(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】クリーンルーム環境用バッグハンガー
(51)【国際特許分類】
B65B 67/12 20060101AFI20240829BHJP
B01L 1/00 20060101ALI20240829BHJP
【FI】
B65B67/12 A
B01L1/00 Z
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513352
(86)(22)【出願日】2022-08-31
(85)【翻訳文提出日】2024-03-06
(86)【国際出願番号】 US2022075761
(87)【国際公開番号】W WO2023034863
(87)【国際公開日】2023-03-09
(32)【優先日】2021-09-02
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(32)【優先日】2022-04-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】516083298
【氏名又は名称】ベルテック アソシエイツ インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】VELTEK ASSOCIATES, INC.
【住所又は居所原語表記】15 Lee Boulevard, Malvern, Pennsylvania 19355 USA
(74)【代理人】
【識別番号】110003007
【氏名又は名称】弁理士法人謝国際特許商標事務所
(72)【発明者】
【氏名】バレストリ、マイケル
【テーマコード(参考)】
3E057
4G057
【Fターム(参考)】
3E057CA05
3E057CC01
4G057AA00
(57)【要約】
バッグハンガーがメインブラケット本体を有し、これは、メインブラケット本体を支持体上に取り付けるように構成された第1の脚部と、バッグを吊り下げるように構成された第1の脚部から延在する第2の脚部と、を備える。第2の脚部は、第2の脚部の遠位端でアクセス可能な開放端スロットを含み、開放端スロットは、バッグの少なくとも1つの吊り下げ可能部分を受容するような大きさである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
メインブラケット本体であって、前記メインブラケット本体を支持体上に取り付けるように構成された第1の脚部と、バッグを吊り下げるように構成された前記第1の脚部から延在する第2の脚部と、を有し、前記第2の脚部は、前記第2の脚部の遠位端でアクセス可能な開放端スロットを有し、前記開放端スロットは、前記バッグの少なくとも1つの吊り下げ可能部分を受容するような大きさである、メインブラケット本体
を含むバッグハンガー。
【請求項2】
前記メインブラケット本体は単体の一体部材である、請求項1に記載のバッグハンガー。
【請求項3】
前記メインブラケット本体は実質的にL形状である、請求項1または2に記載のバッグハンガー。
【請求項4】
前記メインブラケット本体は実質的に均一な厚さおよび幅を有する、請求項1、2または3に記載のバッグハンガー。
【請求項5】
前記第1の脚部は1つまたは複数の取り付け穴を含む、請求項1から4のいずれかに記載のバッグハンガー。
【請求項6】
前記開放端スロットは前記第2の脚部の前記遠位端の中央にある、請求項1から5のいずれかに記載のバッグハンガー。
【請求項7】
前記メインブラケット本体は金属で形成されている、請求項1から6のいずれかに記載のバッグハンガー。
【請求項8】
前記バッグハンガーはクリーン環境で使用される、請求項1から7のいずれかに記載のバッグハンガー。
【請求項9】
前記クリーン環境は、制限付きアクセスバリアシステム、クリーンルームおよび/またはアイソレータを含む、請求項8に記載のバッグハンガー。
【請求項10】
その一端に少なくとも1つの吊り下げ可能部分を有する少なくとも1つのバッグと、
メインブラケット本体であって、前記メインブラケット本体を支持体上に取り付けるように構成された第1の脚部と、前記第1の脚部から延在する第2の脚部と、を有し、前記第2の脚部は、前記第2の脚部の遠位端でアクセス可能な開放端スロットを有し、前記開放端スロットは前記バッグの前記少なくとも1つの吊り下げ可能部分を受容し、これによって前記バッグを前記メインブラケット本体から吊り下げる、メインブラケット本体と、
を含むバッグハンガーアセンブリ。
【請求項11】
前記吊り下げ可能部分は、ネックおよびヘッドを備えた弁であり、前記ネックは、前記開放端スロットの幅よりも小さい幅を有し、前記ヘッドは、前記開放端スロットの前記幅よりも大きい幅を有する、請求項10に記載のバッグハンガーアセンブリ。
【請求項12】
前記バッグは、クリーンルームで使用するためのものである、請求項10または11に記載のバッグハンガーアセンブリ。
【請求項13】
前記バッグハンガーアセンブリはクリーン環境で使用される、請求項10から12のいずれかに記載のバッグハンガーアセンブリ。
【請求項14】
前記クリーン環境は、制限付きアクセスバリアシステム、クリーンルームおよび/またはアイソレータを含む、請求項13に記載のバッグハンガー。
【請求項15】
メインブラケット本体であって、前記メインブラケット本体を支持体に取り付けるように構成された支持体取り付け装置と、製品を吊り下げるように構成された前記支持体取り付け装置と結合された製品支持装置と、を有し、前記製品支持装置は、前記製品の少なくとも1つの吊り下げ可能部分を取り外し可能に受容する取り付け機構を有する、メインブラケット本体
