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特表2024-532469カードトレイ構造、カードトレイアセンブリ及び電子機器
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】カードトレイ構造、カードトレイアセンブリ及び電子機器
(51)【国際特許分類】
   G06K 7/00 20060101AFI20240829BHJP
   H01R 12/72 20110101ALI20240829BHJP
【FI】
G06K7/00 073
H01R12/72
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024513811
(86)(22)【出願日】2022-08-25
(85)【翻訳文提出日】2024-02-29
(86)【国際出願番号】 CN2022114798
(87)【国際公開番号】W WO2023030159
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】202111019645.6
(32)【優先日】2021-09-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】517372494
【氏名又は名称】維沃移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】VIVO MOBILE COMMUNICATION CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.1, vivo Road, Chang’an, Dongguan,Guangdong 523863, China
(74)【代理人】
【識別番号】100159329
【弁理士】
【氏名又は名称】三縄 隆
(72)【発明者】
【氏名】林 振▲業▼
(72)【発明者】
【氏名】郭 旭
【テーマコード(参考)】
5E223
【Fターム(参考)】
5E223AA01
5E223AB06
5E223BA07
5E223BA09
5E223CB22
5E223CB38
5E223CD01
5E223DA05
5E223DB09
5E223EA03
5E223EB04
5E223EB12
5E223EC26
5E223GB16
5E223GB49
5E223GB52
5E223GC00
5E223GC02
5E223GC28
(57)【要約】
本出願は、カードトレイ構造、カードトレイアセンブリ及び電子機器を開示する。カードトレイ構造は、カードトレイを備え、カードトレイは、トレイ本体を含み、トレイ本体は、枠縁によって囲まれてなる枠体であり、枠縁の一方側のエッジには、第1カードスロットを形成するために第1プラットフォーム部が設けられ、枠縁の他方側のエッジには、第2カードスロットを形成するために第2プラットフォーム部が設けられ、カードトレイは、両端がそれぞれ枠縁に接続され、2つの第1カードスロットがそれぞれ両側に位置する第1接続梁と、両端がそれぞれ枠縁に接続され、第2プラットフォーム部とともに第2カードスロットを画定する第2接続梁とをさらに含み、第1接続梁が第2カードスロットに対向して設けられ、第2接続梁が第1カードスロットに対向して設けられている。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方側に第1カードスロットが設けられ、他方側に第2カードスロットが設けられたカードトレイを備えるカードトレイ構造であって、
前記カードトレイは、トレイ本体と、第1接続梁と、第2接続梁とを含み、前記トレイ本体が枠縁によって囲まれてなる枠体であり、前記枠縁の一方側のエッジに、前記第1カードスロットを形成するために第1プラットフォーム部が設けられ、前記枠縁の他方側のエッジに、前記第2カードスロットを形成するために第2プラットフォーム部が設けられ、前記第1接続梁の両端がそれぞれ前記枠縁に接続され、前記第1カードスロットが2つであり、2つの前記第1カードスロットがそれぞれ前記第1接続梁の両側に位置し、
前記第2接続梁の両端がそれぞれ前記枠縁に接続され、前記第2プラットフォーム部と前記第2接続梁によって前記第2カードスロットが画定され、前記第1接続梁が前記第2カードスロットに対向して設けられ、前記第2接続梁が前記第1カードスロットに対向して設けられている、カードトレイ構造。
【請求項2】
前記第1接続梁の前記第2カードスロットに面する側の表面は平面であり、且つ前記第2プラットフォーム部の表面と面一になる、請求項1に記載のカードトレイ構造。
【請求項3】
前記第2接続梁の前記第1カードスロットに面する側の表面は平面であり、且つ前記第1プラットフォーム部の表面と面一になる、請求項1に記載のカードトレイ構造。
【請求項4】
前記カードトレイは、
前記トレイ本体の枠縁のエッジに設けられた制限ストッパをさらに含む、請求項1に記載のカードトレイ構造。
【請求項5】
前記制限ストッパの前記枠縁に近い側に封止部材が設けられている、請求項4に記載のカードトレイ構造。
【請求項6】
前記封止部材は前記第2カードスロットの内部まで延び、前記第2カードスロットの内壁にはリブが形成されている、請求項5に記載のカードトレイ構造。
【請求項7】
前記第1カードスロット及び前記第2カードスロットの内壁にはリブが設けられている、請求項1に記載のカードトレイ構造。
【請求項8】
請求項1から7のいずれか1項に記載のカードトレイ構造と、
前記カードトレイ構造が設けられたカードホルダと、を備える、カードトレイアセンブリ。
【請求項9】
前記カードホルダは、端子が設けられたホルダ本体と、前記ホルダ本体に設けられた押出機構と、一端が前記ホルダ本体に接続された弾性アームを含む検知機構と、を含み、
