(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】流体制御アセンブリ及び流体制御装置
(51)【国際特許分類】
F16K 11/08 20060101AFI20240829BHJP
【FI】
F16K11/08 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513515
(86)(22)【出願日】2022-08-30
(85)【翻訳文提出日】2024-02-28
(86)【国際出願番号】 CN2022115676
(87)【国際公開番号】W WO2023030286
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】202111005737.9
(32)【優先日】2021-08-30
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】511102675
【氏名又は名称】浙江三花汽車零部件有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001195
【氏名又は名称】弁理士法人深見特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】汪 立 新
(72)【発明者】
【氏名】池 建 華
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲ユン▼
(72)【発明者】
【氏名】林 龍
(72)【発明者】
【氏名】祝 海 軍
【テーマコード(参考)】
3H067
【Fターム(参考)】
3H067AA20
3H067AA23
3H067DD03
3H067DD12
3H067EA02
3H067EA05
3H067FF11
(57)【要約】
本出願は、流体制御アセンブリ及び流体制御装置を開示している。
この流体制御アセンブリは、接続体(10)、弁体(20)及び連通口(102)を含み、連通口は、少なくとも、第1の口(P1)、第2の口(P2)、第3の口(P3)、第4の口(P4)及び第5の口(P5)を含み、流体制御アセンブリは、以下の4つの作動モードの少なくとも1つを有し、即ち、第1の作動モードにおいて、弁体は第1の位置に位置し、弁体は第1の口と第5の口とを導通させ、かつ第2の口と第3の口とを導通させ、第2の作動モードにおいて、弁体は第2の位置に位置し、弁体は第1の口と第4の口とを導通させ、かつ第2の口と第3の口とを導通させ、第3の作動モードにおいて、弁体は第3の位置に位置し、弁体は第1の口と第2の口とを導通させ、かつ第3の口と第5の口とを導通させ、第4の作動モードにおいて、弁体は第4の位置に位置し、第1の口と第2の口とを導通させ、かつ第3の口と第4の口とを導通させ、このように、複数の流通路の流体制御を可能にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体制御アセンブリであって、収容室と連通口を有し、接続体と弁体を含み、前記接続体は、前記収容室の周壁の少なくとも一部を構成する側壁部を含み、前記連通口は前記側壁部に位置し、前記弁体の少なくとも一部は前記収容室に位置しかつ回動可能であり、前記連通口は、第1の口、第2の口、第3の口、第4の口及び第5の口を含み、前記側壁部の軸方向に沿って、前記第1の口の正投影、前記第2の口の正投影、前記第3の口の正投影、前記第4の口の正投影及び前記第5の口の正投影は、前記弁体の円周方向に沿って間隔をおいて配列され、さらに、前記流体制御アセンブリは、以下の4つの作動モードの少なくとも1つを有し、即ち、
第1の作動モードにおいて、前記弁体は第1の位置に位置し、前記弁体は前記第1の口と前記第5の口とを導通させ、かつ前記第2の口と前記第3の口とを導通させ、第2の作動モードにおいて、前記弁体は第2の位置に位置し、前記弁体は前記第1の口と前記第4の口とを導通させ、かつ前記第2の口と前記第3の口とを導通させ、第3の作動モードにおいて、前記弁体は第3の位置に位置し、前記弁体は前記第1の口と前記第2の口とを導通させ、かつ前記第3の口と前記第5の口とを導通させ、第4の作動モードにおいて、前記弁体は第4の位置に位置し、前記第1の口と前記第2の口とを導通させ、かつ前記第3の口と前記第4の口とを導通させることを特徴とする流体制御アセンブリ。
【請求項2】
さらに、対応する前記連通口に連通する流路を有し、さらに、前記流路の壁部の一部を構成する第1の流路板を含み、前記第1の流路板は前記接続体から前記収容室から離れた方向へ延び、前記第1の流路板は前記接続体と射出されて一体構造となることを特徴とする請求項1に記載の流体制御アセンブリ。
【請求項3】
さらに、前記流路の壁部の他の一部を構成し、前記第1の流路板と密封して設けられる第2の流路板を含み、前記流体制御アセンブリは、さらに前記流路に連通する取付接続口を有し、前記取付接続口は前記第1の流路板と前記第2の流路板の少なくとも一方に位置することを特徴とする請求項2に記載の流体制御アセンブリ。
【請求項4】
前記第1の口、前記第2の口及び前記第3の口は、前記流体制御アセンブリの一の箇所の高さに位置し、前記第4の口及び前記第5の口は、前記流体制御アセンブリの別の箇所の高さに位置し、
前記弁体は、第1の室群、仕切板及び第2の室群を含み、前記弁体の軸方向に沿って、前記仕切板は前記第1の室群と前記第2の室群との間に位置し、前記第1の室群は少なくとも2つの互いに離隔された第1の導通室を有し、前記第2の室群は少なくとも2つの互いに離隔された第2の導通室を有し、前記仕切板は貫通孔を有し、一部数の前記第1の導通室と一部数の前記第2の導通室とは前記貫通孔を介して連通することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の流体制御アセンブリ。
【請求項5】
前記第1の室群は第1の室と第2の室を有し、前記仕切板は第1の貫通孔と第2の貫通孔を有し、前記第2の室群は第3の室と第4の室を有し、前記第3の室は前記第1の貫通孔を介して前記第1の室に連通し、前記第4の室は前記第2の貫通孔を介して前記第1の室に連通することを特徴とする請求項4に記載の流体制御アセンブリ。
【請求項6】
