(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】氷削機
(51)【国際特許分類】
F25C 5/12 20060101AFI20240829BHJP
F25C 5/02 20060101ALI20240829BHJP
A23G 9/00 20060101ALI20240829BHJP
【FI】
F25C5/12 E
F25C5/02
A23G9/00
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024506574
(86)(22)【出願日】2022-08-19
(85)【翻訳文提出日】2024-01-31
(86)【国際出願番号】 US2022040887
(87)【国際公開番号】W WO2023023324
(87)【国際公開日】2023-02-23
(32)【優先日】2021-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2021-08-20
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524042090
【氏名又は名称】パイオニア ファミリー ブランズ、インク.
(74)【代理人】
【識別番号】100104411
【氏名又は名称】矢口 太郎
(72)【発明者】
【氏名】グリフィス、ドナルド
(72)【発明者】
【氏名】ペン、ロビン
【テーマコード(参考)】
4B014
【Fターム(参考)】
4B014GQ17
4B014GT01
(57)【要約】
【要約】
【解決手段】
本発明は、電力制御駆動システムを有し、氷ブロックとブレードを互いに対して回転させ、前記氷ブロックと前記ブレードを互いに押し付ける氷削機を提供する。前記電力駆動システムはインライン・オーバーセンター直線投入型柱を有するものであり、前記柱は、囲いの開口部を通って延在し、スパイクプレートを搭載するものである。モータは、前記柱に搭載され且つ前記柱内に収容されており、ブレードを備えた切削デッキに向かって前記柱と共に移動可能である。前記柱の周囲サイズおよび形状は前記開口部の周囲サイズおよび形状に合っている。前記柱は前記囲いの前記開口部を実質的に閉鎖するものである。
【選択図】
図1a
【特許請求の範囲】
【請求項1】
氷を削るように構成された氷削機であって、
氷ブロックを受けるように構成された実質的な囲いと、
前記囲いの一端部にある、ブレードを有する切削デッキと、
前記囲いにあるスパイクプレートであって、前記切削デッキに対向し、前記切削デッキに向かって移動可能であり、且つ前記切削デッキに対して回転可能である、前記スパイクプレートと、
前記囲いにある開口部であって、前記切削デッキに対向している、前記開口部と、
前記囲いの前記開口部を通って延在し、前記スパイクプレートを搭載する柱であって、前記柱および前記スパイクプレートは前記切削デッキに向かって直線的に移動可能である、前記柱と、
前記柱に搭載され且つ前記柱内に収容され、前記柱と共に前記切削デッキに向かって移動可能なモータであって、前記スパイクプレートに連結されて前記切削デッキに対して前記スパイクプレートを回転させるものである、前記モータと、
前記開口部の周囲サイズおよび形状に合った前記柱の周囲サイズおよび形状と、
前記囲いの前記開口部を実質的に閉鎖する前記柱と
を有する氷削機。
【請求項2】
請求項1に記載の氷削機において、さらに、
側周側壁を有する前記柱と、
前記柱の実質的な全高さに沿って中実である前記側周側壁と
を有するものである、氷削機。
【請求項3】
請求項1に記載の氷削機において、さらに、
前記柱の内部横寸法を満たす横寸法を有する前記モータを有するものである、氷削機。
【請求項4】
請求項1に記載の氷削機において、さらに、
前記切削デッキに対向し、前記切削デッキに対して固定された上部デッキと、
前記上部デッキに形成された前記開口部と、
前記上部デッキと前記切削デッキとの間の隙間を実質的に囲むガードと、
前記囲いを定義する、前記切削デッキ、前記ガード、前記上部デッキ、および前記柱と
を有するものである、氷削機。
【請求項5】
請求項4に記載の氷削機において、さらに、
前記柱に沿って長手方向に延在するレールと、
前記上部デッキに搭載され、前記柱の前記レールを受けるように構成されたキャリッジ取付部と、
前記上部デッキに取り付けられ、前記レールおよびキャリッジを介して前記上部デッキの前記開口部を通って直線的に移動可能である前記柱と
を有するものである、氷削機。
【請求項6】
請求項1に記載の氷削機において、さらに、
前記柱に搭載された電源と、
外部電源に接続されるように構成された変圧器を有する前記電源と
を有するものである、氷削機。
【請求項7】
請求項6に記載の氷削機において、さらに、
前記柱に搭載され、前記電源に電気的に接続されたモータ制御スイッチと、
前記モータを作動させるように動作可能な前記モータ制御スイッチと、
前記柱と共に移動可能な前記モータ制御スイッチと
を有するものである、氷削機。
【請求項8】
請求項6に記載の氷削機において、さらに、
前記モータから前記電源まで延在するフィードバックシャフトと、
前記電源に搭載され、前記電源に電気的に接続されて、前記フィードバックシャフトの回転を感知するセンサーと
を有するものである、氷削機。
【請求項9】
請求項6に記載の氷削機において、さらに、
前記柱に搭載され、前記柱内に収容され、前記モータの出力シャフトと前記スパイクプレートとの間に連結されたギアボックスと、
前記氷ブロックを前記切削デッキに押し付けるように構成された、前記柱、前記モータ、前記ギアボックス、前記電源、および前記スパイクプレートの合計重量と
を有するものである、氷削機。
【請求項10】
請求項1に記載の氷削機において、さらに、
前記柱に連結され、前記柱の前方に配置されたハンドルを有するものである、氷削機。
【請求項11】
請求項10に記載の氷削機において、さらに、
レバーであって、前記ハンドルが連結された近位端部と、前記囲いが連結された遠位端部と、前記柱が連結された中間部分とを有するものである、前記レバーを有するものである、氷削機。
【請求項12】
請求項11に記載の氷削機において、さらに、
前記レバーの前記中間部分と前記柱との間にあるジョイントと、
前記ジョイントにおいて前記柱と前記レバーとの間に連結されたダンパーと
を有するものである、氷削機。
【請求項13】
請求項1に記載の氷削機において、さらに、
前記スパイクプレートに対向して、前記切削デッキに搭載された断熱切削ディスクであって、この切削ディスクは、
前記氷ブロックを受けるように構成されたスリップディスクと、
前記切削デッキに連結され、前記スリップディスクを搭載する隔離パッドと
を有するものである、前記断熱切削ディスクと、
前記スリップディスクを前記切削デッキから分離し熱的に隔離するものである前記隔離パッドと
を有するものである氷削機。
【請求項14】
請求項1に記載の氷削機において、さらに、
脚部を有するフレームであって、前記脚部は接続端部と足部とを有するものであり、前記脚部の前記接続端部は前記囲いに連結されているものであり、このフレームは、
前記囲いが高くなり、前記足部が前記囲いの下にくる使用形態と、
前記脚部が逆さになる出荷形態と
を含む少なくとも2つの形態を有するものである、
前記フレームを有するものである、氷削機。
【請求項15】
氷を削るように構成された氷削機であって、
ブレードを有する切削デッキと、
前記切削デッキに対向し、前記切削デッキに対して固定された上部デッキと、
前記上部デッキに形成された開口部と、
前記上部デッキと前記切削デッキとの間の隙間を実質的に囲むガードと、
前記囲いの前記開口部を通って延在し、前記切削デッキに向かって直線的に移動可能な柱と、
前記開口部の周囲サイズおよび形状に合った前記柱の周囲サイズおよび形状と、
前記開口部を実質的に閉鎖する前記柱と、
氷ブロックを受けるように構成された実質的な囲いを定義する、前記切削デッキ、前記ガード、前記上部デッキ、および前記柱と、
前記囲いにあるスパイクプレートであって、前記切削デッキに対向し、前記柱に搭載されているものであり、前記スパイクプレートは前記柱と共に前記切削デッキに向かって移動可能であり、前記スパイクプレートは、前記切削デッキに対して回転可能で、前記ブレードに対して前記氷ブロックを回転させるように構成されている、前記スパイクプレートと、
前記柱に搭載され且つ前記柱内に収容され、前記スパイクプレートに連結されて前記スパイクプレートを回転させるモータと
を有する、氷削機。
【請求項16】
請求項15に記載の氷削機において、さらに、
側周側壁を有する前記柱と、
前記柱の実質的に全高さに沿って中実である前記側周側壁と
を有するものである、氷削機。
【請求項17】
請求項15に記載の氷削機において、さらに、
前記柱に沿って長手方向に延在するレールと、
前記上部デッキに搭載され、前記柱の前記レールを受けるように構成されたキャリッジ取付部と、
前記上部デッキに取り付けられており、前記レールおよびキャリッジを介して前記上部デッキの前記開口部を通って直線的に移動可能である前記柱と
を有するものである、氷削機。
【請求項18】
請求項15に記載の氷削機において、さらに、
前記柱に搭載された電源と、
外部電源に接続されるように構成された変圧器を有する前記電源と
を有するものである、氷削機。
【請求項19】
請求項18に記載の氷削機において、さらに、
前記柱に搭載され且つ前記柱内に収容され、前記モータの出力シャフトと前記スパイクプレートとの間に連結されたギアボックスと、
前記氷ブロックを前記切削デッキに押し付けるように構成された前記柱、前記モータ、前記ギアボックス、前記電源、および前記スパイクプレートの合計重量と
を有するものである、氷削機。
【請求項20】
氷を削るように構成された氷削機であって、
ブレードを有する切削デッキと、
前記切削デッキに対向し、前記切削デッキに対して固定された上部デッキと、
前記上部デッキに形成された開口部と、
前記上部デッキと前記切削デッキとの間の隙間を実質的に囲むガードと、
前記囲いの前記開口部を通って延在し、前記切削デッキに向かって直線的に移動可能な柱と、
前記開口部の周囲サイズおよび形状に合った前記柱の周囲サイズおよび形状と、
前記開口部を実質的に閉鎖する前記柱と、
氷ブロックを受けるように構成された実質的な囲いを定義する、前記切削デッキ、前記ガード、前記上部デッキ、および前記柱と、
前記囲いにあるスパイクプレートであって、前記切削デッキに対向し、前記柱に搭載されているものであり、前記スパイクプレートは前記柱と共に前記切削デッキに向かって移動可能であり、前記スパイクプレートは、前記切削デッキに対して回転可能で、前記ブレードに対して前記氷ブロックを回転させるように構成されている、前記スパイクプレートと、
前記柱に搭載され且つ前記柱内に収容され、前記スパイクプレートに連結されて前記スパイクプレートを回転させるモータと、
前記柱に搭載され、外部電源に接続されるように構成された変圧器を有する電源と、
前記柱に搭載され、前記電源に電気的に接続されたモータ制御スイッチであって、前記電力制御スイッチは、前記モータを作動させるように動作可能であり、且つ前記柱とともに移動可能である、前記モータ制御スイッチと、
前記柱に搭載され、前記柱内に収容され、前記モータの出力シャフトと前記スパイクプレートとの間に連結されたギアボックスと、
前記氷ブロックを前記切削デッキの前記ブレードに押し付けるように構成された、前記柱、前記モータ、前記ギアボックス、前記電源、および前記スパイクプレートの合計重量と
を有する、氷削機。
【請求項21】
氷を削るように構成された氷削機であって、
ブレードを有する切削デッキと、
前記切削デッキに対向する上部デッキと、
前記切削デッキと前記上部デッキとの間にあり、前記切削デッキに向かって移動可能であり、且つ前記切削デッキに対して回転可能なスパイクプレートと、
前記スパイクプレートに連結されて、前記スパイクプレートを回転させるモータと、
前記スパイクプレートを搭載し、前記スパイクプレートと共に前記切削デッキに向かって直線的に移動可能な柱と、
前記上部デッキと前記柱に連結されたアーマチャであって、このアーマチャは、
前記柱の前方に位置するハンドルと、
レバーであって、前記ハンドルが連結された近位端部と、前記上部デッキが連結された遠位端部と、前記柱が連結された中間部分とを有し、それにより前記ハンドルを持ち上げると前記柱が上昇するようになっている、前記レバーと、
前記レバーと前記上部デッキとの間に連結されたリンクと
を有するものであり、
前記アーマチャは、
前記柱が下げられ、前記レバーと前記リンクが互いに交差するように配向される下降形態と、
前記柱が上げられ、前記レバーと前記リンクが実質的に同一直線上に配向されて前記柱を上昇位置に維持する上昇ロック形態と
を含む少なくとも2つの形態を有するのである、前記アーマチャと
を有する、氷削機。
【請求項22】
請求項21に記載の氷削機において、さらに、
前記レバーの前記中間部分と前記柱との間にあるジョイントと、
前記ジョイントにおける前記柱と前記レバーとの間に連結されたダンパーと
を有するものである、氷削機。
【請求項23】
請求項21に記載の氷削機において、さらに、
レバーの対を有する前記レバーであって、前記柱、前記ハンドル、および前記リンクは、前記レバーの対の間に配置されている、前記レバーを有するものである、氷削機。
【請求項24】
請求項23に記載の氷削機において、さらに、
前記レバーの前記中間部分と前記柱との間にあるジョイントの対と、
前記ジョイントの対における前記柱と前記レバーの対との間に連結されたダンパーの対と
を有するものである、氷削機。
【請求項25】
請求項24に記載の氷削機において、さらに、
前記柱の下方向への動きを減衰させる、前記ダンパーの対のうちの一方と、
前記柱の上方向への動きを減衰させる、前記ダンパーの対のうちの他方と
を有するものである、氷削機。
【請求項26】
請求項21に記載の氷削機において、さらに、
前記柱に沿って長手方向に延在するレールと、
前記上部デッキに搭載され、前記柱の前記レールを受けるキャリッジ取付部と、
前記上部デッキに取り付けられ、前記レールおよびキャリッジを介して前記上部デッキに対して直線的に移動可能な前記柱と
を有するものである、氷削機。
【請求項27】
請求項21に記載の氷削機において、さらに、
前記上部デッキに形成された開口部と、
前記上部デッキの前記開口部を通って延在する前記柱と、
前記柱に搭載され且つ前記柱内に収容された前記モータと、
前記開口部の周囲サイズおよび形状に合った前記柱の周囲サイズおよび形状と、
前記上部デッキの前記開口部を実質的に閉鎖する前記柱と
を有するものである、氷削機。
【請求項28】
請求項21に記載の氷削機において、さらに、
前記柱に搭載され且つ前記柱内に収容された前記モータと、
前記柱に搭載された電源と、
外部電源に接続されるように構成された変圧器を有する前記電源と
を有するものである、氷削機。
【請求項29】
請求項28に記載の氷削機において、さらに、
前記柱に搭載され、前記電源に電気的に接続されたモータ制御スイッチと、
前記モータを作動させるように動作可能な前記電力制御スイッチと、
前記柱と共に移動可動な前記電力制御スイッチと
を有するものである、氷削機。
【請求項30】
請求項28に記載の氷削機において、さらに、
前記モータから前記電源まで延在するフィードバックシャフトと、
