IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 深▲セン▼迪米生活科技有限公司の特許一覧

特表2024-532507電動歯ブラシ、歯磨剤ボトル及びヘルスケア装置
<>
  • 特表-電動歯ブラシ、歯磨剤ボトル及びヘルスケア装置 図1
  • 特表-電動歯ブラシ、歯磨剤ボトル及びヘルスケア装置 図2
  • 特表-電動歯ブラシ、歯磨剤ボトル及びヘルスケア装置 図3
  • 特表-電動歯ブラシ、歯磨剤ボトル及びヘルスケア装置 図4
  • 特表-電動歯ブラシ、歯磨剤ボトル及びヘルスケア装置 図5
  • 特表-電動歯ブラシ、歯磨剤ボトル及びヘルスケア装置 図6
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】電動歯ブラシ、歯磨剤ボトル及びヘルスケア装置
(51)【国際特許分類】
   A61C 17/22 20060101AFI20240829BHJP
   A61C 17/34 20060101ALI20240829BHJP
【FI】
A61C17/22 B
A61C17/22 F
A61C17/34 B
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024514059
(86)(22)【出願日】2022-08-19
(85)【翻訳文提出日】2024-02-29
(86)【国際出願番号】 CN2022113643
(87)【国際公開番号】W WO2023030046
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】202122134473.9
(32)【優先日】2021-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202122142203.2
(32)【優先日】2021-09-06
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202221314035.9
(32)【優先日】2022-05-26
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524078170
【氏名又は名称】深▲セン▼迪米生活科技有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100083806
【弁理士】
【氏名又は名称】三好 秀和
(74)【代理人】
【識別番号】100111235
【弁理士】
【氏名又は名称】原 裕子
(74)【代理人】
【識別番号】100195257
【弁理士】
【氏名又は名称】大渕 一志
(72)【発明者】
【氏名】全 宏偉
(72)【発明者】
【氏名】皮 佳佳
(72)【発明者】
【氏名】王 鋭
(72)【発明者】
【氏名】江 茂銅
(72)【発明者】
【氏名】周 海兵
(72)【発明者】
【氏名】宋 磊
【テーマコード(参考)】
3B202
【Fターム(参考)】
3B202AA06
3B202AB26
3B202FA05
3B202FB01
(57)【要約】
電動歯ブラシ、歯磨剤ボトル(7)及びヘルスケア装置であって、電動歯ブラシは、取り外し可能に接続された歯ブラシヘッド(1)及び歯ブラシハンドル(2)を含み、歯ブラシヘッド(1)は、第1出口(11)を含み、歯ブラシハンドル(2)は、収容空間を含み、収容空間内には、制御回路(3)、接続装置(4)、歯磨剤タンク(5)及び動力発生装置(6)が設けられており、接続装置(4)は、内部が中空であり、歯磨剤タンク(5)は、第2出口(51)及び収容室を含み、歯磨剤ボトル(7)には、第1チップ(71)が設けられており、第1チップ(71)には、歯磨剤ボトル(7)の第1番号情報が記憶されており、第2出口(51)と第1出口(11)とは、接続装置(4)を介して接続され、歯磨剤タンク(5)には、第1リーダライタ(53)が設けられており、動力発生装置(6)が制御回路(3)に電気的に接続され、動力発生装置(6)は、歯磨剤ボトル(7)内の歯磨剤を第2出口(51)、接続装置(4)及び第1出口(11)を経由して歯ブラシヘッド(1)に到達させるためのものであり、第1リーダライタ(53)は、第1チップ(71)から第1番号情報を読み取って制御回路(3)に送り出すためのものであり、制御回路(3)は、第1番号情報を受け取り、第1番号情報に基づいて制御信号を動力発生装置(6)に送り出すためのものである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動歯ブラシであって、取り外し可能に接続された歯ブラシヘッド及び歯ブラシハンドルを含み、前記歯ブラシヘッドは、第1出口を含み、前記歯ブラシハンドルは、収容空間を含み、前記収容空間内には、制御回路、接続装置、歯磨剤タンク及び動力発生装置が設けられており、前記接続装置は、内部が中空であり、
前記歯磨剤タンクは、第2出口及び収容室を含み、前記収容室は、歯磨剤ボトルを収容するためのものであり、前記歯磨剤ボトルには、第1チップが設けられており、前記第1チップには、前記歯磨剤ボトルの第1番号情報が記憶されており、前記第2出口と前記第1出口とは、前記接続装置を介して接続され、前記歯磨剤タンクには、第1リーダライタが設けられている電動歯ブラシにおいて、
前記動力発生装置が前記制御回路に電気的に接続され、前記動力発生装置は、前記歯磨剤ボトル内の歯磨剤を前記第2出口、前記接続装置及び前記第1出口を経由して前記歯ブラシヘッドに到達させるためのものであり、
前記第1リーダライタは、前記第1チップから前記第1番号情報を読み取って前記制御回路に送り出すためのものであり、前記制御回路は、前記第1番号情報を受け取り、前記第1番号情報に基づいて制御信号を前記動力発生装置に送り出すためのものである、電動歯ブラシ。
【請求項2】
前記収容空間内には、
第1管路と、
前記第1管路を介して前記動力発生装置に接続された押動装置であって、前記動力発生装置から印加された力を受けた場合、前記歯磨剤ボトル内の歯磨剤を押動して前記歯ブラシヘッドに到達させるための押動装置とが更に設けられている、請求項1に記載の電動歯ブラシ。
【請求項3】
前記電動歯ブラシは、
前記制御回路を介して前記動力発生装置の作動状態を制御するための第1スイッチを更に含み、
前記第1スイッチは、第1状態にあるときに押動信号を前記制御回路に送り出して、前記制御回路により前記押動信号に基づいて前記動力発生装置が作動状態に制御されるようにする、請求項2に記載の電動歯ブラシ。
【請求項4】
前記第1番号情報が第1プリセット条件を満たさない場合、前記第1スイッチと前記制御回路との間の回路は、切断された状態のままとされる、請求項3に記載の電動歯ブラシ。
【請求項5】
前記電動歯ブラシは、
前記制御回路に電気的に接続され、前記歯ブラシヘッドを振動させるための駆動モータを更に含む、請求項1に記載の電動歯ブラシ。
【請求項6】
前記電動歯ブラシは、
前記歯ブラシヘッド内に位置し、前記歯ブラシヘッドの第2番号情報が記憶されている第2チップと、
前記歯ブラシハンドルにおける前記歯ブラシヘッドに近い端に位置する第2リーダライタであって、前記第2リーダライタが、前記第2番号情報を読み取って前記制御回路に送り出すためのものであり、前記制御回路が、前記第2番号情報を受け取り、前記第2番号情報に基づいて前記駆動モータの作動状態を制御するためのものである第2リーダライタとを更に含む、請求項5に記載の電動歯ブラシ。
【請求項7】
前記電動歯ブラシは、
前記制御回路を介して前記駆動モータの作動状態を制御するための第2スイッチを更に含み、
前記第2スイッチは、第3状態にあるときに待機信号を前記制御回路に送り出して、前記制御回路により前記待機信号に基づいて前記駆動モータが待機状態に制御されるようにするためのものである、請求項6に記載の電動歯ブラシ。
【請求項8】
前記第2番号情報が第2プリセット条件を満たさない場合、前記第2スイッチと前記制御回路との間の回路は、切断されたままの状態とされる、請求項7に記載の電動歯ブラシ。
【請求項9】
前記収容空間内には、センサアセンブリが更に設けられており、前記センサアセンブリは、前記収容空間の内壁に設けられ、且つ前記制御回路及び前記駆動モータにそれぞれ電気的に接続され、
前記センサアセンブリは、前記歯ブラシヘッドにおける歯ブラシ面に垂直な圧力を感知するためのものであり、前記センサアセンブリは、感知された圧力が第1プリセット閾値よりも大きい継続時間が第1プリセット時間長に達すると、起動信号を前記制御回路に送り出し、前記制御回路は、前記起動信号に基づいて前記駆動モータを作動状態に制御し、
前記センサアセンブリは、感知された圧力が第2プリセット閾値未満である継続時間が第2プリセット時間長に達すると、第3停止信号を前記制御回路に送り出し、前記制御回路は、前記第3停止信号に基づいて前記駆動モータを作動停止状態に制御する、請求項5に記載の電動歯ブラシ。
【請求項10】
前記センサアセンブリは、第1感知素子及び第2感知素子を含み、
前記第1感知素子が前記収容空間の内壁に設けられ、前記第2感知素子が前記駆動モータにおける前記第1感知素子と対向する位置に設けられ、
前記第1感知素子と前記第2感知素子との間の距離の変化は、前記歯ブラシヘッドにかかる歯ブラシ面に垂直な圧力を表すためのものである、請求項9に記載の電動歯ブラシ。
【請求項11】
前記第1感知素子は、圧力センサ及び位置決め装置の一方であり、前記第2感知素子は、前記圧力センサ及び位置決め装置の他方であり、及び/又は、
前記第1感知素子は、ホールセンサ及び磁石の一方であり、前記第2感知素子は、前記ホールセンサ及び前記磁石の他方である、請求項10に記載の電動歯ブラシ。
【請求項12】
前記制御回路は、前記第2番号情報を受け取り、前記第2番号情報に基づいて、前記駆動モータで発生する振動周波数を制御して、前記モータで発生する振動周波数が前記歯磨剤ボトルに対応するようにするためのものでもある、請求項6に記載の電動歯ブラシ。
【請求項13】
前記電動歯ブラシは、モータ蓋板を更に含み、前記モータ蓋板は、前記収容空間の内壁に固定的に接続され、且つ前記駆動モータを取り囲んで設けられる、請求項5に記載の電動歯ブラシ。
【請求項14】
前記歯ブラシハンドルには、前記制御回路から送り出された提示信号を受け取って警報を行うための提示デバイスが更に設けられており、前記提示デバイスが前記制御回路に電気的に接続される、請求項1に記載の電動歯ブラシ。
【請求項15】
前記動力発生装置は、エアポンプを含み、前記エアポンプが前記第1管路を介して前記第2出口に接続され、
前記エアポンプは、前記第1管路及び前記第2出口を介して前記歯磨剤タンク内に気体を注入し、前記気体で発生する推力が前記押動装置に作用される、請求項2に記載の電動歯ブラシ。
【請求項16】
前記歯磨剤タンクは、第2管路を更に含み、前記第2管路は、入気口及び出気口を含み、前記入気口によって前記歯磨剤タンクの第2出口が形成され、
前記押動装置は、前記第2管路の出気口に位置し、前記押動装置は、歯磨剤ボトルが収容される収容室における空間面である、請求項2に記載の電動歯ブラシ。
【請求項17】
前記電動歯ブラシは、信号検出回路を更に含み、前記信号検出回路が前記エアポンプに接続され、前記信号検出回路は、前記エアポンプの作動時に発生する電気信号が設定閾値よりも大きいことを検出すると、第4停止信号を前記エアポンプに送り出して、前記エアポンプの作動が停止されるようにするためのものである、請求項15に記載の電動歯ブラシ。
【請求項18】
前記歯ブラシヘッドは、キャビティを含み、前記キャビティの第1端が前記第1出口に接続され、
前記接続装置は、互いに連通される中空伝動軸及び導管を含み、前記第2出口、前記導管、前記中空伝動軸及び前記キャビティが順次に連通され、前記中空伝動軸が前記駆動モータに接続され、前記駆動モータは、前記中空伝動軸を介して前記歯ブラシヘッドのブラシ毛を振動させる、請求項5に記載の電動歯ブラシ。
【請求項19】
前記導管と前記第2出口との間、前記第1出口と前記中空伝動軸との間には、一方向弁がそれぞれ設けられており、
前記一方向弁の導通方向は、前記歯磨剤タンクから前記歯ブラシヘッドに向かう方向である、請求項18に記載の電動歯ブラシ。
【請求項20】
容器本体及び第1チップを含み、前記容器本体には、出液口が設けられており、前記第1チップには、前記歯磨剤ボトルの第1番号情報が記憶されている歯磨剤ボトルであって、
前記第1チップが前記容器本体の出液口に周着され、且つ前記容器本体に固定的に接続されるか、又は、前記第1チップが前記容器本体の側壁に設けられる、歯磨剤ボトル。
【請求項21】
前記歯磨剤ボトルは、シール部材を更に含み、前記出液口が突起状に設けられ、
前記シール部材が前記出液口に接続され、且つ前記第1チップが前記シール部材と前記容器本体との間に設けられる、請求項20に記載の歯磨剤ボトル。
【請求項22】
前記歯磨剤ボトルは、
前記出液口に周着され、且つ前記第1チップと前記シール部材との間に設けられたチップ保護モジュールを更に含む、請求項21に記載の歯磨剤ボトル。
【請求項23】
前記チップ保護モジュールは、頂蓋と、頂蓋の外縁の四方から下向きに延在する側壁とを含み、
前記頂蓋及び前記側壁によって収容溝が形成され、
前記第1チップが前記収容溝内に設けられ、前記シール部材が前記頂蓋に接続される、請求項22に記載の歯磨剤ボトル。
【請求項24】
前記歯磨剤ボトルは、
前記容器本体における前記出液口から遠い端に接続されたベースを更に含む、請求項20に記載の歯磨剤ボトル。
【請求項25】
前記歯磨剤ボトルは、
前記容器本体の内部に設けられたピストン構造を更に含み、
前記ピストン構造は、前記ベースに接続された第5状態と、前記ベースから分離された第6状態とを含む、請求項24に記載の歯磨剤ボトル。
