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特表2024-532040グループベースのチャネル状態情報参照信号((CSI)-RS)伝送
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】グループベースのチャネル状態情報参照信号((CSI)-RS)伝送
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/232 20230101AFI20240829BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20240829BHJP
   H04W 72/0453 20230101ALI20240829BHJP
   H04L 27/26 20060101ALI20240829BHJP
   H04B 17/24 20150101ALI20240829BHJP
【FI】
H04W72/232
H04W24/10
H04W72/0453
H04L27/26 114
H04B17/24
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023576329
(86)(22)【出願日】2021-08-31
(85)【翻訳文提出日】2023-12-12
(86)【国際出願番号】 US2021048522
(87)【国際公開番号】W WO2023033813
(87)【国際公開日】2023-03-09
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】593096712
【氏名又は名称】インテル コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】100107766
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠重
(74)【代理人】
【識別番号】100070150
【弁理士】
【氏名又は名称】伊東 忠彦
(74)【代理人】
【識別番号】100135079
【弁理士】
【氏名又は名称】宮崎 修
(74)【代理人】
【識別番号】100135105
【弁理士】
【氏名又は名称】渡邊 直満
(72)【発明者】
【氏名】ダビドフ,アレクセイ
(72)【発明者】
【氏名】セングプタ,アヴィク
(72)【発明者】
【氏名】マンダル,ビシュワラップ
(72)【発明者】
【氏名】ワン,グオトン
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067DD17
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
(57)【要約】
単一のダウンリンク制御情報(DCI)を使用する複数のユーザ機器(UE)のためのチャネル状態情報(CSI)参照信号(RS)トリガのためのシステム、装置、方法及びコンピュータ可読媒体が提供される。いくつかの実施形態では、新たな無線ネットワーク一時識別子(RNTI)が、複数のUEのためのCSI-RS伝送のトリガを示すために使用されてもよい。さらに或いは代替として、複数のUEのためのCSI-RSトリガをサポートする新たなDCIフォーマットが使用されてもよい。本明細書で説明する技術は、従来の技術と比較して低減されたDCIオーバーヘッドを提供し得る。他の実施形態が記載され特許請求されてもよい。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
1つ以上のプロセッサによって実行されると、ユーザ機器(UE)に、
次世代ノードB(gNB)から、複数のUEのための非周期的チャネル状態情報(CSI)参照信号(RS)をトリガするためのダウンリンク制御情報(DCI)のための構成情報を受信させ、
前記DCIを受信させ、
前記DCI及び前記構成情報に基づいて前記非周期的CSI-RSを受信させる命令を含むプログラム。
【請求項2】
前記非周期的CSI-RSは、第1の非周期的CSI-RSであり、前記DCIは、前記第1の非周期的CSI-RSを含むそれぞれの非周期的CSI-RSをトリガするための複数のビットのブロックを含み、前記構成情報は、前記複数のビットのブロックのうち、前記UEが割り当てられる第1のブロックを示す、請求項1に記載のプログラム。
【請求項3】
前記第1のブロックは、前記第1の非周期的CSI-RSに関連付けられたトリガされたCSI-RSリソースを示す、請求項2に記載のプログラム。
【請求項4】
前記トリガされたCSI-RSリソースは、CSI-RS反復又はトラッキング参照信号情報(trs-info)のためのCSI-RSリソースセットである、請求項3に記載のプログラム。
【請求項5】
前記第1のブロックは、前記第1の非周期的CSI-RSが伝送されるコンポーネントキャリアを示す、請求項2に記載のプログラム。
【請求項6】
前記第1のブロックは、前記第1の非周期的CSI-RSに関連付けられたサウンディング参照信号(SRS)のための情報を更に含み、前記命令は、実行されると、前記UEに、前記情報に基づいて伝送するために前記SRSを更に符号化させる、請求項2に記載のプログラム。
【請求項7】
前記構成情報は、前記複数のUEのための前記非周期的CSI-RSをトリガするために使用される無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を構成する、請求項1に記載のプログラム。
【請求項8】
前記DCIは、DCIフォーマット0_1又はDCIフォーマット0_2を有する、請求項7に記載のプログラム。
【請求項9】
前記DCIは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送が前記DCIによってスケジューリングされないことを示すアップリンク(UL)共有チャネル(SCH)インジケータを含む、請求項7に記載のプログラム。
【請求項10】
1つ以上のプロセッサによって実行されると、次世代ノードB(gNB)に、
複数のユーザ機器(UE)への伝送のために、前記複数のUEのための1つ以上の非周期的チャネル状態情報(CSI)参照信号(RS)をトリガするためのダウンリンク制御情報(DCI)を符号化させ、
前記DCIに基づいて伝送するために前記1つ以上の非周期的CSI-RSを符号化させる命令を含むプログラム。
【請求項11】
前記1つ以上の非周期的CSI-RSは、複数の非周期的CSI-RSであり、前記DCIは、それぞれの非周期的CSI-RSをトリガするための複数のビットのブロックを含む、請求項10に記載のプログラム。
【請求項12】
前記命令は、実行されると、前記gNBに、前記複数のUEへの伝送のために、前記複数のUEを前記複数のビットのブロックのそれぞれのブロックに割り当てるための構成情報を更に符号化させる、請求項11に記載のプログラム。
【請求項13】
前記複数のビットのブロックの個々のブロックは、それぞれの非周期的CSI-RSに関連付けられたCSI-RSリソース又はコンポーネントキャリアのうち少なくとも1つを示す、請求項11に記載のプログラム。
【請求項14】
前記個々のブロックは、前記CSI-RSリソースを含み、前記CSI-RSリソースは、CSI-RS反復又はトラッキング参照信号情報(trs-info)のためのCSI-RSリソースセットである、請求項13に記載のプログラム。
【請求項15】
前記ビットのブロックのうち1つ以上は、対応する非周期的CSI-RSに関連付けられたサウンディング参照信号(SRS)のための情報を含む、請求項11に記載のプログラム。
【請求項16】
前記DCIは、前記複数のUEのための前記非周期的CSI-RSをトリガするために使用される無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を含む、請求項10に記載のプログラム。
【請求項17】
前記DCIは、DCIフォーマット0_1又はDCIフォーマット0_2を有する、請求項16に記載のプログラム。
【請求項18】
前記DCIは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送が前記DCIによってスケジューリングされないことを示すアップリンク(UL)共有チャネル(SCH)インジケータを含む、請求項16に記載のプログラム。
【請求項19】
ユーザ機器(UE)において実装される装置であって、
次世代ノードB(gNB)から、1つ以上のUEのそれぞれのグループのためのそれぞれの非周期的チャネル状態情報(CSI)参照信号(RS)をトリガするための複数のビットのブロックを含むダウンリンク制御情報(DCI)のための構成情報であり、前記複数のビットブロックのうち、前記UEが割り当てられた第1のブロックを示す構成情報を受信し、
第1の非周期的CSI-RSをトリガするための前記DCIを受信し、
前記DCIの前記第1のブロックに基づいて前記第1の非周期的CSI-RSを受信するためのプロセッサ回路と、
前記第1のブロックの識別子を記憶するためのメモリと
を含む装置。
【請求項20】
前記第1のブロックは、前記第1の非周期的CSI-RSに関連付けられたCSI-RSリソース又はコンポーネントキャリアのうち少なくとも1つを示す、請求項19に記載の装置。
【請求項21】
前記第1のブロックは、前記第1の非周期的CSI-RSに関連付けられたサウンディング参照信号(SRS)のための情報を更に含み、前記プロセッサ回路は、前記情報に基づいて伝送するために前記SRSを更に符号化する、請求項19に記載の装置。
【請求項22】
前記構成情報は、前記複数のUEのうち複数のUEのための前記第1の非周期的CSI-RSをトリガするために使用される無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を構成する、請求項19乃至21のうちいずれか1項に記載の装置。
【請求項23】
請求項1乃至9のうちいずれか1項に記載のプログラムを記憶した1つ以上の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項24】
