IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ テスラ モーターズ,インコーポレーテッドの特許一覧

特表2024-532124インターポーザアセンブリを有する電子アセンブリ
<>
  • 特表-インターポーザアセンブリを有する電子アセンブリ 図1
  • 特表-インターポーザアセンブリを有する電子アセンブリ 図2
  • 特表-インターポーザアセンブリを有する電子アセンブリ 図3
  • 特表-インターポーザアセンブリを有する電子アセンブリ 図4
  • 特表-インターポーザアセンブリを有する電子アセンブリ 図5A
  • 特表-インターポーザアセンブリを有する電子アセンブリ 図5B
  • 特表-インターポーザアセンブリを有する電子アセンブリ 図5C
  • 特表-インターポーザアセンブリを有する電子アセンブリ 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】インターポーザアセンブリを有する電子アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01L 23/34 20060101AFI20240829BHJP
   H01L 23/12 20060101ALI20240829BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20240829BHJP
【FI】
H01L23/34 A
H01L23/12 J
H05K7/20 E
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024509008
(86)(22)【出願日】2022-08-09
(85)【翻訳文提出日】2024-04-03
(86)【国際出願番号】 US2022039862
(87)【国際公開番号】W WO2023022905
(87)【国際公開日】2023-02-23
(31)【優先権主張番号】63/260,388
(32)【優先日】2021-08-18
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】510192916
【氏名又は名称】テスラ,インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】110000659
【氏名又は名称】弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】リー,ヨン グオ
【テーマコード(参考)】
5E322
5F136
【Fターム(参考)】
5E322AA02
5E322AA05
5E322AB01
5E322AB04
5E322FA04
5F136BA30
5F136BB18
5F136DA25
5F136DA41
5F136FA01
5F136FA51
(57)【要約】
システム・オン・ウエハ(SoW)アセンブリが開示される。SoWアセンブリは、冷却部品と、少なくとも1つの締結具によって冷却部品に結合されているフレーム構造とを含むことができる。SoWアセンブリは、SoW上に配設されているインターポーザアセンブリを含むことができる。インターポーザアセンブリの少なくとも一部分は、冷却部品とフレーム構造との間に配設することができる。SoWアセンブリは、インターポーザアセンブリの一部分とフレーム構造との間に配設されたガスケットを含むことができる。
【選択図】図5B
【特許請求の範囲】
【請求項1】
システム・オン・ウエハ(SoW)アセンブリであって、
冷却部品と、
少なくとも1つの締結具によって前記冷却部品に結合されたフレーム構造と、
SoW上に配設されたインターポーザアセンブリであって、前記インターポーザアセンブリの少なくとも一部分が前記冷却部品と前記フレーム構造との間に配設された、インターポーザアセンブリと、
前記インターポーザアセンブリの前記一部分と前記フレーム構造との間に配設されたガスケットと、を備える、システム・オン・ウエハ(SoW)アセンブリ。
【請求項2】
前記フレーム構造が、内側フレーム部分と、外側フレーム部分と、前記内側フレーム部分と前記外側フレーム部分との間の開口部とを備える、請求項1に記載のSoWアセンブリ。
【請求項3】
前記インターポーザアセンブリが、キャリアと、前記キャリアに結合されたコネクタと、を備え、前記コネクタには、前記開口部を通してアクセス可能である、請求項2に記載のSoWアセンブリ。
【請求項4】
前記内側フレーム部分によって画定された内側開口部内に配設された電圧調整モジュール(VRM)をさらに備える、請求項3に記載のSoWアセンブリ。
