(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】通信方法、通信装置及び電子機器
(51)【国際特許分類】
H04W 24/10 20090101AFI20240829BHJP
H04W 16/28 20090101ALI20240829BHJP
H04W 72/23 20230101ALI20240829BHJP
【FI】
H04W24/10
H04W16/28
H04W72/23
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024512169
(86)(22)【出願日】2022-08-25
(85)【翻訳文提出日】2024-02-26
(86)【国際出願番号】 CN2022114864
(87)【国際公開番号】W WO2023025250
(87)【国際公開日】2023-03-02
(31)【優先権主張番号】202110984687.7
(32)【優先日】2021-08-25
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】521126829
【氏名又は名称】ベイジン・ユニソック・コミュニケーションズ・テクノロジー・カンパニー・リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【氏名又は名称】内藤 和彦
(72)【発明者】
【氏名】ワン,ファーレイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067EE24
5K067KK03
(57)【要約】
本出願において、通信方法、通信装置及び電子機器が開示される。当該方法は、以下の内容を含む。第1メッセージを受信する。当該第1メッセージにチャネル状態情報(CSI)報告設定情報が含まれ、当該CSI報告設定情報に目標コードブックタイプが含まれ、当該目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームをサポートするコードブックタイプである。第2メッセージを送信する。当該第2メッセージはCSI報告を含み、当該CSI報告は第1メッセージに基づいてユーザ機器によって取得される。本出願に係る通信方法を利用すれば、コヒーレント共同伝送スキームの下でのCSI測定のための具体的な設定及び測定に関する問題を効果的に解決し、コヒーレント共同伝送スキームの適用に役立つ。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器に適用される通信方法であって、
第1メッセージを受信することであって、前記第1メッセージにチャネル状態情報(CSI)報告設定情報が含まれ、前記CSI報告設定情報に目標コードブックタイプが含まれ、前記目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプである、受信することと、
第2メッセージを送信することであって、前記第2メッセージはCSI報告を含み、前記CSI報告は前記第1メッセージに基づいて前記ユーザ機器によって取得される、送信することと、を含む、
ことを特徴とする通信方法。
【請求項2】
前記CSI報告はコードブックを含み、前記コードブックのコードブックタイプは前記目標コードブックタイプである、
ことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1メッセージはCSI測定リソース情報をさらに含み、前記CSI測定リソース情報にN1個のチャネル測定リソースが含まれ、N1は1以上の正の整数である、
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記CSI測定リソース情報にN2個のチャネル測定リソースセットが含まれ、前記N2個のチャネル測定リソースセットの各々に1つ又は複数のチャネル測定リソースが含まれ、前記N2個のチャネル測定リソースセットに含まれるチャネル測定リソースの総数がN1であり、N2は1以上の正の整数である、
ことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
任意の1つのチャネル測定リソースセットに含まれる1つ又は複数のチャネル測定リソースのポートの総数が32以下である、
ことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1メッセージは第1閾値をさらに含み、前記CSI報告は、N3個のチャネル測定リソースの指示情報を含み、前記N3個のチャネル測定リソースのうちのいずれか2つのチャネル測定リソースに対応するチャネル測定結果の差又は差の絶対値は、前記第1閾値以下であり、N3はN1以下である、
ことを特徴とする請求項3~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項7】
前記CSI測定リソース情報に、前記CSI報告設定情報に関連する干渉測定リソースが含まれない、
ことを特徴とする請求項3~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項8】
前記CSI測定リソース情報に、前記CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースが含まれる、
ことを特徴とする請求項3~5のいずれか一項に記載の方法。
【請求項9】
前記N1個のチャネル測定リソースにN4個の第1のチャネル測定リソースが含まれ、前記N4個の第1のチャネル測定リソースは、前記N1個のチャネル測定リソースのうちの、N5個の第2のチャネル測定リソース以外のチャネル測定リソースであり、前記N5個の第2のチャネル測定リソースの指示情報が前記CSI報告に含まれ、前記N4個の第1のチャネル測定リソースは、干渉測定リソースとして前記ユーザ機器によるCSI測定のために用いられる、
ことを特徴とする請求項6~8のいずれか一項に記載の方法。
【請求項10】
前記CSI測定リソース情報に含まれる、前記CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースは、前記ユーザ機器によるCSI測定のために用いられない、
ことを特徴とする請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記N1個のチャネル測定リソースの指示情報は前記CSI報告に含まれ、前記CSI測定リソース情報に含まれる、前記CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースは、前記ユーザ機器によるCSI測定のために用いられる、
ことを特徴とする請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記コヒーレント共同伝送スキームは、複数のステーションに基づいて実施される、
ことを特徴とする請求項1~11のいずれか一項に記載の方法。
【請求項13】
ネットワーク装置に適用される通信方法であって、
第1メッセージを送信することであって、前記第1メッセージにチャネル状態情報(CSI)報告設定情報が含まれ、前記CSI報告設定情報に少なくとも目標コードブックタイプが含まれ、前記目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプである、送信することと、
第2メッセージを受信することであって、前記第2メッセージはCSI報告を含み、前記CSI報告は前記第1メッセージに基づいてユーザ機器によって取得される、受信することと、を含む、
ことを特徴とする通信方法。
【請求項14】
前記CSI報告はコードブックを含み、前記コードブックのコードブックタイプは前記目標コードブックタイプである、
ことを特徴とする請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記第1メッセージはCSI測定リソース情報をさらに含み、前記CSI測定リソース情報にN1個のチャネル測定リソースが含まれ、N1は1以上の正の整数である、
ことを特徴とする請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
前記CSI測定リソース設定情報にN2個のチャネル測定リソースセットが含まれ、前記N2個のチャネル測定リソースセットの各々に1つ又は複数のチャネル測定リソースが含まれ、前記N2個のチャネル測定リソースセットにおけるすべてのチャネル測定リソースセットに含まれるチャネル測定リソースの総数がN1である、
ことを特徴とする請求項15に記載の方法。
【請求項17】
任意の1つのチャネル測定リソースセットに含まれる1つ又は複数のチャネル測定リソースのポートの総数が32以下である、
ことを特徴とする請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記第1メッセージは第1閾値をさらに含み、前記CSI報告は、N3個のチャネル測定リソースの指示情報を含み、前記N3個のチャネル測定リソースのうちのいずれか2つのチャネル測定リソースに対応するチャネル測定結果の差又は差の絶対値は、前記第1閾値以下であり、N3はN1以下である、
ことを特徴とする請求項15~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項19】
前記CSI測定リソース設定情報に、前記CSI報告設定情報に関連する干渉測定リソースが含まれない、
ことを特徴とする請求項15~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項20】
前記CSI測定リソース設定情報に、前記CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースが含まれる、
ことを特徴とする請求項15~17のいずれか一項に記載の方法。
【請求項21】
前記N1個のチャネル測定リソースにN4個の第1のチャネル測定リソースが含まれ、前記N4個の第1のチャネル測定リソースは、前記N1個のチャネル測定リソースのうちの、N5個の第2のチャネル測定リソース以外のチャネル測定リソースであり、前記N5個の第2のチャネル測定リソースの指示情報が前記CSI報告に含まれ、前記N4個の第1のチャネル測定リソースは、干渉測定リソースとして前記ユーザ機器によるCSI測定のために用いられる、
ことを特徴とする請求項19又は20に記載の方法。
【請求項22】
前記CSI測定リソース設定情報に含まれる、前記CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースは、前記ユーザ機器によるCSI測定のために用いられない、
ことを特徴とする請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記N1個のチャネル測定リソースの指示情報は前記CSI報告に含まれ、前記CSI測定リソース情報に含まれる、前記CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースは、前記ユーザ機器によるCSI測定のために用いられる、
ことを特徴とする請求項20に記載の方法。
【請求項24】
前記ネットワーク装置は複数のステーションを含む、
ことを特徴とする請求項13~23のいずれか一項に記載の方法。
【請求項25】
通信装置であって、
前記通信装置は、ユーザ機器であり、トランシーバユニット及び処理ユニットを備え、
前記トランシーバユニットは、第1メッセージを受信するように構成されており、前記第1メッセージにチャネル状態情報(CSI)報告設定情報が含まれ、前記CSI報告設定情報に少なくとも目標コードブックタイプが含まれ、前記目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプであり、
前記処理ユニットは、前記第1メッセージに基づいてCSI報告を取得するように構成されており、
前記トランシーバユニットは、第2メッセージを送信するようにさらに構成されており、前記第2メッセージは前記CSI報告を含む、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項26】
通信装置であって、
前記通信装置は、ユーザ機器であり、処理ユニット及びトランシーバユニットを備え、
前記処理ユニットは、第1メッセージを生成するように構成されており、前記第1メッセージにチャネル状態情報(CSI)報告設定情報が含まれ、前記CSI報告設定情報に少なくとも目標コードブックタイプが含まれ、前記目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプであり、