【請求項26】
前記ベースの中心位置には、前記ピストン構造の方向に突起する通気モジュールが設けられており、前記通気モジュールは、外付けの動力発生装置に接続するためのものであり、
前記ピストン構造が前記動力発生装置から送り出されたプリセット圧力の気体を受け取っていないとき、前記ピストン構造が前記通気モジュールに接続されて、前記第5状態が形成され、前記ピストン構造が前記動力発生装置から与えられたプリセット圧力の気体の作用を受けると、前記ピストン構造が前記通気モジュールから分離されて、前記第6状態が形成される、請求項25に記載の歯磨剤ボトル。
【請求項27】
前記第1チップには、歯磨剤の型番、メーカ、効能モード情報及び歯磨剤の押し出し情報の少なくとも1つが更に記憶されている、請求項20に記載の歯磨剤ボトル。
【請求項28】
前記歯磨剤の押し出し情報には、歯磨剤がプリセット時間内で押し出された回数と、警報閾値と、押し出し回数閾値と、複数の押し出し期間と、警報回数とが含まれる、請求項27に記載の歯磨剤ボトル。
【請求項29】
ヘルスケア装置であって、請求項1~19の何れか一項に記載の電動歯ブラシと、請求項20~28の何れか一項に記載の歯磨剤ボトルとを含み、前記歯磨剤ボトルは、前記電動歯ブラシの歯磨剤タンク内に位置する、ヘルスケア装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本開示は、2021年09月06日に中国で出願された中国特許出願第202122134473.9号、2021年09月06日に中国で出願された中国特許出願第202122142203.2号及び2022年05月26日に中国で出願された中国特許出願第202221314035.9号の優先権を主張し、その内容の全ては、参照により本開示に組み込まれる。
本開示は、ヘルスケアの技術分野に関し、特に、電動歯ブラシ、歯磨剤ボトル及びヘルスケア装置に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、人々は、日常生活において口腔のケアを行う際には、歯磨剤を歯ブラシのヘッド部に手動で塗抹してから、歯ブラシを用いて歯を清掃することが一般的である。一部の高齢者や子供にとっては、行動能力が制限されているため、歯磨剤を手動で塗抹することが非常に大変となり、使用者に不便をもたらしてしまう。それに、使用者は、使用する歯磨剤を効果的に鑑別できないこともよくある。上記の問題を如何に解決するかについては、検討する必要がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示の実施例は、電動歯ブラシの使用後、歯ブラシハンドル内の現在の歯磨剤の出力時に残圧によって出力が停止された後に歯磨剤の溢れがあるという問題を解決できる電動歯ブラシ、歯磨剤ボトル及びヘルスケア装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0004】
第1局面において、本開示の実施例には、電動歯ブラシであって、取り外し可能に接続された歯ブラシヘッド及び歯ブラシハンドルを含み、前記歯ブラシヘッドは、第1出口を含み、前記歯ブラシハンドルは、収容空間を含み、前記収容空間内には、制御回路、接続装置、歯磨剤タンク及び動力発生装置が設けられており、前記接続装置は、内部が中空であり、
前記歯磨剤タンクは、第2出口及び収容室を含み、前記収容室は、歯磨剤ボトルを収容するためのものであり、前記歯磨剤ボトルには、第1チップが設けられており、前記第1チップには、前記歯磨剤ボトルの第1番号情報が記憶されており、前記第2出口と前記第1出口とは、前記接続装置を介して接続され、前記歯磨剤タンクには、第1リーダライタが設けられている電動歯ブラシにおいて、
前記動力発生装置が前記制御回路に電気的に接続され、前記動力発生装置は、前記歯磨剤ボトル内の歯磨剤を前記第2出口、前記接続装置及び前記第1出口を経由して前記歯ブラシヘッドに到達させるためのものであり、
前記第1リーダライタは、前記第1チップから前記第1番号情報を読み取って前記制御回路に送り出すためのものであり、前記制御回路は、前記第1番号情報を受け取り、前記第1番号情報に基づいて制御信号を前記動力発生装置に送り出すためのものである、電動歯ブラシが提供されている。
【0005】
選択的に、前記収容空間内には、
第1管路と、
前記第1管路を介して前記動力発生装置に接続された押動装置であって、前記動力発生装置から印加された力を受けた場合、前記歯磨剤ボトル内の歯磨剤を押動して前記歯ブラシヘッドに到達させるための押動装置とが更に設けられている。
【0006】
選択的に、前記電動歯ブラシは、
前記制御回路を介して前記動力発生装置の作動状態を制御するための第1スイッチを更に含み、
前記第1スイッチは、第1状態にあるときに押動信号を前記制御回路に送り出して、前記制御回路により前記押動信号に基づいて前記動力発生装置が作動状態に制御されるようにする。
【0007】
選択的に、前記第1番号情報が第1プリセット条件を満たさない場合、前記第1スイッチと前記制御回路との間の回路は、切断された状態のままとされる。
【0008】
選択的に、前記電動歯ブラシは、
前記制御回路に電気的に接続され、前記歯ブラシヘッドを振動させるための駆動モータを更に含む。
【0009】
選択的に、前記電動歯ブラシは、
前記歯ブラシヘッド内に位置し、前記歯ブラシヘッドの第2番号情報が記憶されている第2チップと、
前記歯ブラシハンドルにおける前記歯ブラシヘッドに近い端に位置する第2リーダライタであって、前記第2リーダライタが、前記第2番号情報を読み取って前記制御回路に送り出すためのものであり、前記制御回路が、前記第2番号情報を受け取り、前記第2番号情報に基づいて前記駆動モータの作動状態を制御するためのものである第2リーダライタとを更に含む。
【0010】
選択的に、前記電動歯ブラシは、
前記制御回路を介して前記駆動モータの作動状態を制御するための第2スイッチを更に含み、
前記第2スイッチは、第3状態にあるときに待機信号を前記制御回路に送り出して、前記制御回路により前記待機信号に基づいて前記駆動モータが待機状態に制御されるようにするためのものである。
【0011】
選択的に、前記第2番号情報が第2プリセット条件を満たさない場合、前記第2スイッチと前記制御回路との間の回路は、切断されたままの状態とされる。
【0012】
選択的に、前記収容空間内には、センサアセンブリが更に設けられており、前記センサアセンブリは、前記収容空間の内壁に設けられ、且つ前記制御回路及び前記駆動モータにそれぞれ電気的に接続され、
前記センサアセンブリは、前記歯ブラシヘッドにおける歯ブラシ面に垂直な圧力を感知するためのものであり、前記センサアセンブリは、感知された圧力が第1プリセット閾値よりも大きい継続時間が第1プリセット時間長に達すると、起動信号を前記制御回路に送り出し、前記制御回路は、前記起動信号に基づいて前記駆動モータを作動状態に制御し、
前記センサアセンブリは、感知された圧力が第2プリセット閾値未満である継続時間が第2プリセット時間長に達すると、第3停止信号を前記制御回路に送り出し、前記制御回路は、前記第3停止信号に基づいて前記駆動モータを作動停止状態に制御する。
【0013】
選択的に、前記センサアセンブリは、第1感知素子及び第2感知素子を含み、
前記第1感知素子が前記収容空間の内壁に設けられ、前記第2感知素子が前記駆動モータにおける前記第1感知素子と対向する位置に設けられ、
前記第1感知素子と前記第2感知素子との間の距離の変化は、前記歯ブラシヘッドにかかる歯ブラシ面に垂直な圧力を表すためのものである。
【0014】
選択的に、前記第1感知素子は、圧力センサ及び位置決め装置の一方であり、前記第2感知素子は、前記圧力センサ及び位置決め装置の他方であり、及び/又は、
前記第1感知素子は、ホールセンサ及び磁石の一方であり、前記第2感知素子は、前記ホールセンサ及び前記磁石の他方である。
【0015】
選択的に、前記制御回路は、前記第2番号情報を受け取り、前記第2番号情報に基づいて、前記駆動モータで発生する振動周波数を制御して、前記モータで発生する振動周波数が前記歯磨剤ボトルに対応するようにするためのものでもある。
【0016】
選択的に、前記電動歯ブラシは、モータ蓋板を更に含み、前記モータ蓋板は、前記収容空間の内壁に固定的に接続され、且つ前記駆動モータを取り囲んで設けられる。
【0017】
選択的に、前記歯ブラシハンドルには、前記制御回路から送り出された提示信号を受け取って警報を行うための提示デバイスが更に設けられており、前記提示デバイスが前記制御回路に電気的に接続される。
【0018】
選択的に、前記動力発生装置は、エアポンプを含み、前記エアポンプが前記第1管路を介して前記第2出口に接続され、
前記エアポンプは、前記第1管路及び前記第2出口を介して前記歯磨剤タンク内に気体を注入し、前記気体で発生する推力が前記押動装置に作用される。
【0019】
選択的に、前記歯磨剤タンクは、第2管路を更に含み、前記第2管路は、入気口及び出気口を含み、前記入気口によって前記歯磨剤タンクの第2出口が形成され、
前記押動装置は、前記第2管路の出気口に位置し、前記押動装置は、歯磨剤ボトルが収容される収容室における空間面である。
【0020】
選択的に、前記電動歯ブラシは、信号検出回路を更に含み、前記信号検出回路が前記エアポンプに接続され、前記信号検出回路は、前記エアポンプの作動時に発生する電気信号が設定閾値よりも大きいことを検出すると、第4停止信号を前記エアポンプに送り出して、前記エアポンプの作動が停止されるようにするためのものである。
【0021】
選択的に、前記歯ブラシヘッドは、キャビティを含み、前記キャビティの第1端が前記第1出口に接続され、
前記接続装置は、互いに連通される中空伝動軸及び導管を含み、前記第2出口、前記導管、前記中空伝動軸及び前記キャビティが順次に連通され、前記中空伝動軸が前記駆動モータに接続され、前記駆動モータは、前記中空伝動軸を介して前記歯ブラシヘッドのブラシ毛を振動させる。
【0022】
選択的に、前記導管と前記第2出口との間、前記第1出口と前記中空伝動軸との間には、一方向弁がそれぞれ設けられており、
前記一方向弁の導通方向は、前記歯磨剤タンクから前記歯ブラシヘッドに向かう方向である。
【0023】
第2局面において、本開示の実施例には、容器本体及び第1チップを含み、前記容器本体には、出液口が設けられており、前記第1チップには、前記歯磨剤ボトルの第1番号情報が記憶されている歯磨剤ボトルであって、
前記第1チップが前記容器本体の出液口に周着され、且つ前記容器本体に固定的に接続されるか、又は、前記第1チップが前記容器本体の側壁に設けられる、歯磨剤ボトルが提供されている。
【0024】
選択的に、前記歯磨剤ボトルは、シール部材を更に含み、前記出液口が突起状に設けられ、
前記シール部材が前記出液口に接続され、且つ前記第1チップが前記シール部材と前記容器本体との間に設けられる。
【0025】
選択的に、前記歯磨剤ボトルは、
前記出液口に周着され、且つ前記第1チップと前記シール部材との間に設けられたチップ保護モジュールを更に含む。
【0026】
選択的に、前記チップ保護モジュールは、頂蓋と、頂蓋の外縁の四方から下向きに延在する側壁とを含み、
前記頂蓋及び前記側壁によって収容溝が形成され、
前記第1チップが前記収容溝内に設けられ、前記シール部材が前記頂蓋に接続される。
【0027】
選択的に、前記歯磨剤ボトルは、
前記容器本体における前記出液口から遠い端に接続されたベースを更に含む。
【0028】
選択的に、前記歯磨剤ボトルは、
前記容器本体の内部に設けられたピストン構造を更に含み、
前記ピストン構造は、前記ベースに接続された第5状態と、前記ベースから分離された第6状態とを含む。
【0029】
選択的に、前記ベースの中心位置には、前記ピストン構造の方向に突起する通気モジュールが設けられており、前記通気モジュールは、外付けの動力発生装置に接続するためのものであり、
前記ピストン構造が前記動力発生装置から送り出されたプリセット圧力の気体を受け取っていないとき、前記ピストン構造が前記通気モジュールに接続されて、前記第5状態が形成され、前記ピストン構造が前記動力発生装置から与えられたプリセット圧力の気体の作用を受けると、前記ピストン構造が前記通気モジュールから分離されて、前記第6状態が形成される。
【0030】
選択的に、前記第1チップには、歯磨剤の型番、メーカ、効能モード情報及び歯磨剤の押し出し情報の少なくとも1つが更に記憶されている。
【0031】
選択的に、前記歯磨剤の押し出し情報には、歯磨剤がプリセット時間内で押し出された回数と、警報閾値と、押し出し回数閾値と、複数の押し出し期間と、警報回数とが含まれる。
【0032】
第3局面において、本開示の実施例には、ヘルスケア装置であって、第1局面に記載の電動歯ブラシと、第2局面に記載の歯磨剤ボトルとを含み、前記歯磨剤ボトルは、前記電動歯ブラシの歯磨剤タンク内に位置する、ヘルスケア装置が提供されている。
【発明の効果】
【0033】
本開示による電動歯ブラシでは、制御回路は、第1リーダライタを介して、第1チップに記憶されている歯磨剤ボトルの第1番号情報を読み取ることができ、この第1番号情報に基づいて、制御回路は、歯磨剤ボトルの真贋を識別することができる。識別の結果が異なる場合、制御回路は、異なる制御信号を動力発生装置に送り出し、正規品の歯磨剤ボトル内の歯磨剤が正常に使用され、非正規品の歯磨剤ボトル内の歯磨剤が使用不能とされることが保証できるため、使用者の健康を保証し、使用者の満足度を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0034】
図1】本開示の実施例による電動歯ブラシの断面構造を示す模式図その一である。
図2】本開示の実施例による電動歯ブラシの断面構造を示す模式図その二である。
