(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】表示モジュール及び表示装置
(51)【国際特許分類】
F21S 2/00 20160101AFI20240829BHJP
G02F 1/13357 20060101ALI20240829BHJP
F21Y 115/10 20160101ALN20240829BHJP
【FI】
F21S2/00 435
G02F1/13357
F21Y115:10
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2023577612
(86)(22)【出願日】2022-08-05
(85)【翻訳文提出日】2023-12-15
(86)【国際出願番号】 CN2022110481
(87)【国際公開番号】W WO2023029879
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】202111016285.4
(32)【優先日】2021-08-31
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510280589
【氏名又は名称】京東方科技集團股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BOE TECHNOLOGY GROUP CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.10 Jiuxianqiao Rd.,Chaoyang District,Beijing 100015,CHINA
(71)【出願人】
【識別番号】512116114
【氏名又は名称】北京京▲東▼方▲顯▼示技▲術▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】BEIJING BOE DISPLAY TECHNOLOGY CO.,LTD.
【住所又は居所原語表記】No.118 Jinghaiyilu,BDA,Beijing 100176,P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】100070024
【氏名又は名称】松永 宣行
(74)【代理人】
【識別番号】100195257
【氏名又は名称】大渕 一志
(72)【発明者】
【氏名】賈 媛
(72)【発明者】
【氏名】任 ▲ジン▼睿
【テーマコード(参考)】
2H391
3K244
【Fターム(参考)】
2H391AA15
2H391AB04
2H391AC23
2H391EA05
3K244AA01
3K244BA03
3K244BA08
3K244BA11
3K244BA48
3K244CA03
3K244DA01
3K244DA13
3K244EA02
3K244EA12
3K244ED25
3K244GA01
3K244GA02
3K244GA04
(57)【要約】
本開示は、表示モジュール及び表示装置を提供する。前記表示モジュールにおける光源が発する光線は、色変換フィルム層と光学フィルム材を透過して表示パネルに入射することができ、光学フィルム材は、フィルム材固定側に固定し、補償構造の色変換フィルム層に向かう側には、中央領域及び中央領域を囲む周辺領域が含まれ、表示パネルの出光面が位置する平面への中央領域の正射影は、表示パネルの表示領域と重なり合い、表示パネルの出光面が位置する平面への周辺領域の正射影は、表示パネルの非表示領域と少なくとも部分的にオーバラップし、周辺領域に蛍光材料層が設けられ、蛍光材料層は、光源からの光線を吸収し、ターゲット光線を放射し、少なくとも一部の蛍光材料層は、中央領域まで延在する。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
フィルム材固定側と非フィルム材固定側を含む表示モジュールであって、
光源、及び、順次積層して設けられた補償構造、色変換フィルム層、光学フィルム材及び表示パネルをさらに含み、
前記光源が発する光線は、前記色変換フィルム層と前記光学フィルム材を透過して前記表示パネルに入射することができ、
前記光学フィルム材は、前記フィルム材固定側に固定し、
前記補償構造の前記色変換フィルム層に向かう側には、中央領域と、前記中央領域を囲む周辺領域とが含まれ、前記表示パネルの出光面が位置する平面への前記中央領域の正射影は、前記表示パネルの表示領域と重なり合い、前記表示パネルの出光面が位置する平面への前記周辺領域の正射影は、前記表示パネルの非表示領域と少なくとも部分的にオーバラップし、
前記周辺領域に蛍光材料層が設けられ、前記蛍光材料層は、前記光源からの光線を吸収し、ターゲット光線を放射し、少なくとも一部の前記蛍光材料層は、前記中央領域まで延在し、
前記表示パネルに平行な方向において、前記フィルム材固定側に位置する蛍光材料層の、その近接する中央領域の境界に垂直な方向での最小幅は、前記非フィルム材固定側に位置する蛍光材料層の、その近接する中央領域の境界に垂直な方向での最小幅よりも小さい、表示モジュール。
【請求項2】
前記光源は、
導光板とランプバーを含み、前記導光板は、対向する第1表面と第2表面、及び、前記第1表面と前記第2表面との間に位置する側面を含み、前記ランプバーは、前記導光板の側面に位置し、前記ランプバーが発する光線は、前記導光板の側面から前記導光板に入射し、
前記色変換フィルム層は、前記導光板の第1表面に位置し、前記光学フィルム材は、前記色変換フィルム層の前記導光板とは反対側に位置し、
前記補償構造は、反射シートを含み、前記反射シートは、前記導光板の第2表面に位置し、前記反射シートの前記周辺領域に前記蛍光材料層が設けられている
請求項1に記載の表示モジュール。
【請求項3】
前記光源は、ランププレートを含み、前記ランププレートは、前記色変換フィルム層の前記光学フィルム材とは反対側に位置し、前記ランププレートは、前記補償構造として多重化されている
請求項1に記載の表示モジュール。
【請求項4】
前記蛍光材料層は、インクと蛍光体粉末との混合材料層を含み、前記インクと前記蛍光体粉末との質量百分率は、100/24.5~100/40.5である
請求項1~3のいずれか1項に記載の表示モジュール。
【請求項5】
前記インクと前記蛍光体粉末との質量百分率は、100/24.5~100/25.5である
請求項4に記載の表示モジュール。
【請求項6】
前記色変換フィルム層に垂直な方向での前記蛍光材料層の厚さは、5μm~6μmである
請求項1~3のいずれか1項に記載の表示モジュール。
【請求項7】
前記蛍光材料層は、固定側部分を含み、前記固定側部分は、前記フィルム材固定側に位置し、前記固定側部分は、前記周辺領域のみに位置する
請求項2に記載の表示モジュール。
【請求項8】
前記蛍光材料層は、非固定側部分を含み、前記非固定側部分は、前記非フィルム材固定側に位置し、前記非固定側部分は、前記周辺領域と前記中央領域に位置する
請求項7に記載の表示モジュール。
【請求項9】
前記表示領域の形状は、矩形状を含み、前記導光板の前記第1表面と前記第2表面の輪郭は、矩形状であり、
前記導光板は、順次首尾が接する第1側面、第2側面、第3側面及び第4側面を含み、前記第1側面は、前記フィルム材固定側に位置し、前記第2側面、前記第3側面及び前記第4側面は、いずれも、前記非フィルム材固定側に位置し、
前記非固定側部分は、第2部分、第3部分及び第4部分を含み、前記第2部分は、前記第2側面に近接し、前記第3部分は、前記第3側面に近接し、前記第4部分は、前記第4側面に近接する
請求項8に記載の表示モジュール。
【請求項10】
前記表示領域の形状は、矩形状であり、前記表示領域は、長境界と幅境界を含み、前記フィルム材固定側と前記長境界は、同じ側に位置し、前記中央領域では、前記第2部分の最小幅は、前記第3部分の最小幅より大きく、前記第4部分の最小幅は、前記第3部分の最小幅より大きい
請求項9に記載の表示モジュール。
【請求項11】
前記蛍光材料層のレイアウト密度は、前記周辺領域から前記中央領域に向かう方向に沿って低下する
請求項9に記載の表示モジュール。
【請求項12】
前記固定側部分は、第1レイアウト領域と第2レイアウト領域を含み、
前記第1レイアウト領域における前記固定側部分のレイアウト密度m1は、m1≧80%を満たし、前記第2レイアウト領域における前記固定側部分のレイアウト密度m2は、30%≦m2≦50%を満たし、
前記第2レイアウト領域の前記中央領域に近接した境界は、前記中央領域の境界と重なり合い、前記第2レイアウト領域は、前記中央領域と前記第1レイアウト領域との間に位置し、前記第2レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界は、前記第1レイアウト領域の前記中央領域に近接した境界と重なり合う
請求項11に記載の表示モジュール。
【請求項13】
前記第3部分は、順次配列された第3レイアウト領域、第4レイアウト領域及び第5レイアウト領域を含み、
前記第3レイアウト領域における前記第3部分のレイアウト密度m3は、m3≧80%を満たし、前記第4レイアウト領域における前記第3部分のレイアウト密度m4は、30%≦m4≦50%を満たし、前記第5レイアウト領域における前記第3部分のレイアウト密度m5は、15%≦m5≦25%を満たし、
前記第3レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光板における前記第3レイアウト領域と同じ側に位置する導光境界と、の間の最小距離d1は、d1≦1.5mmを満たし、
前記第4レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d2は、1.5mm<d2≦5mmを満たし、
前記第5レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d3は、5mm<d3≦9mmを満たす
請求項11に記載の表示モジュール。
【請求項14】
前記第2部分は、順次配列された第6レイアウト領域、第7レイアウト領域、第8レイアウト領域及び第9レイアウト領域を含み、
前記第6レイアウト領域における前記第2部分のレイアウト密度m6は、m6≧80%を満たし、前記第7レイアウト領域における前記第2部分のレイアウト密度m7は、30%≦m7≦50%を満たし、前記第8レイアウト領域における前記第2部分のレイアウト密度m8は、15%≦m8≦25%を満たし、前記第9レイアウト領域における前記第2部分のレイアウト密度m9は、5%≦m9<15%を満たし、
前記第6レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光板における該第6レイアウト領域と同じ側に位置する導光境界と、の間の最小距離d4は、d4≦1.5mmを満たし、
前記第7レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d5は、1.5mm<d5≦5mmを満たし、
前記第8レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d6は、5mm<d6≦9mmを満たし、
前記第9レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d7は、9mm<d7≦11mmを満たし、
前記第4部分と前記第2部分のレイアウト方式は、同じである
請求項11に記載の表示モジュール。
【請求項15】
前記表示モジュールは、さらに中枠を含み、前記中枠は、少なくとも前記非フィルム材固定側を囲むように設けられ、
前記中枠は、前記導光板の一部のエッジを覆い、
前記色変換フィルム層は、失効部分を含み、前記非フィルム材固定側において、前記失効部分の前記導光板への正射影は、前記中枠の前記導光板への正射影の内部に位置する
請求項9に記載の表示モジュール。
【請求項16】
前記導光板に平行な方向において、前記失効部分の最小幅は、1mm~1.5mmである
請求項15に記載の表示モジュール。
【請求項17】
前記光学フィルム材は、プリズム層と輝度向上フィルムを含み、前記プリズム層は、前記色変換フィルム層と前記輝度向上フィルムとの間に位置し、前記非フィルム材固定側において、前記プリズム層の前記色変換フィルム層への正射影及び/又は前記輝度向上フィルムの前記色変換フィルム層への正射影は、前記失効部分とオーバラップしない
請求項15に記載の表示モジュール。
【請求項18】
前記表示モジュールは、さらに中枠を含み、前記中枠は、前記導光板側面に位置する第1部分、及び、前記第1表面の少なくとも一部のエッジを覆う第2部分を含み、前記蛍光材料層におけるターゲット部分の幅Xは、X=X1+X2+X3を満たし、
X1は、
【数1】
を満たし、
Yは、前記表示パネルに垂直な方向において、前記表示パネルと前記色変換フィルム層との間の距離であり、d1は、前記ターゲット部分が位置する側において、前記色変換フィルム層の境界が前記プリズム層の境界を超えた幅であり、d2は、前記表示パネルに垂直な方向において、前記光学フィルム材全体の厚さであり、
X2は、
【数2】
を満たし、
Lは、前記ターゲット部分が位置する側での前記表示モジュールにおける表示パネルを除く構造の実測輝度であり、
X3は、前記ターゲット部分が位置する側において、前記反射シートの反射面に平行な方向において、前記ターゲット部分が位置する側での前記中央領域の境界に垂直な方向において、前記中枠の最大幅であり、
前記ターゲット部分は、前記固定側部分、前記第2部分、前記第3部分、前記第4部分のうちのいずれか1つを含む
請求項9に記載の表示モジュール。
【請求項19】
前記反射シートの反射面に平行な方向において、前記ターゲット部分が位置する側での前記中央領域の境界に垂直な方向において、前記中枠の最大幅は、8mm以下である
請求項18に記載の表示モジュール。
【請求項20】
前記導光板は、前記少なくとも一部のエッジが位置する側にターゲット境界を有し、前記導光板に平行で前記ターゲット境界に垂直な方向において、前記少なくとも一部のエッジの幅は、10mm以下である
請求項18に記載の表示モジュール。
【請求項21】
前記中央領域では、前記第3部分の最小幅は4mm以下であり、前記第2部分及び/又は前記第4部分の最小幅は9mm以下である
請求項9に記載の表示モジュール。
【請求項22】
前記ランプバーは、前記フィルム材固定側に位置する
請求項2に記載の表示モジュール。
【請求項23】
前記ランプバーは、青色光を発し得るランプバーを含み、前記蛍光材料層は、黄色蛍光材料層を含み、前記色変換フィルム層は、赤緑量子ドットフィルムを含む
請求項21に記載の表示モジュール。
【請求項24】
非フィルム材固定側を含む表示モジュールであって、
光源、及び、順次積層して設けられた補償構造、色変換フィルム層、光学フィルム材及び表示パネルをさらに含み、前記光源が発する光線は、前記色変換フィルム層と前記光学フィルム材を透過して前記表示パネルに入射することができ、
前記補償構造の前記色変換フィルム層に向かう側には、中央領域と、前記中央領域を囲む周辺領域とが含まれ、
前記表示パネルの出光面が位置する平面への前記中央領域の正射影は、前記表示パネルの表示領域と重なり合い、前記表示パネルの出光面が位置する平面への前記周辺領域の正射影は、前記表示パネルの非表示領域と少なくとも部分的にオーバラップし、