前記電源に搭載され、前記電源に電気的に接続されて、前記フィードバックシャフトの回転を感知するセンサーと
を有するものである、氷削機。
【請求項31】
請求項28に記載の氷削機において、さらに、
前記柱に搭載され且つ前記柱内に収容され、前記モータの出力シャフトと前記スパイクプレートとの間に連結されたギアボックスと、
氷ブロックを前記切削デッキに押し付けるように構成された、前記柱、前記モータ、前記ギアボックス、前記電源、および前記スパイクプレートの合計重量と
を有するものである、氷削機。
【請求項32】
請求項21に記載の氷削機において、さらに、
前記上部デッキと前記切削デッキとの間の隙間を実質的に囲むガードと、
氷ブロックを受けるように構成された囲いを定義する、前記切削デッキ、前記ガード、前記上部デッキ、および前記柱と
を有するものである、氷削機。
【請求項33】
請求項21に記載の氷削機において、さらに、
前記スパイクプレートに対向して、前記切削デッキに搭載された断熱切削ディスクであって、この切削ディスクは、
氷ブロックを受けるように構成されたスリップディスクと、
前記切削デッキに連結され、前記スリップディスクを搭載する隔離パッドと
を有するものである、前記断熱切削ディスクと、
前記スリップディスクを前記切削デッキから分離し熱的に隔離する前記隔離パッドと
を有するものである、氷削機。
【請求項34】
氷を削るように構成された氷削機であって、
ブレードを有する切削デッキと、
前記切削デッキに対向する上部デッキと、
前記切削デッキと前記上部デッキとの間にあり、前記切削デッキに向かって移動可能であり、且つ前記切削デッキに対して回転可能なスパイクプレートと、
前記スパイクプレートに連結されて、前記スパイクプレートを回転させるモータと、
前記スパイクプレートを搭載し、前記スパイクプレートと共に前記切削デッキに向かって直線的に移動可能な柱と、
前記上部デッキと前記柱に連結されたアーマチャであって、このアーマチャは、
前記柱の前方に位置するハンドルと、
レバーの対であって、前記ハンドルが連結された近位端部と、前記上部デッキが連結された遠位端部と、前記柱が連結された中間部分とを有し、それにより前記ハンドルを持ち上げると前記柱が上昇するようになっている、前記レバーの対と、
前記レバーの対と前記上部デッキとの間に連結されたリンクと
を有するものであり、
前記アーマチャは、
前記柱が下げられ、前記レバーの対と前記リンクが互いに交差するように配向される下降形態と、
前記柱が上げられ、前記レバーの対と前記リンクが実質的に同一直線上に配向される上昇ロック形態と
を含む少なくとも2つの形態を有するものである、前記アーマチャと、
前記レバーの前記中間部分と前記柱との間にあるジョイントの対と、
前記ジョイントの対における前記柱と前記レバーの対との間に連結されたダンパーの対と
を有する、氷削機。
【請求項35】
請求項34に記載の氷削機において、さらに、
前記柱の下方向への動きを減衰させる、前記ダンパーの対のうちの一方と、
前記柱の上方向への動きを減衰させる、前記ダンパーの対のうちの他方と
を有するものである、氷削機。
【請求項36】
請求項34に記載の氷削機において、さらに、
前記柱に沿って長手方向に延在するレールと、
前記上部デッキに搭載され、前記柱の前記レールを受けるキャリッジ取付部と、
前記上部デッキに取り付けられ、前記レールおよびキャリッジを介して前記上部デッキに対して直線的に移動可能である前記柱と
を有するものである、氷削機。
【請求項37】
氷を削るように構成された氷削機であって、
ブレードを有する切削デッキと、
前記切削デッキに対向する上部デッキと、
前記切削デッキと前記上部デッキとの間にあり、前記切削デッキに向かって移動可能であり、且つ前記切削デッキに対して回転可能なスパイクプレートと、
前記スパイクプレートに連結されて、前記スパイクプレートを回転させるモータと、
前記スパイクプレートを搭載し、前記スパイクプレートと共に前記切削デッキに向かって直線的に移動可能な柱と、
前記柱に沿って長手方向に延在するレールと、
前記上部デッキに搭載され、前記柱の前記レールを受けるキャリッジ取付部と、
前記上部デッキに取り付けられており、前記レールおよびキャリッジを介して前記上部デッキに対して直線的に移動可能な前記柱と、
前記上部デッキと前記柱に連結されたアーマチャであって、このアーマチャは、
前記柱の前方に位置するハンドルと、
レバーであって、前記ハンドルが連結された近位端部と、前記上部デッキが連結された遠位端部と、前記柱が連結された中間部分とを有し、それにより前記ハンドルを持ち上げると前記柱が上昇するようになっている、前記レバーと、
前記レバーと前記上部デッキとの間に連結されたリンクと
を有するものであり、
前記アーマチャは、
前記柱が下げられ、前記レバーと前記リンクが互いに交差するように配向される下降形態と、
前記柱が上げられ、前記レバーと前記リンクが実質的に同一直線上に配向される上昇ロック形態と
を含む少なくとも2つの形態を有するものである、前記アーマチャと
を有する、氷削機。
【請求項38】
請求項37に記載の氷削機において、さらに、
レバーの対を有する前記レバーであって、前記柱、前記ハンドル、および前記リンクは、前記レバーの対の間にある、前記レバーを有するものである、氷削機。
【請求項39】
請求項37に記載の氷削機において、さらに、
前記レバーの前記中間部分と前記柱との間にあるジョイントの対と、
前記ジョイントの対において前記柱と前記レバーの対との間に連結されたダンパーの対と
を有するものである、氷削機。
【請求項40】
請求項39に記載の氷削機において、さらに、
前記柱の下方向への動きを減衰させる、前記ダンパーの対のうちの一方と、
前記柱の上方向への動きを減衰させる、前記ダンパーの対のうちの他方と
を有するものである、氷削機。
【請求項41】
氷ブロックから氷を削るように構成された氷削機であって、
切削デッキと、
前記切削デッキに対向するスパイクプレートであって、モータによって回転可能であり、且つ前記切削デッキに向かって直線的に移動可能であり、前記切削デッキに対して前記氷ブロックを回転させるように構成されている、前記スパイクプレートと、
前記スパイクプレートに対向して、前記切削デッキに搭載された断熱切削ディスクであって、この切削ディスクは、
前記氷ブロックを受けるように構成されたスリップディスクであって、スロットを有するものである、前記スリップディスクと、
前記切削デッキに連結され、前記スリップディスクを搭載する隔離パッドと、
前記隔離パッドに搭載され、前記スリップディスクの前記スロットを通って延びるブレードと、
前記スリップディスクを前記切削デッキから分離し熱的に隔離する前記隔離パッドと
を有するものである、前記断熱切削ディスクと
を有する、氷削機。
【請求項42】
請求項41に記載の氷削機において、さらに、
前記切削デッキ上に垂直方向に配置可能であり、且つ前記切削デッキから垂直方向に取り外し可能な前記切削ディスクと、
重力または前記スパイクプレートによって加えられる力、あるいはその両方によって前記切削デッキ上に維持される前記切削ディスクと
を有するものである、氷削機。
【請求項43】
請求項41に記載の氷削機において、さらに、
前記切削デッキに形成された受容部と、
前記切削デッキと前記受容部を通る開口部と、
前記受容部で受けられ、前記切削デッキの前記開口部を実質的に閉鎖する前記切削ディスクと
を有するものである、氷削機。
【請求項44】
請求項43に記載の氷削機において、さらに、
前記受容部内に入れ込まれる、前記切削ディスクの前記スリップディスクと、
前記開口内に少なくとも部分的に受容される前記隔離パッドと
を有するものである、氷削機。
【請求項45】
請求項41に記載の氷削機において、さらに、
前記切削デッキにある開口部と、
前記切削デッキの前記開口部を閉鎖する前記切削ディスクと、
前記開口部の内周の周りに突出する環状縁部と、
前記切削デッキの上面の下に位置し、段付き凹部を形成する前記環状縁部と、
前記環状縁部の内側に位置する前記隔離パッドと、
前記段付き凹部に位置する前記スリップディスクと、
を有するものである、氷削機。
【請求項46】
請求項45に記載の氷削機において、さらに、
前記環状縁部から半径方向内側に延在するタブと、
前記隔離パッドに形成され、前記タブを受ける切欠きと
を有するものである、氷削機。
【請求項47】
請求項46に記載の氷削機において、さらに、
前記タブを受けるための下部開口部を有する前記切欠きと、
前記切削デッキに垂直方向に配置可能であり、且つ前記切削デッキから垂直方向に取り外し可能である前記切削ディスクと、
前記タブと垂直方向に係合する前記切欠きと
を有するものである、氷削機。
【請求項48】
請求項41に記載の氷削機において、さらに、
空隙によって隔離パッドから離間された前記スリップディスクを有するものである、氷削機。
【請求項49】
請求項48に記載の氷削機において、さらに、
前記スリップディスクと前記隔離パッドとの間に延在し、前記スリップディスクを前記隔離パッドの上へと高くする支柱を有するものである、氷削機。
【請求項50】
請求項41に記載の氷削機において、さらに、
金属を有する前記スリップディスクと、
前記隔離パッドの材料の熱伝導率よりも大きい熱伝導率を有する、前記スリップディスクの前記金属と
を有するものである、氷削機。
【請求項51】
請求項41に記載の氷削機において、さらに、
前記隔離パッドの材料の熱伝導率よりも大きい熱伝導率を有する材料を有する前記切削デッキを有するものである、氷削機。
【請求項52】
請求項41に記載の氷削機において、さらに、
前記隔離パッドに搭載され、前記隔離パッドに枢動可能に連結されたウィッシュボーンと、
前記ウィッシュボーンに搭載され、前記ウィッシュボーンによって前記スリップディスクの前記スロットに対して移動可能である前記ブレードと、
前記隔離パッドと前記ウィッシュボーンとの間に配置されたバネの対と
を有するものである、氷削機。
【請求項53】
請求項41に記載の氷削機において、さらに、
前記氷ブロックを受けるように構成された実質的な囲いと、
前記囲いの一端部を形成する前記切削デッキと、
前記切削デッキに対向し、前記囲いの他端部を形成する上部デッキと、
前記上部デッキと前記切削デッキとの間の隙間を実質的に囲むガードと
を有するものである、氷削機。
【請求項54】
請求項53に記載の氷削機において、さらに、
前記上部デッキに形成された開口部と、
前記上部デッキの前記開口部を通って延在し、前記スパイクプレートを搭載する柱であって、前記柱および前記スパイクプレートは前記切削デッキに向かって直線的に移動可能である、前記柱と、
前記上部デッキの前記開口部を実質的に閉鎖する前記柱と
を有するものである、氷削機。
【請求項55】
請求項54に記載の氷削機において、さらに、
前記柱に連結され且つ前記柱の前方に配置されたハンドルと、
レバーであって、前記ハンドルが連結された近位端部と、前記囲いが連結された遠位端部と、前記柱が連結された中間部分とを有するものである、前記レバーと
を有するものである、氷削機。
【請求項56】
氷ブロックから氷を削るように構成された氷削機であって、
切削デッキと、
前記切削デッキに形成された受容部と、
前記切削デッキと前記受容部を通る開口部と、
前記開口部の内周の周りに突出する環状縁部と、
前記切削デッキの上面の下に配置されており、段付き凹部を形成する前記環状縁部と、
前記環状縁部から半径方向内側に延在するタブと、
前記切削デッキに対向するスパイクプレートであって、モータによって回転可能であり、且つ前記切削デッキに向かって直線的に移動可能で、前記氷ブロックを回転させるように構成されている、前記スパイクプレートと、
前記スパイクプレートに対向して、前記切削デッキに搭載された断熱切削ディスクであって、前記受容部に受容され、前記切削デッキの前記開口部を実質的に閉鎖するものであり、この前記切削ディスクは、
前記受容部に入れ込まれたスリップディスクであって、スロットを有するものである、前記スリップディスクと、
金属を有する前記スリップディスクと、
前記開口部に少なくとも部分的に受容され、且つ前記切削デッキに連結され、前記スリップディスクを搭載する隔離パッドと、
前記隔離パッドに搭載され、前記スリップディスクの前記スロットを通って延びるブレードと、
前記隔離パッドに形成され、前記タブを受ける切欠きと、
前記隔離プレートの材料の熱伝導率よりも大きな熱伝導率を有する前記スリップディスクの前記金属と、
前記隔離プレートの材料の前記熱伝導率よりも大きい熱伝導率を有する材料を有する前記切削デッキと、
前記スリップディスクを前記切削デッキから分離し熱的に隔離する前記隔離パッドと
を有するものである、前記断熱切削ディスクと
を有する氷削機。
【請求項57】
請求項56に記載の氷削機において、さらに、
前記タブを受けるための下部開口部を有する前記切欠きと、
前記切削デッキに垂直方向に配置可能であり、且つ前記切削デッキから垂直方向に取り外し可能である前記切削ディスクと、
前記タブと垂直方向に係合する前記切欠きと
を有するものである、氷削機。
【請求項58】
請求項56に記載の氷削機において、さらに、
空隙によって隔離パッドから離間されている前記スリップディスクを有するものである、氷削機。
【請求項59】
請求項58に記載の氷削機において、さらに、
前記スリップディスクと前記隔離パッドとの間に延在し、前記スリップディスクを前記隔離パッドの上へと高くする支柱を有するものである、氷削機。
【請求項60】
氷ブロックから氷を削るように構成された氷削機であって、
前記氷ブロックを受けるように構成された実質的な囲いと、
前記囲いの一端部を形成する切削デッキと、
前記切削デッキに対向し、前記囲いの他端部を形成する上部デッキと、
前記上部デッキと前記切削デッキとの間の隙間を実質的に囲むガードと、
前記切削デッキに対向するスパイクプレートであって、モータによって回転可能であり、且つ前記切削デッキに向かって直線的に移動可能で、前記氷ブロックを回転させるように構成されている、前記スパイクプレートと、
前記スパイクプレートに対向して、前記切削デッキに搭載された断熱切削ディスクであって、この切削ディスクは、
前記氷ブロックを受けるように構成されたスリップディスクと、
前記切削デッキに連結され、前記スリップディスクを搭載する隔離パッドと、
前記スリップディスクを前記切削デッキから分離し熱的に隔離する前記隔離パッドと
を有するものである、前記断熱切削ディスクと
を有する、氷削機。
【請求項61】
請求項60に記載の氷削機において、さらに、
前記切削デッキに形成された受容部と、
前記切削デッキと前記受容部を通る開口部と、
前記開口部の内周の周りに突出する環状縁部と、
前記切削デッキの上面の下に配置されており、段付き凹部を形成する前記環状縁部と、
前記環状縁部から半径方向内側に延在するタブと、
前記受容部に受容され、前記切削デッキの前記開口部を実質的に閉鎖する前記切削ディスクであって、この切削ディスクは、
前記受容部に入れ込まれた前記スリップディスクと、
金属を有する前記スリップディスクと、
前記開口部内に少なくとも部分的に収容された前記隔離パッドと、
前記隔離パッドに形成され、前記タブを受ける切欠きと、
前記隔離プレートの材料の熱伝導率よりも大きな熱伝導率を有する、前記スリップディスクの前記金属と、
前記隔離プレートの材料の熱伝導率よりも大きい熱伝導率を有する材料を有する前記切削デッキと
