(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】ボタン構造、液体貯蔵タンクおよび自動清掃装置
(51)【国際特許分類】
A47L 11/34 20060101AFI20240829BHJP
A47L 11/12 20060101ALI20240829BHJP
A47L 11/16 20060101ALI20240829BHJP
A47L 11/20 20060101ALI20240829BHJP
A47L 11/24 20060101ALI20240829BHJP
A47L 11/28 20060101ALI20240829BHJP
A47L 11/283 20060101ALI20240829BHJP
A47L 11/284 20060101ALI20240829BHJP
A47L 11/33 20060101ALI20240829BHJP
【FI】
A47L11/34
A47L11/12
A47L11/16
A47L11/20
A47L11/24
A47L11/28
A47L11/283
A47L11/284
A47L11/33
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024514099
(86)(22)【出願日】2022-03-09
(85)【翻訳文提出日】2024-04-30
(86)【国際出願番号】 CN2022080010
(87)【国際公開番号】W WO2023029427
(87)【国際公開日】2023-03-09
(31)【優先権主張番号】202111021326.9
(32)【優先日】2021-09-01
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】522152360
【氏名又は名称】北京石頭世紀科技股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Beijing Roborock Technology Co.,Ltd.
【住所又は居所原語表記】Room 1001, Floor 10, Building 3, Yard 17, Anju Road, Changping District, Beijing,P.R.China
(74)【代理人】
【識別番号】100145403
【氏名又は名称】山尾 憲人
(74)【代理人】
【識別番号】100132241
【氏名又は名称】岡部 博史
(72)【発明者】
【氏名】秦 運根
(57)【要約】
ボタン構造、液体貯蔵タンクおよび自動清掃装置である。前記ボタン構造は、ボタン本体と、前記ボタン本体の一端に位置し、下向きの作用力を受けると前記液体貯蔵タンクを前記自動清掃装置からロック解除するように構成された押圧部と、前記ボタン本体において前記押圧部と反対の一端に位置するボスと、を含み、ここで、前記ボタン構造が前記液体貯蔵タンクに組み立てられると、前記押圧部は前記ボスよりも高く、前記ボスは、前記液体貯蔵タンクが前記自動清掃装置に着脱可能に組み立てられるように、前記押圧部とは反対方向に移動する。ボタン構造は、小さな体積を占有しながら液体貯蔵タンクのロック解除を制御することを容易にする。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体貯蔵タンクに組み立てられ、前記液体貯蔵タンクを自動清掃装置に着脱可能に組み立てるように構成されたボタン構造であって、
ボタン本体(2000)と、
前記ボタン本体(2000)の一端に位置し、下向きの作用力を受けると前記液体貯蔵タンクを前記自動清掃装置からロック解除するように構成された押圧部(2001)と、
前記ボタン本体(2000)において前記押圧部(2001)と反対の一端に位置するボス(2002)と、を含み、
前記ボタン構造が前記液体貯蔵タンクに組み立てられたとき、前記押圧部(2001)は前記ボス(2002)よりも高く、前記ボス(2002)は、前記液体貯蔵タンクが前記自動清掃装置に着脱可能に組み立てられるように、前記押圧部(2001)の移動方向と反対する、ことを特徴とするボタン構造。
【請求項2】
前記ボス(2002)は、
前記ボタン本体(2000)の上面に沿って上方に延在する湾曲面である第1面(20021)と、
前記第1面(20021)と滑らかに接続された湾曲面であり、前記自動清掃装置のタブに当接されて係止されるように構成される第2面(20022)と、
前記第2面(20022)と滑らかに接続された後にほぼ鉛直方向に沿って延在する平面である第3面(20023)と、を有する、請求項1に記載のボタン構造。
【請求項3】
前記第1面(20021)と前記第2面(20022)の接続部は、前記第2面(20022)と前記第3面(20023)の接続部よりも高い、請求項2に記載のボタン構造。
【請求項4】
前記ボタン構造は、
前記ボタン本体(2000)の両側に対称に設けられたラグ(2003)と、
回転軸(2004)であって、前記ボタン構造が前記回転軸(2004)の周りに回転するように、前記ラグ(2003)と前記液体貯蔵タンクを接続するように構成される前記回転軸(2004)と、をさらに含む、請求項1に記載のボタン構造。
【請求項5】
前記ボタン構造は第1弾性部材(2005)をさらに含み、
前記第1弾性部材(2005)は、前記押圧部(2001)の下面に設けられ、前記押圧部(2001)に加えられた作用力が解放されたとき、前記押圧部(2001)に復元力を提供する、請求項1に記載のボタン構造。
【請求項6】
前記押圧部(2001)の上面は前記ボタン本体(2000)の上面よりも高く、前記押圧部(2001)の下面は前記ボタン本体(2000)の下面よりも高い、ことを特徴とする請求項1に記載のボタン構造。
【請求項7】
前記押圧部(2001)の下面は複数の補強リブを含み、および/または、前記ボタン本体(2000)の下面は複数の補強リブを含む、請求項6に記載のボタン構造。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載のボタン構造を含む液体貯蔵タンク。
【請求項9】
前記液体貯蔵タンクは、前記液体貯蔵タンク(3000)のほぼ中央位置に配置されて前記ボタン構造を組み立てるための第1組立部(3001)をさらに含む、ことを特徴とする請求項8に記載の液体貯蔵タンク。
【請求項10】
前記第1組立部(3001)は、前記ボタン構造が前記液体貯蔵タンク(3000)に組み立てられたときに前記ボタン構造を収容するための溝(3002)を含む、請求項9に記載の液体貯蔵タンク。
【請求項11】
前記第1組立部(3001)は、前記ボタン構造の上方に位置して前記自動清掃装置のパイル復帰ランプの位置に合わせる光透過口(3003)をさらに含む、請求項9に記載の液体貯蔵タンク。
【請求項12】
前記液体貯蔵タンクは第2組立部(3004)をさらに含み、前記第2組立部(3004)は、前記液体貯蔵タンク(3000)のほぼ中央位置に配置され、ベースステーションに接続された後、前記液体貯蔵タンク(3000)に清掃液を注入するように構成される、請求項8に記載の液体貯蔵タンク。
【請求項13】
前記第2組立部(3004)は、前記第2組立部(3004)のほぼ中央位置に配置されて前記液体貯蔵タンク(3000)に清掃液を注入するように構成された液体補充口(3005)をさらに含む、請求項12に記載の液体貯蔵タンク。
【請求項14】
請求項8~14のいずれか1項に記載の液体貯蔵タンクを含む、自動清掃装置。
【請求項15】
前記自動清掃装置は液体貯蔵タンク組立構造(4000)を含み、前記液体貯蔵タンクは前記液体貯蔵タンク組立構造(4000)に合わせる切欠き部(3006)をさらに含み、前記液体貯蔵タンクが前記自動清掃装置に組み立てられると、前記液体貯蔵タンク組立構造(4000)が前記切欠き部(3006)に組み立てられる、請求項14に記載の自動清掃装置。
【請求項16】
前記液体貯蔵タンク組立構造(4000)は、前記ボスに当接されて係止されるように構成されるタブ(4001)を含む、請求項15に記載の自動清掃装置。
【請求項17】
前記タブ(4001)は、前記タブ(4001)が前記ボスに当接された後に前記ボスと係止される傾斜面(4002)を含む、請求項16に記載の自動清掃装置。
【請求項18】
前記液体貯蔵タンク組立構造(4000)は、前記タブ(4001)を鉛直方向に伸縮移動させるように構成された第2弾性部材(4004)をさらに含む、請求項16に記載の自動清掃装置。