前記トランシーバユニットは、前記第1メッセージを送信するように構成されており、
前記トランシーバユニットは、第2メッセージを受信するようにさらに構成されており、前記第2メッセージはCSI報告を含み、前記CSI報告は前記第1メッセージに基づいて前記ユーザ機器によって取得される、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項27】
チップであって、
前記チップは第1メッセージを受信するように構成されており、前記第1メッセージにチャネル状態情報(CSI)報告設定情報が含まれ、前記CSI報告設定情報に少なくとも目標コードブックタイプが含まれ、前記目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプであり、
前記チップは第2メッセージを送信するように構成されており、前記第2メッセージはCSI報告を含み、前記CSI報告は前記第1メッセージに基づいてユーザ機器によって取得される、
ことを特徴とするチップ。
【請求項28】
チップであって、
前記チップは第1メッセージを送信するように構成されており、前記第1メッセージにチャネル状態情報(CSI)報告設定情報が含まれ、前記CSI報告設定情報に少なくとも目標コードブックタイプが含まれ、前記目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプであり、
前記チップは第2メッセージを受信するように構成されており、前記第2メッセージはCSI報告を含み、前記CSI報告は前記第1メッセージに基づいてユーザ機器によって取得される、
ことを特徴とするチップ。
【請求項29】
モジュール装置であって、
トランシーバモジュール、電源モジュール、記憶モジュール、及びチップモジュールを備え、
前記トランシーバモジュールは、第1メッセージを受信するように構成されており、前記第1メッセージにチャネル状態情報(CSI)報告設定情報が含まれ、前記CSI報告設定情報に少なくとも目標コードブックタイプが含まれ、前記目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプであり、
前記電源モジュールは、前記モジュール装置に電力を供給するように構成されており、
前記記憶モジュールは、データ及び命令を記憶するように構成されており、
前記チップモジュールは、前記第1メッセージに基づいてCSI報告を取得するように構成されており、
前記トランシーバモジュールは、第2メッセージを送信するようにさらに構成されており、前記第2メッセージは前記CSI報告を含む、
ことを特徴とするモジュール装置。
【請求項30】
モジュール装置であって、
トランシーバモジュール、電源モジュール、記憶モジュール、及びチップモジュールを備え、
前記電源モジュールは、前記モジュール装置に電力を供給するように構成されており、
前記記憶モジュールは、データ及び命令を記憶するように構成されており、
前記チップモジュールは、第1メッセージを生成するように構成されており、前記第1メッセージにチャネル状態情報(CSI)報告設定情報が含まれ、前記CSI報告設定情報に少なくとも目標コードブックタイプが含まれ、前記目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプであり、
前記トランシーバモジュールは、前記第1メッセージを送信するように構成されており、
前記トランシーバモジュールは、第2メッセージを受信するようにさらに構成されており、前記第2メッセージはCSI報告を含み、前記CSI報告は前記第1メッセージに基づいてユーザ機器によって取得される、
ことを特徴とするモジュール装置。
【請求項31】
電子機器であって、
プロセッサ、メモリ及びトランシーバを備え、
前記プロセッサ、前記メモリ及び前記トランシーバが互いに接続されており、
前記メモリはコンピュータプログラムを記憶するように構成されており、前記コンピュータプログラムはプログラム命令を含み、前記プロセッサは、前記プログラム命令を呼び出し、請求項1~12又は請求項13~24のいずれか一項に記載の方法を実行するように構成されている、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項32】
コンピュータ可読記憶媒体であって、
前記コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータ可読命令が記憶されており、前記コンピュータ可読命令が通信装置で実行されると、前記通信装置に請求項1~12又は請求項13~24のいずれか一項に記載の方法を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータ可読記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、通信技術分野に関し、特に通信方法、通信装置及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザ機器(user equipment、UE)とネットワーク装置との間の無線通信システムにおいて、ダイナミック・スケジューリングとダウンリンク多入力多出力(multiple input multiple output、MIMO)伝送技術をサポートするために、ユーザ機器はチャネル状態情報(channel state information、CSI)を測定し、且つそれをネットワーク装置に報告する必要がある。チャネル状態情報により、当該無線通信システムが現在のチャネル条件に適応することを可能にし、MIMO技術をサポートするマルチアンテナシステムの高い通信品質に保障を提供する。
【0003】
MIMO技術の継続的な普及に伴い、多地点協調(coordinated multipoint transmission、CoMP)伝送技術は、セル間の干渉という問題を効果的に解決し、且つセル端ユーザースループットを向上させることができるため、徐々に知られるようになっている。多地点協調伝送技術の主流のスキームの1つとして、コヒーレント共同伝送(coherent joint transmission、CJT)スキームの応用も徐々に広がっている。しかし、コヒーレント共同伝送スキームに基づいて実現された無線通信システムにおいて、CSI測定に関する具体的な設定情報は、現行技術ではまだ提案されていない。従って、コヒーレント共同伝送スキームにおけるCSI測定のための具体的な設定及び測定メカニズムを提案する必要がある。
【発明の概要】
【0004】
本出願の実施形態は通信方法、通信装置及び電子機器を提供する。それによって、コヒーレント共同伝送スキームの下でのCSI測定のための具体的な設定及び測定に関する問題を効果的に解決し、コヒーレント共同伝送スキームの適用に役立つ。
【0005】
第一態様において、本出願は通信方法を提供する。当該方法は、ユーザ機器(UE)に適用される。当該方法は以下の内容を含む。
第1メッセージを受信する。第1メッセージにCSI報告設定情報が含まれ、CSI報告設定情報に目標コードブックタイプが含まれ、目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプである。
第2メッセージを送信する。第2メッセージはCSI報告を含み、CSI報告は第1メッセージに基づいてユーザ機器によって取得される。
【0006】
第一態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、CSI報告はコードブックを含み、上記コードブックのコードブックタイプは目標コードブックタイプである。
【0007】
理解できるように、上記実施形態におけるいわゆるCSI報告がコードブックを含むことは、CSI報告がプリコーディング・マトリクス・インジケータ(precoding matrix indicator、PMI)を含むことであると理解されてもよく、CSI報告がPMIによって指示されるコードブックを含むことであると理解されてもよく、CSI報告がコードブックに属するPMIを含むことであると理解されてもよく、CSI報告がコードブックインジケータ(codebook indicator)を含むことであると理解されてもよく、CSI報告がPMIによって指示されるプリコーディング・マトリクスを含むことであると理解されてもよく、CSI報告が、コードブックに属するPMIによって指示されるプリコーディング・マトリクスを含むことであると理解されてもよく、CSI報告がコードブックを指示するPMIを含むことであると理解されてもよく、また、CSI報告が、コードブックに属するプリコーディング・マトリクスを指示するPMIを含むことであると理解されてもよい。
【0008】
第一態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、第1メッセージはCSI測定リソース情報をさらに含み、CSI測定リソース情報にN1個のチャネル測定リソースが含まれる。N1は1以上の正の整数である。
【0009】
第一態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース情報にN2個のチャネル測定リソースセットが含まれ、N2個のチャネル測定リソースセットの各々に1つ又は複数のチャネル測定リソースが含まれ、N2個のチャネル測定リソースセットに含まれるチャネル測定リソースの総数がN1である。N2は1以上の正の整数である。
【0010】
第一態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、上記N2個のチャネル測定リソースセットのうちの任意の1つのチャネル測定リソースセットに含まれる1つ又は複数のチャネル測定リソースのポートの総数が32以下である。
【0011】
第一態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、第1メッセージは第1閾値をさらに含み、CSI報告はN3個のチャネル測定リソースの指示情報を含み、N3個のチャネル測定リソースのうちのいずれか2つのチャネル測定リソースに対応するチャネル測定結果の差又は差の絶対値は、第1閾値以下である。N3はN1以下である。
【0012】
第一態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース情報に、CSI報告設定情報に関連する干渉測定リソースが含まれない。
【0013】
第一態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース情報に、CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースが含まれる。
【0014】
第一態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、N1個のチャネル測定リソースにN4個の第1のチャネル測定リソースが含まれ、N4個の第1のチャネル測定リソースは、N1個のチャネル測定リソースのうちの、N5個の第2のチャネル測定リソース以外のチャネル測定リソースであり、N5個の第2のチャネル測定リソースの指示情報がCSI報告に含まれ、N4個の第1のチャネル測定リソースは、干渉測定リソースとしてユーザ機器によるCSI測定のために用いられる。
【0015】
第一態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース情報に含まれる、CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースは、ユーザ機器によるCSI測定のために用いられない。
【0016】
第一態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、N1個のチャネル測定リソースの指示情報はCSI報告に含まれ、CSI測定リソース情報に含まれる、CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースは、ユーザ機器によるCSI測定のために用いられる。
【0017】
第一態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、コヒーレント共同伝送スキームは、複数のステーションに基づいて実施される。
【0018】
第二態様において、本出願は通信方法を提供する。当該方法は、ネットワーク装置に適用されることができる。当該方法は以下の内容を含む。