請求項10乃至18のうちいずれか1項に記載のプログラムを記憶した1つ以上の非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
様々な実施形態は、概して、ワイヤレス通信の分野に関し得る。例えば、いくつかの実施形態は、グループベースのCSI-RS伝送のための技術に関し得る。
【背景技術】
【0002】
新無線(NR, new radio)は、チャネル状態情報(CSI, channel state information)報告及びビーム管理(BM, beam management)報告のためのチャネル測定をサポートするために、CSI参照信号(RS, reference signal)をサポートする。NRにおいてサポートされるCSI-RS伝送には、周期的、半永続的及び非周期的という3つのタイプが存在する。周期的CSI-RSは、無線リソース制御(RRC, radio resource control)シグナリングによって構成され、次世代ノードB(gNB, next generation NodeB)によって周期的に伝送される。半永続的CSI-RSもまた、RRCによって構成されるが、その周期的伝送は、媒体アクセス制御(MAC, media access conrol)シグナリングによってアクティブ化される。非周期的CSI-RSは、ダウンリンク制御情報(DCI, downlink control information)によってトリガされ、1つ又はいくつかのCSI-RS伝送機会に限定される。非周期的CSI-RSは、ユーザ機器(UE, user equipment)固有の方式でアップリンク(UL, uplink)DCIフォーマット0_1及び0_2によってトリガされる。
【図面の簡単な説明】
【0003】
図1】様々な実施形態によるCSI-RSのためのリソースユニットを示す。
図2】様々な実施形態による、UEのグループのためのCSI-RSトリガのためのDCIフォーマットを示す。
図3】様々な実施形態によるネットワークを示す。
図4】様々な実施形態によるワイヤレスネットワークを概略的に示す。
図5】いくつかの例示的な実施形態による、機械可読媒体又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的な機械可読記憶媒体)から命令を読み取って本明細書で議論される方法のうちいずれか1つ以上を実行できるコンポーネントを示すブロック図である。
図6】本明細書で議論される様々な実施形態を実施するための例示的な手順を示す。
図7】本明細書で議論される様々な実施形態を実施するための他の例示的な手順を示す。
【発明を実施するための形態】
【0004】
以下の詳細な説明は、添付の図面を参照する。同じ或いは同様の要素を識別するために、異なる図面において同じ参照番号が使用されることがある。以下の説明では、限定ではなく説明の目的で、特定の構造、アーキテクチャ、インタフェース、技術等のようなの特定の詳細が、様々な実施形態の様々な態様の完全な理解を提供するために記載されている。しかし、様々な実施形態の様々な態様が、これらの特定の詳細から逸脱する他の実施例において実施されてもよいことは、本開示の利益を有する当業者にとって明らかである。特定の場合、周知のデバイス、回路及び方法の説明は、様々な実施形態の説明を不必要な詳細で不明瞭にしないように省略される。本文書の目的で、「A又はB」という用語は、(A)、(B)又は(A及びB)を意味する。
【0005】
本明細書の様々な実施形態は、単一のDCIを使用する複数のUEのためのCSI-RSトリガのための技術を提供する。いくつかの実施形態では、新たな無線ネットワーク一時識別子(RNTI, radio network temporary identifier)が、複数のUEのためのCSI-RS伝送のトリガを示すために使用されてもよい。さらに或いは代替として、複数のUEのためのCSI-RSトリガをサポートする新たなDCIフォーマットが使用されてもよい。本明細書で議論される技術は、従来の技術と比較して低減されたDCIオーバーヘッドを提供し得る。
【0006】
NRは、CSI報告及びビーム管理(BM, beam management)報告のためのチャネル測定をサポートするためにCSI-RSをサポートする。CSI-RSリソースは、隣接要素の1つ以上の基本単位を含む。例えば、CSI-RSリソースは、隣接要素のサイズ(Y,Z)を有してもよく、Yはサブキャリアの数であり、Zは直交周波数分割多重(OFDM, orthogonal frequency division multiplexing)シンボルの数である。表1は、CSI-RSリソースのための基本単位とアンテナポート(AP, antenna port)多重化とのサポートされる組み合わせを示す。CDMは符号分割多重を示し、FDは周波数領域(例えば、FD-CDM)を示し、TDは時間領域を示す。
【0007】
【表1】
図1は、CSI-RSリソースの構築に使用される基本単位を示す。いくつかの実施形態では、リソースユニットは、周波数領域において隣接しなくてもよい。CSI-RSは、N=1、2又は4個のOFDMシンボルを占有してもよい。複数のシンボルがCSI-RS伝送のために使用される場合、占有されるREは、全ての使用されるOFDMシンボルについて同じである。
【0008】
現在のNR仕様は、3つのタイプのCSI-RS伝送、すなわち、周期的、半永続的及び非周期的をサポートする。周期的CSI-RSは、RRCシグナリングによって構成され、gNBによって周期的に伝送される。半永続的CSI-RSもまた、RRCによって構成されるが、その周期的伝送はMACシグナリングによってアクティブ化される。非周期的CSI-RSは、DCIによってトリガされ、1つ又はいくつかのCSI-RS伝送機会に限定される。非周期的CSI-RSは、ユーザ機器(UE, user equipment)固有の方式でUL DCIフォーマット0_1及び0_2によってトリガされる。
【0009】
したがって、現在の仕様は、CSI-RSがUE固有の方式でトリガされることを可能にするだけであり、複数のUEのためのCSI-RS伝送のトリガをサポートしない。
【0010】
本明細書の様々な実施形態は、単一のDCIを使用する複数のUEのためのCSI-RSトリガのための技術を提供する。いくつかの実施形態では、新たな無線ネットワーク一時識別子(RNTI, radio network temporary identifier)が、複数のUEのためのCSI-RS伝送のトリガを示すために使用されてもよい。さらに或いは代替として、複数のUEのためのCSI-RSトリガをサポートする新たなDCIフォーマットが使用されてもよい。本明細書で議論される技術は、従来の技術と比較して低減されたDCIオーバーヘッドを提供し得る。
【0011】
いくつかの実施形態では、新たなDCIフォーマットが、複数のUEのためのCSI-RSをトリガするために導入されてもよい。DCIは、CSI-RS伝送を示すための情報をUEに提供し、CSI-RSが伝送されるコンポーネントキャリア(CC, component carrier)又はCCのグループに関する情報を提供し、及び/又は1つ以上のCSI-RSリソースのようなCSI-RSに関連付けられた他の情報を示してもよい。新たなDCIフォーマットは、限定はしないが、(例えば、同じTxビーム及び/又は異なるTxビームによる)繰り返しの「オン」及び「オフ」を有するか、trs-Infoを有するか、或いは、(例えば、CSI測定のための)対応するパラメータを有さないCSI-RSのように、異なるタイプのCSI-RSリソースのトリガをサポートしてもよい。新たなDCIフォーマットはまた、対応するCSI-RSリソースに関連付けられたサウンディング参照信号(SRS, sounding reference signal)伝送の任意選択のトリガをサポートしてもよい。
【0012】
例えば、図2は、複数のビットのブロック102a~cを有する例示的なDCIフォーマット100を示す。個々のブロック102a~cは、CSI-RSをトリガするため及び/又は対応するパラメータをそれぞれの1つ以上のUEに提供するために、1つ以上のUEに対応してもよい。例えば、ブロック102a~cは、対応するセットのパラメータを示すためのトリガコードポイントを含んでもよい。
【0013】
実施形態では、UEは、gNBから構成情報を受信して、DCIフォーマット100の1つ以上のブロック102a~cにUEを割り当ててもよい。さらに或いは代替として、構成情報は、特定のブロック102a~cに関連付けられた1つ以上のCSI-RSパラメータを示してもよい。
【0014】
別の実施形態では、複数のUEのためのCSI-RSトリガをサポートするために、新たなRNTIが導入されてもよい。新たなRNTIは、上位レイヤ(例えば、gNBからUEへのRRCシグナリング)を使用して、複数のUEのセットのために構成されてもよい。RNTIは、本明細書で説明する新たなDCIとともに、及び/又は非周期的CSI-RSトリガが可能な既存のDCIフォーマット、例えば、DCIフォーマット0_2、0_1又は0_0とともに使用されてもよい。新たなRNTIを有する対応するDCIは、UL物理アップリンク共有チャネル(PUSCH, physical uplink shared channel)のないDCIフォーマットに対する更なる制限、例えば、UL-SCHインジケータ=0とともに使用されてもよい。したがって、PUSCH伝送は、DCIによってスケジューリングされなくてもよい。
【0015】
[システム及び実装]
図3図5は、開示の実施形態の態様を実装し得る様々なシステム、デバイス及びコンポーネントを示す。
【0016】
図3は、様々な実施形態によるネットワーク300を示す。ネットワーク300は、LTE又は5G/NRシステムのための3GPP(登録商標)技術仕様と整合する方法で動作してもよい。しかし、例示的な実施形態はこの点に限定されず、記載の実施形態は、将来の3GPPシステム等のような、本明細書に記載の原理から利益を得る他のネットワークに適用してもよい。
【0017】