前記周辺領域に蛍光材料層が設けられ、前記蛍光材料層は、前記光源からの光線を吸収し、ターゲット光線を放射し、少なくとも一部の前記蛍光材料層は、前記中央領域まで延在し、
前記非フィルム材固定側において、前記表示パネルが位置する平面への前記光学フィルム材の境界の正射影と、該平面への前記光学フィルム材の境界に近接した前記表示領域の境界の正射影との間に第1距離を有し、該平面に平行な方向において、蛍光材料層は、その近接する中央領域の境界に垂直な方向に第1幅を有し、前記第1幅は、前記第1距離と負の相関を有する、表示モジュール。
【請求項25】
前記第1幅は、前記第1距離に反比例する
請求項24に記載の表示モジュール。
【請求項26】
前記表示モジュールは、さらにフィルム材固定側を含み、前記光学フィルム材は、前記フィルム材固定側に固定し、
前記表示パネルに平行な方向において、前記フィルム材固定側に位置する蛍光材料層の、その近接する中央領域の境界に垂直な方向での最小幅は、前記非フィルム材固定側に位置する蛍光材料層の、その近接する中央領域の境界に垂直な方向での最小幅よりも小さい
請求項24に記載の表示モジュール。
【請求項27】
前記光源は、
導光板とランプバーを含み、前記導光板は、対向する第1表面と第2表面、及び、前記第1表面と前記第2表面との間に位置する側面を含み、前記ランプバーは、前記導光板の側面に位置し、前記ランプバーが発する光線は、前記導光板の側面から前記導光板に入射し、
前記色変換フィルム層は、前記導光板の第1表面に位置し、前記光学フィルム材は、前記色変換フィルム層の前記導光板とは反対側に位置し、
前記補償構造は、反射シートを含み、前記反射シートは、前記導光板の第2表面に位置し、前記反射シートの前記周辺領域に前記蛍光材料層が設けられている
請求項24に記載の表示モジュール。
【請求項28】
前記光源は、ランププレートを含み、前記ランププレートは、前記色変換フィルム層の前記光学フィルム材とは反対側に位置し、前記ランププレートは、前記補償構造として多重化されている
請求項24に記載の表示モジュール。
【請求項29】
前記蛍光材料層は、インクと蛍光体粉末との混合材料層を含み、前記インクと前記蛍光体粉末との質量百分率は、100/24.5~100/40.5である
請求項24~28のいずれか1項に記載の表示モジュール。
【請求項30】
前記色変換フィルム層に垂直な方向での前記蛍光材料層の厚さは、5μm~6μmである
請求項24~28のいずれか1項に記載の表示モジュール。
【請求項31】
前記表示モジュールは、さらにフィルム材固定側を含み、前記光学フィルム材は、前記フィルム材固定側に固定し、
前記蛍光材料層は、固定側部分を含み、前記固定側部分は、前記フィルム材固定側に位置し、前記固定側部分は、前記周辺領域のみに位置する
請求項27に記載の表示モジュール。
【請求項32】
前記蛍光材料層は、非固定側部分を含み、前記非固定側部分は、前記非フィルム材固定側に位置し、前記非固定側部分は、前記周辺領域と前記中央領域に位置する
請求項31に記載の表示モジュール。
【請求項33】
前記表示領域の形状は、矩形状を含み、前記導光板の前記第1表面と前記第2表面の輪郭は、矩形状であり、
前記導光板は、順次首尾が接する第1側面、第2側面、第3側面及び第4側面を含み、前記第1側面は、前記フィルム材固定側に位置し、前記第2側面、前記第3側面及び前記第4側面は、いずれも、前記非フィルム材固定側に位置し、
前記非固定側部分は、第2部分、第3部分及び第4部分を含み、前記第2部分は、前記第2側面に近接し、前記第3部分は、前記第3側面に近接し、前記第4部分は、前記第4側面に近接する
請求項32に記載の表示モジュール。
【請求項34】
前記表示領域の形状は、矩形状であり、前記表示領域は、長境界と幅境界を含み、前記フィルム材固定側と前記長境界は、同じ側に位置し、前記中央領域では、前記第2部分の最小幅は、前記第3部分の最小幅より大きく、前記第4部分の最小幅は、前記第3部分の最小幅より大きい
請求項33に記載の表示モジュール。
【請求項35】
前記蛍光材料層のレイアウト密度は、前記周辺領域から前記中央領域に向かう方向に沿って低下する
請求項33に記載の表示モジュール。
【請求項36】
前記固定側部分は、第1レイアウト領域と第2レイアウト領域を含み、
前記第1レイアウト領域における前記固定側部分のレイアウト密度m1は、m1≧80%を満たし、前記第2レイアウト領域における前記固定側部分のレイアウト密度m2は、30%≦m2≦50%を満たし、
前記第2レイアウト領域の前記中央領域に近接した境界は、前記中央領域の境界と重なり合い、前記第2レイアウト領域は、前記中央領域と前記第1レイアウト領域との間に位置し、前記第2レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界は、前記第1レイアウト領域の前記中央領域に近接した境界と重なり合う
請求項35に記載の表示モジュール。
【請求項37】
前記第3部分は、順次配列された第3レイアウト領域、第4レイアウト領域及び第5レイアウト領域を含み、
前記第3レイアウト領域における前記第3部分のレイアウト密度m3は、m3≧80%を満たし、前記第4レイアウト領域における前記第3部分のレイアウト密度m4は、30%≦m4≦50%を満たし、前記第5レイアウト領域における前記第3部分のレイアウト密度m5は、15%≦m5≦25%を満たし、
前記第3レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光板における前記第3レイアウト領域と同じ側に位置する導光境界と、の間の最小距離d1は、d1≦1.5mmを満たし、
前記第4レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d2は、1.5mm<d2≦5mmを満たし、
前記第5レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d3は、5mm<d3≦9mmを満たす
請求項35に記載の表示モジュール。
【請求項38】
前記第2部分は、順次配列された第6レイアウト領域、第7レイアウト領域、第8レイアウト領域及び第9レイアウト領域を含み、
前記第6レイアウト領域における前記第2部分のレイアウト密度m6は、m6≧80%を満たし、前記第7レイアウト領域における前記第2部分のレイアウト密度m7は、30%≦m7≦50%を満たし、前記第8レイアウト領域における前記第2部分のレイアウト密度m8は、15%≦m8≦25%を満たし、前記第9レイアウト領域における前記第2部分のレイアウト密度m9は、5%≦m9<15%を満たし、
前記第6レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光板における該第6レイアウト領域と同じ側に位置する導光境界と、の間の最小距離d4は、d4≦1.5mmを満たし、
前記第7レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d5は、1.5mm<d5≦5mmを満たし、
前記第8レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d6は、5mm<d6≦9mmを満たし、
前記第9レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d7は、9mm<d7≦11mmを満たし、
前記第4部分と前記第2部分のレイアウト方式は、同じである
請求項35に記載の表示モジュール。
【請求項39】
前記表示モジュールは、さらに中枠を含み、前記中枠は、少なくとも前記非フィルム材固定側を囲むように設けられ、
前記中枠は、前記導光板の一部のエッジを覆い、
前記色変換フィルム層は、失効部分を含み、前記非フィルム材固定側において、前記失効部分の前記導光板への正射影は、前記中枠の前記導光板への正射影の内部に位置し、
前記光学フィルム材は、プリズム層と輝度向上フィルムを含み、前記プリズム層は、前記色変換フィルム層と前記輝度向上フィルムとの間に位置し、前記非フィルム材固定側において、前記プリズム層の前記色変換フィルム層への正射影及び/又は前記輝度向上フィルムの前記色変換フィルム層への正射影は、前記失効部分とオーバラップしない
請求項33に記載の表示モジュール。
【請求項40】
前記表示モジュールは、さらに中枠を含み、前記中枠は、前記導光板側面に位置する第1部分、及び、前記第1表面の少なくとも一部のエッジを覆う第2部分を含み、前記蛍光材料層におけるターゲット部分の幅Xは、X=X1+X2+X3を満たし、
X1は、
【数3】
を満たし、
Yは、前記表示パネルに垂直な方向において、前記表示パネルと前記色変換フィルム層との間の距離であり、d1は、前記ターゲット部分が位置する側において、前記色変換フィルム層の境界が前記プリズム層の境界を超えた幅であり、d2は、前記表示パネルに垂直な方向において、前記光学フィルム材全体の厚さであり、
X2は、
【数4】
を満たし、
Lは、前記ターゲット部分が位置する側での前記表示モジュールにおける表示パネルを除く構造の実測輝度であり、
X3は、前記ターゲット部分が位置する側において、前記反射シートの反射面に平行な方向において、前記ターゲット部分が位置する側での前記中央領域の境界に垂直な方向において、前記中枠の最大幅であり、
前記ターゲット部分は、前記固定側部分、前記第2部分、前記第3部分、前記第4部分のうちのいずれか1つを含む
請求項33に記載の表示モジュール。
【請求項41】
前記反射シートの反射面に平行な方向において、前記ターゲット部分が位置する側での前記中央領域の境界に垂直な方向において、前記中枠の最大幅は、8mm以下である
請求項40に記載の表示モジュール。
【請求項42】
前記導光板は、前記少なくとも一部のエッジが位置する側にターゲット境界を有し、前記導光板に平行で前記ターゲット境界に垂直な方向において、前記少なくとも一部のエッジの幅は、10mm以下である
請求項40に記載の表示モジュール。
【請求項43】
前記中央領域では、前記第3部分の最小幅は4mm以下であり、前記第2部分及び/又は前記第4部分の最小幅は9mm以下である
請求項33に記載の表示モジュール。
【請求項44】
前記ランプバーは、前記フィルム材固定側に位置する
請求項27に記載の表示モジュール。
【請求項45】
前記ランプバーは、青色光を発し得るランプバーを含み、前記蛍光材料層は、黄色蛍光材料層を含み、前記色変換フィルム層は、赤緑量子ドットフィルムを含む
請求項44に記載の表示モジュール。
【請求項46】
請求項1から45のいずれか1項に記載の表示モジュールを含む、表示装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本開示は、2021年08月31日に中国に提出された出願番号が202111016285.4である中国特許出願に基づく優先権を主張し、その全ての内容が参照によって本開示に組み込まれる。
【0002】
本開示は、表示技術分野に関し、特に表示モジュール及び表示装置に関する。
【背景技術】
【0003】
液晶表示モジュール(LCD:Liquid Crystal Display)は、その低コスト、高解像度などの利点で各分野に広く応用されている。一部のハイエンド分野では、液晶表示モジュールは通常、液晶表示モジュールの高色域要件を実現するために、色変換フィルム層構造を採用している。しかし、色変換フィルム層構造を採用すると、モジュールの周囲に光源の色に偏った光線が現れ、液晶表示モジュールの周辺の表示不良を招く。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本開示は、表示モジュール及び表示装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を実現するために、本開示は、以下の技術的解決手段を提供する。
【0006】
本開示の第1態様によれば、表示モジュールを提供し、該表示モジュールは、フィルム材固定側と非フィルム材固定側を含み、光源、及び、順次積層して設けられた補償構造、色変換フィルム層、光学フィルム材及び表示パネルをさらに含み、前記光源が発する光線は、前記色変換フィルム層と前記光学フィルム材を透過して前記表示パネルに入射することができ、
前記光学フィルム材は、前記フィルム材固定側に固定し、
前記補償構造の前記色変換フィルム層に向かう側には、中央領域と、前記中央領域を囲む周辺領域とが含まれ、前記表示パネルの出光面が位置する平面への前記中央領域の正射影は、前記表示パネルの表示領域と重なり合い、前記表示パネルの出光面が位置する平面への前記周辺領域の正射影は、前記表示パネルの非表示領域と少なくとも部分的にオーバラップし、前記周辺領域に蛍光材料層が設けられ、前記蛍光材料層は、前記光源からの光線を吸収し、ターゲット光線を放射し、少なくとも一部の前記蛍光材料層は、前記中央領域まで延在し、前記表示パネルに平行な方向において、前記フィルム材固定側に位置する蛍光材料層の、その近接する中央領域の境界に垂直な方向での最小幅は、前記非フィルム材固定側に位置する蛍光材料層の、その近接する中央領域の境界に垂直な方向での最小幅よりも小さい。
【0007】
選択可能に、前記光源は、
導光板とランプバーを含み、前記導光板は、対向する第1表面と第2表面、及び、前記第1表面と前記第2表面との間に位置する側面を含み、前記ランプバーは、前記導光板の側面に位置し、前記ランプバーが発する光線は、前記導光板の側面から前記導光板に入射し、
前記色変換フィルム層は、前記導光板の第1表面に位置し、前記光学フィルム材は、前記色変換フィルム層の前記導光板とは反対側に位置し、
前記補償構造は、反射シートを含み、前記反射シートは、前記導光板の第2表面に位置し、前記反射シートの前記周辺領域に前記蛍光材料層が設けられている。
【0008】
選択可能に、前記光源は、ランププレートを含み、前記ランププレートは、前記色変換フィルム層の前記光学フィルム材とは反対側に位置し、前記ランププレートは、前記補償構造として多重化されている。
【0009】
選択可能に、前記蛍光材料層は、インクと蛍光体粉末との混合材料層を含み、前記インクと前記蛍光体粉末との質量百分率は、100/24.5~100/40.5である。
【0010】
選択可能に、前記インクと前記蛍光体粉末との質量百分率は、100/24.5~100/25.5である。
【0011】
選択可能に、前記色変換フィルム層に垂直な方向での前記蛍光材料層の厚さは、5μm~6μmである。
【0012】
選択可能に、前記蛍光材料層は、固定側部分を含み、前記固定側部分は、前記フィルム材固定側に位置し、前記固定側部分は、前記周辺領域のみに位置する。
【0013】
選択可能に、前記蛍光材料層は、非固定側部分を含み、前記非固定側部分は、前記非フィルム材固定側に位置し、前記非固定側部分は、前記周辺領域と前記中央領域に位置する。
【0014】
選択可能に、前記表示領域の形状は、矩形状を含み、前記導光板の前記第1表面と前記第2表面の輪郭は、矩形状であり、
前記導光板は、順次首尾が接する第1側面、第2側面、第3側面及び第4側面を含み、前記第1側面は、前記フィルム材固定側に位置し、前記第2側面、前記第3側面及び前記第4側面は、いずれも、前記非フィルム材固定側に位置し、
前記非固定側部分は、第2部分、第3部分及び第4部分を含み、前記第2部分は、前記第2側面に近接し、前記第3部分は、前記第3側面に近接し、前記第4部分は、前記第4側面に近接する。