第1の作動モードにおいて、前記第1の室、前記第1の貫通孔及び前記第3の室は前記第1の口と前記第5の口とを導通させ、前記第2の室は前記第2の口と前記第3の口とを導通させ、第2の作動モードにおいて、前記第1の室、前記第1の貫通孔及び前記第3の室は前記第1の口と前記第4の口とを導通させ、前記第2の室は前記第2の口と前記第3の口とを導通させ、第3の作動モードにおいて、前記第2の室は前記第1の口と前記第2の口とを導通させ、前記第1の室、前記第2の貫通孔及び前記第4の室は前記第3の口と前記第5の口とを導通させ、第4の作動モードにおいて、前記第2の室は前記第1の口と前記第2の口とを導通させ、前記第1の室、前記第2の貫通孔及び前記第4の室は前記第3の口と前記第4の口とを導通させることを特徴とする請求項5に記載の流体制御アセンブリ。
【請求項7】
さらに、第1の密封部材を含み、前記収容室の径方向に沿って、前記第1の密封部材の少なくとも一部は、前記側壁部と前記弁体との間に圧着され、前記第1の密封部材は、第1のサブ孔路、第2のサブ孔路、第3のサブ孔路、第4のサブ孔路及び第5のサブ孔路を有し、前記第1のサブ孔路は前記第1の口に連通し、前記第2のサブ孔路は前記第2の口に連通し、前記第3のサブ孔路は前記第3の口に連通し、前記第4のサブ孔路は前記第4の口に連通し、前記第5のサブ孔路は前記第5の口に連通し、
前記第1のサブ孔路、前記第2のサブ孔路及び前記第3のサブ孔路は、前記第1の密封部材の一の箇所の高さに位置し、前記第4のサブ孔路及び前記第5のサブ孔路は、前記第1の密封部材の別の箇所の高さに位置し、前記第1の密封部材の軸方向に沿って、前記第1のサブ孔路の正投影、前記第2のサブ孔路の正投影、前記第3のサブ孔路の正投影、前記第4のサブ孔路の正投影及び前記第5のサブ孔路の正投影は、前記弁体の円周方向に沿って間隔をおいて配列されることを特徴とする請求項4に記載の流体制御アセンブリ。
【請求項8】
前記第1の密封部材は、第1の円周壁部と第2の円周壁部を含み、前記第1の密封部材の軸方向に沿って、前記第1の円周壁部の正投影と前記第2の円周壁部の正投影は前記弁体の円周方向に沿って配列され、前記第1の円周壁部は前記第1のサブ孔路と前記第3のサブ孔路との間に位置し、前記第1の円周壁部と前記第2のサブ孔路は、前記第1の密封部材の径方向の両側にそれぞれ設けられ、前記第1の円周壁部の対応する中心角は90度よりも大きくかつ180度よりも小さく、前記第2の円周壁部は前記第4のサブ孔路と前記第5のサブ孔路との間に位置し、前記第2の円周壁部の対応する中心角は180度よりも大きいことを特徴とする請求項7に記載の流体制御アセンブリ。
【請求項9】
前記第1の口、前記第2の口、前記第3の口、前記第4の口及び前記第5の口は、いずれも前記流体制御アセンブリの同一高さに位置し、前記弁体は、互いに離隔された第5の室、第6の室及び第7の室を含み、前記弁体の径方向に沿って、前記第6の室は前記第5の室と前記第7の室との間に位置することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の流体制御アセンブリ。
【請求項10】
第1の作動モードにおいて、前記第5の室は、前記第1の口と前記第5の口とを導通させ、前記第7の室は前記第2の口と前記第3の口とを導通させ、第2の作動モードにおいて、前記第6の室は前記第1の口と前記第4の口とを導通させ、前記第7の室は前記第2の口と前記第3の口とを導通させ、第3の作動モードにおいて、前記第7の室は前記第1の口と前記第2の口とを導通させ、前記第6の室は前記第3の口と前記第5の口とを導通させ、第4の作動モードにおいて、前記第7の室は前記第1の口と前記第2の口とを導通させ、前記第5の室は前記第3の口と前記第4の口とを導通させることを特徴とする請求項9に記載の流体制御アセンブリ。
【請求項11】
さらに、第2の密封部材を含み、前記収容室の径方向に沿って、前記第2の密封部材の少なくとも一部は、前記側壁部と前記弁体との間に圧着され、前記第2の密封部材は、前記連通口と同数であり対応して連通する通路を含み、前記通路は、前記弁体の円周方向に沿って均等に配列されることを特徴とする請求項9に記載の流体制御アセンブリ。
【請求項12】
流体制御装置であって、流体管理アセンブリ及び少なくとも1つの請求項1~11のいずれか1項に記載の流体制御アセンブリを含み、前記流体制御アセンブリは、連通する流路と取付接続口を有し、前記流体管理アセンブリの少なくとも一部は前記取付接続口に取り付けられ、かつ前記流体管理アセンブリのポートは前記流路に連通することを特徴とする流体制御装置。
【請求項13】
前記流体管理アセンブリは、熱交換器、電動ポンプ、アキュムレーターのうちの一方又はこれらの組み合わせを含むことを特徴とする請求項12に記載の流体制御装置。
【請求項14】
前記流体制御アセンブリは、第1の流路板と第2の流路板を含み、前記第1の流路板と前記第2の流路板とは密封して設けられかつ前記流路の壁部の少なくとも一部を形成し、前記取付接続口は前記第1の流路板と前記第2の流路板のうちの一方に位置することを特徴とする請求項12に記載の流体制御装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年08月30日にて、中国特許庁に提出され、出願番号が202111005737.9であり、発明の名称が「流体制御アセンブリ及び流体制御装置」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容は参照されることで本出願に結合される。
【0002】
本出願は、流体制御という分野に関し、具体的に流体制御アセンブリ及び流体制御装置に関する。
【背景技術】
【0003】
通常、熱管理システムにおいて、複数の流通路の流体制御には流体制御アセンブリを使用する必要があり、現在、自動車のように、一般的に複数の流体制御アセンブリで制御する可能性があり、複数の流通路の流体を制御するための1つの流体制御アセンブリを提供して、熱管理システムをよりコンパクトにするのに有利である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願は、複数の流通路の流体制御を可能にし、熱管理システムをよりコンパクトにする流体制御アセンブリ及び流体制御装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
一態様において、本出願の実施例は流体制御アセンブリを提供し、収容室と連通口を有し、接続体と弁体を含み、前記接続体は、前記収容室の周壁の少なくとも一部を構成する側壁部を含み、前記連通口は前記側壁部に位置し、前記弁体の少なくとも一部は前記収容室に位置しかつ回動駆動可能であり、前記連通口は、第1の口、第2の口、第3の口、第4の口及び第5の口を含み、前記側壁部の軸方向に沿って、前記第1の口の正投影、前記第2の口の正投影、前記第3の口の正投影、前記第4の口の正投影及び前記第5の口の正投影は、前記弁体の円周方向に沿って間隔をおいて配列され、さらに、前記流体制御アセンブリは、以下の4つのモードの少なくとも1つを有し、即ち、