【請求項5】
前記ガスケットが、前記内側フレーム部分と前記インターポーザアセンブリの前記一部分との間に配置された細長い構造を含む、請求項2に記載のSoWアセンブリ。
【請求項6】
複数の離間したアイランドを有する第2のガスケットをさらに備え、前記第2のガスケットの前記アイランドの各アイランドが、前記ガスケットの前記細長い構造よりも短い、請求項5に記載のSoWアセンブリ。
【請求項7】
前記SoWが集積回路ダイのアレイを備え、前記インターポーザアセンブリが前記SoWアセンブリ用の入力/出力コネクタを提供する、請求項1に記載のSoWアセンブリ。
【請求項8】
前記集積回路ダイのアレイが、ニューラルネットワークのトレーニングを実行するように構成される、請求項7に記載のSoWアセンブリ。
【請求項9】
前記SoWの周囲の周りに配置された複数の追加のインターポーザアセンブリをさらに備え、前記インターポーザアセンブリおよび前記複数の追加のインターポーザアセンブリがそれぞれ、前記SoWアセンブリ用の入力/出力コネクタを備える、請求項1に記載のSoWアセンブリ。
【請求項10】
前記ガスケットが圧縮性材料を含む、請求項1に記載のSoWアセンブリ。
【請求項11】
前記ガスケットが、前記圧縮性材料の周りに少なくとも部分的に導電層をさらに含む、請求項10に記載のSoWアセンブリ。
【請求項12】
前記ガスケットが前記導電層上の感圧接着剤をさらに含む、請求項11に記載のSoWアセンブリ。
【請求項13】
前記ガスケットが、前記フレーム構造と前記インターポーザアセンブリとの間に接地経路を提供するように構成される、請求項11に記載のSoWアセンブリ。
【請求項14】
システム・オン・ウエハ(SoW)アセンブリであって、
フレーム構造の縁部領域に第1の開口部を有するフレーム構造と、
少なくとも1つの締結具によって前記フレーム構造に結合された冷却部品と、
集積回路ダイのアレイを有するSoW上のインターポーザアセンブリであって、前記インターポーザアセンブリが、キャリアと、前記キャリアに結合されたコネクタとを含み、前記コネクタには、前記フレーム構造の前記第1の開口部を通してアクセス可能であり、前記キャリアの一部分は、前記フレーム構造と前記冷却部品との間に配置される、インターポーザアセンブリと、
前記キャリアの前記一部分と前記フレーム構造との間に配設されたガスケットと、を備える、システム・オン・ウエハ(SoW)アセンブリ。
【請求項15】
前記フレーム構造が、前記フレーム構造の中央領域に第2の開口部をさらに有する、請求項14に記載のSoWアセンブリ。
【請求項16】
前記フレーム構造の前記第2の開口部内に配設された電圧調整モジュール(VRM)をさらに備える、請求項15に記載のSoWアセンブリ。
【請求項17】
前記ガスケットが圧縮性材料を含む、請求項14に記載のSoWアセンブリ。
【請求項18】
前記ガスケットが、前記圧縮性材料の周りに少なくとも部分的に導電層をさらに含む、請求項17に記載のSoWアセンブリ。
【請求項19】
前記ガスケットが感圧接着剤をさらに含む、請求項18に記載のSoWアセンブリ。
【請求項20】
前記インターポーザアセンブリが、前記SoWアセンブリ用の入力/出力コネクタを提供する、請求項14に記載のSoWアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[関連出願の相互参照]
本出願は、2021年8月18日に出願された「ELECTRONIC ASSEMBLIES AND METHODS OF MANUFACTURING THE SAME」と題する米国仮特許出願第63/260,388号の利益を主張し、その開示はその全体があらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、一般に、電子アセンブリおよびそれを製造する方法に関する。
【背景技術】
【0003】
システム・オン・ウエハ(SoW)アセンブリは、SoWと、SoWに結合された放熱構造とを含むことができる。SoWと放熱構造とが接合される際には、大きな圧力が加えられることがある。製造中にSoWアセンブリに大きな力が加えられることもある。このような力は、SoWに不均等に加えられることがある。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
一態様では、システム・オン・ウエハ(SoW)アセンブリが開示される。SoWアセンブリは、冷却部品と、少なくとも1つの締結具によって冷却部品に結合されているフレーム構造と、SoW上に配設されているインターポーザアセンブリとを含むことができる。インターポーザアセンブリの少なくとも一部分は、冷却部品とフレーム構造との間に配設される。SoWアセンブリは、インターポーザアセンブリの一部分とフレーム構造との間に配設されているガスケットを含むことができる。
