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特表2024-532118無線リソース制御(RRC)アイドルまたは非アクティブ状態測位中の支援データ更新プロシージャ
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】無線リソース制御(RRC)アイドルまたは非アクティブ状態測位中の支援データ更新プロシージャ
(51)【国際特許分類】
   H04W 64/00 20090101AFI20240829BHJP
   H04W 88/18 20090101ALI20240829BHJP
   H04W 24/10 20090101ALI20240829BHJP
   H04W 92/14 20090101ALI20240829BHJP
   H04W 48/16 20090101ALI20240829BHJP
【FI】
H04W64/00
H04W88/18
H04W24/10
H04W92/14
H04W48/16 110
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024508941
(86)(22)【出願日】2022-08-03
(85)【翻訳文提出日】2024-02-14
(86)【国際出願番号】 US2022074451
(87)【国際公開番号】W WO2023028413
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】20210100571
(32)【優先日】2021-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】GR
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】595020643
【氏名又は名称】クゥアルコム・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】110003708
【氏名又は名称】弁理士法人鈴榮特許綜合事務所
(72)【発明者】
【氏名】マノラコス、アレクサンドロス
(72)【発明者】
【氏名】アッカラカラン、ソニー
(72)【発明者】
【氏名】イェッラマッリ、スリニバス
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE02
5K067EE10
5K067EE16
5K067EE24
5K067JJ39
5K067JJ70
(57)【要約】
測位のための技法が開示される。一態様では、ネットワークエンティティは、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態において動作するユーザ機器(UE)の第1の基地局から、UEが、測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを受信し、UEが測位プロシージャのための更新された測位支援データから恩恵を受けるという決定に基づいて、UEの第2の基地局が更新された測位支援データをUEに送ることを可能にするために、更新された測位支援データを第2の基地局に送信する。
【選択図】図11
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークエンティティによって実施される測位の方法であって、
無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作するユーザ機器(UE)の基地局から、前記UEが、測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを受信することと、
前記UEが、前記測位プロシージャのための更新された測位支援データから恩恵を受けるという決定に基づいて、前記基地局が前記更新された測位支援データを前記UEに送ることを可能にするために、前記更新された測位支援データを前記基地局に送信することと、
を備える、方法。
【請求項2】
前記更新された測位支援データは、
新しい測位支援データ、
前記UEに対して前に構成された測位支援データの再優先度付け、または
それらの任意の組合せ、
を備える、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記UEが更新された測位支援データから恩恵を受けるという前記決定は、前記UEに対して前に構成された測位支援データと前記イベント報告メッセージ中の情報との比較に基づく、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記イベント報告メッセージ中の前記情報は、少なくとも、前記基地局に関連するセル識別子を含む、請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記基地局は前記UEのためのアンカー基地局であり、
前記UEが更新された測位支援データから恩恵を受けるという前記決定は、前記UEに対して前に構成された測位支援データと、前記UEが前記アンカー基地局のカバレージエリア中にあることに基づいて前記UEに提供される測位支援データとの比較に基づく、
請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記ネットワークエンティティはロケーションサーバである、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
ネットワークノードによって実施される測位の方法であって、
無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)が、第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したことを示すメッセージを、ネットワークエンティティに送信することと、
前記UEが前記第1のTRPの前記カバレージエリアから前記第2のTRPの前記カバレージエリアに移動したことに基づいて、前記測位プロシージャのための更新された測位支援データを前記ネットワークエンティティから受信することと、
前記更新された測位支援データが利用可能であることを前記UEに示すページングメッセージを前記UEに送信することと、
を備える、方法。
【請求項8】
前記ページングメッセージのペイロード中で、前記更新された測位支援データを前記UEに送信すること、
をさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
RRC解放メッセージ中で、前記更新された測位支援データを前記UEに送信すること、
をさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記ネットワークエンティティから、前記更新された測位支援データが有効であるセルグループ、エリアの指示、前記更新された測位支援データに関連する満了タイマー、またはそれらの任意の組合せを受信すること、
をさらに備える、請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記ネットワークノードは基地局であり、
前記ネットワークエンティティはロケーションサーバである、
請求項7に記載の方法。
【請求項12】
ネットワークノードによって実施される測位の方法であって、
ネットワークエンティティから、ユーザ機器(UE)に対して構成可能な測位支援データの複数のセットの各々についての1つまたは複数の有効性基準を示す第1のメッセージを受信することと、
前記UEが第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したと決定することと、ここにおいて、前記第2のTRPの前記カバレージエリアは、測位支援データの前記複数のセットのうちの測位支援データのセットについての前記1つまたは複数の有効性基準を満たす、
測位支援データの前記セットが利用可能であることを前記UEに示す第2のメッセージを前記UEに送信することと、
を備える、方法。
【請求項13】
前記第2のメッセージはページングメッセージである、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記ページングメッセージのペイロード中で、測位支援データの前記セットを前記UEに送信すること、
をさらに備える、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第2のメッセージはRRC解放メッセージである、請求項12に記載の方法。
【請求項16】
RRC解放メッセージ中で、測位支援データの前記セットを前記UEに送信すること、
をさらに備える、請求項12に記載の方法。
【請求項17】
前記1つまたは複数の有効性基準は、
アンカー基地局の識別子、
エリア、
1つまたは複数のセル識別子、または
それらの任意の組合せ
を備える、請求項12に記載の方法。
【請求項18】
前記ネットワークノードは基地局であり、
前記ネットワークエンティティはロケーションサーバである、
請求項12に記載の方法。
【請求項19】
ネットワークノードによって実施される測位の方法であって、
無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)のための更新された測位支援データを、ネットワークエンティティから受信することと、
前記UEが前記測位プロシージャを実施することを可能にするために、前記更新された測位支援データを前記UEに送信することと、
を備える、方法。
【請求項20】
前記UEが、前記測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを、前記UEから受信することと、
前記イベント報告メッセージを前記ネットワークエンティティにフォワーディングすることと、ここにおいて、前記更新された測位支援データは前記イベント報告メッセージに応答して受信される、
をさらに備える、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記更新された測位支援データは、RRC解放メッセージ中で送信される、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
前記更新された測位支援データは、ランダムアクセスプロシージャの最終メッセージ中で送信される、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記ネットワークノードは前記UEのためのアンカー基地局であり、
前記ネットワークエンティティはロケーションサーバである、
請求項19に記載の方法。
【請求項24】
ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス測位の方法であって、
無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作する間に、RRC再開要求を第1のネットワークノードに送信することと、前記RRC再開要求は、前記UEが、測位プロシージャのための更新された測位支援データを必要とするかどうかを示す1つまたは複数の基準を含む、
第2のネットワークノードから、前記更新された測位支援データを受信することと、
を備える、方法。
【請求項25】
前記1つまたは複数の基準は、
前記UEが新しい測位支援データを必要とすることを示すフラグ、
前記UEがそれの現在ロケーションにおいて検出した1つまたは複数のセル識別子、
前記測位プロシージャのために前記UEによって現在使用されている測位支援データに関連する識別子、
前記測位プロシージャのために前記UEによって現在使用されている前記測位支援データに関連するタイムスタンプ、
前記測位プロシージャのために前記UEによって現在使用されている前記測位支援データ中の基準送信受信ポイント(TRP)の測定品質、または
それらの任意の組合せ、
を備える、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
RRC接続状態にある間に前記測位プロシージャのために前記UEによって現在使用されている前記測位支援データを受信すること、
をさらに備える、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
前記RRC再開要求は、前記UEが、前記測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを含む、請求項24に記載の方法。
【請求項28】
前記第1のネットワークノードは前記UEのサービング基地局であり、
前記第2のネットワークノードは前記UEのためのアンカー基地局である、
請求項24に記載の方法。
【請求項29】
前記第1のネットワークノードと前記第2のネットワークノードとは同じネットワークノードである、請求項24に記載の方法。
【請求項30】
前記RRC非アクティブ状態にあるかまたは前記RRCアイドル状態にある間に、前記更新された測位支援データに基づいてダウンリンク測位基準信号(PRS)の測位測定を実施すること、
をさらに備える、請求項24に記載の方法。
【請求項31】
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、ネットワークエンティティであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作するユーザ機器(UE)の基地局から、前記UEが、測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを受信することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記UEが、前記測位プロシージャのための更新された測位支援データから恩恵を受けるという決定に基づいて、前記基地局が前記更新された測位支援データを前記UEに送ることを可能にするために、前記更新された測位支援データを前記基地局に送信することと、
を行うように構成された、ネットワークエンティティ。
【請求項32】
前記更新された測位支援データは、
新しい測位支援データ、
前記UEに対して前に構成された測位支援データの再優先度付け、または
それらの任意の組合せ、
を備える、請求項31に記載のネットワークエンティティ。
【請求項33】
前記UEが更新された測位支援データから恩恵を受けるという前記決定は、前記UEに対して前に構成された測位支援データと前記イベント報告メッセージ中の情報との比較に基づく、請求項31に記載のネットワークエンティティ。
【請求項34】
前記イベント報告メッセージ中の前記情報は、少なくとも、前記基地局に関連するセル識別子を含む、請求項33に記載のネットワークエンティティ。
【請求項35】
前記基地局は前記UEのためのアンカー基地局であり、
前記UEが更新された測位支援データから恩恵を受けるという前記決定は、前記UEに対して前に構成された測位支援データと、前記UEが前記アンカー基地局のカバレージエリア中にあることに基づいて前記UEに提供される測位支援データとの比較に基づく、
請求項31に記載のネットワークエンティティ。
【請求項36】
前記ネットワークエンティティはロケーションサーバである、請求項31に記載のネットワークエンティティ。
【請求項37】
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、ネットワークノードであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティに、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)が、第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したことを示すメッセージを送信することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ネットワークエンティティから、前記UEが前記第1のTRPの前記カバレージエリアから前記第2のTRPの前記カバレージエリアに移動したことに基づいて、前記測位プロシージャのための更新された測位支援データを受信することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記更新された測位支援データが利用可能であることを前記UEに示すページングメッセージを前記UEに送信することと、
を行うように構成された、ネットワークノード。
【請求項38】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ページングメッセージのペイロード中で、前記更新された測位支援データを前記UEに送信すること、
を行うようにさらに構成された、請求項37に記載のネットワークノード。
【請求項39】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、RRC解放メッセージ中で、前記更新された測位支援データを前記UEに送信すること、
を行うようにさらに構成された、請求項37に記載のネットワークノード。
【請求項40】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ネットワークエンティティから、前記更新された測位支援データが有効であるセルグループ、エリアの指示、前記更新された測位支援データに関連する満了タイマー、またはそれらの任意の組合せを受信すること、
を行うようにさらに構成された、請求項37に記載のネットワークノード。
【請求項41】
前記ネットワークノードは基地局であり、
前記ネットワークエンティティはロケーションサーバである、
請求項37に記載のネットワークノード。
【請求項42】
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、ネットワークノードであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティから、ユーザ機器(UE)に対して構成可能な測位支援データの複数のセットの各々についての1つまたは複数の有効性基準を示す第1のメッセージを受信することと、
前記UEが第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したと決定することと、ここにおいて、前記第2のTRPの前記カバレージエリアは、測位支援データの前記複数のセットのうちの測位支援データのセットについての前記1つまたは複数の有効性基準を満たす、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、測位支援データの前記セットが利用可能であることを前記UEに示す第2のメッセージを前記UEに送信することと、
を行うように構成された、ネットワークノード。
【請求項43】
前記第2のメッセージはページングメッセージである、請求項42に記載のネットワークノード。
【請求項44】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ページングメッセージのペイロード中で、測位支援データの前記セットを前記UEに送信すること、
を行うようにさらに構成された、請求項43に記載のネットワークノード。
【請求項45】
前記第2のメッセージはRRC解放メッセージである、請求項42に記載のネットワークノード。
【請求項46】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、RRC解放メッセージ中で、測位支援データの前記セットを前記UEに送信すること、
を行うようにさらに構成された、請求項42に記載のネットワークノード。
【請求項47】
前記1つまたは複数の有効性基準は、
アンカー基地局の識別子、
エリア、
1つまたは複数のセル識別子、または
それらの任意の組合せ
を備える、請求項42に記載のネットワークノード。
【請求項48】
前記ネットワークノードは基地局であり、
前記ネットワークエンティティはロケーションサーバである、
請求項42に記載のネットワークノード。
【請求項49】
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、ネットワークノードであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティから、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)のための更新された測位支援データを受信することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記UEが前記測位プロシージャを実施することを可能にするために、前記更新された測位支援データを前記UEに送信することと、
を行うように構成された、ネットワークノード。
【請求項50】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記UEが、前記測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを、前記UEから受信することと、
前記イベント報告メッセージを前記ネットワークエンティティにフォワーディングすることと、ここにおいて、前記更新された測位支援データは前記イベント報告メッセージに応答して受信される、
を行うようにさらに構成された、請求項49に記載のネットワークノード。
【請求項51】
前記更新された測位支援データは、RRC解放メッセージ中で送信される、請求項49に記載のネットワークノード。
【請求項52】
前記更新された測位支援データは、ランダムアクセスプロシージャの最終メッセージ中で送信される、請求項49に記載のネットワークノード。
【請求項53】
前記ネットワークノードは前記UEのためのアンカー基地局であり、
前記ネットワークエンティティはロケーションサーバである、
請求項49に記載のネットワークノード。
【請求項54】
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、ユーザ機器(UE)であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作する間に、RRC再開要求を第1のネットワークノードに送信することと、前記RRC再開要求は、前記UEが、測位プロシージャのための更新された測位支援データを必要とするかどうかを示す1つまたは複数の基準を含む、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、第2のネットワークノードから、前記更新された測位支援データを受信することと、
を行うように構成された、ユーザ機器(UE)。
【請求項55】
前記1つまたは複数の基準は、
前記UEが新しい測位支援データを必要とすることを示すフラグ、
前記UEがそれの現在ロケーションにおいて検出した1つまたは複数のセル識別子、
前記測位プロシージャのために前記UEによって現在使用されている測位支援データに関連する識別子、
前記測位プロシージャのために前記UEによって現在使用されている前記測位支援データに関連するタイムスタンプ、
前記測位プロシージャのために前記UEによって現在使用されている前記測位支援データ中の基準送信受信ポイント(TRP)の測定品質、または
それらの任意の組合せ、
を備える、請求項54に記載のUE。
【請求項56】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、RRC接続状態にある間に前記測位プロシージャのために前記UEによって現在使用されている前記測位支援データを受信すること、
を行うようにさらに構成された、請求項55に記載のUE。
【請求項57】
前記RRC再開要求は、前記UEが、前記測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを含む、請求項54に記載のUE。
【請求項58】
前記第1のネットワークノードは前記UEのサービング基地局であり、
前記第2のネットワークノードは前記UEのためのアンカー基地局である、
請求項54に記載のUE。
【請求項59】
前記第1のネットワークノードと前記第2のネットワークノードとは同じネットワークノードである、請求項54に記載のUE。
【請求項60】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記RRC非アクティブ状態にあるかまたは前記RRCアイドル状態にある間に、前記更新された測位支援データに基づいてダウンリンク測位基準信号(PRS)の測位測定を実施すること、
を行うようにさらに構成された、請求項54に記載のUE。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]本開示の態様は、一般に、ワイヤレス通信に関する。
【背景技術】
【0002】
[0002]ワイヤレス通信システムは、第1世代アナログワイヤレス電話サービス(1G)と、(中間の2.5Gおよび2.75Gネットワークを含む)第2世代(2G)デジタルワイヤレス電話サービスと、第3世代(3G)高速データ、インターネット対応ワイヤレスサービスと、第4世代(4G)サービス(たとえば、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))またはWiMax(登録商標))とを含む、様々な世代を通して発展してきた。現在、セルラーおよびパーソナル通信サービス(PCS)システムを含む、使用されている多くの異なるタイプのワイヤレス通信システムがある。知られているセルラーシステムの例は、セルラーアナログ高度モバイルフォンシステム(AMPS)、および符号分割多元接続(CDMA)、周波数分割多元接続(FDMA)、時分割多元接続(TDMA)、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標))に基づくデジタルセルラーシステムなどを含む。
【0003】
[0003]新無線(NR)と呼ばれる第5世代(5G)ワイヤレス規格は、改善の中でも、より高いデータ転送速度と、より多い数の接続と、より良いカバレージとを必要とする。次世代モバイルネットワークアライアンスによる5G規格は、数万人のユーザの各々に数十メガビット毎秒のデータレートを提供し、オフィスフロア上の数十人の労働者に1ギガビット毎秒のデータレートを提供するように設計されている。大きいセンサー展開をサポートするために、数十万の同時接続がサポートされるべきである。したがって、5Gモバイル通信のスペクトル効率は、現在の4G規格と比較して著しく拡張されるべきである。さらに、現在の規格と比較して、シグナリング効率が拡張されるべきであり、レイテンシが大幅に低減されるべきである。
【発明の概要】
【0004】
[0004]以下は、本明細書で開示される1つまたは複数の態様に関係する簡略化された概要を提示する。したがって、以下の概要は、すべての企図された態様に関係する広範な概観と見なされるべきではなく、また、以下の概要は、すべての企図された態様に関係する重要なまたは重大な要素を識別するか、あるいは特定の態様に関連する範囲を定めるものと見なされるべきではない。したがって、以下の概要は、以下で提示される発明を実施するための形態に先行して、簡略化された形で、本明細書で開示される機構に関係する1つまたは複数の態様に関係するいくつかの概念を提示する唯一の目的を有する。
【0005】
[0005]一態様では、ネットワークエンティティによって実施される測位の方法は、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態において動作するユーザ機器(UE)の第1の基地局から、UEが、測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを受信することと、UEが、測位プロシージャのための更新された測位支援データから恩恵を受けるという決定に基づいて、UEの第2の基地局が更新された測位支援データをUEに送ることを可能にするために、更新された測位支援データを第2の基地局に送信することとを含む。
【0006】
[0006]一態様では、ネットワークノードによって実施される測位の方法は、ネットワークエンティティに、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)が第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したことを示すメッセージを送信することと、ネットワークエンティティから、UEが第1のTRPのカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したことに基づいて、測位プロシージャのための更新された測位支援データを受信することと、更新された測位支援データが利用可能であることをUEに示すページングメッセージをUEに送信することとを含む。
【0007】
[0007]一態様では、ネットワークノードによって実施される測位の方法は、ネットワークエンティティから、ユーザ機器(UE)に対して構成可能な測位支援データの複数のセットの各々についての1つまたは複数の有効性基準を示す第1のメッセージを受信することと、UEが第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したと決定することと、ここにおいて、第2のTRPのカバレージエリアが、測位支援データの複数のセットのうちの測位支援データのセットについての1つまたは複数の有効性基準を満たす、測位支援データのセットが利用可能であることをUEに示す第2のメッセージをUEに送信することとを含む。
【0008】
[0008]一態様では、ネットワークノードによって実施される測位の方法は、ネットワークエンティティから、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)のための更新された測位支援データを受信することと、UEが測位プロシージャを実施することを可能にするために、更新された測位支援データをUEに送信することとを含む。
【0009】
[0009]一態様では、ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス測位の方法は、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態において動作する間に、RRC再開要求を第1のネットワークノードに送信することと、RRC再開要求は、UEが、測位プロシージャのための更新された測位支援データを必要とするかどうかを示す1つまたは複数の基準を含む、第2のネットワークノードから、更新された測位支援データを受信することとを含む。
【0010】
[0010]一態様では、ネットワークエンティティが、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作するユーザ機器(UE)の基地局から、UEが、測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを受信することと、少なくとも1つのトランシーバを介して、UEが、測位プロシージャのための更新された測位支援データから恩恵を受けるという決定に基づいて、基地局が更新された測位支援データをUEに送ることを可能にするために、更新された測位支援データを基地局に送信することとを行うように構成される。
【0011】
[0011]一態様では、ネットワークノードが、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティに、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)が第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したことを示すメッセージを送信することと、少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティから、UEが第1のTRPのカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したことに基づいて、測位プロシージャのための更新された測位支援データを受信することと、少なくとも1つのトランシーバを介して、更新された測位支援データが利用可能であることをUEに示すページングメッセージをUEに送信することとを行うように構成される。
【0012】
[0012]一態様では、ネットワークノードが、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティから、ユーザ機器(UE)に対して構成可能な測位支援データの複数のセットの各々についての1つまたは複数の有効性基準を示す第1のメッセージを受信することと、UEが第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したと決定することと、ここにおいて、第2のTRPのカバレージエリアが、測位支援データの複数のセットのうちの測位支援データのセットについての1つまたは複数の有効性基準を満たす、少なくとも1つのトランシーバを介して、測位支援データのセットが利用可能であることをUEに示す第2のメッセージをUEに送信することとを行うように構成される。
【0013】
[0013]一態様では、ネットワークノードが、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティから、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)のための更新された測位支援データを受信することと、少なくとも1つのトランシーバを介して、UEが測位プロシージャを実施することを可能にするために、更新された測位支援データをUEに送信することとを行うように構成される。
【0014】
[0014]一態様では、ユーザ機器(UE)が、メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを含み、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作する間に、RRC再開要求を第1のネットワークノードに送信することと、RRC再開要求は、UEが、測位プロシージャのための更新された測位支援データを必要とするかどうかを示す1つまたは複数の基準を含む、少なくとも1つのトランシーバを介して、第2のネットワークノードから、更新された測位支援データを受信することとを行うように構成される。
【0015】
[0015]一態様では、ネットワークエンティティは、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作するユーザ機器(UE)の基地局から、UEが、測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを受信するための手段と、UEが、測位プロシージャのための更新された測位支援データから恩恵を受けるという決定に基づいて、基地局が更新された測位支援データをUEに送ることを可能にするために、更新された測位支援データを基地局に送信するための手段とを含む。
【0016】
[0016]一態様では、ネットワークノードは、ネットワークエンティティに、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)が第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したことを示すメッセージを送信するための手段と、ネットワークエンティティから、UEが第1のTRPのカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したことに基づいて、測位プロシージャのための更新された測位支援データを受信するための手段と、更新された測位支援データが利用可能であることをUEに示すページングメッセージをUEに送信するための手段とを含む。
【0017】