第1メッセージを送信する。第1メッセージにCSI報告設定情報が含まれ、CSI報告設定情報に少なくとも目標コードブックタイプが含まれ、目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプである。
第2メッセージを受信する。第2メッセージはCSI報告を含み、CSI報告は第1メッセージに基づいてユーザ機器によって取得される。
【0019】
第二態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、CSI報告はコードブックを含み、コードブックのコードブックタイプは目標コードブックタイプである。
【0020】
理解できるように、上記実施形態におけるいわゆるCSI報告がコードブックを含むことは、CSI報告がプリコーディング・マトリクス・インジケータ(PMI)を含むことであると理解されてもよく、CSI報告がPMIによって指示されるコードブックを含むことであると理解されてもよく、CSI報告がコードブックに属するPMIを含むことであると理解されてもよく、CSI報告がコードブックインジケータを含むことであると理解されてもよく、CSI報告がPMIによって指示されるプリコーディング・マトリクスを含むことであると理解されてもよく、CSI報告が、コードブックに属するPMIによって指示されるプリコーディング・マトリクスを含むことであると理解されてもよく、CSI報告がコードブックを指示するPMIを含むことであると理解されてもよく、また、CSI報告が、コードブックに属するプリコーディング・マトリクスを指示するPMIを含むことであると理解されてもよい。
【0021】
第二態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、第1メッセージはCSI測定リソース情報をさらに含み、CSI測定リソース情報にN1個のチャネル測定リソースが含まれ、N1は1以上の正の整数である。
【0022】
第二態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース設定情報にN2個のチャネル測定リソースセットが含まれ、N2個のチャネル測定リソースセットの各々に1つ又は複数のチャネル測定リソースが含まれ、N2個のチャネル測定リソースセットにおけるすべてのチャネル測定リソースセットに含まれるチャネル測定リソースの総数がN1である。
【0023】
第二態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、任意の1つのチャネル測定リソースセットに含まれる1つ又は複数のチャネル測定リソースのポートの総数が32以下である。
【0024】
第二態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、第1メッセージは第1閾値をさらに含み、CSI報告はN3個のチャネル測定リソースの指示情報を含み、N3個のチャネル測定リソースのうちのいずれか2つのチャネル測定リソースに対応するチャネル測定結果の差又は差の絶対値は、第1閾値以下であり、N3はN1以下である。
【0025】
第二態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース設定情報に、CSI報告設定情報に関連する干渉測定リソースが含まれない。
【0026】
第二態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース設定情報に、CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースが含まれる。
【0027】
第二態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、N1個のチャネル測定リソースにN4個の第1のチャネル測定リソースが含まれ、N4個の第1のチャネル測定リソースは、N1個のチャネル測定リソースのうちの、N5個の第2のチャネル測定リソース以外のチャネル測定リソースであり、N5個の第2のチャネル測定リソースの指示情報がCSI報告に含まれ、N4個の第1のチャネル測定リソースは、干渉測定リソースとしてユーザ機器によるCSI測定のために用いられる。
【0028】
第二態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース設定情報に含まれる、CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースは、ユーザ機器によるCSI測定のために用いられない。
【0029】
第二態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、N1個のチャネル測定リソースの指示情報はCSI報告に含まれ、CSI測定リソース情報に含まれる、CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースは、ユーザ機器によるCSI測定のために用いられる。
【0030】
第二態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、ネットワーク装置は複数のステーションを含む。
【0031】
第三態様において、本出願は通信装置を提供する。当該通信装置は、ユーザ機器であることができる。当該通信装置は、トランシーバユニット及び処理ユニットを備える。トランシーバユニットは、第1メッセージを受信するように構成されている。第1メッセージにCSI報告設定情報が含まれ、CSI報告設定情報に少なくとも目標コードブックタイプが含まれ、目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプである。処理ユニットは、第1メッセージに基づいてCSI報告を取得するように構成されている。当該トランシーバユニットは、第2メッセージを送信するようにさらに構成されている。当該第2メッセージはCSI報告を含む。
【0032】
第四態様において、本出願は通信装置を提供する。当該通信装置は、ネットワーク装置であることができる。当該通信装置は、処理ユニット及びトランシーバユニットを備える。処理ユニットは、第1メッセージを生成するように構成されている。第1メッセージにCSI報告設定情報が含まれ、CSI報告設定情報に少なくとも目標コードブックタイプが含まれ、目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプである。トランシーバユニットは、第1メッセージを送信するように構成されている。トランシーバユニットは、第2メッセージを受信するようにさらに構成されている。第2メッセージはCSI報告を含み、CSI報告は第1メッセージに基づいてユーザ機器によって取得される。
【0033】
第五態様において、本出願はチップをさらに提供する。当該チップは、ユーザ機器自体又はユーザ機器におけるチップであることができる。当該チップは、第1メッセージを受信するように構成されている。第1メッセージにCSI報告設定情報が含まれ、CSI報告設定情報に少なくとも目標コードブックタイプが含まれ、目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプである。当該チップは、第2メッセージを送信するように構成されている。第2メッセージはCSI報告を含み、CSI報告は第1メッセージに基づいてユーザ機器によって取得される。
【0034】
第六態様において、本出願はチップをさらに提供する。当該チップは、ネットワーク装置自体又はネットワーク装置におけるチップであることができる。当該チップは、第1メッセージを送信するように構成されている。第1メッセージにCSI報告設定情報が含まれ、CSI報告設定情報に少なくとも目標コードブックタイプが含まれ、目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプである。当該チップは、第2メッセージを受信するように構成されている。第2メッセージはCSI報告を含み、CSI報告は第1メッセージに基づいてユーザ機器によって取得される。
【0035】
第七態様において、本出願はモジュール装置をさらに提供する。当該モジュール装置は、トランシーバモジュール、電源モジュール、記憶モジュール、及びチップモジュールを備える。トランシーバモジュールは、第1メッセージを受信するように構成されている。第1メッセージにCSI報告設定情報が含まれ、CSI報告設定情報に少なくとも目標コードブックタイプが含まれ、目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプである。電源モジュールは、モジュール装置に電力を供給するように構成されている。記憶モジュールは、データ及び命令を記憶するように構成されている。チップモジュールは、第1メッセージに基づいてCSI報告を取得するように構成されている。トランシーバモジュールは、第2メッセージを送信するようにさらに構成されている。第2メッセージはCSI報告を含む。
【0036】
第八態様において、本出願はモジュール装置をさらに提供する。当該モジュール装置は、トランシーバモジュール、電源モジュール、記憶モジュール、及びチップモジュールを備える。電源モジュールは、モジュール装置に電力を供給するように構成されている。記憶モジュールは、データ及び命令を記憶するように構成されている。チップモジュールは、第1メッセージを生成するように構成されている。第1メッセージにCSI報告設定情報が含まれ、CSI報告設定情報に少なくとも目標コードブックタイプが含まれ、目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプである。トランシーバモジュールは、第1メッセージを送信するように構成されている。トランシーバモジュールは、第2メッセージを受信するようにさらに構成されている。第2メッセージはCSI報告を含み、CSI報告は第1メッセージに基づいてユーザ機器によって取得される。
【0037】
第九態様において、本出願は電子機器をさらに提供する。当該電子機器は、プロセッサ、メモリ及びトランシーバを備えることができる。プロセッサ、メモリ及びトランシーバが互いに接続されている。メモリはコンピュータプログラムを記憶するように構成されており、コンピュータプログラムはプログラム命令を含む。プロセッサは、プログラム命令を呼び出し、上記第一様態のいずれか一項に記載の通信方法、又は上記第二様態のいずれか一項に記載の通信方法、を実行するように構成されている。
【0038】
第十態様において、本出願はコンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。当該コンピュータ可読記憶媒体にコンピュータ可読命令が記憶されており、当該コンピュータ可読命令が通信装置で実行されると、当該通信装置に上記第一様態及び第一様態のいずれかの可能な実施形態に係る通信方法、又は上記第二様態及び第二様態のいずれかの可能な実施形態に係る通信方法、を実行させる。
【0039】
上記第三態様から第十態様で提供される実施形態は、上記第一態様又は第二態様で提供される通信方法を実施し又はその通信方法の実施を協働するために用いられ、それによって、第一態様又は第二態様と同じ又は対応の有益な効果を達成することができ、本明細書では詳述されない。
【図面の簡単な説明】
【0040】
本出願の実施形態の技術案をより明確に説明するために、以下、実施形態に必要な図面を簡単に紹介する。明らかに、説明される図面は本出願のいくつかの実施形態に過ぎず、当業者にとって、創造的な努力なしに、これらの図面によって他の図面を得ることができる。
【
図1】
図1は、本出願の実施形態に係る無線通信システムの構造を示す概略図である。
【
図2】
図2は、本出願の実施形態に係る通信方法を示すフローチャートである。
【
図3】
図3は、本出願の実施形態に係る通信装置の構造を示す概略図である。
【
図4】
図4は、本出願の実施形態に係る電子機器の構造を示す概略図である。
【
図5】
図5は、本出願の実施形態に係るモジュール装置の構造を示す概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0041】
以下、本出願の実施形態の図面を参照しながら本出願の実施形態の技術案を明晰に、全面的に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本出願の一部の実施形態のみであり、すべての実施形態ではない。本出願における実施形態に基づいて、当業者が創造的な努力なしに得ることができるすべての他の実施形態は、皆本出願の保護範囲に属する。
【0042】
本明細書における用語「例示的」は「例として、実施形態、説明的」を意味する。「例示的」に説明されるいかなる実施形態は他の実施形態より優れていると解釈される必要はない。