【0005】
一実施形態では、フレーム構造は、内側フレーム部分と、外側フレーム部分と、内側フレーム部分と外側フレーム部分との間の開口部とを含む。インターポーザアセンブリは、キャリアと、キャリアに結合されたコネクタとを含むことができ、コネクタには、開口部を通してアクセス可能である。SoWアセンブリは、内側フレーム部分によって画定された内側開口部内に配設された電圧調整モジュール(VRM)をさらに含むことができる。ガスケットは、内側フレーム部分とインターポーザアセンブリの一部分との間に配置された細長い構造を含むことができる。SoWアセンブリは、複数の離間したアイランドを有する第2のガスケットをさらに含むことができる。第2のガスケットの複数のアイランドの各アイランドは、ガスケットの細長い構造よりも短い。
【0006】
一実施形態では、SoWは集積回路ダイのアレイを含み、インターポーザアセンブリはSoWアセンブリ用の入力/出力コネクタを提供する。集積回路ダイのアレイは、ニューラルネットワークのトレーニングを実行するように構成することができる。
【0007】
一実施形態では、SoWアセンブリは、SoWの周辺部の周りに配置された複数の追加のインターポーザアセンブリをさらに含む。インターポーザアセンブリおよび複数の追加のインターポーザアセンブリはそれぞれ、SoWアセンブリ用の入力/出力コネクタを含む。
【0008】
一実施形態では、ガスケットは圧縮性材料を含む。ガスケットは、圧縮性材料の周りの少なくとも一部分に導電層をさらに含むことができる。ガスケットは、導電層上に感圧接着剤をさらに含むことができる。ガスケットは、フレーム構造とインターポーザアセンブリとの間に接地経路を提供するように構成することができる。
【0009】
一態様では、システム・オン・ウエハ(SoW)アセンブリが開示される。SoWアセンブリは、フレーム構造の縁部領域に第1の開口部を有するフレーム構造を含むことができる。SoWアセンブリは、少なくとも1つの締結具によってフレーム構造に結合されている冷却部品を含むことができる。SoWアセンブリは、集積回路ダイのアレイを有するSoW上のインターポーザアセンブリを含むことができる。インターポーザアセンブリは、キャリアと、キャリアに結合されているコネクタとを含む。コネクタには、フレーム構造の第1の開口部を通してアクセス可能である。キャリアの一部分は、フレーム構造と冷却部品との間に配置される。SoWアセンブリは、キャリアの一部分とフレーム構造との間に配設されているガスケットを含むことができる。
【0010】
一実施形態では、フレーム構造は、フレーム構造の中央領域に第2の開口部をさらに有する。SoWアセンブリは、フレーム構造の第2の開口部内に配設されている電圧調整モジュール(VRM)をさらに含むことができる。
【0011】
一実施形態では、ガスケットは圧縮性材料を含む。ガスケットは、圧縮性材料の周りの少なくとも一部分に導電層をさらに含むことができる。ガスケットは、感圧接着剤をさらに含むことができる。
【0012】
一実施形態では、インターポーザアセンブリは、SoWアセンブリ用の入力/出力コネクタを提供する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
ここで、限定ではなく例として提供される以下の図面を参照して、特定の実装形態を説明する。
【0014】
図1】処理システムの概略断面側面図である。
【0015】
図2】一実施形態による、処理システムの一部分の概略斜視図である。
【0016】
図3】インターポーザアセンブリの概略斜視図である。
【0017】
図4】システム・オン・ウエハ(SoW)の上に配設された複数のインターポーザアセンブリを示す上面図である。
【0018】
図5A】フレーム構造の第1の概略斜視図である。
【0019】
図5B】フレーム構造の第2の概略斜視図である。
【0020】
図5C】フレーム構造の平面図である。
【0021】
図6】ガスケットの概略斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下のいくつかの実施形態の詳細な説明では、特定の実施形態の様々な説明を提示する。しかしながら、本明細書に記載された技術革新は、例えば、特許請求の範囲によって定義および包含されるように、多数の異なる方法で具現化することができる。この説明では、同様の参照番号および/または用語が同一または機能的に同様の要素を示し得る図面を参照する。図面に示されている要素は、必ずしも縮尺通りに描かれていないことが理解されよう。さらに、いくつかの実施形態は、図面に示されているよりも多くの要素および/または図面に示されている要素のサブセットを含み得ることが理解されよう。さらに、いくつかの実施形態では、2つ以上の図面からの特徴の任意の適切な組み合わせを統合することができる。