図3】本開示の実施例によるヘルスケア装置の断面構造を示す模式図である。
図4】本開示の実施例による歯磨剤ボトルの構造を示す模式図である。
図5図4による歯磨剤ボトルの断面構造を示す模式図である。
図6図4による歯磨剤ボトルを示す分解模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0035】
本開示の解決しようとする課題、技術態様及び利点をより明確にするために、以下、図面及び具体的な実施例を参照して詳しく記述する。以下の記述では、本開示の実施例に対する全面的な理解を助けるために、具体的な構成及びコンポーネントの特定の詳細が提供されている。したがって、当業者にとっては、本明細書に記述される実施例に対し、本開示の範囲や精神を逸脱することなく様々な変更や修正を行えることが明らかであろう。また、明確及び簡潔のために、既知の機能や構造の記述は、省略される。
【0036】
なお、明細書の全文にわたって言及されている「1つの実施例」や「一実施例」とは、実施例に関係する特定の特徴、構造又は特性が本開示の少なくとも1つの実施例に含まれることを意味する。したがって、明細書全体の各箇所に記載されている「1つの実施例では」や「一実施例では」とは、必ずしも同じ実施例を指すとは限らない。また、これらの特定の特徴、構造又は特性は、任意且つ適切な方式で1つ又は複数の実施例に組み込まれることが可能である。
【0037】
本開示の記述において、理解すべきなのは、「中心」、「縦方向」、「横方向」、「長さ」、「幅」、「厚さ」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「鉛直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」、「時計回り」、「反時計回り」等の用語によって指し示された方位や位置関係は、図面に基づいて示された方位や位置関係であり、本開示の記述及び記述の簡略化のためのものに過ぎず、言及された装置や素子が特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作されなければならないことを指示又は暗示するものではないため、本開示を制限するものと理解されてはならない。
【0038】
また、「第1」、「第2」といった用語は、記述のみを目的とするものであり、相対的な重要性を指示又は暗示したり、指し示される技術的特徴の数を暗黙的に示したりするものとして理解されてはならない。これにより、「第1」、「第2」が限定されている特徴は、当該特徴を1つ以上明示的又は暗黙的に含むことが可能である。本発明の記述において、明確かつ具体的な限定が別途ない限り、「複数」の意味は、少なくとも2つであり、例えば2つや3つ等である。
【0039】
本開示では、明確な規定や限定が別途ない限り、「取り付け」、「繋げ」、「接続」、「固定」等の用語については、広義に理解すべきであり、例えば、固定的な接続であってもよく、取り外し可能な接続又は一体化であってもよく、機械的な接続であってもよく、電気的な接続又は互いに通信可能な接続であってもよく、直接に繋げられてもよく、中間媒体を介して間接に繋げられてもよく、2つの素子の内部の連通又は2つの素子の相互作用関係であってもよい。当業者にとっては、具体的な状況に応じて、本開示における上記用語の具体的な意味を理解することができる。
【0040】
本開示では、明確な規定や限定が別途ない限り、第1特徴が第2特徴の「上」又は「下」にあることは、第1特徴と第2特徴とが直接接触することを含んでもよいし、第1特徴と第2特徴とが直接接触せずに、それらの間の他の特徴を介して接触することを含んでもよい。さらに、第1特徴が第2の特徴の「上」、「上方」及び「上の方」にあることは、第1の特徴が第2の特徴の真上及び斜め上にあることを含むか、又は単に第1特徴の水平高さが第2特徴よりも高いことを示す。第1特徴が第2特徴の「下」、「下方」及び「下の方」にあることは、第1特徴が第2特徴の真下及び斜め下にあることを含むか、又は単に第1特徴の水平高さが第2特徴よりも低いことを示す。
【0041】
図1図6に示すように、本開示の実施例には、電動歯ブラシであって、取り外し可能に接続された歯ブラシヘッド1及び歯ブラシハンドル2を含み、前記歯ブラシヘッド1は、第1出口11を含み、前記歯ブラシハンドル2は、収容空間を含み、前記収容空間内には、制御回路3、接続装置4、歯磨剤タンク5及び動力発生装置6が設けられており、前記接続装置4は、内部が中空であり、
前記歯磨剤タンク5は、第2出口51及び収容室52を含み、前記収容室52は、歯磨剤ボトル7を収容するためのものであり、前記歯磨剤ボトル7には、第1チップ71が設けられており、前記第1チップ71には、前記歯磨剤ボトル7の第1番号情報が記憶されており、前記第2出口51と前記第1出口11とは、前記接続装置4を介して接続され、前記歯磨剤タンク5には、第1リーダライタ53が設けられている電動歯ブラシにおいて、
前記動力発生装置6が前記制御回路3に電気的に接続され、前記動力発生装置6は、前記歯磨剤ボトル7内の歯磨剤を前記第2出口51、前記接続装置4及び前記第1出口11を経由して前記歯ブラシヘッド1に到達させるためのものであり、
前記第1リーダライタ53は、前記第1チップ71から前記第1番号情報を読み取って前記制御回路3に送り出すためのものであり、前記制御回路3は、前記第1番号情報を受け取り、前記第1番号情報に基づいて制御信号を前記動力発生装置6に送り出すためのものである、電動歯ブラシが提供されている。
【0042】
いくつかの実施例において、第1チップ71と第1リーダライタ53との位置が対応しているため、第1リーダライタ53による第1チップ71内の第1番号情報の読み取りの正確性を向上させることができる。別のいくつかの実施例において、第1チップ71は、第1リーダライタ53を中心としたプリセット範囲内に位置してもよい。
【0043】
理解すべきなのは、第1番号情報の具体的な内容については、ここで限定しない。例示的に、第1番号情報は、歯磨剤ボトル7の生産番号情報であってもよい。
【0044】
理解すべきなのは、第1チップ71は、情報の記憶に使用可能な任意のチップであってもよい。例えば、いくつかの実施例において、第1チップ71は、無線周波数識別(Radio Frequency Identification、RFID)チップであり、RFIDチップの内部構造及び原理については、関連技術における記述を参照でき、本開示では、繰り返して述べない。
【0045】
いくつかの実施例において、第1チップ71は、無線周波数タグ(電子タグとも呼ばれる)として使用されてもよいし、歯磨剤ボトル7の型番、容量、貯蔵される歯磨剤の種類等の複数の情報を記憶するために使用されてもよく、第1チップ71を使用することで、歯磨剤ボトル7の製品情報を明確に把握し、歯磨剤ボトル7の偽造防止性を実現するとともに、歯磨剤ボトル7が盗難されたり、歯磨剤ボトル7の包装が二次利用されたりする確率を低減することができる。
【0046】
本開示による電動歯ブラシでは、制御回路3は、第1リーダライタ53を介して、第1チップ71に記憶されている歯磨剤ボトル7の第1番号情報を読み取ることができ、この第1番号情報に基づいて、制御回路3は、歯磨剤ボトル7の真贋を識別することができる。識別の結果が異なる場合、制御回路3は、異なる制御信号を動力発生装置6に送り出し、正規品の歯磨剤ボトル内の歯磨剤が正常に使用され、非正規品の歯磨剤ボトル内の歯磨剤が使用不能とされることを保証できるため、使用者の健康を保証し、使用者の満足度を向上させることができる。
【0047】
そして、歯磨剤ボトル7内の歯磨剤が正規品である場合、使用者は、歯磨剤ボトル7内の歯磨剤を第2出口51、接続装置4及び第1出口11を通して歯ブラシヘッド1に到達させ、最終的に歯ブラシヘッド1のブラシ毛に到達させることを動力発生装置6によって実現でき、歯磨剤を手動で塗抹する方式に比べて、この方式は、より便利となり、高齢者や子供にとってより優しくなる。
【0048】
理解すべきなのは、動力発生装置6が歯磨剤ボトル7内の歯磨剤を第2出口51、接続装置4及び第1出口11を経由して歯ブラシヘッド1に到達させる具体的な方式については、ここで限定せず、動力発生装置6の構造が異なると、動力発生装置6の作用原理が異なってもよい。
【0049】
理解すべきなのは、いくつかの実施例において、歯磨剤タンク5の収容室52は、歯磨剤ボトル7を収容するためのものである。いくつかの実施例において、歯磨剤ボトル7と歯磨剤タンク5とは、歯磨剤ボトル7の取り外し、取り付け及び取り替えが容易となるように、取り外し可能に接続される。
【0050】
選択的に、いくつかの実施例において、前記収容空間内には、
第1管路81と、
前記第1管路81を介して前記動力発生装置6に接続された押動装置82であって、前記動力発生装置6から印加された力を受けた場合、前記歯磨剤ボトル7内の歯磨剤を押動して前記歯ブラシヘッド1に到達させるための押動装置82とが更に設けられている。
【0051】
説明すべきなのは、動力発生装置6は、その作動が許可された場合、押動装置82に力を印加可能となり、押動装置82は、動力発生装置6から印加された力の作用により、歯磨剤ボトル7内の歯磨剤を押動して第2出口51、接続装置4及び第1出口11を経由して歯ブラシヘッド1に進入させることができる。
【0052】
本実施例において、第1管路81は、動力発生装置6から印加された力が押動装置82に作用できるように、動力発生装置6から与えられた力をガイドするためのものである。具体的な実現の際、第1管路81は、実体の管路構造であってもよいし、収容空間内の各部品の設置位置に基づいて形成された通路であってもよい。
【0053】
理解すべきなのは、動力発生装置6が押動装置82に力を印加する形態については、ここで限定しない。例示的に、いくつかの実施例において、動力発生装置6は、押動装置82にプリセット圧力の気体を搬送し、押動装置82を押動して移動させる。
【0054】
本開示の実施例において、収容空間内には、第1管路81及び押動装置82が更に設けられており、動力発生装置6から印加された力が押動装置82に作用できるため、押動装置82により歯磨剤ボトル7内の歯磨剤が押動されて第2出口51、接続装置4及び第1出口11を経由して歯ブラシヘッド1に進入することで、力の作用点がより正確且つ集中的となり、効率が高くなる。
【0055】
選択的に、いくつかの実施例において、前記電動歯ブラシは、
前記制御回路3を介して前記動力発生装置6の作動状態を制御するための第1スイッチ91を更に含み、
前記第1スイッチ91は、第1状態にあるときに押動信号を前記制御回路3に送り出して、前記制御回路3により前記押動信号に基づいて前記動力発生装置6が作動状態に制御されるようにする。
【0056】
いくつかの実施例において、動力発生装置6の作動時間長は、制御回路3及び第1番号情報によって決定される。例示的に、第1番号情報内には、プリセットされた動力発生装置6の作動時間長が含まれているか、又は第1チップ71内には、プリセットされた動力発生装置6の作動時間長が記憶されており、動力発生装置6が作動状態にある継続時間がプリセットされた作動時間長に達すると、制御回路3は、動力発生装置6の作動を停止させるように制御する。
【0057】
別のいくつかの実施例において、前記第1スイッチ91は、第2状態にあるときに第1停止信号を前記制御回路3に送り出して、前記制御回路3により前記第1停止信号に基づいて前記動力発生装置6の作動が停止されるように制御されるようにする。
【0058】
第1スイッチ91は、異なる状態において、異なる信号を制御回路3に送り出し、制御回路3は、第1スイッチ91から送り出された信号に基づいて動力発生装置6の作動状態を制御するため、第1スイッチ91は、制御回路3を介して動力発生装置6の作動状態を制御すると見なすことができる。
【0059】
例示的に、いくつかの実施例において、第1状態は、第1スイッチ91が押下された状態であってもよく、第2状態は、第1スイッチ91が押下から非押下に遷移された状態であってもよい。別のいくつかの実施例において、使用者は、第1スイッチ91を1回押圧(短押し又は長押し)することで第1スイッチ91を第1状態に進入させ、一定時間長に達すると、第1スイッチ91を第2状態にしてもよい。別のいくつかの実施例において、使用者は、第1スイッチ91を1回押圧するか又は短時間内で複数回連続して押圧することで第1スイッチ91を第1状態に進入させ、その後、第1スイッチ91を1回押圧するか又は短時間内で複数回連続して押圧することで第1スイッチ91を第2状態に進入させてもよい。
【0060】
理解を容易にするために、以下に例を挙げて説明する。例示的に、使用者に歯磨きのニーズがある場合、第1スイッチ91は、第1状態にあり、第1スイッチ91は、押動信号を制御回路3に送り出し、制御回路3は、動力出力信号を動力発生装置6に送り出し、動力発生装置6は、制御回路3から送り出された動力出力信号を受け取ると、第1管路81を介してプリセット圧力の気体を出力することで、押動モジュールに圧力が印加され、圧力により押動モジュールが変位可能となるため、歯磨剤タンク5内の歯磨剤は、歯ブラシヘッド1に連続して絞り出され、ブラシ毛における歯に接触する側に到達することができる。
【0061】
ブラシ毛における歯磨剤の量が使用者のニーズを満たす場合、使用者は、第1スイッチ91を再度押下することで、第1スイッチ91が第2状態にされる。第1スイッチ91は、第1停止信号を制御回路3に送り出し、制御回路3は、作動停止信号を動力発生装置6に送り出し、動力発生装置6は、作動停止信号を受け取ると、押動モジュールへの力の印加を停止する。このとき、歯磨剤タンク5内の歯磨剤が押動モジュールによって絞り出されなくなる。さらに、使用者は、個人の必要に応じて、第1スイッチ91の押圧具合により、押動モジュールに印加される圧力の大きさ又は時間を調整することで、歯磨剤の絞り出し量を調整してもよい。