【0043】
さらに、本出願をより詳しく説明するために、多くの具体的なディテールが以下の具体的な実施形態において提供される。当業者は、いくつかの具体的なディテールがなくても、本出願が実施されることも可能であることを理解すべきである。いくつかの例では、本出願の主旨を強調するために、当業者によく知られている方法、手段、素子及び回路は詳しく説明されていない。
【0044】
図1を参照すると、
図1は、本出願の実施形態に係る無線通信システムの構造を示す概略図である。
図1に示されたように、当該無線通信システムは、主にネットワーク装置10とユーザ機器20を含み、ネットワーク装置10とユーザ機器20との間では、マルチステーション・コヒーレント共同伝送スキームを利用して、データ又はシグナリングのアップリンク伝送及びダウンリンク伝送が実現される。具体的に、当該ネットワーク装置10は、複数のステーションからなり、例として、
図1に示されたステーション1、ステーション2~ステーションNが挙げられる。Nは以上の正の整数である。これらのN個のステーションは協調してユーザ機器20にサービスを提供する。理解できるように、ユーザ機器20にとって、これらのN個のステーションは、1つのネットワーク装置10に相当し、ネットワーク装置10に対してデータ又はシグナリングの送受信を行う。以下では、理解及び記述を容易にするために、上記N個のステーションは統一で、ネットワーク装置10で説明される。
【0045】
なお、本出願に係るマルチステーション・コヒーレント共同伝送は、複数のステーションの共同コヒーレント伝送であってもよく、同一の物理ダウンリンク共有チャネル(physical downlink shared channel、PDSCH)に属する異なるデータが異なるステーションから端末装置に送信されることであってもよく、複数のステーションが1つのステーションに仮想化されて伝送を行うことであってもよい。理解できるように、他の規格で上記意味と同じ意味が規定された名称は、本出願にも同様に適用されることができ、即ち、本出願ではこれらのシナリオの名称が制限されない。
【0046】
実際の実施形態では、本出願に係るステーション(例えば、上記ステーション1~ステーションN)は、リモートラジオヘッド(Remote Radio Head、RRH)及び/又は送受信ポイント(Transmission and Reception Point、TRP)であってもよい。換言すれば、本出願に係るコヒーレント共同伝送スキームは、複数のRRH又は複数のTRPに基づいて実現されることができる。ここで、上記TRPは具体的に、基地局(base station、BS)であってもよい。いわゆる基地局は、無線通信機能を提供するために、無線アクセスネットワーク(radio access network、RAN)にデプロイされる装置である。例として、2G(2nd generation)ネットワークにおいて基地局の機能を提供するデバイスは、ベーストランシーバーステーション(base transceiver station、BTS)及び基地局制御装置(base station controller、BSC)を含み、3Gネットワークにおいて基地局の機能を提供するデバイスはノードB(NodeB)及び無線ネットワーク制御装置(radio network controller、RNC)を含み、4Gネットワークにおいて基地局の機能を提供するデバイスは進化型ノードB(evolved NodeB、eNB)を含み、無線ローカルエリアネットワーク(wireless local area networks、WLAN)において基地局の機能を提供するデバイスはアクセスポイント(access point、AP)であり、5Gニューラジオ(new radio、NR)において基地局の機能を提供するデバイスはgNB(next generation NodeB)を含み、他の例として、将来の新しい通信システムにおいて基地局の機能を提供するデバイスなどが挙げられる。なお、本出願では、ステーションの具体的な実現形態が限定されない。
【0047】
本出願に係るユーザ機器は、ユーザに音声及び/又はデータ接続性を提供する様々なデバイスであることができ、例えば、無線接続機能を有するハンドヘルドデバイス、又はワイヤレスモデムに接続されている処理デバイスなどであることができる。例として、携帯電話(又は「セルラー」電話と称される)、モバイル端末付きのコンピュータ、ポータブル式、ポケット式、ハンドヘルド式、コンピュータ内蔵の、又は車載のモバイルデバイス、スマートウェアラブルデバイスなどが含まれることができる。例えば、パーソナル通信サービス(Personal Communication Service、PCS)電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(session initiation protocol、SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop、WLL)ステーション、パーソナルデジタルアシスタント(personal digital assistant、PDA)、スマートブレスレット、スマートウォッチなどのデバイスが挙げられる。また、消費電力が低い機器、記憶容量が制限された機器、又は計算能力が制限された機器など、制限された機器も含まれる。また、例えば、バーコード、無線周波数識別(Radio Frequency Identification、RFID)、センサー、全地球測位システム(global positioning system、GPS)、レーザースキャナーなどの情報センシング装置も含まれる。また、上記装置に適用されるチップはユーザ機器と呼ばれることもできる。本出願では、ユーザー装置の具体的な実現形態について具体的に制限されない。
【0048】
また、上記無線通信システムは、具体的に、コヒーレント共同伝送スキームをサポートする5G(5th generation)通信システムであってもよく、コヒーレント共同伝送スキームをサポートする2G通信システム、3G通信システム、4G通信システムであってもよく、コヒーレント共同伝送スキームをサポートする衛星通信システムであってもよく、さらに、コヒーレント共同伝送スキームの後続の進化をサポートする様々な通信システム、例えば、6G通信システム、7G通信システムなどであってもよく、本出願ではそれについては具体的に制限されない。
【0049】
図1に示された無線通信システムに対して、CSI測定に関する具体的な設定情報が現行技術ではまだ提案されていない。そこで、本出願が解決しようとする技術的課題は、無線通信システムにおけるコヒーレント共同伝送スキームの適用性及び実用性を高めるために、コヒーレント共同伝送スキームにおけるCSI測定に対する処理方法を提供することである。
【0050】
図2を参照すると、
図2は、本出願の実施形態に係る通信方法を示すフローチャートである。
図2に示されたように、当該方法は、以下のステップを含む。
【0051】
S21:ネットワーク装置は、CSI報告設定情報を含む第1メッセージを生成する。
【0052】
いくつかの選択可能な実施形態において、ネットワーク装置10は、ユーザ機器20がCSI測定を行う必要があると確定した場合、少なくともCSI報告設定情報を含む第1メッセージを生成することができる。ここで、当該第1メッセージは、ユーザ機器20がCSI測定及び報告を行うために用いられることができる。上記CSI報告設定情報に少なくとも1つの目標コードブックタイプが含まれ、当該目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプである。言い換えれば、当該目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームという仮定の下でのコードブックタイプであることができる。ここで、当該目標コードブックタイプがコヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプであるということは、上記目標コードブックタイプが共同コヒーレント伝送スキームに適用されることを意味すると理解されることができる。
【0053】
具体的な実施形態において、コヒーレント共同伝送スキームを利用してユーザ機器20と無線通信を行うことが計画又は確定された場合、ネットワーク装置10は、ネットワーク装置10とユーザ機器20との間のネットワーク状態情報及び予め設定されたCSI設定規則に基づいて、ユーザ機器20に適用されるCSI報告設定情報を生成することができる。このCSI報告設定情報は、主に、ユーザ機器20が上記第1メッセージに基づいて取得したCSI報告をその後どのように報告すべきかをユーザ機器20に通知するために用いられる。特に、コヒーレント共同伝送スキームが利用されるため、上記CSI報告設定情報は、少なくとも1つのコヒーレント共同伝送スキームの目標コードブックタイプを含み、後続にユーザ機器20によって報告されるCSI報告に当該目標コードブックタイプが含まれるようにする。
【0054】
例示的に、上記目標コードブックタイプは具体的に、コヒーレント共同伝送スキームに適用されるtypeII-r18、typeII-PortSelection-r18、typeI-MultiPanel-r18、typeI-r18などのコードブックタイプであってもよい。本明細書において、上記は、目標コードブックタイプの例示的な表現に過ぎず、実際の使用において、当該目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームに適用される他の任意のコードブックタイプであってもよく、本出願ではこれについては制限されない。
【0055】
1つの選択可能な実施形態において、上記CSI報告設定情報にコードブック設定情報が含まれることができ、上記目標コードブックタイプは上記コードブック設定情報に含まれることができる。
【0056】
1つの選択可能な実施形態において、上記目標コードブックタイプは、インジケータ識別子とされることもでき、コヒーレント共同伝送スキームという仮定に基づいてCSI測定を行うべきであることをユーザ機器20に通知するために用いられ、それによって、CSI報告を取得する。換言すれば、ユーザ機器20は、上記CSI報告設定情報から上記目標コードブックタイプを抽出すると、コヒーレント共同伝送スキームという仮定に基づいてCSI測定を行うべきであると確定することができ、それによって、CSI報告を取得する。
【0057】
従って、理解できるように、後続にユーザ機器によって報告されるCSI報告がコードブックを含み、且つ当該コードブックのコードブックタイプは上記目標コードブックタイプである。なお、いわゆるCSI報告がコードブックを含むことは、ユーザ機器20によって報告されるCSI報告がPMIを含むことであると理解されてもよく、CSI報告がPMIによって指示されるコードブックを含むことであると理解されてもよく、CSI報告がコードブックに属するPMIを含むことであると理解されてもよく、CSI報告がコードブックインジケータを含むことであると理解されてもよく、CSI報告がPMIによって指示されるプリコーディング・マトリクスを含むことであると理解されてもよく、CSI報告が、コードブックに属するPMIによって指示されるプリコーディング・マトリクスを含むことであると理解されてもよく、CSI報告がコードブックを指示するPMIを含むことであると理解されてもよく、また、CSI報告が、コードブックに属するプリコーディング・マトリクスを指示するPMIを含むことであると理解されてもよい。
【0058】
1つの選択可能な実施形態において、上記第1メッセージはCSI測定リソース情報をさらに含むことができ、当該CSI測定リソース情報にN1個のチャネル測定リソースが含まれる。ここで、N1は1以上の正の整数である。上記N1個のチャネル測定リソースは、ユーザ機器20による後続のCSI測定及び計算のために用いられることができる。選択的に、上記N1個のチャネル測定リソースの各々は具体的に、同期信号ブロック(synchronization signal block、SSB)又はCSI参照信号(即ち、CSI-reference signal、CSI-RS)に対応する時間領域リソース、周波数領域リソースなどの情報であってもよい。
【0059】
さらに、上記CSI測定リソース情報にN2個のチャネル測定リソースセットが含まれ、これらのN2個のチャネル測定リソースセットの各々に1つ又は複数のチャネル測定リソースが含まれ、これらのN2個のチャネル測定リソースセットに含まれるチャネル測定リソースの総数がN1である。上記N2は1以上の正の整数である。言い換えれば、上記N1個のチャネル測定リソースは、N2個のチャネル測定リソースセットの形で上記CSI測定リソース情報に含まれ、上記N1個のチャネル測定リソースにおける1つ又は複数のチャネル測定リソースは、1つのチャネル測定リソースセットを形成する。
