止め(たとえば、付勢されたボールおよび凹部など)または任意の適切な付勢部材(たとえば、バネ)によって適所に保持される。フィンガセグメント210S3~210S5がフィンガ210AF3として再構成されることが留意される。
【0048】
図9Cに見られるように、方向LONへの端部210BE1に向かうフィンガ210S1のさらなる移動によって、フィンガ210S1はスロット921Sの端部921SEに係合する。フィンガセグメント210S1が端部921SEと係合しながら端部210BE1に向かって移動し続けると、フィンガセグメント210S1は、リンク921、920によってフィンガセグメント210S2、210S3を端部210BE1に向かって引っ張る(たとえば、フィンガセグメント210S2、210S3の移動は、フィンガセグメント210S1の移動に従属させられる)。ここで、フィンガセグメント210S1~210S3はそれぞれ、フィンガ210AF1~210AF3として再構成され、距離760”、760A’、760Aに配置される。同様に、方向LONへの端部210BE2に向かうフィンガセグメント210S7のさらなる移動によって、フィンガ210S7はスロット923Sの端部923SEに係合する。フィンガセグメント210S7が端部923SEと係合しながら端部210BE2に向かって移動し続けると、フィンガセグメント210S7は、リンク922、923によってフィンガセグメント210S5、210S6を端部210BE2に向かって引っ張る(たとえば、フィンガセグメント210S5、210S6の移動は、フィンガセグメント210S1の移動に従属させられる)。ここで、フィンガセグメント210S1~210S3はそれぞれ、フィンガ210AF5~210AF7として再構成され、距離760B、760B”、760B”に配置される。フィンガセグメント210S4がフィンガ210AF4として再構成されることが留意される。理解され得るように、フィンガ210AF1~210AF7からフィンガ210AF1~210AF5へのおよび210AF1~210AF5から210AF1~210AF3へのフィンガセグメントの再構成は、上記した方法と実質的に逆の方法で行われ、ここで、フィンガセグメント210S1、210S7の引っ込められる移動によって、フィンガセグメント210S1は、フィンガセグメント210S2に実質的に当接し、フィンガセグメント210S2、210S3をフィンガセグメント210S4に向かって押し、フィンガセグメント210S7は、フィンガセグメント210AS6に実質的に当接し、フィンガセグメント210S5、210S6をフィンガセグメント210S4に向かって押す。
【0049】
図10A~10Dを順に参照すると、図10Aは、図9Aの構成に略類似した収縮された構成のフィンガセグメント210S1~210S7を例示し、ここで、フィンガセグメント210S1は、フィンガセグメント210S2に実質的に当接し、フィンガセグメント210S3、210S5は各々、フィンガセグメント210S4に実質的に当接させられ、フィンガセグメント210S7は、フィンガセグメント210S6に実質的に当接する。しかし、図10A~10Cに例示される態様では、フィンガセグメント210S1とフィンガセグメント210S2との間およびフィンガセグメント210S6とフィンガセグメント210S7との間のそれぞれの連結部は、関節式リンク連結部1010A、1010Bである。たとえば、フィンガセグメント210S1は、スライド1021によってフィンガ支持レール273のレール273Rに連結される。フィンガセグメント210S2、210S3は、図9A~9Cに関して記載した方法に略類似した方法で互いに所定の距離だけ離間されるように、スライド1020によってレール273Rに連結される。フィンガセグメント210S7は、スライド1023によってフィンガ支持レール273のレール273Rに連結される。フィンガセグメント210S5、210S6は、図9A~9Cに関して記載した方法に略類似した方法で互いに所定の距離だけ離間されるように、スライド1022によってレール273Rに連結される。関節式リンク連結部1010Aは、第1のリンク1011および第2のリンク1012を含む。第1のリンク1011は、近位端で軸1010X1を中心にスライド1020に枢動可能に連結される(関節式リンク連結部1010Aに略類似した関節式リンク連結部1010Bに関する図10Dを参照)。第2のリンク1012の近位端は、軸1010Xで第1のリンク1011の遠位端に枢動可能に連結される。第2のリンク1012の遠位端は、軸1010X2を中心にスライド1021に枢動可能に連結される(スライド1023に関する図10Dを参照)。軸1010Xは、ガイドチャネル1010Cによってスライド1020、1021とは反対の方向に折り畳まれるように移動して誘導される。たとえば、軸1010Xは、折り畳まれたときにガイドチャネル1010Cに沿った軸1010Xの誘導が第1のリンク1011および第2のリンク1012の結合/ロックを実質的に防止するように、ガイドチャネル1010C内に伸長してガイドチャネル1010Cに追従する、および第1のリンク1011および第2のリンク1012がフィンガセグメント210S1、210S2と対向する空間関係にあるように、軸1010Xを位置決めする、ポストまたはピン1099(図10Dを参照)を含む。
【0050】
同様に、関節式リンク連結部1010Bは、第1のリンク1011および第2のリンク1012を含む。第1のリンク1011は、近位端で軸1010X1を中心にスライド1022に枢動可能に連結される。第2のリンク1012の近位端は、軸1010Xで第1のリンク1011の遠位端に枢動可能に連結される。第2のリンク1012の遠位端は、軸1010X2を中心にスライド1023に枢動可能に連結される。軸1010Xは、ガイドチャネル1010Cによってスライド1020、1021とは反対の方向に折り畳まれるように移動して誘導される。たとえば、軸1010Xは、折り畳まれたときにガイドチャネル1010Cに沿った軸1010Xの誘導が第1のリンク1011および第2のリンク1012の結合/ロックを実質的に防止するように、ガイドチャネル1010C内に伸長してガイドチャネル1010Cに追従する、および第1のリンク1011および第2のリンク1012がフィンガセグメント210S6、210S7と対向する空間関係にあるように、軸1010Xを位置決めする、ポストまたはピン1099(図10D)を含む。
【0051】
上記に類似した方法で、フィンガセグメント210A1、210S7は、互いに向かっておよび離れて移動するように方向LONにフィンガ支持レール273に沿って同時に反対方向に駆動させられる。たとえば、線形アクチュエータ776は、フィンガセグメント210S7をペイロード台210Bの端部210BE2(図7Aを参照)に向かって方向LONに移動させ、フィンガセグメント210S1をペイロード台210Bの端部210BE1に向かって方向LONに移動させるように動作させられる。図10Bに見られるように、端部210BE1に向かうフィンガセグメント210S1(およびフィンガセグメント210S1が連結されたスライド1021)の移動によって、フィンガセグメント210S1は、フィンガセグメント210S1、210S2が、分離され、フィンガ210AF1、210AF2として再構成されるように、フィンガセグメント210S1が距離760A’に達するまで、レール273に沿って移動する(たとえば、互いに対して、関節式リンク連結部1010Aの第1のリンク1011および第2のリンク1012を展開する)。フィンガセグメント210S2、210S3が連結されるスライド1020、フィンガセグメント210S2、およびフィンガセグメント210S3のうちの1つまたは複数は、フィンガセグメント210S1から距離760A’までの移動中に任意の適切な戻り止め(たとえば、付勢されたボールおよび凹部など)によって適所に保持される。端部210BE2に向かうフィンガセグメント210S7(およびそれが連結されているスライド1023)の移動によって、フィンガセグメント210S7は、フィンガセグメント210S6および210S7が、分離され、フィンガ210AF4、210AF5として再構成されるように、フィンガセグメント210S7が距離760B’に達するまで、レール273に沿って移動する(たとえば、互いに対して、関節式リンク連結部1010Aの第1のリンク1011および第2のリンク1012を展開する)。フィンガセグメント210S5、210S6が連結されるスライド1022、フィンガセグメント210S5、およびフィンガセグメント210S6のうちの1つまたは複数は、フィンガ210S7から距離760B’までの移動中に任意の適切な戻り止め(たとえば、付勢されたボールおよび凹部など)によって適所に保持される。フィンガセグメント210S3~210S5がフィンガ210AF3として再構成されることが留意される。
【0052】
図10Cに見られるように、方向LONへの端部210BE1に向かうフィンガ210S1のさらなる移動によって、フィンガ210S1/スライド1021は、展開された関節式リンク連結部1010Aにより端部210BE1に向かってスライド1020(およびそれに連結されたフィンガセグメント210S2、210S3)を引っ張る(たとえば、フィンガセグメント210S2、210S3の移動は、フィンガセグメント210S1の移動に従属させられる)。ここで、フィンガセグメント210S1~210S3はそれぞれ、フィンガ210AF1~210AF3として再構成され、距離760”、760A’、760Aに配置される。同様に、方向LONへの端部210BE2に向かうフィンガ210S7のさらなる移動によって、フィンガ210S7/スライド1023は、展開された関節式リンク連結部1010Bにより端部210BE2に向かってスライド1022(およびそれに連結されたフィンガセグメント210S5、210S6)を引っ張る(たとえば、フィンガセグメント210S5、210S6の移動は、フィンガセグメント210S1の移動に従属させられる)。ここで、フィンガセグメント210S1~210S3はそれぞれ、フィンガ210AF5~210AF7として再構成され、距離760B、760B”、760B”で配置される。フィンガセグメント210S4がフィンガ210AF4として再構成されることが留意される。理解され得るように、フィンガ210AF1~210AF7からフィンガ210AF1~210AF5へのおよび210AF1~210AF5から210AF1~210AF3へのフィンガセグメントの再構成は、上記した方法と実質的に逆の方法で行われ、ここで、フィンガセグメント210S1、210S7の引っ込められる移動によって、フィンガセグメント210S1は、フィンガセグメント210S2に実質的に当接し、フィンガセグメント210S2、210S3をフィンガセグメント210S4に向かって押し、フィンガセグメント210S7は、フィンガセグメント210AS6に実質的に当接し、フィンガセグメント210S5、210S6をフィンガセグメント210S4に向かって押す。
【0053】
図2A、2B、2E、2F、7A、および7Bを参照すると、1つまたは複数の態様では、ケースハンドリングアセンブリ210はケースユニット位置調整を含む。ここで、少なくとも1つの位置調整バー222、223が、方向LONに移動して、ボット110の長手方向軸LAXに対してペイロード台210B内の所定の位置にケースユニットCUを位置づけるように、任意の適切な方法でペイロード台フレーム210Bに移動可能に連結される。例示された例では、2つの位置調整バー222、223が存在し、両方とも少なくとも互いに向かっておよび離れて移動するように方向LONに移動するが、他の態様では、位置調整バー222、223の1つが方向LONに静止して固定される一方で、位置調整バー222、223のもう1つは位置調整バー222、223に向かっておよび離れて方向LONに移動する。本明細書に記載されるように、位置調整バー222、223は独立して駆動させられ得る。各位置調整バー222、223を独立して駆動させることによって、ペイロードベイ210B内の任意の位置でのケースユニットの位置調整がもたらされる。ケースユニットCUは、中心から外れて(たとえば、方向LATでペイロード台210Bの中心線に相対して)位置づけられ得る。ケースユニットCUをペイロードベイ210Bの中心から外して位置づけることによって、保管棚上のケースユニット間に連続的な等しい間隙がもたらされ、これは保管密度を向上させる。
【0054】
1つまたは複数の態様では、位置調整バー222、223は、ペイロード台フレーム210BFの1つまたは複数の線形ガイドレール225に連結される。位置調整バー222、223は、一態様では、本明細書に記載される可動フィンガセグメントを駆動させる駆動モータ275および伝動部276に類似している任意の適切な(1つまたは複数の)駆動モータ226および(1つまたは複数の)伝動部227に連結される。たとえば、1つまたは複数の態様では、単一の駆動モータ226が両方の位置調整バー222、2223の運動を駆動させ、ここで、駆動モータ226は、フィンガセグメントに関して上記した方法に類似した方法で親ねじに連結されたステッパモータまたは任意の他の適切なモータである。ここで、親ねじ(たとえば、伝動部227)の一端は右手のねじ山であり、親ねじの他端は左手のねじ山である。各位置調整バー222、223は、駆動モータ275が親ねじを第1の回転方向に旋回させると、位置調整バー222、223が互いに向かって(およびペイロード台210Bの長手方向中心線CLに向かって)移動するように、および駆動モータ275が親ねじを第2の反対の回転方向(すなわち、第1の回転方向とは反対)に回転させると、位置調整バー222、223が互いに離れて移動する(たとえば、位置調整バー222がペイロード台210Bの端部200BE1に向かって移動し、位置調整バー223がペイロード台210Bの端部200BE2に向かって移動する)ように、親ねじの右手のねじ山および左手のねじ山のそれぞれ1つに係合するナットを含む。ここで、両方の位置調整バー222、223は、単一の(すなわち、同じ)駆動モータ226および伝動部227によって駆動させられる(駆動モータおよび伝動部は、両方の位置調整バー222、223に共通である)が、他の態様では、ボット110は、2つの駆動モータ226および少なくとも1つの伝動部227(すなわち、各位置調整バー222、223に対する1つの伝動部または各位置調整バー222、223に対する共通の(すなわち、1つの)伝動部)を含むため、各位置調整バー222、223は、それぞれのモータおよび伝動部によって、もう1つの位置調整バー222、223の移動とは独立して方向LONに移動するように駆動させられる(ここで、ケースユニットの位置調整は、ペイロード台の中心線CLに相対する「中心位置調整」に限定されず、代わりに、ケースユニットは、ペイロード台210Bの端部210BE1、210BE2間の任意の位置に位置調整され得る)。
【0055】
図2Eおよび2Fは、ペイロードCUをペイロード台210B内の方向LONに沿ったどこかに位置調整するように各位置調整バー222、223を方向LONに独立して移動させるべく2つの駆動モータ226を利用する例を例示する。本例では、各位置調整バー222、223は、共通の静止した伝動部227に連結されているそれぞれのモータ226を含む。ここで、伝動部227は、本明細書に記載されるフレキシブルな伝動部330に類似したフレキシブルな伝動部である。伝動部227の一端は、任意の適切な方法(たとえば、クランプ、取り外し可能な留め具、クリップなど)でペイロード台210Bのフレーム210BFの端部210BE1に固定して連結される。伝動部227の反対側の端部は、任意の適切な方法(たとえば、クランプ、取り外し可能な留め具、クリップなど)でペイロード台210Bのフレーム210BFの反対側の端部210BE2に固定して連結される。位置調整バー222は、任意の適切な方法で位置調整バー222に取り付けられてそれによって担持されるモータ226を含む。位置調整バー222はまた、モータ226に連結されてそれによって駆動させられる駆動プーリ226P3を含む。アイドラプーリ226P4が、駆動プーリ226P3の下で位置調整バー222に連結され、ペイロードベイ210Bのペイロード支持面610Pの下に少なくとも部分的に伸長するように位置調整トレイ600に対して位置づけられる。位置調整バー223は、位置調整バー223が、任意の適切な方法で位置調整バー223に取り付けられてそれによって担持されるモータ226を含み、駆動プーリ226P1が、モータ226に連結されてそれによって駆動させられる、およびアイドラプーリ226P2が、駆動プーリ226P1の下で位置調整バー223に連結され、ペイロードベイ210Bのペイロード支持面610Pの下に少なくとも部分的に伸長するように位置調整トレイ600に対して位置づけられるべく、同様に構成される。
