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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】化粧用具
(51)【国際特許分類】
   A45D 40/02 20060101AFI20240829BHJP
   A45D 34/04 20060101ALI20240829BHJP
【FI】
A45D40/02 Z
A45D34/04 520A
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024514513
(86)(22)【出願日】2022-08-26
(85)【翻訳文提出日】2024-03-04
(86)【国際出願番号】 CN2022115104
(87)【国際公開番号】W WO2023051122
(87)【国際公開日】2023-04-06
(31)【優先権主張番号】202111141297.X
(32)【優先日】2021-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202122339389.0
(32)【優先日】2021-09-28
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210200552.1
(32)【優先日】2022-03-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202220442551.3
(32)【優先日】2022-03-03
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210454615.6
(32)【優先日】2022-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202221003339.3
(32)【優先日】2022-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202210458737.2
(32)【優先日】2022-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(31)【優先権主張番号】202220986509.8
(32)【優先日】2022-04-29
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】524082731
【氏名又は名称】王 世網
(74)【代理人】
【識別番号】100230086
【弁理士】
【氏名又は名称】譚 粟元
(72)【発明者】
【氏名】王 世網
(57)【要約】
ブラシヘッド(10)と、化粧料収容部(20)と、移動スリーブ(30)と、固定スリーブ(40)と、伝動構造とを含む化粧用具。化粧料収容部(20)は、移動スリーブ(30)内に取り付けられ、ブラシヘッド(10)は、移動スリーブ(30)の一端に位置し、化粧料収容部(20)に対向して設けられ、化粧料収容部(20)のブラシヘッド(10)に向かう端面には、化粧料出口が開設され、固定スリーブ(40)は、移動スリーブ(30)に外嵌され、移動スリーブ(30)は、軸方向に沿って移動可能であり、固定スリーブ(40)、移動スリーブ(30)及びブラシヘッド(10)は、互いに伝動構造により接続され、移動スリーブ(30)が軸方向に沿って移動するときに、移動スリーブ(30)は伝動構造を介してブラシヘッド(10)を反転させ、化粧料出口での化粧物質を付ける。化粧用具が化粧物質を付ける操作が簡単で、化粧料収容部とブラシヘッドを1つの部材に集積することにより、外出で持ち出すときなどに便利である。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ブラシヘッドと、化粧料収容部と、移動スリーブと、固定スリーブと、伝動構造とを含む化粧用具であって、
前記化粧料収容部には化粧物質が収容され、
前記化粧料収容部は、前記移動スリーブに取り付けられ、前記ブラシヘッドは、前記移動スリーブの一端に位置し、前記化粧料収容部に対向して設けられ、前記化粧料収容部は、前記ブラシヘッドの端面には、化粧料出口が開設され、
前記固定スリーブは、前記移動スリーブに外嵌され、かつ前記移動スリーブは、軸方向に沿って移動可能であり、
前記固定スリーブ、前記移動スリーブ及び前記ブラシヘッドは、互いに前記伝動構造により接続され、
前記移動スリーブが軸方向に沿って移動するときに、前記移動スリーブは、前記伝動構造を介して前記ブラシヘッドを反転させて前記化粧料出口での化粧物質を付けることを特徴とする、化粧用具。
【請求項2】
前記伝動構造は、伝動機構を含み、前記固定スリーブ、前記移動スリーブ及び前記ブラシヘッドは、互いに前記伝動機構を介して接続され、
前記移動スリーブが軸方向に沿って移動するときに、前記移動スリーブは、前記伝動機構を介して前記ブラシヘッドを反転させて前記化粧料出口での化粧物質を付けることを特徴とする、請求項1に記載の化粧用具。
【請求項3】
前記伝動機構は、ラックと、前記ラックに噛み合うための噛合ギヤとを含み、前記ラックは、前記固定スリーブの内壁に設けられ、前記移動スリーブの軸方向に沿って延在し、前記噛合ギヤは、前記移動スリーブの外壁に取り付けられるとともに前記ブラシヘッドに接続され、
前記移動スリーブが軸方向に沿って移動するときに、前記ラックは、前記噛合ギヤの回転を駆動し、前記噛合ギヤは、前記ブラシヘッドの反転を駆動することを特徴とする、請求項2に記載の化粧用具。
【請求項4】
前記伝動機構は、複数の伝動ギヤを含み、前記噛合ギヤ及び複数の伝動ギヤは、前記化粧料収容部に沿って前記ブラシヘッドの方向に向かって前記移動スリーブの軸方向に沿って順に噛み合い、前記伝動ギヤの外径はいずれも前記噛合ギヤの外径よりも小さく、1つの前記伝動ギヤは、前記ブラシヘッドに接続されることを特徴とする、請求項3に記載の化粧用具。
【請求項5】
前記ブラシヘッドは、ブラシヘッドホルダと、前記化粧物質を付けるための付け具とを含み、前記ブラシヘッドホルダの外周壁には、接続柱が設けられ、前記移動スリーブの内壁には、接続孔が設けられ、前記接続柱は、前記接続孔を貫通して前記伝動ギヤに接続されることを特徴とする、請求項4に記載の化粧用具。
【請求項6】
前記ブラシヘッドは、第1弾性部材と、接続軸とをさらに含み、前記ブラシヘッドホルダは、開口した取付キャビティを有し、前記付け具は、前記取付キャビティの開口を覆うように設けられ、前記ブラシヘッドホルダには、前記取付キャビティに連通する回転孔が開設され、前記回転孔は、前記接続柱に対向して設けられ、前記接続軸は、前記回転孔から前記取付キャビティ内に挿入され、前記接続軸は、前記回転孔の一端に向かって前記移動スリーブに固定接続され、
前記第1弾性部材は、前記接続軸に外嵌され、前記接続軸は、前記回転孔に背向する一端が前記第1弾性部材の一端に接続され、前記第1弾性部材の他端が前記ブラシヘッドホルダに接続され、前記第1弾性部材は、前記ブラシヘッドホルダを逆方向に反転させることで前記付け具を前記化粧料収容部に背向して設けられるようにするものであることを特徴とする、請求項5に記載の化粧用具。
【請求項7】
前記ブラシヘッドホルダの外周壁には、前記ブラシヘッドホルダが回転する回転軸を中心とする半円溝が設けられ、前記移動スリーブの内壁には、位置規制柱が設けられ、前記位置規制柱は、前記半円溝内に挿入され、前記ブラシヘッドホルダの回転に伴って前記半円溝内を移動して前記ブラシヘッドホルダの反転角度を制限することができ、或いは
前記移動スリーブの内壁には、前記ブラシヘッドホルダが回転する回転軸を中心とする半円溝が設けられ、前記ブラシヘッドホルダの外周壁には、位置規制柱が設けられ、前記位置規制柱は、前記半円溝内に挿入され、前記ブラシヘッドホルダの回転に伴って前記半円溝内を移動して前記ブラシヘッドホルダの反転角度を制限することができることを特徴とする、請求項5に記載の化粧用具。
【請求項8】
前記付け具は、前記ブラシヘッドホルダに取り外し可能に接続され、或いは
前記化粧料収容部は、前記移動スリーブに固定接続されることを特徴とする、請求項6に記載の化粧用具。
【請求項9】
前記固定スリーブの内壁には、軸方向に沿って延在するガイド溝が開設され、前記移動スリーブの外周壁には、ガイド突起が設けられ、前記ガイド突起は、前記ガイド溝内に挿入され、或いは
前記固定スリーブの内壁には、軸方向に沿って延在するガイド溝が開設され、前記移動スリーブの内壁には、ガイド突起が設けられることを特徴とする、請求項1に記載の化粧用具。
【請求項10】
前記化粧用具は、第2弾性部材をさらに含み、前記第2弾性部材は、前記ガイド溝内に位置し、前記第2弾性部材の一端は、前記固定スリーブに接続され、前記第2弾性部材の他端は、前記ガイド突起に接続され、前記第2弾性部材は、移動具を前記ブラシヘッドに背方して移動するように駆動するためのものであることを特徴とする、請求項9に記載の化粧用具。
【請求項11】
前記ブラシヘッドは、前記移動スリーブに回転可能に接続され、前記ブラシヘッドには、接続軸が設けられ、回転構造は、半円孔と、位置規制溝とを含み、
前記半円孔は、前記移動スリーブの内壁に設けられ、前記ブラシヘッドの回転軸を中心とし、前記半円孔の両端を結ぶ直線は、前記移動スリーブの軸方向に平行であり、前記位置規制溝は、前記固定スリーブの内壁に設けられ、前記位置規制溝は、前記移動スリーブの軸方向に垂直であり、前記接続軸の端部は、前記半円孔及び前記位置規制溝に挿入して設けられることを特徴とする、請求項1に記載の化粧用具。
【請求項12】
