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特表2024-532586接続管アセンブリ及びそれを有する制御弁アセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】
(43)【公表日】2024-09-05
(54)【発明の名称】接続管アセンブリ及びそれを有する制御弁アセンブリ
(51)【国際特許分類】
   F16L 21/00 20060101AFI20240829BHJP
   F16K 27/00 20060101ALI20240829BHJP
   F16L 13/02 20060101ALN20240829BHJP
【FI】
F16L21/00 D
F16K27/00 C
F16L13/02
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
(21)【出願番号】P 2024516754
(86)(22)【出願日】2022-09-21
(85)【翻訳文提出日】2024-05-09
(86)【国際出願番号】 CN2022120311
(87)【国際公開番号】W WO2023045984
(87)【国際公開日】2023-03-30
(31)【優先権主張番号】202122297347.5
(32)【優先日】2021-09-22
(33)【優先権主張国・地域又は機関】CN
(81)【指定国・地域】
(71)【出願人】
【識別番号】515266108
【氏名又は名称】浙江盾安人工環境股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】Zhejiang DunAn Artificial Environment Co., Ltd
【住所又は居所原語表記】Diankou Industry Zone, Zhuji, Zhejiang, China
(74)【代理人】
【識別番号】100079108
【弁理士】
【氏名又は名称】稲葉 良幸
(74)【代理人】
【識別番号】100109346
【弁理士】
【氏名又は名称】大貫 敏史
(74)【代理人】
【識別番号】100117189
【弁理士】
【氏名又は名称】江口 昭彦
(74)【代理人】
【識別番号】100134120
【弁理士】
【氏名又は名称】内藤 和彦
(74)【代理人】
【識別番号】100108213
【弁理士】
【氏名又は名称】阿部 豊隆
(72)【発明者】
【氏名】朱 佳峰
【テーマコード(参考)】
3H013
3H051
【Fターム(参考)】
3H013BA01
3H051AA08
3H051BB01
3H051BB10
3H051CC15
3H051EE06
(57)【要約】
対向して設けられた第1端及び第2端を有する第1接続管(10)と、第1接続管(10)の第1端が内部に位置し、且つ対向して設けられた第1端及び第2端を有し、第1端が第1接続管(10)の外側壁に接続され、中間部の内壁と第1接続管(10)の第1端の外壁との間に隙間を有し、隙間は収容室(30)を形成する接続スリーブ(20)と、一端が接続スリーブ(20)の第2端に接続され、且つ端部が接続スリーブ(20)内に位置する第2接続管(40)と、を含む接続管アセンブリ及びそれを有する制御弁アセンブリ。このような接続管アセンブリは、溶接不良によって制御弁の正常な使用に影響を与える可能性があるという問題を解決している。
【選択図】 図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
対向して設けられた第1端及び第2端を有する第1接続管(10)と、
前記第1接続管(10)の第1端が内部に位置し、且つ対向して設けられた第1端及び第2端を有し、第1端が前記第1接続管(10)の外側壁に接続され、中間部の内壁と前記第1接続管(10)の第1端の外壁との間に隙間を有し、前記隙間は収容室(30)を形成する接続スリーブ(20)と、
一端が前記接続スリーブ(20)の第2端に接続され、且つ端部が前記接続スリーブ(20)内に位置する第2接続管(40)と、
を含む、接続管アセンブリ。
【請求項2】