【0060】
さらに、上記N2個のチャネル測定リソースセットのうちのいずれかのチャネル測定リソースセットに含まれる1つ又は複数のチャネル測定リソースのポートの総数が32以下であるべきである。例えば、上記N2個のチャネル測定リソースセットのうちのチャネル測定リソースセットAに5つのチャネル測定リソースが含まれると仮定すると、これらの5つのチャネル測定リソースのポートの総数が32以下であるべきである。
【0061】
又は、上記N2個のチャネル測定リソースセットにおける一部のチャネル測定リソースセットに含まれる1つ又は複数のチャネル測定リソースのポートの総数が32以下であるべきである。上記N2個のチャネル測定リソースセットにおける別の一部のチャネル測定リソースセットに含まれる各チャネル測定リソースのポートの総数は具体的に制限されなくてもよい。
【0062】
1つの選択可能な実施形態において、上記第1メッセージに予め設定された閾値がさらに含まれることができる(区別を容易にするために、以下、予め設定された閾値を第1閾値として説明する)。この第1閾値は、ユーザ機器によって報告されたCSI報告に含まれるチャネル測定リソースの指示情報を確定するために用いられることができる。例えば、ユーザ機器によって報告されたCSI報告にN3個のチャネル測定リソースの指示情報が含まれると仮定した場合、これらのN3個のチャネル測定リソースのうちのいずれか2つのチャネル測定リソースに対応するチャネル測定結果の差又は差の絶対値は、いずれも上記第1閾値以下である。ここで、上記N3個のチャネル測定リソースは、上記N1個のチャネル測定リソースのうちの一部又は全部のチャネル測定リソースであり、即ち、N3はN1以下である。
【0063】
なお、本出願に係るチャネル測定リソースの指示情報は、即ち、チャネル測定リソースを唯一に指示することができる情報であり、この指示情報は、異なる値を有する2進数、シンボルなど、いかなる実現形態の情報であってもよい。本出願では、チャネル測定リソースの指示情報の実現形態については具体的に制限されない。
【0064】
選択的に、上記チャネル測定リソースに対応する測定結果は具体的に、ユーザ機器20によってこのチャネル測定リソースで測定された参照信号受信電力(reference signal received power、RSRP)、参照信号受信品質(reference signal received quality、RSRQ)、信号対雑音比(signal to noise ratio、SNR)などのパラメータであってもよい。本出願では、これについては具体的に制限されない。
【0065】
1つの選択可能な実施形態では、上記CSI測定リソース情報に、上記CSI報告設定情報に関連する干渉測定リソースが含まれなくてもよい。ここで、当該干渉測定リソースは具体的に、CSI干渉測定リソース(即ち、CSI-IM(CSI-interference measurement))であってもよい。
【0066】
理解できるように、上記CSI測定リソース情報に、上記CSI報告設定情報に関連する干渉測定リソースが含まれなくてもよいということは、上記CSI測定リソース情報に干渉測定リソースが含まれなくてもよいこととして理解されることができる。
【0067】
1つの選択可能な実施形態では、上記CSI測定リソース情報に、上記CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースが含まれてもよい。
【0068】
理解できるように、上記CSI測定リソース情報に、上記CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースが含まれてもよいということは、上記CSI測定リソース情報に1つ又は複数の干渉測定リソースが含まれてもよいこととして理解されることができる。
【0069】
同様に、上記1つ又は複数の干渉測定リソース(ここではN6個と仮定する)は、干渉測定リソースセットの形で上記CSI測定リソース情報に含まれることができる。ここで、N6は1以上の正の整数である。即ち、具体的な実施形態において、上記CSI測定リソース情報に1つ又は複数の干渉測定リソースセットが含まれることができ、各干渉測定リソースセットに1つ又は複数の干渉測定リソースが含まれることができ、1つ又は複数の干渉測定リソースセットに含まれる干渉測定リソースの総数はN6である。
【0070】
1つの選択可能な実施形態において、上記N1個のチャネル測定リソースにN4個の第1のチャネル測定リソースが含まれ、これらのN4個の第1のチャネル測定リソースは、干渉測定リソースとされることができる。ここで、これらのN4個の第1のチャネル測定リソースは、上記N1個のチャネル測定リソースのうちの、N5個の第2のチャネル測定リソース以外のチャネル測定リソースである。上記N5個の第2のチャネル測定リソースの指示情報は、ユーザ機器20によって報告されるCSI報告に含まれる。
【0071】
例えば、上記N1個のチャネル測定リソースに、チャネル測定リソースR1、チャネル測定リソースR2、チャネル測定リソースR3、及びチャネル測定リソースR4が含まれ、これらのチャネル測定リソースに対応する指示情報がそれぞれr1、r2、r3及びr4であると仮定する。ユーザ機器20が、チャネル測定リソースR2、チャネル測定リソースR3、及びチャネル測定リソースR4が報告される必要のあるチャネル測定リソースであると後続に確定する場合、即ち、後続に送信されるCSI報告に上記指示情報r2、r3及びr4を含む場合、上記チャネル測定リソースR2、チャネル測定リソースR3及びチャネル測定リソースR4は第2のチャネル測定リソースであり、上記チャネル測定リソースR1は第1のチャネル測定リソースである。従って、後続のCSI測定プロセスにおいて、ユーザ機器20は、チャネル測定リソースR1を干渉測定リソースとして干渉測定を行うことができる。
【0072】
なお、第1メッセージが上記第1閾値を含む場合、上記N5個の第2のチャネル測定リソースは、上記N3個のチャネル測定リソースに相当する。第1メッセージが上記第1閾値を含まない場合、上記N5個の第2のチャネル測定リソースは、ユーザ機器20が他の予め設定されたルールによって上記N1個のチャネルリソースから確定した、報告される必要のあるチャネル測定リソースであってもよい。本出願では、ユーザ機器20が上記N5個の第2のチャネル測定リソースを確定する方法については具体的に限定されない。
【0073】
いくつかの選択可能な実施形態において、上記N1個のチャネル測定リソースに上記N4個の第1のチャネル測定リソースが含まれる状況では、上記CSI測定リソース情報にもCSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースが含まれる場合、この1つ又は複数の干渉測定リソースは、ユーザ機器20によるCSI測定のために用いられなくてもよい。即ち、N4個の第1のチャネル測定リソースとCSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースとが共に存在する場合、ユーザ機器20は、これらのN4個の第1のチャネル測定リソースのみを干渉測定リソースとして干渉測定を行い、CSI報告の生成に必要な干渉測定結果を得ることができる。
【0074】
いくつかの選択可能な実施形態において、上記CSI測定リソース情報にもCSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースが含まれる場合、この1つ又は複数の干渉測定リソースは、ユーザ機器20によるCSI測定のために用いられてもよい。
【0075】
S22:ネットワーク装置はユーザ機器に第1メッセージを送信する。これに対応して、ユーザ機器は当該第1メッセージを受信する。
【0076】
いくつかの選択可能な実施形態において、ネットワーク装置10は、第1メッセージを生成した後、上記第1メッセージをユーザ機器20に送信することができる。
【0077】
具体的な実施形態では、ネットワーク装置10は、上位層情報(例えば、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)情報など)を介して、上記第1メッセージを送信することができる。又は、ネットワーク装置10は、物理ダウンリンク制御チャネル(physical downlink control channel、PDCCH)によって搬送されるダウンリンク制御情報(downlink control information、DCI)を介して、ユーザ機器20がCSI測定及び報告を行うようにトリガすることができる。理解できるように、本出願では、ネットワーク装置10が第1メッセージを送信する方式について具体的に制限されない。
【0078】
さらに、ユーザ機器20は、ネットワーク装置10からの第1メッセージを受信することができる。
【0079】
S23;ユーザ機器は、第1メッセージに基づいてCSI報告を取得する。
【0080】
いくつかの実行可能な実施形態では、ユーザ機器20は、上記第1メッセージを受信した後、対応する通信プロトコルに基づいて上記第1メッセージを解析して、上記CSI報告設定情報、CSI測定リソース情報などの上記第1メッセージに含まれる様々な設定情報又はリソース情報を抽出することができる。そして、ユーザ機器20は、第1メッセージに含まれる様々な設定情報及びリソース情報に基づいて、対応するCSI測定を行い、さらに、対応するCSI報告を生成することができる。
【0081】
1つの選択可能な実施形態において、ユーザ機器20が上記第1メッセージから上記目標コードブックタイプを抽出すると、後続にコヒーレント共同伝送スキームという仮定を利用してCSI測定を行うことを確定することができる。
【0082】
1つの選択可能な実施形態において、ユーザ機器20は、上記第1メッセージからCSI測定リソース情報を抽出し、当該CSI測定リソース情報にN1個のチャネル測定リソースが含まれると確定した場合、これらのN1個のチャネル測定リソースのそれぞれに対してSNRやRSRPなどのパラメータの測定を行い、得られた結果を各チャネル測定リソースに対応するチャネル測定結果として確定することができる。なお、本明細書で説明されるチャネル測定結果は、前文で説明されたSNRやRSRPに限られず、RSRQなどを含むこともでき、本出願ではこれについては具体的に制限されない。
【0083】
さらに、ユーザ機器20は、上記第1メッセージから上記第1閾値をさらに抽出した場合、上記N1個のチャネル測定リソースの各々に対応する測定結果を測定した後、いずれか2つのチャネル測定リソースに対応するチャネル測定結果の差又は差の絶対値をそれぞれ算出する。そして、ユーザ機器は、上記N1個のチャネル測定リソースのうちのいずれか2つのチャネル測定リソースに対応するチャネル測定結果の差又は差の絶対値に基づいて、上記N1個のチャネル測定リソースからN3個のチャネル測定リソースを選別することができる。ここで、これらのN3個のチャネル測定リソースのうちのいずれか2つのチャネル測定リソースに対応するチャネル測定結果の差又は差の絶対値は、第1閾値以下である。そして、ユーザ機器20は、これらのN3個のチャネル測定リソースが、報告される必要のあるチャネル測定リソースであると確定することができ、即ち、後続に報告されるCSI報告に、上記N3個のチャネル測定リソースに対応する指示情報が含まれるべきである。
【0084】
例えば、上記N1個のチャネル測定リソースに、チャネル測定リソースR1、チャネル測定リソースR2、チャネル測定リソースR3、及びチャネル測定リソースR4が含まれ、これらのチャネル測定リソースに対応する指示情報がそれぞれr1、r2、r3及びr4であり、対応するチャネル測定結果がそれぞれSNR1、SNR2、SNR3、及びSNR4であると仮定する。ユーザ機器20は、SNR1とSNR2との差、SNR1とSNR3との差、SNR1とSNR4との差がいずれも上記第1閾値未満であり、SNR2とSNR3との差、SNR2とSNR4との差がいずれも上記第1閾値未満であり、SNR3とSNR4との差が上記第1閾値より大きいと確定した場合、ユーザ機器20は、チャネル測定リソースR1及びチャネル測定リソースR2が報告される必要のあるチャネル測定リソースであると確定することができ、後続に報告されるCSI報告に、r1及びr2という2つの指示情報が含まれるべきである。
【0085】