前記移動スリーブの内壁には、回転柱が設けられ、前記ブラシヘッドの周壁には、回転溝が設けられ、前記回転柱は、前記回転溝内に回転可能に接続され、或いは
前記移動スリーブの内壁には、回転溝が設けられ、前記ブラシヘッドの周壁には、回転柱が設けられ、前記回転柱は、前記回転溝内に回転可能に接続されることを特徴とする、請求項11に記載の化粧用具。
【請求項13】
前記回転溝は長尺溝であり、前記長尺溝は、前記移動スリーブの軸方向に平行であり、
前記移動スリーブの内壁には、直線孔がさらに設けられ、前記直線孔は、前記半円孔の端部に連通し、前記移動スリーブの軸方向に沿って前記半円孔に背向して延在することを特徴とする、請求項12に記載の化粧用具。
【請求項14】
前記半円孔の両端には、いずれも前記直線孔が連通することを特徴とする、請求項13に記載の化粧用具。
【請求項15】
前記移動スリーブは、移動スリーブ体と、2つの移動アームとを含み、2つの前記移動アームは、それぞれ前記移動スリーブ体の対向する両側に接続され、移動スリーブ体の軸方向に沿って前記移動スリーブ体に背向して延在し、前記化粧料収容部は、前記移動スリーブ体内に取り付けられ、前記ブラシヘッドは、2つの前記移動アームの間に回転可能に接続され、2つの前記移動アームには、いずれも前記半円孔が開設され、前記接続軸の両端は、それぞれ2つの前記半円孔内に挿入して設けられることを特徴とする、請求項11に記載の化粧用具。
【請求項16】
2つの前記移動アームの間の距離が前記化粧料収容部の外径よりも小さく、前記化粧料収容部の外径が前記移動スリーブ体の内径よりも小さいことを特徴とする、請求項15に記載の化粧用具。
【請求項17】
前記固定スリーブは、固定スリーブ体と、2つの固定アームとを含み、2つの前記固定アームは、それぞれ前記固定スリーブ体の対向する両側に接続され、前記固定スリーブの軸方向に沿って前記固定スリーブ体に背向して延在し、前記固定スリーブ体は、前記移動スリーブ外に外嵌され、2つの移動アームには、いずれも前記位置規制溝が開設され、前記接続軸の両端は、それぞれ2つの前記位置規制溝内に挿入されることを特徴とする、請求項11に記載の化粧用具。
【請求項18】
前記化粧用具は、弾性部材をさらに含み、前記弾性部材は、前記移動スリーブに外嵌され、前記弾性部材の両端は、それぞれ前記移動スリーブ及び前記固定スリーブに接続されることを特徴とする、請求項11に記載の化粧用具。
【請求項19】
前記ブラシヘッドは、ブラシヘッドホルダと、固定具と、前記化粧物質を付けて前記化粧物質を皮膚に塗布できる付け具とを含み、前記付け具は、前記固定具に取り付けられ、前記接続軸は、前記ブラシヘッドホルダに接続され、前記ブラシヘッドホルダは、前記移動スリーブに回転可能に接続され、
前記固定具には、係止突起が設けられ、前記ブラシヘッドホルダには、前記係止突起に係合するための係止溝が設けられ、或いは
前記固定具には、係止溝が設けられ、前記ブラシヘッドホルダには、前記係止溝に係合するための係止突起が設けられることを特徴とする、請求項11に記載の化粧用具。
【請求項20】
前記化粧料収容部と前記移動スリーブが取り外し可能に接続され、又は前記化粧料収容部と前記移動スリーブが固定接続されることを特徴とする、請求項1に記載の化粧用具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、2021年9月28日に中国特許庁に提出された特許出願第202111141297.X号(発明の名称:ブラシヘッドが回転して自動的に化粧料を付ける化粧用具)、2021年9月28日に中国特許庁に提出された特許出願第202122339389.0号(発明の名称:ブラシヘッドが回転して自動的に化粧料を付ける化粧用具)、2022年3月3日に中国特許庁に提出された特許出願第202210200552.1号(発明の名称:ブラシヘッドが回転して化粧料を付ける化粧用具)、2022年3月3日に中国特許庁に提出された特許出願第202220442551.3(発明の名称:ブラシヘッドが回転して化粧料を付ける化粧用具)、2022年4月29日に中国特許庁に提出された特許出願第202210454615.6(発明の名称:化粧用具)、2022年4月29日に中国特許庁に提出された特許出願第202221003339.3(発明の名称:化粧用具)、2022年4月29日に中国特許庁に提出された特許出願第202210458737.2(発明の名称:化粧用具)、2022年4月29日に中国特許庁に提出された特許出願第202220986509.8(発明の名称:化粧用具)の優先権を主張し、その内容が引用により全てここに取り込まれる。
【0002】
本発明は、化粧技術分野に属し、より具体的には、化粧用具に関する。
【背景技術】
【0003】
生活水準の向上に伴い、美に対する要求もますます高まっており、化粧品は消費者のこの要求に応えて急速に発展していると同時に、化粧用具の急速な発展にもつながっている。しかし、従来の化粧用具は、通常化粧棒と、化粧棒上のブラシヘッドとを含み、使用者が化粧棒を握り、ブラシヘッドでパウダーファンデーション、リキッドファンデーション、チークなどの化粧品を付けて顔に塗布する。このような化粧用具は、構造が簡単であるが、化粧操作が複雑であり、化粧品を化粧用具と同時に持ち運ぶ必要があり、持ち出しに不便である。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施例の主な目的の一つは、従来技術における化粧品を化粧用具と組み合わせて使用するときに操作が複雑で持ち出しに不便であるという技術的問題を解決するために化粧用具を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の上記の目的を達成するために、以下の技術的手段を採用する。
ブラシヘッドと、化粧料収容部と、移動スリーブと、固定スリーブと、伝動構造とを含む化粧用具であって、前記化粧料収容部には化粧物質が収容され、前記化粧料収容部は、前記移動スリーブに取り付けられ、前記ブラシヘッドは、前記移動スリーブの一端に位置し、前記化粧料収容部に対向して設けられ、前記化粧料収容部は、前記ブラシヘッドの端面には、化粧料出口が開設され、前記固定スリーブは、前記移動スリーブに外嵌され、かつ前記移動スリーブは、軸方向に沿って移動可能であり、前記固定スリーブ、前記移動スリーブ及び前記ブラシヘッドは、互いに前記伝動構造により接続され、前記移動スリーブが軸方向に沿って移動するときに、前記移動スリーブは、前記伝動構造を介して前記ブラシヘッドを反転させて前記化粧料出口での化粧物質を付ける化粧用具が提供される。
【0006】
いくつかの実施例において、前記伝動構造は、伝動機構を含み、前記固定スリーブ、前記移動スリーブ及び前記ブラシヘッドは、互いに前記伝動機構を介して接続され、
前記移動スリーブが軸方向に沿って移動するときに、前記移動スリーブは、前記伝動機構を介して前記ブラシヘッドを反転させて前記化粧料出口での化粧物質を付ける。
【0007】
いくつかの実施例において、前記伝動機構は、ラックと、前記ラックに噛み合うための噛合ギヤとを含み、前記ラックは、前記固定スリーブの内壁に設けられ、前記移動スリーブの軸方向に沿って延在し、前記噛合ギヤは、前記移動スリーブの外壁に取り付けられるとともに前記ブラシヘッドに接続され、
前記移動スリーブが軸方向に沿って移動するときに、前記ラックは、前記噛合ギヤの回転を駆動し、前記噛合ギヤは、前記ブラシヘッドの反転を駆動する。
【0008】
いくつかの実施例において、前記伝動機構は、複数の伝動ギヤを含み、前記噛合ギヤ及び複数の伝動ギヤは、前記化粧料収容部に沿って前記ブラシヘッドの方向に向かって前記移動スリーブの軸方向に沿って順に噛み合い、前記伝動ギヤの外径はいずれも前記噛合ギヤの外径よりも小さく、1つの前記伝動ギヤは、前記ブラシヘッドに接続される。
【0009】
いくつかの実施例において、前記ブラシヘッドは、ブラシヘッドホルダと、前記化粧物質を付けるための付け具とを含み、前記ブラシヘッドホルダの外周壁には、接続柱が設けられ、前記移動スリーブの内壁には、接続孔が設けられ、前記接続柱は、前記接続孔を貫通して前記伝動ギヤに接続される。
【0010】
いくつかの実施例において、記ブラシヘッドは、第1弾性部材と、接続軸とをさらに含み、前記ブラシヘッドホルダは、開口した取付キャビティを有し、前記付け具は、前記取付キャビティの開口を覆うように設けられ、前記ブラシヘッドホルダには、前記取付キャビティに連通する回転孔が開設され、前記回転孔は、前記接続柱に対向して設けられ、前記接続軸は、前記回転孔から前記取付キャビティ内に挿入され、前記接続軸は、前記回転孔の一端に向かって前記移動スリーブに固定接続され、
前記第1弾性部材は、前記接続軸に外嵌され、前記接続軸は、前記回転孔に背向する一端が前記第1弾性部材の一端に接続され、前記第1弾性部材の他端が前記ブラシヘッドホルダに接続され、前記第1弾性部材は、前記ブラシヘッドホルダを逆方向に反転させることで前記付け具を前記化粧料収容部に背向して設けられるようにするものである。
【0011】
いくつかの実施例において、前記ブラシヘッドホルダの外周壁には、前記ブラシヘッドホルダが回転する回転軸を中心とする半円溝が設けられ、前記移動スリーブの内壁には、位置規制柱が設けられ、前記位置規制柱は、前記半円溝内に挿入され、前記ブラシヘッドホルダの回転に伴って前記半円溝内を移動して前記ブラシヘッドホルダの反転角度を制限することができ、或いは
前記移動スリーブの内壁には、前記ブラシヘッドホルダが回転する回転軸を中心とする半円溝が設けられ、前記ブラシヘッドホルダの外周壁には、位置規制柱が設けられ、前記位置規制柱は、前記半円溝内に挿入され、前記ブラシヘッドホルダの回転に伴って前記半円溝内を移動して前記ブラシヘッドホルダの反転角度を制限することができる。