ネットワーク300は、UE302を含んでもよく、UE302は、無線(over-the-air)接続を介してRAN304と通信するように設計されたいずれかのモバイル又は非モバイルコンピューティングデバイスを含んでもよい。UE302は、スマートフォン、タブレットコンピュータ、ウェアラブルコンピュータデバイス、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、車載インフォテインメント、車内エンターテイメントデバイス、インストルメントクラスタ、ヘッドアップディスプレイデバイス、オンボード診断デバイス、ダッシュトップモバイル機器、モバイルデータ端末、電子エンジン管理システム、電子/エンジン制御ユニット、電子/エンジン制御モジュール、組み込みシステム、センサ、マイクロコントローラ、制御モジュール、エンジン管理システム、ネットワーク化アプライアンス、マシンタイプ通信デバイス、M2M又はD2Dデバイス、IoTデバイス等でもよく、これらに限定されない。
【0018】
いくつかの実施形態では、ネットワーク300は、サイドリンクインタフェースを介して互いに直接結合された複数のUEを含んでもよい。UEは、限定されるものではないが、PSBCH、PSDCH、PSSCH、PSCCH、PSFCH等のような物理サイドリンクチャネルを使用して通信するM2M/D2Dデバイスでもよい。
【0019】
いくつかの実施形態では、UE702は、無線接続を介してAP306と更に通信してもよい。AP306は、WLAN接続を管理してもよく、これは、RAN304からの一部/全部のネットワークトラフィックをオフロードする役割を果たしてもよい。UE302とAP306との間の接続は、いずれかのIEEE802.11プロトコルと整合してもよく、AP306はワイヤレスフィデリティ(Wi-Fi(登録商標))ルータでもよい。いくつかの実施形態では、UE302、RAN304及びAP306は、セルラWLANアグリゲーション(例えば、LWA/LWIP)を利用してもよい。セルラWLANアグリゲーションは、セルラ無線リソースとWLANリソースとの双方を利用するようにRAN604によって構成されているUE302を含んでもよい。
【0020】
RAN304は、1つ以上のアクセスノード、例えばAN308を含んでもよい。AN308は、RRC、PDCP、RLC、MAC及びL1プロトコルを含む、アクセス層プロトコルを提供することによって、UE302のためのエアインタフェースプロトコルを終端してもよい。このように、AN308は、CN320とUE302との間のデータ/音声接続を可能にしてもよい。いくつかの実施形態では、AN308は、別個のデバイスにおいて、或いは、例えばCRAN又は仮想ベースバンドユニットプールとも呼ばれてもよい仮想ネットワークの一部としてサーバコンピュータ上で実行する1つ以上のソフトウェアエンティティとして実装されてもよい。AN308は、BS、gNB、RANノード、eNB、ng-eNB、NodeB、RSU、TRxP、TRP等と呼ばれてもよい。AN308は、マクロセルと比較して、より小さいカバレッジエリア、より小さいユーザ容量又はより高い帯域幅を有するフェムトセル、ピコセル又は他の同様のセルを提供するためのマクロセル基地局又は低電力基地局でもよい。
【0021】
RAN304が複数のANを含む実施形態では、これらは、X2インタフェース(RAN304がLTE RANである場合)又はXnインタフェース(RAN304が5G RANである場合)を介して互いに結合されてもよい。X2/Xnインタフェースは、いくつかの実施形態では制御/ユーザプレーンインタフェースに分離されてもよく、ANがハンドオーバ、データ/コンテキスト転送、モビリティ、負荷管理、干渉調整等に関する情報を通信することを可能にしてもよい。
【0022】
RAN304のANはそれぞれ、1つ以上のセル、セルグループ、コンポーネントキャリア等を管理して、UE302にネットワークアクセスのためのエアインタフェースを提供してもよい。UE302は、RAN304の同じAN又は異なるANによって提供される複数のセルに同時に接続されてもよい。例えば、UE302及びRAN304はキャリアアグリゲーションを使用して、UE302がそれぞれPcell又はScellに対応する複数のコンポーネントキャリアと接続することを可能にしてもよい。デュアルコネクティビティのシナリオでは、第1のANは、MCGを提供するマスターノードでもよく、第2のANは、SCGを提供するセカンダリノードでもよい。第1のAN/第2のANは、eNB、gNB、ng-eNB等のいずれかの組み合わせでもよい。
【0023】
RAN304は、ライセンススペクトル又はアンライセンススペクトル上でエアインタフェースを提供してもよい。アンライセンススペクトル内で動作するために、ノードは、PCell/Scellを有するCA技術に基づいて、LAA、eLAA及び/又はfeLAA機構を使用してもよい。アンライセンススペクトルにアクセスする前に、ノードは、例えばリッスン・ビフォア・トーク(LBT, listen-before-talk)プロトコルに基づいて、媒体/キャリア感知動作を実行してもよい。
【0024】
V2Xシナリオでは、UE302又はAN308は、RSUでもよく或いはRSUとして動作してもよく、RSUは、V2X通信に使用されるいずれかの輸送インフラストラクチャエンティティを示してもよい。RSUは、適切なAN又は静止(又は比較的静止)UE内に或いはこれによって実装されてもよい。UE内に或いはUEによって実装されたRSUは「UEタイプRSU」と呼ばれてもよく、eNBは「eNBタイプRSU」と呼ばれてもよく、gNBは「gNBタイプRSU」と呼ばれてもよく、以下同様である。一例では、RSUは、通過する車両UEに接続サポートを提供する、路側に位置する無線周波数回路と結合されたコンピューティングデバイスである。RSUはまた、交差点マップジオメトリ、トラフィック統計、メディア、並びに進行中の車両及び歩行者のトラフィックを感知及び制御するためのアプリケーション/ソフトウェアを記憶する内部データ記憶回路を含んでもよい。RSUは、衝突回避、トラフィック警告等のような高速イベントに必要な非常に低いレイテンシの通信を提供してもよい。さらに或いは代替として、RSUは他のセルラ/WLAN通信サービスを提供してもよい。RSUのコンポーネントは、屋外設置に適した耐候性エンクロージャ内にパッケージされてもよく、トラフィック信号コントローラ又はバックホールネットワークへの有線接続(例えばイーサネット(登録商標))を提供するためのネットワークインタフェースコントローラを含んでもよい。
【0025】
いくつかの実施形態では、RAN304は、eNB、例えばeNB312を有するLTE RAN310でもよい。LTE RAN310は、以下の特性、すなわち、15kHzのSCS、DLのためのCP-OFDM波形及びULのためのSC-FDMA波形、データのためのターボコード及び制御のためのTBCC等の特性を有するLTEエアインタフェースを提供してもよい。LTEエアインタフェースは、CSI取得及びビーム管理のためのCSI-RS、PDSCH/PDCCH復調のためのPDSCH/PDCCH DMRS、並びにUEにおけるコヒーレント復調/検出のためのセルサーチ及び初期取得、チャネル品質測定及びチャネル推定のためのCRSに依存してもよい。LTEエアインタフェースは、6GHz未満の帯域で動作してもよい。
【0026】
いくつかの実施形態では、RAN304は、gNB、例えばgNB316又はng-eNB、例えばng-eNB318を有するNG-RAN314でもよい。gNB316は、5G NRインタフェースを使用して5G対応UEと接続してもよい。gNB316は、NGインタフェースを通じて5Gコアと接続してもよく、NGインタフェースは、N2インタフェース又はN3インタフェースを含んでもよい。ng-eNB318はまた、NGインタフェースを通じて5Gコアと接続してもよいが、LTEエアインタフェースを介してUEと接続してもよい。gNB316及びng-eNB318は、Xnインタフェース上で互いに接続してもよい。
【0027】
いくつかの実施形態では、NGインタフェースは、2つの部分、すなわち、NG-RAN314のノードとUPF348との間でトラフィックデータを搬送するNGユーザプレーン(NG-U, NG user plane)インタフェース(例えば、N3インタフェース)と、NG-RAN314のノードとAMF344との間のシグナリングインタフェースであるNGコントロールプレーン(NG-C, NG control plane)インタフェース(例えば、N2インタフェース)とに分割されてもよい。
【0028】
NG-RAN314は、以下の特性、すなわち、可変SCS、DLのためのCP-OFDM、ULのためのCP-OFDM及びDFT-s-OFDM、制御のためのポーラー(polar)、反復、シンプレックス及びリード・マラーコード(Reed-Muller code)並びにデータのためのLDPCの特性を有する5G-NRエアインタフェースを提供してもよい。5G-NRエアインタフェースは、LTEエアインタフェースと同様に、CSI-RS、PDSCH/PDCCH DMRSに依存してもよい。5G-NRエアインタフェースは、CRSを使用しなくてもよいが、PBCH復調のためのPBCH DMRS、PDSCHの位相追跡のためのPTRS、時間追跡のためのトラッキング参照信号を使用してもよい。5G-NRエアインタフェースは、6GHz未満の帯域を含むFR1帯域又は24.25GHz~52.6GHzの帯域を含むFR2帯域で動作してもよい。5G-NRエアインタフェースは、PSS/SSS/PBCHを含むダウンリンクリソースグリッドのエリアであるSSBを含んでもよい。
【0029】
いくつかの実施形態では、5G-NRエアインタフェースは、様々な目的のためにBWPを利用してもよい。例えば、BWPはSCSの動的適応のために使用できる。例えば、UE302は複数のBWPで構成でき、各BWP構成は異なるSCSを有する。BWP変更がUE302に指示されると、伝送のSCSも同様に変更される。BWPの別のユースケース例は、電力節約に関連する。特に、複数のBWPは、異なるトラフィック負荷シナリオの下でのデータ伝送をサポートするように、異なる量の周波数リソース(例えば、PRB)でUE302のために構成できる。より少ない数のPRBを含むBWPは、UE302及びいくつかの場合にはgNB316における電力節約を可能にしつつ、少ないトラフィック負荷でデータ伝送に使用できる。より多くの数のPRBを含むBWPは、より高いトラフィック負荷を有するシナリオに使用できる。