を含む製品ハンガー。
【請求項16】
前記メインブラケット本体は単体の一体部材である、請求項15に記載の製品ハンガー。
【請求項17】
前記メインブラケット本体は実質的にL形状である、請求項15または16に記載の製品ハンガー。
【請求項18】
前記メインブラケット本体は実質的に均一な厚さおよび幅を有する、請求項15から17のいずれかに記載の製品ハンガー。
【請求項19】
前記支持体取り付け装置は1つまたは複数の取り付け穴を含む、請求項15から18のいずれかに記載の製品ハンガー。
【請求項20】
開放端スロットは第2の脚部の遠位端の中央にある、請求項15から19のいずれかに記載の製品ハンガー。
【請求項21】
前記メインブラケット本体は金属で形成されている、請求項15から20のいずれかに記載の製品ハンガー。
【請求項22】
支持体と、
メインブラケット本体を有するバッグハンガーアセンブリであって、前記メインブラケット本体は、前記メインブラケット本体を前記支持体に取り付けるように構成された第1の脚部と、バッグを吊り下げるように構成された前記第1の脚部から延在する第2の脚部と、を有し、前記第2の脚部は、前記第2の脚部の遠位端でアクセス可能な開放端スロットを有し、前記開放端スロットは、前記バッグの少なくとも1つの吊り下げ可能部分を受容するような大きさである、バッグハンガーアセンブリと、
を含むクリーン環境。
【請求項23】
前記支持体は壁を含む、請求項22に記載のクリーン環境。
【請求項24】
前記クリーン環境は、制限付きアクセスバリアシステム、クリーンルームおよび/またはアイソレータを含む、請求項22または23に記載のクリーン環境。
【請求項25】
複数のバッグハンガーアセンブリをさらに含み、前記複数のバッグハンガーアセンブリは、前記複数のバッグハンガーアセンブリの滅菌を可能にするために互いに離間している、請求項22から24のいずれかに記載のクリーン環境。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願
本願は、2021年9月2日に出願された米国仮出願第63/240,204号および2022年4月22日に出願された米国仮出願第63/333,640号の優先権の利益を主張するものであり、その内容に依拠してその全体を参照により本明細書に組み込む。
【背景技術】
【0002】
クリーン環境は、製品の粒子および微生物汚染を防止するように設計、維持、および制御される領域である。クリーン環境は、たとえば、制限付きアクセスバリアシステム(RABS)、クリーンルームおよびアイソレータを含む。クリーン環境には、一般にクラス100(すなわち、空気の立方フィートあたり、0.5ミクロン以上の100個の粒子を有する)からクラス10,000の範囲で異なるレベルの清浄度がある。
【0003】
クリーン環境は、医薬品および半導体などの電子機器の製造などのさまざまな目的で使用される。多くの場合、クリーン環境は、非常に高価で複雑な製品に取り組むために使用され、任意の時点でクリーン環境に数百万ドルの製品があることは異常ではない。クリーン環境は高いレベルの清浄度を維持しなければならず、さもなければ大きな財務損失のリスクがある。クリーン環境で開発または製造されている製品が汚染された場合、クリーン環境内の製品全体がしばしば廃棄されなければならない。
【0004】
米国食品医薬品局(「FDA」)は、製造環境および製造プロセスのすべての要素がFDA要件および業界標準に受け入れ可能であることが証明されているということを保証するように会社に要求している。FDAは、医薬品適正製造基準(CGMP)に従って経営するように会社に要求している。これを行うため、医薬品の製造に使用される製品、人員、訓練、材料、手順およびシステムは、厳重な試験を受けているということを保証することが、会社に要求される。クリーンルームが満たさなければならない厳密な規格に照らして、企業は、広く試験されて信頼性が証明されていないそのクリーンルームに新たな製品を導入することを非常に渋っている。
【0005】
米国特許第10279976号、第10138448号、および米国特許出願公開第2020/0085982号、および米国特許出願第17/202、781号に示されるように、クリーン環境で使用される滅菌ワイパー製品が開発されている。ワイパーは、プラスチックバッグのような封入容器内に収容され、これはクリーン環境に入る前に滅菌することができる。次いでクリーン環境の内側で封入容器を開け、内部に収容されたワイパーを吐出することができる。これらの文献を参照によりその全体を本明細書に組み込む。しかしながら、これらのワイパー製品、ならびに他の製品は、クリーン環境、特にRABSまたはアイソレータにおいて容易に保持されない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本開示は概してハンガーに関し、より詳細には、たとえばバッグをクリーン環境で滅菌して利用するときに、バッグを吊り下げるためのハンガーに関する。また、特により限定された空間を有する、またはRABSあるいはアイソレータのようなクリーン環境の外側に位置するユーザによってアクセスされるクリーン環境で使用するためのものに関する。本開示はさらに、ハンガーに保持されるように構成されたバッグに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示は、メインブラケット本体を含むバッグハンガーに関し、メインブラケット本体は、メインブラケット本体を支持体上に取り付けるように構成された第1の脚部と、バッグを吊り下げるように構成された第1の脚部から延在する第2の脚部と、を有する。第2の脚部は、第2の脚部の遠位端でアクセス可能な開放端スロットを有する。開放端スロットは、バッグの少なくとも1つの吊り下げ可能部分を受容するような大きさである。
