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特表2024-532435人工装具を埋込むための送達装置及び方法
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】人工装具を埋込むための送達装置及び方法
(51)【国際特許分類】
   A61F 2/24 20060101AFI20240829BHJP
【FI】
A61F2/24
【審査請求】未請求
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513443
(86)(22)【出願日】2022-08-29
(85)【翻訳文提出日】2024-04-11
(86)【国際出願番号】 US2022041833
(87)【国際公開番号】W WO2023034189
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】63/238,599
(32)【優先日】2021-08-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】US
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】500218127
【氏名又は名称】エドワーズ ライフサイエンシーズ コーポレイション
【氏名又は名称原語表記】Edwards Lifesciences Corporation
【住所又は居所原語表記】One Edwards Way, Irvine, CALIFORNIA 92614, U.S.A.
(74)【代理人】
【識別番号】100108453
【弁理士】
【氏名又は名称】村山 靖彦
(74)【代理人】
【識別番号】100110364
【弁理士】
【氏名又は名称】実広 信哉
(74)【代理人】
【識別番号】100133400
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 達彦
(72)【発明者】
【氏名】ジョン・ジェイ・デロシアーズ
【テーマコード(参考)】
4C097
【Fターム(参考)】
4C097AA27
4C097BB04
4C097CC05
4C097DD09
4C097SB03
(57)【要約】
送達装置は、ハンドル本体と、キャリッジと、第一のシャフトと、第二のシャフトと、駆動部材アセンブリと、を含む。ハンドル本体は、近位端と、遠位端と、近位端と遠位端との間に配置される空洞と、を含む。キャリッジ部材は、空洞内に配置され、ハンドル本体に対して軸方向に移動可能である。第一のシャフトは、キャリッジに対して固定された近位端を有する。第二のシャフトは、第一のシャフトの内腔を通って延在し、ハンドル本体に対して固定される。駆動部材アセンブリは、ノブ及び複数の本体部材を含む。ノブ及び各本体部材は、別個の構成要素として形成される。駆動部材アセンブリは、ハンドル本体に対してノブを回転させることにより、キャリッジ及び第一のシャフトが、ハンドル本体及び第二のシャフトに対して軸方向に移動するように、キャリッジ及びハンドル本体に結合される。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
送達装置であって、
近位端と、遠位端と、前記近位端と前記遠位端との間に延在する長手方向軸と、前記近位端と前記遠位端との間に配置される空洞と、を有する、ハンドル本体と、
前記空洞内に配置され、前記ハンドル本体に対して、前記ハンドル本体の長手方向軸に平行な方向に軸方向に移動可能である、キャリッジ部材と、
前記キャリッジ部材に対して固定された近位端を有する、第一のシャフトと、
前記第一のシャフトの内腔を通って延在し、前記ハンドル本体に対して固定された、第二のシャフトと、
ノブ及び複数の本体部材を備える駆動部材アセンブリであって、前記ノブ及び前記複数の本体部材の各本体部材が、別個の構成要素として形成され、前記駆動部材アセンブリが、前記駆動部材の前記ノブを前記ハンドル本体に対して第一の回転方向に回転させることにより、前記キャリッジ部材及び前記第一のシャフトが、前記ハンドル本体及び前記第二のシャフトに対して近位に移動し、前記駆動部材の前記ノブを前記ハンドル本体に対して第二の回転方向に回転させることにより、前記キャリッジ部材及び前記第一のシャフトが、前記ハンドル本体及び前記第二のシャフトに対して遠位に移動するように、前記キャリッジ部材及び前記ハンドル本体に結合される、駆動アセンブリと、を備える、送達装置。
【請求項2】
前記キャリッジ部材がねじ付き部分を含み、前記駆動部材アセンブリの前記複数の本体部材が、前記キャリッジ部材の前記ねじ付き部分をねじ込み可能に受容するように構成された、ねじ付き内腔を形成する、請求項1に記載の送達装置。
【請求項3】
前記駆動部材アセンブリが、前記駆動部材アセンブリが前記ハンドル本体に対して回転可能かつ軸方向に固定されるように、前記ハンドル本体に結合される、請求項1又は請求項2のいずれか一項に記載の送達装置。
【請求項4】
前記駆動部材アセンブリの前記複数の本体部材が、前記駆動部材アセンブリが前記ハンドル本体に対して回転可能かつ軸方向に固定されるように、前記ハンドル本体と係合するように構成されたフランジを形成する、請求項1~3のいずれか一項に記載の送達装置。
【請求項5】
前記キャリッジ部材が前記ハンドル本体に対して軸方向に移動可能かつ回転方向に固定されるように、前記キャリッジ部材が前記ハンドル本体に結合された、請求項1~4のいずれか一項に記載の送達装置。
【請求項6】
前記ハンドル本体が、そこから延在し、前記キャリッジ部材が前記ハンドル本体に対して軸方向に移動可能かつ回転方向に固定されるように、前記キャリッジ部材と係合するように構成された、1つ以上の突出部を備える、請求項1~5のいずれか一項に記載の送達装置。
【請求項7】
前記複数の本体部材が、正確に2つの本体部材を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の送達装置。
【請求項8】
前記複数の本体部材が、正確に3つの本体部材を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の送達装置。
【請求項9】
前記複数の本体部材が、正確に4つの本体部材を含む、請求項1~6のいずれか一項に記載の送達装置。
【請求項10】
前記複数の本体部材の前記本体部材の各々が、同一である、請求項1~9のいずれか一項に記載の送達装置。
【請求項11】
前記複数の本体部材の前記本体部材の1つ以上が、前記複数の本体部材を共に結合するように構成された、1つ以上の嵌合特徴を備える、請求項1~10のいずれか一項に記載の送達装置。
【請求項12】
前記1つ以上の嵌合特徴が、1つ以上のガイドボス及び1つ以上のガイド陥没部を含み、前記1つ以上のガイド陥没部が、その中に前記1つ以上のガイドボスを受容するように構成された、請求項11に記載の送達装置。
【請求項13】
前記1つ以上の嵌合特徴が、1つ以上のスナップフック及び1つ以上のスナップフック開口部を含み、前記1つ以上のスナップフック開口部が、その中に前記1つ以上のスナップフックを受容するように構成された、請求項11又は請求項12のいずれか一項に記載の送達装置。
【請求項14】
前記1つ以上の嵌合特徴が、1つ以上の整列タブ及び1つ以上の整列ノッチを含み、前記1つ以上の整列ノッチが、その中に前記1つ以上の整列タブを受容するように構成された、請求項11~13のいずれか一項に記載の送達装置。
【請求項15】
前記ノブ及び前記複数の本体部材の前記本体部材の1つ以上が、前記ノブ及び前記複数の本体部材を共に結合するように構成された、1つ以上の嵌合特徴を備える、請求項1~14のいずれか一項に記載の送達装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本出願は、2021年8月30日に出願された、米国仮特許出願第63/238,599号の利益を主張するものであり、これは、あらゆる目的のために参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、概して、人工装具を埋め込むための送達装置及び方法に関し、より具体的には、支持構造及び/又は人工心臓弁を埋込むための送達装置及び方法に関する。
【背景技術】
【0003】
ヒトの心臓は、様々な弁膜症に罹患する可能性がある。これらの弁膜症は、心臓の深刻な機能不全を引き起こし得るものであって、最終的には、自己弁を修復することが必要となったり、自己弁を人工弁へと置換することが必要となったりすることがある。多くの既知の修復機器(例えば、ステント)及び人工弁、並びにこれらの機器及び弁をヒトに埋め込む多くの既知の方法が存在する。経皮的及び低侵襲的な外科的アプローチが、外科手術によって容易にはアクセス可能ではない、又は外科手術を伴わないアクセスが望ましい身体の内部の場所に、人工医療機器を送達するために、さまざまな手技において使用される。
【0004】
特定の一実施例では、人工弁を、送達装置の遠位端上に捲縮状態で装着し、人工弁が心臓内の埋込み位置に到達するまで、患者の血管系を通して(例えば、大腿動脈及び大動脈を通して)前進させることができる。その後、人工弁は、例えば、人工弁が装着されているバルーンを膨張させ、人工弁に拡張力を印加する機械的アクチュエータを作動させることによって、又は人工弁がその機能的サイズに自己拡張することができるように、人工弁を送達装置のシースから展開することによって、その機能的サイズに拡張される。
【0005】
いくつかの事例では、人工弁を自己弁輪に固定することは、例えば、自己弁輪が大きすぎる場合、又は自己弁の幾何学的形状が複雑すぎて弁の確固とした埋込みを可能にすることができない場合に、不可能であり得る。これらの場合における1つのアプローチは、まず、埋込み位置にドッキングステーションを展開し、次に、人工弁をドッキングステーション内に取り付けることである。ドッキングステーションは、人工弁を自己弁輪内に固定するために必要なインターフェースを提供するように選択され得る。望ましくは、ドッキングステーションは、低侵襲的処置で埋込み位置に送達することができ、これにより、人工弁を送達するために使用される同一の処置内で、ドッキングステーションを展開することが可能になる。
【発明の概要】
【0006】
本明細書では、ドッキングステーションなどの人工インプラントを、患者の体内の埋込み位置に送達するために使用できる、送達装置の例が開示されている。送達装置は、ハンドル及び(任意選択的に)ハンドルに結合されたシャフトアセンブリを含む。いくつかの実施例では、シャフトアセンブリは、1つ以上のシャフトを含む。いくつかの実施例では、シャフトアセンブリは、外側シャフト、及び外側シャフトの内腔を通って延在する内側シャフトを含む。いくつかの実施例では、ハンドル内のキャリッジは、外側シャフトに結合され、ハンドルに対して移動可能であり、外側シャフトをハンドルに対して軸方向に変位させる。キャリッジの移動は、人工インプラントを捕捉する伸長位置と、人工インプラントを露出させる引込位置との間で、外側シャフトを変位させることができる。
【0007】
いくつかの事例では、送達装置のハンドルは、ハンドル及びキャリッジに結合された、駆動部材を含んでもよい。駆動部材は、ノブ部分及び本体部分を備えてもよい。いくつかの実施例では、ノブ部分及び本体部分は、単一の、統合された構成要素として一体的に形成される。ノブ部分は、ハンドルに対してユーザによって回転されて、キャリッジ、ひいては、外側シャフトを移動させるように構成されてもよい。
【0008】
いくつかの実施例では、送達装置は、ノブ及び別個の構成要素として形成される複数の本体部材を有する、モジュール式駆動部材アセンブリを含んでもよい。駆動部材アセンブリの構成要素は、様々な方法で共に結合されてもよい(例えば、嵌合特徴、締結具、接着剤、及び/又は結合のための他の手段を用いて)。
【0009】
いくつかの実施例では、送達装置は、ハンドル本体、キャリッジ部材、第一のシャフト、第二のシャフト、及び駆動部材アセンブリを含む。ハンドル本体は、近位端、遠位端、近位端と遠位端との間に延在する長手方向軸、及び近位端と遠位端との間に配置される空洞を含む。キャリッジ部材は、空洞内に配置され、ハンドル本体に対して、ハンドル本体の長手方向軸に平行な方向に、軸方向に移動可能である。第一のシャフトは、キャリッジ部材に対して固定された近位端を含む。第二のシャフトは、第一のシャフトの内腔を通って延在し、ハンドル本体に対して固定される。駆動部材アセンブリは、ノブ及び複数の本体部材を備える。ノブ及び複数の本体部材の各本体部材は、別個の構成要素として形成される。駆動部材アセンブリは、駆動部材のノブをハンドル本体に対して第一の回転方向に回転させることにより、キャリッジ部材及び第一のシャフトがハンドル本体及び第二のシャフトに対して近位に移動し、駆動部材のノブをハンドル本体に対して第二の回転方向に回転させることにより、キャリッジ部材及び第一のシャフトがハンドル本体及び第二のシャフトに対して遠位に移動するように、キャリッジ部材及びハンドル本体に結合される。
【0010】
いくつかの実施例では、送達装置用の駆動部材アセンブリは、ノブ及び複数の本体部材を含む。複数の本体部材の各本体部材は、ノブ及び複数の本体部材の他の本体部材とは別個の構成要素として形成される。
【0011】
上記の装置は、生きた動物上で実施することができる、あるいは、死体、死体の心臓、擬人化されたゴースト、シミュレータ(例えば、身体の一部、心臓、組織等がシミュレートされる)、等のように、シミュレーション上で実施することができる埋込み処置の一部として使用することができる。
【0012】