[0017]一態様では、ネットワークノードは、ネットワークエンティティから、ユーザ機器(UE)に対して構成可能な測位支援データの複数のセットの各々についての1つまたは複数の有効性基準を示す第1のメッセージを受信するための手段と、UEが第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したと決定するための手段と、ここにおいて、第2のTRPのカバレージエリアが、測位支援データの複数のセットのうちの測位支援データのセットについての1つまたは複数の有効性基準を満たす、測位支援データのセットが利用可能であることをUEに示す第2のメッセージをUEに送信するための手段とを含む。
【0018】
[0018]一態様では、ネットワークノードは、ネットワークエンティティから、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)のための更新された測位支援データを受信するための手段と、UEが測位プロシージャを実施することを可能にするために、更新された測位支援データをUEに送信するための手段とを含む。
【0019】
[0019]一態様では、ユーザ機器(UE)は、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作する間に、RRC再開要求を第1のネットワークノードに送信するための手段と、RRC再開要求は、UEが、測位プロシージャのための更新された測位支援データを必要とするかどうかを示す1つまたは複数の基準を含む、第2のネットワークノードから、更新された測位支援データを受信するための手段とを含む。
【0020】
[0020]一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は、ネットワークエンティティによって実行されたとき、ネットワークエンティティに、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作するユーザ機器(UE)の基地局から、UEが、測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを受信することと、UEが、測位プロシージャのための更新された測位支援データから恩恵を受けるという決定に基づいて、基地局が更新された測位支援データをUEに送ることを可能にするために、更新された測位支援データを基地局に送信することとを行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する。
【0021】
[0021]一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は、ネットワークノードによって実行されたとき、ネットワークノードに、ネットワークエンティティに、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)が第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したことを示すメッセージを送信することと、ネットワークエンティティから、UEが第1のTRPのカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したことに基づいて、測位プロシージャのための更新された測位支援データを受信することと、更新された測位支援データが利用可能であることをUEに示すページングメッセージをUEに送信することとを行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する。
【0022】
[0022]一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は、ネットワークノードによって実行されたとき、ネットワークノードに、ネットワークエンティティから、ユーザ機器(UE)に対して構成可能な測位支援データの複数のセットの各々についての1つまたは複数の有効性基準を示す第1のメッセージを受信することと、UEが第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したと決定することと、ここにおいて、第2のTRPのカバレージエリアが、測位支援データの複数のセットのうちの測位支援データのセットについての1つまたは複数の有効性基準を満たす、測位支援データのセットが利用可能であることをUEに示す第2のメッセージをUEに送信することとを行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する。
【0023】
[0023]一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体は、ネットワークノードによって実行されたとき、ネットワークノードに、ネットワークエンティティから、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)のための更新された測位支援データを受信することと、UEが測位プロシージャを実施することを可能にするために、更新された測位支援データをUEに送信することとを行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する。
【0024】
[0024]一態様では、非一時的コンピュータ可読媒体が、ユーザ機器(UE)によって実行されたとき、UEに、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作する間に、RRC再開要求を第1のネットワークノードに送信することと、RRC再開要求は、UEが、測位プロシージャのための更新された測位支援データを必要とするかどうかを示す1つまたは複数の基準を含む、第2のネットワークノードから、更新された測位支援データを受信することとを行わせるコンピュータ実行可能命令を記憶する。
【0025】
[0025]本明細書で開示される態様に関連する他の目的および利点は、添付の図面および発明を実施するための形態に基づいて当業者に明らかになるであろう。
【0026】
[0026]添付の図面は、本開示の様々な態様の説明を助けるために提示され、態様の限定ではなく、単に態様の例示のために提供される。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】[0027]本開示の態様による、例示的なワイヤレス通信システムを示す図。
図2A】[0028]本開示の態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。
図2B】本開示の態様による、例示的なワイヤレスネットワーク構造を示す図。
図3A】[0029]ユーザ機器(UE)において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
図3B】基地局において採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
図3C】ネットワークエンティティにおいて採用され、本明細書で教示される通信をサポートするように構成され得る構成要素のいくつかの例示的な態様の簡略ブロック図。
図4A】[0030]本開示の態様による、例示的なフレーム構造を示す図。
図4B】[0031]本開示の態様による、例示的なダウンリンクスロット内の様々なダウンリンクチャネルを示す図。
図5】[0032]測位動作を実施するためのUEとロケーションサーバとの間の例示的なロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)コールフローを示す図。
図6】[0033]本開示の態様による、新無線(NR)において利用可能な異なる無線リソース制御(RRC)状態を示す図。
図7】[0034]本開示の態様による、例示的な4ステップランダムアクセスプロシージャを示す図。
図8】[0035]本開示の態様による、例示的な2ステップランダムアクセスプロシージャを示す図。
図9A】[0036]本開示の態様による、RRC非アクティブ状態におけるUEのための例示的なダウンリンクおよびアップリンクベース測位プロシージャを示す図。
図9B】本開示の態様による、RRC非アクティブ状態におけるUEのための例示的なダウンリンクおよびアップリンクベース測位プロシージャを示す図。
図10A】[0037]本開示の態様による、RRC非アクティブ状態におけるUEのための例示的なダウンリンクベース測位プロシージャを示す図。
図10B】本開示の態様による、RRC非アクティブ状態におけるUEのための例示的なダウンリンクベース測位プロシージャを示す図。
図11】[0038]本開示の態様による、測位の例示的な方法を示す図。
図12】本開示の態様による、測位の例示的な方法を示す図。
図13】本開示の態様による、測位の例示的な方法を示す図。
図14】本開示の態様による、測位の例示的な方法を示す図。
図15】本開示の態様による、測位の例示的な方法を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0028】
[0039]本開示の態様が、説明のために提供される様々な例を対象とする以下の説明および関連する図面において提供される。本開示の範囲から逸脱することなく、代替態様が考案され得る。さらに、本開示の関連のある詳細を不明瞭にしないように、本開示のよく知られている要素は詳細に説明されないか、または省略される。
【0029】
[0040]「例示的」および/または「例」という単語は、本明細書では「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用される。本明細書で「例示的」および/または「例」として説明されるいかなる態様も、必ずしも他の態様よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきであるとは限らない。同様に、「本開示の態様」という用語は、本開示のすべての態様が、説明される特徴、利点または動作モードを含むことを必要としない。
【0030】
[0041]以下で説明される情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、以下の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、部分的に特定の適用例、部分的に所望の設計、部分的に対応する技術などに応じて、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0031】
[0042]さらに、多くの態様が、たとえば、コンピューティングデバイスの要素によって実施されるべきアクションのシーケンスに関して説明される。本明細書で説明される様々なアクションは、特定の回路(たとえば、特定用途向け集積回路(ASIC))によって、1つまたは複数のプロセッサによって実行されるプログラム命令によって、または両方の組合せによって実施され得ることを認識されよう。さらに、本明細書で説明されるアクションの(1つまたは複数の)シーケンスは、実行時に、本明細書で説明される機能をデバイスの関連するプロセッサに実施させるかまたは実施するように命令することになるコンピュータ命令の対応するセットを記憶した任意の形態の非一時的コンピュータ可読記憶媒体内で全体として実施されるべきものと見なされ得る。したがって、本開示の様々な態様は、請求される主題の範囲内に入ることがすべて企図されているいくつかの異なる形態で実施され得る。さらに、本明細書で説明される態様の各々について、任意のそのような態様の対応する形態は、本明細書では、たとえば、説明されるアクションを実施する「ように構成された論理」として説明されることがある。
【0032】
[0043]本明細書で使用される「ユーザ機器」(UE)および「基地局」という用語は、別段に記載されていない限り、いずれかの特定の無線アクセス技術(RAT)に固有であるかまたは他の方法でそれに限定されることを意図されていない。概して、UEは、ワイヤレス通信ネットワークを介して通信するためにユーザによって使用される任意のワイヤレス通信デバイス(たとえば、モバイルフォン、ルータ、タブレットコンピュータ、ラップトップコンピュータ、消費者アセット位置特定デバイス、ウェアラブル(たとえば、スマートウォッチ、グラス、拡張現実(AR)/仮想現実(VR)ヘッドセットなど)、車両(たとえば、自動車、オートバイ、自転車など)、モノのインターネット(IoT)デバイスなど)であり得る。UEは、モバイルであり得るかまたは(たとえば、いくつかの時間において)固定であり得、無線アクセスネットワーク(RAN)と通信し得る。本明細書で使用される「UE」という用語は、「アクセス端末」または「AT」、「クライアントデバイス」、「ワイヤレスデバイス」、「加入者デバイス」、「加入者端末」、「加入者局」、「ユーザ端末」または「UT」、「モバイルデバイス」、「モバイル端末」、「移動局」、あるいはそれらの変形形態と互換的に呼ばれることがある。概して、UEは、RANを介してコアネットワークと通信することができ、コアネットワークを通して、UEは、インターネットなどの外部ネットワークおよび他のUEと接続され得る。もちろん、ワイヤードアクセスネットワーク、(たとえば、米国電気電子技術者協会(IEEE)802.11仕様などに基づく)ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)ネットワークなどを介したものなど、コアネットワークおよび/またはインターネットに接続する他の機構もUEに対して可能である。
【0033】
[0044]基地局は、それが展開されるネットワークに応じて、UEと通信しているいくつかのRATのうちの1つに従って動作し得、代替的に、アクセスポイント(AP)、ネットワークノード、ノードB、発展型ノードB(eNB)、次世代eNB(ng-eNB)、(gNBまたはgノードBとも呼ばれる)新無線(NR)ノードBなどと呼ばれることがある。基地局は、主に、サポートされるUEのためのデータ、音声、および/またはシグナリング接続をサポートすることを含む、UEによるワイヤレスアクセスをサポートするために使用され得る。いくつかのシステムでは、基地局は、純粋にエッジノードシグナリング機能を提供し得るが、他のシステムでは、それは、追加の制御および/またはネットワーク管理機能を提供し得る。UEがそれを通して基地局に信号を送ることができる通信リンクは、アップリンク(UL)チャネル(たとえば、逆方向トラフィックチャネル、逆方向制御チャネル、アクセスチャネルなど)と呼ばれる。基地局がそれを通してUEに信号を送ることができる通信リンクは、ダウンリンク(DL)または順方向リンクチャネル(たとえば、ページングチャネル、制御チャネル、ブロードキャストチャネル、順方向トラフィックチャネルなど)と呼ばれる。本明細書で使用されるトラフィックチャネル(TCH)という用語は、アップリンク/逆方向トラフィックチャネルまたはダウンリンク/順方向トラフィックチャネルのいずれかを指すことができる。
【0034】
[0045]「基地局」という用語は、単一の物理的送信受信ポイント(TRP)、またはコロケートされることもされないこともある複数の物理的TRPを指し得る。たとえば、「基地局」という用語が、単一の物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、基地局のセル(またはいくつかのセルセクタ)に対応する基地局のアンテナであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされた物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、基地局の(たとえば、多入力多出力(MIMO)システムにおけるような、または基地局がビームフォーミングを採用する場合における)アンテナのアレイであり得る。「基地局」という用語が、複数のコロケートされない物理的TRPを指す場合、物理的TRPは、分散アンテナシステム(DAS)(トランスポート媒体を介して共通ソースに接続された、空間的に分離されたアンテナのネットワーク)またはリモートラジオヘッド(RRH)(サービング基地局に接続されたリモート基地局)であり得る。代替的に、コロケートされない物理的TRPは、UEから測定報告を受信するサービング基地局と、UEがその基準無線周波数(RF)信号を測定しているネイバー基地局とであり得る。TRPは、基地局がワイヤレス信号をそれから送信および受信するポイントであるので、本明細書で使用される、基地局からの送信または基地局における受信への言及は、基地局の特定のTRPを指すものとして理解されたい。
【0035】
[0046]UEの測位をサポートするいくつかの実装形態では、基地局は、UEによるワイヤレスアクセスをサポートしないことがある(たとえば、UEのためのデータ、音声、および/またはシグナリング接続をサポートしないことがある)が、代わりに、UEによって測定されるべき基準信号をUEに送信し得、および/またはUEによって送信された信号を受信し、測定し得る。そのような基地局は、(たとえば、信号をUEに送信するとき)測位ビーコンと呼ばれ、および/または(たとえば、UEから信号を受信し、測定するとき)ロケーション測定ユニットと呼ばれることがある。
【0036】
[0047]「RF信号」は、送信機と受信機との間の空間を通して情報をトランスポートする所与の周波数の電磁波を備える。本明細書で使用される送信機は、単一の「RF信号」または複数の「RF信号」を受信機に送信し得る。しかしながら、受信機は、マルチパスチャネルを通るRF信号の伝搬特性により、各送信されるRF信号に対応する複数の「RF信号」を受信し得る。送信機と受信機との間の異なる経路上の同じ送信されるRF信号は、「マルチパス」RF信号と呼ばれることがある。本明細書で使用されるRF信号は、「ワイヤレス信号」と呼ばれるか、あるいは、「信号」という用語がワイヤレス信号またはRF信号を指すことがコンテキストから明らかである場合、単に「信号」と呼ばれることもある。
【0037】
[0048]図1は、本開示の態様による、例示的なワイヤレス通信システム100を示す。(ワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)と呼ばれることもある)ワイヤレス通信システム100は、(「BS」と標示された)様々な基地局102と、様々なUE104とを含み得る。基地局102は、マクロセル基地局(高電力セルラー基地局)および/またはスモールセル基地局(低電力セルラー基地局)を含み得る。一態様では、マクロセル基地局は、ワイヤレス通信システム100がLTEネットワークに対応するeNBおよび/もしくはng-eNB、またはワイヤレス通信システム100がNRネットワークに対応するgNB、あるいは両方の組合せを含み得、スモールセル基地局は、フェムトセル、ピコセル、マイクロセルなどを含み得る。
【0038】
[0049]基地局102は、集合的にRANを形成し、バックホールリンク122を通してコアネットワーク170(たとえば、発展型パケットコア(EPC)または5Gコア(5GC))とインターフェースし、コアネットワーク170を通して1つまたは複数のロケーションサーバ172(たとえば、ロケーション管理機能(LMF)またはセキュアユーザプレーンロケーション(SUPL)ロケーションプラットフォーム(SLP))へとインターフェースし得る。(1つまたは複数の)ロケーションサーバ172は、コアネットワーク170の一部であり得るか、またはコアネットワーク170の外部にあり得る。ロケーションサーバ172は、基地局102と統合され得る。UE104は、ロケーションサーバ172と直接または間接的に通信し得る。たとえば、UE104は、そのUE104に現在サービスしている基地局102を介してロケーションサーバ172と通信し得る。UE104はまた、アプリケーションサーバ(図示せず)を介するなど、別の経路を通して、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)アクセスポイント(AP)(たとえば、以下で説明されるAP150)を介するなど、別のネットワークを介して、ロケーションサーバ172と通信し得る。シグナリングの目的で、UE104とロケーションサーバ172との間の通信は、(たとえば、コアネットワーク170などを通した)間接接続、または(たとえば、直接接続128を介する示されている)直接接続として表され得、介在ノード(もしあれば)は、明快さのためにシグナリング図から省略される。
【0039】
[0050]他の機能に加えて、基地局102は、ユーザデータを転送することと、無線チャネル暗号化および解読と、完全性保護と、ヘッダ圧縮と、モビリティ制御機能(たとえば、ハンドオーバ、デュアル接続性)と、セル間干渉協調と、接続セットアップおよび解放と、負荷分散と、非アクセス層(NAS)メッセージのための分配と、NASノード選択と、同期と、RAN共有と、マルチメディアブロードキャストマルチキャストサービス(MBMS)と、加入者および機器トレースと、RAN情報管理(RIM)と、ページングと、測位と、警告メッセージの配信とのうちの1つまたは複数に関係する機能を実施し得る。基地局102は、ワイヤードまたはワイヤレスであり得るバックホールリンク134を介して、直接または間接的に(たとえば、EPC/5GCを通して)互いに通信し得る。
【0040】
[0051]基地局102は、UE104とワイヤレス通信し得る。基地局102の各々は、それぞれの地理的カバレージエリア110に通信カバレージを提供し得る。一態様では、1つまたは複数のセルは、各地理的カバレージエリア110中の基地局102によってサポートされ得る。「セル」は、(たとえば、キャリア周波数、コンポーネントキャリア、キャリア、帯域などと呼ばれる、何らかの周波数リソースを介した)基地局との通信のために使用される論理的通信エンティティであり、同じまたは異なるキャリア周波数を介して動作するセルを区別するための識別子(たとえば、物理セル識別子(PCI)、拡張セル識別子(ECI)、仮想セル識別子(VCI)、セルグローバル識別子(CGI)など)に関連し得る。いくつかの場合には、異なるセルは、異なるタイプのUEにアクセスを提供し得る異なるプロトコルタイプ(たとえば、マシンタイプ通信(MTC)、狭帯域IoT(NB-IoT)、拡張モバイルブロードバンド(eMBB)、またはその他)に従って構成され得る。セルは特定の基地局によってサポートされるので、「セル」という用語は、コンテキストに応じて、論理的通信エンティティと、それをサポートする基地局とのいずれかまたは両方を指し得る。さらに、TRPは一般にセルの物理的送信ポイントであるので、「セル」という用語と「TRP」という用語とは互換的に使用され得る。いくつかの場合には、「セル」という用語は、キャリア周波数が検出され、地理的カバレージエリア110の何らかの部分内の通信のために使用され得る限り、基地局の地理的カバレージエリア(たとえば、セクタ)をも指し得る。
【0041】
[0052]ネイバリングマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110は、(たとえば、ハンドオーバ領域において)部分的に重複し得るが、地理的カバレージエリア110のうちのいくつかは、より大きい地理的カバレージエリア110によってかなり重複され得る。たとえば、(「スモールセル」のために「SC」と標示された)スモールセル基地局102’は、1つまたは複数のマクロセル基地局102の地理的カバレージエリア110とかなり重複する地理的カバレージエリア110’を有し得る。スモールセル基地局とマクロセル基地局の両方を含むネットワークは、異種ネットワークとして知られ得る。異種ネットワークはまた、限定加入者グループ(CSG)として知られる制限されたグループにサービスを提供し得るホームeNB(HeNB)を含み得る。
【0042】
[0053]基地局102とUE104との間の通信リンク120は、UE104から基地局102への(逆方向リンクとも呼ばれる)アップリンク送信、および/または基地局102からUE104への(順方向リンクとも呼ばれる)ダウンリンク(DL)送信を含み得る。通信リンク120は、空間多重化、ビームフォーミング、および/または送信ダイバーシティを含む、MIMOアンテナ技術を使用し得る。通信リンク120は、1つまたは複数のキャリア周波数を通したものであり得る。キャリアの割振りは、ダウンリンクとアップリンクとに関して非対称であり得る(たとえば、ダウンリンクの場合、アップリンクの場合よりも多いまたは少ないキャリアが割り振られ得る)。
【0043】
[0054]ワイヤレス通信システム100は、無認可周波数スペクトル(たとえば、5GHz)中で通信リンク154を介してワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)局(STA)152と通信しているWLANアクセスポイント(AP)150をさらに含み得る。無認可周波数スペクトル中で通信するとき、WLAN STA152および/またはWLAN AP150は、チャネルが利用可能であるかどうかを決定するために、通信する前にクリアチャネルアセスメント(CCA)プロシージャまたはリッスンビフォアトーク(LBT)プロシージャを実施し得る。
【0044】
[0055]スモールセル基地局102’は、認可および/または無認可周波数スペクトル中で動作し得る。無認可周波数スペクトル中で動作するとき、スモールセル基地局102’は、LTEまたはNR技術を採用し、WLAN AP150によって使用されるのと同じ5GHz無認可周波数スペクトルを使用し得る。無認可周波数スペクトル中でLTE/5Gを採用するスモールセル基地局102’は、アクセスネットワークへのカバレージをブーストし、および/またはアクセスネットワークの容量を増加させ得る。無認可スペクトル中のNRは、NR-Uと呼ばれることがある。無認可スペクトル中のLTEは、LTE-U、認可支援アクセス(LAA)、またはMulteFireと呼ばれることがある。
【0045】
[0056]ワイヤレス通信システム100は、UE182と通信している、ミリメートル波(mmW)周波数および/または近mmW周波数中で動作し得るmmW基地局180をさらに含み得る。極高周波(EHF:extremely high frequency)は、電磁スペクトル中のRFの一部である。EHFは、30GHz~300GHzの範囲と、1ミリメートルから10ミリメートルの間の波長とを有する。この帯域中の電波はミリメートル波と呼ばれることがある。近mmWは、100ミリメートルの波長をもつ3GHzの周波数まで下方に延在し得る。超高周波(SHF)帯域は、センチメートル波とも呼ばれる、3GHzから30GHzの間に延在する。mmW/近mmW無線周波数帯域を使用する通信は、高い経路損失と比較的短い範囲とを有する。mmW基地局180とUE182とは、極めて高い経路損失と短い範囲とを補償するために、mmW通信リンク184を介してビームフォーミング(送信および/または受信)を利用し得る。さらに、代替構成では、1つまたは複数の基地局102はまた、mmWまたは近mmWとビームフォーミングとを使用して送信し得ることが諒解されよう。したがって、上記の説明は、例にすぎず、本明細書で開示される様々な態様を限定すると解釈されるべきではないことが諒解されよう。
【0046】
[0057]送信ビームフォーミングは、RF信号を特定の方向に集束させるための技法である。旧来、ネットワークノード(たとえば、基地局)がRF信号をブロードキャストするとき、それは、信号をすべての方向に(全方向的に)ブロードキャストする。送信ビームフォーミングでは、ネットワークノードは、所与のターゲットデバイス(たとえば、UE)が(送信ネットワークノードに対して)どこに位置するかを決定し、より強いダウンリンクRF信号をその特定の方向に投射し、それにより、(データレートに関して)より高速でより強いRF信号を(1つまたは複数の)受信デバイスに提供する。送信するときにRF信号の方向性を変更するために、ネットワークノードは、RF信号をブロードキャストしている1つまたは複数の送信機の各々において、RF信号の位相と相対振幅とを制御することができる。たとえば、ネットワークノードは、アンテナを実際に移動させることなしに、異なる方向に向くように「ステアリング」され得るRF波のビームを作成する(「フェーズドアレイ」または「アンテナアレイ」と呼ばれる)アンテナのアレイを使用し得る。特に、送信機からのRF電流は、別個のアンテナからの電波が互いに加算されて所望の方向における放射が増加される一方で、望ましくない方向における放射を打ち消して抑制するように、適正な位相関係とともに個々のアンテナに供給される。
【0047】
[0058]送信ビームは擬似コロケートされ得、これは、ネットワークノードの送信アンテナ自体が物理的にコロケートされるか否かにかかわらず、送信ビームが受信機(たとえば、UE)には同じパラメータを有するように見えることを意味する。NRでは、4つのタイプの擬似コロケーション(QCL)関係がある。特に、所与のタイプのQCL関係は、第2のビーム上の第2の基準RF信号に関するいくつかのパラメータが、ソースビーム上のソース基準RF信号に関する情報から導出され得ることを意味する。したがって、ソース基準RF信号がQCLタイプAである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号のドップラーシフトと、ドップラー拡散と、平均遅延と、遅延拡散とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプBである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号のドップラーシフトとドップラー拡散とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプCである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号のドップラーシフトと平均遅延とを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。ソース基準RF信号がQCLタイプDである場合、受信機は、同じチャネル上で送信される第2の基準RF信号の空間受信パラメータを推定するために、ソース基準RF信号を使用することができる。
【0048】
[0059]受信ビームフォーミングでは、受信機は、所与のチャネル上で検出されたRF信号を増幅するために受信ビームを使用する。たとえば、受信機は、特定の方向から受信されるRF信号を増幅する(たとえば、それの利得レベルを増加させる)ために、その方向においてアンテナのアレイの利得設定を増加させ、および/または位相設定を調整することができる。したがって、受信機が、ある方向にビームフォーミングすると言われるとき、それは、その方向におけるビーム利得が、他の方向に沿ったビーム利得に対して高いこと、またはその方向におけるビーム利得が、受信機にとって利用可能なすべての他の受信ビームのその方向におけるビーム利得と比較して最も高いことを意味する。これは、その方向から受信されるRF信号のより強い受信信号強度(たとえば、基準信号受信電力(RSRP)、基準信号受信品質(RSRQ)、信号対干渉プラス雑音比(SINR)など)を生じる。
【0049】
[0060]送信ビームと受信ビームとは、空間的に関係し得る。空間関係は、第2の基準信号のための第2のビーム(たとえば、送信または受信ビーム)のためのパラメータが、第1の基準信号のための第1のビーム(たとえば、受信ビームまたは送信ビーム)に関する情報から導出され得ることを意味する。たとえば、UEは、基地局から基準ダウンリンク基準信号(たとえば、同期信号ブロック(SSB))を受信するために、特定の受信ビームを使用し得る。UEは、次いで、受信ビームのパラメータに基づいて、その基地局にアップリンク基準信号(たとえば、サウンディング基準信号(SRS))を送るための送信ビームを形成することができる。
【0050】
[0061]「ダウンリンク」ビームは、それを形成しているエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得ることに留意されたい。たとえば、基地局が、UEに基準信号を送信するためにダウンリンクビームを形成している場合、ダウンリンクビームは送信ビームである。しかしながら、UEがダウンリンクビームを形成している場合、それは、ダウンリンク基準信号を受信するための受信ビームである。同様に、「アップリンク」ビームは、それを形成しているエンティティに応じて、送信ビームまたは受信ビームのいずれかであり得る。たとえば、基地局がアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク受信ビームであり、UEがアップリンクビームを形成している場合、それはアップリンク送信ビームである。
【0051】
[0062]電磁スペクトルは、しばしば、周波数/波長に基づいて、様々なクラス、帯域、チャネルなどに再分割される。5G NRでは、2つの初期動作帯域が、周波数範囲指定FR1(410MHz~7.125GHz)およびFR2(24.25GHz~52.6GHz)として識別されている。FR1の一部が6GHzよりも大きいが、FR1は、しばしば、様々なドキュメントおよび論文において「サブ6GHz」帯域と(互換的に)呼ばれることを理解されたい。同様の名称問題が、FR2に関して時々起こり、FR2は、国際電気通信連合(ITU)によって「ミリメートル波」帯域と識別される極高周波(EHF)帯域(30GHz~300GHz)とは異なるにもかかわらず、しばしば、ドキュメントおよび論文において「ミリメートル波」帯域と(互換的に)呼ばれる。
【0052】
[0063]FR1とFR2との間の周波数は、しばしば、ミッドバンド周波数と呼ばれる。最近の5G NRの研究は、これらのミッドバンド周波数の動作帯域を周波数範囲指定FR3(7.125GHz~24.25GHz)として識別している。FR3内に入る周波数帯域は、FR1特性および/またはFR2特性を継承し得、したがって、FR1および/またはFR2の特徴をミッドバンド周波数に効果的に拡大し得る。さらに、5G NR動作を52.6GHzを越えて拡大するためにより高い周波数帯域が現在探求されている。たとえば、3つのより高い動作帯域が、周波数範囲指定FR4aまたはFR4-1(52.6GHz~71GHz)、FR4(52.6GHz~114.25GHz)、およびFR5(114.25GHz~300GHz)として識別されている。これらのより高い周波数帯域の各々がEHF帯域内に入る。
【0053】
[0064]上記の態様を念頭に置いて、別段に明記されていない限り、「サブ6GHz」などの用語は、本明細書で使用される場合、6GHz未満であり得るか、FR1内にあり得るか、またはミッドバンド周波数を含み得る周波数を広く表し得ることを理解されたい。さらに、別段に明記されていない限り、「ミリメートル波」などの用語は、本明細書で使用される場合、ミッドバンド周波数を含み得るか、FR2、FR4、FR4-aもしくはFR4-1、および/またはFR5内にあり得るか、あるいはEHF帯域内にあり得る周波数を広く表し得ることを理解されたい。
【0054】
