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▶ ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエイツ,インコーポレイティドの特許一覧

特表2024-532386インジェクタデバイスストッパ機構の再形成
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】インジェクタデバイスストッパ機構の再形成
(51)【国際特許分類】
   A61M 5/315 20060101AFI20240829BHJP
【FI】
A61M5/315 512
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513231
(86)(22)【出願日】2021-08-27
(85)【翻訳文提出日】2024-04-03
(86)【国際出願番号】 US2021047947
(87)【国際公開番号】W WO2023027725
(87)【国際公開日】2023-03-02
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】391028362
【氏名又は名称】ダブリュ.エル.ゴア アンド アソシエイツ,インコーポレイティド
【氏名又は名称原語表記】W.L. GORE & ASSOCIATES, INCORPORATED
(74)【代理人】
【識別番号】100099759
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 篤
(74)【代理人】
【識別番号】100123582
【弁理士】
【氏名又は名称】三橋 真二
(74)【代理人】
【識別番号】100128495
【弁理士】
【氏名又は名称】出野 知
(74)【代理人】
【識別番号】100208225
【弁理士】
【氏名又は名称】青木 修二郎
(74)【代理人】
【識別番号】100144417
【弁理士】
【氏名又は名称】堂垣 泰雄
(74)【代理人】
【識別番号】100147212
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 直樹
(72)【発明者】
【氏名】エドワード エイチ.カリー
(72)【発明者】
【氏名】ウィリアム ジー.ハーディー
【テーマコード(参考)】
4C066
【Fターム(参考)】
4C066AA09
4C066BB01
4C066CC01
4C066EE06
4C066EE14
4C066HH14
(57)【要約】
インジェクタデバイスのバレルの内腔と係合するように構成されたシール面を有するストッパのリブ形状をリブの形成後に再形成する方法は、リブの第一の縁部を再形成することを含む。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
インジェクタデバイスのバレルの内腔と係合するように構成されたシール面を有するストッパのリブ形状をリブの形成後に再形成する方法であって、リブの第一の縁部を再形成することを含む方法。
【請求項2】
前記リブの第一の縁部を再形成することは、前記リブの第一の縁部に溝を形成することを含む、請求項1記載の方法。
【請求項3】
前記リブの前記第一の縁部を再形成することは、前記リブの第一の縁部で材料をリフローさせること、前記リブの第一の縁部で材料を切り込むこと、及び、前記リブの第一の縁部で材料を除去することのうちの少なくとも1つを含む、請求項1又は2記載の方法。
【請求項4】
前記リブの第一の縁部の反対側にある前記リブの第二の縁部を再形成することをさらに含む、請求項1~3のいずれか1項記載の方法。
【請求項5】
前記ストッパは、エラストマー本体と、前記エラストマー本体に結合された多層バリアとを含み、前記多層バリアは第一の層及び第二の層を含み、前記方法は、エネルギー源で前記ストッパの多層バリアの第一の層を活性化して前記リブの第一の縁部を再形成することをさらに含む、請求項1~4のいずれか1項記載の方法。
【請求項6】
前記第一の層は前記エラストマー本体に向けられ、前記第二の層は前記エラストマー本体から離れる方向に向けられる、請求項5記載の方法。
【請求項7】
前記リブは、前記多層バリアを前記エラストマー本体に結合する前に再形成される、請求項5又は6記載の方法。
【請求項8】
前記リブを再形成することは、前記リブの曲げ特性を変更することを含む、請求項1~7のいずれか1項記載の方法。
【請求項9】
前記リブを再形成することは、前記リブのクラウンを平坦化することを含む、請求項1~8のいずれか1項記載の方法。
【請求項10】
前記リブはミクロリブである、請求項1~9のいずれか1項記載の方法。
【請求項11】
前記リブはマクロリブである、請求項1~10のいずれか1項記載の方法。
【請求項12】
リブの形成後にバレルの内腔と係合するように構成された外側を有するストッパのリブを再形成する方法であって、前記方法は、
リブの第一の側部を再形成することと、及び、
前記リブの第一の側部の反対側にある前記リブの第二の側部を再形成すること、
を含み、
前記リブの第一の側部及び第二の側部は、得られる再形成されたリブが再形成前のリブよりも大きな曲げ可撓性を有するように再形成される、方法。
【請求項13】
再形成前のリブは初期クラウンを画定し、得られる再形成されたリブは前記初期クラウンよりも比較的に狭いクラウンを画定する、請求項12記載の方法。
【請求項14】
再形成前のリブは初期クラウンを画定し、得られる再形成されたリブは前記初期クラウンよりも比較的に平坦なクラウンを画定する、請求項12又は13記載の方法。
【請求項15】
前記リブはマクロリブである、請求項12~14のいずれか1項記載の方法。
【請求項16】
前記リブはミクロリブである、請求項12~14のいずれか1項記載の方法。
【請求項17】
前記ストッパはバレル内に受容され、前記リブの前記第一の側部及び前記第二の側部を再形成することは、前記バレルを通して前記ストッパにエネルギーを指向させることを含む、請求項12~16のいずれか1項記載の方法。
【請求項18】
リブの形成後にバレルの内腔と係合するように構成された外側を有するストッパのリブを再形成する方法であって、前記方法は、
リブの第一の側部を再形成すること、及び、
前記リブの第一の側部の反対側にある前記リブの第二の側部を再形成すること、
を含み、
再形成前のリブは初期クラウンを画定し、得られる再形成されたリブは前記初期クラウンよりも比較的に狭いクラウンを画定する、方法。
【請求項19】
再形成前のリブは初期クラウンを画定し、得られる再形成されたリブは前記初期クラウンよりも比較的に平坦なクラウンを画定する、請求項18記載の方法。
【請求項20】
前記リブはミクロリブである、請求項12~14のいずれか1項記載の方法。
【請求項21】
本体に結合されたバリアを備えたシール面を有するストッパを形成する方法であって、前記バリアは、インジェクタデバイスのバレルの内腔と係合するように構成されたワイパー要素を形成し、前記方法は、バリア内に第一のボイド及び第二のボイドを形成して、前記バリアに形成されたポケットから突出する可撓性体を有する隆起突出部を画定し、前記隆起突出部は、前記ストッパが前記バレル内で第一の方向に摺動するときにスイープ角にわたって曲がるように構成されている、方法。
【請求項22】
本体に結合されたバリアを備えたシール面を有するストッパを形成する方法であって、前記バリアは、インジェクタデバイスのバレルの内腔と係合するように構成されたワイパー要素を形成し、前記方法は、前記バリア内に複数のスリットを形成して、隆起突出部を画定し、前記隆起突出部は、前記ストッパが前記バレル内で第一の方向に摺動するときにスイープ角にわたって曲がるように構成されている、方法。
【請求項23】
前記隆起突出部は、前記バレル内での前記ストッパの摺動中に前記隆起突出部が撓むと、前記バレルとの滑り抵抗の減少を引き起こすように構成されている、請求項21又は22記載の方法。
【請求項24】
前記バリアは、フルオロポリマー、場合により、PTFE又はePTFEから形成される、請求項21~23のいずれか1項記載の方法。
【請求項25】
前記スイープ角は15度より大きい、請求項21~24のいずれか1項記載の方法。
【請求項26】
前記スイープ角は45度より大きい、請求項21~25のいずれか1項記載の方法。
【請求項27】
前記スイープ角は60度より大きい、請求項21~26のいずれか1項記載の方法。
【請求項28】
インジェクタデバイスで使用するためのストッパであって、前記ストッパはバレルの内腔と係合するように構成された外側を有し、前記ストッパは、
エラストマー本体、及び、
前記エラストマー本体に結合されたバリア、
を含み、
前記バリアは可撓性体の第一の側部の第一のボイドと可撓性体の第二の側部の第二のボイドによって形成されたポケットから延在する可撓性体を含む隆起突出部を含み、前記隆起突出部は前記ストッパがバレル内で第一の方向に摺動するときに、スイープ角にわたって曲がるように構成されている、
ストッパ。
【請求項29】
インジェクタデバイスで使用するためのストッパであって、前記ストッパはバレルの内腔と係合するように構成された外側を有し、前記ストッパは、
エラストマー本体、及び、
前記エラストマー本体に結合されたバリア、
を含み、
前記バリアは、前記ストッパがバレル内で第一の方向に摺動するときにスイープ角にわたって曲がるように構成された隆起突出部を画定するように複数のスリットを前記バリア内に有する、
ストッパ。
【請求項30】
前記隆起突出部は、前記バレル内での前記ストッパの摺動中に前記隆起突出部が撓むと、前記バレルとの滑り抵抗の減少を引き起こすように構成されている、請求項28又は29記載のストッパ。
【請求項31】
前記バリアは、フルオロポリマー、場合により、PTFE又はePTFEから形成されている、請求項28~30のいずれか1項記載のストッパ。
【請求項32】
前記スイープ角は、15度より大きい、45度より大きい、又は60度より大きい、請求項28~31のいずれか1項記載のストッパ。
【請求項33】
前記1つ以上の隆起突出部は、前記ストッパが前記バレル内で第一の方向に摺動すると、前記1つ以上の隆起突出部は前記スイープ角に沿って撓み、前記ストッパと前記バレルとの間の滑り抵抗が減少するように構成されている、請求項28~32のいずれか1項記載のストッパ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
分野
本明細書で取り上げる様々な発明概念は、バレルと、バレル内に摺動可能に受容されるストッパとを含む、シリンジ、オートインジェクタ及びペンなどのインジェクタデバイス、ならびにそのようなデバイスを製造及び使用する関連方法に関する。
【背景技術】
【0002】
背景
インジェクタデバイス(例えば、シリンジ、オートインジェクタ及びペン)は、典型的に、バレル、バレル内に配置されたストッパ、及びストッパを変位させるためのプランジャーロッド又は作動機構を含む。ストッパは、典型的に、空気及び液体不透過性であり、低摩擦の摺動性を備えながら、バレルと気密及び液密シールを形成する。空気不透過性及び液体不透過性は、インジェクタデバイス内に液体を充填又は排出する際に、バレル内の液体の漏れ、及び、ストッパの外面とバレルの内壁との間の空気の混入をなくすために重要である。インジェクタデバイス内の液体の充填及び排出を容易にするためには、低摩擦摺動性が重要である。これらの要件に加えて、医療用シリンジ、オートインジェクタ又はペンは、シリンジ(例えば、医薬組成物を含むプレフィルドシリンジ、オートインジェクタ又はペン)と接触するバイオ医薬品などの医薬組成物に悪影響を及ぼすべきでない。
【0003】
インジェクタデバイスの構成要素の幾つかの例は、出願人W.L.Gore & Associates, Inc.による「低潤滑剤疎水性シリンジバレルを有する医療用インジェクタデバイス」と題する米国特許出願公開第2021/0030970号明細書に見出すことができ、この特許には、疎水性の内面を有するバレルを含む医療用インジェクタデバイスが記載されている。医療用インジェクタデバイスは、空気及び液体の不透過性を提供すると同時に、低いブレークルーズ力、低い平均滑走力及び低い滑走力変動のうちの1つ以上を備えうるバレル及びストッパを含む。
【0004】
インジェクタデバイスの構成要素のさらなる例は、米国特許第8,722,178号及び同第9,597,458号明細書、ならびに米国特許出願公開第2016/0022918号明細書に見出すことができ、それぞれ出願人W.L. Gore & Associates, Inc.により、「シリンジストッパ」、「容器用フルオロポリマーバリア材料」及び「容器用非フルオロポリマーバリア材料」と題されている(例えば、シリコーンオイル又は他の液体潤滑剤を使用しないシリンジでの使用に適したシリンジストッパについて記載している)。
【0005】
インジェクタデバイスの構成要素のさらなる例は、出願人住友ゴム工業株式会社による「ガスケット及び医療用シリンジ」と題する米国特許第10,751,473号明細書に見出すことができる。それは、弾性材料から製造された本体と、本体の表面に設けられた不活性樹脂フィルムを含む、医療用シリンジに使用されるガスケットを記載しいている。ガスケットは筒形状を有し、その外周面に、シリンジバレルの内周面との摺接を維持する摺接部分を有する環状リブを含む。環状リブは、ガスケットの遠位端から後端まで軸方向に配置されている。遠位環状リブの摺接部分は幅が筒形ガスケットの軸方向長さの1~25%である。
【発明の概要】
【0006】
要旨
ストッパの製造中にリブを形成するときに、バレルの内面と界面形成する比較的に平坦な外面を作成することが望ましいことがある。例えば、ストッパは、比較的に硬い、又は少なくとも下にあるストッパ本体よりも硬い、ストッパ本体上のバリア層を含むことがあり、より硬いバリア材料によって示される固有の曲率半径がバレルと界面形成する表面機構(例えば、マクロリブ及びミクロリブ)の一部のサイズ及び形状に影響を与える傾向がある可能性がある。表面機構(例えば、ミクロリブ)の形成後にバリア層に切り込み又は溝を追加することによって、表面機構の形状を再定義するか、又はバレルとのより効果的なシールを有するように再形成することができると考えられる(例えば、界面で全体的に比較的に平坦にすることによる)。追加的に又は代替的に、表面機構(例えば、ミクロリブ)は、比較的に鋭利な前方縁及び/又は後方縁を有するように再形成可能であり、それによって表面機構がより効果的なワイパーシールとして機能するようにできる。表面機構接触領域を再形成又は再成形することができるこの能力により、より効果的なガス及び/又は液体のシールが作成でき、ストッパ本体とバリア層との形成及び結合の前に溝又は切り込みが形成される状況と比較して引き裂きのリスクも軽減される可能性があると考えられる。溝又は切り込みは、例えば、溝又は切り込みの位置、幅、又は深さに応じて総接触面積を増減するために使用することができ、また、例えば、シール及び滑り性のそれぞれを最適化するために使用することができる。耐久性のあるシールを形成することは、バリア又はバリア層を含み、バリアの欠陥を埋めるためにシリコーン又は他の追加の潤滑性材料(例えば、液体潤滑剤)を使用しないストッパにとっては困難である可能性がある。これらの欠陥は、挿入時のストッパの圧縮によってバリアに形成されるシワ、ストッパの製造又は挿入中に発生するシール領域の表面の引っ掻き傷、又は、構成要素の製造及び組み立てプロセスに起因するその他の欠陥によって発生する可能性がある。ストッパのシール領域にミクロ機構を追加すると、シワを減らし、及び/又は小さな領域にシール力を集中させて、このような欠陥に関連した漏れチャネルをよりよくシールするのを助けることにより、これらのシール欠陥を軽減又は除去するのに劇的な効果を有しうると考えられる。
【0007】
幾つかの例によれば、インジェクタデバイスのバレルの内腔と係合するように構成されたシール面を有するストッパのリブ形状をリブの形成後に再形成する方法であって、前記方法はリブの第一の縁部を再形成することを含む。リブの第一の縁部を再形成することは、リブの第一の縁部に溝を形成することを含むことができる。リブの第一の縁部を再形成することは、リブの第一の縁部で材料をリフローさせること、リブの第一の縁部で材料を切り込むこと、及びリブの第一の縁部で材料を除去することのうちの少なくとも1つを含むこともできる。幾つかの方法はまた、リブの第一の縁部の反対側にあるリブの第二の縁部を再形成することを含む。ストッパは、場合により、エラストマー本体と、前記エラストマー本体に結合された多層バリアとを含み、多層バリアは、第一の層及び第二の層を含み、方法は、場合により、ストッパの多層バリアの第一の層をエネルギー源で活性化して、リブの第一の縁部を再形成することを含む。第一の層はエラストマー本体に向けられおり、第二の層はエラストマー本体から離れる方向に向けられていることができる。幾つかの適切な例において、リブは、多層バリアをエラストマー本体に結合する前に再形成される。リブを再形成することには、リブの曲げ特性を変更すること、及び/又はリブのクラウンを平坦にすることを含むこともできる。リブは、例えば、ミクロリブであってもよいし、又は、マクロリブであってもよい。
【0008】
バレルの内腔と係合するように構成された外側を有するストッパのリブをリブの形成後に再形成する幾つかの例によれば、この方法は、リブの第一の側部を再形成すること、及び、リブの第一の側部の反対側にあるリブの第二の側部を再形成することを含み、ここで、リブの第一の側部及び第二の側部は、得られる再形成されたリブが再形成前のリブよりも大きな曲げ可撓性を有するように再形成される。再形成前のリブは初期クラウンを画定し、その後、得られる再形成されたリブは初期クラウンよりも比較的に狭いクラウン、及び/又は初期クラウンよりも比較的に平坦なクラウンを画定することができる。リブは、マクロリブであっても、又はミクロリブであってもよい。加工中、ストッパはバレル内に受け入れられ、リブの第一の側部及び第二の側部を再形成することは、バレルを通してストッパにエネルギーを指向させることを含むことができる。
【0009】
バレルの内腔と係合するように構成された外側を有するストッパのリブをリブの形成後に再形成する方法の幾つかの例では、前記方法は、リブの第一の側部を再形成すること、及び、リブの第一の側部の反対側にあるリブの第二の側部を再形成することを含み、再形成前のリブは初期クラウンを画定し、得られる再形成されたリブは初期クラウンよりも比較的に狭いクラウンを画定する。再形成の一部として、再形成前のリブは初期クラウンを画定することができ、得られる再形成されたリブは初期クラウンよりも比較的に平坦なクラウンを画定することができる。リブは、例えばミクロリブであることができる。
【0010】
本体に結合されたバリアを備えたシール面を有するストッパであって、前記バリアはインジェクタデバイスのバレルの内腔と係合するように構成されたワイパー要素を形成するストッパを形成する方法の幾つかの例は、バリア内に第一のボイド及び第二のボイドを形成し、前記バリアに形成されたポケットから突出する可撓性体を有する隆起突出部を画定することを含み、前記隆起突出部は、前記ストッパが前記バレル内で第一の方向に摺動するときにスイープ角にわたって曲がるように構成されている。本体に結合されたバリアを備えたシール面を有するストッパであって、前記バリアは、インジェクタデバイスのバレルの内腔と係合するように構成されたワイパー要素を形成するストッパを形成する幾つかの例は、バリアに複数のスリットを形成して、隆起突出部を画定することを含み、前記隆起突出部は前記ストッパが前記バレル内で第一の方向に摺動するときにスイープ角にわたって曲がるように構成されている。このような方法は、バレル内でのストッパの摺動中に隆起突出部が撓むときにバレルとの滑り抵抗を減少させるように構成された隆起突出部を含むことができる。バリアは、例えばフッ素ポリマー、場合により、PTFE又はePTFEから形成されることができる。スイープ角度は、例えば、15度、45度又は60度より大きくすることができる。
【0011】
インジェクタデバイスで使用するためのストッパの幾つかの例は、バレルの内腔と係合するように構成された外側を有し、ストッパはエラストマー本体と、前記エラストマー本体に結合されたバリアとを含み、バリアは隆起突出部を含み、前記隆起突出部は可撓性体の第一の側部にある第一のボイド及び可撓性体の第二の側部にある第二のボイドによって形成されたポケットから延在する可撓性体を含み、前記隆起突出部は、前記ストッパが前記バレル内で第一の方向に摺動するときにスイープ角にわたって曲がるように構成されている。インジェクタデバイスで使用するためのストッパの他の幾つかの例は、バレルの内腔と係合するように構成された外側を有するストッパで、エラストマー本体と、前記エラストマー本体に結合されたバリアとを含むストッパで、前記バリアはバリア内に複数のスリットを有して隆起突出部を画定し、前記隆起突出部は、前記ストッパが前記バレル内で第一の方向に摺動するときにスイープ角にわたって曲がるように構成されているストッパを含む。ストッパは、バレル内でのストッパの摺動中に隆起突出部が撓むときに、前記バレルとの滑り抵抗の減少を引き起こすように構成されている隆起突出部を含むことができる。ストッパは、フルオロポリマー、場合によって、PTFE又はePTFEから形成されることができる。スイープ角は、例えば、15度より大きく、45度より大きく、又は60度より大きくすることができる。そして、1つ以上の隆起突出部は、前記ストッパが前記バレル内で第一の方向に摺動するときに、1つ以上の隆起突出部がスイープ角に沿って撓み、前記ストッパと前記バレルとの間の滑り抵抗が低減されるように構成されうる。
【0012】
前述の例は単なる実施例であり、本開示によって別途提供される本発明の概念の範囲を限定したり又は狭めたりするように解釈されるべきではない。複数の例が開示されているが、さらに他の実施形態は、例示的な例を示し説明する以下の詳細な説明から当業者に明らかになるであろう。したがって、図面及び詳細な説明は、本質的に制限的なものではなく、本質的に例示的なものとして考えられるべきである。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図面の簡単な説明
添付図面は、本開示のさらなる理解を提供するために含まれており、本明細書に組み込まれてその一部を構成し、実施形態を示し、記載とともに本開示の原理を説明するのに役立つ。
【0014】
図1図1は、幾つかの実施形態による、シリンジとして構成されたインジェクタデバイスを示す。
【0015】
図2図2は、幾つかの実施形態による、オートインジェクタとして構成されたインジェクタデバイスを示す。
【0016】
図3図3は、幾つかの実施形態による、図1又は図2のインジェクタデバイスのストッパを示す。
【0017】
図4図4は、幾つかの実施形態による、図1又は図2のインジェクタデバイスのストッパを示す。
【0018】
図5図5は、幾つかの実施形態による、図3又は図4のストッパの一部を示す。
【0019】