前記接続スリーブ管(20)の肉厚をTとし、前記隙間の径方向における最大寸法をtとすると、0<t<Tである、請求項1に記載の接続管アセンブリ。
【請求項3】
前記第2接続管(40)の前記接続スリーブ(20)内に位置する端部は、前記第1接続管(10)の第1端に当接し、且つ前記第1接続管(10)の第1端の外壁及び前記接続スリーブ(20)の中間部の内壁に係合されて前記収容室(30)を閉鎖する、請求項1に記載の接続管アセンブリ。
【請求項4】
前記接続スリーブ(20)は、互いに接続された第1セグメント(21)、第2セグメント(22)及び第3セグメント(23)を含み、前記接続スリーブ(20)の第1セグメント(21)は前記第1接続管(10)に接続され、前記接続スリーブ(20)の第3セグメント(23)は前記第2接続管(40)に接続され、前記第2セグメント(22)の内壁と前記第1接続管(10)の第1端の外壁との間には前記収容室(30)が形成され、前記第2セグメント(22)の内径は、前記第1セグメント(21)から前記第3セグメント(23)に向かう方向に徐々に大きくなる、請求項1に記載の接続管アセンブリ。
【請求項5】
前記第3セグメント(23)の内径をDとし、前記第1接続管(10)の第1端の外壁の直径をdとすると、t=(D-d)*0.5である、請求項4に記載の接続管アセンブリ。
【請求項6】
前記第1セグメント(21)の長さをL1とし、前記接続スリーブ(20)の第1端の端面と前記第1接続管(10)の第1端の端面との間の距離をL2とし、前記収容室(30)の軸方向における最大長さをLとすると、L=L2-L1であり、且つL>0である、請求項4に記載の接続管アセンブリ。
【請求項7】
前記接続スリーブ(20)の内壁には制限構造(24)が設けられ、前記制限構造(24)と前記第1接続管(10)の第1端とは軸方向において間隔を有し、前記制限構造(24)は、前記第2接続管(40)の前記接続スリーブ(20)内における軸方向位置を制限するために用いられる、請求項1に記載の接続管アセンブリ。
【請求項8】
前記接続スリーブ(20)の内壁には複数の突起があり、複数の前記突起は、前記制限構造(24)を形成し、且つ前記接続スリーブ(20)の内壁に間隔を置いて環状に設けられる、請求項7に記載の接続管アセンブリ。
【請求項9】
前記制限構造(24)は突起を含み、前記突起は、前記接続スリーブ(20)の内壁に環状に設けられる、請求項7に記載の接続管アセンブリ。
【請求項10】
請求項1から9のいずれか一項に記載の接続管アセンブリを含む、制御弁アセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、2021年9月22日に中国国家知識産権局に提出された、出願番号が202122297347.5であり、発明の名称が「接続管アセンブリ及びそれを有する制御弁アセンブリ」である特許出願の優先権を主張する。
【0002】
本出願は制御弁の技術分野に関し、具体的には、接続管アセンブリ及びそれを有する制御弁アセンブリに関する。
【背景技術】
【0003】
現在、従来の制御弁は、弁体及び接続管を含み、弁体には弁パイプが設けられ、接続管は弁パイプを介して弁体に連通し、従来技術において、弁パイプと接続管とは溶接によって固定され、溶接過程において、溶接材料が過剰に添加されたり、複数回の抜き差し溶接が行われたりすることによって、溶接領域に溶接バリや溶接スラグが形成され、溶接バリや溶接スラグが弁パイプから弁体内に落ちやすくなって、弁体内の通路が詰まり、制御弁の正常な使用に影響を与える。
【発明の概要】
【0004】
本出願は、従来技術における接続管アセンブリが溶接不良によって制御弁の正常な使用に影響を与えるという問題を解決するために、接続管アセンブリ及びそれを有する制御弁アセンブリを提供する。
【0005】
本出願の一態様によれば、対向して設けられた第1端及び第2端を有する第1接続管と、第1接続管の第1端が内部に位置し、且つ対向して設けられた第1端及び第2端を有し、第1端が第1接続管の外側壁に接続され、中間部の内壁と第1接続管の第1端の外壁との間に隙間を有し、隙間は収容室を形成する接続スリーブと、一端が接続スリーブの第2端に接続され、且つ端部が接続スリーブ内に位置する第2接続管と、を含む接続管アセンブリを提供している。