【0012】
いくつかの実施例において、前記付け具は、前記ブラシヘッドホルダに取り外し可能に接続され、或いは前記化粧料収容部は、前記移動スリーブに固定接続される。
【0013】
いくつかの実施例において、前記固定スリーブの内壁には、軸方向に沿って延在するガイド溝が開設され、前記移動スリーブの外周壁には、ガイド突起が設けられ、前記ガイド突起は、前記ガイド溝内に挿入され、或いは
前記固定スリーブの内壁には、軸方向に沿って延在するガイド溝が開設され、前記移動スリーブの内壁には、ガイド突起が設けられる。
【0014】
いくつかの実施例において、前記化粧用具は、第2弾性部材をさらに含み、前記第2弾性部材は、前記ガイド溝内に位置し、前記第2弾性部材の一端は、前記固定スリーブに接続され、前記第2弾性部材の他端は、前記ガイド突起に接続され、前記第2弾性部材は、前記移動具を前記ブラシヘッドに背方して移動するように駆動するためのものである。
【0015】
いくつかの実施例において、前記ブラシヘッドは、前記移動スリーブに回転可能に接続され、前記ブラシヘッドには、接続軸が設けられ、前記回転構造は、半円孔と、位置規制溝とを含み、
前記半円孔は、前記移動スリーブの内壁に設けられ、前記ブラシヘッドの回転軸を中心とし、前記半円孔の両端を結ぶ直線は、前記移動スリーブの軸方向に平行であり、前記位置規制溝は、前記固定スリーブの内壁に設けられ、前記位置規制溝は、前記移動スリーブの軸方向に垂直であり、前記接続軸の端部は、前記半円孔及び前記位置規制溝に挿入して設けられる。
【0016】
いくつかの実施例において、前記移動スリーブの内壁には、回転柱が設けられ、前記ブラシヘッドの周壁には、回転溝が設けられ、前記回転柱は、前記回転溝内に回転可能に接続され、或いは
前記移動スリーブの内壁には、回転溝が設けられ、前記ブラシヘッドの周壁には、回転柱が設けられ、前記回転柱は、前記回転溝内に回転可能に接続される。
【0017】
いくつかの実施例において、前記回転溝は長尺溝であり、前記長尺溝は、前記移動スリーブの軸方向に平行であり、
前記移動スリーブの内壁には、直線孔がさらに設けられ、前記直線孔は、前記半円孔の端部に連通し、前記移動スリーブの軸方向に沿って前記半円孔に背向して延在する。
【0018】
いくつかの実施例において、前記半円孔の両端には、いずれも前記直線孔が連通する。
【0019】
いくつかの実施例において、前記移動スリーブは、移動スリーブ体と、2つの移動アームとを含み、2つの前記移動アームは、それぞれ前記移動スリーブ体の対向する両側に接続され、前記移動スリーブ体の軸方向に沿って前記移動スリーブ体に背向して延在し、前記化粧料収容部は、前記移動スリーブ体内に取り付けられ、前記ブラシヘッドは、2つの前記移動アームの間に回転可能に接続され、2つの前記移動アームには、いずれも前記半円孔が開設され、前記接続軸の両端は、それぞれ2つの前記半円孔内に挿入して設けられる。
【0020】
いくつかの実施例において、2つの前記移動アームの間の距離が前記化粧料収容部の外径よりも小さく、前記化粧料収容部の外径が前記移動スリーブ体の内径よりも小さい。
【0021】
いくつかの実施例において、前記固定スリーブは、固定スリーブ体と、2つの固定アームとを含み、2つの前記固定アームは、それぞれ前記固定スリーブ体の対向する両側に接続され、前記固定スリーブの軸方向に沿って前記固定スリーブ体に背向して延在し、前記固定スリーブ体は、前記移動スリーブ外に外嵌され、2つの前記移動アームには、いずれも前記位置規制溝が開設され、前記接続軸の両端は、それぞれ2つの前記位置規制溝内に挿入される。
【0022】
いくつかの実施例において、前記化粧用具は、弾性部材をさらに含み、前記弾性部材は、前記移動スリーブに外嵌され、前記弾性部材の両端は、それぞれ前記移動スリーブ及び前記固定スリーブに接続される。
【0023】
いくつかの実施例において、前記ブラシヘッドは、ブラシヘッドホルダと、固定具と、前記化粧物質を付けて前記化粧物質を皮膚に塗布できる付け具とを含み、前記付け具は、前記固定具に取り付けられ、前記接続軸は、前記ブラシヘッドホルダに接続され、前記ブラシヘッドホルダは、前記移動スリーブに回転可能に接続され、
前記固定具には、係止突起が設けられ、前記ブラシヘッドホルダには、前記係止突起に係合するための係止溝が設けられ、或いは
前記固定具には、係止溝が設けられ、前記ブラシヘッドホルダには、前記係止溝に係合するための係止突起が設けられる。
【0024】
いくつかの実施例において、前記化粧料収容部と前記移動スリーブが取り外し可能に接続され、又は前記化粧料収容部と前記移動スリーブが固定接続される。
【発明の効果】
【0025】
本発明の実施例で提供される化粧用具の有益な効果は、以下の通りである。
本発明の化粧用具では、ブラシヘッドで化粧物質を付ける必要があるときに、移動スリーブを軸方向に沿って移動するように駆動すると同時に、移動スリーブの軸方向移動は、伝動構造を介してブラシヘッドに反転駆動力を伝達することでブラシヘッドを反転させる。ブラシヘッドが化粧料収容部の化粧料出口まで反転すると、ブラシヘッドは化粧料収容部の化粧料出口での化粧物質を付ける。これによって、化粧物質を付けることが達成される。ブラシヘッドが化粧物質を付けた後に、移動スリーブを逆方向に移動するように駆動することでブラシヘッドを逆方向に反転させる。ブラシヘッドが所定の位置まで逆方向に反転した後、ブラシヘッド上の化粧物質を皮膚に直接塗布することができる。本発明の実施例に係る化粧用具は、使用時に、移動スリーブの移動を駆動するだけで化粧物質の付けを実現することができ、操作が簡単である。また、この化粧用具では、化粧料収容部とブラシヘッドが1つの部材に集積されることから、外出で持ち出すときなどに便利である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
本発明の実施例における技術的手段をより明確に説明するために、以下、実施例又は例示的な説明に必要な図面を簡単に紹介する。明らかなように、以下の図面は、本発明のいくつかの実施例に過ぎず、当業者が創造的努力なしにこれらの図面に基づいて他の図面を得ることができる。
【0027】
図1】本発明の実施例で提供される化粧用具の構造模式図である。
図2図1に示される化粧用具の分解図である。
図3図1に示される化粧用具の断面図である。
図4図1に示される化粧用具の外殻及び固定殻を隠した後の構造模式図である。
図5図1に示される化粧用具における移動スリーブ及びブラシヘッドの分解図である。
図6図2に示される化粧用具におけるブラシヘッドホルダの構造模式図である。
図7】本発明の別の実施例で提供される化粧用具の構造模式図である。
図8図7に示される化粧用具のブラシヘッド蓋を隠した後の構造模式図である。
図9図7に示される化粧用具の分解図である。
図10図9に示される移動スリーブの第1視点から見た構造模式図である。
図11図9における移動スリーブの第2視点から見た構造模式図である。
図12図9における固定スリーブの第3視点から見た構造模式図である。
図13図9における固定スリーブの第4視点から見た構造模式図である。
図14図9におけるブラシヘッドの構造模式図である。
図15図14に示されるブラシヘッドの第5視点から見た分解図である。
図16図14に示されるブラシヘッドの第6視点から見た分解図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本出願の実施例を詳細に説明するが、前記実施例の例は図面に示されており、同じ又は類似の符号は同じ又は類似の素子又は同じ又は類似の機能を有する素子を示す。以下、図面を参照して説明する実施例は、例示的なものであり、本願を説明するためのものであり、本願を限定するものとして理解されるべきではない。
【0029】
本出願の説明において、用語「長さ」、「幅」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「垂直」、「水平」、「頂」、「底」、「内」、「外」などが示す方位又は位置関係は、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであり、本出願の説明の便宜及び説明の簡略化のためのものに過ぎず、指定された装置又は素子が特定の方位を有し、特定の方位で構成及び操作されなければならないことを指示又は暗示するものではないため、本出願に対する制限として理解されるべきではない。
【0030】
本出願において、特に明確な規定及び限定がない限り、用語「取り付け」、「連結」、「接続」、「固定」などの用語は広義に理解されるべきであり、例えば、固定接続であってもよく、取り外し可能な接続であってもよく、又は一体であってもよく、機械的接続であってもよく、電気的接続であってもよく、直接接続であってもよく、中間媒体を介して間接的に接続されてもよく、2つの素子の内部の連通又は2つの素子の相互作用関係であってもよい。当業者にとって、具体的な状況に応じて上記用語の本願における具体的な意味を理解することができる。
【0031】
なお、本出願の実施例では、同一の符号で同一の構成部分又は同一の部品を示し、本出願の実施例における同一の部品について、図面において1つの部品又は部品のみを例として符号を付してもよく、他の同一の部品又は部品についても、符号が同様に適用されることを理解すべきである。
【0032】