さらに、ユーザ機器20は、上記第1メッセージからCSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースを抽出し、且つ上記N1個のチャネル測定リソースにN4個の第1のチャネル測定リソースが含まれると確定した場合、上記N4個の第1のチャネル測定リソースのみに基づいて干渉測定を行い、対応する干渉測定結果を取得することができる。また、上記CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースが使用されなくてもよい。ここで、N4個の第1のチャネル測定リソースに対する説明については、前文を参照することができるため、ここでは詳述されない。
【0086】
さらに、ユーザ機器20は、上記N1個のチャネル測定リソースに対応する指示情報がいずれも上記CSI報告に含まれていると確定した場合(即ち、上記N4個の第1のチャネル測定リソースが含まれていない場合)、上記第1メッセージに含まれるCSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースに基づいて干渉測定を行い、対応する干渉測定結果を取得することができる。
【0087】
本明細書において、前文は、ユーザ機器20が第1メッセージに基づいてCSI測定を行うプロセスにおける一部のステップの例示的な説明に過ぎないことを理解されたい。実際の実施形態では、ユーザ機器20は、第1メッセージに基づいて他の関連する測定プロセスを完成することもできるが、本出願ではこれについては詳述されない。
【0088】
ユーザ機器20は、上記第1メッセージに基づいて、すべてのCSI測定プロセスを完了し、且つ対応する測定結果を取得した後、これらの測定結果に基づいて、報告される必要のあるCSI報告を算出することができる。ここで、当該CSI報告は、ユーザ機器20によって算出されたCSIを含み、当該CSIは主に、チャネル品質インジケータ(channel quality indicator、CQI)、プリコーディングマトリックスインジケータ(PMI)、CSI参照信号リソースインジケータ(CSI-RS resource indicator、CRI)、SSBリソースインジケータ(SS/PBCHブロックリソースインジケータ(SS/PBCH block resource indicator、SSBRI))、レイヤインジケータ(layer indicator、LI)、及びランクインジケータ(rank indicator、RI)などの情報のうちの1つ又は複数を含むことができる。なお、CSI報告に含まれる具体的な内容は、上記第1メッセージに含まれるCSI報告設定情報によって指示されることができ、本出願では、ユーザ機器20によって報告されるCSI報告に含まれる具体的な内容が制限されない。
【0089】
S24:ユーザ機器は、CSI報告を含む第2メッセージを生成する。
【0090】
いくつかの実行可能な実施形態では、ユーザ機器20は、上記CSI報告を算出した後、上記CSI報告を含む第2メッセージを生成する。
【0091】
S25:ユーザ機器はネットワーク装置に第2メッセージを送信する。これに対応して、ネットワーク装置は第2メッセージを受信する。
【0092】
いくつかの実行可能な実施形態では、ユーザ機器20は、上記第2メッセージを生成した後、上記第2メッセージをネットワーク装置10にフィードバックすることができる。
【0093】
選択的に、ユーザ機器20は、物理アップリンク制御チャネル(physical uplink control channel、PUCCH)、物理アップリンク共有チャネル(physical uplink shared channel、PUSCH)などのチャネルを介して、上記第2メッセージを上記ネットワーク装置10に送信することができる。
【0094】
さらに、ネットワーク装置10は、ユーザ機器20から第2メッセージを受信し、上記第2メッセージから上記CSI報告を抽出することができる。そして、ネットワーク装置10は、当該CSI報告に基づいて、リソーススケジューリングの調整及び/又はビーム管理などの操作を行うことができる。本出願では、ネットワーク装置10が上記CSI報告を如何に使用するかというプロセスが具体的に制限されない。
【0095】
本出願の本実施形態において、ネットワーク装置10は、第1メッセージにを介して、コヒーレント共同伝送スキームに適用される目標コードブックタイプと、ユーザ機器20がCSI報告を取得するための他の関連情報とを、ユーザ機器20のために設定し、これにより、コヒーレント共同伝送スキームの下でのCSI測定の具体的な設定及び測定の課題が解決され、コヒーレント共同伝送スキームの適用が容易になる。
【0096】
図3を参照すると、
図3は、本出願の実施形態に係る通信装置の構造を示す概略図である。当該通信装置30は、ユーザ機器20の機能を実現するために用いられることができる。当該通信装置は、ユーザ機器20自体、又はユーザ機器20に用いられる装置であってもよい。ここで、ユーザ機器20に用いられる装置は、通信装置30内のチップシステム又はチップであってもよい。チップシステムは、チップで構成されることができ、チップ及び他のディスクリート部品を備えることもできる。
図3に示されたように、通信装置30は、トランシーバユニット31及び処理ユニット32を備えることができる。
【0097】
トランシーバユニット31は、第1メッセージを受信するように構成されている。第1メッセージにCSI報告設定情報が含まれ、CSI報告設定情報に少なくとも目標コードブックタイプが含まれ、目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプである。
【0098】
処理ユニット32は、第1メッセージに基づいてCSI報告を取得するように構成されている。
【0099】
トランシーバユニット31は、第2メッセージを送信するようにさらに構成されている。第2メッセージはCSI報告を含む。
【0100】
1つの選択可能な実施形態において、CSI報告はコードブックを含み、当該コードブックのコードブックタイプは目標コードブックタイプである。
【0101】
1つの選択可能な実施形態において、第1メッセージはCSI測定リソース情報をさらに含み、CSI測定リソース情報にN1個のチャネル測定リソースが含まれ、N1は1以上の正の整数である。
【0102】
1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース情報にN2個のチャネル測定リソースセットが含まれ、N2個のチャネル測定リソースセットの各々に1つ又は複数のチャネル測定リソースが含まれ、N2個のチャネル測定リソースセットに含まれるチャネル測定リソースの総数がN1であり、N2は1以上の正の整数である。
【0103】
1つの選択可能な実施形態において、任意の1つのチャネル測定リソースセットに含まれる1つ又は複数のチャネル測定リソースのポートの総数が32以下である。
【0104】
1つの選択可能な実施形態において、第1メッセージは第1閾値をさらに含み、CSI報告は、N3個のチャネル測定リソースの指示情報を含み、N3個のチャネル測定リソースのうちのいずれか2つのチャネル測定リソースに対応するチャネル測定結果の差又は差の絶対値は、第1閾値以下であり、N3はN1以下である。
【0105】
1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース情報に、CSI報告設定情報に関連する干渉測定リソースが含まれない。
【0106】
1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース情報に、CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースが含まれる。
【0107】
1つの選択可能な実施形態において、N1個のチャネル測定リソースにN4個の第1のチャネル測定リソースが含まれ、N4個の第1のチャネル測定リソースは、N1個のチャネル測定リソースのうちの、N5個の第2のチャネル測定リソース以外のチャネル測定リソースであり、N5個の第2のチャネル測定リソースの指示情報がCSI報告に含まれ、N4個の第1のチャネル測定リソースは、干渉測定リソースとして処理ユニット32によるCSI測定のために用いられる。
【0108】
1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース情報に含まれる、CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースは、処理ユニット32によるCSI測定のために用いられない。
【0109】
1つの選択可能な実施形態において、N1個のチャネル測定リソースの指示情報はCSI報告に含まれ、CSI測定リソース情報に含まれる、CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースは、処理ユニット32によるCSI測定のために用いられる。
【0110】
1つの選択可能な実施形態において、コヒーレント共同伝送スキームは、複数のステーションに基づいて実施される。
【0111】
図3を参照すると、当該通信装置30は、ネットワーク装置10の機能を実現するために用いられることができる。当該通信装置は、ネットワーク装置10自体、又はネットワーク装置10に用いられる装置であってもよい。ここで、ネットワーク装置10に用いられる装置は、通信装置30内のチップシステム又はチップであってもよい。チップシステムは、チップで構成されてることができ、又は、チップ及び他のディスクリート部品を備えることもできる。
【0112】
具体的に、処理ユニット32は、第1メッセージを生成するように構成されている。第1メッセージにCSI報告設定情報が含まれ、CSI報告設定情報に少なくとも目標コードブックタイプが含まれ、目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプである。
【0113】
トランシーバユニット31は、第1メッセージを送信するように構成されている。
【0114】
トランシーバユニット31は、第2メッセージを受信するようにさらに構成されている。第2メッセージはCSI報告を含み、CSI報告は第1メッセージに基づいてユーザ機器によって取得される。
【0115】
1つの選択可能な実施形態において、CSI報告はコードブックを含み、当該コードブックのコードブックタイプは上記目標コードブックタイプである。
【0116】
1つの選択可能な実施形態において、第1メッセージはCSI測定リソース情報をさらに含み、CSI測定リソース情報にN1個のチャネル測定リソースが含まれ、N1は1以上の正の整数である。
【0117】
1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース設定情報にN2個のチャネル測定リソースセットが含まれ、N2個のチャネル測定リソースセットの各々に1つ又は複数のチャネル測定リソースが含まれ、N2個のチャネル測定リソースセットにおけるすべてのチャネル測定リソースセットに含まれるチャネル測定リソースの総数がN1である。
【0118】
1つの選択可能な実施形態において、任意の1つのチャネル測定リソースセットに含まれる1つ又は複数のチャネル測定リソースのポートの総数が32以下である。
【0119】
1つの選択可能な実施形態において、第1メッセージは第1閾値をさらに含み、CSI報告は、N3個のチャネル測定リソースの指示情報を含み、N3個のチャネル測定リソースのうちのいずれか2つのチャネル測定リソースに対応するチャネル測定結果の差又は差の絶対値は、第1閾値以下であり、N3はN1以下である。
【0120】
1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース設定情報に、CSI報告設定情報に関連する干渉測定リソースが含まれない。
【0121】
1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース設定情報に、CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースが含まれる。
【0122】
1つの選択可能な実施形態において、N1個のチャネル測定リソースにN4個の第1のチャネル測定リソースが含まれ、N4個の第1のチャネル測定リソースは、N1個のチャネル測定リソースのうちの、N5個の第2のチャネル測定リソース以外のチャネル測定リソースであり、N5個の第2のチャネル測定リソースの指示情報がCSI報告に含まれ、N4個の第1のチャネル測定リソースは、干渉測定リソースとしてユーザ機器によるCSI測定のために用いられる。
【0123】