図6図6は、幾つかの実施形態による、表面機構の再形成に関する様々な概念を示す。
図7図7は、幾つかの実施形態による、表面機構の再形成に関する様々な概念を示す。
図8図8は、幾つかの実施形態による、表面機構の再形成に関する様々な概念を示す。
図9図9は、幾つかの実施形態による、表面機構の再形成に関する様々な概念を示す。
図10図10A~10Bは、幾つかの実施形態による、表面機構の再形成に関する様々な概念を示す。
図11図11A~11Bは、幾つかの実施形態による、表面機構の再形成に関する様々な概念を示す。
【0020】
図12図12A~12Bは、幾つかの実施形態による、可撓性又は曲げ性表面機構に関する様々な概念を示す。
図13図13A~13Bは、幾つかの実施形態による、可撓性又は曲げ性表面機構に関する様々な概念を示す。
図14図14A~14Bは、幾つかの実施形態による、可撓性又は曲げ性表面機構に関する様々な概念を示す。
図15図15は、幾つかの実施形態による、可撓性又は曲げ性表面機構に関する様々な概念を示す。
【0021】
図16図16は、幾つかの実施形態による、図3又は4のストッパの一部を示す。
【0022】
図17図17は、様々な実施形態による、バリアプリフォームをストッパの本体に結合する前及び後のストッパのバリアプリフォームを示す。
図18図18は、様々な実施形態による、バリアプリフォームをストッパの本体に結合する前及び後のストッパのバリアプリフォームを示す。
【0023】
図19図19は、幾つかの実施形態による、システム及び方法を表し、前記システムは図のようなストッパのミクロ機構を形成するために使用できる。
図20図20は、幾つかの実施形態による、システム及び方法を表し、前記システムは図のようなストッパのミクロ機構を形成するために使用できる。
図21図21は、幾つかの実施形態による、システム及び方法を表し、前記システムは図のようなストッパのミクロ機構を形成するために使用できる。
【0024】
図22図22は、幾つかの実施形態による、工具及び方法を表し、前記工具はストッパの組み立て及び結合に使用することができる。
図23図23は、幾つかの実施形態による、工具及び方法を表し、前記工具はストッパの組み立て及び結合に使用することができる。
【0025】
図24図24は、幾つかの実施形態による、図6~13及び15~18のようなミクロ機構の配置及び構成を表す。
図25図25は、幾つかの実施形態による、図6~13及び15~18のようなミクロ機構の配置及び構成を表す。
図26図26は、幾つかの実施形態による、図6~13及び15~18のようなミクロ機構の配置及び構成を表す。
図27図27は、幾つかの実施形態による、図6~13及び15~18のようなミクロ機構の配置及び構成を表す。
図28図28は、幾つかの実施形態による、図6~13及び15~18のようなミクロ機構の配置及び構成を表す。
図29図29は、幾つかの実施形態による、図6~13及び15~18のようなミクロ機構の配置及び構成を表す。
図30図30は、幾つかの実施形態による、図6~13及び15~18のようなミクロ機構の配置及び構成を表す。
図31図31は、幾つかの実施形態による、図6~13及び15~18のようなミクロ機構の配置及び構成を表す。
図32図32は、幾つかの実施形態による、図6~13及び15~18のようなミクロ機構の配置及び構成を表す。
図33図33は、幾つかの実施形態による、図6~13及び15~18のようなミクロ機構の配置及び構成を表す。
【発明を実施するための形態】
【0026】
詳細な説明
定義と用語
本開示は、限定的に読まれることを意図したものではない。例えば、本出願で使用される用語は、その分野の専門家がそのような用語に帰する意味の文脈で広く読まれるべきである。
【0027】
見出しの使用は、説明の検討を容易にするためにのみ提供されており、差別化したり、又は、ある見出しの下にある概念が別の見出しの下にある概念に適用できないこと、あるいは別の見出しの下にある概念と無関係であることを指示したりすることを意図したものではない。実際には、その逆が意図されており、本説明は、特定の実施形態の様々な特徴及び態様が本明細書に記載される他の様々な実施形態にまたがって適用可能であり、またそれらの実施形態にも適用可能であり、全体として読まれ、解釈されることが意図されている。
【0028】
不正確さの用語に関して、「約」及び「およそ」という用語は、記載された測定値を含む測定値、及び記載された測定値に合理的に近い任意の測定値も含む測定値を指すために互換的に使用されうる。記載された測定値に合理的に近い測定値は、関連技術の当業者によって理解され容易に確認されるように、記載された測定値から合理的に小さな量だけ逸脱している。このような逸脱は、測定誤差、測定及び/又は製造装置の校正の違い、測定値の読み取り及び/又は設定における人的エラー、他の構成要素に関連する測定値の違いを考慮した性能及び/又は構造パラメータを最適化するために行われた微調整、特定の実装シナリオ、人又は機械による対象物の不正確な調整及び/又は操作などに起因する可能性がある。関連技術の当業者がそのような合理的に小さな差異の値を容易に確認できないと判断された場合に、「約」及び「およそ」という用語は、記載された値のプラス又はマイナス10%を意味すると理解できる。
【0029】
本明細書で使用されるときに、用語「エネルギー源によって活性化可能」及びその類似は、物理的及び/又は化学的状態の変化など、材料の状態の変化を指す。エネルギー源による活性化の一例としては、固体形態(又はより固体の形態)から液体形態(又はより液体の形態)への顕著な(すなわち、明確に明らかな)変化が挙げられる。エネルギー源による活性化の別の例としては、エネルギー源への暴露による架橋又は分子量の顕著な(すなわち、明確に明らかな)変化(例えば、架橋又は鎖切断による)を示すことが挙げられる。参考までに、本明細書で使用されるときに、「エネルギー源」とは、熱、レーザ、高周波(RF)、マイクロ波、紫外線、放射、超音波などを含む、様々なタイプのエネルギー源のいずれかを指す。
【0030】
本明細書で使用されるときに、用語「バリア」、「バリア構造体」などは、1つの構成要素(例えば、ストッパ本体)と別の構成要素(例えば、バレル及び/又はバレルの内容物)との間の相互作用をブロック又は妨害する材料を指す。
【0031】
本明細書で使用されるときに、「弾性」及び「エラストマー」という用語は、インジェクタデバイス(例えば、FDA承認用途)に使用されるストッパを参照して理解される材料特性を指し、材料が寸法的に変形(例えば、収縮、拡張、歪曲など)した後に自発的に変形前の形状に戻る、又は回復する傾向に関する。
【0032】
本明細書で使用されるときに、「インジェクタデバイス」という用語は、バレル内に受け入れられるストッパと、バレル内に保持された内容物をバレル内から排出又はデリバリーするためにバレル内でストッパを変位させるように構成された作動機構とを含む様々なデバイスのいずれかを含むことが意図される。インジェクタデバイスの例としては、シリンジ、オートインジェクタ、ペンなどが挙げられる。
【0033】
本明細書で使用されるときに、「マクロ機構」という用語(例えば「マクロリブ」又は「マクロ溝」など)は、その輪郭が肉眼で見えるストッパリブ又は溝機構、又はストッパのバリアの厚さの2倍以上の高さを示すストッパ機構を表すことが意図される。
【0034】
本明細書で使用されるときに、用語「ミクロ機構」(例えば、ミクロリブ、ミクロ溝、又はミクロボイドなど)は、ストッパ機構(表面機構又はサブ表面機構のいずれであってもよい)の輪郭が肉眼では見えない(ただし、この機構の一般的な存在自体は評価できる)ストッパ機構を示すことが意図される。例えば、ミクロ機構には、マクロリブ又はマクロ溝の上又は中に位置するストッパのミクロリブ又はミクロ溝機構が含まれる。
【0035】
本明細書で使用されるときに、「多層バリア」という用語は、複数の材料層を有するバリア構造体を指し、その少なくとも一部が互いに重なり合うように配置されている(平行配置)、又は、幾つかの例では、一方が他方に隣接している(直列配置)。多層構造体は、比較的に鋭く明確な境界を有する材料の厚さ又は層を有していてもよく、あるいはそれらの間に混合された境界又はより緩やかな移行境界を有していてもよい。
【0036】
本明細書で使用されるときに、「マルチゾーンバリア」という用語は、異なる材料特性を有する複数のゾーン又はセクションを有するバリア構造体を指す。マルチゾーン構造体は、比較的に鋭く明確な境界によって分離されたゾーン又はセクションを有してもよく、あるいは、混合された又は緩やかな境界を有してもよい。マルチゾーンバリアの幾つかの例には、並列又は直列に配置された別個の層が含まれており、その結果、多層バリアがマルチゾーンバリアを画定する。他の例としては、複数のゾーンを画定するように変更された単一の層を挙げることができる。
【0037】
本明細書で使用されるときに、「振動(オシレート)する」などの用語(例えば、「振動(オシレーション)」)は、一定又は変化することができる周波数で方向が交互に変わる運動を意味することが意図される。
【0038】
本明細書で使用されるときに、「近位」という用語は、デバイスの操作者端に近いこと(例えば、プランジャ端)を意味し、一方、遠位という用語は、近位よりも操作者から遠いこと(例えば、穿刺要素端)を意味する。
【0039】
本明細書で使用されるときに、「回転する」などの用語(例えば「回転」)は、周方向の動きを意味する。
【0040】
本明細書で使用されるときに、「シール面」という用語は、(例えば、保管中及び/又は使用中に)液密シールを維持する特徴を示すことが意図される。
【0041】
本明細書で使用されるときに、「シリコーン」及び「シリコーンオイル」という用語は、本明細書で互換的に使用されうる。
【0042】
本明細書で使用されるときに、「実質的に含まない」という用語は、特定された物質(例えば、シリコーン、シリコーンオイル又は他の潤滑剤)が定量不可能又は微量であること、あるいは、いかなる量も意図的にシステムに添加されていない(例えば、バレル又はストッパなどのインジェクタデバイスにシリコーンオイルを意図的に添加していない)ことを意味することが意図される。
【0043】
本明細書で使用されるときに、「振動(バイブレート)する」(例えば、「振動(バイブレーション)」)という用語は、一定又は変化することができる周波数で方向が交互に変化する加速度を有する交互の運動を意味することが意図される。
【0044】
本明細書で使用されるときに、「ワイパー」という用語は、可動性(例えば、可撓性又は屈曲性)であり、表面を擦るように構成された要素を指すことが意図され、時に「ワイパー要素」と呼ばれる。
【0045】
様々な実施形態の説明
当業者は、本開示の様々な態様が、意図された機能を発揮するように構成された任意の数の方法及び装置によって実現できることを容易に理解するであろう。また、本明細書で参照される添付の図面は、必ずしも一定の縮尺で描かれているわけではなく、本開示の様々な態様を説明するために誇張されていることがあり、その点において、図面は限定的なものとして解釈されるべきではないことにも留意されたい。
【0046】
本開示は、フルオロポリマー又は非フルオロポリマーのフィルム、又はフルオロポリマー又は非フルオロポリマーのラミネートのバリアで少なくとも部分的に覆われたストッパ、バレル、 バレル内でストッパを変位させるためのプランジャーロッド又は作動機構を含むインジェクタデバイス(例えば、シリンジ、オートインジェクタ及びペン)を対象とする。
【0047】
本記載の様々な態様は、ストッパ(例えば、ストッパのバリア)の1つ以上の表面機構(例えば、マクロ又はミクロ機構)の変更又は再形成に関する。このような再形成は、リブ(例えば、ミクロリブ)機構の形成又は除去を含むことができる。幾つかの例において、比較的に狭い、又はより平坦なリブ機構が形成されうる。さらに別の例において、可撓性を高めたリブ機構を形成することができる。このような機構は、ワイパー効果を示すことができ、そのような効果には、インジェクタデバイスのバレル内でリブ機構が平行移動される際のリブ機構の角形成が含まれる。このワイパー効果は、初期滑り抵抗において比較的に高いシール力をもたらすことができ、ストッパの変位が開始されると、滑り抵抗は初期滑り抵抗から非常に急速に低下する。
【0048】
幾つかの例において、ストッパのバリアは、エネルギー源(例えば、レーザ)でバリアを活性化することによって形成された少なくとも1つのミクロ機構を有する。例えば、バリア242は、複数の層を含んでよく、又は多層バリアであってよく、ここで、構造体の1つの層(又は複数の層)が、別の層(又は他の層)よりもエネルギー源に対してより反応性が高いように構成されている。また、後で説明される様々な実施形態において、バリアをストッパの本体に結合する前、バリアを本体に結合した後だが、ストッパをバレルに挿入する前、及び/又は、バリアを本体に結合した後だが、ストッパをバレル20に挿入する前に、1つ以上のミクロ機構は形成されうる。より効率的及び/又は高歩留まりの製造、汚染及び/又は粒子の発生の低減、シールの強化などを含めて、そのような機構を利用して様々な利点が実現されうる。
【0049】
インジェクタデバイスの概念
使用時に、インジェクタデバイスは、典型的には医療用途で患者にデリバリーされる治療薬又は他の物質である流体を貯蔵(例えば、短期又は長期)及びデリバリーするために使用されうる。幾つかの実施形態において、そのようなインジェクタデバイスは、患者に治療薬をデリバリーするためのインジェクタデバイスの計画された使用に先立って、治療薬で(例えば、プレフィルドシリンジとして)プレフィルされてもよい。インジェクタデバイスは、限定するわけではないが、眼疾患(例えば、黄斑変性症及び緑内障)又は糖尿病などの疾患を治療する治療薬を含むことができる。潜在的な治療法の非限定的な例を次に説明する。有利には、様々な実施形態において、ストッパ及びバレルはシリコーン又はシリコーンオイルを含まない。例えば、様々な実施形態によれば、本明細書に記載のインジェクタデバイスのバレル及びストッパは、シリコーン及びシリコーンオイル(又は他の液体潤滑剤)を含まず、又は実質的に含まないことができる。幾つかの例において、ストッパ及びバレルは、実質的な量の他の液体潤滑剤を含まないか、又は実質的に含まない(もちろん、液体の形態であり、従って、それ自体が少なくともある程度まで潤滑するインジェクタデバイス内の治療物質を除く)。
【0050】
図1は、幾つかの実施形態による、シリンジの形態のインジェクタデバイス10を示す。図示のように、インジェクタデバイス10は、バレル20、穿刺要素30及びバレル20内に受容され、作動機構50(例えば、図示のプランジャロッド)に動作可能に結合されたストッパ40を含む。
【0051】
図示されるように、バレル20は、近位端120と遠位端122との間に延在する。バレル20は、内面124及び外面126を有し、内面は、バレル20によって画定される受容チャンバ128の境界を形成する。図示されるように、バレル20の近位端120は、使用者が作動機構50を押したり引いたりするのを支援する指ストッパ又はハンドルとして使用されうるフランジを含むことができる。
【0052】
穿刺要素30は、鋭く尖った針カニューレ、又は「無針」システムで使用されるような鈍端カニューレを含むことができる。説明を容易にするために、穿刺要素30は、鋭く尖った遠位端を有する、鋭く尖った長尺の針カニューレとして示されている。図示のように、穿刺要素30はバレル20の遠位端122に結合される。
【0053】
ストッパ40は、バレル20内に摺動可能に受け入れられ、バレル20の内面124とともにシールするように構成されている。より具体的には、ストッパ40は、作動機構50によってバレル20内で作動されて、受容チャンバ128の内容物を加圧し、穿刺要素30を通してバレル20から排出するように構成されている。
【0054】
作動機構50は、遠位端152及び近位端154を有し、遠位端152は、ストッパ40に動作可能に結合され、例えば、ストッパ40に締結され、ストッパ40と一体的に形成され、又はその他の方法でストッパ40と連携され、そのようにして、作動機構50がバレル20内でストッパ40を長手方向(又は他の方向)に変位させるように構成されている。
【0055】
図2は、幾つかの実施形態による、オートインジェクタの形態のインジェクタデバイス100を示し、インジェクタデバイス100では、バレル20、ストッパ40及び作動機構50(インジェクタデバイス100に関連して注射部材としても説明される)は、同様に構成して使用することができる。インジェクタデバイス100の作動機構50は、ストッパ40に加えられる可変の作動力を使用するか、又はそれを示すことができる。例えば、作動機構50は、1つ以上の付勢部材(例えば、バネ)及びこのような機能を実現するための他の機構を含むことができる。当業者に理解されるように、インジェクタデバイス100の他の様々な構成要素は、インジェクタデバイス10の構成要素と実質的に同様である。この説明の目的上、本明細書に記載されるストッパ40の様々な特徴は、インジェクタデバイス10の構成に利用されるか、又はインジェクタデバイス100の構成に利用されるかにかかわらず適用可能である。より広い意味で、バレル20及びストッパ40に関して本明細書に記載される概念は、様々なインジェクタデバイス構成のいずれかで実装することができる。
【0056】
インジェクタデバイス10、100は、バレル20の受容チャンバ128内に材料60を含むことができる。幾つかの例において、材料60は、製造現場、又は、治療部位から離れた場所、又はインジェクタデバイス10、100が最終使用者によって使用される場所(例えば、臨床現場)でチャンバ内に挿入又は他の方法で配置される。このような場合に、インジェクタデバイス10、100は、「プレフィルされた」ものと呼ばれる場合がある(例えば、インジェクタデバイス10の例では、プレフィルドシリンジ)。材料60は、所定量(例えば、1回以上の用量)の医薬組成物であることができる。適切な医薬組成物の幾つかの例を次に説明する。しかしながら、材料60は、シリンジから排出できる任意の種類の液体又は材料であってもよく、あるいは、充填されていないシリンジのように、材料60が受容チャンバに完全に存在しなくてもよいことを理解されたい。このような例において、インジェクタデバイス10、100は、治療部位又はその近くで充填されうる(例えば、インジェクタデバイスを「装填する」とも記載される)。
【0057】
図3及び図4は、ストッパ40の構成例の平面図又は正面図であり、図3の構成ではストッパ40の右半分が断面図で示されており、図4の構成ではストッパ40の左半分の断面図が示されている。
【0058】
図3及び4の各構成に示すように、ストッパ40は、弾性材料で作られた本体240と、本体240上に設けられたバリアフィルムなどのバリア242とを含む。ストッパ40は、外側244、長手方向軸X、及び長手方向軸Xに沿った高さを有する。ストッパ40は、前方面246と後方面248との間に延在する。図示されるように、バリア242は、外側244及び/又は前方面246の部分(その全体を含む)に沿って延在しうる。所望ならば、バリア242は、後方面248の部分(その全体を含む)に沿って延在することもできる。
【0059】
幾つかの実施形態において、本体240は、所望の程度の弾性コンプライアンスをストッパ40に提供する。例えば、本体240は、ストッパ40がバレル20に積極的に係合するように、ストッパ40をバレル20内に挿入する際に圧縮されうる。本体240に適した材料については以下でさらに説明する。
【0060】
様々な例において、本体240上に設けられたバリア242は、バリア242を通した本体240からの(又は本体240への)物質の移動を阻止し、ストッパ40とバレル20との間の滑り及び/又は静摩擦を低減し、ストッパ40とバレル20との間のシールを強化するように構成されている。このような特徴は、例示的な意味で言及されており、排他的なリストを意図するものではない。バリア242は、単層でも又は多層でもよい。 バリア242は、互いに固有の特性を有する複数の層で構築されてもよく、及び/又はバリアは、層間でより均質な特性を有するより均質な構造を形成するために融合又は他の方法で結合された同様の特性を有する複数の層を含んでもよい。バリア242は、バリア242の1つ以上の層として機能する複合材料(例えば、マトリックスフィルム材料及び充填剤)を含むことができる。バリア242に適した材料については、さらに以下に説明する。
【0061】
図3及び図4の各構成に示すように、ストッパ40は短い筒形状を有し、前方面246はストッパ40の円錐形端部によって画定される。図示されるように、円錐形端部は長手方向軸Xから突き出て鈍角を画定することができる。作動機構50がねじ締結構造を使用してストッパ40に結合される例において、ストッパ40は、雌ねじを備えた後方面248に軸方向凹部250を含むことができる。
【0062】
図示されるように、ストッパ40の外側244は、1つ以上の周方向に延在する環状リブ300などのマクロリブとも呼ばれる1つ以上のリブ300及び/又は1つ以上の周方向に延在する環状溝310などのマクロ溝310とも呼ばれる1つ以上の溝310を画定することができる。動作中、リブ300のうちの1つ以上は、バレル20の内面124(図1及び図2)と摺接して係合するように構成されている。ストッパ40は、許容可能な低いブレークルーズ力、低い平均滑走力及び低い滑走力変動のうちの1つ以上を維持しながら、高レベルの気体(例えば、空気)及び液体不透過性を備えた容器閉鎖の完全性を達成するように構成されうる。
【0063】
リブ300は、任意の数の構成で構築することができる。例えば、最遠位又は前方リブのみがシール面を有していてもよい。このようにして形成されたシールの品質は、当業者によく知られた任意の数の方法(例えば、ヘリウム漏れ試験)によって評価できることを理解されたい。幾つかの実施形態において、複数のリブ300はシール面を有してもよい。 1つ以上の実施形態において、シール面を有するリブ300のすべては、同じ所定の外径(例えば、非圧縮状態のストッパ40で各リブの頂点から測定)を有することができる。他の実施形態において、シール面を有する各リブ300は、それ自体の所定の外径を有することができる。例えば、遠位リブ又は前方リブは所定の外径を有することができ、近位リブ又は後方リブは、遠位リブ又は前方リブの所定の外径の約75%~約99.9%の所定の外径を有することができる。本開示の主旨及び範囲から逸脱することなく、例えばシール面を有する3つのリブを有するなど、他のタイプのリブ構成が考えられる。
【0064】