【請求項19】
前記液体貯蔵タンクは、前記液体貯蔵タンクが前記自動清掃装置に組み立てられたときに前記タブ(4001)と係止される溝(3002)をさらに含む、請求項16に記載の自動清掃装置。
【請求項20】
前記タブ(4001)は鉛直面(4003)をさらに含み、前記鉛直面(4003)は、前記液体貯蔵タンクが前記自動清掃装置に組み立てられると、前記溝(3002)の内側面と係止されるように構成される、請求項19に記載の自動清掃装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願)
本願は、2021年9月1に出願された中国特許出願第202111021326.9号の優先権を主張し、該中国特許出願のすべての開示内容は参照により本明細書に組み込まれる。
【0002】
本開示は、清掃ロボットの技術分野に関し、具体的に、ボタン構造、液体貯蔵タンクおよび自動清掃装置に関する。
【背景技術】
【0003】
自動清掃装置は、所定の場所を自動的に清掃するために使用され、従来の自動清掃装置は掃き機、モップ掛け機、掃きおよびモップ掛け一体機などがある。モップ掛け機能を有する自動清掃装置の場合、清掃用液体を供給するために液体貯蔵タンクを備える必要がある。
【0004】
水タンクは通常着脱式であり、水タンクの清掃、メンテナンス、水注入などの操作に便利である。着脱式水タンクの場合、異なる水タンク構造、自動清掃装置に応じて、異なる着脱可能なボタンを設計する必要があり、既存の着脱式ボタンは、水タンクの取り外しに不便であるか、または体積が大きすぎるため、自動清掃装置の他の部材の取付および水タンクの容積に悪影響を及ぼし、水タンクの着脱に不便をもたらす。
【発明の概要】
【0005】
本開示の目的は、液体貯蔵タンクの取り外しに不便であるという技術的問題を解決することができる、ボタン構造、液体貯蔵タンクおよび自動清掃装置を提供することである。
【0006】
本開示の具体的な実施形態によれば、一方では、本開示は、ボタン構造を提供し、前記液体貯蔵タンクが自動清掃装置に着脱可能に組み立てられるように、液体貯蔵タンクに組み立てられ、前記ボタン構造は、ボタン本体と、前記ボタン本体の一端に位置し、下向きの作用力を受けると前記液体貯蔵タンクを前記自動清掃装置からロック解除するように構成された押圧部と、前記ボタン本体において前記押圧部と反対の一端に位置するボスと、を含み、ここで、前記ボタン構造が前記液体貯蔵タンクに組み立てられたとき、前記押圧部は前記ボスよりも高く、前記ボスは、前記液体貯蔵タンクが前記自動清掃装置に着脱可能に組み立てられるように、前記押圧部の移動方向と反対する。
【0007】
本開示の実施例では、前記ボスは、前記ボタン本体の上面に沿って上方に延在する湾曲面である第1面と、前記第1面と滑らかに接続された湾曲面であり、前記自動清掃装置のタブに当接されて係止されるように構成される第2面と、前記第2面と滑らかに接続された後にほぼ鉛直方向に沿って延在する平面である第3面と、を有する。
【0008】
本開示の実施例では、前記第1面と前記第2面の接続部は前記第2面と前記第3面の接続部よりも高い。
【0009】
本開示の実施例では、前記ボタン構造は、前記ボタン本体の両側に対称に設けられたラグと、回転軸であって、前記ボタン構造が前記回転軸の周りに回転するように、前記ラグと前記液体貯蔵タンクを接続するように構成される前記回転軸と、をさらに含む。
【0010】
本開示の実施例では、前記ボタン構造は第1弾性部材をさらに含み、前記第1弾性部材は、前記押圧部の下面に設けられ、前記押圧部に加えられた作用力が解放されたとき、前記押圧部に復元力を提供する。
【0011】
本開示の実施例では、前記押圧部の上面は前記ボタン本体の上面よりも高く、前記押圧部の下面は前記ボタン本体の下面よりも高い。
【0012】
本開示の実施例では、前記押圧部の下面は複数の補強リブを含み、および/または、前記ボタン本体の下面は複数の補強リブを含む。
【0013】
本開示の具体的な実施形態によれば、他方では、本開示は、上記いずれか1つに記載のボタン構造を含む液体貯蔵タンクを提供する。
【0014】
本開示の実施例では、前記液体貯蔵タンクは、前記液体貯蔵タンクのほぼ中央位置に配置されて前記ボタン構造を組み立てるための第1組立部をさらに含む。
【0015】
本開示の実施例では、前記第1組立部は、前記ボタン構造が前記液体貯蔵タンクに組み立てられたときに前記ボタン構造を収容するための溝を含む。
【0016】
本開示の実施例では、前記第1組立部は、前記ボタン構造の上方に位置して前記自動清掃装置上のパイル復帰ランプの位置に合わせる光透過口をさらに含む。
【0017】
本開示の実施例では、前記液体貯蔵タンクは第2組立部をさらに含み、前記第2組立部は、前記液体貯蔵タンクのほぼ中央位置に配置され、ベースステーションに接続された後、前記液体貯蔵タンクに清掃液を注入するように構成される。
【0018】
本開示の実施例では、前記第2組立部は、前記第2組立部のほぼ中央位置に配置されて前記液体貯蔵タンクに清掃液を注入するように構成された液体補充口をさらに含む。
【0019】
本開示の具体的な実施形態によれば、他方では、本開示は、上記のいずれか1つに記載の液体貯蔵タンクを含む、自動清掃装置を提供する。
【0020】
本開示の実施例では、前記自動清掃装置は液体貯蔵タンク組立構造を含み、前記液体貯蔵タンクは前記液体貯蔵タンク組立構造に合わせる切欠き部をさらに含み、前記液体貯蔵タンクが前記自動清掃装置に組み立てられると、前記液体貯蔵タンク組立構造が前記切欠き部に組み立てられる。
【0021】
本開示の実施例では、前記液体貯蔵タンク組立構造は、前記ボスに当接されて係止されるように構成されるタブを含む。
【0022】
本開示の実施例では、前記タブは、前記タブが前記ボスに当接された後に前記ボスと係止される傾斜面を含む。
【0023】
本開示の実施例では、前記液体貯蔵タンク組立構造は、前記タブを鉛直方向に伸縮移動させるように構成された第2弾性部材をさらに含む。
【0024】
本開示の実施例では、前記液体貯蔵タンクは、前記液体貯蔵タンクが前記自動清掃装置に組み立てられたときに前記タブと係止される溝をさらに含む。
【0025】
本開示の実施例では、前記タブは鉛直面をさらに含み、前記鉛直面は、前記液体貯蔵タンクが前記自動清掃装置に組み立てられると、前記溝の内側面と係止されるように構成される。
【0026】
本開示は、ボタン構造、液体貯蔵タンクおよび自動清掃装置を提供し、ここで、ボタン構造はシート状の構造であり、小さな体積を占有しながら液体貯蔵タンクの取り外しを制御することを容易にする。同時に、ボタン構造は、シーソー型の移動を実現することができ、自動清掃装置のタブと弾性的に協働するため、取り外しにおける高い利便性を実現し、スタック現象を回避することができる。
【0027】
ここでの添付図面は本明細書の一部として本明細書に組み込まれ、本開示の実施例を図示し、明細書とともに本開示の原理を解釈するために使用される。明らかに、以下で説明される添付図面は本開示のいくつかの実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な労働をすることなく、これらの添付図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【
図2】本開示の一実施例の自動清掃装置の底部構造の概略図
【
図4】本開示の一実施例の自動清掃装置の支持プラットフォームの構造図
【
図5】本開示の一実施例の自動清掃装置の振動部材の構造図
【
図7】本開示の一実施例の清掃基板の組立構造の概略図
【
図8】本開示の一実施例のモータによって駆動される清浄水ポンプの構造図
【
図9】本開示の一実施例のモータによって駆動される昇降モジュールの構造図
【
図10】本開示の一実施例の自動清掃装置の全体構造図
【
図11】本開示の一実施例の液体貯蔵タンクの構造図
【
図12】本開示の一実施例の液体貯蔵タンクの局所断面図
【
図13】本開示の一実施例の液体貯蔵タンクの局所断面図
【
図15】本開示の一実施例のボタン構造の立体概略図
【
図16】本開示の一実施例のボタン構造の傾斜頂部の概略図
【発明を実施するための形態】
【0029】