【0030】
RAN304は、顧客/加入者(例えばUE302のユーザ)へのデータ及び電気通信サービスをサポートするための様々な機能を提供するネットワークエレメントを含むCN320に通信可能に結合される。CN320のコンポーネントは、1つの物理ノード又は別個の物理ノード内に実装されてもよい。いくつかの実施形態では、NFVが、CN320のネットワークエレメントによって提供される機能の一部又は全部を、サーバ、スイッチ等内の物理的な計算/記憶リソース上に仮想化するために利用されてもよい。CN320の論理的なインスタンス化は、ネットワークスライスと呼ばれてもよく、CN320の一部の論理的なインスタンス化は、ネットワークサブスライスと呼ばれてもよい。
【0031】
いくつかの実施形態では、CN320はLTE CN322でもよく、これはEPCとも呼ばれてもよい。LTE CN322は、図示のように、インタフェース(又は「参照点」)上で互いに結合されるMME324、SGW326、SGSN328、HSS330、PGW332及びPCRF334を含んでもよい。LTE CN322の要素の機能は、以下のように簡単に紹介され得る。
【0032】
MME324は、ページング、ベアラアクティブ化/非アクティブ化、ハンドオーバ、ゲートウェイ選択、認証等を容易にするために、UE302の現在位置を追跡するモビリティ管理機能を実装してもよい。
【0033】
SGW326は、RANへのS1インタフェースを終端し、RANとLTE CN322との間でデータパケットをルーティングしてもよい。SGW326は、RANノード間ハンドオーバのためのローカルモビリティアンカーポイントでもよく、また、3GPP間モビリティのためのアンカーを提供してもよい。他の役目は、合法的傍受(lawful intercept)、課金及び何らかのポリシー実施を含んでもよい。
【0034】
SGSN328は、UE302の位置を追跡し、セキュリティ機能及びアクセス制御を実行してもよい。さらに、SGSN328は、異なるRATネットワークの間のモビリティのためのEPCノード間シグナリング、MME324によって指定されるPDN及びS-GW選択、ハンドオーバのためのMME選択等を実行してもよい。MME324とSGSN328との間のS3参照点は、アイドル/アクティブ状態における3GPPアクセスネットワーク間モビリティのためのユーザ及びベアラ情報交換を可能にしてもよい。
【0035】
HSS330は、ネットワークエンティティによる通信セッションの処理をサポートするための加入関連情報を含む、ネットワークユーザのためのデータベースを含んでもよい。HSS330は、ルーティング/ローミング、認証、許可、ネーミング/アドレッシング解決、位置依存性等のためのサポートを提供できる。HSS330とMME324との間のS6a参照点は、LTE CN320へのユーザアクセスを認証/許可するための加入データ及び認証データの転送を可能にしてもよい。
【0036】
PGW332は、アプリケーション/コンテンツサーバ338を含んでもよいデータネットワーク(DN, data network)336へのSGIインタフェースを終端してもよい。PGW332は、LTE CN322とデータネットワーク336との間でデータパケットをルーティングしてもよい。PGW332は、S5参照点によってSGW326と結合されて、ユーザプレーントンネリング及びトンネル管理を容易にしてもよい。PGW332は、ポリシー実施及び課金データ収集のためのノード(例えば、PCEF)を更に含んでもよい。さらに、PGW332とデータネットワーク336との間のSGi参照点は、例えば、IMSサービスのプロビジョンのためのオペレータ外部パブリック、プライベートPDN又はオペレータ内パケットデータネットワークでもよい。PGW332は、Gx参照点を介してPCRF334と結合されてもよい。
【0037】
PCRF334は、LTE CN322のポリシー及び課金制御要素である。PCRF334は、アプリケーション/コンテンツサーバ338に通信可能に結合されて、サービスフローに対する適切なQoS及び課金パラメータを決定してもよい。PCRF332は、適切なTFT及びQCIを用いて(Gx参照点を介して)PCEFへ関連するルールをプロビジョニングしてもよい。
【0038】
いくつかの実施形態では、CN320は5GC340でもよい。5GC340は、図示のように、インタフェース(又は「参照点」)上で互いに結合されたAUSF342、AMF344、SMF346、UPF348、NSSF350、NEF352、NRF354、PCF356、UDM358及びAF360を含んでもよい。5GC340の要素の機能は以下のように簡単に紹介され得る。
【0039】
AUSF342は、UE302の認証のためのデータを記憶し、認証に関連する機能を処理してもよい。AUSF342は、様々なアクセスタイプの共通認証フレームワークを容易にしてもよい。図示のように、参照点上で5GC340の他の要素と通信することに加えて、AUSF342はNausfサービスベースのインタフェースを提示してもよい。
【0040】
AMF344は、5GC340の他の機能がUE302及びRAN304と通信し、UE302に関連するモビリティイベントに関する通知に加入することを可能にしてもよい。AMF344は、登録管理(例えば、UE302を登録するため)、接続管理、到達可能性管理、モビリティ管理、AMF関連イベントの合法的傍受、並びにアクセス認証及び許可の役目をしてもよい。AMF344は、UE302とSMF346との間でSMメッセージのためのトランスポートを提供し、SMメッセージをルーティングするためのトランスペアレントなプロキシとして機能してもよい。AMF344はまた、UE302とSMSFとの間のSMSメッセージのためのトランスポートを提供してもよい。AMF344は、AUSF342及びUE302と相互作用して、様々なセキュリティアンカー及びコンテキスト管理機能を実行してもよい。さらに、AMF344は、RAN304とAMF344との間のN2参照点を含むか或いはN2参照点でもよいRAN CPインタフェースの終端点でもよく、AMF344はNAS(N1)シグナリングの終端点でもよく、NAS暗号化及び完全性保護を実行してもよい。AMF344はまた、N3 IWFインタフェース上でのUE302とのNASシグナリングをサポートしてもよい。
【0041】
SMF346は、SM(例えば、UPF348とAN308との間のセッション確立、トンネル管理)、UE IPアドレス割り当て及び管理(任意選択の許可を含む)、UP機能の選択及び制御、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPF348におけるトラフィックステアリングの構成、ポリシー制御機能に向かうインタフェースの終端、ポリシー実施、課金及びQoSの一部の制御、(SMイベント及びLIシステムへのインタフェースのための)合法的傍受、NASメッセージのSM部分の終端、ダウンリンクデータ通知、N2上でAMF344を介してAN308に送信されるAN固有のSM情報の開始、並びにセッションのSSCモードの決定の役目をしてもよい。SMは、PDUセッションの管理を示してもよく、PDUセッション又は「セッション」は、UE302とデータネットワーク336との間のPDUの交換を提供するか或いは可能にするPDU接続サービスを示してもよい。
【0042】
UPF348は、RAT内及びRAT間モビリティのためのアンカーポイント、データネットワーク336への相互接続の外部PDUセッションポイント、及びマルチホームPDUセッションをサポートするための分岐点として機能してもよい。UPF348はまた、パケットルーティング及び転送を実行し、パケット検査を実行し、ポリシールールのユーザプレーン部分を実施し、パケットを合法的に傍受し(UP収集)、トラフィック使用報告を実行し、ユーザプレーンのためのQoS処理(例えば、パケットフィルタリング、ゲーティング、UL/DLレート実施)を実行し、アップリンクトラフィック検証(例えばSDF-to-QoSフローマッピング)を実行し、アップリンク及びダウンリンクでのトランスポートレベルパケットマーキングし、ダウンリンクパケットバッファリング及びダウンリンクデータ通知トリガを実行してもよい。UPF348は、データネットワークへのルーティングトラフィックフローをサポートするアップリンク分類器を含んでもよい。
【0043】
NSSF350は、UE302にサービスするネットワークスライスインスタンスのセットを選択してもよい。NSSF350はまた、必要な場合、許可NSSAIと、加入S-NSSAIへのマッピングを決定してもよい。NSSF350はまた、UE302にサービスするために使用されるAMFセットを決定してもよく、或いは、適切な構成に基づいて、場合によってはNRF354にクエリすることによって、候補AMFのリストを決定してもよい。UE302のためのネットワークスライスインスタンスのセットの選択は、NSSF350と相互作用することによってUE302が登録されているAMF344によってトリガされてもよく、これはAMFの変更をもたらしてもよい。NSSF350は、N22参照点を介してAMF344と相互作用してもよく、N31参照点(図示せず)を介して訪問先ネットワーク内の別のNSSFと通信してもよい。さらに、NSSF350は、Nnssfサービスベースのインタフェースを提示してもよい。
【0044】
NEF352は、第三者、内部公開(internal exposure)/再公開(re-exposure)、AF(例えば、AF360)、エッジコンピューティング又はフォグコンピューティングシステム等のための3GPPネットワーク機能によって提供されるサービス及び能力を安全に公開してもよい。このような実施形態では、NEF352は、AFを認証、許可又はスロットルしてもよい。NEF352はまた、AF360と交換される情報及び内部ネットワーク機能と交換される情報を変換してもよい。例えば、NEF352は、AFサービス識別子と内部5GC情報との間で変換してもよい。NEF352はまた、他のNFの公開された能力に基づいて他のNFからも情報を受信してもよい。この情報は、構造化データとしてNEF352において記憶されてもよく、或いは、標準化されたインタフェースを使用してデータストレージNFにおいて記憶されてもよい。次いで、記憶された情報は、NEF352によって他のNF及びAFに再公開でき、或いは、分析のような他の目的のために使用できる。さらに、NEF352は、Nnefサービスベースのインタフェースを提示してもよい。