図3及び4には3つのリブ300が示されているが、任意の数のリブ(例えば、1、2、4、10など)が考えられる。図示のように、リブ300は、バレル20の内面124と摺接するように構成されたシール面320A(摺接部分320Aとも呼ばれる)を有する前方リブ300Aを含む。図3に示されるように、リブ300のうちの1つ以上は、場合により、シール面(例えば、シール面320A)がいくらか平坦にされ、ストッパ40の外側244の長さの1%~25%の幅を有する平らな輪郭(例えば、前方リブ300A)を有する。図4に示されるように、1つ以上のリブ300(例えば、前方リブ300A)は、場合により、外側に凸状の形状を有し、シール面(例えば、シール面320A)は、比較的に狭い輪郭を有する。図3及び図4に示されるように、リブ300は、中間リブ300B及び後方リブ300Cも含む。図示されているように、中間リブ300B及び後方リブ300Cは、場合により、断面で見て外側に凸状の形状を有する。中間リブ300B及び後方リブ300Cのそれぞれは、場合により、バレル20の内面124と摺接するように構成されたシール面320B、320Cをそれぞれ有する。1つ以上のリブ300が外向きに凸形状を有する場合に、対応するシール面は、ストッパ40の長手方向軸Xに沿って測定したときに、比較的に小さな幅を有してもよい。構成に応じて、摺接部分320B、320Cのそれぞれは、ストッパ40の外側244の長さの0%より大きく、最大15%までの幅を有することができる。
【0065】
図3及び図4に示されるように、ストッパ40の外側244は、シワ362及び引っかき傷364などの1つ以上の欠陥900を含むことができる(破片の形態の欠陥900の例は図16Aに関連して見出され、記載されることができる)。シワ362及び/又は引っかき傷364などの様々な欠陥900は、長手方向、周方向又は両方(例えば、らせん状)に配向されうる。欠陥900は、比較的直線状、曲線状又はその両方であることができる。欠陥は、ストッパ40上のいずれの位置にあることもできるが、特に、リブ300及び関連するシール面320上、ならびに1つ以上のミクロ機構400上又はそれに沿って存在し、例えば、それらについては後で説明する。これらの欠陥は、ストッパ40が最初に形成されるとき(例えば、バリア242が本体240に取り付けられるとき)、又はストッパ40をバレル20内に取り付けるプロセス中を含む、製造プロセスの任意の時点で形成される可能性がある。例えば、シワ362は、ストッパが直径方向に圧縮されるときに形成される可能性がある。また、引っかき傷364は、例えばストッパ40が組立工程中に使用されるバレル20又は他の管状部材に対して摺動するときに形成される可能性がある。
【0066】
ミクロ機構の概念
図3及び図4に示されるように、ストッパ40は、前方リブ300Aの摺接部分320Aなど、リブ300のうちの1つ以上に位置する1つ以上のミクロ機構400を含む。幾つかの例において、1つ以上のミクロ機構400は、1つ以上のミクロ溝及び/又はミクロリブを含む。幾つかの例において、ミクロ機構400は幅及び深さを有し、深さは、ミクロリブの場合には突出量であり、ミクロ溝の場合には凹部の量である。幾つかの実施形態において、幅及び深さの一方又は両方は、例えば、200μm以下、100μm以下、50μm以下、10μm以下、又は5μm以下であるが、様々な寸法が考えられる。上記の「以下」の範囲には、「0」より大きい値が含まれることに留意されたい。
【0067】
図5は、ストッパ40の外側244に沿ったストッパ40の1つ以上の部分(例えば、リブ300の1つ)の拡大断面図を示す。図6図9は、図5に示される領域「A」に含まれる様々なミクロ機構(ミクロ溝/ミクロボイド)を表し、これらはバリア242に形成される。本体240及びバリア242は、例示を容易にするために図5~9で直線状の縁を備えて示されているが、図示の領域がストッパ40の湾曲部分(例えば、マクロリブ300の1つ又はマクロ溝310の1つの上)に対応する場合には、ある程度の湾曲(例えば、内側又は外側に凸)を示しうることを理解されたい。
【0068】
以上のことを念頭に置いて、図5は、幾つかの実施形態による、ストッパ40の本体240及びバリア242の断面を示す。図5~14のそれぞれにおいて破線で示されるように、バリア242は、場合により、複数の層を含むか、又は第一の材料の第一の層402及び第二の材料の第二の層404を含む多層バリアである。バリア242は、1μm~200μmなど、様々な厚さのいずれかを有することができる。
【0069】
図示のように、第一の層402は第二の層404の下に配置することができる。一般に2つの層が示されているが、任意の数の層が考えられることを理解されたい(例えば、図16及び関連説明を参照されたい)。図示のように、第一の層402は、ストッパ40の本体240に面する内面410と、第二の層404に面する外面412とを有する。一方、第二の層404は、第一の層402に面する内面420及び本体240から離れる方向に向いている外面422を含む。様々な例において、第一の層402の内面410は、本体240に結合される(例えば、ボンド結合、接着、締結又はその他の方法で結合される)。次に、第二の層404の内面420は、第一の層402に結合される(例えば、ボンド結合、接着、締結又はその他の方法で結合される)。幾つかの実施形態において、第一の層402をバリア242の「内層」と呼ぶことができ、第二の層404を「外層」と呼ぶことができるが、第一の層402及び/又は第二の層404のいずれかは、バリア242の1つ以上の他の層の間に位置する中間層又は埋め込み層であることができる。
【0070】
様々な例において、複数の層のうちの1つ(例えば、第一の層402)は、複数の層のうちの別の層(例えば、第二の層404)の第二の材料よりもエネルギー源によってより活性化されうる第一の材料を含むことができる。ある層が他の層よりもエネルギー源により活性化されやすいというこの特徴を利用して、様々な位置にバリア242の1つ以上の層の様々な表面機構のいずれかを優先的に再形成することができる。
【0071】
バリア242の各層については、別個に説明したものを含めて、様々な材料が考えられる。例えば、第一の材料及び/又は第二の材料は、フルオロポリマー(例えば、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)又は延伸PTFE(ePTFE))を含むことができる。幾つかの例において、第一の層402は、ミクロ多孔質であり、第一の多孔度を規定し、第二の層404は、第一の層よりも低い多孔度を有し、場合により、第二の層404は、第一の層402よりも高い融解温度を特徴とする。所望であれば、第二の層404は、第一の層402よりも高い寸法安定性を特徴とすることができる。第一の層402の第一の材料及び第二の層404の第二の材料のうちの少なくとも1つは、熱可塑性材料を含むことができる。所望ならば、第一の層402の第一の材料は、第一の材料の光エネルギー及び/又は高周波エネルギーの吸収を増加させるように構成された充填剤を含むことができる。また、充填剤は、例えば、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)及びエチレンテトラフルオロエチレン(ETFE)のうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0072】
様々な例において、バリア242は、初期形成後に変更又は再形成された1つ以上の表面機構(例えば、マクロ機構398又はミクロ機構400)を含む。以下に説明するように、図6図14は、そのような実施形態に関する様々な概念を示している。
【0073】
図6~13はそれぞれ表面機構を示すが、いずれの例も、他の図に関連して示し説明した表面機構の他の様々な例と組み合わせることができることを理解されたい。このような機構を形成する幾つかの例示的な方法としては、エネルギー源をバリア242に向けることが挙げられるが(例えば、図19図21及び関連説明を参照されたい)、機械的形成手段(例えば、切込み、フォーミング、スクライビング、モールド成形など)も考えられる。このような機構を再形成する幾つかの方法において、エネルギーは、一方の層(例えば、第一の層402又は第二の層404)に向けられて、又は一方の層(例えば、第二の層404)を通って他の層(例えば、第一の層404)内に向けられて、バリア242の一部を活性化(例えば、リフロー、アブレーション、溶融又は蒸発)させて、1つ以上の表面機構を再形成することができる。例えば、レーザエネルギーの場合において、第二の層404は、第二の層404を活性化することなくレーザが第二の層404を通過できるように、レーザに対して十分な透過性を有することができる。それで、第一の層402はレーザエネルギーに対して比較的により吸収性となることができ、したがって、レーザエネルギーに対してより反応性になる。
【0074】
図3及び4は、マクロリブ及びマクロ溝の形態のマクロ機構の様々な例を提供する。一般に、そのような機構は連続した環状の機構である。ミクロ機構400は、離散体積のシリーズ又はパターン(例えば、図24図33及び関連説明を参照されたい)も考えられるが、ストッパの周りに延在する連続的な環状機構として形成されうることも理解されるであろう。
【0075】
様々な表面機構(例えば、ミクロ機構400又はマクロ機構398)の再形成後に、表面機構は、適合性の増加、圧縮抵抗の減少、厚さの減少、可撓性性の向上などの1つ以上など、再形成前とは相対的に異なる物性を示すことができる。このような特性は、リブの有効シール表面積を減少させるのに(例えば、シール力の増加と滑り抵抗の減少との間の関係を最適化するために)、及び/又はストッパの変位中にリブにかかるシール力を減少させるのに(例えば、シール力の増加と滑り抵抗の減少との関係を最適化するために)、又は性能及び信頼性におけるその他の利点にとって有利であることができる。
【0076】
上記を考慮して、本開示の様々な態様は、リブ(例えば、マクロ又は ミクロリブ)の形成後に、シリンジバレルの内腔と係合するように構成されたシール面を有するストッパのリブ形状を再形成する方法であって、リブの第一の縁部を再形成することを含む、方法に関する。幾つかの方法において、リブの第一の縁部を再形成することは、リブの第一の縁部に溝を形成することを含む。リブの第一の縁部を再形成することは、リブの第一の縁部で材料をリフローさせること、リブの第一の縁部で材料を切り込むこと、及びリブの第一の縁部で材料を除去することのうちの少なくとも1つを含むことができる。
【0077】
以上のことを念頭に置いて、図6は、再形成前のマクロリブ398a(例えば、前述のリブ300A、300B、300Cのいずれか)の形態のストッパ40(例えば、バリア242)の表面機構を示す。図7は、再形成されたマクロリブ398aによって画定されるミクロリブ400bの形態の再形成された表面機構を示す。図6に示されるように、バリア242は、場合により、複数の層(例えば、第一の層402及び第二の層404)を含み、バリア242及びその下にある本体240の両方が、バリア242によって形成されるマクロリブ398aを画定する。マクロリブ398aは、一般に、再形成前の弧長又は幅を有するクラウン450aを画定する。再形成後に、新たに形成されたミクロリブ400bは、再形成前のクラウン450aよりも狭い幅、又は比較的に短い弧長を有するクラウン450bを有することができる。様々な例において、マクロリブ398aの全体的な輪郭は、ミクロリブ400bよりも比較的に丸みを帯びている。別の言い方をすれば、ミクロリブ400aは、再形成プロセス後にマクロリブ398aよりも比較的平坦な輪郭を示す。
【0078】
図6に示されるように、マクロリブ398aは、第一の縁部、第二の縁部452a、454aとも呼ばれる第一の側部452a及び第二の側部454aを有し、再形成プロセスは、マクロリブ398aの両側でバリア242から材料の複数の領域456aを除去すること、-例えば、第一の側部452a及び第二の側部454aから材料を除去することを含む。2つの領域456aを除去すると、例えばミクロリブ400aの両側に2つの環状ボイド458aが生じうる。したがって、マクロリブ398aの第一の側部及び第二の側部452a、454a、又は縁部は、再形成された表面機構を提供するように再形成されている。領域452aは、エネルギー的手段(例えば、レーザエネルギー)又は機械的手段(例えば、切込み、スクライビング、モールド成形又はフォーミング)を使用して除去されうる。
【0079】
そして、様々な例において、得られる、再形成された表面機構(例えば、ミクロリブ400a)は、長手方向軸Xに平行な長手方向においてより大きな曲げ可撓性を有する。より大きな曲げ可撓性を有するというこの特徴により、撓み効果又はワイパー効果を示すミクロリブ400aを得ることができる(例えば、図12~14及び関連説明も参照されたい)。例えば、ミクロリブ400aは、2つの環状ボイド458aの縁部間でスイープ角αにわたって撓むことができ又は曲げることができる。スイープ角αは、例えば15度より大きくてもよいし、例えば180度以下でもよいが、様々な値が考えられる。別の言い方をすれば、スイープ角αは、+/-90度、+/-60度、+/-45度、+/-15度、又はその他の値であることができる。ミクロリブ400aが撓む又は曲がると、相対的なシール圧力が減少し、滑り抵抗も急速に減少する。このようにして、ミクロリブ400aは、比較的に低い滑り抵抗で、比較的に高い静的シール能力を示すことができる。曲げ又はワイパー効果により、追加的又は代替的に、ミクロリブ400aをより適合性にさせ、バレル20の欠陥、粒子及び他の特徴に順応させて、より良好なシール効果及び/又は作動中の磨耗により生じる粒子の減少を可能にすることができる。
【0080】
図6に全体的に示すように、幾つかの形成方法は、エネルギー1312及びエネルギー1322をマクロリブ398a、具体的には複数の領域456aに向けて、バリアの材料を(例えば、ストッパ40の外側244から)除去し、環状ボイド458aを形成することを含む。複数の層を含む幾つかの例において、1つ以上の層の材料は除去されうる。図6に示されるように、第二の層404の材料を除去することができる。このような機構を形成するための幾つかの例示的な方法及びシステムは、図19図21に関連して記載される。
【0081】
図8は、再形成前のミクロリブ400cの形態のストッパ40(例えば、バリア242)の表面機構を示す。図9は、再形成されたミクロリブ400cによって画定されるミクロリブ400dの形態の再形成された表面機構を示す。破線で示されるように、バリア242は、場合により、ミクロリブ400cを画定するバリア242(例えば、第二の層404)を有する複数の層(例えば、第一の層及び第二の層402、404)を含む。ミクロリブ400cは、一般に、再形成前の弧長又は幅を有するクラウン450cを画定する。再形成後に、新たに再形成されたミクロリブ400dは、再形成前よりも狭い幅又は比較的に短い弧長を有する。さらに、クラウン450dはクラウン450cよりも狭いため、ミクロリブ400cの全体的な輪郭はミクロリブ400dよりも比較的に丸みを帯びている。別の言い方をすれば、ミクロリブ400dは、再形成プロセス後にミクロリブ400cよりも比較的に平坦な輪郭を示す。
【0082】
図8に示されるように、ミクロリブ400cは、第一の縁部及び第二の縁部452c、454cとも呼ばれる、第一の側部452c及び第二の側部454cを有し、再形成プロセスは、ミクロリブ400cの両側のバリア242から材料の複数の領域456cを除去すること-例えば、第一の側部452c及び第二の側部454cから材料を除去することを含む。2つの領域452cを除去すると、例えばミクロリブ400dの両側に2つの環状ボイド458dが生じうる。したがって、ミクロリブ400cの第一の側部及び第二の側部452c、454c、又は縁部は再形成されて、再形成された表面機構であるミクロリブ400dを提供する。領域452cは、エネルギー的手段(例えば、レーザエネルギー)又は機械的手段(例えば、切込み、スクライビング、モールド成形又はフォーミング)を使用して除去することができる。
【0083】
様々な例において、得られる、再形成された表面機構(例えば、ミクロリブ400d)は、長手方向軸Xに平行な長手方向においてより大きな曲げ可撓性を有する。より大きな曲げ可撓性を有するというこの特徴により、ミクロリブ400dは、撓み効果又はワイパー効果(又は強化された撓み効果又はワイパー効果-図12図14及び関連説明も参照されたい)を示すことができる。例えば、ミクロリブ400dは、2つの環状ボイド458dの縁部間でスイープ角αにわたって撓むことができ又は曲げることができる。別の言い方をすれば、スイープ角αは、+/-90度、+/-60度、+/-45度、+/-15度、又はその他の値であることができる。スイープ角αは、例えば15度より大きくてもよいし、例えば180度以下でもよいが、様々な値が考えられる。図7に関連して前述したように、ミクロリブ400dが撓む、又は曲がると、相対的なシール圧力が低下し、滑り抵抗も急速に低下する。このようにして、ミクロリブ400dは、比較的に低い滑り抵抗で、比較的に高い静的シール能力を示すことができる。ここでも、屈曲効果又はワイパー効果により、追加的又は代替的に、ミクロリブ400dがより適合性になる、又はバレル20の欠陥、粒子及び他の機構を順応させて、より良好なシール効果及び/又は作動中の磨耗により生じる粒子を低減することができる。
【0084】
図8に示されるように、幾つかの再形成方法は、エネルギー1312及びエネルギー1322をミクロリブ400c、具体的には複数の領域456cに向けて、バリアの材料を(例えば、ストッパ40の外側244から)除去し、環状ボイド458d(図9)を形成することを含む。複数の層を含む幾つかの例において、1つ以上の層の材料を除去することができる。図8及び図9に示されるように、第二の層404の材料を除去することができる。このような機構を再形成するための幾つかの例示的な方法及びシステムを、図19図21に関連して記載する。
【0085】
図10Aは、エネルギー1312及びエネルギー1322をミクロリブ400c、具体的には1つ以上の領域456cに向けてバリア材料のリフロー又はポリマー移動を引き起こすことを含む、様々な再形成方法による別の例を示す。複数の層を含む幾つかの例において、1つ以上の層の材料がリフローするか、又はポリマーの運動を示すことができる。図10A及び10Bに示されるように、第二の層404の材料をリフローさせることができる。図示されるように、ミクロリブ400のクラウン450cは、比較的に鋭い半径で始まり、変更又は再形成の後に、比較的に平坦な輪郭となる。このような機構を再形成するための幾つかの例示的な方法及びシステムを、図19図21に関連して説明する。図11Aは、再形成前の関連する隆起縁部機構400f又はミクロリブ400fとともにミクロ溝400eの形態のストッパ40(例えば、バリア242)の表面機構のさらに別の例を示す。図11Bは、再形成された(例えば、除去された)隆起縁部機構400f、又はミクロリブ400fによって画定されたミクロ溝400gの形態の再形成された表面機構を示す。破線で示すように、バリア242は、場合により、ミクロ溝400e、400gを画定するバリア242(例えば、第二の層404)を備えた複数の層(例えば、第一の層及び第二の層402、404)を含む。
【0086】
示されるように、ミクロ溝400eは、第二の層404の厚さへの凹みであり、両側に2つの隆起縁部機構400fを有する。様々な例において、2つの隆起縁部機構400fは、ミクロ溝400eの形成プロセスの一部として(例えば、レーザ加工プロセスの一部として)、ミクロ溝400eに隣接して再堆積される、第二の層404からのリフロー材料によって生成される。再形成後に、2つの隆起縁部機構400fは縮小又は除去され、新たに再形成されたミクロ溝400gの周囲の領域は、再形成前よりも低い輪郭、又は比較的に平坦な輪郭を有する。
【0087】
図11A及び11Bにより示されるように、再形成プロセスは、両側の2つの隆起縁部機構400fの少なくとも一部(例えば、実質的にすべて)を除去することを含む。隆起縁部機構400fは、エネルギー的手段(例えば、レーザエネルギー)又は機械的手段(例えば、切込み、スクライビング、モールド成形又はフォーミング)を使用して除去することができる。幾つかの実施形態において、隆起縁部機構400fの材料は、ミクロ溝400eを製造するために使用される形成プロセスの結果として、部分的にのみ取り付けられ、及び/又は比較的に弱い材料から構成される。この部分的な、又はより弱い付着/構造は、隆起縁部機構400fの基部で図11Aの波線によって一般に表されている。例えば、隆起縁部機構400fを形成する再堆積材料は、形状が不規則であったり、形成プロセスの一部として部分的に破壊されて弱くなったり、あるいはバレル20内でのストッパ40の作動中及び/又はバレル20へのストッパ40の挿入中にストッパ40の外側244から摩耗しやすい可能性がある。
【0088】
したがって、様々な例において、得られる再形成された表面機構(例えば、ミクロ溝400g)は、摩耗又は破壊の可能性が低いこと、輪郭の規則性が高いこと、又はそれらの組み合わせのうちの1つ以上を有する。このような機構により、粒子の発生量が減少し、及び/又は動作の再現性(シール及び/又は摺動機能)が向上することができる。
【0089】
先の実施形態と同様に、幾つかの再形成方法は、エネルギー1312及びエネルギー1322をミクロリブ400c、具体的には複数の領域456cに向けて、バリアの材料を(例えば、ストッパ40の外側244から)除去して、環状ボイド458d(図9)を形成することを含む。複数の層を含む幾つかの例において、1つ以上の層の材料を除去することができる。図8及び図9に示されるように、第二の層404の材料を除去することができる。このような機構を形成するための幾つかの例示的な方法及びシステムは、図19図21に関連して説明される。
【0090】
図12A~14Bは、例えば、図6図9に関連して上述した概念を使用して達成されうるワイパー要素、又は可撓性表面機構を例示する。図12Aに示されるように、可撓性表面機構は、ポケット602から突出する隆起突出部600(例えば、ミクロリブ400又はマクロリブ300)を含む。隆起突出部600は可撓性体を有し、ポケット602は、例えば、少なくとも1つのボイド、例えば、隆起突出部600の第一の側にある第一のボイド620と、隆起突出部600の第二の側にある第二のボイド622によって形成される。
【0091】
示されるように、隆起突出部600は、バリア242(例えば、場合により、存在する場合には第二の層404)の材料から形成される。図示されるように、第一のボイド620は、隆起突出部600及び第一の縁部650によって境界付けられ、第二のボイド622は、隆起突出部600及び第二の縁部652によって境界付けられる。様々な例において、隆起突出部(例えば、ミクロリブ)は、前述したスイープ角αにわたって第一の縁部650と第二の縁部652との間で作動、屈曲、又は曲がることができる。図12Bに示されるように、隆起突出部600は、長手方向軸Xに平行な方向にたわみ、屈曲し、又は曲がる(例えば、弾力的に又は弾性的に)のに十分な可撓性を有する。ストッパ40がバレル20内部で、例えば、第一の方向Yに摺動するときに、隆起突出部600は、たわみ、屈曲し又は曲がることができる。
【0092】