【0062】
第1スイッチ91及び動力発生装置6を設けることで、使用者は、歯磨剤をブラシ毛まで押動することを比較的容易に実現でき、片手だけで操作を実現可能であり、操作過程が比較的簡単である。
【0063】
いくつかの実施例において、使用者は、第1スイッチ91を長押しすることで、第1スイッチ91を押下された状態のままにしてもよい。第1スイッチ91が押下された状態のままとされている間には、歯磨剤タンク5内の歯磨剤が押動モジュールによって絞り出され続ける。使用者が第1スイッチ91を放すと、即ち第1スイッチ91が押下された状態でなくなると、第1スイッチ91は、第1状態から第2状態に遷移され、歯磨剤タンク5内の歯磨剤は、押動モジュールによって絞り出されなくなる。
【0064】
選択的に、いくつかの実施例において、前記第1番号情報が第1プリセット条件を満たさない場合、前記第1スイッチ91と前記制御回路3との間の回路は、切断された状態のままとされる。
【0065】
理解すべきなのは、第1プリセット条件の具体的な内容については、ここで限定しない。例えば、いくつかの実施例において、制御回路3は、メモリを含み、メモリには、プリセットされた歯磨剤ボトル7の符号化規則が保存されており、この符号化規則に基づいて、制御回路3は、第1番号情報を受け取ると、第1番号情報がプリセットされた歯磨剤ボトル7の符号化規則に適合するかどうかを判断可能となる。第1番号情報がプリセットされた歯磨剤ボトル7の符号化規則に適合しない場合、第1番号情報は、第1プリセット条件を満たさないと見なされる。
【0066】
第1番号情報が第1プリセット条件を満たさない場合、第1スイッチ91と制御回路3との間の回路は、切断されたままとされ、このとき、使用者は、第1スイッチ91を介して動力発生装置6の作動状態を制御できない。第1番号情報が第1プリセット条件を満たす場合、第1スイッチ91と制御回路3との間の回路は、導通可能となり、このとき、使用者は、第1スイッチ91を介して動力発生装置6の作動状態を制御できる。
【0067】
理解すべきなのは、第1スイッチ91と制御回路3との間の回路を切断された状態のままにする方法については、ここで限定しない。例えば、いくつかの実施例において、第1スイッチ91と制御回路3とは、第1制御スイッチを介して連通され、第1制御スイッチのオン及びオフを制御するだけで、第1スイッチ91と制御回路3との間の回路の状態を制御可能となる。
【0068】
第1番号情報が第1プリセット条件を満たさない場合、歯磨剤ボトル7内の歯磨剤は、非正規品の歯磨剤であると見なすことができる。使用者が第1スイッチ91を押下しても、動力発生装置6を作動状態にすることができない。動力発生装置6の作動が停止されたままとされることで、当該電動歯ブラシへの非正規品の歯磨剤の使用を回避し、使用者の健康を保証することができる。第1番号情報が第1プリセット条件を満たす場合、歯磨剤ボトル7内の歯磨剤は、正規品の歯磨剤であると見なすことができ、動力発生装置6の作動が許可されることで、使用者が歯磨剤ボトル7内の歯磨剤を正常に使用可能であることを保証できる。
【0069】
例示的に、一実施方式において、第1番号情報が第1プリセット条件を満たす場合、制御回路3は、作動を許可する旨の制御信号を動力発生装置6に送り出す。これは、第1スイッチ91と制御回路3との間の回路を導通状態のままにすることに相当する。使用者に歯磨きのニーズがある場合、動力発生装置6は、制御回路3から送り出された作動を許可する旨の制御信号を受け取っているため、使用者は、動力発生装置6を利用すれば、歯磨剤ボトル7内の歯磨剤を動力発生装置6で第1出口11に絞り出すことができ、その結果、歯磨剤ボトル7内の歯磨剤が自動的に絞り出される効果を実現され、使用者の操作及び使用が容易になる。第1番号情報が第1プリセット条件を満たさない場合、制御回路3は、作動が停止されたままにする旨の制御信号を動力発生装置6送り出し、これは、第1スイッチ91と制御回路3との間の回路を切断された状態のままにすることに相当し、歯磨剤ボトル7内の歯磨剤は、歯ブラシヘッド1に進入できない。
【0070】
例示的に、別の一実施方式において、第1制御情報は、歯磨剤ボトル7内の歯磨剤が非正規品の歯磨剤である場合に、制御回路3から動力発生装置6に送り出されてもよい。第1制御情報を受け取ると、第1スイッチ91と制御回路3との間の回路が切断された状態のままとされるため、第1スイッチ91と動力発生装置6との間の回路は、切断された状態のままとされる。このようにして、使用者は、第1スイッチ91を介して動力発生装置6に給電できなくなり、動力発生装置6が作動できず、歯磨剤ボトル7内の歯磨剤を第1出口11に絞り出すことができず、当該電動歯ブラシ上の非正規品の歯磨剤の使用を禁止するという目的が実現される。
【0071】
第2制御情報は、歯磨剤ボトル7内の歯磨剤が正規品の歯磨剤である場合に、制御回路3から動力発生装置6に送り出されてもよい。第2制御情報を受け取ると、第1スイッチ91と制御回路3との間の回路が連通状態とされ、このとき、第1スイッチ91と動力発生装置6との間の回路は、導通されることが可能となる。つまり、使用者が歯磨剤ボトル7内の歯磨剤を絞り出したい場合には、第1スイッチ91を押下することで、第1スイッチ91と動力発生装置6との間の回路を導通させると、動力発生装置6が作動し始めるため、歯磨剤ボトル7内の歯磨剤は、第1出口11に絞り出され、最終的に歯ブラシヘッド1のブラシ毛に到達する。
【0072】
本開示の実施例において、第1番号情報が第1プリセット条件を満たさない場合、第1スイッチ91と制御回路3との間の回路は、切断された状態のままとされる。上記構成によれば、第1番号情報が第1プリセット条件を満たさない場合、使用者は、第1スイッチ91を介して動力発生装置6の作動状態を制御できないため、第1番号情報が第1プリセット条件を満たさない場合に歯磨剤が使用できないことが確保され、電動歯ブラシの安全性が向上される。
【0073】
選択的に、いくつかの実施例において、前記電動歯ブラシは、
前記制御回路3に電気的に接続され、前記歯ブラシヘッド1を振動させるための駆動モータ12を更に含む。
【0074】
選択的に、いくつかの実施例において、前記電動歯ブラシは、
前記歯ブラシヘッド1内に位置し、前記歯ブラシヘッド1の第2番号情報が記憶されている第2チップ13と、
前記歯ブラシハンドル2における前記歯ブラシヘッド1に近い端に位置する第2リーダライタ14であって、前記第2リーダライタ14が、前記第2番号情報を読み取って前記制御回路3に送り出すためのものであり、前記制御回路3が、前記第2番号情報を受け取り、前記第2番号情報に基づいて前記駆動モータ12の作動状態を制御するためのものである第2リーダライタ14とを更に含む。
【0075】
説明すべきなのは、第2チップ13と第2リーダライタ14との位置が対応しているため、第2リーダライタ14による第2チップ13内の第2番号情報の読み取りの正確性を向上させることができる。別のいくつかの実施例において、第2チップ13は、第2リーダライタ14を中心としたプリセット範囲内に位置してもよい。
【0076】
理解すべきなのは、第2番号情報の具体的な内容については、ここで限定しない。例示的に、第2番号情報は、歯ブラシヘッド1の生産番号情報であってもよい。
【0077】
理解すべきなのは、第2チップ13は、情報の記憶に使用可能な任意のチップであってもよい。例えば、いくつかの実施例において、第2チップ13は、RFIDチップである。
【0078】
いくつかの実施例において、第2チップ13は、無線周波数タグ(電子タグとも呼ばれる)として使用されてもよいし、歯ブラシヘッド1の型番、メーカ、効能モード情報、振動周波数、ブラシ毛の種類等の複数の情報を記憶するために使用されてもよく、第2チップ13を使用することで、歯ブラシヘッド1の製品情報を明確に把握し、歯ブラシヘッド1の偽造防止性を実現することができる。
【0079】
制御回路3は、第2リーダライタ14を介して、第2チップ13に保存されている歯ブラシヘッド1の第2番号情報を読み取ることができ、この第2番号情報に基づいて、制御回路3は、歯ブラシヘッド1の真贋を識別することができる。識別の結果が異なる場合、制御回路3は、異なる制御情報又は制御信号を駆動モータ12に送り出し、正規品の歯ブラシヘッドが正常に使用され、非正規品の歯ブラシヘッドが使用不能とされることを保証できる。
【0080】
そして、歯ブラシヘッド1が正規品の歯ブラシヘッドである場合、使用者は、駆動モータ12を介して歯ブラシヘッド1を駆動して振動させることができ、手動による歯磨きに比べて、駆動モータ12を介して歯ブラシヘッド1を駆動して振動させるのは、より効率的であり、省エネかつ利便的である。
【0081】
本開示の実施例において、第2チップ13及び第2リーダライタ14を設けることで、歯ブラシヘッド1の製品情報を明確に把握し、歯ブラシヘッド1の偽造防止性を実現するとともに、歯ブラシヘッド1が盗難されたり、歯ブラシヘッド1が二次利用されたりする確率を低減することができる。
【0082】
選択的に、いくつかの実施例において、前記電動歯ブラシは、
前記制御回路3を介して前記駆動モータ12の作動状態を制御するための第2スイッチ92を更に含み、
前記第2スイッチ92は、第3状態にあるときに待機信号を前記制御回路3に送り出して、前記制御回路3により前記待機信号に基づいて前記駆動モータ12が待機状態に制御されるようにするためのものである。
【0083】
いくつかの実施例において、駆動モータ12の作動時間長は、制御回路3及び第2番号情報によって決定される。例示的に、第2番号情報内には、プリセットされた駆動モータ12の作動時間長が含まれているか、又は第2チップ13内には、プリセットされた駆動モータ12の作動時間長が記憶されており、駆動モータ12が作動状態にある継続時間がプリセットされた作動時間長に達すると、制御回路3は、駆動モータ12の作動を停止させるように制御する。
【0084】
別のいくつかの実施例において、前記第2スイッチ92は、第4状態にあるときに第2停止信号を前記制御回路3に送り出して、前記制御回路3により前記第2停止信号に基づいて前記駆動モータ12の作動が停止されるように制御されるようにするためのものである。
【0085】
第2スイッチ92は、異なる状態において、異なる信号を制御回路3に送り出し、制御回路3は、第2スイッチ92から送り出された信号に基づいて駆動モータ12の作動状態を制御するため、第2スイッチ92は、制御回路3を介して駆動モータ12の作動状態を制御すると見なすことができる。
【0086】
例示的に、いくつかの実施例において、使用者は、第2スイッチ92を1回押圧(短押し又は長押し)することで第2スイッチ92を第3状態に進入させ、一定時間長に達すると、第2スイッチ92を第4状態にしてもよい。別のいくつかの実施例において、第3状態は、第2スイッチ92が押下された状態であってもよく、第4状態は、第2スイッチ92が押下から非押下に遷移された状態であってもよい。別のいくつかの実施例において、使用者は、第2スイッチ92を1回押圧するか又は短時間内で複数回連続して押圧することで第2スイッチ92を第3状態に進入させ、その後、第2スイッチ92を1回押圧するか又は短時間内複数回連続して押圧することで第2スイッチ92を第4状態に進入させてもよい。
【0087】
理解を容易にするために、以下に例を挙げて説明する。例示的に、使用者に歯磨きのニーズがある場合、使用者は、第2スイッチ92を操作することで、第2スイッチ92を押下された状態にし、第2スイッチ92は、待機信号を制御回路3に送り出し、制御回路3は、作動待機信号を駆動モータ12に送り出して、駆動モータ12が待機状態にされるようにする。いくつかの実施例において、駆動モータ12は、待機状態になった後、プリセット時間長だけ待機してから作動状態に自動的に進入してもよく、こうすれば、使用者に一定の歯磨き準備時間又はバッファ時間を与えることができ、そのうち、プリセット時間長は、任意の時間長であってもよく、プリセット時間が短い場合は、駆動モータ12がそのまま作動状態に進入すると見なすこともできる。別のいくつかの実施例において、駆動モータ12が待機状態になった後、駆動モータ12が待機状態から起動状態に遷移する前に、駆動モータ12は、起動信号を待つ必要がある。
【0088】
歯磨きを終了したとき、第2スイッチ92は、使用者の操作により押下から非押下の状態に遷移された場合、又は第3状態にある時間がプリセット時間長に達した場合、第4状態に自動的に遷移され、第2スイッチ92は、第2停止信号を制御回路3に送り出し、制御回路3は、第2停止信号を受け取ると、駆動モータ12の作動を停止させるように制御する。さらに、使用者は、個人の必要に応じて、第2スイッチ92の押圧具合により駆動モータ12の作動時間長及び/又は周波数を調整することで、歯ブラシヘッド1の振動時間長及び/又は周波数を調整してもよい。
【0089】
第2スイッチ92及び駆動モータ12を設けることで、使用者は、歯ブラシヘッド1の振動を比較的容易に制御でき、片手だけで操作を実現可能であり、操作過程が比較的簡単である。
【0090】
いくつかの実施例において、使用者は、第2スイッチ92を長押しすることで、第2スイッチ92を押下された状態のままにしてもよい。第2スイッチ92が押下された状態のままとされている間には、歯ブラシヘッド1は、駆動モータ12の駆動により、振動し続けることになる。使用者が第2スイッチ92を放すと、即ち第2スイッチ92が押下された状態でなくなると、第2スイッチ92は、第3状態から第4状態に遷移され、歯ブラシヘッド1の振動が停止される。
【0091】