前記押出機構が第1状態にある場合、前記弾性アームの他端が前記端子に当接し、前記端子と導通し、
前記押出機構が第2状態にある場合、前記押出機構は、前記端子から離れるように前記弾性アームの他端を駆動し、
前記カードトレイが前記ホルダ本体に係合している場合、前記カードトレイは、第2状態になるように前記押出機構を駆動する、請求項8に記載のカードトレイアセンブリ。
【請求項10】
前記弾性アームは、前記ホルダ本体のエッジに近接して設けられ、前記弾性アームは、前記ホルダ本体のエッジに沿って延びる、請求項9に記載のカードトレイアセンブリ。
【請求項11】
前記押出機構は、
前記ホルダ本体に回転可能に接続され、一端が前記弾性アームの他端に接続された回転ロッドを含み、
前記押出機構が第2状態にある場合、前記回転ロッドの一端は、前記端子から離れるように前記弾性アームの他端を駆動する、請求項9又は10に記載のカードトレイアセンブリ。
【請求項12】
前記押出機構は、
一端が前記回転ロッドの他端に接続され、前記ホルダ本体のエッジに沿って延び、移動時に前記回転ロッドを動かして回転させる押しロッドをさらに含む、請求項11に記載のカードトレイアセンブリ。
【請求項13】
前記回転ロッドの一端は、円弧面を有し、前記円弧面は、前記弾性アームの他端に当接し、あるいは、
前記回転ロッドの一端にスライド溝が設けられ、前記弾性アームの他端は、前記スライド溝内に移動可能に設けられ、あるいは、
前記弾性アームの他端にスライド溝が設けられ、前記スライド溝は、前記弾性アームの長手方向に沿って延び、前記回転ロッドの一端は、前記スライド溝内に移動可能に設けられている、請求項11に記載のカードトレイアセンブリ。
【請求項14】
前記弾性アームの他端の前記端子に当接する領域には、接触バンプが設けられている、請求項9に記載のカードトレイアセンブリ。
【請求項15】
前記ホルダ本体と前記端子との間には絶縁層が設けられている、請求項9に記載のカードトレイアセンブリ。
【請求項16】
前記ホルダ本体には、収容溝が設けられ、カードトレイは、前記収容溝内に着脱可能に設けられ、前記カードトレイは、トレイ本体の枠縁のエッジに設けられ、少なくとも一部が前記収容溝の外部に位置する制限ストッパを含む、請求項9に記載のカードトレイアセンブリ。
【請求項17】
請求項8から16のいずれか1項に記載のカードトレイアセンブリを備える、電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、2021年9月1日に中国で出願した出願番号が202111019645.6である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が引用によりここに取り込まれる。
【0002】
本出願は、端末の技術分野に属し、具体的には、カードトレイ構造、カードトレイアセンブリ及び電子機器に関する。
【背景技術】
【0003】
携帯電話は、人々の日常生活や仕事に欠かせない実用的なツールとなっている。現在、携帯電話では、デュアルSIMデュアルスタンバイ機能は標準となっており、カードはカードトレイとカードホルダとの嵌合により携帯電話に配置される。カードホルダとカードトレイの嵌合中、カードトレイに設けられた鋼板によりカードトレイの厚さが増加し、さらに、カードホルダとカードトレイとの嵌合後の全体的な厚さが大きくなり、占有スペースが大きくなり、機器の薄型化と小型化の設計に不利になり、ユーザのエクスペリエンスに影響を与えてしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本出願の実施例は、カードトレイの厚さが大きいため、カードホルダとカードトレイとの嵌合後の全体的な厚さが大きくなり、薄型化に不利になるという問題を解決するために、カードトレイ構造、カードトレイアセンブリ及び電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第1側面では、本出願の実施例は、
一方側に第1カードスロットが設けられ、他方側に第2カードスロットが設けられたカードトレイを備えるカードトレイ構造であって、
前記カードトレイは、トレイ本体と、第1接続梁と、第2接続梁とを含み、前記トレイ本体が枠縁によって囲まれてなる枠体であり、前記枠縁の一方側のエッジに、前記第1カードスロットを形成するために第1プラットフォーム部が設けられ、前記枠縁の他方側のエッジに、前記第2カードスロットを形成するために第2プラットフォーム部が設けられ、前記第1接続梁の両端がそれぞれ前記枠縁に接続され、前記第1カードスロットが2つであり、2つの前記第1カードスロットがそれぞれ前記第1接続梁の両側に位置し、
前記第2接続梁の両端がそれぞれ前記枠縁に接続され、前記第2プラットフォーム部と前記第2接続梁によって前記第2カードスロットが画定され、前記第1接続梁が前記第2カードスロットに対向して設けられ、前記第2接続梁が前記第1カードスロットに対向して設けられている、カードトレイ構造を提供する。
【0006】
前記第1接続梁の前記第2カードスロットに面する側の表面は平面であり、且つ前記第2プラットフォーム部の表面と面一になる。
【0007】
前記第2接続梁の前記第1カードスロットに面する側の表面は平面であり、且つ前記第1プラットフォーム部の表面と面一になる。
【0008】
前記カードトレイは、
前記トレイ本体の枠縁のエッジに設けられた制限ストッパをさらに含む。
【0009】
前記制限ストッパの前記枠縁に近い側に封止部材が設けられている。
【0010】
前記封止部材は前記第2カードスロットの内部まで延び、前記第2カードスロットの内壁にはリブが形成されている。
【0011】