[0065]5Gなど、マルチキャリアシステムでは、キャリア周波数のうちの1つは、「1次キャリア」または「アンカーキャリア」または「1次サービングセル」または「PCell」と呼ばれ、残りのキャリア周波数は、「2次キャリア」または「2次サービングセル」または「SCell」と呼ばれる。キャリアアグリゲーションでは、アンカーキャリアは、UE104/182と、UE104/182が初期無線リソース制御(RRC)接続確立プロシージャを実施するかまたはRRC接続再確立プロシージャを始動するかのいずれかであるセルとによって利用される1次周波数(たとえば、FR1)上で動作するキャリアである。1次キャリアは、すべての共通でUE固有の制御チャネルを搬送し、認可周波数中のキャリアであり得る(ただし、これは常に当てはまるとは限らない)。2次キャリアは、RRC接続がUE104とアンカーキャリアとの間で確立されると構成され得、追加の無線リソースを提供するために使用され得る、第2の周波数(たとえば、FR2)上で動作するキャリアである。いくつかの場合には、2次キャリアは、無認可周波数中のキャリアであり得る。2次キャリアは、必要なシグナリング情報および信号のみを含んでいることがあり、たとえば、1次アップリンクキャリアと1次ダウンリンクキャリアの両方が典型的にはUE固有であるので、UE固有であるシグナリング情報および信号は、2次キャリア中に存在しないことがある。これは、セル中の異なるUE104/182が、異なるダウンリンク1次キャリアを有し得ることを意味する。同じことが、アップリンク1次キャリアについて当てはまる。ネットワークは、任意の時間において任意のUE104/182の1次キャリアを変更することが可能である。これは、たとえば、異なるキャリアに対する負荷を分散させるために行われる。(PCellであるかSCellであるかにかかわらず)「サービングセル」は、何らかの基地局がそれを介して通信しているキャリア周波数/コンポーネントキャリアに対応するので、「セル」、「サービングセル」、「コンポーネントキャリア」、「キャリア周波数」などの用語は、互換的に使用され得る。
【0055】
[0066]たとえば、まだ図1を参照すると、マクロセル基地局102によって利用される周波数のうちの1つは、アンカーキャリア(または「PCell」)であり得、マクロセル基地局102および/またはmmW基地局180によって利用される他の周波数は、2次キャリア(「SCell」)であり得る。複数のキャリアの同時送信および/または受信は、UE104/182がそれのデータ送信および/または受信レートを著しく増加させることを可能にする。たとえば、マルチキャリアシステムにおける2つの20MHzのアグリゲートされたキャリアは、理論的には、単一の20MHzキャリアによって達成されるものと比較して、データレートの倍増(すなわち、40MHz)につながるであろう。
【0056】
[0067]ワイヤレス通信システム100は、通信リンク120を介してマクロセル基地局102と通信し、および/またはmmW通信リンク184を介してmmW基地局180と通信し得る、UE164をさらに含み得る。たとえば、マクロセル基地局102は、UE164のためにPCellと1つまたは複数のSCellとをサポートし得、mmW基地局180は、UE164のために1つまたは複数のSCellをサポートし得る。
【0057】
[0068]いくつかの場合には、UE164およびUE182は、サイドリンク通信が可能であり得る。サイドリンク対応UE(SL-UE)は、Uuインターフェース(すなわち、UEと基地局との間のエアインターフェース)を使用して通信リンク120を介して基地局102と通信し得る。SL-UE(たとえば、UE164、UE182)はまた、PC5インターフェース(すなわち、サイドリンク対応UE間のエアインターフェース)を使用してワイヤレスサイドリンク160を介して互いに直接通信し得る。ワイヤレスサイドリンク(または単に「サイドリンク」)は、2つまたはそれ以上のUE間の直接通信を、その通信が基地局を通る必要なしに可能にするコアセルラー(たとえば、LTE、NR)規格の適応形態である。サイドリンク通信は、ユニキャストまたはマルチキャストであり得、デバイスツーデバイス(D2D)メディア共有、車両間(V2V)通信、車両対あらゆるモノ(V2X)通信(たとえば、セルラーV2X(cV2X)通信、拡張V2X(eV2X)通信など)、緊急救助アプリケーションなどのために使用され得る。サイドリンク通信を利用するSL-UEのグループのうちの1つまたは複数は、基地局102の地理的カバレージエリア110内にあり得る。そのようなグループ中の他のSL-UEは、基地局102の地理的カバレージエリア110外にあるか、またはさもなければ、基地局102からの送信を受信することができないことがある。いくつかの場合には、サイドリンク通信を介して通信するSL-UEのグループは、各SL-UEがグループ中のあらゆる他のSL-UEに送信する1対多(1:M)システムを利用し得る。いくつかの場合には、基地局102は、サイドリンク通信のためのリソースのスケジューリングを容易にする。他の場合には、サイドリンク通信は、基地局102の関与なしにSL-UE間で行われる。
【0058】
[0069]一態様では、サイドリンク160は、他の車両および/またはインフラストラクチャアクセスポイント、ならびに他のRAT間の他のワイヤレス通信と共有され得る、関心のワイヤレス通信媒体を介して動作し得る。「媒体」は、1つまたは複数の送信機/受信機ペア間のワイヤレス通信に関連する(たとえば、1つまたは複数のキャリアにわたる1つまたは複数のチャネルを包含する)1つまたは複数の時間、周波数、および/または空間通信リソースから構成され得る。一態様では、関心の媒体は、様々なRATの間で共有される無認可周波数帯域の少なくとも一部分に対応し得る。異なる認可周波数帯域が(たとえば、米国における連邦通信委員会(FCC)などの政府機関によって)いくつかの通信システムのために予約されているが、これらのシステム、特に、スモールセルアクセスポイントを採用するものは、最近、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)技術、最も顕著には一般に「Wi-Fi(登録商標)」と呼ばれるIEEE802.11x WLAN技術によって使用される無認可国家情報インフラストラクチャ(U-NII)帯域など、無認可周波数帯域に動作を拡張した。このタイプの例示的なシステムは、CDMAシステム、TDMAシステム、FDMAシステム、直交FDMA(OFDMA)システム、シングルキャリアFDMA(SC-FDMA)システムなどの異なる変形態を含む。
【0059】
[0070]図1は、SL-UEとしてUEのうちの2つ(すなわち、UE164および182)のみを示しているが、図示されたUEのいずれも、SL-UEであり得ることに留意されたい。さらに、UE182のみが、ビームフォーミングすることが可能であるものとして説明されたが、UE164を含む、図示されたUEのいずれも、ビームフォーミングすることが可能であり得る。SL-UEがビームフォーミングすることが可能である場合、それらは、互いに向けて(すなわち、他のSL-UEに向けて)、他のUE(たとえば、UE104)に向けて、基地局(たとえば、基地局102、180、スモールセル102’、アクセスポイント150)などに向けて、ビームフォーミングし得る。したがって、いくつかの場合には、UE164および182は、サイドリンク160を介してビームフォーミングを利用し得る。
【0060】
[0071]図1の例では、(簡単のために単一のUE104として図1に示されている)図示されたUEのいずれかが、1つまたは複数の地球周回スペースビークル(SV)112(たとえば、衛星)から信号124を受信し得る。一態様では、SV112は、UE104がロケーション情報の独立したソースとして使用することができる衛星測位システムの一部であり得る。衛星測位システムは、一般に、受信機(たとえば、UE104)が、送信機(たとえば、SV112)から受信された測位信号(たとえば、信号124)に少なくとも部分的に基づいて地球上または地球上空で受信機のロケーションを決定することを可能にするように配置された、送信機のシステムを含む。そのような送信機は、一般に、設定された数のチップの反復擬似ランダム雑音(PN)コードでマークされた信号を送信する。一般にSV112中に位置するが、送信機は、時々、地上ベース制御局、基地局102、および/または他のUE104上に位置し得る。UE104は、SV112からジオロケーション情報を導出するための信号124を受信するように特別に設計された1つまたは複数の専用受信機を含み得る。
【0061】
[0072]衛星測位システムでは、信号124の使用は、1つまたは複数の全地球および/または地域航法衛星システムに関連するかまたはさもなければそれとともに使用するために有効にされ得る、様々な衛星ベースオーグメンテーションシステム(SBAS:satellite-based augmentation system)によってオーグメントされ得る。たとえば、SBASは、ワイドエリアオーグメンテーションシステム(WAAS:Wide Area Augmentation System)、欧州静止ナビゲーションオーバーレイサービス(EGNOS:European Geostationary Navigation Overlay Service)、多機能衛星オーグメンテーションシステム(MSAS:Multi-functional Satellite Augmentation System)、全地球測位システム(GPS)支援ジオオーグメンテッドナビゲーションまたはGPSおよびジオオーグメンテッドナビゲーションシステム(GAGAN:GPS Aided Geo Augmented NavigationまたはGPS and Geo Augmented Navigation system)など、完全性情報、差分補正などを提供する(1つまたは複数の)オーグメンテーションシステムを含み得る。したがって、本明細書で使用される、衛星測位システムは、そのような1つまたは複数の衛星測位システムに関連する1つまたは複数の全地球および/または地域航法衛星の任意の組合せを含み得る。
【0062】
[0073]一態様では、SV112は、追加または代替として、1つまたは複数の非地上波ネットワーク(NTN)の一部であり得る。NTNでは、SV112は、(地上局、NTNゲートウェイ、またはゲートウェイとも呼ばれる)地球局に接続され、地球局は、(地上波アンテナなしの)修正された基地局102または5GCにおけるネットワークノードなど、5Gネットワークにおける要素に接続される。この要素は、5Gネットワークにおける他の要素へのアクセス、および、最終的に、インターネットウェブサーバおよび他のユーザデバイスなど、5Gネットワークの外部のエンティティへのアクセスを提供することになる。そのようにして、UE104は、地上波基地局102からの通信信号の代わりに、またはそれに加えて、SV112からの通信信号(たとえば、信号124)を受信し得る。
【0063】
[0074]ワイヤレス通信システム100は、(「サイドリンク」と呼ばれる)1つまたは複数のデバイスツーデバイス(D2D)ピアツーピア(P2P)リンクを介して1つまたは複数の通信ネットワークに間接的に接続する、UE190などの1つまたは複数のUEをさらに含み得る。図1の例では、UE190は、(たとえば、UE190がそれを通してセルラー接続性を間接的に取得し得る)基地局102のうちの1つに接続されたUE104のうちの1つとのD2D P2Pリンク192と、(UE190がそれを通してWLANベースインターネット接続性を間接的に取得し得る)WLAN AP150に接続されたWLAN STA152とのD2D P2Pリンク194とを有する。一例では、D2D P2Pリンク192および194は、LTE Direct(LTE-D)、WiFi Direct(登録商標)(WiFi-D)、Bluetooth(登録商標)など、任意のよく知られているD2D RATを用いてサポートされ得る。
【0064】
[0075]図2Aは、例示的なワイヤレスネットワーク構造200を示す。たとえば、(次世代コア(NGC)とも呼ばれる)5GC210は、機能的には、コアネットワークを形成するために協働的に動作する、制御プレーン(Cプレーン)機能214(たとえば、UE登録、認証、ネットワークアクセス、ゲートウェイ選択など)、およびユーザプレーン(Uプレーン)機能212(たとえば、UEゲートウェイ機能、データネットワークへのアクセス、IPルーティングなど)と見なされ得る。ユーザプレーンインターフェース(NG-U)213と制御プレーンインターフェース(NG-C)215とは、gNB222を5GC210に、特にそれぞれユーザプレーン機能212と制御プレーン機能214とに接続する。追加の構成では、ng-eNB224も、制御プレーン機能214へのNG-C215と、ユーザプレーン機能212へのNG-U213とを介して5GC210に接続され得る。さらに、ng-eNB224は、バックホール接続223を介してgNB222と直接通信し得る。いくつかの構成では、次世代RAN(NG-RAN)220は、1つまたは複数のgNB222を有し得るが、他の構成は、ng-eNB224とgNB222の両方のうちの1つまたは複数を含む。gNB222またはng-eNB224のいずれか(または両方)が、1つまたは複数のUE204(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)と通信し得る。
【0065】
[0076]別の随意の態様は、(1つまたは複数の)UE204にロケーション支援を提供するために5GC210と通信していることがある、ロケーションサーバ230を含み得る。ロケーションサーバ230は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。ロケーションサーバ230は、コアネットワーク、5GC210を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してロケーションサーバ230に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。さらに、ロケーションサーバ230は、コアネットワークの構成要素に統合され得るか、または代替的にコアネットワークの外部にあり得る(たとえば、相手先商標製造会社(OEM)サーバまたはサービスサーバなど、サードパーティサーバ)。
【0066】
[0077]図2Bは、別の例示的なワイヤレスネットワーク構造250を示す。(図2A中の5GC210に対応し得る)5GC260は、機能的には、コアネットワーク(すなわち、5GC260)を形成するために協働的に動作する、アクセスおよびモビリティ管理機能(AMF)264によって提供される制御プレーン機能、ならびにユーザプレーン機能(UPF)262によって提供されるユーザプレーン機能と見なされ得る。AMF264の機能は、登録管理と、接続管理と、到達可能性管理と、モビリティ管理と、合法的傍受と、1つまたは複数のUE204(たとえば、本明細書で説明されるUEのいずれか)とセッション管理機能(SMF)266との間のセッション管理(SM)メッセージのためのトランスポートと、SMメッセージをルーティングするための透過的プロキシサービスと、アクセス認証およびアクセス許可と、UE204とショートメッセージサービス機能(SMSF)(図示せず)との間のショートメッセージサービス(SMS)メッセージのためのトランスポートと、セキュリティアンカー機能(SEAF)とを含む。AMF264はまた、認証サーバ機能(AUSF)(図示せず)およびUE204と対話し、UE204認証プロセスの結果として確立された中間キーを受信する。UMTS(ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションズシステム)加入者識別モジュール(USIM)に基づく認証の場合、AMF264は、AUSFからセキュリティ資料を取り出す。AMF264の機能はまた、セキュリティコンテキスト管理(SCM)を含む。SCMは、それがアクセスネットワーク固有のキーを導出するために使用するキーをSEAFから受信する。AMF264の機能はまた、規制サービスのためのロケーションサービス管理と、UE204と(ロケーションサーバ230として働く)ロケーション管理機能(LMF)270との間のロケーションサービスメッセージのためのトランスポートと、NG-RAN220とLMF270との間のロケーションサービスメッセージのためのトランスポートと、発展型パケットシステム(EPS)との相互動作のためのEPSベアラ識別子割振りと、UE204モビリティイベント通知とを含む。さらに、AMF264はまた、非3GPP(登録商標)(第3世代パートナーシッププロジェクト)アクセスネットワークのための機能をサポートする。
【0067】
[0078]UPF262の機能は、(適用可能なとき)RAT内/間モビリティのためのアンカーポイントとして働くことと、データネットワーク(図示せず)への相互接続の外部プロトコルデータユニット(PDU)セッションポイントとして働くことと、パケットルーティングおよびフォワーディングを提供することと、パケット検査と、ユーザプレーンポリシールール執行(たとえば、ゲーティング、リダイレクション、トラフィックステアリング)と、合法的傍受(ユーザプレーン収集)と、トラフィック使用報告と、ユーザプレーンのためのサービス品質(QoS)ハンドリング(たとえば、アップリンク/ダウンリンクレート執行、ダウンリンクにおける反射性QoSマーキング)と、アップリンクトラフィック検証(サービスデータフロー(SDF)対QoSフローマッピング)と、アップリンクおよびダウンリンクにおけるトランスポートレベルパケットマーキングと、ダウンリンクパケットバッファリングおよびダウンリンクデータ通知トリガリングと、ソースRANノードに1つまたは複数の「終了マーカー」を送ることおよびフォワーディングすることとを含む。UPF262はまた、UE204と、SLP272などのロケーションサーバとの間のユーザプレーンを介したロケーションサービスメッセージの転送をサポートし得る。
【0068】
[0079]SMF266の機能は、セッション管理と、UEインターネットプロトコル(IP)アドレス割振りおよび管理と、ユーザプレーン機能の選択および制御と、トラフィックを適切な宛先にルーティングするためのUPF262におけるトラフィックステアリングの構成と、ポリシー執行およびQoSの一部の制御と、ダウンリンクデータ通知とを含む。SMF266がそれを介してAMF264と通信するインターフェースは、N11インターフェースと呼ばれる。
【0069】
[0080]別の随意の態様は、UE204にロケーション支援を提供するために5GC260と通信していることがある、LMF270を含み得る。LMF270は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。LMF270は、コアネットワーク5GC260を介して、および/またはインターネット(示されず)を介してLMF270に接続することができるUE204のための1つまたは複数のロケーションサービスをサポートするように構成され得る。SLP272は、LMF270と同様の機能をサポートし得るが、LMF270は、(たとえば、音声またはデータでなくシグナリングメッセージを伝達することを意図されたインターフェースおよびプロトコルを使用して)制御プレーンを介してAMF264、NG-RAN220、およびUE204と通信し得、SLP272は、(たとえば、伝送制御プロトコル(TCP)および/またはIPのような音声および/またはデータを搬送することを意図されたプロトコルを使用して)ユーザプレーンを介してUE204および外部クライアント(たとえば、サードパーティサーバ274)と通信し得る。
【0070】
[0081]また別の随意の態様は、UE204についてのロケーション情報(たとえば、ロケーション推定値)を取得するために、LMF270、SLP272、5GC260(たとえば、AMF264および/またはUPF262を介する)、NG-RAN220、および/またはUE204と通信していることがある、サードパーティサーバ274を含み得る。したがって、いくつかの場合には、サードパーティサーバ274は、ロケーションサービス(LCS)クライアントまたは外部クライアントと呼ばれることがある。サードパーティサーバ274は、複数の別個のサーバ(たとえば、物理的に別個のサーバ、単一のサーバ上の異なるソフトウェアモジュール、複数の物理サーバにわたって拡散された異なるソフトウェアモジュールなど)として実装され得るか、または代替的に、各々単一のサーバに対応し得る。
【0071】
[0082]ユーザプレーンインターフェース263と制御プレーンインターフェース265とは、5GC260を、特にそれぞれ、UPF262とAMF264とを、NG-RAN220中の1つまたは複数のgNB222および/またはng-eNB224に接続する。(1つまたは複数の)gNB222および/または(1つまたは複数の)ng-eNB224とAMF264との間のインターフェースは、「N2」インターフェースと呼ばれ、(1つまたは複数の)gNB222および/または(1つまたは複数の)ng-eNB224とUPF262との間のインターフェースは「N3」インターフェースと呼ばれる。NG-RAN220の(1つまたは複数の)gNB222および/または(1つまたは複数の)ng-eNB224は、「Xn-C」インターフェースと呼ばれるバックホール接続223を介して互いに直接通信し得る。gNB222および/またはng-eNB224のうちの1つまたは複数は、「Uu」インターフェースと呼ばれるワイヤレスインターフェースを介して1つまたは複数のUE204と通信し得る。
【0072】
[0083]gNB222の機能は、gNB中央ユニット(gNB-CU)226と、1つまたは複数のgNB分散ユニット(gNB-DU)228と、1つまたは複数のgNB無線ユニット(gNB-RU)229との間で分割され得る。gNB-CU226は、(1つまたは複数の)gNB-DU228に排他的に割り振られた機能を除いて、ユーザデータを転送すること、モビリティ制御、無線アクセスネットワーク共有、測位、セッション管理などの基地局機能を含む論理ノードである。より詳細には、gNB-CU226は、概して、gNB222の無線リソース制御(RRC)と、サービスデータ適応プロトコル(SDAP)と、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)プロトコルとをホストする。gNB-DU228は、概して、gNB222の無線リンク制御(RLC)レイヤと媒体アクセス制御(MAC)レイヤとをホストする論理ノードである。それの動作は、gNB-CU226によって制御される。1つのgNB-DU228は1つまたは複数のセルをサポートすることができ、1つのセルは1つのgNB-DU228のみによってサポートされる。gNB-CU226と1つまたは複数のgNB-DU228との間のインターフェース232は、「F1」インターフェースと呼ばれる。gNB222の物理(PHY)レイヤ機能は、概して、電力増幅および信号送信/受信などの機能を実施する1つまたは複数のスタンドアロンgNB-RU229によってホストされる。gNB-DU228とgNB-RU229との間のインターフェースは、「Fx」インターフェースと呼ばれる。したがって、UE204は、RRCレイヤと、SDAPレイヤと、PDCPレイヤとを介してgNB-CU226と通信し、RLCレイヤと、MACレイヤとを介してgNB-DU228と通信し、PHYレイヤを介してgNB-RU229と通信する。
【0073】
[0084]図3Aと、図3Bと、図3Cとは、本明細書で教示されるファイル送信動作をサポートするために、(本明細書で説明されるUEのいずれかに対応し得る)UE302と、(本明細書で説明される基地局のいずれかに対応し得る)基地局304と、(ロケーションサーバ230とLMF270とを含む、本明細書で説明されるネットワーク機能のいずれかに対応するかまたはそれを実施し得る、あるいは、代替的に、プライベートネットワークなど、図2Aおよび図2Bに示されたNG-RAN220および/または5GC210/260のインフラストラクチャとは無関係であり得る)ネットワークエンティティ306とに組み込まれ得る、(対応するブロックによって表される)いくつかの例示的な構成要素を示す。これらの構成要素は、異なる実装形態では異なるタイプの装置において(たとえば、ASICにおいて、システムオンチップ(SoC)においてなど)実装され得ることが諒解されよう。図示された構成要素は、通信システム中の他の装置にも組み込まれ得る。たとえば、システム中の他の装置は、同様の機能を提供するために説明されるものと同様の構成要素を含み得る。また、所与の装置が、構成要素のうちの1つまたは複数を含んでいることがある。たとえば、装置は、装置が複数のキャリア上で動作し、および/または異なる技術によって通信することを可能にする、複数のトランシーバ構成要素を含み得る。
【0074】
[0085]UE302と基地局304とは、各々、1つまたは複数のワイヤレスワイドエリアネットワーク(WWAN)トランシーバ310および350をそれぞれ含み、NRネットワーク、LTEネットワーク、GSMネットワークなど、1つまたは複数のワイヤレス通信ネットワーク(図示せず)を介して通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、調節するための手段、送信するのを控えるための手段など)を提供する。WWANトランシーバ310および350は、各々、当該のワイヤレス通信媒体(たとえば、特定の周波数スペクトル中の時間/周波数リソースの何らかのセット)上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、NR、LTE、GSMなど)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局(たとえば、eNB、gNB)などの他のネットワークノードと通信するために、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ316および356に接続され得る。WWANトランシーバ310および350は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、ならびに逆に、それぞれ、信号318および358(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成され得る。特に、WWANトランシーバ310および350は、それぞれ、信号318および358を送信および符号化するために、1つまたは複数の送信機314および354をそれぞれ含み、それぞれ、信号318および358を受信および復号するために、1つまたは複数の受信機312および352をそれぞれ含む。
【0075】
[0086]UE302と基地局304とはまた、各々、少なくともいくつかの場合には、それぞれ、1つまたは複数の短距離ワイヤレストランシーバ320および360を含む。短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ326および366に接続され、当該のワイヤレス通信媒体上で少なくとも1つの指定されたRAT(たとえば、WiFi、LTE-D、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)、Z-Wave(登録商標)、PC5、専用短距離通信(DSRC)、車両環境用ワイヤレスアクセス(WAVE:wireless access for vehicular environments)、ニアフィールド通信(NFC)など)を介して、他のUE、アクセスポイント、基地局などの他のネットワークノードと通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段、測定するための手段、調節するための手段、送信するのを控えるための手段など)を提供し得る。短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、指定されたRATに従って、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報など)を送信および符号化するために、ならびに逆に、それぞれ、信号328および368(たとえば、メッセージ、指示、情報、パイロットなど)を受信および復号するために、様々に構成され得る。特に、短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、それぞれ、信号328および368を送信および符号化するために、1つまたは複数の送信機324および364をそれぞれ含み、それぞれ、信号328および368を受信および復号するために、1つまたは複数の受信機322および362をそれぞれ含む。特定の例として、短距離ワイヤレストランシーバ320および360は、WiFiトランシーバ、Bluetooth(登録商標)トランシーバ、Zigbee(登録商標)および/またはZ-Wave(登録商標)トランシーバ、NFCトランシーバ、あるいは車両間(V2V)および/または車両対あらゆるモノ(V2X)トランシーバであり得る。
【0076】
[0087]UE302と基地局304とはまた、少なくともいくつかの場合には、衛星信号受信機330および370を含む。衛星信号受信機330および370は、それぞれ、1つまたは複数のアンテナ336および376に接続され得、それぞれ、衛星測位/通信信号338および378を受信および/または測定するための手段を提供し得る。衛星信号受信機330および370が衛星測位システム受信機である場合、衛星測位/通信信号338および378は、全地球測位システム(GPS)信号、グローバルナビゲーション衛星システム(GLONASS)信号、ガリレオ信号、北斗信号、インドの地域ナビゲーション衛星システム(NAVIC)、準天頂衛星システム(QZSS)などであり得る。衛星信号受信機330および370が非地上波ネットワーク(NTN)受信機である場合、衛星測位/通信信号338および378は、5Gネットワークから発信した(たとえば、制御および/またはユーザデータを搬送する)通信信号であり得る。衛星信号受信機330および370は、それぞれ、衛星測位/通信信号338および378を受信および処理するための、任意の好適なハードウェアおよび/またはソフトウェアを備え得る。衛星信号受信機330および370は、他のシステムに適宜に情報と動作とを要求し、少なくともいくつかの場合には、任意の好適な衛星測位システムアルゴリズムによって取得された測定を使用して、それぞれ、UE302および基地局304のロケーションを決定するために計算を実施し得る。
【0077】
[0088]基地局304とネットワークエンティティ306とは、各々、1つまたは複数のネットワークトランシーバ380および390をそれぞれ含み、他のネットワークエンティティ(たとえば、他の基地局304、他のネットワークエンティティ306)と通信するための手段(たとえば、送信するための手段、受信するための手段など)を提供する。たとえば、基地局304は、1つまたは複数のワイヤードまたはワイヤレスバックホールリンクを介して他の基地局304またはネットワークエンティティ306と通信するために、1つまたは複数のネットワークトランシーバ380を採用し得る。別の例として、ネットワークエンティティ306は、1つまたは複数のワイヤードまたはワイヤレスバックホールリンクを介して1つまたは複数の基地局304と通信するために、あるいは、1つまたは複数のワイヤードまたはワイヤレスコアネットワークインターフェースを介して他のネットワークエンティティ306と通信するために、1つまたは複数のネットワークトランシーバ390を採用し得る。
【0078】
[0089]トランシーバは、ワイヤードまたはワイヤレスリンクを介して通信するように構成され得る。(ワイヤードトランシーバであるかワイヤレストランシーバであるかにかかわらず)トランシーバは、送信機回路(たとえば、送信機314、324、354、364)と、受信機回路(たとえば、受信機312、322、352、362)とを含む。送信機は、いくつかの実装形態では、(たとえば、単一のデバイスにおける送信機回路および受信機回路として実施する)集積デバイスであり得、いくつかの実装形態では、別個の送信機回路および別個の受信機回路を備え得、または他の実装形態では、他の方法で実施され得る。ワイヤードトランシーバ(たとえば、いくつかの実装形態では、ネットワークトランシーバ380および390)の送信機回路および受信機回路は、1つまたは複数のワイヤードネットワークインターフェースポートに結合され得る。ワイヤレス送信機回路(たとえば、送信機314、324、354、364)は、本明細書で説明されるように、それぞれの装置(たとえば、UE302、基地局304)が送信「ビームフォーミング」を実施することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を含むかまたはそれらに結合され得る。同様に、ワイヤレス受信機回路(たとえば、受信機312、322、352、362)は、本明細書で説明されるように、それぞれの装置(たとえば、UE302、基地局304)が受信ビームフォーミングを実施することを可能にする、アンテナアレイなどの複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を含むかまたはそれらに結合され得る。一態様では、送信機回路と受信機回路とは、それぞれの装置が、同時に受信と送信の両方を行うのではなく、所与の時間において受信または送信のみを行うことができるように、同じ複数のアンテナ(たとえば、アンテナ316、326、356、366)を共有し得る。ワイヤレストランシーバ(たとえば、WWANトランシーバ310および350、短距離ワイヤレストランシーバ320および360)はまた、様々な測定を実施するためのネットワークリッスンモジュール(NLM)などを含み得る。
【0079】
[0090]本明細書で使用される様々なワイヤレストランシーバ(たとえば、いくつかの実装形態では、トランシーバ310、320、350、および360、ならびにネットワークトランシーバ380および390)と、ワイヤードトランシーバ(たとえば、いくつかの実装形態では、ネットワークトランシーバ380および390)とは、概して、「トランシーバ」、「少なくとも1つのトランシーバ」、または「1つまたは複数のトランシーバ」として特徴づけられ得る。したがって、特定のトランシーバがワイヤードトランシーバであるのか、ワイヤレストランシーバであるのかは、実施される通信のタイプから推論され得る。たとえば、ネットワークデバイスまたはサーバ間のバックホール通信が、概して、ワイヤードトランシーバを介したシグナリングに関係するが、UE(たとえば、UE302)と基地局(たとえば、基地局304)との間のワイヤレス通信が、概して、ワイヤレストランシーバを介したシグナリングに関係する。
【0080】
[0091]UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とはまた、本明細書で開示される動作とともに使用され得る他の構成要素を含む。UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、それぞれ、たとえば、ワイヤレス通信に関係する機能を提供するために、および他の処理機能を提供するために、1つまたは複数のプロセッサ332、384および394を含む。プロセッサ332、384、および394は、したがって、決定するための手段、計算するための手段、受信するための手段、送信するための手段、示すための手段など、処理するための手段を提供し得る。一態様では、プロセッサ332、384、および394は、たとえば、1つまたは複数の汎用プロセッサ、マルチコアプロセッサ、中央処理ユニット(CPU)、ASIC、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、他のプログラマブル論理デバイスまたは処理回路、あるいはそれらの様々な組合せを含み得る。
【0081】
