(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】外科用クリップ適用デバイス
(51)【国際特許分類】
A61B 17/128 20060101AFI20240829BHJP
【FI】
A61B17/128
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024510681
(86)(22)【出願日】2022-09-01
(85)【翻訳文提出日】2024-04-02
(86)【国際出願番号】 US2022042367
(87)【国際公開番号】W WO2023038845
(87)【国際公開日】2023-03-16
(32)【優先日】2021-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】591013229
【氏名又は名称】バクスター・インターナショナル・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】BAXTER INTERNATIONAL INCORP0RATED
(71)【出願人】
【識別番号】501453189
【氏名又は名称】バクスター・ヘルスケヤー・ソシエテ・アノニム
【氏名又は名称原語表記】Baxter Healthcare S.A.
【住所又は居所原語表記】Thurgauerstr.130 CH-8152 Glattpark (Opfikon) Switzerland
(74)【代理人】
【識別番号】100107456
【氏名又は名称】池田 成人
(74)【代理人】
【識別番号】100162352
【氏名又は名称】酒巻 順一郎
(74)【代理人】
【識別番号】100140453
【氏名又は名称】戸津 洋介
(72)【発明者】
【氏名】ウィットコウスキー, シャノン メアリー
(72)【発明者】
【氏名】ステューダー, ジェームズ ダグラス
(72)【発明者】
【氏名】サム, ダスティン タイラー
(72)【発明者】
【氏名】スチュワート, カイル
(72)【発明者】
【氏名】シェーファー, ジェローム ジョセフ
【テーマコード(参考)】
4C160
【Fターム(参考)】
4C160DD16
4C160DD26
(57)【要約】
血管を結紮するために外科用クリップを適用し、クリンプするための外科用クリップ適用デバイス。
【選択図】
図1A
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外科用クリップ適用デバイスであって、
上部ハウジング、底部ハウジング、および窓カバーから形成されたエンクロージャと、
前記底部ハウジング内で枢動運動するようにそれぞれ装着された左ハンドルおよび右ハンドルを含むハンドルの対と、
U字形チャネルを画定する細長い基部および直立側壁を含む、前記エンクロージャ内で前記底部ハウジングに固定的に装着された主レールと、
前記底部ハウジングに固定して取り付けられ、前記主レールを通して装着されたクリップ適用顎部の対であって、離間した対向する顎部ヘッドの対で終端するアームを有し、前記顎部ヘッドから内側に離間して前記アームに配設された傾斜した傾斜面の対を含む、クリップ適用顎部の対と、
第1の平面を画定する細長い基部を備える顎部クローザであって、前記顎部クローザの近位端に配設され、前記第1の平面に略垂直な第2の平面を画定する駆動フランジの対と、前記顎部クローザの遠位端にあり、カム部材を前記遠位端において画定するV字形切り込みと、前記顎部クローザの前記遠位端と近位端との中間で前記基部に画定された細長いスロットとを含み、前記顎部クローザは、前記クリップ適用顎部と前記レールの前記基部との間に配設され、前記顎部ヘッドに向かっておよび前記顎部ヘッドから離れる前記チャネル内の摺動可能な移動のために装着され、前記カム部材は、前記クリップ適用顎部の前記アームの対応する傾斜面と係合し、前記傾斜面を押圧するように構成され、それによって、前記顎部クローザが前記顎部ヘッドに向かって前進するときに前記アーム同士および前記顎部ヘッド同士を接近させる、顎部クローザと、
前記ハンドルを前記顎部クローザの前記直立駆動フランジに接続する、複数のレバーおよび少なくとも1つのばねを含む駆動機構であって、ハンドルの前記対の作動を前記顎部クローザの線形運動に変換するように構成される、駆動機構とを備える、外科用クリップ適用デバイス。
【請求項2】
前記クリップ適用顎部の上方で前記エンクロージャ内に配設されたクリップローダアセンブリであって、前記クリップローダアセンブリの遠位端にあるクリップ装填先端と、前記クリップローダアセンブリの近位端にある駆動開口とを含む、クリップローダアセンブリと、
前記クリップローダアセンブリの上方に配置されたディスペンサであって、クリップフォークの対と、前記ディスペンサの前記遠位端でクリップフォークの前記対の間に配置された保持突起とを含み、前記クリップ装填先端が、クリップフォークの前記対によって支持された外科用クリップを前記保持突起上で押すように構成される、ディスペンサと、
顎部ヘッドの前記対に向かって複数のクリップを前進させるように構成されたクリッププッシャアセンブリと、
前記ハンドルを前記クリップローダアセンブリの前記駆動開口に接続する、複数のレバーおよび少なくとも1つのばねを含む駆動機構であって、ハンドルの前記対の作動を前記顎部クローザおよび前記クリップローダアセンブリの線形運動に変換するように構成される、駆動機構とをさらに備える、請求項1に記載の外科用クリップ適用デバイス。
【請求項3】
ロックアウトクリップをさらに備える、請求項2に記載の外科用クリップ適用デバイス。
【請求項4】
前記ロックアウトクリップが、前記顎部ヘッド内に前進するようにサイズ設定および形成される、請求項3に記載の外科用クリップ適用デバイス。
【請求項5】
前記ロックアウトクリップが、前記顎部ヘッド内に配置されると前記クリップ適用顎部が閉じるのを防止するように構成される、請求項4に記載の外科用クリップ適用デバイス。
【請求項6】
前記クリップローダアセンブリおよび前記駆動機構が、前記ハンドルが閉位置から開位置に移動するときに前記顎部への外科用クリップの自動再装填を提供する、請求項2に記載の外科用クリップ適用デバイス。
【請求項7】
前記窓カバーが、前記ディスペンサ内に装填された外科用クリップのクリップ数に対する視認性を提供する、請求項2に記載の外科用クリップ適用デバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
[0001]関連出願の相互参照
本出願は、2021年9月7日に出願された米国仮出願第63/241,288号明細書の優先権を主張し、その開示は、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【背景技術】
【0002】
[0002]クリップ適用デバイスまたはクリップアプライヤは、顕微手術処置中に使用され得る。顕微手術は、顕微鏡を使用して連続的により小さい血管、神経などを手術する様々な処置を包含する。顕微手術における従来の縫合技術は、切断された血管の端部または血管の接合部に適用される外科用クリップの使用に移行してきた。例えば、外科用クリップは、従来の縫合糸と同様の方法で組織を保持または閉鎖する。顕微手術で使用されるクリップは非常に小さく、通常マイクロクリップと呼ばれる。例示的なマイクロクリップは、高さ2mmおよび幅2mm程度のサイズを有し得る。
【0003】
[0003]マイクロクリップは、一般に、一度に単一のクリップを装填して使用する鉗子によって手術において適用される。外科的処置にはいくつかのクリップが必要となる場合があるため、単一の装填および使用デバイスは医療専門家にとって負担が大きい。多数の再装填動作は、取り扱い事故(例えば、クリップを床に落下させること、器具を落下させること、閉鎖または部分的に閉鎖されたクリップを創傷に落下させること)、クリップが誤って装填されることなどを引き起こすことがある。さらに、いくつかの鉗子セットを使用するには、洗浄すること、そうでない場合はいくつかの鉗子のストックを維持することが必要である。
【0004】
[0004]本発明は、上述のタイプの従来技術の器具を超える大きな利点を提供する、顕微手術で使用するための外科用マイクロクリップアプライヤを対象とする。
【発明の概要】
【0005】
[0005]本開示は、手術中に血管を結紮するために外科用クリップを適用するための外科用クリップ適用デバイスまたはクリップアプライヤを提供する。本明細書に開示するクリップアプライヤは、手術中にユーザが複数の血管を結紮することを可能にするクリップを自動的に装填することができる。ユーザがデバイスの顎部内で血管を位置合わせし、デバイスハンドルを圧迫すると、外科用クリップがクリンプされて顎部内で位置合わせされた血管を結紮する。ハンドルが解放されると、別のクリップが自動的に装填され、別の血管を結紮する準備が整う。
【0006】
[0006]一例では、外科用クリップ適用デバイスは、上部ハウジング、底部ハウジング、および窓カバーから形成されたエンクロージャを含む。クリップ適用デバイスはまた、左ハンドルおよび右ハンドルを含むハンドルの対と、顎部クローザを支持する主レールと、底部ハウジングに固定して取り付けられ、主レール内に保持されたクリップ適用顎部の対とを含む。クリップ適用顎部の対は、顎部ヘッドの対で終端するアームを有する。さらに、クリップ適用デバイスは、クリップ装填先端を遠位端に有するクリップローダアセンブリと、クリップローダアセンブリの上方に配置されたディスペンサとを含む。ディスペンサは、クリップフォークの対と、ディスペンサの遠位端でクリップフォークの対の間に配置された保持突起とを含む。クリップ装填先端は、クリップフォークの対によって支持された外科用クリップを保持突起上に押すように構成される。クリップ適用デバイスはまた、複数のクリップを顎部ヘッドの対に向かって前進させるように構成されたクリッププッシャアセンブリと、複数のレバーおよび少なくとも1つのばねを含む駆動機構とを含む。駆動機構は、ハンドルの対の作動を顎部クローザおよびクリップローダアセンブリの線形運動に変換するように構成される。
【0007】
[0007]本明細書に開示する外科用クリップ適用デバイスまたはクリップアプライヤは、個々のクリップを手動で装填する必要があるデバイスおよびシステムと比較して、利便性を提供することが期待される。
【0008】
[0008]本開示の別の利点は、自動外科用クリップ再装幀を有する外科用クリップ適用デバイス(例えば、クリップアプライヤ)を提供することである。
【0009】
[0009]さらに、本開示の別の利点は、透明な窓を有する外科用クリップ適用デバイス(例えば、クリップアプライヤ)を提供し、それによって、ユーザがデバイス内に収容された外科用クリップの残りのクリップ数を容易に確認することを可能にすることである。
【0010】
[0010]本開示のさらなる利点は、複数のタッチ点、指ループ、および両利きの外科用クリップ適用のための把持面を有する外科用クリップ適用デバイス(例えば、クリップアプライヤ)を提供することである。
【0011】
