(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】タブの検出方法及び装置
(51)【国際特許分類】
H01M 50/531 20210101AFI20240829BHJP
H01M 10/04 20060101ALI20240829BHJP
H01M 10/058 20100101ALI20240829BHJP
【FI】
H01M50/531
H01M10/04 Z
H01M10/058
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024510718
(86)(22)【出願日】2022-04-11
(85)【翻訳文提出日】2024-02-21
(86)【国際出願番号】 CN2022086174
(87)【国際公開番号】W WO2023197117
(87)【国際公開日】2023-10-19
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】513196256
【氏名又は名称】寧徳時代新能源科技股▲分▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Contemporary Amperex Technology Co., Limited
【住所又は居所原語表記】No.2,Xingang Road,Zhangwan Town,Jiaocheng District,Ningde City,Fujian Province,P.R.China 352100
(74)【代理人】
【識別番号】110000394
【氏名又は名称】弁理士法人岡田国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】鄭秋輝
(72)【発明者】
【氏名】胡軍
(72)【発明者】
【氏名】倪大軍
(72)【発明者】
【氏名】馮仕平
(72)【発明者】
【氏名】常文
(72)【発明者】
【氏名】陳燦斌
(72)【発明者】
【氏名】呉卿
(72)【発明者】
【氏名】盧浩冉
(72)【発明者】
【氏名】雷揚
(72)【発明者】
【氏名】趙柏全
(72)【発明者】
【氏名】段彭飛
【テーマコード(参考)】
5H028
5H029
5H043
【Fターム(参考)】
5H028BB11
5H028BB19
5H028CC05
5H028CC21
5H029AJ14
5H029AK03
5H029AL06
5H029AL11
5H029AM01
5H029CJ06
5H029CJ30
5H029DJ07
5H029HJ12
5H043AA19
5H043BA04
5H043BA17
5H043EA06
5H043EA60
5H043HA35E
5H043HA36E
5H043LA22E
(57)【要約】
第1電極アセンブリの複数の極性シートのうちの第1極性シートの第1タブが画像収集領域における第1位置に到達したことを特定するステップ(S301)と、第1タブの画像情報を収集するステップ(S302)と、を含み、複数の極性シートは垂直方向に沿って画像収集領域に移動し、第1タブの画像情報は第1タブの状態を判断することに用いられるタブの検出方法及び装置を提供する。提供されるタブの検出方法は、タブの寸法、形状を完全に検出することができると同時に、検出過程でタブの状態への悪影響を回避することができ、検出効果を向上させると同時に検出効率を向上させる。
【選択図】
図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電極アセンブリの複数の極性シートのうちの第1極性シートの第1タブが画像収集領域における第1位置に到達したことを特定するステップであって、前記複数の極性シートは垂直方向に沿って画像収集領域に移動するステップと、
前記第1タブの画像情報を収集するステップであって、前記第1タブの画像情報は前記第1タブの状態を判断することに用いられるステップと、を含むタブの検出方法。
【請求項2】
第1電極アセンブリの第1タブが第1位置に到達したことを特定する前記ステップは、
前記第1タブが第2位置に到達したことを特定し、前記第2位置は前記垂直方向における前記画像収集領域の開始位置であるステップと、
前記第1タブが前記第2位置に到達した後に前記垂直方向に沿って第1距離移動した時、前記第1タブが前記第1位置に到達したことを特定するステップと、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数の極性シートは第1検知機構を通過し前記垂直方向に沿って前記画像収集領域に移動し、
前記第1タブが前記第2位置に到達したことを特定する前記ステップは、
前記第1タブが前記第1検知機構を通過したことを特定するステップと、
前記第1タブが前記第1検知機構を通過した後に前記垂直方向に沿って第2距離移動した時、前記第1タブが第2位置に到達したことを特定するステップと、を含むことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1位置を通過したタブをカウントするステップと、
前記第1位置を通過したタブの数が前記複数のタブの数と等しい場合、前記複数のタブの画像情報がすべて収集されたことを確認するステップと、をさらに含むことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1タブは前記第1電極アセンブリの一番目のタブであり、前記第1タブが第2位置に到達したことを特定した後、前記方法は、
第2電極アセンブリのタブのカウントを0に戻し、前記第2電極アセンブリは前記第1電極アセンブリの前に検出された電極アセンブリであるステップをさらに含むことを特徴とする、請求項2~4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1電極アセンブリの複数のタブの画像情報がいずれも収集された後、前記第1電極アセンブリの前記複数のタブの検出結果を受信するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記複数の極性シートは前記画像収集領域を通過した後に積層領域に入り、且つ前記積層領域で積層されることを特徴とする、請求項1~6のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のタブの画像情報は少なくとも1つのCCDカメラにより収集されることを特徴とする、請求項1~7のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1タブが前記第1位置に到達すると、前記第1タブの中心は前記CCDカメラの視野の中心と重なることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
第1電極アセンブリの複数の極性シートのうちの第1極性シートの第1タブが画像収集領域における第1位置に到達したことを特定することに用いられ、前記複数の極性シートは垂直方向に沿って画像収集領域に移動する処理ユニットと、
前記第1タブの画像情報を収集することに用いられ、前記第1タブの画像情報は前記第1タブの状態を判断する収集ユニットと、
を含み、タブの検出装置。
【請求項11】
前記処理ユニットはさらに、
前記第1タブが第2位置に到達したことを特定し、前記第2位置は前記垂直方向における前記画像収集領域の開始位置であることと、
前記第1タブが前記第2位置に到達した後に前記垂直方向に沿って第1距離移動した時、前記第1タブが前記第1位置に到達したことを特定することと、に用いられることを特徴とする、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記複数の極性シートは第1検知機構を通過し前記垂直方向に沿って前記画像収集領域に移動し、