第1の作動モードにおいて、前記弁体は第1の位置に位置し、前記弁体は前記第1の口と前記第5の口とを導通させ、かつ前記第2の口と前記第3の口とを導通させ、第2の作動モードにおいて、前記弁体は第2の位置に位置し、前記弁体は前記第1の口と前記第4の口とを導通させ、かつ前記第2の口と前記第3の口とを導通させ、第3の作動モードにおいて、前記弁体は第3の位置に位置し、前記弁体は前記第1の口と前記第2の口とを導通させ、かつ前記第3の口と前記第5の口とを導通させ、第4の作動モードにおいて、前記弁体は第4の位置に位置し、前記第1の口と前記第2の口とを導通させ、かつ前記第3の口と前記第4の口とを導通させる。
【0006】
他の態様において、本出願の実施例は流体制御装置をさらに提供し、流体管理アセンブリ及び少なくとも1つの上記のいずれかの実施形態に記載の流体制御アセンブリを含み、前記流体制御アセンブリは連通する流路と取付接続口を有し、前記流体管理アセンブリの一部は前記取付接続口に取り付けられ、かつ前記流体管理アセンブリのポートは前記流路に連通する。
【0007】
本出願の実施例が提供した流体制御アセンブリ及び流体制御装置によれば、流体制御アセンブリは接続体と弁体を含み、流体制御アセンブリは連通口を有し、連通口は、第1の口、第2の口、第3の口、第4の口及び第5の口を含み、弁体を回転させることで弁体が複数の異なる位置に位置することができることにより、流体制御アセンブリは4つのモードの少なくとも1つを有し、4つのモードにおいて、複数の連通口の間の異なる導通方法を実現することができるため、1つの流体制御アセンブリが複数の流通路を制御することができ、熱管理システムを適用する時によりコンパクトになる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【
図1】本出願の一実施例が提供した流体制御アセンブリの分解構成概略図である。
【
図2】
図1に示した流体制御アセンブリの立体構成概略図である。
【
図3】本出願の一実施例が提供した接続体の立体構成概略図である。
【
図4】
図2に示した流体制御アセンブリの部分正面構成概略図である。
【
図5】
図4におけるA-A方向に沿った断面構成概略図である。
【
図6】
図3に示した接続体の1つの位置での断面構成概略図である。
【
図7】
図4におけるB-B方向に沿った断面構成概略図である。
【
図8】
図3に示した接続体の他の位置での断面構成概略図である。
【
図9】本出願の一実施例が提供した第1の密封部材の構成概略図である。
【
図10】
図9に示した第1の密封部材の正面構成概略図である。
【
図11】
図10におけるC-C方向に沿った構成概略図である。
【
図12】
図10におけるD-D方向に沿った構成概略図である。
【
図13】
図10における第1の密封部材の各孔路の第1の密封部材の軸方向に沿った正投影図である。
【
図14】本出願の一実施例が提供した弁体の立体構成概略図である。
【
図16】
図15におけるE-E方向に沿った構成概略図である。
【
図17】
図15におけるF-F方向に沿った構成概略図である。
【
図18】
図14に示した弁体の1つの位置での断面構成概略図である。
【
図19】
図2に示した流体制御アセンブリの第1の作動位置における各連通口の導通方法の構成概略図である。
【
図20】
図2に示した流体制御アセンブリの第2の作動位置における各連通口の導通方法の構成概略図である。
【
図21】
図2に示した流体制御アセンブリの第3の作動位置における各連通口の導通方法の構成概略図である。
【
図22】
図2に示した流体制御アセンブリの第4の作動位置における各連通口の導通方法の構成概略図である。
【
図23】本出願の他の実施例が提供した流体制御アセンブリの分解構成概略図である。
【
図24】
図23に示した流体制御アセンブリの立体構成概略図である。
【
図25】
図24に示した流体制御アセンブリの部分断面構成概略図である。
【
図26】本出願の他の実施例が提供した接続体の構成概略図である。
【
図28】本出願の一実施例が提供した第2の密封部材の立体構成概略図である。
【
図29】
図28に示した第2の密封部材の断面構成概略図である。
【
図30】本出願の他の実施例が提供した弁体の構成概略図である。
【
図32】
図24に示した流体制御アセンブリの第1の作動位置における各連通口の導通方法の構成概略図である。
【
図33】
図24に示した流体制御アセンブリの第2の作動位置における各連通口の導通方法の構成概略図である。
【
図34】
図24に示した流体制御アセンブリの第3の作動位置における各連通口の導通方法の構成概略図である。
【
図35】
図24に示した流体制御アセンブリの第4の作動位置における各連通口の導通方法の構成概略図である。
【
図36】本出願の一実施例が提供した流体制御装置の構成概略図である。
【
図37】本出願の他の実施例が提供した流体制御装置の構成概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本出願の各態様の特徴と例示的な実施例を詳細に説明し、本出願の目的、技術案及び利点をより明確にするために、以下、図面及び具体的な実施例を結合して本出願をさらに説明する。本文において、例えば、「第1の」と「第2の」といった関係用語は、単に同じ名称を有する一方と他方の部材を区別するために使用され、これらの部材の間に任意のこのような実際の関係又は順序が存在することを必ずしも要求又は暗示するものではない。
【0010】
本出願の実施例は、車両熱管理システム、具体的に冷却液循環システムに使用でき、熱管理システムの流通路への導通と切り替えという機能を果たすことができる流体制御アセンブリを提供する。
【0011】
図1から
