(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】フラッシュブラインド締結具
(51)【国際特許分類】
F16B 37/04 20060101AFI20240829BHJP
F16B 31/02 20060101ALI20240829BHJP
【FI】
F16B37/04 U
F16B31/02 B
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024510700
(86)(22)【出願日】2022-09-07
(85)【翻訳文提出日】2024-02-21
(86)【国際出願番号】 US2022042760
(87)【国際公開番号】W WO2023038975
(87)【国際公開日】2023-03-16
(32)【優先日】2021-09-07
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】504162062
【氏名又は名称】ハウメット エアロスペース インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ルーク・ヘイロック
(72)【発明者】
【氏名】トッド・ボールズ
(72)【発明者】
【氏名】ジュンジエ・ファン
(72)【発明者】
【氏名】デイヴィッド・ジョナサン・ゴンザレス・カンポス
(57)【要約】
システムは、締結具および締結具取り付けツールを含む。締結具は、内ねじを有する内ねじ付き部分を有する管状部分を有するスリーブと、ヘッドとを含む。スリーブのヘッドは、表面を有するワークピース内のアクセス可能な穴に取り付けられるように構成される。締結具は、外ねじを有するねじ付き部分を有するピン部材を含む。ピン部材はスリーブ内に配置され、ピン部材の外ねじはスリーブの内ねじと螺合するように構成される。締結具取り付けツールは、面がワークピースの表面に接触することなくスリーブのヘッドと係合するように構成された面を有するノーズピースを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スリーブであって、
管状部分であって、前記管状部分が、内ねじを有する内ねじ付き部分を含む、管状部分と、
ヘッドと、を有し、
前記スリーブの前記ヘッドが、表面を有するワークピース内のアクセス可能な穴に取り付けられるように構成される、スリーブと、
ピン部材であって、
ねじ付き部分であって、前記ねじ付き部分が外ねじを含む、ねじ付き部分を有し、
前記ピン部材が、前記スリーブ内に配置されるように構成され、
前記ピン部材の前記外ねじが、前記スリーブの前記内ねじと螺合するように構成される、ピン部材と、を含む、締結具と、
面を有するノーズピースを含み、
前記面が、前記ワークピースの前記表面に接触することなく、前記スリーブの前記ヘッドと係合するように構成され、
前記ノーズピースの前記面と前記スリーブの前記ヘッドとの間の摩擦係数が、0.5~2である、締結具取り付けツールと、を備える、システム。
【請求項2】
前記スリーブの前記ヘッドが第一の平面を含み、前記締結具取り付けツールの前記ノーズピースの前記面が第二の平面を含み、前記第二の平面が前記第一の平面に接触するように構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記スリーブの前記ヘッドの前記第一の平面が、前記ワークピースの前記表面と実質的に同一平面になるように構成される、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記面の前記第二の平面が、前記ノーズピースから第一の距離だけ突出する、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記第一の距離が125μm~500μmである、請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記締結具取り付けツールの前記ノーズピースが、いずれのニブも含まない、請求項2に記載のシステム。
【請求項7】
前記締結具取り付けツールの前記ノーズピースが、前記面から延在する少なくとも一つの突出部を含み、前記少なくとも一つの突出部が、前記スリーブの前記ヘッドの前記第一の平面と係合するように構成される、請求項2に記載のシステム。
【請求項8】
前記少なくとも一つの突出部が複数の突出部を含む、請求項7に記載のシステム。
【請求項9】
前記複数の突出部が、前記突出部のうちの少なくとも二つを含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記少なくとも一つの突出部が先端を含み、前記先端が第一の距離だけ前記面から延在する、請求項7に記載のシステム。
【請求項11】
前記第一の距離が300μm~500μmである、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記締結具取り付けツールの前記ノーズピースが、第一の材料から構成され、前記スリーブが第二の材料から構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項13】
前記第一の材料が前記第二の材料よりも硬い、請求項12に記載のシステム。
【請求項14】
前記第一の材料がアルミニウムである、請求項12に記載のシステム。
【請求項15】
前記第一の材料がアルミニウム合金である、請求項12に記載のシステム。
【請求項16】
前記第一の材料が鋼である、請求項12に記載のシステム。
【請求項17】
前記第二の材料がアルミニウムである、請求項12に記載のシステム。
【請求項18】
前記第二の材料がアルミニウム合金である、請求項12に記載のシステム。
【請求項19】
前記第二の材料がステンレス鋼である、請求項12に記載のシステム。
【請求項20】
前記第二の材料がニッケル銅合金である、請求項12に記載のシステム。
【請求項21】
前記スリーブの前記ヘッドが、少なくとも一つの第一の機械加工マークを含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項22】
前記少なくとも一つの第一の機械加工マークが円形形状である、請求項21に記載のシステム。
【請求項23】
前記締結具取り付けツールの前記ノーズピースが、少なくとも一つの第二の機械加工マークを含む、請求項21に記載のシステム。
【請求項24】
前記少なくとも一つの第二の機械加工マークが円形形状である、請求項23に記載のシステム。
【請求項25】
前記少なくとも一つの第一の機械加工マークが、前記少なくとも一つの第二の機械加工マークと摩擦係合するように構成される、請求項23に記載のシステム。
【請求項26】
前記ノーズピースの前記面と前記スリーブの前記ヘッドとの間の摩擦係数が、少なくとも0.7である、請求項1に記載のシステム。
【請求項27】
スリーブであって、
管状部分であって、前記管状部分が、内ねじを有する内ねじ付き部分を含む、管状部分と、
ヘッドと、を有し、
前記スリーブの前記ヘッドが、表面を有するワークピース内のアクセス可能な穴に取り付けられるように構成される、スリーブと、
ピン部材であって、
ねじ付き部分であって、前記ねじ付き部分が外ねじを含む、ねじ付き部分を有し、
前記ピン部材が、前記スリーブ内に配置されるように構成され、
前記ピン部材の前記外ねじが、前記スリーブの前記内ねじと螺合するように構成され、
前記スリーブの前記ヘッドが、前記面が前記ワークピースの前記表面に接触することなく、締結具取り付けツールのノーズピースの面によって係合されるように構成され、
前記ノーズピースの前記面と前記スリーブの前記ヘッドとの間の摩擦係数が、0.5~2であるように構成される、ピン部材と、を備える、締結具。
【請求項28】
前記スリーブの前記ヘッドが、前記締結具取り付けツールの前記ノーズピースの前記面と係合するように構成された第一の平面を含む、請求項27に記載の締結具。
【請求項29】
前記スリーブの前記ヘッドの前記第一の平面が、前記ワークピースの前記表面と実質的に同一平面になるように構成される、請求項28に記載の締結具。
【請求項30】
前記スリーブの前記ヘッドが、第一の機械加工マークであって、前記締結具取り付けツールの少なくとも一つの第二の機械加工マークと摩擦係合するように構成された少なくとも一つの第一の機械加工マークを含む、請求項27に記載の締結具。