【0023】
システム・オン・ウエハ(SoW)アセンブリは、SoWと、SoWに結合されている冷却システムとを含むことができる。SoWは、集積回路ダイのアレイを含むことができる。SoWは外力に敏感であり得る。SoWおよび冷却部品は、それらの間に配置された電圧調整モジュール(VRM)などの電子モジュールのアレイを含むことができる。熱界面材料(TIM:thermal interface material)を、VRMと冷却部品との間に配置することができる。
【0024】
SoWアセンブリについては、冷却部品へのインターポーザの締め付けの制御に関する技術的課題がある。ばね、コネクタ挿入、ケーブル牽引などによる複数の力が存在し得る。大きな力の印加下で締め付けを制御することができる技術的解決策が望まれる。
【0025】
冷却部品がSoWアセンブリの様々な構成要素によって生成された熱を十分におよび/または望ましく放散するために、冷却部品に押し付けるように均等にまたは均一に発熱構成要素に力を加えることが好ましいことがある。本明細書に開示される様々な実施形態は、発熱構成要素に加えられる力の変動を最小化にする、または排除することを可能にする結合機構に関する。例えば、圧縮性材料を有するガスケットが、力の変動を吸収するために提供され得る。
【0026】
図1は、処理システム10の概略断面側面図を示す。処理システムは、システム・オン・ウエハ(SoW)アセンブリを含むことができる。処理システム10は、高い計算密度を有することができ、処理システム10によって生成された熱を放散することができる。処理システム10は、特定の用途において毎秒数兆回の動作を実行することができる。処理システム10は、ニューラルネットワークのトレーニングおよび/または処理、機械学習、人工知能などの高性能コンピューティングおよび/または計算集約型アプリケーションで使用され得、および/またはそれらのために特に構成され得る。処理システム10は、冗長性を実現することができる。いくつかの用途では、処理システム10は、車両(例えば、自動車)などのオートパイロットシステムのためのデータを生成するために使用することができる。
【0027】
図2は、一実施形態による処理システム10の一部分の概略斜視図である。図2に示す処理システム10は、図1に示す処理システム10の様々な構成要素を共有することができる。
【0028】
図1に示すように、処理システム10は、冷却部品12と、SoW14と、電圧調整モジュール(VRM)16と、冷却システム18とを含む。図2に示すように、処理システム10は、冷却部品12と、フレーム構造15と、電圧調整モジュール(VRM)16と、インターポーザアセンブリ20とを含む。冷却部品12およびSoW14は、1つまたは複数のガスケットを有するフレーム構造15を備え得る結合構造を使用して垂直に積層することができる。
【0029】
冷却部品12は、SoW14を冷却することができる。冷却部品12は、動作中に熱を放散するため、熱を除去するため、または処理システムの構成要素の温度を他の方法で低下させるための任意の適切な構成要素とすることができる。冷却部品12は、ヒートスプレッダを含むことができる。そのようなヒートスプレッダは、金属プレートを含むことができる。代替的にまたは追加的に、冷却部品12は、ヒートシンクを含むことができる。冷却部品12は、望ましい放熱特性を有する任意の適切な材料を含むことができる。場合によっては、冷却部品12は、アクティブ冷却のために冷却剤の流れを通すように構成されたコールドプレートを含むことができる。熱伝達抵抗を低減および/または最小化するために、冷却部品12とSoW14との間に熱界面材料を含めることができる。
【0030】
SoW14は、集積回路(IC)ダイのアレイを含むことができる。ICダイは、成形材料に埋め込むことができる。SoW14は、高い計算密度を有することができる。ICダイは、シリコンダイなどの半導体ダイであってもよい。ICダイのアレイは、任意の適切な数のICダイを含むことができる。例えば、ICダイのアレイは、16個のICダイ、25個のICダイ、36個のICダイ、または49個のICダイを含むことができる。SoW14は、例えば、統合ファンアウト(InFO:Integrated Fan-Out)ウエハとすることができる。InFOウエハは、ICダイのアレイの上に複数のルーティング層を含むことができる。例えば、InFOウエハは、特定の用途において4、5、6、8、または10のルーティング層を含むことができる。InFOウエハのルーティング層は、ICダイ間および/または外部構成要素への信号接続を提供することができる。SoW14は、10インチ~15インチの範囲の直径など、比較的大きな直径を有することができる。一例として、SoW14は、12インチの直径を有することができる。