図13A及び13Bは、幾つかの実施形態による、バレル20内に受け入れられたストッパ40の隆起突出部600を示す。図13Aは、隆起突出部600がバレル20と係合して弾性的に圧縮された初期位置にある隆起突出部600を示す。この初期位置では、隆起突出部600(例えば、ミクロリブ400)は、バレル20に対する第一のシール力又は第一のシール圧力を規定する。図13Bに示すように、ストッパ40がバレル20内で第一の方向Yに摺動すると、隆起突出部600(例えば、ミクロリブ400)はスイープ角αに沿って撓む。幾つかの実施形態において、隆起突出部600が撓むにつれて、滑り抵抗は第二のより低い滑り抵抗に減少する。幾つかの例において、第一のシール力又は第一のシール圧力も、変位に続いて第二のより低いシール力又は圧力に低減される。この滑り抵抗の減少は、ブレークルーズ力及びバレル内でストッパ40の動きを開始するのに必要な力を減少させるのに有利であることができる。図15は、この概念の例示であり、ここで、図15は初期の高い滑り抵抗を示し、それは変位が開始されると急速に低下する。図15に示されるように、変位が停止され、隆起突出部600がより半径方向に向きを変えることが可能になると、滑り抵抗は再び増加し始めることができる。
【0093】
図14A及び14Bに示されるように、隆起突出部600の形成は、ポケット602などのポケットの形成、又はいかなる材料の実質的な除去も必要としない。例えば、カット、スライス又はスリット604をバリア242に形成して、1つ以上の隆起突出部600を形成することができる。図14Aに示されるように、スリット604は、図示されるように半径方向を含む様々な角度のいずれかで形成されうる。図14Bに示されるように、ストッパ40がバレル20内で第一の方向Yに摺動されると、1つ以上の隆起突出部600(例えば、複数のミクロリブ400/突出部600)がスイープ角αに沿って撓む。ここでも、幾つかの実施形態において、隆起突出部600が撓むにつれて、滑り抵抗は第二のより低い滑り抵抗に減少する。幾つかの例において、第一のシール力又は第一のシール圧力も、変位に続いて第二のより低いシール力又は圧力に低減される。この滑り抵抗の減少は、ブレークルーズ力及びバレル内でストッパ40の動きを開始するのに必要な力を減少させるのに有利であることができる。前に参照したように、図15は、この概念の例示である。
【0094】
スリット604は、例えば、図19~21に関連して説明した方法のいずれかを使用して形成することができる。様々な例において、スリットは、エネルギー的手段(例えば、レーザ、サーマルナイフなど)又は機械的手段(例えば、ナイフ、スクライブなど)を使用して形成される。
【0095】
図16は、図5及び12に示した領域Aに対応するストッパ40の部分のさらに別の図である。ただし、これらの図に示されているものとは異なるバリア242の構成を備えている。前に参照したが、疑義を避けるために、図35は、2つを超える層(図示のように合計5つ)を含む多層バリア構成の例を示す。図示のように、第一の層402及び/又は第二の層404は、層内の任意の位置にあることができる。また、様々な実装では、より多くの又はより少ない層の数であることができる。第一の層402は、例えば、最内層又は埋め込み層であることができる。第二の層404は、例えば、最外層又は埋め込み層であることができる。そして、第一の層402及び第二の層404は、接触していてもよく、又は1つ以上の他の層によって分離されていてもよい。上述の様々なミクロ機構400は、様々な寸法のいずれかを有することができる。幾つかの例において、1つ以上のミクロ溝は、0.25μm~50μm、場合により、0.25μm~0.5μmの深さ、及び0.25μm~50μm、場合により、0.25μm~0.5μmの幅を有することができ、及び/又は、1つ以上のミクロリブは、0.25μm~50μm、場合により、0.25μm~0.5μmの高さ、及び0.25μm~50μm、場合により、0.25μm~0.5μmの幅を有する。後述するように、ミクロ溝及び/又はミクロリブは、例えば周方向、らせん方向又はさらには長手方向に延在する、様々な構成のいずれかを有することができる。図11及び16に関連して上で説明したように、例えば、1つ以上のミクロ溝は、底部及び2つの側部を有することができ、2つの側部の一方又は両方がミクロリブを画定する。幾つかの実施形態において、ミクロリブを形成する材料は、ミクロ溝の底部を形成する材料よりも高い密度を有する。そして、幾つかの実施形態において、ミクロリブを形成する材料は、ミクロ溝の底部を形成する材料よりも低い密度を有する。
【0096】
また、上述したように、第一の層402などのストッパ40の一部は、場合により、エネルギー源によって活性化されると体積が増加するように構成された材料を含み、その結果得られるミクロリブは、エネルギー源によって活性化されることによって体積増加した第一の層402の部分に対応する。また、ミクロチャネル又はボイドの場合には、第一の層402などのストッパ40の一部は、エネルギー源によって活性化されると除去されるように構成された材料を含み、ここで、ミクロ溝はエネルギー源によって活性化されることによって除去された第一の層402の部分に対応する。
【0097】
図17は、シート形状のプリフォーム2000としてのバリア242の一例を示す。図示のように、バリア242の内側245には、1つ以上のミクロリブなどのミクロ機構400のパターンが形成されている。図18は、本体240(図18に図示せず)に結合されたバリア242を示しており、ミクロ機構400は、バリア242を本体240に結合する部分としてストッパ40の外側244に転写されている(例えば、後に図22及び23に関連して説明される成形プロセスの1つを介して)。
【0098】
ストッパ構成要素へのエネルギー適用手段
ストッパ40を作製する方法は、バリア242の層又はゾーン(例えば、第一の層402)を機械的又はエネルギー的に活性化することを含む。例えば、エネルギー源を使用して、1つ以上の表面機構:マクロ機構(例えば、マクロリブ及び溝の一方または両方)又は1つ以上のミクロ機構400(例えば、ミクロ溝及びミクロリブの一方又は両方)を形成又は再形成することができる。バリア242は、特定の方法に応じて、そのような形成の前又は後にエラストマー本体240に結合されうる。幾つかの例において、バリア242は、1つ以上の表面機構の再形成中に(例えば、構成要素間の結合を支援する材料をリフローすることによって)本体240に結合されうる。
【0099】
上述のように、1つの層(例えば、第一の層402)は、直接的に、又は別の層(例えば、第二の層404)を通して活性化される層にエネルギーを向けることによって活性化されうる。例えば、第二の層404は、第一の層402の上に配置されることができ、第一の層402は、第二の層404を通して活性化されることができる。幾つかの方法において、少なくとも1つの表面機構(例えば、ミクロリブなどのミクロ機構)を再形成することは、バリアをエネルギー的に活性化した後にバリア242を冷却することを含む。ミクロ溝及びミクロリブは別々に形成又は再形成することができるが、幾つかの方法は、場合により、バリア242の溶融部分をリフロー及び再固化させることによって、1つ以上のミクロ溝及びミクロリブを同時に形成又は再形成することを含む。
【0100】
エネルギーでバリア242の層を活性化することは、形成モジュール1300からのエネルギー源とストッパ40との間の相対運動を誘発することを含むことができ、この運動は、場合により、直線運動及び/又は回転運動の一方又は両方を含む。少なくとも1つの表面機構(例えば、ミクロ機構400)は、シート形態(例えば、シートプレフォーム)又は管状形態(例えば、管状プレフォーム)のバリアで形成又は再形成されうる。表面機構(例えば、ミクロ機構400)は、バリア242の外面422及び/又はバリア242の内面410上に形成又は再形成することができる。
【0101】
図19及び20は、システム1000と、ストッパ40の1つ以上の表面機構(例えば、ミクロ機構400)を形成又は再形成するためにシステム1000を使用できることによる方法を示す。図示されるように、システム1000は制御モジュール1100、駆動モジュール1200,形成モジュール1300及び処理モジュール1400を含む。前述のように、1つ以上の表面機構は、バリア242を本体240に組み立てた後、又はバリア242を本体240に組み立てる前に(例えば、バリアプリフォーム又は本体プリフォーム上にミクロ機構400を形成することによって)形成することができる。そして、図20に示されるように、様々な実施形態において、1つ以上の表面機構は、インジェクタデバイス10の組み立て後(すなわち、ストッパ40がバレル20に挿入された後に、場合により、バレル20の内容物が既にプレフィルドアセンブリ内の所定の位置にある状態で)形成又は再形成されうる。
【0102】
制御モジュール1100は、システム1000の動作を制御するように構成されている。様々な例において、制御モジュール1100は、電源(図示せず)、1つ以上のマイクロプロセッサ、1つ以上のユーザ入力デバイス(例えば、キーボード)、1つ以上の表示デバイス(例えば、モニタ)及びシステム1000の動作を制御するための他の機能を含むことができる。
【0103】
電源は、制御モジュール1100の動作構成要素及び/又はシステム1000の他の構成要素に電力を供給することができ、制御モジュール1100及び/又はシステム1000の所望の性能及び/又は寿命要件を提供するのに適した任意のタイプの電源とすることができる。様々な実施形態において、電源は、(例えば、外部エネルギー源を使用して)再充電可能であることができる、1つ以上のバッテリを含むことができる。
【0104】
制御モジュール1100は、1つ以上のフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、1つ以上のプログラマブルロジックデバイス(PLD)、1つ以上のコンプレックスPLD(CPLD)、1つ以上のカスタム特定用途向け集積回路(ASIC)、1つ以上の専用プロセッサ(マイクロプロセッサなど)、1つ以上の中央処理装置(CPU)、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はこれら及び/又は他の構成要素の任意の組み合わせを含むことができる、又はそれらに含まれることができる。制御モジュール1100は、メモリと通信してメモリに格納されたコンピュータ実行可能命令を実行するように構成された処理ユニットを含むことができる。追加的に又は代替的に、制御モジュール1100は、情報(例えば、検知データ)をメモリに格納し、及び/又はメモリからの情報(例えば、検知データ)にアクセスするように構成されうる。
【0105】
幾つかの実施形態において、メモリは、揮発性及び/又は不揮発性メモリの形態のコンピュータ読み取り可能媒体を含み、リムーバブル、ノンリムーバブル又はそれらの組み合わせであることができる。媒体の例には、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読み取り専用メモリ(ROM)、電子的に消去可能なプログラム可能な読み取り専用メモリ (EEPROM)、フラッシュメモリー、光学媒体又はホログラフィック媒体、磁気カセット、磁気テープ、磁気ディスク記憶装置又はその他の磁気記憶装置、データ送信、及び/又は情報を保存するために使用でき、例えば量子状態メモリなどのようなコンピューティングデバイスによってアクセスできる他の任意の媒体を含む。実施形態において、メモリは、プロセッサに、本明細書で論じるシステム構成要素の実施形態の態様を実装させ、及び/又は本明細書で論じる方法及び手順の実施形態の態様を実行させるためのコンピュータ実行可能命令を格納する。
【0106】
コンピュータ実行可能命令には、例えば、コンピュータコード、デジタル信号処理、機械使用可能命令など、例えばコンピューティングデバイスに連携する1つ以上のプロセッサによって実行できるプログラムコンポーネントなどを含めることができる。プログラムコンポーネントは、様々な言語、開発キット、フレームワークなどを含む、任意の数の異なるプログラミング環境を使用してプログラムすることができる。本明細書で考えられる機能の一部又はすべては、ハードウェア及び/又はファームウェアにも実装されてよく、あるいは代わりに実装されてもよい。
【0107】
幾つかの実施形態において、駆動モジュール1200は、制御モジュール1100によって制御され、形成ツールがミクロ機構400を所望の構成で形成している間に、形成モジュール1300と1つ以上のストッパ構成要素(例えば、本体240及び/又はバリア242)との間の相対運動を生成する。例えば、駆動モジュール1200は、形成モジュール1300に対する1つ以上のストッパ構成要素(例えば、本体240及び/又はバリア242)の回転、及び/又はストッパ構成要素の周りの形成モジュール1300の周方向運動を引き起こすことができる。駆動モジュール1200は、追加的又は代替的に、ストッパ構成要素(例えば、本体240及び/又はバリア242)の軸方向の運動を生じさせることができる。駆動モジュール1200は、駆動モータ、センサ、制御回路、駆動シャフト、ターンテーブル、及び/又は、形成モジュール(及び場合により、処理モジュール1400)とストッパ構成要素との間の所望の相対運動を達成するための様々な追加又は代替構成要素を含むことができる。図20に示されるように、駆動モジュール1200は、組み立てられたインジェクタデバイス10(例えば、バレル20及びストッパ40)と形成モジュール1300との間に相対運動を生成するように構成されうる。
【0108】
様々な実施形態において制御モジュール1100によって制御される形成モジュール1300は、例えば、図5~18に関連して前述したように、エネルギー1312を生成し、バリア242及び/又は本体240などの1つ以上のストッパ構成要素に指向させる一次エネルギー発生器1310を含む。
【0109】
幾つかの実施形態において、形成モジュール1300(再形成モジュール1300としても機能する)は、エネルギー1322を生成し、バリア242及び/又は本体240などの1つ以上のストッパ構成要素に指向させる二次エネルギー発生器1320を含む。例えば、二次エネルギー発生器1320が存在する実施形態において、二次エネルギー発生器1320は、一次エネルギー発生器1310からのエネルギー1312からオフセットされた角度でエネルギー1322をストッパ構成要素に指向させることができる。ビームは、例えば、バリア242上で別個の領域に集束されうる。又は、代替的に、2つのエネルギー1312及び1322のビーム又は指向性は、ストッパ構成要素の上又は内部の所望の位置で交差することができ、その結果、単独では、エネルギー1312、1322のそれぞれは、ストッパ構成要素の材料を活性化するには不十分であっても、エネルギー1312、1322からの累積エネルギーはストッパ構成要素の材料を活性化するのに十分である。形成モジュールは、好ましくはレーザエネルギー源を含むが、電子ビームエネルギー源、紫外光エネルギー源、プラズマエネルギー源、超音波エネルギー源、又は1つ以上のストッパ構成要素を活性化させることができる他のエネルギー源を含む、様々なエネルギー源のいずれかを実装できることが考えられる。
【0110】
適切なレーザ発生器の例としては、例えばCOレーザが挙げられる。適切なレーザ発生器の幾つかの例としては、バレル20に悪影響を与えることなくバリア242及び/又は本体240内の材料を活性化するように構成されたものが挙げられる。そのような例において、レーザ発生器のタイプ及び波長の選択は、バレルの材料及びストッパの材料に依存しうる。例えば、ホウケイ酸ガラスで作られたバレルの場合には、適切な波長は400~1700nmの範囲であることができる。ある特定の例において、1070nmのレーザビームが、ストッパの形状を変更するのに十分なエネルギーを供給しながら、加熱することなくホウケイ酸塩バレルを容易に通過することが示された。
【0111】
幾つかの実施形態において、形成モジュール1300は、ストッパ(例えば、バリア242及び/又は本体240)の全周囲に表面機構(例えば、ミクロ機構400)を同時に形成又は再形成する。幾つかの実施形態において、駆動モジュール1200は、エネルギー1312及び/又はエネルギー1322のビーム又は指向性が構成要素の材料に所望のパターン(例えば、連続的な周方向パターン、又は図24~33に関連して説明されたパターンのいずれかなど)で適用されるように、形成モジュール1300と1つ以上のストッパ構成要素との間の相対運動を生成する。図20に示されるように、幾つかの実施形態において、形成モジュール1300は、バレル20を通してエネルギーをストッパ40に指向させて表面機構(例えば、ミクロ機構400)を形成又は再形成するように構成されている。例えば、バレル20は、光透過性材料(例えば、ホウケイ酸ガラス)から形成されてよく、形成モジュール1300は、バレル20を通ってストッパ40にレーザビームの形のエネルギーを伝達するように構成されたレーザ(例えば、COレーザ)を含むことができる。
【0112】
幾つかの実施形態において、制御モジュール1100によって制御されうる処理モジュール1400は、表面機構の形成/再形成中に生成された破片を除去するためのリンス溶液、過熱の回避を助けるため、及び/又は、加熱後のストッパ構成材料の再固化を促進するため、又は他の目的のための冷却剤(例えば、窒素ガスなどのガス、又は冷媒などの流体)を適用するなど、処理材料1410をストッパ40に適用する。図20に示されるように、処理モジュール1400は、1つ以上の表面機構(例えば、ミクロ機構400)の形成/再形成の間又はその後に、バレル20に処理材料1410を適用することができる(例えば、バレル20、ストッパ40及び/又はバレル20の内容物(例えば、治療物質)を冷却するため)。
【0113】
図21は、システム1000と、ストッパ40の1つ以上の表面機構(例えば、ミクロ機構400)を形成/再形成するが、1つ以上のストッパ構成要素(例えば、本体240又は バリア242)のプリフォームに形成するためにシステム1000を使用できることによる方法の別の例を示す。例えば、図22及び23に関連して説明するように、ストッパ40の1つ以上の構成要素は、シート形状のプリフォーム2000として提供され、その後、モールド成形又は他の方法で組み立てられてストッパ40を形成することができる。システム1000は、ほぼ同じ構成要素を有し、図19の例とほぼ同様に動作することができるが、ただし、駆動モジュール1200がプリフォーム2000を取り扱うように構成されている点が異なる。
【0114】
ストッパの組立及び結合機構
ストッパを組み立てる様々な方法、特にバリア242と本体240を一緒に配置する様々な方法が考えられる。
【0115】
例えば、図22は、モールド3002及びマンドレル3004などの成形装置を含む、図23に関連して説明されるものと同様のツール3000の使用を含む。モールド3002は、内壁3008によって画定されるキャビティ3006を含む。キャビティ3006は、所望の形状及びサイズを有するストッパ40を製造するように形状及びサイズ決めされている。図示のように、ツール3000は、バリア材料のプリフォーム2000a及び本体材料のプリフォーム2000bからストッパ40を製造するように構成され、プリフォーム2000a、2000bのそれぞれは、最初はシート状、又は比較的平面状である。
【0116】
プリフォーム2000a、2000bは、場合により、位置合わせされ、図示のようにモールド3002のキャビティ3006内に(例えば同時に)押し込まれる。これにより、本体240はプリフォーム2000bから形成され、その上に、バリア242はプリフォーム2000aから同時成形又はラミネート化され、図示のストッパ40を形成する。図示の実施形態において、マンドレル304は、プリフォーム2000a、2000bをモールド3002内に押し込むように作動される。幾つかの実施形態において、マンドレル3004は、形成中に本体240内に構造(例えば、雌ねじを備えた後方面248の軸方向凹部250)を画定するように構成されうる。
【0117】
射出成形、圧縮成形、真空プレス成形、共成形又は他の既知又は従来のプロセス及び装置も、プリフォーム2000a、2000bを使用してストッパ40を製造するために使用することができる。
【0118】
別の例として、図23は、筒形のバリア242の材料のプリフォーム2000cをシート形の本体240の材料のプリフォーム2000bとどのように組み合わせてストッパ40を組み立てることができるかを示す幾つかの実施形態を示す。図23に示されるように、このプロセスは、モールド3002及びマンドレル3004などの成形装置を含むツール3000の使用を含む。モールド3002は、内壁3008によって画定されるキャビティ3006を含む。キャビティ3006は、ストッパ40を製造するような形状及びサイズにされる。
【0119】
ツール3000は、バリア材料のプリフォーム2000cと、プリフォーム2000bを画定する塊の本体材料とからストッパ40を製造するように構成されている。図示のように、バリア材料のプリフォーム2000cは、モールド3002のキャビティ3006内に配置される。次いで、本体材料のプリフォーム2000bは、バリア材料のプリフォーム2000c内の内部空隙領域に適用される。図示されるように、マンドレル3004は、固体又は半固体の形態であることができるプリフォーム2000bを、プリフォーム2000cの開いた近位端部分を通してプリフォーム2000c内に押し込むように作動される。マンドレル3004は、プリフォーム2000b内に構造(例えば、雌ねじを備えた後方面248の軸方向凹部250)を画定するように構成されうる。
【0120】
マンドレル3004は場合により利用されるが、他の実施形態では、本体材料は、圧力の適用による流動性形態又は他の流体形態などの他のアプローチによってバリア材料のプリフォーム2000c内に堆積される。射出成形、圧縮成形、真空プレス成形、共成形又は他の既知又は他の従来のプロセス及び装置を使用して、プリフォーム2000cを使用してストッパ40を製造することができる。
【0121】
構成要素の結合を強化又は達成するために、前述のものに対する様々な変更を適用することができる。幾つかの例において、バリア242は、1つ以上のミクロ機構400の形成中、又はエネルギー源で第一の層402を活性化することによって、本体240に結合(又はさらに結合)することができる。接着剤、エラストマー結合材料、表面処理、その他の方法の追加使用も考えられる。
【0122】
表面機構の配置及び構成
1つ以上の表面機構(例えば、ミクロ機構400)は、様々な連続(例えば、周線)及び不連続(例えば、破線の周線)パターンのいずれかで配置されうる。換言すれば、表面機構のそれぞれは、多種多様な構成のうちのいずれかを取りうる。以下の様々な構成及び機能により、様々な利益及び利点を得ることができる。例えば、表面機構は、とりわけ、ストッパ40のシール機能及び/又は摺動機能を強化し、バリア242のシワ形成(例えば、バレル20への圧縮及び挿入の部分として)を低減し、及び/又は、本体240からのバリア242の層間剥離又は分離の発生率を低減するように配置されうる。
【0123】