前記処理ユニットはさらに、
前記第1タブが前記第1検知機構を通過したことを特定することと、
前記第1タブが前記第1検知機構を通過した後に前記垂直方向に沿って第2距離移動した時、前記第1タブが第2位置に到達したことを特定することと、に用いられることを特徴とする、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第1位置を通過したタブをカウントすることに用いられるカウントユニットを含み、
前記処理ユニットは前記第1位置を通過したタブの数が前記複数のタブの数と等しい場合、前記複数のタブの画像情報がすべて収集されたことを確認することに用いられることを特徴とする、請求項10~12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記第1タブは前記第1電極アセンブリの一番目のタブであり、前記第1タブが第2位置に到達したことを特定した後、前記カウントユニットはさらに第2電極アセンブリのタブのカウントを0に戻すことに用いられ、前記第2電極アセンブリは前記第1電極アセンブリの前に検出された電極アセンブリであることを特徴とする、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第1電極アセンブリの複数のタブの画像情報がいずれも収集された後、前記第1電極アセンブリの前記複数のタブの検出結果を受信することに用いられる受信ユニットをさらに含むことを特徴とする、請求項10~14のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
前記複数の極性シートは前記画像収集領域を通過した後に積層領域に入り、且つ前記積層領域で積層されることを特徴とする、請求項10~15のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
前記収集ユニットは少なくとも1つのCCDカメラを含むことを特徴とする、請求項10~16のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記第1タブが前記第1位置に到達すると、前記第1タブの中心は前記CCDカメラの視野の中心と重なることを特徴とする、請求項17に記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は電池分野に関し、より具体的には、タブの検出方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
省エネルギーと排出削減は、自動車産業の持続可能な発展におけるキーポイントである。このような状況において、電動車両は省エネルギーで環境に優しいというその利点から、自動車産業の持続可能な発展における重要な構成部分となっている。電動車両にとって、電池技術はその発展に関わる重要な要素である。
【0003】
動力電池において一般的に積層プロセスによって電極アセンブリを加工する。積層を行う前に、通常はタブを検出し且つ対応するデータを記憶し、積層が完了し且つ電池セルを構成した後、電池セルに異常が発生した場合、どのタブに異常が発生し電池セル全体を交換する必要があるかを特定できない、という状況を回避する。従って、積層前のタブに対して効率的で、高品質の検出をどのように行うかは解決すべき問題である。
【発明の概要】
【0004】
本願の実施例は、タブの寸法、形状を完全に検出することができると同時に、検出過程でタブの状態への悪影響を回避することができ、検出効果を向上させると同時に検出効率を向上させるタブの検出方法及び装置を提供する。
【0005】
第1態様によれば、第1電極アセンブリの複数の極性シートのうちの第1極性シートの第1タブが画像収集領域における第1位置に到達したことを特定するステップであって、前記複数の極性シートは垂直方向に沿って画像収集領域に移動するステップと、前記第1タブの画像情報を収集するステップであって、前記第1タブの画像情報は前記第1タブの状態を判断することに用いられるステップと、を含むタブの検出方法を提供する。
【0006】
本願の実施例において、垂直方向に沿って移動するタブの画像情報を収集することにより、一方では、タブの画像情報を収集してタブの寸法、形状等の特徴を完全に検出することができ、光学センサを利用してタブを検出する解決手段に比べて、タブの画像情報を収集してタブの折り返し、欠落、破損の有無などの状況を正確に検出及び識別することができ、タブの検出効果を向上させ、他方では、タブが垂直方向に沿って第1位置に移動する時にタブの画像情報を収集し、タブが水平に移動する場合に、重力作用による凹み等の平坦でない状況を回避することができ、それにより重力による検出精度への影響を回避し、且つ、タブが第1位置に到達すると画像情報が収集され、画像収集領域に留まる必要がなく、複数のタブの画像情報の連続収集を行うことができ、タブの検出効率を大幅に向上させる。
【0007】
いくつかの実施例において、第1電極アセンブリの第1タブが第1位置に到達したことを特定する前記ステップは、前記第1タブが第2位置に到達したことを特定し、前記第2位置は前記垂直方向における前記画像収集領域の開始位置であるステップと、前記第1タブが前記第2位置に到達した後に前記垂直方向に沿って第1距離移動した時、前記第1タブが前記第1位置に到達したことを特定するステップと、を含む。
【0008】
本願の実施例において、第1タブが画像収集領域に入った後に第1距離経過したことを特定した時に第1タブに対して画像収集を行い、画像収集領域が第1タブを完全にカバーすることを保証し、第1タブが画像収集領域に完全に入っていないか又は部分的に画像収集領域から離れていることで画像情報の収集が不完全である状況を回避することに役立ち、検出品質と検出効率をさらに向上させる。
【0009】
いくつかの実施例において、前記複数の極性シートは第1検知機構を通過し前記垂直方向に沿って前記画像収集領域に移動し、前記第1タブが前記第2位置に到達したことを特定するステップは、前記第1タブが前記第1検知機構を通過したことを特定する前記ステップと、前記第1タブが前記第1検知機構を通過した後に前記垂直方向に沿って第2距離移動した時、前記第1タブが第2位置に到達したことを特定するステップと、を含む。
【0010】
本願の実施例において、第1検知機構によって第1タブが第2位置に到達したか否かを監視し、第1タブが第1検知機構を通過した後に第2距離移動した時に第1タブが第2位置に到達したことを特定し、第1タブが画像収集領域に到達したタイミングを簡単且つ正確に特定することができ、第1タブが正確なタイミングで第1位置に到達することを保証し、その画像情報は完全で、正確に収集される。
【0011】
いくつかの実施例において、前記方法は、前記第1位置を通過したタブをカウントするステップと、前記第1位置を通過したタブの数が前記複数のタブの数と等しい場合、前記複数のタブの画像情報がすべて収集されたことを確認するステップと、をさらに含む。
【0012】
本願の実施例において、画像収集領域を通過したタブをカウントすることにより、第1電極アセンブリの複数のタブの画像情報がいずれも収集されたか否かを特定し、カウント数が複数のタブの数に達していない場合、第1電極アセンブリの複数のタブの画像情報を連続して収集することを保証することができ、それによりタブの検出効率を向上させることに役立つ。
【0013】