【0031】
フレーム構造15は、処理システム10の構造的完全性に寄与することができる。縁部補強材15は、VRM16を支持し、VRM16を適所に保持することができる。
【0032】
VRM16は、各VRMがSoW14のICダイと積層されるように配置することができる。処理システム10では、VRM16が高密度パッキングされている。したがって、VRM16はかなりの電力を消費し得る。VRM16は、直流(DC)供給電圧を受け取り、SoW14の対応するICダイに、より低い出力電圧を供給するように構成される。
【0033】
冷却システム18は、VRM16に対してアクティブ冷却を提供することができる。冷却システム18は、熱伝達流体が流れるための流路を有する金属を含むことができる。組み立てられた処理システム10では、冷却システム18は冷却部品12にボルト止めされ得る。これにより、SoW14に対して構造的支持を提供することができ、および/またはSoW14の破損の可能性を低減することができる。
【0034】
冷却部品12は、1つまたは複数のねじ21などの少なくとも1つの締結具によってフレーム構造15と結合され得る。ねじ21は、冷却部品12をフレーム構造15と結合するために、冷却部品12のそれぞれの穴30(図4参照)およびフレーム構造15のそれぞれの穴19を通して設けることができる。
【0035】
冷却部品12および/またはフレーム構造15は、冷却部品12の位置をフレーム構造15に対して水平に位置合わせするための位置合わせ構造を含むことができる。
【0036】
インターポーザアセンブリ20は、処理システム10の縁部領域に配置することができる。いくつかの実施形態では、インターポーザアセンブリ20の1つまたは複数のアレイは、VRM16の周りに横方向に配置することができる。例えば、処理システム10の各側部において、各々が2つのコネクタを有するインターポーザアセンブリ20を、VRM16の周りに横方向に配置することができる。インターポーザアセンブリ20は、フレーム構造15の開口部を通してアクセス可能な入力/出力コネクタを有することができる。図示のように、インターポーザアセンブリ20を用いて、コネクタを比較的高密度にできる。インターポーザアセンブリ20は、処理システム10と別の処理システムまたは外部装置との間のインターフェースルーティングを提供することができる。
【0037】
処理システム10を製造する方法は、SoW14および冷却部品12を提供することと、フレーム構造15および1つまたは複数の締結具21によってSoW14およびインターポーザアセンブリを冷却部品12と結合することとを含むことができる。SoW14およびインターポーザアセンブリ20を冷却部品12と結合することは、インターポーザアセンブリ20のコネクタをフレーム構造15の開口部に配置することと、インターポーザアセンブリ20のキャリアの少なくとも1つのエリアをフレーム構造15の一部分と冷却部品12との間に配置することとを含むことができる。
【0038】
図3は、インターポーザアセンブリ20の概略斜視図である。インターポーザアセンブリ20は、キャリア22と、キャリア22に結合された1つまたは複数のコネクタ24と、キャリア22に実装された1つまたは複数の表面実装部品26とを含むことができる。インターポーザアセンブリ20は、コネクタハウジング25を含むことができる。いくつかの実施形態では、コネクタ24は雌コネクタを含むことができ、コネクタハウジング25は、雄コネクタ(図示せず)を案内してコネクタ24に接続するように構成することができる。インターポーザアセンブリ20は、処理システム10と別の処理システムまたは外部装置との間のインターフェースルーティングを提供することができる。例えば、処理システム10のアレイは、インターポーザアセンブリ20を介して互いに接続することができる。いくつかの実施形態では、コネクタ24は、処理システム10用の入力/出力コネクタとして構成されている高速コネクタを備えることができる。そのようなコネクタは、高いスループットを有することができる。場合によっては、コネクタ24は差動対の信号を搬送することができる。1つまたは複数の表面実装部品26は、例えば、表面実装コンデンサ、表面実装インダクタ、または表面実装コンデンサおよび表面実装インダクタを含むことができる。キャリア22は、インターポーザプリント回路基板(PCB)を備えることができる。キャリア22は、キャリア22に加えられる力を受けるように構成されたエリア28を有することができる。キャリア22のエリア28は、電子部品を含まないことがある。