本開示の目的、技術の解決策および利点をより明確にするために、以下、添付図面を参照しながら本開示をより詳細に説明するが、明らかに、説明される実施例は本開示の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本開示の実施例に基づいて、当業者は創造的な労働をすることなく得られた他の実施例は、すべて本開示の保護範囲に含まれる。
【0030】
本開示の実施例において使用される用語は特定の実施例を説明する目的でのみ使用され、本開示を限定することを意図するものではない。本開示の実施例および添付の特許請求の範囲で使用される「1つ」、「前記」および「該」の単数形も、文脈上で明示しない限り、多数形を包含することが意図され、「複数」は一般に少なくとも2つを含む。
【0031】
なお、本明細書で使用される「および/または」の用語は、関連対象の関連関係の説明に過ぎず、例えば、Aおよび/またはBは、A単独、AとBの両方、B単独という3つの可能性があることを理解されたい。さらに、本明細書では「/」は、一般に前後関連対象が「または」の関係にあることを示す。
【0032】
なお、本開示の実施例では、第1、第2、第3などの用語を使用して説明するが、これらの用語に限定すべきではないことを理解されたい。これらの用語は区別するためにのみ使用される。例えば、本開示の実施例の範囲から逸脱することなく、第1は第2とも称され得、同様に、第2は第1とも称され得る。
【0033】
なお、「含む」、「備える」または任意の他の変形という用語は、非排他的な包含をカバーすることを意図しており、一連の要素を含む商品または装置は、それらの要素だけでなく、明示的に列挙されていない他の要素、またはそのような商品または装置に固有の要素も含む。さらなる限定がない限り、「1つの~を含む」という表現で定義されるという事実は、前記要素の商品または装置に同種の他の要素の存在を排除するものではない。
【0034】
以下、添付図面を参照しながら本開示の選択可能な実施例を説明する。
【0035】
図1および
図2は、例示的な実施例による自動清掃装置の構造概略図であり、
図1および
図2に示すように、自動清掃装置は、真空地面吸引ロボット、モップ掛け/ブラシロボット、窓登りロボットなどであってもよく、該自動清掃装置は、移動プラットフォーム100、感知システム120、制御システム130、駆動システム140、清掃モジュール150、エネルギーシステム160およびヒューマンインタラクションシステム170を含んでもよい。
【0036】
移動プラットフォーム100は、操作面上を目標方向に沿って自動的に移動するように構成されてもよい。前記操作面は自動清掃装置により清掃される面であってもよい。いくつかの実施例では、自動清掃装置は、モップ掛けロボットであってもよく、自動清掃装置は床面上で作業し、前記床面は前記操作面となり、自動清掃装置は窓清掃ロボットであってもよく、自動清掃装置は建物のガラス外面上で作業し、前記ガラスは前記操作面となり、自動清掃装置は管路清掃ロボットであってもよく、自動清掃装置は管路の内面上で作業し、前記管路内面は前記操作面となる。提示のみを目的として、本願では以下にモップ掛けロボットを例にして説明する。
【0037】
いくつかの実施例では、移動プラットフォーム100は、自律型移動プラットフォームであってもよく、非自律型移動プラットフォームであってもよい。前記自律型移動プラットフォームとは、移動プラットフォーム100自体が予期しない環境入力に応じて自動的に適応的に操作決定を行うことを意味し、非自律型移動プラットフォーム自体は予期しない環境入力に応じて適応的に操作決定を行うことができないが、所定のプログラムや一定の論理に従って動作することができる。したがって、移動プラットフォーム100が自律型移動プラットフォームである場合、前記目標方向は自動清掃装置によって自律的に决定されてもよく、移動プラットフォーム100が非自律型移動プラットフォームである場合、前記目標方向はシステムまたは手動で設定されてもよい。移動プラットフォーム100が自律型移動プラットフォームである場合、移動プラットフォーム100は前方部分111および後方部分110を含む。
【0038】
感知システム120は、移動プラットフォーム100上方に位置する位置決定装置121、移動プラットフォーム100の前方部分111に位置するバッファ122、移動プラットフォームの底部に位置する崖センサ123および超音波センサ(図示せず)、赤外線センサ(図示せず)、磁力計(図示せず)、加速度計(図示せず)、ジャイロスコープ(図示せず)、走行距離計(図示せず)などのセンシング装置、制御システム130に機器の各位置情報および運動状態情報を提供する。
【0039】
自動清掃装置の動作をより明確に説明するために、以下のように方向を定義し:自動清掃装置は、移動プラットフォーム100によって限定された以下の3つの互いに垂直する軸、すなわち、横軸x、前後軸yおよび中心縦軸zに対する様々な動きの組み合わせによって地面上を走行することができる。前後軸yに沿った前方への駆動方向を「前方」とし、前後軸yに沿った後方への駆動方向を「後方」とする。横軸xは、自動清掃装置の右輪と左輪との間に延在する駆動輪アセンブリ141の中心点によって限定された軸心の方向にほぼ沿っている。ここで、自動清掃装置はx軸の周りに回転してもよい。自動清掃装置の前方部分が上方に傾き、後方部分が下方に傾くことを「ピッチアップ」といい、自動清掃装置の前方部分が下方に傾き、後方部分が上方に傾くことを「ピッチダウン」という。さらに、自動清掃装置はz軸の周りに回転してもよい。自動清掃装置の前進方向において、自動清掃装置がy軸の右側に傾くことを「右旋回」といい、自動清掃装置がy軸の左側に傾くことを「左旋回」という。
【0040】
図2に示すように、自動清掃装置が後退する際に落下するのを防止するために、移動プラットフォーム100の底部であって駆動輪アセンブリ141の前方および後方に崖センサ123が設けられ、自動清掃装置の破損を防止している。前記「前方」とは、自動清掃装置の走行方向と同じ側を指し、前記「後方」とは、自動清掃装置の走行方向と反対側を指す。
【0041】
位置決定装置121は、カメラ、レーザ距離センサ(LDS)を含むが、これらに限定されない。
【0042】
感知システム120中の各アセンブリは、独立してもよく、または一緒に動作してより正確に意図された機能を達成することができる。崖センサ123および超音波センサによって清掃面を認識し、清掃面の物理特性(表面材料、清浄度などを含む)を決定し、カメラ、レーザ距離測定装置などと組み合わせてより正確な判定を行うことができる。
【0043】
例えば、超声波センサにより清掃される面がカーペットであるかどうかを判定することができ、超声波センサによって清掃される面がカーペット材質であると判定した場合、制御システム130は、カーペットモードで清掃するように自動清掃装置を制御する。
【0044】
移動プラットフォーム100の前方部分111にバッファ122が設けられ、清掃過程において駆動輪アセンブリ141は自動清掃装置を推進して床面上を走行させると、バッファ122は、センサシステム、例えば赤外線センサを介して自動清掃装置の走行経路中の1つまたは複数のイベント(または対象)を検出し、自動清掃装置はバッファ122によって検出されたイベント(または対象)、例えば障害物、壁に基づいて、自動清掃装置が前記イベント(または対象)に応答し、例えば障害物から離れるように、駆動輪アセンブリ141を制御する。
【0045】
制御システム130は移動プラットフォーム100内の回路マザーボードに設けられ、非一時的メモリ、例えばハードディスク、フラッシュメモリ、ランダムアクセスメモリと通信する演算プロセッサ、例えば中央処理ユニット、アプリケーションプロセッサを含み、アプリケーションプロセッサは、感知システム120からの前記複数のセンサが感知した環境情報、レーザ距離測定装置からフィードバックされた障害物情報などを受信し、位置決めるアルゴリズム、例えばSLAMを使用して、自動清掃装置が所在する環境の即時マップを描画し、前記環境情報および環境マップに基づいて走行経路を自律的に决定した後、前記自律的に決定した走行経路に基づいて駆動システム140の前進、後退および/または操舵などの操作を実行する。さらに、制御システム130は、前記環境情報および環境マップに基づいて清掃モジュール150を動作させて清掃操作を実行するかどうかを判定する。
【0046】
