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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】監視システム及び方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 50/10 20120101AFI20240829BHJP
   B65G 1/137 20060101ALI20240829BHJP
   G06K 7/10 20060101ALI20240829BHJP
【FI】
G06Q50/10
B65G1/137 B
G06K7/10 240
【審査請求】未請求
【予備審査請求】有
(21)【出願番号】P 2024508466
(86)(22)【出願日】2022-08-24
(85)【翻訳文提出日】2024-02-07
(86)【国際出願番号】 AU2022050990
(87)【国際公開番号】W WO2023023763
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】2021221518
(32)【優先日】2021-08-24
(33)【優先権主張国・地域又は機関】AU
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524052963
【氏名又は名称】カリーラ インベストメント エンタープライジズ プロプライエタリー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】KAREELA INVESTMENT ENTERPRISES PTY LTD
(74)【代理人】
【識別番号】100105957
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 誠
(74)【代理人】
【識別番号】100068755
【弁理士】
【氏名又は名称】恩田 博宣
(74)【代理人】
【識別番号】100142907
【弁理士】
【氏名又は名称】本田 淳
(72)【発明者】
【氏名】ダロイシオ、アンソニー マイケル
(72)【発明者】
【氏名】リード、デイビッド
(72)【発明者】
【氏名】エバンス、ルーク
(72)【発明者】
【氏名】ワード、サイモン
【テーマコード(参考)】
3F522
5L050
【Fターム(参考)】
3F522BB01
3F522CC09
3F522DD03
3F522DD22
3F522DD32
3F522EE19
3F522GG03
3F522GG23
3F522HH06
3F522HH32
3F522LL42
3F522LL61
5L050CC11
(57)【要約】
製品監視システムは、保管デバイスに関連付けられた少なくとも1つの近距離無線通信(NFC)リーダと、制御システムであって、プロセッサと、メモリと、通信インターフェースと、を含み、制御システムが、1つ以上のNFCリーダと通信しており、メモリが、実行可能命令を内部に記憶しており、プロセッサが、人間の介入なしに、かつ実行可能命令の実行を介して、保管デバイスによって保管された1つ以上の製品に関連付けられた1つ以上のNFCラベルを読み取るように、1つ以上のNFCリーダを制御することと、1つ以上のNFCリーダから、保管デバイスによって保管された1つ以上の製品を識別する製品識別データを受信することと、保管デバイスから取り出された少なくとも1つの製品を判定するために、製品識別データをメモリに記憶された在庫データと比較することであって、在庫データが、保管デバイスの直近に判定された在庫を示す、比較することと、通信インターフェースを介して、注文データをサーバ処理システムに転送して、保管デバイスから取り出された少なくとも1つの製品を置き換えるために、少なくとも1つの新たな製品を注文することと、を行うように構成されている、制御システムと、を含む。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品監視システムであって、
保管デバイスに関連付けられた少なくとも1つの近距離無線通信(NFC)リーダと、
制御システムであって、プロセッサと、メモリと、通信インターフェースと、を含み、前記制御システムが、各NFCリーダと通信しており、前記メモリが、実行可能命令を内部に記憶しており、前記プロセッサが、人間の介入なしに、かつ前記実行可能命令の実行を介して、
前記保管デバイスによって保管された1つ以上の製品に関連付けられた1つ以上のNFCラベルを読み取るように、各NFCリーダを制御することと、
各NFCリーダから、前記保管デバイスによって保管された前記1つ以上の製品を識別する製品識別データを受信することと、
前記保管デバイスから取り出された少なくとも1つの製品を判定するために、前記製品識別データを前記メモリに記憶された在庫データと比較することであって、前記在庫データが、前記保管デバイスの直近に判定された在庫を示す、比較することと、
前記通信インターフェースを介して、注文データをサーバ処理システムに転送して、前記保管デバイスから取り出された前記少なくとも1つの製品を置き換えるために、少なくとも1つの新たな製品を注文することと、を行うように構成されている、制御システムと、を含み、
前記制御システムが、各NFCリーダ、アンテナスイッチ、及び各アンテナが選択的に離調可能であるような少なくとも1つのアンテナアレイと通信するプライマリコントローラを含み、
複数の製品場所が、各々、関連付けられた製品センサを有し、各アンテナが複数の製品場所に関連付けられており、製品センサが製品場所から製品の投入又は取り出しを検出したことに応答して、その製品場所に関連付けられていない全てのアンテナが、離調又は非アクティブ化され、前記関連付けられたアンテナが、それに関連付けられたタグから製品の詳細を記録し、それによって製品識別データが、前記プロセッサによって前記在庫データと比較されて、前記保管デバイスから取り出された前記少なくとも1つの製品を判定する、前記識別データを集合的に表す、製品監視システム。
【請求項2】
前記プライマリコントローラと通信し、それによって制御されている少なくとも1つのセカンダリコントローラを含み、各セカンダリコントローラが、複数のアンテナ及び前記複数のアンテナに関連付けられたボトルセンサを制御するように構成されている、請求項1に記載の製品監視システム。
【請求項3】
アンテナマトリックスが、複数の関連付けられたアンテナから形成され、前記マトリックスが、前記1つ以上の製品を支持するラック又はシェルフと統合されており、前記ラック又はシェルフが、複数の保管場所を画定する複数の支持部材を含み、各保管場所が、単一の製品を保管するように構成されており、前記アンテナマトリックスが、前記複数の支持部材と統合されている、請求項1又は2に記載の製品監視システム。
【請求項4】
前記複数の支持部材が、複数の実質的に垂直な支持部材及び複数の実質的に水平な支持部材を含む、請求項1に記載の製品監視システム。
【請求項5】
1つ以上のNFC製品ラベルを読み取るように、前記1つ以上のNFCリーダを制御するために、前記プロセッサが、
前記保管デバイスのそれぞれの場所内に位置する任意の製品を読み取るように、前記アンテナマトリックスの異なる部分を順次制御することであって、前記制御システムの前記メモリが、前記アンテナマトリックスの異なる部分ごとの場所を示す位置データを内部に記憶している、制御することと、
前記アンテナマトリックスの前記異なる部分の前記順次制御に応答して、複数の製品識別データ部分を受信することであって、前記複数の製品識別データ部分が、前記識別データを集合的に表す、受信することと、
前記複数の製品識別データ部分及び前記位置データを使用して、前記保管デバイス内に保管された各識別された製品の位置を判定することと、を行うように構成されている、請求項4に記載の製品監視システム。