前記第1カードスロット及び前記第2カードスロットの内壁にはリブが設けられている。
【0012】
第2側面では、本出願の実施例は、
前記実施例に記載のカードトレイ構造と、
前記カードトレイ構造が設けられたカードホルダと、を備える、カードトレイアセンブリを提供する。
【0013】
前記カードホルダは、端子が設けられたホルダ本体と、前記ホルダ本体に設けられた押出機構と、一端が前記ホルダ本体に接続された弾性アームを含む検知機構と、を含み、
前記押出機構が第1状態にある場合、前記弾性アームの他端が前記端子に当接し、前記端子と導通し、
前記押出機構が第2状態にある場合、前記押出機構は、前記端子から離れるように前記弾性アームの他端を駆動し、
前記カードトレイが前記ホルダ本体に係合している場合、前記カードトレイは、第2状態になるように前記押出機構を駆動する。
【0014】
前記弾性アームは、前記ホルダ本体のエッジに近接して設けられ、前記弾性アームは、前記ホルダ本体のエッジに沿って延びる。
【0015】
前記押出機構は、
前記ホルダ本体に回転可能に接続され、一端が前記弾性アームの他端に接続された回転ロッドを含み、
前記押出機構が第2状態にある場合、前記回転ロッドの一端は、前記端子から離れるように前記弾性アームの他端を駆動する。
【0016】
前記押出機構は、
一端が前記回転ロッドの他端に接続され、前記ホルダ本体のエッジに沿って延び、移動時に前記回転ロッドを動かして回転させる押しロッドをさらに含む。
【0017】
前記回転ロッドの一端は、円弧面を有し、前記円弧面は、前記弾性アームの他端に当接し、あるいは、
前記回転ロッドの一端にスライド溝が設けられ、前記弾性アームの他端は、前記スライド溝内に移動可能に設けられ、あるいは、
前記弾性アームの他端にスライド溝が設けられ、前記スライド溝は、前記弾性アームの長手方向に沿って延び、前記回転ロッドの一端は、前記スライド溝内に移動可能に設けられている。
【0018】
前記弾性アームの他端の前記端子に当接する領域には、接触バンプが設けられている。
【0019】
前記ホルダ本体と前記端子との間には絶縁層が設けられている。
【0020】
前記ホルダ本体には、収容溝が設けられ、カードトレイは、前記収容溝内に着脱可能に設けられ、前記カードトレイは、トレイ本体の枠縁のエッジに設けられ、少なくとも一部が前記収容溝の外部に位置する制限ストッパを含む。
【0021】
第3側面では、本出願の実施例は、前記実施例に記載のカードトレイアセンブリを備える、電子機器を提供する。
【発明の効果】
【0022】
本出願の実施例のカードトレイ構造は、一方側に第1カードスロットが設けられ、他方側に第2カードスロットが設けられたカードトレイを備え、前記カードトレイがトレイ本体を含み、前記トレイ本体が枠縁によって囲まれてなる枠体であり、前記枠縁の一方側のエッジに、前記第1カードスロットを形成するために第1プラットフォーム部が設けられ、前記枠縁の他方側のエッジに、前記第2カードスロットを形成するために第2プラットフォーム部が設けられている。前記カードトレイは、両端がそれぞれ前記枠縁に接続され、2つの前記第1カードスロットがそれぞれ両側に位置する第1接続梁と、両端がそれぞれ前記枠縁に接続され、前記第2プラットフォーム部とともに前記第2カードスロットを画定する第2接続梁とをさらに含み、前記第1接続梁が前記第2カードスロットに対向して設けられ、前記第2接続梁が前記第1カードスロットに対向して設けられている。本出願の実施例のカードトレイ構造では、前記トレイ本体が枠縁によって囲まれてなる枠体であり、第1接続梁及び第2接続梁が設けられることで、カードトレイは、全体的な強度が高くなり、変形し難くなる。前記第1接続梁が前記第2カードスロットに対向して設けられ、第2カードスロットにカードが配置される場合、第1接続梁により、カードに対して一定の支持及び制限作用を及ぼすことができ、第2カードスロットでのカードの移動を阻止することができる。前記第2接続梁が前記第1カードスロットに対向して設けられ、第1カードスロットにカードが配置される場合、第2接続梁により、カードに対して一定の支持及び制限作用を及ぼすことができ、第1カードスロットでのカードの移動を阻止することができる。第1接続梁及び第2接続梁により、カードトレイの強度を高めることができるとともに、カードスロット内のカードに対して一定の支持及び制限作用を及ぼすことができ、鋼板を設ける必要はなく、カードトレイの厚さを薄くすることができ、カードホルダとカードトレイとが嵌合する場合、全体的な厚さが小さく、占有スペースが小さく、機器の薄型化と小型化の設計に有利であり、ユーザのエクスペリエンスを向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1a】上ベースの構造模式図である。
図1b】上ベースの分解模式図である。
図1c】下ベースの構造模式図である。
図1d】下ベースの分解模式図である。
図2】カードトレイにカードを取り付ける模式図である。
図3a】カードトレイの構造模式図である。
図3b】カードトレイの別の構造模式図である。
図3c】カードトレイの更に別の構造模式図である。
図3d】カードトレイの更に別の構造模式図である。
図3e図3cの線B-Bにおける断面図である。
図4a】カードトレイの更に別の構造模式図である。
図4b図4aにおける部分Aの拡大模式図である。
図4c】リブと封止部材が接続される構造模式図である。
図4d】カードトレイの更に別の構造模式図である。
図4e図4dにおける部分Bの拡大模式図である。
図4f】リブの構造模式図である。
図5a】弾性アームが端子と導通した場合の模式図である。
図5b】弾性アームが端子と導通した場合の別の模式図である。
図5c】弾性アームが端子と導通した場合の更に別の模式図である。