[0092]UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とは、情報(たとえば、予約済みリソース、しきい値、パラメータなどを示す情報)を維持するために、(たとえば、各々メモリデバイスを含む)メモリ340、386、および396をそれぞれ実装するメモリ回路を含む。メモリ340、386、および396は、したがって、記憶するための手段、取り出すための手段、維持するための手段などを提供し得る。いくつかの場合には、UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306は、それぞれ、測位構成要素342、388、および398を含み得る。測位構成要素342、388、および398は、実行されたとき、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とに本明細書で説明される機能を実施させる、それぞれプロセッサ332、384、および394の一部であるかまたはそれらに結合されたハードウェア回路であり得る。他の態様では、測位構成要素342、388、および398は、プロセッサ332、384、および394の外部にあり得る(たとえば、モデム処理システムの一部である、別の処理システムと統合される、など)。代替的に、測位構成要素342、388、および398は、プロセッサ332、384、および394(またはモデム処理システム、別の処理システムなど)によって実行されたとき、UE302と、基地局304と、ネットワークエンティティ306とに本明細書で説明される機能を実施させる、それぞれメモリ340、386、および396に記憶されたメモリモジュールであり得る。図3Aは、たとえば、1つまたは複数のWWANトランシーバ310、メモリ340、1つまたは複数のプロセッサ332、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、測位構成要素342の可能なロケーションを示す。図3Bは、たとえば、1つまたは複数のWWANトランシーバ350、メモリ386、1つまたは複数のプロセッサ384、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、測位構成要素388の可能なロケーションを示す。図3Cは、たとえば、1つまたは複数のネットワークトランシーバ390、メモリ396、1つまたは複数のプロセッサ394、またはそれらの任意の組合せの一部であり得、あるいはスタンドアロン構成要素であり得る、測位構成要素398の可能なロケーションを示す。
【0082】
[0093]UE302は、1つまたは複数のWWANトランシーバ310、1つまたは複数の短距離ワイヤレストランシーバ320、および/または衛星信号受信機330によって受信された信号から導出される動きデータとは無関係である移動および/または配向情報を検知または検出するための手段を提供するために、1つまたは複数のプロセッサ332に結合された1つまたは複数のセンサー344を含み得る。例として、(1つまたは複数の)センサー344は、加速度計(たとえば、マイクロ電気機械システム(MEMS)デバイス)、ジャイロスコープ、地磁気センサー(たとえば、コンパス)、高度計(たとえば、気圧高度計)、および/または任意の他のタイプの移動検出センサーを含み得る。その上、(1つまたは複数の)センサー344は、複数の異なるタイプのデバイスを含み、動き情報を提供するためにそれらの出力を合成し得る。たとえば、(1つまたは複数の)センサー344は、2次元(2D)および/または3次元(3D)座標系における位置を算出する能力を提供するために、多軸加速度計と配向センサーとの組合せを使用し得る。
【0083】
[0094]さらに、UE302は、ユーザに指示(たとえば、可聴および/または視覚指示)を提供するための手段、および/または(たとえば、キーパッド、タッチスクリーン、マイクロフォンなどの検知デバイスのユーザ作動時に)ユーザ入力を受信するための手段を提供するユーザインターフェース346を含む。図示されていないが、基地局304およびネットワークエンティティ306もユーザインターフェースを含み得る。
【0084】
[0095]より詳細に1つまたは複数のプロセッサ384を参照すると、ダウンリンクにおいて、ネットワークエンティティ306からのIPパケットがプロセッサ384に提供され得る。1つまたは複数のプロセッサ384は、RRCレイヤと、パケットデータコンバージェンスプロトコル(PDCP)レイヤと、無線リンク制御(RLC)レイヤと、媒体アクセス制御(MAC)レイヤとのための機能を実装し得る。1つまたは複数のプロセッサ384は、システム情報(たとえば、マスタ情報ブロック(MIB)、システム情報ブロック(SIB))のブロードキャスティングと、RRC接続制御(たとえば、RRC接続ページング、RRC接続確立、RRC接続修正、およびRRC接続解放)と、RAT間モビリティと、UE測定報告のための測定構成とに関連するRRCレイヤ機能、ヘッダ圧縮/復元と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)と、ハンドオーバサポート機能とに関連するPDCPレイヤ機能、上位レイヤPDUの転送と、自動再送要求(ARQ)を介した誤り訂正と、RLCサービスデータユニット(SDU)の連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、スケジューリング情報報告と、誤り訂正と、優先度ハンドリングと、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を提供し得る。
【0085】
[0096]送信機354と受信機352とは、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1(L1)機能を実装し得る。物理(PHY)レイヤを含むレイヤ1は、トランスポートチャネル上の誤り検出と、トランスポートチャネルの前方誤り訂正(FEC)コーディング/復号と、インターリービングと、レートマッチングと、物理チャネル上へのマッピングと、物理チャネルの変調/復調と、MIMOアンテナ処理とを含み得る。送信機354は、様々な変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(BPSK)、4位相シフトキーイング(QPSK)、M位相シフトキーイング(M-PSK)、多値直交振幅変調(M-QAM))に基づく信号コンスタレーションへのマッピングをハンドリングする。コーディングされ、変調されたシンボルは、次いで、並列ストリームにスプリットされ得る。各ストリームは、次いで、時間ドメインOFDMシンボルストリームを搬送する物理チャネルを生成するために、直交周波数分割多重(OFDM)サブキャリアにマッピングされ、時間および/または周波数ドメインにおいて基準信号(たとえば、パイロット)と多重化され、次いで、逆高速フーリエ変換(IFFT)を使用して互いに合成され得る。OFDMシンボルストリームは、複数の空間ストリームを生成するために空間的にプリコーディングされる。チャネル推定器からのチャネル推定値は、コーディングおよび変調方式を決定するために、ならびに空間処理のために使用され得る。チャネル推定値は、UE302によって送信される基準信号および/またはチャネル条件フィードバックから導出され得る。各空間ストリームは、次いで、1つまたは複数の異なるアンテナ356に提供され得る。送信機354は、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0086】
[0097]UE302において、受信機312は、それのそれぞれの(1つまたは複数の)アンテナ316を通して信号を受信する。受信機312は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を1つまたは複数のプロセッサ332に提供する。送信機314と受信機312とは、様々な信号処理機能に関連するレイヤ1機能を実装する。受信機312は、UE302に宛てられた空間ストリームを復元するために、情報に対して空間処理を実施し得る。複数の空間ストリームがUE302に宛てられた場合、それらは、受信機312によって単一のOFDMシンボルストリームに合成され得る。受信機312は、次いで、高速フーリエ変換(FFT)を使用して、OFDMシンボルストリームを時間ドメインから周波数ドメインにコンバートする。周波数ドメイン信号は、OFDM信号の各サブキャリアについて別個のOFDMシンボルストリームを備える。各サブキャリア上のシンボルと、基準信号とは、基地局304によって送信される、可能性が最も高い信号コンスタレーションポイントを決定することによって復元され、復調される。これらの軟判定は、チャネル推定器によって算出されたチャネル推定値に基づき得る。軟判定は、次いで、物理チャネル上で基地局304によって最初に送信されたデータと制御信号とを復元するために復号およびデインターリーブされる。データと制御信号とは、次いで、レイヤ3(L3)およびレイヤ2(L2)機能を実装する1つまたは複数のプロセッサ332に提供される。
【0087】
[0098]アップリンクでは、1つまたは複数のプロセッサ332は、コアネットワークからのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。1つまたは複数のプロセッサ332はまた、誤り検出を担当する。
【0088】
[0099]基地局304によるダウンリンク送信に関して説明される機能と同様に、1つまたは複数のプロセッサ332は、システム情報(たとえば、MIB、SIB)獲得と、RRC接続と、測定報告とに関連するRRCレイヤ機能、ヘッダ圧縮/復元と、セキュリティ(暗号化、解読、完全性保護、完全性検証)とに関連するPDCPレイヤ機能、上位レイヤPDUの転送と、ARQを介した誤り訂正と、RLC SDUの連結、セグメンテーション、およびリアセンブリと、RLCデータPDUの再セグメンテーションと、RLCデータPDUの並べ替えとに関連するRLCレイヤ機能、ならびに論理チャネルとトランスポートチャネルとの間のマッピングと、トランスポートブロック(TB)上へのMAC SDUの多重化と、TBからのMAC SDUの逆多重化と、スケジューリング情報報告と、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)を介した誤り訂正と、優先度ハンドリングと、論理チャネル優先度付けとに関連するMACレイヤ機能を提供する。
【0089】
[0100]基地局304によって送信される基準信号またはフィードバックからの、チャネル推定器によって導出されるチャネル推定値は、適切なコーディングおよび変調方式を選択することと、空間処理を可能にすることとを行うために、送信機314によって使用され得る。送信機314によって生成された空間ストリームは、(1つまたは複数の)異なるアンテナ316に提供され得る。送信機314は、送信のためにそれぞれの空間ストリームでRFキャリアを変調し得る。
【0090】
[0101]アップリンク送信は、UE302における受信機機能に関して説明される様式と同様の様式で基地局304において処理される。受信機352は、それのそれぞれの(1つまたは複数の)アンテナ356を通して信号を受信する。受信機352は、RFキャリア上に変調された情報を復元し、その情報を1つまたは複数のプロセッサ384に提供する。
【0091】
[0102]アップリンクでは、1つまたは複数のプロセッサ384は、UE302からのIPパケットを復元するために、トランスポートチャネルと論理チャネルとの間の逆多重化と、パケットリアセンブリと、解読と、ヘッダ復元と、制御信号処理とを提供する。1つまたは複数のプロセッサ384からのIPパケットは、コアネットワークに提供され得る。1つまたは複数のプロセッサ384はまた、誤り検出を担当する。
【0092】
[0103]便宜上、UE302、基地局304、および/またはネットワークエンティティ306は、図3A図3B、および図3Cでは、本明細書で説明される様々な例に従って構成され得る様々な構成要素を含むものとして示されている。しかしながら、図示された構成要素は、異なる設計では異なる機能を有し得ることが諒解されよう。特に、図3A図3C中の様々な構成要素は、代替構成において随意であり、様々な態様が、設計選択、コスト、デバイスの使用、または他の考慮事項により変動し得る構成を含む。たとえば、図3Aの場合、UE302の特定の実装形態が、(1つまたは複数の)WWANトランシーバ310を省略し得る(たとえば、ウェアラブルデバイスまたはタブレットコンピュータまたはPCまたはラップトップが、セルラー能力なしのWi-Fiおよび/またはBluetooth能力を有し得る)、または(1つまたは複数の)短距離ワイヤレストランシーバ320を省略し得る(たとえば、セルラーのみなど)、または衛星信号受信機330を省略し得る、または(1つまたは複数の)センサー344を省略し得る、などである。別の例では、図3Bの場合、基地局304の特定の実装形態が、(1つまたは複数の)WWANトランシーバ350を省略し得る(たとえば、セルラー能力なしのWi-Fi「ホットスポット」アクセスポイント)、または(1つまたは複数の)短距離ワイヤレストランシーバ360を省略し得る(たとえば、セルラーのみなど)、または衛星受信機370を省略し得る、などである。簡潔のために、様々な代替構成の説明は本明細書で提供されないが、当業者に容易に理解可能であろう。
【0093】
[0104]UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306の様々な構成要素は、それぞれ、データバス334、382、および392を介して互いに通信可能に結合され得る。一態様では、データバス334、382、および392は、それぞれ、UE302、基地局304、およびネットワークエンティティ306の通信インターフェースを形成するか、またはそれらの一部であり得る。たとえば、異なる論理エンティティが同じデバイスにおいて実施される場合(たとえば、同じ基地局304に組み込まれたgNB機能およびロケーションサーバ機能)、データバス334、382、および392は、それらの間の通信を提供し得る。
【0094】
[0105]図3A図3B、および図3Cの構成要素は様々な方法で実装され得る。いくつかの実装形態では、図3A図3B、および図3Cの構成要素は、たとえば、1つまたは複数のプロセッサおよび/または(1つまたは複数のプロセッサを含み得る)1つまたは複数のASICなど、1つまたは複数の回路において実装され得る。ここで、各回路は、この機能を提供するために回路によって使用される情報または実行可能コードを記憶するための少なくとも1つのメモリ構成要素を使用し、および/または組み込み得る。たとえば、ブロック310~346によって表される機能の一部または全部は、UE302のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。同様に、ブロック350~388によって表される機能の一部または全部は、基地局304のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。また、ブロック390~398によって表される機能の一部または全部は、ネットワークエンティティ306のプロセッサと(1つまたは複数の)メモリ構成要素とによって(たとえば、適切なコードの実行によっておよび/またはプロセッサ構成要素の適切な構成によって)実装され得る。簡単のために、様々な動作、行為、および/または機能は、本明細書では、「UEによって」、「基地局によって」、「ネットワークエンティティによって」などで実施されるものとして説明される。しかしながら、諒解されるように、そのような動作、行為、および/または機能は、実際は、プロセッサ332、384、394、トランシーバ310、320、350、および360、メモリ340、386、および396、測位構成要素342、388、および398など、UE302、基地局304、ネットワークエンティティ306などの特定の構成要素または構成要素の組合せによって実施され得る。
【0095】
[0106]いくつかの設計では、ネットワークエンティティ306は、コアネットワーク構成要素として実装され得る。他の設計では、ネットワークエンティティ306は、セルラーネットワークインフラストラクチャ(たとえば、NG RAN220および/または5GC210/260)のネットワーク事業者または動作とは別個であり得る。たとえば、ネットワークエンティティ306は、基地局304を介して、または基地局304とは無関係に(たとえば、WiFiなどの非セルラー通信リンクを介して)UE302と通信するように構成され得るプライベートネットワークの構成要素であり得る。
【0096】
[0107]ネットワークノード(たとえば、基地局およびUE)間のダウンリンクおよびアップリンク送信をサポートするために、様々なフレーム構造が使用され得る。図4Aは、本開示の態様による、例示的なフレーム構造を示す図400である。フレーム構造は、ダウンリンクまたはアップリンクフレーム構造であり得る。他のワイヤレス通信技術は、異なるフレーム構造および/または異なるチャネルを有し得る。
【0097】
[0108]LTE、およびいくつかの場合にはNRは、ダウンリンク上ではOFDMを利用し、アップリンク上ではシングルキャリア周波数分割多重(SC-FDM)を利用する。しかしながら、LTEとは異なり、NRはアップリンク上でもOFDMを使用するためのオプションを有する。OFDMおよびSC-FDMは、システム帯域幅を、一般にトーン、ビンなどとも呼ばれる複数(K)個の直交サブキャリアに区分する。各サブキャリアはデータで変調され得る。概して、変調シンボルは、OFDMでは周波数ドメインにおいて送られ、SC-FDMでは時間ドメインにおいて送られる。隣接するサブキャリア間の間隔は固定であり得、サブキャリアの総数(K)はシステム帯域幅に依存し得る。たとえば、サブキャリアの間隔は15キロヘルツ(kHz)であり得、最小リソース割振り(リソースブロック)は、12個のサブキャリア(または180kHz)であり得る。したがって、公称FFTサイズは、1.25、2.5、5、10、または20メガヘルツ(MHz)のシステム帯域幅に対して、それぞれ、128、256、512、1024、または2048に等しくなり得る。システム帯域幅はまた、サブバンドに区分され得る。たとえば、サブバンドは1.08MHz(すなわち、6つのリソースブロック)をカバーし得、1.25、2.5、5、10、または20MHzのシステム帯域幅に対して、それぞれ、1つ、2つ、4つ、8つ、または16個のサブバンドがあり得る。
【0098】
[0109]LTEは、単一のヌメロロジー(サブキャリア間隔(SCS)、シンボル長など)をサポートする。対照的に、NRは複数のヌメロロジー(μ)をサポートし得、たとえば、15kHz(μ=0)、30kHz(μ=1)、60kHz(μ=2)、120kHz(μ=3)、および240kHz(μ=4)の、またはそれよりも大きいサブキャリア間隔が利用可能であり得る。各サブキャリア間隔では、スロットごとに14個のシンボルがある。15kHz SCS(μ=0)の場合、サブフレームごとに1つのスロット、フレームごとに10個のスロットがあり、スロット持続時間は1ミリ秒(ms)であり、シンボル持続時間は66.7マイクロ秒(μs)であり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は50である。30kHz SCS(μ=1)の場合、サブフレームごとに2つのスロット、フレームごとに20個のスロットがあり、スロット持続時間は0.5msであり、シンボル持続時間は33.3μsであり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は100である。60kHz SCS(μ=2)の場合、サブフレームごとに4つのスロット、フレームごとに40個のスロットがあり、スロット持続時間は0.25msであり、シンボル持続時間は16.7μsであり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は200である。120kHz SCS(μ=3)の場合、サブフレームごとに8つのスロット、フレームごとに80個のスロットがあり、スロット持続時間は0.125msであり、シンボル持続時間は8.33μsであり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は400である。240kHz SCS(μ=4)の場合、サブフレームごとに16個のスロット、フレームごとに160個のスロットがあり、スロット持続時間は0.0625msであり、シンボル持続時間は4.17μsであり、4K FFTサイズをもつ最大公称システム帯域幅(MHz単位)は800である。
【0099】
[0110]図4Aの例では、15kHzのヌメロロジーが使用される。したがって、時間ドメインでは、10msフレームが各々1msの10個の等しいサイズのサブフレームに分割され、各サブフレームは1つのタイムスロットを含む。図4Aでは、時間は水平方向に(X軸上で)表され、時間は左から右に増加し、周波数は垂直方向に(Y軸上で)表され、周波数は下から上に増加する(または減少する)。
【0100】
[0111]タイムスロットを表すためにリソースグリッドが使用され得、各タイムスロットは、周波数ドメインにおける1つまたは複数の(物理RB(PRB)とも呼ばれる)時間並列リソースブロック(RB)を含む。リソースグリッドは、複数のリソース要素(RE)にさらに分割される。REは、時間ドメインにおける1つのシンボル長および周波数ドメインにおける1つのサブキャリアに対応し得る。図4Aのヌメロロジーでは、ノーマルサイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計84個のREについて、周波数ドメインにおいて12個の連続するサブキャリアを含んでいることがあり、時間ドメインにおいて7つの連続するシンボルを含んでいることがある。拡張サイクリックプレフィックスの場合、RBは、合計72個のREについて、周波数ドメインにおいて12個の連続するサブキャリアを含んでいることがあり、時間ドメインにおいて6つの連続するシンボルを含んでいることがある。各REによって搬送されるビット数は変調方式に依存する。
【0101】
[0112]REのうちのいくつかが、基準(パイロット)信号(RS)を搬送し得る。基準信号は、図示されたフレーム構造がアップリンク通信のために使用されるのかダウンリンク通信のために使用されるのかに応じて、測位基準信号(PRS)、追跡基準信号(TRS)、位相追跡基準信号(PTRS)、セル固有基準信号(CRS)、チャネル状態情報基準信号(CSI-RS)、復調基準信号(DMRS)、1次同期信号(PSS)、2次同期信号(SSS)、同期信号ブロック(SSB)、サウンディング基準信号(SRS)などを含み得る。図4Aは、(「R」と標示された)基準信号を搬送するREの例示的なロケーションを示す。
【0102】
[0113]PRSの送信のために使用されるリソース要素(RE)の集合は、「PRSリソース」と呼ばれる。リソース要素の集合は、周波数ドメインにおいて複数のPRBにまたがることができ、時間ドメインにおいてスロット内の(1つまたは複数などの)「N」個の連続するシンボルにまたがることができる。時間ドメインにおける所与のOFDMシンボルにおいて、PRSリソースは、周波数ドメインにおける連続するPRBを占有する。
【0103】
[0114]所与のPRB内のPRSリソースの送信は、特定の(「コム密度」とも呼ばれる)コムサイズを有する。コムサイズ「N」は、PRSリソース構成の各シンボル内のサブキャリア間隔(または周波数/トーン間隔)を表す。詳細には、コムサイズ「N」の場合、PRSは、PRBのシンボルのN番目ごとのサブキャリア中で送信される。たとえば、コム4の場合、PRSリソース構成の各シンボルについて、(サブキャリア0、4、8などの)4番目ごとのサブキャリアに対応するREが、PRSリソースのPRSを送信するために使用される。現在、コム2、コム4、コム6、およびコム12のコムサイズが、DL-PRSのためにサポートされる。図4Aは、(4つのシンボルにまたがる)コム4のための例示的なPRSリソース構成を示す。すなわち、(「R」と標示された)影付きREのロケーションは、コム4PRSリソース構成を示す。
【0104】
[0115]現在、DL-PRSリソースは、完全周波数ドメインスタッガードパターン(fully frequency-domain staggered pattern)をもつスロット内の2つ、4つ、6つ、または12個の連続するシンボルにまたがり得る。DL-PRSリソースは、スロットの任意の上位レイヤ構成されたダウンリンクまたはフレキシブル(FL)シンボルにおいて構成され得る。所与のDL-PRSリソースのすべてのREについて一定のリソース要素単位エネルギー(EPRE)があり得る。以下は、2つ、4つ、6つおよび12個のシンボルにわたるコムサイズ2、4、6および12についてのシンボル間の周波数オフセットである。2シンボルのコム2:{0,1}、4シンボルのコム2:{0,1,0,1}、6シンボルのコム2:{0,1,0,1,0,1}、12シンボルのコム2:{0,1,0,1,0,1,0,1,0,1,0,1}、4シンボルのコム4:{0,2,1,3}(図4Aの例に記載)、12シンボルのコム4:{0,2,1,3,0,2,1,3,0,2,1,3}、6シンボルのコム6:{0,3,1,4,2,5}、12シンボルのコム6:{0,3,1,4,2,5,0,3,1,4,2,5}、および12シンボルのコム12:{0,6,3,9,1,7,4,10,2,8,5,11}。
【0105】
[0116]「PRSリソースセット」は、PRS信号の送信のために使用されるPRSリソースのセットであり、ここで、各PRSリソースはPRSリソースIDを有する。さらに、PRSリソースセット中のPRSリソースは、同じTRPに関連する。PRSリソースセットは、PRSリソースセットIDによって識別され、(TRP IDによって識別される)特定のTRPに関連する。さらに、PRSリソースセット中のPRSリソースは、スロットにわたって、同じ周期性と、共通ミューティングパターン構成と、(「PRS-ResourceRepetitionFactor」などの)同じ反復係数とを有する。周期性は、第1のPRSインスタンスの最初のPRSリソースの最初の反復から、次のPRSインスタンスの同じ最初のPRSリソースの同じ最初の反復までの時間である。周期性は、2^μ*{4,5,8,10,16,20,32,40,64,80,160,320,640,1280,2560,5120,10240}スロットから選択された長さを有し得、μ=0、1、2、3である。反復係数は、{1,2,4,6,8,16,32}スロットから選択された長さを有し得る。
【0106】
[0117]PRSリソースセット中のPRSリソースIDは、単一のTRPから送信される単一のビーム(またはビームID)に関連する(ここで、TRPは1つまたは複数のビームを送信し得る)。すなわち、PRSリソースセットの各PRSリソースは、異なるビーム上で送信され得、したがって、「PRSリソース」または単に「リソース」は、「ビーム」と呼ばれることもある。これは、TRPと、PRSが送信されるビームとが、UEに知られているかどうかに関するいかなる暗示をも有しないことに留意されたい。
【0107】
[0118]「PRSインスタンス」または「PRSオケージョン」は、PRSが送信されることが予想される(1つまたは複数の連続するスロットのグループなどの)周期的に反復される時間ウィンドウの1つのインスタンスである。PRSオケージョンは、「PRS測位オケージョン」、「PRS測位インスタンス」、「測位オケージョン」、「測位インスタンス」、「測位反復」、あるいは単に「オケージョン」、「インスタンス」、または「反復」と呼ばれることもある。
【0108】
[0119](単に「周波数レイヤ」とも呼ばれる)「測位周波数レイヤ」は、いくつかのパラメータについて同じ値を有する1つまたは複数のTRPにわたる1つまたは複数のPRSリソースセットの集合である。詳細には、PRSリソースセットの集合は、同じサブキャリア間隔およびサイクリックプレフィックス(CP)タイプ(物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)についてサポートされるすべてのヌメロロジーが、PRSについてもサポートされることを意味する)と、同じポイントAと、ダウンリンクPRS帯域幅の同じ値と、同じ開始PRB(および中心周波数)と、同じコムサイズとを有する。ポイントAパラメータは、パラメータ「ARFCN-ValueNR」(「ARFCN」は、「絶対無線周波数チャネル番号」を表す)の値をとり、送信および受信のために使用される物理無線チャネルのペアを指定する識別子/コードである。ダウンリンクPRS帯域幅は、4つのPRBのグラニュラリティを有し得、最小24個のPRBであり、最大272個のPRBである。現在、最高4つの周波数レイヤが定義されており、最高2つのPRSリソースセットが周波数レイヤごとのTRPごとに構成され得る。
【0109】
[0120]周波数レイヤの概念はやや、コンポーネントキャリアおよび帯域幅部分(BWP)の概念のようであるが、コンポーネントキャリアおよびBWPが1つの基地局(またはマクロセル基地局およびスモールセル基地局)によって、データチャネルを送信するために使用され、周波数レイヤが、いくつかの(通常3つ以上の)基地局によって、PRSを送信するために使用されることが異なる。UEは、LTE測位プロトコル(LPP)セッション中などに、それの測位能力をネットワークに送るとき、それがサポートすることができる周波数レイヤの数を示し得る。たとえば、UEは、それが1つまたは4つの測位周波数レイヤをサポートすることができるかどうかを示し得る。
【0110】
[0121]「測位基準信号」および「PRS」という用語は、概して、NRおよびLTEシステムにおいて測位のために使用される固有の基準信号を指すことに留意されたい。しかしながら、本明細書で使用される「測位基準信号」および「PRS」という用語はまた、限定はしないが、LTEおよびNRにおいて定義されているPRS、TRS、PTRS、CRS、CSI-RS、DMRS、PSS、SSS、SSB、SRS、UL-PRSなど、測位のために使用され得る任意のタイプの基準信号を指し得る。さらに、「測位基準信号」および「PRS」という用語は、コンテキストによって別段に示されていない限り、ダウンリンクまたはアップリンク測位基準信号を指し得る。PRSのタイプをさらに区別することが必要とされる場合、ダウンリンク測位基準信号は、「DL-PRS」と呼ばれることがあり、アップリンク測位基準信号(たとえば、測位のためのSRS、PTRS)は、「UL-PRS」と呼ばれることがある。さらに、アップリンクとダウンリンクの両方において送信され得る信号(たとえば、DMRS、PTRS)の場合、それらの信号は、方向を区別するために「UL」または「DL」が前に付加され得る。たとえば、「UL-DMRS」は、「DL-DMRS」と弁別され得る。
【0111】
[0122]図4Bは、例示的なダウンリンクスロット内の様々なダウンリンクチャネルを示す図450である。図4Bでは、時間は水平方向に(X軸上で)表され、時間は左から右に増加し、周波数は垂直方向に(Y軸上で)表され、周波数は下から上に増加する(または減少する)。図4Bの例では、15kHzのヌメロロジーが使用される。したがって、時間ドメインにおいて、図示されたスロットは、長さが1ミリ秒(ms)であり、14個のシンボルに分割される。
【0112】
[0123]NRでは、チャネル帯域幅またはシステム帯域幅は、複数の帯域幅部分(BWP)に分割される。BWPは、所与のキャリア上の所与のヌメロロジーのための共通RBの連続サブセットから選択されたRBの連続セットである。概して、ダウンリンクおよびアップリンクにおいて、最大4つのBWPが指定され得る。すなわち、UEは、ダウンリンク上の最高4つのBWP、およびアップリンク上の最高4つのBWPで構成され得る。所与の時間において、1つのBWP(アップリンクまたはダウンリンク)のみがアクティブであり得、これは、UEが、一度に1つのBWP上でのみ、受信または送信し得ることを意味する。ダウンリンク上では、各BWPの帯域幅は、SSBの帯域幅に等しいかまたはそれよりも大きくなるべきであるが、それは、SSBを含んでいることも含んでいないこともある。
【0113】
[0124]図4Bを参照すると、1次同期信号(PSS)が、サブフレーム/シンボルタイミングと物理レイヤ識別情報とを決定するためにUEによって使用される。2次同期信号(SSS)が、物理レイヤセル識別情報グループ番号と無線フレームタイミングとを決定するためにUEによって使用される。物理レイヤ識別情報および物理レイヤセル識別情報グループ番号に基づいて、UEはPCIを決定することができる。PCIに基づいて、UEは、上述のDL-RSのロケーションを決定することができる。マスタ情報ブロック(MIB)を搬送する物理ブロードキャストチャネル(PBCH)は、(SS/PBCHとも呼ばれる)SSBを形成するためにPSSおよびSSSを用いて論理的にグループ化され得る。MIBは、ダウンリンクシステム帯域幅中のRBの数と、システムフレーム番号(SFN)とを提供する。物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)は、ユーザデータと、システム情報ブロック(SIB)などのPBCHを通して送信されないブロードキャストシステム情報と、ページングメッセージとを搬送する。
【0114】
[0125]物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)は、1つまたは複数の制御チャネル要素(CCE)内でダウンリンク制御情報(DCI)を搬送し、各CCEは(時間ドメインにおいて複数のシンボルにまたがり得る)1つまたは複数のREグループ(REG)バンドルを含み、各REGバンドルは1つまたは複数のREGを含み、各REGは、周波数ドメインにおける12個のリソース要素(1つのリソースブロック)、および時間ドメイン内の1つのOFDMシンボルに対応する。PDCCH/DCIを搬送するために使用される物理リソースのセットは、NRでは制御リソースセット(CORESET)と呼ばれる。NRでは、PDCCHは単一のCORESETに限定され、それ自体のDMRSとともに送信される。これは、PDCCHのためのUE固有ビームフォーミングを可能にする。
【0115】
[0126]図4Bの例では、BWPごとに1つのCORESETがあり、CORESETは時間ドメインにおいて3つのシンボルにまたがる(ただし、それは1つまたは2つのシンボルのみであり得る)。システム帯域幅全体を占有するLTE制御チャネルとは異なり、NRでは、PDCCHチャネルは、周波数ドメインにおける固有の領域(すなわち、CORESET)に局在化される。したがって、図4Bに示されているPDCCHの周波数成分は、周波数ドメインにおける単一のBWPよりも小さいものとして示されている。図示されたCORESETは周波数ドメインにおいて連続しているが、それは連続している必要がないことに留意されたい。さらに、CORESETは、時間ドメインにおいて3つよりも少ないシンボルにまたがり得る。
【0116】
[0127]PDCCH内のDCIは、それぞれ、アップリンク許可およびダウンリンク許可と呼ばれる、アップリンクリソース割振り(永続的および非永続的)に関する情報と、UEに送信されるダウンリンクデータに関する説明とを搬送する。より詳細には、DCIは、ダウンリンクデータチャネル(たとえば、PDSCH)とアップリンクデータチャネル(たとえば、物理アップリンク共有チャネル(PUSCH))とのためにスケジュールされたリソースを示す。複数の(たとえば、最高8つの)DCIが、PDCCHにおいて構成され得、これらのDCIは複数のフォーマットのうちの1つを有することができる。たとえば、アップリンクスケジューリングのために、ダウンリンクスケジューリングのために、アップリンク送信電力制御(TPC)のためになど、異なるDCIフォーマットがある。PDCCHは、異なるDCIペイロードサイズまたはコーディングレートに適応するために、1つ、2つ、4つ、8つ、または16個のCCEによってトランスポートされ得る。
【0117】
[0128]NRは、ダウンリンクベース測位方法と、アップリンクベース測位方法と、ダウンリンクおよびアップリンクベース測位方法とを含む、いくつかのセルラーネットワークベース測位技術をサポートする。ダウンリンクベース測位方法は、LTEにおける観測到着時間差(OTDOA)と、NRにおけるダウンリンク到着時間差(DL-TDOA)と、NRにおけるダウンリンク離脱角度(DL-AoD)とを含む。OTDOAまたはDL-TDOAの測位プロシージャでは、UEは、基準信号時間差(RSTD)または到着時間差(TDOA)測定と呼ばれる、基地局のペアから受信された基準信号(たとえば、測位基準信号(PRS))の到着時間(ToA)間の差を測定し、それらを測位エンティティに報告する。より詳細には、UEは、支援データ中で基準基地局(たとえば、サービング基地局)および複数の非基準基地局の識別子(ID)を受信する。UEは、次いで、基準基地局と非基準基地局の各々との間のRSTDを測定する。関与する基地局の知られているロケーションとRSTD測定とに基づいて、測位エンティティ(たとえば、UEベース測位の場合UEまたはUE支援測位の場合ロケーションサーバ)は、UEのロケーションを推定することができる。