【0056】
フレキシブルな伝動部は、伝動部227の一部227Pがペイロードベイ210Bのペイロード支持面610Pの下に伸長するように、プーリ226P1、226P2およびプーリ226P3、226P4の周りに蛇行状に巻き付けられる。プーリ226P1、226P2の周りの伝動部227の蛇行配置はまた、(位置調整バー223の)モータ226が駆動プーリ226P1を回転させると、位置調整バー223が位置調整バー222の移動とは独立して方向LONに移動するように、駆動プーリ226P1と伝動部227との係合をもたらす。同様に、プーリ226P3、226P4の周りの伝動部227の蛇行配置はまた、(位置調整バー222の)モータ226が駆動プーリ226P3を回転させると、位置調整バー222が位置調整バー223の移動とは独立して方向LONに移動するように、駆動プーリ226P3と伝動部227との係合をもたらす。
【0057】
方向LONでのペイロード台210B上のケースユニットCUの位置調整によって、ケースユニット保持位置での所定の位置におけるケースユニットCUの配置を有効にするボット110上のケースユニットCUの既知の位置がもたらされる。1つまたは複数のケースユニットCUの位置調整は、1つまたは複数のケースユニットCUが移送アーム210Aのフィンガ210AF上に保持された(によって支持された)状態で、または1つまたは複数のケースユニットCUが位置調整トレイ600上に保持された(によって支持された)状態で、少なくとも1つの位置調整バー222、223によって実施される。1つまたは複数の態様では、位置調整トレイ600は、少なくとも1つの位置調整バー222、223と線形ガイドレール225(および少なくとも1つの位置調整バー222、223に連結する伝動部276)との間の連結のための方向LONでのランニングクリアランスを提供するチャネル677、678を含む。少なくとも1つの線形ガイドレール225は、ペイロード台210Bの略中心に位置し、方向LONに伸長するものとして例示されているが、他の態様では、少なくとも1つの線形ガイドレール225は、方向LONへの位置調整バー222、223の移動をもたらすためにペイロード台210Bにおいておよび/または移送アーム210A上で任意の適切な位置に位置づけられる。1つまたは複数の態様では、位置調整バー222、223の少なくとも一部は、少なくとも部分的にペイロード台210Bによって境界付けられた領域の外に伸長するように方向LATに移動可能である。
【0058】
ここで、位置調整バー222、223の独立した移動は、たとえば、保管棚上のケースユニット間に連続的な等しい間隙を提供するための、ペイロード台内の方向LONに沿った任意の位置でのペイロードCUの位置調整をもたらし、これは保管密度を向上させる。上記したように、アンダーピックエンドエフェクタまたは移送アーム210Aは、位置調整バー222、223を用いて、位置調整された(たとえば、方向LONの)位置でペイロード台210Bとの間でペイロードCUを移送するように利用される。一態様では、移送アーム210Aのフィンガ210AFは、ペイロードCUを方向LONでの所定の位置調整位置に大まかに位置づけるように、その上のペイロードCUとともにペイロード台210Bへと引っ込められる。フィンガ210AFおよびその上のペイロードCUの引っ込み移動は、ペイロードCUが、ペイロード台210BにおけるペイロードCUの着座と実質的に一致して、および(本明細書に記載されるような)移送アーム210Aの引っ込み移動の完了と実質的に一致して、2度の位置合わせで位置合わせされ得るように、両方の方向LONおよびLATへの複合動作となり得る。1つまたは複数の態様では、フィンガ210AFの支持表面210AFSは、ペイロードCUが2度の位置合わせで位置合わせされる支持面を形成し、ここで、位置調整バー222、223、プッシャー1150、および/またはフィンガ210AFを有するタブ1250は、2度の位置合わせでペイロードCUの位置合わせを実行する。ペイロードCUがペイロード台210Bに着座した状態(たとえば、フィンガ210AF上または位置調整トレイ600上に着座した状態)で、位置調整バー222、223は、車両110による保管スペース130S(または他の保持位置)でのペイロードCUの配置で、保管スペース130Sにおける並んだペイロード間の間隔が最小(等しい)間隔で維持されるように、フィンガ210AFに対するペイロードの位置調整位置および保管位置130S(または他の保持位置)を微調整するべく独立して移動させられ得ることで、本明細書に記載されるように保管密度を向上させる。
【0059】
図11A~11Cおよび図12A~12Hを参照すると、各位置調整バー222、223は、ケース押圧アセンブリ1110およびケース引込アセンブリ1120を含む。ケース押圧アセンブリ1110およびケース引込アセンブリ1120は、位置調整バー222に関して説明され、位置調整バー223のケース押圧アセンブリ1110およびケース引込アセンブリ1120が略類似していることに留意されたい。ここで、位置調整バー222は、上下に配された、および位置調整バー222に沿って方向LATに伸長する、スロット1130、1131を含む。図11Aでは、ケース押圧アセンブリ1110はスロット1130に関連付けられ、ケース引込アセンブリ1120はスロット1131に関連付けられるが、図12Aに例示される態様などの他の態様では、ケース押圧アセンブリ1110はスロット1131に関連付けられ、ケース引込アセンブリ1120はスロット1130に関連付けられる。ケース押圧アセンブリ1110およびケース引込アセンブリ1120は、1つまたは複数の態様において、ボット110によって搬送されたケースユニットを把持するために組み合わせて使用される。1つまたは複数の態様では、ケース押圧アセンブリ1110およびケース引込アセンブリ1120の1つまたは複数は、方向LATでのケースユニットCUの位置調整のために利用され、ここで、ケースユニットは、フィンガ210AFおよび/または位置調整トレイ600によって支持される。ケース引込アセンブリ1120は、ケースユニットの張り出し(たとえば、ケースユニットの一部がペイロード台210Bの移送開口部1199を通ってペイロード台210Bの外側に伸長する)を実質的に防止するためにケースユニットCUをペイロード台210Bへと引き込むように利用される。
【0060】
押圧アセンブリ1110は、任意の適切な線形アクチュエータ1210(たとえば、ステッパモータ、サーボモータ、空気圧装置、油圧装置などの任意の適切なアクチュエータによって駆動される親ねじドライブ、ベルトドライブ、ピストンなど)(図12A、12Bを参照)、線形アクチュエータ1210に連結されたスライダ1211(図12A、12B参照)、およびスロット1131(または押圧アセンブリがスロット1131またはスロット1130に関連付けられているかどうかに応じて1130)を介してスライダ1211に連結されたプッシャーアームまたはタブ1150を含む。線形アクチュエータ1210は、任意の適切な方法でチャネルまたはスロット1131に沿って方向LATにスライダ1211を移動させるように構成されている。プッシャーアーム1150は、任意の適切な機械的または化学的留め具を用いてスライダ1211に連結され(またはスライダ1211と一体的に形成され)、ケースユニットCUがペイロード台210Bとの間の移送のために通過するペイロード台210Bの移送開口部1199に向かってケースユニットを押すためにケースユニットCUの側面に接触するケース接触表面1150Sを有して構成されている。
【0061】
引込アセンブリ1120は、任意の適切な線形アクチュエータ1225(たとえば、ステッパモータ、サーボモータ、空気圧装置、油圧装置などの任意の適切なアクチュエータによって駆動される親ねじドライブ、ベルトドライブ、ピストンなど)、線形アクチュエータ1225に連結された回転式スライダアセンブリ1230、および回転式スライダアセンブリ1230に連結されたプッシャーアームまたはタブ1250を含む。線形アクチュエータ1210は、任意の適切な方法でスロット1131に沿って方向LATに回転式スライダアセンブリ1230を移動させるように構成されている。回転式スライダアセンブリ1230は、非回転式プラグ1231および回転式キャリア1232を含む。引込アームまたはタブ1250は、本明細書に記載されるように、回転式キャリア1232に連結される。非回転式プラグ1231は、線形アクチュエータ1225の推進力下で、位置調整バー222のチャネル1277内において、方向LATに線形にスライドするように構成されている。たとえば、非回転式プラグ1231は、1つまたは複数の乗載面1233S(例示目的で4つが示されているが、他の態様では、図12Eに例示される1つの面などの4つより多いまたは少ない乗載面がある)を含むチャネル係合部分1233、および少なくとも部分的にスロット1130(またはどのスロット1130、1131に回転式スライダアセンブリ1230が関連付けられているかに応じてスロット1131)を通って伸長するように構成されている回転防止タブ1234を含む。スロット1130と回転防止タブ1234との間の係合は、チャネル1277内で回転軸1290を中心にした方向1291への非回転式プラグ1231の回転を防止する。非回転式プラグ1231はまた、チャネル1277内の方向1291への回転式キャリア1232の回転および方向LATへの回転式キャリア1232の線形運動を有効にするように回転式キャリア1232と接合接続するように構成されたキャリア係合部分1235を含み、ここで、回転式キャリア1232(およびそれに連結されたタブ1250)の回転および線形運動は、単一のモータ/線形アクチュエータ1225によって駆動させられる。非回転式プラグ1231は、チャネル1277に沿って方向LATに往復スライド運動するために任意の適切な方法で線形アクチュエータ1225に(たとえば、機械的および/または化学的留め具を用いて)連結される(線形アクチュエータ1225のベルト/チェーンループの一方の側に連結される、線形アクチュエータの作動ロッド/ねじに連結される、線形アクチュエータ1225の磁気従動部材に連結されるなど)。
【0062】
回転式キャリア1232は、タブ取付部分1260と、タブ取付部分1260に連結された(またはそれと一体的に形成された)カム部分1261と、を含む。タブ取付部分1260は、チャネル1277内をスライドするか、またはそうでなければ通過するように形作られ、サイズ合わせされる。タブ1250は、タブ取付部分1260から離れて伸長し、タブ取付部分1260から片持ち梁状にされるように、連結部1262でタブ取付部分1260に連結される。カム部分1261は開口1263を有する円筒管であり、非回転式プラグ1231のキャリア係合部分1235が開口1263内の往復運動のために開口1263に挿入される。カム部分1260は、非回転式プラグ1231のキャリア係合部分1235が挿入される開口1263を有するものとして例示されているが、他の態様では、キャリア係合部分1235は開口を含み、カム部分1261は非回転式プラグ1231のキャリア係合部分1235に挿入される。
【0063】
図12Dに例示される態様では、開口1263の表面は、半径方向内側に(たとえば、回転軸1290に向かって)伸長する1つまたは複数の突出部1263Pを含む。突出部1263Pは、キャリア係合部分1235の対応する凹部1235Rに係合するカム面を形成する。ここで、突出部は、開口1263の長さに沿って回転軸1290を中心に螺旋状に伸長する。嵌合凹部1235Rは、突出部1263Pと係合するまたはそうでなければ嵌合するように、キャリア係合部分1235の周りをおよび回転軸1290を中心に螺旋状に伸長する。突出部1263Pおよび凹部1235Rは、(たとえば、非回転式プラグが方向LAT1への移動を保持された状態での)所定の距離での(開口1263の外側のキャリア係合部分1235の一部が増加するような)方向LAT1への非回転式プラグ1231の移動が、係合した突出部1263Pおよび凹部1235Rのカム作用を介して、図12A図12Bとの比較によって例示されるような角度αでの回転軸1290を中心にした方向1291のタブ1250の回転を引き起こすように構成されている。1つまたは複数の態様では、角度αは約90°であるが、他の態様では、角度αは約90°より大きいかまたは小さい。理解され得るように、突出部1263Pおよび凹部1235Rは、(たとえば、非回転式プラグが方向LAT2への移動を保持された状態での)所定の距離での(開口1263の外側のキャリア係合部分1235の一部が減少するような)反対の方向LAT2への非回転式プラグ1231の移動が、係合した突出部1263Pおよび凹部1235Rのカム作用を介して、角度αでの回転軸1290を中心にした方向1291のタブ1250の逆回転を引き起こすように構成されている。
【0064】
(回転防止タブ1234とスロット1130の係合によって回転から保持される)非回転式プラグ1231に対する回転式キャリア1232の回転を有効にするために、回転式キャリア1232は、少なくとも部分的に回転式キャリア1232の停止面1260S1、1260S2によって方向LATに静止して保持される。停止面1260S1、1260S2は、チャネル1277の停止面1268、1269のそれぞれ1つに係合するように回転式キャリア1232から伸長する。たとえば、チャネル1277は、ペイロード台210Bの移送開口部1199に最も近い位置調整バー222(および223)の端部222E、223Eに隣接して配されたスロットまたは開口1270を含む。スロット1270はスロット1130と交差する。ここで、線形アクチュエータ1225の推進力下での方向LAT1への非回転式プラグ1231の移動は、(1つまたは複数の突出部1263Pと対応する凹部1235Rのカム係合を介した)方向1291Aでのスロット1130に向かう停止面1260S1、1260S2(および回転式キャリア1232のタブ1250)の回転を引き起こし、ここで、回転式キャリア1232は、回転式キャリア1232の停止面1260S1とチャネル1277の停止面1269との係合によって方向LAT1への移動から保持される。方向LAT1への非回転式プラグ1231の移動によって有効にされた回転式キャリア1232の継続的な回転は、停止面1260S1、1269の係合解除およびスロット1130との停止面1260S1、1260S2の整列を引き起こす。停止面1260S1、1260S2がスロット1130と整列させられた状態で、(停止面1260S1、1260S2とスロット1130の側面1130S1との間の当接接触を介して)回転式キャリア1232の回転が阻止され、回転式キャリア1232は非回転式プラグ1231とともに方向LAT1に移動する。回転式キャリア1232の回転がスロット1130によって阻止された状態で、1つまたは複数の突出部1263Pと対応する凹部1235Rとの間のカム付き係合がロックされて、方向LATへの非回転式プラグ1231および回転式キャリア1232のユニットとしての移動をもたらすことが留意される。
【0065】
方向1291Bでの停止面1260S1、1260S2(および回転式キャリア1232のタブ1250)の回転をもたらすために、線形アクチュエータ1255は、停止面1260S1、1260S2がスロット1270内に移動し(およびスロット1130の側面1130S1、1130S2から係合解除され)、停止面1260S2がスロット1270の停止面1268に係合するように、非回転式プラグ1231(および回転式キャリア1232)を方向LAT2に移動させる。停止面1260S2、1268の係合が方向LAT2への回転式キャリア1232の移動を停止させる一方で、スロット1130の側面1130S2からの停止面1260S1、1260S2の係合解除は方向1291Bへの回転式キャリア1232の回転を可能にする。停止面1260S2、1268が係合された状態およびスロット1130の側面1130S2からの停止面1260S1、1260S2の係合解除の状態では、線形アクチュエータ1225の推進力下での方向LAT2への非回転式プラグ1231のさらなる移動は、角度αでの方向1291Bへのスロット1130から離れた停止面1260S1、1260S2(および回転式キャリア1232のタブ1250)の回転を(1つまたは複数の突出部1263Pと対応する凹部1235Rのカム係合を介して)引き起こす。本明細書に記載されるように、(図2B、11A、12Aおよび12Eに示される)引っ込み位置と呼ばれ得る位置から(図2A、11B、12B、12C、12G、および12Hに示される)伸長位置と呼ばれ得る位置までのタブ1250の回転によって、ペイロード台210Bに保持されたケースユニットを方向LAT1に引っ張る(図2Aおよび11A)ようにケースユニット係合のための位置調整バー222、223のタブ1250を配向する。
