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特表2024-532343インジェクタデバイス構成要素表面変更
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】インジェクタデバイス構成要素表面変更
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/315 20060101AFI20240829BHJP
   A61L 33/06 20060101ALI20240829BHJP
【FI】
A61M5/315 512
A61L33/06
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513039
(86)(22)【出願日】2021-08-27
(85)【翻訳文提出日】2024-04-17
(86)【国際出願番号】 US2021047959
(87)【国際公開番号】W WO2023027729
(87)【国際公開日】2023-03-02
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391028362
【氏名又は名称】ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエイツ,インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】W.L. GORE & ASSOCIATES, INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100128495
【弁理士】
【氏名又は名称】出野 知
(74)【代理人】
【識別番号】100208225
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 修二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100144417
【弁理士】
【氏名又は名称】堂垣 泰雄
(72)【発明者】
【氏名】エドワード エイチ.カリー
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム ジー.ハーディー
【テーマコード(参考)】
4C066
4C081
【Fターム(参考)】
4C066AA09
4C066BB01
4C066CC01
4C066DD08
4C066EE14
4C066FF05
4C066HH14
4C066PP02
4C081AC09
4C081BB06
4C081BB08
4C081CA13
4C081DA03
4C081DB07
(57)【要約】
インジェクタデバイスを製造するための方法であって、ストッパの外側が管状部材の内面と係合するようにインジェクタデバイスのストッパを管状部材内に配置すること、及び、前記ストッパと前記管状部材との間の相対運動を生じさせることによってストッパの外側を変更することを含み、前記相対運動は、回転運動及び振動運動の一方又は両方を含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インジェクタデバイスを製造するための方法であって、
ストッパの外側が管状部材の内面と係合するように、インジェクタデバイスのストッパを管状部材内に配置すること、及び、
前記ストッパと前記管状部材との間に相対運動を引き起こすことによって前記ストッパの外側を変更すること、
を含み、前記相対運動は回転運動及び振動運動の一方又は両方を含む、方法。
【請求項2】
前記管状部材は、前記インジェクタデバイスのバレルである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記管状部材は、前記インジェクタデバイスのバレル内に挿入されるように構成されたベント管であり、前記ベント管は、前記ストッパを前記インジェクタデバイスのバレル内にデリバリーするように構成されている、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記ストッパの外側はリブを画定し、前記ストッパと前記管状部材との間の前記相対運動により前記リブで局所的に加熱される、請求項1~3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記相対運動により、前記ストッパの外側の粗さが減少する、請求項1~4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項6】
前記ストッパの前記外側にはシワがあり、前記相対運動により前記シワが減少する、請求項1~5のいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記ストッパの前記外側は、長手方向及び周方向の粗さを画定し、さらに、前記相対運動により、前記長手方向及び/又は前記周方向の粗さが減少する、請求項1~6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記相対運動により、材料は前記ストッパの外側から前記管状部材の前記内面に転写される、請求項1~7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記ストッパの前記外側はポリマー材料を含み、前記相対運動は前記ポリマー材料のポリマー運動を誘発する、請求項1~8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記ストッパは、第一の材料から形成されたバリアと、第二の材料から形成された本体とを含み、前記バリアは前記本体に結合される、請求項1~9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記ストッパの外側はフルオロポリマー材料を含む、請求項1~10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
前記ストッパと前記管状部材との間の前記相対運動は長手方向成分を含む、請求項1~11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
インジェクタデバイスを製造するための方法であって、
前記インジェクタデバイスのストッパをベント管内に配置すること、
前記ベント管を前記インジェクタデバイスのバレルに挿入すること、
前記ストッパの外側が前記バレルの内面と係合して、前記ストッパの外側と前記バレルの内面との間にシール界面を画定するように、前記ストッパを前記ベント管から前記インジェクタデバイスの前記バレル内にデリバリーすること、及び、
前記ストッパと前記バレルとの間の相対運動を誘発して、前記ストッパの外側と前記バレルの内面との間のシール界面を強化すること、
を含む、方法。
【請求項14】
前記ストッパと前記管状部材との間の前記相対運動は回転成分を含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記ストッパと前記管状部材との間の前記相対運動は長手方向成分を含む、請求項13又は14に記載の方法。
【請求項16】
前記ストッパの外側はポリマー材料を含み、前記ストッパの外側と前記バレルの内面との間のシール界面を強化することは、前記シール界面で前記ポリマー材料のポリマー運動を誘発することを含む、請求項13~15のいずれか1項に記載の方法。
【請求項17】
前記ストッパが前記ベント管から前記インジェクタデバイスのバレル内にデリバリーされた後に、前記ストッパの外側は前記シール界面にシワを形成することを含み、さらに、前記ストッパの外側と前記バレルの内面との間の前記シール界面を強化することは、前記シール界面でシワを減らすことを含む、請求項13~16のいずれか1項に記載の方法。
【請求項18】
前記ストッパは、本体と、前記本体に結合されたバリアとを含み、前記バリアはフルオロポリマー材料から形成され、さらに、前記ストッパの外側と前記バレルの内面との間のシール界面を強化することは、前記シール界面で局所的な加熱を引き起こすことを含む、請求項13~17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項19】
前記ストッパの外側と前記バレルの内面との間のシール界面を強化することは、前記ストッパの外側から前記バレルの内側に材料を転写することを含む、請求項13~18のいずれか1項に記載の方法。
【請求項20】
前記ストッパの外側はリブを画定し、前記シール界面は前記ストッパのリブを含む、請求項13~19のいずれか1項に記載の方法。
【請求項21】
外側を有し、本体と、前記本体とは異なる材料から形成されたバリアとを含むストッパ、ここで、前記バリアは前記本体に結合されており、前記バリアは前記ストッパの外側の少なくとも一部を画定する、及び、
シール界面を画定するために前記ストッパの前記外側と係合する内面を有するバレル、ここで、前記バレルの内面は前記バリアの材料に対応する堆積材料を前記シール界面に含み、その結果、前記シール界面は堆積材料及びバリアの材料によって画定され、前記堆積材料は方向配向性を有する、
を含む、インジェクタデバイス。
【請求項22】
前記方向配向性は周方向成分を含む、請求項21に記載のインジェクタデバイス。
【請求項23】
前記堆積材料の方向配向性は、共通の方向に整列したPTFE鎖の列によって画定される、請求項21又は22に記載のインジェクタデバイス。
【請求項24】
前記ストッパの外側は、前記シール界面にミクロリブ及びマクロリブのうちの少なくとも1つを含む、請求項21~23のいずれか1項に記載のインジェクタデバイス。
【請求項25】
前記バリアはフルオロポリマー材料を含む、請求項21~24のいずれか1項に記載のインジェクタデバイス。
【請求項26】
前記堆積材料は、前記バレルの内面の1つ以上の欠陥を埋める、請求項21~25のいずれか1項に記載のインジェクタデバイス。
【請求項27】
前記堆積材料は、前記シール界面にのみ配置されている、請求項21~26のいずれか1項に記載のインジェクタデバイス。
【請求項28】
前記シール界面は、前記ストッパの外側が前記バレルの内面と係合する1つ以上の周方向バンドに対応する、請求項21~27のいずれか1項に記載のインジェクタデバイス。
【請求項29】
前記堆積材料は、前記バレルの内側に1つ以上の周方向バンドを画定する、請求項21~28のいずれか1項に記載のインジェクタデバイス。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
分野
本明細書で取り上げる様々な発明概念は、バレルと、バレル内に摺動可能に受容されるストッパとを含む、シリンジ、オートインジェクタ及びペンなどのインジェクタデバイス、ならびにそのようなデバイスを製造及び使用する関連方法に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
インジェクタデバイス(例えば、シリンジ、オートインジェクタ及びペン)は、典型的に、バレル、バレル内に配置されたストッパ、及びストッパを変位させるためのプランジャーロッド又は作動機構を含む。ストッパは、典型的に、低摩擦の摺動性を備えながら、空気及び液体不透過性である。空気不透過性及び液体不透過性は、インジェクタデバイス内に液体を充填又は排出する際に、バレル内の液体の漏れ、及び、ストッパの外面とバレルの内壁との間の空気の混入をなくすために重要である。インジェクタデバイス内の液体の充填及び排出を容易にするためには、低摩擦摺動性が重要である。これらの要件に加えて、医療用シリンジ、オートインジェクタ又はペンは、シリンジ(例えば、医薬組成物を含むプレフィルドシリンジ、オートインジェクタ又はペン)と接触するバイオ医薬品などの医薬組成物に悪影響を及ぼすべきでない。
【0003】
インジェクタデバイスの構成要素の幾つかの例は、出願人W.L.Gore & Associates, Inc.による「低潤滑剤疎水性シリンジバレルを有する医療用インジェクタデバイス」と題する米国特許出願公開第2021/0030970号明細書に見出すことができ、この特許には、医療用インジェクタデバイスが記載されている。医療用インジェクタデバイスは、空気及び液体の不透過性を提供すると同時に、低いブレークルーズ力、低い平均滑走力及び低い滑走力変動のうちの1つ以上を備えうるバレル及びストッパを含む。
【0004】
インジェクタデバイスの構成要素の例は、出願人住友ゴム工業株式会社による「ガスケット及び医療用シリンジ」と題する米国特許第10,751,473号明細書に見出すことができる。それは、弾性材料から製造された本体と、本体の表面に設けられた不活性樹脂フィルムを含む、医療用シリンジに使用されるガスケットを記載しいている。ガスケットは筒形状を有し、その外周面に、シリンジバレルの内周面との摺接を維持する摺接部分を有する環状リブを含む。環状リブは、ガスケットの遠位端から後端まで軸方向に配置されている。遠位環状リブの摺接部分は幅が筒形ガスケットの軸方向長さの1~25%である。
【発明の概要】
【0005】
要旨
耐久性のあるシールを形成することは、バリア又はバリア層を含み、バリアの欠陥を埋めるためにシリコーン又は他の追加の潤滑性材料(例えば、液体潤滑剤)を使用しないストッパにとっては困難である可能性がある。これらの欠陥は、挿入時のストッパの圧縮によってバリアに形成されるシワ、ストッパの製造又は挿入中に発生するシール領域の表面の引っ掻き傷、又は、構成要素の製造及び組み立てプロセスに起因するその他の欠陥によって発生する可能性がある。多くの場合に、ストッパがバレルに挿入されるまで欠陥は生じないか、又は明らかではない。したがって、バレルへのストッパ挿入プロセス以前に、様々な欠陥を防止、除去又は処置することはできない可能性がある。この説明で扱われる様々な発明概念は、ストッパがバレルへの関連する挿入プロセスを経る間又はその後に、そのような欠陥を処理すること、又はシール性能を改善することに関する。
【0006】
幾つかの例によれば、インジェクタデバイスを製造するための方法は、ストッパの外側が管状部材の内面と係合するようにインジェクタデバイスのストッパを管状部材内に配置すること、及び、前記ストッパと前記管状部材との間に相対運動を生じさせることによって前記ストッパの外側を変更することを含み、前記相対運動は回転運動及び振動運動の一方又は両方を含む。管状部材は、インジェクタデバイスのバレル、インジェクタデバイスのバレルに挿入されるように構成され、ストッパをインジェクタデバイスのバレル内にデリバリーするように構成されたベント管、又は別の管状部材であることができる。ストッパの外側は、場合により、リブを画定し、ストッパと管状部材との間の相対運動によりリブで局所的に加熱される。幾つかの例において、相対運動により、ストッパの外側の粗さが減少する。ストッパの外側にはシワが含まれ、相対運動によりシワが軽減されうる。ストッパの外側は、長手方向及び周方向の粗さを画定することができ、相対運動により、長手方向及び/又は周方向の粗さの減少を引き起こすことができる。相対運動により、ストッパの外側からの材料が管状部材の内面に転写されうる。ストッパの外側は、場合により、ポリマー材料を含み、相対運動はポリマー材料のポリマー運動を誘発する。ストッパは、第一の材料から形成されたバリア、及び、第二の材料から形成された本体を含むことができ、前記バリアは前記本体と結合されている。また、ストッパの外側はフルオロポリマー材料を含むことができる。幾つかの例において、ストッパと管状部材との間の相対運動は長手方向成分を含む。
【0007】
幾つかの例によれば、インジェクタデバイスを製造するための方法は、ベント管内にインジェクタデバイスのストッパを配置すること、前記ベント管を前記インジェクタデバイスのバレルに挿入すること、前記ストッパの外側が前記バレルの内面と係合して、前記ストッパの外側と前記バレルの内面との間にシール界面を画定するように、前記ストッパをベント管から前記インジェクタデバイスのバレル内にデリバリーすること、及び、前記ストッパの外側と前記バレルの内面との間のシール界面を強化するように、前記ストッパと前記バレルとの間の相対運動を誘発することを含む。ストッパと管状部材との間の相対運動は回転成分を含むことができる。場合により、ストッパと管状部材との間の相対運動は長手方向成分を含む。ストッパの外側はポリマー材料を含むことができ、ストッパの外側とバレルの内面との間のシール界面を強化することは、シール界面でポリマー材料のポリマー運動を誘発することを含む。そして、別の任意選択的な工程として、ストッパがベント管からインジェクタデバイスのバレル内にデリバリーされた後に、ストッパの外側はシール界面にシワを形成することを含み、さらに、ストッパの外側とバレルの内面との間のシール界面を強化することは、シール界面でシワを軽減することを含む。ストッパは、本体と、該本体に結合されたバリアとを含むことができ、バリアはフルオロポリマー材料から形成され、ストッパの外側とバレルの内面との間のシール界面を強化することは、シール界面での局所的な加熱を引き起こすことを含むことができる。そして、ストッパの外側とバレルの内面との間のシール界面を強化することは、ストッパの外側からバレルの内側に材料を転写させることを含むことができる。様々な例において、ストッパの外側はリブを画定し、シール界面はストッパのリブを含む。
【0008】
さらに他の例によれば、インジェクタデバイスは、外側を有し、本体と、該本体とは異なる材料から形成されたバリアとを含むストッパ、ここで、前記バリアは前記本体に結合され、前記バリアは前記ストッパの外側の少なくとも一部を画定する、及び、シール界面を画定するために前記ストッパの外側と係合する内面を有するバレルを含み、前記バレルの内面は、前記バリアの材料に対応する堆積材料を前記シール界面に含み、その結果、前記シール界面は前記堆積材料及び前記バリアの材料によって画定され、前記堆積材料は方向配向性を有する。方向配向性は、場合により、周方向成分を含む。堆積材料の方向配向性は、共通の方向に整列したPTFE鎖の列によって画定されうる。ストッパの外側は、場合により、シール界面にミクロリブ及びマクロリブのうちの少なくとも1つを含み、バリアは、場合により、フルオロポリマー材料を含む。幾つかの例において、堆積材料は、バレルの内面に1つ以上の欠陥を埋める。堆積材料は、場合により、シール界面にのみ配置される。シール界面は、ストッパの外側がバレルの内面と係合する1つ以上の周方向バンドに対応することができる。そして、堆積材料は、場合により、バレルの内側に1つ以上の周方向バンドを画定する。
【0009】
前述の例は単なる実施例であり、本開示によって別途提供される本発明の概念の範囲を限定したり又は狭めたりするように解釈されるべきではない。複数の例が開示されているが、さらに他の実施形態は、例示的な例を示し説明する以下の詳細な説明から当業者に明らかになるであろう。したがって、図面及び詳細な説明は、本質的に制限的なものではなく、本質的に例示的なものとして考えられるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図面の簡単な説明
添付図面は、本開示のさらなる理解を提供するために含まれており、本明細書に組み込まれてその一部を構成し、実施形態を示し、記載とともに本開示の原理を説明するのに役立つ。
【0011】
図1図1は、幾つかの実施形態による、シリンジとして構成されたインジェクタデバイスを示す。
【0012】
図2図2は、幾つかの実施形態による、オートインジェクタとして構成されたインジェクタデバイスを示す。
【0013】
図3図3は、幾つかの実施形態による、図1又は図2のインジェクタデバイスのストッパを示す。
【0014】
図4図4は、幾つかの実施形態による、図1又は図2のインジェクタデバイスのストッパを示す。
【0015】
図5図5は、幾つかの実施形態による、図3又は図4のストッパの一部を示す。
【0016】
図6-7】図6及び図7は、幾つかの実施形態による、図5の領域Aにおける様々なミクロ機構を表す。
【0017】
図8-9】図8及び図9は、幾つかの実施形態による、工具及び方法を表し、該工具はストッパの組み立て及び結合に使用することができる。
【0018】
図10-14】図10~14は、幾つかの実施形態による、図1又は2のインジェクタデバイスの組み立ての幾つかの方法を示す。
【0019】
図15図15A及び15Bは、幾つかの実施形態による、ストッパを変更するためのシステム及び方法を示す。
【0020】
図16-19】図16A~19Bは、幾つかの実施形態による、欠陥を除去するためのストッパの変更を示す。
【発明を実施するための形態】
【0021】
詳細な説明
定義と用語
本開示は、限定的に読まれることを意図したものではない。例えば、本出願で使用される用語は、その分野の専門家がそのような用語に帰する意味の文脈で広く読まれるべきである。
【0022】
見出しの使用は、説明の検討を容易にするためにのみ提供されており、差別化したり、又は、ある見出しの下にある概念が別の見出しの下にある概念に適用できないこと、あるいは別の見出しの下にある概念と無関係であることを指示したりすることを意図したものではない。実際には、その逆が意図されており、本説明は、特定の実施形態の様々な特徴及び態様が本明細書に記載される他の様々な実施形態にまたがって適用可能であり、またそれらの実施形態にも適用可能であり、全体として読まれ、解釈されることが意図されている。
【0023】