【0015】
選択可能に、前記表示領域の形状は、矩形状であり、前記表示領域は、長境界と幅境界を含み、前記フィルム材固定側と前記長境界は、同じ側に位置し、前記中央領域では、前記第2部分の最小幅は、前記第3部分の最小幅より大きく、前記第4部分の最小幅は、前記第3部分の最小幅より大きい。
【0016】
選択可能に、前記蛍光材料層のレイアウト密度は、前記周辺領域から前記中央領域に向かう方向に沿って低下する。
【0017】
選択可能に、前記固定側部分は、第1レイアウト領域と第2レイアウト領域を含み、
前記第1レイアウト領域における前記固定側部分のレイアウト密度m1は、m1≧80%を満たし、前記第2レイアウト領域における前記固定側部分のレイアウト密度m2は、30%≦m2≦50%を満たし、
前記第2レイアウト領域の前記中央領域に近接した境界は、前記中央領域の境界と重なり合い、前記第2レイアウト領域は、前記中央領域と前記第1レイアウト領域との間に位置し、前記第2レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界は、前記第1レイアウト領域の前記中央領域に近接した境界と重なり合う。
【0018】
選択可能に、前記第3部分は、順次配列された第3レイアウト領域、第4レイアウト領域及び第5レイアウト領域を含み、
前記第3レイアウト領域における前記第3部分のレイアウト密度m3は、m3≧80%を満たし、前記第4レイアウト領域における前記第3部分のレイアウト密度m4は、30%≦m4≦50%を満たし、前記第5レイアウト領域における前記第3部分のレイアウト密度m5は、15%≦m5≦25%を満たし、
前記第3レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光板における前記第3レイアウト領域と同じ側に位置する導光境界と、の間の最小距離d1は、d1≦1.5mmを満たし、
前記第4レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d2は、1.5mm<d2≦5mmを満たし、
前記第5レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d3は、5mm<d3≦9mmを満たす。
【0019】
選択可能に、前記第2部分は、順次配列された第6レイアウト領域、第7レイアウト領域、第8レイアウト領域及び第9レイアウト領域を含み、
前記第6レイアウト領域における前記第2部分のレイアウト密度m6は、m6≧80%を満たし、前記第7レイアウト領域における前記第2部分のレイアウト密度m7は、30%≦m7≦50%を満たし、前記第8レイアウト領域における前記第2部分のレイアウト密度m8は、15%≦m8≦25%を満たし、前記第9レイアウト領域における前記第2部分のレイアウト密度m9は、5%≦m9<15%を満たし、
前記第6レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光板における該第6レイアウト領域と同じ側に位置する導光境界と、の間の最小距離d4は、d4≦1.5mmを満たし、
前記第7レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d5は、1.5mm<d5≦5mmを満たし、
前記第8レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d6は、5mm<d6≦9mmを満たし、
前記第9レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d7は、9mm<d7≦11mmを満たし、
前記第4部分と前記第2部分のレイアウト方式は、同じである。
【0020】
選択可能に、前記表示モジュールは、さらに中枠を含み、前記中枠は、少なくとも前記非フィルム材固定側を囲むように設けられ、
前記中枠は、前記導光板の一部のエッジを覆い、
前記色変換フィルム層は、失効部分を含み、前記非フィルム材固定側において、前記失効部分の前記導光板への正射影は、前記中枠の前記導光板への正射影の内部に位置する。
【0021】
選択可能に、前記導光板に平行な方向において、前記失効部分の最小幅は、1mm~1.5mmである。
【0022】
選択可能に、前記光学フィルム材は、プリズム層と輝度向上フィルムを含み、前記プリズム層は、前記色変換フィルム層と前記輝度向上フィルムとの間に位置し、前記非フィルム材固定側において、前記プリズム層の前記色変換フィルム層への正射影及び/又は前記輝度向上フィルムの前記色変換フィルム層への正射影は、前記失効部分とオーバラップしない。
【0023】
選択可能に、前記表示モジュールは、さらに中枠を含み、前記中枠は、前記導光板側面に位置する第1部分、及び、前記第1表面の少なくとも一部のエッジを覆う第2部分を含み、前記蛍光材料層におけるターゲット部分の幅Xは、X=X1+X2+X3を満たし、
X1は、
【数1】
を満たし、
Yは、前記表示パネルに垂直な方向において、前記表示パネルと前記色変換フィルム層との間の距離であり、d1は、前記ターゲット部分が位置する側において、前記色変換フィルム層の境界が前記プリズム層の境界を超えた幅であり、d2は、前記表示パネルに垂直な方向において、前記光学フィルム材全体の厚さであり、
X2は、
【数2】
を満たし、
Lは、前記ターゲット部分が位置する側での前記表示モジュールにおける表示パネルを除く構造の実測輝度であり、
X3は、前記ターゲット部分が位置する側において、前記反射シートの反射面に平行な方向において、前記ターゲット部分が位置する側での前記中央領域の境界に垂直な方向において、前記中枠の最大幅であり、
前記ターゲット部分は、前記固定側部分、前記第2部分、前記第3部分、前記第4部分のうちのいずれか1つを含む。
【0024】
選択可能に、前記反射シートの反射面に平行な方向において、前記ターゲット部分が位置する側での前記中央領域の境界に垂直な方向において、前記中枠の最大幅は、8mm以下である。
【0025】
選択可能に、前記導光板は、前記少なくとも一部のエッジが位置する側にターゲット境界を有し、前記導光板に平行で前記ターゲット境界に垂直な方向において、前記少なくとも一部のエッジの幅は、10mm以下である。
【0026】
選択可能に、前記中央領域では、前記第3部分の最小幅は4mm以下であり、前記第2部分及び/又は前記第4部分の最小幅は9mm以下である。
【0027】
選択可能に、前記ランプバーは、前記フィルム材固定側に位置する。
【0028】
選択可能に、前記ランプバーは、青色光を発し得るランプバーを含み、前記蛍光材料層は、黄色蛍光材料層を含み、前記色変換フィルム層は、赤緑量子ドットフィルムを含む。
【0029】
本開示の第2態様によれば、表示モジュールを提供し、該表示モジュールは、非フィルム材固定側を含み、光源、及び、順次積層して設けられた補償構造、色変換フィルム層、光学フィルム材及び表示パネルをさらに含み、前記光源が発する光線は、前記色変換フィルム層と前記光学フィルム材を透過して前記表示パネルに入射することができ、
前記補償構造の前記色変換フィルム層に向かう側には、中央領域と、前記中央領域を囲む周辺領域とが含まれ、前記表示パネルの出光面が位置する平面への前記中央領域の正射影は、前記表示パネルの表示領域と重なり合い、前記表示パネルの出光面が位置する平面への前記周辺領域の正射影は、前記表示パネルの非表示領域と少なくとも部分的にオーバラップし、前記周辺領域に蛍光材料層が設けられ、前記蛍光材料層は、前記光源からの光線を吸収し、ターゲット光線を放射し、少なくとも一部の前記蛍光材料層は、前記中央領域まで延在し、
前記非フィルム材固定側において、前記表示パネルが位置する平面への前記光学フィルム材の境界の正射影と、該平面への前記光学フィルム材の境界に近接した前記表示領域の境界の正射影との間に第1距離を有し、該平面に平行な方向において、蛍光材料層は、その近接する中央領域の境界に垂直な方向に第1幅を有し、前記第1幅は、前記第1距離と負の相関を有する。
【0030】
選択可能に、前記第1幅は、前記第1距離に反比例する。
【0031】
選択可能に、前記表示モジュールは、さらにフィルム材固定側を含み、前記光学フィルム材は、前記フィルム材固定側に固定し、
前記表示パネルに平行な方向において、前記フィルム材固定側に位置する蛍光材料層の、その近接する中央領域の境界に垂直な方向での最小幅は、前記非フィルム材固定側に位置する蛍光材料層の、その近接する中央領域の境界に垂直な方向での最小幅よりも小さい。
【0032】
選択可能に、前記光源は、
導光板とランプバーを含み、前記導光板は、対向する第1表面と第2表面、及び、前記第1表面と前記第2表面との間に位置する側面を含み、前記ランプバーは、前記導光板の側面に位置し、前記ランプバーが発する光線は、前記導光板の側面から前記導光板に入射し、
前記色変換フィルム層は、前記導光板の第1表面に位置し、前記光学フィルム材は、前記色変換フィルム層の前記導光板とは反対側に位置し、
前記補償構造は、反射シートを含み、前記反射シートは、前記導光板の第2表面に位置し、前記反射シートの前記周辺領域に前記蛍光材料層が設けられている。
【0033】
選択可能に、前記光源は、ランププレートを含み、前記ランププレートは、前記色変換フィルム層の前記光学フィルム材とは反対側に位置し、前記ランププレートは、前記補償構造として多重化されている。
【0034】
選択可能に、前記蛍光材料層は、インクと蛍光体粉末との混合材料層を含み、前記インクと前記蛍光体粉末との質量百分率は、100/24.5~100/40.5である。
【0035】
選択可能に、前記色変換フィルム層に垂直な方向での前記蛍光材料層の厚さは、5μm~6μmである。
【0036】
選択可能に、前記表示モジュールは、さらにフィルム材固定側を含み、前記光学フィルム材は、前記フィルム材固定側に固定し、
前記蛍光材料層は、固定側部分を含み、前記固定側部分は、前記フィルム材固定側に位置し、前記固定側部分は、前記周辺領域のみに位置する。
【0037】
選択可能に、前記蛍光材料層は、非固定側部分を含み、前記非固定側部分は、前記非フィルム材固定側に位置し、前記非固定側部分は、前記周辺領域と前記中央領域に位置する。
【0038】
選択可能に、前記表示領域の形状は、矩形状を含み、前記導光板の前記第1表面と前記第2表面の輪郭は、矩形状であり、
前記導光板は、順次首尾が接する第1側面、第2側面、第3側面及び第4側面を含み、前記第1側面は、前記フィルム材固定側に位置し、前記第2側面、前記第3側面及び前記第4側面は、いずれも、前記非フィルム材固定側に位置し、
前記非固定側部分は、第2部分、第3部分及び第4部分を含み、前記第2部分は、前記第2側面に近接し、前記第3部分は、前記第3側面に近接し、前記第4部分は、前記第4側面に近接する。
【0039】
選択可能に、前記表示領域の形状は、矩形状であり、前記表示領域は、長境界と幅境界を含み、前記フィルム材固定側と前記長境界は、同じ側に位置し、前記中央領域では、前記第2部分の最小幅は、前記第3部分の最小幅より大きく、前記第4部分の最小幅は、前記第3部分の最小幅より大きい。
【0040】
選択可能に、前記蛍光材料層のレイアウト密度は、前記周辺領域から前記中央領域に向かう方向に沿って低下する。
【0041】
選択可能に、前記固定側部分は、第1レイアウト領域と第2レイアウト領域を含み、
前記第1レイアウト領域における前記固定側部分のレイアウト密度m1は、m1≧80%を満たし、前記第2レイアウト領域における前記固定側部分のレイアウト密度m2は、30%≦m2≦50%を満たし、
前記第2レイアウト領域の前記中央領域に近接した境界は、前記中央領域の境界と重なり合い、前記第2レイアウト領域は、前記中央領域と前記第1レイアウト領域との間に位置し、前記第2レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界は、前記第1レイアウト領域の前記中央領域に近接した境界と重なり合う。
【0042】
選択可能に、前記第3部分は、順次配列された第3レイアウト領域、第4レイアウト領域及び第5レイアウト領域を含み、
前記第3レイアウト領域における前記第3部分のレイアウト密度m3は、m3≧80%を満たし、前記第4レイアウト領域における前記第3部分のレイアウト密度m4は、30%≦m4≦50%を満たし、前記第5レイアウト領域における前記第3部分のレイアウト密度m5は、15%≦m5≦25%を満たし、
前記第3レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光板における前記第3レイアウト領域と同じ側に位置する導光境界と、の間の最小距離d1は、d1≦1.5mmを満たし、
前記第4レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d2は、1.5mm<d2≦5mmを満たし、
前記第5レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d3は、5mm<d3≦9mmを満たす。
【0043】
選択可能に、前記第2部分は、順次配列された第6レイアウト領域、第7レイアウト領域、第8レイアウト領域及び第9レイアウト領域を含み、
前記第6レイアウト領域における前記第2部分のレイアウト密度m6は、m6≧80%を満たし、前記第7レイアウト領域における前記第2部分のレイアウト密度m7は、30%≦m7≦50%を満たし、前記第8レイアウト領域における前記第2部分のレイアウト密度m8は、15%≦m8≦25%を満たし、前記第9レイアウト領域における前記第2部分のレイアウト密度m9は、5%≦m9<15%を満たし、
前記第6レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光板における該第6レイアウト領域と同じ側に位置する導光境界と、の間の最小距離d4は、d4≦1.5mmを満たし、
前記第7レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d5は、1.5mm<d5≦5mmを満たし、
前記第8レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d6は、5mm<d6≦9mmを満たし、
前記第9レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d7は、9mm<d7≦11mmを満たし、
前記第4部分と前記第2部分のレイアウト方式は、同じである。
【0044】
選択可能に、前記表示モジュールは、さらに中枠を含み、前記中枠は、少なくとも前記非フィルム材固定側を囲むように設けられ、
前記中枠は、前記導光板の一部のエッジを覆い、
前記色変換フィルム層は、失効部分を含み、前記非フィルム材固定側において、前記失効部分の前記導光板への正射影は、前記中枠の前記導光板への正射影の内部に位置し、
前記光学フィルム材は、プリズム層と輝度向上フィルムを含み、前記プリズム層は、前記色変換フィルム層と前記輝度向上フィルムとの間に位置し、前記非フィルム材固定側において、前記プリズム層の前記色変換フィルム層への正射影及び/又は前記輝度向上フィルムの前記色変換フィルム層への正射影は、前記失効部分とオーバラップしない。
【0045】
選択可能に、前記表示モジュールは、さらに中枠を含み、前記中枠は、前記導光板側面に位置する第1部分、及び、前記第1表面の少なくとも一部のエッジを覆う第2部分を含み、前記蛍光材料層におけるターゲット部分の幅Xは、X=X1+X2+X3を満たし、