【請求項31】
前記少なくとも一つの第一の機械加工マークが円形形状である、請求項30に記載の締結具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年9月7日に出願された「FLUSH BLIND FASTENER」と題する、同時係属中の米国仮特許出願第63/241,368号に関し、共同所有のその利益を主張するものであり、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本発明は、締結具に関し、より詳細には、複数のワークピースを一緒に固定するためのブラインド締結具に関する。
【背景技術】
【0003】
ブラインド締結具は、ワークピースのうちの一つのブラインド側にアクセスすることが困難または不可能である場合に、複数のワークピースを一緒に固定するために一般的に使用される。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0004】
いくつかの実施形態では、管状部分であって、管状部分が、内ねじを有する内ねじ付き部分を含む、管状部分を有するスリーブと、ヘッドであって、スリーブのヘッドが、表面を有するワークピース内のアクセス可能な穴に取り付けられるように構成される、ヘッドと、ねじ付き部分であって、ねじ付き部分が外ねじを含み、ピン部材が、スリーブ内に配置されるように構成され、ピン部材の外ねじが、スリーブの内ねじと螺合するように構成される、ねじ付き部分を有するピン部材と、を含む締結具と、面であって、面がワークピースの表面に接触することなく、スリーブのヘッドと係合するように構成され、ノーズピースの面とスリーブのヘッドとの間の摩擦係数が、0.5~2である、面を有するノーズピースを含む締結具取り付けツールと、を備える、システム。
【0005】
いくつかの実施形態では、スリーブのヘッドは、第一の平面を含み、締結具取り付けツールのノーズピースの面は、第二の平面を含み、第二の平面は、第一の平面に接触するように構成される。
【0006】
いくつかの実施形態では、スリーブのヘッドの第一の平面は、ワークピースの表面と実質的に同一平面になるように構成されている。いくつかの実施形態では、面の第二の平面は、ノーズピースから第一の距離だけ突出する。
【0007】
いくつかの実施形態では、第一の距離は、125μm~500μmである。
【0008】
いくつかの実施形態では、締結具取り付けツールのノーズピースは、いかなるニブも含まない。
【0009】
いくつかの実施形態では、締結具取り付けツールのノーズピースは、面から延在する少なくとも一つの突出部を含み、少なくとも一つの突出部は、スリーブのヘッドの第一の平面と係合するように構成される。
【0010】
いくつかの実施形態では、少なくとも一つの突出部は、複数の突出部を含む。いくつかの実施形態では、複数の突出部は、突出部のうちの少なくとも二つを含む。
【0011】
いくつかの実施形態では、少なくとも一つの突出部は先端を含み、先端は面から第一の距離だけ延在する。
【0012】
いくつかの実施形態では、第一の距離は、300μm~500μmである。
【0013】
いくつかの実施形態では、締結具取り付けツールのノーズピースは、第一の材料から構成され、スリーブは第二の材料から構成される。いくつかの実施形態では、第一の材料は第二の材料よりも硬い。いくつかの実施形態では、第一の材料はアルミニウムである。いくつかの実施形態では、第一の材料はアルミニウム合金である。いくつかの実施形態では、第一の材料は鋼である。いくつかの実施形態では、第二の材料はアルミニウムである。いくつかの実施形態では、第二の材料はアルミニウム合金である。いくつかの実施形態では、第二の材料はステンレス鋼である。いくつかの実施形態では、第二の材料はニッケル銅合金である。
【0014】
いくつかの実施形態では、スリーブのヘッドは、少なくとも一つの第一の機械加工マークを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも一つの第一の機械加工マークは、円形形状である。いくつかの実施形態では、締結具取り付けツールのノーズピースは、少なくとも一つの第二の機械加工マークを含む。いくつかの実施形態では、少なくとも一つの第二の機械加工マークは、円形形状である。いくつかの実施形態では、少なくとも一つの第一の機械加工マークは、少なくとも一つの第二の機械加工マークと摩擦係合するように構成される。
【0015】
いくつかの実施形態では、ノーズピースの面とスリーブのヘッドとの間の摩擦係数は、少なくとも0.7である。
【0016】
いくつかの実施形態では、管状部分であって、管状部分が、内ねじを有する内ねじ付き部分を含む、管状部分と、ヘッドであって、スリーブのヘッドが、表面を有するワークピースのアクセス可能な穴に取り付けられるように構成される、ヘッドと、を有するスリーブと、ねじ付き部分であって、ねじ付き部分が外ねじを含む、ねじ付き部分を有するピン部材であって、ピン部材が、スリーブ内に配置されるように構成され、ピン部材の外ねじが、スリーブの内ねじと螺合するように構成され、スリーブのヘッドが、面がワークピースの表面に接触することなく、締結具取り付けツールのノーズピースの面によって係合されるように構成され、ノーズピースの面とスリーブのヘッドとの間の摩擦係数が、0.5~2であるように構成される、ピン部材と、を備える、締結具。
【0017】
いくつかの実施形態では、スリーブのヘッドは、締結具取り付けツールのノーズピースの面と係合するように構成された第一の平面を含む。
【0018】
いくつかの実施形態では、スリーブのヘッドの第一の平面は、ワークピースの表面と実質的に同一平面になるように構成されている。
【0019】
いくつかの実施形態では、スリーブのヘッドは、第一の機械加工マークであって、締結具取り付けツールの少なくとも一つの第二の機械加工マークと摩擦係合するように構成された少なくとも一つの第一の機械加工マークを含む。
【0020】
いくつかの実施形態では、少なくとも一つの第一の機械加工マークは、円形形状である。
【図面の簡単な説明】
【0021】
本開示の一部を形成し、本明細書に記載するシステムおよび方法を実施することができる実施形態を示す添付図面を参照する。
【0022】
【
図1】
図1は、いくつかの実施形態による、締結具の側面断面図を示す。
【
図2】
図2は、いくつかの実施形態による、締結具によって用いられる第二のヘッドがそこから取り外された、
図1に示す締結具の側面断面図を示す。
【
図2A】
図2Aは、
図1に示す締結具によって用いられるスリーブのいくつかの実施形態の斜視図である。
【
図3】
図3は、いくつかの実施形態による、締結具のための締結具取り付けツールの底面斜視図を示す。
【
図4】
図4は、いくつかの実施形態による、締結具を取り付けるための
図3に示す締結具取り付けツールの側面図を示す。
【
図5】
図5は、いくつかの実施形態による、締結具を取り付けるための締結具取り付けツールの底面斜視図を示す。
【
図6】
図6は、いくつかの実施形態による、締結具を取り付けるための
図5に示す締結具取り付けツールの側面図を示す。
【
図7】
図7は、いくつかの実施形態による、
図5に示す締結具取り付けツールの拡大部分図を示す。
【
図8】
図8は、いくつかの実施形態による、使用中の
図3および
図4に示す締結具取り付けツールを示す。
【
図9】
図9は、いくつかの実施形態による、使用中の
図3および
図4に示す締結具取り付けツールの部分側面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0023】
本開示の実施形態は、平面を含むヘッドを有するスリーブを有する締結具を提供する。いくつかの実施形態では、スリーブのヘッドは、いかなる凹部も含まない。いくつかの実施形態では、対応する締結具取り付けツールのノーズピースは、平面を有する。いくつかの実施形態では、締結具取り付けツールのノーズピースの平面は、スリーブのヘッドの平面と係合し、締結具取り付けツールの作動中にスリーブを静止状態に保持するためのクラッチとして機能する。いくつかの実施形態では、締結具取り付けツールは、スリーブのヘッドと締結具取り付けツールのノーズピースとの間の摩擦係合を利用して、締結具の取り付け中にスリーブがワークピースに対して回転することを防止する。
【0024】