具体的に、制御システム130は、バッファ122、崖センサ123および超音波センサ、赤外線センサ、磁力計、加速度計、ジャイロスコープ、走行距離計などのセンシング装置からフィードバックされた距離情報、速度情報を組み合わせて、掃除機が現在どのような動作状態を総合的に判定し、例えば敷居を越えたこと、カーペットの上に乗っていること、崖に位置すること、上方または下方で引っ掛かられていること、ダストボックス満杯、持ち上げられていることなどを総合的に判定し、または、異なる状況に応じて具体的な次の動作戦略を提供し、自動清掃装置の動作が所有者の要求により沿うようになり、より良好なユーザ体験が得られる。さらに、制御システムはSLAMによって描かれたインスタントマップ情報に基づいて最も効率的で合理的な清掃経路および清掃方式を計画することができ、自動清掃装置の清掃効率を大幅に向上させることができる。
【0047】
駆動システム140は、x、yおよびθ成分などの具体的な距離および角度情報に基づいて、駆動命令を実行し、自動清掃装置が床面を横切って走行するように駆動する。
図2に示すように、駆動システム140は駆動輪アセンブリ141を含み、駆動システム140は左輪および右輪を同時に制御してもよく、機器の移動をより正確に制御するために、駆動システム140は左駆動輪アセンブリおよび右駆動輪アセンブリをそれぞれ含んでもよい。左、右駆動輪アセンブリは移動プラットフォーム100によって限定された横軸に沿って対称に配置される。
【0048】
自動清掃装置が床面上をより安定して移動するため、またはより高い移動能力を有するために、自動清掃装置は、1つまたは複数のステアリングアセンブリ142を含んでもよく、ステアリングアセンブリ142は従動輪であってもよく、駆動輪であってもよく、その構造形態はユニバーサルホイールを含むが、これに限定されなく、ステアリングアセンブリ142は駆動輪アセンブリ141の前方に位置してもよい。
【0049】
駆動モータ146は、駆動輪アセンブリ141および/またはステアリングアセンブリ142の回転に動力を提供する。
【0050】
駆動輪アセンブリ141は、着脱およびメンテナンスを容易にするために、移動プラットフォーム100に着脱可能に接続されてもよい。駆動輪はオフセット落下式サスペンションシステムを含んでもよく、移動可能に固定され、例えば回転可能に自動清掃装置移動プラットフォーム100に組み立てられ、引張ばねまたは圧縮ばねのような弾性要素によって一定の接地力で床面との接触および牽引を維持し、同時に自動清掃装置の清掃モジュール150も一定の圧力で清掃される面に接触する。
【0051】
エネルギーシステム160は、ニッケル水素電池やリチウム電池などの充電電池を含んでもよい。充電電池は充電制御回路、電池パック充電温度検出回路および電池電圧不足監視回路に接続され、充電制御回路、電池パック充電温度検出回路、電池電圧不足監視回路はシングルチップマイクロコンピュータ制御回路に接続される。ホストは、充電のために、機器側面または下方に設けられた充電電極を介して充電パイルに接続される。露出した充電電極に塵埃が付着すると、充電過程中、電荷の蓄積効果により、電極周辺の樹脂体が溶融変形し、さらに電極自体が変形して正常な充電が継続できなくなる。
【0052】
ヒューマンインタラクションシステム170は、ホストパネル上のボタンを含み、ボタンはユーザが機能を選択するために使用され、表示画面および/または表示灯および/またはスピーカをさらに含んでもよく、表示画面、表示灯およびスピーカはユーザに機器の現在状態または機能選択肢を表示するために使用され、携帯電話クライアントプログラムをさらに含んでもよい。ルートナビゲーション型清掃装置の場合、携帯電話クライアントはユーザに装置所在環境の地図、および機器所在位置を表示することができ、ユーザにより豊富でユーザにフレンドリーな機能項目を提供することができる。
【0053】
清掃モジュール150は、乾式清掃モジュール151および/または湿式清掃モジュール400を含む。
【0054】
図2に示すように、乾式清掃モジュール151はローラブラシ、ダストボックス、ファン、空気出口を含む。床面と一定の干渉を有するローラブラシは、床面上のごみを掃き集めてローラブラシとダストボックスとの間の塵埃吸引口の前方に巻き上げ、ファンによって発生してダストボックスを通過する吸引力を有する気体によりダストボックスに吸引される。掃き機の塵埃除去能力は、ごみの清掃効率DPU(Dust pickup efficiency)によって示し、清掃効率DPUはローラブラシ構造および材料に影響され、塵埃吸引口、ダストボックス、ファン、空気出口およびこの4つの部材の間の接続部材から構成された空気流路の風力利用率に影響され、ファンの種類および出力に影響され、複雑なシステム設計上の問題である。通常のプラグイン式掃除機と比較すると、塵埃除去能力の向上は、エネルギーが限られた自動清掃装置にとってより有意義である。さらに、塵埃除去能力の向上は、エネルギー要求を直接かつ効果的に低減し、すなわち、1回充電で80平方メートル床面を清掃できる機器は、1回充電で180平方メートル以上清掃できるように改良され得る。充電回数が減少した電池の使用寿命も大幅に延長され、ユーザの電池交換頻度も減少する可能性がある。より直感的かつ重要なことは、除塵能力の向上は最も明らかかつ重要なユーザ体験であり、ユーザは徹底的な清掃/モップ掛けが達成されたかどうかについて直接結論を下すことができる。乾式清掃モジュールは回転軸を有するサイドブラシ152をさらに含み、回転軸は床面に対して一定角度をなし、破片を清掃モジュール150のローラブラシ領域に移動する。
【0055】
本開示の具体的な実施形態によれば、
図3~
図5に示すように、本開示が提供する湿式清掃モジュール400は、湿式清掃によって前記操作面の少なくとも一部を清掃し、ここで、前記湿式清掃モジュール400は、清掃ヘッド410および駆動ユニット420を含み、ここで、清掃ヘッド410は前記操作面の少なくとも一部を清掃するために使用され、駆動ユニット420は前記清掃ヘッド410を目標面に沿ってほぼ往復移動させるように駆動し、前記目標面は前記操作面の一部である。前記清掃ヘッド410は清掃される面に沿って往復移動し、清掃ヘッド410と清掃される面と接触する面に清掃布または清掃板が設けられ、往復移動により清掃される面と高頻度の摩擦を発生させ、清掃される面上の汚れを除去する。
【0056】
摩擦頻度が高いほど、単位時間当たりの摩擦回数が多くなり、往復振動とも呼ばれる高頻度往復移動は、清掃能力が通常の往復移動、例えば回転、摩擦洗浄よりもはるかに高く、選択可能に、摩擦頻度は音波に近似しており、清掃効果は数十ターン/分の回転摩擦洗浄よりもはるかに高い。他方、清掃ヘッドの表面のタフトは、高頻度振動によって、より整列されて同一方向に広がるため、全体としてより均一な清掃効果が得られ、低頻度回転の状態で下向きの圧力だけで摩擦力を高めて清掃効果を向上させることではなく、下向きの圧力だけでタフトが同一方向に広がらなく、効果上、高頻度振動の清掃後の操作面の水跡がより均一で混沌した水垢が残らない。
【0057】
往復移動は、操作面内の任意1つまたは複数の方向に沿った繰り返し移動であってもよく、操作面に垂直な振動であってもよく、厳密に限定されない。選択可能に、清掃モジュールの往復移動方向は機器進行方向に対してほぼ垂直であり、機器進行方向に平行な往復移動方向は、進行中の機器自体の不安定をもたらし、進行方向上の推力および抵抗により駆動輪が横滑りしやすく、湿式清掃モジュールが含まれる場合横滑りの影響はより顕著であり、操作面の湿潤により横滑り可能性が増加し、横滑りは機器の安定した清掃に影響を与えるだけでなく、走行距離計、ジャイロスコープなどのセンサによる距離測定が不正確になり、ナビゲーション型の自動清掃装置が正確に位置確認や地図描画ができなくなり、横滑りが頻発する場合、SLAMへの影響も無視できないため、機器の横滑りを極力防止する必要がある。横滑り以外に、機器進行方向上の清掃ヘッドの移動成分により、機器が進行時に常に前後に押され、その結果、機器の走行が不安定になる場合がある。
【0058】
本開示の実施形態として、
図3に示すように、前記駆動ユニット420は、前記移動プラットフォーム100の底面に接続され、駆動力を提供するように構成される駆動プラットフォーム421と、前記駆動プラットフォーム421に着脱可能に接続され、前記清掃ヘッド410を支持し、駆動プラットフォーム421によって駆動されて昇降するように構成される支持プラットフォーム422とを含む。