【請求項6】
前記プロセッサが、
前記通信インターフェースを介して、製品場所要求を受信することと、通信インターフェースを介して、前記保管デバイス内に保管された各識別された製品の前記位置を転送することと、を行うように更に構成されている、請求項5に記載の製品監視システム。
【請求項7】
前記プロセッサが、前記保管デバイスから取り出された前記識別された少なくとも1つの識別された製品に基づいて前記在庫データを更新するように更に構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の製品監視システム。
【請求項8】
前記プロセッサが、
前記製品識別データと前記在庫データとの前記比較に基づいて、前記保管デバイスに保管された1つ以上の新たな製品を識別することと、
前記メモリに記憶された前記在庫データを前記1つ以上の新たな製品を示すように更新することと、を行うように更に構成されている、請求項1~7のいずれか一項に記載の製品監視システム。
【請求項9】
前記プロセッサが、前記保管デバイスによって保管された1つ以上の製品に関連付けられた前記1つ以上のNFCラベルを読み取るように、前記1つ以上のNFCリーダを定期的に制御するように更に構成されている、請求項1~8のいずれか一項に記載の製品監視システム。
【請求項10】
前記少なくとも1つの製品が前記保管デバイスから取り出されたと判定したことに応答して、前記プロセッサは、前記通信インターフェースを介して、前記少なくとも1つの製品が前記保管デバイスから取り出されたことを示す通知を転送するように更に構成されている、請求項1~9のいずれか一項に記載の製品監視システム。
【請求項11】
システムであって、
請求項1~10のいずれか一項に記載の製品監視と、
前記保管デバイスであって、前記保管デバイスが、ドアであって、前記ドアが開かれていることが制限されているロック状態と、前記ドアが開かれていることが制限されていないロック解除状態と、で動作可能な電気的に動作可能なロックを有する、ドア、を含む冷蔵庫である、前記保管デバイスと、を含み、
前記製品監視システムの前記制御システムの前記プロセッサが、
前記冷蔵庫の前記ドアを開こうとするユーザのユーザ識別データを受信することと、
前記メモリに記憶されたユーザデータを使用して、前記ユーザが前記ロック可能なドアを開くことが許可されているかどうかを判定することと、
前記ユーザが許可されていると判定することに応答して、前記ユーザが前記ドアを開き、前記冷蔵庫内に保管された前記1つ以上の製品にアクセスすることができるように、前記ロックを制御して前記ロック状態から前記ロック解除状態に移行させることと、を行うように更に構成されている、システム。
【請求項12】
前記1つ以上の製品が、1つ以上のワインボトルである、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記冷蔵庫が、前記ユーザから前記ユーザ識別データを受信するための入力デバイスを含む、請求項11又は12に記載のシステム。
【請求項14】
前記制御システムが、前記通信デバイスを介して、前記ユーザ識別データをモバイル通信デバイスから受信する、請求項11又は12に記載のシステム。
【請求項15】
前記システムが、生体認証センサを有する前記モバイル通信デバイスを含み、前記モバイル通信デバイスが、前記生体認証センサを介して前記ユーザの生体認証データをキャプチャするように構成されており、前記ユーザ識別データが、前記生体認証データに基づいて前記モバイル通信デバイスによって生成されている、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記プロセッサが、
前記製品識別データに基づいて、前記冷蔵庫内に保管された前記1つ以上の製品の1つ以上の製品タイプを判定することと、
前記1つ以上の製品の1つ以上の所望の保管温度を判定するために、前記冷蔵庫内に保管された前記1つ以上の製品の前記製品タイプを使用して、前記制御システムにアクセス可能な温度保管データを照会することであって、前記製品保管温度データが、複数の製品タイプの複数の所望の温度を示している、照会することと、
前記1つ以上の所望の保管温度に従って、前記冷蔵庫、又は前記冷蔵庫の一部の動作温度を制御することと、を行うように更に構成されている、請求項12~15のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項17】
前記プロセッサが、
前記製品識別データに基づいて、前記冷蔵庫内に保管された前記1つ以上の製品の1つ以上の製品タイプを判定することと、
前記1つ以上の製品の1つ以上の所望の提供温度を判定するために、前記冷蔵庫内に保管された前記1つ以上の製品の前記1つ以上の製品タイプを使用して、前記制御システムにアクセス可能な温度提供データを照会することであって、前記製品提供温度データが、複数の製品タイプの複数の所望の温度を示している、照会することと、
前記1つ以上の所望の提供温度に基づいて、前記冷蔵庫、又は前記冷蔵庫の一部の動作温度を制御することと、を行うように更に構成されている、請求項12~16のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項18】
前記システムが、前記サーバ処理システムを含み、前記サーバ処理システムが、プロファイルデータを内部に記憶したデータリポジトリを含み、前記サーバ処理システムは、前記プロファイルデータ及び前記注文データに基づいて、前記少なくとも1つの新たな製品を判定するように構成されている、請求項1~17のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項19】
前記サーバ処理システムが、前記注文データに基づいて前記プロファイルデータを修正する、請求項18に記載のシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、製品監視システム及び方法に関し、特に、密閉された環境で製品を監視することに関する。
【0002】
本発明は、主に、冷蔵庫内に保管された1つ以上の製品を監視し、時間の経過とともに冷蔵庫から取り出された1つ以上の製品を識別する際の使用のために開発され、それを参照して以下に説明される。しかしながら、本発明は、この特定の用途に限定されないことが理解されるであろう。
【背景技術】
【0003】
ユーザが、保管のためにそこに新たな製品を配置するときにバーコードをスキャンすることを可能にした、いくつかの冷蔵庫が開発されている。更に、そのような冷蔵庫は、ユーザが製品を完全に消費した後に製品のバーコードをスキャンすることを可能にする。次いで、スキャンされた情報を使用して、消費された製品を補充するための注文を行うことができる。
【0004】
これらのタイプの冷蔵庫では、製品を手動で追跡することが可能であるが、いくつかの欠点がある。特に、ユーザは、これらのシナリオの各々において、バーコードをスキャンすることを忘れてはならない。ユーザが製品のバーコードを能動的にスキャンするのを忘れた場合、注文を行うことはできない。製品が冷蔵庫に投入されたとき、又は冷蔵庫から取り出されたときに、ユーザが冷蔵庫のスキャニングデバイスを操作することは非常に面倒であり得るため、そのようなシステムは、消費者によって広く採用されていない。バーコードをスキャニングデバイスとアライメントしなければならないため、このプロセスは時間のかかるタスクであり得、最初の又は後のスキャニングステップのいずれかがユーザによってスキップされることになる。
【0005】
このような問題は、パントリー、自動販売機、及び収納キャビネットなどの他のタイプの収納デバイスにも存在する。これには、取り出されたときの製品の場所を監視すること、例えば、冷蔵庫からの製品の取り出しだけでなく、製品が移動された場所も監視することも含まれる。更に、RFタグ検出のための複数のアンテナを有する従来のシステムは、他のアンテナとの干渉及び範囲内のタグ読み取り性能の低減に悩まされることが知られている。