いくつかの実施例において、前記第1タブは前記第1電極アセンブリの一番目のタブであり、前記第1タブが第2位置に到達したことを特定した後、前記方法は、第2電極アセンブリのタブのカウントを0に戻し、前記第2電極アセンブリは前記第1電極アセンブリの前に検出された電極アセンブリであるステップをさらに含む。
【0014】
本願の実施例において、第1電極アセンブリの第1タブが第2位置に到達した時、第2電極アセンブリのタブのカウントは0にされ、すなわち第1電極アセンブリの前に検出された電極アセンブリのタブのカウントは0にされ、それにより、第1電極アセンブリの複数のタブを検出する時のカウントの正確さを保証することができ、検出効率を向上させるのに役立つ。
【0015】
いくつかの実施例において、前記方法は、前記第1電極アセンブリの複数のタブの画像情報がいずれも収集された後、前記第1電極アセンブリの前記複数のタブの検出結果を受信するステップをさらに含む。
【0016】
本願の実施例において、第1電極アセンブリの複数の極性シートの複数のタブの画像情報がいずれも完全に収集されたことを特定した後に、電極アセンブリ全体のタブの検出結果を受信する。それにより、頻繁なデータ伝送がタブの検出に影響を与えることを回避し、電極アセンブリにおける複数のタブの画像情報を迅速且つ連続して収集することができ、検出効率を向上させる。
【0017】
いくつかの実施例において、前記複数の極性シートは前記画像収集領域を通過した後に積層領域に入り、且つ前記積層領域で積層される。
【0018】
本願の実施例において、第1電極アセンブリの複数の極性シートは垂直方向に沿って移動し且つ画像収集領域を通過した後に積層領域に入って積層され、タブが画像収集領域を通過した後、積層領域に入る前の移動過程において折り返されるリスクを低下させ、タブの検出を行った後にタブの不良状態が検出結果に影響を与えることを回避し、タブの検出結果の正確性を向上させる。
【0019】
いくつかの実施例において、前記複数のタブの画像情報は少なくとも1つのCCD(Charge coupled Device)カメラによって収集される。
【0020】
本願の実施例において、CCDカメラによってタブの画像情報を収集し、CCDカメラは画像収集領域を連続して通過するタブに対して、高速且つ連続した撮影を行うことができ、タブを検出する効率と品質を保証する。
【0021】
いくつかの実施例において、前記第1タブが前記第1位置に到達すると、前記第1タブの中心は前記CCDカメラの視野の中心と重なる。
【0022】
本願の実施例において、第1位置はCCDカメラの視野の中心と重なる位置に設定され、タブの画像情報の完全性、解像度をさらに向上させることができ、検出品質の向上に役立つ。
【0023】
第2態様によれば、タブの検出装置を提供し、前記装置は、第1電極アセンブリの複数の極性シートのうちの第1極性シートの第1タブが画像収集領域における第1位置に到達したことを特定することに用いられ、前記複数の極性シートは垂直方向に沿って画像収集領域に移動する処理ユニットと、前記第1タブの画像情報を収集することに用いられ、前記第1タブの画像情報は前記第1タブの状態を判断する収集ユニットと、を含む。
【0024】
いくつかの実施例において、前記処理ユニットはさらに、前記第1タブが第2位置に到達したことを特定し、前記第2位置は前記垂直方向における前記画像収集領域の開始位置であることと、前記第1タブが前記第2位置に到達した後に前記垂直方向に沿って第1距離移動した時、前記第1タブが前記第1位置に到達したことを特定することと、に用いられる。
【0025】
いくつかの実施例において、前記複数の極性シートは第1検知機構を通過し前記垂直方向に沿って前記画像収集領域に移動し、前記処理ユニットはさらに、前記第1タブが前記第1検知機構を通過したことを特定することと、前記第1タブが前記第1検知機構を通過した後に前記垂直方向に沿って第2距離移動した時、前記第1タブが第2位置に到達したことを特定することと、に用いられる。
【0026】
いくつかの実施例において、前記装置は、前記第1位置を通過したタブをカウントすることに用いられるカウントユニットを含み、前記処理ユニットは前記第1位置を通過したタブの数が前記複数のタブの数と等しい場合、前記複数のタブの画像情報がすべて収集されたことを確認することに用いられる。
【0027】
いくつかの実施例において、前記第1タブは前記第1電極アセンブリの一番目のタブであり、前記第1タブが第2位置に到達したことを特定した後、前記カウントユニットはさらに第2電極アセンブリのタブのカウントを0に戻すことに用いられ、前記第2電極アセンブリは前記第1電極アセンブリの前に検出された電極アセンブリである。
【0028】
いくつかの実施例において、前記装置はさらに、前記第1電極アセンブリの複数のタブの画像情報がいずれも収集された後、前記第1電極アセンブリの前記複数のタブの検出結果を受信することに用いられる受信ユニットをさらに含む。
【0029】
いくつかの実施例において、前記複数の極性シートは前記画像収集領域を通過した後に積層領域に入り、且つ前記積層領域で積層される。
【0030】
いくつかの実施例において、前記収集ユニットは少なくとも1つのCCDカメラを含む。
【0031】
いくつかの実施例において、前記第1タブが前記第1位置に到達すると、前記第1タブの中心は前記CCDカメラの視野の中心と重なる。
【図面の簡単な説明】
【0032】
本願の実施例における技術的解決手段をより明確に説明するめに、以下に本願の実施例に必要な図面を簡単に説明し、理解すべきことは、以下に示された図面は本願のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労力を要することなく、図面に基づいて他の図面をさらに取得することができる。
【0033】
【
図3】本願のタブの検出方法の概略フローチャートである。
【
図5】本願の別のタブの検出方法の概略フローチャートである。
【
図8】本願のタブの検出装置の別の概略構造図である。
【
図9】本願のタブの検出装置のハードウェアの構造概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0034】
以下に図面及び実施例を参照しながら本願の実施形態をさらに詳細に説明する。以下の実施例の詳細な説明及び図面は本願の原理を例示的に説明するために用いられるが、本願の範囲を限定するものではなく、本願は記載された実施例に限定されない。
【0035】
本願の記載において説明すべきことは、別途説明されない限り、「複数」は、2つ以上という意味であり、「上」、「下」、「左」、「右」、「内」、「外」等の用語が指示する方位又は位置関係は、本願の説明を容易にして、説明を簡略化するものであるに過ぎず、対象の装置や素子が特定の方位を有し、特定の方位で構成され及び操作されるべきであることを示す又は暗示するものではなく、従って本願を限定するものと理解すべきではない。さらに、「第1」、「第2」、「第3」等の用語は、説明する目的で用いられるに過ぎず、相対的な重要性を示す又は暗示するものと理解すべきではない。「垂直」は、厳密な意味での垂直ではなく、誤差の許容範囲内にあるものである。「平行」は、厳密な意味での平行ではなく、誤差の許容範囲内にあるものである。
【0036】
以下の説明に出現する方位表現はいずれも図に示す方向であり、本願の具体的な構造を限定するものではない。本願の記載においてさらに説明すべきことは、別途明確に規定及び限定されない限り、「取り付ける」、「つながっている」、「接続」という用語は広義に理解すべきであり、例えば、固定接続であってもよく、取り外し可能な接続であってもよく、又は一体接続であってもよい。直接つながっていてもよく、中間媒体を介して間接的につながっていてもよい。当業者であれば、具体的な状況に応じて上記用語の本願における具体的な意味を理解することができる。