【0059】
本開示の実施形態として、清掃モジュール150と移動プラットフォーム100との間に、清掃モジュール150が清掃される面とより良く接触し、または異なる材質の清掃される面に対して異なる清掃戦略を使用するように構成された昇降モジュールが設けられる。
【0060】
本開示の実施例では、前記乾式清掃モジュール151は、受動式昇降モジュールを介して前記移動プラットフォーム100に接続されてもよく、清掃装置が障害物に遭遇した場合、乾式清掃モジュール151は昇降モジュールを介して障害物をより容易に越えることができる。
【0061】
本開示の実施例では、前記湿式清掃モジュール400は能動式昇降モジュールを介して前記移動プラットフォーム100に接続され、湿式清掃モジュール400が一時的に作業しない場合、または湿式清掃モジュール400によって清掃できない清掃される面の場合、能動式昇降モジュールにより湿式清掃モジュール400を持ち上げて清掃される面から分離し、清掃手段の変化を実現する。
【0062】
図4および
図5に示すように、前記駆動プラットフォーム421は、前記駆動プラットフォーム421において前記移動プラットフォーム100に近い側に設けられ、モータ出力軸を介して動力を出力するモータ4211と、前記モータ出力軸に接続され、非対称構造である駆動輪4212と、前記駆動プラットフォーム421の前記モータ4211とは反対側に設けられ、前記駆動輪4212に接続され、前記駆動輪4212の非対称回転下で往復移動する振動部材4213と、を含む。
【0063】
駆動プラットフォーム421はギア機構をさらに含んでもよい。ギア機構はモータ4211および駆動輪4212を接続することができる。モータ4211は、駆動輪4212の旋回移動を直接駆動してもよく、ギア機構を介して駆動輪4212の旋回移動を間接に駆動してもよい。当業者であれば、ギア機構は1つのギアであってもよく、複数のギアからなるギアセットであってもよいことを理解することができる。
【0064】
モータ4211は動力伝達装置を介して動力を清掃ヘッド410、駆動プラットフォーム421、支持プラットフォーム422、送水機構、液体貯蔵タンクなどに同時に伝達する。エネルギーシステム160はモータ4211に動力およびエネルギーを提供し、制御システム130によって全体的に制御される。前記動力伝達装置はギア伝達、チェーン伝達、ベルト伝達であってもよく、ウォーム歯車などであってもよい。
【0065】
モータ4211は、正転出力モードおよび逆転出力モードを有し、正転出力モードでは、モータ4211は正転回転し、逆転出力モードでは、モータ4211は逆転回転し、モータ4211の正転出力モードでは、モータ4211は動力伝達装置を介して湿式清掃アセンブリ400中の駆動プラットフォームの振動部材4213をほぼ往復移動させ、送水機構は同期して移動するように駆動し、モータ4211の逆転出力モードでは、モータ4211は動力伝達装置を介してプラットフォーム421の昇降を駆動する。
【0066】
さらに、前記駆動プラットフォーム421は、前記駆動プラットフォーム421の縁部に沿って延在し、前記駆動輪4212と前記振動部材4213を接続し、前記振動部材4213が所定の位置まで延在するように構成された接続ロッド4214をさらに含み、ここで、前記振動部材4213の延在方向は前記接続ロッド4214に対して垂直であり、振動部材4213の往復移動方向は機器走行方向に対してほぼ垂直である。
【0067】
モータ4211は、動力伝達装置を介して駆動輪4212、振動部材4213、接続ロッド4214および振動緩衝装置4215に接続される。ここで、振動部材4213および接続ロッド4214は略L字形の構造を形成し、
図6に示すように、振動部材4213は接続ロッド4214によって駆動されて往復移動する。振動緩衝装置4215は、駆動輪4212によって引き起こされる動作に対して振動およびジッタ低減する機能を有し、振動部材4213が支持プラットフォーム422によって提供され得る移動範囲内で安定して振動することができる。選択可能に、振動緩衝装置4215は柔軟材料、選択的にゴム構造であり、振動緩衝装置4215は接続ロッド4214に外嵌される。他方では、振動緩衝装置4215は、駆動プラットフォーム421との衝突による破損から振動部材4213を保護することができ、その結果、振動部材4213の往復移動にも影響を与える。駆動プラットフォーム421の可動部材と固定部材は、弾性の少ない接続方式を介して機器走行方向への移動が制限され、走行方向に対してほぼ垂直な方向、すなわち、振動部材4213の振動方向に、柔軟な方式を介して接続されて移動が許容される。上記両者の移動制限により、振動部材4213は正確に往復移動するのではなく、ほぼ往復移動する。湿式清掃アセンブリ400が起動されると、モータ4211が正転を開始し、モータ4211は駆動輪4212を介して接続ロッド4214を駆動プラットフォーム421の表面に沿って往復移動させるように駆動する同時に、振動緩衝装置4215は振動部材4213を駆動プラットフォーム421の表面に沿ってほぼ往復移動させるように駆動し、振動部材4213は清掃基板4221を支持プラットフォーム422の表面に沿ってほぼ往復移動させるように駆動し、清掃基板4221は活動領域412を清掃される面に沿ってほぼ往復移動させるように駆動する。このとき、清浄水ポンプにより、清浄水が液体貯蔵タンクから流出し、水吐出装置4217を介して清浄水を清掃ヘッド410上に散布させ、清掃ヘッド410は往復移動して清掃される面を清掃する。
【0068】
自動清掃装置の清掃強度/効率は、自動清掃装置の作業環境に応じて自動的かつ動的的に調整することができる。例えば、自動清掃装置は感知システム120によって検出された清掃される面の物理的情報に基づいて動的に調整することができる。例えば、感知システム120は清掃される面の平坦度、清掃される面の材質、油分や塵埃の有無などの情報を検出し、これらの情報を自動清掃装置の制御システム130に送信してもよい。これに対応して、制御システム130は、自動清掃装置の作業環境に応じてモータの回転数および動力伝達装置の伝達比を自動的かつ動的に調整し、前記清掃ヘッド410の往復移動の予め設定された往復周期を調整するように、自動清掃装置を制御することができる。
【0069】
例えば、自動清掃装置が平坦な床面上で作業する場合、前記予め設定された往復周期を自動的かつ動的に長く調整し、水ポンプの水量を自動的かつ動的に小さく調整してもよく、自動清掃装置が平坦でない床面上で作業する場合、前記予め設定された往復周期を自動的かつ動的に短く調整し、水ポンプの水量を自動的かつ動的に大きく調整してもよい。これは、平坦でない床面よりも、平坦な床面を清掃する方が容易であるため、平坦でない床面を清掃するために清掃ヘッド410のより速い往復移動(すなわちより高い頻度)およびより大きな水量が必要であるためである。
【0070】
また、例えば、自動清掃装置がテーブル上で作業する場合、前記予め設定された往復周期を自動的かつ動的に長く調整し、水ポンプの水量を自動的かつ動的に小さく調整してもよく、自動清掃装置100が床面で作業する場合、前記予め設定された往復周期を自動的かつ動的に短く調整し、水ポンプの水量を自動的かつ動的に大きく調整してもよい。これは、床面よりも、テーブルの塵埃、油分が少なく、テーブルの材質も清掃しやすいため、清掃ヘッド410の少ない往復移動、水ポンプの少ない水量で、テーブルを清掃することができる。
【0071】
本開示の実施形態として、前記支持プラットフォーム422は、前記支持プラットフォーム422に移動可能に設けられた清掃基板4221を含み、前記清掃基板4221は前記振動部材4213の振動下でほぼ往復移動する。本開示の実施例では、