を有するものである、前記切削ディスクと
を有するものである、氷削機。
【請求項62】
氷ブロックから氷を削るように構成された氷削機であって、
切削デッキと、
前記切削デッキに対向するスパイクプレートであって、モータによって回転可能であり、前記切削デッキに向かって直線的に移動可能であり、前記切削デッキに対して前記氷ブロックを回転させるように構成されている、前記スパイクプレートと、
前記切削デッキに搭載され前記スパイクプレートに対向する切削ディスクであって、この切削ディスクは、
前記氷ブロックを受けるように構成されたスリップディスクであって、スロットを有するものである、前記スリップディスクと、
前記スリップディスクの下にあり、前記スリップディスクに対して枢動するウィッシュボーンと、
前記ウィッシュボーンに搭載され、前記ウィッシュボーンによって前記スリップディスクの前記スロットに対して移動可能であるブレードと、
前記スリップディスクと前記ウィッシュボーンとの間に配置されたバネの対と
を有するものである、前記切削ディスクと
を有する、氷削機。
【請求項63】
氷を削るように構成された氷削機であって、
ブレードを有する切削デッキと、
前記切削デッキに対向する上部デッキと、
前記切削デッキと前記上部デッキとの間にあり、前記切削デッキに向かって移動可能であり、且つ前記切削デッキに対して回転可能なスパイクプレートと、
前記上部デッキと前記切削デッキとの間の隙間を実質的に囲むガードと、
氷ブロックを受けるように構成された囲いの少なくとも一部を定義する、前記切削デッキ、前記ガード、および前記上部デッキと
前記ガードであって、
前記上部デッキから吊り下げられ、前記囲いの後部に配置された後部スプラッシュガードと、
前記切削デッキに搭載され、前記囲いの前部に移動可能に配置されたフロントドアと
を有するものである、前記ガードと
を有する、氷削機。
【請求項64】
請求項63に記載の氷削機において、さらに、
前記上部デッキから磁気的に吊り下げられる前記後部スプラッシュガードを有するものである、氷削機。
【請求項65】
請求項63に記載の氷削機において、さらに、
ヨークであって、各々、前記後部スプラッシュガードを受けるためのスロットを有するものである、前記ヨークと、
前記上部デッキの底部にあり、前記ヨークを受ける窪みと
を有するものである、氷削機。
【請求項66】
請求項65に記載の氷削機において、さらに、
ヨークと前記窪みとの間に強磁性要素を有するものである、氷削機。
【請求項67】
請求項63に記載の氷削機において、さらに、
前記切削デッキにある弓形チャネルであって、前記後部スプラッシュガードの下にあり、前記後部スプラッシュガードから流れ出る水しぶきを受けるように構成されている、前記弓形チャネルと、
前記弓形チャンネルにある排水開口部と
を有するものである、氷削機。
【請求項68】
請求項63に記載の氷削機において、さらに、
前記切削デッキにある弓形トラックと、
前記弓形トラック内でスライド可能であり、前記フロントドアを搭載する弓形レールと
を有するものである、氷削機。
【請求項69】
請求項63に記載の氷削機において、さらに、
前記フロントドアの開位置で互いに入れ子になる、前記後部スプラッシュガードおよび前記フロントドアを有するものである、氷削機。
【請求項70】
請求項63に記載の氷削機において、さらに、
前記囲いを共に囲む一対の弓形部分である、前記後部スプラッシュガードおよびフロントドアを有するものである、氷削機。
【請求項71】
氷を削るように構成された氷削機であって、
ブレードを有する切削デッキと、
前記切削デッキに対向する上部デッキと、
前記切削デッキと前記上部デッキとの間にあり、前記切削デッキに向かって移動可能であり、且つ前記切削デッキに対して回転可能なスパイクプレートと、
前記上部デッキから磁気的に吊り下げられ、前記上部デッキの後部に配置された後部スプラッシュガードと
を有する、氷削機。
【請求項72】
請求項71に記載の氷削機において、さらに、
ヨークであって、各々、前記後部スプラッシュガードを受けるためのスロットを有するものである、前記ヨークと、
前記上部デッキの底部にあり、前記ヨークを受ける窪みと
を有するものである、氷削機。
【請求項73】
請求項72に記載の氷削機において、さらに、
ヨークと前記窪みとの間に強磁性要素を有するものである、氷削機。
【請求項74】
請求項71に記載の氷削機において、さらに、
前記切削デッキにある弓形チャネルであって、前記後部スプラッシュガードの下にあり、前記後部スプラッシュガードから流れ出る水しぶきを受けるように構成されている、前記弓形チャネルと、
前記弓形チャンネルにある排水開口部と
を有するものである、氷削機。
【請求項75】
請求項63に記載の氷削機において、さらに、
前記切削デッキに搭載され、前記切削デッキの前部に移動可能に配置されたフロントドアを有するものである、氷削機。
【請求項76】
請求項75に記載の氷削機において、さらに、
前記切削デッキにある弓形トラックと、
前記弓形トラックにおいてスライド可能であり、前記フロントドアを搭載する弓形レールと
を有するものである、氷削機。
【請求項77】
請求項75に記載の氷削機において、さらに、
前記フロントドアの開位置で互いに入れ子になる、前記後部スプラッシュガードおよび前記フロントドアを有するものである、氷削機。
【請求項78】
請求項75に記載の氷削機において、さらに、
前記スパイクプレートを共に囲む弓形部分の対となる、前記後部スプラッシュガードおよび前記フロントドアを有するものである、氷削機。
【請求項79】
氷を削るように構成された氷削機であって、
ブレードを有する切削デッキと、
前記切削デッキに対向する上部デッキと、
前記切削デッキと前記上部デッキとの間にあり、前記切削デッキに向かって移動可能であり、且つ前記切削デッキに対して回転可能なスパイクプレートと、
前記上部デッキと前記切削デッキとの間の隙間を実質的に囲むガードと、
氷ブロックを受けるように構成された囲いの少なくとも一部を定義する、前記切削デッキ、前記ガード、および前記上部デッキと、
前記ガードであって、
前記上部デッキから磁気的に吊り下げられ、前記囲いの後部に配置された後部スプラッシュガードと、
前記切削デッキに搭載され、前記囲いの前部に移動可能に配置されたフロントドアと
を有するものである、前記ガードと、
前記切削デッキにある弓形チャネルであって、前記後部スプラッシュガードの下にあり、前記後部スプラッシュガードから流れ出る水しぶきを受けるように構成されている、前記弓形チャネルと、
前記弓形チャネルにある排水開口部と、
前記切削デッキにある弓形トラックと、
前記弓形トラックにおいてスライド可能であり、前記フロントドアを搭載する弓形レールと
を有する、氷削機。
【請求項80】
請求項79に記載の氷削機において、さらに、
前記フロントドアの開位置で互いに入れ子になる、前記後部スプラッシュガードおよび前記フロントドアを有するものである、氷削機。
【請求項81】
請求項79に記載の氷削機において、さらに、
前記スパイクプレートを共に囲む弓形部分の対となる、前記後部スプラッシュガードおよび前記フロントドアを有するものである、氷削機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、2021年8月20日に出願された「インライン電力制御ドライブシステムを有する氷削機(Ice Shaver with In-Line Power Control Drive System)」と題する米国特許出願第17/407,313号、2021年8月20日に出願された「マルチリンク制御アームを有する氷削機(Ice Shave with Multi-Link Control Arm)」と題する米国特許出願第17/407,353号、2021年8月20日に出願された「断熱切削デッキ付き氷削機(Ice Shaver with Thermally Isolated Shave Deck)」と題する米国特許出願第17/407,370号、および2021年8月20日に出願された「スプラッシュガード付き氷削機(Ice Shaver with Splash Guard)」と題する米国特許出願第17/407,389号に関するものであり、これらは参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、かき氷デザートの氷を削る氷削機に関する。
【背景技術】
【0003】
かき氷は、氷を細かく削り、フレーバーシロップやクリームなどの他の調味料で甘くした氷ベースのデザートである。一態様において、甘味料、フレーバーまたは調味料は、氷を削った後に添加することができる。他の態様では、水を凍らせ削る前に水にフレーバーを添加することができる。
【図面の簡単な説明】
【0004】
本発明の特徴および利点は本発明の特徴を例として共に示す添付の図面と併せて以下の詳細な説明から明らかになるであろう。
【
図1a】
図1aは、本発明の一実施形態における氷削機の斜視図である。
【
図1b】
図1bは、
図1aの氷削機の斜視図であり、氷ブロックを伴う場合が示されている。
【
図2b】
図2bは、
図1aの氷削機の側面図であり、氷ブロックを伴う場合が示されている。
【
図4】
図4は、本発明の一実施形態における
図1aの氷削機のリニアパワートレイン制御駆動システムの斜視図である。
【
図5】
図5は、
図4のリニアパワートレイン制御駆動システムの側面図である。
【
図6】
図6は、
図4のリニアパワートレイン制御駆動システムの概略斜視図である。
【
図7】
図7は、
図4のリニアパワートレイン制御駆動システムの概略側面図である。
【
図9a-9c】
図9a~
図9cは、
図1の氷削機のマルチリンク・オーバーセンター自動ロック式力低減動作制御アームの概略斜視図であり、本発明の一実施形態における、
図9aに示すような上部ロック位置、
図9bに示すような中間位置、および
図9cに示すような下部位置を含め、アームが複数の異なる位置および配向にある状態を示す。
【
図10】
図10は、本発明の一実施形態における、
図1aの氷削機のモジュール型断熱切削ディスクおよび切削デッキの分解図である。
【
図11】
図11は、
図1aの氷削機から取り外された切削デッキの部分斜視図である。
【
図15a-15c】
図15a~
図15cは、
図1aの氷削機の磁気浮遊型スプラッシュガードの概略部分斜視図であり、スプラッシュガードの取り外しおよび/または取り付けの複数の異なる位置を示し、本発明の一実施形態における、
図15aに示すような取り外し位置、
図15bに示すような取り付け位置および/または取り外し位置、ならびに
図15cに示すような取り付け位置を含む。
【
図16a】
図16a~
図16dは、本発明の一実施形態における、
図1aの氷削機のガードの概略部分斜視図であり、
図16aに後部スプラッシュガードとフロントドアがしぶきを捕捉し方向転換させることを示し、
図16bにフロントドアをスライドさせて開けることを示し、
図16cにフロントドアおよびシールドリングを持ち上げることを示し、
図16dにフロントドアおよびシールドリングを取り外すことを示す。
【
図16b】
図16a~
図16dは、本発明の一実施形態における、
図1aの氷削機のガードの概略部分斜視図であり、
図16aに後部スプラッシュガードとフロントドアがしぶきを捕捉し方向転換させることを示し、
図16bにフロントドアをスライドさせて開けることを示し、
図16cにフロントドアおよびシールドリングを持ち上げることを示し、
図16dにフロントドアおよびシールドリングを取り外すことを示す。
【
図16c】
図16a~
図16dは、本発明の一実施形態における、
図1aの氷削機のガードの概略部分斜視図であり、
図16aに後部スプラッシュガードとフロントドアがしぶきを捕捉し方向転換させることを示し、
図16bにフロントドアをスライドさせて開けることを示し、
図16cにフロントドアおよびシールドリングを持ち上げることを示し、
図16dにフロントドアおよびシールドリングを取り外すことを示す。
【
図16d】
図16a~
図16dは、本発明の一実施形態における、
図1aの氷削機のガードの概略部分斜視図であり、
図16aに後部スプラッシュガードとフロントドアがしぶきを捕捉し方向転換させることを示し、
図16bにフロントドアをスライドさせて開けることを示し、
図16cにフロントドアおよびシールドリングを持ち上げることを示し、
図16dにフロントドアおよびシールドリングを取り外すことを示す。
【
図17】
図17は、
図1aの氷削機の斜視図であり、本発明の一実施形態における脚部が出荷形態にある。
【
図19】
図19aは、
図1aの氷削機の概略斜視図であり、脚部が出荷形態にあり、出荷コンテナ内に配置されている。 図示される例示的な実施形態を参照し、本明細書において特定の用語を用いてそれらを説明することとする。ただし、それらは本発明の範囲を限定することを意図したものではないことが理解されよう。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本発明の実施形態を開示および説明する前に、本明細書に開示する特定の構造、プロセス工程、または材料へ限定することは意図されていないこと、また、関連技術の当業者によって認識されるであろうそれらの等価物も含むことを理解されたい。また、本明細書で用いられる用語は、特定の例を説明する目的でのみ用いられており、限定することを意図したものではないことを理解されたい。異なる図面中の同じ参照番号は同じ要素を表す。フローチャートおよびプロセス中に示される番号は、工程および動作の説明を明確にするために提供されているものであり、必ずしも特定の順序またはシーケンスを示すものではない。特段に定義されない限り、本明細書で用いられるすべての技術用語および科学用語は、本開示が属する技術分野の当業者によって一般に理解されるのと同じ意味を有する。
【0006】
本発明の概念の最初の概要を以下に示し、その後、特定の実施例をさらに詳細に説明する。この最初の概要は、読者が諸実施例をより早く理解できるようにすることを意図するものであり、それら実施例の重要な特徴や本質的な特徴を特定することを意図するものではなく、また、特許請求される主題の範囲を限定することを意図するものでもない。
【0007】
氷の大きなブロックから非常に小さな削り氷への効率的且つ効果的な切削を支援する機能を備えた氷削機を示す。氷削機は、氷ブロックを受け、氷ブロックをブレードに押し付けながらブレードを横切るように氷ブロックを選択的に回転させる。削り氷は、ブレードの下を通過でき、そこで冷たいデザートを提供するよう、サービング容器に集められ、フレーバー、甘味料、および/またはその他の調味料が添えられ得る。
【0008】
一実施形態において、氷削機は、氷ブロックとブレードを互いに対し回転させ且つ氷ブロックとブレードを互いに押し付ける電力制御駆動システムを有することができる。電力駆動システムは、インライン・オーバーセンター直線投入型柱とすることができる。モータ、ギアボックス、変圧器など、駆動システムの重質構成要素が、柱内に収容され、スパイクプレートの中心上に列をなすよう(in-line)に配置することができる。スパイクプレートは、氷ブロックと係合し、駆動システムによって回転されて、スパイクプレートの反対側のブレードを横切るように氷ブロックを回転させる。したがって、柱は実質的にスパイクプレートまたはそのシャフトの回転軸の中心に位置することができる。電力駆動システムの合計質量を利用して、柱は必要な下向きの力を生成し、直線的に押圧することができる。柱はスパイクプレートとシャフトの回転軸に沿って直線的に移動し押圧することができる。