【0118】
[0129]DL-AoD測位の場合、測位エンティティは、UEと(1つまたは複数の)送信基地局との間の(1つまたは複数の)角度を決定するために、複数のダウンリンク送信ビームの受信信号強度測定の、UEからのビーム報告を使用する。測位エンティティは、次いで、(1つまたは複数の)決定された角度と、(1つまたは複数の)送信基地局の(1つまたは複数の)知られているロケーションとに基づいて、UEのロケーションを推定することができる。
【0119】
[0130]アップリンクベース測位方法は、アップリンク到着時間差(UL-TDOA)とアップリンク到着角度(UL-AoA)とを含む。UL-TDOAは、DL-TDOAと同様であるが、UEによって送信されたアップリンク基準信号(たとえば、サウンディング基準信号(SRS))に基づく。UL-AoA測位の場合、1つまたは複数の基地局は、1つまたは複数のアップリンク受信ビーム上でUEから受信された1つまたは複数のアップリンク基準信号(たとえば、SRS)の受信信号強度を測定する。測位エンティティは、UEと(1つまたは複数の)基地局との間の(1つまたは複数の)角度を決定するために、信号強度測定と、(1つまたは複数の)受信ビームの(1つまたは複数の)角度とを使用する。(1つまたは複数の)決定された角度と、(1つまたは複数の)基地局の(1つまたは複数の)知られているロケーションとに基づいて、測位エンティティは、次いで、UEのロケーションを推定することができる。
【0120】
[0131]ダウンリンクおよびアップリンクベース測位方法は、拡張セルID(E-CID)測位と(「マルチセルRTT」および「マルチRTT」とも呼ばれる)マルチラウンドトリップ時間(RTT)測位とを含む。RTTプロシージャでは、第1のエンティティ(たとえば、基地局またはUE)が第1のRTT関係信号(たとえば、PRSまたはSRS)を第2のエンティティ(たとえば、UEまたは基地局)に送信し、第2のエンティティは、第2のRTT関係信号(たとえば、SRSまたはPRS)を第1のエンティティに返送する。各エンティティは、受信されたRTT関係信号の到着時間(ToA)と、送信されたRTT関係信号の送信時間との間の時間差を測定する。この時間差は、受信-送信(Rx-Tx)時間差と呼ばれる。Rx-Tx時間差測定は、受信された信号および送信された信号についての最も近いサブフレーム境界間の時間差のみを含むように行われ得るか、または調整され得る。両方のエンティティは、次いで、それらのRx-Tx時間差測定値をロケーションサーバ(たとえば、LMF270)に送り得、ロケーションサーバは、2つのRx-Tx時間差測定値から(たとえば、2つのRx-Tx時間差測定値の和として)2つのエンティティ間のラウンドトリップ伝搬時間(すなわち、RTT)を計算する。代替的に、一方のエンティティは、それのRx-Tx時間差測定値を他方のエンティティに送り得、他方のエンティティは、次いで、RTTを計算する。2つのエンティティ間の距離は、RTTおよび知られている信号速度(たとえば、光速)から決定され得る。マルチRTT測位の場合、第1のエンティティ(たとえば、UEまたは基地局)は、第2のエンティティまでの距離と第2のエンティティの知られているロケーションとに基づいて(たとえば、マルチラテレーションを使用して)第1のエンティティのロケーションが決定されることを可能にするために、複数の第2のエンティティ(たとえば、複数の基地局またはUE)とのRTT測位プロシージャを実施する。RTT方法およびマルチRTT方法は、ロケーション精度を改善するために、UL-AoAおよびDL-AoDなど、他の測位技法と組み合わせられ得る。
【0121】
[0132]E-CID測位方法は、無線リソース管理(RRM)測定に基づく。E-CIDでは、UEは、サービングセルID、タイミングアドバンス(TA)、ならびに検出されたネイバー基地局の識別子、推定されたタイミング、および信号強度を報告する。次いで、この情報および(1つまたは複数の)基地局の知られているロケーションに基づいて、UEのロケーションが推定される。
【0122】
[0133]測位動作を支援するために、ロケーションサーバ(たとえば、ロケーションサーバ230、LMF270、SLP272)は、UEに支援データを提供し得る。たとえば、支援データは、そこから基準信号を測定すべき基地局(または基地局のセル/TRP)の識別子、基準信号構成パラメータ(たとえば、連続する測位サブフレームの数、測位サブフレームの周期性、ミューティングシーケンス、周波数ホッピングシーケンス、基準信号識別子、基準信号帯域幅など)、および/または特定の測位方法に適用可能な他のパラメータを含み得る。代替的に、支援データは、(たとえば、周期的にブロードキャストされるオーバーヘッドメッセージ中でなど)基地局自体から直接発信し得る。いくつかの場合には、UEは、支援データを使用せずにそれ自体でネイバーネットワークノードを検出することが可能であり得る。
【0123】
[0134]OTDOAまたはDL-TDOAの測位プロシージャの場合、支援データは、予想されるRSTD値および関連する不確実性、または予想されるRSTDの周りの探索ウィンドウをさらに含み得る。いくつかの場合には、予想されるRSTDの値範囲は、+/-500マイクロ秒(μs)であり得る。いくつかの場合には、測位測定のために使用されるリソースのいずれかがFR1中にあるとき、予想されるRSTDの不確実性の値範囲は、+/-32μsであり得る。他の場合には、(1つまたは複数の)測位測定のために使用されるリソースのすべてがFR2中にあるとき、予想されるRSTDの不確実性の値範囲は、+/-8μsであり得る。
【0124】
[0135]ロケーション推定値は、位置推定値、ロケーション、位置、位置フィックス、フィックスなど、他の名前で呼ばれることがある。ロケーション推定値は、測地であり、座標(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度)を備え得るか、あるいは、都市のものであり、所在地住所、郵便宛先、またはロケーションの何らかの他の言葉の記述を備え得る。ロケーション推定値はさらに、何らかの他の知られているロケーションに対して定義されるか、または絶対的な用語で(たとえば、緯度、経度、および場合によっては高度を使用して)定義され得る。ロケーション推定値は、(たとえば、何らかの指定されたまたはデフォルトの信頼性レベルでロケーションが含まれることが予想される面積または体積を含めることによって)予想される誤差または不確実性を含み得る。
【0125】
[0136]図5は、測位動作を実施するための、UE504と(ロケーション管理機能(LMF)570として示されている)ロケーションサーバとの間の例示的なロングタームエボリューション(LTE)測位プロトコル(LPP)プロシージャ500を示す。図5に示されているように、UE504の測位は、UE504とLMF570との間のLPPメッセージの交換を介してサポートされる。LPPメッセージは、(サービングgNB502として示されている)UE504のサービング基地局と、コアネットワーク(図示せず)とを介して、UE504とLMF570との間で交換され得る。LPPプロシージャ500は、UE504のための(またはUE504のユーザのための)ナビゲーションなど、様々なロケーション関係サービスをサポートするために、またはルーティングのために、またはUE504から公共安全応答ポイント(PSAP:public safety answering point)への緊急呼に関連する、PSAPへの正確なロケーションの提供のために、または何らかの他の理由で、UE504を測位するために使用され得る。LPPプロシージャ500は測位セッションと呼ばれることもあり、異なるタイプの測位方法(たとえば、ダウンリンク到着時間差(DL-TDOA)、ラウンドトリップ時間(RTT)、拡張セル識別情報(E-CID)など)のための複数の測位セッションがあり得る。
【0126】
[0137]最初に、UE504は、段階510において、それの測位能力についての要求(たとえば、LPP能力要求メッセージ)をLMF570から受信し得る。段階520において、UE504は、LPPを使用してUE504によってサポートされる位置方法とこれらの位置方法の特徴とを示すLPP能力提供メッセージをLMF570に送ることによって、LPPプロトコルに対するUE504の測位能力をLMF570に提供する。LPP能力提供メッセージ中で示される能力は、いくつかの態様では、UE504がサポートする測位のタイプ(たとえば、DL-TDOA、RTT、E-CIDなど)を示し得、それらのタイプの測位をサポートするUE504の能力を示し得る。
【0127】
[0138]段階520における、LPP能力提供メッセージの受信時に、LMF570は、UE504がサポートする測位の(1つまたは複数の)示されたタイプに基づいて、特定のタイプの測位方法(たとえば、DL-TDOA、RTT、E-CIDなど)を使用することを決定し、UE504がそこからのダウンリンク測位基準信号を測定するべきであるか、またはUE504がそこのほうへアップリンク測位基準信号を送信するべきである、1つまたは複数の送信受信ポイント(TRP)のセットを決定する。段階530において、LMF570は、UE504にTRPのセットを識別するLPP支援データ提供メッセージを送る。
【0128】
[0139]いくつかの実装形態では、段階530におけるLPP支援データ提供メッセージは、UE504によってLMF570に送られたLPP支援データ要求メッセージ(図5に図示せず)に応答して、LMF570によってUE504に送られ得る。LPP支援データ要求メッセージは、UE504のサービングTRPの識別子と、ネイバリングTRPの測位基準信号(PRS)構成についての要求とを含み得る。
【0129】
[0140]段階540において、LMF570は、UE504にロケーション情報についての要求を送る。その要求は、LPPロケーション情報要求メッセージであり得る。このメッセージは、通常、ロケーション情報タイプと、ロケーション推定値の所望の精度と、応答時間(すなわち、所望のレイテンシ)とを定義する情報要素を含む。低レイテンシ要件は、より長い応答時間を可能にするが、高レイテンシ要件は、より短い応答時間を必要とすることに留意されたい。しかしながら、長い応答時間は高レイテンシと呼ばれ、短い応答時間は低レイテンシと呼ばれる。
【0130】
[0141]いくつかの実装形態では、たとえば、UE504が、段階540においてロケーション情報についての要求を受信した後に、(たとえば、LPP支援データ要求メッセージ中で、図5に図示せず)支援データについての要求をLMF570に送る場合、段階530において送られたLPP支援データ提供メッセージは、540におけるLPPロケーション情報要求メッセージの後に送られ得ることに留意されたい。
【0131】
[0142]段階550において、UE504は、選択された測位方法のための測位動作(たとえば、DL-PRSの測定、UL-PRSの送信など)を実施するために、段階530において受信された支援情報と、段階540において受信された任意の追加のデータ(たとえば、所望のロケーション精度または最大応答時間)とを利用する。
【0132】
[0143]段階560において、UE504は、段階550において、および任意の最大応答時間(たとえば、段階540においてLMF570によって提供された最大応答時間)が満了する前または満了したとき、取得された測定(たとえば、到着時間(ToA)、基準信号時間差(RSTD)、受信-送信(Rx-Tx)など)の結果を伝達するLPPロケーション情報提供メッセージをLMF570に送り得る。段階560におけるLPPロケーション情報提供メッセージはまた、測位測定が取得された(1つまたは複数の)時間と、測位測定がそこから取得された(1つまたは複数の)TRPの識別情報とを含み得る。540におけるロケーション情報についての要求と560における応答との間の時間は、「応答時間」であり、測位セッションのレイテンシを示すことに留意されたい。
【0133】
[0144]LMF570は、段階560においてLPPロケーション情報提供メッセージ中で受信された測定に少なくとも部分的に基づいて、適切な測位技法(たとえば、DL-TDOA、RTT、E-CIDなど)を使用して、UE504の推定されたロケーションを算出する。
【0134】
[0145]ランダムアクセスプロシージャの後に、UEは、RRC接続状態にある。RRCプロトコルが、UEと基地局との間のエアインターフェース上で使用される。RRCプロトコルの主要な機能は、接続確立および解放機能と、システム情報のブロードキャストと、無線ベアラ確立と、再構成および解放と、RRC接続モビリティプロシージャと、ページング通知および解放と、外部ループ電力制御とを含む。LTEでは、UEは、2つのRRC状態(接続またはアイドル)のうちの1つにあり得るが、NRでは、UEは、3つのRRC状態(接続、アイドル、または非アクティブ)のうちの1つにあり得る。異なるRRC状態は、UEが所与の状態にあるときにUEが使用することができる、それらに関連する異なる無線リソースを有する。異なるRRC状態は、上記のように、しばしば大文字で書かれるが、これは必要でなく、これらの状態は小文字でも書かれ得ることに留意されたい。
【0135】
[0146]図6は、本開示の態様による、NRにおいて利用可能な(RRCモードとも呼ばれる)異なるRRC状態の図600である。UEが電源投入されたとき、UEは、最初に、RRC切断/アイドル状態610にある。ランダムアクセスプロシージャの後に、UEは、RRC接続状態620に移動する。短い時間の間UEにおけるアクティビティがない場合、UEは、RRC非アクティブ状態630に移動することによってそれのセッションを中断することができる。UEは、RRC接続状態620に遷移するために、ランダムアクセスプロシージャを実施することによってそれのセッションを再開することができる。したがって、UEは、UEがRRCアイドル状態610にあるのかRRC非アクティブ状態630にあるのかにかかわらず、RRC接続状態620に遷移するためにランダムアクセスプロシージャを実施する必要がある。
【0136】
[0147]RRCアイドル状態610において実施される動作は、パブリックランドモバイルネットワーク(PLMN)選択、システム情報のブロードキャスト、セル再選択モビリティ、(5GCによって始動され、管理される)モバイル着信データのためのページング、(非アクセス層(NAS)によって構成された)コアネットワークページングのための間欠受信(DRX)を含む。RRC接続状態620において実施される動作は、5GC(たとえば、5GC260)およびNG-RAN(たとえば、NG-RAN220)接続確立(制御プレーンとユーザプレーンの両方)と、NG-RANおよびUEにおけるUEコンテキスト記憶と、UEが属するセルのNG-RAN知識と、UEへの/からのユニキャストデータの転送と、ネットワーク制御モビリティとを含む。RRC非アクティブ状態630において実施される動作は、システム情報のブロードキャストと、モビリティのためのセル再選択と、(NG-RANによって始動される)ページングと、(NG-RANによる)RANベース通知エリア(RNA)管理と、(NG-RANによって構成された)RANページングのためのDRXと、UEのための5GCおよびNG-RAN接続確立(制御プレーンとユーザプレーンの両方)と、NG-RANおよびUEにおけるUEコンテキストの記憶と、UEが属するRNAのNG-RAN知識とを含む。
【0137】
[0148]ページングは、ネットワークがUEのためのデータを有することをネットワークがUEに知らせる機構である。たいていの場合、ページングプロセスは、UEがRRCアイドル状態610またはRRC非アクティブ状態630にある間に発生する。これは、ネットワークがUEにページングメッセージを送信しているかどうかをUEが監視する必要があることを意味する。たとえば、RRCアイドル状態610中に、UEは、それのDRXサイクルにおいて定義されているスリープモードに入る。UEは、ページングメッセージの存在について検査するために、周期的に起動し、PDCCH上でUEのページングフレーム(PF)およびそのPF内のページングオケージョン(PO)を監視する。PFおよびPOは、RAN(たとえば、サービング基地局/TRP/セル)がその間にUEにページを送信することになる時間期間(たとえば、1つまたは複数のシンボル、スロット、サブフレームなど)と、したがって、UEがその間にページを監視するべきである時間期間とを示す。諒解されるように、PFおよびPOは、周期的に、詳細には、(ページングサイクルに等しい)各DRXサイクル中に少なくとも1回発生するように構成される。ページを監視すべき時間を決定するためにPFとPOの両方が必要とされるが、簡単のために、しばしばPOのみが参照される。PDCCHが、PFおよびPOを介して、ページングメッセージがサブフレーム中で送信されることを示す場合、UEは、ページングメッセージがそれを対象とするかどうかを確かめるために、PDSCH上でページングチャネル(PCH)を復調する必要がある。
【0138】
[0149]PDCCHおよびPDSCHは、ビーム掃引および繰返しを使用して送信される。ビーム掃引では、各PO内に、ページングPDCCHおよびPDSCHは、セル中で送信されるSSBについてのすべてのSSBビーム上で送信される。これは、UEがRRCアイドル状態610またはRRC非アクティブ状態630にあるとき、基地局は、それの地理的カバレージエリア中でUEがどこに位置するか知らず、したがって、それの地理的カバレージエリア全体にわたってビームフォーミングする必要があるからである。繰返しでは、ページングPDCCHおよびPDSCHは、PO内に各ビーム上で複数回送信され得る。したがって、各POは、複数の連続するページングPDCCH監視オケージョン(PMO)を含んでいる。
【0139】
[0150]レガシーUEは、それらのページングサイクル中のすべてのPO(一般に、UEごとのページングサイクルごとに1つのPO)を監視することが予想される。しかしながら、NRでは、ネットワーク(たとえば、サービング基地局)は、POより先に、監視オケージョン中に、UEにページ指示(PI)を送信することができる。PIは、UEが次のPO中でページングされるかどうかを示す。詳細には、PIが、UEがページングされないことを示す場合、UEは、ページングPDCCHおよびPDSCHを復号する必要がない。PIが、UEがページングされることを示す場合のみ、UEは、ページングPDCCHおよびPDSCHを復号し続ける。
【0140】
[0151]基地局(または、より詳細には、サービングセル/TRP)とのアップリンク同期およびRRC接続を確立するために、UEは、(ランダムアクセスチャネル(RACH)プロシージャまたは物理ランダムアクセスチャネル(PRACH)プロシージャとも呼ばれる)ランダムアクセスプロシージャを実施する必要がある。NRにおいて利用可能な2つのタイプのランダムアクセス、すなわち、「4ステップ」ランダムアクセスとも呼ばれる競合ベースランダムアクセス(CBRA)、および「3ステップ」ランダムアクセスとも呼ばれる無競合ランダムアクセス(CFRA)がある。場合によっては4ステップランダムアクセスプロシージャの代わりに実施され得る「2ステップ」ランダムアクセスプロシージャもある。
【0141】
[0152]図7は、本開示の態様による、例示的な4ステップランダムアクセスプロシージャ700を示す。4ステップランダムアクセスプロシージャ700は、本明細書で説明される、それぞれ、UEのいずれかおよび基地局のいずれかに対応し得る、UE704と(gNBとして示される)基地局702との間で実施される。
【0142】
[0153]UE704が4ステップランダムアクセスプロシージャ700を実施し得る様々な状況がある。たとえば、UE704は、初期RRC接続セットアップを実施する(すなわち、RRCアイドル状態から出た後に初期ネットワークアクセスを獲得する)とき、RRC接続再確立プロシージャを実施するとき、UE704が送信すべきアップリンクデータを有するとき、UE704が送信すべきアップリンクデータを有し、UE704がRRC接続状態にあるが、スケジューリング要求(SR)のために利用可能なPUCCHリソースがないとき、またはスケジューリング要求失敗があるとき、4ステップランダムアクセスプロシージャ700を実施し得る。
【0143】
[0154]4ステップランダムアクセスプロシージャ700を実施する前に、UE704は、UE704がそれとの4ステップランダムアクセスプロシージャ700を実施している基地局702によってブロードキャストされた1つまたは複数の同期信号ブロック(SSB)を読み取る。NRでは、基地局(たとえば、基地局702)によって送信される各ビームは、異なるSSBに関連し、UE(たとえば、UE704)は、基地局702と通信するために使用すべきあるビームを選択する。選択されたビームのSSBに基づいて、UE704は、次いで、システム情報ブロック(SIB)タイプ1(SIB1)を読み取ることができ、これは、セルアクセス関係情報を搬送し、選択されたビーム上で送信された、他のシステム情報ブロックのスケジューリングをUE704に供給する。
【0144】
[0155]UE704が4ステップランダムアクセスプロシージャ700の最初のメッセージを基地局702に送るとき、UE704は、(「RACHプリアンブル」、「PRACHプリアンブル」、「シーケンス」とも呼ばれる)「プリアンブル」と呼ばれる特定のパターンを送る。プリアンブルは、異なるUE704からの要求を弁別する。CBRAでは、UE704は、他のUE704と共有されるプリアンブル(NRでは64個)のプールからランダムにプリアンブルを選択する。しかしながら、2つのUE704が同じプリアンブルを同時に使用する場合、衝突または競合があり得る。
【0145】
[0156]したがって、710において、UE704は、(「ランダムアクセス要求」とも呼ばれる)RACH要求として基地局702に送るべき、64個のプリアンブルのうちの1つを選択する。このメッセージは、4ステップランダムアクセスプロシージャ700において「メッセージ1」または「Msg1」と呼ばれる。基地局702からの同期情報(たとえば、SIB1)に基づいて、UE704は、選択されたSSB/ビームに対応するRACHオケージョン(RO)においてプリアンブルを送る。より詳細には、UE704がどのビームを選択したかを基地局702が決定するために、SSBと(10、20、40、80、または160msごとに発生する)ROとの間で特定のマッピングが定義される。UE704がどのROにおいてプリアンブルを送ったかを検出することによって、基地局702は、UE704がどのSSB/ビームを選択したかを決定することができる。
【0146】
[0157]ROが、プリアンブルを送信するための時間周波数送信機会であり、プリアンブルインデックス(すなわち、64個の可能なプリアンブルについて0から63の値)が、UE704が基地局702において予想されるプリアンブルのタイプを生成することを可能にすることに留意されたい。ROとプリアンブルインデックスとは、SIB中で基地局702によってUE704に対して構成され得る。RACHリソースは、1つのプリアンブルインデックスが送信されるROである。したがって、「RO」(または「RACHオケージョン」)および「RACHリソース」という用語は、コンテキストに応じて、互換的に使用され得る。
【0147】
[0158]相反性により、UE704は、同期中に決定される最良のダウンリンク受信ビーム(すなわち、選択されたダウンリンクビームを基地局702から受信するための最良の受信ビーム)に対応するアップリンク送信ビームを使用し得る。すなわち、UE704は、アップリンク送信ビームのパラメータを決定するために、基地局702からSSBビームを受信するために使用されるダウンリンク受信ビームのパラメータを使用する。相反性が基地局702において利用可能である場合、UE704は、1つのビーム上でプリアンブルを送信することができる。他の場合、UE704は、それのアップリンク送信ビームのすべての上で同じプリアンブルの送信を繰り返す。
【0148】
[0159]UE704はまた、それの識別情報をネットワークが次のステップにおいて扱うことができるように、(基地局702を介して)それをネットワークに提供する必要がある。この識別情報は、ランダムアクセス無線ネットワーク一時識別情報(RA-RNTI)と呼ばれ、プリアンブルが送られるタイムスロットから決定される。
【0149】
[0160]UE704が、ある時間期間内に基地局702から応答を受信しない場合、UE704は、それの送信電力を固定のステップによって増加させ、再びプリアンブル/Msg1を送る。より詳細には、UE704は、プリアンブルの繰返しの第1のセットを送信し、次いで、UE704が応答を受信しない場合、UE704は、それの送信電力を増加させ、プリアンブルの繰返しの第2のセットを送信する。UE704は、それが基地局702から応答を受信するまで、増分ステップにおいてUE704の送信電力を増加させ続ける。
【0150】
[0161]720において、基地局702は、選択されたビーム上で、4ステップランダムアクセスプロシージャ700において「メッセージ2」または「Msg2」と呼ばれるランダムアクセス応答(RAR)をUE704に送る。RARは、物理ダウンリンク共有チャネル(PDSCH)上で送られ、プリアンブルが送られたタイムスロット(すなわち、RO)から計算されるRA-RNTIにアドレス指定される。RARは、以下の情報、すなわち、セル無線ネットワーク一時識別子(C-RNTI)、タイミングアドバンス(TA)値、およびアップリンク許可リソースを搬送する。基地局702は、C-RNTIを、UE704とのさらなる通信を可能にするためにUE704に割り当てる。TA値は、UE704と基地局702との間の伝搬遅延を補償するために、UE704がそれのタイミングをどのくらい変更するべきであるかを指定する。アップリンク許可リソースは、UE704が物理アップリンク共有チャネル(PUSCH)上で使用することができる初期リソースを示す。このステップの後に、UE704および基地局702は、後続のステップにおいて利用され得る粗いビーム整合を確立する。
【0151】
[0162]730において、割り振られたPUSCHを使用して、UE704は、「メッセージ3」または「Msg3」と呼ばれるRRC接続要求メッセージを基地局702に送る。UE704は基地局702によってスケジュールされたリソース上でMsg3を送るので、基地局702は、Msg3を(空間的に)どこから検出すべきか、およびしたがって、どのアップリンク受信ビームが使用されるべきであるかを知っている。Msg3 PUSCHが、Msg1と同じまたは異なるアップリンク送信ビーム上で送られ得ることに留意されたい。
【0152】
[0163]UE704は、前のステップにおいて割り当てられたC-RNTIによって、Msg3中で、それ自体を識別する。メッセージは、UE704の識別情報および接続確立原因を含んでいる。UE704の識別情報は、一時モバイル加入者識別情報(TMSI)またはランダム値のいずれかである。UE704が同じネットワークに前に接続した場合、TMSIが使用される。UE704は、TMSIによってコアネットワーク中で識別される。UE704が初めてネットワークに接続している場合、ランダム値が使用される。ランダム値またはTMSIの理由は、複数の要求が同時に到着することにより、C-RNTIが前のステップにおいて2つ以上のUE704に割り当てられていることがあるからである。接続確立原因は、UE704がネットワークに接続する必要がある理由(たとえば、測位セッションのために、UE704が送信すべきアップリンクデータを有するので、UE704がネットワークからページを受信したので、など)を示す。
【0153】
[0164]上述のように、4ステップランダムアクセスプロシージャ700は、CBRAプロシージャである。したがって、上記で説明されたように、同じ基地局702に接続するUE704は、710において同じプリアンブルを送ることができ、その場合、様々なUE704からの要求の間の衝突または競合の可能性がある。したがって、基地局702は、このタイプのアクセス要求をハンドリングするために競合解消機構を使用する。しかしながら、このプロシージャでは、結果はランダムであり、すべてのランダムアクセスが成功するとは限らない。
【0154】
[0165]したがって、740において、Msg3が正常に受信された場合、基地局702は、「メッセージ4」または「Msg4」と呼ばれる競合解消メッセージで応答する。このメッセージは、(Msg3からの)TMSIまたはランダム値にアドレス指定されるが、さらなる通信のために使用されることになる新しいC-RNTIを含んでいる。詳細には、基地局702は、前のステップにおいて決定されたダウンリンク送信ビームを使用してPDSCH中でMsg4を送る。
【0155】
[0166]図7に示されているように、4ステップランダムアクセスプロシージャ700は、UE704と基地局702との間の2つのラウンドトリップサイクルを必要とし、これは、レイテンシを増加させるだけでなく、追加の制御シグナリングオーバーヘッドをも招く。これらの問題に対処するために、2ステップランダムアクセスが、CBRAのためにNRにおいて導入された。2ステップランダムアクセスの背後にあるモチベーションは、UEと基地局との間に単一のラウンドトリップサイクルを有することによって、レイテンシと制御シグナリングオーバーヘッドとを低減することである。これは、プリアンブル(Msg1)およびスケジュールされたPUSCH送信(Msg3)を、「MsgA」として知られる、UEから基地局への単一のメッセージに組み合わせることによって、達成される。同様に、ランダムアクセス応答(Msg2)および競合解消メッセージ(Msg4)は、「MsgB」として知られる、基地局からUEへの単一のメッセージに組み合わせられる。これは、レイテンシと制御シグナリングオーバーヘッドとを低減する。
【0156】
[0167]図8は、本開示の態様による、例示的な2ステップランダムアクセスプロシージャ800を示す。2ステップランダムアクセスプロシージャ800は、本明細書で説明される、それぞれ、UEのいずれかおよび基地局のいずれかに対応し得る、UE804と(gNBとして示される)基地局802との間で実施され得る。
【0157】
[0168]810において、UE804は、RACHメッセージA(「MsgA」)を基地局802に送信する。2ステップランダムアクセスプロシージャ800では、図7を参照しながら上記で説明されたMsg1およびMsg3は、MsgAにまとめられ(すなわち、組み合わせられ)、基地局802に送られる。したがって、MsgAは、4ステップランダムアクセスプロシージャ700のMsg3 PUSCHと同様に、プリアンブルとPUSCHとを含む。プリアンブルは、図7を参照しながら上記で説明されたように、64個の可能なプリアンブルから選択されていることがあり、MsgA中で送信されるデータを復調するための基準信号として使用され得る。820において、UE804は、基地局802からRACHメッセージB(「MsgB」)を受信する。MsgBは、図7を参照しながら上記で説明されたMsg2とMsg4との組合せであり得る。
【0158】
[0169]1つのMsgAへのMsg1とMsg3との組合せおよび1つのMsgBへのMsg2とMsg4との組合せは、UE804が、NRの低レイテンシ要件をサポートするためにRACHプロシージャセットアップ時間を低減することを可能にする。UE804は2ステップランダムアクセスプロシージャ800をサポートするように構成され得るが、UE804は、UE804がいくつかの制約(たとえば、高送信電力要件など)により2ステップランダムアクセスプロシージャ800を使用することが可能でない場合のフォールバックとして、4ステップランダムアクセスプロシージャ700を依然としてサポートし得る。したがって、NRにおけるUE804は、4ステップランダムアクセスプロシージャ700と2ステップランダムアクセスプロシージャ800の両方をサポートするように構成され得、基地局802から受信されたRACH構成情報に基づいてどちらのランダムアクセスプロシージャを使用すべきかを決定し得る。
【0159】
[0170]現在、NR測位は、RRC接続状態(たとえば、RRC接続状態620)にあるUEについてのみサポートされる。RRCアイドル状態(たとえば、RRC切断/アイドル状態610)またはRRC非アクティブ状態(たとえば、RRC非アクティブ状態630)にあるUEは、測位動作が実施されるべきであるときはいつでも、RRC接続状態に遷移しなければならない。この機構は、UEの電力消費、測位レイテンシ、およびネットワーク負荷を増加させる。したがって、RRCアイドルまたは非アクティブ状態にあるUEについての測位のサポートは、将来の測位関係規格についての拡張エリアのうちの1つである。しかしながら、RRCアイドルまたは非アクティブ状態にある間にDL-PRSを受信し、測位のためのSRSを送信するために、どのようにUEを構成すべきかは、定義されていない。前のソリューションは、UEがRRC接続状態にあるとき、(1つまたは複数の)必要なPRSおよび/またはSRS構成でUEを事前構成し、それにより、UEがRRCアイドルまたは非アクティブ状態における測位のためにそれらの構成を使用することができることを提案した。
【0160】
[0171]2つのトピックが考慮されており、一方の特徴(すなわち、小データ送信(SDT))が他方の特徴(すなわち、測位)によって使用される可能性を伴う。SDTは、RRC非アクティブモードにあるUEについて定義された。SDTのために構成されたとき、RRC非アクティブ状態にあるUEは、UEが(まばらに到着し得る)各小パケットの送信のためにRRC接続状態に遷移することなしに、サービング基地局に小データパケットを送信するように構成される。SDTは、電力節約特徴を提供し、主に固定UEのために使用されることが予想される。したがって、SDT技法は、UEがセルのカバレージエリア内で動き回る場合でも、RRC非アクティブモードについて、セルにわたるモビリティ、閉ループ電力制御、タイミングアドバンス(TA)調整などをサポートしない。
【0161】
[0172]図9Aおよび図9Bは、本開示の態様による、RRC非アクティブ状態におけるUEのための例示的なダウンリンクおよびアップリンクベース測位プロシージャ900を示す。測位プロシージャ900は、2つのSDTプロシージャ、すなわち、図9Aに示されているアップリンク(UL)準備フェーズと、図9Bに示されているイベントおよび測定報告フェーズとにスプリットされる。
【0162】
[0173]段階1において、UE204は、(公開されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)3GPP技術仕様(TS)23.273において定義されているように、周期的なまたはトリガされたロケーションイベントのための遅延型(deferred)5GCモバイル着信ロケーション要求(5GC-MT-LR)プロシージャの段階1~21を実施する。段階2において、UE204は、イベントを検出し、応答して、段階3aにおいて、(たとえば、図7の段階710においてのように)ランダムアクセス(RA)プリアンブルをサービングgNB222(S)に送る。段階3bにおいて、UE204は、(たとえば、図7の段階720においてのように)サービングgNB222(S)からランダムアクセス応答を受信し、これは、段階4において、UE204が、RRC再開要求をサービングgNB222(S)に送ることを引き起こす。RRC再開要求は、ロケーションイベント指示を含み得る。UE204は、今や、RRC接続状態にある。
【0163】
