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  • 特表-流体冷却に基づく振動テーブル 図1
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】流体冷却に基づく振動テーブル
(51)【国際特許分類】
   G01M 7/02 20060101AFI20240829BHJP
   H05K 7/20 20060101ALI20240829BHJP
【FI】
G01M7/02 C
H05K7/20 N
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024514667
(86)(22)【出願日】2022-05-31
(85)【翻訳文提出日】2024-03-06
(86)【国際出願番号】 CN2022096272
(87)【国際公開番号】W WO2023035693
(87)【国際公開日】2023-03-16
(31)【優先権主張番号】202111049871.9
(32)【優先日】2021-09-08
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】523389235
【氏名又は名称】スウジョウ スウシー テスティング グループ カンパニー リミテッド
【氏名又は名称原語表記】SUZHOU SUSHI TESTING GROUP CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】No.18, Kefeng Road, Weiting Town, Zhongxin Keji, Suzhou Industrial Zone Suzhou, Jiangsu 215000 China
(74)【代理人】
【識別番号】100104226
【弁理士】
【氏名又は名称】須原 誠
(72)【発明者】
【氏名】ヂョウ ジン
【テーマコード(参考)】
5E322
【Fターム(参考)】
5E322DA04
(57)【要約】
本発明は、流体冷却に基づく振動テーブルを開示する。振動テーブルは耐圧テーブル本体と流体供給装置から構成され、耐圧テーブル本体は、キャビティとキャビティに配置されたムービングコイルを含み、キャビティの上側シェルに貫通孔が設けられ、ムービングコイルは貫通孔を貫通し、キャビティには駆動装置および冷却システムが配置され、駆動装置は、ムービングコイルを上下方向に振動させるように駆動可能であり、冷却システムは、キャビティを冷却するために使用され、流体供給装置は、キャビティから流体を受け取り、流体を冷却処理し、キャビティに冷却後の流体を出力する。該転がりシール部材はキャビティを外部空間から隔離することができ、キャビティおよびその内部の部材を保護することができる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
耐圧テーブル本体(1)と流体供給装置から構成され、前記耐圧テーブル本体(1)はキャビティ(11)とムービングコイル(12)を含み、前記ムービングコイル(12)はキャビティ(11)に配置され、前記キャビティ(11)の上側シェルに第1貫通孔(111)が設けられ、前記ムービングコイル(12)の頂端部が前記第1貫通孔(111)を貫通し、前記ムービングコイル(12)の頂端部と第1貫通孔(111)との間の隙間内に、キャビティ(11)を外部空間から隔離するための転がりシール部材(13)が嵌合により取り付けられ、
前記キャビティ(11)には駆動装置と冷却システムが備えられ、前記駆動装置は、前記ムービングコイル(12)を上下方向に振動させるように駆動可能であり、前記冷却システムは前記キャビティ(11)を冷却するために使用され、
前記耐圧テーブル本体(1)の側壁に流体入口(11A)および流体出口(11B)が設けられ、前記流体入口(11A)および流体出口(11B)はそれぞれ前記冷却システムと連通し、
前記流体供給装置は、流体出口(11B)から流体を受け取り、流体を冷却処理し、前記流体入口(11A)に冷却後の流体を出力するために使用される、ことを特徴とする流体冷却に基づく振動テーブル。
【請求項2】
前記転がりシール部材(13)はU字形断面を有するシールダイアフラムであり、転がりシール部材(13)の開口が下向きである、ことを特徴とする請求項1に記載の振動テーブル。
【請求項3】