不正確さの用語に関して、「約」及び「およそ」という用語は、記載された測定値を含む測定値、及び記載された測定値に合理的に近い任意の測定値も含む測定値を指すために互換的に使用されうる。記載された測定値に合理的に近い測定値は、関連技術の当業者によって理解され容易に確認されるように、記載された測定値から合理的に小さな量だけ逸脱している。このような逸脱は、測定誤差、測定及び/又は製造装置の校正の違い、測定値の読み取り及び/又は設定における人的エラー、他の構成要素に関連する測定値の違いを考慮した性能及び/又は構造パラメータを最適化するために行われた微調整、特定の実装シナリオ、人又は機械による対象物の不正確な調整及び/又は操作などに起因する可能性がある。関連技術の当業者がそのような合理的に小さな差異の値を容易に確認できないと判断された場合に、「約」及び「およそ」という用語は、記載された値のプラス又はマイナス10%を意味すると理解できる。
【0024】
本明細書で使用されるときに、用語「エネルギー源によって活性化可能」及びその類似は、物理的及び/又は化学的状態の変化など、材料の状態の変化を指す。エネルギー源による活性化の一例としては、固体形態(又はより固体の形態)から液体形態(又はより液体の形態)への顕著な(すなわち、明確に明らかな)変化が挙げられる。エネルギー源による活性化の別の例としては、エネルギー源への暴露による架橋又は分子量の顕著な(すなわち、明確に明らかな)変化(例えば、架橋又は鎖切断による)を示すことが挙げられる。参考までに、本明細書で使用されるときに、「エネルギー源」とは、熱、レーザ、高周波(RF)、マイクロ波、紫外線、放射、超音波などを含む、様々なタイプのエネルギー源のいずれかを指す。
【0025】
本明細書で使用されるときに、用語「バリア」、「バリア構造体」などは、1つの構成要素(例えば、ストッパ本体)と別の構成要素(例えば、バレル及び/又はバレルの内容物)との間の相互作用をブロック又は妨害する材料を指す。
【0026】
本明細書で使用されるときに、「弾性」及び「エラストマー」という用語は、インジェクタデバイス(例えば、FDA承認用途)に使用されるストッパを参照して理解される材料特性を指し、材料が寸法的に変形(例えば、収縮、拡張、歪曲など)した後に自発的に変形前の形状に戻る、又は回復する傾向に関する。
【0027】
本明細書で使用されるときに、「インジェクタデバイス」という用語は、バレル内に受け入れられるストッパと、バレル内に保持された内容物をバレル内から排出又はデリバリーするためにバレル内でストッパを変位させるように構成された作動機構とを含む様々なデバイスのいずれかを含むことが意図される。インジェクタデバイスの例としては、シリンジ、オートインジェクタ、ペンなどが挙げられる。
【0028】
本明細書で使用されるときに、「マクロ機構」という用語(例えば「マクロリブ」又は「マクロ溝」など)は、その輪郭が肉眼で見えるストッパリブ又は溝機構、又はストッパのバリアの厚さの2倍以上の高さを示すストッパ機構を表すことが意図される。
【0029】
本明細書で使用されるときに、用語「ミクロ機構」(例えば、ミクロリブ、ミクロ溝、又はミクロボイドなど)は、ストッパ機構(表面機構又はサブ表面機構のいずれであってもよい)の輪郭が肉眼では見えない(ただし、この機構の一般的な存在自体は評価できる)ストッパ機構を示すことが意図される。例えば、ミクロ機構には、マクロリブ又はマクロ溝の上又は中に位置するストッパのミクロリブ又はミクロ溝機構が含まれる。
【0030】
本明細書で使用されるときに、「多層バリア」という用語は、複数の材料層を有するバリア構造体を指し、その少なくとも一部が互いに重なり合うように配置されている(平行配置)、又は、幾つかの例では、一方が他方に隣接している(直列配置)。多層構造体は、比較的に鋭く明確な境界を有する材料の厚さ又は層を有していてもよく、あるいはそれらの間に混合された境界又はより緩やかな移行境界を有していてもよい。
【0031】
本明細書で使用されるときに、「マルチゾーンバリア」という用語は、異なる材料特性を有する複数のゾーン又はセクションを有するバリア構造体を指す。マルチゾーン構造体は、比較的に鋭く明確な境界によって分離されたゾーン又はセクションを有してもよく、あるいは、混合された又は緩やかな境界を有してもよい。マルチゾーンバリアの幾つかの例には、並列又は直列に配置された別個の層が含まれており、その結果、多層バリアがマルチゾーンバリアを画定する。他の例としては、複数のゾーンを画定するように変更された単一の層を挙げることができる。
【0032】
本明細書で使用されるときに、「振幅(オシレート)する」などの用語(例えば、「振幅(オシレーション)」)は、一定又は変化することができる周波数で方向が交互に変わる運動を意味することが意図される。
【0033】
本明細書で使用されるときに、「近位」という用語は、デバイスの操作者端に近いこと(例えば、プランジャ端)を意味し、一方、遠位という用語は、近位よりも操作者から遠いこと(例えば、穿刺要素端)を意味する。
【0034】
本明細書で使用されるときに、「回転する」などの用語(例えば「回転」)は、周方向の動きを意味する。
【0035】
本明細書で使用されるときに、「シール面」という用語は、(例えば、保管中及び/又は使用中に)液密シールを維持する特徴を示すことが意図される。
【0036】
本明細書で使用されるときに、「シリコーン」及び「シリコーンオイル」という用語は、本明細書で互換的に使用されうる。
【0037】
本明細書で使用されるときに、「実質的に含まない」という用語は、特定された物質(例えば、シリコーン、シリコーンオイル又は他の潤滑剤)が定量不可能又は微量であること、あるいは、いかなる量も意図的に添加されていない(例えば、バレル又はストッパなどのインジェクタデバイスにシリコーンオイルを意図的に添加していない)ことを意味することが意図される。
【0038】
本明細書で使用されるときに、「振動(バイブレート)する」(例えば、「振動(バイブレーション)」)という用語は、一定又は変化することができる周波数で方向が交互に変化する加速度を有する交互の運動を意味することが意図される。
【0039】
様々な実施形態の説明
当業者は、本開示の様々な態様が、意図された機能を発揮するように構成された任意の数の方法及び装置によって実現できることを容易に理解するであろう。また、本明細書で参照される添付の図面は、必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではなく、本開示の様々な態様を説明するために誇張されていることがあり、その点において、図面は限定的なものとして解釈されるべきではないことにも留意されたい。
【0040】
本開示は、フルオロポリマー又は非フルオロポリマーのフィルム、又はフルオロポリマー又は非フルオロポリマーのラミネートで少なくとも部分的に覆われたストッパ、バレル、 バレル内でストッパを変位させるためのプランジャーロッド又は作動機構を含むインジェクタデバイス(例えば、シリンジ、オートインジェクタ及びペン)を対象とする。
【0041】
本記載の様々な態様は、インジェクタデバイスのバレル又はインジェクタデバイスのバレル内にストッパを挿入するように動作可能なベント管などの管状部材内にある間のストッパの機械的変更に関する。ストッパはバリアを有することができ、ストッパは少なくとも1つのミクロ機構(例えば、バリアによって形成される)を有していても又は有していなくてもよい。このようなバリアは、複数の層を含むことができ、又は多層バリアであることができる。シワ、引掻き傷及び破片などの特定の欠陥は、組み立てられた形態のストッパに存在する可能性があり、及び/又はストッパをインジェクタデバイスのバレルに組み立てる際に生成又はさもなければ存在する可能性がある。このような欠陥及び不完全性の影響を軽減するために、製造プロセス中に(例えば、ストッパがバレルに挿入される前又は後に)ストッパの機械的変更が実施されうる。追加的又は代替的に、機械的変更により材料をストッパからバレルに転写して、バレル表面の不完全性の影響を軽減し、及び/又は同じ材料を含む滑り界面を生成するのを支援することができる。例えば、バレル上の転写材料及びストッパ上のバリア材料によって形成されるPTFE対PTFE(又はePTFE対eTPFE界面)は、シール性能及び/又は滑り性能を向上させることができる。このような界面は、2つの同様の材料間の表面エネルギーに基づいて漏れの可能性を低くすることができると考えられる。
【0042】
これらの様々な特徴は、次に、シール及び/又は滑り性能においてより良好な及び/又はより再現性のある結果を達成するのに役立つことができる。このような特徴を利用して、より効率的及び/又は高収率の製造、汚染及び/又は粒子発生の低減、密閉性の強化などを含む、様々な追加又は代替の利点を実現することができる。
【0043】
インジェクタデバイスの概念
使用時に、インジェクタデバイスは、典型的には医療用途で患者にデリバリーされる治療薬又は他の物質である流体を貯蔵(例えば、短期又は長期)及びデリバリーするために使用されうる。幾つかの実施形態において、そのようなインジェクタデバイスは、患者に治療薬をデリバリーするためのインジェクタデバイスの計画された使用に先立って、治療薬で(例えば、プレフィルドシリンジとして)プレフィルされてもよい。インジェクタデバイスは、限定するわけではないが、眼疾患(例えば、黄斑変性症及び緑内障)又は糖尿病などの疾患を治療する治療薬を含むことができる。潜在的な治療法の非限定的な例を次に説明する。有利には、様々な実施形態において、ストッパ及びバレルはシリコーン又はシリコーンオイルを含まない。例えば、様々な実施形態によれば、本明細書に記載のインジェクタデバイスのバレル及びストッパは、シリコーン及びシリコーンオイル(又は他の液体潤滑剤)を含まず、又は実質的に含まないことができる。幾つかの例において、ストッパ及びバレルは、実質的な量の他の液体潤滑剤を含まないか、又は実質的に含まない(もちろん、液体の形態であり、従って、それ自体が少なくともある程度まで潤滑するインジェクタデバイス内の治療物質を除く)。
【0044】
図1は、幾つかの実施形態による、シリンジの形態のインジェクタデバイス10を示す。図示のように、インジェクタデバイス10は、バレル20、穿刺要素30及びバレル20内に受容され、作動機構50(例えば、図示のプランジャロッド)に動作可能に結合されたストッパ40を含む。
【0045】
図示されるように、バレル20は壁118を有し、近位端120と遠位端122との間に延在する。バレル20は、バレル20の壁118によりそれぞれ画定される内面124及び外面126を有し、内面は、バレル20によって画定される受容チャンバ128の境界を形成する。図示されるように、バレル20の近位端120は、使用者が作動機構50を押したり引いたりするのを支援する指ストッパ又はハンドルとして使用されうるフランジを含むこともできる。
【0046】
穿刺要素30は、鋭く尖った針カニューレ、又は「無針」システムで使用されるような鈍端カニューレを含むことができる。説明を容易にするために、穿刺要素30は、鋭く尖った遠位端を有する、鋭く尖った長尺の針カニューレとして示されている。図示のように、穿刺要素30はバレル20の遠位端122に結合される。
【0047】
ストッパ40は、バレル20内に摺動可能に受け入れられ、バレル20の内面124とともにシールするように構成されている。より具体的には、ストッパ40は、作動機構50によってバレル20内で作動されて、受容チャンバ128の内容物を加圧し、穿刺要素30を通してバレル20から排出するように構成されている。
【0048】
作動機構50は、遠位端152及び近位端154を有し、遠位端152は、ストッパ40に動作可能に結合され、例えば、ストッパ40に締結され、ストッパ40と一体的に形成され、又はその他の方法でストッパ40と連携され、そのようにして、作動機構50がバレル20内でストッパ40を長手方向(又は他の方向)に変位させるように構成されている。
【0049】
図2は、幾つかの実施形態による、オートインジェクタの形態のインジェクタデバイス100を示し、インジェクタデバイス100では、バレル20、ストッパ40及び作動機構50(インジェクタデバイス100に関連して注射部材としても説明される)は、同様に構成して使用することができる。インジェクタデバイス100の作動機構50は、ストッパ40に加えられる可変の作動力を使用するか、又はそれを示すことができる。例えば、作動機構50は、1つ以上の付勢部材(例えば、バネ)及びこのような機能を実現するための他の機構を含むことができる。当業者に理解されるように、インジェクタデバイス100の他の様々な構成要素は、インジェクタデバイス10の構成要素と実質的に同様である。この説明の目的上、本明細書に記載されるストッパ40の様々な特徴は、インジェクタデバイス10の構成に利用されるか、又はインジェクタデバイス100の構成に利用されるかにかかわらず適用可能である。より広い意味で、バレル20及びストッパ40に関して本明細書に記載される概念は、様々なインジェクタデバイス構成のいずれかで実装することができる。
【0050】
インジェクタデバイス10、100は、バレル20の受容チャンバ128内に材料60を含むことができる。幾つかの例において、材料60は、製造現場、又は、治療部位から離れた場所、又はインジェクタデバイス10、100が最終使用者によって使用される場所(例えば、臨床現場)でチャンバ内に挿入又は他の方法で配置される。このような場合に、インジェクタデバイス10、100は、「プレフィルされた」ものと呼ばれる場合がある(例えば、インジェクタデバイス10の例では、プレフィルドシリンジ)。材料60は、所定量(例えば、1回以上の用量)の医薬組成物であることができる。適切な医薬組成物の幾つかの例を次に説明する。しかしながら、材料60は、シリンジから排出できる任意の種類の液体又は材料であってもよく、あるいは、充填されていないシリンジのように、材料60が受容チャンバに完全に存在しなくてもよいことを理解されたい。このような例において、インジェクタデバイス10、100は、治療部位又はその近くで充填されうる(例えば、インジェクタデバイスを「装填する」とも記載される)。
【0051】
図3及び図4は、ストッパ40の構成例の平面図又は正面図であり、図3の構成ではストッパ40の右半分が断面図で示されており、図4の構成ではストッパ40の左半分の断面図が示されている。
【0052】
図3及び4の各構成に示すように、ストッパ40は、弾性材料で作られた本体240と、本体240上に設けられたバリアフィルムなどのバリア242とを含む。ストッパ40は、外側244、長手方向軸X、及び長手方向軸Xに沿った高さを有する。ストッパ40は、前方面246と後方面248との間に延在する。図示されるように、バリア242は、外側244及び/又は前方面246の部分(その全体を含む)に沿って延在しうる。所望ならば、バリア242は、後方面248の部分(その全体を含む)に沿って延在することもできる。
【0053】
幾つかの実施形態において、本体240は、所望の程度の弾性コンプライアンスをストッパ40に提供する。例えば、本体240は、ストッパ40がバレル20に積極的に係合するように、ストッパ40をバレル20内に挿入する際に圧縮されうる。本体240に適した材料については以下でさらに説明する。
【0054】
様々な例において、本体240上に設けられたバリア242は、バリア242を通した本体240からの(又は本体240への)物質の移動を阻止し、ストッパ40とバレル20との間の滑り及び/又は静摩擦を低減し、ストッパ40とバレル20との間のシールを強化するように構成されている。このような特徴は、例示的な意味で言及されており、排他的なリストを意図するものではない。バリア242は、単層でも又は多層でもよい。 バリア242は、互いに固有の特性を有する複数の層で構築されてもよく、及び/又はバリアは、層間でより均質な特性を有するより均質な構造を形成するために融合又は他の方法で結合された同様の特性を有する複数の層を含んでもよい。バリア242は、バリア242の1つ以上の層として機能する複合材料(例えば、マトリックスフィルム材料及び充填剤)を含むことができる。バリア242に適した材料については、さらに以下に説明する。
【0055】
図3及び図4の各構成に示すように、ストッパ40は短い筒形状を有し、前方面246はストッパ40の円錐形端部によって画定される。図示されるように、円錐形端部は長手方向軸Xから突き出て鈍角を画定することができる。作動機構50がねじ締結構造を使用してストッパ40に結合される例において、ストッパ40は、雌ねじを備えた後方面248に軸方向凹部250を含むことができる。
【0056】
図示されるように、ストッパ40の外側244は、1つ以上の周方向に延在する環状リブ300などのマクロリブとも呼ばれる1つ以上のリブ300及び/又は1つ以上の周方向に延在する環状溝310などのマクロ溝310とも呼ばれる1つ以上の溝310を画定することができる。動作中、リブ300のうちの1つ以上は、バレル20の内面124(図1及び図2)と摺接して係合するように構成されている。ストッパ40は、許容可能な低いブレークルーズ力、低い平均滑走力及び低い滑走力変動のうちの1つ以上を維持しながら、高レベルの気体(例えば、空気)及び液体不透過性を備えた容器閉鎖の完全性を達成するように構成されうる。
【0057】
リブ300は、任意の数の構成で構築することができる。例えば、最遠位又は前方リブのみがシール面を有していてもよい。このようにして形成されたシールの品質は、当業者によく知られた任意の数の方法(例えば、ヘリウム漏れ試験)によって評価できることを理解されたい。幾つかの実施形態において、複数のリブ300はシール面を有してもよい。 1つ以上の実施形態において、シール面を有するリブ300のすべては、同じ所定の外径(例えば、非圧縮状態のストッパ40で各リブの頂点から測定)を有することができる。他の実施形態において、シール面を有する各リブ300は、それ自体の所定の外径を有することができる。例えば、遠位リブ又は前方リブは所定の外径を有することができ、近位リブ又は後方リブは、遠位リブ又は前方リブの所定の外径の約75%~約99.9%の所定の外径を有することができる。本開示の主旨及び範囲から逸脱することなく、例えばシール面を有する3つのリブを有するなど、他のタイプのリブ構成が考えられる。
【0058】
図3及び4には3つのリブ300が示されているが、任意の数のリブ(例えば、1、2、4、10など)が考えられる。図示のように、リブ300は、バレル20の内面124と摺接するように構成されたシール面320A(摺接部分320Aとも呼ばれる)を有する前方リブ300Aを含む。図3に示されるように、リブ300のうちの1つ以上は、場合により、シール面(例えば、シール面320A)がいくらか平坦にされ、ストッパ40の外側244の長さの1%~25%の幅を有する平らな輪郭(例えば、前方リブ300A)を有する。図4に示されるように、1つ以上のリブ300(例えば、前方リブ300A)は、場合により、外側に凸状の形状を有し、シール面(例えば、シール面320A)は、比較的に狭い輪郭を有する。図3及び図4に示されるように、リブ300は、中間リブ300B及び後方リブ300Cも含む。図示されているように、中間リブ300B及び後方リブ300Cは、場合により、断面で見て外側に凸状の形状を有する。中間リブ300B及び後方リブ300Cのそれぞれは、場合により、バレル20の内面124と摺接するように構成されたシール面320B、320Cをそれぞれ有する。1つ以上のリブ300が外向きに凸形状を有する場合に、対応するシール面は、ストッパ40の長手方向軸Xに沿って測定したときに、比較的に小さな幅を有してもよい。構成に応じて、シール面320B、320C(摺接部分320B、320Cとも呼ばれる)のそれぞれは、ストッパ40の外側244の長さの0%より大きく、最大15%までの幅を有することができる。
【0059】
図3及び図4に示されるように、ストッパ40の外側244は、シワ362及び引っかき傷364などの1つ以上の欠陥900を含むことができる(破片の形態の欠陥900の例は図16Aに関連して見出すことができ、説明することができる)。シワ362及び/又は引掻き傷364などの様々な欠陥900は、長手方向、周方向又はその両方に(例えば、らせん状に)配向することができる。欠陥900は、比較的に直線状、曲線状又はその両方であることができる。欠陥はストッパ40上の任意の場所に位置することができるが、リブ300及び関連するシール面320上、ならびに後述するような1つ以上のミクロ機構400上又はそれに沿って特に顕著であることができる。これらの欠陥は、ストッパ40が最初に形成されるとき(例えば、バリア242が本体240に取り付けられるとき)、又はストッパ40をバレル20に取り付けるプロセス中を含む、製造プロセスの任意の時点で形成されうる。例えば、シワ362は、ストッパが直径方向に圧縮されるときに形成されうる。 また、引掻き傷364は、例えば、組立プロセス中にストッパ40がバレル20又は他の管状部材に対して滑動するときに形成されうる。
【0060】
図3及び図4に示されるように、ストッパ40の外側244は、シワ362及び引掻き傷364などの1つ以上の欠陥900を含むことがある(破片の形態の欠陥900の例は、図16Aに関連して見出すことができ、説明することができる)。シワ362及び/又は引掻き傷364などの様々な欠陥900は、長手方向、周方向又は両方(例えば、らせん状)に配向されうる。欠陥900は、比較的に直線状、曲線状又はその両方であることができる。欠陥は、ストッパ40上のいずれの位置にあることもできるが、特に、リブ300及び関連するシール面320、又はならびに以下で説明するような1つ以上のミクロ機構400上又はそれに沿って存在する。これらの欠陥は、ストッパ40が最初に形成されるとき(例えば、バリア242が本体240に取り付けられるとき)、又はストッパ40をバレル20内に取り付けるプロセス中を含む、製造プロセスの任意の時点で形成されうる。例えば、シワ362は、ストッパが直径方向に圧縮されるときに形成されうる。また、引掻き傷364は、例えばストッパ40が組立プロセス中に使用されるバレル20又は別の管状部材に対して摺動するときに形成されうる。