図5d】弾性アームが端子から離れた場合の模式図である。
図5e】弾性アームが端子から離れた場合の別の模式図である。
図5f】弾性アームが端子から離れた場合の更に別の模式図である。
図6a】弾性アームと回転ロッドが嵌合する模式図である。
図6b図6aにおける部分Cの拡大模式図である。
図6c】弾性アームの構造模式図である。
図6d】回転ロッドが端子から離れるように弾性アームを駆動する模式図である。
図6e図6dにおける部分Dの拡大模式図である。
図6f】弾性アームの別の構造模式図である。
図6g】弾性アームの更に別の構造模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下において、本出願の実施例における図面を参照しながら、本出願の実施例における技術的解決手段を明確に、完全に説明し、当然ながら、説明される実施例は本出願の実施例の一部であり、全ての実施例ではない。本出願における実施例に基づき、当業者が創造的な労力を要することなく得られた他の全ての実施例は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【0025】
本出願の明細書及び特許請求の範囲における用語「第1」、「第2」等は、特定の順序又は先後順序を記述するためのものではなく、類似する対象を区別するためのものである。このように使用される用語は、本出願の実施例をここで図示又は説明する以外の順番で実施できるように、場合によっては互換してもよい。また、明細書及び請求項において、「及び/又は」は、接続される対象のうちの少なくとも一つを表し、符号の「/」は、一般的に前後の関連する対象が「又は」の関係にあることを表す。
【0026】
以下、図1a~図6gに示すように、具体的な実施例及びその適用シナリオにより、本出願の実施例で提供されるカードトレイ構造を詳しく説明する。
【0027】
本出願の実施例のカードトレイ構造はカードトレイを備える。カードトレイは、一方側に第1カードスロット41が設けられてもよく、他方側に第2カードスロット42が設けられてもよく、第1カードスロット41及び第2カードスロット42の具体的な形状及び大きさは、実際の必要に応じて選択できる。カードトレイはトレイ本体40を含んでもよく、トレイ本体40は、枠縁によって囲まれてなる枠体であってもよく、枠体は四辺形の枠体であってもよい。枠縁の一方側のエッジには、第1カードスロット41を形成するために第1プラットフォーム部43が設けられてもよい。カードは、第1カードスロット41に配置されるとき、第1カードスロット41に安定して配置されるように第1プラットフォーム部43に当接することができる。枠縁の他方側のエッジには、第2カードスロット42を形成するために第2プラットフォーム部44が設けられてもよい。カードは、第2カードスロット42に配置されるとき、第2カードスロット42に安定して配置されるように第2プラットフォーム部44に当接することができる。
【0028】
図3a及び図3bに示すように、第1カードスロット41はカードトレイの一方側に位置し、第2カードスロット42はカードトレイの他方側に位置し、第1カードスロット41と第2カードスロット42はずれて設けられてもよい。第1カードスロット41に加入者認識モジュール(Subscriber Identity Module,SIM)カードが配置されてもよく、第2カードスロット42にトランスフラッシュ(Trans-flash,T-flash)カードが配置されてもよい。第1カードスロット41は2つであってもよく、第2カードスロット42は1つであってもよく、カードトレイには、2枚のSIMカード及び1枚のT-flashカードが同時に装着されたり、任意の1枚又は2枚のカードが選択的に装着されたりしてもよい。
【0029】
本出願の実施例では、図2図4aに示すように、トレイ本体40は、矩形のような四辺形の枠体であってもよく、枠縁の一方側のエッジには、第1カードスロット41を形成するために第1プラットフォーム部43が設けられてもよい。SIMカードを第1カードスロット41に配置し、SIMカードを第1プラットフォーム部43に貼り合わせることができ、第1プラットフォーム部43により、SIMカードを支持し、制限して安定させることができる。枠縁の他方側のエッジには、第2カードスロット42を形成するために第2プラットフォーム部44が設けられてもよい。T-flashカードを第2カードスロット42に配置し、T-flashカードを第2プラットフォーム部44に貼り合わせることができ、第2プラットフォーム部44により、T-flashカードを支持し、制限して安定させることができる。よって、カードトレイ全体の構造が簡単であり、体積占有スペースが小さく、薄型化に有利である。
【0030】
カードトレイは、第1接続梁51と、第2接続梁52とをさらに含んでもよい。第1接続梁51の両端は、それぞれ枠縁に接続されてもよく、第1接続梁51によりカードトレイの強度を高めることができる。第1接続梁51と第2接続梁52は、平行に間隔をおいて設けられてもよく、第1カードスロット41は2つであってもよく、2つの第1カードスロット41は、それぞれ第1接続梁51の両側に位置してもよく、第1接続梁51により、2つの第1カードスロット41内のSIMカードを制限することができる。第2接続梁52の両端は、それぞれ枠縁に接続されてもよく、第2接続梁52によりカードトレイの強度を高めることができる。第2プラットフォーム部44と第2接続梁52によって第2カードスロット42が画定されてもよく、構造全体の体積の低減に有利である。第1接続梁51と第2カードスロット42は対向して設けられてもよく、第2カードスロット42にカードが配置される場合、第1接続梁51により、カードに対して一定の支持及び制限作用を及ぼすことができ、第2カードスロット42でのカードの移動を阻止することができる。第2接続梁52と第1カードスロット41は対向して設けられてもよく、第1カードスロット41にカードが配置される場合、第2接続梁52により、カードに対して一定の支持及び制限作用を及ぼすことができ、第1カードスロット41でのカードの移動を阻止し、カードをカードスロットに安定して配置することができる。カードトレイは、一体成形されてもよく、このように全体性を向上させ、製造プロセスが簡単である。