【0006】
本発明の目的は、既存のシステムの1つ以上の欠点を実質的に克服若しくは少なくとも改善すること、又は有用な代替案を提供することである。
【発明の概要】
【0007】
本発明の一態様によれば、製品監視システムであって、
保管デバイスに関連付けられた少なくとも1つの近距離無線通信(Near Field Communication、NFC)リーダと、
制御システムであって、プロセッサと、メモリと、通信インターフェースと、を含み、制御システムが、各NFCリーダと通信しており、メモリが、実行可能命令を記憶しており、プロセッサが、人間の介入なしに、かつ実行可能命令の実行を介して、
保管デバイスによって保管された1つ以上の製品に関連付けられた1つ以上のNFCラベルを読み取るように、各NFCリーダを制御することと、
各NFCリーダから、保管デバイスによって保管された1つ以上の製品を識別する製品識別データを受信することと、
保管デバイスから取り出された少なくとも1つの製品を判定するために、製品識別データをメモリに記憶された在庫データと比較することであって、在庫データが、保管デバイスの直近に判定された在庫を示す、比較することと、
通信インターフェースを介して、注文データをサーバ処理システムに転送して、保管デバイスから取り出された少なくとも1つの製品を置き換えるために、少なくとも1つの新たな製品を注文することと、を行うように構成されている、制御システムと、を含み、
制御システムが、各NFCリーダ、アンテナスイッチ、及び各アンテナが選択的に離調可能であるような少なくとも1つのアンテナアレイと通信するプライマリコントローラを含み、
複数の製品場所が、各々、関連付けられた製品センサを有し、各アンテナが複数の製品場所に関連付けられており、製品センサが製品場所から製品の投入又は取り出しを検出したことに応答して、その製品場所に関連付けられていない全てのアンテナが、離調又は非アクティブ化され、関連付けられたアンテナが、それに関連付けられたタグから製品の詳細を記録し、それによって製品識別データが、プロセッサによって在庫データと比較されて、保管デバイスから取り出された少なくとも1つの製品を判定する、識別データを集合的に表す、製品監視システムが提供される。
【0008】
好ましい実施形態では、各NFCリーダは、複数のアンテナを含み、各NFCリーダの複数のアンテナは、互いに離間されており、アンテナマトリックスの一部を形成している。
【0009】
好ましい実施形態では、アンテナマトリックスは、1つ以上の製品を支持するラック又はシェルフと統合されており、ラック又はシェルフは、複数の保管場所を画定する複数の支持部材を含み、各保管場所は、単一の製品を保管するように構成されており、アンテナマトリックスは、複数の支持部材と統合されている。
【0010】
好ましい実施形態では、複数の支持部材は、複数の実質的に垂直な支持部材及び複数の実質的に水平な支持部材を含む。
【0011】
好ましい実施形態では、1つ以上のNFCラベルを読み取るように、1つ以上のNFCリーダを制御するために、プロセッサは、保管デバイスのそれぞれの場所内に位置する任意の製品を読み取るように、アンテナマトリックスの異なる部分を順次制御することであって、制御システムのメモリが、アンテナマトリックスの異なる部分ごとの場所を示す位置データを記憶している、制御することと、アンテナマトリックスの異なる部分の順次制御に応答して、複数の製品識別データ部分を受信することであって、複数の製品識別データ部分が、識別データを集合的に表す、受信することと、複数の製品識別データ部分及び位置データを使用して、保管デバイス内に保管された各識別された製品の位置を判定することと、を行うように構成されている。
【0012】
好ましい実施形態では、プロセッサは、通信インターフェースを介して、製品場所要求を受信することと、通信インターフェースを介して、保管デバイス内に保管された各識別された製品の位置を転送することと、を行うように更に構成されている。
【0013】
好ましい実施形態では、プロセッサは、保管デバイスから取り出された識別された少なくとも1つの識別された製品に基づいて在庫データを更新するように更に構成されている。
【0014】
好ましい実施形態では、プロセッサは、製品識別データと在庫データとの比較に基づいて、保管デバイスに保管された1つ以上の新たな製品を識別することと、メモリに記憶された在庫データを1つ以上の新たな製品を示すように更新することと、を行うように更に構成されている。
【0015】
好ましい実施形態では、プロセッサは、保管デバイスによって保管された1つ以上の製品に関連付けられた1つ以上のNFCラベルを読み取るように、1つ以上のNFCリーダを定期的に制御するように更に構成されている。
【0016】
好ましい実施形態では、少なくとも1つの製品が保管デバイスから取り出されたと判定したことに応答して、プロセッサは、通信インターフェースを介して、少なくとも1つの製品が保管デバイスから取り出されたことを示す通知を転送するように更に構成されている。
【0017】
好ましい態様では、第1の態様による製品監視と、保管デバイスと、を含むシステムであって、保管デバイスは、ドアであって、ドアが開かれていることが制限されているロック状態とドアが開かれていることが制限されていないロック解除状態とで動作可能な電気的に動作可能なロックを有する、ドアを含む冷蔵庫であり、製品監視システムの制御システムのプロセッサは、冷蔵庫のドアを開こうとするユーザのユーザ識別データを受信することと、メモリに記憶されたユーザデータを使用して、ユーザがロック可能なドアを開くことが許可されているかどうかを判定することと、ユーザが許可されていると判定することに応答して、ユーザがドアを開き、冷蔵庫内に保管された1つ以上の製品にアクセスすることができるように、ロックを制御してロック状態からロック解除状態に移行させることと、を行うように更に構成されている、システムが提供される。
【0018】
好ましい実施形態では、1つ以上の製品は、1つ以上のワインボトルである。好ましくは、冷蔵庫は、ユーザからユーザ識別データを受信する入力デバイスを含み、制御システムは、通信デバイスを介して、モバイル通信デバイスからユーザ識別データを受信する。
【0019】
好ましい実施形態では、システムは、生体認証センサを有するモバイル通信デバイスを含み、モバイル通信デバイスは、生体認証センサを介してユーザの生体認証データをキャプチャするように構成されており、ユーザ識別データは、生体認証データに基づいてモバイル通信デバイスによって生成されている。
【0020】
好ましい実施形態では、プロセッサは、製品識別データに基づいて、冷蔵庫内に保管された1つ以上の製品の1つ以上の製品タイプを判定することと、1つ以上の製品の1つ以上の所望の保管温度を判定するために、冷蔵庫内に保管された1つ以上の製品の製品タイプを使用して、制御システムにアクセス可能な温度保管データを照会することであって、製品保管温度データが、複数の製品タイプの複数の所望の温度を示している、照会することと、1つ以上の所望の保管温度に従って、冷蔵庫、又は冷蔵庫の一部の動作温度を制御することと、を行うように更に構成されている。
【0021】
好ましい実施形態では、プロセッサは、製品識別データに基づいて、冷蔵庫内に保管された1つ以上の製品の1つ以上の製品タイプを判定することと、1つ以上の製品の1つ以上の所望の提供温度を判定するために、冷蔵庫内に保管された1つ以上の製品の1つ以上の製品タイプを使用して、制御システムにアクセス可能な温度提供データを照会することであって、製品提供温度データが、複数の製品タイプの複数の所望の温度を示している、照会することと、1つ以上の所望の提供温度に基づいて、冷蔵庫、又は冷蔵庫の一部の動作温度を制御することと、を行うように更に構成されている。