いくつかの実施形態では、締結具取り付けツールのノーズピースの平面は、少なくとも一つの突出部を含むように構成される。いくつかの実施形態では、少なくとも一つの突出部は、スリーブのヘッドの平面内にへこみを形成するのに十分に硬く、締結具取り付けツールとスリーブとの間の摩擦係合に加えて、締結具の取り付け中にワークピースに対して回転することなくスリーブを定位置に維持するへこみをスリーブ内に形成する。いくつかの実施形態では、へこみの深さは、スリーブのヘッドの表面が実質的に平面であるほど十分に小さい。いくつかの実施形態では、深さは、単一の取り付け後ステップで、へこみを平滑化することができるような深さである。
【0025】
図1および
図2を参照すると、いくつかの実施形態では、締結具10は、ピン部材12と、ピン部材12を受容するようにサイズ設定および形状設定されたスリーブ14とを含む。いくつかの実施形態では、ピン部材12は、以下に記載される様式でスリーブ14内に配置される。いくつかの実施形態では、ピン部材12は、ボルトである。いくつかの実施形態では、ピン部材12は、ねじである。いくつかの実施形態では、ピン部材12は、スピンドルである。いくつかの実施形態では、ピン部材12は、ステムである。いくつかの実施形態では、スリーブ14は、ブッシングである。いくつかの実施形態では、スリーブ14は、ナットである。いくつかの実施形態では、スリーブ14は、ナット本体である。
【0026】
いくつかの実施形態では、ピン部材12は、細長いシャンク18を含む。いくつかの実施形態では、細長いシャンク18は、それぞれワークピース24の穴20およびワークピース26の穴22を通って延在し、一緒に固定されるように構成される。いくつかの実施形態では、ワークピース24、26の各々は、金属から構成される。いくつかの実施形態では、ワークピース24、26の各々は、アルミニウムから構成される。いくつかの実施形態では、ワークピース24、26の各々は、アルミニウム合金から構成される。いくつかの実施形態では、ワークピース24、26の各々は、複合材料から構成される。いくつかの実施形態では、ワークピース24、26の各々は、実質的に複合材料から構成される。いくつかの実施形態では、ワークピース24は、アクセス可能なサイドワークピースである。いくつかの実施形態では、ワークピース26は、ブラインドサイドワークピースである。いくつかの実施形態では、穴20および穴22は、締結具10がその中に受容され得るように、互いに整列される。いくつかの実施形態では、ピン部材12は、細長いシャンク18の一方の端に外ねじ29を有するねじ付き部分28を含む。いくつかの実施形態では、外ねじ29は、スリーブ14の内ねじ付き部分30の内ねじ31と螺合するように構成される。いくつかの実施形態では、内ねじ31は、スリーブ14の一体型の構成要素である。いくつかの実施形態では、スリーブ14の一部分のみが、取り付け前に内ねじ31でねじ込まれる。いくつかの実施形態では、ピン部材12の細長いシャンク18は、ねじ付き部分28に隣接する滑らかな円筒形シャンク部分32を含む。いくつかの実施形態では、細長いシャンク18のねじ付き部分28は、滑らかな円筒形シャンク部分32の直径よりも小さい直径を有する。いくつかの実施形態では、ピン部材12は、滑らかな円筒形シャンク部分32に隣接する第一のヘッド34を含む。いくつかの実施形態では、第一のヘッド34は、スリーブ14の外側端で環状の外向きシート36上に着座するように構成される。いくつかの実施形態では、第一のヘッド34は円錐台状であり、シート36は、ピン部材12の第一のヘッド34がスリーブ14内に皿状に埋められるように、相補的に先細りである。
【0027】
いくつかの実施形態では、第一のヘッド34に隣接し、ピン部材12の一部分を形成するのは、第二のヘッド38である。いくつかの実施形態では、第二のヘッド38は、スプライン40を含む。いくつかの実施形態では、スプライン40は、締結具取り付けツールに取り付けられた好適なドライバによって係合されるように構成されている。いくつかの実施形態では、第一のヘッド34と第二のヘッド38との間には、ブレークネック部分41がある。いくつかの実施形態では、ブレークネック部分41は、締結具10がセットされた後に、第二のヘッド38に加えられた回転力に応答して、ねじりせん断で破断するように構成されたピン部材12の最も弱い点を画定し、それによって、締結具10が取り付けられた位置にセットされた後に、ピン部材12の第一のヘッド34にスリーブ14に対する同一平面構成を提供する。
【0028】
いくつかの実施形態では、スリーブ14は、管状部分43を含む。いくつかの実施形態では、管状部分43は、滑らかな外部表面を有する管状形状を有する。いくつかの実施形態では、管状部分43は、スレッドロック33を含む。いくつかの実施形態では、スレッドロック33は、スリーブ14の管状部分43の一部分を局所的に変形することによって形成される。いくつかの実施形態では、スレッドロック33は、環状に延在する。いくつかの実施形態では、スレッドロック33は、締結具10の振動によって誘発される緩みに対する抵抗を提供し、ピン部材12およびスリーブ14のねじ解除を防止するように構成される。
【0029】
いくつかの実施形態では、管状部分43と、それぞれワークピース24の穴20およびワークピース26の穴22の壁との間にクリアランス嵌合がある。いくつかの実施形態では、管状部分43と、それぞれワークピース24の穴20およびワークピース26の穴22との壁の間に締まり嵌めがある。
【0030】
いくつかの実施形態では、スリーブ14は、その一方の端にヘッド42を有する。いくつかの実施形態では、ヘッド42は、ワークピース24の外面と同一平面上に埋められる。いくつかの実施形態では、ヘッド42は、丸みのあるヘッドである。いくつかの実施形態では、ヘッド42は、六角形ヘッドである。いくつかの実施形態では、ヘッド42は、締結具技術分野で既知の他の好適な形状を有する。いくつかの実施形態では、内ねじ付き部分30は、スリーブ14の内部の滑らかな部分46よりも大きい厚さを有する。いくつかの実施形態では、内部の滑らかな部分46の壁厚は、内ねじ付き部分30に隣接して最大である。いくつかの実施形態では、内部の滑らかな部分46の厚さは、スリーブ14の先細りセクション48に沿ってステップ50まで徐々に減少する。いくつかの実施形態では、ステップ50は、締結具10が、その取り付けられた位置にあるとき、ワークピース26のブラインドサイドの外側に位置する。いくつかの実施形態では、ステップ50において、スリーブ14の内部の滑らかな部分46の壁厚は、スリーブ14のヘッド42に到達するまで実質的に同じままである。いくつかの実施形態では、スリーブ14の先細りセクション48は、締結具10がワークピース24、26内のその取り付けられた位置にあるときに、球状部52を形成するように構成される。いくつかの実施形態では、スリーブ14の管状部分43の一部分は、球状部52の形成を容易にするために局所的に高周波焼なましされる。いくつかの実施形態では、先細りセクション48は、締結具10の実質的にすべてのグリップ範囲において、ブラインドサイドワークピース26に対する球状部52の形成を容易にする。いくつかの実施形態では、内部の滑らかな部分46の厚さは、スリーブ14内のステップ50によって、スリーブ14のヘッド42に到達するまで実質的に同じままである壁厚に対して急激に低減される。いくつかの実施形態では、内ねじ付き部分30に対して壁厚が低減されたワークピース26の外面に隣接するスリーブ14の内部の滑らかな部分46は、球状部52の形成を容易にするために局所的に高周波焼なましされる。
【0031】
いくつかの実施形態では、締結具10の取り付け中、スリーブ14に対するピン部材12の回転は、ピン部材12のねじ付き部分28の外ねじ29とスリーブ14の内ねじ付き部分30の内ねじ31との係合を引き起こす。いくつかの実施形態では、ピン部材12のねじ付き部分28とスリーブ14の内ねじ付き部分30との係合は、スリーブ14を座屈させ、ブラインドサイドワークピース26に向かって移動させて、球状部52を形成する。いくつかの実施形態では、球状部52の形成は、ワークピース24およびワークピース26を一緒に固定する。いくつかの実施形態では、締結具10は、ピン部材12の第一のヘッド34およびスリーブ14のヘッド42がワークピース24上に存在し、球状部52がワークピース26上に存在するため、いずれの方向(例えば、ワークピース24に向かって、またはワークピース24から離れる方向に)にも移動することができない。