【0037】
本願における「及び/又は」という用語は、単に関連対象の関連、関係を説明しているに過ぎず、3種類の関係が存在可能であることを示し、例として、A及び/又はBは、Aが存在する、AとBが同時に存在する、Bが存在する、という3つの状況を示すことができる。なお、本願において記号「/」は、一般的に前後の関連対象が「又は」の関係であることを示す。
【0038】
別途定義されない限り、本願で使用される全ての技術用語及び科学用語は、本願の当業者が一般的に理解するものと同じ意味を有する。本願の明細書で使用される用語は、単に具体的な実施例を説明することが目的であり、本願を限定することを意図したものではない。本願の明細書と特許請求の範囲及び上記図面の説明における「含む」及び「有する」という用語及びそれらの類語は、排他的ではないものを意図している。本願の明細書と特許請求の範囲又は上記図面における「第1」、「第2」等の用語は異なる対象を区別するために用いられ、特定の順序又は主従関係を説明するために用いられるものではない。
【0039】
本願における「実施例」への言及は、実施例に関連して説明される特定の特徴、構造又は特性が、本願の少なくとも1つの実施例に含まれ得ることを意味する。本明細書の各所に該「実施例」という語が出現しても、必ずしも全てが同じ実施例を指すわけではなく、他の実施例と相互に排他的で独立した又は代替的な実施例を指すものでもない。当業者は、本明細書に記載の実施例は他の実施例と組み合わせることができることを明示的かつ暗示的に理解する。
【0040】
本願に出現する「複数」は2つ以上(2つを含む)を指し、同様に、「複数組」は2組以上(2組を含む)を指し、「複数枚」は2枚以上(2枚を含む)を指し、「複数列」は2列以上(2列を含む)を指す。
【0041】
従来のエネルギーを動力として供給する自動車産業の環境において、環境汚染の問題はますます深刻であるため、新エネルギー自動車を積極的に発展させることで、環境への危害を減少させることができる。新エネルギー自動車にとって、電池技術はその発展に関わる重要な要素である。
【0042】
現在、電池セルの製造方法は主に捲回式と積層式の2種類がある。捲回式は正極シートと負極シートを連続した長片形にして、その間をセパレータで仕切った後、捲回方式で電池セルを製造する。該電池セルで形成された電池は、極性シートが湾曲した箇所に応力が集中するという問題があり、充放電による極性シートの膨張及び収縮が長期的に累積して極性シートの変形を引き起こす可能性があり、電池性能に影響を及ぼす。
【0043】
積層式は主に正極シートと負極シートをそれぞれ単一シートに切断し、セパレータはZ字状に重ねて巻き付けられ、正極シートと負極シートを順に交互に積層し、その間はセパレータで仕切られる。正極シートと負極シートに予め残され、電極材料でカバーされていない部分の金属箔材がすなわちタブである。このような方式で形成された電池は内部抵抗が小さく、サイクル特性が小さく、高いレートで充放電することができるなどの利点を有し、動力エネルギーに適しており、従ってますます注目されている。
【0044】
しかし、積層前に、タブに用いられる金属箔材は一般的に厚さが非常に薄く、それ自体の機械的強度が低く、搬送過程において折り返し、破損又は欠落が発生しやすく、組立後の電池セルに短絡の発生、容量が低い等の問題が発生しやすい。積層が完了し且つ電池セルを組み立てた後に、電池セルの後続の異常な状況、例えば電池セル内のあるタブの折り返しなどが発生した場合、どのタブに問題が発生したかを特定する必要があり、それができない場合、電池セル全体を交換する必要があり、電池セルの廃棄率が高くなるという問題を引き起こす可能性がある。従って、一般的に積層前のタブを検出することで、タブの各パラメータが要件を満たしているか否かを特定し、同時に後続の電池セルの異常を引き起こしているタブが位置する極性シートを交換しやすい。
【0045】
現在、一般的には光学センサの方式を用いてタブを検出し、タブが光学センサを遮蔽する時間によってタブの幅又は長さを計算する。該方法の検出精度はセンサとプロセッサの精度の影響を受け、且つ幅が徐々に変化するタブを正確に検出することができず、タブが欠落している状況を識別することもできない。
【0046】
これに鑑みて、本願は、タブの寸法、形状を完全に検出することができると同時に、検出過程でタブの状態への悪影響を回避することができ、検出効果を向上させると同時に検出効率を向上させるタブの検出方法及び装置を提供する。
【0047】
図1は本願の車両1の構造概略図を示し、車両1はガソリン自動車、天然ガス自動車又は新エネルギー自動車であってもよく、新エネルギー自動車は純粋な電気自動車、ハイブリッド自動車又はレンジエクステンダー自動車等であってもよい。車両1の内部にモータ11、コントローラ12及び電池10を設置することができ、コントローラ12は電池10を制御してモータ11に給電するために用いられる。例えば、車両1の底部又は前側又は後側に電池10を設置することができる。電池10は車両1への給電に用いられ、例えば、電池10は車両1の動作電源として、車両1の回路システムに用いることができ、例えば、車両1の起動、ナビゲーション及び走行時の動作電力の必要を賄う。本願の別の実施例において、電池10は車両1の動作電源としてだけでなく、車両1の駆動電源として、燃料又は天然ガスを代替又は部分的に代替して車両1に駆動動力を提供することができる。
【0048】
本願は電力消費装置として車両を例としているが、電力消費装置は携帯電話、携帯機器、ノートパソコン、船舶、宇宙機、電動玩具、電動工具などであってもよい。車両はガソリン自動車、天然ガス自動車又は新エネルギー自動車であってもよく、新エネルギー自動車は純粋な電気自動車、ハイブリッド自動車又はレンジエクステンダー自動車等であってもよい。宇宙機は航空機、ロケット、宇宙飛行機及び宇宙船等を含む。電動玩具はゲーム機、電動自動車玩具、電動船舶玩具及び電動航空機玩具等の固定式又は移動式の電動玩具を含む。電動工具は電動ドリル、電動グラインダ、電動レンチ、電動ドライバ、電動ハンマ、電動インパクトドライバ、コンクリートバイブレータ及び電動カンナ等の金属切削電動工具、研磨電動工具、組立電動工具及び鉄道用電動工具を含む。本願の実施例は上記電力消費装置について特に限定しない。
【0049】
本願において、電池は電気エネルギーを提供するために1つ又は複数の電池セルを含む物理的モジュールを指す。例えば、本願で言及される電池は、電池モジュール又は電池パックなどを含むことができる。電池は、一般的に1つ又は複数の電池セルをパッケージ化するための筐体を含む。筐体は、液体又は他の異物が電池セルの充放電に影響を及ぼすことを防止する。
【0050】
異なる使用電力需要を満たすために、電池は複数の電池セルを含むことができ、複数の電池セルの間は直列接続又は並列接続又は直並列接続することができ、直並列接続は直列接続及び並列接続の混合を指す。電池は電池パックとも呼ばれる。選択的に、複数の電池セルがまず直列接続又は並列接続又は直並列接続されて電池モジュールを構成し、複数の電池モジュールがさらに直列接続又は並列接続又は直並列接続されて電池を構成してもよい。すなわち、複数の電池セルが電池を直接構成してもよく、又はまず電池モジュールを構成し、さらに電池モジュールが電池を構成してもよい。
【0051】
例えば、
図2は本願の電池10の構造概略図を示し、電池10は複数の電池セル20が含まれてもよい。電池セル20の数は、任意の数に設定することができる。複数の電池セル20は、より大きな容量又は出力を実現するために、直列接続、並列接続、又は直並列接続の方式で接続されてもよい。