いくつかの実施例では、送達装置用の駆動部材アセンブリを製造する方法が提供される。方法は、第一の型形状のノブを形成することと、第二の型形状の第一の本体部材を形成することと、第二の型形状の第二の本体部材を形成することと、を含む。
【0013】
本開示の様々な革新は、組み合わせて、又は別々に、使用されてもよい。本発明の概要は、以下の発明を実施するための形態で更に説明する様々な概念の選択を、簡略的な形態で紹介するために提供される。本概要は、特許請求される主題に関する主要な特徴又は必須の特徴を特定することを意図したものではなく、また、特許請求される主題の範囲を限定するために使用することを意図したものでもない。本開示に関する上記の及び他の、目的、特徴、並びに利点は、以下の詳細な説明から、特許請求の範囲から、更に添付図面から、より明瞭となるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0014】
図1図1は、半径方向に拡張された状態の、ドッキングステーションのフレームの一部分の立面図である。
図2図2は、半径方向に圧縮された状態の、図1のフレームの斜視図である。
図3図3は、図1のフレームを含む、ドッキングステーションの斜視図である。
図4図4は、患者の解剖学的構造内の埋込み位置で展開された、図3のドッキングステーションの破断図であり、これは、断面で概略的に図示され、その中に人工心臓弁が展開されている。
図5A図5Aは、ドッキングステーションを展開するための、送達装置の斜視図である。
図5B図5Bは、図5Aの送達装置の遠位部分の周囲に配置される、図3のドッキングステーションを図示する。
図6A図6Aは、送達装置の外側シャフトが引込位置にある、図5Aの送達装置の遠位部分の立面図である。
図6B図6Bは、送達装置の外側シャフトが伸長位置にあり、破断されて、封入されたドッキングステーションを示す、図5Aの送達装置の遠位部分の立面図である。
図6C-6F】図6C~6Fは、図5Aの送達装置から図3のドッキングステーションを展開する段階を図示する。
図7A図7Aは、図5Aに図示した送達装置のハンドル部分の斜視図である。
図7B-7C】図7B及び7Cは、ハンドルの一部分が破断されて様々な内部構成要素を示す、図7Aのハンドル部分の斜視図である。
図8A-8B】図8A及び8Bは、図7Aのハンドル部分のキャリッジ部材の斜視図である。
図8C図8Cは、図8A及び8Bのキャリッジ部材の断面図である。
図9図9は、図8A及び8Bのキャリッジ部材のヘッド部分の断面図である。
図10図10は、シャフトアセンブリの近位部分がキャリッジ部材を通って延在する、図8A及び8Bのキャリッジ部材の断面図である。
図11A図11Aは、図7Aに図示する線11A‐11Aと交わる面に沿った、図7Aのハンドル部分の断面図である。
図11B図11Bは、図11Aに図示する線11B-11Bに沿った、図7Aのハンドル部分の断面図である。
図12A図12Aは、シャフトアセンブリの一部分が破断されて、シャフトアセンブリの内側シャフト内の流体ポートを示す、図7Aのハンドル部分に結合された、シャフトアセンブリの近位部分の断面図である。
図12B図12Bは、図12Aに図示したシャフトアセンブリの内側シャフトの一部分の断面図である。
図12C図12Cは、図12Aに図示した領域12Cの拡大図である。
図13A-13B】図13A及び13Bは、フレームコネクタの立面図である。
図14図14は、図13Aに図示した線14-14に沿った破断面を有する、図13A及び13Bのフレームコネクタの斜視図である。
図15図15は、ドッキングステーションのコネクタタブが、フレームコネクタの陥没部に保持されている、図13A及び13Bのフレームコネクタを図示する。
図16A図16Aは、図13Aに図示した線16A-16Aに沿った破断面を有する、図13A及び13Bのフレームコネクタの斜視図である。
図16B図16Bは、図16Aに示した破断面での、図13A及び13Bのフレームコネクタの断面図である。
図17A図17Aは、図13Aに図示した線17A-17Aに沿った破断面を有する、図13A及び13Bのフレームコネクタの斜視図である。
図17B図17Bは、図17Aに示した破断面での、図13A及び13Bのフレームコネクタの断面図である。
図18図18は、図5A及び5Bのシャフトアセンブリの内側シャフトに接続された、図13A及び13Bのフレームコネクタを図示した、送達装置の遠位部分の断面図である。
図19図19は、送達装置の外側シャフトが伸長位置にあり、破断されて、外側シャフトによって拘束されたドッキングステーション、並びに図13A及び13Bのフレームコネクタを示す、図5Aの送達装置の遠位部分の立面図である。
図20図20は、フレームコネクタが破断されてドッキングステーションのコネクタタブとの係合を示す、図19に示す送達装置の遠位部分の回転図である。
図21図21は、コネクタタブに印加される軸力に応答した、図19及び20のドッキングステーションのコネクタタブの、半径方向の偏向を図示する。
図22図22は、一実施例による、駆動部材アセンブリの斜視図である。
図23図23は、図22の駆動部材アセンブリの分解斜視図である。
図24図24は、図22の駆動部材アセンブリの側面図である。
図25図25は、図22の駆動部材アセンブリの別の側面立面図であり、図24に図示した図に対して90度回転している。
図26図26は、図22の駆動部材アセンブリの遠位端図である。
図27図27は、図22の駆動部材アセンブリの近位端図である。
図28図28は、図22の駆動部材アセンブリの本体部材の分解斜視図である。
図29図29は、組み立てられた構成にある本体部材を図示する、図22の駆動部材アセンブリの本体部材の斜視図である。
図30図30は、図22の駆動部材アセンブリの本体部材の側面立面図である。
図31図31は、図22の駆動部材アセンブリの本体部材の断面斜視図であり、図30に図示した区画線31-31に沿って切り取られている。
図32図32は、図22の駆動部材アセンブリの本体部材の断面斜視図であり、図30に図示した区画線32~32に沿って切り取られている。
図33図33は、図22の駆動部材アセンブリの本体部材の断面斜視図であり、図30に図示した区画線33~33に沿って切り取られている。
図34図34は、図22の駆動部材アセンブリの部分分解斜視図であり、本体部材から分離されたノブを図示して、ノブと本体部材との間の第一の嵌合特徴を図示する。
図35図35は、図22の駆動部材アセンブリの部分分解斜視図であり、本体部材から分離されたノブを図示して、ノブと本体部材との間の第二の嵌合特徴を図示する。
図36図36は、図22の駆動部材アセンブリの断面側面図であり、図25に図示した区画線36~36に沿って切り取られている。
図37図37は、図22の駆動部材アセンブリの他の斜視図である。
図38図38は、図22の駆動部材アセンブリの本体部材の斜視図であり。
図39図39は、図22の駆動部材アセンブリの本体部材の遠位端図である。
図40図40は、図22の駆動部材アセンブリのノブの近位端の斜視図である。
図41図41は、図22の駆動部材アセンブリのノブの近位端図である。
図42図42は、図22の駆動部材アセンブリの断面側面図であり、図24に図示した区画線42~42に沿って切り取られている。
図43図43は、図22の駆動部材アセンブリの断面斜視図であり、図24に図示した区画線42~42に沿って切り取られている。
【発明を実施するための形態】
【0015】
一般的な考慮事項
本明細書の目的のために、本開示の実施例における特定の態様、利点、及び新規な特徴について、本明細書で記載する。開示された方法、装置、及びシステムは、いかようにも限定的なものとして解釈されるべきではない。代わりに、本開示は、単独で、互いの様々な組合せで、及び互いの様々な下位組合せで、様々な開示する実施例に関する、全ての新規かつ非自明な、特徴及び態様を対象とする。方法、装置、及びシステムが、任意の特定の態様若しくは特徴、又はそれらの組合せに限定されることもなく、開示される実施例が、任意の1つ以上の特定の利点が存在すること、又は問題が解決されることを必要とすることもない。
【0016】
開示される実施例のいくつかの操作が、提示の便宜上、特定の連続的な順序で記載されるが、以下に記載される特定の言葉によって特定の順序が要求されない限り、この記載方法が並べ替えを包含することは、理解されるべきである。例えば、順次的に説明する操作は、場合によっては、並べ替えられてもよく、又は同時に実行されてもよい。その上、簡略化のために、添付図面は、開示する方法を他の方法と組合せて使用し得る、様々な態様を示していないことがあり得る。追加的に、記載では、開示する方法を記述するために、時に、「提供する」又は「達成する」などの用語を使用する。これらの用語は、実行される実際の操作に関する、高レベルの抽象概念である。これらの用語に対応した実際の操作は、特定の実装によって相違し得るものであって、当業者であれば容易に認識可能である。
【0017】
簡潔さのため、及び記載の連続性のために、同一の又は類似の参照文字は、異なる図の同一の又は類似の要素に使用されることがあり、1つの図の中の要素の記載は、要素が同一の又は類似の参照文字を有する他の図に現れるとき、持ち越されるとみなされる。いくつかの事例では、「に対応する」という用語は、異なる図の要素間の対応を記述するために使用され得る。使用例において、第一の図の中の要素が第二の図の中の別の要素に対応するものとして記載される場合、第一の図の中の要素は、別段の記載がない限り、第二の図の中の他の要素の特徴を有するとみなされ、その逆も同様である。
【0018】
本出願及び特許請求の範囲で使用される場合、「1つの(a)」、「1つの(an)」、「その(the)」という単数形は、文脈が別段のことを明確に記述しない限り、複数形を含む。「含む(comprise)」という語、並びに「含む(comprises)」及び「含んでいる(comprising)」などのその派生語は、オープンで、包括的な意味で、すなわち、「含むがこれに限定されない(including, but not limited to)」と解釈されるべきである。追加的に、「含む(includes)」という用語は、「含む(comprises)」ことを意味する。更に、「結合する(coupled)」という用語は、一般に、物理的に、機械的に、化学的に、磁気的に、及び/又は電気的に、結合あるいは連結することを意味するものであり、特定の反対の文言がない限り、結合された又は関連付けられた部材同士の間における、中間介在要素の存在を排除するものではない。
【0019】
本明細書で使用される場合、「近位」という用語は、ユーザに対してより近くであり、かつ、移植部位から離間している、デバイスの位置、方向、又は部分を指す。本明細書で使用される場合、「遠位」という用語は、ユーザからより遠く離間しており、かつ、移植部位に対してより近くである、デバイスの位置、方向、又は部分を指す。よって、例えば、デバイスの近位移動とは、デバイスが移植部位から離間して、ユーザへと向かう(例えば、患者の身体外へと向かう)移動であり、他方、デバイスの遠位移動とは、デバイスがユーザから離間して、移植部位へと向かう(例えば、患者の身体内へと向かう)移動である。「長手方向」及び「軸方向」という用語は、別段に明示的に定義されない限り、近位方向に及び遠位方向に延びた軸を指す。
【0020】
本明細書で使用される場合、「シミュレーション」という用語は、死体、死体の心臓、擬人化されたゴースト、及び/又はコンピュータを(例えば、身体部分、組織などをシミュレーションして)動作させることを意味する。
【0021】
開示される技術の概論
本開示は、ドッキングステーション及び/又は人工心臓弁などの人工インプラントを、患者の解剖学的構造内の埋込み位置に送達するために使用できる、複数の送達装置を記載する。送達装置は、ハンドルに結合されたシャフトアセンブリを含み、これは、送達装置の動作を制御する。人工インプラントは、埋込み位置への送達のために、シャフトアセンブリのシャフトの1つの遠位端部分内に封入されてもよい。
【0022】
シャフトアセンブリは、送達装置上に装填された人工インプラントを封入するための伸長位置と、埋込み位置で展開するために人工インプラントを露出させるための引込位置との間で移動可能な、外側シャフトを含む。キャリッジ部材がハンドルに含まれ、引込位置と伸長位置との間で外側シャフトを移動させる。シャフトアセンブリは、外側シャフトの内腔を通って延在する、内側シャフトを含む。
【0023】
特定の実施例では、キャリッジ部材及び外側シャフトは、封止部材を保持するために、グランド又は環状溝を形成する。特定の実施例では、内側シャフトは、1つ以上の流体ポートを含み、これはキャリッジ部材内に配置された封止部材と共に、内側シャフト及び外側シャフトを、単一の注入ポートからの流体でフラッシングすることを可能にする。
【0024】
特定の実施例では、内側シャフトは、1つ以上の陥没部を有するフレームコネクタを担持して、人工インプラントの1つ以上のコネクタタブを受容し、それによって、人工インプラントを軸方向に拘束してもよい。特定の実施例では、陥没部は、コネクタタブに印加された張力を、コネクタタブに作用する半径方向の力に変換する、切欠き壁を有し、これは、人工インプラントの再圧縮及び/又は回収中に、コネクタタブと陥没部との係合を維持するのを補助してもよい。
【0025】
本明細書では、ドッキングステーションなどの人工インプラントを、患者の身体内の埋込み位置に送達するために使用できる、送達装置の例が開示されている。送達装置は、ハンドル及びハンドルに結合されたシャフトアセンブリを含む。シャフトアセンブリは、外側シャフト、及び外側シャフトの内腔を通って延在する内側シャフトを含む。ハンドル内のキャリッジは、外側シャフトに結合され、ハンドルに対して移動可能であり、外側シャフトをハンドルに対して軸方向に変位させる。キャリッジの移動は、人工インプラントを捕捉する伸長位置と、人工インプラントを露出させる引込位置との間で、外側シャフトを変位させてもよい。