【0006】
上記の構造を設けることによって、第1接続管の第1端が接続スリーブ内に設けられ、且つ接続スリーブの中間部の内壁と第1接続管の第1端の外壁との間に隙間を有し、隙間は収容室を形成し、この収容室は、接続スリーブと第2接続管とを溶接する際に生じる溶接バリ、溶接スラグ又は余分な溶接材料を収容することができるため、溶接バリ、溶接スラグ又は余分な溶接材料が溶接箇所から流れ出ることを回避し、制御弁の正常な使用を確保することができる。
【0007】
更に、接続スリーブ20の肉厚をTとし、隙間の径方向における最大寸法をtとすると、0<t<Tである。接続スリーブの肉厚をTとし、隙間の径方向における最大寸法をtとすると、0<t<Tであるため、溶接効果を向上させると同時に制御弁の正常な使用を更に確保することができる。
【0008】
更に、第2接続管の接続スリーブ内に位置する端部は、第1接続管の第1端に当接し、且つ第1接続管の第1端の外壁及び接続スリーブの中間部の内壁に係合されて収容室を閉鎖する。このようにすると、第1接続管、接続スリーブ及び第2接続管が互いに接続されて収容室を閉鎖することによって、溶接後の溶接バリ、溶接スラグ又は余分な溶接材料が収容室から溢れ出ることを防止して、溶接バリ、溶接スラグ又は余分な溶接材料が制御弁に流れ込むことを回避し、制御弁の運転時の安定性を確保することができる。
【0009】
更に、接続スリーブは、互いに接続された第1セグメント、第2セグメント及び第3セグメントを含み、接続スリーブの第1セグメントは第1接続管に接続され、接続スリーブの第3セグメントは第2接続管に接続され、第2セグメントの内壁と第1接続管の第1端の外壁との間には収容室が形成され、第2セグメントの内径は、第1セグメントから第3セグメントに向かう方向に徐々に大きくなる。上記の構成によれば、接続スリーブを変径構造とすることによって、接続スリーブと、第1接続管及び第2接続管との接続を確保して、溶接する際の安定性を向上させることができるだけでなく、収容室を形成して、溶接後の溶接バリ、溶接スラグ又は余分な溶接材料を収容することにも有利になる。
【0010】
更に、第3セグメントの内径をDとし、第1接続管の第1端の外壁の直径をdとすると、t=(D-d)*0.5である。このようにすると、構造が簡単になり収容室に対する加工が容易になる。
【0011】
更に、第1セグメントの長さをL1とし、接続スリーブの第1端の端面と第1接続管の第1端の端面との間の距離をL2とし、収容室の軸方向における最大長さをLとすると、L=L2-L1であり、且つL>0である。上記の構成によれば、収容室の容量を確保することができるだけでなく、収容室の軸方向における最大長さLをL=L2-L1とし、且つL>0とすることによって、接続スリーブと第1接続管との位置決めにも有利になるため、アセンブリが接続された後の溶接に有利になる。
【0012】
更に、接続スリーブの内壁には制限構造が設けられ、制限構造と第1接続管の第1端とは軸方向において間隔を有し、制限構造は、第2接続管の接続スリーブ内における軸方向位置を制限するために用いられる。制限構造によって、第2接続管の端面と第1接続管の端面との間に一定の距離を有するようにすることができるため、収容室の収容面積を更に大きくすることができ、溶接バリ、溶接スラグ又は余分な溶接材料をより多く収容して、溶接効果を更に向上させることができる。
【0013】
更に、接続スリーブの内壁には複数の突起があり、複数の突起は、制限構造を形成し、且つ接続スリーブの内壁に間隔を置いて環状に設けられる。上記の構成によって、第2接続管の接続スリーブ内における軸方向位置を更に制限して、第2接続管と接続スリーブとの接続の安定性を確保することができる。
【0014】
更に、制限構造は突起を含み、突起は、接続スリーブの内壁に環状に設けられる。このようにすると、突起と第2接続管との接触面積を大きくすることができ、第2接続管の接続スリーブ内における軸方向位置を制限することができ、第2接続管と接続スリーブとの溶接が容易になるため、第2接続管と接続スリーブとの接続の安定性が更に確保される。
【0015】
本出願の別の態様によれば、上記の接続管アセンブリを含む制御弁アセンブリを提供している。