【0052】
選択的に、電池セル20はリチウムイオン二次電池、リチウムイオン一次電池、リチウム硫黄電池、ナトリウムリチウムイオン電池、ナトリウムイオン電池又はマグネシウムイオン電池等を含むことができ、本願の実施例はこれに限定されない。いくつかの実施形態において、電池セル20はセルとも呼ばれる。
【0053】
電池セル20は電極アセンブリ及び電解液を含み、電極アセンブリは正極シート、負極シート及びセパレータで構成される。電池セルは、主に金属イオンが正極シートと負極シートとの間を移動することによって動作する。正極シートは正極集電体及び正極活物質層を含み、正極活物質層は正極集電体の表面に塗布され、正極活物質層が塗布されていない集電体は正極活物質層が塗布された集電体から突出し、正極活物質層が塗布されていない集電体を正極タブとする。リチウムイオン電池を例とすると、正極集電体の材料はアルミニウムであってもよく、正極活物質はコバルト酸リチウム、リン酸鉄リチウム、三元系リチウム又はマンガン酸リチウム等であってもよい。負極シートは負極集電体及び負極活物質層を含み、負極活物質層は負極集電体の表面に塗布され、負極活物質層が塗布されていない集電体は負極活物質層が塗布された集電体から突出し、負極活物質層が塗布されていない集電体を負極タブとする。負極集電体の材料は銅であってもよく、負極活物質は炭素又はシリコン等であってもよい。大電流によって溶断が発生しないことを保証するために、正極タブの数は複数であり且つ一体に積層され、負極タブの数は複数であり且つ一体に積層される。セパレータの材質は、ポリプロピレン(Polypropylene,PP)又はポリエチレン(Polyethylene,PE)等であってもよい。また、電極アセンブリは捲回式構造であってもよく、又は積層式構造であってもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
【0054】
本願の実施例に記載の電池ボックスは電池10に基づいてさらに筐体、電池管理システム及び関連する取り付け構造部材を含む。
【0055】
次にタブの検出方法300について説明する。
図3は本願実施例のタブの検出方法の概略フローチャートである。
図3に示すように、タブの検出方法300は、ステップS301~S302を含む。
【0056】
ステップS301では、第1電極アセンブリの複数の極性シートのうちの第1極性シートの第1タブが画像収集領域における第1位置に到達したことを特定する。
【0057】
ステップS302では、第1タブの画像情報を収集する。
【0058】
ここで、複数の極性シートは垂直方向に沿って画像収集領域に移動し、第1タブの画像情報は第1タブの状態を判断することに用いられる。
【0059】
具体的には、第1タブが第1位置に到達したことを特定した時に第1タブの画像情報を収集し、該画像情報はホストコンピュータによってデータ処理及び記憶することができ、ホストコンピュータは第1タブの画像情報を処理し且つそれに基づき検出結果を生成する。第1タブの状態は第1タブの折り返し程度、第1タブの寸法、第1タブの完全性などを含む。
【0060】
図4は本願実施例のタブの検出領域の概略図である。例えば、
図4に示すように、電極アセンブリは複数の極性シート401を含み、複数の極性シート401は複数のタブを有し、第1タブは電極アセンブリの複数のタブのうちのいずれか1つのタブを指す。電極アセンブリの負極タブ40は垂直方向に沿って第1位置P1に到達した時、負極タブ40の画像情報を収集し、第1位置P1は画像収集領域S1内に位置する。
【0061】
図6a~6cは本願の実施例におけるいくつかのタブの状態の概略図である。
図6aはタブの正常な状態を示し、正常な状態にあるタブはいかなる折り返し又は破損もない。
図6bはタブが部分的に折り返された状態を示し、部分的に折り返されたタブは折り返しを有するが、それとは極性が反対の側までは折り返されておらず、この場合タブが折り返されていても、後続の組み立てられた電池セルへの影響は小さく、電池セルの短絡を引き起こさない。
図6cはタブが完全に折り返された状態を示し、完全に折り返されたタブはそれとは極性が反対の側まで折り返され、この場合、電池セルが組み立てられた後、一部の正極が負極と短絡することに相当し、電池セルの短絡が生じ、安全上の問題を引き起こす。
【0062】
本実施例において、まず、第1電極アセンブリのタブは垂直方向に沿って垂直方向に設けられた画像収集領域に入り、タブが水平又は他の方向に沿って移動する場合であれば重力の作用によって凹み、平坦でないために、検出時にタブのパラメータに偏差が発生することを回避することができ、それにより検出結果の正確性を向上させる。次に、画像情報を収集することによって第1タブの状態を判断し、光学センサを利用してタブを検出する解決手段に比べて、画像情報はタブの寸法、形状、折り返しの有無などのパラメータをより正確に反映することができ、それによりタブの折り返し、欠落、破損の有無を迅速且つ正確に検出及び識別して、タブの検出効果を向上させる。最後に、第1タブが第1位置に到達した時に画像情報が収集され、第1タブは画像収集領域に留まる必要がなく、第1電極アセンブリの複数のタブの画像情報の収集過程を連続して行うことができ、検出効率を向上させる。
【0063】
図5は本願の実施例における別のタブの検出方法の概略フローチャートである。
【0064】
選択的に、
図5に示すように、方法300はさらに、第1電極アセンブリの複数のタブの画像情報がいずれも収集された後、第1電極アセンブリの複数のタブの検出結果を受信するステップS303を含む。
【0065】
具体的には、第1電極アセンブリの複数のタブの画像がすべて収集されたことを特定した後、ホストコンピュータが送信した第1電極アセンブリ全体のタブの検出結果を受信し、それにより該検出結果に基づいて第1電極アセンブリの複数のタブの状態を判断し、検出を停止する又は第1電極アセンブリのタブを調整するなどの更なる動作が現在必要であるか否かを決定することができる。
【0066】
例として、引き続き
図4を参照し、電極アセンブリはN個の極性シート401を含み、該N個の極性シート401はN個の負極タブ40及びN個の正極タブ41を含む。例えば、電極アセンブリのN個の負極タブ40の画像がすべて収集されると、電極アセンブリのN個の負極タブ40の検出結果を受信することができる。さらに、電極アセンブリのN個の正極タブ41の画像がすべて収集されると、電極アセンブリのN個の正極タブ41の検出結果を受信することができる。さらに、電極アセンブリのN個の正極タブ41及びN個の負極タブ40の画像がすべて収集されると、電極アセンブリのN個の正極タブ41及びN個の負極タブ40の検出結果を受信することができる。ここで、Nは正の整数である。
【0067】
本実施例において、電極アセンブリ全体の複数のタブを検出した後に電極アセンブリ全体の複数のタブの検出結果を受信する方法により、1つのタブを検出するたびにデータ伝送を行い、検出結果を受信した後に次のタブの検出を行うことなく、頻繁なデータ伝送がタブの検出効率に影響を与えることを効果的に回避することができ、1つの電極アセンブリにおける複数のタブの画像情報を迅速且つ連続して収集することができ、これにより、タブの検出効率を向上させる。
【0068】
選択的に、
図5に示すように、ステップS301において、第1電極アセンブリの第1タブが第1位置に到達したことを特定するステップは、
第1タブが第2位置に到達したことを特定し、第2位置は垂直方向における画像収集領域の開始位置であるステップS3011と、
第1タブが第2位置に到達した後に前記垂直方向に沿って第1距離移動した時、前記第1タブが前記第1位置に到達したことを特定するステップS3012と、を含む。