【0009】
他の実施形態では、氷削機は、垂直軸の重力誘発圧迫装置を有することができる。上述したように、モータ、ギアボックス、変圧器など、重質構成要素の合計質量は柱によって支えることができ、柱は、重力によって氷ブロックに対して駆動され、氷ブロックをブレードに押し付けることができる。柱は垂直ガイドレールを有することができ、垂直ガードレールは氷削機のフレームの外部キャリッジマウントに接続されていてよい。
【0010】
他の実施形態では、氷削機は、マルチリンク自動ロック式力低減動作制御アームまたはアーマチャを有することができる。アーマチャは、前方ハンドルと、柱との中間接続部と、氷削機のフレームとの後部接続部とを有するレバーを有することができる。レバーの後部接続部と氷削機のフレームとの間にリンクが連結されて、4棒リンク機構を、すなわちレバー、リンク、フレーム、および柱について4棒リンク機構を形成することができる。アーマチャは上昇ロック形態を有することができ、当該上昇ロック形態においてレバーおよびリンクが実質的に同一直線上に配向されて柱および前記合計質量を上昇位置に維持することができる。他の態様では、レバーと柱との間にあるジョイントがダンパーを有することができる。
【0011】
他の実施形態では、氷削部は、ブレードを搭載し且つブレードをフレームおよび柱に対して固定するモジュール型の取り外し可能な断熱切削ディスクを有することができる。断熱プラスチックアセンブリが、ブレードの金属表面の底部から周囲温度が吸収されるのを防ぐ。切削ディスクはスパイクプレートに対向して配置され、その上に氷ブロックを受ける。切削ディスクは、モジュール型とすることができ、氷ブロックが上で回転する上部金属スリップディスクと、金属ディスクを搭載し、氷削機のフレームからスリップディスクを隔離する下部プラスチック隔離パッドとを有してよい。他の態様では、隔離プレートはブレードを搭載することができ、ブレードはそこからスリップディスクのスロットを通って延在することができる。隔離パッド、ブレード、およびスリップディスクを有する切削ディスクは、氷削機のフレームの切削デッキに保持され、清掃を簡単にするために工具なしに取り外すことができる。
【0012】
他の態様では、ブレードは、ダブルウィッシュボーンバネ式ブレード保持部に搭載され、スリップディスク、従って氷ブロックに対して枢動することができる。ウィッシュボーンは隔離デッキの下に枢動可能に連結することができ、ブレードは当該ウィッシュボーンに取り付けられてよい。ネジ駆動シャフトによりウィッシュボーンを枢動させることができる。バネの対をシャフトの両側、したがってウィッシュボーンの両側且つウィッシュボーンと隔離デッキとの間に配置して、ウィッシュボーンおよびブレードをスリップディスクを通じ氷ブロックに抗して付勢することができる。バネの対により、荷重安定性およびブレードの位置合わせを向上させることができる。
【0013】
他の実施形態では、氷削機は、360°スプラッシュガードおよびシールドを有することができる。一態様において、氷削機は、切削デッキと、柱が貫通する上部デッキと、ガードとによって形成される囲いを有することができる。ガードは上部デッキと切削デッキとの間の隙間を取り囲むことができる。一態様において、ガードの前部弓形部分は、環状トラック周りをスライドして開閉するドアであってよい。他の態様では、ガードの他方の後部弓形部分は磁気的に浮上するができる。他の態様では、ドアは内蔵型のロック戻り止めを有することができる。他の態様では、チャネルがガードの下に配置されてよく、埋め込まれた排水チャネルが同心円状に且つ磁気浮遊型後部スプラッシュガードの下に配置されて、氷ブロックから振り落とされた水滴を捕捉し、その水をチャネルの排水開口部に導くようになっていてよい。したがって、水が削り氷に付着しないようにすることができる。
【0014】
図1a~
図3bに示すように、本発明の一実施形態における氷削機10が示されている。氷削機10は、14で示される氷ブロックを受けることができ(
図1bおよび
図2b)、冷たいデザート用に18で示される削り氷を氷ブロック14から削る。氷削機10は、調理台など支持面に配置されるように構成されたフレーム22を有することができる。フレーム22は、以下に説明するように、脚部26と、切削デッキと、上部デッキとを有することができる。各脚部26は、支柱30と、支柱30から延びてL字形を形成する足部34とを有することができる。足部34は、支持面上に載置することができ、当該支持面と滑り止めグリップを形成するように、柔軟で弾性のあるバンパーを有することができる。脚部26および足部34は、支柱30が取り付けられている近位端部に対して、遠位端部が広がっていてよく、支持面と平行な水平面で鋭角を形成する。広がった脚部26および足部34は、削り氷18の受ける領域または落下ゾーンを定義することができる。一態様において、脚部26は、アルミニウムなどの金属で形成することができ、鋳造または機械加工によって形成することができる。他の態様では、脚部26は、プラスチックまたは強化プラスチックによって形成することができ、射出成形によって形成することができる。氷削機10は、削り氷18を堆積するためのトレイ38を有することができる。トレイ38は、削り氷18を捕捉するように、足部34の間の部分に位置決めすることができる。
【0015】
氷削機10は下記で説明するように、氷ブロック14を受け、支持し且つブレード44を搭載するための切削デッキ42を有することができる。切削デッキ42は、脚部26に搭載され脚部26に連結されていてよく、フレーム22の一部を形成することができる。切削デッキ42は、支柱30の中間高さに連結されていてよく、脚部26間に延在することができる。切削デッキ42は、平らであり、水平に、かつ支持面と実質的に平行に配向することができる。切削デッキ42は、上から見ると球根状の平面図プロファイルを有する遠位自由端部と、脚部26の支柱30間に連結された先細の近位端部とを有することができる。したがって、切削デッキ42の遠位自由端部は、トレイ38上で片持ち支持され得る。一態様において、切削デッキ42の下方かつトレイ38の上方に落下ゾーンを定義することができ、そこに削り氷18が堆積される。
【0016】
また、以下に説明するように、氷削機10は、切削デッキ42から離間して配置され、電力制御駆動システムを支持する上部デッキ46を有することができる。上部デッキ46は、脚部26に搭載され脚部26に連結されていてよく、フレーム22の一部を形成することができる。上部デッキ46は、支柱30の上端部に連結されていてよく、脚部26間に延在することができる。上部デッキ46は、平らであり、水平に、かつ支持面と実質的に平行に配向され得る。上部デッキ46は、上から見て球根状の平面図プロファイルを有する遠位自由端部と、脚部26の支柱30間に連結された先細の近位端部とを有することができる。したがって、一態様において、上部デッキ46および切削デッキ42は、上から見たときに一致する平面図プロファイルを有することができる。上部デッキ46の遠位自由端部は切削デッキ42の上方で片持ち支持され得る。上部デッキ46と切削デッキ42との間に隙間が定義され得る。一態様において、切削デッキ42および上部デッキ46は、アルミニウムなどの金属で形成することができ、また、鋳造または機械加工によって形成することができる。他の態様では、切削デッキ42および上部デッキ46はプラスチックや強化プラスチックで形成することができ、また、射出成形によって形成することができる。
【0017】
氷削機10は、削られた氷18または水しぶきが切削デッキ42から横方向に流出するのを防ぐためのガード50を有することができる。さらに、ガード50は、回転時に氷ブロック14が不用意に接触するのを防ぐことができる。さらに、ガード50は、氷ブロック18への汚染物質の侵入を防ぐことができる。ガード50は、上部デッキ46と切削デッキ42間の隙間を実質的に囲むことができる。切削デッキ42、ガード50、上部デッキ46、および後述する柱は、実質的な囲い54および氷ブロック18を受ける氷ブロックゾーンの一部または大部分を形成および定義することができる。切削デッキ42が囲い54の下端部を定義および形成し得る一方、上部デッキ46が囲い54の上端部を定義および形成し得る。一態様において、囲い54は、氷ブロック14を周囲温度から断熱して融解を防ぐのに役立ち得る。一態様において、上部デッキ46および囲い54は、切削デッキ42に対向する開口部56を有することができる。他の態様では、ガード50は、当該ガードを通じて氷ブロック18を見ることができるように、少なくとも半透明とすることができる。他の態様では、ガード50は、以下でより詳細に説明するように、固定部分とスライド部分とを有することができる。他の態様では、ガード50はプラスチックで形成することができ、また、射出成形によって形成することができる。
【0018】
図1a~
図7に示すように、氷ブロック18とブレード44を互に対して回転させ、氷ブロック18とブレード44を共に互いに対し押圧するための電力制御駆動システムが示されている。電力駆動システムは、インライン・オーバーセンター直線投入型柱58とすることができ、またはそれを有し得るものであり、柱58はスパイクプレート62を搭載し駆動する。スパイクプレート62は、切削デッキ42に対向して囲い54に配置することができる。スパイクプレート62は、切削デッキ42およびブレード44に向かって移動可能で、且つ切削デッキ42およびブレード44に対して回転可能であってよい。スパイクプレート62は氷ブロック14と係合するスパイク66のマトリックスを有することができ、それにより、スパイクプレート62の回転が氷ブロック14に伝えられ、したがって、切削デッキ42およびブレード44に対して氷ブロック14を回転させるようになっている。
【0019】
柱58は上部デッキ46の開口部56および囲い54を通って延在することができる。一態様において、柱58は、開口部56を閉鎖し、囲い54を形成および定義することができる。したがって、柱58は、開口部56の周囲サイズおよび形状に合った周囲サイズおよび形状を有することができる。一態様において、開口部56および柱58は、実質的にまたは大部分が正方形などの非円形の形状を有して、上部デッキ46、切削デッキ42、およびフレーム22に対して柱58の回転を阻止することができる。さらに、柱58は、スパイクプレート62を搭載し、開口部56内を移動し、囲い54の内外に移動して、切削デッキ42およびブレード44に対してスパイクプレート62を前進および後退させることができる。一態様において、柱58およびスパイクプレート62は、切削デッキ42およびブレード44に向かって、および切削デッキ42およびブレード44から離れる方向に直線的に移動することができる。柱58はスパイクプレート62および氷ブロック14を駆動するためのラムとすることができる。
【0020】
上記で説明したように、柱58は、モータ70、ギアボックス74、および変圧器などの電源78など、電力制御駆動システムの重質構成要素を搭載および収容することができる。さらにまた、柱58はモータ制御スイッチ82を搭載することができる。柱58は、柱58の側周を囲む側周側壁86を有することができる。一態様において、側壁86は中実で、柱58の実質的な高さ全体に沿って連続的にあってよい。他の態様では、柱58は、一定の長手方向の断面サイズおよび形状を有することができる。したがって、側壁86は、実質的な囲い54を維持するように、開口部56を取り囲む上部デッキ46に対向することができる。他の態様では、柱58は、長尺管を形成または定義することができる。
【0021】
モータ70は、柱58に搭載され、柱58内に収容されていてよい。一態様において、モータ70は、柱58の内部横寸法を満たす横寸法を有することができる。したがって、柱58内の空間を効率的に利用することができる。モータ70は、ギアボックス74を介してスパイクプレート62に連結されている。モータ70は、切削デッキ42およびブレード44に対してスパイクプレート62を回転させる。モータ70は、柱58とともに切削デッキ42およびブレード44に向かって、またはそこから遠ざかるように移動する。
【0022】
一態様において、柱58は上部デッキ46およびフレーム22に搭載され得る。他の態様では、柱58は、上下に、また切削デッキ42およびブレード44に向かって、およびそれらから離れるように平行移動することができる。柱58はレールおよびキャリッジに移動可能に搭載されてよい。レール90は、柱58に取り付けることができ、柱58に沿って長手方向に延在し得る。キャリッジ94は、上部デッキ46、フレーム22、および囲い54に取り付けられてよい。キャリッジ94は、レール90を移動可能に受けることができる。レール90およびキャリッジ94は、上部デッキ46の開口部56を通って柱58を直線運動させることができる。
【0023】
電源78は、柱58に搭載され、柱58内に収容されていてよい。電源78は外部電源に接続された変圧器を有することができる。一態様において、電源78はまた、コントローラまたは制御電子機器を有することができる。フィードバックシャフト98がモータ70から延出していてもよく、また、電源78に電気的に連結されていてよい。このようにして、電源78は、フィードバックシャフト98の回転およびモータ70の性能を感知するセンサー100を有することができる。電源78は、柱58内のモータ70の上に配置することができ、柱58の上部に位置づけることができる。
【0024】
モータ制御スイッチ82は、柱58に搭載され、電源78に電気的に結合され得る。一態様において、制御スイッチ82は、モータ70を作動させるための電源スイッチを有することができる。他の態様では、モータ制御スイッチ82は、モータ70の回転速度を活性化するためのモータ速度制御を有することができる。他の態様では、制御スイッチ82は柱58とともに動くことができる。
【0025】
ギアボックス74は、柱58に搭載され、柱58内に収容されていてよい。ギアボックス74は、モータ70の出力シャフトとスパイクプレート62との間に連結されている。ギアボックス74は、モータ70の出力速度を低下させ、トルクを増大させることができる。一態様において、ギアボックス74は、モータ70の下に配置することができ、柱58の底部に位置することができる。他の態様では、ベアボックス74は柱58および前記管の底部を閉鎖することができる。
【0026】
上述したように、柱58、モータ70、ギアボックス74、電源78、およびスパイクプレート62の合計重量は、共に氷ブロック14を圧し、氷ブロック14を切削デッキ42およびブレード44に押し付けることができる。したがって、氷削機10は、重力と、柱58、モータ70、ギアボックス74、電源78、およびスパイクプレート62の重量とを利用する。他の態様では、柱58およびスパイクプレート62は、手動など、追加の力によって駆動することもできる。
【0027】
図1a~
図3aおよび
図9a~