【0031】
本出願の実施例のカードトレイ構造では、トレイ本体40は、枠縁によって囲まれてなる枠体であってもよい。第1接続梁51及び第2接続梁52が設けられることで、カードトレイは、全体的な強度が高くなり、変形し難くなる。第1接続梁51は第2カードスロット42に対向して設けられ、第2カードスロット42にカードが配置される場合、第1接続梁51により、カードに対して一定の支持及び制限作用を及ぼすことができ、第2カードスロット42でのカードの移動を阻止することができる。第2接続梁52は第1カードスロット41に対向して設けられ、第1カードスロット41にカードが配置される場合、第2接続梁52により、カードに対して一定の支持及び制限作用を及ぼすことができ、第1カードスロット41でのカードの移動を阻止することができる。第1接続梁51及び第2接続梁52により、カードトレイの強度を高めることができるとともに、カードスロット内のカードに対して一定の支持及び制限作用を及ぼすことができ、鋼板を設ける必要はなく、カードトレイの厚さを薄くすることができ、カードホルダとカードトレイとが嵌合する場合、全体的な厚さが小さく、占有スペースが小さく、機器の薄型化と小型化の設計に有利であり、ユーザのエクスペリエンスを向上させる。
【0032】
いくつかの実施例では、第1接続梁51の第2カードスロット42に面する側の表面は平面であり、且つ第2プラットフォーム部44の表面と面一になる。つまり、第1接続梁51と第2カードスロット42は対向して設けられてもよく、第1接続梁51の第2カードスロット42に面する側の表面は平面であり、且つ第2プラットフォーム部44の表面と面一になってもよい。第1接続梁51の第2カードスロット42に面する側の表面により、第2カードスロット42内のT-flashカードを支持することができ、T-flashカードを制限して上下の浮動を防ぐことができる。
【0033】
任意に、図2図4dに示すように、第2接続梁52の第1カードスロット41に面する側の表面は平面であり、且つ第1プラットフォーム部43の表面と面一になる。第2接続梁52の第1カードスロット41に面する側の表面により、第1カードスロット41におけるSIMカードを支持することができ、SIMカードを制限して上下の浮動を防ぐことができる。第1接続梁51及び第2接続梁52により、カードトレイは、全体的な強度が高くなり、カードを支持して安定させることができ、カードトレイの中間層に鋼板を追加する必要はなく、薄型化に有利であり、全体的な厚さを0.1mm以上薄くすることができる。製造中、トレイ本体40、第1接続梁51及び第2接続梁52は、一体成形されてもよく、このように全体性を向上させ、製造プロセスが簡略化される。
【0034】
いくつかの実施例では、カードトレイは、制限ストッパ60をさらに含んでもよく、制限ストッパ60は、トレイ本体40の枠縁のエッジに設けられてもよく、トレイ本体40の枠縁の外側エッジに設けられてもよい。カードトレイのトレイ本体がカードホルダの収容溝に挿入される場合、制限ストッパ60により、その位置を制限でき、収容溝からのトレイ本体の取り出しが容易になる。
【0035】
任意に、図2図3d及び図4aに示すように、制限ストッパ60の枠縁に近い側には封止部材61が設けられてもよく、封止部材61は、弾性部材であってもよく、例えば、封止部材61は、シリコンリングであってもよい。封止部材61により、封止作用を有し、防水防塵が可能になる。
【0036】
任意に、封止部材61は第2カードスロット42の内部まで延び、第2カードスロット42の内壁にはリブ62が形成され、リブ62と封止部材61は、一体的に形成されてもよく、このようにスペースの占有を低減できる。
【0037】
いくつかの実施例では、第1カードスロット41及び第2カードスロット42の内壁にはリブ62が設けられてもよい。リブ62により、第1カードスロット41及び第2カードスロット42に配置されるカードに作用力を加えることができ、カードが抜け難くするようになる。リブ62は弾性ゴムであってもよく、占有体積が小さく、カードトレイとカードホルダの全体的なスペースを狭くし、デバイスの小型化を達成するのに有利である。封止部材61の一部は、第2カードスロット42の内壁上のリブ62を形成するためにカードスロットに向かって延びてもよい。封止部材61及びリブ62は、シリコン材料であってもよい。カードが第2カードスロット42に装着される場合、リブ62がカードに干渉してカードを押しあてる力を与え、カードの脱落を防ぐことができ、構造がより簡単であり、占有スペースがより小さい。製造上、第2カードスロット42の内壁上のリブ62と封止部材61は、一体的であってもよく、同じ金型と同じゲートを用いて製造することができ、追加コストはかからない。2つの第1カードスロット41内のSIMカードについては、カードを押しあてるためにシリコン材料のリブ62を使用することができ、2つの第1カードスロット41内のSIMカードは、リブ62を形成するために1つのシリコンブロックを共用してもよく、防水シリコンリングと金型を共用してもよく、作製するためにゲートを1つ追加するだけであり、構造が簡単でコンパクトである。
【0038】