【0045】
NRF354は、サービス発見機能をサポートし、NFインスタンスからNF発見要求を受信し、発見されたNFインスタンスの情報をNFインスタンスに提供してもよい。NRF354はまた、利用可能なNFインスタンス及びこれらのサポートされるサービスの情報を維持する。本明細書で使用されるとき、「インスタンス化する」、「インスタンス化」等の用語は、インスタンスの作成を示してもよく、「インスタンス」は、例えば、プログラムコードの実行中に発生し得るオブジェクトの具体的な発生を示してもよい。さらに、NRF354は、Nnrfサービスベースのインタフェースを提示してもよい。
【0046】
PCF356は、ポリシールールを実施するために制御プレーン機能にポリシールールを提供してもよく、また、ネットワーク挙動を管理するための統一ポリシーフレームワークをサポートしてもよい。PCF356はまた、フロントエンドを実装して、UDM358のUDRにおけるポリシー決定に関連する加入情報にアクセスしてもよい。図示のように参照点上で機能と通信することに加えて、PCF356は、Npcfサービスベースのインタフェースを提示する。
【0047】
UDM358は、ネットワークエンティティによる通信セッションの処理をサポートするために加入関連情報を処理してもよく、UE302の加入データを記憶してもよい。例えば、加入データは、UDM358とAMF344との間のN8参照点を介して通信されてもよい。UDM358は、アプリケーションフロントエンド及びUDRという2つの部分を含んでもよい。UDRは、UDM358及びPCF356のための加入データ及びポリシーデータ、及び/又はNEF352のための公開及びアプリケーションデータ(アプリケーション検出のためのPFD、複数のUE302のためのアプリケーション要求情報を含む)のための構造化データを記憶してもよい。Nudrサービスベースのインタフェースは、UDR321によって提示されて、UDM358、PCF356及びNEF352が、記憶されたデータの特定のセットにアクセスし、UDR内の関連するデータ変更の通知を読み取り、更新(例えば追加、修正)し、削除し、加入することを可能にしてもよい。UDMは、UDM-FEを含んでもよく、UDM-FEは、証明書(credential)の処理、位置管理、加入管理等を担当する。いくつかの異なるフロントエンドは、異なるトランザクションで同じユーザにサービスしてもよい。UDM-FEは、UDRに記憶された加入情報にアクセスし、認証証明書処理、ユーザ識別処理、アクセス許可、登録/モビリティ管理及び加入管理を実行する。図示のように参照点上で他のNFと通信することに加えて、UDM358はNudmサービスベースのインタフェースを提示してもよい。
【0048】
AF360は、トラフィックルーティングにおけるアプリケーションの影響を提供し、NEFへのアクセスを提供し、ポリシー制御のためにポリシーフレームワークと相互作用してもよい。
【0049】
いくつかの実施形態では、5GC340は、UE302がネットワークにアタッチされる点に地理的に近くなるようオペレータ/第三者サービスを選択することによって、エッジコンピューティングを可能にしてもよい。これは、ネットワークにおけるレイテンシ及び負荷を低減してもよい。エッジコンピューティングの実装を提供するために、5GC340は、UE302に近いUPF348を選択し、N6インタフェースを介してUPF348からデータネットワーク336へのトラフィックステアリングを実行してもよい。これは、UE加入データ、UE位置及びAF360によって提供される情報に基づいてもよい。このように、AF360は、UPF(再)選択及びトラフィックルーティングに影響を与えてもよい。オペレータの配置に基づいて、AF360が信頼できるエンティティであると考えられるとき、ネットワークオペレータは、AF360が関連するNFと直接相互作用することを許可してもよい。さらに、AF360は、Nafサービスベースのインタフェースを提示してもよい。
【0050】
データネットワーク336は、例えば、アプリケーション/コンテンツサーバ338を含む1つ以上のサーバによって提供され得る様々なネットワークオペレータサービス、インターネットアクセス又は第三者サービスを表してもよい。
【0051】
図4は、様々な実施形態によるワイヤレスネットワーク400を概略的に示す。ワイヤレスネットワーク400は、AN404とワイヤレス通信するUE402を含んでもよい。UE402及びAN404は、本明細書の他の箇所に記載された同様の名称のコンポーネントと同様であり、実質的に交換可能でもよい。
【0052】
UE402は、接続406を介してAN404と通信可能に結合されてもよい。接続406は、通信結合を可能にするためのエアインタフェースとして示されており、mmWave又は6GHz未満の周波数で動作するLTEプロトコル又は5G NRプロトコルのようなセルラ通信プロトコルと整合することができる。
【0053】
UE402は、モデムプラットフォーム410と結合されるホストプラットフォーム408を含んでもよい。ホストプラットフォーム408は、アプリケーション処理回路412を含んでもよく、アプリケーション処理回路412はモデムプラットフォーム410のプロトコル処理回路414と結合されてもよい。アプリケーション処理回路412は、アプリケーションデータをソース/シンクする、UE402のための様々なアプリケーションを実行してもよい。アプリケーション処理回路412は、アプリケーションデータをデータネットワークに送信する/アプリケーションデータをデータネットワークから受信するための1つ以上のレイヤ動作を更に実装してもよい。これらのレイヤ動作は、トランスポート(例えば、UDP)及びインターネット(例えば、IP)動作を含んでもよい。
【0054】
プロトコル処理回路414は、接続406上でデータの送信又は受信を容易にするために、1つ以上のレイヤ動作を実装してもよい。プロトコル処理回路414によって実装されるレイヤ動作は、例えばMAC、RLC、PDCP、RRC及びNAS動作を含んでもよい。
【0055】
モデムプラットフォーム410は、ネットワークプロトコルスタック内のプロトコル処理回路414によって実行されるレイヤ動作の「下」にある1つ以上のレイヤ動作を実装し得るデジタルベースバンド回路416を更に含んでもよい。これらの動作は、例えば、HARQ-ACK機能、スクランブル/デスクランブル、符号化/復号、レイヤマッピング/デマッピング、変調シンボルマッピング、受信シンボル/ビットメトリック決定、マルチアンテナポート・プリコーディング/デコーディング(空間-時間コーディング、空間-周波数コーディング又は空間コーディングのうちの1つ以上を含みんでもよい)、参照信号生成/検出、プリアンブル系列生成及び/又は復号、同期系列生成/検出、制御チャネル信号ブラインド復号及び他の関連する機能のうちの1つ以上を含むPHY動作を含んでもよい。
【0056】
モデムプラットフォーム410は、送信回路418、受信回路420、RF回路422及びRFフロントエンド(RFFE, RF front end)424を更に含んでもよく、これらは1つ以上のアンテナパネル426を含んでもよく或いは接続してもよい。簡単に言えば、送信回路418は、デジタル-アナログ変換器、ミキサ、中間周波数(IF, intermediate frequency)コンポーネント等を含んでもよく、受信回路420は、アナログ-デジタル変換器、ミキサ、IFコンポーネント等を含んでもよく、RF回路422は、低ノイズ増幅器、電力増幅器、電力追跡コンポーネント等を含んでもよく、RFFE424は、フィルタ(例えば表面/バルク音響波フィルタ)、スイッチ、アンテナチューナ、ビームフォーミングコンポーネント(例えば、位相アレイアンテナコンポーネント)等を含んでもよい。送信回路418、受信回路420、RF回路422、RFFE424及びアンテナパネル426(総称して「送信/受信コンポーネント」と呼ばれる)のコンポーネントの選択及び配置は、例えば、通信がTDMであるかFDMであるか、mmWave又は6GHz未満の周波数であるか等のような具体的な実装の詳細に特有でもよい。いくつかの実施形態では、送信/受信コンポーネントは、複数の並列送信/受信チェーンで配置されてもよく、同じ或いは異なるチップ/モジュール等に配置されてもよい。
【0057】
いくつかの実施形態では、プロトコル処理回路414は、送信/受信コンポーネントに制御機能を提供するための制御回路(図示せず)の1つ以上のインスタンスを含んでもよい。
UE受信は、アンテナパネル426、RFFE424、RF回路422、受信回路420、デジタルベースバンド回路416及びプロトコル処理回路414によって且つこれらを介して確立されてもよい。いくつかの実施形態では、アンテナパネル426は、1つ以上のアンテナパネル426の複数のアンテナ/アンテナ素子によって受信された受信ビームフォーミング信号によってAN404からの伝送を受信してもよい。
【0058】
UE送信は、プロトコル処理回路414、デジタルベースバンド回路416、送信回路418、RF回路422、RFFE424及びアンテナパネル426によって且つこれらを介して確立されてもよい。いくつかの実施形態では、UE404の送信コンポーネントは、送信されるデータに空間フィルタを適用して、アンテナパネル426のアンテナ素子によって放射される送信ビームを形成してもよい。