【0032】
いくつかの実施形態では、スリーブ14のヘッド42は、機械加工される。いくつかの実施形態では、スリーブ14のヘッド42は、マシニングツールによって機械加工される。
図2Aを参照すると、いくつかの実施形態では、マシニングツールは、スリーブ14のヘッド42に円形のマーク54を残す。いくつかの実施形態では、ヘッド42内のマーク54の機械加工は、スリーブ14の回転と同時に切断ツールを回転させることを含むプロセスにおいて、スリーブ14およびピン部材12のブレークネック部分41を同時に機械加工することを含む。いくつかの実施形態では、このアプローチは、トロコイド旋削と称され得、いくつかの実施形態では、旋削に典型的なスパイラルマークの代わりに、円形のトロコイド機械マーク54を生成する。いくつかの実施形態では、マーク54は、二つの表面間の摩擦を増加させ、これは次にクラッチトルクを増加させる。いくつかの実施形態では、マシニングツールの回転速度は、マーク54のパターンを最適化するように選択され得る。いくつかの実施形態では、マーク54は、ミーリングの特徴であるが、いくつかの実施形態では、旋盤旋削に使用することができる。
【0033】
図3は、いくつかの実施形態による、締結具10を取り付けるための締結具取り付けツール100の斜視図を示す。
図4は、いくつかの実施形態による、締結具10を取り付けるための締結具取り付けツール100の側面図を示す。いくつかの実施形態では、締結具取り付けツール100は、面104を有するノーズピース102を含む。いくつかの実施形態では、面104は、締結具10の取り付け中にスリーブ14のヘッド42と係合して、ワークピース24、26を一緒に固定するように構成される。いくつかの実施形態では、面104は、面104とヘッド42との間に可能な限り多くの接触を提供するために、スリーブ14のヘッド42のサイズおよび形状に対応するようにサイズ設定および形状設定される。いくつかの実施形態では、面104は、リング形状である。いくつかの実施形態では、面104の中心107は、締結具取り付けツール100がピン部材12の第二のヘッド38を受容し、係合して締結具10を取り付けるために開口している。いくつかの実施形態では、面104の幾何学的形状は、スリーブ14のヘッド42の幾何学的形状に応じて変化する。いくつかの実施形態では、面104の幾何学的形状は、面104が、ヘッド42が回転するのを防止するように、面104がヘッド42と接触するように選択される。いくつかの実施形態では、面104は、平面である。いくつかの実施形態では、面104は、滑らかである。いくつかの実施形態では、本明細書で使用される場合、面104が「滑らか」であることは、面104が、面104から外向きに延在してスリーブ14の対応する特徴と係合する、いずれのニブまたは他の突出部も含まないことを意味する。
【0034】
いくつかの実施形態では、面104は、マシニングツールが面104にツールマーク106を残すように機械加工される。いくつかの実施形態では、ツールマーク106は、円形形状である。いくつかの実施形態では、マークは、弓形形状である。いくつかの実施形態では、ツールマーク106は、締結具10の取り付け中に、面104とスリーブ14のヘッド42との間の摩擦係合を増加させる。いくつかの実施形態では、ツールマーク106の構成は、円形または弓形以外であってもよい。いくつかの実施形態では、ツールマーク106は、締結具10の取り付け中にスリーブ14のヘッド42の回転を防止する方向に摩擦係合を最大化するように配向される。
【0035】
いくつかの実施形態では、面104は、締結具取り付けツール100のノーズピース102から距離D1だけ突出する。いくつかの実施形態では、D1は、125μmである。いくつかの実施形態では、D1は、125μmよりも大きい。いくつかの実施形態では、距離D1は、面104が締結具10に接触するが、取り付け中にワークピース24と係合しないか、またはそうでなければ接触しないように選択される。以下の
図8は、ワークピース24に接触せずに使用中の締結具取り付けツール100のいくつかの実施形態を示す。
【0036】
いくつかの実施形態では、ノーズピース102はアルミニウムから構成される。いくつかの実施形態では、ノーズピース102は、アルミニウム合金から構成される。いくつかの実施形態では、ノーズピース102は、アルミニウムと連結された時に高い摩擦係数を有することが知られている材料から構成される。いくつかの実施形態では、ノーズピース102は、締結具10と同じ材料から構成される。いくつかの実施形態では、ノーズピース102が、アルミニウムまたはアルミニウム合金から構成され、締結具10のスリーブ14が、アルミニウムまたはアルミニウム合金から構成される場合、面104と締結具10との間の摩擦係数を最大化することができる。いくつかの実施形態では、摩擦係合は、面104およびスリーブ14のヘッド42が、摩擦係合から発生した熱に起因して一時的に一緒に溶接されるようにしてもよい。いくつかの実施形態では、面104とスリーブ14のヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.5~2である。
【0037】
いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.5~1.9である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.5~1.8である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.5~1.7である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.5~1.6である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.5~1.5である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.5~1.4である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.5~1.3である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.5~1.2である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.5~1.1である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.5~1である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.5~0.9である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.5~0.8である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.5~0.7である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.5~0.6である。
【0038】
いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.6~2である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.7~2である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.8~2である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.9~2である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、1~2である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、1.1~2である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、1.2~2である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、1.3~2である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、1.4~2である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、1.5~2である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、1.6~2である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、1.7~2である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、1.8~2である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、1.9~2である。