【0061】
ミクロ機構の概念
図3及び図4に示されるように、ストッパ40は、前方リブ300Aの摺接部分320Aなど、1つ以上のリブ300に位置する1つ以上のミクロ機構400を含む。幾つかの例において、1つ以上のミクロ機構400は、1つ以上のミクロ溝及び/又はミクロリブを含む。幾つかの例において、ミクロ機構400は幅及び深さを有し、深さは、ミクロリブの場合には突出量であり、ミクロ溝の場合には凹部の量である。幾つかの実施形態において、幅及び深さの一方又は両方は、例えば、200μm以下、100μm以下、50μm以下、10μm以下、又は5μm以下であるが、様々な寸法が考えられる。上記の「以下」の範囲には、「0」より大きい値が含まれることに留意されたい。
【0062】
図5は、ストッパ40の外側244に沿ったストッパ40の1つ以上の部分(例えば、第一のリブ300Aなどのリブ300の1つ)の拡大断面図を示す。図5は第一のリブ300Aを示しているが、第一のリブ300Aに関連して説明したのと同じ概念はリブ300のいずれにも適用されうる。図6及び図7は、図5に示される領域「A」に場合により含まれる様々なミクロ機構を表す。ミクロ機構は、バリア242及び/又は本体240によって形成されうる。
【0063】
以上のことを念頭に置いて、図5は、幾つかの実施形態による、バレル20に沿って、ストッパ40の本体240及びバリア242の断面図(例えば、ストッパ40の外側244がバレル20の内面124と係合する位置)を示す。図示されるように、バリア242は、場合により、複数の層を含むか、又は第一の材料の第一の層402及び第二の材料の第二の層404を含む多層バリアである。バリア242は、1μm~200μmなど、様々な厚さのいずれかを有することができる。
【0064】
図示のように、第一の層402は、存在する場合に、第二の層404の下に配置することができる。一般に2つの層が示されているが、単一層を含む、任意の数の層が考えられることを理解されたい。図示のように、第一の層402は、ストッパ40の本体240に面する内面410と、第二の層404に面する外面412とを有する。一方、第二の層404は、第一の層402に面する内面420及び本体240から離れる方向に向いている外面422を含む。様々な例において、第一の層402の内面410は、本体240に結合される(例えば、ボンド結合、接着、締結又はその他の方法で結合される)。次に、第二の層404の内面420は、第一の層402に結合される(例えば、ボンド結合、接着、締結又はその他の方法で結合される)。幾つかの実施形態において、第一の層402をバリア242の「内層」と呼ぶことができ、第二の層404を「外層」と呼ぶことができるが、第一の層402及び/又は第二の層404のいずれかは、バリア242の1つ以上の他の層の間に位置する中間層又は埋め込み層であることができる。
【0065】
様々な例において、複数の層のうちの1つ(例えば、第一の層402)は、複数の層のうちの別の層(例えば、第二の層404)の第二の材料よりもエネルギー源によってより活性化されうる第一の材料を含むことができる。特に、ある層が他の層よりもエネルギー源により活性化されやすいというこの特徴を利用して、バリア242の様々な位置に様々なミクロ機構400を優先的に形成することができる。
【0066】
バリア242については、別個に説明したものを含めて、様々な材料が考えられる。例えば、バリア(例えば、第一の材料及び/又は第二の材料)は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は延伸PTFE(ePTFE))を含むことができる。幾つかの例において、第一の層402は、ミクロ多孔質であり、第一の多孔度を規定し、第二の層404は、第一の層よりも低い多孔度を有し、場合により、第二の層404は、第一の層402よりも高い融解温度を特徴とする。所望であれば、第二の層404は、第一の層402よりも高い寸法安定性を特徴とすることができる。第一の層402の第一の材料及び第二の層404の第二の材料のうちの少なくとも1つは、熱可塑性材料を含むことができる。所望ならば、第一の層402の第一の材料は、第一の材料の光エネルギー及び/又は高周波エネルギーの吸収を増加させるように構成された充填剤を含むことができる。また、充填剤は、例えば、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)及びエチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0067】
図6及び図7は、ミクロ機構の例を示す。図6は、ミクロリブ400Aの形態の潜在的なミクロ機構400の一例を示し、図7は、ミクロ溝400B又はミクロボイド400Bの形態の潜在的なミクロ機構を示す。図6及び図7はそれぞれミクロ機構の例を示すが、任意の数のミクロ機構が存在してもよく、又はストッパ40の任意の組み合わせのミクロ機構が考えられることを理解されたい。このようなミクロ機構を形成する例示的な方法としては、バリア242にエネルギー源を向けてそのような機構を形成すること、そのような機構を事前モールド成形又はモールド成形すること、又はその他の様々な形成方法が挙げられる。
【0068】
特定のミクロ機構400又はその近傍での様々なミクロ機構(例えば、ミクロボイド、ミクロ溝、又はミクロリブ)の形成に続いて、一般にバリア242、より具体的には第一の層402及び/又は第二の層404は、バリア242の周囲の部分とは相対的に異なる物理的特性、例えば、ミクロボイド又はミクロ溝の場合のコンプライアンスの増加、ミクロボイド又はミクロ溝の場合の圧縮抵抗の減少、ミクロリブの場合の圧縮抵抗の増加、ミクロボイド又はミクロ溝の場合の厚さの減少、ミクロリブの場合の厚さの増加、又は、ミクロボイド又はミクロ溝の場合の引張強度の低下のうちの1つ以上を示すことができる。このような特性は、リブ300の有効シール表面積を減少させ(例えば、マクロリブのシール力の増加と滑り抵抗の減少との間の関係を最適化する)、バリア242の優先破損ラインを作成する(例えば、インジェクタデバイス10の内容物の汚染及び/又はシールの破損を回避するためにバリアを引き裂き又は破損させるのにより望ましい領域を事前選択する)、バレル20とストッパ40との間の1つ以上のボイド又は欠陥を埋めるのに有利であることができ、又は、性能及び信頼性における他の利点に有利であることができる。
【0069】
上述のように、疑義を避けるために、様々な多層バリア形態は2つを超える層(例えば、合計で5層)を含むことができる。第一の層402及び/又は第二の層404は、前の例に関連して記載されるとおりであり、層内の任意の位置にあることができる。また、様々な実装では、より多くの又はより少ない層の数であることができる。第一の層402は、例えば、最内層又は埋め込み層であることができる。第二の層404は、例えば、最外層又は埋め込み層であることができる。そして、第一の層402及び第二の層404は、接触していてもよく、又は1つ以上の他の層によって分離されていてもよい。また、単一層は様々な実施形態に一貫して存在することができる。
【0070】
上述の様々なミクロ機構400は、様々な寸法のいずれかを有することができる。幾つかの例において、1つ以上のミクロ溝は、0.25μm~50μm、場合により、0.25μm~0.5μmの深さ、及び0.25μm~50μm、場合により、0.25μm~0.5μmの幅を有することができ、及び/又は、1つ以上のミクロリブは、0.25μm~50μm、場合により、0.25μm~0.5μmの高さ、及び0.25μm~50μm、場合により、0.25μm~0.5μmの幅を有する。後述するように、ミクロ溝及び/又はミクロリブは、例えば周方向、らせん方向又はさらには長手方向に延在する、様々な構成のいずれかを有することができる。
【0071】
ストッパの組立及び結合機構
ストッパを組み立てる様々な方法、特にバリア242と本体240を一緒に配置する様々な方法が考えられる。
【0072】
例えば、図8は、モールド3002及びマンドレル3004などの成形装置を含む、ツール3000の使用を含む。モールド3002は、内壁3008によって画定されるキャビティ3006を含む。キャビティ3006は、所望の形状及びサイズを有するストッパ40を製造するように形状及びサイズ決めされている。図示のように、ツール3000は、バリア材料のプリフォーム2000a及び本体材料のプリフォーム2000bからストッパ40を製造するように構成され、プリフォーム2000a、2000bのそれぞれは、最初はシート状、又は比較的平面状である。
【0073】
プリフォーム2000a、2000bは、場合により、位置合わせされ、図示のようにモールド3002のキャビティ3006内に(例えば同時に)押し込まれる。これにより、本体240はプリフォーム2000bから形成され、その上に、バリア242はプリフォーム2000aから同時成形又はラミネート化され、図示のストッパ40を形成する。図示の実施形態において、マンドレル304は、プリフォーム2000a、2000bをモールド3002内に押し込むように作動される。幾つかの実施形態において、マンドレル3004は、形成中に本体240内に構造(例えば、雌ねじを備えた後方面248の軸方向凹部250)を画定するように構成されうる。
【0074】
射出成形、圧縮成形、真空プレス成形、共成形又は他の既知又は従来のプロセス及び装置も、プリフォーム2000a、2000bを使用してストッパ40を製造するために使用することができる。
【0075】
別の例として、図9は、筒形のバリア242の材料のプリフォーム2000cをシート形の本体240の材料のプリフォーム2000bとどのように組み合わせてストッパ40を組み立てることができるかを示す幾つかの実施形態を示す。図9に示されるように、このプロセスは、モールド3002及びマンドレル3004などの成形装置を含むツール3000の使用を含む。モールド3002は、内壁3008によって画定されるキャビティ3006を含む。キャビティ3006は、ストッパ40を製造するような形状及びサイズにされる。
【0076】
ツール3000は、バリア材料のプリフォーム2000cと、プリフォーム2000bを画定する本体材料とからストッパ40を製造するように構成されている。図示のように、バリア材料のプリフォーム2000cは、モールド3002のキャビティ3006内に配置される。次いで、本体材料のプリフォーム2000bは、バリア材料のプリフォーム2000c内の内部空隙領域に適用される。図示されるように、マンドレル3004は、固体又は半固体の形態であることができるプリフォーム2000bを、プリフォーム2000cの開いた近位端部分を通してプリフォーム2000c内に押し込むように作動される。マンドレル3004は、プリフォーム2000b内に構造(例えば、雌ねじを備えた後方面248の軸方向凹部250)を画定するように構成されうる。
【0077】
マンドレル3004は場合により利用されるが、他の実施形態では、本体材料は、圧力の適用による流動性形態又は他の流体形態などの他のアプローチによってバリア材料のプリフォーム2000c内に堆積される。射出成形、圧縮成形、真空プレス成形、共成形又は他の既知又は他の従来のプロセス及び装置を使用して、プリフォーム2000cを使用してストッパ40を製造することができる。
【0078】
構成要素の結合を強化又は達成するために、前述のものに対する様々な変更を適用することができる。幾つかの例において、バリア242は、1つ以上のミクロ機構400の形成中、又はエネルギー源で第一の層402を活性化することによって、本体240に結合(又はさらに結合)することができる。接着剤、エラストマー結合材料、表面処理、その他の方法の追加使用も考えられる。
【0079】
ストッパ挿入の概念
図10~14は、挿入装置4260を使用して、本明細書に記載の任意の治療物質などの様々な内容物のいずれかを事前に充填するか、後に充填することができるバレル20にストッパ40を挿入することができる一連の工程の概略図である。図示されるように、挿入装置4260は、挿入ピン4262及びベント管4264を含む。ベント管4264は、バレル20の内径よりも小さい外径、及び、ストッパ40を収容するのに十分に大きい内径を有する内面4267を有する長尺管状部材4266を含む。図11に最もよく示されるように、ベント管4264の管状部材4266は、バレル20内にその近位端を通して挿入される。幾つかの実施形態において、ベント管4264の遠位端部分4268は、組み立てられたインジェクタデバイス10、100のバレル20内でストッパ40の所望の位置に対応する位置に配置される。例えば、図11及び図12に示されるように、管状部材4266がバレル20内に配置されると、ベント管4264の遠位端部分4268は、治療物質などのシリンジ内容物の表面に隣接して配置される。
【0080】
挿入ピン4262は、ベント管4264の内径よりも小さい外径、及び、遠位端部分4263を有する。実施形態において、ベント管4264の内径は、ストッパ40の外径よりも小さい。ベント管4264の近位端部分4270は、テーパ状の内部ガイド面4272を有する。おそらく最もよく図11及び図12に示されるように、ベント管4264がバレル20内に配置されている間に、挿入ピン4262が作動又は移動されて、その遠位端部分4263をストッパ40に係合させ、ストッパ40をベント管4264の近位端部分4270内に、そしてベント管4264の遠位部分4268に管状部材4266を通して押し込み又は他の方法で駆動又は移動させる。挿入ピン4262のこの動作により、ストッパ40は、(例えば、ストッパ40がテーパ状ガイド面4272を通って移動されるにつれて)直径方向に圧縮され、組み立てられたインジェクタデバイス10、100のバレル内のストッパの所望の位置であるバレル20の長さに沿った位置に配置される(例えば、バレル20内の治療物質に隣接する)。
【0081】
おそらく図13に最もよく示されるように、挿入ピン4262とバレル20の相対位置が固定されたままである間に、ベント管4264はバレル20の近位端から引き抜かれる。挿入ピン4262は、このベント管4264の除去の間に、ストッパ40をバレル20内の所望の位置に保持し、ストッパ40がベント管4264の遠位端部分4268から押し出される。ベント管4264から出た後に、ストッパ40は直径方向に拡張してバレル20と係合する(例えば、ストッパ40の外側244は、1つ以上のシール界面でバレル20の内面124に係合する)。これにより、ストッパ40はバレル20内の所望の位置に配置される。次いで、挿入ピン4262及びベント管4264を、例えば図14に示すようにバレル20から引き抜くことができる。
【0082】
図10~14に関連して上述したストッパ挿入プロセスは、後で説明するように、シワ又は表面欠陥を生じさせる可能性がある。特に、不規則な形状及び長尺隆起は、溝310及び/又はリブ300に隣接して生じることがある。これらの不規則な形状及び長尺構造は、本明細書ではシワ又は表面欠陥900と呼ばれることがあり(図3、16A、18A及び19A)、ストッパ40をバレル20に挿入した後に、シール界面702(図15B)において長手方向軸Xに対してほぼ平行、垂直又は任意の角度の方向に実質的な成分を有することができる。シワ又は表面欠陥900(図3)は、シール界面のシール特性を損なったり、又は悪影響を及ぼしたりする可能性がある。例えば、それらは、ストッパ40を通過する望ましくない気体及び/又は液体の出入りを可能にするチャンネルとして機能することができる。
【0083】
上述のように、バレル20内のストッパ40の変更は、そのようなシワ又は表面欠陥900(図3)の減少を促進し、及び/又はストッパ40とバレル20との間のシールを一般に強化することができる。
【0084】
変更システム及び方法の概念
図15Aは、実施形態によるストッパ14を含むインジェクタデバイス10を製造するために使用することができる変更システム5230の概略図である。変更システム5230は、ストッパ40及び/又はバレル20の処理を実行するために使用することができる(例えば、ストッパ40がバレル20に挿入される前、ストッパ40がバレル20に挿入されている間、及び/又はストッパ40がバレル20に挿入された後に)。様々な例は、ストッパ40の外側244が内面5310(例えば、バレル20の内面124又はベント管4264の内面4267)と係合されるように、管状部材(例えば、バレル20又はベント管4264)内にインジェクタデバイス10、100のストッパ40を配置することを含む、インジェクタデバイス10、100の製造法に関する。ストッパ40は、ベント管4264の使用を含む多くの方法のいずれかでバレル20の内面124と係合することができる。また、ストッパ40は、図10~14に関連して説明した方法を含む、多くの方法のいずれかでベント管4264の内面4267と係合することができる。
【0085】
様々な例において、ストッパ40の外側244を変更することは、ストッパ40と管状部材5300の内面5310との間に相対運動を生じさせることを含み、相対運動は、回転運動及び直線運動の一方又は両方を含む。このような回転運動は、5度以上、10度以上、20度以上、40度以上、100度以上、180度以上、360度以上、360度を超える、720度以上、又は前述の値の間の任意の値又は範囲など、任意の角度の回転であることができる。相対運動は、本質的に振幅的(オシレーション)(例えば、振動的(バイブレーション))であっても、あるいは、連続的又は不連続的であってもよい。相対振幅(オシレーション)運動は、0.5Hz以上、1Hz以上、5Hz以上、10Hz以上、20Hz以上、50Hz以上、100Hz以上、又はその他の任意の所望の値又は範囲の周波数で発生することができる。変更システム5230は、そのような相対運動を与えるように構成されうる。相対運動は、ストッパと管状部材(例えば、シリンジバレル20又はベント管)との間の界面で局所的な加熱を引き起こし、又はより一般的にはエネルギーを生成することができる。
【0086】
様々な実施形態において、バレル20とストッパ40との間の相対運動を提供する変更システム5230は、ストッパ40のシール能力などのインジェクタデバイス10の特性を強化する。これらの強化された特性は、例えば、研磨、あるいは、最終的にバレル20の内面124に接触するストッパ40の外側244を平滑化すること、及び/又はストッパの外側244の材料をバレル20(例えば、ストッパ40が変更される管状部材5300がバレル20である場合)の内面124上に転写及び堆積させることによって生成されうる。様々な実施形態において、変更システム5230によって提供される処理は、インジェクタデバイス10が(例えば、前述したような内容物で)充填された後に実行することができる。
【0087】
上述したように、変更システム5230は、ストッパ20のバレル内処理に使用することができ、及び/又は変更システム5230は、図1~14に関連して説明したように、ストッパ40のバレル20内への挿入に際して、ストッパ40がベント管4264内にある間にストッパ40の処理を実行するために使用することができる。これらの実施形態により、ストッパ40の表面粗さの低減は、ベント管4264に対するストッパ40の相対運動によって提供される。
【0088】
示されるように、変更システム5230は、ストッパ40の外側40及び/又は管状部材5300の内面5310を処理するように動作することができる駆動モジュール5234及び制御モジュール5236を含む。図示の実施形態においてストッパ40に結合されたシャフト5237を含む駆動モジュール5234(作動機構50(図1及び図2)であることができる)は、制御モジュール5236によって制御され、管状部材5300とストッパ40との間に相対運動を生成する。例えば、駆動モジュール5234は、ストッパ40の長手方向軸Xに対してほぼ垂直な方向に(例えば、シャフト5237を回転させることによって)管状部材5300に対してストッパ40の回転5240を生じさせることができる(図3及び図4)。代替的又は追加的に、駆動モジュール5234は、ストッパ40の長手方向軸Xに平行な方向に(例えば、管状部材5300に対してシャフト5237を移動させることによって)管状部材5300に対してストッパ40の直線運動5242を引き起こすことができる。回転5240及び/又は直線運動5242は、第一の方向又は第二の反対の方向、又は往復運動であることができる。様々な実施形態において、回転5240及び/又は直線運動5242は、第一の方向及び第二の反対方向の往復運動であり、周期的であることができる。
【0089】
代替的又は追加的に、駆動モジュール5234は、管状部材5300をストッパ40の長手方向軸Xに対してほぼ垂直な方向に回転させることによって、ストッパ40に対する管状部材5300の回転5244を生じさせることができる。代替的に又は追加的に、駆動モジュール234は、ストッパ40の長手方向軸Xに平行な方向に管状部材5300を移動させることによって、ストッパ40に対する管状部材5300の直線運動5246を生じさせることができる。例えば、変更システム5230は、管状部材5300に固定され、管状部材5300を移動させるように構成された作動アセンブリ5238(例えば、ローラ、ステージ又は他の作動可能な部材)を含むことができる。管状部材5300の回転5244及び/又は直線運動5246は、第一の方向又は第二の反対方向、あるいは往復/振幅運動であることができる。様々な実施形態において、バレル20の回転5244及び/又は直線運動5246は、第一の方向及び第二の反対方向の往復運動であり、周期的であることができる。管状部材5300とストッパ40との間の回転5240、5244及び/又は直線運動5242、5246は、振動運動であることができる。