UE402と同様に、AN404は、モデムプラットフォーム430に結合されたホストプラットフォーム428を含んでもよい。ホストプラットフォーム428は、モデムプラットフォーム430のプロトコル処理回路434と結合されたアプリケーション処理回路432を含んでもよい。モデムプラットフォームは、デジタルベースバンド回路436、送信回路438、受信回路440、RF回路442、RFFE回路444及びアンテナパネル446を更に含んでもよい。AN404のコンポーネントは、UE402の同じ名称のコンポーネントと同様であり、実質的に交換可能でもよい。上記のようにデータ送信/受信を実行することに加えて、AN408のコンポーネントは、例えば、無線ベアラ管理、アップリンク及びダウンリンク動的無線リソース管理並びにデータパケットスケジューリングのようなRNC機能を含む、様々な論理機能を実行してもよい。
【0059】
図5は、いくつかの例示的な実施形態による、機械可読又はコンピュータ可読媒体(例えば、非一時的な機械可読記憶媒体)から命令を読み取り、本明細書で議論される方法のいずれか1つ以上を実行できるコンポーネントを示すブロック図である。具体的には、図5は、1つ以上のプロセッサ(又はプロセッサコア)510、1つ以上のメモリ/記憶デバイス520及び1つ以上の通信リソース530を含むハードウェアリソース500の概略図を示しており、これらの各々は、バス540又は他のインタフェース回路を介して通信可能に結合されてもよい。ノード仮想化(例えば、NFV)が利用される実施形態では、ハードウェアリソース500を利用するための1つ以上のネットワークスライス/サブスライスの実行環境を提供するために、ハイパーバイザ502が実行されてもよい。
【0060】
プロセッサ510は、例えば、プロセッサ512及びプロセッサ514を含んでもよい。プロセッサ510は、例えば、中央処理装置(CPU, central processing unit)、縮小命令セットコンピューティング(RISC, reduced instruction set computing)プロセッサ、複雑命令セットコンピューティング(CISC, complex instruction set computing)プロセッサ、グラフィックス処理ユニット(GPU, graphics processing unit)、ベースバンドプロセッサのようなDSP、ASIC、FPGA、無線周波集積回路(RFIC, radio-frequency integrated circuit)、他のプロセッサ(本明細書で議論されるものを含む)、又はこれらのいずれか適切な組み合わせでもよい。
【0061】
メモリ/記憶デバイス520は、メインメモリ、ディスクストレージ、又はこれらのいずれか適切な組み合わせを含んでもよい。メモリ/記憶デバイス520は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM, dynamic random access memory)、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM, static random access memory)、消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EPROM, erasable programmable read-only memory)、電気的消去可能プログラム可能読み取り専用メモリ(EEPROM, electrically erasable programmable read-only memory)、フラッシュメモリ、ソリッドステートストレージ等のようないずれかのタイプの揮発性、不揮発性及び半揮発性メモリを含んでもよいが、これらに限定されない。
【0062】
通信リソース530は、ネットワーク508を介して1つ以上の周辺デバイス504若しくは1つ以上のデータベース506又は他のネットワークエレメントと通信するための相互接続又はネットワークインタフェースコントローラ、コンポーネント又は他の適切なデバイスを含んでもよい。例えば、通信リソース530は、有線通信コンポーネント(例えば、USB、イーサネット等を介した結合のためのもの)、セルラ通信コンポーネント、NFCコンポーネント、Bluetooth(登録商標)(又はBluetooth(登録商標)低エネルギー)コンポーネント、Wi-Fi(登録商標)コンポーネント及び他の通信コンポーネントを含んでもよい。
【0063】
命令550は、ソフトウェア、プログラム、アプリケーション、アプレット、アプリ、又はプロセッサ510のうち少なくともいずれかに本明細書で議論される方法のいずれか1つ以上を実行させるための他の実行可能コードを含んでもよい。命令550は、プロセッサ510(例えば、プロセッサのキャッシュメモリ)、メモリ/記憶デバイス520又はこれらのいずれか適切な組み合わせのうちの少なくとも1つの中に完全に或いは部分的に存在してもよい。さらに、命令550のいずれかの部分は、周辺デバイス504又はデータベース506のいずれかの組み合わせからハードウェアリソース500に転送されてもよい。したがって、プロセッサ510のメモリ、メモリ/記憶デバイス520、周辺デバイス504及びデータベース506は、コンピュータ可読及び機械可読媒体の例である。
【0064】
[例示的な手順]
いくつかの実施形態では、図3図5又は本明細書のいくつかの他の図面の電子デバイス、ネットワーク、システム、チップ若しくはコンポーネント、又はこれらの一部若しくは実装は、本明細書に記載の1つ以上のプロセス、技術若しくは方法、又はこれらの一部を実行するように構成されてもよい。例えば、図6は、いくつかの実施形態によるプロセス600を示す。プロセス600は、UE又はその一部によって実行されてもよい。
【0065】
602において、プロセス600は、gNBから、複数のUEのための非周期的CSI-RSをトリガするためのDCIのための構成情報を受信することを含んでもよい。604において、プロセス600は、DCIを受信することを更に含んでもよい。606において、プロセス600は、DCI及び構成情報に基づいて非周期的CSI-RSを受信することを更に含んでもよい。
【0066】
いくつかの実施形態では、DCIは、1つ以上のUEのそれぞれのグループのためのそれぞれの非周期的CSI-RSをトリガするための複数のビットのブロックを含んでもよい。構成情報は、UEが割り当てられる複数のビットのブロックのうち1つ以上を示してもよい。さらに或いは代替として、DCIは、複数のUEのための非周期的CSI-RSをトリガするためのRNTIを含んでもよい。構成情報は、RNTIを構成してもよい。
【0067】
図7は、様々な実施形態による別のプロセス700を示しており、プロセス700は、702において、複数のUEへの伝送のために、複数のUEのための1つ以上の非周期的CSI-RSをトリガするためのDCIを符号化することを含んでもよい。704において、プロセス700は、DCIに基づいて伝送するために1つ以上の非周期的CSI-RSを符号化することを更に含んでもよい。
【0068】
いくつかの実施形態では、gNBは、DCIについての構成情報を複数のUEに伝送してもよい。いくつかの実施形態では、DCIは、1つ以上のUEのそれぞれのグループのためのそれぞれの非周期的CSI-RSをトリガするための複数のビットのブロックを含んでもよい。構成情報は、UEが割り当てられる複数のビットのブロックのうち1つ以上を示してもよい。さらに或いは代替として、DCIは、複数のUEのための非周期的CSI-RSをトリガするためのRNTIを含んでもよい。構成情報は、RNTIを構成してもよい。
【0069】
1つ以上の実施形態について、先の図面のうちの1つ以上に記載されるコンポーネントの少なくとも1つは、以下の例示的なセクションに記載されるような1つ以上の動作、技術、プロセス及び/又は方法を実行するように構成されてもよい。例えば、先の図面の1つ以上に関連して上記に説明したベースバンド回路は、以下に記載される例の1つ以上に従って動作するように構成されてもよい。別の例では、先の図面のうちの1つ以上に関連して上記に説明したUE、基地局、ネットワークエレメント等に関連付けられる回路は、以下に記載される例の1つ以上に従って動作するように構成されてもよい。
【0070】
[例]
例1は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、ユーザ機器(UE)に、次世代ノードB(gNB)から、複数のUEのための非周期的チャネル状態情報(CSI)参照信号(RS)をトリガするためのダウンリンク制御情報(DCI)のための構成情報を受信させ、DCIを受信させ、DCI及び構成情報に基づいて非周期的CSI-RSを受信させる命令を記憶した1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体(NTCRM, non-transitory computer-readable media)を含んでもよい。
【0071】
例2は、例1の1つ以上のNTCRMを含んでもよく、非周期的CSI-RSは、第1の非周期的CSI-RSであり、DCIは、第1の非周期的CSI-RSを含むそれぞれの非周期的CSI-RSをトリガするための複数のビットのブロックを含み、構成情報は、複数のビットのブロックのうち、UEが割り当てられる第1のブロックを示す。
【0072】
例3は、例2の1つ以上のNTCRMを含んでもよく、第1のブロックは、第1の非周期的CSI-RSに関連付けられたトリガされたCSI-RSリソースを示す。
【0073】
例4は、例3の1つ以上のNTCRMを含んでもよく、トリガされたCSI-RSリソースは、CSI-RS反復又はトラッキング参照信号情報(trs-info)のためのCSI-RSリソースセットである。
【0074】
例5は、例2の1つ以上のNTCRMを含んでもよく、第1のブロックは、第1の非周期的CSI-RSが伝送されるコンポーネントキャリアを示す。
【0075】
例6は、例2の1つ以上のNTCRMを含んでもよく、第1のブロックは、第1のCSI-RSに関連付けられたサウンディング参照信号(SRS)のための情報を更に含み、命令は、実行されると、UEに、情報に基づいて伝送するためにSRSを更に符号化させる。
【0076】
例7は、例1~6のいずれかの1つ以上のNTCRMを含んでもよく、構成情報は、複数のUEのための非周期的CSI-RSをトリガするために使用される無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を構成する。