【0008】
本開示のいくつかの実施例では、メインブラケット本体は単体の一体部材であり、メインブラケット本体は実質的にL形状であり、メインブラケット本体は実質的に均一な厚さおよび幅を有し、第1の脚部は1つまたは複数の取り付け穴を含み、開放端スロットは第2の脚部の遠位端の中央にあり、および/またはメインブラケット本体は金属で形成されている。
【0009】
本開示はまた、その一端に少なくとも1つの吊り下げ可能部分を有する少なくとも1つのバッグと、メインブラケット本体と、を含むバッグハンガーアセンブリを提供することができる。メインブラケット本体は、メインブラケット本体を支持体上に取り付けるように構成された第1の脚部と、第1の脚部から延在する第2の脚部と、を含む。第2の脚部は、第2の脚部の遠位端でアクセス可能な開放端スロットを有する。開放端スロットはバッグの少なくとも1つの吊り下げ可能部分を受容し、これによってバッグをメインブラケット本体から吊り下げる。
【0010】
一実施形態では、バッグの吊り下げ可能部分は、ネックおよびヘッドを備えた弁であり、ネックは、開放端スロットの幅よりも小さい幅を有し、ヘッドは、開放端スロットの幅よりも大きい幅を有する。
【0011】
別の実施形態では、バッグハンガーアセンブリのバッグは、クリーン環境で使用するためのものである。
【0012】
この要約は、特許請求される主題の必須の特徴を識別することを意図しておらず、特許請求される主題の範囲を決定する際に使用することも意図していない。前述の全般的な説明および以下の詳細な説明の両方とも例示的なものであり、本開示の性質および特色を理解するための概要または枠組みを提供することを意図しているということを理解されたい。
【0013】
添付図面は本明細書の一部に組み込まれてこれを構成する。図面は、本開示のいくつかの例のみを示しており、図面に具体的に示されていない他の例またはさまざまな例の組み合わせが本開示の範囲内に入り得ることを理解されたい。次に図面を用いて例をさらに詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【
図1e】本開示の例示的な実施形態によるバッグハンガーのさまざまな図である。
【
図3c】
図1a~1eおよび2に示すハンガーのさまざまな斜視図であり、バッグが吊り下げられたハンガーを示す。
【
図4b】ハンガーと共に使用するための例示的なバッグを示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図面に示されている例示的な非限定的な実施形態を説明する際、明確にするために特定の用語に頼ることになる。しかしながら、本開示は、そのように選択された特定の用語に限定されることを意図するものではなく、特定の各用語は、同様の目的を達成するように同様に働くすべての技術的均等物を含むことを理解されたい。いくつかの実施形態が例示の目的のために記載されており、説明および特許請求の範囲は図示された実施形態に限定されず、図面に具体的に示されていない他の実施形態もまた本開示の範囲内にあり得ることを理解されたい。
【0016】
図面を参照すると、本開示は概して、製品、特に、入出力ポート、たとえば、容器への空気、液体または気体のための入口または出口を形成する弁を有する容器を掛けるおよび吊り下げるように構成されたハンガーまたはブラケット10に関する。一実施形態では、容器20はバッグまたはパウチであり得る。ハンガー10の設計により、バッグ20を容易に吊り下げることができるとともに、一旦ハンガー10に吊り下げたバッグ20を容易に回収することもできる。ハンガー10は単体の一体部材として形成されてもよく、たとえば、剛性金属または他の剛性材料で形成することができ、クリーン環境で使用されるとき、容易に殺菌可能である。一実施形態では、ハンガー10は、汚染をさらに低減するために316ステンレス鋼のような耐食性金属で作製される。加えて、ハンガー10は、より容易に滅菌され、汚染を低減することができるように、細孔サイズを充填または低減するように電気研磨され得る。アルミニウムのような他の適切な材料を使用することができる。
【0017】
ハンガー10は、クリーン環境内で使用される物品、たとえば、クリーン環境内の表面および製品を清掃するために使用される消毒剤(たとえば、漂白剤)で飽和されたワイパーを保持する容器20を保持するために使用することができる。バッグ20をクリーン環境内で滅菌および使用することができるように、ハンガー10はバッグ20をクリーン環境で容易に吊り下げることができる。
【0018】
ハンガー10は、支持体取り付け装置および製品支持装置を有するメインブラケット本体12を含む。支持体取り付け装置は、キャビネット、箱、アイソレータ50(