理解すべきなのは、上記の第1スイッチ91及び第2スイッチ92は、単独で使用されるものであり、即ち第1スイッチ91及び第2スイッチ92の状態は独立しており、使用者は、第1スイッチ91及び第2スイッチ92の状態を個別に制御できる。
【0092】
選択的に、いくつかの実施例において、前記第2番号情報が第2プリセット条件を満たさない場合、前記第2スイッチ92と前記制御回路3との間の回路は、切断された状態のままとされる。
【0093】
理解すべきなのは、第2プリセット条件の具体的な内容については、ここで限定しない。例えば、いくつかの実施例において、制御回路3は、メモリを含み、メモリには、プリセットされた歯ブラシヘッドに関する符号化規則が保存されており、この符号化規則に基づいて、制御回路3は、第2番号情報を受け取ると、第2番号情報がプリセットされた歯ブラシヘッドの符号化規則に適合するかどうかを判断可能となる。第2番号情報がプリセットされた歯ブラシヘッドの符号化規則に適合しない場合、第2番号情報は、第2プリセット条件を満たさないと見なされる。
【0094】
第2番号情報が第2プリセット条件を満たさない場合、第2スイッチ92と制御回路3との間の回路は、切断されたままとされ、このとき、使用者は、第2スイッチ92を介して駆動モータ12の作動状態を制御できない。第2番号情報が第2プリセット条件を満たす場合、第2スイッチ92と制御回路3との間の回路は、導通可能となり、このとき、使用者は、第2スイッチ92を介して駆動モータ12の作動状態を制御できる。
【0095】
理解すべきなのは、第2スイッチ92と制御回路3との間の回路を切断された状態のままにする方法については、ここで限定しない。例えば、いくつかの実施例において、第2スイッチ92と制御回路3とは、第2制御スイッチを介して連通され、第2制御スイッチのオン及びオフを制御するだけで、第2スイッチ92と制御回路3との間の回路の状態を制御可能となる。
【0096】
第2番号情報が第2プリセット条件を満たさない場合、歯ブラシヘッド1は、非正規品の歯ブラシヘッドであると見なすことができる。使用者が第2スイッチ92を押下しても、駆動モータ12を待機状態にするか又は作動状態に進入させることができない。駆動モータ12の作動が停止されたままとされることで、当該電動歯ブラシ上の非正規品の歯ブラシヘッドの使用を回避し、使用者の健康を保証することができる。第2番号情報が第2プリセット条件を満たす場合、歯ブラシヘッド1は、正規品の歯ブラシヘッドであると見なすことができ、駆動モータ12の作動が許可されることで、使用者が歯ブラシヘッド1を正常に使用可能であることを保証できる。
【0097】
例示的に、一実施方式において、第2番号情報が第2プリセット条件を満たす場合、制御回路3は、作動を許可する旨の制御信号を駆動モータ12に送り出す。これは、第2スイッチ92と制御回路3との間の回路を導通状態のままにすることに相当する。使用者に歯磨きのニーズがある場合、駆動モータ12は、制御回路3から送り出された作動を許可する旨の制御情報を受け取っているため、歯ブラシヘッド1のブラシ毛に歯磨剤が既に存在している場合、使用者は、第2スイッチ92を介して駆動モータ12の作動状態を制御して、歯ブラシヘッド1を振動させることができ、その結果、歯磨き操作を実行可能となる。第2番号情報が第2プリセット条件を満たさない場合、制御回路3は、作動が停止されたままにする旨の制御信号を駆動モータ12に送り出す。これは、第2スイッチ92と制御回路3との間の回路を切断された状態のままにすることに相当し、歯ブラシヘッド1が使用不能とされる。
【0098】
例示的に、別の一実施方式において、第3制御情報は、歯ブラシヘッド1が非正規品の歯ブラシヘッドである場合に、制御回路3から駆動モータ12に送り出されてもよい。第3制御情報を受け取ると、第2スイッチ92と制御回路3との間の回路が切断された状態とされるため、第2スイッチ92と駆動モータ12との間の回路は、切断された状態とされる。このようにして、使用者は、第2スイッチ92を介して駆動モータ12に給電できなくなり、駆動モータ12が作動できず、当該電動歯ブラシ上の非正規品の歯ブラシヘッドの使用を禁止するという目的が実現される。
【0099】
第4制御情報は、歯ブラシヘッド1が正規品の歯ブラシヘッドである場合に、制御回路3から駆動モータ12に送り出されてもよい。第4制御情報を受け取ると、第2スイッチ92と制御回路3との間の回路が連通された状態のままとされるため、第2スイッチ92と制御回路3との間の回路は、連通状態とされる。つまり、使用者が歯ブラシヘッド1を使用して歯磨きしようとする場合には、第2スイッチ92を押下することで、第2スイッチ92と駆動モータ12との間の回路を導通させると、駆動モータ12が作動し始めることで、歯ブラシヘッド1を振動させるため、当該正規品の歯ブラシヘッドは、正常に使用されることができる。
【0100】
本開示の実施例において、第2番号情報が第2プリセット条件を満たさない場合、第2スイッチ92と制御回路3との間の回路は、切断された状態のままとされる。上記構成によれば、第2番号情報が第2プリセット条件を満たさない場合、使用者は、第2スイッチ92を介して駆動モータ12の作動状態を制御できないため、第2番号情報が第2プリセット条件を満たさない場合に歯ブラシヘッド1が使用できないことが確保され、電動歯ブラシの安全性が向上される。
【0101】
いくつかの実施例において、歯磨剤が正規品の歯磨剤である場合、使用者は、第1スイッチ91と動力発生装置6との間の回路を導通させ、第1スイッチ91を介して動力発生装置6の作動状態を制御することで、歯磨剤ボトル7内の歯磨剤は、歯ブラシヘッド1のブラシ毛に到達可能となる。歯ブラシヘッド1が正規品の歯ブラシヘッドである場合、使用者は、第2スイッチ92と駆動モータ12との間の回路を導通させ、第2スイッチ92を介して駆動モータ12の作動状態を制御することで、駆動モータ12により歯ブラシヘッド1が振動されて、使用者の歯磨き操作が実現される。
【0102】
歯磨剤ボトル7内の歯磨剤が非正規品の歯磨剤であるか又は歯磨剤タンク5内に歯磨剤ボトル7が存在していない(即ち制御回路3が第1番号情報を受け取っていない)とともに、歯ブラシヘッド1が正規品の歯ブラシヘッドである場合、ブラシヘッドは、正常に使用可能である一方で、歯磨剤ボトル7は、正常に使用不能である。この場合、使用者は、歯磨剤を歯ブラシヘッド1のブラシ毛に手動で塗抹してから、駆動モータ12を起動することで、歯磨き操作を実現することが可能である。
【0103】
歯磨剤ボトル7内の歯磨剤が正規品の歯磨剤であり、歯ブラシヘッド1が非正規品の歯ブラシヘッドであるとき、一部の場合では、歯磨剤ボトル7内の歯磨剤を歯ブラシヘッド1のブラシ毛に絞り出すことができないとともに、駆動モータ12を起動できない。別の一部の場合では、歯磨剤ボトル7内の歯磨剤を歯ブラシヘッド1のブラシ毛に絞り出すことができ、駆動モータ12を起動させて歯磨剤ボトル7内の第1番号情報又は第1チップ71に設定されたモード等の情報に従って作動させることができるが、歯ブラシヘッド1内の第2番号情報又は第2チップ13にプリセットされたモードに従って作動させることができない。
【0104】
選択的に、いくつかの実施例において、前記収容空間内には、センサアセンブリ121が更に設けられており、前記センサアセンブリ121は、前記収容空間の内壁に設けられ、且つ前記制御回路3及び前記駆動モータ12にそれぞれ電気的に接続され、
前記センサアセンブリ121は、前記歯ブラシヘッド1における歯ブラシ面に垂直な圧力を感知するためのものであり、前記センサアセンブリ121は、感知された圧力が第1プリセット閾値よりも大きい継続時間が第1プリセット時間長に達すると、起動信号を前記制御回路3に送り出し、前記制御回路3は、前記起動信号に基づいて前記駆動モータ12を作動状態に制御し、
前記センサアセンブリ121は、感知された圧力が第2プリセット閾値未満である継続時間が第2プリセット時間長に達すると、第3停止信号を前記制御回路3に送り出し、前記制御回路3は、前記第3停止信号に基づいて前記駆動モータ12を作動停止状態に制御する。
【0105】
理解すべきなのは、第1プリセット閾値及び第1プリセット時間長の具体的な値については、ここで限定しない。ここの第1プリセット閾値は、デフォルトで電動歯ブラシが振動できる設定圧力閾値であり、第1プリセット時間長は、実際のニーズに応じて設定された時間長である。
【0106】
例示的に、センサアセンブリ121によって感知された圧力が第1プリセット閾値よりも大きい継続時間が1s~2sに達し場合に限って、制御回路3による起動信号の送り出しがトリガされる。このとき、制御回路3は、駆動モータ12を介して歯ブラシヘッド1を制御して振動を開始させる。即ち歯磨き中には、歯ブラシヘッド1にかかる圧力が或る閾値を超える継続時間が一定時間長に達した場合に限って、歯磨きを開始したと見なされる。
【0107】
理解すべきなのは、第2プリセット閾値及び第2プリセット時間長の具体的な値については、ここで限定しない。ここの第2プリセット閾値は、デフォルトで電動歯ブラシの振動が停止する臨界値であり、第2プリセット時間長は、実際のニーズに応じて設定された時間長である。
【0108】
例示的に、センサアセンブリ121によって感知された圧力が第2プリセット閾値未満である継続時間が1s~2sに達した場合に限って、制御回路3による第3停止信号の送り出しがトリガされる。このとき、制御回路3は、駆動モータ12を介して歯ブラシヘッド1の振動を停止させるように制御する。即ち歯磨き中には、歯ブラシヘッド1にかかる圧力が或る閾値未満である継続時間が一定時間長に達した場合に限って、歯磨きを終了したと見なされる。
【0109】
理解を容易にするために、以下に例を挙げて説明する。電動歯ブラシの使用中には、歯ブラシヘッド1を歯に近づけて手で力を加えると、センサアセンブリ121は、歯ブラシヘッド1における歯ブラシ面に垂直な圧力を感知し、感知された圧力が第1プリセット閾値よりも大きい継続時間が第1プリセット時間長に達すると、制御回路3は、起動信号を送り出し、駆動モータ12が起動して歯ブラシヘッド1の振動を開始させ、歯磨きが開始される。歯磨きを終了した後、歯ブラシヘッド1が歯から離れると、センサアセンブリ121は、歯ブラシヘッド1における歯ブラシ面に垂直な圧力を感知し、感知された圧力が第2プリセット閾値未満である継続時間が第2プリセット時間長に達すると、制御回路3は、第3停止信号を送り出し、駆動モータ12が停止状態とされ、歯ブラシヘッド1の振動が停止され、歯磨きが終了される。
【0110】
本開示の実施例において、センサアセンブリ121は、歯ブラシヘッド1における歯ブラシ面に垂直な圧力を感知するためのものであり、センサアセンブリ121は、感知された圧力が第1プリセット閾値よりも大きい継続時間が第1プリセット時間長に達すると、起動信号を制御回路3に送り出し、センサアセンブリ121は、感知された圧力が第2プリセット閾値未満である継続時間が第2プリセット時間長に達すると、第3停止信号を制御回路3に送り出す。これにより、ブラシヘッドを意図せずに口腔から持ち出したことに起因して歯磨剤の泡が飛び散ってしまう事態の発生を防止するとともに、誤って触れることに起因して電動歯ブラシが振動してしまう確率を低減することができる。
【0111】
理解すべきなのは、センサアセンブリ121の具体的な構造については、ここで限定しない。選択的に、いくつかの実施例において、前記センサアセンブリ121は、第1感知素子及び第2感知素子を含み、
前記第1感知素子が前記収容空間の内壁に設けられ、前記第2感知素子が前記駆動モータ12における前記第1感知素子と対向する位置に設けられ、
前記第1感知素子と前記第2感知素子との間の距離の変化は、前記歯ブラシヘッド1にかかる歯ブラシ面に垂直な圧力を表すためのものである。
【0112】
本開示の実施例において、第1感知素子と第2感知素子との間の距離の変化を検出し、距離の変化により歯ブラシヘッド1における歯ブラシ面に垂直な圧力を表すことで、歯ブラシヘッド1を歯に近づけて手で力を加えたときの圧力を検出するという目的が達成され、センサアセンブリ121による検出の正確性及び利便性が保証される。
【0113】
選択的に、いくつかの実施例において、前記第1感知素子は、圧力センサ及び位置決め装置の一方であり、前記第2感知素子は、前記圧力センサ及び位置決め装置の他方である。
【0114】
圧力センサ及び位置決め装置の一方は、収容空間の内壁に設けられ、圧力センサ及び位置決め装置の他方は、駆動モータ12に設けられる。例えば、いくつかの実施例において、圧力センサが歯ブラシのハウジングの内壁にセットされ、位置決め装置が駆動モータ12に固定される。
【0115】
別のいくつかの実施例において、前記第1感知素子は、ホールセンサ及び磁石の一方であり、前記第2感知素子は、前記ホールセンサ及び前記磁石の他方である。
【0116】
ホールセンサ及び磁石の一方は、収容空間の内壁に設けられ、ホールセンサ及び磁石の他方は、駆動モータ12に設けられる。同様に、ホールセンサ及び磁石については、ホールセンサが歯ブラシのハウジングの内壁にセットされ、磁石が駆動モータ12に固定されるように設けられてもよい。
【0117】
いくつかの実施例において、センサアセンブリ121は、圧力センサ、位置決め装置、ホールセンサ及び磁石を含んでもよく、圧力センサと位置決め装置とは、1組の素子として歯ブラシヘッド1にかかる歯ブラシ面に垂直な圧力を検出して第1検出値が得られ、ホールセンサと磁石とは、1組の素子として、歯ブラシヘッド1にかかる歯ブラシ面に垂直な圧力を検出して第2検出値が得られ、更に第1検出値及び第2検出値に基づいて最終的な検出値が確定される。
【0118】