[0011]開示する外科用クリップ適用デバイス(例えば、クリップアプライヤ)、システム、および方法の追加の特徴および利点は、以下の詳細な説明および図面に説明され、それらから明らかになるであろう。本明細書に説明する特徴および利点は、すべてを含むものではなく、特に、多くの追加の特徴および利点が、図面および説明を考慮すると当業者には明らかであろう。また、任意の特定の実施形態は、本明細書に列挙する利点のすべてを有する必要はない。さらに、本明細書で使用する言語は、主に読みやすさおよび説明目的のために選択されており、本発明の主題の範囲を限定するものではないことに留意されたい。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【
図1A】本開示による例示的なクリップ適用デバイスを示す斜視図である。
【
図1B】
図1Aの例示的なクリップ適用デバイスの分解斜視図である。
【
図1C】本開示による例示的なクリップ適用デバイスの代替実施形態の分解斜視図である。
【
図1D】本開示による開放構成の例示的なクリップ適用デバイスを示す図である。
【
図1E】本開示による閉鎖構成の例示的なクリップ適用デバイスを示す図である。
【
図1F】本開示による例示的なクリップ適用デバイスの別の代替実施形態を示す図である。
【
図1G】本開示による例示的なクリップ適用デバイスの別の代替実施形態を示す別の図である。
【
図1H】本開示による例示的なクリップ適用デバイスの別の代替実施形態を示す別の図である。
【
図1I】本開示による例示的なクリップ適用デバイスの別の代替実施形態を示す別の図である。
【
図1J】本開示による例示的なクリップ適用デバイスの別の代替実施形態を示す別の図である。
【
図1K】本開示による例示的なクリップ適用デバイスの別の代替実施形態を示す別の図である。
【
図2A】クリップ適用デバイスの遠位端に前進するクリップを示す図である。
【
図2B】クリップ適用デバイスの遠位端に前進するクリップを示す別の図である。
【
図2C】クリップ適用デバイスの遠位端に前進するクリップを示す別の図である。
【
図2D】クリップ適用デバイスの遠位端に前進するクリップを示す別の図である。
【
図2E】クリップ適用デバイスの遠位端に前進するクリップを示す別の図である。
【
図2F】クリップ適用デバイスの遠位端に前進するクリップを示す別の図である。
【
図3A】本開示による例示的な上部ハウジングを示す図である。
【
図3B】本開示による例示的な上部ハウジングを示す別の図である。
【
図3C】本開示による例示的な上部ハウジングを示す別の図である。
【
図3D】本開示による別の例示的な上部ハウジングを示す図である。
【
図3E】本開示による別の例示的な上部ハウジングを示す別の図である。
【
図3F】本開示によるさらに別の例示的な上部ハウジングを示す図である。
【
図3G】本開示によるさらに別の例示的な上部ハウジングを示す別の図である。
【
図3H】本開示によるさらに別の例示的な上部ハウジングを示す別の図である。
【
図4A】本開示による例示的な底部ハウジングを示す図である。
【
図4B】本開示による例示的な底部ハウジングを示す別の図である。
【
図4C】本開示による例示的な底部ハウジングを示す別の図である。
【
図4D】本開示による別の例示的な底部ハウジングを示す図である。
【
図4E】本開示による別の例示的な底部ハウジングを示す別の図である。
【
図4F】本開示による別の例示的な底部ハウジングを示す別の図である。
【
図4G】本開示によるさらに別の例示的な底部ハウジングを示す図である。
【
図4H】本開示によるさらに別の例示的な底部ハウジングを示す別の図である。
【
図4I】本開示によるさらに別の例示的な底部ハウジングを示す別の図である。
【
図5A】本開示による例示的な主レールを示す図である。
【
図5B】本開示による例示的な主レールを示す別の図である。
【
図5C】本開示による例示的な主レールを示す別の図である。
【
図5D】本開示による例示的な主レールを示す別の図である。
【
図5E】本開示による例示的な主レールを示す別の図である。
【
図5F】本開示による別の例示的な主レールを示す図である。
【
図5G】本開示による別の例示的な主レールを示す図である。
【
図6A】本開示による例示的な顎部クローザを示す図である。
【
図6B】本開示による例示的な顎部クローザを示す別の図である。
【
図6C】本開示による例示的な顎部クローザを示す別の図である。
【
図6D】本開示による別の例示的な顎部クローザを示す図である。
【
図6E】本開示による別の例示的な顎部クローザを示す別の図である。
【
図7A】本開示による例示的なクリップ適用顎部の対を示す図である。
【
図7B】本開示による例示的なクリップ適用顎部の対を示す別の図である。
【
図7C】本開示による例示的なクリップ適用顎部の対を示す別の図である。
【
図7D】本開示による例示的なクリップ適用顎部の対を示す別の図である。
【
図7E】本開示による別の例示的なクリップ適用顎部の対を示す図である。
【
図7F】本開示による別の例示的なクリップ適用顎部の対を示す別の図である。
【
図8A】本開示による例示的なクリップローダアセンブリを示す図である。
【
図8B】本開示による例示的な近位クリップローダを示す図である。
【
図8C】本開示による例示的な近位クリップローダを示す別の図である。
【
図8D】本開示による例示的な近位クリップローダを示す別の図である。
【
図8E】本開示による例示的な近位クリップローダを示す別の図である。
【
図8F】本開示による例示的な遠位クリップローダを示す図である。
【
図8G】本開示による例示的な遠位クリップローダを示す別の図である。
【
図8H】本開示による例示的な遠位クリップローダを示す別の図である。
【
図8J】本開示による例示的な遠位クリップローダを示す別の図である。
【
図8K】本開示による別の例示的な遠位クリップローダアセンブリを示す図である。
【
図8L】本開示による別の例示的な遠位クリップローダアセンブリを示す別の図である。
【
図8M】本開示による別の例示的な遠位クリップローダアセンブリを示す別の図である。
【
図8N】本開示による別の例示的な近位クリップローダを示す図である。
【
図8P】本開示による別の例示的な近位クリップローダを示す別の図である。
【
図8Q】本開示による別の例示的な近位クリップローダを示す別の図である。
【
図9A】本開示による例示的なディスペンサを示す図である。
【
図9B】本開示による例示的なディスペンサを示す別の図である。
【
図9C】本開示による例示的なディスペンサを示す別の図である。
【
図9D】本開示による例示的なディスペンサを示す別の図である。
【
図9E】本開示による例示的なディスペンサを示す別の図である。
【
図9F】本開示による別の例示的なディスペンサを示す図である。
【
図9G】本開示による別の例示的なディスペンサを示す別の図である。
【
図9H】本開示による別の例示的なディスペンサを示す別の図である。
【
図9I】本開示による別の例示的なディスペンサを示す別の図である。
【
図9J】本開示によるさらに別の例示的なディスペンサを示す図である。
【
図9K】本開示によるさらに別の例示的なディスペンサを示す別の図である。
【
図9L】本開示によるさらに別の例示的なディスペンサを示す別の図である。
【
図9M】本開示によるさらに別の例示的なディスペンサを示す別の図である。
【
図9N】本開示によるさらに別の例示的なディスペンサを示す別の図である。
【
図10A】本開示による例示的なクリッププッシャバーを示す図である。
【
図10B】本開示による例示的なクリッププッシャバーを示す別の図である。
【
図10C】本開示による別の例示的なクリッププッシャバーを示す図である。
【
図11A】本開示による例示的なラチェット爪を示す図である。
【
図11B】本開示による例示的なラチェット爪を示す別の図である。
【
図11C】本開示による例示的なラチェット爪を示す別の図である。
【
図11D】本開示による例示的なラチェット爪を示す別の図である。
【
図11E】本開示による例示的なラチェット爪を示す別の図である。
【
図12A】本開示による例示的なトラフを示す図である。
【
図12B】本開示による例示的なトラフを示す別の図である。
【
図12C】本開示による例示的なトラフを示す別の図である。
【
図12D】本開示による例示的なトラフを示す別の図である。
【
図12E】本開示による例示的なトラフを示す別の図である。
【
図13A】本開示の例示的な窓カバーを示す図である。
【
図13B】本開示の例示的な窓カバーを示す別の図である。
【
図13C】本開示の例示的な窓カバーを示す別の図である。
【
図13D】本開示の別の例示的な窓カバーを示す図である。
【
図13E】本開示の別の例示的な窓カバーを示す別の図である。
【
図13F】本開示の別の例示的な窓カバーを示す別の図である。
【
図14A】本開示の例示的なレバーを示す図である。
【
図14B】本開示の例示的なレバーを示す別の図である。
【
図15A】本開示の例示的なレバーを示す図である。
【
図15B】本開示の例示的なレバーを示す別の図である。
【
図15C】本開示の例示的なレバーを示す別の図である。
【
図16A】本開示の例示的なロックアウトクリップを示す図である。
【
図16B】本開示の例示的なロックアウトクリップを示す別の図である。
【
図16C】本開示の別の例示的なロックアウトクリップを示す図である。
【
図17A】本開示の例によるクリップを適用している間の様々な向きのクリップアプライヤを示す図である。
【
図17B】本開示の例によるクリップを適用している間の様々な向きのクリップアプライヤを示す別の図である。
【
図17C】本開示の例によるクリップを適用している間の様々な向きのクリップアプライヤを示す別の図である。
【
図17D】本開示の例によるクリップを適用している間の様々な向きのクリップアプライヤを示す別の図である。
【
図17E】本開示の例によるクリップを適用している間の様々な向きのクリップアプライヤを示す別の図である。
【
図17F】本開示の例によるクリップを適用している間の様々な向きのクリップアプライヤを示す別の図である。
【
図17G】本開示の例によるクリップを適用している間の様々な向きのクリップアプライヤを示す別の図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
[0051]本明細書に説明する血管を結紮するための外科用クリップ適用デバイス(例えば、クリップアプライヤ)は、外科用クリップの改善された適用、外科用クリップの自動再装填、および安全ロックアウト機能を提供する。
【0014】
[0052]
図1Aおよび
図1Bは、クリップアプライヤ100の例示的な実施形態を示す。クリップアプライヤ100は、クリップを手術部位に適用するように構成される。クリップアプライヤ100は、クリップアプライヤ100のためのエンクロージャを共に形成する上部ハウジング102、底部ハウジング104、左ハンドル106a、および右ハンドル106bを含む。これ以後、全体的にハンドル106と呼ばれる左ハンドル106aおよび右ハンドル106bの各々は、エンクロージャの残りの部分に対して枢動可能に装着される。クリップアプライヤ100のためのエンクロージャは、締結具または他の取り付け手段によって互いに固定されてもよい。上部ハウジング102、底部ハウジング104、左ハンドル106aおよび右ハンドル106bの各々は、成形プラスチックから製造されてもよい。