【0039】
いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.5である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.6である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.7である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.8である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、0.9である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、1である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、1.1である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、1.2である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、1.3である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、1.4である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、1.5である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、1.6である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、1.7である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、1.8である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、1.9である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、2である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、2.1である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、2.2である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、2.3である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、2.4である。いくつかの実施形態では、面104とヘッド42との間の摩擦係数(μ)は、2.5である。
【0040】
図5は、いくつかの実施形態による、締結具10を取り付けるための締結具取り付けツール150の斜視図を示す。
図6は、いくつかの実施形態による、締結具10を取り付けるための締結具取り付けツール150の側面図を示す。
【0041】
いくつかの実施形態では、締結具取り付けツール150は、面154を有するノーズピース152を含む。いくつかの実施形態では、面154は、上述の締結具取り付けツール100の面104と類似しており、特定の差異がある。いくつかの実施形態では、面154は、外面155と、外面155から外向きに延在する少なくとも一つの突出部156とを含む。いくつかの実施形態では、面154は、複数の突出部156を含む。いくつかの実施形態では、面154は、二つの突出部156を含む。いくつかの実施形態では、面154は、三つの突出部156を含む。いくつかの実施形態では、面154は、四つの突出部156を含む。いくつかの実施形態では、面154は、五つの突出部156を含む。いくつかの実施形態では、面154は、六つの突出部156を含む。いくつかの実施形態では、面154は、七つ以上の突出部156を含む。いくつかの実施形態では、突出部156の各々は、歯形状を有する。いくつかの実施形態では、突出部156は、外面155上で互いに円周方向に離間している。
【0042】
いくつかの実施形態では、面154は、締結具10の取り付け中にスリーブ14のヘッド42と係合して、ワークピース24およびワークピース26を一緒に固定するように構成される。いくつかの実施形態では、面154は、面154とヘッド42との間に可能な限り多くの接触を提供するために、スリーブ14のヘッド42のサイズおよび形状に対応するようにサイズ設定および形状設定される。
【0043】
いくつかの実施形態では、面154は、面154の中心157が、締結具取り付けツール150が第二のヘッド38を受容および係合して締結具10を取り付けるために開いているため、リング形状である。いくつかの実施形態では、面154の幾何学的形状は、スリーブ14のヘッド42の幾何学的形状に応じて変化し得る。いくつかの実施形態では、面154の幾何学的形状は、面154が、ヘッド42が回転するのを防止するように、面154がスリーブ14のヘッド42と接触するように選択される。いくつかの実施形態では、面154は、締結具10の凹部と係合するいかなる特徴も含まない。いくつかの実施形態では、面154は、締結具10の対応する凹部と係合するためのいかなるニブも含まない。
【0044】
いくつかの実施形態では、面154は、マシニングツールが面154にツールマーク159を残すように機械加工される。いくつかの実施形態では、ツールマーク159の各々は、円形形状である。いくつかの実施形態では、ツールマーク159の各々は、弓形形状である。いくつかの実施形態では、ツールマーク159は、締結具10の取り付け中に、面154とスリーブのヘッド42との間の摩擦係合を増加させる。いくつかの実施形態では、ツールマーク159の構成は、円形または弓形以外であってもよい。いくつかの実施形態では、ツールマーク159は、締結具10の取り付け中にスリーブ14のヘッド42の回転を防止する方向に摩擦係合を最大化するように配向され得る。いくつかの実施形態では、ツールマーク159は、微視的隆起である。
【0045】
いくつかの実施形態では、面154は、締結具取り付けツール150から距離D2だけ突出する。いくつかの実施形態では、距離D2は、125μmである。いくつかの実施形態では、距離D2は、少なくとも125μmである。いくつかの実施形態では、D2は、125μm~500μmである。いくつかの実施形態では、距離D2は、面154が締結具10に接触するが、取り付け中にワークピース24と係合しないか、またはそうでなければ接触しないように選択される。いくつかの実施形態では、締結具取り付けツール150は、締結具取り付けツール100と同様に機能し、同様に、
図8に示すようにワークピース24と接触しない。
【0046】
いくつかの実施形態では、ノーズピース152は、突出部156が締結具10のスリーブ14を貫通し、その中にへこみを形成することができるように、締結具10のスリーブ14の材料よりも硬い材料から構成される。いくつかの実施形態では、締結具取り付けツール150のノーズピース152は、第一の材料から構成される。いくつかの実施形態では、スリーブ14は、第二の材料から構成される。いくつかの実施形態では、第一の材料は、第二の材料よりも硬い。いくつかの実施形態では、ノーズピース152の第一の材料は、鋼である。いくつかの実施形態では、ノーズピース152の第一の材料は、硬化鋼である。いくつかの実施形態では、ノーズピース152の第一の材料は、アルミニウムである。いくつかの実施形態では、ノーズピース152の第一の材料は、アルミニウム合金である。いくつかの実施形態では、締結具10のスリーブ14の第二の材料は、アルミニウムである。いくつかの実施形態では、締結具10のスリーブ14の第二の材料は、アルミニウム合金である。いくつかの実施形態では、締結具10のスリーブ14の第二の材料は、ステンレス鋼である。いくつかの実施形態では、締結具10のスリーブ14の第二の材料は、A286(AISI660)鋼である。いくつかの実施形態では、A286鋼は、オーステナイト系析出硬化型ステンレス鋼である。いくつかの実施形態では、スリーブ14の第二の材料は、ニッケル銅合金である。いくつかの実施形態では、突出部156は、面154と締結具10との間の摩擦係合への依存を低減するように構成される。