【0069】
具体的には、第1タブが画像収集領域の開始位置、すなわち第2位置に到達した時、第1タブの移動距離に対するフィードバックを開始し、第1タブが第2位置を通過した後に第1距離移動した時、第1タブは第1位置に到達しており、この時、第1タブの画像情報を収集する。
【0070】
引き続き
図4を参照し、電極アセンブリの負極タブ40が垂直方向に沿って第2位置P2に到達した時、負極タブ40の移動距離を監視し、負極タブ40が垂直方向に沿って第1距離L1移動した時、負極タブ40が第1位置P1に到達したことを特定し、この時、負極タブ40の画像情報を収集する。
【0071】
本実施例において、第1タブが画像収集領域に入った後に移動した距離を監視することにより、第1タブが第1位置に到達したか否かを特定し、これは第1タブの画像情報の完全な収集に役立ち、画像収集領域に第1タブを完全にカバーさせて、第1タブが画像収集領域に完全に入らないか又は部分的に離れていて画像情報の収集が不完全であるという状況を回避し、タブの検出品質及び検出効率をさらに向上させる。
【0072】
選択的に、
図5に示すように、ステップS3011において、第1タブが第2位置に到達したことを特定するステップは、
第1タブが第1検知機構を通過したことを特定するステップS3013と、
第1タブが第1検知機構を通過した後に垂直方向に沿って第2距離移動した時、第1タブが第2位置に到達したことを特定するステップS3014と、を含む。
【0073】
具体的には、第1電極アセンブリの複数の極性シートがタブ検出領域において垂直方向に沿って移動する時、まず第1検知機構を通過し、第1検知機構はタブの位置をリアルタイムに検知することができる。第1タブが第1検知機構を通過したことを特定した後に第1タブの位置を監視し、第1タブが第1検知機構を通過した後に第2距離移動する時、第1タブが第2位置に到達したことを特定することができる。
【0074】
例として、
図4を参照すると、電極アセンブリの負極タブ40が第1検知機構402を通過した時に第1検知機構402によって検知され、負極タブ40が第1検知機構402に検知されると、負極タブ40が第1検知機構402の垂直方向の位置、すなわち第3位置P3に到達したことを認識する。負極タブ40が第3位置P3を通過した後に垂直方向に沿って第2距離L2移動した時、負極タブ40は第2位置P2に到達したことを特定する。なお、第1検知機構402は検知機能を有する伝送機構であってもよく、光学センサ等の検知機構であってもよく、本願の実施例はこれに限定されない。
【0075】
本実施例において、第1検知機構により第1タブの位置を監視し、第1タブが第1検知機構を通過した後に第2距離移動した時に第1タブが第2位置に到達したことを特定し、第1タブが画像収集領域の開始位置に到達したタイミングを正確且つ効率的に特定することができ、第1タブが撮影位置に到達したタイミングで第1タブの画像が明瞭で完全に収集されることを保証する。
【0076】
選択的に、
図5に示すように、複数のタブの画像情報がすべて収集されたことを特定する前に、方法300はさらに、第1位置を通過したタブをカウントするステップS304を含む。
【0077】
具体的には、第1位置を通過したタブをカウントすることにより、すでに画像情報を収集したタブの数を特定することができ、タブのカウントが第1電極アセンブリの複数のタブの数に到達すると、第1電極アセンブリの複数のタブの画像情報がすべて収集されたことを意味する。
【0078】
例として、引き続き
図4を参照し、電極アセンブリはN個の負極タブ40及びN個の正極タブ41を含み、第1位置P1を通過した負極タブ40又は正極タブ41をカウントし、カウントがNに達した時、電極アセンブリのN個の負極タブ40又はN個の正極タブ41の画像情報がすべて収集されたことを特定する。また、例えば、第1位置P1を通過した負極タブ40及び正極タブ41をカウントし、カウントが2Nに達した時、電極アセンブリのN個の負極タブ40及びN個の正極タブ41の画像情報がすべて収集されたことを特定する。
【0079】
本実施例において、第1位置を通過したタブをカウントすることにより、第1電極アセンブリの複数のタブの画像情報がすべて収集されたか否かを特定し、第1電極アセンブリの複数のタブが画像情報の収集を完了したか否かを簡単かつ効率的に特定することができ、カウントがプリセット値に達していない場合、第1電極アセンブリの複数のタブの画像情報の連続収集を保証することに役立ち、それによりタブの検出効率を向上させることに役立つ。
【0080】
選択的に、第1タブが第2位置に到達したと特定した後、方法300はさらに、第2電極アセンブリのカウントを0に戻すステップS305を含む。
【0081】
第1タブは第1電極アセンブリの一番目のタブであり、第2電極アセンブリは第1電極アセンブリの前にタブ検出領域に入って検出された電極アセンブリである。
【0082】
具体的には、1つの電極アセンブリX1の複数のタブの検出が完了した後、次の1つの電極アセンブリX2の一番目のタブが画像収集領域の開始位置に到達した時、電極アセンブリX1のタブのカウントを0に戻す。
【0083】
本実施例において、0に戻す設定により、1つの電極アセンブリのタブの検出が開始された時、前に検出された電極アセンブリのタブカウントを0に戻し、現在検出されている電極アセンブリのタブのカウントの正確性を保証することができ、カウントエラーによる検出誤差、例えば、データ識別エラーなどの問題を回避し、それによりタブの検出の正確性と効率を向上させることに役立つ。
【0084】
選択的に、複数の極性シートは画像収集領域を通過した後に積層領域に入り、積層領域で積層される。言い換えると、第1電極アセンブリの複数の極性シートはタブの検出後に積層領域に入って積層され、いかなる移送又は輸送工程も通過しない。
【0085】
本実施例において、タブの検出を経た極性シートは直接積層され、タブの検出後に追加の移送又は輸送工程を必要とせず、タブの検出後の移動による折り返し又は破壊のリスクを回避し、タブの検出後の不良状態が検出結果に影響を与えることを回避し、タブの検出結果の正確性を効果的に向上させる。また、該方法でタブの検出を行った後の極性シートで構成される電池セルの品質を向上させることに役立つ。
【0086】
選択的に、
図4に示すように、複数のタブの画像情報は少なくとも1つのCCD(Charge coupled Device)カメラによって収集される。
【0087】
具体的には、CCDカメラは1つであってもよく、極性シート401の片側に設置され、極性シート401の負極タブ40又は正極タブ41を収集する。CCDカメラは2つであってもよく、それぞれ極性シート401の両側に対称的に設置され、それぞれ極性シート401の負極タブ40、正極タブ41の画像情報を収集する。CCDカメラはさらに2つ以上であってもよく、極性シート401の両側及びその他の位置に設置され、極性シート401の負極タブ40、正極タブ41及び極性シート401のその他の位置の画像情報を収集する。
【0088】
CCDカメラによって画像情報を収集する時、第1タブが第1位置に到達したことを特定する過程はCCDカメラの撮影補助軸によって実現することができ、例えば、第1タブが第2位置に到達した時、CCDカメラの撮影補助軸の回転角度を0にし、CCDカメラの撮影補助軸が予め設定された角度だけ回転した時、該予め設定された角度に対応する距離はL1である。理解されるように、CCDカメラの撮影補助軸は仮想の軸であり、第1タブが第1位置の到達したことを特定する過程は、その他の位置検知機構又は距離検知機構によって実現されてもよい。
【0089】