図6)などの壁52のような支持体上にメインブラケット本体12を取り付けるように構成されている。支持体取り付け装置は、たとえば、第1の脚部14とすることができる。製品支持装置は、バッグ20のような製品を吊り下げるように構成されている。製品支持装置は、たとえば、第1の脚部16から角度をなして延在する第2の脚部16とすることができる。一例では、第2の脚部16は、メインブラケット本体12が略L形状を有するように、第1の脚部14から90度の角度で実質的に直交するように延在する。第1および第2の脚部14および16は、実質的に平坦であり、メインブラケット本体12が均一な厚さおよび幅を有するように、ほぼ同じ幅および厚さを有することができる。第1および第2の脚部14および16は、同じまたは異なる長さを有することができる。図示する実施形態では、第1および第2の脚部14、16は、細長い形状であり、ほぼ長方形である。
【0019】
第1の脚部14は、第1の脚部14を支持体に取り付けるための1つまたは複数の取り付け機構30を有することができる。たとえば、取り付け機構30は、対応する留め具を受容するような大きさの1つまたは複数の穴とすることができ、留め具は、穴を通過して支持体内へ達してハンガー10を支持体に固く固定する取り付けボルトまたはねじのようなものである。他の実施形態では、取り付け穴を設けずに、たとえば、クリーン環境での使用に適したシールによって、ハンガー10を壁に取り付けることができる(
図3a)。
図1a、1b、2の例示的な実施形態では、第1の脚部14に2つの穴が設けられている。穴は互いに鉛直方向に並んでいる。
図5の例示的な実施形態では、穴は、鉛直方向に並ばないように、互いにずれている。ずれた実施形態は、たとえば、ユーザが誤って第2の脚部16に当たるような横方向の動きを防止するために、水平方向により大きな支持を提供する。しかしながら、ハンガー10を支持体に固定するための他の実施形態が本開示の範囲内にあることが認識されるであろう。たとえば、支持体取り付け装置は、開口部を有する細長い部材でなくてもよい。代わりに、支持体取り付け装置は、製品支持装置を支持体に確実に固定的に取り付けるストラップ、接着剤または他の固定機構とすることができる。
【0020】
1つの例示的な実施形態では、支持体は実質的に鉛直方向に延在し、第1の脚部14は、支持体と平行に、すなわち、本例では実質的に鉛直方向に延在し、支持体に取り付けられている。ハンガー10は、クリーン環境内の任意の適切な位置に置くことができる。たとえば、
図6に示すように、RABSまたはアイソレータ50で利用されるとき、ハンガー10は、ユーザが、グローブポートを通して、ハンガー10、およびハンガー10上に配置されたバッグ20に容易に到達することができるように、グローブポートに直接対向する鉛直壁52上に置くことができる。アイソレータの壁52は、プラスチック(透明または不透明)、金属または他の材料とすることができる。または、クリーン環境における壁は、シート岩、木材または他の材料とすることができる。したがって、ユーザは、バッグ20を開けて、バッグ20に封入されたワイパーにアクセスし、バッグを閉じ、また、必要に応じてバッグを取り外して交換することができる。当然ながら、ハンガーは、クリーン環境内の任意の適切な位置に配置することができる。加えて、1つより多くのハンガーをクリーン環境内に配置することができるが、以下でより完全に議論し、たとえば
図6に示すように、バッグをクリーン環境に一旦導入すると蒸気滅菌することができるように、バッグ20が互いに接触しないように、ハンガー10を十分に離間すべきである。
【0021】
本開示の1つの例示的な実施形態では、製品取り付け機構、すなわち、第2の脚部16は、バッグ20を吊り下げるためにこれを係合するように設計されている。たとえば、製品取り付け装置は、取り付け機構、たとえば、開放遠位端および近位端38を有する開放端スロット32を有することができる。スロット32は、
図1a、1c、および2に最もよく見られるように、第2の脚部16の遠位部分33の遠位端34でアクセス可能である。スロット32は第2の脚部16の遠位端34のほぼ中央にあり得る。したがって、スロット32は、第2の脚部16の遠位端34から第1の脚部14に向かって少なくとも部分的に内向きに延在し、これによって第1の細長いフィンガ17および第2の細長いフィンガ19を第2の脚部16の遠位部分33に形成する。図示する実施形態では、スロット32は、フィンガ17、19の内側が互いに実質的に平行となるように均一な幅を有する。しかしながら、他の実施形態では、スロット32は、バッグの吊り下げ可能部分22を容易に受容するために、開放遠位端でわずかに広く、近位端で狭くなるようにテーパ状または階段状にすることができる。さらに別の実施形態では、
図1dに示すように、フィンガ17、19の遠位端は、タブ18を形成するために、第2の脚部16の上面に対してわずかに、または直交するほど多く上向きに傾斜させることができる。一実施形態では、タブ18は、各フィンガ17、19に対しておよそ15~45度の角度であり、より好ましくは各フィンガ17、19に対して約20度である。製品支持装置は、スロットを有する細長い部材である必要はなく、他の好適な実施形態が好適であることが認識されるであろう。
【0022】
開放端スロット32は、
図3cに最もよく見られるように、バッグ20の少なくとも1つの吊り下げ可能部分22を受容するような大きさである。スロット32は、吊り下げ可能部分22がスロット32内で容易に摺動可能に受容され得るような大きさである。スロット32は、吊り下げ可能部分22がスロット内に摺動可能に受容されるときに有意な抵抗がないように、十分な間隙を有する。しかし、スロット32は、吊り下げ可能部分22を確実に保持するのに十分に小さい。加えて、スロット32(およびフィンガ17、19)は、吊り下げ可能部分22が誤ってスロット32から落ちないように十分に長い。一実施形態では、スロット32の長さは吊り下げ可能部分22の直径よりも大きく、吊り下げ可能部分22からタブ18までは所定の距離がある。