図1Aに示すように、クリップアプライヤ100は、近位端101と遠位端103(例えば、クリップ適用端部)とを有する。具体的には、遠位端103は、クリップがクリンプされ適用されるクリップアプライヤ100の部分に対応する。
【0015】
[0053]ハンドル106は、協働して、エンクロージャ内に収容されたクリップ適用構成要素に線形往復運動を付与する。一例では、ハンドル106は、開位置に付勢される。ハンドル106は、
図1Aおよび
図1Bに示すように、ハサミと同様に、指輪付きのループ状本体を含む。別の例では、ハンドル106はその代わりに、プライヤの対と同様に、ループのない本体を含んでもよい。いずれの場合も、ループ状本体の指リングまたはループなし本体の対応する把持面は、把持および快適性を向上させるためにゴム状材料から作製されるか、またはゴム状材料でオーバーモールドされてもよい。
【0016】
[0054]窓カバー108およびトラフ110は、上部ハウジング102の上に着座する。クリップアプライヤ100のエンクロージャは、主レール120、顎部クローザ130、クリップ適用顎部140、ならびに近位クリップローダ154および遠位クリップローダ152を含むクリップローダアセンブリ150を収容する。クリップローダアセンブリ150は、遠位クリップローダ152がクリップをクリップ適用顎部140内に装填するために線形往復運動で移動するように、ハンドル106および様々な他の内部構成要素と協働する。
【0017】
[0055]クリップアプライヤ100のエンクロージャはまた、ディスペンサ160およびクリッププッシャアセンブリ170を収容する。クリッププッシャアセンブリ170は、クリッププッシャばね172とクリッププッシャバー174とを含む。さらに、クリップアプライヤ100は、右レバーアセンブリ180aと左レバーアセンブリ180bとを含む。右レバーアセンブリ180aは、近位レバー182aと、遠位レバー184aと、ばね186aとを含む。左レバーアセンブリ180bは、近位レバー182bと、遠位レバー184bと、ばね186bとを含む。
【0018】
[0056]以下でより詳細に論じるように、これ以後、全体的にレバーアセンブリ180と呼ばれる右レバーアセンブリ180aおよび左レバーアセンブリ180bは、ハンドル106の作動と連動して移動して、顎部クローザ130およびクリップローダアセンブリ150の動きを制御する。開位置では、近位レバー182および遠位レバー184は、クリップローダアセンブリ150が完全に前進した状態で互いにほぼ平行である(
図1D参照)。ハンドルが開位置から閉位置に移行されると、近位レバー182および遠位レバー184は菱形形状を作りだし、クリップローダアセンブリ150を後退位置に引き戻して次の外科用クリップを把持する。さらに、ハンドルが開位置から閉位置に移行されると、遠位レバー184は顎部クローザ130を前方に押して顎部ヘッドを閉じ、クリップ適用顎部140の端部まで前進した外科用クリップをクリンプする。ハンドルが再び閉位置から開位置に移行されると、顎部クローザ130は、完全に後退した位置に退却する。
【0019】
[0057]ピンまたはねじ(例えば、フラットヘッドキャップねじ)などの顎部アンカー190は、クリップ適用顎部140を顎部クローザ130および主レール120に結合する。さらに、アンカー190は、クリップ適用顎部140および主レール120を底部ハウジング104に固定する。以下により詳細に論じるように、アンカー190は、顎部クローザ130の運動の範囲を制限する。別の例では、顎部アンカー190は代わりに、底部ハウジング104の一部として形成されたポストであってもよい。
図1Bに示すように、顎部アンカー190は、下側ハウジング104内の対応するスロット195内に受け入れられる。
【0020】
[0058]ピンまたはねじ(例えば、ボタンヘッドキャップねじ)などのハンドルアンカー191は、クリップアプライヤ100の近位端の近くで上部ハウジング102を底部ハウジング104に結合する。
図1Bに示すように、ハンドルアンカー191は、下側ハウジング104内の対応するスロット197内に受け入れられる。
【0021】
[0059]クリップアプライヤ100はまた、クリップアプライヤ100のためのエンクロージャ内に収容された他のクリップ取扱い構成要素と協働するバックアップ防止機構として機能するラチェット爪192を含む。
図1Bに示すように、ラチェット爪192は、近位クリップローダ154が線形往復運動で移動するように、近位クリップローダ154と協働する。ラチェット爪192は、下側ハウジング104内の対応するスロット193内に受け入れられる前に顎部クローザ130および主レール120内の対応する開口部を通って配置される爪ピンを含む。
【0022】
[0060]クリップアプライヤ100はまた、レバーの一端をそれらの対応するハンドルに固定的に取り付ける右側ピン194aのセットおよび左側ピン194bのセットなどの様々な取付け機構を含んでもよい。例えば、ピン194aのセットは、近位レバー182aおよび遠位レバー184aの各々の一端を左ハンドル106aに固定的に取り付ける。同様に、ピン194bのセットは、近位レバー182bおよび遠位レバー184bの各々の一端を右ハンドル106bに固定して取り付ける。クリップアプライヤ100はまた、上部ハウジング102を底部ハウジング104に接続するねじ196のセットを含んでもよい。ピン194a、194b(これ以後、全体的にピン193と総称する)およびねじ196は、
図1Bに示す例示的な取付け機構である。クリップアプライヤ100が、他のタイプの締結具、圧入接続、接着剤、溶接(例えば、電子溶接)などを含む様々な他の取付け手段を含んでもよいことを理解されたい。
【0023】
[0061]
図1Cは、クリップアプライヤ100の別の例示的な実施形態を示す。
図1Cに示す構成要素の多くは、
図1Bに示す構成要素と同じであってもよく、または同様の特徴を有してもよい。図示の例では、代替実施形態は、主レール120、顎部クローザ130、クリップ適用顎部140、クリップローダアセンブリ150(例えば、遠位クリップローダ152および近位クリップローダ154)、ディスペンサ160などの変形例を含む。これらの変形例は、より詳細に説明され、以下の構成要素図のいくつかに示される。
図1Cに示す分解図はまた、外科用クリップのスタック105(
図1Bには描かれず)を示す。さらに、
図1Cに示すクリップアプライヤ100の代替実施形態はまた、ロックアウトクリップ185を含む。
【0024】
[0062]
図1Dは、開位置にあるクリップアプライヤ100を示し、
図1Eは、閉位置にあるクリップアプライヤ100を示す。
【0025】
[0063]
図1F、
図1G、
図1H、
図1I、
図1J、および
図1Kは、クリップアプライヤ100のさらに別の例示的な実施形態を示す。
図1F~
図1Kに示すクリップアプライヤ100の例示的な実施形態の構成要素のいくつかは、
図1Bおよび/または
図1Cに示す対応する構成要素と同じであってもよく、または同様の特徴を有してもよい。
図1F~
図1Kに示すクリップアプライヤ100の代替実施形態は、上部ハウジング102、底部ハウジング104、窓カバー108、主レール120、ディスペンサ160、およびロックアウトクリップ185の変形例を含む。これらの変形例は、本開示の他の例示的な例の中でより詳細に説明および/または例示される。
【0026】
[0064]
図1Fは、例示的なクリップアプライヤ100の斜視図を示す。
図1Gは、
図1Fの例示的なクリップアプライヤ100の分解図を示す。
図1Gの図示の例では、クリップアプライヤ100は、左ハンドルアセンブリ10と、右ハンドルアセンブリ12と、底部エンクロージャアセンブリ14と、クリップディスペンサアセンブリ16と、上部ハウジング102と、クリップローダアセンブリ150とを含む。より全体的には、いくつかの例では、クリップアプライヤ100の1つまたは複数の部分は、別個のサブアセンブリ(例えば、左ハンドルアセンブリ10、右ハンドルアセンブリ12、底部エンクロージャアセンブリ14、クリップディスペンサアセンブリ150など)として実装され、その後、クリップアプライヤ100を組み立てるために組み合わせられる。
【0027】
[0065]
図1Hは、左ハンドルアセンブリ10の分解図を示す。
図1Hに最もよく示すように、左ハンドルアセンブリ10は、左ハンドル106aと、近位レバー182aと、遠位レバー184aと、ばね186aと、ピン194aとを含む。いくつかの例では、遠位レバー184aの長さ(例えば、「短リンク」)は、近位レバー182aの長さ(例えば、「長いリンク」、「近位支持長いリンク」など)よりも短い。いくつかの例では、左ハンドルアセンブリ10は、レバー182aおよび184aを左ハンドル106a内にスライドさせ、次いで左ハンドル106aおよび/またはレバー182a、184a内のそれぞれの孔にピン194aを押し込んでレバー182a、184aを左ハンドル106aに取り付けることによって、組み立てることができる。次いで、ばね186aのそれぞれの端部をレバー182aおよび184aに接続することができる。
【0028】
[0066]
図1Iは、右ハンドルアセンブリ12の分解図を示す。
図1Iに最もよく示すように、右ハンドルアセンブリ12は、右ハンドル106bと、近位レバー182bと、遠位レバー184bと、ばね186bと、ピン194bとを含む。いくつかの例では、遠位レバー184bの長さ(例えば、「短リンク」)は、近位レバー182bの長さ(例えば、「長いリンク」)よりも短い。いくつかの例では、右ハンドルアセンブリ12は、レバー182bおよび184bを右ハンドル106b内にスライドさせ、次いで、右ハンドル106bおよび/またはレバー182b、184b内のそれぞれの孔にピン194bを押し込んでレバー182b、184bを右ハンドル106bに取り付けることによって、組み立てることができる。次いで、ばね186bをレバー182bおよび184bに接続することができる。
【0029】
[0067]
図1Jは、底部エンクロージャアセンブリ14の分解図を示す。
図1Jに最もよく示すように、底部エンクロージャアセンブリ14は、インサート18と、(スロット195を含む)底部ハウジング104と、主レール120と、顎部クローザ130と、クリップ適用顎部140と、顎部アンカー190とを含む。インサート18は、底部ハウジング104と顎部アンカー190との結合を容易にするためにスロット195内に受け入れられるねじ付きインサートまたは任意の他のタイプの機械的結合デバイスであってもよい。インサート18は、真鍮、他の金属もしくは金属酸化物、プラスチック、または任意の他の材料などの任意の適切な材料から形成することができる。いくつかの例では、顎部アンカー190は、ねじまたはフラットヘッドねじとして実装される。いくつかの例では、底部エンクロージャアセンブリ14は、クリップ適用顎部140および顎部クローザ130を主レール120に挿入する(例えば、摺動させる)ことによって組み立てられる。次いで、ねじ付きインサート18を顎部140、顎部クローザ130、および主レール120内のそれぞれの孔と位置合わせしながら、主レール120を底部ハウジング104内に置くことができる。したがって、
図1Jの図示の例では、底部エンクロージャアセンブリ14の1つまたは複数の構成要素(すなわち、主レール120、顎部クローザ130、および顎部140)を底部ハウジング104に(例えば、ねじ190をインサート18およびスロット195に結合させるか、またはトルクを加えることによって)取り付けることができる。代替例では、異なる取付け機構を使用することができる。