図9cに示すように、氷削機10はまた、柱58およびスパイクプレート62の動きを手動で制御するための、また、さらにスパイクプレート62を氷ブロック14に対して、そして氷ブロック14をブレード44に対して駆動するための、マルチリンク・オーバーセンター式自動ロック力低減動作制御アームまたはアーマチャ128を有することができる。アーマチャ128は、上部デッキ46およびフレーム22に、ならびに柱58に連結されていてよい。アーマチャ128はハンドル132を有することができ、当該ハンドル132は、柱58に連結され、柱58およびフレーム22ならびに上部デッキ46の前方に位置づけられている。さらに、ハンドル132は水平方向に配向していてよい。したがって、ハンドル132を握って、柱58およびスパイクプレート62を下方に駆動し、重力とともに氷ブロック14をブレード44に対して駆動することができる。
【0028】
さらに、アーマチャ128は、ハンドル132を柱58およびフレーム22に連結するレバー136を有することができる。レバー136は、ハンドル132で提供される力を増幅して、氷ブロック14に対してより大きな駆動力を与えることができる。レバー136の近位端部はハンドル132に連結され、遠位端部はリンクを介して、フレーム22、上部デッキ46、および囲い54に連結されている。レバー136の中間部分はジョイント140で柱58に連結されている。ジョイント140は、レバー136に統合された支点を定義することができる。したがって、ハンドル132を持ち上げるかまたは上昇させると、柱58およびスパイクプレート62が上昇し、一方、ハンドル132を下げ押すと、柱58およびスパイクプレート62が下降し、氷ブロック14をブレード44に対して駆動する。
【0029】
さらに、アーマチャ128は、レバー136の遠位端部と、フレーム22、上部デッキ46、および囲い54と間に連結されたリンク144を有することができる。したがって、レバー136、リンク144、柱58、および上部デッキ46によって4棒リンク機構が形成される。アーマチャ128は、下降形態と上昇ロック形態とを含む少なくとも2つの形態を有する。下降形態では、柱58およびスパイクプレート62は下がっており、レバー136およびリンク144は
図9cに示すように互いに交差するように配向している。上昇ロック形態では、柱58およびスパイクプレート62は上がっており、レバー136およびリンク144は実質的に同一直線上に配向され、
図9aに示すように柱58を上昇位置において本質的にロックする。一態様において、レバー136は、レバーの対を有することができ、その対となるレバー間に、柱58、ハンドル132、およびリンク144が位置付けられている。同様に、ジョイント140は、レバー136の中間部分と柱58との間においてジョイントの対を有することができる。他の態様では、レバー136は、使い易くするためにハンドル132の位置を低くするように角度を付けることができる。
【0030】
一態様において、ジョイント140における柱58とレバー136間にダンパー148を連結することができる。ダンパー148は、ジョイント140の旋回運動に抗することができ、したがって、急激な下向きの推力に抗することができる。ダンパー148は、柱58およびスパイクプレート62の急激な動きに抗し、オペレータの手を傷つける可能性を防止する。一態様において、ダンパー148は柱58の下向きの動きおよび下降に抗することができる。他の態様では、ダンパー148はダンパーの対とすることができ、当該タンパ―の対はジョイントの対148における柱58とレバーの対136との間に連結されていてよい。他の態様では、ダンパーの対148のうちの一方は柱58の下向きの動きを減衰させ抗することができる一方、対となるダンパー148のうちの他方は柱58の上向きの動きを減衰させ抗することができる。したがって、ダンパーの対148は柱の上と下両方の動きに抗する対称ダンパーとすることができる。一態様において、ダンパー148は回転ダンパーとすることができる。他の態様では、ダンパーは粘性流体が充填されたチャンバを有することができ、粘性流体を通過する翼部に減衰抵抗を提供する。前記チャンバを柱58またはレバー136の一方に固定しつつ、前記翼部を有するシャフトを柱またはレバーの他方に固定することができる。
【0031】
図10~
図14に示すように、氷削機10は、工具不要の取り外し可能な2ピースからなるモジュール型断熱切削ディスク168を有する。切削ディスク168は、ブレード44を搭載することができ、フレーム22および柱58に対してブレード44を固定することができる。切削ディスク168は、切削デッキ42およびフレーム22に搭載され得る。切削ディスク168は、スパイクプレート62に対向して位置づけられ、氷ブロック14を受ける。したがって、氷ブロック14は、柱58およびスパイクプレート62によって切削ディスク168に押し付けられ、切削ディスク168上で回転する。一態様において、切削ディスク168は、切削デッキ42とともに実質的な囲い54を形成および定義することができる。一態様において、切削ディスク168は、切削デッキ42上に垂直方向に配置可能であってよく、また、切削デッキ42から垂直方向に取り外し可能であってよい。したがって、切削ディスク168は、重力によって、および/またはスパイクプレート62および柱58によって加えられる力によって、ならびに/あるいはその両方によって、切削デッキ42上に維持され得る。一態様において、切削ディスク168は、工具を必要とする締結具を要することなく、切削デッキ42上に載置され、その上に維持され得る。したがって、切削ディスク168は清掃やブレード44の調整などのために簡単かつ迅速に取り外して交換することができる。
【0032】
一態様において、切削デッキ42は、スパイクプレート62および上部デッキ46と向かい合った受容部172を有することができる。開口部176が切削デッキ42および受容部172を通って延在していてよい。受容部172は開口部176を囲んでいてよい。開口部176により、削り氷18が切削デッキ42を通過することができる。受容部172は開口部176の内周の周りに突出する環状縁部180を有する。環状縁部180は、切削デッキ42の上面の下に位置し、受容部172に段付き凹部を形成することができる。切削ディスク168は受容部172内に受容することができ、切削デッキ42の開口部176を実質的に閉じることができる。一態様において、タブ182が、切削デッキ42の環状縁部180および受容部172から半径方向内側に延在し得る。タブ182はロッドであってもよい。切欠き184が切削ディスク168(後述する分離パッド196など)に形成されていてもよく、また、切欠き184がタブ182を受けてよい。切欠き184はタブ182を受けるための下部開口部を有することができる。切欠き184中のタブ182は工具なしに切削ディスク168を切削デッキ42に対して回転しないようにすることができる。したがって、切削ディスク168は、切削デッキ42上に垂直方向に配置可能であり、切欠き184がタブ182と垂直方向に係合した状態で切削デッキ42から垂直方向に取り外し可能である。
【0033】
切削ディスク168は、隔離パッド196に搭載されたスリップディスク192を有することができる。スリップディスク192および隔離パッド196は、平面視で上から見て丸い、または円形の形状を有することができる。スリップディスク192は、切削デッキ42の受容部172内に入れ込むことができ、段付き凹部内に配置することができる。隔離パッド196は、切削デッキ42の開口部176内に少なくとも部分的に受容されてよく、環状縁部180内に存在してよい。
【0034】
スリップディスク192は上面200を有し、氷ブロック14は回転するときに当該上面200上を滑ることができる。さらに、スリップディスク192は、ディスク192に延在し且つその中心近くから周近くまで半径方向に延びる半径方向スロット204を有することができる。ブレード44はスロット204を通って延在することができる。したがって、氷ブロック14がスリップディスク192の上面200上で回転すると、ブレード44は氷ブロック14から削り氷18を切断し削ることができる。削り氷18はスロット204を通過することができる。
【0035】
隔離パッド196は、スリップディスク192を搭載し、切削デッキ42に連結されていてよい。したがって、スリップディスク192は隔離パッド196によって切削デッキ42に連結されている。スリップディスク192は締結具によって隔離パッド196に直接的に取り付けることができる。また、隔離パッド196は、隔離パッド196に延在し且つスリップディスク192のスロット204に対応しそれと位置合わせされた半径方向スロット208を有することができる。したがって、削り氷18は、隔離パッド196のスロット208も通過することができる。
【0036】
一態様において、スリップディスク192は、ステンレス鋼などの金属から形成することができ、また、シート材からスタンピングによって形成することができる。他の態様では、隔離パッド196はプラスチックで形成することができ、また、射出成形によって形成することができる。他の態様では、スリップディスク192またはスリップディスクの材料は、隔離パッド196または隔離パッドの材料よりも大きな熱伝導率を有してもよい。他の態様では、フレーム22および切削デッキ42は、より大きな熱伝導率を有するアルミニウムなどの材料で形成することができる。したがって、隔離パッド196は、スリップディスク192をフレーム22または切削デッキ42から分離して、どちらにも接触しないようにすることができる。さらに、隔離パッド196はスリップディスク192よりも厚くすることができる。他の態様では、スリップディスク192は空隙によって隔離パッド196から離間されていてもよい。他の態様では、支柱がスリップディスク192と隔離パッド196との間に延在して、スリップディスク192を隔離パッド196より高い位置にすることができる。したがって、隔離パッド196は、スリップディスク192、したがって氷ブロック14を切削デッキ42およびフレーム22から熱的に隔離して、氷ブロック14の融解を防止および遅らせることができる。
【0037】
上述したように、氷ブロック14はブレード44によって切断されて削り氷18となる。ブレード44は、隔離パッド196などの切削ディスク168に搭載されていてよく、また、隔離パッド196のスロット208およびスリップディスク192のスロット104を通って延びることができる。柱58およびスパイクプレート62は、氷ブロック14をブレード44に対し押し付け、回転させる。
【0038】
図14に示すように、氷削機10はダブルウィッシュボーンバネ式ブレード保持部を有することができる。ウィッシュボーン244は隔離パッド196および切削ディスク168に搭載されてよい。ウィッシュボーン244はスリップディスク192および隔離パッド196の下に配置され得る。ブレード44は、ウィッシュボーン244に取り付けられウィッシュボーン244に搭載されていてよく、また、ウィッシュボーン244から隔離パッド196の208およびスリップディスク192のスロット204を通って延びることができる。ウィッシュボーン244は、分離パッド196の下側に枢動可能に連結された軸248を有することができる。一態様において、ウィッシュボーン244を有する軸248を搭載するための取付部の対がスリップディスク192の下から延びる。したがって、ウィッシュボーン244、したがってブレード44は、スリップディスク192および隔離パッド196に対して枢動することができる。ウィッシュボーン244は、軸248の近くでウィッシュボーン244から延びる翼の対252を有することができる。バネの対256が、隔離パッド196の下側およびスリップディスク192と、ウィッシュボーン244の翼の対252との間に配置され得る。したがって、バネ256はウィッシュボーン244およびブレード44の両側に配置されていてよい。バネ256は、スロット204および208を通して、氷ブロック14に抗してウィッシュボーン244およびブレード44を付勢することができる。ウィッシュボーン244の両側、およびブレード44の両側にあるバネ256の対は、ブレード44の幅全体に分散された均一な付勢力を提供することができる。ノブ260は、ねじ付きロッド264を枢動させて、くさび形制限ブロック268を前進および後退させて、ブレード44の伸長を制限することができる。ねじ付きロッド264および制限ブロック268は、対となるバネ256間に配置されていてよく、ウィッシュボーン244およびブレード44に対し中心に置かれていてよい。中心位置のねじ付きロッド264および制限ブロック268、およびそれらの両側にバネの対を使用することにより、よりバランスのとれた張力および付勢力が提供される。
【0039】
上述したように、氷ブロック14は氷削機10の実質的な囲い54内に配置することができる。ガード50は囲い54の周囲を選択的に取り囲むことができる。
図15a~
図16dに示すように、ガード50は、後部据付スプラッシュガードまたはシールド312および前部シールドまたはフロントドア316など、囲い54を共に取り囲む弓形部分の対を有することができる。両部分は、互いに重なり合うように、一方または両方が180度より若干大きい、約180度の弓形セグメントとすることができる。後部スプラッシュガード312は、上部デッキ46から磁気的に吊り下げることができ、上部デッキ46の後部および囲い54の後部に配置することができる。フロントドア316は、切削デッキ42に搭載されてよく、切削デッキ42の前および囲い54の前に配置することができる。後部スプラッシュガード312およびフロントドア316は共に、囲い54、氷ブロック14、およびスパイクプレート62を取り囲むことができる。
【0040】
後部スプラッシュガード312は、使用中、据え付けたままにすることができるが、洗浄のために容易に取り外し交換することができる。一態様において、後部スプラッシュガード312は上部デッキ46から吊り下げることができる。一態様において、後部スプラッシュガード312は、清掃のために容易に着脱できるように、上部デッキ46に磁気的に取り付けられていてよい。ヨーク320が後部スプラッシュガード312の上端部に連結されていてよい。ヨーク320はそれぞれ、後部スプラッシュガード312を受けるスロットを有することができる。ヨーク320および後部スプラッシュガード312は止めねじなどの締結具で共に固定することができる。上部デッキ46の底部に、位置合わせのためにヨーク320を受ける対応した窪み324を形成することができる。窪み324およびヨーク320はそれぞれ、強磁性特性を有することができ、または強磁性であってよく、それにより、ヨーク320が磁力によって窪み324内に維持され、後部スプラッシュガード312が上部デッキ46から磁気的に吊り下げられるようになっている。他の態様では、弓形チャネル328が、切削デッキ42に搭載され後部スプラッシュガード312の下に位置するシールドリング330内に形成されいてもよい。したがって、氷ブロック14およびブレード44からの水しぶきは、後部スプラッシュガード312に衝突し、後部スプラッシュガード312から流れ出て、切削デッキ42のリング330の弓形チャネル328に流入し得る。水を排出するために、弓形チャネル328およびリング330に排水用開口部を形成することができる。したがって、水は囲い54の外に飛び散らない。
【0041】