本願において、用語「一実施例」、「いくつかの実施例」、「例示」、「具体的な例示」、又は「いくつかの例示」等は、当該実施例又は例示を参照して説明した具体的な特徴、構造、材料又は特徴が本願の少なくとも1つの実施例又は例示に含まれることを意味する。本明細書において、上記用語の概略的な表現は、必ずしも同一の実施形態又は例に対するものではない。また、説明された具体的な特徴、構造、材料又は特徴は、いずれか1つ又は複数の実施例又は例示において、適切な方式で組み合わせることができる。また、互いに矛盾しない限り、当業者は、本明細書に記載された異なる実施例又は例及び異なる実施例又は例の特徴を組み合わせて組み合わせることができる。
【0033】
図1~6に示すように、本発明の一実施例において、ブラシヘッド10と、化粧料収容部20と、移動スリーブ30と、固定スリーブ40と、伝動構造とを含む化粧用具が提供される。
【0034】
ブラシヘッド10は、化粧物質を付けて化粧物質を皮膚に塗布することができる。
【0035】
化粧料収容部20は、化粧物質を収容するものである。理解できるように、化粧料収容部20内には、化粧物質を収容するためのキャビティがある。化粧物質は、一々列挙しないが、リキッドファンデーション、化粧下地、チーク、口紅、ハイライト又は他の化粧物質であってもよい。
【0036】
化粧料収容部20は、移動スリーブ30内に取り付けられる。ブラシヘッド10は、移動スリーブ30の一端に位置し、化粧料収容部20に対向して設けられる。化粧料収容部20は、ブラシヘッド10に向かう端面には、化粧料出口が開設される。この化粧料出口は、化粧料収容部20のキャビティに連通し、化粧物質が化粧料出口から露出することで、ブラシヘッド10で化粧物質を容易に付けることができる。
【0037】
固定スリーブ40は、移動スリーブ30に外嵌される。移動スリーブ30は、軸方向に沿って移動可能である。移動スリーブ30と固定スリーブ40は、同軸に設けられる。移動スリーブ30の外径は、固定スリーブ40の内径よりもやや小さいことによって、移動スリーブ30が固定スリーブ40内で軸方向に沿って移動可能である。
【0038】
固定スリーブ40、移動スリーブ30及びブラシヘッド10は、伝動構造を介して接続される。移動スリーブ30が軸方向に沿って移動する際に、移動スリーブ30は、伝動構造によりブラシヘッド10を反転させることにより、化粧料出口での化粧物質を付ける。
【0039】
本発明の実施例に係る化粧用具は、ブラシヘッド10で化粧物質を付ける必要があるときに、移動スリーブ30を軸方向に沿って移動するように駆動すると同時に、移動スリーブ30の軸方向移動は、伝動構造を介してブラシヘッド10に反転駆動力を伝達することでブラシヘッド10を反転させる。ブラシヘッド10が化粧料収容部20の化粧料出口まで反転すると、ブラシヘッド10は化粧料収容部20の化粧料出口での化粧物質を付ける。これによって、化粧物質を付けることが達成される。ブラシヘッド10が化粧物質を付けた後に、移動スリーブ30を逆方向に移動するように駆動することでブラシヘッド10を逆方向に反転させる。ブラシヘッド10が所定の位置まで逆方向に反転した後、ブラシヘッド10上の化粧物質を皮膚に直接塗布することができる。本発明の実施例に係る化粧用具は、使用時に、移動スリーブ30の移動を駆動するだけで化粧物質の付けを実現することができ、操作が簡単である。また、この化粧用具では、化粧料収容部20とブラシヘッド10が1つの部材に集積されることから、外出で持ち出すときなどに便利である。
【0040】
本発明の別の実施例において、図2図3及び図4に示すように、提供される化粧用具の伝動構造は、伝動機構50である。固定スリーブ40、移動スリーブ30及びブラシヘッド10は、互いに伝動機構50により接続される。移動スリーブ30が軸方向に沿って移動するときに、移動スリーブ30は、ブラシヘッド10が化粧料出口での化粧物質を付けるように、伝動機構50によりブラシヘッド10を反転させる。
【0041】
本発明の実施例に係る化粧用具では、ブラシヘッド10に化粧物質を付ける必要がある場合、移動スリーブ30を軸方向に沿って移動するように駆動し、同時に、移動スリーブ30の軸方向移動は、伝動機構50によりブラシヘッド10に反転駆動力を与え、ブラシヘッド10を反転させる。ブラシヘッド10が化粧料収容部20の化粧料出口まで反転したときに、ブラシヘッド10は、化粧料収容部20の化粧料出口での化粧物質を付ける。これによって、化粧物質の付けが実現される。ブラシヘッド10が化粧物質を付けた後、さらに移動スリーブ30を逆方向に移動させることで、ブラシヘッド10を逆方向に反転させる。ブラシヘッド10が特定の位置に逆方向反転すると、ブラシヘッド10上の化粧物質を皮膚に塗布できるようになる。本発明の実施例に係る化粧用具は、使用時に、移動スリーブ30の移動を駆動すれば、化粧物質の付けを実現することができるため、操作が簡単である。また、この化粧用具では、化粧料収容部20とブラシヘッド10が1つの部材に集積されることから、外出で持ち出すときなどに便利である。
【0042】
本発明の別の実施例において、図2図3及び図4に示すように、提供される化粧用具の伝動機構50は、ラック51と、ラック51に噛み合う噛合ギヤ52とを含む。ラック51は、固定スリーブ40の内壁に設けられ、移動スリーブ30の軸方向に沿って延在する。噛合ギヤ52は、移動スリーブ30の外壁に取り付けられ、ブラシヘッド10に接続される。移動スリーブ30が軸方向に沿って移動する際に、ラック51は噛合ギヤ52の回転を駆動し、噛合ギヤ52はブラシヘッド10の反転を駆動する。具体的には、ブラシヘッド10に化粧物質を付ける必要がある場合、噛合ギヤ52がラック51に噛み合わせるため、移動スリーブ30をブラシヘッド10の方向へ移動するように駆動することによって、噛合ギヤ52はラック51の駆動により回転し、噛合ギヤ52の回転によりブラシヘッド10が反転する。これによって、ブラシヘッド10が反転して化粧物質を付けることが実現される。噛合ギヤ52とラック51による伝動を利用することにより、動力伝達の信頼性が高く、ブラシヘッド10の反転安定性が高い。
【0043】
本発明の別の実施例において、図2図3及び図4に示すように、提供される化粧用具の伝動機構50は、複数の伝動ギヤ53を含む。噛合ギヤ52及び複数の伝動ギヤ53は、化粧料収容部20に沿ってブラシヘッド10の方向に向かって移動スリーブ30の軸方向に沿って順に噛み合う。伝動ギヤ53の外径は、いずれも噛合ギヤ52の外径よりも小さい。そのうちの1つの伝動ギヤ53は、ブラシヘッド10に接続される。理解できるように、伝動ギヤ53はラック51に噛み合わず、噛合ギヤ52はラック51に噛み合う。ブラシヘッド10に化粧物質を付ける必要がある場合、移動スリーブ30が移動するときに、伝動ギヤ53はラック51を乗り越える。この場合、噛合ギヤ52はラック51に噛み合わず、ブラシヘッド10は反転することがなく、移動スリーブ30は引き続き所定の位置に移動し、即ち、噛合ギヤ52とラック51が噛み合って初めて移動スリーブ30は、噛合ギヤの回転を駆動することができる。噛合ギヤ52が回転する過程において、伝動ギヤ53を回転させ、回転する伝動ギヤ53はブラシヘッド10を反転させる。これによって、ブラシヘッド10が反転して化粧物質を付けることが実現される。この過程において、移動スリーブ30は、ブラシヘッド10が反転して一定の距離移動するように駆動せず、移動スリーブ30は、ブラシヘッド10を固定スリーブ40から露出させて一定の距離移動させることができる。このようにして、ブラシヘッド10は、固定スリーブ40の外部で反転する。ブラシヘッド10の反転は、固定スリーブ40と干渉しない。
【0044】
実施例において、伝動ギヤ53の数は、1つ、2つ又は3つ以上であってもよい。伝動ギヤ53の数は、実際の必要に応じて選択することができ、ここで限定しないが、例示的には、伝動ギヤ53の数は4つである。
【0045】
本発明の別の実施例において、図4図5及び図6に示すように、提供されるこの化粧用具のブラシヘッド10は、ブラシヘッドホルダ11と、化粧物質を付けるための付け具12とを含む。ブラシヘッドホルダ11の外周壁には、接続柱111が設けられる。移動スリーブ30の内壁には、接続孔321が設けられる。接続柱111は、接続孔321を貫通して伝動ギヤ53に接続される。具体的には、伝動ギヤ53の回転により接続柱111が接続孔321内を回転し、接続柱111の回転によりブラシヘッドホルダ11が反転して付け具12を化粧料収容部20に向かって反転させる。付け具12が化粧料出口まで回転したときに、付け具12は化粧料出口での化粧物質を付ける。これによって、化粧物質の付けが実現される。
【0046】
本発明の別の実施例において、図4図5及び図6に示すように、提供される化粧用具のブラシヘッド10は、第1弾性部材13と、接続軸14とをさらに含む。ブラシヘッドホルダ11は、開口状の取付キャビティ112を有する。付け具12は、取付キャビティ112の開口にそれを覆うように取り付けられる。具体的には、付け具12は、固定板121と、固定板121に固定される付け部122とを含む。固定板121は、取付キャビティ112の開口にそれをカバーするように設けられ、取付キャビティ112の開口を密閉することで化粧物質が取付キャビティ112内に入って接続軸14及び第1弾性部材13の移動を干渉することを防止する。ここで、付け部122は、刷毛、卵型スポンジ、スポンジブロック、又は化粧物質を付けて化粧物質を皮膚に塗布できる他の部材であってもよい。
【0047】