説明すべきなのは、歯ブラシヘッド1が力を受けると、電動歯ブラシのホールセンサと磁石との間の距離が変化し、磁石が一定の距離まで近づくと、ホールセンサの出力信号が変化し、主制御回路基板によって読み取られ得る。
【0119】
電動歯ブラシの主制御回路基板がホールセンサの変化を検出した場合に限って、歯磨きを開始したと見なされ、駆動モータ12が作動し始めて歯ブラシヘッド1の振動を開始させる。口腔から歯ブラシを持ち出すと、受ける力の変化により、磁石がホールセンサから離れるため、ホールセンサの出力信号が再度変化し、それが主制御回路基板によって検出されると、歯磨き動作を停止したと見なされ、駆動モータ12の作動が一時停止してブラシヘッドの振動が停止される。これにより、ブラシヘッドを意図せずに口腔から持ち出したことに起因して歯磨剤の泡が飛び散ってしまう事態の発生を防止することができる。
【0120】
選択的に、いくつかの実施例において、前記制御回路3は、前記第2番号情報を受け取り、前記第2番号情報に基づいて、前記駆動モータ12で発生する振動周波数を制御して、前記モータで発生する振動周波数が前記歯磨剤ボトル7に対応するようにするためのものでもある。
【0121】
説明すべきなのは、歯磨剤タンク5内にセットされた歯磨剤ボトル7の種類(歯磨剤ボトル7内の歯磨剤の種類)が異なる場合、駆動モータ12は、異なる振動周波数を生じることができるため、歯ブラシヘッド1は、対応する振動周波数で振動されて、異なる使用者の使用ニーズが満たされる。例えば、歯磨剤ボトル7が第1種類に属する場合、駆動モータ12は、200Hzの振動周波数を生じてもよく、歯ブラシヘッド1は、200Hzの振動周波数で振動してもよい。歯磨剤ボトル7が第2種類に属する場合、駆動モータ12は、220Hzの振動周波数を生じてもよく、歯ブラシヘッド1は、220Hzの振動周波数で振動してもよい。いくつかの実施例において、歯磨剤ボトル7の種類情報は、第1チップ71に記憶されてもよい。
【0122】
本開示の実施例において、制御回路3は、第1リーダライタ53から送り出された第1番号情報を受け取ると、対応する制御信号を駆動モータ12に送り出して、駆動モータ12の振動周波数と、異なる種類の歯磨剤ボトル7とのマッチングを実現することができるため、正規品であると識別された歯磨剤に適切な歯ブラシヘッド1の振動周波数をマッチングして最適な歯磨き効果を達成することができる。
【0123】
選択的に、いくつかの実施例において、前記電動歯ブラシは、モータ蓋板131を更に含み、前記モータ蓋板131は、前記収容空間の内壁に固定的に接続され、且つ前記駆動モータ12を取り囲んで設けられる。
【0124】
説明すべきなのは、駆動モータ12が振動部品であるため、駆動モータ12の運転中には、使用時間が長すぎるか又は振動強度が大き過ぎると、駆動モータ12が収容空間内で変位してしまう。
【0125】
本開示の実施例において、モータ蓋板131を設けることで、モータ蓋板131が収容空間の内壁に固定的に接続され、モータ蓋板131の固定の安定性が向上される一方で、モータ蓋板131が更に駆動モータ12を取り込んで設けられ、駆動モータ12を固定する役割が果たされ、駆動モータ12の変位の発生確率が低減され、電動歯ブラシの品質及び安全性が向上される。
【0126】
選択的に、いくつかの実施例において、前記歯ブラシハンドル2には、前記制御回路3から送り出された提示信号を受け取って警報を行うための提示デバイスが更に設けられており、前記提示デバイスが前記制御回路3に電気的に接続される。
【0127】
説明すべきなのは、当該提示デバイスは、指示ランプであってもよいし、ブザーであってもよい。提示信号は、歯ブラシヘッド1が非正規品の歯ブラシヘッドであるか又は歯磨剤ボトル7内の歯磨剤が非正規品の歯磨剤である場合に、制御回路3から提示デバイスに送り出されてもよい。提示デバイスは、提示信号を受け取ると、警報を行って提示してもよく、例えば、指示ランプを赤色に点滅させるか又は或る方向の流水ランプの形態で表示させたり、ブザーを第1周波数でブザー音を発させたりしてもよい。
【0128】
当該提示信号は、歯ブラシヘッド1が正規品の歯ブラシヘッドであり、歯ブラシヘッド1の使用回数が第1プリセット回数に達した場合、又は、歯磨剤ボトル7内の歯磨剤が正規品の歯磨剤であり、歯磨剤の使用回数が第2プリセット回数に達した場合に、制御回路3から提示デバイスに送り出されてもよい。この場合、指示ランプを黄色に点滅させるか又は或る方向の流水ランプの形態で表示させたり、ブザーを第2周波数でブザー音を発させたりしてもよい。提示デバイスによる提示を通じて、歯ブラシヘッド1又は歯磨剤ボトル7を適時に取り替えることを使用者に促すことができ、使用者の使用体験を向上させることができる。
【0129】
例示的に、歯磨剤ボトル7内の歯磨剤が正規品の歯磨剤である場合、第1番号情報と、既にメモリ内に記録されている歯磨剤ボトル7の生産番号とを照合してもよく、もし当該第1番号情報が既に存在していれば、当該歯磨剤がこの電動歯ブラシで既に使用されたことを意味し、もし当該第1番号情報が存在してなければ、当該歯磨剤がこの電動歯ブラシで初めて使用されることを意味し、その後に使用されると、メモリ内に当該第1番号情報が追加される。以降、電動歯ブラシが起動されるたびに、メモリ内で当該歯磨剤の第1番号情報に対応する使用回数を1回増加することで、歯磨剤ボトル7内の歯磨剤の使用回数に対する記録が実現される。
【0130】
例示的に、歯ブラシヘッド1が正規品の歯ブラシヘッドである場合、第2番号情報と、既にメモリ内に記録されている歯ブラシヘッド1の生産番号情報とを照合してもよく、もし当該第2番号情報が既に存在していれば、当該歯ブラシヘッド1がこの電動歯ブラシで既に使用されたことを意味し、もし当該第2番号情報が存在していなければ、当該歯ブラシヘッド1がこの電動歯ブラシで2回目に使用されることを意味し、その後に使用されると、メモリ内に当該第2番号情報が追加される。以降、電動歯ブラシが起動されるたびに、メモリ内で当該歯ブラシヘッド1の第2番号情報に対応する使用回数を1回増加することで、歯ブラシヘッド1の使用回数に対する記録が実現される。
【0131】
本開示の実施例において、歯ブラシハンドル2には、制御回路3から送り出された提示信号を受け取って警報を行うための提示デバイスが更に設けられており、提示デバイスが制御回路3に電気的に接続される。上記構成によれば、提示デバイスを通じて様々な状況を提示可能であり、使用者が電動歯ブラシの作動状況を適時に把握してそれに応じた対処を適時に行い易くなる。
【0132】
選択的に、いくつかの実施例において、前記動力発生装置6は、エアポンプを含み、前記エアポンプが前記第1管路81を介して前記第2出口51に接続され、
前記エアポンプは、前記第1管路81及び前記第2出口51を介して前記歯磨剤タンク5内に気体を注入し、前記気体で発生する推力が前記押動装置82に作用される。
【0133】
説明すべきなのは、エアポンプは、作動状態にあるとき、気体が発生する。発生した気体は、第1管路81及び第2出口51を通して歯磨剤タンク5に進入する。歯磨剤タンク5に進入した気体は、エアポンプの作用により推力を生じることができ、当該推力が押動装置82に作用されて、押動装置82を変位させる。
【0134】
選択的に、いくつかの実施例において、前記歯磨剤タンク5は、第2管路54を更に含み、前記第2管路54は、入気口及び出気口を含み、前記入気口によって前記歯磨剤タンク5の第2出口51が形成され、
前記押動装置82は、前記第2管路54の出気口に位置し、前記押動装置82は、歯磨剤ボトル7が収容される収容室52における空間面である。
【0135】
説明すべきなのは、押動装置82は、歯磨剤の収容空間における空間面であり、当該空間面の下では、歯磨剤の収容空間が外界とつながっていない。押動装置82が第2管路54の出気口に位置するため、第2管路54の出気口を通過した気体で発生する推力が押動装置82に作用されることで、押動装置82が変位して、更に歯磨剤タンク5内の歯磨剤が押動されて第2出口51から流出し、最終的に歯ブラシヘッド1に到達する。
【0136】
選択的に、いくつかの実施例において、前記電動歯ブラシは、信号検出回路を更に含み、前記信号検出回路が前記エアポンプに接続され、前記信号検出回路は、前記エアポンプの作動時に発生する電気信号が設定閾値よりも大きいことを検出すると、第4停止信号を前記エアポンプに送り出して、前記エアポンプの作動が停止されるようにするためのものである。
【0137】
理解すべきなのは、エアポンプの作動時に発生する電気信号は、電流信号であってもよいし、電圧信号であってもよく、更に抵抗信号であってもよい。
【0138】
いくつかの実施例において、信号検出回路は、エアポンプの作動時に発生する気圧が設定閾値よりも大きいことを検出すると、第4停止信号をエアポンプに送り出して、エアポンプの作動が停止されるようにするために更に使用されることも可能である。別のいくつかの実施例において、信号検出回路は、エアポンプの作動時の関連パラメータが設定閾値よりも大きいことを検出すると、第4停止信号をエアポンプに送り出して、エアポンプの作動が停止されるようにするために更に使用されることも可能であり、ここの関連パラメータは、エアポンプの作動状態を表す任意のパラメータであってもよい。
【0139】
説明すべきなのは、歯磨剤ボトル7内の歯磨剤は、使用者による使用回数が増加するにつれて、消費されていくことになる。歯磨剤が消費し切れた後、もし使用者が歯磨き時に依然としてエアポンプをオンにして歯磨剤を押し出すと、歯磨剤ボトル7内の歯磨剤が既に消費し切れているため、押動装置82は、推力が作用されても、変位を生じない。しかし、歯磨剤タンク5内は、気体で迅速に満たされてしまう。気体を注入していくと、歯磨剤タンク5内の気圧が迅速に増加する。歯磨剤タンク5内に気体を注入し続けるためには、このとき、エアポンプのモータの作動には、より大きな電力が必要となる。しかしながら、給電電圧が一定になっているため、このとき、エアポンプのモータに必要な作動電流が増加することになり、もし作動電流がプリセット電流値を超えると、歯磨剤ボトル7内の歯磨剤が既に消費し切れたと見なされる。
【0140】
本開示の実施例において、信号検出回路は、前記エアポンプの作動時に発生する電気信号が設定閾値よりも大きいことを検出すると、第4停止信号をエアポンプに送り出すためのものである。上記構成によれば、エアポンプや歯ブラシの他の部品の損傷を防止し、電動歯ブラシの使用寿命を延長することができる。
【0141】
選択的に、いくつかの実施例において、前記歯ブラシヘッド1は、キャビティ15を含み、前記キャビティ15の第1端が前記第1出口11に接続され、
前記接続装置4は、互いに連通される中空伝動軸41及び導管42を含み、前記第2出口51、前記導管42、前記中空伝動軸41及び前記キャビティ15が順次に連通され、前記中空伝動軸41が前記駆動モータ12に接続され、前記駆動モータ12は、前記中空伝動軸41を介して前記歯ブラシヘッド1のブラシ毛を振動させる。
【0142】
説明すべきなのは、接続装置4が歯磨剤タンク5及び歯ブラシヘッド1にそれぞれ連通され、接続装置4が駆動モータ12を貫通可能であり、即ち連通装置が駆動モータ12の出力軸であり、駆動モータ12の出力軸が中空の伝達軸として設けられ、具体的に、接続装置4が中空の伝達軸に接続されることで、駆動モータ12を穿設する目的が実現され、電動歯ブラシの体積が節約される。
【0143】
本開示の実施例において、第2出口51と第1出口11とは、接続装置4を介して接続され、接続装置4は、内部が中空であり、接続装置4は、中空伝動軸41及び導管42を含む。上記押動モジュールからの力の作用により、歯磨剤は、第2出口51に向かって移動し、第2出口51、導管42、中空伝動軸41、第1出口11を経由して歯ブラシヘッド1のキャビティ15に到達する。上記構成によれば、電動歯ブラシの体積が節約され、歯ブラシヘッド1への歯磨剤の搬送の利便性が向上される。
【0144】
選択的に、いくつかの実施例において、前記導管42と前記第2出口51との間、前記第1出口11と前記中空伝動軸41との間には、一方向弁43がそれぞれ設けられており、
前記一方向弁43の導通方向は、前記歯磨剤タンク5から前記歯ブラシヘッド1に向かう方向である。
【0145】
例示的に、第1出口11と中空伝動軸41との間には、第1一方向弁が設けられており、第1一方向弁の導通方向は、中空伝動軸41から第1出口11に向かう方向であり、第1一方向弁は、歯ブラシヘッド1内に位置してもよい。
【0146】
説明すべきなのは、第1出口11と中空伝動軸41との間に第1一方向弁を設けることで、既にブラシ毛まで絞り出された歯磨剤が中空伝動軸41内に吸い戻されることを防止し、好ましくない使用体験を使用者に与えることを回避できる。
【0147】
例示的に、導管42と第2出口51との間には、第2一方向弁が設けられており、第2一方向弁の導通方向は、第2出口51から導管42に向かる方向である。
【0148】
説明すべきなのは、導管42と第2出口51との間に第2一方向弁を設けることで、既に導管42に進入した歯磨剤が歯磨剤ボトル7内に吸い戻されることを回避できる。それに、第2一方向弁によれば、歯磨剤ボトル7と導管42との接続を実現することもできるため、歯磨剤ボトル7の固定が実現される。
【0149】
本開示の実施例において、第1出口11と中空伝動軸41との間に一方向弁43が設けられており、既にブラシ毛まで絞り出された歯磨剤が接続装置4内に吸い戻されることを防止し、好ましくない使用体験を使用者に与えることを回避でき、導管42と第2出口51との間に一方向弁43が設けられており、既に導管42に進入した歯磨剤が歯磨剤タンク5内に吸い戻されることを回避でき、それに、導管42と第2出口51との間に一方向弁43が設けられていることで、歯磨剤タンク5と導管42との接続を実現することもできる。