【0022】
好ましい実施形態では、システムは、サーバ処理システムを含み、サーバ処理システムは、プロファイルデータを記憶したデータリポジトリを含み、サーバ処理システムは、プロファイルデータ及び注文データに基づいて、少なくとも1つの新たな製品を判定するように構成されている。
【0023】
好ましい実施形態では、サーバ処理システムは、注文データに基づいてプロファイルデータを修正する。
【0024】
したがって、本発明は、有利には、製品RFタグデータを読み取ることによって、製品RFタグが事前定義された又は正確なアライメントを有さず、かつ任意の所望の点に配置され得る場合の場所の判定を可能にすることが分かる。製品もそのRFタグも、いかなる具体的な配向又はアンテナアライメントも有する必要はない。
【0025】
本発明の好ましい実施形態は、単なる例として、以下の添付図面を参照して説明される。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】保管デバイスによって保管された製品を監視するための製品監視システムを含む例示的なシステムの機能ブロック図である。
図2図1の製品監視システムによって実行される例示的な製品監視プロセスを表すフローチャートである。
図3】保管デバイスによって保管された製品を識別するための、製品監視システムを含む例示的なシステムの概略である。
図4A】製品監視システムの一例を含む冷蔵庫の形態で提供される保管デバイスの一例の概略である。
図4B図4Aの保管デバイスの第1の支持部材の一例の概略である。
図4C図4Aの保管デバイスの第2の支持部材の一例の概略である。
図5】第2の好ましい実施形態による、保管された製品を監視するためのシステムの概略図。
図6図5のシステムの動作のフローチャートである。
図7図5の実施形態による製品の配列の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
好ましい実施形態又は複数の実施形態の主題のより正確な理解を提供するために、例としてのみ与えられる以下の態様が説明される。例示的な実施形態の特徴を図示するために組み込まれた図において、同様の参照番号は、図全体を通して同様の部品を識別するために使用される。
【0028】
図1を参照すると、1つ以上の近距離無線通信(Near Field Communication、NFC)リーダ160を含む製品監視システム105と、制御システム107と、を含む例示的なシステム100が示されている。1つ以上のNFCリーダ160は、1つ以上の製品190を保管するための保管デバイス180に関連付けられている。制御システム107は、NFCリーダ160と通信している。制御システム107は、バス140を介して一緒に結合された、少なくとも1つのプロセッサ110、少なくとも1つのメモリ120、及び通信インターフェース150を含むコンピュータ化された制御システム107である。メモリ120は、製品監視プロセスを実行するためにプロセッサ110によって実行される実行可能命令を記憶している。システム100はまた、通信インターフェース150を介して製品監視システム105と通信するサーバ処理システム170を含む。ある特定の形態では、サーバ処理システム170及び製品監視システム105の通信インターフェース150は、インターネットのようなワイドエリアネットワークなどの1つ以上のコンピュータネットワーク360を介して通信している。
【0029】
各製品190は、それにNFCラベル195を関連付けている。例えば、NFCラベル195は、製品190の外面に接着され得る。具体的な実施例では、各製品190はワインのボトルであり、NFCラベル195はワインボトル190の外面に接着される。ある特定の形態では、保管デバイス180は、ワイン冷蔵庫などの冷蔵庫である。特定の実施形態では、ワイン冷蔵庫180は、マルチゾーンワイン冷蔵庫180とすることができ、ワイン冷蔵庫180の異なる部分又はゾーンは、異なる動作温度を有する。
【0030】
図2を参照すると、図1の製品監視システム105によって実行される製品監視プロセス200を表すフローチャートが示されている。特に、ステップ210では、製品監視プロセス200は、プロセッサ110が、保管デバイス180によって保管された1つ以上の製品190に関連付けられた1つ以上のNFCラベル195を読み取るように、1つ以上のNFCリーダ160を制御することを含む。
【0031】
ステップ220では、製品監視プロセス200は、プロセッサ110が、1つ以上のNFCリーダ160から、保管デバイス180によって保管された1つ以上の製品190を識別する製品識別データを受信することを含む。
【0032】
ステップ230では、製品監視プロセス200は、プロセッサ110が、保管デバイス180から取り出された少なくとも1つの製品を判定するために、製品識別データをメモリ120に記憶された在庫データと比較することであって、在庫データは、保管デバイス180の直近に判定された在庫を示す、比較すること、を含む。
【0033】
ステップ240では、製品監視プロセス200は、通信インターフェース150を介して、注文データをサーバ処理システム170に転送して、保管デバイス180から取り出された少なくとも1つの製品を置き換えるために、少なくとも1つの新たな製品を注文することを含む。サーバ処理システム170は、少なくとも1つの製品のディスパッチを保管デバイス180の場所に配設することができる。
【0034】
製品監視プロセス200は、人間の介入なしに、プロセッサ110によって実行される。これは、ユーザが、保管デバイス180から取り出された製品のバーコードをスキャンするためにスキャニングデバイスをアライメントする必要がないため、非常に有利である。むしろ、制御システム107は、人間の介入なしに、保管デバイス180の1つ以上の保管場所182に位置する1つ以上のNFCリーダ160を自動的に制御して、そこに位置する各製品190の識別データを読み取る。したがって、ユーザは、保管デバイス180から製品190を取り外すことができ、制御システム107は、ユーザが製品監視システム105に任意の入力又は命令を提供することなく、保管デバイス180に残っている任意の製品190を自動的にスキャンするように構成されている。
【0035】
好ましい実施形態では、製品監視プロセス200が繰り返し実行される。例えば、プロセッサ110は、製品監視プロセス200の直近の実行後に所定の期間(例えば、30秒)が経過した後に、製品監視プロセス200を実行するように構成されている。
【0036】
プロセッサ110は、保管デバイス180から取り出された識別された少なくとも1つの識別された製品に基づいて、メモリ120に記憶された在庫データを更新するように更に構成されている。制御システム107のプロセッサ110はまた、経時的な在庫の変化を示す履歴在庫データを維持し得る。
【0037】
上記プロセス200は、保管デバイス180内に位置する1つ以上の新たな製品190を識別するように同様に動作することができることが理解されるであろう。有利には、製品監視システム105によって実行される製品監視プロセス200は、1つ以上の新たな製品190が保管デバイス180内に位置した直後に、1つ以上の新たな製品が人間の入力なしに識別されるように、人間の介入なしに動作する。特に、制御システム107のプロセッサ110は、製品識別データと在庫データとの比較に基づいて、保管デバイス180に保管された1つ以上の新たな製品190を識別することと、メモリ120に記憶された在庫データを1つ以上の新たな製品190を示すように更新することと、を行うように構成されている。
【0038】
図3を参照すると、製品監視システム105を含むシステム100のより具体的な機能ブロック図が示されている。製品監視システム105は、図1に関して説明された構成要素を含み、明確化の目的のために再度説明されることはない。しかしながら、製品監視システム105は、以下でより詳細に説明されるように、追加の構成要素又はサブ構成要素を含む。