図7に示すように、前記清掃基板4221は、前記振動部材4213と接触する位置に設けられた組立切欠き42211を含み、前記支持プラットフォーム422が前記駆動プラットフォーム421に接続された場合、前記振動部材4213が前記組立切欠き42211に組み立てられ、清掃基板4221が振動部材4213とともに同期してほぼ往復移動する。清掃基板4221の清掃装置の走行方向に4つの第1制限位置42212を含み、該4つの第1制限位置42212は清掃基板4221に柔軟に接続され、弾性スケーリング空間が小さいため、清掃装置の走行方向における支持プラットフォーム422に対する清掃基板4221の移動を制限し、清掃基板4221の清掃装置の走行方向と垂直する方向に2つの第2制限位置42213を含み、該2つの第2制限位置42213は、清掃装置の走行方向と垂直する方向において清掃基板4221の往復移動範囲を制限する。さらに、清掃基板4221の組立切欠き42211近傍に吐水孔42214が設けられ、水吐出装置4217から流出した水が吐水孔を介して清掃ヘッド410に流れる。制限位置および振動緩衝装置の影響により、清掃基板4221の移動はほぼ往復移動である。清掃基板4221は支持プラットフォーム422の一部に位置し、局所的な振動によって振動頻度が高くなり、例えば音波頻度範囲に達することが可能である。駆動プラットフォーム421の可動部材と固定部材は機器走行方向において小さな弾性の接続方式によって移動が制限され、走行方向にほぼ垂直する方向、すなわち、振動部材4213の振動方向に柔軟な方式によって接続されて移動が許容される。
【0072】
さらに、前記支持プラットフォーム422は弾性取り外しボタン4229をさらに含み、前記弾性取り外しボタン4229は前記支持プラットフォーム422の少なくとも一側に配置され、前記支持プラットフォーム422が前記駆動プラットフォーム421の係合爪4216に着脱可能に接続され、支持プラットフォーム422が駆動プラットフォーム421に着脱可能に機械的に固定され、駆動プラットフォームおよび自動清掃装置に対して固定される。少なくとも1つの組立領域4224は、前記清掃ヘッド410を組み立てるために前記支持プラットフォーム422に配置される。組立領域4224は接着層を有する接着材料で形成される。
【0073】
本開示の実施形態として、
図3に示すように、前記清掃ヘッド410は、前記清掃基板4221に接続され、前記清掃基板4221の駆動下で前記清掃面に沿ってほぼ往復移動する可動領域412を含む。可動領域412は清掃ヘッド410のほぼ中央位置に配置される。
【0074】
本開示の実施例では、前記可動領域412の前記清掃基板4221に接続された側に接着層が設けられ、前記可動領域412と前記清掃基板4221は前記接着層を介して接続される。
【0075】
本開示の実施例では、前記清掃ヘッド410は、前記少なくとも1つの組立領域4224を介して前記支持プラットフォーム422の底部に接続された固定領域411を含み、前記固定領域411は前記支持プラットフォーム422の移動に従って前記操作面の少なくとも一部を清掃する。
【0076】
さらに、前記清掃ヘッド410は、前記固定領域411と前記可動領域412との間に設けられ、前記固定領域411および前記可動領域412を接続するための可撓性接続部413を含む。前記清掃ヘッド410は、前記清掃ヘッド410の縁部に沿って延在し、前記支持プラットフォーム422の係合位置4225に着脱可能に取り付けられた摺動バックル414をさらに含む。
【0077】
本実施例では、
図3に示すように、清掃ヘッド410は一定の弾性を有する材料から形成され、清掃ヘッド410は接着層を介して支持プラットフォーム422の表面に固定され、往復移動を実現する。清掃ヘッド410が作業するとき、清掃ヘッド410は常に清掃される面に接触している。
【0078】
前記送水機構は水吐出装置4217を含み、水吐出装置4217は液体貯蔵タンク(図示せず)の清掃液出口、すなわち液体貯蔵タンクの液体出口に直接または間接的に接続され、ここで、前記清掃液は、液体貯蔵タンクの前記清掃液出口を介して水吐出装置4217に流れ、水吐出装置によって前記清掃される面に均一に塗布されてもよい。水吐出装置上に接続部材(図示せず)が設けられ、水吐出装置は前記接続部材を介して液体貯蔵タンクの清掃液出口に接続される。水吐出装置に分配口が設けられ、分配口は連続した開口であってもよく、複数の不連続な小開口の組み合わせであってもよく、分配口に複数のノズルが設けられてもよい。前記清掃液は、液体貯蔵タンクの前記清掃液出口および水吐出装置の前記接続部材を介して分配口に流れ、前記分配口を介して前記操作面に均一に塗布される。
【0079】
送水機構は、清浄水ポンプ4219および/または清浄水ポンプ管4218をさらに含み、清浄水ポンプ4219は液体貯蔵タンクの清掃液出口に直接連通してもよく、清浄水ポンプ管4218を介して連通してもよい。
【0080】
清浄水ポンプ4219は水吐出装置の前記接続部材に接続され、液体貯蔵タンクから前記清掃液を吸い出して水吐出装置に圧送するように構成されてもよい。清浄水ポンプはギアポンプ、羽根ポンプ、プランジャポンプ、蠕動ポンプなどであってもよい。
【0081】
送水機構は、清浄水ポンプ4219および清浄水ポンプ管4218を介して液体貯蔵タンク中の清掃液を吸い出し、水吐出装置に輸送し、前記吐水装置4217は散水ヘッド、点滴孔、濡れ布巾などであってもよく、水を清掃ヘッドに均一に分散させ、清掃ヘッドおよび清掃される面を濡らす。湿潤後の清掃される面上の汚れがより容易に清掃することができる。湿式清掃アセンブリ400において、清浄水ポンプの出力/流量が調整されてもよい。
【0082】
さらに、
図8に示すように、モータ4211はギアセット42193を介して清浄水ポンプ4219を蠕動させるように駆動し、清浄水ポンプ4219の蠕動により清浄水が給水口42191から進入し、水出口42192から流出し、清浄水ポンプ管4218を介して水吐出装置4217に輸送され、水吐出装置4217から流出した水が吐水孔を介して清掃ヘッド410に流れる。
【0083】
図9に示すように、モータ4211はギアセット42193を介してケーブルギア42196を回転させるように駆動し、ケーブルギア42196にケーブル42194が巻回され、ケーブル42194が駆動プラットフォーム421に巻回され、ケーブルギア42196がケーブル42194を昇降させて牽引することにより駆動プラットフォーム421を昇降させる。ケーブルギア42196およびケーブル42194は昇降モジュールのコア部材である。
【0084】
ギアセット42193およびケーブルギア42196にクラッチ42195が設けられ、クラッチ42195は1つのバネおよびシート状部材を含み、クラッチ42195を制御することでモータ4211は3つの移動モジュールを制御し、一方向に回転し、振動部材の振動を駆動し、同時に清浄水ポンプ4219の水供給を実現し、反対方向に回転し、ケーブル42194を介して昇降モジュールの昇降を駆動する。選択可能に、ギアセットの組み合わせ設計は、3つの移動モジュールの異なる組み合わせを制御し、例えば一方向に回転し、清浄水ポンプが水を供給し、反対方向に回転し昇降および振動の制御を実現する。選択可能に、2つのモータを用いて3つの移動モジュールを制御してもよいが、モータの追加はコストの増加につながる。
【0085】
自動清掃装置の清掃モジュールは乾式清掃モジュールおよび湿式清掃モジュールを含み、より完全な清掃機能を提供することができる。同時に、湿式清掃モジュールにおいて、駆動ユニット、振動領域を追加することにより、清掃ヘッドが往復移動し、清掃される面を繰り返して清掃することができ、清掃ロボットの移動軌跡において、ある領域を1回だけ通過するとき複数回の清掃が実現され、清掃効果が大幅に向上し、特に汚れの多い領域では、清掃効果が顕著である。
【0086】
表面媒体センサなどの清掃される面の表面種類を検出できるセンサと協働して、昇降モジュールは、異なる清掃される面に応じて清掃操作を行うことができ、例えばカーペット表面の場合、湿式清掃モジュールを持ち上げ、床/フロアタイルなどの表面に湿式清掃モジュールを下げて清掃することにより、より完全な清掃効果が得られる。
【0087】
本開示の実施例では、自動清掃装置10は液体貯蔵タンク3000を含み、液体貯蔵タンク3000は液体補充口3005をさらに有し、
図10~
図12に示すように、液体補充口3005は液体貯蔵タンク3000の側壁に設けられてもよく、自動清掃装置10がベースステーションで停止するとき、ベースステーションは該液体補充口3005を介して自動清掃装置10の液体貯蔵タンク3000に清掃液を注入することができる。
【0088】
本開示の実施例では、