幾つかの例において、バレル20への圧縮の後にバリア242のシワの存在を低減するために、表面機構(例えば、切り込み又は溝などのミクロ機構400)をマクロ機構300(マクロリブ又はマクロ溝など)に配置することができる。例えば、圧縮されると、バリア242にシワが寄り、特にマクロリブ及び/またはマクロ溝でシワが寄る可能性があるときに、バリア242は、第一の直径で本体240に取り付けられることができる。ミクロ溝又は切り込みの形でバリア242から材料を除去すると、このシワ形成効果を軽減するのに役立つ可能性がある。幾つかの例において、ミクロ溝又は切込みは周方向に形成されるが、(例えば、らせん状又は斜めのミクロ溝又は切込みに加えて)垂直方向のミクロ溝又は切込みも有益でありうることも考えられる。
【0124】
図24は、例えば、連続的であり、ストッパ40の外側244全体の周囲にほぼ直線状の経路で周方向に延在する表面機構(例えば、ミクロ機構400)の実施形態を示す。図24に示される実施形態において、表面機構(例えば、ミクロ機構400)は互いに平行で交差せず、各ミクロ溝によって画定される平面はストッパ40の長手方向軸Xにほぼ直交する。図25は、ストッパ40の長手方向軸X(図1及び図2)に対して斜めの平面に位置する1つ以上のミクロ機構400(例として2つを示す)を有するストッパ40の実施形態を示すが、その他の点では構成は図24に関連して説明したミクロ機構400と構成が同様である。図26は、ストッパ40の長手方向軸Xに対して複数の異なる傾斜面を画定する表面機構を有するストッパ40の実施形態を示す(例として4つのこのようなミクロ機構400が示されている)。図26に示される実施形態において、平面及び表面機構は互いに交差する。他の実施形態(図示せず)において、1つ以上の表面機構は、1つ以上の他の表面機構によって画定される平面と交差しない、ストッパ40の長手方向軸に対して斜めの、場合により、平行な平面内にある。
【0125】
ストッパ40のシール面に上述の表面機構(例えば、ミクロ機構)を追加及び/又は再形成すると、インジェクタデバイスの動作に必要な摺動力を増加させる(そして潜在的に摺動力を減少させる)ことなくシールを強化できるという利点を有することができる。この強化された機能は、組み立てプロセス(例えば、バレル20へのストッパ40の挿入)中に形成されるシワを減少させることによって、及び/又は(例えば、隆起されたミクロリブを提供すること)によりシール圧力を増加させること及び/又はミクロ溝の再形成により摺動表面積を減少させことによってシール界面を変更することによって達成されうる。
【0126】
図27図29は、不連続又は破断した1つ以上の表面機構(例えば、ミクロ機構400)を含むストッパ40の実施形態を示す。例えば、ミクロ機構400は、深さが約ゼロである1つ以上のセクションを含むことができる。図27図29で例の目的で2つの不連続な表面機構が示されているが、他の実施形態は、より多い又はより少ない不連続な表面機構を有する。表面機構を含む、図27図29に示される実施形態は、その他の点では、それぞれ図24~26に関連して説明したものと同様とすることができる。
【0127】
図27図29に関連して上述した様々な破線、又は不連続な構成及び機構は、様々な利益及び利点を得ることができる。不連続な溝又はリブの追加は、ストッパ40がバレル20に導入されるときの挿入プロセス中に形成する傾向がありうるシワ(例えば、ミクロシワ)を低減するのに有益でありうる。例えば、ミクロ機構400を不連続ライン又はパターンで配置することにより、ストッパ40、特にバリア242は、ストッパ40がバレル20内に挿入するために圧縮されるときにシワが寄ったり又は変形したりしにくくすることができる。例えば、ミクロ機構400のパターンは、張力緩和を生み出すことができ、又は、関連するシワ又はその他の望ましくない変形を伴うことなく(又は低減して)圧縮を可能にする同様の機能を生み出すことができる。
【0128】
図30及び31は、非線形部分を含む複数の表面機構(例えば、ミクロ機構400)を含むストッパ40の実施形態を示す。他の実施形態は、図30及び31に示されるような非線形部分を含む、より多くの又はより少ない表面機構を含む。図30及び31に示される実施形態の表面機構の非線形部分は、一般に繰り返しパターンの形態であるが、他の実施形態では、非線形部分は非繰り返しパターン部分を含むか、又は非繰り返しパターン部分からなる。図30及び31に示す実施形態において、表面機構(例えば、ミクロ機構400)は、ストッパ40の周囲に完全に延在する非線形部分を含む(すなわち、表面機構は非線形部分からなる)。他の実施形態において、1つ以上の表面機構(例えば、ミクロ機構400)は、線形部分及び非線形部分を含む。
【0129】
図30及び31に関連して上述した様々な非線形構成は、様々な利益及び利点を達成することができる。例えば、ミクロ機構400を非線形構成に配置することによって、ストッパ40、特にバリア242は、ストッパ40がバレル20内に挿入するために圧縮されるときにシワが寄ったり又は変形したりしにくくなる可能性がある。ミクロ機構400の波状の、又は周方向に重なり合うパターンは、ひずみ緩和、バリア242の材料の隙間、又は、関連するシワ又は他の望ましくない変形を伴わずに(又は減少させて)ストッパ40の圧縮を可能にする別の効果を生み出すことができる。
【0130】
図32は、ストッパ40の周り、例えば、1つ以上のリブ300の周りの周方向に回り道で非直線的な経路で延在する表面機構(例えば、ミクロ機構400)を含むストッパ40の実施形態を示す。図33は、グリッド又はセル構造パターンの形態の表面機構(例えば、ミクロ機構400)を含むストッパ40の実施形態を示す。図33にはダイヤモンド形のセルが示されているが、他の実施形態は、他の形状を有するセルを含む。上述した様々なダイヤモンド形及び交差パターンも、様々な利益及び利点を達成することができる。ここでも、そのような構成を用いると、ストッパ40がバレル20内に挿入するために圧縮されるときに、バリア242はシワを形成したり又は変形したりしにくくなる可能性がある。
【0131】
様々な構成が考えられ、ストッパ40の実施形態は、例えば、図24~33のいずれか1つ以上に関連して上述した表面機構の特徴又は属性のうちの1つ以上のあらゆる組み合わせをそれぞれ含む1つ以上の表面機構(例えば、ミクロ機構400)を含むことができる。
【0132】
例示的な材料セット
バレル20は、ガラス材料(例えば、ホウケイ酸ガラス)、セラミック材料、1つ以上のポリマー材料(例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン及びそれらのコポリマー)、金属材料、又はプラスチック材料(例えば、環状オレフィンポリマー(COC)及び環状オレフィンコポリマー(COP))ならびにそれらの組み合わせなどの実質的に剛性の又は硬い材料から形成されうる。本質的に疎水性ではない材料から形成されたバレル(例えば、ガラスバレル)が疎水性を付与するようにコーティング又は他の方法で処理されうることを理解されたい。幾つかの実施形態において、バレル20は、限定するわけではないが、シリコーン又はシリコーンオイルなどの潤滑剤が存在しないことを特徴とする疎水性の内壁を有する。本明細書で使用されるときに、「疎水性内壁」という用語は、シリコーンオイルが存在しない、又は実質的に存在しない(すなわち、定量不可能又は微量のシリコーンオイルを有する)バレルの内面を指す。さらに、バレル20の疎水性表面は、材料の平らな表面での脱イオン水の接触角が90°を超え、表面が疎水性であることを示す。幾つかの実施形態において、水接触角は、約90°~約180°、又は約96°~約180°、約96°~約130°又は約96°~約120°である。
【0133】
幾つかの実施形態において、ストッパ40の本体240は、ゴム材料などの適切なエラストマーから形成される。適切なゴム材料の例としては、合成ゴム、熱可塑性エラストマー、及び、合成ゴムと熱可塑性エラストマーをブレンドすることによって調製された材料が挙げられる。材料は、ブチル、ブロモブチル又はクロロブチル、ハロゲン化ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンゴム、エピクロロヒドリンゴム、ネオプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、シリコーン、ニトリル、スチレンブタジエン、ポリクロロプレン、エチレンプロピレンジエン、フルオロエラストマー、熱可塑性エラストマー(TPE)、熱可塑性加硫ゴム(TPV)、商品名VITON(登録商標)で販売されている材料、及びそれらの組み合わせ及びブレンドから構成されるゴムであることができる。幾つかの実施形態において、本体240は、約2.5MPa~約5MPa、又は約3MPa~約4MPaの初期弾性率(小さな歪)を有することができる。幾つかの実施形態において、初期弾性率は約3.5MPaであるが、様々な値が考えられる。
【0134】
前述のように、バリア242の一部(例えば、層又はゾーン)は、バリア242の他の層又はゾーンよりもエネルギー源に対してより活性化可能又は反応性であるように構成されうる。例えば、レーザ又は他の光エネルギー源の場合には、反応性又は活性化能力は、材料の厚さ、色素形成、密度/開放空間/空気含有量、化学物質/材料組成などを変更することによって調整できる。高周波(RF)エネルギー源、電気エネルギー源及び電磁エネルギー源の場合には、バリア242は、そのようなエネルギーに対してより反応性の高い顔料又は金属(例えば、鉄、白金など)などの他の充填剤を含むように調整することができる。マイクロ波エネルギー源の場合には、金属、水又はその他の材料が実装されうる。また、紫外線(UV)エネルギーの場合には、架橋剤(架橋して密度/剛性を高めるアクリレート)又はUVエネルギーを吸収する他の材料を組み込むことができる。
【0135】
ストッパのバリア242の1つ以上の層に適した材料の例としては、超高分子量ポリエチレン及びフッ素樹脂のフィルムが挙げられる。バリア242は、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)フィルム又は緻密化延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)フィルムなどのフルオロポリマーフィルムを含むことができる。PTFE又はePTFEを含むフィルム及びフィルム複合材は、下にあるエラストマーに存在し、バレル内の治療液を汚染する可能性がある浸出物及び抽出物に対して、薄くて強力なバリア層を提供するのに役立つことができる。
【0136】
バリア242の適切な材料の幾つかの具体例としては、限定するわけではないが、以下が挙げられる(1)スカイビング法によって製造されたPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)ホモポリマーフィルム(例えば、日本バルカー工業株式会社から入手可能なVALFLON(商品名))、(2)スカイビング法により製造された変性PTFE(テトラフルオロエチレンモノマーと数%のペルフルオロアルコキシドモノマーとの共重合体)フィルム(例えば、日本バルカー工業株式会社から入手可能なNEW VALFLON(商品名))、及び、(3)スカイビング法により製造された超高分子量ポリエチレンフィルム(例えば、サクシン社から入手可能なNEW LIGHT NL-W(商品名))。
【0137】
示されるように、バリア242は、複合材料又はラミネート材料であってもよく、あるいは多成分(例えば、多層)バリアを含んでもよい。バリア242内で又はバリア242として使用するための他の適切なフルオロポリマーとしては、限定するわけではないが、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ペルフルオロプロピルビニルエーテル、ペルフルオロアルコキシポリマー、テトラフルオロエチレン(TFE)、パリレンAF-4、パリレンVT-4、及び、それらのコポリマー及び組み合わせが挙げられる。バリア242を形成するために、限定するわけではないが、ポリエチレン、ポリプロピレン、パリレンC及びパリレンNなどの非フルオロポリマーも使用されてよく、あるいは代わりに、使用されてもよい。
【0138】
バリア242用の緻密化ePTFEフィルムは、Kennedyらの米国特許第7,521,010号明細書、Dolanらの米国特許第6,030,694号明細書、Fuhrらの米国特許第5,792,525号明細書又はKnoxらの米国特許第5,374,473号明細書に記載された方法で調製されうる。Brancaの米国特許第5,708,044号明細書、Baillieの米国特許第6,541,589号明細書、Sabolらの米国特許第7,531,611号明細書、Fordの米国特許第8,637,144号明細書、及び Xuらの米国特許第9,139,669号明細書に記載されているものなどのPTFEの延伸コポリマーもまた、特にそれらが緻密化されている場合に、バリア242に使用することができる。
【0139】
1つ以上の実施形態において、バリア242は、Sbrigliaの米国特許第9,926,416号明細書に教示されているような超高分子量ポリエチレン、Sbrigliaの米国特許出願公開第2016/0032069号明細書に教示されているようなポリパラキシリレン、Sbrigliaらの米国特許第9,732,184号明細書に教示されているようなポリ乳酸、及び/又はSbrigliaらの米国特許第9,441,088号明細書に教示されているようなVDF-コ-(TFE又はTrFE)ポリマーの材料のうちの1つ以上の材料を含むか、又はそれから形成されうる。
【0140】
バリア242は、フィブリルによって相互接続されたノードを特徴とする微細構造を有する機能性テトラフルオロエチレン(TFE)コポリマー材料を含む膨張(エキスパンデッド、膨張、延伸または発泡)ポリマー材料を含むこともでき、ここで、機能性TFEコポリマー材料には、TFEとPSVE(ペルフルオロスルホニルビニルエーテル)の機能性コポリマー、又はTFEと別の適切な機能性モノマー、例えば、限定するわけではないが、フッ化ビニリデン(VDF)、酢酸ビニル、又はビニルアルコールなどとの機能性コポリマーが含まれる。機能性TFE共重合体材料は、例えば、Xuらの米国特許第9,139,669号明細書又はXuらの米国特許第8,658,707号明細書に記載の方法に従って調製することができる。
【0141】
幾つかの実施形態において、バリア242は、Gunzelの米国特許出願公開第2016/0022918号明細書に記載されているような、バリア層及び結合層を有する複合フルオロポリマー又は非フルオロポリマー材料から形成されうる。本明細書で使用されるときに、「結合層」という用語には、フルオロポリマー材料及び/又は非フルオロポリマー材料が含まれることができることに留意されたい。結合層は、延伸ポリテトラフルオロエチレン又は他の多孔質膨張フルオロポリマー(例えば、Bailleの米国特許第6,541,589号明細書に教示されているようなePTFE)を含むか、又はそれから形成されうる。 あるいは、結合層は、非フルオロポリマー材料から形成されてもよいし、又は、非フルオロポリマー材料を含んでもよい。結合層内で又は結合層として使用するのに適した非フルオロポリマー材料の非限定的な例としては、非フルオロポリマー膜、非フルオロポリマーミクロ多孔質膜、不織布材料(例えば、スパンボンド、メルトブローン繊維材料、電界紡糸ナノ繊維)、ポリ二フッ化ビニリデン(PVDF)、ナノファイバー、ポリスルホン、ポリエーテルスルホン、ポリアリールソルホン、ポリエーテルエーテルケトン(PEEK)、ポリエチレン、ポリプロピレン及びポリイミドが挙げられる。
【0142】
幾つかの実施形態において、バリア242は、多孔質ePTFE層と熱可塑性バリア層とを含む薄い緻密化複合材を形成することによって作製することができる。この態様において、摩擦係数の低い表面を有する熱可塑性プラスチックが好ましい。したがって、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ペルフルオロアルコキシ(PFA)、テトラフルオロエチレン、ヘキサフルオロプロピレン、フッ化ビニリデンのポリマー(THV)などのフルオロポリマー系熱可塑性樹脂が適用可能である。この態様によるバリアは、BacinoのWO94/13469号明細書に教示されたプロセスに従って得られるFEP/ePTFEラミネートであることができる。バリアは、雌型キャビティモールド内のFEPフィルムの軟化温度を超えるプロセス温度、又はさらには溶融温度を超えるプロセス温度で形成することができる。
【0143】
幾つかの実施形態において、バリア242は、緻密化ePTFEフィルムと、バリア層フィルムに結合された多孔質ePTFEの薄層との複合材を含むことができる。緻密化ePTFEフィルムは、Kennedyらの米国特許第7,521,010号明細書に記載されているようにして得ることができる。ePTFE/緻密化ePTFE複合材は、Dolanらの米国特許第6,030,694号明細書に記載されている方法で組み合わせることができる。この実施形態において、複合材料は、緻密化ePTFEフィルムの層と多孔質ePTFE層とを含む。
【0144】
幾つかの実施形態において、バリア242は、少なくとも3つの層、すなわち、緻密化膨張フルオロポリマー層、バリア溶融フルオロポリマー層及び多孔質層を有する複合材料を含む。緻密化膨張フルオロポリマー層は、緻密化ePTFEを含むか、又は緻密化ePTFEから形成されうる。バリア溶融フルオロポリマー層は、緻密化膨張フルオロポリマー、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、延伸ポリテトラフルオロエチレン(ePTFE)、緻密化延伸ポリテトラフルオロエチレン、フッ素化エチレンプロピレン(FEP)、ポリフッ化ビニリデン、ポリフッ化ビニル、ペルフルオロプロピルビニルエーテル、ペルフルオロアルコキシポリマー、及び、それらのコポリマー及び組み合わせなどのフルオロポリマーを含むことができる。バリア溶融層において利用できる非フルオロポリマーの非限定的な例としては、ポリエチレン及びポリプロピレンが挙げられる。多孔質層は、ePTFE又は他の多孔質膨張フルオロポリマーを含むか、又はそれらから形成されうる。 緻密化膨張フルオロポリマー層、バリア溶融フルオロポリマー層及び多孔質層180を有するラミネート層は、緻密化膨張フルオロポリマーを多孔質層上にコーティング又は堆積させて複合材料を作製することによって構築されうる。1つの非限定的な実施形態において、ラミネート層130は、緻密化フルオロポリマー(例えば、緻密化ePTFE)、熱可塑性接着剤(例えば、FEP)及び多孔質フルオロポリマー(例えば、ePTFE)から形成される。
【0145】
ストッパ40は、本体240の材料からバリア242の材料への、又はその逆のいずれかの様々な侵入度を備えることができることを理解されたく、これはAshmeadらの米国特許第8,722,178号明細書、Ashmeadらの米国特許第9,597,458号明細書及びGunzelの米国特許公開第2016/0022918号明細書に記載されているものを含む。本発明の範囲及び/又は主旨から逸脱することなく、ストッパ40を形成するために利用できる本明細書に記載のプロセスの多くの変形例があることも理解されたい。
【0146】
治療物質の例
本開示のシリンジ、先端キャップ及び他の実施形態は、限定するわけではないが、凝固因子、サイトカイン、エピジェネティックタンパク質ファミリー、成長因子、ホルモン、ペプチド、シグナル伝達分子、及びそれらの変異体などの薬物及び生物製剤を含み、また、アミノ酸、ワクチン及び/又はそれらの組み合わせを含む、様々な治療用化合物と組み合わせて使用することができる。治療用化合物にはさらに、抗体、アンチセンス、上記の生物製剤及びそれらの標的受容体に対して行われるRNA干渉、及びそれらの変異体が含まれる。追加の治療用化合物としては、遺伝子治療、初代幹細胞及び胚性幹細胞が挙げられる。治療用化合物としては、抗体、アンチセンス、プロテインキナーゼに対するRNA干渉、エステラーゼ、ホスファターゼ、イオンチャネル、プロテアーゼ、構造タンパク質、膜輸送タンパク質、核ホルモン受容体及び/又はそれらの組み合わせが挙げられる。さらに、本開示で使用される本明細書で特定される治療化合物の少なくとも1つ、また本出願に列挙される2つ以上の治療用化合物も、本開示の範囲内にあると考えられることが理解されるべきである。
【0147】
凝固因子の例としては、限定するわけではないが、フィブリノーゲン、プロトロンビン、第I因子、第V因子、第X因子、第VII因子、第VIII因子、第XI因子、第XIII因子、プロテインC、血小板、トロンボプラスチン及びVIIaの共凝固因子が挙げられる。
【0148】
サイトカインの例としては、限定するわけではないが、リンホカイン、インターロイキン、ケモカイン、モノカイン、インターフェロン及びコロニー刺激因子が挙げられる。
【0149】