[0174]段階5aにおいて、サービングgNB222(S)は、UE204のためのUL-PRS構成についてのUEコンテキスト要求をアンカーgNB222(A)(UE204がRRC非アクティブモードにある間にページをそれから受信するgNB。UE204はモビリティにより複数のアンカーgNB222(A)を有することがある)に送る。段階5bにおいて、サービングgNB222(S)は、アンカーgNB222(A)から、UE204のためのUL-PRS構成を含むコンテキスト応答を受信する。段階6において、サービングgNB222(S)は、(UL-PRS構成を含む)NR測位プロトコルタイプA(NRPPa)測位情報更新メッセージをLMF270に送る。段階7において、LMF270は、NRPPa測位アクティブ化要求をgNB222(S)に送る。段階8において、サービングgNB222(S)は、UE204がRRC非アクティブ状態に遷移することを引き起こす、RRC解放メッセージをUE204に送る。RRC解放メッセージは、UL-PRS構成と、MAC制御要素(MAC-CE)SRSアクティブ化と、(DL-PRS測定を送信するための)構成された許可(CG)構成とを含む。段階9において、サービングgNB222(S)は、NRPPa測位アクティブ化応答をLMF270に送る。段階10において、LMF270は、NG-RAN220において、NRPPa測定要求メッセージを各関与するgNB222に送る。
【0164】
[0175]アップリンク準備フェーズが完了した後に、UE204は、再びRRC非アクティブ状態にある。段階11において、UE204は、段階8において受信されたUL-PRS構成に従ってUL-PRSを送信する。段階12aにおいて、UE204は、NG-RAN220中のgNB222によって送信された(「DL-PRS測定」と呼ばれることがある)DL-PRSリソースの測定を実施する。測位プロシージャ900では、UE204は、段階12aにおいて測定されるべきDL-PRSリソースで前に構成された。段階12bにおいて、gNB222は、段階11においてUE204によって送信された(「UL-PRS測定」と呼ばれることがある)UL-PRSリソースの測定を実施する。
【0165】
[0176]測位プロシージャ900のイベントおよび測定報告フェーズは、段階13aにおいて開始する。段階13aにおいて、UE204は、ランダムアクセスプリアンブルをサービングgNB222(S)に送信し、応答して、段階13bにおいて、ランダムアクセス応答を受信する。段階14において、UE204は、イベント報告と、(たとえば、図5の段階560においてのように、LPPロケーション情報提供(PLI)メッセージ中の)段階12aにおいて実施されたDL-PRS測定とを含むRRC再開要求を、サービングgNB222(S)に送る。段階15において、サービングgNB222(S)は、イベント報告をアンカーgNB222(A)およびLMF270にフォワーディングする。段階16において、LMF270は、NG-RAN220中の関与するgNB222から1つまたは複数のNRPPa測定応答メッセージを受信する。段階17において、LMF270は、DL-PRS測定とUL-PRS測定とに基づいてUE204のロケーションを推定するために位置関係計算を実施する。
【0166】
[0177]段階18aにおいて、LMF270は、NRPPa測位アクティブ化解除要求をgNB222に送る。段階18bにおいて、サービングgNB222(S)は、随意に、UL-PRSアクティブ化解除メッセージをUE204に送り得る。段階19において、LMF270は、イベント報告肯定応答をgNB222に送る。段階20において、サービングgNB222(S)は、イベント報告肯定応答を含むRRC解放メッセージをUE204に送る。段階21において、UE204は、3GPP TS23.273において定義されているように、周期的なまたはトリガされたロケーションイベントのための遅延型5GC-MT-LRプロシージャの段階28~31を実施する。
【0167】
[0178]いくつかの場合には、UE204は、段階11においてUL-PRSリソースを送信し、段階12aにおいてDL-PRSを測定し、構成された許可(CG)PUSCHを使用してDL-PRS測定を報告することができる。代替的に、UE204は、図9Bに示されているように、RRC接続を再開し、RRC接続状態において測定およびイベント報告を送信することができる。
【0168】
[0179]RRC非アクティブ状態測位のためのDL-PRS構成が、2つの方法、すなわち、測位SIB(posSIB)と、UEがRRC接続状態にある間のLPPメッセージとにおいて、UEに配信され得ることが同意された。後者の場合、UEは、UE/セル固有PRS構成を取得することができる。しかしながら、RRC非アクティブ状態にあるUEのモビリティにより、PRS構成の一部が無効になり得る。たとえば、UEがあるエリア外に移動するとき、測定すべきTRPの優先度指示、予想されるRSTDなど、いくつかの前のPRS構成はもはや適用可能でないことがある。TRPの優先度はUEのロケーションに関係し得る。たとえば、測位精度を保証するために、UEが位置するセルの周りのいくつかのTRPが、高優先度として示され得る。しかしながら、UEがRRC非アクティブ状態において移動するとき、前の高優先度をもつTRPがUEから遠く離れていることがあり、現在UEの近くにあるTRPが低優先度として示され得る。UEが測定および報告のために前の優先度ルールを使用し続ける場合、測位精度および効率が影響を及ぼされ得る。したがって、RRC接続状態においてLPPメッセージを介して配信された、RRC非アクティブ状態におけるPRS構成についての有効性基準が、考慮されるべきである。
【0169】
[0180]したがって、RRC接続状態においてLPPメッセージを介して配信された、RRC非アクティブ状態測位のために使用されるべきPRS構成についての有効性基準が、考慮されるべきである。たとえば、UE/セル固有PRS構成についての有効性基準は、優先度指示、予想されるRSTDなどに関係し得る。
【0170】
[0181]さらに、(たとえば、図5に示されているように)少なくともLPPセッションにおいて、UEへの支援データの事前構成をサポートすることも同意された。そのような特徴をどのように可能にすべきかの詳細(たとえば、遅延型ロケーションプロシージャ以外のどんな追加の機能が必要とされ得るか)は、定義されていない。さらに、LPPロケーション情報要求メッセージが、事前構成された支援データを利用するためのUEへの指示として働くことができることが同意された。事前構成された支援データを使用するための追加の条件および/または有効性基準は定義されていない。
【0171】
[0182]図10Aおよび図10Bは、本開示の態様による、RRC非アクティブ状態におけるUEのための例示的なダウンリンクベース測位プロシージャ1000を示す。ダウンリンクベース測位プロシージャ1000は、ダウンリンクおよびアップリンクベース測位プロシージャ900と同様であるが、UL-PRSのアップリンク送信および受信に関係する動作がない。
【0172】
[0183]段階1において、3GPP TS23.273において指定されている周期的なまたはトリガされたロケーションイベントのための遅延型5GC-MT-LRプロシージャのための段階1~21が実施される。サービングgNB222(S)は、次いで、UE204をRRC非アクティブ状態に移動させるために、「suspendConfig」をもつ「RRCConnectionRelease」を送る。これらの段階を実施した後に、UE204は、ロケーション要求情報(たとえば、要求された(1つまたは複数の)測位方法およびモード、QoSなど)と、場合によっては(「測位支援データ」、「測位支援データのセット」、「支援データのセット」などとも呼ばれる)任意の必要とされる支援データとを提供されているであろう。UE204は、通常通り、イベント報告フェーズ中にposSIおよび/またはLPP支援データ要求を介して、追加の/更新された支援データを要求/受信し得る。
【0173】
[0184]段階2aおよび2bにおいて、UE204は、段階1中に要求されたトリガされたまたは周期的なイベントの発生を監視する。UE204は、(段階1中に、LCS周期的トリガされた呼出し要求(LCS Periodic-Triggered Invoke Request)中で搬送されたLPPロケーション情報要求メッセージ中に含まれる(1つまたは複数の)位置方法に基づいて)段階1における要求から、どの(1つまたは複数の)測位方法が、検出されたイベントのために使用されることになるかを決定する。イベントが検出されたとき(または、そのわずかに前に)、UE204はロケーション測定を実施する。
【0174】
[0185]段階3a~3cにおいて、CG-SDTリソースが構成されないかまたは選択され得ない場合、UE204は、2ステップまたは4ステップRACHプロシージャを実施する。2ステップRACHの場合、UE204は、MsgAのためのPUSCHペイロード中にRRC再開要求メッセージを含める。4ステップRACHの場合、UE204は、Msg3中でRRC再開要求メッセージをサービングgNB222(S)に送る。そうではなく、CG-SDTリソースが、選択されたアップリンクキャリア上で構成され、有効である場合、UE204は、CG送信においてRRC再開要求メッセージをサービングgNB222(S)に送る。UE204は、RRC再開要求とともにUL NASトランスポートメッセージを含んでいるRRC UL情報転送メッセージを送る。UE204は、UL NASトランスポートメッセージのペイロードコンテナ中にLCSイベント報告およびLPPロケーション情報提供(PLI)メッセージを含め、(公開されており、その全体が参照により本明細書に組み込まれる)3GPP TS24.501において定義されているUL NASトランスポートメッセージの追加情報中に、段階1中に受信された遅延型ルーティング識別子を含める。UE204は、(たとえば、MAC-CEバッファステータス報告(BSR)と同様に)UEがいくつのメッセージを送らなければならないかに関する追加情報とともに、RRC再開要求メッセージを送る。埋込みLPP PLIは、「moreMessagesOnTheWay」フラグを含む。
【0175】
[0186]段階4において、サービングgNB222(S)は、(サービングAMF264、および場合によってはアンカーgNB222(A)を介して)LPP PLIメッセージをもつSSイベント報告をLMF270に送る。段階5において、サービングgNB222(S)は、Msg4またはMsgBをUE204に送る。
【0176】
[0187]段階6aおよび6bにおいて、UE204は、SDT後続データ送信フェーズにおいて追加のLPP PLIメッセージセグメントを送る。段階7aおよび7bにおいて、サービングgNB222(S)は、(サービングAMF264、および場合によってはアンカーgNB222(A)を介して)LPP PLIメッセージをLMF270に送る。
【0177】
[0188]段階8aにおいて、LPP PLI中の「noMoreMessages」フラグが受信されると、LMF270は、SSイベント報告肯定応答をアンカーgNB222(A)に送り、アンカーgNB222(A)は、メッセージをサービングgNB222(S)にフォワーディングする。サービングgNB222(S)は、次いで、段階8bにおいて、RRC解放メッセージとともにDL情報転送メッセージ中でSSイベント報告肯定応答をUE204に提供し、これは、SDTプロシージャを終了する。
【0178】
[0189]段階9において、TS23.273において指定されている周期的なまたはトリガされたロケーションイベントのための遅延型5GC-MT-LRプロシージャのための段階28~31が実施される。
【0179】
[0190]測位プロシージャ1000では、UE204は、UEが「suspendConfig」を受信した(最後の)gNB222から遠ざかり、異なるセルにおいてキャンピングすることができるので、UE204に提供された支援データは、もはや最適でないことがある。たとえば、「NR-DL-PRS-AssistanceData」のサイズがRANベース通知エリア(RNA)をカバーするのに十分に大きい場合、少なくとも「NR-SelectedDL-PRS-IndexList」が更新される必要があり得る。1つのオプションは、(アップリンクベースプロシージャに関して提案されたものと同様に)支援データのいくつかの構成を提供し、どの構成が現在のUEロケーションにおいて好適であるかを示すことである。別のオプションは、SDTを使用して新しい構成を提供することである。いずれの場合も、RRC状態遷移は、可能な場合、低減される必要がある。
【0180】
[0191]したがって、本開示は、RRCアイドル測位プロシージャまたはRRC非アクティブ測位プロシージャ中の支援データ更新プロシージャのための技法を提供する。以下の技法の各々では、UEは、それがセルIDを内部に含めたユニキャスト支援データについての要求を(たとえば、LPP支援データ要求メッセージ中で)送った。UEは、次いで、それがRRC接続状態にあった間に支援データを(たとえば、LPP支援データ提供メッセージ中で)受信した。UEは、次いで、それがダウンリンク測位測定(たとえば、RSTD、ToA、RSRPなど)を実施するRRC非アクティブ状態に遷移した。UEは、次いで、図10Aの段階3cにおいてのように、少なくとも「イベント報告情報」メッセージを含み得るRRC再開要求メッセージを送った。最終的に、サービングgNBは、図10Aの段階4においてのように、この情報をLMFにフォワーディングした。
【0181】
[0192]第1の技法として、LMF/ネットワーク側で、LMF270がフォワーディングされた情報(すなわち、イベント報告)をアンカーgNB(UE204がRRC非アクティブモードにある間にページをそれから受信するgNB。UE204はモビリティにより複数のアンカーgNB222(A)を有することがある)から受信した後に、LMF270は、そのメッセージ中に含まれる情報を使用して、それを前の支援データと比較し、UEが新しい支援データから恩恵を受けるかどうかを決定する。答えがはいである場合、それは、この新しい支援データ(または既存のデータの再優先度付け)に関してアンカーgNBに知らせることになる。アンカーgNBは、次いで、(たとえば、図10Bの段階8bにおいて)RRC解放メッセージ中で、あるいは(たとえば、図10Aの段階5において)Msg4またはMsgB中で、新しい支援データをUEに報告する。
【0182】
[0193]第2の技法として、再びLMF/ネットワーク側で、LMFがフォワーディングされた情報(すなわち、イベント報告)をアンカーgNBから受信した後に、LMFは、どのgNBがUEからのメッセージをフォワーディングしたかを決定することによって、新しいアンカーgNBが何であるかを暗黙的に決定する。LMFは、そのgNBに関連するであろう支援データを、前にUEに送られた支援データと比較する。LMFは、次いで、UEが新しい支援データから恩恵を受けるかどうかを決定する。答えがはいである場合、それは、この新しい支援データ(または既存のデータの再優先度付け)に関してアンカーgNBに知らせることになる。アンカーgNBは、次いで、(たとえば、図10Bの段階8bにおいて)RRC解放メッセージ中で、あるいは(たとえば、図10Aの段階5において)Msg4またはMsgB中で、新しい支援データをUEに報告する。
【0183】
[0194]第3の技法として、UE側で、UEは、図10Aの段階3cにおけるRRC再開要求中に、UEが新しい支援データを受信するべきであるかどうかをLMFが決定するのを助けることになる情報を含めることができる。この情報は、通常の測定報告によって提供されない場合、(1)UEが更新された支援データを必要とするかどうかを示すフラグ(たとえば、1ビット)、(2)UEがそれの近傍において観測/測定している1つまたは複数のセルIDの集合、(3)この時点までにUEにおいてアクティブに使用されている支援データのID/タイムスタンプ、および/または(4)現在の支援データにおける(RSTD測定のための)基準TRPについての測定品質(たとえば、RSRP、SINR、品質メトリック)を含み得る。たとえば、RTT、DL-AoD測位プロシージャでは、UEは、一般に、この情報を提供しない。したがって、それは、新しい情報要素(IE)において報告中に含められることになる。
【0184】
[0195]第4の技法として、LMF/ネットワーク側で、NG-RANは、UEが潜在的に移動した(たとえば、アンカーセルを切り替えた)と決定し得る。したがって、NG-RANは、UEのこの新しい潜在的ロケーションについて、新しい支援データが送られるべきであるかどうかをLMFに質問する。LMFは、新しい支援データ(およびエリア/セルグループ有効性(area/group-of-cells-validity)、または満了タイマー)で肯定的に、または否定的にのいずれかで、クエリに応答する。NG-RANは、LMFから応答を受信し、新しい支援データがこのUEのために利用可能であることをUEに知らせる、このUEのための新しいページングメッセージを送る。新しい支援データは、ページのPDSCH中のペイロードとして、または(たとえば、図10Bの段階8bにおける)RRC解放メッセージ中でのいずれかで、UEに送られ得る。
【0185】
[0196]第5の技法として、LMFは、UEがRRC非アクティブまたはアイドル状態にあると決定し、支援データの異なるセットについてのアンカーgNB、エリア、セルIDなどを伴う潜在的有効性基準をNG-RANに知らせる。NG-RANは、UEが所与の支援データ候補についての有効性基準を満たすエリアに潜在的に移動したと決定する。NG-RANは、新しい支援データが利用可能であることをUEに知らせる新しいページングメッセージまたはRRC解放メッセージをUEに送る。新しい支援データは、次いで、ページのPDSCH中のペイロードとして、または(たとえば、図10Bの段階8bにおける)RRC解放メッセージ中でのいずれかで、UEに送られる。
【0186】
[0197]図11は、本開示の態様による、測位の例示的な方法1100を示す。一態様では、方法1100は、ネットワークエンティティ(たとえば、LMF270)によって実施され得る。
【0187】
[0198]1110において、ネットワークエンティティは、RRC非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作するUE(たとえば、UE204)の基地局(たとえば、アンカーgNB222)から、UEが、測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを受信する。一態様では、動作1110は、1つまたは複数のネットワークトランシーバ390、1つまたは複数のプロセッサ394、メモリ396、および/または測位構成要素398によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
【0188】
[0199]1120において、ネットワークエンティティは、UEが、測位プロシージャのための更新された測位支援データから恩恵を受けるという決定に基づいて、基地局が更新された測位支援データをUEに送ることを可能にするために、更新された測位支援データを基地局に送信する。一態様では、動作1120は、1つまたは複数のネットワークトランシーバ390、1つまたは複数のプロセッサ394、メモリ396、および/または測位構成要素398によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
【0189】
[0200]図12は、本開示の態様による、測位の例示的な方法1200を示す。一態様では、方法1200は、ネットワークノード(たとえば、gNB222)によって実施され得る。
【0190】
[0201]1210において、ネットワークノードは、ネットワークエンティティ(たとえば、LMF270)に、RRC非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するUE(たとえば、UE204)が第1のTRP(たとえば、本明細書で説明される基地局のいずれかのTRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したことを示すメッセージを送信する。一態様では、動作1210は、1つまたは複数のネットワークトランシーバ380、1つまたは複数のプロセッサ384、メモリ386、および/または測位構成要素388によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
【0191】
[0202]1220において、ネットワークノードは、ネットワークエンティティから、UEが第1のTRPのカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したことに基づいて、測位プロシージャのための更新された測位支援データを受信する。一態様では、動作1220は、1つまたは複数のネットワークトランシーバ380、1つまたは複数のプロセッサ384、メモリ386、および/または測位構成要素388によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
【0192】
[0203]1230において、ネットワークノードは、更新された測位支援データが利用可能であることをUEに示すページングメッセージをUEに送信する。一態様では、動作1230は、1つまたは複数のWWANトランシーバ350、1つまたは複数のプロセッサ384、メモリ386、および/または測位構成要素388によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
【0193】
[0204]図13は、本開示の態様による、測位の例示的な方法1300を示す。一態様では、方法1300は、ネットワークノード(たとえば、gNB222)によって実施され得る。
【0194】
[0205]1310において、ネットワークノードは、ネットワークエンティティ(たとえば、LMF270)から、UE(たとえば、UE204)に対して構成可能な測位支援データの複数のセットの各々についての1つまたは複数の有効性基準を示す第1のメッセージを受信する。一態様では、動作1310は、1つまたは複数のネットワークトランシーバ380、1つまたは複数のプロセッサ384、メモリ386、および/または測位構成要素388によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
【0195】
[0206]1320において、ネットワークノードは、UEが第1のTRP(たとえば、本明細書で説明される基地局のいずれかのTRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したと決定し、ここにおいて、第2のTRPのカバレージエリアは、測位支援データの複数のセットのうちの測位支援データのセットについての1つまたは複数の有効性基準を満たす。一態様では、動作1320は、1つまたは複数のWWANトランシーバ350、1つまたは複数のネットワークトランシーバ380、1つまたは複数のプロセッサ384、メモリ386、および/または測位構成要素388によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
【0196】
[0207]1330において、ネットワークノードは、測位支援データのセットが利用可能であることをUEに示す第2のメッセージをUEに送信する。一態様では、動作1330は、1つまたは複数のWWANトランシーバ350、1つまたは複数のプロセッサ384、メモリ386、および/または測位構成要素388によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
【0197】
[0208]図14は、本開示の態様による、測位の例示的な方法1400を示す。一態様では、方法1400は、ネットワークノード(たとえば、gNB222)によって実施され得る。
【0198】
[0209]1410において、ネットワークノードは、ネットワークエンティティ(たとえば、LMF270)から、RRC非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するUE(たとえば、UE204)のための更新された測位支援データを受信する。一態様では、動作1410は、1つまたは複数のネットワークトランシーバ380、1つまたは複数のプロセッサ384、メモリ386、および/または測位構成要素388によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
【0199】
[0210]1420において、ネットワークノードは、UEが測位プロシージャを実施することを可能にするために、更新された測位支援データをUEに送信する。一態様では、動作1420は、1つまたは複数のWWANトランシーバ350、1つまたは複数のプロセッサ384、メモリ386、および/または測位構成要素388によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
【0200】
[0211]図15は、本開示の態様による、ワイヤレス測位の例示的な方法1500を示す。一態様では、方法1500は、UW(たとえば、UE204)によって実施され得る。
【0201】
[0212]1510において、UEは、RRC非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作する間に、RRC再開要求を第1のネットワークノード(たとえば、サービングgNB222)に送信し、RRC再開要求は、UEが、測位プロシージャのための更新された測位支援データを必要とするかどうかを示す1つまたは複数の基準を含む。一態様では、動作1510は、1つまたは複数のWWANトランシーバ310、1つまたは複数のプロセッサ332、メモリ340、および/または測位構成要素342によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
【0202】
[0213]1520において、UEは、第2のネットワークノード(たとえば、アンカーgNB222)から、更新された測位支援データを受信する。一態様では、動作1520は、1つまたは複数のWWANトランシーバ310、1つまたは複数のプロセッサ332、メモリ340、および/または測位構成要素342によって実施され得、それらのいずれかまたはすべては、この動作を実施するための手段と見なされ得る。
【0203】
[0214]諒解されるように、方法1100~1500の技術的利点は、RRC非アクティブ状態にあるかまたはRRCアイドル状態にある間のUEのモビリティにより、更新された測位支援データをUEに提供することである。
【0204】
[0215]上記の詳細な説明では、異なる特徴が例にまとめられていることがわかる。開示のこの様式は、例示的な条項が、各条項において明示的に述べられるものよりも多くの特徴を有するという意図として理解されるべきではない。むしろ、本開示の様々な態様は、開示される個々の例示的な条項のすべての特徴よりも少数を含み得る。したがって、以下の条項は、本明細書に組み込まれると見なされるべきであり、各条項はそれ自体によって別個の例として存在することができる。各従属条項は、条項において、他の条項のうちの1つとの特定の組合せを指すことができるが、その従属条項の(1つまたは複数の)態様は、特定の組合せに限定されない。他の例示的な条項が、任意の他の従属条項または独立条項の主題との(1つまたは複数の)従属条項態様の組合せ、あるいは他の従属および独立条項との任意の特徴の組合せをも含むことができることが諒解されよう。本明細書で開示される様々な態様は、特定の組合せ(たとえば、要素を絶縁体と導体の両方として定義することなど、矛盾する態様)が意図されないことが明示的に表されるかまたは容易に推論され得ない限り、これらの組合せを明確に含む。さらに、条項の態様が任意の他の独立条項に含まれ得ることが、その条項がその独立条項に直接従属していない場合でも、同じく意図される。
【0205】
[0216]実装例が、以下の番号を付けられた条項において説明される。
【0206】
[0217]条項1.ネットワークエンティティによって実施される測位の方法であって、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作するユーザ機器(UE)の基地局から、UEが、測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを受信することと、UEが、測位プロシージャのための更新された測位支援データから恩恵を受けるという決定に基づいて、基地局が更新された測位支援データをUEに送ることを可能にするために、更新された測位支援データを基地局に送信することとを備える、方法。
【0207】
[0218]条項2.更新された測位支援データが、新しい測位支援データ、UEに対して前に構成された測位支援データの再優先度付け、またはそれらの任意の組合せを備える、条項1に記載の方法。
【0208】
[0219]条項3.UEが更新された測位支援データから恩恵を受けるという決定は、UEに対して前に構成された測位支援データとイベント報告メッセージ中の情報との比較に基づく、条項1から2のいずれかに記載の方法。
【0209】
[0220]条項4.イベント報告メッセージ中の情報が、少なくとも、基地局に関連するセル識別子を含む、条項3に記載の方法。
【0210】
[0221]条項5.基地局がUEのためのアンカー基地局であり、UEが更新された測位支援データから恩恵を受けるという決定は、UEに対して前に構成された測位支援データと、UEがアンカー基地局のカバレージエリア中にあることに基づいてUEに提供される測位支援データとの比較に基づく、条項1から4のいずれかに記載の方法。
【0211】
[0222]条項6.ネットワークエンティティがロケーションサーバである、条項1から5のいずれかに記載の方法。
【0212】
[0223]条項7.ネットワークノードによって実施される測位の方法であって、ネットワークエンティティに、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)が第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したことを示すメッセージを送信することと、ネットワークエンティティから、UEが第1のTRPのカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したことに基づいて、測位プロシージャのための更新された測位支援データを受信することと、更新された測位支援データが利用可能であることをUEに示すページングメッセージをUEに送信することとを備える、方法。
【0213】
[0224]条項8.ページングメッセージのペイロード中で、更新された測位支援データをUEに送信することをさらに備える、条項7に記載の方法。
【0214】
[0225]条項9.RRC解放メッセージ中で、更新された測位支援データをUEに送信することをさらに備える、条項7に記載の方法。
【0215】
[0226]条項10.ネットワークエンティティから、更新された測位支援データが有効であるエリア、セルグループの指示、更新された測位支援データに関連する満了タイマー、またはそれらの任意の組合せを受信することをさらに備える、条項7から9のいずれかに記載の方法。
【0216】
[0227]条項11.ネットワークノードが基地局であり、ネットワークエンティティがロケーションサーバである、条項7から10のいずれかに記載の方法。
【0217】
[0228]条項12.ネットワークノードによって実施される測位の方法であって、ネットワークエンティティから、ユーザ機器(UE)に対して構成可能な測位支援データの複数のセットの各々についての1つまたは複数の有効性基準を示す第1のメッセージを受信することと、UEが第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したと決定することと、ここにおいて、第2のTRPのカバレージエリアが、測位支援データの複数のセットのうちの測位支援データのセットについての1つまたは複数の有効性基準を満たす、測位支援データのセットが利用可能であることをUEに示す第2のメッセージをUEに送信することとを備える、方法。
【0218】
[0229]条項13.第2のメッセージがページングメッセージである、条項12に記載の方法。
【0219】
[0230]条項14.ページングメッセージのペイロード中で、測位支援データのセットをUEに送信することをさらに備える、条項13に記載の方法。
【0220】
[0231]条項15.第2のメッセージがRRC解放メッセージである、条項12に記載の方法。
【0221】
[0232]条項16.RRC解放メッセージ中で、測位支援データのセットをUEに送信することをさらに備える、条項12から15のいずれかに記載の方法。
【0222】
[0233]条項17.1つまたは複数の有効性基準が、アンカー基地局の識別子、エリア、1つまたは複数のセル識別子、またはそれらの任意の組合せを備える、条項12から16のいずれかに記載の方法。
【0223】
[0234]条項18.ネットワークノードが基地局であり、ネットワークエンティティがロケーションサーバである、条項12から17のいずれかに記載の方法。
【0224】
[0235]条項19.ネットワークノードによって実施される測位の方法であって、ネットワークエンティティから、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)のための更新された測位支援データを受信することと、UEが測位プロシージャを実施することを可能にするために、更新された測位支援データをUEに送信することとを備える、方法。
【0225】
[0236]条項20.UEから、UEが、測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを受信することと、イベント報告メッセージをネットワークエンティティにフォワーディングすることと、ここにおいて、更新された測位支援データがイベント報告メッセージに応答して受信される、をさらに備える、条項19に記載の方法。
【0226】
[0237]条項21.更新された測位支援データが、RRC解放メッセージ中で送信される、条項19から20のいずれかに記載の方法。
【0227】
[0238]条項22.更新された測位支援データが、ランダムアクセスプロシージャの最終メッセージ中で送信される、条項19から20のいずれかに記載の方法。
【0228】
[0239]条項23.ネットワークノードがUEのためのアンカー基地局であり、ネットワークエンティティがロケーションサーバである、条項19から22のいずれかに記載の方法。
【0229】
[0240]条項24.ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス測位の方法であって、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作する間に、RRC再開要求を第1のネットワークノードに送信することと、RRC再開要求は、UEが、測位プロシージャのための更新された測位支援データを必要とするかどうかを示す1つまたは複数の基準を含む、第2のネットワークノードから、更新された測位支援データを受信することとを備える、方法。
【0230】
[0241]条項25.1つまたは複数の基準は、UEが新しい測位支援データを必要とすることを示すフラグ、UEがそれの現在ロケーションにおいて検出した1つまたは複数のセル識別子、測位プロシージャのためにUEによって現在使用されている測位支援データに関連する識別子、測位プロシージャのためにUEによって現在使用されている測位支援データに関連するタイムスタンプ、測位プロシージャのためにUEによって現在使用されている測位支援データ中の基準送信受信ポイント(TRP)の測定品質、またはそれらの任意の組合せを備える、条項24に記載の方法。
【0231】