前部スライドドア316は、使用中、スライド式に開閉することができる。ドア316は、ドア316が後部スプラッシュガード312周りでスライドして後部スプラッシュガード312と入れ子式になる開位置と、ドア316が囲い54を閉じる閉位置とを有することができる。したがって、ドア316により、氷ブロック14を囲い54内へ挿入することができる。ドア316はリング330に搭載されてよい。リング330は、切削デッキ42の受容部172および/または切削ディスク168によって、例えばスリップディスク192の周縁上および/または環状縁部180に、回転可能かつスライド可能に搭載されてよい。したがって、切削デッキ42は、スライド式フロントドア316およびガード50のリング330を搭載することができ、上部デッキ46は後部スプラッシュガード312を搭載することができる。また、ドア316は、リング330から延びるフィンガータブ348を有し、ドア316を手動で係合させスライドさせることができる。さらに、ドア316は、ドア316およびリング330を持ち上げて切削デッキ42の受容部172から取り外すことを可能にするために、リングの両側から延びる対向するフィンガータブ348の対を有することができる。衝撃や傷を最小限に抑えるために後部スプラッシュガードからドア316をレベル制御で取り外す際に操作者を支援しながら、操作者は短投射90度のリフトプル動作でリング330を正確に持ち上げて切削デッキ42から離すことができる。
【0042】
上述したように、氷削機10は、削り氷18を堆積させるトレイ38を有することができる。再度、
図1a~
図3bを参照すると、トレイ38は削り氷18を捕捉するために足部34の間の部分に配置することができる。一態様において、トレイ38は、足部34の間および足部34の上に位置する水平部分350と、脚部26と支柱30との間に位置する垂直部分354とを有することができる。トレイ38の水平部分354は、足部34に搭載された側方フランジ358を有することができ、一方、垂直部分354は支柱30の前方に対して側方フランジ362を有することができる。一態様において、水平部分350および垂直部分354の横フランジ358および362は、互いに連続しており、それぞれの水平部分350および垂直部分354に対して高くすることができ、それにより、横フランジ358および362間の中間部分が凹み、足部34と支柱30との間で入れ子になる。他の態様では、保持バンプ366が足部34の遠位端部から延在し、トレイ38の水平部分354または側方フランジ354のくぼみ370に受容されて、トレイ38を保持することができる。トレイ38は、簡単に取り外せるように足部34と支柱30との間に置かれる幅広のすくい形状を有することができる。一態様において、トレイ38は、プラスチックで形成することができ、また、射出成形によって形成することができる。他の態様では、トレイ38は少なくとも半透明であってよい。
【0043】
氷削機10、フレーム22、および脚部26は、
図1~
図3aに示すような使用形態と、
図17~
図19に示すような出荷形態とを有することができる。脚部26の支柱30は、切削デッキ42および上部デッキ46、したがって囲い54に連結された接続端部を定義することができる。使用形態では、囲い54が高くなり足部34が囲い54の下になるように、脚部26の支柱30が囲い54に接続され得る。出荷形態では、足部34が囲い54の上になるように、囲い54、切削デッキ42、および上部デッキ46への支柱30の接続が逆になり得る。したがって、出荷形態では、フレーム22、脚部22、および足部34は逆にされて、氷削機10のサイズを縮小し、また、輸送コンテナ388において柱54およびレバー136またはアーマチャ128を保護する。
【0044】
上述したように、一態様において、氷ブロックを受けるように構成された実質的な囲いと、前記囲いの一端部にある、ブレードを有する切削デッキと、前記囲いにあるスパイクプレートであって、前記切削デッキに対向し、前記切削デッキに向かって移動可能であり、且つ前記切削デッキに対して回転可能である、前記スパイクプレートと、前記囲いにある開口部であって、前記切削デッキに対向している、前記開口部と、前記囲いの前記開口部を通って延在し、前記スパイクプレートを搭載する柱であって、前記柱および前記スパイクプレートは前記切削デッキに向かって直線的に移動可能である、前記柱と、前記柱に搭載され且つ前記柱内に収容され、前記柱と共に前記切削デッキに向かって移動可能なモータであって、前記スパイクプレートに連結されて前記切削デッキに対して前記スパイクプレートを回転させるものである、前記モータと、前記開口部の周囲サイズおよび形状に合った前記柱の周囲サイズおよび形状と、前記囲いの前記開口部を実質的に閉鎖する前記柱とを含む。
【0045】
氷削機において、さらに、側周側壁を有する前記柱と、前記柱の実質的な全高さに沿って中実である前記側周側壁とを含むものである。それは、さらに、前記柱の内部横寸法を満たす横寸法を有する前記モータを含むものである。それは、さらに、前記切削デッキに対向し、前記切削デッキに対して固定された上部デッキと、前記上部デッキに形成された前記開口部と、前記上部デッキと前記切削デッキとの間の隙間を実質的に囲むガードと、前記囲いを定義する、前記切削デッキ、前記ガード、前記上部デッキ、および前記柱とを含むものである。いくつかの態様において、前記氷削機は、さらに、前記柱に沿って長手方向に延在するレールと、前記上部デッキに搭載され、前記柱の前記レールを受けるキャリッジ取付部と、前記上部デッキに取り付けられ、前記レールおよびキャリッジを介して前記上部デッキの前記開口部を通って直線的に移動可能である前記柱とを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記柱に搭載された電源と、外部電源に接続されるように構成された変圧器を有する前記電源とを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記柱に搭載され、前記電源に電気的に接続されたモータ制御スイッチと、前記モータを作動させるように動作可能な前記モータ制御スイッチと、前記柱と共に移動可能な前記モータ制御スイッチとを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記モータから前記電源まで延在するフィードバックシャフトと、前記電源に搭載され、前記電源に電気的に接続されて、前記フィードバックシャフトの回転を感知するセンサーとを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記柱に搭載され、前記柱内に収容され、前記モータの出力シャフトと前記スパイクプレートとの間に連結されたギアボックスと、前記氷ブロックを前記切削デッキに押し付けるように構成された、前記柱、前記モータ、前記ギアボックス、前記電源、および前記スパイクプレートの合計重量とを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記柱に連結され、前記柱の前方に配置されたハンドルを含むものである。前記氷削機は、さらに、レバーであって、前記ハンドルが連結された近位端部と、前記囲いが連結された遠位端部と、前記柱が連結された中間部分とを有するものである、前記レバーを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記レバーの前記中間部分と前記柱との間にあるジョイントと、前記ジョイントにおいて前記柱と前記レバーとの間に連結されたダンパーとを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記前記スパイクプレートに対向して、切削デッキに搭載された断熱切削ディスクであって、この切削ディスクは、前記氷ブロックを受けるように構成されたスリップディスクと、前記切削デッキに連結され、前記スリップディスクを搭載する隔離パッドとを含むものである、前記断熱切削ディスクと、前記スリップディスクを前記切削デッキから分離し熱的に隔離するものである前記隔離パッドとを含むものである。前記氷削機は、さらに、脚部を含むフレームであって、前記脚部は接続端部と足部とを有するものであり、前記脚部の前記接続端部は前記囲いに連結されているものであり、前記フレームは、前記囲いが高くなり、前記足部が前記囲いの下にくる使用形態と、前記脚部が逆さになる出荷形態とを含む少なくとも2つの形態を有するものである、前記フレームを含むものである。
【0046】
一態様において、氷を削るように構成された氷削機は、ブレード有する切削デッキと、前記切削デッキに対向し、前記切削デッキに対して固定された上部デッキと、前記上部デッキに形成された開口部と、前記上部デッキと前記切削デッキとの間の隙間を実質的に囲むガードと、前記囲いの前記開口部を通って延在し、前記切削デッキに向かって直線的に移動可能な柱と、前記開口部の周囲サイズおよび形状に合った前記柱の周囲サイズおよび形状と、前記開口部を実質的に閉鎖する前記柱と、氷ブロックを受けるように構成された実質的な囲いを定義する、前記切削デッキ、前記ガード、前記上部デッキ、および前記柱と、前記囲いにあるスパイクプレートであって、前記切削デッキに対向し、前記柱に搭載されているものであり、前記スパイクプレートは前記柱と共に前記切削デッキに向かって移動可能であり、前記スパイクプレートは、前記切削デッキに対して回転可能で、前記ブレードに対して前記氷ブロックを回転させるように構成されている、前記スパイクプレートと、前記柱に搭載され且つ前記柱内に収容され、前記スパイクプレートに連結されて、前記スパイクプレートを回転させるモータとを含むものである。
【0047】
前記氷削機は、さらに、側周側壁を有する前記柱と、前記柱の実質的に全高さに沿って中実である前記側周側壁とを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記柱に沿って長手方向に延在するレールと、前記上部デッキに搭載され、前記柱の前記レールを受けるキャリッジ取付部と、前記上部デッキに取り付けられており、前記レールおよび前記キャリッジを介して前記上部デッキの前記開口部を通って直線的に移動可能である前記柱とを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記柱に搭載された電源と、外部電源に接続されるように構成された変圧器を有する前記電源とを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記柱に搭載され且つ前記柱内に収容され、前記モータの出力シャフトと前記スパイクプレートとの間に連結されたギアボックスと、前記氷ブロックを前記切削デッキに押し付けるように構成された、前記柱、前記モータ、前記ギアボックス、前記電源、および前記スパイクプレートの合計重量とを含むものである。
【0048】
一態様において、氷を削るように構成された氷削機は、ブレードを有する切削デッキと、前記切削デッキに対向し、前記切削デッキに対して固定された上部デッキと、前記上部デッキに形成された開口部と、前記上部デッキと前記切削デッキとの間の隙間を実質的に囲むガードと、前記囲いの前記開口部を通って延在し、前記切削デッキに向かって直線的に移動可能な柱と、前記開口部の周囲サイズおよび形状に合った前記柱の周囲サイズおよび形状と、前記開口部を実質的に閉鎖する前記柱と、氷ブロックを受けるように構成された実質的な囲いを定義する、前記切削デッキ、前記ガード、前記上部デッキ、および前記柱と、前記囲いにあるスパイクプレートであって、前記切削デッキに対向し、前記柱に搭載されているものであり、前記スパイクプレートは前記柱と共に前記切削デッキに向かって移動可能であり、前記スパイクプレートは、前記切削デッキに対して回転可能で、前記ブレードに対して前記氷ブロックを回転させるように構成されている、前記スパイクプレートと、前記柱に搭載され且つ前記柱内に収容され、前記スパイクプレートに連結されて前記スパイクプレートを回転させるモータと、前記柱に搭載され、外部電源に接続されるように構成された変圧器を有する電源と、前記柱に搭載され、前記電源に電気的に接続されたモータ制御スイッチであって、前記電力制御スイッチは、前記モータを作動させるように動作可能であり、且つ前記柱とともに移動可能である、前記モータ制御スイッチと、前記柱に搭載され、前記柱内に収容され、前記モータの出力シャフトと前記スパイクプレートとの間に連結されたギアボックスと、前記氷ブロックを前記切削デッキの前記ブレードに押し付けるように構成された、前記柱、前記モータ、前記ギアボックス、前記電源、および前記スパイクプレートの合計重量とを含む。
【0049】
他の態様では、氷を削るように構成された氷削機は、ブレードを有する切削デッキと、前記切削デッキに対向する上部デッキと、前記切削デッキと前記上部デッキとの間にあり、前記切削デッキに向かって移動可能であり、且つ前記切削デッキに対して回転可能なスパイクプレートと、前記スパイクプレートに連結されて、前記スパイクプレートを回転させるモータと、前記スパイクプレートを搭載し、前記スパイクプレートと共に前記切削デッキに向かって直線的に移動可能な柱と、前記上部デッキと前記柱に連結されたアーマチャであって、このアーマチャは、前記柱の前方に位置するハンドルと、レバーであって、前記ハンドルが連結された近位端部と、前記上部デッキが連結された遠位端部と、前記柱が連結された中間部分とを有し、それにより前記ハンドルを持ち上げると前記柱が上昇するようになっている、前記レバーと、前記レバーと前記上部デッキとの間に連結されたリンクとを有するものであり、前記アーマチャは、前記柱が下げられ、前記レバーと前記リンクが互いに交差するように配向される下降形態と、前記柱が上げられ、前記レバーと前記リンクが実質的に同一直線上に配向されて前記柱を上昇位置に維持する上昇ロック形態とを含む少なくとも2つの形態を有するのである、前記アーマチャとを含む。
【0050】
前記氷削機は、さらに、前記レバーの前記中間部分と前記柱との間にあるジョイントと、前記ジョイントにおける前記柱と前記レバーとの間に連結されたダンパーとを含むものである。前記氷削機において、さらに、レバーの対を含む前記レバーであって、前記柱、前記ハンドル、および前記リンクは、前記レバーの対の間に配置されている、前記レバーを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記レバーの前記中間部分と前記柱との間にあるジョイントの対と、前記ジョイントの対における前記柱と前記レバーの対との間に連結されたダンパーの対とを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記柱の下方向への動きを減衰させる、前記ダンパーの対のうちの一方と、前記柱の上方向への動きを減衰させる、前記ダンパーの対のうちの他方とを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記柱に沿って長手方向に延在するレールと、前記上部デッキに搭載され、前記柱の前記レールを受けるキャリッジ取付部と、前記上部デッキに取り付けられ、前記レールおよびキャリッジを介して前記上部デッキに対して直線的に移動可能な前記柱とを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記上部デッキに形成された開口部と、前記上部デッキの前記開口部を通って延在する前記柱と、前記柱に搭載され且つ前記柱内に収容された前記モータと、前記開口部の周囲サイズおよび形状に合った前記柱の周囲サイズおよび形状と、前記上部デッキの前記開口部を実質的に閉鎖する前記柱とを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記柱に搭載され且つ前記柱内に収容された前記モータと、前記柱に搭載された電源と、外部電源に接続されるように構成された変圧器を含む前記電源とを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記柱に搭載され、前記電源に電気的に接続されたモータ制御スイッチと、前記モータを作動させるように動作可能な前記電力制御スイッチと、前記柱と共に移動可動な前記電力制御スイッチとを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記モータから前記電源まで延在するフィードバックシャフトと、前記電源に搭載され、前記電源に電気的に接続されて、前記フィードバックシャフトの回転を感知するセンサーとを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記柱に搭載され且つ前記柱内に収容され、前記モータの出力シャフトと前記スパイクプレートとの間に連結されたギアボックスと、氷ブロックを前記切削デッキに押し付けるように構成された、前記柱、前記モータ、前記ギアボックス、前記電源、および前記スパイクプレートの合計重量とを含むものである。