【0066】
図12E~12Hを参照すると、引込アセンブリ1120の一部が、開示された実施形態の態様に従って例示されている。図12E~12Hに例示されているものは、特に断りのない限り、図12A~12Dに関して上記したものに略類似している。図12A~12Dでは、回転式スライダアセンブリ1230は、タブ1250の引っ込められた構成が、タブ1250が移送デッキ130Bまたはピッキング通路130Aの車両乗載面VRSに向かって(たとえば、方向VERBに)伸長している構成である一方で、図12A~12Dのタブ1250の引っ込められた構成が、タブ1250が移送デッキ130Bまたはピッキング通路130Aの車両乗載面VRSから離れて(たとえば方向VERAに)伸長している構成であるように構成されているが、他の態様では、回転式スライダアセンブリ1230は、移送開口部1199を通るケースユニットの実質的に妨げられない通過をもたらす任意の適切な位置でタブ1250の引っ込められた位置に構成され(たとえば、図11Aを参照)、タブ1250は、本明細書に記載されるようにケースユニットCUとの係合のためにタブ1250を配向する任意の適切な回転角度αによって回転させられる。
【0067】
図12E~12Hでは、停止面1260S1、1260S2の少なくとも1つは、タブ1250に一体化される。停止面1260S1、1260S2に加えてタブ1250の副表面は、上記した方法に類似した方法でスロット1130の表面1268、1269および側面1130S1、1130S2に係合するが、停止面1260S1、1260S2が、スロット1270の表面1268、1269に係合するためのタブ1250の主表面に加えてスロット1130の側面1130S1、1130S2に係合するためのタブ1250の副表面の両方を含むことに留意されたい。図12E~12Hに示される態様では、非回転式プラグ1231と回転式キャリア1232との間のカム付き係合の構成は、少なくとも1つのスロット1286および少なくとも1つのピンまたはポスト1287の形態である。ここで、カム部分1261は少なくとも1つのカム付きスロット1286を含み、キャリア係合部分1235は少なくとも1つのスロット1286に係合する少なくとも1つのピン1287を含む。例示される態様では、2つのカム付きスロット1286と2つのそれぞれのピン1287が存在するが、他の態様では、カム付きスロット1286およびピン1287の1つまたは2つを超えるそれぞれのセットが存在してもよい。非回転式プラグ1231が方向LAT1に移動させられると、回転式キャリア1232は、上記した方法に類似した方法で停止面1260S1、1269の少なくとも1つの係合によって方向LAT1への移動から保持される。方向LAT1への非回転式プラグ1231の移動は、少なくとも1つのスロット1286に対する少なくとも1つのピン1287の相対移動を引き起こし、タブ1250の回転が上記した方法に類似した方法で停止面1260S1、1260S2の1つまたは複数とスロット1130の側面1130S1、1130S2の1つまたは複数との係合を介して阻止されるまで、方向1291でのタブ1250および回転式キャリア1232の回転を有効にする。停止面1260S1、1260S2がスロット1130と整列させられ、回転式キャリア1232の回転が阻止されると、少なくとも1つのピン1287と少なくとも1つのスロット1286のカム付き係合はロックされ、回転式キャリア1232および非回転式プラグ1231は、線形アクチュエータ1225の推進力下でユニットとして方向LAT1に移動する。
【0068】
1つまたは複数の態様では、少なくとも1つのスロット1286は、少なくとも1つのピン1287と少なくとも1つのスロット1286の端部1286Eとの係合によって、少なくとも1つのピンとスロットのカム付き係合がロックされ、タブ1250および回転式キャリア1232の回転が阻止されるように構成されている。さらに他の態様では、方向LATでの回転式キャリア1232の移動を保持するための少なくとも1つの停止面1260S1’、1260S2’は、カム部分1261および/またはタブ取付部分1260と一体的である。たとえば、タブ取付部分1260は、非回転式プラグ1231が方向LAT1に移動し、タブ1250が方向1291Bに回転すると、回転式キャリア1232を方向LAT1への移動から保持するように、チャネル1277の周囲を越えて伸長する、および位置調整バーの外面1293に係合するタブ1250と略一直線上にある突出部または停止面1260S1’を含む。停止面1260S1(およびタブ1250)がスロット1130と整列させられると、回転式キャリア1232は、本明細書に記載されるように非回転式プラグ1231とともに方向LAT1に移動する(回転式キャリア1232と非回転式プラグ1231との間の回転が、ピン1287とカム付きスロット1286の端部1286Eとの係合によってロックされることに留意されたい)。方向LAT2への回転式キャリア1232の移動を保持するための停止面1260S2’は、カム部分1261と一体的であり、チャネル1277の内面(たとえば、チャネル1277の境界を越えて内側に伸長する表面1293を形成するエンドキャップ1293Cなど)に係合して(図12Hを参照)、(タブ取付部分1260はチャネル1277から伸長するが)カム部分1261が方向LAT2にチャネル1277から出て移動しないようにする。
【0069】
1つまたは複数の態様では、回転式キャリア1232は、回転式キャリア1232の一部(ショルダ1223など)に係合する戻り止め機構1222(たとえば、付勢されたボールまたはプレート)によって方向LAT1への移動から保持され、ここで、戻り止め機構と回転式キャリア1232との係合によって、方向LAT1への非回転式プラグ1231との回転式キャリア1232の線形運動を実質的に防止しながら、軸1290を中心にした回転式キャリア1232の回転がもたらされる。少なくとも1つのピン1287と少なくとも1つのスロット1286のカム付き係合(または少なくとも1つの突出部1263Pと少なくとも1つの凹部1235Rのカム付き係合)のロックによって、線形アクチュエータ1225は、回転式キャリア1232を方向LAT1に移動させるために戻り止め機構1222の付勢力に打ち勝つ。
【0070】
上記したタブ1250の回転および線形運動の例示的な図が、図11A~11Cに例示される。位置調整バー222、223は、少なくとも部分的にペイロード台210B内に保持された(1つまたは複数の)ケースユニットCUに実質的に接触するように方向LONに互いに向かって移動させられる。図11Aに見られるように、各々のそれぞれの位置調整バー222、223のタブ1250は、引っ込み位置(図11A)から伸長位置(図11B)までそれぞれの回転軸1290を中心に(たとえば、それぞれの線形アクチュエータ1225によって有効にされた非回転式プラグ1231と回転式キャリア1232との間の相対移動を介して)方向1291に回転させられる。各々のそれぞれの位置調整バー222、223の線形アクチュエータ1225は、非回転式プラグ1231および回転式キャリア1232(たとえば、回転式スライダアセンブリ1230)が、ケースユニットをペイロード台210B内に引っ張るように方向LAT1にユニットとして移動させられるべく動作し続ける。方向LAT2への回転式スライダアセンブリの移動および伸長位置から引っ込み位置へのタブ1250の回転は、実質的に反対の方法で行われる。
【0071】
図13A~13Fを参照すると、1つまたは複数の態様では、引込アセンブリ1120は、上記したものに略類似しているが、回転式スライダアセンブリ1230の代わりに、引込アセンブリはスライド式ラックアセンブリ1320を含む。スライド式ラックアセンブリ1320は位置調整バー222に関して説明されるが、位置調整バー222も同様に構成されることが理解されるべきである(しかし、いくつかの態様では、位置調整バー222はスライド式ラックアセンブリ1320を含み、位置調整バー223は回転式スライダアセンブリ1230を含むか、またはその逆もしかりである)。
【0072】
スライド式ラックアセンブリは、スロット1130(またはスロット1131)内で方向LATに往復運動するように形作られ、サイズ合わせされている、スライド式フレーム1332を含む。例示される態様では、スライド式フレーム1332は長方形の断面を有する(およびスロット1130または1131は嵌合断面を有する)が、他の態様では、スライド式フレーム1332およびスロット1130(またはスロット1131)は、方向LATでのスライド式フレーム1332の往復運動をもたらす任意の適切な嵌合断面を有する。スライド式フレーム1332は、第1の端部1332E1および第2の端部1332E2を含む。スライド式フレーム1332は、スライド式フレーム1332の少なくとも一部を通って伸長する、および第1の端部1332E1を通って開口するチャネル1332C(図13D)を含む。ラックギア1331が、チャネル内で方向LATに往復運動するようにチャネル1332Cを通って伸長し、ここで、ラックギア1331は、線形アクチュエータ1225との連結のために第1の端部1332E1でチャネル1332Cから出て伸長する。図13Eに見られるように、ラックギア1331は、フレーム1331Fと、フレーム1331Fに連結されたギア部分1331Rと、段差部分1331Pと、を含む。
【0073】
回転式ギアセット1378が、軸1377を中心に第2の端部1332E2でまたはそれに隣接してスライド式フレーム1332に連結される。回転式ギアセット1378は、少なくとも1つのピニオンギア1351、1352、1353を含む(図13Dを参照)。例示される例では、少なくとも1つのピニオンギア1351、1352、1353は、上下に積み重ねられた(または互いに一体的に形成された)3つのピニオンギアである。ここで、下部ピニオンギア1351、中間ピニオンギア1353、および上部ピニオンギア1352が、スライド式フレーム1332のタインTN1、TN2(図13D)間で軸1377を中心に連結される。上部、下部、および中間という用語が、本明細書では便宜上使用されており、任意の他の空間識別子がそれらの代わりに使用され得ることが留意される。ラックギア1331は、ギア部分1331Rが上部ピニオンギア1352および下部ピニオンギア1351を駆動回転させるように中間ピニオン1353と噛み合うべく、中間ピニオンギア1353と整列させられる。上部ピニオンギア1352および下部ピニオンギア1351は、本明細書に記載されるようにタブ1350上に配された(またはそれと一体にされた)それぞれのラックギア1350R1、1350R2と整列させられ、噛み合う。
【0074】
図13Cおよび13Dから最も良く見られように、スライド式フレームのタインTN1、TN2および回転式ギアセット1378は、タブ1350が方向LONに往復運動するチャネルを形成する。たとえば、タブ1350は、側面LS1、LS2および長手方向端部LT1、LT2を含む(図13Cを参照)。タブ1350は、側面LS1から、少なくとも部分的に、スライド式フレーム1332の第2の端部1332E2でタインTN1、TN2によって形成されたスロットTNS内に伸長する突出部1350Pを含む。スロットTNSおよび突出部1350Pは、スロットTNSが方向LONでのタブ1350の往復運動を少なくとも部分的に誘導するように、互いに対してサイズ合わせされる。側面LS2は、少なくとも1つのピニオンギア1351、1352、1353と噛み合う少なくとも1つのラックギア1350R1、1350R2を含む。示される例では、上部ピニオンギア1352および下部ピニオンギア1351の回転が方向LONへのタブ1350の移動を引き起こすように、上部ラックギア1350R1は上部ピニオンギア1352と噛み合い、下部ラックギア1350R2は下部ピニオンギア1351と噛み合う。二重のラックギア1350R1、1350R2によって、スロットTNS内での突出部1350Pの整列を維持する。
【0075】
上記した方法に類似した方法で、両方向LON、LATでのタブ1350の往復運動が、単一の線形アクチュエータ1225によってもたらされる。たとえば、図13Aは引っ込み位置にあるタブ1350を例示し、図13Bは伸長位置にあるタブ1350を例示する。図13Cは方向LATへの伸長タブ1350の移動を例示する。ここで、タブ1350を伸長させるために、線形アクチュエータ1225は、ラックギア1331を方向LAT1に移動させるように動作させられる。方向LAT1へのラックギア1331の移動は、軸1377を中心にした第1の回転方向1377R1での回転式ギアセットの回転を引き起こし、ここで、第1の回転方向1377R1での上部ピニオンギア1352および下部ピニオンギア1351の回転は、方向LON1へのラックギア1350R1、1350R2(およびタブ1350)の移動を引き起こして、タブ1350を伸長させる。上記した方法に類似した方法で、スライド式フレーム1332は、ラックギア1331がスライド式フレーム1332に対して移動してタブ1350の伸長をもたらすように、方向LAT1への移動から保持される。
【0076】
スライド式フレーム1332は、方向LAT1へのラックギア1331の移動がタブ1350の伸長を引き起こすように、移動から保持される。本明細書に記載されるように、タブ1350の伸長によって、方向LAT1への移動のためにスライド式フレーム1332を解放し、方向LAT1へのラックギア1331のさらなる移動によって、ラックギア1331およびスライド式フレーム1332(およびタブ1350)を単一のユニットとして方向LAT1に移動させる(図13Cを参照)。ここで、スライド式フレーム1332は、上記したものに略類似した戻り止め機構1222およびタブ1350と位置調整バー222との間の硬質停止部の(たとえば、当接する)係合のうちの1つまたは複数などによって、任意の適切な方法で移動から保持される(位置調整バー222が、スライド式ラックアセンブリ1320を少なくとも部分的に取り囲むシュラウド222Sを含み、ここで、シュラウド222Sがチャネル1277の一部を形成することに留意されたい)。例示される例では、シュラウド222Sは、タブ1350が少なくとも引っ込み位置にある状態でタブ1350の側面LSに実質的に当接する停止面1366(図13Cおよび13F)を含む。停止面1366は、チャネル1277内におよびチャネル1277の長さに沿って伸長する突出部1367を含む。タブ1350が伸長させられると、(図13Fに示されるように)タブ1350が突出部1367を越えて伸長するまで(スライド式フレーム1322が方向LAT1への移動から保持されるように)、タブ1350の側面LS1は停止面1366に沿って乗る。停止面1366の突出部1367を越えたタブ1350の伸長によって、スライド式フレーム1322(およびタブ1350)の方向LAT1への移動を解放する。理解され得るように、中間ピニオンギア1353は、チャネル1277に沿って伸長する突出部1367の一部との干渉を防止する直径を有する(および上部ピニオンギア1351および下部ピニオンギア1352は、それぞれ、突出部1367の上および下に配される)。
【0077】