【0077】
例8は、例7の1つ以上のNTCRMを含んでもよく、DCIは、DCIフォーマット0_1又はDCIフォーマット0_2を有する。
【0078】
例9は、例7の1つ以上のNTCRMを含んでもよく、DCIは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送がDCIによってスケジューリングされないことを示すアップリンク(UL)共有チャネル(SCH)インジケータを含む。
【0079】
例10は、1つ以上のプロセッサによって実行されると、次世代ノードB(gNB)に、複数のユーザ機器(UE)への伝送のために、複数のUEのための1つ以上の非周期的チャネル状態情報(CSI)参照信号(RS)をトリガするためのダウンリンク制御情報(DCI)を符号化させ、DCIに基づいて伝送するために1つ以上の非周期的CSI-RSを符号化させる命令を記憶した1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体(NTCRM)を含んでもよい。
【0080】
例11は、例10の1つ以上のNTCRMを含んでもよく、1つ以上の非周期的CSI-RSは、複数の非周期的CSI-RSであり、DCIは、それぞれの非周期的CSI-RSをトリガするための複数のビットのブロックを含む。
【0081】
例12は、例11の1つ以上のNTCRMを含んでもよく、命令は、実行されると、gNBに、複数のUEへの伝送のために、複数のUEを複数のビットのブロックのそれぞれのブロックに割り当てるための構成情報を更に符号化させる。
【0082】
例13は、例11の1つ以上のNTCRMを含んでもよく、複数のビットのブロックの個々のブロックは、それぞれの非周期的CSI-RSに関連付けられたCSI-RSリソース又はコンポーネントキャリアのうち少なくとも1つを示す。
【0083】
例14は、例13の1つ以上のNTCRMを含んでもよく、個々のブロックは、CSI-RSリソースを含み、CSI-RSリソースは、CSI-RS反復又はトラッキング参照信号情報(trs-info)のためのCSI-RSリソースセットである。
【0084】
例15は、例11の1つ以上のNTCRMを含んでもよく、ビットのブロックのうち1つ以上は、対応する非周期的CSI-RSに関連付けられたサウンディング参照信号(SRS)のための情報を含む。
【0085】
例16は、例10~15のいずれかの1つ以上のNTCRMを含んでもよく、DCIは、複数のUEのための非周期的CSI-RSをトリガするために使用される無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を含む。
【0086】
例17は、例16の1つ以上のNTCRMを含んでもよく、DCIは、DCIフォーマット0_1又はDCIフォーマット0_2を有する。
【0087】
例18は、例16の1つ以上のNTCRMを含んでもよく、DCIは、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)伝送がDCIによってスケジューリングされないことを示すアップリンク(UL)共有チャネル(SCH)インジケータを含む。
【0088】
例19は、ユーザ機器(UE)において実装される装置を含んでもよく、当該装置は、次世代ノードB(gNB)から、1つ以上のUEのそれぞれのグループのためのそれぞれの非周期的チャネル状態情報(CSI)参照信号(RS)をトリガするための複数のビットのブロックを含むダウンリンク制御情報(DCI)のための構成情報であり、複数のビットブロックのうち、UEが割り当てられた第1のブロックを示す構成情報を受信し、第1の非周期的CSI-RSをトリガするためのDCIを受信し、DCIの第1のブロックに基づいて第1の非周期的CSI-RSを受信するためのプロセッサ回路を含む。プロセッサ回路は、第1のブロックの識別子を記憶するためのメモリを更に含んでもよい。
【0089】
例20は、例19の装置を含んでもよく、第1のブロックは、第1の非周期的CSI-RSに関連付けられたCSI-RSリソース又はコンポーネントキャリアのうち少なくとも1つを示す。
【0090】
例21は、例19の装置を含んでもよく、第1のブロックは、第1のCSI-RSに関連付けられたサウンディング参照信号(SRS)のための情報を更に含み、プロセッサ回路は、情報に基づいて伝送するためにSRSを更に符号化する。
【0091】
例22は、例19~21のいずれかの装置を含んでもよく、構成情報は、複数のUEのうち複数のUEのための第1の非周期的CSI-RSをトリガするために使用される無線ネットワーク一時識別子(RNTI)を構成する。
【0092】
例23は、例1~22のいずれかに記載若しくは関連する方法、又は本明細書において記載されるいずれかの他の方法若しくはプロセスの1つ以上の要素を実行するための手段を含む装置を含んでもよい。
【0093】
例24は、電子デバイスの1つ以上のプロセッサによる命令の実行の際に、電子デバイスに、例1~22のいずれかに記載若しくは関連する方法、又は本明細書に記載されるいずれかの他の方法若しくはプロセスの1つ以上の要素を実行させるための命令を含む1つ以上の非一時的なコンピュータ可読媒体を含んでもよい。
【0094】
例25は、例1~22のいずれかに記載若しくは関連する方法、又は本明細書に記載されるいずれかの他の方法若しくはプロセスの1つ以上の要素を実行するためのロジック、モジュール又は回路を含む装置を含んでもよい。
【0095】
例26は、例1~22のいずれか又はその部分若しくは一部に記載又は関連する方法、技術又はプロセスを含んでもよい。
【0096】
例27は、1つ以上のプロセッサと、1つ以上のプロセッサによって実行されると、例1~22のいずれか又はその一部に記載若しくは関連する方法、技術若しくはプロセスを1つ以上のプロセッサに実行させる命令を含む1つ以上のコンピュータ可読媒体とを含む装置を含んでもよい。
【0097】
例28は、例1~22のいずれか又はその部分若しくは一部に記載若しくは関連する信号を含んでもよい。
【0098】
例29は、例1~22のいずれか又はその部分若しくは一部に記載若しくは関連するか或いは本開示に記載されるデータグラム、パケット、フレーム、セグメント、プロトコルデータユニット(PDU)又はメッセージを含んでもよい。
【0099】
例30は、例1~22のいずれか又はその部分若しくは一部に記載若しくは関連するか或いは本開示に記載されるデータで符号化された信号を含んでもよい。
【0100】
例31は、例1~22のいずれか又はその部分若しくは一部に記載若しくは関連するか或いは本開示に記載されるデータグラム、パケット、フレーム、セグメント、プロトコルデータユニット(PDU)又はメッセージで符号化された信号を含んでもよい。
【0101】
例32は、コンピュータ可読命令を搬送する電磁信号を含んでもよく、1つ以上のプロセッサによるコンピュータ可読命令の実行は、例1~22のいずれか又はその一部に記載又は関連する方法、技術又はプロセスを1つ以上のプロセッサに実行させる。
【0102】
例33は、命令を含むコンピュータプログラムを含んでもよく、処理要素によるプログラムの実行は、例1~22のいずれか又はその一部に記載又は関連する方法、技術又はプロセスを処理要素に実行させる。
【0103】
例34は、本明細書に図示及び記載されるワイヤレスネットワークにおける信号を含んでもよい。
【0104】
例35は、本明細書に図示及び記載されるワイヤレスネットワークにおいて通信する方法を含んでもよい。
【0105】
例36は、本明細書に図示及び記載されるワイヤレス通信を提供するためのシステムを含んでもよい。
【0106】
例37は、本明細書に図示及び記載されるワイヤレス通信を提供するためのデバイスを含んでもよい。
【0107】
上記の例のいずれも、明示的に別段の定めがない限り、いずれかの他の例(又は例の組み合わせ)と組み合わされてもよい。1つ以上の実装の上記の説明は、例示及び説明を提供するが、網羅的であること、又は実施形態の範囲を開示された厳密な形式に限定することを意図するものではない。修正及び変更が上記の教示に照らして可能であるか、或いは、様々な実施形態の実施から獲得され得る。
【0108】
[用語]
本明細書で異なるように使用されない限り、用語、定義及び略語は、3GPP TR21.905 v16.0.0(2019-06)において定義される用語、定義及び略語と整合するものでもよい。本文書の目的のために、以下の略語が、本明細書で議論される例及び実施形態に適用されてもよい。
【0109】
本文書の目的で、以下の用語及び定義は、本明細書で議論される例及び実施形態に適用可能である。
【0110】
本明細書で使用される「回路」という用語は、記載の機能を提供するように構成された、電子回路、論理回路、プロセッサ(共有、専用又はグループ)及び/又はメモリ(共有、専用又はグループ)、特定用途向け集積回路(ASIC, Application Specific Integrated Circuit)、フィールドプログラマブルデバイス(FPD, field-programmable device)(例えば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA, field-programmable gate array)、プログラマブルロジックデバイス(PLD, programmable logic device)、複合PLD(CPLD, complex PLD)、大容量PLD(HCPLD, high-capacity PLD)、構造化ASIC又はプログラマブルSoC)、デジタルシグナルプロセッサ(DSP, digital signal processor)等のようなハードウェアコンポーネントを示すか、これらの一部であるか、或いは、これらを含む。いくつかの実施形態では、回路は、記載の機能の少なくともいくつかを提供するように1つ以上のソフトウェア又はファームウェアプログラムを実行してもよい。「回路」という用語はまた、1つ以上のハードウェア要素(又は電気若しくは電子システムで使用される回路の組み合わせ)と、そのプログラムコードの機能を実行するために使用されるプログラムコードとの組み合わせを示してもよい。これらの実施形態では、ハードウェア要素とプログラムコードの組み合わせは、特定のタイプの回路と呼ばれてもよい。