図35に示すように、流体制御アセンブリ1は接続体10と弁体20を含み、流体制御アセンブリ1は収容室101と連通口102を有し、連通口102は収容室101に近接しかつ収容室101に連通し、接続体10は、収容室101の周壁の少なくとも一部を形成する側壁部11を含み、連通口102は側壁部11に位置し、接続体10は頂壁部及び底蓋12をさらに含むことができ、側壁部11、頂壁部及び底蓋12は収容室101を制限し、側壁部11の少なくとも一部は頂壁部と底蓋12との間に位置し、頂壁部と底蓋12のうちの一方は、側壁部11と一体的に射出成型されて一体構造となることができ、他方は側壁部11と密封接続され、弁体20の少なくとも一部は収容室101に位置しかつ弁体20が回動駆動可能である。選択として、流体制御アセンブリ1は、駆動部材を含む駆動アセンブリ50をさらに含み、駆動部材は、モータ又はモータと伝達ギア群との組み合わせを含むことができ、駆動部材で弁体20を回動させるように、駆動部材と弁体20とは伝達接続されている。
【0012】
さらに
図1から
図8及び
図23から
図26を参照し、いくつかの実施例では、流体制御アセンブリ1は、対応する連通口102に連通する流路43を有し、流体制御アセンブリ1は、さらに、流路43の壁部の一部を形成する第1の流路板41を含み、第1の流路板41は側壁部11の外面から収容室101から離れた方向へ延び、第1の流路板41は、接続体10と一体的に射出されて一体構造となることができる。上記の設置により、第1の流路板41は接続体10との間に良い密封性を持たせることができ、かつ流体制御アセンブリ1の部品点数の削減を容易にし、流体制御アセンブリ1の組立効率を向上させる。
【0013】
さらに、流体制御アセンブリ1は、第1の流路板41と密封して設けられかつ流路43の壁部を形成する第2の流路板42をさらに含むことができ、この場合に、第1の流路板41と第2の流路板42によって囲まれて流路43を形成する。選択として、第2の流路板42は、第1の流路板41に溶接設置されることができ、流体制御アセンブリ1は、さらに、流路43に連通する取付接続口44を有し、取付接続口44は第1の流路板41と第2の流路板42のうちの一方に位置し、取付接続口44は流体管理アセンブリのポートに連通可能である。さらに、流体管理アセンブリは、熱交換器、ウォータポンプ、アキュムレーターのうちの一方又はこれらの組み合わせであってもよいが、これに限定されず、上記の設置により、流体管理アセンブリと流体制御アセンブリ1との連通を容易にし、流体管理アセンブリと流体制御アセンブリ1との間の管路を削減することができる。
【0014】
さらに
図1から
図22を参照し、図には本出願の一実施例が提供した流体制御アセンブリ1が示され、本実施例では、流体制御アセンブリ1は第1の密封部材30をさらに含み、収容室101の径方向に沿って、第1の密封部材30の少なくとも一部は、側壁部11と弁体20との間に位置し、流体制御アセンブリ1の密封を実現するために使用される。第1の密封部材30は、連通口102に対応して連通する孔路31を含み、選択として、第1の密封部材30は、連通口102と同数であり1対1に対応して連通する孔路31を含み、
図9から
図12に示すように、第1の密封部材30の軸方向に沿って、第1の密封部材30の全数の孔路31の正投影は弁体20の円周方向に沿って間隔をおいて配列され、孔路31は、第1の密封部材30の軸方向に沿って間隔をおいて配列された第1の孔路32と第2の孔路33を含み、具体的には、
図10に示すように、第1の孔路32は第1の密封部材30の一の箇所の高さに位置し、第2の孔路33は第1の密封部材30の別の箇所の高さに位置し、第1の密封部材30の軸方向に沿って、第1の孔路32の正投影と第2の孔路33の正投影は弁体20の円周方向に沿って間隔をおいて配列され、この場合に、弁体20の円周方向に沿って間隔をおいて配列された第1の孔路32と第2の孔路33は、それぞれ第1の密封部材30の異なる高さに位置する。全ての孔路を弁体の円周方向に沿って間隔をおいて配列しかつ全ての孔路を密封部材の同一高さに設けることに比べて、本出願の実施例が提供した流通制御装置の第1の密封部材30は、同一高さ位置にある2つの孔路31の間の壁部の距離の増加を容易にすることができ、弁体20の回転時における第1の密封部材30の壁部への圧着を容易にし、このように流体制御アセンブリの密封性能の向上を容易にする。
【0015】
第1の密封部材30の回動を防止するように、第1の密封部材30は第1の嵌合部34を含み、接続体は位置制限部14を含み、第1の嵌合部34と位置制限部14とは位置制限されるように接続され、例えば、第1の嵌合部34は孔構造と突起構造の一方であればよく、位置制限部14は孔構造と突起構造の他方であればよく、突起構造が孔構造内に嵌入して位置制限を行う。
【0016】
連通口102と孔路31とが対応して連通することを実現するように、
図3から
図8に示すように、いくつかの実施例では、側壁部11の軸方向に沿って、連通口102の正投影は弁体20の円周方向に沿って間隔をおいて配列され、連通口102は、側壁部11の軸方向に沿って間隔をおいて配列された第1の連通口1021と第2の連通口1022を含み、第1の連通口1021は第1の孔路32に対応して連通し、第2の連通口1022は第2の孔路33に対応して連通する。選択として、連通口102は、3つの第1の連通口1021と2つの第2の連通口1022を含むことができ、3つの第1の連通口1021は流体制御アセンブリ1の同一高さに位置することができ、2つの第2の連通口1022は流体制御アセンブリの同一高さに位置することができ、側壁部11の軸方向に沿って、3つの第1の連通口1021の正投影は近接して設けられ、2つの第2の連通口1022の正投影は近接して設けられている。さらに、本文において、弁体20の軸方向に沿った各連通口の正投影は、弁体20軸方向に沿った各連通口の壁部の正投影によって囲まれて制限された領域を含み、側壁部11の軸方向、弁体20の軸方向及び第1の密封部材30の軸方向は平行又は一致する。
【0017】
図9から
図12に示すように、第1の密封部材30の孔路31は、少なくとも1つの第1の孔路32と少なくとも2つの第2の孔路33を含み、第1の密封部材30の軸方向に沿って、全数の第1の孔路32の正投影は近接して設けられ、全数の第2の孔路33の正投影は近接して設けられている。具体的な実施の際に、第1の密封部材30の孔路31は3つの第1の孔路32と2つの第2の孔路33を含み、3つの第1の孔路32は第1の密封部材30の同一高さに位置することができ、2つの第2の孔路33は第1の密封部材30の同一高さに位置することができ、第1の密封部材30の軸方向に沿って、3つの第1の孔路32の正投影は近接して設けられ、2つの第2の孔路33の正投影は近接して設けられ、本実施形態では、隣接する2つの第1の孔路32の間の角度は90度であってもよく、隣接する2つの第2の孔路33の間の角度は45度であってもよい。
【0018】
さらに
図9から