前記キャビティ(11)の上側シェルの上端面に、転がりシール部材(13)の第1端を嵌合固定するための第1組立溝(112)が開設され、前記ムービングコイル(12)の外側面に、転がりシール部材(13)の第2端を嵌合固定するための第2組立溝(121)が開設され、第1、第2組立溝は環状溝であり、第1、第2端は転がりシール部材(13)の対向する両端である、ことを特徴とする請求項2に記載の振動テーブル。
【請求項4】
第1、第2組立溝において、底面から離れた方向に向かって、2つの内側面間の間隔が徐々に小さくなり、
第1組立溝(112)は転がりシール部材(13)の第1端に嵌合され、第2組立溝(121)は転がりシール部材(13)の第2端に嵌合されている、ことを特徴とする請求項3に記載の振動テーブル。
【請求項5】
前記キャビティ(11)の上側シェルの上端面上に環状部材(14)が配置され、前記環状部材(14)の下端面はキャビティ(11)の上側シェルの上端面に当接し、転がりシール部材(13)の第1端に近い部分が前記環状部材(14)とキャビティ(11)の上側シェルとの間に挟まれている、ことを特徴とする請求項4に記載の振動テーブル。
【請求項6】
前記環状部材(14)は、ボルト(142)を介してキャビティ(11)の上側シェルに接続されている、ことを特徴とする請求項5に記載の振動テーブル。
【請求項7】
前記環状部材(14)の上端面に溝(141)が設けられ、前記溝(141)の両端が前記環状部材(14)の外側面と内側面をそれぞれ貫通する、ことを特徴とする請求項5に記載の振動テーブル。
【請求項8】
前記キャビティ(11)の上側シェルの上端面に環状溝(113)が設けられ、前記環状溝(113)は前記第1貫通孔(111)を取り囲み、
前記キャビティ(11)の上側シェルの上端面において、前記環状溝(113)から離れた領域であるほど、より高い高さを有する、ことを特徴とする請求項1に記載の振動テーブル。
【請求項9】
前記環状溝(113)の底面に第2貫通孔が設けられ、第2貫通孔は、前記キャビティ(11)の上側シェルを貫通する、ことを特徴とする請求項8に記載の振動テーブル。
【請求項10】
前記キャビティ(11)の上側シェルの下端面に、第2貫通孔と連通する管継手(15)を備えている、ことを特徴とする請求項9に記載の振動テーブル。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、振動技術分野に関し、特に流体冷却に基づく振動テーブルに関する。
【背景技術】
【0002】
実際に、一部の設備は通常、常温常圧下(例えば、温度、湿度、埃の濃度等、通常の環境とは異なる環境)で作動せず、これらの設備が作動する場合、振動が発生し、この振動はこれらの設備の信頼性及び耐用年数に影響を与えるため、設計及び製造プロセスにおいて、これらの設備及びその関連部品に対して、対応する作動環境下での振動試験を実施する必要がある。
【0003】
その中で、振動テーブルは、振動を発生させるための一般的に使用される装置である。振動テーブルの一般的な構造は、キャビティとムービングコイルを含む耐圧テーブル本体から構成され、ムービングコイルはキャビティに設けられ、キャビティの上側シェルに貫通孔が設けられ、ムービングコイルの頂端部が前記貫通孔を貫通し、使用するとき、試験される機器はムービングコイルの頂端部に固定され、周囲の環境がキャビティ内の部品に影響等を与える可能性があり、それによって振動を大幅に低減することを理解されたい。
【発明の概要】
【0004】
これに鑑み、本発明の主な目的は、流体冷却に基づく振動テーブルを提供することである。
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は以下の技術的解決策を有する。流体冷却に基づく振動テーブルは、耐圧テーブル本体と流体供給装置から構成され、前記耐圧テーブル本体はキャビティとムービングコイルを含み、前記ムービングコイルはキャビティに配置され、前記キャビティの上側シェルに第1貫通孔が設けられ、前記ムービングコイルの頂端部が前記第1貫通孔を貫通し、前記ムービングコイルの頂端部と第1貫通孔との間の隙間内に、キャビティを外部空間から隔離するための転がりシール部材が嵌合により取り付けられ、前記キャビティには駆動装置と冷却システムが備えられ、前記駆動装置は、前記ムービングコイルを上下方向に振動させるように駆動可能であり、前記冷却システムは前記キャビティを冷却するために使用され、前記耐圧テーブル本体の側壁に流体入口および流体出口が設けられ、前記流体入口および流体出口はそれぞれ前記冷却システムと連通し、前記流体供給装置は、流体出口から流体を受け取り、流体を冷却処理し、前記流体入口に冷却後の流体を出力するために使用される。