実施例において、ブラシヘッドホルダ11には、取付キャビティ112に連通する回転孔113が開設される。回転孔113は、接続柱111と対向して設けられる。接続軸14は、回転孔113から取付キャビティ112内に挿入される。接続軸14は、回転孔113に向かう端が移動スリーブ30に固定接続される。理解できるように、取付キャビティの内壁には、固定孔116が開設される。固定孔116は、回転孔113に正対する。固定孔116、回転孔113及び接続柱111は、同軸に設けられる。接続軸14の両端は、それぞれ固定孔116及び回転孔113内に挿入して設けられ、固定孔116及び回転孔113の内径はいずれも接続軸14の外径よりもやや大きい。このようにして、ブラシヘッドホルダ11が接続柱111の駆動により回転するときに、ブラシヘッドホルダ11は、接続軸14の軸線を中心に回転可能である。ブラシヘッドホルダ11の対向する両側がそれぞれ接続柱111及び接続軸14により支持されるため、ブラシヘッドホルダ11の回転安定性が高い。接続軸14の端部には、長尺板141が設けられる。移動スリーブ30の外壁には、長尺孔323が開設される。長尺板141は、長尺孔323内に嵌入して固定される。これによって、接続軸14と移動スリーブ30との固定接続が実現される。また、取り付ける際に、接続軸14の端部は、長尺孔323内を経て移動スリーブ30内に入り、さらに回転孔113を貫通して取付キャビティ112内に挿入されて固定孔116内に挿入される。これによって、接続軸14の取付操作が簡単で、構造的信頼性が高い。
【0048】
実施例において、第1弾性部材13は、接続軸14に外嵌される。接続軸14の回転孔113に背向する端は、第1弾性部材13の一端に接続され、第1弾性部材13の他端は、ブラシヘッドホルダ11に接続される。第1弾性部材13は、ブラシヘッドホルダ11を逆方向に反転させることにより、付け具12が化粧料収容部20に背向して設けられる。具体的には、付け具12が化粧料出口に向かって反転するときに、ブラシヘッドホルダ11は回転することで第1弾性部材13を捻じる。付け具12が化粧物質を付けた後、ブラシヘッドホルダ11は、第1弾性部材13の回復作用下で自動的にブラシヘッドホルダ11及び付け具12を元の位置に逆方向に反転させる。即ち、第1弾性部材13により、ブラシヘッド10が化粧物質を付けた後、自動的に復帰できることが保証され、後の化粧物質の塗布に便利である。
【0049】
実施例において、第1弾性部材13は、ばねなどの弾性を有する部材である。第1弾性部材13がばねである場合、接続軸14の端面には、固定溝142が形成され、ばねの一端は固定溝142に掛けられる。取付キャビティ112の腔壁には、掛け構造が設けられる。ばねの他端は、掛け構造に掛けられる。これによって、ばねの固定取付が実現される。
【0050】
本発明の別の実施例において、図4図5及び図6に示すように、提供される化粧物質の付け具12とブラシヘッドホルダ11は、取り外し可能に接続される。具体的には、固定板121とブラシヘッドホルダ11とは取り外し可能に接続され、即ち、付け具12をブラシヘッドホルダ11から取り外して交換できるとともに、異なるタイプの付け具12を交換して異なる化粧需要を満たし、この化粧用具の汎用性及び適用範囲を向上でき、付け具12の洗浄も便利になる。
【0051】
実施例において、固定板121には、係止突起1211が設けられ、ブラシヘッドホルダ11には、係止突起1211に係合される係止溝115が設けられる。ブラシヘッドホルダ11と固定板121とは、係止突起1211と係止溝115の係合により接続され、これによって固定板121をブラシヘッドホルダ11から取り外すことができ、固定板121の交換に便利である。ブラシヘッドホルダ11は柱状であり、ブラシヘッドホルダ11の端面には、取付キャビティ112が開設され、係止溝115は、取付キャビティ112の内周壁に設けられる。固定板121は板状であり、付け部122及び係止突起1211は、それぞれ固定板121の対向する両面に設けられる。係止突起1211は、水平部と、垂直部とを含む。水平部の一端が固定板121に垂直接続され、水平部の他端が垂直部に接続される。係止溝115は、軸方向部と周方向部とを含み、軸方向部が取付キャビティ112の軸線に沿って延在し、周方向部が取付キャビティ112の周方向に沿って延在する。これによって、付け具12をブラシヘッドホルダ11に取り付けるときに、まず垂直部の端部を軸方向部内に挿入し、そして軸方向に沿って移動させ、垂直部が軸方向部の端部まで移動した後、固定板121を回転させて垂直部を周方向部内に係止する。これによって、固定板121のブラシヘッドホルダ11に対する固定が実現される。付け具12を交換しようとする場合、固定板121を逆方向に回転させることで垂直部の端部が周方向部と軸方向部との接続箇所に回転した後、垂直部の端部を軸方向部に沿って取り出せばよい。
【0052】
実施例において、係止突起1211の数は、2つ、3つ又は4つ以上であってもよい。係止突起1211は、固定板121の周方向に沿って間隔を空けて設けられる。係止突起1211と係止溝115とは、1対1で対応して設けられる。係止突起1211が複数設けられることによって、固定板121とブラシヘッドホルダ11との接続は、信頼性が高い。加工製造及び構造強度から考えると、係止突起1211は、2つあり、移動スリーブ30の対向する両側に位置することが好ましい。
【0053】
他の実施例において、固定板121は、ブラシヘッドホルダ11に固定接続されてもよい。例えば、固定板121とブラシヘッドホルダ11とが一体となるように射出成形又は3Dプリント成形され、或いは固定板121とブラシヘッドホルダ11とは溶接により接続される。このようにして、固定板121とブラシヘッドホルダ11が取り外し不可であり、付け具12を交換できない。
【0054】
本発明の別の実施例において、図4図5及び図6に示すように、提供される化粧用具のブラシヘッドホルダ11の外周壁には、ブラシヘッドホルダ11が回転する回転軸を中心とする半円溝114が設けられ、移動スリーブ30の内壁には、位置規制柱322が設けられる。位置規制柱322は、半円溝114内に挿入され、ブラシヘッドホルダ11の回転に伴って半円溝114内を移動してブラシヘッドホルダ11の反転角度を制限することができる。ブラシヘッドホルダ11が回転する過程において、位置規制柱322は半円溝114に沿って移動する。位置規制柱322が半円溝114の両端まで移動と、位置規制柱322が半円溝114内で引き続き移動できないことから、ブラシヘッドホルダ11は引き続き回転できなくなる。これによって、ブラシヘッド10の反転角度の制限が達成される。具体的な使用において、位置規制柱322が半円溝114の一端に位置するときに、付け具12は化粧料収容部20に背向して設けられる。この場合、付け具12は、付け具12上の化粧物質を皮膚に塗布することができる。位置規制柱322が半円溝114に沿って半円溝114の他端まで移動したときに、付け具12は化粧料出口に正対し、化粧料出口での化粧物質を付ける。このように位置規制柱322と半円溝114との協同により、ブラシヘッド10が化粧料出口に正確に留まって化粧物質を付けることができる。
【0055】
実施例において、移動スリーブ30は、スリーブ体31と、スリーブ体31の対向する両側に設けられる移動アーム32とを含む。ブラシヘッド10は、2つの移動アーム32の間に位置し、接続孔321及び位置規制柱322は、同一の移動アーム32に設けられる。もう1つの移動アーム32には、長尺孔323が設けられる。2つの移動アーム32に形成された隙間は、ブラシヘッド10の反転に反転空間を提供することができ、これによって、ブラシヘッド10の反転はより順調で確実である。スリーブ体31及び移動アーム32の外面には、いずれも組立柱33が設けられる。噛合ギヤ52及び伝動ギヤ53は、それぞれ1対1対応して組立柱33に回転可能に取り付けられる。また、ブラシヘッド10が化粧物質を付けて反転した後、伝動ギヤ53がラック51に噛み合わないため、移動スリーブ30は固定スリーブ40内へ一定の距離退避し、ブラシヘッド10は反転することがなく、この場合、移動アーム32はそれに伴って固定スリーブ40内に退避し、これによって、移動アーム32は固定スリーブ40から露出することがなく、化粧用具全体の美観が向上する。
【0056】
本発明の別の実施例において、提供される化粧用具のブラシヘッドホルダ11の移動スリーブ30の内壁には、ブラシヘッドホルダ11が回転する回転軸を中心とする半円溝114が設けられ、ブラシヘッドホルダ11の外周壁には、位置規制柱322が設けられる。位置規制柱322は、半円溝114内に挿入され、ブラシヘッドホルダ11の回転に伴って半円溝114内を移動してブラシヘッドホルダ11の反転角度を制限することができる。ブラシヘッドホルダ11が回転する過程において、位置規制柱322は半円溝114に沿って移動し、位置規制柱322が半円溝114の両端まで移動した場合、位置規制柱322は半円溝114内で引き続き移動できなくなるため、ブラシヘッドホルダ11は引き続き回転することができる。これによって、ブラシヘッド10の反転角度の制限が実現される。具体的な使用において、位置規制柱322が半円溝114の一端に位置するときに、付け具12は化粧料収容部20に背向して設けられる。この場合、付け具12は、付け具12上の化粧物質を皮膚に塗布することができる。位置規制柱322が半円溝114に沿って半円溝114の他端まで移動したときに、付け具12は化粧料出口に正対し、化粧料出口での化粧物質を付ける。このように位置規制柱322と半円溝114との協同によりブラシヘッド10は化粧料出口に正確に留まって化粧物質の付けを実現することができる。
【0057】
本発明の別の実施例において、図2及び図3に示すように、提供される化粧用具の固定スリーブ40の内壁には、軸方向に沿って延在するガイド溝411が開設され、移動スリーブ30の外周壁には、ガイド突起311が設けられる。ガイド突起311は、ガイド溝411内に挿入される。具体的には、ガイド突起311は、スリーブ体31の外周に設けられ、移動スリーブ30は、ガイド突起311とガイド溝411の係合により、移動スリーブ30の軸線に沿う移動安定性が高い。また、ガイド突起311及びガイド溝411による位置制限により、移動スリーブ30は、固定スリーブ40に対して周方向に沿って回転することができないため、噛合ギヤ52がラック51に安定して噛み合うことができる。