本実施例において、CCDカメラによってタブの画像情報を収集し、CCDカメラは画像収集領域を連続して通過するタブに対して、高速且つ連続した撮影を行うことができ、タブを検出する効率と品質を保証する。
【0090】
選択的に、第1タブが第1位置に到達すると、第1タブの中心は前記CCDカメラの視野の中心と重なる。
【0091】
理解されるように、第1タブの中心は第1タブの幾何学的中心を指し、第1タブの中心とCCDカメラの視野の中心が重なる時、第1タブはCCDカメラの視野によって完全にカバーされる。CCDカメラの視野はすなわち上記画像収集領域S1である。
【0092】
本実施例において、第1位置はCCDカメラの視野の中心に設定され、視野の中心から外れた他の位置に比べて、第1タブがカメラの視野に完全にカバーされることを保証すると同時に、画像情報の解像度を向上させることができる。これにより、タブの画像情報の完全性、解像度をさらに向上させ、タブの検出品質を向上させる。
【0093】
本願はさらにタブの検出装置を提供し、
図7は本願の実施例のタブの検出装置700の概略構造図である。
【0094】
図7に示すように、タブの検出装置700は処理ユニット701と、収集ユニット702と、を含み、処理ユニット701は第1電極アセンブリの複数の極性シートのうちの第1極性シートの第1タブが画像収集領域の第1位置に到達したことを特定することに用いられる。
【0095】
ここで、複数の極性シートは垂直方向に沿って画像収集領域に移動し、第1タブの画像情報は第1タブの状態を判断することに用いられる。
【0096】
図8は本願の別のタブの検出装置800の概略構造図である。
【0097】
選択的に、
図8に示すように、装置800は受信ユニット703をさらに含み、受信ユニット703は第1電極アセンブリの複数のタブの画像情報がいずれも収集された後、第1電極アセンブリの複数のタブの検出結果を受信することに用いられる。
【0098】
選択的に、処理ユニット701はさらに、第1タブが第2位置に到達したことを特定し、第2位置は垂直方向における画像収集領域の開始位置であることと、第1タブが第2位置に到達した後に垂直方向に沿って第1距離移動した時、第1タブが第1位置に到達したことを特定することに用いられる。
【0099】
選択的に、複数の極性シートは第1検知機構を通過し垂直方向に沿って画像収集領域に移動し、処理ユニット701はさらに、第1タブが第1検知機構を通過したことを特定することと、第1タブが第1検知機構を通過した後に垂直方向に沿って第2距離移動した時、第1タブが第2位置に到達したことを特定することに用いられる。
【0100】
選択的に、
図8に示すように、装置700はさらにカウントユニット704を含み、カウントユニット704は第1位置を通過するタブをカウントすることに用いられ、この時、処理ユニット701はさらに、第1位置を通過したタブの数が複数のタブの数と等しい場合、複数のタブの画像情報がすべて収集されたことを確認することに用いられる。
【0101】
選択的に、第1タブが第2位置に到達したことを特定した後、カウントユニット704はさらに第2電極アセンブリのタブのカウントを0に戻すことに用いられ、第1タブは第1電極アセンブリの一番目のタブであり、第2電極アセンブリは第1電極アセンブリの前に検出された電極アセンブリである。
【0102】
選択的に、複数の極性シートは画像収集領域を通過した後に積層領域に入り、積層領域で積層される。
【0103】
選択的に、収集ユニット702は少なくとも1つのCCDカメラを含む。
【0104】
選択的に、第1タブが第1位置に到達すると、第1タブの中心はCCDカメラの視野の中心と重なる。
【0105】
理解されるように、タブの検出装置700、タブの検出装置800は方法300における対応する操作を実現することができ、それに対応して、前記の方法300と同じ技術的効果を実現することができ、ここでは説明を省略する。
【0106】
図9は本願の実施例のタブの検出装置900のハードウェアの構造概略図である。装置900は、メモリ901と、プロセッサ902と、通信インタフェース903と、バス904と、を含む。メモリ901、プロセッサ902、通信インタフェース903はバス904を介して互いの間の通信接続を実現する。
【0107】
メモリ901はリードオンリメモリ(read-only memory、ROM)、スタティックメモリデバイス及びランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)であってもよい。メモリ901はプログラムを記憶することができ、メモリ901に記憶されたプログラムがプロセッサ902によって実行されると、プロセッサ902及び通信インタフェース903は本願実施例のタブの検出方法における各ステップを実行することに用いられる。
【0108】
プロセッサ902は汎用の中央処理装置(central processing unit、CPU)、マイクロプロセッサ、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、グラフィックスプロセッサ(graphics processing unit、GPU)又は1つ又は複数の集積回路を用いてもよく、関連プログラムを実行し、それにより本願の実施例の装置におけるユニットが実行すべき機能を実現し、又は本願実施例のタブの検出方法を実行することに用いられる。
【0109】
プロセッサ902は信号の処理能力を有する集積回路チップであってもよい。実現の過程で、本願実施例のタブの検出方法における各ステップは、プロセッサ902におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式のコマンドによって完了することができる。
【0110】
上記プロセッサ902はさらに汎用プロセッサ、デジタルシグナルプロセッサ(digital signal processing、DSP)、ASIC、フィールドプログラマブルゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)又はその他のプログラマブルロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであってもよい。本願の実施例に開示された各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、又は該プロセッサは任意の従来のプロセッサ等であってもよい。本願の実施例に開示された方法のステップを組み合わせてハードウェアプロセッサで直接実現して実行し完了させてもよく、又はプロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせで実行し完了させてもよい。ソフトウェアモジュールはランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、リードオンリメモリ、プログラマブルリードオンリメモリ又はイレーサブルプログラマブルメモリ、レジスタ等の本分野における成熟した記憶媒体内に位置してもよい。該記憶媒体はメモリ901に位置し、プロセッサ902はメモリ901内の情報を読み取り、ハードウェアを組み合わせて本願の実施例の装置900に含まれるユニットが実行すべき機能を完了させ、又は本願実施例のタブの検出方法を実行する。
【0111】
通信インタフェース903は、装置900と他の機器又は通信ネットワークとの間の通信を実現するために、トランシーバなどの送受信装置を使用するが、これに限定されない。
【0112】
バス904は、装置900に含まれる各要素(例えば、メモリ901、プロセッサ902、通信インタフェース903)間で情報を転送するための経路が含まれてもよい。