【0006】
本発明の実施例の改良として、前記転がりシール部材はU字形断面を有するシールダイアフラムであり、転がりシール部材の開口が下向きである。
【0007】
本発明の実施例の改良として、前記キャビティの上側シェルの上端面に、転がりシール部材の第1端を嵌合固定するための第1組立溝が開設され、前記ムービングコイルの外側面に、転がりシール部材の第2端を嵌合固定するための第2組立溝が開設され、第1、第2組立溝は環状溝であり、第1、第2端は転がりシール部材の対向する両端である。
【0008】
本発明の実施例の改良として、第1、第2組立溝において、底面から離れた方向に向かって、2つの内側面間の間隔が徐々に小さくなり、第1組立溝は転がりシール部材の第1端に嵌合され、第2組立溝は転がりシール部材の第2端に嵌合されている。
【0009】
本発明の実施例の改良として、前記キャビティの上側シェルの上端面上に環状部材が配置され、前記環状部材の下端面はキャビティの上側シェルの上端面に当接し、転がりシール部材の第1端に近い部分が前記環状部材とキャビティの上側シェルとの間に挟まれている。
【0010】
本発明の実施例の改良として、前記環状部材は、ボルトを介してキャビティの上側シェルに接続されている。
【0011】
本発明の実施例の改良として、前記環状部材の上端面に溝が設けられ、前記溝の両端が前記環状部材の外側面と内側面をそれぞれ貫通する。
【0012】
本発明の実施例の改良として、前記キャビティの上側シェルの上端面に環状溝が設けられ、前記環状溝は前記第1貫通孔を取り囲み、前記キャビティの上側シェルの上端面において、前記環状溝から離れた領域であるほど、より高い高さを有する。
【0013】
本発明の実施例の改良として、前記環状溝の底面に第2貫通孔が設けられ、第2貫通孔は、前記キャビティの上側シェルを貫通する。
【0014】
本発明の実施例の改良として、前記キャビティの上側シェルの下端面に、第2貫通孔と連通する管継手を備えている。
【0015】
本発明の実施例が提供する流体冷却に基づく振動テーブルは以下の利点を有する。本発明の実施例は、流体冷却に基づく振動テーブルを提供し、耐圧テーブル本体と流体供給装置から構成され、耐圧テーブル本体はキャビティとムービングコイルを含み、ムービングコイルはキャビティに配置され、キャビティの上側シェルに第1貫通孔が設けられ、ムービングコイルの頂端部は第1貫通孔を貫通し、ムービングコイルの頂端部と第1貫通孔との間の隙間に、キャビティを外部空間から隔離するための転がりシール部材が嵌合により取り付けられ、キャビティには駆動装置および冷却システムが備えられ、駆動装置は、ムービングコイルを上下方向に振動させるように駆動可能であり、冷却システムは、キャビティを冷却するために使用され、耐圧テーブル本体の側壁に流体入口および流体出口が設けられ、流体入口と流体出口はそれぞれ冷却システムと連通し、流体供給装置は流体出口から流体を受け取り、流体を冷却処理し、流体入口に冷却後の流体を出力する。該転がりシール部材は、キャビティを外部空間から隔離し、キャビティおよびその内部の部材を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
図1】本発明の実施例中の振動テーブルの斜視図である。
図2】本発明の実施例中の振動テーブルの断面図である。
図3図2中の領域Aの拡大図である。
図4A】振動テーブル中の一部の構成要素の斜視図である。
図4B-D】それぞれ図4A中の領域B、領域Cおよび領域Dの拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、図面に示す実施形態を参照しながら本発明を詳細に説明する。しかしながら、これらの実施形態は本発明を制限することを意図せず、当業者はこの実施形態に基づいて加えた構造、方法、または機能上の変更は、すべて本発明の保護範囲内に含まれる。
【0018】