【0047】
図7を参照すると、いくつかの実施形態では、突出部156は、面154の表面155から距離D3だけ延在する。いくつかの実施形態では、距離D3は、300μm~500μmである。
【0048】
いくつかの実施形態では、距離D3は、300μm~490μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、300μm~480μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、300μm~470μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、300μm~460μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、300μm~450μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、300μm~440μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、300μm~430μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、300μm~420μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、300μm~410μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、300μm~400μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、300μm~390μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、300μm~380μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、300μm~370μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、300μm~360μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、300μm~350μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、300μm~340μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、300μm~330μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、300μm~320μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、300μm~310μmである。
【0049】
いくつかの実施形態では、距離D3は、310μm~500μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、320μm~500μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、330μm~500μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、340μm~500μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、350μm~500μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、360μm~500μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、370μm~500μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、380μm~500μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、390μm~500μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、400μm~500μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、410μm~500μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、420μm~500μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、430μm~500μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、440μm~500μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、450μm~500μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、460μm~500μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、470μm~500μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、480μm~500μmである。いくつかの実施形態では、距離D3は、490μm~500μmである。
【0050】
いくつかの実施形態では、突出部156のサイズは、200μm未満の深さを有するスリーブのヘッド42にへこみを提供するように選択され得る。いくつかの実施形態では、深さは、50μmより大きくてもよい。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、50μm~200μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、50μm~190μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、50μm~180μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、50μm~170μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、50μm~160μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、50μm~150μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、50μm~140μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、50μm~130μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、50μm~120μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、50μm~110μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、50μm~100μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、50μm~90μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、50μm~80μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、50μm~70μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、50μm~60μmである。