【0039】
製品監視システム105は、複数のNFCリーダ160を含み、各NFCリーダ160は、複数のアンテナ312、322を含む。各NFCリーダ160は、互いに離間した複数のアンテナ312、322に結合されたNFCチップ318、328を含む。複数のNFCリーダ160の複数のアンテナ312、322は、集合的にアンテナマトリックス395を形成している。図4A図4B及び図4Cに示されるように、アンテナマトリックス395は、1つ以上の製品190を支持する、保管デバイス180内に位置するラック又はシェルフ(図4A図4B及び図4Cを参照)と統合されている。アンテナマトリックス395は、三次元アンテナを効果的に形成する。図4A図4B及び図4Cに示されるように、ラック又はシェルフは、複数の保管場所182を画定する複数の支持部材310、320を含み、各保管場所182は、単一の製品190を保管するように構造化及びサイズ設定されている。支持部材は、ボードプロファイルを有することができる。アンテナマトリックス395は、ラック又はシェルフの複数の支持部材と統合されている。複数の支持部材は、複数の実質的に垂直な支持部材320及び複数の実質的に水平な支持部材310を含む。
【0040】
図3に戻ると、制御システム107は、複数の第1のマイクロコントローラ319及び複数の第2のマイクロコントローラ329と通信するプライマリコントローラ305を含む。一例では、プライマリコントローラ305は、Raspberry Piコントローラの形態で提供することができる。一実施例では、複数の第1のマイクロコントローラ319及び複数の第2のマイクロコントローラ329は、複数のArduinoマイクロコントローラの形態で提供することができる。他のコントローラ及びマイクロコントローラを使用することができることが理解されるであろう。各第1のマイクロコントローラ319は、それぞれの第1のマルチプレクサ318と通信しており、第1のマルチプレクサ318は、アンテナマトリックス395のアンテナ314a~314dの行と通信する。各第2のマイクロコントローラ329は、それぞれの第2のマルチプレクサ328と通信しており、第2のマルチプレクサ328は、アンテナマトリックス395のアンテナ324a~324fの列と通信する。
【0041】
プライマリコントローラ305は、読み取りコマンドを第1及び第2のマイクロコントローラ319、329の各々に転送するように構成されており、第1及び第2のマイクロコントローラ319、329は、それぞれの第1及び第2のマルチプレクサ318、328を介して、それぞれのアンテナ314a~314dの行及びアンテナ324a~324dの列を制御して、1つ以上の製品190の1つ以上のNFCラベル195を読み取る。各第1及び第2のマイクロコントローラ319、329は、行製品識別データ及び列製品識別データをプライマリコントローラ305に転送し、行製品識別データ及び列製品識別データは、保管デバイス180から取り出された少なくとも1つの製品190を判定するために、プライマリコントローラ305のプロセッサ110によってプライマリコントローラ305のメモリ120に記憶された、又はプライマリコントローラ305によってアクセス可能な、在庫データと比較される識別データを集合的に表す。
【0042】
複数のアンテナを含む各NFCリーダ160により、少ない数のNFCチップ318、328でかなり大きな電波到達範囲をカバーすることができる。特に、製品監視システム105は、NFCチップ318、328の数と比較して、個々に読み取ることができるより多くの保管場所を含む。例えば、図4Aでは、冷蔵庫は、10個のNFCチップによって読み取り可能な24箇所の保管場所を含む。
【0043】
更に、複数のアンテナ314、324を含む各NFCリーダ160により、保管デバイス180の具体的な製品保管場所の選択的な読み取りが可能である。特に、複数の1つ以上のNFCラベル195を選択的に読み取るように、制御システム107のプロセッサ110は、アンテナマトリックス395の異なる部分を順次制御して、保管デバイス180のそれぞれの場所内に位置する任意の製品を読み取るように構成されており、制御システム107のメモリ120は、アンテナマトリックス395の各異なる部分の場所を示す位置データを記憶している。次いで、プロセッサ110は、アンテナマトリックス395の異なる部分の順次制御に応答して、複数の製品識別データ部分を受信するように構成されており、複数の製品識別データ部分は、集合的に識別データを表す。
【0044】
プロセッサ110は、次いで、複数の製品識別データ部分及び位置データを使用して、保管デバイス180内に保管された各識別された製品の位置を判定するように構成されている。一実施例では、プロセッサ110は、通信インターフェース150を介して、製品場所要求を受信することと、通信インターフェース150を介して、保管デバイス180内に保管された1つ以上の製品の位置を転送することと、を行うように更に構成されている。一実施例では、メモリ120にコンピュータプログラム375(すなわち、「アプリ」)を記憶したモバイル通信デバイス370を操作するユーザに、冷蔵庫180内に保管された製品のリストを提示するユーザインターフェースが提示され得る。ユーザは、ユーザインターフェースから製品のうちの1つを選択することができ、これに応答して、モバイル通信デバイス370は、通信インターフェース150を介して製品監視デバイス105の制御システム107に転送される製品場所要求を生成する。上述のように、選択された製品の場所を判定した後、制御システム107のプロセッサ110は、通信デバイス150を介して、選択された製品の位置をモバイル通信デバイス370に転送する。これに応答して、モバイル通信デバイス370のユーザインターフェースは、冷蔵庫180内の選択された製品190の位置を示すグラフィックを提示することができる。
【0045】
製品監視システム105はまた、保管デバイス180からの製品190の取り出しに関連するセキュリティ機能を提供するように構成することができる。これは、アルコールを飲む法定年齢に達していない人が冷蔵庫180からワインのボトル190を取り出す場合に特に有利であり得る。特に、少なくとも1つの製品が保管デバイス180から取り出されたと判定したことに応答して、制御システム107のプロセッサ110は、通信インターフェース150を介して、少なくとも1つの製品が保管デバイス180から取り出されたことを示す通知を転送するように更に構成されている。制御システム107のメモリ120は、1つ以上の登録されたモバイル通信デバイス370をメモリ120に記憶しておくことができ、通知は、メモリ120に記憶された登録されたモバイル通信デバイス370のうちの1つ以上に転送することができる。通知は、取り出された製品のデータを識別することを示すことができる。
【0046】
図3に示されるように、制御システム107は、制御システム107の入力/出力(i/o)インターフェースを介して、保管デバイス180の電気的に動作可能なロック340と通信することができる。冷蔵庫180は、ドアが開かれることが制限されるロック状態とドアが開かれることが制限されないロック解除状態とで動作可能な電気的に動作可能なロック340を有するドアを含む。製品監視システム105の制御システム107のプロセッサ110は、冷蔵庫180のドアを開こうとするユーザから入力データを受信するように構成されている。プロセッサ110は、次いで、メモリ120に記憶された認証データ及び受信された入力データを使用して、ユーザがロック可能なドアを開くことを許可されているかどうかを判定するように構成されている。ユーザが許可されていると判定したことに応答して、プロセッサ110は、ユーザがドアを開けて、冷蔵庫180内に保管された1つ以上の製品190にアクセスすることができるように、ロック状態からロック解除状態に移行するようにロック340を制御するように構成されている。