以下の説明および添付図面は、当業者が本発明を実践できるように本文の具体的な実施形態を完全に説明する。いくつかの実施形態の部分および特徴は、他の実施形態の部分および特徴に含まれるか、または他の実施形態の部分および特徴によって置き換えられることができる。本発明の実施形態の範囲は、特許請求の範囲の全範囲だけでなく、特許請求の範囲の利用可能なすべての等価物を含む。本発明において、「第1」及び「第2」といった用語は、単にある要素を別の要素から区別するために使用され、これらの要素が実際の関係又は順序を有することを要求又は示唆するものではない。実際には、第1の要素は第2の要素とも呼ばれることがあり、その逆もまた然りである。
【0019】
さらに、用語「含む」、「含有する」、またはその他の変形は、一連の要素を含む構造、デバイス、または装置が、それらの要素を含むだけでなく、他の不明確に列挙された要素も含むか、または、かかる構造、デバイス、または装置の固有の要素も含むように、非排他的に含むことを対象とすることを意図する。さらに限定しない限り、「……を含む」という表現で定義される要素は、そのような要素を含む構造、装置、または機器における他の同じ要素の存在を排除するものではない。本発明における様々な実施形態は漸進的に説明され、各実施形態は他の実施形態との相違点に焦点を当て、様々な実施形態間の同一部分及び類似部分は互いに参照され得る。
【0020】
本発明において、「縦」、「横」、「上」、「下」、「前」、「後」、「左」、「右」、「縦」、「横」、「頂」、「底」、「内」、「外」等の用語によって示される方位または位置関係は、図面に基づく方位または位置関係に過ぎず、本発明の説明および説明の簡略化の目的でのみ使用され、かかる装置またはデバイスは必ずしも特定の方位を有し、特定の方位で構成および操作することを指示または暗示するものではないので、本発明の制限として理解されない。本発明の説明において、特に明示的に規定および制限しない限り、「取付」、「連結」、「接続」などの用語は広義的に理解されるべきであり、例えば、機械的に接続してもよく、電気的に接続してもよいし、2つのデバイス内部の連通であってもよく、直接に連結してもよく、中間媒体を介して間接的に連結してもよく、当業者は具体的な状況に応じて上記用語の具体的な意味を理解すればよい。
【0021】
本発明の実施例は、流体冷却に基づく振動テーブルを提供し、図1図2図3図4A図4B図4Cおよび図4Dに示すように、耐圧テーブル本体1と流体供給装置から構成されている。前記耐圧テーブル本体1はキャビティ11とムービングコイル12を含み、前記ムービングコイル12はキャビティ11に配置され、前記キャビティ11の上側シェルに第1貫通孔111が設けられ、前記ムービングコイル12の頂端部が前記第1貫通孔111を貫通し、前記ムービングコイル12の頂端部と第1貫通孔111との間の隙間内に、キャビティ11を外部空間から隔離するための転がりシール部材13が嵌合により取り付けられている。
【0022】
ここで、使用するとき、被試験機器、例えば、航空宇宙機器とその関連部品などをムービングコイル12の頂端部に固定し、該振動テーブルと被試験機器を対応する環境(航空宇宙機器は通常、低圧または真空環境で動作する)に配置し、振動試験を開始することができる。試験のとき、ムービングコイル12は被試験機器を上下方向に運動させるように駆動可能である。なお、転がりシール部材13の存在により、耐圧テーブル本体1の振動が非常に小さい。したがって、振動テーブルの損傷を効果的に防止することができる。
【0023】
前記キャビティ11には駆動装置と冷却システムが備えられ、前記駆動装置は、前記ムービングコイル12を上下方向に振動させるように駆動可能であり、前記冷却システムは前記キャビティ11を冷却するために使用される。前記耐圧テーブル本体1の側壁に流体入口11Aおよび流体出口11Bが設けられている。前記流体入口11Aおよび流体出口11Bはそれぞれ前記冷却システムと連通している。前記流体供給装置は、流体出口11Bから流体を受け取り、流体を冷却処理し、前記流体入口11Aに冷却後の流体を出力するために使用される。
【0024】
ここで、該駆動装置は、電磁気的又は機械的に駆動することができ、駆動装置が作動しているとき、該駆動装置は発熱する。このとき、該流体入口11Aに温度の低い流体を供給することにより、該温度の低い流体が冷却装置を通過すると、流体はキャビティ11中の熱、例えば、駆動装置が発生する熱を吸収し、温度の高い流体に変化した後、流体出口11Bから流れ出し、駆動装置を冷却することができ、または、試験環境の温度が低すぎる場合、流体入口11Aからの流体の温度を調整することで、キャビティ11内の温度を一定に保つことができる。
【0025】