本出願の実施例は、前記実施例に記載のカードトレイ構造と、カードホルダとを備えるカードトレイアセンブリを提供する。カードトレイ構造はカードホルダに設けられ、カードホルダに脱着可能に設けられている。カードトレイの強度が高いため、鋼板を設ける必要はなく、カードトレイの厚さを薄くすることができ、カードホルダとカードトレイ構造とが嵌合する場合、全体的な厚さが小さく、占有スペースが小さく、機器の薄型化と小型化の設計に有利であり、ユーザのエクスペリエンスを向上させる。
【0039】
図1a~図1d及び図5bに示すように、カードホルダは、ホルダ本体10と、押出機構13と、検知機構とを含んでもよい。ホルダ本体10には端子11が設けられ、ホルダ本体10は、上ホルダ本体18及び下ホルダ本体19を含んでもよく、上ホルダ本体18と下ホルダ本体19は接続されており、上ホルダ本体18は、鉄シェルのような金属シェルであってもよい。上ホルダ本体18と下ホルダ本体19との間によって収容溝を画定することができ、カードが搭載されたカードトレイを収容溝に配置することができる。図1a~図1dに示すように、端子は、上端子14及び下端子15を含んでもよく、下ホルダ本体19には、下プラスチック体17及び下プラスチック体17に設けられた下端子15が含まれてもよく、上端子14は上ホルダ本体18に設けられてもよく、上ホルダ本体18には上プラスチック体16が設けられてもよく、上端子14は上プラスチック体16に設けられてもよい。押出機構13はホルダ本体10に設けられてもよい。検知機構は弾性アーム20を含んでもよく、弾性アーム20の一端はホルダ本体10に接続されており、弾性アーム20の他端はホルダ本体10から離間してもよい。押出機構13により、弾性アーム20の他端が駆動されて移動することができる。押出機構13が第1状態にある場合、弾性アーム20の他端は端子11に当接し、端子11と導通することができる。押出機構13が第2状態にある場合、押出機構13が端子11から離れるように弾性アーム20の他端を駆動することができる。カードトレイがホルダ本体10に係合する場合、カードトレイが第2状態になるように押出機構13を駆動することができ、弾性アーム20の他端が端子11から遮断するようになる。挿入されたカードトレイにより、第1状態と第2状態との間で切り替えるように押出機構13を駆動することができる。
【0040】
前記弾性アーム20の一端はホルダ本体10に接続された。押出機構13により弾性アーム20の他端が駆動されて移動することができ、弾性アーム20の他端が端子11に対して当接するか又は離れ、弾性アーム20の他端が端子11に対して導通又は遮断するようになり、検知機構の検知機能が可能になる。使用中、カードトレイが挿入されて使用状態にある場合、カードトレイが第2状態になるように押出機構13を駆動することができ、押出機構13が端子11から離れるように弾性アーム20の他端を駆動し、検知機能を完成することができる。弾性アーム20の他端の反力により押出機構13がしっかり押さえられ、揺れや異音の発生を回避する。この反力がカードトレイに作用するものではないため、カードトレイの保持力の低下を回避し、携帯電話の落下時にカードトレイが抜けることを防ぎ、カードトレイとカードホルダとの嵌合の安定性を確保することができる。
【0041】
いくつかの実施例では、図5a~図5fに示すように、弾性アーム20は、ホルダ本体10のエッジに近接して設けられてもよく、弾性アーム20は、ホルダ本体10のエッジに沿って延びてもよく、これにより、弾性アーム20が押出機構13と協働することができ、押出機構13が弾性アーム20の他端を駆動して移動させることができ、さらに、弾性アーム20の他端が端子に対して当接するか又は離れることができる。
【0042】
他の実施例では、図5b、図5e、図6a~図6eに示すように、押出機構13は、ホルダ本体10に回転可能に接続された回転ロッド30を含んでもよく、回転ロッド30は、ホルダ本体10のエッジに近接して設けられてもよく、ピボット軸又はネジを介して回転可能に接続されてもよく、回転ロッド30の一端は弾性アーム20の他端に接続されてもよい。回転ロッド30の一端の移動により、弾性アーム20の他端が駆動されて移動することができ、弾性アーム20の他端が端子に対して当接するか又は離れることができる。押出機構13が第2状態にある場合、回転ロッド30の一端が端子11から離れるように弾性アーム20の他端を駆動することができる。カードトレイが挿入される場合、カードトレイが第2状態になるように押出機構13を駆動することができる。カードトレイが挿入される状態により、押出機構13の状態を制御し、端子11に対して当接するか又は離れるように弾性アーム20の他端を制御することができ、弾性アーム20の他端が端子11に対して導通又は遮断するようになる。弾性アーム20は、第1弾性アーム201及び第2弾性アーム202を含んでもよく、第1弾性アーム201の下端はホルダ本体10に接続されてもよく、第2弾性アーム202の下端は第1弾性アーム201に接続されてもよく、第2弾性アーム202は、第1弾性アーム201の回転ロッド30とは反対の側に位置してもよく、第2弾性アーム202の上端は、第1弾性アーム201から離間してもよい。回転ロッド30は第1弾性アーム201を駆動して移動させることができる。回転ロッド30が第1弾性アーム201に沿って下向きにスライドするにつれ、第1弾性アーム201の上端及び第2弾性アーム202は端子11から離れる。移動中、第2弾性アーム202により、作用力が増加して押出機構13がしっかり押さえられ、揺れや異音の発生を回避し、携帯電話の落下時にカードトレイが抜けることを防ぎ、カードトレイとカードホルダとの嵌合の安定性を確保することができる。第1弾性アーム201と第2弾性アーム202の湾曲弧度は異なってもよく、これにより、回転ロッド30の円弧状の辺がよりスムーズにスライドすることができ、第2弾性アーム202が押し出されると同時に第1弾性アーム201も適当な距離まで押し出され、回転ロッド30が弾性アームをより安定して駆動するようになる。