【図面の簡単な説明】
【0016】
本出願の一部を構成する明細書の図面は、本出願に対する更なる理解を提供するためのものであり、本出願の模式的な実施例及びその説明は、本出願を解釈するためのものであり、本出願を不適切に限定するものではない。
【0017】
図1】本出願によって提供される接続管アセンブリの断面図を示す。
図2】本出願によって提供される接続管アセンブリの寸法模式図を示す。
図3】本出願によって提供される制御弁アセンブリの第1実施例の断面図を示す。
図4】本出願によって提供される制御弁アセンブリの第2実施例の断面図を示す。
図5】本出願によって提供される制御弁アセンブリの第2実施例の構成模式図を示す。
【0018】
ここで、上記の図面には以下の符号が含まれる。
10 第1接続管、
20 接続スリーブ、21 第1セグメント、22 第2セグメント、23 第3セグメント、24 制限構造、
30 収容室、
40 第2接続管。
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本出願の実施例における図面を参照して本出願の実施例における技術態様について明確且つ完全に説明するが、説明される実施例は本出願の一部の実施例にすぎず、全ての実施例ではないことは明らかである。本出願における実施例に基づいて、当業者が創造的な労力なしに得られる全ての他の実施例は、いずれも本出願の保護の範囲に属する。
【0020】
図1から図3に示すように、本出願の実施例1は、第1接続管10と、接続スリーブ20と、第2接続管40と、を含む接続管アセンブリを提供している。ここで、第1接続管10は、対向して設けられた第1端及び第2端を有し、接続スリーブ20は、第1接続管10の第1端が内部に位置し、且つ対向して設けられた第1端及び第2端を有し、第1端が第1接続管10の外側壁に接続され、中間部の内壁と第1接続管10の第1端の外壁との間に隙間を有し、隙間は収容室30を形成し、第2接続管40は、一端が接続スリーブ20の第2端に接続され、且つ端部が接続スリーブ20内に位置する。本実施例では、第1接続管は弁口に接続され、第2接続管は外部の他の機器に接続される。
【0021】
上記の構造を設けることによって、第1接続管10の第1端が接続スリーブ20内に設けられ、且つ接続スリーブ20の中間部の内壁と第1接続管10の第1端の外壁との間に隙間を有し、隙間は収容室30を形成し、この収容室30は、接続スリーブ20と第2接続管40とを溶接する際に生じる溶接バリ、溶接スラグ又は余分な溶接材料を収容することができるため、溶接バリ、溶接スラグ又は余分な溶接材料が溶接箇所から流れ出ることを回避し、制御弁の正常な使用を確保することができる。
【0022】
更に、接続スリーブ20の肉厚をTとし、隙間の径方向における最大寸法をtとすると、0<t<Tである。接続スリーブの肉厚をTとし、隙間の径方向における最大寸法をtとすると、0<t<Tであるため、溶接効果を向上させると同時に制御弁の正常な使用を更に確保することができる。
【0023】
ここで、t>Tであると、取り付け過程において、第2接続管40の端部が接続スリーブ20の中間部の内壁と第1接続管10の第1端の外壁との間の隙間に入り込みやすくなるため、第1接続管10と接続スリーブ20との間に収容室30を形成することができなくなり、溶接バリ、溶接スラグ又は余分な溶接材料を収容することができなくなる。従って本出願では、tを0からTの間に設定することによって、第1接続管10と接続スリーブ20との間に収容室30を形成することができ、溶接する際に、溶接材料は第2接続管40と接続スリーブ20との間の隙間に沿って流れ、最終的に生じる溶接バリ、溶接スラグ又は余分な溶接材料は収容室30内に収容されることで、接続管アセンブリの溶接効果を確保している。具体的には、tは、0.3T、0.5T又は0.8Tとすることができる。
【0024】