【0111】
本明細書で使用される「プロセッサ回路」という用語は、一連の算術演算若しくは論理演算を順次且つ自動的に実行できるか、或いは、デジタルデータを記録、記憶及び/又は転送できる回路を示すか、その一部であるか、或いはこれを含む。処理回路は、命令を実行するための1つ以上の処理コアと、プログラム及びデータ情報を記憶するための1つ以上のメモリ構造とを含んでもよい。「プロセッサ回路」という用語は、1つ以上のアプリケーションプロセッサ、1つ以上のベースバンドプロセッサ、物理中央処理装置(CPU, central processing unit)、シングルコアプロセッサ、デュアルコアプロセッサ、トリプルコアプロセッサ、クワッドコアプロセッサ、及び/又はプログラムコード、ソフトウェアモジュール及び/又は機能プロセスのようなコンピュータ実行可能命令を実行するか或いは他の方法で動作させることができるいずれかの他のデバイスを示してもよい。処理回路は、より多くのハードウェアアクセラレータを含んでもよく、これらはマイクロプロセッサ、プログラム可能処理デバイス等でもよい。1つ以上のハードウェアアクセラレータは、例えば、コンピュータビジョン(CV, computer vision)及び/又は深層学習(DL, deep learning)アクセラレータを含んでもよい。「アプリケーション回路」及び/又は「ベースバンド回路」という用語は、「プロセッサ回路」と同義と考えられてもよく、「プロセッサ回路」と呼ばれてもよい。
【0112】
本明細書で使用される「インタフェース回路」という用語は、2つ以上のコンポーネント又はデバイスの間で情報の交換を可能にする回路を示すか、その一部であるか、或いは、これを含む。「インタフェース回路」という用語は、1つ以上のハードウェアインタフェース、例えば、バス、I/Oインタフェース、周辺コンポーネントインタフェース、ネットワークインタフェースカード等を示してもよい。
【0113】
本明細書で使用される「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、無線通信能力を有するデバイスを示してもよく、通信ネットワークにおけるネットワークリソースの遠隔ユーザを記述してもよい。「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、クライアント、モバイル、モバイルデバイス、モバイル端末、ユーザ端末、モバイルユニット、移動局、モバイルユーザ、加入者、ユーザ、遠隔局、アクセスエージェント、ユーザエージェント、受信機、無線機器、再構成可能無線装置、再構成可能モバイルデバイス等と同義と考えられてもよく、或いは、そのように呼ばれてもよい。さらに、「ユーザ機器」又は「UE」という用語は、いずれかのタイプの無線/有線デバイス、又は無線通信インタフェースを含むいずれかのコンピューティングデバイスを含んでもよい。
【0114】
本明細書で使用される「ネットワークエレメント」という用語は、有線又は無線通信ネットワークサービスを提供するために使用される物理的又は仮想化された装置及び/又はインフラストラクチャを示す。「ネットワークエレメント」という用語は、ネットワーク接続されたコンピュータ、ネットワーキングハードウェア、ネットワーク装置、ネットワークノード、ルータ、スイッチ、ハブ、ブリッジ、無線ネットワークコントローラ、RANデバイス、RANノード、ゲートウェイ、サーバ、仮想化されたVNF、NFVI等と同義と考えられてもよい。
【0115】
本明細書で使用される「コンピュータシステム」という用語は、いずれかのタイプの相互接続された電子デバイス、コンピュータデバイス又はこれらのコンポーネントを示す。さらに、「コンピュータシステム」及び/又は「システム」という用語は、互いに通信可能に結合されたコンピュータの様々なコンポーネントを示してもよい。さらに、「コンピュータシステム」及び/又は「システム」という用語は、互いに通信可能に結合され且つコンピューティング及び/又はネットワークリソースを共有するように構成された複数のコンピュータデバイス及び/又は複数のコンピューティングシステムを示してもよい。
【0116】
本明細書で使用される「アプライアンス」、「コンピュータアプライアンス」等という用語は、特定のコンピューティングリソースを提供するように特に設計されたプログラムコード(例えば、ソフトウェア又はファームウェア)を有するコンピュータデバイス又はコンピュータシステムを示す。「仮想アプライアンス」は、コンピュータアプライアンスを仮想化又はエミュレートするか、或いは、他の方法で特定のコンピューティングリソースを提供するために専用となるハイパーバイザ搭載デバイスによって実装される仮想マシンイメージである。
【0117】
本明細書で使用される「リソース」という用語は、コンピュータデバイス、機械デバイス、メモリ空間、プロセッサ/CPUの時間、プロセッサ/CPUの使用、プロセッサ及びアクセラレータの負荷、ハードウェアの時間又は使用、電力、入出力操作、ポート又はネットワークソケット、チャネル/リンクの割り当て、スループット、メモリの使用、ストレージ、ネットワーク、データベース及びアプリケーション、ワークロードユニット等のような、物理的又は仮想的なデバイス、コンピューティング環境内の物理的又は仮想的なコンポーネント、及び/又は特定のデバイス内の物理的又は仮想的なコンポーネントを示す。「ハードウェアリソース」は、物理的なハードウェア要素によって提供される計算、ストレージ及び/又はネットワークリソースを示してもよい。「仮想化リソース」は、仮想化インフラストラクチャによってアプリケーション、デバイス、システム等に提供される計算、ストレージ及び/又はネットワークリソースを示してもよい。「ネットワークリソース」又は「通信リソース」という用語は、通信ネットワークを介してコンピュータデバイス/システムによってアクセス可能なリソースを示してもよい。「システムリソース」という用語は、サービスを提供するためのいずれかの種類の共有エンティティを示してもよく、コンピューティング及び/又はネットワークリソースを含んでもよい。システムリソースは、サーバを通じてアクセス可能な一貫した機能、ネットワークデータオブジェクト又はサービスのセットと考えられてもよく、このようなシステムリソースは、単一のホスト又は複数のホストに存在し、明確に識別可能である。
【0118】
本明細書で使用される「チャネル」という用語は、データ又はデータストリームを通信するために使用される、有形又は無形のいずれかの伝送媒体を示す。「チャネル」という用語は、「通信チャネル」、「データ通信チャネル」、「伝送チャネル」、「データ伝送チャネル」、「アクセスチャネル」、「データアクセスチャネル」、「リンク」、「データリンク」、「キャリア」、「無線周波数キャリア」、及び/又はデータが通信される経路又は媒体を示す他の同様の用語と同義でもよく、及び/又はこれらと等価でもよい。さらに、本明細書で使用される「リンク」という用語は、情報を送受信する目的のRATを通じた2つのデバイスの間の接続を示す。
【0119】
本明細書で使用される「インスタンス化する」、「インスタンス化」等の用語は、インスタンスの作成を示す。「インスタンス」はまた、オブジェクトの具体的な発生を示し、これは、例えば、プログラムコードの実行中に生じてもよい。
【0120】
「結合される」、「通信的に結合される」という用語は、これらの派生語と共に本明細書で使用される。「結合される」という用語は、2つ以上の要素が互いに直接的に物理的又は電気的に接触していることを意味してもよく、2つ以上の要素が互いに間接的に接触するが依然として互いに協働又は相互作用することを意味してもよく、及び/又は、互いに結合されていると言われる要素の間に1つ以上の他の要素が結合又は接続されることを意味してもよい。「直接的に結合される」という用語は、2つ以上の要素が互いに直接的に接触していることを意味してもよい。「通信可能に結合される」という用語は、有線又は他の相互接続接続を通じたもの、無線通信チャネル又はリンクを通じたもの等を含み、通信手段によって2つ以上の要素が互いに接触していてもよいことを意味してもよい。
【0121】
「情報要素」という用語は、1つ以上のフィールドを含む構造的要素を示す。「フィールド」という用語は、情報要素の個々の内容、又は内容を含むデータ要素を示す。
【0122】
「SMTC」という用語は、SSB-MeasurementTimingConfigurationによって構成されるSSBベースの測定タイミング構成を示す。
【0123】
「SSB」という用語は、SS/PBCHブロックを示す。
【0124】
「プライマリセル」という用語は、UEが初期接続確立手順を実行するか、或いは、接続再確立手順を開始する、プライマリ周波数で動作するMCGセルを示す。
【0125】
「プライマリSCGセル」という用語は、DC動作のための同期を伴う再構成手順を実行するときにUEがランダムアクセスを実行するSCGセルを示す。
【0126】
「セカンダリセル」という用語は、CAで構成されたUEのための特殊セルの上に更なる無線リソースを提供するセルを示す。
【0127】
「セカンダリセルグループ」という用語は、DCで構成されたUEについて、PSCell及びゼロ以上のセカンダリセルを含むサービングセルのサブセットを示す。
【0128】
「サービングセル」という用語は、CA/DCで構成されていないRRC_CONNECTEDのUEのためのプライマリセルを示し、プライマリセルを構成する1つのサービングセルのみが存在する。
【0129】
「サービングセル」という用語は、CA/で構成されたRRC_CONNECTEDのUEのための特殊セル及び全てのセカンダリセルを含むセルのセットを示す。
【0130】
「特殊セル」という用語は、DC動作の場合のMCGのPCセル又はSCGのPSCellを示し、そうでない場合、「特殊セル」という用語は、Pセルを示す。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
【国際調査報告】