【0051】
いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、60μm~200μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、70μm~200μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、80μm~200μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、90μm~200μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、100μm~200μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、110μm~200μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、120μm~200μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、130μm~200μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、140μm~200μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、150μm~200μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、160μm~200μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、170μm~200μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、180μm~200μmである。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、190μm~200μmである。
【0052】
いくつかの実施形態では、突出部156は、先端158を含む。いくつかの実施形態では、先端158は、尖っているように構成される。いくつかの実施形態では、先端158は、尖っているか、または鋭利である。いくつかの実施形態では、先端158は、半径Rを有する。いくつかの実施形態では、先端158は、面154の表面155からの法線方向に対して角度θを有するように形成される。いくつかの実施形態では、角度θは、30°~60°である。いくつかの実施形態では、角度θは、40°~50°である。いくつかの実施形態では、角度θは45°である。
【0053】
いくつかの実施形態では、締結具取り付けツール150は、締結具取り付けツール100よりも、取り付け前の面154またはスリーブ14のヘッド42のいずれかの汚染に対してより耐性があるように構成される。いくつかの実施形態では、ヘッド42または面104の表面上の汚染は、締結具取り付けツール100が取り付け中にヘッド42を定位置に維持できないように、表面間の摩擦係合に影響を与え得る。いくつかの実施形態では、締結具取り付けツール150は、突出部156によるこうした汚染の影響を受けにくいように構成される。いくつかの実施形態では、形成されたへこみの深さは、十分に小さく、その結果、へこみは、塗装またはこれに類するもののための締結具10の調製中に除去され得る(例えば、スリーブ14のヘッド42の表面が平滑化される)。
【0054】
図8は、いくつかの実施形態による、締結具10を取り付けるプロセスにおける締結具取り付けツール100の側面図を示す。
図9は、いくつかの実施形態による、締結具10を取り付けるプロセスにおける締結具取り付けツール100の部分側面図を示す。特定の参照が別途なされない限り、
図8および
図9を集合的に参照する。
【0055】
本明細書を簡略化するために、
図8は、締結具取り付けツール100を示す。いくつかの実施形態では、当然のことながら、本明細書の簡略化のために、説明は締結具取り付けツール100または締結具取り付けツール150に適用可能であるが、締結具取り付けツール150については、説明を繰り返さない。
【0056】
いくつかの実施形態では、空間200は、ノーズピース102とワークピース24との間に維持される。いくつかの実施形態では、空間200は、ノーズピース102とワークピース24との間の距離D4に及ぶ。いくつかの実施形態では、距離D4は、125μmである。いくつかの実施形態では、距離D4は、少なくとも125μmである。いくつかの実施形態では、D4は、125μm~500μmである。いくつかの実施形態では、空間200は、締結具10が平面であり、凹部を含まない限り、ワークピース24の表面と同一平面になることを可能にし、締結具取り付けツール100は、ワークピース24が締結具取り付けツール100によって接触されないため、ワークピース24を破損し得えない。
【0057】
いくつかの実施形態では、システムは、締結具10および締結具取り付けツール100を含む。いくつかの実施形態では、システムは、締結具10および締結具取り付けツール150を含む。
【0058】
本明細書で使用される用語は、実施形態を説明することを意図しており、限定することを意図していない。用語「一つの(a)」、「一つの(an)」、および「その(the)」は、別段の明確な指示がない限り、複数の形態も含む。本明細書において使用される場合、用語「備える(comprises)」および/または「備える(comprising)」は、記載された特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在を指定するが、一つまたは複数の他の特徴、整数、ステップ、動作、要素、および/または構成要素の存在または追加を妨げない。
【0059】
本開示の範囲から逸脱することなく、特に用いられる建設材料および部品の形状、サイズ、および配置に関して、詳細に変更がなされ得ることが理解されるべきである。本明細書および記載される実施形態は、本開示の真の範囲および趣旨が以下の特許請求の範囲によって示される例である。
【符号の説明】
【0060】
10 締結具
12 ピン部材
14 スリーブ
18 シャンク
20 穴
22 穴
24 ワークピース
26 ワークピース
28 ねじ付き部分
29 外ねじ
30 内ねじ付き部分
31 内ねじ
32 円筒形シャンク部分
33 スレッドロック
34 ヘッド
36 外向きシート
38 ヘッド
40 スプライン
41 ブレークネック部分
42 ヘッド
43 管状部分
46 滑らかな部分
48 先細りセクション
50 ステップ
52 球状部
54 マーク
100 締結具取り付けツール
102 ノーズピース
104 面
106 ツールマーク
107 中心
150 締結具取り付けツール
152 ノーズピース
154 面
155 外面
156 突出部
157 中心
158 先端
159 ツールマーク
200 空間
D1 距離
D2 距離
D3 距離
D4 距離
θ 角度
μ 摩擦係数
【手続補正書】
【提出日】2024-03-08
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スリーブであって、
管状部分であって、前記管状部分が、内ねじを有する内ねじ付き部分を含む、管状部分と、
ヘッドと、を有し、
前記スリーブの前記ヘッドが、第一の平面を含み、
前記第一の平面が、実質的に平坦であり、凹部を有してなく、
前記スリーブの前記ヘッドが、表面を有するワークピース内のアクセス可能な穴に取り付けられるように構成される、スリーブと、
ピン部材であって、
ねじ付き部分であって、前記ねじ付き部分が外ねじを含む、ねじ付き部分を有し、
前記ピン部材が、前記スリーブ内に配置されるように構成され、
前記ピン部材の前記外ねじが、前記スリーブの前記内ねじと螺合するように構成される、ピン部材と、を含む、締結具と、
面
と、
前記面から延在する少なくとも一つの突出部であって、