1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース設定情報に含まれる、CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースは、ユーザ機器によるCSI測定のために用いられない。
【0124】
1つの選択可能な実施形態において、N1個のチャネル測定リソースの指示情報はCSI報告に含まれ、CSI測定リソース情報に含まれる、CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースは、ユーザ機器によるCSI測定のために用いられる。
【0125】
1つの選択可能な実施形態において、トランシーバユニット31及び処理ユニット32は、複数のステーションによって実現されることができる。
【0126】
図4を参照すると、
図4は、本出願の実施形態に係る電子機器の構造を示す概略図である。
図4に示されたように、当該電子機器40は、プロセッサ401と、メモリ402と、トランシーバ403と、バスシステム404とを備える。
【0127】
上記プロセッサ401、メモリ402、トランシーバ403は、バスシステム404により接続されている。
【0128】
上記メモリ402は、プログラムを記憶するように構成されている。具体的に、プログラムはプログラムコードを含むことができ、プログラムコードはコンピュータ動作命令を含む。メモリ402は、ランダムアクセスメモリ(random access memory、RAM)、読み取り専用メモリ(read only memory、ROM)、消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ(erasable programmable ROM、EPROM)、又はコンパクトディスク読み取り専用メモリ(compact disc ROM、CD-ROM)を含むがこれに限られない。
図4では1つのメモリのみが示されているが、当然ながら、メモリは必要に応じて複数設けられてもよい。メモリ402はプロセッサ401におけるメモリであってもよく、ここでは制限されない。
【0129】
メモリ402は、以下に挙げる要素を記憶する。即ち、実行可能なモジュール若しくはデータ構造体、又はこれらのサブセット、又はこれらの拡張セットと、様々な操作命令を含み、様々な操作を実現するために用いられる操作命令と、様々なシステムプログラムを含み、様々な基本サービスを実現し且つハードウェアベースのタスクを処理するために用いられるオペレーティングシステムとである。
【0130】
上記プロセッサ401は、電子機器40の操作を制御する。プロセッサ401は、1つ又は複数の中央処理装置(central processing unit、CPU)であってもよい。プロセッサ401が1つのCPUである場合、当該CPUは、シングルコアCPUであってもよく、マルチコアCPUであってもよい。
【0131】
具体的な応用において、電子機器40の各コンポーネントがバスシステム404を介して共に結合される。バスシステム404は、データバスに加えて、電力バス、制御バス、及びステータス信号バスなどをさらに含むことができる。しかしながら、明確に説明できるように、
図4における様々なタイプのバスがバスシステム404と表記されている。説明しやすいように、
図4は、ただの一例を示しているに過ぎない。
【0132】
上記実施形態に開示されたユーザ機器20の方法、又は、上記実施形態に開示されたネットワーク装置10の方法はいずれも、プロセッサ401に適用されることができ、又はプロセッサ401によって実現されることができる。プロセッサ401は、信号処理能力を有する集積回路チップであることができる。実施プロセスにおいて、上記方法実施形態の各ステップは、プロセッサ401におけるハードウェア形態の集積論理回路(integrated logic circuit)又はソフトウェア形態の命令によって完成されることができる。上記プロセッサ401は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(digital signal processor、DSP)、特定用途向け集積回路(application specific integrated circuit、ASIC)、フィールドプログラム可能なゲートアレイ(field programmable gate array、FPGA)又は他のプログラム可能なロジックデバイス、ディスクリートゲート又はトランジスタロジックデバイス、ディスクリートハードウェアコンポーネントであることができる。プロセッサは、本出願の実施形態に開示された様々な方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサは、マイクロプロセッサ又は任意の通常のプロセッサなどであることができる。本出願の実施形態に開示された方法のステップは、直接にハードウェア復号化プロセッサによって実行及び完成されることができ、又は復号化プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせによって実行及び完成されることができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ、フラッシュメモリ、読み取り専用メモリ、プログラム可能な読み取り専用メモリ、又は電気的に消去可能なプログラム可能なメモリ、レジスタなど本技術分野におけるマチュアな記憶媒体に位置することができる。当該記憶媒体はメモリ402に位置する。プロセッサ401は、メモリ402における情報を読み取り、プロセッサのハードウェアと合わせて
図3又は
図5、上記実施形態に開示されたユーザ機器20の方法、又は、上記実施形態に開示されたネットワーク装置10の方法を実行する。
【0133】
図5を参照すると、
図5は、本出願の実施形態に係るモジュール装置の構造を示す概略図である。当該モジュール装置50は、前述した方法実施形態におけるユーザ機器20に関するステップを実行することが可能である。当該モジュール装置50は、トランシーバモジュール501と、電源モジュール502と、記憶モジュール503と、チップモジュール504とを備える。
【0134】
電源モジュール502は、モジュール装置50に電力を供給するように構成されている。記憶モジュール503は、データ及び命令を記憶するように構成されている。トランシーバモジュール501は、モジュール装置50の内部通信を行うように構成されており、又は、モジュール装置50と外部の装置との通信を行うように構成されている。具体的に、トランシーバモジュール501は、第1メッセージを受信するように構成されている。第1メッセージにCSI報告設定情報が含まれ、CSI報告設定情報に少なくとも目標コードブックタイプが含まれ、目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプである。チップモジュール504は、第1メッセージに基づいてCSI報告を取得するように構成されている。トランシーバモジュール501は、第2メッセージを送信するようにさらに構成されている。第2メッセージはCSI報告を含む。
【0135】
なお、上記チップモジュール504は、トランシーバモジュール501と合わせて、本出願に係る1つのCSI測定の処理方法においてユーザ機器20によって実行される他のステップ又は機能を実現することができる。具体的に、前文の実施形態におけるユーザ機器20に対する機能の表現を併せて参照することが可能であり、ここでは詳述しない。
【0136】
図5を参照すると、当該モジュール装置50は、前述した方法実施形態におけるネットワーク装置10に関連するステップをさらに実行することができる。
【0137】
電源モジュール502は、モジュール装置50に電力を供給するように構成されている。記憶モジュール503は、データ及び命令を記憶するように構成されている。トランシーバモジュール501は、モジュール装置50の内部通信を行うように構成されており、又は、モジュール装置50と外部の装置との通信を行うように構成されている。具体的に、チップモジュール504は、第1メッセージを生成するように構成されている。第1メッセージにCSI報告設定情報が含まれ、CSI報告設定情報に少なくとも目標コードブックタイプが含まれ、目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプである。トランシーバモジュール501は、第1メッセージを送信するように構成されている。トランシーバモジュール501は、第2メッセージを受信するようにさらに構成されている。第2メッセージはCSI報告を含み、CSI報告は第1メッセージに基づいてユーザ機器によって取得される。
【0138】
なお、上記チップモジュール504は、トランシーバモジュール501と合わせて、本出願に係る1つのCSI測定の処理方法においてネットワーク装置10によって実行される他のステップ又は機能を実現することができる。具体的に、前文の実施形態におけネットワーク装置10に対する機能の表現を併せて参照することが可能であり、ここでは詳述しない。
【0139】
本出願の実施形態はチップをさらに提供する。当該チップは、前述した方法実施形態におけるユーザ機器20に関連するステップを実行することができる。例えば、当該チップは、第1メッセージを受信するように構成されており、第1メッセージにCSI報告設定情報が含まれ、CSI報告設定情報に少なくとも目標コードブックタイプが含まれ、目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプである。当該チップは、第2メッセージを送信するように構成されており、第2メッセージはCSI報告を含み、CSI報告は第1メッセージに基づいてユーザ機器によって取得される。
【0140】
なお、上記チップは、本出願に係る1つのCSI測定の処理方法においてユーザ機器20によって実行される他のステップ又は機能を実現することができる。具体的に、前文の実施形態におけるユーザ機器20に対する機能の表現を併せて参照することが可能であり、ここでは詳述しない。
【0141】
本出願の実施形態はチップをさらに提供する。当該チップは、前述した方法実施形態におけるネットワーク装置10に関連するステップを実行することができる。例えば、当該チップは、第1メッセージを送信するように構成されており、第1メッセージにCSI報告設定情報が含まれ、CSI報告設定情報に少なくとも目標コードブックタイプが含まれ、目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプである。当該チップは、第2メッセージを受信するように構成されており、第2メッセージはCSI報告を含み、CSI報告は第1メッセージに基づいてユーザ機器によって取得される。
【0142】
なお、上記チップは、本出願に係る1つのCSI測定の処理方法においてネットワーク装置10によって実行される他のステップ又は機能を実現することができる。具体的に、前文の実施形態におけるネットワーク装置10に対する機能の表現を併せて参照することが可能であり、ここでは詳述しない。
【0143】
本出願の実施形態は、コンピュータ可読記憶媒体をさらに提供する。当該コンピュータ可読記憶媒体に命令が記憶されており、当該命令がプロセッサで動作する際に、上述した方法実施形態における、ユーザ機器20又はネットワーク装置10に対応するCSI測定の処理方法が実現される。
【0144】
本出願の実施形態は、コンピュータプログラム製品をさらに提供する。当該コンピュータプログラム製品がプロセッサで動作する際に、上述した方法実施形態におけるユーザ機器20又はネットワーク装置10に対応するCSI測定の処理方法が実現される。
【0145】
なお、簡略化のために、上記各方法実施形態は、一連の動作の組み合わせと表現されていることに留意されたい。しかしながら、本出願は説明された動作の順序に限定されず、本出願に基づいて、いくつかの操作が他の順序に従い、又は同時に実行されることができるということを当業者に理解されるべきである。また、明細書に記載された実施形態はいずれも好適な実施形態であり、係る動作とモジュールは必ずしも本出願に必要なものであるとは限らないということを当業者に理解されるべきである。
【0146】
本出願に係る各実施形態の記述は、互いに参照可能であり、各実施形態の説明にはそれぞれ焦点がある。ある実施形態において、詳しく説明されなかった部分については、他の実施形態の関連説明を参照することができる。記述を容易且つ簡潔にするために、例えば、本出願の実施形態に係る各装置、装置の機能、及び実行される操作については、本出願の方法実施形態における関連記述を参照することができる。各方法実施形態は互いに参照可能、結合可能、引用可能であり、各装置実施形態も互いに参照可能、結合可能、引用可能である。