X1は、
【数3】
を満たし、
Yは、前記表示パネルに垂直な方向において、前記表示パネルと前記色変換フィルム層との間の距離であり、d1は、前記ターゲット部分が位置する側において、前記色変換フィルム層の境界が前記プリズム層の境界を超えた幅であり、d2は、前記表示パネルに垂直な方向において、前記光学フィルム材全体の厚さであり、
X2は、
【数4】
を満たし、
Lは、前記ターゲット部分が位置する側での前記表示モジュールにおける表示パネルを除く構造の実測輝度であり、
X3は、前記ターゲット部分が位置する側において、前記反射シートの反射面に平行な方向において、前記ターゲット部分が位置する側での前記中央領域の境界に垂直な方向において、前記中枠の最大幅であり、
前記ターゲット部分は、前記固定側部分、前記第2部分、前記第3部分、前記第4部分のうちのいずれか1つを含む。
【0046】
選択可能に、前記反射シートの反射面に平行な方向において、前記ターゲット部分が位置する側での前記中央領域の境界に垂直な方向において、前記中枠の最大幅は、8mm以下である。
【0047】
選択可能に、前記導光板は、前記少なくとも一部のエッジが位置する側にターゲット境界を有し、前記導光板に平行で前記ターゲット境界に垂直な方向において、前記少なくとも一部のエッジの幅は、10mm以下である。
【0048】
選択可能に、前記中央領域では、前記第3部分の最小幅は4mm以下であり、前記第2部分及び/又は前記第4部分の最小幅は9mm以下である。
【0049】
選択可能に、前記ランプバーは、前記フィルム材固定側に位置する。
【0050】
選択可能に、前記ランプバーは、青色光を発し得るランプバーを含み、前記蛍光材料層は、黄色蛍光材料層を含み、前記色変換フィルム層は、赤緑量子ドットフィルムを含む。
【0051】
上記表示モジュールの技術的解決手段に基づき、本開示の第3態様によれば、上記表示モジュールを含む表示装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【
図1】本開示の実施例に係る表示モジュールのフィルム材固定側の断面概略図である。
【
図2】本開示の実施例に係る表示モジュールの非フィルム材固定側におけるフィルム材固定側とは対向側の断面概略図である。
【
図3】
図2の対応する部分パラメータの概略図である。
【
図4】本開示の実施例に係る表示モジュールの非フィルム材固定側におけるフィルム材固定側に隣接する側の断面概略図である。
【
図5】本開示の実施例に係る表示モジュールの非フィルム材固定側におけるフィルム材固定側に隣接する側の断面概略図である。
【
図6】本開示の実施例に係る光源及び反射シートの第1の平面視概略図である。
【
図7】本開示の実施例に係る蛍光材料層に含まれる各部分の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0053】
以上説明した図面は、本開示のさらなる理解を提供するために使用され、本開示の一部を構成し、本開示の例示的な実施例及びその説明は本開示を解釈するために使用され、本開示に対する不当な限定を構成しない。
【0054】
本開示の実施例に係る表示モジュール及び表示装置をさらに説明するために、以下に明細書の図面を参照しながら詳細に説明する。
【0055】
図1、
図2、
図4~
図7に示すように、本開示の実施例は、表示モジュールを提供し、当該表示モジュールは、フィルム材固定側10と非フィルム材固定側11を含み、さらに、光源、及び順次積層して設けられた補償構造、色変換フィルム層23、光学フィルム材及び表示パネル30を含み、前記光源が発する光線は、前記色変換フィルム層23と前記光学フィルム材を透過して前記表示パネル30に入射することができ、
前記光学フィルム材は、前記フィルム材固定側に固定し、
前記補償構造の前記色変換フィルム層に向かう側には、中央領域と、前記中央領域を囲む周辺領域とが含まれ、前記表示パネルの出光面が位置する平面への前記中央領域の正射影は、前記表示パネル30の表示領域と重なり合い、前記表示パネルの出光面が位置する平面への前記周辺領域の正射影は、前記表示パネル30の非表示領域と少なくとも部分的にオーバラップし、前記周辺領域に蛍光材料層が設けられ、前記蛍光材料層は、前記光源からの光線を吸収し、ターゲット光線を放射し、少なくとも一部の前記蛍光材料層は、前記中央領域まで延在し、前記表示パネルに平行な方向において、前記フィルム材固定側に位置する蛍光材料層の、その近接する中央領域の境界に垂直な方向での最小幅は、前記非フィルム材固定側に位置する蛍光材料層の、その近接する中央領域の境界に垂直な方向での最小幅よりも小さい。
【0056】
例示的に、前記表示領域の境界は、直線境界又は曲線境界を含み得る。そのため、前記中央領域の境界は、直線境界又は曲線境界を含み得る。当前記中央領域の境界が曲線境界である場合、上記中央領域に垂直な境界は、曲線境界に垂直な接線とみなすことができる。
【0057】
例示的に、前記色変換フィルム層23は、量子ドットフィルム層を含む。前記光源が発する光線は、前記量子ドットフィルム層に入射して、対応する色の光線を発生するように前記量子ドットフィルム層を励起させ、該対応する色の光線は、前記光源が発する光線と混合して白色光を形成し、表示パネル30に照射する。
【0058】
例示的に、前記光学フィルム材は、前記フィルム材固定側10に固定し、前記非フィルム材固定側11において、表示モジュールにおける中枠21は、前記光学フィルム材を囲むように設けられ、前記非フィルム材固定側11において、前記光学フィルム材と前記中枠21との間に所定の膨張空間を有する。
【0059】
例示的に、前記光学フィルム材は、ゴムストリップや耳掛けの方式によって前記フィルム材固定側10に固定することができる。
【0060】
例示的に、前記中枠21は、前記フィルム材固定側10を囲むように設けられ、前記フィルム材固定側10には、前記光学フィルム材と前記中枠21との間に膨張空間を有しないようにしてもよい。
【0061】
例示的に、前記光学フィルム材が前記フィルム材固定側10に固定される具体的な固定方式について、前記フィルム材固定側10において、前記光学フィルム材の縁部がゴム枠で押さえられているとともに、前記フィルム材固定側10に位置するバックプレーンにカード溝を設け、前記光学フィルム材の縁部をカード溝に固定することにより、前記光学フィルム材が前記フィルム材固定側10に強固に固定されるようにすることを含む。
【0062】
例示的に、前記補償構造は、矩形状の中央領域、及び、前記中央領域を囲む周辺領域を含む。前記周辺領域に蛍光材料層が設けられ、前記蛍光材料層は、光源からの光線を吸収し、ターゲット光線を放射し、前記ターゲット光線は、前記色変換フィルム層23と前記光学フィルム材を透過して前記表示パネル30に入射することができる。例示的に、前記蛍光材料層25はプリント形成される。
【0063】
例示的に、前記表示パネル30は、表示領域、及び、前記表示領域を囲む非表示領域を含む。前記表示パネル30への前記中央領域の正射影は、前記表示パネル30の表示領域と重なり合い、前記表示パネル30への前記周辺領域の正射影は、前記表示パネル30の非表示領域と少なくとも部分的にオーバラップする。
【0064】
例示的に、前記表示パネルの出光面が位置する平面への前記中央領域の正射影は、前記表示パネル30の表示領域と重なり合い、前記表示パネル30の非表示領域の前記反射シートへの正射影は、前記周辺領域の内部に位置する。
【0065】
例示的に、前記表示パネル30は、液晶表示パネル30を含む。
【0066】
例示的に、少なくとも一部の前記蛍光材料層25は、前記中央領域まで延在し、それにより、該少なくとも一部の前記蛍光材料層25の前記表示パネルの出光面が位置する平面への正射影は、前記表示領域に位置することができる。
【0067】
例示的に、前記光源は、青色光線を発し、前記蛍光材料層25は、黄色蛍光材料層を含み、前記黄色蛍光材料層は、青色光線の一部を吸収し、白色光を放射する。例示的に、前記表示モジュールは、さらに、色変換フィルム層23を含み、前記色変換フィルム層23は、青色光線を吸収し、赤色光線と緑色光線を励起し、前記赤色光線、前記緑色光線及び吸収されていない青色光線は、混合して白色光を形成する。
【0068】
なお、前記表示モジュールが側入式バックライトを採用した場合、前記フィルム材固定側10にランプバー20が設けられているとき、ランプバー20が発する光線は、前記フィルム材固定側で強い光強度を有し、これにより、前記フィルム材固定側10では、表示モジュールの出光は、ランプバーが発する光線の色に偏倚することになる。前記非フィルム材固定側11では、前記光学フィルム材と前記中枠21との間に所定の膨張空間を有し、これにより、光源が発する光線は、非フィルム材固定側11で複数回反射できず、色変換フィルム層23への複数回の励起を実現できず、非フィルム材固定側11での色変換フィルム層23の励起効率が中部の励起効率より低く、前記非フィルム材固定側11では、表示モジュールの出光は、光源が発する光線の色に偏倚することになる。例えば、光源が青色光線を発した場合、色変換フィルム層23の四辺から出射される光線の色温度が高く、表示モジュールの四辺が青くなる。
【0069】
上記表示モジュールの具体的な構造によれば、本開示の実施例に係る表示モジュールでは、前記補償構造の周辺領域に蛍光材料層25が設けられ、前記蛍光材料層25は、前記光源からの光線を吸収し、ターゲット光線を放射することができ、周辺領域における光源からの光線の利用効率を効果的に向上させ、表示モジュールの周囲に光源色に偏倚する光線が現れることによる液晶ディスプレイ周辺の表示不良の問題を改善することができ、表示モジュール全体のバックライト色温度がより均一になり、視覚効果がより良くなる。
【0070】
本開示の実施例に係る表示モジュールでは、少なくとも一部の前記蛍光材料層25が前記中央領域まで延在するように設定することにより、中央領域の縁部における光源からの光線の利用効率を効果的に向上させ、表示モジュールの周囲に光源色に偏倚する光線が現れることによる液晶ディスプレイ周辺の表示不良の問題をさらに改善することができる。
【0071】
前記フィルム材固定側10では、前記光学フィルム材と前記中枠21との間に膨張空間がなく、光源が発する光線は、フィルム材固定側10で複数回反射して、色変換フィルム層23への複数回の励起を実現できるため、表示モジュールの前記フィルム材固定側10での偏光程度は、前記非フィルム材固定側11での偏光程度よりも小さい。そのため、本開示の実施例に係る表示モジュールでは、前記表示パネル30に平行な方向において、前記フィルム材固定側10に位置する蛍光材料層25の、その近接する補償構造の境界に垂直な方向での最小幅が、前記非フィルム材固定側11に位置する蛍光材料層25の、その近接する補償構造の境界に垂直な方向での最小幅よりも小さいように設定することにより、表示モジュール全体のバックライト色温度がより均一になり、視覚効果がより良くなる。
【0072】
なお、いくつかの実施例では、表示モジュールの両側交差境界において、対応する両側の蛍光材料層が接するように配置され得るため、ここで対応する蛍光材料層の幅を決定することは困難である。そのため、このような場合、蛍光材料層の幅を測定する際には、表示モジュールの両側交差境界位置を避ける必要があり、あるいは、上記困難蛍光材料層の幅を決定することに困難である位置を考慮しない。
【0073】
図1、
図2、
図4~
図7に示すように、いくつかの実施例では、前記光源は、さらに、導光板20とランプバー22を含み、
前記導光板20は、対向する第1表面と第2表面、及び、前記第1表面と前記第2表面との間に位置する側面を含み、前記ランプバー22は、前記導光板20の側面に位置し、前記ランプバー22が発する光線は、前記導光板20の側面から前記導光板20に入射し、
前記色変換フィルム層23は、前記導光板20の第1表面に位置し、前記光学フィルム材は、前記色変換フィルム層23の前記導光板20とは反対側に位置し、
前記補償構造は、反射シート24を含み、前記反射シート24は、前記導光板20の第2表面に位置し、前記反射シート24の前記周辺領域に前記蛍光材料層25が設けられている。
【0074】
例示的に、当表示モジュールが製図プレートに適用される表示モジュールである場合、表示モジュールは、さらに、タッチペンによる製図プレートへの通常の書き込み、描画を実現するために電磁フィルム28を含み得る。例示的に、電磁フィルム28は、タッチペンの位置情報を感知し、表示モジュール上に表示するために使用することができる。例示的に、表示モジュールの表示領域の輪郭は、矩形状であってもよく、対角線長は、6~35インチであってもよい。
【0075】
1つの具体的な実施例では、
図2に示すように、少なくとも一方の側において、前記反射シート24の境界の前記電磁フィルム28への正射影は、前記導光板20の前記電磁フィルム28への正射影の内部に位置する。選択可能に、前記表示モジュールは、さらに、前記導光板20と前記電磁フィルム28との間に位置する固定ゴムをさらに含み、前記固定ゴムは、前記反射シート24、前記導光板2、前記電磁フィルム28と接着して設けられ、三者を互いに接着固定するために用いられる。好ましくは、
図1及び
図2に示すように、ランプバー22の設置を容易にするために、前記固定ゴムとランプバー22は、同じ側に位置しない。好ましくは、前記固定ゴムは、ランプバー22の対向側に配置される。選択可能に、
図1、2、4、5に示すように、前記非フィルム材固定側11のうち前記フィルム材固定側10に隣接する両側では、前記反射シート24の境界の前記電磁フィルム28への正射影は、前記導光板20の境界の前記電磁フィルム28への正射影と少なくとも部分的に重なり合い、それにより、反射シートの反光作用及び補償構造の光変換作用を最大化に利用して表示効果を向上させる。
【0076】
1つの具体的な実施例では、
図1、
図2、
図4~
図7に示すように、ランプバー22を配置する側において、前記反射シート24の境界の前記電磁フィルム28への正射影は、前記ランプバー22の前記電磁フィルム28への正射影の内部に位置する。このような設定方式は、反射シートの作用を十分に発揮することができ、導光板20内部の光線を反射することもできるし、ランプバー22から発せられた光線を直接反射することもできる。
【0077】
例示的に、ランプバー22を配置する側において、前記反射シート24の境界の前記電磁フィルム28への正射影は、前記ランプバー22のLEDの前記電磁フィルム28への正射影の内部に位置する。選択可能に、ランプバー22を配置する側において、前記反射シート24の前記電磁フィルム28への正射影は、前記ランプバー22におけるLEDが前記導光板20から離反した境界の前記電磁フィルム28への正射影と少なくとも部分的に重なり合う。このように設計することで、蛍光材料層25を十分に利用して光変換を行うことができ、ランプバー22側の出光偏青現象を効果的に改善することができる。選択可能に、ランプバー22を配置する側において、前記導光板20の境界の電磁フィルム28への正射影は、前記反射シート24の前記電磁フィルム28への正射影の内部に位置することにより、ランプバー22の位置を譲って全体の設計をよりコンパクトにする。選択可能に、