前記少なくとも一つの突出部が、前記スリーブが前記ワークピースに対して回転することを防止するために、前記スリーブの前記ヘッドの前記第一の平面と係合し、前記スリーブの前記ヘッドの前記第一の平面内で取り外し可能に埋め込まれるように構成される、少なくとも一つの突出部と、
を有するノーズピースを含
む、
締結具取り付けツールと、を備える、システム。
【請求項2】
前記少なくとも一つの突出部が複数の突出部を含む、請求項
1に記載のシステム。
【請求項3】
前記複数の突出部が、前記突出部のうちの少なくとも二つを含む、請求項
2に記載のシステム。
【請求項4】
前記複数の突出部が、少なくとも三つから六つの突出部を含む、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記複数の突出部が、円周方向に互いに間隔をあけて配置されている請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記少なくとも一つの突出部が先端を含み、前記先端が第一の距離だけ前記面から延在する、請求項
1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第一の距離が300μm~500μmである、請求項
6に記載のシステム。
【請求項8】
前記先端が尖っている、請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
前記少なくとも一つの突出部が、前記面から前記先端に向かって延在する第一の側面を含み、
前記第一の側面にアールがついている、請求項6に記載のシステム。
【請求項10】
前記先端は、前記面から前記先端に向かって延在する第二の側面を含み、
前記第二の側面は、前記ノーズピースの前記面からの法線方向に対して、30°~60°の角度で延在している、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記締結具取り付けツールの前記ノーズピースが、第一の材料から構成され、前記スリーブが第二の材料から構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記第一の材料が前記第二の材料よりも硬い、請求項
11に記載のシステム。
【請求項13】
前記第一の材料がアルミニウムである、請求項
11に記載のシステム。
【請求項14】
前記第一の材料がアルミニウム合金である、請求項
11に記載のシステム。
【請求項15】
前記第一の材料が鋼である、請求項
11に記載のシステム。
【請求項16】
前記第二の材料がアルミニウムである、請求項
11に記載のシステム。
【請求項17】
前記第二の材料がアルミニウム合金である、請求項
11に記載のシステム。
【請求項18】
前記第二の材料がステンレス鋼である、請求項
11に記載のシステム。
【請求項19】
前記第二の材料がニッケル銅合金である、請求項
11に記載のシステム。
【請求項20】
スリーブであって、
管状部分であって、前記管状部分が、内ねじを有する内ねじ付き部分を含む、管状部分と、
ヘッドと、を有し、
前記スリーブの前記ヘッドが、第一の平面を含み、
前記第一の平面が、実質的に平坦であり、凹部を有してなく、
前記スリーブのヘッドが、表面を有するワークピース内のアクセス可能な穴に取り付けられるように構成される、スリーブと、
ピン部材であって、
ねじ付き部分であって、前記ねじ付き部分が外ねじを含む、ねじ付き部分を有し、
前記ピン部材が、前記スリーブ内に配置されるように構成され、
前記ピン部材の前記外ねじが、前記スリーブの前記内ねじと螺合するように構成され、
前記スリーブの前記ヘッドの前記第一の平面が、前記スリーブが前記ワークピースに対して回転することを防止するために、締結具取り付けツールのノーズピースの少なくとも一つの突出部によって係合され、締結具取り付けツールのノーズピースの少なくとも一つの突出部をそこへ取り外し可能に受容するように構成されている、
ピン部材と、を備える、締結具。
【手続補正書】
【提出日】2024-06-27
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
スリーブであって、
管状部分であって、前記管状部分が、内ねじを有する内ねじ付き部分を含む、管状部分と、
ヘッドと、を有し、
前記スリーブの前記ヘッドが、第一の平面を含み、
前記第一の平面が
、平坦であり、凹部を有してなく、
前記スリーブの前記ヘッドが、表面を有するワークピース内のアクセス可能な穴に取り付けられるように構成される、スリーブと、
ピン部材であって、
ねじ付き部分であって、前記ねじ付き部分が外ねじを含む、ねじ付き部分を有し、
前記ピン部材が、前記スリーブ内に配置されるように構成され、
前記ピン部材の前記外ねじが、前記スリーブの前記内ねじと螺合するように構成される、ピン部材と、を含む、締結具と、
面と、
前記面から延在する少なくとも一つの突出部であって、
前記少なくとも一つの突出部が、前記スリーブが前記ワークピースに対して回転することを防止するために、前記スリーブの前記ヘッドの前記第一の平面と係合し、前記スリーブの前記ヘッドの前記第一の平面内で取り外し可能に埋め込まれるように構成される、少なくとも一つの突出部と、
を有するノーズピースを含む、
締結具取り付けツールと、を備える、システム。
【請求項2】
前記少なくとも一つの突出部が複数の突出部を含む、請求項1に記載のシステム。
【請求項3】
前記複数の突出部が、前記突出部のうちの少なくとも二つを含む、請求項2に記載のシステム。
【請求項4】
前記複数の突出部が、少なくとも三つから六つの突出部を含む、請求項2に記載のシステム。
【請求項5】
前記複数の突出部が、円周方向に互いに間隔をあけて配置されている請求項4に記載のシステム。
【請求項6】
前記少なくとも一つの突出部が先端を含み、前記先端が第一の距離だけ前記面から延在する、請求項1に記載のシステム。
【請求項7】
前記第一の距離が300μm~500μmである、請求項6に記載のシステム。
【請求項8】
前記先端が尖っている、請求項6に記載のシステム。
【請求項9】
前記少なくとも一つの突出部が、前記面から前記先端に向かって延在する第一の側面を含み、
前記第一の側面にアールがついている、請求項6に記載のシステム。
【請求項10】
前記先端は、前記面から前記先端に向かって延在する第二の側面を含み、
前記第二の側面は、前記ノーズピースの前記面からの法線方向に対して、30°~60°の角度で延在している、請求項9に記載のシステム。
【請求項11】
前記締結具取り付けツールの前記ノーズピースが、第一の材料から構成され、前記スリーブが第二の材料から構成される、請求項1に記載のシステム。
【請求項12】
前記第一の材料が前記第二の材料よりも硬い、請求項11に記載のシステム。
【請求項13】
前記第一の材料がアルミニウムである、請求項11に記載のシステム。
【請求項14】
前記第一の材料がアルミニウム合金である、請求項11に記載のシステム。
【請求項15】
前記第一の材料が鋼である、請求項11に記載のシステム。
【請求項16】
前記第二の材料がアルミニウムである、請求項11に記載のシステム。
【請求項17】
前記第二の材料がアルミニウム合金である、請求項11に記載のシステム。
【請求項18】
前記第二の材料がステンレス鋼である、請求項11に記載のシステム。
【請求項19】
前記第二の材料がニッケル銅合金である、請求項11に記載のシステム。
【請求項20】
スリーブであって、
管状部分であって、前記管状部分が、内ねじを有する内ねじ付き部分を含む、管状部分と、
ヘッドと、を有し、
前記スリーブの前記ヘッドが、第一の平面を含み、
前記第一の平面が
、平坦であり、凹部を有してなく、
前記スリーブのヘッドが、表面を有するワークピース内のアクセス可能な穴に取り付けられるように構成される、スリーブと、
ピン部材であって、
ねじ付き部分であって、前記ねじ付き部分が外ねじを含む、ねじ付き部分を有し、
前記ピン部材が、前記スリーブ内に配置されるように構成され、
前記ピン部材の前記外ねじが、前記スリーブの前記内ねじと螺合するように構成され、
前記スリーブの前記ヘッドの前記第一の平面が、前記スリーブが前記ワークピースに対して回転することを防止するために、締結具取り付けツールのノーズピースの少なくとも一つの突出部によって係合され、
前記締結具取り付けツールのノーズピースの少なくとも一つの突出部を
前記第一の平面へ取り外し可能に受容するように構成されている、
ピン部材と、を備える、締結具。
【国際調査報告】