【0150】
図4図6を参照して、本開示の実施例には、容器本体72及び第1チップ71を含み、前記容器本体72には、出液口721が設けられており、前記第1チップ71には、前記歯磨剤ボトル7の第1番号情報が記憶されている歯磨剤ボトル7であって、
前記第1チップ71が前記容器本体72の出液口721に周着され、且つ前記容器本体72に固定的に接続されるか、又は、前記第1チップ71が前記容器本体72の側壁に設けられる、歯磨剤ボトル7が提供されている。
【0151】
理解すべきなのは、第1チップ71及び第1番号情報の内容については、前述した実施例における記述を参照でき、重複を回避するため、ここで限定しない。
【0152】
本開示の実施例において、第1チップ71の設置方式が2つ提供されており、1つ目は、容器本体72の出液口721に周着され、且つ容器本体72に固定的に接続される方式であり、この方式は、第1チップ71の保護に有利であり、出液口721がプリセットされた入液口に合わせられた場合、容器本体72の情報を直接識別でき、外界の検出装置による第1チップ71の識別が不要となる。もう1つは、第1チップ71が容器本体72の側壁に設けられる方式であり、この方式は、外界の検出装置による第1チップ71の識別に有利である。本開示によって提供される2つの方式は、何れも歯磨剤ボトル7の製品情報を明確に把握できるとともに、歯磨剤ボトル7の偽造防止性を実現し、盗難や包装の二次利用等の問題を防止した。
【0153】
選択的に、いくつかの実施例において、前記歯磨剤ボトル7は、シール部材73を更に含み、前記出液口721が突起状に設けられ、
前記シール部材73が前記出液口721に接続され、且つ前記第1チップ71が前記シール部材73と前記容器本体72との間に設けられる。
【0154】
本開示の実施例において、出液口721が突起状に設けられるが、出液口721の具体的な形状については、ここで限定しない。例えば、いくつかの実施例において、出液口721は、テーパ状に設けられる。別のいくつかの実施例において、突起する出液口721は、その横断面が方形である。
【0155】
説明すべきなのは、シール部材73が出液口721に接続されるため、シール部材73は、出液口721の構造にマッチングしていると見なすことができる。いくつかの実施例において、シール部材73は、出液口721の突起部分の構造にマッチングしている。
【0156】
例示的に、いくつかの実施例において、出液口721が柱状に設けられ、且つ出液口721の内部が中空であり、柱状の出液口721の外側面には、ネジ山が設けられていてもよく、シール部材73と出液口721とがネジ山で接続される。第1チップ71は、環状構造であり、柱状に設けられた出液口721に周着され、且つ容器本体72に近接して設けられ、シール部材73は、シール蓋の形態とされ、シール部材73と出液口721との間のネジ山での接続により、容器本体72内に貯蔵された歯磨剤のシール性を保証するためのものである。
【0157】
無論、シール部材73と出液口721との間の接続方式は、ネジ山での接続に限定されず、具体的なニーズに応じて変更することも可能である。
【0158】
本開示の実施例において、歯磨剤ボトル7は、シール部材73を更に含み、出液口721が突起状に設けられ、シール部材73が出液口721に接続され、且つ第1チップ71がシール部材73と容器本体72との間に設けられる。上記シール部材73を設けることで、容器本体72内に貯蔵された歯磨剤のシール性を向上させることができる。
【0159】
選択的に、いくつかの実施例において、前記歯磨剤ボトル7は、
前記出液口721に周着され、且つ前記第1チップ71と前記シール部材73との間に設けられたチップ保護モジュール74を更に含む。
【0160】
理解すべきなのは、チップ保護モジュール74の具体的な構造については、ここで限定しない。選択的に、いくつかの実施例において、前記チップ保護モジュール74は、頂蓋と、頂蓋の外縁の四方から下向きに延在する側壁とを含み、
前記頂蓋及び前記側壁によって収容溝が形成され、
前記第1チップ71が前記収容溝内に設けられ、前記シール部材73が前記頂蓋に接続される。
【0161】
ここで、頂蓋と、頂蓋の外縁の四方から下向きに延在する側壁とは、1つの蓋形状の物体(物体を中心に収容可能な収容溝)として理解可能であり、蓋形状のチップ保護モジュール74が出液口721に周着され、第1チップ71が収容溝内に設けられ、シール部材73が頂蓋に接続されることで、第1チップ71をチップ保護モジュール74で保護するという目的が実現される。
【0162】
選択的に、いくつかの実施例において、前記歯磨剤ボトル7は、前記容器本体72における前記出液口721から遠い端に接続されたベース75を更に含む。ここで、ベース75は、容器本体72における出液口721から遠い端をシールするためのものである。
【0163】
いくつかの実施例において、ベース75と、容器本体72における出液口721から遠い端とは、取り外し可能に接続される。例示的に、ベース75と容器本体72とがネジ山で接続される。
【0164】
選択的に、いくつかの実施例において、前記歯磨剤ボトル7は、
前記容器本体72の内部に設けられたピストン構造76を更に含み、
前記ピストン構造76は、前記ベース75に接続された第1状態と、前記ベース75から分離された第2状態とを含む。
【0165】
本開示の実施例において、ピストン構造76は、容器本体72の内部で移動して、ピストン構造76がベース75に接続された第1状態、及びピストン構造76がベース75から分離された第2状態を形成することが可能である。いくつかの実施例において、第1状態は、容器本体72に貯蔵された歯磨剤が容器本体72で使用されておらず、ピストン構造76がベース75に接続された状態であってもよい。
【0166】
選択的に、いくつかの実施例において、前記ベース75の中心位置には、前記ピストン構造76の方向に突起する通気モジュールが設けられており、前記通気モジュールは、外付けの動力発生装置6に接続するためのものであり、
前記ピストン構造76が前記動力発生装置6から送り出されたプリセット圧力の気体を受け取っていないとき、前記ピストン構造76が前記通気モジュールに接続されて、前記第1状態が形成され、前記ピストン構造76が前記動力発生装置6から与えられたプリセット圧力の気体の作用を受けると、前記ピストン構造76が前記通気モジュールから分離されて、前記第2状態が形成される。
【0167】
ベース75の中心位置には、ピストン構造76の方向に突起する通気モジュールが設けられており、通気モジュールは、外付けの動力発生装置6に接続するためのものである。ピストン構造76が動力発生装置6から送り出されたプリセット圧力の気体を受け取っていないとき、ピストン構造76が通気モジュールに接続されて、第1状態が形成され、ピストン構造76が動力発生装置6から搬送されたプリセット圧力の気体の作用を受けると、ピストン構造76が通気モジュールから分離されて、第2状態が形成される。
【0168】
説明すべきなのは、外付けの動力発生装置6の具体的な構造については、ここで限定しない。例示的に、動力発生装置6は、エアポンプである。動力発生装置6からプリセット圧力の気体を通気モジュールに搬送し、即ちベース75からピストン構造76に向かう方向にプリセット圧力の気体を搬送することで、押動ピストン構造76は、容器本体72の内部で移動可能となり、出液の目的が達成される。
【0169】
本開示の実施例において、通気モジュールには、ベース75の中心位置にピストン構造76の方向への突起が設けられており、ピストン構造76とベース75との接続時の穏やかさを保証し、ピストン構造76によってベース75が容器本体72から離脱される事態の発生を防止することができる。
【0170】
選択的に、いくつかの実施例において、前記第1チップ71には、歯磨剤の型番、メーカ、効能モード情報及び歯磨剤の押し出し情報の少なくとも1つが更に記憶されている。
【0171】
選択的に、いくつかの実施例において、前記歯磨剤の押し出し情報には、歯磨剤がプリセット時間内で押し出された回数と、警報閾値と、押し出し回数閾値と、複数の押し出し期間と、警報回数とが含まれる。
【0172】
いくつかの実施例において、効能モード情報は、歯磨剤の粘度、歯磨剤の効能及び歯磨剤の流動性等の情報によって確定され得る。いくつかの実施例において、歯磨剤の効能には、虫歯予防、口臭除去、歯の白色化、歯肉保護、歯の汚れ除去及び刺激防止等が含まれてもよい。いくつかの実施例において、効能モード情報には、歯磨剤に対応する振動モード、振動周波数、駆動モータの駆動信号のデューティ比、提示デバイスの状態が含まれてもよい。
【0173】
例示的に、いくつかの実施例において、振動モードは、固定振動周波数モード及び可変周波数モードを含んでもよい。具体的に、固定振動周波数モードとは、当該歯磨剤を使用した歯磨き時に歯ブラシヘッド1の振動周波数が一定に保たれることとして理解することができる。可変周波数モードとは、周波数が可変であること、即ち歯ブラシヘッド1が作動時に異なる振動周波数を一定の時間間隔で入れ替えるか又は切り替えることとして理解することができる。
【0174】
いくつかの実施例において、振動モードには、パワーオン緩振動モードが更に含まれてもよく、パワーオン緩振動モードとは、当該歯磨剤を使用した歯磨き時に歯ブラシヘッド1の振動周波数がゆっくり増加し、一定時間後にはプリセットされた周波数に達することとして理解することができる。
【0175】
いくつかの実施例において、効能モードと、振動モード、駆動モータの駆動信号のデューティ比、提示デバイスの状態との間の対応関係が予め定義及び記憶されてもよい。第1チップ71には、効能モードの名称又はインデックスが記憶され、制御回路3側には、異なる効能モードに対応する振動モード、駆動モータの駆動信号のデューティ比、提示デバイスの状態情報が記憶される。
【0176】
具体的な実現の際、歯ブラシハンドル2には、押し出し状態指示ランプが更に設けられていてもよく、押し出し状態指示ランプは、歯磨剤の押し出し状態を指し示すためのものである。例示的に、押し出し状態指示ランプが制御回路3に電気的に接続され、制御回路3により動力発生装置が歯磨剤を押動するように制御されると、押し出し状態指示ランプが常時点灯又は点滅されたり、或る状態の流水ランプで表示されたりし、歯磨剤の押動が停止されると、押し出し状態指示ランプが消灯されてもよい。
【0177】
いくつかの実施例において、歯ブラシハンドル2には、モード指示ランプが更に設けられていてもよく、モード指示ランプは、現在置かれている効能モードを指し示すためのものである。例示的に、各効能モードは、1つのモード指示ランプに対応しており、使用中には、現在置かれている効能モードに対応するモード指示ランプが常時点灯され、他のモード指示ランプが消灯される。
【0178】
本開示の実施例には、ヘルスケア装置であって、上記の電動歯ブラシと、上記の歯磨剤ボトル7とを含み、前記歯磨剤ボトル7は、前記電動歯ブラシの歯磨剤タンク5内に位置する、ヘルスケア装置が提供されている。
【0179】
本実施例において、当該電動歯ブラシ及び歯磨剤ボトル7は、上記実施例における電動歯ブラシ及び歯磨剤ボトル7であり、具体的な構造については、上記実施例における記述を参照でき、ここで繰り返して述べない。本実施例には、上記実施例における電動歯ブラシ及び歯磨剤ボトル7が用いられているため、本実施例によるヘルスケア装置は、上記実施例における電動歯ブラシ及び歯磨剤ボトル7の全ての有益な効果を有する。
【0180】
理解を容易にするために、以下、具体的な実施例を例示して、ヘルスケア装置の使用方式について説明する。
【0181】
実施例1
使用者の手動による歯磨きの場合である。具体的に、使用者が第1スイッチ91を押したままにすると、第1リーダライタ53は、第1チップ71内に記憶されている内容(第1番号情報を含む)を読み取って制御回路3に送り出す。制御回路3は、第1チップ71内の歯磨剤の型番、メーカ等の情報を識別し、もし正規品の歯磨剤であれば、制御回路3は、動力発生装置6に給電して、歯磨剤の継続的な押し出しを開始させ、第1スイッチ91を放すと、制御回路3は、動力発生装置6への給電を停止して、歯磨剤の押し出しを停止させ、必要な量に達したら随時停止可能である。
【0182】
歯磨剤の押し出し中には、押し出し状態指示ランプで押し出し状態が指し示される。歯磨剤の型番が異なれば、例えば虫歯予防、口臭除去、歯の白色化、歯肉保護、歯の汚れ除去及び刺激防止等、歯磨剤の効能が異なる可能性もある。歯磨剤の押し出しを完了した後、歯磨きの準備のために少しの時間を空けてから、第1チップ71又は第2チップ13から読み取られた効能モード情報に応じて駆動モータ12の作動モードを設定し、選択された効能モードに対応するモード指示ランプを常時点灯されるように設定し、駆動モータ12を起動させて歯磨きを開始してもよい。歯磨きの際、パワーオン緩振動機能を設定して、駆動モータ12により歯ブラシヘッド1の振動周波数をゆっくり増加し、2秒後には設定された周波数に達するように制御してもよい。その後の歯磨き中には、もし歯磨剤が足りない場合、引き続き第1スイッチ91を押して歯磨剤を押し出してもよい。
【0183】
もし正規品の歯磨剤が識別されなかった場合又は歯磨剤がない場合、歯磨剤の押し出しを起動しない。このとき、使用者は、歯磨剤を歯ブラシヘッド1に手動で絞り出してから、第2スイッチ92を直接押せば、駆動モータ12を起動させて歯磨きを開始することも可能であり、この場合、歯磨剤を手動で絞り出しておく必要があり、第1チップ71又は第2チップ13内の効能モード情報を歯磨きモードとして読み取ることを設定してもよいし、第1チップ71又は第2チップ13を読み取らずに、デフォルトモードで歯磨きしてもよい。
【0184】
実施例2