【0030】
[0068]
図1Kは、クリップディスペンサアセンブリ16の分解図を示す。
図1Kに最もよく示すように、クリップディスペンサアセンブリ16は、外科用クリップのスタック105(クリップ50によって例示される)と、窓カバー108と、ディスペンサ160と、クリッププッシャばね172と、クリッププッシャバー174と、ロックアウトクリップ185とを含む。いくつかの例では、クリップディスペンサアセンブリ16は、クリッププッシャばね172をクリッププッシャバー174に(例えば、ばね172をプッシャバー174上で摺動させて)接続し、次いでクリッププッシャバー174をディスペンサ160に(例えば、バー174とばね172との組み合わせをディスペンサ160内に摺動させて)接続し、次いで、外科用クリップのスタック105およびロックアウトクリップ185をディスペンサ160内に装填し、次に窓カバー108をディスペンサ160に取り付けることによって、組み立てられる。他の取付け機構および/またはプロセスが可能である。
【0031】
[0069]上記で留意されたように、いくつかの例では、クリップアプライヤ100は、左ハンドルアセンブリ10、右ハンドルアセンブリ12、底部エンクロージャアセンブリ14、クリップディスペンサアセンブリ16、上部ハウジング102、およびクリップローダアセンブリ150を互いに結合することによって組み立てることができる。1つの特有の例では、
図1F~
図1Kのクリップアプライヤ100は、左ハンドルアセンブリ10を底部エンクロージャアセンブリ14内に置き、遠位レバー184aを顎部クローザ130上に固定することによって組み立てられる。次いで、クリップローダアセンブリ150は、近位レバー182a上にクリップローダアセンブリ150の後方孔を固定することによって取り付けられる。次いで、右ハンドルアセンブリ12は、同様に遠位レバー184bを顎部クローザ130上に固定することによって、クリップアプライヤ100のアセンブリ内に置かれる。次いで、クリップディスペンサアセンブリ16は、窓カバー108を主レール120と位置合わせすることによって、クリップアプライヤ100のアセンブリ内に置かれる。この例では、次いで、主レール120を窓カバー108にクリンプすることができる。次いで、上部ハウジング102をクリップアプライヤ100のアセンブリに押し付けることによって、上部ハウジング102を取り付けることができる。他の例示的な取付け機構が可能である。
【0032】
[0070]
図2A、
図2B、
図2C、
図2D、および
図2Eは、本明細書の少なくとも1つの例示的な実施形態による、デバイスが外科用クリップを供給およびクリンプしている間のクリップアプライヤ100の遠位端103における様々な駆動構成要素の動きを示す。
図2Fは、本明細書の少なくとも一例示的実施形態による、クリップアプライヤ100の遠位端103にカートリッジで提供され得る、クリップ50によって例示される外科用クリップのスタックを示す。
【0033】
[0071]
図3A、
図3Bおよび
図3Cは、上部ハウジング102の上面図、側面図および底面図を示す。
【0034】
[0072]
図3Dおよび
図3Eは、別の例示的な上部ハウジング102(例えば、
図1Cの上部ハウジング102)を示す。上部ハウジング102はまた、ハンドルスロット(例えば、
図1Cに示し、これ以後、全体的にハンドルスロット183と称するハンドルスロット183aおよび183b)を通過し、対応する受け入れペグ(例えば、
図4Eに示し、これ以後、全体的に受け入れペグ189と称する受け入れペグ189aおよび189b)に結合するように構成されたハンドルペグ187aおよび187bを含んでもよい。これ以後、全体的にハンドルペグ187と称するハンドルペグ187aおよび187b、受け入れペグ189、およびハンドルスロット183は、左ハンドル106aおよび右ハンドル106bがハンドル106、上部ハウジング102、および底部ハウジング104によって形成されたエンクロージャに対して枢動することができるように構成および配置される。
図3Dおよび
図3Eに示す例では、上部ハウジング102は、別個のトラフ構成要素を有する代わりに、トラフ部分(例えば、
図12A~
図12Eのトラフ110)を組み込んでもよい。
【0035】
[0073]
図3F、
図3G、および
図3Hは、さらに別の例示的な上部ハウジング102(例えば、
図1Gの上部ハウジング102)の上面図、側面図、および底面図を示す。
図3Gおよび
図3Hに最もよく示すように、例示的な上部ハウジング102は、ハンドルペグ187a、187bと、アンカーペグ390と、タブ392によって例示される複数のタブとを含む。この例では、ペグ187a、187b、390、および/またはタブ392などを底部ハウジング104および/またはクリップアプライヤ100の他の構成要素内の対応する受け入れ機構と位置合わせすることによって、上部ハウジング102をクリップアプライヤ100の他の構成要素に取り付ける(例えば、プレス、クリンプする)ことができる。例えば、ハンドルペグ187aおよび187bは、対応する受け入れペグ(例えば、
図4Iに示す受け入れペグ189aおよび189b)によって受け入れることができ、アンカーペグ390は、対応する受化入れスロット(例えば、
図4Iに示すスロット197)によって受け入れることができ、(タブ392によって例示する)複数のタブは、対応する凹部(例えば、
図4Iに示す凹部492など)に位置合わせおよび/または受け入れることができる。
【0036】
[0074]
図4A、
図4Bおよび
図4Cは、底部ハウジング104の上面図、側面図および底面図を示す。
図1Bに関連して論じたように、底部ハウジング104は、スロット193、195および197を含む。スロット193は、ラチェット爪ピンが顎部クローザ130および主レール120内の対応する開口部を通過した後に、ラチェット爪192の爪ピン(例えば、
図11Aの爪ピン1102)を受け入れ、保持するように適合される。スロット195は、顎部アンカー190がクリップ適用顎部140、顎部クローザ130および主レール120内の対応する開口部を通過した後に、顎部アンカー190を受け入れ、保持するように適合される。スロット197は、ハンドルアンカー191を受け入れ、保持するように適合される。
【0037】
[0075]
図4D、
図4Eおよび
図4Fは、
図4A、
図4Bおよび
図4Cに示す底部ハウジング104と同じまたは類似の特徴の多くを含み得る別の例示的な底部ハウジング104を示す。上述したように、底部ハウジング104は、受け入れペグ189aおよび189bを含んでもよい。受け入れペグ189は、上部ハウジング102の対応するハンドルペグ187を受け入れ、結合するようにサイズ設定および形成されてもよい。具体的には、ハンドルスロット183は、ハンドルペグ187が受け入れペグ189内に配置(例えば、圧入)される前に、ハンドルペグ187を介して配置されてもよく、これにより、ハンドル106のピボット点が作りだされる。一例では、ハンドルペグ187および受け入れペグ189は、ハンドル106の回転軸または枢動点を形成するスナップフィットグリッパピンであってもよい。別の例では、ハンドルペグ187および受け入れペグ189は、ダウエルピンおよびボスであってもよい。スナップフィットグリッパピンは、有利には、より少ない構成要素で回転または旋回点を提供し得る。
【0038】
[0076]
図4G、
図4H、および
図4Iは、さらに別の例示的な底部ハウジング104(例えば、
図1Jの底部ハウジング104)の底面図、側面図、および上面図を示す。この図示の例では、底部ハウジング104は、受け入れペグ189a、189bと、スロット195と、スロット197と、タブ492によって例示される複数の凹部と、縁部494によって例示される複数の突出縁部とを含む。この例では、ペグ189a、189b、スロット197、凹部492などおよび/または縁部494などを、上部ハウジング102内および/またはクリップアプライヤ100の他の構成要素内の対応する機構と位置合わせすることによって、底部ハウジング104をクリップアプライヤ100の他の構成要素に取り付ける(例えば、プレス、クリンプするなど)ことができる。例えば、受け入れペグ189aおよび189bは、対応するハンドルペグ(例えば、
図3Hのハンドルペグ187aおよび187b)を受け入れることができ、スロット197は、対応するアンカーペグ(例えば、
図3Hのアンカーペグ390)を受け入れることができ、(タブ492によって例示する)複数の凹部は、対応するタブ(例えば、
図3Hのタブ392など)と位置合わせすることができ、および/またはこれを受け入れることができる。さらに、この例では、縁部494などは、
図3Hの上部ハウジング102の対応する縁部を位置合わせおよび/または受け入れるように形成することができる。
【0039】
[0077]
図5A、
図5B、
図5C、
図5Dおよび
図5Eは、例示的な主レール120の様々な図を示す。この例では、主レール120は、細長い基部510と、近位端501および遠位端503を有するチャネル530を形成する側壁520aおよび520bとを含む。
図5Dは、基部510および側壁520a、520bから形成されたチャネル530を示す、
図5Bの線A-Aに沿った主レール120の断面図を示す。遠位端503の近くで、側壁520aおよび520b(これ以後、全体的に側壁520と称する)は、折り畳まれてフランジ522aおよび522bを形成する。これ以後、全体的にフランジ522と称するフランジは、クリップ適用顎部140と顎部クローザ130との相互作用を抑制するように構成され、それによってクリップ適用顎部140と顎部クローザ130の係合解除を防止する。
【0040】
[0078]さらに、この例では、主レール120は、顎部アンカー190を収容する開口部または貫通孔540を含む。さらに、この例では、主レール120は、ラチェット爪192の爪ピンを収容する開口部または貫通孔550を含む。この例では、主レール120はまた、ラチェット爪192の爪フランジ(
図11Eの爪フランジ1130を参照)を収容するための爪スロット552を含む。爪スロット552は、主レール120が底部ハウジング104に固定して結合されたままである間に、ラチェット爪192が主レール120を通過する(例えば、
図11Aのラチェット爪192のフランジ1130aおよび1130bは、スロット552を通過し得る)ことを可能にするようにサイズ設定および形成される。
【0041】
[0079]主レール120は、プラスチックまたは金属から製造されてもよい。一例では、主レール120は、金属の打ち抜き片として製造される。
図5Eの例の詳細図に示すように、爪スロット552は、ラチェット爪192がスロット552内で回転することを可能にする湾曲した楕円形のスロットまたはトラックである。
【0042】
[0080]
図5Fは、主レール120の他の例を示す。
図5A~
図5Eに示す主レール120と同様に、
図5Fに示す主レール120は、基部510と、チャネル530を形成する側壁520aおよび520bとを含む。また、主レール120は、フランジ522aおよび522bを含む。主レール120はまた、主レール120を配置、位置合わせ、および/または固定するように適合され得る貫通孔542aおよび542bを含む。