【0023】
バッグ20の吊り下げ可能部分22は、たとえば、ネック26およびヘッド28を有する弁24であってもよい。弁24はバッグ20にしっかりと確実に固定されている。弁24のネック26は、ネック26がスロット32内に受容され得るように、開放端スロット32の幅W(
図1c)よりも小さい幅または直径を有することができる。弁24のヘッド28は、
図3a~3cに見られるように、バッグ20が吊り下げられたときに、ヘッド28の底面がハンガー10の第2の脚部16の上面36に載ることができるように、ネック26よりも広く、スロット32の幅Wよりも広い。ハンガー10のスロット32が第2の脚部16の遠位端34で開放端であるので、バッグ20の吊り下げ可能部分22をスロット34の内外へ摺動させることによって、バッグ20をハンガー10に容易に置いてそこから取り外すことができる。バッグ20は、スロット内に完全に受容され、スロット32の近位端38で停止部に至ることができる。吊り下げ可能部分22(たとえば、ヘッド28)が近位端38に接触すると、近位端38はバッグ20の前方への進行を停止する。いくつかの実施形態では、スロット32は第2の脚部16の全長にわたって延在することができ、これにより、バッグが支持体に接触したときに、バッグ20が静止するようになっている。
【0024】
ハンガーは、その全体が参照により組み込まれる、米国特許出願公開第2020/0085982号に示されるもののような適切な容器20と共に利用することができるということに留意されたい。一実施形態では、
図3a~3c、4a~4bに示す容器20が利用される。
【0025】
使用時には、バッグ20をクリーンルーム内に導入するために、ワイパーはプラスチック層の間に置かれ、層はワイパーを封入するように熱密封される。同時に、一方向弁24のような充填ポート24がプラスチック層に熱封止される。バッグを照射滅菌することができ、次いで、滅菌された漂白剤のような消毒剤を、弁または充填ポート24を通してバッグ内に無菌的に充填することができる。次いで、バッグを、二重バッグ詰め(2つのバッグ内に順次封入して次いでそれぞれ密封)し、エンドユーザに送達するための裏張りされたカートン内に置くことができる。現場では、ユーザは二重バッグを取り外し、容器20をクリーン環境内に置く。
【0026】
ユーザは、吊り下げ可能部分22のネック26をスロット32内に摺動させることによって、バッグ20をクリーン環境内のハンガー10上に置く。アイソレータまたはRABSで使用されるとき、ユーザはアイソレータを開けてバッグ20をハンガー10上に置く。次いで、アイソレータを閉じ、たとえば気化した過酸化水素(VHP)滅菌によって、(ハンガー10およびバッグ20を含めて)滅菌することができる。各ハンガー10は、バッグ20がアイソレータの壁に接触しないように、アイソレータの壁から距離を置いて単一のバッグ20を保持する。特に、スロット32の近位端38は、バッグ20がアイソレータの壁に接触することができないように、第1の脚部14から所定の距離に設定される。近位端38は、ネック26がスロット32内に完全に受容されているとき、ネック26が所定の距離を超えて移動することを防止する。加えて、複数のハンガーが設けられている場合、各ハンガーは、バッグ20が互いに接触しないように分離されている。これらの方法では、バッグ20が自由に吊るされ、蒸気がバッグ20全体を完全に包囲して滅菌することができる。
【0027】
アイソレータの内部が蒸気滅菌されると、ユーザは、アイソレータのグローブポートを通してバッグ20にアクセスすることができる。次いで、ユーザは、バッグを開け、洗浄溶液中に飽和したワイパーを取り出し、ワイパーを使用して、アイソレータの内部に配置された表面、機器、または製品を清掃することができる。バッグのワイパーが空になると、ユーザはそれをハンガーから取り外して新しいバッグを置くことができ、または空のバッグを次のアイソレータの清掃サイクルで交換することができる。
【0028】
隆起したタブ18を有する実施形態では、バッグ20をスロット34の内外へ摺動させながらヘッド28をタブ18上へ持ち上げる。タブ18は、バッグが誤って衝突された場合など、吊り下げ可能部分22のヘッド28が誤ってスロット34から外れることを防止する。バッグ20の吊り下げ可能部分22は、メインブラケット本体12の第2の脚部16を係合してバッグ20をそこから吊り下げることができる任意の構造とすることができるということを理解されたい。また、ハンガー10の第2の脚部16は、単一のバッグ20を支持するように示されているが、第2の脚部16の長さは、なされるべき用途に応じて、複数のバッグ20を保持して吊り下げるように延長することができる。
【0029】
図4aは、バッグ20をより詳細に示す。バッグ20の上層は、開口部と、開口部を包囲またはカバーするプレスおよびシールカバーのようなカバー23と、を含む。カバー23は、ユーザがバッグ内に収容されたワイパーにアクセスするためにカバーを開くように引っ張ることができるプルタブまたはアクセスタブ25を有することができる。次いで、ユーザは、開いたカバーおよびバッグ開口部を通してワイパーを取り外すことができる。ワイパーが取り外されると、ユーザはカバーを閉じることができる。さらに図示するように、カバー23は、ユーザが片手で開くことができるように配置される。すなわち、カバー23は、アクセスタブ25を引き下げることによって開く。ハンガーはバッグ20をバッグの上端から保持するため、ハンガー10は、ユーザがアクセスタブ25を下向きに引っ張っているときにバッグを支持する。