【0026】
いくつかの事例では、送達装置のハンドルは、ハンドル及びキャリッジに結合された、駆動部材を含んでもよい。駆動部材は、ノブ部分及び本体部分を備えてもよい。いくつかの実施例では、ノブ部分及び本体部分は、単一の、統合された構成要素として一体的に形成される。ノブ部分は、ハンドルに対してユーザによって回転されて、キャリッジ、ひいては、外側シャフトを移動させるように構成されてもよい。
【0027】
いくつかの実施例では、送達装置は、ノブ及び別個の構成要素として形成される複数の本体部材を有する、モジュール式駆動部材アセンブリを含んでもよい。駆動部材アセンブリの構成要素は、様々な方法で共に結合されてもよい(例えば、嵌合特徴、締結具、接着剤、及び/又は結合のための他の手段を用いて)。
【0028】
駆動部材アセンブリをモジュール式アセンブリとして形成することは、例えば、駆動部材を製造する時間及び/又はコストを低減することができる。モジュール式構成はまた、モジュール式設計を、成形を介して形成してもよく、追加の機械加工(材料を除去する)を必要としないため、材料の消費を低減することができる。
【0029】
開示される技術の実施例
ここで図面を参照すると、図1は、ドッキングステーションの本体を形成することができる、フレーム100(又は、ステント)の例示的な実施を図示する。フレーム100は、第一の端部104及び第二の端部108を有する。いくつかの実施例では、第一の端部104は流入端であってもよく、第二の端部108は流出端であってもよい。いくつかの実施例では、第一の端部104は流出端であってもよく、第二の端部108は流入端であってもよい。「流入」及び「流出」という用語は、フレームを通る血流の正常な方向(例えば、順行性血流)に関連する。図1に示されるフレーム100の拘束のない拡張状態では、第一の端部104と第二の端部108との間のフレーム100の、比較的より狭い部分(又はくびれ)112が、弁座116を形成する。フレーム100は、送達装置による埋込み位置への送達のために、圧縮されてもよい(図2に図示されるように)。
【0030】
ドッキングステーション、送達装置、人工心臓弁、及び/又は方法は、特定の埋込み位置(例えば、肺動脈弁)、及び/又は特定の送達アプローチ(例えば、経大腿)に関して、本明細書に記載されているが、本明細書に開示される装置及び方法は、様々な他の埋込み位置(例えば、大動脈弁、僧帽弁、及び三尖弁)、及び/又は送達アプローチ(例えば、経心尖部、経中隔など)に適合されてもよい。
【0031】
図1によって図示される実施例では、フレーム100は、セル124を形成するように配置された、複数の支柱120を含む。支柱120の端部は、フレーム100の端部の頂点128を形成する。頂点128のうち1つ以上は、コネクタタブ132を含んでもよい。頂点128と弁座116(又は、くびれ112)との間の支柱120の部分は、フレーム100の封止部分130を形成する。図1に図示されるフレーム100の拘束のない拡張状態では、頂点128は、概して、半径方向に外向きに延在し、弁座116の半径方向に外向きである。
【0032】
フレーム100は、解剖学的構造における大きな変動に対応するために、高弾性又は適合する材料で作製してもよい。例えば、フレーム100は、可撓性の金属、金属合金、ポリマー、又はオープンセルフォームで作製してもよい。高弾性金属の例としては、ニッケルとチタンの金属合金であるニチノールがあるが、他の金属、及び高弾性又は適合する非金属材料が使用されてもよい。フレーム100は、自己拡張、手動で拡張可能(例えば、バルーンを介して拡張可能)、又は機械的に拡張可能であってもよい。自己拡張フレームは、例えば、ニチノールなどの、形状記憶材料で作製してもよい。このようにして、フレームは、図2に図示されるように、(例えば、捲縮装置を介して)半径方向に圧縮されてもよく、図1に図示される構成に、半径方向に拡張してもよい。
【0033】
図3は、フレーム100と、フレーム内に配置された不浸透性材料140とを含む、例示的なドッキングステーション136を図示する。不浸透性材料140は、フレーム100に取り付けられる(例えば、縫合糸144によって)。図3によって図示される実施例では、不浸透性材料140は、少なくとも、フレーム100の封止部分130のセル124を覆う。封止部分130で不浸透性材料140によって形成される封止は、近位流入端104から弁座116(及び、弁座に取り付けられた後は弁)へと、ドッキングステーション136内に血液を流れ込ませるのを補助してもよい。遠位流出端108に近接したセル124の列の1つ以上は、開放されてもよい。
【0034】
不浸透性材料140は、血液に対して不浸透性である織布であってもよい。様々な生体適合性材料が不浸透性材料140として使用されてもよく、例えば、血液に対して不浸透性のコーティングで処理された、発泡体若しくは織布、ポリエステル材料、又は処理された生物学的材料(心膜など)などである。1つの特定の例では、不浸透性材料140は、ポリエチレンテレフタレート(PET)であってもよい。
【0035】
ドッキングステーション136は、フレーム100のくびれ112の周囲に延在する(又は、くびれと一体的な)バンド146を含んでもよい。バンド146は、弁座116の拡張を、展開状態の特定の直径に拘束して、弁座116が特定の弁サイズを支持することを可能にしてもよい。バンド146は、多種多様な異なる形態を取ってもよく、多種多様な異なる材料で作製してもよい。例えば、バンド146は、PET、1つ以上の縫合糸、織布、金属、ポリマー、生体適合性テープ、又は当技術分野で既知であり、かつ弁座116の形状を維持し得る、他の比較的拡張不可能な材料で作製してもよい。
【0036】
図4は、自己弁輪148内で展開状態にある、ドッキングステーション136を図示する。見られる通り、ドッキングステーション136のフレーム100は、拡張された状態にあり、フレームの端部分は、自己弁輪の内面152に押し付けられる。バンド146(図3に示される)は、フレーム100の拡張された状態で、弁座116を、一定又は実質的に一定の直径に維持してもよい。図4はまた、ドッキングステーション136内に展開され、ドッキングステーション136の弁座116と係合する、人工弁200を示す。人工弁200は、まず、ドッキングステーション136を埋込み位置に展開し、次いで、ドッキングステーション内に人工弁を取り付けることによって、埋め込まれてもよい。
【0037】
人工弁200は、自己心臓弁(例えば、大動脈弁、僧帽弁、肺動脈弁、及び/又は三尖弁)を置換するように構成されてもよい。一実施例では、人工弁200は、フレーム204と、フレーム204内に配置され、フレーム204に取り付けられる、弁膜構造208とを含んでもよい。弁膜構造208は、心臓の拡張期及び収縮期の間、開状態と閉状態との間を循環する、1つ以上の弁尖212を含んでもよい。フレーム204は、ドッキングステーション136のフレーム100について記載した、フレーム材料で作製してもよい。弁尖212は、心膜組織(例えば、ウシ心膜組織)、生体適合性合成材料、又は当技術分野で既知の様々な他の好適な天然材料若しくは合成材料で、全体的又は部分的に作製してもよい。
【0038】
ドッキングステーション136は、図4に図示される、人工弁200の特定の実施例での使用に限定されない。例えば、米国特許公開第2018/0153689号、及び第2019/0060057号、米国特許出願第62/869,948号、並びに国際特許出願第PCT/US2019/056865号(それらの関連する開示は、参照により本明細書に組み込まれる)に記載される、機械的に拡張可能な人工弁は、ドッキングステーション136内に取り付けられてもよい。
【0039】
図5Aは、ドッキングステーションを埋込み位置に送達するために使用できる、例示的な送達装置300を図示する。送達装置300は、概して、ハンドル302と、ハンドル302に結合され、ハンドル302から遠位に延在する、シャフトアセンブリ303と、を含む。シャフトアセンブリ303は、内側シャフト305及び外側シャフト309を含む。内側シャフト305は、外側シャフト309の内腔を通って延在する。
【0040】
図5Aによって図示される実施例では、フレームコネクタ400は、内側シャフト305に結合される。ドッキングステーション136は、図5Bに示されるように、フレームコネクタ400から遠位に延在する、内側シャフト305の一部分の周囲に配置されてもよい。一実施例では、フレームコネクタ400は、ドッキングステーション136の近位端で、1つ以上のコネクタタブ132を受容し、それによって、ドッキングステーション136を軸方向に拘束することができる、1つ以上の陥没部を含む。
【0041】
ノーズコーン317は、内側シャフト305の遠位端に取り付けられてもよい。ノーズコーン317は、ガイドワイヤを受容するための、中央開口部319を含む。このように、ガイドワイヤの近位端は、中央開口部319内に、内側シャフト305を通って挿入されてもよく、送達装置300の遠位端部分は、患者の血管系を通して、及び埋込み位置に、ガイドワイヤに渡って前進してもよい。ガイドワイヤは、患者の血管系を通した送達装置の前進中に、ノーズコーン317を通って、内側シャフト305内に通過してもよい。
【0042】
ハンドル302は、内側シャフト305に対して外側シャフト309を動かすように、概して、伸長位置と引込位置との間で動作してもよい。ハンドル302は、外側シャフト309をフレームコネクタ400の上に、及びフレームコネクタ400に結合された任意のドッキングステーションの上に摺動させて、ドッキングステーションを外側シャフト309内に封入するように、延在されてもよい。外側シャフト309がドッキングステーション136の上に摺動するにつれて、外側シャフト309は、ドッキングステーションが外側シャフト309内に圧縮状態で封入されるように、ドッキングステーション136を圧縮してもよい。完全に拡張した位置では、外側シャフト309の遠位端は、送達アセンブリにギャップがないように、ノーズコーン317の近位端に当接してもよい。追加的に又は代替的に、捲縮装置を使用して、ドッキングステーションを、それが、送達装置の外側シャフトに挿入され得るように、半径方向に圧縮してもよい。
【0043】
図6A~7Dは、解剖学的構造内の埋込み位置にドッキングステーションを展開する方法を図示する。説明の目的で、患者の解剖学的構造は省略する。図6Aでは、方法は、内側シャフト305へのドッキングステーション136の装填を可能にするために、送達装置のハンドルによって、外側シャフト309を引き込むことを含む。図6Bでは、方法は、内側シャフト305の周囲にドッキングステーション136を配置し、ドッキングステーション136のコネクタタブ132の各々を、フレームコネクタ400と係合することを含む。方法はまた、ドッキングステーションがその中に封入されるように、外側シャフト309をドッキングステーション上に位置付けることを含む。これは、送達装置のハンドルを操作することによって達成してもよい。図6Bに示されるように、外側シャフト309の遠位端は、ノーズコーン317の近位端に当接する。方法は、ノーズコーン317端から患者の血管系内に送達装置を挿入すること、及び患者の血管系を通して送達装置を埋込み位置に前進させることを含む。
【0044】
埋込み位置において、方法は、外側シャフト309を送達装置のハンドルによって引き込んで、ドッキングステーション136を露出させることを含む。図6C~6Fは、外側シャフト309を引き込む異なる段階を示す。見られる通り、ドッキングステーション136が自己拡張する場合、ドッキングステーション136は、外側シャフト309から徐々に出て、外側シャフト309が引き込まれるにつれて、圧縮状態から徐々に拡張する。外側シャフト309が十分に引き込まれると、コネクタタブ132は、フレームコネクタ400から係合解除される。ドッキングステーション136がフレームコネクタ400から係合解除されると、ドッキングステーション136は、半径方向に拡張して解剖学的構造と係合してもよい。
【0045】
図7A~7Cは、送達装置のハンドル302の例示的な実施を図示する。ハンドル302は、ハンドル本体304と、ハンドル本体に結合され、かつハンドル本体内に部分的に配置される、展開機構306と、を含む。ハンドル本体304は、近位端308、遠位端312、及び近位端308から遠位端312へ延在する空洞316を含む。ハンドル302は、近位端308から遠位端312へ延在する、長手方向軸315を含む。長手方向軸315は、ハンドルの軸方向を画定する。
【0046】
ハンドル本体304は、空洞316を有する一体成形の本体であってもよい。代替的に、ハンドル本体304は、空洞316を形成するために共に組み立てることができる、2つの本体部部品304a、304bを有してもよい。例えば、第一の本体部部品304bは、第二の本体部部品304aの相補的な陥没部にはめ込む、スナップフック307を有してもよい。
【0047】
ハンドル302の展開機構306は、キャリッジ部材500及び駆動部材320を含む。キャリッジ部材500は、空洞316内に配置され、ハンドル本体304に対して軸方向に移動可能である。駆動部材320は、キャリッジ部材500と係合し、ハンドル本体304に対して移動可能(例えば、回転可能)であって、ハンドル本体304に対するキャリッジ部材500の軸方向位置を調整する。
【0048】
シャフト305、309の近位部分は、ハンドル本体304の空洞に挿入される。ハンドル本体304に対するキャリッジ部材500の移動が、伸長位置と引込位置との間で外側シャフト309の移動を引き起こすように、シャフトアセンブリ303の外側シャフト309の近位端部分を、キャリッジ部材500に結合してもよい(例えば、締結具、接着剤、及び/又は他の結合手段によって)。