【0047】
一実施例では、冷蔵庫180は、ユーザから入力データを受信するための入力デバイス350を含む。例えば、冷蔵庫180は、ドアを開くためにユーザが秘密コードを入力することを可能にするキーパッド350を含むことができる。別のシステムでは、入力デバイスは、更なるNFCリーダであり得、NFCデバイス(例えば、カード)は、ユーザに1つ以上の製品190にアクセスすることを許可するために、更なるNFCリーダによって読み取ることができる。別の実施例では、制御システム107は、通信インターフェース150を介して、モバイル通信デバイス370から入力データを受信する。特に、モバイル通信デバイス370は、生体認証センサを含み、モバイル通信デバイス370は、生体認証センサを介してユーザの生体認証データをキャプチャするように構成されており、入力データは、生体認証データに基づいてモバイル通信デバイス370によって生成されている。
【0048】
図3に示されるように、制御システム107は、i/oインターフェース130を介して、冷蔵庫の温度制御システム390と電気通信することができる。制御システム107は、冷蔵庫180内に保管されていると識別された1つ以上の製品190の好ましい保管温度に基づいて、冷蔵庫180の動作温度を制御するために温度制御システム390と電気的に通信するように構成され得る。特に、制御システム107のプロセッサ110は、製品識別データに基づいて、冷蔵庫180内に保管された1つ以上の製品190の1つ以上の製品タイプを判定するように構成されている。
【0049】
プロセッサ110は、次いで、1つ以上の製品190の1つ以上の所望の保管温度を判定するために、冷蔵庫180内に保管された1つ以上の製品190の製品タイプを使用して、制御システム107にアクセス可能な温度保管データを照会するように構成されており、製品保管温度データは、複数の製品タイプの複数の所望の温度を示す。プロセッサ110は、次いで、1つ以上の所望の保管温度に従って、冷蔵庫180の動作温度、又は冷蔵庫180の一部を制御するように構成されている。温度保管データは、制御システム107のメモリ120に記憶され得、又は通信インターフェース150を介してリモート保管デバイスからアクセス可能であり得ることが理解されるであろう。
【0050】
いくつかの例では、冷蔵庫内に保管された1つ以上の製品190は、第1の所望の温度で保管され得るが、理想的には、異なる第2の所望の温度で提供され得る。この例では、ユーザは、冷蔵庫からの1つ以上の製品の取り出しを見越して、保管された1つ以上の製品に基づいて決定された第2の所望の温度で冷蔵庫180が動作するように構成又は要求することができる。動作温度のこの変化を達成するために、プロセッサ110は、製品識別データに基づいて、冷蔵庫180内に保管された1つ以上の製品190の1つ以上の製品タイプを判定するように構成されている。プロセッサ110は、次いで、1つ以上の製品の1つ以上の所望の提供温度を判定するために、冷蔵庫内に保管された1つ以上の製品の1つ以上の製品タイプを使用して、制御システム107にアクセス可能な温度提供データを照会するように構成されており、製品提供温度データは、複数の製品タイプの複数の所望の提供温度を示す。
【0051】
プロセッサ110は、次いで、1つ以上の所望の提供温度に基づいて、冷蔵庫の動作温度、又は冷蔵庫の一部を制御するように構成されている。いくつかの例では、プロセッサ110は、通信インターフェース150を介して、冷蔵庫180がある期間、保管温度モードでの動作から提供温度モードに移行することを示す提供温度コマンドを受信するように構成することができる。この定期的な動作はまた、冷蔵庫をエネルギー効率の高い方法で動作させる。提供温度コマンドは、ユーザのモバイル通信デバイス370から受信することができる。別の形態では、制御システム107のメモリ120は、様々な時間の動作温度を示すスケジュールされた温度制御データを含む選好データを記憶しておくことができる。
【0052】
例えば、ユーザは、モバイル通信デバイス370上で動作するコンピュータプログラム375を使用して、冷蔵庫が、冷蔵庫内に保管されている1つ以上の製品についての動作温度を所望の提供温度に維持し、他の時間については、冷蔵庫が、動作温度を所望の保管温度と等しく維持する時間期間(例えば、午後5時~午後9時)を示すように、選好データを設定し得る。選好データは、制御システム107のメモリ120に記憶される。この構成では、ユーザが選好データを設定すると、ユーザは、冷蔵庫がこのように動作するためにその後に人間の介入を提供する必要はない。
【0053】
図3に示されるように、サーバ処理システム170は、プロファイルデータを記憶したデータリポジトリ175を含むことができるか、又はプロファイルデータを記憶したデータリポジトリ175にアクセスすることができる。プロファイルデータは、保管デバイス180内に保管された製品の1つ以上の選好を示す、保管デバイス180の1つ以上のユーザのプロファイルであり得る。サーバ処理システム170は、プロファイルデータ及び注文データに基づいて、取り出された製品を置き換えるための少なくとも1つの新たな製品を判定するように構成されている。例えば、ワイン冷蔵庫の例では、プロファイルデータは、1つ以上のワインの選好を示すことができる。より具体的な実施例では、注文データは、Shirazのボトル190が取り出されたことを示し得、その1つ以上の選好は、好ましいワイン生産者を示し得る。この情報を使用して、サーバ処理システム170は、製品リポジトリ175を検索して、好ましいワイン生産者から入手可能なShirazのボトル190を識別することができる。次いで、サーバ処理システム170は、新たな製品を冷蔵庫のユーザにディスパッチするように配設される。いくつかの例では、サーバ処理システム170は、注文データに基づいてプロファイルデータを修正することができる。例えば、経時的に、消費習慣の傾向は、冷蔵庫のユーザの選好の変化を示し得る。サーバ処理システム170は、受信した注文データを分析し、より好ましい置き換え製品が冷蔵庫のユーザに送達されるようにプロファイルデータを修正するために、サーバ処理システムのメモリに記憶された1つ以上のヒューリスティック又は機械学習プログラムを含むことができる。
【0054】
統合された製品監視システム105を有するカスタム冷蔵庫に関する特定の実施例を上述したが、製品監視システム105と統合されたポータブルラック又はシェルフセットが、通常の冷蔵庫内に位置することができ、それによって、通常の冷蔵庫を製品監視システム105に改造することができる。
【0055】
ワイン190のボトルを保管するための冷蔵庫に関する実施例を上述したが、上記の実施例は、パントリー、自動販売機、及び収納キャビネットなどの他のタイプの保管デバイス180に等しく適用できることが理解されるであろう。
【0056】
図5図7を参照すると、本発明の別の好ましい実施形態のシステム100が示されており、特に明示的に示されない限り、同様の参照番号は同様の構成要素を指すために上記のように使用されていることに留意されたい。この実施形態では、有利には、NFCリーダの数が最小限に抑えられ、また、NFCリーダ間の干渉が低減又は除去されている。
【0057】
図5において最もよく分かるように、この実施形態は、7つの1つ以上のセカンダリコントローラ329と通信するプライマリコントローラ305を含む。プライマリコントローラ305及びセカンダリコントローラ329は各々、ボトル検出器520のアレイ(図5のラベル付きボトルセンサアレイ)と通信して、冷蔵庫からのボトルの投入及び取り出しを検出する。各ボトル場所には、ボトルの有無を判定するための検出器520が設けられている。好ましくは、赤外線センサ及びエミッタなどの反射光学素子により、各ボトル検出器520を形成するが、機械的スイッチを使用することができ、又は任意の好ましい従来の配設が採用されることが理解されるであろう。図5はまた、ユーザに視覚的表示を提供するための各ボトルセンサ520での、又は各ボトルセンサ520に付属物としてのLEDインジケータ540を示す。