【0030】
ハンガー10により、ユーザがバッグ20からワイパーを取り外すことが容易になる。バッグ20がハンガーに装着されると、ユーザがバッグ20を保持する必要なく、バッグ20はハンガー10に、自由であるが確実にぶら下がる。次いで、ユーザは、アクセスタブ25にアクセスしてカバー23を容易に開くことができる。ユーザがワイパーを取り外すために引っ張ると、タブ18は、バッグ20がハンガー10から誤って外れることを防止する。これは、ユーザが、たとえばアイソレータ上のグローブポートを通して手袋を着用しているため、特に有用である。
【0031】
また、スロット32の近位端38により、アイソレータにおいて片手でバッグ20を開くことが容易になる。近位端38は、ユーザがアクセスタブ25を下向きに引っ張っているときに、弁24を支持する。したがって、ユーザは、アクセスタブ25が開かれているときに、バッグを内向きに(第1の脚部14に向かって)押すことができ、スロットの近位端38によって前方への動きが防止される。スロットの近位端38は、第1の脚部14から所定の距離にあり、その動作をサポートすることができ、そのためバッグは、ハンガーがバッグ20に接触すること、またはそうでなければ誤ってバッグ20をハンガー10から押し出すことなく、ハンガー10に確実にぶら下がるのに十分な空間を有する。
【0032】
図4bは別の実施形態を示しており、剥離シールカバー25は設けられていなくてもよい。代わりに、ユーザは、バッグ20の側面にノッチまたはミシン目を有することによってワイプにアクセスすることができる。したがって、ユーザは、ノッチでパウチの側面を引っ張ることによってバッグを裂いて開くことができる。したがって、使用時には、技術者は、バッグをミシン目に沿って引っ張って、パウチの2つの層を裂いて開き、そこに収容された飽和ワイプにアクセスする。
【0033】
バッグを容易に蒸気滅菌することができ、ワイパーをユーザがクリーン環境で使用するために容易に取り出すことができるように、クリーン環境でバッグ20を保持するためにハンガーを説明していることに留意されたい。しかしながら、ハンガー10は任意の他の適切な目的のために利用され得ることが認識されるであろう。たとえば、ハンガー10は、バッグがバッグ20を無菌的に処理して、たとえば、洗浄溶液(たとえば、漂白剤またはアルコール)のような溶液をバッグ20に無菌的に充填するときにバッグ20を保持することができる。ハンガー10により、ユーザがバッグ20に溶液を無菌的に充填することが容易になる。バッグ20がハンガーに装着されると、バッグ20は、ユーザが容易にアクセスすることができるように弁24が上方に向いた状態でハンガー10に吊り下げられる。バッグ20は、ユーザがバッグ20を保持する必要なく、ハンガー10に、自由であるが確実にぶら下がる。ユーザは、必要に応じて両手で弁24にアクセスし、バッグをより容易に充填することができる。これは、ユーザが、たとえばアイソレータ上のグローブポートを通して手袋を着用しているため、特に有用である。ユーザは弁にチューブを挿入することができ、ハンガー10はヘッド28と協働して第2の脚部16の上面36で所定の位置に弁を保持するため、ハンガー10により、ユーザがバッグに溶液を充填することが容易になる。
【0034】
また、スロット32の近位端38により、ユーザが溶液を充填するときに弁24を支持することによって、アイソレータ内でバッグ20を充填することがより容易になる。したがって、ユーザはバッグを内向きに(第1の脚部14に向かって)押すことができ、スロットの近位端38によって前方への動きが防止される。スロットの近位端38は、第1の脚部14から所定の距離にあり、その動作をサポートすることができ、そのためバッグは、支持体がバッグ20に接触すること、またはそうでなければ、バッグ20をそうでなければ誤って押してハンガー10から外す可能性があるバッグを押すことなく、(空のとき、および充填されたときに)ハンガー10に確実にぶら下がるのに十分な空間を有する。バッグが充填されると、ユーザはそれを摺動させてハンガーから外し、新しいバッグを無菌処理のためにハンガーに置く。
【0035】
ハンガー10は、アイソレータで使用するために図示および説明していることに留意されたい。しかしながら、クリーン環境であるか否かにかかわらず、任意の領域、部屋または場所のような、他の適切な使用を行うことができる。
【0036】
図示および説明している一実施形態では、吊り下げ可能部分22は、バッグ20をハンガー10に取り付けるために使用される弁であることにさらに留意されたい。加えて、弁24を使用して、バッグ20内に(無菌的に)溶液をワイパー上へ充填することができる。しかしながら、吊り下げ可能部分22は、弁でなくてもよく、バッグ内へ溶液を無菌的に充填することが可能でない締結装置であってもよいことが認識されるであろう。また、ハンガーおよび吊り下げ可能部分は、図示する形状を有していなくてもよく、むしろハンガーは第1の締結機構を含むことができ、吊り下げ可能部分は、第1の締結機構を解放可能に係合する第2の締結機構を含むことができ、これによって第1および第2の締結機構によってバッグを自由に吊り下げることができる。
【0037】