【0058】
実施例において、ガイド溝411は、ガイド突起311に対応して設けられる。ガイド突起311の数は2つ、3つ又は4つ以上であってもよい。ガイド突起311は、移動スリーブ30の周方向に沿って間隔を空けて設けられる。例示的には、ガイド突起311の数は2つである。
【0059】
本発明の別の実施例において、提供される化粧用具の固定スリーブ40の内壁には、軸方向に沿って延在するガイド溝411が設けられ、移動スリーブ30の内壁には、ガイド突起311が設けられる。具体的には、ガイド溝411は、スリーブ体31の外周に設けられる。移動スリーブ30は、ガイド突起311とガイド溝411の協同により、移動スリーブ30の軸線に沿う移動の安定性が高い。また、ガイド突起311とガイド溝411による位置制限により、移動スリーブ30は、固定スリーブ40に対して周方向に沿って回転することができないため、噛合ギヤ52がラック51に安定して噛み合うことができる。
【0060】
本発明の別の実施例において、図2及び図3に示すように、提供される化粧用具の化粧用具は、第2弾性部材60をさらに含む。第2弾性部材60は、ガイド溝411内に位置し、第2弾性部材60の一端が固定スリーブ40に接続され、第2弾性部材60の他端がガイド突起311に接続される。第2弾性部材60は、移動具をブラシヘッド10に背向して移動するように駆動するためのものである。具体的には、移動スリーブ30をブラシヘッド10に向かって押して移動させる際に、第2弾性部材60が引っ張らされ、移動スリーブ30が所定の位置に達したとき、即ち、ブラシヘッド10が化粧物質を付けた後、第2弾性部材60はそれ自体の回復力の作用下で移動スリーブ30を逆方向に移動させることによって、移動スリーブ30の自動的な復帰が実現され、この化粧用具の使用が簡単で便利になる。第2弾性部材60は、ばねなどの弾性を有する部材である。
【0061】
実施例において、ガイド溝411の上端には、フック突起412が設けられ、弾性部材の両端は、それぞれフック突起412とガイド突起311との間に掛けられる。これによって、弾性部材の固定が実現される。
【0062】
実施例において、固定スリーブ40は、2つの半円板41を含む。2つの半円板41がつなぎ合わせて固定スリーブ40を形成する。固定スリーブ40が分割して設けられることにより、伝動機構50及び移動スリーブ30の取付と配置に便利である。
【0063】
本発明の別の実施例において、提供される化粧用具の化粧料収容部20は、移動スリーブ30に取り外し可能に接続される。これによって、化粧料収容部20の交換に便利である。
【0064】
実施例において、図1図2及び図3に示すように、化粧料収容部20は、スリーブ体31内に直接挿入され、スリーブ体31の移動アーム32に対向する端部には、凸辺が設けられ、化粧料収容部20の端部には、凹辺21が設けられる。化粧料収容部20がスリーブ体31内に挿入されて所定の位置に達した後、凸辺が凹辺21内に係止することで、化粧料収容部20はスリーブ体31から移動アーム32の開口へ脱出することができない。この化粧用具は、化粧料収容部蓋72をさらに含む。化粧料収容部蓋72は、スリーブ体31の移動アーム32に背向する端部に螺旋接続されることよって、化粧料収容部20が移動スリーブ体30内から出ることが防止される。また、化粧料収容部20の化粧料出口に背向する端面には、ハンドル22が設けられる。ハンドル22は、移動スリーブ体30から露出して化粧料収容部蓋72に当接し、化粧料収容部20の他端が凸辺に当接する。これによって、化粧料収容部20のスリーブ体31内における軸方向の固定が達成され、固定構造が簡単で、製造が容易である。また、ハンドル22が移動スリーブ体30から露出することで、化粧料収容部20を交換するときに、直接引けば、化粧料収容部20をスリーブ体31から引き出すことができ、化粧料収容部20の移動交換が達成され、その構造の設計が精巧であり、化粧用具の使用はより便利である。化粧料収容部蓋72には、外蓋がさらに外嵌される。外蓋はアルミニウム合金外蓋、プラスチック外蓋、鉄製外蓋又は他の材質の外蓋であり、これによって、化粧品用具の外観の美観性が向上する。
【0065】
本発明の別の実施例において、提供される化粧用具の化粧料収容部20は、移動スリーブ30に固定接続されてもよい。例えば、化粧料収容部20とスリーブ体31とが一体となるように射出成形又は3Dプリント成形され、或いは化粧料収容部20とスリーブ体31とは溶接により接続される。このようにして、化粧料収容部20とスリーブ体31が取り外し不可であり、化粧料収容部20を交換できない。
【0066】
実施例において、図1及び図2に示すように、固定スリーブ40には、外殻71が外嵌される,外殻71は、化粧用具の外観の美観性を向上させることができる。例えば、外殻71は、金属外殻又はプラスチック外殻、例えば、アルミニウム製外殻、鉄製外殻、シリカゲル外殻などであってもよい。
【0067】
実施例において、図1及び図2に示すように、化粧用具は、ブラシヘッド蓋73をさらに含む。ブラシヘッド蓋73は、ブラシヘッド10をカバーするようにブラシヘッド10上に設けられ、固定スリーブ40に係合接続される。ブラシヘッド蓋73により、ブラシヘッド10が外部に露出することがなく、ブラシヘッド10が密閉環境内に位置することで、ブラシヘッド10の清潔さがより良く、使用の安全性がより高くなる。
【0068】
図7~16に示すように、本発明の別の実施例において、図7~9に示すように、ブラシヘッド10と、化粧料収容部20と、移動スリーブ30と、固定スリーブ40とを含む化粧用具を提供する。なお、このブラシヘッド10は、化粧物質を付けて使用者の皮膚に塗布することができる。
【0069】
化粧料収容部20は、化粧物質を収容するものである。なお、化粧料収容部20内には、キャビティがある。このキャビティは、化粧物質を収容できる。化粧物質は、チーク、液体、口紅、ハイライト及び他のタイプの化粧物質であってもよい。
【0070】
化粧料収容部20は、移動スリーブ30内に取り付けられる。ブラシヘッド10は、移動スリーブ30の一端に回転可能に接続され、化粧料収容部20に対向して設けられ、化粧料収容部20のブラシヘッド10に対向する端面には、ブラシヘッド10が化粧物質を付けるための化粧料出口が開設される。なお、ブラシヘッド10には、化粧物質を付けて化粧物質を皮膚に塗布できる付け具130が設けられる。ブラシヘッド10に化粧物質を付ける必要がないときに、付け具130は移動スリーブ30から露出し、化粧物質の塗布が実現される。ブラシヘッド10に化粧料収容部20の化粧料出口での化粧物質を付ける必要があるときに、ブラシヘッド10は化粧料収容部20に向かって180°反転することで付け具130が移動スリーブ30内に反転して化粧料収容部20の化粧料出口での化粧物質を付ける。具体的には、化粧料収容部20及びブラシヘッド10は、移動スリーブ30の軸方向に沿って順に間隔を空けて設けられる。化粧料収容部20上の化粧料出口は、キャビティに連通し、かつ化粧物質は化粧料出口から露出することができ、これによって、付け具130で付けるのに便利である。付け具130は、刷毛、卵型スポンジ又はスポンジパフ及び化粧物質を塗布可能な他の部材であってもよく、特に限定されない。
【0071】
固定スリーブ40は、移動スリーブ30に外嵌される。移動スリーブ30は、軸方向に沿って移動可能である。理解できるように、固定スリーブ40は、移動スリーブ30外に外嵌され、移動スリーブ30の外径が固定スリーブ40の内径よりも小さい。これによって、移動スリーブ30は軸方向に沿って摺動することができる。固定スリーブ40には、外殻500がさらに外嵌される。外殻500は、アルミニウム合金外殻500、プラスチック外殻500、鉄製外殻500又は他の材質の外殻500であり、これによって、化粧品具の外観の美観性が向上する。移動スリーブ30及び固定スリーブ40は、四角形スリーブ、円形スリーブ、楕円形スリーブまたはその他の形状の中空柱状構造であってもよく、特に限定されない。
【0072】
ブラシヘッド10には、接続軸14が設けられる。回転構造は、半円孔3210と、位置規制溝421とを含む。半円孔3210は、移動スリーブ30の内壁に設けられ、ブラシヘッド10の回転軸を中心とする。半円孔3210の両端を結ぶ直線は、移動スリーブ30の軸方向に平行である。位置規制溝421は、固定スリーブ40の内壁に設けられ、位置規制溝421は、移動スリーブ30の軸方向に垂直である。接続軸14の端部は、半円孔3210及び位置規制溝421に挿入して設けられる。位置規制溝421は、直線溝であってもよく、固定スリーブ40の周方向に沿って延在する円弧溝であってもよい。
【0073】
以下、本発明の実施例に係る化粧用具をさらに説明する。この化粧用具では、ブラシヘッド10上の接続軸14の端部が半円孔3210及び位置規制溝421に貫通して設けられ、位置規制溝421が移動スリーブ30の軸方向に垂直であり、半円孔3210がブラシヘッド10の回転軸を中心とし、半円孔3210の両端を結ぶ直線が移動スリーブ30の軸方向に平行する。このようにして、ブラシヘッド10に化粧料収容部20の化粧料出口での化粧物質を付ける必要があるときに、移動スリーブ30を軸方向に沿ってブラシヘッド10へ押して移動させることで、ブラシヘッド10の反転と付けを実現することができる。この過程において、ブラシヘッド10上の接続軸14が位置規制溝421の位置規制作用を受けるため、ブラシヘッド10は移動スリーブ30の軸方向に沿って移動することがない。また、ブラシヘッド10上の接続軸14は、半円孔3210の駆動により半円孔3210に沿って一端から他端まで移動し、ブラシヘッド10を移動スリーブ30に対して反転させる。反転後のブラシヘッド10は化粧料収容部20の化粧料出口での化粧物質を付ける。これによって、ブラシヘッド10が化粧物質を付けることが実現される。本発明の実施例に係る化粧用具では、ブラシヘッド10上の接続軸14、移動スリーブ30上の半円孔3210、及び固定スリーブ40上の位置規制溝421の互いの接続、協同により、ブラシヘッド10の反転が実現され、構造が簡単で、製造に便利で、化粧用具の部品が少なく、伝動が簡単で、使用信頼性が高く、使用寿命が長い。