図1に示すように、フィルム材固定側と、ランプバー22が位置する側とは、表示モジュールの同じ側である。
【0078】
図2に示すように、少なくとも一方の側において、表示パネルに垂直な方向での前記反射シート24の境界の前記バックプレーン29への正射影は、表示パネルに垂直な方向での前記導光板20の前記バックプレーン29への正射影の内部に位置する。
【0079】
選択可能に、
図1、2、4、5に示すように、前記非フィルム材固定側11のうち前記フィルム材固定側10に隣接する両側では、表示パネルに垂直な方向での前記反射シート24の境界の前記バックプレーン29への正射影は、表示パネルに垂直な方向での前記導光板20の境界の前記バックプレーン29への正射影と少なくとも部分的に重なり合い、それによって、反射シートの反光作用及び補償構造の光変換作用を最大化に利用して表示効果を向上させる。
【0080】
1つの具体的な実施例では、
図1、
図2、
図4~
図7に示すように、ランプバー22を配置する側において、表示パネルに垂直な方向での前記反射シート24の境界の前記バックプレーン29への正射影は、表示パネルに垂直な方向での前記ランプバー22の前記バックプレーン29への正射影の内部に位置する。このような設定方式は、反射シートの作用を十分に発揮することができ、導光板20内部の光線を反射することもできるし、ランプバー22から発せられた光線を直接反射することもできる。
【0081】
例示的に、ランプバー22を配置する側において、表示パネルに垂直な方向での前記反射シート24の境界の前記バックプレーン29への正射影は、表示パネルに垂直な方向での前記ランプバー22のLEDの前記バックプレーン29への正射影内部に位置する。選択可能に、ランプバー22を配置する側において、表示パネルに垂直な方向での前記反射シート24の前記バックプレーン29への正射影は、表示パネルに垂直な方向での前記ランプバー22におけるLEDが前記導光板20から離反した境界の前記バックプレーン29への正射影と少なくとも部分的に重なり合う。このように設計することで、蛍光材料層25を十分に利用して光変換を行うことができ、ランプバー22側の出光偏青現象を効果的に改善することができる。選択可能に、ランプバー22を配置する側において、表示パネルに垂直な方向での前記導光板20の境界の前記バックプレーン29への正射影は、表示パネルに垂直な方向での前記反射シート24の前記バックプレーン29への正射影の内部に位置し、それによって、ランプバー22の位置を譲って全体の設計をよりコンパクトにする。選択可能に、
図1に示すように、フィルム材固定側と、ランプバー22が位置する側とは、表示モジュールの同じ側である。
【0082】
例示的に、前記表示モジュールは、さらに、中枠21を含み、前記中枠21は、前記非フィルム材固定側11を囲むように設けられている。
【0083】
例示的に、前記反射シート24は、前記導光板20の第2表面に位置し、前記反射シート24は、中央領域241、及び、前記中央領域241を囲む周辺領域242を含み、前記中央領域241の表示パネル30への正射影は、前記表示パネル30の表示領域と重なり合い、前記周辺領域242の前記表示パネル30への正射影は、前記表示パネル30の非表示領域と少なくとも部分的にオーバラップし、前記周辺領域242に蛍光材料層25が設けられ、前記蛍光材料層25は、前記ランプバー22が発する光線を吸収し、ターゲット光線を放射し、少なくとも一部の前記蛍光材料層25は、前記中央領域241まで延在する。
【0084】
なお、
図1に結晶被覆フィルムCOF、バックプレーン29、回路基板PCBも模式的に示されている。
【0085】
例示的に、前記導光板20は、対向する第1表面と第2表面を含み、前記第1表面は、前記導光板20の出光側に位置し、前記第2表面は、前記導光板20の非出光側に位置し、前記導光板20における光線は、前記第1表面から出射され、一致して使用される表示パネル30に光源を提供する。
例示的に、前記中枠21は、ゴム枠を含む。前記中枠21は、前記非フィルム材固定側11を囲むように設けられ、前記中枠21の一部は、前記導光板20の側面に位置する。
【0086】
例示的に、前記ランプバー22は、前記導光板20の側面に設けられ、前記ランプバー22が発する光線は、前記導光板20の側面から前記導光板20に入射することができる。
【0087】
例示的に、前記色変換フィルム層23は、量子ドットフィルム層を含む。前記ランプバー22が発する光線は、前記量子ドットフィルム層に入射して、対応する色の光線を発生するように前記量子ドットフィルム層を励起させ、該対応する色の光線は、前記ランプバー22が発する光線と混合して白色光を形成し、表示パネル30に照射する。
【0088】
例示的に、前記光学フィルム材は、前記フィルム材固定側10に固定し、前記非フィルム材固定側11では、前記中枠21は、前記光学フィルム材を囲むように設けられ、前記非フィルム材固定側11では、前記光学フィルム材と前記中枠21との間に所定の膨張空間を有する。
【0089】
例示的に、前記反射シート24は、前記導光板20の第2表面に近接し、ランプバー22が発する光線は、前記第2表面を透過して前記反射シート24に照射し、続いて前記反射シート24によって前記導光板20内に反射され、最終的には導光板20の第1表面から光線が出射される。
【0090】
例示的に、前記反射シート24は、矩形状の中央領域241、及び、前記中央領域241を囲む周辺領域242を含む。前記周辺領域242に蛍光材料層25が設けられ、前記蛍光材料層25は、前記ランプバー22が発する光線を吸収し、ターゲット光線を放射し、前記ターゲット光線が前記導光板20内に反射され、最終的には導光板20の第1表面から光線が出射される。例示的に、前記蛍光材料層25は、プリント形成される。
【0091】
例示的に、少なくとも一部の前記蛍光材料層25は、前記中央領域241まで延在することにより、該少なくとも一部の前記蛍光材料層25の前記表示パネル30への正射影は、前記表示領域に位置することができる。
【0092】
例示的に、前記ランプバー22は、青色光ダイオード(LED)を含み、前記蛍光材料層25は、黄色蛍光材料層を含み、前記黄色蛍光材料層は、前記青色光ダイオードが発する部分青色光線を吸収し、白色光を放射する。例示的に、前記表示モジュールは、さらに、色変換フィルム層23を含み、前記色変換フィルム層23は、青色光線を吸収し、赤色光線と緑色光線を励起し、前記赤色光線、前記緑色光線及び吸収されていない青色光線は、混合して白色光を形成する。
【0093】
上記実施例に係る表示モジュールでは、前記反射シート24の周辺領域242に蛍光材料層25が設けられ、前記蛍光材料層25は、前記ランプバー22が発する光線を吸収し、ターゲット光線を放射することができ、周辺領域242におけるランプバー22が発する光線の利用効率を効果的に向上させ、表示モジュールの周囲にランプバー22色に偏倚する光線が現れることによる液晶ディスプレイ周辺の表示不良の問題を改善することができ、バックライト全体のバックライト色温度がより均一になり、視覚効果がより良くなる。
【0094】
上記実施例に係る表示モジュールでは、少なくとも一部の前記蛍光材料層25が前記中央領域241まで延在するように設定することにより、中央領域241の縁部ランプバー22が発する光線の利用効率を効果的に向上させ、表示モジュールの表示領域の縁部にランプバー22色に偏倚する光線が現れることによる液晶ディスプレイ周辺の表示不良の問題をさらに改善することができる。
【0095】
いくつかの実施例では、前記光源は、ランププレートを含み、前記ランププレートは、前記色変換フィルム層の前記光学フィルム材とは反対側に位置し、前記ランププレートは、前記補償構造として多重化され、前記ランププレートの前記周辺領域に前記蛍光材料層が設けられている。
【0096】
例示的に、前記ランププレートの前記色変換フィルム層に向かう側には、中央領域と、前記中央領域を囲む周辺領域とが含まれ、前記表示パネル30への前記中央領域の正射影は、前記表示パネル30の表示領域と重なり合い、前記表示パネル30への前記周辺領域の正射影は、前記表示パネル30の非表示領域と少なくとも部分的にオーバラップし、前記周辺領域に蛍光材料層が設けられ、前記蛍光材料層は、前記光源からの光線を吸収し、ターゲット光線を放射する。
【0097】
例示的に、前記表示モジュールは、さらに、光線に拡散作用を持つ拡散シートを含み、前記拡散シートは、前記ランププレートと前記色変換フィルム層との間に位置する。
【0098】
例示的に、前記ランププレートは、青色光線を発する。前記蛍光材料層25は、黄色蛍光材料層を含む。前記黄色蛍光材料層は、青色光線の一部を吸収し、白色光を放射する。
【0099】
上記実施例に係る表示モジュールでは、前記ランププレートの周辺領域242に蛍光材料層25が設けられ、前記蛍光材料層25は、前記ランププレートが発する光線を吸収し、ターゲット光線を放射することができ、周辺領域242におけるランププレートが発する光線の利用効率を効果的に向上させ、表示モジュールの表示領域の縁部にランププレートの色に偏倚する光線が現れることによる液晶ディスプレイ周辺の表示不良の問題を改善することができ、バックライト全体のバックライト色温度がより均一になり、視覚効果がより良くなる。
【0100】
上記実施例に係る表示モジュールでは、少なくとも一部の前記蛍光材料層25が前記中央領域241まで延在するように設定することにより、中央領域241の縁部におけるランププレートが発する光線の利用効率を効果的に向上させ、表示モジュールの周囲にランププレートの色に偏倚する光線が現れることによる液晶ディスプレイ周辺の表示不良の問題をさらに改善することができる。
【0101】
いくつかの実施例では、前記蛍光材料層25は、インクと蛍光体粉末との混合材料層を含み、前記インクと前記蛍光体粉末との質量百分率は、100/24.5~100/40.5であって、端点値を含み得る。
【0102】
例示的に、前記インクと前記蛍光体粉末との質量百分率は、100/25~100/40である。
【0103】
例示的に、上記質量百分率で前記インクと前記蛍光体粉末とを混合し、続いてプリントプロセスを採用し前記蛍光材料層25を形成する。前記インクと前記蛍光体粉末は、いずれも良好な安定性を有するため、形成した前記蛍光材料層25は、依然として上記質量百分率を満たす。また、インクの化学的性質は、比較的安定しており、揮発や品質変化が容易ではない。
【0104】
例示的に、前記インクは、透明インクを含む。前記蛍光体粉末の主成分は、LEDで一般的に使用されるYAG蛍光体粉末と窒化物蛍光体粉末とのうちの少なくとも1つである。
【0105】
上記実施例に係る表示モジュールでは、前記インクと前記蛍光体粉末との質量百分率が100/24.5~100/40.5であるように設定することにより、周辺領域242における光源が発する光線の利用効率を効果的に向上させ、バックライトの色温度均一性を改善することができるだけでなく、前記表示モジュールの生産コストを効果的に低下させることができる。
【0106】
コーティングされる黄色蛍光体粉末の濃度を調節することにより、実際の製品に見られる異なる程度の周囲青変による表示不良に対応することができる。将来の各種の製図プレートなどの高色域量子ドットフィルム+側入式青色光LEDアーキテクチャの製品のために四辺青変による表示不良の解決構想を提供する。
【0107】
いくつかの実施例では、前記インクと前記蛍光体粉末との質量百分率が100/24.5~100/25.5であるように設定する。
【0108】
上記設定方式により、製作コストのバランスをより良くし、バックライトの色温度均一性を改善することができ、色温度均一性を保証するとともに、製作コストを最大限に低減することができる。
【0109】
いくつかの実施例では、前記色変換フィルム層23に垂直な方向での前記蛍光材料層25の厚さが5μm~6μmであるように設定し、端点値を含み得る。
【0110】
前記蛍光材料層25の厚さを上記範囲内に設定することにより、バックライトの色温度均一性を改善するとともに、前記蛍光材料層25の厚さが前記表示モジュール全体の厚さに過大な影響を与えることを回避できる。
【0111】
図6及び
図7に示すように、いくつかの実施例では、前記蛍光材料層25は、固定側部分251を含み、前記固定側部分251は、前記フィルム材固定側10に位置し、前記固定側部分251は、前記周辺領域242のみに位置する。
【0112】
例示的に、前記固定側部分251は、ストライプ構造であって、前記フィルム材固定側10での前記反射シート24の境界に沿って延在する。
【0113】
前記光学フィルム材は、前記フィルム材固定側10に固定し、前記フィルム材固定側10では、前記光学フィルム材は、所定の膨張空間を必要とせず、前記光学フィルム材は、前記色変換フィルム層23を正常に覆うことができ、そのため、前記フィルム材固定側10では、光源が発する光線は、光学アーキテクチャ全体で反射して複数回の励起を実現することができる。青色光源と赤緑量子ドットフィルムを配合した例では、光源が発する青色光は、大量の励起によって吸収され、青色光成分は、相対的に減少し、複数回の励起によって発生する赤色光と緑光成分は多くなり、それによって、フィルム材固定側10での表示モジュールの光線色が白くなり、フィルム材固定側10での表示モジュールの色温度均一性を効果的に改善する。なお、光線の波長変化は、赤色量子ドットと緑色量子ドットが青色光を吸収して発生する波長変化だけであり、反射や屈折などによって、光の波長が変化することはなく、複数回の励起吸収の確率を増加させるだけである。
【0114】
そのため、前記表示モジュールのフィルム材固定側10において前記固定側部分251が前記周辺領域242のみに位置することにより、フィルム材固定側10での表示モジュールの色温度均一性を効果的に改善することができる。
【0115】
図6及び
図7に示すように、いくつかの実施例では、前記蛍光材料層25は、非固定側部分に位置し、前記非固定側部分は、前記非フィルム材固定側11に位置し、前記非固定側部分は、前記周辺領域242と前記中央領域241に位置する。
【0116】
例示的に、前記非固定側部分は、前記非フィルム材固定側11での前記反射シート24の境界に沿って延在する。
【0117】
前記非フィルム材固定側11において、前記光学フィルム材と前記中枠21との間に所定の膨張空間を有し、それによって、前記非フィルム材固定側11において前記光学フィルム材が前記色変換フィルム層23を正常に覆うことができず、そのため、前記非フィルム材固定側11において光線が光学アーキテクチャ全体で反射する回数が少ない。
【0118】
上記実施例に係る表示モジュールでは、前記非フィルム材固定側11において前記非固定側部分が前記周辺領域242と前記中央領域241に位置するように設定することにより、前記非フィルム材固定側11における光源が発する光線の利用効率をさらに向上させ、非フィルム材固定側11での表示モジュールの色温度均一性を効果的に改善することができる。
【0119】
図6及び
図7に示すように、いくつかの実施例では、前記表示領域の形状は矩形状であり、前記導光板の前記第1表面と前記第2表面の輪郭は矩形状であり、前記導光板20は、順次首尾が接する第1側面、第2側面、第3側面及び第4側面を含み、前記第1側面は、前記フィルム材固定側10に位置し、前記第2側面、前記第3側面及び前記第4側面は、いずれも、前記非フィルム材固定側11に位置し、