1つまたは複数の態様では、スライド式フレーム1332とチャネル1277との間のランニングクリアランスおよび/または潤滑性は、スライド式フレーム1332とチャネル1277との間のいかなる摩擦もラックギア1331とスライド式フレーム1332との間の相対移動を引き起こすには不十分であるような(たとえば、タブ1350のさらなる伸長が妨げられるような)ものである。1つまたは複数の態様では、スライド式フレーム1332とラックギア1331との間の相対移動をもたらすのに必要とされる力が、スライド式フレーム1332とチャネル1277との間の摩擦力よりも大きくなるように、回転式ギアセット1378にクラッチが設けられ、および/またはスライド式フレーム1332とラックギア1331との間に(戻り止め機構1222に略類似した)戻り止め機構が設けられる。1つまたは複数の態様では、ラックギア1331とスライド式フレーム1332との間の相対移動は、チャネル1332C内のラックギア1331の表面(たとえば、突出面または段差部分1331Pなど)と嵌合停止面(たとえば、段差面1332CSなど(図13D))との間の適切な硬質(たとえば、当接する)停止部によって阻止される。さらに他の態様では、上記は、ラックギア1331とスライド式フレーム1332との間に相対移動が実質的に存在しないように、任意の適切な方法で組み合わされる。
【0078】
伸長位置から引っ込み位置へのタブ1350の移動は、上記した方法とは実質的に逆の方法で行われる。たとえば、線形アクチュエータは、ラックギア1331を方向LAT2に移動させるように動作する。スライド式フレーム1332、ラックギア1331、回転式ギアセット1378、およびタブ1350(たとえば、スライド式ラックアセンブリ1320)が、ユニットとして方向LAT2に移動するように、突出部1367に対するタブ1350の当接によって、方向LON2へのタブ1350の移動が防止され、回転ギアセット1378とラックギア1331との間の相対移動が実質的にロックされる(たとえば、防止される)。ここで、回転式ギアセット1378のピニオンギア1351、1352と噛み合うタブ1350の(1つまたは複数の)ラックギア1350R1、1350R2は、回転式ギアセット1378の回転を防止し、ラックギア1331とピニオンギア1353との噛み合いを介して、ラックギア1331と回転式ギアセット1378との間の相対移動を防止する。スライド式ラックアセンブリ1320は、タブ1350が突出部1367(および停止面1366)を通過して移動するまで方向LAT2に移動し続け、その時点で、方向LAT2へのスライド式フレーム1332の移動が任意の適切な方法で阻止され、ラックギア1331がスライド式フレーム1332に対して方向LAT2に移動し続けるように、ラックギア1331、1350R1、1350R2と回転式ギアセット1378との間の相対移動が解放される。スライド式フレーム1332に対する方向LAT2へのラックギア1331の移動は、方向1377R2での回転式ギアセット1378の回転を引き起こす。方向1377R2での回転式ギアセット1378の回転は、タブ1350が引っ込み位置に移動させられるように、方向LON2へのタブ1350の移動を引き起こす。方向LAT2へのスライド式フレーム1332の移動は、1つまたは複数の態様では、スライド式フレーム1332の表面とチャネル1277との間の適切な硬質(たとえば、当接する)停止部によって、戻り止め機構1222(図12H)によって、または任意の他の適切な方法によって阻止される。タブ1350の引っ込み位置は、1つまたは複数の態様では、方向LAT2での線形アクチュエータ1225のストロークの端部によって設定され、ストロークの端部は、硬質停止部(線形アクチュエータの電流センサは、硬質停止部に達したときを検出する)、エンコーダ位置、スイッチなどのうちの1つまたは複数によって定義され、ここで、線形アクチュエータ1225は、ストロークの端部を示した1つまたは複数のセンサ/スイッチから受信した信号に応答してボットコントローラ1220(図1)などによって制御される。
【0079】
図2A~2D、9A、14A~14F、および16を参照すると、少なくともケースユニット支持表面610、プッシャーアーム1150、1250、および位置調整バー222、223は、本明細書に記載される通り、ペイロード台210Bにおいて保持されたペイロードと係合するようにフレーム200Fに取り付けられた、複数のペイロード位置合わせ面(registration facets)を形成する。複数のペイロード位置合わせ面は、ペイロードと係合すると、ペイロードベイ210Bの所定の位置でペイロードを捕捉して固定する少なくとも2度の位置合わせを提供するように配置され、ペイロードベイ210Bのペイロード支持面610P上へのペイロードの着座と実質的に一致してペイロードを位置合わせする少なくとも2度の位置合わせによるペイロードの係合をもたらすように構成されている。1つまたは複数の態様では、ペイロード支持面610P上でのペイロードまたはケースユニットCUの着座は、保管スペース130Sの異なる支持面高さCUSH1、CUSH2(図16を参照)のそれぞれからのアーム210Aのピックのそれぞれのためのエンドエフェクタまたはアーム210Aとペイロード支持面610Pとの間の共通の着座動作によってもたらされる。共通の着座動作は、本明細書に記載されるように、リフトタワー211、212を用いて、アーム210Aとペイロード支持面610Pの両方を共通の方向VER(たとえば、VERU、VERB)に移動させることによってもたらされる(本明細書に記載されるように、ここで、位置調整トレイはフレーム200Fによって阻止される)。共通の着座動作は、保管スペース130Sの異なる支持面高さCUSPHのそれぞれのためのアンダーピックエンドエフェクタ210Aのペイロードピック高さPCKH1、PCKH2でのペイロード支持面610Pとアンダーピックエンドエフェクタ210Aとの間の(最小化された動作に応じてサイズ合わせされた(図6Bおよび6Eを参照))(共通の)クリアランスの空隙CAGを閉じる(たとえば、非接触での位置調整トレイ600の弓形支持表面621の上のケースユニットCUの移動を可能にする程度に限られた方向VERでの)最小のまたは最小化された動作である。
【0080】
本明細書に記載されるように、ペイロードベイ21BにケースユニットCUを積荷することと実質的に一致したケースユニットCUの少なくとも2度の位置合わせをもたらすことによって、車両110に積荷されるケースユニットCUのそれぞれについて、ケースユニットを車両110に積荷することと実質的に一致した車両110の移動の開始(積荷されたケースユニットCUの搬送)が可能になる。例として、ピッキング通路130A内でのボット110の例示的なケースユニットのピック動作が、本明細書に記載される態様に従って説明される。移送デッキ上のボット110のケースユニットのピック動作は略類似していることが理解されるべきである。本明細書に記載されるように、ピッキング通路は、ボット110が移動するレール1600(および/または固体デッキ)を含む。保管構造の各レベル130Lは、そのレベル130L上のボット110にピッキング通路130A内のケースユニット支持部900の保管位置130Sへのアクセスを提供するレール1600を含む。図16に見られるように、各レベル130Lは、それぞれのレベルのレール1600からアクセス可能なケースユニット支持部900の少なくとも1つのレベルを含む。たとえば、レベル130L1は、レール1600L1からアクセス可能な、ケースユニット支持部900の単一のレベルを含む一方で、レベル130L2は、共通のレール1600L2からアクセス可能な、ケースユニット支持部900の2つのレベルを含む(すなわち、レール1600L2は、共通のレール1600L2上のボット110が上部および下部のケースユニット支持部900U、900Lの両方にアクセスすることができるように、レベル130L2の上部および下部のケースユニット支持部900U、900Lの両方に共通である)。
【0081】
所定のレベル130L上のボット110は、制御サーバー120または倉庫管理システム2500などによって、所定のケースユニットCUをピックするように命令される。ボット110は、所定のレベル130L上の移送デッキ130Bに沿ってケースユニットCUが位置するピッキング通路130Aまで移動し、ここで、ボットの移動およびボットのピック/配置動作は、たとえば、ボットコントローラ1220またはボット110と通信している他の適切なコントローラの制御下にある。ボット110は、関節式アンダーピックエンドエフェクタまたはアーム210Aが(たとえば、方向LATに)伸縮し、引っ込んで、関節式アンダーピックエンドエフェクタ210Aの(たとえば、所定のケースユニット支持部900、900U、900Lの高さCUSH1、CUSH2に対応する)各々の所定のピック高さPCKH1、PCKH2でペイロードまたはケースユニットCUを積荷するべく、本明細書に記載されるように構成されている。1つまたは複数の態様では、エンドエフェクタ210Aの各ピック高さは、さまざまな所定のピック高さから選択可能であり、ペイロード支持面610Pは、ペイロードCUの着座が、実質的に一定であり、関節式アンダーピックエンドエフェクタ210Aのピック高さPCKH1、PCKH2とは独立するように配置されて、ペイロードCUを積荷する。1つまたは複数の態様では、各ピック高さPCKH1、PCKH2は、異なる所定のピック高さPCKH1、PCKH2から選択可能であり、ペイロード位置合わせ面は、関節式アンダーピックエンドエフェクタ210Aのピック高さPCKH1、PCKH2から独立しているか、または無関係に、積荷されたペイロードCUを位置合わせして(および荷降ろされているペイロードの位置合わせを解除して)、ペイロードCUを積荷する(または荷降ろす)。図16に見られるように、関節式アンダーピックエンドエフェクタ210Aは、伸長し、引っ込んで、(保管棚VASの鉛直方向アレイのベースレベルBLAから)異なる高さでの保管棚VASの鉛直方向アレイ内の各ペイロード保管棚高さCUSH1、CUSH2でペイロードCUを積荷し、ペイロード位置合わせ面は、ペイロード保管棚高さCUSH1、CUSH2から独立しているか、または無関係に、積荷されたペイロードCUを位置合わせする(および荷降ろされているペイロードの位置合わせを解除する)。ここで、ペイロード支持面610Pは、フレーム200Fに対する関節式アンダーピックエンドエフェクタ210Aの動作に応じて少なくとも1の自由度で(たとえば、少なくとも方向VERで)フレーム200Fに対して移動可能であり、および/またはペイロード支持面610Pは、関節式アンダーピックエンドエフェクタ210Aのピック高さPCKH1、PCKH2に対して移動可能である(たとえば、位置調整トレイ600の移動がフレーム200Fによって阻止されるかまたはアクチュエータ666Aにより方向VERTに移動させられる場合などの、図6A~6Fを参照)。
【0082】
上述のピック/配置動作の例として、レベル130L1上のボット110は、ピッキング通路130Aに入り、任意の適切なボットオドメトリおよび/またはセンサ誘導によって、ケースユニットCUの位置でピッキング通路130Aにおいて停止する(図18、ブロック1800)。フィンガ210AF(またはフィンガセグメント210S1~210S7)間の距離は、本明細書に記載される方法でケースユニットのサイズに応じて調整される。フィンガ210AF(またはフィンガセグメント210S1~210S7)間の距離は、ボット110がケースユニットCU保管位置130Sへの移動中に、および/またはボット110がケースユニットCUの保管位置130Sに隣接して停止させられるときに、その場で(on-the-fly)で調整される。図9Aおよび14Aに見られるように、フィンガ200AFは、フィンガ210AFが、ケースユニットCUをピックする(図18、ブロック1810)ために、方向LAT2に移動/伸長させられ、ケースユニットCUの下に位置づけられるように、ピッキング通路保管位置130Sのスラット900Sと整列させられる。
【0083】
上記した方法で、フィンガ210AFは、ケースユニットCUを保管位置130Sから(または保管位置130Sへと)ピック(または配置)するために、所定のピック高さPCKH1、PCKH2まで方向VERUに移動させられる。ここで、フィンガ210AFは、リフトタワー211、212によりペイロード台210B(およびそのペイロード支持面610P)を持ち上げることによって方向VERUに移動させられる。ケースユニットCUがフィンガ210AF上に支持されることで、フィンガ210AFは、図14Bおよび16に例示されるように、ケースユニットCUをペイロード台210Bに移送するために方向LAT1に移動させられる/引っ込められる(たとえば、ケースユニットCUをペイロード台210Bから移送するために方向LAT2に移動/伸長する)。ここで、ペイロード位置合わせ面は、ペイロード接触支持表面610上にケースユニットCUを位置づけるアーム210Aと実質的に一致してペイロードを位置合わせする(本明細書に記載されるような)少なくとも2度の位置合わせによりペイロードまたはケースユニットCUの係合を有効にして、ペイロードベイ210Bに積荷するように構成されている。たとえば、上記したように、フィンガ210AFのケースユニット支持表面210AFSと位置調整トレイ600の弓形支持表面621との間の距離または間隙CAGは、非接触での弓形支持表面621の上のケースユニットCUの移動を可能にする程度に限られる(すなわち最小化される)。ここで、位置調整トレイ600上へのケースユニットCUの着座は、エンドエフェクタ210Aによる、ペイロードベイ210B内にアンダーピックされたケースユニットCUの位置づけ、ペイロードベイ210Bへの積荷に実質的に非常に近接する。たとえば、方向VERLへのペイロード台210Bおよびペイロード台によって運ばれるフィンガ210AFの必要とされる移動は、弓形支持表面621がフィンガ210AFのケースユニット支持表面210AFSの上に突出するように最小限にされ、(位置調整トレイの移動がフレーム200Fによって阻止される場合など)方向VERLへのペイロード台210Bおよびフィンガ210AFの移動の実質的に直後に行われ(完了させられ)、他の態様では、アクチュエータ666Aは、フィンガ210AFのケースユニット支持表面210AFSの上に弓形支持表面621を突出させる移動を引き起こす。ここで、支持表面610(すなわち位置調整トレイ600支持表面610)の弓形支持表面621上へのケースユニットまたはペイロードCUの着座によって、ペイロード台210B内へのフィンガ210AFの引っ込めの完了と実質的に一致して(たとえば、鉛直方向VERおよび平面方向LON/LATでの)2度の位置合わせでペイロードCUが位置合わせされる。弓形支持表面621は、ペイロードを安定して保持し、車両110が、位置調整トレイ600上のペイロードの着座と実質的に一致した(たとえば、ピッキング通路130Aまたは移送デッキ130Bに沿った)通行運動を開始することを可能にするように構成されている。
【0084】
ケースユニットまたはペイロードCUが位置調整トレイ600上に着座させられ、位置調整トレイ600の支持表面610上のケースユニットCUの配置と実質的に一致した状態で(および車両が既にピッキング通路130Aまたは移送デッキ130Bに沿って通行している状態で)、位置調整バー222、223は、ケースユニットCUのそれぞれの側に隣接して配置されるように方向LONに移動させられる。位置調整バー222、223の移動は、ケースユニットがペイロード台210Bに移送される前または移送された後に方向LONで開始し得る。ケースユニットCUがペイロード台210Bに移送される前に位置調整バー222、223が方向LONに移動させられてケースユニットCUのそれぞれの側に隣接する場合、位置調整バー222、223は、ピックされるケースユニットの予期されるサイズに基づいて移動させられる。
【0085】
タブ1250が、図14Aなどにおいて、伸長するが、引っ込み位置にあり(図18、ブロック1820)、上記した方法に類似した方法での移送アーム210Aを用いたペイロード台210B内へのケースユニットCUの実質的に妨げられない移送を可能にする(図18、ブロック1830)ことも留意される。図17Aおよび17Bも参照すると、ケースユニットCUがペイロード台210B内にあり、支持表面610上のケースユニットCUの配置と実質的に一致した状態で、タブ1250は、図14Bに例示されるようにタブ1250をケースユニット係合位置に伸長させるようにそれぞれの回転軸1290を中心に方向1291で回転させられる。タブ1250は、図14Cに示される通りにケースユニットCUがペイロード台210B内に引き込まれるように上記した方法で方向LAT1に移動させられて、任意のケースの張り出し状態(たとえば、ケースユニットCUが、少なくとも部分的にペイロード台210Bから出て伸長し、ペイロード台フレーム210BFおよび/またはフィンガ210AFの片持ち梁状の先端を越えた状態(図17Aを参照))を修復する。