【0049】
内側シャフト305の近位部分は、外側シャフト309の内腔313を通って空洞316の近位部分内へ延在し、ハンドル本体304に結合される。外側シャフト309がハンドル本体304に対して移動する間、内側シャフト305が静止するように、内側シャフト305はハンドル本体304に対して固定されてもよい。
【0050】
図7A~7Cによって図示される実施例では、注入ポート324は、ハンドル本体304の近位端308の開口部に取り付けられる。注入ポート324は、例えば、ルアーフィッティングであってもよい。内側シャフト305の近位端は、注入ポート324(図11Aに示される)に挿入してもよく、注入ポート324に(例えば、結合によって)固定されてもよい。いくつかの事例では、内側シャフト305の注入ポート324への取付けは、ハンドル本体304に対して内側シャフト305を固定する目的を果たしてもよい。
【0051】
注入ポート324は、生理食塩水などのフラッシング流体を、内側シャフト305の内腔に注入するために使用してもよい。いくつかの事例では、内側シャフト305は、1つ以上の流体ポート311を含んでもよく、それを通して注入された流体が内側シャフト305を出て外側シャフト309の内腔313に入り、それによって、内側シャフト305及び外側シャフト309の内腔の、単一の注入ポートからのフラッシングを可能にする。
【0052】
図8A~8Cは、キャリッジ部材500の例示的な実施を図示する。キャリッジ部材500は、遠位端506及び近位端510を有する、キャリッジ本体504を含む。キャリッジ本体504は、遠位端506と近位端510の間に、ヘッド部分508及びステム部分512を有する。キャリッジ本体504は、単一の、統合された構成要素として形成(例えば、成形)されてもよい。好ましくは、キャリッジ本体504は、ハンドル本体304(図7B及び7Cに示される)内に受容される、シャフトアセンブリの一部分を支持するのに十分な剛性を有する。
【0053】
キャリッジ本体504のヘッド部分508は、外部表面516を有する。外ねじ518は、外部表面516の、ヘッド部分508の対向側面にある部分上に形成される。外ねじ518は、ハンドルの駆動部材320(図7B及び7Cに示される)内にある、相補的な内ねじに係合してもよい。ヘッド部分508は、シャフトアセンブリの一部分を受容するように構成された、内部孔524を画定する内部表面520を有する。
【0054】
ステム部分512は、ヘッド部分508の内部孔524と長手方向に整列し、かつ接続される、中央開口部532を含み、キャリッジ本体504の全長に沿って延在する通路を形成する。長手方向スロット536a、536b(又は、ガイド部材)は、ステム部分512の対向側面上に形成される。長手方向スロット536aは、図8Cに示されるように、中央開口部532(又は、孔524及び中央開口部532によって形成される通路)に接続されてもよい。長手方向スロット536a、536bは、ハンドル本体の延伸した空洞内にある、相補的なガイド部材348a、348b(図11A及び11Bに示される)を受容してもよい。
【0055】
図9を参照すると、位置決めショルダー540は、ヘッド部分508の内部表面520上に形成される。位置決めショルダー540は、内部孔524における、第一のステップダウン移行部を画定する。例えば、位置決めショルダー540は、直径d1から直径d2まで内部孔524の直径をステップダウンし、直径d1は、直径d2よりも大きい。位置決めショルダー540は、キャリッジ本体504の遠位端506から、距離L1だけオフセットされる。位置決めショルダー540は、遠位端506に向かって配向された環状面を有するのであり、いくつかの事例では、「遠位に面する環状ショルダー」と呼ばれてもよい。
【0056】
グランドショルダー544は、ヘッド部分508の内部表面520上に形成される。グランドショルダー544は、内部孔524における、第二のステップダウン移行部を画定する。例えば、グランドショルダー544は、直径d2から直径d3まで内部孔524の直径をステップダウンし、直径d2は、直径d3よりも大きい。グランドショルダー544は、キャリッジ本体504の遠位端506から、距離L1よりも大きい距離L2だけオフセットされ、これは、グランドショルダー544が位置決めショルダー540に対して近位に位置することを意味する。グランドショルダー544は、遠位端506に向かって配向された環状面を有するのであり、いくつかの事例では「遠位に面する環状ショルダー」と呼ばれてもよい。
【0057】
図10は、外側シャフト309の近位端(又は近位面)が内部孔524内に位置付けられるように、内部孔524及び中央開口部532によって形成される通路を通って延在する、シャフトアセンブリ303を示す。外側シャフト309の近位端は、グランドショルダー544に対して対向する関係にあり、かつ遠位にある、ショルダー546を形成する。外側シャフト309は、この位置で、キャリッジ部材500のヘッド部分508に固定されてもよい(例えば、締結具、接着剤、及び/又は他の結合手段を介して)。環状溝548(又は、グランド)は、対向するショルダー544、546、及び対向するショルダー544、546の間の内部表面520の一部分によって、内部孔524内に画定される。環状溝548は、封止部材552を受容してもよい。
【0058】
いくつかの実施例では、位置決めショルダー540は、外側シャフト309の近位端のための停止面として作用してもよい。この場合、位置決めショルダー540の内径に対応する直径d2(図9に示される)は、外側シャフト309の近位端が位置決めショルダー540に当接する時、外側シャフト309の近位端の一部分が、第一のステップダウン移行部においてショルダー546を形成するように、外側シャフト309の近位端で、外側シャフト309の内径よりも大きいように選択されてもよい。例えば、図10に示されるように、外側シャフト309の近位端によって形成されるショルダー546は、第一のステップダウン移行部において、位置決めショルダー540の半径方向に内向きであってもよい。
【0059】
いくつかの実施例では、キャリッジ本体504は、位置決めショルダー540なしで形成されてもよく、外側シャフト309は、外側シャフト309の近位面が封止部材522の遠位面に当接する点まで、内部孔524に挿入されてもよく、これは、同時に環状溝548の遠位端を形成する。
【0060】
図10に示されるように、外側シャフト309の内腔を通って延在する内側シャフト305は、対向するグランドショルダー544、546の間の内部孔524の部分を通過し、これは、環状溝548が内側シャフト305の円周の周囲に配置されることを意味する。したがって、環状溝548内に配置された封止部材552は、内側シャフト305と内部表面520との間に、外側シャフト309の近位端において封止を形成してもよい。封止部材552は、動的封止と静的封止との間を循環してもよい。動的封止は、封止部材552が内側シャフト305に沿って摺動する時に、キャリッジ部材500がハンドル本体304に対して移動するにつれて、発生する(図7B及び7Cに示される)。このようにして、封止部材552は、「ワイパー封止」とも呼ばれてもよい。封止部材552は、任意の適切な封止(例えば、Oリング)であってもよい。
【0061】
グランドショルダー544は、環状溝548の近位端(又は近位グランドショルダー)を形成し、外側シャフト309の近位端(又は近位面)は、環状溝548の遠位端(又は遠位グランドショルダー)を形成する。いくつかの事例では、位置決めショルダー540は、外側シャフト309のための停止部を形成してもよい。段付きショルダーとしてキャリッジ本体のショルダーを形成することで、とりわけ、キャリッジ本体504(又は、キャリッジ部材500)を一体成形することを可能にしてもよい。成形プロセスは、位置決めショルダー540及びグランドショルダー544を含む内部孔を形成するために、キャリッジ本体及びコアピンのための、金型空洞を形成することを含んでもよい。コアピンは、金型空洞内に固定され、溶融熱可塑性材料が、成形体を形成するために金型空洞内に注入される。段付きショルダーは、例えば、コアピンが成形部品の遠位端から容易に取り外されることを可能にしてもよい。このように、開示される構成は、1つの例示的な利点として、ハンドルの製造及び組立ての両方を単純化する。
【0062】
図7Cに戻ると、キャリッジ部材500は、駆動部材320の回転によって、空洞316内で、ハンドル本体304に対して軸方向に移動可能である。図11Aによって図示される実施例では、駆動部材320は、ハンドル本体304の遠位端312から空洞316内へ延在するバレル部分320aと、ハンドル本体304の遠位端312から突出するノブ部分320bと、を有する。バレル部分320aは、ハンドル本体304の陥没部336内へ延在する、リング部材332を有する。リング部材332の遠位面は、陥没部336の近位面に当接して、駆動部材320の遠位方向への移動を制限してもよい。
【0063】
駆動部材320は、内部孔340を画定する、内部表面328を含む。内部表面328は、キャリッジ部材500のヘッド部分にある外ねじ518(図8A及び8Bに示される)に対して相補的な、内ねじ344を含む。示されるように、キャリッジ部材500は、キャリッジ部材500のヘッド部分にある外ねじ518が、駆動部材320の内ねじ344と係合するように、内部孔340内へ延在する。
【0064】
ノブ部分320bの回転は、ハンドル本体304に対する駆動部材320の回転を引き起こし、これが、キャリッジ部材500を、駆動部材320の内部孔340に沿って移動させる。ねじ山344、518は、駆動部材320の回転運動を、キャリッジ部材500の直線運動に変換する。しかしながら、リードスクリュー機構以外の他の機構を使用して、ハンドル本体304に対して軸方向に、キャリッジ部材500を並進移動させてもよい。
【0065】
図11A及び11Bを参照すると、ハンドル本体304は、空洞316内へ延在する扁平な突出部348a、348b(又は、ガイド部材)を含んでもよい。扁平な突出部348aは、キャリッジ部材500の長手方向スロット536a内に受容される。扁平な突出部348bは、長手方向スロット536b内に受容される。長手方向スロット536a、536bは、キャリッジ部材500が空洞316内で軸方向にハンドル本体304に対して移動するにつれて、各々の扁平な突出部348a、348bに沿って移動する。扁平な突出部348a、348bは、ハンドル本体304と長手方向に整列し、長手方向スロット536a、536bと協働して、駆動部材320が回転する時のキャリッジ部材500の回転を防止する。
【0066】
図12Aは、シャフトアセンブリ303の近位部分(すなわち、ハンドルに直接結合された、シャフトアセンブリ303の部分)を示す。シャフトアセンブリ303の近位部分は、外側シャフト309の近位部分と、外側シャフト309の内腔313を通って延在する内側シャフト305の近位部分と、を含む。図11Aに関連して前述したように、外側シャフト309の近位端は、キャリッジ部材500内に受容され、内側シャフト305は、外側シャフト309を通って、及びキャリッジ部材を通って延在する。図12Aに示されるように、内側シャフト305の近位端部分は、注入ポート324(図7A~7C、及び11Aに示される)に流体連通され得る、近位端305aと、注入ポートで内側シャフト305に注入された流体が、内側シャフト305を出、外側シャフト309の内腔313に入ることを可能にする、流体ポート311と、を含む。
【0067】
一実施では、内側シャフト305は、補強された管321を含む。図12Bによって図示される実施例では、補強された管321は、内層325、内層325の上に配置された補強層329、及び補強層329の上に配置された外層333を含んでもよい。内層325、補強層329、及び外層333は、実質的に内側シャフト305の長さに沿って延在する、管の形態であってもよい。
【0068】
補強された管321は、患者の血管系を通した管の移動を容易にする、可撓性管として構成されてもよい。補強層329は、例えば、金属ワイヤ(ステンレス鋼ワイヤ又はニチノールワイヤなど)、又は合成繊維から作製され得る、編組管であってもよい。内層325及び外層333は、ポリマー材料で作製された管であってもよい。適切なポリマー材料の例としては、これらに限定されないが、PEBAX(登録商標)エラストマー、ナイロン、及びポリウレタンが挙げられる。内層325及び外層333は、同一の材料又は異なる材料で作製されてもよい。いくつかの事例では、補強された管321は、押出成形によって作製してもよい。
【0069】
内側シャフト305は、1つ以上の流体ポートを含んでもよい。流体ポートは、補強された管の壁に形成され、フラッシング流体が内側シャフトの内側内腔から外側シャフト309の内腔内に流れることを可能にしてもよい。このようにして、流体ポート311は、シャフトが別々にフラッシングされるのを必要とする代わりに、単一の注入ポートからの、内側シャフト305及び外側シャフト309のフラッシングを可能にする。図12B及び12Cを参照すると、各流体ポート311は、内層325内に第一の開口部325a、第一の開口部と半径方向に整列した外層333内に第二の開口部333a、及び2つの開口部325a、333aの間に補強層329の部分329aの細孔(又は、開口部)を含む。開口部325a、333aは、任意の適切な形状(例えば、図12A及び12Cにされる楕円形、円形、正方形、又は長方形)を有してもよい。
【0070】