図5A~
図5Eに示す主レールとは異なり、
図5Fに示す主レール120は、ラチェット爪192なしで使用するように適合されてもよい。
【0043】
[0081]この例では、主レール120が下側ハウジング102内に配置された後、顎部クローザ130は、主レール120内に配置される。具体的には、チャネル530は、主レール120の基部510の上に位置する顎部クローザ130を受け入れるように構成される。
図6A、
図6B、および
図6Cには、顎部クローザ130がさらに説明され、示されている。
【0044】
[0082]
図5Gは、主レール120(例えば、
図1Jの主レール120)のさらに別の例を示す。
図5Fの主レール120と同様に、
図5Gの主レール120も、基部510と、チャネル530を形成する側壁520aおよび520bとを含み、孔542aおよび542bを含む。さらに、
図5Gに示す例では、主レール120は、(これ以後、全体的に細長い部材560と称する)細長い部材560a、560b、560cによって例示される複数の細長い部材も含む。いくつかの例では、細長い部材560を使用して、主レール120を窓カバー(例えば、
図1Kの窓カバー108)に機械的に結合することができる。
【0045】
[0083]
図6A、
図6B、および
図6Cに示すように、顎部クローザ130は、レバー184bおよび184a(
図1Bを参照)のそれぞれの端部に結合するように構成された2つの駆動フランジ682および684を有する細長い基部610を含み、これについては以下でより詳細に説明する。顎部クローザ130は、近位端601と遠位端603とを有する。さらに、顎部クローザ130は、顎部アンカー190を収容するスロット640を含む。スロット640は、顎部アンカー190のための前止め642および後止め644を提供することによって顎部クローザ130の運動範囲を制限するように適合された楕円形スロットである。具体的には、顎部クローザ130は、顎部アンカー190が後止め644に当接するまで、クリップアプライヤ100の遠位端103に向かって前方に移動し得る。同様に、顎部クローザ130は、顎部アンカー190がスロット640の前止め642に当接するまで、クリップアプライヤ100の近位端101に向かって後方に移動し得る。
【0046】
[0084]顎部クローザ130はまた、位置決めポスト1120ならびにラチェット爪192のフランジ1130aおよび1130b(
図11Aを参照)を収容するための爪トラック652を含む。爪トラック652は、主レール120が底部ハウジング104に固定して結合されたままである間に、ラチェット爪192が回転して爪トラック652内で自由に移動することを可能にするようにサイズ設定および形成される。
【0047】
[0085]また、顎部クローザ130は、クリップ適用顎部140上の傾斜部または突出部(
図7Bおよび
図7Cを参照)と協働するカム部材652aおよび652bを有する係合切り込み650を含む。例えば、これ以後、全体的にカム部材652と称するカム部材は、切り込み650を形成してもよく、この切り込みは、顎部クローザ130がクリップアプライヤ100の遠位端103(例えば、クリップ適用端部)に向かって延ばされるときに、クリップ適用顎部140を閉じるように構成される。係合切り込み650の形状を示す、顎部クローザ130の遠位端603の拡大詳細図である
図6Cに示すように、係合切り込み650は、三角形の形状を有する。係合切り込み650が、クリップ適用顎部140上の対応するカム面と協働するようにサイズ設定および形成され、したがって、クリップ適用顎部140を閉じる他の形状、幾何学的形状または手段が埋め込まれてもよいことを理解されたい。主レール120と同様に、顎部クローザ130は、プラスチックまたは金属から製造されてもよい。一例では、顎部クローザは、打ち抜き金属片として製造される。1つの例では、顎部クローザ130は、ステンレス鋼(例えば、半硬質304SS)から作製される。
【0048】
[0086]顎部クローザ130が主レール120内に配置された後、クリップ適用顎部140は、顎部クローザ130の上に配置される。具体的には、クリップ適用顎部140は、主レール120の上方に配置され、顎部アンカー190を介して定位置に固定され、顎部アンカーは、クリップ適用顎部140の対応するスロットまたは貫通孔を通過してから、顎部クローザ130のスロット640および主レールの貫通孔540を通過する。顎部アンカー190は、クリップ適用顎部を下側ハウジング104内の対応するスロット195に固定することによって、クリップ適用顎部140を定位置に固定する。
【0049】
[0087]
図6Dおよび
図6Eは、顎部クローザ130の代替実施形態を示す。代替実施形態(例えば、
図1Cの顎部クローザ130)では、顎部クローザ130は、
図6A~
図6Dに示す顎部クローザ130の同じ特徴の多くを含む。しかしながら、図示の例では、顎部クローザ130は、爪トラック652なしで示されている。
【0050】
[0088]クリップ適用顎部140は、
図7A、
図7B、
図7C、および
図7Dにさらに説明され、示されている。図示の例では、クリップ適用顎部は、近位端に本体部分710と、本体部分710からクリップ適用顎部140の遠位端に向かって延びるアーム720a、720b(例えば、右アーム720aおよび左アーム720b)とを含む。さらに、クリップ適用顎部140は、顎部アンカー190を収容する開口部または貫通孔741を含む。これ以後、全体的にアーム720と称するアーム720aおよび720bは、遠位端703において協働する顎部ヘッド730a、730b内で終端する。
【0051】
[0089]これ以後、全体的に顎部ヘッド730と称する顎部ヘッド730a、730bは、下方傾斜位置に向けられている。顎部ヘッド730が始まるアーム720の端部において、顎部ヘッド730は、顎部ヘッド730がアーム720の上面722の上方に段付けされ、そして、遠位端703における顎部ヘッド730の端部がアーム720の底面724とほぼ一直線になるように下方に傾斜するように、アームの上方に最初に配置される(
図7Bを参照)。
【0052】
[0090]各それぞれのアーム720は、顎部クローザ(
図6Bおよび
図6Cを参照)のカム部材652または切り込み650と協働するように構成された傾斜部または突出部(例えば、傾斜部740aおよび740b)を含む。本明細書で全体的に傾斜部740と呼ばれる傾斜部740aおよび740bが切り込み650と協働するとき、クリップ適用顎部140は、閉位置に移行される。閉位置では、顎部ヘッド730は、互いに向かって移動されて、外科用クリップをクリンプまたはピンチする。具体的には、顎部クローザ130がクリップアプライヤ100の遠位端103(例えば、クリップ適用端部)に向かって延ばされるとき、傾斜部740は、顎部クローザのカム部材652に沿って進み、これにより、アーム720および顎部ヘッド730は互いに接近する。
【0053】
[0091]図示の例では、
図7Cは、アーム720および顎部ヘッド730が離間されている開放構成のクリップ適用顎部140を示す。逆に、
図7Aは、アーム720および顎部ヘッド730がより小さいクリップギャップを有して平行配置にある閉鎖構成のクリップ適用顎部140を示す。例えば、
図7Cのクリップギャップ760(開位置)は、
図7Aのクリップギャップ760(閉位置)よりも大きい。
【0054】
[0092]
図7Cに示すように、カム面として機能する傾斜部740は、クリップ適用顎部140の遠位端703に向かって、それぞれの顎部ヘッド730の背後に位置する。傾斜部740は、一緒に押圧されて上方から見たときに、顎部クローザ130の三角形切り込み650と協働する三角形の形状を有してもよい。顎部クローザ130が退却すると、アーム720およびそれらの対応する顎部ヘッド730は、解放されて開位置に戻る。一例では、アーム720およびそれらの対応する顎部ヘッド730は、開位置に付勢され(例えば、ばね付勢され)、顎部クローザ130との相互作用によってのみ閉鎖する。例えば、顎部は、開位置への自然なばね付勢を有し得り、手術中に外科用クリップをクリンプするためにクリップ適用顎部140の遠位端703に向かって顎部クローザ130が延ばされるときに強制的に閉じられる。
【0055】
[0093]
図7Dに示すように、各顎部ヘッド730は、協働してクリップトラック770を形成する凹状チャネル761(例えば、顎部ヘッド730a 上の凹状チャネル761aおよび顎部ヘッド730b上の凹状チャネル761b)を有する。例えば、凹状チャネル760または溝は、外科用クリップの脚部がチャネル760に沿って摺動することを可能にするようにサイズ設定および形成される。顎部ヘッド730の間に形成されたクリップトラック770は、外科用クリップがクリップ適用顎部140の遠位端703に進行するときに外科用クリップを案内するトラックを提供するように構成される。例えば、以下でより詳細に論じるように、クリップ適用顎部140が開くと、クリッププッシャアセンブリ150(
図2A、
図2B、
図2Cおよび
図8Aを参照)がクリップ適用顎部140の遠位端703に向かって移動し、外科用クリップを顎部ヘッド730に押し込む。より具体的には、クリッププッシャは、顎部ヘッド730の協働する凹状チャネル761によって形成されたクリップトラック770内に外科用クリップを押し込んで配置する。次いで、外科用クリップは、外科用クリップが遠位端703に達するまでクリップトラック770に沿って移動し、遠位端では、クリップ適用顎部は、外科用クリップをクリンプするために閉位置に移行される。
【0056】
[0094]各凹状チャネル761は、開口部762で始まり、クリップ適用顎部140の遠位端に達する手前の停止面764で終わる。開口部762は、それぞれの外科用クリップ脚部をチャネル761内で位置合わせおよび配置するのを助けるために、チャネル761の高さまたは直径よりも大きくてもよい。停止面764は、好適には、外科用クリップが、適用前にクリップ適用顎部140の遠位端703を越えて進行するのを防止してもよい。例えば、停止面764なしの場合、外科用クリップは、クリップアプライヤ100およびクリップ適用顎部140が閉位置に移行して外科用クリップをクリンプして手術部位に適用する前に、クリップアプライヤ100から偶発的に脱落することがある。
【0057】
[0095]
図7Eおよび
図7Fは、顎部ヘッド730の他の例を示す。具体的には、代替実施形態では、顎部ヘッド730は、クリップトラック770を形成するために協働する凹状チャネル761(例えば、顎部ヘッド730a上の凹状チャネル761aおよび顎部ヘッド730b上の凹状チャネル761b)を同様に含んでもよい。例えば、
図7Fに示すように、顎部ヘッド730の一部が除去されてもよく、それによって、チャネル761の開始時により大きな開口部762が形成される。開口部762は、それぞれの外科用クリップ脚部をチャネル761内で位置合わせおよび配置するのを助けるために、チャネル761の高さまたは直径よりも大きくてもよい。さらに、領域765付近で顎部ヘッド730から除去された材料は、チャネル761内でそれぞれの外科用クリップ脚部を位置合わせし、配置するのをさらに助け得る。
【0058】