【0090】
幾つかの実施形態において、変更システム5230は、様々な組み合わせ、速度、方向及び/又は周波数のいずれかで、ストッパ40に対する管状部材5300の相対回転5240及び/又は5244及び/又は相対直線運動5242及び/又は5246を生じさせることができる。幾つかの実施形態において、変更システム5230によって生成される相対運動は、直線運動5242及び/又は5246よりも大きな回転量5240及び/又は5244を有する。管状部材5300の内面244がこの相対運動中のストッパ40の外側244に対して動く距離は、直線運動5242及び/又は5246に平行な方向よりも、回転5240及び/又は5244の周方向において大きくなることができる。幾つかの実施形態において、回転5240及び/又は回転5244又は、ストッパの処理/変更中に変更システム5230によって生成される直線運動5242及び/又は5246より実質的に大きい。幾つかの実施形態において、ストッパ40が長手方向軸Xに平行な経路に沿って(例えば、往復運動なしで)管状部材5300内に移動されている間に、ストッパ40は管状部材5300に対して回転されうる。例えば、ストッパ40の表面及び/又はベント管4264及び/又はバレル20の内面を変更するために、ストッパ40は、ベント管4264及び/又はバレル20内に長手方向で挿入されている間に回転されうる)。
【0091】
この表面変更、又は管状部材5300(場合により、ベント管4264及び/又はバレル20)における処理は、最終的にバレル20と係合するストッパ40の外側244の粗さを低減するのに役立つことができる。粗さは周方向及び/又は長手方向で減少されうる。幾つかの例において、表面粗さは、相対運動の方向に対して垂直に減少する(例えば、長手方向の表面粗さは、回転5240及び/又は5244の場合に減少することができ、周方向の表面粗さは、直線運動5242及び/又は5246の場合に減少することができる。
【0092】
幾つかの実施形態において、変更システム5230を用いたストッパ40の処理は周囲温度で(例えば、外部源による加熱又は冷却なしで)実行されるが、変更システム5230でのストッパ40の処理中に変更温度(例えば、高温)が考えられる。変更システム5230によって与えられる管状部材5300とストッパ40との間の相対運動は、管状部材5300及び/又はストッパ40の加熱を引き起こす可能性があり、そのような加熱は、上述したように、ストッパ40の外側244の粗さを低減させることができる。
【0093】
制御モジュール5236は、システム1000の動作を制御するように構成される。様々な例において、制御モジュール5236は、電源(図示せず)、1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上のユーザ入力デバイス(例えば、キーボード)、1つ以上の表示デバイス(例えば、モニタ)及びシステム5230の動作を制御するための他の機能部を含む。
【0094】
電源は、制御モジュール5236の動作構成要素及び/又はシステム5230の他の構成要素に電力を供給することができ、制御モジュール5236及び/又はシステム5230の所望の性能及び/又は寿命要件を提供するのに適したいかなるタイプの電源であってもよい。様々な実施形態において、電源は、(例えば、外部エネルギー源を使用して)再充電可能であることができる、1つ以上のバッテリを含むことができる。
【0095】
制御モジュール5236は、1つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、1つ以上のプログラマブルロジックデバイス(PLD)、1つ以上のコンプレックスPLD(CPLD)、1つ以上のカスタム特定用途向け集積回路(ASIC)、1つ以上の専用プロセッサ(マイクロプロセッサなど)、1つ以上の中央処理装置(CPU)、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア、又はこれら及び/又は他の構成要素の任意の組み合わせを含むことができ、又は、それらに含まれることができる。制御モジュール5236は、メモリと通信してメモリに格納されたコンピュータ実行可能命令を実行するように構成された処理ユニットを含むことができる。追加的に又は代替的に、制御モジュール5236は、情報(例えば、検知データ)をメモリに格納し、及び/又はメモリから情報(例えば、検知データ)にアクセスするように構成されうる。
【0096】
幾つかの実施形態において、メモリは、揮発性及び/又は不揮発性メモリの形態のコンピュータ読み取り可能媒体を含み、リムーバブル、ノンリムーバブル又はそれらの組み合わせであることができる。媒体の例には、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、電子的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ (EEPROM)、フラッシュメモリー、光学媒体又はホログラフィック媒体、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置又はその他の磁気記憶装置、データ送信、及び/又は情報を保存するために使用でき、例えば量子状態メモリなどのようなコンピューティングデバイスによってアクセスできる他の任意の媒体を含む。実施形態において、メモリは、プロセッサに、本明細書で論じるシステム構成要素の実施形態の態様を実装させ、及び/又は本明細書で論じる方法及び手順の実施形態の態様を実行させるためのコンピュータ実行可能命令を格納する。
【0097】
コンピュータ実行可能命令には、例えば、コンピュータコード、デジタル信号処理、機械使用可能命令など、例えばコンピューティングデバイスに連携する1つ以上のプロセッサによって実行できるプログラムコンポーネントなどを含めることができる。プログラムコンポーネントは、様々な言語、開発キット、フレームワークなどを含む、任意の数の異なるプログラミング環境を使用してプログラムすることができる。本明細書で考えられる機能の一部又はすべては、ハードウェア及び/又はファームウェアにも実装されてよく、あるいは代わりに実装されてもよい。
【0098】
幾つかの実施形態において、駆動モジュール5234は、制御モジュール5236によって制御され、表面変更中にストッパ構成要素(例えば、本体240及び/又はバリア242)と管状部材5300との間の相対運動を生成する。参照したように、駆動モジュール5234は、1つ以上のストッパ構成要素(例えば、本体240及び/又はバリア242)及び/又は管状部材5300の回転を引き起こすことができる。また、駆動モジュール5234は、追加的に又は代替的に、ストッパ構成要素(例えば、本体240及び/又はバリア242)及び/又は管状部材5300の軸方向の動きを生成することができる。駆動モジュール5234は、駆動モータ、センサ、制御回路、駆動シャフト、ターンテーブル、及び/又は所望の相対運動を達成するための様々な追加又は代替の構成要素を含むことができる。
【0099】
変更システム5230による処理中に生成される加熱により、ストッパ40の材料(例えば外側244で)の温度が十分に上昇し、外側244でのポリマー運動を促進し、 シワ、引っ掻き傷、破片又は表面粗さに寄与する可能性のある他の望ましくない表面欠陥、及び/又はストッパ40とバレル20との間の界面におけるシール欠陥の可能性を低減する。相対運動によって誘発される温度上昇は、融解温度を下回ることができ、融解温度を超えることができ、又は、さもなければ、相対運動による機械的係合/操作と組み合わせると表面欠陥/粗さが所望どおりに低減される所望の温度であることができる。様々な例において、ストッパ40と管状部材5300との間の相対運動により、1つ以上のリブ300の局所的に加熱がもたらされる。
【0100】
ストッパ40が一般的に示されているが、変更は外側244全体ではなくリブ300又はミクロリブ400にのみ適用されうる。実際、表面変更は1つのリブ300のみ又はさらには1つのミクロリブ400のみに適用されうる。変更の量又は程度は、ストッパ40の初期形状によって影響を受ける可能性がある。例えば、バレル20とのより大きな締りばめを有するリブ300は、必然的により高い程度の摩擦及びエネルギーを引き起こすことになる。幾つかの例において、第二のリブ又は第三のリブ300は、表面変更を促進するような方法でバレル20と係合するように構成されうる。前方リブではなく、1 つ以上の中間リブでの変更を促進することにより、望ましくない粒子の生成及びバレル内容物への堆積の問題を回避するのに役立つことができる。
【0101】
管状部材5300内で処理するストッパ40は、実質的な量の望ましくない粒子/汚染物を生成することなく、外側244の粗さの低減を試みることことができることも考えられる。表面変更などの一部として形成された、又はその他の方法で形成された粒子は、凝集又はカプセル化されて、ストッパ40の変形又は溶融した材料となることができる。
【0102】
変更システム5230を使用するバレル内処理中に、バレル20の表面欠陥を減少させて、シール及び/又は滑り性能を向上させることができることも考えられる。例えば、バレル20とストッパ40との間の相対運動は、ストッパ40の外側244からバレル20の内面124への材料のこすり付け又は転写を誘発することができる。このような材料の転写は、シールライン(摩擦溶接の形で)を形成することができ、あるいは単にバレル20の表面不規則性(例えば、引っかき傷)を埋めて、ストッパ40とのより信頼性の高いシールを促進することができる。ストッパ40からバレル20への材料のこのような転写は、バレル表面(内面124)の欠陥の影響を軽減し、及び/又は、シール界面702が同じ又は類似の材料を含むシール界面702の構成を生成するのに役立つ。例えば、バレル20上の転写材料によって形成されるPTFE対PTFE(又はePTFE対eTPFE界面)は、強化されたシール及び/又は滑り性能を有することができる。シール界面702のそのような構成は、2つの同様の材料の間の表面エネルギーに基づいて、漏れの可能性をより低くすることができると考えられる。
【0103】
本開示の様々な態様は、相対運動又は運動によってストッパ40を変更することを含む、インジェクタデバイス10、100を製造する方法に関する。様々な例において、ストッパ40を変更することは、ストッパ40の一部を融解するか、さもなければポリマー運動を誘発することによって、ストッパ40の外側244を変更することを含み、これにより、バレル20に対するストッパ40のシール完全性が最終的に改善されうる。シール完全性は、例えば、ストッパ40の外側の表面粗さを減少させること、ストッパ40の外側244のシワを減少させること、ストッパ40の外側244とバレル20の内面124との間にシールラインを形成すること、及び/又は、ストッパ40とバレル20との間の1つ以上の漏れ経路を減少させること、のうちの1つ以上によって改善されうると考えられる。幾つかの例において、ストッパを変更することは、バレル20の壁118を通して活性化可能層にエネルギーを向けることによってストッパ40の活性化可能層を変更することを含む。
【0104】
図16A~19Bは、図5に示されるストッパ40の領域「A」に対応するシール界面702におけるそのような製造技術の潜在的な利点を示す概略図である。図16A図18Bは、バレル20の内面124が完全に滑らかではないときの、バレル20の表面不規則性の形での潜在的な欠陥700を示している。このような欠陥700は、引っかき傷、凹凸、ボイド又は細孔、あるいは他の機構であることができる。図16Aに示されるように、バレル20とストッパ40との間の相対運動を誘発することによるストッパ40の表面変更後の様々な実施形態において、ストッパ40のバリア242は、欠陥700(例えば、マクロ及び/又はミクロ機構400の近傍など、ストッパ40がバレル20と係合する位置)を収容する、又はその欠陥内をよりよく埋めることによって、バレル20により密接に適合しうることが考えられる。図16Bは、この概念を説明することが意図されており、ここで、欠陥700は、ストッパ40の外側244、具体的にはストッパ40のバリア242からの材料で少なくとも部分的に埋められていることが示されている。
【0105】
前述のように、ストッパ40の外側244は、バレル20とのシール界面702を形成するポリマー材料(例えば、FEP、ePTFE、PTFE、及び/又は本明細書に記載の別のポリマー材料)を含むことができ、ストッパ40を変更することは、構成要素の相対運動を介して、シール界面702においてポリマー材料のポリマー運動を誘発することを含む。図16Aに示されるように、欠陥700をこのように埋める、又は収容する前には、ストッパ40(バリア242)とバレル20との間に空間710又は潜在的な漏れ経路710が存在することができる。そして、表面変更の後に、空間710、又は潜在的な漏れ経路710は、シール界面702においてより効果的にシールされ、又は閉じられる。これにより、結果として、シール界面702(例えば、マクロ機構300又はミクロ機構400の近傍)で相対的にしっかりとした又は安定なシールを得ることができる。
【0106】
また、図16Aに示されるように、ストッパ40の外側244とバレル20との間のシール界面702は、シール界面702に導入された粒子800(例えば、破片)を含む可能性がある。そのような粒子は、製造の間に壊れた又は緩んだストッパ40又はバレル20の部分、あるいはその他の異物を含む可能性がある。図16Bに示されるように、バレル内処理中に、そのような粒子はシール界面702内にリフロー又は凝集する可能性がある。明らかに、特にバレル内容物の汚染が特に望ましくない製薬用途においては、そのような粒子の低減が望ましい。
【0107】
また、図16Aに示されるように、また、図3及び図4に関して上述したように、ストッパ40、そして特にバリア242の表面は、1つ以上のシワ又は表面欠陥900を含むことがある。そのような表面欠陥900は、製造中にバレル20へのストッパ40の挿入中などに生成される可能性がある。ストッパと管状部材5300(例えば、図16A及び図16Bに示されるとおりのバレル20)との間の相対運動を誘発することによるシリンジストッパ40の変更は、バリア242の材料のポリマー運動をもたらし、それによって表面の欠陥又はシワを滑らかにすることができる。これにより、今度は、ストッパ40の外側244をバレル20の内面124とよりよく適合させるのに役立つことができる(ストッパ40がバレル20に組み立てられた後、又はストッパ40がバレル20に組み立てられた後のいずれか)。これにより、今度は、ストッパ40の外面244の粗さを減少させると言える。前述したように、表面変更は、周パターンで(例えば、連続的、振幅的又は他の相対的回転によって)ストッパに施し、シール完全性を高めるのに役立つことができる。
【0108】
図17A及び17Bは、同様の効果を示しており、バレル20の内面124の欠陥(例えば、引掻き傷又は溝)を埋めるために、エネルギー(例えば、摩擦エネルギー)を使用してバリア242の表面がリフロー又は流動化される。図17Aに示されるように、バレル20とストッパ40との間に空間又は潜在的な漏れ経路710が存在する。相対運動を誘発し、バリア242の表面を可動化することによって、潜在的な漏れ経路710が埋められ、全体のシール完全性が強化される。そして、図16A及び16Bと同様に、相対運動を所望のパターン(例えば、周方向及び/又は長手方向)で適用して、所望の効果を生み出すことができる。
【0109】
図18A及び図18Bは、ストッパ40の表面変更を引き起こすためのストッパ40へのエネルギーの適用について、図16A~17Bと同様の原理を示す。図18A及び18Bは、インジェクタデバイス10の横断断面に沿った図である。図18A及び18Bは、例えば、ストッパ40とバレル20との間のシール界面702において、図5で指定された領域「A」を含むインジェクタデバイス10の横断断面を表すことができる。図18Aは、バレル20、具体的には、バレル20の内面124の周囲の表面不規則性(例えば、引っかき傷)の形態の欠陥700を長手方向から見た図である。ストッパ40の周囲の外側244のシワ又は表面欠陥900も示されている。
【0110】
図18Bは、表面変更後のシール界面702に対する予想される効果を示す。図示されるように、ストッパ40(例えば、バリア242)の誘発されたポリマー運動により、バレル20の欠陥700が埋められ、ストッパ40のシワ又は表面欠陥が滑らかになり、シール界面702が強化され、例えば、シール界面702に対応する周方向シールラインが作成されうる。
【0111】
上記を考慮すると、インジェクタデバイス10、100を製造するための様々な方法は、ストッパ40のバレル内処理を含む。例示的な方法は、ストッパ40をベント管4264内に配置すること、ベント管4264をバレル20内に挿入すること、外側244がバレル20の内面124と係合して、ストッパ40の外側244とバレル20の内面124との間にシール界面702を画定するように、ストッパ40をベント管4264からバレル20内にデリバリーすること、及び、ストッパ40とバレル20との間の相対運動を誘発して、ストッパ40の外側244とバレル20の内面124との間のシール界面702を強化することを含むことができる。論じたように、相対運動は、回転成分、長手方向成分又はそれらの組み合わせを含むことができる。上述のように、ストッパ40がベント管4264からバレル20内にデリバリーされた後に、ストッパ40の外側244は、シール界面702でシワ形成することを含み、ストッパ40の外側244とバレル20の内面124との間のシール界面を強化することは、シール界面702でのシワ形成を低減することを含む。ストッパ40の外側244とバレル20の内面124との間のシール界面702を強化することは、ストッパ40の外側244からバレル20の内面124に材料を転写することを含む。1つ以上のリブ300はシール界面702を画定することができる。
【0112】
前述したように、ストッパ40からバレル20への材料の転写は、バレル表面(内面124)の不完全性の影響を軽減するのに役立つ、及び/又はシール界面702の構成を生成するように行われ、ここで、シール界面702は同じ又は類似の材料を含む。例えば、バレル20上の転写材料及びストッパ40上のバリア材料242によって形成されるPTFE対PTFE(又はePTFE対eTPFE界面)は、強化されたシール及び/又は滑り性能を有することができる。シール界面702のそのような構成は、2つの同様の材料間の表面エネルギーに基づいて、漏れの可能性をより低くすることができると考えられる。
【0113】
出願人W.L. Gore & Associates, Inc.による米国特許第5,772,755号明細書は、バリア242とバレル20(例えば、ホウケイ酸ガラス製)の間のこの転写機構の実現可能性の証拠を提供している。例えば、その特許文献は、配向PTFEを製造するためのガラス板のコーティングを記載されている。具体的には、ガラス板をプラットホームの上に置き、輻射熱により200℃の温度に加熱した。凝固分散型PTFEを潤滑(ペースト)押出し、潤滑剤を蒸発させ、押出したテープを2:1で延伸してテープを適合性にすることによりPTFEテープを作製した。このテープを、長さ約14インチの加熱可能なバーに巻き付けた。次に、巻き付けられたバーを約300℃に加熱し、次いで、調整可能な力でバーをガラス基材上で引きずった。ガラス表面を確実に完全に覆うために複数の通過を実行した。PTFEバーを引きずることにより、PTFEを、ガラスの表面上にPTFE鎖の整列された列として堆積した。
【0114】
上述の機構と同様に、バリア242とバレル20との間の相対運動により、ある程度の加熱と、相対運動の方向(例えば、特定の実装に応じて、周方向、長手方向又はそれらの組み合わせ)に対応する配向を有する材料(例えば、PTFE又はePTFE)の転写が生じることが考えられる。
【0115】
したがって、様々な例において、インジェクタデバイス10、100は、シール界面を画定するバレル及びストッパを含み、前記バレルはバリアの材料に対応する堆積材料を有し、該堆積材料は方向配向性を有する。材料の方向配向性は、例えば、共通の方向に整列したPTFE鎖の列によって規定されうる。共通の方向は、周方向、長手方向又はそれらの組み合わせであることができる。図19A及び19Bは、図18及び図18と同様の原理を示すが、ベント管4264又は他の管状部材でありうる、より一般的な管状部材5300に関するものである。前述したように、ストッパ40の外側244は、ポリマー材料(例えば、FEP、ePTFE、PTFE及び/又は本明細書に記載の別のポリマー材料)を含むことができる。そして、ストッパ40を変更することは、ストッパ40と管状部材5300との間の界面でポリマー材料のポリマー運動を誘発することを含む。ストッパ40、特にバリア242の表面は、1つ以上のシワ又は表面欠陥900を含むことができるものと考えられる。ここでも、そのような表面欠陥900は、製造中又はその他の方法で生成されうる。ストッパと管状部材5300との間の相対運動を誘発することによるシリンジストッパ40の変更は、バリア242の材料のポリマー運動をもたらし、それによって表面欠陥又はシワを滑らかにすることができる。これにより、今度は、ストッパ40の外側244をバレル20の内面124とよりよく適合させるのに役立つことができる(ストッパ40がバレル20に組み立てられた後、又はストッパ40がバレル20に組み立てられた後のいずれか)。これにより、今度は、ストッパ40の外面244の粗さの減少をもたらすことができる。前述したように、表面変更は、周パターン(例えば、連続的、振幅的又はその他の相対回転によって)でストッパに施すことができ、シール完全性を強化するのに役立つことができる。