[0242]条項26.RRC接続状態にある間に測位プロシージャのためにUEによって現在使用されている測位支援データを受信することをさらに備える、条項25に記載の方法。
【0232】
[0243]条項27.RRC再開要求は、UEが、測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを含む、条項24から26のいずれかに記載の方法。
【0233】
[0244]条項28.第1のネットワークノードがUEのサービング基地局であり、第2のネットワークノードがUEのためのアンカー基地局である、条項24から27のいずれかに記載の方法。
【0234】
[0245]条項29.第1のネットワークノードと第2のネットワークノードとが同じネットワークノードである、条項24から28のいずれかに記載の方法。
【0235】
[0246]条項30.RRC非アクティブ状態にあるかまたはRRCアイドル状態にある間に、更新された測位支援データに基づいてダウンリンク測位基準信号(PRS)の測位測定を実施することをさらに備える、条項24から29のいずれかに記載の方法。
【0236】
[0247]条項31.メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える、ネットワークエンティティであって、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作するユーザ機器(UE)の基地局から、UEが、測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを受信することと、少なくとも1つのトランシーバを介して、UEが、測位プロシージャのための更新された測位支援データから恩恵を受けるという決定に基づいて、基地局が更新された測位支援データをUEに送ることを可能にするために、更新された測位支援データを基地局に送信することとを行うように構成された、ネットワークエンティティ。
【0237】
[0248]条項32.更新された測位支援データが、新しい測位支援データ、UEに対して前に構成された測位支援データの再優先度付け、またはそれらの任意の組合せを備える、条項31に記載のネットワークエンティティ。
【0238】
[0249]条項33.UEが更新された測位支援データから恩恵を受けるという決定は、UEに対して前に構成された測位支援データとイベント報告メッセージ中の情報との比較に基づく、条項31から32のいずれかに記載のネットワークエンティティ。
【0239】
[0250]条項34.イベント報告メッセージ中の情報が、少なくとも、基地局に関連するセル識別子を含む、条項33に記載のネットワークエンティティ。
【0240】
[0251]条項35.基地局がUEのためのアンカー基地局であり、UEが更新された測位支援データから恩恵を受けるという決定は、UEに対して前に構成された測位支援データと、UEがアンカー基地局のカバレージエリア中にあることに基づいてUEに提供される測位支援データとの比較に基づく、条項31から34のいずれかに記載のネットワークエンティティ。
【0241】
[0252]条項36.ネットワークエンティティがロケーションサーバである、条項31から35のいずれかに記載のネットワークエンティティ。
【0242】
[0253]条項37.メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える、ネットワークノードであって、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティに、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)が第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したことを示すメッセージを送信することと、少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティから、UEが第1のTRPのカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したことに基づいて、測位プロシージャのための更新された測位支援データを受信することと、少なくとも1つのトランシーバを介して、更新された測位支援データが利用可能であることをUEに示すページングメッセージをUEに送信することとを行うように構成された、ネットワークノード。
【0243】
[0254]条項38.少なくとも1つのプロセッサが、少なくとも1つのトランシーバを介して、ページングメッセージのペイロード中で、更新された測位支援データをUEに送信することを行うようにさらに構成された、条項37に記載のネットワークノード。
【0244】
[0255]条項39.少なくとも1つのプロセッサが、少なくとも1つのトランシーバを介して、RRC解放メッセージ中で、更新された測位支援データをUEに送信することを行うようにさらに構成された、条項37に記載のネットワークノード。
【0245】
[0256]条項40.少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティから、更新された測位支援データが有効であるエリア、セルグループの指示、更新された測位支援データに関連する満了タイマー、またはそれらの任意の組合せを受信することを行うようにさらに構成された、条項37から39のいずれかに記載のネットワークノード。
【0246】
[0257]条項41.ネットワークノードが基地局であり、ネットワークエンティティがロケーションサーバである、条項37から40のいずれかに記載のネットワークノード。
【0247】
[0258]条項42.メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える、ネットワークノードであって、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティから、ユーザ機器(UE)に対して構成可能な測位支援データの複数のセットの各々についての1つまたは複数の有効性基準を示す第1のメッセージを受信することと、UEが第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したと決定することと、ここにおいて、第2のTRPのカバレージエリアが、測位支援データの複数のセットのうちの測位支援データのセットについての1つまたは複数の有効性基準を満たす、少なくとも1つのトランシーバを介して、測位支援データのセットが利用可能であることをUEに示す第2のメッセージをUEに送信することとを行うように構成された、ネットワークノード。
【0248】
[0259]条項43.第2のメッセージがページングメッセージである、条項42に記載のネットワークノード。
【0249】
[0260]条項44.少なくとも1つのプロセッサが、少なくとも1つのトランシーバを介して、ページングメッセージのペイロード中で、測位支援データのセットをUEに送信することを行うようにさらに構成された、条項43に記載のネットワークノード。
【0250】
[0261]条項45.第2のメッセージがRRC解放メッセージである、条項42に記載のネットワークノード。
【0251】
[0262]条項46.少なくとも1つのプロセッサが、少なくとも1つのトランシーバを介して、RRC解放メッセージ中で、測位支援データのセットをUEに送信することを行うようにさらに構成された、条項42から45のいずれかに記載のネットワークノード。
【0252】
[0263]条項47.1つまたは複数の有効性基準が、アンカー基地局の識別子、エリア、1つまたは複数のセル識別子、またはそれらの任意の組合せを備える、条項42から46のいずれかに記載のネットワークノード。
【0253】
[0264]条項48.ネットワークノードが基地局であり、ネットワークエンティティがロケーションサーバである、条項42から47のいずれかに記載のネットワークノード。
【0254】
[0265]条項49.メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える、ネットワークノードであって、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティから、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)のための更新された測位支援データを受信することと、少なくとも1つのトランシーバを介して、UEが測位プロシージャを実施することを可能にするために、更新された測位支援データをUEに送信することとを行うように構成された、ネットワークノード。
【0255】
[0266]条項50.少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、UEから、UEが、測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを受信することと、イベント報告メッセージをネットワークエンティティにフォワーディングすることと、ここにおいて、更新された測位支援データがイベント報告メッセージに応答して受信される、を行うようにさらに構成された、条項49に記載のネットワークノード。
【0256】
[0267]条項51.更新された測位支援データが、RRC解放メッセージ中で送信される、条項49から50のいずれかに記載のネットワークノード。
【0257】
[0268]条項52.更新された測位支援データが、ランダムアクセスプロシージャの最終メッセージ中で送信される、条項49から50のいずれかに記載のネットワークノード。
【0258】
[0269]条項53.ネットワークノードがUEのためのアンカー基地局であり、ネットワークエンティティがロケーションサーバである、条項49から52のいずれかに記載のネットワークノード。
【0259】
[0270]条項54.メモリと、少なくとも1つのトランシーバと、メモリおよび少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサとを備える、ユーザ機器(UE)であって、少なくとも1つのプロセッサは、少なくとも1つのトランシーバを介して、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作する間に、RRC再開要求を第1のネットワークノードに送信することと、RRC再開要求は、UEが、測位プロシージャのための更新された測位支援データを必要とするかどうかを示す1つまたは複数の基準を含む、少なくとも1つのトランシーバを介して、第2のネットワークノードから、更新された測位支援データを受信することとを行うように構成された、ユーザ機器(UE)。
【0260】
[0271]条項55.1つまたは複数の基準は、UEが新しい測位支援データを必要とすることを示すフラグ、UEがそれの現在ロケーションにおいて検出した1つまたは複数のセル識別子、測位プロシージャのためにUEによって現在使用されている測位支援データに関連する識別子、測位プロシージャのためにUEによって現在使用されている測位支援データに関連するタイムスタンプ、測位プロシージャのためにUEによって現在使用されている測位支援データ中の基準送信受信ポイント(TRP)の測定品質、またはそれらの任意の組合せを備える、条項54に記載のUE。
【0261】
[0272]条項56.少なくとも1つのプロセッサが、少なくとも1つのトランシーバを介して、RRC接続状態にある間に測位プロシージャのためにUEによって現在使用されている測位支援データを受信することを行うようにさらに構成された、条項55に記載のUE。
【0262】
[0273]条項57.RRC再開要求は、UEが、測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを含む、条項54から56のいずれかに記載のUE。
【0263】
[0274]条項58.第1のネットワークノードがUEのサービング基地局であり、第2のネットワークノードがUEのためのアンカー基地局である、条項54から57のいずれかに記載のUE。
【0264】
[0275]条項59.第1のネットワークノードと第2のネットワークノードとが同じネットワークノードである、条項54から58のいずれかに記載のUE。
【0265】
[0276]条項60.少なくとも1つのプロセッサが、RRC非アクティブ状態にあるかまたはRRCアイドル状態にある間に、更新された測位支援データに基づいてダウンリンク測位基準信号(PRS)の測位測定を実施することを行うようにさらに構成された、条項54から59のいずれかに記載のUE。
【0266】
[0277]条項61.無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作するユーザ機器(UE)の基地局から、UEが、測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを受信するための手段と、UEが、測位プロシージャのための更新された測位支援データから恩恵を受けるという決定に基づいて、基地局が更新された測位支援データをUEに送ることを可能にするために、更新された測位支援データを基地局に送信するための手段とを備える、ネットワークエンティティ。
【0267】
[0278]条項62.更新された測位支援データが、新しい測位支援データ、UEに対して前に構成された測位支援データの再優先度付け、またはそれらの任意の組合せを備える、条項61に記載のネットワークエンティティ。
【0268】
[0279]条項63.UEが更新された測位支援データから恩恵を受けるという決定は、UEに対して前に構成された測位支援データとイベント報告メッセージ中の情報との比較に基づく、条項61から62のいずれかに記載のネットワークエンティティ。
【0269】
[0280]条項64.イベント報告メッセージ中の情報が、少なくとも、基地局に関連するセル識別子を含む、条項63に記載のネットワークエンティティ。
【0270】
[0281]条項65.基地局がUEのためのアンカー基地局であり、UEが更新された測位支援データから恩恵を受けるという決定は、UEに対して前に構成された測位支援データと、UEがアンカー基地局のカバレージエリア中にあることに基づいてUEに提供される測位支援データとの比較に基づく、条項61から64のいずれかに記載のネットワークエンティティ。
【0271】
[0282]条項66.ネットワークエンティティがロケーションサーバである、条項61から65のいずれかに記載のネットワークエンティティ。
【0272】
[0283]条項67.ネットワークエンティティに、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)が第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したことを示すメッセージを送信するための手段と、ネットワークエンティティから、UEが第1のTRPのカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したことに基づいて、測位プロシージャのための更新された測位支援データを受信するための手段と、更新された測位支援データが利用可能であることをUEに示すページングメッセージをUEに送信するための手段とを備える、ネットワークノード。
【0273】
[0284]条項68.ページングメッセージのペイロード中で、更新された測位支援データをUEに送信するための手段をさらに備える、条項67に記載のネットワークノード。
【0274】
[0285]条項69.RRC解放メッセージ中で、更新された測位支援データをUEに送信するための手段をさらに備える、条項67に記載のネットワークノード。
【0275】
[0286]条項70.ネットワークエンティティから、更新された測位支援データが有効であるエリア、セルグループの指示、更新された測位支援データに関連する満了タイマー、またはそれらの任意の組合せを受信するための手段をさらに備える、条項67から69のいずれかに記載のネットワークノード。
【0276】
[0287]条項71.ネットワークノードが基地局であり、ネットワークエンティティがロケーションサーバである、条項67から70のいずれかに記載のネットワークノード。
【0277】
[0288]条項72.ネットワークエンティティから、ユーザ機器(UE)に対して構成可能な測位支援データの複数のセットの各々についての1つまたは複数の有効性基準を示す第1のメッセージを受信するための手段と、UEが第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したと決定するための手段と、ここにおいて、第2のTRPのカバレージエリアが、測位支援データの複数のセットのうちの測位支援データのセットについての1つまたは複数の有効性基準を満たす、測位支援データのセットが利用可能であることをUEに示す第2のメッセージをUEに送信するための手段とを備える、ネットワークノード。
【0278】
[0289]条項73.第2のメッセージがページングメッセージである、条項72に記載のネットワークノード。
【0279】
[0290]条項74.ページングメッセージのペイロード中で、測位支援データのセットをUEに送信するための手段をさらに備える、条項73に記載のネットワークノード。
【0280】
[0291]条項75.第2のメッセージがRRC解放メッセージである、条項72に記載のネットワークノード。
【0281】
[0292]条項76.RRC解放メッセージ中で、測位支援データのセットをUEに送信するための手段をさらに備える、条項72から75のいずれかに記載のネットワークノード。
【0282】
[0293]条項77.1つまたは複数の有効性基準が、アンカー基地局の識別子、エリア、1つまたは複数のセル識別子、またはそれらの任意の組合せを備える、条項72から76のいずれかに記載のネットワークノード。
【0283】
[0294]条項78.ネットワークノードが基地局であり、ネットワークエンティティがロケーションサーバである、条項72から77のいずれかに記載のネットワークノード。
【0284】
[0295]条項79.ネットワークエンティティから、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)のための更新された測位支援データを受信するための手段と、UEが測位プロシージャを実施することを可能にするために、更新された測位支援データをUEに送信するための手段とを備える、ネットワークノード。
【0285】
[0296]条項80.UEから、UEが、測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを受信するための手段と、イベント報告メッセージをネットワークエンティティにフォワーディングするための手段と、ここにおいて、更新された測位支援データがイベント報告メッセージに応答して受信される、をさらに備える、条項79に記載のネットワークノード。
【0286】
[0297]条項81.更新された測位支援データが、RRC解放メッセージ中で送信される、条項79から80のいずれかに記載のネットワークノード。
【0287】
[0298]条項82.更新された測位支援データが、ランダムアクセスプロシージャの最終メッセージ中で送信される、条項79から80のいずれかに記載のネットワークノード。
【0288】
[0299]条項83.ネットワークノードがUEのためのアンカー基地局であり、ネットワークエンティティがロケーションサーバである、条項79から82のいずれかに記載のネットワークノード。
【0289】
[0300]条項84.ユーザ機器(UE)であって、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作する間に、RRC再開要求を第1のネットワークノードに送信するための手段と、RRC再開要求は、UEが、測位プロシージャのための更新された測位支援データを必要とするかどうかを示す1つまたは複数の基準を含む、第2のネットワークノードから、更新された測位支援データを受信するための手段とを備える、ユーザ機器(UE)。
【0290】
[0301]条項85.1つまたは複数の基準は、UEが新しい測位支援データを必要とすることを示すフラグ、UEがそれの現在ロケーションにおいて検出した1つまたは複数のセル識別子、測位プロシージャのためにUEによって現在使用されている測位支援データに関連する識別子、測位プロシージャのためにUEによって現在使用されている測位支援データに関連するタイムスタンプ、測位プロシージャのためにUEによって現在使用されている測位支援データ中の基準送信受信ポイント(TRP)の測定品質、またはそれらの任意の組合せを備える、条項84に記載のUE。
【0291】
[0302]条項86.RRC接続状態にある間に測位プロシージャのためにUEによって現在使用されている測位支援データを受信するための手段をさらに備える、条項85に記載のUE。
【0292】
[0303]条項87.RRC再開要求は、UEが、測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを含む、条項84から86のいずれかに記載のUE。
【0293】
[0304]条項88.第1のネットワークノードがUEのサービング基地局であり、第2のネットワークノードがUEのためのアンカー基地局である、条項84から87のいずれかに記載のUE。
【0294】
[0305]条項89.第1のネットワークノードと第2のネットワークノードとが同じネットワークノードである、条項84から88のいずれかに記載のUE。
【0295】
[0306]条項90.RRC非アクティブ状態にあるかまたはRRCアイドル状態にある間に、更新された測位支援データに基づいてダウンリンク測位基準信号(PRS)の測位測定を実施するための手段をさらに備える、条項84から89のいずれかに記載のUE。
【0296】
[0307]条項91.コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令は、ネットワークエンティティによって実行されたとき、ネットワークエンティティに、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作するユーザ機器(UE)の基地局から、UEが、測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを受信することと、UEが、測位プロシージャのための更新された測位支援データから恩恵を受けるという決定に基づいて、基地局が更新された測位支援データをUEに送ることを可能にするために、更新された測位支援データを基地局に送信することとを行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0297】
[0308]条項92.更新された測位支援データが、新しい測位支援データ、UEに対して前に構成された測位支援データの再優先度付け、またはそれらの任意の組合せを備える、条項91に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0298】
[0309]条項93.UEが更新された測位支援データから恩恵を受けるという決定は、UEに対して前に構成された測位支援データとイベント報告メッセージ中の情報との比較に基づく、条項91から92のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0299】
[0310]条項94.イベント報告メッセージ中の情報が、少なくとも、基地局に関連するセル識別子を含む、条項93に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0300】
[0311]条項95.基地局がUEのためのアンカー基地局であり、UEが更新された測位支援データから恩恵を受けるという決定は、UEに対して前に構成された測位支援データと、UEがアンカー基地局のカバレージエリア中にあることに基づいてUEに提供される測位支援データとの比較に基づく、条項91から94のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0301】
[0312]条項96.ネットワークエンティティがロケーションサーバである、条項91から95のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0302】
[0313]条項97.コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令は、ネットワークノードによって実行されたとき、ネットワークノードに、ネットワークエンティティに、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)が第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したことを示すメッセージを送信することと、ネットワークエンティティから、UEが第1のTRPのカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したことに基づいて、測位プロシージャのための更新された測位支援データを受信することと、更新された測位支援データが利用可能であることをUEに示すページングメッセージをUEに送信することとを行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0303】
[0314]条項98.ネットワークノードによって実行されたとき、ネットワークノードに、ページングメッセージのペイロード中で、更新された測位支援データをUEに送信することを行わせるコンピュータ実行可能命令をさらに備える、条項97に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0304】
[0315]条項99.ネットワークノードによって実行されたとき、ネットワークノードに、RRC解放メッセージ中で、更新された測位支援データをUEに送信することを行わせるコンピュータ実行可能命令をさらに備える、条項97に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0305】
[0316]条項100.ネットワークノードによって実行されたとき、ネットワークノードに、ネットワークエンティティから、更新された測位支援データが有効であるエリア、セルグループの指示、更新された測位支援データに関連する満了タイマー、またはそれらの任意の組合せを受信することを行わせるコンピュータ実行可能命令をさらに備える、条項97から99のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0306】
[0317]条項101.ネットワークノードが基地局であり、ネットワークエンティティがロケーションサーバである、条項97から100のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0307】
[0318]条項102.コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令は、ネットワークノードによって実行されたとき、ネットワークノードに、ネットワークエンティティから、ユーザ機器(UE)に対して構成可能な測位支援データの複数のセットの各々についての1つまたは複数の有効性基準を示す第1のメッセージを受信することと、UEが第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したと決定することと、ここにおいて、第2のTRPのカバレージエリアが、測位支援データの複数のセットのうちの測位支援データのセットについての1つまたは複数の有効性基準を満たす、測位支援データのセットが利用可能であることをUEに示す第2のメッセージをUEに送信することとを行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0308】
[0319]条項103.第2のメッセージがページングメッセージである、条項102に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0309】
[0320]条項104.ネットワークノードによって実行されたとき、ネットワークノードに、ページングメッセージのペイロード中で、測位支援データのセットをUEに送信することを行わせるコンピュータ実行可能命令をさらに備える、条項103に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0310】
[0321]条項105.第2のメッセージがRRC解放メッセージである、条項102に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0311】
[0322]条項106.ネットワークノードによって実行されたとき、ネットワークノードに、RRC解放メッセージ中で、測位支援データのセットをUEに送信することを行わせるコンピュータ実行可能命令をさらに備える、条項102から105のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0312】
[0323]条項107.1つまたは複数の有効性基準が、アンカー基地局の識別子、エリア、1つまたは複数のセル識別子、またはそれらの任意の組合せを備える、条項102から106のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0313】
[0324]条項108.ネットワークノードが基地局であり、ネットワークエンティティがロケーションサーバである、条項102から107のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0314】
[0325]条項109.コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令は、ネットワークノードによって実行されたとき、ネットワークノードに、ネットワークエンティティから、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)のための更新された測位支援データを受信することと、UEが測位プロシージャを実施することを可能にするために、更新された測位支援データをUEに送信することとを行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0315】
[0326]条項110.ネットワークノードによって実行されたとき、ネットワークノードに、UEから、UEが、測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを受信することと、イベント報告メッセージをネットワークエンティティにフォワーディングすることと、ここにおいて、更新された測位支援データがイベント報告メッセージに応答して受信される、を行わせるコンピュータ実行可能命令をさらに備える、条項109に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0316】
[0327]条項111.更新された測位支援データが、RRC解放メッセージ中で送信される、条項109から110のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0317】
[0328]条項112.更新された測位支援データが、ランダムアクセスプロシージャの最終メッセージ中で送信される、条項109から110のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0318】
[0329]条項113.ネットワークノードがUEのためのアンカー基地局であり、ネットワークエンティティがロケーションサーバである、条項109から112のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0319】
[0330]条項114.コンピュータ実行可能命令を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体であって、コンピュータ実行可能命令は、ユーザ機器(UE)によって実行されたとき、UEに、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作する間に、RRC再開要求を第1のネットワークノードに送信することと、RRC再開要求は、UEが、測位プロシージャのための更新された測位支援データを必要とするかどうかを示す1つまたは複数の基準を含む、第2のネットワークノードから、更新された測位支援データを受信することとを行わせる、非一時的コンピュータ可読媒体。
【0320】
[0331]条項115.1つまたは複数の基準は、UEが新しい測位支援データを必要とすることを示すフラグ、UEがそれの現在ロケーションにおいて検出した1つまたは複数のセル識別子、測位プロシージャのためにUEによって現在使用されている測位支援データに関連する識別子、測位プロシージャのためにUEによって現在使用されている測位支援データに関連するタイムスタンプ、測位プロシージャのためにUEによって現在使用されている測位支援データ中の基準送信受信ポイント(TRP)の測定品質、またはそれらの任意の組合せを備える、条項114に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0321】
[0332]条項116.UEによって実行されたとき、UEに、RRC接続状態にある間に測位プロシージャのためにUEによって現在使用されている測位支援データを受信することを行わせるコンピュータ実行可能命令をさらに備える、条項115に記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0322】
[0333]条項117.RRC再開要求は、UEが、測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを含む、条項114から116のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0323】
[0334]条項118.第1のネットワークノードがUEのサービング基地局であり、第2のネットワークノードがUEのためのアンカー基地局である、条項114から117のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0324】
[0335]条項119.第1のネットワークノードと第2のネットワークノードとが同じネットワークノードである、条項114から118のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0325】
[0336]条項120.UEによって実行されたとき、UEに、RRC非アクティブ状態にあるかまたはRRCアイドル状態にある間に、更新された測位支援データに基づいてダウンリンク測位基準信号(PRS)の測位測定を実施することを行わせるコンピュータ実行可能命令をさらに備える、条項114から119のいずれかに記載の非一時的コンピュータ可読媒体。
【0326】
[0337]情報および信号は、様々な異なる技術および技法のいずれかを使用して表され得ることを当業者は諒解されよう。たとえば、上記の説明全体にわたって言及され得るデータ、命令、コマンド、情報、信号、ビット、シンボル、およびチップは、電圧、電流、電磁波、磁界または磁性粒子、光場または光学粒子、あるいはそれらの任意の組合せによって表され得る。
【0327】
[0338]さらに、本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。ハードウェアとソフトウェアのこの互換性を明確に示すために、様々な例示的な構成要素、ブロック、モジュール、回路、およびステップが、概してそれらの機能に関して上記で説明された。そのような機能がハードウェアとして実装されるのかソフトウェアとして実装されるのかは、特定の適用例およびシステム全体に課される設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装決定は、本開示の範囲からの逸脱を引き起こすものと解釈されるべきではない。