前記氷削機は、さらに、前記上部デッキと前記切削デッキとの間の隙間を実質的に囲むガードと、氷ブロックを受けるように構成された囲いを定義する、前記切削デッキ、前記ガード、前記上部デッキ、および前記柱とを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記スパイクプレートに対向して、前記切削デッキに搭載された断熱切削ディスクであって、この切削ディスクは、氷ブロックを受けるように構成されたスリップディスクと、前記切削デッキに連結され、前記スリップディスクを搭載する隔離パッドとを含むものである、前記断熱切削ディスクと、前記スリップディスクを前記切削デッキから分離し熱的に隔離する前記隔離パッドとを含むものである。
【0051】
諸態様における氷を削るように構成された氷削機は、ブレードを有する切削デッキと、前記切削デッキに対向する上部デッキと、前記切削デッキと前記上部デッキとの間にあり、前記切削デッキに向かって移動可能であり、且つ前記切削デッキに対して回転可能なスパイクプレートと、前記スパイクプレートに連結されて、前記スパイクプレートを回転させるモータと、前記スパイクプレートを搭載し、前記スパイクプレートと共に前記切削デッキに向かって直線的に移動可能な柱と、前記上部デッキと前記柱に連結されたアーマチャであって、このアーマチャは、前記柱の前方に位置するハンドルと、レバーの対であって、前記ハンドルが連結された近位端部と、前記上部デッキが連結された遠位端部と、前記柱が連結された中間部分とを有し、それにより前記ハンドルを持ち上げると前記柱が上昇するようになっている、前記レバーの対と、前記レバーの対と前記上部デッキとの間に連結されたリンクとを有するものであり、前記アーマチャは、前記柱が下げられ、前記レバーの対と前記リンクが互いに交差するように配向される下降形態と、前記柱が上げられ、前記レバーの対と前記リンクが実質的に同一直線上に配向される上昇ロック形態とを含む少なくとも2つの形態を有するものである、前記アーマチャと、前記レバーの前記中間部分と前記柱との間にあるジョイントの対と、前記ジョイントの対における前記柱と前記レバーの対との間に連結されたダンパーの対とを含む。
【0052】
前記氷削機は、さらに、前記柱の下方向への動きを減衰させる、前記ダンパーの対のうちの一方と、前記柱の上方向への動きを減衰させる、前記ダンパーの対のうちの他方とを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記柱に沿って長手方向に延在するレールと、前記上部デッキに搭載され、前記柱の前記レールを受けるキャリッジ取付部と、前記上部デッキに取り付けられ、前記レールおよびキャリッジを介して前記上部デッキに対して直線的に移動可能である前記柱とを含むものである。
【0053】
諸態様において、氷を削るように構成された氷削機は、ブレードを有する切削デッキと、前記切削デッキに対向する上部デッキと、前記切削デッキと前記上部デッキとの間にあり、前記切削デッキに向かって移動可能であり、且つ前記切削デッキに対して回転可能なスパイクプレートと、前記スパイクプレートに連結されて、前記スパイクプレートを回転させるモータと、前記スパイクプレートを搭載し、前記スパイクプレートと共に前記切削デッキに向かって直線的に移動可能な柱と、前記柱に沿って長手方向に延在するレールと、前記上部デッキに搭載され、前記柱の前記レールを受けるキャリッジ取付部と、前記上部デッキに取り付けられており、前記レールおよびキャリッジを介して前記上部デッキに対して直線的に移動可能な前記柱と、前記上部デッキと前記柱に連結されたアーマチャであって、このアーマチャは、前記柱の前方に位置するハンドルと、レバーであって、前記ハンドルが連結された近位端部と、前記上部デッキが連結された遠位端部と、前記柱が連結された中間部分とを有し、それにより前記ハンドルを持ち上げると前記柱が上昇するようになっている、前記レバーと、前記レバーと前記上部デッキとの間に連結されたリンクとを有するものであり、前記アーマチャは、前記柱が下げられ、前記レバーと前記リンクが互いに交差するように配向される下降形態と、前記柱が上げられ、前記レバーと前記リンクが実質的に同一直線上に配向される上昇ロック形態とを含む少なくとも2つの形態を有するものである、前記アーマチャとを含むものである。
【0054】
前記氷削機は、さらに、レバーの対を含む前記レバーであって、前記柱、前記ハンドル、および前記リンクは、前記レバーの対の間にある、前記レバーを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記レバーの前記中間部分と前記柱との間にあるジョイントの対と、前記ジョイントの対における前記柱と前記レバーの対との間に連結されたダンパーの対とを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記柱の下方向への動きを減衰させる、前記ダンパーの対のうちの一方と、前記柱の上方向への動きを減衰させる、前記ダンパーの対のうちの他方とを含むものである。
【0055】
諸態様において、氷ブロックから氷を削るように構成された氷削機であって、切削デッキと、前記切削デッキに対向するスパイクプレートであって、モータによって回転可能であり、且つ前記切削デッキに向かって直線的に移動可能であり、前記切削デッキに対して前記氷ブロックを回転させるように構成されている、前記スパイクプレートと、前記スパイクプレートに対向して、前記切削デッキに搭載された断熱切削ディスクであって、この切削ディスクは、前記氷ブロックを受けるように構成されたスリップディスクであって、スロットを有するものである、前記スリップディスクと、前記切削デッキに連結され、前記スリップディスクを搭載する隔離パッドと、前記隔離パッドに搭載され、前記スリップディスクの前記スロットを通って延びるブレードと、前記スリップディスクを前記切削デッキから分離し熱的に隔離する前記隔離パッドとを含む。
【0056】
前記氷削機は、さらに、前記切削デッキ上に垂直方向に配置可能であり、且つ前記切削デッキから垂直方向に取り外し可能な前記切削ディスクと、重力または前記スパイクプレートによって加えられる力、あるいはその両方によって前記切削デッキ上に維持される前記切削ディスクと含むものである。前記氷削機は、さらに、前記切削デッキに形成された受容部と、前記切削デッキと前記受容部を通る開口部と、前記受容部で受けられ、前記切削デッキの前記開口部を実質的に閉鎖する前記切削ディスクとを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記受容部内に入れ込まれる、前記切削ディスクの前記スリップディスクと、前記開口内に少なくとも部分的に受容される前記隔離パッドとを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記切削デッキにある開口部と、前記切削デッキの前記開口部を閉鎖する前記切削ディスクと、前記開口部の内周の周りに突出する環状縁部と、前記切削デッキの上面の下に位置し、段付き凹部を形成する前記環状縁部と、前記環状縁部の内側に位置する前記隔離パッドと、前記段付き凹部に位置する前記スリップディスクとを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記環状縁部から半径方向内側に延在するタブと、前記隔離パッドに形成され、前記タブを受ける切欠きとを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記タブを受けるための下部開口部を有する前記切欠きと、前記切削デッキに垂直方向に配置可能であり、且つ前記切削デッキから垂直方向に取り外し可能である前記切削ディスクと、前記タブと垂直方向に係合する前記切欠きとを含むものである。前記氷削機は、さらに、空隙によって隔離パッドから離間された前記スリップディスクを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記スリップディスクと前記隔離パッドとの間に延在し、前記スリップディスクを前記隔離パッドの上へと高くする支柱を含むものである。前記氷削機は、さらに、金属を含む前記スリップディスクと、前記隔離パッドの材料の熱伝導率よりも大きい熱伝導率を有する、前記スリップディスクの前記金属とを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記隔離パッドの材料の熱伝導率よりも大きい熱伝導率を有する材料を含む前記切削デッキを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記隔離パッドに搭載され、前記隔離パッドに枢動可能に連結されたウィッシュボーンと、前記ウィッシュボーンに搭載され、前記ウィッシュボーンによって前記スリップディスクの前記スロットに対して移動可能である前記ブレードと、前記隔離パッドと前記ウィッシュボーンとの間に配置されたバネの対とを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記氷ブロックを受けるように構成された実質的な囲いと、前記囲いの一端部を形成する前記切削デッキと、前記切削デッキに対向し、前記囲いの他端部を形成する上部デッキと、前記上部デッキと前記切削デッキとの間の隙間を実質的に囲むガードとを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記上部デッキに形成された開口部と、前記上部デッキの前記開口部を通って延在し、前記スパイクプレートを搭載する柱であって、前記柱および前記スパイクプレートは前記切削デッキに向かって直線的に移動可能である、前記柱と、前記上部デッキの前記開口部を実質的に閉鎖する前記柱とを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記柱に連結され且つ前記柱の前方に配置されたハンドルと、レバーであって、前記ハンドルが連結された近位端部と、前記囲いが連結された遠位端部と、前記柱が連結された中間部分とを有するものである、前記レバーとを含むものである。
【0057】
氷ブロックから氷を削るように構成された氷削機は、切削デッキと、前記切削デッキに形成された受容部と、前記切削デッキと前記受容部を通る開口部と、前記開口部の内周の周りに突出する環状縁部と、前記切削デッキの上面の下に配置されており、段付き凹部を形成する前記環状縁部と、前記環状縁部から半径方向内側に延在するタブと、前記切削デッキに対向するスパイクプレートであって、モータによって回転可能であり、且つ前記切削デッキに向かって直線的に移動可能で、前記氷ブロックを回転させるように構成されている、前記スパイクプレートと、前記スパイクプレートに対向して、前記切削デッキに搭載された断熱切削ディスクであって、前記受容部に受容され、前記切削デッキの前記開口部を実質的に閉鎖するものであり、この前記切削ディスクは、前記受容部に入れ込まれたスリップディスクであって、スロットを有するものである、前記スリップディスクと、金属を有する前記スリップディスクと、前記開口部に少なくとも部分的に受容され、且つ前記切削デッキに連結され、前記スリップディスクを搭載する隔離パッドと、前記隔離パッドに搭載され、前記スリップディスクの前記スロットを通って延びるブレードと、前記隔離パッドに形成され、前記タブを受ける切欠きと、前記隔離プレートの材料の熱伝導率よりも大きな熱伝導率を有する前記スリップディスクの前記金属と、前記隔離プレートの材料の前記熱伝導率よりも大きい熱伝導率を有する材料を含む前記切削デッキと、前記スリップディスクを前記切削デッキから分離し熱的に隔離する前記隔離パッドとを含むものである、前記断熱切削ディスクとを含む。
【0058】
前記氷削機は、さらに、前記タブを受けるための下部開口部を有する前記切欠きと、前記切削デッキに垂直方向に配置可能であり、且つ前記切削デッキから垂直方向に取り外し可能である前記切削ディスクと、前記タブと垂直方向に係合する前記切欠きとを含むものである。前記氷削機は、さらに、空隙によって隔離パッドから離間されている前記スリップディスクを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記スリップディスクと前記隔離パッドの間に延在し、前記スリップディスクを前記隔離パッドの上へと高くする支柱を含むものである。
【0059】
氷ブロックから氷を削るように構成された氷削機は、前記氷ブロックを受けるように構成された実質的な囲いと、前記囲いの一端部を形成する切削デッキと、前記切削デッキに対向し、前記囲いの他端部を形成する上部デッキと、前記上部デッキと前記切削デッキとの間の隙間を実質的に囲むガードと、前記切削デッキに対向するスパイクプレートであって、モータによって回転可能であり、且つ前記切削デッキに向かって直線的に移動可能で、前記氷ブロックを回転させるように構成されている、前記スパイクプレートと、前記スパイクプレートに対向して、前記切削デッキに搭載された断熱切削ディスクであって、この切削ディスクは、前記氷ブロックを受けるように構成されたスリップディスクと、前記切削デッキに連結され、前記スリップディスクを搭載する隔離パッドと、前記スリップディスクを前記切削デッキから分離し熱的に隔離する前記隔離パッドとを含むものである、前記断熱切削ディスクとを含む。前記氷削機は、さらに、前記切削デッキに形成された受容部と、前記切削デッキと前記受容部を通る開口部と、前記開口部の内周の周りに突出する環状縁部と、前記切削デッキの上面の下に配置されており、段付き凹部を形成する前記環状縁部と、前記環状縁部から半径方向内側に延在するタブと、前記受容部に受容され、前記切削デッキの前記開口部を実質的に閉鎖する前記切削ディスクであって、この切削ディスクは、前記受容部に入れ込まれた前記スリップディスクと、金属を有する前記スリップディスクと、前記開口部内に少なくとも部分的に収容された前記隔離パッドと、前記隔離パッドに形成され、前記タブを受ける切欠きと、前記隔離プレートの材料の熱伝導率よりも大きな熱伝導率を有する、前記スリップディスクの前記金属と、前記隔離プレートの材料の前記熱伝導率よりも大きい熱伝導率を有する材料を含む前記切削デッキとを含むものである、前記切削ディスクとを含むものである。