任意の数の流体ポート311が、補強された管321内に形成されてもよい。例えば、図示される補強された管321は、4つのポート311(図12Bに示される)を備える。複数の流体ポート311がある場合、補強された管321上の流体ポート311は、様々な配置が可能である。例えば、図12A~12Cは、軸方向に離間し、補強された管321に沿って円周方向に整列した、2つの流体ポート311を示す。図12Bに図示されるように、補強された管321はまた、軸方向に整列し、図12Cに図示した流体ポートから円周方向に離間した(例えば、180度だけ)、2つの追加的な流体ポート311を備える。いくつかの実施例では、流体ポート311は、補強された管321の周囲に、離間して、及び/又は互い違いに配置されてもよい。例えば、流体ポート311は、補強された管321の周囲に、離間して、かつ互い違いに配置されて、螺旋パターンを形成してもよい。いくつかの実施例では、流体ポートは、管の第一の側面が、複数のポート(例えば、第一の近位ポート及び第一の遠位ポート)を備え、管の第二の側面(例えば、第一の側面から180度に位置する)が、複数のポート(例えば、第二の近位ポート及び第二の遠位ポート)を備え、かつポートが、近位から遠位へ、第一の近位ポート、第二の近位ポート、第一の遠位ポート、第二の遠位ポートに移動するという様式で、軸方向に配置されるように、交互型パターンを形成してもよい。
【0071】
内側シャフト305は、いくつかの事例では、補強された管321の近位部分の上に延在する、カバー管337を含んでもよい。カバー管337は、流体ポート311を露出するように位置付けられた、1つ以上の窓341を含む。カバー管337は、内側シャフト305がキャリッジ部材500を通して延在する時に(図11Aに示される)、封止部材552(図11Aに示される)に接触する、内側シャフト305の一部分である。カバー管337は、好ましくは、封止部材の摺動を支持できる、剛性の部材である。カバー管337は、好ましくは、封止部材552に適切な封止面を提供する、表面仕上げを有する。カバー管337は、金属又はプラスチックで作製されてもよい。例えば、カバー管337は、ステンレス鋼から作製されてもよい。カバー管337は、捲縮、接着剤など、任意の適切な方法によって、補強された管321に固定されてもよい。
【0072】
図11A及び12Aを参照すると、流体(例えば、生理食塩水)は、内側シャフトをフラッシングする目的で、注入ポート324を通して内側シャフト305内に注入されてもよい。流体は、内側シャフト305の内腔を通って移動することになる。内側シャフト305の内腔を通って移動する流体の一部分は、流体ポート311を通って出て、外側シャフト309の内腔313に入り、外側シャフトのフラッシングを可能にする。したがって、内側シャフト305及び外側シャフト309の両方を、単一の注入ポートを使用してフラッシングすることができる。封止部材552は、外側シャフト309の近位端において封止を形成し、外側シャフトの近位端からの流体の漏出を防止する。その後、送達装置の使用中に、封止部材552はまた、外側シャフトの近位端からの血液の漏出を防止し、それによって、止血を維持する。
【0073】
図6A~6Fに戻ると、ドッキングステーション136は、ドッキングステーション136とコネクタタブ132が、拡張された構成に向かって自然に付勢される、自己拡張型ドッキングステーションとして構成されてもよい。ドッキングステーション136が送達システムに取り付けられている間、ドッキングステーション136は、血管系を通した挿入及び追跡のために、より小さな構成(図6Bに示される)に圧縮される。ドッキングステーションの圧縮された構成は、フレームコネクタ400(内側シャフト305に対して固定される)によって軸方向に定位置に保持され、外側シャフト309によって半径方向に定位置に保持される。したがって、フレームコネクタ400及び外側シャフト309によって、ドッキングステーション136は、早すぎる展開を防止される。ドッキングステーション136が、解剖学的構造内の埋込み位置にあると、外側シャフト309は引き込まれて、ドッキングステーション136を露出及び展開してもよい。
【0074】
外側シャフト309が引込まれてドッキングステーション136を露出させると、ドッキングステーション136の遠位部分が拡張される(例えば、図6C及び6Dに示されるように)。いくつかの事例では、外側シャフト309の引込みが完了する前に、ドッキングステーション136を、再配置及び/又は回収することが望ましい場合がある。この場合、外側シャフト309は、ドッキングステーション136が再配置及び/又は回収されることを可能にするために、再び拡張されて、ドッキングステーション136を再捕捉及び再圧縮してもよい。しかしながら、拡張された構成に向かう付勢は、ドッキングステーションとフレームコネクタとの間に、軸力を生成してもよい。軸力は、外側シャフトが、再捕捉のためにドッキングステーション上に遠位に伸長される際に、ドッキングステーションのコネクタタブのフランジに集中する場合がある。再捕捉及び/又は回収中の比較的高い力のために、ドッキングステーションのコネクタタブは、フレームコネクタ400から係合解除されることを試みながら、半径方向に外向きに移動する傾向がある。これにより、ドッキングステーションを再捕捉するために必要な力が増大し得る。極端な場合、コネクタタブはコネクタから係合解除され得、これは、ドッキングステーションの再圧縮及び/又は回収を阻止し得る。
【0075】
図13A~17Bは、ドッキングステーションの再圧縮/回収中に、半径方向に圧縮された構成にコネクタタブを保持するのを補助することができる、フレームコネクタ400の例示的な実施を図示する。図13A及び13Bを参照すると、フレームコネクタ400は、コネクタ本体404、コネクタ本体404の一端に取り付けられたフランジ408、及びコネクタ本体404の他端に取り付けられたフランジ412を含む。フランジ408は、コネクタの近位端410を提供し、フランジ412は、コネクタの遠位端414を提供する。フレームコネクタ400は、近位端410から遠位端414まで延在する、長手方向軸415(又は、中心軸)を有する。長手方向軸415は、コネクタの軸方向を画定する。
【0076】
図14に示されるように、フレームコネクタ400は、フランジ408、412及びコネクタ本体404を通って、長手方向軸(図13Bの415)に沿って延在する内部孔413を有する。内部孔413は、送達装置のシャフトアセンブリの内側シャフトの近位部分を受容してもよい。フランジ408は、内部孔413に接続する、半径方向の孔406を含んでもよい。後述するように、半径方向の孔406は、フレームコネクタ400がシャフトアセンブリの内側シャフトに固定される(例えば、オーバーモールドプロセスによって)時、役割を果たしてもよい。
【0077】
図13A及び13Bに戻ると、コネクタ本体404は、外部表面416及び1つ以上の陥没部420を有する、外部を含む。陥没部420の各々は、ドッキングステーションのコネクタタブのうちの1つを受容してもよい。図13A~17Bによって図示される実施では、2つの陥没部420は、コネクタ本体404の外部上で、正反対の位置に形成される。一般に、複数の陥没部420がコネクタ本体404の外部上に形成される時、陥没部420は、コネクタ本体404の外部に沿って、角度的に間隔を置いた(「円周方向に」とも呼ばれ得る)位置に形成され得る(すなわち、コネクタ本体404の周囲に沿って分布される)。
【0078】
なおも図13A及び13Bを参照すると、各陥没部420は、「T」形状を形成するように配置された、第一のスロット部分420a及び第二のスロット部分420bを有する、陥没部スロットであってもよい。示されるように、第一のスロット部分420aは、概して、コネクタの長手方向軸415と整列し、概して、第二のスロット部分420bに対して垂直である。第一のスロット部分420aは、第一の幅W1を有し、第二のスロット部分420bは、第二の幅W2を有する。第二の幅W2は、第一の幅W1よりも大きく、これは、陥没部420が、より大きな幅のスロット部分420bから、より小さな幅のスロット部分420aに移行することを意味する。図15に示されるように、陥没部420は、張出し部分132aを有するコネクタタブ132が外部表面416からの陥没部内に位置付けられ得るように、外部表面416において開かれている。
【0079】
図13A及び16Aを参照すると、各陥没部420は、陥没部床面424、対向側の壁428、429、及び端壁430を有する。側壁428、429は、陥没部床面424の対向側面から突出する。側壁428は、外部表面416の一部分417に接続される。側壁429は、外部表面416の一部分418に接続される。端壁430は、陥没部床面424の端部から突出し、外部表面416の一部分419に接続される。陥没部床面424は、表面部分417、418、419と比較して、異なる平面上にある。特に、陥没部床面424は、図16Aでより明瞭に示されるように、表面部分417、418、419に対して陥没している(又は、半径方向に内向きである)。
【0080】
一実施例では、表面部分417、418は、同一の平面上にあるが、表面部分419と比較して異なる平面上にある。例えば、図13Bに示されるように、表面部分417、418の各々は、オフセット距離dだけ、表面部分419の半径方向外向きであってもよい。換言すれば、陥没部床面424に対する、側壁428、429の高さh1は、陥没部床面424に対する端壁430の高さh2よりも高くてもよい。陥没部420内に受容されるコネクタタブは、側壁428、429に接触するため、側壁428、429の高さは、コネクタタブのための十分な係合面を提供するように選択されてもよい。
【0081】
側壁428の第一の部分428a、及び側壁429の第一の部分429aは、陥没部420の第一のスロット部分420a(図13A)の、対向側面を形成する。端壁430は、第一の壁428及び第二の壁429から、陥没部420の第二のスロット部分420b(図13A)の高さを決定する距離だけ、長手方向に変位する。側壁428の第二の部分428b、及び側壁429の第二の部分429bは、端壁430と対向する関係にある。端壁430、及び側壁428、429の第二の部分428b、429bは、陥没部420の第二のスロット部分420bの対向する端を形成する。
【0082】
図15は、埋込み位置にドッキングステーションを展開する前に、フレームコネクタ400の陥没部420内に位置付けられた、ドッキングステーションのコネクタタブ132を示す。コネクタタブ132は、前述したように、ドッキングステーションのフレームの支柱120の頂点に形成されてもよい。図15によって図示される実施例では、コネクタタブ132は、第二のスロット部分420b内に収まり、側壁428、429と係合する、張出し部分132aを有する。張出し部分132aは、張出し部分132aが第一のスロット部分420aよりも広いため、側壁428、429と係合する。示されるように、張出し部分132aが側壁428、429と係合する時、コネクタタブ132は、第一のスロット部分420aを通して軸方向に引かれることを防止される。
【0083】
半径方向に圧縮された構成でのコネクタタブ132の保持を補助するために、及び、したがって、ドッキングステーションとフレームコネクタとの間に軸力が生成される時の、フレームコネクタ400との接続を補助するために、側壁428、429の第二の部分428b、429bは、切欠き壁として形成され、これは、第二の部分428b、429bの各々の下側に、空間又は陥没部がある(又は、第二の部分428b、429bの各々と、陥没部床面424との間の、空間又は陥没部)ことを意味する。図17A及び17Bに図示されるように、切欠き壁として形成される第二の部分428b、429bは、陥没部床面424に対して傾斜している(すなわち、第二の部分428b、429bは、陥没部床面424に対して垂直ではない)。第二の部分428bと陥没部床面424との間の角度αは、90度未満であり、第二の部分429bと陥没部床面424との間の角度θは、90度未満である。いくつかの実施例では、角度α及びθの各々は、45~89.9度の範囲であってもよい。いくつかの実施例では、角度α及びθの各々は、75~89.9度の範囲であってもよい。一実施例では、角度α及びθの各々は、81~86度の範囲であってもよい。角度α及びθは、同一であってもよく、又は異なっていてもよい。
【0084】
図17A及び17Bに図示されるように、フレームコネクタ400が、ドッキングステーション136を軸方向に拘束するために使用される時、拡張された構成へのドッキングステーションの付勢によって生成された張力は、コネクタタブの張出し部分(図15の132a)を第二の部分428b、429bに対して軸方向に引く。第二の部分428b、429bの切欠きは、張力の一部分を、コネクタタブをフレームコネクタ400の中心軸に向かって半径方向に内向きに押す半径方向の力に変換し、それによって、ドッキングステーションの展開前の、ドッキングステーションの保持特性を改善する。81~86度の範囲(特定の例では)の、第二の部分428b、429bと陥没部床面424との間の角度αθの各々は、ドッキングステーションの再捕捉中に外側シャフトが拡張された時に、ドッキングステーションの送達システムへの固定を改善することが見出された。
【0085】
図13A及び16Aに戻ると、第一の部分428a、429aは、切欠き壁として形成されてもよく、これは、第一の部分428a、429aの各々の下側(又は、第一の部分428a、429aの各々と、陥没部床面424との間)に、空間又は陥没部があることを意味する。図16Bに図示されるように、切欠き壁としての第一の部分428a、428bは、陥没部床面424に対して傾斜している(すなわち、第一の部分428a、429bは、陥没部床面424に対して垂直ではない)。第一の部分428aと陥没部床面424との間の角度βは、90度未満であり、第一の部分429aと陥没部床面424との間の角度φは、90度未満である。いくつかの実施例では、角度β及びφの各々は、45~89.9度の範囲であってもよい。いくつかの実施例では、角度β及びφの各々は、75~89.9度の範囲であってもよい。いくつかの実施例では、角度β及びφの各々は、81~86度の範囲であってもよい。角度β及びφは、同一であってもよく、又は異なってもよい。いくつかの実施例では、角度β及び/又はφは、角度α及び/又はθと同一であってもよい。いくつかの実施例では、角度β及び/又はφは、角度α及び/又はθと異なってもよい。