【0328】
[0339]本明細書で開示される態様に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、モジュール、および回路は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、または他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲートまたはトランジスタ論理、個別ハードウェア構成要素、あるいは本明細書で説明された機能を実施するように設計されたそれらの任意の組合せを用いて実装または実施され得る。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサであり得るが、代替として、プロセッサは、任意の従来のプロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、または状態機械であり得る。プロセッサはまた、コンピューティングデバイスの組合せ、たとえば、DSPとマイクロプロセッサとの組合せ、複数のマイクロプロセッサ、DSPコアと連携する1つまたは複数のマイクロプロセッサ、または任意の他のそのような構成として実装され得る。
【0329】
[0340]本明細書で開示される態様に関して説明された方法、シーケンスおよび/またはアルゴリズムは、ハードウェアで直接実施されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実施されるか、またはその2つの組合せで実施され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、消去可能プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、CD-ROM、または当技術分野で知られている任意の他の形態の記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。プロセッサおよび記憶媒体はASIC中に存在し得る。ASICはユーザ端末(たとえば、UE)中に存在し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、ユーザ端末中に個別構成要素として存在し得る。
【0330】
[0341]1つまたは複数の例示的な態様では、説明された機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、1つまたは複数の命令またはコードとして、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、またはコンピュータ可読媒体を介して送信され得る。コンピュータ可読媒体は、ある場所から別の場所へのコンピュータプログラムの転送を可能にする任意の媒体を含む、コンピュータ記憶媒体と通信媒体の両方を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、RAM、ROM、EEPROM、CD-ROMまたは他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気記憶デバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。また、いかなる接続もコンピュータ可読媒体と適切に呼ばれる。たとえば、ソフトウェアが、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、デジタル加入者回線(DSL)、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術を使用して、ウェブサイト、サーバ、または他のリモートソースから送信される場合、同軸ケーブル、光ファイバーケーブル、ツイストペア、DSL、または赤外線、無線、およびマイクロ波などのワイヤレス技術が、媒体の定義に含まれる。本明細書で使用されるディスク(disk)およびディスク(disc)は、コンパクトディスク(disc)(CD)、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、フロッピー(登録商標)ディスク(disk)およびBlu-ray(登録商標)ディスク(disc)を含み、ここで、ディスク(disk)は通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
【0331】
[0342]上記の開示は本開示の例示的な態様を示しているが、添付の特許請求の範囲によって定義された本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正が行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明された本開示の態様による方法クレームの機能、ステップおよび/またはアクションは、特定の順序で実施される必要がない。さらに、本開示の要素は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
図1
図2A
図2B
図3A
図3B
図3C
図4A
図4B
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図10A
図10B
図11
図12
図13
図14
図15
【手続補正書】
【提出日】2024-02-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、ネットワークエンティティであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作するユーザ機器(UE)の基地局から、前記UEが、測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを受信することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記UEが、前記測位プロシージャのための更新された測位支援データから恩恵を受けるという決定に基づいて、前記基地局が前記更新された測位支援データを前記UEに送ることを可能にするために、前記更新された測位支援データを前記基地局に送信することと、
を行うように構成された、ネットワークエンティティ。
【請求項2】
前記更新された測位支援データは、
新しい測位支援データ、
前記UEに対して前に構成された測位支援データの再優先度付け、または
それらの任意の組合せ、
を備える、請求項に記載のネットワークエンティティ。
【請求項3】
前記UEが更新された測位支援データから恩恵を受けるという前記決定は、前記UEに対して前に構成された測位支援データと前記イベント報告メッセージ中の情報との比較に基づく、請求項に記載のネットワークエンティティ。
【請求項4】
前記イベント報告メッセージ中の前記情報は、少なくとも、前記基地局に関連するセル識別子を含む、請求項に記載のネットワークエンティティ。
【請求項5】
前記基地局は前記UEのためのアンカー基地局であり、
前記UEが更新された測位支援データから恩恵を受けるという前記決定は、前記UEに対して前に構成された測位支援データと、前記UEが前記アンカー基地局のカバレージエリア中にあることに基づいて前記UEに提供される測位支援データとの比較に基づく、
請求項に記載のネットワークエンティティ。
【請求項6】
前記ネットワークエンティティはロケーションサーバである、請求項に記載のネットワークエンティティ。
【請求項7】
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、ネットワークノードであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティに、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)が、第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したことを示すメッセージを送信することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ネットワークエンティティから、前記UEが前記第1のTRPの前記カバレージエリアから前記第2のTRPの前記カバレージエリアに移動したことに基づいて、前記測位プロシージャのための更新された測位支援データを受信することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記更新された測位支援データが利用可能であることを前記UEに示すページングメッセージを前記UEに送信することと、
を行うように構成された、ネットワークノード。
【請求項8】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ページングメッセージのペイロード中で、前記更新された測位支援データを前記UEに送信すること、
を行うようにさらに構成された、請求項に記載のネットワークノード。
【請求項9】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、RRC解放メッセージ中で、前記更新された測位支援データを前記UEに送信すること、
を行うようにさらに構成された、請求項に記載のネットワークノード。
【請求項10】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ネットワークエンティティから、前記更新された測位支援データが有効であるセルグループ、エリアの指示、前記更新された測位支援データに関連する満了タイマー、またはそれらの任意の組合せを受信すること、
を行うようにさらに構成された、請求項に記載のネットワークノード。
【請求項11】
前記ネットワークノードは基地局であり、
前記ネットワークエンティティはロケーションサーバである、
請求項に記載のネットワークノード。
【請求項12】
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、ネットワークノードであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティから、ユーザ機器(UE)に対して構成可能な測位支援データの複数のセットの各々についての1つまたは複数の有効性基準を示す第1のメッセージを受信することと、
前記UEが第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したと決定することと、ここにおいて、前記第2のTRPの前記カバレージエリアは、測位支援データの前記複数のセットのうちの測位支援データのセットについての前記1つまたは複数の有効性基準を満たす、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、測位支援データの前記セットが利用可能であることを前記UEに示す第2のメッセージを前記UEに送信することと、
を行うように構成された、ネットワークノード。
【請求項13】
前記第2のメッセージはページングメッセージである、請求項12に記載のネットワークノード。
【請求項14】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ページングメッセージのペイロード中で、測位支援データの前記セットを前記UEに送信すること、
を行うようにさらに構成された、請求項13に記載のネットワークノード。
【請求項15】
前記第2のメッセージはRRC解放メッセージである、請求項12に記載のネットワークノード。
【請求項16】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、RRC解放メッセージ中で、測位支援データの前記セットを前記UEに送信すること、
を行うようにさらに構成された、請求項12に記載のネットワークノード。
【請求項17】
前記1つまたは複数の有効性基準は、
アンカー基地局の識別子、
エリア、
1つまたは複数のセル識別子、または
それらの任意の組合せ
を備える、請求項12に記載のネットワークノード。
【請求項18】
前記ネットワークノードは基地局であり、
前記ネットワークエンティティはロケーションサーバである、
請求項12に記載のネットワークノード。
【請求項19】
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、ユーザ機器(UE)であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作する間に、RRC再開要求を第1のネットワークノードに送信することと、前記RRC再開要求は、前記UEが、測位プロシージャのための更新された測位支援データを必要とするかどうかを示す1つまたは複数の基準を含む、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、第2のネットワークノードから、前記更新された測位支援データを受信することと、
を行うように構成された、UE。
【請求項20】
前記1つまたは複数の基準は、
前記UEが新しい測位支援データを必要とすることを示すフラグ、
前記UEがそれの現在ロケーションにおいて検出した1つまたは複数のセル識別子、
前記測位プロシージャのために前記UEによって現在使用されている測位支援データに関連する識別子、
前記測位プロシージャのために前記UEによって現在使用されている前記測位支援データに関連するタイムスタンプ、
前記測位プロシージャのために前記UEによって現在使用されている前記測位支援データ中の基準送信受信ポイント(TRP)の測定品質、または
それらの任意の組合せ、
を備える、請求項19に記載のUE。
【請求項21】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、RRC接続状態にある間に前記測位プロシージャのために前記UEによって現在使用されている前記測位支援データを受信すること、
を行うようにさらに構成された、請求項20に記載のUE。
【請求項22】
前記RRC再開要求は、前記UEが、前記測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを含む、請求項19に記載のUE。
【請求項23】
前記第1のネットワークノードは前記UEのサービング基地局であり、
前記第2のネットワークノードは前記UEのためのアンカー基地局である、
請求項19に記載のUE。
【請求項24】
前記第1のネットワークノードと前記第2のネットワークノードとは同じネットワークノードである、請求項19に記載のUE。
【請求項25】
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記RRC非アクティブ状態にあるかまたは前記RRCアイドル状態にある間に、前記更新された測位支援データに基づいてダウンリンク測位基準信号(PRS)の測位測定を実施すること、
を行うようにさらに構成された、請求項19に記載のUE。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0331
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0331】
[0342]上記の開示は本開示の例示的な態様を示しているが、添付の特許請求の範囲によって定義された本開示の範囲から逸脱することなく、本明細書において様々な変更および修正が行われ得ることに留意されたい。本明細書で説明された本開示の態様による方法クレームの機能、ステップおよび/またはアクションは、特定の順序で実施される必要がない。さらに、本開示の要素は、単数形で説明または請求されていることがあるが、単数形に限定することが明示的に述べられていない限り、複数形が企図される。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
ネットワークエンティティによって実施される測位の方法であって、
無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作するユーザ機器(UE)の基地局から、前記UEが、測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを受信することと、
前記UEが、前記測位プロシージャのための更新された測位支援データから恩恵を受けるという決定に基づいて、前記基地局が前記更新された測位支援データを前記UEに送ることを可能にするために、前記更新された測位支援データを前記基地局に送信することと、
を備える、方法。
[C2]
前記更新された測位支援データは、
新しい測位支援データ、
前記UEに対して前に構成された測位支援データの再優先度付け、または
それらの任意の組合せ、
を備える、C1に記載の方法。
[C3]
前記UEが更新された測位支援データから恩恵を受けるという前記決定は、前記UEに対して前に構成された測位支援データと前記イベント報告メッセージ中の情報との比較に基づく、C1に記載の方法。
[C4]
前記イベント報告メッセージ中の前記情報は、少なくとも、前記基地局に関連するセル識別子を含む、C3に記載の方法。
[C5]
前記基地局は前記UEのためのアンカー基地局であり、
前記UEが更新された測位支援データから恩恵を受けるという前記決定は、前記UEに対して前に構成された測位支援データと、前記UEが前記アンカー基地局のカバレージエリア中にあることに基づいて前記UEに提供される測位支援データとの比較に基づく、
C1に記載の方法。
[C6]
前記ネットワークエンティティはロケーションサーバである、C1に記載の方法。
[C7]
ネットワークノードによって実施される測位の方法であって、
無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)が、第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したことを示すメッセージを、ネットワークエンティティに送信することと、
前記UEが前記第1のTRPの前記カバレージエリアから前記第2のTRPの前記カバレージエリアに移動したことに基づいて、前記測位プロシージャのための更新された測位支援データを前記ネットワークエンティティから受信することと、
前記更新された測位支援データが利用可能であることを前記UEに示すページングメッセージを前記UEに送信することと、
を備える、方法。
[C8]
前記ページングメッセージのペイロード中で、前記更新された測位支援データを前記UEに送信すること、
をさらに備える、C7に記載の方法。
[C9]
RRC解放メッセージ中で、前記更新された測位支援データを前記UEに送信すること、
をさらに備える、C7に記載の方法。
[C10]
前記ネットワークエンティティから、前記更新された測位支援データが有効であるセルグループ、エリアの指示、前記更新された測位支援データに関連する満了タイマー、またはそれらの任意の組合せを受信すること、
をさらに備える、C7に記載の方法。
[C11]
前記ネットワークノードは基地局であり、
前記ネットワークエンティティはロケーションサーバである、
C7に記載の方法。
[C12]
ネットワークノードによって実施される測位の方法であって、
ネットワークエンティティから、ユーザ機器(UE)に対して構成可能な測位支援データの複数のセットの各々についての1つまたは複数の有効性基準を示す第1のメッセージを受信することと、
前記UEが第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したと決定することと、ここにおいて、前記第2のTRPの前記カバレージエリアは、測位支援データの前記複数のセットのうちの測位支援データのセットについての前記1つまたは複数の有効性基準を満たす、
測位支援データの前記セットが利用可能であることを前記UEに示す第2のメッセージを前記UEに送信することと、
を備える、方法。
[C13]
前記第2のメッセージはページングメッセージである、C12に記載の方法。
[C14]
前記ページングメッセージのペイロード中で、測位支援データの前記セットを前記UEに送信すること、
をさらに備える、C13に記載の方法。
[C15]
前記第2のメッセージはRRC解放メッセージである、C12に記載の方法。
[C16]
RRC解放メッセージ中で、測位支援データの前記セットを前記UEに送信すること、
をさらに備える、C12に記載の方法。
[C17]
前記1つまたは複数の有効性基準は、
アンカー基地局の識別子、
エリア、
1つまたは複数のセル識別子、または
それらの任意の組合せ
を備える、C12に記載の方法。
[C18]
前記ネットワークノードは基地局であり、
前記ネットワークエンティティはロケーションサーバである、
C12に記載の方法。
[C19]
ネットワークノードによって実施される測位の方法であって、
無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)のための更新された測位支援データを、ネットワークエンティティから受信することと、
前記UEが前記測位プロシージャを実施することを可能にするために、前記更新された測位支援データを前記UEに送信することと、
を備える、方法。
[C20]
前記UEが、前記測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを、前記UEから受信することと、
前記イベント報告メッセージを前記ネットワークエンティティにフォワーディングすることと、ここにおいて、前記更新された測位支援データは前記イベント報告メッセージに応答して受信される、
をさらに備える、C19に記載の方法。
[C21]
前記更新された測位支援データは、RRC解放メッセージ中で送信される、C19に記載の方法。
[C22]
前記更新された測位支援データは、ランダムアクセスプロシージャの最終メッセージ中で送信される、C19に記載の方法。
[C23]
前記ネットワークノードは前記UEのためのアンカー基地局であり、
前記ネットワークエンティティはロケーションサーバである、
C19に記載の方法。
[C24]
ユーザ機器(UE)によって実施されるワイヤレス測位の方法であって、
無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作する間に、RRC再開要求を第1のネットワークノードに送信することと、前記RRC再開要求は、前記UEが、測位プロシージャのための更新された測位支援データを必要とするかどうかを示す1つまたは複数の基準を含む、
第2のネットワークノードから、前記更新された測位支援データを受信することと、
を備える、方法。
[C25]
前記1つまたは複数の基準は、
前記UEが新しい測位支援データを必要とすることを示すフラグ、
前記UEがそれの現在ロケーションにおいて検出した1つまたは複数のセル識別子、
前記測位プロシージャのために前記UEによって現在使用されている測位支援データに関連する識別子、
前記測位プロシージャのために前記UEによって現在使用されている前記測位支援データに関連するタイムスタンプ、
前記測位プロシージャのために前記UEによって現在使用されている前記測位支援データ中の基準送信受信ポイント(TRP)の測定品質、または
それらの任意の組合せ、
を備える、C24に記載の方法。
[C26]
RRC接続状態にある間に前記測位プロシージャのために前記UEによって現在使用されている前記測位支援データを受信すること、
をさらに備える、C25に記載の方法。
[C27]
前記RRC再開要求は、前記UEが、前記測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを含む、C24に記載の方法。
[C28]
前記第1のネットワークノードは前記UEのサービング基地局であり、
前記第2のネットワークノードは前記UEのためのアンカー基地局である、
C24に記載の方法。
[C29]
前記第1のネットワークノードと前記第2のネットワークノードとは同じネットワークノードである、C24に記載の方法。
[C30]
前記RRC非アクティブ状態にあるかまたは前記RRCアイドル状態にある間に、前記更新された測位支援データに基づいてダウンリンク測位基準信号(PRS)の測位測定を実施すること、
をさらに備える、C24に記載の方法。
[C31]
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、ネットワークエンティティであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作するユーザ機器(UE)の基地局から、前記UEが、測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを受信することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記UEが、前記測位プロシージャのための更新された測位支援データから恩恵を受けるという決定に基づいて、前記基地局が前記更新された測位支援データを前記UEに送ることを可能にするために、前記更新された測位支援データを前記基地局に送信することと、
を行うように構成された、ネットワークエンティティ。
[C32]
前記更新された測位支援データは、
新しい測位支援データ、
前記UEに対して前に構成された測位支援データの再優先度付け、または
それらの任意の組合せ、
を備える、C31に記載のネットワークエンティティ。
[C33]
前記UEが更新された測位支援データから恩恵を受けるという前記決定は、前記UEに対して前に構成された測位支援データと前記イベント報告メッセージ中の情報との比較に基づく、C31に記載のネットワークエンティティ。
[C34]
前記イベント報告メッセージ中の前記情報は、少なくとも、前記基地局に関連するセル識別子を含む、C33に記載のネットワークエンティティ。
[C35]
前記基地局は前記UEのためのアンカー基地局であり、
前記UEが更新された測位支援データから恩恵を受けるという前記決定は、前記UEに対して前に構成された測位支援データと、前記UEが前記アンカー基地局のカバレージエリア中にあることに基づいて前記UEに提供される測位支援データとの比較に基づく、
C31に記載のネットワークエンティティ。
[C36]
前記ネットワークエンティティはロケーションサーバである、C31に記載のネットワークエンティティ。
[C37]
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、ネットワークノードであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティに、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)が、第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したことを示すメッセージを送信することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ネットワークエンティティから、前記UEが前記第1のTRPの前記カバレージエリアから前記第2のTRPの前記カバレージエリアに移動したことに基づいて、前記測位プロシージャのための更新された測位支援データを受信することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記更新された測位支援データが利用可能であることを前記UEに示すページングメッセージを前記UEに送信することと、
を行うように構成された、ネットワークノード。
[C38]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ページングメッセージのペイロード中で、前記更新された測位支援データを前記UEに送信すること、
を行うようにさらに構成された、C37に記載のネットワークノード。
[C39]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、RRC解放メッセージ中で、前記更新された測位支援データを前記UEに送信すること、
を行うようにさらに構成された、C37に記載のネットワークノード。
[C40]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ネットワークエンティティから、前記更新された測位支援データが有効であるセルグループ、エリアの指示、前記更新された測位支援データに関連する満了タイマー、またはそれらの任意の組合せを受信すること、
を行うようにさらに構成された、C37に記載のネットワークノード。
[C41]
前記ネットワークノードは基地局であり、
前記ネットワークエンティティはロケーションサーバである、
C37に記載のネットワークノード。
[C42]
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、ネットワークノードであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティから、ユーザ機器(UE)に対して構成可能な測位支援データの複数のセットの各々についての1つまたは複数の有効性基準を示す第1のメッセージを受信することと、
前記UEが第1の送信受信ポイント(TRP)のカバレージエリアから第2のTRPのカバレージエリアに移動したと決定することと、ここにおいて、前記第2のTRPの前記カバレージエリアは、測位支援データの前記複数のセットのうちの測位支援データのセットについての前記1つまたは複数の有効性基準を満たす、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、測位支援データの前記セットが利用可能であることを前記UEに示す第2のメッセージを前記UEに送信することと、
を行うように構成された、ネットワークノード。
[C43]
前記第2のメッセージはページングメッセージである、C42に記載のネットワークノード。
[C44]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記ページングメッセージのペイロード中で、測位支援データの前記セットを前記UEに送信すること、
を行うようにさらに構成された、C43に記載のネットワークノード。
[C45]
前記第2のメッセージはRRC解放メッセージである、C42に記載のネットワークノード。
[C46]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、RRC解放メッセージ中で、測位支援データの前記セットを前記UEに送信すること、
を行うようにさらに構成された、C42に記載のネットワークノード。
[C47]
前記1つまたは複数の有効性基準は、
アンカー基地局の識別子、
エリア、
1つまたは複数のセル識別子、または
それらの任意の組合せ
を備える、C42に記載のネットワークノード。
[C48]
前記ネットワークノードは基地局であり、
前記ネットワークエンティティはロケーションサーバである、
C42に記載のネットワークノード。
[C49]
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、ネットワークノードであって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、ネットワークエンティティから、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作し、測位プロシージャに関与するユーザ機器(UE)のための更新された測位支援データを受信することと、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記UEが前記測位プロシージャを実施することを可能にするために、前記更新された測位支援データを前記UEに送信することと、
を行うように構成された、ネットワークノード。
[C50]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、前記UEが、前記測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを、前記UEから受信することと、
前記イベント報告メッセージを前記ネットワークエンティティにフォワーディングすることと、ここにおいて、前記更新された測位支援データは前記イベント報告メッセージに応答して受信される、
を行うようにさらに構成された、C49に記載のネットワークノード。
[C51]
前記更新された測位支援データは、RRC解放メッセージ中で送信される、C49に記載のネットワークノード。
[C52]
前記更新された測位支援データは、ランダムアクセスプロシージャの最終メッセージ中で送信される、C49に記載のネットワークノード。
[C53]
前記ネットワークノードは前記UEのためのアンカー基地局であり、
前記ネットワークエンティティはロケーションサーバである、
C49に記載のネットワークノード。
[C54]
メモリと、
少なくとも1つのトランシーバと、
前記メモリおよび前記少なくとも1つのトランシーバに通信可能に結合された少なくとも1つのプロセッサと、
を備える、ユーザ機器(UE)であって、前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、無線リソース制御(RRC)非アクティブ状態においてまたはRRCアイドル状態において動作する間に、RRC再開要求を第1のネットワークノードに送信することと、前記RRC再開要求は、前記UEが、測位プロシージャのための更新された測位支援データを必要とするかどうかを示す1つまたは複数の基準を含む、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、第2のネットワークノードから、前記更新された測位支援データを受信することと、
を行うように構成された、ユーザ機器(UE)。
[C55]
前記1つまたは複数の基準は、
前記UEが新しい測位支援データを必要とすることを示すフラグ、
前記UEがそれの現在ロケーションにおいて検出した1つまたは複数のセル識別子、
前記測位プロシージャのために前記UEによって現在使用されている測位支援データに関連する識別子、
前記測位プロシージャのために前記UEによって現在使用されている前記測位支援データに関連するタイムスタンプ、
前記測位プロシージャのために前記UEによって現在使用されている前記測位支援データ中の基準送信受信ポイント(TRP)の測定品質、または
それらの任意の組合せ、
を備える、C54に記載のUE。
[C56]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記少なくとも1つのトランシーバを介して、RRC接続状態にある間に前記測位プロシージャのために前記UEによって現在使用されている前記測位支援データを受信すること、
を行うようにさらに構成された、C55に記載のUE。
[C57]
前記RRC再開要求は、前記UEが、前記測位プロシージャを実施するための要求を受信したことを示すイベント報告メッセージを含む、C54に記載のUE。
[C58]
前記第1のネットワークノードは前記UEのサービング基地局であり、
前記第2のネットワークノードは前記UEのためのアンカー基地局である、
C54に記載のUE。
[C59]
前記第1のネットワークノードと前記第2のネットワークノードとは同じネットワークノードである、C54に記載のUE。
[C60]
前記少なくとも1つのプロセッサは、
前記RRC非アクティブ状態にあるかまたは前記RRCアイドル状態にある間に、前記更新された測位支援データに基づいてダウンリンク測位基準信号(PRS)の測位測定を実施すること、
を行うようにさらに構成された、C54に記載のUE。
【国際調査報告】