【0060】
氷ブロックから氷を削るように構成された氷削機は、切削デッキと、前記切削デッキに対向するスパイクプレートであって、モータによって回転可能であり、前記切削デッキに向かって直線的に移動可能であり、前記切削デッキに対して前記氷ブロックを回転させるように構成されている、前記スパイクプレートと、前記切削デッキに搭載され、前記スパイクプレートに対向する切削ディスクであって、この切削ディスクは、前記氷ブロックを受けるように構成されたスリップディスクであって、スロットを有するものである、前記スリップディスクと、前記スリップディスクの下にあり、前記スリップディスクに対して枢動するウィッシュボーンと、前記ウィッシュボーンに搭載され、前記ウィッシュボーンによって前記スリップディスクの前記スロットに対して移動可能であるブレードと、前記スリップディスクと前記ウィッシュボーンとの間に配置されたバネの対とを含む。
【0061】
氷を削るように構成された氷削機は、ブレードを有する切削デッキと、前記切削デッキに対向する上部デッキと、前記切削デッキと前記上部デッキとの間にあり、前記切削デッキに向かって移動可能であり、且つ前記切削デッキに対して回転可能なスパイクプレートと、前記上部デッキと前記切削デッキとの間の隙間を実質的に囲むガードと、氷ブロックを受けるように構成された囲いの少なくとも一部を定義する、前記切削デッキ、前記ガード、および前記上部デッキと、前記ガードであって、前記上部デッキから吊り下げられ、前記囲いの後部に配置された後部スプラッシュガードと、前記切削デッキに搭載され、前記囲いの前部に移動可能に配置されたフロントドアとを含むものである。
【0062】
前記氷削機は、さらに、前記上部デッキから磁気的に吊り下げられる前記後部スプラッシュガードを含むものである。前記氷削機は、さらに、ヨークであって、各々、前記後部スプラッシュガードを受けるためのスロットを有するものである、前記ヨークと、前記上部デッキの底部にあり、前記ヨークを受ける窪みとを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記ヨークと前記窪みとの間に強磁性要素を含むものである。前記氷削機は、さらに、前記切削デッキにある弓形チャネルであって、前記後部スプラッシュガードの下にあり、前記後部スプラッシュガードから流れ出る水しぶきを受けるように構成されている、前記弓形チャネルと、前記弓形チャンネルにある排水開口部とを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記切削デッキにある弓形トラックと、前記弓形トラック内でスライド可能であり、前記フロントドアを搭載する弓形レールとを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記フロントドアの開位置で互いに入れ子になる、前記後部スプラッシュガードおよび前記フロントドアを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記囲いを共に囲む一対の弓形部分である、前記後部スプラッシュガードおよびフロントドアを含むものである。
【0063】
氷を削るように構成された氷削機は、ブレードを有する切削デッキと、前記切削デッキに対向する上部デッキと、前記切削デッキと前記上部デッキとの間にあり、前記切削デッキに向かって移動可能であり、且つ前記切削デッキに対して回転可能なスパイクプレートと、前記上部デッキから磁気的に吊り下げられ、前記上部デッキの後部に配置された後部スプラッシュガードとを含む。
【0064】
前記氷削機は、さらに、ヨークであって、各々、前記後部スプラッシュガードを受けるためのスロットを有するものである、前記ヨークと、前記上部デッキの底部にあり、前記ヨークを受ける窪みとを含むものである。前記氷削機は、さらに、ヨークと前記窪みとの間に強磁性要素を含むものである。前記氷削機は、さらに、前記切削デッキにある弓形チャネルであって、前記後部スプラッシュガードの下にあり、前記後部スプラッシュガードから流れ出る水しぶきを受けるように構成されている、前記弓形チャネルと、前記弓形チャンネルにある排水開口部とを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記切削デッキに搭載され、前記切削デッキの前部に移動可能に配置されたフロントドアを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記切削デッキにある弓形トラックと、前記弓形トラックにおいてスライド可能であり、前記フロントドアを搭載する弓形レールとを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記フロントドアの開位置で互いに入れ子になる、前記後部スプラッシュガードおよび前記フロントドアを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記スパイクプレートを共に囲む弓形部分の対となる、前記後部スプラッシュガードおよび前記フロントドアを含むものである。
【0065】
氷を削るように構成された氷削機は、ブレードを有する切削デッキと、前記切削デッキに対向する上部デッキと、前記切削デッキと前記上部デッキとの間にあり、前記切削デッキに向かって移動可能であり、且つ前記切削デッキに対して回転可能なスパイクプレートと、前記上部デッキと前記切削デッキとの間の隙間を実質的に囲むガードと、氷ブロックを受けるように構成された囲いの少なくとも一部を定義する、前記切削デッキ、前記ガード、および前記上部デッキと、前記ガードであって、前記上部デッキから磁気的に吊り下げられ、前記囲いの後部に配置された後部スプラッシュガードと、前記切削デッキに搭載され、前記囲いの前部に移動可能に配置されたフロントドアとを含むものである、前記ガードと、前記切削デッキにある弓形チャネルであって、前記後部スプラッシュガードの下にあり、前記後部スプラッシュガードから流れ出る水しぶきを受けるように構成されている、前記弓形チャネルと、前記弓形チャネルにある排水開口部と、前記切削デッキにある弓形トラックと、前記弓形トラックにおいてスライド可能であり、前記フロントドアを搭載する弓形レールとを含む。
【0066】
前記氷削機は、さらに、前記フロントドアの開位置で互いに入れ子になる、前記後部スプラッシュガードおよび前記フロントドアを含むものである。前記氷削機は、さらに、前記スパイクプレートを共に囲む弓形部分の対となる、前記後部スプラッシュガードおよび前記フロントドアを含むものである。
【0067】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用される場合、単数形「a」、「an」、および「the」には、文脈上明らかに別段に指定していない限り、複数の指示対象が含まれる。したがって、例えば、「層(a layer)」という場合、複数のそのような層が含まれる。
【0068】
本開示において、「有する(comprise)」、「有する(comprising)」、「含む(containing)」および「有する(having)」等は、米国特許法においてそれらに付与される意味を有することができ、また、「含む(includes)」、「含む(including)」等を意味し、一般的にオープンエンド用語であると解される。「~からなる(consisting of)」または「~からなる(consists of)」という用語は、クローズド用語であり、かかる用語と関連して具体的に列挙された構成要素、構成、工程等、および米国特許法に従ったもののみを含む。「本質的に~からなる(consisting essentially of)」または「本質的に~からなる(consists essentially of)」は米国特許法によって一般的に付与される意味を有する。特に、このような用語は一般にクローズドの用語であるが、それに関連して使用される品目の基本的かつ新規な特性または機能に重大な影響を与えない追加の品目、材料、構成要素、工程、または要素を含めることを許可するという例外がある。例えば、組成物中に存在するが、組成物の性質または特性に影響を与えない微量元素は、そのような用語に続く品目のリストに明示的に記載されていなくても、「本質的に~からなる」という語法の下に存在すれば許容されるだろう。明細書で「有する」または「含む」などのオープンエンドの用語を使用する場合、「~からなる」という語法だけでなく「本質的に~からなる」という語法も、またはその逆についても明示的に記載されているかのように直接サポートが提供されるべきことが理解される。
【0069】
本明細書および特許請求の範囲における「第1」、「第2」、「第3」、「第4」などの用語は、類似する要素を区他するために用いられており、必ずしも特定の連続的または時系列的な順序を説明するために用いられているわけではない。そのように使用される用語は、適切な状況下で交換可能であり、その結果、本明細書に記載される実施形態は、例えば、本明細書に示されるまたは他の方法で記載されるもの以外の順序で動作することができることを理解されたい。同様に、ある方法が一連の工程を有するものとして明細書に記載されている場合、提示されたそのような工程の順序は、そのような工程が実行され得る唯一の順序であるとは限らず、記載された工程のうちの或るものは場合により省略されてもよく、および/または本明細書に記載されていないその他の或る工程がその方法に追加されてもよい。
【0070】
上記説明および特許請求の範囲において、「左」、「右」、「前」、「後」、「上(top)」、「下(bottom)」、「上(over)」、「下(under)」などの用語は、説明を目的として使用されているものであり、必ずしも永続的な相対位置を説明するためのものではない。そのように使用される用語は、適切な状況下で交換可能であり、その結果、本明細書に記載される実施形態は、例えば、本明細書に示されるまたは他の方法で記載されるもの以外の配向で動作可能なことを理解されたい。
【0071】
本明細書で使用される場合、「連結(接続)された」という用語は、電気的または非電気的な方法で直接的または間接的に接続されることとして定義される。互いに「近接する」と本明細書で説明される物体は、その語句が使用される文脈に応じて、互いに物理的に接触している、互いに近接している、または互いに同じ一般的領域またはエリアにある可能性がある。本明細書において、「一実施形態において」または「一態様において」の語句の出現は必ずしも全てが同じ実施形態または態様を指すとは限らない。
【0072】
本明細書で用いられる場合、「実質的に」という用語は、動作、特性、特質、状態、構成、品目、または結果の完全またはほぼ完全な範囲または程度をいう。例えば、「実質的に」囲まれた物体は、その物体が完全に囲まれているか、ほぼ完全に囲まれていることを意味する。絶対的な完全性からの逸脱の正確な許容範囲は、いくつかの場合では特定の状況に依存する可能性がある。しかしながら、一般的に言って、完全に近いと、絶対的かつ総合的な完全性が得られるのと同じような全体的結果となる。「実質的に」の使用は、動作、特性、特質、状態、構成、品目、または結果が完全にまたはほぼ完全に欠如していることを指す否定的な意味合いで使用される場合にも同様に適用される。例えば、粒子を「実質的に含まない」組成物は、粒子が完全に欠如しているか、粒子がほぼ完全に欠如しており、粒子が完全に欠如しているのと同じような影響となることとなるかのいずれかである。すなわち、或る成分または要素を「実質的に含まない」組成物は、その測定可能な影響がない限り、実際にはそのような品目を依然として含んでいてもよい。
【0073】
本明細書で使用される場合、「近接する」とは、2つの構造または要素が近くにあることをいう。具体的には、「近接」していると特定された要素は当接していてもよいし、接続されていてよい。このような要素は、必ずしも互いに接触していなくても、互いに近い、または接近していてもよい。近さの正確な程度は、特定の状況に依存していてもよい。
【0074】
本明細書で用いられる場合、「約」という用語は、所与の値が一定の数値範囲の端点より「わずかに大きく」または「わずかに小さく」てもよいとして、その端点に柔軟性を与えるために使用される。「約」という用語が正確な数値に関連して使用される場合でも、明示的なサポートは、本明細書における当該正確な数値を意図していることが理解される。
【0075】
「締り嵌め」、「摩擦嵌め」、および「圧入」という用語は、本明細書では相互に交換可能な意味で使用される技術用語であり、意図的に摩擦を引き起こし、増大させ、および/または利用して意図的に動きに抗することをいう。締り嵌めまたは摩擦嵌めは、摩擦の存在とは異なるものであり、摩擦の存在よりも優れている。任意の2つの表面間に摩擦が存在し得る一方、多くの場合、この摩擦を軽減するためにできる限りのことを行うことが望ましい。締り嵌めまたは摩擦嵌めは、実際に意図的に引き起こされ増加されるため、自然に発生する摩擦と区別できる。締り嵌めは、係合部品の表面が互いにしっかりと支え合うように当該係合部品の寸法を決めることによって形成することができる。摩擦嵌めは表面粗さを粗くすることによって形成することができる。
【0076】
本明細書で使用される「強磁性の」という用語は、磁性を有することによって、または(鉄を含むことなどにより)磁石に磁気的に引き付けられることによって、磁性特性および/または磁気的に連結する機能を有する材料または要素をいい、1つの強磁性材料または要素は別の強磁性材料または要素に磁気的に引き付けられるようになっている。したがって、強磁性ボタンは、磁石であるか、永久磁石などの磁性を有するか、あるいは鉄を含むことによってなどして磁石に引き付けられる。
【0077】
本明細書に記載される例は、開示される特定の構造、プロセス工程、または材料に限定されるものではなく、関連技術の当業者によって認識されるようなそれらの等価物まで拡張されることを理解されたい。また、本明細書で用いられる用語は、特定の例を説明する目的でのみ用いられており、限定することを意図したものではないことを理解されたい。
【0078】
さらに、記載された特徴、構造、または特徴は、1若しくはそれ以上の例において任意の適切な方法で組み合わされてもよい。上記説明では、記載される技術の十分な理解をもたらすために、長さ、幅、形状などの例のような多くの具体的な詳細が提供されている。しかしながら、当業者であれば、本発明が、1若しくはそれ以上の特定の詳細がなくても、あるいは他の方法、構成要素、材料などを用いて実施できることを理解されよう。その他の場合では、本発明の態様を曖昧にすることを避けるために、周知の構造、材料、または動作について詳細な図示や説明を省略している。
【0079】
前述の例は1若しくはそれ以上の特定の用途における本発明の原理を説明するものであるが、それは、発明能力の発揮がなくとも、また、発明の本明細書に記載した原理および概念から逸脱することなく、形式、使用法、および実施の詳細について多くの変更を加えることができることが当業者には明らかであろう。したがって、以下に記載の特許請求の範囲による場合を除き、本発明が限定されることは意図されていない。
【国際調査報告】