前記非固定側部分は、第2部分252、第3部分253及び第4部分254を含み、前記第2部分252は、前記第2側面に近接し、前記第3部分253は、前記第3側面に近接し、前記第4部分254は、前記第4側面に近接する。
【0120】
例示的に、前記導光板20は、六面体構造であって、第1表面、第2表面、順次首尾が接する第1側面、第2側面、第3側面及び第4側面を含み、前記第1側面と前記第3側面とが対向し、前記第2側面と前記第4側面とが対向する。
【0121】
例示的に、前記固定側部分251、前記第2部分252、前記第3部分253及び前記第4部分254は、一体構造として形成されている。
【0122】
例示的に、前記第2部分252、前記第3部分253及び前記第4部分254は、いずれも、前記周辺領域242と前記中央領域241に位置する。
【0123】
図6及び
図7に示すように、いくつかの実施例では、前記表示領域の形状は、矩形状であり、前記表示領域は、長境界と幅境界を含み、前記フィルム材固定側と前記長境界は、同じ側に位置し、前記中央領域241において、前記第2部分252の最小幅は、前記第3部分253の最小幅よりも大きく、前記第4部分254の最小幅は、前記第3部分253の最小幅よりも大きい。
【0124】
例示的に、前記表示領域は、2つの長境界と2つの幅境界を含み、前記フィルム材固定側と1つの前記長境界は、同じ側に位置する。
【0125】
例示的に、前記反射シート24は、第1境界、第2境界、第3境界及び第4境界を含み、前記第1境界と前記固定側部分251は、同じ側に位置し、前記第2境界と前記第2部分252は、同じ側に位置し、前記第3境界と前記第3部分253は、同じ側に位置し、前記第4境界と前記第4部分254は、同じ側に位置する。
【0126】
例示的に、前記中央領域241では、前記反射シート24に平行な方向において、前記第2境界に垂直な方向での前記第2部分252の最小幅は、前記第3境界に垂直な方向での前記第3部分253の最小幅よりも大きく、前記第4境界に垂直な方向での前記第4部分254の最小幅は、前記第3部分253の最小幅よりも大きい。
【0127】
例示的に、前記表示モジュールは、2つの長手と2つの短手を含み、長手は横方向に沿って延在し、短手は縦方向に沿って延在し、前記フィルム材固定側10は、前記表示モジュールの前記2つの長手のうち1つの長手に位置し、前記非フィルム材固定側11は、前記表示モジュールの別の長手と2つの短手に位置する。前記第3部分253と別の長手は、同じ側に位置し、前記第2部分252と1つの短手は、同じ側に位置し、前記第4部分254と別の短手は、同じ側に位置する。
【0128】
前記光学フィルム材が長手の延在方向に長い長さを有するため、2つの短手側では、前記光学フィルム材と前記中枠21との間に広い膨張空間を有するように設定する必要がある。一方、前記光学フィルム材が短手の延在方向に短い長さを有するため、2つの長手側では、前記光学フィルム材と前記中枠21との間に狭い膨張空間を有するように設定する必要がある。そして、膨張空間が大きいほど設定されるべき蛍光材料層25の幅が大きくなり、それによって、光源が発する光線の利用率をさらに高めることができる。膨張空間が小さいほど設定されるべき蛍光材料層25の幅が小さなり、それによって、光源が発する光線の利用率を適切に向上させるとともに、表示モジュールの額縁黄変の問題を回避する。
【0129】
上記実施例に係る表示基板では、前記中央領域241において、前記第2部分252の最小幅が前記第3部分253の最小幅よりも大きく、前記第4部分254の最小幅が前記第3部分253の最小幅よりも大きいように設定することにより、非フィルム材固定側11における光源が発する光線の利用効率を適応的に向上させることができ、表示モジュールの非フィルム材固定側11での色温度均一性を効果的に改善することだけでなく、表示モジュールの額縁黄変の問題を回避することができる。
【0130】
なお、上記実施例に係る表示モジュールでは、前記表示モジュールの1つの長手が位置する側は、前記フィルム材固定側として設定され、即ち、前記光学フィルム材と前記光源内のランプバーは、いずれも、前記表示モジュールの1つの長手が位置する側として設定される。このような設定方式により、前記表示モジュールの狭額縁化に有利である。また、大きな長さのランプバーを設けることができ、表示モジュール輝度を向上させることに有利である。
【0131】
図6及び
図7に示すように、いくつかの実施例では、前記周辺領域242から前記中央領域241に向かう方向において、前記蛍光材料層25のレイアウト密度が低下する。
【0132】
例示的に、前記蛍光材料層25のレイアウト密度は、前記蛍光材料層25の単位面積での蛍光材料分布面積が占める割合であってもよい。例えば、前記蛍光材料層25は、プリントプロセスを用いて作製される。異なる領域でのプリントドットの密度を制御することにより、形成される蛍光材料層25の密度を制御することができる。
【0133】
前記周辺領域242から前記中央領域241に向かう方向において、前記表示モジュールの発光が光源色に偏倚する現象が徐々に弱まるため、上記した前記周辺領域242から前記中央領域241に向かう方向において前記蛍光材料層25のレイアウト密度が低下するように設定することにより、表示モジュールの周囲に光源色に偏倚する光線が発生した問題を改善するとともに、表示モジュールの周囲に発生した黄変による表示不良を回避することができる。
【0134】
図6及び
図7に示すように、いくつかの実施例では、前記固定側部分251は、第1レイアウト領域と第2レイアウト領域を含み、
前記第1レイアウト領域における前記固定側部分251のレイアウト密度m1は、m1≧80%を満たし、前記第2レイアウト領域における前記固定側部分251のレイアウト密度m2は、30%≦m2≦50%を満たし、
前記第2レイアウト領域の前記中央領域241に近接した境界は、前記中央領域241の境界と重なり合い、前記第2レイアウト領域は、前記中央領域241と前記第1レイアウト領域との間に位置し、前記第2レイアウト領域の前記中央領域241から離反した境界は、前記第1レイアウト領域の前記中央領域241に近接した境界と重なり合う。
【0135】
図6及び
図7に示すように、いくつかの実施例では、前記第3部分253は、順次配列された第3レイアウト領域、第4レイアウト領域及び第5レイアウト領域を含み、
前記第3レイアウト領域における前記第3部分253のレイアウト密度m3は、m3≧80%を満たし、前記第4レイアウト領域における前記第3部分253のレイアウト密度m4は、30%≦m4≦50%を満たし、前記第5レイアウト領域における前記第3部分253のレイアウト密度m5は、15%≦m5≦25%を満たし、
前記第3レイアウト領域の前記中央領域241から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光板における前記第3レイアウト領域と同じ側に位置する導光境界と、の間の最小距離d1は、d1≦1.5mmを満たし、
前記第4レイアウト領域の前記中央領域241から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d2は、1.5mm<d2≦5mmを満たし、
前記第5レイアウト領域の前記中央領域241から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d3は、5mm<d3≦9mmを満たす。
【0136】
図6及び
図7に示すように、いくつかの実施例では、前記第2部分252は、順次配列された第6レイアウト領域、第7レイアウト領域、第8レイアウト領域及び第9レイアウト領域を含み、
前記第6レイアウト領域における前記第2部分252のレイアウト密度m6は、m6≧80%を満たし、前記第7レイアウト領域における前記第2部分252のレイアウト密度m7は、30%≦m7≦50%を満たし、前記第8レイアウト領域における前記第2部分252のレイアウト密度m8は、15%≦m8≦25%を満たし、前記第9レイアウト領域における前記第2部分252のレイアウト密度m9は、5%≦m9<15%を満たし、
前記第6レイアウト領域の前記中央領域241から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光板における該第6レイアウト領域と同じ側に位置する導光境界と、の間の最小距離d4は、d4≦1.5mmを満たし、
前記第7レイアウト領域の前記中央領域241から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d5は、1.5mm<d5≦5mmを満たし、
前記第8レイアウト領域の前記中央領域241から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d6は、5mm<d6≦9mmを満たし、
前記第9レイアウト領域の前記中央領域241から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d7は、9mm<d7≦11mmを満たし、
前記第4部分254と前記第2部分252のレイアウト方式は、同じである。
【0137】
例示的に、前記第1レイアウト領域、前記第3レイアウト領域及び前記第6レイアウト領域におけるレイアウト密度は、100%を含み、前記第2レイアウト領域、前記第4レイアウト領域及び前記第7レイアウト領域におけるレイアウト密度は、40%を含み、前記第5レイアウト領域と前記第8レイアウト領域におけるレイアウト密度は、20%を含み、前記第9レイアウト領域におけるレイアウト密度は、10%を含む。
【0138】
上記実施例に係る表示モジュールでは、異なるレイアウト領域における前記蛍光材料層25のレイアウト密度を制御することにより、表示モジュールの周囲に光源色に偏倚する光線が発生した問題を改善するとともに、表示モジュールの周囲に発生した黄変による表示不良を回避することができる。
【0139】
図1、
図2、
図4及び
図5に示すように、いくつかの実施例では、前記表示モジュールは、さらに、中枠を含み、前記中枠は、少なくとも前記非フィルム材固定側11を囲むように設けられ、前記中枠21は、前記導光板20の一部のエッジを覆い、前記色変換フィルム層23は、失効部分231を含み、前記非フィルム材固定側において、前記失効部分231の前記導光板20への正射影は、前記中枠21の前記導光板20への正射影の内部に位置する。
【0140】
例示的に、前記導光板20に平行な方向において、前記失効部分231の最小幅は、1mm~1.5mmであって、端点値を含み得る。前記失効部分231は、前記中枠21によって完全に覆われている。
【0141】
例示的に、前記フィルム材固定側10では、前記光学フィルム材の境界の前記導光板への正射影は、前記色変換フィルム層23の前記導光板への正射影の内部に位置する。
【0142】
前記色変換フィルム層23は、量子ドットフィルムを含み、前記量子ドットフィルムに含まれる量子ドット材料は水蒸気と酸素に遭遇すると故障しやすい。前記量子ドットフィルム上に失効部分231を形成しており、光源が発する光線は、量子ドットフィルムの失効部分231を透過する場合、対応する色の光線を励起できないため、光源の光線は、元の色を維持して表示モジュールに出射することになる。
【0143】
上述した前記失効部分231の前記導光板20への正射影が前記中枠21の前記導光板20への正射影の内部に位置するように設定することにより、前記色変換フィルム層23と表示パネル30の表示領域とのオーバラップ部分がいずれも正常に励起され得ることを保証し、さらに、前記表示モジュールの出光良率を保証することができる。
【0144】
いくつかの実施例では、前記表示モジュールは、さらに、中枠21を含み、前記中枠21は、前記導光板20の側面に位置する第1部分、及び、前記導光板20の第1表面の少なくとも一部のエッジを覆う第2部分を含み、
前記導光板20は、前記少なくとも一部のエッジが位置する側にターゲット境界を有し、前記導光板20に平行で前記ターゲット境界に垂直な方向において、前記少なくとも一部のエッジの幅は、10mm以下である。前記少なくとも一部のエッジの幅は、10mm以下であることで、表示モジュールの額縁幅を減少させ、ユーザ使用体験を向上させることに有利である。
【0145】
図1、
図2、
図4、
図5、
図6及び
図7に示すように、いくつかの実施例では、前記光学フィルム材は、プリズム層26と輝度向上フィルム27を含み、前記プリズム層26は、前記色変換フィルム層23と前記輝度向上フィルム27との間に位置し、前記非フィルム材固定側において、前記プリズム層26の前記色変換フィルム層23への正射影及び/又は前記輝度向上フィルム27の前記色変換フィルム層23への正射影は、前記失効部分とオーバラップしない。
【0146】
上記実施例に係る表示モジュールでは、バックプレーン、電磁フィルム28(該フィルム材がなくてもよい)、反射シート24、導光板20、色変換フィルム層23、中枠21、プリズム層26、プリズム層26、輝度向上フィルム27(DBEF)、表示パネル30の順に、バックプレーンから表示パネル30までフィルム材が配置されている。
【0147】
1つの具体的な実施例では、
図1、
図2、
図4、
図5、
図6及び
図7に示すように、DBEFフィルム材は、中枠21の第2部分の制限によって制限され、表示パネルの出光面に平行な方向において、DBEFフィルム材と中枠21との間に隙間が存在する。好ましくは、プリズム層26とDBEFフィルム材は、中枠21の第2部分によって制限され、表示パネルの出光面に平行な方向において、プリズム層26及びDBEFフィルム材と中枠21との間に隙間が存在する。このように設置すると、表示モジュール全体の厚さを減少させることができ、表示パネルの出光面が位置する平面に垂直な方向でのプリズム層26とDBEFフィルム材の活動空間を小さくし、表示モジュールの信頼性を高めることができる。さらに、好ましくは、表示パネルの出光面が位置する平面に垂直な方向において、プリズム層26とDBEFフィルム材は、固定構造(例えば、両面テープ、ストッパ)により固定することができ、表示モジュールの信頼性がさらに向上する。
【0148】
1つの具体的な実施例では、前記中枠21は、前記プリズム層26とDBEFフィルム材の少なくとも一部の側面を囲み、DBEFフィルム材は、中枠21によって制限され、信頼性を考慮すると、前記非フィルム材固定側11において、DBEFフィルム材と中枠21との間に熱膨張空間を設置する必要がある。このように、熱膨張空間の存在により、DBEFフィルム材は、非フィルム材固定側11において光源光線に対する十分な複数回の反射を実現できず、並びに、光源光線に色変換フィルム層23を十分に励起させることができない。そのため、前記非フィルム材固定側11において、前記非固定側部分が前記周辺領域242と前記中央領域241の両方に位置し得るように設定することができる。選択可能に、前記プリズム層26とDBEFフィルム材は、いずれも、中枠21によって制限され、光源光線が色変換フィルム層23を十分に励起するように、プリズム層26と中枠21との間及びDBEFフィルム材と中枠21との間のいずれにも熱膨張空間を設置する必要がある。選択可能に、前記非フィルム材固定側11において、バックプレーン29へのプリズム層26とDBEFフィルム材のエッジの正射影は、少なくとも部分的に重なり合う。選択可能に、前記非フィルム材固定側11において、バックプレーン29へのプリズム層26とDBEFフィルム材のエッジの正射影は、完全に重なり合う。