【0116】
例示的な材料セット
バレル20は、ガラス材料(例えば、ホウケイ酸ガラス)、セラミック材料、1つ以上のポリマー材料(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン及びそれらのコポリマー)、金属材料、又はプラスチック材料(例えば、環状オレフィンポリマー(COC)及び環状オレフィンコポリマー(COP))ならびにそれらの組み合わせなどの実質的に剛性の又は硬い材料から形成されうる。本質的に疎水性ではない材料から形成されたバレル(例えば、ガラスバレル)が疎水性を付与するようにコーティング又は他の方法で処理されうることを理解されたい。幾つかの実施形態において、バレル20は、限定するわけではないが、シリコーン又はシリコーンオイルなどの潤滑剤が存在しないことを特徴とする疎水性の内壁を有する。本明細書で使用されるときに、「疎水性内壁」という用語は、シリコーンオイルが存在しない、又は実質的に存在しない(すなわち、定量不可能又は微量のシリコーンオイルを有する)バレルの内面を指す。さらに、バレル20の疎水性表面は、材料の平らな表面での脱イオン水の接触角が90°を超え、表面が疎水性であることを示す。幾つかの実施形態において、水接触角は、約90°~約180°、又は約96°~約180°、約96°~約130°又は約96°~約120°である。
【0117】
幾つかの実施形態において、ストッパ40の本体240は、ゴム材料などの適切なエラストマーから形成される。適切なゴム材料の例としては、合成ゴム、熱可塑性エラストマー、及び、合成ゴムと熱可塑性エラストマーをブレンドすることによって調製された材料が挙げられる。材料は、ブチル、ブロモブチル又はクロロブチル、ハロゲン化ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、エピクロロヒドリンゴム、ネオプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーン、ニトリル、スチレンブタジエン、ポリクロロプレン、エチレンプロピレンジエン、フルオロエラストマー、熱可塑性エラストマー(TPE)、熱可塑性加硫ゴム(TPV)、商品名VITON(登録商標)で販売されている材料、及びそれらの組み合わせ及びブレンドから構成されるゴムであることができる。幾つかの実施形態において、本体240は、約2.5MPa~約5MPa、又は約3MPa~約4MPaの初期弾性率(小さな歪)を有することができる。幾つかの実施形態において、初期弾性率は約3.5MPaであるが、様々な値が考えられる。
【0118】
前述のように、バリア242の一部(例えば、層又はゾーン)は、バリア242の他の層又はゾーンよりもエネルギー源に対してより活性化可能又は反応性であるように構成されうる。例えば、レーザ又は他の光エネルギー源の場合には、反応性又は活性化能力は、材料の厚さ、色素形成、密度/開放空間/空気含有量、化学物質/材料組成などを変更することによって調整できる。高周波(RF)エネルギー源、電気エネルギー源及び電磁エネルギー源の場合には、バリア242は、そのようなエネルギーに対してより反応性の高い顔料又は金属(例えば、鉄、白金など)などの他の充填剤を含むように調整することができる。マイクロ波エネルギー源の場合には、金属、水又はその他の材料が実装されうる。また、紫外線(UV)エネルギーの場合には、架橋剤(架橋して密度/剛性を高めるアクリレート)又はUVエネルギーを吸収する他の材料を組み込むことができる。
【0119】
ストッパのバリア242の1つ以上の層に適した材料の例としては、超高分子量ポリエチレン及びフッ素樹脂のフィルムが挙げられる。バリア242は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルム又は緻密化延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)フィルムなどのフルオロポリマーフィルムを含むことができる。PTFE又はePTFEを含むフィルム及びフィルム複合材は、下にあるエラストマーに存在し、バレル内の治療物質を汚染する可能性がある浸出物及び抽出物に対して、薄くて強力なバリア層を提供するのに役立つことができる。
【0120】
バリア242の適切な材料の幾つかの具体例としては、限定するわけではないが、以下が挙げられる(1)スカイビング法によって製造されたPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)ホモポリマーフィルム(例えば、日本バルカー工業株式会社から入手可能なVALFLON(商品名))、(2)スカイビング法により製造された変性PTFE(テトラフルオロエチレンモノマーと数%のペルフルオロアルコキシドモノマーとの共重合体)フィルム(例えば、日本バルカー工業株式会社から入手可能なNEW VALFLON(商品名))、及び、(3)スカイビング法により製造された超高分子量ポリエチレンフィルム(例えば、サクシン社から入手可能なNEW LIGHT NL-W(商品名))。
【0121】
示されるように、バリア242は、複合材料又はラミネート材料であってもよく、あるいは多成分(例えば、多層)バリアを含んでもよい。バリア242内で又はバリア242として使用するための他の適切なフルオロポリマーとしては、限定するわけではないが、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ペルフルオロプロピルビニルエーテル、ペルフルオロアルコキシポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)、パリレンAF-4、パリレンVT-4、及び、それらのコポリマー及び組み合わせが挙げられる。バリア242を形成するために、限定するわけではないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、パリレンC及びパリレンNなどの非フルオロポリマーも使用されてよく、あるいは代わりに、使用されてもよい。
【0122】
バリア242用の緻密化ePTFEフィルムは、Kennedyらの米国特許第7,521,010号明細書、Dolanらの米国特許第6,030,694号明細書、Fuhrらの米国特許第5,792,525号明細書又はKnoxらの米国特許第5,374,473号明細書に記載された方法で調製されうる。Brancaの米国特許第5,708,044号明細書、Baillieの米国特許第6,541,589号明細書、Sabolらの米国特許第7,531,611号明細書、Fordの米国特許第8,637,144号明細書、及び Xuらの米国特許第9,139,669号明細書に記載されているものなどのPTFEの延伸コポリマーもまた、特にそれらが緻密化されている場合に、バリア242に使用することができる。
【0123】
1つ以上の実施形態において、バリア242は、Sbrigliaの米国特許第9,926,416号明細書に教示されているような超高分子量ポリエチレン、Sbrigliaの米国特許出願公開第2016/0032069号明細書に教示されているようなポリパラキシリレン、Sbrigliaらの米国特許第9,732,184号明細書に教示されているようなポリ乳酸、及び/又はSbrigliaらの米国特許第9,441,088号明細書に教示されているようなVDF-コ-(TFE又はTrFE)ポリマーの材料のうちの1つ以上の材料を含むか、又はそれから形成されうる。
【0124】
バリア242は、フィブリルによって相互接続されたノードを特徴とする微細構造を有する機能性テトラフルオロエチレン(TFE)コポリマー材料を含む膨張ポリマー材料を含むこともでき、ここで、機能性TFEコポリマー材料には、TFEとPSVE(ペルフルオロスルホニルビニルエーテル)の機能性コポリマー、又はTFEと別の適切な機能性モノマー、例えば、限定するわけではないが、フッ化ビニリデン(VDF)、酢酸ビニル、又はビニルアルコールなどとの機能性コポリマーが含まれる。機能性TFE共重合体材料は、例えば、Xuらの米国特許第9,139,669号明細書又はXuらの米国特許第8,658,707号明細書に記載の方法に従って調製することができる。
【0125】
幾つかの実施形態において、バリア242は、Gunzelの米国特許出願公開第2016/0022918号明細書に記載されているような、バリア層及び結合層を有する複合フルオロポリマー又は非フルオロポリマー材料から形成されうる。本明細書で使用されるときに、「結合層」という用語には、フルオロポリマー材料及び/又は非フルオロポリマー材料が含まれることができることに留意されたい。結合層は、延伸ポリテトラフルオロエチレン又は他の多孔質膨張フルオロポリマー(例えば、Bailleの米国特許第6,541,589号明細書に教示されているようなePTFE)を含むか、又はそれから形成されうる。 あるいは、結合層は、非フルオロポリマー材料から形成されてもよいし、又は、非フルオロポリマー材料を含んでもよい。結合層内で又は結合層として使用するのに適した非フルオロポリマー材料の非限定的な例としては、非フルオロポリマー膜、非フルオロポリマーミクロ多孔質膜、不織布材料(例えば、スパンボンド、メルトブローン繊維材料、電界紡糸ナノ繊維)、ポリ二フッ化ビニリデン(PVDF)、ナノファイバー、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアリールソルホン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリイミドが挙げられる。
【0126】
幾つかの実施形態において、バリア242は、多孔質ePTFE層と熱可塑性バリア層とを含む薄い緻密化複合材を形成することによって作製することができる。この態様において、摩擦係数の低い表面を有する熱可塑性プラスチックが好ましい。したがって、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ペルフルオロアルコキシ(PFA)、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、フッ化ビニリデンのポリマー(THV)などのフルオロポリマー系熱可塑性樹脂が適用可能である。この態様によるバリアは、BacinoのWO94/13469号明細書に教示されたプロセスに従って得られるFEP/ePTFEラミネートであることができる。バリアは、雌型キャビティモールド内のFEPフィルムの軟化温度を超えるプロセス温度、又はさらには溶融温度を超えるプロセス温度で形成することができる。
【0127】
幾つかの実施形態において、バリア242は、緻密化ePTFEフィルムと、バリア層フィルムに結合された多孔質ePTFEの薄層との複合材を含むことができる。緻密化ePTFEフィルムは、Kennedyらの米国特許第7,521,010号明細書に記載されているようにして得ることができる。ePTFE/緻密化ePTFE複合材は、Dolanらの米国特許第6,030,694号明細書に記載されている方法で組み合わせることができる。この実施形態において、複合材料は、緻密化ePTFEフィルムの層と多孔質ePTFE層とを含む。
【0128】
幾つかの実施形態において、バリア242は、少なくとも3つの層、すなわち、緻密化膨張フルオロポリマー層、バリア溶融フルオロポリマー層及び多孔質層を有する複合材料を含む。緻密化膨張フルオロポリマー層は、緻密化ePTFEを含むか、又は緻密化ePTFEから形成されうる。バリア溶融フルオロポリマー層は、緻密化膨張フルオロポリマー、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)、緻密化延伸ポリテトラフルオロエチレン、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ペルフルオロプロピルビニルエーテル、ペルフルオロアルコキシポリマー、及び、それらのコポリマー及び組み合わせなどのフルオロポリマーを含むことができる。バリア溶融層において利用できる非フルオロポリマーの非限定的な例としては、ポリエチレン及びポリプロピレンが挙げられる。多孔質層は、ePTFE又は他の多孔質膨張フルオロポリマーを含むか、又はそれらから形成されうる。 緻密化膨張フルオロポリマー層、バリア溶融フルオロポリマー層及び多孔質層を有するラミネート層は、緻密化膨張フルオロポリマーを多孔質層上にコーティング又は堆積させて複合材料を作製することによって構築されうる。1つの非限定的な実施形態において、ラミネート層は、緻密化フルオロポリマー(例えば、緻密化ePTFE)、熱可塑性接着剤(例えば、FEP)及び多孔質フルオロポリマー(例えば、ePTFE)から形成される。
【0129】
ストッパ40は、本体240の材料からバリア242の材料への、又はその逆のいずれかの様々な侵入度を備えることができることを理解されたく、これはAshmeadらの米国特許第8,722,178号明細書、Ashmeadらの米国特許第9,597,458号明細書及びGunzelの米国特許公開第2016/0022918号明細書に記載されているものを含む。本発明の範囲及び/又は主旨から逸脱することなく、ストッパ40を形成するために利用できる本明細書に記載のプロセスの多くの変形例があることも理解されたい。
【0130】
治療物質の例
本開示のシリンジ、先端キャップ及び他の実施形態は、限定するわけではないが、凝固因子、サイトカイン、エピジェネティックタンパク質ファミリー、成長因子、ホルモン、ペプチド、シグナル伝達分子、及びそれらの変異体などの薬物及び生物製剤を含み、また、アミノ酸、ワクチン及び/又はそれらの組み合わせを含む、様々な治療用化合物と組み合わせて使用することができる。治療用化合物にはさらに、抗体、アンチセンス、上記の生物製剤及びそれらの標的受容体に対して行われるRNA干渉、及びそれらの変異体が含まれる。追加の治療用化合物としては、遺伝子治療、初代幹細胞及び胚性幹細胞が挙げられる。治療用化合物としては、抗体、アンチセンス、プロテインキナーゼに対するRNA干渉、エステラーゼ、ホスファターゼ、イオンチャネル、プロテアーゼ、構造タンパク質、膜輸送タンパク質、核ホルモン受容体及び/又はそれらの組み合わせが挙げられる。さらに、本開示で使用される本明細書で特定される治療化合物の少なくとも1つ、また本出願に列挙される2つ以上の治療用化合物も、本開示の範囲内にあると考えられることが理解されるべきである。
【0131】
凝固因子の例としては、限定するわけではないが、フィブリノーゲン、プロトロンビン、第I因子、第V因子、第X因子、第VII因子、第VIII因子、第XI因子、第XIII因子、プロテインC、血小板、トロンボプラスチン及びVIIaの共凝固因子が挙げられる。
【0132】
サイトカインの例としては、限定するわけではないが、リンホカイン、インターロイキン、ケモカイン、モノカイン、インターフェロン及びコロニー刺激因子が挙げられる。
【0133】
エピジェネティックタンパク質ファミリーの例としては、限定するわけではないが、ATPアーゼファミリーAAAドメイン含有タンパク質2(ATAD2A)、ATPアーゼファミリー-AAAドメイン含有2B(ATAD2B)、ATPアーゼファミリー-AAAドメイン含有-2B(ATAD2B)、ジンクフィンガードメインに隣接するブロモドメイン-1A(BAZ1A)、ジンクフィンガードメインに隣接するブロモドメイン-1B (BAZ1B)、ジンクフィンガードメインに隣接するブロモドメイン-2A(BAZ2A)、ジンクフィンガードメインに隣接するブロモドメイン-2A(BAZ2A)、ジンクフィンガードメインに隣接するブロモドメイン-2B(BAZ2B)、ブロモドメイン含有タンパク質1(BRD1)、ブロモドメイン含有タンパク質2-第1ブロモドメイン (BRD2)、ブロモドメイン含有タンパク質2-第1及び第2ブロモドメイン(BRD2)、ブロモドメイン含有タンパク質2アイソフォーム1-ブロモドメイン2(BRD2(2))、ブロモドメイン含有タンパク質3-ブロモドメイン1(BRD3(1))、ブロモドメイン含有タンパク質3-第1ブロモドメイン(BRD3)、ブロモドメイン含有タンパク質3-第1及び第2ブロモドメイン(BRD3)、ブロモドメイン含有タンパク質3-ブロモドメイン2(BRD3(2))、ブロモドメイン含有タンパク質4-第1ブロモドメイン(BRD4)、ブロモドメイン含有タンパク質4アイソフォーム長-ブロモドメイン1及び2(BRD4(1-2))、ブロモドメイン含有タンパク質4アイソフォーム長-ブロモドメイン2(BRD4(2))、ブロモドメイン含有タンパク質4アイソフォーム短(BRD4(全長-短-アイソ))、ブロモドメイン含有プロテイン7(BRD7)、ブロモドメイン含有8-ブロモドメイン1(BRD8(1))、ブロモドメイン含有8-ブロモドメイン2(BRD8(2))、ブロモドメイン含有プロテイン9アイソフォーム1(BRD9)、ブロモドメイン含有精巣特異-第1ブロモドメイン(BRDT)、ブロモドメイン含有精巣特異-第1及び第2ブロモドメイン(BRDT)、ブロモドメイン精巣特異タンパク質アイソフォームb-ブロモドメイン2(BRDT(2))、ブロモドメイン及びPHDフィンガー含有-1(BRPF1)、ブロモドメイン及びPHDフィンガー含有-3(BRPF3)、ブロモドメイン及びPHDフィンガー含有-3(BRPF3)、ブロモドメイン及びWDリピート含有3-第2ブロモドメイン(BRWD3(2))、キャットアイ症候群臨界領域タンパク質2(CECR2)、CREB結合タンパク質(CREBBP)、E1A結合タンパク質p300(EP300)、EP300(EP300)、ヌクレオソームリモデリング因子サブユニットBPTFアイソフォーム1(FALZ)、ヌクレオソームリモデリング因子サブユニットBPT(FALZ)、ユークロマチンヒストンーリジンN-メチルトランスフェラーゼ2(EHMT2)、ヒストンアセチルトランスフェラーゼーKAT2A(GCN5L2)、ユークロマチンヒストン-リジンN-メチルトランスフェラーゼ1(EHMT1)、ヒストン-リジンN-メチルトランスフェラーゼMLL(MLL)、ポリブロモ1-第1ブロモドメイン(PB1(1))、ポリブロモ1-第2ブロモドメイン(PB1(2))、ポリブロモ1-ブロモドメイン2(PBRM1(2))、ポリブロモ1-ブロモドメイン5(PBRM1(5))、ヒストンアセチルトランスフェラーゼKAT2B(PCAF)、PH相互作用タンパク質-第1ブロモドメイン(PHIP(1))、PH相互作用タンパク質-第2ブロモドメイン(PHIP(2)))、プロテインキナーゼC結合タンパク質1(PRKCBP1)、タンパク質アルギニンN-メチルトランスフェラーゼ3(PRMT3)、SWI/SNF関連-マトリックス関連-クロマチンのアクチン依存性調節因子-サブファミリーa-メンバー2(SMARCA2)、SWI/SNF関連-マトリックス関連-クロマチンのアクチン依存性調節因子-サブファミリーa-メンバー4(SMARCA4)、核体タンパク質-SP110(SP110)、核体タンパク質-SP140(SP140)、転写開始因子TFIIDサブユニット1(TAF1(1―2)))、TAF1 RNAポリメラーゼII-TATAボックス結合タンパク質(TBP)関連因子-250kDa-ブロモドメイン2(TAF1(2))、転写開始因子TFIIDサブユニット1様-第1ブロモドメイン(TAF1L(1))、転写開始因子TFIIDサブユニット1様-第2ブロモドメイン(TAF1L(2))、三部構成モチーフ含有24(TRIM24(Bromo.))、三部構成モチーフ含有24(TRIM24(PHD―Bromo.))、E3ユビキチン-タンパク質リガーゼTRIM33(TRIM33)、三部構成モチーフ含有33(TRIM33(PHD―Bromo.))、WDリピート9-第1ブロモドメイン(WDR9(1))及びWDリピート9-第2ブロモドメイン(WDR9(2))が挙げられる。
【0134】
成長因子の例としては、限定するわけではないが、神経成長因子(NGF)、血管内皮成長因子(VEGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、C-fos誘導成長因子(FIGF)、血小板活性化因子(PAF)、トランスフォーミング成長因子ベータ(TGF-β)、骨形成タンパク質(BMP)、アクチビン、インヒビン、線維芽細胞成長因子(FGF)、顆粒球コロニー刺激因子(G―CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、グリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)、成長分化因子-9(GDF9)、上皮成長因子(EGF)、トランスフォーミング成長因子-α(TGF-α)、成長因子(KGF)、遊走刺激因子(MSF)、肝細胞増殖因子様タンパク質(HGFLP)、肝細胞増殖因子(HGF)、肝癌由来増殖因子(HDGF)及びインスリン様増殖因子が挙げられる。
【0135】
ホルモンの例としては、限定するわけではないが、アミノ酸由来(メラトニン及びチロキシンなど)、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン、バソプレシン、インスリン、成長ホルモン、糖タンパク質ホルモン、黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、エイコサノイド、アラキドン酸、リポキシン、プロスタグランジン、ステロイド、エストロゲン、テストステロン、コルチゾール及びプロゲストーゲンが挙げられる。
【0136】