【0043】
本出願の実施例では、図5a~図6eに示すように、押出機構13は、一端が回転ロッド30の他端に接続された押しロッド31をさらに含んでもよく、押しロッド31は、ホルダ本体10のエッジに沿って延びてもよく、押しロッド31は、移動時に回転ロッド30を動かして回転させることができる。押しロッド31により回転ロッド30が動かされて回転することができ、回転ロッド30が端子11から離れるように弾性アーム20の他端を駆動することができる。
【0044】
いくつかの実施例では、図6b及び図6eに示すように、回転ロッド30の一端は円弧面を有し、前記円弧面は弾性アーム20の他端に当接し、駆動中、回転ロッド30の一端は、回転ロッド30の一端による弾性アーム20の他端に対する駆動が可能になるように弾性アーム20の他端に対してスライドしてもよい。
【0045】
任意に、回転ロッド30の一端にはスライド溝が設けられてもよく、弾性アーム20の他端はスライド溝内に移動可能に設けられている。これにより、回転ロッド30の一端が弾性アーム20の他端に対して安定してスライドすることができ、滑り落ちを回避する。
【0046】
任意に、弾性アーム20の他端にはスライド溝が設けられ、前記スライド溝は、弾性アーム20の長手方向に沿って延び、回転ロッド30の一端は、前記スライド溝内に移動可能に設けられている。これにより、回転ロッド30の一端が弾性アーム20の他端に対して安定してスライドすることができ、滑り落ちを回避する。
【0047】
本出願の実施例では、図6e及び図6gに示すように、弾性アーム20の他端の端子11に当接する領域には、接触バンプ21が設けられてもよく、接触バンプ21は1つ又は複数であってもよく、接触バンプ21により、弾性アーム20の他端が端子11に安定して接触することができる。
【0048】
適用中、検知機構における弾性アーム20は、回転ロッド30の側辺に設計され回転ロッド30によって駆動されてもよく、カードホルダは、カードトレイによって挿入方向に直接駆動される。端子は、弾性アーム20の他端に対向する位置に設計されてもよく、プラスチックで被覆され、金属接触壁を露出させてもよい。カードトレイが挿入されていない場合、回転ロッド30と弾性アーム20の第2弾性アーム202が分離状態にあってもよく、弾性アーム20の他端が端子に対して押圧力を発生させ、弾性アームの端部の接触バンプ21が端子の接触壁に安定して接触することができ、検知スイッチが閉じる。カードトレイが挿入される場合、回転ロッド30がカードトレイに押されて回転し、回転ロッド30が弾性アーム20の他端を駆動し、カードトレイが底部まで挿入されると、弾性アーム20の他端が駆動されて完全に離れることができ、接触バンプが端子から離れるようになり、検知スイッチが開き、検知機能が完了する。
【0049】
任意に、ホルダ本体10と端子11との間には絶縁層が設けられてもよく、絶縁層は、プラスチック層であってもよく、絶縁層により端子11とホルダ本体10との短絡を防ぐことができる。絶縁層は、バッファ作用を有し、端子11へのダメージを軽減できる弾性層であってもよい。
【0050】
任意に、ホルダ本体10には収容溝が設けられてもよく、カードトレイは収容溝内に着脱可能に設けられている。カードトレイは、制限ストッパ60をさらに含み、制限ストッパ60は、トレイ本体40の枠縁のエッジに設けられてもよく、制限ストッパ60の少なくとも一部は収容溝の外部に位置する。カードトレイのトレイ本体が収容溝に挿入される場合、制限ストッパ60によりその位置を制限でき、収容溝からのトレイ本体の取り出しが容易になる。カードトレイのトレイ本体が収容溝に挿入されるなど、カードトレイがホルダ本体10に係合する場合、カードトレイは、第2状態になるように押出機構13を駆動することができる。
【0051】
使用中、カードトレイのホルダ本体における状況により、押出機構13の状態を変更することができる。カードトレイにより第2状態になるように押出機構13を駆動することができ、押出機構13により弾性アーム20の他端が駆動されて移動することができ、弾性アーム20の他端が端子11に対して当接するか又は離れ、弾性アーム20の他端が端子11に対して導通又は遮断するようになり、検知機構の検知機能が可能になる。使用中、カードトレイが挿入されて使用状態にある場合、カードトレイが第2状態になるように押出機構13を駆動することができ、押出機構13が端子11から離れるように弾性アーム20の他端を駆動し、検知機能を完成することができる。弾性アーム20の他端の反力により押出機構13がしっかり押さえられ、揺れや異音の発生を回避する。この反力がカードトレイに作用するものではないため、カードトレイの保持力の低下を回避し、携帯電話の落下時にカードトレイが抜けることを防ぎ、カードトレイとカードホルダとの嵌合の安定性を確保することができる。
【0052】
本出願の実施例は、前記実施例に記載のカードトレイアセンブリを備える電子機器を提供する。前記実施例におけるカードトレイアセンブリを有する電子機器では、カードホルダとカードトレイとが嵌合する場合、全体的な厚さが小さく、機器の薄型化と小型化の設計に有利であり、ユーザのエクスペリエンスを向上させる。
【0053】
以上、図面を参照しながら本出願の実施例を説明したが、本出願は上記の具体的な実施形態に限定されず、上記の具体的な実施形態は例示的なものに過ぎず、限定的なものではなく、本出願の示唆をもとに、当業者が本出願の趣旨及び特許請求の保護範囲から逸脱することなくなし得る多くの形態は、いずれも本出願の保護範囲に属するものとする。
【符号の説明】
【0054】
10 ホルダ本体