エピジェネティックタンパク質ファミリーの例としては、限定するわけではないが、ATPアーゼファミリーAAAドメイン含有タンパク質2(ATAD2A)、ATPアーゼファミリー-AAAドメイン含有2B(ATAD2B)、ATPアーゼファミリー-AAAドメイン含有-2B(ATAD2B)、ジンクフィンガードメインに隣接するブロモドメイン-1A(BAZ1A)、ジンクフィンガードメインに隣接するブロモドメイン-1B (BAZ1B)、ジンクフィンガードメインに隣接するブロモドメイン-2A(BAZ2A)、ジンクフィンガードメインに隣接するブロモドメイン-2A(BAZ2A)、ジンクフィンガードメインに隣接するブロモドメイン-2B(BAZ2B)、ブロモドメイン含有タンパク質1(BRD1)、ブロモドメイン含有タンパク質2-第1ブロモドメイン (BRD2)、ブロモドメイン含有タンパク質2-第1及び第2ブロモドメイン(BRD2)、ブロモドメイン含有タンパク質2アイソフォーム1-ブロモドメイン2(BRD2(2))、ブロモドメイン含有タンパク質3-ブロモドメイン1(BRD3(1))、ブロモドメイン含有タンパク質3-第1ブロモドメイン(BRD3)、ブロモドメイン含有タンパク質3-第1及び第2ブロモドメイン(BRD3)、ブロモドメイン含有タンパク質3-ブロモドメイン2(BRD3(2))、ブロモドメイン含有タンパク質4-第1ブロモドメイン(BRD4)、ブロモドメイン含有タンパク質4アイソフォーム長-ブロモドメイン1及び2(BRD4(1-2))、ブロモドメイン含有タンパク質4アイソフォーム長-ブロモドメイン2(BRD4(2))、ブロモドメイン含有タンパク質4アイソフォーム短(BRD4(全長-短-アイソ))、ブロモドメイン含有プロテイン7(BRD7)、ブロモドメイン含有8-ブロモドメイン1(BRD8(1))、ブロモドメイン含有8-ブロモドメイン2(BRD8(2))、ブロモドメイン含有プロテイン9アイソフォーム1(BRD9)、ブロモドメイン含有精巣特異-第1ブロモドメイン(BRDT)、ブロモドメイン含有精巣特異-第1及び第2ブロモドメイン(BRDT)、ブロモドメイン精巣特異タンパク質アイソフォームb-ブロモドメイン2(BRDT(2))、ブロモドメイン及びPHDフィンガー含有-1(BRPF1)、ブロモドメイン及びPHDフィンガー含有-3(BRPF3)、ブロモドメイン及びPHDフィンガー含有-3(BRPF3)、ブロモドメイン及びWDリピート含有3-第2ブロモドメイン(BRWD3(2))、キャットアイ症候群臨界領域タンパク質2(CECR2)、CREB結合タンパク質(CREBBP)、E1A結合タンパク質p300(EP300)、EP300(EP300)、ヌクレオソームリモデリング因子サブユニットBPTFアイソフォーム1(FALZ)、ヌクレオソームリモデリング因子サブユニットBPT(FALZ)、ユークロマチンヒストンーリジンN-メチルトランスフェラーゼ2(EHMT2)、ヒストンアセチルトランスフェラーゼーKAT2A(GCN5L2)、ユークロマチンヒストン-リジンN-メチルトランスフェラーゼ1(EHMT1)、ヒストン-リジンN-メチルトランスフェラーゼMLL(MLL)、ポリブロモ1-第1ブロモドメイン(PB1(1))、ポリブロモ1-第2ブロモドメイン(PB1(2))、ポリブロモ1-ブロモドメイン2(PBRM1(2))、ポリブロモ1-ブロモドメイン5(PBRM1(5))、ヒストンアセチルトランスフェラーゼKAT2B(PCAF)、PH相互作用タンパク質-第1ブロモドメイン(PHIP(1))、PH相互作用タンパク質-第2ブロモドメイン(PHIP(2)))、プロテインキナーゼC結合タンパク質1(PRKCBP1)、タンパク質アルギニンN-メチルトランスフェラーゼ3(PRMT3)、SWI/SNF関連-マトリックス関連-クロマチンのアクチン依存性調節因子-サブファミリーa-メンバー2(SMARCA2)、SWI/SNF関連-マトリックス関連-クロマチンのアクチン依存性調節因子-サブファミリーa-メンバー4(SMARCA4)、核体タンパク質-SP110(SP110)、核体タンパク質-SP140(SP140)、転写開始因子TFIIDサブユニット1(TAF1(1―2)))、TAF1 RNAポリメラーゼII-TATAボックス結合タンパク質(TBP)関連因子-250kDa-ブロモドメイン2(TAF1(2))、転写開始因子TFIIDサブユニット1様-第1ブロモドメイン(TAF1L(1))、転写開始因子TFIIDサブユニット1様-第2ブロモドメイン(TAF1L(2))、三部構成モチーフ含有24(TRIM24(Bromo.))、三部構成モチーフ含有24(TRIM24(PHD―Bromo.))、E3ユビキチン-タンパク質リガーゼTRIM33(TRIM33)、三部構成モチーフ含有33(TRIM33(PHD―Bromo.))、WDリピート9-第1ブロモドメイン(WDR9(1))及びWDリピート9-第2ブロモドメイン(WDR9(2))が挙げられる。
【0150】
成長因子の例としては、限定するわけではないが、神経成長因子(NGF)、血管内皮成長因子(VEGF)、血小板由来成長因子(PDGF)、C-fos誘導成長因子(FIGF)、血小板活性化因子(PAF)、トランスフォーミング成長因子ベータ(TGF-β)、骨形成タンパク質(BMP)、アクチビン、インヒビン、線維芽細胞成長因子(FGF)、顆粒球コロニー刺激因子(G―CSF)、顆粒球マクロファージコロニー刺激因子(GM-CSF)、グリア細胞株由来神経栄養因子(GDNF)、成長分化因子-9(GDF9)、上皮成長因子(EGF)、トランスフォーミング成長因子-α(TGF-α)、成長因子(KGF)、遊走刺激因子(MSF)、肝細胞増殖因子様タンパク質(HGFLP)、肝細胞増殖因子(HGF)、肝癌由来増殖因子(HDGF)及びインスリン様増殖因子が挙げられる。
【0151】
ホルモンの例としては、限定するわけではないが、アミノ酸由来(メラトニン及びチロキシンなど)、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン、バソプレシン、インスリン、成長ホルモン、糖タンパク質ホルモン、黄体形成ホルモン、卵胞刺激ホルモン、甲状腺刺激ホルモン、エイコサノイド、アラキドン酸、リポキシン、プロスタグランジン、ステロイド、エストロゲン、テストステロン、コルチゾール及びプロゲストーゲンが挙げられる。
【0152】
タンパク質及びペプチド及びシグナル伝達分子の例としては、限定するわけではないが、毛細血管拡張性変異型失調症、腫瘍タンパク質p53、チェックポイントキナーゼ2、乳がん感受性タンパク質、二本鎖切断修復タンパク質、DNA修復タンパク質RAD50、ニブリン、p53結合タンパク質、DNA損傷チェックポイントタンパク質メディエータ、H2AヒストンファミリーメンバーX、ミクロセファリン、C末端結合タンパク質1、染色体の構造維持タンパク質1A、細胞分裂周期25ホモログA(CDC25A)、フォークヘッドボックスO3(フォークヘッドボックスO3)、B細胞阻害剤におけるκ光ポリペプチド遺伝子エンハンサーの核因子、アルファ(NFKBIA)、核因子(赤血球由来2)様2(NFE2L2)、ナトリウム利尿ペプチド受容体A(NPR1)、腫瘍壊死因子受容体スーパーファミリー、メンバー11a(TNFRSF11A)、v-rel細網内皮症ウイルス癌遺伝子ホモログA(鳥類)(RELA)、ステロール調節エレメント結合転写因子2(SREBF2)、CREB調節転写コアクチベーター1(CRTC1)、CREB調節転写コアクチベーター2(CRTC2)、X-box結合タンパク質1(XBP1)及びカテニンベータ1(カドヘリン関連タンパク質又はCTNNB1) が挙げられる。
【0153】
Gタンパク質共役受容体(GPCR)の例としては、限定するわけではないが、アデノシン受容体ファミリー、アドレナリン受容体ファミリー、アンギオテンシンII受容体、アペリン受容体、バソプレシン受容体ファミリー、脳特異的血管新生阻害剤ファミリー、ブラジキニン受容体ファミリー、ボンベシン受容体ファミリー、補体成分3a受容体1、補体成分5a受容体1、カルシトニン受容体ファミリー、カルシトニン受容体様ファミリー、カルシウム感受性受容体、コレシストキニンA受容体(CCK1)、コレシストキニンB受容体(CCK2)、ケモカイン(C-Cモチーフ)受容体ファミリー、スフィンゴシン1-リン酸受容体ファミリー、コハク酸受容体、コリン作動性受容体ファミリー、ケモカイン様受容体ファミリー、カンナビノイド受容体ファミリー、コルチコトロピン放出ホルモン受容体ファミリー、プロスタグランジンD2受容体、ケモカインC-X3-C受容体ファミリー、ケモカイン(C-X-Cモチーフ)受容体ファミリー、バーキットリンパ腫受容体、ケモカイン(C-X-Cモチーフ)受容体ファミリー、システイニルロイコトリエン受容体2(CYSLT2)、ケモカイン受容体(FY)、ドーパミン受容体ファミリー、Gタンパク質共役受容体183(GPR183)、リゾホスファチジン酸受容体ファミリー、エンドセリン受容体ファミリー、凝固因子II(トロンビン)受容体ファミリー、遊離脂肪酸受容体ファミリー 、ホルミルペプチド受容体ファミリー、卵胞刺激ホルモン受容体(FSHR)、ガンマアミノ酪酸(GABA)B受容体、ガラニン受容体ファミリー、グルカゴン受容体、成長ホルモン放出ホルモン受容体(GHRH)、グレリン受容体(グレリン)、成長ホルモン分泌促進物質受容体1b(GHSR1b)、胃抑制ポリペプチド受容体(GIP)、グルカゴン様ペプチド受容体ファミリー、ゴナドトロピン放出ホルモン受容体(GnRH)、ピログルタミル化RFアミドペプチド受容体(QRFPR)、Gタンパク質共役胆汁酸受容体1(GPBA)、ヒドロキシカルボン酸受容体ファミリー、リゾホスファチジン酸受容体4(LPA4)、リゾホスファチジン酸受容体5(GPR92)、Gタンパク質共役受容体79偽遺伝子(GPR79)、ヒドロキシカルボン酸受容体1(HCA1)、Gタンパク質共役受容体(C5L2, FFA4, FFA4, FFA4, GPER, GPR1, GPR101, GPR107, GPR119, GPR12, GPR123, GPR132, GPR135, GPR139, GPR141, GPR142, GPR143, GPR146, GPR148, GPR149, GPR15, GPR150, GPR151, GPR152, GPR157, GPR161, GPR162, GPR17, GPR171, GPR173, GPR176, GPR18, GPR182, GPR20, GPR22, GPR25, GPR26, GPR27, GPR3, GPR31, GPR32, GPR35, GPR37L1, GPR39, GPR4, GPR45, GPR50, GPR52, GPR55, GPR6, GPR61, GPR65, GPR75, GPR78, GPR83, GPR84, GPR85, GPR88, GPR97, TM7SF1)、代謝型グルタミン酸受容体ファミリー、ガストリン放出ペプチド受容体(BB2)、オレキシン受容体ファミリー、ヒスタミン受容体ファミリー、5-ヒドロキシトリプタミン受容体ファミリー、KISS1由来ペプチド受容体(キスペプチン)、ロイシンリッチリピート含有Gタンパク質共役受容体ファミリー、ホリオゴナドトロピン受容体(LH)、ロイコトリエンB4受容体(BLT1)、アデニル酸シクラーゼ活性化ポリペプチド1受容体1(mPAC1)、モチリン受容体、メラノコルチン受容体ファミリー、メラニン凝集ホルモン受容体1(MCH1)、ニューロペプチドY1受容体(Y1)、ニューロペプチドY2受容体(NPY2R)、オピオイド受容体ファミリー、オキシトシン受容体(OT)、P2Yプリノセプター12(mP2Y12)、P2Yプリノセプター6(P2Y6)、膵臓ポリペプチド受容体ファミリー、血小板活性化因子受容体ファミリー、プロスタグランジンE受容体ファミリー、プロスタノイドIP1受容体(IP1)、MAS関連GPR、メンバーファミリー、ロドプシン(ロドプシン)、リラキシンファミリーペプチド受容体ファミリー、ソマトスタチン受容体ファミリー、タキキニン受容体ファミリー、メラトニン受容体ファミリー、ウロテンシン受容体ファミリー、血管作動性腸管ペプチド受容体1(mVPAC1)、ニューロメジンB受容体(BB1)、ニューロメジンU受容体1(NMU1)、ニューロペプチドB/W受容体ファミリー、ニューロペプチドFF受容体1(NPFF1)、ニューロペプチドS受容体1(NPS受容体)、ニューロペプチドY受容体ファミリー、ニューロテンシン受容体1(NTS1)、オプシン5(OPN5)、オピオイド受容体様受容体(NOP)、オキソエイコサノイド (OXE)受容体1(OXE)、オキソグルタル酸(α-ケトグルタル酸)受容体1(OXGR1)、プリン作動性受容体ファミリー、ピリミジン作動性受容体ファミリー、プロラクチン放出ホルモン受容体(PRRP)、プロキネチシン受容体ファミリー、血小板活性化受容体(PAF)、プロスタグランジンF受容体ファミリー、プロスタグランジン12(プロスタサイクリン)受容体ファミリー、副甲状腺ホルモン受容体ファミリー、ムスカリン性アセチルコリン受容体(rM4など)、プロスタノイドDP2受容体(rGPR44)、プロキネチシン受容体ファミリー、リラキシンファミリーペプチド受容体ファミリー、セクレチン受容体(セクレチン)、Frizzledクラス受容体(Smoothened)、微量アミン関連受容体ファミリー、タキキニンファミリー、トロンボキサンA2受容体(TP)、甲状腺刺激ホルモン放出ホルモン受容体(TRH1)及び甲状腺刺激ホルモン受容体(TSH)が挙げられる。
【0154】
核ホルモン受容体の例としては、限定するわけではないが、アンドロゲン受容体(AR)、エストロゲン関連受容体アルファ(ESRRA)、エストロゲン受容体1(ESR1)、核受容体サブファミリー1-グループH-メンバー4(NR1H4)、核受容体サブファミリー3-グループC-メンバー1(糖質コルチコイド受容体)(NR3C1)、核受容体サブファミリー1-グループH-メンバー3(肝臓X受容体α)(NR1H3)、核受容体サブファミリー1-グループH-メンバー2(肝臓X受容体β)(NR1H2)、核受容体サブファミリー1-グループH-メンバー2(肝臓X受容体β)(NR1H2)、核受容体サブファミリー3-グループC-メンバー2(ミネラルコルチコイド受容体) (NR3C2)、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体α(PPARA)、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体γ(PPARG)、ペルオキシソーム増殖因子活性化受容体δ(PPARD)、プロゲステロン受容体α(PGR)、プロゲステロン受容体β(PGR)、レチノイン酸受容体α(RARA)、レチノイン酸受容体-ベータ(RARB)、レチノイドX受容体アルファ(RXRA)、レチノイドX受容体ガンマ(RXRG)、甲状腺ホルモン受容体アルファ(THRA)、甲状腺ホルモン受容体ベータ(THRB)、レチノイン酸関連オーファン受容体、肝臓X受容体、ファルネソイドX受容体、ビタミンD受容体、プレグナンX受容体、構成的アンドロスタン受容体、肝細胞核因子4、エストロゲン受容体、エストロゲン関連受容体、糖質コルチオ酸受容体及び神経成長因子誘導性B、生殖細胞核因子が挙げられる。
【0155】
膜輸送タンパク質の例としては、限定するわけではないが、ATP結合カセット(ABC)スーパーファミリー、溶質担体(SLC)スーパーファミリー、多剤耐性タンパク質1(P糖タンパク質)、有機アニオントランスポーター1、及び、タンパク質、例えば、EAAT3、EAAC1、EAAT1、GLUT1、GLUT2、GLUT9、GLUT10、rBAT、AE1、NBC1、KNBC、CHED2、BTR1、NABC1、CDPD、SGLT1、SGLT2、NIS、CHT1、NET、DAT、GLYT2、CRTR、BOAT1、SIT1、XT3、y+LAT1、BAT1、NHERF1、NHE6、ASBT、DMT1、DCT1、NRAMP2、NKCC2、NCC、KCC3、NACT、MCT1、MCT8、MCT12、SLD、VGLUT3、THTR1、THTR2、PIT2、GLVR2、OCTN2、URAT1、NCKX1、NCKX5、CIC、PiC、ANTI、ORNT1、AGC1、ARALAR、シトリン、STLN2、aralar2、TPC、MUP1、MCPHA、CACT、GC1、PHC、DTD、CLD、DRA、PDS、プレスチン、TAT1、FATP4、ENT3、ZnT2、ZnT10、AT1、NPT2A、NPT2B、HHRH、CST、CDG2F、UGAT、UGTL、UGALT、UGT1、UGT2、FUCT1、CDG2C、NST、PAT2、G6PT1、SPX4、ZIP4、LIV4、ZIP13、LZT-Hs9、FPN1、MTP1、IREG1、RHAG、AIM1、PCFT、FLVCR1、FLVCR2、RFT1、RFT2、RFT3、OATP1B1、OATP1B3及び OATP2A1が挙げられる。
【0156】
構造タンパク質の例としては、限定するわけではないが、チューブリン、熱ショックタンパク質、微小管安定化タンパク質、腫瘍タンパク質18、スタスミン、キネシン-8及びキネシン-14ファミリー、Kip3ならびにKif18Aが挙げられる。
【0157】
プロテアーゼの例としては、限定するわけではないが、ADAM(ディスインテグリン及びメタロプロテアーゼ)ファミリーが挙げられる。
【0158】
プロテインキナーゼの例としては、限定するわけではないが、AP2関連キナーゼ、ヒトABL癌原遺伝子1-非受容体チロシンプロテインキナーゼファミリー、c-abl癌遺伝子1受容体チロシンキナーゼファミリー、v-ablアベルソンマウス白血病ウイルスがん遺伝子ホモログ 2、アクチビンA受容体ファミリー、シャペロン-bc1複合体ホモログ(S. pombe)のABC1活性(ADCK3)、aarFドメイン含有キナーゼ4(ADCK4)、v-aktマウス胸腺腫ウイルスがん遺伝子ホモログファミリー、未分化リンパ腫受容体チロシンキナーゼファミリー、プロテインキナーゼAファミリー、プロテインキナーゼBファミリー、アンキリンリピート及びキナーゼドメイン含有1(ANKK1)、NUAKファミリー-SNF1様キナーゼ、マイトジェン活性化プロテインキナーゼキナーゼキナーゼファミリーオーロラキナーゼA(AURKA)、オーロラ キナーゼB(AURKB)、オーロラキナーゼC(AURKC)、AXL受容体チロシンキナーゼ(AXL)、BMP2誘導性キナーゼ(BIKE)、Bリンパ性チロシンキナーゼ(BLK)、骨形成タンパク質受容体ファミリー、BMX非受容体チロシンキナーゼ(BMX)、v-rafマウス肉腫ウイルス癌遺伝子ホモログB1(BRAF)、プロテインチロシンキナーゼ6(BRK)、BRセリン/スレオニンキナーゼファミリー、ブルトン無ガンマグロブリン血症チロシンキナーゼ(BTK)、カルシウム/カルモジュリン依存性プロテインキナーゼファミリー、サイクリン依存性キナーゼファミリー、サイクリン依存性キナーゼ様ファミリー、CHK1チェックポイントホモログ(S. pombe)(CHEK1)、CHK2チェックポイントホモログ(S. pombe)(CHEK2)、インスリン受容体、アイソフォームA(INSR)、インスリン受容体、アイソフォームB(INSR)、rho相互作用セリン/スレオニンキナーゼ(CIT)、v-kitハーディーザッカーマン(Hardy-Zuckerman)4猫肉腫ウイルス癌遺伝子ホモログ(KIT)、CDC様キナーゼファミリー-肝細胞増殖因子受容体(MET)、癌原遺伝子チロシンプロテインキナーゼ受容体、コロニー刺激因子ファミリー受容体、c-srcチロシンキナーゼ(CSK)、カゼインキナーゼファミリー、巨核球関連チロシンキナーゼ(CTK)、死関連プロテインキナーゼファミリー、ダブルコルチン様キナーゼファミリー、ディスコイジンドメイン受容体チロシンキナーゼ、ジストロフィーミオトニカプロテインキナーゼ(DMPK)、二重特異性チロシン-(Y)-リン酸化調節キナーゼファミリー、上皮成長因子受容体ファミリー、真核生物翻訳開始因子2-αキナーゼ1(EIF2AK1)、EPH受容体ファミリー、エフリンA型受容体ファミリー、エフリンB型受容体ファミリー、v-erb-b2赤芽球白血病ウイルス癌遺伝子ホモログファミリー、マイトジェン活性化プロテインキナーゼファミリー、小胞体核シグナル伝達1(ERN1)、PTK2プロテインチロシンキナーゼ2(FAK)、fer(fps/fes関連)チロシンキナーゼ(FER)、猫肉腫癌遺伝子(FES)、線維芽細胞増殖因子受容体ファミリー、ガードナー・ラシード猫肉腫ウイルス(v-fgr)癌遺伝子ホモログ(FGR)、fms関連チロシンキナーゼファミリー、Fms関連チロシンキナーゼファミリー、fyn関連キナーゼ(FRK)、SRC関連FYN癌遺伝子、サイクリンG関連キナーゼ(GAK)、真核生物翻訳開始因子2αキナーゼ、成長ホルモン受容体、Gタンパク質共役型受容体キナーゼ1(GRK1)、Gタンパク質共役型受容体キナーゼファミリー、グリコーゲンシンターゼキナーゼファミリー、生殖細胞関連2(ハスピン)(HASPIN)、造血細胞キナーゼ(HCK)、ホメオドメイン相互作用プロテインキナーゼファミリー、マイトジェン活性化プロテインキナーゼキナーゼキナーゼキナーゼファミリー、ホルモンアップレギュレートNeu関連キナーゼ(HUNK)、腸細胞(MAK様)キナーゼ(ICK)、インスリン様成長因子1受容体(IGF1R)、保存ヘリックス-ループ-ヘリックス遍在性キナーゼ(IKK-α)、B細胞-キナーゼベータファミリーにおけるカッパ光線ポリペプチド遺伝子エンハンサーの阻害剤、インスリン受容体(INSR)、インスリン受容体関連受容体(INSRR)、インターロイキン1受容体関連キナーゼファミリー、IL2誘導性T細胞キナーゼ(ITK)、ヤヌスキナーゼファミリー、キナーゼインサートドメイン受容体、v―kitハーディーザッカーマン(Hardy-Zuckerman)4猫肉腫ウイルス癌遺伝子ホモログ、リンパ球特異的プロテインチロシンキナーゼ(LCK)、LIMドメインキナーゼファミリー、セリン/スレオニンキナーゼファミリーロイシンリッチリピートキナーゼファミリー、v-yes-1山口肉腫ウイルス関連癌遺伝子ホモログ(LYN)、雄性生殖細胞関連キナーゼ(MAK)、MAP/微小管親和性調節キナーゼファミリー、例えば、微小管関連セリン/スレオニンキナーゼファミリー、母体胎児性ロイシンジッパーキナーゼ、c-mer癌原遺伝子チロシンキナーゼ(MERTK)、met癌原遺伝子(肝細胞増殖因子受容体)、MAPキナーゼ相互作用セリン/スレオニンキナーゼファミリー、ミオシン軽鎖キナーゼファミリー、混合系統キナーゼドメイン様タンパク質アイソフォーム、CDC42結合プロテインキナーゼファミリー、セリン/スレオニンキナーゼファミリー、マクロファージ刺激1受容体(c-met関連チロシンキナーゼ)(MST1R)、ラパマイシンの機構的標的(セリン/スレオニンキナーゼ)(MTOR)、筋骨格受容体チロシンキナーゼ(MUSK)、ミオシン軽鎖キナーゼファミリー、NIMA(ネバーイン有糸分裂遺伝子a)関連キナーゼファミリー、セリン/スレオニンプロテインキナーゼNIM1(NIM1)、nemo様キナーゼ(NLK)、酸化ストレス応答性1(OSR1)、p21タンパク質(Cdc42/Rac)活性化キナーゼファミリー、PASドメイン含有セリン/スレオニンキナーゼ、血小板由来増殖因子受容体ファミリー、3-ホスホイノシチド依存性プロテインキナーゼ-1(PDPK1)、カルシウム依存性プロテインキナーゼ1、ホスホリラーゼキナーゼガンマファミリー、ホスファチジルイノシトール4,5-二リン酸3-キナーゼ、ホスホイノシチド-3-キナーゼファミリー、ホスファチジルイノシトール4-キナーゼファミリー、ホスホイノシチドキナーゼ、FYVEフィンガー含有、Pim-1癌遺伝子(PIM1)、pim-2癌遺伝子 (PIM2)、pim-3癌遺伝子(PIM3)、ホスファチジルイノシトール-4-リン酸5-キナーゼファミリー、ホスファチジルイノシトール-5-リン酸4-キナーゼファミリープロテインキナーゼ、膜関連チロシン/スレオニン1(PKMYT1)、プロテインキナーゼNファミリー、ポロ様キナーゼファミリー、プロテインキナーゼCファミリー、プロテインキナーゼDファミリー、cGMP依存性プロテインキナーゼファミリー、真核生物翻訳開始因子2-αキナーゼ2(PRKR)、X結合プロテインキナーゼ (PRKX)、プロラクチン受容体(PRLR)、PRP4 pre-mRNAプロセッシングファクター4ホモログB(酵母)(PRP4)、PTK2Bプロテインチロシンキナーゼ2ベータ(PTK2B)、SIKファミリーキナーゼ3(QSK)、v-raf-1マウス白血病ウイルスがん遺伝子ホモログ1(RAF1)、神経栄養性チロシンキナーゼ受容体タイプファミリー、受容体(TNFRSF)相互作用性セリン-スレオニンキナーゼファミリー、デュアルセリン/スレオニン及びチロシンプロテインキナーゼ(RIPK5)、Rho-関連コイルドコイル含有プロテインキナーゼファミリー、c-ros癌遺伝子1、受容体チロシンキナーゼ(ROS1)、リボソームプロテインS6キナーゼファミリー、SH3結合ドメインキナーゼ1(SBK1)、血清/グルココルチコイド制御キナーゼファミリー、推定未特性化セリン/スレオニンプロテインキナーゼ(Sugenキナーゼ110)(SgK110)、塩誘導性キナーゼファミリー、SNF関連キナーゼ(SNRK)、src-関連キナーゼ、SFRSプロテインキナーゼファミリー、脾臓チロシンキナーゼ(SYK)、例えば、TAOキナーゼファミリー、TANK結合キナーゼ1(TBK1)、例えば、TECタンパク質チロシンキナーゼ(TEC)、精巣特異的キナーゼ1(TESK1)、トランスフォーミング成長因子、ベータ受容体ファミリー、免疫グロブリン様及びEGF様ドメイン1含有チロシンキナーゼ(TIE1)、TEKチロシンキナーゼ、内皮(TIE2)、アンジオポエチン-1受容体(Tie2)、トゥスレ様キナーゼファミリー、TRAF2 及びNCK相互作用キナーゼ(TN IK)、非受容体チロシンキナーゼファミリー、TNNI3相互作用キナーゼ(TNNI3K)、一過性受容体潜在的カチオンチャネル、精巣特異的セリンキナーゼファミリー、TTKプロテインキナーゼ(TTK)、TXKチロシンキナーゼ(TXK)、チロシンキナーゼ2(TYK2)、TYRO3プロテインチロシンキナーゼ(TYRO3)、unc-51様キナーゼファミリー、ホスファチジルイノシトール3-キナーゼ、ワクシニア関連キナーゼ2(VRK2)、WEE1ホモログファミリー、WNKリジン欠損プロテインキナーゼファミリー、v-yes-1山口肉腫ウイルス癌遺伝子ホモログ1(YES)、無菌アルファモチーフ及びロイシンジッパー含有キナーゼAZK(ZAK)及びゼータ鎖(TCR)関連プロテインキナーゼ70 kDa(ZAP70)が挙げられる。