支持体取り付け装置および製品支持装置は、単一の一体型本体12の別個の機構として図示および説明していることにも留意されたい。しかしながら、支持体取り付け装置および製品支持装置は、同じ機構の一部とすることができる。たとえば、第2の脚部16を支持体に取り付けるための1つまたは複数の機構(開口部または締結機構のような)を含むことができる単一の脚部16があり得る。加えて、支持体取り付け装置と製品支持装置とは、互いに直接形成されて示されているが、これらの間に1つまたは複数の中間部材を介して間接的に形成されていてもよい。
【0038】
本開示の精神または範囲から逸脱することなく、修正、組み合わせ、部分的組み合わせ、および変形を行うことができるということが、前述の説明および関連する図面に提示される教示の利益を有する当業者には明らかであろう。同様に、説明したさまざまな例は、個別にまたは他の例と組み合わせて使用されてもよい。当業者であれば、本開示の範囲内にある、本明細書に具体的に説明または図示されていない例のさまざまな組み合わせを理解するであろう。この点に関して、本開示は、記載された特定の例に限定されるものではなく、本開示の例は、限定するものではない例示的なものであることが意図されているということを理解されたい。
【0039】
本明細書および添付の特許請求の範囲で使用されるとき、単数形「a」、「an」および「the」は、文脈がそうでないことを明確に指示しない限り、複数の対象物を含む。同様に、要素を導入するために使用されるときの「別の」という形容詞は、1つまたは複数の要素を意味することを意図している。「備える」、「含む」、「有する」という用語および同様の用語は、列挙された要素以外の追加の要素が存在し得るように包括的であることが意図されている。
【0040】
加えて、上記の方法または以下の方法の請求項に、そのステップが従うべき順序が明示的に要求されていない、または説明または請求項の文言に基づいて他の方法で順序が要求されない場合、いかなる特定の順序も推論されることを意図していない。同様に、以下の方法の請求項が上記の説明で言及したステップを明示的に記載していない場合、そのステップがその請求項によって要求されていると仮定されるべきではない。
【0041】
説明および特許請求の範囲は、L形状、下、下向き、上部、下部、角度、細長い、平行、直交などのような幾何学的または関係的な用語を使用し得ることに留意されたい。これらの用語は、本開示を限定することを意図するものではなく、一般に、図面に示した例に基づいて説明を容易にするために、便宜的に使用される。加えて、幾何学的または関係的な用語は正確でなくてもよい。たとえば、壁は、たとえば、表面の粗さ、製造時に許容される公差などによって互いに厳密に垂直または平行でなくてもよいが、依然として垂直または平行であるとみなされてもよい。
【符号の説明】
【0042】
10 ハンガー
12 メインブラケット本体
14 第1の脚部
16 第2の脚部
17 第1のフィンガ
18 タブ
19 第2のフィンガ
20 バッグ
22 吊り下げ可能部分
23 カバー
24 弁
25 アクセスタブ
26 ネック
28 ヘッド
30 取り付け機構
32 スロット
33 遠位部分
34 遠位端
36 上面
38 近位端
50 アイソレータ
52 壁
【手続補正書】
【提出日】2024-07-11
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
L形状からなるL形状メインブラケット本体であって、
前記メインブラケット本体を支持体に固定的に鉛直方向に取り付けるように構成された第1の細長い脚部と、
前記第1の細長い脚部から外向きに実質的に水平方向に直交して延在する上面を有する第2の細長い脚部であって、バッグを吊り下げるように構成された、第2の細長い脚部と、
前記第2の細長い脚部の遠位端に形成されてここでアクセス可能な開放端スロットであって、前記バッグの少なくとも1つの吊り下げ可能部分を受容するような大きさである、開放端スロットと、
を含む、L形状メインブラケット本体
を含むバッグハンガー。
【請求項2】
前記メインブラケット本体は単体の一体部材である、請求項1に記載のバッグハンガー。
【請求項3】
前記メインブラケット本体は実質的に均一な厚さおよび幅を有する、請求項1に記載のバッグハンガー。
【請求項4】
前記第1の脚部は1つまたは複数の取り付け穴を含む、請求項1に記載のバッグハンガー。
【請求項5】
前記開放端スロットは前記第2の脚部の前記遠位端の中央にある、請求項1に記載のバッグハンガー。
【請求項6】
前記メインブラケット本体は金属で形成されている、請求項1に記載のバッグハンガー。
【請求項7】
前記バッグハンガーはクリーン環境で使用される、請求項1に記載のバッグハンガー。
【請求項8】
前記クリーン環境は、制限付きアクセスバリアシステム、クリーンルームおよび/またはアイソレータを含む、請求項
7に記載のバッグハンガー。
【請求項9】
上端および下端を有する少なくとも1つのバッグと、
前記少なくとも1つのバッグの前記上端にある少なくとも1つの吊り下げ可能部分と、
単一の一体型屈曲部からなる一体のメインブラケット本体であって、
支持体に固定的に取り付けられるように取り付け位置に構成された第1の脚部であって、下端を備えた下部分を有する、第1の脚部と、
前記取り付け位置において、前記第1の脚部の前記下端から外向きに実質的に水平方向に一体的に延在する第2の脚部であって、前記第1の脚部と前記第2の脚部との間に単一の屈曲部全体を形成する、第2の脚部と、