[0096]クリップ適用顎部140がエンクロージャ内に配置されると、クリップローダアセンブリ150は、クリップ適用顎部の上方に配置される。上記で言及したように、クリップローダアセンブリ150は、近位クリップローダ154と、遠位クリップローダ152とを含む。クリップローダアセンブリ150は、遠位クリップローダ154が、クリップをクリップ適用顎部内に装填するために線形往復運動で移動するように、ハンドル106および様々な他の内部構成要素と協働する。
【0059】
[0097]
図8Aは、近位端801および遠位端803を有するクリップローダアセンブリ150の一例を示す。クリップローダアセンブリ150は、近位クリップローダ154と、遠位クリップローダ152とを含む。一例では、近位クリップローダ154および遠位クリップローダ152は、溶接領域802内の様々な位置または点で互いにスポット溶接されてもよい。
【0060】
[0098]
図8B、
図8C、
図8Dおよび
図8Eは、例示的な近位クリップローダ154の様々な図を示す。近位クリップローダ154は、プラスチックまたは金属から製造されてもよい。一例では、近位クリップローダ154は、金属の打ち抜き片として製造される。1つの例では、近位クリップローダは、ステンレス鋼(例えば、316SS)から作製される。近位クリップローダ154は、近位クリップローダ154をさらに位置合わせ(例えば、水平方向に位置合わせ)し、定位置に固定するために上部ハウジング102上の対応する構造に係合するように適合された2つの保持フランジ820aおよび820bを有する細長い基部810を含む。さらに、細長い基部810の一部は、複数の歯817を含む係合部分815を有する。係合部分、より具体的には複数の歯817は、ラチェット爪192と協働するように構成される。例えば、近位クリップローダは、歯817を有する係合部分815と、係合部分815の両側に配置された2つの窪んだノッチ818aおよび818bとを有する。複数の歯815および(これ以後、全体的に窪んだノッチ818と称する)窪んだノッチ818a、818bは、以下でより詳細に説明するバックアップ防止機構として機能する。複数の歯817は、
図8Dの詳細図である
図8Eにさらに詳細に示されている。
【0061】
[0099]近位クリップローダ154はまた、右レバーアセンブリ180aの近位レバー182aの駆動フランジ(例えば、駆動フランジ1510、
図15Aを参照)を収容するように構成された駆動開口830を含む。例えば、近位クリップローダ154は、近位レバー182aの駆動フランジ1510(
図15A参照)が駆動開口830を通って上方に延びるように、近位レバー182a上に配置される。近位レバー182aの駆動フランジが駆動開口830を通って配置されると、近位レバー182bの対応する貫通孔(例えば貫通孔1404、
図14A参照)は、近位クリップローダ154の上方を延びる駆動フランジ1510の残りの部分上に配置される。例えば、駆動開口830は、近位レバー182bの対応する貫通孔1404と位置合わせされる。
【0062】
[0100]
図8F、
図8G、
図8Hおよび
図8Jは、例示的な遠位クリップローダ152の様々な図を示す。遠位クリップローダ152は、プラスチックまたは金属から製造されてもよい。一例では、遠位クリップローダ152は、金属の打ち抜き片として製造される。1つの例では、近位クリップローダは、ステンレス鋼(例えば、316SS)から作製される。近位クリップローダ152は、スポット溶接の前に位置合わせするために近位クリップローダ154上の対応する構造に係合するように適合された2つのフランジ862aおよび862bを有する細長い基部860を含む。遠位クリップローダ152はまた、ノッチ付き窓864を含み、それにより、遠位ローダ152が近位クリップローダ154上に配置されると、窓864は、近位クリップローダ154の歯817および2つの窪んだノッチ818を有する係合部分815へのアクセスを提供する。近位クリップローダ154を遠位クリップローダ152に積み重ねてスポット溶接する代わりに、クリップローダアセンブリ150は、単一部品として製作されてもよいことを理解されたい。
【0063】
[0101]遠位クリップローダの端部(例えば、クリップローダアセンブリ150の遠位端803に対応する端部)は、クリップ装填先端870を含む。クリップ装填先端870に到達する前に、細長い基部860は、細長い基部860のクリップ装填部分866で狭くなる。さらに、クリップ装填部分866は、クリップ装填先端870で終端するまでショルダ871で上方に湾曲する。クリップ装填部分866は、細長い基部860の幅を縮小するように狭くなり、それによって遠位クリップローダ152、より具体的にはクリップ装填先端870がクリップマガジンの個々の外科用クリップと係合することを可能にする。適用中、遠位クリップローダ152は、ディスペンサ160の保持突起950(
図9Cおよび
図9Dを参照)上でクリップマガジンから先頭の外科用クリップを押す。
【0064】
[0102]一例では、
図8Jに示すように、クリップ装填先端870は上方に湾曲し、基部872ならびに側壁874aおよび874bを有するU字形チャネルを形成する。U字形チャネルは、保持突起950の周りおよびディスペンサのフォーク940aとフォーク940bとの間に嵌合するようにサイズ設定および形成され(
図2A、
図2B、
図9Cおよび
図9Dを参照)、クリップ装填先端870が保持突起950またはフォーク940a、940bに接触することなく、クリップ装填先端870が先頭の外科用クリップと係合することを可能にする。例えば、側壁874aおよび874bは、保持突起の各側に張り出す先頭の外科用クリップ50のそれぞれの点に接触する。保持突起上に先頭の外科用クリップ50を押し込むことは、
図2Aおよび
図2Bにさらに示されている。
【0065】
[0103]
図8K、
図8Lおよび
図8Mは、別の例示的なクリップローダアセンブリ150を示す。図示の例では、クリップローダアセンブリ150は、遠位クリップローダ152と近位クリップローダ154とを含む。
図8Mに示す詳細図は、近位クリップローダ154および遠位クリップローダ152が互いにスポット溶接され得る場所を示す。例えば、近位クリップローダ154は、溶接領域内の様々な位置または点(例えば、溶接点802aおよび802b)で遠位クリップローダ152にスポット溶接されてもよい。
図8Kに示す遠位クリップローダ152は、
図8Fに示すクリップローダ152と同じ特徴の多くを有する。
【0066】
[0104]
図8N、
図8Pおよび
図8Qは、近位クリップローダ154の別の例を示す。
図8Bに示す近位クリップローダ154と同様に、
図8Nに示す近位クリップローダ154は、細長い基部810と、右レバーアセンブリ180aの近位レバー182aの駆動フランジ(例えば、駆動フランジ1510、
図15Aを参照)を収容するように構成された駆動開口830とを含む。例えば、近位クリップローダ154は、近位レバー182aの駆動フランジ1510(
図15A参照)が駆動開口830を通って上方に延びるように、近位レバー182a上に配置される。近位レバー182aの駆動フランジが駆動開口830を通って配置されると、近位レバー182bの対応する貫通孔(例えば貫通孔1404、
図14A参照)は、近位クリップローダ154の上方を延びる駆動フランジ1510の残りの部分上に配置される。例えば、駆動開口830は、近位レバー182bの対応する貫通孔1404と位置合わせされる。近位クリップローダ154はまた、位置合わせスロット832、ならびに垂直間隔空けおよび位置合わせ突出部834を含む。
【0067】
[0105]
図9A、
図9B、
図9C、
図9Dおよび
図9Eは、例示的なディスペンサ160の様々な図を示す。ディスペンサ160は、プラスチックまたは金属から製造されてもよい。一例では、ディスペンサ160は、金属の打ち抜き片として製造される。1つの例では、ディスペンサ160は、ステンレス鋼(例えば、半硬質304SS)から作製される。ディスペンサ160は、固定フランジまたはスナップとして機能し得るフランジ920a、920b、920cおよび920dを有する細長い基部910を含む。例えば、フランジ920a~920dは、底部ハウジング104上の対応する構造との圧入またはスナップ嵌合を形成してもよい。さらに、ディスペンサ160は、ディスペンサ160の初期配置および位置合わせを支援するように適合され得る2つの開口部または貫通孔930aおよび930bを含む。ディスペンサ160は、近位端901と遠位端903とを有する。
【0068】
[0106]遠位端903において、ディスペンサは、ショルダ942において細長い基部910から下方に湾曲するフォーク940aおよび940bを含む。さらに、ディスペンサ160は、ショルダ942で細長い基部910から上方に湾曲する保持突起950を含む(
図9Cおよび
図9Dを参照)。これ以後、全体的にフォーク940と称するフォーク940aおよび940bは、外科用クリップ50の脚部のための支持面とトラックの両方を形成する。さらに、フォーク940は、クリップトラック770を形成する顎部ヘッド730の協働する凹状チャネル760と同様にサイズ設定および形成される。例えば、フォーク940は、フォークの端部が顎部ヘッドの協働する凹状チャネル760(
図2Aおよび
図2Bを参照)に直接通じるように下方に湾曲する。したがって、フォーク940は、協働する凹状チャネル760と同じ傾斜を(それらの遠位端において)有するように湾曲する。
【0069】
[0107]上述したように、保持突起950は、先頭の外科用クリップ50を、クリップ装填先端870によってこの先頭のクリップが保持突起950から押し出されるまで、保持するように上方に湾曲する。保持突起950は、先頭の外科用クリップ50を支持して保持するのに十分な剛性を有しながら、同時に、クリップ装填先端870が保持突起950を一時的に下方に曲げて、先頭の外科用クリップ50が保持突起950を越えて、フォーク940に沿って、顎部ヘッド730の協働する凹状チャネル760によって形成されたクリップトラック770を通って前進することを可能にするのに十分な可撓性も有するように適合される。
【0070】
[0108]
図9Eに示すように、細長い基部910は、チャネル970を形成する2つのリッジ912aおよび912bを含んでもよい。チャネル970は、以下でより詳細に説明するクリッププッシャばね172およびクリッププッシャバー174を含むクリッププッシャアセンブリ170を受け入れるように適合される。さらに、細長い基部910は、2つのV字形フランジ914aおよび914bを含み、各V字形フランジ914の第1の脚部は、細長い基部910の下方にリッジ912から下方に延び、その後、V字形フランジ914の第2の脚部は、リッジ912の頂部の高さまで上方に延びている。V字形フランジ914は、位置合わせおよび取り付けするように適合されてもよい。例えば、V字形フランジ914は、ハウジング内の対応する嵌合構造に圧入されてもよい。例えば、V字形フランジ914は、最初に内側に押圧され、次いでスナップバックしてハウジング内の対応する嵌合構造に引っかかってもよい。
【0071】
[0109]
図9F、
図9G、
図9Hおよび
図9Iは、別の例示的なディスペンサ160を示す。
図9Aに示すディスペンサ160と同様に、