タンパク質及びペプチド及びシグナル伝達分子の例としては、限定するわけではないが、毛細血管拡張性変異型失調症、腫瘍タンパク質p53、チェックポイントキナーゼ2、乳がん感受性タンパク質、二本鎖切断修復タンパク質、DNA修復タンパク質RAD50、ニブリン、p53結合タンパク質、DNA損傷チェックポイントタンパク質メディエータ、H2AヒストンファミリーメンバーX、ミクロセファリン、C末端結合タンパク質1、染色体の構造維持タンパク質1A、細胞分裂周期25ホモログA(CDC25A)、フォークヘッドボックスO3(フォークヘッドボックスO3)、B細胞阻害剤におけるκ光ポリペプチド遺伝子エンハンサーの核因子、アルファ(NFKBIA)、核因子(赤血球由来2)様2(NFE2L2)、ナトリウム利尿ペプチド受容体A(NPR1)、腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリー、メンバー11a(TNFRSF11A)、v-rel細網内皮症ウイルス癌遺伝子ホモログA(鳥類)(RELA)、ステロール調節エレメント結合転写因子2(SREBF2)、CREB調節転写コアクチベーター1(CRTC1)、CREB調節転写コアクチベーター2(CRTC2)、X-box結合タンパク質1(XBP1)及びカテニンベータ1(カドヘリン関連タンパク質又はCTNNB1) が挙げられる。
【0137】
Gタンパク質共役受容体(GPCR)の例としては、限定するわけではないが、アデノシン受容体ファミリー、アドレナリン受容体ファミリー、アンギオテンシンII受容体、アペリン受容体、バソプレシン受容体ファミリー、脳特異的血管新生阻害剤ファミリー、ブラジキニン受容体ファミリー、ボンベシン受容体ファミリー、補体成分3a受容体1、補体成分5a受容体1、カルシトニン受容体ファミリー、カルシトニン受容体様ファミリー、カルシウム感受性受容体、コレシストキニンA受容体(CCK1)、コレシストキニンB受容体(CCK2)、ケモカイン(C-Cモチーフ)受容体ファミリー、スフィンゴシン1-リン酸受容体ファミリー、コハク酸受容体、コリン作動性受容体ファミリー、ケモカイン様受容体ファミリー、カンナビノイド受容体ファミリー、コルチコトロピン放出ホルモン受容体ファミリー、プロスタグランジンD2受容体、ケモカインC-X3-C受容体ファミリー、ケモカイン(C-X-Cモチーフ)受容体ファミリー、バーキットリンパ腫受容体、ケモカイン(C-X-Cモチーフ)受容体ファミリー、システイニルロイコトリエン受容体2(CYSLT2)、ケモカイン受容体(FY)、ドーパミン受容体ファミリー、Gタンパク質共役受容体183(GPR183)、リゾホスファチジン酸受容体ファミリー、エンドセリン受容体ファミリー、凝固因子II(トロンビン)受容体ファミリー、遊離脂肪酸受容体ファミリー 、ホルミルペプチド受容体ファミリー、卵胞刺激ホルモン受容体(FSHR)、ガンマアミノ酪酸(GABA)B受容体、ガラニン受容体ファミリー、グルカゴン受容体、成長ホルモン放出ホルモン受容体(GHRH)、グレリン受容体(グレリン)、成長ホルモン分泌促進物質受容体1b(GHSR1b)、胃抑制ポリペプチド受容体(GIP)、グルカゴン様ペプチド受容体ファミリー、ゴナドトロピン放出ホルモン受容体(GnRH)、ピログルタミル化RFアミドペプチド受容体(QRFPR)、Gタンパク質共役胆汁酸受容体1(GPBA)、ヒドロキシカルボン酸受容体ファミリー、リゾホスファチジン酸受容体4(LPA4)、リゾホスファチジン酸受容体5(GPR92)、Gタンパク質共役受容体79偽遺伝子(GPR79)、ヒドロキシカルボン酸受容体1(HCA1)、Gタンパク質共役受容体(C5L2, FFA4, FFA4, FFA4, GPER, GPR1, GPR101, GPR107, GPR119, GPR12, GPR123, GPR132, GPR135, GPR139, GPR141, GPR142, GPR143, GPR146, GPR148, GPR149, GPR15, GPR150, GPR151, GPR152, GPR157, GPR161, GPR162, GPR17, GPR171, GPR173, GPR176, GPR18, GPR182, GPR20, GPR22, GPR25, GPR26, GPR27, GPR3, GPR31, GPR32, GPR35, GPR37L1, GPR39, GPR4, GPR45, GPR50, GPR52, GPR55, GPR6, GPR61, GPR65, GPR75, GPR78, GPR83, GPR84, GPR85, GPR88, GPR97, TM7SF1)、代謝型グルタミン酸受容体ファミリー、ガストリン放出ペプチド受容体(BB2)、オレキシン受容体ファミリー、ヒスタミン受容体ファミリー、5-ヒドロキシトリプタミン受容体ファミリー、KISS1由来ペプチド受容体(キスペプチン)、ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質共役受容体ファミリー、ホリオゴナドトロピン受容体(LH)、ロイコトリエンB4受容体(BLT1)、アデニル酸シクラーゼ活性化ポリペプチド1受容体1(mPAC1)、モチリン受容体、メラノコルチン受容体ファミリー、メラニン凝集ホルモン受容体1(MCH1)、ニューロペプチドY1受容体(Y1)、ニューロペプチドY2受容体(NPY2R)、オピオイド受容体ファミリー、オキシトシン受容体(OT)、P2Yプリノセプター12(mP2Y12)、P2Yプリノセプター6(P2Y6)、膵臓ポリペプチド受容体ファミリー、血小板活性化因子受容体ファミリー、プロスタグランジンE受容体ファミリー、プロスタノイドIP1受容体(IP1)、MAS関連GPR、メンバーファミリー、ロドプシン(ロドプシン)、リラキシンファミリーペプチド受容体ファミリー、ソマトスタチン受容体ファミリー、タキキニン受容体ファミリー、メラトニン受容体ファミリー、ウロテンシン受容体ファミリー、血管作動性腸管ペプチド受容体1(mVPAC1)、ニューロメジンB受容体(BB1)、ニューロメジンU受容体1(NMU1)、ニューロペプチドB/W受容体ファミリー、ニューロペプチドFF受容体1(NPFF1)、ニューロペプチドS受容体1(NPS受容体)、ニューロペプチドY受容体ファミリー、ニューロテンシン受容体1(NTS1)、オプシン5(OPN5)、オピオイド受容体様受容体(NOP)、オキソエイコサノイド (OXE)受容体1(OXE)、オキソグルタル酸(α-ケトグルタル酸)受容体1(OXGR1)、プリン作動性受容体ファミリー、ピリミジン作動性受容体ファミリー、プロラクチン放出ホルモン受容体(PRRP)、プロキネチシン受容体ファミリー、血小板活性化受容体(PAF)、プロスタグランジンF受容体ファミリー、プロスタグランジン12(プロスタサイクリン)受容体ファミリー、副甲状腺ホルモン受容体ファミリー、ムスカリン性アセチルコリン受容体(rM4など)、プロスタノイドDP2受容体(rGPR44)、プロキネチシン受容体ファミリー、リラキシンファミリーペプチド受容体ファミリー、セクレチン受容体(セクレチン)、Frizzledクラス受容体(Smoothened)、微量アミン関連受容体ファミリー、タキキニンファミリー、トロンボキサンA2受容体(TP)、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン受容体(TRH1)及び甲状腺刺激ホルモン受容体(TSH)が挙げられる。
【0138】
核ホルモン受容体の例としては、限定するわけではないが、アンドロゲン受容体(AR)、エストロゲン関連受容体アルファ(ESRRA)、エストロゲン受容体1(ESR1)、核受容体サブファミリー1-グループH-メンバー4(NR1H4)、核受容体サブファミリー3-グループC-メンバー1(糖質コルチコイド受容体)(NR3C1)、核受容体サブファミリー1-グループH-メンバー3(肝臓X受容体α)(NR1H3)、核受容体サブファミリー1-グループH-メンバー2(肝臓X受容体β)(NR1H2)、核受容体サブファミリー1-グループH-メンバー2(肝臓X受容体β)(NR1H2)、核受容体サブファミリー3-グループC-メンバー2(ミネラルコルチコイド受容体) (NR3C2)、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体α(PPARA)、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ(PPARG)、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体δ(PPARD)、プロゲステロン受容体α(PGR)、プロゲステロン受容体β(PGR)、レチノイン酸受容体α(RARA)、レチノイン酸受容体-ベータ(RARB)、レチノイドX受容体アルファ(RXRA)、レチノイドX受容体ガンマ(RXRG)、甲状腺ホルモン受容体アルファ(THRA)、甲状腺ホルモン受容体ベータ(THRB)、レチノイン酸関連オーファン受容体、肝臓X受容体、ファルネソイドX受容体、ビタミンD受容体、プレグナンX受容体、構成的アンドロスタン受容体、肝細胞核因子4、エストロゲン受容体、エストロゲン関連受容体、糖質コルチオ酸受容体及び神経成長因子誘導性B、生殖細胞核因子が挙げられる。
【0139】
膜輸送タンパク質の例としては、限定するわけではないが、ATP結合カセット(ABC)スーパーファミリー、溶質担体(SLC)スーパーファミリー、多剤耐性タンパク質1(P糖タンパク質)、有機アニオントランスポーター1、及び、タンパク質、例えば、EAAT3、EAAC1、EAAT1、GLUT1、GLUT2、GLUT9、GLUT10、rBAT、AE1、NBC1、KNBC、CHED2、BTR1、NABC1、CDPD、SGLT1、SGLT2、NIS、CHT1、NET、DAT、GLYT2、CRTR、BOAT1、SIT1、XT3、y+LAT1、BAT1、NHERF1、NHE6、ASBT、DMT1、DCT1、NRAMP2、NKCC2、NCC、KCC3、NACT、MCT1、MCT8、MCT12、SLD、VGLUT3、THTR1、THTR2、PIT2、GLVR2、OCTN2、URAT1、NCKX1、NCKX5、CIC、PiC、ANTI、ORNT1、AGC1、ARALAR、シトリン、STLN2、aralar2、TPC、MUP1、MCPHA、CACT、GC1、PHC、DTD、CLD、DRA、PDS、プレスチン、TAT1、FATP4、ENT3、ZnT2、ZnT10、AT1、NPT2A、NPT2B、HHRH、CST、CDG2F、UGAT、UGTL、UGALT、UGT1、UGT2、FUCT1、CDG2C、NST、PAT2、G6PT1、SPX4、ZIP4、LIV4、ZIP13、LZT-Hs9、FPN1、MTP1、IREG1、RHAG、AIM1、PCFT、FLVCR1、FLVCR2、RFT1、RFT2、RFT3、OATP1B1、OATP1B3及び OATP2A1が挙げられる。
【0140】
構造タンパク質の例としては、限定するわけではないが、チューブリン、熱ショックタンパク質、微小管安定化タンパク質、腫瘍タンパク質18、スタスミン、キネシン-8及びキネシン-14ファミリー、Kip3ならびにKif18Aが挙げられる。
【0141】
プロテアーゼの例としては、限定するわけではないが、ADAM(ディスインテグリン及びメタロプロテアーゼ)ファミリーが挙げられる。
【0142】
プロテインキナーゼの例としては、限定するわけではないが、AP2関連キナーゼ、ヒトABL癌原遺伝子1-非受容体チロシンプロテインキナーゼファミリー、c-abl癌遺伝子1受容体チロシンキナーゼファミリー、v-ablアベルソンマウス白血病ウイルスがん遺伝子ホモログ 2、アクチビンA受容体ファミリー、シャペロン-bc1複合体ホモログ(S. pombe)のABC1活性(ADCK3)、aarFドメイン含有キナーゼ4(ADCK4)、v-aktマウス胸腺腫ウイルスがん遺伝子ホモログファミリー、未分化リンパ腫受容体チロシンキナーゼファミリー、プロテインキナーゼAファミリー、プロテインキナーゼBファミリー、アンキリンリピート及びキナーゼドメイン含有1(ANKK1)、NUAKファミリー-SNF1様キナーゼ、マイトジェン活性化プロテインキナーゼキナーゼキナーゼファミリーオーロラキナーゼA(AURKA)、オーロラ キナーゼB(AURKB)、オーロラキナーゼC(AURKC)、AXL受容体チロシンキナーゼ(AXL)、BMP2誘導性キナーゼ(BIKE)、Bリンパ性チロシンキナーゼ(BLK)、骨形成タンパク質受容体ファミリー、BMX非受容体チロシンキナーゼ(BMX)、v-rafマウス肉腫ウイルス癌遺伝子ホモログB1(BRAF)、プロテインチロシンキナーゼ6(BRK)、BRセリン/スレオニンキナーゼファミリー、ブルトン無ガンマグロブリン血症チロシンキナーゼ(BTK)、カルシウム/カルモジュリン依存性プロテインキナーゼファミリー、サイクリン依存性キナーゼファミリー、サイクリン依存性キナーゼ様ファミリー、CHK1チェックポイントホモログ(S. pombe)(CHEK1)、CHK2チェックポイントホモログ(S. pombe)(CHEK2)、インスリン受容体、アイソフォームA(INSR)、インスリン受容体、アイソフォームB(INSR)、rho相互作用セリン/スレオニンキナーゼ(CIT)、v-kitハーディーザッカーマン(Hardy-Zuckerman)4猫肉腫ウイルス癌遺伝子ホモログ(KIT)、CDC様キナーゼファミリー-肝細胞増殖因子受容体(MET)、癌原遺伝子チロシンプロテインキナーゼ受容体、コロニー刺激因子ファミリー受容体、c-srcチロシンキナーゼ(CSK)、カゼインキナーゼファミリー、巨核球関連チロシンキナーゼ(CTK)、死関連プロテインキナーゼファミリー、ダブルコルチン様キナーゼファミリー、ディスコイジンドメイン受容体チロシンキナーゼ、ジストロフィーミオトニカプロテインキナーゼ(DMPK)、二重特異性チロシン-(Y)-リン酸化調節キナーゼファミリー、上皮成長因子受容体ファミリー、真核生物翻訳開始因子2-αキナーゼ1(EIF2AK1)、EPH受容体ファミリー、エフリンA型受容体ファミリー、エフリンB型受容体ファミリー、v-erb-b2赤芽球白血病ウイルス癌遺伝子ホモログファミリー、マイトジェン活性化プロテインキナーゼファミリー、小胞体核シグナル伝達1(ERN1)、PTK2プロテインチロシンキナーゼ2(FAK)、fer(fps/fes関連)チロシンキナーゼ(FER)、猫肉腫癌遺伝子(FES)、線維芽細胞増殖因子受容体ファミリー、ガードナー・ラシード猫肉腫ウイルス(v-fgr)癌遺伝子ホモログ(FGR)、fms関連チロシンキナーゼファミリー、Fms関連チロシンキナーゼファミリー、fyn関連キナーゼ(FRK)、SRC関連FYN癌遺伝子、サイクリンG関連キナーゼ(GAK)、真核生物翻訳開始因子2αキナーゼ、成長ホルモン受容体、Gタンパク質共役型受容体キナーゼ1(GRK1)、Gタンパク質共役型受容体キナーゼファミリー、グリコーゲンシンターゼキナーゼファミリー、生殖細胞関連2(ハスピン)(HASPIN)、造血細胞キナーゼ(HCK)、ホメオドメイン相互作用プロテインキナーゼファミリー、マイトジェン活性化プロテインキナーゼキナーゼキナーゼキナーゼファミリー、ホルモンアップレギュレートNeu関連キナーゼ(HUNK)、腸細胞(MAK様)キナーゼ(ICK)、インスリン様成長因子1受容体(IGF1R)、保存ヘリックス-ループ-ヘリックス遍在性キナーゼ(IKK-α)、B細胞-キナーゼベータファミリーにおけるカッパ光線ポリペプチド遺伝子エンハンサーの阻害剤、インスリン受容体(INSR)、インスリン受容体関連受容体(INSRR)、インターロイキン1受容体関連キナーゼファミリー、IL2誘導性T細胞キナーゼ(ITK)、ヤヌスキナーゼファミリー、キナーゼインサートドメイン受容体、v―kitハーディーザッカーマン(Hardy-Zuckerman)4猫肉腫ウイルス癌遺伝子ホモログ、リンパ球特異的プロテインチロシンキナーゼ(LCK)、LIMドメインキナーゼファミリー、セリン/スレオニンキナーゼファミリーロイシンリッチリピートキナーゼファミリー、v-yes-1山口肉腫ウイルス関連癌遺伝子ホモログ(LYN)、雄性生殖細胞関連キナーゼ(MAK)、MAP/微小管親和性調節キナーゼファミリー、例えば、微小管関連セリン/スレオニンキナーゼファミリー、母体胎児性ロイシンジッパーキナーゼ、c-mer癌原遺伝子チロシンキナーゼ(MERTK)、met癌原遺伝子(肝細胞増殖因子受容体)、MAPキナーゼ相互作用セリン/スレオニンキナーゼファミリー、ミオシン軽鎖キナーゼファミリー、混合系統キナーゼドメイン様タンパク質アイソフォーム、CDC42結合プロテインキナーゼファミリー、セリン/スレオニンキナーゼファミリー、マクロファージ刺激1受容体(c-met関連チロシンキナーゼ)(MST1R)、ラパマイシンの機構的標的(セリン/スレオニンキナーゼ)(MTOR)、筋骨格受容体チロシンキナーゼ(MUSK)、ミオシン軽鎖キナーゼファミリー、NIMA(ネバーイン有糸分裂遺伝子a)関連キナーゼファミリー、セリン/スレオニンプロテインキナーゼNIM1(NIM1)、nemo様キナーゼ(NLK)、酸化ストレス応答性1(OSR1)、p21タンパク質(Cdc42/Rac)活性化キナーゼファミリー、PASドメイン含有セリン/スレオニンキナーゼ、血小板由来増殖因子受容体ファミリー、3-ホスホイノシチド依存性プロテインキナーゼ-1(PDPK1)、カルシウム依存性プロテインキナーゼ1、ホスホリラーゼキナーゼガンマファミリー、ホスファチジルイノシトール4,5-二リン酸3-キナーゼ、ホスホイノシチド-3-キナーゼファミリー、ホスファチジルイノシトール4-キナーゼファミリー、ホスホイノシチドキナーゼ、FYVEフィンガー含有、Pim-1癌遺伝子(PIM1)、pim-2癌遺伝子 (PIM2)、pim-3癌遺伝子(PIM3)、ホスファチジルイノシトール-4-リン酸5-キナーゼファミリー、ホスファチジルイノシトール-5-リン酸4-キナーゼファミリープロテインキナーゼ、膜関連チロシン/スレオニン1(PKMYT1)、プロテインキナーゼNファミリー、ポロ様キナーゼファミリー、プロテインキナーゼCファミリー、プロテインキナーゼDファミリー、cGMP依存性プロテインキナーゼファミリー、真核生物翻訳開始因子2-αキナーゼ2(PRKR)、X結合プロテインキナーゼ (PRKX)、プロラクチン受容体(PRLR)、PRP4 pre-mRNAプロセッシングファクター4ホモログB(酵母)(PRP4)、PTK2Bプロテインチロシンキナーゼ2ベータ(PTK2B)、SIKファミリーキナーゼ3(QSK)、v-raf-1マウス白血病ウイルスがん遺伝子ホモログ1(RAF1)、神経栄養性チロシンキナーゼ受容体タイプファミリー、受容体(TNFRSF)相互作用性セリン-スレオニンキナーゼファミリー、デュアルセリン/スレオニン及びチロシンプロテインキナーゼ(RIPK5)、Rho-関連コイルドコイル含有プロテインキナーゼファミリー、c-ros癌遺伝子1、受容体チロシンキナーゼ(ROS1)、リボソームプロテインS6キナーゼファミリー、SH3結合ドメインキナーゼ1(SBK1)、血清/グルココルチコイド制御キナーゼファミリー、推定未特性化セリン/スレオニンプロテインキナーゼ(Sugenキナーゼ110)(SgK110)、塩誘導性キナーゼファミリー、SNF関連キナーゼ(SNRK)、src-関連キナーゼ、SFRSプロテインキナーゼファミリー、脾臓チロシンキナーゼ(SYK)、例えば、TAOキナーゼファミリー、TANK結合キナーゼ1(TBK1)、例えば、TECタンパク質チロシンキナーゼ(TEC)、精巣特異的キナーゼ1(TESK1)、トランスフォーミング成長因子、ベータ受容体ファミリー、免疫グロブリン様及びEGF様ドメイン1含有チロシンキナーゼ(TIE1)、TEKチロシンキナーゼ、内皮(TIE2)、アンジオポエチン-1受容体(Tie2)、トゥスレ様キナーゼファミリー、TRAF2 及びNCK相互作用キナーゼ(TN IK)、非受容体チロシンキナーゼファミリー、TNNI3相互作用キナーゼ(TNNI3K)、一過性受容体潜在的カチオンチャネル、精巣特異的セリンキナーゼファミリー、TTKプロテインキナーゼ(TTK)、TXKチロシンキナーゼ(TXK)、チロシンキナーゼ2(TYK2)、TYRO3プロテインチロシンキナーゼ(TYRO3)、unc-51様キナーゼファミリー、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ、ワクシニア関連キナーゼ2(VRK2)、WEE1ホモログファミリー、WNKリジン欠損プロテインキナーゼファミリー、v-yes-1山口肉腫ウイルス癌遺伝子ホモログ1(YES)、無菌アルファモチーフ及びロイシンジッパー含有キナーゼAZK(ZAK)及びゼータ鎖(TCR)関連プロテインキナーゼ70 kDa(ZAP70)が挙げられる。
【0143】
主に以下に由来する細胞を使用する細胞療法:外分泌分泌上皮細胞及びホルモン分泌細胞などの内胚葉、角化上皮細胞、湿性重層関門上皮細胞、感覚伝達細胞、自律神経細胞、感覚器官及び末梢神経支持細胞、中枢神経系ニューロン及びグリア細胞、水晶体細胞などの外胚葉、代謝及び貯蔵細胞、バリア機能細胞(肺、腸、外分泌腺及び泌尿生殖管)、細胞外マトリックス細胞、収縮細胞、血液及び免疫系細胞、生殖細胞、ナース細胞、間質細胞などの中胚葉及びそれらの組み合わせ。さらに、遺伝的、化学的又は物理的に改変された、又はその他の方法で修飾された細胞も本発明の範囲に含まれる。
【0144】