【0074】
本発明の実施例に係る化粧用具は、使用時に、移動スリーブ30の移動を駆動するだけで化粧物質の付けを実現できるため、操作が簡単であるとともに、この化粧用具では、化粧料収容部20とブラシヘッド10とが1つの部材に集積されることから、外出で持ち出すときなどに便利である。
【0075】
本発明の別の実施例において、図9図10及び図15に示すように、提供される化粧用具の移動スリーブ30の内壁には、回転柱3220が設けられ、ブラシヘッド10の周壁には、回転溝1140が設けられ、回転柱3220は、回転溝1140内に回転可能に接続される。具体的には、回転柱3220は、回転溝1140内に挿入して設けられ、回転溝1140内で回転でき、かつ回転柱3220は、接続軸14に平行で間隔を空けて設けられ、回転柱3220と回転溝1140の回転可能な嵌合によりブラシヘッド10と移動スリーブ30の回転接続が実現され、構造が簡単で、加工製造に便利である。
【0076】
本発明の別の実施例において、提供される化粧用具的移動スリーブ30の内壁には、回転溝1140が設けられ、ブラシヘッド10の周壁には、回転柱3220が設けられ、回転柱3220は、回転溝1140内に回転可能に接続される。具体的には、回転柱3220は、回転溝1140内に挿入して設けられ、回転溝1140内で回転可能であるとともに、回転柱3220と接続軸14は平行に設けられ、移動スリーブ30の軸方向に沿って間隔を空けて設けられる。回転柱3220と回転溝1140の回転可能な嵌合によりブラシヘッド10と移動スリーブ30の回転接続が実現され、構造が簡単で、加工製造に便利である。
【0077】
本発明の別の実施例において、図9図10及び図15に示すように、提供される化粧用具の回転溝1140は、長尺溝である。長尺溝は、移動スリーブ30の軸方向に平行である。移動スリーブ30の内壁には、直線孔3230がさらに設けられる。直線孔3230は、半円孔3210の端部に連通し、移動スリーブ30の軸方向に沿って半円孔3210に背向して延在する。具体的には、この直線孔3230は、半円孔3210と化粧料収容部20との間に位置してもよく、半円孔3210の化粧料収容部20に背向する側に位置してもよい。この直線孔3230が半円孔3210と化粧料収容部20との間に位置しかつ移動スリーブ30が移動してブラシヘッド10が180°反転して化粧物質を付けたときに、回転柱3220が長尺溝に沿って引き続き移動すると同時に接続軸14も直線孔3230に沿って引き続き移動できることによって、移動スリーブ30は引き続き軸方向に沿って移動することができ、これによって、ブラシヘッド10を引き続き化粧料収容部20の化粧料出口に向かって移動させることができる。このようにして、移動スリーブ30の移動距離を制御することにより、ブラシヘッド10に付ける化粧物質の量を制御することができる。移動スリーブ30が引き続き移動する距離が長い場合、ブラシヘッド10が化粧料出口に押し付ける圧力が大きいため、ブラシヘッド10に付ける化粧物質が多くなる。移動スリーブ30が引き続き移動する距離が短い場合、ブラシヘッド10が化粧料出口に押し付ける圧力が小さいため、ブラシヘッド10に付ける化粧物質が少なくなる。直線孔3230が半円孔3210の化粧料収容部20に背向する側に位置しかつ移動スリーブ30がブラシヘッド10を逆方向に180°反転させた後、ブラシヘッド10が移動スリーブ30から露出したときに、回転柱3220が長尺溝に沿って引き続き移動できるとともに接続軸14も直線孔3230に沿って引き続き移動できることによって、移動スリーブ30は引き続き軸方向に沿って移動し、ブラシヘッド10を引き続き移動スリーブ30外に向かって移動させることができる。このようにして、ブラシヘッド10の付け具130が露出部分は徐々に多くなり、化粧物質の塗布に便利である。また、化粧物質を塗布する過程において、移動スリーブ30及び固定スリーブ40などの部材は皮膚を引っ掻くことがないため、化粧物質を塗布するたきの快適性が向上する。回転柱3220が長尺溝内に入りかつ接続軸14も直線孔3230に入った後、ブラシヘッド10は化粧物質を塗布するときに反転することがないため、ブラシヘッド10が化粧物質を塗布する操作がより容易になる。
【0078】
本発明の別の実施例において、図9図10及び図15に示すように、提供される化粧用具の半円孔3210の両端には、いずれも直線孔3230が連通する。具体的には、直線孔3230の数は、2つである。1つの直線孔3230が半円孔3210と化粧料収容部20との間に位置し、もう1つの直線孔3230が半円孔3210の化粧料収容部20に背向する側に位置してもよい。上記の分析から分かるように、この化粧用具は、ブラシヘッド10が付ける化粧物質の量を調整できるとともに、ブラシヘッド10が化粧物質を皮膚に塗布する過程において、ブラシヘッド10が反転しないため、ブラシヘッド10が化粧物質を塗布する操作がより容易になる。
【0079】
本発明の別の実施例において、図10及び図11に示すように、提供される化粧用具の移動スリーブ30は、移動スリーブ体310と、2つの移動アーム32とを含む。2つの移動アーム32は、それぞれ移動スリーブ体310の対向する2側に接続され、移動スリーブ体310の軸方向に沿って移動スリーブ体310に背向して延在する。化粧料収容部20は、移動スリーブ体310内に取り付けられ、ブラシヘッド10は、2つの移動アーム32の間に回転可能に接続される。2つの移動アーム32には、いずれも半円孔3210が開設される。接続軸14の両端は、それぞれ2つの半円孔3210内に挿入して設けられる。具体的には、移動スリーブ体310は化粧料収容部20の取付基体となり、移動アーム32はブラシヘッド10の取付基体となり、2つの移動アーム32の間に形成された隙間は、ブラシヘッド10の反転に反転空間を提供できることによって、ブラシヘッド10の反転はより順調で確実となる。また、接続軸14の両端は、それぞれ2つの移動アーム32の半円孔3210に挿入して接続され、ブラシヘッド10と移動スリーブ30の接続の信頼性がより高く、ブラシヘッド10の反転の信頼性及び安定性がより良くなる。ブラシヘッド10の反転の信頼性及び安定性を向上させるために、2つの移動アーム32には、いずれも回転柱3220が設けられる。ブラシヘッド10の対向する両側にいずれも回転溝1140が設けられ、2つの回転柱3220はそれぞれ回転溝1140内に回転可能に接続される。
【0080】
本発明の別の実施例において、図10及び図11に示すように、提供される化粧用具の2つの移動アーム32の間の距離が化粧料収容部20の外径よりも小さく、化粧料収容部20の外径が移動スリーブ体310の内径よりも小さく、化粧料収容部20の外径が移動スリーブ体310の内径よりも小さい。このようにして、化粧料収容部20が移動スリーブ体310内に順調に挿入して取り付けられることが保証され得る。また、2つの移動アーム32の間の距離が化粧料収容部20の外径よりも小さいため、2つの移動アーム32の対向する側面間の距離も移動スリーブ体310の内径よりも小さい。これによって、化粧料収容部20が移動スリーブ体310内に挿入された後、移動スリーブ体310は移動アーム32の移動スリーブ体310に近い端面に当接でき、移動スリーブ体310の軸方向における位置決めが実現される。
【0081】
本発明の別の実施例において、図12及び図13に示すように、提供される化粧用具の固定スリーブ40は、固定スリーブ体410と、2つの固定アーム42とを含む。2つの固定アーム42は、それぞれ固定スリーブ体410の対向する両側に接続され、固定スリーブ40の軸方向に沿って固定スリーブ体410に背向延在する。固定スリーブ体410が移動スリーブ30に外嵌され、2つの移動アーム32には、いずれも位置規制溝421が開設される。接続軸14の両端は、それぞれ2つの位置規制溝421内に挿入される。具体的には、固定スリーブ体410は、移動スリーブ体310に外嵌于され、2つの固定アーム42の間に形成された隙間はブラシヘッド10の反転に反転空間を提供することができ、これによって、ブラシヘッド10の反転はより順調で確実である。また、接続軸14の両端は、それぞれ2つの位置規制溝421内に挿入されるため、ブラシヘッド10と固定スリーブ40との接続の信頼性が良く、ブラシヘッド10の反転の信頼性及び安定性がより良くなる。
【0082】
実施例において、固定スリーブ体410の長さは移動スリーブ体310の長さより長い。固定スリーブ体410が移動アーム32の一部を遮蔽できるため、化粧用具全体の見栄えがより良くなる。
【0083】
本発明の別の実施例において、図9に示すように、提供される化粧用具の化粧ツールは、弾性部材90をさらに含む。弾性部材90は、移動スリーブ30に外嵌され、かつ弾性部材90の両端がそれぞれ移動スリーブ30及び固定スリーブ40に接続される。具体的には、移動スリーブ30をブラシヘッド10へ押して移動させるときに、弾性部材90が圧縮され、移動スリーブ30が所定の位置に移動したときに、即ち、ブラシヘッド10が化粧物質を付けた後、弾性部材90はそれ自体の回復力の作用下で移動スリーブ30を逆方向に移動させ、これによってブラシヘッド10を自動的に移動スリーブ30から押し出し、移動スリーブ30の自動的な復帰が実現され、化粧用具の使用が簡単である。弾性部材90は、ばねなどの弾性を有する部材である。