【0086】
図13Aに戻ると、側壁428、429の各々は、第一のスロット部分420aが第二のスロット部分420bに接続される、隅部を含む。これらの隅部は丸めてもよく、切欠きが側壁428、429の各々の全長の下側に延在するように、切欠きを有することができる。側壁428、429が外部表面部分417、418と交わる、縁部は、同様に丸められてもよい。
【0087】
図18を参照すると、フレームコネクタ400を内側シャフト305(図5Aに示される)の遠位部分に結合する1つの好ましい方法は、オーバーモールドプロセスによるものである。オーバーモールドプロセス中、フランジ408の半径方向の孔406は、注入された材料の流れを受容してもよい。半径方向の孔406の材料は、固化されると、フレームコネクタ400を内側シャフト305に固定してもよい。図18は、外側シャフト309の内腔を通って延在する、内側シャフト305を示す。フレームコネクタ400は、外側シャフト309がフレームコネクタ400の上に、及びフレームコネクタ400に対して遠位の内側シャフト305の一部分の周囲に配置されたドッキングステーションの上に延在し得るように、外側シャフト309に対してサイズ設定される。
【0088】
図19及び20は、圧縮された構成のドッキングステーション136を含む、送達装置300の一部分を図示する。外側シャフト309は、ドッキングステーション136を封入するために延在する。ドッキングステーション136のコネクタタブ132の各々は、フレームコネクタ400の各々の陥没部420内に配置され、陥没部420の側壁と係合される。ドッキングステーション136は、フレームコネクタ400によって軸方向に、かつ外側シャフト309によって半径方向に、定位置に保持される。当然のことながら、送達装置の一部分のみが図19及び20に示されていることを理解されたい。図5Aでは、送達装置の残りの部分(例えば、ノーズコーンへ延在する部分、ハンドルに結合される部分、ノーズコーン、及びハンドル)が可視化される。
【0089】
図19及び20に示されるように構成される送達アセンブリは、患者の身体内に挿入され、患者の血管系を通って埋込み位置に前進してもよい。埋込み位置で、外側シャフト309は、ドッキングステーション136を露出させ、ドッキングステーションを展開するために、引き込まれてもよい(図6C~6Fに図示されるように)。ドッキングステーション136の再捕捉中、内側シャフト305は、外側シャフト309がドッキングステーション136を被覆するために拡張される間、高張力荷重下であってもよい。陥没部420の側壁の切欠きは、図21に図示されるように、各々のコネクタタブ132に作用する張力を、コネクタタブ132をフレームコネクタ400の中心軸に向かって内向きに押す半径方向の力に変換し、それによって、送達装置とドッキングステーションとの間の接続を保持してもよい。
【0090】
図22~43は、駆動部材アセンブリ600及びその構成要素の、実施例を示す。駆動部材アセンブリ600は、送達装置300の駆動部材320と、機能的に類似している。このように、いくつかの事例では、駆動部材アセンブリ600は、駆動部材320の代わりに、送達装置300とともに使用されてもよい。駆動部材アセンブリ600はまた、「作動ノブアセンブリ」又は「展開ホイールアセンブリ」と称されてもよい。
【0091】
図22~23を参照すると、駆動部材アセンブリ600は、ノブ602、第一の本体部材604a、及び第二の本体部材604bの、3つの主要構成要素を備える。第一の本体部材604a、及び第二の本体部材604bは、本明細書では、集合的に又は一般的に、「本体部材604」と称される。(駆動部材320のような、単一の、統合された構成要素とは対照的に)共に結合され得る複数の別個の構成要素として、駆動部材アセンブリ600を形成することは、1つ以上の利点を提供してもよい。例えば、構成要素の各々は、成形を介して、追加の機械加工を必要とせずに(例えば、ねじ孔を形成するために)、形成されてもよい。したがって、駆動部材アセンブリ600のモジュール設計は、製造の時間及び/又はコストを低減してもよい。
【0092】
図示される実施例では、第一の本体部材604a、及び第二の本体部材604bは、2つの部品を共に結合することを可能にする嵌合特徴と同一の部品である。このように、第一及び第二の本体部材はまた、「半体」と称されてもよい。いくつかの実施例では、駆動部材アセンブリは、3つ以上の本体部材(例えば、3つ又は4つの本体部材)を備えてもよい。本体部材を同一の部品(例えば、追加のコスト/時間の節約を提供できる、設計、製造、及び/又は保管するための、より少ない部品)として形成する利点はあるが、本体部材は同一である必要はない。本体部材は、いくつかの事例では、(例えば、嵌合特徴、締結具、接着剤、及び/又は結合のための他の手段を介して)共に結合され得る非同一の部品(例えば、2~4個の部品)で形成されてもよい。
【0093】
また、図示される実施例は、駆動部材アセンブリの構成要素間に「スナップフィット」接続を備えるが、いくつかの実施例は、締結具(例えば、ねじ)、接着剤などの、追加的又は代替的な結合手段を使用してもよいことに留意されたい。
【0094】
更に図22~23を参照すると、駆動部材アセンブリ600のノブ602は、外面、内面、及び開口部606を有する、概して環状形状を有する(図26)。ノブ602の外面は、ユーザによって把持され、駆動部材アセンブリ600が連結される、ハンドルの本体に対して回転するように構成される(例えば、ハンドル302 - 図7A~7Cを参照のこと)。したがって、ノブ602は、回転を容易にするために、外面上に1つ以上の特徴(例えば、リブ、テクスチャ加工、コーティングなど)を有してもよい。
【0095】
ノブ602の内面は、ノブ602を本体部材604に固定し、ノブ602と本体部材604との間の相対的回転を防止する様式で、本体部材604と嵌合するように構成された、1つ以上の特徴を備えてもよい。換言すれば、ノブ602及び本体部材604は、ノブ602及び本体部材604が共に(例えば、軸方向、及び回転方向に)移動するように(比較的少量の、「遊び」を除く)、共に結合されるように構成される。ノブ602及び本体部材604をこの様式で共に結合する、例示的な方法に関する更なる詳細を以下に提供する。
【0096】
図26を参照すると、ノブ602の開口部606は、送達装置のシャフトがノブを通って延在し得るように構成されてもよい。ノブ602は、送達装置のシャフトに対して回転してもよい。
【0097】
図22~23を再び参照すると、駆動部材アセンブリ600の本体部材604はまた、組み立てられたとき(及び、個々の構成要素として半環状に)、概して環状であり、したがって、外部表面、内部表面、及び内部表面によって画定される内腔を備える。本体部材の各々の外部表面は、本体部材604を、別の本体部材、ノブ602、及び/又はハンドルの本体に結合するように構成された、1つ以上の特徴(例えば、タブ、フランジ、スロット、陥没部、開口部など)を備える。これらの外部特徴を、以下に更に記載する。
【0098】
各本体部材604の内部表面の一部分は、キャリッジ部材の対応するねじ山(例えば、キャリッジ部材500のねじ山518)とねじ込み可能に嵌合するように構成された、ねじ山608を備える。したがって、組み立てられると(例えば、図22)、本体部材は、その中にキャリッジ部材を受容するように構成された、ねじ孔を形成する。このようにして、キャリッジ部材は、本体部材604がキャリッジ部材に対して回転する時に、本体部材604によって形成されるねじ孔に沿って、軸方向(例えば、近位及び遠位)に並進移動してもよい。これは、例えば、ハンドル302の本体304に対して、ノブ602を回転させることによって達成されてもよい。送達装置300に関して上述したように、キャリッジ部材の軸方向移動は、送達装置の外側シャフトを送達装置の内側シャフトに対して移動させ、送達装置の外側シャフトから/内に、ドッキング装置を展開及び/又は再捕捉することができる。
【0099】
本体部材604の内腔は、送達装置の様々な構成要素を受容するように、構成される。例えば、送達装置のキャリッジ部材及びシャフトは、内腔を通って延在してもよい。
【0100】
上述のように、駆動部材アセンブリ600が組み立てられると、駆動部材320がハンドル本体及び送達装置の他の構成要素に対してある様式と同様の様式で、ハンドル本体及び送達装置の他の構成要素に結合される。ハンドル本体に結合されると、駆動部材アセンブリ600を備えるハンドルの機能は、駆動部材320を備えるハンドルの機能と、実質的に類似している。したがって、以下の説明は、駆動部材アセンブリを、個々の構成要素(例えば、図23)から組み立てられた構成(例えば、図22)に組み立てる方法、及び駆動部材アセンブリを、組み立てられた構成に保持する様々な特徴に、焦点を当てる。
【0101】
上述のように、本体部材は、本体部材を共に連結するように構成された、1つ以上の特徴を備えてもよい。これらの特徴は、自己嵌合特徴(追加の締結具、接着剤、及び/又は結合のための他の外部手段を必要としない)、及び/又は他の嵌合特徴(例えば、ねじを受容するための、ねじ孔及び/又はタブ)を含んでもよい。
【0102】
ここで図28~29を参照すると、本体部材604は、「スナップフィット」接続を介して本体部材604を共に整列及び/又は固定するための、様々な嵌合特徴を備える。図示される実施例は複数の嵌合特徴を含むが、いくつかの実施例では、嵌合特徴の1つ以上を省略してもよい。
【0103】
本体部材の各々は、1つ以上のガイドボス及び1つ以上のガイド陥没部を備えてもよい。図28に示されるように、一例として、本体部材604の各々は、ガイドボス610及びガイド陥没部612を備える。駆動部材アセンブリ600に関する本開示の少なくとも部品では、識別子「a」及び「b」(例えば、「610a」及び「612b」)は、嵌合特徴が、どの本体部材の一部であるか(又は、ノブ602の場合、嵌合特徴が、どの本体部材と係合することを意図しているか)を示す。例えば、ガイドボス610aは、第一の本体部材604aの一部であり、ガイド陥没部612bは、第二の本体部材604bの一部である。
【0104】
各本体部材604のガイドボス610は、本体部材604の縁面から離れて延在し、他の本体部材604のガイド陥没部612と、軸方向に整列される。各本体部材604のガイド陥没部612は、他の本体部材604のガイドボス610を受容するように構成される。ガイドボス610とガイド陥没部612との間の係合を、図31に示す。図31は、図30に示される線31~31に沿って取られた、断面斜視図である。このようにして、ガイドボス610及びガイド陥没部612は、組立て中に本体部材604を互いに整列させるのに役立つ。本体部材のガイドボス610及びガイド陥没部612はまた、本体部材604間の、相対的な軸方向移動を制限する。
【0105】
本体部材604の各々は、1つ以上のスナップフック及び1つ以上のスナップ開口部を備えてもよい。例えば、図28に示されるように、各本体部材は、2つのスナップフック614及び2つのスナップ開口部616を備える。いくつかの実施例では、本体部材の各々は、3つより多い又は2つより少ない、スナップフック及び/又はスナップ開口部を含んでもよい。図示されるように、各本体部材604は、本体部材の各側に、1つのスナップフック614及び1つのスナップ開口部616を備える。いくつかの実施例では、各本体部材は、一方の側に複数のスナップフック、他方の側に複数のスナップ開口部を備えてもよい。
【0106】
図29及び32に示されるように、本体部材604のスナップフック614は、他の本体部材604のスナップ開口部616を通って延在し、他の本体部材604と係合してもよい。このようにして、スナップフック614及びスナップ開口部616は、本体部材604が互いに分離することを防止する。
【0107】
本体部材604の各々は、1つ以上の整列タブ及び1つ以上の整列ノッチを備えてもよい。例えば、図28に示されるように、各本体部材は、2つの整列タブ618及び2つの整列ノッチ620を備える。いくつかの実施例では、本体部材の各々は、3つより多い又は2つより少ない、整列タブ及び/又は整列ノッチを含んでもよい。示されるように、各本体部材604は、本体部材の各側に、1つの整列タブ618及び1つの整列ノッチ620を備える。いくつかの実施例では、各本体部材は、一方の側に複数の整列タブ、他方の側に複数の整列溝を備えてもよい。
【0108】
図29及び33に示されるように、本体部材604の整列タブ618は、他の本体部材604の整列ノッチ620内に配置されてもよい。このようにして、整列タブ618及び整列ノッチ620は、本体部材を(例えば、組立て中に)整列させ、(例えば、組立て後及び/又は使用中に)本体部材604間の移動(例えば、横方向、及び/又は軸方向の移動)を制限するのに役立つ。
【0109】
本体部材の様々な嵌合及び/又は整列特徴の位置は、いくつかの実施例では、変更されてもよい。例えば、スナップフック及びスナップ開口部は、図示した実施例に示された位置に対して、近位又は遠位(各々、図30に示す配向で、右又は左)に移動してもよい。
【0110】