【0058】
各プライマリコントローラ305及びセカンダリコントローラ329は、各NFCタグリーダ505、各アンテナ324に関連付けられたアンテナ選択スイッチ500と通信して、アンテナ329のアレイから1つのアンテナを選択する。示されるように、各アンテナ324又はそのアレイは、プライマリコントローラ305及び1つ以上のセカンダリコントローラ329に関連付けられ得るが、セカンダリコントローラは破棄され得、各アンテナ324を制御するために採用されるプライマリコントローラ305が所望される(図示せず)。NFCリーダ505及び関連付けられたアンテナ324とともに、各セカンダリコントローラ329及びそれに関連付けられたボトル検出器520のアレイは、ボトル(図5には図示せず)の投入及び取り出しを検出し、冷蔵庫のセクション内の「N×M」ボトルのアレイに関連付けられたボトルタグ195情報を読み取ることができるモジュール550を形成する。つまり、ボトル冷蔵庫は、1つ以上のモジュール550を含み得、あるモジュールは、プライマリコントローラ305で構成され、他のモジュールは、セカンダリコントローラ329を使用する。
【0059】
図7は、サイズが15本のボトル190であり得るモジュラーアレイ550の例を概略的に示す。このようにして、いくつかのモジュールを一緒に接続することによって、様々なサイズの冷蔵庫を構築し得る。例えば、ボトル45本の容量を有する冷蔵庫を作るには、3つのモジュールが必要となる。
【0060】
使用中、各コントローラ305又は329は、それに関連付けられたボトル検出器520のアレイを絶えずスキャンして、ボトル190の投入及び取り出しを検出する。ボトル190が投入されると、コントローラ329は、アクティブ検出器520から冷蔵庫内の新しいボトル190の場所を判定し、それに関連付けられたアンテナ同調/離調スイッチ510及び接続スイッチ500と通信して、モジュール550内のそのアンテナアレイから1つのアンテナ329をNFCリーダ505に接続し、これは、新しいボトル190のタグ195を読み取るのに最適な位置にあるアンテナである。アレイ内の他の全てのアンテナ324は、単一のアクティブアンテナの動作を妨げないように、離調された非接続状態になるように構成される。次いで、コントローラ305又は329は、NFCリーダ505と通信して、新しいボトル190のタグを読み取る。
【0061】
ボトル190がボトルのアレイから取り外されると、アレイに関連付けられたコントローラ305又は329は、そのボトルスキャンプロセス中に取り出しを検出し、取り出されたボトルの場所を判定する。各セカンダリコントローラ329は、そのボトルの投入及び取り出し情報をプライマリコントローラ305に通信する。プライマリコントローラ305は、全てのボトル情報(それ自体及びセカンダリコントローラの両方)を収集/記憶し、ネットワーク/クラウド360との通信を管理する。
【0062】
必要な場合、図7に示されるように、好ましい実施形態は、例えば、ミューメタルシート560又は他の非常に高い透磁率材料によって、アレイ内の個々のアンテナがタグを検出及び読み取り得る空間の容積を制限するために、中間的に隣接するアンテナアレイに配置された磁場抑制体を含むことができる。
【0063】
この好ましい実施形態では、離調制御510を使用して、アンテナ324のアレイ内の1つを除く全てのアンテナを離調することは、アレイ内の他のアンテナの近くの近接性に影響されることなく、単一の所望のアンテナが最適に実行することを可能にすることができることが理解されるであろう。したがって、単一の最適に実行するアンテナを使用して、保管アレイ内のいくつかのボトルからタグを読み取り得、それによって、冷蔵庫の完全なカバレッジを達成するために必要なアンテナ及び関連するサポートハードウェアの数を最小限に抑える。図7では、例えば、各アンテナ324は、その各側面に隣接して配置された3本のボトルを有し、検出器520と組み合わせて正しいタグ195が読み取られることを確実にすることを可能にする。検出器520の状態を絶えずプローブ又はスキャンすることにより、毎秒非常に多くの回数、ボトルの取り出し又は追加が検出されることが可能になる。
【0064】
したがって、本発明は、タグが事前定義された又は正確なアライメントを有しない場合に、冷蔵庫内の製品の場所を判定しなければならず、かつ製品に固定されたRFタグからデータを読み取らなければならないという技術的課題を有利に解決することが分かる。タグは、製品の任意の側面に取り付けられ得、冷蔵庫ユーザは、製品を任意の特定の配向で保管する、又はそうでなければタグをアンテナとアライメントする必要はない。結果として、アンテナアレイが必要とされ、アレイ内の各アンテナは、その配向(長いタグ読み取り範囲)にかかわらず、近くの製品からタグを読み取ることができるように十分なRF範囲を有する。アンテナアレイは、タグによって占有され得る冷蔵庫の内部空間の全てが、少なくとも1つのアンテナのRF信号範囲内にあるように配設される。
【0065】
加えて、本発明の好ましい実施形態は、製品が冷蔵庫内にしっかりと梱包され得る状況で使用することができ、タグとアンテナとの間に1:1の関係を有することは不可能であり、各アンテナは、任意の時点でいくつかの異なる製品からいくつかの近くのタグを潜在的に検出及び読み取り得ることが理解されるであろう。更に、アレイを構成するアンテナは互いに近接しているため、かつ各アンテナは、タグを任意の配向で読み取ることを可能にするRF信号範囲を有しなければならないため、アンテナが互いに干渉し、それらのタグ読み取り範囲の性能を低下させる可能性があるが、これは本発明の好ましい実施形態によって克服される。
【0066】
多くの修正が、本発明の範囲から逸脱することなく、当業者に明らかであろう。
図1
図2
図3
図4A
図5
図6
図7
【手続補正書】
【提出日】2023-06-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
製品監視システムであって、
保管デバイスに関連付けられた少なくとも1つの近距離無線通信(NFC)リーダ
と、
制御システムであって、プロセッサと、メモリと、通信インターフェースと、を含み、前記制御システムが、各NFCリーダと通信しており、前記メモリが、実行可能命令を内部に記憶しており、前記プロセッサが、人間の介入なしに、かつ前記実行可能命令の実行を介して、
前記保管デバイスによって保管された1つ以上の製品に関連付けられた1つ以上のNFCラベルを読み取るように、各NFCリーダを制御することと、
各NFCリーダから、前記保管デバイスによって保管された前記1つ以上の製品を識別する製品識別データを受信することと、
前記保管デバイスから取り出された少なくとも1つの製品を判定するために、前記製品識別データを前記メモリに記憶された在庫データと比較することであって、前記在庫データが、前記保管デバイスの直近に判定された在庫を示す、比較することと、
前記通信インターフェースを介して、注文データをサーバ処理システムに転送して、前記保管デバイスから取り出された前記少なくとも1つの製品を置き換えるために、少なくとも1つの新たな製品を注文することと、を行うように構成されている、制御システムと、を含み、
前記制御システムが、各NFCリーダ、アンテナスイッチ、及び各アンテナが選択的に離調可能であるような少なくとも1つのアンテナアレイと通信するプライマリコントローラを含み、