外分泌分泌上皮細胞の例としては、限定するわけではないが、唾液腺粘液細胞、唾液腺番号1、舌のフォンエブナー腺細胞、乳腺細胞、涙腺細胞、耳の耳垢腺細胞、エクリン汗腺暗細胞、エクリン汗腺明細胞、アポクリン汗腺細胞、まぶたのモール腺細胞、皮脂腺細胞、鼻のボーマン腺細胞、十二指腸のブルナー腺細胞、精嚢細胞、前立腺細胞、尿道球腺細胞、バルトリン腺細胞、リトレ腺細胞、子宮の子宮内膜細胞、呼吸器及び消化管の分離杯細胞、胃粘膜細胞、胃腺酵素原細胞、胃腺酸化細胞、膵腺房細胞、小腸のパネート細胞、肺のII型肺細胞、及び肺のクララ細胞、ホルモン分泌細胞、限定するわけではないが、例えば、下垂体前葉細胞、下垂体中葉細胞、大細胞性神経分泌細胞、腸管及び気道の細胞、甲状腺細胞、副甲状腺細胞、副腎細胞、テストステロンを分泌する精巣のライディッヒ細胞、エストロゲンを分泌する卵胞の内部膜細胞、プロゲステロンを分泌する破裂した卵胞の黄体細胞、糸球体近傍細胞、腎臓の緻密斑細胞、腎臓の周極細胞、腎臓のメサンギウム細胞、及び膵島、角質化上皮細胞、例えば、限定するわけではないが、表皮角化細胞、表皮基底細胞、手と足の爪の角化細胞、爪床基底細胞、髄毛幹細胞、皮質毛幹細胞、表皮毛幹細胞、表皮毛根鞘細胞、ハクスリー層の毛根鞘細胞、ヘンレ層の毛根鞘細胞、外毛根鞘細胞及び毛母細胞、湿性重層バリア上皮細胞、例えば、限定するわけではないが、重層扁平上皮の表面上皮細胞及び角膜、舌、口腔、食道、肛門管、遠位尿道及び膣の上皮の基底細胞、及び尿路上皮細胞、感覚伝達細胞、例えば、限定するわけではないが、コルチ器官の聴覚内有毛細胞、コルチ器官の聴覚外有毛細胞、嗅上皮の基底細胞、冷感受性一次感覚ニューロン、熱感受性一次感覚ニューロン、表皮のメルケル細胞、嗅覚受容ニューロン、疼痛感受性一次感覚ニューロン、目の網膜の光受容細胞、固有受容一次感覚ニューロン、接触感受性一次感覚ニューロン、I型頸動脈小体細胞、II型頸動脈小体細胞、耳の前庭系のI型有毛細胞、耳の前庭系のII型有毛細胞及びI型味蕾細胞、自律神経細胞、例えば、限定するわけではないが、コリン作動性神経細胞、アドレナリン作動性神経細胞及びペプチド作動性神経細胞、感覚器官及び末梢ニューロン支持細胞、例えば、限定するわけではないが、コルチ器官の内柱細胞、コルチ器官の外柱細胞、コルチ器官の内指節細胞、コルチ器官の外指節細胞、器官の境界細胞、コルチ器官のヘンセン細胞、前庭器官支持細胞、味蕾支持細胞、嗅上皮支持細胞、シュワン細胞、衛星グリア細胞及び腸内グリア細胞、中枢神経系ニューロン及びグリア細胞、例えば、限定するわけではないが、アストロサイト、ニューロン細胞、希突起膠細胞及び紡錘体ニューロン、水晶体細胞、例えば、限定するわけではないが、前水晶体上皮細胞及びクリスタリン含有水晶体線維細胞、代謝及び貯蔵細胞、例えば、限定するわけではないが、脂肪細胞及び肝臓脂肪細胞、バリア機能細胞、例えば、限定するわけではないが、腎臓壁細胞、腎臓糸球体足細胞、腎臓近位尿細管刷子縁細胞、ヘンレ薄片細胞のループ、腎臓遠位尿細管細胞、腎臓集合管細胞、主細胞、挿入細胞、I型肺細胞、膵管細胞、非横紋管細胞、主細胞、挿入細胞、管細胞、腸刷子縁細胞、外分泌腺横紋管細胞、胆嚢上皮細胞、出葉管非繊毛細胞、精巣上体主細胞及び精巣上体基底細胞、細胞外マトリックス細胞、例えば、限定するわけではないが、エナメル芽細胞上皮細胞、耳の前庭系の半月板上皮細胞、コルチ器官歯間上皮細胞、疎性結合組織線維芽細胞、角膜線維芽細胞、腱線維芽細胞、骨髄網様組織線維芽細胞、その他の非上皮性線維芽細胞、周皮細胞、椎間板の髄核細胞、セメント芽細胞/セメント細胞、象牙芽細胞/造歯細胞、硝子軟骨軟骨細胞、線維軟骨軟骨細胞、弾性軟骨軟骨細胞、骨芽細胞/骨細胞、骨前駆細胞、眼の硝子体の硝子体細胞、耳の外リンパ腔の星細胞、肝星細胞及び膵星細胞、収縮性細胞、例えば、限定するわけではないが、骨格筋細胞、衛星細胞、心筋細胞、平滑筋細胞、虹彩の筋上皮細胞及び外分泌腺の筋上皮細胞、血液細胞及び免疫系細胞、例えば、限定するわけではないが、赤血球、巨核球、単球、結合組織マクロファージ、表皮ランゲルハンス細胞、破骨細胞、樹状細胞、ミクログリア細胞、好中球顆粒球、好酸球顆粒球、好塩基球顆粒球、ハイブリドーマ細胞、マスト細胞、ヘルパーT細胞、サプレッサーT細胞、細胞傷害性T細胞、ナチュラルキラーT細胞、B細胞、ナチュラルキラー細胞、網状赤血球、幹細胞及び、血液及び免疫系の前駆細胞、生殖細胞、例えば、限定するわけではないが、卵原細胞、卵母細胞、精細胞、精母細胞、精原細胞及び精子、ナース細胞、例えば、限定するわけではないが、卵巣卵胞細胞及びセルトリ細胞、胸腺上皮細胞、間質細胞、例えば、限定するわけではないが、間質腎細胞、及び、前述の任意の組み合わせが挙げられる。
【0145】
他の既知の生物製剤の非限定的な例としては、限定するわけではないが、アボシナギス、アベグリン、アクテムラ、AFP-サイド、アントバ、アルゼラ、オーレクシス、アバスチン、ベンリスタ、ベクサー、ブロントレス、ボサトリア、カンパス、CEA-サイド、CEA-スキャン、シムジア、シラムザ、エクトマブ、アービタックス、フィブリシント、ガジバ、ハーセプチン、hPAM4-サイド、HumaSPECT、HuMax-CD4、HuMax-EGFr、フミラ、HuZAF、Hybri-ceaker、イラリス、インディマシス-125、カドサイラ、レムトラーダ、ロイクアレスト、ロイコススキャン、ルセンティス、リンフォムン、リンフォスキャン、リンフォスタット-B、マブセラ、ミコグラブ、マイロターグ、ミオシント、ニュートロスペック、ニューマクス、ヌビオン、オムニターグ、オプジーボ、オーソクロンOKT3、オバレックス、パノレックス、プロリア、プロスタシント、ラプティバ、レミケード、リモバブ、レンカレックス、レオプロ、レクソムン、リツキサン、ロアクテムラ、シンティムン、シンポニ、シミュレクト、ソリリス、ステララ、シナジス、タクストレス、セラシム、セラジン、セラロック、タイサブリ、ベクティビックス、ヴェルルーマ、ゾレア、ヤーボイ、ゼナパックス及びゼヴァリン、ならびにそれらの組み合わせが挙げられる。
【0146】
既知のモノクローナル抗体の非限定的な例としては、限定するわけではないが、3F8、8H9、アバゴボマブ、アブシキシマブ、アビツズマブ、アブリルマブ、アクトツマブ、アダリムマブ、アデカツムマブ、アデュカヌマブ、アファセビクマブ、アフェリモマブ、アフツズマブ、アラシズマブペゴル、ALD518、ALD403、アレムツズマブ、アリロクマブ、ペンテト酸アルツモマブ、アマツキシマブ、AMG334、アナツモマブ マフェナトックス、アネツマブラヴタンシン、アニフロルマブ、アンルキンズマブ、アポリズマブ、アルシツモマブ、アスクリンバキュマブ、アセリズマブ、アテゾリズマブ、アチヌマブ、アトリズマブ、アトロリムマブ、アベルマブ、バピネオズマブ、バシリキシマブ、バビツキシマブ、ベクツモマブ、ベゲロマブ、ベリムマブ、ベンラリズマブ、ベルティリムマブ、ベシレソマブ、ベバシズマブ、ベズロクスマブ、ビシロマブ、ビマグルマブ、ビメキズマブ、ビバツズマブメルタンシン、ブレセルマブ、ブリナツマブ、ブロンツベトマブ、ブロソズマブ、ボコシズマブ、ブラジクマブ、ブレンツキシマブベドチン、ブリアキヌマブ、ブロダルマブ、ブロルシズマブ、ブロンチツズマブ、ブロスマブ、カビラリズマブ、カナキヌマブ、カンツズマブメルタンシン、カンツズマブラブタンシン、カプラシズマブ、カプロマブペンデチド、カルルマブ、カロツキシマブ、カトゥマキソマブ、cBR96-ドキソルビシン免疫複合体、セデリズマブ、セルグツズマブアムナロイキン、セルトリズマブペゴル、セツキシマブ、シタツズマブボガトックス、シクスツマブブ、クラザキズマブ、クレノリキシマブ、クリバツズマブテトラキセタン、コドリツズマブ、コルツキシマブラヴタンシン 、コナツムマブ、コンシズマブ、CR6261、クレネズマブ、クロテズマブ、ダセツズマブ、ダクリズマブ、ダロツズマブ、ダピロリズマブペゴル、ダラツムマブ、デクトレクマブ、デムシズマブ、デニンツズマブマホドチン、デノスマブ、デパツキシズマブマホドチン、デルロツキシマブビオチン、デツモマブ、ジナツキシマブ、ディリダブマブ、ドマグロズマブ、ドルリモマブアリトックス、ドロジツマブ、デュリゴツマブ、デュピルマブ、デュルバルマブ、デュシギツマブ、エクロメキシマブ、エクリズマブ、エドバコマブ、エドレコロマブ、エファリズマブ、エフングマブ、エルデルマブ、エルゲムツマブ、エロツズマブ、エルシリマブ、エマクツズマブ、エミベツズマブ、エミシズマブ、エナバツズマブ、エンフォルツマブベドチン、エンリモマブペゴル、エノブリツズマブ、エノキズマブ、エノティクマブ、エンシツキシマブ、エピツモマブシツキセタン、エプラツズマブ、エレヌマブ、エルリズマブ、エルツマキソマブ、エタラシズマブ、エトロリズマブ、エビナクマブ、エボロクマブ、エクスビビルマブ、ファノレソマブ、ファラリモマブ、ファレツズマブ、ファシヌマブ、FBTA05、フェルビズマブ、フェザキヌマブ、フィバツズマブ、フィクラツズマブ、フィギツムマブ、フィリブマブ、フランボツマブ、フレチクマブ、フォントリズマブ、フォラルマブ 、フォラビルマブ、フレソリムマブ、フルラヌマブ、フツキシマブ、ガルカネズマブ、ガリキシマブ、ガニツマブ、ガンテネルマブ、ガビリマブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、ゲボキズマブ、ジレンツキシマブ、グレンバツムマブベドチン、ゴリムマブ、ゴミリキシマブ、グセルクマブ、イバリズマブ、イブリツモマブチウセタン、イクルクマブ、イダルシズマブ、イゴボマブ、IMA-638、IMAB362、イマルマブ、イムシロマブ、イムガツズマブ、インクラクマブ、インダツキシマブラヴタンシン、インデュサツマブベドチン、イネビリズマブ、インフリキシマブ、イノリマブ、イノツズマブオゾガマイシン、インテツムマブ、イピリムマブ、イラツムマブ、イサツキシマブ、イトリズマブ、イキセキズマブ、ケリキシマブ、ラベツズマブ、ランブロリズマブ、ランパリズマブ、ラナデルマブ、ランドグロズマブ、ラプリツキシマブエムタンシン、LBR-101/PF0442g7429、レブリキズマブ、レマレソマブ、レンダリズマブ、レンチルマブ、レルデリムマブ、レキサツムマブ、リビビルマブ、リファツズマブベドチン、リゲリズマブ、リロトマブサテトラキセタン、リンツズマブ、リリルマブ、ロデルシズマブ、ロキベトマブ、ロルボツズマブメルタンシン、ルカツムマブ、ルリズマブペゴル、ルミリキシマブ、ルムレツズマブ、LY2951742、マパツマブ、マルゲツキシマブ、マスリモマブ、マツズマブ、マブリリムマブ、メポリズマブ、メテリムマブ、ミラツズマブ、ミンレツモマブ、ミルベツキシマブソラフタンシン、ミツモマブ、モガムリズマブ、モナリズマブ、モロリムマブ、モタビズマブ、モクセツモマブパスドトックス、ムロモナブ-CD3、ナコロマブタフェナトックス、ナムイルマブ、ナプツモマブエスタフェナトックス、ナラツキシマブエムタンシン、ナルナツマブ、ナタリズマブ、ナビシキシズマブ、ナビブマブ、ネバクマブ、ネシツムマブ、ネモリズマブ、ネレリモマブ、ネスバクマブ、ニモツズマブ、ニボルマブ、ノフェツモマブ メルペンタン、オビルトキシアキシマブ、オビヌツズマブ、オカラツズマブ、オクレリズマブ、オデュリマブ、オファツムマブ、オララツマブ、オロキズマブ、オマリズマブ、オナルツズマブ、オンツキシズマブ、オピシヌマブ、オポルツズマブモナトックス、オレゴボマブ、オルティクマブ、オテリキシズマブ、オトレルツズマブ、オキセルマブ、オザネズマブ、オゾラリズマブ、パギバクシマブ、パリビズマブ、パムレブルマブ、パニツムマブ、パンコマブ、パノバクマブ、パルサツズマブ、パスコリズマブ、パソツキズマブ、パテクリズマブ、パトリツマブ、ペンブロリズマブ、ペムツモマブ、ペラキズマブ、ペルツズマブ、ペクセリズマブ、ピディリズマブ、ピナツズマブベドチン、ピンツモマブ、プラクルマブ、プロザリズマブ、ポガリズマブ、ポラツズマブベドチン、ポネズマブ、プレザリズマブ、プリリキシマブ、プリトキアキシマブ、プリツムマブ、PRO140、キリズマブ、ラコツモマブ、ラドレツマブ、ラフィビルマブ、ラルパンチズマブ、ラムシルマブ、ラニビズマブ、ラキシバクマブ、レファネズマブ、レガビルマブ、レスリズマブ、リロツマブ、リヌクマブ、リサンキズマブ、リツキシマブ、リババズマブペゴル、ロバツムマブ、ロレデュマブ、ロモソズマブ、ロンタリズマブ、ロバルピツズマブテシリン、ロベリズマブ、ルプリズマブ、サシツズマブゴビテカン、サマリズマブ、サペリズマブ、サリルマブ、サツモマブペンデチド、セクキヌマブ、セリバンツマブ、セトキアキシマブ、セビルマブ、SGN-CD19A、SGN-CD33A、シブロツズマブ、シファリムマブ、シルツキシマブ、シムツズマブ、シプリズマブ、シルクマブ、ソフィツズマブベドチン、ソラネズマブ、ソリトマブ、ソネプチズマブ、ソンツズマブ、スタムルマブ、スレソマブ、スビスマブ、タバルマブ、タカツズマブテトラキセタン、タドシズマブ、タリズマブ、タムツベトマブ、タネズマブ、タプリツモマブパプトックス、タレックスツマブ、テフィバズマブ、テリモマブアリトックス、テナツモマブ、テネリキシマブ、テプリズマブ、テプロツムマブ、テシドルマブ、テツロマブ、テゼペルマブ 、TGN1412、チシリムマブ、チガツズマブ、チルドラキズマブ、ティモルマブ、ティソツマブベドチン、TNX-650、トシリズマブ、トラリズマブ、トサトクスマブ、トシツモマブ、トベツマブ、トラロキヌマブ、トラスツズマブ、トラスツズマブエムタンシン、TRBS07、トレガリズマブ、トレメリムマブ、トレボグルマブ、ツコツズマブセルモロイキン、ツビルマブ、ウブリツキシマブ、ウロクプルマブ、ウレルマブ、ウルトキサズマブ、ウステキヌマブ、ウトミルマブ、バダスタキシマブタリリン、バンドルツズマブベドチン、バンティクツマブ、バヌシズマブ、バパリキシマブ、バリルマブ、バテリズマブ、ベドリズマブ、ベルツズマブ、ベパリモマブ、ベセンクマブ、ビシリズマブ、ボバリリズマブ、ボロシキシマブ、ボルセツズマブマホドチン、ボツムマブ、ゼンツズマブ、ザルツムマブ、ザノリムマブ、ザツキシマブ、ジラリムマブ及びゾリモマブアリトックスならびにそれらの組み合わせが挙げられる。
【0147】
ウイルス性疾患用に開発されたワクチンの例としては、限定するわけではないが、A型肝炎ワクチン、B型肝炎ワクチン、E型肝炎ワクチン、HPVワクチン、インフルエンザ ワクチン、日本脳炎ワクチン、MMRワクチン、MMRVワクチン、ポリオワクチン、狂犬病ワクチン、ロタウイルス、水痘ワクチン、帯状疱疹ワクチン、天然痘ワクチン、黄熱病ワクチン、アデノウイルスワクチン、コクサッキーBウイルスワクチン、サイトメガロウイルスワクチン、ヒト用デング熱ワクチン、ヒト用東部馬脳炎ウイルスワクチン、エボラ出血熱ワクチン、エンテロウイルス71ワクチン、エプスタインバーワクチン、C型肝炎ワクチン、HIVワクチン、ヒト用HTLV-1 Tリンパ性白血病ワクチン、マールブルグウイルス病ワクチン、ノロウイルスワクチン、ヒト用RSウイルスワクチン、重症急性呼吸器症候群(SARS)ワクチン、ヒト用西ナイルウイルスワクチンが挙げられ、細菌性疾患の例としては、限定するわけではないが、炭疽菌ワクチン、DPTワクチン、Q熱ワクチン、Hibワクチン、結核(BCG)ワクチン、髄膜炎菌ワクチン、腸チフスワクチン、肺炎球菌複合体ワクチン、肺炎球菌多糖体ワクチン、コレラワクチン、う蝕ワクチン、エールリキア症ワクチン、ハンセン病ワクチン、ライム病ワクチン、黄色ブドウ球菌ワクチン、化膿レンサ球菌ワクチン、梅毒ワクチン、野兎病ワクチン及びペスト菌ワクチンが挙げられ、寄生虫症の例としては、限定するわけではないが、マラリアワクチン、住血吸虫症ワクチン、シャーガス病ワクチン、鉤虫ワクチン、ヒト用オンコセルカ症河川盲目症ワクチン、トリパノソーマ症ワクチン及び内臓リーシュマニア症ワクチンが挙げられ、非感染性疾患の例としては、限定するわけではないが、アルツハイマー病アミロイドタンパク質ワクチン、乳がんワクチン、卵巣がんワクチン、前立腺がんワクチン及びタリモジーン・ラヘルパレプベク(T-VEC)が挙げられ、限定するわけではないが、以下の商品名を含むワクチンが挙げられる:ACAM2000、ActHIB、アダセル、アフルリア、AFLURIA QUADRIVALENT、アグリフル、BCGワクチン、BEXSERO、ビスラックス、ブーストリクス、サーバリックス、コンバックス、DAPTACEL、DECAVAC、Engerix-B、FLUAD、フルアリックス、フルアリックス四価、フルブロック、フルセルバックス、フルセルバックス四価、フルラバル、フルミスト、フルミスト四価、フルビリン、フルゾン四価、フルゾン、フルゾン高用量及びフルゾン皮内、ガーダシル、ガーダシル9、ハブリックス、ハイベリックス、イモバックス、インファンリックス、IPOL、イクシアロ、JE-Vax、KINRIX、メナクトラ、メンハイブリクス、メノムネ-A/C/Y/W-135、メノベオ、M-M-R II、M-M-Vax、ペディアリックス、ペドバックスHIB、ペンタセル、ニューモバックス23、ポリオバックス、プレブナー、プレブナー13、プロクアッド、クアドラセル、Quadrivalent、RabAvert、リコンビバックスHB、ROTARIX、RotaTeq、TENIVAC、TICE BCG、トリペディア、TRUMENBA、ツインリクス、TYPHIM Vi、VAQTA、バリバックス、ヴァクコーラ、ヴィヴォティフ、YF-Vax、ゾスタバックス及びそれらの組み合わせ。
【0148】
注射可能な薬物の例としては、限定するわけではないが、アブラバール(ガドフォスベセット三ナトリウム注射剤)、アバレリックス・デポー、アボボツリヌス毒素A注射剤(ディスポート)、ABT-263、ABT-869、ABX-EFG、アクレトロピン(ソマトロピン注射剤)、アセタドート(アセチルシステイン注射剤)、アセタゾラミド注射剤(アセタゾラミド注射剤)、アセチルシステイン注射剤(アセタドート)、アクテムラ(トシリズマブ注射剤)、アクスレル(注射用コルチコレリンヒツジトリフル酸塩)、アクタミューン、アクティバーゼ、注射用アシクロビル(ゾビラックス注射剤)、アダセル、アダリムマブ、アデノスキャン(アデノシン注射剤)、アデノシン注射剤(アデノスキャン)、アドレナクリック、アドレビュー(静脈内用イオベングアン1123注射剤)、アフルリア、Ak-Fluor(フルオレセイン注射剤)、アルジュラザイム(ラロニダーゼ)、アルグルセラーゼ注射剤(セレダーゼ)、アルケラン注射剤(メルファランHcl注射剤)、注射用アロプリノールナトリウム(アロプリム)、アロプリム(注射用アロプリノールナトリウム)、アルプロスタジル、アルスマ(スマトリプタン注射剤)、ALTU-238、アミノ酸注射剤、アミノシン、アピドラ、アプレミラスト、注射用アルプロスタジルデュアルチャンバーシステム(Caverject Impulse)、AMG 009、AMG 076、AMG 102、AMG 108、AMG 114、AMG 162、AMG 220、AMG 221、AMG 222、AMG 223、AMG 317、AMG 379、AMG 386、AMG 403、AMG 477、AMG 479、 AMG 517、AMG 531、AMG 557、AMG 623、AMG 655、AMG 706、AMG 714、AMG 745、AMG 785、AMG 811、AMG 827、AMG 837、AMG 853、AMG 951、アミオダロン塩酸注射剤(アミオダロン塩酸注射剤)、アモバルビタールナトリウム注射剤(アミタールナトリウム)、アミタールナトリウム(アモバルビタールナトリウム注射剤)、アナキンラ、抗Aβ、抗β7、抗β20、抗CD4、抗CD20、抗CD40、抗IFNα、抗IL13 、抗OX40L、抗oxLDS、抗NGF、抗NRP1、アリクストラ、アンファダーゼ(ヒアルロニダーゼ注射剤)、アンモヌル(フェニル酢酸ナトリウム及び安息香酸ナトリウム注射剤)、アナプロックス、アンゼメット注射剤(メシル酸ドラセトロン注射剤)、アピドラ(インスリングルリシン[rDNA由来]注射剤)、アポマブ、アラネスプ(ダルベポエチンアルファ)、アルガトロバン(アルガトロバン注射剤)、アルギニン塩酸塩注射剤(R-Gene 10、アリストコート、アリストスパン、三酸化ヒ素注射剤(トリセノックス)、アルティカン塩酸及びエピネフリン注射剤(セプトカイン)、アルゼラ(オファツムマブ注射剤)、アスクレラ(ポリドカノール注射剤)、アタルレン、アタルレン-DMD、アテノロール注射剤(テノーミン点滴静注)、ベシル酸アトラクリウム注射剤(ベシル酸アトラクリウム注射剤)、アバスチン、アザクタム注射剤(アズトレオナム注射剤)、アジスロマイシン(ジスロマックス注射剤)、アズトレオナム注射剤(アザクタム注射剤)、バクロフェン注射剤(リオレサールくも膜下腔)、静菌水(注射用静菌水)、バクロフェン注射剤(リオレサールくも膜下腔内)、バルインオイルアンプル(ディメルカルプロール注射剤)、BayHepB、BayTet、ベナドリル、ベンダムスチン塩酸塩注射剤(トレンダ)、メシル酸ベンズトロピン注射剤(コゲンチン)、ベタメタゾン注射用懸濁液(セレストンソルスパン)、ベクサール、ビシリンC-R 900/ 