図12を参照し、3つの第1の孔路32は、それぞれ第1のサブ孔路321、第2のサブ孔路322及び第3のサブ孔路323として定義され、2つの第2の孔路33は、それぞれ第4のサブ孔路331及び第5のサブ孔路332として定義され、第1の密封部材30は、第1の円周壁部35と第2の円周壁部36を含み、第1の密封部材30の軸方向に沿って、第1の円周壁部35の正投影と第2の円周壁部36の正投影は弁体20の円周方向に沿って配列され、第1の円周壁部35は第1のサブ孔路321と第3のサブ孔路323との間に位置し、第1の円周壁部35と第2のサブ孔路322は、第1の密封部材30の径方向の両側にそれぞれ設けられ、第1の円周壁部35の対応する中心角a1は90よりも大きくかつ180度よりも小さく、第2の円周壁部36は第4のサブ孔路331と第5のサブ孔路332との間に位置し、第2の円周壁部36の対応する中心角a2は180度よりも大きい。この場合に、第1の密封部材30の第1の孔路32が位置する高さにおいて、ほぼ半分の壁部に孔路が設けられおらず、第1の密封部材30の第2の孔路33が位置する高さにおいて、ほぼ半分以上の壁部に孔路が設けられていない。全数の孔路を円周に沿って密封部材の同一高さに配列することに比べて、本出願の実施例が提供した流体制御アセンブリは、同一高さ位置にある2つの孔路31の間の壁部の距離の増加を容易にし、流体制御アセンブリの密封性能の向上を容易にすることができる。
【0019】
弁体20が回動する時に、駆動アセンブリ50の制御精度又は信号伝達の遅れ若しくは弁体部材20の回動慣性モーメント等の要因の影響により、弁体20は、設定角度まで回動する前に停止し、又は設定角度を超えた後に回転し続ける可能性があり、弁体20に回動公差が生じやすくなり、例えば、弁体部材20の回動公差角度は、±5度であってもよく、即ち、弁体20は、設定角度より5度前に回動すると停止し又は設定角度を超えた後に5度回転し続けると停止する可能性があり、そのため、第1の密封部材30は弁体部材20が回動する各ストローク範囲内においていずれも弁体部材20に接触するために、第1の密封部材30に良い密封性能を持たせ、本実施例では、第1の孔路32と第2の孔路33とが第1の密封部材30の軸方向に沿って間隔をおいて配列されるように設置されることで、同一高さ位置にある2つの孔路31の間の壁部の距離を増加することができ、弁体20がストローク範囲内においていずれも第1の密封部材30の壁部に接触することを容易にし、第1の密封部材30の密封性能の向上を容易にする。
【0020】
図14から
図18に示すように、いくつかの実施例では、弁体20は、第1の室群21、仕切板23及び第2の室群22を含み、弁体20の軸方向に沿って、仕切板23は第1の室群21と第2の室群22との間に位置し、第1の室群21は少なくとも2つの互いに離隔された第1の導通室211を有し、第2の室群22は少なくとも2つの互いに離隔された第2の導通室221を有し、仕切板23は貫通孔231を有し、一部数の第1の導通室211と一部数の第2の導通室221とは貫通孔231を介して対応して連通し、弁体20を回転させて、第1の導通室211、貫通孔231及び第2の導通室221を介して第1の孔路32及び第2の孔路33に対応する連通口102を導通可能とする。上記の設置により、制御アセンブリによる流体の制御機能を実現することができる。
【0021】
図3から
図22を結合し、流体制御アセンブリの連通口102は、第1の口P1、第2の口P2、第3の口P3、第4の口P4及び第5の口P5を含み、第1の口P1の正投影、第2の口P2の正投影、第3の口P3の正投影、第4の口P4の正投影及び第5の口P5の正投影は、弁体20の円周方向に沿って間隔をおいて順に配列され、図面では、上記の5つの口の正投影が弁体20の円周方向に沿って反時計回りに配列されることを例として説明し、選択として、第1の口P1の正投影、第2の口P2の正投影、第3の口P3の正投影、第4の口P4の正投影及び第5の口P5の正投影は、弁体20の円周方向に沿って時計回りに配列される。側壁部11の軸方向に沿って、第1の口P1、第2の口P2及び第3の口P3は流体制御アセンブリ1の一の箇所の高さに位置し、第4の口P4と第5の口P5は流体制御アセンブリ1の別の箇所の高さに位置し、さらに、第1の口P1は第1のサブ孔路321に導通し、第2の口P2は第2のサブ孔路322に導通し、第3の口は第3のサブ孔路323に導通し、第1の口P1と第3の口P3のうちの一方は、第2の口P2に第1の導通室211を介して導通可能であり、第4の口P4と第5の口P5のうちの一方は、第1の口P1に第1の導通室211、貫通孔231、第2の導通室221、対応する第1の孔路32及び対応する第2の孔路33を介して導通可能であり、第4の口P4と第5の口P5のうちの一方は、第3の口P3に第1の導通室211、貫通孔231、第2の導通室221、対応する第1の孔路32及び対応する第2の孔路33を介して導通可能である。上記の設置により、流体制御アセンブリの複数の流通方法を実現することができる。具体的な実施の際に、流体制御アセンブリの連通口102の数は、3つ、4つ、5つ、6つ又はそれ以上の数であってもよく、本出願ではこれを限定しない。
【0022】
さらに
図14から
図22を参照し、いくつかの実施例では、弁体20の第1の導通室211は、離隔された第1の室CA1と第2の室CA2を含み、第2の導通室221は、離隔された第3の室CA3と第4の室CA4を含み、弁体20の軸方向に沿って、第3の室CA3の正投影と第4の室CA4の正投影は、いずれも第1の室CA1の正投影の内部に位置し、仕切板23の貫通孔231は、第1の貫通孔2311と第2の貫通孔2312を含み、第3の室CA3は、第1の貫通孔2311を介して第1の室CA1に連通し、第4の室CA4は、第2の貫通孔2312を介して第1の室CA1に連通する。
図18から
図21に示すように、第2の室CA2は、第1の口P1と第3の口P3のうちの一方と第2の口P2とを導通させることができ、第1の室CA1、第1の貫通孔2311、第3の室CA3、第2の貫通孔2312及び第4の室CA4は、第1の口P1と第3の口P3のうちの一方と第4の口P4と第5の口P5のうちの一方とを導通させることができる。
【0023】
さらに、
図9から
図13及び
図19から
図22に示すように、図中の黒の太い曲線は、各連通口の連通関係を模式的に示し、いくつかの実施例では、流体制御アセンブリは、以下の4つの作動モードの少なくとも1つを有し、弁体20を回転させることで複数の作動モードの切り替えを可能とし、