前記第2の脚部にあって前記第2の脚部の遠位端でアクセス可能な開放端スロットであって、前記開放端スロットは前記バッグの前記少なくとも1つの吊り下げ可能部分を受容し、前記少なくとも1つのバッグの第2の端部は、前記取り付け位置において前記第2の脚部から自由に下向きにぶら下がることが妨げられない、開放端スロットと、
を含む、一体のメインブラケット本体と、
を含むバッグハンガーアセンブリ。
【請求項10】
前記吊り下げ可能部分は、ネックおよびヘッドを備えた弁であり、前記ネックは、前記開放端スロットの幅よりも小さい幅を有し、前記ヘッドは、前記開放端スロットの前記幅よりも大きい幅を有する、請求項
9に記載のバッグハンガーアセンブリ。
【請求項11】
前記バッグは、クリーンルームで使用するためのものである、請求項
9に記載のバッグハンガーアセンブリ。
【請求項12】
前記バッグハンガーアセンブリはクリーン環境で使用される、請求項
9に記載のバッグハンガーアセンブリ。
【請求項13】
前記クリーン環境は、制限付きアクセスバリアシステム、クリーンルームおよび/またはアイソレータを含む、請求項1
2に記載のバッグハンガー。
【請求項14】
メインブラケット本体であって、
前記メインブラケット本体を固定支持体に固定的に取り付けるように構成された支持体取り付け装置であって、前記支持体取り付け装置は、前記固定支持体に接触するように構成された内向き表面を備えた薄いプレートを含み、下端を備えた下部分を有する、支持体取り付け装置と、
製品支持装置であって、前記支持体取り付け装置の前記下端と結合され、前記製品支持装置から下向きに製品を吊り下げるように構成され、これによって前記製品支持装置が前記支持体取り付け装置の下方になっており、前記製品支持装置は、前記支持体取り付け装置の前記内向き表面に実質的に直交して向いた上面を備えた薄いプレートを含み、前記製品は、前記製品の上部にある製品吊り下げ可能部分と、前記吊り下げ可能部分の下方にある製品本体部分と、を有する、製品支持装置と、
前記製品の前記製品吊り下げ可能部分を取り外し可能に受容するように構成された前記製品支持装置にある取り付け機構であって、これによって前記製品本体部分が前記支持体取り付け装置の下方になっており、前記支持体取り付け装置によって妨げられない、取り付け機構と、
を含む、メインブラケット本体
を含む製品ハンガー。
【請求項15】
前記メインブラケット本体は単体の一体部材である、請求項1
4に記載の製品ハンガー。
【請求項16】
前記メインブラケット本体は実質的にL形状である、請求項1
4に記載の製品ハンガー。
【請求項17】
前記メインブラケット本体は実質的に均一な厚さおよび幅を有する、請求項1
4に記載の製品ハンガー。
【請求項18】
前記支持体取り付け装置は1つまたは複数の取り付け穴を含む、請求項1
4に記載の製品ハンガー。
【請求項19】
開放端スロットは第2の脚部の遠位端の中央にある、請求項1
4に記載の製品ハンガー。
【請求項20】
前記メインブラケット本体は金属で形成されている、請求項1
4に記載の製品ハンガー。
【請求項21】
固定鉛直方向支持体を有する密閉型ハウジングと、
L形状バッグハンガーアセンブリであって、
上端を備えた上端部分と、下端を備えた下端部分と、を備えて実質的に鉛直方向に延在する第1の脚部であって、前記支持体に対抗して配置された内向き表面を有する、第1の脚部と、
前記鉛直方向の第1の脚部の前記上端部分にある開口部と、
前記開口部を通過して前記鉛直方向支持体内に達し、前記第1の脚部の前記内向き表面が前記鉛直方向支持体と接触した状態で、前記バッグハンガーアセンブリを前記鉛直方向支持体に固定的に取り付ける締結装置と、
前記第1の脚部と一体であり、前記第1の脚部の前記下端から外向きに直交して延在して前記L形状を形成する第2の脚部であって、実質的に水平方向に延在する上面を有する、第2の脚部と、
前記第2の脚部の遠位端に形成されてここでアクセス可能な開放端スロットであって、前記バッグの少なくとも1つの吊り下げ可能部分を受容して前記バッグを鉛直方向に吊り下げるような大きさである、開放端スロットと、
を含む、L形状バッグハンガーアセンブリと、
を含む密閉型クリーン環境。
【請求項22】
前記支持体は壁を含む、請求項2
1に記載のクリーン環境。
【請求項23】
前記クリーン環境は、制限付きアクセスバリアシステム、クリーンルームおよび/またはアイソレータを含む、請求項2
1に記載のクリーン環境。
【請求項24】
複数のバッグハンガーアセンブリをさらに含み、前記複数のバッグハンガーアセンブリは、前記複数のバッグハンガーアセンブリの滅菌を可能にするために互いに離間している、請求項2
1に記載のクリーン環境。
【請求項25】
前記第1の脚部、前記第2の脚部および前記スロットはそれぞれ細長い、請求項2
1に記載のクリーン環境。
【請求項26】
前記第2の脚部の前記遠位端は上向きに傾斜している、請求項2
1に記載のクリーン環境。
【請求項27】
前記遠位端は、前記バッグを係合して前記バッグを前記第2の脚部上に保持するように構成されている、請求項2
1に記載のクリーン環境。
【請求項28】
前記第1の脚部は前記第2の脚部に対して固定的に配置されている、請求項2
1に記載のクリーン環境。
【請求項29】
前記密閉型ハウジングは、前記密閉型ハウジングの内部へのアクセスを許可する開位置と、前記ハウジングの前記内部へのアクセスを拒否する閉位置と、を備えたアクセスパネルを有する、請求項2
1に記載のクリーン環境。
【国際調査報告】