図11に示すように、液体貯蔵タンク3000に第2組立部3004が設けられ、第2組立部3004はベースステーションに接続され、これにより、ベースステーションは該液体補充口3005を介して自動清掃装置10の液体貯蔵タンク3000に清掃液を注入する。前記第2組立部3004は、前記第2組立部3004のほぼ中央位置に設けられ、前記液体貯蔵タンク3000に清掃液を注入するように構成された液体補充口3005をさらに含む。
【0089】
本開示の実施例では、
図12に示すように、液体貯蔵タンク300の液体補充口3005に弁17が設けられ、弁17は開閉可能に設けられ、液体補充口3005と液体貯蔵タンク3000の連通および切断を制御することができる。液体貯蔵タンク3000内に管路18が設けられ、管路18の一端に弁17が設けられる。
【0090】
本開示の実施例では、バルブ17は電子弁や手動弁であってもよく、対応する制御によって開閉されてもよい。本開示の他の実施例では、バルブ17は逆止弁であってもよく、液体貯蔵タンク3000の液体補充が完了し、液体補充口3005と液体貯蔵タンク3000の接続が切断した後に、弁17が自動的に閉じられ、液体貯蔵タンク3000中の清掃液の流出を防止することができる。例えば、バルブ17は十字弁、昇降式逆止弁、スイング式逆止弁などであってもよい。
【0091】
本開示の実施例では、
図13~
図16に示すように、自動清掃装置10は液体貯蔵タンク組立構造4000を含み、前記液体貯蔵タンク3000は前記液体貯蔵タンク組立構造4000に合わせる切欠き部3006を含み、前記液体貯蔵タンク3000が前記自動清掃装置10に組み立てられたとき、前記液体貯蔵タンク組立構造4000が前記切欠き部3006に組み立てられ完全な合わせが実現される。
【0092】
図13および
図14に示すように、前記液体貯蔵タンク組立構造4000は、ボタン構造12のボス2002に当接されて係止されるように構成されたタブ4001を含む。前記液体貯蔵タンク組立構造4000は第2弾性部材4004をさらに含み、第2弾性部材4004は、前記タブ4001が鉛直方向に沿って伸縮移動するように、鉛直方向の弾性力を提供し、第2弾性部材4004およびタブ4001は同一スライド内に配置され、上記伸縮移動を実現し、第2弾性部材4004は例えばコイルバネなどであってもよい。
【0093】
本開示の実施例では、前記タブ4001は傾斜面4002を有し、前記タブ4001と前記ボスが当接された後、前記傾斜面4002が前記ボスの傾斜面に合わせて係止される。前記タブ4001は鉛直面4003をさらに有し、前記液体貯蔵タンクが前記自動清掃装置に組み立てられたとき、前記鉛直面4003が前記溝3002の内側面に係止される。傾斜面4002および鉛直面4003は、液体貯蔵タンク3000が自動清掃装置に取り付けられた後に、前方および後方に正確に位置決めされることを保証され、任意方向へのずれを回避することができる。
【0094】
図11に示すように、液体貯蔵タンク3000は第1組立部3001を含み、第1組立部3001は前記液体貯蔵タンク3000のほぼ中央位置に位置し、第1組立部3001は矩形、円形などの構造であってもよく、特に限定されない。第1組立部3001はボタン構造12、溝3002および光透過口3003を含む。ここで、溝3002は第1組立部3001の底部に位置し、下方に陥没して形成され、ボタン構造12に合わせる形状を形成し、前記ボタン構造12が前記液体貯蔵タンク3000に組み立てられたとき、溝3002は前記ボタン構造12を収容するために使用される。
【0095】
図15および
図16に示すように、ボタン構造12は、液体貯蔵タンクの第1組立部3001に組み立てられたとき、前記液体貯蔵タンクが自動清掃装置に着脱可能に組み立てられ、前記ボタン構造はほぼシート状の構造であり、矩形構造で概略平板状のボタン本体2000と、前記ボタン本体2000の一端に配置され、下向きの作用力を受けると前記液体貯蔵タンクを前記自動清掃装置からロック解除し、液体貯蔵タンクを前記自動清掃装置から着脱可能な状態にする押圧部2001と、を含み、押圧部2001はボタン本体2000よりも広い縁部を有し、作用力押圧の実施に好都合であり、例えば押圧部2001は扇形構造であってもよく、押圧部2001の外縁および両側縁部に突起した縁部が設けられ、押圧時の横滑りを防止する同時に水タンクの内部構造を遮蔽する効果がある。前記液体貯蔵タンクが前記自動清掃装置からロック解除された後、押圧部2001の外縁の突起した縁部を外側に引っ張ることで、液体貯蔵タンクを前記自動清掃装置から完全に取り外すことができる。
【0096】
ボタン構造は、前記ボタン本体2000において前記押圧部2001と反対の一端に設けられたボス2002をさらに含み、前記ボタン構造12が前記液体貯蔵タンク3000に組み立てられたとき、第1弾性部材の自然状態下で、前記押圧部2001が前記ボス2002よりも高く、押圧部2001およびボス2002の可動ストロークを増加させることに寄与し、液体貯蔵タンクが安定状態で取り付けられ、脱落しにくく、取り外す必要がある場合にタブの係止を効果的にロック解除することができる。前記ボス2002と前記押圧部2001の移動方向とは、反対であり、シーソー状態を実現する。ボスと前記押圧部が同じ方向に移動する方式と比較すると、ボスの可動ストロークがさらに大きくなり、前記液体貯蔵タンクがより容易に前記自動清掃装置に着脱可能に組み立てられる。
【0097】
本開示の実施例では、
図15に示すように、前記ボス2002は、前記ボタン本体2000の上面に沿って上方に延在する湾曲面である第1面20021と、前記第1面20021と滑らかに接続された湾曲面であり、前記自動清掃装置のタブに当接されて係止されるように構成された第2面20022と、前記第2面20022と滑らかに接続された後にほぼ鉛直方向に沿って延在する平面である第3面20023と、を有し、第3面は溝の内側面の平面に密着され、タブの平面とともに3つの平面の安定した係止を実現する。ここで、第2面20022は陥没した多半径湾曲面であってもよく、タブの端部および傾斜面と協働して安定した係止を実現する。
【0098】
本開示の実施例では、前記第1面20021と前記第2面20022の接続部は、前記第2面20022と前記第3面20023の接続部よりも高く、タブが第2面に接触するとき、タブが前後方向に摺動しないことが保証され、安定した係止が実現される。
【0099】
本開示の実施例では、
図15に示すように、前記ボタン構造は、前記ボタン本体2000の両側に対称に設けられたラグ2003と、回転軸2004であって、前記ラグ2003と前記液体貯蔵タンクを接続し、前記ボタン構造が前記回転軸2004の周りに回転するように構成された回転軸2004と、をさらに含む。ここで、回転軸2004は押圧部2001値より近い側に設けられてもよく、これにより、ボタン構造は回転軸を介してシーソー移動を実現するとき、ボスは押圧部よりも長い可動ストロークを有するので、ボスを介してタブがより容易にジャッキアップされ、前記液体貯蔵タンクの着脱をより容易に実現することができる。
【0100】
本開示の実施例では、
図13に示すように、前記ボタン構造は第1弾性部材2005をさらに含み、第1弾性部材2005は、前記押圧部2001の下面に設けられ、前記押圧部2001に加えられた作用力が解放されると、前記押圧部2001に復元力を提供するように構成される。第1弾性部材2005は例えばコイルバネなどであってもよい。
【0101】
本開示の実施例では、
図14に示すように、前記押圧部2001の上面が前記ボタン本体2000の上面よりも高く、前記押圧部2001の下面が前記ボタン本体2000の下面よりも高い。これにより、押圧部2001により多くの可動空間を提供し、押圧部2001の移動ストロークを確保し、液体貯蔵タンクの取り外しを容易にすることができる。
【0102】
本開示の実施例では、
図16に示すように、前記押圧部2001の下面に複数の補強リブが設けられ、および/または、前記ボタン本体2000の下面に複数の補強リブが設けられ、ボタン構造の剛性を高める同時にボタン構造の全体の重量を低減することができる。
【0103】
本開示の実施例では、
図13に示すように、溝3002は溝壁30021を含み、ボタン構造12が溝3002に組み立てられた後、ボス2002がタブ4001の付勢の下で、高さが溝壁30021の高さよりも低いので、タブ4001がボス2002の頂端に当接されて溝壁30021に係止され得る。さらに、溝3002の両側壁に、ボタン構造の回転軸が挿入して回転するための軸孔(図示せず)が設けられる。