【0086】
車両110が「深い」ピック位置からケースユニットCUをピックする場合にケースの張り出し位置が存在し得る(深いピック位置は、ケースユニットの所定の保管位置が移送アーム210Aの物理的な到達範囲を超えて部分的に伸長する保管棚上の位置であり得るが、「深い」ピック位置にあるケースユニットCUが、移送アーム210Aによって依然として安定してピックされ、配置され得る程度に限られる)。ケースの張り出し状態は、車両110がピッキング通路130Aまたは移送デッキ130Bに沿って通行する場合にケースユニットCUが保管構造に接触し得るようなものであり得る。ここで、ケースユニットCUがペイロード台210B内に引っ込められているとき、タブ1250は、2度の位置合わせによる支持表面610上でのケースユニットCUの位置合わせと実質的に同時に、本明細書に記載されるように、車両110の通行運動を容易にするように支持表面610上でのケースユニットCUの着座と実質的に一致してケースの張り出し位置を実質的に排除する(図17Bを参照)べく、ケースユニットCUに係合し、ケースユニットをペイロード台210B内に引き込む(図18、ブロック1840)。理解され得るように、タブ1250は、2度の位置合わせでケースユニットCUがペイロード台210Bに着座した状態で、車両110が、ペイロード台210Bにおけるケースユニットの着座と実質的に一致して、およびその後即時に、ピッキング通路130Aまたは移送デッキ130Bに沿った通行運動を開始する(図18、ブロック1850)ように、保管および取り出しの構造を開放するのに十分なだけケースユニットを(たとえば、張り出し状態から)ペイロード台210B内に引き込み得る。
【0087】
1つまたは複数の態様では、支持表面610上のケースユニットCUの配置と実質的に一致して、プッシャーアーム1150は、ケースユニットを把持するためにタブ1250に対してケースユニットを押すために方向LAT2に移動させられる。ここで、ケースユニットは、図2Dに例示される傾斜した位置から、図14Cに例示される位置へと少なくとも2度の位置合わせで位置合わせされ得る。
【0088】
上述のピック/配置動作の別の例として、レベル130L2上のボット110は、上記した方法に類似した方法で、ピッキング通路130Aに入り、ケースユニットCUの位置でピッキング通路130Aにおいて停止する(図18、ブロック1800)。フィンガ210AF(またはフィンガセグメント210S1~210S7)間の距離は、上記した方法でケースユニットのサイズに応じて調整される。また、上記した方法で、ボット110が共通のレール1600L2上にあると、フィンガ210AFは、それぞれ高さCUSH2、CUSH1に配されたレベル130L2の上部ケースユニット支持部900Uおよび下部ケースユニット支持部900Lのうちの1つまたは複数の保管位置130SからケースユニットCUをピックする(図18、ブロック1810)ために、方向VERUに移動させられる。ここで、フィンガ210AFは、リフトタワー211、212によりペイロード台210B(およびそのケースユニット支持面610P)を持ち上げることによってピック高さPCKH1、PCKH2のうちの所定の1つまたは複数まで方向VERUに移動させられる。ケースユニットCUがフィンガ210AF上に支持されることで、フィンガ210AFは、図14Bおよび16に例示されるように、ケースユニットをペイロード台210Bに移送するために方向LAT1に移動させられる/引っ込められる(ケースユニットをペイロード台210Bから移送するために方向LAT2に移動/伸長させられる)(図18、ブロック1830)。ここで、ペイロード位置合わせ面は、ペイロード接触支持表面610上にケースユニットCUを位置づけるアーム210Aと実質的に一致してペイロードを位置合わせする少なくとも2度の位置合わせによりペイロードまたはケースユニットCUの係合を有効にして、ペイロードベイ210Bに積荷するように構成されている。再び、フィンガ210AFのケースユニット支持表面210AFSと位置調整トレイ600の弓形支持表面621との間の距離または間隙CAGは、非接触での弓形支持表面621の上のケースユニットCUの移動を可能にする程度に限られる(すなわち最小化される)。ここで、位置調整トレイ600上のケースユニットCUの着座は、上記したように、エンドエフェクタ210Aによる、ペイロードベイ210B内にアンダーピックされたケースユニットCUの位置づけ、ペイロードベイ210Bへの積荷に実質的に非常に近接する。本例では、アクチュエータ666Aは、弓形支持表面621がフィンガ210AFのケースユニット支持表面210AFSの上に突出するように弓形支持表面621を移動させるために利用される。ここで、支持表面610(すなわち位置調整トレイ600の支持表面610)の弓形支持表面621上へのケースユニットまたはペイロードCUの着座によって、ペイロード台210B内へのフィンガ210AFの引っ込めの完了と実質的に一致しておよびその後実質的に即時に(たとえば、鉛直方向VERおよび平面方向LON/LATでの)2度の位置合わせでペイロードCUが位置合わせされる。上記したように、弓形支持表面621は、ペイロードを安定して保持し、車両110が、位置調整トレイ600上のペイロードの着座と実質的に一致した(たとえば、ピッキング通路130Aまたは移送デッキ130Bに沿った)通行運動を開始することを可能にするように構成されている。
【0089】
上記した方法に類似した方法で、支持表面610上のケースユニットCUの配置と実質的に一致して、位置調整バー222、223は、ケースユニットCUのそれぞれの側に隣接して配置されるように方向LONに移動させられる。位置調整バー222、223は、ケースユニットがペイロード台210Bに移送される前または移送された後に方向LONで移動させられ得る。ケースユニットCUがペイロード台210Bに移送される前に位置調整バー222、223が方向LONに移動させられてケースユニットCUのそれぞれの側に隣接する場合、位置調整バー222、223は、ピックされるケースユニットの予期されるサイズに基づいて移動させられる。上記したように、タブ1250は、図14Aなどにおいて、ケースユニットCUが移送アーム210Aによってペイロード台210Bに移送されている状態で伸長させられるが、引っ込み位置に伸長させられて(図18、ブロック1820)、ペイロード台210B内へのケースユニットCUの実質的に妨げられない移送を可能にする(図18、ブロック1830)。ケースユニットがペイロード台210B内にあり、支持表面610上のケースユニットCUの配置と実質的に一致した状態で、タブ1250は、図14Bに例示されるようにタブ1250をケースユニット係合位置に伸長させるようにそれぞれの回転軸1290を中心に方向1291で回転させられる。タブ1250は、図14Cに示される通りにケースユニットCUがペイロード台210B内に引き込まれるように上記した方法で方向LAT1に移動させられて、任意のケースの張り出し状態を実質的に修復/排除する(たとえば、ケースユニットCUは、少なくとも部分的にペイロード台210Bから出て伸長して、ペイロード台フレーム210BFおよび/またはフィンガ210AFの片持ち梁状の先端を通過する(図17Aおよび17Bを参照))(図18、ブロック1840)。1つまたは複数の態様では、支持表面610上のケースユニットCUの配置と実質的に一致して、プッシャーアーム1150は、ケースユニットを把持するためにタブ1250に対してケースユニットを押すために方向LAT2に移動させられる。ここで、ケースユニットは、図2Dに例示される傾斜した位置から、図14Cに例示される位置へと少なくとも2度の位置合わせで位置合わせされ得る。
【0090】
1つまたは複数の態様では、(たとえば、図16に例示されるレベル130Lのいずれかに位置し、ケースユニットを移送するボット110の)位置調整バー222、223は、ケースユニットCUを把持するおよび/またはそれをペイロード台210B内に位置調整するために方向LONに移動させられる。図14C、14D、および14Eは、ケースユニットが実質的にペイロード台の中心線CLにまたはそれに沿って位置調整バー222、223によって位置づけられる、ケースユニットの中心位置調整を例示する。しかし、他の態様では、ケースユニットは、中心線CLに対して中心から外れた位置に位置調整される。上記したように、ケースユニットCUは、ケースユニットCUがペイロード台210Bにおいて保持された状態で、方向LONに移動させられ、ケースユニットCUはフィンガ210AFによっておよび/または位置調整トレイ600によって支持される。図14Eは、中心線CLに対して中心から外れた位置への位置調整のための位置調整トレイ600の突出部620上へのケースユニットCUの配置を例示しており(図14Fを参照)、ここで、中心から外れた位置は、依然として、フィンガ210AFのすべてがケースユニットCUの実質的に下にある状態で、ケースユニットCUを持ち上げることを可能にする。ペイロード台内の位置調整された位置からのケースユニットの配置は、上記した方法とは実質的に反対の方法で行われる。
【0091】
開示された実施形態の態様によれば、本明細書に記載されるように、少なくとも2度の位置合わせには、支持表面610上の位置合わせ、方向LONおよび方向LATでの位置合わせを含む。たとえば、アーム210AによってケースユニットCUをペイロード支持面610P上(たとえば位置調整トレイ600上)に着座させることで、ボットフレーム200Fに対する少なくとも2度の位置合わせでケースユニットCUの位置合わせをもたらす。上記したように、アーム210Aによるペイロード支持面610P上のケースユニットCUの着座は、エンドエフェクタによる、ペイロードベイ210B内へのアンダーピックされたケースユニットCUの位置づけ、ペイロードベイ210Bへの積荷に実質的に非常に近接する。ペイロードベイ21BにケースユニットCUを積荷することに実質的に一致したケースユニットCUの少なくとも2度の位置合わせをもたらすことによって、ボットフレーム200Fまたはレール1600に対するケースユニット支持面CUSPHの高さCUSH1、CUSH2に関係なく(すなわち、ケースユニットCUがレベル130Lの上部ケースユニット支持部900Uまたは下部ケースユニット支持部900Lからピックされるかに関係なく)、車両110に積荷される各ケースユニットCUのためにケースユニットを車両110に積荷することに実質的に一致した車両110の移動の開始(ピッキング通路130Aまたは移送デッキ130Bに沿った積荷されたケースユニットCUの搬送)を可能にすることが留意される(図18、ブロック1850)。
【0092】
自律型搬送車両110からの支持棚上への(たとえば、保管および取り出しのシステムの保管スペース130Sまたは他の適切な位置における)ケースユニットCUの配置は、上記した方法とは実質的に反対の方法で行われ得る。たとえば、自律型搬送車両110は、ケースユニットCUが配置される保管スペース130S(または他の保持位置)に隣接する所定の位置に位置づけられる(図19、ブロック1900)。たとえば高さCUSH2に配されたレベル130L2の上部ケースユニット支持部900Uのうちの1つまたは複数の保管位置130SへのケースユニットCUの配置で、タブ1250は、ケースユニットCUが(ペイロード台210Bとともに)所定のピック/配置高さPCKH2まで持ち上げられるとケースユニットCUが保管および取り出しシステム100の構造(たとえば、棚など)に接触しない(図17Cを参照)ように、ケースユニットCUを「引き戻された位置」に維持するために利用される(図19、ブロック1910)。ケースユニットCUが「深い」保管スペース130Sに保管/配置される場合、プッシャーアーム1150は、(たとえば、ペイロード台210Bおよび移送アーム210Aが所定のピック/配置高さPCKH2にある状態で)ケースユニットを張り出し位置に配置する(図17Dを参照)ように、方向LAT2に移動して(図19、ブロック1920)、「深い」保管位置130Sにおける移送アーム210AによるケースユニットCUの配置を容易にする(図19、ブロック1930)。
【0093】
また、上記した方法で、ボット110が共通のレール1600L2上にあると、フィンガ210AFは、それぞれ高さCUSH2、CUSH1に配されたレベル130L2の上部ケースユニット支持部900Uおよび下部ケースユニット支持部900Lのうちの1つまたは複数の保管位置130SからケースユニットCUをピックするために、方向VERUに移動させられる。ここで、フィンガ210AFは、リフトタワー211、212によりペイロード台210B(およびそのケースユニット支持面610P)を持ち上げることによってピック高さPCKH1、PCKH2のうちの所定の1つまたは複数まで方向VERUに移動させられる。ケースユニットCUがフィンガ210AF上に支持されることで、フィンガ210AFは、図14Bおよび16に例示されるように、ケースユニットをペイロード台210Bに移送するために方向LAT1に移動させられる/引っ込められる(ケースユニットをペイロード台210Bから移送するために方向LAT2に移動/伸長させられる)。
【0094】
依然として図2Cを参照すると、自律型搬送車両110は、正しいサイズのケースがピックされることを検証し、ケースの寸法を検証し、ケースの配向および位置を検証することによってケースハンドリングをもたらすように構成されたビジョンシステムを含む。ビジョンシステムは、ペイロードベイ210B内のケースユニットCUの位置を実質的に継続的にモニターし、任意の適切な時間間隔で更新されたケースユニットCUの位置データをコントローラ1220に提供する。ここで、ケースハンドリングアセンブリ210は、(1つまたは複数の)ケースエッジ検出センサCED、(1つまたは複数の)ケースヨー検出センサCYD、(1つまたは複数の)ケースオーバーハンドセンサCOH、(1つまたは複数の)棚センサSS、(1つまたは複数の)三次元画像センサIMF、および拡張カメラEXTのうちの1つまたは複数を含み、それらの各々は、本明細書に記載されるようにケースユニットCUのピックおよび配置をもたらすべくケース/棚の位置をコントローラに通知するためにコントローラ1220に通信可能に連結される。本明細書に記載される「カメラ」という用語が、二次元カメラ、RGB(赤、緑、青)ピクセルを有する二次元カメラ、XYZ+A定義(ここで、XYZはカメラの三次元基準フレームであり、Aは、レーダ反射強度、飛行時間スタンプ、または他の距離決定スタンプ/インジケータのうちの1つである)を有する三次元カメラ、およびRGBと三次元座標系情報の両方を含むRGB/XYZカメラのうちの1つまたは複数を含む静止画像装置またはビデオ画像装置であり、これらの非限定的な例が本明細書に提供されることが留意される。
【0095】
(1つまたは複数の)ケースエッジ検出センサCEDは、棚がケースユニットCUを配置するのに空けられているかどうかを検証するために、またはケースユニットCUをピックする前にケースユニットのサイズおよび位置を検証するために、保管および取り出しのシステムの棚をスキャンするように構成されたレーザー測定センサなどの任意の適切なセンサである。ペイロードベイ210Bの各側に1つのケースエッジ検出センサCEDが例示されているが、前端部200E1が車両の移動方向を先導して、またはリア端部/後端部200E2が車両の移動方向を先導して、車両110がケースユニットCUを通過してスキャンすることができるように、車両110上の任意の適切な位置に2つより多いまたは少ないケースエッジ検出センサが配置されてもよい。
【0096】
ケースヨー検出センサCYDは、たとえばペイロードベイ210Bの内部に取り付けられる。ケースヨー検出センサは、レーザー測定センサなどの適切なセンサである。ケースヨー検出センサCYDは、ケースユニットCUのヨーまたはスキューを測定し(図2Dを参照)、ケースユニットCUの配向をコントローラ1220に通知するべく、ピックされているケースユニットCUに向けられるまたは方向づけられように位置づけられる。
【0097】