複数の製品場所が、各々、関連付けられた製品センサを有し、各アンテナが複数の製品場所に関連付けられており、製品センサが製品場所から製品の投入又は取り出しを検出したことに応答して、その製品場所に関連付けられていない全てのアンテナが、離調又は非アクティブ化され、前記関連付けられたアンテナが、それに関連付けられたタグから製品の詳細を記録し、それによって製品識別データが、前記プロセッサによって前記在庫データと比較されて、前記保管デバイスから取り出された前記少なくとも1つの製品を判定する、前記識別データを集合的に表す、製品監視システム。
【請求項2】
前記プライマリコントローラと通信し、それによって制御されている少なくとも1つのセカンダリコントローラを含み、各セカンダリコントローラが、複数のアンテナ及び前記複数のアンテナに関連付けられたボトル検出器を制御するように構成されている、請求項1に記載の製品監視システム。
【請求項3】
アンテナマトリックスが、複数の関連付けられたアンテナから形成され、前記マトリックスが、前記1つ以上の製品を支持するラック又はシェルフと統合されており、前記ラック又はシェルフが、複数の保管場所を画定する複数の支持部材を含み、各保管場所が、単一の製品を保管するように構成されており、前記アンテナマトリックスが、前記複数の支持部材と統合されている、請求項1又は2に記載の製品監視システム。
【請求項4】
前記複数の支持部材が、複数の実質的に垂直な支持部材及び複数の実質的に水平な支持部材を含む、請求項1に記載の製品監視システム。
【請求項5】
1つ以上のNFC製品ラベルを読み取るように、前記1つ以上のNFCリーダを制御するために、前記プロセッサが、
前記保管デバイスのそれぞれの場所内に位置する任意の製品を読み取るように、前記アンテナマトリックスの異なる部分を順次制御することであって、前記制御システムの前記メモリが、前記アンテナマトリックスの異なる部分ごとの場所を示す位置データを内部に記憶している、制御することと、
前記アンテナマトリックスの前記異なる部分の前記順次制御に応答して、複数の製品識別データ部分を受信することであって、前記複数の製品識別データ部分が、前記識別データを集合的に表す、受信することと、
前記複数の製品識別データ部分及び前記位置データを使用して、前記保管デバイス内に保管された各識別された製品の位置を判定することと、を行うように構成されている、請求項4に記載の製品監視システム。
【請求項6】
前記プロセッサが、
前記通信インターフェースを介して、製品場所要求を受信することと、
通信インターフェースを介して、前記保管デバイス内に保管された各識別された製品の前記位置を転送することと、を行うように更に構成されている、請求項5に記載の製品監視システム。
【請求項7】
前記プロセッサが、前記保管デバイスから取り出された前記識別された少なくとも1つの識別された製品に基づいて前記在庫データを更新するように更に構成されている、請求項1~6のいずれか一項に記載の製品監視システム。
【請求項8】
前記プロセッサが、
前記製品識別データと前記在庫データとの前記比較に基づいて、前記保管デバイスに保管された1つ以上の新たな製品を識別することと、
前記メモリに記憶された前記在庫データを前記1つ以上の新たな製品を示すように更新することと、を行うように更に構成されている、請求項1~7のいずれか一項に記載の製品監視システム。
【請求項9】
前記プロセッサが、前記保管デバイスによって保管された1つ以上の製品に関連付けられた前記1つ以上のNFCラベルを読み取るように、前記1つ以上のNFCリーダを定期的に制御するように更に構成されている、請求項1~8のいずれか一項に記載の製品監視システム。
【請求項10】
前記少なくとも1つの製品が前記保管デバイスから取り出されたと判定したことに応答して、前記プロセッサは、前記通信インターフェースを介して、前記少なくとも1つの製品が前記保管デバイスから取り出されたことを示す通知を転送するように更に構成されている、請求項1~9のいずれか一項に記載の製品監視システム。
【請求項11】
システムであって、
請求項1~10のいずれか一項に記載の製品監視と、
前記保管デバイスであって、前記保管デバイスが、ドアであって、前記ドアが開かれていることが制限されているロック状態と、前記ドアが開かれていることが制限されていないロック解除状態と、で動作可能な電気的に動作可能なロックを有する、ドア、を含む冷蔵庫である、前記保管デバイスと、を含み、
前記製品監視システムの前記制御システムの前記プロセッサが、
前記冷蔵庫の前記ドアを開こうとするユーザのユーザ識別データを受信することと、
前記メモリに記憶されたユーザデータを使用して、前記ユーザが前記ロック可能なドアを開くことが許可されているかどうかを判定することと、
前記ユーザが許可されていると判定することに応答して、前記ユーザが前記ドアを開き、前記冷蔵庫内に保管された前記1つ以上の製品にアクセスすることができるように、前記ロックを制御して前記ロック状態から前記ロック解除状態に移行させることと、を行うように更に構成されている、システム。
【請求項12】
前記1つ以上の製品が、1つ以上のワインボトルである、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記冷蔵庫が、前記ユーザから前記ユーザ識別データを受信するための入力デバイスを含む、請求項11又は12に記載のシステム。
【請求項14】
前記制御システムが、前記通信デバイスを介して、前記ユーザ識別データをモバイル通信デバイスから受信する、請求項11又は12に記載のシステム。
【請求項15】
前記システムが、生体認証センサを有する前記モバイル通信デバイスを含み、前記モバイル通信デバイスが、前記生体認証センサを介して前記ユーザの生体認証データをキャプチャするように構成されており、前記ユーザ識別データが、前記生体認証データに基づいて前記モバイル通信デバイスによって生成されている、請求項14に記載のシステム。
【請求項16】
前記プロセッサが、
前記製品識別データに基づいて、前記冷蔵庫内に保管された前記1つ以上の製品の1つ以上の製品タイプを判定することと、
前記1つ以上の製品の1つ以上の所望の保管温度を判定するために、前記冷蔵庫内に保管された前記1つ以上の製品の前記製品タイプを使用して、前記制御システムにアクセス可能な温度保管データを照会することであって、前記製品保管温度データが、複数の製品タイプの複数の所望の温度を示している、照会することと、
前記1つ以上の所望の保管温度に従って、前記冷蔵庫、又は前記冷蔵庫の一部の動作温度を制御することと、を行うように更に構成されている、請求項12~15のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項17】
前記プロセッサが、
前記製品識別データに基づいて、前記冷蔵庫内に保管された前記1つ以上の製品の1つ以上の製品タイプを判定することと、
前記1つ以上の製品の1つ以上の所望の提供温度を判定するために、前記冷蔵庫内に保管された前記1つ以上の製品の前記1つ以上の製品タイプを使用して、前記制御システムにアクセス可能な温度提供データを照会することであって、前記製品提供温度データが、複数の製品タイプの複数の所望の温度を示している、照会することと、
前記1つ以上の所望の提供温度に基づいて、前記冷蔵庫、又は前記冷蔵庫の一部の動作温度を制御することと、を行うように更に構成されている、請求項12~16のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項18】
前記システムが、前記サーバ処理システムを含み、前記サーバ処理システムが、プロファイルデータを内部に記憶したデータリポジトリを含み、前記サーバ処理システムは、前記プロファイルデータ及び前記注文データに基づいて、前記少なくとも1つの新たな製品を判定するように構成されている、請求項1~17のいずれか一項に記載のシステム。
【請求項19】
前記サーバ処理システムが、前記注文データに基づいて前記プロファイルデータを修正する、請求項18に記載のシステム。
【国際調査報告】