【0104】
液体貯蔵タンクが自動清掃装置に載置されると、タブ4001はまず液体貯蔵タンクの押圧作用下でバネを圧縮して上方に移動させ、溝位置に到達すると、バネの作用下で下方に延在し、タブ4001が傾斜面4002から溝3002に滑り込み、その後、タブの端部がボスの第2面20022に突き当てられ、同時に、タブの鉛直面4003が溝壁30021の内側面に接触して係止され、前記ボス2002の第3面20023も溝壁30021の内側面に突き当てられて係止され、これにより、液体貯蔵タンクが自動清掃装置に強固に固定される。液体貯蔵タンクを取り外す必要があるとき、押さえ板が押され、回転軸の作用下でボスが上方に持ち上げてタブを突き上げ、このときタブの後側端が溝側壁に接触しなくなり、液体貯蔵タンクを取り外すことができる。
【0105】
本開示の実施例では、
図11に示すように、前記第1組立部3001は、前記ボタン構造12の上方に位置する光透過口3003をさらに含み、前記光透過口3003が前記自動清掃装置上のパイル復帰ランプ位置に合わせ、パイル復帰ランプは前記光透過口3003を介して発光を行い、充電パイルとの通信を実現する。
【0106】
本開示の実施例が提供するボタン構造は、シート状構造であり、体積が小さく、液体貯蔵タンクの容積を大きくし、小さな体積を占有しながら液体貯蔵タンクの取り外しの制御を容易にすることができる。同時に、ボタン構造は、シーソー型の動きを実現することができ、自動清掃装置のタブと弾性的に協働するため、着脱における高い利便性が実現され、スタック現象を回避することができる。
【0107】
最後に、本明細書における各実施例は、各実施例が他の実施例との相違点に着目して漸進的に説明されており、各実施例の同一部分及び類似部分については、互いに関して各実施例を参照すれば十分であることに留意されたい。また、実施例に開示されたシステム又は装置については、実施例に開示された方法に対応するものであるため、説明は比較的簡単であり、方法の項の説明を参照すればよい。
【0108】
以上の実施例は、制限するものではなく、本開示の技術的解決策を説明するためのものであり、前記実施例を参照して本開示を詳細に説明したが、当業者であれば、前記各実施例に記載の技術的解決策を修正し、または一部の技術的特徴を等価置換することができ、これらの修正または置換は、関連する技術的解決策の本質を本開示の各実施例の技術的解決策の精神および範囲から逸脱させるものではないことを理解されたい。
【手続補正書】
【提出日】2024-04-30
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
液体貯蔵タンクに組み立てられ、前記液体貯蔵タンクを自動清掃装置に着脱可能に組み立てるように構成されたボタン構造であって、
ボタン本体(2000)と、
前記ボタン本体(2000)の一端に位置し、下向きの作用力を受けると前記液体貯蔵タンクを前記自動清掃装置からロック解除するように構成された押圧部(2001)と、
前記ボタン本体(2000)において前記押圧部(2001)と反対の一端に位置するボス(2002)と、を含み、
前記ボタン構造が前記液体貯蔵タンクに組み立てられたとき、前記押圧部(2001)は前記ボス(2002)よりも高く、前記ボス(2002)
の移動方向は、前記液体貯蔵タンクが前記自動清掃装置に着脱可能に組み立てられるように、前記押圧部(2001)の移動方向と反対
である、ことを特徴とするボタン構造。
【請求項2】
前記ボス(2002)は、
前記ボタン本体(2000)の上面に沿って上方に延在する湾曲面である第1面(20021)と、
前記第1面(20021)と滑らかに接続された湾曲面であり、前記自動清掃装置のタブに当接されて係止されるように構成される第2面(20022)と、
前記第2面(20022)と滑らかに接続された後にほぼ鉛直方向に沿って延在する平面である第3面(20023)と、を有する、請求項1に記載のボタン構造。
【請求項3】
前記第1面(20021)と前記第2面(20022)の接続部は、前記第2面(20022)と前記第3面(20023)の接続部よりも高い、請求項2に記載のボタン構造。
【請求項4】
前記ボタン構造は、
前記ボタン本体(2000)の両側に対称に設けられたラグ(2003)と、
回転軸(2004)であって、前記ボタン構造が前記回転軸(2004)の周りに回転するように、前記ラグ(2003)と前記液体貯蔵タンクを接続するように構成される前記回転軸(2004)と、をさらに含む、請求項1に記載のボタン構造。
【請求項5】
前記ボタン構造は第1弾性部材(2005)をさらに含み、
前記第1弾性部材(2005)は、前記押圧部(2001)の下面に設けられ、前記押圧部(2001)に加えられた作用力が解放されたとき、前記押圧部(2001)に復元力を提供する、請求項1に記載のボタン構造。
【請求項6】
前記押圧部(2001)の上面は前記ボタン本体(2000)の上面よりも高く、前記押圧部(2001)の下面は前記ボタン本体(2000)の下面よりも高い、ことを特徴とする請求項1に記載のボタン構造。
【請求項7】
前記押圧部(2001)の下面は複数の補強リブを含み、および/または、前記ボタン本体(2000)の下面は複数の補強リブを含む、請求項6に記載のボタン構造。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか1項に記載のボタン構造を含む液体貯蔵タンク。
【請求項9】
前記液体貯蔵タンクは、前記液体貯蔵タンク(3000)のほぼ中央位置に配置されて前記ボタン構造を組み立てるための第1組立部(3001)をさらに含む、ことを特徴とする請求項8に記載の液体貯蔵タンク。
【請求項10】
前記第1組立部(3001)は、前記ボタン構造が前記液体貯蔵タンク(3000)に組み立てられたときに前記ボタン構造を収容するための溝(3002)を含む、請求項9に記載の液体貯蔵タンク。
【請求項11】
前記第1組立部(3001)は、前記ボタン構造の上方に位置して前記自動清掃装置のパイル復帰ランプの位置に合わせる光透過口(3003)をさらに含む、請求項9に記載の液体貯蔵タンク。
【請求項12】
前記液体貯蔵タンクは第2組立部(3004)をさらに含み、前記第2組立部(3004)は、前記液体貯蔵タンク(3000)のほぼ中央位置に配置され、ベースステーションに接続された後、前記液体貯蔵タンク(3000)に清掃液を注入するように構成される、請求項8に記載の液体貯蔵タンク。
【請求項13】
前記第2組立部(3004)は、前記第2組立部(3004)のほぼ中央位置に配置されて前記液体貯蔵タンク(3000)に清掃液を注入するように構成された液体補充口(3005)をさらに含む、請求項12に記載の液体貯蔵タンク。
【請求項14】
請求項8~14のいずれか1項に記載の液体貯蔵タンクを含む、自動清掃装置。
【請求項15】
前記自動清掃装置は液体貯蔵タンク組立構造(4000)を含み、前記液体貯蔵タンクは前記液体貯蔵タンク組立構造(4000)に合わせる切欠き部(3006)をさらに含み、前記液体貯蔵タンクが前記自動清掃装置に組み立てられると、前記液体貯蔵タンク組立構造(4000)が前記切欠き部(3006)に組み立てられる、請求項14に記載の自動清掃装置。
【請求項16】
前記液体貯蔵タンク組立構造(4000)は、前記ボスに当接されて係止されるように構成されるタブ(4001)を含む、請求項15に記載の自動清掃装置。
【請求項17】
前記タブ(4001)は、前記タブ(4001)が前記ボスに当接された後に前記ボスと係止される傾斜面(4002)を含む、請求項16に記載の自動清掃装置。
【請求項18】
前記液体貯蔵タンク組立構造(4000)は、前記タブ(4001)を鉛直方向に伸縮移動させるように構成された第2弾性部材(4004)をさらに含む、請求項16に記載の自動清掃装置。
【請求項19】
前記液体貯蔵タンクは、前記液体貯蔵タンクが前記自動清掃装置に組み立てられたときに前記タブ(4001)と係止される溝(3002)をさらに含む、請求項16に記載の自動清掃装置。
【請求項20】
前記タブ(4001)は鉛直面(4003)をさらに含み、前記鉛直面(4003)は、前記液体貯蔵タンクが前記自動清掃装置に組み立てられると、前記溝(3002)の内側面と係止されるように構成される、請求項19に記載の自動清掃装置。
【国際調査報告】