【0149】
非フィルム材固定側11では、前記プリズム層26の前記色変換フィルム層23への正射影及び/又は前記輝度向上フィルム27の前記色変換フィルム層23への正射影は、前記失効領域とオーバラップしない。それによって、前記色変換フィルム層23と前記プリズム層26とのオーバラップ部分、及び、前記色変換フィルム層23と前記輝度向上フィルム27とのオーバラップ部分は、いずれも非失効領域であるため、前記表示モジュールの信頼性及び出光良率が保証され得る。
【0150】
図2及び
図3に示すように、いくつかの実施例では、前記表示モジュールは、さらに、中枠21を含み、前記中枠21は、前記導光板20の側面に位置する第1部分、及び、前記第1表面の少なくとも一部のエッジを覆う第2部分を含み、前記蛍光材料層25におけるターゲット部分の幅Xは、X=X1+X2+X3を満たし、
X1は、
【数5】
を満たし、
Yは、前記表示パネルに垂直な方向において、前記表示パネル30と前記色変換フィルム層23との間の距離であり、d1は、前記ターゲット部分が位置する側において、前記色変換フィルム層23の境界が前記プリズム層26の境界を超えた幅であり、d2は、前記表示パネルに垂直な方向において、前記光学フィルム材全体の厚さであり、
X2は、
【数6】
を満たし、
Lは、前記ターゲット部分が位置する側での前記表示モジュールにおける表示パネルを除く構造の実測輝度であり、
X3は、前記ターゲット部分が位置する側において、前記反射シートの反射面に平行な方向において、前記ターゲット部分が位置する側での前記中央領域の境界に垂直な方向において、前記中枠の最大幅であり、
前記ターゲット部分は、前記固定側部分251、前記第2部分252、前記第3部分253、前記第4部分254のうちのいずれか1つを含む。
【0151】
なお、上記パラメータの設計基準環境(又は測定条件)は、室温環境で、表示モジュールの非動作状態であり、例えば、25度の環境で測定を行う。
【0152】
例示的に、d2は、前記表示パネルに垂直な方向において、前記プリズム層26と前記輝度向上フィルム27の厚さの和である。
【0153】
例示的に、上述した前記中枠の最大幅X3は、8mm以下である。
【0154】
例示的に、蛍光材料を形成する場合、ターゲット部分の実際の幅の値は、X±1.5mmの間で選択でき、X+1.5又はX-1.5の2つの端点値を取ることができる。
【0155】
例示的に、Lと5200の単位はいずれもnitである。
【0156】
例示的に、前記固定側部分251の幅を算出する場合、d1は、前記固定側部分251が位置する側において、前記色変換フィルム層23の境界が前記プリズム層26の境界を超えた幅である。前記第2部分252の幅を算出する場合、d1は、前記第2部分252が位置する側において、前記色変換フィルム層23の境界が前記プリズム層26の境界を超えた幅である。前記第3部分253の幅を算出する場合、d1は、前記第3部分253が位置する側において、前記色変換フィルム層23の境界が前記プリズム層26の境界を超えた幅である。前記第4部分254の幅を算出する場合、d1は、前記第4部分254が位置する側において、前記色変換フィルム層23の境界が前記プリズム層26の境界を超えた幅である。
【0157】
例示的に、フィルム材固定側10では、表示パネルに垂直な方向での前記プリズム層26の境界のバックプレーン29への正射影は、表示パネルに垂直な方向での前記DBEFフィルム材の境界のバックプレーン29への正射影と少なくとも部分的に重なり合う。例示的に、表示パネルに垂直な方向での前記プリズム層26の境界のバックプレーン29への正射影は、表示パネルに垂直な方向での前記DBEFフィルム材の境界のバックプレーン29への正射影と少なくとも部分的に重なり合う。例示的に、表示パネルに垂直な方向での前記プリズム層26の境界のバックプレーン29への正射影は、表示パネルに垂直な方向での前記DBEFフィルム材の境界のバックプレーン29への正射影と完全に重なり合う。
【0158】
例示的に、フィルム材固定側10では、表示パネルに垂直な方向でのプリズム層26の境界及び/又はDBEFフィルム材の境界のバックプレーン29への正射影は、表示パネルに垂直な方向での色変換フィルム層23の境界のバックプレーン29への正射影と少なくとも部分的に重なり合う。このように設計することで、プリズム層26、DBEFフィルム材及び色変換層23がフィルム材固定側10で固定されることを容易にする。
【0159】
なお、上記パラメータd1は、膨張空間の幅を考慮したものであり、膨張空間が大きいほど、対応するd1の数値が大きくなる。上記表示モジュールにおける表示パネルを除く構造の実測輝度は、DBEFフィルム材を設置した場合の測定輝度である。前記表示モジュールの輝度が高いほど、統合されるべき光源光線が多くなる。そのため、表示モジュールの輝度が高いほど、プリントされるべき蛍光材料層25の幅が広くなる。上記算出されたX2の単位はmmである。上記算出されたXの単位はmmである。
【0160】
例示的に、上記輝度Lを測定する具体な方式について、光学フィルム材の組み立てが完了した後、表示パネルが組み立てられていない場合、バックライト測定機器(例えば、CA310)を用いて前記ターゲット部分が位置する側において、前記光学フィルム材の前記色変換フィルム層とは反対側のバックライト輝度を測定して対応する輝度値Lを取得することを含む。前記フィルム材固定側のL値を測定する例として、バックライト測定機器を用いて前記フィルム材固定側にいくつかの測定点を選択し、測定点の輝度を測定した後、平均値を算出して前記フィルム材固定側に対応するL値を得る。例示的に、バックライト測定機器内の測定部を用いて測定する場合、測定部のエッジを表示領域の境界に位置合わせしており、測定部は、表示領域が発する光線を測定し、いくつかの測定点を選択し、表示領域における対応する異なる側面が交差する位置を避けて各測定点の輝度を測定する。
【0161】
例示的に、前記蛍光材料層25における第2部分252及び第4部分254の幅は、以下のように算出される。Yの値が0.61mm、d1の値が2.55mm、d2の値が0.51mmであり、X1は、3.05mmに等しいと算出される。Lの値が4400nitであり、X2は、5.07mmに等しいと算出される。X3の値が6.4mmであり、Xは、14.52mmに等しいと算出される。
【0162】
例示的に、前記固定側部分251を算出する場合、d1は0に等しいため、X1は0に等しい。フィルム材固定側10に中枠が設けられていない場合、X3は0に等しい。そのため、固定側部分251に対応するXはX2に等しい。
【0163】
上記方式に従って算出された固定側部分251、前記第2部分252、前記第3部分253及び前記第4部分254の幅は、膨張空間の幅、表示モジュールの輝度及び中枠21の幅を考慮したものであるため、算出された各部分の幅は、いずれも、各側辺における表示モジュールの色温度を適応的に補償し、表示モジュールの色温度均一性を実現することができる。同時に、蛍光材料層25幅が大きすぎることによる表示モジュールのエッジ黄変による表示不良を回避することができる。
【0164】
いくつかの実施例では、前記反射シートの反射面に平行な方向において、前記ターゲット部分が位置する側での前記中央領域の境界に垂直な方向において、前記中枠の最大幅は、8mm以下である。
【0165】
いくつかの実施例では、前記中枠は、前記導光板側面に位置する第1部分、及び、前記第1表面の少なくとも一部のエッジを覆う第2部分を含み、
前記導光板は、前記少なくとも一部のエッジが位置する側にターゲット境界を有し、前記導光板に平行で前記ターゲット境界に垂直な方向において、前記少なくとも一部のエッジの幅は、10mm以下である。前記少なくとも一部のエッジの幅は、10mm以下であるため、表示モジュールの額縁幅を減少させ、ユーザ使用体験を向上させることに有利である。
【0166】
図6及び
図7に示すように、いくつかの実施例では、前記中央領域241では、前記第3部分253の最小幅が4mm以下であり、前記第2部分252及び/又は前記第4部分254の最小幅が9mm以下であるように設定する。
【0167】
前記中央領域241では、前記反射シート24に平行な方向において、
前記第3部分253と同じ側に位置する反射シート24境界な垂直な方向において、前記第3部分253の最小幅は、4mm以下であり、前記第2部分252と同じ側に位置する反射シート24境界に垂直な方向において、前記第2部分252の最小幅は9mm以下であり、前記第4部分254と同じ側に位置する反射シート24境界に垂直な方向において、前記第4部分254の最小幅は9mm以下である。
【0168】
上記設定方式により、前記蛍光材料層25は、各側辺における表示モジュールの色温度を適応的に補償し、表示モジュールの色温度均一性を実現することができる。
【0169】
図6に示すように、いくつかの実施例では、前記ランプバー22は、前記フィルム材固定側10に位置する。
【0170】
例示的に、前記ランプバー22は、前記非フィルム材固定側11に位置してもよい。
【0171】
上述した前記ランプバー22が前記フィルム材固定側10に位置するように設定することにより、前記非フィルム材固定側11での前記表示モジュールの幅を効果的に低下させることができ、前記表示モジュールの狭額縁化の発展に有利である。
【0172】
いくつかの実施例では、前記ランプバー22は、青色光を発し得るランプバーを含み、前記蛍光材料層25は、黄色蛍光材料層25を含み、前記色変換フィルム層23は、赤緑量子ドットフィルムを含む。
【0173】
例示的に、前記ランプバー22は、複数の青色光LEDを含む。
【0174】
例示的に、前記赤緑量子ドットフィルムには、散乱粒子、例えば二酸化ケイ素などのボールが含まれる。このように、光線の散乱に有利である。
【0175】
青色光を発し得るランプバーを配置し、前記蛍光材料層25は、黄色蛍光材料層25を含み、それによって、前記ランプバー22が発する青色光線は、黄色蛍光材料層25を励起して白色光を発生させることができる。
【0176】
量子ドットフィルムの発光原理は、量子ドット材料中のキャリアが外部エネルギーを受容した後、励起状態に達し、キャリアが基底状態に回復する過程でエネルギーを放出ことであり、このようなエネルギーは、通常光の形で放出される。異なる量子ドット材料は、外部励起光源によって励起されると、異なる帯域の光を放出し、青色光源が発する青色光線で赤色光量子ドット材料を励起する場合に赤色光が放出され、青色光源が発する青色光線で緑光量子ドット材料を励起する場合に緑光が放出される。
【0177】
前記インクと前記蛍光体粉末との質量百分率が100:40、100:35、100:30及び100:25である4種の場合について比較説明する。
【0178】
比較例一について、
図7に示すように、蛍光材料層の固定側部分251の幅が10.04mm、第2部分252の幅が17.08、第3部分253の幅が5.13mm、第4部分254の幅が17.09mmであるように設定する。このような幅で前記蛍光材料層を設置した場合、上記4種の比率のうちいずれでも、表示モジュール周囲に発生した青色光の光漏れが過大になる現象は効果的に改善されなかった。
【0179】
比較例二について、
図7に示すように、蛍光材料層の固定側部分251の幅が7.71mm、第2部分252の幅が17.80mm、第3部分253の幅が10.04mm、第4部分254の幅が17.58mmであるように設定する。このような幅で前記蛍光材料層を設置した場合、上記4種の比率のうちいずれでも、表示モジュールの周囲に黄色偏倚の現象が発生した。
【0180】
比較例三について、
図7に示すように、蛍光材料層の固定側部分251の幅が7.71mm、第2部分252の幅が16.70mm、第3部分253の幅が9.24mm、第4部分254の幅が16.70mmであるように設定する。このような幅で前記蛍光材料層を設置した場合、上記4種の比率のうちいずれでも、表示モジュールの周囲に黄色偏倚の現象が発生した。
【0181】
比較例四について、
図7に示すように、蛍光材料層の固定側部分251の幅が5.99mm、第2部分252の幅が14.45mm、第3部分253の幅が8.67mm、第4部分254の幅が15.44mmであるように設定する。上記4種の比率のうち、前記インクと前記蛍光体粉末との質量百分率が100、25の場合、表示モジュール周囲の青色光の光漏れによる表示不良の改善効果が最適である。
【0182】
本開示の実施例は、表示モジュールを提供し、当該表示モジュールは、非フィルム材固定側を含み、光源、及び、順次積層して設けられた補償構造、色変換フィルム層、光学フィルム材及び表示パネルをさらに含み、前記光源が発する光線は、前記色変換フィルム層と前記光学フィルム材を透過して前記表示パネルに入射することができ、
前記補償構造の前記色変換フィルム層に向かう側には、中央領域と、前記中央領域を囲む周辺領域とが含まれ、前記表示パネルの出光面が位置する平面への前記中央領域の正射影は、前記表示パネルの表示領域と重なり合い、前記表示パネルの出光面が位置する平面への前記周辺領域の正射影は、前記表示パネルの非表示領域と少なくとも部分的にオーバラップし、前記周辺領域に蛍光材料層が設けられ、前記蛍光材料層は、前記光源からの光線を吸収し、ターゲット光線を放射し、少なくとも一部の前記蛍光材料層は、前記中央領域まで延在し、
前記非フィルム材固定側において、前記表示パネルが位置する平面への前記光学フィルム材の境界の正射影と、該平面への前記光学フィルム材の境界に近接した前記表示領域の境界の正射影との間に第1距離を有し、該平面に平行な方向において、蛍光材料層は、その近接する中央領域の境界に垂直な方向に第1幅を有し、前記第1幅は、前記第1距離と負の相関を有する。
【0183】
例示的に、具体的な測定において、前記第1距離を測定する場合、測定される第1線分(即ち測定される第1距離に対応する線分)の延在方向は、前記表示領域の境界に垂直である。前記第1幅を測定する場合、測定される第2線分(即ち測定される第1幅に対応する線分)の表示パネルが位置する平面への正射影は、測定される第1線分と少なくとも部分的に重なり合う。
【0184】
表示パネルの境界と対応する中央領域境界とが曲線である場合、上記表示領域に垂直な境界及び上記中央領域に垂直な境界は、対応する曲線境界に垂直な接線とみなすことができる。
【0185】
例示的に、前記第1幅は、前記第1距離に反比例する。
【0186】
上記表示モジュールの具体的な構造によれば、本開示の実施例に係る表示モジュールでは、前記補償構造の周辺領域に蛍光材料層25が設けられ、前記蛍光材料層25は、前記光源からの光線を吸収し、ターゲット光線を放射することができ、周辺領域における光源からの光線の利用効率を効果的に向上させ、表示モジュールの周囲に光源色に偏倚する光線が現れることによる液晶ディスプレイ周辺の表示不良の問題を改善することができ、表示モジュール全体のバックライト色温度がより均一になり、視覚効果がより良くなる。
【0187】
本開示の実施例に係る表示モジュールでは、少なくとも一部の前記蛍光材料層25が前記中央領域まで延在するように設定することにより、中央領域の縁部における光源からの光線の利用効率を効果的に向上させ、表示モジュールの周囲に光源色に偏倚する光線が現れることによる液晶ディスプレイ周辺の表示不良の問題をさらに改善することができる。