【0159】
主に以下に由来する細胞を使用する細胞療法:外分泌分泌上皮細胞及びホルモン分泌細胞などの内胚葉、角化上皮細胞、湿性重層関門上皮細胞、感覚伝達細胞、自律神経細胞、感覚器官及び末梢神経支持細胞、中枢神経系ニューロン及びグリア細胞、水晶体細胞などの外胚葉、代謝及び貯蔵細胞、バリア機能細胞(肺、腸、外分泌腺及び泌尿生殖管)、細胞外マトリックス細胞、収縮細胞、血液及び免疫系細胞、生殖細胞、ナース細胞、間質細胞などの中胚葉及びそれらの組み合わせ。さらに、遺伝的、化学的又は物理的に改変された、又はその他の方法で修飾された細胞も本発明の範囲に含まれる。
【0160】
外分泌分泌上皮細胞の例としては、限定するわけではないが、唾液腺粘液細胞、唾液腺番号1、舌のフォンエブナー腺細胞、乳腺細胞、涙腺細胞、耳の耳垢腺細胞、エクリン汗腺暗細胞、エクリン汗腺明細胞、アポクリン汗腺細胞、まぶたのモール腺細胞、皮脂腺細胞、鼻のボーマン腺細胞、十二指腸のブルナー腺細胞、精嚢細胞、前立腺細胞、尿道球腺細胞、バルトリン腺細胞、リトレ腺細胞、子宮の子宮内膜細胞、呼吸器及び消化管の分離杯細胞、胃粘膜細胞、胃腺酵素原細胞、胃腺酸化細胞、膵腺房細胞、小腸のパネート細胞、肺のII型肺細胞、及び肺のクララ細胞、ホルモン分泌細胞、限定するわけではないが、例えば、下垂体前葉細胞、下垂体中葉細胞、大細胞性神経分泌細胞、腸管及び気道の細胞、甲状腺細胞、副甲状腺細胞、副腎細胞、テストステロンを分泌する精巣のライディッヒ細胞、エストロゲンを分泌する卵胞の内部膜細胞、プロゲステロンを分泌する破裂した卵胞の黄体細胞、糸球体近傍細胞、腎臓の緻密斑細胞、腎臓の周極細胞、腎臓のメサンギウム細胞、及び膵島、角質化上皮細胞、例えば、限定するわけではないが、表皮角化細胞、表皮基底細胞、手と足の爪の角化細胞、爪床基底細胞、髄毛幹細胞、皮質毛幹細胞、表皮毛幹細胞、表皮毛根鞘細胞、ハクスリー層の毛根鞘細胞、ヘンレ層の毛根鞘細胞、外毛根鞘細胞及び毛母細胞、湿性重層バリア上皮細胞、例えば、限定するわけではないが、重層扁平上皮の表面上皮細胞及び角膜、舌、口腔、食道、肛門管、遠位尿道及び膣の上皮の基底細胞、及び尿路上皮細胞、感覚伝達細胞、例えば、限定するわけではないが、コルチ器官の聴覚内有毛細胞、コルチ器官の聴覚外有毛細胞、嗅上皮の基底細胞、冷感受性一次感覚ニューロン、熱感受性一次感覚ニューロン、表皮のメルケル細胞、嗅覚受容ニューロン、疼痛感受性一次感覚ニューロン、目の網膜の光受容細胞、固有受容一次感覚ニューロン、接触感受性一次感覚ニューロン、I型頸動脈小体細胞、II型頸動脈小体細胞、耳の前庭系のI型有毛細胞、耳の前庭系のII型有毛細胞及びI型味蕾細胞、自律神経細胞、例えば、限定するわけではないが、コリン作動性神経細胞、アドレナリン作動性神経細胞及びペプチド作動性神経細胞、感覚器官及び末梢ニューロン支持細胞、例えば、限定するわけではないが、コルチ器官の内柱細胞、コルチ器官の外柱細胞、コルチ器官の内指節細胞、コルチ器官の外指節細胞、器官の境界細胞、コルチ器官のヘンセン細胞、前庭器官支持細胞、味蕾支持細胞、嗅上皮支持細胞、シュワン細胞、衛星グリア細胞及び腸内グリア細胞、中枢神経系ニューロン及びグリア細胞、例えば、限定するわけではないが、アストロサイト、ニューロン細胞、希突起膠細胞及び紡錘体ニューロン、水晶体細胞、例えば、限定するわけではないが、前水晶体上皮細胞及びクリスタリン含有水晶体線維細胞、代謝及び貯蔵細胞、例えば、限定するわけではないが、脂肪細胞及び肝臓脂肪細胞、バリア機能細胞、例えば、限定するわけではないが、腎臓壁細胞、腎臓糸球体足細胞、腎臓近位尿細管刷子縁細胞、ヘンレ薄片細胞のループ、腎臓遠位尿細管細胞、腎臓集合管細胞、主細胞、挿入細胞、I型肺細胞、膵管細胞、非横紋管細胞、主細胞、挿入細胞、管細胞、腸刷子縁細胞、外分泌腺横紋管細胞、胆嚢上皮細胞、出葉管非繊毛細胞、精巣上体主細胞及び精巣上体基底細胞、細胞外マトリックス細胞、例えば、限定するわけではないが、エナメル芽細胞上皮細胞、耳の前庭系の半月板上皮細胞、コルチ器官歯間上皮細胞、疎性結合組織線維芽細胞、角膜線維芽細胞、腱線維芽細胞、骨髄網様組織線維芽細胞、その他の非上皮性線維芽細胞、周皮細胞、椎間板の髄核細胞、セメント芽細胞/セメント細胞、象牙芽細胞/造歯細胞、硝子軟骨軟骨細胞、線維軟骨軟骨細胞、弾性軟骨軟骨細胞、骨芽細胞/骨細胞、骨前駆細胞、眼の硝子体の硝子体細胞、耳の外リンパ腔の星細胞、肝星細胞及び膵星細胞、収縮性細胞、例えば、限定するわけではないが、骨格筋細胞、衛星細胞、心筋細胞、平滑筋細胞、虹彩の筋上皮細胞及び外分泌腺の筋上皮細胞、血液細胞及び免疫系細胞、例えば、限定するわけではないが、赤血球、巨核球、単球、結合組織マクロファージ、表皮ランゲルハンス細胞、破骨細胞、樹状細胞、ミクログリア細胞、好中球顆粒球、好酸球顆粒球、好塩基球顆粒球、ハイブリドーマ細胞、マスト細胞、ヘルパーT細胞、サプレッサーT細胞、細胞傷害性T細胞、ナチュラルキラーT細胞、B細胞、ナチュラルキラー細胞、網状赤血球、幹細胞及び、血液及び免疫系の前駆細胞、生殖細胞、例えば、限定するわけではないが、卵原細胞、卵母細胞、精細胞、精母細胞、精原細胞及び精子、ナース細胞、例えば、限定するわけではないが、卵巣卵胞細胞及びセルトリ細胞、胸腺上皮細胞、間質細胞、例えば、限定するわけではないが、間質腎細胞、及び、前述の任意の組み合わせが挙げられる。
【0161】
他の既知の生物製剤の非限定的な例としては、限定するわけではないが、アボシナギス、アベグリン、アクテムラ、AFP-サイド、アントバ、アルゼラ、オーレクシス、アバスチン、ベンリスタ、ベクサー、ブロントレス、ボサトリア、カンパス、CEA-サイド、CEA-スキャン、シムジア、シラムザ、エクトマブ、アービタックス、フィブリシント、ガジバ、ハーセプチン、hPAM4-サイド、HumaSPECT、HuMax-CD4、HuMax-EGFr、フミラ、HuZAF、Hybri-ceaker、イラリス、インディマシス-125、カドサイラ、レムトラーダ、ロイクアレスト、ロイコススキャン、ルセンティス、リンフォムン、リンフォスキャン、リンフォスタット-B、マブセラ、ミコグラブ、マイロターグ、ミオシント、ニュートロスペック、ニューマクス、ヌビオン、オムニターグ、オプジーボ、オーソクロンOKT3、オバレックス、パノレックス、プロリア、プロスタシント、ラプティバ、レミケード、リモバブ、レンカレックス、レオプロ、レクソムン、リツキサン、ロアクテムラ、シンティムン、シンポニ、シミュレクト、ソリリス、ステララ、シナジス、タクストレス、セラシム、セラジン、セラロック、タイサブリ、ベクティビックス、ヴェルルーマ、ゾレア、ヤーボイ、ゼナパックス及びゼヴァリン、ならびにそれらの組み合わせが挙げられる。
【0162】
既知のモノクローナル抗体の非限定的な例としては、限定するわけではないが、3F8、8H9、アバゴボマブ、アブシキシマブ、アビツズマブ、アブリルマブ、アクトツマブ、アダリムマブ、アデカツムマブ、アデュカヌマブ、アファセビクマブ、アフェリモマブ、アフツズマブ、アラシズマブペゴル、ALD518、ALD403、アレムツズマブ、アリロクマブ、ペンテト酸アルツモマブ、アマツキシマブ、AMG334、アナツモマブ マフェナトックス、アネツマブラヴタンシン、アニフロルマブ、アンルキンズマブ、アポリズマブ、アルシツモマブ、アスクリンバキュマブ、アセリズマブ、アテゾリズマブ、アチヌマブ、アトリズマブ、アトロリムマブ、アベルマブ、バピネオズマブ、バシリキシマブ、バビツキシマブ、ベクツモマブ、ベゲロマブ、ベリムマブ、ベンラリズマブ、ベルティリムマブ、ベシレソマブ、ベバシズマブ、ベズロクスマブ、ビシロマブ、ビマグルマブ、ビメキズマブ、ビバツズマブメルタンシン、ブレセルマブ、ブリナツマブ、ブロンツベトマブ、ブロソズマブ、ボコシズマブ、ブラジクマブ、ブレンツキシマブベドチン、ブリアキヌマブ、ブロダルマブ、ブロルシズマブ、ブロンチツズマブ、ブロスマブ、カビラリズマブ、カナキヌマブ、カンツズマブメルタンシン、カンツズマブラブタンシン、カプラシズマブ、カプロマブペンデチド、カルルマブ、カロツキシマブ、カトゥマキソマブ、cBR96-ドキソルビシン免疫複合体、セデリズマブ、セルグツズマブアムナロイキン、セルトリズマブペゴル、セツキシマブ、シタツズマブボガトックス、シクスツマブブ、クラザキズマブ、クレノリキシマブ、クリバツズマブテトラキセタン、コドリツズマブ、コルツキシマブラヴタンシン 、コナツムマブ、コンシズマブ、CR6261、クレネズマブ、クロテズマブ、ダセツズマブ、ダクリズマブ、ダロツズマブ、ダピロリズマブペゴル、ダラツムマブ、デクトレクマブ、デムシズマブ、デニンツズマブマホドチン、デノスマブ、デパツキシズマブマホドチン、デルロツキシマブビオチン、デツモマブ、ジナツキシマブ、ディリダブマブ、ドマグロズマブ、ドルリモマブアリトックス、ドロジツマブ、デュリゴツマブ、デュピルマブ、デュルバルマブ、デュシギツマブ、エクロメキシマブ、エクリズマブ、エドバコマブ、エドレコロマブ、エファリズマブ、エフングマブ、エルデルマブ、エルゲムツマブ、エロツズマブ、エルシリマブ、エマクツズマブ、エミベツズマブ、エミシズマブ、エナバツズマブ、エンフォルツマブベドチン、エンリモマブペゴル、エノブリツズマブ、エノキズマブ、エノティクマブ、エンシツキシマブ、エピツモマブシツキセタン、エプラツズマブ、エレヌマブ、エルリズマブ、エルツマキソマブ、エタラシズマブ、エトロリズマブ、エビナクマブ、エボロクマブ、エクスビビルマブ、ファノレソマブ、ファラリモマブ、ファレツズマブ、ファシヌマブ、FBTA05、フェルビズマブ、フェザキヌマブ、フィバツズマブ、フィクラツズマブ、フィギツムマブ、フィリブマブ、フランボツマブ、フレチクマブ、フォントリズマブ、フォラルマブ 、フォラビルマブ、フレソリムマブ、フルラヌマブ、フツキシマブ、ガルカネズマブ、ガリキシマブ、ガニツマブ、ガンテネルマブ、ガビリマブ、ゲムツズマブオゾガマイシン、ゲボキズマブ、ジレンツキシマブ、グレンバツムマブベドチン、ゴリムマブ、ゴミリキシマブ、グセルクマブ、イバリズマブ、イブリツモマブチウセタン、イクルクマブ、イダルシズマブ、イゴボマブ、IMA-638、IMAB362、イマルマブ、イムシロマブ、イムガツズマブ、インクラクマブ、インダツキシマブラヴタンシン、インデュサツマブベドチン、イネビリズマブ、インフリキシマブ、イノリマブ、イノツズマブオゾガマイシン、インテツムマブ、イピリムマブ、イラツムマブ、イサツキシマブ、イトリズマブ、イキセキズマブ、ケリキシマブ、ラベツズマブ、ランブロリズマブ、ランパリズマブ、ラナデルマブ、ランドグロズマブ、ラプリツキシマブエムタンシン、LBR-101/PF0442g7429、レブリキズマブ、レマレソマブ、レンダリズマブ、レンチルマブ、レルデリムマブ、レキサツムマブ、リビビルマブ、リファツズマブベドチン、リゲリズマブ、リロトマブサテトラキセタン、リンツズマブ、リリルマブ、ロデルシズマブ、ロキベトマブ、ロルボツズマブメルタンシン、ルカツムマブ、ルリズマブペゴル、ルミリキシマブ、ルムレツズマブ、LY2951742、マパツマブ、マルゲツキシマブ、マスリモマブ、マツズマブ、マブリリムマブ、メポリズマブ、メテリムマブ、ミラツズマブ、ミンレツモマブ、ミルベツキシマブソラフタンシン、ミツモマブ、モガムリズマブ、モナリズマブ、モロリムマブ、モタビズマブ、モクセツモマブパスドトックス、ムロモナブ-CD3、ナコロマブタフェナトックス、ナムイルマブ、ナプツモマブエスタフェナトックス、ナラツキシマブエムタンシン、ナルナツマブ、ナタリズマブ、ナビシキシズマブ、ナビブマブ、ネバクマブ、ネシツムマブ、ネモリズマブ、ネレリモマブ、ネスバクマブ、ニモツズマブ、ニボルマブ、ノフェツモマブ メルペンタン、オビルトキシアキシマブ、オビヌツズマブ、オカラツズマブ、オクレリズマブ、オデュリマブ、オファツムマブ、オララツマブ、オロキズマブ、オマリズマブ、オナルツズマブ、オンツキシズマブ、オピシヌマブ、オポルツズマブモナトックス、オレゴボマブ、オルティクマブ、オテリキシズマブ、オトレルツズマブ、オキセルマブ、オザネズマブ、オゾラリズマブ、パギバクシマブ、パリビズマブ、パムレブルマブ、パニツムマブ、パンコマブ、パノバクマブ、パルサツズマブ、パスコリズマブ、パソツキズマブ、パテクリズマブ、パトリツマブ、ペンブロリズマブ、ペムツモマブ、ペラキズマブ、ペルツズマブ、ペクセリズマブ、ピディリズマブ、ピナツズマブベドチン、ピンツモマブ、プラクルマブ、プロザリズマブ、ポガリズマブ、ポラツズマブベドチン、ポネズマブ、プレザリズマブ、プリリキシマブ、プリトキアキシマブ、プリツムマブ、PRO140、キリズマブ、ラコツモマブ、ラドレツマブ、ラフィビルマブ、ラルパンチズマブ、ラムシルマブ、ラニビズマブ、ラキシバクマブ、レファネズマブ、レガビルマブ、レスリズマブ、リロツマブ、リヌクマブ、リサンキズマブ、リツキシマブ、リババズマブペゴル、ロバツムマブ、ロレデュマブ、ロモソズマブ、ロンタリズマブ、ロバルピツズマブテシリン、ロベリズマブ、ルプリズマブ、サシツズマブゴビテカン、サマリズマブ、サペリズマブ、サリルマブ、サツモマブペンデチド、セクキヌマブ、セリバンツマブ、セトキアキシマブ、セビルマブ、SGN-CD19A、SGN-CD33A、シブロツズマブ、シファリムマブ、シルツキシマブ、シムツズマブ、シプリズマブ、シルクマブ、ソフィツズマブベドチン、ソラネズマブ、ソリトマブ、ソネプチズマブ、ソンツズマブ、スタムルマブ、スレソマブ、スビスマブ、タバルマブ、タカツズマブテトラキセタン、タドシズマブ、タリズマブ、タムツベトマブ、タネズマブ、タプリツモマブパプトックス、タレックスツマブ、テフィバズマブ、テリモマブアリトックス、テナツモマブ、テネリキシマブ、テプリズマブ、テプロツムマブ、テシドルマブ、テツロマブ、テゼペルマブ 、TGN1412、チシリムマブ、チガツズマブ、チルドラキズマブ、ティモルマブ、ティソツマブベドチン、TNX-650、トシリズマブ、トラリズマブ、トサトクスマブ、トシツモマブ、トベツマブ、トラロキヌマブ、トラスツズマブ、トラスツズマブエムタンシン、TRBS07、トレガリズマブ、トレメリムマブ、トレボグルマブ、ツコツズマブセルモロイキン、ツビルマブ、ウブリツキシマブ、ウロクプルマブ、ウレルマブ、ウルトキサズマブ、ウステキヌマブ、ウトミルマブ、バダスタキシマブタリリン、バンドルツズマブベドチン、バンティクツマブ、バヌシズマブ、バパリキシマブ、バリルマブ、バテリズマブ、ベドリズマブ、ベルツズマブ、ベパリモマブ、ベセンクマブ、ビシリズマブ、ボバリリズマブ、ボロシキシマブ、ボルセツズマブマホドチン、ボツムマブ、ゼンツズマブ、ザルツムマブ、ザノリムマブ、ザツキシマブ、ジラリムマブ及びゾリモマブアリトックスならびにそれらの組み合わせが挙げられる。
【0163】
ウイルス性疾患用に開発されたワクチンの例としては、限定するわけではないが、A型肝炎ワクチン、B型肝炎ワクチン、E型肝炎ワクチン、HPVワクチン、インフルエンザ ワクチン、日本脳炎ワクチン、MMRワクチン、MMRVワクチン、ポリオワクチン、狂犬病ワクチン、ロタウイルス、水痘ワクチン、帯状疱疹ワクチン、天然痘ワクチン、黄熱病ワクチン、アデノウイルスワクチン、コクサッキーBウイルスワクチン、サイトメガロウイルスワクチン、ヒト用デング熱ワクチン、ヒト用東部馬脳炎ウイルスワクチン、エボラ出血熱ワクチン、エンテロウイルス71ワクチン、エプスタインバーワクチン、C型肝炎ワクチン、HIVワクチン、ヒト用HTLV-1 Tリンパ性白血病ワクチン、マールブルグウイルス病ワクチン、ノロウイルスワクチン、ヒト用RSウイルスワクチン、重症急性呼吸器症候群(SARS)ワクチン、ヒト用西ナイルウイルスワクチンが挙げられ、細菌性疾患の例としては、限定するわけではないが、炭疽菌ワクチン、DPTワクチン、Q熱ワクチン、Hibワクチン、結核(BCG)ワクチン、髄膜炎菌ワクチン、腸チフスワクチン、肺炎球菌複合体ワクチン、肺炎球菌多糖体ワクチン、コレラワクチン、う蝕ワクチン、エールリキア症ワクチン、ハンセン病ワクチン、ライム病ワクチン、黄色ブドウ球菌ワクチン、化膿レンサ球菌ワクチン、梅毒ワクチン、野兎病ワクチン及びペスト菌ワクチンが挙げられ、寄生虫症の例としては、限定するわけではないが、マラリアワクチン、住血吸虫症ワクチン、シャーガス病ワクチン、鉤虫ワクチン、ヒト用オンコセルカ症河川盲目症ワクチン、トリパノソーマ症ワクチン及び内臓リーシュマニア症ワクチンが挙げられ、非感染性疾患の例としては、限定するわけではないが、アルツハイマー病アミロイドタンパク質ワクチン、乳がんワクチン、卵巣がんワクチン、前立腺がんワクチン及びタリモジーン・ラヘルパレプベク(T-VEC)が挙げられ、限定するわけではないが、以下の商品名を含むワクチンが挙げられる:ACAM2000、ActHIB、アダセル、アフルリア、AFLURIA QUADRIVALENT、アグリフル、BCGワクチン、BEXSERO、ビスラックス、ブーストリクス、サーバリックス、コンバックス、DAPTACEL、DECAVAC、Engerix-B、FLUAD、フルアリックス、フルアリックス四価、フルブロック、フルセルバックス、フルセルバックス四価、フルラバル、フルミスト、フルミスト四価、フルビリン、フルゾン四価、フルゾン、フルゾン高用量及びフルゾン皮内、ガーダシル、ガーダシル9、ハブリックス、ハイベリックス、イモバックス、インファンリックス、IPOL、イクシアロ、JE-Vax、KINRIX、メナクトラ、メンハイブリクス、メノムネ-A/C/Y/W-135、メノベオ、M-M-R II、M-M-Vax、ペディアリックス、ペドバックスHIB、ペンタセル、ニューモバックス23、ポリオバックス、プレブナー、プレブナー13、プロクアッド、クアドラセル、Quadrivalent、RabAvert、リコンビバックスHB、ROTARIX、RotaTeq、TENIVAC、TICE BCG、トリペディア、TRUMENBA、ツインリクス、TYPHIM Vi、VAQTA、バリバックス、ヴァクコーラ、ヴィヴォティフ、YF-Vax、ゾスタバックス及びそれらの組み合わせ。
【0164】
注射可能な薬物の例としては、限定するわけではないが、アブラバール(ガドフォスベセット三ナトリウム注射剤)、アバレリックス・デポー、アボボツリヌス毒素A注射剤(ディスポート)、ABT-263、ABT-869、ABX-EFG、アクレトロピン(ソマトロピン注射剤)、アセタドート(アセチルシステイン注射剤)、アセタゾラミド注射剤(アセタゾラミド注射剤)、アセチルシステイン注射剤(アセタドート)、アクテムラ(トシリズマブ注射剤)、アクスレル(注射用コルチコレリンヒツジトリフル酸塩)、アクタミューン、アクティバーゼ、注射用アシクロビル(ゾビラックス注射剤)、アダセル、アダリムマブ、アデノスキャン(アデノシン注射剤)、アデノシン注射剤(アデノスキャン)、アドレナクリック、アドレビュー(静脈内用イオベングアン1123注射剤)、アフルリア、Ak-Fluor(フルオレセイン注射剤)、アルジュラザイム(ラロニダーゼ)、アルグルセラーゼ注射剤(セレダーゼ)、アルケラン注射剤(メルファランHcl注射剤)、注射用アロプリノールナトリウム(アロプリム)、アロプリム(注射用アロプリノールナトリウム)、アルプロスタジル、アルスマ(スマトリプタン注射剤)、ALTU-238、アミノ酸注射剤、アミノシン、アピドラ、アプレミラスト、注射用アルプロスタジルデュアルチャンバーシステム(Caverject Impulse)、AMG 009、AMG 076、AMG 102、AMG 108、AMG 114、AMG 162、AMG 220、AMG 221、AMG 222、AMG 223、AMG 317、AMG 379、AMG 386、AMG 403、AMG 477、AMG 479、 AMG 517、AMG 531、AMG 557、AMG 623、AMG 655、AMG 706、AMG 714、AMG 745、AMG 785、AMG 811、AMG 827、AMG 837、AMG 853、AMG 951、アミオダロン塩酸注射剤(アミオダロン塩酸注射剤)、アモバルビタールナトリウム注射剤(アミタールナトリウム)、アミタールナトリウム(アモバルビタールナトリウム注射剤)、アナキンラ、抗Aβ、抗β7、抗β20、抗CD4、抗CD20、抗CD40、抗IFNα、抗IL13 、抗OX40L、抗oxLDS、抗NGF、抗NRP1、アリクストラ、アンファダーゼ(ヒアルロニダーゼ注射剤)、アンモヌル(フェニル酢酸ナトリウム及び安息香酸ナトリウム注射剤)、アナプロックス、アンゼメット注射剤(メシル酸ドラセトロン注射剤)、アピドラ(インスリングルリシン[rDNA由来]注射剤)、アポマブ、アラネスプ(ダルベポエチンアルファ)、アルガトロバン(アルガトロバン注射剤)、アルギニン塩酸塩注射剤(R-Gene 10、アリストコート、アリストスパン、三酸化ヒ素注射剤(トリセノックス)、アルティカン塩酸及びエピネフリン注射剤(セプトカイン)、アルゼラ(オファツムマブ注射剤)、アスクレラ(ポリドカノール注射剤)、アタルレン、アタルレン-DMD、アテノロール注射剤(テノーミン点滴静注)、ベシル酸アトラクリウム注射剤(ベシル酸アトラクリウム注射剤)、アバスチン、アザクタム注射剤(アズトレオナム注射剤)、アジスロマイシン(ジスロマックス注射剤)、アズトレオナム注射剤(アザクタム注射剤)、バクロフェン注射剤(リオレサールくも膜下腔)、静菌水(注射用静菌水)、バクロフェン注射剤(リオレサールくも膜下腔内)、バルインオイルアンプル(ディメルカルプロール注射剤)、BayHepB、BayTet、ベナドリル、ベンダムスチン塩酸塩注射剤(トレンダ)、メシル酸ベンズトロピン注射剤(コゲンチン)、ベタメタゾン注射用懸濁液(セレストンソルスパン)、ベクサール、ビシリンC-R 900/ 