本体部材604が組み立てられた状態で(例えば、図29)、ノブ602は、それに結合されてもよい。ノブ602及び本体部材604は、ノブ602及び本体部材604が共に(例えば、軸方向、及び/又は回転方向に)移動するように、構成要素を共に固定する、及び/又は構成要素が共に固定される(又は少なくとも実質的に共に固定される)ことを確実にするように構成された、1つ以上の特徴を備えてもよい。
【0111】
図34~35を参照すると、各本体部材604は、トルクキー622を備えてもよく、ノブ602は、トルクキー622を受容するように構成された、複数のトルクスロット624を備えてもよい(図27も参照のこと)。ノブ602と本体部材604との間のこの「キー式」の接続は、例えば、構成要素が共に回転することを確実にするのに役立ち得る(例えば、ドッキングステーションを、展開及び/又は再捕捉する時に)。キー式接続はまた、構成要素が適切に組み立てられることを確実にするために、組立て中に構成要素を整列させるのを補助してもよい。
【0112】
いくつかの実施例では、トルクキー及び/又はトルクキースロットは、(例えば、軸方向に)1つ以上の傾斜面を備えてもよい。傾斜面は、ノブと本体部材との間の係合を、それらが共により近くに移動する際に増加させてもよい。
【0113】
ノブ602及び本体部材604はまた、ノブ602と本体部材604との間の相対的な軸方向移動を制限するための、1つ以上の特徴を備えてもよい。例えば、図示される実施例では、本体部材604の各々は、傾斜突出部626を備え、ノブ602は、複数の傾斜陥没部628を備える。図36に示されるように、本体部材604の傾斜突出部626は、本体部材604の傾斜突出部626の近位端が、傾斜陥没部628の近位壁を画定するノブ602のショルダー630に対して遠位に配置されるまで、傾斜陥没部628内に移動してもよい。このようにして、ノブ602及び本体部材604は、スナップフィットタイプ接続を形成する。
【0114】
スナップフィットタイプ接続の代わりに、又はそれに加えて、いくつかの実施例では、ノブと本体部材との間の相対的な軸方向移動を防止するための、様々な他の手段を使用してもよい。例えば、本体部材は、ノブを通ってかつ陥没部内に、フランジ間に、及び/又は孔内に延在する、1つ以上の止めねじを受容するように構成された、1つ以上の陥没部、フランジ、及び/又は孔を備えてもよい。
【0115】
接続ノブ及び/又は本体部材は、本体部材間の少なくとも少量の軸方向の遊びを可能にするように、構成されてもよい。本体部材が互いに対して少なくともわずかに軸方向に移動することを可能にすることは、例えば、本体部材604のねじ山608が、キャリッジ部材のねじ山と自己整列することを可能にしてもよい。これは、例えば、ノブ602をハンドル本体に対して回転させるのに必要な、結合を低減、及び/又はトルクを低減してもよい(例えば、ドッキングステーションを、展開及び/又は再捕捉する場合)。
【0116】
例えば、図36に示されるように、ノブ602及び本体部材604は、本体部材604の遠位端とノブ602との間に小さな軸方向ギャップ632があるように、構成されてもよい。そのため、本体部材604は、ノブ602に対して少なくともわずかに軸方向に移動することができ、この軸方向移動は、図37に示される、矢印634a及び矢印634bによって示される。
【0117】
いくつかの実施例では、ノブ602及び/又は本体部材604は、ノブが本体部材604に対して緩んでいる、及び/又はがたつくのを防止する一方で、依然として、ノブ602に対する本体部材604のわずかな軸方向移動を可能にするように構成された、1つ以上の特徴(例えば、付勢機構)を備えてもよい。例えば、ここで、図38~41を参照すると、本体部材604の各々は、2つのばねタブ636を備え、ノブ602は、4つのばねタブ停止部638を備える。いくつかの実施例では、各本体部材は、2つより多い又は少ない(例えば、0、1、3、4、5、6などの)ばねタブを備えてもよく、ノブは、4つより多い又は少ない(例えば、0~3、4~12などの)ばねタブ停止部を備えてもよい。図42~43に示されるように、本体部材604のばねタブ636は、ノブ602のばねタブ停止部638と円周方向に整列し、かつ軸方向に当接するように構成される。これにより、ばねタブ636がわずかに撓む。したがって、ばねタブ636とばねタブ停止部638との間の係合は、本体部材をノブ602のショルダー630(図36)に対して、近位に(例えば、図43に示す配向で右に)付勢する。結果として、ノブ602は、本体部材に対して固定しており、及び/又はがたつかない。
【0118】
いくつかの実施例では、様々な他のタイプの付勢部材及び/又は付勢機構を使用してもよい。例えば、ノブ及び本体部材の両方は、停止部を備えることができ、1つ以上のばね(例えば、コイルばね、板ばね、カンチレバーばねなど)を、停止部の間に配置してもよい。いくつかの実施例では、1つ以上のウェーブワッシャーは、ノブと本体部材との間に(例えば、ギャップ632内に)配置されてもよい。
【0119】
いくつかの実施例では、付勢機構(例えば、タブ/停止部、ばねなど)は、第一の本体部材上に第一の付勢力(例えば、小さい力)、及び第二の本体部材上に第二の付勢力(例えば、大きい力)を加えるように構成されてもよい。不均一な付勢力は、例えば、本体部材の1つ(例えば、第一の本体部材)が、他の本体部材(例えば、第二の本体部材)よりも、ノブに対して軸方向により簡単に移動することを可能にしてもよい。上述のように、本体部材の少なくとも1つのわずかな軸方向移動は、とりわけ、本体部材のねじ山がキャリッジのねじ山と自己整列することを可能にしてもよく、これは、ノブを回転させるのに必要な、結合を低減、及び/又はトルクを低減してもよい(例えば、ドッキングステーションの、展開及び/又は再捕捉中)。
【0120】
いくつかの実施例では、ノブの1つ以上のばねタブ停止部は、近位方向の付勢力が、他の本体部材よりも本体部材の1つ上で大きくなるように、1つ以上の他のばねタブ停止部に対して、軸方向にオフセットされてもよい。これは、例えば、ノブを固定し、ノブががたつくのを防止するだけでなく、本体部材の1つが、他の本体部材に対してわずかに軸方向に移動して、本体部材のねじ山をキャリッジのねじ山と自己整列させてもよい。例えば、図42~43を参照すると、ノブ602のばねタブ停止部638bは、ばねタブ停止部638aに対してわずかに近位に軸方向にオフセットされ、第一の本体部材604aのばねタブ636a、及び第二の本体部材604bのばねタブ636bは、軸方向に整列される。このように、ノブ602のばねタブ停止部638bは、ノブ602のばねタブ停止部638aが第一の本体部材604aのばねタブ636aを偏向するよりも更に、第二の本体部材604bのばねタブ636bを偏向させる。それらのより大きな偏向に起因して、第二の本体部材604bのばねタブ636bは、第一の本体部材604aのばねタブ636aよりも大きな付勢力を、ノブ602に加える。したがって、第一の本体部材604aは、矢印634a及び634bの各々の長さによって図示されるように、第二の本体部材604bよりも軸方向に比較的容易に移動してもよい。
【0121】
軸方向にオフセットされたばねタブ停止部の代わりに、又はそれに加えて、ばねタブ自体は、異なる付勢力を提供するように構成されてもよい。例えば、1つの本体部材のばねタブは、別の本体部材のばねタブに対して、軸方向にオフセットされてもよい。実施例として、他の実施例と組み合わせるか、又は他の実施例の代替として使用することができるが、ばねタブの1つ以上は、より弾性であってもよい(それ故に、より多くの付勢力を提供する)。これは、例えば、1つ以上の他のばねタブと比較して、異なるサイズ及び/又は形状を有する、1つ以上のばねタブを形成することによって、達成されてもよい。
【0122】
追加的に又は代替的に、異なるばね速度を有するばねを使用して、不均一な付勢力を作り出してもよい。例えば、第一のばね速度(個別に又は集合的に)を有する1つ以上の第一のばねは、第一の本体部材とノブとの間に配置されてもよく、第二のばね速度(個別に又は集合的に)を有する1つ以上の第二のばねは、第二の本体部材とノブとの間に配置されてもよい。第一のばね速度は、第二のばね速度と異なってもよい。このように、本体部材のうちの1つは、他方の本体部材よりも、ノブに対して軸方向に拘束されない。
【0123】
再び図38~39を参照すると、本体部材の各々は、2つのばねタブを備える。上述のように、ばねタブの数は、変化してもよく(例えば、各本体部材上の1つのばねタブ)か、又は省略されてもよい。また、示されたばねタブは、トルクキー622の各側面に、1つのばねタブがあるように構成される。いくつかの実施例では、ばねタブは、本体部材の様々な他の領域に位置してもよい。
【0124】
図38を参照すると、本体部材の各々は、フランジ部分640を備えてもよい。本体部材604のフランジ部分640は、ノブ602がハンドル本体に対して回転する際に、ハンドル本体と駆動部材アセンブリ600との間の相対軸を制限するために、2つのフランジの間及び/又はハンドル本体の陥没部内に嵌め込まれるように、構成されてもよい。追加的に又は代替的に、本体部材は、駆動部材アセンブリとハンドル本体との間の相対的な軸方向移動を制限するために、突出部及び/又は止めねじを受容するように構成された、陥没部を備えてもよい。
【0125】
駆動部材アセンブリのモジュール性により、様々な構成要素を、比較的容易に交換することができる。このように、駆動部材アセンブリの構成要素の1つ以上は、製品についての情報を提供するために、1つ以上の印(例えば、色、スタンピングなど)を備えてもよい。特定の実例では、例えば、駆動部材アセンブリのノブは、サイズ、製品、送達手順(経大腿、経心尖など)、及び/又は他の情報の、比較的簡単な表示をユーザに提供するために、色分けされてもよい。
【0126】
上述のように、駆動部材アセンブリ600が組み立てられると、駆動部材アセンブリ600は、例えば、駆動部材320が送達装置300の他の構成要素に結合される方法と同様に、送達装置の様々な他の構成要素に結合されてもよい。駆動部材アセンブリ600は、送達装置の他の構成要素とともに、ドッキングステーションを送達、展開、及び/又は再捕捉するために使用されてもよい。
【0127】
また、本明細書に記載の、様々な送達装置及び/又はその1つ以上の構成要素(例えば、駆動部材アセンブリ600)は、様々な他のタイプの人工インプラント(例えば、ステント、及び/又は人工心臓弁)を送達するように構成され得ることに留意されたい。
【0128】
本開示における、様々なシステム、装置、機器などのいずれもが、患者に使用するのに安全であることを確実にするために滅菌され得(例えば、熱、放射線、エチレンオキシド、過酸化水素などを用いて)、本明細書に記載の方法には、関連するシステム、装置、機器などの滅菌を含んでもよい(例えば、熱、放射線、エチレンオキシド、過酸化水素などを用いて)。
【0129】
更に、本明細書に記載又は示唆される、治療技術、方法、工程など、又は本明細書に組み込まれる参考文献は、生存している動物に対して、又は死体、死体の心臓、シミュレータ(例えば、身体部分、組織などをシミュレーションして)などの、非生体シミュレーションに対して実行してもよい。
【0130】
開示する技術に関する追加的な例
開示する主題に関して上述した実装を考慮して、本出願は、以下に列挙する追加的な実施例を開示する。単独である実施例の1つの特徴、又は、組合わせて、及び任意的に1つ以上の更なる実施例の1つ以上の特徴と組み合わせて取り込まれる実施例の2つ以上の特徴は、本出願の開示内に同様に含まれる更なる実施例であることに留意すべきである。
【実施例
【0131】
[実施例1]
送達装置は、ハンドル本体、キャリッジ部材、第一のシャフト、第二のシャフト、及び駆動部材アセンブリを備える。ハンドル本体は、近位端、遠位端、近位端と遠位端との間に延在する長手方向軸、及び近位端と遠位端との間に配置される空洞を含む。キャリッジ部材は、空洞内に配置され、ハンドル本体に対して、ハンドル本体の長手方向軸に平行な方向に、軸方向に移動可能である。第一のシャフトは、キャリッジ部材に対して固定された近位端を含む。第二のシャフトは、第一のシャフトの内腔を通って延在し、ハンドル本体に対して固定される。駆動部材アセンブリは、ノブ及び複数の本体部材を備える。複数の本体部材のノブ及び各本体部材は、別個の構成要素として形成される。駆動部材アセンブリは、駆動部材のノブをハンドル本体に対して第一の回転方向に回転させることにより、キャリッジ部材及び第一のシャフトが、ハンドル本体及び第二のシャフトに対して近位に移動し、駆動部材のノブをハンドル本体に対して第二の回転方向に回転させることにより、キャリッジ部材及び第一のシャフトが、ハンドル本体及び第二のシャフトに対して遠位に移動するように、キャリッジ部材及びハンドル本体に結合される。
【0132】
[実施例2]
キャリッジ部材がねじ付き部分を含み、駆動部材アセンブリの複数の本体部材が、キャリッジ部材のねじ付き部分をねじ込み可能に受容するように構成された、ねじ付き内腔を形成する、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例1に記載の送達装置。
【0133】
[実施例3]
駆動部材アセンブリが、駆動部材アセンブリがハンドル本体に対して回転可能かつ軸方向に固定されるように、ハンドル本体に結合される、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例1又は実施例2のいずれかに記載の送達装置。
【0134】
[実施例4]
駆動部材アセンブリの複数の本体部材が、駆動部材アセンブリがハンドル本体に対して回転可能かつ軸方向に固定されるように、ハンドル本体と係合するように構成されたフランジを形成する、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例1~3のいずれか一項に記載の送達装置。
【0135】
[実施例5]