図9Fに示すディスペンサ160は、細長い基部910を含む。フランジ(例えば、
図9Aに示すフランジ920a、920b、920cおよび920d)の代わりに、ディスペンサ160は、底部ハウジング104の対応する固定機構と係合する(例えば、スナップフィットまたは圧入係合する)ように適合された正方形の貫通孔を含み得る様々な取付け部材925a~fを含んでもよい。
【0072】
[0110]ディスペンサ160は、近位端901と遠位端903とを有する。
図9Aに示す実施形態と同様に、
図9Fに示す例は、細長い基部910から下方に湾曲するフォーク940aおよび940bを(遠位端903において)含む。さらに、ディスペンサ160は、保持突起950を含み、保持突起は、先頭の外科用クリップ50を、クリップ装填先端870によってこの先頭の外科用クリップが保持突起950から押し出されるまで保持するために細長い基部910から上方に湾曲する。
【0073】
[0111]
図9Gおよび
図9Hに示すように、ディスペンサ160は、折り重なってディスペンサ160の近位端901の近くにばね保持チャネル937を形成する側壁935aおよび935bを含んでもよい。ばね保持チャネル937は、好適には、クリッププッシャばね172(
図1Bを参照)を収容し、クリッププッシャばね172が座屈してチャネル937またはチャネル970から飛び出すのを防止し得る。例えば、ばね保持チャネル937がない場合、クリップのスタック105が空に近くなったときに、クリッププッシャばね172し、座屈して閉じ込めを失うことがある。近位端901から遠位端903に向かって移動し、そしてばね保持チャネル937の後に、取付け部材(例えば、取付け部材925cおよび925f)は、ディスペンサ160の側壁から形成されてもよく、(
図9Iに示すように)チャネル970を形成してもよい。チャネル970は、以下でより詳細に説明するクリッププッシャばね172およびクリッププッシャバー174を含むクリッププッシャアセンブリ170を受け入れるように適合される。
【0074】
[0112]
図9J、
図9K、
図9L、
図9M、および
図9Nは、さらに別の例示的なディスペンサ160(例えば、
図1Kのディスペンサ160)を示す。
図9Jは、ディスペンサ160の代替実施形態の斜視図を示す。
図9K、
図9L、および
図9Mは、
図9Jのディスペンサ160の断面図を示す。
図9Nは、
図9Jのディスペンサ160の部分側面図を示す。
図9J~
図9Nに示す例示的なディスペンサ160は、
図9F~
図9Iの例示的なディスペンサ160の近位端901、遠位端903、細長い基部910、ばね保持チャネル937、フォーク940aおよび940b、保持突起950、ならびにチャネル970とそれぞれ同様の近位端901、遠位端903、細長い基部910、ばね保持チャネル937、フォーク940aおよび940b、保持突起950、およびチャネル970を含む。しかし、これらの構成要素のうちの1つまたは複数の形状およびサイズは変化し得ることに留意されたい。例えば、
図9J~
図9Nのディスペンサ160のチャネル937および/または970の寸法および/または形状は、
図9F~
図9Iのディスペンサのチャネル937および/または970の寸法/形状とは異なり得る。別の例として、
図9Nに最もよく示すように、この図示例の保持突起950は、
図9Cに示す例示的な保持突起950とは異なる形状を有する。
【0075】
[0113]
図9J~
図9Nに示す例では、ディスペンサ160はまた、コネクタ926a、926b、926c(例えば、取付け機構など)によって例示される複数のコネクタ(以下、コネクタ926と称する)を含む。コネクタ926は、ディスペンサ160を窓カバーの対応するソケット(例えば、
図13D~
図13Fに示す窓カバー108のソケット1304a、1304b、1304cなど)に機械的に(例えば、スナップフィットまたは圧入係合を介して)結合するために使用することができる。
【0076】
[0114]
図9Lに最もよく示すように、チャネル970の形状(例えば、幅)は、ディスペンサ160の様々な壁(例えば、コネクタ926b、926c、基部910など)によって画定される。この例では、チャネル970は、クリッププッシャばね172およびクリッププッシャバー174(例えば、
図1Gおよび
図1Kを参照)を受け入れるように適合される。同様に、
図9Mに最もよく示すように、ばね保持チャネル937の形状(例えば、幅など)は、折り畳まれた側壁936aおよび936bを含むディスペンサ160の様々な壁によって画定される。
図9F~
図9Iの例示的なディスペンサ160と同様に、
図9J~
図9Nのばね保持チャネル937は、クリッププッシャばね172がチャネル937および/または970から飛び出す可能性を防止および/または低減することができる。
【0077】
[0115]
図10Aおよび
図10Bは、クリッププッシャバー174の一例を示す。クリッププッシャバー174およびクリッププッシャばね172(
図1Bを参照)は、互いに結合されてクリッププッシャアセンブリ170を形成してもよい。例えば、クリッププッシャバー174の近位端1001は、クリッププッシャばね172の遠位端に取り付けられてもよい。クリッププッシャバー174は、クリッププッシャばね172に結合するように適合された細長いシャフト1010を含む。細長シャフト1010の他端において、クリッププッシャバー174は、外科用クリップ接触ノッチ1030を有するクリッププッシャヘッド1020を含む。さらに、クリッププッシャバー174は、クリッププッシャヘッド1020を顎部730内に持ってくるために突起950によって把持されるように適合されたロックアウト窓1040を含んでもよく、それによって、最後の外科用クリップ50が適用され供給された後に顎部730をロックアウトする。
図10Cは、
図10Aおよび
図10Bに示すクリッププッシャバーと同じ特徴の多くを有する別の例示的なクリッププッシャバー174を示すが、ロックアウト窓1040を含む代わりに、
図10Cのクリッププッシャバー174は、ロックアウトクリップ(例えば、
図1C、
図1K、
図16A~
図16B、および/または
図16Cに示すようなロックアウトクリップ185)と共に使用するように適合される。
【0078】
[0116]クリッププッシャばね172は、クリッププッシャバー174に一定の付勢力を提供し、それによって、クリッププッシャヘッド1020、より具体的にはクリップ接触ノッチ1030に、圧力をクリップマガジンに継続的に加えさせる。一定の圧力は、次の先頭の外科用クリップがディスペンサ160の保持突起950まで前進することを保証する。例えば、クリッププッシャバー174とクリップマガジンの両方は、先頭の外科用クリップ50が保持突起950に接触するまで、ディスペンサ160のチャネル970に沿って移動する。上記で論じたように、先頭の外科用クリップ50は、クリップがクリップ装填先端870によって解放される(例えば、前方に押される)まで、保持突起950によって保持される。
【0079】
[0117]一例では、外科用クリップマガジン(図示せず)は、外科用クリップ50のスタック105(例えば、15個の外科用クリップ50のスタック105)を支持してもよい。クリッププッシャアセンブリ170は、マガジンが空になるまで、マガジン内の外科用クリップのスタックに付勢力を提供する。
図2Fに戻って参照すると、外科用クリップのスタックは、先頭の外科用クリップ50がクリップ適用顎部140の端部にある状態で示される。
【0080】
[0118]
図11A~
図11Eは、ラチェット爪192の一例を示す。ラチェット爪192は、爪ピン1102を有する。上記で論じたように、爪ピン1102は、主レール120の開口部または貫通孔550を通って底部ハウジング104の対応するスロット193内に嵌合するように適合される。ラチェット爪192は、ピック1110と、フランジ1130aおよび1130bを有する位置決めポスト1120とを含む。
図11Eに示すように、フランジ1130aおよび1130bは、主レール120の爪スロット552の形状に対応する、全体的にフランジ1130と称する湾曲した楕円形のフランジを形成する。位置決めポスト1120は、ラチェット爪197が回転することを可能にする主レール120の湾曲した楕円形の爪スロット552内に着座する。位置決めポスト1120はまた、ねじりばね(図示せず)に結合されてもよく、ねじりばねは、ラチェット爪ピック1110がクリップローダアセンブリ150の係合部分815の歯817(
図8Bおよび
図8Eを参照)に係合することができるように、ラチェット爪ピック1110を(順方向または逆方向の移動に応じて)それぞれのノッチ818aまたは818bを越えて前進させる。例えば、ピック1110は、ディスペンサ160からクリップを押すときに歯817に沿って(ノッチ818aに向かって)前方に前進してもよく、クリップが顎部内に装填された後に後退するときに歯817に沿って(ノッチ818bに向かって)後方に前進してもよい。
【0081】
[0119]ラチェット爪192はまた、ラチェット爪192が爪スロット552内で旋回または傾斜することなく水平方向を維持するように、爪スロット552を越えて延びるようにサイズ設定および形成された突出部1140aおよび1140bを含む。上記で留意されたように、爪スロット552は、ラチェット爪192のフランジ1130が主レール120を通過して主レール120の下方に着座することを可能にするようにサイズ設定および形成され、それによって、主レール120が底部ハウジング104に固定して結合されたままでラチェット爪192が回転することを可能にする。
【0082】
[0120]主レール120は、プラスチックまたは金属から製造されてもよい。一例では、主レール120は、金属の打ち抜き片として製造される。
図5Eの詳細図に示すように、爪スロット552は、ラチェット爪192がスロット552内で回転することを可能にする湾曲した楕円形のスロットまたはトラックである。
【0083】
[0121]
図12A~
図12Eは、クリップアプライヤ100のエンクロージャ内でクリッププッシャばね172を覆うように構成されたトラフ110の例示的な実施形態を示す。トラフ110は、上部ハウジング102の対応する対合機構にスナップ留めするように構成された、これ以後、全体的にタブ1202と称する、タブ1202a、1202b、1202cおよび1202dを含んでもよい。
【0084】
[0122]
図13A、
図13Bおよび
図13Cは、例示的な窓カバー108を示す。この例では、窓カバー108およびトラフ110は、残りの外科用クリップ駆動構成要素がクリップアプライヤ100内に設置された後(例えば、クリッププッシャアセンブリ170は、クリップディスペンサ160によって形成されたトラックまたはチャネル内に配置される)、上部ハウジング102上に組み立てられる。この例では、窓カバー108は、外科用クリップマガジンおよびクリッププッシャアセンブリ170を見ることを可能にするための透明窓を提供する。この例では、窓カバー108は、これ以後、全体的にタブ1302と称する、タブ1302a、1302b、1302cおよび1302dを介して上部ハウジング102に取り付けてもよい。タブ1302は、上部ハウジング102の対応する対合機構にスナップ留めするように構成される。
【0085】