ここで、第2接続管40の接続スリーブ20内に位置する端部は、第1接続管10の第1端に当接し、且つ第1接続管10の第1端の外壁及び接続スリーブ20の中間部の内壁に係合されて収容室30を閉鎖する。このようにすると、第1接続管10、接続スリーブ20及び第2接続管が互いに接続されて収容室30を閉鎖することによって、溶接後の溶接バリ、溶接スラグ又は余分な溶接材料が収容室30から溢れ出ることを防止して、溶接バリ、溶接スラグ又は余分な溶接材料が制御弁に流れ込むことを回避し、制御弁の運転時の安定性を確保することができる。
【0025】
更に、接続スリーブ20は、互いに接続された第1セグメント21、第2セグメント22及び第3セグメント23を含み、接続スリーブ20の第1セグメント21は第1接続管10に接続され、接続スリーブ20の第3セグメント23は第2接続管に接続され、第2セグメント22の内壁と第1接続管10の第1端の外壁との間には収容室30が形成され、第2セグメント22の内径は、第1セグメント21から第3セグメント23に向かう方向に徐々に大きくなる。上記の構成によれば、接続スリーブ20を変径構造とすることによって、接続スリーブ20と、第1接続管10及び第2接続管40との接続を確保して、溶接する際の安定性を向上させることができるだけでなく、収容室30を形成して、溶接後の溶接バリ、溶接スラグ又は余分な溶接材料を収容することにも有利になる。
【0026】
図2に示すように、第3セグメント23の内径をDとし、第1接続管10の第1端の外壁の直径をdとすると、t=(D-d)*0.5である。このようにすると、その構造が簡単になり収容室30に対する加工が容易になる。
【0027】
具体的には、第3セグメント23の長さは第1セグメント21の長さよりも大きい。このようにすると、第3セグメント23と第2接続管との接続面積を大きくすることができるため、接続スリーブ20と第2接続管との溶接に有利になり、両者の溶接後の構造強度が向上する。
【0028】
更に、第1セグメント21の長さをL1とし、接続スリーブ20の第1端の端面と第1接続管10の第1端の端面との間の距離をL2とし、収容室30の軸方向における最大長さをLとすると、L=L2-L1であり、且つL>0である。上記の構成によれば、収容室30の容量を確保することができるだけでなく、収容室30の軸方向における最大長さLをL=L2-L1とし、且つL>0とすることによって、接続スリーブ20と第1接続管10との位置決めにも有利になるため、アセンブリが接続された後の溶接に有利になる。
【0029】
図4及び図5に示すように、本出願の実施例2は、接続スリーブ20の内壁には制限構造24が設けられ、制限構造24と第1接続管10の第1端とは軸方向において間隔を有し、制限構造24は、第2接続管の接続スリーブ20内における軸方向位置を制限するために用いられる点で実施例1と異なる接続管アセンブリを提供している。制限構造24によって、第2接続管の端面と第1接続管10の端面との間に一定の距離を有するようにすることができるため、収容室30の収容面積を更に大きくすることができ、溶接バリ、溶接スラグ又は余分な溶接材料をより多く収容して、溶接効果を更に向上させることができる。
【0030】
更に、接続スリーブ20の内壁には複数の制限構造24があり、複数の制限構造24は、接続スリーブ20の内壁に環状に設けられる。上記の構成によって、第2接続管の接続スリーブ20内における軸方向位置を更に制限して、第2接続管と接続スリーブ20との接続の安定性を確保することができる。
【0031】
更に、制限構造24は突起を含み、突起は、接続スリーブ20の内壁に環状に設けられる。このようにすると、突起と第2接続管40との接触面積を大きくすることができ、第2接続管40の接続スリーブ20内における軸方向位置を制限することができ、第2接続管40と接続スリーブ20との溶接が容易になるため、第2接続管40と接続スリーブ20との接続の安定性が更に確保される。
【0032】
本出願の別の実施例は、上記の実施例によって提供される接続管アセンブリを含む制御弁アセンブリを提供している。
【0033】
本出願によって提供される技術態様によって、第1接続管10の第1端が接続スリーブ20内に設けられ、且つ接続スリーブ20の中間部の内壁と第1接続管10の第1端の外壁との間に隙間を有し、隙間は収容室30を形成し、この収容室30は、接続スリーブ20と第2接続管40とを溶接する際に生じる溶接バリ、溶接スラグ又は余分な溶接材料を収容することができるため、溶接バリ、溶接スラグ又は余分な溶接材料が溶接箇所から流れ出ることを回避することができ、溶接効果を向上させると同時に制御弁の正常な使用を確保することができる。同時に、接続スリーブ20の内壁に制限構造24が設けられることによって、第2接続管40と接続スリーブ20との接続の安定性が確保される。