キャリッジ部材がハンドル本体に対して軸方向に移動可能かつ回転方向に固定されるように、キャリッジ部材がハンドル本体に結合された、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例1~4のいずれか一項に記載の送達装置。
【0136】
[実施例6]
ハンドル本体が、そこから延在し、キャリッジ部材がハンドル本体に対して軸方向に移動可能かつ回転方向に固定されるように、キャリッジ部材と係合するように構成された、1つ以上の突出部を備える、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例1~5のいずれか一項に記載の送達装置。
【0137】
[実施例7]
複数の本体部材が、正確に2つの本体部材を含む、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例1~6のいずれか一項に記載の送達装置。
【0138】
[実施例8]
複数の本体部材が、正確に3つの本体部材を含む、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例1~6のいずれか一項に記載の送達装置。
【0139】
[実施例9]
複数の本体部材が、正確に4つの本体部材を含む、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例1~6のいずれか一項に記載の送達装置。
【0140】
[実施例10]
複数の本体部材の本体部材の各々が、同一である、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例1~9のいずれか一項に記載の送達装置。
【0141】
[実施例11]
複数の本体部材の本体部材の1つ以上が、複数の本体部材を共に結合するように構成された、1つ以上の嵌合特徴を備える、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例1~10のいずれか一項に記載の送達装置。
【0142】
[実施例12]
1つ以上の嵌合特徴が、1つ以上のガイドボス及び1つ以上のガイド陥没部を含み、1つ以上のガイド陥没部が、その中に1つ以上のガイドボスを受容するように構成された、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例11に記載の送達装置。
【0143】
[実施例13]
1つ以上の嵌合特徴が、1つ以上のスナップフック及び1つ以上のスナップフック開口部を含み、1つ以上のスナップフック開口部が、その中に1つ以上のスナップフックを受容するように構成された、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例11又は実施例12のいずれか一項に記載の送達装置。
【0144】
[実施例14]
1つ以上の嵌合特徴が、1つ以上の整列タブ及び1つ以上の整列ノッチを含み、1つ以上の整列ノッチが、その中に1つ以上の整列タブを受容するように構成された、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例11~13のいずれか一項に記載の送達装置。
【0145】
[実施例15]
ノブ及び複数の本体部材の本体部材の1つ以上が、ノブ及び複数の本体部材を共に結合するように構成された、1つ以上の嵌合特徴を備える、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例1~14のいずれか一項に記載の送達装置。
【0146】
[実施例16]
1つ以上の嵌合特徴が、1つ以上のトルクキー及び1つ以上のトルクスロットを備え、1つ以上のトルクスロットが、その中に1つ以上のトルクキーを受容するように構成された、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例15に記載の送達装置。
【0147】
[実施例17]
複数の本体部材が、1つ以上のトルクキーの少なくとも1つのトルクキーを備え、ノブが、1つ以上のトルクスロットの少なくとも1つのトルクスロットを備える、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例16に記載の送達装置。
【0148】
[実施例18]
複数の本体部材が、1つ以上のトルクスロットの少なくとも1つのトルクスロットを備え、ノブが、1つ以上のトルクキーの少なくとも1つのトルクキーを備える、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例16又は実施例17のいずれかに記載の送達装置。
【0149】
[実施例19]
1つ以上の嵌合特徴が、1つ以上の傾斜面及び1つ以上のショルダーを画定する1つ以上の陥没部を含み、1つ以上の傾斜面が、1つ以上の陥没部内に配置され、1つ以上のショルダーと係合するように構成された、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例15~18のいずれか一項に記載の送達装置。
【0150】
[実施例20]
複数の本体部材の本体部材の少なくとも1つが、1つ以上の傾斜面の少なくとも1つを備え、ノブが、1つ以上の陥没部の少なくとも1つ、及び1つ以上のショルダーの少なくとも1つを備える、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例19に記載の送達装置。
【0151】
[実施例21]
複数の本体部材の本体部材の少なくとも1つが、1つ以上の陥没部の少なくとも1つ、及び1つ以上のショルダーの少なくとも1つを備え、ノブが、1つ以上の傾斜面の少なくとも1つを備える、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例19又は実施例20のいずれかに記載の送達装置。
【0152】
[実施例22]
ノブ及び複数の本体部材が、ノブに対して、複数の本体部材の本体部材の1つ以上の位置を付勢するように構成された、1つ以上の付勢部材を備える、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例1~21のいずれか一項に記載の送達装置。
【0153】
[実施例23]
ノブ及び複数の本体部材が、ノブに対して、複数の本体部材の本体部材の1つ以上の位置を付勢するように構成された、1つ以上の付勢機構を備える、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例1~22のいずれか一項に記載の送達装置。
【0154】
[実施例24]
1つ以上の付勢部材が、1つ以上のばねタブ及び1つ以上のばねタブ停止部を備える、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例22又は実施例23のいずれか一項に記載の送達装置。
【0155】
[実施例25]
1つ以上のばねタブの少なくとも1つが、複数の本体部材の本体部材上に配置され、1つ以上のばねタブ停止部の少なくとも1つが、ノブ上に配置される、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例24に記載の送達装置。
【0156】
[実施例26]
1つ以上のばねタブが、複数のばねタブであり、複数のばねタブが、軸方向に整列している、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例24又は実施例25のいずれか一項に記載の送達装置。
【0157】
[実施例27]
1つ以上のばねタブが、複数のばねタブであり、複数のばねタブが、軸方向にオフセットされている、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例24又は実施例25のいずれか一項に記載の送達装置。
【0158】
[実施例28]
1つ以上のばねタブ停止部が、複数のばねタブ停止部であり、複数のばねタブ停止部が、軸方向に整列している、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例24~27のいずれか一項に記載の送達装置。
【0159】
[実施例29]
1つ以上のばねタブ停止部が、複数のばねタブ停止部であり、複数のばねタブ停止部が、軸方向にオフセットされている、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例24~27のいずれか一項に記載の送達装置。
【0160】
[実施例30]
ノブ及び複数の本体部材を備える、送達装置用の駆動部材アセンブリであって、複数の本体部材の各本体部材が、ノブ及び複数の本体部材の他の本体部材とは別個の構成要素として形成される、駆動部材アセンブリ。
【0161】
[実施例31]
ノブ及び複数の本体部材の各本体部材が、成形を介して形成される、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例30に記載の駆動部材アセンブリ。
【0162】
[実施例32]
複数の本体部材の本体部材の各本体部材が、成形を介して形成されたねじ付き部分を含む、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例30又は実施例31のいずれか一項に記載の駆動部材アセンブリ。
【0163】
[実施例33]
複数の本体部材が、複数の本体部材を共に結合するように構成された、1つ以上の嵌合特徴を備える、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例30~32のいずれか一項に記載の駆動部材アセンブリ。
【0164】
[実施例34]
ノブ及び複数の本体部材が、ノブ及び複数の本体部材を共に結合するように構成された、1つ以上の嵌合特徴を備える、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例30~33のいずれか一項に記載の駆動部材アセンブリ。
【0165】
[実施例35]
送達装置用の駆動部材アセンブリを製造する方法であって、第一の型形状のノブを形成する工程と、第二の型形状の第一の本体部材を形成する工程と、第二の型形状の第二の本体部材を形成する工程とを含む、方法。
【0166】
[実施例36]
ノブを形成する行為が、第一の本体部材を形成する、又は第二の本体部材を形成する行為の前に発生する、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例35に記載の方法。
【0167】
[実施例37]
ノブを形成する行為が、第一の本体部材を形成する、又は第二の本体部材を形成する行為の後に発生する、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例35に記載の方法。
【0168】
[実施例38]
ノブを形成する行為が、第一の本体部材を形成する、又は第二の本体部材を形成する行為と同時に発生する、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例35に記載の方法。
【0169】
[実施例39]
ノブを形成する行為が、第一の本体部材を形成する、及び第二の本体部材を形成する行為と同時に発生する、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例35に記載の方法。
【0170】
[実施例40]
第一の本体部材を形成する行為が、第二の本体部材を形成する行為の前に発生する、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例35~39のいずれか一項に記載の方法。
【0171】
[実施例41]
第一の本体部材を形成する行為が、第二の本体部材を形成する行為の前に発生する、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例35~39のいずれか一項に記載の方法。
【0172】
[実施例42]
第一の本体部材を形成する行為が、第二の本体部材を形成する行為と同時に発生する、本明細書に記載の任意の実施例、特に実施例35~39のいずれか一項に記載の方法。
【0173】
[実施例43]
本明細書に記載の任意の実施例の装置のいずれか1つ、特に実施例1~34に記載の装置のいずれか1つを滅菌することを含む、方法。
【0174】
[実施例44]
本明細書に開示される装置のいずれか1つ、特に実施例1~34に記載の装置のいずれか1つを含む、人工装具を移植する方法。
【0175】
[実施例45]
本明細書に開示される装置のいずれか1つ、特に実施例1~34の装置のいずれか1つを含む、人工装具の移植処置をシミュレーションする方法。
【0176】
別段の記載がない限り、任意の実施例に関して本明細書に記載される特徴は、他の実施例の任意の1つ以上に記載される他の特徴と組み合わせてもよい。
【0177】
本開示の原理が適用され得る多くの可能な方法を考慮すると、図示される構成が、開示される技術の実施例を示すのであり、本開示又は請求項の範囲を限定するものとして解釈されるべきではないことは、認識されるべきである。むしろ、特許請求される主題の範囲は、以下の特許請求の範囲によって、及びその均等物によって、規定される。
図1
図2
図3
図4
図5A
図5B
図6A
図6B
図6C
図6D
図6E
図6F
図7A
図7B
図7C
図8A
図8B
図8C
図9
図10
図11A
図11B
図12A
図12B
図12C
図13A
図13B
図14
図15
図16A
図16B
図17A
図17B
図18
図19
図20
図21
図22
図23
図24
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
【国際調査報告】