[0123]窓カバー108は、近位端1301と遠位端1303とを有する。遠位端1303では、窓カバー108は湾曲し、下方に傾斜して、外科用クリップ50を保持し、クリップ適用顎部140の顎部ヘッド内に案内し、導くのをさらに助ける(
図2Bおよび
図2Cを参照)。透明窓はまた、外科用クリップ50がクリップアプライヤ100を通ってクリップ適用顎部140の端部まで進行するときに、ユーザがこの外科用クリップの動きを監視および追跡することを可能にする。
【0086】
[0124]
図13D、
図13E、および
図13Fは、別の例示的な窓カバー108(例えば、
図1Kの窓カバー108)の上面図、側面図、および断面図を示している。この例では、窓カバー108は、ソケット1304a、1304b、および1304cによって例示される複数のソケット(本明細書では交換可能にソケット1304と称する)を含む。ソケット1304の各々は、ディスペンサ(例えば、
図1Kのディスペンサ160)内の対応するコネクタまたは他のタイプの取り付け部材に取り付けおよび/またはこれと位置合わせする(例えば、スナップフィットまたは圧入係合など)ように構成される。代替的または追加的に、いくつかの例では、例示的な窓カバー108は、主レール(例えば、
図1Jの主レール120)にクリンプされるか、そうでなければ機械的に取り付けられる。
【0087】
[0125]
図14Aおよび
図14Bは、近位レバー182b、遠位レバー184aおよび遠位レバー184bの例示的な実施形態を示す。
図1Bに示すように、近位レバー182bは、遠位レバー184aおよび184bよりも長くてもよい。各レバーは、レバーの各側に2つの開口部または貫通孔1402および1404を含む。レバーは金属で作製されてもよい。一例では、レバーは、金属の打ち抜き片として製造される。1つの例では、レバーは、ステンレス鋼(例えば、304SS)から作製される。さらに、各レバーは、各レバーアセンブリのレバーが互いに向かってばね付勢されるように、ばね186aまたはばね186bのいずれかの端部を受け入れ、保持するように適合されたばね保持スロット1406(さらに、
図15Aに示すレバー182a用のばね保持スロット1506)を含んでもよい。具体的には、ばね186aが近位レバー182aおよび遠位レバー184aのばね保持スロット1406内に配置されると、レバーの端部は互いに向かってばね付勢される。同様に、ばね186bは、レバー182bおよびレバー184bを互いに結合する。
【0088】
[0126]近位レバー182b、遠位レバー184a、および遠位レバー184bのそれぞれについて、貫通孔1402は、ピン194(
図1Bを参照)を介して各レバーの一端をそれぞれのハンドルに固定するように適合される。近位レバー182bの場合、貫通孔1404は、近位クリップローダ154の駆動開口830に対応する。上記で留意されたように、近位レバー182aの駆動フランジ1510(
図15A、
図15Bおよび
図15Cを参照)は、近位クリップローダ154を通って駆動開口830の底部を通過し、また近位レバー182bの貫通孔1404も通って延び、ハンドル作動中のクリップローダアセンブリ150の線形運動を制御する。
【0089】
[0127]遠位レバー184bの貫通孔1404は、顎部クローザ130の左駆動フランジ684に対応する。同様に、遠位レバー184aの貫通孔1404は、顎部クローザ130の右駆動フランジ682に対応する。遠位レバー184a、184bは、ハンドル作動中に駆動フランジ682、684(したがって、顎部クローザ130)を前方に付勢することによって、顎部クローザ130をクリップアプライヤ100の遠位端に向かって線形に移動させる。
【0090】
[0128]
図15A、
図15B、および
図15Cは、右レバーアセンブリ180aの近位レバー182aの例示的な実施形態を示す。
図1Bに示すように、近位レバー182aは、遠位レバー184aおよび184bよりも長くてもよい。近位レバー182aは、レバーの一方の側に開口部または貫通孔1502を含み、反対側の端部に駆動フランジ1510を含む。近位レバー182aは、金属製で作製されてもよい。一例では、近位レバー182aは、金属の打ち抜き片として製造される。1つの例では、近位レバー182aは、ステンレス鋼(例えば、304SS)から作製される。さらに、近位レバー182aは、各レバーアセンブリのレバーが互いに向かってばね付勢されるように、ばね186の端部を受け入れ、保持するように適合されたばね保持スロット1506を含んでもよい。例えば、ばね保持スロット1506は、
図14Aで説明したばね保持スロット1406と同じ機能を提供し、同じ特徴を有してもよい。
【0091】
[0129]貫通孔1502は、ピン194(
図1Bを参照)を介して近位レバー182aの一端をそのそれぞれのハンドルに固定するように適合される。上記で留意されたように、近位レバー182aの駆動フランジ1510(
図15A、
図15Bおよび
図15Cを参照)は、近位クリップローダ154を通って駆動開口830の底部を通過し、また近位レバー182bの貫通孔1404も通って延び、ハンドル作動中のクリップローダアセンブリ150の線形運動を制御する。
【0092】
[0130]
図16Aおよび
図16Bは、例示的なロックアウトクリップ185を示す。ロックアウトクリップ185は、クリップアプライヤ100を通って、クリップ適用顎部140の顎部ヘッド730によって形成されたクリップトラック770内にロックアウトクリップ185が前進し得るように、外科用クリップの脚部と同様にサイズ設定および形成された2つの脚部1610aおよび1610bを含んでもよい。しかしながら、ロックアウトクリップ185はまた、クリップ適用顎部140が閉じるのを防止するのに十分な剛性および強度を有する弾性セクション1620を含む。例えば、弾性セクションがクリップトラック770内に配置されるとき、弾性セクション1620の強度および剛性は、好適には、クリップ適用顎部140が閉じるのを防止し、それによって、外科用クリップが存在しないときに臨床医がクリップ適用顎部140を意図せずに閉じるのを防止する。いくつかの例では、(弾性セクション1620を含む)ロックアウトクリップ185は、チタングレード5の材料から形成され、他のクリップ(例えば、クリップ50、または
図1Kに示すスタック105の任意の他のクリップ)は、チタングレード1の材料から形成される。代替例では、ロックアウトクリップ185、(
図1Kに示す)クリップ50、および/または(
図1Kに示す)スタック105は、1つまたは複数の異なる材料から形成される。
【0093】
[0131]
図16Cは、別の例示的なロックアウトクリップ185(例えば、
図1Kのロックアウトクリップ185)を示す。
図16A~
図16Bの例示的なロックアウトクリップ185と同様に、
図16Cの例示的なロックアウトクリップ185は、2つの脚部1610a、1610bと弾性セクション1620とを含む。例えば、
図16Cのロックアウトクリップ185の脚部1610a、1610b、および/または弾性セクション1620の形状は、
図16A~
図16Bのロックアウトクリップ185の対応する構成要素の対応する形状とは異なり得る。
【0094】
【0095】
[0133]複数または代替実施形態を有する各構成要素について、実施形態の各々またはいずれもが、前述または後述の実施形態と同じまたは類似の特徴を含み得ることを理解されたい。具体的には、他の図に関連してより詳細に図示または説明する
図1Bに示す構成要素または特徴のいずれかが、
図1Cに示す構成要素または特徴のいずれかに帰する場合があり、その逆もあり得る。
【0096】
[0134]さらに、本明細書のいくつかの例示的な実施形態が、他の例示的な実施形態よりも少ないまたは多い構成要素を含み得ることを理解されたい。例えば、本明細書のクリップ適用デバイス100のいくつかの例示的な実施形態は、ラチェット爪192、トラフ110、および/またはクリップ適用デバイス100の他の例示的な実施形態で使用される任意の他の構成要素(例えば、ピン、ねじなど)のうちの1つまたは複数なしで実装することができる。
【0097】
[0135]本明細書に説明する主題の態様は、単独で、または本明細書に説明する1つまたは複数の他の態様と組み合わせて有用であり得る。一例では、外科用クリップ適用デバイスは、上部ハウジング、底部ハウジング、および窓カバーから形成されたエンクロージャを含む。クリップ適用デバイスはまた、左ハンドルおよび右ハンドルを含むハンドルの対と、顎部クローザを支持する主レールと、底部ハウジングに固定して取り付けられ、主レール内に保持されたクリップ適用顎部の対とを含む。クリップ適用顎部の対は、顎部ヘッドの対で終端するアームを有する。さらに、クリップ適用デバイスは、クリップ装填先端を遠位端に有するクリップローダアセンブリと、クリップローダアセンブリの上方に配置されたディスペンサとを含む。ディスペンサは、クリップフォークの対と、ディスペンサの遠位端でクリップフォークの対の間に配置された保持突起とを含む。クリップ装填先端は、クリップフォークの対によって支持された外科用クリップを保持突起上に押すように構成される。クリップ適用デバイスはまた、複数のクリップを顎部ヘッドの対に向かって前進させるように構成されたクリッププッシャアセンブリと、複数のレバーおよび少なくとも1つのばねを含む駆動機構とを含む。駆動機構は、ハンドルの対の作動を顎部クローザおよびクリップローダアセンブリの線形運動に変換するように構成される。
【0098】
[0136]本開示の別の態様では、顎部クローザは、カム部材が遠位端にある切り込みを含む。カム部材は、クリップ適用顎部のアームの対応する傾斜部に係合してこれを押圧するように構成され、それによって、顎部クローザが顎部ヘッドに向かって前進するにつれて、アーム同士および顎部ヘッド同士を接近させる。
【0099】
[0137]本開示の別の態様では、クリップ適用デバイスは、ロックアウトクリップを含む。
【0100】
[0138]本開示の別の態様では、ロックアウトクリップは、顎部ヘッド内に前進するようにサイズ設定および形成される。
【0101】
[0139]本開示の別の態様では、ロックアウトクリップは、顎部ヘッド内に配置されるとクリップ適用顎部が閉じるのを防止するように構成される。
【0102】
[0140]これらの態様のいずれかが相互に排他的である限りにおいて、そのような相互排他性は、そのような態様が明示的に記載されているか否かにかかわらず、そのような態様と任意の他の態様との組み合わせを決して限定しないことを理解されたい。これらの態様のいずれも、それだけに限定されないが、システム、方法、装置、デバイス、媒体などとして特許請求され得る。
【0103】
[0141]本開示の多くの特徴および利点は、記述説明から明らかであり、したがって、添付の特許請求の範囲は、本開示のすべてのそのような特徴および利点を網羅することを意図している。さらに、多数の改変および変更が当業者には容易に想起されるので、本開示は、図示および説明するのと全く同じ構成および動作に限定されない。したがって、説明する実施形態は、限定ではなく例示として解釈されるべきであり、本開示は、本明細書に与えられた詳細に限定されるべきではなく、現在または将来の予測可能または予測不可能にかかわらず、以下の特許請求の範囲およびそれらの均等物の全範囲によって定義されるべきである。
【国際調査報告】