(1つまたは複数の)ケースオーバーハングセンサCOHは、一態様では、ペイロードベイ210Bの反対側に対向して配置されたエミッタおよびレシーバを有するスルービームセンサであるが、他の態様では、反射センサまたは他の適切な検出/近接センサが利用されてもよい。(1つまたは複数の)ケースオーバーハングセンサCOHは、(1つまたは複数の)ケースオーバーハングセンサCOHがケースユニットCU/障害物を検出すると、ケースユニットがペイロードベイ210Bから出て移送開口部1199を通って伸長していることがコントローラ1120に通知されるなど、移送開口部1199に隣接して位置づけられる。
【0098】
棚センサSSは、ケースユニットCUをピックして、移送アーム210Aのフィンガを棚ハット間に配置するために、棚を感知し、棚ハットの位置を検証する(図9Aを参照)べく、ケースハンドリングアセンブリの任意の適切な位置に配される(ペイロードベイ210Bの各側に1つのセンサが配置されるなど)。
【0099】
(1つまたは複数の)三次元画像センサIMF(たとえば、飛行時間型カメラ、画像レーダシステム、光検出測距(LIDAR)など)は、ペイロードベイ210Bに対して適切に位置づけられ、ペイロードベイ210B内のケースユニットCUの位置および配向を測定するように利用される。1つの三次元画像センサIMFが例示されているが、1つを超える三次元画像センサIMFが存在してもよい。
【0100】
(1つまたは複数の)拡張カメラEXTは、ペイロードベイ210Bの後部(移送開口部1199の反対側)に位置づけられ、ケースユニットのピックおよび配置を記録するために、(1つまたは複数の)拡張カメラEXTの視野がペイロードベイ210B内に収まるように位置づけられる。(1つまたは複数の)拡張カメラEXTは、ピック配置動作をデバッグおよび/または教示するために(たとえば、保管および取り出しのシステムの自動化のために)、保管および取り出しのシステムのコントローラ1220またはオペレータによって利用され得る。
【0101】
図2A~2D、9A、14A~14F、および15を参照すると、例示的な方法が、開示された実施形態の態様に従って説明される。本明細書では、自律型搬送車両110が設けられる(図15、ブロック1500)。自律型搬送車両は、車両110の搬送ペイロード領域またはベイ210Bを形成するフレーム200Fを有し、ペイロードベイ210Bは、車両110の通行時にペイロードベイ210B内に保持されたペイロード(たとえば、ケースユニットCU)を支持するペイロード支持面610P(図14E)を画定するペイロード接触支持表面610を含む。ペイロードベイ210Bは、(本明細書に記載されるように)ペイロード支持面610Pに対してペイロードCUに係合して、それをアンダーピックし、ペイロードベイ210Bに対して伸長し、引っ込んで、ペイロードベイ210Bとの間のペイロードの移送をもたらし、ペイロードベイ210Bに荷降ろして積荷するように構成された(関節式)アンダーピックエンドエフェクタまたはアームをさらに含む。(本明細書に記載されるような)ペイロード位置合わせ面もフレーム200Fに取り付けられる。ペイロード領域に保持されたペイロードCUは、ペイロード位置合わせ面と係合させられる(図15、ブロック1510)。ペイロード位置合わせ面は、ペイロードCUとの係合で、ペイロードCUをペイロードベイ210B内の所定の位置に捕捉して固定する少なくとも2度の位置合わせを提供するように配置され、ペイロードベイ210Bのペイロード支持面610P上のペイロードの着座と実質的に一致してペイロードを位置合わせする少なくとも2度の位置合わせによるペイロード係合をもたらすように構成されている。1つまたは複数の態様では、本明細書に記載されるように、ペイロード支持面610P上でのペイロードまたはケースユニットCUの着座は、保管スペース130Sの各々の異なる支持面高さCUSH1、CUSH2(図16を参照)からのアーム210Aの各ピックのためのエンドエフェクタまたはアーム210Aとペイロード支持面610Pとの間の共通の着座動作によってもたらされる。
【0102】
当該方法は、ペイロード位置合わせ面を用いて、ペイロード接触支持表面610上にペイロードCUを位置づけるエンドエフェクタ210Aと実質的に一致してペイロードCUを位置合わせする少なくとも2度の位置合わせによりペイロードCUの係合をもたらし、ペイロード領域210Bに積荷する工程をさらに含む。当該方法は、エンドエフェクタ210AがペイロードCUをペイロード支持面610P上に着座させた状態で、自律型搬送車両110のフレーム200Fに対してペイロードCUの少なくとも2度の位置合わせのうちの少なくとも1度の位置合わせによるペイロードCUおよびペイロード位置合わせ面の位置合わせをもたらす工程を含み得る。当該方法は、エンドエフェクタ210AがペイロードCUをペイロード接触支持表面610上に着座させた状態で、自律型搬送車両110のフレーム200Fに対するペイロードCUの少なくとも2度の位置合わせのうちの少なくとも1度の位置合わせによるペイロードCUおよびペイロード位置合わせ面の位置合わせをもたらす工程を含み得る。エンドエフェクタ210Aによるペイロード支持面610P上のペイロードCUの着座は、エンドエフェクタ210Aによる、ペイロード領域210B内へのペイロードCUの位置づけ、ペイロード領域210Bへの積荷に実質的に非常に近接する。ペイロード領域210BにペイロードCUを積荷することに実質的に一致したペイロードCUの少なくとも2度の位置合わせをもたらすことによって、車両110に積荷される各ペイロードCUのためにペイロードCUを車両110に積荷することに実質的に一致した車両110の移動の開始が可能になる。
【0103】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、ペイロードを搬送するための自律型搬送車両が、
前記自律型搬送車両の搬送ペイロード領域を形成するフレームであって、前記搬送ペイロード領域が、前記自律型搬送車両の通行時に前記搬送ペイロード領域内に保持された前記ペイロードを支持するペイロード支持面を画定するペイロード接触支持表面を含み、
前記搬送ペイロード領域が、前記ペイロードに係合して、前記ペイロードを前記支持面に対してアンダーピックし、前記搬送ペイロード領域に対して伸長し、引っ込んで、前記搬送ペイロード領域との間のペイロードの移送をもたらし、前記搬送ペイロード領域に荷降ろしおよび積荷するように構成された関節式アンダーピックエンドエフェクタをさらに含む、フレームと、
前記搬送ペイロード領域に保持された前記ペイロードに係合するように前記フレームに取り付けられた、複数のペイロード位置合わせ面と、を備え、
複数の前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロードと係合すると、前記搬送ペイロード領域の所定の位置で、前記ペイロードを捕捉して固定する少なくとも2度の位置合わせを提供するように配置され、前記搬送ペイロード領域の前記ペイロード支持面上への前記ペイロードの着座と実質的に一致して前記ペイロードを位置合わせする前記少なくとも2度の位置合わせによってペイロードとの係合をもたらすように構成されている。
【0104】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタの所定のピック高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、各ピック高さは、複数の所定のピック高さから選択可能であり、前記ペイロード支持面は、前記ペイロードの着座が、実質的に一定で、前記ペイロードを積荷する前記関節式アンダーピックエンドエフェクタのピック高さとは独立するように配置される。
【0105】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタの所定のピック高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、各ピック高さは、複数の所定のピック高さから選択可能であり、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロードを積荷する(または荷降ろしする)前記関節式アンダーピックエンドエフェクタのピック高さとは独立してまたは無関係に、積荷された前記ペイロードを位置合わせする(および荷降ろされているペイロードの位置合わせを解除する)。
【0106】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、(保管棚の鉛直方向アレイのベースレベルから)複数の高さでの複数の保管棚の鉛直方向アレイ内の、ペイロード保管棚高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロード保管棚高さから独立して、または無関係に、積荷された前記ペイロードを位置合わせする(および荷降ろされているペイロードの位置合わせを解除する)。
【0107】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記ペイロード支持面が、前記フレームに対する前記関節式アンダーピックエンドエフェクタの動作に応じて少なくとも1の自由度で前記フレームに対して移動可能である。
【0108】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記ペイロード支持面が、少なくとも1の自由度で前記フレームに対して移動可能であり、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタのピック高さに対して移動可能である。
【0109】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロード接触支持面上に前記ペイロードを位置づけ、前記搬送ペイロード領域に積荷する前記関節式アンダーピックエンドエフェクタと実質的に一致して前記ペイロードを位置合わせする少なくとも2度の位置合わせによりペイロード係合をもたらすように構成されている。
【0110】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード支持面上への前記ペイロードの着座によって、前記フレームに対する前記ペイロードの前記少なくとも2度の位置合わせのうちの、少なくとも1度の位置合わせによる前記ペイロードおよび前記ペイロード位置合わせ面の位置合わせをもたらす。
【0111】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード接触支持表面上への前記ペイロードの着座によって、前記フレームに対する前記ペイロードの前記少なくとも2度の位置合わせのうちの、少なくとも1度の位置合わせによる前記ペイロードおよび前記ペイロード位置合わせ面の位置合わせをもたらす。
【0112】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード支持表面上への前記ペイロードの着座は、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタによる、前記搬送ペイロード領域内への前記ペイロードの位置づけ、前記搬送ペイロード領域への積荷に対して実質的に非常に近接してなされる。
【0113】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記搬送ペイロード領域に前記ペイロードを積荷することに実質的に一致した前記ペイロードの少なくとも2度の位置合わせをもたらすことによって、車両に積荷される各ペイロードについて、前記ペイロードを車両に積荷することと実質的に一致した車両の移動の開始が可能になる。
【0114】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタが、前記ペイロードの下側に係合し、下側から前記ペイロードをピックアップして、前記自律型搬送車両による前記ペイロードの移送をもたらすように構成されている。
【0115】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、ペイロードを搬送するための自律型搬送車両が、
前記自律型搬送車両の搬送ペイロード領域を形成するフレームであって、前記搬送ペイロード領域が、前記自律型搬送車両の通行時に前記搬送ペイロード領域内に保持された前記ペイロードを支持する前記自律型搬送車両のペイロード支持面を画定するペイロード接触支持表面を含み、
前記搬送ペイロード領域が、前記ペイロードに係合して、前記ペイロードを保管スペースの支持面に対してアンダーピックし、前記搬送ペイロード領域に対して伸長し、引っ込んで、前記保管スペースの前記支持面との間のペイロードの移送をもたらし、前記搬送ペイロード領域に荷降ろしおよび積荷するように構成されたアンダーピックエンドエフェクタをさらに含む、フレームと、
前記搬送ペイロード領域に保持された前記ペイロードに係合するように前記フレームに取り付けられた、複数のペイロード位置合わせ面と、を備え、
複数の前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロードと係合すると、前記搬送ペイロード領域の所定の位置で、前記ペイロードを捕捉して固定する少なくとも2度の位置合わせを提供するように配置され、前記保管スペースの各々の異なる支持面高さからの前記アンダーピックエンドエフェクタの各ピックについて、前記アンダーピックエンドエフェクタと前記ペイロード支持面との間の共通の着座動作によってもたらされた、前記搬送ペイロード領域の前記ペイロード支持面上への前記ペイロードの着座と実質的に一致して前記ペイロードを位置合わせする前記少なくとも2度の位置合わせによってペイロードとの係合をもたらすように構成されている。
【0116】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記共通の着座動作が、前記保管スペースの各々の異なる支持面高さについての前記アンダーピックエンドエフェクタのペイロードピック高さにおける前記アンダーピックエンドエフェクタと、前記ペイロード支持面との間の(共通の)クリアランスの空隙を閉じる最小動作である。
【0117】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、前記アンダーピックエンドエフェクタの所定のピック高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、各ピック高さは、複数の所定のピック高さから選択可能であり、前記ペイロード支持面は、前記ペイロードの着座が、実質的に一定で、前記ペイロードを積荷する前記アンダーピックエンドエフェクタのピック高さとは独立するように配置される。
【0118】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、前記アンダーピックエンドエフェクタの所定のピック高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、各ピック高さは、複数の所定のピック高さから選択可能であり、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロードを積荷する(または荷降ろす)前記アンダーピックエンドエフェクタのピック高さとは独立してまたは無関係に、積荷された前記ペイロードを位置合わせする(および荷降ろされているペイロードの位置合わせを解除する)。
【0119】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、(保管棚の鉛直方向アレイのベースレベルから)複数の高さでの複数の保管棚の鉛直方向アレイ内の、ペイロード保管棚高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロード保管棚高さから独立して、または無関係に、積荷された前記ペイロードを位置合わせする(および荷降ろされているペイロードの位置合わせを解除する)。
【0120】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記ペイロード支持面が、前記フレームに対する前記アンダーピックエンドエフェクタの動作に応じて少なくとも1の自由度で前記フレームに対して移動可能である。