【0034】
ここで用いられる用語は、具体的な実施形態を説明するためのものにすぎず、本出願による例示的な実施形態を限定することを意図するものではないことに注意すべきである。ここで用いられるように、文脈上明確な指摘がなされていない限り、単数形式は複数形式を含むことも意図し、更に、本明細書において、「包含する」及び/又は「含む」という用語が用いられる場合、特徴、ステップ、操作、デバイス、アセンブリ及び/又はそれらの組み合わせが存在することを意味することも理解されるべきである。
【0035】
特に具体的に説明しない限り、これらの実施例に記載された部材及びステップの相対的な配置、数式及び数値は、本出願の範囲を限定するものではない。同時に、説明の便宜上、図面に示す各部分の寸法は実際の比率関係で描かれたものではないことは理解されるべきである。当業者に既に知られている技術、方法及び機器については詳細な説明を省略する場合があるが、必要に応じて、当該技術、方法及び機器は、承認された明細書の一部としてみなされるべきである。ここで示し、且つ説明した全ての例では、いずれの具体的な値も例示的なものにすぎず、限定するためのものではないと解釈すべきである。従って、例示的な実施例の他の例は異なる値を有してもよい。類似した符号及び文字は、以下の図面において類似したものを表すため、あるものが1つの図面において定義されると、その後の図面においては、それについて更に説明する必要がないことに注意すべきである。
【0036】
本出願の説明において、「前、後、上、下、左、右」、「横方向、縦方向、垂直、水平」及び「頂、底」等のような方位用語で表される方位又は位置関係は、一般的に、図面に示す方位又は位置関係に基づくものであるが、本出願の説明を容易にし、且つ簡潔にするためのものにすぎず、逆の説明がない場合、これらの方位用語は、示された装置又は素子が必ずしも特定の方位を有するか、あるいは、特定の方位で構成し操作されることを示し且つ暗示するものではないため、本出願の保護範囲を限定するものとして理解されるべきではなく、「内、外」という方位用語は、各部材自体の輪郭に対する内、外である。
【0037】
説明の便宜上、ここでは「…の上に」、「…の上方に」、「…の上面に」、「上の」等のような空間相対用語を用いて、図に示すような1つのデバイス又は特徴と他のデバイス又は特徴との空間位置関係を説明することができる。空間相対用語は、デバイスの図に記載された方位以外の、使用又は操作中の異なる方位を包含することを意図するものであることは理解されるべきである。例えば、図面中のデバイスの上下が逆さまになると、「他のデバイス又は構造の上方に」又は「他のデバイス又は構造の上に」と説明されたデバイスは、その後「他のデバイス又は構造の下方に」又は「他のデバイス又は構造の下に」と位置付けられることになる。よって、例示的な用語「…の上方に」は、「…の上方に」及び「…の下方に」の2つの方位を含むことができる。このデバイスは、他の異なる方法で位置付けし(90度回転又は他の方位に位置させ)、且つここで用いられる空間の相対的な説明について対応する解釈を行うこともできる。
【0038】
更に、説明すべきこととして、「第1」、「第2」等の用語を用いて部品を限定することは、対応する部品を区別するためのものにすぎず、特に説明がない限り、上記用語は特別な意味を持たないため、本出願の保護範囲を限定するものとして理解されるべきではない。
【0039】
上述したものは、本出願の好ましい実施例にすぎず、本出願を制限するためのものではなく、当業者にとって、本出願は様々な変更及び変化が可能である。本出願の精神及び原則の範囲内でなされたいかなる修正、同等の置換、改良等はいずれも本出願の保護範囲内に含まれるべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
【国際調査報告】