【0113】
なお、上記装置900はメモリ、プロセッサ、通信インタフェースのみを示しているが、具体的な実現過程では、当業者であれば理解されるように、必要に応じて、装置900は付加的な機能を実現する他のハードウェアデバイスをさらに含むことができる。また、当業者であれば理解されるように、装置900は本願の実施例を実現するために必要なデバイスのみを含むことができ、
図9に示すデバイスのすべてを含む必要はない。
【0114】
好ましい実施例を参照して本願を説明したが、本願の範囲を逸脱することなく、種々の改良を行い、その構成要素を等価物に置換することができる。特に、各実施例で言及した各技術的特徴は、構造的な矛盾がない限り、いずれも任意の方法で組み合わせることができる。本願は、本明細書に開示された特定の実施例に限定されず、特許請求の範囲に含まれる全ての技術的解決手段を含む。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-21
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1電極アセンブリの複数の極性シートのうちの第1極性シートの第1タブが画像収集領域における第1位置に到達したことを特定するステップであって、前記複数の極性シートは垂直方向に沿って画像収集領域に移動するステップと、
前記第1タブの画像情報を収集するステップであって、前記第1タブの画像情報は前記第1タブの状態を判断することに用いられるステップと、を含むタブの検出方法。
【請求項2】
第1電極アセンブリの第1タブが第1位置に到達したことを特定する前記ステップは、
前記第1タブが第2位置に到達したことを特定し、前記第2位置は前記垂直方向における前記画像収集領域の開始位置であるステップと、
前記第1タブが前記第2位置に到達した後に前記垂直方向に沿って第1距離移動した時、前記第1タブが前記第1位置に到達したことを特定するステップと、を含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記複数の極性シートは第1検知機構を通過し前記垂直方向に沿って前記画像収集領域に移動し、
前記第1タブが前記第2位置に到達したことを特定する前記ステップは、
前記第1タブが前記第1検知機構を通過したことを特定するステップと、
前記第1タブが前記第1検知機構を通過した後に前記垂直方向に沿って第2距離移動した時、前記第1タブが第2位置に到達したことを特定するステップと、を含むことを特徴とする、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記第1位置を通過したタブをカウントするステップと、
前記第1位置を通過したタブの数が前記複数のタブの数と等しい場合、前記複数のタブの画像情報がすべて収集されたことを確認するステップと、をさらに含むことを特徴とする、請求項1~3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項5】
前記第1タブは前記第1電極アセンブリの一番目のタブであり、前記第1タブが第2位置に到達したことを特定した後、前記方法は、
第2電極アセンブリのタブのカウントを0に戻し、前記第2電極アセンブリは前記第1電極アセンブリの前に検出された電極アセンブリであるステップをさらに含むことを特徴とする、請求項
4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記第1電極アセンブリの複数のタブの画像情報がいずれも収集された後、前記第1電極アセンブリの前記複数のタブの検出結果を受信するステップをさらに含むことを特徴とする、請求項1~
3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記複数の極性シートは前記画像収集領域を通過した後に積層領域に入り、且つ前記積層領域で積層されることを特徴とする、請求項1~
3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記複数のタブの画像情報は少なくとも1つのCCDカメラにより収集されることを特徴とする、請求項1~
3のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記第1タブが前記第1位置に到達すると、前記第1タブの中心は前記CCDカメラの視野の中心と重なることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
第1電極アセンブリの複数の極性シートのうちの第1極性シートの第1タブが画像収集領域における第1位置に到達したことを特定することに用いられ、前記複数の極性シートは垂直方向に沿って画像収集領域に移動する処理ユニットと、
前記第1タブの画像情報を収集することに用いられ、前記第1タブの画像情報は前記第1タブの状態を判断する収集ユニットと、
を含み、タブの検出装置。
【請求項11】
前記処理ユニットはさらに、
前記第1タブが第2位置に到達したことを特定し、前記第2位置は前記垂直方向における前記画像収集領域の開始位置であることと、
前記第1タブが前記第2位置に到達した後に前記垂直方向に沿って第1距離移動した時、前記第1タブが前記第1位置に到達したことを特定することと、に用いられることを特徴とする、請求項10に記載の装置。
【請求項12】
前記複数の極性シートは第1検知機構を通過し前記垂直方向に沿って前記画像収集領域に移動し、
前記処理ユニットはさらに、
前記第1タブが前記第1検知機構を通過したことを特定することと、
前記第1タブが前記第1検知機構を通過した後に前記垂直方向に沿って第2距離移動した時、前記第1タブが第2位置に到達したことを特定することと、に用いられることを特徴とする、請求項11に記載の装置。
【請求項13】
前記第1位置を通過したタブをカウントすることに用いられるカウントユニットを含み、
前記処理ユニットは前記第1位置を通過したタブの数が前記複数のタブの数と等しい場合、前記複数のタブの画像情報がすべて収集されたことを確認することに用いられることを特徴とする、請求項10~12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記第1タブは前記第1電極アセンブリの一番目のタブであり、前記第1タブが第2位置に到達したことを特定した後、前記カウントユニットはさらに第2電極アセンブリのタブのカウントを0に戻すことに用いられ、前記第2電極アセンブリは前記第1電極アセンブリの前に検出された電極アセンブリであることを特徴とする、請求項13に記載の装置。
【請求項15】
前記第1電極アセンブリの複数のタブの画像情報がいずれも収集された後、前記第1電極アセンブリの前記複数のタブの検出結果を受信することに用いられる受信ユニットをさらに含むことを特徴とする、請求項10~
12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項16】
前記複数の極性シートは前記画像収集領域を通過した後に積層領域に入り、且つ前記積層領域で積層されることを特徴とする、請求項10~
12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項17】
前記収集ユニットは少なくとも1つのCCDカメラを含むことを特徴とする、請求項10~
12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項18】
前記第1タブが前記第1位置に到達すると、前記第1タブの中心は前記CCDカメラの視野の中心と重なることを特徴とする、請求項17に記載の装置。
【国際調査報告】