図19に示すように、流体制御アセンブリは第1の作動モードにあり、弁体20は第1の位置に位置し、弁体20は第1の口P1と第5の口P5とを導通させ、かつ弁体20は第2の口P2と第3の口P3とを導通させる。具体的には、第1の口P1と第5の口P5とは、第1のサブ孔路321、第1の室CA1、第1の貫通孔2311、第3の室CA3及び第5の通路332を介して連通し、第4の口P4は閉状態にあり、第2の口P2と第3の口P3とは、第2のサブ孔路322、第2の室CA2及び第3のサブ孔路323を介して連通する。本文において、弁体20が位置する位置とは、弁体20の接続体10に対する位置を指す。
【0024】
図20に示すように、流体制御アセンブリは第2の作動モードにあり、弁体20は第2の位置に位置し、弁体20は第1の口P1と第4の口P4とを導通させ、かつ弁体20は第2の口P2と第3の口P3とを導通させ、具体的には、第1の口P1と第4の口P4とは、第1のサブ孔路321、第1の室CA1、第1の貫通孔2311、第3の室CA3及び第4のサブ孔路331を介して連通し、第5の口P5は閉状態にあり、第2の口P2と第3の口P3とは、第2のサブ孔路322、第2の室CA2及び第3のサブ孔路323を介して連通する。
【0025】
図21に示すように、流体制御アセンブリは第3の作動モードにあり、弁体20は第3の位置に位置し、弁体20は第3の口P3と第5の口P5とを導通させ、かつ弁体20は第1の口P1と第2の口P2とを導通させ、具体的には、第3の口P3と第5の口P5とは、第3のサブ孔路323、第1の室CA1、第2の貫通孔2312、第4の室CA4及び第5の通路332を介して連通し、第4の口P4は閉状態にあり、第1の口P1と第2の口P2とは、第1のサブ孔路321、第2の室CA2及び第2のサブ孔路322を介して連通する。
【0026】
図22に示すように、流体制御アセンブリは第4の作動モードにあり、弁体20は第4の位置に位置し、弁体20は第3の口P3と第4の口P4とを導通させ、かつ弁体20は第1の口P1と第2の口P2とを導通させ、具体的には、第3の口P3と第4の口P4とは第3のサブ孔路323、第1の室CA1、第2の貫通孔2312、第4の室CA4及び第4のサブ孔路331を介して連通し、第5の口P5は閉状態にあり、第1の口P1と第2の口P2とは第1のサブ孔路321、第2の室CA2及び第2のサブ孔路322を介して連通する。
【0027】
上記の設置により、流体制御アセンブリには、側壁部11の軸方向に沿って第1の連通口と第2の連通口との2層の連通口が設けられ、第1の密封部材30には、第1の孔路と第2の孔路との2層の孔路が設けられ、弁体20には2層の導通室が設けられことで、連通口の複数の連通方法を実現することが可能である。理解できるように、流体制御アセンブリには側壁部11の軸方向に沿って3層の連通口が設けられ、第1の密封部材30には3層の孔路が設けられ、弁体20には3層の導通室が設けられることで、連通口の複数の連通方法を実現することも可能であり、本出願では、これを限定しない。
【0028】
図23から
図35に示すように、本出願の他の実施例が提供した流体制御アセンブリには、上記のいずれかの実施形態の流体制御アセンブリと異なる点は、第1の口P1、第2の口P2、第3の口P3、第4の口P4及び第5の口P5は、いずれも流体制御アセンブリ1の同一高さに位置し、弁体20は、互いに離隔された第5の室CA5、第6の室CA6及び第7の室CA7を含み、弁体20の径方向に沿って、第6の室CA6は第5の室CA5と第7の室CA7との間に位置し、第5の室CA5と第7の室CA7のいずれも、円周方向に隣接する2つの連通口102を導通させることができ、第6の室CA6は第1の口P1と第4の口P4とを導通させることができ、又は第6の室CA6は第3の口P3と第5の口P5とを導通させることができる。
【0029】
図28と
図29に示すように、いくつかの実施例では、流体制御アセンブリ1は、さらに、第2の密封部材70を含み、第2の密封部材70は、連通口102と同数であり対応して連通する通路71を含み、通路71は、弁体20の円周方向に沿って均等に配列され、各通路71は第2の密封部材70の同一高さに位置する。第2の密封部材70の回動を制限するために、第2の密封部材は、第2の嵌合部72を含むことができ、接続体10は位置制限部14を含み、第2の嵌合部72と位置制限部14とが互いに嵌合されることで第2の密封部材70の位置に対して位置制限を行い、第2の嵌合部72は、
図11に示した第1の嵌合部34の構成と類似することができるため、改めて説明しない。具体的な実施の際に、第2の密封部材70の通路71は、第1のサブ通路711、第2のサブ通路712、第3のサブ通路713、第4のサブ通路714及び第5のサブ通路715を含み、第1のサブ通路711は第1の口P1に連通し、第2のサブ通路712は第2の口P2に連通し、第3のサブ通路713は第3の口P3に連通し、第4のサブ通路714は第4の口P4に連通し、第5のサブ通路715は第5の口P5に連通する。
【0030】
これに基づき、
図32から
図35に示すように、図中の黒の太い曲線は、各連通口の連通関係を模式的に示し、流体制御アセンブリは、以下の4つの作動モードの少なくとも1つを有し、
図32に示すように、第1の作動モードにおいて、弁体20は第1の位置に位置し、弁体20は第1の口P1と第5の口P5とを導通させ、かつ弁体20は第2の口P2と第3の口P3とを導通させる。具体的には、第1の作動モードにおいて、第1の口P1と第5の口P5とは、第5の室CA5、第1のサブ通路711及びと第5のサブ通路715を介して導通し、第2の口P2と第3の口P3とは、第7の室CA7、第2のサブ通路712及び第3のサブ通路713を介して導通する。
【0031】
図33に示すように、第2の作動モードにおいて、弁体20は第2の位置に位置し、弁体20は第1の口P1と第4の口P4とを導通させ、かつ弁体20は第2の口P2と第3の口P3とを導通させる。具体的には、第1の口P1と第4の口P4とは、第6の室CA6、第1のサブ通路711及び第4のサブ通路714を介して導通し、第2の口P2と第3の口P3とは、第7の室CA7、第2のサブ通路712及び第3のサブ通路713を介して導通する。
【0032】
図34に示すように、第3の作動モードにおいて、弁体20は第3の位置に位置し、弁体20は第1の口P1と第2の口P2とを導通させ、かつ弁体20は第3の口P3と第5の口P5とを導通させる。具体的には、第1の口P1と第2の口P2とは、第7の室CA7、第1のサブ通路711及び第2のサブ通路712を介して導通し、第3の口P3と第5の口P5とは、第6の室CA6、第3のサブ通路713及び第5のサブ通路715を介して導通する。