【0188】
本開示の実施例に係る表示モジュールでは、前記非フィルム材固定側において、前記表示パネルが位置する平面への前記光学フィルム材の境界の正射影と、該平面への前記光学フィルム材の境界に近接した前記表示領域の境界の正射影との間に第1距離を有し、該平面に平行な方向において、蛍光材料層は、その近接する中央領域の境界に垂直な方向に第1幅を有し、前記第1幅は、前記第1距離と負の相関を有するように設定することにより、表示モジュール全体のバックライト色温度がより均一になり、視覚効果がより良くなる。
【0189】
なお、いくつかの実施例では、表示モジュールの両側交差境界において、対応する両側の蛍光材料層が接するように配置され、対応する両側の光学境界が交差するように配置され得るため、ここで対応する第1距離と第1幅を決定することは困難である。そのため、このような場合、第1距離及び第1幅を測定する際には、表示モジュールの両側交差境界の位置を避ける必要があり、あるいは、前記負相関関係について、上記第1距離と第1幅を決定することに困難である位置を考慮しない。
【0190】
いくつかの実施例では、前記表示モジュールは、さらにフィルム材固定側を含み、前記光学フィルム材は、前記フィルム材固定側に固定し、
前記表示パネルに平行な方向において、前記フィルム材固定側に位置する蛍光材料層の、その近接する中央領域の境界に垂直な方向での最小幅は、前記非フィルム材固定側に位置する蛍光材料層の、その近接する中央領域の境界に垂直な方向での最小幅よりも小さい。
【0191】
前記フィルム材固定側10では、前記光学フィルム材と前記中枠21との間に膨張空間がなく、光源が発する光線は、フィルム材固定側10で複数回反射して、色変換フィルム層23への複数回の励起を実現できるため、表示モジュールの前記フィルム材固定側10での偏光程度は、前記非フィルム材固定側11での偏光程度よりも小さい。そのため、本開示の実施例に係る表示モジュールでは、前記表示パネルに平行な方向において、前記フィルム材固定側に位置する蛍光材料層の、その近接する中央領域の境界に垂直な方向での幅が最も小さいように設定することにより、表示モジュール全体のバックライト色温度がより均一になり、視覚効果がより良くなる。
【0192】
いくつかの実施例では、前記光源は、
導光板とランプバーを含み、前記導光板は、対向する第1表面と第2表面、及び、前記第1表面と前記第2表面との間に位置する側面を含み、前記ランプバーは、前記導光板の側面に位置し、前記ランプバーが発する光線は、前記導光板の側面から前記導光板に入射し、
前記色変換フィルム層は、前記導光板の第1表面に位置し、前記光学フィルム材は、前記色変換フィルム層の前記導光板とは反対側に位置し、
前記補償構造は、反射シートを含み、前記反射シートは、前記導光板の第2表面に位置し、前記反射シートの前記周辺領域に前記蛍光材料層が設けられている。
【0193】
いくつかの実施例では、前記光源は、ランププレートを含み、前記ランププレートは、前記色変換フィルム層の前記光学フィルム材とは反対側に位置し、前記ランププレートは、前記補償構造として多重化されている。
【0194】
いくつかの実施例では、前記蛍光材料層は、インクと蛍光体粉末との混合材料層を含み、前記インクと前記蛍光体粉末との質量百分率は、100/24.5~100/40.5である。
【0195】
いくつかの実施例では、前記色変換フィルム層に垂直な方向での前記蛍光材料層の厚さは、5μm~6μmである。
【0196】
いくつかの実施例では、前記表示モジュールは、さらにフィルム材固定側を含み、前記光学フィルム材は、前記フィルム材固定側に固定し、
前記蛍光材料層は、固定側部分を含み、前記固定側部分は、前記フィルム材固定側に位置し、前記固定側部分は、前記周辺領域のみに位置する。
【0197】
いくつかの実施例では、前記蛍光材料層は、非固定側部分を含み、前記非固定側部分は、前記非フィルム材固定側に位置し、前記非固定側部分は、前記周辺領域と前記中央領域に位置する。
【0198】
いくつかの実施例では、前記表示領域の形状は、矩形状を含み、前記導光板の前記第1表面と前記第2表面の輪郭は、矩形状であり、
前記導光板は、順次首尾が接する第1側面、第2側面、第3側面及び第4側面を含み、前記第1側面は、前記フィルム材固定側に位置し、前記第2側面、前記第3側面及び前記第4側面は、いずれも、前記非フィルム材固定側に位置し、
前記非固定側部分は、第2部分、第3部分及び第4部分を含み、前記第2部分は、前記第2側面に近接し、前記第3部分は、前記第3側面に近接し、前記第4部分は、前記第4側面に近接する。
【0199】
いくつかの実施例では、前記表示領域の形状は、矩形状であり、前記表示領域は、長境界と幅境界を含み、前記フィルム材固定側と前記長境界は、同じ側に位置し、前記中央領域では、前記第2部分の最小幅は、前記第3部分の最小幅より大きく、前記第4部分の最小幅は、前記第3部分の最小幅より大きい。
【0200】
いくつかの実施例では、前記蛍光材料層のレイアウト密度は、前記周辺領域から前記中央領域に向かう方向に沿って低下する。
【0201】
いくつかの実施例では、前記固定側部分は、第1レイアウト領域と第2レイアウト領域を含み、
前記第1レイアウト領域における前記固定側部分のレイアウト密度m1は、m1≧80%を満たし、前記第2レイアウト領域における前記固定側部分のレイアウト密度m2は、30%≦m2≦50%を満たし、
前記第2レイアウト領域の前記中央領域に近接した境界は、前記中央領域の境界と重なり合い、前記第2レイアウト領域は、前記中央領域と前記第1レイアウト領域との間に位置し、前記第2レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界は、前記第1レイアウト領域の前記中央領域に近接した境界と重なり合う。
【0202】
いくつかの実施例では、前記第3部分は、順次配列された第3レイアウト領域、第4レイアウト領域及び第5レイアウト領域を含み、
前記第3レイアウト領域における前記第3部分のレイアウト密度m3は、m3≧80%を満たし、前記第4レイアウト領域における前記第3部分のレイアウト密度m4は、30%≦m4≦50%を満たし、前記第5レイアウト領域における前記第3部分のレイアウト密度m5は、15%≦m5≦25%を満たし、
前記第3レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光板における前記第3レイアウト領域と同じ側に位置する導光境界と、の間の最小距離d1は、d1≦1.5mmを満たし、
前記第4レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d2は、1.5mm<d2≦5mmを満たし、
前記第5レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d3は、5mm<d3≦9mmを満たす。
【0203】
いくつかの実施例では、前記第2部分は、順次配列された第6レイアウト領域、第7レイアウト領域、第8レイアウト領域及び第9レイアウト領域を含み、
前記第6レイアウト領域における前記第2部分のレイアウト密度m6は、m6≧80%を満たし、前記第7レイアウト領域における前記第2部分のレイアウト密度m7は、30%≦m7≦50%を満たし、前記第8レイアウト領域における前記第2部分のレイアウト密度m8は、15%≦m8≦25%を満たし、前記第9レイアウト領域における前記第2部分のレイアウト密度m9は、5%≦m9<15%を満たし、
前記第6レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光板における該第6レイアウト領域と同じ側に位置する導光境界と、の間の最小距離d4は、d4≦1.5mmを満たし、
前記第7レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d5は、1.5mm<d5≦5mmを満たし、
前記第8レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d6は、5mm<d6≦9mmを満たし、
前記第9レイアウト領域の前記中央領域から離反した境界の前記導光板への正射影と、前記導光境界と、の間の最小距離d7は、9mm<d7≦11mmを満たし、
前記第4部分と前記第2部分のレイアウト方式は、同じである。
【0204】
いくつかの実施例では、前記表示モジュールは、さらに中枠を含み、前記中枠は、少なくとも前記非フィルム材固定側を囲むように設けられ、
前記中枠は、前記導光板の一部のエッジを覆い、
前記色変換フィルム層は、失効部分を含み、前記非フィルム材固定側において、前記失効部分の前記導光板への正射影は、前記中枠の前記導光板への正射影の内部に位置し、
前記光学フィルム材は、プリズム層と輝度向上フィルムを含み、前記プリズム層は、前記色変換フィルム層と前記輝度向上フィルムとの間に位置し、前記非フィルム材固定側において、前記プリズム層の前記色変換フィルム層への正射影及び/又は前記輝度向上フィルムの前記色変換フィルム層への正射影は、前記失効部分とオーバラップしない。
【0205】
いくつかの実施例では、前記表示モジュールは、さらに中枠を含み、前記中枠は、前記導光板側面に位置する第1部分、及び、前記第1表面の少なくとも一部のエッジを覆う第2部分を含み、前記蛍光材料層におけるターゲット部分の幅Xは、X=X1+X2+X3を満たし、
X1は、
【数7】
を満たし、
Yは、前記表示パネルに垂直な方向において、前記表示パネルと前記色変換フィルム層との間の距離であり、d1は、前記ターゲット部分が位置する側において、前記色変換フィルム層の境界が前記プリズム層の境界を超えた幅であり、d2は、前記表示パネルに垂直な方向において、前記光学フィルム材全体の厚さであり、
X2は、
【数8】
を満たし、
Lは、前記ターゲット部分が位置する側での前記表示モジュールにおける表示パネルを除く構造の実測輝度であり、
X3は、前記ターゲット部分が位置する側において、前記反射シートの反射面に平行な方向において、前記ターゲット部分が位置する側での前記中央領域の境界に垂直な方向において、前記中枠の最大幅であり、
前記ターゲット部分は、前記固定側部分、前記第2部分、前記第3部分、前記第4部分のうちのいずれか1つを含む。
【0206】
いくつかの実施例では、前記反射シートの反射面に平行な方向において、前記ターゲット部分が位置する側での前記中央領域の境界に垂直な方向において、前記中枠の最大幅は、8mm以下である。
【0207】
いくつかの実施例では、前記中枠は、を含み、前記導光板側面に位置する第1部分、及び前記第1表面の少なくとも一部のエッジを覆う第2部分、
前記導光板は、前記少なくとも一部のエッジが位置する側にターゲット境界を有し、前記導光板に平行で前記ターゲット境界に垂直な方向において、前記少なくとも一部のエッジの幅は、10mm以下である。
【0208】
いくつかの実施例では、前記中央領域では、前記第3部分の最小幅は4mm以下であり、前記第2部分及び/又は前記第4部分の最小幅は9mm以下である。
【0209】
いくつかの実施例では、前記ランプバーは、前記フィルム材固定側に位置する。
【0210】
いくつかの実施例では、前記ランプバーは、青色光を発し得るランプバーを含み、前記蛍光材料層は、黄色蛍光材料層を含み、前記色変換フィルム層は、赤緑量子ドットフィルムを含む。
【0211】
本開示の実施例は、さらに、上記実施例に係る表示モジュールを含む表示装置を提供する。
【0212】
上記実施例に係る表示モジュールでは、前記補償構造の周辺領域に蛍光材料層25が設けられ、前記蛍光材料層25は、前記光源からの光線を吸収し、ターゲット光線を放射することができ、周辺領域における光源からの光線の利用効率を効果的に向上させ、表示モジュールの周囲に光源色に偏倚する光線が現れることによる液晶ディスプレイ周辺の表示不良の問題を改善することができ、表示モジュール全体のバックライト色温度がより均一になり、視覚効果がより良くなる。
【0213】
上記実施例に係る表示モジュールでは、少なくとも一部の前記蛍光材料層25が前記中央領域まで延在するように設定することにより、中央領域の縁部における光源からの光線の利用効率を効果的に向上させ、表示モジュールの周囲に光源色に偏倚する光線が現れることによる液晶ディスプレイ周辺の表示不良の問題をさらに改善することができる。
【0214】
本開示の実施例に係る表示装置は、上記表示モジュールを含む場合、同様に上記有益な効果を有し、ここでは説明を省略する。
【0215】
なお、本開示中、前記矩形状は、直角矩形状であってもよいし、角丸矩形状であってもよいし、又は、矩形状の頂点位置の一部が角丸に設定されていてもよい。直角矩形状は、通常の意味での矩形状であり、矩形状の全ての辺は線分である。
【0216】
なお、前記表示装置は、テレビ、ディスプレイ、デジタルフォトフレーム、携帯電話、タブレットなどの表示機能を有する任意の製品又は部品であってもよく、ここで、前記表示装置は、さらに、フレキシブル回路基板、プリント回路基板及びバックプレーンなどを含む。
【0217】
本開示の各方法の実施例において、前記各ステップの番号は、各ステップの優先順位を限定するために使用することはできず、当業者にとっては、創造的な労働を払わずに、各ステップの優先順位の変化も本開示の保護範囲内にある。
【0218】
なお、本明細書における各実施例は、進歩的に記述されており、各実施例の間の同じ類似部分は互いに参照すればよく、各実施例について他の実施例との相違点を重点的に説明し、各実施例の間の相関点は製品実施例の部分説明を参照すればよい。
【0219】
特に定義されない限り、本開示で使用される技術用語又は科学用語は、本開示が属する分野において一般的な技能を有する者に理解される通常の意味であるべきである。本開示で使用される「第1」、「第2」および類似の語は、順序、数、又は重要性を表すものではなく、異なる構成要素を区別するために使用されるものである。「含む」又は「有する」などの類似語は、その語の前に現れた要素または物体が、他の要素または物体を排除することなく、その語の後に列挙された要素または物体およびそれらの同等をカバーすることを意味する。「接続」、「結合」又は「繋がる」などの類似語は、物理的または機械的な接続に限定されるものではなく、直接的であれ間接的であれ、電気的な接続を含むことができる。「上」、「下」、「左」、「右」などは相対位置関係を表すためにのみ使用され、記述されたオブジェクトの絶対位置が変化すると、その相対位置関係もそれに応じて変化することがある。
【0220】
層、フィルム、領域又は基板などの要素が別の要素の「上」又は「下」に位置すると記載した場合、該素子は、別の素子の「上」又は「下」に「直接」位置してもよく、又は中間要素が存在してもよいことが理解されるだろう。
【0221】
上記実施形態の説明において、具体的な特徴、構造、材料又は特点は、任意の1つ又は複数の実施例又は例において適切な方法で結合され得る。
【0222】
以上の記載は、本開示の具体的な実施形態にすぎないが、本開示の保護範囲は、これに限定されるものではなく、本技術分野に詳しいいかなる技術員も、本開示で開示された技術の範囲内で、変更や置換を容易に思いつくことができ、本開示の保護範囲内に含まれるべきである。したがって、本開示の保護範囲は、特許請求の範囲に準じなければならない。
【国際調査報告】