以上のように、実験を行う際には、該振動テーブルと被試験機器を、湿度が高かったり、埃が舞っていたり、気圧が高かったり、低かったりする環境下に配置する必要があるが、該転がりシール部材13によってキャビティ11を外部空間から隔離することができ、キャビティ11およびその内部の部材を保護することができ、さらに、流体入口11Aと流体出口11Bを介してキャビティ11内の温度を調整することも可能である。
【0026】
本実施例では、前記転がりシール部材13はU字形断面を有するシールダイアフラムであり、転がりシール部材13の開口が下向きである。
【0027】
本実施例では、前記キャビティ11の上側シェルの上端面に、転がりシール部材13の第1端を嵌合固定するための第1組立溝112が開設され、前記ムービングコイル12の外側面に、転がりシール部材13の第2端を嵌合固定するための第2組立溝121が開設されている。第1、第2組立溝は環状溝であり、第1、第2端は転がりシール部材13の対向する両端である。
【0028】
本実施例では、第1、第2組立溝において、底面から離れた方向に向かって、2つの内側面間の間隔が徐々に小さくなり、第1組立溝112は転がりシール部材13の第1端に嵌合され、第2組立溝121は転がりシール部材13の第2端に嵌合されている。ここで、図3に示すように、第1、第2組立溝の断面において、底が大きく口が小さい形状を呈し、第1、第2組立溝はそれぞれ第1、第2端に嵌合され、第1、第2組立溝は第1、第2端を締結することができ、第1、第2端が第1、第2組立溝から抜け出ることを効果的に防止することができる。
【0029】
本実施例では、前記キャビティ11の上側シェルの上端面上に環状部材14が配置され、前記環状部材14の下端面はキャビティ11の上側シェルの上端面に当接し、転がりシール部材13の第1端に近い部分が前記環状部材14とキャビティ11の上側シェルとの間に挟まれている。ここで、環状部材14は、転がりシール部材13の第1端に近い部分をキャビティ11の上側シェルの上端面に効果的に固定することができる。
【0030】
本実施例では、前記環状部材14は、ボルト142を介してキャビティ11の上側シェルに接続されている。ここで、図4Aに示すように、環状部材14に複数の貫通孔が設けられ、キャビティ11の上側シェルに複数のネジ孔が対応して設けられ、その後ボルト142を上から下へ貫通させ、対応のネジ孔にねじ込まれて締め付ける。
【0031】
本実施例では、前記環状部材14の上端面に溝141が設けられ、前記溝141の両端が前記環状部材14の外側面と内側面をそれぞれ貫通する。使用するとき、被試験機器をムービングコイル12の上面に固定することがあり、該被試験機器は水滴を発生させる可能性が高く、該水滴は該溝141を通って流出することができることを理解されたい。
【0032】
本実施例では、前記キャビティ11の上側シェルの上端面に環状溝113が設けられている。前記環状溝113は前記第1貫通孔111を取り囲み、前記キャビティ11の上側シェルの上端面において、前記環状溝113から離れた領域であるほど、より高い高さを有する。ここで、被試験機器上の水滴がキャビティ11の上側シェルに流れ、その後環状溝113に流れ、排水が促進される。
【0033】
本実施例では、前記環状溝113の底面に第2貫通孔が設けられている。第2貫通孔は、前記キャビティ11の上側シェルを貫通しており、環状溝113中の水が第2貫通孔から流出する。図4Dに示すように、上側シェルの底部に管継手15が配置され、パイプを介して管継手15と接続されている。そのため、上側シェルの水滴をパイプから流出させることができる。
【0034】
前記キャビティ11の上側シェルの下端面に第2貫通孔と連通する管継手15を備えている。
【0035】
なお、本明細書を実施形態の順に従って説明したが、各実施形態は1つの独立した技術的解決策のみを含むわけではなく、明細書の説明方式は明瞭化の目的でのみ使用、当業者は明細書を全体として理解すべきであり、当業者であれば、各実施形態中の技術的解決策を組み合わせて他の実施形態を形成することもできる。
【0036】
以上の内容は本発明の実行可能な実施形態を具体的に説明するものであり、本発明の保護範囲を制限することを意図せず、本発明の精神から逸脱することなくなされた等価の実施形態または変更は、すべて本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
図1
図2
図3
図4A
図4B
図4C
図4D
【国際調査報告】