【0033】
図35に示すように、第4の作動モードにおいて、弁体20は第4の位置に位置し、弁体20は第1の口P1と第2の口P2とを導通させ、かつ弁体20は第3の口P3と第4の口P4とを導通させる。具体的には、第1の口P1と第2の口P2とは、第7の室CA7、第1のサブ通路711及び第2のサブ通路712を介して導通し、第3の口P3と第4の口P4とは、第5の室CA5、第3のサブ通路713及び第5のサブ通路715を介して導通する。
【0034】
以上のように、本出願の実施例が提供した流体制御アセンブリ1によれば、接続体10と弁体20を含み、流体制御アセンブリ1は連通口102を有し、連通口102は、第1の口P1、第2の口P2、第3の口P3、第4の口P4及び第5の口P5を含み、弁体20を回転させることで弁体20が複数の異なる位置に位置することができることにより、流体制御アセンブリ1は4つのモードの少なくとも1つを有し、4つのモードにおいて、複数の連通口102の間の異なる導通方法を実現することができるため、1つの流体制御アセンブリ1が複数の流通路を制御することができ、使用時により便利でコンパクトになり、応用の普及を容易にする。
【0035】
図1と
図2、
図36と
図37に示すように、本出願の実施例は、さらに流体制御装置1000を提供し、流体制御装置1000は、流体管理アセンブリ61と少なくとも1つの上記のいずれかの実施形態によって提供された流体制御アセンブリ1を含み、さらに、流体制御装置1000は流路43を有し、流体管理アセンブリ61は、熱交換器、電動ポンプ、アキュムレーターのうち一方又はこれらの組み合わせを含むことができるが、これに限定されない。流体制御アセンブリ1は第1の流路板41と第2の流路板42を含み、第2の流路板42と第1の流路板41とは密封して設けられかつ流路43の壁部を形成し、第1の流路板41は、接続体10と一体的に射出されて一体構造となることができ、第2の流路板42は、第1の流路板41に溶接設置されることができ、流体制御アセンブリは、さらに、流路に連通する取付接続口44を有し、取付接続口44は第1の流路板41と第2の流路板42のうちの一方に位置し、取付接続口44は、流体管理アセンブリ16のポートに連通可能であり。
【0036】
さらに、流体制御アセンブリ1は、第1の流路板41と密封して設けられかつ流路43の壁部を形成する第2の流路板42をさらに含むことができ、この場合に、第1の流路板41と第2の流路板42によって囲まれて流路43を形成する。選択として、第2の流路板42は、第1の流路板41に溶接設置されることができ、流体制御アセンブリ1は、さらに、流路に連通する取付接続口44を有し、取付接続口44は第1の流路板41と第2の流路板42の少なくとも一方に位置し、流体管理アセンブリ61の少なくとも一部は取付接続口44に取り付けられ、流体管理アセンブリ61のポート及び流体管理アセンブリ61における通路は流路43に連通する。上記の設置により、流体管理アセンブリと流体制御アセンブリ1との連通を容易にし、流体管理アセンブリと流体制御アセンブリ1との間の管路を削減することができる。本出願の実施例が提供した流体制御装置は、上記のいずれかの実施形態によって提供された流体制御アセンブリ1と同様の有益な効果を有するため、改めて説明しない。
【0037】
選択として、流体制御装置1000は、さらに、接続管62と温度センサー等の構造を含むことが可能である。接続管62と温度センサーは、第1の流路板41と第2の流路板42の少なくとも一方に接続されかつ密封して設けられることができるため、流体管理アセンブリ61における通路及び接続管62内の通路は、流体制御アセンブリ1内の通路43に連通して、流体制御アセンブリ1、流体管理アセンブリ61、及び各接続管62の間の管路の接続を削減することができ、流体制御装置1000の集積度を向上させることができる。
【0038】
説明すべきのは、以上の実施形態は、本出願に記載の技術案を限定するものではなく、ただ本出願を説明するためのものであり、例えば、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」等の方向性に対する定義であり、本明細書は、前記実施形態を参照して本出願を既に詳しく説明したが、当業者は理解すべきのは、当業者が依然として本出願に対して補正、結合又は均等な置換を行うことが可能であり、本出願の精神及び範囲から逸脱しない全ての技術案及びその改良は、いずれも本出願の請求項範囲に該当している。
【手続補正書】
【提出日】2024-02-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
流体制御アセンブリであって、収容室と連通口を有し、接続体と弁体を含み、前記接続体は、前記収容室の周壁の少なくとも一部を構成する側壁部を含み、前記連通口は前記側壁部に位置し、前記弁体の少なくとも一部は前記収容室に位置しかつ回動可能であり、前記連通口は、第1の口、第2の口、第3の口、第4の口及び第5の口を含み、前記側壁部の軸方向に沿って、前記第1の口の正投影、前記第2の口の正投影、前記第3の口の正投影、前記第4の口の正投影及び前記第5の口の正投影は、前記弁体の円周方向に沿って間隔をおいて配列され、さらに、前記流体制御アセンブリは、以下の4つの作動モードの少なくとも1つを有し、即ち、
第1の作動モードにおいて、前記弁体は第1の位置に位置し、前記弁体は前記第1の口と前記第5の口とを導通させ、かつ前記第2の口と前記第3の口とを導通させ、第2の作動モードにおいて、前記弁体は第2の位置に位置し、前記弁体は前記第1の口と前記第4の口とを導通させ、かつ前記第2の口と前記第3の口とを導通させ、第3の作動モードにおいて、前記弁体は第3の位置に位置し、前記弁体は前記第1の口と前記第2の口とを導通させ、かつ前記第3の口と前記第5の口とを導通させ、第4の作動モードにおいて、前記弁体は第4の位置に位置し、前記第1の口と前記第2の口とを導通させ、かつ前記第3の口と前記第4の口とを導通させることを特徴とする流体制御アセンブリ。
【請求項2】
さらに、対応する前記連通口に連通する流路を有し、さらに、前記流路の壁部の一部を構成する第1の流路板を含み、前記第1の流路板は前記接続体から前記収容室から離れた方向へ延び、前記第1の流路板は前記接続体と射出されて一体構造となることを特徴とする請求項1に記載の流体制御アセンブリ。
【請求項3】