300(ペニシリンGベンザチン及びペニシリンGプロゲイン注射剤)、ブレノキサン(硫酸ブレオマイシン注射剤)、硫酸ブレオマイシン注射剤(ブレノキサン)、ボニバ注射剤(イバンドロネートナトリウム注射剤)、ボトックスコスメティック(注射用オナボトリニュム毒素A)、BR3-FC、ブラベレ(ウロフォリトロピン注射剤)、ブレチリウム(ブレチリウムトシル酸塩注射剤)、ブレビタールナトリウム(注射用メトヘキシタールナトリウム)、ブレチン、ブリオバセプト、BTT-1023、塩酸ブピバカイン、バイエッタ、Ca-DTPA(ペンテト酸カルシウム三ナトリウム注射剤)、カバジタキセル注射剤(ジェブタナ)、カフェインアルカロイド(カフェイン及び安息香酸ナトリウム注射剤)、カルシジェックス注射剤(カルシトロール)、カルシトロール(カルシジェックス注射剤)、塩化カルシウム(塩化カルシウム注射剤10%)、バーセン酸カルシウム二ナトリウム(エデト酸カルシウム二ナトリウム注射剤)、カンパス(アルテムツズマブ)、カンプトサール注射剤(塩酸イリノテカン)、カナキヌマブ注射剤(イラリス)、カパスタ硫酸塩(注射用カプレオマイシン)、注射用カプレオマイシン(カパスタ硫酸塩)、カーディオライト(注射用テクネチウムTc99セスタミビ用調製キット)、カルティセル、キャスフロ、注射用セファゾリン及びブドウ糖(セファゾリン注射剤)、塩酸セフェピム、セフォタキシム、セフトリアキソン、セレザイム、カーニター注射剤、カベルジェクト、セレストンソルスパン、セルシオ、セレビックス(ホスフェニトインナトリウム注射剤)、セレダーゼ(アルグルセラーゼ注射剤)、セレテック(テクネチウムTc99mエグザメタザイム注射剤)、セルトリズマブ、CF-101、コハク酸クロラムフェニコールナトリウム(コハク酸クロラムフェニコールナトリウム注射剤)、コハク酸クロラムフェニコールナトリウム注射剤(コハク酸クロラムフェニコールナトリウム)、コレスタゲル(コレセベラムHCL)、コリゴナドトロピンアルファ注射剤(オビドレル)、シムジア、シスプラチン(シスプラチン注射剤)、クロラー(クロファラビン注射剤)、クエン酸クロミフィン、クロニジン注射剤(ジュラクロン)、コゲンチン(ベントロピンメシル酸塩注射剤)、コリスチメート注射剤(コリマイシンM)、コリマイシンM(コリスチメート注射剤)、コンパス、コニバプタン塩酸塩注射剤(バプリゾール)、注射用抱合型エストロゲン(プレマリン注射剤)、コパキソン、注射用コルチコレリンヒツジトリフル酸塩(アクスレル)、コルバート(イブチリドフマル酸塩注射剤)、キュービシン(ダプトマイシン注射剤)、CF-101、シアノキット(注射用ヒドロキソコバラミン)、シタラビンリポソーム注射剤(DepoCyt)、シアノコバラミン、サイトベン(ガンシクロビル)、D.H.E.45、ダセツズマブ、ダコゲン(デシタビン注射剤)、ダルテパリン、ダントリウムIV(注射用ダントロレンナトリウム)、注射用ダントロレンナトリウム(ダントリウムIV)、ダプトマイシン注射剤(キュビシン)、ダルベポエチンアルファ、DDAVP注射剤(酢酸デスモプレシン注射剤)、デカバックス、デシタビン注射剤(ダコゲン)、脱水アルコール(脱水アルコール注射剤)、デノスマブ注射剤(プロリア)、デラテストリル、デレストロゲン、デルテパリンナトリウム、デパコン(バルプロ酸ナトリウム注射剤)、デポメドロール(酢酸メチルプレドニゾロン注射懸濁液)、デポサイト(シタラビンリポソーム注射剤)、デポデュア (硫酸モルヒネXRリポソーム注射剤)、酢酸デスモプレシン注射剤(DDAVP注射剤)、デポエストラジオール、デポプロベラ104mg/ml、デポプロベラ150mg/ml、デポテストステロン、注射用デクスラゾキサン、点滴静注オンリー(トーテクト)、ブドウ糖/電解質、ブドウ糖及び塩化ナトリウム注射剤(0.9%塩化ナトリウム中のブドウ糖 5%)、ブドウ糖、ジアゼパム注射剤(ジアゼパム注射剤)、ジゴキシン注射剤(ラノキシン注射剤)、ジラウディッドHP (塩酸ヒドロモルホン注射剤)、ダイマーカルプロール注射剤(オイルインバルアンプル入り)、ジフェンヒドラミン注射剤(ベナドリル注射剤)、ジピリダモール注射剤(ジピリダモール注射剤)、DMOAD、注射用ドセタキセル(タキソテレ)、メシル酸ドラセトロン注射剤(アンゼメット注射剤)、ドリバックス(注射用ドリペネム)、注射用ドリペネム(ドリバックス)、ドキセルカルシフェロール注射剤(ヘクトール注射剤)、ドキシル(ドキソルビシンHclリポソーム注射剤)、ドキソルビシンHclリポソーム注射剤(ドキシル)、ジュラクロン(クロニジン注射剤)、デュラモルフ(モルヒネ注射剤)、ディスポート(アボボツリヌス毒素A注射剤)、エカランチド注射剤(カルビトール)、EC-ナプロシン(ナプロキセン)、エデト酸カルシウム二ナトリウム注射剤(バーセン酸カルシウム二ナトリウム)、エデックス(注射用アルプロスタジル)、エンゲリックス、エドロホニウム注射剤(エンロン)、酒石酸エリグルスタット、エロキサチン(オキサリプラチン注射剤)、エメンド注射剤(ホスアプレピタントジメグルミン注射剤)、エナラプリラット注射剤(エナラプリラット注射剤)、エンロン(エドロホニウム注射剤)、エノキサパリンナトリウム注射剤(ラベノックス)、エオビスト(ガドキセト酸二ナトリウム注射剤)、エンブレル(エタネルセプト)、エノキサパリン、エピセル、エピネフェリン、エピペン、エピペンジュニア、エプラツズマブ、アービタックス、エルタペネム注射剤(インバンツ)、エリスロポエテン、必須アミノ酸注射剤(ネフラミン)、シピオン酸エストラジオール、吉草酸エストラジオール、エタネルセプト、エクセナチド注射剤(バイエッタ)、エブロトラ、ファブラザイム(アダルシダーゼβ)、ファモチジン注射剤、FDG(フルデオキシグルコースF18注射剤)、フェラヘム(フェルモキシトール注射剤)、フェリデックスI.V.(フェルモキシド注射液)、フェルティネックス、フェルモキシド注射液(フェリデックス I.V.)、フェルモキシトール注射剤(フェラヘム)、フラジール注射剤(メトロニダゾール注射剤)、フルアリックス、フルダラ(リン酸フルダラビン)、フルデオキシグルコースF18注射剤(FDG)、フルオレセイン注射剤(Ak-Fluor)、フォリトロピンAQカートリッジ(フォリトロピン ベータ注射剤)、フォリトロピンアルファ注射剤(ゴナール-f RFF)、フォリトロピンベータ注射剤(フォリスチムAQカートリッジ)、フォロチン(プララトレキサート静注液)、フォンダパリナックス、フォルテオ(テリパラチド(rDNA由来)注射剤)、フォスタマチニブ、フォスアプレピタントジメグルミン注射剤(エメンド注射剤)、フォスカーネットナトリウム注射剤(フォスカビル)、フォスカビル(フォスカーネットナトリウム注射剤)、ホスフェニトインナトリウム注射剤(Cerebyx)、フォスプロポロポール二ナトリウム注射剤(ルセドラ)、フラグミン、フゼオン(エンフビルチド)、GA101、ガドベナトジメグルミン注射剤(Multihance)、ガドフォスベセト三ナトリウム注射剤(Ablavar)、ガドテリドール注射液(ProHance)、ガドベルセタミド注射剤(OptiMARK)、ガドキセト酸二ナトリウム注射剤(Eovist)、ガニレリックス(ガニレリックス酢酸塩注射剤)、ガーダシル、GC1008、GDFD、注射用ゲムツズマブオゾガマイシンイオン(マイロターグ)、ジェノトロピン、ゲンタマイシン注射剤、GENZ-112638、ゴリムマブ注射剤(シンポニ注射剤)、ゴナール-f RFF(フォリトロピンアルファ注射剤)、塩酸グラニセトロン(キトリル注射剤)、硫酸ゲンタマイシン、酢酸グラチラマー、グルカゲン、グルカゴン、HAE1、ハルドール(ハロペリドール注射剤)、ハブリックス、ヘクトール注射剤(ドキセルカルシフェロール注射剤)、ヘッジホッグ経路阻害剤、ヘパリン、ハーセプチン、hG-CSF、ヒューマログ、ヒト成長ホルモン、ヒューマトロープ、HuMax、ヒューメゴン、ヒュミラ、フムリン、イバンドロン酸ナトリウム注射剤(ボニーバ注射剤)、イブプロフェンリジン注射剤(ネオプロフェン)、イブチリドフマレート注射剤(Corvert)、イダマイシンPFS(イダルビシン塩酸塩注射剤)、イダルビシン塩酸塩注射剤(イダマイシンPFS)、イラリス(カナキヌマブ注射剤)、注射用イミペネム及びシラスタチン(プリマキシンI.V.)、イミトレックス、注射用インコボツリヌム毒素A(ゼオミン)、インクレックス(メカセルミン[rDNA由来]注射剤)、インドシンIV(インドメタシン注射剤)、インドメタシン注射剤(インドシンIV)、インファンリックス、イノヘプ、インスリン、インスリンアスパルト[r
DNA由来]注射剤(NovoLog)、インスリングラルギン[rDNA由来]注射剤(ランタス)、インスリングルリシン[rDNA由来]注射剤(アピドラ)、インターフェロンα-2b、注射用組換え体(イントロンA)、イントロンA(インターフェロンα-2b、注射用組換え体)、インバンツ(エルタペネム注射剤)、インヴェガサステナ(パルミチン酸パリペリドン徐放性注射用懸濁液)、インビラーゼ(メシル酸サキナビル)、ロベングアン1123静注用注射剤(AdreView)、イオプロマイド注射剤(ウルトラビスト)、イオベルソール注射剤(オプティレイ注射剤)、アイプレックス(メカセルミンリンファベート[rDNA由来]注射剤)、イプリバスク、塩酸イリノテカン(カンプトサール注射剤)、スクロース鉄注射剤(ベノファー)、イストダックス(注射用ロミデプシン)、イトラコナゾール注射剤(スポラノックス注射剤)、ジェブタナ(カバジタキセル注射剤)、ジョネクサ、カルビトール(エカランチド注射剤)、D5NS中のKCL(5%ブドウ糖中の塩化カリウム及び塩化ナトリウム注射剤)、D5W中のKCL、NS中のKCL、ケナログ10注射剤(トリアムシノロンアセトニド注射用懸濁液)、ケピバンス(パリフェルミン)、ケプラ注射剤(レベチラセタム)、ケラチノサイト、KFG、キナーゼ阻害剤、キネレット(アナキンラ)、キンリティック(ウロキナーゼ注射剤)、キンリックス、クロノピン(クロナゼパム)、キトリル注射剤(塩酸グラニセトロン)、ラコサミド錠及び注射剤(ヴィンパット)、乳酸リンゲル剤、ラノキシン注射剤(ジゴキシン注射剤)、注射用ランソプラゾール(プレバシッドI.V.)、ランタス 、ロイコボリンカルシウム(ロイコボリンカルシウム注射剤)、レンテ(L)、レプチン、レベミル、ロイキンサルグラモスチム、酢酸ロイプロリド、レボチロキシン、レベチラセタム(ケプラ注射剤)、ラベノックス、レボカルニチン注射剤(カルニトール注射剤)、レクスキャン(レガデノソン注射剤)、リオレサールくも膜下腔内(バクロフェン注射剤)、リラグルチド[rDNA]注射剤(ビクトーザ)、ラベノックス(エノキサパリンナトリウム注射剤)、ルセンティス(ラニビズマブ注射剤)、ルミザイム、リュープロン(酢酸ロイプロリド注射剤)、ルセドラ(ホスプロポフォール二ナトリウム注射剤)、マチ、硫酸マグネシウム(硫酸マグネシウム注射剤)、マンニトール注射剤(マンニトールIV)、マルカイン(塩酸ブピバカイン及びエピネフリン注射剤)、マキシピム(注射用塩酸セフェピム)、テクネチウム注射剤のMDPマルチドーズキット(テクネチウムTc99mメドロネート注射剤)、メカセルミン[rDNA由来]注射剤(インクレレックス)、メカセルミンリンファベート[rDNA由来]注射剤(アイプレックス)、メルファラン塩酸注射剤(アルケラン注射剤)、メトトレキサート、メナクトラ、メノプール(メノトロピン注射剤)、注射用メノトロピン(レプロネックス)、注射用メトヘキシタールナトリウム(ブレバイタルナトリウム)、メチルドープ酸塩酸塩注射剤、液剤(メチルドープ酸Hcl)、メチレンブルー(メチレンブルー注射剤)、酢酸メチルプレドニゾロン注射用懸濁液(デポメドロール)、MetMab、メトクロプラミド注射剤(レグラン注射剤)、メトロディン(注射用ウロフォリトロピン)、メトロニダゾール注射剤(フラジール注射剤)、ミアカルシン、ミダゾラム(ミダゾラム注射剤)、ミンパラ(シナカレ)、ミノシン注射剤(ミノサイクリン注射剤)、ミノサイクリン注射剤(ミノシン注射剤)、ミポメルセン、ミトキサントロン注射用濃縮物(ノバントロン)、モルヒネ注射剤(デュラモルフ)、モルヒネ硫酸塩XRリポソーム注射剤(デポデュア)、モルフ酸ナトリウム(モルフ酸ナトリウム注射剤)、モテサニブ、モゾビル(プレリクサフォー注射剤)、マルチハンス(ガドベネートジメグルミン注射剤)、複数の電解質及びブドウ糖注射剤、複数の電解質注射剤、マイロターグ(注射用ゲムツズマブオゾガマイシン)、ミオザイム(アルグルコシダーゼアルファ)、ナフシリン注射剤(ナフシリンナトリウム)、ナフシリンナトリウム(ナフシリン注射剤)、ナルトレキソンXR注射剤(ビビトロール)、ナプロシン(ナプロキセン)、ネオプロフェン(イブプロフェンリジン注射剤)、ナンドロールデカン酸塩、ネオスチグミンメチル硫酸塩(ネオスチグミンメチル硫酸塩注射剤)、NEO-GAA、ネオテクト(テクネチウムTc99mデプレオチド注射剤)、ネフラミン(必須アミノ酸注射剤)、ニューラスタ(ペグフィルグラスチム)、ニューポジェン(フィルグラスチム)、ノボリン、ノボログ、ネオリコルモン、ニュートレキシン(グルクロン酸トリメトレキサート注射剤)、NPH(N)、ネクステロン(アミオダロン塩酸塩注射剤)、ノルジトロピン(ソマトロピン注射剤)、生理食塩水(塩化ナトリウム注射剤)、ノバントロン(ミトキサントロン注射剤濃縮液)、ノボリン70/30 Innolet (70% NPH、ヒトインスリンイソファン懸濁液及び30%レギュラーヒトインスリン注射剤)、ノボログ(インスリンアスパルト[rDNA由来]注射剤)、Nplate (ロミプロスチム)、ニュートロピン(注射用ソマトロピン(rDNA由来))、ニュートロピンAQ、ニュートロピンデポー(注射用ソマトロピン(rDNA由来))、酢酸オクトレオチド注射剤 (サンドスタチンLAR)、オクレリズマブ、オファツムマブ注射剤 (Arzerra)、オランザピン徐放性注射用懸濁液 (Zyprexa Relprevv)、オムニターグ、オムニトロープ (ソマトロピン[rDNA由来]) 注射剤)、オンダンセトロン塩酸塩注射剤(ゾフラン注射剤)、OptiMARK(ガドベルセタミド注射剤)、オプティレイ注射剤(イオベルソール注射剤)、オレンシア、アビバ中のオスミトロール注射剤(アビバプラスチック容器250中のマンニトール注射剤)、バイアフレックス中のオスミトロール注射剤(バイアフレックスプラスチック容器250中のマンニトール注射剤)、オステオプロテグリン、オビドレル(絨毛性ゴナドトロピンアルファ注射剤)、オキサシリン(注射用オキサシリン)、オキサリプラチン注射剤(エロキサチン)、オキシトシン注射剤(ピトシン)、パルミチン酸パリペリドン徐放性注射用懸濁液(インベガサステナ)、パミドロン酸二ナトリウム注射剤(パミドロン酸二ナトリウム注射剤)、静注用パニツムマブ注射剤(ベクティビックス)、塩酸パパベリン注射剤(パパベリン注射剤)、パパベリン注射剤(塩酸パパベリン注射剤)、副甲状腺ホルモン、パリカルシトール注射用フリップトップバイアル(ゼンプラー注射剤)、PARP阻害剤、ペディアリックス、PEGインストロン、ペギンインターフェロン、ペグフィルグラスチム、ペニシリンGベンザチン及びペニシリンGプロカイン、ペンテト酸カルシウム三ナトリウム注射剤(Ca-DTPA)、ペンテト酸亜鉛三ナトリウム注射剤(Zn-DTPA)、ペプシド注射剤(ファモチジン注射剤)、ペルゴナール、ペルツズマブ、メシル酸フェントラミン(注射用メシル酸フェントラミン)、 サリチル酸フィゾスチグミン(サリチル酸フィゾスチグミン(注射))、サリチル酸フィゾスチグミン(注射)(サリチル酸フィゾスチグミン)、ピペラシリン及びタゾバクタム注射 剤(Zosyn)、ピトシン(オキシトシン注射剤)、プラズマ-ライト148(複数の電解質注射剤)、プラズマ-ライト56及びブドウ糖(ビアフレックスプラスチック容器250中の複数の電解質及びブドウ糖注射剤)、プラズマライト、プレリクサフォー注射剤(Mozobil)、ポリドカノール注射剤(Asclera)、塩化カリウム、静注用プララトレキサート溶液 (Folotyn)、酢酸プラムリンチド注射剤(Symlin)、プレマリン注射剤(注射用結合型エストロゲン)、注射用テクネチウムTc99セスタミビ用調製キット(カーディオライト)、Prevacid I.V. (注射用ランソプラゾール)、プリマキシン I.V. (注射用イミペネム及びシラスタチン)、プロキマール、プロクリット、プロゲステロン、プロハンス(ガドテリドール注射液)、プロリア(デノスマブ注射剤)、塩酸プロメタジン注射剤(塩酸プロメタジン注射剤)、塩酸プロプラノロール注射剤(塩酸プロプラノロール注射剤)、グルコン酸キニジン注射剤(キニジン注射剤)、キニジン注射剤(グルコン酸キニジン注射剤)、R-ジーン10(アルギニン塩酸塩注射剤)、ラニビズマブ注射剤(ルセンティス)、ラニチジン塩酸塩注射剤(ザンタック注射剤)、ラプティバ、レクラスト(ゾレドロン酸注射剤)、レコンビバリックスHB、リガデノソン注射剤(レキシスカン)、レグラン注射剤(メトクロプラミド注射剤)、レミケード、レナジェル、レンベラ(炭酸セベラマー)、レプロネックス(注射用メノトロピン)、レトロビルIV(ジドブジン注射剤)、rhApo2L/TRAIL、リンゲル及び5%ブドウ糖注射剤(ブドウ糖中のリンゲル)、リンゲル注射剤(リンゲル注射剤)、リツキサン、リツキシマブ、ロセフィン(セフトリアキソン)、臭化ロクロニウム注射剤(ゼムロン)、ロフェロン-A(インターフェロンα-2a)、ロマジコン(フルマゼニル)、注射用ロミデプシン(イストダックス)、サイゼン(ソマトロピン注射剤)、サンドスタチンLAR(酢酸オクトレオチド注射剤)、スクレロスチンAb、センシパー(シナカルセット)、センサーカイン(塩酸ブピバカイン注射剤)、セプトカイン(塩酸アルティカン及びエピネフリン注射剤)、セロスチムLQ(ソマトロピン(rDNA由来)注射剤)、シンポニー注射剤(ゴリムマブ注射剤)、酢酸ナトリウム(酢酸ナトリウム注射剤)、重炭酸ナトリウム(重炭酸ナトリウム5%注射剤)、乳酸ナトリウム(AVIVA中の乳酸ナトリウム注射剤)、フェニル酢酸ナトリウム及び安息香酸ナトリウム注射剤(アンモニュル)、注射用ソマトロピン(rDNA由来)(ニュートロピン)、スポラノックス注射剤(イトラコナゾール注射剤)、ステラーラ注射液(ウステキヌマブ)、ステムゲン、スフェンタ(クエン酸スフェンタニル注射剤)、クエン酸スフェンタニル注射剤(スフェンタ)、スマベル、スマトリプタン注射剤(アルスマ)、シムリン、シムリンペン、全身性ヘッジホッグアンタゴニスト、シンビスクワン(ハイラン G-F 20 単剤関節内注射剤)、タルセバ、タキソテール(注射用ドセタキセル)、テクネチウムTc99m、注射用テラバンシン(ビバティブ)、テムシロリムス注射剤(トリセル)、テノーミン I.V. 注射剤(アテノロール注)、テリパラチド(rDNA由来)注射剤(フォルテオ)、シピオン酸テストステロン、エナント酸テストステロン、プロピオン酸テストステロン、テブトロピン(ソマトロピン、rDNA由来、注射用)、tgAAC94、塩化タリウム、テオフィリン、チオテパ(チオテパ注射剤)、サイモグロブリン(抗胸腺細胞グロブリン(ウサギ)、サイロゲン(注射用チロトロピンアルファ)、チカルシリン二ナトリウム及びクラブラン酸カリウムギャラクシー(チメンチン注射剤)、タイガン注射剤(トリメトベンズアミド塩酸塩注射剤)、チメンチン注射剤(チカルシリン二ナトリウム及びクラブラン酸カリウムギャラクシー)、TNKase、トブラマイシン注射剤(トブラマイシン注射剤)、トシリズマブ注射剤(アクテムラ)、トリセル(テムシロリムス注射剤)、トテクト(注射用デクスラゾキサン、点滴静注のみ)、トラスツズマブ-DM1、トラバゾール(アミノ酸(注射剤))、トリアンダ(ベンダムスチン塩酸塩注射剤)、トレルスター(パモ酸トリプトレリン注射懸濁液)、トリアムシノロンアセトニド、トリアムシノロン二酢酸塩、トリアムシノロンヘキサセトニド注射懸濁液(アリストスパン注射剤20mg)、トライセンス(トリアムシノロンアセトニド注射懸濁液)、トリメトベンズアミド塩酸塩注射剤(タイガン注射剤)、トリメトレキサートグルクロン酸塩注射剤(ニュートレキシン)、注射懸濁液用パモ酸トリプトレリン(トレルスター)、ツインジェクト(Twinject)、トリバリス(Trivaris)(トリアムシノロンアセトニド注射懸濁液)、トリセノックス(Trisenox)(三酸化ヒ素注射剤)、ツインリックス(Twinrix)、腸チフス Vi、ウルトラビスト(Ultravist)(イオプロミド注射剤)、注射用ウロフォリトロピン(メトロジン)、ウロキナーゼ注射剤(キンリティ
ック)、ウステキヌマブ(ステララ注射剤)、ウルトラレンテ(U)、バリウム(ジアゼパム)、バルプロ酸ナトリウム注射剤(デパコン)、バルトロピン(ソマトロピン注射剤)、塩酸バンコマイシン(塩酸バンコマイシン注射剤)、バンコマイシン塩酸塩注射剤(塩酸バンコマイシン)、バプリゾール(コニバプタン塩酸塩注射剤)、VAQTA、バソビスト(ガドフォスベセト三ナトリウム静注用注射剤)、ベクティビックス(静注用パニツムマブ注射剤)、ヴェノファー(ショ糖鉄注射剤)、ベルテポルフィン注射剤(ビスダイン)、ビバティブ(Vibativ)(注射用テラバンシン)、ビクトザ(Victoza)(リラグルチド「rDNA」注射剤)、ビムパト(Vimpat)(ラコサミド錠及び注射剤)、硫酸ビンブラスチン(硫酸ビンブラスチン注射剤)、ビンカサールPFS(硫酸ビンクリスチン注射剤)、ビクトーザ、硫酸ビンクリスチン(硫酸ビンクリスチン注射剤)、ビスダイン(ベルテポルフィン注射剤)、ビタミンB-12、ビビトロール (ナルトレキソンXR注射剤)、ボルベン(塩化ナトリウム中のヒドロキシエチルデンプン注射剤)、ゼローダ、ゼニカル(オルリスタット)、ゼオミン(注射用インコボツリヌス毒素A)、ゾレア、ザンタック注射剤 (ラニチジン塩酸塩注射剤)、ゼンプラー注射剤(パリカルシトール注射用フリップトップバイアル)、ゼムロン(ロクロニウム臭化物注射剤)、ゼナパックス(ダクリズマブ)、ゼバリン、ジドブジン注射剤(レトロビルIV)、ジスロマックス注射剤(アジスロマイシン)、Zn-DTPA(ペンテト酸亜鉛三ナトリウム注射剤)、ゾフラン注射剤(オンダンセトロン塩酸塩注射剤)、ジンゴ(Zingo)、注射用ゾレドロン酸(ゾメタ)、ゾレドロン酸注射剤(レクラスト)、ゾメタ(注射用ゾレドロン酸)、ゾシン(ピペラシリン及びタゾバクタム注射剤)、ジプレキサレルプレブ(オランザピン徐放性注射懸濁液)及びそれらの組み合わせが挙げられる。
【0165】
告知
本出願の発明を、一般的に及び特定の実施形態に関しての両方で上で説明した。本開示の範囲から逸脱することなく、実施形態に様々な変更及び変形を加えることができることは当業者に明らかであろう。したがって、実施形態は、添付の特許請求の範囲及びその均等の範囲内にある限り、本発明の変更及び変形を網羅することが意図されている。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
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図8
図9
図10A
図10B
図11A
図11B
図12A
図12B
図13A
図13B
図14A
図14B
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【国際調査報告】