11 端子
13 押出機構
14 上端子
15 下端子
16 上プラスチック体
17 下プラスチック体
18 上ホルダ本体
19 下ホルダ本体
20 弾性アーム
21 接触バンプ
201 第1弾性アーム
202 第2弾性アーム
30 回転ロッド
31 押しロッド
40 トレイ本体
41 第1カードスロット
42 第2カードスロット
43 第1プラットフォーム部
44 第2プラットフォーム部
51 第1接続梁
52 第2接続梁
60 制限ストッパ
61 封止部材
62 リブ
71 SIMカード
72 T-flashカード
図1a
図1b
図1c
図1d
図2
図3a
図3b
図3c
図3d
図3e
図4a
図4b
図4c
図4d
図4e
図4f
図5a
図5b
図5c
図5d
図5e
図5f
図6a
図6b
図6c
図6d
図6e
図6f
図6g
【手続補正書】
【提出日】2024-02-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
一方側に第1カードスロットが設けられ、他方側に第2カードスロットが設けられたカードトレイを備えるカードトレイ構造であって、
前記カードトレイは、トレイ本体と、第1接続梁と、第2接続梁とを含み、前記トレイ本体が枠縁によって囲まれてなる枠体であり、前記枠縁の一方側のエッジに、前記第1カードスロットを形成するために第1プラットフォーム部が設けられ、前記枠縁の他方側のエッジに、前記第2カードスロットを形成するために第2プラットフォーム部が設けられ、前記第1接続梁の両端がそれぞれ前記枠縁に接続され、前記第1カードスロットが2つであり、2つの前記第1カードスロットがそれぞれ前記第1接続梁の両側に位置し、
前記第2接続梁の両端がそれぞれ前記枠縁に接続され、前記第2プラットフォーム部と前記第2接続梁によって前記第2カードスロットが画定され、前記第1接続梁が前記第2カードスロットに対向して設けられ、前記第2接続梁が前記第1カードスロットに対向して設けられている、カードトレイ構造。
【請求項2】
前記第1接続梁の前記第2カードスロットに面する側の表面は平面であり、且つ前記第2プラットフォーム部の表面と面一になる、請求項1に記載のカードトレイ構造。
【請求項3】
前記第2接続梁の前記第1カードスロットに面する側の表面は平面であり、且つ前記第1プラットフォーム部の表面と面一になる、請求項1に記載のカードトレイ構造。
【請求項4】
前記カードトレイは、
前記トレイ本体の枠縁のエッジに設けられた制限ストッパをさらに含む、請求項1に記載のカードトレイ構造。
【請求項5】
前記制限ストッパの前記枠縁に近い側に封止部材が設けられている、請求項4に記載のカードトレイ構造。
【請求項6】
前記封止部材は前記第2カードスロットの内部まで延び、前記第2カードスロットの内壁にはリブが形成されている、請求項5に記載のカードトレイ構造。
【請求項7】
前記第1カードスロット及び前記第2カードスロットの内壁にはリブが設けられている、請求項1に記載のカードトレイ構造。
【請求項8】
請求項に記載のカードトレイ構造と、
前記カードトレイ構造が設けられたカードホルダと、を備える、カードトレイアセンブリ。
【請求項9】
前記カードホルダは、端子が設けられたホルダ本体と、前記ホルダ本体に設けられた押出機構と、一端が前記ホルダ本体に接続された弾性アームを含む検知機構と、を含み、
前記押出機構が第1状態にある場合、前記弾性アームの他端が前記端子に当接し、前記端子と導通し、
前記押出機構が第2状態にある場合、前記押出機構は、前記端子から離れるように前記弾性アームの他端を駆動し、
前記カードトレイが前記ホルダ本体に係合している場合、前記カードトレイは、第2状態になるように前記押出機構を駆動する、請求項8に記載のカードトレイアセンブリ。
【請求項10】
前記弾性アームは、前記ホルダ本体のエッジに近接して設けられ、前記弾性アームは、前記ホルダ本体のエッジに沿って延びる、請求項9に記載のカードトレイアセンブリ。
【請求項11】
前記押出機構は、
前記ホルダ本体に回転可能に接続され、一端が前記弾性アームの他端に接続された回転ロッドを含み、
前記押出機構が第2状態にある場合、前記回転ロッドの一端は、前記端子から離れるように前記弾性アームの他端を駆動する、請求項に記載のカードトレイアセンブリ。
【請求項12】
前記押出機構は、
一端が前記回転ロッドの他端に接続され、前記ホルダ本体のエッジに沿って延び、移動時に前記回転ロッドを動かして回転させる押しロッドをさらに含む、請求項11に記載のカードトレイアセンブリ。
【請求項13】
前記回転ロッドの一端は、円弧面を有し、前記円弧面は、前記弾性アームの他端に当接し、あるいは、
前記回転ロッドの一端にスライド溝が設けられ、前記弾性アームの他端は、前記スライド溝内に移動可能に設けられ、あるいは、
前記弾性アームの他端にスライド溝が設けられ、前記スライド溝は、前記弾性アームの長手方向に沿って延び、前記回転ロッドの一端は、前記スライド溝内に移動可能に設けられている、請求項11に記載のカードトレイアセンブリ。
【請求項14】
前記弾性アームの他端の前記端子に当接する領域には、接触バンプが設けられている、請求項9に記載のカードトレイアセンブリ。
【請求項15】
前記ホルダ本体と前記端子との間には絶縁層が設けられている、請求項9に記載のカードトレイアセンブリ。
【請求項16】
前記ホルダ本体には、収容溝が設けられ、カードトレイは、前記収容溝内に着脱可能に設けられ、前記カードトレイは、トレイ本体の枠縁のエッジに設けられ、少なくとも一部が前記収容溝の外部に位置する制限ストッパを含む、請求項9に記載のカードトレイアセンブリ。
【請求項17】
請求項8から16のいずれか1項に記載のカードトレイアセンブリを備える、電子機器。
【国際調査報告】