【0039】
図4は、SoW14の上に配設された複数のインターポーザアセンブリ20を示す上面図である。SoWは、冷却部品12上に配設される。インターポーザアセンブリ20は、SoW14の縁部領域14aまたはその近くの位置であり得る。したがって、インターポーザアセンブリ20は、SoW14の周囲または周辺に沿って配置することができる。SoW14は、インターポーザアセンブリ20の下に集積回路ダイ(図示せず)を含むことができる。例えば、後述するように、十分な熱性能を達成するために、特定の範囲の圧力を集積回路ダイに加えることができる。
【0040】
冷却部品12は、位置合わせ穴30を含むことができる。いくつかの実施形態では、冷却部品12は、冷却部品12の各角に位置合わせ穴30を含むことができる。
【0041】
図5A図5Cは、フレーム構造15の様々な図を示す。図5Aは、フレーム構造15の第1の概略斜視図である。図5Bは、フレーム構造15の第2の概略斜視図である。図5Cは、フレーム構造体15の平面図である。フレーム構造15は、内側フレーム部分15aと、外側フレーム部分15bとを備えることができる。フレーム構造15は、開口部32a、32b、32c、32d、32eを有することができる。いくつかの実施形態では、フレーム構造15は、フレーム構造15の中央領域に開口部32aを有し、フレーム構造15の縁部領域に開口部32b、32c、32d、32eを有することができる。いくつかの実施形態では、第1の開口部32aは、内側フレーム部分15aによって画定することができ、開口部32b、32c、32d、32eは、内側フレーム部分15aと外側フレーム部分15bとの間の空間によって画定することができる。例えば、図2に示すように、開口部32aは、VRM16を受け入れるように構成することができ、開口部32b、32c、32d、32eは、インターポーザアセンブリ20のコネクタ24を受け入れるように構成することができる。コネクタ24には、開口部32b、32c、32d、32eを通してアクセス可能であり得る。コネクタ24は、処理システムの入力/出力コネクタとして機能することができる。そのような場合、フレーム15は入力/出力フレームと呼ぶことができる。フレーム構造15は、第1の側面34aと、第1の側面34aの反対側の第2の側面34bとを有する。ガスケット36は、フレーム構造34bの第2の側面34bの複数の部分上に配置することができる。フレーム構造34bの第2の側面34bのいくつかの部分には、ガスケット36が配置されなくてもよい。
【0042】
内側フレーム部分15aは、締結具21(図2参照)によって内側フレーム部分15aに加えられる圧力によりもたらされる内側フレーム部分15aの変形または撓みが比較的小さくなるように、比較的薄くすることができる。変形したまたは撓んだ内側フレーム部分15aは、インターポーザアセンブリ20のキャリア22のエリア28に不均一または不均等な力を加えることに寄与する場合がある(図3を参照)。インターポーザアセンブリ20に加えられるそのような不均一または不均等な力は、望ましくない場合がある。
【0043】
ガスケット36は、インターポーザアセンブリ20に加えられる不均一または不均等な力の影響を補償および/または低減するために圧縮性材料を含むことができる。ガスケット36は、フレーム構造15と冷却部品12との間のギャップを制御することができ、これにより、圧縮力がフレーム構造15に加えられたときにフレーム構造15の薄いエリアの全体的な撓みを制御することができる。ガスケット36は、公差変動内でインターポーザアセンブリに加えられる不均一または不均等な力を吸収することができる。ガスケット36は、内側フレーム部分15aに加えられるほとんどまたはすべての力を吸収するように配置することができる。複数のインターポーザアセンブリ20のエリア28に対してより均等に分散された圧縮力により、処理システム10における熱性能を改善することが可能になり得る。
【0044】