さらに、前記流路の壁部の他の一部を構成し、前記第1の流路板と密封して設けられる第2の流路板を含み、前記流体制御アセンブリは、さらに前記流路に連通する取付接続口を有し、前記取付接続口は前記第1の流路板と前記第2の流路板の少なくとも一方に位置することを特徴とする請求項2に記載の流体制御アセンブリ。
【請求項4】
前記第1の口、前記第2の口及び前記第3の口は、前記流体制御アセンブリの一の箇所の高さに位置し、前記第4の口及び前記第5の口は、前記流体制御アセンブリの別の箇所の高さに位置し、
前記弁体は、第1の室群、仕切板及び第2の室群を含み、前記弁体の軸方向に沿って、前記仕切板は前記第1の室群と前記第2の室群との間に位置し、前記第1の室群は少なくとも2つの互いに離隔された第1の導通室を有し、前記第2の室群は少なくとも2つの互いに離隔された第2の導通室を有し、前記仕切板は貫通孔を有し、一部数の前記第1の導通室と一部数の前記第2の導通室とは前記貫通孔を介して連通することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の流体制御アセンブリ。
【請求項5】
前記第1の室群は第1の室と第2の室を有し、前記仕切板は第1の貫通孔と第2の貫通孔を有し、前記第2の室群は第3の室と第4の室を有し、前記第3の室は前記第1の貫通孔を介して前記第1の室に連通し、前記第4の室は前記第2の貫通孔を介して前記第1の室に連通することを特徴とする請求項4に記載の流体制御アセンブリ。
【請求項6】
第1の作動モードにおいて、前記第1の室、前記第1の貫通孔及び前記第3の室は前記第1の口と前記第5の口とを導通させ、前記第2の室は前記第2の口と前記第3の口とを導通させ、第2の作動モードにおいて、前記第1の室、前記第1の貫通孔及び前記第3の室は前記第1の口と前記第4の口とを導通させ、前記第2の室は前記第2の口と前記第3の口とを導通させ、第3の作動モードにおいて、前記第2の室は前記第1の口と前記第2の口とを導通させ、前記第1の室、前記第2の貫通孔及び前記第4の室は前記第3の口と前記第5の口とを導通させ、第4の作動モードにおいて、前記第2の室は前記第1の口と前記第2の口とを導通させ、前記第1の室、前記第2の貫通孔及び前記第4の室は前記第3の口と前記第4の口とを導通させることを特徴とする請求項5に記載の流体制御アセンブリ。
【請求項7】
さらに、第1の密封部材を含み、前記収容室の径方向に沿って、前記第1の密封部材の少なくとも一部は、前記側壁部と前記弁体との間に圧着され、前記第1の密封部材は、第1のサブ孔路、第2のサブ孔路、第3のサブ孔路、第4のサブ孔路及び第5のサブ孔路を有し、前記第1のサブ孔路は前記第1の口に連通し、前記第2のサブ孔路は前記第2の口に連通し、前記第3のサブ孔路は前記第3の口に連通し、前記第4のサブ孔路は前記第4の口に連通し、前記第5のサブ孔路は前記第5の口に連通し、
前記第1のサブ孔路、前記第2のサブ孔路及び前記第3のサブ孔路は、前記第1の密封部材の一の箇所の高さに位置し、前記第4のサブ孔路及び前記第5のサブ孔路は、前記第1の密封部材の別の箇所の高さに位置し、前記第1の密封部材の軸方向に沿って、前記第1のサブ孔路の正投影、前記第2のサブ孔路の正投影、前記第3のサブ孔路の正投影、前記第4のサブ孔路の正投影及び前記第5のサブ孔路の正投影は、前記弁体の円周方向に沿って間隔をおいて配列されることを特徴とする請求項4に記載の流体制御アセンブリ。
【請求項8】
前記第1の密封部材は、第1の円周壁部と第2の円周壁部を含み、前記第1の密封部材の軸方向に沿って、前記第1の円周壁部の正投影と前記第2の円周壁部の正投影は前記弁体の円周方向に沿って配列され、前記第1の円周壁部は前記第1のサブ孔路と前記第3のサブ孔路との間に位置し、前記第1の円周壁部と前記第2のサブ孔路は、前記第1の密封部材の径方向の両側にそれぞれ設けられ、前記第1の円周壁部の対応する中心角は90度よりも大きくかつ180度よりも小さく、前記第2の円周壁部は前記第4のサブ孔路と前記第5のサブ孔路との間に位置し、前記第2の円周壁部の対応する中心角は180度よりも大きいことを特徴とする請求項7に記載の流体制御アセンブリ。
【請求項9】
前記第1の口、前記第2の口、前記第3の口、前記第4の口及び前記第5の口は、いずれも前記流体制御アセンブリの同一高さに位置し、前記弁体は、互いに離隔された第5の室、第6の室及び第7の室を含み、前記弁体の径方向に沿って、前記第6の室は前記第5の室と前記第7の室との間に位置することを特徴とする請求項1~3のいずれか1項に記載の流体制御アセンブリ。
【請求項10】
第1の作動モードにおいて、前記第5の室は、前記第1の口と前記第5の口とを導通させ、前記第7の室は前記第2の口と前記第3の口とを導通させ、第2の作動モードにおいて、前記第6の室は前記第1の口と前記第4の口とを導通させ、前記第7の室は前記第2の口と前記第3の口とを導通させ、第3の作動モードにおいて、前記第7の室は前記第1の口と前記第2の口とを導通させ、前記第6の室は前記第3の口と前記第5の口とを導通させ、第4の作動モードにおいて、前記第7の室は前記第1の口と前記第2の口とを導通させ、前記第5の室は前記第3の口と前記第4の口とを導通させることを特徴とする請求項9に記載の流体制御アセンブリ。
【請求項11】
さらに、第2の密封部材を含み、前記収容室の径方向に沿って、前記第2の密封部材の少なくとも一部は、前記側壁部と前記弁体との間に圧着され、前記第2の密封部材は、前記連通口と同数であり対応して連通する通路を含み、前記通路は、前記弁体の円周方向に沿って均等に配列されることを特徴とする請求項9に記載の流体制御アセンブリ。
【請求項12】
流体制御装置であって、流体管理アセンブリ及び少なくとも1つの請求項1~
3のいずれか1項に記載の流体制御アセンブリを含み、前記流体制御アセンブリは、連通する流路と取付接続口を有し、前記流体管理アセンブリの少なくとも一部は前記取付接続口に取り付けられ、かつ前記流体管理アセンブリのポートは前記流路に連通することを特徴とする流体制御装置。
【請求項13】
前記流体管理アセンブリは、熱交換器、電動ポンプ、アキュムレーターのうちの一方又はこれらの組み合わせを含むことを特徴とする請求項12に記載の流体制御装置。
【請求項14】
前記流体制御アセンブリは、第1の流路板と第2の流路板を含み、前記第1の流路板と前記第2の流路板とは密封して設けられかつ前記流路の壁部の少なくとも一部を形成し、前記取付接続口は前記第1の流路板と前記第2の流路板のうちの一方に位置することを特徴とする請求項12に記載の流体制御装置。
【国際調査報告】