【0121】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記ペイロード支持面が、少なくとも1の自由度で前記フレームに対して移動可能であり、前記アンダーピックエンドエフェクタのピック高さに対して移動可能である。
【0122】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロード接触支持面上に前記ペイロードを位置づけ、前記搬送ペイロード領域に積荷する前記関節式アンダーピックエンドエフェクタと実質的に一致して前記ペイロードを位置合わせする少なくとも2度の位置合わせによりペイロード係合をもたらすように構成されている。
【0123】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード支持面上への前記ペイロードの着座によって、前記フレームに対する前記ペイロードの前記少なくとも2度の位置合わせのうちの、少なくとも1度の位置合わせによる前記ペイロードおよび前記ペイロード位置合わせ面の位置合わせをもたらす。
【0124】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード接触支持表面上への前記ペイロードの着座によって、前記フレームに対する前記ペイロードの前記少なくとも2度の位置合わせのうちの、少なくとも1度の位置合わせによる前記ペイロードおよび前記ペイロード位置合わせ面の位置合わせをもたらす。
【0125】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード支持表面上への前記ペイロードの着座は、前記アンダーピックエンドエフェクタによる、前記搬送ペイロード領域内への前記ペイロードの位置づけ、前記搬送ペイロード領域への積荷に対して実質的に非常に近接してなされる。
【0126】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記搬送ペイロード領域に前記ペイロードを積荷することに実質的に一致した前記ペイロードの少なくとも2度の位置合わせをもたらすことによって、車両に積荷される各ペイロードについて、前記ペイロードを車両に積荷することと実質的に一致した車両の移動の開始が可能になる。
【0127】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記アンダーピックエンドエフェクタが、前記ペイロードの下側に係合し、下側から前記ペイロードをピックアップして、前記自律型搬送車両による前記ペイロードの移送をもたらすように構成されている。
【0128】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、方法は、
前記自律型搬送車両の搬送ペイロード領域を形成するフレームであって、前記搬送ペイロード領域が、前記自律型搬送車両の通行時に前記搬送ペイロード領域内に保持された前記ペイロードを支持するペイロード支持面を画定するペイロード接触支持表面を含み、
前記搬送ペイロード領域が、前記ペイロードに係合して、前記ペイロードを前記支持面に対してアンダーピックし、前記搬送ペイロード領域に対して伸長し、引っ込んで、前記搬送ペイロード領域との間のペイロードの移送をもたらし、前記搬送ペイロード領域に荷降ろしおよび積荷するように構成された関節式アンダーピックエンドエフェクタをさらに含む、フレームと、
前記フレームに取り付けられたペイロード位置合わせ面と、を設ける工程と、
前記搬送ペイロード領域に保持された前記ペイロードを前記ペイロード位置合わせ面と係合させる工程と、を含み、
複数の前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロードと係合すると、前記搬送ペイロード領域の所定の位置で、前記ペイロードを捕捉して固定する少なくとも2度の位置合わせを提供するように配置され、前記搬送ペイロード領域の前記ペイロード支持面上への前記ペイロードの着座と実質的に一致して前記ペイロードを位置合わせする前記少なくとも2度の位置合わせによってペイロードとの係合をもたらすように構成されている。
【0129】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタの所定のピック高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、各ピック高さは、複数の所定のピック高さから選択可能であり、前記ペイロード支持面は、前記ペイロードの着座が、実質的に一定で、前記ペイロードを積荷する前記関節式アンダーピックエンドエフェクタのピック高さとは独立するように配置される。
【0130】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタの所定のピック高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、各ピック高さは、複数の所定のピック高さから選択可能であり、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロードを積荷する(または荷降ろす)前記関節式アンダーピックエンドエフェクタのピック高さとは独立してまたは無関係に、積荷された前記ペイロードを位置合わせする(および荷降ろされているペイロードの位置合わせを解除する)。
【0131】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、(保管棚の鉛直方向アレイのベースレベルから)複数の高さでの複数の保管棚の鉛直方向アレイ内の、ペイロード保管棚高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロード保管棚高さから独立して、または無関係に、積荷された前記ペイロードを位置合わせする(および荷降ろされているペイロードの位置合わせを解除する)。
【0132】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記ペイロード支持面が、前記フレームに対する前記関節式アンダーピックエンドエフェクタの動作に応じて少なくとも1の自由度で前記フレームに対して移動可能である。
【0133】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記ペイロード支持面が、少なくとも1の自由度で前記フレームに対して移動可能であり、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタのピック高さに対して移動可能である。
【0134】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法は、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロード接触支持面上に前記ペイロードを位置づけ、前記搬送ペイロード領域に積荷する前記関節式アンダーピックエンドエフェクタと実質的に一致して前記ペイロードを位置合わせする少なくとも2度の位置合わせによりペイロード係合をもたらす工程をさらに含む。
【0135】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法は、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード支持面上への前記ペイロードの着座によって、前記フレームに対する前記ペイロードの前記少なくとも2度の位置合わせのうちの、少なくとも1度の位置合わせによる前記ペイロードおよび前記ペイロード位置合わせ面の位置合わせをもたらす工程をさらに含む。
【0136】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法は、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード接触支持表面上への前記ペイロードの着座によって、前記フレームに対する前記ペイロードの前記少なくとも2度の位置合わせのうちの、少なくとも1度の位置合わせによる前記ペイロードおよび前記ペイロード位置合わせ面の位置合わせをもたらす工程をさらに含む。
【0137】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード支持表面上への前記ペイロードの着座は、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタによる、前記搬送ペイロード領域内への前記ペイロードの位置づけ、前記搬送ペイロード領域への積荷に対して実質的に非常に近接してなされる。
【0138】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記搬送ペイロード領域に前記ペイロードを積荷することに実質的に一致した前記ペイロードの少なくとも2度の位置合わせをもたらすことによって、車両に積荷される各ペイロードについて、前記ペイロードを車両に積荷することと実質的に一致した車両の移動の開始が可能になる。
【0139】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタが、前記ペイロードの下側に係合し、下側から前記ペイロードをピックアップして、前記自律型搬送車両による前記ペイロードの移送をもたらす。
【0140】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、方法は、
自律型搬送車両に、
前記自律型搬送車両の搬送ペイロード領域を形成するフレームであって、前記搬送ペイロード領域が、前記自律型搬送車両の通行時に前記搬送ペイロード領域内に保持された前記ペイロードを支持する前記自律型搬送車両のペイロード支持面を画定するペイロード接触支持表面を含み、
前記搬送ペイロード領域が、前記ペイロードに係合して、前記ペイロードを保管スペースの支持面に対してアンダーピックし、前記搬送ペイロード領域に対して伸長し、引っ込んで、前記保管スペースの前記支持面との間のペイロードの移送をもたらし、前記搬送ペイロード領域に荷降ろしおよび積荷するように構成されたアンダーピックエンドエフェクタをさらに含む、フレームと、
前記フレームに取り付けられたペイロード位置合わせ面と、を設ける工程と、
前記搬送ペイロード領域に保持された前記ペイロードを前記ペイロード位置合わせ面と係合させる工程と、を含み、
複数の前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロードと係合すると、前記搬送ペイロード領域の所定の位置で、前記ペイロードを捕捉して固定する少なくとも2度の位置合わせを提供するように配置され、前記保管スペースの各々の異なる支持面高さからの前記アンダーピックエンドエフェクタの各ピックについて、前記アンダーピックエンドエフェクタと前記ペイロード支持面との間の共通の着座動作によってもたらされた、前記搬送ペイロード領域の前記ペイロード支持面上への前記ペイロードの着座と実質的に一致して前記ペイロードを位置合わせする前記少なくとも2度の位置合わせによってペイロードとの係合をもたらすように構成されている。
【0141】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記共通の着座動作が、前記保管スペースの各々の異なる支持面高さについての前記アンダーピックエンドエフェクタのペイロードピック高さにおける前記アンダーピックエンドエフェクタと、前記ペイロード支持面との間の(共通の)クリアランスの空隙を閉じる最小動作である。
【0142】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、前記アンダーピックエンドエフェクタの所定のピック高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、各ピック高さは、複数の所定のピック高さから選択可能であり、前記ペイロード支持面は、前記ペイロードの着座が、実質的に一定で、前記ペイロードを積荷する前記アンダーピックエンドエフェクタのピック高さとは独立するように配置される。
【0143】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、前記アンダーピックエンドエフェクタの所定のピック高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、各ピック高さは、複数の所定のピック高さから選択可能であり、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロードを積荷する(または荷降ろす)前記アンダーピックエンドエフェクタのピック高さとは独立してまたは無関係に、積荷された前記ペイロードを位置合わせする(および荷降ろされているペイロードの位置合わせを解除する)。
【0144】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、(保管棚の鉛直方向アレイのベースレベルから)複数の高さでの複数の保管棚の鉛直方向アレイ内の、ペイロード保管棚高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロード保管棚高さから独立して、または無関係に、積荷された前記ペイロードを位置合わせする(および荷降ろされているペイロードの位置合わせを解除する)。
【0145】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記ペイロード支持面が、前記フレームに対する前記アンダーピックエンドエフェクタの動作に応じて少なくとも1の自由度で前記フレームに対して移動可能である。
【0146】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記ペイロード支持面が、少なくとも1の自由度で前記フレームに対して移動可能であり、前記アンダーピックエンドエフェクタのピック高さに対して移動可能である。
【0147】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法は、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロード接触支持面上に前記ペイロードを位置づけ、前記搬送ペイロード領域に積荷する前記関節式アンダーピックエンドエフェクタと実質的に一致して前記ペイロードを位置合わせする少なくとも2度の位置合わせによりペイロード係合をもたらす工程をさらに含む。
【0148】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法は、前記アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード支持面上への前記ペイロードの着座によって、前記フレームに対する前記ペイロードの前記少なくとも2度の位置合わせのうちの、少なくとも1度の位置合わせによる前記ペイロードおよび前記ペイロード位置合わせ面の位置合わせをもたらす工程をさらに含む。
【0149】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、当該方法は、前記アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード接触支持表面上への前記ペイロードの着座によって、前記フレームに対する前記ペイロードの前記少なくとも2度の位置合わせのうちの、少なくとも1度の位置合わせによる前記ペイロードおよび前記ペイロード位置合わせ面の位置合わせをもたらす工程をさらに含む。
【0150】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード支持表面上への前記ペイロードの着座は、前記アンダーピックエンドエフェクタによる、前記搬送ペイロード領域内への前記ペイロードの位置づけ、前記搬送ペイロード領域への積荷に対して実質的に非常に近接してなされる。
【0151】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記搬送ペイロード領域に前記ペイロードを積荷することに実質的に一致した前記ペイロードの少なくとも2度の位置合わせをもたらすことによって、車両に積荷される各ペイロードについて、前記ペイロードを車両に積荷することと実質的に一致した車両の移動の開始が可能になる。