【0147】
最後に、上記各実施形態は、本出願の技術案を説明するためにのみ用いられ、本出願の技術案を限定するものではない。上記各実施形態を参照して本出願を詳細に説明したが、当業者は、以下のことを理解すべきである。当業者は上記各実施形態に記載された技術案を依然として補正してもよく、これらの技術的特徴の一部又は全部に対して同等の置換を行ってもよく、これらの補正又は置換は、相応の技術案の本質を、本出願の各実施形態の技術案の範囲から逸脱させるものではない。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-26
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0022】
第二態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース情報にN2個のチャネル測定リソースセットが含まれ、N2個のチャネル測定リソースセットの各々に1つ又は複数のチャネル測定リソースが含まれ、N2個のチャネル測定リソースセットにおけるすべてのチャネル測定リソースセットに含まれるチャネル測定リソースの総数がN1である。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0025】
第二態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース情報に、CSI報告設定情報に関連する干渉測定リソースが含まれない。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0026
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0026】
第二態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース情報に、CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースが含まれる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0028
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0028】
第二態様と結びつけて、1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース情報に含まれる、CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースは、ユーザ機器によるCSI測定のために用いられない。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0044
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0044】
図1を参照すると、
図1は、本出願の実施形態に係る無線通信システムの構造を示す概略図である。
図1に示されたように、当該無線通信システムは、主にネットワーク装置10とユーザ機器20を含み、ネットワーク装置10とユーザ機器20との間では、マルチステーション・コヒーレント共同伝送スキームを利用して、データ又はシグナリングのアップリンク伝送及びダウンリンク伝送が実現される。具体的に、当該ネットワーク装置10は、複数のステーションからなり、例として、
図1に示されたステーション1、ステーション2~ステーションNが挙げられる。Nは
2以上の正の整数である。これらのN個のステーションは協調してユーザ機器20にサービスを提供する。理解できるように、ユーザ機器20にとって、これらのN個のステーションは、1つのネットワーク装置10に相当し、ネットワーク装置10に対してデータ又はシグナリングの送受信を行う。以下では、理解及び記述を容易にするために、上記N個のステーションは統一で、ネットワーク装置10で説明される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0117
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0117】
1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース情報にN2個のチャネル測定リソースセットが含まれ、N2個のチャネル測定リソースセットの各々に1つ又は複数のチャネル測定リソースが含まれ、N2個のチャネル測定リソースセットにおけるすべてのチャネル測定リソースセットに含まれるチャネル測定リソースの総数がN1である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0120
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0120】
1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース情報に、CSI報告設定情報に関連する干渉測定リソースが含まれない。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0121
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0121】
1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース情報に、CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースが含まれる。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0123
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0123】
1つの選択可能な実施形態において、CSI測定リソース情報に含まれる、CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースは、ユーザ機器によるCSI測定のために用いられない。
【手続補正10】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ機器に適用される通信方法であって、
第1メッセージを受信することであって、前記第1メッセージにチャネル状態情報(CSI)報告設定情報が含まれ、前記CSI報告設定情報に目標コードブックタイプが含まれ、前記目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプである、受信することと、
第2メッセージを送信することであって、前記第2メッセージはCSI報告を含み、前記CSI報告は前記第1メッセージに基づいて前記ユーザ機器によって取得される、送信することと、を含む、
ことを特徴とする通信方法。
【請求項2】
前記CSI報告はコードブックを含み、前記コードブックのコードブックタイプは前記目標コードブックタイプである、
ことを特徴とする請求項1に記載の
通信方法。
【請求項3】
前記第1メッセージはCSI測定リソース情報をさらに含み、前記CSI測定リソース情報にN1個のチャネル測定リソースが含まれ、N1は1以上の正の整数であ
り、
前記CSI測定リソース情報に、前記CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースが含まれる、
ことを特徴とする請求項
1に記載の
通信方法。
【請求項4】
前記第1メッセージは第1閾値をさらに含み、前記CSI報告は、N3個のチャネル測定リソースの指示情報を含
む、
ことを特徴とする請求項
3に記載の
通信方法。
【請求項5】
前記N1個のチャネル測定リソースの指示情報は前記CSI報告に含まれ、前記CSI測定リソース情報に含まれる、前記CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースは、前記ユーザ機器によるCSI測定のために用いられる、
ことを特徴とする請求項
3に記載の
通信方法。
【請求項6】
ネットワーク装置に適用される通信方法であって、
第1メッセージを送信することであって、前記第1メッセージにチャネル状態情報(CSI)報告設定情報が含まれ、前記CSI報告設定情報に少なくとも目標コードブックタイプが含まれ、前記目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプである、送信することと、
第2メッセージを受信することであって、前記第2メッセージはCSI報告を含み、前記CSI報告は前記第1メッセージに基づいてユーザ機器によって取得される、受信することと、を含む、
ことを特徴とする通信方法。
【請求項7】
前記CSI報告はコードブックを含み、前記コードブックのコードブックタイプは前記目標コードブックタイプである、
ことを特徴とする請求項
6に記載の
通信方法。
【請求項8】
前記第1メッセージはCSI測定リソース情報をさらに含み、前記CSI測定リソース情報にN1個のチャネル測定リソースが含まれ、N1は1以上の正の整数であ
り、
前記CSI測定リソース情報に、前記CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースが含まれる、
ことを特徴とする請求項
6に記載の
通信方法。
【請求項9】
前記第1メッセージは第1閾値をさらに含み、前記CSI報告は、N3個のチャネル測定リソースの指示情報を含
む、
ことを特徴とする請求項
8に記載の
通信方法。
【請求項10】
前記N1個のチャネル測定リソースの指示情報は前記CSI報告に含まれ、前記CSI測定リソース情報に含まれる、前記CSI報告設定情報に関連する1つ又は複数の干渉測定リソースは、前記ユーザ機器によるCSI測定のために用いられる、
ことを特徴とする請求項
8に記載の
通信方法。
【請求項11】
通信装置であって、
前記通信装置は、ユーザ機器であり、トランシーバユニット及び処理ユニットを備え、
前記トランシーバユニットは、第1メッセージを受信するように構成されており、前記第1メッセージにチャネル状態情報(CSI)報告設定情報が含まれ、前記CSI報告設定情報に少なくとも目標コードブックタイプが含まれ、前記目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプであり、
前記処理ユニットは、前記第1メッセージに基づいてCSI報告を取得するように構成されており、
前記トランシーバユニットは、第2メッセージを送信するようにさらに構成されており、前記第2メッセージは前記CSI報告を含む、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項12】
通信装置であって、
前記通信装置は、
ネットワーク装置であり、処理ユニット及びトランシーバユニットを備え、
前記処理ユニットは、第1メッセージを生成するように構成されており、前記第1メッセージにチャネル状態情報(CSI)報告設定情報が含まれ、前記CSI報告設定情報に少なくとも目標コードブックタイプが含まれ、前記目標コードブックタイプは、コヒーレント共同伝送スキームのコードブックタイプであり、
前記トランシーバユニットは、前記第1メッセージを送信するように構成されており、
前記トランシーバユニットは、第2メッセージを受信するようにさらに構成されており、前記第2メッセージはCSI報告を含み、前記CSI報告は前記第1メッセージに基づい
てユーザ機器によって取得される、
ことを特徴とする通信装置。
【請求項13】
電子機器であって、
プロセッサ、メモリ及びトランシーバを備え、
前記プロセッサ、前記メモリ及び前記トランシーバが互いに接続されており、
前記メモリはコンピュータプログラムを記憶するように構成されており、前記コンピュータプログラムはプログラム命令を含み、前記プロセッサは、前記プログラム命令を呼び出し、請求項1~
5のいずれか一項に記載の通信方法又は請求項
6~10のいずれか一項に記載の
通信方法を実行するように構成されている、
ことを特徴とする電子機器。
【請求項14】
コンピュータ可読命令
を含むコンピュータプログラムであって、前記コンピュータ可読命令が通信装置で実行されると、前記通信装置に請求項1~
5のいずれか一項に記載の通信方法又は請求項
6~10のいずれか一項に記載の
通信方法を実行させる、
ことを特徴とするコンピュータ
プログラム。
【国際調査報告】