300(ペニシリンGベンザチン及びペニシリンGプロゲイン注射剤)、ブレノキサン(硫酸ブレオマイシン注射剤)、硫酸ブレオマイシン注射剤(ブレノキサン)、ボニバ注射剤(イバンドロネートナトリウム注射剤)、ボトックスコスメティック(注射用オナボトリニュム毒素A)、BR3-FC、ブラベレ(ウロフォリトロピン注射剤)、ブレチリウム(ブレチリウムトシル酸塩注射剤)、ブレビタールナトリウム(注射用メトヘキシタールナトリウム)、ブレチン、ブリオバセプト、BTT-1023、塩酸ブピバカイン、バイエッタ、Ca-DTPA(ペンテト酸カルシウム三ナトリウム注射剤)、カバジタキセル注射剤(ジェブタナ)、カフェインアルカロイド(カフェイン及び安息香酸ナトリウム注射剤)、カルシジェックス注射剤(カルシトロール)、カルシトロール(カルシジェックス注射剤)、塩化カルシウム(塩化カルシウム注射剤10%)、バーセン酸カルシウム二ナトリウム(エデト酸カルシウム二ナトリウム注射剤)、カンパス(アルテムツズマブ)、カンプトサール注射剤(塩酸イリノテカン)、カナキヌマブ注射剤(イラリス)、カパスタ硫酸塩(注射用カプレオマイシン)、注射用カプレオマイシン(カパスタ硫酸塩)、カーディオライト(注射用テクネチウムTc99セスタミビ用調製キット)、カルティセル、キャスフロ、注射用セファゾリン及びブドウ糖(セファゾリン注射剤)、塩酸セフェピム、セフォタキシム、セフトリアキソン、セレザイム、カーニター注射剤、カベルジェクト、セレストンソルスパン、セルシオ、セレビックス(ホスフェニトインナトリウム注射剤)、セレダーゼ(アルグルセラーゼ注射剤)、セレテック(テクネチウムTc99mエグザメタザイム注射剤)、セルトリズマブ、CF-101、コハク酸クロラムフェニコールナトリウム(コハク酸クロラムフェニコールナトリウム注射剤)、コハク酸クロラムフェニコールナトリウム注射剤(コハク酸クロラムフェニコールナトリウム)、コレスタゲル(コレセベラムHCL)、コリゴナドトロピンアルファ注射剤(オビドレル)、シムジア、シスプラチン(シスプラチン注射剤)、クロラー(クロファラビン注射剤)、クエン酸クロミフィン、クロニジン注射剤(ジュラクロン)、コゲンチン(ベントロピンメシル酸塩注射剤)、コリスチメート注射剤(コリマイシンM)、コリマイシンM(コリスチメート注射剤)、コンパス、コニバプタン塩酸塩注射剤(バプリゾール)、注射用抱合型エストロゲン(プレマリン注射剤)、コパキソン、注射用コルチコレリンヒツジトリフル酸塩(アクスレル)、コルバート(イブチリドフマル酸塩注射剤)、キュービシン(ダプトマイシン注射剤)、CF-101、シアノキット(注射用ヒドロキソコバラミン)、シタラビンリポソーム注射剤(DepoCyt)、シアノコバラミン、サイトベン(ガンシクロビル)、D.H.E.45、ダセツズマブ、ダコゲン(デシタビン注射剤)、ダルテパリン、ダントリウムIV(注射用ダントロレンナトリウム)、注射用ダントロレンナトリウム(ダントリウムIV)、ダプトマイシン注射剤(キュビシン)、ダルベポエチンアルファ、DDAVP注射剤(酢酸デスモプレシン注射剤)、デカバックス、デシタビン注射剤(ダコゲン)、脱水アルコール(脱水アルコール注射剤)、デノスマブ注射剤(プロリア)、デラテストリル、デレストロゲン、デルテパリンナトリウム、デパコン(バルプロ酸ナトリウム注射剤)、デポメドロール(酢酸メチルプレドニゾロン注射懸濁液)、デポサイト(シタラビンリポソーム注射剤)、デポデュア (硫酸モルヒネXRリポソーム注射剤)、酢酸デスモプレシン注射剤(DDAVP注射剤)、デポエストラジオール、デポプロベラ104mg/ml、デポプロベラ150mg/ml、デポテストステロン、注射用デクスラゾキサン、点滴静注オンリー(トーテクト)、ブドウ糖/電解質、ブドウ糖及び塩化ナトリウム注射剤(0.9%塩化ナトリウム中のブドウ糖 5%)、ブドウ糖、ジアゼパム注射剤(ジアゼパム注射剤)、ジゴキシン注射剤(ラノキシン注射剤)、ジラウディッドHP (塩酸ヒドロモルホン注射剤)、ダイマーカルプロール注射剤(オイルインバルアンプル入り)、ジフェンヒドラミン注射剤(ベナドリル注射剤)、ジピリダモール注射剤(ジピリダモール注射剤)、DMOAD、注射用ドセタキセル(タキソテレ)、メシル酸ドラセトロン注射剤(アンゼメット注射剤)、ドリバックス(注射用ドリペネム)、注射用ドリペネム(ドリバックス)、ドキセルカルシフェロール注射剤(ヘクトール注射剤)、ドキシル(ドキソルビシンHclリポソーム注射剤)、ドキソルビシンHclリポソーム注射剤(ドキシル)、ジュラクロン(クロニジン注射剤)、デュラモルフ(モルヒネ注射剤)、ディスポート(アボボツリヌス毒素A注射剤)、エカランチド注射剤(カルビトール)、EC-ナプロシン(ナプロキセン)、エデト酸カルシウム二ナトリウム注射剤(バーセン酸カルシウム二ナトリウム)、エデックス(注射用アルプロスタジル)、エンゲリックス、エドロホニウム注射剤(エンロン)、酒石酸エリグルスタット、エロキサチン(オキサリプラチン注射剤)、エメンド注射剤(ホスアプレピタントジメグルミン注射剤)、エナラプリラット注射剤(エナラプリラット注射剤)、エンロン(エドロホニウム注射剤)、エノキサパリンナトリウム注射剤(ラベノックス)、エオビスト(ガドキセト酸二ナトリウム注射剤)、エンブレル(エタネルセプト)、エノキサパリン、エピセル、エピネフェリン、エピペン、エピペンジュニア、エプラツズマブ、アービタックス、エルタペネム注射剤(インバンツ)、エリスロポエテン、必須アミノ酸注射剤(ネフラミン)、シピオン酸エストラジオール、吉草酸エストラジオール、エタネルセプト、エクセナチド注射剤(バイエッタ)、エブロトラ、ファブラザイム(アダルシダーゼβ)、ファモチジン注射剤、FDG(フルデオキシグルコースF18注射剤)、フェラヘム(フェルモキシトール注射剤)、フェリデックスI.V.(フェルモキシド注射液)、フェルティネックス、フェルモキシド注射液(フェリデックス I.V.)、フェルモキシトール注射剤(フェラヘム)、フラジール注射剤(メトロニダゾール注射剤)、フルアリックス、フルダラ(リン酸フルダラビン)、フルデオキシグルコースF18注射剤(FDG)、フルオレセイン注射剤(Ak-Fluor)、フォリトロピンAQカートリッジ(フォリトロピン ベータ注射剤)、フォリトロピンアルファ注射剤(ゴナール-f RFF)、フォリトロピンベータ注射剤(フォリスチムAQカートリッジ)、フォロチン(プララトレキサート静注液)、フォンダパリナックス、フォルテオ(テリパラチド(rDNA由来)注射剤)、フォスタマチニブ、フォスアプレピタントジメグルミン注射剤(エメンド注射剤)、フォスカーネットナトリウム注射剤(フォスカビル)、フォスカビル(フォスカーネットナトリウム注射剤)、ホスフェニトインナトリウム注射剤(Cerebyx)、フォスプロポロポール二ナトリウム注射剤(ルセドラ)、フラグミン、フゼオン(エンフビルチド)、GA101、ガドベナトジメグルミン注射剤(Multihance)、ガドフォスベセト三ナトリウム注射剤(Ablavar)、ガドテリドール注射液(ProHance)、ガドベルセタミド注射剤(OptiMARK)、ガドキセト酸二ナトリウム注射剤(Eovist)、ガニレリックス(ガニレリックス酢酸塩注射剤)、ガーダシル、GC1008、GDFD、注射用ゲムツズマブオゾガマイシンイオン(マイロターグ)、ジェノトロピン、ゲンタマイシン注射剤、GENZ-112638、ゴリムマブ注射剤(シンポニ注射剤)、ゴナール-f RFF(フォリトロピンアルファ注射剤)、塩酸グラニセトロン(キトリル注射剤)、硫酸ゲンタマイシン、酢酸グラチラマー、グルカゲン、グルカゴン、HAE1、ハルドール(ハロペリドール注射剤)、ハブリックス、ヘクトール注射剤(ドキセルカルシフェロール注射剤)、ヘッジホッグ経路阻害剤、ヘパリン、ハーセプチン、hG-CSF、ヒューマログ、ヒト成長ホルモン、ヒューマトロープ、HuMax、ヒューメゴン、ヒュミラ、フムリン、イバンドロン酸ナトリウム注射剤(ボニーバ注射剤)、イブプロフェンリジン注射剤(ネオプロフェン)、イブチリドフマレート注射剤(Corvert)、イダマイシンPFS(イダルビシン塩酸塩注射剤)、イダルビシン塩酸塩注射剤(イダマイシンPFS)、イラリス(カナキヌマブ注射剤)、注射用イミペネム及びシラスタチン(プリマキシンI.V.)、イミトレックス、注射用インコボツリヌム毒素A(ゼオミン)、インクレックス(メカセルミン[rDNA由来]注射剤)、インドシンIV(インドメタシン注射剤)、インドメタシン注射剤(インドシンIV)、インファンリックス、イノヘプ、インスリン、インスリンアスパルト[rDNA由来]注
射剤(NovoLog)、インスリングラルギン[rDNA由来]注射剤(ランタス)、インスリングルリシン[rDNA由来]注射剤(アピドラ)、インターフェロンα-2b、注射用組換え体(イントロンA)、イントロンA(インターフェロンα-2b、注射用組換え体)、インバンツ(エルタペネム注射剤)、インヴェガサステナ(パルミチン酸パリペリドン徐放性注射用懸濁液)、インビラーゼ(メシル酸サキナビル)、ロベングアン1123静注用注射剤(AdreView)、イオプロマイド注射剤(ウルトラビスト)、イオベルソール注射剤(オプティレイ注射剤)、アイプレックス(メカセルミンリンファベート[rDNA由来]注射剤)、イプリバスク、塩酸イリノテカン(カンプトサール注射剤)、スクロース鉄注射剤(ベノファー)、イストダックス(注射用ロミデプシン)、イトラコナゾール注射剤(スポラノックス注射剤)、ジェブタナ(カバジタキセル注射剤)、ジョネクサ、カルビトール(エカランチド注射剤)、D5NS中のKCL(5%ブドウ糖中の塩化カリウム及び塩化ナトリウム注射剤)、D5W中のKCL、NS中のKCL、ケナログ10注射剤(トリアムシノロンアセトニド注射用懸濁液)、ケピバンス(パリフェルミン)、ケプラ注射剤(レベチラセタム)、ケラチノサイト、KFG、キナーゼ阻害剤、キネレット(アナキンラ)、キンリティック(ウロキナーゼ注射剤)、キンリックス、クロノピン(クロナゼパム)、キトリル注射剤(塩酸グラニセトロン)、ラコサミド錠及び注射剤(ヴィンパット)、乳酸リンゲル剤、ラノキシン注射剤(ジゴキシン注射剤)、注射用ランソプラゾール(プレバシッドI.V.)、ランタス 、ロイコボリンカルシウム(ロイコボリンカルシウム注射剤)、レンテ(L)、レプチン、レベミル、ロイキンサルグラモスチム、酢酸ロイプロリド、レボチロキシン、レベチラセタム(ケプラ注射剤)、ラベノックス、レボカルニチン注射剤(カルニトール注射剤)、レクスキャン(レガデノソン注射剤)、リオレサールくも膜下腔内(バクロフェン注射剤)、リラグルチド[rDNA]注射剤(ビクトーザ)、ラベノックス(エノキサパリンナトリウム注射剤)、ルセンティス(ラニビズマブ注射剤)、ルミザイム、リュープロン(酢酸ロイプロリド注射剤)、ルセドラ(ホスプロポフォール二ナトリウム注射剤)、マチ、硫酸マグネシウム(硫酸マグネシウム注射剤)、マンニトール注射剤(マンニトールIV)、マルカイン(塩酸ブピバカイン及びエピネフリン注射剤)、マキシピム(注射用塩酸セフェピム)、テクネチウム注射剤のMDPマルチドーズキット(テクネチウムTc99mメドロネート注射剤)、メカセルミン[rDNA由来]注射剤(インクレレックス)、メカセルミンリンファベート[rDNA由来]注射剤(アイプレックス)、メルファラン塩酸注射剤(アルケラン注射剤)、メトトレキサート、メナクトラ、メノプール(メノトロピン注射剤)、注射用メノトロピン(レプロネックス)、注射用メトヘキシタールナトリウム(ブレバイタルナトリウム)、メチルドープ酸塩酸塩注射剤、液剤(メチルドープ酸Hcl)、メチレンブルー(メチレンブルー注射剤)、酢酸メチルプレドニゾロン注射用懸濁液(デポメドロール)、MetMab、メトクロプラミド注射剤(レグラン注射剤)、メトロディン(注射用ウロフォリトロピン)、メトロニダゾール注射剤(フラジール注射剤)、ミアカルシン、ミダゾラム(ミダゾラム注射剤)、ミンパラ(シナカレ)、ミノシン注射剤(ミノサイクリン注射剤)、ミノサイクリン注射剤(ミノシン注射剤)、ミポメルセン、ミトキサントロン注射用濃縮物(ノバントロン)、モルヒネ注射剤(デュラモルフ)、モルヒネ硫酸塩XRリポソーム注射剤(デポデュア)、モルフ酸ナトリウム(モルフ酸ナトリウム注射剤)、モテサニブ、モゾビル(プレリクサフォー注射剤)、マルチハンス(ガドベネートジメグルミン注射剤)、複数の電解質及びブドウ糖注射剤、複数の電解質注射剤、マイロターグ(注射用ゲムツズマブオゾガマイシン)、ミオザイム(アルグルコシダーゼアルファ)、ナフシリン注射剤(ナフシリンナトリウム)、ナフシリンナトリウム(ナフシリン注射剤)、ナルトレキソンXR注射剤(ビビトロール)、ナプロシン(ナプロキセン)、ネオプロフェン(イブプロフェンリジン注射剤)、ナンドロールデカン酸塩、ネオスチグミンメチル硫酸塩(ネオスチグミンメチル硫酸塩注射剤)、NEO-GAA、ネオテクト(テクネチウムTc99mデプレオチド注射剤)、ネフラミン(必須アミノ酸注射剤)、ニューラスタ(ペグフィルグラスチム)、ニューポジェン(フィルグラスチム)、ノボリン、ノボログ、ネオリコルモン、ニュートレキシン(グルクロン酸トリメトレキサート注射剤)、NPH(N)、ネクステロン(アミオダロン塩酸塩注射剤)、ノルジトロピン(ソマトロピン注射剤)、生理食塩水(塩化ナトリウム注射剤)、ノバントロン(ミトキサントロン注射剤濃縮液)、ノボリン70/30 Innolet (70% NPH、ヒトインスリンイソファン懸濁液及び30%レギュラーヒトインスリン注射剤)、ノボログ(インスリンアスパルト[rDNA由来]注射剤)、Nplate (ロミプロスチム)、ニュートロピン(注射用ソマトロピン(rDNA由来))、ニュートロピンAQ、ニュートロピンデポー(注射用ソマトロピン(rDNA由来))、酢酸オクトレオチド注射剤 (サンドスタチンLAR)、オクレリズマブ、オファツムマブ注射剤 (Arzerra)、オランザピン徐放性注射用懸濁液 (Zyprexa Relprevv)、オムニターグ、オムニトロープ (ソマトロピン[rDNA由来]) 注射剤)、オンダンセトロン塩酸塩注射剤(ゾフラン注射剤)、OptiMARK(ガドベルセタミド注射剤)、オプティレイ注射剤(イオベルソール注射剤)、オレンシア、アビバ中のオスミトロール注射剤(アビバプラスチック容器250中のマンニトール注射剤)、バイアフレックス中のオスミトロール注射剤(バイアフレックスプラスチック容器250中のマンニトール注射剤)、オステオプロテグリン、オビドレル(絨毛性ゴナドトロピンアルファ注射剤)、オキサシリン(注射用オキサシリン)、オキサリプラチン注射剤(エロキサチン)、オキシトシン注射剤(ピトシン)、パルミチン酸パリペリドン徐放性注射用懸濁液(インベガサステナ)、パミドロン酸二ナトリウム注射剤(パミドロン酸二ナトリウム注射剤)、静注用パニツムマブ注射剤(ベクティビックス)、塩酸パパベリン注射剤(パパベリン注射剤)、パパベリン注射剤(塩酸パパベリン注射剤)、副甲状腺ホルモン、パリカルシトール注射用フリップトップバイアル(ゼンプラー注射剤)、PARP阻害剤、ペディアリックス、PEGインストロン、ペギンインターフェロン、ペグフィルグラスチム、ペニシリンGベンザチン及びペニシリンGプロカイン、ペンテト酸カルシウム三ナトリウム注射剤(Ca-DTPA)、ペンテト酸亜鉛三ナトリウム注射剤(Zn-DTPA)、ペプシド注射剤(ファモチジン注射剤)、ペルゴナール、ペルツズマブ、メシル酸フェントラミン(注射用メシル酸フェントラミン)、 サリチル酸フィゾスチグミン(サリチル酸フィゾスチグミン(注射))、サリチル酸フィゾスチグミン(注射)(サリチル酸フィゾスチグミン)、ピペラシリン及びタゾバクタム注射 剤(Zosyn)、ピトシン(オキシトシン注射剤)、プラズマ-ライト148(複数の電解質注射剤)、プラズマ-ライト56及びブドウ糖(ビアフレックスプラスチック容器250中の複数の電解質及びブドウ糖注射剤)、プラズマライト、プレリクサフォー注射剤(Mozobil)、ポリドカノール注射剤(Asclera)、塩化カリウム、静注用プララトレキサート溶液 (Folotyn)、酢酸プラムリンチド注射剤(Symlin)、プレマリン注射剤(注射用結合型エストロゲン)、注射用テクネチウムTc99セスタミビ用調製キット(カーディオライト)、Prevacid I.V. (注射用ランソプラゾール)、プリマキシン I.V. (注射用イミペネム及びシラスタチン)、プロキマール、プロクリット、プロゲステロン、プロハンス(ガドテリドール注射液)、プロリア(デノスマブ注射剤)、塩酸プロメタジン注射剤(塩酸プロメタジン注射剤)、塩酸プロプラノロール注射剤(塩酸プロプラノロール注射剤)、グルコン酸キニジン注射剤(キニジン注射剤)、キニジン注射剤(グルコン酸キニジン注射剤)、R-ジーン10(アルギニン塩酸塩注射剤)、ラニビズマブ注射剤(ルセンティス)、ラニチジン塩酸塩注射剤(ザンタック注射剤)、ラプティバ、レクラスト(ゾレドロン酸注射剤)、レコンビバリックスHB、リガデノソン注射剤(レキシスカン)、レグラン注射剤(メトクロプラミド注射剤)、レミケード、レナジェル、レンベラ(炭酸セベラマー)、レプロネックス(注射用メノトロピン)、レトロビルIV(ジドブジン注射剤)、rhApo2L/TRAIL、リンゲル及び5%ブドウ糖注射剤(ブドウ糖中のリンゲル)、リンゲル注射剤(リンゲル注射剤)、リツキサン、リツキシマブ、ロセフィン(セフトリアキソン)、臭化ロクロニウム注射剤(ゼムロン)、ロフェロン-A(インターフェロンα-2a)、ロマジコン(フルマゼニル)、注射用ロミデプシン(イストダックス)、サイゼン(ソマトロピン注射剤)、サンドスタチンLAR(酢酸オクトレオチド注射剤)、スクレロスチンAb、センシパー(シナカルセット)、センサーカイン(塩酸ブピバカイン注射剤)、セプトカイン(塩酸アルティカン及びエピネフリン注射剤)、セロスチムLQ(ソマトロピン(rDNA由来)注射剤)、シンポニー注射剤(ゴリムマブ注射剤)、酢酸ナトリウム(酢酸ナトリウム注射剤)、重炭酸ナトリウム(重炭酸ナトリウム5%注射剤)、乳酸ナトリウム(AVIVA中の乳酸ナトリウム注射剤)、フェニル酢酸ナトリウム及び安息香酸ナトリウム注射剤(アンモニュル)、注射用ソマトロピン(rDNA由来)(ニュートロピン)、スポラノックス注射剤(イトラコナゾール注射剤)、ステラーラ注射液(ウステキヌマブ)、ステムゲン、スフェンタ(クエン酸スフェンタニル注射剤)、クエン酸スフェンタニル注射剤(スフェンタ)、スマベル、スマトリプタン注射剤(アルスマ)、シムリン、シムリンペン、全身性ヘッジホッグアンタゴニスト、シンビスクワン(ハイラン G-F 20 単剤関節内注射剤)、タルセバ、タキソテール(注射用ドセタキセル)、テクネチウムTc99m、注射用テラバンシン(ビバティブ)、テムシロリムス注射剤(トリセル)、テノーミン I.V. 注射剤(アテノロール注)、テリパラチド(rDNA由来)注射剤(フォルテオ)、シピオン酸テストステロン、エナント酸テストステロン、プロピオン酸テストステロン、テブトロピン(ソマトロピン、rDNA由来、注射用)、tgAAC94、塩化タリウム、テオフィリン、チオテパ(チオテパ注射剤)、サイモグロブリン(抗胸腺細胞グロブリン(ウサギ)、サイロゲン(注射用チロトロピンアルファ)、チカルシリン二ナトリウム及びクラブラン酸カリウムギャラクシー(チメンチン注射剤)、タイガン注射剤(トリメトベンズアミド塩酸塩注射剤)、チメンチン注射剤(チカルシリン二ナトリウム及びクラブラン酸カリウムギャラクシー)、TNKase、トブラマイシン注射剤(トブラマイシン注射剤)、トシリズマブ注射剤(アクテムラ)、トリセル(テムシロリムス注射剤)、トテクト(注射用デクスラゾキサン、点滴静注のみ)、トラスツズマブ-DM1、トラバゾール(アミノ酸(注射剤))、トリアンダ(ベンダムスチン塩酸塩注射剤)、トレルスター(パモ酸トリプトレリン注射懸濁液)、トリアムシノロンアセトニド、トリアムシノロン二酢酸塩、トリアムシノロンヘキサセトニド注射懸濁液(アリストスパン注射剤20mg)、トライセンス(トリアムシノロンアセトニド注射懸濁液)、トリメトベンズアミド塩酸塩注射剤(タイガン注射剤)、トリメトレキサートグルクロン酸塩注射剤(ニュートレキシン)、注射懸濁液用パモ酸トリプトレリン(トレルスター)、ツインジェクト(Twinject)、トリバリス(Trivaris)(トリアムシノロンアセトニド注射懸濁液)、トリセノックス(Trisenox)(三酸化ヒ素注射剤)、ツインリックス(Twinrix)、腸チフス Vi、ウルトラビスト(Ultravist)(イオプロミド注射剤)、注射用ウロフォリトロピン(メトロジン)、ウロキナーゼ注射剤(キンリティック)、ウステキヌマブ(
ステララ注射剤)、ウルトラレンテ(U)、バリウム(ジアゼパム)、バルプロ酸ナトリウム注射剤(デパコン)、バルトロピン(ソマトロピン注射剤)、塩酸バンコマイシン(塩酸バンコマイシン注射剤)、バンコマイシン塩酸塩注射剤(塩酸バンコマイシン)、バプリゾール(コニバプタン塩酸塩注射剤)、VAQTA、バソビスト(ガドフォスベセト三ナトリウム静注用注射剤)、ベクティビックス(静注用パニツムマブ注射剤)、ヴェノファー(ショ糖鉄注射剤)、ベルテポルフィン注射剤(ビスダイン)、ビバティブ(Vibativ)(注射用テラバンシン)、ビクトザ(Victoza)(リラグルチド「rDNA」注射剤)、ビムパト(Vimpat)(ラコサミド錠及び注射剤)、硫酸ビンブラスチン(硫酸ビンブラスチン注射剤)、ビンカサールPFS(硫酸ビンクリスチン注射剤)、ビクトーザ、硫酸ビンクリスチン(硫酸ビンクリスチン注射剤)、ビスダイン(ベルテポルフィン注射剤)、ビタミンB-12、ビビトロール (ナルトレキソンXR注射剤)、ボルベン(塩化ナトリウム中のヒドロキシエチルデンプン注射剤)、ゼローダ、ゼニカル(オルリスタット)、ゼオミン(注射用インコボツリヌス毒素A)、ゾレア、ザンタック注射剤 (ラニチジン塩酸塩注射剤)、ゼンプラー注射剤(パリカルシトール注射用フリップトップバイアル)、ゼムロン(ロクロニウム臭化物注射剤)、ゼナパックス(ダクリズマブ)、ゼバリン、ジドブジン注射剤(レトロビルIV)、ジスロマックス注射剤(アジスロマイシン)、Zn-DTPA(ペンテト酸亜鉛三ナトリウム注射剤)、ゾフラン注射剤(オンダンセトロン塩酸塩注射剤)、ジンゴ(Zingo)、注射用ゾレドロン酸(ゾメタ)、ゾレドロン酸注射剤(レクラスト)、ゾメタ(注射用ゾレドロン酸)、ゾシン(ピペラシリン及びタゾバクタム注射剤)、ジプレキサレルプレブ(オランザピン徐放性注射懸濁液)及びそれらの組み合わせが挙げられる。
【0149】
告知
本出願の発明を、一般的に及び特定の実施形態に関しての両方で上で説明した。本開示の範囲から逸脱することなく、実施形態に様々な変更及び変形を加えることができることは当業者に明らかであろう。したがって、実施形態は、添付の特許請求の範囲及びその均等の範囲内にある限り、本発明の変更及び変形を網羅することが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13-14】
図15A
図15B
図16A
図16B
図17A
図17B
図18A
図18B
図19A
図19B
【国際調査報告】