【0152】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記アンダーピックエンドエフェクタが、前記ペイロードの下側に係合し、下側から前記ペイロードをピックアップして、前記自律型搬送車両による前記ペイロードの移送をもたらす。
【0153】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、ペイロードを搬送するための自律型搬送車両が設けられる。自律型搬送車両は、
前記自律型搬送車両の搬送ペイロード領域を形成するフレームであって、前記搬送ペイロード領域が、前記自律型搬送車両の通行時に前記搬送ペイロード領域内に保持されたペイロードを支持するペイロード支持面を画定するペイロード接触支持表面を含む、フレームと、
前記フレームに接続された少なくとも1つのリフトタワーと、
前記少なくとも1つのリフトタワーに移動可能に取り付けられ、前記搬送ペイロード領域内で前記ペイロードを上昇および下降させるように構成された可動ペイロードキャリッジと、
フレキシブルな伝動部によって前記可動ペイロードキャリッジに連結された、少なくとも1の自由度の運動を有する駆動セクションであって、前記フレキシブルな伝動部は前記可動ペイロードキャリッジを前記少なくとも1つのリフトタワーに移動可能に連結し、前記駆動セクションは、前記可動ペイロードキャリッジを前記少なくとも1つのリフトタワーに対して上昇および下降させるように構成されている、駆動セクションと、を備え、
前記フレキシブルな伝動部は、前記フレームに対して、かつ、前記可動ペイロードキャリッジを前記少なくとも1つのリフトタワーに連結する前記フレキシブルな伝動部以外の、前記可動ペイロードキャリッジと前記少なくとも1つのリフトタワーとの間の他の接合部のそれぞれから独立して、前記可動ペイロードキャリッジ、および前記可動ペイロードキャリッジ上に保持される前記ペイロードのねじれ安定性を有効にするように構成されている。
【0154】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記フレキシブルな伝動部は、前記少なくとも1つのリフトタワーに対する前記可動ペイロードキャリッジの動作範囲全体にわたって前記可動ペイロードキャリッジのねじれ安定性をもたらすように構成されている。
【0155】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記フレキシブルな伝動部は、前記可動ペイロードキャリッジからペイロード支持棚へのペイロードの移送をもたらす、前記少なくとも1つのリフトタワーに対する前記可動ペイロードキャリッジの動作範囲にわたって前記可動ペイロードキャリッジのねじれ安定性をもたらすように構成されている。
【0156】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記フレキシブルな伝動部は、ペイロード支持棚から前記可動ペイロードキャリッジへのペイロードの移送をもたらす、前記少なくとも1つのリフトタワーに対する前記可動ペイロードキャリッジの動作範囲にわたって前記可動ペイロードキャリッジのねじれ安定性をもたらすように構成されている。
【0157】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記少なくとも1つのリフトタワーが、前記可動ペイロードキャリッジの移動を誘導するガイドレールを備え、前記ガイドレールと前記可動ペイロードキャリッジとの間の接合部が、前記ガイドレールに対する前記可動ペイロードキャリッジのねじれ位置に関して非決定的である。
【0158】
開示された実施形態の1つまたは複数の態様によれば、前記自律型搬送車両が、前記可動ペイロードキャリッジに移動可能に連結され、前記可動ペイロードキャリッジによって移動されるエンドエフェクタをさらに備え、前記エンドエフェクタが、ねじれ安定性のある前記可動ペイロードキャリッジに対して伸長および引っ込むように構成されている。
【0159】
前述の説明が、開示された実施形態の態様の例示にすぎないことが理解されるべきである。開示された実施形態の態様から逸脱することなく、当業者によってさまざまな代替および修正が企図され得る。したがって、開示された実施形態の態様は、本明細書に添付された任意の請求項の範囲内にあるすべてのそのような代替、修正、および変形を包含することを意図している。さらに、異なる特徴が相互に異なる従属請求項または独立請求項に記載されているという単なる事実は、これらの特徴の組み合わせが利点を有して使用することができず、そのような組み合わせが開示された実施形態の態様の範囲内にとどまることを示すものではない。
図1
図2A
図2B
図2C
図2D
図2E
図2F
図3A
図3B
図4A
図4B
図4C
図5A
図5B
図5C
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図6G
図7A
図7B
図8A
図8B
図8C
図9A
図9B
図9C
図10A
図10B
図10C
図10D
図11A
図11B
図11C
図12A
図12B
図12C
図12D
図12E
図12F
図12G
図12H
図13A
図13B
図13C
図13D
図13E
図13F
図14A
図14B
図14C
図14D
図14E
図14F
図15
図16
図17A
図17B
図17C
図17D
図18
図19
【手続補正書】
【提出日】2024-02-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ペイロードを搬送するための自律型搬送車両であって、前記自律型搬送車両が、
前記自律型搬送車両の搬送ペイロード領域を形成するフレームであって、前記搬送ペイロード領域が、前記自律型搬送車両の通行時に前記搬送ペイロード領域内に保持された前記ペイロードを支持するペイロード支持面を画定するペイロード接触支持表面を含み、
前記搬送ペイロード領域が、前記ペイロードに係合して、前記ペイロードを前記支持面に対してアンダーピックし、前記搬送ペイロード領域に対して伸長し、引っ込んで、前記搬送ペイロード領域との間のペイロードの移送をもたらし、前記搬送ペイロード領域に荷降ろしおよび積荷するように構成された関節式アンダーピックエンドエフェクタをさらに含む、フレームと、
前記搬送ペイロード領域に保持された前記ペイロードに係合するように前記フレームに取り付けられた、複数のペイロード位置合わせ面と、を備え、
複数の前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロードと係合すると、前記搬送ペイロード領域の所定の位置で、前記ペイロードを捕捉して固定する少なくとも2度の位置合わせを提供するように配置され、前記搬送ペイロード領域の前記ペイロード支持面上への前記ペイロードの着座と実質的に一致して前記ペイロードを位置合わせする前記少なくとも2度の位置合わせによってペイロードとの係合をもたらすように構成されている、自律型搬送車両。
【請求項2】
前記関節式アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタの所定のピック高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、各ピック高さは、複数の所定のピック高さから選択可能であり、前記ペイロード支持面は、前記ペイロードの着座が、実質的に一定で、前記ペイロードを積荷する前記関節式アンダーピックエンドエフェクタのピック高さとは独立するように配置される、請求項1に記載の自律型搬送車両。
【請求項3】
前記関節式アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタの所定のピック高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、各ピック高さは、複数の所定のピック高さから選択可能であり、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロードを積荷する前記関節式アンダーピックエンドエフェクタのピック高さとは独立してまたは無関係に、積荷された前記ペイロードを位置合わせする、請求項1に記載の自律型搬送車両。
【請求項4】
前記関節式アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、複数の高さでの複数の保管棚の鉛直方向アレイ内の、ペイロード保管棚高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロード保管棚高さから独立して、または無関係に、積荷された前記ペイロードを位置合わせする、請求項1に記載の自律型搬送車両。
【請求項5】
前記ペイロード支持面が、前記フレームに対する前記関節式アンダーピックエンドエフェクタの動作に応じて少なくとも1の自由度で前記フレームに対して移動可能である、請求項1に記載の自律型搬送車両。
【請求項6】
前記ペイロード支持面が、少なくとも1の自由度で前記フレームに対して移動可能であり、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタのピック高さに対して移動可能である、請求項1に記載の自律型搬送車両。
【請求項7】
前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロード接触支持面上に前記ペイロードを位置づけ、前記搬送ペイロード領域に積荷する前記関節式アンダーピックエンドエフェクタと実質的に一致して前記ペイロードを位置合わせする少なくとも2度の位置合わせによりペイロード係合をもたらすように構成されている、請求項1に記載の自律型搬送車両。
【請求項8】
前記関節式アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード支持面上への前記ペイロードの着座によって、前記フレームに対する前記ペイロードの前記少なくとも2度の位置合わせのうちの、少なくとも1度の位置合わせによる前記ペイロードおよび前記ペイロード位置合わせ面の位置合わせをもたらす、請求項1に記載の自律型搬送車両。
【請求項9】
前記関節式アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード接触支持表面上への前記ペイロードの着座によって、前記フレームに対する前記ペイロードの前記少なくとも2度の位置合わせのうちの、少なくとも1度の位置合わせによる前記ペイロードおよび前記ペイロード位置合わせ面の位置合わせをもたらす、請求項1に記載の自律型搬送車両。
【請求項10】
前記関節式アンダーピックエンドエフェクタによる前記ペイロード支持表面上への前記ペイロードの着座は、前記関節式アンダーピックエンドエフェクタによる、前記搬送ペイロード領域内への前記ペイロードの位置づけ、前記搬送ペイロード領域への積荷に対して実質的に非常に近接してなされる、請求項1に記載の自律型搬送車両。
【請求項11】
前記搬送ペイロード領域に前記ペイロードを積荷することに実質的に一致した前記ペイロードの少なくとも2度の位置合わせをもたらすことによって、車両に積荷される各ペイロードについて、前記ペイロードを車両に積荷することと実質的に一致した車両の移動の開始が可能になる、請求項1に記載の自律型搬送車両。
【請求項12】
前記関節式アンダーピックエンドエフェクタが、前記ペイロードの下側に係合し、下側から前記ペイロードをピックアップして、前記自律型搬送車両による前記ペイロードの移送をもたらすように構成されている、請求項1に記載の自律型搬送車両。
【請求項13】
ペイロードを搬送するための自律型搬送車両であって、前記自律型搬送車両が、
前記自律型搬送車両の搬送ペイロード領域を形成するフレームであって、前記搬送ペイロード領域が、前記自律型搬送車両の通行時に前記搬送ペイロード領域内に保持された前記ペイロードを支持する前記自律型搬送車両のペイロード支持面を画定するペイロード接触支持表面を含み、
前記搬送ペイロード領域が、前記ペイロードに係合して、前記ペイロードを保管スペースの支持面に対してアンダーピックし、前記搬送ペイロード領域に対して伸長し、引っ込んで、前記保管スペースの前記支持面との間のペイロードの移送をもたらし、前記搬送ペイロード領域に荷降ろしおよび積荷するように構成されたアンダーピックエンドエフェクタをさらに含む、フレームと、
前記搬送ペイロード領域に保持された前記ペイロードに係合するように前記フレームに取り付けられた、複数のペイロード位置合わせ面と、を備え、
複数の前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロードと係合すると、前記搬送ペイロード領域の所定の位置で、前記ペイロードを捕捉して固定する少なくとも2度の位置合わせを提供するように配置され、前記保管スペースの各々の異なる支持面高さからの前記アンダーピックエンドエフェクタの各ピックについて、前記アンダーピックエンドエフェクタと前記ペイロード支持面との間の共通の着座動作によってもたらされた、前記搬送ペイロード領域の前記ペイロード支持面上への前記ペイロードの着座と実質的に一致して前記ペイロードを位置合わせする前記少なくとも2度の位置合わせによってペイロードとの係合をもたらすように構成されている、自律型搬送車両。
【請求項14】
前記共通の着座動作が、前記保管スペースの各々の異なる支持面高さについての前記アンダーピックエンドエフェクタのペイロードピック高さにおける前記アンダーピックエンドエフェクタと、前記ペイロード支持面との間のクリアランスの空隙を閉じる最小動作である、請求項13に記載の自律型搬送車両。
【請求項15】
前記アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、前記アンダーピックエンドエフェクタの所定のピック高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、各ピック高さは、複数の所定のピック高さから選択可能であり、前記ペイロード支持面は、前記ペイロードの着座が、実質的に一定で、前記ペイロードを積荷する前記アンダーピックエンドエフェクタのピック高さとは独立するように配置される、請求項13に記載の自律型搬送車両。
【請求項16】
前記アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、前記アンダーピックエンドエフェクタの所定のピック高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、各ピック高さは、複数の所定のピック高さから選択可能であり、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロードを積荷する前記アンダーピックエンドエフェクタのピック高さとは独立してまたは無関係に、積荷された前記ペイロードを位置合わせする、請求項13に記載の自律型搬送車両。
【請求項17】
前記アンダーピックエンドエフェクタが、伸長し、引っ込んで、複数の高さでの複数の保管棚の鉛直方向アレイ内の、ペイロード保管棚高さのそれぞれで前記ペイロードを積荷し、前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロード保管棚高さから独立して、または無関係に、積荷された前記ペイロードを位置合わせする、請求項13に記載の自律型搬送車両。
【請求項18】
前記ペイロード支持面が、前記フレームに対する前記アンダーピックエンドエフェクタの動作に応じて少なくとも1の自由度で前記フレームに対して移動可能である、請求項13に記載の自律型搬送車両。
【請求項19】
前記ペイロード支持面が、少なくとも1の自由度で前記フレームに対して移動可能であり、前記アンダーピックエンドエフェクタのピック高さに対して移動可能である、請求項13に記載の自律型搬送車両。
【請求項20】
前記ペイロード位置合わせ面が、前記ペイロード接触支持面上に前記ペイロードを位置づけ、前記搬送ペイロード領域に積荷する前記関節式アンダーピックエンドエフェクタと実質的に一致して前記ペイロードを位置合わせする少なくとも2度の位置合わせによりペイロード係合をもたらすように構成されている、請求項13に記載の自律型搬送車両。
【国際調査報告】