【0084】
実施例において、移動スリーブ体310の移動アーム32に背向する端部には、凸縁3110が設けられ、固定スリーブ体410内には、段差面が設けられる。弾性部材90の両端は、それぞれ凸縁3110の移動アーム32に向かう側面及び段差面に当接する。このようにして、弾性部材90の固定が実現される。凸縁3110の外周面には、ガイド突起312が設けられ、固定スリーブ体410の内壁には、軸方向に沿って延在するガイド溝411が開設される。ガイド突起312がガイド溝411内に挿入される。移動スリーブ30を軸方向に沿って押して移動させる過程において、ガイド突起312はガイド溝411内を移動し、移動スリーブ30の運動にガイド作用を奏し、移動スリーブ30の運動信頼性及び安定性を向上させる。ガイド突起312とガイド溝411との嵌合により、移動スリーブ30の周方向での位置規制が実現され、移動スリーブ30は周方向において回転できなく、接続軸14、半円孔3210及び位置規制溝421の損傷が防止される。
【0085】
実施例において、図10及び図12に示すように、ガイド突起312の数は2つ、3つ又は4つ以上であってもよい。ガイド突起312は、移動スリーブ体310の周方向に沿って間隔を空けて設けられる。ガイド突起312とガイド溝411とは1対1で対応して設けられ、ガイド突起312が複数設けられることにより、移動スリーブ30の軸方向での移動がより安定して確実である。加工製造と構造強度から考えると、ガイド突起312は2つありかつ移動スリーブ30の対向する両側に位置することが好ましい。
【0086】
本発明の別の実施例において、図14図15及び図16に示すように、提供される化粧用具のブラシヘッド10は、ブラシヘッドホルダ11と、固定具120と、化粧物質を付けて化粧物質を皮膚に塗布できる付け具130とを含む。付け具130は、固定具120に取り付けられ、接続軸14は、ブラシヘッドホルダ11に接続され、ブラシヘッドホルダ11は、移動スリーブ30に回転可能に接続される。固定具120には、係止突起1210が設けられ、ブラシヘッドホルダ11には、係止突起1210に係合する係止溝1120が設けられる。ブラシヘッドホルダ11と固定具120とは、係止突起1210と係止溝1120との係合により接続され、これによって、固定具120をブラシヘッドホルダ11から取り出すことができ、付け具130の交換に便利である。具体的には、このブラシヘッド10は、異なるタイプの付け具130に交換され得る。これによって、異なる化粧物質及び異なる領域の塗布の要求を満たすことができ、この化粧用具の汎用性、適用範囲及び実用性が向上する。このブラシヘッド10では、使用後の付け具130を取り外すことができ、付け具130の洗浄に便利である。
【0087】
実施例において、ブラシヘッドホルダ11は柱状であり、ブラシヘッドホルダ11の端面には、取付キャビティ1110が開設され、係止溝1120は、取付キャビティ1110の内周壁に設けられる。固定具120は板状であり、付け部13及び係止突起1210は、それぞれ固定板12の対向する両面に設けられる。係止突起1210は、水平部12110と、垂直部1212とを含む。水平部12110の一端が固定具120に垂直接続され、水平部12110の他端が垂直部1212に接続される。係止溝1120は、軸方向部1122と周方向部1121とを含み、軸方向部1122が取付キャビティ1110の軸線に沿って延在し、周方向部1121が取付キャビティ1110の周方向に沿って延在する。これによって、付け具130をブラシヘッドホルダ11に取り付けるときに、まず垂直部1212の端部を軸方向部内1122に挿入し、そして軸方向に沿って移動させ、垂直部1212が軸方向部1122の端部まで移動した後、固定具120を回転させて垂直部1212を周方向部1121内に係止する。これによって、固定具120のブラシヘッドホルダ11に対する固定が実現される。付け具130を交換しようとする場合、固定具120を逆方向に回転させることで垂直部1212の端部が周方向部と軸方向部1121との接続箇所に回転した後、垂直部1212の端部を軸方向部1121に沿って取り出せばよい。
【0088】
実施例において、係止突起1210の数は2つ、3つ又は4つ以上であってもよい。係止突起1210は、固定板の周方向に沿って間隔を空けて設けられる。係止突起1210と係止溝1120は、1対1で対応して設けられる。係止突起1210が複数設けられることにより、固定具120とブラシヘッドホルダ11との接続の信頼性がより良い。加工製造と構造強度から考えると、係止突起1210は2つありかつ移動スリーブ30の対向する両側に位置することが好ましい。
【0089】
他の実施例において、固定具120は、ブラシヘッドホルダ11に固定接続されてもよい。例えば、固定具120とブラシヘッドホルダ11とが一体となるように射出成形又は3Dプリント成形されてもよく、固定具120とブラシヘッドホルダ11とが溶接により接続されてもよい。このようにして固定具120とブラシヘッドホルダ11が取り外し不可であり、付け具130の交換ができない。
【0090】
実施例において、ブラシヘッドホルダ11の周壁には、2つの回転溝1140が開設される。2つの回転溝1140の底面には、いずれも第1穿設孔1130が開設される。1つの位置規制溝421の溝底面には、第2穿設孔422が開設される。このようにして、固定スリーブ40外に位置する接続軸14は第2穿設孔422を貫通して半円孔3210に挿入された後、2つの第1穿設孔1130を経てブラシヘッドホルダ11を貫通した後、他方側の半円孔3210、第2穿設孔422及び位置規制溝421内に挿入さ、さらに、接続軸14が第2穿設孔422を出ることを防止するためにプラグを第2穿設孔422内に押し込む。これによって、接続軸14の固定取付が達成される。
【0091】
本発明の別の実施例において、提供される化粧用具の固定具120には、係止溝1120が設けられ、ブラシヘッドホルダ11には、係止溝1120と係合する係止突起1210が設けられる。係止突起1210及び係止溝1120について、上記実施例の構造と同じであってもよく、異なっていてもよい。具体的な構造は、必要に応じて選択することができ、固定具120とブラシヘッドホルダ11との係合接続を実現すればよい。
【0092】
本発明の別の実施例において、提供される化粧用具の化粧料収容部20と移動スリーブ30は、取り外し可能に接続され、これによって、粧料容器20の交換が便利である。
【0093】
実施例において、図7図8及び図9に示すように、この化粧用具は、化粧料収容部蓋600をさらに含む。化粧料収容部蓋600は、移動スリーブ体310の移動アーム32に背向する端部に螺旋接続されることで、化粧料収容部20が移動スリーブ体310から脱出するのが防止される。また、化粧料収容部20の化粧料出口に背向する端面には、ハンドル210が設けられる。ハンドル210は移動スリーブ体310から露出して化粧料収容部蓋600に当接し、化粧料収容部20の他端は移動アーム32の端面上に当接する。このようにして、化粧料収容部20の軸方向での固定が達成され、その固定構造が簡単で、製造に便利である。また、ハンドル210は移動スリーブ体310から露出することにより、化粧料収容部20を交換する際に、直接引くだけで化粧料収容部20を移動スリーブ体310から引き出すことができ、化粧料収容部20の移動交換が達成され、その構造の設計が精巧で、化粧用具の使用により優れた利便性がある。化粧料収容部蓋600には、外蓋70がさらに外嵌される。外蓋70は、アルミニウム合金外蓋70、プラスチック外蓋70、鉄製外蓋70又は他の材質の外蓋70であり、化粧品具の美観性を向上させることができる。
【0094】
本発明の別の実施例において、提供される化粧用具の化粧料収容部20は移動スリーブ30に固定接続される。例えば、化粧料収容部20と移動スリーブ体310とが一体となるように射出成形又は3Dプリント成形されてもよく、又は化粧料収容部と移動スリーブ体310とが溶接により接続されてもよい。このようにして、化粧料収容部20と移動スリーブ30が取り外し不可であり、化粧料収容部の交換ができない。
【0095】
実施例において、この化粧用具は、ブラシヘッド蓋80をさらに含む。ブラシヘッド蓋80は、ブラシヘッド10をカバーするようにブラシヘッド10上に設けられ、固定スリーブ40に係合接続される。ブラシヘッド蓋80により、ブラシヘッド10が露出せず、ブラシヘッド10が密閉環境内に位置するため、ブラシヘッド10の清潔さがより良く、使用の安全性がより高い。
【0096】
以上の説明は、本発明の好ましい実施例に過ぎず、本発明を制限するものではなく、本発明の思想及び原則から逸脱しない範囲内でなされる任意の修正、同等置換及び改良などは、いずれも本発明の保護範囲内に含まれるべきである。
【符号の説明】
【0097】
図1~6における符号の説明
【表1】
図7~16における符号の説明
【表2】
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【手続補正書】
【提出日】2024-03-05
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正の内容】
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
【国際調査報告】