いくつかの実施形態では、異なる位置のガスケット36は、異なる構造および/または異なる組成を含むことができる。例えば、内側フレーム部分15a上のガスケット36は、外側フレーム部分15b上のガスケット36とは異なる構造を含むことができる。いくつかの実施形態では、外側フレーム部分15b上のガスケット36は、ポリウレタン(PU)などの圧縮性材料からなるか、または本質的にそれからなることができる。そのようなガスケット36は、主に圧縮目的のために、または圧縮目的のためにのみ役立つことができる。内側フレーム部分15a上のガスケット36は、SoWに対する力の影響を低減することに加えて、接地機能を果たすことができる。そのようなガスケット36は、圧縮性材料の周りに導電性材料を含むことができる。いくつかの実施形態では、内側フレーム部分15a上のガスケット36は細長い構造を有することができ、外側部分15b上のガスケット36は、それぞれが細長い構造よりも短い長さを有する複数の離間したアイランドを有することができる。
【0045】
図6は、内側フレーム部分15a上に設けられ得るガスケット36の概略斜視図である。ガスケット36は、圧縮性材料42と、導電層44と、接着剤46とを含むことができる。例えば、圧縮性材料42は、ポリウレタン(PU)を含むことができる。例えば、導電層44は、導電繊維層を含むことができる。例えば、接着剤46は感圧接着剤(PSA:pressure sensitive adhesive)を含むことができる。いくつかの実施形態では、ガスケット36は、フレーム構造15とインターポーザアセンブリ20との間に接地経路を提供することができる。
【0046】
本明細書に開示される任意の適切な原理および利点は、ウエハレベルパッケージジングおよび/または高密度マルチダイパッケージングに適用可能であり得る。本明細書に開示される実施形態は、例としてVRMを使用したが、任意の適切な電気モジュール、構成要素、ダイ、チップなどをウエハに実装し、本明細書に開示される任意の適切な原理および利点を利用することができる。本明細書に開示される2つ以上の実施形態の特徴の任意の適切な組み合わせを実施することができる。
【0047】
文脈上明らかに他の意味に解釈すべき場合を除き、明細書および特許請求の範囲を通して、「備える(comprise)」、「備える(comprising)」、「含む(include)」、「含む(including)」などの語は、排他的または網羅的な意味とは対照的に、包括的な意味で、すなわち、「を含むが、それに限定されない」という意味で解釈されるべきである。本明細書で一般的に使用される「結合された」という語は、直接接続されるか、または1つまたは複数の中間要素によって接続され得る2つ以上の要素を指す。同様に、本明細書で一般的に使用される「接続された」という語は、直接接続されるか、または1つまたは複数の中間要素によって接続され得る2つ以上の要素を指す。さらに、「本明細書に(で)」、「上記」、「後述」という語、および同様の意味の語は、本出願で使用される場合、本出願全体を指すものとし、本出願の特定の部分を指すものではない。文脈が許す場合、単数形または複数形を使用する上記の詳細な説明中の語はまた、それぞれ複数形または単数形を含み得る。2つ以上の項目のリストに関連する「または」という語は、その語の以下の解釈のすべて、すなわち、リスト内の項目のいずれか、リスト内の項目のすべて、およびリスト内の項目の任意の組み合わせを網羅する。
【0048】
さらに、本明細書で使用される条件付き言語、とりわけ、「can」、「could」、「might」、「may」、「例えば(e.g.)」、「例えば(for example)」、「などの(such as)」などは、特に明記しない限り、または使用される文脈内で他の意味で理解されない限り、一般に、特定の実施形態が特定の特徴、要素、および/または状態を含むが、他の実施形態は含まないことを伝えることを意図している。したがって、そのような条件を表す用語は、一般に、特徴、要素、および/または状態が1つまたは複数の実施形態に何らかの形で必要とされることを暗示することを意図するものではない。
【0049】
上記の説明は、特定の実施形態を参照して説明されている。しかしながら、上記の例示的な検討は、網羅的であること、または本発明を記載した正確な形態に限定することを意図するものではない。上記の教示を考慮して、多くの修正および変形が可能である。それにより、当業者は、様々な用途に適した様々な修正を伴う技術および様々な実施形態を最良に利用することが可能になる。
【0050】
本開示および実施例を添付の図面を参照して説明したが、様々な変更および修正が当業者には明らかになるであろう。そのような変更および修正は、本開示の範囲内に含まれると理解されるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図5C
図6
【国際調査報告】