使用者による歯磨剤の半自動的な押し出しモードの場合である。具体的に、使用者が第1スイッチ91を一定時間長だけ押下し続ける(短押し又は長押しに設定可能である)と、制御回路3は、第1チップ71内の歯磨剤の型番、メーカ等の情報を識別し、もし正規品の歯磨剤であれば、制御回路3は、動力発生装置6に給電して、歯磨剤の継続的な押し出しを開始させる。歯磨剤の押し出し中には、押し出し状態指示ランプで押し出し状態が指し示される。歯磨剤の押し出し時間は、読み取られた第1チップ71内の情報に準じる。歯磨剤の押し出しを完了した後、歯磨きの準備のために少しの時間を空けてから、第1チップ71又は第2チップ13から読み取られた効能モード情報に応じて駆動モータ12の作動モードを設定し、選択された効能モードに対応するモード指示ランプを常時点灯されるように設定し、駆動モータ12を起動させて歯磨きを開始してもよい。歯磨きについては、パワーオン緩振動機能も設定されている。その後の歯磨き中には、もし歯磨剤が足りない場合、引き続き第1スイッチ91を押して歯磨剤を押し出してもよい。
【0185】
第1チップ71には、歯磨剤がプリセット時間内で押し出された回数、警報閾値、警報閾値、押し出し回数閾値、複数の押し出し期間、警報回数等の情報が含まれていてもよい。読み取られた歯磨剤がプリセット時間内で押し出された回数が警報閾値に達すると、警報して提示し、指示ランプをオンにして警報し、ブザーで提示してもよいが、このとき、依然として歯磨剤の押し出しを起動する。歯磨剤がプリセット時間内で押し出された回数が押し出し回数閾値の上限に達すると、警報をオンにするが、歯磨剤の押し出しを起動しなくなる。
【0186】
同様に、もし正規品の歯磨剤が識別されなかった場合又は歯磨剤がない場合、歯磨剤の押し出しを起動しない。この際、歯磨剤を歯ブラシヘッド1に手動で絞り出してから、第2スイッチ92を押して歯磨きを開始してもよい。
【0187】
第1スイッチ91を押さずに、第2スイッチ92を直接押せば、駆動モータ12を起動して歯磨きを開始することも可能であるが、この際、歯磨剤を手動で絞り出しておく必要があり、第1チップ71内の効能モード情報を歯磨きモードとして読み取ることを設定してもよいし、第1チップ71を読み取らずに、デフォルトモードで歯磨きしてもよい。
【0188】
実施例3
電動歯ブラシによる歯磨剤の全自動的な押し出しの場合である。具体的に、使用者が第1スイッチ91を押下すると、制御回路3は、第1チップ71内の歯磨剤の型番、メーカ等の情報を識別し、もし正規品の歯磨剤であれば、制御回路3は、動力発生装置6に給電して、歯磨剤の継続的な押し出しを開始させる。歯磨剤の量は、識別された第1チップ71内の情報に応じて、一度に押し出されるか又は歯磨き中に数回に分けて押し出されることが可能である。歯磨剤の押し出し中には、該当する指示ランプで押し出し状態が指し示される。歯磨剤の押し出し時間は、読み取られた第1チップ71内の情報に準じる。歯磨剤の押し出しを完了した後、歯磨きの準備のために少しの時間を空けてから、第1チップ71から読み取られた効能モード情報に応じて駆動モータ12の作動モードを設定し、対応するモード指示ランプを常時点灯されるように設定し、駆動モータ12を起動させて歯磨きを開始してもよい。歯磨きについては、パワーオン緩振動機能も設定されている。その後の歯磨き中には、もし歯磨剤が足りない場合、引き続き第1スイッチ91を押し、歯磨剤を押し出して補充してもよい。
【0189】
上述したのは、本開示の選択的な実施形態であり、留意されたいのは、当業者にとって、本開示に記載の原理を逸脱しない前提で、若干の改良及び潤色を更に行うことが可能であり、これらの改良及び潤色も、本開示の保護範囲内に含まれる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【手続補正書】
【提出日】2024-02-29
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動歯ブラシであって、取り外し可能に接続された歯ブラシヘッド及び歯ブラシハンドルを含み、前記歯ブラシヘッドは、第1出口を含み、前記歯ブラシハンドルは、収容空間を含み、前記収容空間内には、制御回路、接続装置、歯磨剤タンク及び動力発生装置が設けられており、前記接続装置は、内部が中空であり、
前記歯磨剤タンクは、第2出口及び収容室を含み、前記収容室は、歯磨剤ボトルを収容するためのものであり、前記歯磨剤ボトルには、第1チップが設けられており、前記第1チップには、前記歯磨剤ボトルの第1番号情報が記憶されており、前記第2出口と前記第1出口とは、前記接続装置を介して接続され、前記歯磨剤タンクには、第1リーダライタが設けられている電動歯ブラシにおいて、
前記動力発生装置が前記制御回路に電気的に接続され、前記動力発生装置は、前記歯磨剤ボトル内の歯磨剤を前記第2出口、前記接続装置及び前記第1出口を経由して前記歯ブラシヘッドに到達させるためのものであり、
前記第1リーダライタは、前記第1チップから前記第1番号情報を読み取って前記制御回路に送り出すためのものであり、前記制御回路は、前記第1番号情報を受け取り、前記第1番号情報に基づいて制御信号を前記動力発生装置に送り出すためのものである、電動歯ブラシ。
【請求項2】
前記収容空間内には、
第1管路と、
前記第1管路を介して前記動力発生装置に接続された押動装置であって、前記動力発生装置から印加された力を受けた場合、前記歯磨剤ボトル内の歯磨剤を押動して前記歯ブラシヘッドに到達させるための押動装置とが更に設けられている、請求項1に記載の電動歯ブラシ。
【請求項3】
前記電動歯ブラシは、
前記制御回路を介して前記動力発生装置の作動状態を制御するための第1スイッチを更に含み、
前記第1スイッチは、第1状態にあるときに押動信号を前記制御回路に送り出して、前記制御回路により前記押動信号に基づいて前記動力発生装置が作動状態に制御されるようにする、請求項2に記載の電動歯ブラシ。
【請求項4】
前記第1番号情報が第1プリセット条件を満たさない場合、前記第1スイッチと前記制御回路との間の回路は、切断された状態のままとされる、請求項3に記載の電動歯ブラシ。
【請求項5】
前記電動歯ブラシは、
前記制御回路に電気的に接続され、前記歯ブラシヘッドを振動させるための駆動モータを更に含む、請求項1に記載の電動歯ブラシ。
【請求項6】
前記電動歯ブラシは、
前記歯ブラシヘッド内に位置し、前記歯ブラシヘッドの第2番号情報が記憶されている第2チップと、
前記歯ブラシハンドルにおける前記歯ブラシヘッドに近い端に位置する第2リーダライタであって、前記第2リーダライタが、前記第2番号情報を読み取って前記制御回路に送り出すためのものであり、前記制御回路が、前記第2番号情報を受け取り、前記第2番号情報に基づいて前記駆動モータの作動状態を制御するためのものである第2リーダライタとを更に含む、請求項5に記載の電動歯ブラシ。
【請求項7】
前記電動歯ブラシは、
前記制御回路を介して前記駆動モータの作動状態を制御するための第2スイッチを更に含み、
前記第2スイッチは、第3状態にあるときに待機信号を前記制御回路に送り出して、前記制御回路により前記待機信号に基づいて前記駆動モータが待機状態に制御されるようにするためのものであり、
前記第2番号情報が第2プリセット条件を満たさない場合、前記第2スイッチと前記制御回路との間の回路は、切断されたままの状態とされる、請求項に記載の電動歯ブラシ。
【請求項8】
前記収容空間内には、センサアセンブリが更に設けられており、前記センサアセンブリは、前記収容空間の内壁に設けられ、且つ前記制御回路及び前記駆動モータにそれぞれ電気的に接続され、
前記センサアセンブリは、前記歯ブラシヘッドにおける歯ブラシ面に垂直な圧力を感知するためのものであり、前記センサアセンブリは、感知された圧力が第1プリセット閾値よりも大きい継続時間が第1プリセット時間長に達すると、起動信号を前記制御回路に送り出し、前記制御回路は、前記起動信号に基づいて前記駆動モータを作動状態に制御し、
前記センサアセンブリは、感知された圧力が第2プリセット閾値未満である継続時間が第2プリセット時間長に達すると、第3停止信号を前記制御回路に送り出し、前記制御回路は、前記第3停止信号に基づいて前記駆動モータを作動停止状態に制御し、
前記センサアセンブリは、第1感知素子及び第2感知素子を含み、
前記第1感知素子が前記収容空間の内壁に設けられ、前記第2感知素子が前記駆動モータにおける前記第1感知素子と対向する位置に設けられ、
前記第1感知素子と前記第2感知素子との間の距離の変化は、前記歯ブラシヘッドにかかる歯ブラシ面に垂直な圧力を表すためのものであり、
前記第1感知素子は、圧力センサ及び位置決め装置の一方であり、前記第2感知素子は、前記圧力センサ及び位置決め装置の他方であり、及び/又は、
前記第1感知素子は、ホールセンサ及び磁石の一方であり、前記第2感知素子は、前記ホールセンサ及び前記磁石の他方である、請求項に記載の電動歯ブラシ。
【請求項9】
前記制御回路は、前記第2番号情報を受け取り、前記第2番号情報に基づいて、前記駆動モータで発生する振動周波数を制御して、前記駆動モータで発生する振動周波数が前記歯磨剤ボトルに対応するようにするためのものでもある、請求項6に記載の電動歯ブラシ。
【請求項10】
前記電動歯ブラシは、モータ蓋板を更に含み、前記モータ蓋板は、前記収容空間の内壁に固定的に接続され、且つ前記駆動モータを取り囲んで設けられる、請求項5に記載の電動歯ブラシ。
【請求項11】
前記歯ブラシハンドルには、前記制御回路から送り出された提示信号を受け取って警報を行うための提示デバイスが更に設けられており、前記提示デバイスが前記制御回路に電気的に接続される、請求項1に記載の電動歯ブラシ。
【請求項12】
前記動力発生装置は、エアポンプを含み、前記エアポンプが前記第1管路を介して前記第2出口に接続され、
前記エアポンプは、前記第1管路及び前記第2出口を介して前記歯磨剤タンク内に気体を注入し、前記気体で発生する推力が前記押動装置に作用され
前記電動歯ブラシは、信号検出回路を更に含み、前記信号検出回路が前記エアポンプに接続され、前記信号検出回路は、前記エアポンプの作動時に発生する電気信号が設定閾値よりも大きいことを検出すると、第4停止信号を前記エアポンプに送り出して、前記エアポンプの作動が停止されるようにするためのものである、請求項2に記載の電動歯ブラシ。
【請求項13】
前記歯磨剤タンクは、第2管路を更に含み、前記第2管路は、入気口及び出気口を含み、前記入気口によって前記歯磨剤タンクの第2出口が形成され、
前記押動装置は、前記第2管路の出気口に位置し、前記押動装置は、歯磨剤ボトルが収容される収容室における空間面である、請求項2に記載の電動歯ブラシ。
【請求項14】
前記歯ブラシヘッドは、キャビティを含み、前記キャビティの第1端が前記第1出口に接続され、
前記接続装置は、互いに連通される中空伝動軸及び導管を含み、前記第2出口、前記導管、前記中空伝動軸及び前記キャビティが順次に連通され、前記中空伝動軸が前記駆動モータに接続され、前記駆動モータは、前記中空伝動軸を介して前記歯ブラシヘッドのブラシ毛を振動させ
前記導管と前記第2出口との間、前記第1出口と前記中空伝動軸との間には、一方向弁がそれぞれ設けられており、
前記一方向弁の導通方向は、前記歯磨剤タンクから前記歯ブラシヘッドに向かう方向である、請求項に記載の電動歯ブラシ。
【請求項15】
歯磨剤ボトルであって、
容器本体及び第1チップを含み、前記容器本体には、出液口が設けられており、前記第1チップには、前記歯磨剤ボトルの第1番号情報が記憶されており
前記第1チップが前記容器本体の出液口に周着され、且つ前記容器本体に固定的に接続されるか、又は、前記第1チップが前記容器本体の側壁に設けられる、歯磨剤ボトル。
【請求項16】
前記歯磨剤ボトルは、シール部材を更に含み、前記出液口が突起状に設けられ、
前記シール部材が前記出液口に接続され、且つ前記第1チップが前記シール部材と前記容器本体との間に設けられる、請求項15に記載の歯磨剤ボトル。
【請求項17】
前記歯磨剤ボトルは、
前記出液口に周着され、且つ前記第1チップと前記シール部材との間に設けられたチップ保護モジュールを更に含み、
前記チップ保護モジュールは、頂蓋と、頂蓋の外縁の四方から下向きに延在する側壁とを含み、
前記頂蓋及び前記側壁によって収容溝が形成され、
前記第1チップが前記収容溝内に設けられ、前記シール部材が前記頂蓋に接続される、請求項15に記載の歯磨剤ボトル。
【請求項18】
前記歯磨剤ボトルは、
前記容器本体における前記出液口から遠い端に接続されたベースを更に含む、請求項15に記載の歯磨剤ボトル。
【請求項19】
前記歯磨剤ボトルは、
前記容器本体の内部に設けられたピストン構造を更に含み、
前記ピストン構造は、前記ベースに接続された第5状態と、前記ベースから分離された第6状態とを含み、
前記ベースの中心位置には、前記ピストン構造の方向に突起する通気モジュールが設けられており、前記通気モジュールは、外付けの動力発生装置に接続するためのものであり、
前記ピストン構造が前記動力発生装置から送り出されたプリセット圧力の気体を受け取っていないとき、前記ピストン構造が前記通気モジュールに接続されて、前記第5状態が形成され、前記ピストン構造が前記動力発生装置から与えられたプリセット圧力の気体の作用を受けると、前記ピストン構造が前記通気モジュールから分離されて、前記第6状態が形成される、請求項18に記載の歯磨剤ボトル。
【請求項20】
前記第1チップには、歯磨剤の型番、メーカ、効能モード情報及び歯磨剤の押し出し情報の少なくとも1つが更に記憶されており、
前記歯磨剤の押し出し情報には、歯磨剤がプリセット時間内で押し出された回数と、警報閾値と、押し出し回数閾値と、複数の押し出し期間と、警報回数とが含まれる、請求項15に記載の歯磨剤ボトル。
【国際調査報告】